みなさん、こんにちは。桜のスイーツにウハウハになっているかわベーコンです。春は花粉症をのぞいて、桜と桜系のスイーツがたくさん出てくるので幸せを感じます。花粉症を除いて。(2回目)もう進級、卒業シーズンですね。見送る子どもたちの後姿も少し大きく感じます。本日はそんな息子を朝に見送るときに起こったことのお話からです。いつも外で幼稚園のバスを待っているのですが、息子があるものを見つけました。■幼稚園バスを待っている、とある朝いや、アラン・ドロンて…本当に謎。よくよく話を聞いてみると、幼稚園でお友だちが言っていたようなのですが、下水道のフタがアラン・ドロンって? どういうことなんでしょうか? お友だちにも聞いてみたい。まだハキハキと娘のように話せない息子なので、言い間違いや間違って覚えている言葉…ほかにもたくさんあります。■小さい子ならではの言い間違い?「お手まだー?」って、私は犬か! 小さい子には言いにくい言葉なのだろうか…おてだま…。「おて」まではうまく言えるんですが、そこで1回止まる息子です。そういえば「だんご三兄弟」も「だんごきょうさい」って言っていたことがあって、どこの保険だろうっていうね。でも、そんな間違いをする息子が大変かわいいのでOKです。(親バカ)今後の息子語録に期待する母なのでした。
2020年03月20日今では、ネットや情報誌などでは“子どもに言ってはいけなこと”があふれています。あまりにたくさんありすぎて、親にとっては覚えるのも大変ですし、言ってしまったあとで「これは言ってはいけなかったのか」と後悔することも多々あるでしょう。親だって人間ですから、余裕がないとついつい子どもを傷つけるようなことを言ってしまうこともあると思います。では、本当に子どもに言ってはいけないこととはどのようなことなのでしょうか できれば避けたいこと実は絶対的に子どもに言ってはいけないことはありません。ご自身を考えてみていただいてもわかるように、今“子どもに言ってはいけなこと”とされている言葉を親から言われた経験がある方はたくさんいると思います。たとえば、・きょうだいやお友だちと比較するようなことEx.○○はできるのに、なぜあなたはできないの?・存在を否定することEx.あなたなんていなければいいのに・容姿を否定することEx.〇〇ちゃんはかわいくないわね・理不尽な言葉Ex.あなたはお姉ちゃん/お兄ちゃんなんだから・何かをだしにして子どもにしてほしいことをさせるEx.△△したら、ご褒美に□□を買ってあげる・過程ではなく結果を褒めるEx.100点とってえらいね!などなど。これらは、できれば言わないほうがいい言葉には違いありません。けれど、子どもによって受け取り方はさまざまで、非常に気にする子もいれば、まったく気にしない子もいます。またこの先、成長していくなかで、他人から嫌なことを言われることもあるでしょう。わざわざ傷つけるようなことを言う必要はまったくありませんが、親があまり神経質になる必要もないのです。 やってはいけないこと絶対的に言ってはいけないことはありませんが、やってはいけないことはあります。・子どもが傷つくとわかっていながら、言ってはいけないとされるようなことばを繰り返し言うこと・自分が言われて嫌だと思うことをあえて子どもに何度も言うこと これらは、子どもをたしなめるという理由をつけて、親の気分をスッキリさせることに子ども利用している場合が多いからです。言っている内容よりも、子どもに対して悪意があることのほうが問題です。なぜなら、悪意は少なからずとも確実に伝わります。一度ひどいことを子どもに言ってしまったとしても、親から愛されていると感じられれば、子どもはこの先も前向きに生きていく糧をもつことができます。ただそこに、「もしかして本当にそう思っているのかな……」「ママは私が嫌いなのかな」という疑問が生じたとき、トラウマになりかねない暴力的な言葉に変わってしまうのです。 実はトラウマはない!?『嫌われる勇気』でもおなじみの心理学者アルフレッド・アドラーの説によれば、トラウマはないとされています。 たとえば、親からかわいくないと何度も言われ続け、自信をすっかり失って閉じこもってしまった人がいるとします。親からかわいくないと言われたことが原因=トラウマと考えられる場合が多くありますが、アドラーは、閉じこもるのがその人にとって都合が良いため、親からかわいくないと何度も言われたという原因を後付けしたと考えます。 この説には賛否がありますのでここでは深く掘り下げませんが、少なくとも、子どもが親から言われて傷ついたことが、結果的に子ども自身がトラウマであると感じてしまう可能性はあるわけです。言ってしまって、“しまったな”と思ったら、お子さんにしっかり謝りましょう。 まったく悪気なく言った一言にお子さんが傷ついてしまうこともありえます。これは言ってはいけない、あれは言ってはいけないと神経質になるより、お子さんが何に傷つくのか、反対にパパやママはどのようなことを言われたら嫌なのか、お子さんとざっくばらんに話せる環境こそが一番大切ではないでしょうか。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年03月10日最近では芸能人の不倫報道が話題になることも多いですが、世間では不倫は格好のネタとなりえます。では、もしママ友の夫が不倫していることがわかったら? ママ友にどのように接すればいいのでしょうか。 ママ友の夫を責めるのはNGまず、やってしまいがちですが、やってはいけないことの1つが「ひどい旦那さんね!」とママ友の夫を責めることです。ママ友に共感や同調を示すために言っていることがほとんどかと思いますが、夫がひどいことはすでにママ友は十分に知っています。友人にも言われることによって・ひどいことが強調される・そんな夫をもった自分がダメな気がしてくるなどの心理的重圧がかかってしまうことがあります。つらい気持ちに拍車をかけかねないのです。 「あなたのためを思って」は危険さらに危険なのは「あなたのためを思って」という気持ちでママ友に接することです。「あなたのためを思って言うけれど」と言う場合、実際は相手のためを思っているつもりなだけであって、自分の主張を伝えたいだけのことがほとんどです。たとえば、「あなたのためを思って言うけれど、離婚したほうがいいわ」「今後のあなたや子どものことしっかり考えたほうがいいわね」「旦那さんが改心するためにも○○したほうがいいわよ」などなど……。 不倫が発覚したばかりであればママ友は感情的になっていることが多く、まだ具体的な対応策を考えられない状況かもしれません。そんなときに畳み掛けるようにいろいろと言われてしまうと、せっかくの助言をどう受け止めるべきか、冷静ではない状況で考えなくてはならなくなります。 不倫が発覚してしばらく経ったあとであればママ友も生活がありますから、自分自身でいろいろと考えているでしょう。何か意見を言うのは、ママ友が助けを求めてアドバイスを求めたときにしましょう。 不倫されているママ友にはどう接すればいい?不倫をされてしまうと、プライドを傷つけられた状況である上、不倫をされた自分自身を恥ずかしく思い、そんな夫を選んでしまった自分や不倫された自分を責めてしまう状況にあることも。そんな気持ちだとしたら、他人の目は非常に痛くささります。興味津々で根堀り葉掘り聞くのは厳禁です。さらに、同情心いっぱいの目で見るのもやめましょう。同情されると惨めな気持ちが増幅しかねません。人に話してスッキリするママもいます。その場合は、余計なことは言わず、話を聞いてあげましょう。何より、いつも通りが一番。ママ友の家庭のことですから、ママ友が折り合いをつけるしかありません。他人は割り込めないと割り切りましょう。ママ友の真の友人であると自負するのであれば、何があろうとあなたの味方である、という気持ちで接することが何よりママ友の力となるでしょう。 不倫などのわかりやすい「悪」が目の前にあると、人は評論家になりがちです。他人の家庭のことはその人にしかわからないことが多くあります。つらいときは、正論が胸に痛くささることがあります。ママ友がつらそうにしていたら、正論を言うのではなく、そっと心に寄り添うようにしてあげてください。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年03月09日日々一緒に暮らしていれば避けては通れない夫とのケンカ。長引かせないためにすっきり早く終わらせるには、女性が腹が立ったときにやってしまいがちなことをできるだけ避ける必要があるかもしれません。ケンカを長引かせないために、夫に言ってはいけないこととは? 以前のことは持ち出さない女性はとにかくいろいろな情報をインデックス化するのが上手です。たとえば、「夫に対してむかつくこと」というカテゴリーが知らずに頭の中にできていて、ケンカをすると、「夫に対してむかつくこと」にカテゴライズされた情報がいとも簡単に引き出せるのです。 「今日は早く帰ってきて」と言ったのに帰ってきてくれなかった→ 10日前も同じだった→ 出会ったときからそれで何度もケンカになっている→ そもそも、いつもわたしの話を流して聞いているからそういうことになる→ 流して聞いているといえば、洗濯に靴下を出す際はちゃんと裏返しになっていない状態にしてよって言ったよね……というように、延々と夫の悪いところを引き出せる能力があります。 そうなると論点がわかりにくくなり、男性は結論が見出せないことに苛立ちを覚え始めます。夫が苛立ったことから怒り始めてしまうとケンカも長引きますし、ケンカの原因となった事柄の解決も遠くなってしまいます。 性格や性質について言及しないケンカをしていて頭にきていると、短気、だらしないなど、いつもは受け入れているつもりの夫の性格や性質について言及したくなってくることもあるでしょう。でも、これもケンカを長引かせたくないならNG。意味もなく(少なくとも夫にとっては)論点とずれることを話すことを、多くの男性は嫌います。論点を戻そうと理詰めで責めるか、妻の言っていることを受け流し始めるか、無視し始めるか、男性のタイプによって変わってはきますが、ひとつ確実なのは、妻の苛立ちを増幅させる可能性が高いということ。妻の苛立ちを上手に受け止めることができる男性は希少です。自らの苛立ちを増幅させないためにも、ケンカのおおもとになった事柄以外についてはいったん目をつむりましょう。 どうしても言いたいときは一度整理してから我慢しても怒りが収まらず、過去のことも夫の性格のこともとにかくぶちまけたいのであれば、できるだけ冷静に夫に対峙できるように、整理してから話すことをおすすめします。なぜ過去のことを今話すのか、なぜ夫の性質まで言及しているのか、できるだけ論理的に組み立てて夫に話すことで、感情に任せて夫にぶつけるよりも聞いてもらえる確率は高くなるはずです。 今回は、ケンカを長引かせないための話をさせていただきましたが、長引いてもいいから、あえてとことんケンカをして、普段のたまっているうっぷんを出し切ってしまうほうがいいこともあります。その場合は、言いたいことをとにかく言ったら、“もうこれでこの件はおしまい”とお互いに終わらせるようにしましょう。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年03月08日こんにちは、保育士の中田馨です。子育てをしていると、子どもをしかる場面がどうしてもあります。「もしかして、私はしかりすぎているのではないか?」と思ってしまうこともあるのではないかと思います。今回は、子どもをしかるときに言ってはいけないことについて話します。 しかるときに言ってはいけないこと子どもは、親が「してほしくない」と思うことを何度も何度もすることがあります。登ってほしくないところに登ったり、遊び食べをしたり……。ママはイライラして、例えばこんな言葉が思わず出てしまいませんか? 「ママ先に帰るからね! バイバイ!」子どもはもっと遊びたいけど、ママには時間がないときに思わず使ってしまう言葉です。ママとしては子どもに早く動いてほしいからとっさに出る言葉です。「悪い子は、おまわりさんに連れて行ってもらうよ!」などもそう。子どもにとっては「ドキッ」とする言葉なので、言うことを聞くかも知れませんが、子ども側に立つとおどしになることがあるので気を付けましょう。「走らない!!」子どもがしてほしくないことをしているのを止めたいときに「〇〇しない!」という禁止の言葉が思わず出てしまいます。例えば、スーパーで走っていたら「走らない!」ではなく「歩こうね」と言いましょう。登って困るところは「登らない」ではなく、「降りてね」です。してほしくないことを注意するのではなく、してほしいことを伝えるのです。感情的な言葉が思わず出て「ああ、言い過ぎちゃった」と思ったときは、「ママ、さっきは言い過ぎた。ごめんね」と伝えて抱きしめましょう。感情的になることは、子育てをしていると必ずといっていいほどあるものです。特に、自分の子となると「しっかり育てなければ!」と思う気持ちも強くなるので、そうなることは当然のことなのです。 毎日しかりすぎ?と思ったときにできることもし、毎日「ダメ」と言い過ぎているなと思ったときは、周りの環境を整えてみましょう。例えば家の中のどの場面で「ダメ」って言っているかを思い出してみましょう。きっと、毎日同じようなことを「ダメ」と言っていると思います。それがわかったら、「ダメ」と言ってしまっているものを排除します。つまり、ママが「ダメ」を言わない環境をつくるのです。 子どもが「ダメ」と言われることを何度も繰り返しするのは、ママの気を引きたいからです。「ダメ」と言われることが少なくなると、子どもは飽きますので徐々におさまってきます。 子どものほめ方励ましたりほめたりする言葉は、毎日繰り返し伝えることで、子どもの「できてうれしい!」という思いを育ててくれます。■具体的にほめる絵を描いている子どもに「じょうずだね」とほめるのももちろんOKなのですが、もっと具体的にほめてみましょう。例えば「力強く描けたね」「赤と青がきれいだね」などです。具体的にほめられることで子どもの「力強く描くことができた!」という自信につながります。■子どもの気持ちに共感するほめるときは子どもの気持ちに共感します。「トイレでおしっこできてスッキリしたね」「自分でズボンがはけてうれしいね」など、生活のささいなことをママが共感してくれると、子どもは自信をつけて「やればできる」と自分を信じられる子に育ちます。 子どものしかり方子どもをしかるときは、イライラした感情があったとしても、なるべく気持ちを落ち着かせて対応しましょう。しかり方には3つのポイントがあります。1.危険なことをしかるケガをしそうな危険なことをしている場合は「ダメ!」としかります。 2.簡単な言葉で伝える子どもに長く説明しながらしかっても理解できません。しかるときは簡単な言葉で伝えることが鉄則です。「痛いからダメ!」「車がくるから危ない!」。 3.何度も伝える1回言ったところで子どもは理解できません。何度も繰り返し、根気よく伝えることが大切です。 これらは大きな声を張り上げる必要はありません。大きな声で言うよりも、真剣な顔で目を見て伝えることが大切です。 子育てをしていてイライラして、しからなければいけないような場面に出くわしたら、一旦深呼吸をして脱力してみましょう。そして「まあ、こんなこともあるか」と思うだけで、子どもにかける言葉も変わってきますよ。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年03月06日人間関係研究家の稲場真由美さんが、16年間、延べ12万人の統計データをもとに構築したのが、「性格統計学」という独自の理論です。それによると、人間は「ロジカル」「ビジョン」「ピース・プランニング」「ピース・フレキシブル」という4つのタイプにわけることができるのだそう(インタビュー第1回参照)。