「女方として、できる範囲のことはすべてチャレンジしたい」と語るのは、中村七之助。彼の今年最初の舞台は、歌舞伎ではなく現代劇だ。十八代目中村勘三郎とデヴィッド・ルヴォーの企画で誕生したという『ETERNAL CHIKAMATSU-近松門左衛門「心中天網島」より-』。『心中天網島』は、遊女小春・紙屋治兵衛・その妻おさんの三角関係を描いた近松の代表作。この作品を、注目の若手作家・谷賢一が、ルヴォーのオリジナルアイデアに基づき新作戯曲として描き下ろす。七之助は、初めてルヴォーの演出を受け、これまであまりやったことのない現代劇で女方を演じ、そして初共演の深津絵里とW主演する。まさにチャレンジだ。稽古前に来阪し、「父の、死してなお夢を実現する力」を感じながら、遺志を受け継いで出演する意気込みを話した。『ETERNAL CHIKAMATSU -近松門左衛門「心中天網島」より-』チケット情報「父は、歌舞伎の演目を海外の方に演出してほしいという夢があり、私たち息子にも話していました。具体的にルヴォーさんで近松を、と。それをルヴォーさんが覚えていてくださり、今回の上演になりました。ルヴォーさんという暮らしも文化も違う方が、近松作品をどういう解釈で演出され、そこからどんな変化が生まれるのか。今回、それが一番楽しみです」。物語は、現代に生きるハル(深津)が、江戸時代に生きる遊女・小春(七之助)と出会い、近松門左衛門の古い古い恋の物語に引き込まれていく。ハルと小春を通して描く、究極の愛。1月下旬から稽古に入るが、初めてやる時に一番大事にしていることは「お稽古までに台本を全部覚えて行くこと」と言う。「これは父が口を酸っぱくして言ってましたから。それと、柔らかい気持ちで行くことかな。杉村春子先生は台本を100回読まれたと。だから、台本は最初から最後までよく読んで、自分のキャラクターを考えます。でも、固めて行かない。固めると、そこから抜け出ることが大変になるから」。今回、深津とはガップリ四つの初共演だ。「僕はテレビでも映画でも歌舞伎でも、相手役はほとんど男としかやったことがなかったんです。だから、深津さんとほぼ初対面でポスター撮りした時、『もっと顔を近づけて、近づけて』と言われて、恥ずかしくてね(笑)。すごい脇汗でした(笑)。深津さんはキレイな人で、すごくいい方でした」。ほかに伊藤歩、中嶋しゅう、中島歩、音尾琢磨らが出演。「今回は、歌舞伎で培ってきたものをいろいろ試せる、チャレンジできる舞台でうれしいです。現代劇の中で女方として出るなんて、これは僕個人としてもおもしろいし、ボクがお客様だったら、ちょっと観てみたいな(笑)」。公演は、2月29日(月)から3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、3月10日(木)から27日(日)まで東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演。チケットは発売中。取材・文:高橋晴代
2016年02月05日阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平らが集い、“庶民VSお上”の銭バトルを描く娯楽時代劇『殿、利息でござる!』。これまで明かされてこなかった、タイトルの“殿”役を、フィギュアスケーター・羽生結弦が演技初挑戦で演じることが明らかとなった。いまから250年前の江戸中期、仙台藩・吉岡宿。年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した住人たちがいた―。造り酒屋を営むかたわら、宿場町の行く末を心から憂える主人公・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)。町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治(瑛太)。そして十三郎の弟で、吉岡宿一の造り酒屋“浅野屋”の主・浅野屋甚内(妻夫木聡)。彼らを中心にした庶民9人が「藩にまとまった金を貸し、その利子を全住民に配る」という禁じ手を使い、宿場町を蘇らせるため奔走する姿を描く。『予告犯』『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』を手掛ける中村義洋監督がメガホンを取ることでも注目を集める本作。映画のタイトルにもなっている“殿”役を誰が演じるのか、キャスト陣の間でも話題になっていたというが、このほど、日本が世界に誇るフィギュアスケーターであり、仙台出身の羽生さんが演じることになった。その“殿”とは、仙台藩藩主・伊達重村(だて・しげむら)。出演シーンは少ないながらも物語にとって重要な役柄であり、困窮する庶民の前に颯爽と現れるという役どころ。羽生さんは、故郷である仙台に実在した人物たちの感動秘話に、出演を快諾したという。今回の羽生さんの出演について、池田史嗣(松竹)プロデューサーは「阿部サダヲさんを始めとした、クセ者揃いの中村組オールスターキャストをも圧倒する存在はもはや、役者ではないのではないかと監督が言い出し、内心では無理に決まっていると思いながらもダメ元で出したオファーの結果、奇跡だとしか思えませんが、スクリーンにあの国民的英雄が登場することとなりました」と語り、「このことは撮影当日まで現場内でも極秘扱い。リハーサルを終え、煌びやかな衣裳で登場した彼を見たときの皆の表情といったら…。まさに、江戸時代、殿様が突然現れたときの主人公たちの表情と全く同じだったのではないかと思います」と撮影当日までの裏事情を明かした。氷上の演技では世界中の人々を魅了してきた羽生さんだが、映画への出演はもちろん、俳優として演技するのも本作が初めて。豪華俳優陣との共演に際し、期待と喜びのこもったコメントを寄せている。<羽生結弦コメント>江戸時代の仙台藩を舞台にした映画『殿、利息でござる!』で、伊達の殿様役をいただき、初めて役者として、演技をさせていただきました。お芝居はスケートとは違って振りがなく、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張してしまいましたが、映画製作の雰囲気を感じられて、素敵な俳優さんたちにもお会いできて楽しかったです。撮影は昨年の夏だったのですが、試合のプログラムだけではなくエキシビジョン、ショー等でも、表現者として今回の貴重な経験を活かすことができたのではないかと思っています。このお話は実話を元にしているとのことですが、地元・宮城にこんな素晴らしい話があったということに驚いています。殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるそのギャップを、自分なりに表現出来ればと思い一生懸命やりました。ぜひ楽しみにしてください。<阿部サダヲコメント>本来、殿様を庶民が見てたら「頭が高い」と言われるんでしょうけど、もう、ずっと笑顔で見つめてしまいました(笑)キレイでした(笑)。普段は氷上で薄着だと思うんですが、撮影現場は夏で羽織袴にマゲ・カツラで相当暑かったと思いますが、何度も何度も繰り返す撮影に文句言わず参加してくださったのが、さすが世界一のアスリートだと思いました。<中村監督コメント>これはもう、問答無用の雲の上の人で、かつ、この映画の舞台となる宮城県の御出身ですから、どこかで伊達の殿様との縁やゆかりがあったとしても不思議じゃありません。現場では、その立ち居振る舞いから目力の強さ、澄んだ声まで、殿様としての説得力に満ち溢れておりました。それにしても、この伊達の殿様は、いまや仙台藩どころか日の本一となり、果ては世界までも征服されておられるわけですから、本当にとんでもない人をキャステングしてしまったもんだよなあと、僕ら自身もいまだにおののいている次第です。笑いあり、涙ありの痛快歴史エンターテインメント『殿、利息でござる!』。世界初披露となる羽生さんの麗しきマゲ姿を、見逃さないで。『殿、利息でござる!』は5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月04日フィギュアスケートの羽生結弦選手が、俳優・阿部サダヲの主演で江戸時代の実話をもとにした映画『殿、利息でござる!』(5月14日公開)で銀幕デビューを飾ることが4日、発表された。磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎(阿部)ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。メガホンを取るのは、『予告犯』(15年)などで知られる中村義洋監督。町で1番のキレ者・菅原屋篤平治役の瑛太、十三郎の弟・浅野屋甚内を演じる妻夫木聡らも出演する。初の映画出演となる羽生選手が本作で務めるのは、映画タイトルにもなっている"殿"の仙台藩藩主・伊達重村(だて・しげむら)役。出演シーンは多くないものの、困窮する庶民の前にさっそうと現れる殿という物語において重要な役どころだ。羽生選手は、故郷である宮城・仙台に実在した人物たちの秘話に感動し、出演を承諾。氷上での演技でも国内外から高い評価を得てきたが、本作ではマゲ姿で殿役を熱演する。そんな羽生選手は、「お芝居はスケートとは違って振りがなく、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければならないのでとても難しく、撮影現場では緊張していました」と正直に吐露。しかし、「映画製作の雰囲気が感じられて、すてきな俳優さんたちにもお会いできて楽しかった」と笑顔も見せる。また、「撮影は昨年の夏だったのですが、試合のプログラムだけではなく、エキシビション、ショー等でも、表現者として今回の貴重な経験を活かすことができたのではないかと思います」とも語り、スケート選手としての仕事にも還元できたことを明かす。さらに、「殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるギャップを、自分なりに表現できればと思い一生懸命やりました。ぜひ楽しみにしてください」とアピールした。一方、主演の阿部は「殿役が誰か、なかなか明かされず、役者同士でいろいろ予想していた」と打ち明けながら、「まさか羽生結弦さんとは」と非常に驚いた様子。さらに、「現場リハーサルでいきなりぶっつけ芝居だったにもかかわらずセリフも完璧に入っていて、素晴らしかったです…」「本来、殿様を庶民が見てたら『頭が高い』と言われるんでしょうけど、もう、ずっと笑顔で見つめていられました(笑)キレイでした」と満面の笑みを浮かべながら、羽生選手の演技を絶賛する。中村監督は、羽生選手の起用の経緯を話しながら、「ついつい(本作を)豪華キャストにしてしまったため、彼らが『殿様=雲の上の人』と仰ぐ俳優さん、というのがなかなか見つからなくなってしまい」と本音をポロリ。そこで羽生選手の名前が挙がった際には「これはもう、問答無用の雲の上の人で、かつ、この映画の舞台となる宮城県のご出身ですから、どこかで伊達の殿様との縁やゆかりがあったとしても不思議じゃありません」との思いにまでいたったという。続けて、「この伊達の殿様は、今や仙台藩どころか日本一となり、果ては世界までも征服しておられるわけですから、本当にとんでもない人をキャスティングしてしまったもんだよなあ、と僕ら自身もいまだにおののいている次第です」とまで語った。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
