お笑いコンビ・オアシズの大久保佳代子が、13日に放送されたラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送/毎週日曜12:00~)にゲスト出演し、最近行った合コンに対する愚痴を漏らした。リスナーから「好みのタイプの女性社員と話すときに、顔がいきいきする上司がいる」というメールが寄せられると、「あるわ。これは本当にある!」とその話に共感しながら大久保は「この前、合コンに行った時もあからさまだったのが…」と自らのエピソードを切り出した。その合コンで48歳の大久保は、同世代の医師と「医療というのは…」「うちの母親も大病して…」などと、“大人の会話”をしていた。ところが、20歳くらいの女性が途中参加すると、医師の態度が一変。「どういうタイプが好きなんですか?」と聞いたり、その女性が「マッチョが好きなんです」と言うと「僕、脱いだら結構マッチョなんです」と答えたりしたという。それを振り返り、大久保は「急に恋愛、合コントークをしだしたときに、ガッカリ! ドン引き! もう引いた」と嘆いた。しかし、パーソナリティを務めるお笑い芸人・土田晃之は「でもあるかもしれない。若い子となにを話していいかわからないから、逆にそういうどうでも良い話するかも」と言い、大久保との会話の方が「親身な、ちゃんとした話」とフォロー。だが、大久保が「じゃあ、脈ありだと思っても良いですか?」と聞くと、土田は「いや…それは何とも…」と言葉を濁していた。
2019年10月16日朝晩すっかり涼しくなり、秋の足音は刻々と近づいてきています。それとともに、気分が落ち込んだり、毎日楽しくない、なんて思ったりしていませんか? 漢方薬剤師の大久保愛先生によると、秋は憂うつになりやすいのだそう。そこで、気分が明るくなる簡単なコトをお教えします!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 28秋は、切なくなる季節!?急速に涼しい日が増え、日の入りの早さを感じ、一年の終わりが近づいてきた感覚があります。「今年も残りわずかだね…」なんて会話をする機会も増えてきたのではないでしょうか。肌寒くてちょっと切ない気持ちになる秋は、家の中でうつうつと過ごしてしまうこともあるかもしれません。ただ、もうすぐ今月の貴重な連休がやってきますよね。家に引きこもらず、少し遠出をして気分転換をしてみませんか?そのためには、うつうつとした気持ちから切り替えないといけません。しかも、連休最終日の10月14日には、満月が訪れるため漢方医学的に考えると、不平不満を感じやすくなってしまうことも……。秋という季節からやってくるこの気持ち、体の中から変えてみませんか? 今週は、うつうつと不満を抱え、毎日楽しさを感じられない人のための食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを「食薬」と呼びます。今週は、うつうつと不平不満がたまって楽しくないかも10月に入り、お布団がぬくぬくと気持ちの良い日が増えましたよね。そのまま、パッと目覚めて出かけることができたら気持ちが良いのだと思います。しかし、現実は休日ともなればゴロゴロしていたい欲求、やる気のない状況、楽しめない毎日となんだか憂うつな気分になることもあるかもしれません。漢方医学的にもこの時期には、ちょっと憂鬱で孤独な悲しい気分になりやすいと言われています。そして、少し涼しくなると、すぐにエネルギーとなる甘く濃厚なスイーツを体が欲してしまうことがあります。家にこもりがちで、秋の新作スイーツばかりを食べていては体も心もズンと重だるさを感じてしまうこともあるでしょう。そして、これを漢方医学では、余分なものが体にたまる「湿熱(しつねつ)」、必要な栄養がたりない「血虚(けっきょ)や陰虚(いんきょ)」と考えます。この状況を脱するために、食べものを使って体の内側から改善につなげる方法があります。今回は「湿熱」を取り除き、「血・陰」を補い連休を楽しく過ごすための食薬習慣を紹介していきます。今週食べるとよい食材は、【乾物で作ったふりかけ】です。今週食べるとよい食材:乾物で作ったふりかけふりかけを作ると言っても作り方はシンプルで、乾物を潰すだけです。乾物ってお出汁をとるときによく使うように、うまみも栄養素も満点で、塩や醤油など調味料を使わずに簡単に作ることができます。そして、作ったふりかけを常備・携帯し、ご飯にかけたり、サラダにかけたり、おひたしにかけたり、揚げものの衣に混ぜたり、納豆にかけたりとさまざまなものにプラスオンしてみましょう。材料は、好きな乾物を使っていただいてかまわないのですが、食物繊維が豊富なワカメ、海苔、ゆかりや、タンパク質を補う干しエビ、じゃこ、鰹節などを使うのがオススメです。お好みでアクセントとしてゴマ、山椒、胡椒、こんぶ茶など加えてもおいしくなります。「湿熱」を取り除く【食物繊維】を含む乾物ワカメ海苔ゆかり「血・陰」を補う【タンパク質】を含む乾物干しエビじゃこ鰹節栄養満点の乾物で作ったオリジナルふりかけをとにかくプラスオンして、季節的に感じてしまう憂うつな感情から抜け出しましょう。気持ちの良い気候のなか、意欲的で楽しい秋をお過ごしください。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©eclipse_images/Gettyimages©Josef Lindau/Gettyimages©hungryworks/Gettyimages
2019年10月09日野外グルメフェス「新宿シーフードマニア2019」が、2019年11月7日(木)から11月24日(日)まで、東京・新宿の大久保公園にて開催される。シーフードとスパークリングワインの楽しむグルメフェス今回が記念すべき初開催となる「新宿シーフードマニア」は、シーフードとスパークリングワインの楽しむグルメフェス。会場には、海鮮丼や牡蠣フライ、シーフードカレー、シーフードラーメン(えび味噌、ホタテ塩)など幅広い世代に愛される定番メニューから、ガーリックシュリンプやムール貝のワイン蒸しといったスパークリングワインに合うメニューまで、様々な海鮮料理が集結する。なかでも目を引く、オマールエビを丸ごと1匹用いたピッツアや、伊勢志摩直送の伊勢海老を使用した贅沢なブイヤベースなどは必食の一品だ。また、スパークリングワインも約30種類以上の豊富なバリエーションが用意されているので、様々な銘柄の飲み比べと、シーフードとのマリアージュが楽しめる。ハッピーアワーやまぐろの解体ショーも初開催を記念し、平日15:00~18:00先着300杯限定でグラス600円の白・赤・スパークリングワインがグラス300円で楽しめるハッピーアワーも開催。また、11月9日(土)15:00からは、まぐろ商店のブース内で「まぐろの解体ショー」が行われる。開催概要「新宿シーフードマニア2019」開催期間:2019年11月7日(木)〜11月24日(日)会場:新宿・大久保公園(東京都新宿区歌舞伎町2-43時間:11:00〜21:00(予定)入場料金:無料 ※各店舗での飲食は有料(チケット制)
2019年10月04日季節の移ろいとともに、お肌のケアも紫外線による日焼け、シミ対策から、乾燥によるシワ対策に。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、肌の潤いには、保湿クリームやパックなど外からのアプローチだけでなく、内側からのケアが必須とのこと。そこで、乾燥に負けない肌に導くたった2つの食べものをご紹介します!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 27乾燥する季節に突入! 肌への潤いアプローチは内側からが肝!乾燥肌が少しずつ気になる季節になってきましたね。ほうれい線や目尻のシワが目立ち始め、スネや腕がカサカサしてかゆみを感じてしまう人もいるかもしれません。部屋の加湿、こまめな保湿など日頃のケアは、美肌をキープするために必要不可欠。ですが、内臓の鏡とも呼ばれる皮膚は、体の内側からのケアも合わせて行うことが乾燥肌対策として大切なことです。チョコレートやスナック菓子を食べすぎるとニキビや乾燥、痒みなどが増し、お肌のコンディションが悪くなってしまうこともあります。食べたものは良くも悪くもお肌に影響していきます。これからどんどん乾燥していく季節に突入していくので、お肌の乾燥が悪化する前に対策をとりましょう。そこで、今週はお肌を潤す食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、お肌の潤いを取り戻しましょう漢方医学では、秋が一番乾燥肌になりやすいと考えられています。これからの時期は、気候はもちろんのこと、室内でも空調による乾燥が気になり始めますよね。紫外線が厳しく、シミ対策を行う夏が終わったと思うと、乾燥からのシワ対策が欠かせない秋冬へと移り変わります。こうやって四季を繰り返しながら、歳を重ねても美しい肌でいるということは至難の技ですよね。さて、外からの影響に対策することはもちろん、内臓の鏡と呼ばれるお肌には内側からの対策も非常に有効です。ヒアルロン酸やコラーゲンなどが配合されたサプリメントやドリンクなども対策のひとつとして取り入れるかたも多いと思いますが、食事から取り入れる方法が、一番簡単で日々の積み重ねにより効果が定着しやすいものだと思います。漢方では、乾燥肌を「肺陰虚(はいいんきょ)」と表しますが、今週はこの「肺陰虚」を解決すべく食薬習慣をとりいれていきましょう。今週食べるとよい食材は、【すりゴマ入り納豆】です。今週食べるとよい食材・一品:すりゴマ入り納豆実は、ゴマと納豆の相性は抜群。あまり知られていませんが、ゴマにもタンパク質が含まれています。納豆とゴマを組み合わせて食べるとお互いに不足しているアミノ酸を補い合うことができるため栄養価が高まります。白ゴマゴマの特徴は、抗酸化作用が高く、潤いをもたらす栄養素が豊富なこと。ゴマリグナン、ビタミンEや不飽和脂肪酸、ミネラル、タンパク質などが含まれています。また、漢方医学でも体を潤す秋に摂るとよい食材と考えられています。特に白ゴマは、油分が多く乾燥によいとされています。食べ方としては、ゴマの殻が硬いため、食べるときにすりゴマにすると栄養の吸収率がアップするのでおすすめです。サラダや炒め物、お鍋のポン酢、おひたしなど様々な料理のアクセントにちょい足ししてみましょう。納豆腸の状態は、特にお肌に反映されやすいもの。甘いものや油物が多いときには、腸内環境が荒れて肌荒れをすることもあると思います。納豆は、腸内環境を整えながら、タンパク質、ビタミンE、イソフラボン、食物繊維、ミネラル、オリゴ糖などお肌を整えるために必要な栄養素がバランス良く含まれています。また、納豆は冷凍可能です。3、4パック程度でまとまって売られていることが多いので、食べきれず捨ててしまう人は冷凍保存がオススメ。アレンジ方法納豆にすりゴマをいれて食べるだけ。すりゴマいり納豆のほか、ヒアルロン酸、コラーゲンなどのサプリなどをプラスすることもよいのですが、お菓子やファーストフードなど、乾燥や炎症を招くような食材をマイナスすることも大切です。外側からと内側からのケアを上手に取り入れていきましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Westend61/Gettyimages©Frank P. Wartenberg/Gettyimages©runin/Gettyimages
2019年10月02日何かあるとすぐ落ち込む、嫌な方向ばかり考えてしまう…。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、そういったネガティブ思考の人は、ある部分が弱く、またいまの時期、特にそのような傾向が強まるとのこと。そこで、簡単に「幸せ体質」になれる効果的な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 26幸せを感じにくい人の傾向は…突然ですが、あなたはラッキーガールですか? 何かが起きた時、それを幸せなことだと感じるか、何でもない日常だと感じるか、不幸なことだと感じるかは、人それぞれだと思います。でも、私たちは、物事の捉え方次第でいかようにも感情を変えられる力をもっています。だとしたら、楽しく幸せを感じている時間が人生の中で少しでも長いほうが嬉しいですよね。例えば、いつも幸せそうに見える人でも、よく話を聞いてみると大して良い出来事が毎日起きているわけではないかもしれません。今を楽しみ、日常を幸せに感じられる能力は、高いに越したことありませんね。そして、この能力に差ができる理由の一つとして腸内環境があります。お腹が弱かったり便秘ばかりしている人は、幸せを感じづらい傾向にあります。さらに、今の時期は漢方医学的にも気候的にも自律神経を乱しやすくお腹の不調を感じ、悲しさや内向的な思考を感じやすい時期でもあると考えることができます。そこで、今週は毎日がワクワクな幸せ体質になれる食薬習慣について紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、幸せ体質になりましょう秋になると漢方医学では、悲しみや孤独を感じやすくなると考えられています。しかし、秋といえば過ごしやすい気候で、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋と楽しみが盛りだくさんです。ひとりでうつうつとしているのではなく、今までやったことのないことにチャレンジして、新しい趣味を見つけたり、今まで経験したことのないことを開拓していけたら楽しそうですね。雨の日もありますが、気温も比較的安定しているので、新しいことを始めるには良い時期だと思います。ただ、この時期の特徴として漢方医学的に『陰虚燥結(いんきょそうけつ)』といって腸の乾燥によるコロコロ便などの便秘になりがちです。意識して腸活を取り入れ、善玉菌優位の腸内環境を取り戻さなければ、ミネラルやビタミンB群などの吸収が低下し、精神的にもネガティブになっていく可能性があります。そして、今週は新月を迎えるため、栄養補給に最適なときでもあります。そこで、今週は食物繊維を補いながら、ミネラル、ビタミン、タンパク質など心の栄養をしっかり取り入れて幸せ体質になる食薬習慣をとりいれていきましょう。今週食べるとよい食材は、【高野豆腐入りハンバーグ】です。今週食べるとよい食材・料理:高野豆腐入りハンバーグ腸内環境が荒れている時には、幸せを感じさせるセロトニンなどの物質や心と体に必要な栄養素であるミネラルやビタミンB群が不足しやすくなります。そこで、食物繊維を含み腸内環境を整えながら、必要な栄養素を一度に取ることができる高野豆腐入りハンバーグがおすすめです。高野豆腐高野豆腐は、豆腐を凍らせて解凍し脱水したものです。そのため、乾物で日持ちはするのに食物繊維も多く、タンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養素がぎゅっと凝縮されている食材です。保存がきくので、お豆腐を使うよりも便利な面も。タンパク質や食物繊維が欲しい時には、煮物だけではなく炒め物や味噌汁などにも相性が良く活用しやすい食材でもあります。ひき肉豚でも牛でも鶏でも合挽きでもどのお肉でも大丈夫です。お肉全般には、タンパク質、ビタミン、鉄分などのミネラルがバランスよく含まれています。高野豆腐で腸内を整えながら、ひき肉で栄養の補充をしていきましょう。アレンジ方法高野豆腐をすりおろし、粉状にします。これを普段のハンバーグを作るときのパン粉の代わりに使用すると栄養価がグンとアップしたハンバーグを作ることができます。高野豆腐はあまり購入する機会がないかもしれませんが、これをきっかけに日持ちしてアレンジしやすい高野豆腐を常備食材に昇格させてみてはいかがでしょうか。そして、栄養価抜群のハンバーグを食べて幸せ体質になりましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Justin Case/Gettyimages©Todor Tsvetkov/Gettyimages©Pekic/Gettyimages
