■お薬手帳が大事な理由(※画像はイメージです)クリニックで初診のお子さんの持病の薬について保護者の方にたずねると、数年飲み続けている薬でも名前がわからないことがあります。薬の名前を正確に覚えるのは意外と難しく、ど忘れすることもあるでしょう。だから、お薬手帳が大事なんですね。このお薬手帳は、災害時にも役立ちます。かかりつけでない病院や診療所で、薬をもらうときに必要になるためです。最近では、お薬手帳は紙の冊子だけでなく、アプリもあります。災害時でもスマホは手元にあることが多いと思うので便利ですね。マイナンバーカードを保険証として使っている場合、薬の内容が記録されているので、いざという時の確認方法として有効かもしれません。いずれの方法にしても、ご両親がお子さんに必要な薬の名前や量などの情報を把握しておきましょう。そのほか処方薬は限度を超えての投薬期間分を出してもらうことはできませんが、手元になくなるギリギリに受診して出してもらうのではなく、少しだけ余裕を持てるよう早めの受診でもらっておくと災害時にも安心です。子どもの持病の薬で多いのは、喘息の吸入薬、アトピー性皮膚炎の内服薬や外用薬、食物アレルギーの頓服薬など。重篤なアレルギー反応であるアナフィラキシーが起こったときに打つ「エピペン」は通常ふたつもらえるので、普段から災害に備えて持っておきましょう。一方、自然治癒する風邪の薬は備蓄しておかなくても大丈夫です。市販薬で用意するとしたら、解熱鎮痛剤のアセトアミノフェンがあるといいかもしれません。急な頭痛や発熱などに対応できるからです。■ワクチン接種も災害の備えのひとつ(※画像はイメージです)また、災害時には土砂などによる汚染や水不足などにより衛生環境が悪くなったり、疲れやストレスなどにより体調を崩しやすくなったり、大勢の人が1か所に集まる避難所生活で感染症が流行したりすることがあります。それでも必ずしも必要な医療をすぐに受けられるとは限りません。ですから、せめて予防できる病気を避けるため、必要なワクチンの接種が終わっているかどうかは重要です。例えば、土の中には破傷風菌がいます。破傷風のワクチンを未接種のまま、災害時に泥などに触れたり、片付けをしたりしている際に傷口から菌が入り込んで感染すると、命に関わることにもなりかねません。だから、災害にボランティアなどに行く大人にも、追加接種が推奨されているんですね。どのワクチンも同じように大切ですが、おたふく風邪、水ぼうそう、麻疹や風疹なども流行しやすいもの。この機会に母子手帳で接種歴を確認しておきましょう。接種し忘れているワクチンがあれば、すぐに接種してください。これはお子さんだけではありません。特に麻疹・風疹を防ぐ「MRワクチン」は、接種していない、または一度しか接種していない世代があります。少し前はMRワクチンが品薄でしたが今は元に戻っていて、内科などで1万円程度で接種できるはずです。接種していない人、1回のみ接種の人はできれば接種しておきましょう。■液体ミルクや食品、紙おむつの備蓄も大切最後に、子どものための備えとしては、液体ミルク、離乳食やアレルギー対応食、紙おむつなどを必要に応じてストックすることも大切です。まずは、液体ミルク。ただ災害時であっても母乳が出て、お母さんが心身ともに大丈夫な状態であれば母乳育児を続けましょう。災害時には、母乳育児を続けられるのか不安になる人も少なくないと思います。しかしもし一時的に母乳が出なくなったように感じても、頻回授乳を続けることで分泌量は戻ってきます。一方で、避難所などの人目の多い場所で授乳するのは大変なこと。特に男性が近くにいる場合、ケープ等があっても授乳に抵抗を感じる方も多いでしょう。本来、行政が仕切りやテントなどを使ってプライバシーを守れるような避難所設計を行うことが必要ですが、それができないのなら授乳室を作ることが大事だと思います。いずれにせよ、普段は母乳育児をしているご家庭でも、常温保存ができ、哺乳瓶のちくびを直接つけられるタイプの液体ミルクを備蓄しておくと安心だとは思います。非常事態に直面したときに母子が離れていたり、お母さんが体調不良だったりと何らかの理由で母乳があげられないケースも想定でき、赤ちゃんの脱水や栄養不足が心配だからです。次に、離乳食やアレルギー対応食も準備しておきたいものです。災害時の炊き出しで、離乳食やアレルギー対応食を出してもらうのは非常に困難です。普段から非常時持ち出し用リュックにレトルト食品などを入れ替えながら一定数置いておく「ローリングストック」をするといいでしょう。紙おむつも、水が貴重で洗濯が難しい災害時には特に、たくさんあればあるだけ助かります。普段から少し多めに購入しておくといいでしょう。このように子どもの健康や生活を守るためには、普段からの災害対策が大切です。ぜひこの機会に、ご家庭の備えを見直してみてくださいね。(解説:森戸やすみ構成:大西まお)この記事の監修者小児科医森戸やすみ 先生小児科専門医/どうかん山こどもクリニック院長。一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、現在は東京都谷中のどうかん山こどもクリニック院長。医療者と非医療者の架け橋となる記事や本の発表に意欲的に取り組んでいる。『子育てはだいたいで大丈夫 小児科医ママが今伝えたいこと! 』(内外出版社)、『祖父母手帳』(日本文芸社)など著書、監修多数。連載◆PRESIDENT Online/小児科医と考える「日本を子育てしやすい国にする方法」◆東京すくすく/森戸やすみのメディカルトーク◆月刊誌・母の友(福音館書店)/子どもの健康Q&A→記事一覧へこの記事の執筆者編集者・ライター大西まお出版社にて雑誌・PR誌・書籍の編集をしたのち、独立。現在は、WEB記事のライティングおよび編集、書籍の編集をしている。主な担当書に、森戸やすみ 著『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』、名取宏 著『「ニセ医学」に騙されないために』など。特に子育て、教育、医療、エッセイなどの分野に関心がある。→記事一覧へ
2024年09月01日今年で3回目となる「もしもFES渋谷 2024」が 8月31日(土)・9月1日(日)(防災の日)の2日間にわたって代々木公園で開催されます。渋谷に暮らす人、働く人、遊びに来た人、大人も子どもも、すべての方をターゲットにした防災意識を高めるためのイベントです。今年はエリア毎にテーマが設けられ、備えの実戦につながるブースが展開される予定。■主催者エリア今年1月に起きた能登半島地震の震災から学び、もしも渋谷で首都直下地震が起きたときにどんな備えが必要かを、改めて考え直すためのエリアが準備されるとのこと。子どもやお年寄り、障碍者、ペットなどさまざまな視点から避難時の QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質) 向上を考え、学ぶことができるエリアです。■防災体験エリア防災のイロハを習得する「防災見本市」と、防災のはじめてをなくす「防災体験市」。さまざまな企業ブースで防災や減災について学べる新エリアが登場します。■アウトドア&スポーツエリアメ~テレの「ハピキャン!」がプロデュースする「防災×キャンプ」のコーナー。キャンプグッズで災害に備える方法などが学べます。「ハピキャン!」公式サイト: この8月にも宮崎県で震度6弱の揺れを観測したマグニチュード7.1の地震が起き、南海トラフ巨大地震への注意が呼びかけられました。首都直下地震もいつか起こるかもしれませんし、「もしも」のときのために、備えは十分にしておきたいものですよね。 「もしもの備え」として持っておきたい防災グッズから、知っておくと役に立つ防災知識まで、防災にまつわる100のトピックスをご紹介している「もしもの100」。 見て、食べて、遊んで、学べる「もしもFES渋谷 2024」は、大人も子どもも楽しめるコンテンツが盛りだくさん。ファミリーで参加してみてはいかがでしょうか。「もしもFES渋谷 2024」開催日時:2024年 8月31日(土)・9月1日(日)10:00~17:00会場 :代々木公園(イベント広場・ケヤキ並木・ステージ会場) 東京都渋谷区代々木神園町 2-1入場料:無料 ※開催内容が随時変更になる可能性あり。主催:一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン、こくみん共済 coop <全労済>、もしもフェス実行委員会共催:渋谷区 後援:東京都公式サイト:
2024年08月20日この週末、編集部が気になっているのが…代々木公園で開催される「TOKYOもしもFES渋谷2023」。渋谷の街・人と一緒に考える、参加型の防災イベントです。去年も親子で参加し、とーっても楽しかったため、今年も行ってきます!「もしもフェス渋谷」は渋谷区と「もしもプロジェクト」が連携して取り組んでいる防災イベント。渋谷に暮らす人、働く人、遊びに来た人の全てをターゲットとした「防災」・「減災」の普及啓発イベントとあって、子どもも大人も楽しめるコンテンツが盛りだくさんなのです。発災直後の対策を身体で学ぶ 「サバイバルエリア」ある日突然災害が起き、自分自身の身体だけを頼りに切り抜けなければいけなくなったら…? そんな状況を考えて、実際に障害物を乗り越えたりする参加型アトラクションです。子どもから大人まで、楽しみながら防災に必要な対応力を体験できます。昨年我が家の息子も体験。2つ目の高い壁を乗り越えられず、固まってしまいました。しかしアドバイスをいただいてなんとかクリア! その後、「地震が起きたらこんなこともあるかも」と想定して話せたのが印象深かったです。もしもの炊き出し体験600食限定の自衛隊カレー!自衛隊の炊事車によるカレーの無料炊き出しも行われます。当日整理券が配られる、かなり人気の限定食。9月2日が自衛隊カレー、9月3日は吉野家の牛丼(限定800食無料)とのこと。食べたい方はお早めに!もしもに応えるプロの技 「消防・自衛隊」車両展示自衛隊車両が展示されるのも大きな魅力のひとつ。特に地震が体験できる「起震車」は一度は乗ってみたいですよね。他にも自衛隊の様々な車両に乗ることができるので、車好きなお子さまに人気です。新しい備えを考える「アウトドアエリア」 「防災×キャンプ」コーナーのここでは、キャンプグッズで災害に備える方法を紹介しています。アウトドア好きなら見てるだけでも楽しいですよ。家族で学べる「もしもの学校」 昨年の防災クイズ・防災リーダーズ診断。子どもたちと「こういうときどうしたらいいと思う?」と考え、おうちの防災対策を見直すきっかけになりましたさまざまな企業ブースで新しい「防災・減災を学ぶ」をコンセプトに展開する新エリアです。こくみん共済 coopが出展する「親子で学べる防災クイズ」もあり、これがなかなか難しい! 解きながら、子どもと一緒に防災について学ぶことができました。また防災時自分はどんなタイプなのかがわかる「防災リーダーズ診断」も心理テストのようでわくわくしますよ。見て・食べて・遊んで・学べる、大人も子どもも楽しめるコンテンツが盛りだくさんの2日間。ぜひ親子で楽しみながら、改めて「もしも」について、考えてみてはいかがでしょうか。■もしもFES渋谷概要「TOKYOもしもFES渋谷2023」開催日時:2023年9月2日(土)・3日(日)10:00~17:00会場:代々木公園(イベント広場・ケヤキ並木・ステージ会場)入場料:無料公式サイト: ■もしもプロジェクトについて「もしも」は「いつか」必ず起こるもの。もしもプロジェクトはみんなで「もしも」を考え、「備え」を実行していくためのプロジェクトです。未曾有の大災害が起きたとき、都市の機能をいち早く修復していくために必要なことは「いつも」の備えに他なりません。渋谷に暮らす人、働く人、遊びに きた人。みんなで「もしも」を考え、自分にできることを知っておくことが備えにつながる一歩になります。もしもプロジェクトは、渋谷区とともに災害に強いまちづくりを進めていきます。
