皆さんは「デンスブレスト」という言葉を聞いたことありますか? デンスブレストとは、高濃度乳腺の別称で、乳腺組織が多い状態のことを指します。実は、デンスブレストだと乳がんの発見が遅れてしまうことがあるのだとか……。一体デンスブレストとはどんなものなのか、日々がん患者と向き合っている新見正則先生にお伺いしました。教えてくれたのは……新見正則先生(新見正則医院院長)新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年、英国オックスフォード大学にて移植免疫学における医学博士号を取得。2002年より帝京大学医学部博士課程の指導教授を勤める。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。外科医、免疫学者、漢方医として活躍し、現在は世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」の啓蒙普及のためにがん、難病・難症の治療をおこなっている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』★関連記事:【乳がん】40代50代は発症率がピークに! 知っておきたい乳がんのこと【医師監修】デンスブレストって何?病気ではなく体質40代女性の6割、50代女性の4割がデンスブレストだといわれています。自分自身がデンスブレストであると、どんな影響があるのでしょうか?「まず、デンスブレストは高濃度乳腺のことです。高濃度乳腺は、乳腺組織が多い状態で病気ではありません。ただ、乳腺組織が多いことで月経前に乳房が張りやすくなったり、痛みが出ることもあります。マンモグラフィー検査をした際、乳腺は白く写ります。乳がんの石灰化した部分も同じく白く写りますので、高濃度乳腺だと石灰化したものが見えにくく、乳がんの発見が遅れてしまうことがあります」(新見先生)デンスブレストの原因は脂肪量にあり!脂肪が少ないほどなりやすい傾向に「日本人女性は欧米の女性に比べて脂肪組織の割合が低く、デンスブレストになりやすい傾向にあります。若い年齢のほうがデンスブレストの割合が高く、ホルモン補充療法や妊娠、授乳、ダイエットによる脂肪量の変化などによっても乳腺濃度は変化します。デンスブレストは乳腺内の脂肪量に関係しています。胸のサイズに関わらず乳腺内の脂肪量が多ければデンスブレストにはなりにくいですし、逆に脂肪がなくて乳腺だけが多い人というはデンスブレストになりやすいです。痩せている人のほうが乳腺内にも脂肪が少ないのでデンスブレストになりやすいですが、病気ではなく体質なのでそこまで気にする必要はありません。身長などと同じで私はこういう体質なんだと受け入れることが大切です。しかし、肥満は乳がんのリスクを高めますので太っている人は痩せるように意識をするほうが良いでしょう」(新見先生)乳がんを見逃さないために二刀流の検査で早期発見!デンスブレストによって乳がんの発見が遅れると聞くと少し不安になりますよね。不安要素を少しでも減らすために、どんなことができるのでしょうか?「乳がん検診の際、クリニックによってはデンスブレストであると説明してくれることもあります。デンスブレストであることを知っておいて損はありません。ですが、病気ではないので知らなくても問題はありませんし、デンスブレストだからといって落ち込むことはナンセンスです。乳がんは乳腺組織にできるがんなので、デンスブレストだと乳がんのリスクも相対的に高くなります。マンモグラフィー検査は乳房を板で圧迫し、薄く伸ばした状態で撮影する乳房専用のエックス線撮影ことです。この検査では石灰化した乳がんを白く写すのですが、乳腺も白く写るのでデンスブレストになると判別が付きにくくなってしまいます。乳房に超音波を当て、乳腺の状態を確認する超音波(エコー)検査では乳腺は同じく白く写るもののしこりなどは黒く写るのでデンスブレストでも乳がんを発見できます。そのため、マンモグラフィー検査と超音波(エコー)検査の両方を受けることで、乳がんの早期発見につながります。もちろん両方一緒に受けても問題ありませんが、1年ずつ交互に受けておけば大丈夫です。デンスブレストではなくても、乳がんの予防にはマンモグラフィー検査と超音波(エコー)検査の両方が有効です」(新見先生)まとめデンスブレストでも乳がん検診をしっかりと受けていれば、がんが大きくなる前に発見することができるのだそう。健康を維持するために自分の体質を知り、検診などで病気を予防することは大切なのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/ 新見 正則先生新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年、英国オックスフォード大学にて移植免疫学における医学博士号を取得。2002年より帝京大学医学部博士課程の指導教授を勤める。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。外科医、免疫学者、漢方医として活躍し、現在は世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」の啓蒙普及のためにがん、難病・難症の治療をおこなっている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』
2023年05月26日36歳で乳がんステージ2の告知を受けたMeg(メグ)さんは、YouTubeチャンネル「乳がんサバイバーMeg」で乳がんに関するさまざまな情報を発信しています。今回は、Megさんが実際に感じた乳がんの初期症状を詳しくご紹介。一般的な乳がんの初期症状に加え、Megさんが感じた乳がんと関係している可能性のある体の違和感を解説します。★関連記事:「しこりがあるね」腫瘤って何!? 大きな病院を紹介され #乳がん検診でしこりが見つかった話 1乳がんは身近な病気乳がんは、乳房にある乳腺の組織にできる悪性腫瘍のこと。乳がんの約90%が乳管という母乳の通り道から発生し、約5~10%が母乳を作る小葉で発生します。進行すると乳房の周りのリンパ節、骨や肺にも転移する可能性もあるといわれています。現在、日本人女性の9人に1人が乳がんになると言われており、日本だけではなく世界でもメジャーな病気の一つになっています。乳がんは早期発見、治療をおこなえば治るがんではある一方で年間1万人もの方が乳がんで命を落としています。もし乳がんになれば乳房の摘出手術をおこなわなければならなくなってしまうかも……。女性にとって乳房を摘出することは考えるだけでも胸が痛みます。そんな乳がんの初期症状にはどんなものがあるのでしょうか?一般的な乳がんの初期症状は?多くの方が感じる乳がんの初期症状は以下の4つだそうです。・しこり・痛み・乳頭からの分泌物・乳房の変形乳がんの初期症状で代表的なのがしこり。しこりが柔らかくて動くと良性、硬くて動かないものは悪性と言われていますが、自己判断は禁物です。Megさんは最初のうちは柔らかかったしこりがだんだん硬くなり、摘出するころには2cmの大きさにまで成長し、脇のリンパへの転移も見られたそう。胸だけではなく、脇の下にもしこりのようなものを見つけたらすぐに病院へ行きましょう。また、胸周辺や脇の痛み、乳頭から分泌物などがある場合も注意が必要です。痛みにもさまざまな種類がありますが、刺すような痛みやズキッとするような痛みを感じたら迷わず病院を受診したほうが良いそうです。乳頭からの分泌液はすべてが乳がんにつながるわけではありませんが、片方の乳頭のみから分泌液が出たり、血が混じったような赤茶色の液体が出たりする場合は乳がんの初期症状の可能性もあります。その他にも、胸にくぼみができて皮膚が引きつられるような症状も乳がんの初期症状である可能性があります。自分の胸を鏡で見たとき、左右の胸を見比べて形に違和感がある場合は、自己判断をせず病院で一度診てもらうようにしましょう。これも乳がんの症状なの?一般的な乳がんの初期症状に加え、Megさんは以下の5つの症状も感じていたそうです。・生理不順・すぐに風邪を引いてしまう・平熱が34~35度台と低い・よく熱が出る・常に胃の調子が悪いMegさんは生理不順だったものの、病院では異常なしと診断されていたそう。低用量ピルを飲んでも2カ月に1回、ひどいときには半年に1回しか生理が来なかったそうです。ようやく生理が来たと思っても、経血量は極端に少なく、痛みだけがひどいという特徴があったのだとか。また、平熱がいつもより低くなるという症状もあったそうで、常に35度台、ひどいときは34度台まで下がることもあったのだとか。平熱が下がっていたことで、Megさんは日常的に冷えやむくみに悩まされていたそうです。がん摘出の手術をしてからは平熱が36度台に戻ったそうなので、平熱が下がっていたことも乳がんと関係していたのではないかと思ったそうです。さらに体調不良になりやすいという症状も顕著(けんちょ)になっていたそう。1年を通してよく熱を出したり、体調を崩したりしていて、体調が良くなってもまたすぐ発熱したりしていたそうです。常に気分が悪い状態が続くことも多く、ちょっとしたことで胃が痛くなったり、毎日のように吐くことが続いたりしていたのだとか……。36歳でがんを告知されるまでの10年間、謎の体調不良が続いていたMegさん。さまざまな病院で診てもらうも原因はわからないままでしたが、がんを告知されて初めてすべてがつながったそうです。実際に主治医に聞いてみても、どの症状も乳がんとの関連性を否定はできないと言われ、Megさんはこれまで感じていた症状は乳がんが原因だったのではないかと思っています。まとめMegさんが感じた乳がんの初期症状を9個ご紹介しました。乳がんを発症した今、振り返ってみると体からさまざまなSOSが出ていたようですね。乳がんは他のがんと比べると比較的見つけやすく、早期発見だと10年後の生存率は90%以上ともいわれています。今回のMegさんの実体験の内容を参考に、少しでも気になる症状が見られる方は早めに病院への受診を検討してみてはいかがでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。▼今回の動画はこちら!★関連リンク:乳がんサバイバーMeg像提供・協力/Meg著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年05月25日現在、女性の9人に1人が発症するといわれている「乳がん」。女性にとって乳がんはとても身近な病気の一つです。乳がんの発症率のピークは40〜50代なのだそう。乳がんとは一体どんな病気なのか、早期発見する方法はあるのか、がんに詳しい新見正則先生にお伺いしました。教えてくれたのは……新見正則先生(新見正則医院院長)新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年、英国オックスフォード大学にて移植免疫学における医学博士号を取得。2002年より帝京大学医学部博士課程の指導教授を勤める。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。外科医、免疫学者、漢方医として活躍し、現在は世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」の啓蒙普及のためにがん、難病・難症の治療をおこなっている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』★関連記事:「しこりがあるね」腫瘤って何!? 大きな病院を紹介され #乳がん検診でしこりが見つかった話 1発症率は30代後半から増加ピークの山場は2つある日本における乳がん患者数の推移 ※出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)乳がんの罹患者は99%が女性とされており、男性でも1000人に1人が罹患するといわれています。そんな乳がんには、発症のピークとなる年代が2つあるのだとか。「乳がんには二層性のピークがあり、40代後半から50代前半にかけて発症率のピークを迎えます。そして60代以降にもう一度発症率が高まります。そもそも、がんは高齢者に多い病気です。高齢者になるほど遺伝子の修復以上が起きやすく、がんを超早期で退治する免疫力が低下します。しかし、乳がんは比較的若い40代から発症率が増える傾向にあります。乳がんにはさまざまなタイプがあり、サブタイプというがん細胞が持っている性質で分類しています。40代からのピークと60代以降のピークでサブタイプを比較しても、あまり差異がなく、二層性のピークがある理由の解明には至っていません。なので、なぜ乳がんの発症率が40代から高まるのか、原因はわかっていません」(新見先生)こんな症状には要注意!乳頭から血が出る!?乳がんの症状といえば、しこりを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。新見先生によると、乳がんの症状にはしこり以外にも目に見てわかる症状があるとのこと。一体どのようなものなのでしょうか?「しこり以外の症状としては、乳輪や乳頭の皮膚が赤くなったりただれたりすることもあります。血清分泌物という分泌物が乳頭から出ていたら、乳がんを疑ったほうが良いですね。これは血液の分泌物なので、血液のような赤色の液体です。母乳のようなミルク色であったり、透明な液体ではありません。不思議なことに、乳がんでは痛みを感じることがあまりありません。胸が痛いという患者さんの9割が、がんではないと診断されます。そのため、しこりが一番わかりやすい症状だと思います。胸の中にビー玉のようなコリコリッとしたものを感じたら病院を受診したほうが良いでしょう」(新見先生)もし乳がんだと診断されたら、どのような治療をおこなうのでしょうか?「がんの状態によって異なります。まず、乳がんは大きく2種類に分けられます。1つ目は、非浸潤がん。これはがん細胞が乳管や乳腺小葉にとどまっていて、乳房の外にがんが広がっていない状態です。この場合、多くの方は乳房の部分切除もしくは全摘出の手術で完治することがほとんどです。2つ目は、浸潤がん。非浸潤がんとは違って、乳管や乳腺小葉の周囲にまでがんが広がっている状態を指します。浸潤がんの場合は他の部分に転移する可能性があり、手術以外にも抗がん剤や放射線での治療が必要になってきます。もし妊娠中に乳がんが判明しても治療は可能です。子どもを諦める方も多いですが、治療や子どもをどうするかは自分の意思と主治医との話し合いで決めてください」(新見先生)乳房の摘出手術をおこなった場合、再建は必ずできるものなのでしょうか?「基本的には再建ができないということはありません。例えば骨にまでがん細胞が浸潤してしまっていたりして別の治療が必要な場合は、再建よりも先に治療をおこないます」(新見先生)乳がんは予防できるの?検診を受けることが大切乳がんで死亡する人は年間1万人を超えるのだそう。できるだけ早期発見、早期治療したいものですがどうすればいいのでしょうか?「ブレスト・アウェアネスという乳房を意識する生活習慣があります。まずは、自分の乳房の状態を知ること。入浴や着替えのときなどに自分の乳房を見たり触ったりして、今はどういう状態なのかを確認してください。そして、しこりや皮膚の異常など乳房に変化がないか気を付けましょう。変化に気付いたら放置するのではなく、すぐに病院を受診してください。また、40歳になったら乳がん検診を受けると良いでしょう。マンモグラフィーと超音波(エコー)検査では発見できる乳がんの種類が異なりますので、1年ずつ交互に検査を受けることをおすすめします。乳がん検診を受けることもブレスト・アウェアネスの1つです。日ごろから自分の乳房の状態がどんな感じなのか、いつもと変わりはないか気を付けることは乳がんの早期発見につながります」(新見先生)まとめ更年期世代にとって、乳がんはいつ発症してもおかしくない病気です。自分の胸の状態を知り、検診を欠かさないことで少しでも重症化のリスクを防ぐことは大切です。検診を忘れていた! という人は一度行ってみるといいかもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/ 新見 正則先生新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年、英国オックスフォード大学にて移植免疫学における医学博士号を取得。2002年より帝京大学医学部博士課程の指導教授を勤める。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。外科医、免疫学者、漢方医として活躍し、現在は世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」の啓蒙普及のためにがん、難病・難症の治療をおこなっている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』
