共同通信社は4月25日、3~4月に実施した皇室に関する世論調査の集計結果を発表。女性天皇を認めることに関し「賛成」「どちらかといえば賛成」のいずれかを選んだのは合計85%に上った。また、女系天皇の容認にも賛成が79%だった。昨年10月に同じく共同通信社が実施した世論調査では、女性天皇容認への賛成は81%だった。半年もたたずに4ポイントも上昇したのだ。また天皇陛下に対して「親しみを感じる」が58%、「すてきだと思う」が17%と、合計75%が好意的な印象を持っていることもわかった。「令和になってから、愛子さまが天皇皇后両陛下と一緒にお出ましになる機会も増えました。また、学習院大学文学部に進学された愛子さまの今後について、国民の関心も高まっています。両陛下と愛子さまに親しみを感じる国民が増えたことが、女性天皇容認に賛同が広がった要因ではないでしょうか」(皇室担当記者)現在の皇室には、皇位継承資格者が3人しかいない。皇嗣である秋篠宮さまと、秋篠宮家の長男・悠仁さま、そして上皇陛下の弟で84歳の常陸宮さまだ。安倍首相は過去に《皇室の歴史と断絶した「女系天皇」には、明確に反対》《女性宮家を認めることは、これまで百二十五代続いてきた皇位継承の伝統を根底から覆しかねない》と述べており(『文藝春秋』’12年2月号)、皇室典範の改正には消極的だ。このまま皇室典範が改正されなければ、近い将来、愛子さまは結婚に伴って皇室を離れる可能性が高く、悠仁さまが天皇となられる。ただ、女性天皇をめぐる問題は必ずしも「愛子さまか、悠仁さまか」という問題ではないという。「このまま女性・女系天皇が認められなければ、いちばん苦しむのは悠仁さまと、悠仁さまの将来のお妃です。若い男性皇族が悠仁さまお一人しかいない以上、悠仁さまに男性のお子さまが生まれなければ皇室は途絶えます。お妃となった女性は男子を産むことが絶対の使命となり、想像もできないほどのプレッシャーに苦しむことになるでしょう。そもそも、このような状況で”お妃”となってくれる女性を見つけることさえ難しいと言えます」(前出・皇室担当記者)安倍政権は4月に予定されていた立皇嗣の礼を延期し、もともとは昨年5月の御代替わり後すぐに開始される予定だった安定的な皇位継承策の議論を、またも先延ばしにしてしまった。新型コロナ対策が最優先されているとはいえ、女性・女系天皇容認を先延ばしすればするほど、皇室が途絶えてしまう危機が近づくばかりではないか――。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月01日天皇陛下が、社会福祉に取り組む2団体に計1億円を寄付することになった。宮内庁が4月6日、発表した。即位に伴う寄付で、子供の貧困対策に取り組む「子供の未来応援基金」とNPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」に5,000万円ずつ寄付される。「天皇陛下による財産の贈与は、日本国憲法や皇室経済法などにより特定のケースに制限されています。しかし先日、即位から1年間のみ1億円以内の寄付を可能とする国会議決が行われ、2つの団体への寄付が実現することになりました」(皇室担当記者)天皇陛下は子供の貧困問題や、ボランティアの被災者支援に対する国民の理解が深まることを願っており、私費から支出されるという。寄付金はどういった事業に生かされることになるのだろうか――。全国災害ボランティア支援団体ネットワークの広報担当者は次のように語る。「私たちは災害時に、ボランティアと行政や協力企業などとの連携や調整を行っています。災害時はもちろんですが、災害に備えて平時から各都道府県で人材育成するなど事前の準備が必要です。そういった用途に使わせていただくことになると思います」天皇陛下は雅子さまとともに、昨年12月にも台風19号で甚大な被害を受けた宮城県丸森町と福島県本宮市を日帰りで訪れ、被災者を見舞われている。被災地に足を運び、被災者を励まされることは、両陛下がご公務の中でもっとも大切にされていることの一つだ。もうひとつの寄付先である「子供の未来応援基金」に携わる独立行政法人福祉医療機構の担当者は「貧困状態にある子どもを草の根で支援するNPOなどを対象に支援を行っています。子ども食堂や学習支援などは大きな対象になっています」と語る。同じく「子供の未来応援基金」に携わる内閣府子供の貧困対策推進室の担当者にも話を聞くと、「宮内庁から、どういった基金なのかという問い合わせはありました。子ども食堂や、居場所のない子どもたちの居場所づくりを支援しています。18歳になり児童養護施設にはいられなくなり、親元にも帰れない人への支援なども含まれます」天皇陛下は今年2月の誕生日会見でも《近年の子供たちをめぐる虐待の問題の増加や貧困の問題にも心が痛みます。次世代を担う子供たちが健やかに育っていくことを願ってやみません》と話されていた。雅子さまも一昨年12月の誕生日に発表されたご感想で《国内では、子供の虐待や子供の貧困など、困難な状況に置かれている子供たちについてのニュースが増えているように感じており、胸が痛みます》と綴られていた。天皇陛下と雅子さまが長年にわたり関心を持ち、応援されてきた被災者支援と子供の貧困対策。寄付金も有意義に生かされることだろう――。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月01日制服姿で、ご学友と模擬店の食事を召し上がる天皇陛下(写真左から2番目)。’75年、学習院女子中・高等科の文化祭、八重桜祭での1枚だ。このときの様子を、学習院幼稚園からのご学友・速水敏昭さんが教えてくれた。「高等科1年の秋でした。陛下が『僕も女子部の文化祭に行こうかな』とおっしゃったので、それではご一緒しましょう、と友人たちと見学して回りました。展示や催しを見て、模擬店のカフェで食事をして、ジュースを飲みました。カレーライスや焼きそばを食べたように思います」普通の男子高校生らしい、青春の思い出。一方で、陛下は若いころから国民への優しさ・思いやりもしっかりとお持ちだったという。速水さんがその“才覚”を目の当たりにしたのは、1年生の夏休み。2人が所属していた地理研究会で旅した、金沢・能登でのことだった。「地理研究会の旅行では、陛下は一部員としてみんなで囲炉裏を囲み、おやすみになる際も部員たちと一緒に布団を敷いてお休みになっていました。それでも昭和の御代です。その旅では、大勢の歓迎を受け、道路に土下座して迎える人もいました。今でも覚えているのは、陛下がその地べたに座っている方たちの前に膝をつき、丁寧に挨拶されていたことです。天皇陛下は、高校時代には、将来のお立場への自覚をはっきりとお持ちだったのです」即位から1年。今でも、地方ご訪問やご静養の際に駅頭に集まった人たちには、丁寧に、時には気さくに話しかけられている陛下。雅子さまとともに、<国民の中に入っていく皇室>の姿を、これからも国民に示し続けられていくことだろう――。「女性自身」2020年3月3日号 掲載
2020年05月01日NHKでは、柴咲コウ、ムロツヨシ、高橋一生、満島真之介ら豪華俳優を迎えて“テレワーク”でドラマを制作。「今だから、新作ドラマ作ってみました」と題して5月上旬に3夜に渡って放送することが決定した。新型コロナウイルスの影響により、多くのドラマが当面の収録を見合わせている中、今回放送が決定したドラマは、打ち合わせやリハーサル、本番収録も直接会わずに制作。第1夜には、満島真之介と前田亜季が出演する「心はホノルル、彼にはピーナツバター」を放送。婚約中の神林五郎(満島真之介)と森本千明(前田亜季)は遠距離恋愛中、この春予定していたハワイでの結婚式は開催が中止に。そんな中、唯一の連絡手段となったビデオチャットで今日も2人のラブラブトークが始まるが…?続く第2夜は、小日向文世と竹下景子が夫婦役で出演する「さよならMyWay!!!」。宍戸道男(小日向文世)は40年連れ添った妻・舞子(竹下景子)を脳卒中で失ったばかり。そんな中、業務用のパソコンに一件のビデオ電話がかかってくる。画面の向こうにいるのは死んだはずの舞子。しかも画面越しに離婚届を舞子が突き付けてきて――というストーリー。そして第3夜は、柴咲さん、ムロさん、高橋さんが出演、「とんび」「天皇の料理番」「義母と娘のブルース」の森下佳子が手掛ける抱腹絶倒のファンタジー・コメディー「転・コウ・生」がラストを飾る。外出自粛で家に閉じこもっていると、“あの人に会いたいな”という気持ちが募る。するとなぜか、会いたいと思った人と魂が入れ替わる珍事が発生。シバサキコウがむろつよしと入れ替わり、今度はタカハシイッセイとも入れ替わって…という物語だ。「今だから、新作ドラマ作ってみました」は5月4日(月・祝)23時40分~NHK総合にて3夜放送。(cinemacafe.net)
2020年04月27日よく「1番好きな人よりも、2番目に好きな人と結婚した方が幸せ」ということも聞きますが、なぜ2番目なのでしょうか?結婚をするのなら1番好きな人ととしなきゃ後悔しそうですよね?でも、2番だからこそ1番にはないメリットもたくさんあるんです。そこで今回は、2番目がちょうどいい理由をご紹介します。■ “冷静さ”が残る2番目に好きということは、全く好きな気持ちがないというワケではなく、好意はありますよね?でも2番目ということは、狂うほど好きではないということ。そう、好きでも狂うほどではない。そうなるとメンタルも崩れにくく、恋愛独特のネガティブな妄想、嫉妬や束縛などの奇行もそうありません。冷静さが残っているので、関係も壊れにくく、円満に続きやすいんです。好きすぎるあまり嫉妬や束縛をしすぎて、いつも自分から関係を壊しちゃう人は、2番目の人が実はぴったり合うパートナーだったりしますよ。■ 頑張りすぎないでのでストレスも溜まりにくい大好きな人がパートナーだと、毎日が楽しくて心も満たされますが、なんか頑張りすぎて疲れませんか?ファッションもそうだし、スタイル維持もそう。嫌われたくないために本音をグッとこらえたり、どこかイイ女ぶってしまう人もいるはず。カップル間において、ほどよい緊張感は大切。ただ、リラックスできないというか、彼の目や顔色を気にしてついつい無理してしまうのは良くありません。でも、2番目と一緒にいる時って変な緊張感がないし、1番ほど無理していないはず。長い結婚生活、無理しないでいられる相手の方がいいんじゃないでしょうか?■ 変に期待しないで済む好きな気持ちが強いほど、相手に期待してしまう気持ちも強くなってしまいませんか?「期待しちゃダメ」と分かっていても、意に反して心が勝手に期待しちゃうというか、自分が彼に注いだ分の愛情が彼から返ってこないと、イライラしたり不安になったりしちゃう子もいるはず。