こんにちは、あり子です。■前回のあらすじ待ち望んでいた産休に喜んでいたのもつかの間。切迫早産になりかけて自宅安静へ…安静生活を送り、おなかの子が37週に入りました。すると自宅安静から一転、出産に向けて体を動かすよう言われました。それからウォーキングを開始。そして安静生活が終わったので、出産前に友人が遊びにきてくれました。ウォーキング効果なのか、出産前に会う約束をしていた友人に会えてホッとしたのか…その翌日の早朝、おなかにドンっという軽い衝撃とブチっという音がして目覚めました。最初は胎動かと思いました。しかしいつもは音がしないので、何かが違うと感じました。念のためトイレへ行くと、パンツが少し濡れており血も少量混ざっていました。陣痛もないので破水か尿漏れか自分では判断がつかず、病院へ電話。破水の場合は感染を防ぐためすぐ入院しなければならないので、病院へ来るよう言われました。そして病院に到着して、検査を行いました。そして紙の色が変わり、破水ということで入院することになりました。この時点では破水のみ。陣痛はまだきていませんでした。最初は尿漏れなのか破水なのか判断つかないくらいだった羊水ですが、この頃には歩くたびにどんどん出てきました。着ていた洋服と家から持ってきたバスタオルはビショビショ。早朝の入院となり病院の朝食はなかったので、家から持ってきたパンを食べました。その後、両親がお見舞いにきてくれたりして病室でのんびり過ごしました。陣痛がこないので、これから出産という実感が全然わきませんでした…次回に続きます。※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。
2021年03月26日もうすぐ8歳になる長男。語彙(ごい)や文字に関しての能力が高い一方で、いまだに夜尿があります。初めての子だったので、大変でもなんでもとにかく一生懸命に子育てしてきましたが、2、3、4人目を育てるなかで「あれ、やっぱり第1子は凸凹があるかも」と感じるようになりました。生活に支障があるほどではないけれど、時折感じる凸凹感。周りの子との関わりで気を付けていることをお話ししたいと思います。 言語能力が高い長男は話し始めたのはわりと早く、母子健康手帳の記録には1歳2カ月で「わんわん いた」「ぶーぶ あっちいった」などと2語文を話したという記録があります。 また本が大好きで、日常の会話でも小難しい単語や表現を使って会話するので、しばしば周りの大人から驚かれてきました。幼稚園児で漢字も少し読め、小学校中学年くらいのボリュームのある本を読み聞かせたり、ひとりで読んだりしていました。 手先が不器用一方、長男は手先が不器用なのか、3歳ごろまでは全然絵が描けませんでした。どの絵を見ても丸がぐるぐる描いてあるだけで、幼稚園の作品展示で周りの子の絵を見てびっくり! ただ絵に興味がないのかも、と本人に絵が描けていないなどとは言わないようにしていました。 幼稚園の先生も絵の端っこに「○○が△△しているところ」などと説明書きをしてくれたり、このときの製作の様子を伝えてくれたりしたので、長男が頑張っていた過程をほめてあげることができました。 夜尿が弟よりも続いている長男の昼のおむつが卒業したのは3歳になる少し前だったのですが、夜のおむつはもうすぐ8歳になる今もまだとれていません。 小児科にも下の子の受診時にさりげなく聞いてみたりしましたが、夜の水分を控えるくらいでもう少し様子を見て、と言われています。すでにおむつが取れている5歳の弟には「お兄ちゃんのことをばかにしちゃだめだよ」と言ってあります。 落ち着きがなく強制されるのが嫌長男は落ち着きがなく、1、2歳のお散歩のときはハーネスを付けていたこともあります。ハーネスを付けさせるのは賛否が分かれるようですが、多動児にとっては命綱になることもあり、子どもの命を守るためのものとして販売されています。私がなぜ長男にハーネスを付けていたのかと言うと、どうしても手をつないでくれないうえに、いきなり走り出して道路に飛び出してしまうことがあったからでした。 また、幼稚園でのお遊戯は拒否するし、行事の集合写真も必ず補助の先生がつきっきりで写っていました。ごはん中に立ち歩いてしまうのは今でもなかなか直りませんし、歯磨きの嫌がり方もほかの子と比べると強いです。それでも少しずつ落ち着いてきたように思います。 第1子の発達に凸凹はあるのですが、私は「人と比べない」「“普通”を求めない」ことが大事かなと思っています。幸いなことに、夫も両親も義両親も教育や障害の専門知識があるので心強いです! これからも子どもたちそれぞれの良いところ、得意なところを伸ばして、自信をつけさせてあげたいなと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:小林まり3男1女の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2021年03月13日40代に入ると、おしっこが「出にくい」、「近い」、「夜中にトイレに行きたくなる」といった悩みを持つ人が少しずつ増えてくる。そのなかでも断トツなのが「夜間頻尿」。夜中に起きて1回以上トイレに行く人は、40代以上では約4,500万人いるといわれている。加齢とともにその人数は増え続け、50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜間頻尿に悩んでいるという。夜間にトイレに起きることは、単に「面倒くさい」だけでは済まされない問題があると、国立長寿医療研究センター副院長で泌尿器科が専門の吉田正貴先生は語る。「夜間頻尿はQOL(生活の質)を損ないます。よくある話のひとつに、夜中にトイレで起きたとき、もうろうとしていて転ぶことがあります。暗い室内や、2階の寝室から1階に下りるときに階段を踏み外して転ぶケースも多いようです。特に高齢者の場合は、大腿骨頸部骨折や脳挫傷など大ケガがきっかけで、その後、要介護状態になるリスクが高まりますので注意が必要です」また、夜中に何度も起きることで睡眠の質が悪くなり、それに比例して、日中の生活の質も下がってしまうという。睡眠の質の低下が自律神経の乱れを呼び、さらにさまざまな障害を招いてしまう“負の連鎖”が起きてしまうのだ。「夜間頻尿」とわかっても、「年のせいだから仕方がない」とあきらめるのはまだ早い。最近、自宅で簡単にできる「行動療法」によって夜間頻尿を克服できることが判明しているのだ。「自分の生活を整えたり、運動したりといった『行動療法』でかなりの効果が得られます。金銭的な負担も少なく無理なく続けられますし、1カ月ぐらい続けると効果が出てきます。しかし、行動を止めるとすぐに元に戻ってしまいますので、無理なくできることから始めて、きちんと継続していくことをおすすめします」そこで、吉田先生が「起床から就寝まで」夜間頻尿を防ぐ10の習慣を教えてくれた。【1】朝日を浴びて規則正しい生活をスタート朝、日光を浴びることで分泌される「セロトニン」は脳を活発に働かせ、ストレスや不眠を解消させる働きがある。「1日20〜30分程度、太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされて夜、眠れるようになります。朝10までに朝日を浴びるようにしましょう」(吉田先生・以下同)【2】起きたらまずは、弾性ストッキングを着用「私たちの体は体内の水分量を一定に保つため、食事や飲み物などで摂取した分を、主におしっこに変えて排出します。昼間に立ちっぱなしだったり、長時間座ったままだったりなど、同じ姿勢で過ごしていると、重力によって体の水分が下肢にたまります。さらに、加齢とともに血液を循環させる機能が低下することで、足の水分が血管から漏れ、ふくらはぎにたまってしまうのです」夕方以降になると「足がパンパンにむくむ」というのはこれが原因。こうしてふくらはぎにたまった水分が、横になったときに再び血管に戻り、血液中の水分を減らそうとして、夜間におしっこが作られてしまうと考えられている。夜間頻尿の大敵“ふくらはぎのむくみ”を解消するために、朝から夕方まで弾性ストッキングをはいて過ごしてみよう。「薬局などで市販されているむくみ対策用で、ハイソックスタイプがおすすめ」糖尿病や心臓病に持病がある人などは、医師に相談してからの使用を。【3】バナナを食べるなら朝食後のデザートに夜間頻尿で困っているときは、バナナのようにカリウムがたくさん含まれる食品はあまり食べないほうがいい。「カリウムが多い食材は利尿作用を促進するので、トイレの回数が増えてしまいます。食べるのであればなるべく日中までにして。夕食後の時間帯は控えましょう。【4】足を15〜20センチ上げて30分あおむけ寝足の下にタオルのようなやわらかいものを敷き、足先が15〜20センチ程度上がるようにしてあおむけに。「昼から夕方までの間に30分を目安におこなうと、ふくらはぎに余分な水分がたまるのを防いでくれます」座布団を丸めたり、クッションを重ねたりして高さを調節して。【5】水分の多い野菜はお昼ご飯までに!水分はお水やお茶、ジュースなどの飲み物のほかにも、野菜や果物にもたくさん含まれているので、毎日の食事にも気をつけたい。「まだ夏野菜のおいしい季節ですが、夜ご飯に食べると夜間頻尿の原因になりかねません。食べるのならお昼ご飯までにしておきましょう」【6】スクワットで足腰のトレーニングむくみを解消するためにも、足腰を鍛えよう。テレビを見ながらでもできるスクワットは負荷がかかるうえ、簡単にできる。「40〜50代の方は足腰を鍛えるのにいいでしょうが、ご高齢の方はあまり無理をしないように」外出できないときこそ、自宅でトレーニングを!【7】暑さがやわらいだら30分のウオーキング足にたまった水分を押し出すには、ウオーキングを日課にしよう。「暑い時期は無理に外出すると熱中症になってしまうので、涼しくなってからにしましょう。習慣づけることで、足腰が鍛えられてむくみの解消につながります」気分転換にもなるので一石二鳥!【8】夕方以降は、水分の取りすぎに要注意!水分制限をするのなら夕方以降の水分をセーブすると効果的だという。「夜に排出されるおしっこは、ほとんどが日中以降にとったもの。とりわけ夕方以降の水分は夜間頻尿に直結するので気をつけましょう。カフェインが入ったお茶も控えるようにしてください」【9】鍋料理やシチューはなるべく避けて野菜がたくさん入った鍋やシチューは、スープといっしょに食べることで、水分の過剰摂取に。「塩分が多いのも問題です。喉が渇いて飲み物をとってしまいますから、夜間頻尿を解消させたいのなら、こうしたメニューは控えるようにと患者さんに伝えています」【10】晩酌のアルコールも控えめに毎日の晩酌は欠かせないという人には耳の痛い話だが、アルコールは利尿作用を促進させるので、飲めばその分、夜間のおしっこに。「お酒を飲むとおつまみも食べたくなり、塩分の過剰摂取につながります。つらいかもしれませんができれば晩酌は控えましょう」生活習慣を見直すだけで、深い睡眠を取り戻し、QOLを高めることができる。しかも、お金もあまりかからない、体にもやさしい行動療法を毎日続けて、夜間頻尿を克服しよう!「女性自身」2020年9月22日 掲載
2020年09月22日「寝ぼけまなこで夜中トイレに起きたら、階段でコケてしまいまして……。まだ若かったから骨にヒビが入った程度で済んだのかもしれませんが、もう少し年を取ってから転んだら大事になるから気をつけるように、と病院でもクギを刺されました」苦笑しながらそう打ち明けるのはB子さん(69)。2階にある寝室から1階のトイレまで、狭い階段の手すりをつたって下りようとしたのはいいが、夜中に階段の電気をつけてしまうと、その後、目が覚めて眠れなくなってしまう。そこで、電気をつけずに階段を下りたところ、踏み外してしまったというのだ。「夜間頻尿はQOL(生活の質)を損ないます。よくある話のひとつに、夜中にトイレで起きたとき、もうろうとしていて転ぶことがあります。暗い室内や、2階の寝室から1階に下りるときに階段を踏み外して転ぶケースも多いようです。特に高齢者の場合は、大腿骨頸部骨折や脳挫傷など大ケガがきっかけで、その後、要介護状態になるリスクが高まりますので注意が必要です」そう話すのは、国立長寿医療研究センター副院長で泌尿器科が専門の吉田正貴先生。また、夜中に何度も起きることで睡眠の質が悪くなり、それに比例して、日中の生活の質も下がってしまうという。睡眠の質の低下が自律神経の乱れを呼び、さらにさまざまな障害を招いてしまう“負の連鎖”が起きてしまうのだ。人間の体は、昼間は「交感神経」が優位になるので、活発に動くことができ、夜は「副交感神経」が優位になりリラックスするのでぐっすり眠ることができる。ところが、この自律神経の切り替えが悪くなると、さまざまな体調不良が現れるように。疲れが取れないので、「頑張ろう」という気力も損なわれ、結果的に気分の落ち込みが激しくなり、不安感が強くなって“うつ”の症状を起こしてしまうこともある。「『何回も夜中に起きるので睡眠不足で体がだるい』と訴える患者さんもいます。昼間ぼんやりしてしまい、無気力状態から、うつ症状になるリスクが高まってしまうのです。このように夜間頻尿を放っておくと睡眠不足から2次、3次的な体調不良が起こります。昼間にウトウトしながら車を運転してしまい、ブレーキを踏むタイミングが遅れて追突事故を起こしたというケースも報告されています」東北大学医学部泌尿器科の研究チームが、70歳以上の高齢者を5年間追跡調査したところ、夜中に1回トイレに行く人の死亡率を1とした場合、2回の人の死亡率は1.59倍、3回の人は2.34倍、4回以上になると3.6倍と、夜間にトイレに行く頻度が高い人ほど、死亡率が高くなることがわかった。睡眠不足のまま過ごしていると、転倒骨折、うつだけでなく、死亡リスクまで引き上げてしまうことになるのだ。睡眠の質の低下によるリスクを避けるためにも「夜間頻尿」を放っておいてはいけない。「女性自身」2020年9月22日 掲載