2023年05月25日自分の体や健康状態に関して、何かしら不安や疑問を抱えている女性は少なくないのではないでしょうか。なかには、気軽に相談ができないということもあるでしょう。今回は、anan Beauty+に寄せられた質問の中から、女性の体に関するお悩みについてお話ししていきます。Q.更年期症状を軽くするためにできることはありますか?Q.更年期になる前に、更年期症状が軽くなるために何かできることがあれば教えてほしいです。 また具体的に更年期ってそもそもどんな症状があったり、どんな時に始まったと感じるのかも知りたいです。更年期症状の改善にまずおすすめしたいのは、基本的な生活習慣を整えることです。また、更年期になる前から食生活や運動習慣を見直しておくと、なお良いでしょう。例えば食生活。不規則な食生活をしていると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。自律神経の乱れはホルモンバランスの乱れも引き起こすため、毎日3食、規則正しく食事をとることを基本としましょう。余裕があれば、腸内細菌を整えてくれる発酵食品や、更年期症状に効果的と言われるイソフラボンを含む豆類を取り入れるといいですね。運動習慣では、毎日のウォーキングがおすすめです。リズミカルな運動は、「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を促すことが知られています。自律神経も整えたい場合は、起床後に日光を浴びながら、15分程度のウォーキングをすると良いでしょう。Q.更年期は自分で気づけますか?Q.更年期は自分で気づけますか? 更年期障害になりにくいタイプの人はいますか?更年期になると、最初に自覚しやすいのが月経に関する症状です。具体的には、以下のような症状が起こりえると考えられます。・月経周期の乱れ:稀発月経や頻発月経・月経の持続日数の乱れ:過短月経や過長月経・月経量の乱れ:過多月経や過少月経このような月経に関する症状が現れるとともに、ホットフラッシュやのぼせ、めまいなどの血管運動性障害と言われる症状が続くケースが多いでしょう。ただし症状は個人差が大きく、疲労感や不眠、不安、抑うつ症状などが出る人もいます。更年期障害になりにくい人の特徴としては、自律神経のバランスが整っていることが挙げられます。ストレスを上手にコントロールでき、適度な運動とバランスの良い食事、十分な睡眠をとれている人の方が症状は出にくいとされています。Q.おすすめの温活はありますか?手足の冷えや腰回りの冷えなど、季節を問わず女性の「冷え」に関する悩みはよく聞きます。人によっては冷えだけでなく、肩こりや首こり、腰痛、足の痺れなどの症状が現れることも。そうした場合には、「温め」を意識した温活が有用です。そこで、おすすめの温活を3つご紹介します。1.熱すぎない温度の湯船に毎日つかる湯船に毎日つかることで、効果的に体温を上げることができます。代謝も上がって体がぽかぽかと温まるので、シャワーだけで済まさず、湯船につかる習慣をつけたいですね。2.ウォーキングや筋トレをする習慣的に体を動かすことは、巡りやすい体づくりにもつながります。また、筋トレをして筋肉がつけば、基礎代謝のアップにも。冷え知らずの体づくりにつながるでしょう。3.体を温めやすい食材をとり、冷えやすい食材を避けるショウガやニンニク、唐辛子などの食材は体を温め、代謝アップにつながる作用が期待できます。反対に、白砂糖を含むお菓子などは冷えにつながりやすいと言われています。温め作用のある食材を使った、温かいスープなどをとると効果的です。Q.子宮筋腫になりにくい食生活について教えてください子宮筋腫にはエストロゲンという女性ホルモンが関与していると考えられています。そのため、エストロゲンレベルを上げない食事がポイントになり、具体的には以下のような食生活がおすすめです。・高脂肪食を避ける・アルコールを避ける・野菜や果物を積極的に摂取する・食事や日光浴で体内のビタミンDを十分に保つただし、食事だけで子宮筋腫を予防することはできません。定期的に婦人科検診を受けた方が良いでしょう。Q.婦人科系の検診はどのくらいの頻度で受けるといいですか?婦人科系の検診は、検査の内容によって推奨される頻度が異なります。それぞれ、以下を参考にしてみてください。子宮頸がん検診子宮頸がんは20代後半から増え、40代がピークになると考えられています。そのため20歳以上の女性は、少なくとも2年に1度受けることが推奨されています。しかしながら、不正出血などの症状がある場合は、適宜婦人科で相談した方がいいでしょう。子宮体がん検診子宮体がんは、40歳代後半から増加して50~60歳代にピークを迎え、その後減少していくとされます。子宮体がんの検診は国の指針として推奨されているわけではありませんが、初期症状として不正出血を起こすことが多いため、不正出血がある場合は早めに検査をするといいでしょう。乳がん検診乳がんは女性が患うがんの中で最も多いがんと言われています。40歳以上の女性は、2年に1度検診を受けることが厚生労働省により推奨されています。また、母親や姉妹など、近い血縁者が若年で乳がんに罹患している場合には、それよりも早く検診を開始したほうがいいでしょう。経膣超音波検査経膣超音波検査は国の指針において推奨されているわけではありません。しかしながら、月経痛や過多月経など気になる症状がある場合は、併せて検査をしておくと安心でしょう。性病検査パートナーが変わったタイミングで検査を受けるのがおすすめです。もし複数の相手がいる状況であれば、定期的に検査をするようにしましょう。©︎key05/west/itakayuki/DragonImages/gettyimagesママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年05月22日講演後に婦人科検診を受けられるセミナー6月24日(土)、静岡県浜松市中区にある聖隷健康診断センターにおいて、女性のためのセミナー「その症状、更年期かも?」が開催される。講演では同センター婦人科医師の浅沼栄里氏や、管理栄養士の木下裕香子氏が登壇。現在、参加希望者を募集しており、講演のみの参加であれば無料で、誰でも参加できる。講演後には婦人科検診が予定されており、検査項目ごとに費用が必要である。イベントは医師をはじめ、女性スタッフによる対応となる。更年期や乳がんなどの相談コーナーも実施この日、講演を行う浅沼栄里氏は、日本産婦人科学会専門医で、日本女性医学学会専門医、検診マンモグラフィ読影認定医であり、当日は「その症状、更年期かも?~気血水の考え方と漢方治療をメインに~」と題し講演を行う。また、「これからもHAPPYに過ごす食事」をテーマに木下裕香子氏が管理栄養士の立場から講演する。相談コーナーも予定されており、更年期に関わる広範な知識を持つメノポーズカウンセラーや、乳がん、検診、治療についての正しい知識を持つピンクリボンアドバイザーに相談できる。なお、新型コロナウイルス感染症対策の観点から、当日、発熱や体調不良がある人の来場は不可。参加者にはマスクの着用、手指の消毒、検温への協力が求められている。日時: 6月24日(土) 9:00~10:00(8:30から受付)講演後、検診がある場合は婦人科検診会場へ場所: 聖隷健康診断センター静岡県浜松市中区住吉2-35-8費用: 無料(婦人科検診は別途必要)定員: 40名(婦人科検診20名)予約締切: 6月22日(木) 定員になり次第終了(プレスリリースより引用)(画像はプレスリリースより)【参考】※6月24日(土)2023年度ウーマンヘルスイベント 女性のためのセミナー「その症状、更年期かも?」を開催いたします ‐ お知らせ ‐ 静岡市・浜松市の人間ドック、健康診断|聖隷保健事業部
2023年05月20日皆さんは、定期的に乳がん検診を受けていますか?日頃からセルフチェックしておくことも大切なようで……。そこで今回は、読者の方から寄せられた「婦人科系の疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:新見正則医院、院長・新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。Jさんの場合……「乳がん」になりました。胸を触ってみたところ「しこり」があり、すぐに乳腺外科を受診。その日に細胞診をし、3週間後に「乳がん」と診断されました。出産から2年ほど経った頃だったので、乳腺炎なのか重大な病気なのか自己判断が難しく、病院へ行きました。恐怖心もありましたが、意を決して乳腺外科を受診して本当に良かったと思っています。どんな治療を受けましたか?最初の6ヶ月間は抗がん剤の化学療法をして、その後に温存手術をしました。手術後も抗がん剤を続け、放射線治療も行いました。現在はホルモン療法をしています。病院選びに関しては、都外に住んでいたため治療のできる病院が限られており、自宅から近くて通いやすい病院を選びました。とくに放射線治療は通院治療になることも多く、私の場合は、月〜金曜日に毎日10〜15分間の照射を6週間(合計30回)続けたので、自宅から近いところを選んで良かったと思いました。世の女性陣へ伝えたいことは?今や2人に1人が「がん」になり、「乳がん」は女性の9人に1人がなると言われているそうです。「乳がん」は自分で発見できる数少ないがんで、早期発見・早期治療できれば延命率も高くなります。月に1回でも自分の胸を触ったり鏡で見たりして、変化がないか確認するようにしてください。経験者として、年に1回は乳がん検診を受けるように心から伝えたいです。乳がん検診で早期発見を……胸のしこりが気になり、乳腺外科を受診したというJさん。細胞診をした結果、乳がんだったことが判明したようです。定期的に乳がん検診を受けることも大切ですが、日頃からセルフチェックする習慣をつけておくと良いかもしれませんね。今回は「婦人科の疾患に気づいたきっかけの話」をご紹介しました!※監修医:新見正則医院、院長・新見正則※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月12日世界卵巣がんデーの5月8日、2007年に卵巣がんで母親を亡くしたアンジェリーナ・ジョリーが、インスタグラムで「健康を守るための時間を取ってください」と女性たちに呼びかけた。若い頃の母と幼い自分の2ショットを掲載し、「明日(5月9日)は、母の73歳の誕生日です。乳がんと卵巣がんで長く闘病した母が亡くなってから、15年が経ちます」との出だしで長文をつづったアンジェリーナ。「私は(乳がんと卵巣がんに罹患する)可能性を低くするための予防的手術を受けていますが、検診も受け続けています」と検診の重要性に触れた。アンジェリーナは予防的手術を受けた理由について、「子どもたちが大人になるのを見届け、孫に会える確率を高めるために選択した」と2019年に「タイム」誌に寄稿したエッセイで明かしていた。「私と同じように、愛する人を失った人たちに愛を送ります。今この瞬間も自分の命のために闘っている人たち、愛する人の命のために闘っている人たちにはパワーを送ります」と力強いメッセージを送った。そして、世界の女性たち、とりわけがんの家族歴がある人たちに向けて、「自分自身の健康に気を配る時間を取ってください。マンモグラフィー、血液検査、超音波検査に行ってください。#世界卵巣がんデー」と呼びかけた。(賀来比呂美)
2023年05月09日全国でもがんの罹患率が最も低い沖縄県でよく食べられている豆腐には、女性の体をがんから守る作用があるという。その仕組みと効果的な食べ方を専門家が教えてくれた。女性の2人に1人が一生のうちになるというがん。「国立がん研究センター」の最新データ(’19年調査)によると、全国で女性のがんの罹患率がもっとも低いのは沖縄県だ。とりわけ女性のがん死亡数が最も多い大腸がんとその次に多い肺がんでは、沖縄県の罹患率は全国でも最低。そんな沖縄県の県庁所在地である那覇市は、豆腐の購入額が全国1位(総務省家計調査。2人以上の世帯、’20〜’22年の平均)だという。沖縄県民は、年間6千959円も豆腐にお金をかけているのだ。豆腐好きの県民性を沖縄県栄養士会の村濱千賀子会長が語る。「沖縄独特の『島豆腐』は硬めでくずれにくく、炒め物や煮物、揚げ物などさまざまな調理法で食べられます。みそ汁や、にがうりを炒めるゴーヤチャンプルーにも豆腐が不可欠。風邪や疲労回復にはやわらかい豆腐をだし汁で食べる『ゆし豆腐』も人気です」そんな豆腐好きの沖縄県民。がん罹患率の低さとも関係がありそうだ。「世界中の調査研究を統合して分析する『メタアナリシス』という調査で、豆腐などの大豆製品による乳がんの予防効果が確かめられています」こう語るのは、東京大学医学部附属病院放射線科の中川恵一特任教授。がん予防のメカニズムはどのようなものなのか。「乳がん細胞は、女性ホルモンのエストロゲンと結合して、がん細胞の分裂・増殖を促します。大豆製品に含まれる大豆イソフラボンはこのエストロゲンと化学構造が似ているため、エストロゲンと勘違いした乳がん細胞の受容体が結合して、エストロゲンをブロック。がん細胞の増殖が抑えられるのです」(中川先生)さらに、豆腐に豊富に含まれる大豆イソフラボンには、大腸がんや肺腺がんのリスクを下げるという研究も報告されている。武庫川女子大学国際健康開発研究所の家森幸男所長(京都大学名誉教授)が解説する。「がん細胞は、健康な人の体の中でも毎日発生しています。免疫などによって退治されずに残ったがん細胞は、新しい血管を作る『血管新生』を起こして、血液中の栄養を吸収し増殖しますが、大豆イソフラボンにはこの『血管新生』を抑える効果があり、がん細胞が栄養を取り込むことができなくなるのです。また血中で女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンは、血管の内皮細胞の遺伝子に働きかけて一酸化窒素を作り出します。この一酸化窒素によって動脈が拡張し、血液もサラサラになって血栓ができにくくなるのです。また、血圧を低下させ、動脈硬化を抑える善玉コレステロールを増やす効果もあります」がんと深い関わりがある高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の予防も期待できるようだ。■豆腐をしょうゆで食べるのはもったいないそんな“スーパー食材”である豆腐。より健康的な食べ方を、家森先生が教えてくれた。「呼吸して取り入れた酸素の2%ほどは、体内でほかの物質を酸化させたり遺伝子を傷つけたりする『活性酸素』に変化。この活性酸素は、大豆イソフラボンによって作られる一酸化窒素の効力を弱めてしまいます。そのため、豆腐は活性酸素の働きを抑える抗酸化力が高い、ゴーヤやパプリカなどの野菜と組み合わせるのがおすすめです」また“調味料”にも注意が必要だ。毎日のように冷や奴にして食べているという人も多いと思うが、淡泊な味だからと必要以上にしょうゆをかけていないだろうか?家森先生が続ける。「兵庫県で調査したところ、豆腐や納豆などの大豆製品をしっかり取っている人は、大豆製品をあまり取っていない人と比較して1日の食塩摂取量が4〜5gほど多いことがわかりました。天然サプリともいえる大豆製品をせっせと食べても、高血圧を招く食塩を過剰に取ると、せっかくの効果が失われてしまうのです。世界中の長寿食を見てきましたが、蒸し料理は食材の味が凝縮されるため、塩分が少なくてもおいしくなることがわかっています。豆腐は、しそやしょうが、ねぎなどの抗酸化栄養素が多く含まれる香味野菜と一緒に電子レンジで蒸し調理をするのがおすすめです」前出の村濱さんによると、沖縄料理にもだしを活用して、薄味に仕上げるものがあるという。「沖縄には『ンブシー』という豆腐と野菜をだしだけで蒸し煮にする調理法があり、へちまやゴーヤなどを使った味つけの薄い豆腐料理をよく食べています」ただし、大豆イソフラボンは、さまざまな健康効果がある一方で、摂取量には注意が必要だと、中川先生。「豆腐なら1日の摂取量は1丁程度までがよいでしょう。健康にいいからと、大豆イソフラボンをサプリなどで過剰摂取するのはやめましょう」健康の強い味方、豆腐パワーでがんから身を守ろう!