でも、2番目に好きな彼には1番目の彼ほど期待しないですよね?期待しない分、彼の言動でイライラしたり、不安になったりすることも少ないはず。円満な関係を築く上では、2番目くらいがちょうどよかったりするんです。■ 「1番好きな人の2番」よりも「2番目に好きな人の1番」の方が安心仮に、1番好きな彼と結婚できても、彼の1番の女とは限りません。もし、自分が彼の2番だったら?かなり苦しいと思います。「2番でもいいから彼がいい!」というのならいいですが、「彼の1番じゃないと無理、つらい」というのなら、自分を1番に愛してくれる2番目の彼の方がきっと安心感はあると思うんです。もちろん、1番目の彼よりも一緒にいる時のトキメキは少ないでしょうが、安心感はあるし、自尊心が傷つくこともないでしょう。■ 2番目の彼こそが運命の相手かも2番目に好かれる彼からしたらつらい話。でも、そんな彼が運命の相手である可能性は高いんです。好きすぎてついついやりすぎてしまう、大好きな人といると不安だし自尊心も低くなりやすいというのなら…。“2番目の彼”の方があたなにとってぴったりなパートナーなのではないでしょうか。(美佳/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年04月14日天皇陛下は4月6日、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議副座長を務める尾身茂氏から進講を受けられる予定だったが、延期となった。宮内庁は尾身副座長の業務に支障がないよう予定を調整していたが、ここ数日の急速な感染拡大を鑑みて、ご進講は見送られることになった。拡大を続けるコロナ禍の影響で、「全国植樹祭」や「園遊会」をはじめ、4~5月に予定されていた皇室行事は相次いで中止や延期が決まっている。5月に開催予定の日本赤十字社の全国大会にも、名誉総裁である雅子さまのご出席は見合わせられる見通しだ。その一方で、天皇陛下は執務を続けていらっしゃる。「毎週火曜日と金曜日には、内閣から送られてくる法令などへの署名・捺印があります。これを実行しないと法律が施行できませんから、このご執務は欠かせません。そのため職員との接近、多くの人間が触れた書類との接触などがどうしても発生してしまいます」(皇室担当記者)さらに陛下は3月だけでもパナマ、スーダン、タイ、キューバ各国の新任駐日大使との「信任状捧呈式」に臨まれている。また、4月にも信任状捧呈式は予定されていたが、4月9日に天皇陛下が臨まれるはずだった新任駐日大使の信任状捧呈式は、緊急事態宣言を受けて延期となった。「式そのものは10分くらいで、以前から3メートル以上離れて話す形式です。しかし信任状を渡すときには大使が前に進み出て陛下に直接手渡します。国と国との約束事なので儀式を省略することはありません」(前出・皇室担当記者)3月30日には、検事長ら8人の認証官任命式も行われた。31日には、宮内庁職員の人事異動者が、赤坂御所を訪問して陛下に拝謁している。時期が時期だけに儀式や面会で、陛下がマスクを着用されることもあるのだろうか?「人に会われるときに、皇族方がマスクを着用されていたという前例は聞いたことがありません。とくに公務の場合、相手に対して失礼というか、現状でしたら相手の感染を疑っているようにも取られかねませんので、現在もご接見のときにマスクはされていないのではないでしょうか」(宮内庁関係者)それを裏付けるように、前出の宮内庁関係者がこんなエピソードを聞かせてくれた。「つい先日、秋篠宮さまに面会した方は、ふだんよりやや離れて座ったものの、お互いにマスクなしでの会話となったそうです。秋篠宮さまも、気にされるご様子はなかったといいます」もし、天皇陛下や雅子さま、そして皇族方が新型コロナウイルスに感染したとしたら、日本の国民に与えるショック、ダメージは計り知れないだろう。職員からの感染を予防するために、具体的にはどのような対策をとっているのか――。本誌は4月3日、宮内庁の報道室に質問状を送った。すると、次のような回答が届いた。《政府の基本的対処方針や専門家会議の見解等を踏まえ、また、皇室医務主管や側近の侍医による対応により、対策を講じてきているところ。引き続き、適切な対策を講じることで、天皇陛下お始め皇室の皆様方のご健康の保持に万全を期してまいりたい》さらに職員に対しては、以下のような注意喚起を随時、行ってきたという。・外出後・食事前に、石けんやアルコール消毒液などによる手洗いの徹底・咳エチケット(マスクやハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)の実施・発熱等の風邪の症状が見られるときは休暇を取得し療養に専念する・時差出勤の推奨、休みやすい環境整備・海外渡航の自粛、海外出張計画の自粛・換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所及び間近で会話や発生をする密接場面の3つの条件が同時に重なる場を避けることしかし、本誌が質問状に記載した天皇陛下のマスクご着用状況、職員との接触頻度といった点には回答が得られなかった。「雅子さまは海外メディアの報道などをご覧になり、新型コロナウイルスに関する世界の現状をいち早く把握されていると思います。日本のために陛下をお守りしなければと、心中穏やかではないはずです」(前出・皇室担当記者)現状では万全とは言い難い「宮内庁の危機管理」を、雅子さまも憂慮されているに違いない――。「女性自身」2020年4月21日号 掲載
2020年04月11日2020年4月6日、天皇陛下が私的なお手元金から1億円を2つの団体に寄付されることを、宮内庁が発表しました。5千万円ずつの寄付を受けるのは、政府が創設した『子供の未来応援基金』と、NPO法人『全国災害ボランティア支援団体ネットワーク』。どちらも社会福祉事業の団体です。宮内庁の発表によると、天皇陛下と皇后陛下は子供の貧困問題とボランティアによる被災者支援に、国民の理解が深まることを願われているそうです。憲法では皇室が寄付をする場合、国会の議決が必要とされています。今回、即位をされた天皇陛下が1億円の寄付を行うための議決案が、同年3月13日に閣議決定されたのです。ちなみに、明仁上皇陛下が天皇陛下に即位された際も、児童福祉や障がい者支援に計1億円の寄付が行われています。この件が報じられると、ネットからは「天皇陛下が寄付をされるなんて知らなかった!」「ありがとうございます」といった声が上がりました。天皇陛下が寄付された1億円は、困っている人たちを助けるために使われることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年04月07日《女性・女系天皇、議論せず》2月16日付の『読売新聞』には、こんな見出しが躍った。驚くべきことに安倍政権が、女性・女系天皇について議論しない方針を固めたというのだ。公の場で議論を行うための有識者懇談会すら設けない方向だという。「昨年10月に実施された共同通信の世論調査で、女性天皇容認への賛成は8割を超えています。歴史上も女性天皇は存在しました。このまま“男系男子”に固執すれば、もっとも重要な伝統である世襲による皇位継承が危うくなるのは明らかです。皇室の存続を真剣に考えるならば、女性・女系天皇についての検討は避けて通れないはずです」(皇室担当記者)天皇陛下も’18年2月の誕生日会見で《その時代時代で新しい風が吹くように、皇室の在り方もその時代時代によって変わってきていると思います》とおっしゃり、伝統を重んじつつも、時代に応じて皇室のあり方は変わるとのお考えを示されている。04年12月に薨去された宣仁親王妃喜久子さまも、『婦人公論』(’02年1月22日号)で、次のように綴られていた。《女性の皇族が第127 代の天皇さまとして御即位遊ばす場合のあり得ること、それを考えておくのは、長い日本の歴史に鑑みて決して不自然なことではないと存じます》愛子さまがお生まれになった当時、皇室からも「愛子天皇」を期待する声があったのだ。さらに、雅子さまの祖父・江頭豊さんにも、愛子さまにまつわる”秘話”があるのだという。江頭豊・寿々子夫妻を知る人物が語る。「江頭夫妻は、愛子さまのご誕生をたいへん喜んでいました。あるとき豊さんが『愛子さまが天皇になる夢を見たんだよ』と、とてもうれしそうに話していたことがありました。雅子さまも、お祖父さまの夢のことはご存じだと思います。豊さんは、愛子さまの聡明さがもっと世間に伝わってほしいという気持ちも抱いていたようです」豊さんが亡くなったのは’06年9月。愛子さまがお生まれになったのは’01年12月であるから“夢”はその間に見たことになる。「ちょうど15年ほど前は、女性天皇容認へという機運が高まっていた時期でもありました。’05年、小泉内閣のときに『皇室典範に関する有識者会議』が招集されて、愛子さまが皇位継承者となられるように、皇室典範が改正されようとしていました。豊さんは、もしかしたら自分の夢が正夢になると思われたのではないでしょうか」小泉内閣が’05年11月24日に国会に提出した有識者会議の報告書では《我が国の将来を考えると、皇位の安定的な継承を維持するためには、女性天皇・女系天皇への途を開くことが不可欠》と、明確に結論づけられていたのだ。しかし、この翌年に紀子さまが第3子をご懐妊。皇室にとって実に40年ぶりの男子となる悠仁さまがお生まれになったのは、’06年9月6日のことだった。江頭豊さんは、それからほどなくして、同じ月の24日に亡くなったのである。愛子さまは4歳でいらした。悠仁さまご誕生まで雅子さまは、愛子さまを“将来の天皇”としてお育てになるつもりだったのだろうか。「小泉政権は皇室典範の改正案提出直前までこぎつけていました。当時の雅子さまも政府や国会の動きを注視されていたでしょう。愛子さまが将来天皇になることも、ある程度想定していらしたと思います」(前出・宮内庁関係者)初等科の一時期は雅子さまが登下校に付き添われるなど、登校できない時期もあった愛子さま。しかし、たくましく成長された現在は、皇族としての自覚も芽生えているという。「’17年に東宮御所にデンマークやスウェーデンの王族が招かれたときには、愛子さまもご懇談に同席されたのです。愛子さまは通訳を介さず、英語で会話されました。愛子さまの語学力は、天皇陛下がご自身以上の実力だと話されているほどです。東京五輪では皇族方が各国要人を接遇することになります。愛子さまがお迎えにあたることも十分に考えられます」(皇室担当記者)4月、愛子さまは天皇陛下と同じ学習院大学文学部へ進学される。