0歳の赤ちゃんに読み聞かせをするべきかどうか、ためらっている人は多いのではないでしょうか。0歳児に読み聞かせをするメリットや実践する際のポイントを知り、読み聞かせの必要性を考えるヒントにしましょう。おすすめの絵本の選び方も紹介します!0歳の赤ちゃんにも読み聞かせは必要?0歳の赤ちゃんというと、字が読めないのはもちろんのこと、多くの場合言葉や絵の意味も理解できませんよね。しかし、たとえ絵本の内容そのものは理解できなかったとしても、0歳児に絵本を読み聞かせるのは決して無意味なことではありません。まずは、0歳の赤ちゃんに絵本を読み聞かせることで期待できるメリットから確認していきましょう!見るより聞くことがポイント0歳の赤ちゃんの場合、読み聞かせは『見る』よりも『聞く』ことがポイントです。生まれて間もない0歳児は、絵本に描かれた絵や言葉の意味を理解できません。絵本そのものを見て楽しむというよりは、読み聞かせをしてくれる人の『声』を聞くことがメインになります。この時期の赤ちゃんは、まるで音楽を聞くかのように読み聞かせの声の『大きさ』『抑揚』『高さ』『速さ』を楽しんでいます。無理に絵本の内容を理解させようとするのではなく、子守歌を歌うようなスタンスで赤ちゃんと一緒に楽しめるとよいですね!親子の時間を大切にできる0歳の赤ちゃんへの読み聞かせには、『親子の時間を大切にできる』というメリットもあります。言葉や文字の意味を理解できない0歳の赤ちゃんにとって、読み聞かせは『お話を読んでもらう時間』ではありません。『好きな人の声や体温を感じながら、触れ合いを楽しむ時間』なのです。乳児から幼児にかけての時期に親との親密な関係を築いていた人は、思春期以降の共感性や社会性が高い傾向にあるといわれています。読み聞かせを通じ、親子の絆を深めていけるとよいですね!読み聞かせ方のポイント赤ちゃんに読み聞かせをする際は、どのような点に注意をすればよいのでしょうか。具体的なポイントを3つ紹介します!赤ちゃんの反応を見ながら読む赤ちゃんに読み聞かせをするにあたり、まず意識したいのが『赤ちゃんの反応を見ながら読む』という点です。0歳の赤ちゃんは、そもそも絵本がどのような物なのかを知りません。当然ながら、『前から読む』『1ページずつ順番にめくる』といった基本的なルールも理解していないのです。そんな赤ちゃんに、「お話を最初から最後までしっかり聞かせてあげよう」と考えても、残念ながらなかなかうまくいかないでしょう。正しい読み方にこだわらず、赤ちゃんが笑ったり、声をあげたりしたポイントに注目しながら「○○だね」「きれいだね」など声をかけてみましょう。たとえ順番がバラバラでも、最後まで読み切れなくても、赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大切ですよ!読むときの姿勢も意識して赤ちゃんに絵本の読み聞かせをするときは、赤ちゃんと触れ合える『姿勢』も意識するとよいでしょう。先述の通り、赤ちゃんにとって読み聞かせは『好きな人の声や体温を感じながら、触れ合いを楽しむ時間』です。より濃密な触れ合いを体感できるよう、『ねんね』の赤ちゃんなら隣で横になって、『お座り』の赤ちゃんなら膝に乗せるなど、赤ちゃんの月齢に合わせて密着できる姿勢を選ぶのがおすすめです。絵本を読み聞かせながら、同時に守られている安心感を赤ちゃんに与えてあげられるとよいですね!絵本をおもちゃにしても焦らない『絵本をおもちゃにしても焦らない』というのも、0歳の赤ちゃんに絵本を読み聞かせる際のポイントです。好奇心旺盛な赤ちゃんは、興味を引かれた物があると何でも手を出したくなるものです。それが絵本の場合、読み手にお構いなしにページをめくろうとしたり、破ってしまったりといったこともあるでしょう。親としてはつい止めたくなりますが、ここで焦る必要はありません。知らない物に興味を抱き、触れたいと感じるのは赤ちゃんの成長に必要な過程です。ある程度の汚れや破損は仕方ないと割り切って、赤ちゃんの好奇心に付き合ってあげられるとよいですね!夢中になれる絵本の選び方では、赤ちゃんが興味を持つ絵本はどのように選べばよいのでしょうか。特に覚えておきたい選び方のコツをチェックしていきましょう!カラフルな色使いとはっきりしたデザイン赤ちゃんに読み聞かせる絵本を選ぶなら、『カラフルな色使い』『はっきりしたデザイン』を重視するとよいでしょう。生まれた直後の赤ちゃんの視力は、一般的に0.01~0.02程度といわれています。その後、生後6カ月で0.1程度、1歳でようやく0.2程度になるのです。そんな赤ちゃんの視力を考慮すると、絵本はやはり目に留まりやすいカラフルなデザインが必要です。たくさんの絵本の中でも、一際目立つタイプの物を選ぶようにすると赤ちゃんにも興味を持ってもらいやすくなるでしょう。商品名: しましまぐるぐる (いっしょにあそぼ) 0~2歳児向け 絵本価格: ¥950(税込) しましまぐるぐる (いっしょにあそぼ) 詳細はこちら 音が出る物、言葉のリズム『音が出る物』『言葉のリズム』など、耳に入る刺激に注目するのも赤ちゃんへの絵本選びのポイントです。『聞く』ことを重視する時期の赤ちゃんは、音が鳴る仕掛けがされている絵本や、文章に擬音語が多く使われている絵本を好む傾向にあります。物語の内容というよりも、音の楽しさや口に出したときの文章のリズムを重視するのがおすすめですよ!商品名: 脳科学からうまれた あなぽこえほん (音のでる知育絵本)価格: ¥1,674(税込) 脳科学からうまれた あなぽこえほん 詳細はこちら 布絵本など安全な物を0歳の赤ちゃんに絵本を選ぶなら、『安全性』についても忘れずにチェックしておきましょう。この時期の赤ちゃんが絵本の読み聞かせをされる際に見られがちな行動として、『舐める』『破る』『落とす』があります。これらの行動は、絵本の材質によっては重大な事故を招いてしまいかねないものです。万が一の事態を考慮して、布製の絵本など、安心して遊べる絵本を用意してあげましょう。商品名: エリック・カール はらぺこあおむし どこでもソフトブック価格: ¥2,160(税込) はらぺこあおむし どこでもソフトブック 詳細はこちら ママもカラフルな絵本の世界を楽しんで「言葉も知らない赤ちゃんに読み聞かせをしても…」そう考える人は多いでしょうが、だからといって、決して早すぎるということはありません。たとえ言葉や文字の意味が分からなかったとしても、大好きなママ・パパの体温と声に包まれる読み聞かせは、赤ちゃんにとってとても楽しい時間です。無理に物語を理解させようとするのではなく、親子の触れ合いの一種として気軽に日常に取り入れましょう。デザインや音・リズムなど、赤ちゃんが興味を持ちやすいポイントもチェックして、カラフルな絵本の世界を親子一緒に楽しめるとよいですね!
2019年09月19日Netflixのオリジナルシリーズ『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』が30日(金)から全世界で同時に配信を開始する。本作は、1982年製作の伝説的なファンタジー映画『ダーククリスタル』の前日譚を描くもので、最新の映像技術の助けを借りている部分はあるがキャラクター、セットは基本的に当時と変わらず“手作り”にこだわっており、制作者たちは“タクタイル=触覚的な/手で触れられるような”であることが最大のポイントだと考えているようだ。1982年製作の映画『ダーククリスタル』は、『セサミストリート』も手がけた伝説のマペット作家ジム・ヘンソンが監督を務めた作品で、トラと呼ばれる惑星を舞台に、巨大な力を持つ石“ダーククリスタル”をめぐる冒険が描かれた。劇中に登場する様々な架空の種族はすべて人間が操るマペットや、ロボット技術で細部を動かすアニマトロニクスによって描かれ、縮小されたサイズではあるがセットも実際に製作された。その独自の世界観、リアルな描写、ワクワクする物語、明るく楽しいだけではない不穏で緊迫感のあるムードは当時の観客を熱狂させ、カルト的な人気を獲得。後にテレビ放映されたりビデオ化されると、幼い子どもたちをも魅了した。その中には成長して映画界で活躍するようになった人も数多く存在する。本シリーズで監督を務めたルイ・レテリエもそのひとりだ。「映画『ダーククリスタル』はそれまでにまったく観たことのない世界観だった。すべてがリアルで生き生きとしていたからね。僕はフランスで暮らす少年で、登場するのは明らかに人間ではないキャラクターなのに、僕は共感して、キャラクターが物語の中で死んでしまうと泣きたくなるほど悲しい気持ちになったよ。画面に映っているのはパペットのはずなのに、僕は確かにそこに実在するキャラクターを感じたんだ」映画は公開された瞬間から華々しい評価を得ていたわけではない。しかし、長い時間をかけて世界中の様々な年齢の観客を魅了していき、現在では“伝説”と呼ばれる作品になった。しかし、職人が手作りでキャラクターを作り、セットを建て、人力で操作して撮影する本作の手法は予算も技術も時間もかかるため、現代ではチャレンジする人が減っている。「だからネットフリックスが“巨大な製作費を投じて、パペットを使って新作を作りましょう!”と言ってくれた時は本当にうれしかったのと同時に驚きもありました」とジム・ヘンソンの娘で、本作のプロデューサーを務めたリサ・ヘンソンは振り返る。「現代ではどんなものもCGでやりたがりますからね。でも私たちヘンソン・カンパニーでは、キャラクターを人間の手で動かす手法に替わりはないと思ってこれまでやってきました。パペットに手を入れて動かすことで、観客の気持ちも動く。それはデジタルでは絶対にできないことなんです」そこで壮大なシリーズを実現させるために計画が立てられ、工房にデザイナーや職人、作家たちが集まった。しかし最初に行ったのは意外にも“ストーリーづくり”だったという。「ダーククリスタルを過去と同じ手法で再び語ることは、すごく楽しみではあったけど、同時に不安でもあったんだ。そこでまず、パペットだったり、幻想的な世界観だったり、映像技術だったりをすべて取り払って、ストーリーを作ることから作業を始めた。リサや脚本家たちと一緒に長い時間をかけて、現代の観客が楽しめて、同時に普遍的な物語をつくることに専念した。これはこのシリーズをつくる上で大きかったと思う」(レテリエ監督)単に伝説的な映画の続編や派生作品をつくるのではなく、『ダーククリスタル』のことをまったく知らなくても、2019年にまだ小さいな子どもであっても楽しめる物語をつくる。これは大きなポイントだ。「実は僕には子どもがたくさんいて、このシリーズを完成させるまでの間にさらに子どもが増えたんだけど(笑)、子どもと一緒に楽しめる映画やシリーズがそう多くないことはずっと気になっていたんだ。ピクサー作品だったり、『ロード・オブ・ザ・リング』なんかは一緒に楽しめるけど、『ゲーム・オブ・スローンズ』は小さな子どもと一緒に観られないからね(笑)。だから物語をつくる上では大人も子どもが一緒に楽しめて、観終わった後には描かれるテーマについて語り合えるようなものにしたかったんだよ」(レテリエ監督)新シリーズ『…エイジ・オブ・レジスタンス』では、巨大な力をもつクリスタルが邪悪な一族によって破壊されてしまい、惑星全体に謎の病が広がる中、若い主人公たちが邪悪な一族の恐るべき陰謀を阻止するべく冒険に旅立つ。映画『ダーククリスタル』と同じ世界観を共有しているが、映画を観ていなくても、何の予備知識がなくても存分に楽しめる物語だ。満足のいく物語を執筆することができた彼らは安心して全力でパペットづくりや撮影に挑むことができた。父ジムの意志を継いだ娘リサは、本シリーズで父の生み出した手法や想いを現代の観客に届けようとしている。「このシリーズでは何百人ものハンドメイドの技術者たちに参加してもらって、キャラクターの衣装も髪の毛も歯もすべて“手作り”で制作しました。それこそが“人間的”だと感じられる部分だからです。『ダーククリスタル』を観た人たちが作品に親密さを感じてくれたのだとしたら、それはこの作品が“タクタイル=触覚的な/手で触れられるような”だからでしょう。そこがポイントだと思います。画面にいるキャラクターやセットはCGやアニメと違って実際に存在しているし、そのシーンに行くことができたなら、キャラクターと握手したりハグだってできるかもしれない。そこが特別なんだと思います」全10話で描かれる物語は、私たちの知らない惑星で、私たちが観たことがない種族が登場する。しかし、本作の世界は確かに存在する。触れることができる。明日から多くの観客が主人公と“一緒に行動している”気持ちになって、壮大な冒険に出かけることになるだろう。Netflix オリジナルシリーズ『ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス』8月30日(金)より全世界同時配信
2019年08月29日フランス生まれの人気絵本キャラクター「リサとガスパール」の世界を再現したお部屋に泊まれることを知っていますか? 今回は、ハイランドリゾート ホテル&スパの「リサルーム」と「ガスパールルーム」の2部屋を紹介します。 リサルームはパイプの家を再現!主人公のリサが住むパリの総合文化施設「ポンピドゥーセンター」のパイプの中にある家を再現したお部屋が「リサルーム」。油絵風のタッチに加工された内装はとても本格的! 家具やリサの人形など細部にわたり絵本の世界観を再現しています。 何と言ってもこのお部屋の注目ポイントは、滑り台にいる大きなリサ。立体的なリサと一緒のお部屋にいると、絵本の中に迷い込んだような不思議な気分になります。 ベッドやバスルームも世界感たっぷり! 60平方メートルある広めのお部屋は赤と黄色を基調とした明るめの色合いのお部屋で、最大4名まで宿泊可能です。お風呂も油絵タッチの壁で統一されています。ポップでカラフルなので、子どもはもちろん大人も楽しくなっちゃいそう。 ガスパールルームはアパルトマン風 青と緑を基調にした「ガスパールルーム」は、ガスパールが住むパリのアパルトマン(アパート)を再現したお部屋です。絵本の世界観を表現した内装や家具に加え、お部屋のライトを消すと天井や壁にいたずら好きなガスパールの落書きが登場するしかけも楽しめます。昼間だけでなく、夜になるのがワクワクするお部屋です! こちらのお部屋には椅子に座りながら本を読むガスパールと、ガスパールの家に遊びに来たリサがいます。60平方メートルあるお部屋は最大5名まで宿泊可能です。 ホテル直結のリサとガスパールタウンには、エッフェル塔や花々が咲く噴水庭園が広がり、夜にはイルミネーションが輝きます。アトラクションやカフェ、ショップもあるので、まるでパリに来た気分になれそう♪ リサとガスパールルームと、リサとガスパールタウン、両方でたくさん写真を撮って思い出も作れそうですね。ぜひ、赤ちゃんとお泊まりに行ってみてくださいね。 <「リサとガスパールルーム」ご予約について>ハイランドリゾート ホテル&スパの公式WEBサイトにて予約受付中。※公式WEBサイトのみのご予約となっています(電話予約は不可)。著者:ライター サトウヨシコ大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、2017年に株式会社フラミンゴミンゴを設立し、現在は数々のメディアに携わっている。
2019年08月07日絵本は何冊も揃えるとお金がかかったり、読まなくなってしまったりする本もあります。「子どもに絵本をたくさん読んであげたい」と思っていたときに、ダイソーの絵本を知りました。赤ちゃん向けに作られているので、サイズや質感も良く、絵もかわいい物ばかり。今回はそんなダイソーの赤ちゃん絵本をご紹介します。 ダイソーの赤ちゃん絵本とはダイソーは絵本の種類が豊富で、なかでも赤ちゃん向けに作られている物があります。私は子どもが生後6カ月のころに『わんわんにゃんにゃん』を購入しましたが、赤や黄色などカラフルなページを何度も見ていて、1冊100円なのにこれはいいな! と思いました。 0歳からでもママと一緒に読めるようにと、シンプルな絵柄と文字で見開き5ページほどの構成です。赤ちゃんが目を引くように、カラフルな色使いでとてもかわいらしく、わんわんやぶーぶーなど赤ちゃんが興味を示しやすい絵を使った内容になっています。 サイズや質感も赤ちゃん向け サイズは大人の手のひらほどで、角は丸く作られています。絵本としては小さめのサイズなので、おでかけの際には持ち運びも便利です。表紙だけでなく中のページもすべて厚紙でできており、濡れても拭けば大丈夫なくらいしっかりとしています。 本が小さいので、赤ちゃんが自分で持ち運びしたりページをめくったりでき、子どもが歩けるようになったわが家では、自分で絵本を選んで持ってくることができています。 種類が豊富で内容も充実しているダイソーの赤ちゃん絵本は全部で8種類あります。赤ちゃんが言葉を発しやすい“わんわん”、あいさつの“こんにちは”、野菜や果物が載っている絵本もあり、言葉や色や形を学習することもできます。わが家の子どもがわんわんやぶーぶーといった、言葉を発するきっかけになったのもダイソーの絵本です。 最初は絵を見ているだけだったのが指差しするようになり、言葉を発するようになりました。動物が眠るという内容の絵本もあり、寝かしつけの睡眠導入アイテムとしても使っています。このように、1冊100円なのに内容もクオリティが高く、子育てにとても役立っています。 子どもに読む絵本の購入に迷っていたときにダイソーの絵本を知り、実際に購入するとサイズや質感も良くクオリティが高くてびっくりしました。カラフルなページで子どももとても興味を示したので、続いてどんどん購入し、現在は全部で5冊持っています。今では1歳8カ月になった子どもが、自分で「絵本を読んでほしい」と持ってくるようになりました。100円の絵本なのに子育てに大活躍! と感じています。 著者:西口くるみ1歳児の男の子ママ。息子や夫と美味しいものを食べることが好き。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。