2016年02月04日フィギュアスケーターの羽生結弦が、阿部サダヲ主演の映画『殿、利息でござる!』で、タイトルにもなっている“殿”役で映画初出演を果たすことが発表になった。その他の画像本作は、今から240年ほど前の江戸中期、仙台藩吉岡宿を舞台に、年貢の取り立てや労役で困窮する町人たちが、宿場町を守るため「殿様に金をお貸しし、その利息をとる!」という大胆な計画を実行しようと奮闘する姿を描くもの。阿部のほか、瑛太、妻夫木聡らが出演する。本作で初めて映画に出演し、仙台藩藩主の伊達重村役に挑んだ羽生は「お芝居はスケートとは違って振りが無く、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張してしまいましたが、映画製作の雰囲気を感じられて、素敵な俳優さんたちにもお会いできて楽しかったです」と振り返り、「このお話は実話を元にしているとのことですが、地元宮城にこんな素晴らしい話があったということに驚いています。殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるそのギャップを、自分なりに表現出来ればと思い一生懸命やりました。ぜひ楽しみにしてください」とメッセージを寄せている。羽生に白羽の矢を立てた中村義洋監督は「現場では、その立ち居振る舞いから目力の強さ、澄んだ声まで、殿様としての説得力に満ち溢れておりました。それにしても、この伊達の殿様は、今や仙台藩どころか日の本一となり、果ては世界までも征服されておられるわけですから、本当にとんでもない人をキャステングしてしまったもんだよなあと、僕ら自身も今だにおののいている次第です」とコメント。撮影当日まで他のキャストには羽生が殿を演じることは明かされなかったそうで、阿部は「まさか羽生結弦さんとは思いませんでした…」と驚くも「本来、殿様を庶民が見てたら『頭が高い』と言われるんでしょうけど、もう、ずっと笑顔で見つめてしまいました(笑)キレイでした(笑)」と撮影を振り返った。氷上で華麗な演技を披露してきた羽生が、スクリーンでどんな演技を見せるのか? 映画は5月に公開される。『殿、利息でござる!』5月14日(土) 公開
2016年02月04日公開初日を迎えた映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』の舞台あいさつが30日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が出席した。2月3日の節分を間近に控えていることもあり、公開初日となったこの日は劇場の後方から登場したキャスト陣が観客の多幸と映画の大ヒットを願い、豆が入った巾着を撒きながらの入場。中村監督の作品は本作で主演作3本目となった竹内は「本作では私が怖がりだったので、明るくしてくれて愛を感じました」と振り返るも、苦手でもあるホラー作品に「私ごとですが、18年前に『リング』という作品でスクリーンデビューし、今回リベンジという形で出演が叶いましたが、ホラーに関しては引退宣言を出させていただきたい!」ときっぱり。それでも「今度オファーが来たら慎重に検討させていただきます。怖がらせるキャラクターで出たいですね」とも語った。また、中村監督作品初登場の橋本は「監督さんのご指示が本当に分かりやすくて、端的な言葉で的確にあらわしてくれましたからすごくやりやすかったです。今回久しぶりにホラーを撮られるということで、ご一緒できたのはうれしかった」と笑顔を見せ、中村作品4本目の滝藤は「1回目は女性を襲う最低の奴、2回目はチラシに名前だけ残り、『予告犯』でようやくパンフレットに顔が載り、そして『残穢』でこの場におります。次は主役かな?」と中村監督に猛アピールしていた。節分が近いということで、「退治したいものは??」という質問に「怖いモノを退治したいですね」と竹内。一方の橋本は「夜更かしですね。遅く寝て遅く起きる悪循環を直したいです。今日も早くてあまり寝てないんですよ。今日は夜明けを見ました(笑)。深刻化しているので頑張ります!」とリアルな悩みを明かしていた。第26回山本周五郎賞を受賞した、ミステリーの常識を覆す小野不由美の傑作小説『残穢』(ざんえ)(新潮社刊)を中村監督が映画化した本作。主演の竹内扮する小説家の"私"とその読者の大学生・久保さん(橋本愛)が、様々な人々の協力を得ながら事件や事故に起因する土地に根付いた穢れの正体を解明していく。
2016年01月31日女優の竹内結子が1月30日に、都内で行われた主演ホラー映画『残穢〈ざんえ〉-住んではいけない部屋-』の初日舞台あいさつに登壇。大の怖がりを自称し「18年前、『リング』でスクリーンデビューしたご縁もありますが、やはり怖い内容は…。今回でホラー引退宣言とさせていただければと」と消極的なコメント。それでも「逆に怖がらせるような役なら」と今後のホラー出演に意欲も見せた。『残穢〈ざんえ〉』初日舞台あいさつ/その他の写真第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美のホラー小説『残穢』を映画化。小説家である「私」(竹内)と、手紙を寄せた女子大生の「久保さん」が、久保さんの暮らす部屋で聞こえる奇妙な“音”の真相を探り、事件や事故に起因する土地に根付いた穢れ(けがれ)の正体を解明していく。舞台あいさつには竹内をはじめ、久保さんを演じる橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が出席。2月3日の節分を前に、来場者の幸せと映画のヒットを祈願しながら、豆が入った巾着を客席に巻く場面もあった。また、節分にちなみ「追い出したいものは?」と質問されると、「面倒くさがりの性格」(竹内)、「夜更かしを直したい」(橋本)、「そろそろ正月気分を脱したい」(佐々木)、「肩のコリを解したい」(坂口)、「悪玉コレステロール」(滝藤)、「そりゃ、脂肪です」(中村監督)と思い思いに返答していた。アジア圏での海外配給も続々決定するなか、4月に開催される第18回ウディネ極東映画祭のコンペティション部門出品も決定した本作。中村監督は「その場所に残された汚れが、人々に広がっていくという日本的な恐怖を、海外の皆さんがどう見るか楽しみ」と現地での反応に期待を寄せ、「デカより危ない映画です」と同日公開される『さらば あぶない刑事』にライバル心を燃やした。『残穢〈ざんえ〉-住んではいけない部屋-』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年01月30日映画『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』が1月30日(土)に公開を迎え、主演の竹内結子をはじめ、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。小野不由美の小説の映画化で、小説家の「私」が読者の投稿をきっかけに、奇妙な音がする部屋の謎を解き明かしていくのだが…。竹内さんは本作プロモーションを通じて「ホラーは苦手」と公言してきたが、こうして初日を迎えてホッとした様子。「“残穢”がみなさんに広まればと願っております。ハッピーエンドなのか?バッドエンドなのか?みなさんがおうちに帰ってから確かめていただければ。『住んではいけない部屋』というタイトルですから、みなさんの部屋は大丈夫か?家に帰って結末が分かるかと思います」とニヤリ。実際、本作を通じてホラー克服はできたのか?という質問には「そういうこと聞きます(笑)?」とおどけつつ「私事ですが18年前のちょうど今くらいの時期に『リング』でスクリーンデビューをしまして、18年経ってリベンジのつもりでしたが…(苦笑)。これでホラー映画は引退宣言させていただけたらと思います。(オファーが来たら)慎重に検討させていただきます。いっそ、飛び出して怖がらせるようなキャラを演じたいです」と笑いを誘っていた。登壇陣は節分にちなんで豆をまきながら登場したが、鬼退治ならぬ退治したいものを問われると、橋本さんは「夜更かし。遅く寝て遅く起きる悪循環になってます(苦笑)」と語り、佐々木さんは「そろそろ正月気分を脱したい。昨日、実家に帰ったら雑煮が出てきて…」と語る。坂口さんは「最近、肩が重くて…」と告白!さては映画のせいで何か憑きものが?と思いきや、「最近、楽器をやっていて同じ姿勢でいるから」とのこと。滝藤さんは「悪玉コレステロールです。健康診断でちょっと多いと言われました。奥さん、栄養士なんですけど殺そうとしてるのかな…?」とこちらは家庭内の“リアルホラー”を告白し会場は笑いに包まれた。中村監督は満員の客席にホッとした様子で感謝を口にし「刑事(デカ)よりあぶない映画になってます!」と同日公開の『さらば あぶない刑事』に宣戦布告!?会場は期待を込めた温かい拍手に包まれた。『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月30日怪談雑誌に連載を持つ作家に読者から寄せられた体験談から、ある物件にまつわる奇妙な謎に迫っていく『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』。小野不由美のドキュメンタリー・ホラー小説を『予告犯』の中村義洋監督が映画化。美しきヒロイン2人――心霊現象に対してはドライな小説家「私」を演じる竹内結子と、「住んでいる部屋で、奇妙な“音”がする」と投書し、「私」と一緒に調査を始める女子大生の「久保さん」を演じた橋本愛に話を聞いた。