私の過去の体験は、ひどい尿漏れを繰り返し、誰にも相談できず悩んでいたときのことです。友人との会話の中でも「恥ずかしい」という思いから話題になることは少なく、自然と避けていました。でも、CMなどで尿漏れケア商品が大々的に宣伝されていることを思うと、悩んでいる女性は想像以上に多いはず。何とか解決策を見出そうと試みて尿漏れが軽減した方法を紹介します。★関連記事:トイレが近くなり、尿漏れも…膀胱炎の再発かと思って検査した結果、まさかの疑いが!【体験談】高齢出産した私。産後に現れた症状は…アラフォー出産の私。駆け回る息子を追いかけて体はボロボロに。頻尿、そして尿漏れ症状が始まりました。「加齢もあるし、子育て中だから今だけだろう。何とかなる」と思い込んでいました。普段の生活でも、スーパーでのレジ待ちが耐えられず、列を外れてトイレに行くこともしばしば。尿漏れパッドに頼るも、それだけでは防ぐことができず、帰宅後に濡れた下着やズボンを交換することが多くなりました。過去に薬の副作用で長年悩まされたことがあったので、何とか病院や薬に頼らない方法はないか……と模索していました。意識してトイレ間隔を少しずつ伸ばすようにそんなときにテレビで、「ヨガでヒップアップ・生理痛緩和や尿漏れ防止」という見出しで、橋のポーズをしているのを見かけました。橋のポーズとは、あお向けに寝た状態からおしりを持ち上げて、両腕と両足で支えておこなうポーズです。これは布団の中でもできるので簡単でラクでした。しかし、運動習慣がなかった私は、そんなラクなポーズを毎日おこなうことですらひとりでは継続できませんでした。そこで、週1回のヨガ初心者クラスに通いました。最初は軽いヨガも苦痛で、効果も目に見えず……。ヨガは仲間との会話も楽しく、リフレッシュになっていましたが、先生がレッスン中に「尿を途中で止められたり、少し我慢できると良いですよ」と、会話を交えながら橋のポーズを取り入れてくれたので、悩んでいた私の心に響きました。橋のポーズをおこなうことで臓器を下側から支える「骨盤底筋」という筋肉を鍛えるそうです。「絶対、途中で尿を止めるなんて無理」と思いながらも、「トイレ中に尿を途中で止める」をできないながらも試し、また普段から「尿意があっても少し我慢する」という膀胱トレーニングを日常的に意識してみました。徐々に排尿コントロールができるように!自分のペースで骨盤底筋を意識し続けて2~3カ月後、スーパーでのレジ待ちができるようになりました。そして1年後には、尿漏れパッドが不要になりました。現在は、トイレに行こうかなと思ってから1時間は我慢でき、トイレ回数も1日10回以上から5~6回程度に。同時に尿漏れ回数が減りました。排尿コントロールができるということは、こんなに便利だったと初めて知りました。まとめ私は高齢の両親の介護経験から、老化は尿漏れ、さらには便漏れにもつながると痛感しています。今の私にも老化はすぐそこに待っていて、いつでも襲い掛かってくると実感しています。「週1回の初心者ヨガ」「日常的に意識する」これだけで、骨盤底筋トレーニングになったのだと思いました。過度の我慢は禁物ですが、今後も無理なくコントロールし続けたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/まるさかな(50代)50代の主婦。夫と息子の3人暮らし。猫、音楽、B級グルメ好き。夫の転勤、パート勤務、不妊治療を経て出産・育児でひと息ついたと思ったら、両親の介護に突入。
2023年07月27日39歳で膀胱炎や腎盂腎炎などの病気になって、40代は30代に比べてトイレが近くなりました。時にはくしゃみをするだけで漏れてしまうこともあり、尿漏れパッドを使うことも増えてきました。尿失禁(軽失禁)をする年齢でもないのにな……と思っていましたが、あることが疑われて……。★関連記事:尿漏れ、頻尿、ぽっこりおなかの原因は骨盤底筋群の緩みにあった!骨盤底筋群を鍛える「呼吸法」とは軽い尿失禁がたまに起きる膀胱炎や腎盂腎炎になって完治をしてから、トイレに行く間隔が短くなったような気がしていました。膀胱炎が再発しないように、トイレに行く間隔は短くするように意識はしていました。そのため、トイレの間隔が短くなっても仕方がなかったのですが、それにしても頻繁にトイレが近いのかなという感覚を感じるようになりました。そして、トイレが近くなったことと関係があるのかわかりませんが、生理中におなかの痛みを感じると軽い尿失禁をしたり、くしゃみや咳をすると漏れたりするようになりました。大した量ではありませんが、今までそのようなことがなかったのでちょっとショックを受けました。尿失禁は頻繁ではなかったし、生理中に多く、生理が終わると尿失禁なども起きなかったので、深く考えることはありませんでした。40代だからあり得ることなのかもしれないと思うようにして、病院などには行かず。結局、気を付けていたのですが、膀胱炎を再発したため病院へ行くことになりました。膀胱炎から過活動膀胱へ膀胱炎は頻繁になっていたので、薬を処方してもらえば落ち着くものだと安心していました。そのときに、いつもは気にしていない尿失禁について相談をしたのですが、医師から「過活動膀胱かもしれない」と告げられることに。膀胱が過敏状態になっていると過活動膀胱になる可能性が高く、私の場合も膀胱炎などを繰り返したことによって過敏状態になっている可能性があるということでした。膀胱炎の治療をするために過活動膀胱の薬を処方されませんでしたが、水分コントロールや骨盤底筋の訓練など必要とのことで説明を受けることにしました。膀胱炎であることで、できるだけ尿の排出で菌を出さなくてはいけないために、膀胱炎が落ち着いた時点で検査などを受けるほうが良いだろうということでした。膀胱炎から過活動膀胱になりやすいため、過活動膀胱になることは仕方のないことであるという話でしたが、膀胱炎のつもりで病院に行ったのに違う症状を発見されるとは思ってもみなかったので驚きました。過活動膀胱の検査を受けてみる膀胱炎が治まり、トイレの頻度も落ち着いたとき、過活動膀胱の検査を受けてみることにしました。正直トイレの頻度も尿失禁も落ち着いていたので、大丈夫ではないかと思っていました。しかし繰り返していたときもあり、またくしゃみなどで尿失禁をするのも嫌なので、調べておくことは必要だろうと判断しての検査でした。泌尿器科での検査で、検査自体は面倒なものではなかったのですが、意外と泌尿器科に通う人が多いことに驚きました。全員が全員過活動膀胱ではないのはわかっていても、泌尿器科の悩みを持つ人が多いということを知りました。それで、なんとなくホッとし、安心した気持ちで検査を終了。結果的には過活動膀胱との確定診断は受けませんでしたが、可能性はあるということでした。現時点で治療の必要はなく、女性の場合には軽い尿失禁は誰にでも起こる可能性があるものなので、深く考えることはないし、気になる場合にはまた相談に来ると良いでしょうとのこと。過活動膀胱ではありませんでしたが、膀胱炎が起きればまた過活動膀胱のような症状が起きかねないというのが現在の私の症状だということでした。まとめ過活動膀胱は特に女性に多い症状であり、膀胱炎や結石がある場合には発症しやすい症状のようです。知り合いなどに話をすると同じような症状で悩んでいる人も多いので、ありがちな病気なのかなと思いました。今回は過活動膀胱ではありませんでしたが、いつ私自身が過活動膀胱と診断されるかわかりません。繰り返すことの多い膀胱炎などにも気を付けながら、生活することが必要になりそうです。また同じような症状が起きたらすぐに病院に相談したいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/サトミオリ(45歳)小学生男子2人に振り回されながら毎日大騒ぎの育児。子どもたちに振り回されているせいか、年齢のせいなのか、次々と体の不調が出てきている。一つずつ完治をさせながらも、年になったなぁと凹んだりしていている。
2023年07月23日用を済ませてトイレを出たとき、股間にツーッと何かが垂れていく感覚が……。ズボンを見ると、ジワ〜とシミが!男性の「排尿後の尿もれ」(以下、尿もれ)は、ある程度の年齢以上になると誰もが経験する症状と思われるが、現在、男性用の尿もれパッドのテレビCMがゴールデンタイムでもさかんに流れているように、若い世代にも増えているようだ。そこで気になるのが、生活用品メーカーのライオンが行った2年前の調査。20〜60代の男性1,500人を対象にした調査では、便座に座っておしっこをする「座りション」の男性が60.1%にのぼった。「座りション」に変更した理由では《尿ハネでトイレが汚れる》《掃除をする妻の気持ちを考えて》などがあるようだ。とくに、子どもの頃から、座りスタイルで用を足している「座りション派」は、20代は25.7%。4人に1人は、便座に座ってオシッコをすることが「当たり前」なのだ。そうすると、座りションの普及と尿もれには何らかの関係があるのではないだろうか。専門医に話を聞いてみた。「まず尿もれは『排尿後尿滴下』といい、尿道に残った尿がうまく出し切れずに、出てしまうことです。陰茎(ペニス)の先端からオシッコを貯める膀胱まで続く尿道の途中、骨盤に入ったあたりに『外道尿括約筋』というオシッコを我慢する筋肉があります。この筋肉よりも奥(膀胱側)の尿道に残っている尿がもれるわけではありません。尿もれとは『外道尿括約筋』よりも前に残った尿が、用を足した後にズボンにしまったあとにツーッと垂れてくるのです」そう語るのは「おき泌尿器科クリニック」(大阪府富田林市)の沖貴士院長。「排尿後の尿もれが起きる要因のひとつは加齢による『前立腺トラブル』。尿が膀胱から出てすぐの場所にあるのが前立腺です。この前立腺の中を尿の通り道の尿道が陰茎の先端まで通っています。前立腺は年をとるにつれてだんだん大きくなり尿道を圧迫します。オシッコの勢いが弱くなることで、尿が尿道に残ってしまうのです。また、若い人でも、たとえば、映画の前にトイレを済ませておこうなど、日常生活の各ポイント(〜の前に)で用を足す習慣があるなど頻回にトイレに行く人は、尿の量が貯まる前にオシッコをするため、勢いが足りなくなります。その結果、トイレのあとに、ツーッといくことがあります」(沖院長・以下同)オシッコの勢いと尿もれは深い関係があるようだが、確かに、周りに聞いてみると「座りション」は〝尿道が圧迫されている気がして、スッキリ感がない〟という声が多い。「オランダ・ライデン大学医療センターの研究チームが、立ったときと、座った場合とで、オシッコの最大流量、排尿時間、残尿量(膀胱に残っている尿の量)を比較したところ、正常な排尿の人の場合では、どちらも変わりがなかったことが明らかになりました。また、前立腺肥大症などの排尿トラブルがある人は、座ったほうが、明らかに残尿量が少なくなり、勢いも良くなったことがわかりました」ええっ?座りションのほうが、勢いがある?「座った方が落ち着く、かがむことで腹圧がかかることなどが影響していると考えられます。当院でも、オシッコの勢いをはかる『尿流量測定』を行いますが、座って測定をされた方で後に『立ってやったほうが、勢いがでる』という方も。でも実際、立ってやっても勢いは変わりませんでした」座りションか、立ちションかということと、尿もれには直接の関係はないようだ。「とはいえ、男性の場合は、女性に比べて尿道が長いため、どんな姿勢でも、おしっこをした後、尿道に尿が残ってしまうことがあります。尿もれ予防には、できるだけ、オシッコをためて勢いをつけること。しっかりオシッコを出し切ってから下着やズボンをあげることです。それ加えて、尿もれがある人は、排尿後、睾丸と肛門の間を、指でペニスの先のほうに押していくことも効果的です。そこには尿道があって残っている尿をすべて出すことができます。この排尿後の尿もれの頻度が多い人は排尿障害の可能性があるので泌尿器科を受診して相談してください」トイレを汚さないためには、座りション派の男性のほうが、家族には好感を持たれることだろう。
2023年07月23日45歳ごろから始まった尿漏れ。50歳になった今も解決はしていませんが、たとえ漏れても漏れなくても、毎日尿漏れパッドを使うことで日常を送っています。尿漏れが起こったきっかけと、尿漏れによって運動するのもおっくうになった経験をお話しします。★関連記事:「出ちゃった…」40代更年期から急増する尿漏れ。どうして? 緩和できる?【医師監修】最初の尿漏れはくしゃみから始まった末っ子を産んだのは私が42歳のとき。その数年後から悩まされている症状があります。お恥ずかしいのですが……「尿漏れ」です。最初は、くしゃみをするときにいきんだ瞬間、尿漏れがありました。量としては多くはないのですが、若いママ友たちと公園で子どもたちの遊ぶ様子を見ているときだったので、理由をつけて急いで帰宅し、下着を取り換えました。出産後に尿漏れになる人が多いともうわさで聞いていたので、あまり深くは考えず、そのうち治るだろうと思っていました。しかし尿漏れは治まる気配がなく、その後何度もくしゃみのときにちょろっと、そして大声で笑ったときもちょろっと漏れるのです。セーフとアウトもそのとき次第。しばらくはおりものシートをつけて「ないよりはまし」としていました。漏れの不安から運動ができなくなったこのまま尿漏れ対策をしないでいると大変なことになると思ったのは、ダイエットを兼ねて子どもと近所をランニングしようというときでした。ランニングしていると軽く尿漏れしてしまうのです。またあるとき、家の前で子どもと縄跳びをすることになりました。「何回跳べるか競争しよう!」と子どもと一緒に跳び始めた瞬間にも尿漏れしてしまったのです。「着地した瞬間に漏れてしまうのなら、もう運動なんて何もできなくなるじゃない!」。そのとき自分のなかの「若さ」が失われてしまったような衝撃を感じました。恥ずかしくて友だちにも相談できないし、どうしよう……。なぜ尿漏れするのか知りたくて、ネットで尿漏れの原因を調べてみると、骨盤底筋の筋力低下と書いてありました。検索結果の中にトレーニング方法も見つけられたので定期的におこなってみましたが、それでも私の場合は尿漏れがなくなるわけではないなと感じました。尿漏れパッドのおかげで不安が解消尿漏れするたびに家に帰って下着を取り換えることはできないと判断した私は、ナプキンのような尿漏れパッドを購入して、いざというときの尿漏れに対応することにしました。まさか自分が自分のために尿漏れパッドを買う日が来るとは思っていなかったので、最初は買うことが恥ずかしかったです。しかし、今売られている尿漏れパッドは生理用品ともあまり違いがないようなパッケージで、とてもよく水分を吸収してくれます! たちまち私の頼れる相棒になってくれました。尿漏れパッドは15cc用、30cc用、50cc用……などと受け止められる水分の量が違っています。自分ではどのくらいの量を漏らしたか「何cc」という単位でわかるはずもなかったので50cc用のパッドからつけ始め、もう少し薄くても大丈夫だと思ったので30cc用にし、最近は15cc用をお守り代わりに毎日使っています。まとめ尿漏れパッドを使い始めてから、「多少漏れることがあってもパッドが受け止めてくれるから大丈夫」とゆったり構えながら日々を送ることができるように。突然出るくしゃみにも、もう不安は感じません。また生理が始まっても、尿漏れパッドを毎日着けていれば下着が汚れることもなくなり、良いことずくめです。ただ、いくら尿漏れパッドを着けていても、尿漏れの心配があると、なかなかスポーツには前向きになれません。このまま体を動かさなくなるとより一層老いてしまうような気もするし、パッドを着けながらスポーツは定期的にしたほうが良いのだろうな……。そんなふうに感じながら、日常を送っている今日このごろです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。【駒形先生からのアドバイス】更年期は、主に膀胱の弾力性の低下、女性ホルモンのエストロゲンが減少することによる骨盤底筋の脆弱化、体重の増加といった3つのことから尿漏れしやすくなります。エストロゲンの減少は止められませんが腟を鍛えることで尿漏れを緩和することができます。骨盤底筋運動の一種である「腟トレ」をぜひおこなってほしいと思います。毎日続けてみましょう。まずは、フェイスタオルを1枚用意します。①フェイスタオルを縦半分に折って横の端からくるくると巻きます。②服の上から①の巻いたタオルを会陰(股)に当てて、椅子に座ります。③タオルが当たる部分を意識しながら、タオルを挟むように意識して、会陰にクッと力を入れます。イラスト/サトウユカ著者/みやまこ(49歳)夫と小学生2人、物忘れがひどくなりつつある実母との生活。高齢で産んだ子どもはまだまだ手がかかる、母は毎日同じことを聞いてくる、夫は「かまってちゃん」でてんやわんやのワンオペ状態。最近めっきり疲れやすいし、作業効率も落ちてきているし、目はしょぼしょぼで白髪もしっかり。家族に隠れてお菓子を食べながらサスペンスドラマを見ているときだけが唯一の休息。
