ローランドは、アナログ・シンセサイザーとデジタル・シンセサイザーという2種類のシンセサイザーをコンパクトなボディに凝縮した、クロスオーバー・シンセサイザー「JD-Xi」を発表した。発売時期は3月下旬。価格はオープン。同製品は、アナログとデジタルそれぞれの利点を生かしたクロスオーバー・シンセサイザー。近年の音楽シーンでは、リード音やベース音などの単音メロディに、初期のシンセサイザーで主流だったアナログ方式の太くて存在感のある音を使用する例が目立っているということ、その一方で、ブラス音・ストリングス音・パッド系音色などの複数の音を重ねてできる音色や、音楽制作に欠かせない生楽器系のリアル音色を複数パートにわたって使用する機能は、デジタル方式のシンセサイザーが得意とするということをベースとして開発された。また、アナログ音源部分には、ゼロから設計したリード音やベース音に適した太く存在感ある新規回路を採用。デジタル音源部分には、リアルで表現力豊かなサウンドや個性的なサウンドに定評のある"SuperNATURALシンセ音源"を搭載している。さらに、最大4小節のパターン・シーケンサーも搭載。鍵盤の演奏や動かしたつまみの情報を記録して繰り返し再生することができるため、内蔵の本格的なドラム・サウンドを併用すると、アナログ・シンセサイザーとデジタル・シンセサイザー、ドラムを組み合わせ、簡単にフレーズを作り、そのフレーズを重ねてさまざまな音楽を楽しむことができるということだ。そのほか、付属のマイクを使ったボーカル機能も搭載。マイクを取り付け、音程を補正する「オート・ピッチ」や「ボコーダー・エフェクト」を使えば、気軽にエレクトロニック・ボイス系の音を楽しむことが可能で、シンセサイザーの詳しい知識や鍵盤演奏経験のない人でも、簡単に最新の音楽を楽しめる仕様となっているということだ。なお、販売台数は国内/海外合わせて1万台を予定している。
2015年01月23日ローランド ディー.ジー.(ローランドDG)は1月13日、デスクトップカッティングマシン「CAMM-1」シリーズの新製品「GS-24」を発売した。「CAMM-1」シリーズは、1988年に最初に発売されて以来、販促ツールの内製、ユニフォームなどへの名前や背番号の表示、装飾用途としてのステッカーなどの製作など、幅広い用途で活用されている。その最新製品である「GS-24」は、使いやすさを進化させ、ユーザーの生産性向上をテーマに開発された。カッターホルダーを固定するカッティングキャリッジを新設計し、カッターおよびカッターホルダーを刷新したことで、高速・高負荷のカッティングの際も、安定したカットが可能となったほか、直線や円弧のカット品質も向上した。カット圧は最大350gfと、従来機に比べ40%向上したことで、より厚手の素材もカットすることが可能となった。また、1度の出力で最大10回までの重ね切りが設定できる機能や、台紙付のステッカーが製作できるミシン目カット機能などが追加され、製作物に合わせたカッティング設定がより容易となった。また、これまで本体で設定する必要があったカッティング速度、カット圧などを標準付属の専用ソフトウェア「Roland CutStudio」上で設定できるため、データ作成からカッティング設定・出力までの手順をスムーズに行うことができる。さらに、Adobe IllustratorやCorelDRAWなどのグラフィックソフトから直接出力できる専用プラグインも付属している。同製品のカッティング領域は最大584(幅)×25000(長さ)mmで、カッティング速度は最大500mm/s(全方向)。価格は25万8千円(税抜)で、3年間で2万台の販売を目標としている。
2015年01月13日ローランドは、AIRA SYSTEM-1の購入者を対象に、「SH-101オーバーレイシート・プレゼント・キャンペーン」を実施している。キャンペーン期間は2015年2月27日まで。同キャンペーンでは、ヴィンテージ・シンセを現代的にアレンジした最新のアナログ・モデリング・サウンドを備えたSYSTEMシンセサイザー「AIRA SYSTEM-1」を購入し、ユーザー登録を完了したユーザーを対象にしたもの。上記対象者には、同社アナログシンセサイザーの名機「SH-101」のパネルデザインを模したオーバーレイシートがもれなく1枚プレゼントされる。ただし、シートのカラーは選択できない。なお、キャンペーンへの申し込みは、SYSTEM-1の登録1台につき1枚となり、数量限定のため無くなり次第キャンペーンを終了するとのこと。
2014年12月26日ローランドは、同社の電子ドラム「V-Drums」シリーズを期間中に購入すると、Vドラム専用キット・データを収録したUSBメモリーをもれなく進呈するキャンペーン「Roland V-Drums Artist Kit CAMPAIGN」を実施している。キャンペーン期間は2015年1月30日まで。同キャンペーンで進呈されるUSBメモリーに収録されるのは、Vドラムを実際のパフォーマンスで取り入れているプロドラマー・Thomas LangとJohnny Rabbが監修したオリジナル・サウンドデータだ。Thomas Langは大口径ドラムをイメージした芯のある太いサウンドを、Johnny Rabbはゴースト・ノートを強調したスネアやメロディックなタムを特徴としたサウンドをプロデュースし、彼らが実際にオリジナル・サウンドで演奏したソングデータも収録されているとのことだ。なお、キャンペーン対象製品は、V-Proシリーズの「TD-30KV-S」、「TD-30K-S」、V-Tourシリーズの「TD-15KV-S」、「TD-15KL-S」、「TD-15K-S」、V-Compactシリーズの「TD-11KV-S」、「TD-11K-S」の7モデルとなっている。ちなみに、12月1日~12月4日までの購入分もキャンペーンの対象内となっている。
2014年12月04日ローランドは、入門者向け電子ピアノとして人気のある「RP401R」のホワイトカラーモデル「RP401R-WHS」、およびコンパクトながらも本格的なピアノ演奏が可能なツートンカラーの新製品「F-20」の2機種を、2014年冬から2015年春の期間限定モデルとして発売した。価格はいずれもオープンプライス。RP401R-WHSは、グランドピアノの特性を徹底追及した「スーパーナチュラル・ピアノ音源」を搭載した電子ピアノ。鍵盤は従来比100倍以上の高精細なセンサー方式を採用し、弾き心地を追求した新型鍵盤も装備する。また、音量や音質を重視した専用設計の音響システム、およびグランドピアノの立体的な音の広がりを再現できる「ヘッドホン・3D・アンビエンス」も備える。さらに、踏み込みのタイミングや深さで変化する音の余韻や広がりを再現する「プログレッシブ・ダンパー・アクション」にも対応するほか、ポップスやジャズ、ロックなど幅広いジャンルの自動伴奏を72種類、クラシックの名曲を中心にバイエルやブルグミュラーの練習曲など合計200曲なども内蔵している。一方、F-20は、ダークウォールナットとブラックのシックなツートンカラーを採用したボディーを備えている。88鍵盤を搭載しながら、幅130cm以下、奥行30cm以下というコンパクトなデザインと省スペースを実現。グランドピアノの特性を徹底追及した「スーパーナチュラル・ピアノ音源」を採用し、正確なテンポ感を養う「メトロノーム機能」や、自分の演奏を客観的にチェックできる便利な「録音機能」、華やかな伴奏をバックに演奏を楽しめる「自動伴奏機能」など、練習に役立つ機能も装備している。
2014年12月01日ローランドは、音響ミキサーに求められる拡張性を持ち、内部の接続を自由に組み替えることができるライブ・ミキシング・コンソール「O・H・R・C・A」(M-5000)を発表した。発売時期は2015年2月。価格は現在のところ未定。同製品は、豊富な入出力とさまざまなフォーマットに対応する「拡張性」、用途に合わせて内部構成をカスタマイズできる「柔軟性」、ハイ・レゾリューションでの信号処理(96kHzのサンプリング・レート/72ビットのミキシング・バス)による「高音質」を併せ持つミキシング・コンソール。本体に搭載された12インチ・タッチ・スクリーンや視認性に優れた有機ELディスプレイで、直感的で素早いオペレーションを実現する。さらに、iPadを併用することで、場所を変えて音を確認しながら、効率的に音量や音質調整が行える機能も搭載(2015年春対応予定)。使用できるチャンネル・タイプの一覧から、必要なチャンネルの数(最大128チャンネル)を自由に設定できるほか、同社のデジタル伝送フォーマット「REAC」に加え、「Dante」、「MADI」、「SoundGrid」などの各種デジタル音声伝送フォーマットにも対応した別売のオプション・モジュールにより、さまざまなシステム構築(96kHz動作時で最大300入力/296出力)が可能となっている。なお、製品名の「」は3つのキーワードのイニシャルで、「O」は多様な機器やシステムと柔軟に対応可能な構造を示す「Open(オープン)」、「H・R」は高音質であることを示す「ハイ・レゾリューション」、末尾の「C・A」は内部構成のユーザーによるカスタマイズを表す「コンフィギュラブル・アーキテクチャー」から取っているとのことだ。