2023年05月02日タレントの麻木久仁子が、4月に放送大学に入学したことが28日、わかった。2010年に脳梗塞、2012年に初期の乳がんが見つかったことから、検診の大切さと自身の体験を講演会や情報番組などで伝え、国際薬膳師、国際中医師の資格を取得した麻木。還暦を迎えたことを機に、選科履修生として同学に入学した。■麻木久仁子インタビュー――“大学の授業を受講する”という形で、新たな学びをスタートさせた理由を教えてください。50歳になるタイミングで脳梗塞と乳がんという大きな病気をしました。それがキッカケで“食”にまつわることに興味を持ち、東洋医学に基づいた国際薬膳師の資格を取りました。その後、国際中医師や温活指導士、漢方薬のアドバイスをしたくて登録販売者の資格も取得したのですが、“食”に関する活動をしていく中で、人間の体と食の関係や、日本全体で食を取り巻く環境がどうなっているのかなどを、もっと俯瞰的な視点で過不足なく学びたくなりました。58歳から59歳になったときも、59歳から60歳になったときも具体的には何も変わらなかったのですが、やはり60歳はひとつの節目だと感じました。50歳になるときにがんを患ったのですが、それから10年生き延びて、これから先どうなるのだろうと思ったとき、時間の大切さをすごく感じました。「時間って尊いな」、「この時間をどう使ったらいいんだろうな」と思ったときに、今まで漠然と学びたいと思っていたことを「いつかやろう」じゃなくて「今やろう」と思ったのですね。――なぜ、放送大学を選んだのですか?これまでも大学に入学したいという思いはあったのですが、仕事もあるし、体力的にもハードルが高いなと感じていました。そんなときに知人から「放送大学なら自分の興味のある科目を選んで履修することができるよ」って聞いたんです。気になってネットで調べたら、第1次産業から外食産業に至るまで人々の口に入るものすべてを学べる「フードシステムと日本農業」の講義があったのですね。「まさにこれじゃん!」と思いました。「食と健康」や「食の安全」の講義もあり、授業料もたいへんお手頃だったので、受講してみようと思いました。――放送大学で学び始めた背景には、脳梗塞と乳がんという2つの大病を経験したことと、還暦を迎えられたことがあるようですね。病気をした後に国際薬膳師の資格を取ったのですが、資格取得を目指して勉強した中で、学ぶ楽しさが蘇ってきました。60歳を迎え「いよいよセカンドライフか」と思いましたし、実際に体力と気力がガクッと落ちて「私、年取ったな」と思うときがあるんです。「自分の人生がこの先どこまで続いていくのか」と考えたときに、時間を無駄にしたくないと思いましたし、楽しく過ごしたいと思ったのですね。――講義は始まっているとのことですが、視聴した感想からお願いします。まだ、2回しか受講していないのですが、まさしく、“ここから進んで行けば正しい地図ができあがる”と思いました。その代わり、学問だから講義の1回、1回が濃密です。一瞬たりとも聞き逃せなくて、それが45分間びっしり続きます。自宅で視聴しているのですが、いつの間にか正座していました。――麻木さんが正座される様子が目に浮かびます。キャスターの経験を含めて、色々な方のお話を聞く機会はこれまでにたくさんありました。色んな場面で色んな知識を得ることは、それはそれで役に立っているのですが、その場、その場で知識を得るのではなく、知の体形が枠組みを持って存在しているところに一歩足を踏み入れると、やっぱりそれとは違って、“まさに学問!”という感じでした。――麻木さんにとっての「学ぶことの楽しさ」とは何ですか?何なのでしょうね。今は、とにかく知らないことを知ることが楽しいです。放送大学の1週間の番組表を見ると、色んな講義があって、世の中には私が知らないことが本当にたくさんあるのだなと思います。たくさんの人が楽しみながらそれぞれの講義を受けているのだと思うと、やはり、知に触れることは人間の喜びなのだなと思います。――麻木さんといえば「クイズの女王」とも呼ばれましたが、独自の勉強方法はあるのでしょうか?クイズは学問というよりもスポーツに近いんです。野球みたいにストライクゾーンがあって、そのギリギリのところにクイズ作家の方が問題を投げて来ます。こっちは球種を読んで、コースを読んで、どこで振るかを決めます。例えば、クイズでは原子や分子の構成表に関する問題は出ないんです。なぜかというと、答えを聞いたからといって、誰も翌日職場で「ねえ知ってる? 原子ってね」としゃべろうと思わないからです。一方で、東京スカイツリーの高さは「ムサシ」で634mなのですが、「ねえ知ってる? 東京スカイツリーの高さってムサシなんだよ」って言いたくなります。だから、出題されるのです。なので、クイズにはセオリーがあって、セオリーがあるから攻略方法があります。そういった“攻略”も楽しいのですが、放送大学の講義を受け始めて、知識を学ぶことに対して攻略方はないのだなと気づきました。講師の方が話すことにはすべて意味がありますし、裏読みをする必要もないんです。学問には攻略法がないから、愚直に講義を受け続ける以外の方法はないのだなと思います。――別の科目を受講してみたい気持ちはありますか?おもしろそうな科目はいっぱいあるのですが、「錯覚の科学」という人間の脳の特徴などを学ぶ講義は、もしかして私も色んなことを錯覚しているのかもしれないと思って気になっています。興味の範囲でいえばK-POPが好きなので韓国語の講義も受けてみたいですし、歴史や美術も楽しそうです。――最後に、今後の夢を教えてください。“食”に関する発信をしていきたいです。いちばんの目標は薬膳の普及なので、放送大学で“食”に関することを体系的にしっかり学んで、健康でおいしいごはんをみんなに食べさせることが夢です。
2023年04月28日恋愛小説や推しの作家などについて、書評や著者インタビューを通して、作家と作品のきらめきを伝えているライターの三浦天紗子さんと吉田大助さんに語っていただきました。画期的な恋愛小説が登場。すべての男性の必読書!?吉田大助(以下、吉田):今、恋愛小説って超下火じゃないですか。その代わり、家族小説が全盛になっている。ステイホーム期間もあり、家族という関係について考える機会が増えたことも作用していそうです。三浦天紗子(以下、三浦):恋愛小説が盛り上がっていたのは20年くらい前ですかね。その後、恋愛はリスクしかないとかコスパが悪いとかさんざん言われ続けて、世の中の価値観がシフトしましたからね。吉田:そんな時代にとんでもない作品が生まれたんです。紗倉まなさんの『ごっこ』、もう読まれました?なにがすごいって、体の相性の「合う・合わない」というパラメータを取り入れた恋愛小説集なんです。ロマンティックさのかけらもなくなるじゃないですか!プラトニックな状態であれば好きでい続けられたのに、いざ結ばれてみたらがっかり、みたいなことが起こりうる世界なわけです。三浦:生理的嫌悪や体の相性があるのは、女性は知っているけども、と。吉田:現実のそれを恋愛もののなかに持ち込んじゃっていいの?という驚きですよね。今までも、目の前の相手との相性の良さを強調するために他の人に対する「合わない」を書く手法はあったんです。だけど、相手のことを「合わない」と感じたり、相手が自分のことを「合わない」と感じているのがわかっちゃっている状態でし続ける関係って何なの、と。三浦:そういうSEXや恋愛のリアルは、それこそananや恋愛指南書などでは普通に語られてきたけど、たしかに小説では珍しいかもしれませんね。本当のことを書くと冷めてドラマが生まれにくいし、合わないなんて言うべきでないと女性側が洗脳されてきたというか。吉田:少女漫画でも、ヒロインが気になる男子にいきなりキスされてズッキューンとなるのが昔からのお決まりじゃないですか。そこで「うわ、気持ち悪っ」とか「マジで合わん」となる可能性を、今までの恋愛コンテンツは無視してきた。三浦:紗倉さんがそこに風穴をあけたと。吉田:そこを見よ、と。パンドラの箱を開けちゃいましたよ(笑)。三浦:男性も読んだ方がいいですね。本を読んで人生を深め、出版界を盛り上げよう。吉田:今日僕がananにのこのこと顔を出したのは、西加奈子さんの『くもをさがす』を推すためなんです。三浦:乳がんを公表された西さんの初のノンフィクションですね。吉田:闘病記なのかな…と読むのを躊躇する人がいるかもしれないけど、これは紛れもなく「西加奈子文学」の最新作。ノンフィクションとか関係なく、西さんの小説を読んで一度でも心が震えたことのある人は安心して手に取ってほしいです。三浦:まだしっかり読めていませんが、わりと淡々と客観的に、病気のことを見つめているなという印象でした。吉田:リアルな体験よりも少し抑えめに書いてくださっているようなんですが、正直、読んでいて苦しくなる部分もあります。でも、西さんの真骨頂である「光」がちゃんと見える。西さんは初期からずっと希望を書き続けている人ですから。社会問題を思考することができたりブックガイド的な要素もあったりと、全人類におすすめの一冊です。三浦:日本の女性作家の小説が海外でブームになっていますが、これまでとは少し違う流れも。ドラマ化もされた原田ひ香さんのベストセラー『三千円の使いかた』が、欧米から人気なんですよ。吉田:それは知らなかったです。節約系のお金小説ですよね。温かくていい話だけど、ちょっと意外な感じもしますね。三浦:私も最初は驚いたのですが、節約するとか3000円をどう使うかという価値観、モノとの向き合い方が海外の人からしたらすごく面白いみたいです。吉田:なるほど。なんだか第二のこんまり(R)さんになれそうな予感も…(笑)。三浦:さっき版権ビジネスの話が出ましたが、原田さんもインタビューで同じことを言っていました。日本の小説家にとって海外はブルーオーシャンだと。吉田:それは間違いないです。今はまだ海外での受け入れられ方が、異国趣味的な物珍しさが勝っているかもしれないけど、日本人が思う人生観や家族観、人間ドラマみたいなものが向こうの読者に届き始めている気もするんですよね。それにもともと日本の小説はコンテンツが豊富。SFとかミステリーなんて世界でもトップクラスに面白いと断言できるし、そのあたりが発見され始めて流通していくと、びっくりするような展開になるんじゃないかと。ぜひ、なってほしい!紗倉まなの描く、恋愛描写のリアルさに衝撃。側にいるとしても、「わかる」ことの難しさ。『ごっこ』紗倉まな6つ年下の恋人・モチノくんの逃避行に付き合わされてドライブを続けるミツキ。そろそろ資金が尽きそうだ。(ごっこ)恋人、夫婦、友だち…。これは「ごっこ」なのか?形式を保ちながら背後に蠢いている感情を丁寧に描いた3作を収録。1650円(講談社)「体が合わない問題」をさらりと俎上に載せた、紗倉まなさんの『ごっこ』。「このリアルは男性作家には絶対描けない!」と吉田さんは力説。「体が合わない感覚を抱くのは、男性の側にもあります。ただ、ヘテロ男性はおしなべて身体感覚は鈍いです。女性の側の方がセンシティブだし、紗倉さんは“たったひとつの本職”と公言しているAV女優の仕事を通して、考える機会が多かったのかもしれない」体の相性や曖昧な関係に悩む女性はもちろん、すべての男性に読んでほしいとも。「別に合わないなら合わないでいいんですよ。それでも一緒にいたいと思う感情の尊さ、それだけでなくてズルさも描いた。脱帽です」西加奈子初のノンフィクションは「西文学」だ。がんとの闘病の先の希望と生を描く。『くもをさがす』西 加奈子カナダ在住時に乳がんが発見された西加奈子さんの闘病と日常生活に対する思いが綴られる。家族や親族のことやカナダと日本の違いなどの描写も興味深い。どんな時代でも生きていくことの希望を描くノンフィクション。4月19日発売。1540円(河出書房新社)「がんの話だから、ノンフィクションだから…といって、手に取らないなんてもったいない!ずっと主人公たちが“希望”へと至る道のりを描き続けてきた西さんが、ご自身のしんどい経験も生への賛歌に昇華させた、“文学”です」(吉田さん)がんの発見から寛解までの約8か月を、現実に起きた事件の記録とともに思いを綴る。「引用される多数の作品を見ると、文学をはじめとした芸術が生み出す側、受け取る側にかかわらず、いかに人を支え、助け、救うかを感じます」(吉田さん)多数の引用作品は、西さんの思考をたどるブックガイドのようにも楽しめる。原田ひ香の、お金小説に各国から翻訳オファー!お金との付き合い方が見えるベストセラー。『三千円の使いかた』原田ひ香一人暮らしを始めたばかりの美帆。元証券会社勤務の姉・真帆。専業主婦の智子、そして堅実に貯金をしている祖母・琴子。貯金額も世代も異なる御厨家の女性たちが、それぞれの人生でお金とどう向き合っていくのかを軽やかかつ鮮やかに描く。770円(中公文庫)文庫が88万部の大ヒットの原田ひ香さんの『三千円の使いかた』。中央公論新社の担当によると「コロナ禍でのおうち時間の増加で、投資や貯蓄など“お金をどう使うか”について気になっているときに、実用書より読みやすく、手に取りやすかったのではないか」とのこと。欧米はもとより、東南アジア、アジアなど言語、文化を問わず多数の国から出版のオファーが殺到しているそう。「原田さんの読者が気になる実用知識を物語に落とし込んで展開する妙が、世界から見たらとても新しく映ったよう。3000円をどう使うか、という発想はあまりないのかもしれませんね」(三浦さん)三浦天紗子さんライター、ブックカウンセラー。女性誌や文芸誌、Webメディアで書評やインタビュー、メディカル記事を担当。著書に『そろそろ産まなきゃ』(CCCメディアハウス)など。吉田大助さんライター。雑誌を中心に、書評や作家インタビューなどを手がける。編者を務めたアンソロジー『僕たちの月曜日』(角川文庫)が発売中。ツイッターは@readabookreview※『anan』2023年4月19日号より。写真・中島慶子取材、文・熊坂麻美(by anan編集部)