2019年08月06日こんにちは、もつです!私は絵本が大好きで、子どもたちにも良く読み聞かせているんですが、今回は我が家で人気だったおススメ絵本を紹介します。目次 1 0歳6ヶ月1.1 ちっちゃなおさかなちゃんシリーズ1.2 はらぺこあおむし1.3 あおいよるのゆめ2 3 1歳3.1 きんぎょがにげた3.2 いないないばあ3.3 がたんごとん4 2歳4.1 いないないばあ4.2 だいすきぎゅっぎゅ5 3歳5.1 はらぺこあおむし5.2 たからもののあなた0歳6ヶ月●ちっちゃなおさかなちゃんシリーズ●はらぺこあおむし●あおいよるのゆめハードタイプの絵本がおススメです舐めたり荒く扱っても大丈夫なのも安心なポイント。色とりどりで仕掛けがある絵本は無心で触り続けたり大喜びでした!1歳●きんぎょがにげた●いないないばあ●がたんごとん単調で、同じ言葉が何度も出てくる絵本がお気に入りでした!きんぎょがにげた は、初めはただ聞いているだけだったのがだんだんときんぎょをみつけられるようになるので感動します!2歳●いないないばあこの絵本を読んで、いないないばあ、としゃべれるように! まだしゃべれる言葉も少ない頃だったので読んでよかったなぁと思ったのを覚えています。●だいすきぎゅっぎゅ絵本に合わせてぎゅっぎゅとしたら喜びました!甘えたい時や、ぎゅっとして欲しい時にこの本を持ってきたりしてました。本を読みながらスキンシップもとれて私も大好きな絵本です。3歳●はらぺこあおむしこの絵本の歌があって、その歌がお気に入りのようで子守唄として歌っていました。するとある日、自分でこの絵本を開いて、歌に合わせて自分で読めるようになっていて驚きました…!内容も、曜日や数字がわかるようになっていて登園生活が始まるにあたり、平日の概念を説明するのにとても役に立ちました。●たからもののあなた幼稚園に通う女の子のお話なんですが、幼稚園に行く主人公を自分に重ねて見ていました。いっちゃんもママがいいけど幼稚園頑張るの…なんて聞けた日には、小さいながら頑張っているんだな…と心にグッときました。いかがでしたか? 数ある絵本の中で数点お勧めをピックアップしてみました!ご参考になればうれしいです!●ライター/もつ
2019年08月05日「14ひきのシリーズ」(童心社)でおなじみの、人気絵本作家のいわむらかずおさん。いわむらさんが、子どもたちに「絵本」と「自然」を同時に楽しんでもらいたいという想いで開設した「いわむらかずお絵本の丘美術館」を知っていますか?栃木県那須郡那珂川町の雄大な自然の中に佇む美術館で、その周辺には作品の舞台となる里山の自然が楽しめるフィールドが広がっています。その名も「えほんの丘」。今回は、えほんの丘に込めた想いを、美術館館長・絵本作家のいわむらかずおさんにうかがいました。自然の中で暮らす生きものたちを描く私は1970年に絵本作家として仕事を始めました。その5年後の1975年に、東京を引き払うことにしたんです。「14ひきのシリーズ」のような、自然の中で暮らす生きものたちが主人公の絵本を作ろうという発想が生まれたんですね。そのためには、作者である私自身も、主人公たちと同じように家族と自然の中で生活しながら、描いていこうと考えたんです。そこで栃木県の益子町に移り住み、雑木林の中に家を建てて、家族と暮らしながら創作をしてきました。作品を見ればわかるように、周りの自然をよく見ながら描いていく、そういう仕事をしてきたわけなんですね。「絵本・自然・こども」がテーマの美術館ここで創作を始めた当初は、雑木林で子どもたちが遊んでいる姿がよく見られました。でも、1980年代後半から1990年代にかけて、自然の中から子どもの姿がだんだん消えていったんです。子どもたちが自然体験から離れていくことが心配になり、家族と話をしているうちに、自然の中に美術館を作ろう、と考えるようになりました。街ではなくて、自然の中にある美術館。キーワードは「絵本・自然・こども」。そんな、広いフィールドや農場のある絵本美術館を作ることにしたわけです。1993年に計画を立て始め、5年の準備期間を経て、1998年に「いわむらかずお絵本の丘美術館」が開館しました。絵本作家として、今までは栃木県益子町の住まいの周りをイメージしながら描いてきましたけれども、今度はそのフィールドを北に40kmくらい広げて、美術館の周りの自然を舞台にしながら、さらに創作を続けようと考えたわけです。「えほんの丘」のフィールドから生まれた作品たち読み物が主体となる『ゆうひの丘のなかま』(理論社)のシリーズは、物語の舞台が、えほんの丘のフィールドの中に具体的にあるんです。例えば、うさぎと野ネズミが会って話した場所はあの坂を登った上だよ、というのが、全部あるんですね。『ふうとはな』(童心社)も、美術館周辺で野うさぎの赤ちゃんと出会ったことがきっかけで、イメージが広がったシリーズです。「14ひきのシリーズ」(童心社)に出てくるとっくんのトラックをモチーフに描いている『とっくんトラック』(ひさかたチャイルド)も、えほんの丘で生まれた作品ですね。こんなふうに、えほんの丘をフィールドとして、そこから生まれてきた絵本はたくさんあります。えほんの丘は、遊具もなく、草はらと雑木林と農場が広がっているだけの場所。そこに興味がわかない人には、おもしろくもなんともないかもしれません。でも、私の作品と一緒に周りの自然を歩くことで、伝わるものがあるんじゃないでしょうか。自然に絵本の世界を重ねることでイメージが広がる作品の舞台となる場所を訪れ、作品に描かれていることを体験することで、絵本の世界がふくらむでしょう。フィールドの自然に、物語が重なってくることで、イメージが広がりますね。すごくふくよかな、奥行きのある自然に感じられるはずです。『14ひきのとんぼいけ』(童心社)の舞台となったとんぼ池も、ただのため池があるわけではないんです。もちろん、ただのため池が存在するだけでも価値はあるんですけれども(笑)。ため池に絵本のお話を重ねることで、作品の主人公であるねずみの子どもたちが、いかだで漕ぎ出していった様子が、ありありとイメージできるようになるんですね。フィールドの自然と絵本を味わう「朗読とおはなし会」美術館では、毎月2回「朗読とおはなし会」を行なっています。おはなし会では、季節の自然の中での植物の営みや生きものたちの様子について話をしています。その日の午前中、えほんの丘を自分で歩いて、いろんなものを見つけてくるんです。例えば、今の時期は外をちょっと回っただけでも10種類以上の木の実が見つかりますから、それを少し取ってきて、ひとつひとつ見せるだけで、おもしろい話ができます。その後、木の実が出てくる絵本を読むんです。カエルの卵を見せたあと、それが登場する『14ひきのぴくにっく』(童心社)を読んだこともありますね。こんなふうに、まずフィールドの話をして、それとつながるような作品を読む、ということを主にやっています。その季節のフィールドの話をすれば、何かの絵本とつながりますからね。そうすると、絵本と自然が結びつくでしょ。絵本の舞台になった場所があり、絵本が生まれた背景を作者の肉声で聞くことができる。読み手と聞き手の間に、特別な関係が生まれてくる。それは価値のあることだと思います。自分で言うのは変だけれども、今なら作者が生きていて、来てくだされば会えますからね(笑)。たくさんの生きものと出会う体験をしてほしい「14ひきのシリーズ」は1983年から描き始めたから、もう35年になります。35年もたつと、描きはじめた頃に読んでくれた子どもたちの多くは、お母さん、お父さんになっているんです。最近は美術館を訪れる人たちの中にもそういう読者がたくさんいて、作者としては本当に嬉しいことです。子どもを連れてきたお母さんが「小さいときに大好きだったんです」と言って、ところどころ破れ、カバーもなくなった、ボロボロの絵本を大事に持ってきて見せてくれることもあって。子どもが主たる読者である、絵本ならではのことですよね。こんな田舎に、たくさんの方々が来てくださること自体が、すごいことなんです。本当に読者の方たちに支えられて、ここまでこれました。そんな読者の皆さんに、せめて少しはお返しができたら、という思いで、活動を続けています。子どもたちには、もっともっと、自然体験をしてほしいですね。フィールドの自然の中で、たくさんの生きものたちと出会ってほしい。そう願っています。【プロフィール】いわむら かずお1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒。主な作品に『14ひきのあさごはん』(絵本にっぽん賞)など「14ひき」シリーズ、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社/サンケイ児童出版文化賞)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店/講談社出版文化賞絵本賞)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。98年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。
2019年07月25日世界中で1,500万部を超えるロングセラー絵本「14ひきのシリーズ」(童心社)を知っていますか?緑豊かな里山で暮らす、野ねずみの家族の幸せな日常が描かれた全12冊の絵本です。誕生35周年を迎え、世代を超えて愛され続ける本シリーズを、一度は手に取ったことのある方も多いのではないでしょうか。その作者であるいわむらかずおさんの作品には、大自然を舞台にした物語がたくさん!今回は人気絵本作家のいわむらかずおさんに、自然が丁寧に描かれたいわむらさんの絵本の楽しみ方と、親子の読み聞かせの意義についてお話をうかがいました。絵本が自然体験の入り口になるように絵本が自然体験の入り口になっているといいな、と思うんです。自然の体験というのは、自ら進んでやる行動の中で、いろんな発見が生まれてくるものですね。草むらや雑木林をゆっくり歩いたり、池の水をすくってみたりすることで、自分でいろいろなことに気づきます。絵本「14ひきのシリーズ」でやっていることも、じつは同じ。ページをめくれば、はじっこにいる小さなアリやクモが目にとまる。草の陰にてんとう虫が見える。こんなふうに、絵を見ていると、いろいろな発見があるでしょう。それは実際に自然の中を歩いて、さまざまな生きものたちに出会ったり、何か新しいものを見つけたりするのと、同じことですよね。自然の中で「自ら発見する」経験がとても大事だと思っているので、それができるように、自然の様子を細かく描いているんです。もちろん、あくまでも疑似体験だけれども、それでも絵本が自然体験に興味を持つきっかけになるといいですよね。絵の細部にまで目を向けて、発見してほしい『14ひきのひっこし』と『14ひきのあさごはん』(童心社)には、「……はだれ?」「……はなに?」という問いかけを入れています。絵の細部にまで目を向けて、発見することを楽しんでほしい、という思いを伝えるためにわざと、そういう問いかけをしているんです。じつは絵本を作っているとき、「こんなのないほうがいいんじゃないか」という意見もあったんです。でも、この本の意図がよく伝わるように、最初の何冊かには入れたほうがいいと思って、私の意思で入れました。問いかけがあると、お子さんは一生懸命探して答えますよね。それも含めて楽しんで読んでもらえたら嬉しいですね。じっくり、ゆったり。絵本には読者の意思が働く余地がある絵本を読み聞かせるとき、お母さんがページをめくろうとすると、「まだダメ!」「もっと見る!」と、子どもが主張することがありますね。このように、絵本には、読者の意思が働く余地があるんです。テレビのような映像だと、なかなかそうはいきませんね。生放送の番組を「ちょっと止めて」なんて、難しいでしょう。今のメディアは、流す側の意思で、一方的にすーっと流れてきます。それを受け取る側はただ、流れていくのをぼんやりと見ることしかできません。でも絵本はそれと違って、機械的に進むものではないですよね。受け取る側が主体的に味わうことができるんです。ページをめくる手を止めて、何かをじっくり探したり、お母さんとの会話をゆったり楽しんだりする。子どもが自分の意思で読み進めていく。とても大事なことだと思います。読み聞かせは、読み手と聞き手の強い人間関係を生む読み聞かせは、読み手になる大人と、聞き手になる子どもとの間に、強い人間関係を生むと思うんです。例えば、子どものときに、お母さんなり、お父さんなりに絵本を読んでもらう。そして、大人になったときに、昔お母さんに何度も読んでもらったな、と思い出す。その絵本を手にしたら、たとえお母さんはもうそこにいなかったとしても、お母さんの声が聞こえてくる。あるいは、お母さんの膝の上に乗って読み聞かせをしてもらう。すると、お母さんの体温が伝わってくる。その絵本と一緒に、お母さんの温もりにふわっと包まれる感覚を覚えていて、ずっと後になっても、ふとあの温かさを思い出す。そんなこともありますね。これは、すごく大事なことだと思うんです。もちろん、読んでもらう子どもにとって大きな影響を与えるだけでなく、読む側の大人にとっても宝物のような時間になるでしょう。読み聞かせには、そういう両者の強い関係を生む力があるんですね。【プロフィール】いわむら かずお1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒。主な作品に『14ひきのあさごはん』(絵本にっぽん賞)など「14ひき」シリーズ、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社/サンケイ児童出版文化賞)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店/講談社出版文化賞絵本賞)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。98年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。