2023年08月30日地震が頻発するため、防災が欠かせない日本。2001年~2010年における震源データをもとに、気象庁が『日本およびその周辺の地震回数』を算出したところ、マグニチュード6以上の地震は年間平均で20回あまり発生しているといいます。いつどこで発生するかは不明なので、日頃から対策をしておきたいもの。東京消防庁が運営する、YouTubeの『東京消防庁公式チャンネル』では、対策をまとめた『地震に対する10の備え』を公開しています。地震対策の基礎は万全?確認したい10のこと※写真はイメージ「自分が住む地域でも地震が発生するもの」と考え、地震に備えられているのかを確認してみましょう。東京消防庁は、地震の備えとしてこちらの10点を挙げています。【地震に対する10の備え】・家具類の転倒、落下、移動防止対策をしておこう・ケガの防止対策をしておこう・家屋や塀の強度を確認しておこう・消火の備えをしておこう・火災発生の早期発見と防止対策をしておこう・非常用品を備えておこう・家族で話し合っておこう・地域の危険性を把握しておこう・防災知識を身につけておこう・防災行動力を高めておこうどれも防災の基礎ですが、すべてできている人は少ないのではないでしょうか。地震が発生した時、家具の転倒に巻き込まれてケガをする場合があるため、家具の配置を見直し、固定することが大切です。避難がスムースになるように、非常用袋を定位置に置いておくほか、懐中電灯やスリッパも用意。また、地震後の火災発生に備え、火災報知機や消火器の設置、風呂水のくみ置きもあると安心ですね。家屋や塀の倒壊による犠牲者も多いため、耐震診断を受け、補強をしておくのも重要です。こちらの動画で、それぞれの対策の詳細をチェックしてみてください。地震が起こった時、パニック状態になると対応が遅れてしまうかもしれません。家族間で、普段から非常時について話し合い、役割分担や安否確認の方法、集合場所などを決めておけば、冷静さを保つことの一助になるはず。さらに、日頃から防災についての知識を更新し、防災訓練もしておけば、いざという時に落ち着いて対応できるのではないでしょうか。防災の意識を持って、大切な命を守っていきましょう![文・構成/grape編集部]
2023年05月10日自然災害の多い日本。家の中の防災対策はしっかりしたいけれど、お気に入りのインテリアの雰囲気は壊したくないし、必要以上にものが増えるのは避けたいもの。そこで、『おしゃれ防災アイデア帖 日々の暮らしに馴染み、“もしも”の時は家族を守る70の備え』(山と渓谷社)の著者で、整理収納アドバイザー Misaさんに、防災インテリアのコツについて伺いました。第3回は、おしゃれで暮らしに溶け込む防災グッズやアイデアを具体的にご紹介します。Misaさん プロフィール整理収納アドバイザー・地震ITSUMO講座認定講師。夫と息子二人との4人暮らし。2018年に起きた大阪府北部地震をきっかけに、暮らしに馴染む備えを考えはじめる。インスタグラムは15万人以上のフォロワーを持つ。著書に『北欧テイストのシンプルすっきり暮らし〜散らかっても10分で片づくアイデア〜』(マイナビ出版)、 『おしゃれ防災アイデア帖 日々の暮らしに馴染み、“もしも”の時は家族を守る70の備え』 (山と渓谷社)がある。HP: Instagram: @ruutu73 、 @kurashi_bosai 防災グッズも「いつもの好き」を基準に選ぶ家族4人暮らしのMisaさんのご自宅は3LDKのマンション。収納スペースは決して多くない方だといいますが、北欧ヴィンテージの家具にお気に入りの雑貨が並ぶインテリアのほかは、とくに防災グッズらしきものは見当たりません。どうしているのでしょうか?「大阪府北部地震を経験するまでは、もともと持たない暮らしをしていたのでストックもヘルメットなどの防災グッズも用意していなかったんです。でも、震災後は家族を守るためにも必要な備えはきちんとしなきゃと意識が変わりました。ポイントは、防災グッズであっても自分が気に入ったものを選ぶことと、できるだけコンパクトになるものを探すこと。そして、震災前から愛用していた無印良品のボックスファイルに収納するようにしました。防災グッズは愛用している無印良品のファイルバックスに入れて、いつも日用品を収納している廊下収納の棚へ。定期的に開ける棚にしまうことで管理もしやすく、いざというときもすぐに取り出して使えます。我が家にある折りたたみヘルメットのように、いまの防災グッズってすごく進化していて、コンパクトでおしゃれでシンプルなデザインのものも多いんです」折りたたみヘルメットは「オサメット」(防災防犯ダイレクト)。子どもは自転車用のヘルメットを。 無印良品のファイルボックスに大人2つの折りたたみヘルメットが入ります。防災というと、どうしても“いつもと違う特別なもの”と構えてしまいますが、もしものときにどこに収納したかわからなければ元も子もありません。防災と日々の暮らしは切り離せないもの。また、連載 第1回め でもお伝えしたとおり、それぞれの家族の状況や価値観を軸に、楽しみながら取り入れていくことが大切です。「まず家の中の整理整頓をしてスペースを空けてから防災準備をしょう! ではなく、家の片付けをしながらそこに「防災」を組み込んでいくというようなやり方がおすすめ。いまの暮らしの延長で考えていくと、気持ち的にもハードルは下がります。防災も暮らしも全部つながっているので、自分が好きと感じるものや使い慣れた収納スペースの中に防災を組み込むことが長続きする秘訣です」ものを増やさない代わりに「アイデア」で補うまた、防災といえばコレ! という固定概念ではなく“我が家にとって必要かどうか”を考えていくと、案外防災のためだけに新しいものを買わなくて済むことも。「いま暮らしの中で活用しているものが、災害時に意外なお役立ちアイテムになることもあるので、あらかじめ災害時の用途を想像しておくといいですよ。たとえば、うちで愛用しているマキタの掃除機はコードレスなので、万が一震災で停電して植物の鉢が割れてもすぐに飛び散った土を掃除ができるなぁとか、作動するとライトがつくので一時的な電灯にもなるなぁとか。長年愛用しているマキタのコードレス掃除機備えをひとつのものだけに頼ると限界があるけれど、そこにアイデアをプラスすると幅がぐんと広がります。なるべくものは増やしたくないしお金もかけたくないなら、その分を知恵や知識で補っていくこともすごく大事なことです」逆に、防災グッズとして買ったものを日常的に利用していけば、災害時に慌てることなく使い慣れたもので生活することができます。「我が家では災害用に買ったモバイルバッテリーを日頃から家の中で使って電力を回すというのを実践しています。ANKERのモバイルバッテリーモバイルバッテリーはすぐに充電できる「充電スペース」を作っておくとこまめに充電できておすすめ。充電スペースには柔らか素材の無印良品のソフトボックスを使用して、電気機器に傷を付きにくくしています。そうするとコンセントの場所に関係なく、どこでもなんでもできる状態になるので便利! モバイルバッテリーって購入しても充電もせず、どこかにしまいっぱなしという方も意外と多いですよね。日頃から充電していれば電力のストックも習慣化できるし、いざというときにも心強いですよ」もの選びに「防災目線」をプラスするまた、災害グッズとは別に、何か必要で買わなくてはいけないものがでてきたときに、少しだけ防災目線をプラスすると、日常でも災害でも使えて一石二鳥です。「子どものデスクライトが必要になったときに、以前だったらかっこよさで選んでいたのを、防災を意識して充電式のコードレスのものにしました。充電式でコードレスなデスクライトはシンプルなデザインの無印良品で。馴染みのお店を決めておくともの選びをするときも役立つものが見つけやすい。また、夏が来るたびに買うのを迷っていたクーラーボックスですが、震災を経験してから停電時の食料保管に使えると知り、購入することに。もしものときには水を運ぶために活用できるかもと考えて、キャスター付きを選びました。「Igloo(イグルー)」のクーラーボックス/容量26L実際には夏の海に行くときに年に1〜2回使う程度なのですが、それ以外のときは賞味期限が1年以上ある缶詰や防災食を入れ、備蓄も兼ねた収納ケースとして利用しています。シーズンオフのときは食料保管の収納ボックスとして利用。取っ手部分をしまえば廊下収納の棚にも収まります。1年に1度は使う機会があるのでそのタイミングで中身をチェックして入れ替えれば、食材を無駄にすることもありません。気に入ったデザイン、値段、サイズ(収納)に加えて、防災という視点を加えてもの選びをすると、自然と暮らしの中に防災が溶け込んでいくのでラクですよ」「家族みんなにフィットする防災」を話してみよう!Misaさんがすすめる防災対策に、決まったかたちはありません。一貫しているのは、自分や家族が心地よいと感じるバランスで、一つひとつ必要なのか深掘りしながら、無理なく楽しくおこなうこと。それは防災のプロ目線というより、毎日の暮らしもいざというときも、家族により快適に安心して暮らして欲しいという整理収納アドバイザーとしての知識と工夫、母親としての愛情からたどりついたものです。家族の数だけ防災のかたちはあり、そして、防災は家族みんなでかたちを変えながらつくっていくものです。3月の防災月間、4月の新生活という節目に、ぜひママだけでなく家族みんなで“我が家の防災”について話し合ってみてはいかがでしょうか。Misaさんの著書やSNS、ワークショップでは、ほかにも防災インテリアのアイデアがたくさん紹介されています。より詳しく知りたい方はぜひそちらをご覧ください。・ Misaさんプロフィール ▼これもおすすめ▼