2019年09月25日日中暑いと思えば、朝晩は涼しかったり。季節の変わり目は風邪など体調を崩す人が多いといいます。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、風邪予防に効果的な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 25季節の変わり目、体調を崩していませんか?台風が来たり、雨の日がちらほらあるかと思うと夏日に逆戻りする日もあったりと……気候の変化が体に負担を与えますよね。こういった変化を感じられる季節の変わり目には、風邪を引いたり、胃腸の働きが低下したり、寝つきが悪くなったりと自律神経の乱れや免疫力の低下などを感じてしまうことがあるかもしれません。季節の変わり目に、いつも体調がすぐれない人は、事前に「季節の変わり目対策」をしていくことが大切。秋分がある今週は、変化に負けない体づくりに役立つ食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを「食薬」と呼びます。今週は、季節の変わり目に負けない体づくりをしましょう日中は暑くても夜になると肌寒い日もでてきましたね。東京では夕方6時には薄暗くなり季節が変わりゆくのを実感できます。これからの時期、季節の変わり目には体調を崩す人が増えていくと思います。漢方医学では、体を守るものを「気(き)」と呼んでいます。そして、その「気」を作る方法は、食事と呼吸です。体を強くするためには、深い呼吸をしながら「気」を補う食事を取り入れることが大切です。そして、今週は秋分の日をむかえ、太陽が真西に沈み夕焼けがキレイな秋らしい空模様へと変わっていきます。漢方医学では、秋の特徴として「肺」が弱りやすいと考えられています。ですから、「気」を作る呼吸器系の働きも弱りやすくなるため、防御機能が低下しやすいと考えられます。寒暖差だけではなく、季節的にも防御機能が低下しやすくなっています。そこで今週は、防御機能が低下しないように「気」を強化する食薬習慣をとりいれていきましょう今週食べるとよい食材:生姜&レモン防御の働きをする「気」の種類を「衛気(えき)」と呼びます。そこで、今週は「気」の中でも「衛気」を強化する食材を紹介していきます。生姜生姜は、漢方で多く使われる食材として有名ですね。生の生姜は、解熱作用や殺菌作用が強く、加熱した生姜は体を温める働きが強くなります。そのため、風邪の菌から体を防御するためには、生の生姜がおすすめです。生姜は、千切りしたりスライスしたり使いやすい形にカットしてから冷凍保存すると便利です。冷凍庫から取り出しそのまま料理に使うことができます。レモン柑橘系の中でもレモンには、ビタミンCがトップクラスに多く含まれています。ビタミンCは、喉や鼻などの粘膜を強化し、抵抗力を高め風邪の予防に役立ちます。また、漢方医学で柑橘系の食材には気の巡りを改善しストレスを緩和する働きがあるとされています。添えてあるレモンをきちんと使ったり、サラダや揚げ物に意識してかけるようにしたりとレモンをとりいれてみましょう。アレンジ方法保存容器にスライスしたレモンと生姜を入れ、オリゴ糖をひたひたになるくらいまで入れシロップ漬けにして保存しておくと便利です。いつものお茶に入れたり、炭酸で割ったりすると、無理なく取り入れることができます。クローブやカルダモンなど好きなスパイスを一緒に漬け込んであげるとさらに抗菌作用が高まり効果的です。季節の変わり目に必ず体調が崩れてしまう人は、今年は事前に準備してダウンしないように気をつけましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©JGI/Jamie Grill/Gettyimages©Dougal Waters/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年09月18日秋、なぜか気分が落ち込みやすくなっていませんか? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、秋に切なくなる理由と、心が前向きになる簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 24秋はなんだか切なくなる…その理由暑さが薄れていくとともに、この時期にはなんだか少し切なくなるような、寂しくなるような気持ちになる人は多いのではないでしょうか。漢方医学では、秋へと向かっていくこの時期は、悲壮感を感じやすくなると考えています。そして、この先気温が下がり、日照時間が短くなっていくとさらに、気分は暗く内向的になりやすくなっていきます。そのため、夏の終わりの切なさを感じるときには、気分が上がる食材を取り入れて、前向きな気持ちをキープしましょう。今週は、切ない悲しい心に効く食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、気分を上げていきましょう夏の終わりには夏の楽しい思い出にひたりながらちょっと切なさを感じつつも、秋の色濃く艶やかで穏やかな季節を待ち遠しく感じますよね。季節の変わり目で体調を崩してしまうこともあるかもしれませんが、変化に対してワクワクと意欲的に過ごしていきたいものです。しかし、漢方医学ではこれからの時期の特徴として、悲壮感を感じやすく、自分の殻に閉じこもりやすくなると考えます。そのため、よくないケースとして夏の疲れを引きずり、季節の変わり目で体調を乱し、そのまま冬に向けて冬眠体制に突入し、引きこもりがちになるという道筋をたどってしまうことがあります。そこで、夏の終わりの切なさをちょっと感じ始めたときから対策をとっていくのがおすすめです。漢方医学では、秋の特徴として悲しくなるだけではなく「肺」と「大腸」が弱り、症状としては、皮膚や喉、鼻、大腸などが乾燥しやすく炎症を起こしやすくなると考えられてます。体のケアを行うことは、心のケアにも直結します。そこで、今週は『肺』と『大腸』をサポートして心を整える食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週食べるとよい食材:オリーブオイル、ココアピュアココアを温かいお湯や豆乳などで溶いて、仕上げにさっとオリーブオイルをひと回しかけるだけの簡単メニューです。ココアココアの特徴は、リラックス作用のあるテオブロミンが含まれていることです。さらに、食物繊維のリグニンによる便秘改善効果も期待できます。また、殺菌作用もあるので抵抗力が落ちている時にもおすすめです。ココアは、砂糖やクリームで調整されたものではなくピュアココアを使用しましょう。オリーブオイルオリーブオイルは、「肺」と「大腸」を潤します。また、オリーブオイルは、保温性が高い特徴があります。お腹が冷えて調子が悪い時には、ココアやお味噌汁やスープなど温かい飲み物に、さっとひと回しかけて飲むのがおすすめです。さらに、アレンジして効果をアップさせることができます。甘みとして整腸作用のあるオリゴ糖を使い、アクセントとして体を温め血流を改善するシナモンを使うと効果的です。この時期特有の切なさを「肺」と「大腸」を整えることで、和らげていきましょう。仕事の合間のお供にオリーブオイルココアを飲んで気持ちをあげてみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Justin Case/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©Tara Moore/Gettyimages
2019年09月11日秋といえば、食欲の秋! しかも、甘いものがさらに欲しくなる季節です。でも、なぜ無性に食べたくなるのでしょう? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、秋に甘いものが食べたくなるワケと、食べすぎを防ぐ簡単なコトをお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 23秋に甘いものがほしくなる理由日中、外出していても真夏のような暑苦しさを感じる時間が減ってきましたね。穏やかな陽気が続くと、食欲の秋へ向けて甘いものが食べたくなる人も増えるのではないでしょうか。というのも、涼しくなると体を温めるために、すぐエネルギーになる濃厚な甘いものが食べたくなるからです。しかし、まだ暑いこの時期から甘いものをたくさん食べ始めている人は要注意。甘いものは、依存性を感じやすいためどんどん食べる頻度や量が増えていってしまいます。さらに、これからチョコレートやコンビニスイーツなどのラインナップも増え誘惑が多くなっていきますよね。甘い誘惑に負けないようにするためにも、今週はスイーツでありながら、体を整える食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、甘いものの食べすぎに気をつけましょう。季節の移り変わりを感じられるようになりましたよね。そうなると、食べたくなるものが、甘くて、ホクホクと、濃厚で、こってりしたものに移り変わっていくのではないでしょうか。そういうものは、食べると幸せな気持ちになりますが、おいしすぎて食べすぎてしまうのが悩みどころですよね。この食べたい気持ちが止まらなくなってしまう理由を、漢方医学的に二つ紹介します。ひとつ目は、『血虚(けっきょ)』といって血が不足している状態です。そして二つ目は、特に甘いものに対して依存性が生じている状態についてですが、『熱』がこもっている状態と考えます。そしてこれは、悪循環に陥るケースが多くなります。というのも、『血虚』により甘いものが食べたくなり、甘いお菓子や菓子パンなどを食べすぎて、3度の食事の量が減り栄養が不足することで、さらに『血虚』が加速するためです。そのため、食欲が止まらないときには、『血』を補い、体にこもった熱をとりのぞく『清熱生津(せいねつせいしん)』作用のある食材を選んでいきます。今週は上弦の月から満月にむかって月が満ちていきます。満月のときには、食べすぎたり太りやすかったりという傾向があります。そのため、今週から食べ癖がつかないように食薬習慣をとりいれていきましょう。また、女性の場合には生理前に甘いものを食べたくなる人は多いと思います。実は、その理由も同様のことが言えます。生理前から『血』が不足しやすくなり、高温期ということで『熱』がこもりやすくなるため、甘いものを食べたくなる条件が整います。生理前に過食してしまうときにも、今週の食薬習慣を応用することはできます。今週食べるとよい食材:リンゴときな粉のスイーツリンゴは、一度切ると酸化しやすいので、食べる直前に切ることが多いと思います。しかし、きな粉をまぶすと切片にきな粉が付着し酸化防止になります。時間のある時に皮ごとリンゴを食べやすい大きさにカットし、保存容器にリンゴときな粉を入れて蓋をして振るだけで、りんご全体にきな粉がまぶされます。そうすることで、栄養価が高まるだけではなく、保存もしやすくなり、栄養を取り入れやすくなります。リンゴリンゴの良いところは、低GIであり血糖値の急上昇が起こりにくい点です。さらに、『清熱生津』作用をもつため食べすぎ防止にも役立ちます。栄養としては、水溶性食物繊維であるペクチンやポリフェノール、カリウムなどを含みます。特に、リンゴの皮に多く含まれるペクチンは、胃酸のバランスを整えたり、腸内環境を整える働きもあります。きな粉大豆からできているので、タンパク質が豊富です。そのため、『血』を補う働きが期待できます。そのほかの栄養としては、ビタミンB群、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなどが多く含まれています。とくに、生理前に不調を感じる人はビタミンB6が不足していることがあるので、生理前に過食したくなる人は、きな粉を取り入れてみるのがおすすめです。何か食べたくて仕方がない時には、体に良いスイーツを食べる食薬習慣をとりいれてみましょう。甘いものの食べすぎ対策にもなり、体調管理にも繋がります。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Kniel Synnatzschke/Gettyimages©Slavica/Gettyimages©wundervisuals/Gettyimages
