妊娠によりママの体はさまざまな変化が生じます。そのなかのひとつに、ママは赤ちゃんに優先的に糖分を供給できる仕組みを作るようになり、代謝動態が変化します。しかし、このような変化が起きていることも知らずに食欲にまかせてついつい食べ過ぎてしまうと「妊娠糖尿病」になってしまうことも。そこで今回は、妊娠糖尿病の症状や治療方法、母体や赤ちゃんへの影響などについて解説します。 妊娠糖尿病とは妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めて発見、または糖尿病にいたっていない軽い糖代謝異常のことを言います。妊娠中に診断された明らかな糖尿病は含まれません。妊娠糖尿病は世界共通の診断基準が提唱され、妊娠糖尿病の診断基準が2010年に改定されました。日本産婦人科学会によると、妊婦の7~9%は妊娠糖尿病と診断されるといわれています。 妊娠糖尿病の原因と妊娠糖尿病になりやすい人特に妊娠20週以降になると、胎盤から出るホルモンによって、血糖値(血液に含まれるブドウ糖の量)を下げるインスリンというホルモンが効きにくくなります。そのためママの血糖値が普段より高くなり、高くなった分のブドウ糖が赤ちゃんに供給されるようになります。そのため甘い物や炭水化物などを食べ過ぎると、血糖値が上昇しやすくなってしまいます。 さまざまな要因によって、通常の妊娠時よりもインスリンの働きが抑制されてしまうと、ママの血糖値が常に高い状態となり「妊娠糖尿病」を発症してしまいます。妊娠糖尿病は、妊娠が終了し、胎盤からのホルモンの影響がなくなると症状が消失していきます。 妊娠糖尿病になりやすい人の特徴を紹介します。 ◆妊娠糖尿病になりやすい人・家族に糖尿病にかかっている人がいる・肥満・35才以上・過去に4,000グラム以上の赤ちゃんを出産したことがある・尿検査で尿糖が陽性になったことがある、または反復して陽性になる 妊娠糖尿病の症状や診断、母体や胎児への影響妊娠糖尿病は、妊婦健診でおこなわれる尿検査や血液検査で発見されることがあります。妊娠糖尿病の症状、母体やおなかの赤ちゃんへの影響を紹介します。 症状喉が渇く、頻尿、倦怠感、体重の急激な変化などの症状があります。初期は自覚症状はほとんどなく、妊婦健診で血糖値の異常を指摘されて気づくことが多いようです。 診断妊婦健診でおこなわれる血液検査で、血糖値を測定し、基準値を超えた場合、75ℊ経口ブドウ糖負荷試験をおこないます。 経口ブドウ糖負荷試験というのは、空腹時にブドウ糖75ℊを溶かした液体を飲み、1時間後・2時間後に血糖値を測定します。75 g経口ブドウ糖負荷試験において、①空腹時血糖値≧92mg/dL②1時間値≧180mg/dl③2時間値≧153mg/dLのいずれかひとつを満たした場合、妊娠糖尿病と診断されます。 妊娠糖尿病による母体と赤ちゃんへの影響妊娠糖尿病になると、ママだけでなく、おなかの中の赤ちゃんにも健康リスクを与える可能性があります。◆母体への影響・流・早産・妊娠高血圧症候群・羊水過多症・巨大児出産の時に、産道裂傷、帝王切開率上昇など・将来、糖尿病を発症するおそれ ◆赤ちゃんへの影響・巨大児(生まれるときに肩甲難産、腕神経麻痺、骨折のおそれ)・胎児発育不全・胎児機能不全・子宮内胎児死亡・新生児低血糖・呼吸窮迫症候群(肺サーファクタントの欠乏により、多呼吸・陥没呼吸・呻吟・チアノーゼなどをきたす呼吸器疾患。早産児に多い)・低カルシウム血症、高ビリルビン血症・多血症(血液中の血球(主に赤血球)の割合が多い状態)など 妊娠糖尿病の治療方法妊娠糖尿病になった場合、早期の治療をおこなう必要があります。また、予防方法について解説します。妊娠糖尿病の治療には、血糖コントロールが必須です。そのため定期的に血糖値を測定する必要があります。そのため、自己測定をすすめられることが多くあります。その結果をみながら、治療方針が決定されます。 治療方法●食事療法治療の基本は食事療法ですが、栄養バランスのとれた食事内容でカロリーコントロールが必要になります。 ≪食事療法のポイント≫・甘い物や糖質の多い物を控える・ご飯やパン、麺類などの炭水化物を減らす・ささみや豚、脂身の少ない肉を摂取・魚、大豆製品、卵などの良質なタンパク質を摂取・食物繊維が多いキノコ類や野菜などを積極的に摂取 ●インスリン療法血糖コントロールが不良の場合におこなわれます。インスリンを定期的(毎食前、寝る前など)に注射し、血糖コントロールをおこないます。インスリン注射も、血糖測定同様、自己注射がすすめられます。その際は、インスリンの量や注射の方法など間違わないよう、きちんと指導を受けておこなうことが大切です。 妊娠糖尿病の治療中、低血糖になる可能性もあります。低血糖を放置すると母児ともに悪影響を及ぼす恐れもあります。低血糖症状(気分が悪くなる、吐き気、冷や汗など)がある場合は、すぐに血糖測定をして糖分を補給するようにしましょう。 治療方法妊娠糖尿病を予防するためには体重コントロールが重要です。妊娠中の体重増加目標は、妊娠前の肥満度によって異なります。バランスのよい食生活、散歩やウォーキング、掃除など、適度な運動をおこないましょう。ただし、妊娠中の運動は無理せずに体調をみながらおこなってください。 【適切な体重増加の範囲】BMI指標=実際の体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}・やせの人(BMI 18.5未満):+9~12kg・肥満度が標準な人(BMI 18.5~25未満):+7~10kg・妊娠前に肥満な人(BMI 25以上):+5kg以下 まとめ妊娠糖尿病は多くの人が出産後に血糖値が正常に戻りますが、糖尿病やメタボリック症候群など、将来のママや赤ちゃんの健康にも関係するといわれています。日頃からの生活習慣を気をつけて妊娠糖尿病を予防することが大切です。また、妊娠糖尿病になった方は糖尿病になる確率が高くなるため、産後もバランスのよい食事内容を工夫し、運動や生活習慣の改善をおこないましょう。 参考:・日本産科婦人科学会「妊娠糖尿病」・日本糖尿病・妊娠学会「糖尿病と妊娠に関するQ&A」 監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
2019年07月16日妊娠中は便秘になりがちです。なかなかスッキリ出ない日が続くと、おなかが痛くなったり、張りやすくなったりと、困る方も多いと思います。妊娠中に便秘になりやすい原因とはなんでしょうか?今回は、妊娠と便秘の関連性、そして自分でできる解消法、妊娠中に便秘薬(下剤)を使用について解説します。 妊娠すると便秘になりやすい?その原因とは妊娠中に便秘になる方も少なからずいます。妊娠前は便秘になったことがないという人でも、スッキリしない日が続き、イライラしてしまうことがあるかもしれません。ここでは、まずは妊娠中に便秘になりやすい原因をご説明します。 便秘の原因1:黄体ホルモンの影響で腸の運動が鈍くなる妊娠するとママの体内では黄体ホルモンの分泌量が増えます。黄体ホルモンには妊娠を維持する役割がある一方で、消化管の筋肉を弛緩させる作用があります。これによって消化管の運動が低下し、便が体内に長時間とどまってしまう原因になるといわれています。便が大腸内にとどまると、その間、便の水分が奪われてしまい、固い便になってしまいます。 便秘の原因2:子宮が大きくなり腸を圧迫する妊娠中は子宮が大きくなることも便秘の原因とされています。妊娠中期以後は大きくなった子宮が周辺の消化管を圧迫し、便秘をもたらします。このため、週数が増えるにつれ、便秘が悪化する人が少なくありません。 便秘の原因3:生活習慣の変化妊娠をきっかけに生活が変わることも便秘をもたらす要因のひとつです。つわりによって食事の栄養バランスが崩れたり水分が不足したり、運動不足になったりすることで、便秘につながると考えられています。 便秘の原因4:過度のストレス精神的なストレスも腸管の機能低下につながり、便秘をもたらす要因といわれています。 便秘の原因5:便意を我慢する習慣なかなかトイレに行けず、便意を我慢してしまうと、便通を悪化させる原因になります。接客業など、職業上の理由でトイレに行くのを我慢している人は、便秘になりやすいです。 妊娠中に便秘になったときの解消法・予防法便秘の解消・予防には食事や運動不足の改善が重要です。健康的な生活を過ごし、ストレスを溜めないようにすることも大切です。ここでは、自分でできる対処法をまとめました。 便秘解消法・予防法1:食事厚生労働省によると便秘対策として、次の栄養素を積極的に摂りいれることが望ましいとされています。(※1) ・食物繊維ごぼうなどに多く含まれる食物繊維には、排便リズムを回復させる作用があるといわれています。食物繊維を豊富に含むその他の食材としては大豆や緑黄色野菜、さつまいもなどが挙げられます。 ・脂質・糖分適度な脂質は脂肪酸が大腸を刺激し、糖分は腸管内で醗酵しやすく大腸運動を高めるため便秘対策に効果が期待できます。ただし、脂質や糖分は摂りすぎると肥満につながる恐れがありますので摂り過ぎには注意をしましょう。 ・豆類・いも類・かぼちゃ・くりいも類、栗、かぼちゃなども便秘対策としておすすめです。これらの食材は腸管内で発酵してガスを発生させる作用があります。 ・玄米・胚芽米精米される前のお米には食物繊維と同じ働きをする難消化性でんぷんが含まれています。便秘対策としては精米後の白米より玄米、胚芽米を積極的にとりましょう。 便秘解消法・予防法2:水分をしっかり補給する便が固くなるのを予防するためには水分補給も大切です。一般的に、1日あたりの水分摂取量は、飲む分と食事から摂る分をあわせて2ℓ程度必要ですが、妊娠中はより多めに摂ることが望ましいです。ただし、便秘になったからといって、一度に大量の水を飲むことはすすめられません。一度に大量の水を飲みつづけると、急激な体重増加やむくみの原因になることがありますので気をつけましょう。十分な水分を摂取することも大切ですが、飲みやすい量をこまめに飲むことが重要です。 便秘解消法・予防法3:適度な運動をおこなう習慣的に体を動かすことも便秘の予防に効果的だといわれています。医師の指導のもと、マタニティヨガや水泳、ウォーキングなど、妊娠中でも実践できるものを選んで、生活に取りいれましょう。 便秘解消法・予防法4:ストレス解消妊娠中は体のこと、仕事や家のことなど、ストレスがつきものですが、過度なストレスが溜まると便秘だけでなくさまざまな症状を引き起こす恐れがあります。周囲の協力を得ながら、忙しい毎日の中でも息抜きの時間を確保しましょう。 便秘解消法・予防法5:食事は規則正しくとり、食後はゆっくり過ごす規則正しい食事は腸のリズムを整えます。夜遅い時間や寝る前の食事は避けましょう。 また、便秘解消には、便意を我慢しないことが重要だといわれています。個人差がありますが、食後に便意を感じる人が多いため、食後はトイレの時間を確保しておくことがおすすめです。 妊娠中に便秘薬(下剤)を使用しても大丈夫?日頃から注意していても、便秘を繰り返してしまうときは、薬の助けが必要なときもあると思います。では、妊娠中に便秘薬(下剤)を使用してもよいのでしょうか? 妊娠中でも使用できる便秘薬もありますが、妊娠経過や時期によっては注意が必要です。普段から使っている薬であっても安易には使用せず、医師に相談しましょう。強い下剤や浣腸などの使用は、子宮の収縮を誘発して流・早産の原因となることがあります。とくに妊娠初期には注意が必要で、便秘と下痢を繰り返すことも多く、下剤の使用により腹痛や下痢が起こりやすいので、基本的に服用はすすめられません。 安定期に入ってからは、比較的安全に下剤が使えるようになりますが、慢性的な便秘は腹痛の原因となることがあります。また、長時間トイレでいきみ続けると、子宮が収縮したり、外陰部が腫れたりする原因になることがあります。何日も便秘が続くときは、このようなことが起こらないうちに、医師に相談してみて下さい。 まとめママの体にさまざまな変化が起きる妊娠中、便秘に悩まされるのは辛いものです。妊娠中は便秘にならないよう、日頃から食事に気を遣い、適度に体を動かしましょう。症状が重い場合は、早めに医師に相談してください。 参考※1厚生労働省e-ヘルスネット「便秘と食事」 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年07月06日妊娠7カ月ころ、お風呂に入ると脚がかゆく、「乾燥のせいかな~」と思っていました。しかしそれは日に日にひどくなっていったのです……。 それは季節の変わり目だった妊娠7カ月になり、おなかも大きくなってきたころでした。ある日お風呂に入ると、脚のすねあたりがかゆく、かくと赤くブツブツができてしまいました。季節の変わり目で肌が乾燥しているせいかな~と、そのときは軽く考えていたのです。 かゆみに毎晩悩まされるようにしかし日に日にかゆみは増していきました。決まって夜、お風呂に入るころからかゆくなり、夜中はかゆみで目が覚めるほどに。範囲も最初は脚だけだったのが、だんだん全身に広がっていきました。 居ても立ってもいられず調べてみると、妊娠中に肌がかゆくなる「妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)」という症状があることを知りました。産院に相談したところ、「程度は異なるけれど、かゆみが出る人は少なくない」とのことで、塗り薬を処方してもらいました。 わたしは「よもぎ」で乗り切った!しかし、とにかくかゆくて夜も眠れないほどで、塗り薬はそう何度も塗れないし、すぐになくなってしまいます。そこで、何か普段から使える対処法はないか?といろいろ調べました。 そこで私がたどり着いたのは「よもぎ」でした。よもぎは肌荒れやかゆみ、乾燥対策によいとされ、古くから薬草として使われていたそうです。かゆみで目が覚めたらよもぎローションを塗ってなんとか気を休め、日中はよもぎ茶を飲んだり、お風呂にはよもぎの葉で作られた入浴剤なども入れました。 結局完全に治ることはないまま臨月を迎えたのですが、臨月になると嘘のようにかゆみがおさまりました。しかし、よもぎ茶はノンカフェインで体も温まるし、よもぎ風呂も香りがよく気に入っていたので、その後も使い続けていました。妊娠性痒疹は、わたしの場合「よもぎ」でなんとか乗り切ることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月11日妊娠中には、体にさまざまな変化がありますが、その中でも妊娠中に眠れなくて悩んでいる方も多くいるのではないでしょうか。不眠は、妊娠初期から後期まで起こりやすいマイナートラブルの1つです。なぜ妊娠中に不眠になりやすいのか、眠れないときの対処法や睡眠薬の服用についてお話ししていきます。 妊娠中に不眠になりやすいのはなぜ?妊娠中に不眠になってしまう原因は、ホルモンバランスの変化と体型の変化です。ここでは、妊娠初期・中期・後期に分けて、不眠の原因や症状を紹介していきます。 妊娠初期妊娠初期は、ホルモンバランスが変わることにより、体が大きく変化していきます。特に黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌されることで、頭痛や吐き気、腰痛、腹痛、ほてり、微熱といった体調不良が起こり、不眠の原因となります。また、強い眠気が襲ってくることもありますが、日中に眠気がくることで体内時計がくるってしまい、夜に眠れなくなることもあります。