今回は、それらのタイプのちがいが引き起こす、親子間におけるコミュニケーション・ギャップの具体例を教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)人間には4つのタイプがある人間は、「自分軸か、相手軸か」「計画的か、臨機応変か」というふたつの軸により4つのタイプにわけられる。自分軸とは、「自分のために頑張ることが行動の原動力になる」タイプであり、相手軸は「相手のために頑張ることによろこびを感じる」タイプ。また、計画的とは、「事前に決めた目標やルールを重視して計画的にものごとを進めたい」タイプであり、臨機応変は「その場での直感を重視して行動する」タイプ。「性格統計学」による4つのタイプは、次のふたつの質問で判別可能。【1】話は、Aもとから順を追って聞きたいB結論から聞きたい【2】急な変更は、AストレスになるBストレスにならない【1】B、【2】Aを選んだ人は、ロジカル(自分軸かつ計画的)【1】B、【2】Bを選んだ人は、ビジョン(自分軸かつ臨機応変)【1】A、【2】Aを選んだ人は、ピース・プランニング(相手軸かつ計画的)【1】A、【2】Bを選んだ人は、ピース・フレキシブル(相手軸かつ臨機応変)「ロジカル」は、自分で納得して自分のペースやタイミングでものごとを進めたいタイプのため、急な予定変更などは大きなストレスになる。「ビジョン」は、自分の感性に響いたり可能性を感じたりするものを好み、自分の願望を重視するため、「やりたい!」と感じるかどうかで、ものごとに取り組む集中力に大きなちがいが出る。「ピース」は、行動パターンが計画的か臨機応変かによってさらにふたつのタイプにわかれるが、共通しているのは、和を大事にして人間関係が円滑であることを好むこと。また、ものごとをもとから知りたい傾向があり、「なぜ?」という口癖があることも共通点。幼稚園に持っていくハンカチを選ぶだけで押し問答親子間でうまくコミュニケーションが取れないケースを、わたしが提唱する「性格統計学」を通じて見てみると、なぜコミュニケーション・ギャップが起きるのかという理由がはっきりと見えてきます。今回は、わたしが実際に見聞きした具体例をいくつか紹介してみましょう。まずは、親が「自分のために頑張る」ことが行動の原動力になる自分軸のタイプで、子どもが「相手のために頑張る」相手軸という場合。親が「ロジカル」か「ビジョン」で、子どもが「ピース」というケースです。これは、女の子が幼稚園に持っていくハンカチを選ぶという場面でした。子どもは、相手が求めることに応えることでよろこびを感じるタイプですから、ハンカチを選ぶにも親の意見を優先したい。それで、「お母さん、どっちのハンカチがいいと思う?」と聞きます。でも、親は自分軸のタイプ。ロジカルなら計画やものごとを自分で決めること、ビジョンなら自分の願望を重視しますから、子どもの言葉を聞いて、「この子は自分で決められないのかしら……」と心配してしまう。そして、「きちんと決められる人間に育ててあげなければ」と考え、「あなたの好きな方を選びなさい」といいます。そうして、たかがハンカチを選ぶだけなのに、子どもは「ねえ、どっちがいい?」、親は「だから自分で決めなさいよ」と押し問答になってしまうのです。そこで、子どもが相手の要望によろこびを感じるタイプだと親が知っていたとしたら、対応は変わるはずです。「自分で選んでほしい」という親の考えを押しつけることなどなく、「じゃ、こっちがいいかな」と選んであげられる。そうすれば、子どもは気持ち良く幼稚園に行けるのです。親の「理由を知りたい」という欲求によって生まれる衝突その親からすれば、子どもがその後の人生でなにかを選ばなければならない場面でも「自分で決められなくなるのではないか」と心配しています。子どもの将来を考え、よかれと思って子どもにハンカチを選ばせようとしただけのこと。一方で、子どもからすれば、大好きなお母さんに選んでもらったハンカチを持って楽しく幼稚園に行きたいと思っているにすぎないのです。そもそも、相手軸のタイプである子どもが成長して、実際に自分でなにかを決めなければならない場面になったときのことも、心配しすぎる必要はありません。進学先や就職先を選ぶにも、相手軸の子なりに、「この進学先だったら、お父さんやお母さんがよろこんでくれるかな」「この就職先だったら、恋人は納得してくれるかな」というふうに、大切な人を優先する発想で、結局は自分でものごとを決めていけるのですからね。逆に、親が相手軸で子どもが自分軸の場合はどうでしょうか?親がピースで、子どもがビジョンというケースの事例を見てみましょう。ピースというタイプには、ものごとをもとから知りたいという傾向があり、「なぜ?」が口癖だという特徴があります。一方、ビジョンというタイプには、自分の感性を優先して直感的にものごとを判断する特徴があります。すると、ビジョンの子どもがただ直感的になにかの習い事を「やりたい!」と思ったときにも、ピースの親は「どうして?」と聞きます。子どもからすれば、あえて理由を挙げるなら、「ただなんとなくやりたいと思ったから」ということになるでしょう。でも、その答えに親は納得しない。「『なんとなく』ってことはないでしょう?」と返す。すると、子どもは、「自分がおかしいのかな……」と責められた気持ちになってしまうのです。この場合も、子どものタイプが直感的で自分の願望を優先するビジョンだと親が知っていれば、無駄な衝突は起きません。理由を知りたいというのは親の欲求にすぎないのですから、子どもの直感と願望を大切にしてあげればいいのです。「ロジカル」の子どものペースを乱してはいけないまた、自分軸のなかでもロジカルというタイプの子どもと、とくに子育ての中心である母親とのあいだで起こりがちな衝突についても具体例を挙げておきましょう。この場合は、親のタイプは問いません。ロジカルなタイプは、自分で決めたことを自分のペースで進めていきたいという特徴があります。ですから、子どもになにかをさせたいときも、子どもに選ばせてあげることが大切。たとえば、子どもに宿題をさせたいのであれば、「6時になったら宿題をしようか?6時半からにする?」という具合です。そして、子どもが6時半と決めたのであれば、6時半になるまでは絶対に余計なことをいわないでください。お母さんたちは、6時半が近づいてくると、つい口を出したくなるものです。6時まであと数分となったら、「ほら、あと何分で6時半になるよ」なんて声をかけてしまう。ドキッとした人も多いのではないでしょうか?でも、6時まであと数分あるなら、6時半ではありません。その余計な口出しによって、ロジカルの子どもは自分のペースを乱され、やる気を失うということになってしまうのです。いずれにせよ、親子間のコミュニケーション・ギャップをなくすことは、親自身と子どものタイプを知ることからはじまります。記事冒頭のふたつの質問によって親子それぞれのタイプを知り、みなさんが円満な親子関係を築いていくことを願っています。『人間はたったの4タイプ 仕事の悩みは「性格統計学」ですべて解決する!』稲場真由美 著/セブン&アイ出版(2019)■ 性格統計学による4タイプ診断サイト■ 人間関係研究家・稲場真由美さん インタビュー一覧第1回:性格統計学の提唱者が語る。「親子は考え方も似る? それはただの思い込みです」第2回:子どもが言う「なんとなく……」に、親が「どうして?」と聞いてはいけないわけ。第3回:子どものタイプ別・自己肯定感が本当に伸びる褒め言葉。「すごいね」だけじゃ響かない!?(※近日公開)第4回:「いくら言っても分かってくれない」のは、叱り方がその子に合っていないから。(※近日公開)【プロフィール】稲場真由美(いなば・まゆみ)1965年生まれ、富山県出身。一般社団法人日本ライフコミュニケーション協会代表理事。株式会社ジェイ・バン代表取締役。自身が人間関係の悩みに直面したことから、新しいコミュニケーションメソッドを探求し、16年間、延べ12万人の統計データをもとに「性格統計学」を考案・開発する。以来、このメソッドを「ひとりでも多くの人に伝え、すべての人を笑顔にしたい」との思いから、セミナーや講演、カウンセリングを通じて普及活動を行う。2018年には「性格統計学」にもとづくマルチデバイス型ウェブアプリ『伝え方ラボ』を開発し、ビジネスモデル特許の取得に成功(特許6132378号)。現在は、企業や自治体、学校をはじめ、法人・個人を問わず『伝え方ラボ』を活用した研修やコンサルティングを幅広く行い、多くの人のコミュニケーションスキル向上に貢献する活動を続けている。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年01月21日あけましておめでとうございます!6歳息子、4歳娘の母、グラハム子です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。ところで子どもって、言い間違いが多いですよね。それがまた、なんとも面白かわいい。そんな、クスッと笑えるうちの子たちの言い間違いをご紹介します。■息子の発想にびっくりした言い間違い息子は3歳のころ、麦わら帽子のことを「わらびもち」と言い間違えていました。むぎわらぼうし→わらぼうち→わらびもち…そういわれれば、ちょっと似てますね。でも大人にはできない発想の間違え方なので、かわいいなぁと思いました。これも同じく息子が3歳くらいの言い間違いです。「みみず」と「水たまり」がごっちゃになってしまっているようでした。「み」と「ず」が一緒だもんね。全然違うけどね。お次は、娘が3歳のころ。■娘の言い間違いはちょっと物騒!?「ハッピーバースデー」を「ハッピーセット」と言い間違えていました。娘、ハッピーになれる例のおもちゃのセット、大好きだもんね。とくにおもちゃがアイドル要素満載のドールシリーズのときは、必ずあのファストフード店に連れて行かされます。そんな娘とスーパーでお買い物中…なんとも物騒な間違え方をしておりました。この「ブッコロリー」、我が家のお弁当には必ずと言っていいほど入っています。いつもお世話になっております。そして、うちの子たち2人ともいまだに共通して間違えているのが…こんな子どものかわいくて笑える言い間違い。今しか聞けませんもんね。今のうちにたくさん聞いて、ほっこりしたいと思います。
2020年01月03日▼あなたは何組? まずはこちらでチェック! ウーマンエキサイトで大人気の、動物系占いの進化(深化)版、マジカルインデクス。今回は、全10種類の感覚パターンのなかから「いけいけ組」の2020年の運勢をご紹介します!※マジカルインデクスとは…生年月日と性別から「動物(性格)・感覚パターン(組)・行動パターン(マジカルフォー)」を導きだし、全60種類に分類する新しい診断です。いけいけ組の基本感覚パターン・平凡を嫌い、枠に納まらない自由奔放型。・知的探求心が旺盛で、どんなことにも意欲的に取り組みます。・同情心が厚く、どんな相手にも広い心で接し、困っている人にも優しいタイプです。■全体運2020年のあなたは束縛を嫌うようになり、安定しているものは壊したくなり、変身願望が芽生えるでしょう。興味や関心が今までとは違う方向に向かい、これまでの環境に行き詰まりや違和感を抱くかもしれません。今年は、精神状態をいかに安定させてキープするかがカギとなるでしょう。■対人運今年のあなたは、気持ちが自分の内面に向いて外の世界には関心が薄くなり、人との交流が少なくなるかもしれません。自分のことで頭がいっぱいで周囲が見えなくなりがちなので、客観的な視点を忘れないよう心がけてください。自分を見つめ直して磨くためには最適な年と言えます。■健康運何かと悩みが増え、ストレスが溜まりやすい時期です。スポーツや趣味などで気分転換をはかりましょう。知らない土地へ旅に出るなど、新しい経験や今までと違う変化に富んだ生活をすると、現状から抜け出すキッカケになります。■金運今年はまとまった収入がないかわりに、予想外の出費もない年です。自分への投資にはよい時期で、新しい趣味を始めたり資格を取るための出費は惜しまない方がいいでしょう。旅費やレジャー費も、心身共にリフレッシュするためには必要です。▼2020年動物系占い特集TOPはこちら! ウーマンエキサイトアプリ内「おやこ診断」で子どもの年運もチェック!無料でダウンロードできるウーマンエキサイトのアプリ内診断サービスでは、あなた・パートナー・お子さんの本質診断をはじめ、お子さんの2020年の年運もチェックできます。※子どもの年運は2020年2月29日までの期間限定です。>>iOSアプリのダウンロードはこちら iOS ウーマンエキサイトアプリ >>Androidアプリのダウンロードはこちら Android ウーマンエキサイトアプリ おやこ診断の詳細はこちら↓
2019年12月31日子どもが言うことを聞かず大人を困らせるのは、どこの家庭でも見られる光景です。しかし、子どもが親の言うことを聞かないのには理由があるということを理解している人は、少ないかもしれません。「どうして言うことを聞いてくれないの!」と叱る前に、“子どもが言うことを聞かなくなる理由”や“注意したい親の声かけや態度”について、いま一度、考えてみませんか?「言うことを聞かない」は、子どもの成長に必要な過程のひとつ子どもは成長過程のひとつとして、1歳半~3歳ごろに第一次反抗期を迎えます。いわゆる「イヤイヤ期」というもので、これ自体はご存じの方が多いことでしょう。では、なぜ子どもにはイヤイヤ期があるのでしょうか?それは、生きていくうえで一番大切な「自己評価」や「自己肯定感」を養うためと、スクールカウンセラーで医師の明橋大二氏はいいます。子どもは3歳ごろまでに、「私は存在価値があるんだ」「生きていていいんだ」という心の土台を築きます。そのためには当然ながら、親が子どもの反抗を受け止める過程が欠かせません。この気持ちが土台になって、次は「生活習慣」や「しつけ」が身につけられると明橋氏はいいます。これがだいたい、4~6歳ごろです。そして、自己肯定感やしつけを土台にすることで、初めて「勉強」が可能になるとのこと。これが7歳ごろにあたるため、小学校の勉強が6~7歳から始まっているのは理にかなっていると明橋氏はいいます。自己評価という土台がしっかり築ければ、その後のしつけや勉強も自然と身につくとのこと。そのため、子どものイヤイヤは一時的な現象として考えるものではなく、のちの成長への重要なステップとしてとらえることが大切です。成長段階別・子どもが親の言うことを聞かない理由前出の明橋氏は、1~2歳、2~3歳、3~5歳で子どものイヤイヤにも違う傾向がみられると述べます。同氏の解説をもとにして、成長段階別に、子どもが親の言うことを聞かない理由を説明しましょう。■1~2歳の子ども1~2歳の子どもが言うことを聞かないのは、「自分の人格を認めてほしい」ためです。このぐらいの年齢になると、子どもは親の言葉や指示をだいぶ理解できるようになります。そんな時期に「イヤ」と何度も言うことで、「自分もひとりの人間なんだ」と主張しているのです。この自己主張を認めることで、子どもの自己評価は育まれていきます。■2~3歳の子ども2~3歳の子どもが言うことを聞かないのは、自立心が高まり、自分の意志をよりうまく伝えられるようになるためです。この時期は、親にしてみれば困った行動を多くする時期。明橋氏いわく、自立とは「親にとって、とても手がかかる状態になること」ですが、それを親の都合で叱ったり止めたりしていては、自発性そのものが失われてしまうのだそう。きょうだいや友だちに対しても自己主張を始めるようになり、その過程で、対人関係のルールや、言っていいこと・悪いことの区別を学べるようになるのも、この時期の特徴です。時には傷つくこともあるので、そんなときは親が支えてあげましょう。■3~5歳の子ども3~5歳になると、簡単なルールは守れるようになります。それでも言うことを聞いてくれないように感じられるのは、子どもがそのときの気分によってはぐずったり、わざとルールを破って反抗したりすることがあるためです。