■前回のあらすじ今度の検査は専用の部屋で採取することに。どんな部屋なのだろう…と好奇心が湧きます。■女性ばかりの院内に心がざわつく…検査のためとはいえ、これから自分がすることが周りにバレているのではないかと思うと、羞恥心に襲われます…。■専用の部屋はひっそりとした場所に若い女性に案内され、更なる情けなさと羞恥心でいっぱいに。しかし、とてもひっそりとした場所にあるというのは、少し安心感がありました。次回に続きます。コミックライター: トン 【同じテーマの連載はこちら】 こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ この連載の全話を見る >> 4人目と5人目の話 この連載の全話を見る >> モンスターワイフ この連載の全話を見る >>
2020年12月09日■前回のあらすじ初めての不妊治療の検査。僕の分身たちの検査結果は…■数値を良くするためにやったこと電磁波が良くない、長風呂が良くないと言われても、普段の生活に溶け込みすぎていてとても気を遣いますよね。しかし、この頃の僕は不妊治療について楽観的に考えていました…これから長い道のりを辿るとも知らずに…。■今月もダメだった…毎月繰り返すたびに不安が募るゴールが見えないから余計に不安が大きくなる…妻がため息をつく姿を見るたびに、僕も事の重大さに気付き始めるのでした。■不妊治療で有名な病院を紹介される不妊治療で名高い病院なら…と期待しつつも、先の見えない道のりに不安も残る。さぁ、またここから新たな不妊治療のスタートです…!次回に続きます。コミックライター: トン 【同じテーマの連載はこちら】 こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ この連載の全話を見る >> 4人目と5人目の話 この連載の全話を見る >> モンスターワイフ この連載の全話を見る >>
2020年12月07日2018年2月生まれの男の子育児中のみーすけです。 ベビーカレンダーで、妊娠から出産、日々の育児のことを絵日記連載させていただくことになりました。 第1話目の今回は、不妊治療を経て、妊娠がわかったときのお話です。 ※フーナーテストとは、排卵期にタイミングを取ったあと、子宮に元気な精子がいるかどうか調べるテストです。フーナーテストは100%信用できるものではないと医師から説明されていましたが、2回とも0だと、これは自然では難しいと思いました。 高額な不妊治療には至らず赤ちゃんを授かることができましたが、妊活中はやはり焦りがつのり、精神的にもつらい時期でした。「どうせ無理なんだ……」と自暴自棄になっていたので、妊娠判明時は信じられないような、不思議な感じがしていました。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2020年12月01日1人目を妊娠しているときから、「子どもは2人欲しいよね」と夫婦の意見は一致。ですが1人目を不妊治療で授かったので、「2人目不妊になるのでは?」と心配に……。なぜなら1人目ができるまでに、3年かかっていたからです。1人目が落ち着いたら……と、そのときの私はのんびり考えていられませんでした。そのような状況で2人目を授かり、私が感じたことをお伝えします。 2人目不妊を想定して早めに妊活を開始1人目は不妊専門の病院に3年通い続けて、妊娠した経験があります。そのため、子ども同士の年の差を気にしていられませんでした。2人目も不妊となると、1人目を連れて頻回に病院に通わなければいけません。薬の副作用で思うように体が動かないことも……。万が一の事を考えると、私は1日でも早く妊娠できる体に整える必要があると考え、30歳で2人目の妊活をスタート。産後6カ月目のとき生理が再開したので基礎体温の測定を開始して、安定するのを待ちました。そして1人目が生後10カ月のころに断乳をして、葉酸摂取を開始したのです。 予想に反して2人目はすぐに妊娠!結果、1人目を妊娠するまでに3年かかったのですが、2人目は妊活を開始して2カ月で妊娠しました。一番心配していた不妊問題もあっさり解決して、私たち夫婦は晴れて年子を授かることができました。年子は大変だな……と思いましたが、子育てが落ち着いたら早めに再就職をしなければいけなかったので、早々に子宝に恵まれてよかったと一安心! 不妊治療には高額な治療費がかかるため、その分を教育費に回せられると考えると安心できました。 1人目に対してフォローしたこと 子育てはひとりだけでも十分大変ですが、子ども同士の年齢が近ければより手がかかるかもしれないと感じていた私。早々に2人目を考えていたこともあり、1人目には自分でできることはなるべく自分でさせるようにしていました。 自分でごはんを食べる・簡単な脱ぎ着はもちろん、外では抱っこを極力せず「赤いボールまで歩こう!」「あっちにワンワンがいるよ! 見に行こう!」と声掛けをして、歩くことの楽しさを子どもに感じてもらえるよう工夫をしました。しかし1人目も1歳6カ月で、まだまだ甘えたい時期だったと思います。寂しい思いをさせないために、2人目の授乳中も1人目を一緒に抱っこをしたり、2人目が寝ているときは1人目との時間をたっぷりつくるよう意識しました。 私の場合は「不妊」の可能性があったため、2人目はかなり焦って妊活をしました。そのため子ども同士の年齢差も考慮できず、1歳6カ月差に……。ですが常にライバルであり心強い仲間になった子どもたちを見て、今は年子で本当によかったなと思っています。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:太田 いこ岡山県在住、年子姉妹の母。フルタイムで働きながらライターとしても活動中。主に、不妊・育児・ママ友などのテーマで記事を執筆している。
2020年11月04日不妊治療は、精神的にも時間的にも経済的にも大変なもの。私の場合、まずは地元の産婦人科に通い、そこから大きな病院に転院しました。通院自体も大変なうえに服薬に複数の検査……。しかし、その終わりが来たのは突然でした。そんな私の不妊治療体験談をお伝えします。 赤ちゃんはそのうち授かるものだと思っていた…結婚3年目にして赤ちゃんを授からない私に、母が「それは不妊だよ」と言いました。当時、恥ずかしながら私自身は焦ってもおらず、のんびりと構えていたのですが、このことを機に少し考えるようになりました。 そこで、地元の産婦人科へ行ったのが不妊治療の始まりでした。最初はタイミング療法で「問題がなければすぐにできる」と言われたものの、結局半年経っても赤ちゃんを授かりませんでした。そして、医師に「うちよりも検査が充実した病院に行ったほうがいいね」と、地元で一番大きな病院を紹介されたのです。 通院と検査と服薬の日々不妊治療専門の病院に毎月車で通い、タイミング療法に加えて、私と夫の生殖機能検査、毎月の服薬に卵巣の確認、人工授精……。これらを何度か実施しましたが、半年以上経っても、一向に赤ちゃんを授かる気配がなく、少し疲れてきたころでした。 医師から「子宮卵管造影検査をしてみないか」と打診を受けて、これを実施。しかし、その直後も妊娠はできず、ゴールの見えない治療にあきらめかけ、熱心に取り組めなくなってしまいました。 久しぶりの“治療をしなかった”月に通院している病院が諸事情で1週間ほど休診になったことがあるのですが、折しも私のスケジュールとぴったり合致してしまい、そこで久々の「服薬も検査も何もしない月」ができてしまいました。 次の通院のために記していた基礎体温がなかなか下がらず、まさかと思って妊娠検査薬を用いてみたところ、なんと陽性! そのときに宿ってくれた赤ちゃんは、結果、私たちの子どもとして生まれてきてくれることになったのです。 とはいえ、私としては治療が無意味だったわけでなく、服薬や基礎体温の管理で「妊娠しやすい体」になっていたのかもという印象でした。そして、久々の「服薬も検査も何もしない月」に、気負わずリラックスしていたこともよかったのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:半田あきら一児の母で専業主婦。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年11月02日菅内閣が発足し、少子化対策の目玉として「不妊治療への助成拡大」を掲げています。現在、不妊治療のうち、公的な医療保険の対象となっているのは、タイミング法や排卵誘発法など、ごく一部。体外受精や顕微受精といった高度な不妊治療は、高額な治療費の一部を条件付きで国と地方で助成する制度がありますが、公的な医療保険の対象外となっています。子どもを持つことを希望する人たちにとって、重い費用負担の軽減につながる、支援の拡充は朗報と言えます。 不妊治療の種類って?そもそも、不妊治療にはどんなものがあるのでしょう? ●タイミング法(保険適用)超音波検査や尿検査などにより、排卵日を予測して性行為のタイミングを合わせる方法 ●排卵誘発法(保険適用)薬によって卵巣を刺激し、排卵を起こさせる方法 ●人工授精(保険適用外)採取した精液から精子を取り出し、排卵の時期に合わせて細いチューブで子宮内に注入することで妊娠を試みる方法 ●生殖補助医療(保険適用外)体外受精と顕微授精がある。