2019年07月23日シンプルな言葉と、絵で展開される豊かな世界は、新しい価値観や、未知のものへの心の扉を開きます。時を超えたり、理想を見たり…。知らない世界を“絵本”で知ろう!「絵本って同じページをずっと眺めていたり、好きに戻ったりできるのがいいですよね。大人こそ、じっくり“絵を読む”時間によって感性が開かれるような気がします」と、絵本専門士の資格を持つ杉上佐智枝さん。彼女の思う絵本がくれる最大のギフトは“想像力”を育むことだ。「子どもでもわかる内容とテンポなので『この登場人物には、どんな言葉をかけたらいいかな』といった相手の立場を想像する時間が持てます。ファンタジーで、空想の世界で遊ぶもよし、実話で痛みや悲しみに共感するもよし、そこで得た想像力こそが、国を超えてわかり合う力、最終的には人間力になると思います」杉上さんの語る絵本の持つ魅力別に本を紹介します!多様な価値観を受け取る。『タンタンタンゴはパパふたり』文:ジャスティン・リチャードソン&ピーター・パーネル絵:ヘンリー・コール訳:尾辻かな子、前田和男1500円(ポット出版)「LGBTのことは、デリケートな問題ですが絵本を通してだと、子どもにも自然に伝えることができます。私たちが知るためにも、これからの世代に知ってもらうためにも大切なテーマですよね」。卵の代わりに石を温めていたおす同士のペンギンカップル。飼育員が機転を利かせて…。NYの動物園で実際にあったお話。差別や偏見を乗り越える強さ。『彼の手は語りつぐ』著:パトリシア・ポラッコ訳:千葉茂樹1600円(あすなろ書房)「人種差別や偏見といった、どこの国でも生まれる問題を扱ったものも大人になったからこそ、手に取ってほしいです。それを乗り越える人間の愛と強さを感じた時、救われる思いがします」。南北戦争時代の文字の読める黒人と、文字の読めない白人の、友情の物語。作者はその白人の子孫で、代々語り継がれてきた実話。ライフスタイルの異なる世界を知る。『おんぶはこりごり』作:アンソニー・ブラウン訳:藤本朝巳1500円(平凡社)「働いている母親の大変さや、未婚女性の寂しさなど、境遇が違う世界を絵本で覗くのも楽しいですよ。絵本ならユーモラスに展開しているものが多く、受け入れやすいのではないでしょうか」。家庭を一人で支えるママと、甘えっぱなしの夫と子どもたち。ある日ママが家出したら!?家事の女性負担をシュールに描く。理想の在り方とは何かを考える。『わたしのそばできいていて』作:リサ・パップ訳:菊田まりこ1400円(WAVE出版)「対人関係のヒントをくれる作品も数多くあります。特に職場の後輩や、自分の子どもに対して、『こう接したいな』というお手本にしたい例も。大人になって悩んだ時こそ、原点に立ち戻る大切さを知ります」。本を読むのが苦手なマディは図書館で白い大きな犬と出会い…。作中の読書介助犬は米国などで実在する。すぎうえ・さちえアナウンサー。日本テレビ所属。絵本専門士。毎年、読み聞かせ研修のために、その年の新人アナウンサーの特技に合った絵本を探すそう。※『anan』2019年7月10日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2019年07月08日『ねないこだれだ』『いやだいやだ』『おばけのてんぷら』……シンプルな貼り絵の技法から生まれた印象的な絵本の数々。ひとめ見て、小さな頃に読んでもらったことを思い出す人も多いのでは?「『ねないこだれだ』誕生50周年記念せなけいこ展」が7月6日から開催されます。シンプルな貼り絵が紡ぐ、独創的な絵本の世界。絵本作家せなけいこさんの代表作『ねないこだれだ』の出版から半世紀。それを記念する本展では『いやだいやだの絵本』『あーんあんの絵本』のロングセラーシリーズから、すべてのページの原画が初公開されるほか、300点にのぼる原画、資料を展示。デビュー前に手がけた幻燈(スライド)に始まり、今日にいたるまでの道のりをたどる試みだ。道具ははさみとのり、材料は使用済みの包装紙や封筒など、いたって身近なものばかり。それが、せなさんの手にかかると、たちまち生き生きしたキャラクターに。実際に原画を前にすると「どんな紙を使うか」「手でちぎるか」「はさみで切るか」、細部にまで気を配る創作のプロセスが伝わってくるよう。会場では絵本の場面を再現し、貼り絵の世界に入り込めるような仕掛けも。子ども心に帰って楽しんで。育児中の発見を題材に、名作を生んだ絵本作家。せなけいこ1931年生まれ。童画家の武井武雄氏に師事。絵を学びながら「貼り絵」と出合う。子育てに奔走中の37歳のとき『いやだいやだの絵本』(福音館書店)でデビュー。『めがねうさぎ』シリーズ(ポプラ社)ほか。「『ねないこだれだ』誕生50周年記念せなけいこ展」横須賀美術館神奈川県横須賀市鴨居4-17月6日(土)~9月1日(日)10時~18時8月5日休一般1000円ほか TEL:046・845・1211(代表)初版から50年。親から子へと読み継がれる代表作。せなけいこ作・絵『ねないこだれだ』(1969年、福音館書店刊)原画登場人物のストレートな感情表現が印象的。せなけいこ作・絵『いやだいやだ』(1969年、福音館書店刊)原画せなさんの描くおばけは、友達のよう。せなけいこ作・絵『めがねうさぎ』(1975年、ポプラ社刊)原画つまみぐいに夢中のおばけ。調子に乗った揚げ句、あわや自分がてんぷらに!?せなけいこ作・絵『おばけのてんぷら』(1976年、ポプラ社刊)原画※『anan』2019年7月10日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2019年07月03日わが家の2歳になる男児は絵本が大好きで、お話がとってもじょうずだとよく褒められます。おそらくこんな風に育ってくれたのは、出産祝いにたくさんの絵本をプレゼントしてくれた友人たちのおかげです。今回は「誰かの出産祝いには、同じように絵本をプレゼントしよう」と思った私の体験談をご紹介します。 友人たちがくれたたくさんの絵本大学時代は国語教育に関する学部に所属していたので、私は本が大好きな友人に恵まれていました。そのためか、友人からの出産祝いのほとんどが絵本でした。とてもうれしかったのですが、「絵本はまだまだ先かな」と思っていたので友人たちのチョイスにちょっとびっくり。 なかには長いうえに内容が難しい絵本もあり、友人たちはまだ結婚も出産もしていなかったので、正直なところ赤ちゃんのことよくわかっていないのだなと失礼なことを思っていました。 最初は虚しかった読み聞かせも…赤ちゃんにとって絵本の読み聞かせは良いものだと聞いていたので、生後1週間ほどから毎日絵本を読み聞かせすることにしました。しかし、最初のうちは赤ちゃんからの反応は薄く、虚しい気持ちに……。 でも、あるときから絵本の読み聞かせが楽しくなりました。機関車の絵本を読んでいるときに、赤ちゃんを膝の上に乗せて「ガタンゴトン」のリズムに合わせて膝を揺らしたら、赤ちゃんが今までにないくらい楽しそうに笑ったのです。 それから赤ちゃんは毎日絵本を求めるようになり、さらにたくさんの絵本を読むようになりました。 絵本のおかげでお話が大好きに今、わが子は2歳なのですが、相変わらず絵本が大好きです。友人からもらった長くて難しい内容の絵本も飽きずに最後まで聞いています。そして、そのような難しい絵本も読んでいるからか、わが子はとてもお話がじょうず。たとえば、「家にみかんがないから、スーパーに買いに行こう」という長い文もスラスラと話せます。 友人たちが絵本をプレゼントしてくれなかったら、きっとこんなにじょうずに話せるようになっていなかったでしょう。本当に絵本をくれた友人たちには一生頭が上がりません。 出産祝いといえばタオルやお洋服もうれしいですが、赤ちゃんの成長を考えると、成長したころに喜ぶ絵本も良いなと今では思っています。私も誰かの出産祝いには絵本をたくさん贈ってあげたいと感じられた体験でした。著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2019年07月03日「子どもに英語で絵本を読んであげたいけど、私が英語がわからなくて…」、「どんな本を選んだらいいですか?」私は2歳~小学生が通う英語教室を主宰していますが、教室に通う子どもの保護者から、子ども向けの英語の絵本についての相談をよく受けます。確かに幼児期の絵本選び、それが英語ともなると親の英語力も問われるため、悩みますよね。そんなパパやママに私の教室で大人気の「笑える!楽しい!飽きない!」と3拍子そろった絵本を紹介します。その絵本の名前は…Brand New Readers(ブランド・ニュー・リーダーズ、以下、BNR)シリーズです。1冊8ページのショートストーリーが、10冊で1セットになってボックスに入っています。息子は2歳の時にお友達からBNRシリーズのブルーセットをプレゼントされました。カラフルなイラストがひとめで気に入り、ボックスを引っ張り出してきては、私に「よんでー」とリクエストしていました。ストーリーが単純明快!BRNシリーズのすべての絵本は、とにかくカラフルでキャラクターがかわいく、そして、ストーリーが単純明快。最後に必ずくすっと笑えるオチがあり、そのオチがイラストと読み手の声のトーンだけでも理解できるので、英語がわからない子どもでも楽しめます。2歳児クラスや3歳~4歳児クラス、4歳~6歳児クラスの子どもはレッスン中すぐに飽きてしまうことも多いもの。でも、この絵本を取り出すと、さっと集まってきて、絵本の前の場所取りがはじまります。実は未就学児のクラスだけでなく、小学生低学年クラスの子どもたちもこの絵本が大好き。オチが楽しいのか、みんな同じリアクションでケタケタ笑いながら、楽しんでくれています。シンプルなセンテンスが繰り返される文章は1ページに1文のみのシンプルな構成。同じ単語が繰り返し使われることも多く、リズミカルで韻(いん)をふんでいるものもあり、耳にすっと入ってくるのもポイントです。難しい単語が使われることもないので、英語に自信がないパパやママも気負うことなく、子どもに読み聞かせをすることができます。読み聞かせからひとり読みまで長く使える!単純なストーリーを毎日1冊ずつ、繰り返し読み聞かせていると、子どもたちはあっという間に文章を覚えてしまいます。そして、アルファベットやフォニックスがわかるようになると、自分で文章を読めるようになります。息子の例を挙げると、毎日読み聞かせていたこともあり、小学校1年生の終わりごろには、ほとんどのストーリーを自分で読めるようになりました。小学校4年生になる今でも、たまに引っ張り出してきては、懐かしそうにページをめくっています。ちなみにセットには読み終えたらシールを貼ることができるポスターと10冊分のシール、10冊すべてを読み終えたときの修了書、自分でも絵本を書くことができる真っ白の冊子が入っていて、子どものやる気を応援する仕組みも。息子が約8年間、この絵本シリーズに親しんできているように、幼児期から長く使えるのも魅力です。失敗から学ぶ英語の絵本を選ぶ2つのポイントわが家には私の趣味で選んだたくさんの英語の絵本がありますが、どんなにステキな絵本でもストーリーが長いと、英語初心者の子どものアンテナには引っかかりません。英語の絵本を選ぶ第1のポイントはストーリーが短く、イラストが多めでとにかくわかりやすいこと。第2のポイントは子どもの「好き」に関連した絵本を選ぶこと。その点でもBRNシリーズは1ボックスに10冊入っているので、子どもに「これ!」と思わせるタイトルが必ず見つかるはずです。教室に子どもを通わせる保護者からは「英語好きの主人がはまって読み聞かせしている」「子どもにリクエストされて全シリーズ購入してしまった」なんて話も。大人も子どもも最後にくすっと笑えるBRNシリーズ、おすすめです。<参考商品><文・写真:ライター稲井華子>
2019年06月26日恋愛観や結婚観、ジェンダー観が大きく変化する現代の感覚に合った恋のお話を。そんなコンセプトの〈恋の絵本〉シリーズが創刊。これがはじめての絵本制作となる著者のお二人、辻村深月さんと桜庭一樹さんにお話をうかがいました。辻村:最初お話をいただいた時、「私でいいのかな」と思ったんです。小説を書く才能と絵本や児童書を書く才能はまったく別物だと思ったので。ただ、同じ出版社から出ている、宮部みゆきさんや恩田陸さんの〈怪談えほん〉シリーズが大好きだったので、憧れはありました。桜庭:私は一回絵本を作ってみたかったんです。長いお話が一冊に入っている絵本が好きだったし、『GOSICK』というシリーズを挿絵付きで書いていた時、文と絵があってはじめて作品が完成する感覚があって、それは素晴らしい体験だったので、またやってみたかった。辻村:恋というテーマについては、自分が子どもの頃に抱いていた違和感と向き合うことになりました。桜庭:辻村さんの『すきって いわなきゃ だめ?』は、小学生のお話ですよね。違和感というのは?辻村:小学生の頃、女の子が集まると必ず恋の話になりませんでした?好きな人がいなくても誰が好きか言わなきゃいけない空気があって、言うと「協力する」とか言われて。桜庭:分かるー。辻村:いたとしても公にしたいわけじゃないし、つきあうことだけがゴールじゃなくてもいいのに、という気がしていて。当時言語化できなかったその気持ちを絵本にしました。桜庭:読んで、最後のところでびっくりした!さすがミステリ作家。辻村:嬉しい(笑)。「どんな恋でも大事にしていい」と分かっていても、人はいろんな思い込みの中で生きているから、最後まで読んだ時により広いところに届くようにと考えました。桜庭さんの『すきなひと』は、街角でもう一人の自分と出会うところから始まって、すごく大きなお話になっていくのがすごい。桜庭:生きることへの思いや、一人で過ごす時間、神様みたいなものへの思いも“恋”だなという気持ちがありました。きっかけは、体調が悪くて休んでいる時にLINEカメラでお絵描きをしていて…(笑)。辻村:えっ?(笑)桜庭:スタンプだと、人物がみんな同じ顔になるので「自分と自分がすれ違う」というイメージが浮かんで、「あ、絵本の話、このシーンから始められる」と気づいてラストまで一気に考えました。辻村:すごいなと思ったのは、「あさがきて」「よるになって」という文章で、絵ではとてつもない時間が流れているところ。桜庭:誰に絵を頼むか編集者たちと相談していた時、嶽まいこさんの絵を見て、この人は不思議な絵を描ける!とピンときて。今は、嶽さんに絵を描いてもらってゴールできたという爽快感があります。辻村:私は、自分の書いた感覚を的確に描ける人は今日マチ子さんしか考えられなくて。実際、心象風景が天気で表されていたり、いろんな奥行きがあったり、ランドセルの色に至るまでその子を正確に分かって描いていて、震えるほど感動しました。桜庭:水たまりに相手の子の顔が映る絵だけで、視点人物がうつむいているって伝わるところとかも巧い。辻村:思ったのは、2冊とも「同調圧力に従うことはないんだよ」っていう話だなと思って。桜庭:ああ、確かに。辻村:どちらも恋は自分の中で耕していい、その豊かな時間は自分だけのものだって言っている感じがして、それがすごく嬉しい。桜庭:うん。大人は「子どもには難しいのでは」と言うかもしれないけれど、自分が子どもの頃って、ちゃんと分かって読んでいましたよね。辻村:そう。子どもは、作り手が子どもを軽んじているかどうか分かる。桜庭:だから、私も子どもを信じて作りました。辻村:この2冊も、それぞれの心に何かが残るものになってくれたら嬉しい。このシリーズから今後どんな絵本が出てくるのかも楽しみです。さくらば・かずき(左)1999年に『AD2015 隔離都市ロンリネス・ガーディアン』でデビュー。’07年『赤朽葉家の伝説』で推協賞、’08年『私の男』で直木賞受賞。近著に『小説という毒を浴びる』。つじむら・みづき(右)2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞、’18年『かがみの孤城』で本屋大賞受賞。近著に『傲慢と善良』。『恋の絵本(1)すきなひと』(左)桜庭一樹(作)、嶽まいこ(絵)、瀧井朝世(編)薄暗い街角で、もう一人の自分とすれ違った「わたし」。その子を追いかけ、捜して体験する夢のような時間とは。悠久の時と、深遠なテーマが濃縮された一冊。岩崎書店1500円『恋の絵本(2)すきって いわなきゃ だめ?』(右)辻村深月(作)、今日マチ子(絵)、瀧井朝世(編)学校で告白が流行中。「すきなひといないの?」って聞かれて、本当はこうくんが好きだけど、でも…。同調圧力を背景に、誰かに惹かれる思いを繊細に描く。岩崎書店1500円※『anan』2019年6月19日号より。写真・小笠原真紀中島慶子(本)取材、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年06月14日ダンスで世界を魅了する男たち。キャラクターもダンススタイルも違う4人が世界に名を轟かすチームとして活躍するs**t kingz。なんとこのたび、新感覚の<踊る絵本>を出版!4人の個性が反映された4匹の動物たちの冒険譚。三浦大知さんやSHINee、EXOなどの振付を手がけるほか、エルメスのファッションショーに出演しパフォーマンスを行うなど、日本のみならず世界から注目を集めているダンスパフォーマンスグループ・s**t kingz(通称・シッキン)。いまやダンスという枠組みにとらわれることなく、オリジナル&フリーダムな活動スタイルを開拓する彼らが、また一歩新たな扉を開いた。「昨年、シッキンとして『The Library』という舞台のツアーを行ったんですね。図書館を舞台にした公演だったこともあって、いつか僕らの本が図書館に並んだらいいねと話していたのが実現した形です」とは、リーダーのshojiさん(以下、s)。そこから、どんな本を作るのが最もシッキンらしいかを4人で話し合う中で辿り着いたのが絵本。「最初に絵本っていうワードが出た時に、めちゃくちゃしっくりきたんです」(kazukiさん・以下、k)。「写真よりも絵で、漫画よりもっとシンプルな言葉で伝える絵本って、セリフなしのシンプルなものを目指している僕らの舞台と近い気がしたんですよね」(NOPPOさん・以下、N)そして完成したのが、『あの扉、気になるけど』。グリム童話の「ブレーメンの音楽隊」をベースにした今作は、いつも楽しそうなことを探し歩いているネコが、ロバ、犬、ニワトリと次々出会い、彼らを誘って、丘の上に見える扉の向こうを目指し冒険に出かける。