さらに精神面でも、妊娠に対する不安や普段とは違う体の変化に戸惑い、不眠になりやすくなります。 妊娠中期妊娠中期にももちろんホルモンバランスは変化していきます。さらにおなかが出始めてくることによって、妊娠前に比べると寝る姿勢が変化していきます。睡眠時に人は何度も寝返りをうちますが、おなかが大きくなっているため腰痛や骨盤の痛みを感じ起きてしまうことがあります。また、子宮が大きくなることで、膀胱が圧迫されトイレが近くなることにより、夜何度か目が覚めてしまうことがあります。 妊娠後期妊娠後期になると、睡眠の質に変化が現れます。まずおなかの中の赤ちゃんが成長し、おなかがより大きくなることで、仰向けで寝るのが苦しくなってしまいます。また、胎動や赤ちゃんのしゃっくりなど、おなかが波打つようになり、それで目が覚めてしまうこともあります。そして、熟睡状態のノンレム睡眠ができなくなり、眠りが浅くなります。 また、原因はわかっていませんが、妊娠後期にはレストレスレッグス(RLS)症候群を発症しやすいと言われています。これは脚がむずむずする症状であり、夜に起こってしまうと何とも言えない不快感で眠れなくなってしまいます。(※)さらに、分娩が近くなっておなかがよく張るようになってくると、緊張感・不安感が増して眠れなくなることもあります。 ※参考:日本神経治療学会「標準的神経治療:Restless legs症候群」(IV 二次性Restless legs症候群 4.妊娠とRLS) 睡眠不足がおなかの中の赤ちゃんに与える影響は?妊婦さんの睡眠不足は、おなかの中の赤ちゃんへの影響があるという報告はほとんどありません。赤ちゃんは、お母さんの睡眠リズムとは異なるリズムで寝ているので、お母さんが眠れなくてもおなかの中で赤ちゃんは眠れています。しかし、つわりや頭痛、貧血など睡眠不足になっている理由によっては、赤ちゃんに影響があることがあります。 また、睡眠不足では、お母さんの体力は落ちやすいです。日常生活で注意散漫になりけがをしやすくなったり、分娩のときには寝不足で最後まで体力が持たなくなることもあります。それにより、けがや分娩が長引き、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性もあります。 妊娠中は睡眠薬を飲んでもいい?妊娠中に使う薬には注意が必要であり、自分の判断で服用してはいけません。また、妊娠中に睡眠薬を服用することは、推奨されておりません。 妊娠初期の服用は、一番赤ちゃんへの影響が出やすい時期ですが、妊娠末期でも服用による影響が出る可能性があります。しかし、不眠が原因で心身に大きな影響が出るようになれば、医学的に睡眠薬が必要となる場合があります。また、妊娠前から治療で睡眠薬を服用していた方は、妊娠中も服用を続ける必要があることもあります。妊娠がわかったら、薬の量を減らしたり種類を変えたりする可能性があるので、早めに専門医に相談しましょう。 眠れないときの不眠解消法は?なかなか眠くならない、疲れているのに眠れないときについて、妊婦さんでも安心して使える不眠解消法を紹介していきます。 ・ハーブティーでリラックスハーブにはリラックスし安眠できる作用があります。カフェインレスで、リラックス効果が期待できるハーブティーを飲みましょう。 ・抱き枕で寝る姿勢を整えるおなかが大きくなり重くなってくると、寝る姿勢を整えるのも一苦労です。そういうときは、抱き枕を使ったり、布団を丸めて足に挟んだりすると、腰痛や骨盤の痛みも和らぎやすくなります。 ・スマートフォンやテレビを見ない寝る前にスマートフォンやテレビを見る人も多いかと思います。しかし長時間見ることでブルーライトが目に入り、安眠を妨げてしまいます。なるべく寝る前や長時間のスマートフォン操作やテレビを見るのはやめましょう。 まとめ妊娠中は、ホルモンバランスや体調・身体の変化など、さまざまな要因で不眠におちいりやすくなります。そんなときは、上に書いたような不眠解消法を試したり、体調が良ければ散歩などをして体を動かしてみると良いでしょう。眠れないために心身に変調をきたすようであれば、治療が必要な場合もあります。 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年04月27日妊娠をすると、便秘に悩まされる方も多いのですが、逆に下痢に悩む方もいます。今回は、妊娠中に起こりやすい生理的な変化に伴って起こる下痢と、細菌やウィルスなどの感染によって起こる感染性の下痢について解説します。 生理的な妊娠中の下痢について妊娠中は、生理的な変化に伴い下痢が起こることがあります。主な原因は次のものになります。 プロゲステロン(黄体ホルモン)の作用妊娠すると、妊娠を維持する作用をもつプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが母体の中で増加します。このプロゲステロンは、消化器系の内面の平滑筋を緩めさせて、腸の動き(蠕動運動:ぜんどううんどう)を抑制する作用もあります。これは、食べ物を胃や腸内をゆっくりと時間をかけて移動させることで、効率よく栄養の吸収をするためです。プロゲステロンによる腸の動きが鈍くなることで、便が腸内に長く留やすくなります。その後、ようやく体外へ硬い便が排泄されたことをきっかけに、溜まっていた便が次々と排泄される際に、軟便~下痢便になることがあります。 慢性的な便秘の影響妊娠前から慢性的に便秘があると、プロゲステロンの作用が、さらに腸の動きを鈍くさせることになります。直腸内に便が溜まって自力で容易に排便できない便塞栓が生じた場合、直腸の粘膜と便のわずかな隙間から液状の便が漏れ出てきて、下痢と間違えるケースもあります。 食生活の変化妊娠前から慢性的に便秘があると、プロゲステロンの作用が、さらに腸の動きを鈍くさせることになります。直腸内に便が溜まって自力で容易に排便できない便塞栓が生じた場合、直腸の粘膜と便のわずかな隙間から液状の便が漏れ出てきて、下痢と間違えるケースもあります。 鉄剤の内服による副作用妊娠中は貧血になりやすいですが、鉄剤を内服し始めたばかりの時期に、下痢や便秘などの副作用が起こる場合もあります。併せて処方された鉄分の吸収を促すビタミンCを含むビタミン剤を内服することで、下痢や便秘などの消化器症状が助長されるケースもあります。鉄剤を内服し始めてから下痢が起こった場合は、早めに医師や助産師へ相談しましょう。 精神的なストレス妊娠に伴う緊張感や生活環境から受けるストレスによって自律神経が乱れて、腸の動きが活発になりすぎて、下痢を起こすことがあります。 感染性の妊娠中の下痢について妊娠中は抵抗力が弱まり、妊娠していない状態よりも細菌やウィルスなどに感染しやすいため、食中毒や胃腸炎によって下痢になることがあります。感染性の下痢が必ずしも流産や早産、胎児へ悪影響を起こすわけではありませんが、もし感染源に心当たりがあれば、早めに受診して治療を受けましょう。ここでは原因となる代表的な菌やウィルスについて説明します。 カンピロバクター感染源:加熱が不十分な肉料理。菌が付着した調理器具や手指が更なる感染を起こすこともある。特徴:加熱に弱い菌であるが、低温に強いため冷凍庫や冷蔵庫のなかでも死滅しない。潜伏期:2~5日症状:腹痛、下痢、発熱など予防:肉類は十分に加熱する。調理後の調理器具や手指は、しっかり洗浄・消毒する。 サルモネラ感染源:卵特徴:食中毒を起こす代表的な菌。食品を低温で保存し十分に加熱調理することで死滅する。潜伏期:潜伏期8~48時間症状:吐き気や嘔吐から始まり、腹痛や下痢を起こす急性胃腸炎が起こることが多い。予防:妊娠中は生卵を避ける。卵は必ず冷蔵庫に保管して、短期間に消費する。調理する際は、卵黄も卵白も固くなるまで十分に加熱して菌を死滅させる。 ウェルシュ菌感染源:菌が付着した肉や魚の入ったカレーやシチュー、スープなどの煮込み料理。特徴:熱に強く、空気を嫌う。潜伏期:6~18時間症状:腹痛や下痢対策:加熱調理したものを常温で放置しない。一晩以上、常温で放置した煮込み料理は食べない。 ノロウィルス感染源:主に加熱調理が十分でない二枚貝(牡蠣、ホタテ、ムール貝など)。ウィルスに感染した人が調理した食品。特徴:冬場に流行する食中毒や胃腸炎の原因となる。潜伏期:1~2日症状:嘔吐や下痢などの急性胃腸炎を起こす。予防:貝類は十分に加熱する。調理後の調理器具や手指は、しっかり洗浄・消毒する。 妊娠中に注意が必要な食中毒食中毒を起こす一部の菌や寄生虫の種類によっては、妊婦が感染すると、胎盤や胎児へ移行して、流産や早産、死産、あるいは産まれた赤ちゃんへ影響を及ぼすことがあります。下記の2つは、特に妊娠中に感染しないように注意が必要ですが、妊婦さん本人は感染しても必ず下痢をともなうわけではなく、無症状なことがあります。 リステリア菌食中毒の原因となる菌。発育する温度の幅が広く、塩分に強く、冷蔵庫の中でも増殖する菌です。感染してもなにも症状が起こらないケースもありますが、妊婦が感染すると倦怠感や発熱などインフルエンザのような症状を起こし、時に吐き気や下痢を起こすことがあります。 【リステリア菌による食中毒を起こす危険性のある食品】・生肉レアステーキ、ローストビーフ、生レバー、馬刺し、鳥刺し、ジビエ(野生鳥獣の肉)、ユッケ・加熱殺菌されていない食品生ハム、生ベーコン、生サラミ、スモークサーモン、肉や魚のパテ、未殺菌の牛乳、コールスローサラダ、コーンサラダ、カニカマ・加熱処理されていないナチュラルチーズブルーチーズ、カマンベールチーズ、チェダチーズ、モッツァレラチーズ※日本製のものは加熱処理されている製品もありますが、製品によって異なるため食品表示を確認しましょう。輸入品は加熱処理していない製品が多いので、食べないほうが安心です。 トキソプラズマ加熱が不十分な肉や感染したばかりのネコの糞や土の中にいる寄生虫で、妊婦が初めて感染した場合は、流産や死産、赤ちゃんの脳や視力に障害(先天性トキソプラズマ症)が生じることがあります。 妊娠中に下痢になったときに心がけること■まずは自己判断せずに、医師や助産師へ相談する妊娠中に下痢が起こることは珍しいことではありませんが、妊娠にともなう生理的な変化によるものか、それともなんらかの感染によるものなのか、自分で判断することは難しいです。下痢が続く場合は、次の妊婦健診を待たずに早めにかかりつけの産婦人科を受診して相談しましょう。診察の結果に応じて、妊娠中に内服可能な整腸剤などが処方されますので、下痢止めや整腸剤、吐き気止めの効果のある市販薬や常備薬、過去に処方されたお薬を自己判断で飲むことはしないほうが良いです。 ■水分をこまめに補給する脱水を予防するために、こまめに水分を摂りましょう。水分補給には、胃腸の刺激になりにくい温度(冷たすぎず、熱すぎない)で糖分を含まない水や麦茶などが適しています。水分を飲みこみづらい場合は、胃腸へ刺激にならない程度に、氷の欠片をなめたり、砕いた氷を食べて水分を補ってもかまいません。食事もとれず、水分を飲みこむことさえ難しい場合は、入院治療が必要な可能性がありますので、速やかに産婦人科へ受診しましょう。 ■腸に刺激を与えるものは避ける下痢が続いて、食欲がないときは、できるだけ食物繊維や脂肪の少ない食品をやわらかく調理した食事を摂るように心がけ、酸味や辛味の強い料理、水分の多い食品、乳製品などの腸の動きを刺激するものは控えましょう。食事が摂りづらい状況が続くと、清涼飲料水、飴やガムなどで空腹を満たす方もいますが、清涼飲料水や菓子類に含まれる人工甘味料は、腸内で消化吸収されにくい性質をもち、時に急激に腸の動きを活発にして下痢の原因となることもありますので、下痢が続く間の摂取はなるべく控えましょう。 ■イオン飲料の飲みすぎに注意する下痢が起きた際に、水分補給としてイオン飲料(スポーツドリンク、経口補水液など)を飲む方もいると思いますが、イオン飲料は、糖やミネラルなどを含むものの、糖をエネルギーに変換するビタミンB1を含まないため、多量に飲んだり、水分補給をイオン飲料だけに限定してしまうと、ビタミンB1欠乏による脚気(かっけ:末梢神経障害や心不全)、ウェルニッケ脳症(眼球運動の異常、歩行困難、意識障害)を引き起こす危険性があります。水分補給として、イオン飲料しか飲めない場合は、速やかに産婦人科へ受診しましょう。 ■適度な安静と保温を心がける腹部への圧迫を避けて、ゆっくりと休みましょう。下痢が続く場合は、ブランケットを掛けたり腹巻きなどによる腹部の保温をすることで、おなかの中の臓器の循環血液量を増加させ、消化吸収を助けたり、腸内の炎症の回復をはかることができます。また、保温することは、痛みを和らげたり、精神的なリラックスをもたらします。 まとめ下痢が流産や早産の直接的な原因にはなりませんが、下痢が続けば、十分に食事を摂れず、母体の体力を消耗することになります。妊娠中の下痢が生理的な変化にともなって起きたものなのか、感染によるものなのかは自分で判断することは難しいです。妊娠中に下痢が続いたり、腹痛や嘔吐など他の症状をともなう場合は、早めにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。