2023年04月16日医療法人 福岡桜十字 桜十字福岡病院 人間ドック・健診センターは、「母の日限定レディース検診」を2023年5月14日(日)に桜十字福岡病院で開催いたします。母の日のがん検診乳がんも子宮頚がんも早期発見による早期治療が大切な病気です。桜十字福岡病院では、母の日にあなた自身やあなたの大切なひとへ、自分のための時間をプレゼントできる、母の日限定の特別イベントが付いたレディース検診を開催します。【コース一覧】・レディース検診コースマンモグラフィ+乳腺エコー+子宮頚がん11,000円(税込)・乳がん検診Wコースマンモグラフィ+乳腺エコー7,200円(税込)【コースの特徴】・日曜日に受診可能・選べる2コース・すべて女性スタッフが対応・カーネーションプレゼント・オリジナルリップクリームづくり体験付き※いずれのコースもオリジナルのリップクリームづくり体験が付いてきます!女性医師・女性スタッフで安心【リップクリームづくり体験】*講師/Yoshimiさん(オリジナルのリップクリームづくりで人気のYoshimiさん。ワークショップも多数開催!)*お好きな色材を混ぜて自分だけのオリジナルカラーを生成*植物由来の高保湿天然色材を使用【開催概要】イベント名: 母の日限定レディース検診開催日時 : 2023年5月14日(日) 8:30~10:15/13:00~14:30場所 : 医療法人 福岡桜十字 桜十字福岡病院 人間ドック・健診センター(〒810-0004 福岡市中央区渡辺通3-5-11)アクセス : 西鉄大牟田線「福岡天神」駅 徒歩10分料金(税込): レディース検診コース…11,000円乳がん検診Wコース…7,200円ネット予約: 天神から徒歩10分にある桜十字福岡病院 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月11日日本人の2人に1人がなるがん。死亡率は下がってきているものの、実は「死にやすい県」と「死ににくい県」があるという。がんで死なないためにはどうすればいいのか、それぞれの県の傾向から分析してみた。3月28日に政府が閣議決定した国のがん対策の指針となる「第4期がん対策推進基本計画」。そこには、「予防」「医療」とともに重要課題として「がんとの共生」が盛り込まれている。日本人の2人に1人がかかるがんだが、共に生きる時代が近づいているようだ。国立がん研究センターの松田智大がん対策研究所部長が語る。「’21年の男女合わせた75歳未満のがん死亡率は10万人あたり67・4人。’11年では83・1人ですから15以上も減少しています。胃がんや肝臓がんの患者数が激減していること、さらには体への負担が少ない内視鏡手術の増加、新しい薬が出たことが好影響。さらにほかの病気がなく基礎体力のある元気な中高年、高齢者が増えたことも、がんの死亡率を下げた要因です」だからといって、“がんで死なない”と油断はできない。「がんの死亡率は低下してきてはいますが、依然として各都道府県の間で顕著な差があるのです」■がんが見つかっても受診しない青森県まずは、〈全部位〉死亡率(女性)の都道府県ランキングを見てほしい。がんで女性がもっとも“死なない県”である滋賀県や徳島県と、がんでもっとも“死ぬ県”である青森県では死亡率に20以上の開きがあるのだ。なぜ滋賀県はがんで死ににくいのか。「滋賀県の女性は喫煙率が全国で2番目に低く、1日の塩分摂取率でもトップレベルの低さ。がんの罹患率自体も全国で2番目に低いこともあって全体の死亡率が抑えられているのでしょう。また、がん検診の受診率は全国平均レベルですが、検診で異常を指摘された場合に精密検査を受けている人が多い可能性があります」(松田先生)滋賀県では名物のふなずしをはじめ漬け物など発酵食品が食卓に並ぶという。発酵食品が腸内環境を整えることで、がん細胞を退治する免疫作用が高まっているのかもしれない。また、滋賀に次いで女性ががんで死ににくい徳島県だが、じつは日々の健康度が高いとはいえないという。県の担当者が語る。「甘辛い味つけを好んで、移動手段を車に頼っている徳島県民は、もともと糖尿病死亡率が全国的にも高い県です」にもかかわらず、がんでは死ににくい理由は?担当者が続ける。「徳島県は病院数が人口あたりで全国平均よりも多く、近所にかかりつけ医がいるのが当たり前。気軽に相談でき、必要に応じて拠点病院などにつなげてくれることが関係しているかもしれません」一方、女性ががんでもっとも亡くなりやすい県となったのは青森県。全部位の合計だけでなく、大腸がん、胃がん、乳がんでももっとも悪かった。青森市の主婦、鈴木貴子さん(52歳・仮名)が語る。「嫁いだ先は、家族みんなが焼き魚にしょうゆをドボドボかけてから食べる家。生野菜を取ってもらおうとサラダを作ったときに“ワはベコでね(私は牛じゃない)”と言っていた義母は、がん検診を勧めても『雪が降っているから行きたくない』と。病院に行ったとしても“お医者様”と必要以上にあがめて、ちょっとした不調も隠してしまう。大腸がんが見つかったときはすでに手遅れでした」青森県民は“病院が苦手”な人が多いことも死亡率を高めている可能性がある。松田先生が語る。「喫煙率や肥満率も高く、食塩摂取量も多い青森県ですが、がん検診の受診率は全国平均以上の数値で、がん専門医療機関へのアクセスも他県と比べて悪い状況ではありません。ただ、県民の自己評価では“病院嫌い”が多いようで、がん発見後もなかなか通院しないことが死亡率を高めている可能性があります」■乳がんの死亡率が高い奈良県このような死亡率の差は部位別にも存在する。女性の死亡者数がもっとも多く、生活習慣が深く関わっている大腸がん。もっとも死亡率の高い青森県にくらべ死亡率が半分以下だったのが高知県だ。「高知は飲酒量の多いイメージがありますが、実は女性の飲酒量は全国平均よりも低く、生活習慣病も少ないです。芯が強くしっかりした高知の女性は“はちきん”と呼ばれ、共働きが多く家を守る意識も高い。早期に発見して治療すれば生存率の高い大腸がんに対しても、毅然と“はちきん”精神で前向きに臨んでいるのでは」(高知県がん担当者)喫煙がリスクを高める肺がんで死亡率がもっとも高かったのは北海道。道の担当者が語る。「北海道では女性の喫煙率が14.8%で、肺がんの罹患率と合わせて全国ワースト1位。広大で自由な風土の中で、女性の行動も自由な傾向にあるため喫煙率が高いとも言われていますが……。受動喫煙対策とともに、女性の禁煙支援やたばこの健康影響など啓発に取り組んでいきます」また、2年に1度のがん検診が推奨されている乳がんの死亡率が低い鳥取県。しかし、’19年の乳がん罹患率は全国ワースト8位だ。「鳥取県の女性の乳がんの検診受診率は’19年で43.7%と全国平均よりも少し低いのですが、検診結果で、精密検査となった際の受診率が94〜95%と、全国平均(85.1%)よりも高いのが特徴。診断されるのが怖いからと放置することなく、詳しい検査をして積極的に治療に当たっていることが死亡率の減少につながったのではないでしょうか」(県担当者)一方、乳がんの罹患率では鳥取県よりも低かった奈良県が死亡率ではワースト2位になっているのはなぜだろう。「死亡率が高い要因にはたどり着けていませんが、奈良県は共働き世帯の割合が低く、全国でもっとも専業主婦が多い。企業のがん検診を受けていないことが影響しているのかもしれません」(県担当者)これらの都道府県の差から見えてくるのは、健康的な生活にくわえて、がん検診に行き、精密検査となったら早めに受診すること、そして万が一にもがんが見つかった場合はきちんと通院することが、がんによる死亡率を下げるのにつながるということだ。最後に松田先生が語る。「がんの死亡率を下げるには、がんを早期に発見して、迅速かつ適正な治療へとつながる仕組みが重要。ランキングを見て一喜一憂するのではなく、がんで亡くなりやすい地域とそうでない地域を比べて、がん予防のヒントを見つけることが大切なのです」
2023年04月07日2021年に乳がんが判明し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。浸潤性小葉がんの診断を受け、右胸の全摘と左太ももの自家組織を用いた乳房再建手術をおこなったこほこさん。右胸の手術を受けて以来、傷を早く治したり注入した脂肪の定着を良くするためにあまり右腕に負荷をかけない生活を意識していました。すると、右肩が硬くなったと感じることが増えて……。★前の話こほこさんの胸は2回に及ぶ乳輪タトゥーを終え、ますます元の状態に近付いていました。色付けした乳頭や乳輪を見て、こほこさんは大満足!そんなある日、術後1年半検診を受けたこほこさんでしたが、自分の右肩がすっかり硬くなってしまっていることに気付きました。このことをきっかけにこほこさんはとある決意を固めました。人間ドックで乳がんの疑いがあると判明したときから約1年3カ月の間、私の主治医をしてくれていた先生が産休に伴い病院を退職されるということで、私に新しい主治医ができました。1年半検診では、採血とエコー検査をしてもらいました。エコー検査では手術した右胸だけではなく、左胸までしっかりと見てもらいました。1年検診ではまだ大丈夫だったのですが、今回は右肩の関節がさらに硬くなっていて右腕を上げ続けるのがもうつらいのなんの……。再建した胸が定着するようなるべく右腕に大きな動きをさせるなどの負荷をかけないようにしていたのですが、逆に安静にし過ぎると肩関節が硬くなってしまっていました。エコー検査の結果、右胸にのう胞ができているのが見つかり、いったん大きくなるか小さくなるか観察するとのことでした。1年半検診で右肩の関節が硬くなってしまっていることに危機感を覚えた私は、ジムに通いに加えてストレッチをおこなうことに!胸の手術をして脇の傷が引きつれたり、肩関節が硬くなるとは思いもよりませんでした。乳がんになってからいろいろ調べているときに「乳がんヨガ」というものを見つけていたのですが、こんなふうに体が硬くならないようにしているんだなあ、と納得しました。ジムにある背筋を鍛えるマシンで腕を伸ばすようにしていると、だんだん脇が伸びてきて、術後1年9カ月の現在では少しずつ肩が柔らかくなってきました。体力もかなり戻ってきているので、このままジム通いを継続して筋トレしつつ柔らかい肩を取り戻すことを目標にしています!--------------こほこさんは安静を意識し過ぎるあまり、右肩が硬くなってしまったのだそう。腕を上げたり、肩を回したりと普段の何げない動きにも影響が出てしまっていました。そこで、ストレッチを強化したりジムで肩を動かすトレーニングを意識的におこなったところ、徐々に肩が柔らかさを取り戻してきたそうです。自分の身で感じられるような成果があると、トレーニングも継続できますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/こほこ2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。Instagram:@co_4_co_kyoto
2023年03月28日2021年に乳がんが判明し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。浸潤性小葉がんの診断を受け、右胸の全摘と左太ももの自家組織を用いた乳房再建手術をおこなったこほこさん。乳房と乳頭の再建をおこなったこほこさんですが、乳頭は皮膚と同じ色をしておりただの出っ張りのように見えていました。そこで、乳頭を着色し乳輪を作ることにしたのですが……。★前の話こほこさんは乳がんの手術から1年が経過し、心身の変化に悩みながらも治療を続けていました。術後1年の検診でも大きな異常は見つからず、今後も自分の体とうまく付き合っていく方法を探していました。そんな中、乳頭の再建手術から2カ月近くが経過したので、再建した乳頭を色づけし乳輪を作ることにしました。再建した乳頭は縫い目もあまり目立たなくなり、手術直後よりもナチュラルな仕上がりになっていました。術後すぐのころは腫れがあり乳頭周囲に赤みも出ていたので、大きめの乳輪のようにも見えていました。しかし、それも日に日に落ち着いてこのときには黄色味のあるベージュのような色合いでした。手術の説明から手術終了まで合計で1時間しかかからず、短時間で終わらせることができました。乳頭付近に麻酔をしたのですが、皮膚の感覚がないので痛みはなく、終わってからもむずがゆいくらいで痛み止めも不要でした。形成外科の先生が色を作って機械でジジッと施術してくれたのですが、見えなかったこともあり詳細に何をしているのかはわかりませんでした……。シャワーは翌日からOKで、1週間は軟膏を塗るように言われました。費用は自由診療で55,000円くらいかかりました!1回目の乳輪タトゥーから1カ月半の経過観察時、全体的に色が薄くなっており、特に乳頭の色落ちしてしまっていたので2回目の乳輪タトゥーをすることになりました。どうやら、乳頭や乳輪に色を付けるタトゥーは1回ではなかなか定着しないのだそう。1回目の施術後すぐは、健側(手術をしていない左側)よりも濃い茶色になっていたものの、色落ちすると左側に近い薄茶色になっていました。4カ月後に2回目の施術をおこないました。色落ち具合を確認して色を調合し、今度は針でプスプス。機械ではなく5本の針を使って、手動で色を入れてもらいました。施術自体は20分くらいで終わり、ベージュだった乳首が赤茶色っぽくなり、しっかりと色が入っているように見えました!このときもやはり前回と同じで少しむずがゆさがありました。その後は2カ月後くらいに診察して、色が落ちてたらまた入れるとのことでした。--------------再建した胸をより以前の状態に近づけるために、乳頭と乳輪に色付けのタトゥーをおこなったこほこさん。こほこさんの肌に合わせて先生が色を調合し、機械や針を使って色を入れていったのだそう。全摘と聞くと、「自分の胸がなくなってしまうなんて……」と思ってしまいますが、タトゥーなど元の胸を再現できるような治療があるなんてびっくりですよね!※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。★関連記事:「うそやん…」父の免許証を持って行くと、衝撃的な光景が! #踏み間違い事故のリアル 4★関連記事:「老眼かよババァ!」あの温厚で礼儀正しい厨房担当くんが本当に暴言を? #ヤバイ職場を辞めた話 46★関連記事:「すぐに受診してください」人間ドックの結果は衝撃的なもので… #乳がん絵日記 1著者/こほこ2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。Instagram:@co_4_co_kyoto