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんは、今後の皇位継承の議論において重要となるのは“両陛下のご意向”だと語る。「平成の天皇退位の特例法は、上皇陛下のお気持ち表明が発端となり、そのご意向を尊重した国民の声によって成立しました。皇位の継承についても、国民は当事者である天皇陛下や皇族方のご意向を知りたいと思うでしょう。それがわからないままですと、どういう結果であろうとも、わだかまりが残るだろうと思っています」雅子さまは最愛の祖父の“夢”を胸に秘められたまま、女性天皇問題が本格的に審議される日を待ち続けていらっしゃるのだろうか――。「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月16日黒柳徹子が司会を務めるテレビ朝日系「徹子の部屋」の3月12日(木)放送回に、ドラマ「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」で主演を務める俳優の桐谷健太がゲスト出演する。「ROOKIES」や「流星の絆」「JIN-仁-」などのドラマで知名度を上げると、「天皇の料理番」や『バクマン。』など数々の出演作で俳優としてさらに進化。「カインとアベル」では運命に翻弄される兄弟の兄を、連続テレビ小説「まんぷく」では自信家の商売人を、「4分間のマリーゴールド」では責任感の強い主人公たちの兄を演じるなど、常に出演作が続く桐谷さん。今回は“歴史に残る”名場面を生み出した10年前の本番組初出演時をふり返るほか、子ども時代から現在に至るまで支え続けてくれる両親への思いなどを明かす。また下積み時代の桐谷さんを知る恩人の“大物俳優”からのサプライズメッセージも。メッセージに対する桐谷さんの反応とは!?桐谷さんが体育教師から転職した異色の刑事に扮する「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」が、3月12日(木)最終回を迎える。同作は桐谷さんが“元体育教師の異色な刑事”仲井戸豪太を、東出昌大が“東大卒の頭でっかちな超エリート検事”真島修平をそれぞれ演じるほか、比嘉愛未が豪太の妹で修平のサポートをする立会事務官の仲井戸みなみ役で出演。また豪太とバディを組む刑事の目黒元気役で磯村勇斗、“枯れ専”刑事の毛利ひかる役で今田美桜も参加。最終回では横浜桜木署管内で激しい暴行を受けた身元不明の遺体が見つかり、修平が事件を担当することに。調べると殺されたのは半グレ集団の幹部で、そのリーダーは桜木署が児童虐待容疑で追っている男・久我山勝也(桐山漣)だった。半グレ組織を壊滅しようとする豪太。豪太の思いに共鳴した修平は桜木署が中心となって捜査を進めるよう指示するが…というストーリー。「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」最終回は3月12日(木)21時~テレビ朝日系で放送。桐谷健太出演の「徹子の部屋」は3月12日(木)12時~テレビ朝日系で放送。(笠緒)
2020年03月11日新型コロナウィルスの感染拡大防止に伴う小中高の休校要請を受け、動画配信サービス「Paravi」では配信中の一部コンテンツを期間限定で無料公開することを発表した。今回無料公開第1弾の対象となるのは22作品。有村架純主演で禁断の恋を描いた「中学聖日記」や、深田恭子主演、ピンク髪に大変身した横浜流星の出演も大きな話題となった「初めて恋をした日に読む話」。漫画「花より男子」の新章が原作の「花のち晴れ~花男 Next Season~」、綾瀬はるかと、“恋つづ”で大きな話題となっている佐藤健が出演する「義母と娘のブルース」といった最近放送されたドラマがラインアップ。さらに、「オレンジデイズ」、「JIN -仁-」、「天皇の料理番」、「ROOKIES」、「世界の中心で、愛をさけぶ」といった少し懐かしさ感じるドラマも今回の対象となる。なお、期間中は従来必要となる無料会員登録の手続きをすることなく、「Paravi」のサイトまたはアプリ上で対象作品を楽しむことができる。(cinemacafe.net)
2020年03月08日《一つ一つの公務に真摯に向き合い、心を込めて大切に務めを果たすべく努めてまいりました。天皇の一つ一つの公務の重みと、それらを行うことの大切さを感じております》天皇陛下は2月23日、60歳の誕生日を迎えられた。21日には誕生日に際して、令和となって初めて記者会見に臨まれ、昨年5月に即位されてからの約10カ月について振り返られた。《常に私の傍らに寄り添い、相談に乗り、公務に共に取り組みながら支えてくれている皇后雅子に、感謝しております》天皇陛下は会見の中で、実に13回も雅子さまのお名前を出されて、繰り返し感謝を述べられた。皇太子妃時代は適応障害によりご公務に出席できない時期もあった雅子さま。しかし皇后となられた昨年は何度も地方にも足を運ばれ、即位関連の儀式にも出席された。そうした皇后としてのご活動について、天皇陛下は《雅子は、種々の工夫を凝らしつつ一生懸命に努力を積み重ね、幸いにして、令和元年は、即位に係る全ての儀式・行事に出席することができました。このことを私も雅子もとてもうれしく思っております》と語られた。一方で《雅子はいまだ快復途上にあり、昨年12月の誕生日の際に医師団が見解として述べているとおり、体調には波があり、大きい行事の後や行事が続いた場合には、疲れがしばらく残る傾向があります》と、雅子さまのご体調についてお気遣いの言葉も。そして《近くで見ていると、とてもよく頑張っていると思いますが、決して無理をすることなく、これからもできることを一つ一つ着実に積み重ねていってほしいと思います》とエールを送られるとともに、《私も今後とも、できる限り雅子の力になり、支えていきたいと思っております》と述べられた。「天皇陛下は昨年の誕生日にも《雅子を支えていきたいと思っております》とおっしゃっていました。お二人が互いに支え合うという夫婦像は、即位されてからも変わらない天皇陛下の信念なのでしょう」(皇室担当記者)
2020年02月24日宮内庁は2月21日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが学習院大学の推薦入試に合格されたことを発表した。愛子さまが進学されるのは、学習院大学の文学部日本語文学科。WEB女性自身ではすでに今年1月10日、「愛子さまの進学先が内定!学習院大学の日本語日本文学科へ」と報じている。学習院大学はホームページで、この学科について次のように紹介している。《本学科では、古代から現代に至る日本語・日本文学を中心とする日本の文化(日本語日本文学系)、及び日本語教育(日本語教育系)に関心のある学生を受け入れ、研究と教育を行っています》天皇陛下と同じ学習院大学文学部への進学となったが、その背景には古典文学への関心があったという。本誌は’14年3月、愛子さまが初等科卒業直前に書かれたレポートについて報じている。タイトルは「藤原道長」。執筆理由について愛子さまは次のようにつづられていた。《授業で藤原道長について学習している時に、「御堂関白記」(※道長の日記)に少し触れ、また、学習する前にも新聞で「御堂関白記」がユネスコの記憶遺産に登録されたという記事を見たので、一度実物を見てみたいと思った。それで、夏休みに、東京国立博物館で開催された特別展「和様の書」に行き、「御堂関白記」を見て、これほど古い日記がよく残っているものだと驚いた》天皇陛下は大学時代に、文学部史学科で中世の水運の歴史を研究されている。「天皇陛下が旅や交通の歴史に関心を持たれたきっかけは、美智子さまとともに松尾芭蕉の『奥の細道』を読まれたことだったそうです。愛子さまが天皇陛下と同じく文学部を選ばれた背景には、日本の古典文学へのご関心があったのでしょう」(宮内庁関係者)当初、愛子さまの志望学部は国際社会科学部とみられていた。「将来の”皇室外交”を見据えれば、語学や海外留学に力を入れた学部はぴったりのはずでした。ただ、雅子さまもハーバード大学留学中に『日本文化クラブ』を設立し、当時はあまり知られていなかった日本の言葉や伝統、音楽や食文化を伝える活動をされていました。国際社会で活躍するには、まず自国の文化を知らなくてはーー。お若いころの雅子さまと同じように、愛子さまはそうお考えになったのかもしれません」(皇室担当記者)愛子さまは現在、卒業リポートの作成に取り組み、忙しい日々を送られているという。雅子さまは、昨年12月9日の誕生日に際して発表されたご感想で、愛子さまの今後についても綴られていた。《これから高校を卒業しますと、今まで以上に、様々な経験を積み重ねながら視野を広げていく時期になると思いますが、これからも感謝と思いやりの気持ちを大切にしながら、いろいろな方からたくさんのことを学び、心豊かに過ごしていってほしいと願っています》天皇陛下と雅子さまのご期待を胸に、愛子さまは新たなステージで輝かれるだろうーー。
2020年02月24日「女性天皇容認の是非といった安定的な皇位継承のあり方について、国会は政府に対し『速やかな検討と結果の報告』を求めています。安倍政権としては、検討結果を何らかの形で国会に報告をしなければなりません。ただ現時点では“男系維持”が既定路線の結論だといわれています」そう語るのは政治部記者。マスコミ各社の世論調査でも女性天皇容認への賛成は8割以上となっている。国民の大多数が女性天皇の誕生を望んでいるにもかかわらず、皇室典範の改正はなかなか実現しないままだ。安倍首相はかつて『文藝春秋』(’12年2月号)への寄稿で《皇室の伝統と断絶した「女系天皇」には、明確に反対である》と主張していた。「そんな安倍首相も、最近は『女性天皇に反対』とは明言しなくなりました。憲法改正を究極の目標とする安倍首相は、国民の支持を失うことを非常に恐れています。女性天皇の問題は、できるだけ結論を先延ばししたいというのが本音のようです」(前出・記者)2月1日にも共同通信が、皇位継承策の議論について「政府内で対策案提示の見送り論が浮上していることが分かった」と報道している。対する野党は、立憲民主党と共産党が女性天皇・女系天皇ともに容認。国民民主党と日本維新の会も、女性天皇には賛成の立場だ。「ただ、政権交代が起こらない限り、野党にできることはほとんどありません。むしろ自民党内の女性天皇賛成派の動きが注目されます」(前出・記者)昨年11月、自民党の甘利明税調会長は「男系を中心に順位をつけ、最終的選択としては女系も容認すべきだ」と発言。二階俊博幹事長も「男女平等、民主主義の社会なので、それを念頭に入れて問題を考えていけば、おのずから結論は出る」と、女性天皇・女系天皇を容認する考えを示した。