2023年07月19日45歳を過ぎたころから、夜中にトイレで目が覚めることが増えました。もともと冷え性だったこともあり、原因は冷えだろうとあまり気にしていませんでした。しかし、毎日のように続く夜中のトイレで、必ず2度は目が覚める状況に。ただでさえ更年期症状なのか体力の衰えから来るものなのか、判然としない慢性的な疲労感にさいなまれる毎日。夜間頻尿による精神的苦痛はどんどん深刻化していきました。★関連記事:尿漏れ、頻尿、ぽっこりおなかの原因は骨盤底筋群の緩みにあった!骨盤底筋群を鍛える「呼吸法」とは万全な冷え対策もまったく効果なし!もともとコーヒーが大好きな私。妊娠中はノンカフェインにしたりミルク多めのカフェオレにして1日1杯に抑えたりしていたものの、授乳が終わり職場復帰とともに水分補給はほぼコーヒーというほどに飲む回数が増えました。コーヒーの飲み過ぎは冷えの原因になるようですが、なかなかセーブできずにいました。そんななか突然やってくる尿意に恐怖を覚え出した45歳の冬。朝9時から17時までの仕事中、その日トイレに立ったのはなんと7回! 極端に寒い日というわけでもなく、むしろ羽織っていたカーディガンを脱ぐくらいの室内温度。ただ、まぁこんな日もあるかくらいの気持ちでいました。しかしある日、会議前にしっかり用を足したはずなのに20分経過したころ再び尿意が……。しかも耐え難い猛烈な尿意で自分の顔がどんどん青ざめていくのがわかりました。断りを入れてトイレに立とうも、ここまで我慢の限界が来ると立ち上がれず。おりものシートをしていなければ尿漏れがバレて、退職を考えなければならない状況に陥っていたと思います。そんな尿意サバイバルは日に日に私の深刻な悩みへと変化していき、就寝中にも襲ってくるようになったのです。それからは、さすがにコーヒーは控えるように。昼食後にカップ1杯だけで温かい白湯やハーブティーに替えました。冷え対策も万全。首という字が付く部位は特に冷えないよう気を付けました。夜中は湯たんぽに冷えとりソックス、ネックウォーマーと上から下まで完全防備。夕食後の水分はほとんどとらず寝る直前にトイレへ。そのサイクルを習慣づけました。しかし、効果はまったくなし。夜中に2回は尿意で目が覚めました。もしかして過活動膀胱? それとも…なぜ? こんなに水分調節も冷え対策もバッチリしているのに。45歳という年齢はこういうものなのかとため息をつく日々。夜中に2回も目が覚めると朝が起きれなくなり、日中も眠気を感じるようになりました。人間睡眠が一番大事とはよく言ったもので、集中力が低下し、ちょっとしたことでイライラ。夕食を食べ終えると睡魔に襲われ子どもより早く寝てしまうような生活に。夜間頻尿をきっかけに更年期障害のような症状が一気に加速したのです。心配した夫がいろいろネット検索したところ、私の症状は過活動膀胱という泌尿器系の疾患ではないかとのこと。これまで健診や婦人科系以外の体調不良は自然治癒力と生活習慣の見直し、プラス漢方薬という組み合わせでなんとか症状を緩和してきた私。今回も更年期障害の一症状だと高をくくっていたのです。しかし、あのつらい夜間頻尿から1日でも早く解放されたいと、早速知人に紹介してもらった近くの泌尿器科を受診しました。私の受診した泌尿器科は漢方処方もしてくれるので、ストレスや更年期障害が原因の場合でも安心して診察してもらえるなどのメリットを感じていました。まずはチェックシートのような用紙に記入。その後、問診で詳しい症状を聞かれました。私の場合、突然の尿意で失禁することはなく、くしゃみなど腹圧がかかる際に尿漏れがあるわけでもありません。尿検査や念のためエコーもしましたが、腎機能の数値はまったく異常なし。エコーでも特に腎臓や膀胱に気になる所見はありませんでした。一連の診察が終了し、頻尿は更年期障害の一症状として「当帰芍薬散」(とうきしゃくやくさん)が処方されることに。その後、骨盤底筋群を鍛える方法を記した紙を渡され看護師さんに指導を受けました。帰り際、先生がおもむろに「脚、むくんでないか?」と話しかけてきました。たしかにむくみ気味で、特に夕方からはぱんぱん。就寝前にふくらはぎのマッサージもするようアドバイスがありました。ふくらはぎのむくみが原因の一つだった!受診から2週間経過し、その間欠かさず骨盤底筋体操をおこない、漢方を服用。運動不足を感じていたので良い機会だと家の中でできる階段の上り下りを始め、体が軽く日中の尿意も少し回数が減ったようにも感じました。しかし、肝心の夜間頻尿にはいまひとつ効果が表れなかったのです。そこで、私はふくらはぎのマッサージをすっかり忘れていることに気付きました。夕食後の眠気はひどいままで、マッサージの時間を確保することができずにいたのです。そんなある日、階段の上り下りに加えつま先立ち歩きを始めたところ、翌日ふくらはぎがかなりの筋肉痛に。たまらず夫にマッサージをしてもらいました。そのおかげで血行が良くなり、足の先までぽかぽかに。その日は朝までぐっすり。運動の効果もあったのでしょうが、マッサージの効果を実感したので、自分でも気が付いたらふくらはぎをもみほぐすような習慣がつき始めました。するとどうでしょう! なんと夜中にトイレで起きる回数がランダムに減ってきたんです。もちろん漢方や骨盤底筋体操の相乗効果もあるのでしょうが、ふくらはぎのマッサージに明らかな効果を感じます。以前は夕方以降、脚がむくんでヒリヒリとした痛みに悩まされるときもありましたが、ふくらはぎをマッサージすることでだいぶ改善してきました。夜間頻尿も頻尿とまではいかず、日によって1回夜中に目が覚める程度に。あのとき泌尿器科の先生が脚のむくみに気付いてくれなかったら……。先生の言うことだから安心感もあり、もっと早くに受診しておけばよかったと顧みる毎日です。まとめ夜間頻尿は十分な睡眠が取れないため、日常生活にさまざまな悪影響を及ぼします。なかなか他人にも打ち明けられる悩みでもなく、何が原因かも判然としませんでした。そのため自己判断で市販薬を買ったり、外出がおっくうになってストレスがたまったりと大変でした。私はもともとむくみやすい体質だったのでふくらはぎをマッサージすることで夜間頻尿の改善はもちろん、夕方以降のむくみによるヒリヒリ感に悩まされることはなくなりました。更年期障害の症状はさまざまですが、日常生活に支障が出だしたら早めに専門機関に相談することが大切だと痛感しています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/塩り著者/陶子(47歳)30歳で結婚し長い間子宝に恵まれず出産を諦めていた矢先、漢方と岩盤浴、生姜紅茶で平熱が上がり第一子妊娠。それまでの不妊がうそのように勢いづいて年子で第二子も出産。現在、更年期真っ盛りで小学生2人の子育てに奮闘中のキャリアコンサルタント。
2023年07月11日体形が気になってランニングを始めて10年。ここ数年、トイレで用を足した後なのに、走り始めると尿が漏れるように。加えて、咳やくしゃみをした拍子にも、頻繁に尿漏れを起こすようになり、しまいには尿失禁まで。そこで、骨盤底筋を鍛える超簡単なエクササイズを毎日実践することに。尿漏れが改善した方法をお伝えします。★関連記事:「出ちゃった…」40代更年期から急増する尿漏れ。どうして? 緩和できる?【医師監修】尿漏れの原因の多くは骨盤底筋群の筋力低下日本泌尿器科学会のサイトによると、40歳以上の女性の多くが尿漏れを体験しているのだそうです。その主な原因は骨盤底筋群の筋力低下で、腹圧性尿失禁というものに分類されていました。加齢や出産経験のほか、ぜんそくや排便時にいきむことでも骨盤底筋群を痛めてしまい、筋力低下につながるのだと記載がありました。私の場合、気管支ぜんそくで強い咳をすることがあるので、加齢と咳が原因なのだと思いました。要するに腹圧が弱いことで尿漏れが起きてしまうのだなと思った私は、腹圧を高める運動として、ピラティスと骨盤ストレッチを毎日おこなうことにしました。骨盤ストレッチは腹圧をかけながら深い呼吸をするストレッチで就寝前におこなっていました。キツいストレッチではないため、とても気持ち良いのですが、逆に気持ち良すぎて途中で眠ってしまう難点が。ピラティスは朝の目覚めのストレッチ代わりにおこなっていましたが、出勤前は余裕がないことが多く、実行できないこともしばしばでした。腰の痛みのせいで尿失禁を起こすように相変わらずちょびっと尿漏れが続いていたころ、右足を大やけど! その右足をかばって歩行していたのが原因で、仙腸関節炎(せんちょうかんせつえん)になってしまいました。 仙腸関節炎による腰の痛みは尋常ではなく、歩行がままならない状態になってしまったため、トイレに行くのもひと苦労でした。そして、ついに尿失禁を起こすようになってしまいました。日本泌尿器科学会のホームページには機能性尿失禁とあり、歩行障害のためにトイレまで間に合わないことが原因と、記載がありました。尿失禁については歩行ができるようになればトイレまで行くことができるのでそこまでナーバスにはならなかったのですが、腰に激しい痛みがあるときはヨガとピラティスができずに骨盤低筋群の筋力がさらに弱まった感がありました。そのころから新型コロナウイルスの猛威により、私が通っていたヨガ・ピラティスのスタジオでもオンラインレッスンがスタート。なんでも、在宅時間が増加して尿漏れに悩む人が多くなっているとの話が先生からありました。リモート化によって通勤や通学などの日常で使っていた筋肉を使わなくなり、在宅だと緊張感が薄れることから全体の筋力が低下し、深層部にある骨盤底筋群の筋力低下につながっているのだそうです。そこで、全身の筋トレとともに尿漏れに悩みがある人は骨盤底筋群を鍛えましょうと、あるエクササイズを教えてくださいました。毎日実践、骨盤底筋エクササイズ先生が教えてくださったエクササイズは、エクササイズというほどのものではありませんでした。ただ、トイレで尿を出しながら、止める、出す、止める、出す、これの繰り返しです。単純に出しては止め、出しては止め……聞いたときは、「えー、そんなことで鍛えられるの?」と半信半疑でした。しかし、実際に試してみると、意外や意外、止められない。止まるけど、ポタっポタと出てしまう……。筋力が落ちているとポタポタ出てしまうと先生もおっしゃっていたので、「わぁ、本当だー」と、思いました。ただ、このエクササイズの難点が一つ、トイレに時間がかかるということです。出したり止めたりしますから、これまでの3倍くらいの時間がかかります。私はひとり暮らしなので時間がかかっても問題はなく、フルリモートワークで勤務していたのでオフィスのトイレ待ちで行列されることもなくて、このエクササイズを始めるタイミングとしてはラッキーでした。骨盤底筋エクササイズを始めて1年半が経過しました。最初は止めても尿がポタポタと出てしまっていたけれど、今ではまったく出ません。そして、咳とくしゃみでも尿漏れは起こさなくなりました。まとめ骨盤底筋エクササイズは最初は半信半疑で始めたのですが、その効果には驚きでした。また、このエクササイズの副産物でしょうか、おなか周りと太もも周りがとてもスッキリしたようで、以前からはいているデニムパンツがベルトをしないとずり落ちてきてしまうようになりました。特定健康診断の大腸がん検査の触診で、医師から腹筋が発達してるねー と褒められました。ただ、加齢とともに骨盤底筋群の筋力は低下していくと日本泌尿器科学会のサイトにも記載があるので、今後もこのエクササイズは続けていこうと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/サトウユカ著者/cat herba (50歳)保護猫17匹のお世話をしているアラフィフ女子。近所の農家さんから畑を借りてオーガニック野菜を栽培し、収穫した野菜を使って発酵食品づくりを楽しんでいる。