体外受精は、培養器内で人為的に卵巣から取り出した卵子と精子を混ぜ合わせ、受精前に女性の卵管に戻す方法(GIFT)と人為的に卵巣から取り出した卵子と精子を培養器の中で受精させ、培養したあと順調に発育した良好な胚を子宮に戻す方法(IVF-ET)がある。顕微授精は人為的に卵巣から取り出した卵子の中に精子を顕微鏡下で注入して授精させ、受精卵を培養したあと順調に発育した良好な胚を子宮に戻す方法。(ICSI-ET) 下に行くほど高度な治療法となっており、選択した治療法で妊娠が得られない場合には、必要に応じて高度な治療へステップアップしていきます。 高度な不妊治療ほど費用も高額に。半数以上の人が100万円越え不妊治療にかかる費用は高度な治療になるにつれ高額となっています。2018年にNPO 法人 Fine(ファイン)が実施した「不妊治療と経済的負担に関するアンケート2018」では、体外受精の1周期あたりの平均費用は30万~50万未満と回答した人(44%)が最も多かったのですが、50万円以上と回答した人(43%)と拮抗。50万円以上と回答した人は2010年の調査と比較して約2.5倍に増加しています。また、顕微授精についても50万以上と回答した人は2010年と比べて約2倍と、治療費が高額化しています。 出典:NPO法人Fine()「不妊治療と経済的負担に関するアンケート 2018」より さらに治療費の総額が100万円を超えていると回答した人は半数以上、最も多い回答は100万~200万円未満(24.1%)となりました。これも、近年は300万~500万未満、500万円未満と回答した人の割合が増えつつあります。出典:NPO法人Fine()「不妊治療と経済的負担に関するアンケート 2018」より なお、国は不妊治療の経済的負担の軽減を図るため、不妊治療に要する費用の一部を助成しています。給付の内容は以下の通り。 ・対象者(1) 特定不妊治療以外の治療法によっては妊娠の見込みがないか、又は極めて少ないと医師に診断された法律上の婚姻をしている夫婦 (2)治療期間の初日における妻の年齢が43歳未満である夫婦 ・対象となる治療体外受精及び顕微授精(以下「特定不妊治療」といいます) ・給付の内容(1) 特定不妊治療に要した費用に対して、1回の治療につき15万円(凍結胚移植(採卵を伴わないもの)等については7.5万円)まで助成する。 通算助成回数は、初めて助成を受けた際の治療期間の初日における妻の年齢が40歳未満であるときは6回(40歳以上であるときは通算3回)まで。ただし、平成25年度以前から本事業による特定不妊治療の助成を受けている夫婦で、平成27年度までに通算5年間助成を受けている場合には助成しない。(2) (1)のうち初回の治療に限り30万円まで助成。(凍結胚移植(採卵を伴わないもの)等は除く) (3) 特定不妊治療のうち精子を精巣又は精巣上体から採取するための手術をおこなった場合は、(1)及び(2)のほか、1回の治療につき15万円まで助成。(凍結杯移植(採卵を伴わないもの)は除く) (4)(3)のうち初回の治療に限り30万円まで助成。 所得制限 730万円(夫婦合算の所得ベース)※厚生労働省HPより引用 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年4月、日本生殖医学会より日本で新型コロナウイルス感染の急速な拡大の危険性がなくなるまで、あるいは妊婦さんが使用できる予防薬や治療薬が開発されるまでを目安として、不妊治療の延期を選択肢として患者さんに提示するよう推奨する旨の声明が出されました。その声明を受け、厚生労働省は新型コロナウイルス感染防止の観点から一定期間治療を延期した場合、時限的に、 年齢要件を緩和する方針を発表しています。 ①対象者について療期間初日の妻の年齢「43歳未満」↓「44歳未満」 ②通算助成回数について初回助成時の治療期間初日の妻の年齢「40歳未満」の場合は通算6回まで(40歳以上43歳未満の場合は通算3回まで)助成 ↓「41歳未満」の場合は通算6回まで(41歳以上44歳未満の場合は通算3回まで)助成 NPO 法人 Fine(ファイン)が実施した「不妊治療と経済的負担に関するアンケート2018」では、助成を申請していないと回答した人が約6割に上り、申請しない理由は「所得制限を超えるから」が最も割合が高く41%(体外受精・顕微授精の経験がある人では約 65%)、次いで「受けている不妊治療が助成の対象ではないから」が 34%という結果となっています。 近年の助成延べ件数は14万~16万件となっていますが、平成27年度をピークに微減しています(表参照)。 出典:厚生労働省「不妊に悩む夫婦への支援について」より 菅政権の不妊治療拡充では保険適用・助成拡大を目指すそこで、厚生労働省では、今年9月に体外受精などの不妊治療を受ける夫婦への助成金の増額を求める方針を盛り込んだ2021年予算の概算要求をまとめました。そして、10月8日に行われた公明党の検討チームの初会合で、日本産婦人科学会に登録する600余りの医療機関などを対象におこなっている不妊治療の実施件数や費用に関する実態調査について、来月中に結果をまとめたいという考えを示しています。また、9月29日に行われた田村憲久厚生労働相の記者会見では、政府が調整する不妊治療の助成制度拡充の対象について「事実婚も含めて検討する」と表明しています。さらに、10月26日のNHK番組に出演した際には不妊治療の保険適用について男性も対象にするかという質問に対して「そうしたい」と述べ、「(適用までに)少し時間はかかる」「それまでの間は支援策を大幅に拡充したい」と説明しています。 2019年には1年間の出生者数が86万人台と過去最少となり、「86万ショック」と呼ばれました。少子化の原因として、未婚化、晩婚化だけでなく、有配偶出生率の低下も指摘されています。政府は今年5月に少子化社会対策大綱を改訂。希望出生率1.8を目指して、結婚前、結婚、妊娠、出産、子育て等、総合的な対策を打ち出しました。それを発展させる形で菅政権では、少子化対策の目玉として、不妊治療の保険適用・助成拡大を目指しています。 まとめ不妊治療の経済的な負担は大きく、現在の助成対象は限定的であるため、菅政権が掲げた不妊治療の保険適用と助成拡大は、少子化に歯止めをかける起爆剤となる可能性があります。次回は不妊治療のリアルについて、当事者のインタビューなどを交えて紹介します。
2020年10月29日不妊治療を選択する夫婦は、年々増加している。厚生労働省の統計によると、夫婦5.5組に1組が何かしらの不妊治療を経験。体外受精で生まれた子どもの数も増加しており、’18年には過去最多の5万6,979人となった(日本産科婦人科学会)。同年の総出生数は91万8,400人で、16人に1人が体外受精で生まれた計算になる。そんななか、菅義偉首相は2年後をめどに、不妊治療を保険適用の対象にする方針を明言した。妊活相談サービス「ファミワン」の不妊症看護認定看護師の西岡有可さんは現状をこう説明する。「現在、不妊治療のほとんどは保険適用されない自由診療。1回数十万円という治療費がかかることもあり、不妊に悩む夫婦の大きな負担となっています。助成金制度もありますが、所得や年齢などの制限があるため使える人は限定的。貯金を取り崩したり、親の援助を受けていたりする夫婦が大半です」不妊治療は保険適用の範囲が狭く、高額な治療費がかかる。妊娠までに何年も治療して、“家が建つ”ほどお金を使うケースも。保険適用化は子どもを望む多くの夫婦にとってうれしい改定だろう。西岡さんのところには、「これまでのような治療が受けられるのか」「保険適用されるまで治療を待ったほうがよいのか」などの相談が増えているという。「体外受精は医療の技術差が大きいだけに、どの病院でも同じレベルの治療が行われるようになるのを期待する声はあります。しかし、2年後の保険適用を期待して治療を先延ばしにするよりは、少しでも妊娠の可能性が高いうちから治療に取り組んだほうがいいでしょう」一方、日本産婦人科医会の宮崎亮一郎常務理事は「喜んでばかりもいられない」と懸念する。「現在、保険診療と自由診療を同時に行うこと(混合診療)は認められていません。保険診療で認められる治療は画一的なもの。自由診療なら可能な、一人ひとりに合った治療法を選ぶということはできなくなり、これまでより出生率が下がる可能性があります」「女性自身」2020年11月3日号 掲載