2014年11月21日ローランドは、星野楽器とのコラボレーションにより、「TAMA」ブランドのアコースティック・ドラムと電子ドラム音源システムを組み合わせたハイブリッド型ドラム・キット「Silverstar "Cocktail-JAM" Hybrid Kit」を発売すると発表した。販売開始は11月下旬。価格は税抜9万4,000円。「Silverstar "Cocktail-JAM" Hybrid Kit」は、TAMAの小型アコースティック・ドラム「Silverstar "Cocktail-JAM"」に、ローランドの電子ドラム音源「TM-2」と、演奏情報を検出するトリガー・ピックアップ「RT-10T」、「RT-10S」を組み合わせたハイブリッド型ドラム・キット。アコースティック・ドラムの音にエレクトロニック系の音色を重ねて鳴らしたり、一般的なドラム・セットには含まれないパーカッション・サウンドを追加するなどして、印象的で多彩な音色による演奏表現が可能だという。また、同梱のドラム音源「TM-2」は、SDカードに入れた好みのオーディオ・ファイル(WAV)を演奏に合わせて再生することも可能で、あらかじめ曲に合わせたフレーズや効果音などを用意しておけば、演奏と同期したさまざまな演出を行うことが可能だ。一方、TAMA「Silverstar "Cocktail-JAM"」は、通常のドラム・セットの2/3~半分以下という、限られたスペースでも設置して演奏を楽しめるコンパクトなタイプで、付属の専用バッグに収納してどこにでも持ち運ぶことが可能となっている。
2014年11月07日○教育現場での3Dプリンター活用の実情は?10月16日から17日にかけて、ローランドDGは自社の運営するローランドDG東京クリエイティブセンターにおいて、3Dプリンター&切削加工機「monoFabシリーズ」の発売を記念した体験イベント「monoFab Experience Day」を開催した。当日は工業デザインやデスクトップファブリケーションの著名人による講演に加えて、新製品の紹介も実施。会場には最新の3Dプリンターや切削加工機が展示されており、実機の確認や具体的な質問なども行える有意義なイベントとなった。17日は特別講演として慶應義塾大学准教授であり、総務省の研究会である「ファブ社会の展望に関する検討会」の座長も務めている田中浩也氏が「教育現場での3Dプリンター活用」と題して、教育現場やコミュニティにおける、3Dプリンターをはじめとしたデジタルツールの活用事例の紹介を行った。3Dプリンターや切削加工機といった各種工作機器を個人が手軽に利用し、ものづくりに取り組めるようになってきた。PCと工作機器が接続され、素人でも子供でもものづくりができるような「パーソナルファブリケーション(ファブ)」を楽しめる場として「ファブラボ」を増やし、広げることに田中氏は取り組んでいる。講演の冒頭では、慶應義塾大学SFCの図書館内に設置されたファブスペースを学生がどう活用しているかについての紹介が行われた。無料でものづくりが楽しめるファブスペースは、工業系の学科ではない学生にも多く活用されているという。「iPhoneカバーなどは毎日かなりの数が作られている。椅子に取り付けて荷物をかけるフックなども作られ、快適さが増してきた。こうしたフックは100円均一ショップ等で手に入るかもしれないが、この椅子にぴったりのものというのは売っていない」と田中氏は自分にとって必要なものを直接作り出せる状況を学生が楽しんでいる様子を紹介。「親戚の小学生が漢字の書き取り練習に苦労しているのを見て、1度書けば3回書ける鉛筆ホルダーを作った学生がいる。このデータをインターネットで公開しておいたところ、海外でも利用されるようになった。さらに5本の鉛筆をセットして五線紙がさっと書けるペンを作った音楽家もいる」とインターネットとものづくりが融合することで、新たな展開があることも語られた。すでにアメリカでは3Dデータをオープンにする取組みが始まっており、インターネットからダウンロードしたデータを実際に成形してみることもできるようになっているという。また教育現場では地形データなどを使って、触ることのできる教材を作ることもあるという。「これまでパーソナルコンピューターとインターネットはつながっていたが、ファブによって情報・通信・物質化の社会が完成する」と田中氏は語った。○地域に1つ欲しい、ものづくりのできる「ファブラボ」地域で利用できる場として設置される「ファブラボ」については、特に鎌倉の例が紹介された。田中氏は学生に、できるだけ地域のファブラボへ向かうことを推奨しているという。海外ではあらゆる年代の人が大学にいるが、日本では20歳前後の非常に狭い年代の人だけが集う場になっている。地域のファブラボは幅広い世代の人と交流できる場として貴重な存在なのだ。自分のおもちゃを作りに来ている小学生から、十分な技術を持っているが時間に余裕のあるリタイアしたエンジニアまでが集う場で、技術や知識の交流が行われている様も紹介された。また、研究室の学生と行っている「ハンディ3Dスキャナ・フィールドワーク」の様子も紹介。地域にある様々な物の形やテクスチャをデータ化しているのだという。3Dスキャナーと3Dプリンターで作られた土偶に、漆塗りを行ったものの実物がセミナー会場で披露され、最新技術と伝統技術が融合したものの手触りを楽しむこともできた。ローカルなコミュニケーションに対して、グローバルなコミュニケーションとして挙げられたのが「ファブアカデミー」だ。インターネットを通じて世界中から同時刻に同じ講義に参加する形で進められる12週間のカリキュラムでは、3Dプリンターだけでなく、あらゆる工作機器やソフトウェアの使い方を週替わりで学ぶことができる。「毎回宿題があるが、これがなかなか大変で燃える。日本人らしさを出してやろうとか、いろいろ考えはじめてしまう。最後の課題は、今まで学んだ全てを使った作品を作ることになるが、そこで出てきた作品は、これは何とはっきり言えないようなものもある」と田中氏は各国参加者の制作作品を紹介したが、途中、熟考して言葉を探すことも多かった。それほど、これまでの概念では名前がつけられないようなものが生み出されているのだ。「3Dプリンターというのは電子レンジのようなもの。一番手軽な調理として、電子レンジでお弁当を温めるだけというのはある。しかし休日に凝ったものを作ろうとした時、電子レンジだけで済ませることはない。多くの調理器具の中の1つだ。3Dプリンターも同じような立場にある」と田中氏。日本でもインターネットを介して学ぶ場として「gacco」でのオンライン放送大学「3Dプリンタとディジタルファブリケーション」を開催することを告知し、興味のある人にとっての良い学び場となるだろうと結んだ。講演後の質疑応答も活発に行われたが、その中で3Dプリンターはいずれ家庭に1つあるようなものになるか、という質問には「海外ではそういう例も増えているが、そもそも海外は家が大きく、街から遠い。私の家とは大分環境が違う。日本の家だと置き場はないし、買い物をできる場も多い。買ってくるよりも作る方が手間がかからないというのとは違う。だから、地域に1つというのがよいと思っている」とファブラボ形式での普及が日本の事情に合っているのではないかとも語った。○最新のデスクトップで使える「monoFab」も紹介特別講演終了後には「monoFab製品紹介セミナー」も開催された。これは最新の3Dプリンターである「ARM-10」と、3D切削加工機「SRM-20」のプレゼンテーションでは、それぞれの技術的な特徴やスペックから、付属ソフトウェアやサプライ品まで紹介された。休憩時間や終了後には、実機を前にかなり踏み込んだ質問をする参加者の姿も見られ、”小規模なものづくり”への関心の高さが窺えるイベントとなった。
2014年10月22日ローランドといえば、日本が世界に誇る楽器メーカーのひとつ。これまでに"名機"と呼ばれる音楽機材を数多く世に出している。しかし、"アンチアップル"よろしく、その業界でトップクラスの企業ともなると"アンチ"が生まれるのは当然のこと。ローランドの製品を好まない人もいる。そんな"アンチローランド"のバンドマンに、今回は、同社の新製品であるセッション・ミキサー「HS-5」を試してみてもらった。なお、今回は9月末に発売された電子ドラム「Vドラム TD-1KV」も同時に使わせてもらった。「HS-5」は時間と場所を選ばずにバンド演奏を楽しむことができる新しいミキサー。電子ドラムやエレキギター、シンセサイザー、マイクなど最大5つの楽器を接続し、バンドのメンバー全員がヘッドホンを使用して演奏することで、外部への音漏れを最小限にとどめてのバンド演奏を行うことができる。そのため、家にいながら、まるでスタジオにいるかのような感覚を味わうことができる製品。一方、「TD-1KV」もこの秋発表された新しい電子ドラム。コンパクトかつ静粛性に優れ、家でも使いやすい設計を実現しつつ、練習用のコーチ・モードを搭載しており、コンパクトながらも高音質、高品質を実現している。これからドラムを始めたい、もっと練習して初級レベルを脱したいという際に適した製品だ。○「HS-5」を試すまずはその外見について。「デザインがかっこいい」、「サイズが小さい」など、極めて良好だった。そして、同社の担当者から操作方法のレクチャーを10分ほど受け、いざ実践。すると、どうだろうか。同製品では、それぞれの楽器の音量バランスをヘッドホンごとに調整でき、好みの「ミックス」を最大で5個つくれるのだが、その調整を各メンバーがスムーズに行っていく。このことからも操作方法がシンプルであることがお分かりいただけるのではないだろうか。同製品の調整も終え、試奏を開始。