2023年06月28日女性の身体はデリケートなものなので、加齢や日々の疲れからさまざまな症状が出ますよね。「疲れているだけだから……」とついつい辛い症状を放置してしまう方もいるでしょう。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Dさんの場合……私の場合は、子宮筋腫でした。お腹の張り、頻尿、腹痛、貧血、経血量の多さ、頭痛の症状がありました。加齢と寝不足のせいだと思っていたので放置していたところ、健康診断のオプションの婦人科検診で子宮筋腫が原因だとわかりました。どんな治療を受けましたか?病院で子宮全摘する手術を受けました。子宮筋腫は良性腫瘍なので緊急性がなく、最初に行った病院では「1年半待ちになるため、手術までの間はホルモン注射を打って筋腫を小さくする」と言われました。しかし、ゆくゆくは子宮全摘をするとのことだったので、念のため他の病院でも診てもらい、その病院ですぐに手術する選択をしました。世の女性陣へ伝えたいことは?毎月の生理の症状が重い方、痛みが強い方は、我慢せずに婦人科に行って欲しいです。婦人科はハードルが高いと感じる方もいると思います。そんなときは、女性医師のいる病院を探して行くのもよいかもしれません。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。身体に異変を感じたときは早めに病院へお腹の張りや頻尿などの症状は、子宮筋腫が原因だったというDさん。Dさんは健康診断の婦人科検診で疾患に気がつき、治療することができたようですね。皆さんも定期的な健康診断を心がけ、身体に異変を感じたときは早めに病院で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月20日娘が幼稚園の年長のころ、頻尿になってしまったことがありました。ちょうど発表会の練習が始まった時期だったので、精神的なものから来るのだろうと思いました。というのは、発表会の先生は厳しいことで有名だったのです……。私はかかりつけの医師にも相談することにしました。頻繁にトイレへ行く娘娘は普段から、周りを気にする繊細な性格です。娘の幼稚園は年長になると太鼓の発表会があるのですが、その練習は先生の指導が厳しく、かなりハードだとは聞いていました。 娘は練習が始まってしばらくすると、頻繁に「トイレに行きたい」と言うようになりました。しかし、トイレに行っても少ししか出ません。そしてまた、しばらくすると「トイレに行きたい」と……。私は、これは精神的なものから来ていると思い、担任の先生に相談しました。 かかりつけの医師に相談担任の先生曰く、練習しているとき、娘は何も注意を受けたりはしていないのだそう。けれども隣の子が注意を受けることがあるので、もしかすると自分も言われているように感じてつらくなっているのかもしれない、とのことでした。私はもともと太鼓の練習を担当している先生が厳しいと聞いていたため、娘は委縮しているのだと感じました。 娘は発表会が近づくにつれ、「発表会で漏らしてしまったらどうしよう……」と不安になり、ますます頻尿に。かかりつけの医師に相談したところ、娘にしっかり寄り添ってくださり、プラシーボとして整腸剤を処方してくれることになりました。 プラシーボとは偽薬の意味で、成分としてはほとんど薬理的影響のない偽物の薬なのだそうです。医師は薬を飲んだことで安心するかもしれないと言いました。私は不安を少しでも取り除けたらと、「これはトイレに行きたいと思わなくなる薬だよ」と言って数日間、娘に飲ませました。すると娘は、発表会で無事、素敵な太鼓を披露してくれたのです。 今回の悩みは、担任の先生とかかりつけの医師、周りの協力があってこそ解決したと思っています。発表会の最中も頻繁に声かけをしてくれた担任の先生や、精神的な悩みにも寄り添ってくれたかかりつけの医師には感謝してもしきれません。私はいつも、子どもに関する悩みは家族内で解決できないかと考えてしまいがちでしたが、この出来事をきっかけに「もっと第三者に頼っていいんだ」と思うようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:横山こなつ
2023年06月05日ちょっと水分を飲んだだけですぐにトイレ、気付けば1時間に1回はおしっこしないといられない……。40歳を過ぎれば多くの人が悩むようになる頻尿。頻尿に悩むモカさん(47歳)は、思い切ってあるアイテムを着けることで精神的な不安がなくなったそうです。★関連記事:40代以降に急増!頻尿・尿漏れは老化でなく病気?受診しないとダメ?【泌尿器科専門医】一番いい席のはずが…昔は映画の途中にトイレに行くなんてことは考えられなかったのに、今では120分の映画ならちょうどクライマックスの100分くらいで「もう我慢できない……」となってしまいます。つい先日も夫が映画のチケットを取ってくれたのですが、なんとその席が映画館のど真ん中の席。「すごーい! ありがとう」と言ったものの、もうその席をスマホの画面で確認しただけで「うわっ、水分がとれない」とがっかり。そして案の定、クライマックスでトイレに行ってしまいました。映画の最中ずっとトイレのタイミングばかり考えて、なんにも頭に入らない。できることなら20年前の膀胱に戻りたいと思いました。長時間眠れるのは若いしるし疲れているときは、20代のころなら23時に寝たら翌日のお昼くらいまで眠っていられたのに、今はもう無理。明け方5時くらいに必ず尿意で目覚めてしまいます。疲れていて眠いのにトイレに行きたい、しかも寒い季節は結局、目が覚めてしまい熟睡できないまま朝を迎えてしまいます。もっと寝ていたいのに本当に悔しいです。長時間眠れるのは、若ったからこそできていたのだと感じています。ナプキンにしか見えない「尿漏れパッド」「トイレに行きたくなったらどうしよう」とトイレのことで頭がいっぱいになるのが嫌で、「尿漏れパッド」を購入しました。「尿漏れパッド」というと結構抵抗感がある人は多いかもしれませんが、私も初めてドラッグストアの「尿漏れパッド」売り場に初めて行ったとき、抵抗がありました。売り場で長居せずすぐに買えるように事前に「平均的な大人の尿量」をしっかり調べてから行って、その分量のパッドを購入しました。ところが自宅に帰って「尿漏れパッド」を開いてみてびっくり。見かけは生理用ナプキンの夜用とほぼ同じなんです。例えばドライブで長時間トイレに行けない状態のときは、潔く尿漏れパッドを着けるようにしています。一度使うとあまりの快適さに手放せなくなりました。ちょっとした旅行やドライブなどのとき、生理用ナプキンと同じようにポーチに入れて持っていくようにしています。まとめ1本分の映画すら我慢できない、ドライブで渋滞にはまるのが怖くて遠出を控えているなど頻尿の悩みを解消するべく思い切って使ってみたのが「尿漏れパッド」。一見、夜用の生理用ナプキンにしか見えないので持ち運びやすくて、頻尿ストレスからも解放されました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/取材・文/茂原好子(43歳)8歳女児、6歳男児の母。出版社勤務を経て、出産を機に看護師資格を取得。病院に勤務したのち、看護師編集者に。
2023年06月04日残尿感は、多くの女性が経験したことのある症状かもしれません。しかし、症状が長期的に継続していると、不安になってしまいますよね。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。52歳/会社員Fさんの場合……子宮筋腫と診断されました。30代の頃に残尿感が残るようになり、クリニックを受診してレントゲンを撮ることに。以前患った膀胱炎とは違うと思っていましたが、産婦人科へ行くように指示され、そこで子宮筋腫があることが分かりました。すでにグレープフルーツ大までとなっており、これが膀胱を圧迫していたのが原因でした。原因が婦人科疾患だと気づかず本当に驚きました。どんな治療を受けましたか?いくつかクリニックに行き相談しやすい先生のクリニックに通うことに決めました。そして先生と話し合い、開腹手術で筋腫を切除しました。世の女性陣へ伝えたいことは?とにかく納得できるまで調べることと、信頼できる先生・治療法を見つけることです。また命に関わる病気でなくても心にかかる負担は大きいので、できれば身内や経験者に相談するのをおすすめします。周りに相談して心の負担を減らそう残尿感の原因は、膀胱炎ではなく子宮筋腫だと判明したFさん。Fさんは病院選びや治療法について苦労したようですが、信頼できる先生や治療法を見つけることで安心して治療を受けられるかもしれません。もし可能なら、周りの人に相談することも検討してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:新見正則医院院長、新見正則※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月30日おりものやちょっとした尿漏れが気になるときや、ショーツを汚したくないときに便利な「パンティライナー」。今回は、約40種類以上もの月経用品を試した筆者が、おりものや尿漏れの不安軽減に役立つ最新のパンティライナーを2つご紹介します。最新のパンティライナー2種を使ってみた今回使ってみたのは、『エリエール』の「ナチュラ さら肌さらり コットン100% 軽やか吸水パンティライナー 17cm 3cc」と『ライムライム』の「パンティライナー」です。エリエール「ナチュラ さら肌さらり コットン100% 軽やか吸水パンティライナー」『エリエール』のナチュラシリーズから出ているパンティライナーは複数種類あります。今回ご紹介するのは、2023年4月に発売された「ナチュラ さら肌さらり コットン100% 軽やか吸水パンティライナー 17cm 3cc」です。デリケートゾーンに触れる表面シートには天然コットン100%が使われており、サラッとした触り心地。今回購入したサイズは17cmで、デリケートゾーンに当てるとちょうど良い大きさです。給水量が3ccのタイプは、おりものやちょっとした尿漏れにぴったり。尿吸収ポリマーが配合されているため、気になるにおいも防いでくれます。【商品情報】エリエール「ナチュラ さら肌さらり コットン100% 軽やか吸水パンティライナー 17cm 3cc」価格:オープン価格34枚入りライムライム「パンティライナー」こちらは2023年1月に発売された『ライムライム』の「パンティライナー」。『ライムライム』はSDGsを意識した、体と環境に優しいアイテムを展開しているブランドです。表面シートに竹繊維を使用しているのが特徴的。竹繊維には水分を吸収する作用のほか、抗菌・防臭効果、かゆみや不快感の原因となる静電気が起きにくいといったメリットがあるそう。無香料・無着色である以外にも、化学物質・塩素・石油由来の吸収体(ポリマー)不使用、ダイオキシンフリーなところがポイント。パンティライナーでかゆみを感じやすい人も安心して使えそうです。土に還元される素材が使われており、生分解比率は97%と環境にも配慮されています。サイズは15cmで、シルクのようになめらかな肌触り。薄めのシートなので、おりものが気になるときや、月経の終盤でショーツを汚したくないときなどにおすすめです。【商品情報】ライムライム「パンティライナー」価格:¥726サイズ:15cm20枚入り最新のパンティライナーはこだわりがすごい!生理用ナプキンと同様に、最近は素材やつけ心地、肌への優しさなどにこだわったパンティライナーがたくさん登場しています。【筆者のお気に入りポイント】『エリエール』の「ナチュラ さら肌さらり コットン100% 軽やか吸水パンティライナー 17cm 3cc」は、生理用ナプキンのようなクッション感が。おりものや尿漏れをしっかりキャッチしてくれるような安心感があり、肌ストレスも少ないと思いました。『ライムライム』の「パンティライナー」はシート系なので、日常使いしやすいと感じました。つけていることを忘れるくらいに薄く、つけ心地も快適です。今回ご紹介したパンティライナーは吸収量が少量なので、おりものやちょっとした尿漏れ、月経の終わりかけでショーツを汚したくないときにおすすめ。また、おりものや尿漏れの量が多い・頻度が高いと感じる人は、『ナチュラ』シリーズの吸水量が多いタイプや、『ライムライム』の吸水パッドもチェックしてみてくださいね。【参考】『エリエール』公式サイト『ライムライム』公式サイト寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2023年05月19日尿漏れや頻尿、ぽっこりおなかなど、40代を過ぎると出てくる悩み。その原因は「骨盤底筋群」が弱ることにあります。骨盤底筋群を鍛えるには、「骨盤底筋群体操」が定番ですが、産婦人科医の駒形依子先生によれば「呼吸を変えるだけでも骨盤底筋群を鍛えることは可能」と言います。その呼吸法とはどんなものなのか聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:ホットフラッシュ、頭痛、イライラ…つらい更年期症状に!産婦人科医が教える「おまたカイロ」の使い方更年期に弱る「骨盤底筋群」とは?子宮や膀胱、尿道などを下から支える筋肉まず、「骨盤底筋群」について教えてください。「骨盤底筋群とは、骨盤の底辺にあるインナーマッスルです。骨盤底筋群は、肛門挙筋や尿道括約筋などのいくつかの筋肉が合わさって、ハンモック状に子宮や膀胱、直腸を下から支えています。 また、排泄をつかさどる場所でもあり、尿道や肛門などの排泄口を開閉する働きもしています。妊娠や出産を経ることで大きなダメージが加わります。加齢により筋力が低下する上、女性ホルモン分泌の減少で弾力性が低下するため、年を重ねるほどに骨盤底筋群は弱くなっていきます。また、肥満も骨盤底筋群にダメージを与える原因となります」(駒形先生)。骨盤底筋群が弱るとどんな影響が出るのでしょうか。「骨盤底筋群の弾力や厚みが失われると、内臓が下がってきます。そのため尿道、腟、肛門の開け閉めがうまくいかず頻尿や尿漏れ、便失禁が起きやすくなります。悪化すると骨盤内の臓器の下垂や脱出が見られる骨盤臓器脱を起こすこともあります」(駒形先生)。「骨盤底筋群」を鍛えるには?体内で平行する「横隔膜」に注目放っておけばどんどん弱くなる「骨盤底筋群」。どのように鍛えるのでしょうか。「『骨盤底筋群体操』という体操があります。ただ、骨盤底筋群はインナーマッスルであるため、鍛えても効果を実感しにくいのです。続けておこなわないと効果がないのですが、途中で挫折してしまう人がとても多いのが現状です。とはいえ、骨盤底筋群は鍛えないとどんどん衰えていきます。少しでも鍛える方法はないか……と呼吸法に着目してみました」(駒形先生)。呼吸と骨盤、どのような関係があるのでしょうか。「骨盤底筋群は『骨盤の横隔膜』ともいえます。横隔膜と骨盤底筋群は上下で平行して向かい合って連動しており、横隔膜と骨盤底筋群が正しい位置にあれば、同じ動きをするようになっています。息を吸って横隔膜が下がっている時は骨盤底筋群も下がりますし、息を吐いて横隔膜が上がっているときは骨盤底筋群も上がります」(駒形先生)。「胸式呼吸」とは?吐くことに意識を集中して胸を上下させて呼吸をすれば骨盤底筋群は動いているんですね。では、生きている限り骨盤底筋群は動くので、何も特別なことはしなくて良いということですか?「息と呼吸は違います。大切なのは横隔膜を動かしているかどうか。息は横隔膜を動かさなくてもできます。胸をしっかり上下させて呼吸をすることで骨盤底筋群を動かすことができます。ポイントは以下の通りです。息を吐くことに重点を置きましょう。深呼吸であれば10秒かけて吸って、30~40秒かけてゆっくり吐くのが理想的です。吸うときは、胸とおなか、両方を膨らませてもOK。