2020年10月22日高額な治療費がかかる不妊治療。保険適用化は一見喜ばしく思えるが、実施にあたっての課題は山積みだ。見過ごせない懸念を、現場の専門医に聞いたーー。不妊治療を選択する夫婦は、年々増加している。厚生労働省の統計によると、夫婦5.5組に1組が何かしらの不妊治療を経験。体外受精で生まれた子どもの数も増加しており、’18年には過去最多の5万6,979人となった(日本産科婦人科学会)。同年の総出生数は91万8,400人で、16人に1人が体外受精で生まれた計算になる。そんななか、菅義偉首相は2年後をめどに、不妊治療を保険適用の対象にする方針を明言した。不妊治療は保険適用の範囲が狭く、高額な治療費がかかる。妊娠までに何年も治療して、“家が建つ”ほどお金を使うケースも。保険適用化は子どもを望む多くの夫婦にとってうれしい改定だろう。だが、年間5,000件以上の体外受精を行っている浅田レディースクリニックの浅田義正先生は、問題点をこう話す。「保険診療によって患者さんの費用負担が軽くなるのは喜ばしく、私も大賛成です。しかし“体外受精は一律でこの点数(金額)”と決められたらどうなるでしょうか。体外受精にも施設ごとにいろいろな方法があり、結果もピンキリ。それを一律何点、とすることは、高級料亭でも屋台でも、食事は1回いくらと決めるようなものです。そうすると、飲食店はおいしいもの、良質なものを提供するのではなく、その料金に合わせた料理をつくるようになります。クリニックにおいても、1回の治療の売り上げが同じなら、治療数を多く、原価を安くすることが利益につながる。その結果として、手間や費用をかけない“手抜き治療”が横行し、妊娠率の低い治療を繰り返し行い、何度も通わせるクリニックが増える可能性は否めません」保険適用によって、母体に危険な負担を強いることになるのだ。現在不妊治療に使われている薬剤が使えなくなってしまう可能性もあるそう。「あまり知られていないのですが、治療に使える薬剤にも制限がかかるかもしれません。保険適用になれば、体外受精で使用する培養液や機材などの適応認可も必要となります。そのための治験には莫大な費用と時間が必要です。すると、現在使用されている薬剤の適応認可が下りない、遅れるということも考えられ、保険適用範囲で治療している期間は使いたい薬剤が使用できなくなる可能性も出てきます。その結果、今までどおりの治療が受けられなくなる場合も」人材不足の問題も今以上に深刻になるという。「培養室は不妊治療の根幹ですが、胚培養士を育てる公的な育成機関はほとんど機能しておらず、院内で育てる必要があります。クリニックの収入は治療費しかないので、その教育費用は患者さんからいただく治療費から捻出することになります。しかし、その育成費用などを考慮しない点数設定をされてしまうと、スキルのある人材を育てる資金がなくなり、クリニックのレベルが大きく下がりかねません」保険診療では結果が出る治療が受けられないとなれば、結局、患者は自由診療での治療に頼らざるをえなくなる。だからといって、どのクリニックがよいのかなどの情報を得るのは、ますます難しくなるという。「保険制度の原則は“日本全国どの施設でも、同一料金で、同一レベルの治療ができる”。そのため、どこの病院がよい、悪いという情報は逆に出てこなくなります。たとえば、現在保険適用されている病気の治療について、医療機関ごとの成績が開示されているでしょうか?」国際生殖補助医療監視委員会が’16年に作成したレポートによると、日本における体外受精の実施数は世界1位。しかし、体外受精による出産率(1回の採卵あたり)は世界最低レベルだ。浅田先生はその理由を「効率の悪い体外受精が繰り返し行われているため」と説明する。「体外受精で妊娠に至る受精卵を得るには、35歳まででも平均14〜15個の卵子が必要です。そのため、海外ではホルモン剤を使用して1度の採卵で多数の卵子をとる方法が一般的。しかし、日本ではホルモン剤を使用せず、1度の採卵で卵子を1〜2個だけとる自然周期採卵が多く行われています。採卵は月1度しかできないので、15個集めるには1年以上かけて、何回も採卵をする必要が。この治療法なら医師の知識や技術、経験が浅くてもできるため、不慣れな医師を雇っても多数の患者さんを受け入れられる。だから今も多く行われているのです。こうした経営効率を重視した治療が保険適用の基準となることで、結果につながらない体外受精が増えるのではないかという点も、危惧しています」イギリスの国立医療技術評価機構(NICE)のガイドラインでは、《自然周期採卵はメリットがないので勧めてはいけない》と明記してある。「結果につながる治療に対して公的資金を投入するべきではないでしょうか。混合診療も視野に、同一料金で同一レベルの医療が受けられ、さらに高度な最新治療は患者さんの選択によって自由診療で受けられるようになるなど、保険と自費の線引きがうまくできればよいのですが……」不妊治療の保険適用、手放しでは喜べなさそうだ。「女性自身」2020年11月3日号 掲載
2020年10月22日初潮が始まってから、ずっと順調だと思っていた生理。それが、アラサーになって、突然、生理周期が乱れるようになりました。そして結婚後、不妊検査をしてみたらある事実が判明したのです。 「ちょっと変?」でも大事だとは思っていなかった初潮からずっと周期通りに来ていた生理。しかし、28歳ぐらいから乱れることが多くなりました。 まず、経血量が極端に少なくなりました。ナプキンに「なんとなく血がついてる」ぐらいの量で、3日ほどで生理が終わることがありました。そして、生理が予定日から1カ月半ぐらい遅れることもあったのです。 それでも、なんとなく生理は来ていたし、もともと量も特に多いほうではなかったこともあり、私は重大な事とは考えず、放置していたのです。 不妊検査を受けてみたら、意外な病が判明…その後、私は結婚。そして、不妊検査をすることになりました。 検査後、婦人科医から説明されたのは、「ホルモン値が若干異常である」ということ、そして「その周期は排卵していない」ということ。その後は、再度婦人科を受診して、採血によるホルモン値検査、フーナーテスト、AMH検査、卵管造影など、ひと通りの不妊検査を行いました。 初めの卵胞検査で排卵していないことはわかっていましたが、その後の検査で、卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)の値の異状がわかり、排卵しにくいことが確定。つまり、「無排卵月経」だったということがわかったのです。 ※無排卵月経(無排卵周期症)とは正常な月経周期では、排卵が起こり、妊娠が成立しなかった場合、月経となります。これに対し、無排卵月経では、排卵が起きていないのに、月経のような出血がみられることが特徴。無排卵周期症においては、生理周期の長さが一定ではないことが多く、月経期間(日数)も短かったり長かったりしますが、正常な月経と区別できない場合も。なお、無排卵月経は不妊の原因にもなります。 無排卵月経だけど、赤ちゃんが欲しい!治療に通った結果…無排卵月経ということがわかってからは、約2週間に1度婦人科を受診し、排卵誘発剤の処方をしてもらいつつ、卵胞検査を行いました。 そして、治療開始から3カ月。私は、赤ちゃんを授かることができました。排卵誘発剤でちゃんと排卵できていたこと、卵管造影検査後で妊娠しやすくなっていたことにより早く結果が出たのかもしれません。もし、あのとき病院に行かなければ、子どもを授かれるようになるまでには、すごく時間がかかっていたと思います。 私は無排卵月経であったことが早くわかったおかげで、無事に妊娠することもできました。生理は「今まで順調だったから大丈夫」と慢心していてはダメ。女性の身体は歳とともに変化していくのだから、少しでもおかしいと思ったら、早めに婦人科を受診するべきだと思いました。 監修/助産師REIKO-----文/くまさん
2020年09月23日婚活はしたいけれど、結婚への焦りや必死な様子を周囲にバレたくない…と思うのが乙女心ですよね。こっそりと婚活をして、いつの間にか結婚してた…!と周囲に思わせるのが理想です。自分のライフスタイルに合わせて進められて、こっそり婚活できちゃう方法を3つ紹介します。居住地以外の婚活パーティに参加婚活パーティは結婚を意識している人がたくさん集まる場所なので、婚活を始めるのであれば積極的に参加すべきことのひとつですよね。しかし、周囲に婚活がバレたくない人にとっては、知り合いに会う可能性もないとは言い切れないことから、一歩踏み出すのを躊躇してしまう場所でもあります。そのため、そのリスクを回避するために今住んでいるところから離れた場所で開催されている婚活パーティへ参加をおすすめしますよ。周囲にバレるリスクを減らしながら婚活を進められるからです。さらに、ほかの地域に住む人との出会いも広がるので、これまで出会ったことのないタイプの人と交際を始められるメリットもあります。平日の過ごし方を変える表だって婚活ができない場合は、合コンや飲み会の開催などを友人に頼みにくいですよね。常に飲み会などに参加していれば、婚活している必死感も周囲に伝わってしまいます。そこで、こっそりと婚活をするのにおすすめなのが、普段の平日の過ごし方を変えてみることです。会社と家の往復だけではなかなか良い出会いには期待できません。なのでより多くの人と出会えるように、会社と家の往復の他にもうひとつ出向く場所を増やしてみましょう。例えば社会人サークルに参加する、趣味関連のオフ会に参加する、グループレッスンをしている教室に通ってみるなどです。何かに所属することで新しい出会いを見つけやすくなるのはもちろん、同じ趣味や目的を持つ人と出会えるチャンスが広がるは、婚活としてのメリットが大きいですよね。また社会人サークルやグループレッスンなどであれば、参加していることが周囲にバレても婚活目的であることを隠すことができます。あらかじめ知り合いが参加していないかどうかをチェックしておくことも、こっそり婚活を進めるうえでのポイントですよ。マッチングアプリを使うマッチングアプリは多くの人と出会えるツールなので、効率的に婚活が始められます。あらゆるジャンルの人と出会えるため、出会いの幅を広げたいと考えている人には適していますよね。また多くのマッチングアプリでは、自分の顔がわかる写真を載せる必要は義務化されていないのも嬉しいポイント。必然的に婚活していることを隠せてしまうんですね。また、顔が見えなければ婚活自体がうまくいかないのでは…?と心配する必要もありません。意外にもイラストや後ろ姿のプロフィール写真でも男性からは連絡がくるんですよ。堂々と顔を載せている女性よりも謙虚な姿勢が見えることから連絡もしやすく、結婚への必死さが見えないため、男性からは好感触の場合もあったりするのです。プロフィールの内容に関しては、自分とわかる情報(居住地や仕事内容など)を隠しておくことで、知人にバレるリスクを減らしておきましょう。どのような形の婚活も、活動中はプライベートな時間や労力を費やします。無理をしてしまうと疲れや焦りなどから、周囲に気づかれる可能性もあります。そのため、こっそり婚活を始める際はライフスタイルに合わせることも大切です。周囲に気づかれないからこそ気軽にできる婚活を始めてみましょう。