ヘッドホンを装着しながら演奏を行うため、取材を受けているという緊張感も徐々に薄れていき、普段の練習のような雰囲気に。「ベースのチューニング合ってないよ」、「ドラムさぁ、途中からどんどんリズム早くなってない?」など、厳しい言葉が飛び交う。気づけば予定していた時間より多く、「HS-5」を中心に置き、オリジナル楽曲の練習を行っていた。○「HS-5」を使ってみてどうだった?「HS-5」を試してもらった後、その使用感をバンドメンバーに聞いてみた。【Vo.小嶋さん】「USBメモリーにステレオ録音できるのがいいですね。普段はiPhoneを使って録音していたりするんですが、そうするとどうしてもiPhoneの位置でそれぞれの楽器の音量が違ってしまって……。スタジオの場合もやはり各楽器の音量のバランスがうまくとれないので、なかなか自分たちの演奏をちゃんと録音することができなかったんですよ」【Gt.新井さん】「(スタジオの場合)ドラムの音が大きくなってしまって、それに負けじと各楽器の音量を大きくしていってしまい、結局、音が割れてしまうんです」【Vo.小嶋さん】「この製品を使えば、そういったこともなく、各楽器の音が一つひとつしっかり聴くことができたのが凄く良かったです」【Gt.新井さん】「そうだね、各楽器の音がちゃんと聴こえるからこそ、俺たちって下手くそだなぁって実感させられました。ベースのチューニングが合ってないとか、ドラムのリズムがどんどん早くなるとか、普段、練習時にはなかなか気づくことができず、うやむやにしてしまっていた色々な部分が、この機材によってバラされてしまった(笑)。それと、一般的なミキサーでミックスしただけの音をヘッドホンで聴くと"生音"が汚いんですよ。でもこの機材の場合、それもなかった。アンプを使って出している"いつもの音"をヘッドホンで聴くことができたんです。それにも驚きました。こんな良い音で聴くことができるんだって」【Key.高野さん】「各楽器のボリュームも各自で調整できるのが良かったです。あと操作も簡単だったので、イントロで『あっ私の音デカい!』って感じたときにすぐにバランスを調整できる。これは小さいことかもしれないけど、嬉しかったですね」【Ba.金井さん】「この機材を使えば、あえて自分の音を小さくして、みんなの音を聴くことができるんですよ。そういったこともこれまでは出来なかったので面白かったです」【Dr.田中さん】自分の音が大きいことが多く、周りの音があまり聴こえないなと思うこともあるんですが、そのバランスを調整できるのはやっぱり嬉しいですね。それと、「Vドラム TD-1KV」については、キックペダルも踏みやすいですし、普段ドラムを叩いているときと同じ感じで叩けたので、叩きやすかったですね。【Gt.新井さん】「オリジナル楽曲を作るときにも役立ちそう。変拍子の楽曲を作るのが好きなんですが、変拍子なのか、普通に間違えているのか分からなくなってしまうことがあって。この製品にはメトロノーム機能もついているので、それを使って作れば、さらに複雑な楽曲が作れそう(笑)」【Vo.小嶋さん】「スタジオ練習以外に、この機材を使った練習を取り入れていけば、音の質もかなり上がっていくし、バンドとしてのクオリティもあがっていく気がしましたね」【Gt.新井さん】「Inputが5つあるのも嬉しい。これがあればPCで作った音源もミックスさせた音楽が作れますよ」○あとがきいかがだっただろうか。あくまで今回お願いしたバンドのメンバーには好評であっただけかもしれない。けれど、取材後、ギター担当の新井さんが「今回、このお話をいただいたとき、これは言えないなって思っていたんですけど。俺、ローランド製品が嫌いだったんですよ。だからローランド製品をひとつも持ってないんです。けど、この製品を試してみて、すべてが変わってしまいましたよ。多分、これ買います(笑)」と話すなど、彼らにとっては非常に魅力的な製品であったことは明らかだった。"百聞は一見にしかず"。ローランドファンの方もそうでない人も、一度試してみてはいかがだろうか。
2014年10月10日●昔から機械とかメカをいじるのが好きだった今夏大ヒットを記録したハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』のギャレス・エドワーズ。1998年に公開された前ハリウッド版『GODZILLA』のローランド・エメリッヒ。これまで海外で制作されたゴジラ映画において「監督」としてクレジットされたのは、一般の映画と同様、各作品につき1人しかいない。しかし、本家の日本のゴジラ映画では、1つの作品に2人の監督がいることをご存じだろうか。俳優によるドラマ部分を撮る「監督」と、ゴジラや超兵器などが登場する場面、いわゆる特撮シーンを演出する「特技監督」だ。川北紘一――30代以上のゴジラファンにとってこの人の名前は、ひょっとしたら主役のゴジラ以上にスター的な響きをもつのかもしれない。平成シリーズと呼ばれる『ゴジラVSビオランテ』(1989年)から『ゴジラVSデストロイア』(1995年)までの計6作品で特技監督を務めた川北は、現在のところゴジラ映画における「特技監督」の肩書をもつ最後の人物である(『ゴジラ 2000ミレニアム』以降は「特殊技術」というクレジットに変わる)。初代・特技監督の円谷英二に師事し、怪獣映画の草創期を知る特撮の生き字引であり、現在はドリーム・プラネット・ジャパンの代表として特撮映画の制作や後進の指導にあたる川北監督に、未だ冷めやらぬゴジラへの熱い思い、そして日本の特撮の未来について話を聞いた。――今日はいろいろとゴジラや特撮のお話をうかがいたいのですが、まずはせっかくなので、
2014年10月09日ローランド ディー.ジー.(ローランドDG)は10月6日、衣服やインテリア用品などのテキスタイル(布地)への印刷に特化したプリンタの新ブランド「Texart」の立ち上げと、その第一弾製品「RT-640」を発表した。「Texart」ブランドの第一弾製品となる「RT-640」は、テキスタイルに求められる鮮やかな発色にこだわった昇華転写方式のプリンタ。同社が培ってきたノウハウを活かしながら、製品本体、インク、インクシステム、出力用ソフトウェアをテキスタイル向けに一から設計したという。専用インク「Texart ink」は、CMYKLcLmにオレンジとバイオレットを加えることで、最大8色のインク構成で色域の拡大を実現。また、出力用ソフトウェアには、スイスのErgoSoftが専用に開発した「ErgoSoft Roland Edition」が用意された。印刷幅は最大1615mm、印刷ドット解像度は最大1440dpiとなっている。発売は欧州、北米で2014年中、その他地域では2015年を予定しており、発売後1年間で700台の販売を目指すとのこと。同社は、2013年5月に発表した中期経営計画の中で、成長戦略の1つとして「デジタル印刷技術を最大限に活用した新たなソリューションの提供」を掲げており、デジタル印刷のソリューションを活かせる分野として、テキスタイル向けの印刷市場に着目し、同分野での事業拡大を目的に、2013年10月にテキスタイル事業部を新設した。
2014年10月06日人気俳優のジェイミー・フォックスの出演作が立て続けに公開される。3月公開の『ジャンゴ繋がれざる者』では非道な農場主と戦う元・奴隷の主人公を、間もなく公開となる『ホワイトハウス・ダウン』では武装集団を相手に敢然と立ち向かうアメリカ大統領を演じている。来年には悪役で出演した『アメイジング・スパイダーマン2』の公開も控えるなど“カメレオン俳優”として活躍をみせる彼の魅力はどこにあるのだろうか?その他の写真ジェイミー・フォックスは1967年生まれの米国人俳優で、高校ではアメリカンフットボールを、大学では音楽に情熱を注いだが、コメディアンとしてプロのキャリアをスタートさせた。その後は俳優として活動し、2004年にはレイ・チャールズの伝記映画『Ray/レイ』に主演して、米アカデミー賞とゴールデングローブ賞を受賞。他にも『ドリームガールズ』や『キングダム/見えざる敵』『路上のソリスト』など数々のヒット作に出演し、音楽家として3枚のアルバムをリリースしている。フォックスは圧倒的なスター性があるわけではないが、演技力が高く、熾烈なアクションやシリアスなドラマ、ミュージカル、コメディまで何なくこなせるオール・ラウンド・プレイヤーだ。『ジャンゴ…』では乗馬、格闘、ガンアクションをすべてこなし、『ホワイトハウス…』では“破壊王”の異名をもつローランド・エメリッヒ監督の下で大暴れを見せる一方で、米国大統領の威厳と魅力を見事に表現。『…スパイダーマン2』では特殊メイクによって恐るべき敵“エレクトロ”に扮している。スター俳優の中にはイメージを保ち続けるために、あえて似たような役ばかりを引き受ける者も多い。しかし、演技力と様々な才能に恵まれたフォックスは今後もアッと驚く役どころを次々に演じ、ファンを喜ばせてくれるのではないだろうか。『ホワイトハウス・ダウン』8月16日(金)丸の内ルーブルほか全国ロードショー『アメイジング・スパイダーマン2』2014年4月25日(金)より全国ロードショー