怪談やホラーが苦手な竹内さんは、出演を決めたものの台本を読み込めなくなったほど。「自分がこういうたぐいのものが苦手だということに気づかないぐらい避けていたみたいで」と苦笑する彼女が本作を引き受けたのは、これまで『チーム・バチスタの栄光』『ゴールデンスランバー』などで組んだ中村監督の新作だというのが大きな理由だった。それでも「台本を読み始めると、想像してしまって怖いんですよ」と言う。「縁の下であんなことやこんなことが…とか、もう想像がどんどん膨らむし、その中に自分が入って行けるだろうかと。読む前に1か月ぐらいかかりました」。一方、橋本さんは「台本で具体的に描写されてはいるんですけれど、CGの部分については決定的な想像ができなかったので、映像化されたときにどうなるんだろうっていう楽しみが大きくて」と対照的。橋本さんは「衣装合わせのとき、監督から『いじわるな映画にしたい』と言われたのは面白いなと思いました」と振り返る。「ホラー作品だからでしょうけど、すごく細かい演出が多くて。間だったり、セリフのスピード、抑揚だったり、細かく指示されるんですが、それも一言で全体のバランスがすごくつかみやすいことを仰ってくれるんです。どういうふうな見え方をしているのか、一瞬で分かるような言い方をしてくれるので、そこはすごくありがたかったです」。その言葉に「確かに」とうなずく竹内さんは中村監督作品への出演はこれが5作目。ホラーの演出は、やはりこれまでとは違う感覚があったのだろうか。「監督自身がいつになく何かいじわるだなっていう感じはしました。怖がっている私をちょっと楽しんでいるというか。ただ、いつもに増して撮影合間は全く関係ない話で監督が和ませてくださってました。『ゴキブリとか見つけたら、どういう声だすわけ?』とか言われて『うぁーっ!』って声出して遊んだり(笑)。気分転換をさせてくださる。でも、肝心なところでは本番前ぼそぼそっとささやくように、肝なことを吹き込んでくださる」。そして「監督の作品に独特の何気ない一言が、後々覚えてたら効いてくるみたいなのはありますね」とも。「『ある絵があるんです。それを見たものは…』とか、『ここが終の棲家だ』という台詞を覚えておくと、とんでもない怖い思いをするんじゃないかな」。完成作は、ショックを与えて怖がらせるというより、じわじわと広がっていくような浸透性のある恐怖感が印象的だ。特に竹内さんは淡々とした雰囲気を求められたという。「これは棒じゃないの?っていうぐらい、淡々と言ってくださいと言われました。ナレーションだけの部分に関してもそうですけど、とにかく静かに淡々と低く、とにかく低くって言われてやっていました。今まで中村監督の作品だと、自分がリアクションを取るほうが多かったんですけど、一切ないと言うか、すごいフラットな感じでした」。橋本さんは逆に「時々ちょっと軽く浅くなったりすると、ちょっとそれ軽くない?と指摘されました」と言う。「ずっと重く、重くっていうのは継続していました」。「私と比べてそうだよね、怖がる係だったもんね」と言う竹内さんに橋本さんはうなずきながら、「怖がり係。怖がり担当」と付け加える。「だから普段と逆だなと思って。そのままの私だったら『ひゃあ』ってやってると思う」と竹内さんは笑う。女優として先輩、後輩の関係ではあるが、2人の間に流れる空気はとても和やかで心地いい。今回が初共演だが、竹内さんは橋本さんについて、会う前は「物静かで、深い湖のようなブルーのイメージ」を持っていたという。「お会いしてもそこは変わらなかったんですけど、実はその湖の中にとっても温かくて、一人で面白いこと考えてにやにやしてそうなところがあって。たぶん突っついたら、そこに何かいろんな宝物がある感じがするんです。それをどう掘り出したらいいのか、一番今興味のある女優さんです」。橋本さんは「すごく自然な方だと思います」と竹内さんについて語る。「現場で監督の横に行って、隣りに座って話をされてる光景だったり、普通の佇まい、存在自体がとても自然体で、こちらが緊張することもなく、すごく肩の力を抜いていられるので、とてもありがたいです」。その言葉に「あざーっす!」と照れ隠しのように応えた竹内さんは「監督がそういう人だからだと思います。変に気負わなくていいようにいさせてくれるというか」と言う。最後に、本作の魅力について尋ねると、橋本さんは「『いじわるな映画にしたい』と仰っていた意味が、そのまま結末に表れていると思うんです」と言う。「ああいう感覚はなかなか最近ではなかったなと思って。自分の心にも何か残って終わるというのをホラー作品で体感できるというのが、またすごく自分にとって新鮮だったので、皆さんにもぜひと思います」。竹内さんは「私は言葉どおり、“穢れが残る”だと思うので、映画館で感じなかったことが、家に戻ってからまた2度おいしいというか、持ち帰る怖さですね。そこが私はこの作品の一番の魅力だと思います」と語る。そして最後にこう付け加えてくれた。「映画館で観てすぐに『大したことなかった。大丈夫』なんて、つぶやかないでください。そんなはずないですって。私は胸を張って言えます(笑)。家に帰って眠るくらいに、本当の怖さが来ますから」。(text:Yuki Tominaga/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月28日1月30日公開の映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』の完成披露試写会が14日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が出席した。本作は、第26回山本周五郎賞を受賞した、ミステリーの常識を覆す小野不由美の傑作小説『残穢』(ざんえ)(新潮社刊)を中村義洋監督が映画化したホラームービー。主演の竹内結子扮する小説家の"私"とその読者の大学生・久保さん(橋本愛)が、様々な人々の協力を得ながら事件や事故に起因する土地に根付いた穢れの正体を解明していく、というストーリーだ。試写では最後まで見られなかったという竹内は「一度目があまりにも怖くてずっと目をつぶってました。監督に言ったら『「時計じかけのオレンジ」みたいに目を無理やり明けて最後まで見ないとそういう風にしてやるぞ!』と言われ、意を決して友人と一緒に試写を見ました。本当に尾を引くというかたっぷりと残る作品になっていると思います」と本作での恐怖度に自信。一方の橋本は「現象はダメですけどフィクションは鈍感なのであまり怖がれません。大丈夫です」と竹内とは対照的で「リアクションの反応のレベルや間を意識して重点的におきました。監督の演出では『ビックリマーク5つ!』とか『あと2つ足して!』と言われて、今までの演出とは違ったので面白かったです」と楽しんだ様子だった。その橋本は1月12日に20歳の誕生日を迎えた。MCから祝福されて「ありがとうございます」と感謝の言葉を口にして「あんまり変わらないですけど、お酒が飲めるようになりたいですね」と20歳の抱負。成人式も先日行われたということで、「20歳の時の思い出」という設問に「三軒茶屋の駅で買って間もない自転車が盗まれました!」(竹内)、「寂しくて公園でローリングソバットの練習」(佐々木)、「入った無名塾が恋愛禁止だったので当時付き合っていた彼女と別れ話」(滝藤)というキャスト陣のネガティブ回答に、橋本は「ほろ苦いんですね(笑)」と感想を漏らした。映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』は、1月30日より全国公開。
2016年01月15日映画『残穢 -住んではいけない部屋-』の完成披露試写会が1月14日(木)に開催され、主演の竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が舞台挨拶に登壇した。小野不由美の小説の初の映画化で、『ゴールデンスランバー』『アヒルと鴨のコインロッカー』など小説の映像化に定評のある中村監督がメガホンを握った。ひとり暮らしを始めた部屋で奇妙な音が聞こえるという女子大生の便りから、作家の“私”はその部屋に関する調査を始めるが…。昨秋の東京国際映画祭に本作が出品された当時から、竹内さんは主演女優でありながら、本作が怖すぎて一度目はまともに見ることができなかったと語っており「いままで、ネガティブ・キャンペーンばかりやってきてしまって…(苦笑)」と自嘲気味に語るが、それほど本作の恐怖は本物だということ。ホラー好きの観客に対してさえも「油断しないでください。うちに帰るまで追いかけてきますから…」と思わせぶりに語り恐怖をあおる。佐々木さんもこれから映画を見る観客に、余裕たっぷりの口調で「劇場で安心して見ようとしてるでしょ?まあせいぜい楽しんでください」とニヤリ。坂口さんは「こんなに後を引く、じっとりと怖い作品は初めて。監督の性格の悪さが凝縮されてます」と太鼓判を押した。橋本さんは新成人であり、つい先日、20歳の誕生日を迎えたばかり。成人になった心境を問われると「あんまり変わんないですが、お酒が飲めるようになりたいです」と語った。そんな橋本さんのために、竹内さんらはそれぞれの20歳の時の印象深い思い出を発表!竹内さんは「三軒茶屋の駅の近くで、買ったばかりの自転車を5分くらいで盗まれました…」といきなり苦い思い出を告白し「以来、自転車を買うのはやめました…」と語る。佐々木さんは、自身の成人式の時期は、大学を受け直すために浪人中で、センター試験(※当時は共通一次)が迫っており「(同い年の)みんなは成人式かぁ…と寂しくて夜中の公園で木に向かってローリングソバットの練習をしてました」と薄暗い二十歳の記憶を呼び起こす。滝藤さんは、ちょうど二十歳の時に俳優になる決意をして、仲代達矢さん主宰の「無名塾」に入ったそうで、ようやく人生の先輩の深みのある経験談が聞けるかと思いきや「恋愛禁止だったので、当時付き合っていた彼女と愛知県の海で別れ話をしました…」とまたもしょっぱい思い出を語り、橋本さんは一同の、あまりためにならない二十歳の思い出に「ほろ苦いですねぇ…」と苦笑を浮かべていた。『残穢 -住んではいけない部屋-』は1月30日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月14日女優の山本舞香が、俳優・阿部サダヲが主演を務める江戸時代の実話をもとにした映画『殿、利息でござる!』(5月14日公開)に出演することが6日、明らかになった。山本が時代劇映画に出演するのは、今回が初となる。磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎(阿部)ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。メガホンを取るのは、『白ゆき姫殺人事件』(14年)、『予告犯』(15年)などで知られる中村義洋監督。阿部や町で1番のキレ者・菅原屋篤平治役の瑛太、十三郎の弟・浅野屋甚内を演じる妻夫木聡らも出演する。山本の役どころは、篤平治の新妻・なつ。京で茶を売った金で、日本最北の茶栽培を始めようとする篤平治に付き従い、京から舞台となる貧乏な宿場町に嫁いでくる。新婚夫婦の年の差は14歳。篤平治の話とは大きくかけ離れた風景に、最初は戸惑いを隠せないながらも、夫を信じる思いで叱咤(しった)激励しながら、しっかり支える若妻として、困難を乗り越えていく。「こんなに緊張感のある現場は初めて」と語る山本。中村監督について、「普段とてもニコニコして優しい方なのですが、いざ撮影現場に入ると、厳しい面もお持ちの方で、作品に対しての強い思いを感じました」とその印象を口にする。そんな中村監督から「篤平治となつは、実際に同じお墓に入るくらい仲が良かったんだよ」と聞いた山本は、劇中で描かれている当時は夫婦で同じ墓に入るのは珍しかったという事実に驚きながらも、「すごく仲が良かった夫婦と伝わるように心がけて演じました」と告げた。中村監督は、実在のなつを「どうやら気が強く、頭脳明晰(めいせき)な篤平治も頭が上がらなかったらしい。きっと、とんでもなくかわいい奥さんなんだろうな」と分析した結果、山本を抜てき。山本が持った「厳しい」というイメージとは裏腹に、「あまりにかわいいもんですから『オッケー!』の代わりに『うん! かわいい!』を連発してたら旦那役の瑛太に変な目で見られて困りました」と現場を振り返りながら、苦笑する。さらに、「いい女優さんというのはかわいいだけじゃもちろんダメ」と前提を述べ、「舞香ちゃんの魅力と言えば、周りを飲み込むパワーを持つ明るさ」「これはもう、本人も気づいていない『パワー』としか言いようのないもの」と絶賛。その入れ込みぶりからか「空手が黒帯だそうで、試しに手のひらに正拳突きをお願いしたら、肘が2、3日おかしくなりました」と話すほど、撮影外でのコミュニケーションも楽しんだようだ。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
2016年01月07日『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』の中村義洋監督が阿部サダヲを主演に迎え贈るエンターテインメント実録時代劇『殿、利息でござる!』。このほど、いま注目の若手女優・山本舞香が本作で時代劇に初挑戦、瑛太の14歳年下の“新妻”を演じることが分かった。金欠にあえぐ仙台藩のもと、さびれていく一方の故郷の宿場町の行く末を案じる主人公・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)。町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治(瑛太)が十三郎に打ち明けた起死回生の秘策は、「藩に大金を貸し付け、利息をまき上げる」という、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想。計画が明るみに出れば打ち首という危険を冒しながら、千両(=3億円)もの大金を密かに集め、弟・甚内(妻夫木聡)そして宿場町の仲間たちとともに、己を捨てて、ただ人のために私財を投げ打ち悲願に挑む十三郎だったが…。このたび、時代劇初挑戦で瑛太さん演じる篤平治の新妻・なつ役に抜擢された山本さん。ブレイク女子の登竜門ともいわれる「三井のリハウス」ガール出身で、今季の「JR SKI SKI」のイメージガールとしても話題。ファッション誌「ニコラ」でモデルとして活躍しただけでなく、映画『暗殺教室』やドラマ「南くんの恋人~my little lover~」、3月には初主演作『桜ノ雨』が公開を控えるなど、いま最も注目を集める新進女優のひとりだ。山本さん演じるなつは、日本最北の茶栽培を始めようとする篤平治につき従い、京から仙台藩にやってきたものの、篤平治の話とは大きくかけ離れた極めてビンボーな宿場町に最初は戸惑うばかり。それでも、2人の愛の力で困難を乗り越えていこうとする。そんな新婚夫婦の年の差はなんと14歳! 「町一番の“自称“キレ者」として宿場町の救済に励もうとする夫・篤平治を、愛をもって叱咤激励し、しっかりと支える若妻を演じる。阿部さん、瑛太さんをはじめベテラン俳優陣との共演にあたり、山本さんは「こんなに緊張感のある現場は初めてで、今回とても貴重な経験をさせていただきました。中村監督は、普段とてもニコニコして優しい方なのですが、いざ撮影現場に入ると、厳しい面もお持ちの方で、作品に対しての強い想いを感じました」とコメント。「衣装合わせのときに中村監督から『篤平治となつは、実際に同じお墓に入るくらい仲がよかったんだよ』と聞きました。夫婦で同じお墓に入るということが、当時は珍しかったと聞いて驚きましたが、すごく仲がよかった夫婦と伝わるように心がけて演じました」と、頭脳明晰な篤平治と、そんな篤平治も頭が上がらなかったというなつの夫婦としての役作りの背景を明かした。今回解禁となった場面写真からも伝わってくる、山本さんのフレッシュな魅力については、中村監督も「周りを飲み込むパワーを持つ明るさでしょうか。これはもう、本人も気づいてない“パワー”としか言いようのないものです。とにかく、いろんな意味で、強い。ちなみに空手が黒帯だそうで、試しに手のひらに正拳突きをお願いしたら、肘が2、3日おかしくなりました」と、その“パワー”を絶賛。一世一代の“金貸し”事業で疲弊する宿場町を救った、実在する町人たちの姿をユーモアたっぷりに描いた本作で、キラキラに輝く山本さんと“キレ者”瑛太さんの新婚夫婦ぶりを確かめてみて。『殿、利息でござる!』は5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月07日『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』を手掛けたミステリーの名手・中村義洋監督が女優・竹内結子と橋本愛を迎えて贈る『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』。この度、本作のイメージソングに決定し注目を集めた「和楽器バンド」の新曲「Strong Fate」にのせた予告編が公開された。小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から、1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、音のするその部屋ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか――。第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の同名小説を基に描いた本作。小野氏自身を彷彿とさせる主人公「私」には、ディズニー/ピクサー作品『インサイド・ヘッド』では“ヨロコビ”の日本語吹き替え版を担当し、『殿、利息でござる!』では時代劇映画に初挑戦するなど活躍の場を広げる竹内結子。「私」とともに調査を重ねる久保さんを、神秘的な魅力を放つ女優・橋本愛が好演する。そんな2人に加え、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一ら個性派俳優陣が集結している。今回公開された予告編は、本作の未公開シーンを含めた特別映像。妖しくも美しいボーカルとともに拡がっていく「和楽器バンド」の世界観と本作が与える静かな恐怖が見事に融合した映像に仕上がっている。竹内さん、橋本さんが迫る奇妙な“音”の正体は…?予定調和を許さない驚愕のラストまで、片時も目が離せない戦慄のリアルミステリーを覗いてみて。『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』は1月30日(土)全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月06日ジャニーズWESTの重岡大毅が、俳優・阿部サダヲが主演を務める江戸時代の実話をもとにした映画『殿、利息でござる!』(2016年5月14日公開)に出演することが24日、発表された。重岡が時代劇映画に出演するのは、3度目となる。磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎(阿部)ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。メガホンを取るのは、『白ゆき姫殺人事件』(14年)、『予告犯』(15年)などで知られる中村義洋監督。阿部や町で1番のキレ者・菅原屋篤平治役の瑛太、十三郎の弟・浅野屋甚内を演じる妻夫木聡らも出演する。重岡が務めるのは、十三郎の息子・音右衛門役。幼い頃に母を亡くし、父と妹の3人暮らしの中、家業の造り酒屋を支えてきたしっかり者で、家のことよりも宿場町を救いたいと私財を投げ打つ父に激しく反発する子を演じる。重岡はこれまで、『関西ジャニーズJr.の京都太秦行進曲!』(13年)、『忍ジャニ参上!未来への戦い』(14年)と2作の時代劇映画に出演してきた。「豪華俳優陣、スタッフ、そして中村監督と共に、この作品に携われた事をうれしく思います」と歓喜する重岡は、同作を「現代人が、忘れているかもしれない、大事な心を思い出させてくれる、すてきな作品」と表現。「精いっぱい、たくさんの人に支えられながら演じました」と報告し、「ぜひ劇場でご覧になって、たくさん笑って、そのぬくもりを肌で感じてください!」と呼びかけた。一方の中村監督は、そんな重岡演じる音右衛門を「重岡くんが演じたのは、嫌~なヤツ」とした上で、「でも重岡くん本人はいじられ上手の、本当にいいヤツで、こんなんであの嫌なヤツを演じられるのかなと不安になりました」と告白。しかし、それも杞憂(きゆう)だったようで、「カメラが回ると、実に、ものすご~く、嫌なヤツになるんです」と演技力を認める。さらに、「重岡くんファンも重岡くんを嫌いになるに違いないな、と思いました」と感じつつも、「そんな嫌なヤツも変わるわけで…そこに一縷(いちる)の望みをかけて、『嫌なヤツ・重岡くん』を見てもらえればうれしいな」とアピールしている。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