2023年03月26日2021年に乳がんが判明し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。浸潤性小葉がんの診断を受け、右胸の全摘と左太ももの自家組織を用いた乳房再建手術をおこなったこほこさん。右胸の全摘、左太ももの再建手術を受け、ホルモン療法を開始してから1年が経過しました。心身の変化に戸惑いながらも懸命に治療に励むこほこさんは……。★前の話右胸の全摘、再建手術から11カ月がたったころ、乳頭の再建手術をおこなったこほこさん。再建した乳頭はしっかりと保護していたおかげで、縮んだりすることなくきれいな形を保っていました。手術から1年が経過し、現状を確認するために検診を受けることに。そこで主治医からこほこさんにまさかの事実が伝えられました。術後1年の検診では、採血や超音波、マンモグラフィ、CT検査などを受けました。月曜日だったこともあり、病院は激混み! 採血の順番待ちをしている間にCTの予約時間になってしまったので、先に超音波検査から受けることになりました。その後、採血をしてもらい、すぐにCT検査へ。次にマンモグラフィーをおこないました。右胸は全摘しているため、検査したのは左胸だけです。乳腺外科で結果を見ながら診察をしてもらうのですが、時間に余裕があったため、ホルモン療法で半年に1回注射しているリュープリンを打ってもらいに行きました。検診の結果、左胸のマンモグラフィーに異常はないということでした! 腫瘍マーカーというがんの有無を確認する検査もおこなったのですが、そちらも問題はありませんでした。診察の最後、主治医の先生が産休に入りこの病院には戻ってこないということを聞きました。乳がんの疑いがあるときからずっとお世話になっていた先生だっただけに、思わず涙が……。1年3カ月もの間、私と一緒に闘病してくれた先生には感謝しかありませんでした。2021年4月にホルモン療法を開始した私。そこから1年間は体や心にいろいろな変化がありました。ホルモン療法では女性ホルモンであるエストロゲンの生成を抑えるため、この1年で一気に老化が進んだ感覚がありました。ホットフラッシュや関節痛など更年期症状に悩まされるようになり、生活の質が下がってしまったように思います。もちろん、ホルモン療法はがんの再発を予防するために必要な治療なので、ある程度副作用があることは承知しているですが……つらいと感じることもたくさんありました。特に体力低下と集中力の低下は仕事にも支障が出てしまい、切実な悩みとなってしまいました。仕事は大好きなので、周囲に事情を説明して支えてもらいながら働いています。他にも3カ月で3kgも体重増加してしまい、まさかの二重顎に……。以前よりも痩せにくくなってしまっているので、何かいいダイエット法はないかと模索しています(笑)。あれよあれよと変化する心身に対し、自分なりに対策を打ってうまく付き合っていきたいなと思います。--------------手術やホルモン療法の開始から1年が経過し、1年前と現在では体に大きな違いがあることを実感したこほこさん。特にホルモン療法では女性ホルモンの生成を抑えるため、ホットフラッシュなどの更年期症状に悩まされることに。こほこさんは変化していく体との付き合い方を前向きに考えているようでした。皆さんは変化する体に対し、自分なりの付き合い方はありますか?※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。★関連記事:「私の治癒力、大丈夫!?」口の端が切れ続ける無限ループの恐怖 #アラフィフの日常 108★関連記事:「え? 想像以上に老化が進んでいる!?」50代と思われたギリギリ30代 #アラフォー絵日記 13★関連記事:「すぐに受診してください」人間ドックの結果は衝撃的なもので… #乳がん絵日記 1著者/こほこ2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。Instagram:@co_4_co_kyoto
2023年03月21日2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、乳がん検診でしこりが見つかったときの話を描いたマンガを紹介します。2年ぶりの乳がん検診で右胸に充実性腫瘤(じゅうじつせいしゅりゅう)があることが判明したエェコさん。マンモグラフィーとエコーによる再検査を受け、医師からの診断を待つだけとなりました。がんだったらどうしようかと思うエェコさんに告げられたのは……。★前の話検診先から紹介された病院でマンモグラフィーとエコー検査を受けたエェコさん。大きなトラブルもなく検査は進み、あとは医師から検査結果を聞くだけになりました。医師から検査結果を告げられたエェコさんは、病院を出て涙を流しながら夫に電話をかけました。このころちょうどニュースでは、アナウンサーの小林麻央さんが乳がんで亡くなったことが報道されていました。母をがんで亡くしていた私は「もしがんだったらどうしよう」という不安を抱えており……。診断待ちの間は悪いことばかりを考えてしまっていました。検査の結果は……がんの心配はないということでした。充実性腫瘤は何らかの細胞成分で満たされた腫瘤なのだそうで、その中身が悪いものであればがんの可能性を疑ったりするのだそうです。しかし、私の場合はそういうことはなく、今後は年に1回検診を受けるだけで大丈夫だと言われました。母の姿を見ていた私にとって、現段階で乳がんの可能性を否定してもらえたことは安心につながりました。再検査までの1カ月間、不安や恐怖で精神的にもつらかった私。夫に電話をしたとき、緊張の糸が切れて思わず泣いてしまいました。このことを受け、乳がんだけではなく子宮がんの検診なども受けるようになりました。自分や家族のためにも、健康に生きることは本当に大事だと思わされた経験でした。--------------医師から検査の結果、がんの心配はなく今後は年に1回検診を受ければ大丈夫だと言われたエェコさん。このことを受け、エェコさんは家族や自分のためにも定期的な検診が必要だと感じたそう。自分の体がどういう状態なのか知ることはとても大切ですから、検診を受けていないという人はこの機会に受けてみてはいかがでしょうか?※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/エェコ2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。
2023年03月16日眉間のシワが気になり始めたアラフィフ主婦のへそさんのマンガを紹介します。睡眠中、無呼吸になる瞬間があるというへそさんの夫。人間ドックの有料オプションに睡眠時無呼吸症候群の検査があることを知り、検査キットを借りることにしました。3日間かけて検査をおこなったものの、失敗することも多く……。★前の話睡眠時無呼吸症候群の検査キットを借りてきたへそさんの夫は、金土日の3日間で検査をおこなうことにしました。1日目は鼻からチューブを外す夢を見て、夜中に2回も起きてしまったのだそう。2日目はチューブがねじれてしまったことで、また失敗してしまったのだとか。そして検査最終日の日曜日になりました。こんにちは。アラフィフ主婦のへそと申します。夫は睡眠時に無呼吸になることがあり、気付いたときには呼吸するように促していたものの、病院で診てもらったほうがいいと思っていました。そんなとき睡眠時無呼吸症候群の検査を受けられることになり、自宅で3日間かけて検査することに。1日目は鼻からチューブを外す夢を見て、実際にチューブを外したりしてしまったのでいつものような睡眠ではありませんでした。2日目も、鼻から手首のセンサーに伸びているチューブがねじれてしまいきちんと計測ができていなかったようで……。検査も3日目になり、検査キットを装着していることに慣れたのか、この日はうまく計測ができていたようでした! この後検査キットを返却し、後は検査の結果待ちになりました。そしてその日の夜、検査キットを付けていないからなのかいつものようにまた無呼吸ぶりを発揮していた夫。そういうのは検査しているときにしてよ! と思ってしまいました(笑)。--------------へそさんの夫は睡眠時無呼吸症候群の検査をおこなっていたものの、検査キットを装着した違和感からか、いつものように睡眠が取れていない様子だったのだそう。しかし、3日目には違和感にも慣れたのか、検査キットを装着していてもしっかりと眠れていたとのことでした。普段とは違う寝方をすると、気付かないうちに緊張してしまっていつも通り眠れないこともありますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。★関連記事:「こ、これは…」めっちゃ出っ歯! これはだめだと思った私は #アラフォー双子の矯正日記 16★関連記事:「心はめっちゃ痛いです!」乳がんの再検査でまさかの事態に #乳がん検診でしこりが見つかった話 6★関連記事:「なんか臭い!」夫の背中から異臭が!? その正体は… #アラフィフ主婦ちゃんねる 1著者/へそ(52歳)バツイチ再婚同士の夫と2人暮らし。最近の悩みは眉間のしわ。ブログ「おそがいチャンネル」にて日々の気付きを絵日記にしてつづっている。
2023年03月12日2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。エェコさんのお父さんは職場で倒れ、治療と検査のために入院していました。医療ソーシャルワーカーとの面談で生活保護の申請をしたほうがいいと言われ、エェコさんは生活援護課に相談へ行きました。★前の話エェコさんの生活保護について相談に乗ってくれたのは、とてもやさしい職員の足立さんという方でした。足立さんは現状を話し終えたエェコさんに対し、資産になるようなものはあるかと聞いてきました。エェコさんのお父さんは資産もなく、生命保険も掛け捨てているため、資産はありませんでした。さらに詳しく資産状況を把握するために、エェコさんは足立さんにお父さんの通帳を見せました。父が入院した当初、どれだけ探しても通帳が見つからず途方に暮れていたのですが、実家の家具を片した際にベッドの下から通帳が出てきました。そんな場所にあったものですから、当然記帳なんてされているはずもなく……記帳は10年前で止まってしまっていました。給与や年金など、父に毎月どれくらいの収入があって支出や預金はどの程度あるのか知るために通帳が必要とのことだったのですが、未記帳の部分が多すぎてここ3カ月お金の流れしかわかりませんでした。このとき、足立さんから指摘があって初めて知ったのですが、父は国民年金以外にも企業年金をもらっていたようでした。そんなにお金をもらっているのに預金残高が7万円しかないなんてどういうことなの? と頭を抱えてしまいました。面倒くさがり屋な父はひとり暮らしなのに家賃9万円のファミリー向け団地から引っ越すことをしていませんでした。きっとそういうことが積み重なって、こんな状況になってしまったのだと思います。それにしても、記帳された合計一千万円にもおよぶお金……一体どこへ消えてしまったの……。--------------エェコさんのお父さんの通帳は、長年記帳されておらず詳しいお金の流れがわからない状況でした。まとめて記帳されていた部分には一千万円もの金額が……。こんなにも多額のお金があったなんて、今のお父さんの経済状況からは考えられないものでした。これにはエェコさんも「なんでこんなにお金がないの?」と頭を抱えるばかり。将来に備え、親が普段どんなふうにお金を使っているのか把握しておかなければいけませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。★関連記事:「こ、これは…」めっちゃ出っ歯! これはだめだと思った私は #アラフォー双子の矯正日記 16★関連記事:「心はめっちゃ痛いです!」乳がんの再検査でまさかの事態に #乳がん検診でしこりが見つかった話 6★関連記事:「お父さんが職場で倒れて…」突然、知らない番号から電話があり… #預金資産ゼロの父が倒れた話 1著者/エェコ2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。