2019年09月04日暑かった夏が終わり、秋はすぐそこ。夏に溜まった疲れを放置したままだと、季節の変わり目にダウンしやすくなるのだそう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、疲労を取り除き体調を整えられる簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 22体調を崩しやすい季節の変わり目、今のうちに夏の疲れを取ろう猛烈な暑さは、少しずつ和らいできましたね。過ごしやすくなったと思うとまた暑い日が訪れ……と繰り返しながら、徐々に秋へと向かっていきます。それに伴い、少しずつに体が楽になっていく時期ですが、このタイミングで夏の疲れを取り除いておくことが大切です。そのまま、本格的に秋に突入すると風邪、アレルギー、インフルエンザなどで体調を崩しやすくなってしまいます。漢方医学では、秋になると免疫の低下や便秘、肌荒れなどが起こりやすくなると言われています。さらに今週は、新月があるため『気血(きけつ)』が不足しがちで疲労を感じやすくなるときと考えられています。そこで、今週は夏の疲れをとりながら体力をつける食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、夏の疲れをとるようにしましょう。比較的過ごしやすくなってきた今週から始めたいのが、夏の疲れを引きずらないようにする食薬習慣です。季節の変わり目に体調を崩す人は、すごく多いですよね。毎年この時期が弱いんだよなぁと感じている人は、ただその時期を迎えるのではなく体を整える意識が大切です。本格的に秋が始まると『陰虚燥結(いんきょそうけつ)』といって乾燥の時期がはじまり、肌、喉や腸などさまざまな部分が乾燥し、防御機能が低下しやすくなります。そして、今の時期は少し暑さが和らいだとはいえ汗をかく季節であるのに、水分摂取量が減ってくる人は多いと思います。その結果、秋のはじまりを知らせるように腸の乾燥から便秘を感じる人が増えてくることが考えられます。さらに、今週は新月を迎えるため、漢方医学では体に必要な気血が不足し、疲れを感じやすくなるとされています。本格的に秋が始まる前に潤いと体力をつける食薬習慣をとりいれていきましょう。今週は、夏の疲れをとるために『気血』を補い、腸を潤す『潤腸(じゅんちょう)作用』のある食材がオススメです。そこで、今週食べるとよい食材は【とろろ昆布の玉子焼き】です。今週食べるとよい食材とメニュー:とろろ昆布の玉子焼き腸内環境が悪化していると、栄養の吸収が低下し、免疫力が下がり、メンタルが乱れて……と良いことはありません。腸内環境を乱さないようにするためにも腸を潤す『潤腸作用』のある海藻類をとりいれていきましょう。そして、体力をつけるために『気血』を補う栄養素としては、食物繊維とビタミンC以外、体に必要な栄養素を全て兼ね揃えている卵を使います。ただ、とろろ昆布の玉子焼きだけでは、ビタミンCが少し足りないのでキャベツやピーマンを混ぜてあげると完全栄養食品になります。とろろ昆布腸内を潤すためには、水溶性の食物繊維がおすすめ。野菜にも食物繊維が含まれますが、不溶性の食物繊維が多かったりもするため、今週は水溶性の食物繊維を含む、とろろ昆布を選びました。他の栄養素としては、ヨウ素、ビタミン、鉄やカルシウムなどのミネラルなどが含まれます。卵必須アミノ酸の配合バランスをアミノ酸スコアで評価しますが、卵はアミノ酸スコアが100と栄養満点です。アミノ酸は、バランスよく摂取することが大切で、一種類のアミノ酸を多くとったからといって有効利用されるわけではありません。夏の疲れには、必須アミノ酸がバランスよく含まれている卵を取り入れてみましょう。昆布といえばお出汁をとるときに使いますよね。それくらいうまみが強いため、調味料のようにとろろ昆布を使うのがオススメです。味が足りない時は、醤油や塩コショウで調整してください。それ以外でも、ランチタイムにカップ味噌汁などを飲む人は、増える無塩ワカメやとろろ昆布などを持ち歩き、ちょい足ししてみるのも効果的です。毎年、季節の変わり目に体調を崩してしまう人は、夏の疲れを早急に取り除く食薬習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Betsie Van der Meer/Gettyimages©Peter Cade/Gettyimages©Yuko Yamada/Gettyimages
2019年08月28日お盆休みも終わり、いよいよ夏も終盤です。いくら日焼け止めを塗っても、日傘をさしても、なんだかんだでやっぱり今年も日に焼けてしまっていませんか。恐ろしいことに紫外線によるダメージを受けた肌は老化が進むそう……。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、老化をストップさせる簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 21紫外線を浴びた肌は老化が進む…!お盆休みが過ぎ、すっかり日常に戻りましたね。それでも、戻らないものといえば、こんがり焼けたお肌の色だと思います。こまめに日焼け止めをつけていても、帽子や日傘などで対策をしても、どうしても夏には日焼けをしてしまいますよね。鏡を見るたびに顔が黒い、シミができた、小ジワができた……などと感じることもあると思います。実際、紫外線を浴びた肌細胞は、活性酸素により酸化され老化が進んでいきます。いち早くくいとめ、もとの肌に戻したいですよね。そのためには、外からのケアはもちろん大切なのですが、内側から紫外線によるダメージを軽減するものや、肌の新陳代謝を助けるものなどを取り入れてみましょう。そこで、今週は紫外線によるお肌のダメージを引きずらないように、老化をストップさせる食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、日焼けによる肌の老化をストップ暑さは相変わらずですが、気圧の変化は多く、お天気が優れない日が多いですよね。気圧の変化があると夏バテに加え、頭痛やむくみや不眠などさまざまな症状を感じる人が増えていきます。すでに夏休み後で気が抜け、暑さにやられている人にとっては辛い時期ではないでしょうか。悩みは増えるばかりですが、今しておかなければならないことがあります。それは、夏のレジャーで日焼けしてしまったお肌のための栄養を補うことです。また、同時に冷房による冷えや自律神経の乱れにより血行が悪くなっている状態を改善し新陳代謝を上げていくことも大切です。これを漢方医学では、『補気血(ほきけつ)』、『活血(かっけつ)』と呼びます。さらに、漢方医学で考えると月の配置的には、今週は満月でも新月でもなく引力の影響を受けにくい時期であり、体のメンテナンスの時期として適しています。そこで、今週は夏の紫外線で受けたダメージを早期に対策できる食薬習慣を紹介していきます。今週食べると良い食材・メニューは【アボカド&チアシードのサラダ】です。今週食べるとよい食材・メニュー:アボカド&チアシードのサラダオメガ3脂肪酸、カロテン、ミネラル、ビタミンCなどにより『補気血』が期待でき、ビタミンEによって『活血』が期待できることがポイントです。アボカドアボカドは、食べる美容液とも呼ばれているほどで、肌トラブルに悩むときにはおすすめな食材。抗酸化作用を持つビタミンA、C、Eを多く含みます。さらに、ビタミンEには、血行を改善する働きがあります。そのほか、ビタミン、ミネラル、食物繊維、不飽和脂肪酸なども含みとにかく栄養満点です。味噌漬けにして保存すると酸化もせず、長時間おいしくいただけます。チアシードオメガ3脂肪酸を多く含みます。紫外線は、細胞膜を傷つけますが、その細胞膜の材料となるのがオメガ3脂肪酸です。さらに、ミネラル、ビタミン、食物繊維も豊富に含まれています。チアシードは、何かのついでに購入しようと思う食材ではないと思いますが、オメガ3脂肪酸を気軽に取り入れるにはとっても便利な食材です。この時期には、いろいろな料理にさっとひと振りして積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。日に焼けてしまったら、シミが増えると落胆して何もしないのではなく、食事の内容にも少し気を使って外と中からケアしてみてくださいね。いつまでも、キレイなお肌を保ちましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Milos Zivkovic / EyeEm/Gettyimages©Gravity Images/Gettyimages©StephanieFrey/Gettyimages
2019年08月21日連日厳しい暑さが続いています。だからなのか、すぐイライラしてカッとなりやすくなっていませんか。そのことは、周囲の人を不快にさせるだけでなく、自己嫌悪にも陥りますよね。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、イライラを抑える簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 20カッとなって自己嫌悪…夏のあるある感情?暑すぎていつもよりイライラ怒りっぽくなってしまうことはないでしょうか。周囲に対して、「どうしてこんな簡単なこともわからないの?」と冷静に考えると理不尽な怒りがたくさん湧いてくることがあるかもしれません。ただでさえ暑くて体調も絶好調と言いづらい季節なのに、感情もヒートアップしてきてカッとなって怒り、その後落ち込む……なんて、人間関係の不調も自ら作り出してしまうこともあると思います。暑い気候は私たちをイライラさせやすくしますが、さらに今週は満月が重なり、漢方医学で考えてもイライラ怒りを感じる人が増えてしまうときでもあります。お盆休みで親戚と顔を合わせる機会の増える今週は、夏のイライラを抑える“食薬習慣”をとりいれていきましょう。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、イライラ怒りっぽくなってしまうかもお盆休みで普段は顔を合わせない親族と会ったり、家族と旅行に出かけたりといつも一緒に過ごさない人と時間をともにする機会が増えます。そうすると、どうしてもストレスを感じることはあると思います。穏やかに仲良く良い思い出を作りたいと思う反面、イライラや怒りが顔や言葉尻にでてしまいその場の空気を悪くしてしまって後悔することもあるでしょう。漢方医学で考えても高温多湿の夏の気候は、『心(しん)』と『脾(ひ)』が弱り、興奮して攻撃的になりやすく、消化の働きが低下することにより、メンタルが落ち着かない『心血虚(しんけっきょ)』を招くと考えられています。さらに、月が満月をむかえる今週は、引力の影響をうけ1か月のうちでも一番イライラしやすい時期と考えることができます。そのため、今週イライラしやすいのは気候的にも環境的にも自然なことと言えます。とはいえ、せっかくの連休に人間関係を壊したくないですよね。そこで今週は、夏のイライラを抑える“食薬習慣”を紹介していきます。今週食べるとよい食材は【くるみ・ニンジン】です。今週食べるとよい食材:くるみ×ニンジン心を落ち着かせる『心血』を補う【くるみ】、消化の働きをする『脾』を助ける【ニンジン】をとりいれて、夏のイライラ、怒りを鎮めていきましょう。【くるみ】心を安定させる働きがあります。その理由は、2つです。ひとつ目が、オメガ3脂肪酸を含み脳の働きを助けること。2つ目が、幸せを感じさせる神経伝達物質の一つセロトニンの原料、トリプトファンというアミノ酸を含むことです。【ニンジン】一番の特徴は、βカロテンを含むため抗酸化作用が強いことです。野外でのイベントや旅行などが増えるこの時期、一緒に増えるのが、細胞を傷つける活性酸素です。ニンジンは紫外線によるダメージから守ってくれます。さらに、胃腸の粘膜までも強化してくれるため消化の働きやすいこの季節に適しています。きんぴらやキャロットラペやニンジンサラダに砕いたクルミをのせて食べてみてはいかがでしょうか。イライラ、怒って不機嫌になると、普段なら楽しく思うことも美味しく思うことも、良い感情が激減していきます。いつもと違った環境で楽しいことも増えるお盆休み。どの時間も頭の切り替えを早くして、みんなで楽しい思い出をのこしていきたいですよね。怒りやすく感じる人は、この“食薬習慣”をとりいれてみてはいかがでしょうかinformation大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Jetta Productions/Walter Hodges/Gettyimages©Hill Creek Pictures/Gettyimages©Luca Perrino / EyeEm/Gettyimages
2019年08月15日待ちに待った夏季休暇を前に、仕事の山を片付けたいのに集中力が続かない……! そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、集中力が高まる簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 19集中力の低下は暑さによるモノ!?暑い日が続くとぼんやりしたり、注意力が散漫になったり、段取りが悪くなったりと集中力が少なくなってしまうことはないでしょうか。しかし、暑いから仕方のないものと片付けてしまってはいけません。とろけそうなほどの暑さで食欲がなくなるこの季節には、甘いものやアイス、麺類、パン、果物などで食事を済ませている人が多く、それが集中力の低下の原因になっている可能性があるからです。暑さや部屋の寒さが自律神経を乱す原因になることもありますが、栄養の偏りも集中力の低下に大きく影響します。先ほどのメニューは、ほぼ糖質でできています。しかし、頭をフル回転させるためには、バランスのとれた栄養が必要です。今週は、漢方医学で考えると月の引力の影響が少ない上弦の月の時期であるため、体調は安定します。安定している時こそ体調を底上げする食事をとることが大切です。好きなものを中心に食事を決めるのではなく必要な栄養を補うための食事をしていきましょう。そこで今週は集中力を身につけるための“食薬習慣”を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。今週は、集中力がなくなってしまうかもお盆休みを目前に、山積みになった仕事を処理しなければならない人は多いと思います。そのため連休直前には、集中力がほしくなりますが、思うように発揮できない人もいるのではないでしょうか。やる気もなく注意力が散漫で仕事が進まないと苛立っている人! まずは食事の内容に注目してみましょう。ものすごく暑い日が続き食欲がなくなりやすいときこそ、食べる内容に気をつけることが大切。漢方医学で集中力の低下を『血虚(けっきょ)』とよびますが、これは集中力の低下だけではなく、めまいや頭痛、生理痛、不眠などの原因にもなります。また、今週は上弦の月を迎え、徐々に月が満ちていき栄養を補うのに適している時期と考えることができます。月と同様に栄養も徐々に満たしていくことが大切です。そこで今週は、集中力アップのために補うべき“食薬習慣”を紹介していきます。今週食べるとよい食材は【たらこ・明太子&亜麻仁油】です。今週食べるとよい食材:たらこ・明太子×亜麻仁油集中力が低下しているときに必要な栄養素は、糖分ではなくビタミンB群とオメガ3脂肪酸です。これらはメンタルの安定にもつながります。漢方医学ではメンタルのために必要な栄養素を『血』を補う食材と考えます。頭を使ったり、気持ちが落ち着かなかったりするときには、おすすめの食材です。【たらこ・明太子】基本的に、魚卵にはビタミンB群が豊富に含まれています。さらに、夏場に発生しやすい活性酸素を除去するビタミンEやビタミンAなども含まれています。いくらや筋子、数の子などにも同様に含まれています。【亜麻仁油】脳のほとんどは油でできていますが、その油として優秀に働くものがオメガ3脂肪酸です。脳の神経細胞膜の原料となり頭の回転を助けてくれます。亜麻仁油の他に、えごま油やグリーンナッツオイルなどにも含まれます。しらたきにたらこと亜麻仁油を和えたり、きんぴらにたらこを和えたり、サラダを亜麻仁油と塩で食べたりといろいろなアレンジ方法で食事にとりいれてみましょう。暑くて、だるくて、集中力がなくて……でも、やるべきことがたくさんあって集中力が欲しい人は、この食薬習慣を試してみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Jamie Grill/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©kuppa_rock/Gettyimages