2020年09月21日40代に入ると、おしっこが「出にくい」、「近い」、「夜中にトイレに行きたくなる」といった悩みを持つ人が少しずつ増えてくる。そのなかでも断トツなのが「夜間頻尿」。夜中に起きて1回以上トイレに行く人は、40代以上では約4,500万人いるといわれている。加齢とともにその人数は増え続け、50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜間頻尿に悩んでいるという。「夜間頻尿の定義は、就寝後、排尿のために一晩に1回以上起きること。そして、そのために眠りが浅くなり、昼間に眠気が襲ってきたり、夜間トイレに行くときに転倒したりなど、日常生活に支障をきたす状態をいいます。夜間にトイレに起きてしまう人は意外と多く、8割以上の高齢者は夜間頻尿にあてはまります」そう語るのは、国立長寿医療研究センター副院長で泌尿器科が専門の吉田正貴先生。「夜間頻尿」とわかっても、「年のせいだから仕方がない」とあきらめるのはまだ早い。最近、自宅で簡単にできる「行動療法」によって夜間頻尿を克服できることが判明しているのだ。「自分の生活を整えたり、運動したりといった『行動療法』でかなりの効果が得られます。金銭的な負担も少なく無理なく続けられますし、1カ月ぐらい続けると効果が出てきます。しかし、行動を止めるとすぐに元に戻ってしまいますので、無理なくできることから始めて、きちんと継続していくことをおすすめします」行動療法は“水分制限”“塩分制限”“運動療法”の3つの柱に分けられる。ひらたく言えば、体のなかの水分を「ためない」ことと、たまった水分を「循環させる」こと。まず気になるのは「晩酌」。「『缶ビール1本ぐらい、いいでしょう』と言われる方もいますが、いっしょにおつまみを食べると喉が渇いて余計に水分を取ってしまいます。350mlの缶ビールを1本と、余分の水分も含めて、それが夜間におしっことして出てきます。中年〜高齢者の1回の排尿量は200ml程度なので、2回ぐらい回数が増えることになります。ですから、夜間頻尿で困っている方には晩酌はすすめられません」また、カフェインには、脳や交感神経を興奮させて眠気や疲労感を取り除く働きのほかにも、尿の排出を促す利尿作用があるので、なるべく控えよう。「夜中に出るおしっこのほとんどは、昼以降に飲んだものなので、1日に取る水分の総量を減らすだけでなく午後3〜4時ごろからの水分量をセーブしたほうが効果はあります。水分は野菜や果物にもたくさん入っていますので、夕食や、その後に食べるのは控えて、食べるのなら昼間にしましょう」バナナやほうれん草などに多く含まれるカリウムは利尿作用があるので食べすぎには注意したい。また、暑い時期は熱中症を防ぐためにも水分摂取が推奨されているのでがまんは禁物。その日の気温や熱中症警戒アラートが出ているときは水分摂取を優先するなど、状況判断をしながら水分制限のコントロールをしよう。“塩分制限”では、1日の摂取基準量の設定はないものの、シチューや鍋料理など、塩分が多いメニューは控えたほうがいいという。「患者さんには、なるべく塩辛いものは食べないようにと指導しています。たとえば、コンビニなどで売っている弁当やお総菜は塩分がかなり入っていますが、あれを塩辛いと感じないようでは、日ごろからかなり塩分を取っている可能性があります」最近は商品パッケージに塩分の含有量が書かれているので、食べた分を計算しながら、日本人の1日あたりの塩分摂取量の目標、男性7.5グラム、女性6.5グラムを目安に減塩に取り組んでみよう。“運動療法”などでは、1日30分程度のウオーキングがおすすめ。取りすぎた水分はふくらはぎにたまり、ふくらはぎにたまった水分が、横になったときに再び血管に戻り、血液中の水分を減らそうとして、夜間おしっこが作られてしまうと考えられている。そこで取りすぎた水分がふくらはぎにたまらないよう「循環させる」ことも大切。夕方以降、30分程度のウオーキングやあおむけで30分以内の足上げは、ふくらはぎにたまった水分を押し出す効果がある。「歩くと筋肉が収縮されるので、ふくらはぎにたまった水分がポンプ作用で押し出されて、血管内に戻されます。また、ダンベル運動やスクワットなどの筋トレは、体が疲れることで睡眠が深くなる効果があります。いずれにしても毎日続けることが大切です」「女性自身」2020年9月22日 掲載
2020年09月21日40代に入ると、おしっこが「出にくい」、「近い」、「夜中にトイレに行きたくなる」といった悩みを持つ人が少しずつ増えてくる。そのなかでも断トツなのが「夜間頻尿」。夜中に起きて1回以上トイレに行く人は、40代以上では約4,500万人いるといわれている。加齢とともにその人数は増え続け、50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜間頻尿に悩んでいるという。夜間にトイレに起きることは、単に「面倒くさい」だけでは済まされない問題があると、国立長寿医療研究センター副院長で泌尿器科が専門の吉田正貴先生は語る。「日常生活のなかにどれくらい困っていることがあるのか。が治療の対象になるポイント。夜中に何回起きても困っていることはない、という人は治療の対象にはなりません。しかし、夜中に2回以上トイレに起きると、QOL(生活の質)が低下して困ることが多い、といわれています」夜間頻尿の多くは、同時に「夜間多尿」であることが多く、1日の尿量の3分の1が就寝中に出ていると夜間多尿となる。通常、昼間に比べて夜間の尿量は減るのだが、加齢により夜間の尿量を減らす「抗利尿ホルモン」の分泌量が低下したり、尿を濃縮する腎臓の機能が衰えたりすることで、夜中に作られる尿が増えてしまうのだ。そして、もう1つ。夜間頻尿の大きな原因が意外なところにあることがわかってきた。「私たちの体は体内の水分量を一定に保つため、食事や飲み物などで摂取した分を、主におしっこに変えて排出します。昼間に立ちっぱなしだったり、長時間座ったままだったりなど、同じ姿勢で過ごしていると、重力によって体の水分が下肢にたまります。さらに、加齢とともに血液を循環させる機能が低下することで、足の水分が血管から漏れ、ふくらはぎにたまってしまうのです」夕方以降になると「足がパンパンにむくむ」というのはこれが原因。日中に摂取した水分がふくらはぎにたまってしまうことから、“ふくらはぎは第2の膀胱”と呼ぶ人もいるという。こうしてふくらはぎにたまった水分が、横になったときに再び血管に戻り、血液中の水分を減らそうとして、夜間おしっこが作られてしまうと考えられている。「診療の現場では、自分でできるチェック方法として『排尿日誌』をつけてもらいます。膀胱にたまっていて排尿された量と排尿回数を知ることで、ふくらはぎに水分がたまっているかどうかがわかるのです」用意するものは、500mlまで測定できるような計量カップ。もしくは使い捨ての紙コップに50mlずつ印をつけたもので代用してもよい。記録のつけ方は、朝起きて1回目から翌朝起きて1回目までのおしっこを取り、その量と時間を記録するだけ。起床後2回目から翌朝1回目までのおしっこの量を足して、その合計を3で割った数字よりも、就寝後から翌朝1回目のおしっこの量が多い場合、夜間頻尿の原因の1つである「夜間多尿」と診断され、ふくらはぎに水分をためている可能性が高い。多尿には、糖尿病などの内分泌系疾患、水分の取りすぎといった原因の場合もあり、夜間多尿には、高血圧、うっ血性心不全(心臓の働きが弱った状態)、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群などが潜んでいるケースもある。おしっこの問題があるときは、内科や婦人科ではなく、泌尿器科の医師の診断を受けよう。「約11年ぶりに改訂された『夜間頻尿診療ガイドライン第2版』(日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会編集)には、副作用の少ない治療法の第1選択肢として行動療法が推奨されています。水分制限、塩分制限、運動療法など、いずれも自宅で行える簡単な方法ばかりです。きちんと続ければだいたい1カ月程度で改善してきます」「女性自身」2020年9月22日 掲載
2020年09月21日「寝る前には必ずトイレに行ってから寝るようにしているのに、40代半ばごろから必ず夜中にトイレに起きるように……。いったん起きてしまうと、目がさえてしまい朝までぼんやりすることも。日中に猛烈な眠気に襲われ、仕事中に居眠りしてしまったこともあり、本当に困っています」そう語るのは都内に住むA子さん(50)。最近では最低でも一晩に1回、多いときでは3、4回行くことがあるという。40代に入ると、おしっこが「出にくい」、「近い」、「夜中にトイレに行きたくなる」といった悩みを持つ人が少しずつ増えてくる。そのなかでも断トツなのがA子さんのような「夜間頻尿」。夜中に起きて1回以上トイレに行く人は、40代以上では約4,500万人いるといわれている。加齢とともにその人数は増え続け、50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜間頻尿に悩んでいるという。「夜間頻尿の定義は、就寝後、排尿のために一晩に1回以上起きること。そして、そのために眠りが浅くなり、昼間に眠気が襲ってきたり、夜間トイレに行くときに転倒したりなど、日常生活に支障をきたす状態をいいます。夜間にトイレに起きてしまう人は意外と多く、8割以上の高齢者は夜間頻尿にあてはまります」そう解説するのは、国立長寿医療研究センター副院長で泌尿器科が専門の吉田正貴先生。夜間にトイレに起きることは、単に「面倒くさい」だけでは済まされない問題があるという。「日常生活のなかにどれくらい困っていることがあるのか。が治療の対象になるポイント。夜中に何回起きても困っていることはない、という人は治療の対象にはなりません。しかし、夜中に2回以上トイレに起きると、QOL(生活の質)が低下して困ることが多い、といわれています」夜間頻尿の多くは、同時に「夜間多尿」であることが多く、1日の尿量の3分の1が就寝中に出ていると夜間多尿となる。通常、昼間に比べて夜間の尿量は減るのだが、加齢により夜間の尿量を減らす「抗利尿ホルモン」の分泌量が低下したり、尿を濃縮する腎臓の機能が衰えたりすることで、夜中に作られる尿が増えてしまうのだ。そして、もう1つ。夜間頻尿の大きな原因が意外なところにあることがわかってきた。「私たちの体は体内の水分量を一定に保つため、食事や飲み物などで摂取した分を、主におしっこに変えて排出します。昼間に立ちっぱなしだったり、長時間座ったままだったりなど、同じ姿勢で過ごしていると、重力によって体の水分が下肢にたまります。さらに、加齢とともに血液を循環させる機能が低下することで、足の水分が血管から漏れ、ふくらはぎにたまってしまうのです」夕方以降になると「足がパンパンにむくむ」というのはこれが原因。日中に摂取した水分がふくらはぎにたまってしまうことから、“ふくらはぎは第2の膀胱”と呼ぶ人もいるという。こうしてふくらはぎにたまった水分が、横になったときに再び血管に戻り、血液中の水分を減らそうとして、夜間におしっこが作られてしまうと考えられている。「女性自身」2020年9月22日 掲載