いつもは友だちと仲良くおもちゃの貸し借りをしているのに、急に「貸さない」と言ってぐずりだす……。こうしたことに思いあたりがあるお父さん・お母さんは多いのではないでしょうか?一方でこのころは、他人の気持ちに対する理解度が高まり、正しく公平な行動がしたいという気持ちが芽生える時期でもあります。そのため、何が間違いなのか教えたり、考えさせたりする機会を作ることで、言うことを聞かない回数も減っていく可能性があるのだそう。そんな時期だからこそ、頭ごなしに言うことを聞かせるのではなく、子どもが反抗したときには、何が正しいことなのかをきちんと教える必要があることも忘れてはいけません。子どもが言うことを聞かないときの対応例:OK・NG集子どもが言うことを聞かないと親はイライラさせられるもの。ですが、そのときの親の言動によっては、子どもを深く傷つけたり、余計に聞き分けが悪くなったりする可能性があります。そこで、子どもが言うことを聞かないときに注意したい、声かけや態度のNG例を説明しましょう。OK例も一緒に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。【NG例1】何がいけないのか理由を言わず、感情的に叱る子どもが言うことを聞かないとき、カッとなって怒鳴りつけても、肝心な「叱られた理由」が伝わらないことがあります。大切なのは、何がいけないかを子ども自身で考えさせたり、どうしたら良いかを伝えたりすることだと明橋氏はいいます。たとえば、一番上の子どもが友だちの家でお菓子をもらってきたとき。お菓子を弟や妹にも分けてほしいけれど子どもが聞き入れようとしない場合、親の対応のOK例・NG例はこちらです。◎OK:「●ちゃん(妹・弟)が目の前でお菓子を食べていたら、自分も欲しいなと思わない?」「みんなが喜んでくれると、自分も嬉しいよね」×NG:「いいからあげなさい!」「独り占めしたいなんて、いやしい子ね」理由を伝え、子どもに相手の立場になって考えさせるようにすると、よりいっそう、他人の気持ちが理解できるようになりますよ。【NG例2】「もう勝手にしなさい!」と突き放したり、人格を否定したりする子どもがひとりで何かをしたがって聞かないときなど、大人はつい、突き放す言葉を言ってしまいがちです。しかし、こうした言葉は子どもの心に深い傷を負わせるおそれがあると、教育コンサルタントの上野緑子氏はいいます。たとえば、まだ歯磨きの真似事しかできないような子どもが「ひとりで歯磨きする」と言って聞かない場合、親の対応としては次のようなOK例・NG例があげられます。◎OK:「よし、じゃあ頑張ってみよう(と言って見守る)」×NG:「もう勝手にしなさい」「好きにしなさい」ひとりでやろうとして失敗することもたくさんあるでしょう。そんなとき、「やっぱりひとりじゃできないじゃない」と否定的な言葉をかけるのもNGです。子どもは全人格を否定されたと感じてしまいます。ひとりでできたときはもちろん、たくさんほめてあげましょう。【NG例3】「あとでね」「また今度ね」と適当なことを言ってはぐらかす忙しいときに聞き分けのないことを言われると、その場しのぎの言葉ではぐらかしたくなりますよね。しかし、適当なこと言うのはうそをつくのと同じと、日本メンタルアップ支援機構・代表理事の大野萌子氏はいいます。もしも子どもが「公園に行きたい」と言って聞かない場合……◎OK:「明日一緒に行こうね」「ごはんを食べたら行こうね」×NG:「あとでね」「また今度ね」OK例にあるようにはっきり約束をして、その約束は守りましょう。そして、もしも約束を守れなかったときは、理由を伝えて謝るといった誠実さがある態度を取り続けることが大切だと、大野氏は述べています。親が、子どもに対しての関わり方に一貫性を持ち、日常の小さな約束を守ることを徹底するだけで、子どもの親に対する信頼度は確実に上がります。結果的に安定した気持ちを育み「聞き分けがよく」なるのです。(引用元:東洋経済オンライン|言う事を聞かない子どもの親の残念な共通点)【NG例4】「~したら、○○をあげる」とご褒美で釣る育児相談室「ポジカフェ」主宰・オランダ心理学会(NIP)認定心理士の佐藤めぐみ氏によると、親が物(ご褒美)に依存した子育てをすると、子どもが物に依存したまま大きくなってしまうそうです。たとえば、子どもが公園でブランコを独占してしまっているときは……◎OK:「ほかの子も遊びたがっているから、順番に使おうね」×NG:「好きなおもちゃ買ってあげるから、ブランコ遊びはやめよう」また、物質的なご褒美は効果や満足感が持続しにくいため、どんどんエスカレートしてしまうとのことで注意が必要です。【NG例5】「○○しないと、おやつ抜き」と、罰を与える罰を与える叱り方は、何が悪いのかが子どもに伝わらず、問題の解決にはならないからNGだと前出の佐藤氏はいいます。「嫌なことを避けたいから言うことを聞こう」と、子どもに思わせてしまうのです。もしも、子どもをいくら誘ってもお風呂に入ってくれないなら……◎OK:「○○(テレビ番組)がもうすぐ始まるね。それまでにお風呂に入ろうね」×NG:「早くお風呂に入らないと、テレビ見せてあげないよ」佐藤氏によれば、ご褒美と同じく、罰も内容がエスカレートする可能性があるとのこと。また、罰に委縮したり抵抗したりする結果、殻にこもる、泣き叫ぶといった副作用を誘発するおそれもあるので避けましょう。***子どもが言うことを聞かないのは、のちの成長に欠かせない過程です。親はイライラすることも多いかと思いますが、その場しのぎの対応をせず、しっかり理由を伝えたり、子ども自身に考えさせたりするなどして、ステップアップのきっかけにしましょう。文/かのえかな(参考)枚方市ホームページ|だだこね(第一次反抗期)明橋大二 (2006),『子育てハッピーアドバイス 2』, 1万年堂出版.明橋大二 (2006),『子育てハッピーアドバイス 3』, 1万年堂出版.All About|子供のしつけ時にやってはいけない怒り方!NG叱り方10か条東洋経済オンライン|言う事を聞かない子どもの親の残念な共通点All About|ご褒美を習慣にすると子どもに何が起こる?All About|子供を罰しても問題解決しない4つの理由
2019年12月31日良かれと思って言ったことや、何気ない発言が彼を不快にさせていたら怖いですよね。今回は占い師の沙木貴咲さんに、12星座別「彼に言ってはいけないこと」を紹介いただきました。しっかり確認しておきましょう!文・沙木貴咲おひつじ座(3月21日~4月19日生まれ)おひつじ座の男性は、いくつになってもガキ大将のような感覚を残しています。つねに自分が一番でありたいし、好きな女性からは特に一目を置かれたいと思っているでしょう。そのため、彼女が自分以外の男性に対して、「あの人カッコいいね」と言うのは許せないはず。彼女にとって自分が一番で、最高にカッコいい存在でありたいから、プライドが傷つけられてしまうのでしょう。比較の相手が芸能人やスポーツ選手でも、自分のことを「すごい」「最高!」と褒めてほしいのです。おうし座(4月20日~5月20日生まれ)おうし座の男性は寛容で、小さなことはあまり気にしないタイプ。重要ではないと判断したことなら、上手にスルーできるでしょう。ただ、自分が好きなものには強いこだわりとポリシーを持つため、「それの何が良いの?」「別に大したことないじゃない」といった批判には敏感に反応します。普段はめったに怒らないおうし座ですが、人が変わったように激怒するはず。彼のこだわりや趣味には、あまり深く突っ込んだ意見を言わない方が良さそうです。ふたご座(5月21日~6月21日生まれ)ふたご座の男性は、誰とでも垣根なく付き合うフレンドリーなタイプに見えるはず。いつも誰かと一緒にいたがり、孤独を嫌うように思えるかもしれません。でも実際は、一人の時間が欠かせなくて、自分のプライベートには恋人ですら入れたくないと考えています。彼女が連絡もなく家に来て当然のように上がり込んだり、考え事をしたくて一人になりたいのに「浮気してるんじゃないの?」とつまらない疑いをかけてきたりすると不快な気分になるでしょう。「今何してるの?」とLINEで繰り返し聞かれるのも、彼女に監視されているようでウンザリするはずです。かに座(6月22日~7月22日生まれ)かに座は恋愛と結婚を直結させて考えるタイプ。彼女に対しては、「結婚したいほど好き」と真剣な思いを寄せるはずです。そのため、彼女が「結婚に興味ない」「子どもは好きじゃない」「先のことなんてわからない」といったことを言うと、悲しい気持ちになるでしょう。長く付き合えない人と判断して、別れを検討し始めるかもしれません。しし座(7月23日~8月22日生まれ)しし座の男性はプライドが高く、冗談であっても見下されることが大嫌い。「こんなこともできないの?」「できて当然だよ」などと言われると、カチンと来て不機嫌になってしまいます。しし座の彼に対しては、ちょっとヨイショした発言が良いでしょう。機嫌が良いと美味しいものを奢ってくれたり、面倒なお願いも聞き入れてくれたりするので、リップサービスをするほど得をするはずです。おとめ座(8月23日~9月22日生まれ)知的なおとめ座の男性は、情報に敏感で知識欲が旺盛なタイプ。いつまでも向学心が衰えないので幅広い分野に詳しく、そんな自分に自信を持っているでしょう。そのため、彼女であっても「これ知らないの?」「みんな知ってるよ」と言われればショックを覚えるはず。情報強者としてのプライドが傷つけられるようです。おとめ座の彼に知らないことを指摘する時は、言い方に気をつけた方がいいかもしれません。てんびん座(9月23日~10月23日生まれ)てんびん座の男性は美的センスがすぐれたロマンチスト。品のあるジェントルマンが多いのですが、キザなセリフをしれっと言ったり、ドラマのようなサプライズを仕掛けたりするのが好きでしょう。そんなてんびん座の彼にとっては「ナルシスト」「気取ってる」「カッコつけすぎ」などがNGワード。同じ感覚で恋を楽しめないと、一緒にいるのがつらくなってしまうかもしれません。さそり座(10月24日~11月21日生まれ)一途で情熱的なさそり座の男性は、いつでも彼女が一番。付き合いが長くなっても想いが薄れることがなく、愛情はますます強くなるかもしれません。だからこそ、彼女に「そこまでしなくていいよ」とか、「今度の休みは一人で過ごしていい?」などと言われるとショック!つねに彼女ファーストで一瞬も離れていたくないので、嫌われたと悲しくなってしまうでしょう。さそり座の彼を重く感じたら、安易に距離を置くのではなく、共通の友人も交えて会うなど工夫をした方が良さそうです。いて座(11月22日~12月21日生まれ)いて座の男性は、覚悟を決めたら全力でどこまでも突っ走るタイプ。仕事でも趣味でも、自分が納得する域に達するまでは手を抜きたくないでしょう。そのため、彼女が自分を気遣ってくれているとわかっても、「休んだら?」「がんばりすぎじゃない?」と言われると困ってしまうはず。いて座からすれば、ギリギリの状態で全力疾走するような感覚は快感ですらあるのです。彼が何かに熱中している時は、心配でもそっとしておいた方がいいかもしれません。やぎ座(12月22日~1月19日生まれ)やぎ座の男性は常識を重んじるしっかり者。曲がったことが嫌いで正論を述べることが多く、自分の発言には自信を持っているでしょう。それだけに、彼女から「そうとは限らないよね」「でも、違う見方ができるよ」などと否定されるとイラッとしてしまうはず。やぎ座には少しガンコなところがあるので、彼が自信満々に言うことはとりあえず肯定した方がいいのかも。反論するとしても、論理的に明確な根拠を指摘する必要があります。みずがめ座(1月20日~2月18日生まれ)個性的なみずがめ座の男性は、恋にもマイルールを持っています。恋愛がつねに最優先されるわけではないので、仕事が忙しくなったり、趣味に没頭したくなったりすれば、彼女と会う回数も減ってしまうかもしれません。それに対して「私と仕事どっちが大事なの?」と詰め寄ったり「私ってアナタの何なの?」などと責めたりすると、彼は困惑するはず。あからさまにウンザリした顔をされる可能性もあるでしょう。みずがめ座の恋はちょっと冷たいということを踏まえておく必要がありそうです。うお座(2月19日~3月20日生まれ)うお座の男性は、物質的な価値より精神的な価値を重視するところがあります。高級品だから良いとか、高価だから良いという考えはあまりしないでしょう。そのため、彼女がお金にこだわるような発言をすると幻滅してしまいます。「稼がなきゃ意味がない」「これいくらしたの?」「その仕事でどれだけ儲けるの?」などと言われると、恋心がスッと冷めていきそうです。©PeopleImages/gettyimages©Blue Jean Images/gettyimages©PeopleImages/gettyimages
2019年12月14日義母にひどいことを言われて傷付いた、というママは後を絶ちません。義母も同じ立場だった時期があるのだから、嫁の気持ちを察してくれそうなものだけど……。 どうして義母はひどいことを言うのでしょうか? 言ってしまう義母の心理について考えてみます。 義母がひどいことを言うのは止められる?そもそも、義母がひどいことを言うのは止められるのでしょうか? 残念ながら、止めるのは難しいと言わざるを得ません。なぜなら、義母はそれを正しいと思って言っているからです。たとえそれが意地悪な気持ちから出ていたとしても、「息子のためを思って」「孫のためを思って」など、義母にはなんらかの自身の発言を肯定する理由があります。義母にとってはそれは“正論”なのです。良好な関係の嫁と姑であれば、遠回しにでも「傷付きました」と伝えることで改善される可能性はあります。しかし、伝えることが難しい関係だと、相手は嫁に自分の意見を言った正義感で満たされているので、悪く思っていたとしても「ちょっとキツく言い過ぎたかしら」程度であることが多いでしょう。 義母がひどいことを言いがちな理由義母はなぜそんなことをわざわざ言うのでしょうか?ママがひどいと感じることは大きくわけて4つに分けられます。 1.自分自身について悪く言われる「うちの味噌汁は出汁からちゃんととるのよ」「もう少し、きちんと掃除できないのかしら」「わたしは夫に対してそんな態度をとらなかったわ」など、嫌味のように言われる。 2.親や友人について悪く言われる「そんなことも親御さんに習っていないの?」「これだから片親は……」「お友だちの質があまり良くないのね」など、自分の周囲を責められる。 3.子どもについて悪く言われる「男の子がよかったのに……。次は男の子だといいわね」「誰に似たのかしら」「うちの息子はこんな騒がしくなかったのに……」など、暗に子どもを非難される。 4.自分の側に立ってくれない夫の自分勝手さについて「あなたが我慢すればいいの」と言われる、育児で寝られていない中「こんなことでへこたれてどうするの! 今だけだからがんばりなさい」と言われるなど、義母の価値観を押し付けてくる。 義母にとって嫁は絶好の標的になりやすい多くの場合、年を取れば取るほど自分について言及されなくなります。自分についての指摘がなくなることは自分の間違いを正してくれる機会が減るとともに、自分の存在価値も薄れると感じる場合があります。自分も人の役に立ちたい、存在意義を見出したいという方は少なくありません。自分の経験をフルに伝えられる嫁という存在は、絶好の標的のひとつなんです。義母にとって嫁にひとこと言うことは、自分の経験を最大限に生かして状況をよくできるかもしれないことであると同時に、自尊心をくすぐることでもあるわけです。しかし、自分自身について言われるのは辛うじて我慢できたとしても、親や友人、ましてや子どもについてまで悪く言われるのは我慢ならないでしょう。悪気がなく冗談で言っている場合もありますが、嫁側からすれば、産後などで心身ともに疲れていると、冗談を冗談とも捉えられないことも多くあるに違いありません。