2019年08月07日容赦なく照りつける日差しに、肌にまとわりつくような湿気と高温。日本特有の暑さで、だるさや食欲不振など、体が参っていませんか? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、夏でも元気に過ごせる簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 18強い日差しと高温多湿、夏の体は大ダメージ!強い日差しが照りつけ、夏本番といった日が続きますね。外にいるだけでも辛く感じることもあるのではないでしょうか。外に出るのは暑くて嫌だけど室内は寒くて体は冷え、だるくて体力はなく、食欲もない……など、どこにいても何をしても不快感を感じやすい季節です。強い紫外線と高温多湿な環境により、体は大きなダメージを感じやすくなる夏ですが、この暑さはこれから長期的に続きます。ダメージがどんどん拡大して、慢性的な全身の倦怠感を感じないためには、今から対策をとることが大切です。今週は、漢方医学で考えると新月があるため、栄養を補い体を修復するのに適している時期と考えられています。そこで今週は、夏のだるさやヤル気のなさを取り除く食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、だるさを感じ、やる気がなくなりやすいかもいよいよ夏本番です。近年の夏といえば、異常な暑さを感じますよね。「梅雨明け」という言葉を聞くだけで、反射的にだるさを感じ始めてしまう人もいるのではないでしょうか。強い日差しは、細胞を傷つける活性酸素を発生させます。外気の高温多湿な環境と室内の冷房完備の環境は、体が適合できない場合には自律神経を乱します。その結果、だるさ、食欲不振、不眠、胃腸の不調などを起こしてしまうのです。これを漢方医学では、『脾気虚(ひききょ)』と言います。消化の働きが低下することで、体を作る材料やエネルギー源が不足しまっている状態のことです。また、ネガティブになりやる気がなくなってしまうような状態を『気滞(きたい)』と呼びます。ただ、ちょうど良いことに今週は、新月を迎えます。漢方医学では、新月の時には栄養素を補ったり体を修復するのに良いタイミングと考えます。だるさを感じ、やる気がなくなっている人は、傷ついた細胞を修復しながら、滞った気の巡り改善する食薬習慣をとりいれてみましょう。今週食べるとよい食材は【青魚&カレーパウダー】です。今週食べるとよい食材:青魚×カレーパウダーだるいときは、サバカレーを食べて元気になりましょう。鯖缶とカレーパウダーをトマトや味噌などを使って味を整えカレーを作るとおいしくいただけます。青魚青魚には、鯖、アジ、イワシなど身近なお魚があります。これらのお魚には、オメガ3脂肪酸やビタミンDなどの脂溶性の栄養素が豊富に含まれています。紫外線や夏の気候によるストレスで発生する活性酸素は、私たちの細胞膜を傷つけます。そして、これを修復してくれるのがオメガ3脂肪酸やビタミンDなどの脂溶性の栄養素です。さらに、鉄、ビタミン、アミノ酸も多く含むため漢方医学で考える『気(き)』を補うのにも適しています。紫外線が強くだるさを感じるときには、肉よりも魚を選んでみましょう。カレーパウダーカレーパウダーには、ターメリック、ナツメグ、フェンネル、クローブ、コリアンダー、カルダモン、シナモン、サフラン、チリパウダーなど最低でも5種類以上の香辛料が含まれています。カレーパウダーの中には漢方薬でも使われている素材が多く含まれていて、その性質には、冷えやストレスを和らげる働きをもつものが多くあります。そのため、冷房での冷えや夏の気候によるストレスを感じやすいこの時期におすすめです。漢方医学では、ストレスを和らげ気の巡りを改善する『疎肝理気(そかんりき)』、血の巡りを改善する『活血』の働きがあるとされています。猛暑で、だるさを感じない人はほぼいないと思いますが、そのレベルはちょっとした食事で軽減することができます。真夏本番のはじまりは、環境から身を守る食薬習慣をとりいれ快適な毎日を過ごせるようにしましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Dylan Ellis/Gettyimages©Igor Ustynskyy/Gettyimages©Jordan Lye/Gettyimages
2019年07月31日便秘、下痢だけでなく、お腹にガスが溜まる、うんちが黒くてべっとり便器につくなど、いまの時期、「いつもと違う」お腹の不調を訴える人が多いよう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、腸の調子が整う簡単な方法をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 17高温多湿のいまの時期は腸トラブル多発!?急な豪雨や猛烈な暑さに悩まされる毎日ですが、体調はお変わりないですか? 夏風邪や夏バテを患う季節ではありますが、その前に! 便秘や下痢など腸の不調を感じてはいないでしょうか。実は、この時期は高温多湿の影響で腸の問題を感じやすくなります。便秘や下痢はよくあることと軽視されがちですが、腸の問題はさまざまな不調の引き金となります。肌荒れはもちろん、アレルギー症状やメンタルにまでもじわじわと影響していきます。これからの暑い時期に、複数の不調がでてこないよう体の基本となる腸を整えていきましょう。そこで今週は、腸活のための食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、暑さに負けずに腸活しましょう最近、腸活という言葉を耳にする機会が増えましたよね。腸活というと、何で腸の状態を判断し、どうやって対策をとっていますか? 一番簡単な判断方法は、腸の状態を便やおならなどの排泄物でみていく方法です。お腹にガスがたまりやすい、おならがすごく臭い、便がコロコロする、便が便器に沈む、お腹がゆるい、下痢しがち、便が出ない、便器に便がベトリとつく、便が黒い、残便感があるなど、腸の不調を自分で判断する基準はたくさんあります。こういった状態に思い当たる人は腸の働きが悪く、悪玉菌優位になっている可能性があります。毎日の便の状態をチェックし腸活に役立てましょう。そして、その対策として大切なのが食事です。漢方医学でこの時期は『痰熱内擾(たんねつないじょう)』といって体に熱がこもりやすくなり、おならが臭くなったり、ベトリと便器につく便がでたり、便が黒っぽくなりやすいとされています。そのため、その熱を取り除き腸内を潤し動かしてくれる『清熱滋陰(せいねつじいん)』の働きのある食薬習慣をとりいれていくことが大切です。また、今週は月の状態が、下弦の月から新月へ月が影っていく週です。漢方医学では、体調が安定しやすく排泄に向いている週とされ、腸活に適しています。そこで、今週食べるとよい食材は【モロヘイヤ&生の生姜】です。今週食べるとよい食材:モロヘイヤ&生の生姜モロヘイヤというと、家庭ではあまりなじみのない野菜かもしれません。しかし、基本的にスーパーで購入することができ、料理方法もいたってシンプルです。腸活をするときには、葉物野菜のバリエーションにモロヘイヤを含めてみましょう。モロヘイヤモロヘイヤには、胃腸の粘膜を強化したり、食物繊維によって腸の働きを整える作用があります。また、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄、β-カロテンなどの栄養も豊富に含まれているので、疲労回復にもつながります。漢方医学でモロヘイヤは、腸内環境を整える『清熱滋陰(せいねつじいん)』の働きがあるとされています。生姜生の生姜には、冷房や気候により乱された体温調節の働きを整える作用があります。そのため、抹消血管を拡張させ、手足の冷えを緩和しながら、体内にこもった熱を冷ましてくれます。さらに、ジンゲロールという成分が、腸の働きを活発にしてくれるため腸活にも役立ちます。体を深部から温めたい時には、加熱した生姜が役立ちます。蒸し暑く体に熱がこもりやすい時期の腸活には、生の生姜がおすすめです。モロヘイヤのお浸しやモロヘイヤの味噌汁などに生姜をトッピングしてトライしてみましょう。気候的に自律神経が乱されやすい時期ですが、腸の状態が悪い人はその影響を受けやすくなります。腸活は、美容やダイエットなどを目的とされがちですが、日頃から自律神経が乱れやすいと感じている人も腸活を日頃の生活にとりいれてみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©BSIP/UIG/Gettyimages©stock_colors/Gettyimages©flyingv43/Gettyimages
2019年07月24日長い梅雨もゴール地点、ようやく夏が訪れそうな気配です。喉から手が出るほど待ち焦がれる太陽の季節ですが、日本特有のじめじめとした蒸し暑さは、体だけでなく心もバテ気味になりがち。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、心の夏バテ対策をお聞きしました!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 16夏は体だけでなく心もバテやすい蒸し暑い日が続くと、体がだるくて動くのが億劫になるだけではなく、意味もなく不安感を感じたり、怒りっぽくなったり、目がランランとして眠れなくなったり……と自分の心も体もコントロールできなくなることはないでしょうか。夏に体がだるくて動かなくなるのは夏バテとして一般的ですが、この時期に一緒に心もバテてしまうことが多くなります。いつもの自分と違うなと感じる時には、自分の性格や行動を責めるのではなく、自然の摂理に沿って起こる不調と考えてみましょう。この時期にあった食薬習慣をとりいれることで、すんなり解決できるかもしれません。さらに、7月17日は満月を迎えます。満月の時期には、月と太陽の引力の影響を体が受けやすくなり不調を感じやすくなります。今週は、気候と月の影響により夏バテや心のバテを強く感じやすいときですから、今週は夏バテ、心バテ対策のための食薬習慣を紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、夏バテとともに心バテを感じやすいかも連休には、BBQなど夏らしいレジャーで楽しんだ人も多かったのではないでしょうか。しかし、この気候の特徴として感じる蒸し暑さは、体温調節の手段である汗の蒸発を邪魔することがあり自律神経を乱すきっかけとなることがあります。そして、体内に熱をこもらせ、さらにだるさを感じさせます。漢方医学でもこの状態を『痰熱内擾(たんねつねいじょう)』といい、体に熱がこもり、感情的にも興奮しやすくなるため不安感、イライラ、不眠などを感じやすくなると考えています。さらに、漢方医学で満月の時期には、心の状態が安定しづらくなるときと考えるため、満月を迎える今週は少し心にバテを感じやすくなる傾向にあります。そこで、今月は体と心のバテを両方、サポートしてあげることが大切です。体と心のバテを整えるために、体力をつけ心を安定させる『気血(きけつ)』と汗で不足する潤いである『陰(いん)』を補い、こもった熱を取り除く『清熱(せいねつ)』の働きをもつ食薬習慣を取り入れていきます。今週食べるとよい食材は、【トマト×魚介類】です。今週食べるとよい食材と調理法:魚介のトマト煮込みトマト煮込みは、フランスでは“ラタトゥイユ”、イタリアでは“カポナータ”や“ミネストローネ”などと呼び、多くの人に親しまれています。そして、ありがたいことに、ほとんどの残り物の食材はトマトで煮込むことでおいしくアレンジすることができます。残り物が即刻違う料理にさま変わりするため、非常に画期的なメニューでもあります。トマトトマトは夏野菜として有名ですが、体にこもった熱をさます働きがあります。紫外線により発生した活性酸素を除去する作用をもつリコピン、ビタミンC、ビタミンEなども豊富に含んでいます。漢方医学では、乾いた体を潤す『補陰』、こもった熱を取り除く『清熱』の働きがあるとされています。魚介お魚、タコ、イカ、貝類など魚介といっても幅広いですよね。実は、魚介類は全般的に夏バテや心のバテの改善に役立ちます。お魚であれば、血行の促進や神経の修復に役立つオメガ3脂肪酸などの油を豊富に含み、貝類は夏に消耗しやすいミネラルを豊富に含み、タコやイカにはタウリンなど元気をつけるアミノ酸が豊富に含まれています。冷凍のシーフードミックスやお刺身を活用すると取り入れやすくなります。漢方医学では、夏バテや心のバテを解消する『気血』を補い、スタミナを維持する『腎』の働きを支える働きがあるとされています。トマト料理は、温かく食べても、冷たくして食べてもおいしく、残り物のアレンジにも使える夏の強い味方です。体も心も夏になるとバテバテで毎年困っている人は、今年はトマトと魚介類で乗り越えていきましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©kali9/Gettyimages©PhotoAlto/Frederic Cirou/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年07月17日じめじめと蒸し暑い梅雨の時期は、食欲不振や胃の不調に陥りがち。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、そのまま夏に突入すれば、すぐ夏バテを起こしてしまうといいます。そこで、愛先生に、簡単な胃の不調改善方法をお聞きしました。夏バテ対策にもなりますよ!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 15すっきりしない日は、胃も不調…雨が降っても暑くもある、すっきりしない今日この頃ですが、食欲が落ちている人はいないでしょうか。食欲が落ちたり、胃の調子が悪くなったりすると同時に起こるのが、隠れ栄養失調! 麺類やお茶漬けやスープなどのさらっと食べられるもの、仕事の合間や移動中につまむお菓子などで食事を済ませてしまってはいないでしょうか。そんな偏った食事を毎日していると、食べているのにカロリーだけがとれて必要な栄養は不足してしまいます。こうして、代謝が低下して、だるさを感じる夏バテが加速……。夏本番を目前にしてジワジワと夏バテがスタートする人は、多いと思います。この食欲が落ちる、胃の調子が悪くなる理由は、気圧と高温多湿の影響です。そこで今週は、夏バテの前兆である食欲低下、胃の不調を解決する食薬習慣について紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週、食欲がなくなったり、胃の不調を感じやすいかも…暑くなるにつれて食欲がなくなる人は多いと思います。しかし、これは気温だけではなく湿度や気圧も関係しています。毎年必ずこの時期から夏が終わるまで、胃腸がおかしくなって、バテやすくなっている人は、気候が原因している可能性も。そのため、事前に食事で対策をとってあげると、今年は夏バテもなく爽やかに過ごすことができるかもしれません。漢方医学では、この時期「痰熱内擾(たんねつないじょう)」といって胃腸の調子が悪くなり、体が重だるく、熱がこもった状態になりやすいと考えます。ということで、胃腸の調子からスタートするわけなので、今食欲がない人、毎年夏バテに必ずなる人などは胃腸を元気にする食材を取ることが必要です。また、今週は上弦の月から満月に向かって満ちていく時です。漢方医学で考えると、比較的体調は安定し栄養の吸収が良い時とされています。そのため、今週は食欲や胃腸をコントールする食薬習慣をとりいれましょう。今週食べるとよい食材は【オクラ&納豆】です。今週食べるとよい食材:オクラ納豆胃の不調には、とにかくネバネバ食材が効果てきめんです。夏野菜であるオクラと栄養満点納豆を組み合わせて、鬱陶しいこの時期を乗り越えましょう。オクラオクラに含まれるネバネバ成分であるペクチンなどは、胃腸の粘膜を強化したり、整腸作用もあります。さらに、夏野菜であるため清熱作用がり、体内にモワッとこもった熱も取り除いてくれます。納豆納豆には、タンパク質、ミネラル、ビタミン、食物繊維など栄養素が豊富に含まれています。さらに、オクラに含まれる成分が、タンパク質の吸収を助けてくれるのでオクラと一緒に摂ることは効果的です。食欲がない、胃の不調を感じる時には、オクラと納豆の組み合わせてみましょう。さらに、とろろ昆布や山芋なども組み合わせてアレンジすると効果を高めてくれます。今、食欲がない、胃の調子が悪い、だるいと感じている人は、高い確率で夏が本格的に始まると夏バテをすることでしょう。暑いし、やる気がしないし、だるいし、むくむし、下痢するしと夏の思い出は、体調不良とならないように今週は、胃腸を整える食薬習慣を行っていきましょう。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©FluxFactory/Gettyimages©Sarayuth Punnasuriyaporn / EyeEm/Gettyimages©karinsasaki/Gettyimages
