女優の大島優子が出演する第一三共ヘルスケアの低刺激洗浄料「ミノン」洗浄シリーズの第6弾テレビCM「彼と買い物」篇が、29日より全国で放映される。映画監督タナダユキが描く「ミノン」洗浄シリーズのテレビCM。6作目となる今回は、大島演じる主人公の恋人役として俳優の坂口健太郎が登場し、恋人同士の何気ない日常のワンシーンを描いた物語を通じて、商品の魅力を伝える内容となっている。大島が演じるのは、前回に引き続き、徳島から上京して5年目を迎える一人暮らしのOL・中島麻子。麻子と坂口演じる恋人の遼介は、付き合って2年半。第4弾の「彼とケンカ」篇では、些細なケンカをしてしまった2人だが、今回CMでは楽しげなデートシーンから始まる。そして、ドラッグストアで麻子がミノンを手に取り、「遼ちゃんも買っとく?」と尋ねると、遼介はふいに「1個でいいんだよね? 一緒に暮らすと」と口にする。プロポーズとも取れる遼介の言葉に、麻子は「え…?」と動揺。帰宅後のお風呂上がりに「あれって本気かなぁ?」とつぶやきながら遼介の言葉を思い出す麻子の姿が描かれる。ミノンの前回のCM撮影以来、約1年ぶりに顔を合わせた大島と坂口は、恋人同士という設定も違和感なく、自然なやりとりが撮影できたという。大島は、プロポーズとも取れる遼介のセリフについて「あれ、いいですよね。ドキッとします」と振り返り、坂口が「思わずポロッと出ちゃった言葉ですよね」というと、「そこがずるい。乙女心をくすぐるというか」と話した。また、実際に男性から同じようなセリフを言われたら「もちろんドキッとすると思いますけど、『じゃあ、楽しみに待ってるね』って言おうと思います」と大島。さらに、プロポーズはされたいか、自分からしたいか聞かれると、「されたいですね」と答え、「間柄にもよりますが、遼ちゃんのように自然な流れの中で、さらっと、ふわっと言ってもらえたらいいなと思います」と理想を明かした。なお、12月放映開始予定の続編では、2人の進展について描かれる。
2016年09月29日浅野忠信を主演に古舘寛治、筒井真理子、さらに若手の注目株・太賀らを迎えた深田晃司監督作の『淵に立つ』。5月、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞し、話題を呼んでいる本作から待望の予告編が解禁となり、17歳のHARUHIによる主題歌「Lullaby」が衝撃のドラマを感じさせる映像の中でお披露目された。郊外で小さな工場を営む夫婦とその一人娘。ある日、夫の古い知人で前科を持つ男が姿を見せ、奇妙な共同生活が始まるが、やがて男は、残酷な爪痕を家族に残して姿を消す。それから8年。夫婦は皮肉なめぐり合わせにより、男の消息の手がかりをつかむ。だが、救いのように見えたそれは、夫婦にとって互いの心の奥底を覗き込む行為にほかならなかった…。数々の受賞歴を誇る『歓待』(’11)、二階堂ふみ主演『ほとりの朔子』(’14)、アンドロイドと人間が初共演を果たした『さようなら』(’15)など、1作ごとに人間ドラマの新たな地平を切り拓いてきた深田監督の最新作となる本作。カンヌ初ノミネートで初受賞の快挙を成し遂げた深田監督に、現地では「日本で最も創造的な映画監督の1人」「ロベール・ブレッソンや大島渚を彷彿とさせる」などと絶賛を受け、『萌の朱雀』(‘97)で河瀬直美監督が脚光を浴びて以来、約20年ぶりに登場した日本の新たな才能に世界中が熱烈な期待を寄せている。そんな本作から届いた予告編は、カンヌでの喝采から幕を開けるものの、旧友との共同生活が「あの男が現れるまで、私たちは家族だった」という戦慄のコピーから一転。その後は緊張感に満ちた展開で、息を飲むほどの人間の心の深淵に迫る衝撃のドラマを垣間見せていく。主演を務めた浅野さんは、不穏さをまき散らし、怪しくも魅力的な佇まいで家族を翻弄する男を熱演。夫婦役には、深田組常連の古舘さんが寡黙さの内に覚悟を秘めた夫役で新境地を見せ、数々の作品で変幻自在な演技を披露する実力派の筒井さんは妻の心身の変化を凄まじいまでの説得力で体現する。また、主題歌に起用されたのは、今年5月に『世界から猫が消えたなら』の主題歌でデビューし、その歌唱表現力が大きな話題となっているアメリカ・ロサンゼルス出身の17歳・HARUHI。全編英語詞による新曲「Lullaby」は、映画の世界観をとらえてオリジナル楽曲として書き下ろしたものとなっている。衝撃の扉が開く2016年最大の“家族”の問題作を、まずはここから確かめてみて。『淵に立つ』は10月8日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月15日第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞、約20年ぶりに日本の若手監督がカンヌ受賞を果たし、大きな話題となっている映画『淵に立つ』。この度、本作の主題歌に、17歳の歌手・HARUHIの新曲「Lullaby」が起用されることがわかった。本作は、下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然ひとりの男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる衝撃作。本作の製作布陣は、カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門オープニング作品に選ばれた河瀬直美監督作『あん』の主要メンバーによる製作チームで、フランス(COMME DES CINEMAS)との共同制作が行われた日仏合作となる。監督は、数々の受賞歴を誇る『歓待』、二階堂ふみ主演『ほとりの朔子』、平田オリザの戯曲映画化『さようなら』など、一作ごとに人間ドラマの新たな地平を切り拓き、30代の若さで世界の映画シーンにその名を刻み続ける深田晃司。カンヌ国際映画祭に初参加でいきなり公式部門にノミネートされ受賞した監督は、「日本で最も創造的な映画監督の1人」「ロベール・ブレッソンや大島渚を彷彿とさせる」などと絶賛を受けている。主人公演じる浅野忠信は、怪しくも魅力的な佇まいで家族を翻弄する男を熱演。そして夫婦役には、深田組常連俳優の古舘寛治と、数々の作品で変幻自在な演技を披露する筒井真理子が好演し、そのほか太賀、三浦貴大、篠川桃音、真広佳奈らが顔を揃えている。このほど主題歌に抜擢されたHARUHIさんは、今年5月に佐藤健と宮崎あおいの初共演で実写映画化された『世界から猫が消えたなら』の主題歌「ひずみ」でデビューを果たし、iTunes J-POPアルバム初登場1位、レコチョク上半期新人ランキング2位を記録するなど、その歌唱表現力が大きな話題となっているアメリカ・ロサンゼルス出身の17歳。前作から今回で2作続けて映画主題歌への起用となり、その圧倒的な声に映像作家からのラブコールが殺到している。また主題歌となったのは新曲「Lullaby」。全編英語詞で書き下ろされ、映画の世界観をとらえたオリジナル楽曲が完成した。作詞・作曲はHARUHIさんが担当し、編曲は小林武史、HARUHIの共作となっている。HARUHIさんは「この曲は、生まれくるすべての人を思う子守唄です。すべての生命を包みこむ、そういうぬくもりを感じてもらえたら嬉しいです」と楽曲についてコメント。映画同様に主題歌にも相当なこだわりを持つ深田監督は、「いざこの映画の主題歌をどうすべきかと考えたとき、それが大変な難題であることに気づきました。必要な言葉はもうすべて映画の中にあるよ、と生意気にも考えていたからです」と語り、余韻も壊したくないと思った深田監督は、「絶望も希望も歌いあげないで下さい。この映画は崖の淵から下を見るように人の心の闇、生きることの闇をできるだけ理性的に覗き込もうと試みてます。音楽もまたその闇をじっと見つめそこから滲み出る畏れのようなものをHARUHIさんなりに書き留めたものであって欲しい」と主題歌らしくない主題歌にして欲しいと注文していたと明かす。そして出来上がった楽曲を聴いた深田監督は「驚きました。期待を軽々と越えていました。この映画は本当の意味で、映画と歌い手がコラボレーションできた稀有な例だと自負しています。聴き終わったときには、私はすっかりHARUHIさんのファンになっていました」と大絶賛。「この映画が、彼女の伸びやかで繊細な歌声とともに多くの人の元に届き、ともに成長していくのを楽しみにしています」と期待を寄せていた。さらに併せて、本作のポスタービジュアルも今回初お披露目! ビジュアルでは、浅野さん演じる“あの男”がシーツから顔をのぞかせる本作の印象的なシーンが切り取られている。そして「あの男が現れるまで、私たちは家族だった」というコピーとともに、バラバラになった家族写真が配置され、こちらの想像力と価値観に揺さぶりをかける衝撃の家族ドラマを感じさせるデザインとなっている。『淵に立つ』は10月8日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月03日元AKB48の前田敦子と大島優子が18日、それぞれツイッターを更新し、「第8回AKB48選抜総選挙」で史上初の連覇を達成したHKT48の指原莉乃を祝福した。「テレビの前で応援してます!!」と明かしていた前田は、「なんか今年は特に。心臓が飛び出そうだよ。」とコメント。その後、結果が発表されると、「まゆもさっしーもおめでとう!!!!!!」と1位の指原と2位の渡辺麻友を祝福し、さらに、「さしちゃん。かっこいいよ」とつぶやいた。大島優子も「にゃんにゃんらしい卒業発表」と小嶋陽菜の卒業をたたえた上で、「指原二連覇おめでとう!すごい!!」と指原の快挙を祝福。自身が所属する太田プロの総選挙の話題も出し、「明日の太田プロ総選挙は負けないぞー!」と闘志を燃やした。今年の総選挙では、指原が総選挙史上最多票数となる24万3,011票を獲得し、史上初の連覇を達成。女王奪還を目指していた渡辺は、速報1位を守れず、2位に終わった。また、"にゃんにゃん仮面"として出馬し、16位にランクインした小嶋陽菜は、グループ卒業を発表した。