2023年03月11日2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、乳がん検診でしこりが見つかったときの話を描いたマンガを紹介します。2年ぶりの乳がん検診で胸にしこりがあることが判明したエェコさん。大きな病院を紹介され、再検査をすることになりました。ついに再検査の日を迎え、緊張と不安を抱えながら病院を訪れるとやさしそうな放射線技師の方が出迎えてくれました。そんな放射線技師に対し、エェコさんが心を傷める事態が発生し……。★前の話エェコさんは右胸に充実性腫瘤(じゅうじつせいしゅりゅう)が見つかりました。「もしがんだったらどうしよう……」と不安に思いながら、マンモグラフィーとエコーによる再検査を受けることに。まずはマンモグラフィーをおこなうことになりました。痛いことで有名なマンモグラフィーですが、エェコさんが痛みを感じたのは胸ではなく、心のほうだったそうです。待ちに待った再検査の日がやってきました。この日まで「がんだったら……」と不安になったり「私は子どもたちのために生きる!」と前向きになったり、情緒不安定な日々を過ごしていました。初めてのマンモグラフィーで緊張していたのですが、技師さんはとても丁寧な人で親しみやすく必要以上に緊張せずに済みました!検査着に着替え、早速検査開始。マンモグラフィーでは乳を驚くほどぺったんこにさせられたのですが、想像していたよりも痛くなくしゃべる余裕もありました。技師さんいわく、年に一度くらい巨乳でうまく撮ることができないことがあるのだとか。それから、大きさに関係なく生理前など胸が張っているときは痛いみたいです。胸はまったく痛くなかったのですが縦に胸を挟む際、おなかの肉が邪魔をしてうまく挟めず……。肉を引っ込める作業を技師さんに2回もさせてしまい、心が痛くなってしまいました(笑)。痩せたい……! と強く思わされた出来事でした。マンモグラフィーの後、エコー検査をおこないあとは結果を待つのみになりました。--------------初めてのマンモグラフィーで不安はあったものの、滞りなく検査を進めることができたエェコさん。しかし、縦方向に胸を挟むときにおなかの肉まで挟んでしまいそうになり、放射線技師に肉を引っ込められたのだとか。そのとき、エェコさんは自分の体形のせいで……と申し訳なく感じてしまったそう。相手にとってはよくあることなのかもしれませんが、恥ずかしいやら申し訳ないやら……複雑な気持ちになってしまいますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/エェコ2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。
2023年03月11日2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、乳がん検診でしこりが見つかったときの話を描いたマンガを紹介します。2年ぶりの乳がん検診で胸にしこりがあることが判明したエェコさん。大きな病院を紹介され、再検査をすることになりました。再検査まで「もしがんだったらどうしよう」と不安になっていたエェコさんの元に舞い込んだのは、アナウンサーの小林麻央さんが亡くなったというニュースでした。テレビから目を離せなくなってしまったエェコさんの元に……。★前の話右胸に充実性腫瘤(じゅうじつせいしゅりゅう)が見つかったエェコさんは1カ月後に再検査を受けることになりました。再検査までの間、がんで亡くなったお母さんのことを思い出したり、ネットで悪い情報に目が向いてしまったりしてしまい、不安な日々を過ごしていました。そんな中、小林麻央さんが乳がんで亡くなったというニュースを目にしたエェコさん。言いようのない恐怖で心がいっぱいになったとき、エェコさんに手を差し伸べてくれた人とは。私の母は乳がんで右胸を全摘したものの、がんが再発してしまい亡くなってしまいました。母が闘病していた姿や、母の葬儀で泣く父の姿は今でもよく覚えています。さらに、再検査までの間に小林麻央さんの訃報がニュースで流れており……がんへの恐怖とショックで言葉を失い、テレビから目が離せずにいました。もし私も同じように乳がんだったら……と悪い方向への考えばかりが浮かんでしまい……。そんな私の様子をおかしく思ったのか、娘が私のほうへ寄ってきて「ママどしたの〜?」と言いました。そのとき、私には娘も息子もいる、子どもたちのためにも死ねない! と思いました。まだはっきりと診断されたわけでもないのに何を怖がっているのかと、沈んでいた気持ちが少しだけ浮いたのです。子どもだけではなく、私には趣味のヲタ活だってあります。子どもが成人するまでは……孫を見るまでは……推しイベントを見るまでは……。そう思うと、とにかく死ねない!! と吹っ切れてきたのです。そこからはなるべく悪い情報を目にしないように意識しながら生活しました。--------------不穏な様子のエェコさんに何かを感じたのか、娘がエェコさんに寄り添ってくれたのだそう。エェコさんは、娘を見て「子どもたちのために生きる!」と決心しました。すると、頭の中いっぱいに広がっていた不安や恐怖も少し落ち着いてきたのだとか。エェコさんを救ってくれたのは子どもたちの存在でした。皆さんは何かに救われた経験はありますか?※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/エェコ2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。
2023年03月08日「私はがん保険に入る必要はないと思っていたし、自分ががんになってみて、改めて確信しました」こう語るのは、経済評論家の山崎元さんだ。日本人の2人に1人が、がんになるといわれている。近年も、’22年12月にあき竹城さん(享年75)と高見知佳さん(享年60)が亡くなった。50代以上の女性にとって、がんは身近な問題だ。特に気になるのは、お金の問題。専門家はどう考えているのだろう。そこで、がんから生還したお金のプロに体験談を聞いた。山崎さんが体の変調を感じたのは、昨年7月ごろ。「のどに痛みがあったりせきが出ることから、内視鏡検査をして、8月下旬にステージ3の食道がんと告知されました。手術前に抗がん剤治療をし、10日から2週間ほどの入院を、2回行いました」抗がん剤治療では髪の毛が抜けてしまったが“散髪代が浮いた”と、潔く坊主にしたという。手術をしたのは10月末。「大掛かりで、多くのスタッフが関わりました。しかし、胸を開けるわけではなく、胸腔鏡や『ダ・ヴィンチ』という最先端のロボット手術機器を使ったため、傷口は最小限。手術翌日は9本くらい管がついていたんですが、13日目には退院したんです」一連の検査、抗がん剤治療、手術、入院など、合計200万円ほどかかったというが、支払った医療費は、それほど高くなかった。標準治療に関しては原則3割負担。さらに、月の医療費が上限額(一般的な収入の場合、8万~9万円)を超えたら、その分が返金される高額療養費制度もある。「最先端の治療を受けていましたが、実際は40万円くらいで済みました。高額療養費制度も使いましたし、勤め先の会社が入っている健保は、高額療養費制度よりも充実していたので、その差額分も返金されました。ですが、個室の差額ベッド代は自己負担。1泊約4万円でした」抗がん剤治療と手術で、合計約40泊ほど入院したため、差額ベッド代だけで160万円かかったという。今後は、毎月1回、再発防止のための薬物療法を今年いっぱい続ける予定だが、これまでと同じように高額療養費制度などを利用する。また、高額医療が1年のうちに3回以上ある場合、4回目以降はさらに負担が軽くなる多数該当高額療養費という制度もあるのだ。「差額ベッド代が高額になりましたが、大部屋で我慢できればかかりません。いつでも自由に使える100万円ほどの貯金があれば、がん保険の必要はないと考えます」【山崎さんの治療費】・検査+抗がん剤治療+手術+入院→約200万円(うち、高額療養費制度や健保を利用し、実際に支払ったのは40万円)・個室の差額ベッド代(1泊約4万円×約40泊)→約160万円計:約200万円■治療中のウイッグ代など女性ならではの出費も一方で、乳がん経験者であるFPの黒田尚子さんは、がん保険に加入していなかったことを後悔した。「“自分はならないだろう”と思っていたんですね。でも、いろいろ調べてみると、がんは生活習慣によるところも大きいようです。お酒が好きで、がんのリスクが高い生活を送っていたのだから、入っておけばよかったと思ったんですね」黒田さんの乳がんが発覚したのは、’09年の夏、40歳のときに、自治体の乳がん検診を初めて受けたことがきっかけだった。「担当医に5年生存率50%と言われて“死んじゃうのかも”と。まだ子どもが5歳だったから、小学校に入学するまで生きていられるのか、その後、夫一人で子どもをどう育てるのか、心配でした」病気や治療、将来の不安の後にくるのが、お金の心配だ。「がんになって10年以上たちますが、合計366万円ほどです。その大半が、1年目の治療費。まず、大きな出費は、全額自己負担となる乳房再建手術費用で、163万円ほどかかりました。次に差額ベッド代。1泊3万円ほどの部屋に17日ほど入院したので50万円以上かかりました。ただし保険診療となる医療費に関しては、高額療養費制度が利用できるので、それほどかかったわけではありません。一般的にがんの治療費は50万円から100万円が目安です。その準備があれば、がん保険に入らないのも選択肢の一つです」黒田さんも、夫が仕事をしていたし、貯金があったから乳房再建手術なども受けられた。「どこまでお金をかけるかで、事情は変わってきます。私の場合は、再建手術をしたので、もしがん保険に入っていれば、だいぶ助かったでしょう。治療費以外にも支出はあります。私の相談者からは、肥満が再発リスクになると医師から指導されてジムに通った、サプリや有機野菜で費用がかかったという声が聞こえます。抗がん剤治療の副作用による脱毛でウイッグも必要なケースも多いはず。がん保険の診断一時金の用途は自由で、こうした医療費以外のことにも使えるメリットがあります」抗がん剤治療が続き、働けなくなる可能性もある。「年間100万円ほどのパート代を子どもの教育費に充てていた相談者は『がん保険に入っていればよかった』と語っていました。子どもの教育費のめどがつくまで加入するという考え方もあります」【黒田さんの治療費】・乳房再建手術(自己負担)→約163万円・個室の差額ベッド代(1泊約3万円×17泊)→約50万円以上・その他がん治療費→約150万円計:約366万円治療だけで十分か、治療中の外見などにも気を配りたいか、子どもの教育費がかかるかなどで、がん保険の必要性は変わりそうだ。「がんの治療だけなら、当面必要な100万円ほどの貯金があって、差額ベッド代も最小限、保険が適用されない先端医療まで望まないというのであれば、あえてがん保険に入る必要性は感じません。むしろ、がんは早期に見つければ、社会復帰も早く、医療費も安く済むので、がん保険のお金を、定期的ながん検診、予防のために使うほうが、合理的ではないでしょうか」(山崎さん)2人の貴重な体験から、がん保険の見直しをしてみよう。
2023年03月08日2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、乳がん検診でしこりが見つかったときの話を描いたマンガを紹介します。2年ぶりの乳がん検診で胸にしこりがあることが判明したエェコさん。大きな病院を紹介され、再検査をすることになりました。がんでお母さんを亡くしていたエェコさんは、自分もがんになってしまったらどうしようと怖くなりネットで医師に言われたことを調べてみると……。★前の話エェコさんは乳がん検診でエコー検査をしてもらったところ、右胸に充実性腫瘤(じゅうじつせいしゅりゅう)が見つかりました。そこで思い出したのは、高校3年生のときにがんで亡くなったお母さんの姿でした。検診での結果について、夫に報告しなければいけないと思ったエェコさん。お父さんにも報告するか迷いましたが、お母さんの葬儀で泣き叫ぶお父さんの姿を思い出し、報告することをためらってしまいました。私の母は乳がんで右胸を全摘し、抗がん剤治療などをおこなっていました。最初の手術から8年後、がんが再発した母は、私の高校の卒業式から3日後に亡くなりました。父はプライドが高いものの打たれ弱く、母の葬儀のときにはまるで子どもかのようにわんわんと泣いていました。私はひとりっ子なので、父には私しかおらず……そんな私が母と同じようにがんになったかもしれないとわかったらどう思うかを考えると、父に腫瘤が見つかったことは言えませんでした。検診を受けた病院から大きな病院を紹介され、そこで再検査を受けることになったのですが1カ月後でないと検査できないということで、再検査まで時間が空いてしまいました。再検査までの間、腫瘤が悪いものなのか不安で、早く再検査して結果が知りたい! と焦燥感に襲われていました。そのせいか、ネットで腫瘤について調べる日々。しかし、悪い情報ばかりに目がいってしまい、その悪い情報に対する安心を求めてまた別の悪い情報にたどり着いてしまうという負のループに……。しかもその当時、アナウンサーの小林麻央さんが乳がんで亡くなったというニュースが連日報道されていました。小林麻央さんと同じように夫や子どもがいる私にとっては他人事ではなく、「もし私も同じ病気だったら?」「私も死んでしまうの?」と精神的に不安定になってしまっていました。--------------お母さんをがんで亡くしていたことから、人一倍がんに対する恐怖心があるエェコさん。再検査までの間、ネットでいろいろなことを調べてしまい、余計に不安になってしまっていました。さらに、小林麻央さんが亡くなったというニュースを見てしまい、精神的にかなり不安定になってしまう状態に。自身の経験やネットの情報など、さまざまな要因が重なってしまったエェコさんの不安は計り知れませんよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/エェコ2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。