2020年09月21日尿漏れというと「高齢者」というイメージがあったので、自分にはまだ遠いことだと思っていましたが、ある日突然くしゃみをしたときにそれは起こったのです。実際にまだ自分がその立場になるとは思ってもいなかったのでショックでいっぱいでした。その後、更年期に尿漏れが起こることもあると知り、これはなんとか治す努力をしなければと考えたのです。そこで漢方薬や体操など尿漏れに良いと言われている情報を探し出し実践しました。幸いなことに思ったより早く努力の成果が出たようで、あれから2年たった現在は尿漏れは起こらなくなりました。そんな必死に頑張った体験談をご紹介したいと思います。47歳、震えが来るほどショックだった最近は生理用パッドだけでなく尿漏れパッドもたくさん売られていたり、テレビのCМでも見るようになったので、年齢とともに尿漏れに悩む女性は多いのだろうとは思っていたのです。しかし、47歳の自分の身に尿漏れが起こるとは夢にも思っていませんでした。それは前ぶれもなく、立った姿勢でくしゃみをしたときに起こりました。そのときはとてもショックでしたが、数十分後にまたもや同じことが連続して起こったのです。どちらもちょっとだけの漏れでしたが、私にとっては嫌悪感を伴うショックなできごとでした。それからはトイレを我慢すると便器に座る直前でほんの少し尿漏れを起こすなど、2~3日に1回はそんなことが起こるようになったので、思わず尿漏れパッドも買ったほどです。それでも更年期だから仕方ないと簡単にあきらめる気にはなれず、必死で原因や改善法を調べました。すぐにできる対策法を調べ、とにかくいろいろ実践し始めました。できることはとにかく実践!私の尿漏れ対策尿漏れの対策として、もちろん泌尿器科での治療も頭にありましたが、やはり自分のなかでどこか認めたくないところがあったのだと思います。泌尿器科での治療は、自力で努力をしても効果が出なかったときの最後の手段と決めていました。そこでまず薬やサプリを飲もうと思い、ドラッグストアの話しやすい女性の薬剤師さんに相談したところ、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という漢方薬をすすめられました。どこかで聞いたことのある漢方薬でしたが、とにかく更年期などの尿漏れに良いと言われたので飲むことにしたのです。「40代の女性の3人に1人はおなかに力が入ったときに尿漏れしてしまう腹圧性尿失禁を経験しているのよ」と薬剤師さんから聞き、ちょっぴり救われた気分でした。次にネットで調べた骨盤底筋を鍛えるストレッチも毎日おこないました。ほかにも例えばトイレのあとに便器に座ったまま肛門を締めたり緩めたり、座ったときにおしりから椅子の座面を吸い込むようにおしりを締めて数分そのままの状態にしているなど、できるだけ日常でも意識的に骨盤底筋を鍛えるようにしました。尿漏れがなくなった今でも努力は継続中!いろいろ努力したなかで何がよかったのかわかりませんが、毎日漢方薬の服用と骨盤底筋を鍛えることを続けていた結果、大体3カ月ぐらいたつと尿漏れのない日が増えてきました。そしてそれから1年後ぐらいには、ほとんど尿漏れはなくなったのです。腹圧性尿失禁は年齢とともにだんだん起こることが多いらしいので、今は改善されたと思ってもまたいずれ起こる可能性はあると思います。でも、少しでもそのときを遅らせたいので、これからもずっど努力は続けたいと思っているのです。本当はもうあんなに情けない思いは一生したくないと思っていますが、やはり老化はどのような形でやってくるか今の私には想像つかないことなので、少しでも予防をするしかないと考えています。しかし、今でも外出するときには、あのときの不安から尿漏れパットを使用していますし、尿意を感じたら昔のようにギリギリまで我慢することなく、できるだけ早めにトイレに行くようになりました。まとめ尿漏れを体験したときはショックで打ちひしがれましたが、いかに尿漏れを起こさないようにするか努力することが大切だと実感しています。そして、それでも尿漏れが起こるようになったときには、きちんと泌尿器科に相談することも考えたいと思っています。とにかく今回は自力の努力で良い結果が出たのでホッとしています。骨盤底筋を鍛えることや漢方薬を飲むなど、どれもすぐに効果が出るものではないと思いますが、意識的に毎日毎日きちんと継続することで大きな結果を生むのではないかと思っています。40代になり、いろいろなことが努力の継続だと気付き始めた日々です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年09月07日テレビで尿漏れや頻尿に関するCMを度々目にしていましたが、まさか自分にも尿漏れ対策が必要になるとは思っていませんでした。特に30代から40代の初めは、尿漏れなんて遠い先のこと!ぐらいに考えていたのですが、妊娠・出産を経験した私にとって尿漏れは実は身近なものだったのです。ある日、くしゃみをしたら尿漏れ…30代後半で2人の子どもを出産し、40歳過ぎまでは子どもの世話で目が回るような忙しい日々を過ごしていましたが、40代半ばには子どもは2人とも小学生になり少し自分の時間が持てるようになりました。そういうホッとした時期に風邪をひいてしまいました。ある朝、くしゃみが止まらなくなって、そのとき「あれ?」と感じたのが尿漏れ! おりものかな?と感じるほどの少量でしたし、下着にはライナーを付けていたので気にしないでいました。でも、その後くしゃみをするたびに「あれ?」と感じることが増え、下着に付けたライナーが明らかに濡れていると感じるレベルになっていったのです。自分が尿漏れしているだなんて恥ずかしくて誰にも言えず、くしゃみが出そうになると股間を手で押さえてみたり鼻をつまんでくしゃみを抑えたりして、くしゃみと尿漏れとの戦いが始まりました。風邪をひいたときの外出はライナーでは不安なので、生理用のナプキンを使用することもありました。それでも、まだなんとかなるレベルだと軽く考えていたのです。自治会の運動会で尿漏れが決定的に!子どもたちが小学生になると、学校行事や地域の行事に参加することが増えました。そのころ住んでいたのは規模の大きいマンションで、子育て世帯が多く、自治会の活動も盛んでした。子どもたちも友だちがたくさんいるので、自治会の行事にはいつも参加していました。自治会の年間行事のなかでも一番盛り上がったのが市民運動会! 私の地域の市民運動会は自治会対抗でおこなわれ、競技に参加するたびに食料品や家庭用の雑貨などがもらえるので出られるものはなんでもエントリーするといった感じで盛り上がります。そしてママ友に誘われて出ることになった大縄跳び! これが衝撃の事実を私に突き付けることになったのです。市民運動会が近づくと、マンションの敷地内にある公園は自治会対抗競技であるリレーや玉入れなどの練習をする住民でいっぱいになります。自治会対抗で優勝すれば米やじゃがいも、インスタントラーメンなどが大量にもらえるので優勝を目指してみんな必死になるのです。もちろん大縄跳びの練習もおこなわれました。そして、せーのっ!で跳んだ瞬間、ドバッと尿漏れを起こしたのです!尿漏れ対策に骨盤底筋トレーニング実は、大縄跳びの練習中に着替えに帰ったママ友が複数いました。お互いに「だよねー」と苦笑いしながら、私だけではなかったんだというホッとした複雑な感情がわいてきました。市民運動会当日は「夜用の生理ナプキンが必要やね」と笑いながら参加しましたが、私だけではないとわかってもやはりショックでした。このことを70代の母に話すと母にも経験があったらしく、「骨盤底筋のトレーニングをすると改善するよ」と言われました。実際に母は骨盤底筋トレーニングで尿漏れが治まったと言うのです。方法は簡単で、腟と肛門の筋肉に力を入れて数秒間キープし緩める。これを1日に何回かおこなうだけ。そんなことで治るの?と疑問に思いましたが、一番身近な経験者の言うことなので試してみることにしました。効果がなければ病院に行こうと思っていたのです。そして、テレビを見たり料理をしながら思い立ったらキュッと力を入れてみる感じで続けてみました。市民運動会が10月末だったのですが、半年ほど骨盤底筋トレーニングを続けた翌年の春に思い返せば、その年の冬は風邪をひいてくしゃみをしても尿漏れを起こすことがなかったのです。まとめ意識をしていたわけではなく気付くと……という感じでしたが、半年もたたずに効果が表れた骨盤底筋トレーニング。妊娠・出産を経験すると骨盤底筋が緩んで尿漏れを起こしやすくなるとネットを検索して知りました。尿漏れにはいくつかのタイプがあるようで、私の場合は腹圧性尿失禁といわれるタイプのようです。くしゃみや運動、重たい物を持つなどおなかに力を入れたときに尿漏れが起こるタイプで、骨盤底筋を鍛えるのが効果的であるとわかりました。「尿漏れ対策」でネットを検索するとさまざまな骨盤底筋トレーニングが出てきます。時間もお金もかからずいつでもできる骨盤底筋トレーニングを続け、尿漏れの心配なく日々の生活を楽しく送りたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年08月23日助産師・ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、夜間授乳を「する」「しない」のラインについてお話しています。夜間授乳することのメリット・デメリット、夜間授乳をしたほうがいい場合などを詳しく解説!夜間ぐっすり眠っている赤ちゃんを、起こして授乳するべきか悩んでいるママは多いかと思います。赤ちゃんやママのおっぱいの状況によっては、必ずしも夜間に赤ちゃんを起こさなくてもいい場合があります。 うちの子は起こしたほうがいいの? と悩んでいるママへのお話です。 夜間起こして授乳しなくてもいいケースとは?赤ちゃんの授乳間隔は3〜4時間毎といわれますが、赤ちゃんが成長と共に、母乳を一回に飲める量が増えてきたり、離乳食が進んでくると夜間の授乳間隔が空いてくることがあります。 夜間に、赤ちゃんが長く眠ってしまった場合に、無理に起こして授乳しなくてもいい場合は、以下になります。 ・生後1カ月以降の正期産で2,500g以上で生まれた病気などがない元気な赤ちゃん・発熱などがなく元気な状態・体重増加が良好(1日18〜30gの体重増加が認められる)。体重が成長曲線内にあり、上昇がみられる・日中の排尿が1日6〜8回みられる(1回量は50g以上、紙おむつのチェックラインの色が変化する程度)・生後10カ月以降で離乳食も3回食に進んでいる・赤ちゃんを起こして授乳してもあまり飲まない、起こしたあとに機嫌が悪くなり再度の寝かしつけが大変 夜間授乳することのメリット・デメリットは?【赤ちゃん側のメリット】・授乳回数が増えることで、母乳を飲む量が増えて多くの栄養を得ることができる。・夜間覚醒して、授乳することで再度深い眠りにつくことができる。安心する。【赤ちゃん側のデメリット】・眠りが中断される。授乳後に、再度寝入ることに時間がかかる場合もある。 【ママ側のメリット】・授乳回数が増えることで、母乳を作るのに必要なホルモンが分泌されて、母乳分泌が増えやすい。・定期的におっぱいから母乳が飲み取られるので張りすぎによる痛みや苦痛が軽減されたり、乳腺炎の予防になる。【ママ側のデメリット】・眠りを中断することにより、睡眠不足になることがある。・起こしても赤ちゃんがあまり飲まないことがあり、授乳により刺激されたことにより余計に乳房が張りやすくなることがある。 こんな場合は起こして授乳がおすすめ新生児のうちは、一回の哺乳量が少ないため、授乳回数が少ないと1日の飲むトータル量が減ってしまうことがあります。そのために、生後1カ月までは4時間以上眠ってしまうようでしたら起こして授乳することが必要です。また、生後6カ月未満であれば、6時間以上授乳間隔が空く場合には、起こして授乳するようにしましょう。その他に起こして授乳したほうがいい場合としては、 ・体重増加が1日18g未満。成長曲線を下回っている・出生時の体重が、2,500g未満で早産、または心疾患や内分泌疾患などの何か病気がある・離乳食を1回食で始めたばかり、またはあまり食べない・ママが母乳量を増やしたい、今の量を維持したい・ママが乳腺炎などの乳房トラブルを繰り返している・授乳間隔が空くと張ってつらい。授乳の代わりに搾乳をする場合、搾乳ができない、または搾乳を大変に感じて起こして授乳させるほうがラク赤ちゃんがぐっすり眠っていると、せっかく眠っているのに起こすのがかわいそうに感じたり、もっとママも眠りたいという気持ちがありますよね。ママと赤ちゃんの状況に合わせて、夜間の授乳の負担が減るといいですね。 <参考>メディカ出版母乳育児支援ブック篠原和子「授乳の頻度と長さ」 作画/はたこ 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2020年06月16日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 夜間の授乳で、体を起こして授乳することは回数が多ければ多いほど大変で、寝不足が続くことはママにとってはつらいことかと思います。今回は、ママも赤ちゃんも体を休めてリラックスできる「添い乳」についてお話ししていきます。 添い乳をおすすめする理由体を起こさずに授乳できるため、休みながら授乳でき、夜間の授乳がラクになります。赤ちゃんもママもリラックスすることができます。また、授乳をしているうちに寝てしまう赤ちゃんも多く、乳首を外してそのまま起こさずに寝かせることもでき、寝かしつけもとてもラクになります。 添い乳の注意点は?