2016年06月19日元宝塚のトップ娘役で女優の渚あき(47)が、57歳の一般男性と結婚したことが18日、わかった。所属事務所がFAXで発表した。2人は2012年末に知人の紹介で知り合い、交際に発展。2015年末に結婚を決めたという。今月初旬、都内区役所に2人で婚姻届を提出し、新生活をスタート。式・披露宴は未定で、妊娠はしていない。交際中は、ドライブや山歩き、おいしいものを食べに行ったりといったデートを重ねたという2人。相手の男性は、真っすぐすぎるくらいの真面目な性格で、料理や洋服のリメイクなど多趣味だそうで、人として信頼できる人柄に渚は惹かれたという。渚はブログでも結婚を報告し、「お相手の方とは、知り合ってから気がつけば二人で過ごす日々が増え、いつの間にか隣にいることが当たり前のようになっていました」とコメント。「お互いに思いやりを忘れることなく、これからも共に歩んでいけたらと思っております」とつづっている。渚は、1969年1月28日、兵庫県生まれ。1988年に宝塚歌劇団に入団し、2001年に星組トップ娘役に就任。ファンの間では"伝説の娘役"と呼ばれている。宝塚時代の代表作に『プラハの春』『ガラスの風景』など。2003年に退団したのちは、舞台を中心に女優として活動し、『レ・ミゼラブル』や『ピーターパン』などに出演。今年の8月には『芝桜』が控えている。
2016年05月18日女優の大島優子が出演するチョーヤ梅酒の新CMが、28日に公開された。今回大島は、「さらりとした梅酒」の新発売となるボトルのCMに出演。ドレスコードの白の衣装に身を包んだ大島が、緑の映える屋外パーティーでこのボトルを振る舞い、同世代の女性たちと笑顔が絶えない、楽しい時間を過ごしている姿が描かれている。ウェブでは、メイキング動画も公開。大島がまるで本当にパーティーを主宰しているかのように、アドリブを交えて出演者を盛り上げる様子が映し出されている。また、このボトルに大島が直筆のサインを書き入れている様子も公開。サイン入りボトルは、さらりとした梅酒の20周年キャンペーンで、20人にプレゼントされる。
2016年04月28日東野圭吾のベストセラー小説を阿部寛主演で映画化する『疾風ロンド』のキャスト陣が発表になった。大倉忠義(関ジャニ∞)がスキー場のパトロール隊員、大島優子がオリンピックを目指すスノボードクロス選手を演じ、重要な任務を背負ったスキーが下手な主人公を手助けする重要な役どころで出演する。その他の写真映画は、大学の研究所施設から何者かによって盗まれた生物兵器“K-55”を捜す重大なミッションを担った主任研究員・栗林和幸が、日本最大級のスキー場というヒントを手がかりに奮闘するサスペンスとコミカルなエッセンスを吹き込んだエンターテイメント作品。大倉と大島が演じるパトロール隊員・根津昇平と、スノーボードクロス選手の瀬利千晶は、主人公・栗林から、「あるワクチンが盗まれ、このスキー場に隠された。それを捜している」という秘密を打ち明けられ、人命救助になるならと、どこか怪しげで頼りない中年の研究員に協力するという。大倉は劇中で野沢温泉スキー場のパトロール隊が実際に着ているウェアを、自身のサイズに合わせて作り直したものを着用し、スノーモービルに初挑戦しており、「スノーモービルの運転は初めてだったのですが、坂道とかは限界までスピードを出して挑戦しました」とコメント。大島の役は、オリンピック候補になる実力がありながら、競技を続けるか否かで葛藤している女性で、スノーボードについて「実は、9歳からやっていたんです。もはや、この作品のために、私は9歳からスノーボードをやっていたのだと思って、満を持してこの作品に登場させて頂きました(笑)」と語っている。阿部についてふたりは「撮影現場での立ち振る舞いだったり、ストイックさだったり、自分も見習わなければいけない部分がたくさんありました」(大倉)、「身長差があるのにキチンと目線を合わせてくださいますし、真剣にその一つの内容にむきあって話して下さいました。もっとお話させていただきたいと思いました」(大島)とコメント。一方の阿部は「大倉君は飄々としているというか、本当にかっこいい。それでいてなんか掴みどころのないお芝居をするし、不思議な面白さがあります。大島さんはもうとにかく本当に元気で、野沢温泉の町中に点在する公共温泉全部に入ったんじゃないだろうか?!アクティブですね。これがAKB48でセンターを張ってきた人のパワーなんだなと思いました」と語っている。本作には阿部、大倉、大島のほか、ムロツヨシ、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹、麻生祐未、生瀬勝久、柄本明らが出演する。『疾風ロンド』11月26日(土)全国ロードショー
2016年04月26日レオナルド・ディカプリオが、ついにアカデミー賞「主演男優賞」を獲得した渾身作『レヴェナント:蘇えりし者』。このほど、レオナルドの鬼気迫る演技と、圧倒的な映像美、そして実話に基づく壮絶なストーリーを後押しする音楽を担当した坂本龍一をゲストに迎え、4月7日(木)に恵比寿 ザ・ガーデンホールにて本作を特別上映することが決定。坂本さんがピアノの生演奏を披露することが明らかとなった。本作でレオナルドが演じたのは、ハンティング中に熊に喉を裂かれ、瀕死の重傷を負った実在のハンター、ヒュー・グラス。目の前で最愛の息子を殺され復讐心に駆られた男が、極寒の大自然の中、敵対する部族の熾烈な襲撃を交わしながら、約300kmの容赦ない旅を生き延びようとする姿を熱演し、初のオスカー獲得をはじめ賞レースを席巻。また、脚本・製作も務めたアレハンドロ・G・イニャリトゥは、65年ぶり史上3人目の快挙となる2年連続のアカデミー賞「監督賞」を受賞、自然光のみを使った圧倒的な映像でエマニュエル・ルベツキが史上初「撮影賞」を3年連続受賞した。坂本さんが手がけた「美貌の青空」など2曲を『バベル』(’06)でも使用したイニャリトゥ監督は、「彼の曲には余計なものがなく優雅で感動的だ。今回の音楽には、感動的な静寂がある。静寂という間が映画にとって重要な役割を果たすんだ」と語り、自身も大ファンである坂本氏の音楽が本作にとって、とても重要な役割を果たしていることを明かす。今月23日(水)に緊急来日することが決まり、日本中を熱狂の渦に巻き込んでいるレオナルドもまた、「サカモト氏の音楽は、この映画のテーマそのものを表現していると思う。初めて聴いたとき、まさに求めていた音楽だったから、強く感銘を受けた」と大きく心を揺さぶられたことを語っていた。いまハリウッドで最もホットな監督と俳優から賞賛を浴びた坂本さんは、「本作の話があったときは、まだ体調は万全ではなかったのですが、イニャリトゥ監督からの話なので、これは何があってもやらないといけないと内心思いました」と、オファーを受けた当時をふり返る。また、本作については「初めて観たそのときから、この映画の主人公は“自然”だと思いました。人間ドラマを包む大きな自然というものを音楽で描きたかったのです」と、その思いに言及した。大島渚監督(『戦場のメリークリスマス』『御法度』)や、山田洋二監督(『母と暮せば』)、ブライアン・デ・パルマ監督(『ファム・ファタール』)といった日本をはじめ、世界の名だたる監督とタッグを組み、ベルナルド・ベルトルッチ監督『ラストエンペラー』では日本人として初めてアカデミー賞「作曲賞」を受賞した坂本さん。また、音楽家としてだけでなく、デヴィッド・ボウイと共演した『戦場のメリークリスマス』や、キーパーソンとなる日本人を演じた『ラストエンペラー』など、俳優としても活躍している坂本さんが、自身が参加し、アカデミー賞3冠を獲得した本作について何を語るのかは気になるところ。