さらに石破茂元幹事長も昨年12月「女系だからすなわち駄目だ、という議論にはあまり賛同していない」と、党内の“男系派”を牽制した。「憲法にも、天皇の地位は《日本国民の総意に基づく》とあり、国民の意思が重要です。女性天皇の問題は選挙の争点になりにくいですが、有権者が関心を持っていることを与野党に訴えていくことが必要です」(前出・記者)「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年02月08日女性という性別ゆえに、愛子さまは天皇になれないーー。女性たちはそんな皇室の現状をどう思っているのか?本誌は昨年末から年始にかけて女性自身のインスタグラム上でアンケートを実施。すると266人から回答があり、熱いメッセージの数々が届いた!まず1問目は「皇室典範(皇室に関する法律)を改正し、女性天皇を容認することに賛成ですか、反対ですか」。女性天皇への賛成は実に90.2%(240人)に達した。《男女関係なく、この日本の天皇に適した人物がなるべきです》(50代)、《男性しかなれないなんて古くさい考え方。令和はもっと新しい、時代に合った世の中になってほしい》(20代)と、世代に関係なく、女性は天皇になれない現在の皇室典範には違和感があるようだ。また、女性の社会進出が進むなかで《そろそろ男性だけしかなれないなんて時代は終わってもいいと思います》(40代)、《男社会の時代は終わり、女性もバリバリ働く時代だから》(40代)、《日本は大好きですが女性としてはとても生きにくい国です。これ以上性別を理由に制約をかけないでほしい》(30代)といった意見も。《歴代、女性天皇の時代もあったから》(50代)との声も。女性天皇は歴史上、8人10代存在し、伝統にも則している。一方、反対は9.8%(26人)。《皇位継承順位を見ると、秋篠宮殿下や悠仁殿下もいらっしゃるのに、わざわざ女性天皇を容認する必要はないのでは?》(30代)、《愛子さまは賢そうで大好きだけど、男系天皇でずっと続いてきたから、その伝統を崩したくない》(30代)、《単純に違和感があるし、女性に務まるかな》(40代)といった声があった。2問目は「将来、愛子さまに天皇に即位なさってほしいと思いますか」。「思う」は77.8%(207人)。《天皇皇后両陛下お二人のお子さまなら、素晴らしい天皇になられると思うから》(50代)、《いちばんそばで天皇陛下や皇后さまのことをきちんと見て勉強されていると思うから》(40代)といった意見からは、天皇陛下と雅子さまへの信頼感が愛子さまへの期待につながっていることが伺える。学習院女子中等科の卒業文集では「世界の平和を願って」という作文を書かれた愛子さま。《天皇にふさわしい品が感じられるし、常に国民ファーストで行動してくださりそう》(40代)、《もし天皇に選ばれたら、世界平和や国民一人ひとりの幸せのために力を尽くしてくださると信じているから》(10代)といった声も。愛子さまご誕生直後の小泉政権下では、いったんは女性天皇容認の方針が示されたこともあった。《愛子さまが誕生されたときから、当然愛子さまが天皇になられるものと疑わなかった》(60代)、《一人の女性として、女性天皇が活躍するお姿をこの目で見てみたい》(30代)と、近い将来に女性天皇が誕生することを願う意見は根強くある。一方、「思わない」は22.2%(59人)。50代の読者からは《悠仁親王がいらっしゃるのに、女性天皇のことを考えるのは早いのでは?》との意見。現在、皇位継承順位第1位は皇嗣の秋篠宮さまで、第2位は悠仁さま。女性天皇の容認する場合でも、現在の皇位継承順位を変更するかについては議論を呼びそうだ。また、《女性としての幸せをふいにしてほしくない》(50代)、《(明治以降で)初の女性天皇なんて、とてつもないプレッシャーで押しつぶされそうで、かわいそう》(40代)などと、愛子さまの将来を心配する声もみられた。「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年02月08日報道各社が昨年行った世論調査では、約8割が女性天皇の容認に賛成。しかし、政府は皇位継承策の議論を何度も先送りし、皇室典範の改正に着手しようとしていない。現在の皇室典範で女性天皇は認められていないのか?本当の「伝統」とは何なのか?皇室に関する近現代史を専門とする歴史学者・小田部雄次さん(静岡福祉大学名誉教授)に解説してもらった。【Q】なぜ現在、女性は天皇になれないのですか?江戸時代まで、女性の即位も禁じられていませんでした。しかし、明治時代に制定された皇室典範で、天皇に即位できるのは「男系男子」に限られてしまいました。男尊女卑の意識が強かった明治初期の政治家たちの後押しによって、こうした原則が成文化されたのです。【Q】なぜ、皇族減少の危機に陥ってしまったのでしょうか?現在、皇位継承権がある男性皇族は、秋篠宮皇嗣殿下、悠仁親王、常陸宮殿下の3人だけです。戦後に憲法や皇室典範が改正されたときにも、「男系男子」については改正されず、「男系女子」さえも天皇になれないままになってしまいました。以前は皇室に「男系男子」の皇族が数多くいました。それは、側室が認められていたことも大きな要因です。大正天皇を産んだのも、明治天皇の正妻である昭憲皇太后ではなく、側室の女性でした。男系による皇位継承は歴史的に続いてきましたが、それは側室の存在が許されるような社会であったからこそ可能だったのです。【Q】「男系男子」より重要な天皇の条件はあると思われますか?生まれながらの皇族であることが、尊重されるべき伝統でしょう。天皇の子として生まれ、生まれたときから皇室で育ってきたということがもっとも大切なことです。戦後まもなく皇室を離れた「旧皇族」の子孫には、男系の男子もいます。しかし、何百年も前まで男系の血筋を遡らなければ天皇にたどり着かないのです。生まれたときに皇族ではなく、親も皇族ではなく、何百年も遠い祖先が天皇という「男系男子」に皇位継承権を与えたことは、歴史上ありません。そうした男子より、天皇の長女として天皇のそばで育った皇族女子のほうが、将来の天皇としての資格があると私は考えています。男系女子の「女性天皇」だけではなく、その子の「女系男子」や「女系女子」も、生まれながらの皇族となるので、女系天皇として皇位継承権を認めていいと思います。「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年02月07日女性であるというだけで愛子さまが将来の天皇になれないのは、女性差別ではないのかーー。国民的議題である皇位継承問題。『部長、その恋愛はセクハラです!』(集英社新書)などの著書がある、社会学・ジェンダー研究者の牟田和恵さん(大阪大学大学院人間科学研究科教授)に、見解を聞いた。昨年マスコミ各社が行った世論調査では、女性天皇について8割前後が賛成意見でした。私も、天皇陛下の長子である愛子内親王が次の天皇になられるのが当然だと考えます。現在の皇室典範は男女平等ではなく、改正するべきです。日本国憲法には、法の下の平等が記され、男女平等が定められています。しかし皇室では、天皇という皇位を継承できるのは、男系の男子に限られています。「一般社会と皇室は別ではないか」と思われるかもしれません。しかし、皇室典範における女性差別は、日本社会の女性差別を反映しているのです。たとえば、いまだにお葬式では「喪主は男性でないと」といった意識が根強いです。また、夫婦の姓も、男性の姓に合わせることがほとんどです。こういった女性差別の根本には、家長を男性に限るという「家父長制」があります。個人の自由より「家」を第一とする発想が、いまだに日本社会に根強く残っている証拠なのです。「家制度」は、敗戦による憲法改正で廃止されました。しかし、日本という国の象徴である皇室には、男子しか皇位を継承できないというルールが残ってしまったのです。皇室の女性差別が見直されなければ、日本社会における女性の生きづらさも本質的には変わらないのではないでしょうか。‘85年に女性差別撤廃条約が締結されたこともあり、ヨーロッパのほとんどの王室で、性別にかかわらず第一子が王位を継承するようになっています。日本も天皇の第一子が皇位を継承するように皇室典範の改正を急ぐべきでしょう。世界経済フォーラムが各国の男女平等の度合いを調査した「ジェンダー・ギャップ指数」の’19年版で、日本は153カ国中121位で、過去最低でした。政治や経済などさまざまな分野で、いまだに女性は低い立場に置かれています。それは、皇室のあり方と決して無関係ではないと思います。愛子内親王は天皇皇后両陛下のもとですこやかに成長されているようです。将来、即位されれば、天皇として立派に務めを果たされることでしょう。「女性だからできないこと」は、社会からなくしていくべきです。皇位継承についても、同じだと思います。「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年02月07日報道各社の世論調査では約8割が女性天皇容認の意見にもかかわらず、安倍政権は女性天皇容認には消極的とみられている。しかし、皇室に関する著作も多数ある漫画家・小林よしのり氏は「一刻も早く女性天皇を容認すべき」と断言。保守を自認する小林氏が女性天皇に賛成する理由とは?愛子さまがご幼少のころから、国民はご成長を見守ってきた。いま愛子さまのファンがどんどん増えているのは、愛子さまが親しみやすいお人柄でありながら、皇族にしかない高貴なオーラや輝きを発していらっしゃるからではないだろうか?中学生のころに書かれた短編小説には驚嘆させられた。看護師になった愛子さまが、傷ついた動物たちを精いっぱい看病し、勇気と希望を与えるという幻想的な物語だった。愛子さまは中学生にして、すべての他者に対する慈愛の精神をお持ちだと感じた。ご両親である天皇皇后両陛下から“帝王学”のいちばん大事なことをすでに学んでいらっしゃるのだ。間違いなく、愛子さまはこの国の天皇にふさわしいお方だと思う。こういうワシも、以前は“男系男子”を維持すべきだと考えていた。ワシの周りの“保守派”の言っていることに流されていたんだ。しかし、調べれば調べるほど、彼らの主張は非現実的でめちゃくちゃだとわかってきた。たとえば「旧宮家の男系男子を皇族に復帰させるべき」という主張がある。戦後間もないころに皇籍を離脱した旧皇族の子孫には、たしかに男系男子が何人かいるようだが、彼らは一般人として生まれ、一般人として育っている。だから、そもそも“復帰”とは言えないし、その“男系男子”のなかに、人権が大きく制限される皇族に自ら望んでなってくれる人物がいるだろうか?