授乳姿勢の支えが緩くなって、赤ちゃんの乳首・乳輪への吸着が浅くなると、乳頭の先を潰して飲んでしまうことにより、白斑(乳首にある母乳の出口である乳口が炎症を起こして皮膚がかぶさる状態)ができて、乳房のしこりができたり、乳腺炎などのトラブルになることがあります。また、赤ちゃんの授乳時のポジションに注意して、赤ちゃんの鼻が圧迫されないように注意。そして、授乳後に赤ちゃんが眠ってしまったら、口からおっぱいを離すようにしましょう。また、ママのベットで添い寝をする場合は、赤ちゃんが寝る場所などには、赤ちゃん用の硬いマットを敷くようにしましょう。 添い乳のポイントは?添い乳をするときの5つのポイントをお伝えします。 まずは、吸わせるおっぱい側に赤ちゃんを寝かせます。 【1】赤ちゃんのおへそとママのおへそが向かい合うように対面し、体をピタッとくっつける。ママの頭や背中にクッションなどがあるとよりラクになる。【2】授乳時の固定が甘くならないように、赤ちゃんの背中に丸めたタオルやクッションを置いておく。【3】赤ちゃんの鼻とママの乳首が同じ高さになるように調整する。(赤ちゃんが乳首を見上げるような高さで)【4】赤ちゃんの頭は、ママの脇より下にくるようにする。ママは敷布団に近いほうの腕を上げて頭を乗せると姿勢が安定します。【5】赤ちゃんの顎が深くおっぱいに沈み、鼻がおっぱいから離れるような吸わせ方をする。 添い乳をすると、寝かしつけが授乳に頼ることになり、他の方法での寝かしつけが難しくなることで、将来的に卒乳や断乳が大変になると避ける方がいます。しかし、個人差があり、必ずしも卒乳や断乳時に大変になるわけではありません。夜間の授乳回数が多い時期は、ママの体力を考えて添い乳を取り入れても良いかと思います。ぜひ試してみてください。 <参考>メディカ出版『母乳育児支援ブック』西田真奈美「ポジショニングとラッチオン」 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2020年06月11日ベビーカレンダーご覧のみなさん、こんにちは!2019年8月に女の子を出産し、はじめての育児に日々奮闘中のかめこです。 第29話は、夜中眠気と戦いながらトイレに向かう道中は危険がいっぱいで……妊娠中の頻尿についてのお話です。 妊娠中期から続く頻尿で夜中よくトイレに起きるのですが、廊下が真っ暗でトイレまでいつも手さぐりに進んでいます。たまにですが、それで手をぶつけてしまうことがあり、地味に痛くてその度に後悔します……。きっと寝ぼけてるんでしょうね。 著者:イラストレーター かめこ2019年8月に女の子を出産し、家族が増えて一層賑やかになりました。はじめての育児は分からないことだらけで日々奮闘中です!赤ちゃんが産まれるまでの家族とほのぼの妊娠ライフをブログにて更新しています。
2020年05月27日人気インスタグラマーの育田花さんが、夫と揉めたときのお話。■ 「VOL.12」 のあらすじ夫がスマホを見てはニヤついていた理由は、「キャンプに行こう!」というもの。インドア派としては気乗りしなかったけど、OKしたところ夫との会話が増えていく。楽しそうな夫の姿に、これまできちんと夫を見ていなかったことに気づく。そんな幸せななか、さらなる問題が…。≫ 「『彼氏好み』に合わせる女性はアリかも…夫との会話倍増のワケ」 痛そうに見えるかもしれないけど、痛くはないです。今はだいぶ尿漏れも改善しています。次回に続きます。→次回は3月24日(火)更新予定!※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。骨盤での異常を感じたり、症状があった場合など、医療機関にご相談されることをお勧めします。\「ダメ夫のエピソード」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪ 【いいから黙って抱いてくれ!】 連載 「Vol.1」から読む ≫ 結婚して不満はない。でも、夫との夜の生活がイマイチ…
2020年03月23日今回は、妊婦健診の尿検査で尿糖+(陽性)と判定されたときに知っておいてほしいことをお話しします。 尿糖とは尿糖とは、尿の中に現れた糖のことです。 食事をすると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、糖を調節する作用が体に備わっています。人間の活動するエネルギー源となる糖は、血液によって全身の細胞や組織へ運ばれ、すい臓から分泌されるインスリンの働きで細胞へ取り込まれます。通常、腎臓内で尿が作られるとき、血液中の糖は再吸収されて、尿の中には現れません。 妊娠中は、おなかの中の赤ちゃんの成長のために、たくさんの糖分を必要とするため、胎盤がインスリンの働きを抑えるホルモンを分泌して、血糖を高めに維持します。また、胎盤でインスリンを壊す酵素ができたりと、妊娠前よりもインスリンが効きにくく、結果的に血液中に糖が多くなりやすい状態です。血液中の糖が多くなりすぎて、腎臓での再吸収が追いつかなくなると、そのまま尿の中に糖が混ざり、尿検査では尿糖+(陽性)という判定になります。 妊婦健診では、妊婦さんと赤ちゃんの健康状態を把握するために、基本的な検査の1つとして、尿検査をします。妊婦さんが紙コップに採取して提出した尿に、尿試験紙を浸して、色の濃度によって+(陽性)や-(陰性)を判定します。 妊婦健診で尿糖の有無を判定する理由妊娠中に尿糖の有無を判定することで、腎機能の低下や妊娠糖尿病(GDM)の早期発見と妊娠経過を把握するのに役立てます。 腎臓や糖尿病などの病気以外でも、糖分の多い飲食物の影響やストレスなどによって一時的に尿糖は現れることがあります。尿糖+(陽性)の場合、他の検査項目の結果と照らし合わせて、病的な尿糖なのか、一時的なものかを医師や助産師が判断します。 尿糖+(陽性)と判定されたら妊娠糖尿病?妊娠糖尿病は、尿検査ではなく、血液検査で判定します。尿糖+(陽性)が1回でも出たら妊娠糖尿病というわけではありません。また、尿糖-(陰性)でも血液検査で妊娠糖尿病と診断されることもあります。 妊娠経過が順調でも尿糖が出ることはあります。ほとんどの妊婦さんは、血糖値の上昇に合わせてインスリンの分泌量が増えるため、次回の健診時には尿糖が出なくなることが普通です。 尿糖+(陽性)の判定 その後、どうしたらいい?妊婦健診の際に尿糖+(陽性)の判定が出たら、その日の診察で担当医や助産師へ心配なことや不安なことを相談しましょう。糖分の多い飲食物の影響やストレスによって一時的に尿糖が現れることはあります。 尿検査の結果は、担当医や助産師が確認しますが、妊娠経過や他の検査結果と照らし合わせて一時的なものと判断できる場合は、その日は「次回の健診まで様子を見ましょう」と特に注意を促さないこともあります。 婦健診のときに尿糖+(陽性)が出ると「妊娠糖尿病?」と不安になり、インターネット上などの誤った情報を鵜呑みにして自己判断で糖質制限を試みる妊婦さんもいますが、自己判断かつ自己流で糖質制限をするのは止めましょう。 まずは、普段の食生活を振り返り、糖分の多い菓子類や清涼飲料水をとる機会が多ければ控えたほうが良いですが、思い当たることがなければ担当医や助産師へ相談しましょう。 妊娠中の母親の栄養状態は、赤ちゃんの栄養状態に影響します。医学的な治療として糖質制限する場合を除いて、妊婦さんは糖質を制限する必要はありません。また、妊娠中に特定の栄養素を抜くことで妊婦さんの期待どおりに血糖値をコントロールできるという研究報告はありません。 まとめ妊娠中に尿糖の有無を判定することは、妊婦さんの腎機能の低下や妊娠糖尿病(GDM)の早期発見と妊娠経過を把握するのに役立ちます。妊婦健診で尿糖+(陽性)と判定が1度くらい出ても妊娠娠糖尿病というわけではありません。 <参考>・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・日本産婦人科学会・日本糖尿病・妊娠学会・日本糖尿病学会 日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言2013・厚生労働省 妊娠中と産後の食事について 監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2020年02月18日妊娠初期(0~15週)に起こりやすい頻尿と残尿感についてお話しします。 妊娠初期(0~15週)に起こりやすい頻尿と残尿感って?妊娠初期(0~15週)は、妊婦さんの循環血液量が増えて腎臓の機能が活発になること、大きくなり始めた子宮が隣り合っている膀胱を圧迫するために頻尿や残尿感が起こることがあります。 頻尿とは尿の回数が多いことです。一般的に朝目覚めてから夜就寝するまでの間に8回以上の場合を頻尿と判断する目安にしますが、トイレへ行く回数は個々の状況によって異なるため、妊娠前よりも尿の回数が増えた、妊娠してから尿意を感じてトイレへ行く回数が増えている場合は、頻尿といえます。 残尿とは排尿後も膀胱に尿が残る状態で、残尿感とは排尿を済ませても尿が残っているような感じがする、すっきりしない感覚のことです。残尿感を自覚するとき、実際に尿が残っていることもあれば、尿が残っていない状態でも残尿感を感じることもあります。 膀胱や尿道に異常がなくても、妊娠をきっかけに作られる尿が増えたり、残尿があることで尿をためる膀胱のスペースが減り、1回の排尿量が少ないために、結果的にトイレへ行く回数が増えるというように、頻尿や残尿感は妊娠初期に生じやすいといえます。 妊娠初期を過ぎて、子宮が恥骨よりも上側へ出てくれば膀胱への圧迫は弱まり、頻尿に悩むことは少なくなります。その後は出産予定日が近づき、おなかの中で赤ちゃんの頭が下がり、膀胱を圧迫するようになると、頻尿や残尿感が再び起こるケースもあります。 妊娠初期(0~15週) 頻尿や残尿感が続くとどうなる?頻尿や残尿感以外に、尿を出し切った後に下腹部に痛みを感じる排尿後痛、尿の色が普段よりも白くにごっているなどの症状があれば、膀胱炎を起こしている可能性があります。 膀胱炎は原因となる細菌が膀胱に入り感染することで、膀胱の粘膜に炎症が起こる病気です。特に女性は尿管が短く、尿道口と膣、肛門が隣接しているため、膣や肛門に存在する大腸菌などの細菌が尿道から侵入しやすい状態のため膀胱炎を起こしやすいです。 また、一度発症すると繰り返しやすいという特徴もあります。妊娠中に頻尿や残尿感、排尿後痛などの症状が続くようであれば、膀胱炎の可能性がありますので、早めにかかりつけの産婦人科を受診して相談しましょう。 妊娠中は膀胱炎や腎盂腎炎などを起こしやすい妊娠によって大きくなり始めた子宮が膀胱を圧迫したり、腎臓と膀胱を結ぶ尿管を通る尿の流れが遅くなることで、細菌が洗い流されにくくなることで、膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症を起こしやすくなります。 尿路感染症とは尿を作る腎臓、尿を貯める膀胱、腎臓と膀胱を結ぶ尿管、尿を排泄する尿道口までの間に細菌によって起こる感染症のことです。膀胱炎を放置していると、細菌が尿管から腎臓へ侵入して、腎盂腎炎になる危険性があります。腎盂腎炎は膀胱炎の症状に加えて、発熱、背中や腰の痛みが起こります。 尿の中に細菌が混じっていても、特に自覚症状がない無症候性細菌尿という状態が誰にでも起きる可能性があります。妊娠していない状態では、無症候性細菌尿があっても治療の必要はありませんが、妊婦さんの場合は治療せずにいると、膀胱炎や急性腎盂腎炎を発症して、ときに母体だけでなく赤ちゃんの生命も危険にさらされる危険性があります。 妊娠中に頻尿や残尿感が続く場合、どうしたらいい?頻尿や残尿感があっても、水分摂取を控えたり、トイレへ行くことを我慢しないように注意しましょう。水分摂取を控えることは、膀胱炎や尿道炎を起こす原因となります。 頻尿や残尿感以外に、尿を出し切った後に下腹部に痛みを感じる排尿後痛、尿が混濁しているなどの症状があれば、早めにかかりつけの産婦人科を受診して相談しましょう。 膀胱炎や腎盂腎炎 妊娠中の治療は?無症候性細菌尿や膀胱炎の場合は、内服と通院で治療することができます。急性腎盂腎炎の場合は、安静と点滴による治療のため入院する必要があります。いずれの場合も妊娠経過や赤ちゃんに影響の少ない抗菌薬を選んで治療可能です。 重症な腎盂腎炎の場合、各々の病院や地域の連携体制によって多少異なりますが、かかりつけの産婦人科が小規模のクリニックや産院の場合、母体や赤ちゃんが早急に高度な医療を受けられるように、万が一に備えてNICU(新生児集中治療室)が併設された規模の大きい病院などへ転院もしくは母体搬送されることがあります。 まとめ頻尿や残尿感は妊娠初期に起こりやすい症状ですが、日常生活のなかでどうしてもそれらの症状が気になる、排尿後痛がある、尿が白くにごっている、発熱や腰痛がある場合は、早めに産婦人科を受診しましょう。 <参考>・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・産婦人科診療ガイドライン婦人科編2017・最新産科学正常編著:荒木勤文光堂・最新産科学異常編著:荒木勤文光堂・日本泌尿器科学会 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2020年01月28日女性医療専門クリニックの関口由紀医師監修骨盤底筋を鍛えて尿もれの悩みや、下腹ぽっこりを解消しようという新刊『尿もれ、下腹ぽっこり解消! 骨盤底筋の使い方』が発売された。著者は広島大学大学院医系科学研究科スポーツリハビリテーション学研究室講師で、保健学博士、理学療法士の前田慶明氏である。また、骨盤底筋リハビリテーションを行っている女性医療クリニックLUNAグループの理事長で、日本泌尿器科学会専門医の関口由紀氏が監修を務めている。同書はB6変型で160ページ、1,320円(税込)の価格にて、池田書店より発売中である。女性の約7割が悩む尿トラブルに前田慶明氏は日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーであり、スポーツのパフォーマンス向上と怪我の予防、健康に関する研究を行い、日本初の骨盤底筋育成LINEアプリ「キュットちゃん」の共同研究者でもある。骨盤の底にある筋肉・骨盤底筋。子宮や膀胱などの内臓を支えるとともに、排泄の制御でも重要な役割を担っている。骨盤底筋の衰えは特に出産を経験した女性や50代以降の女性に多く、尿もれや頻尿の原因になり、下腹ぽっこり、ヒップライン、足のむくみなど美容の悩みにも関係している。新刊では、女性の約7割が悩んでいるという尿トラブルや、下腹ぽっこりなどの悩みを解消する骨盤底筋の鍛え方を解説。骨盤底筋エクササイズや、肩こり、腰痛、膝痛を改善するエクササイズ、自宅や外出先でできる「自分でできる尿トレ」などが紹介されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※尿もれ、下腹ぽっこり解消! 骨盤底筋の使い方 - 株式会社 池田書店
2020年01月22日「暖房で電気代がかさむ冬。節約のために家でも寒さを我慢していませんか。それはすぐにやめたほうがいい。最新の研究で、寒い家に暮らす人ほど脳は“老けやすい”ことがわかったからです」こう話すのは、慶應義塾大学理工学部で住環境と健康の関係について研究する伊香賀俊治教授。頭寒足熱ということわざがあるように、健康には少しの寒さが必要なイメージもあるが、実際は、脳に悪影響しかないという。伊香賀先生が詳しく解説する。「高知県檮原町と山口県長門市に住む40〜80代の150の脳をMRIで詳細に撮影し、画像をもとに、脳の健康状態を点数化。住んでいる家の居間の室温と点数の相関関係を調査しました。すると、居間の温度が低い家で暮らす人ほど点数が低いことがわかったのです。一般的に、高齢な人ほど脳の健康状態は悪く、点数は低くなります。つまり、寒い部屋に暮らす人は、脳の状態が高齢の人に近く、脳が老けているということになります。それも、室温が1度低いときに減る点数は、年齢が1つ上がるときに減る点数の約2倍。言い換えれば、室温がほかの人よりも1度低い家で暮らす人は、脳が2歳分も老けているんです」居間が冷えているだけで、脳が老けていくという衝撃の事実。でも、なぜ部屋が寒いと脳は老化してしまうのか。「寒い場所にいると、私たちの体は体温の低下を防ぐために血管を収縮させますが、同時に血圧も上昇します。血圧が高くなりすぎると、血管は傷つき、小さな血栓ができたり、細い血管が破れたりするため、脳はダメージを受けると考えられます」ダメージが蓄積すると、脳は徐々に情報伝達がうまくできなくなる。運動や記憶などをつかさどる脳の機能は低下し、老化が進んでいくというのだ。脳が老いれば、認知症にもなりやすくなる。「加齢によって脳の機能は悪くなりますが、寒い部屋はそのスピードを加速させる。認知症のリスクをより高めることになります」脳を老化させ、健康寿命まで奪う寒い家。これだけでも十分怖いが、健康への影響はほかにもあると、伊香賀先生は警告する。「先ほどお話ししたとおり、寒さは高血圧を引き起こすこともあり、心筋梗塞や心不全、脳梗塞などを発症するリスクも高めます。そのため、12月から3月の各月の平均死亡者数は、ほかの月より多い。さらに、その増加率は断熱住宅の普及率が低い地域ほど高くなります。一方で、冬の北海道はとても寒いですが、断熱住宅の普及率は80%以上と高く、冬季の死亡者数はあまり増えません。冬に断熱住宅で暮らすことは健康リスクから身を守るうえでとても重要なのです」また、伊香賀先生の研究によると、寒い住宅で暮らす人は熱いお風呂に入る確率が1.7倍も高く、危険な入浴をしている人が多いと指摘する。「熱いお湯に長時間つかると、体温は高くなりすぎてしまいます。最悪の場合、浴室で熱中症になり、意識を失って溺死してしまうことも。実際に、お風呂場の事故は冬場に多くなるんです」さらに夜間頻尿になりやすくなるなど、寒い家にはさまざまな健康リスクが潜む。【“脳の老化”だけじゃない!寒い家の健康リスク】(1)心不全や心筋梗塞の原因である高血圧になりやすい(2)家の中で動く時間が減り、認知症のリスクが高まる(3)65歳以上の場合、要介護度が上がりやすくなる(4)熱いお風呂に入るようになり、浴室で熱中症を起こす(5)過活動膀胱による夜間頻尿になりやすいでは、私たちは長生きするために、いったい何度の家に住むのが正解なのか。「WHO(世界保健機関)は寒い家が肺炎や心筋梗塞のリスクを高めるとして、冬の最低室温を18度以上にすべきだと強く勧告しています。しかし、日本の冬の平均室温は居間で約17度。6割以上の住宅は18度を下回っています。寝室や脱衣所にいたっては平均が約12度で、18度未満の住宅が9割です。まずは室温18度以上を目指しましょう」伊香賀先生は住宅を効率的に暖めるために、余裕があれば断熱リフォームをするべきだとすすめる。「出費は大きいですが、寒い家で生活することで病気になり、早くから治療費や介護費を払うことを考えれば、健康寿命を延ばすための断熱改修は悪い選択肢ではありません」でも、リフォームはやっぱりハードルが高い。そこで、手軽にできる断熱対策も聞いた。「まずは、各部屋に温度計を設置しましょう。つねに温度をチェックできるようにするだけでも、室温に意識が向くようになります。また、一般にプチプチと呼ばれる緩衝材を窓に貼って、外の冷気の侵入を防ぐのもよいでしょう。カーペットの下に断熱シートを敷くだけでも足元の暖かさは変わりますよ」寒い家の健康リスクを知り、家の防寒対策を整えよう!「女性自身」2020年1月21日号 掲載
2020年01月15日2018年7月生まれの女の子の母、キヨさんのゆるっと笑える育児マンガ! 第21話は、キヨさんが、同じく妊娠中のお友だちと一緒にランチへ行ったときの“妊婦あるある”なお話。こんにちは、キヨです! 妊娠6カ月ごろ、同じく妊娠中の友だちとランチへ行ったときのこと……。 レストランに入る前にトイレ、食事中にトイレ、食事が終わってお店を出たあとにも、開口一番「トイレ」で笑いました。人と外出すると気を使ってしまってトイレに行きにくいのですが、妊婦同士だと、お互いよくわかっているので遠慮なくトイレに行けるのがいい! 妊娠中の頻尿って本当すごいんですよね……。量は全然出ないのに。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡著者:イラストレーター キヨ2018年7月生まれの女の子の母。妊娠を機にデザイン会社を退職しフリーランスに。出産してから食べることが癒やし……。ゆるっと育児漫画、絵日記、イラストをツイッターで更新中!Twitter:@kiyomura_2525
2019年11月21日長男妊娠7カ月のときです。家にひとりでいると突然、下腹部に激痛が。だんだんひどくなっていく痛みに、おなかの赤ちゃんは大丈夫なのかとても心配で不安でした。かかりつけの産婦人科で診察してもらい、総合病院に緊急搬送されることに……。そのときの体験談をご紹介します。 突然、原因不明の激痛当時、共働きで土曜日も出勤だった私は17時ごろ帰宅。眠くて横になっていました。夫は用事で実家に戻っていて不在でした。しばらくして突然、下腹部に違和感が。はじめは安静にしていれば治まると思いましたが、時間が経つにつれ痛みが強くなっていきます。まだ我慢できない痛みではなかったため、どうしようか迷いましたが、かかりつけの産婦人科に連絡したところ、「念のため来てください」ということでした。 前もって電話で相談していた夫が手配してくれたタクシーに乗って病院に向かい、すぐに診察してもらいましたが、原因は不明。痛みもやや治まり、おなかの赤ちゃんも異常なしということで、ひとまず帰宅して様子をみることになりました。 気が遠くなるほどの痛みで緊急搬送その後、夫も帰宅。時間が経つにつれ、徐々に我慢できない痛みになってきました。当時は「とにかく痛い」しか頭になく、痛みで気が遠くなることも。23時ごろになっても痛みは強くなる一方でした。再度、産婦人科に連絡して病院へ行きました。 そして今度は血液検査をおこなうことに。検査の結果、白血球の数が増えているということで、総合病院に救急車で緊急搬送されることになりました。激痛は本当につらく涙が出そうでしたが、おなかの赤ちゃんは問題ないということだけが救いでした。 原因は「尿管結石」だった!総合病院に搬送され、いろいろな診療科の先生たちに囲まれたのを覚えています。その日は原因がわからず、そのまま入院することになりました。病室に入ったときはすでに明け方の3時近くでした。痛み止めの点滴を打ってもらいましたが、それでも痛みでほとんど眠れませんでした。自分だけではなく、おなかの子も心配でしたが、当時すでに胎動は感じることができていたので安心感はありました。翌日の診察で、痛みの原因が「尿管結石」であることがわかりました。病気が判明後は治療もスムーズで、3日間で無事退院となったのです。 夫も不在で実家も義実家も遠く、ひとりで痛みに耐えるのはとても不安で心細かったです。それまではとても順調な妊婦生活でしたので、まさか自分が妊娠中に入院することになるとは思いもよらず、赤ちゃんに何かあったらと、とても心配でした。その後は出産まで問題もなく、尿管結石も再発しませんでした。当時、おなかにいた長男も問題なく、すくすくと元気に成長しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年11月17日「夜中に尿意をもよおして目が覚め、トイレに1回以上行く人は40代以上だと、約4,500万人もいます。この状態は『夜間頻尿』といって、夜中にトイレに行く回数が多いほど、死亡リスクも高くなるのです」そう指摘するのは、東京都健康長寿医療センター研究所の堀田晴美研究部長だ。夜中にトイレに行く回数が多い人ほど要注意だという。「東北大学医学部の泌尿器科研究チームが、70歳以上の高齢者を5年間追跡調査しました。すると、夜中に1回トイレに行く人の死亡率を1とした場合、2回の人の死亡率は1.59倍、3回の人は2.34倍、4回以上になると3.6倍と、夜間にトイレに行く頻度が高いほど、死亡率も高くなるということがわかりました」なぜ、トイレに行く回数が多いと死亡リスクが高まるのだろう?「夜中に目が覚めて起きることで、睡眠の質が下がりますし、それに比例して、日中の生活の質も下がります。また夜中に起きて、暗い部屋の中をフラフラ歩くことで、転倒して骨折。そのまま寝たきりになってしまう危険も高い。また、夜間頻尿には糖尿病や高血圧、腎臓の機能障害など重篤な病いが隠されていることもあります」加齢とともに、夜間頻尿に悩む人は増えていく。50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜中にトイレに起きているという(日本泌尿器科学会調査より)。「原因には、内臓の機能低下や、水分の取りすぎなどがありますが、約3分の1が『過活動膀胱』によるものです。これは自律神経が乱れることによって、膀胱の収縮機能が正常に働かなくなってしまう状態を指します」自律神経は交感神経と副交感神経に分かれる。交感神経の働きにより膀胱に尿がたまり、副交感神経の働きが尿意をもよおす。これらが乱れると膀胱の働きをコントロールできなくなってしまう。「更年期の女性は自律神経が乱れやすく、過活動膀胱になる恐れが大きくなります。ひどい人は、昼間も8回以上トイレに行ったり、間に合わず漏らしてしまうようなこともある。そうなると、尿意への恐れから、外出を控えることでストレスがたまり、ますます症状が悪化するなんてことも……」泌尿器に関するデリケートな問題なので、人に相談できずに悩みを抱えている女性も多いそうだ。
