子どもの服は汚れやすいもの。中には「お気に入りの服を着せているときに限って食べこぼし」ということもあるかもしれません。「シミになっても仕方ない」と諦める前に、ピンポイントで汚れを落とす洗濯方法を知っておきましょう。■外出先での食べこぼしは、こすらず応急処置を子どもの服の汚れで多いのが食べこぼし。とくに外食時の食べこぼしで服が汚れると、すぐに洗濯することもできず焦ってしまいますよね。飲食店などで子どもが食べこぼしをすると、濡れたおしぼりでゴシゴシこすりたくなりますが、実はそれはNG。とくに油ものの場合、濡れたものでこすることで汚れが広がり、落ちにくくなってしまいます。また、飲食店のおしぼりには塩素系漂白剤が使われていることが多く、衣類の色落ちを招く可能性があるので注意。食べこぼしの応急処置は、ティッシュでつまむように取り除くのが基本です。カレーやドレッシングなど油を含むものは、乾いたティッシュやハンカチで押さえ、まず油分を吸い取って。その後、シミの裏側に乾いたハンカチなどを置き、しめらせたティッシュなどで押さえるようにしてシミを移しましょう。もしあれば、ハンドソープや石けんをシミになじませてから行うと、さらに効果的です。■ミートソースやカレーの汚れはマグカップを使ったシミ抜き法でミートソースやカレーなどのシミは、普段通りに洗濯機で洗っただけではなかなか落とすことができません。そんなときは、マグカップを使った簡単なシミ抜き法を試してみましょう。用意するものは口が広めのマグカップと、食器洗い洗剤、液体漂白剤、歯ブラシです。1.マグカップに90℃のお湯を入れ、その上に、汚れ部分が真ん中に来るようにして、ピンと布を張ります。2.食器洗い洗剤を汚れの輪郭に沿うようにつけます。そして、外側から内側へ向けて歯ブラシでなじませ、マグカップの中のお湯につけてすすぎましょう。3.汚れが落ちきらない場合は、その後、歯ブラシで液体漂白剤をなじませます。カレーのシミなどは完全に落とすことは難しいかもしれませんが、色柄ものの服なら、目立たないくらいに薄くなるはずです。■泥汚れは乾いてからブラシで払い落とす公園遊びや園生活などで、子ども服に泥汚れはつきものです。泥は繊維の間に入り込んでしまうので、ただの水洗いではなかなか落ちません。泥汚れが完全に乾いてから、洗濯ブラシか歯ブラシで泥を払いましょう。一般的な泥汚れなら、その後ぬるま湯で洗えばキレイに落とせるでしょう。それでも落ちない頑固な汚れには、固形石けんを使います。まず、固形石けんを水に浸してから、汚れ部分を直接強めにこすります。その後歯ブラシなどを使って、泥のザラつきがなくなるまで払いましょう。■クレヨンにはクレンジングオイルをお絵かきをしていて服についてしまったクレヨンの汚れには、メイク落としに使うクレンジングオイルが効果的です。汚れ部分に綿棒でクレンジングオイルをこすりつけ、ぬるま湯でもみ洗いを。すすいだあとに汚れが残っていたら、何度か繰り返してください。対処が早ければ早いほど、汚れは落としやすくなります。汚れることが多い子ども服も、できるだけ長く着たいですよね。効果的な洗濯方法を知って、汚れを上手にキレイにしてあげましょう。
2017年06月11日子どもがいると、モノは増えていくばかり。小さな子どもが、おもちゃを散らかし放題にするのも日常茶飯事ですよね。そこで今回は「幸せ住空間セラピスト」古堅純子さんの新刊 『マンガで古堅式 夢をかなえる片付けのルーティン』 の中から、とくに増えがち、散らかりがちな、子どものモノの整理収納術をいくつかご紹介します。■勝手に捨てるのはNG! 家族の思い出のモノの整理収納室内用のすべり台、プラスチック製のバット、高校のころによくしていたマフラー……。もう使わないけど、なんとなく捨てられない。そんな家族の思い出の品が家の中に眠っていませんか? 古堅式では、「思い入れのあるモノを、必ずしも無理に手放す必要はない」としています。思い出のモノも収納スペースにちゃんとおさまっていれば問題ナシ。ただ、入りきらずに収納からあふれていたり、普段使うものがスムーズに出し入れできなくなっていたりするのであれば、見直しが必要。何かを処分する必要があります。思い出のモノを片付けるときに大事なのは、「必ず家族と一緒にやること」。子どもやパパのモノを勝手に「もういらないだろう」と判断して捨ててしまうのはトラブルの元。モノへの思い入れは、家族であっても意外にわからないものです。自分のモノをどうしようか迷うときは、理想の住空間をイメージして、「そこに本当に必要なのか?」「あってうれしいのか?」を考えてみましょう。処分しないと決めたら、大切に保管を。なお、押入れの奥深くに眠らせているのは「大切に保管している」とはいえません。 ■増え続ける子どもの洋服やおもちゃはどうする?子どもがいる家庭では、適宜不要になったものを手放していかないと、数年のあいだに1000アイテム単位でモノが増えていくといいます。とくに、子どもが小さいうちに増えていくのが、洋服やおもちゃ。服はどんどんサイズが合わなくなるし、おもちゃの好みもめまぐるしく変わっていきます。着ない服や遊ばないおもちゃをいつまでも持っていては、住空間にモノがあふれるだけ。いさぎよく捨てるか、モノの状態によってはリサイクルショップに持っていったり、人に譲ったりするとよいでしょう。人からもらいモノはなおさら捨てづらいものですが、処分する勇気も必要です。また、もらい方を見直してみましょう。おじいちゃんやおばあちゃんがよく服を買ってくれるのであれば、「夏物はたくさんあるから冬物がほしい」など事前にリクエストしておくと、「あまり着ないうちにサイズが合わなくなった」なんてことも防げます。このほかにも、子どもの絵や工作、作文などのような成長の証も、どんどん増えるモノの代表格。すべてをとっておくのはむずかしいので、定期的に親子で一緒に見直し、残すものを選びましょう。 ■収納は子どもの成長にあわせて見直そう!親が整理収納ベタだと、子どもも整理収納ベタになりやすいそうです。片付け上手な子どもにするには、小さなころから「自分」で片付けをさせることが大事です。子どものモノの定位置は、子どもが2歳くらいまではママの使いやすい収納方法でOK。それ以降は、子どもの片付けやすさを優先して決めてあげるとよいそうです。ポイントは、「簡単・置くだけ・入れるだけ」。まずはおもちゃなどからはじめて、幼稚園くらいになったらハンカチやかばんなどにもチャレンジ。少しずつ自分で片付けられるものを増やしていきたいですね。子どもの成長にあわせて、収納を定期的に見直すことも必要です。古堅式では、よく使うものは、同じ収納棚の中でも、もっとも出し入れしやすい高さのスペース「ゴールデンゾーン」に収納することを薦めていますが、子どもの背丈によってゴールデンゾーンも変わります。また、成長につれ、子どもが持つモノも変化します。たとえば、乳幼児のころはベビー用品やおもちゃが大半を占めていますが、小学校に入学したら教科書や通学かばん、おけいこグッズなども加わります。子どもが増えて、一人ひとりに独立した部屋をもたせるようになれば、部屋の収納も一から見直さなければなりません。整理収納は、ライフスタイルやライフステージとともに変化させていくもの。それを面倒だと思うのではなく、そうすることで、家族が笑顔で暮らせる「幸せ住空間」がつくれるのだとポジティブに考えたいですね。本には上記で紹介した内容のほかにも、いますぐ実践できる片付けメソッドがいっぱい! シンプルなので、働くママでも簡単に続けられますよ。家の中がキレイだと気持ちがいいし、ママのイライラも減って、家族みんながよりハッピーになれますね。 『マンガで古堅式 夢をかなえる片付けのルーティン』 古堅純子(原作)、 瀬芹つくね(マンガ)/ジー・ビー 1,100円(税別)幸せ住空間セラピストの古堅純子先生による、シリーズ累計60万部超の「古堅式片付けメソッド」がマンガでわかる一冊。数々の問題家庭が古堅式でキレイに片付けき、家族が笑顔を取り戻していく過程が楽しく描かれています。マンガなので忙しいママもすぐに読めます。シンプルだから続けられ、読むだけで片付け体質になる、片付け啓発エッセイです。古堅純子(フルカタジュンコ)幸せ住空間セラピスト。1998年に老舗の家事代行サービスに入社し、約20年間、現場第一主義を貫きながらお客様の元へ通っている。2006年に整理収納アドバイザー1級を取得。これまでに2000軒以上のお宅を訪問、サービスを重ね、整理収納お掃除を通して本当の幸せに気づく古堅式「幸せ住空間メソッド」を確立。キレイ好きだが超ズボラな性格だからこその独自のモノとの向き合い方、片付け・掃除を目的としない古堅式のメソッドが好評を博している。テレビ・雑誌・ラジオなどの出演多数。幼い子を持つママから生前整理まで幅広い世代に向けた講演依頼もあとを絶たない。
2017年05月11日「幸せ住空間セラピスト」の古堅純子さんによる、シリーズ累計60万部超の「古堅式片付けメソッド」がマンガになりました。老舗の家事代行サービス会社での家事代行歴約20年、整理収納アドバイザー1級の資格も持つ古堅さんの片付けメソッドは、どれもシンプル。忙しいママでも続けられるものばかりです。今回は、新刊 『マンガで古堅式 夢をかなえる片付けのルーティン』 で紹介されている古堅式片付けメソッドのうち、誰でもすぐできる片付けの基本をいくつかご紹介します!■「理想の住空間」について家族で話し合おう「どんな部屋に住みたいか」の理想は、家族であっても、それぞれ違うもの。「子どもが勉強できるリビングダイニングにしたい」とか「週末はホームパーティがしたい」とか、みなさん、理想の住空間のイメージを持っているのではないでしょうか。古堅式メソッドでは、「理想の住空間について、家族で話し合う機会は不可欠」としています。もちろん、家族全員の理想をすぐに完璧にかなえるのはむずかしいことが多いでしょう。そこで家族でコミュニケーションをとりながら、それぞれのリクエストに折り合いをつけていきます。具体的には、すべての部屋について「家族の誰が何をするスペースなのか」という使用目的を明確にするとよいとのこと。そのとき、「リビングダイニングはこうでなければならない」など、思い込みを捨てることが大事です。家族がどう暮らしたいのかが決まれば、「収納スペースの役割」や「必要なモノと量」は自然に決まってきます。たとえば、子どもが勉強できるリビングダイニングにするなら、子どもの勉強道具を収納するスペースも必要ですよね。幸せな住空間をつくるためには、「家族それぞれの理想」「収納スペース」「モノ」を三位一体で考えていく必要がある、というのが古堅式メソッドです。 ■モノの定位置を決めよう目指すイメージが決まったら、いよいよ片付けのスタートです。古堅式の鉄則は、「モノは使う場所にしまう」。モノの定位置と使う場所が離れていると、使ったあと片付けるのが面倒になりますよね。モノの置きっぱなしを防ぐには、モノの移動距離をできるだけ短くするのが一番です。収納スペースの都合でどうしても近くに定位置をつくれないときも、できるだけ近くに収納場所をつくるように心がけましょう。また、片付けが苦手な子どもやパパのモノほど、使ったら元に戻しやすい定位置をしっかり決めてあげましょう。どこの家にも、家族が一日に何度も通る場所にある使いやすい収納スペースがあると思います。古堅式ではそれを「プラチナエリア」と呼んでいます。たとえば、玄関とリビングを結ぶ廊下にある収納などがそうですね。プラチナエリアには、外出に必要なバッグや帽子、掃除グッズなど使用頻度が高い「スタメンのもの」や、水やおむつといった「普段使いの消耗品のストック」などを入れておくと、毎日のモノの出し入れがスムーズです。 ■持ってよいモノの量を知ろうトイレットペーパーや洗剤、飲料水などの消耗品は、安売りをしていると、まだ家にストックがあるのに、つい買ってしてしまいませんか。収納スペースに入りきらないほどのストックは、床や廊下にモノがちょい置きされたスペース「モノだまり」をつくってしまいます。古堅式では「収納スペースに入るモノしか持たない」のが大原則。たとえば、クローゼットにかけられるハンガーが30本なら、コートやジャケットは30本まで。もし、新しくジャケットを購入したら、購入した分だけ処分します。そうそれば、モノがあふれることはありません。モノの限度数を決めるときに注意したいのが、収納スペースに余裕をもたせること。詰め込み過ぎると、モノの出し入れがしづらくなってしまいます。ちなみに古堅式で設定している増えやすいアイテムの適正量は次のとおりです。ぜひ参考にしてみてください。【古堅式・増えやすいアイテムの適正量】・食器……器棚に出し入れしやすい量・衣類……クローゼットに出し入れしやすい量・CD……CDラックに並べられる量・ゲームソフト……テレビボードの引き出しひとつ分・靴……下駄箱に入る量。1足ごとに指定席を・写真……3年を目安に箱で保管してからアルバムに・書類……プリント、DM類は月イチで見直し古堅式における「幸せ住空間」とは「あるべき場所にあるべきモノが適正量で収納されている状態」のこと。厳選されたそこにあるべきモノだけを収納し、より便利にスムーズにモノの出し入れができるようにするので、「一度片付けたら、一生散らからない」のです。本では上記で紹介した内容をはじめ、たくさんの片付けメソッドが紹介されています。どれもシンプルなので、読むとすぐに片付けをはじめたくなることまちがいなし! 家族みんなの笑顔があふれる幸せな住空間が簡単につくれますよ。 『マンガで古堅式 夢をかなえる片付けのルーティン』 古堅純子(原作)、 瀬芹つくね(マンガ)/ジー・ビー 1,100円(税別)幸せ住空間セラピストの古堅純子先生による、シリーズ累計60万部超の「古堅式片付けメソッド」がマンガでわかる一冊。数々の問題家庭が古堅式でキレイに片付けき、家族が笑顔を取り戻していく過程が楽しく描かれています。マンガなので忙しいママもすぐに読めます。シンプルだから続けられ、読むだけで片付け体質になる、片付け啓発エッセイです。古堅純子(フルカタジュンコ)幸せ住空間セラピスト。1998年に老舗の家事代行サービスに入社し、約20年間、現場第一主義を貫きながらお客様の元へ通っている。2006年に整理収納アドバイザー1級を取得。これまでに2000軒以上のお宅を訪問、サービスを重ね、整理収納お掃除を通して本当の幸せに気づく古堅式「幸せ住空間メソッド」を確立。キレイ好きだが超ズボラな性格だからこその独自のモノとの向き合い方、片付け・掃除を目的としない古堅式のメソッドが好評を博している。テレビ・雑誌・ラジオなどの出演多数。幼い子を持つママから生前整理まで幅広い世代に向けた講演依頼もあとを絶たない。