実はこの物語には、それぞれダンサーとしてソロで活躍していた4人がシッキンを結成するまでの経緯が重ね合わされている。「最初にダンスチームを作ろうと4人を集めたのがkazukiなんですよ。僕らが何かで迷った時に、『やれるんじゃない?』って、前進する言葉をくれるのもそう。まさにこの作品に登場するネコそのもの」(Oguriさん・以下、O)。「普段も気ままで自由で、kazukiはそこもネコっぽい。Oguriは真面目で、まさに犬だし、NOPPOはのんびり屋さんのロバにぴったり。僕は臆病な性格で、ずっとダンスをやりたいと思いながら決断できずにいた人。メンバーに背中を押されていまがあるんですけれど、ニワトリには、そんな自分が反映されている。4人がそのままキャラクターになっているんです」(s)普段の舞台を作るのと同じように、4人でざっくばらんにアイデアを出し合い、そこに編集者や構成作家が加わって、ストーリーを完成させていったそう。「自分ひとりではできないと思っていたことが、ネコから『なんでやらないんだ?君ならできるよ』って言葉を投げかけられて、仲間とならやれるかもしれない、という方向に気持ちが変わっていく。仲間っていいなって思うし、食わず嫌いでいるばかりじゃなくて、ちょっと頑張ってみようかなって思える。少しでも、ポジティブに明日に向かう支えになってくれたらなと思います」(N)そんなストーリーをより魅力的に見せてくれているのが、ユーモラスな中に素朴な優しさを感じさせる絵の存在。これはメンバーのNOPPOさんの手によるものだ。「以前から絵が上手いのは知っていて、誰に絵をお願いしようかという時に、『NOPPOが描きますよ』って軽いノリで言ったんです。そしたら、実際に上がってきたものが、すごく素敵な絵で驚きました。これは僕の個人的な感想ですが、絵に愛があるんで、NOPPOはうちらのこと大好きなんだと思います(笑)」(s)そんな厚い信頼を寄せられているNOPPOさんだけれど、本人は当初、「無茶振りだと思った」と苦笑。なにせ、「絵の具を使って描いたのは小学生以来」だったとか。「僕らが見ていたのは、NOPPOがホワイトボードに描いた落書きなんで、確かに無茶振りといえば無茶振りだったかも(笑)」(k)しかし、「実際に描き始めたら楽しかったし、絵を描くのが好きなんだとあらためて気づいた。背中を押されてやってみたら、思ってもみなかった自分の世界が広がった。まさにこの絵本の話の通りなんですよ」(N)。「NOPPOの絵のすごいところは、物語の世界を、上からだったり横からだったり、いろんなアングルから描いているところ。絵が上手いだけじゃなく、イマジネーションが働く人じゃないと思いつかない構図だし、視点がいろいろ変わることで作品の世界観がより広がった気がします」(O)実はもうひとつ、この絵本にはシッキンらしい仕掛けがある。絵の中にQRコードが埋め込まれていて、それをスマートフォンで読み取ると、物語と連動したオリジナルダンス動画を観ることができるのだ。それぞれ自分のキャラクターをイメージし創作したソロに4人で踊る2本を加えた計6本!「僕らが作る本だから、何かしらの形でダンスは盛り込みたいということはメンバー全員から出ていたアイデアだった」(s)「ソロは、それぞれが4人ではできない自分の得意分野を出していますから、シッキンの舞台を観ている方にも新鮮に感じていただけるはず」(k)ひとりひとりに、ソロのダンスの見どころを教えてもらった。「ニワトリさんのつねに臆病で、飛びたいのに飛べない自信のなさをダンスに盛り込んでいます。その切なさと、みんなとなら何かを成し遂げられる、という希望の部分が伝わるといいですね」(s)「ネコは気ままなキャラクターなので、自由さを表現したくて部屋をフラフラしたり、アクロバットを入れてみたり。のびのび踊るイメージで作りました」(k)「イメージは、“右手くん”とのんびりロバの奮闘。僕自身、ストリートダンスにミュージカリティを交ぜたものが好きなので、曲も含め、少しドラマ性を感じさせる世界観を意識しました」(N)「犬は、時間にシビアでせっかちゆえに早く来すぎてしまうようなキャラクター。バカがつく真面目さが逆にコミカルに見えたらなと思っています」(O)そして何より圧巻なのが4人でのパフォーマンス。広大な自然の中で楽しげに踊る4人の躍動感あるダンスは、シビレるほどカッコいい。この撮影では、幸運を引き寄せる彼らのパワーが発揮される出来事もあったそう。「撮影前日、めちゃくちゃ天気が悪い上に、すごく寒かったんですが、翌日は雲ひとつない青空。しかも道での撮影では、カメラが回っている間、車がまったく通らず、日が沈むギリギリのタイミングで綺麗な夕焼けも見られた。時間がない中での撮影だったのに、最高の動画になりました」(O)メンバーが心がけたのは、文章ですべてを説明するのではなく、「絵を見て、文字を読んで、ダンスを見て、想像力を自由に働かせられるものに」(N)ということ。「絵本だけ読んでいただくこともできるし、逆に、元気になりたい時に動画だけ観ていただいてもいい。いろんな楽しみ方をしていただけたら嬉しいです」(s)シッキンは、つねに新しい可能性に挑戦していける場。結成から11年。個々がソロアーティストとして活躍しながらチームとしての活動を続けている彼ら。取材の中で気づくのは、彼らのメンバーへの深い信頼と、s * *t kingzに対する愛。全員が、義務感ではなく、4人でいることを心から楽しんでいるのだ。「それは、自然に成り立ったチームだからだと思います。友達として出会って、いつの間にか一緒に踊る機会が増えて、気づいたら4人でいるのが居心地よくなって、その関係性がいまも続いているんです」とshojiさん。Oguriさんも、「やりたいことを素直にやれるし、時には自分が予想もしなかった方向に進んでいくのも面白い。いろんな可能性を感じられる場」と語る。つねにポジティブな思いで続けてこられた訳は、「ずっと同じことを続けてきたというより、扉を開けたらまた次の扉があって、新しいことに挑戦してきた11年だったから」(k)「ダンスという素地を大切にしつつも、その枠にとらわれずに、いろんな表現を無限に追求していけるのがシッキンなんです」(N)ダンスチームながら絵本を手がけたのも、そんな挑戦のひとつだ。「かつて、一度、目標を決めようっていう話が出たことがありました。でも話していくうちに、なんか違うなってなったんです。目標を決めたら、そこを目指していかなきゃいけないけれど、それってシッキンらしくないなって気づいたんです。僕らは、あてどもなく山を歩いているだけ。その時どきに出会う人たちが“どこでもドア”を持ってきてくれて、面白そうだからやってみようかというスタンスで、そのドアを開いていっている感覚」(s)。「この絵本をきっかけに、今度は絵とパフォーマンスを組み合わせた作品なんかも面白いなと思っています」(N)さらなる次の展開にも期待大だ。シットキングスアメリカ最大級のダンスコンテストで‘10年・‘11年の2年連続優勝し、世界から注目される。‘13年より舞台公演を開始。昨年の『The Library』ツアーは全国7都市30公演を行い好評を博した。6/8(土)・6/9(日)、shoji&Oguriがスパイラルホールでの朗読×ダンス公演『My friend Jekyll』に出演。NOPPOさん・ジャケット¥120,000シャツ¥36,000(共にアミ アレクサンドル マテュッシ/アミ オモテサンドウ TEL:03・5778・4472)パンツ¥102,000(ニール バレット/ニール バレットギンザシックスTEL:03・3572・5216)シューズ¥13,800(ドン ぺぺ/スタジオ ファブワークTEL:03・6438・9575)ベルト¥19,000(ニードルズ×マーティンF./ネペンテスTEL:03・3400・7227)バングル¥50,000(アイブイエックスエルシーディーエム/IVXLCDM 六本木ヒルズTEL:03・6455・5965)Oguriさん・シャツ¥27,000(アトリエ ベトン/スタジオファブワーク)トレンチコート¥61,000(ジョンメイソン スミス)パンツ¥24,800(バーンストーマー)バングル¥24,000(トゥエンティー エイティー)以上HEMT PR TEL:03・6721・0882シューズ¥65,000(パラブーツ/パラブーツ青山店TEL:03・5766・6688)ハンチング¥16,000(カンゴール/カンゴール ヘッドウェアTEL:03・6805・1272)shojiさん・ジャケット¥46,000(ネサーンス/エリオットTEL:03・5708・5757)シャツ¥26,000(ニードルズ/ネペンテス)パンツ¥39,000(サイ/マスターピースショールームTEL:03・5414・3531)サンダル¥34,000(パラブーツ/パラブーツ青山店)ハット¥300,000(ボルサリーノ/ボルサリーノ ジャパンTEL:03・5413・3954)ブレスレット¥27,000(トゥエンティー エイティー/HEMT PR)kazukiさん・ジャケット¥47,000(ワンダーランド/ノットワンダー ストアTEL:06・6110・5466)シャツ¥15,000(エンハーモニック タヴァーン/スタジオ ファブワーク)パンツ¥28,000(ギャルリー ヴィー/トゥモローランドTEL:0120・983・522)シューズ¥22,000(ティンバーランド/ティンバーランド/VFジャパンTEL:0120・953・844)スカーフ¥9,000(エンジニアド ガーメンツ/エンジニアド ガーメンツTEL:03・6419・1798)ベルト¥27,000(ニードルズ×マーティンF./ネペンテス)ブレスレット¥22,000(トゥエンティー エイティー/HEMT PR)s**t kingz初プロデュース『あの扉、気になるけど』QRコードを読み取ればダンス動画も楽しめる。s**t kingzの4人を思わせるネコ、ロバ、犬、ニワトリが、丘の上の大きな扉を目指す物語。世界的名作「ブレーメンの音楽隊」をベースにしたオリジナルの愉快な冒険に合わせて、ここでしか見られないハイクオリティなダンス動画が見られる仕掛けも。大興奮必至。見て、感じて、踊りたくなる新感覚の<踊る絵本>。マガジンハウス1852円※『anan』2019年6月12日より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・森田晃嘉ヘア&メイク・外山龍助(KIDMAN)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年06月06日カルトムービーとして世界的に話題を呼んだ『鉄男』の誕生から今年で30年。この度、立川シネマシティの極上音響上映にて、シリーズ3作が上映されることが発表された。上映作品は、『鉄男』(1989)『鉄男II BODY HAMMER』(1992)『鉄男 THE BULLET MAN』(2009)の3作。それぞれ1週間ずつ、今回の上映のために新しく調整された音響で上映される。第1作『鉄男』は、ローマファンタスティック映画祭でグランプリを受賞。金属に侵食されていく男の物語を、メタリックな美術、音響、機関銃のようなリズムのコマ撮りで映像化した。世界中で話題となり、マーティン・スコセッシ、クエンティン・タランティーノ、ダーレン・アロフノスキーなど、いまの巨匠監督の間で支持されたことでも知られている。『鉄男』『鉄男II BODY HAMMER』の初日には、主演の田口トモロヲ、そして監督・出演の塚本晋也が登壇し、トークイベントを開催する予定。さらに『鉄男 THE BULLET MAN』の初日には、塚本のほか、エリック・ボシック、桃生亜希子、中村優子、などが集まるという。この度の発表にあわせた塚本監督のコメントは以下の通り。■塚本晋也監督コメント平成の幕開けとともに誕生した『鉄男』。節目の年に30年を迎えました。映像と音響でライブハウスにいるような感覚で体感してもらいたいと願って作った映画です。今回の立川シネマシティでの極上音響上映は、『鉄男』にとっての大きなひとつの達成になると思っています。30年を記念して、そして未来にも広がっていくよう最高の環境で観ていただけるよう企画しました。この機会に、『鉄男』を直に感じていただければと思います『鉄男』5月11日(土)〜17日(金)上映初日、上映前に田口トモロヲ、塚本晋也トークあり。司会:三留まゆみ『鉄男II BODY HAMMER』5月18日(土)〜24日(金)上映初日、上映前に田口トモロヲ、塚本晋也トークあり。司会:塩田時敏『鉄男 THE BULLET MAN』5月25日(土)〜31日(金)上映初日、上映前にエリック・ボシック、桃生亜希子、中村優子、塚本晋也トークあり。司会:森直人
2019年04月11日読み聞かせは子育てに必須…でしょうか?「絵本の読み聞かせをしましょう」「親子で絵本を開く習慣をつけましょう」など、“絵本の読み聞かせは、子育てに必須”といろんな場面で聞きますね。私は絵本専門士。絵本を多くの人に楽しんでもらいたい、絵本のよさを知ってもらいたい、そんな思いでいつも絵本を紹介しています。でも、子育て中のママ・パパの中には、「毎日の読み聞かせが大変」という人もいるのでは?そこで、今日は「絵本の読み聞かせ、しなくていいよ!」という観点で話をすすめていきたいと思います。親子で絵本を開く時間も大切ですが、絵本は単なるツールでしかありません「絵本」は単なるツール!「親子で絵本を開く時間が大切ですよ」、というその真意は、「親子で一緒に過ごす時間が大事だよ」ということだと私は思っています。そう、絵本があれば手っ取り早く、親子で共通の空間・時間ができる、そのための近道だということ。つまり、ほかに手段があれば、絵本の読み聞かせにこだわる必要はない、ということです。「絵本」じゃないツールを探してみて!私が、絵本専門士という資格を取り、絵本のよさをみなさんに伝えたい、知ってほしいと思ったのは、自分の子育ての中で親子の時間を作るのに、「絵本」が便利だったからです。だから私は「絵本、いいよ!」と言いますが、別のママにとっては、それが「ブロック」かもしれないし、「お絵描き」かもしれません。ぜひ、自分の得意なこと・好きなことの中から、子どもと一緒に楽しめることを見つけてください。でも、絵本を読んで安心したい…という気持ちもでも、世の中的に「子育てに絵本は必須」という雰囲気の中で、子どもに絵本を読んでいないことが、ちょっと不安になってしまうママもいるかもしれませんね。絵本を読むのは苦手、好きじゃない…、でも絵本を読んであげたい。もしくは、「絵本がいいよ」と言われるから読みたいけれど、そもそも子どもが絵本好きじゃないし…。そんな時には、しかけ絵本や歌う絵本、ふれあい絵本はいかがでしょう?「しあわせならてをたたこう」作:デビッド・A・カーター、訳:きたむらまさお大日本絵画【概要】だれもが知っている「しあわせならてをたたこう」の歌にあわせて、手をたたいたり、しっぽを動かしたり、というしかけが登場。【おすすめポイント】絵本のしかけと歌で、思わず踊り出しそうになるお子さんもいるかも。一緒に歌って、楽しく親子の時間を紡ぎだせるのではないでしょうか。「くっついた」作・絵: 三浦 太郎こぐま社【概要】「くっついた」という呼び声とともに、きんぎょさんが、ぞうさんが、おさるさんが、いろいろな方法でくっつきます。そして、最後は、誰とくっつくのかな?【おすすめポイント】最後はぜひ親子で「くっついた」をしてみてくださいね。ママと子だけでなく、パパも一緒に「くっついた!」絵本というよりも、ふれあい遊びと言った方がいいのかもと思える内容です。絵本には見向きもしない、という子どもでも、親子での絵本を通したふれあい遊びならきっと楽しんでくれますよ。気持ちをラクに、ツールとして活用してみて!今はとても絵本人気が高く、子育てにはなくてはならない、読まねばならない、そんなふうに思ってしまっているママも、絵本は子育ての中で、便利に使えるツールだと思えば、ちょっとは気がラクになるのでは?絵本を読んでもいいし、読まなくてもいいし、使いたい人は存分に便利に使ったらいいと思います。そして絵本以外にもいろんなツールがあるので、自分にぴったりのものを見つけてくださいね。<文・写真:フリーランス記者鳥山由紀>