2019年10月23日夜中に何度もトイレに起きる夜間頻尿。睡眠不足になるばかりか、糖尿病などの重篤な病気が隠れていることも。まずは、改善マッサージを試してみて!「夜中に尿意をもよおして目が覚め、トイレに1回以上行く人は40代以上だと、約4,500万人もいます。この状態は『夜間頻尿』といって、夜中にトイレに行く回数が多いほど、死亡リスクも高くなるのです」そう指摘するのは、東京都健康長寿医療センター研究所の堀田晴美研究部長だ。夜中にトイレに行く回数が多い人ほど要注意だという。「東北大学医学部の泌尿器科研究チームが、70歳以上の高齢者を5年間追跡調査しました。すると、夜中に1回トイレに行く人の死亡率を1とした場合、2回の人の死亡率は1.59倍、3回の人は2.34倍、4回以上になると3.6倍と、夜間にトイレに行く頻度が高いほど、死亡率も高くなるということがわかりました」加齢とともに、夜間頻尿に悩む人は増えていく。50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜中にトイレに起きているという(日本泌尿器科学会調査より)。「原因には、内臓の機能低下や、水分の取りすぎなどがありますが、約3分の1が『過活動膀胱』によるものです。これは自律神経が乱れることによって、膀胱の収縮機能が正常に働かなくなってしまう状態を指します」自律神経は交感神経と副交感神経に分かれる。交感神経の働きにより膀胱に尿がたまり、副交感神経の働きが尿意をもよおす。これらが乱れると膀胱の働きをコントロールできなくなってしまう。泌尿器に関するデリケートな問題なので、「人に相談できずに悩みを抱えている女性も多い」と堀田先生。そこで、まずは次のチェックシート(過活動膀胱診療ガイドライン:日本排尿機能学会編集〈2015年〉を基に作成)で、過活動膀胱ではないか確認してみよう。【1】起きている間、トイレに何回行きますか□7回以上(0点)□8〜14回(1点)□15回以上(2点)【2】就寝中トイレのために何回起きますか□0回(0点)□1回(1点)□2回(2点)□3回以上(3点)【3】激しい尿意に襲われ、トイレに駆け込んだことはありますか□なし(0点)□週に1回より少ない(1点)□週に1回以上(2点)□1日1回くらい(3点)□1日2〜4回(4点)□1日5回以上(5点)【4】尿意を我慢できず、漏らしてしまったことはありますか□なし(0点)□週に1回より少ない(1点)□週に1回以上(2点)□1日1回くらい(3点)□1日2〜4回(4点)□1日5回以上(5点)【3】の質問が2点以上かつ合計点数3点以上は夜間頻尿の可能性あり。5点以下=軽度、6〜11点=中等症、12点以上=重症。しかし、該当しても、すぐ悲観する必要はない。「夜間頻尿の原因が過活動膀胱であれば、改善法があるんです。自律神経を整える薬を飲むという方法もありますが、口内炎や便秘などの副作用もあるので、これは最終手段。まずは、自律神経を整えることができるマッサージを試してみましょう」まず、堀田先生が昨年編み出した「骨盤底さすり」。過活動膀胱による高齢者の夜間頻尿の症状緩和効果が認められ、国内外で注目されているマッサージだ。やり方は簡単。「人さし指の腹で、会陰部(肛門と膣の間)約3センチの皮膚を、そう〜っと左右に10往復さするだけです。1秒間に1センチを目安にゆっくりと動かし、指先が皮膚にかすかに触れるかどうか程度の力で、優しくさすってください。この軽いタッチにより、脳やせき髄の中で、脳内モルヒネが出て、膀胱への排尿の指令をせき髄で抑制してくれるんです。眠る前にやってみてください」ただし、「骨盤底さすり」は布などをはさむと効果は半減。何もはいていない状態で行うことが望ましい。こんなデリケートな部分を触ることに抵抗がある人や、家族の目が気になってやるのが難しい人は、「脚の裏側さすり」を試してみよう。「膀胱に関する神経が集中している脚の裏側を手のひらで、1分間ゆっくりゆっくりさすっていきます。お尻から太もも、膝の後ろ、ふくらはぎにかけて、うぶ毛が動くぐらいのわずかな力で、少しくすぐったいぐらい優しくさすってみてください。お風呂上がり、肌が乾いてからやるのがおすすめ。心地よい状態でさすることで、自律神経を整えることができます」堀田先生が考案したこれらのマッサージで、夜間頻尿が改善した患者は多いという。「78歳のAさんは、失禁しかけたこともあるほど急な尿意に悩んでいましたが、『骨盤底さすり』を始めた日から、5回あった夜中の頻尿の回数が3回に減ったのです。また、多いときには一晩で5回もトイレに起きていたという80歳のBさんにも、就寝前と朝の起床後、昼すぎの3回、骨盤底さすりをしてもらいました。すると、2カ月後には夜中のトイレの回数が1〜2回に減り、ときには朝まで一度も起きずに熟睡できるようになったんです」ただし、このケア法が効くのは、過活動膀胱が原因の夜間頻尿だけ。「効果がない場合、血管障害、心臓疾患、内臓の機能低下など、重篤な病気を疑ったほうがいいかもしれません。健康診断や人間ドックを受けて原因を調べてみましょう」朝までぐっすり眠りたいーー。そんな願いをかなえて、健康も手に入れよう。
2019年10月23日P&G株式会社の調査によると、20代以上の2人に1人以上の女性がUI(尿もれ)の経験を持つことが判明した。若い世代にも多いUI(尿もれ)だが、依然として「高齢者の症状」という誤った認識を持っていたり、UI(尿もれ)を経験しても誰にも相談できないという悩みを持つ人多いのではないだろうか。そうした尿もれにまつわる「恥ずかしさ」や「抵抗感」をやわらげたいという想いのもと開発されたのが、新・吸水ケアブランド「ウィスパー」だ。生理用品ブランドから生まれ変わった吸水ケアブランド「ウィスパー」「ウィスパー」はかつて生理用品ブランドとして女性たちに親しまれ、「安心感・信頼感がある」と多くの人からの支持を集めてきた。今回UI(尿もれ)をサポートする専用吸水ケアブランドを立ち上げるにあたり、より身近な存在で、安心できる、頼りになる存在でありたいとの想いから、多くの人が認知している「ウィスパー」をブランド名にしたという。「UI(尿もれ)」は誰にでも起こること。妊娠や出産、加齢(閉経)などのライフイベントのみならず、肥満、食生活、運動習慣、座り過ぎなどの現代の生活習慣にも起因する。また「UI(尿もれ)」の受け止め方や向き合い方も人それぞれで、「年をとった気分になる」「誰にも相談したくない」など精神的ダメージを受けている人もいる。P&Gでは尿もれという言葉の抵抗感をやわらげるため、「尿失禁(尿もれ)」を意味する用語「Urinary Incontinence」の略称である「UI」を積極的に使い、尿もれに対する理解や適切なケア方法がより多くの人に広まるよう「UI(尿もれ)」啓発活動にも努めていく。幅広い年代のUI経験者が語る、他人事ではない現実今まであまりフォーカスされてこなかった「UI(尿もれ)」に関する現状を変えるべく、先日都内で開催された発表イベントには実際にUI(尿もれ)を経験している有名人たちが登場。松本志のぶさん、虻川美穂子さん、上脇結友さんがウィスパーブランドアンバサダーとして、さらにまだ経験がないがUI(尿もれ)を学ぶ立場のゲストとして菊地亜美さんも登場し、トークセッションを行った。UI(尿もれ)に気づいたきっかけについてはアンバサダー3名ともが「妊娠出産」だという。「20代なのにショックだった…」(上脇さん)、「産めばなおると思っていたら産んだ後も続いた」(虻川さん)、「子どもを抱っこしたりあやしたりしていた時にヒヤッとしたものを感じた。最初は認識がなかったが、最近になってUI(尿もれ)だということに気づき、ショックと同時に納得感もあった」(松本さん)と、それぞれが経験を語った。イベントには、女性のための泌尿器科「ウロギネコロジー」の専門家で亀田総合病院 ウロギネセンター長の野村昌良先生も登場。「UI(尿もれ)の原因は骨盤底筋の脆弱化にあり、これは激しいスポーツ、肥満、座り仕事、介護などでもなる可能性がある」と語った。さらにUI(尿もれ)の対策方法としては骨盤底筋を鍛えることが一番簡単であること、1日5分でもテレビを見ながらや電車に乗った時など、継続して鍛え続けることが大切だと語った。また、会場には20代から50代の一般の女性30名が招待されており、手元のボタンでアンケートを実施した。その結果、今までにUI(尿もれ)を経験したことのある人は13人、またUI(尿もれ)について誰かに相談したことがある人は2人ということが明らかになった。「約半分の人がUI(尿もれ)の経験があると知り、普通にみんなあることなんじゃないかと思った」と菊池さん。松本さんも、「友人が旦那にUI(尿もれ)を話したら『やばいんじゃない?』と言われたけど、UI(尿もれ)の知識が男女関わらずに広まれば、こういった偏見もなくなると思う」と語った。吸収してもうすくてさらさら!上質感のあるパッケージデザインで手に取りやすい「ウィスパー」はこうした日本人女性のパートナーになるべく誕生したUI(尿もれ)専用吸水ケアブランドだ。その大きな特長は、尿を吸水しても“うすくてさらさら”な状態を保てること。パンパースで50年以上の実績を持つP&Gは、同じ吸水のメカニズムをウィスパーにも活用。近年開発した1層構造でも高い吸水力を保つことができる「スリムシート」を採用し、うすさと吸水力を両立している。今回のトークセッションではその吸水力を実際に実験。1回で漏れてしまう尿の量と言われている15mlの液体が入った風船を用意。3つ割って3回分の液体をウィスパーが受けとめたが、表面はさらさらで液体がついていないところと同じ感触だとゲストも驚いた様子だった。また、液体を吸ったウィスパーをねじるという実験も行われたが液体が染み出すこともなく、一度吸水したものは逆戻りしないという安心感が実感できた。店頭で買う際に抵抗感がないよう、紫を基調とした花モチーフの上質感あるパッケージデザインを採用。個装にも気持ちが華やぐような工夫を凝らし、フェミニンさを感じる複数の柄があしらわれている。吸水ケアブランド「ウィスパー」は、女性のライフイベントや現代の生活習慣による体の変化に寄り添い、「自分らしく充実した豊かな毎日」を応援してくれるパートナーとなってくれるはずだ。ストレスない日々を過ごすために、こうしたケア製品をうまく活用してほしい。【参考】※ウィスパー公式サイト※P&Gジャパン
2019年10月21日20代、30代にとっては「まだまだ先のこと」というイメージの強いUI(尿もれ)。しかし、年齢を問わず咳やくしゃみをした時や重い荷物を持ち上げた時、「あっ!」という経験をしたことがある女性も少なくないのではないでしょうか?事実、P&Gジャパン株式会社が行った調査(※)によると、20代から60代女性の2人に1人以上が「UI(尿もれ)の経験がある」と答えているのです。つまり、UI(尿もれ)は年齢に関係なく起こり得るということ!もはや他人事ではない問題なのです。((※)2019年7月、全国の20〜60代の女性4万人を対象にインターネットにて実施)そんなUI(尿もれ)は誰にでも起こり得る問題である一方で、デリケートな話ゆえに周りに相談しにくく、いざ悩んでもどう対策していいのか分からないというのが本音ですよね。そこでP&Gが新たに立ち上げたのが、吸水ケアブランド「ウィスパー」です。P&Gの「ウィスパー」が吸水ケアブランドに!「ウィスパー」と聞くと生理用品のイメージが強い人も多いと思いますが、実はこのたびブランドを一新!「ウィスパー」で培ったブランドへの「安心感・信頼感」を引き継ぎ、日本女性のUI(尿もれ)問題に寄り添う新・吸水ケアブランド「ウィスパー」として生まれ変わりました。10月17日には、新・吸水ケアブランドとして生まれ変わった「ウィスパー」のお披露目会が都内で行われ、アンバサダーに選ばれた松本志のぶさん、虻川美穂子さん、上脇結友さんと、ゲストの菊池亜美さんが登壇。また、UI(尿もれ)が起きる原因や予防法を教えてくださる先生として、専門家である亀田総合病院ウロギネセンター長の野村昌良先生も登壇しました。アナウンサー松本さんも虻川さんもUI(尿もれ)経験者!イベントでは、アンバサダー3人が実際に経験した「UI(尿もれ)体験談」を披露。3人とも妊娠・出産を機に尿もれするようになったそうで、鼻炎持ちの虻川さんは「くしゃみなどちょっとしたことで尿もれしてしまう。季節の変わり目はとくにつらいです…」と話し、20代代表アンバサダーの上脇さんは、初めて経験した時に「まだ私20代なのに、もう尿もれするんだ!」と驚いたと言います。その話を聞いていた菊池さんも、「そんなにみんなが経験しているとは知らなかったからビックリ!しかも世代関係なく経験しているということは私も他人事じゃないと思いました。しっかり学んでおかないと!」と危機感を抱いた様子でした。「UI(尿もれ)」はなぜ起きる?原因と簡単UI予防策では、そもそもなぜUI(尿もれ)は起きてしまうのでしょうか?また、起きてしまったらどんな対策を取れば良いのでしょうか?原因と対策について、野村先生はこのように話します。「尿もれの主な要因は、よく知られている出産のほか、慢性的な便秘や年齢による体の変化、肥満や運動不足などが挙げられます。