体幹や四肢の筋肉に力が入り体に無駄な力がかからなくなります。猫背や反り腰にならないよう、「正しい姿勢・体幹」を意識。横隔膜と骨盤底筋群が平行になる姿勢を意識します。横隔膜を動かすことで自律神経を刺激し、バランスを整える効果もあります。横隔膜には自律神経が密集しており、心臓や腸とは違い、自分でコントロールできる臓器です。まずは1日に数回、全力で呼吸する時間を取ってみましょう。最初は1日1回でも良いと思います」(駒形先生)。まとめ胸式呼吸をするタイミングは、まずは1日1回。慣れたら朝起きて、夜寝る前、さらに慣れたら数を増やす、と良いそうです。しかし、1回もしないよりは1回でもしたほうが良いので、回数にこだわらなくて大丈夫、ということでした。お金も道具も要らない健康法である「胸式呼吸」。気軽に始めてみてはいかがでしょうか。取材・文/mido(50歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年05月05日年を重ねると、筋力や体力の低下を感じるようになりますよね。実は気付いていないだけで、内臓も加齢とともに機能が低下していくもの。特に「腎臓」の機能低下はさまざまな病気のきっかけになるのだとか。今回は年とともに衰えるという腎臓について、内科医の窪田徹矢先生にお伺いしました。教えてくれたのは…監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医★関連記事:「疲れの原因は副腎!?」しんどさの理由は更年期症状だけではなかった【チェックリスト付き】そもそも腎臓って何?体の水分量を調節する器官腎臓と聞いたとき、皆さんはどんなことを思い浮かべますか? きっと多くの方は「尿を作る場所」と思うのではないでしょうか。その考えに間違いはありません。しかし、腎臓にはもっとたくさんの役割があるのだとか。「腎臓の一番大きな役割は、尿を作るということです。血液が糸球体(しきゅうたい)という毛細血管の塊になったところに流れ込み、糸球体でろ過されることで原尿という尿の元になる液体が生成されます。この原尿は1日に150L作られますが、その内の99%は体に再吸収されるようになっています。再吸収されなかったもの、つまり老廃物が尿として排出されます。また、尿を作ることによって体内の水分量を調整しているので、体の中に水分がたまっていれば排尿量は増えます。それ以外にも血圧を調整する役割を担っています。腎臓のろ過機能を安定させるために、血液の流れを一定に保つ必要があります。血流の流れが悪くなると、レニンという酵素が分泌されますので、レニンの分泌量を増減させて血流を一定にしています」(窪田先生)他にはどのような働きがあるのでしょうか?「尿や酵素だけではなく、腎臓ではホルモンも生産されています。腎臓で作られるのはエリスロポエチンというホルモンなのですが、これは赤血球の働きを促進するホルモンです。なので、腎機能の低下によってエリスロポエチンが十分に生産されなくなると、貧血症状が出ることがあります。あとはビタミンDの活性化ですかね。ビタミンDは肝臓に蓄積されるのですが、それが腎臓に移動すると活性型ビタミンDというものに変化します。この活性型ビタミンDは、小腸からのカルシウムの吸収力を高めて骨を丈夫にしてくれる働きを持っています」(窪田先生)腎臓の主な役割はこの4つ!・尿を作る・血圧を調整する・ホルモンの生成・ビタミンDの活性化腎機能が低下すると…骨が弱くなったり肌がかゆくなったりする!?では腎機能が低下した場合、一体どのような症状が現れるのでしょうか。「一番自覚しやすいのは、やはりむくみだと思います。体がむくんでしまう状態は、不要な水分や塩分を十分に排出できていないということです。つまり、腎臓の機能が衰えて尿の生成がうまくいっていないことを示しているのです。尿の生成がうまくいかないということは、尿量の変化にもつながります。尿量が少なくなっていると、水分の排出ができていない証拠。腎機能の低下によって尿の濃縮力が弱まってしまい、多尿になることもあります。更年期世代に多く見られる夜間頻尿などの頻尿症状の多くは過活動膀胱という膀胱の病気が原因ですが、中には腎臓に原因があるという人もいます。また、尿によって老廃物が排出できていないということは、血液中に老廃物が残ってしまっている状態です。尿毒症という尿に毒素がたまってしまう状態になると、全身にだるさを感じることもあります。この病気になった場合、腎臓はかなり悪い状態になってしまっています」(窪田先生)なるほど、体内の水分調節がうまくできなくなってしまうんですね。「水分の循環が悪くなることで、肌が乾燥することもあります。乾燥だけではなく、排出できなかった老廃物がたまってしてしまい、肌がかゆくなってしまう人は多く見られます。あとはビタミンDが活性化しなくなることで、カルシウムが吸収できず、骨粗しょう症になります。閉経を迎えた女性は女性ホルモンが減ることで骨粗しょう症のリスクが高まっていますから、腎臓の状態には気を付けたほうが良いでしょう」(窪田先生)腎機能が低下するとこんな症状が!・むくみ・全身の倦怠感・肌の乾燥やかゆみ・骨粗しょう症腎臓を健康的にしておくには食生活が大切!腎臓は加齢とともに衰えていく臓器。30代ごろから徐々に衰え始めますが、特に50代を過ぎると腎臓が悪くなったと感じることが増えるのだそう。さらになんと80代になると、30代のときの約半分近くしか腎臓は機能しないのだとか! 腎臓の健康を保つためにはどうすれば良いのでしょうか?「食生活が何よりも大切です。コレステロールの多い乳製品や脂身、塩分の多い食事は避け、プロテインなどでたんぱく質を過剰摂取しないようにしたほうが良いです。里いもやさつまいもなどのいも類や白菜などカリウムが多く含まれたものは、塩分排出を助けてくれるのでおすすめですよ。1日20〜30分の有酸素運動や、筋トレでスクワット10回を3セットするなど体を動かすことも大切です。まったく運動しないことは良くないですが、運動が苦手なら湯船に浸かって血流を促進させることが有効です。あとは十分な睡眠を取る、喫煙はしないなど。アルコールは日本酒1合程度にとどめて、週2日は休肝日を設けてください。生活習慣を整えることで腎臓を守ることができます」(窪田先生)水分は1日にどのくらい摂取すべきでしょうか?「人によって違いますし、水分制限がある人もいますので一概にこの量がいい! というものはありません。ですが腎臓が悪くないという人は、1日に1L程度は摂取したほうが良いです。一気に飲むのではなく、コップ1杯を5〜6回にわけてこまめに摂取すると良いでしょう」(窪田先生)腎臓の健康をキープするポイント!・バランスの良い食事・体を動かして血流を良くする・十分な睡眠を取る・喫煙や過度なアルコール摂取はしない・こまめに水を飲むまとめ腎臓は生活習慣と深く関わっています。若いころに暴飲暴食をしていたら要注意なのだとか。腎臓の機能低下は日常生活にも影響してくるので、今からでも正しい生活習慣を身に付けたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2023年04月30日3月7日(火)、ベビーカレンダーは公式YouTubeチャンネルにて、家事や育児の合間にできる動画シリーズ「産後太り解消エクササイズ」の「ぽっこりおなか&尿漏れ解消ストレッチ」を公開しました。このシリーズは、座ったまま、寝転んだままできるものを中心に、音声オフでも一緒にトライできるので寝かしつけの合間にもできちゃいます!ぜひ毎日一緒にトライしてみてくださいね! 本編では、部位ごとに分けて産後太りを解消するエクササイズを紹介。今回紹介するのは、産後から気になり始める人が多い「ぽっこりおなか&尿漏れ解消」ストレッチ。第1回で紹介した骨盤まわりを整えるストレッチをプラスすれば、より血流も良くなって代謝もアップ! 痩せやすい体を目指せます。 布団の上で簡単トライ!ぽっこりおなか&尿漏れ解消♪ストレッチ<エクササイズ動画シリーズの特徴>・1日たった2~3分だけ!2~3つの動きを繰り返すだけなので、無理のない範囲でトライできます。 ・音声オフでも音声だけでもできる!家事中は「音声だけ」、寝かしつけ中は「音声なし」でもおこなえます。 ・子どもを寝かしつけしながらできる!座ったまま、寝転んだままできるメニューがメインです。子どもを寝かしつけする横でトライできちゃいますよ。 「ぽっこりおなか&尿漏れ解消」ストレッチのポイント「下っ腹が目立つようになった…」「出産後から尿漏れが気になるように…」「痩せにくくなった…」 そんな方は要チェック! まずは四つん這いになり、両足つま先立ちでおこなうストレッチからスタート。おなかを意識しながら、上下の動きを繰り返すだけでOK! 次に、床に腰をおろして両かかとをつけたまま足をV字に伸ばしていくストレッチをおこないます。この2つの動きを組み合わせるだけで、骨盤底筋と連動している内転筋(内ももの筋肉)が鍛えられ、尿漏れ解消を目指せます! 毎日2分でおこなえるストレッチなので、ぜひ寝る前にトライしてみてくださいね。 エクササイズの効果をより高めたいなら、まずは骨や筋肉を良い状態に整えることが大事。ベースとなる骨盤まわりからアプローチして、姿勢を正していくところから始めてみましょう! 骨盤まわりをほぐすストレッチも紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。 ▼詳しくは動画からチェック♪ ベビーカレンダーでは、さまざまな出産にフォーカスしたドキュメンタリーシリーズや、赤ちゃんとママの1日に密着したルーティン動画も公開中!
2023年03月27日トイレに行くのを我慢していたわけではないのに、くしゃみをしたり運動したりすると尿漏れが……。若いときはあまりない現象だったのではないでしょうか。実際、多くの更年期女性が尿漏れに悩んでいます。そこで、産婦人科医の駒形依子先生に、40~50代女性の尿漏れの原因や対策について聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「大縄跳びでドバッ」アラフォーからの尿漏れの悩み。半年で改善した超簡単な方法とは【体験談】更年期に起こりやすい尿漏れとは?更年期の尿漏れはどんなときに起こりやすいのでしょうか。「突然のくしゃみやせきが出たときや、久しぶりに運動したときに漏れてしまうことが多いようです。また、頻尿になる人も多いので、急な尿意で間に合わず……ということもあるようです」(駒形先生)若いときは、こんなことなかったのに……と落ち込んでしまう人も多いのではないでしょうか。尿漏れが更年期になりやすいのには、いくつか理由があると言います。更年期になぜ尿漏れしやすくなる?駒形先生に、更年期に尿漏れが増える主な理由を挙げていただきました。女性ホルモンであるエストロゲンの減少により、以下の3つのような体の変化が原因になるそうです。1.膀胱の弾力性の低下膀胱の組織が弾力性を失い、伸びにくくなることで尿をたくさんためられなくなります。その結果、尿が少したまっただけで尿意が感じられ、頻尿になります。2.骨盤底筋の脆弱化女性ホルモンが減ると筋肉量が減少して弾力も低下するため、骨盤底筋が弱くなる傾向にあります。筋力が低下すると膀胱のコントロールがしにくくなり、尿漏れを起こしやすくなります。3.体重の増加エストロゲンの減少により太りやすく痩せにくくなる女性が増えます。骨盤底筋は上半身の体重ほとんどを支えているため、体重の増加によって負担がかかり骨盤内の臓器を支えられなくなり尿漏れが起こりやすくなります。腟を鍛えて尿漏れを防ごう!エストロゲンの減少は止められなくても、腟を鍛えることで尿漏れを緩和することができると駒形先生は言います。「腟トレは、骨盤底筋運動の一種。骨盤底筋運動は治療にも使われていますが、腟トレはよりおこないやすくアレンジしたものです。今からでも遅くないので、なるべく早く始めてほしいですね」(駒形先生)。腟トレの方法は以下のとおり。イラストも参考にしてみてください。フェイスタオルを1枚用意します。①フェイスタオルを縦半分に折って横の端からくるくると巻きます。②服の上から①の巻いたタオルを会陰(股)に当てて、椅子に座ります。③タオルが当たる部分を意識しながら、タオルを挟むように意識して、会陰にクッと力を入れます。「腟トレで一番動かしたいのは、腟括約筋です。自分の腟括約筋がどこにあるのかを認識し、その筋肉を意識してトレーニングすることで、初めてその筋肉を鍛えることができます」(駒形先生)。腟トレは尿漏れを防ぐだけでなく、性交痛にも効果があるトレーニング。気が付いたときでいいので、毎日続けることが大切だそうです。まとめ尿漏れは周囲に相談しにくく、人知れず悩んでいる女性も少なくないと思います。ですが、先生によればトレーニングで改善できるということ! できることから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。参考文献/『子宮筋腫は自分で治せる』(マキノ出版/駒形依子著)取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/和田フミ江著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年03月07日加齢とともに頻尿になっている人も多いかと。特にこの寒い季節には急に尿意をもよおすことってありますよね。映画館や観劇、年末年始の飲み会など長時間トイレに行けない時や、ベッドや布団から寒くて起きられない時など……。そんな方に朗報です!呼吸法で気持ちを落ち着けて、尿意を軽減する方法があったのです。バリ島在住のヨガインストラクターのDancer Erie(エリイ)さんにその方法を教えてもらいました。「体内から毒素や老廃物を排出するために汗や便、排尿は生理的にとても大切な役割を持っています。長時間我慢すると過多に繁殖した細菌が膀胱に蓄積し、尿路感染症の原因になることがありますので、尿意を感じたらなるべくすぐに排尿するのが望ましいです。起きている時間でしたら3~4時間に1度は行くようにしたほうがいいと言われています」無理に尿意を我慢するのはやっぱりよくないのですね!でもどうしても止めたいときにはこんな方法があるそうです。「しかし、渋滞や電車の中、映画館や大事な会議中など今すぐにトイレに行けない状況や、我慢しなくてはならない場面の時にはまず心を落ち着けるのが優先だと思います。無理だと思ったりパニックになると焦れば焦るだけ呼吸が浅くなり心臓の動きが速くなりますよね。そうすると手足にうまく血流がいかなくなったりそれをまた心臓に届けようと血圧が上がったり体が反応します。こうしておかしな循環が加速してしまい、お手洗いに行きたいという気になってしまうのです。そんな時に役立つのは『478の呼吸』です」『478の呼吸』!なんだか聞いただけでは全くわからないが……。「色んな呼吸法やトレーニングが昨今ヨガをはじめ存在していますが、この方法はアメリカの健康医学研究者で、医学博士のアンドルー・ワイル著の『ナチュラルメディスン』という本にも書かれている有名な呼吸法の一つなのです」早速やってみましょう。「やり方は簡単で、【1】まずは目を閉じて息を吐きだす→【2】鼻から4カウント吸って→【3】7カウント止めて→【4】8カウント吐き出します。地べたでも椅子でも楽に座って姿勢を正し(慣れたら寝ながらでも可能)、目を軽く閉じるかぼーっとどこかを見る感じで、できれば舌の先を上の歯と歯茎の境目くらいに軽くつけて行うといいですよ。肺は想像しているよりかなり大きいので胸というより背中側に近いところが風船のように膨らむのを感じながら吸い喉の奥を閉じるようにして7つ数えます。そのあとは8カウントゆっくりと吐き切るところまで吐き出します。これを4、5回繰り返しますが、普段から1日2セットくらいトレーニングをしているとすぐにリラックス状態が作れるようになります」とにかくリラックス状態を作ることがいちばん重要と話すErieさん。「今回は尿意を止めるというのがテーマでしたので、ムーラバンダ(骨盤底付近にあるエネルギーが外に漏れないように締める部分)を意識して行うと効果的だと思います。ムーラバンダは男性でしたらお尻の穴、女性でしたら膣を締めるような感覚で『478の呼吸』をぜひ実践してみてください」。繰り返しトレーニングをすることで、少しずつ効果が出てくるというのでぜひトライ♪【PROFILE】Dancer Erieさんダンサー、コリオグラファー、ヨガインストラクターバリ島在住。アシュタンガ、ハタ、ヴィンヤサ、マタニティやエアリアルヨガ、RYT(全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター資格)まで17種類のティーチャーズトレーニングを終了。現在RYT、プライベート、オンラインにてヨガの哲学や呼吸、瞑想も指導している。(取材・文:西岡直美)