2023年03月11日3月は防災月間! さらに4月からの新生活を迎えるにあたって、改めて見直したいのが家の中の防災対策。家族にとって心地いいインテリアはキープしつつ防災対策をするには、どこからはじめればいいのでしょうか?そこで、『おしゃれ防災アイデア帖 日々の暮らしに馴染み、“もしも”の時は家族を守る70の備え』(山と渓谷社)の著者で、整理収納アドバイザーMisaさんに、防災とインテリアの両立のコツについて伺いました。第2回は、防災インテリアの対策手順と部屋別の防災ポイントについて。Misaさん プロフィール整理収納アドバイザー・地震ITSUMO講座認定講師。夫と息子二人との4人暮らし。2018年に起きた大阪府北部地震をきっかけに、暮らしに馴染む備えを考えはじめる。インスタグラムは15万人以上のフォロワーを持つ。著書に『北欧テイストのシンプルすっきり暮らし〜散らかっても10分で片づくアイデア〜』(マイナビ出版)、 『おしゃれ防災アイデア帖 日々の暮らしに馴染み、“もしも”の時は家族を守る70の備え』 (山と渓谷社)がある。HP: Instagram: @ruutu73 、 @kurashi_bosai インテリアの防災対策 3ステップ連載 第1回め でお伝えしたとおり、好きなものと防災を両立させているMisaさんの防災インテリアのコツは、100%完ぺきな状態を目指すのではなく、自宅の環境や家族の価値観に合わせてバランスを考え、楽しみながら取り入れること。それを大前提として、まずは家の中の防災対策として意識するといいことを3ステップでご紹介します。ステップ 1:家の中で一番背の高い家具をチェックステップ 2:家具の向きは出入り口を塞がないかチェックステップ 3:家の中で絶対に安全な場所をつくり、家族で共有する【ステップ 1】家の中で一番背の高い家具をチェックまずは家の中で一番背の高い家具はどれか確認して、対策することからはじめましょう。家の中のすべての家具を固定しましょうというのは難しいしお金もかかるもの。もっとも危険な背の高い家具はどの位置にあって、どの方向に倒れる可能性があるのか、想定しておくことが大切です。また、基本的に災害時は大きな家具は倒れるものだと捉えておくこと。倒れないようにするというより、倒れるまでの時間を稼ぐ=減災対策と考えるのがベターです。突っ張り棒だけだと外れる可能性もあるので、耐震ジェルマットを下に敷いて二重で対策するのが理想的。でも、見た目が気になるならばどちらかだけでもOK。家族の価値観と照らし合わせて選んでください。また、重心を意識することも大切。上には軽いもの、下には重いものを入れて、割れものはなるべく上に置かないといった工夫も減災につながります。【ステップ 2】家具の向きは出入り口を塞がないかチェック防災のことを考えると極力家具をおかないことがベストですが、利便性や暮らしの豊かさなどを考慮すると、何もおかない状態にするのはなかなか難しいもの。ここでも減災を意識して、・災害時に家具が倒れたときに出入り口や通路を塞がないか・寝ている家族の方へ倒れてこないか家具の向きを確認しましょう。家具の縦と横の幅を考えれば、倒れる向きは想像できるはずです。万が一ドアの前で家具が倒れてしまい、なかにいる子どもが助けられなくなってしまったら? 想像するだけで寿命が縮む思いがしますよね。出入り口の確保はとても重要なので、家具以外にも塞ぐ可能性のあるものをおいていないか、家族みんなで意識しておくといいですよ。【ステップ 3】家の中で絶対に安全な場所をつくり、家族で共有するすべての部屋を完ぺきに防災対策するというのはハードルが高いので、家の中でここは絶対安全という場所をひとつは確保し、それを家族みんなで共有しておきましょう。一番安全な部屋をつくるポイントは、・腰より低い高さの家具だけにする・出入り口付近にものはおかない…こと。我が家は子ども部屋を一番安全な場所にしているのですが、もし大きな地震がおきたら、テレビや大きな家具から離れるなど最低限の身の安全を確保して、そのあとは家から飛び出したりママとパパを探し回ったりせず、一番安全な子ども部屋で待っていてねと伝えてあります。これは、我が家が自宅避難できる環境であることが前提になりますが、いざというときにここに居れば安全という場所があると、安心感がアップしますよ。部屋別の防災ポイント続いて、部屋別に防災インテリアのポイントについても伺いました。【キッチン】「一番危険なのは食器棚。体験談として聞いてはいたけれど、実際に大阪府北部地震のときに前にカタカタとせり出してきて中の食器が飛んできたのを経験したので、以降は食器棚の脚を外して高さを低くし、耐震ジェルマットを敷くようにしました。また、重たい大皿は一番下にしまい、積み重ねるのではなくディッシュスタンドを使って立てて収納するようにしました。コップなどの棚にも滑り止めシートを敷いて、ぶつかり合うのを軽減しています。また、オープンシェルフを利用している場合は、頭から上の位置におくものは万が一落ちても割れないものや当たっても怪我をしない、缶や木製のカゴを活用するのがおすすめ。見た目もかわいいですよ」【リビング】「最近のテレビは薄くて軽いので以前ほど危険ではないですが、耐震ジェルマットを敷いていた方が安全です。意外と忘れがちなのが、観葉植物。リビングに植物があるだけで癒し効果がプラスされるので取り入れている方も多いですが、とくに吊るしている観葉植物の鉢はプラスチック素材を選ぶようにしましょう。最近はプラスチックでも陶器のようにおしゃれでかっこいいものも増えましたし、遠目なので素材感は案外目立ちません。また、ポスターフレームもフロントパネルがプラスチック製で軽くて割れにくいものがおすすめです。そして、陶器の置物など落ちると壊れる可能性のあるもので、暮らしを豊かにするために飾ることを優先したいお気に入りのものは、裏に滑り止めとしてジェルテープを小さく切って貼りつけておくといいですよ」次回の 第3回は、実際にインテリアとしても使えて、じつは防災のときに役立つ便利なアイデアやグッズをご紹介 します。
2023年03月11日自宅は家族にとってホッとできる大切な場所。好きなものに囲まれて、心地よく暮らしたいものです。と同時に、いざというときに家族を守れる場所であることも重要。もしもに備えて、日頃から防災対策をしておく必要があります。でも、余計なものが増えそうだし、インテリアの雰囲気も壊れてしまいそうだし、そもそも“好きなもの”と“防災”って両立できるの? そこで、『おしゃれ防災アイデア帖 日々の暮らしに馴染み、“もしも”の時は家族を守る70の備え』(山と渓谷社)の著者で、整理収納アドバイザー Misaさんに、防災インテリアのコツについて伺いました。第1回は、好きをあきらめないための防災との向き合い方について。3月は防災月間。この機会にぜひ防災との上手な付き合い方について考えてみませんか? Misaさん プロフィール整理収納アドバイザー・地震ITSUMO講座認定講師。夫と息子二人との4人暮らし。2018年に起きた大阪府北部地震をきっかけに、暮らしに馴染む備えを考えはじめる。インスタグラムは15万人以上のフォロワーを持つ。著書に『北欧テイストのシンプルすっきり暮らし〜散らかっても10分で片づくアイデア〜』(マイナビ出版)、 『おしゃれ防災アイデア帖 日々の暮らしに馴染み、“もしも”の時は家族を守る70の備え』(山と渓谷社) がある。HP: Instagram: @ruutu73 、 @kurashi_bosai YouTube: MISAの家 震災で気づいた、「心の豊かさ」のために必要なものMisaさんのインスタグラムを眺めると、北欧テイストの温かみのあるインテリアとすっきりと片付いた暮らしが共存しています。本当に防災対策をしているの? と疑ってしまうほど。おしゃれな雰囲気を損なうものは見当たりません。 でもじつは一度、防災を優先して好きなものをすべて撤去した過去があるのだとか。「もともと北欧雑貨が大好きでインテリアに取り入れていたのですが、2018年に体験した大阪府北部地震を機に、飾っていたものを全部閉まって何もない状態にしたことがあって。でもそれが本当につまらなくて、毎日全然ワクワクしないんです。そこで、自分にとって“好きなものをおくことは、暮らしを豊かにするために欠かせない”と気づきました。それからは、好きなインテリアと防災を両立するには100%完ぺきじゃなくても、減災できればいいという考え方にシフト。飾りの下に滑り止め防止のシールを貼るなど、できる範囲で工夫していくようになりました。防災において重要なのは、無理なく長く続けていくこと。自分にとっての“好き”と“防災”のちょうどいいバランスを探っていくという観点が大切です」暮らしの数だけ「備え」がある自分と家族にとってどこまでの防災なら無理なく続けられるのか、そのバランスを探るにあたって、まずは自宅や周辺環境にどんなリスクがあるか確認しておく必要があります。住んでいる地域の災害リスクについては、国土地理院の「 ハザードマップポータルサイト 」や自治体のホームページなどから確認できます。「ポイントは、家族みんなで確認すること。自宅のリスクがどの程度かあらかじめ理解しておくと、いざというときの安心感につながります。それに、子どもたちは学校で防災について学んでいて、案外ママやパパの方がわかっていないということも多いんですよ」たとえば、海沿いで津波がくる心配のある地域なら、すぐに取り出せるところに防災リュックを準備しておく。逆に内陸のマンション住まいで在宅避難が可能なら、食料を多めにストックしておくなど。さらに、好きなものとのバランスを掛け合わせると、各家庭の数だけ防災対策が生まれることになるとMisaさんはいいます。「防災というと最初によく“防災リュックを用意しよう”という発想になりがちですが、本当に我が家に防災リュックは必要なの?と、根本的なところから考えてみることが大切です。そのためには災害時に自宅がどうなるのか、具体的に想像しておくことが重要。防災ってマニュアルどおりにやろうとするとしんどいので、我が家はどこまで必要でどこまでだったらできるか逆算で考えると、最低限やることが見えてきて防災のハードルが一気に下がります。暮らしの数だけ違う備え方があっていいんです。何かを備える前に深掘りして考えるクセをつけましょう」家族みんなで「防災散歩&避難所巡り」さらに、家族みんなで自宅や地域の特性やリスクについて確認したら、いっしょに通学ルートを歩いてみたり、指定された避難所巡りをするのもおすすめだそう。「防災散歩というのですが、“この道は古い建物が多いから壁から離れたところを歩いた方がよさそうだね”とか、気をつけた方がいいポイントなどを確認しながら歩くといざというときに役立ちます。また、避難所は基本的に近くの学校が指定されていることが多いのですが、台風ならここ地震ならここというように、災害によって避難場所が異なる場合もあるので注意が必要です。あとは、なじみの公園がじつは防災機能が整備されていて、一時避難場所に指定されていることもあるので、遊びに行く際にどんな機能があるのか子どもと観察してみると遊びにも学びにもなって一石二鳥。それと、ケガをしたときに避難所ならどこでも治療をしてくれるわけではなくて、救護テントのある避難所というのは限られているので、地域でそれがどこにあるのかは必ず確認しておきましょう」もしものための「家族ルール」そして、万が一災害が起きたときには家族でどう連絡を取るのか、あらかじめ家族ルールを決めておくことも大切。決めるときのポイントは、具体的に決めておくこと。単に避難所集合というだけでは会えない可能性も。「災害が起きたときにどう行動するかというのをいくつかのパターンで用意しておくのがおすすめです。たとえば、我が家はマンションの低層階なので地震が起きたときは自宅避難できる可能性が高い。身を守ることができたら一番安全な子ども部屋で待っておくように子どもたちには伝えてあります。でも、もしケガをした場合はじっと部屋で待っているわけにはいかない。そうなったら、マンションのコンシェルジュに声をかけるようにと。さらに、コンシェルジュがいなかった場合は、仲のいい◯◯くんのママに連絡するようにと3段階くらいで決めています。また、避難所にたくさんの人が集まっている中で家族を探すのは意外と大変。たとえば、“避難所の西門に毎時15分に集合”というように場所と時間を具体的に決めておけば、会える可能性がぐんと上がります」100%完ぺきを目指さないもともと心配性にも関わらず、防災に対しては苦手意識があったというMisaさん。震災を体験したことで、防災は決して特別なものではなく、普段の暮らしの延長上で準備しておくものと考えるようになったのだそう。たとえ100%の対策になっていなくても、各家庭それぞれの状況や価値観を軸に、楽しみながら取り入れていくことが好きと防災の両立には大切。そして、ママだけでなく家族みんなを巻き込んで考えていくとスムーズなようです。次回の 第2回は、具体的な防災インテリアの対策手順と部屋別の対策ポイントについて ご紹介します。