2019年04月13日自然妊娠で赤ちゃんをと考えているのなら、排卵日を予測する方法を知っておくようにしましょう。自分の排卵日が予測できれば、妊娠しやすいタイミングがわかります。ここではどうして排卵日を知ると妊娠しやすいのか、排卵日を知る方法についてお伝えします。正しく知って、自然に妊娠できる可能性を上げてみませんか? 排卵日とは排卵とは、卵巣の中にある卵胞から成熟した卵子が排出されることをいいます。卵子は排卵されると卵管に入り、受精するために卵管の端に部分にある 卵管膨大部(らんかんぼうだいぶ)で一時的に精子を待ちます。その後、精子に出会わなくても、卵子は卵管を通って子宮へ運ばれていきます。この流れが起こる日が「排卵日」です。 排卵日までに女性の体は妊娠のために準備をし、排卵日には、女性の体は女性ホルモンの働きによって受精卵を出迎える準備、つまり妊娠をするための準備が整っている状態になります。 卵管の中で受精した受精卵が子宮に運ばれて無事に子宮に着床すれば妊娠成立となります。排卵時期の子宮は、妊娠するために内膜の厚みが増して受精卵のためのベッドのようにふわふわになり、受精卵が着床しやすくなっています。 もしも、受精卵が着床しなかった場合や妊娠が起こらなかった場合は、子宮の内膜は月経のときに血液とともに体外に排出されます。月経とは、次の受精卵を迎えるために新しくベッドメイキングをするシーツ交換のイメージです。 妊娠しやすいタイミングとは?妊娠するための条件として、 ・卵子が排卵されて卵管内に入ること・精子が卵管で待機していること・卵管で受精した受精卵が子宮内膜に着床すること が必要です。この条件から考えると、排卵日当日が1番妊娠しやすいと考える人が多いかもしれませんが、排卵日は1番妊娠しやすいタイミングとはかぎりません。 精子は射精後、膣から子宮頸管、子宮内、卵管へと難関を突破して、数万匹いた精子は難関を突破することができた、ほんの数匹になります。卵管までたどり着いた精子は、卵管膨大部で卵子が来るのを成熟しながら待ちます。この成熟には数時間必要で、成熟後に卵子の殻を破って受精するための酵素が完成します。 ここで大切なのは、精子と卵子それぞれの寿命です。 精子の寿命は、腟内に射精されてから72時間から120時間(3~5日間)卵子の寿命は、排卵されてから24時間 です。卵子より精子の方が、寿命が長いということがポイントです。卵子はたった24時間しか寿命はありませんが、精子は3〜5日間という寿命があり、この時間差を考えてタイミングを取ることで妊娠しやすくなります。 排卵日を予測して、妊娠する確率を上げる方法として「タイミング法」というものがあります。タイミング法は、産婦人科の不妊治療にも使われている一般的な方法です。タイミング法は、排卵日を予測して性行為を行う日を決める方法です。排卵日の4日前頃から排卵日までの間に、1~2日おきの性行為をすることで妊娠の可能性が上がります。 排卵日を特定したからといって1回のみの性行為では妊娠する確率は少ないです。先ほどお伝えしたように、排卵日では精子の成熟度が低く受精の可能性がやや低くなってしまうこと、また排卵日が特定できてもホルモンバランスのちょっとした変化で簡単に排卵日がずれてしまうことを考えて、できれば生理開始日から数えて10日目くらいから1〜2日おきに性行為をすることで、さらに妊娠する確率が高くなります。 排卵日はわかっていても、何時に排卵するかまではわかりません。朝、基礎体温を測定することで排卵日とわかっても、前日の朝から当日の朝まで24時間経ってしまうので、すでに排卵から24時間が経過していることもあるのです。そのため、排卵予定日の数日前からタイミングを取ることが大切なのです。 予測した排卵日よりも後に妊娠することもあります。それは、女性のホルモンバランスは、ちょっとしたことで変化し、ホルモンバランスによって起こる排卵が早くなったり、遅くなったりすることがあるからです。つまり、予測した排卵日よりも後に妊娠した場合、排卵日が予想よりも遅れたということになります。 排卵日はいつ?排卵日を知る方法排卵日を予測するためには、いくつか方法があります。自分でできる方法から病院で検査してもらう方法まで、自分に合った方法を選ぶことになりますが、運よく1回で妊娠できるとは限らないので、負担なく続けられる方法を選ぶと良いです。 排卵日を予測する方法1:基礎体温を見る基礎体温での予測は、排卵日を予測する方法として、最も簡単な方法のひとつです。基礎体温は体が目覚めて動き始める前に測る必要があるので、朝、目が覚めたらすぐ寝返りなどをする前(ベッドから出る前)に体温を測定し、体温の変動を記録します。この体温の変化で排卵日を予測します。 基礎体温を毎日記録すると、低温期と高温期に分かれます。体温が急激に落ちる日が排卵日である確率は28%程度ですが、低温期の最終日が排卵日である確率は60%以上とされています。基礎体温法での排卵日の特定率はやや低いですが、生理周期の管理や排卵日のおよその予測ができるので、タイミング法をはじめるには簡単で続けやすい方法です。 基礎体温で排卵日を予測するためには、小数第2位まで計測できる婦人体温計を使って、毎日起床時の体温記録をつける必要があります。毎日のことなので慣れるまでは少し大変かもしれませんが、体温計によってはメモリー機能が付いていて記録してくれるので、購入する際に確認すると良いでしょう。また、アプリと連動してスマホで管理できる体温計もあります。 排卵日を予測する方法2:尿検査(排卵検査薬を使う)排卵検査薬というものがあり、ドラッグストアなどで購入できます。これは尿中のホルモンを検査するもので、以前は病院でしかできませんでしたが、最近では自宅でも簡単に尿中の排卵ホルモンを測定することができます。 この排卵検査薬は排卵期になると増加する、尿中のホルモンの検査で、陽性になった場合、90%以上が2日以内に排卵するという研究報告がされているので確実性があります。排卵時期に尿検査をするだけなので、手間はかからず簡単ですが、排卵予定日の数日前から検査を始め、できれば朝夜2回検査することが望ましいので、検査が数回かかり、コストがかかります。 排卵日を予測する方法3:経膣超音波検査産婦人科で行う検査で、卵巣の中にある卵胞の大きさをチェックします。卵胞の中には卵子が入っていて、卵子が成熟して排卵が近くなると卵胞は大きく成長します。排卵日の数日前から超音波検査を使って、卵胞の大きさを計測することで排卵日を特定することができます。詳しい検査方法やコストについては、産婦人科に確認しましょう。 まとめ計画的に自然妊娠をするためには、排卵日について正しく知ることが第一歩です。自分の生理周期を知ると妊娠しやすいタイミングも自然とわかってきます。排卵日を予測する方法を実際にやってみて、それでもうまくいかないときは、医療機関に相談してください。 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年04月11日「子どもがほしいな」と漠然と思っていて、いざ「作ろう!」となっても、すぐに授かるわけではありません。もちろんすぐ妊娠するかたもいますが、年齢や体調によってはなかなかできないこともあります。今回はそんな「妊活」や「不妊治療」について、どのようなものがあるのか、または治療やそれにかかる期間・費用などをご紹介します。 1. 子ども、欲しいですか?メルクセローノ株式会社が20〜40代の男女26,689人に「将来子どもを授かりたいですか?」と聞いたところ、男女共に約5割が「授かりたい」と回答しました。「授かりたい」という回答を性別・年齢別で見てみると以下のとおり。女性:20代(70.1%)、30代(52.3%)、40代(23.2%)男性:20代(59.2%)、30代(49.3%)、40代(30.8%)20代女性は約7割の人が子どもを希望しているものの、30代から一気に減少し、40代では男性よりも「授かりたい」と思う比率が低くなっています。ちなみに厚生労働省の調査によると、初産の平均年齢は30歳を超えています。なぜ、未産30代女性は「子どもをほしい」と思わなくなるのでしょうか。考えられるのは「仕事をしたい」「出産や産後の生活が不安」といった理由。30代になると役職に就いたり、難しい仕事を任せられることも増えます。仕事が忙しくなる中で、「子どもを産み育てる余裕がない」と思ってしまうのかもしれません。また、30代も後半になってくると、出産のリスクを考えなければいけません。さらに親の介護問題などが重なった場合、出産・産後の生活が不安になってしまうのではないでしょうか。 2. 子どもが欲しいのにできない「不妊」とは健康な男女が赤ちゃんを希望してセックスをしているのに、一定期間妊娠しないことを「不妊」といいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」を「1年というのが一般的である」と定義しています。つまり1年妊娠しなければ「不妊」。メルクセローノ株式会社によると、既婚女性の3人に1人が不妊に悩んだ経験があるそうなので、非常に身近な問題だといえます。基礎体温を計ったり食生活に気をつけていたりと、「妊活」をしているにも関わらず子どもができないときは、女性・男性・もしくはその両方に原因がある場合も。一度病院の「不妊検査」を受けて原因を知り、適切な治療を受ける必要があります。それと一緒に行ったり、不妊の原因がわからないときに行う「不妊治療」を3つご紹介します。タイミング療法検査で排卵日を推定し、医者が指示した「最も妊娠しやすいと思われる時期」にセックスをする方法です。人工授精採取した精子の中から状態の良いものを取り出し、「最も妊娠しやすいと思われる時期」に子宮の奥に注入する方法です。体外受精・顕微授精体内での受精が難しい場合や年齢によっては、「体外受精及び顕微授精」を行います。採取した卵子と精子を体外で受精させ、受精卵になったものを子宮に戻す方法です。 3. 妊活と不妊治療にかかる時間とお金株式会社ファミワンの調査によると、以下の結果となったそうです。 妊活で自然妊娠妊活開始25.6歳、妊活期間6.9ヶ月、合計費用6万円検査・人工授精妊活開始28.1歳、妊活期間17.5ヶ月、合計費用20.4万円体外・顕微授精妊活開始30.6歳、妊活期間32ヶ月、合計費用151.8万円体外・顕微授精になると期間と金額が大きくなります。ちなみに体外・顕微授精(特定不妊治療)は、指定の医療機関で治療した場合、以下の条件で助成が受けられます。特定不妊治療以外の治療法によっては妊娠の見込みがないか、又は極めて少ないと医師に診断された法律上の婚姻をしている夫婦治療期間の初日における妻の年齢が43歳未満である夫婦給付の内容は年齢や回数などによって異なるので、詳しくは各自治体にお問い合わせください。「不妊治療」のデッドライン自然妊娠の確率は、35歳を超えるとぐっと下がるといわれています。しかし、今では医療の発達から、高齢出産も昔に比べると可能になりました。とはいえ、「この年齢までに妊娠しなかったら不妊治療をやめよう」とデッドラインを決めるかたも多くいます。それはいつまでなのでしょうか。例を挙げるとすると、「体外受精・顕微授精」の治療の一部を助成する制度があるのですが、対象が「治療期間の初日における妻の年齢が43歳未満である夫婦」と決められています。その理由のひとつに、生産分娩率(1回の治療で出産に至る確率)があります。年齢別は以下のとおり。32歳:5回に1回39歳:10回に1回43歳:50 回に1回45歳以上:100回に1回に満たないこの生産分娩率から考えて、43歳くらいを「デッドライン」に決めるかたが多いのかもしれません。 4. 妊活経験者が悩んだことは?妊活は女性のほうが悩みやすいといわれています。妊サポが、妊活経験者に「妊活で悩んだり困ったりしたこと」を聞いたところ、以下のような回答を得られたそうです。妊娠に対して焦りを感じてしまうこと(51.5%)妊娠の可能性が高い日に夫の時間がとれないこと(44.0%)友人や知人の妊娠に嫉妬してしまうこと(40.2%)性交渉が義務的になってしまうこと(36.6%)妊活としてやっていることに効果があるのか不安を感じること(35.9%)やはり妊活はストレスがかかるものなのだとわかりますね。特に女性の場合は友人の妊娠・出産報告などでより身近に赤ちゃんの存在を感じる分、プレッシャーがかかりやすいのかもしれません。妊活や不妊治療を続けているうちに、どんどん追い詰められていく人も多いです。ただ、ストレスをため込んで生きていくのも大変。あまりにも辛いときは、「子どもがいない生活」や「夫婦だけの生活」を受け入れるという選択も良いのではないでしょうか。不妊治療はよく「出口の見えないトンネル」といわれますが、出口を赤ちゃんではなく「夫婦」にすることで、希望が見えてくるかもしれません。妊活や不妊治療を乗り越えてきた夫婦だからこそ、その絆はよりいっそう強いはず。夫婦2人でも、旅行に行ったり好きなものを食べたり、ずっと一緒にいられるように運動や健康に気をつかったり、やることがいっぱいです。お互いのために生きるのも、家族の幸せの形のひとつなのではないでしょうか。 結婚してから「子どもがほしい」と思ったとき、妊活を行うかたが多いと思います。「なかなかできないな」と思ったら、すぐに病院で検査をすることをおすすめします。原因がわかればすぐに治療できますし、わからなくてもお医者さんと相談して気持ちも軽くなりますよ。そして不妊治療に疲れてしまったら、別の選択肢があるということも忘れてはいけません。夫婦で幸せに暮らせる方法を考えてみてくださいね。 参考:平成 28 年人口動態統計月報年計(概数)の概況妊活平均期間 19 か月、平均費用 59 万円を妊娠力診断とパーソナルサポート「FLIPP」にて妊活期間短縮・費用削減を目指す妊サポ調べ「妊活に関する意識・実態調査」赤すぐ総研出産・育児に関する実態調査2016「妊活®および不妊治療に関する意識と実態調査」調査結果概要」病気を知ろう:不妊関連不妊に悩む夫婦への支援について不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会
2018年03月08日妊娠線は、日常生活に支障をきたすようなものではありませんが、跡が残りやすいため、妊娠中の悩みの中でも多いといわれています。ここでは、妊娠線の予防について見てみましょう。お腹の妊娠線の原因は?予防できる?まずは、妊娠線ができるメカニズムを知ることから始めましょう。妊娠線は、妊娠にともなって腹部などにヒビが入ったような線が現れてきます。人それぞれで妊娠線の形状が異なり、8〜9割の人に妊娠線ができるといわれています。皮膚は、上から順に、表皮、真皮、皮下組織によって成り立っています。妊娠によって急激に体重が増えると、柔軟性に欠ける真皮はその緊張に耐えられず、すぐに裂けてしまいます。その結果、皮膚に亀裂が入ったような線が現れ、表皮がデコボコ状態になります。妊娠線は、腹部だけでなく、お尻や胸などにも現れることもあり、腹部に現れたものと同様の妊娠線になります。わかりやすくいえば、真皮はもろいけれど、表皮は弾力性があって伸縮機能があり、断裂してしまった真皮に赤紫の線状斑が現れるということです。妊娠線が予防できるのかどうかについて、現時点では確実に予防する方法は存在しないといわれています。また、妊娠線に対する治療方法は存在しますが、完全に消すことは難しいといわれています。妊娠線の4つの予防方法妊娠線については、現時点では確実な予防法は存在しません。しかし、妊娠線に対するケア方法はあります。妊娠線ができるのは、妊娠によって急激に体重が増えて、真皮が裂けたからと説明しましたが、ケアする目的は真皮を少しでも裂けないようにすることです。そのケア方法について解説します。肌をたっぷり保湿する肌が乾燥してしまうと肌の伸縮機能が低下し、妊娠線ができやすくなってしまいます。わかりやすく説明すると、おなかが大きくなることによって皮膚が伸ばされ、それにともなって乾燥しやすい状態になり、さらに皮膚のバリア機能が壊れやすくなっているという状態です。保湿を常に行い、皮膚の伸縮性を強化することによって、妊娠線をできにくくすることが求められます。体重を適切に管理する妊娠すると、胎児の成長にともなって、おなかが徐々に大きくなっていきます。妊娠中は、体重を適切に管理するため、栄養バランスが整った食事や適度な運動などを含む規則正しい生活を送ることが重要です。急激な体重増加によって妊娠線はできやすくなるため体重管理は大切です。適度な運動もおすすめ適度な運動を行うことによって、カロリー消費、ストレス解消のほか、さらに、腰痛の改善につながると考えられます。しかし、妊娠中に激しい運動はできないため、ウォーキングなどの適度な運動がおすすめです。散歩する程度でも効果的だといわれており、できるだけ毎日行うとよいでしょう。また、運動を行う前にはできる範囲でストレッチなどを行いましょう。規則正しい食生活具体的には、栄養バランスが整えられた食事を1日3食、朝昼夕を決められた時間にとるということです。主食、汁物、主菜、2つの副菜、計5品を常にとることが求められます。料理本などを参考にしながら工夫するといいでしょう。高タンパク質、繊維質、低脂肪などを中心とした食事が体重増加防止に効果的とされています。妊娠線を消す・目立たなくすることは可能?出産した後にも残ってしまう妊娠線は、完全に消すことは難しいといわれていますが、目立たなくすることは可能です。妊娠線の場合は、通常の皮膚疾患とは異なるため、美容皮膚科に相談するとよいでしょう。妊娠線に対する治療方法は、フラクショナルレーザー、サーマクール、ヤグレーザーピーリングなどのレーザーを使った治療方法があげられます。治療の目的は、コラーゲンの生成を促し、肌のターンオーバーを促進することがあげられます、さらに、皮膚を引き締めて滑らかにすることです。その結果、妊娠線の改善につながり、目立たなくすることが可能と考えられます。しかし、美容皮膚科の受診は自由診療となるため、健康保険が適応されることはありません。費用は高額になることが考えられるため、事前に相談するようにしましょう。妊娠と出産は、一般的には健康保険の適応対象外になっていますが、自治体によっては助成金が支給されることもあるようです。たとえば、帝王切開には保険が適用されるといわれています。詳しく知りたい方は、自治体へ問い合わせてもよいでしょう。監修:小野 健太郎