2019年07月10日朝からダルかったり、食欲がなかったり、梅雨の時期はより不調になりがち。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、簡単にできるスッキリ解決法をお聞きしました。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 14天気が悪いと体も不調…!?スッキリしない黒い雲が空一面に広がり、すぐにでもポツリと大きな雨粒が落ちてきそうな空模様は、モヤモヤして手足や頭に重みを感じさせます。雨や曇りの日に手足が重く感じたり、気分がスッキリせず重だるかったり、頭重感を感じ仕事がはかどらなかったりと嫌な気分になることはありますよね。湿度や気圧の変化、日照条件などさまざまな条件が重なることによってこれらの不快感を感じることとなります。また、漢方医学で考えると今週は、新月から月が満ちていくタイミングであるため栄養を補うのに適していると考えます。そこで今週は、この梅雨特有の不調を避けるべく食事をとっていきましょう。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週、朝から重だるさを感じやすいかも…朝起きると窓にポツポツと雨音が聞こえ、空を見ると朝日は隠れ黒い雲が……。ただ雨が降っているだけなのに、なぜか手足や頭、気持ちまでにも重だるさを感じてしまう人は多いと思います。急に1日のスタートが憂鬱な気分でいっぱいになってしまいますよね。これは、単なる気のせいではなく、気候のせいと言えます。気圧が下がる雨の日、そして湿度が高い時には、自律神経を乱しやすくなります。その結果、飲食物を代謝する働きが低下してしまいます。これを、漢方医学では代謝に必要な『気』が不足し、体に不要なもの『湿』がたまっている状況と考えます。体感的には、胃腸の不調、むくみ、四肢のだるさ、頭の重さ、やる気の低下などを感じやすくなります。また、今週は新月があり、漢方医学では足りないものを補うのに適している時期と考えているため、『気』を補い、『湿』を取り除くことが必要になる「重だるさ対策」には最適です。今週は、すぐにエネルギーとなり気力を取り戻し、重だるさをとりもどす食材をとりいれましょう。今週食べるとよい食材:ココナッツオイル&ハトムギ茶ココナッツオイルココナッツオイルには、中鎖脂肪酸が多く含まれています。中鎖脂肪酸の特徴は、エネルギー効率がよいため、やる気が欲しい時に即効性を発揮することです。カロリーは少し高めなので、1日大さじ2杯までにしましょう。また、夏の暖かい部屋の中では油が液体になり、寒い季節には固体となる、使いにくい食材でもあります。そのため、あらかじめ製氷機などで1回分ずつ固めて冷蔵庫で保存しておくと便利です。ハトムギ茶ハトムギは、漢方で『薏苡仁』と呼ばれイボの治療薬としても有名です。そして、ハトムギの特徴は、体に溜まった余分な水分を取り除くことです。日頃から重だるさを感じている人は、いつもの飲み物をハトムギ茶にしてみるのがオススメです。アレンジ方法は、ハトムギ茶ラテにココナッツオイルをオンすることです。ふたつを組み合わせることでこの時期特有の重だるさの解消につながります。重だるさ、やる気のなさ、むくみ、頭重感などは、どんな人でもコンディションによって感じてしまうことはあると思います。そんなときは、じーっと我慢するのではなく、いつもの飲み物をハトムギ茶に変えたり、やる気を出すためにココナッツオイルを足してみたりと簡単な対策をとってみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©Alessandro De Carli / EyeEm/Gettyimages©Murika/Gettyimages©Cavan Images/Gettyimages©AshaSathees Photography
2019年07月03日暑くて寝苦しかったり、逆に朝方冷えて目が覚めたりと、いまの時期は温度調節が難しく、睡眠に不満を抱きがち。そこで、漢方薬剤師の大久保先生に、熟睡するためのアドバイスをお聞きしました。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 13梅雨~夏は、睡眠ストレスを抱えがち朝の目覚めは良いですか? 暑くて寝つきが悪かったり、エアコンをつけっぱなしで寝たり、窓を開けて寝ると朝方寒くて目が覚めたり……と睡眠に対して不満を抱えやすい時期になってきました。ただでさえ寝つきが悪い傾向にある人にとっては、辛い季節だと思います。寝づらい気候であることは変えることはできないですが、体や習慣を変えることはできます。空調だけでなんとかしようと対策をとるのではなく、その他に改善できるポイントを探したほうがよいかもしれません。例えば、コーヒーを1日に何杯も飲んだり、休日は昼まで寝ていたりといった行動は睡眠の質を下げてしまいます。すっきりしない天気ですが、下弦の月から新月へ向かう時期は、体調が安定しやすく生活習慣を整えるのに適している時といえます。本格的に暑い夏が始まり、さらに寝苦しくなる前に今週は、飲み物で対策しましょう!自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、熟睡できる毎日を目指そう!雨だったり暑かったりすると、冷房をつけたり、除湿して寝る日は増えますよね。ただ、その風が足もとや顔に集中的にかかり、部分的に冷えたり刺激になったりして、鬱陶しい存在となってしまうこともあると思います。すんなり眠れたらあまり気にならないことでも、寝つくのに時間がかかると些細な空調や音が入眠の妨げになってしまいますよね。眠りが浅くなり疲れが取れないと、日中コーヒーを何杯も飲んだり、寝る前にお酒を飲んだり、布団に入りながらスマホをいじったり、休日に昼まで寝ていたりという習慣が身についてしまうこともあるでしょう。しかし、これはすべてNG!その理由を簡単に説明すると、カフェインは、多く摂りすぎることで不眠はもちろん、頭痛、焦燥感などを感じさせることがあります。寝る前のお酒は睡眠を浅くし、早朝覚醒しやすくします。寝る前のスマホは、強い光が入眠の妨げになるだけではなく依存性も高く夜更かしの原因にもなります。さらに、人の体は、起きて光を感じ取ってから約15時間後に眠気を感じます。そのため、昼まで寝ていると翌日以降の就寝時間がずれていきます。まずは、こういった悪習慣の見直しが急務です。そして、月の位置は今週下弦の月から新月に向けて陰っていく週です。漢方医学で考えても安定しやすいので、何かを新しく補うというよりも、今週はカフェインを【ハーブティー】に変更してみましょう。今週食べるとよい食材:ハーブティルイボスティー、カモミール、ミント、ローズヒップなどは、意外とチェーン店のカフェでもメニューとしてラインナップされています。カフェに行った時、メニューを見ずに「ブレンドで」などと決めずに、今週は少しカフェインを減らせるように気を使ってみましょう。・ルイボスティー紅茶と同様に発酵茶ですが、カフェインは含まれていません。カルシウム、鉄、マグネシウム、セレンなどのミネラルが豊富なことが特徴です。カモミール甘みがあります。心を落ち着かせる代表的なハーブティーです。消化も助けてくれます。ローズヒップ少し酸味があります。ビタミンCを含み抗酸化作用もあるため、日差しの強くなるこれからの時期の美容にはオススメです。ミントスッキリした香りです。イライラを鎮めたり、喉の不調、胃の不調などにも効果的です。ハーブティーは、さまざまな効果が期待できるので便利に使うことができます。今週、コーヒーを控えてみて調子良いかも!? と感じた人はぜひこれからも続けてみてくださいね。カフェインには、メリットがありますが、デメリットもあります。メリットを感じるためのカフェイン量には、かなり個人差があるのもカフェインの特徴です。そのため、コーヒーは、何杯も無意識に飲まずにハーブティーの選択肢も取り入れてみましょうね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。©IAN HOOTON/SCIENCE PHOTO LIBRARY/Gettyimages©ChristopherBernard/Gettyimages©Cavan Image/Gettyimages
2019年06月26日蒸し暑くジメジメとしたこの時期は、仕事帰りにビアガーデンでプハーッと飲みたくなりますよね! でも、ついハメを外して酷い二日酔いになることも。加えて、漢方薬剤師の大久保愛先生曰く、今週は満月の影響により、ストレスや毒素が溜まりやすくなるのだそう。そんな最悪なコンディションに陥ることを避けるべく、大久保先生が、ストレスを緩和し、アルコールの分解を促進してくれるテクを紹介してくれます。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 12暑い季節はお酒がうまい! でも翌日が…蒸し暑い雨の日が続くと、シュワシュワしたものが飲みたくなりますよね。仕事帰りに友達とお酒を交えながらのおしゃべりは、日々の嫌なことも忘れ、楽しく盛り上がり最高です! ただ、困ってしまうのが、勢いにつられてつい飲みすぎてしまうことです。さらに、お酒が入りると、余計なことを話しすぎたり、毒舌になってしまうことも。そしてそれ以上に、翌日のコンディションに響いてしまうのが一番厄介です。肌荒れをしたり、顔がむくんでしまったり、二日酔いで気持ち悪かったり、だるかったり、やる気がでなかったり……と、意外と後遺症を感じている人は多いものです。加えて、梅雨時期は湿度が高いため自律神経を乱しやすく、ストレスを感じやすい時期でもあります。さらに今週は、太陽がもっとも高く位置する夏至と月の引力を最も受ける満月があります。この影響もあり、漢方医学では1か月の中でも、もっとも体に毒素とストレスをため込みやすい時期とされています。そのため、特に今週の深酒には注意が必要になります。そこで今週は、ストレスを緩和し、アルコールの分解も促進する食材を取り入れていきましょう。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、深酒に注意!蒸し暑く、気分がすっきりしない日が続きますよね。雨の日が続くなか、夏至を迎えます。夏至といえば、太陽が1年で1番高い位置に昇り、紫外線の影響を大きく受けやすくなる日です。晴れ間がのぞいたと思えば紫外線が強く、雲がかかったと思えば雨が降り湿度が上がるというバッドコンディションである今週に、漢方医学で考えると1か月のうち最も毒素とストレスがたまりやすい満月があります。心と体にかかるストレスが大きくなると、手っ取り早いストレス発散として、お酒に頼る人も多いのではないでしょうか。夏の風物詩とも言えるビアガーデンも増え、誘惑が多くなりますよね。お酒といえば肝臓に負担がかかりますが、漢方医学では「肝」が弱るとイライラしやすくストレスを感じやすくなると考えます。気候によるストレスをお酒で発散し、それによりストレスが溜まりやすい体質になるという悪循環を回避するためにも、今週はストレスを緩和し、アルコールの分解を促進する【レモンのちょい足し】をとりいれてみましょう。今週食べるとよい食材・メニュー:レモンのちょい足し小さな容器に入っているレモン汁を持ち歩いてみましょう。レモン汁をチェイサーに入れたり、サラダや揚げ物などにもこまめにちょい足しするのがオススメです。レモンレモンの特徴は、肝臓の働きを助けるビタミンCやクエン酸が多く含まれていることです。レモン汁を持ち歩くのも良いのですが、ビタミンCは成分が壊れやすいので、しぼりたてを食べるのが一番効果的です。食事に添えられているレモンを食べるようにしてみるのも良いと思います。さらに、レモンなど柑橘類には、漢方医学で気の巡りを改善し、ストレスを緩和する働きがあるとされています。おつまみにすると良い食材:ブロッコリーブロッコリーの特徴は、肝臓の解毒の働きを助けるスルフォラファンが含まれていることです。さらにビタミンCが多い野菜でもあります。ブロッコリーをアンチョビやガーリックで味付けして炒めたり、レモンとトマトとブロッコリーをオリーブオイルであえてサラダを作っても良いと思います。仲の良い人と夕飯を食べながらお酒を飲む時間は、とても楽しく明日も頑張る活力をもらえますよね。しかし、深酒は禁物です。予防策を取りながら、明日にダメージが残らない飲み方で楽しみたいですね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©Westend61/Gettyimages©PredragImages/Gettyimages©Jamie Grill/Gettyimages