義母にしてみれば自分も経験してきたことという自負があり、自分が大丈夫だったのだから大丈夫、自分だって耐えてきたのだから嫁も耐えて当然だという気持ちがあるので、ここで嫁・姑の感覚のズレができてしまっています。 義母にひどいことを言われたときにやってはいけないこと義母にとっては正しいと思っていることを言っているのであって、義母の理屈上では間違ったことは言っていません。理屈上正しいことが全てではないのですが、“正論”の壁を壊そうとすると、さらに義母の正論で返される可能性があります。 よほどの信頼関係がないかぎり、正論に正論で返すと、うまくやっていた仲でさえ壊れてしまう場合があります。正論に正論で返すのは、グッと我慢です。相手の言い分は聞き流すようにしましょう。聞き流すのも痛みを伴いますが、受け止めるとさらに打撃を受ける可能性があります。また、夫に義母の悪口を言うのもNGです。男性は、解決策がない事案を非常に面倒に思う傾向にあります。多くの場合、面倒くさそうに流されるか、自分の親の悪口を言われたと思って機嫌を損ねてしまうかのどちらかです。理不尽な状況ではありますが、ここは流すスキルを身につけましょう。 もちろん、ここに書いことが全てではなく、夫との関係性、義母との関係性、義母の性格やご自身の性格により感じ方も変わりますし、対応も変わってきます。義母のつらい口撃に耐えられない場合は、自分の中で抱え込まず、友人や専門家に相談してストレスをためないようにしてください。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2019年12月12日ここ数年間、我が家から片道5時間の距離に住んでいた両親が、先日、父の定年退職に伴って地元(我が家の近所)へ戻ってきました。これまでは、いざというときに頼れるところがなくて不安でしたが、両親が戻ってきたことで「何かあった時に助けを求められる人がいる」という大きな安心感を得ました。そんな折、夫と出かける用事があったため、やむなく子どもたちを両親に預けることに。大好きな祖母と過ごせることを、子どもたちはとても楽しみにしていました。その夜は、私たちの帰宅時間が遅くなりそうだったため、子どもたちは翌朝迎えに行くことに。子どもたちにとって、はじめての「親のいないお泊り」となったのです。▼「前回」のエピソードはこちら 「ママじゃなくて、ばぁばの方がいい?」後ろを振り返りもせず、母と楽しげに話しながら行ってしまった子どもたちを見送りながら、急に淋しさがこみ上げてきました。「やっぱり私より母の方が、子どもたちのママにふさわしいのかもしれない…」。よくないと思いつつも、どんどん気持ちはネガティブな方向へ。用事を終えて帰宅し、子どもたちのいない静かな寝室にいると、さらに淋しくなってきました。わたしも「子どもたちと別寝」はこれが初めての体験。いつもは、三つ敷かれた布団で三人で寝ているのですが、二人とも真ん中の私の布団の中に潜り込んでくるもんだから、実質一つの布団で窮屈に寝ているようなこともしょっちゅう。「のびのび寝れないのがストレス」「起きても肩こりでぐったり」「早く一人寝したいな」そう思ってきたけれど、実際に一人で寝てみるとなんとも淋しい。「今ごろ実家で、どう過ごしているかな?」「本当に帰りたくなくなっちゃったらどうしよう?」「早く会いたいな・・・」センチメンタルが最高潮になりつつ、一人眠りにつきました。 そして翌日、子どもたちを迎えに実家へ。「ばぁばちゃんがいい」と拒絶されたらどうしよう…とおびえながら、でも平静を装いつつ、子どもたちを出迎えました。ところが…!以前の記事でもご紹介した通り、娘に「ばぁばちゃんが、ママだったらよかったのに」と言われてから、ずっと自分に自信がなくなっていました。それまでは、子どもたちと自分の間には「絶対的な親子の血のつながり」があるんだって自負していたけれど、この一件以来、子どもに対してどこかよそよそしくなってしまっていたかもしれません。実家に行って、子どもたちが大好きな“ばぁばちゃん”(私の実母)と過ごしていると、「私のことなんか忘れてしまうんじゃないか」って、ずっと恐れていたんです。でも、娘の一言で、私の凍り付いた心がスッととけたように感じました。「この子たちのママでいていいんだ」って、気持ちがあたたかくなりました。その後、何かの拍子で娘に「また二人で、ばぁばちゃんの家に泊まりに行く?」ときいてみると。「ママがいないと淋しいから、三人で行こう!」と言われました。いつも余裕なくキリキリしている私だけど、あなたの母になれて本当によかった。なかなか実母のように「よくできた母」にはなれないけど、これからも頑張るね! そう心の中で誓ったのでした。
2019年11月15日2歳ごろから始まるイヤイヤ期。この時期から多くのお子さんが自分の要求を通すためや、思い通りにいかないことにイライラして癇癪を起こし始めます。スーパーで欲しいものを買ってもらえないと大声で泣いたり、うまくおもちゃを動かせなくて物を投げたり……。 このような状況になったとき、親としてはどういった態度をとればいいのでしょうか。 【NGその1】怒鳴る・抑えつける子どもが癇癪を起こした際、ついつい「コラッ!」と怒鳴ってしまう人も多いでしょう。 これはNGなやり方の一つです。子どもは、自分に湧き上がる感情に戸惑い、どうしていいかわからなくなっています。それを言葉や態度で抑えつけられてしまうと、感情の逃げ場を失い、さらに泣き叫んだり暴れたりすることにつながります。実際、怒鳴って静かに落ち着いてくれることは稀ではないでしょうか。子どもが泣きわめいたり物を投げたりしたら、まずは優しく「どうしたの?」「何が嫌なの?」と子どもの気持ちを聞いてあげましょう。そして、子どもが落ち着くのを待ちましよう。落ち着いたら、「嫌だったんだね」「○○したかったのね」「イライラしちゃったのね」と優しく共感を示してあげてください。3歳過ぎになって、一緒に考えることができるようになったら、「今度は泣かないで、どうしたらいいと思う?」と一緒に考えるのがおすすめです。 【NGその2】その都度態度が変わる時間があるときや家の中にいるときにはママにも余裕があるので、優しく接することができたとしても、忙しいときや外出先で大声でわめかれると余裕がなくなってしまうことも多いと思います。そのため、ついつい怒鳴ったり、泣き止まさせるために欲しいと言ったおもちゃを買ってあげたりしてしまうこともあるかと思いますが、これもNG。癇癪を起こしておもちゃを買ってもらえたら、子どもにとってはしめたもの。次もおもちゃが欲しいときに癇癪を起こせばよいと思ってしまいます。また癇癪を起こしてしまった際、ママが怒鳴る場合と優しい場合があると、子どもが安心して癇癪を起こせる場がなくなってしまいます。安心して癇癪を起こすことを続けることで、やってはいけないこととして、子どもが理解できるようになります。 【NGその3】できたことを認めない前回は気に入らないことがあっておもちゃを投げてしまったけれど、今回はぐっと我慢している我が子を見たら、しっかりできたことを認めてあげてください。認めてあげることで、子どもは何をすべきかを学び、また自分はできるんだ、という自己肯定感を育むこともできます。ママがちゃんと見ていてくれているという安心感も感じることができます。 癇癪を起こしたときは怒るのに、癇癪を起こさなかったときは知らん顔、というのは避けましょう。癇癪は子どもの成長の過程にあるものです。癇癪を通して自分の感情とどう向き合うべきかを少しずつ学んでいます。癇癪を起こしている子どもを見たら、「お! 成長するために、自分の感情と戦っているな! がんばれ!」と見守ってあげてください。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2019年11月03日自己肯定感とは、自分の存在を自分自身が価値のあるものとして無条件に認め、自信をもつことができる感覚のこと。子どもが育つうえで重要なベースになると言われています。しかし実際には、親の側が「ついつい」子どもの自己肯定感を損ねるような言動をしてしまうことは少なくありません。今回は、心理カウンセラーの筆者が、子どもの自己肯定感を強く保つために親が守りたいポイントを紹介します。子どもの性格にマイナスの定義を与えない子どもの自己肯定感を損なうわかりやすいキーワードに、子どもの性格に対するマイナス評価の言葉があります。子どもが何か失敗をしてしまったり、親の思いどおりの行動をしなかった時に、こうした言葉をかけてしまいがち。・グズグズしないで・普通できるでしょ・ほんとガッカリ例えば、お出かけするから早く準備をしてほしい時、モタモタしているわが子に「早くしてよ!グズグズしないで」。大人から見てとても簡単な問題やクイズを解けないと、「それくらい普通できるでしょ。ほんとガッカリ」など。親のほうもイライラして、つい口にしてしまいがちなマイナスの言葉は、子どもの心に強く残り、自分に自信をもてない大きな要因になってしまいます。また「普通できる」などといった、自分ひとりが劣っていることを感じさせる言葉も、避けたいキーワードです。以前のことを持ち出して叱らない子どもが失敗するのは、いわば当たり前のこと。次に同じ失敗をしないようにと、親が叱ったり教えることも、当然のことです。ただし、以前のことを持ち出すのはNG!・だいたいこの前もあなたは…例えば食卓でコップを倒し、ジュースをこぼしてしまい、「気をつけてって言ってるのに!」などということはありがちです。そこで以前のことをもち出して「だいたいこの前もあなたはあわててお友達とぶつかったでしょ。まわりをよく見て…」などとお説教をされても、子どもはイヤな気持ちになるだけです。親の中で、不注意という共通点でつながることも、子どもにとっては無関係な別問題。2倍怒られた気持ちになり、自分はダメな子だ…という意識につながってしまいます。人の評価を基準にしない子どもを叱りたい時、他人基準の評価をもち出して叱ってしまうこと、ありませんか?・お店の人に怒られるよ・お友達に嫌われちゃうね例えば、スーパーなどの店内で騒ぐ子どもに対して「お店の人に怒られるよ!」と言ったり、家でわがままを言ったときに「そんなだと、お友達に嫌われちゃうね」と言ったり…。親から見れば、他人の目線を意識させて人に迷惑をかけない、人から好かれる子に育ってほしい…といったような思いがあるのですが、子どもにとっては、親から注意を受けながら、他人からも否定されていることになるのです。これを繰り返されると、子どもは物事の良し悪しや、自分の行動について、他人からの評価ばかり気にするようになり、自分で判断することができなくなってしまいます。叱るのはその場限り簡潔に、できたことをしっかりほめてこれまで見てきたケースとは反対に、子どもの自己肯定感を高めようと、叱ることを控える風潮も一部には見られます。しかし、叱ることを避けるのは、子ども自身に「親からしっかり見てもらえていない」と感じさせることもあり、自己肯定感を下げる要因になりかねません。叱る時は、いつまでも引きずらず、簡潔に!要点を押さえて叱れば、子どもは愛情を感じ、自己肯定感をしっかり高めることができます。そしてもうひとつ大切なのは、子どもができたことを、どんなに小さいことでも拾い上げ、しっかりとほめてあげることです。子どもができたことは、親にとっては普段教えていることですから、とても些細で「できてあたりまえ」なイメージがあります。心の中で(あ、やっとできたな…)と思っても、ほめずにスルーしたことがないでしょうか。でも、普段教えていることを子どもができた時こそ、自己肯定感を高めるチャンス!「すごい、ちゃんとできたね!」とほめることで、子どもは、しっかり見てもらえていること、愛されていることに喜びを感じ、どんどん自分を強くしていくことができるのです。<文・写真:ライターあん茉莉安>
2019年09月23日幼稚園に行きだしておしゃべりも達者になった年中の娘。ただ、たまに単語の言い間違いがあり「おこのみやき」を「おこみのやき」「ティラノサウルス」を「ぴらのさうるす」「トリケラトプス」を「とりけらぽっくす」そして「がんばれ」を「ばんがれ」と言います。特に気にしてはいなかったのですが、もうすぐ5歳になるし娘の性格が繊細なため、お友達に言われるよりは親が指摘した方がいいかなと思い至りました。かわいすぎてダメでした…そもそも言い間違い自体も、かわいいからずっとこのままだったらいいのにと思っていたので、自然と直るまではこの幼さを堪能しようかなと思いました。
2019年09月18日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーのカトウ ヒロコさんからメッセージです。 最近、気付いたら子どもに発するひとこと目やふたこと目が、「ほら、だからママが言ったでしょう!」「あー、もう、どうしてそうなの!?」というような注意や批判的な言葉だったりしていませんか?一人で着替えをしたり、手を洗ったり、トイレに行ったり……子ども自身でできることが多くなると、ついつい増えてしまうママの小言。でもこれ、どんなママでも少なからずこういった状況に陥ります。「わたしって、どうしてだめな母親なんだろう……」とは思わずに、反省を生かして、小言を抑えるようトライしてみましょう! 多くのお母さんの共通問題悪いところや直してほしいことばかりが目について、つい子どもにガミガミ言ってしまい後悔しているママは、たくさんいます。でも一方で、そういったママたちの多くは、きちんと自分の子どもに良いところがあるのはわかっていて、いつだって、子どもの良いところをみつけられるママになろうと努力しています。きっと、これを読んでくださっているママもそうではないでしょうか? ママ自身がとても真面目で、社会に迷惑をかけない人に育てよう、社会に出て恥ずかしくない人に育てよう、と思っているママほど口うるさくなってしまいがちです。つまり、ガミガミ言ってしまったり、小言を言ってしまったりするのは、とっても普通のことなのです。むしろ、良いママの条件でもあるのかもしれません。 イライラした際にチェックしたい3つのポイントとはいえ、いつもいつもガミガミ言われている子どもの立場になってみたら、たまったものではありません。ずっと続けていると、ママが口を開けば怒られるに違いない、と構えてしまい「言われたことを直さなければならない」と思う前に、「あー、またママの小言が始まった。耐えなければ……」というように、ママの注意が全く頭に入ってこなくなってしまう可能性が高くなります。これでは悪循環です。そこで、口うるさく言いそうになったら、以下の3つのことを考えてみてください。 1.友人の子どもだったら?友だちや、電車の中でなどで見ず知らずの人が自分の子どもを叱っているのを見たとき、「そんなことで叱らなくてもいいのに」「あんな言い方しないでもっと優しく言ってあげればいいのに」と思ったことありませんか?振り返ってみたら、自分の子どもには勢いにまかせて注意してしまい、優しく対応していないママは多いのではないでしょうか。子どもに口うるさく言いそうになったら、“友人の子どもが全く同じことをしていたら、その子どもにどのように言うだろうか” “そもそも叱るだろうか?”ということについて考えてみてください。 2.マストとベターどっち?たとえば、子どもに普段から片付けなさいと言っているのに片付けない、足をぶらぶらしてはいけないと言っているのに座ると足をぶらぶらさせている、といったような場合、ガミガミ言う前に、これは“絶対してはいけないことなのか” “できればしてほしくないことなのか”に分けてみてください。ベターに振り分けられることであれば、マストなことができるまで待ってから注意してみても遅くはないはずです。 3.立て続けに叱らない立て続けに子どもに注意しているなと思ったら、いったんベターに振り分けたことは、叱らずにいてあげてください。立て続けに注意されても、怒られている状況をなんとか回避しようと考えるのが先じてしまいます。