2017年09月11日妊娠中はつねに疲労を感じやすい状態に陥るにも関わらず、妊娠中期には睡眠障害の頻度が初期よりも増加し、睡眠の質にも変化が起こりやすくなります。大きくなった子宮によってもたらされる腰背部痛や関節痛、動悸(どうき)、鼻閉などが睡眠の質を低下させ、さらに下肢のこむらがえりや「むずむず足症候群」といった睡眠障害が安眠を妨げてしまうのです。今回は、そんな「妊娠中期(妊娠5ヶ月~妊娠7ヶ月)」の睡眠について紹介します。■妊婦が気を付けたい「むずむず足症候群」ってなに!?まだ一般的には聞き慣れていない方が多いと思いますが、「むずむず足症候群」はベッドに入っていざ眠ろうとすると、ふくらはぎや足の裏など、膝から下の部分がむずむずしたり、火照るような感覚がしたりして不眠を引き起こされてしまうという睡眠障害のひとつです。脚の皮膚の表面というよりも、足の中、つまり骨などに蟻などが這うような感じがあったり、チクチクと痛いような感じがあったりするので、その不快感からなかなか寝付けません。やっと寝付けても目が覚めてしまうことがあり、日中の疲労感や強い眠気につながってしまいます。脚を動かすと症状が緩和されますが、じっとしているとまた不快な感覚に襲われてしまうので、アメリカでは「じっとしていられない」という意味から「レストレス・レッグス症候群」と呼ばれているのです。このむずむず足症候群は妊娠3ヶ月頃から8ヶ月頃に発症頻度が高くなる傾向があるとされ、国内外の報告では11.9~29.9%の罹患率(りかんりつ)だといわれています。鉄不足や脳内の神経伝達物質ドーパミンの変化の関連が指摘されているので、積極的に鉄分を摂ることを心がけると同時に、プレママは既に気を付けている方も多いと思いますがカフェインの摂取や激しい運動、お酒、タバコは控えることが大事です。気になるときは医師に相談することはもちろん、軽いウォーキングやストレッチ、就寝前の入浴や足湯もおすすめなので、取り入れてみてくださいね。■妊娠中期に適した寝具とは?妊娠中はさまざまなマイナートラブルに見舞われますが、規則的な就寝は、便秘、肩こり、冷え、腰痛などの体質起因身体症状の苦痛度軽減につながることが示唆されています。規則的な生活リズムに加え、体を支え続けてくれる寝具も適切に選ぶことで睡眠の質もより向上するでしょう。妊娠中期はおなかがせり出すので体の重心がずれ、背中や腰に痛みを感じやすくなる時期。妊婦の7割が腰痛を経験するともいわれているので、就寝時の腰痛対策はマストです。妊娠中期からは体が沈み込みすぎないよう、高反発のマットレスを用いることをおすすめします。おなかが大きくなってくるとちょっとした動きや寝返りにも大きなエネルギーが必要とされるので、動きやすい状態が維持できる高反発マットレスを使うことで腰痛の痛み軽減にも効果が期待できるのです。また、睡眠の質を保つため、頭に熱がこもらないように通気性を重視した枕を選ぶこともポイント。通気性が抜群な枕の中素材といえばパイプです。パイプなら枕の丸洗いも可能なので衛生面も保てて安心・安眠につながります。この時期、胎動を通じて赤ちゃんが「いま起きているな」「いま寝ているな」などのサイクルが分かるようになるプレママも多いでしょう。まずは赤ちゃんのお手本になるべく、プレママ自身が規則正しい睡眠生活リズムを送るよう、心がけてくださいね。
2017年05月30日横浜市SPA EASで5月20日に妊活体操イベントママ活サポート専門会社であるジュンビー株式会社とグラン治療院が、業界初の妊活体操イベントを2017年2月4日の「妊活の日」に開催したのだが、リピート開催を望む多くの声に応えて、5月20日に横浜市のSPA EASで2回目を開催することが決定した。5組に1組が不妊に悩む2015年に行われた社会保障・人口問題基本調査「結婚と出産に関する全国調査」で明らかになったのが、5組に1組の夫婦が不妊に関して何らかの悩みを抱えているという結だった。不妊治療は、これといったマニュアルが存在しない。ある症状の場合にはある治療方法を・・・という一通りの大まかなセオリーはあるが、人によって、また夫婦のおかれている状況によって細かい治療方法は様々だ。しかしいずれの場合においても、女性の身体を妊娠しやすい身体へと改善を行っていくことには、メリットがある。今回のイベントは、まさにそれだ。というのもこの妊活体操は、マタニティヨガインストラクターと鍼灸師、そしてママ活サポート専門会社がコラボレーションして考えられた体操だからだ。話題の「妊活体操」とは(画像はプレスリリースより)では、いったいどのような体操となっているのだろうか。妊娠しやすい身体に改善していくことの秘訣は、赤ちゃんが授かりやすい子宮をつくる、ということだ。そのためには、骨盤を柔らかくすることがとても重要だという。そうすれば、ふわふわのベッドのような子宮になり、赤ちゃんができやすいというのだ。しかも、妊活とは女性だけのものではなく夫婦で協力し合って進めていくものだ。そのため、夫婦が一緒に行えるペア体操も考えられている。もしも今、不妊に悩んでいる方がいるとしたら、参加を検討してみるのはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※ジュンビー株式会社 公式HP※ジュンビー株式会社 プレスリリース(Value Press)
2017年05月15日妊娠中は、吹き出物やニキビが増えたり、肌がカサカサになったりといった肌荒れが起こりやすくなるといわれています。妊娠中に肌荒れが起こりやすいのは、どのような原因があるのでしょうか。ここでは、妊娠中の肌荒れについて詳しく見てみましょう。妊娠中に肌荒れがおきやすい原因(1)ホルモンバランスの乱れ女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)は、女性の身体の健康維持に大きな影響を与えると考えられています。生理の周期に合わせて、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量は変化しながらバランスを保っていますが、妊娠するとエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が急激に増えるといわれています。エストロゲンやプロゲステロンの分泌が増えると、ホルモンのバランスが乱れて肌がカサカサになったり、吹き出物やニキビが増えたりします。また、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌を指示しているのは、下垂体や視床下部などの脳や神経です。脳や神経は、ストレスや睡眠不足、不規則な生活などの影響を受けると、ホルモンを分泌するための的確な指示が出せなくなります。ホルモン分泌の的確な指示がでないことが、ホルモンバランスの乱れにつながるといわれています。ホルモンバランスが乱れてしまい女性ホルモンの分泌量が減り、男性ホルモンの分泌量が過剰になってしまうと、男性ホルモンの働きによって皮脂の分泌量が増えたり、毛穴を塞いだりするため、肌荒れが起こりやすくなります。妊娠中に肌荒れがおきやすい原因(2)栄養バランスの偏り日々の食事は、ホルモンの分泌を促すために大切です。しかし、栄養バランスが偏っていると、ホルモンの分泌が悪くなることがあります。ホルモンの分泌が悪化すると、ホルモンバランスの乱れにつながり、肌荒れが起きやすいと考えられています。つねに、栄養バランスの整った食事をすることを心がけましょう。また、女性ホルモンの分泌を促す効果が高いといわれるビタミンB6やビタミンEなどは、多く含まれる食材を積極的に食べるとよいでしょう。ビタミンB6は、レバーやカツオ、サツマイモなどに多く含まれています。ビタミンEを多く含んでいる食べ物には、ウナギやアボカド、ナッツ類などがあります。その他に、大豆イソフラボンは、女性ホルモンと同様の働きがあるといわれており、ビタミンB6やビタミンEなどと同様に、積極的に食べましょう。大豆イソフラボンは、味噌や豆腐、納豆などの大豆製品に含まれています。妊娠中に肌荒れがおきやすい原因(3)便秘食事から身体の中へとり込まれた食べ物は、身体の中のさまざまな部位で栄養を吸収します。栄養が吸収された食べ物は、身体の外へ便として排出されます。しかし、なんらかの原因で、順調に便の排出が行われずに、大腸内に長い期間、便がとどまっている状態を便秘といいます。妊娠中は、分泌量が増えるプロゲステロンの影響で便秘になりやすいといわれています。便秘とは、便として身体の外へ排出しなければいけない食べ物のカスが、身体の中にとどまっている状態です。とどまっている食べ物のカスは、悪玉菌のエサになってしまい、悪玉菌が腸内に増える原因になります。悪玉菌が増えると有害物質やガスが発生し、便とともに身体の外へ排出されずに、血液へ吸収されてしまいます。血液へ吸収された有害物質やガスは、身体の外へ排出されるために肌を経由します。これが原因となり、肌が持っている本来の機能が低下してしまい、肌荒れを起こすと考えられています。便秘を解消するためには、きちんと朝食を食べましょう。また、起きたときに、水をコップ1杯飲むと、腸への刺激となり排便につながるようです。そして、善玉菌のエサになる食物繊維をたくさん含んでいる食材や、ヨーグルトなどの乳酸菌やビフィズス菌を含んでいる発酵食品なども積極的に食べましょう。さらに、水分の摂取もスムーズな排便を行うためには欠かせません。水分は、1日あたり、1.5〜2リットルほどを摂取することをおすすめします。その他に、便秘の解消法として、おななに影響がない程度に適度な運動もよいでしょう。同じ姿勢でじっとしていると、腸の働きが悪くなり便秘の原因になると考えられています。その際は、必ず医師に相談して行いましょう。監修:小谷和弘
2017年05月01日妊娠すると、肌荒れが起こりやすくなるといわれています。特に、妊娠初期の1〜3か月あたりは、肌荒れを起こしやすい時期とされています。妊娠初期に肌荒れが起こりやすいのは、どのような原因があるのかみていきましょう。妊娠初期の肌荒れの原因は?妊娠時は、プロゲステロンやエストロゲンの分泌量が増えて、妊娠が終わらないような働きをすると考えられています。妊娠してから1〜3か月程度経過した妊娠初期は、プロゲステロンの分泌量が増えて、腸や子宮の働きが乱れ、むくみやすくなるようです。また、プロゲステロンの影響で、便秘や肌荒れを起こしやすくなるといわれています。プロゲステロンやエストロゲンの分泌量が増え、ホルモンバランスが乱れることが原因と考えられています。また、プロゲステロンには、メラノサイトに刺激を与える働きがあり、エストロゲンには、光に対して過敏に反応する働きを強める作用があるため、光に反応してメラノサイトが刺激されシミやソバカスがあらわれやすくなると考えられています。さらに、妊娠初期のつわりで、体調により食べられる食材が限定されることで、栄養のバランスが偏ってしまい、ホルモンバランスが乱れることもあります。また、妊娠による身体の変化で感じるストレスも肌荒れの原因になることがあるかもしれません。妊娠初期の肌荒れの症状妊娠初期に分泌量が増えるプロゲステロンは、皮脂の分泌を促す働きがあります。皮脂の分泌量が増えることで、毛穴がつまり、ニキビや吹き出物があらわれやすくなると考えられています。さらに、メラニンの生成が活性化されて、シミやソバカスがあらわれたり、ワキや乳首、デリケートゾーンなどに黒ずみなどあらわれたりすることもあります。妊娠初期の肌荒れの予防法と対処法妊娠初期には、肌の調子に合わせた対処が必要です。ここからは、妊娠初期の対処法についてご紹介します。化粧品を見直す妊娠すると、肌のバリア機能が弱まり、敏感肌になるといわれています。これまで使用していた化粧品などが、肌に合わなくなる可能性があります。化粧品などが肌に合わないと感じたときは、敏感肌用の化粧品に変更するなど、今の肌状態に適した化粧品に変えるなど工夫が必要でしょう。また、ワキや乳首、デリケートゾーンなどにあらわれた黒ずみには、美白成分のビタミンC誘導体など含まれるクリームや乳液なども有効でしょう。紫外線対策を行うことで、シミやソバカスの予防につながります。乾燥を防ぐ肌の乾燥を予防するために、保湿を中心にしたスキンケアを行うことも妊娠初期の肌荒れの予防につながります。肌によいといわれる栄養素を摂取することも、肌荒れ予防には大切です。ビタミンB2やビタミンB6には、ニキビを予防する効果が期待できます。ビタミンB2がたくさん含まれている食材は、牛乳や卵類、アーモンドなどです。ビタミンB6は、肉類(レバー)や種実類、にんくにやとうがらしなどに多く含まれています。さらに、コラーゲンの生成を促進するビタミンCを含む食材を一緒に摂取することで、効果を高めることができるでしょう。ビタミンCは、ホウレンソウやキャベツ、レモンなどの柑橘類などの食材に多く含まれています。ホルモンバランスに気をつけるホルモンバランスを整えることも、肌荒れを改善するためには重要です。ホルモンバランスは、ストレスや睡眠不足などさまざまな原因で乱れてしまうと考えられています。ストレスを解消するためには、趣味に没頭したり、何か楽しいことを見つけたり、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。また、適度に運動をすることが、自律神経の活性化につながり、ホルモンバランスを整えると考えられています。散歩やウォーキングをするだけでも、十分に効果が的です。マタニティヨガなど身体に無理のない程度に運動することもおすすめです。栄養を見直して肌を整える栄養バランスの整った食事は、ホルモンバランスの乱れを改善するためには欠かせません。炭水化物などの主食と合わせて、魚類や肉類などの主菜、野菜やキノコ類などの副菜、果物、乳製品などをバランスよく食べましょう。監修:小谷和弘
2017年05月01日ロート製薬は12月21日、尿中LH(黄体形成ホルモン)を捉える排卵日予測検査薬「ドゥーテスト LHa」(7回分2,700円、12回分3,800円・各税別)を、OTC医薬品(第一類医薬品)として、全国の薬局・薬店にて発売する。同商品は、尿中に分泌されているLH(黄体形成ホルモン)を検出することで、もっとも妊娠しやすい時期である排卵日を約1日前に予測する検査薬。LHは、普段から少量分泌されているホルモンだが、排卵前に分泌量が急激に増加し、排卵の引き金になるという。同商品では、30mIU/mLのLH濃度から検出ができる。形状は、使いやすいスティック状を採用。採尿部に尿を2秒かけるだけで検査できる(判定時間は5分)。採尿部は広くなっているため、尿ハネせずにしっかりキャッチできるとのこと。見やすく分かりやすい判定窓と、正しく検査できたか知らせる尿量確認サイン付きで簡単にチェックできるという。