2019年06月19日湿気の多い梅雨の季節となりました。オフィスや学校などの冷房も手伝って、余計に体がだるく、眠気も強くなったりしていませんか? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、この時期特有の不快感を解消できる方法を教えていただきました。コンビニおやつをアレに代えるだけでも効果あり!?文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 11梅雨はダルくて眠い…どうすれば?今こそ頑張りどき! というタイミングに限って、眠くて眠くて何も手につかないことはないでしょうか。瞼が重くどうしようもできず、水を飲んだり、トイレにいっても眠い……。眠れない夜も辛いですが、眠くてどうしようもない昼はさらに辛く感じてしまうこともあるかもしれません。さらにこの雨の多い気候、冷房がよく効いた室内は体に重だるさを感じさせ、やる気を喪失させます。眠いしだるいし、スッキリしないモヤモヤした頭は、日常のパフォーマンスを低下させ、周囲に仕事が遅い怠け者な印象を与えてしまいかねません。そうならないためにも、この時期に合った食材を取り入れ、やる気を取り戻しましょう。状況に合った食事を積極的に摂ることで、だるくてパフォーマンスが下がりやすいこの時期に、周囲より高評価を得られる、集中力を身に付けることもできるかも!? そこで今週は、眠気を覚まし集中力を取り戻す食材を紹介します。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週、だるさと日中の眠気を感じやすくなるかもどんよりした黒い雲がモクモクと空に覆い被さる今の気候は、頭の中にもモヤモヤと不快感を漂わせます。そして、スッキリしたくても、この状態はしばらく続くことだと思います。気晴らしにコンビニスイーツや菓子パン、ハンバーガーなど脂っこいものを食べて、満足できない毎日の鬱憤を晴らす日もあるかもしれません。しかし、この行動は脳の視床下部を麻痺させてしまい依存性を生じさせてしまうこともあります。頭の中の不快感は、過食ではなく、楽しいことをしたり、何か目標を達成することなどで消し去りたいものです。また、この過食のような行動を漢方医学では、「湿熱(しつねつ)」と表現し、体に熱がこもり、眠気やだるさを生じさせると考えます。さらに、ここに「血」の不足が加わると集中力の低下も強くあらわれます。そのため、こういった不調を感じるときには、体にこもった熱を冷ましながら「血」を補うことが必要です。そして、今週は、月の見え方が上弦の月から徐々に満ちて満月向かう時です。漢方医学では、体調は比較的安定しやすく、栄養を補うのに適している時期と考えます。栄養の補給に適している今週に「血」を補うことは、この長い梅雨をスッキリと乗り越えるために大切なことです。そこで今週は、体にこもった熱を冷まし血を補うことのできる【小魚×セロリ】を取り入れましょう。今週食べるとよい食材・メニュー:小魚とセロリのお浸し「血」を補い「湿熱」を取り除く食材の組み合わせとなります。小魚小魚は、ししゃも、しらす、煮干しなど。そして、その特徴は、「血」に必要なタンパク質や鉄や亜鉛などのミネラルを豊富に含むことです。さらに、コンビニでもすぐに購入することができる利便性もあります。そのため、食べ物で衝動的にストレスを発散したい時にも、すぐに手に入る食材といえます。脂っこいおやつや食事を購入したい時には、ひと呼吸置いて小魚アーモンドやししゃもなどを代用してみましょう。セロリセロリの特徴は、「湿熱」としてこもった熱を冷まし、アビオイルという心を落ち着かせる成分を含むことです。調理方法ジップ袋にしらすや煮干しなどの小魚とセロリと出汁 or ポン酢を入れます※。袋の外から揉みほぐし10分程度寝かせたら完成です。※お好みでシソや柚子やミョウガなど香りを楽しめる食材をプラスすると、気の巡りを改善しストレスの緩和にもつながります。日中、眠くて頭がもうろうとして辛い思いをしている人は、一度試してみましょう。日頃から、脂質が多かったり、糖質が多かったりするジャンクフードをよく食べる人は、この症状をこの時期に特に感じやすくなります。そういった人は、おやつを小魚にトレードするだけでも随分変わってくると思います。また、煮干しなど硬い小魚を選ぶと噛む回数が増え、満足感が得られたり、ストレスの緩和にもつながります。つらい眠気やだるさから解放されるには、体の中から変えていくことが近道です。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©Wavebreakmedia Ltd/Gettyimages©JGI/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2019年06月12日いつの間にか薄着の季節になり、二の腕やぷよぷよお腹が気になっていませんか。 ダイエットをそろそろ始めたいところですが、実は、湿気の多い梅雨は、痩せにくいのだそう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、その理由としっかり成功できるダイエット法を教えていただきました。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 10薄着の季節、そろそろダイエットしたいけど……ジトっとした暑さを感じはじめ、服装は徐々に薄着になっていく季節となりました。そうすると、気になり始めるのが、プニプニしたお腹やお尻、二の腕、太い足です。寒い時期は、フワッと隠すようなスタイルでうまくごまかすことができていたとしても、これからの時期は隠しきれない部分が出てきてしまうかもしれません。今までダイエットを避けていた人は、そろそろダイエットプランを考え始める頃でしょうか。ただ、ダイエットをする前にしなければならないことがあります。それは、むくみにくい体を作ることです。むくみやすい状態では、サプリや漢方などでダイエットをしようとしても、結果が伴わないかもしれません。そして、6月は湿度の高い季節となっていきます。漢方医学では、湿度の高いときには胃腸の働きと水分代謝が低下し、さらにむくみを感じ太りやすい季節になると考えます。そのため今週は、本格的に湿度が高くなる前に、ダイエットの準備としてコンディションを整える食材をとりいれていきましょう。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化と様々なものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週、ダイエットを始めたい場合は、胃腸の働き&むくみを意識してみましょうここ最近、雨の日が少しずつ増えてきましたね。漢方医学で湿気の多い時期には、特に胃腸に負担がかからないよう食事内容に気をつけるべき時としています。この時期は、胃腸にかかる負担が原因で、むくみや頭痛、めまいなどの不調を感じやすくなることもあります。また、ダイエッターにとって悲報となりますが、梅雨の時期の暴飲暴食により一度増えた体重は、リセットするのに時間がかかると考えられています。そして、今週は新月から徐々に月が満ちていく週で、漢方医学で考えると体に栄養を吸収しやすい時です。しかもそれは栄養だけではなく、チョコレートやスイーツなどの余分なものも吸収しやすいと考えます。そこで今週は、甘い嗜好品をセーブしながら胃腸の働きと水分代謝を助ける【とろろ昆布とオクラと長芋のネバネバサラダ】をとりいれてみましょう。今週食べるとよい食材・メニュー:とろろ昆布とオクラと長芋のネバネバサラダ胃腸の調子が悪い時やむくみを感じる時にも役立ち、ダイエットの強い味方となるサラダです。とろろ昆布とろろ昆布の特徴は、調理しやすく、カリウム、アルギン酸、フコイダンを含むことです。胃腸の粘膜を保護し、水分代謝を上げる働きがあります。オクラオクラの特徴は、カリウムとペクチンを含むことです。とろろ昆布と同様に、胃腸の粘膜を保護し、水分代謝を上げてくれます。長芋長芋の特徴は、カリウム、消化酵素、食物繊維を含むことです。消化を助け、水分代謝を上げてくれます。調理方法材料を和えて、ポン酢や醤油で味を調えるだけです。湿気の多い時期は、ダイエットが少し難しくなりそうです。さらに、代謝が悪いと食べたものをため込みやすくなるため、食事内容はとても大切なものとなります。極端な食事制限など無理なダイエットはせずに、胃腸の働きや水分代謝を整え新陳代謝をあげながらスッキリした体を作っていきたいですね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©PhotoStock-Israel/Gettyimages©Nina Sinitskaya/Gettyimages©Science Photo Library/Gettyimages
2019年06月05日真夏のような猛暑が一時期的に到来し、はやくもバテ気味の人がいるかもしれません。ですが、実際の夏はまだもう少し先。その前に、じめじめとした梅雨に体を対応させなければなりません。この時期は、ある原因から集中力の低下や感情が不安定になりやすいのだそう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、それらの原因と、集中力を高められる解決法を教えていただきました。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 9なぜか集中できない…原因は?集中力のオンオフの切り替えはしっかりできていますか? 机に座った瞬間から集中力をいつでもフルで発揮できたら、どんなによいでしょうか。しかし、それどころか、やる気が起きず集中力が低下し、無駄に時間だけが過ぎて悩んでいる人は実際多いと思います。人の能力は、集中力の違いで大きく差が出ると思いますが、その集中力が食べ物が原因で低下していたとしたら、すぐにでも改善したいですよね。もし、五月の連休から加工食品や甘いもの、麺類、パン、お酒などが増えている人は、腸の中にあるカビが増殖してしまい、それが原因で集中が低下しまっているかもしれません。もうすぐ迎える蒸し暑く湿気の多い梅雨には、体がだるくなりバテやすくなったり、食べ物が傷みやすくなるため手軽に食べられる加工食品などに頼りやすくなる時期です。これは、腸内のカビをさらに増やす習慣となります。そこで今週は、腸内に増殖しがちなカビを防ぎ集中力を取り戻すための食材をご紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化と様々なものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、集中力の低下に気をつけてもうすぐ梅雨がやってきます。鬱陶しい気候になる前に、事前に腸内環境を整えておくと体調が整いやすくなります。というのも、気圧の変化が大きく湿気の多い時期は、胃腸の働きが低下しやすい傾向があるからです。人の体には、カンジダ菌というカビが常在菌として存在しています。この菌は、腸内で砂糖など精製された糖質、小麦、お酒などを好んで餌として食べて増殖するため、偏食をしていると腸内でカンジタ菌が増えて体に害を及ぼしてしまいます。その結果として起こるのが、集中力の低下や感情が不安定になったり、免疫が低下することです。そして、月の形は、下弦の月から新月に向かって陰っていきます。このとき、漢方医学では体のデトックスに向いていると考えるため、腸内細菌のバランスを整えるべく抗菌作用、抗炎症作用のある食材をとることがよいとされています。不調の原因には意外と腸が関係していることが多いため、慢性的な集中力の低下などの不調を抱えている場合には、抗菌作用、抗炎症作用のある食材を取り入れることは効果的です。そこで、デトックスに向いている今週は、腸内細菌を整え集中力の低下を防ぐために抗菌作用、抗炎症作用のある【カレー風味の豚の生姜焼き】をとりいれてみましょう。今週食べるとよい食材は:カレー風味の豚の生姜焼きカレー風豚の生姜焼きには、抗菌、抗炎症作用のある食材がたくさん含まれます。カレーパウダーカレーパウダーには、ターメリック、クミン、ナツメグ、フェンネル、サフラン、カルダモン、チリパウダー、赤唐辛子、胡椒、生姜、コリアンダー、クミン、フェンネル、シナモン、オールスパイスなど最低でも5種類は配合されています。漢方薬でもよく使われる材料が多く含まれており、クローブ、コリアンダー、ターメリック、シナモンがほとんどのカレーパウダーに配合されています。これらには、抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用などが期待できます。生姜生の生姜にはジンゲロールという成分が含まれています。ジンゲロールには、解熱作用、強い殺菌効果があり、体内の熱を取り除き、体の表面を温めてくれる効果があります。また、生姜を加熱すると、ジンゲロールがショウガオールという成分に変わります。ショウガオールには、血流を促進し、体を温める効果があります。玉ネギ玉ネギに含まれる、アリシンには強い殺菌作用があります。作り方いつもの豚の生姜焼きにカレーパウダーを入れるだけです。近年、腸と脳の関係が密接であることは、明らかになってきています。また、その中でも腸内で増殖すると厄介な菌としてカンジダ菌があります。カンジダ菌といえば、女性特有の病気であるイメージを持つ人は多いと思いますが、腸で増殖することは非常に多いのです。自己判断でその菌の影響を受けているのかを判断することは難しいのですが、慢性的な不調を抱えている人はスパイスや香味野菜、ハーブなどを食事に取り入れることで腸内環境を整えてみてはいかがでしょうか。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©PhotoAlto/Frederic Cirou/Gettyimages©JGI/Gettyimages©bonchan/Gettyimages