2015年12月24日阿部サダヲが主演を務め、瑛太や妻夫木聡、竹内結子ら豪華キャストで、江戸時代に実際にあった“金貸し”事業を映画化する中村義洋監督の最新作『殿、利息でござる!』。このほど、本作に「ジャニーズWEST」で高い人気を誇る重岡大毅が、阿部さん演じる主人公の息子役として出演していることが分かった。本作の舞台は、いまから250年ほど前の江戸中期、仙台藩・吉岡宿。年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した町人たちを描く。彼らは、藩にまとまった金を貸し、その利子を全住民に配るという「宿場救済計画」を実行した、実在の庶民たちだ。造り酒屋を営むかたわら、宿場町の行く末を心から憂える主人公・穀田屋十三郎を演じるのが、阿部さん。町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治には瑛太さん。そして、十三郎の弟で、吉岡宿一の大店・造り酒屋の主・浅野屋甚内には妻夫木さんと、才能あふれる多種多彩な豪華キャストの競演が見どころとなっている。そんな本作で、重岡さんが演じるのは、主人公・十三郎の息子・音右衛門。幼いころに母を亡くし、父と妹との3人暮らしの中、家業の造り酒屋を支えてきたしっかり者で、“お家を守る”のことよりも、宿場町を救いたいと私財を投げ打つ父に反発するという役どころだ。重岡さんの時代劇映画への出演は『関西ジャニーズJr.の京都太秦行進曲!』(’13)、『忍ジャニ参上!未来への戦い』(’14)に続いて3作目。阿部さんを始め、錚々たる俳優陣との共演にあたって、期待と喜びのコメントを寄せている。■重岡大毅(ジャニーズWEST)/穀田屋 音右衛門役豪華俳優陣、スタッフ、そして中村監督と共に、この作品に携われたことを嬉しく思います。役どころは、阿部サダヲさん演じる穀田屋十三郎の息子の、音右衛門です。しっかりものの音右衛門ですが、人の為に私財を投げ打つ父に、激しく反発します。そんな音右衛門を精一杯、沢山の人に支えられながら演じました。この作品は現代人が、忘れているかもしれない、大事な心を思い出させてくれる、素敵な作品だと思います。是非劇場でご覧になって、沢山笑って、そのぬくもりを肌で感じて下さい!■中村義洋監督重岡くんが演じたのは、嫌~なヤツです。でも重岡くん本人はいじられ上手の、本当にいいヤツで、こんなんであの嫌なヤツを演じられるのかなと不安になりましたが、カメラが回ると、実に、ものすご~く、嫌なヤツになるんです。これは重岡くんファンも重岡くんを嫌いになるに違いないな、と思いましたが、そんな嫌なヤツも変わるわけで…そこに一縷の望みをかけて、「嫌なヤツ・重岡くん」を観てもらえれば嬉しいな、と思います。『殿、利息でござる!』は2016年5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月24日第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の小説を映画化した『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』。このたび本作の公開を記念して12月17日(木)、大阪・なんばパークスにて主演の竹内結子、橋本愛、中村義洋監督が登壇し、スペシャルトークライブが開催された。小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」。好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか…。「私」たちは、やがてさらなる事件に巻き込まれていく――。第26回山本周五郎賞を受賞した原作小説を、来年すでに本作と『殿、利息でござる!』の公開が控えている中村監督がメガホンをとり映画化する本作。気温2度の極寒の中、会場には700人の観客が集まった。クリスマスシーズンにちなみ、司会者からクリスマスの思い出を尋ねられると、竹内さんは「現実的で申し訳ないのですが、竹内家にはサンタが一度しか来たことが無いんです(笑)。小学校5年生の頃に一度来たんですが、その後で箱の大きい小さいで兄妹大喧嘩になり、ちょっとした修羅場だったんですね。以降サンタが登場することが無くなってしまいまして(笑)」というエピソードを披露。さらに橋本さんも「1月12日が誕生日なので、プレゼントがいっしょくたにされてしまうという…。クリスマスプレゼントというよりは、誕生日に合わせてもらってきたので、あまりサンタさんに思い出が無いですね…(笑)」と二人して、クリスマスの苦い(?)エピソードを明かした。作品について話が及ぶと、竹内さんは当初怖くて台本をまともに読めなかったようで、「私自身はすごく怖がりなんですよ。ゾンビのようなスプラッタ、おなかがパカッと開いたりとかは大丈夫なんですけど(笑)。じわじわくる日本人ならではという怖い話はからっきしダメで、台本読むのに一か月かかりました。怖くて。中村監督からオファーがあると聞きまして、お受けしまして、その後で“こういうお話です”と言われて、順番間違えたな、と思いました(笑)」と述懐。さらに、橋本さんの役柄を男の子だと思っていたというエピソードが披露されると、「弁解させてください!はじめは読んだんですけれど、自分の絡んであるところだけチラッと読んで…(笑)だから“久保さん”というキャラクターは男性の相棒だと思っていました(笑)。なので“橋本さんはどこに出るんだろうなぁ”と(笑)」と語り、笑いを誘っていた。さらに話は共演者の坂口健太郎に及び、中村監督は「坂口君がやった役は、九州の心霊現象ならなんでも知ってるという役なんですね。そうするともっとおじさんをキャスティングしようと思ったのですが、ハマる人がなかなかいないんです。“心霊現象を何でも知ってる!”という説得力がある20代後半の役者なんて。坂口君か…森山未來さんくらいですね(笑)。そういう得体のしれないものを感じる部分、魅力があるのが坂口君ですね」と坂口さんの“気持ち悪さ”を絶賛した。最後に竹内さんは「怖いのが苦手だという人も、私は二回目の試写では泣きましたので。こんなに泣ける話なんだ、と思いまして。本当に泣ける怖さです(笑)。そして一人で見るのが怖いという人は、”一人で見るのが怖いの”ということで誘う口実にしていただけたら、と思います(笑)。ある種のデートムービーとしてお勧めします!」と、本作の魅力をアピールしていた。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年12月18日竹内結子と橋本愛が共演する『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』。このたび無料動画GYAO!での先行配信&テアトル新宿での一夜限りのオールナイト上映が決定したスピンオフ作品「鬼談百景」のナレーションを、竹内さんが務めることが明らかとなった。第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の原作小説を、『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』の中村義洋監督が映画化する本作。今回決定したスピンオフ映像作品は、小野不由美作品の初映画化を記念して、小野氏が初めて手がけた百物語怪談「鬼談百景」を映像化するもの。『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』にて、竹内さん演じる「私」は小野氏を彷彿させる小説家の役であり、劇中で「私」が書いている原稿がこの「鬼談百景」という設定。竹内が「鬼談百景」のナレーションを務めることで、二つの作品の繋がりが強くなり、恐怖が倍増する仕掛けになっている。全10話からなるシリーズは、第一話の中村監督をはじめ、『ライチ☆光クラブ』の内藤瑛亮、『貞子vs伽椰子』の白石晃士など、ホラー映画の旗手がメガホンをとる。出演にも、『ライチ☆光クラブ』の岡山天音や『神さまの言うとおり』の萩原みのり、『7s/セブンス』の淵上泰史、『映画暗殺教室』の高尾勇次、『桜ノ雨』の三浦透子などの注目の俳優陣が勢ぞろいしている。このたびの決定に当たり、原作者の小野氏からは「怪談は短編に向いたお話です。同様に、映像の場合も短い作品に向いている気がしています。ですから、ショートフィルムで複数の監督による競作、というこの企画をいただいたとき、無条件にわくわくしました。しかも選ばれた監督がすごい。好きで注目している方ばかりだったので、自分で選んだような気分です。このメンバーの怪談映像が一度に見られるなんて贅沢すぎる」と喜びのコメントが寄せられている。12月25日(金)からの無料動画「GYAO!」にて先行配信も決定し、2016年1月23日(土)にはテアトル新宿にて一夜限り恐怖のオールナイト上映も決定。年末から映画公開にかけて、“小野ワールド”が大きな盛り上がりを見せそうだ。「鬼談百景」は、12月25日(金)より「GYAO!」にて先行配信、1月23日(土)にテアトル新宿にてオールナイト上映。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年12月16日俳優の阿部サダヲが主演を務め、瑛太や妻夫木聡らと共演する江戸時代の実話をもとにした映画『殿、利息でござる!』(2016年5月14日公開)の特報映像が9日、公開された。磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎(阿部)ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。メガホンを取るのは、『白ゆき姫殺人事件』(14年)、『予告犯』(15年)などで知られる中村義洋監督。阿部や町で1番のキレ者・菅原屋篤平治役の瑛太、十三郎の弟で造り酒屋の主・浅野屋甚内を演じる妻夫木のほか、竹内結子、松田龍平らも出演する。30秒の特報映像では、「千両=3億円」をお上に貸して、利息をもらう計画のために右往左往する十三郎の姿が映される。大量の利息を巻き上げるには、まず元手となる千両が必要。そのため庶民は立ち上がり、銭を集めながら「知恵と勇気と我慢」の頭脳戦・"銭戦"を展開していく。最後にはなぜか、十三郎がふんどし姿で寒中水浴びをするシーンも収められているほか、「実は実話です」とのナレーションも挿入されており、コミカルながらも史実に沿った作品になっていることが告げられている。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