それに、これから皇室に嫁ぐ女性は“お世継ぎ”の男子を産むことを絶対の使命とされる。雅子さまもそうしたプレッシャーに苦しまれたし、女性天皇を認めない限り、皇室に嫁いでくれる女性も見つからなくなるだろう。男系男子に固執する“原理主義者”は机上の空論を言うばかりで、むしろ皇室の存続を危うくさせているのだ。安定した皇室の継続のためにも、一刻も早く女性天皇を容認すべきだ。そして愛子さまが天皇になられれば、女性が文字どおり日本社会の象徴となり、日本を覆う閉塞感が一気に払拭されることだろう。「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年02月06日国民的議題である皇位継承問題。愛子さまも昨年12月に18歳になられ、女性天皇の是非などについて国会での早急な議論が求められている。しかし、昨年11月の世論調査では、半数以上が女性天皇と女系天皇の違いを「理解していない」と回答(産経・FNN合同世論調査)。なかなか基本的な知識が広まっていない。そこで、皇室に関する近現代史を専門とする歴史学者・小田部雄次さん(静岡福祉大学名誉教授)に解説してもらった。【Q】女性天皇はこれまで歴史上にいたのでしょうか?女性天皇は歴史上8人存在しました。これは大正15年制定の「皇統譜」に記されており、宮内庁の公式な見解です。とくに功績に優れていたのは、飛鳥時代の推古天皇と持統天皇でしょう。聖徳太子は推古天皇の皇太子として活躍しましたが、十七条憲法、遣隋使派遣、法隆寺建立といった太子の実績の背景には、推古天皇の存在と支援があったのです。持統天皇は、藤原京への遷都を実行。父の天智天皇、夫の天武天皇とともに、律令国家を形成するにあたり、キーパーソンとなりました。また、2度も皇位についた女性天皇として、皇極天皇(のちに斉明天皇)と孝謙天皇(のちに称徳天皇)がいます。当時の政治状況において重要な存在であったともいえます。最後の女性天皇は、江戸時代の後桜町天皇で、1762~71年に在位していました。それから約250年、女性天皇は誕生していません。【Q】女性天皇と女系天皇の違いは何でしょうか?父親が天皇の血を引いている女性の天皇を「女性天皇」と称します。前述のように、女性天皇は歴史上も存在したので、これを認めることは、まったく伝統に反しません。母親は天皇の血を引いているが、父親は天皇の血を引いていない天皇を、男女を問わず「女系天皇」と称します。女系天皇は、これまでに前例がないとされています。ただ、第43代の元明天皇と第44代の元正天皇はいずれも女性で、母娘です。元正天皇の父も、その父が天皇だったので、元正天皇は一応男系ではありますが、母から娘へという女系による継承でもあったのです。なお、現在の皇室典範(皇室に関する法律)では、女性皇族は結婚により皇室を離れることになっています。このため女性皇族が結婚後も皇室にとどまれるようにする「女性宮家」の創設も検討されています。「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年02月06日予約なし!1人飲みにも最適なスタンディングバー番号で簡単に注文。グラスで楽しむナチュラルワインオリジナルコインを使った便利な会計システム【十番右京】オーナーが手がける、女性も入りやすいスタンディングバー白を基調とした店内。テーブルにはスマホの充電ができるようにとコンセントも配置2019年に【十番右京】の系列店として誕生した【右京堂】は、スタンディングのワイン食堂。お店は移転前の【十番右京】があった場所にあります。日本酒をグラスで提供していた【十番右京】は、女性客も多かったことで日本酒ブームの一端を担いました。新店の【右京堂】では、オーナーの右京さんが大好きなナチュラルワインを広めたいと考え、“女性や若い世代の人が気楽に楽しめる”空間に。「ワインって名前で注文するには長いし、大変だよね」と、の店主の心遣いから番号でオーダーができるシステムにワインは選び方が難しい……。そんなイメージを持っている初心者でも安心!【右京堂】のワインリストには、わかりやすいキャッチコピーと、「甘」「爽」「旨」「濃」など味わいのわかるアイコンをつけるなど、選びやすい工夫がされています。支払いはコイン制、来店したらまずは「右京堂コイン」をゲット!右京堂のオリジナルコイン。本物の硬貨を模すなどデザインにもこだわっており、オープン年の「令和元年」の年号も入っています【右京堂】の特徴のひとつが、独自の会計システム。来店するとまず、レジで「右京堂コイン(1枚250円)」を購入します。一度コインを購入したら、その後のお会計はテーブルでオーケー。(入店時の1コインはチャージ代)。料理やドリンクは2コインから楽しむことができ、余ったコインは次回来店時にも使用できます。ただし、払い戻しはできません。『メンティ ロンカイエ・スイ・リエーヴィティ2017』4コイン:1,000円(税込)『メンティ ロンカイエ・スイ・リエーヴィティ2017』には、「まるでレモンスカッシュ!」というキャッチコピーが。飲むと果実味が感じられ、後味はスッキリ。するすると飲めてしまう味わいで、レモンスカッシュとは言い得て妙!『クヴェブリ・ワイン・セラー ルカツィテリ クヴェブリ2017』4コイン:1,000円(税込)お店では、いま人気のオレンジワインと呼ばれるブドウの皮や種を一緒に発酵させるタイプも常時扱っています。右京さんのおすすめは、紅茶のような味わいの上写真のワイン。いちごジャムや桃のような甘い香り、渋みのある味わいは、まるで本当に紅茶のよう。小さめポーション&豊富なラインナップの料理は1人飲みにも季節によって変わるメニューも。冬限定の『白子の春巻き』4コイン:1,000円(税込)1人でも頼みやすい、小さめポーションの料理も魅力です。30種類のレギュラーメニューに加えて、店内の黒板には季節に合わせた限定メニューも。気楽なスタンディングでありながら、味にもこだわった料理を楽しめるのが【右京堂】の良さです。『鮮魚の和風カルパッチョ』2コイン:500円(税込)【十番右京】の名物『トリュフたまごかけご飯』は7コイン:1,750円(税込)料理のジャンルはあえて定めず、“和洋中”となんでもあり!その理由は、お酒に合う料理を出したいから。みなさんも、その日の気分や飲んでいるお酒に合わせて自由に選んでみてください。奥行きのある店内。席はフリーで自由に移動ができる【右京堂】は毎日15時オープン。お休みの日の昼飲みにも、ちょっと時間の空いた時にも。夜遅くまで空いているので食事の後にも使えます。ぜひ、ふらっと立ち寄ってみてください。右京堂【エリア】麻布十番【ジャンル】ワインバー【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】2,501円~3,000円【アクセス】麻布十番駅
2020年01月25日作家・島本理生の賛否両論となった小説を映画化した『Red』。この度、本作で主人公に好意を抱く同僚役で出演している俳優・柄本佑のコメントと場面写真がいち早くシネマカフェに到着した。柄本さんといえば、俳優一家に生まれ育ち、『美しい夏キリシマ』で俳優デビュー後は連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」「あさが来た」「なつぞら」、「天皇の料理番」、「スクラップ・アンド・ビルド」、『居眠り磐音』などで幅広い役柄をこなす個性派俳優。近年、話題作『火口のふたり』では瀧内公美とW主演を務め、激しい濡れ場を披露し、「令和元年版 怪談牡丹燈籠」では色悪な武士を演じ、どこか気になるフェロモンを漂わす役柄で注目を集めている。現在放送中の「知らなくていいコト」では、吉高由里子扮する主人公の元カレ役で謎めいたキャラクターを演じている柄本さんだが、本作『Red』では、主人公・塔子(夏帆)の同僚で、プラトニックながらも男女の微妙な駆け引きのある関係にある小鷹淳役で出演。劇中では、塔子と小鷹のラブシーンこそないが、塔子の心にそっと寄り添う存在。また、塔子と鞍田(妻夫木聡)の恋愛関係に唯一気づく重要な人物であり、塔子が夫や恋人には見せない飾らない素直な顔を引き出してしまう、強引だけどどこか憎めない不思議な魅力を持っている。塔子と絶妙な関係にある小鷹。彼について柄本さんは「妻夫木さんが演じた鞍田とは対照的で、僕が演じた小鷹は、しゃべり上手で、コミュニケーション力も高い。世の中を渡っていく術をしっかりと持っていて、クレバーな人」と説明し、「だから恋愛でも、行き過ぎない70点くらいを出し続けるようなヤツなのかも(笑)」と意外にも“そこそこ”な男だと印象を明かす。役作りに関しては「実は、この役を演じるに当たって髪型も作り込んでいます。事前に監督色々話をさせて頂いて、スラムダンクの宮城リョータみたいなクルクルヘアーにしたいと相談しました(笑)」とこだわりを語り、「鞍田さんみたいなタイプと対照的だからちょっとある種の抜けの良さみたいなのが欲しかったので」とコメント。また、「小鷹という人間の世界観をしっかり持っていたので、演じるのはそこまで苦労しませんでした」と言うと、「それより、毎回コテで巻いて、この髪型を作る方が大変だったかもしれません(笑)」と意外な苦労を語った。今回主人公を演じた夏帆さんとは、映画では初めての共演だったそうで「僕の中では『天然コケッコー』のイメージで止まっていたのですが、実際にご一緒してみて、現場の立ち姿とか居住まいがすごくかっこよかったです。それでも『守ってあげたい』と思わせる抜け感も少しあって非常に魅力的な方だと思いました」とイメージが変化したと話している。『Red』は2月21日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:Red 2020年2月21日より新宿バルト9ほか全国にて公開©2020『Red』製作委員会