さらに当日は、ピアノの生演奏も予定されており、どんなメロディーを奏でるかにも注目だ。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。オリジナル・サウンドトラック盤「The Revenant(蘇えりし者)」(音楽:坂本龍一、アルヴァ・ノト、ブライス・デスナー)は発売中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月15日坂本龍一が音楽を手がけた映画『レヴェナント:蘇えりし者』の特別上映が4月7日(木)に恵比寿 ザ・ガーデンホールで行われ、映画の上映だけでなく、坂本のピアノ演奏も行われることが決定した。その他の画像映画は、アメリカ西部の未開拓の荒野を旅する途中で熊にノドを裂かれて瀕死の状態に陥るも、仲間のジョン・フィッツジェラルドに置き去りにされてしまった主人公ヒュー・グラスが、自然の脅威に立ち向かいながら、死の淵から蘇り、約300キロもの旅をして、フィッツジェラルドに復讐しようと壮絶なサバイバルに挑む姿を描いたもの。本年度の米アカデミー賞で、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞に、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが監督賞に、エマニュエル・ルベツキが撮影賞に輝いた。坂本は自身のキャリアの中で、ベルナルド・ベルトルッチ監督(『ラストエンペラー』『シェルタリング・スカイ』)や、大島渚監督(『戦場のメリークリスマス』『御法度』)、ブライアン・デ・パルマ監督(『ファム・ファタール』)など多くの映画作家の作品の音楽を手がけているが、本作では「まだ体調は万全ではなかったのですが、イニャリトゥ監督からの話なので、これは何があってもやらないといけないと内心思いました」と言い、「初めて観たその時から、この映画の主人公は“自然”だと思いました。人間ドラマを包む大きな自然というものを音楽で描きたかった」という。劇中の音楽は坂本、“アルヴァ・ノト”ことカールステン・ニコライ、The Nationalのギタリストでもあるブライス・デスナーが担当。イニャリトゥ監督は以前から坂本の楽曲を自作で使用しており「彼の曲には余計なものがなく優雅で感動的だ。今回の音楽には、感動的な静寂がある。静寂という間が映画にとって重要な役割を果たすんだ」と語っている。特別上映では、坂本のピアノ演奏も予定されており、彼が作品について何を語り、どの楽曲を演奏するのかも気になるところだ。『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー
2016年03月15日『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』などカルト的人気を誇る作品から、震災の影響を色濃く映した『ヒミズ』や『希望の国』、綾野剛主演の『新宿スワン』や長谷川博己×麻生久美子の『ラブ&ピース』など最近のヒット作まで、常に時代を挑発し、凝り固まった常識に疑問符を投げかけてきた映画監督・園子温。このほど、構想25年を経て結実したモノクロームSF作品となる最新作『ひそひそ星』と同じくして、園監督自身にスポットを当てたドキュメンタリー映画『園子温という生きもの』が5月14日(土)より公開されることが決まった。本作は、2014年にMBS「情熱大陸映画監督・園子温」を手掛けたドキュメンタリー監督・大島新が、“地上波では園子温の面白さは伝えきれない”と映画化を決断したもの。現在54歳の園子温は、50歳近くまで食うや食わず、ニッチなカルト監督だったが、『冷たい熱帯魚』(’11)、『ヒミズ』(’12)から『新宿スワン』(’15)までのわずか5年の間に大きく変容。ヒットを飛ばし、国際映画祭での賞取りの常連になり、女優の神楽坂恵と結婚し、そしてある日、敢然とメディアにも登場するようになった。テレビにも出演し、小説を書き、絵を描き、バンド活動もする。そんな園監督の姿を捉えながら、染谷将太、二階堂ふみ、田野邉尚人(別冊「映画秘宝」編集長)、安岡卓治(映画プロデューサー)、エリイ(Chim↑Pom)、さらに『ひそひそ星』で主演を務める妻の神楽坂さんといったゆかりの人物による証言も交えて、“生きもの”園子温に迫っていく本作。彼が作る映画だけでなく、彼自身の“いま”をとらえたドキュメンタリーが劇場に登場する。<監督大島新コメント>私は2014年1月から5か月間、園子温の活動を取材し、6月にMBS「情熱大陸」で放送した。番組は園の映画への熱い思いや「俺の映画」を作っているという自負、そしていたずらっ子のような素顔を映し出し、視聴者や関係者から大きな反響を呼んだ。私としても内容的に満足のいくものだったが、テレビ番組という枠組み、正味24分という尺の中では、園という人物を充分に描き切れなかったという思いも残った。そもそも「地上波でのテレビ放送は一度もない」という園映画。人間としての園も、映画同様、テレビサイズには収まりきらない魅力(と、ハチャメチャさ)に溢れていた。いま、世界基準の日本人映画監督とは誰なのか。残念ながら、かつての黒澤明、小津安二郎、今村昌平、大島渚といった作家たちと同じような存在感で語られる日本人監督はいなくなってしまった。いや、ひとりいるではないか!国内よりも海外での注目度が高い超個性派カルト監督。毀誉褒貶も多く、時にボロクソに言われることも彼にとっては褒め言葉だ。そう遠くない未来に、世界基準となる可能性を秘めた園子温。このドキュメンタリーは、稀有な才能を秘めた珍奇な生きものの記録である。『園子温という生きもの』は5月14日(土)より新宿シネマカリテにて園子温監督作品『ひそひそ星』と同時公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月16日『冷たい熱帯魚』(11年)、『自殺サークル』(01年)などで知られる映画監督・園子温氏にスポットライトを当てるドキュメンタリー映画『園子温という生きもの』が、5月14日に公開されることが15日、明らかになった。構想25年を経て結実したというモノクロームSFである最新作『ひそひそ星』の公開を本作と同日の5月14日に控える園子温監督。本作は、世間の"常識たるもの"に疑問を投げかけてきた園監督その人を捉える。メガホンを取るのは、2014年にMBS系で放送された『情熱大陸映画監督・園子温』を手掛けた大島新監督。地上波では園子温の面白さは伝えきれないと、映画化を決意したという。ニッチなカルト監督と見られていた園監督の生活は、50歳近くまで食うや食わずの状態だったが、『冷たい熱帯魚』、『ヒミズ』(12年)から『新宿スワン』(15年)までの5年間で大きく変容。国際映画祭での賞取りの常連にもなり、結婚も果たし、突然、メディアへの露出、小説の執筆、絵画、バンド活動をも始めるようになった。そんな生きざまを捉えながら、妻の神楽坂恵をはじめ、染谷将太、二階堂ふみ、田野邉尚人(映画誌『別冊 映画秘宝』編集長)、安岡卓治(映画プロデューサー)、エリイ(Chim↑Pom)など縁の深い人物らの証言も交えて、"生きもの"としての園監督を映し出す。大島監督は、2014年で園に迫った『情熱大陸』を「番組は園の映画への熱い思いや『俺の映画』を作っているという自負、そしていたずらっ子のような素顔を映し出し、視聴者や関係者から大きな反響を呼んだ。私としても内容的に満足のいくものだった」と回顧。しかし、同時に「テレビ番組という枠組み、正味24分という尺の中では、園という人物を充分に描き切れなかった」という思いもあったと打ち明ける。続けて、「そもそも『地上波でのテレビ放送は一度もない』」と園監督作品を振り返り、「人間としての園も、映画同様、テレビサイズには収まりきらない魅力(と、ハチャメチャさ)にあふれていた」と深い感慨を口にする。さらに、「いま、世界基準の日本人映画監督とは誰なのか」と疑問を提起しつつ「残念ながら、かつての黒澤明、小津安二郎、今村昌平、大島渚といった作家たちと同じような存在感で語られる日本人監督はいなくなってしまった」とさえ断言。その上で、「いや、ひとりいるではないか! 国内よりも海外での注目度が高い超個性派カルト監督」「毀誉褒貶(きよほうへん)も多く、時にボロクソに言われることも彼にとっては褒め言葉」「そう遠くない未来に、世界基準となる可能性」と矢継ぎ早に語りながら、園監督を形容する。その上で、本作を「稀有な才能を秘めた珍奇な生きものの記録である」と表現している。(C)2016「園子温という生きもの」製作委員会