2015年12月09日女優・竹内結子主演で、小説家・小野不由美氏の作品が初めて『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)として映画化されることを記念して、小野氏が初めて手がけた百物語怪談『鬼談百景』の映像化が決定した。白石晃士監督、内藤瑛亮監督らがメガホンを取る。『鬼談百景』は、小野不由美氏が『残穢』と同じ2012年7月に、メディアファクトリーより刊行した作品。『残穢』同様に、今年7月に文庫化もなされた。そのタイトルに反して、同作で小野氏がつづった小話は99作。100話目となっているのは、同時期に発表された『残穢』であるとも言われており、これら2つの作品はリンクしている。映像化されるのは、99話のうち10のエピソード。『オカルト』(13年)の白石監督、来年2月13日の公開を控える『ライチ☆光クラブ』の内藤監督のほか、『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』も手掛ける中村義洋監督、『劇場版 零 ゼロ』(14年)の安里麻里監督、『心霊玉手匣』シリーズの岩澤宏樹監督、『劇場版 稲川怪談 かたりべ』(14年)の大畑創監督ら6人が製作する。中村監督は「追い越し」、白石監督は「密閉」、安里監督は「影男(かげおとこ)」と「尾(つ)けてくる」、岩澤監督は「どこの子」と「空きチャンネル」、大畑監督は「一緒に見ていた」と「赤い女」、内藤監督は「どろぼう」と「続きをしよう」を、それぞれ担当。岡山天音、藤本泉、三浦透子、細川佳央、根岸季衣、久保田紗友、小野孝弘、高尾勇次、淵上泰史、高田里穂、萩原みのり、石井蓮らが出演している。さらに2016年1月23日、東京・テアトル新宿で一夜限りのオールナイト上映も決定。6人の監督らもゲストとして登壇し、100分からなる『鬼談百景』のほか、各監督の旧作や未発表作を1作ずつ上映する。開場23時30分で、23時45分から翌日5時30分までを予定しており、チケット価格は3,000円(税込)。来年1月16日より、劇場窓口とオンラインチケット予約で販売され、窓口で『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』の特別鑑賞券を提示すると300円割引される。(C)2016「鬼談百景」製作委員会
2015年11月25日竹内結子&橋本愛が初共演を果たし、『予告犯』『ゴールデンスランバー』の中村義洋監督が贈る『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』。本作に竹内さん、橋本さん、さらに滝藤賢一、佐々木蔵之介という実力派キャスト陣とともに出演するのは、今年『ヒロイン失格』『俺物語!!』などで大ブレイクした坂口健太郎だ。実は本作には、坂口さんと同じ「MEN’S NON-NO」専属モデルで、本日11月22日に誕生日を迎える若手俳優・成田凌も出演を果たしている。坂口さんに続き、ネクストブレイク必至といわれる成田さんに注目した。小説家である“私”のもとに、女子大生の久保さんという読者から、「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」と綴られた1通の手紙が届く。好奇心を抑えられず、調査を開始する“私”と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか。彼らをつなぐ“穢れ”の正体とは――?成田さんが本作で演じるのは、前の住人が自殺したワケあり物件と分かっていながら、家賃が安いことからその部屋を借りているという一風変わった若者。橋本さん演じる久保さんの部屋から聞こえる「奇妙な音」の謎にもかかわってくる役どころで、事件に巻き込まれていく1人だ。1993年11月22日生まれ、本日で22歳になる成田さんは、181cmのすらりとした長身を生かし、坂口さん同様「MEN’S NON-NO」専属モデルとして活躍、独特のセンスで存在感を放っている。昨年、俳優デビューを果たし、すでに映画『飛べないコトリとメリーゴーランド』ほか、TVドラマでは高梨臨とのW主演「FLASHBACK」を始め、「学校のカイダン」「She」「ランチのアッコちゃん」「いつかティファニーで朝食を」など、多数の作品に出演してきている。竹内さん演じる“私”と橋本さん演じる久保さんが、この恐るべきストーリーのすべての謎にたどり着いたとき、彼の行く末はいったいどうなってしまうのか…。今回、誕生日記念で解禁となった場面写真とともに、思いを巡らせてみては?『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』は2016年1月30日(土)全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年11月22日真っ青な秋空に映える大阪城の天守閣。10月25日、大阪城西の丸庭園で5年ぶりとなる大阪平成中村座が開幕した。前日の会見で、中村扇雀は「感無量」と言い、中村橋之助は「兄が亡くなり、こんな早い時期にできたことは本当にうれしい、皆様のおかげです」と感謝。今回は、坂東彌十郎と坂東新悟、中村橋之助と中村国生、中村扇雀と中村虎之介という、3組の親子共演も楽しみだ。「大坂の陣400年記念 大阪平成中村座」チケット情報中村勘九郎・七之助はもとより、座組み全員が十八世中村勘三郎への想いを胸に、舞台に立った初日。昼の部には、満員の観客席に京都・先斗町から舞妓さんたちの姿もズラリと。『女暫(おんなしばらく)』は、歌舞伎十八番の『暫』を女方が演じる演目。七之助が凛々しくもキュートな巴御前を演じ、大奮闘!『三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)』は長唄舞踊。木下藤吉郎に扮した勘九郎が踊りの名手ぶりを披露する。紅葉の背景が開くと、陽に輝く大阪城が借景に!大拍手の客席に秋風が流れ込む。『狐狸狐狸(こりこり)ばなし』は、だまし合いの喜劇。扇雀が弾けて大活躍、七之助も魅力を発揮し、物語のおもしろさに引き込んで笑わせる。客席は大喜びのうちに昼の部が終演。休憩は2回。お弁当は敷地内の五軒長屋で早めに買おう。トイレは長蛇の列でも大丈夫。順番待ちまで楽しませるお茶子さんの話と超スムーズな誘導、場内案内からお弁当の空箱回収まで手際の良さは抜群だ。これぞ中村座名物、勘九郎の言う「世界に誇れるお茶子さん」。イヤホンガイドもおすすめ。公演中はもちろん、休憩時間には大阪城の歴史などの解説も。夜の部は『俊寛』と、30分の休憩をはさみ『盲目物語』。「どちらも祖父、父と二代に渡って大切にしてきたもので、父の想いが詰まった演目です」と七之助。前回、十八世勘三郎が演じたゆかりの演目『俊寛』は、来年、八代目中村芝翫を襲名する橋之助が渾身の演技で。『盲目物語』は、「ずっとやりたかった」と勘九郎、「大阪城にぴったりの作品」と七之助。今回の中村座の目玉はこれだ。お市の方に仕える盲目の弥市と豊臣秀吉の対照的な人生を、勘九郎が早替りで演じ分ける。回り舞台まで使う演出、幕切れは三味線を弾く弥市と幻想の中で琴を合奏するお市。その背景にライトアップされた大阪城が…。「鳥肌の立つような演出をご覧いただきます。観た人は最後を言わないでください」と扇雀。だから、言いません。「『還暦になったらまた大阪に来るよ』と言っていた父は、約束を守りました」と語っていた勘九郎。まるで十八世勘三郎が乗り移ったかのような舞台だった。彼らを、芝居小屋の18か所から“隠れ勘三郎”の眼が見守る。「最後の1個が探し出せたら賞金もの」。空き時間に“眼”を探し、スマホで撮影。とことん楽しませてこそ中村座だ。ただし、全部見つけても「賞金は出ません(笑)」。『大坂の陣400年記念 大阪平成中村座』は11月26日(木)まで大阪城西の丸庭園内 特設劇場にて上演中。取材・文:高橋晴代
2015年11月16日『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』など話題作を数多く手がける中村義洋監督が阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡を迎えて“庶民VSお上”の銭バトルを描く娯楽時代劇『殿、利息でござる!』。このほど、『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』でも中村監督とタッグを組んだ竹内結子が本作で時代劇映画に初挑戦、さらに松田龍平が10年ぶりに時代劇に出演するほか、豪華キャスト10名の登場が明らかになった。いまから240年ほど前の江戸中期、仙台藩・吉岡宿。年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、知恵と工夫と決死の覚悟で立ち上がり、ついに地域を立て直した住人たち…。本作は、実在した穀田屋十三郎(こくたや・じゅうざぶろう)ら庶民9人が藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」を行った実話を収めた磯田道史の近著「無私の日本人」の1編を映画化した。そして、このたび、宿場町の行く末を心から憂える主人公の造り酒屋・穀田屋十三郎を演じる阿部さん、町一番のキレ者である茶師・菅原屋篤平治役の瑛太さん、十三郎の弟で、吉岡宿一の大店・造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内役の妻夫木さんに加えて、竹内さん、松田さんら10名の参戦が決定し、総勢13名勢揃いの扮装姿も初披露された。本格時代劇映画は初出演となる竹内さんは、吉岡宿の住人が集う煮売り屋(飯屋)のおかみで未亡人の“とき“。竹を割ったような、さばさばとした性格もあって住人たちに愛され、さまざまな情報が集まる人物で、現代でいうところの“ハブ的”な存在。阿部さん演じる男やもめの主人公・十三郎がほのかに想いを寄せる相手とのことで、そんな2人の恋の行方も気になるところだ。また、松田さん演じる萱場杢(かやば・もく)は、藩の財政を預かる出入司(しゅつにゅうつかさ)をつとめる役人。