2017年05月10日山ほどある家事や、子どもの“遊んで遊んで攻撃”。毎日毎日あれもこれも対応するのは、ママも辛いもの。そんな時は、子どもに家事をお手伝いしてもらうのはいかがでしょうか? 「楽しみながら手伝う方法」や、お手伝いに非協力的な子どもが「思わず手伝ってしまう方法」、「次もやりたくなる声かけ方法」などもご紹介します。■幼児には簡単で楽しいキッチン仕事を男女問わず、幼児はおままごとが大好き。せっかくなら本物のキッチンでお手伝いしてもらいましょう! 手伝ってもらう場所は、火や包丁など危険なものから離れたところがベストです。最初はプチトマトのヘタとりやレタスをちぎる、サラダスピナーを回す、カニカマをほぐす…などの簡単なお手伝いから。少々雑でも大丈夫な、ダメージが少ないことをお願いするといいでしょう。慣れてきたら、徐々に難易度を上げて、パン粉をつける、ハンバーグのタネを成型する…などもお願いすると喜びます。苦手な野菜も自分でお手伝いすれば、興味がわいておいしく感じるはず!■お手伝いを嫌がる子へのお願いの仕方成長して大きくなると、テレビやゲームなどに夢中でお手伝いを嫌がる子も…。そんな時は、「洗濯物を取り込むのとお風呂掃除、どっちがいい?」と選択制にしてみましょう。また、「今すぐやって」ではなく「テレビが終わってからでもいいから、○時までにやってね」と期限を伝えるのもおすすめ。それでもやりたがらない子には、わざと難しいお手伝いを頼み、難色を示したら簡単なお手伝いを提案する、というテクを駆使してみましょう。たとえば、「今日の晩ごはん、ママのかわりに作ってくれない?」「えーっ、無理だよ!作れない!」「じゃあ食器拭きと大根おろしでいいから、手伝ってくれる?」「それならいいよ」…といったイメージです。最初から頼みたいことよりも、うんと難しいことをお願いしてみると、次の簡単な提案を受け入れやすくなるから不思議です。■感謝を伝えることが、子どもの自信につながるお手伝いをしてくれた時は、大げさなまでに「ありがとう」を伝えましょう。その時のポイントは、ママ自身がどんなふうに感じたかを伝えること。褒める必要はありません。たとえば、お風呂掃除をしてくれた子に対して「あ~、今日のお風呂はいつもより気持ちよかったなあ。○○(子供の名前)が洗ってくれたからかな?○○、ありがとうね!」といった具合に。褒められるよりも感謝されることによって、「役に立てた!」という自信が生まれるところが重要です。その結果、もっと喜ばれたいという気持ちから、他のお手伝いも進んでやってくれるようになるかもしれません。子どもも楽しめて、ママもラクできる、嬉しいお手伝い。ぜひお子さんのやる気を引き出す声がけを意識してみてくださいね。
2017年01月26日「子どもが小さくて家がなかなか片づかない」「いつも子どもが散らかした物を拾って歩いている」こんな悩みを持っていませんか?自分がやった方が早いからと大人が片づけてあげたり、「片づけなさい!」と口頭でしかったりするだけでは、子どもはいつまでたっても片づけられるようにはなりません。「片づけで人生に役立ついろいろなスキルが身につけられる」と「かたいく」(お片づけ教育)を提唱している整理収納アドバイザーのカール友波(となみ)さんに、しからなくても子どもが片づけるようになるしかけを教えてもらいました。■子どもが思わず片づけたくなる “しかけ” とは?やみくもに「片づけなさい!」としかっても、どうやって片づければいいかわからないと、根本的な解決はできません。「ただしかっていても、子どもに片づける力はつきません。ずっとしかり続ける生活から抜け出るためには、まず子どもが楽しく片づけられる “しかけ” を作ってみるのがおすすめ」とカール友波さん。「片づけるためにはモノに定位置を作ってあげることが必要ですが、その定位置は小さなお子さんでは自分で決めるのは難しく、まず大人が決めてあげなければいけません。この時に、子どもが最も簡単に戻せるような場所を用意することが、お片づけ教育の第一歩になります」“しかけ” とは、子どもが思わず戻したくなる収納場所、収納方法を子どもの年齢やクセ、性格を見極めながら大人が作ること。「思わず子どもが片づけてしまうしかけを作る」というのは、子どもとの知恵比べのようで、なんだかちょっと楽しそうです。■まずは「靴」を思わずそろえてしまう “しかけ” から 一例として、今日からできる玄関の靴そろえのしかけを教えていただきました。靴そろえは、できるかどうかでその家のしつけの判断材料にまでされてしまうこともある重要な課題。逆に、靴をそろえられるようになるだけで子どもの評価も上がりそうです。子どもだけでお友だちの家の行き来が始まる小学生前に、ぜひ身につけておきたい習慣です。子どもが小さいうちはつい大人がそろえてあげてしまいますが、自分で靴の着脱ができるようになったら、実は小さな子どもでもそろえることはできるのです。■置く場所を決めたらあとは「視覚」に訴えるしかけのポイントは、2つ。まず、子どもにとってそろえやすい置き場所を決めること。子どもはちょっとしたことで面倒と感じがちなので、移動したり、扉を開けたりといったアクションの必要ない場所を子どもの靴の定位置と決めましょう。定位置を決めたら、あとは「目で見てすぐわかるように」靴の場所を明示してあげるだけです。▼STEP 1:チョークで靴形の絵を描く▼STEP 2:絵の上に靴を置くいつでも消せるのでチョークで描くのもおすすめです。その他に、テープを目印に貼ったり、紙やクリアファイルに絵を描いて置いたりなど、各家庭に合った方法を試してみてください。▼STEP 3:いつの間にかそろえて置くようになる!小さな子どもには、「ひと目で分かる」しかけの方が言葉よりも効果的。どんな “しかけ” が自分の子どもに合うか、楽しみながら試していけば、親子の片づけストレスもなんだか減りそうです。■“しかけ” づくり 4つのコツ玄関以外の場所も “しかけ” を作っていけば、散らからなくなりそうです。しかけを考える時に知っておきたい片づけのコツは次の4つ。実はこれは大人の片づけでも必要なコツですね。このコツを頭に入れながら、楽しんで「子どもが思わず片づけてしまうしかけ」を作っていきたいものです。1:片づけるための動線(人やモノが動く線)と動作がシンプルになるように考える2:よく使うモノの定位置は取り出しやすい場所にしまう。3:同時に使うモノは一緒にしまう4:いつも同じ場所で管理する編集協力: 「子どもがどんどん整理整頓したくなるお片づけ帖」 (永岡書店)子どもが散らかしてばかりで部屋が全然片づかない…。そんな悩みをお持ちの方に向けて、子どもが自分から楽しく片づけをしてくれるようなノウハウを写真やイラストを多用してご紹介。子どもが無理なく自然にお片づけができる “しかけ” を多数掲載しています。カール友波(となみ) プロフィール大阪芸術大学デザイン学科インテリア専攻卒業。整理収納アドバイザー1級。整理収納アドバイザー2級認定講師。子育てが一段落した後、大手家事代行会社のお片づけ部門を立ち上げ、様々なお客様のニーズに応えながら整理収納サービスに邁進。独立後、埼玉県内、都内、首都圏を中心に整理収納アドバイザー2級認定講座、「親子で学ぶおかたづけ」などのセミナーを開催。日本ではじめて生涯教育としてのお片づけ=「かたいく」を提唱し、普及に努めている。<子どもの片づけ教育「かたいく」記事一覧>・ 子どもの片づけは ″しかけ” が9割! しからなくても片づけられる子どもを育てるコツ ・ 子どものやる気スイッチをオン! “片づけられる子” に育てる「かたいく」とは? ・ 子ども部屋って必要? 勉強机は? 新1年生に必要な準備とわが子の片づけ教育法
2017年01月17日小学生の子どもに「勉強しなさい!」と声をかけて机に向かわせても、なかなか勉強に集中しない…。そんな悩みを抱えているママは多いのではないでしょうか? どのようにしたら子どもが勉強に集中するのか気になるところですよね。今日から実践できる方法をご紹介します。■勉強する環境を整える机周りの環境は大事です。大人でも散らかっているデスクだと仕事に集中できないのだから、小学生だとなおさら。勉強に関係ないものは、机の周りに置かないようにしましょう。スマホや漫画、遊びに関するものは、目に入らないところに片づけます。教科書やノート、えんぴつ、消しゴムなどは、定位置も決めておくといいですよ。せっかく勉強に集中していても、「あれ、どこに置いかな?」となってしまうと、集中力も一気に低下してしまいます。デスクランプは白色の蛍光灯がオススメです。蛍光灯は脳を活発に活動させるといわれており、集中力キープにもってこいなのだとか。また、子どもが勉強しているときは親もテレビを見ないなど、家族全員で静かな環境をつくるように心がけましょう。■時間は短めに、目標を低めに設定「1時間半勉強しよう」「今日中にここまで進めよう」とはじめから目標を高くしすぎると、「やっぱり無理…」とお子さんが挫折してしまうことも。最初は時間を短めに、目標を低めに設定します。学校の授業時間より少し短めがよさそうです。机に向かった時間の長さより、勉強にどのくらい集中できたかを重視するといいでしょう。達成できたら、また小さな目標を立てます。大きな目標を掲げるより、小さな目標を少しずつ立てて、自信を積みあげていくほうが、子どもにとってプラスになります。■勉強のやる気スイッチを入れるしくみをつくる勉強のやる気スイッチは、子どもによってもさまざま。たとえば、勉強がはじまる10分前になったら、いつも同じ音楽をかけてみるのもいいでしょう。「勉強しなさい!」とガミガミいうより効果的かもしれません。苦手科目や問題を克服したいときは、漢字練習や簡単な計算問題など単純な勉強からスタートするのがオススメです。目安は15分くらい。お子さんが「もっとやりたい!」と言っても15分でやめるのがポイントです。苦手科目が後回しになってしまい、結局できなかったということになりかねません。ちょっとした工夫でお子さんの集中力は高まります。子どもにとってのスイッチはなにか、お子さんを観察して見つけてみるといいですよ。 (阿部裕子<フォークラス>)
2016年10月09日食欲の秋、食と一緒にお酒もススム季節ですね。私たちの体には沢山の臓器があります。今回は、その臓器の働きを整えるポーズをご紹介します。Jan Sirsasana(ジャーヌシルシャーサナ)ジャーヌは膝、シルシャは頭を意味します。このポーズは片方の膝を曲げ、もう片方の足に頭を置くという意味のポーズです。方法まず、両足をまっすぐ伸ばして座ります。次に左膝を外側に曲げ、ももの外側とふくらはぎをマットにつけ 左に開きます。かかとは、なるべく恥骨に近づけます。そして、両手を右足の方に伸ばし、足をつかめれば足の裏で手を組みます。右膝は伸ばしたまま、息を吐きながら前屈し、上体の前面を右足に近づけていきます。しばらく、この体勢で1分間ほど呼吸をしましょう。最後に、息を吸いながら頭と上体を起こしもとの体勢にもどります。足を変えて同様に行います。【例1】【例2】ポイント前屈する際に、顔よりも、お腹が太ももに近づくイメージで行いましょう。背中が丸まったまま頭がついてもあまり効果がありません。足の裏まで手が届かなければ、 太ももの横に、手を置いてもかまいません。呼吸を忘れず、無理せず行いましょう。効果肝臓、脾臓(血のフィルターの役割)の働きを整えるので、消化を助け、血液の循環も良くなります。その他にも、骨盤の可動範囲が広がり、ハムストリングのストレッチ効果もあります。食欲の秋だからこそ、しっかり体調管理をしましょう!