2022年12月22日私は毎年受けている健康診断で、40代に入ったころからたびたび尿潜血で引っかかるようになりました。そのたびに病院を受診するも、毎回「異常なし」という診断結果で不思議に思っていました。しかし、あることをきっかけに「もしかしたら今までの尿潜血はこれが原因だったかも!」と思い当たり……。そんな私の体験談をお話しします。★関連記事:「えっ? 血尿かも?」脇腹が痛く、頭痛に吐き気、悪寒もして… #43歳で腎がんになった話 1健康診断でたびたび…私は毎年、健康診断を受けるようにしています。その際に尿検査をするのですが、40代に入ってからたびたび尿潜血で引っかかるようになりました。検査当日は生理でもないのに、これまで尿潜血(+1)が1回、(+2)が1回、(±)が2回という結果が出ていました。尿潜血は基準値を(−)としており、−なら陰性だそう。(+)(±)は要注意、2以上は異常とされているみたいです。(+1)と(+2)が出たときには病院で受診しましたが、病院では尿潜血が(-)で気になるところもないとのことで「異常なし」という診断でした。異常がなくて安心したものの「なぜこんなに尿潜血で引っかかるのかな?」とずっと気になっていました。膀胱が痛くなり病院へある日、膀胱が痛くなる感覚を初めて感じ、泌尿器科のある病院へ行ってみました。そこで尿検査をした結果は「膀胱炎」でした。私の中では、膀胱炎というと「尿が赤い」「尿が出にくい」「残尿感」といったイメージだったので、尿は赤くないし残尿感もない私が膀胱炎だとは思ってもみませんでした。そのときの医師の話によれば、膀胱炎は排尿を我慢したり、疲れやストレスがたまっているときにかかりやすくなるそうです。たしかに病院に行く前、習い事があって長時間トイレに行けず、排尿を我慢していました。今回はこれが膀胱炎の原因だったようです。抗生剤を服用して、膀胱炎をしっかり治すことができました。★関連記事:頻尿に尿漏れ…膀胱炎の再発かと思って検査した結果は…【体験談】思い返すとこれまでにも初めて医師に膀胱炎と言われ、これまでのことを思い返してみるとハッとしました。そういえば、これまでに尿が褐色だったり赤っぽい色をしていたことが何度かあったかも!そこで医師に「これまでも尿潜血で異常があることがあったんですけど、そのときの体調や疲れのせいという可能性はありますか?」と聞いてみると、「そういうこともあるかもね」と言われました。「水分不足のせいなのかな?」とそのときは気にもしていませんでした。しかし、考えてみると疲れがたまっていたり、体調が優れなかったり、排尿を何時間もしていなかったりしたときに尿がいつもと違っていた気がします。ただ、それで病院に行くことはなかったので、本当に膀胱炎だったのかどうかは今となってはわかりませんが、今回の膀胱炎の診断をきっかけにこれから気を付けようと思いました。★関連記事:「トイレに行く暇がなく我慢していたら…」突然の激しい痛みに襲われ入院寸前、完治まで3週間!【体験談】まとめ初めて医師から「膀胱炎」の診断を受けたことをきっかけに、これまで健康診断の尿潜血で引っかかっていたのも、実は気付かずに膀胱炎になっていたのかも? とハッと気付かされました。40代になった今、疲労を感じることが増えてきたので、体をいたわりつつ膀胱炎にならないよう気を付けたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。★生活のお悩み記事を読むならこちら!著者/中川 あかし出産後、訪問ヘルパーとして働いていたが、子どもの病気のため退職。趣味はお菓子作りとパン作り。
2022年11月15日いつでも見られる「もれ止めエクサ練習動画」も10月27日、女性に多い尿もれ対策のエクササイズを紹介する新刊『尿もれに効くうえ、お腹も凹む! 看護師考案のもれ止めエクサ』がKADOKAWAから発売された。A5判の単行本で112ページ、定価は1,430円である。著者は看護師でパーソナルトレーナー、ピラティス・ヨガインストラクターのMIKKO氏である。なお、同書限定の「もれ止めエクサ練習動画」を、スマートフォンなどから見られるようになっている。のべ11万人に指導「もれ止めエクサ」尿もれで悩んでいても、なかなか相談しづらいものである。尿もれで悩んでいる女性は多く、尿もれ経験がない女性のほうが少ないという。女性は男性よりも尿道が短く、腹圧の影響を受けやすい。また、女性は筋肉量が少なく、筋肉は年齢とともに低下していく。さらに妊娠・出産の影響もある。MIKKO氏自身も尿もれに悩んでいたが、看護師として解剖学的な知識を身につけ、尿もれのエクササイズを考案。現在、トレーナーとして「もれ止めエクサ」を指導し、その数はのべ11万人にもなる。女性の尿もれの主な原因は骨盤底筋群などの体の深層にあるインナーユニットの衰えだが、「もれ止めエクサ」はインナーユニットに働きかけるため、尿もれはもちろん、ぽっこりお腹や垂れ尻、臓器脱、猫背、腰痛、肩こりなどに対する効果も期待できるという。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※「尿もれに効くうえ、お腹も凹む! 看護師考案のもれ止めエクサ」 MIKKO【生活・実用書】 - KADOKAWA
2022年11月07日ネイキッド(NAKED, INC.)と京都・平安神宮がコラボレーションした夜間参拝イベント「ネイキッドヨルモウデ 2022 平安神宮」が、2022年11月18日(木)から12月25日(日)まで期間限定で開催される。平安神宮を夜間参拝!「ネイキッドヨルモウデ」2021年も開催し人気を博した、ネイキッドと京都・平安神宮によるアートイベント「ネイキッドヨルモウデ」が、2022年もカムバック。ネイキッドならではのデジタルアートを駆使した、幻想的な夜の平安神宮を舞台に、ニュースタイルな夜間参拝を楽しむことができる。幻想的なライトアップ期間中は、平安神宮の神門である重要文化財「應天門」や、平安神宮の社殿、栖鳳池の西にたたずむ「尚美館」などが”ヨルモウデ仕様”にライトアップ。昼間とは一味違った、ファンタジックな神社参拝を可能にする。自身もアートに加わる体験型コンテンツまた、自分自身も光の演出に加わる参加型アート「ネイキッド ディスタンス提灯」や、手のひらに美しい花を映し出す「ネイキッド つくばい」、タンポポのアートオブジェ「ダンデライオン(DANDELION)」など、フォトジェニックな体験型コンテンツも用意している。イブニングハイティーが楽しめるチケットもさらに「ネイキッドヨルモウデ 2022 平安神宮」では、平安神宮会館のシェフ&パティシエが作り上げる「イブニングハイティーセット」がついたチケットも販売。夜間参拝とともに、特別なハイティーを楽しんでみてはいかがだろうか。【詳細】「ネイキッドヨルモウデ 2022 平安神宮」開催期間:2022年11月18日(金)~12月25日(日)17:30~21:30<最終入場20:50>会場:平安神宮住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町97チケット:■通常版前売り券:月~木 中学生以上 1,400円 / 小学生 1,000円、金土日祝 中学生以上 1,800円 / 小学生 1,400円当日券:月~木 中学生以上 1,800円 / 小学生 1,200円、金土日祝 中学生以上 2,200円 / 小学生 1,600円■セットチケット例・平安神宮会館 オリジナルイブニングハイティーセット:7,800円・平安神宮会館 オリジナルイブニングハイティー+カラーカクテルセット:9,500円・ネイキッド ヨルモウデ 2022 平安神宮×京都タワーセットチケット:2,100円※未就学児入場無料【問い合わせ先】キョードーインフォメ―ションTEL:0570-200-888(11:00〜18:00 ※日・祝休み)
2022年10月31日ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、人に言えない尿モレの悩み。“尿モレ=高齢の人に起こること”というのは大きな間違い。anan世代でも実は悩んでいる人が多い、尿モレについて考えます。近年、生理に関する悩みは語られる機会が増えたものの、尿モレなど、よりデリケートな悩みは、なかなか周囲に話せないという人が多いのでは?精神的なストレスなどによっても引き起こされる場合があり、20~30代の女性でも意外に悩んでいる人が多い尿モレ。ユーザーの声から、そんな“困った”に着目し、吸水ショーツの技術を応用。尿モレに特化したショーツを開発したメーカーの担当者に、尿モレと前向きに付き合うためにできることを伺いました。Q. 尿モレの経験はありますか?たまにある…28%、数回ある…36%、一度もない…36%「頻繁にある」と答えた人はいなかったものの、尿モレの経験があると答えた人は6割以上。20~30代でも尿モレにヒヤッとした経験がある人は意外に多く、決して“めずらしい”ことではないよう。Q. たまにあると答えた方に質問です。どんなときに尿モレをしますか?1位…せきやくしゃみをしたとき、2位…急いでトイレを済ませたとき、3位…大笑いしたときせきや大笑いをしたときなど予期せぬタイミングでの尿モレを経験した人が多い。急いでトイレを済ませ、十分に尿が出切っていなかったための“ちょびモレ”も…。Q. たまにあると答えた方に質問です。どんな尿モレ対策をしていますか?対策なし…57%、尿モレパッド…29%、おりものシートを代用…10%、その他…4%半数以上が「頻繁ではないし、少量のため、特に対策はしてない」と回答。しかし尿モレをしてしまった日は不快感が続き、替えのショーツを買ったという人も多数。Q. 出産経験のある方に質問です。産前産後に尿モレを経験しましたか?はい…58%、いいえ…42%骨盤底筋が緩み、尿モレが起こることが多い産前産後。約6割が尿モレを経験したと回答。その際、尿モレパッドの交換が面倒だったという声が多く集まりました。20~30代のanan総研メンバー150名にアンケート。尿モレは年齢にかかわらず、誰にでも起こりうること。女性の尿モレの主な原因は、出産や加齢によって骨盤底筋が緩むこと。ですが、子宮筋腫や卵巣腫瘍などで膀胱が圧迫されて尿をためにくくなるケースや、精神的なストレスが尿モレにつながることもあります。つまり、尿モレは年齢問わず、誰にでも起こりうることといえます。尿モレで困っている場合は、通常、泌尿器科を受診しますが、先述のように婦人科系の病気が隠れていることもあるので、解決しない場合は婦人科を受診しましょう。また、トイレに行った際の残尿があると、チョロチョロ出てきて「これって尿モレ!?」と感じることもあるので、あわてずしっかりと尿を出し切ることも非常に大切です。髙橋怜奈さん産婦人科医。東邦大学医療センター大橋病院に在籍。診療の傍ら、SNSやYouTubeなどで医療情報を広く発信。元プロボクサーでもある。おすすめ解決アイテムはコレ!BLAST Inc.『Nagi comfy』吸水面と身生地にアンモニア消臭効果のある生地を使用し、尿モレ対策に特化したショーツ。自宅で簡単にお手入れができ、消臭効果が長く持続するのも嬉しい。気分が上がる華やかなレースミッドライズと、おへそまわりまでしっかりカバーするシンプルなハイウエストを用意。レースミッドライズは1枚で約55ml、ハイウエストは約40mlの吸水量があり、一日中はいていても安心かつ快適。見た目もシンプルで、使いやすい。レースミッドライズ(ブラック、キャメルブラウン)各¥7,920ハイウエスト(ブラック、セルリアンブルー)各¥7,480それぞれS~XLサイズを展開。(BLAST Inc.info@blast.jp.net)商品の魅力をメーカー担当者に深掘り!日本の吸水ショーツのパイオニア的存在として知られる「Nagi」から尿モレ対策に特化したショーツ「Nagi comfy」が誕生。発売開始半年にして「モレを気にせず快適に過ごせる」と話題を呼んでいる。「2021年、Nagiの商品アップデートのためのアンケートで、吸水ショーツを尿モレ用に使っている人が意外と多いことがわかったんです。大きな驚きでした」(COO・下條友里さん)尿モレは更年期や年を重ねることでなると考えがちだが、実は若い世代も無縁ではない。「開発期間中にSNSで約2500人にアンケートをしたところ、47%の方が『尿モレに悩んだことがある』と回答。『原因がわからない』という方も一定数いました。モレやニオイを気にしている方々が、前向きに日々を送れるように…という思いで、開発を始めたんです」しかし、開発の過程で生理用の吸水ショーツとは違う壁にぶつかってしまったそう…。「私たちは、ユーザーの方々の悩みに応える商品を作ることを重視しているのですが、尿モレについてはライナーを取り換える回数やモレの量といった情報を得るのに苦労しました。『もしかしたら私だけかも』という思いから言い出しづらく、オープンに話せるようになってきた生理の悩みとは質が異なるものだと実感したんです」詳細な調査の結果、尿モレの悩みの9割が5ml以下のいわゆる“ちょこっとモレ”であることが判明。吸水ショーツで培った技術を活かし、より尿モレに特化した構造を追求した。「また、尿特有のニオイを防ぐことにも注力しました。吸水ショーツにも防臭機能はありますが、経血と尿のアンモニア臭はまったく別。尿の消臭に特化したものを開発するべく、試作品にアンモニア水を垂らして社内でも実験を繰り返しました」いくつかサンプルを試した結果、2時間後のアンモニア臭を93%消臭できる生地を吸水面と身生地に採用。さらに、吸水面の中に使用している防臭シートが、ニオイの原因となる菌の増殖を抑制してくれるので、ニオイを気にせず過ごせる。ユーザーからは、「尿モレパッドはかさばるので持ち歩きが大変だったけれど、Nagi comfyをはいておけば安心」という声が多く寄せられているそう。「主に生理期間中のみ使う吸水ショーツと違い、Nagi comfyは毎日使うケースもあるため、『おしゃれも楽しみたい』という方に向けて、華やかなレースをあしらったレースミッドライズを。日常生活でもホールドされた安心感が好みの方にはおへそまわりまでカバーするハイウエストを用意。ニーズに合わせて様々な方に使っていただけるようにしました」SNSやメールなどでユーザーから日々、様々な意見が寄せられており、今後もアップデートを続けていく予定だ。「尿モレ対策に限らず、ご意見やお悩みを、ぜひお寄せいただきたいです。Nagi comfyがユーザーの方々の声から誕生したように、お悩みに応える商品を生み出し、日本の女性たちをこれからもエンパワーメントしていきたいです」※『anan』2022年9月28日号より。写真・安田光優イラスト・REDFISH取材、文・音部美穂(by anan編集部)