2020年09月12日不妊治療をしている人にとって、仕事と治療の両立は大きな悩みになっています。精神面の負担が大きいことや、通院回数が多いことなどが両立を妨げる原因となり、結果として不妊治療を諦めてしまう人や、逆に会社を退職してしまう人も少なくありません。 そんななか厚生労働省から、不妊治療と仕事の両立のため、職場で不妊治療への理解を深めてもらうためのサポートハンドブックが発行されました。 不妊治療と仕事の両立サポートハンドブックを厚生労働省が発行日本では、不妊を心配したことのある夫婦は3組に1組、そして実際に不妊の検査や治療を受けたことのある夫婦は5.5組に1組にも及びます。(※1)これほど多くの人が治療をしていながら、職場では不妊治療について、あまり知られていないのが現状です。仕事と治療の両立に苦しみ、ある日突然会社を辞めてしまう「不妊退職」ということも起こっています。できれば仕事を続けたいと思いながら退職するのは、企業や社会にとっても大きな損失といえます。そこで厚生労働省では、2020年3月、働きながら不妊治療に取り組む人を支援するため、『不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック』を発行しました。このハンドブックのサブタイトルは「不妊治療を受ける方と職場で支える同僚の皆さんのために」。不妊治療に関して、不妊治療を受ける当事者はもちろん、職場の上司や同僚などが知っておくべき情報が、わかりやすくまとめられています。 (※1)国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」より <参考リンク>厚生労働省:『不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック』 仕事をしながら不妊治療をすることの難しさ厚生労働省の調査によると、不妊治療をしたことがある(予定している)働く人のうち、仕事と治療を両立している(両立を考えている)人の割合は53.2%ですが、仕事と不妊治療の「両立できずに仕事を辞めた」「両立できずに不妊治療をやめた」「両立できずに雇用形態を変えた」という人は34.7%にも及びました。(※2) 仕事と治療が両立できなかった理由では、「精神面で負担が大きいため」「通院回数が多いため」「体調、体力で負担が大きいため」などのほか、「待ち時間など通院にかかる時間が読めない、医師から告げられた通院日に外せない仕事が入るなど、仕事の日程調整が難しいため」といった切実な悩みが挙げられています。 (※2)厚生労働省「平成29年度『不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査』」より 不妊治療をしている人は身近にいる不妊治療のなかでも高度な治療に体外受精や顕微授精があります。こうした生殖補助医療(ART)によって、2017年には日本で5万人以上の赤ちゃんが生まれていて、これはその年に生まれた赤ちゃんの約17人に1人の割合になっています。(※3) このほか、タイミング法や人工授精といった一般不妊治療で妊娠する人も数多くいるので、実に多くのカップルが不妊治療で子どもを授かっているのです。つまり、知らないだけでまわりに不妊治療体験者がいる、ということ。ですから、職場に治療中の人がいても珍しくはないのです。そんなときに大切なのが、正しい情報を知って接することです。 (※3)ARTの出生児は日本産科婦人科学会の「ARTデータブック」より。出生数は厚生労働省「人口動態統計」より 正しく知ることでハラスメントを防げる今回、厚生労働省が制作した『不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック』には、不妊治療の現状や治療の方法、職場で配慮すべきポイントなどが紹介されています。 不妊治療がどのようなスケジュールで進むのか、どれくらいの頻度で通院が必要なのかなど、一般的に浸透していない情報は多くあるものです。しかし、知らないことで「いったいいつ妊娠するんだ?」「また病院に行くの? 仕事をやめて治療に専念したほうがいいんじゃないの」といったプレ・マタニティハラスメントに問われる発言も起こりかねないのです。 こうしたことを防ぐためにも、多くの人が不妊治療の現状を把握し、理解することが重要です。ハンドブックは不妊治療をしている人と同じ職場で働く上司や同僚に向けた内容になっていますが、一般的な知識として知っておきたい情報といえます。 また、不妊治療を受けているまたは受ける予定の人に向けて、自分の会社の制度をよく調べるようアドバイスが記載されています。さらに、職場へ不妊治療中(または治療予定)であることを伝え、不妊治療と仕事の両立に関する配慮を求めるためのツールとしても使用できる「不妊治療連絡カード」についても紹介されています。 事業主や人事部門に向けたマニュアルも発行厚生労働省は、事業主や人事部門向けとして『不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル』も同時に発行しています。 こちらは、企業が不妊治療と仕事の両立支援に取り組む意義や、不妊治療と仕事の両立支援導入の具体的なステップなどについて取り上げたものです。実際に制度を導入している企業の支援内容や導入・運用のポイント、さらに利用者の声も紹介されています。 <参考リンク>厚生労働省:『不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル』 NPOも企業の制度導入をサポートさらに、不妊体験者を支援するNPO法人Fineでも、2020年3月に『不妊治療支援を通じたさらなる女性活躍推進について制度導入促進ガイド』を発行しています。当事者の立場から、企業に望むサポートを伝えるとともに制度導入を提案し、企業向けにオンライン相談会も実施しています。 働きながら不妊治療に取り組めるように、多方面から支援がスタートしています。身近な社会課題といえる不妊治療と仕事の両立について、まずは正しい情報を得ることが大切です。 <参考リンク>厚生労働省:不妊治療と仕事の両立に関するマニュアルとハンドブックを作成しましたNPO法人Fine:Fine妊活プロジェクトみらいAction『制度導入促進ガイド』 著者:ライター NPO法人Fine 理事准ファンドレイザー 野曽原誉枝(のそはらやすえ)福島県郡山市出身。NECに管理職として勤務しながら6年間の不妊治療を経て、2012年12月に男児を出産。自らの不妊治療と仕事の両立での経験、高齢出産の経験から、今の妊活、多様な家族形態を認め合う社会を作るために2013年よりNPO法人Fineに参画、2014年9月同法人理事に就任。主にFine妊活プロジェクト~みらいAction~の推進と企業や自治体向け啓発活動に力を入れている。