2016年12月05日妊婦さんって「穏やかで優しいイメージ」があるもの。自分の妻も妊娠すれば穏やかになるだろうと思いきや、妊娠前より何かと突っかかってきて夫婦ゲンカが絶えない…。そんな妻の変化に戸惑いを感じていませんか?実は妊娠中の女性は穏やかどころか、イライラしたり情緒不安定、攻撃的に…。それには主に4つの理由があるのです。1. ホルモンバランスの変化でイライラ妊娠中はホルモンバランスが大きく変化するため、イライラや情緒不安定になることが多くあります。妊娠前なら気にも留めないようなことで激しく怒ったり、不安に陥り泣くなどの状況が続きます。ちょうど生理前の「月経前症候群(PMS)」の女性と同じような状態ですが、生理前よりイライラの度合いは強め。ホルモンの力は何よりも強いので、女性もイライラや不安定を抑えることが難しいのです。どうしても起こってしまうことですから、夫婦ともに「ホルモンバランスの変化なんだ」と認識し話し合うことで、喧嘩は減らせるでしょう。2. 自己防衛本能の働き妊婦さんがイライラしやすいのは、本能もあります。例えば妊娠中の猫は攻撃的で、我が子に誰かが近寄るだけでも怒ってひっかこうとするのをご存知でしょうか。人間も動物ですから、妊娠中は赤ちゃんと我が身を守るための自己防衛本能が働きます。そのため攻撃的になりやすく、これは産後も続きます。2人目の妊娠中に上の子にイライラするママもいますが、実はそれも新たな命、まだ弱い命を守るための本能。動物の本能と知っておくと、ママも安心するでしょう。3. マイナートラブルやできないことの増加でイライラ妊娠中は、変化の連続。つわりから始まり、便秘、不眠、腰痛、胃痛、尿漏れ…などのマイナートラブルが臨月まで続きます。また妊娠前は当たり前にしていた飲酒や夜遊びもできなくなり、体重管理で好きなものを好きなだけ食べることができません。お腹が大きくなるに連れ歩きにくなったり、靴下が履けない、足の爪が切れない…など、日常生活に支障をきたすことも。「ママになるんだからそれぐらいガマンを」という声もあがりそうですが、妊娠中は理性が弱まる期間なので、ガマンが効かない部分もあります。「母性」も実際に赤ちゃんが生まれ、子育てをする中で徐々に育まれるものなので、妊娠の時点ではまだ培われていません。4. 夫との意識のズレでイライラ妻と夫では、子育ての意識にどうしても大きなズレが生じます。妻は胎動などで赤ちゃんを実感しますので、妊娠中から子育てのことを現実的に考えます。一方で夫はどうしても実感が少なく、育児について考え出すのは産後しばらくしてからのケースが多いよう。そのタイムラグが夫婦喧嘩を増やしてしまうのです。たとえば妻の妊娠中、夫はいつも通りお酒を飲んでいるだけなのに、妻は「子どもが生まれてお金もかかるのに、あんなに飲むなんて」「私に何かあったら夫に助けを求めるから、酔うほど飲まないでほしい」などと考えて喧嘩に発展しがち。妻は実感しているからこその「自分ごと」、夫側はまだ実感がありませんから、どうしても「他人ごと」になります。交わるところがないので難しい問題ではありますが、妻の不安を具体的に聞き出すことで、この喧嘩は減らすことができるでしょう。妊娠は女性の体で起こるものですが、赤ちゃんは夫婦2人の子ですから、妊娠も夫婦で乗り越えたいですよね。本能的なママとの対話は難しいところもありますが、まず「何でも話す、何でも聞く」ことから始めるのがおすすめ。この機会に何でも話し合い、お互いの理解を深めてみませんか?ライター:宮野 茉莉子
2016年11月18日“妊娠9週の壁”という言葉をご存じですか?妊娠9週、つまり3か月と2週目。お腹がふっくらしてきたり、胸が張って下着がキツくなってきたりと、少しずつ体つきが変わってくるころです。そして、ママの証でもある“母子手帳”を手に入れることができるのもちょうどこの時期。赤ちゃんが宿ったことを改めて実感し、喜びを感じるプレママさんも多いですよね。けれど安心してばかりはいられません。実は妊娠9週目は、大きなターニングポイントでもあるのです。今回はプレママさんたちの前に立ちはだかる“妊娠9週目の壁”について解説してきましょう。●妊娠9週目は、流産率が最も高い時期流産は、妊娠7週から9週までの間が最も起こりやすいといわれています。妊娠9週を何事もなく経過すれば、その後の流産率はグッと低くなります 。つまり、9週目はその妊娠が継続できるかどうかの第一関門ともいえるのです。“妊娠9週の壁”と呼ばれているのは、こういった理由があるから。また、つわりがピークに達するのも主にこのころです。それまであまり気にならなかった人にも、はっきりとした嗅覚過敏や激しい吐き気が現れるようになってきます。そういった面でも、プレママさんたちにとっては厳しい“壁”といえるでしょう。●心拍停止、耐え難いつわり……先輩ママたちの体験談妊娠9週目に起きた体の変化などを、先輩ママたちに語ってもらいました。『8週目、無事に心拍が確認できて喜んでいたのもつかの間。次の検診では心拍が確認できず、流産していることがわかりました。赤ちゃんの大きさからいうと、ちょうど9週目くらいのときに心臓が止まってしまった そうです。ほんとに9週めの壁ってあるんだな……と愕然としました』(30代女性/2歳女児のママ)『お腹が常に、チクチク痛かったですね。腹痛のときとも、生理痛のときとも違う、ホントにチクって内側から針でつつかれてるような独特の感じ 。赤ちゃんに何かあったのかと心配になりましたが、「子宮が膨張していくときの痛みで誰にでもあること、問題ない」と医師に説明されてホッとしました』(20代女性/1歳男児のママ)『赤ちゃんは問題なく成長したんですが、つわりが耐えられないくらい酷くなった。毎日10回以上嘔吐を繰り返し、何をしていても気分が悪くて、ひたすら横になっているしかできなかった。水を飲んでも吐くので何も口にできず、脱水症状寸前で入院 した。測ってみたら妊娠前と比べて体重が8kg減っていた』(30代女性/7歳男児のママ)実際の体験談からも、その壁の高さをうかがい知ることができますね。●壁を乗り越えるためには、周囲の協力が不可欠この時期の流産のほとんどは、胎児側の染色体異常などにより引き起こされるものです。だから万が一妊娠が継続できなかったとしても、ママが自分を責める必要は全くありません。とはいえ、「赤ちゃんのためにできることがあるなら可能な限りやっておきたい!」と願うのが親心というもの。妊娠9週の壁を無事に越えるため、先輩ママたちはどのように過ごしたのでしょうか。『冬の妊婦だったので、とにかく体を冷やさないように と助産師さんから言われました。モコモコ素材の靴下と腹巻き、ネックウォーマーは常備。手指の冷えには、手首に巻きつけるタイプの使い捨てカイロが効果的でしたよ』(30代女性/3歳女児のママ)『夫に完全禁煙してもらった 。吐く息に残り続ける有害物質も避けたかったので、私のいないところで吸うのもNGにした』(40代女性/5歳男児のママ)『安定期前だったけど、直属の上司にだけ妊娠していることを打ち明けて 業務負担を減らしてもらった』(20代女性/4歳女児のママ)『気の置けない友人たち限定で、妊娠をカミングアウトした。サッと椅子をゆずってくれたり、重たいモノを持ってくれたりしてとても心強かった』(30代女性/5歳女児のママ)妊娠9週目は、体調の波も激しくなるつらい時期。周囲に協力を頼んで乗り越えたという先輩ママたちの声が多く聞かれました。----------いかがでしたか?“9週の壁”と言われると、その言葉のインパクトに怯えてしまうかもしれません。特に初めての妊娠だと、よけいにビクビクしてしまうもの。でも、そんなときこそ深呼吸です。苦しいときはご主人や親御さんにたっぷり甘え、不安要素は医師・看護師にしっかり相談して、この壁を乗り越えていきましょう。かわいい赤ちゃんを抱っこできる日も、そう遠くはありませんよ。●文/パピマミ編集部
2016年10月03日体だけでなく心の妊活?「妊活」と聞いて皆さんが思い浮かぶことはどんなことでしょう?妊活で食生活や生活スタイルを変えることによって、妊娠しやすい体をつくり、赤ちゃんを育てていく良い環境を整え、更に女性としての魅力をあげることもできます。では、妊娠するには体の準備だけでよいのでしょうか?妊活にかかせない幸せホルモンって?妊娠しやすい体をつくるにはホルモンが密接に関係しています。赤ちゃんを授かり育む役割を担う「子宮」もホルモンの働きによって、大きな変化を伴います。最も妊娠に密接に関係しているホルモンに「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「セロトニン」いうものがあり、これは別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。エストロゲンとは、女性の体を女性らしい=妊娠しやすい状態に整える作用があります。セロトニンが幸せホルモンと呼ばれるのは、ドキドキしたり嬉しいことがあると脳内にドーパミンが分泌され、それを合図にエストロゲンも分泌を開始します。エストロゲンが多く分泌されることによって、脳内は幸せホルモン(セロトニン)で満たされ、エストロゲンとセロトニンの分泌は比例するので、幸せな気持ちになればなるほど、女性は美しく妊娠しやすい体になっていくのです。また、セロトニンが不足していると情緒不安定になったり、不眠や体の不調など様々な症状が現れます。幸せホルモンを活発にさせるには率直にいうと、幸せホルモンを多く分泌させるには、たくさん幸せな気持ちになればいいのです。しかし、実際どうすればいいの?と思う方が多いと思いますが、実は普段のちょっとした生活の中にも幸せホルモンを活発にさせる出来事はたくさんあるのです。大切なのは自分が「幸せだ」と感じること。実はこんなちょっとした出来事でも幸せホルモンは分泌されるんです。1.趣味や好きなことをして気分転換自分の好きなことをしているとき、「幸せだなぁ」なんて感じる事はありませんか?実はそれが幸せホルモンを活発にさせている証拠なんです。好きなスイーツを食べたり、好きな音楽を聴きながら読書をしたり、体を動かして汗を流して気分転換をすることで、妊娠の最大の敵であるストレスを発散し穏やかな気持ちになることで、脳内は満足感で満たされセロトニンが分泌されます。またストレスを溜めないことで、精神的な安定を保つと共に倦怠感などの体への負担も軽減されます。特別なことをしなくても、自分が「楽しい、落ち着く」と思うことであれば、それだけで十分な効果があります。2.よく笑い、よく話す家族や恋人、友人などと会話を楽しみ、たくさん笑うことでセロトニンをたくさん分泌させることができます。また、スキンシップをとりながら会話をすることで楽しさや安心感を得られ、よりセロトニンの分泌量が増え、ストレスや不安を和らげてくれる効果が期待できます。大切なのは会話を「楽しむ」こと。愚痴などを聞いてもらいストレス発散するのも一つの方法ですが、楽しい明るい会話をするほうがいでしょう。2.ときめきを増やす普段の生活の中でときめきを感じる事はありますか?恋をすると様々なことでドキドキすることが増えますよね。恋愛することはセロトニンを増やす効果があるといわれているんです。普段、ときめくことはあまりない。という方は無理に恋愛をするのではなく、恋愛ものの映画やドラマ、漫画の主人公を自分に置き換えてみるのもいいかもしれませんね。大切なのは赤ちゃんを想う気持ち妊活は体の準備だけでなく、心の準備も。心と体は密接に関係しています。体だけ準備をしていても、気持ちがついていかないと後々不安に繋がることもありますよね。赤ちゃんはお腹の中でも、お母さんの「楽しい」「悲しい」などの気持ちを読み取ることができるといわれています。「赤ちゃんを授かれますように…」と不安やストレスで気持ちを追い詰めると、ストレスの原因になり悪循環です。「いつでもきていいように準備しておくからね!」と少し心に余裕をもって、体だけでなく「心の妊活」もしっかりと行い、幸せホルモンをたくさん分泌することで、心も体も赤ちゃんを快く迎えられるよう、前向きに自分のペースで準備をしていきましょう。
2016年09月20日女性にとって、生理(月経)に関する悩みは尽きない。女性ホルモンの変化により、生理前は「月経前症候群(PMS)」といって、気分のイライラや落ち込み、胸の張り、食欲増進などさまざまな心身の不調が出ることで知られている。一方で生理が始まると、生理痛に加えて、漏れやムレ、ニオイといったトラブルが気になることも多い。中には、生理がこない(無月経)、月経周期が一定ではない(月経不順)、月経血量が多い(過多月経)といった悩みを抱えている女性もいることだろう。男性はもちろん、実は女性にとっても不可解なことが多いのが生理。今回は、誤解しがちな生理の疑問について、婦人科の船曳美也子医師にお聞きした。正しい知識を学んでみよう。Q. 生理中でも妊娠することはありますか?はい、妊娠する可能性はあります。女性の体は、妊娠するために1カ月に1回の排卵にあわせて子宮内膜を厚くしていきます。排卵を迎えても受精に至らなかった場合は、排卵の2週間後ぐらいに厚くなった子宮内膜がはがれて、血液と一緒に体外に流れます。それが月経です。月経と月経の間に排卵があることから、その頃だけが妊娠時期なのでは、と思われますよね。実際、妊娠しやすいのは、排卵日を含めた排卵前の1週間ほど。特に排卵日および排卵前2日間くらいです。ここで重要なのは、卵子・精子の生存時間や、受精・着床といったイベントに時間差があるということです。排卵後の卵子が生存しているのは24時間ですが、精子は最も長くて7日間くらい生存します。また、精子と卵子は卵管というところで出会って受精するのですが、受精した卵子が子宮に到達するのに5日くらいかかります。このことから、月経中であっても避妊せずに性交をすれば、次の2つの場合で妊娠する可能性があります。1つ目は、精子が数日生きた場合。月経血が流れていても、もし精子が卵管までたどり着けば、そこで性交の数日後に排卵した卵子と受精できます。前述したとおり、受精卵が子宮に到達するまで5日ほどかかるので、最長の長生き精子が性交後7日目に卵子と出会った場合、性交の12日後に受精卵が子宮に着床します。月経は3~7日で終わりますから、月経中の性交でも、その後の、出血していない(はがれていない)子宮内膜にもぐりこめるというわけです。2つ目は、月経のように見えて、実は排卵時の出血だった場合です。排卵前後の一時的なホルモンの変動により、少量の出血が見られることがあります。それを月経と思いこんでしまうのです。一般的には少量のことが多いですが、たまに月経とほぼ同量の出血のこともあります。基礎体温をつけていないと、排卵出血か月経かは区別できません。ここで性交があると、排卵前後なので、非常に妊娠しやすいタイミングとなります。なお、妊娠を望んでいない場合は、月経中であっても避妊はしっかりと行いましょう。※画像と本文は関係ありません○取材協力: 船曳美也子(ふなびき・みやこ)1983年 神戸大学文学部心理学科卒業、1991年 兵庫医科大学卒業。産婦人科専門医、認定産業医。肥満医学会会員。医療法人オーク会勤務。不妊治療を中心に現場で多くの女性の悩みに耳を傾け、肥満による不妊と出産のリスク回避のために考案したオーク式ダイエットは一般的なダイエット法としても人気を高める。自らも2度目の結婚で43歳で妊娠、出産という経験を持つ。