2023年03月11日昭和女子大学(理事長・総長 坂東眞理子:東京都世田谷区)国際学部英語コミュニケーション学科 重松優(専任講師)のゼミで2月2日、災害への備えを考える授業を行います。防災関連企業を外部講師として招き、同じ敷地内にあるテンプル大学ジャパンキャンパス(学長 マシュー・ウィルソン、以下TUJ)の学生と、防災備蓄食「アルファ米」を体験し、災害への備えについて日米の学生が英語でディスカッションを行います。本セミナーに参加するのは、昭和女子大学国際学部英語コミュニケーション学科重松ゼミの3年生19人と、TUJの学生10名。近年、気候変動による自然災害が増加し、防災への関心は世界的に高まっています。今回の授業では、地震や洪水など自然災害の多い日本において、隣接する2つの大学の学生が日米それぞれの視点で議論を交わし、いつ起こるかわからない自然災害への備えについて考えます。◆ 実施概要【日時】2月2日(木)15:15~16:15【会場】昭和女子大学3号館2S03(東京都世田谷区太子堂1-7-57)【外部講師】有限会社西谷西谷友里氏(英語コミュニケーション学科・2008年卒)創業274年有限会社西谷の9代目。防災士等の資格を活かし「ENJOY BOUSAI」をキャッチフレーズに、画期的な防災ボックスを企画・販売尾西食品株式会社アルファ米 * を手がける長期保存食の大手企業* アルファ米:お米を一旦炊いてご飯の状態にした後、急速乾燥させて保存可能にした食品【当日の流れ】15:15-15:20イントロダクション(TUJ学生に外国での非常食の備えについて質問)15:20-15:30非常食の調理15:30-15:45待ち時間の間、レクチャー(西谷様、 尾西食品様)15:45-16:00試食・各テーブルで感想や海外に広めるためには何が必要か等について議論16:00-16:10各テーブルから全体へ話し合った内容の共有16:10-16:15まとめ本セミナーに対して取材のご希望がありましたら、広報部までご連絡ください。昭和女子大学ホームページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月24日普段から食べているものを多めに備えておくことで、地震や台風などの非常時にも役立てるというローリングストックの重要性が高まっています。しかし、いざやるとなると賞味期限や在庫の管理が大変で失敗したという声もちらほら。そこで新しい食料ストック法として注目されているのが、誰でも手間なくスタートしやすい「コンテナストック」です。今回は、備え・防災アドバイザーで『今日から始める本気の食料備蓄』(徳間書店刊)の著書の中でコンテナストックを提唱している高荷智也(たかに ともや)さんに、コンテナストックの具体的なやり方について伺いました。教えてくれたのは…高荷智也(たかに ともや)さん備え・防災アドバイザー、BCP策定アドバイザー。「自分と家族が死なないための防災」をテーマに、地震・水害・パンデミックなどの自然災害から、銃火器を使わないゾンビ対策まで、堅い防災を分かりやすく伝える活動に従事。テレビや雑誌などのメディア出演のほか、防災系Youtuber・Voicyパーソナリティとしても活躍中。著書は 『今日から始める本気の食料備蓄』 (徳間書店刊)。HP: 「備える.JP」 YouTube「そなえるTV」 、 voicy「死なない防災! そなえるらじお」 、 Instagram @t_takani 「コンテナストック」の中にはどんな食料を入れる? 前編記事「『もしも』と『いつも』に使えて無駄にしない! 失敗しない食材備蓄の方法って?」 でも紹介したようにコンテナストックは、普段からストックしている缶詰やレトルト食品、インスタント食品やお菓子などを種類に関係なく1箱に詰めて、それを10箱ほど作り、1か月で1箱消費していくという「箱」単位の食料ストック方法です。「なかに詰める食品は、賞味期限が大体1年以上で、そのまま食べられるものか、カセットコンロがあれば食べられるものであれば何でもOK。どれだけ種類があっても大丈夫です。いろいろな食料を1箱に詰め、それを1か月で消費していきます。最初の1週間ですべて空にしてしまってもいいし、徐々に食べてもいいし、とにかく1か月かけて1箱を空にすることだけを考えます。そうすれば、ローリングストックのように缶詰なら缶詰で賞味期限の近いものから消費し、なくなりそうになったら補充するという“単品ごと”の在庫管理が不要になるので、たくさん種類があってもひとつひとつの賞味期限を気にすることなく、ラクに大量の食料を長期ストックできるんです」(高荷さん)コンテナストックの箱の大きさはどのくらい?では、箱の大きさはどのくらいのものにすればいいのでしょうか。じつは、1箱の大きさは各家庭によって異なります。というのも、家の中でストック置き場がどのくらい確保できるかによって変わってくるからです。「たとえば押入れ全部をストック置き場にできるのであれば、そのスペースを10分割した面積が1箱の大きさとなります。逆にカラーボックスくらいしかスペースがとれないということなら、そこを10分割して巾着袋や100円均一のケースを10個にしてもいいんです。とにかく、用意できるスペース=我が家のストックの上限ということ。大前提として最低3日分、できれば1週間分の「非常用のストック」( 前編 でご紹介した「行動食」「避難食」)は、マストでやって欲しいのですが、【それ以上のストック「日常備蓄」がどれだけ必要か】というのは、各ご家庭の状況により異なるので、まずはスペースから逆算して考えると無理のない範囲で始められて、継続することができます。高荷さんの著書『今日から始める本気の食料備蓄』(徳間書店刊) Amazonページ >> )では、コンテナストックを始め、“家族と自分が生き延びるための防災備蓄メソッド”がわかりやすく紹介されている。非常用も兼ねた「日常備蓄」は、ストック“すべき量”という考え方ではなく、ストック“できる量”で決めることが長続きのポイントになるんです」(高荷さん)箱を用意したらまず何をするべき?スペースを確保して1箱の大きさが決まったら、あとは入れる食料を特売日などで買って詰めるだけ。最初から10箱すべて用意しなくてもいいので、10箱揃った段階で1か月1箱消費をスタートしましょう。「箱を用意したら最初に優先的に赤ちゃんやアレルギーのある方、ペット、介護が必要な方などが避難所にいってももらえないものを準備してください。食料以外には、カセットコンロとガスボンベも別で忘れずにストックしておきましょう。それさえ注意すれば、あとは基本的に賞味期限が1年以上のものであれば、なんでも好きに入れてOKです。ポイントは、特売の激安品だけで構成しないこと。たとえばパスタソースでもプレミアムなものとかありますよね。そういうちょっといいもの、テンションが上がるものを1~2品入れておくと義務感ではなく楽しく続けられますよ」(高荷さん)一番大切なのは無理なく続けること!ストック置き場として新しくスペースを作ることができないという場合は、キッチンを見直してみるのもひとつ。お茶漬けの素やカップスープなどをなんとなくごちゃっと入れている棚など、ありませんか? そういった場所を一度見直して、10分割してみてもいいかもしれません。「コンテナストックは極力手間とお金をかけず、日常のライフスタイルの中でやれる範囲ではじめてみることが大切です。災害は明日来るかもしれないので早くはじめるに越したことはありませんが、防災対策で一番重要なのは“長距離走であること”。1日だけ瞬間的に用意しなきゃ! と焦ってやる気を出しても、1か月後にストックがなくなっていたのでは意味がありません。死ぬまで続ける必要があるんです。わたし自身がたくさん失敗しながらやってきましたが、防災対策は始めるのは簡単だけれど継続するのが難しいので、できるだけラクに手抜きでスタートしましょう。コンテナストックはやり方のひとつなので、自分にあったスタイルで続けてみてくださいね」(高荷さん)取材・文:佐々木彩子取材協力:合同会社ソナエルワークス