2020年09月09日不妊治療のために仕事を辞める「不妊退職」。厚生労働省やNPO法人Fineの調査によると、日本では働きながら不妊治療をしている女性の4〜5人に1人が不妊治療と仕事の両立ができずに退職したという結果に。さらに、不妊退職による国内の経済損失額は1,345億3363万円に上ることが明らかになっています。 不妊治療と仕事の両立が困難な理由NPO法人Fineが2015年(※1)、2017年(※2)に実施した不妊治療と仕事の両立に関するアンケートでは、両立が困難と答えた人がそれぞれ92%、96%という結果に。また2018年の厚生労働省による「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査研究事業(※3)でも「両立が困難」と答えた人が87%と、不妊を取り巻く労働環境に大きな変化は見られませんでした。「両立ができずに退職した」と答えた人は、Fineの調査では約20%、厚生労働省の調査結果は23%と、働きながら不妊治療をしている女性の4〜5人に1人が不妊治療と仕事の両立ができずに退職したという結果が出ています。 なぜ不妊治療が仕事と両立しづらいのでしょうか。理由は、突発的で頻回な通院にあります。これは不妊治療が“女性の生理周期”に合わせて進められるためです。女性の生理周期は個人差もありますが一般に25~38日ぐらいで、複数のホルモンの複雑な相互作用によって調節されているため、毎月一定ではありません。そのため事前に通院日が決定できないことが多く、先の予定が立てにくいのです。また、同じ人が同じ治療をおこなっていてもそのときの体調によって生理周期も変わりますし、薬の効き目なども変わるため、治療スケジュールを立てにくいのです。 そのうえ、最も高度な治療(体外受精や顕微授精)をおこなっても出産率は12%程度(※4)で、治療を続けていれば妊娠・出産できるというものではありません。「これ以上周囲に迷惑をかけられない」と自ら退職を選ぶ女性もいれば、上司や周囲からのプレ・マタニティハラスメント(※5)によって退職を選択せざるを得ない人もいます。そして多くの人が「自己都合退職」として退職の理由を明かさないため、不妊退職の現状が企業側に見えていないことも大きな課題です。 (※1)NPO法人Fine「仕事と治療の両立についてのアンケート」調査結果報告(2015年)(※2) NPO法人Fine「仕事と不妊治療の両立に関するアンケート Part 2」結果速報(2017年)NPO法人Fine「仕事と不妊治療の両立に関するアンケート Part 2」結果(2017年)(※3) 平成29年度 厚生労働省 不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査研究事業(※4) 生殖補助医療による出生児数(2017年累計出生児数)は『日本産科婦人科学会雑誌第71巻第11号』より引用(※5)NPO法人Fine「プレ・マタニティハラスメントについて」 企業には見えない、不妊退職の経済損失※NPO法人Fineプレスリリースより抜粋 実際に不妊退職による経済的損失はどれだけのものなのでしょうか。Fineでは、第一生命経済研究所による「出産退職の経済損失」の試算(※6)を参考に、不妊退職の経済損失を試算しました。その結果、企業活動の付加価値が1,345億3,363万円(※7)減少していると推定することができました。この数値には退職者への育成費用や新規人材雇用のための費用は含まれていませんので、見えない不妊退職による企業の経済損失はさらに増えると推定できます。 見えない不妊退職を防ぐためには、不妊治療についてや当事者の負担を正しく知り、不妊治療と仕事の両立に関するサポート環境を充実することが必要となっています。これは不妊治療にかかわらず、男女や年齢問わず、闘病や介護、育児の両立を支援する体制作りにつながると考えています。 (※6) 第一生命経済研究所 ニュースリリース「出産退職の経済損失1.2兆円」(※7)NPO法人Fine プレスリリース「不妊治療の理解を求める国会勉強会を開催!」 著者:ライター NPO法人Fine 理事准ファンドレイザー 野曽原誉枝(のそはらやすえ)福島県郡山市出身。NECに管理職として勤務しながら6年間の不妊治療を経て、2012年12月に男児を出産。自らの不妊治療と仕事の両立での経験、高齢出産の経験から、今の妊活、多様な家族形態を認め合う社会を作るために2013年よりNPO法人Fineに参画、2014年9月同法人理事に就任。主にFine妊活プロジェクト~みらいAction~の推進と企業や自治体向け啓発活動に力を入れている。
2020年09月07日妊娠検査薬の陽性反応を見てから長い長い12日間もの日々を経て…… やっと婦人科へ! 妊娠してました!!! ちゃんと先生に診てもらい、ようやく妊娠に至ったんだと安堵……! 正直、治療にはかなりの時間がかかると覚悟していたので、トントン拍子にここまでたどり着けたのはかなり運がよかったと思っています。 ほんと……長い期間を……待ったので……かなりの知識をつけてしまいまして(ネット情報ですが)先生が教えてくれるより前に画像がどういう状態かわかるという(笑)。 なにはともあれ、これで妊活編は終わりになります。長い前振りの末、「妊活レベル1」から「妊婦レベル1」へ……! 【第61話につづく】 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年09月01日「あれ、生理?」「もしかして着床出血?」「生理にしては早くない?」「生理にしては茶色い?」……これって妊活している方にとっては一喜一憂の出来事ですよね。ただの生理だと思って放っていたら、取り返しのつかない事態に発展する恐れも…。そこで、私が「危なかった…」と感じた妊活中の体験を紹介します。 妊娠判定日の1週間前、茶色い出血がダラダラと…妊活歴が2年ほど経過し、ついに体外受精までステップアップしたときのことです。凍結胚移植も無事終わり、あとは妊娠判定日を待つばかりでした。 しかし、妊娠判定日の1週間前くらいから、茶色い出血がダラダラと出始めました。生理の終わりかけのような、茶色いおりものという感じ。私は毎月の生理前後にも茶色いおりものがダラダラと続く体質だったので、特に変だとは思わず、「あ、ダメだったか。生理が来たのかな」と勝手に解釈し、仕事も毎晩20時くらいまで普通に残業して働いていました。 担当医からのひと言は予想外!しかも、思わぬ危機までそして、いざ妊娠判定日になり、病院を受診しました。「きっとダメなんだろうな」と思いながら、血液検査を受け、担当医の診察へ。すると、担当医から発せられたのは「妊娠しています」というひと言でした。私は、「じゃあ、あれって生理じゃなかったの!?」と、とても驚き、そして混乱しました。 さらに驚いたのは、担当医からの「切迫流産です、今すぐ安静に過ごしてください」という通告でした。「え、流産?」思わず声が出ました。生まれて初めて妊娠できたのに、喜ぶ暇もなく、いきなり流産の危険性を指摘されてしまったのです。「切迫流産」は、まだ流産しているわけではなく、そのリスクの中にあるという状況。通常は、自宅安静もしくは入院をして出血が収まるまで様子をみます。 私は、診察後に美容院の予約を入れていたのですが、医師には「美容院も、仕事もダメ。とにかく自宅安静か入院を選ぶように」と言われました。 担当医の言葉で思い知った「妊娠って奇跡」私は当初、自宅安静を選びましたが、数日後にさらに大量出血。怖くなって入院に切り替えました。担当医からは、「妊娠判定1週間前の出血があった時点で、なぜもっと早く受診しなかったの? 毎日、仕事も残業もして動き回っている状況で、本当に流産する恐れがあったよ」と注意されました。そこで改めて怖くなり、妊娠がいかに奇跡なのかを思い知りました。 2週間の入院中は、毎日薬を飲み、診察を受けながら寝たきりで過ごし、その後は、また自宅安静。実家に帰ってお世話になり、ここでもほとんど寝たきりで過ごしました。仕事は、結局2カ月ほど休職しました。 この体験から学んだことは、不正出血があったらすぐに病院に相談してみること、そして必要があればすぐに受診したほうがいいということ。そして、決して妊娠がゴールではないということです。私と同じように毎月不正出血があるような人でも、妊活している時期には、たとえ不正出血でも、病院に相談したほうがいいのだなと思いました。 監修/助産師REIKO-----文/佐川ゆきさん
2020年08月27日妊娠検査薬で陽性反応を確認。生理予定日から1週間経ち、フライング時期から脱しました。 毎度ながら陽性が出てから受診までが長い!8日って……1週間以上じゃないですかぁ(怒)! 前回流産時にも少し経験したつわりが、早くも始まったようです。 つわりって人それぞれだと思いますが、この時点の私の場合は、一瞬「うっ、気持ち悪い?!」とうずくまったあと、1分くらいしたらスッと何事もなかったように元気に戻る感じでした。それが1日に3度ほどあるくらい。 【第60話につづく】 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年08月25日フライングだけど、妊娠検査薬で陽性反応を確認。しかし生理予定日から茶色い出血が続いています……。 せっかく陽性が出たのだから前回のような悲しい思いはしたくない!調べて安心できればいいけど不安なことも書いてありますよね……。 結局はなるようにしかならないのですが、やっぱり気になるうぅぅ……!! 時間を無駄に持て余してるから余計に調べずにはいられない!というか気付いたら調べてる!!! スマホを置いても! 手が! 勝手に! 無限ルーーーープ!! 【第59話につづく】 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年08月21日婚活をしようと思うものの、自分の見た目に自信がない…。どうせ男性は見た目がいい女性を好むんでしょうと思ってしまいます。だからといって婚活を諦めてしまうのは変な話ですし、何か対策があれば…と思うことでしょう。今回は、見た目に自信がない女性に向けた、婚活対策を解説します。ファッションをチェックまずは自分のファッションをチェックしてください。髪型、服装、メイクに気を配るだけで見た目の印象はかなり良くなります。