さらにいえば、そんなにいっぺんには直せません。分刻みで叱っている、注意していると思ったら、ぐっと我慢してみましょう。 口うるさくしてしまったときは、迷わず「ごめん!」子どもは親をしっかり見ています。親がやっていることは、当然、自分もして良いと思ってしまいます。子どもの態度が良くないと思ったときにイライラや気分に任せて怒ってしまうと、お子さんも多かれ少なかれ親と同じような態度をとる可能性が高くなります。思わず、イライラや怒りに任せて注意してしまった場合には、「イライラしてしまってごめんね。イライラして言ってしまうのはとても悪いこと。でもおしゃべりしながら食べるのはお行儀が悪いからやめようね」とお子さんにイライラしてしまったことをきちんと謝って、直してほしいことを伝えましょう。さて、ちょっと自分自身を振り返ってみましょう。“二日酔いがつらくて、二度とこんなに飲みすぎないぞ” “今月も無駄遣いをしてしまった。来月は無駄遣いしないぞ“と自分自身に誓っても、もう何年、何十年と同じ過ちを繰り返している人も多いでしょう。 子どもも直さなければとは思っています。でも、そんなにすぐには直せないものです。まだまだ小さな子ども。ちょっと長い目で見守りましょう。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2019年08月29日夏休み明けは「学校に行きたくない」と言う子がもっとも増える時期。気持ちを吐き出せずに抱え込んでしまうと、不登校になってしまうこともあるそうです。そうならないためにも、子どもが話してくれたときに、きちんと話を聞いてあげることが大切。スクールカウンセラーの先生に教えてもらった子どものストレス対処法を紹介します。必要なのは共感! 話を「聞く」と「共感」するのは違う息子が小学校へ上がったばかりのとき、「学校でイヤなことがあった」と毎日のように言ってくる時期がありました。話を聞いてあれこれ試しましたが、なかなか解決できず、スクールカウンセラーの先生に相談することに。先生いわく、子どもが問題を抱えているときに一番必要とされているのは、“共感”することだそう。「うれしかったんだね」「悲しかったんだね」子どもの気持ちに寄り添うのが共感。それとは逆に、してはいけない返しのパターンが9つあります。「学校で友達とイヤなことがあった…学校へ行きたくない」と言われたときの例で見てみましょう。<9つのパターン>1.命令:つべこべ言わず学校へ行きなさい2.脅迫:学校に行かないともっと仲悪くなるよ3.説教:あなただって兄弟に同じことするでしょ4.提案:イヤだって言ってみたら?5.非難:あなたが気にしすぎる性格なのよ6.称賛:イヤなことがあってもガマンしたのね7.同情:かわいそうに…あなたは悪くないわ8.侮辱:そんなこと言うなんて性格悪いわね9.分析:いつ?誰と?それでどうなったの?私の場合、状況を把握したいために根掘り葉掘り状況を聞き出そうとして、どうにかしてあげたいという気持ちから「ああした方がいいんじゃない?」「こう伝えてみたら?」と言っていました。上の例でいう提案と分析です。ある日、息子から「学校であったイヤなことを話したときに、いろいろ聞かないでほしい」と言われてしまいました。これではいくら話を聞いてあげても、問題が解決しないわけです。暴力的な表現にはどう対処する?共感するのが大切とはいえ、「ぶん殴りたい」など暴力的な言葉に対してはどう対処すればいいのでしょう。共感したら暴力を肯定することになるのでは?親としてはどんなことがあっても殴るのはよくないと言いたくなるのが本音です。すると先生は、「子どもは本当に殴りたいと思って言っているわけではありません。“殴りたいくらい怒っていたんだね”と、そのときの感情を代弁すればいいんです」と話されました。早速、「もう〇〇くん大っ嫌い!」と息子に言われたとき、「大っ嫌いになるくらい悲しかったんだね」と気持ちを代弁してあげました。すると、「なんでぼくの気持ちわかったの?」と急に笑顔に。普段は、プンプン怒りながら長々と話をするのに、共感した日はそれでおしまい。息子の場合、問題を解決してほしかったわけじゃなく、気持ちをわかってもらいたかっただけなんだと気がつきました。引きずってしまうイヤな気持ちを手放す方法話を聞いてもらっただけでスッキリする子もいますが、中には上手に気持ちの切り替えができず、引きずってしまう子もいるそうです。そこでイヤな気持ちを手放す方法を教えてもらいました。<イヤな気持ちを手放す方法>1.イヤな気持ちの顔を想像しながら紙に描きます。間違えてはいけないのは、描くのはイヤなお友達の顔ではありません。あくまで自分のイヤな気持ちを具現化させます。紙以外にも風船に直接描いてもOK2.紙を枕やクッションに貼りつけ、パンチしたりキックしたりして気がすむまでやっつけます3.最後にビリビリにやぶいてイヤな気持ちにさようならをします。そのあとは、アイスクリームを食べに出かけるなど親子で楽しいことをして過ごすといいそうこの方法を息子に提案したら、「かわいそうだからイヤだ」と言われてしまいました。「じゃあどんな方法ならいいと思う?」と聞いたところ、「おしっこと一緒に出して、ジャーって流す」「手の平にのせてフーって吹き飛ばす」という回答が帰ってきました。どんな方法でも、その子がスッキリするならいいとのことです。親がお手本になって最後に先生から「もっとお母さんも気を抜いていいんですよ」とアドバイスをもらいました。「今日こんなイヤなことがあってね」と子どもにグチを聞いてもらうのもあり。最後に「聞いてもらったらスッキリしちゃった!」と言えば、イヤな気持ちを手放す方法を教えることもできます。アドバイス通り、息子にイヤな出来事を話すと、「お母さんにもイヤなことがあるんだね! ぼくと同じだね!」とイヤなことがあるのは自分だけじゃないとわかってくれました。最近は、先生の話を参考にして、「休みの日はのんびり過ごそう!」「今日は疲れたからレトルトでもいいよね〜」などほどよく適当に過ごすようにしています。親子で上手にガス抜きしながら、子どもにはイヤな気持ちとのつき合い方を学んでもらえたらうれしいです。<文・写真:ライター三浦麻耶>
2019年08月25日学校や園から帰ってきた子どもがリビングで寝そべっていたり、ゲームに夢中になっていたりする姿を見て、「宿題やったの!?」「いつまで遊んでいるの!」と怒ってしまうことはありませんか?子どもにも一息入れて疲れをとる時間が必要だとはわかっていても、つい「余計な一言」を言って急かしてしまう人も多いことでしょう。毎日のように口酸っぱく言い続けても、肝心の子どものやる気が起こらなければ、「余計な一言」は効果がないどころか、親子の信頼関係に影響を及ぼすことも……。何も言わなくても子どもが自らすすんで取り組み、親子ともに心穏やかに過ごせるようになるには、子どもの「やる気スイッチ」を上手に押すことが必要です。小言では子どもの「やる気スイッチ」は押せない子どもに「〇〇やったの?」と言ってしまうとき、私たちは「やっていない」ことを知っているか、薄々わかったうえで聞いていることがあります。教育評論家の親野智可等さんはこのように述べています。日頃から子どもに罠をかけてわざわざ嘘をつかせるような意地悪な質問をしていると、子どもは親に対する信頼感が持てなくなり素直な気持ちもなくなります。そして、親の攻撃から自分を守るために、たくみな嘘をつくようにもなります。(引用元:学研キッズネットkidsnet for Parents|「片づけしたの?」「宿題やったの?」「明日の仕度したの?」など。「質問形」の裏に隠れているもの)子どもの口から正直に言わせようと誘導する親の一言は、子どもにとっては攻撃に感じられるもの。親子の信頼関係にとって好ましくないようです。あなたは、お子さんに対してこのような小言を言っていませんか?「いつまで寝ているつもり?」「宿題はちゃんとやったの?」「遊んだおもちゃは、片付けたんでしょうね!」「食べ終わった食器は、どうするんだった?」そんなとき、「今やろうと思っていたのに!」と怒るお子さんは多いことでしょう。その胸の内は、パパやママの小言にガッカリして、素直に向き合いたくない状態にあるのかもしれませんね。「やる気スイッチ」を押された子どもの特徴一方、「○○やったの?」と聞かなくても、こうしたことを自分からすすんでやれる子もいます。・朝は決まった時間にひとりで起きる・学校から帰ってきたらまず宿題に取りかかる・おもちゃで遊んだあとは元通りに片付ける・食事が済んだら食器を下げる彼らは、何事にも前向きで、失敗してもくじけず目標に向かって頑張れる「やる気スイッチ」が入った状態にあります。「やる気スイッチ」を自分で入れることができる子どももいますが、初めの頃は親御さんが絶妙のタイミングで押してあげているケースが少なくありません。「やる気」が習慣化してくるにつれ、子どもたちは自らスイッチを入れられるようになっていきます。「やる気」は、もって生まれた性格ではなく、親御さんが上手に引き出して身につけることのできるスキルと言ってもいいでしょう。「やる気スイッチ」が入った子は、この先どうなる?ベネッセ教育総合研究所の「小中学生の学びに関する調査報告書(2015)『研究レポート2自律的な理由で勉強することが適応的である』」によると、「内発的動機づけ」が高い子どもは学校での成績が良いという研究結果が出ています。「内発的動機づけ」とは、自分自身でやる気を引き出して、物事に取り組めるということ。すなわち、「やる気スイッチを自分で入れられる子」のことですね。やる気スイッチを自分で入れられるようになると、勉強や習い事、家でのお手伝いなどに対して、主体的に目標を見出して楽しんでこなせるようになっていきます。これは、お子さんがこれから成長していくプロセスにおいて「不本意でもやらなければならないこと」に直面したときに克服する力になるものです。中高生であれば定期テストや受験に向けての勉強、大学生ならば単位取得のために必要な課題や試験勉強など、「やりたくないなぁ」と思いながらもやらなければならないことは、たくさんあります。社会人になってからも、仕事のプレッシャーや毎日の通勤、会社での人間関係など、いつも楽しくおもしろいことばかりとは限りませんよね。これらの克服すべき壁に対し、子どものうちに「やる気スイッチ」が押せるようになっていると、これまでも上手に乗り越えてきた経験が自信となり、自ら意味を見出して意欲的に取り組むことができるのです。子どもの「やる気スイッチ」を上手に押す方法子どもの「やる気スイッチ」の上手な押し方には、次のような方法があります。【学習面】◆なかなか勉強を始められないときOK「宿題、何時からやろうか?」「今日の宿題は何をやるの?」NG「まだやってないの?」「早くやりなさい!」はっぱをかけたり急かしたりしても、子どもにはわかりにくく、かえって逆効果です。「何をやるのか」「どんなタイミングで始めるのか」を聞いて、子ども自身が考えるきっかけを与え、自分で決めた経験を重ねられるように声かけをしましょう。◆机には向かっているものの、集中できていないときOK「まずは3問やってみよう」「もうここまで進んだの?」「ひとりで頑張っているね、手伝えることがあったら言ってね」NG「ダラダラしないの!」「さっさと終わらせなさい!」まずは、どうして集中できないのか原因を探ってみます。問題の量が多いようであれば、短く区切って集中を促し、難しそうな問題や苦手な分野であれば、ここまでやってきた頑張りを認める声かけをしてあげましょう。また、ひとりで黙々と続けることが得意ではない子なら、大人の存在が近くに感じられて頑張れるようにリビング学習をすすめるなど、環境づくりを提案してもいいかもしれません。【生活面】◆身のまわりのことができていないときOK「靴がそろっていると玄関がスッキリするね」NG「ほら!また脱ぎっぱなし」「自分でやりなさい!」たとえば、子どもが靴を脱ぎっぱなしにしているときには、「脱ぎっぱなしはダメじゃない!」と叱るのではなく、「そろえてくれると玄関がスッキリする」に置き換えることが大切です。具体的で前向きなフィードバックは、ほめ言葉に匹敵し、やる気を引き出すことが研究でわかっています。◆決まった家の手伝いをやらないときOK「今日は一緒にお皿洗いしようか?」「あなたのお風呂掃除は丁寧だから、ピカピカになってうれしいよ」NG「決めたこともできないの?」「それくらいはやりなさい!」家の手伝いを何か決めて任せている家庭も多いと思いますが、一度決めたからといって必ずしもその人がやり遂げなければならないわけではありません。やる気がなさそうだなと感じる日は、「一緒にやろう」と声をかけると、案外すんなり動けるお子さんも。また、手伝ったことで人の役に立っているということを伝えるのも効果的です。どのような場面でも、「何がどこまで自分はできているか」がわかり、「何をいつ取り組むのか」を自分で決めるように促すと、「やる気スイッチ」は入りやすくなります。***大人と同様に、やる気スイッチは、すぐに押せる子もいれば時間がかかる子もいます。また、新学期や学校行事など慣れないことが続いていると、心身が疲れていることも。ときには「1回休み」を取り入れるのも「やる気スイッチ」を上手に押すコツですよ。(参考)学研キッズネットkidsnet for Parents|「片づけしたの?」「宿題やったの?」「明日の仕度したの?」など。「質問形」の裏に隠れているものschola|生活の節目を活用すれば、子どものやる気を高めることができる進研ゼミ保護者通信|やる気アップの声かけバージョンアップさぽナビ(Z会)|子どものやる気を引き出すコツ(1)こどもまなび☆ラボ|子どもが「本当に褒めてほしいこと」。やる気スイッチをONにする言葉とはドロシー=ノー=ノルト・レイチャル=ハリス著、石井千春訳(2003),『子どもが育つ魔法の言葉』,PHP文庫ベネッセ教育総合研究所|研究レポート2自律的な理由で勉強することが適応的である
2019年07月02日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは。私はこいしさんと申します。現在2人の娘を育てる主婦です。子どもはとても正直で、小さければ小さいほど何も考えずにいろんな言葉を口にしますよね。時にはそんな子どもの言葉に感動したり、傷つけられたりします。今回は、その中でも特に「子どもに言われてうれしかった言葉」について書いていきたいと思います。■パパとママとねねがスチ!下の娘は、家族の誰かが「ママ(またはパパやねえね)のこと好き?」と聞くと、必ず「パパとママとねね(ねえね)がスチ(好き)!」と答えます。自己顕示欲の強い我々はしつこく「誰が一番好き?」と食い下がるのですが、必ず「パパとママとねねがスチ!」とみんなの名前を答えるのがとてもかわいくてうれしいです。イヤイヤ期に付き合う日々の苦労が3割ほどは浄化される気がしています。■ママ大丈夫よインスタグラムに動画もアップしたのですが、なにかと「アージョブ(大丈夫)よ」とか、「大丈夫?」と言ってくれる娘に癒やされています。疲れていたり、仕事が忙しいときは、娘の「大丈夫」をもらいにいきます。■今日のごはんは何?これは上の娘が最近よくいう言葉です。とっても当たり前な言葉に聞こえるかもしれませんが、上の娘はもう少し小さいころ、ひどい偏食で小食でした。いまでもそこまで大食いではないのですが、小学校に行きはじめ運動量が増えたせいか、食べられるものと量がグンと増えました。帰宅しておなかをすかせた娘が真っ先に「今日は何のごはん?」と聞いてくるのですが、そんな当たり前の質問が私にとってはとてもうれしいです!■純粋な子どもたちの言葉のパワーはすごい正直に言うと、私にとって子育ては大変なことや悩ましいことの方が多いです。それでも、純粋な子どもが一生懸命伝えてくれる言葉にはものすごいパワーがあります。これからも、子どもたちの発する言葉に振り回されながら、怪獣たちの成長を観察していきたいと思います!