2019年05月29日頭がズキズキと痛むだけでその日はブルー、いろいろな作業が滞りますよね。暖かくなりはじめたいまの時期は、ストレスを敏感に感じやすく、また新生活の緊張による疲れから自律神経が乱れ、頭痛が酷くなる人が多いそう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、頭痛や肩こりの原因と解決策を教えてもらいました。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 8いや~な頭痛、特にこの時期、酷くなっていませんか?急にズキっと後頭部から締め付けるような痛みが……。ひどい頭痛のときには、しばらく動けなくなったり、吐き気を感じてしまうこともあります。そんなつらい頭痛に悩んでいる人はいないでしょうか? 日頃デスクワークや同じ姿勢での作業、目を酷使した仕事、緊張する職場環境なども頭痛の原因となります。でも、これってほとんどの人が該当しますよね!? では、頭痛を感じてしまう人には、何が起こっているのでしょうか。実はちょうど新年度に少し慣れてきた時期は、「とにかく頑張らなきゃ!」「これくらい平気!」と全力で過ごしていた人が、心身ともに疲れを感じ自律神経を乱しやすい時期です。さらにこの暖かい風の吹く春の気候は、漢方医学でも、いつもよりストレスに敏感になり、頭痛、めまい、耳鳴りなど頭に起こる不調を感じやすくなると考えます。そこで、この時期に起こりやすい頭痛や肩こりのために、今週食べるとよい食材をご紹介していきます。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化と様々なものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、肩こりや頭痛を感じやすいとき今週は、夏のように暖かい風を感じることもあれば、黒い雨雲が見え隠れしたりと、少し安定しない気候を感じやすいとき。雨が降るときに頭痛を感じる人も多いのですが、満月前後にも頭痛を感じる人が増えます。19日には満月がありましたが、そこからから徐々に月は陰りはじめています。そのため少しずつ、頭痛や肩こりを感じていた人も楽になるかもしれません。漢方医学で満月が徐々に陰るときには、頭痛の原因となる毒素を排泄したり、血行を改善しやすいときと考えます。そこで、頭痛や肩こりを感じる人は、今週が改善のチャンスです。今週食べるとよい食材は、血行を促進し痛みをとる【フェンネルを使ったピクルス】です。今週食べるとよい食材は:フェンネルを使ったピクルスフェンネルシードスーパーのスパイスコーナーで購入することができます。漢方では、茴香と呼ばれています。痛みをはじめとして、ストレス、お腹のはり、喉のつかえなどを取り除く働きがあります。おすすめ野菜:大根大根の特徴は、血管が硬くなるのを防ぎ血流を改善するイソチオシアネート、消化を助けるジアスターゼ、活性酸素を除去するビタミンCが豊富に含まれていることです。また、ビタミンCは、通常食べる根の中心部分よりも、皮の方に多く含まれ、さらに葉に多く含まれます。特に葉の部分には、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ミネラル分も多く含まれています。料理であまった大根の皮や葉をピクルスにするのもおすすめです。作り方好きなボトルやタッパーに大根など好きな野菜をいれます。フェンネルを大さじ1程度とお酢を野菜が浸るくらいまで入れて一晩おいたら完成です。頭が痛いと、一気に生活の質が落ちてしまいますよね。その度に頭痛薬の量が増えて行くと薬物乱用頭痛を起こしてしまうこともあります。日々の食事を利用して予防していきましょうね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©skynesher/Gettyimages©kieferpix/Gettyimages©BONDART/Gettyimages
2019年05月22日風も日差しも心地いいのに、肌の調子がいまいち…それって五月病やストレス!?いいえ、もしかしたら、気持ちいいいまの気候こそが肌荒れの原因なのかもしれません。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、5月に急増する肌トラブルの原因と解決策を教えてもらいました。肌に直接アプローチするよりも、有効な方法があるんです!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 7実は5月は、肌荒れ&小じわの多発時期!朝鏡を見たら、ポツリとフェイスラインにニキビを発見…。朝から気分は、どんより落ち込んでしまいますね。焦って家に残っていた軟膏を塗って、ファンデーションやコンシーラーで分厚く隠して、絶対に見えないようにカバーしたくなりますよね。ですが、乾燥した肌に厚塗りしたファンデーションやコンシーラーは、目尻のシワやホウレイ線に入り込み老け顔をつくってしまいます。ただ、この肌トラブルには、季節的な影響が関係しているかもしれません。実は5月の気候は、肌荒れと小じわを増やしてしまうものです。外からの保湿と紫外線のケアはもちろん必須ですが、体の中からのケアも忘れてはいけません。この時期に最適な肌トラブル対策の食材があります。さっそく、今週食べるとよい食材をご紹介していきますね。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、ニキビや湿疹、痒みなど肌トラブルをおこしやすいとき心地よい風の中、太陽の光を全身で浴びて初夏の爽やかな気候を感じますよね。しかし、悪くいうと乾燥し、紫外線が強い時期ともいえます。さらに、寒暖差も感じることも多く、お肌にとってはダメージの多い過ごしづらいとき。さらに、今週の月の状態は、日曜日の満月に向けてどんどん満ちていきます。太陽、地球、月と一直線に並ぶこのときは、引力の影響を受けやすくなります。漢方医学では、満月のこの時期は、体に毒素を溜め込みやすくなります。そのため、食べ物を気をつけなければ、ニキビや湿疹、痒みなど肌トラブルをおこしやすいときと考えます。そこで、今週食べるとよい食材は、胃腸を整え毒素を出す【キャベツ×塩昆布】です。今週食べるとよい食材は:塩昆布×キャベツキャベツキャベツの特徴は、ビタミンU(キャベジン)、ビタミンC、食物繊維が豊富であることです。ビタミンUは、胃や腸の粘膜の再生や胃潰瘍にも役立ち、食物繊維や腸内環境を整えます。また、抗酸化作用の高いビタミンCは、キャベツの葉2、3枚程度で1日の必要量をとることができます。塩昆布塩昆布は、キャベツにあえるだけでドレッシング代わりになります。昆布の特徴は、アルギン酸やフコイダンを含むことです。キャベツ同様に傷ついた胃腸の粘膜を保護してくれます。調理方法塩昆布とキャベツのサラダキャベツを刻み、塩昆布をあえるだけです。キャベツの千切りが面倒であれば、手で細かくちぎりましょう。仕上げに、亜麻仁油やえごま油であえるのもおすすめです。※キャベツはカットされたものではなく、1玉を購入するのがおすすめです。外側から一枚ずつ剥がして使い、芯を取り除きキッチンペーパーを濡らしてそこに詰めて冷蔵庫に保存すると日持ちします。漢方医学では、腸の汚れが肌に現れやすいと考えます。そのため、胃腸の働きを整えることは肌荒れした時に非常に有効です。一刻も早く、肌トラブルを解消したい時には、外側からのケアと内側からのケアを同時に行うようにしましょう。また、甘いもの脂っこいものは炎症を悪化させるので避けるようにしましょうね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©PeopleImages/Gettyimages©DariaZu/Gettyimages©Aja Koska/Gettyimages
2019年05月15日令和初の大型連休が終わり、新時代ながらも普段通りの生活が戻ってきました。でも、体がだるかったり、お腹を壊してしまったり、不調を感じてはいませんか? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、今週の気候に合った、カラダを整える食材や調理方法を教えてもらいました。春風のように心も体も軽くなりましょう!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 5休み明けは不調ぎみの人が多い理由長いと思っていた大型連休は、あっという間に終わってしまいましたね。いつもより遠出をしてストレスを解消したり、自宅でゆっくり体を休めたりと充実した日々を過ごした方が多いと思います。そんななか、仕事が始まるのを待ち遠しく感じる人は……ほとんどいないかもしれません。しかし、連休明けから、すぐにモチベーションをあげて仕事と向き合うことができたら、どんなによいでしょうか。実際この連休をきっかけとして、やる気がなくなり、気分が落ち込んだり、お腹の調子が悪くなったり、眠れなくなったりと不快な症状を感じてしまう人も多いようです。さらに、気が休まるのは、帰宅してから寝るまでのわずかな時間となり、夜更かしをして寝不足を感じることもあるのではないでしょうか。そのまま嫌な気分で仕事に行き、ストレスを感じる日々が続くと徐々に症状は悪化していきます。ただ、この連休明けの不調は、季節的なことも関係しているかもしれません。もしそうだとしたら、この時期に足りない栄養を補うとストレスに強い体になれるかもしれません。さっそく、今週食べるとよい食材をご紹介していきますね。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、やる気がなくなるかも春の気候の特徴の一つとして、強風があります。この春の強風は、漢方医学で考えると体に「肝風(かんぷう)」が生じると考えます。「肝風」とは、イライラ、不眠、のぼせ、頭痛、めまい等のさまざまな不調を感じるものです。連休明けのやる気のなさに、この症状がプラスされることでさらに具合の悪さを感じやすくなってしまいます。ただ、幸いなことに今週は気温や気圧の変化は少なく、月の位置も今週日曜日には、上弦の月となります。漢方医学で上弦の月は、太陽、地球、月と垂直に位置するため、地球は引力の影響を受けにくくなり、体調は安定すると考えます。そのためなるべく、今週中にやる気のなさ、気分の落ち込み、お腹の不調、不眠などの不快症状を解消しておきたいところです。そんな今週は、漢方医学で考える「肝風」の症状を抑え、お腹の調子を整えながら栄養を補充できる食材をとりいれましょう。今週食べるとよい食材:薬味×切り干し大根薬味(生姜・にんにく・胡椒・とうがらし・わさび)デトックスの働きをする薬味です。おそらく、家庭にどれか一つはあると思います。漢方医学で考える「肝風」の症状を抑えてくれます。切り干し大根お腹の調子を整えて、気持ちの安定に役立つ栄養素が含まれています。切り干し大根は、消化の働きを助けるアミラーゼやジアスターゼ、腸内環境を整える食物繊維を多く含みます。さらに、生の大根よりも栄養が凝縮されています。ビタミンB群、鉄、カルシウム、亜鉛、マグネシウムなども含まれ栄養満点です。気持ちを安定させたり疲れを回復するために必要な栄養が含まれています。おすすめの調理方法栄養満点切り干し大根のレシピ材料・切り干し大根 30g・エノキ茸 1束・油揚げ 4枚・鰹節 30g(3つかみ)・白ごま 大さじ3・生姜 2かけ・醤油、みりん、酢 各大さじ2作り方1:切り干し大根を100cc程度の水に浸す。2:油揚げを一口サイズに切り、乾煎りする。そこに、エノキ茸を2cmくらいに切って加える。酢を加える。3:切り干し大根をキッチンバサミで2cm程度に切って加える。醤油、みりんを加え、火を止める。4:生姜のすりおろし、鰹節、ゴマを加え混ぜる。ココロや体の不調を感じる時ほど、食事が面倒くさくなり、おろそかになりがちです。しかし、そんなときこそ体を気遣って栄養補給することが大切です。気がついたときに対応しないと、お腹を壊したり睡眠が浅くなったりと、次々とダメージが増えていきます。調子が優れないときは、食事を整える合図だと考え気をつけていきましょうね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©g-stockstudio/Gettyimages©eclipse_images/Gettyimages©kazushige hattori/Gettyimages
2019年05月08日ついに令和がはじまりました! 初の大型連休、せっかくだから楽しみたいですね。でも、連休明けがしんどくなりそう……と今から憂うつになっていませんか? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、今週の気候に合った、カラダを整える食材や調理方法を教えてもらいました。五月病対策にかなりおすすめです!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 4令和スタート! 連休中のいまから気になる五月病…先月から新年度がはじまり、そして今月から令和がはじまりました。なにかと変化の多いこの時期、気を張って過ごしていた方は多いのではないでしょうか。ストレスや疲労をその都度リセットできた方は、思いっきり連休を楽しめると思います。けれども、ストレスや疲労が蓄積し、緊張感やだるさを感じている人は、この1週間の過ごし方に注意が必要です。5月は気候的にポカポカ陽気で過ごしやすいため、本来なら体調が整いやすい時期です。でも、4月まで気を張って息抜きもできずに過ごして来た方は、ゴールデンウィークに張っていた気が緩み自律神経が乱れ、連休後に疲れと共に五月病を感じてしまいやすくなります。この連休をうまく活用し、リラックスしながら、しっかり体のメンテナンスをして来週に繋がる生活を心がけましょう。今回はこの時期に適したココロを整える食材をご紹介します。ぜひ、取り入れてみて下さいね!自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、4月の疲れをすっきりさせながら、五月病になりにくいココロと体にしましょう!春のぽかぽか陽気の5月が始まりました。風が強く日陰は寒さを感じるときもありますが、安定した気候だと思います。そして、月は陰り、日曜には引力の影響を最も受ける新月をむかえます。その後、徐々に月が満ちていきます。漢方医学では、この時期に体に必要な栄養を補うと、ストレスや疲労が効率よく回復できると考えます。さらに春は、漢方医学で考えると、肝臓の働きを活性化させることも重要になります。そこで、今週食べるとよい食材は、肝臓の解毒作用を高める【クレソンorルッコラ】と栄養をバランスよくとることのできる【ミックスビーンズ】です。今週食べるとよい食材:クレソンorルッコラ×ミックスビーンズのサラダクレソンorルッコラクレソンやルッコラは、イソチオシアネートという抗酸化作用、抗炎症作用のある物質を多く含み、肝臓や腸管の解毒作用を高めてくれます。さらに脳の神経伝達物質の原料も含まれ、ココロを安定させることにも繋がります。同様の効果をもつ野菜として、かいわれ大根、ブロッコリースプラウト、豆苗などもあるので、お好きなものをチョイスしてみてください。ミックスビーンズミックスビーンズは、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など体の健康のために必要な栄養素を一度に補うことができます。ミックスビーンズは、どんな料理にも合わせやすく、調理が簡単なので常備しておくと良いですね。調理方法クレソンやルッコラと、ミックスビーンズにお好みの野菜や海藻を混ぜて、オリーブオイルと塩を合わせたり、市販されているドレッシングを活用し、簡単にサラダにして食べるのがおすすめです。クレソンやルッコラに含まれるイソチオシアネートは、長時間の加熱により壊れやすいので火を使わないサラダとして食べるとよいでしょう。連休中は、4月にストレスを抱えていた人ほど、好きなものを食べて飲んで夜更かしして……と体にダメージを与える生活をしてしまうことが多いと思います。でも、時間のあるときこそ自分の体と向き合って、食事や生活リズムを見直すことで、体のメンテナンスをしてあげることが大切です。毎年、5月病かも!? と感じる人は今年の大型連休を有効活用して元気な自分をとりもどしましょうね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©martin-dm/Gettyimages©Sjale/Gettyimages©fordeno/Gettyimages