2022年09月25日腎臓や尿管、膀胱に結石と呼ばれる石ができる病気である尿路結石症。特に働き盛りの男性に発症しやすいといわれており、私の夫もそのひとりです。今回は、若いころから尿路結石症を繰り返していた夫が、再び尿管結石に苦しみ、手術をする事態になってしまった体験談をご紹介します。★関連記事:「ぬあぁーッ!」深夜に夫がおなかが痛いと叫びだした!?その原因とは #ババアは健康になりたい 1また…石が落ちてきた!私の夫は20歳より尿路結石症を繰り返し、開腹手術まで体験している尿路結石症のエキスパート。普段から「石製造マシーン」と自称していたので、今回症状が出たときも、またか! という感じで、あまり心配はせず見守ることに。腹痛に苦しむ夫に「大丈夫? 病院へ行く?」と提案しますが「対処法はわかってる。いつもと同じ感じだから大丈夫だ」と豪語する夫。これまでも繰り返し経験している病気なだけに、本人に任せればいいか……と、それ以上強く受診を勧めることはしませんでした。尿路結石症は、腎臓で作られた結石が、尿管と呼ばれる細い管に下りてくることで、突然の激しい腰痛や腹痛(せん痛発作という周期的に反復する痛み)、血尿といった典型的な症状が表れるそうです。小さい結石であれば尿とともに排出され症状が軽快するため、夫は自然に出るのを待とうとしたようです。しかし、まだ石は出てこない尿管結石による痛みは夜間や早朝に発生しやすく、3~4時間続くケースが多いといわれているそうです。夫ももれなく毎晩襲ってくるせん痛発作にもだえ苦しんでいましたが「まだ耐えられる! じきに出てくるよ」と、病院を受診する素振りは見せませんでした。その後も「本人がそう言うなら大丈夫か……」と、トイレから漏れ聞こえる夫のうなり声を聞きながら、病院受診を再び勧めることはしませんでした。ところが数日後、夫の病状は悪化し、痛みは1日中続くように。普段より水分を多くとるなど、夫なりの対処法を実践していましたが、一向に結石が出てくる気配はありません。「こんなに長く放置していいのだろうか……」と、本人の大丈夫との言葉をうのみにしていた私もだんだんと心配になってきました。「でも熱は出てないし、深刻な状態ではなさそうだから大丈夫かな?」と、思った矢先、トイレから出てきた夫を見て驚愕(きょうがく)! 血尿が止まらず顔面は蒼白(そうはく)、今にも倒れるのではないかという状態まで病状は悪くなっていました。即入院が決定し手術!さすがに病院を受診するべきだと思い、フラフラの夫を連れ近所の泌尿器科クリニックへ行きました。夫の状態を診た先生は、すぐに大きな病院を受診したほうが良いと判断。紹介状を持って総合病院へ受診した結果、即入院となりました。入院した時は微熱程度で、重症化はしてないだろうと思っていましたが、腎盂腎炎(じんうじんえん)になる一歩手前の状態だと告げられ衝撃を受ける結果に。結石は1cm以上の大きなもので、自然に排出されるサイズではありませんでした。翌日には手術をすることになり、急展開の事態にただただ驚くばかり。主治医からも「どうしてここまで放置したんですか!? 取り返しのつかない事態になっていたかもしれないですよ!」と、夫婦でお叱りを受けるはめに……。夫も、いつものものだと尿路結石症を軽視して対処したことを猛反省していました。手術は尿道から細いカメラを入れて結石を砕く、内視鏡手術でした。開腹する手術までに至らなかったことが不幸中の幸いです。術後の経過は良好で、入院して3日後には無事退院、普段の生活に戻ることができました。クリニックを受診したその日のうちに紹介状をもらい、即入院、そして翌日には手術。と、目まぐるしい数日間でしたが、それよりも最悪の事態を免れることができてホッとしたことを今も覚えています。20歳で発症し、今回の出来事が起こったときの夫は44歳。20年以上も付き合っている病気のため、結石ができやすい体質だと慣れが出ていたように思います。繰り返し経験してきた結石による痛みも、悪い意味で耐性がつき、今回のように限界まで我慢する事態へとつながる結果になってしまいました。夫は「結石が再発しないよう気を付けているつもりだったけど、なおざりになっていた。これからは軽く考えないようにするよ」と、改めて尿路結石症と向き合うようになりました。私自身も、症状が出たらまずは受診を促すよう心がけていこうと決心。今回の出来事は、今までの健康に関する考え方を夫婦で見つめ直すきっかけにもなり、忘れられないエピソードになりました。まとめ慣れている病気だからと本人任せにしていた今回の尿路結石症。「大丈夫」という夫の言葉をうのみにし、病院への受診を促さなかったことを後悔する結果になりました。新婚時代なら心配をしてもっと早く声をかけていたかも、と思う節も。さらに状態が悪化し、取り返しのつかない状況になっていたら……と考えるだけでも背筋が凍る思いです。今後は尿路結石症だけでなく、体調不良のときは早めの受診を促すなど、妻としてできることをしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。著者/ささきなみ(37歳)体力の衰えを感じ、年齢に抗うなにかを始めようと摸索中のアラフォーです。趣味はキャンプ。自然の中で飲むお酒を楽しみに日々を頑張っています。健康や夫婦生活についてなど、アラフォー世代の気になる体験談を執筆中です。
2022年09月16日40代後半くらいからでしょうか、尿のキレが悪くなったと感じるようになりました。しっかり拭いても、下着に少しシミが付いてしまうのです。尿漏れまではいかないし、いつもではないのですが、下着のシミが不快で気になっていました。シミ予防のため、使い捨てのおりものシートを使う日が多くなり、それが今では毎日に。毎日着けるのは不経済だし、肌トラブルも心配でした。そんなとき、布ナプキンの存在を思い出したのです。★関連記事:40代以降に急増!頻尿・尿漏れは老化でなく病気?受診しないとダメ?【泌尿器科専門医】下着のシミ予防に布ナプキンが良い!?布ナプキンとは、使い捨てではなく布でできた生理用ナプキンのことです。布を何層か重ねて作られています。前に友だちが使い捨てのナプキンでデリケートゾーンがかぶれたことがあったけれど、布ナプキンにしたらかぶれなくなったと言っていたので、なんとなく興味がありました。それでも、生理のときに使って洗うことを考えるとハードルが高く、気にはなるけれど使用するまでには至りませんでした。それが尿のキレが悪く、下着のシミが気になるようになったとき、シミ予防のために布ナプキンを使ったらどうかと思いつきました。生理と違って、尿のシミだけなら洗うのも簡単だし、洗って何度も使えるならリーズナブルだと思ったのです。それに布ナプキンはオーガニックコットンガーゼなど肌にやさしい布を使用していることが多く、通気性も良くて、毎日着けても肌トラブルが回避されるのではと思いました。布ナプキンにも多い日、普通の日などの種類が布ナプキンについて調べてみると、いろいろな種類があることがわかりました。生理の多い日用、普通の日用。そして、軽い日用や、おりもの用など。重ねてある布の枚数が違ったり、防水シートが入っていたりするのです。また、形や大きさも用途によってさまざま。私は下着のシミを予防するためなので、2〜3枚重ねの比較的薄いものから試してみました。いかにも生理用ナプキンという形(生理用ナプキンの羽付きみたいな形)では洗濯して干すとき恥ずかしいと思い、ひし形に近いものにしました。おりものの汚れや、少しの尿のシミは薄い布ナプキンで大丈夫ですが、やはり量があると下着に滲み出てしまいます。次に4枚重ねの少し厚いものにしてみました。今度は着け心地が少しゴワゴワしますが、滲み出るのはだいぶマシになりました。厚い物でもふんわり着け心地が良い物もあるようです。本当にたくさん種類があるので自分の好みのものを探すのも楽しいです。私はお風呂で手洗いしていますが、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗っているという人もいます。洗濯機で洗ってもすぐに傷むことはないようです。布ナプキンにポケットが付いていて、そこにカイロを入れて温めるというものもあります。使った友だちの話ではじんわり温まり、冷え性が改善されたとのことでした。私も今後チャレンジしたいと思っています。布ナプキンは値段もデザインもさまざま布ナプキンは生協などの通販でも見かけますし、ネットで布ナプキンと検索すれば、たくさんの通販サイトがあります。天然コットンなど素材にとことんこだわった物やデザインがかわいい物など、見ていてどれにしようか本当に迷います。私はフリマアプリで探しました。手作りの布ナプキンだと正直品質はどうなの?と思いましたが、たくさんの方が出品されていて、値段も質もさまざまでした。いくつか買い求めましたがどれも値段相応であり、満足のいく品物でした。かなりリーズナブルな物もありました。まとめ私も布ナプキンはずっと気にはなっていたけれど、使ったことはありませんでした。でも実際使ってみて、使い捨てに比べて洗うという作業が少し面倒ではありますが、天然素材の布ナプキンは通気性も良く、着け心地がいいですし、かわいいデザインの物を使うと気分も上がります。更年期で気分が暗くなりがちなときに、毎日使うものに気をつかうことで前向きな気持ちにもなれました。肌にも環境にもお財布にもやさしい布ナプキンをこれからも使い続けていこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。著者/山川 結希子(50歳)大学生二人の母。閉経間近の更年期真っ只中! 心も体も不調を日々感じまくっていますが、人生100年を見据えて、ただいま生きがいを模索しています♪
2022年09月11日私はもともとトイレに行ってもすんなり用を足すタイプだったのですが、ある日突然、排尿に違和感を覚えるように。真っ先に尿に関係する臓器の病気を疑いましたが、よく調べてみると違う臓器の異常だったのです……。今回は、私が41歳のころに体験した病気・手術の詳細を紹介します。★関連記事:「あれ?」意外な症状がきっかけで子宮筋腫が判明!受診の決め手となった症状とは【体験談】トイレに行くのが苦痛に…当時、私は友人と同じタイミングでトイレに行っても、必ず自分のほうが早く終わっていました。健康そのものだと思っていたある日、排尿の際に何か引っかかるような感覚が。尿を出したいのに出が悪く、満足に出ない……。そして、残尿感まで……。今まで排尿時に違和感を覚えたことはなかったので、明らかな異常でした。さらに、トイレに行くと1番に出てきていた私がなかなか出てこなくなったため、友人は私を心配するように。気をつかうし、次第にトイレに行くことがストレスになりました。これは膀胱炎かな? いや、もしかしたら腎臓が悪いのか!? と不安な気持ちは増す一方です。モヤモヤした日が続き、怖くなったため病院を受診することを決意しました。どこの病院に行くべきなのか、何科を受診したらよいのかなど、何もわからなかったので、とにかくネットで検索! 「膀胱に違和感何科」などと調べると出てくるのは最悪のパターンばかり……。ネットは便利ですが、知りたくない情報まで入ってきてしまうのが嫌でした。 検査はまとめて1カ所で済ませたかったため、大きめの総合病院を予約し、受診日まで不安な日々を過ごしました。セカンドオピニオンで検査を繰り返して…意を決して予約した総合病院へ。膀胱や腎臓を診てもらうのは泌尿器科・腎臓内科とのこと。予約してから受診日を迎えるまではドキドキしていましたが、このころには「今まで感じていたストレスの原因がわかる!」と少し吹っ切れた気持ちすらありました。が、血液検査、尿検査の結果、膀胱や腎臓には特に問題は見つからず。症状が治まっていけば納得したのですが、その後も一向に治まる気配はありません。ここまで悩んでようやく病院に行ったのに異常なしだなんて、喜んで良いのかわかりません。このまま症状が治らずに時間がたったら……さらに悪化して大手術・長期入院になるのでは!? とモヤモヤは募るばかり。そこから違う病院をいくつか渡り歩き、セカンドオピニオンを繰り返しました。膀胱や腎臓に異常がないのなら、もしかしたら違う内臓が原因かも? と思い、婦人科を受診。なんと、そこで原因が判明しました! 巨大な子宮筋腫が見つかったのです。実はもともと子宮筋腫持ちでしたが、初めてわかったときは筋腫が小さく、経過観察でした。そこから定期的に検査をしていればよかったのですが……忙しさを理由に婦人科系の検診に行っておらず、病気の判明が遅れたというわけです。当時経過観察だった筋腫は予想以上に大きくなっており、かなり膀胱を圧迫しているとのこと。筋腫の大きさは取り出してみないとわからないが、このままでは他の臓器に影響を及ぼしてしまうので、手術したほうがいいと言われてしまいました。ただし、筋腫が大き過ぎるので、薬で少し小さくしてから2カ月後に切除が望ましいとのこと。今まで検査を怠っていたことを反省……。手術は夏季休暇を利用しておこなうことにしました。術後の筋腫、見たいけど見たくない…!手術は全身麻酔。麻酔がすぐに効いたので、緊張したのもつかの間。眠りについた次の瞬間、起こされたときにはすでに手術が終わっていました。まだ意識が完全に戻っていないためぼんやりしていると、担当医師から「手術は成功しましたよ」と告げられひと安心。すると、「これが摘出された筋腫です」と術後の筋腫を差し出されたのです! 自分を苦しめた筋腫がどんなものなのか見たいけど、体の中のものを実際に見るのが怖い……そう思いつつも見てみると、そこには予想を遥かに上回る分量の筋腫が!なんと、大きなりんごほどの大きさだったのです。こんなに大きな筋腫が自分の体の中にあったなんて……驚きです。そりゃあ尿管を圧迫するだろう、と今まで感じていた排尿の異常も納得できたのでした。まとめ意外な理由で子宮筋腫が判明した私。排尿の異常は膀胱炎や腎臓のせいだと思い込んでいましたが、まさか泌尿器科の専門外である子宮筋腫が原因だとは……。それと同時に、症状が出たころにはすでに進行している病気なのだなと怖くなったのを覚えています。この件をきっかけに、経過観察と言われても、定期的な検査で体の状況を把握しておくことが大切だと痛感しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。イラスト/マメ美著者/よしだ れい(43歳)産まれたばかりの娘の育児を楽しみながら頑張っているアラフォーママ。年齢に負けないよう体力づくりに奮闘している毎日です。ジャンルを問わず、さまざまな体験談を執筆しています。