2023年01月20日いざというときのための食料ストック、していますか? 災害の多い日本に住んでいる限り、家族を守る備えは欠かせません。また、最近では急な自宅療養や在宅ワークの増加などにより、日常の食料ストックに助けられるシーンも増えています。そこで、『今日から始める本気の食料備蓄』(徳間書店刊)の著者で、備え・防災アドバイザーの高荷智也(たかに ともや)さんに、非常時でも日常でも役立つ、失敗しない食料ストック法について教えていただきました。教えてくれたのは…高荷智也(たかに ともや)さん備え・防災アドバイザー、BCP策定アドバイザー。「自分と家族が死なないための防災」をテーマに、地震・水害・パンデミックなどの自然災害から、銃火器を使わないゾンビ対策まで、堅い防災を分かりやすく伝える活動に従事。テレビや雑誌などのメディア出演のほか、防災系Youtuber・Voicyパーソナリティとしても活躍中。著書は 『今日から始める本気の食料備蓄』 (徳間書店刊)。HP: 「備える.JP」 YouTube「そなえるTV」 、 voicy「死なない防災! そなえるらじお」 、 Instagram @t_takani そもそも「非常用の食料ストック」って必要?どのくらい準備すればよい?パスタなどの乾麺やツナ缶、レトルトカレーなど、賞味期限が長くて子どもも好きな食料を普段から多めに買うようにしているという家庭は多いかもしれません。わざわざ災害に備えた非常食をストックしておく必要はあるのでしょうか。「日本は災害が多い国なので、備えはマスト。とりわけ赤ちゃんや妊婦さん、ペットや高齢者がいるようなご家庭は、ないと困るものもあるので準備は欠かせません。さらに近年は世界的な感染症が起きたり、燃料高騰で物価の値上げが続いていたり、非常用はもちろん日常用ストックの重要性も高まっています」(高荷さん)一般的に非常用の備えは最低3日分、できれば1週間分用意しておくのがよいとされています。というのも、災害が起きてから最初の3日間は、自衛隊などの公助は人命救助が最優先されるため、基本的には自助(自分たちだけでなんとかする)で乗り切らなくてはなりません。さらに最近は、首都直下型地震や南海トラフ地震のような広範囲の災害が起きたときは、4日目以降も支援が届かない可能性があるといわれているので、できれば1週間分の家族の食料をストックしておくことが推奨されています。「ただし、これはあくまでも全世帯に向けた目安で、具体的にどんな食料をどのくらいストックしておけばいいかというのは、自宅がある環境によって変わってきます。まずはハザードマップを見て、我が家の場合はどうなのかを考えることが大切です」(高荷さん)1)まずはハザードマップで自宅をチェック「メインとなる非常用対策」を決めるハザードマップは、災害が起きたときに被害が想定されるエリアや避難場所が書かれているもの。住んでいる地域の自治体から配布されることが多いですが、なければ役所に聞いたり、 国土交通省が運営するWEBサイト「重ねるハザードマップ」 からも確認ができます。「たとえば津波がくる可能性がある場所に住んでいる方は、大地震の後すぐに避難しなくてはなりません。非常用のリュックに火や電気を使わずそのまま食べられる「行動食」(羊羹や栄養補助食品、ゼリー飲料など)を入れたものをメインとして用意しておきましょう。なるべくかさばらず、効率よくカロリーが摂れて子どもも食べやすいものを選ぶのがおすすめ。重すぎると動きにくくなってしまうため、背負って走れる分だけ入れるようにしてください。▼「行動食」について一方で津波の心配もなく、火災や浸水も起こりにくい場所に住んでいる方は、災害後しばらくは自宅にとどまる可能性が高くなります。調理不要でできれば食器を使わず常温で食べられる「避難食」(パンの缶詰やレトルト食品、栄養補助食品や菓子類など)をメインに用意しておくと、ゆくゆく避難所に移動しなければならなくなったときも活用できて便利です」(高荷さん)▼「避難食」についてこの“メインに”というのは、ハザードマップの危険度によってどちらに重点をおいて準備するのかということ。危険度が低いからといって非常用リュックを用意しなくていいということではありません。いつ何が起きるか予測できない時代に突入しているいまこそ、とくに非常用リュックは全世帯で必ず準備しておきましょう。2)3日分以上の「非常用ストック」はどうする?ここまでの「行動食」と「避難食」は、最低3日分は用意しておいた方がいい非常用としてのストックです。それ以上のストックは、日常のストック=「日常備蓄」を非常用の長期ストックと兼ねることで無理なく対策ができる、というのが高荷さんの考えです。日常備蓄とは、普段から食べているものを多めに買っておくこと。最近ではローリングストックとほぼ同じ意味で使われることも増えています。ローリングストックは、日常備蓄を消費したらその分をまた買い足し、ストックを切らさないようにしておくことですが、日常のストックが非常時にも役立てられるという無駄のない防災対策で、東日本大震災以降広まっていきました。最低3日分、できれば1週間分といわれていますが、世界的な異常気象や戦争による物価の高騰などここ数年の状況から、長期的なローリングストックも必要とされています。▼1週間分「短期備蓄」について▼「長期備蓄」について「ただ、ローリングストックは食べ物の種類が増えると賞味期限や在庫管理が難しくなり、失敗した経験があるというのもよく聞きます。種類別にわけて賞味期限がパッと見でわかるように整理収納して…というのがこまめにできる方はいいのですが、小さなお子さんがいたりして忙しいと続けられないですよね。そんな方におすすめなのが、コンテナストックという方法です」手軽にできる「コンテナストック」とは?コンテナストックは、基本的にはローリングストックと考え方は同じ。管理の単位が食品ごとの消費期限や在庫ではなく、箱単位になる点が異なります。「じつはローリングストックには“向いている食べもの”と“向いていない食べもの”があるんです。ローリングストックに向いているのは、お米やシリアル、水など主食として毎日食べたり飲んだりするようなもの。この数種類の食べものだけはローリングストックで管理し、それ以外の缶詰や乾麺、レトルト食品やお菓子などは、種類や賞味期限関係なく箱にざっと詰めます。それを10箱ほど作り毎月1箱ずつ消費し、消費したらまた日常的に食べている食品を空いた箱に入れるというのがコンテナストックのやり方です。こうすることで賞味期限や在庫を細かく管理する必要がなくなります」(高荷さん)コンテナストックのメリットは、手間をかけずに多品種の食品を大量にストックすることができること。これなら忙しい方でも整理整頓が苦手な方でも気軽にスタートできます。なぜ10箱なの? 1つの箱の大きさはどのくらい? なかに入れる食料はどんなものがおすすめ? など、コンテナストックの具体的な方法については、 後編記事「賞味期限の管理が苦手でも大丈夫! いざというとき食料に困らない『コンテナストック』って?」 でご紹介します。取材・文:佐々木彩子取材協力:合同会社ソナエルワークス
2023年01月20日災害発生時、屋外に避難する際に持ち出す防災リュック。自宅避難の備えをコンテナに詰めて…。どちらも大きくて置き場所に困るし、使わずにいる時間が長いから手狭な我が家では出しっぱなしも難しい。あれもこれもと詰めた方が良さそうと思うと、揃えるのが億劫に。その内にと優先順位低めで進まなかった防災への備えですが、とりあえず必要そうなものを少しでいいから揃える。100揃えなくても、まずは1歩ふみ出すことからはじめようと思いました。最小限の備えに程よい収納ケースいつでも目にするところに置いておけ、場所もとらず、空間に溶け込む収納ボックス。まずは最小限のいざの備えに程よいケースないかな~と思っていた時に見つけたのがコチラ。コンパクトなサイズ感で、我が家のテレビラックの空きスペースにもぴったりフィットしました!マットな質感で落ち着いたベージュの彩りは木の家具にすっと馴染みにインテリア性も◎。蓋つきだからスタッキングもOK。収納ラックに積み重ねて納めることもでき、コンパクトに備えができます。食べなれた「いつもの食事」をローリングストック程よい高さと奥行がある収納ボックスは、コンパクトながらしっかりストックできるのが◎。まずは「食」を保管してみることにしました。長期保存ができる防災食と迷いましたが、私はふだん食べなれている賞味期限が長い食品をストックする事に。これならコンビニやスーパーで手に入り、定期的に食べて補充してといったローリングストックも手軽にできそう。電気が使える時ようにレトルト食品、使えない時ように栄養補助食品。本当に必要最小限ですが、何も用意していないより少しでも「食」の備えがあるだけ安心感が増します。 【ご紹介したアイテム】小物類をざっくり収納できる蓋つきケース。箱入りや袋入りのレトルト食品の、ローリングストックに。小型家電や工具をまとめたり、様々な収納・ストックに活躍します。⇒ 重ねられるフタ付き収納ケース 防災/lile-it ライクイット 「これだけは」を集めてみました。市販されている防災ポシェットの中身を調べたり、まずは自分にとって少なくともこれがあればをピックアップ。連絡したり情報をとったり活躍すること間違いなしのスマートフォン。充電切れで使えない…。なんて事がないようにモバイルバッテリーは必須ですね。また夜に災害が起こった際は、暗いままだと何かと不安がつのるから、灯りがあると安心。そこで、モバイルバッテリーとしても使えるLEDライトを備えることに。また避難所で過ごすことになった場合の備え、身体を清潔に保つ衛生用品や感染症対策用品はマストでストック。自分が出したゴミの臭いも気になるかなと思い、防臭袋も備えることにしました。他にも割れた物に触れる機会を想定して軍手だったり、防寒用にエマージェンシーシートなどなど。細々と用意しましたが、ケース1つにすっきり収まりました。新たな備えが増えたらまた1つ買い足してと、必要に応じて収納ボックスを増やしていきたいと思います。ライトやレトルト食品も!さて、新しく仲間入りした4つの防災アイテムたちもぴったりフィット。懐中電灯としても使えるLEDマルチライトにバッテリー機能付きLEDランタン。長さのあるウォーターバッグもしっかり収まります。いつでも、どこでも美味しい食事を簡単に楽しめるラクウマレトルト麺。上部を折ると蓋を閉めてストックOKです。 ・Chef’sStockラクウマレトルト麺防災食 新商品の中での私のお気に入りはLEDマルチライト。いつもはお部屋の間接照明として、いざという時は懐中電灯がわりに。いつでも目にするところに置いておけ、普段使いできる防災の備えグッズとして◎なライトです。 ・LEDマルチライト(乾電池式) XLM-G011 防災/±0プラマイゼロ いかがでしたでしょうか?全く何も備えてないより、ほんの少しでも備えてあるだけで「いざ」のときも気持ちに余裕が持てそうです。また新たにこんなのあった方が良いかなという物が出てきたタイミングで見直していければと思います。 アンジェ編集部気ままな暮らしのライフスタイルショップ。話題のグッズや限定イベント、暮らしに役立つ情報をお届けします。