清潔感があって明るい印象を与えるようなものを意識するといいですよ。どうしていいかわからない人は、BAさんやショップ店員さんに教えてもらうのがおすすめ。ファッションに詳しい友人に教えてもらったり、動画などからコツを学ぶのもいいですね。オシャレができるようになると楽しくなりますし、自信も段々ついていきます。ファッションを変えて新しい自分になるんだという気持ちでやるのがコツ。笑顔と家庭的なところを武器にする20代の頃の恋愛と異なり、婚活では男性も女性の見た目ばかり見ていません。もちろん綺麗な女性は有利ですが、美人だけが結婚できるわけではないんです。男性も結婚を考えているので、一緒にいて居心地の良さを感じられるか、結婚がイメージできるか、人として尊敬できるところがあるかといったことを考えます。意外と見た目が全てではないんです。そこでおすすめなのが笑顔と家庭的なところのアピール。笑顔は相手の印象が良くなりますし、二人で楽しいという気持ちを共有できるので、お互い居心地良くなりやすいです。家庭的なところのアピールは結婚をイメージさせるのを狙います。例えば料理が得意なのをアピールできれば、こんな人が奥さんだったらいいなと男性は考えますからね。婚活で有利になるのは間違いないです。きちんと人柄やできることを見てくれる男性はいますから、どんどんアピールしていきましょう。失敗していいくらいの気持ちで男性と話す経験を積む今まで婚活していなくて見た目にも自信がないという方は、そもそも男性と話す経験があまりなかったのではないでしょうか。もしもそうなら、とにかく男性と話す経験を積んで、男性に慣れるようにしましょう。ポイントは、失敗していいと開き直ることです。相手に選ばれないってすごくショックですよね。でも、婚活ではすんなり交際して結婚できる方が珍しいです。相手も自分もいろいろな異性の中から相手を選んでいるので、選ばれないことの方が多いんです。なので婚活は失敗が普通。うまく付き合えたらラッキーくらいの気持ちで、どんどん男性にアプローチしてみてください。男性と話すときは、男性の話を聴きながら褒めるのがコツです。男性をいい気分にさせつつ自分の話もすれば、いいなと思われやすいですよ。婚活したいけど見た目に自信がないという人は、まずはファッションをチェックし、変えられるところは変えてみてください。そのうえで笑顔と家庭的なところを武器にしながら、どんどん男性と話すといいでしょう。今回の内容を参考にして、婚活を成功させてくださいね。
2020年08月18日高温期17日目。基礎体温のさらなる上昇で、かなりの自信を持ちながら妊娠検査薬を使います! 出ました、陽性!今回もなかなかハッキリな濃さでした! でも脳裏に浮かぶのは前回の流産……。あまり浮かれすぎず……冷静に……みーくん(夫)にとりあえず連絡しました。この時のみーくんも前回同様冷静だったと思います! 何より気になってたのは生理予定日から続く出血でした。着床出血なら少量ですぐ止まるらしいんですよね。3日も続いてトイレに行くたびに目についたので、さすがに着床のものではなさそう……。 この不安もあって、かなり冷静だったのだと思います。 第58話につづく 著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年08月18日タイミングをとった後、生理予定日を超過。 妊娠初期症状はないものの、高温期15日目で変化が……!? マンガでは一瞬ですが長く感じた3日間でした。毎朝、基礎体温を測るのは楽しみだけど、「下がらないで」と祈る日々です。 今回は特に妊娠初期症状も何もなかったので、期待はほぼしていなかった気がします。 ところが、17日目にもなってこの急上昇……! 「あっ、これ妊娠してるわ……」と、かなりの自信が一気に沸きました。 第57話につづく 著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年08月14日妊娠しているとは思いもせず、胃のむかつきや気分が悪い日が3日続いたので、また胃腸炎になったと思い込み薬を飲んでしまいました。しかし、夫が妊娠してるのではないかと気が付いてくれて、妊娠検査薬を使うとなんと陽性! 今回は、妊娠に気付くまでの体調の変化や妊娠判明までの様子についてお話しします。 普段、健康なのになぜか気分が悪くなり…年に1〜2回しか体調を崩さない私ですが、その日は通勤途中の電車で気分が悪くなり、体調の変化に戸惑いました。その日はなんとか出勤しましたが、1日中体調がすぐれなかったので早退することに……。 胃のあたりが気持ち悪かったので胃腸薬を飲んで寝ましたが、翌日も体調は悪いままで食欲もなくなっていきました。腹痛も起こってきたので胃腸炎だと思って受診しようと思いましたが、あまりのしんどさに病院へ行くことができませんでした。 夫が妊娠ではないかと気付いた 体調がすぐれないまま3日目に突入し、その日は仕事が休みだったので寝込んでいました。夫が友だちに「妻が体調を崩している」と伝えたところ、「妊娠ではないか」と言われ、念のために妊娠検査薬を使うことに。 すぐに夫は妊娠検査薬を買いに行き、試したところくっきりと陽性反応の線が出ました。妊娠と思っていなかったのでうれしかった反面、初めてのことでどうしたら良いか夫婦共にわからず、とりあえず近所の産婦人科を探しました。 産婦人科の検査で妊娠確定!翌日は日曜日でしたが、胃腸薬を飲んでいたことも不安だったので休日受診できる産婦人科を探しました。検査を受けたときは妊娠6週で、心音も確認でき一安心! 妊娠確定後は私の負担を軽くするために、夫婦で家事の分担や働き方について話し合い、夫が家事を半分負担することに。 仕事のほうも残業はせず、土日も休みをもらうことに決めました。上司にすぐに報告するか迷いましたが、体力仕事だったため事務作業に回してもらうようにお願いし、体への負担を減らしたのです。 私はこのことから妊活中に体調を崩したら、自己判断せずに妊娠の可能性を考えるべきだと思いました。妊娠検査薬で陽性が出たらまずは産婦人科を受診し、妊娠確定後は夫婦でこれからどのように生活していくか考えることが重要だと実感しました。妊娠が確定してから、夫と家事や仕事について話し合うことで、つわり期間中の体への負担を少なくできてよかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:sawawa著者:中道麻智子一児の母。管理栄養士として給食を作っている。管理栄養士の知識を生かした記事や、初めての妊娠・出産・育児で学んだことを中心に記事を執筆している。
2020年08月08日元々おデブだった私。芸能人でぽっちゃりの人たちが妊娠を発表しているから、自分も大丈夫だと思い込んでいました。そんな私の妊活〜妊娠までの体験談です。 子どもが欲しい! だけど…結婚して5年。子どもが欲しいとずっと思っていたけれど、なかなか授からない……。あとから結婚した友だちからの妊娠・出産の報告の嵐に段々と気持ちがブルーになりました。黒い感情がどんどん沸いてくるたびに夫に隠れて泣いていました。 あとから聞いた話ですが、夫の周りも出産の報告の嵐にショックを受けていたようで、私に心配かけまいと顔には出さずに過ごしていてくれていたようです。もともと生理不順で、排卵日が予測できず、基礎体温も高温期・低温期がはっきりと出ず、測定するのも嫌になるほどでした。 まずはダイエット!このままじゃ、まずい! そう思って本格的に妊活しようと思ったけれど、もう1つまずいものが……。元々おデブな私は80kgになろうとしていました……! 流石にまずい! どうせ病院に行っても「痩せなさい」しか言われないんだろうなと思った私は、妊活よりダイエットを開始しました。 私が頼ったのは、漢方薬局でした。漢方で体質改善しつつ、食事制限していく方法です。パン・麺禁止! 基本は米食。食物繊維、たんぱく質は多めに。もちろん間食もあめもガムも禁止!と食べたものを記録していき、毎日体重計に乗り、記録していきました。 夫も応援、協力してくれて、1年かけて25kg落としました。腰痛持ちで病院通いをしていたのにすっかり腰痛もなくなり、お店で洋服が買えるようになりました。今考えると気持ちも前向きになった気がします。生理周期もおデブのころは20日ぐらいだったのが、40日前後になり、基礎体温も徐々に高い低いの差が出てきました。 いよいよ治療、そして妊娠! ダイエットも成功したので、いよいよ不妊治療に進むことができました。病院で検査、タイミング法と並行して、ダイエットでお世話になった漢方薬局では子宝相談もしていたので、いろいろな話を聞きながら引き続き体質改善に努めていきました。 妊活に必要な情報もたくさん教えていただきました。なかでも緑茶を飲んではいけないというのは驚きでした。カフェインもありますが、カテキンが葉酸を破壊すると聞いたときは、びっくりでした。他にも、チョコレート、生クリーム、マーガリン、コーヒーフレッシュ、サラダ油は不妊につながる食べ物だから摂らないように気をつけたり、夫にも、カップラーメンや缶コーヒー、コンビニ弁当を控えてもらったりと、2人で体質改善に努めました。 何度かタイミング法を試していきましたが、基礎体温表を見て「うーん、また次の生理が来たら受診してね」と妊娠の兆しがないことを医師に告げられるたびにガッカリしてとぼとぼ帰りました。次のタイミングのときも同じようなことを言われたのですが、このときはなぜか「今回はもしかしたら妊娠しているかもしれない!」と思ったのです。 案の定、高温期が長く続き、検査薬で調べてみると、陽性反応あり! 妊娠していました。妊娠してからも切迫早産など、大変なこともありましたが、無事女の子を出産しました。 私の場合は、病院で治療してつらいということではありませんでしたが、ダイエットして体質改善しただけでこんなに変われるんだと身をもって体験しました。赤ちゃんが居心地いいと思える体づくりは日々の生活の積み重ねなんだと思い、授乳期の今も食生活に気を使っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:ののぱ著者:佐藤ありな0歳の一児の母。デイサービスの機能訓練士として働いていたが妊娠を機に退職。現在は育児に奮闘中。