2013年10月9日、「婚活」「妊活」など女性の人生の描き方を提案する著書『女性の人生ゲームで勝つ方法』(主婦の友社)を上梓。En女医会にも所属している。En女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2016年06月23日結婚して時間がたつと、家族を作りたい!と願う人は多いのではないでしょうか。なかなか授からず妊活を始めたりと、悩んでいらっしゃる方も多くいます。そんな方に是非お薦めしたい普段からできること、気を付けたいことを紹介したいと思います。身体の冷えがホルモンに影響冷え性や低体温だと、血液のめぐりが悪くなっていきます。血液、身体のエネルギーの素となる栄養素や酵素、身体を整えるホルモンなどを運んでいるので、 これらがうまく身体の全体にいきわたらなければ、女性特有の病気へとつながる可能性が高くなり、卵巣機能、黄体機能などの生殖機能の低下を招きます。以上のような理由から、身体が冷えていると妊娠しにくくなり、身体を内側からも外側からも温めれば、不妊症を解消できる可能性があるといわれています。冷えと不妊症の関係・㈰排卵障害の可能性冷え性により血流が悪くなると、卵胞刺激ホルモンが分泌されにくくなり、排卵障害を引き起こす可能性があります。卵巣への血流が足りない場合、卵胞の発育が悪くなって排卵しなかったり、 体外受精の際に十分に発育した卵を得られないということにもなりかねません。・㈪着床、卵管障害の可能性冷え性によって臓器の働きがよくなくなるということは前にも説明しましたが、それは毎月1回くる女の子の日にも影響を与えるんです。生理は不要な血液や粘膜を対外に排出します。冷えによってその力が弱まると排泄されるべき不要なものが体の中に残ってしまうことになります。その血液が逆流し卵管障害になったり、子宮内膜症、子宮筋腫、卵管狭窄などの原因になる可能性もあります。身体が冷える原因そもそも身体が冷える原因はどこにあるんでしょうか。女性は男性よりも身体が冷えやすいといわれています。その理由は様々ですが、代表的なものを紹介したいと思います。・筋肉が少なく、脂肪が多い筋肉は熱エネルギーを発生させる役割があります。その熱によって、温められた血液が全身をめぐり、身体を温めてくれます。女性は皮下脂肪が多く、一度冷えるとなかなか温まりにくいといわれているので、冷え性の原因になるといわれています。・ダイエット偏った食事や減量をすると、栄養不足になるためにエネルギーが作られなくなります。それにより熱が生まれにくくなり、冷えてしまうといわれています。・薄着ファッション女性はおしゃれしたいですよね。肌見せコーデや短いスカートなど、流行りのコーディネートは挑戦したいもの。ただ、これも体を冷やす原因のひとつともいえるのではないでしょうか。冷えによって血行不良が起きると、臓器へ栄養や酸素が十分に行き渡らなくなったり、ホルモン分泌が上手く出来なくなり、様々な臓器の働きが悪くなります。子宮の働きが悪くなると、女性ホルモンが上手く分泌されず、卵巣や黄体機能が低下して、卵子の発育悪化や卵子の老化を引き起こすため、不妊の原因になるといわれています。冷え症を改善するためには・食事毎日の食事は大切です。その食事を見つめ直してみましょう。冷たいものばかり、スナック菓子やスイーツを食べすぎていると体温も下がってしまいます。また、季節のお野菜に注目することも大切です。冬の食材のさつまいもや大根には身体を温める作用があるといわれていますし、 反対に夏の食材のトマトやキュウリは身体を冷やす作用があるといわれているので、上手な食材選びも冷えを改善するうえでは大切なことです。・運動激しい運動やトレーニングではなく、適度な運動が効果的です。「散歩をする」「ストレッチをする」など、日常生活の中で簡単にできることがおすすめです。新陳代謝を高めることで、未然に冷えを防ぐことができます。インナービューティが効果を発揮!腸は第二の脳といわれています。身体の細胞や血液を作っているのは、毎日私たちが食べて腸で吸収したものでできています。身体の重要なホルモンも腸でできているので、腸を整えること=インナービューティが大切になります。インナービューティすることで、不妊症の改善も夢じゃありません。身体にとってできるだけ自然なもの、消化に負担がかからないものを毎日摂るようにすると、身体が変化していきます。毎月来る、女の子の日の肌荒れ、腰痛や腹痛など、あらゆる症状が改善していきますよ。もちろんアンチエイジングやダイエットにも効果ありで嬉しいことばかりです。最近では、バリバリ働く女性も多く、女性進出に伴って食習慣や生活スタイルが乱れがちな気がします。妊娠しやすい身体になるために身近にできることは意外とあるので、是非この機会に自身の食・生活スタイルを見直してみてはいかがでしょうか。
2016年05月18日【ママからのご相談】もうすぐ妊娠5か月になろうとしているプレママです。だんだんとお腹が目立つようになってきました。そのせいかお腹の皮膚にむず痒さを感じるときがあります。今まで特に妊娠線予防の対策をしてこなかったのですが、 そろそろ何かケアをした方がいいでしょうか?具体的にはどんな方法がおすすめですか?●A. ぜひとも今から対策を始めて。一番は急激な体重増加を防ぐこと。こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。妊娠線は一度できてしまうと完全に消えることはありません。出産後、徐々に薄くなり目立たなくはなるものの、できれば予防したいですよね。通常、妊娠線は妊娠8か月ごろから現れることが多い のですが、お腹が目立つようになる妊娠中期にできる人もいます。ぜひこのタイミングからケアを開始しましょう。一番の予防方法は急激な体重増加を避けることですが、それ以外に保湿やマッサージも効果的です。●こんな人は妊娠線ができやすいぽっちゃり体型の人は一般的に妊娠線が現れやすいと言われています。皮下脂肪が厚いと皮下組織が伸びにくくなり 、皮膚に亀裂が入りやすくなることが原因のようです。その他に小柄な人やお腹の赤ちゃんが大きめの人、双子を妊娠している人なども、皮膚が大きく伸びるため妊娠線ができやすいでしょう。●具体的な予防方法●(1)急激に体重を増やさない妊娠線を防ぐ最も効果的な方法は、急激に体重を増やさないようにすることです。妊娠中期に入るとつわりがおさまることもあり、食欲が増え、知らず知らずのうちに太ってしまった という人も多いです。バランスのよい食事と適度な運動で乗り切りましょう。●(2)脂肪がつきやすい部分はこまめに保湿をクリームやオイルで保湿することも大切です。妊娠中はホルモンの変化によりどうしても皮膚が乾燥しがちです。しっかり保湿をして伸びやすい皮膚 を維持しましょう。『高価なクリームを少しずつ使うよりも、お手頃価格のものをこまめにたっぷりと塗りこんだ方が十分に保湿できた』(30代ママ)『お腹ばかり保湿していたら、お尻と胸に妊娠線ができていた』(30代ママ)というママ友の意見もありました。お腹だけでなくお尻や太もも、胸など、脂肪がつきやすい部分をこまめに保湿することがポイントですね。●(3)保湿と同時にマッサージも保湿の際にはマッサージも同時に行いましょう。お腹の両わきを、恥骨からおへそに向かって下から上にマッサージします。胸やお尻も持ち上げるように下から上へ。円を描くようにマッサージするのもいいでしょう。新陳代謝がアップし、伸びやすい皮膚になります。●もし妊娠線ができてしまっても諦めないで残念ながら、気をつけていても妊娠線ができてしまうことはあります。その場合、入浴後に皮膚の繊維にそって縦方向にクリームなどでマッサージしたり、蒸しタオルを使って温湿布をしたりましょう。完全に消すことはできませんが、だんだんと目立たなくなります。また、産後に体が回復したら、腹筋を鍛えるのも効果的 です。お腹のたるみが引き締まり、妊娠線を短くとどめることができます。----------いかがでしたか?妊娠線予防のケアは早いに越したことはないですが、妊娠中期になってもまだ対策ができていないという人は、ぜひスタートしてみてくださいね。【参考文献】・『はじめての妊娠・安産百科』井尾裕子・監修●ライター/aco(フリーライター)
2016年04月11日現在妊娠を考えていなくても、いつか子どもを持ちたいと考えたときに大切になってくるのが妊娠しやすい体づくりだ。ちまたではさまざまな体調管理法やとるべき栄養素などが提示されているが、果たして世の女性たちは実際どんなことに取り組んでいるのだろうか。今回は、マイナビニュースの女性会員200名に「妊娠しやすい体づくりを意識しているか」を尋ねた上で、「はい」と答えた人にその具体的な方法を聞いてみた。Q.あなたは妊娠しやすい体づくりを意識していますか?1位: いいえ(84.0%)2位: はい(16.0%)Q.「はい」と答えた人にお聞きします。体づくりのための具体的な方法を教えてください■体を冷やさないようにしている・「冷たいものを食べない」(29歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「冷えないようにシルクの靴下や腹巻きを使用している」(32歳女性/建設・土木/事務系専門職)・「冷えないように腹巻きをしたり常温の飲み物を飲んだりする」(32歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「冷やさないようにおなかなどを温めたり、冷たいものをがぶ飲みしないようにする」(29歳女性/医療・福祉/専門職)・「冷え性を改善するようにヨガなどをしています」(31歳女性/その他/その他)■栄養素・食品を意識的に摂取している・「身体を冷やさない。日々葉酸を摂取する」(31歳女性/医薬品・化粧品/営業職)・「漢方薬を飲んでいる」(28歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「サプリを飲んでいる」(35歳女性/情報・IT/技術職)・「葉酸やルイボスティーを飲む」(38歳女性/情報・IT/クリエイティブ職)・「野菜をしっかり食べる」(29歳女性/食品・飲料/技術職)・「鉄分をよくとる」(31歳女性/金融・証券/専門職)■生活リズムや体調を整える・「ストレスをためない」(45歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「規則正しい睡眠」(34歳女性/医療・福祉/専門職)・「体を冷やさないようにしている。生活のリズムを整える」(35歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)■その他・「血を増やす」(27歳女性/マスコミ・広告/秘書・アシスタント職)・「骨盤回しをして、血流をよくしている」(31歳女性/電機/事務系専門職)・「適度な運動」(35歳女性/医療・福祉/専門職)・「子宮内膜症だったので、今後結婚して子どもがほしいとなった時に、不妊で悩みたくなかったから、手術を受けた」(29歳女性/金属・鉄鋼・化学/技術職)■総評妊娠しやすい体づくりとして最も多かった回答は「体を冷やさない」ということだった。食べ物や服装、運動などを通してさまざまな方法で体を温めているようだ。温める部位としては「おなか」という声が目立ったほか、「腰回りを冷やさない」(36歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)という意見もあった。次に多かったのが、特定の栄養素をサプリメントや漢方薬、食材などで意識的にとっているという回答だ。特に「葉酸」をとっているという人は複数いた。厚生労働省によれば、妊婦は食事から1日480マイクログラムの葉酸をとることが推奨されている。妊活に取り組む人にとっては関心の高い栄養素のようだ。そのほか、体調管理をしっかりするために、睡眠や運動など基本的なことを大切にしていると答えた人もいた。妊娠しやすい体づくりのための意見を募ったが、どれも自分自身の体を労わることにつながっているようだ。※写真と本文は関係ありません※今回紹介した方法は、妊娠しやすい体質への変化を保証するものではありません調査時期: 2015年11月6日~11月8日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 女性200名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2016年04月11日神経痛ってなに?妊娠期間中に、腰から太ももにかけてしびれを感じたり、心臓の周りにピリッとした痛みが出たりするといった症状が現れることがあります。そういった痛みやしびれは、神経痛の可能性があります。神経痛とは、病名ではなく症状そのものを指します。全身に張り巡らされている運動や感覚を伝えるための連絡網である末梢神経が、なんらかの原因で刺激を受けることによって、痛みやしびれといった症状として現れます。・妊娠による、ホルモンや体型の変化ママの体内では妊娠初期から、卵巣や子宮、胎盤などからリラキシンというホルモンを分泌します。リラキシンには、出産に向けて赤ちゃんが狭い骨盤を通れるようにするため、骨盤などの関節や周辺のじん帯をゆるめる作用があります。骨盤が緩むことで体を支える力が弱くなり、背骨などにもゆがみが生じます。また、妊娠後期は胎内でどんどん大きくなる赤ちゃんによって、ママの重心や姿勢の変化にともない、骨や関節の位置がずれやすくなります。これらの理由から、おしりや下肢に伸びる神経が圧迫され、痛みやしびれなどといった症状が引き起こされます。・血行不良による冷え赤ちゃんが胎内で成長すると共に、子宮は大きくなります。このことで、お腹や骨盤内の血管が圧迫され、下半身に冷えやむくみが起きやすくなります。これが痛みに対する感受性を高めてしまい、神経痛の発症を促したり、すでに症状がある場合は悪化させたりする原因の一つとなります。・ストレスや不安妊娠による生活面での制限や体型の変化は、ママの心の戸惑いをはじめ、親になるための不安やプレッシャーなどストレスの要因になることが多く、精神的な負担が増えます。これらのストレスも冷えと同様に、神経痛の発症を促したり、すでに症状がある場合は悪化させたりする原因の一つとなります。妊娠後期の神経痛はいつからいつまでになるの?妊娠28週以降は体型の変化や血行不良といった理由から、神経痛を感じ始めるママも多いようです。出産することで治る人もいますが、骨盤や筋肉は長期間同じ状態でいることで固定されてしまうために慢性化し、出産後も続く可能性があります。神経痛の症状が現れたら、妊娠中に放置しないことが大切です。神経痛が現れる妊娠時期とは骨盤をゆるませ神経痛の一因となるリラキシンの分泌は妊娠2ヶ月頃から起こります。またママが妊娠初期に感じる精神面の不安やストレスなども加わり、妊娠4週~15週頃という早い時期から発症する場合があります。お腹の赤ちゃんが成長し、子宮が大きくなることでママの体内の臓器が神経を圧迫することで起きる神経痛に関しては、妊娠中期~後期にわたり症状が現れる場合があります。 神経痛の種類と、痛みやすい場所は?妊娠期間中に発症しやすい神経痛には、座骨神経痛と肋間神経痛があります。・座骨(坐骨)神経痛(ざこつしんけいつう)お腹が大きくなることで姿勢の変化や重心の変化が起こります。座骨神経が圧迫されたり刺激されたりし、お尻や太ももの後ろやすね、足先などに痛みやしびれが現れます。また腰痛を放置しすぎると、悪化して座骨神経痛につながることもあります。・肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)妊娠によるストレスで筋肉が緊張したり、子宮が大きくなったりすることで内臓が内肋間神経を圧迫します。それに伴い、肋間(肋骨と肋骨の間)周りに痛みやしびれを引き起こすことがあります。妊娠後期の神経痛予防と対策神経痛の痛みは独特で、痛みの頻度は天気や気温に左右されることがあります。痛みの強さによっては眠れないこともあるため、あらかじめ予防対策を行うことが大切です。・心の安静を保つ妊娠期間中の生活は制限しなければならないことも多く、ストレスを感じやすくなります。またママの体内で分泌される流産を防ぐはたらきを行うプロゲステロンというホルモンは、気分の落ち込みやイライラなどを引き起こします。落ち込みやイライラを感じたら気分転換を行ったり、体そのものを休めるなど、気持ちの切り替えをこまめに行いましょう。・体を温める血行が良くなることで、冷えの原因となるストレスをやわらげることができます。湯船にお湯を張って入浴したり、足湯などの時間を設けたりして、しっかりと体を温めましょう。・就寝時の体位を工夫する仰向けの状態で寝ると、腰やおしりの筋肉が座骨神経を圧迫することになります。下半身に痛みやしびれを感じるママは抱き枕などを利用し、横向きで体を曲げた体勢で眠りにつきましょう。体の重みを分散させることで、神経への刺激をやわらげることができます。・簡単なストレッチをするお腹に負担がかからず、無理なく行えるストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。腰椎椎間板ヘルニアがある方や、切迫早産と診断されている方の運動はママとおなかの赤ちゃんの健康に影響が出る可能性があります。必ず、健診医または分娩医に相談の上行いましょう。