2013年08月05日ハリウッドの破壊王として名高いローランド・エメリッヒ監督の最新作『ホワイトハウス・ダウン』のPRイベントが31日、都内で行われた。本作は謎の武装集団に乗っ取られたホワイトハウスを舞台に、大統領(ジェイミー・フォックス)ら多くの人質を救出するために立ちあがったワシントンD.C警官ジョン・ケイル(チャニング・テイタム)の戦いを描いたアクション超大作だ。その他の写真イベントにはお笑いコンビ「ピース」の綾部祐二がタンクトップ姿で警官に、現在再ブレイク中の格闘家ボブ・サップがスーツに身を包み米大統領にそれぞれなりきって登場。「サップさん、汗かくスピードがハンパないですけど、何かあれば僕が警護します」(綾部)、「綾部さんは日本の将来のアクションスター。今日は会えて光栄」(サップ)と早くも劇中のテイタム&フォックス顔負けの名コンビぶりを発揮していた。“ザ・ビースト”の異名を持つサップは、「防弾仕様の米大統領専用リムジンは、ビーストと呼ばれている」と豆知識を披露。また、熟女好きで知られる綾部に対し、「うちの母親がシングルなんだけど、どお?」とゴリ押しする場面もあり、綾部は「いきなりこんな大きな息子を持つんですか?僕が“ダウン”しちゃいます」とタイトルをもじり苦笑い。それでも「後で写真だけ見せてください」とサップの母親に興味津々の綾部だった。サップが語った大統領専用リムジンは、映画の中でも大活躍。通常のリムジンよりもはるかに大きく、超頑丈で防弾仕様が施された“ビースト”が、敵の攻撃をかわし、壁をブチやぶり、庭のバスケットゴールをなぎ倒し、ミサイル攻撃を食らっても走り続けるド派手なアクションは本作の大きな見どころになっている。『ホワイトハウス・ダウン』8月16日(金)丸の内ルーブルほか全国ロードショー
2013年08月01日イギリスの劇作家であるウィリアム・シェイクスピアが生んだ名作の数々は、実は別人が書いていた…。にわかには信じがたい仮説を下敷きに、代筆者として取りざたされる貴族作家の知られざる半生と恋、そして陰謀を描いた歴史ミステリー『もうひとりのシェイクスピア』がついに12月22日(土)、全国で公開される。メガホンを執るのは、『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』といったハリウッド超大作を手掛けてきたローランド・エメリッヒ監督。これまで幾度となく世界を“破壊”させたディザスター映画の名匠が、新作のテーマにシェイクスピアを選んだ理由を「私は常に論争の的になるような題材に興味があるんだ」と語っている。その他の画像「当初は、シェイクスピアが生み出した傑作の数々を振り返り、作家・シェイクスピアとして称えたいと思っていたんだ。ところが、ふと人間の本質を描く戯曲を30以上も書いた彼はどんな人物なんだろうと考えると…」とエメリッヒ監督。以前、オックスフォード大学で“シェイクスピア別人説”の討論が行われたと知り、「まずは真実を知りたい」と持ち前の好奇心に火がついたのだとか。そんなエメリッヒ監督が出会ったのが、“シェイクスピア別人説”を20年以上研究してきたという脚本家のジョン・オーロフ氏。長年本作の企画を温めていたが、アカデミー賞受賞作『恋におちたシェイクスピア』(98/ジョン・マッデン監督)が製作されたことにより一度は断念していたという。エメリッヒ監督は「脚本を読んで、ただ一言『素晴らしい! なんと驚くべき物語なんだ』と心を動かされた」といい、「読み進めるうちに『シェイクスピアは本当の作者でない。彼は書いていない』と確信した」と断言する。なぜ、そこまで言い切ることができるのか? その“答え”がエメリッヒ監督の熱意によって、本作『もうひとりのシェイクスピア』に緻密に描かれている。これまでのイメージを打ち破る作風に加えて、エリザベス王朝時代の衣装・美術を再現した緻密な世界観、16世紀末ロンドンを追体験させる最新VFXなどエメリッヒ監督の本領が発揮される映像世界も見逃せないポイントだ。『もうひとりのシェイクスピア』12月22日(土)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー文:内田 涼
2012年12月21日“2012年12月21日”、マヤ文明が人類滅亡を予言した日である。終末論者が聖地とするフランスのとある山村に数百人が押し寄せ、警察が出動し、その場所を立ち入り禁止にしたり、NASAが「滅亡はない」と異例の公式発表をしたりと世界中で物議を醸している。そんな中、ジェームズ・フランコとセス・ローゲンのハリウッドスター2名が、マヤ文明が終末を予言した2012年12月21日(現地時間)にシェルターに避難し、その様子を本人たちが記録した衝撃の映像が到着した。「I’mジェームズ・フランコ」、「I’m セス・ローゲン」と自己紹介から始まる映像には、「マヤ暦?オレらはムカついてる!映画は来年の夏公開でお蔵入りだ!」と話しながら、下ネタ全開で半ばヤケクソにはしゃぐ2人が映っている。さらには、恋人同士のように一つのベッドに寄り添って寝る2人の姿も。「おやすみフランコ」というセスに対し、フランコが「アイ・ラブ・ユー」と囁く驚きのやり取りまでが克明に映し出されている。2人が話題にしている“来年の夏公開の映画”とは、皮肉にも人類滅亡、しかもそのときのハリウッドを描いた映画『ディス・イズ・ジ・エンド』のこと。ローランド・エメリッヒ監督作『2012』で世界終焉を描いてみせた製作元のソニー・ピクチャーズは、マヤ人たちの予言を無視して来年2013年夏、地球滅亡時のハリウッドの映画業界を舞台に、ジェームズ・フランコの家で開かれたパーティで起こる出来事を描き出すようだ。映画には、地球の歴史に大きく刻まれるだろう人類滅亡の日に相応しく、豪華スターが集結。ジェームズ・フランコ(『オズ はじまりの戦い』)、セス・ローゲン(『テイク・ディス・ワルツ』)、ジョナ・ヒル(『マネー・ボール』)のほかに、エマ・ワトソン(『ハリー・ポッター』シリーズ)、歌手のリアーナらも本人役で出演するらしい。さらに一部公開となった本編映像では「ひでえことになって犠牲者が大勢出てる」、「J・シーゲルとD・クラムホルツ、マイケル・セラも死んだ」、「セラは死んでバンザイだ!」という驚愕の会話も!登場人物、全員が本人役で人類滅亡に挑む、衝撃の終末映画『ディス・イズ・ジ・エンド』は、マヤの予言が外れたら全米、日本共に2013年夏に公開される予定だ。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ディス・イズ・ジ・エンド 2013年夏、全国にて公開
2012年12月21日イギリスを代表する劇作家ウィリアム・シェイクスピアに、別の代筆者がいたという仮説を描いたローランド・エメリッヒ監督の歴史ミステリー『もうひとりのシェイクスピア』の公開を前に、主演を務めた俳優のリス・エヴァンスがインタビューに応じ、本作の主人公である貴族作家・オックスフォード伯役を自ら志願したことを明かした。その他の写真エヴァンスといえば、英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『ノッティングヒルの恋人』で主人公(ヒュー・グラント)と同居する変人のスパイク役、『パイレーツ・ロック』では怪しげでセクシーなラジオDJのギャビン役などで強烈な印象を残したイギリスきっての個性派俳優。今年はハリウッド超大作『アメイジング・スパイダーマン』で宿敵ザ・リザード(Dr.コナーズ)役を演じ、単なる悪役という枠を超えて、良心の呵責に悩む科学者の内面を表現した。また、覆面アーティストのバンクシーが初監督した『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』のナレーションを担当するなど、ふり幅の広いキャリアで大活躍している。そんなエヴァンスが本作で演じるのは、現時点でシェイクスピアの名作を代筆した“最有力候補”と目される貴族作家・オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア。エリザベス朝のコスチュームに身を包み、格調と気品あふれるイギリス貴族に変身した彼が、キャラクターの持つ気高い知的さを見事に演じきった。舞台俳優としてキャリアを歩み始めたエヴァンスだからこその“底力”が、主人公に生身の説得力を息づかせている。「きっと製作陣が僕に望むのはシェイクスピアの役だろうけど、実際はオックスフォード伯を演じてみたかった。そこでローランドに言ったんだ。もしあなたが“乗りやすい馬”が欲しいなら、僕にシェイクスピア役をオファーするでしょう。でももしあなたが“勇気ある男”になりたいなら、オックスフォード伯をくださいってね」(エヴァンス)。この言葉に心動かされたエメリッヒ監督は、エヴァンスの起用を即決し「実際、リスは素晴らしい演技をし、それも楽々と演じたと言ってもいいほどだった。リスは現場で役に変身していくタイプ。身のこなしもまったく変わるし、まさにオックスフォード伯がそこに現れるんだ」と手放しで絶賛している。数々の名作を生み出しながら、名前を隠すことになったオックスフォード伯の半生をエリザベス一世との愛憎、宮廷を舞台にした政治謀略の渦などを交え重厚に描く本作。エヴァンスをはじめ、デヴィッド・シューリス、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、そして“サー”の称号を持つ現代最高のシェイクスピア俳優であるデレク・ジャコビ卿など、英国ファンにはたまらない豪華キャストのアンサンブルも大きな見どころだ。『もうひとりのシェイクスピア』12月22日(土)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー文:内田 涼