2022年09月10日助産師・ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、夜間授乳を「する」「しない」のラインについてお話ししています。夜間授乳することのメリット・デメリット、夜間授乳をしたほうがいい場合などを詳しく解説!夜間ぐっすり眠っている赤ちゃんを、起こして授乳するべきか悩んでいるママは多いかと思います。赤ちゃんやママのおっぱいの状況によっては、必ずしも夜間に赤ちゃんを起こさなくてもいい場合があります。 うちの子は起こしたほうがいいの? 夜間起こして授乳しなくてもいいケースとは?赤ちゃんの授乳間隔は3〜4時間毎と言われますが、赤ちゃんが成長と共に、母乳を1回に飲める量が増えてきたり、離乳食が進んでくると夜間の授乳間隔が空いてくることがあります。 夜間に、赤ちゃんが長く眠ってしまった場合に、無理に起こして授乳しなくてもいい場合は、以下になります。 ・正期産で2,500g以上で生まれた、病気などがない元気な生後1カ月以降の赤ちゃん・発熱などがなく元気な状態・体重増加が良好(1日18〜30gの体重増加が認められる)。体重が成長曲線内にあり、上昇がみられる・日中の排尿が1日6〜8回みられる(1回量は50g以上、紙おむつのチェックラインの色が変化する程度)・生後10カ月以降で、離乳食も3回食に進んでいる・赤ちゃんを起こして授乳してもあまり飲まない、起こしたあとに機嫌が悪くなり再度の寝かしつけが大変 夜間授乳することのメリット・デメリットは?【赤ちゃん側のメリット】・授乳回数が増えることで、母乳を飲む量が増えて多くの栄養を得ることができる。・夜間覚醒して、授乳することで再度深い眠りにつくことができる。安心する。【赤ちゃん側のデメリット】・眠りが中断される。授乳後に、再度寝入ることに時間がかかる場合もある。 【ママ側のメリット】・授乳回数が増えることで、母乳を作るのに必要なホルモンが分泌されて、母乳分泌が増えやすい。・定期的におっぱいから母乳が飲み取られるので張りすぎによる痛みや苦痛が軽減されたり、乳腺炎の予防になる。【ママ側のデメリット】・眠りを中断することにより、睡眠不足になることがある。・起こしても赤ちゃんがあまり飲まないことがあり、授乳により刺激されたことにより余計に乳房が張りやすくなることがある。 こんな場合は起こして授乳がおすすめ新生児のうちは、1回の哺乳量が少ないため、授乳回数が少ないと1日の飲むトータル量が減ってしまうことがあります。そのために、生後1カ月までは4時間以上眠ってしまうようでしたら起こして授乳することが必要です。また、生後6カ月未満であれば、6時間以上授乳間隔が空く場合には、起こして授乳するようにしましょう。その他に起こして授乳したほうがいい場合としては、 ・体重増加が1日18g未満。成長曲線を下回っている・出生時の体重が2,500g未満で、早産、または心疾患や内分泌疾患などの何か病気がある・離乳食を1回食で始めたばかり、またはあまり食べない・ママが母乳量を増やしたい、今の量を維持したい・ママが乳腺炎などの乳房トラブルを繰り返している・授乳間隔が空くと張ってつらい。授乳の代わりに搾乳をする場合、搾乳ができない、または搾乳を大変に感じて起こして授乳させるほうがラク赤ちゃんがぐっすり眠っていると、せっかく眠っているのに起こすのがかわいそうに感じたり、もっとママも眠りたいという気持ちがありますよね。ママと赤ちゃんの状況に合わせて、夜間の授乳の負担が減るといいですね。 <参考>メディカ出版母乳育児支援ブック篠原和子「授乳の頻度と長さ」 作画/はたこ 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年08月22日閉経後の女性に見られる病気の1つである「尿路結石症」。腎臓にできた結石が尿管などの尿の通り道を通過することで、激痛をもたらす病気です。どうして閉経後の女性の罹患率が高いのか。泌尿器科医の窪田徹矢先生にお伺いしました。教えてくれたのは…監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。★関連記事:突然の激痛に二度となりたくない人が続出する尿路結石症。ついやりがちな発症のリスクとは【医師監修】どうして閉経後にリスクが上がるのか閉経によるエストロゲンの減少尿路結石症の主な原因は暴飲暴食や運動不足といった生活習慣の乱れです。しかし、体内のホルモンの分泌が減ることでも尿路結石症になるといわれています。尿路結石症の罹患は男女比が2:1と男性に多い病気。男性は食生活が乱れがちな30〜44歳の罹患率が最も高いのに対し、女性は閉経を迎える40〜50代に多い病気とされています。なぜ、男女間で罹患する年齢差があるのでしょうか。「女性ホルモンであるエストロゲンは、尿中のシュウ酸を減らす働きがあります。結石の種類で代表的なのがシュウ酸カルシウムなので、エストロゲンの分泌が活発なうちは結石ができにくい状態です。そのため、エストロゲンが減少すると結石ができやすくなり、尿路結石症に罹患する可能性が高まります。ですから更年期に入り閉経を迎えた女性は、同年代の男性に比べて尿路結石症の発症リスクが高くなっています」(窪田先生)男性ホルモンと尿路結石症の関係女性ホルモンであるエストロゲンが尿路結石症のリスクを下げるのとは反対に、男性ホルモンであるテストステロンは尿路結石症の発症と大きく関わっています。「尿路結石症の結石は、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの塊です。テストステロンにはシュウ酸を増やす作用があり、シュウ酸は結石の成分になります。シュウ酸が体内に増えれば増えるほど、シュウ酸が体内に吸収されてしまい結石ができてしまうのです。特に筋肉質な人は男性ホルモンを多く分泌しているので、尿路結石症になりやすいとされています」(窪田先生)男性更年期などでテストステロンの分泌が減ってしまったという人は、尿路結石症のリスクは下がります。ホルモン注射などで男性ホルモンを足したとしても、正常値の範囲内であれば問題ないそうです。40代から増えるあの症状も尿路結石症?尿路結石症は痛みが先にやってくる!尿路結石症の症状の1つに「頻尿」があります。40代を過ぎると、骨盤底筋の緩みや過活動膀胱による頻尿に悩まされる人も多いですよね。尿路結石症と過活動膀胱などによる頻尿には大きな違いがあります。尿路結石症による頻尿は、結石が膀胱の中やその周辺を刺激することで起こります。それよりも先に、結石が腎臓から尿管までの尿の通り道である尿路を通過するので激痛が発症します。過活動膀胱などによる頻尿は慢性的なものであり、痛みを伴いません。何だか最近トイレに行く回数が増えたな……と思うだけにとどまります。激痛で救急車を呼ぶ人もいるくらい尿路結石症とは急性的な病気です。なので、頻尿になったら尿路結石症だということはありません。まとめホルモンの分泌が減ると、心身にさまざまな変化が起こりますよね。尿路結石症もその変化の1つ。ただ、ホルモンの分泌が減っても尿路結石症の予防策はあります。まだまだ長い人生、健康に過ごしていきたいですね。取材・文/ウーマンカレンダー編集室著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2022年08月15日昼間は抱っこじゃないとほとんど寝てくれない生後8カ月の娘。哺乳びん拒否があり、完全母乳だったため、昼間も夜間も頻回授乳で、私は常に寝不足気味……。ある日の日中、珍しく添い乳のあと眠りに入ってくれたので、私も一緒に休息しようと思ったら、そのまま深い眠りについてしまいました。そのときに起こった、とても焦った出来事についてお話しします。昼間も夜間も頻回授乳で常に寝不足これは、私が第1子の娘を育てていたときのお話です。母乳の出こそ順調だったものの、頻回授乳がつらかったため、何度か育児用ミルクを試しましたが哺乳びん拒否でまったく飲んでくれず、完全母乳で娘を育てていました。 初めての育児ということもあり、毎日娘のお世話をするだけで精いっぱい。娘は日中も抱っこではないと寝てくれず、夜間も長く寝てくれて3時間程度だったので、日中にもなるべく休息を取るようにしていました。 日中に珍しく添い乳で入眠夜間授乳は起き上がるのがつらいので、ほとんど添い乳にしていました。日中の授乳はほとんど座ってしていたのですが、娘が生後8カ月のころ、あまりの眠気に起き上がることができず、ソファで添い乳を試してみることに。 背もたれ側に私が横になり、添い乳をするとそのまま娘は寝てしまいました。「ラッキー! 私も少し休もう」と授乳をやめて目をつむりました。その際、娘の体を自分にぴったりと寄せて腕枕をし、落ちないように反対の腕でガードしていたのですが……。 ドサッ! という音と娘の泣き声私はそのまま眠りについてしまったようで、ドサッ!という音と娘の泣き声で目が覚めました。慌ててソファの下に目を向けると、うつぶせになっている娘。すぐに抱きかかえ、外傷がないことを確認し、かかりつけの病院に電話しました。 小児科の看護師さんからは「すぐに泣いて、今泣き止んでいるなら大丈夫。嘔吐したりしないか気をつけて見てあげてね」と言われました。次の日までは心配しながら娘の様子を見ていましたが、体調に変化はありませんでした。 ちょっとの休息のつもりが、私が深い眠りに入ってしまい、娘にけがをさせてしまうところでした。幸い、娘は何ともなかったものの、あのときのドサッ! という音は、今も忘れられません。私のせいで娘に痛い思いをさせてしまったことを反省し、この件以降はいくら眠くても、日中も添い乳するときは布団に移動してからするようになりました。 ※赤ちゃんが窒息してしまう恐れがあるため、添い乳中に眠ってしまわないようご注意ください。また、転落の危険性があるため、赤ちゃんをソファに寝かせないようにしましょう。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな15歳女の子と5歳と1歳の男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2022年08月14日腎臓にできた結石が尿管などの尿の通り道である尿路を通ることで、突発的な激痛を引き起こす病気である「尿路結石症」。その痛みに耐えきれず、救急車を呼んで病院へ行く人もいます。「二度と尿路結石症にはなりたくない!」という人も多い病気ですが、予防法はあるのか。泌尿器科医の窪田徹矢先生にお伺いしました。教えてくれたのは…監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。★関連記事:石が出てくる!? おなかに激痛をもたらす病気「尿路結石症」とは一体【医師監修】こんな人は尿路結石症に要注意!暴飲暴食は控えて適度な運動を尿路結石症は男女ともに発症するリスクのある病気。男性は女性の2倍ほど尿路結石症に罹患しています。男性の中でも特に発症しやすい年齢は30〜44歳の壮年期とされています。しかし、40代、50代になっても発症する人は多くいます。「発症の原因は水分不足、乱れた食生活、運動不足など生活習慣と密接に関係しています。尿路結石症になった患者のうち、約40%が肥満傾向にあり、生活習慣病を抱える人の発症リスクは高くなっています。壮年期の男性は働き盛りで、宴会や会食の機会が多くあります。そのため、暴飲暴食、過度なアルコールの摂取などにより食生活が乱れてしまうことも。女性も同じく、つい食べ過ぎたり飲み過ぎたりすることはあまりよくありません。女性の罹患率が男性の半分であるとはいえ、尿路結石症を発症するリスクはあります。また、近年はコロナ禍で飲み会などの機会は減ったものの、今度はステイホームなどで外出することが少なくなったことで運動不足になりやすくなっています。食事だけではなく、適度な運動も尿路結石症の予防になります」(窪田先生)尿路結石症の予防法は?水分摂取とバランスの取れた食事が大切生活習慣と大きく関係する尿路結石症の予防には健康的な生活が大切です。では、健康的な生活とは一体どのようなものなのでしょうか。「まず、尿路結石症を予防するにはとにかく水分が大切です。できれば1日2リットルは飲んでください。一気に飲むのではなく、こまめに飲むこと。それから、冷やした水でも構いませんが、体が冷えてしまうのでなるべく常温の水を摂取したほうが良いでしょう」(窪田先生)お茶でも良いのでしょうか?「麦茶などカフェインの入っていないお茶なら構いません。ですが、やはり水が1番です。1日に2リットル以上の水を飲めば、尿路結石症の再発リスクは60%下げることができるといわれています」(窪田先生)食事についてはいかがですか?「脂肪、塩分、糖分のとり過ぎは良くありません。また肉や魚など、動物性たんぱく質の多い食品は控えたほうが良いですね。動物性たんぱく質は尿が酸性に傾きやすく尿路結石症のリスクを高めます。では、野菜ばかりを食べればいいかというと、そうではありません。野菜は尿をアルカリ性にしてしまいます。動物性たんぱく質も野菜もどちらもバランス良く食べることが大切です。また結石がカルシウムで構成されていることからカルシウムを取らないほうがいいと思う方もいますが、シュウ酸と一緒に摂取すれば逆に尿路結石症の予防になります。シュウ酸を多く含む食品は尿路結石症の発症リスクを高めますが、カルシウムと合わせれば問題ありません。