2023年03月07日2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、乳がん検診でしこりが見つかったときの話を描いたマンガを紹介します。2年ぶりの乳がん検診で胸にしこりがあることが判明したエェコさん。そこで思い出したのはがんで亡くなったお母さんの姿でした。自分自身の過去を振り返り、もし自分もがんだったらと思ってしまったエェコさんは……。★前の話乳がんかもしれない可能性が浮上し、エェコさんの頭に浮かんだのお母さんのことでした。エェコさんのお母さんは乳がんになり、右胸を全摘した過去がありました。その後、エェコさんのお母さんは治療を続けていたものの、がんが再発してしまいました。お母さんが闘病していたころのことを思い出し、エェコさんは自分の子どもたちのことを考えました。乳がんが見つかった母は、即入院となり、右胸を全摘する手術を受けました。先生から「10年再発しなければ心配はいらない」と言われていたので、それを信じて治療を頑張っていました。しかし、私が高校2年生のころ、母の足に痛みが出始めました。もうこのときには歩くことも困難になるほどだったので、母は仕事を辞めました。乳がんの手術をした病院とは違う病院で調べてもらったのですが異常は発見されず……。一向に良くならないということで、手術をした病院で検査してもらった結果、がんの再発が発見されました。がんが再発したのは、最初の手術から8年くらいたったころ。母がぽつりと「あと2年だったのになぁ……」と言っていたことが忘れられません。その後、母は私の高校の卒業式の3日後にこの世を去りました。もし私ががんだったら、母のように長く闘病しなければならないのかと思いました。それだけではなく、当時母の看病をしていた自分が感じていたものを、自分の子どもたちにも味わわせるのかと思うととてもつらかったです。父から母が「もう帰ってこれない」と聞いたとき、顔半分がまひして母の顔が変わってしまったとき、お見舞いに行ったら病室が集中治療室になっていたとき……思い出すだけでも胸が締め付けられてしまいます。自分の胸にあるしこりが母と同じものだったら……そう思うといろいろな考えが止まらなくなってしまいました。--------------がんが再発し、気付いたときには骨にまで転移してしまっていたというエェコさんのお母さん。入院したお母さんが家に戻ることはなく、エェコさんが高校を卒業したころに亡くなられました。お母さんとの闘病生活を思い出し、もし自分ががんだったら子どもたちにも同じ思いをさせてしまうだろうと思ったエェコさん。母親になったエェコさんにとって、子どもにつらい思いをさせてしまうことは耐え難いでしょうね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。★関連記事:ピンクのぷにぷにを口に…双子姉妹が大騒ぎした検査項目とは!? #アラフォー双子の矯正日記 13★関連記事:「しなだれちゃう!」再建した乳頭を保護するアイテムは超身近なものだった! #乳がん絵日記 45★関連記事:「しこりがあるね」腫瘤って何!? 大きな病院を紹介され #乳がん検診でしこりが見つかった話 1著者/エェコ2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。
2023年03月05日36歳で歯列矯正を始めた双子芸人☆まかりな☆のかなさんの体験を描いたマンガを紹介します。長年、自身の歯並びが気になっていたかなさん。もう歯列矯正をするには遅いと思っていたものの、コロナ禍をきっかけに歯列矯正をしてみることにしました。かなさんは矯正をおこなう前の検査を受けるためにT歯科を訪れていました。自分たちと同じく検査を受ける子どもの姿を見たかなさんは……。★前の話歯列矯正を受ける前の検査として、歯の型取りをおこなったかなさん。ピンクのぷにぷにとしたものを口の中に入れるのですが、かなさんたちはその気持ち悪さに苦しんでいました。かなさんたちの型取りが終わると、次は小学生くらいの男の子が型取りを始めました。大人でもつらいのに……とかなさんたちが思っていると、その男の子はまさかの表情を浮かべていました。歯の型取りはピンクのぷにぷにとしたものを口の中に入れ、その状態で数分間耐えなければいけませんでした。そのぷにぷにが口の奥に当たってしまい、反射的にえずいてしまったりなんともいえない気持ち悪い感じがずっと口の中にありました……。私たちは早く外してほしい! と騒いでしまって、歯科衛生士のお姉さんに「もう少しですよ〜」と励まされてしまう始末(笑)。型取りが終わり、ぷにぷにを外してもらった瞬間の開放感はとんでもないものでした!その後すぐに小学生くらいの男の子が型取りをしていました。子どもにあの苦しさは耐えられないだろうな〜なんて思っていると……男の子はとても静かに座って苦しむことなく型取りをおこなっていました。耐えてる!? と驚いたのもつかの間。型取りが終わった男の子は私たちのほうを見て、不敵な笑みを浮かべているように見えました。子どもがおとなしく我慢できてたのに、われわれはギャーギャー言ってしまってなんだか申し訳ない気持ちになってしまいました。--------------かなさんたちがとても苦しんだという歯の型取りを、平然とした態度でおこなっていたという小学生くらいの男の子。きっとその子も自分たちと同じように騒ぐだろうと思っていたかなさんたちは男の子の様子を見て、とても驚いたのだとか。不快感の感じ方は人それぞれですが、自分たちが苦しいと思ったものに対して平気な顔をしている人ないるとなんだか悔しい気持ちになってしまいますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。★関連記事:「がんなんだけど…」しこりがあると言われ思い出した母の姿 #乳がん検診でしこりが見つかった話 2★関連記事:「しなだれちゃう!」再建した乳頭を保護するアイテムは超身近なものだった! #乳がん絵日記 45★関連記事:横を向けばめちゃくちゃ出ている! 今まで歯列矯正をしなかった理由 #アラフォー双子の矯正日記 1著者/☆まかりな☆ かな(37歳)双子で芸人・エッセイギャグ漫画を描いています。40歳になった時に自分へのプレゼントが何かできないかと思い、36歳で思い切って矯正をスタート! あまりの痛さにやるんじゃなかった! と何度も思いましたがやってよかったと思える日まで矯正漫画を描き続けます。
2023年03月05日2021年に乳がんが判明し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。浸潤性小葉がんの診断を受け、右胸の全摘と左太ももの自家組織を用いた乳房再建手術をおこなったこほこさん。全摘手術から約1年経過したところで乳頭の再建をおこない、抜糸をする日になりました。その日、乳頭を保護するために医師から渡されたものとは……。★前の話日帰り手術で乳頭の再建を受けたこほこさん。久々に自分の右胸に乳頭があるのを見たこほこさんは、なんとも言えない温かな気持ちになったのだそう。乳頭の再建手術から9日後、こほこさんは形成外科で抜糸をしてもらいました。その際、乳頭を保護するために医師からとあるものを渡されました。抜糸をしたら薬を塗る必要がなくなったので、ガーゼも不要になりました。再建した乳頭は縮みやすいらしく、形を崩さないために中央に穴が開いた厚さ1.5cmくらいのスポンジで乳頭を保護するのだとか。スポンジは胸にテープで固定していました。お風呂のたびにスポンジを洗い、なるべく長い期間貼って保護するように言われました。しかしある日、スポンジを胸に貼るためのテープが細いものしか見当たらず、それを貼ったら寝ている最中に外れてしまっていました……。そしてなぜか自分の腕で胸を圧迫してしまうという。ハッと目を覚まして確認するとしなだれている乳頭を発見。心なしか乾いてハリもなくカサカサしてる。若干縮んだようにも見えました。これを機に、寝るときは太めのテープで固定することを徹底!その後も保護を続けていたのですが、スポンジだと服の上からも四角いシルエットが見えるので、しばらくしてから、ベビー用品の乳頭保護器に変えました。胸に自然にフィットする形状で肌にペトッとくっつくので、スポンジより外れにくいのがいい点でした。これで4カ月間保護したおかげか乳頭は縮むことなく、半年たってからは保護をしてないけれど大きな変化はありません。2022年3月のとある日、2021年1月から12月までの医療費控除を申請するため、確定申告の書類を送りたく郵便局に駆け込みました!間に合わないかも! と思ったのですが、締切日当日の消印有効てネットに書いてたので信じて出たところ、無事に受領されました。乳がんの疑いで検査や受診が始まったのが2021年1月。右胸の全摘と左太もも自家組織での再建手術が3月。病理組織診断を受け、ホルモン療法の開始が4月。再建した乳房の成形のための脂肪注入や引きつれた傷をきれいにする手術が9月、右胸の全摘から半年後の検査が10月でした。私が入ってた保険では入院や手術への保障はありましたが、検査や診察の費用、日々のお薬代、自由診療になってしまう脂肪注入の手術などは適用外なので、控除の対象として書類に記入しました。その他にも胸や太もも用のガーゼや包帯、傷用のテープ、通院の交通費など、ちりも積もればなんとやら……。ホルモン療法で使用しているリュープリンも高いなぁと改めて思いました。--------------再建した乳頭を保護するためにこほこさんが医師から渡されたのは、スポンジだったのだそう! こほこさんはスポンジのシルエットが服の上に出てしまう、寝ている間に取れてしまうということで、他の乳頭保護用品を使用していたそうです。胸にスポンジを当てて生活するなんて想像もしないことですから、びっくりしてしまいますよね。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/こほこ2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。Instagram:@co_4_co_kyoto
2023年03月04日2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、乳がん検診でしこりが見つかったときの話を描いたマンガを紹介します。2年ぶりの乳がん検診で胸にしこりがあることが判明したエェコさん。自分がもしかしたら乳がんかもしれないと思ったとき、エェコさんの脳裏にある人物の姿がよぎって……。★前の話エェコさんは乳がん検診で、右胸に充実性腫瘤というものが見つかり、大きな病院で再検査を受けることになりました。医師は大丈夫だと思うと言っていたものの、エェコさんの中には大きな不安が渦巻いていました。エェコさんが不安になっていた理由は、エェコさんのお母さんにありました。エェコさんのお母さんは、乳がんになってしまった経験があったのだそうです。私の母は、私が高校3年生のときに亡くなりました。死因はがんでした。小学4年生のとき、母と一緒に買い物へ行った帰りに母が自分の胸を触らせてくれたことを今でも覚えています。夏場だったので服も薄手のものを着ていたのですが、その上からでもわかるくらい硬く、石のようなしこりがありました。母は「右胸にゴツゴツしたしこりがあるの……」と言い、そのしこりががんであるということも理解していたようでした。しかし、怖くて病院には行けないと言って、まだ病院へは行っていませんでした。私は幼いながらもがんは死ぬ病気かもしれないということはわかっていたので、母に病院へ行くように言いました。何が母の心を動かしたのかはわかりません。ですが母はその後病院へ行き、乳がんだと診断され、即入院して右胸を全摘出しました。母はパートとして働いていた上に家事や育児で忙しい人でした。思い返してみれば母が検診に行っていた……という記憶がありません。それががんの発見を遅らせていた一因なのかもしれない、と今では思います。--------------お母さんが乳がんになっていたことが、エェコさんの不安を膨らませていた要因でした。エェコさんのお母さんは忙しい人だったということで、検診に行く時間もなかなか確保できていなかったのだそう。そして、気付いたときには右胸を全摘しなければいけないほどに乳がんは進行してしまっていたのだとか。知らず知らずのうちに大きな病気になってしまっていたときの恐怖は計り知れませんよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/エェコ2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。