2016年10月06日「お父さんからも言ってやってよ!」と、妻からお願いされたことはありませんか?子どもの叱りかたにも方法があり、誤った方法では子どもにとってよくないこともあります。父としての威厳を保つためにも、子どもにとって良い方法で叱りましょう。むやみやたらに叱ることは避けようまず前提として、父がむやみやたらと叱ることは避けたほうがいいかもしれません。基本的に子どもを叱るのは母の役目。家庭によって異なりますが、これは母のほうが子どもと接している時間が長いことが多いために子どもの日常的な間違いに気づきやすいからです。また、父と母の家庭内での役割がはっきりと分かれているほうが、子どものメンタルヘルスに良好であるともいわれています。では、父親がしつけの面でどういった役割を果たせるのかというと、子どもに「事前に」してはいけないことを伝えておくこと。例えば、家族で電車に乗る用事があるとき、乗車する前に「電車の中は人がたくさんいるから、騒いだらいけないよ」と注意しておくのです。すると、車内で子どもが騒いでしまった際に、母は「さっきお父さんもダメって言ったでしょう?」という風に言うことができ、叱ることによる効果が上がります。どうしても叱らなければならない場合は?しかし、ときには父としてどうしても子どもを叱らなければいけない場面も出てくるでしょう。例えば、他人を傷つけてしまったときや自分を傷つけてしまったときは必ず叱らなければなりませんよね。実は幼児期にきちんと叱られなかった子どもは攻撃的になる傾向がある、という実験もある(『「学力」と「社会力」を伸ばす脳教育』澤口俊之著より)ので、適切な場面で叱ることは大切なことです。叱る際には“怒る”と“叱る”をしっかりと区別することを意識しましょう。感情を剥き出しにして怒っても、子どもには響きません。まず1~3語ほどで一喝してから、何がダメなのかという理由をはっきりと説明することで、子どもは怒られた理由をきちんと理解することができます。また、暴力に訴えない、できるだけ簡潔に叱る、言ったことが矛盾しないようにする、人格否定をしない、叱った後のコミュニケーションを疎かにしない…などの点にも注意し、子どもが叱られただけでなく、改善する努力ができるような環境を作りましょう。子育てをする上で、子どもを叱ることは決して避けられません。適切な叱りかたはそのまま適切な子育てに繋がりますから、叱ることは子どもとのコミュニケーションの一環だと捉え、効果的な方法で行うことを心がけましょう。ライター:メオトーク編集部
2016年09月16日幼稚園や保育園の時に比べて、小学校では子どもたちだけで過ごす時間が長くなります。休み時間や登下校中など、先生の見ていないところでのケンカや小競り合いで、ケガさせるケースも増えてくるでしょう。そういう場合、学校側は事実だけを保護者に伝え、謝罪するかどうかは当人で判断することになります。ここでは「もしも自分の子どもが友達にケガをさせてしまった場合」の対応方法の一例をご紹介します。■まずは状況と相手先の確認を怪我があったことを子どもから知らされたら、行動に出る前にまずその時の状況を詳しく聞きましょう。「どちらが先に手を出したのか」「故意があったのか」など経緯の記録をとってください。学校でおこった場合は、先生が双方や見ていた友達の話を聞き、事実を把握したうえで、電話がかかってくることになるでしょう。「ケガをさせてしまって」と聞くとびっくりしますが、冷静な姿勢を保つことが大切です。ケガは、頭なのか身体なのか、病院へ行くほどなのか、かすり傷程度なのか、など部位や程度を確認します。相手のお名前や連絡先は、「直接お詫びをしたいので」と言えば教えてくれることが多いです。「それでも個人情報なので…」と返答された場合は、学校経由でお手紙を渡すこともできます。できるだけ、相手の電話番号が分かるように交渉をしてみてください。 ■謝罪で誠意を伝える3つのポイント謝るポイントは3つです。1. できるだけ早く謝るまずはすぐに電話をすることです。学校側から、「病院に行かれたようです」と言われていたとしても必ず電話をしましょう。着信や留守電を残しておくことで、誠意を相手に伝えられるからです。2. 謝罪時に言い訳をしないわざとではなかったり、相手が先にちょっかいを出してきたとしても、それを言い訳にしないことが肝心です。とにかくケガをさせてしまった方が分が悪いので、「どんな理由があったとしてもケガをさせてしまって申し訳ない」という気持ちで話すことです。3.「そこまでしなくても」と相手が感じる程度に謝罪をする「ご迷惑かとは思いますが、今から子どもとお宅にお伺いして直接謝らせていただきたいのですが」と言ってみることです。大抵の場合は「そこまでしなくても…」と気持ちを収めてくれるはずですが、相手側がかなり立腹していて「じゃあ来てください」と言う場合もあります。その時はお菓子などお子さまが喜びそうなものを持って、実際にお詫びに行きます。訪問時はキツいことを言われても頭を下げる覚悟で行きましょう。■治療費がかかるほどのケガの場合治療費がかかったり、ケガのせいで習い事や旅行などに行けなくなりキャンセル料がかかってしまったなどの場合は、「負担させていただきたいのですが」と申し出をします。ケガをさせられたのがわざとではなく、誠実に謝られた場合、実際に請求してくることは稀ですが、お金のことはなかなか言い出しにくいところがあるので、はっきり申し出て、相手が請求しやすい状況をつくるということが大切です。■タイミングを逃してしまったらたとえば連絡先がわからなかった、長期休暇に入ってしまったなどで、どうしてもすぐに謝ることが出来なかった場合はどうしたらいいのでしょうか?小学生ともなると、低学年だとしても「○○くんにやられた」と親に名前を教えているでしょう。心の中ではずっと気になりながらも「おたくのお子さんにケガをさせられて…」とは言い出してこないと思います。そういう場合は、授業参観や懇談会などの機会に必ず謝罪をしましょう。「すごく前のことで、今頃で申し訳ないのですが…タイミングを逸してしまってすみません」と一言いうだけで、相手のモヤモヤが晴れることもあります。どんなに時間がたっていたとしても、ケガの傷がとっくに癒えていたとしても、謝って悪いことはなにひとつないのです。後遺症が残る等の大きなケガでない限り、常識的な親御さんであれば、誠意が伝わり「また遊んでくださいね」と言ってもらえるはずです。また、ケガをさせてしまったお子さまの方にもケアが必要です。頭ごなしに怒るのではなく「ケガは、させた方も心が痛くなる」ということを伝え、ささいなことでも謝る姿勢をしっかり見せ、何かあったら必ず報告することを約束させましょう。試練かもしれませんが親子で乗り越えたいものですね。
2016年09月01日小中学生の子どもにとって、夏休みは楽しいだけではなく宿題に頭を悩ませることもあるかもしれません。中でも自由研究は、毎年何にしようか考えるだけでも大変ですよね。私たちが子どもだった頃とでは、自由研究の内容もだいぶ変わっています。どんな自由研究があるのでしょうか。取りかかる期間は短期〜長期までさまざま夏休みの自由研究といっても、長期間にわたり観察が必要なものから、1日で終わってしまうものまで期間は様々です。低学年でもできてすぐに終わるものとしては、普段作れないものを作ってみるというのがいいでしょう。例えばスライムやスノードーム、スーパーボールなどは、家にある身近なもので作ることができます。作る過程を記録すれば立派な自由研究になりますし、作った後もオモチャとして遊ぶことができるという経験は心に残りますね。時間をかけてじっくり行うものとしては、生き物の観察や自分の住んでいる街の歴史を調べるなどがあります。紙芝居や、歴史の人物のカルタを作ってみるなど、興味のあるものを題材にして身近にあるもので自分で作ってみるというのもよいですね。多彩な自由研究キットも参考に今は自由研究が役立つ一式が揃ったキットも数多く販売されていて、ユニークなものも多いです。お店で眺めるだけでもヒントになるかもしれないですし、困ったらそのまま購入して使用するのもいいですね。・飼育キット生き物の観察というとアリの観察というイメージがある方も多いかと思います。アリの飼育ができるキットも販売されていますが、飼育できる生き物は他にもさまざまです。ダンゴムシを飼う迷路状の家や、カブトエビやシーモンキーなどを孵化させるところからできるキットもあります。「自分で育てると途中で死なせてしまうのではないか・・」という心配のある方は、こういったキットを利用するといいでしょう。飼育を成功させるための付属品や説明書がついているので、自信をもって取り組むことができますよ。変わったものでは、バクテリア培養プレートなどもあります。・工作キットペットボトルを利用してロケットなどを作るキットが人気です。実際に遠くまで飛ばすことのできるタイプもあるので、作った後も楽しめます。お掃除ロボットを作るキットもあります。掃除効果はほとんど期待できませんが、自分で作ったものが面白い動きをするのを楽しむ子が多いようです。木材がセットになっていて、棚やラックなどを作成するキットもあります。自分で切る必要がないため失敗せずに作ることができます。マイクとイヤホンがついている本格的な集音器もあり、本格的に作りたいという子どもにはオススメです。・その他の面白キットその他、面白いキットはたくさんあります。例えば化石を発掘するというもの。レプリカの化石とはなりますが、ノミを使って化石を傷つけないように採取するのは本格的で大人もはまりそうです!コップについた指紋を採取するというものもあります。刑事ドラマなどでよく見るシーンを自分でやってみるというのは、記憶に残る体験になりそうですね。3Dのものも多くあります。実際に3Dの写真を撮るものや、撮った写真を専用の眼鏡で見ると立体的に見えるものなどさまざまです。物が立体に見える仕組みも合わせて学べるものがあるので、興味を持って取り組むことができるでしょう。自由研究を何にするか考えるのが憂鬱になることもあるかもしれません。しかし何かに取り組んでみると、思わぬ興味が沸いてきて色々調べたくなるということもあるかもしれないですね。せっかく取り組むのであれば楽しめるものを選びたいですね。是非親も一緒に楽しんで取り組み、夏休みの思い出の1つとして自由研究を行ってみてくださいね。
2016年08月05日子どもが不登校になった場合、学校との対応をどうするべきか悩む人もいることでしょう。勉強のフォローや行事の参加、給食の止め方など、わからないことがたくさんあります。私の実体験をもとに、担任の先生や学校、心療内科医との連携方法をお伝えします。■子どもと先生の伝言係に徹する不登校になったとき、休みの日や外では友だちと遊ぶけれど、平日は先生や友だちに会いたがらない子どもは多いと思います。私の子どもも、友だちや先生がプリントを持ってきてくれたのに会いたがりませんでした。そこで、先生にお願いしてプリントはポストに入れるようにしてもらいました。子どもが先生と話すのをいやがる時期には、電話も控えてもらいました。何かあれば、私が学校へ行って用事を済ませることも。学校行事も、先生や友だちから直接誘うのではなく、私を通して伝えるようにしました。先生とは、初めは電話でやりとりしていました。しかし、タイミングが合わなかったり、子どもがいる場で話しにくいこともあったりしたので、LINEでのやりとりに変更。良い方法ではあるものの、学校によっては特定の保護者とのSNSは禁じられている可能性もあります。事前に確認するといいでしょう。■心療内科医から説明してもらう先生とのやりとりで迷うのが、「どこまで介入してもらえばいいのか」ということ。子どもが学校の話題をいやがっているときは、先生からの接触も控えてほしいというのが本心です。しかし、先生も一生懸命なため、様子を伺う電話をくださいます。親も先生からの説得に気持ちが揺らいでしまうことも。子どもに「学校は行っても行かなくてもいいよ」と言ったのに、翌週には登校をほのめかすなど、あやふやな態度になってしまう場合もあります。とはいえ、先生に「電話しないでほしい」とはなかなか言えません。そんなときは、心療内科医に子どもの状態を診断してもらい、学校へ直接連絡してもらえると安心です(心療内科医とのかかわり方については こちら をごらんください)。我が家の場合、心療内科医から担任の先生に電話で説明してもらいました。学校との連絡をすべて遮断したおかげで、子どもの情緒も安定したようです。その後も学期はじめなどのタイミングで、先生に電話してもらいました。後日、担任の先生から、「子どもの状態を説明してもらうことで、かかわり方がわかって安心した」と聞きました。家庭と学校、心療内科医との連携はとても大切だと感じました。■先生との間でルールを決めておくといい学校を長期間休むと、気になるのが勉強です。塾だけでも行けるのならいいですが、それでも学校へ行けないと勉強もストップしてしまいがちです。我が家の場合は、子どもの状態が落ちついてから、先生が勉強を見る機会をつくってくださいました。週に1時間、放課後ほかの生徒たちが下校したあとの時間帯です。登校時は私も付きそい、勉強が終わるのを待って一緒に帰りました。給食は学校側の内部手続きがあるため、すぐには止められません。はじめは日割りで計算し、翌月からは月単位で確認しながら止めてもらう手続きをしました。学校には給食や行事など、事務的な手続きも意外と多いものです。そのつど先生と連絡を取り、来月も連絡しなければ給食は停止のまま、行事は3週間前までに出欠を連絡するなど、ルールを決めておくとお互いに楽です。学校や担任の先生によって、対処方法はさまざまです。しかし、子どもに無理強いすることなく、子どもを守りながら状況を改善できることはあります。今回は、その一例をご紹介しました。