庶民の「殿に金をお貸しする」という奇想天外な申し出を無情にも拒否し、冷酷無比な切れ者を演じ切る。松田さんの時代劇映画は『長州ファイブ』以来、実に10年ぶり。中村監督とは瑛太さん共演の『アヒルと鴨のコインロッカー』以来のタッグとなる。さらに、年老いて生まれたわが子を愛するイクメン・遠藤幾右衛門には寺脇康文、十三郎の叔父、穀田屋十兵衛にはきたろう、武士の身分に憧れる純真な百姓で若いのに町を取りまとめる千坂仲内には千葉雄大、極端に優柔不断な雑穀屋・早坂屋新四郎には橋本一郎、“とき”を狙う小間物屋・穀田屋善八には中本賢、両替屋・遠藤寿内には西村雅彦、十三郎、甚内兄弟の母“きよ”には草笛光子、そして、彼らの父で先代・浅野屋甚内十三郎には山崎努と、錚々たるキャストが名を連ねている。「今回ほどキャスティングに時間を使った映画はありません」という中村監督は、「9人の篤志家と、見守る女性、そして酷薄怜悧な御上と、バランス(年齢、顔、形や、観客が思っているであろう印象と、それへの裏切りなど)を考えながら、一人一人、慎重に、時間をかけてキャスティングしていきました」と明かす。特に、原作には登場しないキャラクターを演じる竹内さんの起用については、「ほとんどアテ書きです」。ウィキペディアで竹内さんのプロフィールを調べつつ、時代劇の経験がないことに「ああ、結子さんの日本髪を一度でいいから拝んでみたいという思いも重要な決め手の一つであったことは否めません」と語る。また、冷徹な役人役の松田さんにも、「瑛太くん同様、『アヒルと鴨のコインロッカー』から9年、一緒にやれる日をずっと待ちわびていた俳優」といい、「現場では、冷淡に見えるよう脚本に『薄く笑う』などと書いておいたのですが、そういうのを龍平くんは全然やってくれず(笑)、なのに僕の想像をはるかに超える、ゾッとするまでの冷淡さを見せてくれて、これはもう本当に、最高の誉め言葉として、得体が知れない俳優になったなあと、舌を巻かせていただきました」と言う。竹内さんも、「『残穢』に続き、こんなに早く中村監督作品に呼んでいただけてとても嬉しく思います。時代劇映画初ということでメイク、衣装、美術、セットなど全てが新鮮で和やかさと良い緊張感をもって撮影に臨むことが出来たと感じています」とコメント。「この作品は、町を救いたい一心で、人のために尽くす庶民たちのお話なのですが、何でも誰かに言いたがり、拡めたがりの時代に、報われたい欲を捨て敢えて“つつしむ”ことを選んだ人々の、その心の在り方がとても美しいと私は思います」と本作への思いを語っている。『殿、利息でござる!』は2016年5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月10日阿部サダヲが主演を務め、瑛太、妻夫木聡らが出演する中村義洋監督による痛快時代劇『殿、利息でござる!』の追加キャストが発表され、竹内結子、松田龍平、草笛光子、山崎努ら合計13名の豪華俳優陣が一堂に会したキービジュアルが初披露された。その他の写真本作は、今から240年ほど前の江戸中期、仙台藩吉岡宿を舞台に、年貢の取り立てや労役で困窮する町人たちが、宿場町を守るため「殿様に金をお貸しし、その利息をとる!」という大胆な計画を実行しようと奮闘する姿を描くもの。阿部は、夜逃げが相次ぐ宿場町の行く末を心から憂える主人公・穀田屋十三郎(こくたや・じゅうざぶろう)を演じ、竹内は吉岡宿の住人が集う煮売り屋(飯屋)のおかみで未亡人のとき役。松田は、十三郎たちと敵対する藩の財政を預かる出入司(しゅつにゅうつかさ)をつとめる役人・萱場杢(かやば・もく)を演じる。中村監督は竹内の役どころについて「ほとんどアテ書きです。竹内さんに時代劇の経験がない、というのも大きかったです。ああ、結子さんの日本髪を一度でいいから拝んでみたい、という思いも重要な決め手の一つであったことは否めません」と明かしており、竹内は「時代劇映画初ということでメイク、衣装、美術、セットなど全てが新鮮で和やかさと良い緊張感をもって撮影に臨むことが出来たと感じています」とコメント。「この作品は、町を救いたい一心で、人のために尽くす庶民たちのお話なのですが、何でも誰かに言いたがり拡めたがりの時代に、報われたい欲を捨て敢えて“つつしむ”ことを選んだ人々の、その心の在り方がとても美しいと私は思います」と語っている。監督は「今回ほどキャスティングに時間を使った映画はありません。九人の篤志家と、見守る女性、そして酷薄怜悧な御上と、バランス(年齢、顔、形や、観客が思っているであろう印象と、それへの裏切り等)を考えながら、一人一人、慎重に、時間をかけてキャスティングしていきました」と語っており、キービジュアルでは、阿部を中心に、瑛太、妻夫木、竹内、松田、草笛、山崎のほか、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦が役に扮した姿で勢揃いしている。『殿、利息でござる!』2016年5月14日(土)大願成就!
2015年11月10日女優の竹内結子が、阿部サダヲ主演の時代劇映画『殿、利息でござる!』(2016年5月14日公開)で、本格時代劇デビューすることが10日、発表された。磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎(阿部)ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。メガホンを取るのは、『白ゆき姫殺人事件』(14年)、『予告犯』(15年)などで知られる中村義洋監督。脚本は中村監督と2016年1月に公開を控える『残穢 -住んではいけない部屋-』(以下『残穢』)を手掛ける鈴木謙一氏が担当する。竹内が演じるのは、吉岡宿の住人が集う煮売屋のおかみで未亡人の"とき"役。妻のいない十三郎へ思いを寄せる一方、竹を割ったような性格。住人らに愛されていることから、彼女のもとにはさまざまな情報が自然と集まってくる。映画『残穢』で主演を務める竹内は「こんなに早く中村監督作品に呼んでいただけてとてもうれしく思います」と再タッグに歓喜。初の時代劇に「メイク、衣装、美術、セットなど全てが新鮮で和やかさと良い緊張感をもって撮影に臨むことができた」と手応えを見せ、「何でも誰かに言いたがり広めたがりの時代に、報われたい欲を捨てあえて『慎む』ことを選んだ人々の、その心の在り方がとても美しい」と作品の魅力を伝えた。今回、そのほかの追加キャストも発表され、松田龍平、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦、山崎努、草笛光子の9人。松田が演じる萱場杢(かやば・もく)は、藩の財政を預かる出入司を務める役人。庶民の「殿にお金をお貸しする」という奇想天外な申し出を拒否し、冷酷無比な切れ者を演じる。なお、松田は『長州ファイブ』(06年)以来、10年ぶりの時代劇映画出演となる。このほか、寺脇は年老いて生まれたわが子を育てる頼りがいのある男・遠藤幾右衛門役を、きたろうは思い込みが激しいが優しい十三郎の叔父・穀田十兵衛役を、千葉は武士の身分に憧れる純真な百姓・千坂仲内役を、橋本は極端に優柔不断な雑穀屋・早坂屋新四郎役を、中本はときを狙う見えっ張りな小間物屋・穀田屋善八役を、遠藤はうわさ好きでうたぐり深い両替屋・遠藤寿内役をそれぞれ担当。そして、山崎と草笛は十三郎の父母を演じる。これらの配役に関して、中村監督は「今回ほどキャスティングに時間を使った映画はありません」と断言。その理由を「僕らのハードルがだんだん高くなっていったせいかも」としながら、「名のある方を、ということにこだわったわけではなく、9人の篤志家と、見守る女性、そして酷薄怜悧(れいり)な御上と、バランス(年齢、顔、形や、観客が思っているであろう印象と、それへの裏切り等)を考えながら、1人1人、慎重に、時間をかけてキャスティングしていきました」と明かす。その過程を「今時、何ともぜいたくな時間の使い方をさせていただいた気が」とも話している。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
2015年11月10日俳優の阿部サダヲが主演を務め、瑛太や妻夫木聡らと共演する映画『殿、利息でござる!』(2016年5月14日公開)の第1弾となるポスタービジュアルが6日、公開された。2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。メガホンを取るのは、『ゴールデンスランバー』(2010年)、『白ゆき姫殺人事件』(2014年)、『予告犯』(2015年)などで知られる中村義洋監督。脚本は中村監督と2016年1月に公開を控える『残穢 -住んではいけない部屋-』を手掛ける鈴木謙一氏が担当する。このたび公開されたポスタービジュアルは、破産寸前、絶体絶命のピンチに陥った町を案じる主人公・十三郎(阿部)の身の程しらずの"ドヤ顔"。十三郎は誰も聞いたことのない妙案で、殿を相手に大勝負に挑み、一発逆転を図ろうとする。それに際してのキメ顔に加え、頭には黄金の"小判"に見せかけた、庶民の"小銭"をマゲに結っている印象的なデザイン。「ゼニと頭は使いよう」とのキャッチコピーのように、"銭"に苦しめられる庶民が、自ら銭をつかって、知恵と工夫でいかに難局を乗り切るかという本作の設定を表現している。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