2020年08月04日結婚後、1年経過しても妊娠しなかったので、不妊治療専門の病院に通いました。実際に通ってみてつらかったこと、でも治療してよかったなと思うことをお伝えします。 まずは検査を受けることに結婚して1年。夫婦で妊娠を待ち望んでいましたが、なかなか妊娠できないので、不妊治療専門の病院へ。まずは夫婦ともに、不妊の原因になりうる感染症や体質的に妊娠しやすいかどうか、各種検査を受けました。 そのなかでも特につらかったのが、卵管造影検査。「生理痛がひどい場合はちょっと痛いかも」と主治医に言われ、実際、生理痛がひどい私には激痛でした。 次に各種検査の結果を聞きにいき、私はとある感染症にかかっていることが、そして夫は精子の運動率が低いことが判明。お互いに自覚がなく、なんだかとてもショックを受けたことを覚えています。 タイミング療法と人工授精にトライ各種検査の結果がわかり、主治医と治療方針を立てることに。まずは3回、タイミング療法にトライしましたが、うまくいかず。早めの妊娠を希望し、人工授精に切り替えました。しかし、2回人工授精をおこなっても、妊娠しませんでした。 当時はフルタイムで働いており、職場の上司には不妊治療中であることを伝え、理解を得ていました。しかし、私が通った病院は、院長がひとりで治療方針を立てるところだったため、予約しても待ち時間が長い! 仕事を休んだり、時間休を取りつつ、長いときは受付から会計まで6時間……という状況。 また、人工授精の実費負担もあり、大変な割に妊娠しない……。次のステップに進めば体外受精で、さらに実費負担がかさむな……と、うまくいかないことがつらく、先々の不安が重なって、ついに通うことを中断してしまいました。 なんと自然妊娠!ところが中断してすぐ、念のためタイミングだけ取っていたのですが、なんと自然妊娠! 主治医にも驚かれました。思えば、検査結果がわかってから、夫は主治医に相談して、すすめられたサプリメントを摂取し、私は感染症の治療をしたことや、行き詰まったときに思いきって治療を中断したことが気分転換になり、よかったように思います。 不妊治療は、精神的・経済的な負担が大きく、今思い出しても、とにかくつらく大変でした。ただ、不妊の原因がちゃんとわかり、現実的に必要な治療ができたことは、本当によかったなと思っています。 それから、あまりにつらいと感じたときは治療を中断し、気持ちをラクにすることも必要なことだったのだと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/しおみなおこ監修/助産師REIKO 著者:野田 理恵もうすぐ2歳になる女の子の母。福祉関係の仕事に従事するかたわら、記事執筆をおこなう。
2020年07月31日「不妊治療をしています」「していました」ということをなかなか周りの人たちに言いづらかったのですが、勇気を出してカミングアウトすることで、職場で配慮を受けられたり、仲間が見つかったりすることがありました。「不妊治療をしている(いた)ことを周りに伝えてよかったな」と感じた私の体験談をお伝えします。 不妊治療のため勤務時間を調整してもらった 不妊治療を始める前は、フルタイムのパートとして週5日、1日8時間働いていました。でも、不妊治療を始めると、治療のために休みがちになってしまいます。しかも病院からは「生理1〜3日目までにきてください」とか「次は明後日きてください」と言われるので、前もって通院の予定が立てられません。 はじめは「不妊治療するなら、仕事を辞めるしかないのかなぁ」と思ったのですが、ダメ元で上司に「不妊治療を始めたいので、勤務時間を短くしてほしい」とかけあってみることにしました。上司は驚きつつも快く承諾してくれて、短時間勤務だけど健康保険もそのまま加入し続けられるように配慮してくれました。 短時間勤務になったあとは、可能な限り勤務後の時間に通院の予約を入れるようにして、できるだけ仕事を休まないように調整し働き続けることができました。もちろんどうしても休まないといけないこともありましたが、上司も事情をわかってくれているので、後ろめたい思いをすることもなかったです。仕事を辞めなかったことで、妊娠後も働き続けることができ、産休・育休もとらせてもらって育休給付金を受給できたので、経済的にも助かりました。職場には感謝していますし、勇気を出して伝えてよかったなと思っています。 Twitterで同じ悩みを持つ人と繋がった不妊治療は夫婦で取り組むものですが、一般的に通院回数などは女性のほうが多く、精神的にも肉体的にも女性にかかる負担の方が大きくなりがちだと思います。 私は不妊治療中、夫がつらさをあまり理解してくれてない気がして、気が滅入ってしまうことが多くありました。 例えば、年賀状を見ているとき。夫が「俺たちよりあとから結婚した友だちのところに子どもが生まれたんだって、早いよね」と言ってくるんです。夫に悪気はないのですが、「なんでわざわざ神経を逆撫でするようなこと言うの?」と苛立ってしまいました。 そんなときに逃げ込んだのがTwitter。不妊治療中の見ず知らずの人たちと繋がり、夫への愚痴ツイートや、「つらい、しんどい」というツイートにコメントしあうことで心が晴れて、「また治療頑張ろう」という気になれました。私はTwitterでは本名を公開していなかったので匿名ではありますが、治療内容や思いをオープンにすることで、心のバランスを保っていた気がします。 ママ友との絆が深まった体外受精をして第1子を授かって2年、再度体外受精にチャレンジして第2子を妊娠することができました。 そのころ公園で仲良くなったママ友と話していると、そのママ友が「うちも2人目が欲しいけど、なかなかできないから羨ましい」と打ち明けてくれました。 私が「実はうちは2人とも不妊治療で、体外受精でね……」と伝えると、ママ友は驚きつつ「いや実はうちも今クリニックに通い始めて人工授精から始めていて……ねぇねぇ、最終的にいくらかかった? 体外受精の体への負担ってどうだった?」と。 かなり会話が弾み、自分の経験をママ友に伝えることができました。悩みを共有するもの同士、絆が深くなった気がしますし、そのママ友とは引越して離れたあとも連絡を取り合う仲です。 不妊治療中はいろいろなことをひとりで抱え込んで悩んで孤独になりがちでしたが、会社にも理解ある人がいたり、周りの友だちにも不妊治療中の人がいたので、勇気を出してカミングアウトしてよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOイラストレーター/しおみなおこ 著者:矢野あい子2歳の女の子、0歳の男の子の母。子どもは2人とも体外受精で授かる。
2020年07月30日排卵誘発剤のクロミッドを飲み、卵胞が育っていたのでタイミング指導をしてもらいました。ところが日程がイベント事とダダ被りで……!? 排卵日は待ってくれないので前後ギリギリで攻めました……。唯一救いだったのは旅行に行くんじゃなくて来てもらえたことなので、なんとか、なんとか。とはいえ、ここまで計画的にタイミングを取ってもらうのも、なんだか気が引けますよね……。 さてやるべきことはやったので、生理予定日までスーパーダラダラ期間となります!この期間が長い~!! 第54話につづく 著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年07月28日私は不妊治療をこなすだけでもメンタル的、肉体的、経済的にもつらい日々が続いていました。不妊治療もなかなかうまくいかず、不妊治療を始めてから4年目、4軒目の病院で妊娠することができましたが、喜んでいたのも束の間、流産がわかります。その後も、私は流産を繰り返して不育症の治療をおこなうことに。結果、不妊症と不育症を乗り越えて元気な赤ちゃんを授かることができました。困難を乗り越えて出産した経験をお伝えしたいと思います。 4度目の流産で不育症がわかりパニックに長い不妊治療を経て、私はやっとのことで妊娠することができたのですが、赤ちゃんの心拍確認後に流産したことがわかりました。言葉では表すことのできないショックが私を襲い、不妊治療をやめることにしました。 けれども私は自分の妊娠を諦めることができない気持ちに気づき、2年後に不妊治療の再開を決意。しかし、待っていたのは3度の流産でした。