2016年07月27日「子どもの教育にはしっかり気を配りたい!」と思っても、仕事や家事で忙しい中では難しいことも多いでしょう。帰宅後も食事の支度や子どものお世話でバタバタしてしまい、きちんと子どもの勉強を見る時間も取りづらいもの。でも、小学生になれば親のチェックが必要な宿題が出ることもありますし、できるだけ自分から机に向かう習慣もつけておきたいですよね。忙しいからこそ、子どものために上手な時間の使い方を工夫しましょう。■早寝優先で朝の勉強タイムを確保働くママの帰宅後は大忙しです。夕食を作って食べさせ、お風呂に入れたら、あっという間に夜。子どもにはできるだけ夜更かしさせたくないし、「どうやって勉強時間を確保したらいいの?」と思っているママも多いかも。そんなときは、夜は早寝を優先し、その分、早起きして朝の時間を活用しましょう。眠い目をこすりながらイヤイヤ勉強するよりも、脳が活発に働く朝に勉強したほうが効率もアップするはず。ママも、早起きすることで時間の余裕ができ、朝のバタバタも少なくなりそうです。まずはいつもより15分早起きするなど、無理のないペースで始めてみてはいかがでしょう。■毎日10分、隣で勉強を見る子どもが1人で机に向かえるようになると、「もう勉強を見なくても大丈夫」と、ついママも安心してしまいがち。でも、文字の書き順や計算方法など、子どもが間違ったまま覚えてしまっている可能性もあります。後で気づいて指摘をしても、一度覚えたことを直すのは大変。間違っている箇所をその場で指摘しないと、なかなか正しい知識は身につかないのです。家にいるとき、たとえば1日10分だけ家事などの手を止めて、子どもの勉強に寄り添ってあげましょう。10分間とあらかじめ決めておけば、忙しい中でも時間のやりくりもしやすいはず。ママが隣で勉強を見てあげると、子どもの集中力もぐんと高まります。 ■保育園の行き帰りの道も親子の学びタイムに勉強は、机に向かってするものだけではありません。小さな子どもにとっては、保育園の行き帰りも、興味や学びを深める立派な勉強タイム。「この葉っぱはどうしてこんな形なんだろう?」「あの鳥さんは何羽いるかな?」など、会話の中には学びのヒントがたくさんあります。わからなかったことは一緒に調べたり、調べ方を教えてあげたりするのもよいですね。子どもの語彙(ごい)力アップにつながるしりとり遊びもおすすめです。子どもにとって、ママとの会話はとても嬉しいひととき。親子のコミュニケーションを楽しみながら、上手に学ぶ力を伸ばしてあげてくださいね。
2016年07月09日長男がイヤイヤ期に入った頃からだろうか、「子どもにイライラしない/感情的に怒らない方法」などの記事を読み漁るようになった。最近ではアンガーマネジメントという言葉もよく目にする。ためになり実践中のものもあるが、大抵はその場限りで、うまくいっても三日坊主。目まぐるしい日々の中で根本的な解決は難しいと悩んだし、怒りをコントロールできない自分をダメママだと思っていた。ところがここ2〜3ヶ月でようやく「子どもがどう感じ、何を考え、どう行動するか」まで考えて叱る機会が増えてきた。そこで気付いたのが、イライラするママが悪いのではないということだ。 住まいと夫の変化結婚7年目、5歳と1歳の兄弟のいる筆者。結婚してから今年の3月まで、夫の転勤について千葉・奈良・山口で子育てをしてきた。夫の平日の帰宅時間は夜10時前後。平日の育児家事は全て1人で行い、休日も夫は非協力的だった。筆者は元来人見知りで、マイペースで、友達の少ないタイプ。支援センターに通ったり地域の子育て支援にも関わったが、友達という友達はいない6年間だった。頼れる人のいない環境で「孤育て」をしてきた。それが今春、地元に戻ることになった。実家・義実家ともに車で1時間半と、近くもないが行き来できる距離。会う機会が増えることで、ちょっとした話も親にできるようになった。さらに夫の帰りも夜7時前後になり、少しずつ協力的に。平日子どもをお風呂に入れ、お米を研いでくれるだけでも心に余裕が生まれるものだ。この2つの環境の変化でイライラが減り、子どもの気持ちまで考えられるようになったのである。今すぐ「環境」を変えることを真剣に話し合おうママのイライラの根本的な問題は、「ママの感情の問題」ではない。「ママが心の余裕を持てない環境」こそが問題である。ここを解決しなければ、イライラしない方法やアンガーマネジメントを勉強しても元の木阿弥、焼け石に水だ。そうはいっても、どうしても変えられない環境もある。それなら今できることから真剣に考えたい。今回効果が高いと思われた順から、具体的に3つ考えた。家庭内でパパとの共有を増やす実は今回1番効果を感じたのは、定住より夫が家事に参加したことだった。平日お米を研いでくれるだけで物理的に楽になる。しかしそれ以上に「夫と家事を分かち合える」ことが嬉しい。全国のパパに伝えたい。男性の家事育児参加が求められる昨今だが、物理面だけでなく「パパと育児や家事を共有できる」ことが特に女性は嬉しいのだ。地味で手間暇根気のいる24時間365日の家事育児だからこそ、小さなことこそ分かち合えるのが嬉しい。たとえば「新生児のオムツ替えって気を遣うね」「そうなのよ〜細くて折れちゃいそうで、いつもドキドキしちゃうの」こんな会話を交わすだけでママの気持ちは楽になる。ママはパパと、家事育児を通じて「共有・共感し合いたい」のだ。そう考えて、改めて協力を考えてみてはいかがだろう。子どもを預ける以前Eテレの「すくすく子育て」で、「子どもを預けないでママがストレス発散する方法」について聞かれた専門家の方が、「ストレスの原因が子どもですからそれは無理です。子どもを預けて下さい」と勧めていた。子どもを預けると言っても、離したがらないママは多い。筆者も1人目のときは「可愛い我が子を肌身離したくないし、預けるのは心配だし、かわいそう!」と思っていた。しかし2人目を抱えた今はウンウン激しく頷くし、1人目のときから利用すべきだったと思う。日本ではまだ「子どもを預けるのは良くない」イメージが残るが、それは大家族時代のこと。核家族の今は違うし、1番良くないのは「ママがストレスを抱えている」状態。根本を見つめ、一時預かりやファミリーサポートといった支援をより気軽に受けて欲しい。「可愛いけど大変」と話せる人を作る子育てほど愚痴の言いにくいものはない。「みんな同じ」で返されたり、「ダメママレッテル」を貼られるのが怖いからだ。しかし愚痴でも言わなければやってられないのも子育て。だからこそ「可愛いけど大変」と言える人を作りたい。まずは自分の親や姉妹、旧友もいいだろう。ママ友でもいいし、支援センターの職員さん、保健センターの保健師さんでもいい。筆者は子育て支援をしていたが、地域の子育て広場に関わるママたちも真剣にママのことを思っているのでお勧め。広い世界、「この人」と思う人が1人はいるものだ。探してみよう。「まずは環境ありきで、イライラしない方法論はオプションである」と、今回の経験では学んだのである。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月01日一緒にいて楽かどうかって、実際に長い時間を過ごさなければわからないですよね。でも、お付き合いする前のデートの会話で読み取れることもあるんですよ。例えば、「片付け」に対する意識。「片付けは得意〜?元カノと同棲していた時、どっちが片付けしていたの?」なんて会話から、その男性の懐の広さを読み取ることができます。今回は、そのパターンを紹介します。自分は片付けができるけど、パートナーに片付け方を強要しない人女性が結婚相手に一番望むのはこのタイプの男性だと思います。自分のやるべきことをちゃんとやって、かつ相手には同じようにすることを要求もしてこないというとても寛容なタイプです。このタイプは、片付けだけでなく生活面や周囲の仲間に対しても寛容で心が広いです。結婚相手としては、本当に楽な相手と言えるでしょう。自分は片付けができるが、パートナーに対しても同じことを要求してくる人これは、片付けが得意な女性の場合は、そんなに苦にはならないでしょう。が、もし片づけが苦手な女性だった場合、いくら相手が片付け上手でも逆にそれが重荷になることがあるので要注意です。自分は片づけられないが、パートナーの片付け方にも寛容な人このタイプの男性は、きちんと片付けたいタイプの女性にはイラッと来るタイプかもしれません。あなただけ片付けをしている・・・なんてことも十分にあり得ます。それでも性格的には女性に関しても周囲に関しても寛容で、厳しく出てくるタイプではないので、一緒にいて楽な相手だと言えます。 自分も片づけられないのに、パートナーにはしっかり片付けることを要求してくる人このタイプの男性が、最悪なタイプです。自分ができないことを相手には要求してくるというある意味めんどくさいオレ様タイプと言えるでしょう。よりベターな相手に満足することが大事今回は「片付け」を例にして説明してみましたが、たぶん、この中で圧倒的に多いのは2と3のタイプだと思います。誰でも自分のものさしで、物事を判断しがちだからです。もちろん、1のタイプが理想なのですが、これはかなり少数派でこういうタイプに出会えた女性はラッキーと言えます。逆に4のタイプには、まったく何のメリットもありません。こういう現実を念頭において、自分にとってよりベターな相手が誰なのかを基準にして結婚相手を探すことをおススメします。
2016年06月16日赤ちゃんや小さい子どもの夜泣きがひどいとつらいですよね。毎晩毎晩わが子の泣き声で寝不足になってしまうママも少なくありません。「どうしたら寝てくれるの?」「いつになったら寝るの?」とイライラしてしまう前に、寝つきがよくなる方法を実践してみましょう。■寝る前の習慣を変えてみる子どもはなぜ夜泣きをするのでしょう。はっきりとは解明されていませんが、生活習慣の乱れや日中の大きな刺激、運動不足が原因のひとつといわれています。就寝前の習慣が原因になることも。寝る前に添い乳をして寝かせたり、音楽を聴かせながら寝かせたりすると、夜中睡眠が浅くなったときに「あれ、おっぱいがない!」「音楽が聴こえない!」と不安になるそうです。寝る前の習慣を変えてみると夜泣きが改善するかもしれません。■入浴は就寝時間の1時間前に子どもの寝つきをよくするためには、昼間の生活習慣も大切。親は早寝早起きを心がけましょう。夜ふかし、遅い起床はNGです。子どもの入浴は寝る1時間前に済ませることが理想的だと言われています。入浴で温まった体温が下がっていくにつれて眠くなるのがその理由だとか。ゆったり落ちついて睡眠に導くことが、夜泣き改善の一歩になるようです。昼間に興奮させすぎないことや、寝る前に遊ばないことも大切です。パパの帰宅時間が遅いと、つい寝入りばなに遊んでしまうことも。パパにも理解を得て、夜遅く帰宅したときは、かわいい寝顔をそっと見守ってもらうようにしましょう。■気持ちが落ちついてリラックスする食事を生活習慣だけでなく食事も気をつけてみてください。意外と知られていないのが、寝つきをよくする食材です。赤ちゃんの離乳食にぜひ取りいれてみてください。離乳食がはじまった赤ちゃんや小さい子どもにおすすめなのは、次の3つ。バナナチーズ、ヨーグルトみそ汁バナナはリラックス効果のあるカリウム、乳製品は神経を落ちつかせてくれるカルシウム、みそ(大豆)には、快眠を促すメラトニンが含まれています。食べやすくて栄養もあるので、積極的に食べさせてみるといいでしょう。かわいいわが子とはいえ、夜泣きは本当につらいものです。寝る前の習慣や昼間の生活習慣をふりかえり、リラックス効果のある食事を取りいれながら、夜泣きの改善に働きかけることをおすすめします。(marimari)