2019年04月09日教科書にも掲載されている「スイミー」や「フレデリック」を手がけた、世界的に有名な絵本作家レオ・レオニ氏の世界初となるコラボカフェが、東京・銀座に期間限定オープンします。懐かしい絵本の世界を「レオ・レオニ カフェ」のあたたかい食事で満喫しませんか?絵本作家レオ・レオニ氏について1910年オランダ生まれのユダヤ人。第二次世界大戦中にアメリカへ亡命し、イラストレーターやグラフィックデザイナーとして活躍していました。1959年イタリアにて、孫のために制作した絵本「あおくんときいろちゃん」を出版し絵本作家デビュー。1999年に亡くなるまで、約40冊もの絵本を発表しました。日本でも多くの作品が翻訳され、たくさんの方に親しまれています。主な作品「スイミー」「フレデリック」「じぶんだけのいろ」「コーネリアス」「アレクサンダとぜんまいねずみ」などオリジナルフードメニュースイミープレート大きな魚に擬態したスイミーたちをちぎって食べるスタイルのサラダブレッド。魚の下には、クリームチーズ、トマトソース、銀座はちみつ、ツナのリエットが隠れています。価格:2,600円(税抜)フレデリックのいろあつめ黒米ブレンドの雑穀ごはんとパルメザンチーズで表現したフレデリックに、玉ねぎ・ベーコン・トマトのカルボナーラソースを合わせました。トッピングの、ビーツ・ほうれん草・かぼちゃのクリームが鮮やかな一品。価格:1,580円(税抜)コーネリアスのしっぽコーネリアスが猿に教わって枝にぶら下がる姿を再現した一皿。ほうれん草のインドカリーとタンドリーチキンで、コーネリアスが住んでいる川をイメージしています。※枝は食べられません価格:1,780円(税抜)にじいろフレンチトースト「じぶんだけのいろ」をモチーフにしたチーズフレンチトースト。中に、ミートボールのトマト煮や紫キャベツ、クリーミーなマスタードソースを挟んだ食べごたえ抜群の一品です。カラフルなカメレオンは、野菜パウダーで色付けしたクリームチーズで表現しました。価格:1,780円(税抜)マシューのぱすた色とりどりの野菜とツナの塩レモンクリームのショートパスタは、マシューのキャンバスをイメージ。添えられたグリーンソースとチリソースで味の変化も楽しめます。価格:1,680円(税抜)フレデリック パンフレデリックのお顔デザインのパン。お食事と一緒に注文できるサイドメニューです。単品では注文できないので注意してくださいね。価格:400円(税抜)レオ・レオニ カフェのキッズプレート「スイミー」をモチーフしたショートパスタと、フレデリックをトッピングしたマフィンのセット。ワンプレートでレオ・レオニの世界を堪能できるお子様用メニューです。ドリンク付き(オレンジジュース/りんごジュース/ミルク)価格:1,000円(税抜)ケーキメニューねえフレデリックなにしているの?ホワイトチョコのガナッシュと甘酸っぱいベリーをトッピングしたベイクドチーズケーキ。ケーキの上で、仲間のねずみたちは冬に向けて準備しているのに、フレデリックはどこにいるのでしょう?価格:1,250円(税抜)歩いてでてきたコーネリアス生まれてすぐに歩きだしたコーネリアスは、濃厚ガナッシュとナッツ入クランブルがアクセントの抹茶とチョコレートのガトーショコラの上で、いろんなことに興味津々みたい。価格:1,200円(税抜)平行植物ショコラ(土・日・祝 限定メニュー)しっとりとしたガトーショコラの上に、レオ・レオニ氏が創造した架空の植物「平行植物」が出現。土・日・祝のみ提供される限定メニューです。価格:1,200円(税抜)※ケーキはテイクアウト可能ですドリンクメニューあおくんときいろちゃんのハーブティーバタフライピーとレモングラス、カモミールのハーブティー。「あおくんときいろちゃん」をイメージしたハーブティーをぐるぐる混ぜるとある変化が…!? ここでしか手に入らない限定マグネット付きです価格:900円(税抜)じぶんだけのいろのパフェソーダ甘酸っぱいイチゴのピュレソーダに、いちごのパフェをのせたデザートドリンクには、赤色に染まった「じぶんだけのいろ」のカメレオンが隠れていますよ。価格:1,200円(税抜)ペツェッティーノのジュレレモネードカラフルなフルーツゼリーが浮かんだレモンソーダ。オレンジ色の小さなペツェッティーノが、自分が何の部品なのか探すためボートに乗って旅に出るシーンを再現しています。価格:900円(税抜)ひとあしひとあしチーズティー(1日10食限定)抹茶とくるみのクランブルをのせた冷たいチーズティーは、1日10食の限定メニュー。レオ・レオニ作品の翻訳も務める日本の絵本作家・谷川俊太郎氏お気に入りの「ひとあしひとあし」がモチーフです。価格:850円(税抜)「レオ・レオニ カフェ」概要開催期間2019年4月3日(水)~7月31日(水)営業時間11:00~21:00(フードラストオーダー 20:00/ケーキ&ドリンクラストオーダー 20:30)※80分制です※11:00~17:00までは時間指定の予約制※17:00以降はフリー席にて先着順にご案内場所サンデーブランチ(「マロニエゲート銀座1」4F)予約公式サイトの予約フォームより、ご来店の前日までに予約してください。※電話受付はしていません※1組最大6名まで予約可能です© 2019 by Blueandyellow, LLCLicensed by Cosmo Merchandising
2019年04月08日うさぎの大人気キャラクターのひとつ、ミッフィー。その愛すべき “うさこちゃん” を生み出したのは、オランダのグラフィックデザイナーであり絵本作家でもあるディック・ブルーナです。こどもから大人までを魅了し続ける絵本の数々には、彼のこだわりと深い想いが詰まっています。可愛いだけではない、子どもたちにたくさんの気づきをくれるディック・ブルーナの世界をご紹介します。ディック・ブルーナってどんな人?ブルーナは1927年にオランダ、ユトレヒトで生まれ、両親の豊かな愛に恵まれて育ちました。子どもの頃から絵を描くことが大好きで、父親が出版社経営だったこともあり常に本に囲まれた環境のなか、レンブラントやゴッホの画集に特に衝撃を受けたそうです。第二次世界大戦中に疎開した際は生活が大変ながらも、思う存分絵を描くことに没頭、充実した日々を過ごしました。父親の会社経営は継ぎませんでしたが、その出版社で年間100冊以上の装丁や宣伝用ポスターのデザインをこなすなど、グラフィックデザイナーとして成功を納めます。26歳で初めてのオリジナル絵本を出版。2017年に89歳で亡くなるまで120冊以上の絵本を自身のアトリエで全てひとりで描き続けました。ブルーナのこだわり「シンプルであること」ブルーナのいちばんのこだわりは、「シンプルであること」。それはフランスの画家マティスから大きな影響を受けたどり着いた、揺るぎない彼のこだわりなのです。「子どもたちには、いろいろ知ってもらいたいし、多くのものを感じてもらいたい」けれど、押しつけるのは好きではないし、教えるという視点に立つことも嫌います。なぜなら、「子どもたちが自分のイマジネーションを使って、自然に吸収していくのがいちばんの学び方だと思うから」(引用:講談社編集(2018),『ディック・ブルーナのすべて 改訂版』, 講談社.)そして、絵本に現れる彼のこだわりが次の3つです。【線は手描き】ブルーナは定規などを使わず手描きにこだわりました。そこには「絵本を通じて温かい気持ちを届けたい」という創作の原点が込められています。手描きならではの少し “震える線” はブルーナの “心臓の鼓動”、そして彼の個性なのです。【厳選ブルーナカラーで表現する世界】色には特にこだわりがありました。白と黒以外に使う色は6色のみ。茶色とグレーは動物を描くために必要に迫られて加えた2色で、思い入れがあるのは「赤」「黄」「青」「緑」の4色です。それぞれ独自の色味を作り上げるまでに2年も費やしたのだそう。絵本の中では、ミッフィーの気持ちを表したり、場所の使い分けに活用されています。赤:ブルーナの赤はオレンジ寄りの穏やかな色味。嬉しい、幸せな気持ちを表現する色として多用され、ミッフィーも大好きな色です。黄:親しみやすさや温かさを表しています。家の中の場面にもよく使われています。「赤と緑があたたかいのは、黄色が入っているから」とブルーナにとっても特別な色だったようです。緑:ブルーナ曰く「伝えたいことを伝えるために必要な色」。屋外の場面でよく使われます。青:怖さ、寒さ、悲しさ、不安を描くときに使われています。どれも主張の強い色ながら、お互いを引き立てあい、優しく馴染むカラーバランスで、色を見ただけでミッフィーの絵本だとわかるオリジナリティがあります。色の意味を教えなくても、きっと子どもたちはその色から多くを感じ取ることでしょう。【12場面構成】ブルーナの絵本は基本的に12場面で描かれています。それは “子どもの集中力の限界は10分” なので、その間に読みきれるようにという配慮なのです。ミッフィーが教えてくれることブルーナが生み出したミッフィーは、庭にいた小さな白うさぎのお話を息子さんにしたことから始まりました。それが今や世界50カ国以上で出版され、今でも世界中の人たちに愛され続けています。ギリギリまでシンプルに仕立てたイラストに込められた想いはミッフィーを通して子どもたちに語りかけられます。何気ない日常がテーマ家族で海に出かけてあまりに楽しくて遊び疲れてしまう、お気に入りのぬいぐるみをなくして悲しくなってしまう、家族にお誕生日をお祝いしてもらって嬉しかった、など誰でも体験する日常が描かれているので、自分とリンクして物語に共感できます。全てがハッピーエンド僕の作る絵本はみな、ハッピーエンドになるんです。なぜなら読み終えたときに心に残るあたたかさこそ、小さな子どもたちを強くするに違いないからです。(引用:講談社編集(2018),『ディック・ブルーナのすべて 改訂版』, 講談社.)ブルーナはたとえお話の中で悲しいことが起こっても、「物事には常に先があり、どんなときにも人生には続きがある」ということを子どもたちに伝えたかったのです。ハッピーエンドは「辛いことがあっても希望を忘れないで」というブルーナのメッセージでもあるのです。キャラクターは常に正面を向いているちょっと不自然に思える場面でもミッフィーはいつも正面を向いています。それは、嬉しいときも悲しいときも子どもたちとまっすぐ向き合っていたいというブルーナの深い愛が込められています。子どもたちは、ミッフィーを通してイマジネーションを羽ばたかせ、いろいろなまなびを自然に感じとります。そして大人になってもそのあたたかな感情が心の片隅に残るからこそ、彼の絵本は長い間愛され続けているのでしょうね。ディック・ブルーナ絵本、厳選3冊日本で出版された63冊の中からお子さまにオススメの3冊をご紹介します。『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』(福音館書店)ディック・ブルーナ/文・絵松岡享子/訳絵本としてはチャレンジングな ”身近な人の死” をテーマにしています。大好きなおばあちゃんがある日亡くなってしまい、葬儀や家族が悲しむ様子が静かに語られます。その後、うさこちゃんはおばあちゃんが好きだったお花を持ってお墓参りに行き、おばあちゃんに話しかけます。最後はほっこりとした気持ちでお話は終わります。“死” を子どもに教えることはとても難しいですが、悲しい事実を率直に伝え、その後のあり方を示すことで、子どもたちは自然に少しずつ “人間の一生” を受け入れていくのでしょう。こんな悲しいテーマをシンプルに描いても、読み終わった後に温かな感情を残すブルーナはやはり素晴らしいと思わずにはいられません。『うさこちゃんびじゅつかんへいく』(福音館書店)ディック・ブルーナ/文・絵松岡享子/訳子どもの美術館デビューのとき読むのにぴったりの1冊です。うさこちゃんが抽象画や彫刻などいろいろなアートを見て素直な感想をいうのですが、知識より何より、「自分が感じて楽しむことが大切」というブルーナの想いが伝わってきます。はじめての美術館鑑賞後、うさこちゃんは「大きくなったら画家になるの」と言いましたが、子どもそれぞれの感想が楽しみですね。『うさこちゃんのゆめ』(福音館書店)ディック・ブルーナ/作文章のない、イラストのみの絵本です。うさこちゃんと、うさこちゃんそっくりな茶色のうさぎさんが雲にのって遊んでいるような場面のみが綴られていて、子どもたちの想像力を発揮するのにぴったり!一緒にストーリーを考えて楽しんでみてください。ディック・ブルーナ作品に会いにいこう!折しも、2019年4月20日からベルナール・ビュフェ美術館(静岡県長泉町クレマチスの丘)で「美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方」が開催されます。『うさこちゃん、びじゅつかんへいく』の内容に沿って、ベルナール・ビュフェの作品を見られるような趣向が凝らされていて、ブルーナの制作方法を体験できるコーナーもあるようで、楽しそうですね。施設内には「ビュフェこども美術館」も併設されているので、お子さん連れでも安心して楽しめます。自然とアートに触れにぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。<ベルナール・ビュフェ美術館>「美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方」会期:2019年4月20日(土)〜9月29日(日)開館時間:入館は閉館の30分前まで1・11・12月 10:00〜16:302・3・9・10月 10:00〜17:004・5・6・7・8月 10:00〜18:00休館日:水曜日(祝日の場合はその翌日)・年末年始入館料:大人 1000円(900円)/高・大学生 500円(400円)/中学生以下 無料※学生の方は学生証等をご提示ください※障害者手帳ご持参の方は半額になります※( )内は20名様以上の団体割引料金です☆7月10日はベルナール・ビュフェの生誕記念日につき無料でご入館いただけます(参考)講談社編集(2018),『ディック・ブルーナのすべて 改訂版』, 講談社.ディック・ブルーナ文・絵/松岡享子訳(2008), 『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』,福音館書店.ディック・ブルーナ文・絵/松岡享子訳(2008), 『うさこちゃん、びじゅつかんへいく』,福音館書店.ディック・ブルーナ作(2010), 『うさこちゃんのゆめ』,福音館書店.福音館書店|うさこちゃんdickbruna.jp 日本のミッフィー情報サイトウィキペディア|ディック・ブルーナNHK|2017年4月26日(水)“ミッフィー”に魅せられてベルナール・ビュフェ美術館
2019年03月28日以前から、子どもの絵本の整理は悩みの種でした。リビングダイニングに絵本用の本棚を作ったのですが、それは子どもが自ら絵本を手に取れるようにしたかったからです。子どもが成長するにつれて、自分で絵本を選び片付けてくれるようになったのはいいのですが、同時に収納の悩みも発生しました。そこで、イケアのマガジンファイル「FLUNS(フルンス)」を使って解決することにしました。その方法をご紹介いたします。■ 理想は子どもでも出し入れしやすい絵本棚以前は、とある収納名人がオススメしていた「ボックス型のファイルボックス」に絵本を立てていました。しかし、すぐに我が家には合わないとわかります。なぜかというと、絵本を一度上に引っ張り上げて取り出さないといけないんですね。しかも両手を使わないとダメ。子どもには絵本ってまだ重いのです。そうすると、複数冊絵本を持ち出したい時なんかモタモタしちゃうんですよね。ということで、ボックス型のファイルボックスは諦めて、ただただ並べることにしました。スッキリしていい感じです。でも、これだと皆さんも経験済みだと思いますが、ぐちゃーと雪崩が起きてしまいます。雪崩が起きると、子どもの力では絵本を起こして立てることが難しく、上にどんどん重ねていくようになるんです。こうなると、あとは悪循環しかありません。子どもでも大人でも同じですが、上に絵本が積み重なると下に立ててある絵本は選ばなくなります。いつもいつも同じ絵本を持ってくるようになりました。これではいかん!ということで「雪崩を起こさない」かつ「取り出しやすい」絵本棚収納を考えました。■ イケアの「FLUNS(フルンス)」が使いやすいブックエンドに早変わり!家にあるもので何か作れないかと探してみると、イケアのマガジンファイル「FLUNS(フルンス)」が何パックが余っているのを見つけました。「FLUNS(フルンス)」は4ピース1セットになっていて、はっきりとした価格は覚えていませんが、とても安かったのだけは覚えています。今だとセールだそうで149円で売られていますよ(1月27日まで)。さて、このまま使うとなると横長の絵本が入りません。手前に立ち上がりがあってつっかえるので、絵本を上に引き上げないと取り出せない=両手で取り出さないといけない。ということで、フロント部分をハサミでチョキチョキ取り除きました。紙製だからできることですよね。こうすることで、手前にも引き出しやすく、雪崩防止にもなりました。横長の本もちゃんと収まりますよ。今回、筆者はイケアの「FLUNS(フルンス)」を使ったので、だいたい500円以内で作れました。この「FLUNS(フルンス)」はハサミで簡単に加工できるので、他にも冷蔵庫や冷凍庫の収納にも使っています。紙製なので汚れたり、くたびれたりしても普通ゴミとして処分できるのもいいところ。簡単に、お安く絵本収納できて満足してます!