「もしかして妊娠しても出産できない?」。そのとき、初めて不育症の可能性を意識するようになり、私はパニックを起こしてしまいました。 不妊治療と不育症の治療を開始私はパニック状態から抜け出すことは難しく、時間もかかりましたが、自分の目的を考えると耐えて進む他に道はないのだと気づきました。そんななか、5回目の妊娠を確認。私は不妊治療でお世話になっている病院の先生にアドバイスをいただいて病院を選び、不育症の治療も始めることに。 不育症の治療は、初回の診察で不育症の治療のために、問診とは別にアンケートと採血をおこないました。検査結果は特に問題はなく、経過観察をすることになりました。 原因不明の不育症と経過観察私は不育症の検査結果に問題がなかったため、安心した反面、原因が見つからないことに不安も感じました。不育症の原因が特に見当たらない場合は、経過観察をすることを聞き、不妊治療(妊娠を継続させるための投薬)と不育症の経過観察をおこなうことになりました。 私は不妊治療の病院へ指定された日時に通院しながら、不育症の病院へも指定された日時に通うことに。不妊治療は妊娠7週目まで通い、不育症の病院へは妊娠8週(妊娠3カ月)まで通院。その後、私は不妊治療と不育症治療とは別の出産病院へ転院し、無事に出産することができたのです。 不妊治療と不育症の治療を経て、無事に健康な赤ちゃんを出産できたことをとてもうれしく思っています。生まれた瞬間、赤ちゃんを愛おしく思う感情は今でも忘れることができません。けれど、私の場合は結果がついてきたからこそある幸せなのだと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年07月20日■前回のあらすじ妊娠検査薬の線はずっと薄いままで不安を抱えていたある日、突然の腹痛に襲われトイレに駆け込むと、白っぽい塊が落ちたと同時に痛みが消え…。■病院で診てもらうと「初期流産」と伝えられた心にぽっかり穴があいたような気持ちのまま帰宅することに…■夫に報告、悲しさと申し訳なさでいっぱいに誰のせいでもないけれど、思わず原因をいろいろと考え込んでしまいました。■数ヶ月後、新たに妊活開始!妊娠しやすい体づくりをいろいろと試しながら妊活に取り組みましたが、なかなかうまくいきません…。親子3人で並んで歩く日がくることを願いながら、2人で美しい花火を眺めたのでした。次回に続きます。\人気作家の動画もぜひご覧ください!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪Instagramで大人気のすやすや子さんの記事を掲載しています。
2020年07月17日1周期のお休み期間を経て40日後に生理開始。生理が来たら4日目までにキテネ☆と言われていたので早速受診。 生理中の内診イヤだなぁ……って毎回言ってる気がします!だっておなか痛いし血が出てるのに気持ち悪いじゃないですか~。カーテンで仕切られた向こうでは血だらけなんだろうなと想像してしまってまた……。 今回は記録的なマンガになってしまいましたが、子宮頸がん検診とかポリープが見つかったよとかそんな診察になりました。 子宮頸がん検診は痛みどころか何をされたかもわからないくらい一瞬の検査でした。やわらかいヘラ?のようなもの(※使用する器具は産院によって異なるようです)で細胞をちょっと採るだけっぽいですね。なるほど。結果は次回とのこと。 あとポリープさんなのですが……。こいつにはその後少し悩まされることになります。 とりあえずは様子見となりましたが、ポリープって放っとくとガンになるとかそんな昔の情報を持ち合わせていたので少し心配になりました……! 先生はあたかも普通のテンションでお話してくれたのでたぶん大丈夫なのかな……。 第51話につづく 著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年07月07日なかなか赤ちゃんがきてくれない32歳で結婚したので、当時何も知らなかった私は病院に通わなくても結婚すれば妊娠できると思っていました。しかし1年経っても2年経っても赤ちゃんがきてくれません。 夫は「36歳の友だちも40歳の友だちも自然妊娠できたんだから、大丈夫だ」と言うばかりで不妊治療をすることにはじめから大反対。夫を説得することから始まりましたが、変えようとすると疲れてしまいます。 友だちから次々と妊娠&出産報告を聞き、周りと比べては置いていかれていると孤独になる日々。生理がくるたびに泣く日々。そんな私を見兼ねたのか、ようやく夫も理解してくれ、2人で病院に通い始めました。 タイミング療法からスタートしたものの…病院で2人ともカウンセリングと検査を受けましたが、さほど悪いところはなく、タイミング療法から始まりました。4回の注射と飲み薬を試したときに熱が出て治療を中止。熱が下がってから再び病院に通い始めたら、「良い卵ができているよ。これなら妊娠できるかも」と先生に言われ、本当にその後検査薬で陽性反応が出ました! が、すぐに出血と激しい腹痛がきて初期流産してしまいました。どうしても諦めきれず、その後人工授精にステップアップしてみましたが、妊娠しませんでした。 体外受精で妊娠できた!「あんまりガクッと気持ちが落ちていると良い卵ができないよ。少し治療をお休みして、気晴らしに短時間のパートに行ってみたら?」と病院の先生にすすめられて、1年くらい不妊治療を休んでキッチンのパートを始めました。 その職場では子持ちの主婦の方が多く、私の流産の話や、それでも赤ちゃんが欲しいという話をやさしく聞いてくれました。何より驚いたのは20代の若い子たちが案外体外受精で妊娠していたこと。私には知らない世界でパアッと視界が開けてきました。久しぶりに不妊治療を再開し、先生に体外受精に挑戦したいと前向きに伝えました。職場の方が手術を応援してくれ、何とかおなかに子どもを授かることができました。 不妊治療中は本当に不安で落ち込む日もありました。しかしパートに行き、同じ境遇、悩みを持つ仲間たちとお互い励まし合いながら情報交換していったことで、成功に繋がったのだと感謝しています。まさか私が体外受精をすることになるなんて夢にも思わなかったけど、赤ちゃんがおなかの中にきてくれただけで幸せです。パートの仲間たち、ありがとう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKOイラストレーター/おもち 著者:藤田 好美第1子、男の子を妊娠中。現在、妊娠9カ月。体外受精の移植手術を機に仕事を辞め、現在は専業主婦。
2020年07月01日前回は自然流産となりましたが気持ちは前向きに! 次のために頑張ります! お休み期間になりますがやる気は満々!以前試して体の調子が良くなった生活を続けてみました(17話参照)。 毎日3食ちゃんと食べて、適度に運動。大豆の力も信じて豆乳や豆腐も積極的に食べてました。 その甲斐あって? 私にしては早めに生理がやってきてくれました。早めといっても40日経ってますけどね……。お休み期間中はマンガにするネタが何もない! ということで「生理がきたら婦人科に来てね」と言われていたので早速予約。排卵日をみるなら生理中に受診しなくてもよくない? と思いましたが、何をされるのだろうか……? 第50話につづく 著者:イラストレーター 漫画家 まっふ令和元年5月1日生まれの男の子を子育て中の漫画家。多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠を備忘録としてブログにのんびり4コマで更新中。ベビーカレンダーでは妊活中のお話「妊活レベル1 まっふの冒険記」を連載。息子とのお昼寝と一日の終わりにするゲームがなによりの至福。
2020年06月30日マタニティアパレルのスウィートマミーより、オーガニック野菜セットが再販マタニティウェアを販売するスウィートマミーは、妊活中やマタニティ期に不足しがちな「葉酸」を健康的に、家族みんなで楽しくとれる「野菜セット」を、6月下旬より発売している。妊娠初期には、赤ちゃんの脳や脊髄のもとになる神経管が形成されるため、葉酸の摂取が重要だとされているが、今回の「野菜セット」には、「葉酸」たっぷりのオーガニック野菜が、10種類以上入っている。医薬品メーカー興和の技術により生産された、栄養価の高い「ベジリッチ」野菜と、有機JASの認証農地で生産されたオーガニック野菜とを組み合わせた、スペシャルなセットとなっており、化学農薬不使用のため多少虫食いもあるようだが、安心して食べられると人気になっている。野菜たっぷりレシピ公開 数量限定のお得なクーポンもセット内容はお任せとなるが、季節に合わせた旬の野菜が予定されており、フードコーディネーターが提案する野菜たっぷりレシピも公開している。現在オープン記念で40%増量中、先着30名限定で期間限定、スウィートマミー自社サイト・楽天店・ヤフー店の3店舗にて、2000円OFFクーポンを配布するとしている。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社スウィートマミー プレスリリース※株式会社スウィートマミー 本店サイト※楽天市場店 サイト※Yahoo!Japan店 サイト
2020年06月26日