2020年01月22日「嵐」櫻井翔と有吉弘行が司会を務める「櫻井・有吉THE夜会」。“3週連続豪華俳優コラボ祭り”の2週目となる1月16日(木)今夜のオンエアは、俳優の竹内涼真、鈴木亮平、榮倉奈々、貫地谷しほりがゲスト出演する。本番組はMCの櫻井さんと有吉さんが旬のゲストを迎え、人生年表を見ながら表と裏の素顔に迫るトークバラエティ。今回のゲストは「仮面ライダードライブ」で注目を集め、連続テレビ小説「ひよっこ」や「過保護のカホコ」「陸王」などに出演。映画『センセイ君主』では主演を務めたほか『名探偵ピカチュウ』でハリウッド進出も果たした竹内さん。日曜劇場「天皇の料理番」や映画『俺物語!!』などの徹底した役作りで知られ、「銭形警部」では国民的人気キャラを雰囲気そのままに熱演。大河ドラマ「西郷どん」では主演を務めた鈴木さんは前回に引き続きの登場。連続テレビ小説「瞳」や『図書館戦争』シリーズなどに出演。最近では鈴木さんと共演した「東京タラレバ娘」や「この世界の片隅に」「僕らは奇跡でできている」などに出演している榮倉さん。「風林火山」「龍馬伝」「八重の桜」「おんな城主 直虎」と4作の大河ドラマに出演。昨年は映画『夕陽のあと』の主演をはじめ、昨春の日曜劇場「集団左遷!!」ではナレーションも担当、「新美の巨人たち」など女優業以外の分野でも活躍する貫地谷さん。今回はこの4人の新日曜劇場「テセウスの船」キャストたちをゲストに迎え、「自分の手作りより美味しいカレーに出会ったことがない!」と豪語する竹内さんが徹夜で作った“世界一のカレー”がスタジオに登場するほか、榮倉さんと貫地谷さんの思い出のつまった探し物を番組が徹底調査。鈴木さんの気になっている「世界一黒い」謎の物質にも注目。個性的な4人のドラマでは見られない一面をお見逃しなく。今夜ゲスト出演する4人が共演する「テセウスの船」は「モーニング」(講談社)連載の同名漫画をドラマ化。1989年にタイムスリップする主人公・田村心を竹内さんが、心が過去で出会う父親・佐野文吾を鈴木さんが演じ、時間を超え文吾が起こしたとされる殺人事件の謎を追っていくストーリー。「テセウスの船」は1月19日(日)より毎週日曜21時~TBS系で放送開始。※初回25分拡大。「櫻井・有吉THE夜会」は1月16日(木)今夜22時~TBS系でオンエア。(笠緒)
2020年01月16日ポーン、ポーン!高く昇った太陽のもと、テニスコートにボールを打ち合う快音が響く。ラケットを手に、ダブルスを組まれた天皇皇后両陛下のお相手を務めるのは、佐藤直子さん(64)だ。日本プロテニス協会に登録した初の女子プロテニスプレーヤーであり、現在は、日本スポーツ協会の監事を務めている。陛下が力強いストロークを打ち込まれると、佐藤さんも力が入る。思わず「えい!えい!」と、声を出して打つ佐藤さんを、雅子さまが面白がって、「私もえい!」と、打ち返された。ご夫妻にも佐藤さんにも、笑いがあふれる。「夏の練習日、水分補給の時間になると、陛下は『暑いですねぇ』と、おっしゃりながら、水を持ってきてくださいます。ふだんから御所のなかでランニングをされていますが、『ランニングの汗とテニスの汗は違いますね』と、汗が滴る爽やかな笑顔でお話しになります」雅子さまは、「こんなに汗をかくのは、いつぶりかしら」とつぶやくと、そのまま、ご自分で「ああ、前のテニス以来ですね」と、ユーモアたっぷりに続けられた。休憩前に、佐藤さんがボール拾いを始めると、雅子さまは「直子先生だけに拾わせるわけにはいきません」と手伝ってくださったという。陛下との交流が生まれたのは、’85年ごろ。テニスの聖地・英国ウィンブルドン大会でのことだった。佐藤さんは’73〜’88年、シングルス、ダブルス、混合ダブルスのいずれかでウィンブルドンに出場を続けた。予選を勝ち抜いての本戦出場は14回に上り、その年も本戦のコートに立っていた。「試合のない日にセンターコートで観戦していると、外国人選手が『日本のロイヤルがいらっしゃっているよ』と、教えてくれて。畏れ多くもご挨拶に伺ったのです」それが、オックスフォード大学にご留学中の陛下だったのだ。佐藤さんの母・典子さん(90)は、かつて皇居内にあるパレスクラブに入会し、美智子さまとプレーしたこともあった。「美智子さまが、私のことを陛下に話してくださっていたようです。『調子はいかがですか』と聞かれて『まあまあです』と答えると、『日本に帰ったら、一度、テニスをご一緒しましょう』と、陛下から言ってくださったのです」まさか実現するとは思わなかったが、佐藤さんが一時帰国したとき、突然、宮内庁から電話があった。「御所でテニスをされませんか?」以降、年に数回、定期的に陛下とテニスをご一緒するようになり、ご成婚後に雅子さま、現在では、愛子さまも加わられ、ご家族でテニスを楽しまれるようになったという。「天皇ご一家とのテニスは毎回、とても楽しく、感謝の時間です。自分のために一生懸命向き合うテニス、若い世代に教えるためのテニスとはまた違って、和やかで、純粋な趣味としてのテニスを楽しめますから」佐藤さんは、日に焼けた笑顔をキラキラと輝かせたーー。現在、東京国際大学客員教授となった佐藤さん。研究室には、現役時代に獲得した数々のトロフィがズラリと並んでいた。同大学でテニスの指導を始めたのは、’11年。お昼前には鮮やかなオレンジ色のウエアに着替え、コートに入って、男子学生を相手にボールを打ち始めた。引き締まった筋肉に衰えは見えない。得意なボレーも炸裂する。「痛いところはいっぱいありますよ。右手の腱を1本切って、小指が上がらないから、テーピングとサポーターをしているんです。ケガ対策のために毎朝のストレッチや筋トレは欠かせません」陛下のご家族とテニスをするときも、入念にストレッチを行い、準備する。ほかにも年齢を感じるのは、暗くなるとボールが見えにくくなったこと。「お忙しい両陛下とのテニスは、夜の時間帯になることもあるんです。『もう、暗くてボールが見えません』と、私が言うと、雅子さまが『じゃあ、チャンス!』と、おっしゃられて引き続きラリーを……」愛子さまも練習熱心だ。同じく夕暮れになって、サーブの練習を始めた愛子さまにも、「もうボールが見えません。次にいいサーブが入ったら、終わりにいたしましょう」と、声をかけたが、愛子さまはご自分が納得するまで、サーブを打ち続けられたという。「高校3年生になって、愛子さまはお勉強も忙しいので、練習に参加されないことも。学校からお帰りになってから遅れて参加されることもありますが、すごくテニスがお好きでいらっしゃいます。お小さいころは、陛下とのラリーでも、なるべく続くように、陛下が簡単なボールを打ち返されていましたが、いまは力強いラリーをされます」愛情あふれる和やかなファミリーテニスで、笑い声が絶えないという。「両陛下はお立場も変わり、非常に多忙でプレッシャーもあると思います。だからこそ、テニスで気分転換をしていただきたいです。両陛下には『30分ほどでも参りますので、空き時間にでもテニスを続けてください』とお話ししています」
2019年11月11日「天皇ご一家とのテニスは毎回、とても楽しく、感謝の時間です。自分のために一生懸命向き合うテニス、若い世代に教えるためのテニスとはまた違って、和やかで、純粋な趣味としてのテニスを楽しめますから」佐藤直子さん(64)は、日本プロテニス協会に登録した初の女子プロテニスプレーヤー。現在は、東京国際大学客員教授で、日本スポーツ協会の監事を務めている。天皇陛下とは30年以上前から、定期的にプレー。ご成婚後に雅子さま、現在では、愛子さまも加わられ、ご家族でテニスを楽しまれるようになったという。「コートでボールを打ち合うと、旧知の友人のようになります。両陛下にはテニス外交をしていただきたいです」佐藤さんは’73〜’88年、シングルス、ダブルス、混合ダブルスのいずれかでテニスの聖地・英国ウィンブルドン大会に出場。予選を勝ち抜いての本戦出場は14回に上る。伊達公子、杉山愛、大坂なおみへと続く、日本女子プロテニス選手の道を切り開いてきた。「あなたは、生まれたその日にラケットを手にして、ボールをおしゃぶり代わりに育ち、初めて立ったときは、まるで弁慶のようにラケットを杖にしていたのよ」’55年1月2日、東京都千代田区生まれの佐藤さんは、両親にそう言われて育った。住まいは国会議事堂の真裏にある一軒家。「現在の参議院議員会館がある場所で官舎でした。父は当時、参議院の仕事をしていたようでした」水泳を習い、2歳上の兄と野球もしたが、両親が特に力を入れたのがテニスだった。父・忠雄さん(故人)は、元全国7位のテニス選手。「子どもが生まれたら、テニスプレーヤーにする」という夢があった。そんな父に引っ張られるように、母・典子さん(90)も出産前からテニスを習い始め、夢中になって、大会にも出ていた。「直子は将来、ラケット1本持って、世界を飛び回るんだよ」両親からそう言い聞かされて、幼い日の佐藤さんは、ウィンブルドン選手権の女子の優勝杯・シルバーの大皿のつもりで、家にあるお盆を掲げ、表彰式の練習をしたものだった。「こんな日常ですから、私はいつテニスを始めたのか、自分でもわからないんです」物心がつかないうちから、母に連れられて、かつて皇居内にあるパレスクラブに通い、夕方、仕事を終えた父が佐藤さんと兄にテニスを教えた。「父は『今日は負けても、2年後には勝つテニスをしなさい』と、言うタイプ。一方、短距離選手だった母は、目の前の結果が大事。『勝たないと意味がない』のです」学習院女子中等科1年で、全国大会に出場したとき、初戦でいきなり強豪選手と当たってしまった。窮地に追い込まれた佐藤さんに、母の怒りは容赦なかった。「当時の試合では、コートサイドまで保護者が入ってこられたんです。そこで母は、『ナナ(佐藤さんの愛称)のテニスじゃない。ウジウジしてる!』って」叱咤すると、クルリと踵を返して、冷たく立ち去った。「初めての大阪遠征で萎縮し、持ち味が出せていなかったんです」母の怒りで目が覚めて、ふだんのプレースタイルを取り戻した佐藤さんは、逆転勝利。「あれは、私にとって、人生をテニスに懸ける覚悟をするための大きな分岐点となる大会でした」勝負にこだわる母の激しさが、後にプロ選手として世界と闘う佐藤さんのメンタルを作っていった。その大会で、シングルス、ダブルスともに優勝し、早くも「中学に敵なし」となった彼女の目は、自然に海外へと向いていった。初めての海外遠征は、高校1年の夏休みにアメリカへ。「アメリカのジュニア選手のずうずうしさには驚きました。自己主張が強く、ラケットを投げたり、審判に文句を言ったり。おどおどしていた私も『負けるわけにはいかない』と、神経がずぶとくなりました」世界を転戦するために、そのずぶとさは必要不可欠だ。「トーナメントに出るには、ディレクターに手紙を書くことから始まります。現在のプロ選手にはエージェントがつきますが、私の時代にそのシステムはなく、自分で、売り込むしかなかったのです」試合実績のほか、《サーブ&ボレーが持ち味。男子のような力強いプレーです》《私を呼べば、アジアへのアピールになります》など、自己アピールを書き添えた。「コングラチュレーション」と返事がくれば、出場できる。ヨーロッパ遠征に初めて挑戦したのは17歳。大人の大会に出て、初めて得た賞金は125ドル!グループで遠征する日本人選手が多いなか、佐藤さんは武者修行のように1人で世界を渡り歩いた。当時のテニス界では、男女の格差が大きかった。同じ大会でも、男子は決勝戦をセンターコートで行い、優勝者には何百万円もの賞金が出る。