2016年06月04日子どもに苦手なものがあった場合、なんとかできるようにさせたいと思ってしまうのが親心というもの。子どものためだと思いながらも、できないとついしかってしまうこともあるでしょう。どうせやるなら、楽しく取りくめて、子どもの可能性を大きく広げられる方法を試してみませんか? おもちゃの片づけを例に紹介します。■片づけられないのなら手伝ってもいい苦手なことを、無理に克服させる必要はありません。「いまのうちに直さなくては」よりも「まだ小さいからできない」と考えてみてください。小さいころは苦手だったことが、大きくなったら楽にできるようになるケースもあるようです。また、子どもが簡単に片づけられるように工夫してあげるのもひとつの方法です。おもちゃを放りこむだけでOKの大きな箱を用意する、なにをどこにしまえばいいのかわかるように箱におもちゃの写真をはるなど、片づけやすい環境をつくってあげましょう。一生懸命がんばってもできない場合は、何度も「片づけなさい!」としかってお互いにイヤな時間をすごすより、親が手伝って短時間ですませる方がいいでしょう。苦手なことに対してマイナスの印象をすりこまないことが大切です。■楽しい努力なら、効率よく脳をきたえられる子どもの弱点を克服させるよりも、得意なことや好きなことに取りくませることをおすすめします。子どもの脳細胞や神経回路を増やして育てるためには、好きなことにとことん集中することがポイントだと言われています。車が好きなら一緒に乗り物図鑑をながめたり、外へ車を見に行ったりする。好きなアニメがあれば、映画やイベントに出かけてみて。大好きな親が一緒に楽しんでくれれば、さらに夢中になるでしょう。覚えた知識が将来役に立たなくてもいいのです。実際に体験することが、脳をきたえるトレーニングになるのです。好きなことに取りくむことで集中力を養い、わからないことはみずから調べるようになるでしょう。わからないことがわかるようになった喜びを味わうと、大きくなって勉強の壁にぶちあたっても、あきらめずに努力できるようになります。■将来役立つ力を育ててあげよう脳の機能がアップすれば、苦手なものへの対処法も自分で工夫できます。片づけが苦手なのは性格がだらしないのではなく、方法がわからないだけ。小学校高学年ぐらいになってから上手な片づけ方をレクチャーした本を読むと、あっという間に片づけ上手になることもあります。子どもの「好き」を応援することで、「親は私のことをよく理解してくれている」と感じてくれることでしょう。子どもが小さい間にこそ、はぐくんでおきたい関係性です。子どもが思春期に入り、接し方に悩むようになったとき、親のいうことに耳をかたむけてくれるかどうかは信頼感がカギです。おおらかな気持ちで子どもを育てることができたらいいですね。あとりゆうか(フォークラス)
2016年05月29日【ママからのご相談】3歳と2か月の兄弟のママをしています。下の子どもがまだ小さく手がかかるので、どうしても家事まで十分手が回りません。わが家のリビングは常に物が散らかり放題の状態です。特に3歳の子どものミニカーや新幹線、 電車のおもちゃの収納がうまくいかず、こちらが「お片付けしようね」と声をかけても自分でお片付けができません。これから先、下の子どもがハイハイしてもいいようにスペースを確保したいので、おもちゃのために大きな家具を買い足すことは考えていません。既存の収納を活かして、子どもが自分でお片付けができるようにするにはどうしたらいいでしょうか。●A. お片付け達人になる方法を3つご紹介します。ご相談ありがとうございます。ママライター、インテリアコーディネーターのあしださきです。子どものおもちゃの収納でお困りとのこと、ご相談者様のお気持ちよくわかります!わが家は男の子2人を含む3人の子どもたちがおり、お片付け問題は常に頭を悩ませるテーマです。『株式会社フェリシモ』が2015年4月に実施したアンケートをご紹介します。子どもを持つ既婚女性218名に「家の中で片付けたい場所はどこか」を調査したところ、64%がリビング・ダイニングと答えています。小さい子どもがいる家庭では、一日のほとんどをリビング・ダイニングで過ごしますので、お子さんのおもちゃのお片付けスペースもリビングの一角に必要となることでしょう。また前出のアンケートで、子どもを持つ既婚女性196人に「片付けたくてもできない理由は何か」を調査したところ、48%が「時間がない」 と答えており、「子どもが散らかすから」と「家族が協力してくれない」の2つを合わせて69% という結果が出ました。このアンケートから、リビング・ダイニングを上手にお片付けするためには、・短時間でできること・子どもが自らお片付けできる工夫・普段家に居ることの少ないご主人でも分かる、シンプル収納の3つのコツで乗り越えることができるということが言えると思います。●(1)短時間で片付けたい短時間で片付けるために必要なひと工夫をご紹介したいと思います。お子さんのおもちゃは買ったときの箱から出し、そのおもちゃがすっぽりと入る大きさの浅いバスケットなどに入れてカラーボックスなどに収納すると、出すときもしまうときも箱に元通りに入れる作業が省けるのでおすすめです。以前、わが家ではレールをつなげてその上に電車を走らせるおもちゃや、木製レールのパーツと汽車のセットなどを、買ったときの箱のままリビングの小さなクローゼットにしまっていました。見た目にはすっきりと片づきますし、箱に入れるのが当たり前だと思っていました。しかし、遊びたいときは親が手伝わないと出すことができず、また出すのにもしまうのにも時間がかかる ことに気がつき、その収納方法を改めたところ大幅な時間短縮につながりました。●(2)子どもが自分でお片付けできる工夫まず、「リビングのおもちゃスペースはここ」と決めたら、そのスペースに置けるだけのおもちゃを厳選して選ぶこと。絶対数を減らすことで、子どもが自分のおもちゃはこれだと理解してくれるでしょう。置ききれないおもちゃは、将来の子ども部屋に置くか別の部屋に置いておき、時々リビングのおもちゃと入れ替える というのもおすすめです。数を減らしたら、種類をざっくりと分けてみます。絵本、乗り物系(電車と車)、ぬいぐるみ、お料理セット、お絵描き道具などと大きめのジャンル分けをして、それぞれ専用のバスケットなどを用意します。遊んだあとはそのバスケットにポイポイと放り込むことがお片付けです。簡単で楽しいと、子どもも自分でやりたいという意欲がわくでしょう。または、カラーボックスにピッタリ収まる引き出しを用意して、その引き出しの中にしまう方法も非常にスッキリと片づくのでオススメです。引き出しを選ぶときのポイントは、同じシリーズのものがサイズ違いでいくつも販売されているメーカーのもので揃えるということです。またシンプルで、飾りがないもの。おもちゃ収納が必要でなくなっても別の用途に使うことができ、無駄になりません。●(3)わかりやすいシンプルな収納普段おうちにいる時間が少ないご主人。休日に子どもと遊んでくれるのは大変うれしいのですが、遊んだ後っていつもよりお部屋がぐちゃぐちゃになってしまうんですよね……。片付ける場所と方法がわからないから、というのが理由でしょうから悪気はないようです。(1)(2)のポイントを押さえてシンプルでざっくりとグループ分けしておくことで、そんなパパでも簡単に片付けることができますし、今はざっとまとまっていればよしとしませんか?小さいお子さんのお世話に忙しい時期ですから、パパが片付けた大雑把な状態でもオッケーというように、ひとつひとつのバスケットの大きさはゆとりのあるものを選んでください。物が中で動くくらい がちょうどいいですよ。----------いかがでしたか?簡単な方法ばかりですが、経験上とても役に立っているものばかりです。上のお兄ちゃんは、忙しいママの味方にきっとなってくれると思いますよ。褒められてママがうれしそうだと「よーし、もっと頑張ろう」と思ってくれるものですし、自分でなんでもやってみたい、それをママに見ていてほしいという子どもの発達成長段階に合っている方法です。ぜひ参考になればうれしいです。【参考リンク】・整理と収納に関する意識調査 | 株式会社フェリシモ(PDF)()●ライター/あしださき(元モデル)
2016年04月25日こんにちは、ママライターのfurahaです。幼児期の子どもをもつママの悩みの種のひとつ、お片付け。毎日「片付けなさい!」と言っているママ、何度言っても片付けをしない子どもにイライラしているママも多いと思います。でも、実は片付けをしやすい環境 が整っていないと、子どもにとってお片付けはとても難しいことだとご存知でしたか?お子様がなかなか片付けをできるようにならない……というママ必見!子どもが進んで片付けをしたくなる方法を紹介します。●夢中で遊ぶことは子どもの脳の発達を促す!多くの子どもは、遊ぶとなると家にあるおもちゃを次々と出して、部屋の中を散らかしながら遊びますよね。大人からすれば、一つ遊んだら一つ片付けておけば、そんなに散らかることはないのに……と思わずにはいられません。しかし専門家によると、この夢中になって遊ぶというのがとても良いこと なのだとか。教育評論家の親野智可等先生は、著書『「ダメ!」を言わなければ子どもは伸びる』のなかで以下のように述べられています。**********『例えば、子どもが大好きなブロックに夢中になって遊んでいるとき、思考力、創造力など…脳はフル回転しています。まさに頭がよくなっていく真っ最中。しばらくして飽きてしまって“じゃあ、お絵かきしよう!”と、出しっぱなしで次に移ったとき脳は高速回転を続けたまま次にいけます。そうやって、出しっぱなしで何時間もフル回転の状態のまま楽しく遊ぶと、頭もスッキリ、気分も爽快。さらに、脳も鍛えられるのです』**********思いっきり散らかしながら無我夢中で遊ぶことは子どもの自然な姿であり、創造力や思考力を鍛えること にもなっている。そう思うと、多少散らかっていても大らかな気持ちで子どもを見守ることができるのではないでしょうか!?●お片付けタイムを決めてそのときに一気に片付ける!夢中で遊ぶのは子どもにとって良いことですが、遊びっぱなしで片付けをしないというのはいけません。夕食前やお風呂の前など片付けるタイミングを決めて、そのときに一気に片付けるようにしましょう。毎日同じタイミングに片付けることで、子どもにとってもわかりやすく、お片付けの習慣がつきやすいと思います。●子どもが片付けたくなる環境を整えよう!では、どうしたら子どもはお片付けタイムに進んで片付けられるようになってくれるのでしょうか?わが子が片付けをしないというママは、子どもが片付けやすい環境 が整っているかを見直してみましょう。●(1)子どもが片付けやすい収納にする・おもちゃ箱はフタのないものにする・箱に目印や写真をつけて、分類して片付けやすいようにする・表紙が見える絵本収納棚など、パッと見てどこに何があるのかわかる収納にする・収納場所は子どもがしまいやすい高さにするおもちゃ箱が開けにくかったり、物がしまいにくかったりする収納であれば、子どもは片付けたがりません。幼い子どもでもわかりやすい収納を心がけましょう。●(2)子どもの発達に合わせて少しずつ片付けをできるようにしてあげるいきなり1人でちゃんと片付けができる子はいません。まず初めは、部屋の隅におもちゃを集めるところから始めてみる。それができたら種類やサイズで分類、おもちゃ箱に自分で入れられるようになる、というように段階を踏んであげるといいでしょう。●(3)遊び感覚で片付ける「どっちが早くできるかママと競争ね!」と言って数を数えながら一緒に片付けたり、箱によっておもちゃを分類している場合は正しい箱におもちゃが入れられるかゲーム感覚で片付けをしてみたり。片付けが苦手な子には、遊びの延長線上で片付けができるようにしてあげるのもおすすめです。片付けができたらシールを貼る、というようなお片付け表を作ってあげる のも喜ぶと思います。●(4)片付けができたときは思いっきり褒めてあげる片付けに限らず育児全般にいえることですが、子どもは褒められるとそのことに対して得意なイメージ を持ち、次からも進んでやってみようと思えるようになります。少しでも片付けができたときは、「お片付け上手だね〜よくできたね〜」と褒めてあげてください。●物を大切にする心を育むことで片付けもできるようになる!?片付けないといけない理由、皆さんはお子様に何と伝えていますか!?大人の感覚からすると、片付けないと部屋が散らかるから、けじめがつかないから、部屋が散らかっていると物を踏んで怪我の原因になるから、といったところでしょうか。しかし、このようなことを言われても、恐らく小さい子どもはピンときません。そこでおすすめなのは、物を大切にする心を育んであげるということ!「おもちゃを出しっぱなしだと踏んじゃって、○○くんも大事なおもちゃもイタイイタイになっちゃうよ」「乱暴におもちゃをしまうと、大事なおもちゃが怪我しちゃうよ。遊べなくなるよ」というように、「大切な物だからちゃんとしまってあげないと」という気持ちが芽生えるようにわかりやすい言葉で伝えてあげるといいでしょう。何度言っても子どもが片付けをしないと、イライラしてしまったり、「片付けなさい!」と怒鳴ってしまったり、挙げ句の果てに結局自分で片付けてしまう。ついついそうなっちゃうママもいると思いますが、もちろんそれらは逆効果!子どもが片付けやすい環境を整えてあげて、親子で気持ちよく片付けができるように工夫できるといいですね。【参考文献】・『「ダメ!」を言わなければ子どもは伸びる』親野智可等・著●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)