2023年03月03日2021年に乳がんが判明し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。浸潤性小葉がんの診断を受け、右胸の全摘と左太ももの自家組織を用いた乳房再建手術をおこなったこほこさん。乳房の再建をおこなっただけで、まだ乳頭は再建していませんでした。約1年越しに自分の胸に乳頭があるのを見たこほこさんは……。★前の話1年前の人間ドックで乳がんが見つかり、そこから手術や治療を続けているこほこさん。1年ぶりの人間ドックを受け、子宮体がんや子宮頸がんなどの検査も受けました。人間ドックから約40日後、こほこさんは乳頭の再建手術を受けることになりました。右胸の全摘に対して複雑な思いがあったこほこさんが、乳頭の再建を経て思ったこととは。右胸全摘と自家組織での乳房再建から11カ月たったころに、乳頭の再建手術をおこないました。本当は乳房の再建後、半年もたてば手術できたそうなのですが私がのんびりしていたのでこのタイミングで手術することに。1カ月くらい前に血液検査を済ませ、乳頭再建の術式も決めていました。乳頭再建もいろいろな方法があるのですが、私が受けたのは局所麻酔の日帰り手術で、手術の後もさほど安静にしなくて大丈夫な術式でした。上だけ手術着に着替え、手術台に腰掛けて乳頭の位置決めをしました。形成外科の先生がペンで乳頭の展開図のような何かを私の右胸に描き描き。看護師さんが鏡で私にもデザインを見せてくれようとしたのですが、もうおまかせしました(笑)。乳頭再建の手術はトータル1時間くらいで終わり、その後は夫とランチと買い物をして、お茶の稽古にも行けるくらい痛みは気にならず、痛み止めも不要でした。手術前の検査に約5,000円、手術自体に約25,000円かかったので、全部で3万円近い費用になりました。乳頭再建の手術当日からシャワー可だったのですが、傷が気になるので当日はシャワーせず、翌日シャワーを浴びることにしました。乳頭を保護していたガーゼを外してみると、まだ少し出血してるようだったのですが……ドキドキしながら患部を見ました!まだ黒い手術糸がサボテンのとげみたいに出ていて、傷もハッキリ見えてて、手術をしていない左側よりちょっと大きめで、色も着いていませんでした。実は、乳頭がないことにも慣れていた上にその状態に愛着も湧いてたから、このままでいいかも……なんて思っていたりもしました。しかし、久々に丸いぽっちが自分の右胸にあるのを見たとき、表現しがたいぽわぽわ温かい気持ちになりました。乳がんの告知直後に全摘と聞いて、部分切除で済まないのかな? せめて乳頭を残せないのかな? とMRIの撮り直しもお願いした1年前の私。でもいざ乳頭がなくなって脇まで傷があっても、だんだんと自分の姿として受け入れられるようになっていました。温泉で気になるなら入浴着や入浴タオルもあるし、乳頭も再建できるなんて医療の進歩もなかなかのものだと思いました。感じ方や状況は人それぞれだと思いますが、もし条件が合って乳房や乳頭の再建をやりたいと思ったときに、誰もが堂々とできたらいいなとこの経験を通じて思いました。--------------乳頭の再建をおこない、なんとも言い難い温かな気持ちになったというこほこさん。右胸の全摘について聞いたとき、初めはなかなか受け入れられず違う方法がないかを模索していたこほこさんにとって、乳頭の再建は特別なものだったのかもしれませんね。こほこさんは自身の経験を通じ、再建は恥ずべきことではないと思ったのだとか。誰もが自分の受けたい治療を堂々と受けられるようになるといいですよね。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/こほこ2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。Instagram:@co_4_co_kyoto
2023年03月02日2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、乳がん検診でしこりが見つかったときの話を描いたマンガを紹介します。役所からがん検診の通知を受け取ったエェコさん。前に検診を受けたのは2年前だったため、まずは乳がん検診から受けてみることにしました。すると、医師から「しこりがあるね」と言われてしまい……。★関連記事:「すぐに受診してください」人間ドックの結果は衝撃的なもので… #乳がん絵日記 1約2年ぶりにがん検診を受けることにしたエェコさん。まずは乳がん検診を受けようと思い、近所の病院を受診しました。いつもであればあっさりと終わるはずのエコー検査でしたが、今回はどうやら同じ場所を念入りに調べているようでした。私は役所からの手紙をきっかけに、久々に乳がん検診を受けました。エコー検査だけだったのですが、いつものようにサクッと検査する感じではなく、やたらと同じ場所を調べているなと思いました。その後、しこりがあると言われ触診をしてもらいました。しかし、触診ではしこりは確認できなかったのだそう。先生によると、右胸の上のほうに充実性腫瘤(じゅうじつせいしゅりゅう)、左胸の上にものう胞という水がたまっている状態のものがあるということでした。この病院ではマンモグラフィーができないということだったので、別の大きな病院を紹介されました。病院では無意識に動揺を我慢してたみたいで、病院を出てひとりになった途端に冷や汗が噴き出し心臓がバクバクしてきました……。--------------2年ぶりに乳がん検診を受けたエェコさんの胸には充実性腫瘤とのう胞というものが見つかりました。病院では医師の話に対しても明るく受け答えしていたエェコさん。しかし、病院を出てひとりになった瞬間、自分の胸にしこりがあることに対し不安を覚えました。言われたときはなんとも思わなくても、後から驚いたり不安になったりすることってありますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/エェコ2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。
2023年03月01日ペットの健康診断を推進する獣医師団体(一社)Team HOPE(チームホープ、代表:上條圭司 ゼファー動物病院 院長)は、この度、Team HOPEご家族さま向けWEBサイトで「猫の健康診断 受診体験記」を公開しました。Team HOPEのアンバサダーである ぷーちゃん(9歳)と、アメリちゃん(もうすぐ6歳)が2月22日(にゃんにゃんにゃん)の「猫の健康診断の日」((一社)日本記念日協会登録)に先駆けて、Team HOPE健康診断を受診し、その様子と感想をご家族に取材した体験記です。健康診断を受診され、結果が出るまでのお気持ちや受診させて良かったことなど、まだ健康診断を受けさせていないご家族にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。Team HOPEでは、2月の1カ月間、「猫の健康診断キャンペーン」を全国約250の賛同動物病院で展開しています。期間中にTeam HOPE健康診断(問診・視診・触診・聴診・血液検査・尿検査・便検査・レントゲン)を受けていただくと、獣医師が健康診断結果に合わせて選んだ、その子に最適なロイヤルカナン動物病院向けフードサンプルをプレゼントします。【Team HOPE健康診断 受診体験記】Team HOPEにゃんにゃん応援団(アンバサダー)であり、SNSでも大人気のぷーちゃん(9歳・フォロワー23.7万人)とアメリちゃん(もうすぐ6歳・フォロワー17.5万人)がTeam HOPE健康診断(問診・視診・触診・聴診・血液検査・尿検査・便検査・レントゲン)を受診された体験を、ご家族に伺いました。Team HOPEご家族さま向けWEBサイト 健康診断を受けるぷーちゃん【2023年2月は猫の健康診断キャンペーン実施月間!】この期間にTeam HOPE健康診断(問診・視診・触診・聴診・血液検査・尿検査・便検査・レントゲン)を受診いただくキャンペーンです。受診後には、獣医師が健診結果に合わせて選んだその子に最適なロイヤルカナンの動物病院向けフードサンプルをプレゼント。詳しくはTeam HOPE猫の健康診断キャンペーン特設サイトをご覧ください。 猫の健康診断キャンペーンポスター愛猫家のお笑いタレント 山田邦子さんと上條圭司Team HOPE代表による猫の健康診断の日記念対談動画 配信中(18分) 【山田邦子さん プロフィール】お笑いタレント。1980年デビュー。長年、女性ピン芸人として活躍。昨年末のM-1グランプリで、女性2人目の審査員となり話題を呼ぶ。現在2頭の猫、おいでくんとここちゃんと暮らす。乳がんサバイバーでもあり、乳がん検診の啓発活動に力をいれている。山田邦子さん愛猫について語る 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月21日2021年に乳がんが判明し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。浸潤性小葉がんの診断を受け、右胸の全摘と左太ももの自家組織を用いた乳房再建手術をおこなったこほこさん。術後半年が経過しても左太ももの傷が赤いことが気になり、医師に相談すると炎症を抑えるテープを処方してもらえることに。毎日張り替えるように言われたものの、ズボラなこほこさんは……。★前の話こほこさんは右胸の再建時、左太ももの自家組織を採取して乳房の再建をおこないました。術後半年が経過し、しゃがんだりしたときに左太ももの傷が少し引きつれるような感覚があったものの、特に問題はありませんでした。しかし、こほこさんは左太ももの傷が右胸の傷に比べて赤いことが気になっていました。そのことを形成外科の医師に相談したところ、炎症を抑えるテープを処方してもらえることになりました。この日は、2カ月前に再建した乳房の形を整えるために脂肪注入した部分の経過観察のために形成外科を受診しました。脂肪はそれなりに定着しているとのことで、異常は見つかりませんでした。そのとき、右胸の傷に比べて左太ももの傷の赤みが強いことが気になっていたので、先生に相談してみたところドレニゾンテープという炎症を抑えるテープを処方してくれることに。ドレニゾンテープは半透明のテープで皮膚にぴったりと張り付いて、剥がれにくいテープでした。先生からは「毎日張り替えてください」と言われていたものの、毎日張り替えるのが面倒で……(笑)。基本的にはテープを貼り続けて、たまに張り替えるようになっていました。1カ月たっても変化はなく、またテープを貼り続けて、ときどき張り替えることをしていました。そのうち、貼ったことすら忘れていたのですが、ふと太ももを見たらかぶれて出血してしまっていました!皮膚もテープの形に色素沈着してしまっており……手術をして皮膚の感覚がなくなってしまっていたので、気付いたころにはかぶれが起こっていたのです。その後保湿ローションを処方してもらい、色素沈着してしまった部分の黒ずみは少しずつ薄くなっていっています。私は乳がんの手術で休職することになったとき、所属部署周辺の人にだけ病気のことを伝えていました。術後2カ月で復職し、いろいろ落ち着いて来たので職場でよく話す人たちにも乳がんについて打ち明けることにしました。すると、違う部署に何名か乳がん仲間がいることが判明! 今まで何げなくあいさつしていた人も乳がんだったなんて……自分が乳がんにならなければ知ることもなかっただろうなと思いました。コロナ禍でほとんどリモートワークでの勤務だったのですが、出勤日を合わせて乳がん仲間でランチ会をしました。手術した時期や病院によって治療の進め方が違うことや、先生の対応についてどんなことがあったのか聞くのがとてもおもしろかったです!私が知らないだけでもっと乳がんの患者さんはいるだろうし、珍しいことではないんだと実感しました。ー--------------職場にも数名の乳がん経験者がおり、乳がんは珍しい病気ではないと実感したこほこさん。みんなでお弁当を食べながら乳がんについて語り合ったそうです。こほこさんは自分が乳がんにならなければ、一緒にお弁当を食べた人が乳がんだったなんて知らないままだっただろうなと思ったのだそう。自分が病気になったからこそ気付くことはたくさんありますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/こほこ2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。Instagram:@co_4_co_kyoto
2023年02月17日