2012年12月19日今年ハリウッドで大注目されたチャニング・テイタムが、来年、パパになることがわかった。夫妻にとって初めての子供だ。今年、『君への誓い』『21 Jump Street』『Magic Mike』を北米で大ヒットさせたテイタムは、最近、米「GQ」誌から“メン・オブ・ザ・イヤー”に選ばれた注目の人。プロデューサーも兼任した『Magic Mike』は、すでに続編の話も浮上しているらしい。妻の妊娠はまったくの驚きだったらしいが、この朗報を受けて、テイタムは来年丸々オフを取ることを決めたようだ。しかし来年も、『G.I.ジョー バック2リベンジ』やローランド・エメリッヒ監督のアクション大作『White House Down』など、公開作はいくつか控えている。テイタムと妻ジェナ・ディーワン=テイタムは、『ステップ・アップ』で共演して知り合い、2009年11月にマリブで挙式。今年初めのインタビューで、ディーワン=テイタムは、いつか子供をもちたいとしながらも、「いつになるかはわからない。正しい時に、それは起きるのだと思う」と語っていた。文:猿渡由紀
2012年12月18日俳優で演出家の江守徹が、ローランド・エメリッヒ監督の最新作『もうひとりのシェイクスピア』を「これはもうひとつのシェイクスピア劇だ」と絶賛している。イギリスを代表する劇作家シェイクスピアによる名作の数々は、実際には別人が書いていた…。そんな大胆な仮説に切りこむ歴史ミステリー。江守は俳優として、舞台『オセロ』『マクベス』『リチャード三世』といったシェイクスピア作品に出演。また、初の演出作品に『ハムレット』を選ぶなどシェイクスピアに造詣が深い。その他の画像映画は現時点でシェイクスピアの名作を代筆した“最有力候補”と目される貴族作家・オックスフォード伯が自身の名誉を封印した物語を、エリザベス一世との愛憎、宮廷を舞台にした政治謀略の渦などを交え重厚に描く。江守は「エリザベス女王役のヴァネッサ・レッドグレイヴに先ずはびっくり」と現在75歳のベテラン女優にも賞賛の声を寄せる。江守をはじめ、各界の著名人も本作を絶賛しており、シェイクスピアの4大悲劇として知られる作品『リア王』『ハムレット』『オセロ』『マクベス』を全て演じた歌舞伎俳優の松本幸四郎は「“もうひとり”の存在によって、シェイクスピア作品はより魅力的に甦る。歴史、恋、政争…すべてにリアリティがもたらされた」と賛辞を送る。また、宝塚歌劇団出身の麻実れいは、「魅力的な歴史ミステリー。美しく華やかで面白く、この映画そのものがシェイクスピアでした!」とこちらも手放しの高評価。さらに、彩の国シェイクスピア・シリーズの企画委員長である河合祥一郎氏は、著書『謎ときシェイクスピア』(新潮社刊)で“別人説”を否定こそしているが、「シェイクスピア通をうならせる仕上がり。史実の奇想天外な解釈に仰天しつつ楽しみました」と映画そのものの完成度に舌を巻いている。『もうひとりのシェイクスピア』12月22日(土)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー文:内田 涼
2012年12月17日イギリスの劇作家であるウィリアム・シェイクスピアが生んだ名作の数々は、実は別人が書いていた? そんな大胆な仮説をベースに、その“大本命”とされる貴族作家の知られざる半生と恋、そして陰謀を描いた歴史ミステリー『もうひとりのシェイクスピア』を、国内の著名な映画評論家たちがこぞって「本気で面白い!」と大絶賛していることが関係者への取材で明らかになった。その他の写真『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』などの名作を書いたのは実は別人だった…、という“シェイクスピア別人説”に秘められた謎を重厚なタッチで描きだす本作。作品のクオリティを評価する声はもちろんだが、評論家たちを驚かせているのは本作のメガホンを執ったのがハリウッドきっての“破壊者”ローランド・エメリッヒ監督である点だ。これまで『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』といったVFX満載の超大作でメガヒットを飛ばす一方、評論家受けはイマイチという印象も強いエメリッヒ監督。実際、本作の宣伝スタッフによると「エメリッヒ監督に、歴史ミステリーを描けるの?」と懐疑的だった評論家も少なくなかったという。ところが試写を観終わった評論家たちは「ローランド・エメリッヒ監督なのに…」と戸惑いと驚きを口にし、その後は「ストーリーの面白さが一級品」「本気で面白い!」「ただの破壊者かと思っていたが、こんなに知的とは」と異口同音に作品を絶賛。先入観を見事にひっくり返し、キャラ変更ともいえるエメリッヒ監督の見事な手腕に映画評論家の北川れい子さんも「エメリッヒがこんなタイプの映画を撮るなんてびっくり。でも面白かった!冒頭から引き込まれた」と拍手をおくっている。「エメリッヒが、こんなドロドロの愛憎ドラマを撮るとは思ってもみませんでした。シェイクスピア別人説と王室の陰謀劇をうまくミックスしていて、娯楽性もたっぷり」(高橋諭治氏)、「思っていたより、かなり面白かった。某編集さんから観てみてと言われて、“エメリッヒかよ”と思いながら大分舐めて観に来たので(笑)、観て良かった」(村山章さん)と多くの評論家が太鼓判を押す本作。実はエメリッヒ監督にとって、本作の実現は10年来の企画であり、“シェイクスピア別人説”を25年も研究する脚本のジョン・オーロフ氏とタッグを組み、緻密に練り込まれたストーリーを完成させた。なぜ真の作者がその名前を永久に封印したのか…。その謎を解き明かすエメリッヒ監督の“意外な”一面をこの冬、スクリーンで確認してみては?『もうひとりのシェイクスピア』12月22日(土)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
2012年12月13日ローランド・エメリッヒ監督の新作『もうひとりのシェイクスピア』が12月22日(土)より公開される。これまで『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』などの作者は劇作家・シェイクスピアとされていながらも、“別の人物が作品を書いた”という謎の別人説も伝えられている。その最有力候補である人物のドラマを描いた本作に、著名人から多くの絶賛の声が寄せられている。その他の写真そもそも、文学史上歴史的な謎として知られる“シェイクスピア別人説”は、彼に対する記述がほとんど残されていないということからはじまったという。この謎を解き明かそうと研究する学者たちはさまざまな説をとなえているが、現在もっとも有力とされている人物は、貴族であり作家のオックスフォード伯。本作ではこの謎を基に、女王エリザベス一世と若き日に許されない恋に落ちた伯の知られざるドラマを描いている。シェイクスピアの4大悲劇として知られる作品『リア王』『ハムレット』『オセロ』『マクベス』を全て演じた歌舞伎俳優の松本幸四郎は「“もうひとり”の存在によって、シェイクスピア作品はより魅力的に甦る。歴史、恋、政争…すべてにリアリティがもたらされた」と絶賛。宝塚歌劇団出身の麻実れいは、「魅力的な歴史ミステリー、美しく華やかで面白く、この映画そのものがシェイクスピアでした!」とコメントしている。さらに、彩の国シェイクスピア・シリーズの企画委員長である河合祥一郎氏は、著書『謎ときシェイクスピア』(新潮社刊)で論議を否定していたが、「シェイクスピア通をうならせる仕上がりです。史実の奇想天外な解釈に仰天しつつ楽しみました」と高く評価している。近年では『ピラミッド 5000年の嘘』など、歴史の謎に迫った作品が多く公開されているが、本作ではあえて歴史の謎を紐解くために論破するという手法をとらず、謎の裏側に隠された人間ドラマを描いている。“シェイクスピア別人説”が正しいか否かは別として、多くの著名人の心を捉えた本作の公開を心待ちにしたい。『もうひとりのシェイクスピア』12月22日(土)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