対して、女子は賞金ゼロ。決勝戦も会場外のコートという格差があった。「女子選手の地位向上のための運動が始まっていました。試合後で疲れていても、よりいい待遇を求めて皆で集まって会議をし、選手の夢であるウィンブルドンをボイコットするという話にまで発展したこともあります」当時の世間の定評は「女子は弱いし、試合はつまらない」。入場料を取って試合を見せるプロなら、面白い試合をすることが絶対だ。「観客は、全てをテニスに懸ける選手の気迫を目の当たりにしたいはず。私たち女子選手は、最後まで手を抜かず、『選手みんなで感動を与えられるように頑張ろう』と再確認し合いました。何かを得るためには闘わなくてはならないことを痛感した経験でした」WTA(女子テニス協会)を立ち上げたビリー・ジーン・キングらを中心に、女子選手が団結して訴え続けたことで、徐々に女子の待遇は好転していった。「そのおかげで、海外のトップ選手とも仲よくなれました。皆、貧乏旅行で転戦していましたから。同じ苦労を重ねたから、絆も強くなったんです」飛行機もホテルも自分で手配し、スケジュールも自分で立てる。トーナメントで勝つほど滞在日数が延び、出費がかさむ。しかし、勝っても賞金はゼロかすずめの涙。「ケチケチ精神が養えました。ビバリーヒルズに住む選手も、ラスベガスのカジノのオーナーの娘もいましたが、皆ケチ(笑)」’77年、全豪オープンのシングルスでベスト8の快挙を成し遂げ、翌年には同大会ダブルスで準優勝。自信を深めた佐藤さんは、「日本プロテニス協会」初の女子の登録選手になることを決意する。「海外の仲間との人脈を広げるうちに、日本人選手との違いに気づきました。海外選手は、試合に勝ってお金を稼ぐことは常識。ところが、日本では当時『プロ=お金に汚ない』と思われていたんです」テニスで国際的に活躍するにはスポンサー契約は不可欠だ。今でこそ当たり前だが、アマチュアが美徳とされる風潮は根強かった。娘がテニスで世界に羽ばたくことを夢見た父でさえ、プロ契約には大反対だったのだ。’70年代に世界四大大会に出場して活躍した沢松和子さんは、アマチュアのまま契約を結んでいた。「バイクメーカーの『カワサキ』とプレーヤー制度で契約し、部長待遇の給与で、ラケットやウエアなどは全て『カワサキ』から支給されていたんです」ただし、この場合、サポートは、カワサキ1社からのみになる。「1つのメーカーと契約するのではなく、ラケットやウエアで個別に契約を結ぶと、複数社のサポートを受けられるんだよ」佐藤さんにそう教えてくれたのは、’70年代後半に、頂点を極めたビョルン・ボルグだった。佐藤さんは電話番号を自分で調べ、「ヤマハ」に直接、電話した。「笑われて終わりと思っていたんです。ところが、『いつ伺えばいいですか?』って、わざわざ来てくれるの?と、ビックリしました」待ち合わせの帝国ホテルに、担当者が7人ほど、全員スーツ姿で現れて、佐藤さんが提示した契約金もすんなりと了承してくれた。「こんなことなら、後に続く選手のためにも、もっと高い契約金を言っておけばよかったなと思ったほど(笑)。アシックスからシューズ、ウエアはエレッセ、ダンロップとボールの契約をしたのも、私が最初だったと思います」38歳で現役引退を表明した佐藤さんは以後、若手育成の方向に、テニス人生の舵を大きく切った。’11年から4年間、女性初の日本プロテニス協会の理事長を務めた佐藤さんは、若い世代の活躍が何よりうれしく、力の源にもなっているという。「大坂なおみちゃんが小さいとき、会場のバスでよく一緒になりました。すごくシャイでかわいらしかったけど、パワフルになりましたね。錦織圭くんは、すごく礼儀正しい。面識はなかったのに、私の姿に気づくと、食事中にもかかわらず立ち上がり、挨拶してくれました。あの2人を見ていると、海外への道が当たり前になり、外国人とも堂々と闘えるようになったなぁと、しみじみ思います」今年、大坂なおみは日本女子初の世界ランク1位(現在3位)まで上り詰めた。佐藤さんが切り開いた女子プロテニスの道に、大輪の花が今まさに咲き誇っている。
2019年11月11日「(田中裕子さんが演じる)母親に抱きしめられたとき、僕の中にふわっと匂いが入ってきたんです。子どものころに親に抱きしめられたときの圧倒的な安心感というか、理屈じゃない、本能的に惹かれる匂い。もちろん自分の母親の匂いとは違いますが、田中さんに抱きしめられたときに母親のことを思い出しました」そう語るのは、映画『ひとよ』(11月8日全国ロードショー)で3兄弟の長男・稲村大樹を演じた鈴木亮平(36)。15年前、母親が起こした殺人事件のせいで、それぞれにひずみを抱えて生きてきた子どもたち。母との久しぶりの再会に困惑する。「この作品って、誰の視点から見るかによって見た人の感想がまったく違うんです。母親目線で見ている人は、『子どもたちは、なんで母親のことをわかってやらないの?』と言いますけど、僕自身は、最後まで『この人、わかんない!』と大樹の視点で見てしまう。いろんな発見があるのは面白いですね」次男・雄二を演じる佐藤健とはドラマ『天皇の料理番』(’15年)以来の兄弟役だ。「今回の健は、結構やさぐれた役ですが、ふだんの彼も少し似たような空気感があるんです。世の中を斜に構えて見ているようなところとか、雄二に重なるところもあって、自然に兄弟になれました」
2019年11月11日天皇陛下の即位に伴う祝宴「饗宴の儀」は、10月22日から31日まで4回にわたり開かれ、万事つつがなく終了。雅子さまも笑顔でもてなされていた。しかし一連の儀式のさなかには、皇室の未来を左右するかもしれない重要な報道もあった。共同通信社による世論調査の結果が10月27日に報じられ、女性天皇を認めることへの賛成が81.9%に達したことが明らかとなった。反対はわずか13.5%だった。愛子さまのご成長とともに大きくなっている「愛子さまを天皇に」という期待の声――。ただ、愛子さまの人気が高まるにつれ、雅子さまの苦悩は深まってしまう状況にあるのだ。「政府は年内にも、皇位継承策を議論する有識者会議を設置する予定でしたが、来春以降への先送り案が浮上しています。愛子さまは結婚しても皇室に残られるのか、また、天皇となられる可能性はあるのか――。結論が先送りされれば、愛子さまの将来設計も定めることができません。雅子さまは一人の母として、愛子さまには自由に職業を選び、結婚も自らの意思で決めさせてあげたいというお気持ちもあるはずですが……」(前出・皇室担当記者)しかし宮内庁関係者によれば、雅子さまはすでに苦渋の決断をくだされているのだという。「天皇になる可能性が残されている以上、愛子さまには“天皇になる準備”も必要になる――。天皇陛下と雅子さまは、そうお考えになっています。そして、愛子さまへの“天皇教育”を始められているのです」10月11日、天皇陛下と雅子さまはイギリスのアン王女夫妻を赤坂御所に招き、お茶をともにされた。このご懇談には愛子さまも同席されたのだという。「約1時間のご懇談では、ラグビーW杯や東京オリンピック・パラリンピック、さらには即位の礼が話題に上りました。もちろん英語でのご懇談でしたが、愛子さまは熱心にお聞きになり、英語で王女夫妻に質問されることもあったそうです」(前出・宮内庁関係者)即位礼正殿の儀には未成年の愛子さまは出席されなかった。しかし愛子さまにとってこの日は、ご自身のお立場を自覚される重大な一日となったはずだと前出の皇室担当記者は言う。「愛子さまは前日に中間テストを終えられたばかりでしたが、その解放感とは無縁の一日であったことでしょう。早朝から赤坂御所と宮殿を往復される両陛下を愛子さまは欠かさず見送られ、またお出迎えもなさっていたのです。儀式は御所のテレビでご覧になりました。天皇陛下がなさった即位の宣明を、もしかすると将来は、愛子さまがされる可能性もあるのです。雅子さまが事前に“しっかり見ているように”とお伝えになっていたのかもしれません」現在、皇位継承順位1位は皇嗣の秋篠宮さま、2位は悠仁さまだ。紀子さまは悠仁さまとご一緒に全国各地を旅行され、自然・文化・歴史を学ぶ機会を作られてきた。標高3千メートルを超える槍ヶ岳への登山など、体力づくりまで考え、紀子さまなりに万全の“帝王教育”を悠仁さまになさってきたのだ。雅子さまも皇后としてご公務に取り組まれる傍ら、そうした教育までなさることになるのだろうか。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう語る。「政治や行政に関わらない象徴天皇であっても、現代社会とその成り立ちについて体系的にきちんと学ぶ場があってもいいかと思います。しかし大切なのは天皇陛下のおそばで、天皇陛下のお考えや行いのあり方を身をもって学ぶことでしょう。すでに5月の御代替わり後の愛子さまは、帝王教育のさなかにあるともいえます」娘が天皇になるのかはわからない。それでも、将来の天皇としての教育を――。見えない未来に向かって、天皇ご一家は新たな一歩を踏み出されていた。
2019年11月05日上田晋也、藤木直人、森泉の3人がMCを務める日本テレビ系「おしゃれイズム」の11月3日(日)今夜放送回に、映画『ひとよ』で主演を務める俳優の佐藤健が登場。5年ぶりの番組登場となる佐藤さんの素顔を神木隆之介、山田孝之ら俳優仲間たちが明かす。「仮面ライダー電王」主演で大きな注目を集め、「ROOKIES」「龍馬伝」に出演後、主演作『るろうに剣心』シリーズが大ヒット。「天皇の料理番」では料理シーンを代役なしで演じ話題を振りまくと、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。朝ドラ「半分、青い。」と「義母と娘のブルース」では同時期に出演、対照的な役柄を演じて多くの人を魅了した佐藤さん。今回が本番組5年ぶりの登場となる佐藤さんは、スケジュールに沿って休日の過ごし方を大公開するほか、『るろうに剣心』シリーズでの共演に『バクマン。』ではW主演も務めるなど共演経験も多い神木さんが佐藤さんの意外な素顔を明かす。また「ハード・コア」のほか映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』では声優としても共演している山田さんからも爆笑エピソードが語られる。俳優としての先輩、後輩たちが明かす佐藤さんのエピソードにも注目。さらに祖母からサプライズで生電話。おしゃべり大好きな佐藤さんの祖母から次々と語られる赤面エピソードも必見。ロケパートではいまが旬の秋刀魚、松茸、栗ご飯など秋の味覚をBBQで堪能する。佐藤さんが主演、白石和彌監督がメガホンを取った映画『ひとよ』は、どしゃ降りの雨降る夜、ある家族に起きたひとつの事件。