いずれも、尿道を支えている『骨盤底筋』が緩むことが大きな原因。つまり、尿道を支える筋肉が弱まることで尿道がぐらぐらと不安定になり、尿もれが起きやすくなります。対策としては、骨盤底筋を鍛える体操やインナーマッスルを鍛える体幹トレーニングなどが効果的です」キーワードは「骨盤底筋」だという、野村先生。骨盤底筋を鍛えるには「骨盤底筋体操を継続的にやってみるといいですよ。電車に乗っている時などにギュッと力をいれるなど簡単にできます」とのことです。また膀胱トレーニングも効果があるとし、「トイレに行きたい時に5〜10分を目安に尿意を我慢してみましょう」とアドバイス。「トイレを我慢すると膀胱炎になると言われたことがある人が多いかもしれませんが、実は医学的には間違い。むしろ多少我慢することによって膀胱の筋肉が伸びて頻尿を防ぎ、ひいては尿もれ予防に繋がります」と話しました。UI(尿もれ)の緩和や予防には日頃から地道なトレーニングを続けることが大事なんですね!とはいえ、トレーニングですぐにUI(尿もれ)がなくなるわけではありません。「対策として、専用の尿もれパッドを使うのがおすすめです」という野口先生。尿もれ専用パッドはデリケートゾーンを清潔で快適に保つのに有効なほか、いつ来るか分からないUI(尿もれ)への不安解消にも役立つと言います。「ウィスパー」があれば、モレもにおいも心配なし♪イベントでは、「ウィスパー」の特長である「吸水しても“うすくてさらさら”」の実力を披露すべく、こんな実験も。1回のUI(尿もれ)の平均的な量の水が入った風船が3つ用意され、風船を割るごとに「ウィスパー」の吸水パッドがその水を受け止めるというパフォーマンスが行われました。風船を割る役に選ばれた菊池さんは、「割れるの怖い!」と言いながらも順調に風船を割っていき、なんと、3回分ものUI(尿もれ)の水分量を受け止めてもうすくてさらさらの吸水パッドを見て驚きの表情。他の3人も「スゴイ!こんなに薄いのに全部吸水しちゃった!」「たくさん水を吸ったはずなのにベタついてないね」と、その実力に感心しきりでした。UI(尿もれ)は誰にでも起こり得るものですが、こうして予防法や対処法を知っているといざという時に安心ですよね。すでに悩んでいる人はもちろん、これからが心配な人も、この機会にUI(尿もれ)について理解を深めてみていはいかがでしょうか。参考:P&Gジャパン
2019年10月18日産後に困ったことの1つに、尿漏れがあります。私の場合、産後すぐから半年間ほど尿漏れに悩まされました。今回は、私の産後の様子と尿漏れを改善した方法をご紹介します。 産後しばらく尿漏れが続く妊娠、出産を経験し、産後は骨盤がゆるんだり、常に眠かったり、体がだるかったりと体調不良が続くという方もいるかと思います。私自身、産後のそれらの症状の1つに尿漏れがありました。 産後、赤ちゃんのお世話で力が必要な場面も多々ありますよね。そんな力が必要な場面で、ぐっとおなかに力を入れると尿漏れをするようになってしまいました。そのほかにも、笑ったりくしゃみをした際も。だんだん改善していくだろうと思いましたが、出産から数カ月が経過しても尿漏れは続きました。 ナプキンや尿取りパットが手放せない日々はじめのうちは、尿漏れに加えて出血もあるため、ナプキンを使用していました。だんだんと出血もなくなっていったので、そろそろナプキンを使わなくてもいいかな? と思ったのですが、尿漏れの量が多いときもあり、ナプキンや尿取りパットがしばらく手放せない状態に。そんな状態が3カ月も4カ月も続きました。 そこで、何か尿漏れを改善する方法はないかと思い、調べてみることにしたのです。 引き締め体操で尿漏れが改善!まずはゆるんだ骨盤を整えるために、骨盤矯正ベルトを購入。産後すぐは体調も優れず、骨盤矯正ベルトを使うのが億劫でしたが、使用してみるとタポタポになっていたおなかの皮がだんだんと元に戻っていきました。骨盤矯正ベルトは間違いなく使ってよかったと感じています。 また、尿漏れに効果があるという引き締め体操を取り入れました。おしりの穴をギュッと10秒間締めて、そのあと10秒間ゆるめるという運動をタイミングを見つけては実践。1カ月ほど続けたところ、尿漏れはすっかり改善しました。 引き締め体操は立っているときでも座っているときでもできるので、手軽に続けられておすすめです。家事をしながらでもできるので、尿漏れに悩んでいらっしゃる方は、機会を見つけて試してみるといいかもしれません。著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月27日「冷や汗が出るほど激しい痛みが下腹部に走り、頻尿で何度も駅のトイレに駆け込んで用を足すと、便器が血で真っ赤になったので思わず叫んでしまいました——」悪夢の出来事を振り返るのは、都内に住む50代の女性。病院に駆け込むと「尿路結石」と言われた。「尿路結石は汗を大量にかく夏場によく起こる病気です。体内の水分が汗で失われるので、尿中のシュウ酸カルシウムの量が増えて結晶化される。つまり“石”ができます。その石が尿路でつまることで激痛に見舞われるのです。そもそも中高年の男性がかかる病気なのですが、最近は女性でもかかる人がいるようです」そう語るのは、石黒クリニック(岐阜市)の石黒源之院長。女性は女性ホルモンが減少してくる年代になると、体調の異変が起こり、更年期障害のほかにもさまざまな病気にかかりやすくなる。その1つが「尿路結石」。血中のカルシウムの量が不足してくると、背骨や太ももの骨を溶かして補おうとする。その働きにより、一時的に血中のカルシウム量が増えてくるという。「そこに、ほうれん草やたけのこ、紅茶、チョコレートなどシュウ酸を多く含む食べ物を取りすぎると、さらに血中のシュウ酸カルシウム量が増えてきます。また、更年期ではない若い世代でも、カルシウムなどのサプリメントを大量に取ると、石ができやすくなるという報告もあるので気をつけましょう」(石黒院長・以下同)尿路結石のほかにも、高尿酸血症や痛風、脂肪肝といった“おじさんの病気”にかかる女性が増えているという。【尿路結石】女性ホルモンの減少に伴い、血中カルシウム量が不足してくると、背骨や太ももの骨を溶かして補おうとする。その働きにより一時的に血中カルシウム量が増えてくる。汗を大量にかき、尿の量が減少したときに、尿中のシュウ酸やカルシウムなどが結晶化されやすくなる。サプリを取りすぎるとカルシウム量が増えるので注意。【高尿酸血症】血液中の尿酸値が高くなることを高尿酸血症といい、症状は出ないが、痛風、慢性腎臓病、尿路結石、心筋梗塞を起こす危険が高まるというデータがある。腎臓から尿酸を排出する女性ホルモンが減ることにより、女性も尿酸値が高くなることがある。【痛風】尿酸値が高いまま放っておくと、血液中の尿酸が関節に結晶を作り、炎症が起こる。足の親指の付け根などが突然激しく痛む。痛風と似た激痛が膝関節などを襲ったときは、ピロリン酸カルシウムの結晶が関節内にたまることで炎症が起こる「偽痛風」を疑ってみよう。【脂肪肝】女性ホルモンが内臓脂肪をたまりにくくして、余ったエネルギーは皮下脂肪として蓄積してくれるが、女性ホルモンが減少したあとも同じ食生活を続けていると肝臓に内臓脂肪が蓄積されやすくなる。「女性ホルモンには尿酸の排出を促す働きがあるため、痛風になる女性は少ないといわれていました。ところが近ごろは、お酒を男性並みに飲む人も増えていますし、お肉など高カロリーなものを取るので、内臓脂肪がたまりやすくなります。一方で炭水化物抜きダイエットなどで高タンパク質の食事を取っている人は、プリン体の摂取が増えて、高尿酸血症や痛風になりやすいのです」血中の尿酸値が7mg/dLを超えると高尿酸血症と診断される。この時点で痛みなどの症状は出てこないが、尿酸値が上昇すると血液中の尿酸が関節に結晶を作り炎症を起こす。足の親指の付け根などが激しく痛む「痛風」になる。「痛風と似たような激痛が膝関節などを襲う『偽痛風』にかかる人もいます。ピロリン酸カルシウムの結晶が関節内にたまることで炎症が起こるのです。偽痛風は中年以上の女性に多く見られます。膝の変形性関節症だと勘違いして、整形外科を受診しても治らない場合は、内科に行って血液検査を受けることをおすすめします」さらに「若いころはいくら食べても太らなかったのが、最近急激に体重が増えた」という人も多いが、これは閉経後、女性ホルモンが減っているにもかかわらず、同じ食生活を続けていることで起こる問題だ。以前は皮下脂肪として蓄積されていた余ったエネルギーが、内臓脂肪として蓄積されるように。その内臓脂肪は肝臓にも蓄積して、脂肪肝を引き起こす。「食事で取った脂質は小腸で吸収され、肝臓で脂肪酸に、糖質はブドウ糖に分解されてから肝臓で中性脂肪に変化しますが、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ると、使いきれなかった脂肪酸やブドウ糖が中性脂肪として肝臓に蓄積されてしまうのです。放っておくと、肝硬変や肝臓がんに進行する可能性があるので危険です」
2019年08月16日妊娠によってさまざまな体の変化が起こり、症状として現われます。頻尿もそのひとつ。ここでは、妊娠中に頻尿になる理由や対処法についてご紹介します。 頻尿は妊娠の徴候?妊娠するとどうして頻尿になるのでしょうか? その理由には、以下のようなものがあります。 ●腎機能の働きの変化妊娠すると赤ちゃんに血液を供給しなくてはならないという理由から母体を巡る血液が増え、心臓から押し出される血液の量も増加します。それに伴い、腎臓に送られる血液の量も増加し、作られる尿も増えます。 ●ホルモンバランスの変化妊娠するとプロゲステロンというホルモンの分泌が増加します。プロゲステロンには腎臓・尿管・膀胱・尿道の筋肉を緩める働きがあります。 ●大きくなった子宮に膀胱が圧迫される膀胱は子宮の前側に位置しているため、妊娠によって大きくなった子宮に圧迫されることによって頻尿になることがあります。 実際に妊娠すると、妊娠超初期のうちから頻尿が見られる場合もあります。妊娠の徴候として、生理が来ない、おなかの張り感やつわり、便秘などがあります。頻尿に加えてこれらの症状が見られれば妊娠した可能性が高いといえるでしょう。 妊娠中の頻尿はいつまで続く?妊娠初期の頻尿はホルモンの分泌量が安定してくることで落ち着いてくる場合が多くなります。しかし、頻尿となりやすくなるのは比較的妊娠後期にかけてが多くなり、この時期には妊娠初期に頻尿を体験しなかったという方でも、頻尿となることがあります。その理由には以下のようなものがあります。 ●膀胱が圧迫される赤ちゃんが成長すると、赤ちゃんの頭や大きくなった子宮によって膀胱が圧迫されます。そのため膀胱の容量が少なくなり、頻尿になります。 ●出産に向けて赤ちゃんが下がるため妊娠35~36週ころになると出産に向けて赤ちゃんが子宮の下のほうへ降りてきて、膀胱を圧迫します。そのため、この時期になるとさらに頻尿となる場合が多くなります。 ●膀胱炎によるもの妊娠中に分泌が増えるプロゲステロンというホルモンは、尿路の筋肉を緩める働きがあります。そのため、尿が停滞する時間が長くなり、尿路感染症のリスクが高まります。膀胱炎もそのひとつです。膀胱炎の主症状は頻尿です。頻尿に加え、排尿時痛や残尿感などほかの症状も見られれば膀胱炎となっている可能性も考えられます。 頻尿の対処法と膀胱炎の予防法妊娠に伴う頻尿に対する特別な予防法はありません。ですが排尿を我慢すると膀胱炎になりやすいため、対処していく必要があります。頻尿の対処法には以下のようなものがあります。 ●水分を一気に摂らない水分は一気に飲まずにこまめに取るようにすることで頻尿を予防することができます。ただし、頻尿となるのが嫌で水分を摂ることを控えてしまうと、膀胱炎となる可能性を高めてしまいますので、水分はこまめに、積極的に摂るように心がけましょう。 ●体を温める冷えは頻尿の原因になるともいわれています。そのため、靴下や腹巻などを着用して下半身をしっかりと温めるようにしましょう。また、入浴をしたり、足のマッサージをすることも効果的です。また、食事も和食中心のメニューを心掛け、スープや汁物といった温かいメニュー、体を温める食材を積極的に摂るようにしましょう。 ●清潔を保つ妊娠することで新陳代謝がよくなります。また、おりものの量が増えたり、頻尿に加えて尿漏れを起こしたりします。ナプキンや尿取りパッドを使用する場合はこまめに交換し、清潔を保つようにしましょう。 ●早めの受診膀胱炎の主な症状には、頻尿・排尿時痛・残尿感があげられますが、妊娠中、膀胱炎になっていても症状が出現しないケースも少なからずあります。このようなケースでは、腎盂腎炎を引き起こし、症状が悪化する場合があります。気になる症状がある場合には、かかりつけ医に相談しましょう。 まとめ妊娠初期には、ホルモンバランスや腎機能が変化することによって、頻尿になることがあります。そして妊娠後期には、大きくなった子宮や下がってきた赤ちゃんの頭に膀胱が圧迫されることで頻尿になることが多くなります。