2016年04月17日4月に子どもが小学校入学を控えている…というママは準備に忙しい時期ですね。そんな時期だからこそ、今回は子どもが小学校1年生になる前に考えたいことを「片付け」という視点からご紹介します。「片付かなくて困る!」物・ベスト3小学生の子どもを持つママから「片付かなくて困る」と、よく聞くアイテムは大きく以下の3つに分かれます。1.プリント2.教科書類(ノート・ドリル含)3.おもちゃ人それぞれ順位は違っても、「片付かなくて困る」と聞くのは大体この3つ。保育園や幼稚園の頃と、何が大きく違うのでしょうか?それはプリントや教科書など、今まではなかったものが、どんどん家の中に入ってくることです。それに加えて体操着や絵の具、防災頭巾に工作道具など、新たに加わるものがたくさんあります。だからこそ入学前に仕組みを見直してみることをおすすめします。では、どんなところに注意するとよいのでしょう。家の中に小1の壁を作らない、片付けの仕組みづくりのポイント3つ(1)片付ける場所の確保ができているか「片付けなさい」と言っても、その場所が確保されていなければ、片付けられないのは当然です。まずは片付けるための場所を確保できているかどうかチェックしましょう。もし決まってない場合や、これから増えるとわかっている学習用品に対して場所が狭いようなら、新たに確保しましょう。学習机やランドセルラックなどを用意していなくても、「ここはあなたの場所」と、はっきり示すことによって子どもも責任感を持つきっかけになるかもしれません。場所の確保ができたら、次は動線チェックです。(2)片付けるための動線のチェック・場所・高さ・アクションこの3つは出しやすくしまいやすい、つまり「片付けやすい動線」の基本です。使う人が、使う場所の近くで、使いやすい高さ(胸から腰あたり)で、少ないアクションで出し入れできるかどうかがカギになります。気を配りたいのは「ママにとって」と「子どもにとって」は、必ずしも一緒ではないということ。たとえば、プリント。プリントとひとくちに言っても、子どもの宿題プリントと保護者への連絡プリントでは、使う人(必要な人)が違いますよね。ママへの連絡プリントはこのボックスに投げ込めばOK、自分の宿題プリントはすぐ目に入る机の上に立てかけるなど、置き方の工夫ができないでしょうか。まずはママの視点から仕組みを考えつつ、子どもに意見を聞き、適切な動線を作っていきましょう。(3)コロコロ変更するのはNG入学前に仕組みづくりをしても、それがうまくいくかどうかは、実際のところわかりません。やっぱりスペースが狭かったとか、同じものが出しっぱなしになるとか、いろいろ出てくるはずです。そんなとき、ママとしては「こんな風にしたらいいのでは?」とアイデアが浮かんでくるでしょう。ただ思い浮かんでも実行するのは、ちょっと待ってほしいのです。良かれと思っても、一度にいろいろ変えないこと。なぜなら片付ける場所がコロコロ変わってしまうと、「あれ?こっちじゃなかったかな?」「ここに入っていたはずなのに?」と、子どもの動きと記憶がついていけなくなるからです。「全部をうまく片付けられるように」ではなく、まずプリントを出せる、ランドセルを置ける、ドリルを戻せる、など1つずつできるようになればいいかな、という視点で仕組みの変更を考えるのがよいでしょう。小学校に入ったら増えるものは、学校によっても違うかもしれませんね。でも、小学校生活をスムーズに送るためのひとつとして、お片付けの仕組みは役立てると思っています。よかったら参考になさってみてください。(池田絵里)
2016年03月08日洗い物に洗濯、部屋の片付けなど、ママがやることは毎日たくさんありますよね。しかし、子育てしながらの家事は子どもにまとわりつかれてしまってスムーズに運ばないことも多いのでは? そんなときは思いきって子どもに家事を任せてみてはいかがでしょうか。歩けるようになり、こちらの言うことが理解できるようになった年齢であれば、いっそのこと「お任せ」してしまうのもひとつの方法です。子どもにお任せ!1人でできる家事(1)植物の水やりあらかじめ、じょうろに水をいれておけば、あとは植物に水をあげるだけで済みます。初めは「こんな感じでお水をあげてくれる?」と手本を見せておきましょう。子どもにとっては「何かを育てている」という感覚も味わうことができ、植物の色が変わったり、花や実をつけたりする変化を楽しむこともできます。子どもにお任せ!1人でできる家事(2)玄関の靴をきれいに並べてもらうついつい自分でパパッとやってしまう玄関周りの掃除も、子どもに手伝ってもらいましょう。乱れた靴はそろえ、かかとが内側になるように並べておくと見た目もすっきり! 子どもにも自然と「自分で脱ぎ履きするときにも、きれいにそろえよう」という意識が芽生えます。「長靴は靴箱のこの段にしまっておいてね」など、靴箱にしまう場所も教えておくとよりいいですね。子どもにお任せ!1人でできる家事(3)散らかったものを所定の場所に戻してもらう常にどこにあるのかわからなくなるリモコンやボックスティッシュなどは、あらかじめ所定の位置を決めておくようにしましょう。散らかっているときにそうしたものを所定の位置に片付けてもらうと、とても助かります。子どもの手が届く範囲に設定し、きれいな状態を覚えておいてもらうようにしましょう。子どもにお任せ!1人でできる家事(4)洗濯物を畳むタオルや自分の下着など、面積が小さかったり、形が単純だったりするものを畳んでもらいましょう。最初は「こうしてこうして2回折ってね」や「くるくる巻にして」など、畳み方を教えてあげます。畳んだものはタンスの前など決めた位置においてもらうと助かりますよ。子どもにお任せ!1人でできる家事(5)食事に使うコップやおはしを並べてもらう食事をする前にテーブルを簡単に拭いてもらいましょう。そして、コップやおはしなど、軽いものをキッチンから食事をするテーブルに運んでもらいます。慣れてきたら料理自体を運んでもらってもいいですね。配膳をしてもらえると、とても時短になります。徐々にできることが増えていくわが子のお手伝いは、とてもうれしいものですよね。お手伝いが終わったら「助かる! ありがとう!」などたくさん褒めてあげましょうね。(すだあゆみ)
2016年01月26日ヤマトホームコンビニエンス株式会社による調査で、「帰省したとき、実家の片付けをしたいという気持ちになったことがありますか?と」いう質問に対して、約3人に1人が「ある」と回答しました。実家に荷物がたまって、足の踏み場もない……。もしくは荷物が多すぎてイライラする、そんな人が増えています。片付けたいのに、なんらかの理由があってできないという人も多いのではないでしょうか?事実、「片付けをしたいと思うが、時間的にできない」と悩んでいる人は50%もいるのだとか。また時間の問題だけではなく、なかなか物を捨てられない親の場合、片付け方針でもめることもあります。そこで、実家の片付けに関するさまざまなトラブルを回避するために読んでおきたいのが、『そのとき、あなたは実家を片付けられますか?』(安東英子監修、小山田容子漫画、扶桑社)。喧嘩になる前に、適切な言葉を使ってよい関係をつくりましょう。■1:「こんなに汚いのになんで汚れが見えないの!?」→「きれいにしたら気持ちいいよ。私も掃除、手伝うよ」高齢になると白内障などで視力が低下します。また来客も減るので、ますます汚れに無頓着になります。「汚い」という言葉には棘がありますので、親もカチンとくるでしょう。「私は傍観者ではなく協力者だ」ということをアピールするのが大切です。■2:「そんなゴミみたいなものをなんで取っておくの!?」→「お母さん(お父さん)がこのなかで特に大事なものはどれ?」古くてボロボロのものでも、親にとっては思い出の品かもしれません。なぜ捨てないのか理解できなくともここは静観しましょう。子どもの側がゴミとジャッジせず、親に選択させるべきだということ。■3:「ここに置いといちゃダメだといったのに、忘れたの!?」→「ここに物があると転んで怪我するよ。心配だから片付け手伝うよ」物忘れがひどくなっていることを責めるのはやめましょう。親は老化している自分に、憤りと不安を覚えています。どんな汚屋敷でも親の家。怪我が心配だというスタンスで接することが大切です。■4:「これいるの!?いらないの!?」→「とっておくならどこに置きたい?」詰問されると親は心を閉ざしてしまいます。たとえ「こんなもの」と思ったとしても、親にしかわからない価値あるものも存在するはず。親の気持ちを聞いて、定位置に置いてあげましょう。■5:「捨てるから!」→「これは十分働いてくれたと思うよ。もし今後必要になったら、新しいのを買ってあげる」不要品があふれかえっていると、イライラして怒鳴ってしまいがち。けれど頭ごなしに「捨てる」といわれると、親の執着心はますます強まります。「捨てる」「処分」「ゴミ」「いらない」「邪魔」「汚い」という言葉は、極力使わないようにしましょう。実際に新しいのを買ってあげなくとも、言葉だけで親は安心するのです。■6:「ボケないうちに、全部片付けてよ!」→「片付けが終わったら、ゆっくり温泉にでも行こうか」親は老化を自覚しています。ボケという言葉に恐れや不安を抱かない親はいません。そこを突かれると傷つき、素直になれなくなります。温泉以外でも親の好きなことをあげて、ポジティブな未来をイメージさせてモチベーションをあげましょう。■7:「昔はこんなにだらしない人じゃなかったのに……」→「私も年をとったってことね」苛立ちや悲しみからつい口に出してしまいがちですが、責めてもかつての親には戻りません。老人扱いされると、親も自分を情けなく感じます。親の姿は、未来の自分自身の姿です。人生の秋だと思って心を鎮めましょう。*とくに、「新しいのを買ってあげる」は効果絶大。本書の中で、この一言で「母が変わった」といった体験談も出てきます。誰だって、大切にとっておいたものを不用品扱いされたら悲しくなるもの。相手を尊重して、ポジティブな言い方をすることが大切。実家の片付けは、想像以上に大変な作業です。いざというときは上記の言葉を使って、親と揉めないよう最大限の配慮をしながら、気持よく実家を片付けましょう。(文/渡邉ハム太郎)【参考】※安東英子・小山田容子(2015)『そのとき、あなたは実家を片付けられますか?』扶桑社
2016年01月15日服も脱ぎっぱなし、おもちゃも本も出しっぱなしで「片付けなさい!」と注意しても一向に動かない子どもたち。こうしたママの悩みは、きっとどの家庭でも同じことでしょう。「どうしてこんなに溜め込むの! 大切にしないなら全部捨てるよ!」と叱っても、懲りずに子どもは散らかし放題。結局ママが片付けをして、不毛なやりとりは繰り返されるばかり。今回は、そんな子どものやりっぱなしループを止めるヒントをご紹介しましょう。片付けと心は密接に関係している「物を捨てられない」「片付けられない」と感じる人の多くは「選ぶこと/選ばれること」「大切にする/大切にされること」が足りていない傾向にあるそうです。そして、そのことは将来の人間関係や恋愛パターンにも影響を及ぼすと言われています。「大切にされたい」と願いながら「自分を傷つける相手」を選ぶようになってしまったり、他人と深く関われなくなったり…ということがあるのだとか。だからこそ、「物を大切にする子に育ってほしい」と願うなら、ママ自身が「物を大切にしている姿」を見せることが必要になります。そして、物だけでなく子どもに対しても「あなたが大切」と伝えていくことが大事です。 人は言葉よりも、言葉の向こうにあるイメージを感じて動くもの。「自分は大切にされている」と感じてはじめて、子どもの中にも「大切にする心」が身につくというものなのでしょう。「自分もうまく片付けられない」というママへの処方せん子どもだけでなく、ママ自身も片付けが不得意で、悩んでいる場合もあるでしょう。そんな時の処方せんは「捉え方を変えてみる」ことなのだそうです。たとえば、「捨てる」という言葉は「切り離して置き去る」というイメージを持たれがちですが、本当は「充分に大切にして、感謝して見送る」ということ。もしもママ自身が「物が多すぎて捨てられない」と悩んでいるなら、「物が多すぎる」と捉えるのではなく「自分がひとつずつ集めた大切なものがたくさんある」という捉え方に、意識して変えてみるとよいそうです。さらに、試しに1日1つでも、それらのものをきれいに拭いたり磨いたりしてみましょう。「食器を磨いて、気分良く家族と食卓を囲めるようにする」「スマートフォンをきれいして、新品気分を味わってみる」「鏡を磨いて、自分や家の中がより美しく映るようにする」「背筋を伸ばして。洋服をいつもより丁寧にたたんでみる」このように、1日1つずつでも物を大切にしていく習慣がついたら、結果的に「人の体は1つ。そして、時間は1日24時間。同時に大切にできるものの数には限りがある」ということに気づき、おのずと本当に大切なものがわかるようになって、物を捨てられるようになるそうです。子どもは親の姿を見て、物を大切にするやり方を真似て片付け始めることが多いと聞きます。言葉ではなく行動(イメージ)で示していくことが大切なのですね。 「物を捨てる方法」を教えるよりも「大切にすること」を教えるほうが、子どもに片付けを教える近道になるようです。今回ご紹介した内容をヒントに、今年こそ片付けを頑張ってみませんか。(森山亜美香)