2019年01月15日夜ごはんを食べて、お風呂に入って、さあそろそろおやすみタイム…となっても、遊びたい盛りの子どもたちは元気いっぱい。一方パパ・ママにとっては、1日中がんばって、そろそろゆっくりしたい時間帯。子どもたちがなかなか寝てくれないと、つい声を荒げてしまったり、イライラしたりすることもありがちです。「おそらの絵本」は、おうちの寝室をミニシアターに変えて読み聞かせを楽しく演出する、新しい寝かしつけグッズ。昨年の発売以降、たくさんのパパ・ママたちを手助けしてきた人気者に、このたび新しいおはなしが加わりました。なかなか寝付いてくれない元気キッズも、きっとおやすみタイムが待ちきれなくなる。その秘密と、気になる新作の内容をご紹介します。おうちの寝室がスマホで絵本シアターに!おそらの絵本は、スマホに装着するクリップ型のプロジェクター。そこに専用のおはなしカートリッジをさして使用します。スマホのLEDライトを利用して絵本を投影すれば、おうちの寝室がミニシアターに大変身。暗くした部屋で開かれるスペシャルな読み聞かせに、子どもたちの興味は釘付け。遊んでばかりでなかなか寝ない、暗いのが苦手、そんなお子様も、これならすんなりベッドに入ってくれそうです。<使い方はとってもシンプル>準備するのはスマホと本体(プロジェクター)、専用のカートリッジとアプリの4つ。専用アプリは無料でダウンロードできるので、スマホに入れておいてくださいね。あとはアプリから絵本を選び、カートリッジをセットすれば、おはなしスタート!スマホ画面に文章が表示されるので、カートリッジの映像を操作しながら読み聞かせを行います。本体を装着する際、はじめはレンズの位置やピントを合わせるのに戸惑うかもしれないので、お子さまに見せる前に簡単なリハーサルをしておくと本番がスムーズですよ。大好きなパパ・ママの声で自然な眠りへ子どもたちにとっていちばんホッとするのは、大好きな人の側にいること。そこでおそらの絵本は、あえてデジタルとアナログを融合させ、親子のコミュニケーションの時間を育むことを大切にしました。親子で一緒のベッドに入って読み聞かせをすれば、子どもたちはパパ・ママの声や温もりが近くに感じられてとっても安心。自然な眠りを誘い、無理なく寝かしつけの習慣を身につけさせることができるというわけです。絵本の世界へ引き込む楽しい仕掛け専用のアプリには、子どもたちを夢中にさせる仕掛けがいっぱい。「おやすみ用」と「おたのしみ用」の7種類から選べるBGMを使えば、同じおはなしでも雰囲気が変わり、子どもたちの想像力や楽しみ方が広がります。またおはなしに合った効果音をつけることも可能です。臨場感あふれる音の演出があれば、読み聞かせが苦手なパパ・ママも大助かり。寝かしつけだけでなく、子どもたちが集まるホームパーティーなどのイベントでも活躍しそう。新しいおはなしが加わって、たっぷり選べる全24種類これまで12種類だった絵本(おはなしカートリッジ)が、このたびさらに12種類増え、全24種類になりました。親子一緒に楽しめるお気に入りのおはなしを探してみてくださいね。新作のラインナップはこちら!◆0〜3歳におすすめ。色や形を楽しむ・いろいろばあ・しっぽがぴん◆2〜7歳におすすめ。物語りを楽しむ・かぶとむしランドセル・おひめさまようちえん・クヌギくんのぼうし・だるまさんがころんだ⇒ おそらの絵本おはなしディスク3 ◆1〜6歳におすすめ。みんなの童話・さんびきのこぶた・シンデレラ・ももたろう・かぐやひめ◆2〜7歳におすすめ。おあそび絵本・おんがくれっしゃ・ピコポコプー⇒ おそらの絵本おはなしディスク2 新作が増えてラインナップが充実した「おそらの絵本」。「なかなか寝付いてくれない」「本にもっと興味を持ってほしい」そんなお子様に向けてのクリスマスプレゼントにも◎です。子どもたちの安らいだ寝顔を見れば、パパやママの疲れだって癒されるもの。家族みんなが笑顔で1日を締めくくれますように。 ■こどもと暮らす 文・池田奈未好きなものは、まち歩き、カメラ、淹れたてコーヒー。収納の少ない家で3人暮らし。すっきり心地よい暮らしを目指しています。【ご紹介したアイテム】 子供の寝かしつけに役立つ「おそらの絵本」。暗くしたお部屋でスマホアプリを操作しながら、壁や天井に絵本を投影。シアター感覚で絵本の読み聞かせが楽しめます。⇒ おそらの絵本スマホで絵本プロジェクター 1,944円(税込)⇒ おそらの絵本おはなしディスク1 1,296円(税込)⇒ おそらの絵本おはなしディスク2 864円(税込)⇒ おそらの絵本おはなしディスク3 1,080円(税込)
2018年12月23日絵本作家のたなかしん氏作絵本で化粧品や美容目的の医薬部外品などに含まれる成分や、正しいスキンケアを理解しようという新刊『お姫様の美肌図鑑』が株式会社じほうより発売された。A5変型判で価格は1,728円(税込)である。同社は医薬品専門書を手がけており、これまで一般向けの「じほう図鑑」として『王様のくすり図鑑』『王子様のくすり図鑑』『皇帝の漢方薬図鑑』(いずれも木村美紀氏著)を発売。今回発売された新刊は絵本作家のたなかしん氏の作で、高橋典子氏がプロデュース、皮膚科専門医のまのえいこ氏が監修している。45種類の美肌成分を妖精のキャラクターにコラーゲン、ヒアルロン酸、トラネキサム酸など、女性なら見慣れた成分ではあるが、これらの成分がどのような目的で配合され、どのような働きがあるのかを説明できる人は少ない。絵本『お姫様の美肌図鑑』では、美に悩む「おひめさま」がフクロウの導きにより美肌成分を学んでいく。同書の前半は荒れ果てた夜の森が舞台で、アルブチン、アミノカプロン酸、アスタキサンチン、セラミドなど、45種類の美肌成分を妖精のキャラクターとして紹介。フクロウが妖精を呼び出すことで、それまで荒れ果てていた森が美しさを取り戻していく。また、後半は「Dr.マノメディカルクリニック」と「ミューズスキンクリニック」の院長を務めるまのえいこ氏が監修。皮膚の構造やトラブルのメカニズム、化粧品、医薬部外品、医薬品の違いなどが解説され、正しいスキンケアの基本を学ぶことができるようになっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※お姫様の美肌図鑑 - 株式会社 じほう
2018年12月04日もしかしたらアジカン史上最も大きなターニング・ポイントであり、そして最高傑作と言っても過言ではない最新作『ホームタウン』。サウンドも歌も、それくらい楽しさと味わい深さが自信に満ちた表情で鳴っている。豪華アーティストによる楽曲提供も話題だけど、それ以上に今回の制作では“リラックス”というキーワードが出てきたことが象徴的。終始、笑いの絶えない和やかムードのASIAN KUNG‐FU GENERATIONの4人にお話を伺います。――今回のアルバム『ホームタウン』はドラムひとつにしても一音の説得力がすごいですよね。貫禄があるというか。伊地知潔(Dr):そう言っていただけると嬉しいです。1曲目の「クロックワーク」から、迫力を感じてもらえると思います。それもゴッチ(後藤正文)から「今回はローエンド(重低音)を今までにないくらい上げたい、日本のバンドにはありえないくらいのユニークなサウンドになるかもしれないけど、やりたい」って言われて。僕は高校生の頃からウーハー(重低音スピーカー)を買って家で楽しんでたんですけど、よく馬鹿にされてたんですよ。今でも車にウーハーを積んでるとパリピと思われるじゃないですか(笑)。でも今回は「そうきたか!」と思って嬉しかったです。後藤正文(Vo、G):時代が潔に追いついたんですよ(笑)。――楽器の鳴り方や空間の大きさがずいぶん変わりましたね。後藤:それぞれの楽器が場所を取り合わないということですよね。そうすると自ずといろんな音がよく聞こえてくるんです。単に物理学的なことなんですけど、そこをしっかりすればアジカンの曲はもっと良く聞こえると思ったし、好きな洋楽のアルバムと並べても自分たちの音楽が誇らしく思えるようなものを作りましょうっていう気持ちがありました。いろんな人にヒントをもらったり暗中模索しながら、今回やっとそのやり方がわかったので、プロデュースワークやソロもやっていてよかったなと思います。――錚々たるアーティストとのコラボに関しては、曲作りはどんな流れだったんでしょう。後藤:「曲を書いてください」ってお願いする時は特に「こういう感じの曲で」なんてオーダーは一切してなくて。どんな曲が来るかなってワクワクして待ってて、送られてきた曲を演奏する、という感じでした。なので、そんなに何度もやり取りしたりはなかったですね。ホリエ(アツシ/ストレイテナー)くんとかとは近しいから一緒にスタジオに入ったりできましたけど。基本的に海外の人はデモが送られてくるだけなので。――最初はコラボを中心としたアルバムをイメージして制作が始まったそうですが、途中で新たなコンセプトが見えてきたとか。それはどういったものでしたか。後藤:普通にリラックスして自分たちの体が緩む感じの音楽というかね、楽しく朗らかに演奏できるパワーポップ/ロックンロールみたいなものをひたすら良い音で録る、というのがテーマでした。そのテーマが見えてからは、一気に作り上げた感じでした。なので3年半ぶりのオリジナル・アルバムと言いながら、半分くらいは最近作った曲なんです(笑)。――アジカン史上初じゃないですか、“リラックス”というキーワードが出てきたのは(笑)。後藤:そうですね、メンバーには「リラックスしてよ」なんて言ってないですけどね。そう言われた時点でリラックスなんてできないし(笑)。なので、みんなには特に何も言わずに自分が楽しんでやればみんなも楽しいんじゃない?っていうのが最近、思うことで。グループに一人怒っているやつがいれば現場の空気が悪くなるのと同じで、すごい朗らかなやつがいればそこに巻き込まれていくから。伊地知:確かにイライラしてはいなかったけど(笑)、今回のアルバム制作が始まった当初は不安はありましたよ。他のアーティストが作った曲を演奏して「このリヴァースが書いた曲、ウィーザーっぽいね」みたいなことで終わっちゃったらどうしようって。でも途中から新たなモードでアルバム制作が始まって、ゴッチがたくさん新曲を書いてくれて。そこからは、すごくやりやすかったし楽しかったですね。その時は確かにリラックスしてました(笑)。――皆さんそれぞれに、今回のアルバムのおすすめポイントを教えてください。山田貴洋(B、Vo):初回盤収録の「イエロー」は制作初期に自分でネタを持っていってスタジオ作業している時に、潔が気に入ってくれた曲です。潔のリクエストで最後にドラムソロも入っていますし、もしかしたら聴いてもわからない人が多いかもしれないですけど、実はAメロは自分で歌っています(笑)。喜多建介(G、Vo):後半にアルバムの方向性が見えてからゴッチが作ってきた曲たちは特にリラックス感が出ていていいなと思います。「レインボーフラッグ」はデモをもらった段階からロックンロールな感じでいい曲だなと思いましたし、ギターも弾いてて楽しかったです。ローリング・ストーンズの曲を弾いてるようなイメージでやりました。伊地知:僕はやっぱり「ホームタウン」のAメロが好きです。途中からギターが入ってきて、あんなにベースが歪んでるのも、今までになかったアプローチ。自分でも何回も聴いちゃいます。後藤:「ホームタウン」という言葉の響きも良かったから、アルバムのタイトルにしました。リラックスした感じがよく出てるし、お店で言いやすいでしょ、「『ホームタウン』ください」って(笑)。アジアン・カンフー・ジェネレーション1枚目写真左から、喜多建介(G、Vo)、山田貴洋(B、Vo)、後藤正文(Vo、G)、伊地知潔(Dr)による4人組ロックバンド。1996年結成。今年はベストアルバム『BEST HIT AKG 2(2012‐2018)』に加え、2枚の裏ベスト『HONE』と『IMO』をリリース。確固たる存在感で日本のロックシーンを牽引し続ける。1枚目写真左から、喜多さん・パンツ¥11,800(GRAMiCCi×Ciaopanic)スニーカー¥9,990(adidas)共にCiaopanic base yard原宿 TEL:03・3486・5118山田さん・ベスト¥32,000(Milok/GOOD LOSER TEL:03・6455・1440)シャツ¥18,000(sneeuw TEL:03・6809・0436)後藤さん・ニット¥30,000(Bogen)パンツ¥11,800(GRAMiCCi×FREAK’S STORE)共にFREAK’S STORE渋谷 TEL:03・6415・7728伊地知さん・カットソー¥14,000(sneeuw)オーバーオール¥40,000(G‐Star RAW/ジースター インターナショナル TEL:03・6890・5620)その他はスタイリスト私物リヴァース・クオモ(ウィーザー)やグラント・ニコラス(フィーダー)、ホリエアツシ(ストレイテナー)らと手がけた楽曲を含む全10曲。初回盤は「Can’t Sleep EP」付きの2枚組15曲入り。9th Album『ホームタウン』【初回生産限定盤2CD+DVD】¥4,600【通常盤CD】¥2,913(Sony music)年末には『COUNTDOWN JAPAN 18/19』に出演予定。※『anan』2018年12月5日号より。写真・来家祐介(aosora)スタイリスト・岡部みな子ヘア&メイク・藤岡ちせ(Paja Pati)インタビュー、文・上野三樹(by anan編集部)
2018年12月02日ののとはなというふたりの女性の、約30年にわたる絆を書簡形式で綴った『ののはな通信』が5月に。そして9月は、『愛なき世界』が。2018年は、三浦しをんさんの傑作長編が2冊刊行され、ファンにとっては当たり年だ。『愛なき世界』は、植物学の研究にいそしむ女子院生・本村紗英と料理人見習いの青年・藤丸陽太が淡い交流を深めていく恋愛小説といえるが、読みどころは“恋愛”だけにあらず。「東京大学大学院の塚谷裕一先生から『辞書作りが小説になるんだったら、きっと植物学の院生も小説になると思うんです』とお声がけをいただいたんです。研究室にお邪魔してみて感じたのは、先生や院生のみなさんの知りたい気持ちの強さです」作中に、本村がシロイヌナズナの細胞を光らせ、それを藤丸が顕微鏡でのぞき込む場面がある。「私も見せてもらったんですが、本当にキレイで宇宙みたいでした。ヒトも植物も同じ地球上でそれぞれが進化を遂げた結果、共通した仕組みも全然違うところも持っているけれど、同じように細胞は活動し、一生懸命生きている。そんな植物のことを彼らはもっと知りたいんだなとわかって、私はそんな彼らのことをもっと知りたくなったんです」本村がのめり込む葉っぱの発生遺伝子を調べる実験には、塚谷教授ら研究室のみなさんが全面的にバックアップ。研究者の日常なども参考にしたそう。好きな研究に打ち込みすぎて、本村と藤丸の恋模様など見えていない院生像も何だか好もしい。「でも、恋の空気に鈍感なのは、むしろ私なんですよ。周りは気がついているのに私だけわかっていなかったとか、よくあります(笑)」タイトルは、植物が〈愛なき世界〉を生きていることに由来する。「『植物には感情や思考がないのです』と言われたとき、はっとしたんですね。私たち人間はついつい人間の感覚に引き寄せて彼らの様子を解釈しようとしてしまうけれど、愛とか恋とか言わないと繁殖できない人間の方が、地球上では圧倒的少数派です。面白いのは、植物たちを研究している研究室の彼らは、めちゃめちゃ植物愛に溢れているということ。言葉で説明するならば、やはり世界は愛に溢れた場所だとしか言いようがないなぁと感じますね」『愛なき世界』青井秋さんの植物の挿画に、胞子や実験器具などが箔押しされた、うっとりするほど美しいカバーデザインにも注目!中央公論新社1600円みうら・しをん1976年、東京都生まれ。2006年、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、’12年、『舟を編む』で本屋大賞、’15 年、『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を受賞。※『anan』2018年11月28日号より。写真・土佐麻理子(三浦さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年11月26日エミー賞歴代最多受賞の海外ドラマ史上最高傑作「ゲーム・オブ・スローンズ」。その最新シーズンにして最終章となるシーズン8が、2019年4月、世界同時放送されることが決定。日本ではこれまでのシーズンに引き続き、スターチャンネルが放送する。本作は米国のSF/ファンタジー作家ジョージ・R・R・マーティンによるベストセラー小説「氷と炎の歌」を壮大なスケールで映像化、世界を夢中にさせた大ヒットシリーズ。キャストのエミリア・クラークが『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、ソフィー・ターナーが『X-MEN:ダーク・フェニックス』に抜擢されるなど、次世代スターを続々と送り出している。現時点で最新となる第七章は、2017年7月の第1話放送を全米1,600万人がリアルタイム視聴し、「HBO」の最高記録を更新したほか、世界186以上の国と地域で放送。