2012年11月28日日本でも毎年、人気の俳優、一流の演出家で必ず舞台公演が行われているシェイクスピア。しかし、18世紀の昔から“シェイクスピア別人説”が議論されていたことをご存じだろうか?『インデペンデンス・デイ』などで知られる巨匠ローランド・エメリッヒ監督がこの文学史上最大の謎に切り込んだ衝撃の問題作『もうひとりのシェイクスピア』。欧米で大激論を巻き起こした本作の予告編が遂に解禁となった。16世紀末、エリザベス朝――。当代一流の知識人、詩人、劇作家として知られたひとりの貴族がいた。その名は、第17代オックスフォード伯爵エドワード・ド・ヴィア。彼こそがシェイクスピア作とされる名作の数々を著した作者…。しかし何故、彼はその真実を隠さねばならなかったのか?数奇な運命に翻弄された悲劇の男の物語がいま、明かされる。生涯が謎に包まれ、自筆の原稿が何一つとして見つかっていないシェイクスピアの別人説を、長年研究してきた脚本家ジョン・オーロフと共に、10年以上夢見てきた映画化を実現させたエメリッヒ監督。本作では、別人説の中で現在もっとも有力とされている“第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア”が真の作者ではなかったか、という説が描かれる。“真の作者”オックスフォード伯に扮するのは英国出身のリス・エヴァンス。『アメイジング・スパイダーマン』で演じた悪役・リザードが記憶に新しい彼だが、そのときとはまるで別人のような演技で、英国俳優の底力を見せている。今回公開となった予告編では、リスの気品あふれる姿が見られるのと共に、エメリッヒ監督の真骨頂と言える、最新VFXで再現した16世紀末ロンドンの色鮮やかな街並みがたっぷりと堪能できる。中でも、エリザベス1世崩御の葬列シーンの迫力は圧巻!シェイクスピアの時代を目の前に蘇らせたかのような臨場感あふれる劇場のシーンは、演劇ファンならずとも鳥肌が立つこと間違いなし。真偽のほどはさておき、「もし彼が真の作者だったら」、なぜ彼は未来永劫その真実を隠さねばならなかったのだろうか?日本でも論争を巻き起こしかねない本作だが、まずはこちらの予告編から大いなる謎の一端を覗いてみて。『もうひとりのシェイクスピア』は12月22日(土)よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:もうひとりのシェイクスピア 2012年12月22日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2011 Columbia Pictures Industries, Inc. and Beverly Blvd LLC All Rights Reservedアメイジング・スパイダーマン 2012年6月30日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Columbia Pictures Industries, Inc. MARVEL, and all Marvel characters including the Spider-Man character ™ & © 2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.
2012年10月12日1996年の大ヒット作品『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督と脚本/製作を務めたディーン・デヴリンが11年ぶりに再タッグを組み、同作の続編『Independence Day 2』(原題)の製作が遂に始動したようだ。デヴリン氏によれば、現在のところ制作は順調に進んでいるとのこと。エメリッヒ監督と共に「興奮している」と語っている。「どうなるかは言えないけど、11年ぶりにローランドと仕事を一緒にしているんだ。いろんなアイディアが行き来しているんだけど、それらが組み合わさるかどうかは分からないね。でもそうなってほしいよ。ローランドと第1作を作って以来初めてのことで興奮しているし、続編に適したアイディアがあるから、後は幸運を祈るだけだよ」。さらに、デヴリン氏は10年前に続編企画が持ち上がった際に“多額のギャラ”を受け取ったものの、実際に書き出してみたストーリーに納得しなかったため、そのギャラを返したという逸話を明かしつつ、今回の再始動の実現はエメリッヒ監督の説得があったおかげだと「Comingsoon.net」に語っている。「僕らにはすごいプレッシャーがあったんだ。何年もの間、みんなが続編のことを聞いてきたしね。でも続編に適したストーリーがなければ決して作るつもりはなかったんだ。実際、10年前に『Independence Day 2』の脚本執筆を依頼されて、多額のギャラを受け取ったんだ。でも書き終わった後、僕はギャラ全額を返して『そのスクリプトは読まないでくれ。脚本はまずまずだけど、「インデペンデンス・デイ」の続編としては相応しくないんだ』って言ったんだ。だからその当時、“今後は絶対に続編に手をつけるもんか”って誓ったんだよ。でもね、1年半前にローランドが僕に電話してきて『もう一回トライしてみようよ』って言ったんだ。それで僕らはパームスプリングスで心に決めたんだ。それで『本物の続編にするよ。作る意味のある続編にするんだ。ファンをがっかりさせないようなね。僕らがそもそも作りたかったものにするんだ』って言ったんだよ。だからぜひともそうしたいんだ。どう転ぶかは分からないけどね」。
2012年07月31日俳優のアーロン・エッカートが、『Olympus Has Fallen』(原題)に出演することが決まった。元シークレット・サービスのエージェントが、ホワイトハウスを占拠したテロリストと死闘を繰り広げるアクション映画で、アーロンはアメリカ大統領を演じるという。また、先に出演が決まっているジェラルド・バトラーは、本作のプロデュースも担当する。同作で脚本家デビューとなるクレイトン・ローテンベルガーとカトリン・ベネディクトの脚本を基に、『ザ・シューター/極大射程』のアントワーン・フークアがメガホンを取る予定。また同作と似たプロットの、ローランド・エメリッヒ監督による最新アクション大作『White House Down』(原題)では、ジェイミー・フォックスが大統領役に興味を示して出演を検討中だという。
2012年06月26日ジェイミー・フォックスが、『デイ・アフター・トゥモロー』や『紀元前1万年』で知られるローランド・エメリッヒ監督のアクション大作『White House Down』(原題)のキャストに加わるかもしれない。ジェイミーは、ホワイトハウスがテロ集団によって襲撃され、大統領を含めた全員が人質となるという極限状態で闘うシークレット・サービスを描いた同新作スリラー映画への出演を検討しているようだ。出演契約は完了していないものの、ジェイミーは大統領役に興味をそそられており、この役柄について代理人を通して製作者と接触しているという。また、チャニング・テイタムも大統領を救う使命をおびたエージェント役に関して出演交渉中だ。間もなく公開となる『アメイジング・スパイダーマン』も手がけたジェームズ・ヴァンダービルトが同作品の脚本を担当し、2013年に公開予定を目指して年内にクランクイン予定とのこと。本作は、ジェラルド・バトラーが出演予定の『Olympus Has Fallen』(原題)に続く、ホワイトハウスを題材にした2作目のアクション映画となる。そんなジェイミーは、セス・ゴードンが手がけたコメディー作品『モンスター上司』が最後のお目見えとなっていたが、レオナルド・ディカプリオが悪役を演じることでも話題のクエンティン・タランティーノ監督最新作『ジャンゴ繋がれざる者』が次回作として待機中だ。■関連作品:アメイジング・スパイダーマン 2012年6月30日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Columbia Pictures Industries, Inc. MARVEL, and all Marvel characters including the Spider-Man character ™ & © 2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月、丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2012年06月08日『インデペンデンス・デイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督が、“終末”と呼ぶにふさわしい、天変地異の中で世界が崩れ落ちていく様を最新技術を駆使して映像化した『2012』のDVD&ブルーレイが早くもリリース。このDVDとブルーレイに特典映像として収録されている、ウディ・ハレルソン演じる“終末論を信じてやまない男”チャーリー・フロストが視聴者(?)に向けて情報を発信する姿を収めた特別映像がシネマカフェに到着した。こちらの映像は、本編とは関わりのない、“スピンオフ”とでも言うべき特別映像。“終末の予言者”を自称し、周囲からは変人扱いされているチャーリーだが、彼の元には世界中から世界の終わり、政府の陰謀に関わる様々な“機密情報”が届けられるのだとか…。今回お届けする映像でチャーリーが紹介してくれているのもそんな情報の一つ。情報源は何と、日本の東京在住の“ミチコ”という女性。この“変人”チャーリーをして「君はかなり病んでいるようだよ、ミチコ」と言わしめたその情報の内容とは?『2012』と言えば、とにもかくにも衝撃的な映像が話題だが、ウディ・ハレルソンの“名演”が光るこちらの映像もお楽しみに!『2012』DVD&ブルーレイは発売中。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『2012』DVDスタンダード版価格:1,980円(税込)『2012』DVDエクストラ版価格:2,980円(税込)『2012』DVD&ブルーレイセット価格:3,990円発売・販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売中■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:『2012』衝撃の大災害映像の意外な(?)制作風景を大公開!ブラピ再降臨 vs J・デップ!写真でふり返る来日ハリウッドスター2009【後編】『2012』初登場1位ひと目見れば凄まじさが分かる!特別映像を公開ジョン・キューザック『2012』インタビュー地球滅亡の前に何をする?パニック大作『2012』プレミアで子役女優のご愛嬌&欽ちゃんのギャグ爆発!?