それは、母親とその子どもたち3兄妹の運命を激変させた。その夜から、心の傷を抱えたまま別々の人生を歩んだ家族は、15年後に再会する――という物語。佐藤さん演じる雄二の兄・大樹を大河ドラマ「西郷どん」で西郷隆盛を演じた鈴木亮平、妹・園子を『蜜蜂と遠雷』で主演を務めた松岡茉優、母・こはるを『深夜食堂』などの田中裕子がそれぞれ演じ、音尾琢真、筒井真理子、佐々木蔵之介らも出演する。映画『ひとよ』は11月8日(金)より全国にて公開。「おしゃれイズム」は11月3日(日)今夜22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年11月03日10月25日(金)今夜の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」は、川村元気による人気小説を佐藤健と高橋一生のW主演で映画化した『億男』を地上波初放送する。本作は『モテキ』『君の名は。』など数多くのヒット作を世に送り出してきた映画プロデューサーの川村氏による小説を原作に、『るろうに剣心』シリーズや『3月のライオン』などの大友啓史監督がメガホンを取って映像化した作品。宝くじで3億が当たり、そのお金で人生をやり直そうとするも親友に持ち逃げされてしまう主人公の一男には、「天皇の料理番」や朝ドラ「半分、青い。」に「義母と娘のブルース」といったドラマから、大友監督の『るろうに剣心』や川村氏原作の『世界から猫が消えたなら』、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』などでいまや演技派として知られる佐藤さん。一男の大学時代の親友で億万長者ながら、一男の3億円を持ち逃げする九十九には「カルテット」や「僕らは奇跡でできている」、先日まで放送され好評を博した「凪のお暇」から、大友監督作『3月のライオン』をはじめ『シン・ゴジラ』から『嘘を愛する女』『引っ越し大名!』など出演作がいずれも大きな話題を呼ぶ高橋さん。2人を中心に、一男の妻・万佐子役には「天皇の料理番」で佐藤さんと、「凪のお暇」では高橋さんとそれぞれ共演している黒木華。また池田エライザ、北村一輝、藤原竜也、沢尻エリカらも出演。兄が残した3,000万円の借金を返済し続ける図書館司書の一男は、妻・万佐子と娘・まどかにも家を出て行かれ、踏んだり蹴ったりの日々を過ごしていたが、突然3億円の宝くじが当選。これで借金を返し家族の絆を修復することができるはずだと思ったものの、ネットを見ると宝くじの高額当選者たちはみな悲惨な人生を送っているという記事ばかり。怖くなった一男は大学時代の親友であり、起業して億万長者となった九十九にアドバイスを求めるのだが、3億円と共に九十九は姿を消す。一男は九十九の行方を探すため、あきら(池田さん)の紹介で、以前九十九と共に会社を立ち上げた百瀬(北村さん)のもとへ。百瀬との出会いをきっかけに千住(藤原さん)や、十和子(沢尻さん)と会うことになる一男。九十九はどこに消えてしまったのか?3億円を取り戻すことは出来るのか――という物語。佐藤さんが鈴木亮平、松岡茉優、佐々木蔵之介、田中裕子らとの共演で、ある事件で別々の道を歩み15年ぶりに再会する家族を描いた映画『ひとよ』は11月8日(金)より全国にて公開。金曜ロードSHOW!『億男』は10月25日(金)今夜21時~地上波初放送。(笠緒)■関連作品:億男 2018年10月19日より全国東宝系にて公開©2018映画「億男」製作委員会
2019年10月25日10月22日、天皇皇后両陛下は「即位礼正殿の儀」など、即位に関する儀式に臨まれる。一方、台風19号の甚大な被害を考慮してパレード「祝賀御列の儀」は11月10日に延期となった。毎年のように大雨、洪水、氾濫の被害に見舞われている日本。実は、かねてから“水問題”に関心を寄せられてきた天皇陛下は、地球温暖化による水害の多発に警鐘を鳴らし続けていらっしゃったのだ。12年前の「第1回アジア・太平洋水サミット」開会式記念講演のなかではこう述べられた。《水問題は、気候変動との関係でも大きな問題となっています。地球温暖化の結果、海面上昇や異常気象の頻発はもとより、災害の激化や大規模な水不足など、人類の諸活動に様々な悪影響が生じる可能性が危惧されています》さらに’18年にブラジルで開催された「第8回世界水フォーラム」では、「水と災害」のテーマで基調講演をされた。《我々が、今何も対策を立てなければ、等比級数的に被害が激化していくことが懸念されます。水災害により、私たちの先代が重ねてきた発展のための努力の成果がわずか数日、場合によっては数時間で消し飛んでしまいます。こうした地球規模で発生する自然の脅威に対抗するため、国際社会は結束して対処していく必要があります》また陛下は、早くから治水の重要性にも注目され、台風19号による周辺河川の氾濫を食い止めた巨大地下放水路「首都圏外郭放水路」(埼玉県春日部市)も’10年に視察されていた。そして陛下は著書の中で、雅子さまについて《私の水に対する関心に、いつも理解と協力をしてくれている》と記されている。「被災地へ足を運びお見舞いをされる“平成流”を継承されるとともに、水問題に関する知見を生かし、治水や防災を訴えるイベントに出席をされることなども、陛下と雅子さまの“令和流”になっていくことでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)パレードは延期されたものの、宮中三殿へのご参拝、そして「即位礼正殿の儀」と「餐宴の儀」は予定どおり22日に行われる。陛下と雅子さまは、職員と儀式の打ち合わせや所作の確認などを入念に進められてきたという。厳かな即位の儀式に、両陛下は被災地への祈り、そして「国民に寄り添う」という思いをこめて臨まれる――。
2019年10月22日佐藤健、松岡茉優、田中裕子ら日本を代表する豪華キャストが集結する『ひとよ』。とりわけ、白石和彌監督と初タッグとなる鈴木亮平は、“西郷どん”をはじめとするこれまでの精悍なイメージとは対極にある、内向的で頼りないキャラクターに挑戦している。鈴木さんといえば、昨年主演したNHK大河ドラマ「西郷どん」では主人公・西郷隆盛を演じ切り、来年は映画『燃えよ剣』に新選組局長・近藤勇役での出演が決まっているなど、頼りがいのある役柄のイメージが強い実力派俳優。一方、本作で演じる稲村家の長男・大樹は、メガネ姿で地味な作業服に身を包んでおり、これまでの役柄とは打って変わって全く覇気がない様子。また、幼い頃から吃音が原因でコミュニケーションに苦手意識を持つという難役だ。周りとのコミュニケーションを積極的に取る鈴木さん本人とは全く異なる役柄となった。以前に佐藤さんの兄役を演じたドラマ「天皇の料理番」では20kg減量、映画『俺物語!!』では30kg増量するなど、ストイックな役作りでも知られる鈴木さんだが、本作でも吃音の演技のために、様々な試みをしていたという。自主的に吃音の指導を受けるだけでなく、大樹の子ども時代を演じる子役と違いが出過ぎないよう、一緒に指導を受けて調整したほか、子役たちだけの撮影日にも関わらず、多忙な仕事の合間を縫って茨城県神栖市の撮影現場まで見学に行くなど、万全の準備で本作に臨んだ。先日行われたジャパンプレミアで鈴木さんは、「普段は活発な役をやることが多いですが、今回は全く異なる役柄を『鈴木にやらせてみよう』と思っていただいたことが嬉しいです」と、白石組初参加の喜びを明かしていた。また大樹は、子ども時代に「お母さんのような人と結婚したい」と話すほど、母・こはる(田中裕子)に深い愛情を持っているキャラクター。しかし、事件から15年経った現在、3兄妹では唯一家庭を持っているものの、妻の二三子(MEGUMI)との夫婦関係は上手くいっておらず、帰ってきた母にも素直に接することができない。そんな大樹役について鈴木さんは、「意外と難しくはなかったですね。『自分を見ないでくれ』と大樹は思っていたんじゃないかと思います」と分析。コミュニケーションへの苦手意識が家庭にまで影響してしまっているという不器用さや、思い通りにやり取りができないもどかしさを見事に表現し、鈴木さんの新たな一面が見えるキャラクターとなっている。稲村家の家族を演じる佐藤さんや松岡さん、そして「共演を熱望していた」と語る田中さんらそれぞれとの、思わず画面に見入ってしまうほどの演技合戦にも注目だ。『ひとよ』は11月8日(金)より全国公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年10月08日「嵐」大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人がゲストとトークやゲームで盛り上がるバラエティー「嵐にしやがれ」。その9月21日(土)今夜の放送回に、俳優の鈴木亮平が登場。鈴木さんは旬の甘味を巡って「秋のスイーツデスマッチ」に挑む。大学時代、自ら売り込みをかけモデルデビュー。連続テレビ小説「花子とアン」で注目を集め、『TOKYO TRIBE』では芸術のような肉体を、「天皇の料理番」では病に倒れた主人公の兄を、『俺物語!!』では大増量を計るなど役柄に応じて体型まで変えていく徹底した役作りで知られる鈴木さん。その後もあらゆる役柄を演じ分け、演技派としての評価が定着。2018年の大河ドラマ「西郷どん」では西郷隆盛を演じ主演を務めるなど、いまや国民的俳優に。そんな鈴木さんは“スイーツ男子”ということで、今回は天才パティシエールが作る宝石スイーツ、高級タルト専門店キルフェボンの絶品タルト、長野で話題の究極モンブランなどがスタジオに続々登場。秋の最旬スイーツをかけたデスマッチ対決が展開される。また大好評企画の「二宮in迷子センター」は第4弾を放送。さらにエキゾチックアニマル大集合など今夜も見どころ満載のオンエアをお楽しみに。映画、ドラマと多彩な活躍をみせる鈴木さんがこの秋挑む舞台「渦が森団地の眠れない子たち」が10月4日(金)より新国立劇場 中劇場にて上演される。劇団モダンスイマーズの蓬莱竜太が作・演出を担当、鈴木さんとは同級生でもあり、今回が10年ぶりの舞台共演となる藤原竜也もW主演。藤原さん演じる佐山鉄志と、鈴木さん演じる田口圭一郎、2人の小学生が、同じ団地に住み竹馬の友のように仲が良かったが、ささいなことから関係が崩れ、次第に団地での王座を争うようになる…という物語。新国立劇場での公演は10月20日(日)まで行なわれ、その後鳥栖、大阪、名古屋、広島、仙台でも上演される。「嵐にしやがれ」は9月21日(土)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年09月21日