2019年06月16日ここぞというときに学力をぐんと伸ばす子。東大などの難関大学に合格する子。困難なときも自分で道を切り開いていける子。そういった子どもと、そうではない子どもの違いって、いったい何だと思いますか?その答えは “家庭”にありました。さっそく、詳しくご紹介しましょう。子どもの伸びしろは家庭環境で決まる?入塾テストがないにもかかわらず、中学受験の第一志望合格率が7割以上、大学受験では難関大への合格率が8割以上という進学塾 VAMOS(東京・吉祥寺)を主宰している富永雄輔氏は、受験コンサルタントとしてこれまで2,000人以上の親と接してきた経験から、次のように述べています。そもそも、「伸ばしやすい子」とはどういう子なのでしょう?それは、十分な「伸びしろ」が準備されている子です。「伸びしろ」とは、さらに成長する余地であり、可能性のこと。しっかりと「伸びしろ」をつくられた子どもは、きっかけさえ見つかれば、飛躍的に学力を伸ばしていきます。そして、その「伸びしろ」を育てるのはそれぞれのご家庭なのです。(引用元:富永雄輔(2017),『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』, 文響社. )親の心がけ、幼少期からの家庭での習慣、休日の過ごし方、環境づくりなどが、子どもの「伸びる」「伸びない」に関係しているということ。なにげなく過ごしている家庭での日々が、じつはとても大切なのです。1. まず心がけたい「心休まるおだやかな家庭」「陰山メソッド」に代表される基礎学力の向上や、『徹底反復シリーズ』をはじめとする教材開発などで知られる教育者・陰山英男氏はこう述べています。私は教員時代に毎年何十件と行っていた家庭訪問で、子どもの性格と家庭の雰囲気の関係を考えるようになりました。そうして振り返っていきますと、やはりおだやかな心地よさが感じられる家庭のお子さんは成績がいい子が多く、また年齢相応のしっかりとした話し方のできるお子さんが多いということが改めて感じられたのです。(引用元:ベネッセ教育情報サイト|陰山英男氏に聞く!子どもの学力を伸ばす勉強法・習慣とは?)また、これまで多くの子どもや親たちに指導を行なってきた「花まる学習会」代表の高濱正伸氏も、「家族関係の良さが子どもの安心感の源泉」であり、「家族で心からくつろげて安心できる家である」ことが、伸びる子を育むうえでとても大切なことだと指摘しています。両親は共働き、子どもは習い事や塾で忙しい……今はそんな毎日を過ごすご家庭も多いのではないでしょうか。だからこそ、家の中では家族全員が心から落ち着ける空間、良好なコミュニケーションが取れる雰囲気を意識的につくっていくことが必要かもしれません。伸びる子のベースには、「家庭で得られる安心感」があることを忘れないようにしたいですね。2. 伸びる子の親の褒め方伸びる子の親の特長として、「褒め上手である」こともかなり大きなポイントのようです。たしかに、褒められることで子どもは自信がつき、自己肯定感を高められる――というのは、よく聞く話ですよね。ただし、褒めすぎは要注意だそう。というのも、伸びる子は常にもっともっと上に行きたいという上昇志向を持っているから。子どもを伸ばしたいなら、この “ハングリー精神” は不可欠なのだそうです。たとえば、算数で80点の壁をなかなか超えられなかった子どもがいるとしましょう。努力の甲斐あって、85点を取ることができたとしたら、どんな褒め言葉をかけてあげますか?目標よりさらに5点高い85点を取れたのだからおおいに褒めてもいいのですが、ある親御さんはこう言ったのだそうです。「よく頑張ったね。さあ、これで90点を目指す準備ができたじゃない!」これこそ、絶妙な褒め言葉。85点を取れたことはしっかり褒めていますが、その先にも目を向けさせるような言葉です。褒めるのはもちろん必要ですが、時に大事なのは、「それはまだゴールではない」と子どもに感じさせることなのです。ほかにも、伸びる子の親の傾向として、以下に挙げた行動が挙げられるようです。ぜひ参考にしたいですね。■「勉強(宿題)しなさい」と言わない■テストの結果、成績の上下に一喜一憂しない■家族の目の届く場所(リビングなど)で勉強させる■平日も休日も生活リズムを崩さない■家庭菜園をする■お手伝いをしっかり任せる■無駄なものを家におかない■収納のしつけをする■子どもと一緒に図書館、劇場、美術館、博物館、科学館などに行く3. こんな環境づくりでさらに伸びる子に家の中にちょっとした “仕掛け” をつくって、家族みんなで楽しむこと。これも、伸びる子が育つ家庭の特長です。ポイントは、“自然と視界にはいってくるもの” “手を伸ばしやすい場所にある”です。ただし、強制はせず、うまくいけば儲けものくらいの感覚で試してみてくださいね。■ファミリーライブラリーを作る伸びる子の特長のひとつとして、“読書好き” あるいは “多読だった時期がある” が挙げられるようです。読書が子どもに良い影響を与えるのは、もはや周知の事実ですよね。問題は、「どうやったら読書好きになるのか」ではないでしょうか。そこで試していただきたいのが、「ファミリーライブラリー」。ファミリーライブラリーとは、いつでも目に入るところ、手に取りやすい場所に、親自身が読みたい本、親が子どもに読んでほしい本、子ども自身が読みたい本などを棚などに並べておくこと。そのうち何冊かは、表紙を向けて並べておくのが効果的だとか。そうすることで、子どもの視覚に訴えやすく、瞬間的に手を伸ばすようになるのだそう。さらに、親もなにげなく本を手に取ることが増えるでしょう。親の読書する姿を日常的に子どもに見せることも、子どもを読書好きにさせると言われています。子どもと一緒に調べものができるように、本の近くに辞書や辞典、世界地図、地球儀を置くのもおすすめです。■覚えたいことを紙に書いて貼る四字熟語、歴史の年号、英単語、漢字……覚えなくてはいけないことが増えてきたら、紙に書いて「トイレの壁」や「冷蔵庫のドア」に貼っておきましょう。そうすることで、記憶に残りやすくなり、ひとつやふたつは無意識のうちに覚えてしまうものなのだとか。メディアで活躍中の山口真由さんも、著書『東大首席・ハーバード卒NY州弁護士と母が教える 合格習慣55』の中で、「何かを記憶として定着させたいとき、毎日、何度か必ず行く場所に貼っておくのが効果的」だと言っています。また、山口さんはもっと効果的な方法として、「覚えたことを親子の会話の中で声に出してアウトプットする」と書いています。ポイントはゲーム感覚で楽しむこと、だそうですよ。***どれも、ちょっとした親の心がけや工夫でできてしまうことばかりでしたね。でも、そんななにげない些細なことが、知らず知らずに子どもに大きく影響を与えることは間違いないようです。ぜひ幼少期から家庭で取り入れてみませんか。文/鈴木里映(参考)富永雄輔(2017),『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』,文響社高濱正伸,相澤樹(2018),『あと伸びする子はこんな家で育つ』,大和書房ベネッセ教育情報サイト|陰山英男氏に聞く!子どもの学力を伸ばす勉強法・習慣とは?Business Journal|学力の高い子ども、親の習慣や家庭環境に「共通の傾向」…文科省調査で判明東洋経済ONLINE|「勉強しなさい!」が不要な子の”家庭内習慣”山口真由(2018),『東大首席・ハーバード卒NY州弁護士と母が教える 合格習慣55』,学研プラス
2019年06月15日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは! 7歳と4歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。 前回 は息子に言われてうれしかった言葉を紹介しましたが、今回は子どもに言われてショックだったエピソードです。子どもってとにかく正直で素直ですよね~! 思ったことは何でも口にしてしまって、思わず焦ってしまうこともあったり…(笑)これは長男なーが5歳のときの話です。■母のアルバムにまさかの一言…!私の実家に帰ったとき、私の子ども時代のアルバムが出てきたので「懐かしいな~」なんて見ていたんです。そしてなーにも見せてあげたんですが…写真を見てなーがぼそっと一言思わず苦笑い(笑)たしかに子どものときの私って、ショートカットだったし1日中外で遊んでいたから肌も真っ黒! おまけに眉毛も極太!(笑)服装もパンツが好きだったので、男の子っぽいといえば男の子っぽいかな?(笑)でもトップスは女子! って感じだったけど、まだ5歳のなーにはそこまで見分けつかなかったんだろうなぁ…すると、その後さらに衝撃発言が!!な…なんて発想…!!!(笑)男の子と言われてちょっぴりショックだったけれど、だんだん面白くなってきたので「そうだよ~! ママは男の子だったの!!」とノッておきました(笑)しかしその数ヶ月後こんな出来事が!!!保育園の先生に「ママは子どものころ男の子で、おちんちん切って女の子になったんだよ!」と説明しだして恥ずかしかったです(笑)ふざけてそんな話をしたことを私はすっかり忘れていたんですが、ママは男の子だった説をすっかり信じていたようです…!!きちんと説明しなかったツケの代償をこんなところで払うことになるとは(笑)その後ちゃんと説明して、理解してもらいました!
2019年06月13日「子どもの集中力が続かない」というのは、子育て中によく聞かれる悩みのひとつです。また、集中力はあっても「自分が興味のあること限定」というお子さんも少なくありませんよね。今回は「子どもの集中力が続かない原因と改善方法」についてご紹介しましょう。子どもの集中力を低下させる原因は?子どもの集中力が低下する原因には、さまざまものがあります。代表的なものは以下の通りです。・長時間のゲームやテレビ鑑賞ゲームやテレビ、スマートフォンを閲覧する時間が長くなってしまうと、脳の中で記憶や学習、感情のコントロールに深くかかわっている前頭前野という部分が疲れてしまい、注意力散漫になったり、集中力が低下してしまったりするといわれています。・不規則な生活夜ふかしをして十分な睡眠時間がとれていないと、イライラしやすくなったり、ケアレスミスが多くなったりしやすいといわれています。また、朝起きるのが苦手でいつも遅刻ギリギリの時間まで寝てしまい、朝食をとる時間がないと、集中力が足りなくなるともいわれているのです。不規則な生活の中に、集中力が低下する原因がいくつも潜んでいるといえるでしょう。集中力のある子とない子の違い一般社団法人教育デザインラボ代表理事で、都留文科大学特任教授の石田勝紀氏は、集中力に関して「人間は『集中タイプ』と『拡散タイプ』の2つに分かれている」と述べています。「集中タイプ」は、先天的に集中力が高いケース、自分の興味のあることに関しては抜群の集中力を発揮するケース、「習い事や部活動で忙しく、短時間で宿題をこなさなければいけない」など必要性に迫られることで集中力を発揮するケースがあるといいます。勉強は好きではないものの、歴史小説や歴史漫画が好きで、歴史の成績だけは常にトップクラスであるという子どもや、趣味に没頭すると誰かが話しかけてもまったく反応しない子どもなどはこのタイプです。一方の「拡散タイプ」は、周りの人々や環境のことが常に気になりやすく、集中力があまり高くありません。それゆえに「落ち着きがない」と思われることも。しかし、見方を変えれば、「よく気がつく」「他の人の様子を察知できる」ということでもあり、将来的にサービス業などで活躍する可能性が高いのだそう。集中力があるに越したことはありませんが、集中力がないからといって子どもを否定的に判断したりせず、「この子はこういうタイプなのだ」と見守ることも大切だと言えますね。子どもの集中力をアップさせる方法子どもの集中力をアップさせるためには、普段の生活の中に以下を取り入れましょう。・集中モードへの切り替えを促す何かに集中するためには、「集中モード」に入ることから始まります。大人の場合でも、就業時間になったからといってすぐに仕事に没頭できるわけではなく、今日のタスクをチェックしたり、デスクの上をキレイにして仕事をしやすい環境を作ったりして、徐々に集中モードに切り替えていくという方が多いのではないでしょうか。ぜひそれを子どもにも習慣づけてみましょう。具体的には、テレビやスマートフォンから離れる、机に向かってノートや鉛筆を準備する、ひらがなや漢字の書き取りといった簡単な勉強から始めることなどが効果的です。・子どもに「集中力がない」と言わない教育評論家の親野智可等先生によると、親に「集中力がないんだから!」と言われ続けた子どもは、無意識のうちに「自分は集中力がないんだ」と思うようになります。その結果、子どもは「どうせ自分は集中力がないから」と何事もすぐに諦める癖がついたり、自己肯定感が低くなったりしてしまいます。そうならないためにも、子どもが何かに集中していたときは、「集中力があるんだね!」と褒めてあげましょう。勉強ではなく、遊びでもかまいません。親に集中力があると認めてもらえた子どもは、たとえ集中力が切れそうになったときでも「自分には集中力があるんだから、まだやれる!」と自分自身を奮い立たせることができるようになります。・ゲーム機はルールを設けて楽しむ2017年に朝日学生新聞社が小学1年生~6年生の男女457人を対象に行なった調査によると、「“ゲーム機を持っているが使用を禁止されている子ども” よりも、“ゲームをしてもOKな子ども” の方が勉強への集中力が高く、宿題にも自主的に取り組み、親との会話も多い」という結果が出ています。長時間の使用によって集中力を妨げる可能性があるゲームですが、だからといって禁止するのではなく、家庭内でルールを決めて使用することでメリットがあるようです。***子どもの集中力がないと、親はつい焦ったり、時にはイライラしてしまったりすることもあります。でもそれは、子どもが本来持っている集中力が発揮できない状態になっているだけかもしれません。生活環境を整えたり、普段の言葉がけを意識したりすることで、子どもの集中力を育てるためのサポートをしてあげましょう。文/田口るい(参考)Study Hackerこどもまなび☆ラボ|子どもの「集中力」を養う方法。遊びや習い事を活用しよう!東洋経済オンライン|子どもの集中力は、こうやって作り出せる!ベネッセ教育情報サイト|子どもに集中力をつけるには?[教えて!親野先生]All About|学習集中力の高め方!ゲームと勉強で態度が違う理由ITmedia NEWS|「ゲームOK」の子の方が勉強に集中し、親との会話も長い……朝日小学生新聞調査
2019年05月18日こんにちは、まりげです。今日は「主婦あるある」を言いたいと思います。■主婦あるある言いたい! 夕方はいつでも台所でクルクル保育園から帰ってきてダムが決壊したかのように「お母さん、聞いて! 聞いて! 聞いて!」としゃべり始める長男、「おなかすいた。おかし食べてもいい?」と急かしてくる次男、たそがれどきに泣き始める三男。パニックになって台所でクルクル回転しているときがあります。■主婦あるある言いたい! 品数だけがやたら増えがち肉や魚などのメイン食材がない日は、それをカバーするために戦闘能力が30くらいの補欠メンバーが大集合。先日は買い置きの野菜くらいしかなかったので、普段作らない野菜のかき揚げを作りました。肉焼くだけの方が10倍楽だった。■主婦あるある言いたい! ミートソース食べるときは裸族同様に「納豆ごはんはお風呂に入る前」、「クロワッサンを食べるときは新聞紙がランチョンマット」です。■主婦あるある言いたい! 食事中、家族が意地でも立たない台拭きないの~? 箸ないの~? ソースないの~?…たぶん、家族は足を鎖でつながれているから立てないんだと思います。そうでなければ納得がいきません。うん、きっとそう。■主婦あるある言いたい! 食材ストックは永久ストック去年のタケノコが1年間凍ったままです。子どもたちには、これは冷凍マンモスだって教えてあります。■主婦あるある言いたい! 気になってたスイーツもらうと…ちまたで話題のコンビニスイーツの情報をゲットしているものの、いざお店でみかけると「う〜ん。やっぱりやめておこうかな。」と購入をためらいがちです。ですので、手土産でもらったときには会話もそこそこにスイーツの味を堪能します。■主婦あるある言いたい! デザート出すときは…作るのがめんどうでも、ゆっくり座って食べられなくても、結局、家族の喜ぶ顔を見るとまた明日もがんばろうってなりますよね!