2010年03月19日真っ青の壁のスタジオで、スーパーマーケットと思しきセットを前に向かい合う男女。映画の撮影の様子だとは分かっても、一見、何の映画かまでは分からない…。ラブストーリー?と思いきや実はこれ、昨年公開されたローランド・エメリッヒ監督によるディザスタームービー『2012』のひとコマ。この直後に大地震が起きて、大パニックというシーンに続いていく。まもなくブルーレイとDVDがリリースされる『2012』だが、あの驚異的な映像はどのように撮影されたのか?エメリッヒ監督、VFX担当のヴォルカー・エンジェル&マーク・ウェイガートのコメントと合わせて、完成作品からは想像できない撮影現場の様子を収めた画像を一挙大公開!凄まじいまでの大災害が、これでもかというほど画面上で巻き起こるが、エメリッヒ監督は本作を撮影するに当たって事前に「地震がどのようにして起きるかとか、実際にイエローストーン国立公園が爆発したらどうなるかとか、いろいろ考えたよ」と語るが、一方で「でも実際にはほとんどが起きたことのない現象だから、リサーチして分かるものじゃないんだよね。だからほとんど僕の想像で作ったよ」と明かす。監督の頭の中だけで起こっている大災害を、映像として作り上げるというのは、相当、大変な作業だと思われるが…。エメリッヒ監督とのコラボレーションが5作目となるビジュアル・エフェクト・スーパーバイザーのヴォルガーは、「実現できるかという不安はあった」と認めつつ、「でも、ローランドはとてもリアリストな監督で、成しえるための資金をスタジオからちゃんと得てくる。そこがすごいところだ。脚本に書いてあることで出来ないことがない、っていうところがとてもやりやすかったね」と技術以前に監督への信頼を“勝因”に挙げる。『インデペンデンス・デイ』がこれまでにない映像表現として衝撃をもって迎えられたのが1996年。そこから確実に映像技術は進歩してきたわけだが、撮影過程で14年前と具体的にどのような違いがあるのかについて、エメリッヒ監督は「14年前もVFXは使っていたけど、あのときは模型を使っていたよ。いまと比べるとあの頃は原始的だよね。今回は全てCGで(大災害の描写で)模型は一切ない。CGで作って本物らしく撮影することが新しい試みだった。デジタルのものを本物らしく見せるのはとても難しいんだ」としみじみと語っている。技術的な部分に関して、同じくビジュアル・エフェクト・スーパーバイザーのマーク・ウェイガートは「例えば、ロサンゼルスの地震のシーンでは、グラフィック映像と本物の映像を組み合わせて、大地震で破壊される街を作ったんだ。本物のセットを作るときの方が楽だよ。基本的には外観を作るだけで済むからね。例えば『スパイダーマン』でニューヨークの街並みが出てきたけど、あれはコンピュータで作った外観だけの街並み。でも、この作品の場合は、外観だけ作ればいいってわけにはいかない。家具も含めて、建物の中のものも全部作って、全てが物理学的に壊れたり、崩れたりするようにしなければいけなかったんだ。ものすごくチャレンジングだったよ」とその苦労を明かしている。写真でも分かるように、実際には何も起きていないところで、さも目の前で大地震や災害が起こっているかのように反応し、演技をしているジョン・キューザックを始めとする俳優陣もすごいが、何もないところに街を作りあげ、しかもそれを破壊していくというスタッフ陣の仕事ぶりも何とも凄まじい。今回発売されるDVDとブルーレイでは、メイキングの様子を収めた特典映像や、「もう一つのエンディング」と呼ばれる劇場では観ることの出来なかった映像も含まれるので、こちらも要チェック!『2012』DVD&ブルーレイは3月19日(金)発売開始。『2012』DVDスタンダード版価格:1,980円(税込)『2012』DVDエクストラ版価格:2,980円(税込)『2012』DVD&ブルーレイセット価格:3,990円発売・販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日:3月19日(金)■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:ブラピ再降臨 vs J・デップ!写真でふり返る来日ハリウッドスター2009【後編】『2012』初登場1位ひと目見れば凄まじさが分かる!特別映像を公開ジョン・キューザック『2012』インタビュー地球滅亡の前に何をする?パニック大作『2012』プレミアで子役女優のご愛嬌&欽ちゃんのギャグ爆発!?“地球滅亡”予告、やっぱり気になる?『2012』北米初登場1位!