2019年05月01日タレントのマツコ・デラックス、お笑いタレントの大久保佳代子、いとうあさこが24日、都内で行われた花王の歯磨き粉『薬用ピュオーラGRAN』 新商品&新CM発表会に出席した。プライベートでは一緒にお酒を酌み交わすといういとうと大久保は、同CMでCM初共演。いとうが「飲み屋さんでは普通に喋りますが、向き合ってしゃべったら急に恥ずかくなりましたね(笑)」と振り返り、マツコ・デラックスは、いとうと大久保について「2人は謙そんするけど、世の中にこれぐらいの主婦がいるのよ。夜はキレイよ」と絶賛した。この日お披露目されたCMについてマツコ・デラックスは「あそこまでCGでやるなら全部やってよ」と相変わらずの毒舌も、「あっという間よ。そりゃあんた、おふたりが上手いからあっという間に終わりましたよ。私は巻くことだけ考えて生きてますから」と明かした。イベント中には、3人の口年齢チェック結果を発表。マツコ・デラックスが20代前半、いとうが40代前半、大久保が60代以上と診断された。3人の中で一番高評価だったマツコ・デラックスは「捏造してませんよね?」と信じられない表情で「私、46のおっさんだからね。私の全データで20代前半なんてないんだから。『薬用ピュオーラ GRAN』を使い続けたら10代になるんじゃない? 口だけ処女(笑)」とご機嫌だった。そんなマツコ・デラックスとは対照的に、60代以上と診断された大久保は「私はここ3~4年深めのキスをしていません。浅めのキスは嫌いなので、深めのキスができるように、お口のアンチエイジングケア元年として令和をスタートさせたい所存でございます」と口年齢の改善に意欲を見せていた。同社は歯磨き粉『薬用ピュオーラ GRAN(グラン)』を新発売。これに合わせて制作された新CM「グランな使者」編が4月26日から全国で放映され、グランな使者として登場するマツコ・デラックスが、アラフィフOLに扮してホテルのロビーで話している大久保佳代子といとうあさこにハミガキの提案を慈悲深き聖母のような口調で優しく説くというストーリーとなっている。
2019年04月25日春は環境が変わり、緊張からピリピリする人も多くなる不安定な季節。これに連休前の忙しさも重なって、ストレスフルになっていませんか? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、今週の気候に合った、カラダを整える食材や調理方法を教えてもらいました。彼とのデートも今週の仕事も、うまくいきますように。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 310連休前の仕事ストレス、どうにかしたい!ストレス発散のために何をしていますか? 旅行をしたり、海に行ったり、映画を見に行ったり。ストレスの発散に役立つことは、人それぞれだと思います。しかし、そんな自由な時間を簡単に作ることができないのが、この4月だと思います。もうすぐ10連休があるからとはいえ、今まで我慢していたぶんストレスが爆発しそうな人も多いのではないでしょうか。もし、そのストレスのはけ口が、簡単にできる過食、お酒、八つ当たり、ネットサーフィン、買い物にあけくれることなどになっていたとしたら……。やはり本当のところ、やすらいでいないと思います。ただ、このストレスをうまく発散できない状況には、季節的な影響も関係しているかもしれません。もしそうだとしたら、この時期に足りない栄養を補うとストレスに強い余裕のある体になることができるかもしれません。さっそく、今週食べるとよい食材をご紹介していきますね。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、うまくストレスを発散できないかも天候の変動はひとまず落ち着き、強い日差しを感じるようになってきました。そんな今週は、月が陰っていく周期で土曜日には下弦の月になります。本来、この月の状態は漢方医学で考えると心身ともに安定しやすい時期と言われています。ただ、春全体を漢方医学で考えると、ストレスが最もたまりやすい季節だと言われています。そのため今週は、春へなるための気候の変動・年度始めの環境の変化などによるストレスの蓄積が、連休直前のラストスパート感に重なり、ストレスが増強されやすい週でもあったのです。そんな今週は、ストレスに良いとされる鉄分とタンパク質、疲労を回復するビタミンB1をとって余裕のある日々を送ることができるようになりましょう。今週食べるとよいのは【豚肉&ネギ類】ネギ類ネギ類には、「ニラ・玉ねぎ・ニンニク・ネギ」などがありますが、これらには共通して硫化アリルという成分が含まれています。硫化アリルの働きとして代表的なものを2つお伝えします。1. 疲労回復・疲労回復に効果的なビタミンB1の吸収を助けます。2. デトックス・肝細胞の解毒の働きを助けます。・抗酸化作用や殺菌作用があります。そのため春の疲れがでてくる今週は、ネギ類とビタミンB1を含む食材を一緒にとると効果的です。豚肉豚肉には、ストレスに良い鉄やタンパク質だけではなく、疲労回復に役立つビタミンB1が豊富に含まれています。調理方法味付けに失敗しない方法をご紹介します。ネギ類と豚肉は、どれもポン酢と相性が抜群です。玉ねぎとニンニクとニラと豚肉を全部一緒にしても、ネギ類を一種類だけ豚肉と合わせても、炒めてからポン酢で味付けると美味しくなります。味が足らない時には、塩胡椒で調えるだけで大丈夫です。連休目前は、心身ともに疲れが出やすい時です。適切に栄養補給ができると、ストレスも疲労感も軽減でき余裕ができると思います。この組み合わせは、疲れを感じる時に今後も活用してみてくださいね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©Deagreez/Gettyimages©Cameravit/Gettyimages©GI15702993/Gettyimages
2019年04月24日4月は環境が変わり、緊張からピリピリする人も多くなる不安定な季節。イライラして、つい身近な人に八つ当たりしていませんか? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、今週の気候に合った、カラダを整える食材や調理方法を教えてもらいました。彼とのデートも今週の仕事も、うまくいきますように。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 3また言いすぎた……ひと呼吸おきたいときに食べるといいかも物事が思ったように進まない日ってありますよね。そんなときにかぎって、彼が知ったかぶりな態度をとってくると、ついケンカっ早くなり徹底的に言い負かしたくなることはないでしょうか。ただ、問題なのが言ってしまった後……。批判的な言動を並べられて気分良くいられる人は、ほとんどいないでしょう。言い負かした直後はスッキリしますが、その後の地獄のような時間は、後悔と自分への正当化の作業となり誰にとってもプラスになることはなさそうですね。ひと呼吸おいて冷静になり、自分の思いをきちんと伝えられたとしたらどんなに良いでしょうか。感情にまかせて批判的な言動で相手を追い詰めるようなことは必要なくなるかもしれません。ただ、この言動には、季節的な影響も関係しているかもしれません。もしそうだとしたら、この時期に足りない栄養を補い、二人の関係が悪化しないようにしませんか? さっそく、今週食べるとよい食材をご紹介していきますね。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知の方は多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。今週は、感情にまかせ相手を言い負かしてしまうかも桜から芝桜、菜の花などお花がどんどん見頃をむかえ、気温も安定してきましたね。そして、今週土曜日には、満月となり、その後徐々に陰っていきます。満月は、太陽、地球と直線に位置するため、地球は引力の影響を受けやすく、人もさまざまな不調を感じやすくなります。漢方医学で考えるイライラしやすい春に、満月の影響による不調が重なり、いつも以上にイライラ怒りっぽくなりやすい時期です。春のイライラに良いとされる鉄分と満月の不調に良いとされるデトックスや排泄に向いている食材が良いと考えられます。そんな今週は、鉄分&デトックスする食材を取り入れてみるのがおすすめです。今週食べるとよいのは【小松菜】小松菜、大根の葉、水菜などの青菜には、鉄が多く含まれています。その他にもカルシウム、カリウムといったミネラル類、抗酸化作用のあるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類も豊富に含んでいます。また、これらはアブラナ科の野菜ですが、イソチオシアネートという物質が含まれています。これにより、抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用があり、肝臓の解毒力も高まります。調理方法小松菜は冷凍すると、小松菜の細胞壁が壊れて鉄分の吸収を促進するビタミンCの吸収がよくなります。そのため、生のまま冷凍保存するのがおすすめです。そのまま冷凍庫から取り出し、解凍して余分な水分にをとりのぞき加熱せずに胡麻和え、白和え、お浸しを作ることができます。何か気に入らないことがあるたびに、相手に勝たなければ気が済まないようでは一緒にいると癒されない関係になってしまいますよね。今週は、小松菜を食べて一時的な感情に流されず、一呼吸おいて一歩引いて大切なものを失わないようにしましょうね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©skynesher/Gettyimages©Artem Peretiatko/Gettyimages©jreika/Gettyimages©BraunS/Gettyimages
2019年04月17日4月は環境が変わり、緊張からピリピリする人も多くなる不安定な季節。しかも、まだ花粉は飛んでいるし、朝と昼の気温差もありすぎだし!そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、今週の気候に合った、カラダを整える食材や調理方法を教えてもらいます。彼とのデートも今週の仕事も、うまくいきますように。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 3すぐ拗ねて喧嘩……素直になれない二人が食べるといいかもちょっとしたコミュニケーションのすれ違いってどうしてもありますよね。でも、仲が良いほど、小さなことに気がついて拗ねてしまい、暴言をはいて喧嘩になってしまうのだと思います。こんなことに拗ねても無駄だとわかっていても喧嘩を止められないときってありますよね。理性ではどうにもならない時、どうしたらよいのでしょうか。もしかしたら、それはこの時期特有の問題でもあり、拗ねる前に補うと良い栄養素があるかもしれません。さっそく、今週食べるとよい食材を紹介していきますね。自然の変化が体調に影響している漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知の方は多いと思います。月や太陽は、配置により引力が変わるため地球では潮の満ち引きが起こりますよね。地球の約7割が水分といわれていますが、同様に人間の体も約7割が水分といわれています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。そこで、体調の変化を予測するために気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にするとより細かく評価することができます。今週は、拗ねやすく素直になれないかも気候はようやく安定してきましたが、新年度が始まりなんだか雰囲気がピリッとしますよね。冬から今までの気候の変動に耐えてきた体に、4月の緊張感が加わり気を張って生活していると自律神経は乱れやすくなります。漢方医学では、春はイライラしやすいと考えられており、さらに精神的にストレスが加わると気の巡りが悪くなり背中の張り、頭痛、肩こりなども感じやすくなるとされています。さらに今週の土曜日には上弦の月をむかえ、その後、月はどんどん満ちていきます。今週は、太陽、地球、月が垂直に位置するため地球にかかる引力が小さい状態です。引力は来週に向けて強くなっていきます。漢方医学的に、今週はまだ比較的安定した時期であるため、気持ちを切り替えたり、体を鍛えたりと心身ともに強化するのに適している時期といわれています。そのため、今週は器の大きい素直な心をつくるために漢方医学で考える血を補い、気の巡りをよくする食材を取り入れてみるのがおすすめです。今週食べるとよいのは【鮭(サーモン)と香味野菜のソテー】気持ちを安定させるためには、血を補うためにタンパク質と鉄が必須です。さらに、気の巡りを良くするためには、香味野菜が効果的です。これを一緒にとることができるのが、鮭(サーモン)と香味野菜のソテーです。血を補う食材:鮭(サーモン)抗酸化作用のあるアスタキサンチンや必須脂肪酸である EPAやDHAを含むためスーパーアンチエイジングフードとも呼ばれています。またビタミンB12、ヘム鉄、タンパク質を含み血の原料としても優秀です。また、ジメチルアミノエタノールという思考力や記憶力、集中力の向上に役立つ成分もふくまれています。気の巡りを改善する食材:香味野菜ミョウガ、シソ、タマネギ、パセリ、ミント、パクチー、バジル、ローズマリーなどがあります。調理方法作り方は簡単です。鮭(サーモン)に下味をつけ好きな香味野菜をまぶしオリーブオイルで焼くだけです。オイル漬けにすると保存がきいて便利です。作り方は、鮭に塩(塩麹でもよい)をまぶし、フライパンに鮭を並べ好きな香味野菜をいれます。そしてオリーブオイルを鮭がかくれるくらい注ぎます。10分程度加熱し、火を通します。蓋つきの容器に鮭を移し、冷蔵保存します。1週間程度、日持ちするので買い過ぎてしまった時にはおすすめです。彼が拗ねている様子をみると面倒くさく思いますよね。でもそれは、お互いさまです。今週は、器の大きい素直な心を手に入れるために、二人でサーモンの香味野菜ソテーを食べて栄養を補給をするのがおすすめです。寛大な心を手に入れて笑顔で毎日過ごしたいですね。information大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。©Motortion/Gettyimages©fizkes/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages
2019年04月10日