2016年01月10日「子どもが片付けをしない…」こんなお悩みをもつ人は、決して少なくないはずですが、その実、「片付けをしないのは、うちの子だけなのでは?」という不安を抱えている人もいるでしょう。そんな皆さん、安心してください。この調査の結果を見ると、子どもが片付けをしないのは、どこの家庭も同じようです。約8割の親が、子どもと片付けについて、ストレスを感じている野村不動産アーバンネット株式会社は、子育てと住まいを考える情報サイト「ノムコム with Kids」内で アンケート を実施。「子どものお片付け」について、親自身が感じるストレスや、子どもが片付けられない場所やものなど、年齢別の調査結果を発表しました。「お子さまのお片付けに対して、ストレスを感じたことはありますか」というアンケートによれば、76.4%の人が「強く感じる」「やや感じる」としており、小学生をもつ親が特にストレスを感じていることがわかりました。また、子どもの片付けにおけるストレスは小学校から高校にかけて徐々に減っていくことも判明。親のストレスピークは片付け経験の浅い小学生の頃、と考えられそうです。子どもが片付けにくい「場所」と「もの」子どもが片付けられないで困っている「場所」についてのアンケートでは、小学生までは「おもちゃ収納」という回答が最も多く、中学生以上になると「学習机」であることがわかります。また、片付けられない「もの」については小学生までは場所とひもづく「おもちゃ、子どもの遊び道具」、中学生は「教科書、参考書など」、高校生以上になると「衣類、制服」という結果となりました。中学生になると、それまでのおもちゃから一変して学習に関連する場所やものが片付けられなくなるようです。机周りの整理整頓は、成績や勉強効率にも関係する可能性がありそうですね。子どもの片付けを促す工夫では、子どもに「片付け力」を身につけさせるには、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか。アンケートでは実際に行っている片付けの工夫について「定期的に片付けの見本を見せてあげる」「一緒に捨てるものを分類してあげたことで、自分でも要る・要らないの判断がつくようになった」「種類ごとに入れられる箱を用意し、箱単位に出し入れするようにした」とさまざまな意見が寄せられています。こうした言葉がけは、子どもの年齢に見合ったものを選ぶことが大切です。自分ひとりで片付けできるように、じっくりサポートしていくのが「片付け力」をつける近道かもしれません。片付けができれば、自然と気持ちもすっきりして前向きになるもの。片付けの良い効果を、子ども本人が実感できるようになるといいですね。(すだあゆみ)
2015年11月07日子どもが大好きなブロック「レゴ」。カラフルで楽しいおもちゃですが、細かいパーツが散らばって、掃除機で吸い込んでしまったことがある人もいるかもしれませんね。そこで、ベッド下にレゴ専用の収納を設けて、散らかりにくく、いつでも遊べるように工夫してみました。○子供部屋のベッド下はレゴの収納にピッタリもともと筆者の家のベッド下では、キャスターのついた収納ボックスを使っていました。深さは約15cm。本来はオフシーズンの物などを入れていました。ここにレゴの基本板 32x32ポッチを6枚並べます。ここでは、裏面に両面テープをつけてズレにくくしています。ちょっとしたコツとしては、基本板を並べる際に、レゴのブロックをまたぐようにつけて隣との間隔を正確にしておくことです。そうすると、基本板をまたいで何かを固定する時に作業がスムーズになります。基本板は色を変えても統一してもOK。皆さんのお好みでアレンジしてください。今回は子どもたちのリクエストに応じ、兄弟で対面してそれぞれ好きなものを作って遊べるよう、中央に道路のデザインの基本板を置き、両サイドに色分けした緑とベージュの基本板を配置してみました。もう一方の収納ボックスには、ザーッとレゴを広げています。○5分でレゴの簡単収納が完成完成後、さっそく子どもたちが遊び始めました。パーツを探して組み立ててて、そして分解して……という様々な動きがとてもやりやすいと言っていました。また、いつでも続きが楽しめるのも気に入ったようです。これまでは、レゴ遊びが終わる度に「そこにも落ちてる! ちゃんと片付けてね!」と口うるさく言っていたのが、この工夫のおかげで、遊び終わったら、あっという間にベッドの下に収納できてしまうので、口を出す余地すらありません。「片付けなさい」と子どもに言い過ぎていたのが、このような工夫で自然と片付けができるようになり、親子ともに気持ちよく過ごせる環境になります。ご自宅のベッド下にスペースがあれば、ぜひトライしてください。執筆:Ulasam手工芸、民族音楽を愛するギャラリー&ショップ店主。「モットーは創意工夫」ということで、日夜、DIYやハンドメイドの情報収集と実践に明け暮れる日々。実は調理師の資格も持ち、料理の腕前もかなりのもの。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年10月13日前編 で紹介したように、今から3ヵ月かけて、年末に向けたお片付け計画にトライしてみませんか? 今回は、具体的なお片付け方法をご紹介します。1ヵ月目:減らす1ヵ月目にあたる10月は「減らす!!」月間です。片付けにおいては、ここが肝といっても過言ではないと思います。減らすというと、「=捨てる」と思う方がいらっしゃいます。ですが、「減らす」は、捨てるという意味だけでなく、あげる・寄付する・リサイクルするなどの方法もあります。また、別の場所に保管するのも「減らす」です。必ず「捨てないといけないのだ…」とは思わず取り組みましょう。可能であれば、家族全員にお片付け計画を知らせて、協力を依頼しましょう。難しい場合、自分で減らせないものは「分けて」元の場所に戻すか、違う場所に保管してください。くれぐれも家族の物を勝手に捨てたりしないでくださいね(筆者も経験済みですが、結構な家族トラブルになります…)。そして、1ヵ月のうち、いつ・どこの場所で減らすのか記入していきましょう。自分の手帳や壁掛けカレンダーに書き込んでもいいですし、パソコンなどで印刷しても構いません。片付けの順番として、私がおすすめするのは、まず玄関やトイレ、洗面所などから始めること。理由としては、家族みんなの共有スペースであり、広さも限定され、なおかつ変化を実感しやすい場所だからです。時間がかからず完結しやすい場所からのほうが、取り組みやすいといえます。大きな場所やモノがたくさんある場所、たとえばリビングやキッチンといった場所は、分けて取り組んでいきましょう。キッチンで言えば、食器棚、シンク下収納、吊戸棚などに分割できますよね。重要なポイントは「減らす」ことだけに集中すること。どのように収納するかとか、収納グッズはどうするか、という点は、今は考えないでください。2ヵ月目:収納する2ヵ月目である11月の目標は「収納する」です。最初の1ヵ月目に「減らす」を徹底しました。そのおかげで、必要な場所に必要なものがあるはずです。2ヵ月目は、それを使いやすく収めるにはどうしたらよいか、という点を考えていきます。ここでも1ヵ月目と同様に場所を分け、自分のスケジュールに当てはめていきましょう。大きな違いといえば、予算の把握があることでしょうか。モノを収める時、場所によっては、いわゆる収納グッズが欲しくなる場合もあるでしょう。その場合に、全体の予算はこれくらい、どの場所にどう使うか、優先したいのはどこか、これらを事前に考えておくのはおすすめです。収める時には、利き脳によるタイプ別収納も参考になるでしょう。右脳・左脳別の大まかな特徴は、 こちらのコラム を参考にしてください。家族1人ひとりによっても使いやすい収納は違いますから、それぞれに確認しながら進められると、なおよいですね。3ヵ月目:維持する3ヵ月目である12月は「維持する」月間です。片付けが苦手な人にとっては、ある意味一番大変かもしれない部分、それが「維持する」ことです。冒頭でも書いたように、片付けというのは日常のことであり、そこに終わりはありません。使ったら元の状態に戻す、その繰り返しですので、この月は「使ったら戻す=維持する」ができているかどうか、できていないとしたら、どうしたら簡単にできるかを見直していく期間になります。場所によっては、収納スペースに対してモノがたくさん入りすぎていることもあるかもしれません。その場合には、そこの場所だけもう一度「減らす」から始めるといいでしょう。この最後の1ヵ月で「リセットする」ことを習慣づけられたら、もう完璧!ここが頑張りどころです。1日の中で、または週末でも、ご自身のペースで構いません。リセットタイムを計画に書き込んで、実践してくださいね。まとめ以上、ここまで3ヵ月間のお片づけ計画をご紹介しました。その昔、片付けができなかった私は、ライフオーガナイザーとしてお片付けを学び、「片付けって、意外と(?)頭を使うんだなぁ」と感心した覚えがありますが、その通りなのです。片付くための仕組みを作るのは頭を使います。そして試行錯誤です。今回は、まず3ヵ月の中で最初の仕組みを作るのが目的です。期間を決めて取り組むと実践できる確率が高まりますので、ぜひ取り組んでみてくださいね!もし、もっとしっかり取り組みたい、だれか仲間が欲しいという場合には、私が作るフェイスブックのお片付け3ヵ月計画グループへのご参加はいかがでしょうか? みんなで取り組み、結果を報告しあうことで、ますますやる気が保てます。ご興味のある方はこちらのフェイスブックページよりお問い合わせください。・ 美的オーガナイズ ※フェイスブックグループ内での投稿は、コラムやHPで掲載させていただくこともあります。その場合、ご本人の了解を得たうえで、個人が特定されない形をとらせていただきます。(編集部注:編集部は、上記Facebookページの運営その他には関係しておりません。ライターの個人活動の一環であることをあらかじめご承知ください。)(池田絵里)
2015年10月13日子どもは「片付けて~」と言うだけではダメなことが多いですよね。でも、やっぱり幼い頃に片付けの習慣を身に付けさせてあげたいもの。そんな片付けバトル中のママたちのために、整理収納アドバイザーの岩佐弥生さんがオススメするワンポイントアドバイスを紹介します。活用するのはナチュラルキッチンの「ランドリーバッグ」です。○実際に使うのは「ランドリーバッグ」ここで "おもちゃ入れ"にするのは、ナチュラルキッチンの「ランドリーバッグ」(500円) を使います。人形やボール、ぬいぐるみなど、大きなおもちゃをまとめて収納できる優れものアイテムなんです。もちろん「ランドリーバッグ」なので、見た目が可愛いだけじゃありません! 結構な収容量が魅力です!○お片付けの楽しさを教えてあげましょう"おもちゃ入れ" には、ポイポイと楽しくおもちゃを放り込んでいくだけ。お部屋に転がっているぬいぐるみやおもちゃを、「ここに入れられるかな?」と、子どもに声をかけながらゲーム感覚でお片付けをしていけば、あっと言う間にお部屋は片付きます! ただし、小さなものを入れてしまうと次に取り出す時に散らかる原因になります。小物を入れる場合にはジッパー付きの袋に入れるなど工夫をしてくださいね。まだまだ入りますよ!○ランドリーバッグに黒板を取り付けてみると……ナチュラルキッチンの黒板 (「Black Board」) (100円) と「チョーク5色」(100円) をランドリーバッグに貼り付けてみましょう。ここでは、裏面がシールになっているマジックテープを使います (100円ショップで入手できます)。黒板を貼るだけでどんなマジックが起こるかというと……こんなにも可愛くなってしまいます!子どもに「ぬいぐるみをお家に帰してあげよう!」と声をかけてストーリーにすると、子どものテンションが上がり、喜んでお片付けをしてくれるはず。まだ子どもが小さくて自分で片付けができない場合は、ママがポイポイッと放り込んでいる姿を見せればOK。子どもがマネするはずです。ふたが付いているので、「このボックスからあふれるほどのおもちゃは持たない!」ということをお家でのお約束にすれば、家の中がおもちゃだらけになってしまうことを防げます。見た目スッキリの収納には、持ちすぎないことが鉄則です!○タオル入れにも活用してはいかがランドリーバッグだからといって、洗濯物だけを入れるのではなく、使い道を工夫してみてください。洗面所にスペースがあるのなら、バスタオル入れとして活用すると便利。見た目もオシャレな収納になります。ぜひランドリーバッグを使ってみてください。収容量が魅力! ランドリーバッグを子どもの "おもちゃ入れ" にするアイデア※本稿で記載している価格はすべて税別です。○教えてくれたのは……収納コンサルタント 岩佐弥生さん株式会社アイギルド 代表。整理収納講師・整理収納アドバイザー。司会者・ナレーター・レポーターとしても活動し、テレビやラジオ、イベントへの出演多数。また、企業や認定講座での実績も豊富。自身が「片付け下手」だった経験を生かし、同じ目線での話し方が好評。最近は、ムック本やキッチンメーカーの収納監修、ファーストフードチェーンのコンディメントボックス、収納ラベルシールのデザイン提案も手掛けている。執筆:Canaフリーランスのライターです。フラを踊り、絵を描き、中学生の息子を持つガテン系の母でもあります。人生は冒険。頭の中はいつでも南国の風が吹いています。どこにいてもたくさん笑ってのんびり楽しく暮らしています。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年10月08日早寝早起きが子供の自立心を育てる の続きです。お片付け自分の玩具や衣服をきちんと片付ける、というのは、性格ではなくて「そういう習慣が身についているかどうか」で、できるかどうかが決まります。幼い頃から・使った玩具はお片付けをする・服は脱いだらたたむ・靴は脱いだらきちんとそろえるといったことについて、きちんとしつけられていれば、大きくなってから部屋をもらった時などに自然とお片付けをすることができるようになります。自分の使ったものを片付けるというしつけは、幼児期に教えないともう間に合わないという性質のものではありません。小学校に入ってからでも大丈夫ですので、しっかり片付けをするというよい習慣をしつけるようにするとよいでしょう。