2015年11月06日『武士の家計簿』などの原作者で知られる“平成の司馬遼太郎”と呼び名も高い磯田道史の近著「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」の映画化『殿、利息でござる』。阿部サダヲを主演に迎えることで話題の本作だが、この度、本作の公開日決定と共に、第一弾のポスタービジュアルが解禁された。金欠の仙台藩は百姓町人へ容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡藩で故郷の将来を心配する十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸付利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打首確実。千両=三億円の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟甚内(妻夫木聡)、そして宿場町の仲間たちは、己を捨ててただ人のために私財を投げ打ち悲願に挑む――。本作で監督を務めるのは、『白ゆき姫殺人事件』や『予告犯』、さらに最近では美女W主演で話題の『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』などを手掛け、いま最も注目を集める中村義洋。そして、本作の主人公で造り酒屋を営む傍ら、街の行く末を心配する穀田屋十三郎を演じるのは『舞妓 Haaaan!!!』『アンフェア』シリーズなど舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍する阿部さん。共演には同じく『アンフェア』や「ラッキーセブン」(フジテレビ)に出演していた瑛太と、『感染列島』『悪人』などに出演し数々の賞を受賞した妻夫木聡ら豪華俳優陣が集結する。今回解禁されたポスターは、阿部さん扮する主人公・十三郎が、前代未聞の妙案で殿相手に一世一代の大勝負に挑み、一発逆転を図ろうと決意する、その身の程知らずな“どや顔”で、頭には、黄金に輝く小判…ではなく庶民の扱う“小銭”のマゲが結われている。キャッチコピーの「ゼニと頭は、使いよう」が表すように、銭に苦しめられる庶民が、自ら銭を使って、知恵と工夫でいかにこの難局を乗り切るのか。という本作の設定を、意表をついた斬新なビジュアルで表現したポスターとなっている。阿部さんら豪華俳優陣が出演する奇想天外な物語。このピンチ、どう乗り越えるのか公開を楽しみにしたい。『殿、利息でござる!』は2016年5月14日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年11月06日阿部サダヲ主演×中村義洋監督の新作『殿、利息でござる!』が、来年5月14日(土)に公開されることが決定し、“黄金に輝くマゲ”と“鋭い眼光”が強烈なインパクトを残すポスタービジュアルが解禁された。その他の情報本作は、藩の重い年貢で苦しむ庶民が、千両(約3億円)を集めるために“知恵”と“勇気”を振り絞り、「殿様に金をお貸しし、その利息をとる!」という大胆な計画を実行しようと奮闘する姿を描く実話を基にした痛快時代劇。原作は、『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史の『無私の日本人』に所収されている『穀田屋十三郎』で、阿部は、夜逃げが相次ぐ宿場町に住み、町の行く末を心配する主人公・穀田屋十三郎(こくだや・じゅうざぶろう)を演じる。ポスタービジュアルにあるキャッチコピー「ゼニと頭は、使いよう」が示すように、十三郎ら宿場町の仲間たちは、貧しい生活を立て直すため、「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、己の欲を捨て、仲間のため、町の将来のために私財を投げ打ち、千両という大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦に挑む。銭に苦しめられる彼らは、銭と頭を使い、どのような作戦で藩と殿に立ち向かうのか? 一発逆転を狙う勝負師のように未来を見据える主人公の頭には、“小判”ではなく、庶民のあつかう“小銭”で結ったマゲが輝いている。『殿、利息でござる!』2016年5月14日(土)大願成就!
2015年11月06日第28回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』が10月25日(日)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映され、主演を務める竹内結子と橋本愛、メガホンをとる中村義洋監督が舞台挨拶に立った。竹内さん演じる小説家である「私」と、橋本さんふんする女子大生の「久保さん」が、久保さんの暮らす部屋で聞こえる奇妙な“音”の真相を探り、恐るべき事件に巻き込まれるホラー映画。「第26回山本周五郎賞」を受賞した小野不由美の原作小説は、「そばに置いておくだけで怖い」と評される作品で、自称怖がりの竹内さんは「皆さん、準備はいいでしょうか?途中で試写をギブアップした私が言うのもなんですが…」と観客に注意を呼びかけた。一方、司会者から「怖い映画に出演して、実生活に支障が出るような恐怖体験はありましたか?」と質問された橋本さんは、「特に…」とクールに返答。と思いきや「家に帰ったら、ガスがつけっぱなしだったことがあります。きっと、消し忘れたんだと思いますけど」となかなかの重大事件を明かし、客席をどよめかせた。ミステリー映画の名手として高い人気を誇り、ホラー映画のメガホンは約10年ぶりとなる中村監督は「今回、まず性格が暗いスタッフを集めることから始めた」と笑いを誘い、「一番こだわったのは、やっぱり“音”ですね。今日は(TOHOシネマズ六本木ヒルズで最も大きな)スクリーン7での上映なので、相当“来る”と思います。映画が終わる頃、皆さんの笑顔が消えているのが楽しみ」と不敵な笑みを浮かべた。第28回東京国際映画祭は10月31日(土)まで、メイン会場となる六本木ヒルズをはじめ、TOHOシネマズ新宿などで開催。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年10月26日第28回東京国際映画祭が開催中の東京・六本木ヒルズで10月25日(日)、コンペティション部門に選出されている日本映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』の公式会見が行われ、主演を務める竹内結子と橋本愛、メガホンをとる中村義洋監督が出席した。第26回山本周五郎賞」を受賞した小野不由美のホラー小説「残穢」を映画化。小説家である「私」(竹内さん)と、女子大生の「久保さん」(橋本さん)が、久保さんの暮らす部屋で聞こえる奇妙な“音”の真相を探り、恐るべき事件に巻き込まれる。大の怖がりだと言う竹内さんは、「大好きな中村監督のお仕事で、断る理由がなかったが、あとから怖い話だと聞いて…」と複雑な表情。撮影中は「別の思考回路を開いて、『怖くない、何も信じない』と唱えながら演じた」と気丈に振る舞ったのだとか。海外プレスを前に「家に帰ると、電気を消しては眠れず…。きっと(映画を)見た人は後悔する…」と主演女優としてあるまじき(?)珍アピールを披露した。一方、「逆にホラーはまったく平気。夜も真っ暗にしないと眠れない」という橋本さん。以前から中村監督のファンだったそうで、「いつかご一緒したいと思っていたし、そのチャンスが監督には珍しいホラーとあって、とてもうれしい」と初タッグの喜びを語った。海外進出については、「常に新しいことに挑戦したいので、興味はあります。そのためには、苦手な英語を頑張らないと」(竹内さん)、「直感でやってみたいと思えれば。ぜひ英語がヘタな日本人役でお願いします」(橋本さん)と抱負のコメント。そんなふたりに、中村監督は「ずっとキレイだな、たまらないなと思いながらカメラをのぞいていた」と明かし、海外プレスの笑いを誘っていた。過去に、東京国際映画祭で日本映画がコンペ部門のグランプリに輝いたのは、『台風クラブ』(相米慎二監督/第1回)と『雪に願うこと』(根岸吉太郎監督/第18回)の2回のみ。今年は本作に加えて、『FOUJITA』、『さようなら』と3本の日本映画がノミネートされている。第28回東京国際映画祭は10月31日(土)まで、メイン会場となる六本木ヒルズをはじめ、TOHOシネマズ新宿などで開催。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年10月25日第28回東京国際映画祭(TIFF)が22日に開幕し、東京・六本木ヒルズアリーナで行われたレッドカーペットに『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)で主演を務めた女優の竹内結子と橋本愛、中村義洋監督が登場した。本作は、TIFFに3作品ノミネートされている"コンペティション"部門の1作品。第20回TIFFのオープニング作品『ミッドナイトイーグル』(2007年)以来、8年ぶりの参加となる竹内は、ランバンのダークネイビー地ワンショルダーロングドレスを身にまとい、昨年の『寄生獣』に引き続きの参加となった橋本もヴィクター&ロルフの黒いドレスを着て出席し、マスコミからの質問や観客からのサインリクエストに、にこやかに応じた。中村監督は黒のスーツに赤い蝶ネクタイで2人をエスコートし、両手に花状態。熱烈な歓迎を楽しんでいる様子だった。竹内は、「台本を手にした時点で怖かったです(笑)」「読むまでにすごく時間がかかりました」と吐露。続けて、「試写を見て、目をそらしたシーンがいっぱいあった」とも打ち明けつつ「そこ(自身が目をそらした場面)が皆さんの目にどう映るのか楽しみです」と微笑んだ。竹内と初共演を果たした橋本は「怖いのですが、ミステリー要素も強く、竹内さんと一緒に不可解な事象をひもといていくという構成がとても面白い」とアピール。「撮影1日ごとに、近くの住人やお坊さん役の方など、色んな人に会いました。そういった出会いも面白かったです」と今までの仕事ではあまりなかった体験に刺激を受けたようだ。中村監督は「原作がなかなかない形なので、映画もなかなかない形になるだろうと。相当怖くなるな、大丈夫かなと思いながら慎重に作りました」と人気ホラー小説の実写映画化にあたっての思いを告白。「普通に撮るとコメディになってしまうんですよ(笑)。なので、ギアを変えて撮りました」と舞台裏を語った。映画は、「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた、作家・小野不由美氏の本格ホラー小説『残穢』が原作。こちらは、読者から「あまりにも怖くて最後まで読めない」との声が上がるなど話題になり、第26回山本周五郎賞を受けた。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という女子大生・久保(橋本愛)からの手紙をきっかけに、調査をはじめたミステリー作家の「私」(竹内)。調べを進めると、過去の住人たちが自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことがわかり、「私」たちは驚愕の真実を知ることになる。なお本作は25日、記者会見や映画祭内での正式上映が決定している。(C)「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年10月23日