日本でも同時放送された。最大の脅威が迫り、壮大かつ繊細な人間ドラマに満ちた物語がいよいよフィナーレを迎える最終章は、全6話、毎週の放送がクライマックスとなることは間違いなく、世界中の「ゲーム・オブ・スローンズ」(Game of Thrones:GOT)ファンが一斉に、固唾をのんで見守ることになる。SNSも熱く盛り上がること必至だ。なお、スターチャンネルでは第一章~第七章をふり返る動画やビジュアル素材を、「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」の特設サイトやスターチャンネルの公式SNSアカウントにて日本版として15日(木)までに順次公開していくという。果たして、玉座(スローン)に座るのは誰なのか。最終章を、全世界のGOTファンと共に目撃して。「ゲーム・オブ・スローンズ」最新シーズン・最終章は2019年4月、BS10 スターチャンネルにて世界同時放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2018年11月14日家族で海外旅行に行ったり、毎日世界のニュースを目にする昨今、「外国」に興味を持つ子どもたちはたくさんいるはず。世界にはどんな場所があって、そこには何があり、どんな人たちが住んでいるのでしょうか。そんな興味をさらに掻き立てるのにおすすめなのが、ミロスラフ・サセック作の「子どもの世界旅行シリーズ」、いわゆる“This isシリーズ”です。絵本でありながら、ガイドブックまたは教科書と言ってもいいほどの内容の濃さ、魅力的なイラスト満載の親子で楽しめる名作をご紹介します。ミロスラフ・サセックとThis isシリーズについてサセックは1916年にチェコスロバキアのプラハで生まれました。画家志望でしたが、両親の反対もあり建築を学びます。1948年にプラハを離れてミュンヘンに移った後の1959年に、シリーズ第1作目の「This is Paris」が誕生しました。その後、このシリーズは全18冊が出版され、人気を博します。1959年には「This is London」で、翌1960年には「This is New York」で、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本大賞を連続受賞するなど、絵本作家、イラストレーターとしてのサセックの夢が叶ったのです。サセックは、実際に旅した現地で全ての絵を描いたそうです。愛嬌のある可愛らしいイラストでありながら、細かく書き込まれたディテール、リアリティのある街の風景画は、その光景を目の前にして描かれたものだと思うと納得ですし、そこには建築で学んだスキルも生かされているのでしょう。写真のように正確な描写でありながら、息を吹き込まれたように生き生きと、写真よりも魅力的なイラストなのです。1980年、サセックは旅先のスイスにて亡くなってしまうのですが(享年63歳)、「もっとたくさんの街をサセックの目と筆を通して見てみたかった!」と残念でなりません。This isシリーズの楽しみ方1. “教科書”として読むThis isシリーズの内容は、ひと言でいうと「街の紹介」です。絵本と思って読むと、その本格的な“紹介”に驚かれることでしょう。街の歴史、エリアの特色、観光地、人々の生活に至るまで、実に的確に言葉と絵で説明されています。それぞれの場所の特色は絵の色味にまでこだわって表現されていて、空気感まで伝わってくるように違いがわかります。行ったことがある場所ならなおさらです。文字も多く、絵本と言ってもミニ知識も含め、小学生のお子さんには学びの多い本となるでしょう。だからと言って堅苦しくなく楽しめるのが、最大の魅力です。(※古くなった情報は巻末で最新情報がアップデートされています)2. “自分の「This is どこそこ」をつくる”日本復刻版の日本語訳を担当しているのが、味わいあるエッセイが人気の文筆家・松浦弥太郎氏です。とつとつとした語り口調と心地いい言葉のリズムが、サセックの緻密な描写の風景画と表情豊かな人々の絵と雰囲気に、とてもしっくり馴染んでいます。松浦氏は昔からサセックに愛着を感じていて、復刻版実現の折には大変な尽力をされています。それだけ、子どものみならず大人をも魅了する絵本なのです。その松浦氏がインタビューの中で楽しい提案をされています。わたしの『This is New York』とか、僕の『This is Paris』、あるいは、『This is 中目黒』、『This is 表参道』でもいい、自分なりの『This is どこそこ』を作る。そんな旅をしてみたらどうかな、って。(引用元:ほぼ日刊イトイ新聞|松浦弥太郎さんにきく、旅のはなし)サセックのスタイルをまねて、自分の好きな場所のThis isシリーズを作ってみるのは楽しそうですね!親子で一緒に旅した場所なら一緒に、お父さんお母さんだけが旅したことがある場所なら、サセックの本になぞらえながら子どもに想い出を語る形でも。旅行の計画がある場所なら、「This isプロジェクト」として準備して、帰国後に親子でアルバムを作るようにまとめるのもいいかもしれません。外国でなくても、国内の好きな場所を調べてみるのも楽しい学びにつながりそうですね。本を読んだ後も、ぜひ自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。This isシリーズおすすめ5選1. 『This is Paris』シリーズ第1作目。パリを旅行中だったサセックは「子どものための旅行本を作ろう!」と閃きます。ページを開けて最初の言葉は「さあ、到着しました」。パリの全景とともに、一気にその世界に引き込まれます。エッフェル塔や凱旋門、ルーブル美術館など、パリの街を散策している気分にさせてくれます。サセックが街角で見た光景がそのまま焼き付けられているかのようなイラストにパリの魅力が輝く1冊です。2. 『This is London』シリーズ第2作にしてシリーズ中ベストと言われる1冊(ニューヨークタイムズ最優秀絵本大賞受賞作品)です。始まりは、いきなり「なんにも見えないけれど」と、霧のロンドンの場面。パリに比べると少しどんよりした空気感とグレイッシュな色味が“ロンドン”をよく表しています。「バスに乗るには行列に並ばなければいけません」と、ずらりと並ぶ乱れない列には「日本と同じだね!」などの発見もありそうです。名物の2階建バスに乗って、楽しくロンドン観光しましょう!3. 『This is New York』ニューヨークタイムズ最優秀絵本大賞、アメリカ青少年クラブ児童文学最優秀賞をダブル受賞した、シリーズ代表作です。ニューヨークという都市の起源から始まり、見上げる摩天楼、行き交う車や人々、人種のるつぼならではのエリアごとの特色など、ざわざわと忙しいニューヨークの雰囲気がページから伝わってきます。それもそのはず、サセック本人が後に本の中で語っています。「あんな場所は生まれて初めてだった。毎日とにかく忙しく動き回って、それは本が完成するまで続いたよ。(筆者抄訳)」ヨーロッパで暮らすサセックには、ニューヨークは少し雑然としすぎていたのでしょうか。彼の気ぜわしさも本のエッセンスとなっているようです。4. 『This is Ireland』“現存する本の中で一番緑色の本”!そう、緑はアイルランドの色です。バスもお店も制服も、なんでも緑のイメージです。それがアイルランド。1都市がテーマのものが多いのですが、これは国全体がテーマ。はじめに国の地理、歴史、人口などが解説されていて、アイルランドの概要について知ることができます。郊外には荒涼とした自然が広がり、湖や古城や遺跡などがあり、総じて静かでトーン低めの空気感が漂います。筆者はアイルランドに行ったことがあるのですが、まさに”This is Ireland”が表現された1冊です。5. 『This is United Nations』国ではなく、国連がテーマ。本が書かれた1968年当時は、まだ国連が世界平和の希望の星でした。国連の役割や加盟国(国旗で表示)、国連ビル内部の紹介にいたるまで、国連という組織と世界平和への学びを得るのに素晴らしい教材です。今の世界と国連の現状とを比べて、親子で平和について考えるいい導入になるでしょう。難しいお話も可愛らしいイラストで楽しく学べます。***1960年前後に書かれたシリーズなので、情報など古くなる部分もありますが、その魅力が衰えることはありません。それは、サセックが自分の目で見て感じて、土地の本質を見抜いて忠実に表現しているからなのではないでしょうか。ノスタルジーも加わり、さらに輝きを増している気さえします。読んだらきっとお気に入りの場所が見つかるはず。ぜひ手にとって親子で“世界旅行”を楽しんでみてください。写真◎長野真弓(参考)SPACE SHOWER BOOKS|ミロスラフ・サセック生誕100周年!ほぼ日刊イトイ新聞|松浦弥太郎さんにきく、旅のはなしThis is M.Sasek
2018年11月09日気持ちのいい秋風が吹くころになってきました。ベビーが知らない世界を広げるためにも、読書の秋に絵本を一緒に読んであげませんか?我が家にある30冊程の絵本は、子どもが取れるように表紙の見える絵本棚にすべて入れています。そんな絵本の中から月齢別1〜2歳におすすめの絵本を、絵本を読んだ時の息子の反応とともにご紹介します。10ヶ月~1歳、好きな本を本棚からとれるように歩き始めるようになると、本を読んでほしいアピールをするようになります。絵本用の本棚を置いてあげると絵本が身近になるし、お片付けの練習にもなります。この時期に、絵本の表紙が見える本棚をリビングに設置しました。そうすると好きな本を自分で取ってバスケットに入れたり、自分で絵本をめくって単語を言いながら絵を指差したりするようになりました。この時期は、自分で絵本を楽しめるようになるので仕掛け絵本を中心に買い足しました。いろいろな形の穴のあいたページをめくると、隠れていた動物が次々と現れる「どうぶついろいろかくれんぼ」。鳴き声など音でも表現されていて子どもが楽しく読め、言葉も覚えやすくなっています。茶色一色のページをめくるとゴリラが現れるのが、息子には大ヒット!めくる瞬間に『ゴリラが出てきた!』と言っていたら、ゴリラという単語を覚えました。動物のおしりやしっぽから動物のあてっこ遊びができる「どうぶつだあれかな」は、ライオンの子どもがいろいろな動物と出会う絵がとてもやさしく、ママも癒される絵本です。1歳~1歳半は、楽器や写真付きの絵本を指先が器用になり、言葉もはっきり話すようになるこの頃。楽器に親しんでほしいこともあり、1歳を過ぎてからはピアノの鍵盤が付いている絵本を買い足しました。ピアノとしての音も出るし、10曲ほどの自動演奏もついています。どの鍵盤を押しても音楽になる簡単モードでは、料理を作っている横で一人で遊んでくれます。また、動物が好きなのでどうぶつ図鑑も与えました。動物の写真横のボタンを押すと英語と日本語で動物名と鳴き声が出ます。エサも載っていて、息子はバナナやユーカリの葉など全く教えていないのに、ボタンを押しているうちに英語発音で言えるようになりました(笑)1歳半~2歳は、知育雑誌でも遊べるように2~3語を続けて表現できるようになって、理解度も深まるこの時期。書店でシールを貼ったり、数をかぞえたりと遊びながら学べるようになっている1~3歳対象の知育雑誌を発見したので、買ってみることに。この頃になるとパン屋さんごっこや電車ごっこをしたり、同じ車でもバスや救急車などの違いがわかるようになるので、1冊でいろいろ遊べる雑誌は外出先でも大活躍です。さらに、トイレトレーニングを始める時期なので、まずは絵本で予習。日本語では「みんなのうんち」で人気のある絵本の英語版「Everybody Poos」が役立ちますよ!歌をうたうようになる頃なので、マイク付の絵本があるとカラオケごっこをして遊ぶようになります。自分の声がマイクを通して聞こえるのが楽しいようで、曲に合わせて自慢げに歌っています。アンパンマンの歌以外にも8曲入っていて、今はお誕生日で何度も聞いた『ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー』をよく歌っています。童話なども読んであげていると、お椀に乗ったいっすんぼうしを見て『パパ、プップー』など指をさして説明してくれるようになります。小さいころに絵本を読んであげて、読書好きに!0歳だった時の絵本も2歳のいま抑揚まで真似をして読んでいるように話していたりと、大人が思っている以上に子どもはよく覚えています。絵本に出てきた動物の名前もいつのまにか覚えていて、ある日急に『ぞうさん』『きりんさん』と指さしてしゃべり出しました。小さいころから本に親しんでいると読書好きになると言います。お気に入りの絵本を見つけて読書の秋を堪能しましょう!息子が気に入っている絵本の一部はこんなもの・布絵本:スキップホップの布絵本・音が出る絵本:スマホえほん、ピアノ絵本、マイク付うたえほん・言葉の絵本:いないいないばあ、のりものいろいろかくれんぼ、いろのえほん・童話の絵本:そんごくう、ももたろう、いっすんぼうし、・お仕事の絵本:バルバルさん、くまくまパン・英語の絵本:えいごどうよううたのえほん、どうぶつ図鑑、I am a Bunny、Nursery Rhymes、Brown Bear, Brown Bear、Everybody Poos
2018年11月08日過ごしやすい季節になってきました。読書の秋です!ベビーと一緒に絵本を楽しんでみませんか。私が本好きなこともあり、我が家には布絵本、音の出る絵本、図鑑、日本の有名な絵本、英語の絵本、童話…などなど、2歳の息子のための絵本が30冊程あります。そんな絵本の中から月齢別、0歳におすすめ絵本を、絵本を読んだ時の息子の反応とともにご紹介します。0ヶ月~3ヶ月は、カラフルな布絵本をまだぼんやりとしか見えない新生児期。ぼんやりとしか見えなくてもわかりやすいように、カラフルなもの選ぶと反応がいいです!また、この時期は布絵本がおすすめです。布絵本とは、紙ではなく布でできた絵本。紙の本と違って文章を読んであげるのではなく、音が鳴る仕掛けがあったり、動物が描いてあったり、歯固めが付いていたりと低月齢からいろいろ遊べるようになっています。握るとカシャカシャと音がしたり、目で楽しむだけでなく、五感で楽しむ絵本です。我が家では、寝返りをうつかうたないかの頃、ページをめくるときに「つぎはー」と言いながらめくるとニコニコしていました。すごくお気に入りで、遠くにあっても手を伸ばして一生懸命に取ろうともがいていました。そして、1歳を過ぎても遊んでいて、自分で「つぎぃはぁ~」とつぶやきながらめくっています!4ヶ月~6ヶ月は、動物や擬音が出てくる絵本で大喜びまだ、視力より聴力がいいと言われているこの時期。擬音が豊富なもの、そして顔に反応するので動物などお顔が出てくる絵本がおすすめです。出産祝いにいただいた、動物がいないいないばあをする「いないいないばあ」は、ロングセラーの人気絵本。いないいないばあというフレーズが何度も繰り返し出てきます。パパがよく読んであげていました。楽しませるポイントは、声の抑揚をつけてギリギリまで次のページを隠しながら読むことだそうです。息子は、いないいない『ばあ!』で動物のお顔が出てくるページで大笑い。ライオンやひつじが来る床屋さんが髪を切る『チョキチョキチョキ』という音がある「バルバルさん」は我が家の息子の愛読書です。いつもおひざの上で読んであげていました。いまではライオンが出てきたら『ライ~』と言ってきたり、犬の挿し絵があると『ワンワン』と言うようになり絵本から多くの言葉を覚えています。英語の絵本では、ヒッコリーディッコリードックなどのマザーグースの歌やきらきら星が載っている「Nursery Rhymes」はCDが付いているので、CDをかけながらボコボコがあったり、糸が縫い付けられていたりと手触りで絵本を楽しめるようになっています。7ヶ月~9ヶ月は、歌が流れる絵本が大ヒットお座りできるになると、本を持ったりいじったりするようになるので押すと音が出るような絵本に興味を持ちます。我が家では、音が出るおもちゃと本が一体になった絵本を購入。歌詞が本になっていて、ボタンを押すと英語とカラオケで10曲以上の歌が流れるので、ベビーが好きな音楽を簡単に聞くことができます。自分で押すことで音が鳴るというのも面白いようで、抱え込んで遊びます。また、この頃はママの持ち物に興味が出てくる時期。ちょっと置き忘れたスマホを、勝手にいじっていたりしませんか?息子は私たちのスマホをすぐ取ってしまうようになったので、スマホのおもちゃを取り出せる絵本をあげました!これもお気に入りで、1年以上遊んでいます。親子で楽しめる絵本で秋を楽しみましょう音が出る、感触が違う、繰り返し同じ文章が出てくる、違う動物が同じ行動をするというように、子どもが好きな絵本には特徴があります。子どもの反応を見ながら成長に合わせて絵本を増やしてあげると、絵本に興味を持ち続けてくれます。初めは反応がなくても、どこかに行ってしまっても、読んであげていれば覚えていてくれます。読書の秋に親子で絵本を読んでみませんか?