2016年02月16日元AKB48の大島優子が5日(金)、都内で行われたフジテレビ系特番「大島優子のアイスランド オーロラ舞う火山島」の記者発表会見に出席。久々の水着ショットをアピールした。毎年テレビ静岡が放送する「地球感動スペシャル」の第26弾。大島さんが旅人となり、北太平洋に浮かぶ島・アイスランドを訪れる。ヨーロッパ最大の氷河ヴァトナヨークルトや北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界ギャウ、オーロラなどを目にする。地熱を利用した温泉を体験した大島さんは「水着も旅に出る前に“これがいいかな?”と選んだもの。色は発色の良いオレンジピンクですが、期待されない方がよろしいかと思います」と控えめにお色気ショットをアピールするも「温泉は最高です!」と声を弾ませた。完成した番組について大島さんは「素っ裸にされた自分を見ているようで、アイスランドの力で素っ裸にされて、無垢な自分を見て恥ずかしくなった」という一方で「自然体でいることがいいなと思えた。自然のままにありのままに自分が思うままに自分と向き合って生きたらいい。肩の荷が下りて楽になりました」と旅を通して心境も変化。人生初のオーロラも目撃し「今でもすぐに思い出せるくらい感動した」と目を細めた。マダラ漁にも挑戦したが「“釣りで魚を取って来ないと、夜のゴハンはない”とサバイバルゲームのような宣言をされた。釣れて良かったと思ったら、今度は“自分で料理して”と言われた」と過酷ぶりを回想。魚を上手くさばくことが出来なかったようで「料理はするんですよ、でも魚はさばいた事がなくて。得意料理?鍋です。料理じゃないか…」と肩を落としていた。フジテレビ系特番「大島優子のアイスランド オーロラ舞う火山島」(テレビ静岡制作)は、3月6日(日)16:05~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年02月05日西島秀俊を主演にサスペンス・スリラーの名手・黒沢清監督が贈る最新作『クリーピー』がこの度、第66回ベルリン国際映画祭に正式出品されることが決定。併せて「ベルリナーレ・スペシャル」部門で行われるワールド・プレミア上映に西島さんと黒沢監督が参加することが明らかになった。元刑事でいまは犯罪心理学者の高倉(西島さん)は、かつて同僚だった刑事・野上(東出昌大)から、6年前に発生した一家失踪事件の分析を依頼される。しかし、事件の唯一の生き残りである長女・早紀(川口春奈)の記憶をたどるも、核心にはたどりつけずにいた。一方、高倉が妻・康子(竹内結子)と共に最近引っ越した新居の隣人は、どこかつかみどころのない家族。病弱な妻と中学生の娘・澪をもつ人の良さそうな主人・西野(香川照之)との何気ない会話に翻弄され、困惑するばかり。そしてある日、澪が告げた言葉に、高倉は衝撃を受ける…。日本ミステリー文学大賞「新人賞」を受賞した前川裕の小説を原作とし、不気味な隣人との接触をきっかけに、日常から深い闇へとひきずりこまれていく夫婦の姿を描いた本作。西島さんを始め竹内結子、川口春奈、東出昌大、藤野涼子、香川照之ら演技派俳優が集結している。黒沢監督にとってベルリン国際映画祭は、1999年のフォーラム部門に出品した『ニンゲン合格』(’99)以来。同作でも主演だった西島さんと共に、『クリーピー』で17 年ぶりのベルリン参加となる。同部門には過去に『レ・ミゼラブル』、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』などの話題作が過去に上映されており、日本映画は木下惠介監督の『二十四の瞳』(’05)や大島渚監督の『儀式』(’10)、山田洋次監督の『東京家族』(’13)などが上映されている。本作は、同部門の中でも特に期待された作品を上映するGala(ガラ・スクリーニング)枠となり、欧州最大規模のキャパシティ1,750席と最新の機器を備えた、世界中の国際映画祭の中でも最大級の劇場である「Friedrichstadt-Palast フリードリッヒシュタット・パラスト」で上映される予定だという。出品決定を聞いた黒沢監督は「たいへん驚いています。荒々しいスリラー映画をよくぞ選んでくれました。ベルリン映画祭ってフトコロが深いですね」と喜びを語っている。「第66回ベルリン国際映画祭」は2月11日~21日(現地時間)まで開催。『クリーピー』は6月18日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月19日東海汽船は1月19日、伊豆大島で開催される「第61回大島椿まつり」(1月31日~3月21日)にあわせ、静岡県東伊豆町稲取港と大島の間にまつりの期間、高速ジェット船を運航することを発表。 同路線は2003年7月に休航して以来の復活となり、稲取=大島=館山(千葉県)を「海のフラワーライン」として結ぶ。同社は2015年9月より、高速ジェット船4隻のうちの1隻「セブンアイランド愛」に対して内外装ともにリニューアルを行っている。このセブンアイランド愛は新たな試みとして、船内階段や1階フロアの壁に「消しゴムはんこ」の第一人者である津久井智子氏による大掛かりな壁画作品を制作する。その他、照明のLED化、手洗いも真空吸引式となり、壁・じゅうたん等も一新する。また、外装は柳原良平氏によるハートを模したデザインはそのままにクリア塗装を施し、より明るいデザインとなる。なお、館山=大島航路に関しては、2月6日~4月3日のみの運航となる。
2016年01月19日69歳の誕生日に、3年ぶりとなるニューアルバム「★(ブラックスター)」を発表し、その2日後にこの世を去ったデヴィッド・ボウイ。文字通り、星になった希代の天才ミュージシャンは、俳優としてスクリーンでも異才を放つ存在だった。キャリア初期に実験映画への出演もあったが、本格的な俳優デビューを飾ることになったのが、1976年に公開された『地球に落ちてきた男』だ。不毛の大地と化した故郷を救うため、地球に舞い降りる宇宙人という魅惑的なキャラクターは、持ち前の美貌に加えて、星や宇宙に関する楽曲を数多く手がけていた当時のパブリックイメージと相まって、ボウイにぴったり。絶望的な未来を前に、精神をむしばまれる主人公の姿は、創作活動のプレッシャーから薬物に溺れた時期のボウイ本人にも重なり、痛々しくもリアリティを伴っていた。アルバム「レッツ・ダンス」でワールドワイドな商業的成功を手にした1983年には、大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』に出演し、日本での人気・知名度はピークを迎える。同年にはトニー・スコット監督の『ハンガー』で吸血鬼、1986年公開のファンタジー大作『ラビリンス/魔王の迷宮』ではヒロイン(演じるのは当時16歳のジェニファー・コネリー)の弟をさらう迷宮の主と、いずれも“異界の住人”を好演。片や1991年に公開された最後の主演映画『ニューヨーク恋泥棒』では、イギリスからプレイボーイ役で軽妙な(微妙でもあった)演技を披露していた。こうした主演、助演級の作品に加えて、キテレツなFBI捜査官を怪演したデヴィッド・リンチ監督の『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』、なりきり演技でアンディ・ウォーホルを完コピした『バスキア』、本人役で登場した『ズーランダー』など、「登場は一瞬でも、インパクトは絶大」な芝居も俳優・ボウイの大きな魅力。クリストファー・ノーラン監督の『プレステージ』では、発明家のニコラ・テスラを貫録たっぷりに演じ、共演したヒュー・ジャックマンのお株を奪った。さて、ボウイと映画にまつわるトピックとして注目したいのが、先日発表された第73回ゴールデン・グローブ賞のミュージカル/コメディ部門作品賞に輝いた『オデッセイ』。探査ミッション中の事故で、たったひとり火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバルを描いた本作では、ボウイの代表曲である「スターマン」が絶妙なタイミングで流れ、物語をポジティブに押し上げる推進力になっている。また、ボウイの息子で映画監督のダンカン・ジョーンズ(『月に囚われた男』『ミッション:8ミニッツ』)の最新作『ウォークラフト』が、今年公開される予定だ。(text:Ryo Uchida)