2019年05月07日突然ですが、わが家にはかなり手強い小学一年生の男の子がいます。好奇心旺盛、遊びたい盛り。そして何より、彼はマイペース。目についた興味のあることに次から次へと手を付けて、やりたくないことはどんどん後回し。「先に宿題した?」「やることやってからだよ!」そんなママの言葉も見事に交わす、スルースキルさえも身に付けてしまった次男。さて、そんなわが家の次男坊に届いたのが、整理収納アドバイザーのEmiさん主催のOURHOME × Gakkenの「やることボード」。子どもが自分で楽しく予定を組み立てられるような工夫がたっぷり組み込まれた、お支度を助けてくれるアイテムです。⇒ じぶんで予定をくみたてられる「やることボード」 01じぶんだけの「やることボード」をつくってみよう!用意するものは、・じぶんで予定をくみたてられる「やることボード」・ホワイトボード用のマーカー「やることボード」は、シールとホワイトボード用のマーカーだけで予定を組み立てられるから、子どもが間違えても消せて安心。変更だって、いつでもできるんです。まず、いつの予定をつくるか考えます。わが家の次男は、家に帰ってからの時間のやりくりが苦手。お友達と遊びたいのに、のんびりして宿題が進まない…。約束したから、宿題ができてないまま出かけて行っちゃう…。ということが、くり返し起こっていました。まだ一年生ですもの。仕方ないですよね。ママも理解してあげたい気持ちと反面、ついつい先回りして怒ってしまい反省…。「学校から帰ってきてからの時間を上手に使えるようになろう!」テーマはママから提案しました。 02「やることシール」を順番に並べるじぶんでつくる「やることボード」には、子供の一日の「やることシール」がたくさん入っています。ひらがなの横には、分かりやすくかわいいイラストも描いてあるので、未就学児のお子様にもわかりやすそう。いつも帰宅後にしていることを思い浮かべながら、シールを選び、優先順位を決めて順番に貼ります。次男が選んだのは、・トイレに行く・おやつをたべる・しゅくだいをする・いってきます・じゅんびをする(時間割)いつも何気なくやっていることも、なんとなくやらなきゃいけないと思っていることも、こうしてリスト化させると、やるべきことが明確になります。頭の中でぼんやりと思っていることが、言葉にして表されると、子供って安心するんですよね。ひらがなが読めるようになった小学一年生の次男にも、わかりやすく伝わった様子。優先順位が分かりやすく見えて、ママもサポートしやすそうです。03「とけいシール」で目標時間を決めるホワイトボード用のマーカーで時計の針を書き込み、隣に時間を書き込みます。書き方は自由。「3:30」、「15:30」、「3じはん」。「自分にわかりやすいように書いていいよ。」と声掛けするといいですね。次男は学校から帰ってきたら、15時半。習い事がある日は16時半までに、宿題を済ませなければいません。ママである私のここでの工夫は、細かくタイムリミットを決めて、縛りすぎてしまわないこと。「自由でマイペースな次男には、最初から細かい時間のルールを作るのは向いていないかも」と、私なりに長く続かせるコツを組み込んでみました。スタート時間だけ設定して「宿題が早く済んだら、その分早く公園に行けるよ!」と声掛けをするように。時間に追われるよりも、自分で時間を有効に使っているという意識をもってほしいと願っています。この30分はママも次男の宿題に寄り添う時間に。※これはあくまで、わが家の次男坊の場合。みなさんもぜひお子様と相談してみてくださいね。そして、次男のお楽しみのゲームは18時以降OK!というのがわが家のルール。「ゲーム」という項目はさすがにないので、自分でフリーシールに書き込んで、完成。04どこに設置すれば目につくかな?「やることボード」の設置場所は、時計の横や、リビングの目につく場所など、子供の生活動線に合わせた場所がオススメ。わが家はランドセル置き場の上に。ここに設置すれば、帰宅してランドセルを置いた時に「そうだった!」と、思い出してくれるはず。こうして眺めると、宿題さえ済ませれば、公園、ゲームと、後は好きな時間を思いっきり楽しめるというのがシンプルに分かります。そして、次の目標も。時間割も先にできるようになったら、忘れものチェックも一気に見てあげられて、ママの時間も有効に回せそう。「やることボード」は、裏面も使えるようになっているので、2つのシーン活用できます。習いごとがある日や、忙しい朝、春休みの計画にも。場面を変えてお子様と一緒に楽しく活用してみてください。時間を上手に使って、メリハリのある親子時間を。自分だけの「やることボード」で、時間のお片付けに挑戦してみてくださいね。使用したアイテム⇒ じぶんで予定をくみたてられる「やることボード」 文・nami sasaki整理収納アドバイザー。暮らしのまんなかにはいつも散らかし三兄弟。毎日の暮らしを愉しむ工夫探しがすき。収納で家事を心地よく。 ■こどもと暮らす
2019年03月31日こんにちわ! 気ぜわしいですよね、3月4月って。って年中同じようなこと言ってる気がしますが(笑) 突然ですが、皆さんのストレス解消法って何ですか? 私の場合は、ブログを書いたり、コンビニスイーツを食べたり、イオンにお買い物に行ったりすることがストレス発散なのですが、 そもそもストレスを溜めないためにしていることがあるんです。 ストレスの感じ方は人それぞれですが、私の場合は「頑張らないといけない人付き合い」がストレスの要因なんですよね。 しんどいな~と思いながら誰かと会う時間を過ごすぐらいなら、1人で好きなように時間を使いたいんです(誰だってそうか)。 でも子どもがいると、周りの関係なんてどうだっていいわ、私は1人で生きるのよなんて言ってる場合じゃない時も多々ありますよね。特に第一子のはじめての小さな社会デビュー。長男が幼稚園に入園した頃には、私がお付き合いを頑張ることで、子どもの幼稚園生活がスムーズにいくような気がしていました。 お友達同士で帰り道同じ方向に歩いて帰っていたり、そのまま公園で遊んで帰るなんていう話を長男が小耳に挟んだら、当然長男も遊びにいきたがるんですよ。 でも、私は誰もお知合いがいなかったですし、既にママ友グループも出来ていたので割り込んでいく勇気もなく、長男に「また今度ね…」となだめながら帰るしかありませんでした。 私があそこのグループのママ達とお友達だったら長男に寂しい思いをさせなくてすむのに。私に仲のいいママ友がいれば放課後一緒に遊べるのに。 私のせいで長男の願いをかなえてあげられてないような気がしていました。 しかし、なかなか打ち解ける機会がなく、ママ友ゼロのまま1年が過ぎ、長男が年中になった7月です。 茶話会開催の連絡が来たんです。 ■ママ友ゼロだけど、長男のために保護者の集いへこの頃にはママ友作りへの期待はだいぶ薄れていて、ムリに作らなくてもいいやと開き直りつつあったのですが、やっぱり保護者の集りとなると肩に力が入ってしまいます。もちろん、参加不参加は自由ですし、強制でもなんでもないのですが、せっかく保護者会役員さんが企画してくださったんですし、なにより長男もこの1年このクラスでお世話になるんだし参加するほうがいいと思ったんです。 席はくじ引きで決まってくじで引いたとおりの番号で座りました。ママ友ゼロ人間にとってはくじ引きはありがたいシステムです。 最初に役員さんから一言があり軽く自己紹介をしていくことになりました。 出た自己紹介…!! 保護者会あるあるぅ! 入園したてのときは子どものこと、兄弟のこと、お母さん自身のこと、最近のおもしろエピソード等みんな長々と自己紹介していましたが、年中になると「○○の母です。よろしくお願いします」といった簡潔な挨拶がほとんど。 「○○の母です。今年1年よろしくお願いします」「○○の母です。よろしくお願いします」「○○の母です。よろしくお願いします」 みなさん、揃えたように「よろしくお願いします」オンパレードが続きます。 が、途中から、陽気なお母さんが登場したことによって自己紹介が一転。 「好きな飲み物は、焼酎でっすっ!」やら、「うちの子は○○くんのことが好きみたいですっ! キャッ!」やらだんだんと景気づいてきたお母さんたち。いやーーーん!! 笑いのリレー発生しちゃった!!!!(さらに緊張!) 笑いがクスクス起きるなか、だんだんと私の番が近づいてきます!! ガクブルガクブル。どどど…どないひょ。 なんか…おもしろエピソードってあったっけ?あぁぁ~~…長男のおもしろエピソード…おもしろエピソードー…えぇーと…えぇーと…いっそのこと…私も「よろしくお願いします」で終わらせようかな…。 ガクブルガクブル…。 しかし、ここで、よろしくお願いします、だけじゃぁ何も伝わらないしなぁー…。 意を決した私は思い切って、素直に胸のうちを明かしてみることにしました。みんなが明るい自己紹介をする中めっちゃマジメな自己紹介しました。 「○○長男の母です。こちらに引っ越してきて、1年9ヶ月経ちました。引っ越してきてすぐに下の子が生まれて去年はバタバターっとあっという間に過ぎていってしまったんですが、いまだになかなか知り合いができなくって…。子どもも、年齢があがるにつれて悩み事も増えてきましたが、なかなか身近に自分の子と同年齢の子を持つお友達もいないので分からないことも多くて…よかったら色々と相談に乗ってください」 真面目か!! 暗いわ!!心配かけるわ!! でも今まで黙ってたせいで、なかなか私の本意が伝わらなかったんだから、正直に自分の思いを口に出すしかないと思ったんです。もちろん一切笑いは起きなかったし、皆さんがどんな顔をしていたのかも覚えていません。 が、ちゃんと自分の思いをいえてよかったかなと思うことにしました。 その後気を使ってくださったのか同じテーブルのママが「どこから引っ越してきたの?」と声をかけてくださったり、会が終わったあとに役員さんが「ゆっくり話せた?」と聞いてくださったり、なんとかその会は平和に終わりました。 しかし結果的に言って、その茶話会に出たからといってママ友はできませんでしたし、それがきっかけで仲良くなった方もいませんでした。 でもね? この時にひとつ気づいたことがあったんです。この日、茶話会の会場に入ってみると、す…すっくなーーーーー!!参加者がすごく少なかったんです! 30人いるクラスのうち、参加したのは半分でしかも男の子のお母さん…たったの4人だったんです! 男の子のお母さんみんなどこへ行ったのぉ~~!!!! やっぱり年少さんのときは最初の顔合わせってこともあって、ほぼ全員集合したけれど、2年目となるとガクンと出席率落ちました。 でも、逆にいえば、そのぐらいのスタンスでいいんだって肩の荷が下りたんですよね。 参加してもしなくてもどっちでもいいものに、勝手に「参加しなくちゃ!」って勝手に息巻いてたのは私の方で、参加しなかったからといって誰にも責められないし、仲間はずれになるわけでもないんです。 「気心の知れたママ友」はとても心強いし、大切な存在ですが無理して作るものでもないし、頑張って参加しなければいけないママ会ならかえってストレスになるので、参加しなくてもいいものは参加しなくていいやってこの時割り切れました。 しかも、その1年後卒園する頃になって、あの時とても仲よさそうに見えたママ友グループが実はゴチャゴチャしていたというのを聞き、人間関係って外側からは全然わからないもんだなと思い知りました。 「子どものために」無理して付き合うママ友付き合いでストレス溜めるって本末転倒ですよね。 私、次男の時に「一度ぐらいはママらしいことをした方が子どもも喜ぶだろう」と勝手に思って、サークルに入ったのですが、毎週行くのが嫌で嫌で…いや、人間関係が嫌とかじゃなかったんです。行きたくなかったんです(ただのグータラ)。イヤイヤ行くのも苦痛だし、結果、サークルに入ったからといって次男が喜んだわけでもないですし、一体なんのための時間だったのか意味不明です。 というわけで私の場合、思考が「自分がどうしたいか」ではなくて「子どものために」になると苦痛になることが多いので、「子どものために~~しなくちゃ!」という思考を捨てることにしました。 逆に自分が「こうしたい!」「会いたい!」と思った人・物に対してはものすごい行動力で行動します。あ、PTAとか1人1回必ずしないといけないものに関してはちゃんとやりますよ? でも、子どものために~~とひとりよがりで頑張ってイライラしてるって子どもからしてもいい迷惑だと思うんですよね。 だから「子どもの」じゃなくて「私が」やりたいかどうかで判断するようにしたらすっごく楽になりました! 現状、三男の幼稚園ではママランチ会や飲み会は全く参加していませんが、今のところ不便は生じていません。もちろんそういうのが楽しい人はどんどん参加したらいいと思いますし、ママ友たくさん作りたい方を否定する気もさらさらありません。 誰とどこまで付き合うか、そのキャパシティーも人それぞれ。私は私の器で人付き合いをしていきたいと思います。 それが私のストレスを溜めないコツです!【お知らせ】 第112話 の記事下アンケート「Q. 夫に理解してほしいこと、変わってほしいことがあれば教えてください 」のアンケート結果はこちら↓≫ 「“よき妻・よき母”仮面を外すけど、夫は妻の価値観が変わったこと理解して!」
2019年03月15日子どもは時に、大人をハッとさせるような疑問を投げかけてきます。その疑問に正確かつ誠実に答えようとすればするほど、「この答えは本当に子どもに響いているのかな?」「ちゃんと納得できたかな?」と不安になってしまいますよね。今回は、いつの時代も大人を悩ませる子どもの疑問、「どうして勉強しないといけないの?」について、とことん考えてみましょう。「将来のため」はNGみなさんも子どものころ、親御さんに「どうして勉強しないといけないの?」と聞いたことはありませんか?すると、このような答えが返ってきたのではないでしょうか。「いい大学に入るためだよ」「今のうちに勉強しておかないと後で苦労するよ」「なりたい職業につくためだよ」確かにその通りですね。大人になってみると、学生時代にしっかりと勉強することの大切さや意味を実感することも多いはずです。でも、はたして、その回答で子どもは本当に納得し、勉強に対するモチベーションが上がるのでしょうか。ふくしま国語塾主宰のカリスマ教師・福嶋隆史先生は著書の中で次のように述べています。「「将来のためだから」と言われても、たいていの子どもは何年・何十年も先の自分の “将来像” をイメージすることなどできないので、あまり良い答えとは言えません」また、教育・子育てアドバイザーの鳥居りんこさんは、勉強に悩む多くの中高生から相談を持ちかけられるそうです。そこで出たひとつの結論を紹介します。優秀な子供が勉強する目的を見失った時に、大人が「試験のため」「知名度の高い大学へ行くため」「裕福な生活をするため」と言って丸め込もうとすると、親の期待とは正反対のところに着地するケースは少なくない。そうした大人の意見は、幸せに至るひとつの“手段”であって、人生の“真の目的”ではないから子供の疑問解消には至らないのだろう。(引用元:PRESIDENT Online|「なぜ勉強が必要?」子供への模範解答3)ただ漠然と「将来のため」と言い聞かせても、いま現在勉強の意義について疑問を感じている子どもにとっては、納得のいく答えではないようです。ではいったい、どのような回答が望ましいのでしょうか。「勉強する意味」の答えはひとつじゃないここからは、教育のプロや各界の著名人が「人生の先輩」として考えた回答を見ていきましょう。■広い視野で世界を見るため前出の鳥居さんは、藤沢市の聖園女学院中学・高校の校長、ミカエル・カルマノ神父に「人はなぜ勉強しなければならないのでしょう?」と問いかけたところ、次のような答えが返ってきたそうです。「勉強は自分の窓を開けるということです。学ぶことで、今まで見ていたものとは違う何かを見ることになります。視界を広げるために学ぶのです」■子どもの「生きる力」を引き出すため教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、勉強とは「生きる力を引き出すこと」だと説きます。もともとeducationの語源はラテン語のdocere(引き出す)であるという説があります(アルク語源辞典より)。子どもにインプットするのではなく、アウトプットさせるように仕向けるという意味です。それが正しいとするならば、「未知なる状況に接しても狼狽することなく、道理を見極めて対処する能力」こそ、どんな状況の中でも「生きる力」であり、それを引き出すことこそがeducationの本来の意味だといえるのではないでしょうか。だとすれば大人がすべきことは、子どもに「生きる力」を授けることではなく、子どもの「生きる力」を引き出すことであるといえるはずです。(引用元:おおたとしまさ(2013年),『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』,日経BP社.)■生きるうえで役立つものを選ぶため将棋棋士の羽生善治さんは、道徳について考える本の中で「どうしてお母さんは、ボクの嫌いな勉強をおしつけてくるんだろう?」という子どもの疑問に対して、「たくさんのことを知ると生きていく上で役に立つから」と答えています。この世界にはたくさんのものがあります。目に見えるもの、見えないもの、手にふれられるもの、ふれられないもの、その一つひとつを知ってゆくのが勉強で、外で遊ぶのも勉強です。お母さんは世界のたくさんのことを知ってほしいのです。