例えば、・コーヒーに牛乳を入れる・ほうれん草とちりめんじゃこを混ぜる・たけのこにかつお節をのせるこのように、食事内容を工夫すれば食べられるものはたくさんあります」(窪田先生)食事に気を付ける、とは言っても…食事内容に気を付けるとは言っても、あれもダメ、これもダメとなってしまうと食事が苦痛に思えてしまうことも……。毎日のことなので、どうせならおいしく楽しく食事をしたいですよね。「何でも偏って食べるのがダメなのであって、バランスの取れた食事であれば何を食べても構いません。アルコールもプリン体が入っていて尿酸が高くなるので過剰に摂取するのはよくはありませんが、適度な量であればアルコールと同じくらいの分量の水をチェイサーとして飲めば問題ありません」(窪田先生)クエン酸も予防に良いともいわれていますよね。「病院では尿路結石症の患者さんに、クエン酸の薬を処方します。クエン酸はレモンやオレンジ、グレープフルーツなどの果物に多く含まれています。ですが、これらの果物には尿路結石症の発症リスクを高めるシュウ酸が含まれています。食べ過ぎてしまうと今度はシュウ酸を摂取してしまうことになるので、サプリでクエン酸そのものをとるようにしたほうが良いですね」(窪田先生)まとめ食事や運動といった基本的な生活習慣を正すことが尿路結石症の予防に大きく貢献します。きちんとした生活は他の病気の発症リスクも下げることができるので、今一度自身の生活習慣を見直しておきたいですね。取材・文/ウーマンカレンダー編集室著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2022年08月08日前触れもなく突然おなかに激痛が走り、救急車を呼んで病院へ行く人も多いという「尿路結石症」。男性に多いイメージがありますが、患者の男女比は2:1と、実は女性にも多く見られる病気です。閉経後の女性に見られる病気の1つである「尿路結石症」とは一体どのようなものなのか。泌尿器科医の窪田徹矢先生に教えていただきました。教えてくれたのは…監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。★関連記事:「ぬあぁーッ!」深夜に夫がおなかが痛いと叫びだした!?その原因とは #ババアは健康になりたい 1尿路結石症とは?尿管に石が詰まってしまう病気尿路結石症とは、腎臓(右腎・左腎)から尿道までの尿路に結石ができる病気のこと。結石はシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの塊で、形状はギザギザとした形をしています。その結石が、腎臓から膀胱の方へと下りて尿路をふさぐことで痛みをもたらします。結石が腎臓から膀胱へとつながる尿管という細い管を通るとき、脇腹や腰、背中に強い痛みを感じることになります。腎臓から尿管、膀胱、尿道と尿が通る道のことを尿路と言い、結石はそのすべてを通過するため、尿路結石症という病名になっています。尿路結石症の主な原因は、以下の4つが挙げられます。・水分不足・高カロリー、高脂質な食生活・運動不足・内分泌異常「水分不足は尿の濃度が上がり、尿路結石症のリスクが高くなります。尿酸値などが高くなると、尿酸結石という結石ができることもあります。内分泌異常というのはホルモン分泌の異常のことです。甲状腺などのホルモンの分泌が過剰になったり不足してしまったりすることも尿路結石症の原因の1つ。閉経後の女性はエストロゲンの分泌量が減ってしまうので、尿路結石症になってしまうということもあります。また、尿路結石症は生活習慣と密接に関係しています。尿路結石症の患者さんの約40%が肥満で、糖尿病や痛風などの生活習慣病のある方がなりやすい病気になっています」(窪田先生)では、尿路結石症は生活習慣病の一種なのでしょうか?「いいえ、生活習慣病ではありません。ただ暴飲暴食をしたり、糖質を多く摂取したりということが生活習慣病の原因になるのですが、そういう生活習慣をしていると尿路結石症になりやすいということです」(窪田先生)尿路結石症の症状は?突然おなかに激痛を感じる尿路結石症の結石はギザギザとした形状をしているため、結石が尿管を通る際、どのような症状が起こるのかというと……。「基本的には尿によって結石が押し出されてきます。背中側に腎臓があり、そこから前側の膀胱に向かって尿路があるため、・腰や下腹部への突発的な痛み・痛みに付随した吐き気、倦怠感がよく見られます。突発的な痛みは夜間〜早朝にかけて発生することが多く、その原因は睡眠中の水分不足にあります。また、結石が感染結石などで炎症や細菌感染を起こしている場合は発熱することもあります。この他にも頻尿や残尿感などがよく見られる症状です。結石による尿管の損傷で血尿が出たり、結石が尿管に詰まって尿が排出されず、腎臓が腫れてしまうといったような腎臓へ影響を及ぼしたりする場合もあります」(窪田先生)突発的な痛みよりも先に尿路結石症だと疑えるような症状はありますか?「先行して発熱したり、血尿が出たりする場合もありますが……やはり激しい痛みを感じて受診される方が多いですね」(窪田先生)手術の可能性も!? 治療法は?結石の大きさによって治療法が違う尿路結石症による激痛に、救急車を呼ぶ方も多いそう。では、尿路結石症はどのような治療をおこなうのでしょうか。「治療法は結石のある場所や、大きさなどで変わってきます。言い出すとキリがないのですが……大体3つに分けられます。まずは薬ですね。よく薬で結石を溶かせますか?と聞かれるのですが、それができると尿管も溶けちゃうんですよね。予防的な観点で言えば結石をできにくくする薬はありますが、それは前立腺肥大など別の病気を治すための薬だったりします。なので、結石の排出を促す薬を処方することが多いです。手術は、体外衝撃波による砕石と内視鏡によるレーザーでの砕石があります。体外衝撃波による砕石は大きい石を細かくしてあとは排出を待つだけの手術です。麻酔も使わず、1時間くらいで処置が終わります。内視鏡によるレーザーでの砕石は全身か下半身の麻酔が必要ですが、10〜15分で処置も終わり石を完全に取り切れるようになっています。現在は内視鏡での手術が主流になっていますね。手術をするかどうかは結石の大きさで決まります。5mm以下なら排出できますが、10mm以上なら手術になります。5〜10mmの間なら薬を飲みつつ、様子を見ますね」(窪田先生)どのくらいの期間で結石は排出されるのでしょうか?「人それぞれですね。1日で出る方もいますし、何カ月も出ない方もいます。ただ、結石が出ないと尿管が詰まって腎臓が腫れてしまっている状態が続くので、腎臓が悪くなる可能性があります。3カ月くらい出なければ、手術したほうがいいと思います」(窪田先生)尿路結石症の市販薬はないのでしょうか?「市販薬はありません。結石が自然と流れて排出されることはありますが、体内で溶けて勝手に消えたりすることもありません。」(窪田先生)まとめ「もう二度となりたくない!」と言う患者さんがいるほどの激痛をもたらす尿路結石症。激痛の他にもさまざまな症状があります。最近ちょっと太ってきたかも、暴飲暴食をしてしまっている、と心当たりのある方は生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?取材・文/ウーマンカレンダー編集室著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2022年08月03日アラフォーに片足を突っ込み始めたババアさんのマンガを紹介します。ババアさんの夫が尿路結石を再発してから3カ月。なかなか結石が排出されず、おなかの激痛や医療費に悩む日々……。そんなある日、「大変や!」とババアさんの夫が見せてきたものとは!?★関連記事:「お弁当食べれんかった…」夫が勤務中、おなかに激痛が走った! #ババアは健康になりたい 7尿路結石を再発し、激痛に苦しんだ日から約3カ月。夫が慌ただしくしており、何かあったのかと思っていると食卓の上に何かを置きました。ゴツゴツとした形の物で、その正体は結石でした。大きさはたった7mmでしたが、細い尿管を通っていることを思うと相当痛かっただろうな〜と納得。夫は愛着が芽生えたのか写真を撮ったりしていました。排出された結石を回収できたので、病院に持参しました。成分を解析し、今後の対策に役立てるそうです。今回のことを受け、私たちは改めて食生活を見直しました。それに加え、医療保険もチェック! 結石が排出されずに手術したらどうなるのか、給付金や入院日額は出るのかなどを見直す機会にもなりました。3カ月間とはいえ、生活の質にも大きく影響を及ぼす病気だと実感したので、今後も対策は怠らないようにしたいと思いました。ところで夫よ、食卓の上に結石を置かないでくれますかね!?ー--------------長く悩まされた尿路結石からようやく解放されたババアさんの夫。家族の病気は生活の質を変えるそうなので、自分自身も病気にならないよう気を付けたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。★関連記事:「あの人絶対…」ドヤ顔で悪口を言う同僚に対して私は… #看護師でシングルマザーな私の話 25★関連記事:「謎のロジック発動で爆食!」退院後にひたすら食べまくった結果… #大腸がんらしい 67★関連記事:「えっ、200m!?」幼なじみから届いた勘違いLINEは衝撃の内容で… #熟女系 55著者/ババア5歳児を育てている主婦。管理栄養士として働きながら、健康、育児、料理、ファッションなどなどについて漫画とブログを更新中。
2022年07月30日更年期を迎え、頻尿に悩まされるようになりました。特にひどくなってきたのは、閉経を迎えてからだと思います。それまでは特にトイレが近いと意識したことはなかったのですが、加齢とともに明らかにトイレに行く回数が増え、急な尿意を覚えることが多くなりました。今回は私の頻尿との付き合い方をご紹介します。★関連記事:頻尿になりやすい「やりがちNG」って?トイレで夜何度も起きる人が見直すべき毎日の習慣【専門医】さっき行ったのにまたトイレに行きたい!「頻尿」という言葉は知っていましたが、正直、高齢者が悩む症状だと捉えており、更年期を迎えるまでは特に意識したことはありませんでした。それが3年前に50歳で閉経を迎えてから、尿意を覚える間隔が短くなったように感じ始めました。最初は、「あれ、さっきトイレに行ったばかりなのにまた行きたい!」と感じることが多くなった程度でしたが、徐々にトイレに行く頻度が増えていったのです。そのうちに、以前は仕事でオフィスにいる日は1日で2回程度だったのが、午後だけで5回もトイレに行くようになりました。私が働いているオフィスが入っているビルのフロアには他の会社も入っているのですが、トイレの数が足りていないのか、運が悪いとトイレ待ちの列ができていることも。そうなると、オフィスからトイレに行って帰ってくるだけで10分くらいかかってしまうこともあり、仕事が何度も中断されて生産性が落ちてしまいます。社内会議の場合は途中で抜けてトイレに行くことができますが、お客様との商談中は中座できないため、トイレを気にし過ぎて商談に身が入らないことも……。頻尿を意識してからは、必ず商談前にトイレに行く時間を持てるよう、早めに客先に到着するようにしました。夜中もトイレに行きたくて目が覚めるように!私の頻尿問題は寝ているときにも発生するようになり、毎晩夜中に2回は目が覚めてトイレに行くようになりました。若いころは一度寝たら朝までぐっすり眠れるタイプだったのに、この変化には「おばあちゃんになったみたい」と少々落ち込みました。さらに悪いことには、トイレに行く回数が増えただけではなく、「今すぐトイレ!」というように急な尿意を感じるようになっていったことです。それはすぐにトイレに行かないと失禁してしまいそうなレベルの尿意。何かきっかけがあったわけでもなく、急にこのような症状が現れるようになりました。そのため友だちと遊びに行ったり、旅行に行ったりするときにトイレが気になって緊張するようになりました。とりあえずの対応策は、外出中にトイレを見たら入るようにすること。映画やライブの前には必ずトイレに行く。バスツアーでは休憩ごとにトイレ。レストランや居酒屋ではトイレに行ってから会計。電車に乗る前には1本遅らせてでもトイレに寄る。50歳を過ぎて人前で粗相することのないように必死になりました。頻尿も更年期症状の1つだった!頻尿の症状が続いていたので、ある日頻尿対策を調べてみようと思いネットで検索していると、女性の頻尿は更年期症状の1つであることがわかりました。あるサイトによると、私が悩んでいた「急な強い尿意」も過活動膀胱という症状で、その中には夜中の尿意も含まれるそうです。これを読んで、私の頻尿や強い尿意も更年期による泌尿器への影響であるかもしれないと思いました。さらに調べていくと、過活動膀胱は「膀胱訓練」という尿を我慢することが有効な治療法であるとのこと。なんと、私がおこなっていた「できるだけ頻繁にトイレに行く」とは真逆の行為でした。あと5分、あと10分というように少しずつ我慢する時間を延ばし、膀胱に負荷をかけることで膀胱の容量を増やす訓練だそうです。この訓練を知ってからは、自宅にいるとき、オフィスで事務仕事をしているときなど、可能な場合はなるべくトイレに行く回数を減らすようにしてみました。ただし、どうしても厳しいときは、無理に我慢はしないようにしています。まとめ膀胱訓練に4カ月ほど取り組んでいますが、現在も頻尿はまだ続いています。しかし、更年期が原因かもしれないとわかったことで、友人と出かけるときには、「更年期の症状でトイレが近いの」と正直に伝えられるようになりました。そうすることで同年代の友人たちは理解してくれ、遠慮なくトイレに立ち寄ることができるようになりました。高齢者の問題だと思っていた頻尿が、更年期症状の1つかもしれないことがわかり、女性にとって加齢の影響は大きいことを改めて感じました。なんとなく泌尿器系の症状は恥ずかしいという気持ちがありましたが、頻尿はこれからも長く付き合っていかなくてはならない問題だと思うので、膀胱訓練を継続してなるべく症状を軽減していければと考えています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。【窪田先生からのアドバイス】頻尿や強い尿意に悩んでいる場合は、まずは泌尿器科を受診してください。早期に受診すれば早期に改善する可能性が高くなります。この方の症状は過活動膀胱だと思われますので膀胱訓練はこのまま実践していただいても良いですが、できれば受診をして医師から聞いたアドバイスを実践すると安心です。著者/ST(53歳)更年期と戦いながら外資系企業で働く営業ウーマン。若い子に置いて行かれないように必死で頑張るも、年齢のせいか最近は物覚えの悪さに拍車がかかり、厳しい毎日。家族は夫と猫1匹。
2022年07月29日