2016年01月14日シネマカフェがおすすめするサウンドトラック紹介。大作の公開に沸く12月、2015年を締めくくりに、日本が誇る巨匠による一枚と、話題の新星映像作家の初作品のサントラをご紹介。■『母と暮せば』山田洋次監督の最新作『母と暮せば』。来年には『家族はつらいよ』の公開も控え、ほぼ毎年のように作品を発表し続ける山田監督にとって83作目となる本作では、坂本龍一が音楽を手がけている。『男はつらいよ』や『学校』、『虹をつかむ男』など、これまでのシリーズ作などにおいては山本直純、池田勝、冨田勲といった巨匠がスコアを手がけ、近作『東京家族』『小さいおうち』では久石譲が音楽を担当。山田監督のフィルモグラフィーを見渡すと、常に一貫して実力派の作曲家を起用しているのが見て取れ、今回の坂本龍一は納得であり、満を持しての起用に多くに期待が寄せられたのではないだろうか。映画音楽家として国内外の数多くの作品を手がける坂本龍一は、大島渚監督作『戦場のメリークリスマス』では英国アカデミー賞作曲賞を受賞、『ラストエンペラー』においてはアカデミー作曲賞、『シェルタリング・スカイ』においてはゴールデングローブ賞にノミネートされ、来年公開のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督最新作『レヴェナント:蘇えりし者』では、本年度ゴールデングローブ賞へのノミネートが報じられたばかり。日本が誇る映画音楽家の受賞には、期待感が募るばかりだ。坂本氏の起用が発表された際に山田監督が「ぼくの頭の中にはすでに坂本龍一の美しい音楽が鳴り始めています」と語った通り、全編を通して響く氏の旋律はどれも美しく、優しくも悲しい本作の叙情性をドラマチックに盛り上げている。坂本龍一の凜とした水気を含んだピアノの音色が、陰翳を強く感じる美しい画に染み渡り、流れるような力強いストリングスの旋律は観るものの涙を誘う。「核のない世界を望んでいるぼくとしては、これはやるしかありません」と坂本氏が語るように、冒頭のB29のシーンなど、胸が張り裂けそうになるようなトラックも収録され、氏の力強い意思を感じるのも本作の大きな魅力だ。ほかにも、ノスタルジックな小松亮太のバンドネオンが響く楽曲や、印象的なラストシーンの鎮魂歌など聴きどころは満載。本年度邦画作品の映画音楽の中でも屈指の力作としてあげられる一枚だろう。■『COMET/コメット』スパイク・ジョーンズ、ミシェル・ゴンドリーを彷彿とさせる注目株として話題のサム・エスメール監督作『COMET/コメット』。惹かれ合い、やがて離れていくふたりの6年間を、パラレルワールドのように描く本作は、かつての『エターナル・サンシャイン』や『(500)日のサマー』のような、音楽と映像で魅せるユニークなラブストーリーとして独自の存在感をもつ作品だ。映像作家出身の監督による映画の多くのサントラが魅力的であるのと同じく、本作においてもダニエル・ハートによるサウンドトラックは、夢を見ているような感覚にさせる劇中を美しく演出している。透明感と濁りを同時に感じさせるような映像に色を足すストリングスやピアノの響きは、「Sigur Ros」や「The Album Leaf」といったアーティストを彷彿とさせ、アンビエント的なシンセサイザーの旋律は、不思議さと不気味さを同時に感じさせるシーンを見事に彩っている。ほかにも、電車の中でデルがキンバリーの手を引く印象的なシーンでかかるSharon Van Ettenの「Love More」のカバーや、パリのホテルで流れるノスタルジックな味わいのワルツ「Ma Patite Livellule」といったボーカルトラックも聞き応えがあり、音楽自体が強い存在感を発揮している曲ばかり。今後が期待できる新鋭によるサウンドトラックとして、ぜひおすすめしたい。(Text:Toshihiro Horiai)■関連作品:母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2015年12月18日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ(NADiff)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・清澄白河の支店、ナディッフ コンテンポラリィ(東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館内)です。■『全Y字路』横尾 忠則1960年初頭よりグラフィックデザイナーとして活躍し、三島由紀夫、寺山修司、大島渚はじめ多くの同時代に生きた表現者と交流を持ち、影響を与えた横尾忠則。1972年のニューヨーク近代美術館での個展ほか国内外で高い評価を得るなか、1980年、ピカソの作品を目の当たりにした衝撃で「画家宣言」し、その後デザインから絵画作品へと制作軸を移行していく。2000年以降のライフワークとなる代表作絵画「Y字路」シリーズに焦点を当てた本書。ある夜、横尾が幼い頃によく通った郷里の三叉路鋭角部分あった模型店の跡地を訪ねたところ、そこは個人的な記憶に関与しないただの普遍的なY字路になっていた。「その時、私意識から切り離された風景こそ、絵の対象になるべきだと思った。」とモチーフであるY字路との出会いを語っている。収められた絵画作品は、制作順に全153点。加えて制作過程を明らかにする写真やスケッチまでもが納められた贅沢な一冊。時に幻想的に、時におどろおどろしくエロスさえも感じさせるY字形の三叉路から無限に生み出される物語の数々。そのバリエーションの多さには圧倒され、絵画の豊饒な可能性を感じずにはいられない。横尾忠則は、ナディッフ コンテンポラリィが所在する東京都現代美術館で2002年に行われた個展「森羅万象」をはじめ、常設コレクションでも度々取り上げられる日本の現代美術史を語る上で外す事の出来ない重要な作家の1人。次回、11月7日から同館で開催される展覧会「TOKYOアートミーティングVI”TOKYO”-見えない都市を見せる」でも絵画作品が出品される予定。また、ナディッフ コンテンポラリィでは、メーカーのコラボレーションによって生み出された、横尾の世界観溢れるアパレルや雑貨を多数取り扱っている。【書籍情報】『全Y字路』著者:横尾 忠則出版社:岩波書店言語: 日本語176ページ/A4版変形発刊:2015年8月7日価格:4,600円【展覧会情報】「TOKYOアートミーティングVI”TOKYO”-見えない都市を見せる」会場:東京都現代美術館 企画展示室 1階 3階住所:東京都江東区三好4-1-1会期:2015年11月7日~2016年2月14日時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(11月23日、2016年1月11日は開館)、11月24日、12月28日~2016年1月1日、1月12日料金:一般 1,200円:大学生・専門学校生・65歳以上 900円:中高生 700円:小学生以下無料
2015年10月22日孤高のガールズロッカー・黒木渚さんの2ndフルレンスアルバム。『自由律』と名付けられたこのアルバムには、渚さんが“女性として(この部分が最重要項目なのです)”ロックに乗せて伝えたいことが凝縮されています。先行シングルとしてリリースされている『虎視眈々と淡々と』で「女性の強さ」を表現し、同じく『君が私をダメにする』では「女性のツンデレ」を歌い、女性の中にあるさまざまな感情をストレートに吐き出していきます。新曲においても、強烈な言葉並ぶ『枕詞』や新たな決意表明となる『大予言』、都会で生きる難しさを独特の世界観に詰め込んだ『アーモンド』、音楽的新機軸にも挑戦している『テンプレート』など聴きごたえたっぷりの全9曲です。昨今のフルレンスアルバムの中では少ない曲数かもしれませんが、とんでもない充実度を誇る今作、これはそのまま渚さんの音楽活動が充実していることを物語っているのかもしれません。リリース情報:『自由律/黒木渚』(2015.10.7発売/¥2000(tax out)/LACD0265)※初回限定盤A(¥4200(tax out)/LACD0263/単行本付)、初回限定盤B(¥3000(tax out)/LACD0264/DVD付)も同時発売※ツアー情報/黒木渚 ONEMAN TOUR 2015『自由律』2015年11月22日~2016年1月11日(6公演)