2010年03月17日『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督の最新作『2012』が先週末公開を迎え、週末2日間で45万9,768人を動員、興行収入5億7,365万9,750円を記録し、堂々の初登場No.1を獲得した。この大ヒットスタートにさらに拍車をかけるかのように、これを観ればこの作品の世界観が一発で分かる!本作の特別映像が到着した。文字通り“崩れ落ちる”日常生活、都市全体が巨大な口に呑み込まれるがごとく沈んでいく様子、行き場を失って堕ちていく列車などなど驚異的な映像が描き出される!百聞は一見にしかず。抜群の説得力を持つこちらの映像だが、一体、ここまで地球が崩壊する中で物語はどこへ向かうのか――?ジョン・キューザック演じる主人公一家に訪れる結末は?北米を除く海外興行収入は累計で3億4,110万ドルに到達、北米累計も1億820万ドルで公開10日間で1億ドルを突破!ほかにも『ニュームーン/トワイライト・サーガ』が全米では先週末そして日本では今週末、さらに今後は『アバター』など話題作が続々と公開されるが、どこまで数字を伸ばすのか?『2012』は丸の内ルーブルほか全国にて公開中。こちらの特別映像は、こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:ジョン・キューザック『2012』インタビュー地球滅亡の前に何をする?パニック大作『2012』プレミアで子役女優のご愛嬌&欽ちゃんのギャグ爆発!?“地球滅亡”予告、やっぱり気になる?『2012』北米初登場1位!【ハリウッドより愛をこめて】ジャクソン家には映画収益入らず?その真相は…『2012』インタビューエメリッヒが「この映画の良心」と称した地質学者の素顔
2009年11月25日日本よりひと足早く、先週公開された全米で興行収入6,500万ドルを記録、北米初登場1位を獲得したローランド・エメリッヒ監督の『2012』。2012年に世界が滅亡するというマヤ暦の予言が現実のものとなる中で、命がけで家族を守る主人公・ジャクソンを演じたジョン・キューザック。18年ぶりに来日した彼は取材当日、風邪気味で少々つらそうな表情だったが、ダブルエスプレッソを気付け薬代わりに、超大作への出演について語ってくれた。キューザックと言えば、ハリウッドのメイン・ストリーム作へ出演もするが、アクションよりもオフビートなコメディやドラマで光る演技派というイメージが強い。そんな彼がなぜ、『2012』に主演することになったのだろうか?「まず、声を掛けてもらえたことが率直に嬉しかったよ。世界的な成功を収めている偉大な監督の作品だしね。どんな脚本か興味を持って読んでみたら、とても気に入ったんだ。映像の素晴らしさはもちろんだけど、危機に直面した人間たちのドラマが素晴らしい」。地球温暖化問題が世界的に叫ばれる、いまという時代にマッチした作品でもある。「この映画が作られたのが15年前だったら、リアルな怖さは感じなかったんじゃないかな。地球の温暖化を引き起こしたのは、自然ではなくて人類だ。政治的な要素を描く作品じゃないけど、地球に起きている変化は自分たちによるものだと知っている現代の観客は、この映画にある種の怖さも実感するだろうね」。ジャクソンは離婚を経験し、1人で生活している売れない作家。自ら脚本を書くこともあるキューザックは「ジャクソンと僕には基本的な共通点はあると思う」と言う。「いわゆる芸術家タイプだから、自分のしていることだけに夢中になってしまうんだ。そのせいで奥さんは疎外感を覚えるようになる。でも、そういう性格のジャクソンだから、絶体絶命の危機に際して、家族と一緒に何とか生き延びようと必死に考える。ロサンゼルス脱出に集中するんだ。だから、こんな性格も悪くないと言えるんじゃないかな。僕にもそういう面はあると思う」。崩壊寸前のロサンゼルスから命がけの脱出を試みるシーンは、極限状態でありながら、スクリューボール・コメディを思わせるユーモアのセンスも、ちらほら漂う。「たぶん、ローランドの美的感性の中にパンク・ロック精神があるからだと思う。西洋文明や宗教を象徴する建物ばかりが次々と壊されていくのも、ただの偶然じゃないと思うよ。真剣に見るとあまりにも悲しい光景だけど、そこには彼独特の感性が反映されている。『破壊によって新しいものが創造される』という逆説的なことがあるように、恐怖の中から不思議なユーモアが出てくることがある。そういう反対要素のミクスチャーが興味深いと思うよ。物語が進むにつれて、どんどんシリアスになるけど、説教じみたトーンにはならない。とても感動できる作品なんだ」。作中に描かれる大惨事の映像はあまりにもリアル。さらに、環境破壊の進む現代に暮らしていると、3年後に世界が終わると言われたら、「そうかもしれない」と、つい考えてしまうほどだ。では、もし本当に2012年に世界が滅亡するとしたら?「わからないなあ」と言って、笑うばかりだったキューザック。少し考えてから、「バーに行って飲むかな?いいワインでも」とつぶやいた。(text:Yuki Tominaga)ローランド・エメリッヒ インタビューキウェテル・イジョフォー インタビュー■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:パニック大作『2012』プレミアで子役女優のご愛嬌&欽ちゃんのギャグ爆発!?“地球滅亡”予告、やっぱり気になる?『2012』北米初登場1位!【ハリウッドより愛をこめて】ジャクソン家には映画収益入らず?その真相は…『2012』インタビューエメリッヒが「この映画の良心」と称した地質学者の素顔想像を超える、大迫力の連続ディザスター『2012』試写会に5組10名様をご招待
2009年11月20日『インディペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督の最新作『2012』のジャパン・プレミアが11月17日(火)、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、冷たい雨が降る気温約9℃の中、子役女優のモーガン・リリーがキュートなルックス&トークで観客をホットにさせた。同作は、2012年12月21日に地球が滅亡するというマヤ文明の終末説をモチーフに、天変地異の恐怖に立ち向かう人類の姿を描くディザスター・ムービー。エメリッヒ監督は「ローランド!」の大声援に笑顔で応えつつ「破壊のシーンがたくさんありますが、災害の中で家族がひとつになれるというメッセージもあります」と呼びかけた。初来日を果たした女優のアマンダ・ピートら総勢6人の来日メンバーが並ぶ中、主演のジョン・キューザックは「世界のプロモーションの最後に、いい形で日本にこのメンバーで揃って来ることができてよかった」と手を振った。ひときわ歓声が大きくなったのは子役のモーガンのあいさつ直後。「ハァーイ!エブリバディ!監督やみんなと日本に来られてとても幸せよ」と大声量&早口&ハイテンションのあいさつと、首をちょこんと曲げて見せるなど愛らしい仕草で、観客を大いに沸かせた。その後の、本作の内容にちなんだ「2012年12月21日に大切な人へ贈るメッセージカード」を読み上げ、タイムカプセルに収めるイベントでも、「私の家族は本当に素晴らしい!みんなが私の夢をサポートしてくれて、私の人生を豊かにしてくれる。とっても素敵な家族に恵まれて幸せよ!こんなところかしら」としっかりしたメッセージを語り、またまた観客を喜ばせ、拍手を浴びた。プレミアには、映画のレッドカーペット・イベント初参加となるタレントの萩本欽一をはじめ、神田うの、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之、女子ソフトボール日本代表の上野由岐子投手が来場。萩本さんはメッセージカードに書いた、自身大好きという母親と息子のギャグ「『かーちゃん、僕のお弁当のおかず、どうして毎日梅干しなの?』『一応、梅干しの位置は変えているんだけどねぇ』」を披露し、来日メンバーを笑わせていた。『2012』は11月21日(土)、丸の内ルーブルほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開■関連記事:“地球滅亡”予告、やっぱり気になる?『2012』北米初登場1位!【ハリウッドより愛をこめて】ジャクソン家には映画収益入らず?その真相は…『2012』インタビューエメリッヒが「この映画の良心」と称した地質学者の素顔想像を超える、大迫力の連続ディザスター『2012』試写会に5組10名様をご招待エメリッヒ最新作『2012』冒頭53分を初公開!でもまだたった3分の1?
2009年11月17日クリスマス前哨戦が白熱する全米映画界、先週末の11月13日(金)〜15日(日)の週末、日本でも話題を集めるディザスター超大作『2012』が遂に公開となり、全米3,404館で6,500万ドル(約58億5,000万円)の興行収入を記録、北米初登場1位を獲得した。本作は、2012年の世界の終焉を告げるマヤの予言を基に描いた、ローランド・エメリッヒ監督待望の最新作。エメリッヒ監督と言えば、2004年に大ヒットを飛ばした『デイ・アフター・トゥモロー』がディザスター映画の歴代1位の記録(6,874万ドル)を保持しているが、『2012』の今回のオープニング記録はそれに次ぐ歴代2位に。またしてもメガヒットを送り出した。さらに、北米を除く海外160テリトリーで1億6,000万ドルをあげ、海外成績でも初登場第1位となり、海外のオープニング成績第1位に(続編を除く)。全世界成績は2億2,500万ドルという飛躍的ヒット。公開直前には、「2012年地球滅亡説」について、NASAやマヤ族の長老への問い合わせが殺到するなどの反響も。日本では20日(金)に前夜祭が実施されたのち、21日(土)よりいよいよ公開となるが、結果やいかに?一方、先週末の日本では、『Disney’sクリスマス・キャロル』が公開され、幅広い層の客足を集め、『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』に続く、初登場2位の動員数を獲得(3D上映、IMAX上映により、チケットの単価が通常よりも高いため、興行収入では第1位)。値段設定の高い3D上映にも、年配の女性グループや夫婦といった客層の集客が好調で、興行収入30億を見込むヒットとなっている。ほかの作品では、『なくもんか』が3位、『ゼロの焦点』が4位スタートでこちらも好調な出足、依然邦画の強さを見せ付ける形となった。■関連作品:2012 2009年11月21日より丸の内ルーブルほか全国にて公開Disney’sクリスマス・キャロル 2009年11月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.なくもんか 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009 「なくもんか」製作委員会ゼロの焦点 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009「ゼロの焦点」製作委員会マイケル・ジャクソン THIS IS IT 2009年10月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて2週間限定公開■関連記事:パニック大作『2012』プレミアで子役女優のご愛嬌&欽ちゃんのギャグ爆発!?【ハリウッドより愛をこめて】ジャクソン家には映画収益入らず?その真相は…ストレス解消法、阿部サダヲは「波乗り」瑛太「水換え」に、竹内結子は「叫ぶ!」広末涼子、愛する人は「一緒にいる時間がすべて」『ゼロの焦点』初日舞台挨拶ジム・キャリー&ゼメキス監督『クリスマス・キャロル』動画インタビューが到着!
2009年11月17日