子どもの部屋だからといって、物を収納する空間がまったくない家はないと思います。学習机、本棚、もしかしたら子ども用の服を入れるタンスなども置いてあるかもしれません。このように、子どもに物を片付けさせるにはまず物をしまう場所を用意することが必要です。とはいえ、あまりに細かく、あるいはあまりにたくさんの収納スペースがあっても混乱するだけです。収納とそのルールはシンプル・イズ・ベストと心得ましょう。子どもがまだ小学校に上がっていないような幼い場合には、難しいルールを作ってもまだ無理なもの。まずは一つ大きな箱を準備し、使った物は何でもそこにしまう、というルールを作ってみましょう。ごく簡単なルールですが、それでもこの年齢の子どもにいきなり片付けをやらせようとしてもうまくいきません。まずは親が一緒になってお片付けをし、どんなふうにすればいいのかをやってみせる必要があります。始めたばかりの頃は、子どもよりも親のほうがメインで片付けをすることになるでしょう。子どもができるのはちょっとしたお手伝い、といったところかもしれません。しかし、使った物は片付けなくちゃいけないんだ、という意識づけが大事なわけですから、最初はそれで十分です。しばらく続けているうちに、だんだんと片付けを上手にできるようになってきます。そうすればしめたもので、小学校に上がるぐらいになるころには自分1人でほとんど片付けられるほどになるはずです。ここで注意したいのは、「あまりしつこく片付けを要求しない」ことです。ちょっと遊ぶたびに神経質に「片付けなさい」とやっていたのでは、子どもは片付けを嫌なことだと認識してしまいかねません。家のスペースなどにもよるとは思いますが、最低でも1日1回、寝る前にはお片付けをする、というところから始め、慣れてきたら頻度を増やしていくようにすると良いでしょう。幼い頃は、子どもは玩具も自分と同じく命を持っていると考えていたりするものです。それを利用すれば、寝る前のお片付けをスムースに習慣づけすることができます。「~ちゃんはおねんねの時間だから、玩具さんたちもおねんねさせましょうね」といった感じでお片付けをさせるようにするわけです。あとは、適当でいいので「お片付けのうた」でも作って子どもといっしょに歌いつつ、用意した箱に玩具を全部入れるようにします。真面目で几帳面な性格の親の場合少々我慢が難しいかもしれませんが、そこはぐっとこらえて「玩具はこの大きな箱に放り込めばそれでお片付け終了」というところから始めるようにしてください。「雑然とした片付けではどうしても気になってしまう」という場合には、子どもが寝てしまってから、もう一度片付け直せば済むことです。これを子どもがまだ見ている時にやってしまうとしつけの効果がなくなってしまいますので注意してください。また、子どもがお片付けを頑張ってお部屋が片付いた後は、きれいに片付けができたということで子どもを褒めてあげることも大切です。子どもが小学校に行くようになれば、玩具以外にも学校で使う教科書やノートその他の道具なども毎日整理をする必要が出てきます。次の日の時間割で必要なものを揃える時に、スムーズにできるように整えておき、忘れ物がないようにするためです。そうした必要性が出てきたなら、今度は物を出したりしまったりしやすいように使いやすい収納スペースを用意する必要があります。いずれにしても、使った物の片付けや整理をする時には、親が指示して子どもにそれをやらせるのではなく、片付け方を子どもと相談しながら進めるようなかたちを取るようにしましょう。というのも、片付け方を自分で考え、自分自身でやってみないことには、いつになっても1人で片付けができるようにはならないからです。なるべく子ども自身に考えさせ、片付けをさせるように工夫してみてください。(子育ての達人)「自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方」特集をまとめて読む・ その1 ・ その2 ・その3・ その4 ・ その5 ・ その6(最終回)
2015年10月04日よくお母さまたちから「どんな習い事をすればよいか」という質問をされます。実はこれ、子どもの年齢によっては正直困ってしまう質問だったりします。ワーキングマザーを母親に持つ子どもは、愛着を何よりも求めています。そのため、土日は習い事を入れるのではなく、その時間めいっぱい一緒に遊んでほしいと思うからです。しかし一方で、お母さんたちも数十分・数時間、自分の時間を求めているのだろうなと感じます。子ども・お母さん、それぞれの視点に立つと真逆の答えが出てしまいます。そこで今回は、親子の時間を作りながら生活習慣を正すことが、習い事に変わるほどのメリットがあるということをお伝えしたいと思います。そもそも生活習慣ってなんだろう育児をはじめてから、よく「生活習慣」という単語を耳にしませんか? ざっくばらんに「生活習慣を大切に!」なんて言われても、少し曖昧で実際に何をどうするのかが提示されていません。では、具体的に生活習慣は何かというと、下記の項目があげられます。・起床、睡眠時間(俗に言われる「生活のリズム」)・洋服の着脱・排泄リズム・食事(食べ方、食べる量、食事にかかる時間など)・整理整頓(おもちゃのお片づけ、洋服のお片づけ)この生活習慣を身につけることで、習い事に負けないほど子どもの能力が伸びることを皆さんに知っていただきたいのです。生活習慣は全てに通じている例えば、さきほど紹介した生活習慣のなかでも整理整頓はいろいろなところにつながっています。■おもちゃの片付けおもちゃのお片づけは知育でいう「仲間集め」です。「お片づけして!」なんて一言で終わらせるなんてもったいない! 同じ種類・色・形を見分け、ひとつの場所に集めるということ。そのため、「黄色いブロックからお片づけしようか」や「これと同じ形のブロックからお片づけしよう」など、条件をつけることによりゲーム感覚でお片づけを楽しむことができます。これは楽しいだけでなく、かたちを理解する力・判断力、そして理解力を使います。「よーしママも負けないぞ」なんて一声で親子の楽しい時間に切り替わります。■洋服の片付け洋服の片付けは実は奥が深いもの。「なぜ、洋服を片付けなければいけないのか」という基本中の基本から教えてあげることが大切です。朝起きたときに子どもの目の前で「ママ、上手にたためるんだ~」なんて言いながら、脱いだパジャマを綺麗にたたんであげましょう。キラキラした目で食い入るようにみるはずです(寝起きが悪い子は少し落ち着いてからやってあげましょう)。綺麗にたたんだものはしまわず、寝室など目の届くところに置いておきます。ここまでがいわゆる導入です。時間をすすめます、夜お風呂に入るときにまた服を脱ぎます。そのときも「みてみて~、ママ綺麗にたためるんだ~」と言ってたたむ姿を見せてあげます、こうすることで朝のパジャマの存在を思い出します。お風呂に入ってパジャマを着るとき、いつもよりオーバーリアクションで「朝ママが綺麗にたたんだんだよね!」と言ってたたまれたパジャマを見せてあげましょう。そして「綺麗にたたんであると着るときラクチンだね」と決め台詞を輝く笑顔で投げかけます。すると、子どもの頭のなかで一つのサイクルが出来上がります。脱ぐ→たたむ→着る→ラクチン→ママの笑顔→脱ぐ→たたむ→着る…。ここまでできたらもうこっちのもの。「明日一緒にやってみる?」と輝く笑顔で聞いてあげてください。たたみ方を教えるコツは4つ・まずは半分に畳むことから始める・はじとはじを合わせられるようにする・ぐしゃぐしゃになりそうだったら気づかれない程度に手をだす・オーバーリアクションで褒めるまずは後ろから手をとって半分に畳むことから。ズボンが一番良い導入になると思います。「こことここ、はじっことはじっこをくっつける。はんぶんこ~」なんて声をかけてあげると良いと思います。ちなみにこの洋服を畳むという行為は「折り紙」に繋がるのです。指先の運動を繰り返すことで頭はどんどん回転し、折り紙は子どもの創造性を高めます。一枚の紙からいろいろなものができあがる喜びと達成感は大きなものです。生活習慣を見直しながら、親子の時間を過ごせるなんて一石二鳥。お子さんとの毎日の暮らしを楽しんでくださいね!
2015年08月02日脚のムクミを気にしている方は多いですね。リンパの流れを促して脚のムクミをとって、脚痩せしましょう。■リンパとは「リンパ(英:lymph)はリンパ液ともよばれ毛細血管から浸出した一般にアルカリ性の黄色の漿液性の液体である。」ウィキペディアよりつまりリンパは、血液中の血しょうという成分と同じものです。■なぜ脚はむくむのでしょうか?血液は心臓のポンプ機能によって循環します。動脈(末端の動脈)は、血管自身の収縮によって血液を運びます。静脈は血管自身の収縮でなく、血管の周りの筋肉の収縮を利用して、血液を循環させます。リンパ管内のリンパ液も静脈と同じように、周りに筋肉収縮によって循環します。つまり、重力で下がった静脈の血液やリンパ液は、筋肉が使われることで、身体を循環できるのですが、デスクワーク等で座りっぱなしの場合、動きがなく元に戻れなくなり、下半身に滞ってしまい、むくむのです。■踵をあげてムクミ解消踵をあげる動きでリンパや血流やリンパ液の流れを促し、ムクミをとりましょう。電車の中、エレベーターの持ち時間等の隙間時間を利用して、踵上げ運動(カーフレイズ)をします。1息を吸って踵を上げ5秒間キープ。お尻の穴もしめます。2息を吐きながらゆっくりと踵を下ろしお尻の力も緩めます。簡単な動きですが、効果を期待できます。■ふくらはぎの筋肉心臓から遠い下半身では、ふくらはぎの筋肉を使って静脈血を心臓に戻し、リンパ液を循環させます。ふくらはぎにある「ヒラメ筋」「腓腹筋」を別名「筋肉ポンプ」と言います。筋肉をポンプのように使って血流を戻すからです。■アキレス腱のストレッチ法「脚がむくんだな」と思ったら、踵の上げ下げをします。さらにアキレス腱のストレッチをおこなうと、よりムクミをとる効果が上がります。簡単ストレッチ法をご紹介します。1壁に向かって立ちます。距離は手の平が壁に届く位置です。2両手の平を壁につけます。3片方の脚を一歩引き、壁で腕立て伏せをするように肘をまげます。この形では、ふくらはぎ全体が伸ばされます。4手の平はそのままで、後ろ脚の膝を曲げます。この形では、アキレス腱が伸ばされます。数回、同じ動作を繰り返したら脚を入れ替えます。このストレッチ法は、力を入れずゆっくりおこなってください。■ストレッチの注意点以下注意点です。1早くおこなわない。アキレス腱を痛める可能性があります。2絶対に無理しない。3反動をつけないこと。4数秒間同じ姿勢を保つこと。アキレス腱は重要かつ繊細な部位です。すべて無理なく、自己責任でストレッチしましょう。■最後に脚痩せは一番難しいダイエット法と言われています。エクササイズでは限界があります。エクササイズで引き締まってきますが、劇的な変化を得ることは正直難しいです。マッサージでもある程度のムクミはとれます。エクササイズとマッサージを組み合わせて努力し、それでもだめなら、最終手段としてエステサロンに通っても良いと思います。自分のお財布と相談しながら、できる範囲でトライしては如何でしょうか?(林田玲子/ハウコレ)
2015年08月01日家の中がすぐに散らかる、毎日「片付けなさーい!」と叫んでいる、気がつくと毎日同じものの片付けを繰り返している……そんな日々を送っていませんか? 片付けなきゃ……と思うとストレスがたまる一方ですが、「片付け=楽しいこと」に変える方法をお伝えします。○整理した回数を声に出してカウントする筆者が小さいころから習慣にしているのが「100個片付け」です。これは、片付けの際に「1個、2個……」と声に出して数を数えながら行うというものです。ただこれだけ。でもこの方法、やる気が起きなくておっくうだなぁ……という時ほどパワーを発揮します。作業を「個数」でカウントするのは、何だか変かもしれませんが、その方がなぜかやる気が出ます!片付けるものや片付けの順番などは考えずに、目についたもの、手近なものから取りかかります。本を棚に戻したら「1個」、脱ぎっぱなしの服を洗濯機に放り込んだら「2個」、リモコンをまっすぐに置き直したら「3個」、カーテンをピシッと開けたら「4個」……と、少しでも整える作業を行ったら「1個」としてカウントします。これで、あっという間に10個、20個……と数が進みます。運動会の玉入れの感覚に近いかもしれません。食器洗いや洗濯物干しもカウントしたら、すぐに70個、80個になります。声に出しながら動いていると、いつの間にかゲーム感覚になっていて「早く100個にしたいな、他に片付けるものはないかな」と家の中をテキパキ歩き回るようになります。気が付いたら、部屋はかなりスッキリしているはず。お片付けが苦手な子どもでも、競争しながらやると夢中になって片付けてくれます。身の回りが整っていると、いろんなことに前向きに取り組むことができますね。「100個片付け」、オススメです。執筆:KANA横浜市在住、3人の子持ち。 趣味は整理整頓と飲酒、アウトドア。野球観戦に燃えるアクティブ派だが、実は運動音痴なのでもっと動けるようになりたいと思いスポーツクラブに通い始めたところ。今年の目標は「物と体のダイエット!」本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年05月27日