2015年10月08日『七人の侍』と『おくりびと』に影響を受けたというイスラエル映画『ハッピーエンドの選び方』(英題:THE FAREWELL PARTY)が11月、日本公開されることが決定。ポスタービジュアルの解禁とともに、メガホンを取ったイスラエル映画界の新進気鋭、シャロン・マイモンとタル・グラニット両監督の来日も決定した。エルサレムの老人ホームに暮らすヨヘスケルは、ユニークなアイディアでみんなの生活を少しだけ楽にするような発明が趣味。ある日、彼は望まぬ延命治療に苦しむ親友マックスから、「発明で安らかに死なせてほしい」と頼まれる。妻レバ―ナは猛反対するが、お人よしのヨヘスケルは親友を助けたい一心で、自らスイッチを押して苦しまずに最期を迎える装置を発明する。同じホームの仲間たちの助けも借りて計画を準備し、数々の困難を乗り越え、彼は自らの意思で安らかに旅立つマックスを見送ることに。しかし、秘密だったはずのその発明の評判は瞬く間に広がり、彼らのもとに依頼が殺到!そんな中、愛するレバーナに認知症の兆候があらわれ始め…。人には、自分らしい最期を選ぶ自由はないのだろうか…?人生の最期の選び方というシリアスなテーマながら、世界中の映画祭の上映会場がたびたび笑いに包まれるほどにユーモラスな作品として話題を呼んだ『ハッピーエンドの選び方』。ヴェネチア国際映画祭(ヴェネチア・デイズ)「観客賞」受賞、ロッテルダム国際映画祭「観客賞」ノミネートほか、各映画祭で高い評価を得てきたイスラエル発の感動作がついに日本にも上陸。初公開されたポスタービジュアルでは、趣味の発明に没頭する主人公ヨヘスケルの姿が。“人生の最期を選ぶ”というテーマを軽快に描く本作にぴったりの、すっきりした青空が背景となり、ヨヘスケルの愛する妻・レバーナや娘や孫、仲間たちの写真もちりばめられている。また、本作の監督シャロン・マイモンとタル・グラニットが10月に来日することが決定。来日についての喜びのコメントも到着している。<監督コメント>私たちの作品が日本で公開されると聞いたときは、あまりに嬉しくて本当にジャンプしてしまいました。黒澤明、小津安二郎、大島渚から北野武、是枝裕和、三池崇史まで…日本の文化、特に映画を尊敬しています。『ハッピーエンドの選び方』に影響を与えた日本映画を挙げるならば、『七人の侍』と滝田洋二郎監督の『おくりびと』が挙げられます。シャロンの初監督作『A Matter of Size』(2009年にイスラエルで大ヒット)はイスラエルに相撲を持ち込み、太った人たちがスポーツを通じて如何に自分自身を受け入れていくかを描きました。日本の皆様にも、笑いながら、泣きながら、私たちのこの作品を愛して頂けたら幸いです。残された時間と向き合って見えてくる、人とのつながり、人生の輝き。ユーモアを忘れず、仲間のために奮闘するヨヘスケルたちの姿は、前向きに生きることの大切さを教えてくれ、愛する妻レバーナの認知症という問題に直面した夫婦の絆の深さが胸を打つ。それぞれが自分らしく、自ら選び取った旅立ちを目にしたときに見えてくるものとは…。自分の最期を自分で選ぶ発明の裏には、どんな物語が繰り広げられていくのか、期待して待っていて。『ハッピーエンドの選び方』は11月、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月21日8月29日公開の映画『ロマンス』のジャパンプレミア舞台あいさつが13日、東京・新橋のスペースFS汐留で行われ、大島優子、大倉孝二、タナダユキ監督が出席した。国内外から注目を集めているタナダユキ監督が手掛けた本作は、第18回上海国際映画祭パノラマ部門など海外の映画祭に正式出品され、各映画祭で大絶賛された話題作。そんな本作で初めて主演を果たした大島優子が、日本で初めてお披露目された試写会の舞台あいさつに、共演した大倉孝二、タナダ監督とともに登場した。大島は「色んな海外の映画祭に出品させていただいて、実際に行ったタナダさんにどんな反応かと聞く度に皆さんにお届けするのが楽しみでしょうがなくて、早く日本のお客さんに見て欲しいと思いました」とAKB48時代から変わらない観客に対しての配慮を見せながら、「初めての主演映画ですが、記憶ことなく自分の思い出アルバムを見せるかのような思いで8月29日が来ればいいなと思っています」と自然体を強調。第一三共ヘルスケア「ミノン」のCMに続いて再びタッグを組んだタナダ監督との仕事は「タナダさんは『どうぞご自由に動いて下さい。それを私が自由に撮ります』というスタイルで役者の気持ちを考えてくれました。信頼してくれていると思ったら、どう撮られてもお任せできたし、信頼返しができましたね。裸になってお芝居することを味わうことができました」と満足げだった。本作では大島が演じたロマンスカーのアテンダントと中年男性客(大倉)の珍道中を描いている。初共演となった大倉について大島は「最初はお互いに窺ってましたね。全然目を合わせようとしてくれないので、シャイな方だと思いました。初日になって窺いながら距離を詰めていき、お話してからスピードを上げていって。すぐに舵を取れましたね(笑)」と主導権を握れたとか。一方の大倉は「割とバカにした感じで話しかけられ、『なるほど! こういう人なんだ』と思いました」と不満顔も「でも僕はその方がやりやすかったですよ(笑)」と満更でもない様子だった。映画『ロマンス』は、8月29日より全国公開。
2015年08月14日女優の大島優子が8月13日(木)、都内で行われた主演作『ロマンス』の完成披露試写会に、共演する大倉孝二、タナダユキ監督とともに出席した。大島さんにとっては、「AKB48」卒業後初めての主演作となる。タナダ監督が、『百万円と苦虫女』以来7年ぶりにオリジナル脚本を手がけた本作。ロマンスカーで車内販売のアテンダントを務める鉢子(大島さん)は、ひょんなことから大倉孝二扮する怪しい映画プロデューサー・桜庭(大倉さん)と出会い、生き別れた母親を探す箱根珍道中へと巻き込まれていく。たった1日の出会いと別れを描いたほんわかロードムービーに仕上がった。大島さんと大倉さんは初共演。公式プロフィールによると、身長はそれぞれ152センチ、187センチでその差はなんと35センチ!互いの第一印象を聞かれると「デカ!」(大島さん)、「ちっちゃ!」(大倉さん)と即答するほど。大島さんが「最初は探り探りでした。目も合わせてくれないし…」とふり返ると、大倉さんは「いい歳してナイーブぶるクセがあるんで」と苦笑いしていた。タナダ監督は「主導権を握っていたのは大島さん」と明かし、「先日、私と大島さんが大阪でキャンペーンをしていたんですけど、そこに大倉さんが自腹で来てくれて。そうしたら、大島さんは『えらーい!』ってちょっと“上から”言っていて」と暴露すると、大島さんは「いや、感動の『えらーい!』ですよ」と釈明していた。以前からタナダ監督の作品に出演したいと思っていた大島さん。一方、タナダ監督も「もともと、大島さんは“推しメン”でしたから」と言い、本作で相思相愛のタッグが実現した。「ずっとアイドルをしていた人なのに、可愛く映ろうという下心がなくて、女優としてどこからどう撮られても構わないという姿勢で臨んでくれた。すべてをさらけ出してくれて、やりやすかった」(タナダ監督)、「それは監督が、私のお芝居を信頼してくれたから。自分と同じ26歳という役柄で、未来への不安や複雑な気持ちにも共感できた」(大島さん)と信頼関係をアピールしていた。『ロマンス』は8月29日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンス 2015年8月29日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開(C) 2015 東映ビデオ
2015年08月13日女優の大島優子が8月13日に、都内で行われた主演作『ロマンス』の完成披露試写会に、共演する大倉孝二、脚本も手掛けるタナダユキ監督とともに出席した。AKB48卒業後初の主演作で、「まるで楽しい旅を撮影したような作品で、皆さんに思い出アルバムをお見せするような感覚」とアピールした。その他の写真『紙の月』での熱演も記憶に新しい大島が、成績優秀なロマンスカーのアテンダントを演じた本作。ひょんなことから、怪しげな映画プロデューサー(大倉)と出会い、生き別れた母親を探すため、箱根で珍道中を繰り広げるキュートなロードムービー。自身と同じ26歳の女性を演じ、「未来への不安や混沌とした複雑な気持ちに共感できた。台詞もすっと入ってきたので、覚える苦労はなかった」と話した。大倉とは初共演で、「最初は探り探りでしたね。目も合わせてくれないし…」(大島)、「いい歳して人見知りで、ナイーブぶるくせがあるので(笑)」(大倉)。タナダ監督によると「撮影が進むうち、大島さんが主導権を握っていた」そうで、「自腹で大阪のキャンペーンに参加してくれた大倉さんに、大島さんは『えらい!』って、ちょっと上から言っていた」と明かした。「以前から大島さんは“推しメン”だった」というタナダ監督は、「アイドルでありながら、女優としてどこからどう撮られても構わないという気持ちで、すべてをさらけ出してくれた。可愛く映ろうなんて下心がなくて、やりやすかった」と大島の女優魂を称賛。大島は「タナダ監督が信頼してくれたおかげ。私も演技で、信頼をお返しできた」と自信を示した。『ロマンス』8月29日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開取材・文・写真:内田 涼