2018年11月07日トップライター:須藤美紀子どもが借りてきた科学絵本『くじら号のちきゅう大ぼうけん』を読んだら、親子ともに見たこともない世界に引き込まれました。でも、すごく興味をもった子どもからいろいろと質問されても文系のわたしに科学的な説明はちょっと…。そこで、絵本の作者で、海や地球の研究所に所属し、ご自身の絵本の読み聞かせ活動も精力的に行っているという佐藤孝子先生に絵本のテーマである深海の世界や科学絵本の楽しみ方などのお話を聞いてきました。佐藤孝子(さとうたかこ) 東京都生まれ。理学博士。立教大学大学院修士課程修了後、学習研究社植物工学研究所の研究員を経て、海洋研究開発機構(JAMSTEC:ジャムステック)に所属。専門は圧力生理学、微生物学、分子生物学。一男一女の母。NPO法人チームくじら号のキャプテン「さとちゃん先生」として、国内外で150回以上絵本の読み聞かせライブを行い、深海ファンを増やしている。研究者だからこそ伝えたい! 深い海の生きものたちのこと――小3の長男と『くじら号のちきゅう大ぼうけん深い海のいきものたち』(JAMSTEC BOOK)(以下、『くじら号』)を読んだのですが、見たこともない世界に母子ともども引き込まれました。そもそも深海の世界を絵本にしようと思ったのはなぜですか?娘が小3のとき、小学校で読み聞かせをしていた友人から「深海について読み聞かせできる本がない」と相談されたんです。図鑑はたくさんあるけれど、読み聞かせには向いていないですよね。せっかく“お母さん”が研究者をやっているのに、子どもにその世界の面白さを伝えられないのはもったいない……と思い、生きものや海に興味はないけど物語を読むのは大好き、という子どもたちにアプローチできる絵本を作ろうということになりました。意外かもしれませんが、わたし自身が図鑑より絵本派。安野光雅さんの本などが大好きだったので、絵本制作はずっと胸に秘めていた夢だったんです。でも、実際に作り始めたら想像以上に大変な作業でした。有人潜水調査船「しんかい6500」が出てくるシーン。さとちゃん先生は実際に調査で6300mまでもぐったことがある。―― 科学的な内容を「子ども用に文章をかみくだく」という作業だけでも大変そうですね。確かに「小学校低学年に届く文章を書く」というだけでも七転八倒しましたが、紹介したい深海の世界や生きものをどう表現するかが本当に大変でした。絵本って、論文とはまったく違うテクニックを使うんですね。だから、絵を描いてくださった阿部伸二さんにも最初のディスカッションから入っていただいて、物語の展開の仕方などたくさんアイデアをいただきました。わたしは「盛る」タイプなのでいろいろな世界を子どもたちに紹介したいけれど、そういう写真がただ「並んでいるだけ」にしないために、物語の途中でドラマチックに子どもたちを引きこむシーンを入れたほうがいいとか、主人公が旅に出たらちゃんと元の世界に戻って終わらせたほうがいいとか。とにかく勉強の連続でした。最終的に、昔話の「浦島太郎」をモチーフにした物語の始まり部分はファンタジックに絵で見せて、途中から深海や深海生物の写真を入れて、最後くじら号が宇宙に飛び出す部分でまたファンタジーに戻る、という構成に落ち着きました。解説のあとのおまけページは、解説をちゃんと読んだお子さんやお母さんへのサプライズです。ただ、『くじら号』を当時3歳だった息子に読み聞かせたら「(写真が)くらくてこわい」と言われてしまった。それでもっと幼い子のために作ったのが2作目の『しんかいくんとうみのおともだち』です。佐藤先生の著著。写真左上が『しんかいくんとうみのおともだち』。――こちらはキャラクターがかわいらしくて、文系ママでも手に取りやすそうです。シンプルでかわいらしい絵本に仕上がって、読み聞かせ活動でも子どもたちに大人気なのですが、文章表現は『くじら号』以上に大変でした。たとえば作品に登場する「アイスワームきょうだい」はメタンガスを含んだ海水が凍ってできる「メタンハイドレート」という特殊な氷にすんでいるのですが、彼らは氷の上以外の温かい場所に行くと体がトロトロに溶けたようになってしまうんです。そもそも彼らは温度が非常に低くて圧力が高い深海だからこそ生きられるわけですが、そんな解説は書けないから「こおりのうえでもげんきなの」というひと言で表現しています。アイスワームきょうだいのページ深海って不思議だな、と興味をもってもらえれば十分――大人にとっては、本の最後についている解説が参考になりますね。目指したのは「子どもはもちろん、大人も興味を引かれる本」。せっかく専門家が作るんですから、言葉はシンプルでも決して本質は外さないようにしよう、そうでなければ意味がないと思ったんです。たとえば絵本の最後にキャラクターが大集合する場面。光合成に頼らない生きものがすんでいる「チムニーくん(熱水噴出孔:ねっすいふんしゅつこう)」の周辺は地面を暗い色に、コウモリダコのように光が必要な生きものがいる場所は地面を明るい色にしました。文字で説明できない分、目で見て違いがわかるという工夫です。チムニーくん(左ページ左上)の説明をするさとちゃん先生。手前のぬいぐるみは保育園や小学校での読み聞かせ活動で実際に使っているもの。――鋭い子どもなら海底の色の違いに気づいて「ママ、何で?」って言いそうですね。ただ、文系ママ的には「光合成に頼らない生きものがいる」というところですでにクラクラしてきました。深海は光が届かないから生き物のエサとなる植物は生えることができない。だから生き物の豊富な海の浅いほうから、暗い深海へわずかに降ってくる生物の死骸を深海生物がエサとして奪い合う、ある意味過酷な世界なんです。でも海底から湧き出る熱水に含まれる硫化水素などの“還元物質”は、特定の微生物にとって太陽の光に代わるエネルギーとなります。つまり、地球から湧くエネルギーで生きる微生物をエサとする生きものが熱水噴出孔の周辺に集まっているということ。彼らは比較的平和な生態系を築いているんです。たとえばゴエモンコシオリエビというヤドカリの仲間は、お腹に生えた毛に還元物質で生きる微生物をすまわせて、それをこそげ取って食べている。自分のお腹に畑を持っているようなものですよね。――自分の体でエサを育ててるんですね!絵本に出てくるシロウリガイもその仲間ですか。彼らはもっとユニークで、簡単に言うと口や消化器がないんです。退化してしまっている。自分の体の中に微生物をすまわせていて、メタンや硫化水素のような“還元物質”を体の中に送り込むと、その微生物がエネルギーを取り出し、植物と同じしくみでエサを作ってくれる。そうやって作られたエサを栄養にして生きています。光が届かない深海ならではの不思議な現象ですよね。スケーリーフットという巻貝がいるインド洋沖のブラックスモーカー(黒いけむりのような熱水をふきだす熱水噴出孔)は、煙突のような形なので絵本の中では「チムニーくん」というキャラクターで登場させました。海底にはもう熱水は出ていないのに“チムニー”だけが残っている場所もあります。そこを観察すると、以前噴出していた熱水は、なにか地殻変動などの理由でとまってしまったんだろうな、とわかる。一方、日本の相模湾はプレートが面白いぶつかり方をしていて、熱水は湧いていませんが、なぜかメタンが湧きだしていて、ユニークな生きものがたくさん生息しています。こういうことをお子さんが全部理解するのは当然無理だし、お母さんによっては「自分が解説できないから」と拒絶してしまうかもしれない。でもまずは「深い海ってなんだか不思議だな」って興味を持ってもらえるだけで十分なんです。――「興味を持つ」という意味で男子に受けそうなのは、『くじら号』のマッコウクジラとダイオウイカのバトルシーンですね!スクリーンを使った絵本読み聞かせでは、大迫力のマッコウクジラとダイオウイカのシーン。わたしは微生物の専門家なのでくわしくないんですが、専門家に言わせると彼らは「たたかっている」わけではないそうです(笑)。マッコウクジラはただエサを食べようとしているだけ。ダイオウイカは鋭い吸盤を持っていて危険だから、マッコウクジラは食べる前に超音波で気絶させちゃう、という説もあるそうですよ。ただ、それはまだ誰も見たことがないので、ファンタジーな絵を入れこむことができました。このシーンとくじら号がブラックスモーカーに突っ込むシーンは、読み聞かせでも子どもたちからいいリアクションをいただいています。ブラックスモーカーにくじら号が突っ込むシーン。文系ママが楽しく読み聞かせするコツは?――文系ママが科学絵本を楽しく読み聞かせをするためのアドバイスはありますか。わたしが読み聞かせをするときは、最後に簡単なクイズを出します。読み聞かせ前に解説を読めばお母さんの理解も深まると思いますし、その解説を参考にクイズを作ってみても面白いかもしれません。それから、実際に深海生物を見に行くのは難しいので動画を使うのもオススメ。「JAMSTEC」のウェブサイトでは、おススメ深海映像なども無料公開されているので、絵本に登場する生きものが実際に動いている様子を見ることができますよ。(企画・編集:学研キッズネット編集部)関連リンク取材協力:国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)おススメの深海映像などが見られる「深海映像・画像アーカイブス」海や地球のことを親子で学べる「ジャムステック・キッズ」須藤美紀(すどうみき)東京都在住・40代夫と兄太(小3)とチビ太(4歳)の4人家族。好物は映画とビール、昭和のアイドル。最近はベランダで育てたミントで淹れるお茶がお気に入り。
2018年10月30日メルヴィータより新ヘアケアシリーズ誕生フランス発のオーガニックコスメブランド「Melvita(メルヴィータ)」より、世界初の”インディゴオイル”を配合した新ヘアケアシリーズ「インディゴオイル シャイン&スカルプ」が誕生した。インディゴのデトックス力に注目”インディゴ”と聞くとデニムを想像する人が少なくないのでは。インディゴとはタデ藍という植物の一種。解毒や解熱の効果が高く、デトックス力に優れている。メルヴィータでは、そんなインディゴを独自の製法でオイル化することに成功。インディゴオイルの働きで頭皮の皮脂や汚れをクレンズ。さらにリノール酸や必須脂肪酸といった美髪成分を、しっかりチャージしてくれる。インディゴシリーズの3ステップ同シリーズはプレオイル、シャンプー、コンディショナーの3ステップ。まずはインディゴオイル100%のプレオイルで、美髪のための土台作り。入念なマッサージで頭皮環境を健やかに整えるところからスタートだ。続いてシャンプーで頭皮をすっきり洗い上げ、さらにコンディショナーで髪の1本1本をコーティング。潤いをチャージし、美髪成分を閉じ込める。今だけ!お得なヘアケアセット今なら全てのアイテムを体験できる「インディゴオイル 3STEPケア」を販売中。税込8,748円のところ8,208円とお得に購入できる。さらにマッサージにも使える3WAYブラシをプレゼント。このチャンスにインディゴオイルのヘアケアシリーズを試してみてはいかがだろうか。(画像はメルヴィータの公式サイトより)【参考】※メルヴィータの公式サイト
2018年10月11日食欲の秋は、スウィーツがおいしい秋でもあります。そこで今回は、スウィーツがたくさん描かれた絵本を3冊ピックアップしました。“ひと工夫”が光る絵本ばかりなので、親子で楽しんでみてくださいね。「おやつなんだろう?」(作/山本和子絵/国松エリカ)おやつが大好きなうさぎのポッピ。忙しいお母さんの代わりに、森のみんなにお手紙を届けに出かけます。りすさん、はりねずみさん、ぶたさん、くまさん……どのおうちも、おやつ作りの真っ最中。「ポコンポコン」「カシャカシャカシャッ」と、何を作ってるのかな?と想像させられる音が書かれている隣には、仕掛けの窓やドアがあり、覗いてみると、何を作っているのかわかる、という展開になっています。絵だけではなく、音や仕掛けでおいしさやワクワク感が表現されているところが、この絵本の肝です。最後には、なんでみんながおやつを作っていたのか? そして、なんでお母さんが忙しかったのか?など、すべて明らかになるほっこりサプライズが待っていますよ!「クッキー・サーカス」(作/たむら しげる)こちらは、クッキーがおいしそう、というだけではなく、大活躍するお話です。男の子がハーモニカを吹きながら台所に行くと、お母さんがクッキーを作っています。一緒にピエロや音楽隊、動物たちなど、サーカスのように賑やかなクッキーを型抜きして、オーブンへ。するとオーブンから音楽が聴こえてきて……大きくなったクッキーたちと行進! 街でサーカスを繰り広げ、さらにはみんなで大きなクッキーをかじります。まさに、「こんなことあったらいいな」が、ゆかいにかわいらしく描かれた一冊。さらに、「そういうことか!」と膝を打つような結末です。これを読んだ後に親子でクッキーを作っても、盛り上がるでしょうね!「ぎょうれつのできるケーキやさん」(作/ふくざわ ゆみこ)かわいい動物たちや、おいしそうな食べ物がたくさん登場するだけではなく、巻末にレシピまでついている「ぎょうれつのできるおいしいえほん」シリーズの一冊。舞台は、アナグマさんのケーキ屋さんです。おいしいものを探していたありんこたちが、たどり着いたケーキ屋さん。お皿ごと洗い場にざぶーん!と落とされたり、アナグマさんに見つかって怒られたり、大冒険しながら、がんばってかわいらしいアリンコケーキを完成させます。アナグマさんやありんこたちが作る、色鮮やかなスウィーツ。そして、それを食べる動物たち、虫たちの幸せそうな表情。すべてが繊細に描かれています。どの絵本も、どことなく秋らしい色合いで、そういう意味でもこれからの季節にぴったり。絵本を閉じた後は「おやつ、何食べようか?」と、親子で会話が弾むこと間違いなしです!◆この記事を読んだあなたには【おいしそう、かわいい、おもしろい!三拍子そろった絵本3選】もおすすめです!
2018年10月04日絵を描くことが好きな子どもは、たくさんいますよね。クレヨンが描かれている絵本も、数多くあります。そこで今回は、芸術の秋という絶好のタイミングで、クレヨンが活躍する絵本を3冊ピックアップしました。「クレヨンからのおねがい!」(文/ドリュー・デイウォルト絵/オリヴァー・ジェファーズ訳/木村 涼)ある日、ケビンが絵を描こうとすると、クレヨンの箱の上に「ケビンへ」と書いてある手紙が、12通も置いてありました。なんと差出人は、12色のクレヨンたち。一色一色、それぞれが、ケビンに対して「おねがい」があって手紙を書いたのです。12通(で12色)の手紙、それぞれの文章や書体からは、キャラクターが感じられて、まさに十人十色なコミュニティを体現しているかのようです。たくさん使っている赤は、豪快な字で「にんきものはつらいぜ」、たまにしか使っていない黄土色は、きっちりした字で「もっとつかってほしいな」、トドメはうすだいだいで、身につけていた紙を全部はがされて「じょうだんじゃないよ」…なんだか、うちにあるクレヨンからも声が聞こえてきそうなほど、リアルな意見! 最後は、そんな手紙を踏まえたケビンの名案で彩られていますよ。「おしゃべりくれよん」(文/パトリシア・ハバード絵/G・ブライアン・カラス訳/いしづちひろ)こちらのクレヨンは、おしゃべりします! そして、やっぱり色によって、キャラクターが様々で、とってもおもしろいですよ。「なぜかおしゃべりわたしのくれよん」というリズミカルな文章も、読んでいて心地よく、心を踊らされます。むらさきのクレヨンは弾んだ声、茶色のクレヨンはおちゃめな声、青いクレヨンはみずみずしい声……本当に、こんなふうにクレヨンがしゃべり出したら楽しいのにな!と思わずにはいられません。絵や色使いもポップで楽しい一冊です。「ぼくのくれよん」(作・絵/長 新太)今は、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」のアニメ「へんてこライオン」で慣れ親しんでいる子どもも多いであろう、長 新太さんのお話と絵。そんな長 新太さんのセンスが、たっぷりと楽しめる一冊です。大きなクレヨンを使って、お絵かきをするぞう。青でびゅーびゅー描いたものは、池? 赤でびゅーびゅー描いたものは、火事? 黄色でびゅーびゅー描いたものは、バナナ? ぞうの描いた絵を本物だと勘違いしてしまい、翻弄される動物たち。ぞうは、ライオンに怒られてしまいます。でも、それでもぞうはクレヨンを持って駆け出していき……。思いっきり絵を描くことって楽しいよ、規定外の絵を描いてもいいんだよというメッセージが、伝わってくるような絵本です。いかがでしたか? クレヨンとますます仲良しになれて、お絵かきがますます大好きになれるような、夢のある絵本ばかりです!
2018年09月10日