2022年08月28日水害は梅雨シーズンだけでなく、台風の上陸が増える夏から秋にかけても注意が必要です。土砂災害や河川の氾濫、浸水など、大きな被害になることもある風水害への備えはできていますか?今回は今すぐにやれる防災対策、便利なチェックリストをご紹介します。【目次】知る:「お住まいの地盤診断サービス」で環境を確認!対策:「チェックリスト」で必要な対策を確認!備蓄:「もしもの100」リストで、防災アイテムを確認!参加:「もしもFES渋谷」で、親子で防災を学ぶ!日本の夏は、大雨や台風などに注意夏になると豪雨や台風による災害のニュースを見聞きすることが増えます。日本に住んでいるなら他人事ではないと心配になるのは当たり前。実は、過去30年のデータ(1991年〜2020年)を見ると、台風が発生するのは年間平均25個ほど。そのうち12個ほどが日本に接近し、上陸をするのは3個程度。しかし台風による大雨には、7月から10月にかけて長い間、注意が必要です。さらに今後は気候変動の影響で、大きな勢力を持った台風が上陸すると予想されています。(※【こくみん共済coop】NewsLetter『水害の備え』より)浸水などの住居への被害だけでなく、停電、断水、電話の不通などのライフラインにまで影響を及ぼすのが風水害の怖いところ。大雨など水による災害は、さまざまな場所で経験する可能性があるのね。でも、すぐにできる備えって何があるんだろう?知る:「お住まいの地盤診断サービス」で環境を確認!今住んでいる場所にどんなリスクがあるのか調べるのも備えの第一歩。大雨や台風があった場合、例えば山間部の中小河川の周辺では「土砂災害」のリスクがあります。また都市部の周囲より低い場所では、住宅の地下室や道路などの「浸水」のリスクが考えられます。これらの災害についてすぐにできる備えのひとつが、こくみん共済 coop が提供する「 お住まいの地盤診断サービス 」です。自宅や会社などの住所を入力するだけで、そのエリアの自然災害リスクを知ることができます。 気をつけないといけないことがひと目見ただけでわかる! 危険な場所を家族みんなで共有できるのは便利ね。安全なエリアやルートを再確認し合うなど、まずはイメージしてみることが大事! 引っ越しをする際にも参考になりそう。対策:「チェックリスト」で必要な対策を確認!さらに「わが家の風水害対策」として、こくみん共済 coop のホームページでできる チェックリスト もオススメです。家の備えは定期的なチェックが大切です。大晦日の大掃除のように、1年に1度チェックの日を決めておくのも良いかもしれませんね。 「屋根」や「雨戸」などジャンル別にチェックできるのが便利!備蓄:「もしもの100」リストで、防災アイテムを確認!風水害だけでなく、地震など、他の災害による被害を受ける可能性も低くありません。例えば首都直下型地震が起きれば、電車などの公共交通機関がストップし、500万人の帰宅困難者が出るとも言われています。「もしも」は「いつか」必ず起こるものだと考えて、備えておくのが大事かもしれません。そこで役立つのが、渋谷区の後援を受け、こくみん共済 coop 等の団体が主催する「 もしもプロジェクト渋谷 」のコンテンツ 「もしもの100」リスト です。いつか起こる災害に備えて、揃えておきたい備蓄品等がリスト化されています。 日頃から使っているラップなどのアイテムなど、ちょっと意外なものがリスト入りしていて、日用品が防災にも使えるという気づきにもなります。このリストを参考に、おうちで足りないものを備えていくのもおすすめです。参加:「もしもFES渋谷」で、親子で防災を学ぶ!時代の移り変わりや気候変動など、防災についても多様な備えや考え方が必要となってきています。「街づくり」や「備えを行う」ことについて、考えるためのイベント「もしもFES渋谷」が代々木公園で開催予定です。家でもできる「備え」のほかにも、フェスやイベントで、もっと「もしも」の災害について考えてみませんか。【もしもFES渋谷】9/3(土)・9/4(日) 代々木公園で開催!渋谷に暮らす人、働く人、遊びに来た人の全てをターゲットとした「防災/減災」の普及啓発イベントが「もしもFES渋谷」。家族や友達と一緒に体験したくなるコンテンツなどを多数用意。もしもの災害のときに備え、正しい防災知識を普及啓発し、被害を減らすことを目指すイベントとなっています。日程: 2022年9月3日(土) ・4日(日)時間: 9:00〜18:00 予定入場料: 無料※新型コロナウィルス感染症拡大の状況により、開催内容が随時変更になる可能性があります。 詳しくはこちら 情報提供:こくみん共済 coop
2022年08月17日年長と小学生をもつ40歳のママ、あさこさん(仮名)の目下の悩みは、子どもたちの教育費。「いくら貯めておけば足りる?」「もし夫や私ががんになったら?」…考え出すと、なんだか不安でたまりません。先行きが見通しにくくなっている今、子どものために万が一の備えはしておきたいところ。そこで下の子が小学校に入学する前のタイミングで、一度保険を見直してみることに。でもいざ見直そうとすると、「そもそもわが家に必要な備えは?」「備えも大事だけど、保険料はおさえたい」「最近、話題のネット保険ってどうなの?」とわからないことだらけ…!子どもの教育費の不安「保険の見直し」でもカバーできる!おそらく、あさこさんのように、万が一のときの教育費や生活費を心配しつつも、忙しくて検討を後回しにしているママも多いのではないでしょうか。子育て中のお金に関する漠然とした不安を解消すべく、アクサダイレクト生命の担当者に話を伺いました。仕事や子育てに忙しいご夫婦には、ウェブ上で簡単に保険のシミュレーションできるアクサダイレクト生命の『かんたん!ぴったり保険ガイド』がおすすめです。年齢や家族構成を入力すれば、“あなたに必要な備え”がすぐにわかるんですよスマホでもできるんですね。早速やってみます! えーと、わが家の場合は…\ あさこさんに必要な備えは? /【40歳/子ども2人/共働き】※シミュレーションはスマホで簡単! 面倒な会員登録などは不要です。Step1:属性を入力入力するのは、1.性別、2.独身or既婚、3.配偶者が働いているか、4.子どもの有無の4項目。タップして選ぶだけなので簡単。 わが家の場合は? 今すぐシミュレーション! >> Step2:気になるお金のテーマを選ぶシミュレーション結果を基に“あなたに必要な備え”が表示されます。テーマはこの5つ。あさこさんは気になる「子どもの教育費」を選択! わが家の場合は? 今すぐシミュレーション! >> Step3:アドバイスとおすすめプランをチェック教育費の目安や備え方のアドバイス、さらにおすすめの保険プランが表示されます。具体的な金額や必要な保障がわかると安心! わが家の場合は? 今すぐシミュレーション! >> Step4:わが家に合わせて見積もりシミュレーション「あとでお見積もり」にチェックを入れてほかのテーマも確認することができます。気になるテーマを複数組み合わせて「わが家の場合の保険料」を試算。あさこさんは「子どもの教育費」と「がんになったとき」の2つを選択してみました。 わが家の場合は? 今すぐシミュレーション! >> Step5:シミュレーション結果を確認「お見積もり」ボタンを押して、生年月日を入力すると正確な保険料がすぐに表示されます。*あさこさんの場合・定期保険2保険料…1,450円/月(※1)・がん終身保険料…1,725円/月(※2)合計3,175円/月で、子どもの教育費とがんに対する保障を確保できることがわかりました!保険金額や保険期間は自由に設定できるので、よりわが家にフィットした内容へカスタマイズも可能。見積もり内容は保存可能なので、従来の保険料と比較したり、パパと相談したり、じっくり検討してから申し込めます。※1 40歳女性、保険期間:10年、保険金額1,000万円の場合※2 40歳女性、保険期間:終身、がん入院給付金日額5,000円、抗がん剤治療特約 を付加した場合*このページに記載の内容は、2021年12月1日現在適用する保険料です\ 「ネット保険」のメリットって? /ネット保険のメリットは、24時間365日いつでもどこでも保険の見直しができること。また、店舗を持たないので営業人員を減らしたり、契約書類などをペーパーレスにすることで経費をカットできることから、保険料が手頃である という特徴があります。なかでもアクサダイレクト生命の保険は、シンプルでわかりやすい商品設計で、ライフスタイルやニーズに合わせて自在にカスタマイズができるのが魅力。店舗をもたないネット保険でありながら、電話やチャットのサポート体制も充実しているので、「詳しい人に相談したい」という人も安心。すきま時間を活用して、スマホでいつでも保険を見直せます。早めに保険を見直せば、いざというときも安心!育児や仕事に忙しいと、つい後回しにしがちな「お金」のこと。日々、時間に追われているパパやママには、スマホで見積もりから申し込みまでできるネット保険がおすすめ。アクサダイレクト生命なら、必要な備えがシミュレーションで一目瞭然。保障内容がシンプルでわかりやすく、自分にぴったりなプランを見つけられます。保険の見直しによって、保険料を節約できるケースもあります。まずはわが家に必要な備えがいくらなのかチェックしてみませんか? \わが家に必要な備えは何?/今すぐシミュレーション! 見積もりやお申込みもスマホでOK! アクサダイレクト生命保険アクサダイレクト生命保険は、保険料の試算から申し込みまでをパソコンやスマホで対応できるネット保険です。カスタマイズしやすいシンプルな商品設計とインターネットならではのお手頃な保険料を実現。チャットや電話での細やかなサポートもあり、対面サービス同様に納得してから申し込めます。いざというときのお支払いもスピーディー。ライフステージに合わせた安心をサポートしてくれます。 保険の見直しでどこまで節約できる?今すぐ保険料をシミュレーション! アクサダイレクト生命をチェック AXD-2112-007[PR] アクサダイレクト生命 イラスト:ちょっ子※本記事に登場する人物とストーリーは、商品特長をお伝えする目的で作られたフィクションとなります このページについて
2021年12月24日こんにちは、はな@まるママです!台風の多いこの時季…皆さまいかがお過ごしでしょうか。被災された方や、今もまだ大変な状況で不安な日々を過ごされている方も少なくないのではないかと思います。わが家でも以前、約1日の断水と2日半の停電を経験したことがあります。現在3歳半の息子はその時2歳でした。思えば大した備えもしておらず、家にあるのはカセットコンロ、ランタン、懐中電灯、モバイルバッテリー(スマホ約2回分のフル充電可能)、予備の乾電池。電気が使えずテレビの情報もない中、スマホの電波も1日半ほど圏外になるという事態でした。幸いにも家屋は無事で緊急な避難の必要はなかったのですが、近隣のお店も売り物がほとんどなかったり、閉店していたりと、いつ再開するのか分からないという状況。家にある食料もその時そこまで多くはなく、いつまでもつのか…?という不安がありました。その時の体験と、後になって調べたことを交えて、断水・停電時の過ごし方や必要だと感じた備えについて書いていきたいと思います。■停電・断水に陥った際に大切だと感じたこと冷蔵庫はできるだけ開閉しない。これはとても大切でした。冷凍庫の物は丸2日半経つとさすがに解凍はされていましたが、まだ冷たい状態を保っていました。季節的にも過ごしやすい秋だったのでこれくらい保ったのかなという部分はありそうですが、気候や外気温によっても冷気の保ち具合は左右されそうですね。とにもかくにも冷蔵庫のドアを開ける時はできるだけ素早く必要な食品を取り出し、そして夜が来る前にカセットコンロで簡単に調理を済ませておきました。また、停電時は電化製品をコンセントから抜いておきましょう!停電から復旧するときに大きな電圧・電流が流れることがあり、故障等の原因になることがあるそうです。■子どもとの過ごし方は?今回は停電が長引いたので、スマホの充電やライトの電池も無駄にできませんでした。日中は天候や外の状況も落ち着いていたので、いつも通り子供と一緒に活動して近所のお店の様子なども見つつ…夜は暗くなると共に眠るのが吉でした。