2016年04月04日感染症は、ウイルスや細菌などの病原体が、体内に入ることで発症する病気の総称です。妊娠中は、特に免疫機能が低下する傾向にあり、感染しやすいと言われています。妊娠初期においては、つわりによる体力低下も原因の一つです。妊娠中期以降は、子宮が大きくなるにしたがい、肺活量や心肺機能の低下が見られるため、感染症にかかりやすくなっています。感染症が引き起こす母子感染とはママが何らかのウイルスや細菌などに感染して、それが赤ちゃんに感染することを母子感染と言います。特に妊娠中の母子感染は流産や早産などを引き起こす可能性があり、赤ちゃんが直に影響をうけることもあるため、早期の治療と予防が欠かせません。胎内感染赤ちゃんがお腹の中にいるときに、へその緒や血流を介してウイルスや細菌に感染することを指します。産道感染お産時、赤ちゃんがお母さんの産道を通るときにウイルスや細菌に感染することを指します。母乳感染産後、母乳育児中に発生します。ウイルスや細菌に感染したママの母乳を介し、赤ちゃんがウイルスに感染します。感染症の種類赤ちゃんへの感染予防を兼ね、ママ自身がウイルスに感染しないよう注意が必要です。ウイルスによる感染症は、人の血液や体液などを介し、既存のウイルスに感染することによって発症します。インフルエンザウイルス気道感染症であるインフルエンザを引き起こすウイルスです。症状は一般のかぜと似ていますが、重くなりやすい疾患ととらえられています。また国内で使用されているインフルエンザワクチンは生ワクチンではないため、重い副作用を引き起こしにくく、妊娠中のすべての時期において、ママの体と赤ちゃんの発育に関して影響がないと言われています。万が一インフルエンザにかかってしまっても、タミフルやリレンザなどの薬は赤ちゃんの健康リスクも高くないため、処方されます。B型肝炎ウイルスB型肝炎ウイルスが主に血液・体液を介して感染しておきる肝臓の病気です。赤ちゃんに感染すると持続感染状態になるリスクがかなり高くなり、症状が出なくとも、将来的に肝炎や肝硬変、肝がんなど何らかの異常や病気を発症させる可能性があるウイルスです。妊娠健診では、妊娠初期の8~12週前後に血液検査で検査を行います。C型肝炎ウイルスC型肝炎ウイルスが主に血液を介して感染して起きる肝臓の病気です。赤ちゃんに感染すると、将来、肺炎や肝硬変、肝がんなど何らかの異常や病気を発症させる可能性があるウイルスです。妊娠健診では、妊娠初期の8~12週目に血液検査で検査を行います。HTLV-1(ヒト細胞白血病ウイルス)HTLV-1は、感染してもほとんどの場合で症状も現れないため、赤ちゃんに感染しても、同じくほとんどの場合に無症状だと言われています。しかし将来的に感染者全体のおよそ2.5~5%にATLと言う白血病の一種が発症することがあります。また、ごくまれにHAMという神経疾患などが発症することがあります。特にHTLV-1は母乳感染によって起きやすいことが分かっています。検査は妊娠30週ごろまでに、妊娠健診で抗体検査を行います。HIV(エイズウイルス/ヒト免疫不全ウイルス)進行状況によって数年~10年程度かけて免疫力が弱まり、健康な人であれば何ともない菌やウイルスによりさまざまな病気や疾患を引き起こすウイルスです。それら病気が、エイズ指標疾患に該当する場合“エイズを発症した”と診断されます。HIV検査は妊娠後の妊婦健診で受けることができますが、万が一ママがHIVに感染している場合、医師の治療を受けることにより、母子感染を防ぐ対策をとることも可能です。パルボB19ウイルスりんご病と呼ばれる伝染性紅班の原因となるウイルスで、妊婦さんが感染すると、およそ30%が赤ちゃんにも感染します。まれに流産や胎児水腫などを引き起こすことがあります。性器ヘルペス単純ヘルペスウイルスが原因とされる、性感染症の一つです。産道を通じて赤ちゃんに感染すると、重度の肺炎や脳炎を起こすことがあります。サイトメガロウイルス性器ヘルペスと同様、ヘルペスウイルス科のウイルスです。妊娠初期に初感染すると、流産を引き起こしたり、赤ちゃんに肝障がいや難聴などが発生する可能性があります。風疹ウイルス発熱や発疹、リンパ節の腫れなどを引き起こすウイルスです。妊娠20週頃までにママが感染すると赤ちゃんに母子感染し、聴力障害や視力障害、先天性心疾患などを引き起こす先天的風疹症候群になる可能性があると言われています。水痘(水ぼうそう)水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスに感染することによって生じる感染症です。赤い発疹が出ることが特徴で、水疱や膿疱になった後、かさぶたになって治ります。妊娠中に発感染があると、まれに赤ちゃんに眼の異常や皮膚の萎縮が生じることがあります。梅毒梅毒トレポネーマという病原菌が原因とされる感染症です。感染部位にしこりができたり、赤い発疹が起きたりします。赤ちゃんに感染すると、神経や骨などに異常をきたす先天梅毒になることがあります。性器クラミジアクラミジア・トラコマチスという菌が原因の性感染症です。赤ちゃんに感染すると、結膜炎や肺炎を起こすことがあります。B群溶血性レンサ球菌(GBS)膣内や肛門付近にいる細菌です。母体には影響はありませんが、赤ちゃんに感染すると、肺炎や髄膜炎、敗血症などの感染症を起こすことがあります。リステリア菌食品を介して感染する食中毒菌で、妊娠中は特に感染しやすくなります。赤ちゃんに影響が出ると、敗血症と同様の症状が現れる新生児リステリア症が発症することがあります。感染症を防ぐには感染症は、人との接触、空気感染のほか、食べ物や飲み物、ペットなどの動物の体などを介する感染などで発症します。日頃から感染症を予防することを心掛けておきましょうこまめな手洗い、うがいを行う帰宅した後や、調理をする前後、食べる前、トイレの後など、手洗い・うがいを行うことで接触感染や飛沫感染を防ぎます。アルコールを含む消毒液で手を消毒するのも有効です。マスクをするインフルエンザなどにかかった感染者の咳やくしゃみなどの飛沫感染を防ぎます。外出時にはマスクを着けましょう。キッチン周りの消毒と、食品の加熱処理調理用具や調理台はいつも清潔に整え、食品はしっかりと加熱して調理して食品感染を防ぎましょう。加熱すべき食材は、中心部までしっかりと火を通すことも大切です。予防接種を受けるインフルエンザや風疹など、予防接種を受けることで感染を防ぎます。妊娠前に受けるものと、妊娠中に受けてもよいものがあるため、健診医に相談しましょう。免疫力を高める免疫力の低下は感染の確率を高めます。十分な睡眠をとり、できるだけバランスの良い食事を1日3食摂って免疫力を高めましょう。ただしつわりがある時期は食べられるものを食べられる量だけで構いません。診断の仕方と、診断後の生活について妊娠期間中は、感染症にかかっていないかを調べるために妊婦健診で検査を受けます。もし検査で感染症が見つかった場合は、赤ちゃんへの感染を防ぐためにも、医師による保健指導が行われます。治療は、感染症の種類や妊娠週数によっても異なります。妊娠中に治療しお産に備える場合や、特に母体に影響がない場合は、妊娠中は治療しないものなどもあります。何らかの感染症が見つかったら、家族や健診医や分娩医などとよく相談して、早めに対処法を考えましょう。症状の現れ方によっては、緊急に処置が必要な場合もあります。分娩施設は24時間365日開いているので、自己判断せずに相談をするように心がけましょう。参照サイト 東京都多摩小平保健所「感染症とは」 厚生労働省「参考とした文献等の概要 4 妊娠中のおくすりに関する基本的な考え方 国立成育医療センター」(平成21年) 厚生労働省「母子感染を知っていますか?」 厚生労働省「母子感染を知っていますか? HTLV-1抗体検査を受けましょう」 国立感染症研究所「風疹とは」 厚生労働省「水痘 Q1水痘とはどんな病気ですか?」 厚生労働省「梅毒に関するQ&A」 国立感染症研究所 感染症情報センター 肝炎情報センター「B型肝炎について」 首相官邸「感染症対策特集~様々な感染症から身を守りましょう~」 東京都感染症情報センター「咳エチケット」
2016年04月04日妊娠すると便秘をする人は多いです。まず、妊娠するとプロゲステロンというホルモンの働きにより、消化器平滑筋が緩みます。また、子宮が大きくなることで、胃を圧迫します。このことで、消化器運動が低下し、妊娠前であれば6時間も経てば、胃の内容物は空になるのに対し、妊娠中は6時間経っても消化しきれずに食物が残っているというような状態になってしまうのです。そして、胃の中にいつもよりも長時間食物が停滞することによって、便秘になりやすい状況になります。更に子宮内へ羊水を貯め込む働きから、腸内の水分が減ってしまうことや、つわりで十分に水分や食事が摂れないため、便の原料が不足するということもあって、妊娠初期から便秘になるわけです。また、中期や後期に起きる便秘の原因は、主に大きくなった子宮の圧迫で腸の動きが悪くなることです。 ちなみに、便秘とは、主に、通常1日1回だった排便が、数日に1回程度に減少する、排便間隔が不規則、便の水分含有量が低下し、硬便になっていることなどを指します。尚、毎日出ていても、出る便がカチカチの硬便の場合には、便秘となります。便秘にならないようにするには、水分と食物繊維をしっかり摂る、便をいつ出したかを覚えておくというのが一番ですが、もし便秘になってしまった場合には、薬を利用し、排便を促しましょう。水分がなくなってカチカチになった便をいきんで出すのは、裂肛(切れ痔)の原因になるので避けましょう。みんなどうだった? 妊娠中の「便秘」の体験談・自分で作ったゴボウ茶を妊娠初期からよく飲んでいました。根菜だから体も温まるし、無添加なので安心です。便秘にも良いですよ。(26歳)・鉄分補給の為にあさりを、便秘予防の為にひじきを、カルシウム補給の為に牛乳を摂っていました。(28歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日普段なら気にならないようなことに怒ったり悲しんだり、イライラしたり…。「妊娠」は、女性の体に大きな変化をもたらしますが、あわせて精神状態にもさまざまな影響を引き起こします。妊娠初期のイライラも、そのひとつなのです。妊娠初期には、増加したプロゲステロンというホルモンがさまざまな不調の原因となります。イライラも、このホルモンに引き起こされた症状のひとつで、つわりの一種とされています。このように、ホルモンのバランスが妊娠前と変化して、気持ちが落ち込んだりイライラしたりしやすくなっているところに、妊娠に伴って、大きな環境の変化が続きます。たとえば、夫や家族、周囲の人の態度も変化するでしょうし、仕事についてや将来の家計のことなど新たな悩みが増える人も多いでしょう。こんな状態では、イライラするのも自然なこと。イライラしているときは、そんな自分を責めず、つわりの一種だから仕方ない、と思うようにすれば、気持ちが楽になりますよ。パートナーなど親しい関係の人には「ホルモンのせいでイライラしちゃうみたい。ごめんね」と伝えておいた方が、うまくいくかもしれませんね。みんなどうしてた? 妊娠初期「イライラ」の解消法、体験談・一人目の時、旦那の母親に待望の妊娠を知らせた第一声が、「女の子がいいわね~」でした。どちらでも健康ならばいいのに、と思いました。妊娠初期の情緒不安定な時で、旦那に泣いて話した記憶があります。ちなみに、只今三人目を妊娠中ですが、二人目も三人目も同じことを言われました。本当に、空気の読めない姑でイライラします。・私の場合は妊娠初期のつわりの時期、同時に風邪気味で、イライラすることも多かったです。その時はもう本当に自分が嫌な事は絶対やらず、精神的に安定させた方がいいと思います。そうすることで気持ちも楽になりました。・妊娠初期からのつわりの時期はイライラすることが多かったです。上の子の世話をしながらだったので余計にストレスが溜まって、主人に八つ当たりすることが多かったと思います。一日、30分でもいいので一人の時間を作ると、気持ちをリセットするにも効果的でした。・妊娠初期、なかなか思うように家事が出来ない日々にイライラしたりと自分のコンディションの悪さに悩むと思います。またいつ終わるかも分からないつわりはとてもつらいですよね。一人で悩まずに旦那様や友人実家の両親に甘えること、このようなサイトなど沢山のコメント等を参考に自分の状態を把握する事が何より安心につながると思います。無理せず、体を休める事が大切です。私は、14時から16時までお昼寝の時間と決めていました。十分に自分をいたわってくださいね。・好きなものを好きなだけ食べて、家にいる間は寝ていました。家事はほとんど夫にしてもらっていました。いろんな家事を夫にしてもらって、それで私が不必要にイライラしないという事は、夫にとっても私にとっても良かったと思います。仕事はデスクワークなので、気持ち悪くならないよういつもグミ等を食べてました。・妊娠中はイライラしたり、怒ったりするとお腹が固くなり、痛くなりました。・特には覚えていませんが、後で考えると妊娠のせいでイライラしてたなと思うことがありました。(39歳)・生理中のようにイライラしていた時に「前は~じゃなかった」「もっと~だった」と、夫になにかにつけて産前と比べられました。(24歳)・精神的に不安定でイライラしやすかった時、「なんで?」と言われたことがさらにイライラの元になりました。(28歳)・感情のコントロールができず、イライラしたり泣いたりしました。