2015年08月13日女優の大島優子が7月4日に、都内で行われた『それいけ!アンパンマンミージャと魔法のランプ』の初日舞台あいさつに浴衣姿で登場。レギュラー声優の戸田恵子、中尾隆聖、ドリーミングとともに同時上映『リズムでうたおう!アンパンマン夏祭り』のテーマ曲『アンパンマン音頭』を踊り、夏気分を先取りした。舞台挨拶その他の写真人気アニメ『それいけ!アンパンマン』の劇場版第27弾。クリームパンダちゃんとコキンちゃんは、不思議なランプから現れた精霊・ミージャとともに“魔法のランプの世界”を冒険するが、ミージャがもつ魔法の腕輪が壊れてしまい、元の世界に戻れなくなってしまう。3人は腕輪を直すため、魔法の泉を目指すが…。大島は「元気いっぱいで魅力的。前向きな姿勢で、見た目もそっくり」という理由で、ミージャ役に抜てきされ「ぜひアンパンマンと同じくらい、ミージャのことを好きになってもらえれば」と朝早くから劇場に駆けつけた子どもたちにアピール。“推しメン”であるクリームパンダちゃんとの初対面も実現し、「ちょっと泣き虫だけど、優しく正義感が強いから素敵。でも、意外と大きいですね(笑)」と話した。アンパンマン役の戸田は、「今でも私にとって、やなせ先生との出会いは大きな宝物。94歳で天国にお引越しされましたが、今日も空の上から見てくださっているはず。先生の遺志を胸に、今回も精一杯演じた」と一昨年に他界した原作者・やなせたかし氏に思いをはせた。一方、バイキンマンを演じる中尾は、「20数年前、オーディションで『もし声優が見つからなければ、バイキンマンは僕がやる』とおっしゃっていた」と振り返った。『それいけ!アンパンマンミージャと魔法のランプ』同時上映:『リズムでうたおう!アンパンマン夏まつり』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年07月04日大島優子が「AKB48」卒業後初の主演を務める『ロマンス』。世界12大国際映画祭の一つ、第18回上海国際映画祭の「パノラマ」部門のオフィシャルセレクション正式招待作品として出品された本作。6月20日(現地時間)よりワールド・プレミア上映され、本作を手掛けたタナダユキ監督が参加した。特急ロマンスカーのアテンダントの北條鉢子は、ひょんなことから映画プロデューサーを名乗る怪しい中年男客・桜庭に“母親からの手紙”を読まれてしまう。桜庭に背中を押され、もう何年も会っていない母親を捜すことになった鉢子。かつて家族で訪れた箱根の景勝地をめぐる“私とおっさん”の小さな旅が始まった──。今回、1928年にオープンした歴史ある映画館「大光明電影院」で上映が行われた本作。「AKB48」で活躍していたということもあり、大島さんのファンを含め、劇場はほぼ満席状態。上映前にタナダ監督が登壇し、「今日は『ロマンス』を観に来てくださってありがとうございます。監督のタナダユキです。楽しんでいってください」と観客に中国語で挨拶。その後、「大島さんの卒業後初の主演映画」と話すと、日本語にもかかわらず、「大島さん!」という声と拍手、歓声があがり、上映前から盛り上がりをみせていた。上映中も序盤の鉢子と彼氏のやりとりで笑いが起こり、終盤まで常に笑いが絶えず本編終了後は盛大な拍手に包まれた。そんな中、行われた上映後の舞台挨拶では「本作を作るにあたって、大島さんが何をやったら魅力的に映るかを考えた」とタナダ監督が話し、「大島さんを『AKB』時代から好きだった」と話すと、客席から「大島最高!」の声と再び拍手が起こった。最後にタナダ監督は、「機会があったら、上海でも撮影したい」としめくくり、大喝采の中、幕を閉じた。『ロマンス』は8月29日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンス 2015年8月29日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開(C) 2015 東映ビデオ
2015年06月21日宮崎県出身のシンガーソングライター・黒木渚さんの4枚目のシングル。タイトル『君が私をダメにする』も衝撃的ですが、さらに衝撃的なのが、リリックの中に出てくる「大切なものを4つあげる 愛 思想 時間 身体」。ここまで恋愛の物理的な部分にフォーカスしたラブソングも珍しいのでは?しかしながら、これこそ黒木渚流ラブソングの真骨頂。これまでにも、『あたしの心臓挙あげる』『はさみ』という“いい意味で”問題作をリリースしている彼女だからこそ許される世界観でもあります。サウンド面では、前作の『虎視眈々と淡々と』で大胆なオーケストレーションアレンジに挑戦したのに続き、豪快なピアノを導入、華やかさと艶やかさに拍車がかかりました。このシングルをリリース後には、全国5か所でワンマンツアーも決まっている黒木渚さん。常に新しいサウンドを提案している彼女のことですから、ライブでも新しい一面を見せてくれることでしょう。リリース情報:『君が私をダメにする/黒木渚』(2015.6.10発売/¥1200(tax out)/LASCD0064)※初回限定盤(¥1800(tax out)/LASCD0063/2CD)も同時発売※ツアー情報/黒木渚ワンマンツアー『虎視眈々と淡々と』2015年3月28日~2015年5月3日(5公演)
2015年06月17日大島優子がゲスト声優を務める『それいけ!アンパンマンミージャと魔法のランプ』の完成披露試写会が6月14日(日)に出席。戸田恵子、中尾隆聖、ゲスト声優の「ナイツ」(塙宣之&土屋伸之)らと共にトークを繰り広げ、子供たちを前に“魔法”を披露し喝采を浴びた。原作者のやなせたかしが亡くなって2作目となる本作はランプの世界で展開。クリームパンダちゃんとコキンちゃんが拾った不思議なランプから、精霊のミージャが現れるが、大島さんはこの精霊のミージャの声を担当している。大島さんは「アンパンマン」の仲間入りを果たし満面の笑み。「アンパンマンの世界に入れたことがすごく嬉しいです。アンパンマンの顔を交換することができたんですよ。『新しい顔だよ!』というセリフを言えたことがとてつもなく嬉しかったです」と充実した表情を浮かべた。ナイツの2人も自らの出番を必死でアピール。「キーマンになってます!」(塙さん)、「重要な役ですよ!」(土屋さん)の言葉に、大島さんは「そうでしたか?」と首を傾げ、戸田さんは大笑い。それでも、ちょうど「アンパンマン」に夢中の子供を持つ土屋さんは大張り切りで「うちの子、来てます。『アンパンマンにオムツで会うわけにはいかない』って、トイレトレーニング頑張って、先週、オムツを卒業してここに来ました」と誇らしげに語っていた。戸田さんは「今年も素晴らしい作品ができました!」と胸を張り「ミージャとコキンちゃんとクリームパンダが力を合わせるところを見てほしい。最後は手を取り合って、頑張るところが泣けます!」と呼びかけた。また戸田さんは、大島さんの声優挑戦に関しても「凄くキュートにミージャを演じていただきました!」と絶賛。「やなせ先生もやなせうさぎとして登場しています。出てくるとキュンとしてしまいます!先生の遺志を受け継いで素晴らしい作品になっています」と力強く語った。『それいけ!アンパンマンミージャと魔法のランプ』は7月4日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月14日3人編成のバンド“黒木渚”としての活動を終了し、昨年からソロアーティストとして意欲的に作品を発表している黒木渚。そんな彼女が満を持してリリースする4曲入りのニューシングル『君が私をダメにする』に込めた思い、そして今後の活動への意気込みを聞いた。***「『君が私を…』は溢れんばかりのエネルギーを恋愛に注ぎ、快楽にズブズブと溺れる気持ち良さを描きたかったんです。そうなると恋愛以外のことに対しても、積極的にスーパー鉄人モードになれるよ、って。この曲を聴いてこの夏は絶対に恋をする!というハイテンションな気分になってほしいと思っています」その他の収録曲もセックスを想起させる肉感的なラブソング、周りを振り回す不思議ちゃんの刹那的な恋、ダメ男に惚れた自分に決別する歌と、濃厚な恋愛ソングがぎっしり。「今までは強くてタフで、気高く生きる女を描いた作品が多かったけど、強い女性って、ダメ男に引っ掛かったりしがち。私もそうです(笑)。そんな自分自身の黒歴史もさらけ出し、ガンガン歌い飛ばしたかった。今年はアーティストとして“爆走の年”と決めていたので、4曲全てをリード曲のつもりで書いています」黒木さんの今までを振り返ると、地元・宮崎で中高一貫の学校で厳しい寮生活を送り、音楽的には空白期間。大学に進学して自由を謳歌し、大学院時代、さらに公務員として働きながらバンド“黒木渚”として活動し、デビュー。しかし順風満帆だったバンドを解散し、一昨年ソロになる決心をし、強い気持ちで突き進んできた。「不安もありましたが、全責任が自分にある、という爽快感のほうが大きかったですね。器用に世渡りするより、真っすぐ生きていく方が合っているのかな。追いつめられたところで、どんどんいい作品が生まれてきます。もう音楽を作ることから一生抜け出せないと思う。音楽に煮詰まると、今度は小説を書きだしてしまい(笑)、それも発表しました」今回の恋愛ソング然り、作りたいものをどんどん形にし、世に出す。そんな彼女の湧き上がるクリエイティビティにワクワクさせられる。朗読シーンを取り入れた、彼女ならではの個性的なライブも楽しみだ。◇くろきなぎさバンド編成の“黒木渚”で活動後、昨年、アルバム『標本箱』でソロデビュー。7 月には全国5都市のライブハウスで無料のワンマンライブツアーを行う。◇4th Single『君が私をダメにする』【限定盤】2CD¥1,800特典CDは東京グローブ座のワンマンライブの音源を収録。短編小説『壁の鹿』続編が読めるQRコード付き。【通常盤】CD¥1,200(LASTRUM)。※『anan』2015年6月17日号より。写真・佐山順丸文・北條尚子