水道が復旧したときは本当にホッとしました。ペットボトル飲料水の備えはあったのですが、水が出ないのは本当に不便で不安です。まだ停電が続いていて、もし二次災害などでまた水が出なくなったりしたらと、念のため浴槽などに貯水を。(結局、この後は断水することはなかったのですが…)しかし浴槽内は水かさが高い状態で貯水する場合など、小さな子供が一人でお風呂場に入ってしまう…ということがないように十分注意が必要ですね。続いて、家にあってよかったものは… ■備えておいて本当に助かったものこの時あまり保存食品の備えが多くはなかったので、冷蔵庫の中の食品を調理する必要がありカセットコンロは本当に心強かったです。カセットガスも日頃から備蓄を切らさないようにしようと思いました。さらに必要性を感じて買い足したものは… 乾電池で使えるUSB充電器と、手回し発電可能なラジオ兼ライト。冒頭でも書きましたが、停電していてテレビはもちろん見れないし、スマホの電波も一時的に圏外で使えず、情報が得られないという魔の時間帯がありました。この時は、『ラジオくらい買っておけばよかった…』と心から反省でした。しかもその後、近隣のお店ではしばらくの間どこに行っても品薄でなかなか手に入らず、後日ネット通販で買うことに。被災後は一気に需要が高まるので、こうして必要だと思ったものがなかなか手に入らないような状態になるんですよね…。本当に事前の備えが大切なんだと身をもって思い知りました。あとはこんな部分で見直しを…今回は必要なく済んだものの、クローゼットの奥で眠っていた避難用持ち出し袋…(しかも中身もよく見てみると不十分)この時をきっかけに備えを見直して、玄関に設置することに。あとは日頃の備蓄として、保存食品を少し多めに家に置くようになりました。台風、地震、大雨…いつ起こるかわからない自然災害にはやはり事前に備えておくしかありません。子どもがいるからこそ、もっと日頃から備蓄や在庫の確認をしないといけないな…ということを感じました。もし家の備えが足りないと思ったら、ぜひ出来ることなら今日にでも、できるだけ早く備えておきましょう!これらはあくまで私個人の体験談ではあるのですが、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
2019年10月11日12月23日(日)・24日(月・祝)の2日間、山梨・舞鶴城公園特設会場にて「こうふ冬の陣 赤備え食フェス 2018」が開催される。【チケット情報はこちら】2019年、武田信虎公がつつじが崎に館を構え、開府してから500年を迎える甲府。節目となる年明けを前に、12月20日(木)から31日(月)まで、「こうふ冬の陣 赤備え」と題し、様々なイベントを開催。「こうふ冬の陣 赤備え食フェス 2018」はその一環として行われる。タイトルの「赤備え」とは、軍団が使用する甲冑や武具を赤や朱を主体とした色で整えた編成を指し、武勇の誉れの象徴とされており、主に武田軍団の代名詞として現在まで語り継がれている。同イベントではタイトルの通り、日本全国から赤いほうとうや赤いカレー、赤い激辛うどんに生地まで赤いイチゴのクレープなど、赤にちなんだグルメが一堂に集結する。チケットぴあでは同イベントの飲食チケット引換券を発売中。■こうふ祭り冬の陣赤備え食フェス日時:12月23日(日)・24日(月・祝)10:00~21:00※入場無料会場:舞鶴城公園特設会場(山梨県)料金:前売券(食券チケット引換券)1,800円(税込)
2018年12月19日いつなんどき遭遇するのかわからない自然災害。万が一のときのために日頃からの備えが肝心です。ひと昔前まで、非常食というと乾パンやレトルトが主流でしたが最近ではパンやおかゆ、クッキーなどバラエティに富んだメニューが続々と登場しています。今回はそんな新しい非常食のなかから、お煎餅屋さんが作る“おいしさ”にこだわった非常食セットを紹介しましょう。名物「草加せんべい」を保存期間3年の非常食に《おいしい非常食セット》というネーミングで、おせんべいを非常食として販売している〔山香煎餅本舗〕。埼玉県草加市で誕生し、創業47年を迎える草加せんべいの専門店です。おせんべい屋さんがなぜ非常食を手がけることになったのでしょうか。その理由について伺うと、こんな話をきかせてくださいました。「非常食を作ったのは2011年3月に起きた東日本大震災がきっかけでした。“食べ物がないので、すぐにせんべいを送ってほしい”と、震災直後の宮城県の取引先から弊社に連絡があったのです。水などで調理する必要がなく、そのまま手軽に食べられるせんべいは災害時の非常食として役に立つと思い、開発を始めました」もともとおせんべいの賞味期間は3~6ヶ月ほど。それを3年以上の保存期間まで延ばすには大変な苦労があったといいます。「非常食は発案から2年ほどかけて商品化しました。被災地のニーズを聞きながら、非常時に食べるものなので喉が渇きにくい薄味の塩せんべいを作ることにしたんです。お米がもつ本来の甘みとうまみを損なうことなく、通常3~6か月である賞味期限を3年以上の長期保存が可能なせんべいとして作り上げるために、多くの試行錯誤が必要でした」この試行錯誤については、残念ながら企業秘密。おせんべいといえば、醤油や塩味などのほどよいしょっぱさも醍醐味のひとつ。しかし、非常時に食べるものとして喉が乾くようでは飲み水にも不自由する被災地には不向きと判断。そこで、喉が乾きにくい適度な塩気にするなど創意工夫がなされました。こうしてできあがった《おいしい非常食セット》ですが、現在では万が一の備蓄として個人宅だけでなく、幼稚園や病院、行政や企業などさまざまな施設で購入されているそうです。なかには「おいしい非常食」を、お歳暮などの贈り物として利用する人もいるのだとか。贈り主のあたたかい心遣いに、もらった人もうれしくなりそうです。《おいしい非常食セット》の中身とは実際に《おいしい非常食》はどんな中身になっているのか、詰められているものをみていきましょう。《おいしい非常食セット》はA4サイズのダンボール入り。取手がついているので本棚やロッカー、クローゼット、靴箱など収納棚にいれておけばいざというときにこのままサッと取り出して持ち出せるようになっています。蓋を開けると、パンの缶詰2本とアルミ袋に入ったうす塩味の草加せんべいが2袋、一口羊羹5本が詰められています。《パンの缶詰》の中身は、イチゴ味のやわらかいパン。保存期間は2年半で、なんとスペースシャトルにも積載されたことがあるとか。「缶詰に入ったパンだなんて、固いんじゃ?」と思いきや、焼き立てのパンのようなふわふわした食感!朝食やおやつに食べたくなるような風味豊かな味わいに驚かされました。缶の側面には災害用伝言ダイヤルの使い方の記載が。万が一の際のことを考えた、こまかな配慮にも感心させられました。そして《草加せんべい》は一口サイズの薄焼きのおせんべい。少量サイズに小分けされているので、少しずつ食べることができます。喉が乾きにくい味付けと伺いましたが、お米の甘みと適度な塩気がちょうどよく非常食なのに後を引くおいしさです。うるち米と塩のみで作られているので、家族のなかに小麦アレルギーの人がいても安心して食べられるよう作られているとのこと。保存期間は3年です。《一口小倉ようかん》はその名のとおり、食べきりサイズの羊羹。程よい甘さの食べやすい味で、手軽にカロリー補給できます。保存期間は2年半。最後に山香煎餅本舗さんにメッセージをいただきました。「《おいしい非常食セット》はA4サイズで場所をとらないので、ご自宅の本棚やデスクの引き出しなどにスマートに収納することができます。非常食だからといってあえて仕舞い込まず、普段から目にする場所に置くことが、ご家族や仕事場での防災意識を高めることに繋がります。ぜひ、常日頃から目のつく場所に置いていただき、お役立てください」おいしさと備えの両方を満たした《おいしい非常食セット》。非常食=缶詰め、カンパンとなんとなく味気ないイメージをもっていましたが、今はこんなふうに進化しているのですね。保存期間が近くなったら、普段食べるお菓子と同じくおやつとして食べたり、お茶請けに使っても◎。定期的に見直して、備えを万全にしておきたいものです。山香煎餅本舗
2018年11月28日先だって開催された、ペット同伴で参加できる国内最大級のイベント『第8回 インターペット ~人とペットの豊かな暮らしフェア~』。ペットとの暮らしをより充実させるためのさまざまなプロダクトやサービスが出展されました。そのなかでも今回、私たちが注目したキーワードは “防災” です。期間中に行われたセミナー<災害時における人とペットの共生はいかにあるべきか>登壇のために熊本から会場入りした獣医師・德田竜之介先生に、犬や猫と暮らす私たちが災害にどう備えておくべきか、お話を伺いました。德田竜之介先生 プロフィール獣医師。竜之介動物病院院長。1994年、熊本市にて開院。東日本大震災の被災地を視察し「家族は離れてはいけない」ことを痛感し、自身の病院を耐震構造に建て替える。2016年の熊本地震発生の際には、動物同伴の避難者専用の避難所として病院を開放。1ヶ月にわたって1,500人の避難者を受け入れた。HP: Facebook: @RyunosukeAnimalHospital Blog: twitter: @tokudaryunosuke ■「ペットが一緒だから」乗り越えられる東日本大震災の被災地視察で德田先生が目にしたのは、飼い主とペットが一緒に避難できず、離れ離れになっていた現状。各家庭ではペットは “家族の一員” でも、一歩家庭から出れば、まだまだ “社会の一員” にはなっていないという実情が、災害によって顕在化したということでしょう。これはなんとかしなくては、と使命感を抱いた德田先生は、自身の病院を耐震構造のビルに建て替えました。熊本地震が発生したのは果してその2年半後のこと。病院を同伴動物のいる人専用の避難所として開放し、延べ1,500人を受け入れたそうです。「うちの避難所は和気藹々として、とにかく明るかったんですよ」と德田先生は当時を振り返ります。「避難所というのはとかく静かで、雰囲気も暗くなりがち。でも、動物たちがそばにいるだけで元気になるし、自然と会話が弾むんです。しかも世話をする対象がいるというのは、強い。水やフードの確保に行ったり、飼い主同士で協力し合ったりと、みなさん積極的に行動していました」。大変な状況下だからこそ、明るく楽しく、前向きな気持ちでいられることが重要になってくる。つまり、「災害時だからこそ、ペットがいるほうがいい」。德田先生の実体験を踏まえた結論です。■守るべきものを守るために近い将来に起こるかもしれない災害に備えて、守るべき犬猫がいる私たちがしておくべきこととは、なんでしょうか? 德田先生に教えてもらったのは「防災か・き・く・け・こ」です。か:飼い主のマナー・責任犬猫とはぐれてしまった場合、見つかる切り札となるのが身元表示。首輪につける迷子札と体内に埋め込むマイクロチップで、二重の対策をしておくのがおすすめです。またキャリーバッグやケージなど犬猫の避難場所確保や家具の転倒防止対策といった、自宅の安全対策を施すのも飼い主としての責任です。