妊娠中の頻尿は同時に膀胱炎のリスクも高くなるため、予防も大切です。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年08月15日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は尿もれか破水か判断に迷われている妊婦さんからのご質問です。 Q.尿もれ? 破水??妊娠35週の初産婦です。今日昼ごろ、くしゃみをしたときに尿もれしたのですが、破水の可能性はありますか? トイレに行きたかったタイミングであること、その1回だけだったことから尿もれかと思いましたが、破水の可能性もあるのかなと思い、お聞きしました。 宮川めぐみ助産師からの回答くしゃみをしたときの1回だけ、流れ出る感じがあったのであれば尿もれかと思いますが、その後もちょろちょろ流れ出るような感じはありますか?何か腹圧がかかったようなときにも出てくるようなことがあるようでしたら、破水の可能性もあると思います。しかし、実際は受診をしていただき調べてもらうのが一番になりますよ。もし、破水をされていて赤ちゃんに感染するようなことがあってもいけないと思いますので、判断に迷われるようなときにはかかりつけに相談をしていただければと思います。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 破水したときはどんな感じ?破水の仕方や感じ方は人それぞれで、お湯が流れた感じがしたという方もいれば、尿漏れかと思う方もいらっしゃいます。 正常な羊水の色は、透明~少し白濁した色なのでわかりにくいかもしれません。尿とはにおいが違うのですが、それも判断しにくいかもしれませんね。破水かなと思ったら、その時間を確認しておきましょう。そして、きれいなナプキンをつけて、産院に連絡して指示を仰いでください。 破水したあとは、外の世界と赤ちゃんが直接通じている状態なので、感染しやすくなっています。雑菌が入る恐れもあるので、入浴・シャワー、ウォシュレットの使用はダメですよ! 破水かなと思ったら…破水しているかどうかは、診察のときに明らかにわかる場合とそうでない場合があります。はっきりしない場合は、腟分泌物で検査をします。破水が確認できたら、入院となります。そのあとの対応は、妊娠週数と感染の状況によって異なります。 このままお産にする場合は、感染防止に努めつつ、血液検査で感染の値や赤ちゃんの状態などに注意しながら、自然に陣痛がくるのを待ちます。破水後24時間以内に陣痛がくることが多いといわれていますが、そうでない場合や、感染の値によってはお薬を使って分娩誘発の方向へ……というのが一般的な流れかと思います。 入院したあとも、あまり神経質になる必要はないと思いますが、お手洗いに行ったときに外陰部を清浄綿で消毒する(この辺りは入院後に説明があるかと思います)、こまめにナプキンを取り換えるなどしてくださいね。 破水かどうか判断に迷ったときは必ず受診しましょう! 破水したとなると、慌ててしまうかもしれませんが、もしそうなったときのことを想定して、陣痛タクシーの登録や荷物の準備しておくと安心ですね。※参考:ニュース(医療)「これって尿漏れ?破水?「破水の特徴や対処法」を助産師が解説します!」【著者:助産師 REIKO】
2019年07月05日こんにちは!むぎまるです!普段は第一子を妊娠してから始めた、成長記録のイラストをInstagramに投稿しています。全5話でスタートした「我が家の夜間断乳体験記録」。前回の記事はこちら夜間断乳リアル 3日間計画!!〜2・3日目〜こんにちは!むぎまるです!普段は第一子を妊娠してから始めた、成長記録のイラストをInstagramに投稿しています。全5話でスタートした「我が家の夜間断乳体験記録」、今回は「夜間断乳リアル 3日間計画!!ー2・3日目ー」につ[…]これまでは、夜間断乳を成功させるためのリアルな道のりを4話にわたってご紹介してきました。ラストエピソードの第5話では、夜間断乳を経てどんなふうに卒乳できたのかを書きたいと思います。目次 1 1歳でおっぱい卒業“卒乳”するために2 1日の授乳回数を減らす!3 寝かしつけ方法を変える4 実は大変だった入浴中の卒乳5 残すは朝の授乳タイム!6 夜間断乳から始めて正解だった!!1歳でおっぱい卒業“卒乳”するために私は、おっぱいからの卒業を1歳の誕生日と決めていました。生後9ヵ月ごろ、離乳食も1日3食食べるようになり、おっぱいが栄養摂取のメインではなくなってきました。「おっぱい無くても大丈夫かな…」そう思い始めた頃、まずは夜間断乳に挑戦しました。要は、卒乳に向けて一番大変そうな夜の授乳から減らしていこうという作戦です。その格闘が前回までの4話分の内容です…1日の授乳回数を減らす!夜間断乳完了すれば、あとは日中の授乳回数を減らしていくだけでした。突然授乳無しにしたのでは、子供も困惑するだろうし可哀想だなあと思って「もうすぐおっぱいとさよならしようね」って言いながら取り組みました。日中の授乳回数を減らすことは夜ほど大変なことではありませんでした。なぜなら、授乳していたタイミングでなにかおっぱいから気をそらすことをすればいいだけだったから!授乳キッカケでお昼寝に持ち込むのではなく、体力を使って疲れて寝るようにしました。疲れて寝落ち 児童館・公園・水族館・お買い物・お散歩 お友達の家に行って遊ばせるなど様々な手段を使っておっぱいから気をそらせる作戦です。こうして朝起きてからお風呂まで、日中の授乳回数はほぼゼロになりました。寝かしつけ方法を変えるそれまで寝かしつけは授乳でした。おっぱいを飲みながら寝るのが習慣になっていました。しかし、10ヶ月を過ぎた頃から、少しずつ寝かしつけの時におっぱいだけに頼らないようにしました。no!おっぱい 真っ暗な部屋でトントン背中をさすり続ける・絵本・抱っこ・おんぶなど、色々試してみました。我が子の場合、抱っこヒモで縦揺れが一番効果的でした! 家事が残っているときは、抱っこヒモでおんぶしてたら勝手に寝てくれるようにもなりました。抱っこヒモ縦揺れ実は大変だった入浴中の卒乳お風呂に入っていると丸見えのおっぱいに張り付く我が子でした。お風呂入りながらの授乳が癖になっていました。これをやめさせるのがなかなか大変でした。言葉で言ってもなかなか通じなかったので、実行した作戦は…服着てお風呂入れる!でした。ヒートテックでお風呂 服を着てお風呂に入るのは何だか不思議な心地でしたが、おっぱいを隠す手段としては最適でした。その後はカットバンをおっぱいに貼って隠して入りました。そうしているうちに、お風呂でおっぱいを欲しがることは無くなりました。残すは朝の授乳タイム!習慣となっていた朝起きぬけの一杯、朝授乳。朝おっぱいを求める おっぱいからお茶やお水に置き換え、だっこやおんぶで乗り切りました。しかし、授乳回数を徐々に減らしていたとはいえ、朝おっぱいが張って辛いことはよくあったので、無理せず少しずつ取り組みました。どうしてもというときは、授乳時間を短くしてあげることもありました。無理をしなかったお陰で、徐々に授乳を減らすことができ乳腺炎にもならず卒乳することができました!夜間断乳から始めて正解だった!!私の場合、夜間断乳から始めたことは楽に卒乳するには大正解だったと思います。一番大変な時間帯の断乳を一番初めに終えたことで、後々気持ちが楽でした。卒乳後はさらに食欲がアップした娘!外出時も授乳スペースや時間を気にすることがなくなり、活動範囲が広がりました!親子とも夜はぐっすり眠れるし、機嫌も良くていいこと尽くしでした。『授乳』という子供と母親の貴重な時間が無くなることは、少しさみしい気もしますが、これも子供の成長のひとつ。長いスパンで計画的に卒乳することで、親子共々ハッピーな日々を送れるはずです!全5話で我が家の夜間断乳のエピソードを書いてきましたが、これで最終話です。お付き合い頂きありがとうございました! 皆さんの卒乳計画が素敵な思い出エピソードになりますように。●ライター/むぎまる
2019年07月04日こんにちは。助産院ばぶばぶ 院長のHISAKOです。夜間だけおっぱいなしで朝までぐっすり眠れる方法があると聞いたら、「やってみようかな?」と心がグラっと傾きそうになるかもしれません。今日は夜間の授乳についてお話しします。 生後6カ月までは栄養として夜間の授乳が必要生後6カ月ぐらいまでは、純粋に空腹が理由で夜中1~2回の授乳があります。これは栄養学的に必要な母乳です。この時期の夜間断乳は母体的にも乳腺炎のリスクを抱えることになるのでおすすめできません。 生後6カ月以降も夜間の授乳は大切生後6カ月以降、子どもは新しい世界へと羽ばたきます。たくさんの刺激を受け、頭の中で情報処理をしていきます。新しいことを知ることはワクワクする反面、とても疲れます。 だから夜中に、疲れた心を大好きなおっぱいで癒し、明日への活力を得るために何度も繰り返しおっぱいを求めるのです。子ども視点で考えれば夜中のおっぱいには理由があるわけで、どんなに頻回の授乳でも、ママに苦痛がないのなら続行でかまいません。 自分はどうしたいのか考えてみよう子どもが離乳食を3回ちゃんと食べられる月齢以降で、ママが「そうしたい!」と思うのなら子育ての1つの方法として夜間断乳はありだと思います。 いろいろな意見に耳を傾けてみることは大切ですが、それに振り回されないようにしましょうね。「自分はどうしたいのか」「そんな子に育ってほしいのか」自分流の子育てを模索していくのが一番です。 ゆる~い夜間断乳のススメ夜間断乳をしてみようと思うママは悶々と考えるより、まずはやってみて、子どもの反応、ママの気持ちの変化と相談しながらケースバイケースで臨機応変に方針を決めていってもいいと思います。 思っていたよりスムーズにいくこともあるだろうし、ギャン泣きで途中棄権してしまうこともあるかもしれませんが、それは結果論。スパっといきなり夜中も授乳をやめてしまうより、親子に負担の少ない方法で、なんとなく授乳間隔をあけていくぐらいのイメージですすめてはいかがでしょうか。 夜間断乳といっても、寝かしつけのおっぱいはあげてもいいと思います。朝起きてすぐのおっぱいもOK。夜中だけ、なるべくおっぱいなしで寝かせる「努力」をしている……。そんなゆる~い感じでいいのではないでしょうか。 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年11人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2019年05月03日妊娠中は頻尿によってトイレに行ってもスッキリしない毎日だったのが、出産するとトイレを意識しない快適な毎日に変わりました。ところが反対に、トイレに行くことを忘れて気付けば朝に行ったきりだった、なんてことも。産後におこりがちなトイレ事情についてお伝えします。 妊娠中の頻尿が出産した途端スッキリ妊娠中期からスッキリしない頻尿に悩まされていた私ですが、出産した途端、その不快感がうそのようになくなりました。出産をした産院からは、妊娠中とは逆に産後は尿意が弱くなっているので意識してトイレに行くよう指導されました。 入院中は足のむくみもあり、水分をよく摂るよう指導を受けていたので、入院中と退院後の実家にいる間は意識して水を飲んでいました。おかげでトイレに行く回数は多かったように思います。 気付けば1日2回? トイレに行っていない里帰りを終えると、自宅で本格的に育児が始まります。0歳から3歳、3人の子どもの相手を1日していると、なかなか意識して水分を摂ることができずにいました。 トイレの回数も少なくなり、夫の帰宅後にトイレに入ったときに、「そういえば朝起きたときからトイレに行っていなかった……」と、気付くほどでした。そのうちまた足のむくみが出てきて、指で押すと痕が残るほどの状態に悪化してしまいました。 水分補給はむくみ予防や母乳にとっても大切ちょうど保健所の産後訪問があり、保健師さんにトイレの回数の話をすることができました。やはり少なすぎると言われ、積極的に水分を摂り、トイレに行くことをすすめられました。また、水分補給は母乳にもいいと聞き、産後こそ水分補給を大切にしなければと改心。 それからは、1日2Lは必ず水分を摂るようにしてトイレも意識して行くようになり、産後2カ月目には今まで通りのリズムに戻ったように感じます。水分をよく摂るからか、母乳の出も順調でお通じも改善されました。 水分補給は、ママの体調はもちろん、赤ちゃんにあげる母乳にも大事なことです。赤ちゃんのお世話や家事などでなかなかゆっくりもしていられませんが、意識して水分補給をしていきたいですね。著者:深田ようこ三児の母。夫とは二回り近い年の差婚。子ども服のショップ店員など、結婚するまでは子ども向けの仕事に携わる。現在は芸能や育児に関する記事を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月01日