2015年06月10日PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が企画・制作し、自主映画の名作群を上映するイベント「夜のPFF 課外授業 入門! インディペンデント映画」が5月30日に、東京・テアトル新宿で開幕。この日はPFF出身で、今年『ソロモンの偽証』前後編が連続公開された成島出監督が出席し、当時の思い出や映画監督を志すきっかけを明かしたほか、映画監督を目指す若者に「やりたいことを思いきりやって、自分の個性を見出して」とエールを送った。その他の写真「新しい才能の紹介・発見・育成」をテーマに、1977年より続いているPFF。当時23歳だった成島監督は第9回ぴあフィルムフェスティバル(1986年)にて、緑色の性器を持つ女みどりと、彼女を愛する3人の男を描いた『みどり女』が高く評価され、映画業界の門をたたくことになる。「上映会の打ち上げで、審査を務めていた大島渚監督から『君なら、映画監督になれるよ』って言われて」(成島監督)。その後は助監督、脚本家として経験を積み、遅咲きながら2004年公開の『油断大敵』で監督デビューを果たした。「今はテレビやハリウッド映画の影響なのか、若い人たちがつくる作品も均一化していて、上手だけど突き抜けていない印象がある。プロも含めてですけどね。だから、自主製作では下手でもいいから、思いきり。そこから個性が見えてくるはずだから」と成島監督。最新作『ソロモンの偽証』について「ある人が『高速道路を逆走するような映画』だと評してくれた。一番の褒め言葉で嬉しかった」と貫いた個性に胸を張った。トーク後には『みどり女』、同じ1986年に映画ファンを熱狂させたPFF入選作『いそげブライアン』、1990年に矢口史靖監督が放った衝撃作『雨女』を8mm映写機で上映。『みどり女』は140分の長編作品のため、上映途中にフィルムの掛け替えが行われ、来場者は当時の雰囲気を味わった。また、成島監督に多大な影響を与えたジョン・カサヴェテス監督の『アメリカの影』の貴重な35mmフィルム上映も行われた。夜のPFF 課外授業 入門! インディペンデント映画開催中~6月5日(金)連日21時上映会場:テアトル新宿
2015年06月01日今年8月29日(土)に全国公開となるタナダユキ脚本・監督、大島優子主演の映画『ロマンス』の予告編映像が解禁となった。大島さんが演じるのは、車内販売のアテンダント・鉢子。ロマンスカーでの仕事の最中、ひょんなことから大倉孝二扮する怪しい映画プロデューサー“桜庭”と出会い、箱根珍道中へと巻き込まれていく…たった1日の出会いと別れを描いたほんわかトリップムービーとなっている。予告編映像では、「電車はいい。目的地があって、そして、帰ってくる場所があるから。」という大島さん演じる鉢子のナレーションから始まる。落ち着いた制服に身を包み車内販売をする鉢子。車内販売のワゴンカーから勝手にお菓子を取る大倉さん演じる桜庭との出会い、疎遠になった母からの手紙、そして桜庭に手を掴まれて「探すんだ君の母親を!」と言われ戸惑いながらも箱根を旅する二人の映像。そして、ホテルのベッドの上で桜庭が鉢子にキス!?大島さんは「オファーをいただいた時は主演ということで不安な気持ちになったのですが、監督がタナダさんと聞き、一気に喜びに変わり、楽しみな気持ちが日増しに大きくなりました。クランクイン前には車内販売の際の動き方や発声方法などを調べて、ずっと自宅でアテンダントの練習をしていました。」と演じる前の意気込みを語る。「鉢子は今の私と同じ26歳という設定です。20代前半とは違い、この年齢になるとなぜか前に踏み出す勇気が持てず、怖くなることがあります。そういう気持ちを抱いている鉢子にとても共感しました。完成した作品を観て、タナダワールドにいる自分が何よりも嬉しかったです。劇中では、「これ大丈夫かな!?(笑)」と思うくらいのぐちゃぐちゃな顔や無防備な姿、とびっきり楽しい表情や切ない感情などたくさん引き出していただきました!是非、たくさんの方々に観ていただきたいです!」野嵜好美、窪田正孝もキャストに加え、音楽は周防義和、Jirafaが担当。三浦透子が歌う「Romance~サヨナラだけがロマンス」の透き通った声に乗せ、心が温かくなる映画を予感させる予告編となっている。「迷って生きることを、ちょっとだけ肯定してくれる」小さな旅の物語、素敵な夏の映画となりそうだ。『ロマンス』は8月29日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月29日元AKB48で女優の大島優子が26日、7月4日に公開されるアニメーション映画『それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ』の公開アフレコに臨んだ。劇場版『アンパンマン』第27弾となる本作は、魔法のランプの世界が舞台。クリームパンダとコキンちゃんが拾った不思議なランプから、小さな精霊ミージャが現れる。3人は魔法のランプの世界に入りこむが、ミージャの腕輪が壊れてしまい、もとの世界に戻れなくなってまう。3人は腕輪を直すため力を合わせて遠い魔法の泉を目指していく。ヒロインのミージャを演じる大島は、今回のオファーを「とてもうれしかったです。これからの自分の人生の中でも自慢できる作品だなと思いました」と喜びをあらわに。現場には「小さな頃から作品を見ていたので、アンパンマンの世界にすぐ飛び込むことができた」といい、アフレコを「とても楽しく、3時間ほどの収録があっという間だった」と振り返った。制作サイドは、大島の起用理由を「ミージャのキャラクターと見かけもそっくり」と語っており、監督からはミージャを演じるにあたり「大島さんのままでいい」と指示があったという。そのため大島は「自分に近いテンションと、しゃべり方になるよう気をつけました」と、演技について話している。役柄との共通点を聞かれ、大島が悩んでいると、公開アフレコに同席したミージャの先輩精霊を演じる、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が「どちらもセンターですよね。大島さんはAKB48で、ミージャは精霊界の」とフォロー。しかし、大島が「AKB48はやめちゃいましたけど……」と指摘すると、「あ、これ精霊界から足を洗いたいって話じゃありませんでした? すみません、『ヤメゴク』とすり替えちゃいました」と、大島が主演するドラマを交えたナイツらしいボケを一発。続けて、「普段はお年寄りを相手にしている私たちが、日本中の子供たちが見ている作品に出るなんて」と出演を喜ぶナイツの2人。塙が今回の出演について、「個人的にアンパンマン役の戸田恵子さんに南京玉すだれを教えていたので、今回の起用はそれが理由じゃないかと思っている」と明かすと、お菓子でできている魔神を演じた土屋伸之は「下の子供が自分のことをドキンちゃんと呼んでいて、最近『コキンちゃん(妹)がほしい』って言うんです。その発言が夫婦関係を刺激しています」と負けじと家庭事情を披露し、笑いを誘った。会見の最後に記者から、6月6日に開票を迎える「AKB48 41stシングル選抜総選挙」の予想を聞かれた大島だったが、そこは「推しメンのクリームパンダちゃんですかね。アンパンマンに憧れていて、伸び代がある」とかわし、後輩たちを気遣った。一方、ナイツはそれぞれ、塙は「知っているから」という理由でAKB48/HKT48の宮脇咲良を、土屋は「人気があるから」という理由でAKB48の島崎遥香を挙げた。(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV(C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2015
2015年05月26日