き:キャリーバッグ災害時、キャリーバッグやケージは必ず使うことになります。移動時だけでなく、避難所での犬猫のプライベートルームの役割も。おとなしく入っていられるように、普段から慣らしておきましょう。く:薬・ごはん(備蓄品)最低3日分、できれば1週間分のフードと水は備蓄しておきましょう。持病薬や療法食など特定のものは最優先で用意を。他には、リードやハーネス、トイレやペットシーツ、バスタオルや毛布など。ストレス解消に、おもちゃやおやつなどもあるといいでしょう。け:健康管理環境の変化には、人間よりも動物のほうが敏感。災害時には恐怖やストレスで体調を崩しがちになり、持病が悪化することも。そんなときこそ、普段の健康状態を把握していることが重要になります。またワクチン接種やノミ・ダニ予防、清潔にしておくことも、避難所などの共同生活においては鍵になります。こ:行動・しつけハーネスやリード、クレートに慣らしておくこと。人や他の動物や音といったさまざまな刺激や環境に慣らしておくこと。また、トイレをはじめとする基本的なしつけをしておくこと。動物自身のストレスを軽減するためにも、避難先でトラブルにならないためにも必要です。犬や猫がいる家族と、小さな子どもがいる家族とは、たとえば「避難所で肩身の狭い思いをするという意味でも、同じような心境になると思います」と德田先生。「でもね、熊本地震のときも、荷物を背負って、赤ちゃんを抱っこして、犬を2頭連れてるお母さんがいました。守るべき者がいる母は、強いんです」。ママが落ち着いていれば、子どもも動物も安心するもの。備えと心構えをしていると、いざというときに慌てずに済むことはたしかです。動物が自身でも避難できるようキャリーケースは蓋を開けてリビングに置いておく、歩ける子どもにはテーブルの下など避難場所をあらかじめ教えておく、災害時に離れ離れだった場合にどこで落ち合うかを決めておくなど、些細だと思うようなことでも普段から意識して確認しておくことが、有事に生きてきます。■家族の一員から、社会の一員へ備蓄品の物理的な備えよりもむしろ、飼い主としての普段からの姿勢や心構えについての言及が多いことに気がつかれたでしょうか。「飼い主さんのモラルがまだまだ低いと思います。犬猫がうるさく鳴いても我関せずで、ウンチやオシッコも片づけないというようなことでは、世間に認められるのは難しいと思います。“わかってくれないまわりのせい”ではなく、飼い主自身がまず意識をもつこと。周囲に迷惑をかけないためのしつけや訓練が、日頃から必要です」犬猫が社会の一員となれるかどうかは、飼い主であるあなたの行動にかかっています。そして、災害は誰のせいでもありません。各自が責任をもって、家族とともに状況に柔軟に対応していく力が必要なのです。「防災か・き・く・け・こ」をはじめ、避難状況別の過ごし方なども紹介 『どんな災害でもネコといっしょ』 小学館クリエイティブ ¥1,300(税別)災害対策をテーマにした本は数多あれど、本書はペットを介した“人”のための災害対策がコンセプト。災害時に猫と一緒にいるか、いないかでの状況別対応の仕方、また在宅か避難所かといった、避難先の状況別の過ごし方など、熊本地震での経験を踏まえた実益な情報が満載です。イヌ版は、2018年8月に発売予定。 取材協力:『第8回 インターペット ~人とペットの豊かな暮らしフェア~』人とペットのより良い暮らしのためのライフスタイルアイテムやサービスを国内外から一堂に集めたイベント。第8回目を迎えた今年は3月29日〜4月1日の4日間にわたって開催され、過去最大の出店者数(国内420社、海外82社)と来場者数(42,000人超、ペットは16,000頭超)を記録しました。德田先生が登壇したセミナー<災害時における人とペットの共生はいかにあるべきか>や<いっしょに逃げてもいいのかな?>展、またシェルターとして活用できるキャンピングカーの紹介など、ペットと防災をテーマにした展示やプログラムが充実していたのも今年度の特徴でした。
2018年04月17日1995年の阪神・淡路大震災、2004年・2007年の新潟県中越地方を襲った大地震、そして2011年の東日本大震災と、大きな地震が起こってきたなか、今度は熊本県を震源とした震度7の大地震が発生しました。死亡者9人、避難者4万4,000人超、けが人800人超(2016年4月15日12:00時点)のこの地震は、発生が夜間だったこともあり、被害の全容の把握に時間がかかっているようです。このような地震をはじめとした災害にあったとき、私たちはどうしたらよいのでしょう。親として、自分だけでなく、子どもや家族の身も守る必要があります。そこで、過去にウーマンエキサイトに掲載された災害時、安全に行動するための備えをテーマにしたコラムをまとめました。被害にあわれた方々のご無事を願うとともに、多くの皆さんの参考になれば幸いです。■まずは災害時への備え、防災グッズを確認・ これで完璧! 防災への備え、何をどれくらい揃えたらいいのか(その1) ・ これで完璧! 防災への備え、何をどれくらい揃えたらいいのか(その2) 災害が起こると「防災グッズを確認しなければ!」と思いますが、いまの備えが十分なのか足りないのか、はたまた何をどのくらい買い足す必要があるのかとなると、よくわからないのではないでしょうか。ひとくちに「防災グッズ」と言っても、災害があった直後に避難するときに持っていくものと、その後に使うものとでは、その中身も量も変わってきます。非常持ち出し品と家庭備蓄品、それぞれのポイントと具体例をまとめています。 ■最低1週間分、災害用備蓄は適切に収納・管理を・ 防災グッズはどうやって収納するのがベストなのか?(1) ・ 防災グッズはどうやって収納するのがベストなのか?(2) 以前は「最低3日分あれば大丈夫」と言われていた災害用の備蓄品ですが、最近では「1週間分必要」という話もあるようです。非常食や飲料水といった災害用備蓄品は、いざというとき、すぐに取り出せるよう、適切に保管・管理をする必要があります。そのための方法を解説しています。 ■災害にあったらどうすればよいか? 避難する前に知っておきたいこと・ 家で子供と大地震にあったら――子供と自分の身を守る「安全な家」の作り方 ・ 大地震の後、すぐに避難はNG× 災害時、避難する前にママが知っておきたいこと5つ ・ 東日本大震災から5年 災害に備えて私たちにできる3つのこと 家の中で大地震にあったらどうしますか? 突然大きな揺れがきても、家の中は安全でしょうか? 自宅で大地震にあったら、大きな揺れがおさまった後は、どう行動するべき? 特に、小さな子どもを抱えて安全に行動するには、しっかり準備をすることが必要です。まさかの時に備えて、地震直後に想定される危険をシミュレーションしてみましょう。 いつ襲ってくるかわからない災害に備えて、いまできることをしておきましょう。
2016年04月16日「備えあれば憂いなし」というのは、生きていく上で大切な教訓ですが、その大切さを改めて感じさせてくれる、笑って泣けるプロモーションムービーがあります。さて、何のための備えを訴えているのでしょう? じつは、このプロモーションムービーは、「お葬式」を早めに備えることの大切さを訴えています。「お葬式」を身近に感じることはまだないかもしれませんが、これから年を重ねていくにつれお葬式に参列することも増えていきます。そして、誰でもいつかはお葬式をおこなう立場になるときが必ず来ます。決して楽しい話題ではありませんが、このプロモーションムービーでは、母と娘の感動ストーリーを通して、早めの備えの大切さを訴えています。お葬式のことを具体的に考えたり検索したりすることは、「縁起でもない」と普段の生活であえて避けられているかもしれません。でも、このムービーを見れば、前向きにお葬式のことを考えるきっかけになりそうです。プロモーションムービーでも見られるように、その時になってから葬儀費用の高さに驚く人は少なくありません。ムービーで「お葬式」の備えとして紹介されているのが、株式会社ユニクエスト・オンラインの 「早割」 。ユニクエスト・オンラインは、インターネットで業界初の定額・定量金のお葬式「小さなお葬式」を運営しています。葬儀費用をコンパクトにわかりやすくまとめ、ランク別均一料金で提供しているから、安心してお願いすることができそう。「小さなお葬式」は、日本一選ばれている定額葬儀ブランドに成長しているそうです。「早割」は、ひとことで言うと「500円で入れる葬儀の保険」。万が一のことが起こった際に、家族の誰かが早割チケットを購入していれば、小さなお葬式のプランを通常よりもさらに低価格でおこなうことができるのです。しかも、小さなお葬式は全国で提供されていて日本全国どの地域でもチケットの利用が可能なので、家族と離れて暮らしていても安心です。具体的には、葬儀のみ早割価格(「小さな家族葬」プランの場合)は、「早割チケット」購入から31日~1年未満であれば15,000円割引、2年目は30,000円割引、3年目は50,000円割引となり、かなりお得です。有効期限は30日+3年で、3年目に継続購入をすれば、割引額は最大のまま継続されます。購入したのはいつだっけ? いつから割引になるの? 有効期限が長いから忘れてしまいそう、と毎日のことではないので心配になりますが、割引開始日、割引額変動時、継続購入可能日など、重要な期日はメールで知らせてくれるので、知らない間に期限が過ぎた…ということも防げそうです。ちょっぴりウルっとくるこのムービーを通して、いつか必ずくるその日を、家族のためにも自分のためにも「備えあれば憂いなし」で迎えられるようにしたいですね。・ユニクエスト・オンライン株式会社 公式サイト 「早割」紹介ページは こちら
2015年04月13日便利な5冊セット生命保険文化センターは17日、保険に関する様々な消費者向け知識が満載された、『備えあれば保険あり』の2010-2011年度版を発売した。これはテーマ別に、「ねんきんガイド」「医療保障ガイド」「知っておきたい生命保険と税金の知識」「ライフプラン情報ブック」「イラストでわかる生命保険ほけんのキホン」の小冊子5冊に分かれたセットとなっており、1セット700円となっている。中身いろいろ年金からライフプランまで「ねんきんガイド」では、公的年金制度に加えて、気になる個人年金保険の詳細が説明。ケーススタディとして個人年金保険の契約プランが紹介される。「医療保障ガイド」は、入院や手術をした際における自己負担と、それに対してどのように生命保険を組み合わせると効果的であるかが解説される。「知っておきたい生命保険と税金の知識」は、課税・控除を含めた生命保険と税金の関係を、10の事例で紹介。「ライフプラン情報ブック」は、人生設計とそのために必要な様々な準備について、データを中心に解説される。「イラストでわかる生命保険ほけんのキホン」は見やすく分かりやすい基本書となった。この機会に便利な保険の仕組みを知りたいという人にはオススメのセットと言えそうだ。
2010年12月22日