(31歳)・腰痛でイライラしやすくなりました。(32歳)・受動喫煙で、仕事中にイライラしました。(30歳)・現在二人目の妊娠中です。一人目の時は仕事をしていたこともあり、つわりを感じる暇もありませんでしたが、今回はほんの少しつわりを体験しました。私の場合は吐き気もなく食欲も普通にあったのですが、家にいるとなんだかイライラしてしまい、娘に当たってしまうこともしばしばでした。そんなときは逆に外に遊びに行ったり友達に会ったり、閉じこもらないようにしました。もし吐き気などの体調面のつわりより、イライラタイプのつわりに悩まされている方がいたら、気分転換に外出したり買い物したりすることをおすすめします。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期には微熱を感じることがあり、これによって多くの妊婦が風邪をひいたと勘違いを起こします。これは、妊娠によって、高温期が続き、体温が下がらずに、ずっと高いままの状態になるからです。女性の体温は月経(生理)の周期によって、低温相と高温相という2つに分けられます。月経から排卵までは低温相、排卵が起きると、黄体ホルモンの影響で体温があがり、高温相に入ります。排卵された卵子が受精しなかった場合は、高温相が2週間ほど続いたのちに、体温が下がり、次の月経が始まるというわけです。一方、排卵された卵子が精子とめぐり合い、受精卵となると、妊娠を維持するために、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが妊娠の超初期である、受精直後から分泌され、妊娠黄体を刺激し、エストロゲン、プロゲステロンを作らせます。それらのホルモンの働きで、いつもであれば、周期的にさがるはずの体温が下がらず、ずっと高温を保つため、妊娠初期には微熱を感じるわけです。ただし、38度近くの高熱の場合は妊娠の症状とは別のものですので、迷わず病院に行きましょう。みんなどうだった? 妊娠初期の「微熱」の体験談・発熱して生理の時期がずれたため、今回は妊娠はしてないだろうと思いつつ、念のためと思って検査薬を使ったら、思いがけず陽性反応がでました。彼もビックリしていましたが、そろそろできたらいいなと思っていた頃だったので、二人とも大喜びでした。・微熱が続いて、体調がおかしかったので、まさか…とは思ったけど妊娠検査薬を購入して検査しました。ドキドキする間もなく、すぐに反応がでました。結婚前でしたが、彼も喜んでくれました。・微熱が続いていて、風邪薬を飲んでも下がらなかったので、まさかと思い検査薬を使いました。陽性がでたときは嬉しくて旦那様にメールしました。・妊娠が確定するまで旦那と2人の秘密にしていました。妊娠初期は熱っぽく風邪のような体調の悪さが続き、いつも旦那に気遣ってもらってました。・早く妊娠したくて、家には必ず妊娠検査薬がありました。すごく、気分が悪くて吐き、熱っぽいなぁと思ってました。そういえば、生理がきてない、と思い、妊娠検査薬をすると印が。とても嬉しかったです。・珍しく生理が遅れ、風邪をひいたような微熱と具合の悪さが続き、まさかと思って薬局で妊娠検査薬を購入。近くのスーパーのトイレで試すと、5秒もかからず陽性反応が。どきどきしながらそのまま産婦人科に直行し、妊娠が判明。まだ五週目だったため胎嚢しか写っていないエコー写真を夫に見せたら、案の定何の写真かわかっておらず、妊娠したことを告げると、よほど驚いたのか「ほんとに!?ほんとに!?」を繰り返し、エコー写真をまじまじと見ていた。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期に咳の症状がでる妊婦さんがいます。咳といってまず考えられるのは、菌やウイルスなどへの感染です。妊娠中は通常よりも免疫力が下がっています。そのため、普段ならひかないような人も、風邪をひいたりしてしまいます。この場合、重症化させないように、速やかに受診し、処方の薬で治しましょう。また、つわりで吐き気などの症状がある場合、胃酸が喉にあがってきて咳込みやすくなることがあります。胃酸を中和してくれるような食べ物を摂りましょう。たとえば、牛乳やアイスクリーム、ヨーグルトなどの乳製品がいいでしょう。また、妊娠初期には、身体の水分をおなかに集めようと身体が変化します。そのため、他の場所の水分が不足してしまうことがあります。肌が乾燥するというのもこれが理由。そしてのどの粘膜の水分が足りなくなれば、咳が出やすくなります。咳が出ている時は、保湿とエチケットのため、必ずマスクをしましょう。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期に感じる肌のかゆみは、ホルモンバランスの変化と乾燥が原因です。妊娠初期に増加するプロゲステロンというホルモンが、肌不調の原因となります。また、肌の乾燥は、子宮に水分を貯め込もうとする働きで、身体のあちこちから水分が奪われることで起こります。妊娠中は肌が敏感になったり、これまでと肌のコンディションが変わりがちなので、低刺激の石鹸をよく泡立てて、泡で包み込むように洗いましょう。ゴシゴシ洗いは厳禁です。入浴後の保湿ケアも乾燥対策には有効です。妊娠線ケアクリームは、おなか以外にも使えるものが大半で、香りや成分も妊婦さんに合わせて作られているので、試してみるとよいでしょう。また、シミのできやすい時期なので日焼けにも注意しましょう。みんなどうだった? 妊娠初期の「かゆみ」の体験談・もともと冷え症なので、カイロを活用しています。冬の下着を上下とも着こみ、保温対策をとって体を冷やさないように気を使っています。お風呂に浸かれる日はゆっくりお風呂に入っています。また、乾燥肌なので、妊娠初期の段階で普通のボディーローション類ではかゆみや乾燥が気になる状態になってしまいました。保湿性の高いクリームに切り替え、潤いを維持できるようにお手入れしています。それでも、乾燥でかゆみがあるのでかゆみ止めを塗ったりしています。・乾燥する季節と妊娠によるホルモンバランスの乱れが相まって、腕のかゆみがひどく、赤くはれた。かゆみをがまんすれば、と思いしばらく我慢していたが、かきあとがひどくなり、ようやく健診の際に相談した。皮膚科を紹介してもらい薬をぬりだしたら数日でかゆみが治まり、かゆみをがまんするストレスがなくなった。こんなことだったら、つわりで気分が悪い上、かゆみを我慢しているのではなく、早く皮膚科に受診したらよかったと思った。産院で気になることは早めに相談できるような先生との関係を築けたら良いと思う。・妊娠初期の四ヶ月頃から湿疹があり、治まったとおもいきや、ものすごいかゆみがあるようになった。綿100パーセントのものでもごく一部しか着れず、縫い目が気になるので服を裏返しで着ていた。クリームやオイルを使っていたが、ジェルタイプのものを全身に使うようにした。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期には、肌荒れに悩む人も多くいます。これは妊娠期に増加するホルモン、プロゲステロンの仕業と考えられています。妊娠前には生理の直前になると肌荒れやニキビがひどくなるサイクルを繰り返している女性は多いですが、妊娠初期にはそれと似た形で、増加したプロゲステロンが、肌不調の原因となります。先輩妊婦さんの声でも、「生理前に出ていた、おでことあごのニキビが悪化した」などの声がありました。一般的には、中期には肌トラブルもおさまり、妊娠前より肌がキレイになる妊婦さんも多いので、あせらず、乾燥予防など基本的なスキンケアを心がけましょう。また、ホルモンの影響でシミができやすくなる時期なので、お出かけの際には低刺激の日焼け止めを塗る、帽子やサングラスを使うなど、UVケアも心がけましょう。みんなどうだった? 妊娠初期の「肌荒れ」の体験談・ビタミンCを、肌荒れやシミが出来やすいので摂取しました。また葉酸のグミタイプの物は、つわりの時期にも食べやすく美味しかったので、出産まで摂取出来ました。(32歳)・肌荒れがひどく、吹き出物がたくさんできました。(34歳)・最初悪阻が重く、肌荒れが酷く化粧品が全て合わなかった。中期に近付き栄養を赤ちゃんにほぼ取られているせいか、唇の両脇が切れて痛かった。後期は悪阻が少し戻り体重が減ってしまった。(30歳)・今まで皮膚荒れをしたことがなかったのですが、妊娠中にお腹全体に肌荒れを起こしてかゆみがおさまらなかったです。(29歳)・些細なことで悲しくなったり感動したり涙がよく出るようになりました。4ヶ月以降ひどい肌荒れと腰痛に悩んだ。出産後は少しはましになったが肌質が変わったような気がします。(31歳)・肌荒れになった。体質が変わって、今まで使っていた化粧品が合わなくなってしまった。また、しみができたり、あれたりして大変だった。(30歳)・肌荒れがひどくかぶれたりにきびが大量に出ました。安定期に入っても地味につわりが続いています。歯医者にも行けません。(31歳)・にきびが突然できました。産婦人科でも相談したが、ひとそれぞれと言われ、明らかに妊娠が原因なのに治療法が分からずナーバスになりました。結婚式も重なっていた為、肌荒れが非常に気になり、頑張っても頑張っても治らず涙が出ました。3ヶ月かかって自分で色々試して治しました。(26歳)・肌荒れが酷くなった。カサカサだし、シミが多くなってずっと気にしていた。たくさん化粧水などをつけていた。顔だけでなく、脇や股のところなども肌荒れした。(27歳)・肌荒れ・肌のくすみ、しみなどが突然出てきて戸惑いました。妊婦はサプリメントなどの摂取がいけないと聞いていたので悪化するばかりです。産後には治ると聞くのですが、それまで我慢しなくてはいけないのかと悩んだ。・妊娠して、肌荒れが最高にピークの時に父から「そこのブツブツ」と言われました。 その場で号泣しました。・一時期肌荒れが続いたので、いつも使っている化粧品を変えた方がいいか迷いました。(35歳)・妊婦の時、肌荒れがひどく、吹き出物がたくさんできました。(34歳)・今まで皮膚荒れをしたことがなかったのですが、妊娠中にお腹全体に肌荒れを起こしてかゆみがおさまりませんでした。(29歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日流産とは、妊娠22週未満に妊娠が終わってしまうことで、自然流産の発生頻度は約15%です。妊娠12週未満を早期流産、12週以降22週未満を後期流産と区別します。後述する「切迫流産」は、流産ではありません。妊娠初期に、少量の性器出血や軽度の下腹部痛があり、子宮口が未開大であるときは、「切迫流産」と診断されます。切迫流産とは、出血や腹痛が原因で診察を受けた場合につく病名。流産発生の危険があり、安静や入院しての治療が必要な場合があります。切迫流産は、不安になってしまう名前ですが、まだ流産してしまったわけではなく、妊娠を継続できるケースも多いので、パニックにならず、お医者さんの指示に従いましょう。一方、多量の性器出血があり、陣痛のような下腹部痛があって、子宮口が開大している時は、流産が進行している状態である進行流産が疑われます。その他、胎児及びその付属物が完全に排出される完全流産、一部が残留する不全流産、胎児が子宮内で死亡し、子宮内に停滞しているが、母体には自覚症状がない稽留流産などがあります。残念な話ですが、流産は妊娠のうち約15%に起きる、そう珍しくない現象なのです。なかでも妊娠初期の流産は、主に受精卵・胎児に問題があって妊娠が継続できないケースが大半。受精卵の染色体異常や、胎児の臓器が育たないといった理由であり、妊婦さんが生活に気をつけたからといって防げるものではありません。また、妊娠検査薬では陽性反応が出たものの、子宮内に受精卵が着床できず、そのまま月経がはじまる(検査薬も陽性ではなくなる)場合を、初期流産(化学流産、ケミカルアボーション)といいます。この現象は、これまではふつうの生理だと思われていた出血が、妊娠検査薬の発達により最近になってわかった現象で、いわゆる流産にはカウントされません。みんなどうだった? 妊娠初期の「流産」の体験談・母子手帳を貰うとき、質問される内容が、流産何回など、プライバシーに関する事もあるので、オープンな窓口に抵抗を感じました。(36歳)・双子の妊娠だったが、妊娠初期には流産の可能性もあるからと医師に言われたため、妊娠が分かってすぐには母子手帳を取りに行けませんでした。(27歳)・心拍が確認されて、妊娠初期の流産の確立が下がってから母子手帳を貰いに行きました。以前に一度流産してしまったので。院側からもだいたいそのくらいに母子手帳を貰ってきてくださいと言われました。(39歳)・母子手帳を貰う時、流産の事を記入しなくてはいけないのが辛かったです。(32歳)・母子手帳を提示して、初めて勤務時間の短縮や軽減を受けられるので、妊娠してすぐに母子手帳を交付してもらいました。前回は妊娠初期に流産になり、まっさらの手帳だけが残って悲しかったです。(34歳)・母子手帳をあまり早く交付してもらうと、万が一、妊娠初期に流産してしまった時に悲しい思いをするから、妊娠判定の婦人科ではゆっくりでいいと言われました。でも転院して妊婦健診を受けるためには母子手帳と一緒にもらえる健診補助券が必要だったので、10週で交付してもらいましたが、結局いつ交付してもらうのがよいのかがよくわかりませんでした。(33歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠したからといって仕事を辞める必要はありません。今まで通り、普通に勤務して大丈夫です。ただし、妊娠初期にはつわりなどで具合が悪くなり、周りの人に迷惑をかけてしまうことも。また、急に切迫流産で絶対安静、入院などを言い渡されることも考えられます。早めに直属の上司へ妊娠報告をしておくのがいいでしょう。また、極端に身体へ負担のかかる仕事や、自転車やバイクなど転倒の恐れがあるものに乗車する仕事も避けたほうがいいでしょう。感染症リスクの高い職場などの場合、配置換えなどを願い出る必要もあるかもしれません。今、怖いのが、サイトメガロウイルス(CMV)です。抗体陰性の妊婦が感染した場合、胎児に経胎盤感染を起こし、感染した胎児のうち、10%に小頭症などの症状が出てしまいます。陰性だった場合、乳幼児のよだれやオムツに注意が必要となります。CMV陰性の妊婦が保育士だった場合、年次の高い子どものクラスなどへの配置換えをお願いしましょう。みんなどうだった? 妊娠初期の「仕事」の体験談・看護師は妊娠中の継続が難しい職種であること、妊娠初期の浅い週数での流産は非常に高い確率で起こりうるものであることについて説明がありました。夜勤もある仕事だったのでゾクッとしましたし、すぐに医師からおめでとうと言ってもらえず、不安でいっぱいになりました。・最初の病院で検査したとき、少し卵巣がはれてることもあったせいか、絶対安静といわれました。仕事も立ち仕事であることを告げると、すぐ辞めてくださいといわれ、複雑な思いになりました。その後、病院をかえたら、その先生は仕事は辞めるべきとは言わず、様子をみていきましょうとのことでした。・この頃は仕事が忙しく睡眠3時間で夜中まで作業をしていることもあったので、周りは誰も妊娠しているとは思っていませんでした。妊娠を報告したところ、このまましばらく仕事をしていくのかなと思っていたと言われました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日