それが大きくなって大人になった時に生きていく上でとても役に立つ事を知っているのです。たくさん勉強して、たくさん遊んでできるだけたくさんの事を知ってください。そして、大人になったときにいらないものは自分の判断ですべて捨てて、残ったものがあなたが勉強したものです。(引用元:文 やまざきひろし/絵 きむらよう・にさわだいらはるひと(2018年),『答えのない道徳の問題どう解く?』,ポプラ社.)■これからの時代に必要な能力を伸ばすため東京大学名誉教授で教育学者の汐見稔幸先生は「なぜ勉強するのか」という問いに、「好奇心や思考力、表現力を伸ばすため」と答えています。これからは「教えたことをどのくらい覚えているか」ということを学力の目安とするよりは、「与えられたテーマをどう解決していくか」という思考力や、「考えたことをどう伝えるか」というコミュニケーション力や表現力を学力として考えたほうがよい、としたうえで、「豊かな思考力を身につけるには“思考する練習”が必要」とのこと。つまり、テストで良い点数をとるために勉強が必要なのではなく、もっと広い視野で物事を考え、自分の言葉で表現する手段として勉強することが大切なのです。■“学び方” を知るためまた、筑波大学准教授でメディアアーティストの落合陽一氏は、勉強する理由を「新しいことを考えたり、新しいことを身につける方法を学ぶため」と説きます。新しいことを学ぶ必要がある時に、「どう学ぶのが自分にとって効率的か」を知っていると非常に有利になります。そのためにどうやってその状態に自分を持っていけるかを考えながら、常に勉強し続けることが大事になってくるのです。(引用元:落合陽一(2018年),『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』,小学館.)よく「学校の勉強なんて社会に出たらまるで役に立たない」という言葉を耳にします。しかし「学習する訓練」を怠っていたら、社会に出たときに新しいことを学習する方法がわからないのでつまずいてしまうのです。■たくさん失敗して成長するため教育評論家の石田勝紀氏は、高校受験を控えたある生徒に「勉強の意味」について聞かれたとき、「自分の成長のため」と答えました。さらに「トップ校にいく人と比べて自分ができないという比較ではなく、1ケ月前の自分と比べて成長したのかどうか」が重要であり、途中で投げ出さず、諦めない姿勢を貫くことの大切さを伝えたのです。また、石田氏は「学び=成長は、失敗や間違いから生まれるもの」だとも説きます。「何が学べたか、次はどうすればうまくいくか?」に焦点を当てるようにすれば、子どもの中に「自分はできる」という自信や希望が芽生えます。そのことを目の当たりにしてきた先生ならではの回答ですね。大事なのは「ごまかさないこと」これまでご紹介してきた“教育のプロ”の回答を参考にして、いくつか答えを考えてみました。ぜひ参考にしてみてください。これから〇〇くんはたくさんの人と出会うよね?その中には、自分とはまったく違う考え方の人もいるかもしれない。そういった人たちとも一緒に遊んだりお話したりするときに、それまで勉強してきたことが役立つんだよ。知らないことを知るって楽しいことなんだよ。ワクワクして「もっと知りたい」って自然に思えることが本当の勉強なんだ。だから、勉強は「楽しむため」にするんだよ。頑張って続けてきたことは、いずれ必ず大きな花を咲かせる。スポーツでも習い事でも、「もうやめたい」って諦めそうになっても頑張って続けることが大事。勉強だって同じだよ。勉強する内容よりも大事なことは、勉強を続けること。続ける力をつけることだよ。途中で投げ出したら何にも残らなくなっちゃうから、目の前の課題をコツコツこなしていけば、いずれ大きな宝物になるよ。これらはほんの一例です。もしお子さんが納得できなければ、親子で一緒に考えてみましょう。お子さん自身が勉強の意味について深く考え、向き合うことが、答えを導き出す唯一の方法です。***大人は子どもの疑問に完璧に答えられなきゃいけない!とプレッシャーを感じていませんか?だからといって、ありきたりな言葉で適当にごまかしても、子どもはすぐに見抜きます。それよりも「お母さんもわからないから一緒に考えてみよう」と提案しましょう。(参考)福嶋隆史(2010年),『わが子が驚くほど「勉強好き」になる本』,大和出版.PRESIDENT Online|「なぜ勉強が必要?」子供への模範解答3おおたとしまさ(2013年),『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』,日経BP社.文 やまざきひろし/絵 きむらよう・にさわだいらはるひと(2018年),『答えのない道徳の問題どう解く?』,ポプラ社.汐見稔幸(2008年),『汐見先生の素敵な子育て「子どもの学力ほ基本は好奇心です」』,旬報社.落合陽一(2018年),『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』,小学館.東洋経済ONLINE|「勉強する意味は?」と問う子に刺さる言葉東洋経済ONLINE|子どもに「夢を持て」と言う前にすべきこと
2019年03月09日「すべての子どもが豊かに遊べる東京」をコンセプトに、2010年に設立された「一般社団法人TOKYO PLAY」。その代表理事・嶋村仁志さんは、子どもが子どもらしく遊び、心身ともに健全に成長できるようにと、遊びを大事にする大人を増やそうと奮闘しています。そんな嶋村さんは、遊びが子どもにもたらしてくれるもっとも重要なものは、「自主性と安心感」だと語りますが、それを得る機会を奪われている子どもも少なくないのだそう。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹(ESS)写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)冒頭写真提供:嶋村仁志遊びで子どもが得るのは「自主性」と「安心感」遊びのなかで子どもが得られるものとしては、まず「体力」が挙げられるでしょう。最近は、体力は「行動体力」と「防衛体力」にわけて考えられています。行動体力とは、行動を「起こす」筋力などの能力、行動を「持続する」持久力や柔軟性などの能力、行動を「調整する」素早さや器用さ、バランス感覚などの能力のことです。一方、防衛体力は、寒さや暑さ、振動、化学物質など「物理化学的ストレス」に対する抵抗力、細菌など「生物的ストレス」に対する抵抗力、空腹や口の渇き、疲労といった「生理的ストレス」に対する抵抗力、不快、苦痛、恐怖など「精神的ストレス」に対する抵抗力が挙げられます。これらが強くなれば、当然、子どもは健康に育つと期待できます。とはいえ、わたし自身は、遊びが子どもにもたらすものとして、なにより「自主性」と「安心感」が重要だと思っています。遊びとは、自分がやりたいと思うことを主体的にやること。やりたくないことは絶対にやらなくてもいい。遊びとは、そういう「自主性」の塊なのです。でも、いまの子どもは自主的に遊ぶ権利を奪われつつあると見ています。幼い子どもでも、毎日がスケジュール漬けになっていることも少なくないですよね。何時に起きて保育園に行き、午前はなにをしてお昼ご飯を食べて、お昼寝をして迎えに来てもらってあれこれ習い事をして、家に帰ったらご飯を食べてお風呂に入って歯を磨いて……。やることもやる時間も決まっています。そういう生活のなかで、子ども自身が「いま」を決めている時間ってどれくらいあるのでしょうか?本来、それは遊びの時間として残されていた部分です。そういう時間を積み重ねて大人になれば、たとえお金持ちにはならなかったとしても、本人が面白そうだと思ったことは積極的にやるし、ひとりでやるのは難しいことなら遊びのなかで培った力によって他人を頼って協力することもできる。それこそ、自ら考えて行動できる「21世紀型」といえる人間になれるのではないでしょうか。「面白そうだからやってみる」というマインドが人生を豊かにする他人と比較されない、他人に評価されない、自分で決めて、失敗も含めて「自分で自分の人生を手づくりできる時間」が生活のなかで確保されている。その「安心感」が、チャレンジ精神にあふれ、適応力や柔軟性や発想力を備えた人間に子どもを育ててくれます。遊びというものは、じつはここでいう「安心感」を得るためにあるものだと思っています。ところが、いまの子どもの多くは自分自身でやることを決められず、大人の誰かが決めた基準で比較、評価され続けられています。すると、子どもはその基準に自分が見合っているか、他人に劣っていないかと気になり成果ベースでものごとを考えるようになる。そうなると、本当なら持っているはずの力を十分に発揮できません。できることはやるけれど、できないかもしれないことはやらないという選択肢をチョイスするようになるからです。それでは、将来社会に出て仕事をするにも、ちょっと問題がありますよね。できないかもしれないけれど、やっていくなかでなんとかする。そういうことも仕事には必要な力です。仕事に限らず、やってみたことはないけれど面白そうだからやってみようというマインドを持っているほうが、きっと豊かで楽しい人生を送れるはずです。失敗する経験を奪われつつある子どもたち大人って、つい子どもに口を出してしまうものですよね。でも、それではよくない。子どもの自主性を尊重し、大人が口をつぐむ。まずはそこからはじめてはどうでしょうか。わたしがあるプレーパークで見た子どもたちは、ベンチを一生懸命につくっていました。使っていたのは薄っぺらの廃材だし、足は細くて長さもバラバラで心もとない。それでも、子どもは「完成した!」と、平気で座るわけです。どうなるかはわかりますよね?当然、グラグラと揺れるし、すぐに壊れてしまいそうになる。でも、それでいいんですよ。子どもたちにとってのドラマと学びはそこにあるわけですから。ところが、大人によっては「ここに筋交いを入れよう」なんてアドバイスをする、さらには「貸してみろ」なんて道具を取り上げてしまうような人もいます。また、プレーパークとちがって、すでに立派な工作キットが用意されている「ベンチをつくろう」というような体験プログラムの場合は、ただ説明書のとおりにつくらされるだけ。絶対に失敗しない代わりに、子どもには面白くもないし、なにももたらしてはくれません。いまは、一度の失敗もなく最短の時間で「体験」できるパッケージ化された商品があふれています。子どもが思ったとおりにやって、失敗する経験を手に入れる機会が本当に少ないのです。この時代に生きる大人の役割は、そのような機会を子どもに保障してあげることなのではないでしょうか。失敗も含めた「偶発的な学び」を得る機会を大切にしてあげてください。『子どもの放課後にかかわる人のQ&A50 子どもの力になるプレイワーク実践』嶋村仁志 他 著/学文社(2017)■ TOKYO PLAY代表理事・嶋村仁志さん インタビュー一覧第1回:遊具なし、プログラムなし。異例だらけの“ガラクタ遊び”が欧州で大人気の理由第2回:大切にしたい遊びの“リスク”。子どものチャレンジを支える遊びのルールとは?第3回:子どもの工作が“失敗作”でも、親はアドバイスしてはいけない第4回:中高生では遅い。子どもが体験すべき「小さな危険」と「小さないたずら」(※近日公開)【プロフィール】嶋村仁志(しまむら・ひとし)1968年8月6日生まれ、東京都出身。子ども時代は野球と自転車と缶けりざんまいの日々を送る。英国・リーズ・メトロポリタン大学社会健康学部プレイワーク学科高等教育課程修了。1996年に羽根木プレーパークの常駐プレーリーダー職に就いて以降、プレイワーカーとして川崎市子ども夢パーク、プレーパークむさしのなど各地の冒険遊び場のスタッフを歴任。その後フリーランスとなり、国内外の冒険遊び場づくりをサポートしながら、研修や講演会をおこなう。2010年、「すべての子どもが豊かに遊べる東京」をコンセプトにTOKYO PLAYを設立。2005年から2011年までIPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)東アジア・太平洋地域副代表を務め、現在はTOKYO PLAY代表理事、日本冒険遊び場づくり協会理事、大妻女子大学非常勤講師。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年01月14日小さな子どもって、かわいい言い間違いをたくさんしますよね。一生懸命話そうとするその様子は、その時期だけの貴重な家族の思い出にもなります。しかし、間違いは間違いとしてきちんと直した方がいいという考えもあり、どのように対応すればいいのか、悩ましいところ。今回は、子どもの言い間違いへの対処方法を考えてみたいと思います。■「正しい言葉を教えたい」とする人が圧倒的に多い結果にアンケート結果によると、「正す」もしくは、「さりげなく正しい言葉で言い直す」として、子どもに正しい言葉を教えるとする意見が合わせて約87%で大半を占めるという結果が出ました。一方で「正さない」という意見は10.7%と、少数派のようです。 Q.小さい子どもの言い間違い、正す?さりげなく正しい言葉で言い直す 50.3%正す 36.9%正さない 10.7%その他 2.1%■ついほほ笑んでしまう! かわいい子どもたちの言い間違い寄せられたコメントの中には、思わず笑顔がこぼれてしまうような子どもたちのかわいらしい言い間違いがたくさんありました。「“ダメ”が“まめ”」(愛知県 40代女性)「“蚊に刺された”が“カニにさされた”、“パトカー”が“パコカー”。小さい頃だからこそ、かわいさを感じていいと思います」(茨城県 30代女性)「“テレビ”が“テベリ”、“さかな”は“かさな”に。もっと動画を撮っておけばよかったです」(東京都 40代女性)「“わがまま”が“わがまが”、“ヘリコプター”が“ヘコボイター”、“ブロッコリー”が“ころぼっこり”に。何度も練習するんだけど、言えないところがまたかわいくて!」(北海道 30代女性)「“靴下”が“つくした”に、“違う”は“ちだう”に。勝手に正しく言えるようになってしまう! ああ、もう言えるようになっちゃったのかと、寂しくうれしく思っています」(千葉県 30代女性)生活の中で使われている家電や食べ物、道具などのなかで、少し言いにくい言葉が多くあげられていました。「“ダメ”が“まめ”」というコメントからは、「まめ!」と怒って言う子どもの様子が思い浮かび、ついほほ笑んでしまいますね。思わず、「うちもあるある」と思うような言葉も多かったのではないでしょうか。■言い間違いを直さない親の思いとは間違いとはわかっていても10.7%の親は「正さない」と答えました。その理由とは一体何なのでしょうか。「言い間違いはその年齢のころ特有のものだと思うので、かわいいからそのままにしています。大きくなるにつれて、自然に直るものだと思います」(愛媛県 30代女性)「小さいうちはかわいくて正せません。大きくなると、きちんと話せるようになりますから。言い間違いをしていたかわいいときを一緒に過ごした日々が懐かしいです」(神奈川県 40代女性)「かわいい言い間違い、いつの間にか周りの言葉を覚えて直ってしまうので、かわいいその時を大切に微笑ましく見守りたい」(東京都 40代女性)「とてもおもしろくてかわいいので、以来家族みんなで言い方をそのまま真似して楽しんでいました。いまでもそのまま普通に使っています」(千葉県 50代女性)たしかに言い間違いをするのは一時期だけのことなので、「正さない」という気持ちはよくわかります。筆者の次男は2歳のころ、歌の中に出てくる“ホップステップジャンプ”が言えず、“おしてんじゃん”と歌っていました。あまりにもかわいくてなかなか直すことができず、何度も歌わせていたことを思い出します。ただ、筆者の場合、あまりに何度も歌わせて笑ってしまっていたら、本人がすねてしまい…。バカにしたり、何度もやりすぎたりするのは、相手を傷つけることもあると反省しました。■「子どもが恥ずかしい思いをする前に正したい」親の気持ち「正す」と回答した36.9%の人たちから寄せられたコメントによると、子どものことを考えて教育的な観点からしっかりと教えてあげたいという気持ちが伝わってきました。「かわいいときはいいけれど、人前で恥ずかしい思いをする前に教えてあげたい」(愛媛県 40代男性)「教えますね。だってそれは親しかわからない言葉で、周りには通じないから。わが子はまだ4歳ですがもう赤ちゃんじゃないし、コミュニティを広げるためには“通じる言葉”でなくてはならないと思います」(宮城県 20代女性)「主人がずっと言い間違いに気づかず、私が指摘したら怒って話にならず、他人に指摘されて初めて理解。それから子どもにはちゃんと教えようって思った」(三重県 40代女性)“通じる言葉”というコメントの裏にあるのは、「子どもの将来を思いやる親の姿」。のちのち子どもたちが困らないためには、早いうちから正しい言葉を教えたいという考えは、厳しいというよりも親からの贈り物のひとつなのかもしれません。さらに、なかにはある一定の年齢になってからは「正す」という意見も多く集まっていました。「下の子は2歳。いまは言い間違いはかわいいので直しませんが、上の子は小1なので直します。音読の宿題もあるし、間違ったまま大きくなってほしくない」(北海道 40代女性)「小1の娘ですが、言い間違いは全力で直します! 保育園まではそこまで直さなかったですが、今後は本気で間違えて覚えてしまっても困るので」(東京都 20代女性)「小学生になったら言い間違いは正す」というコメントが複数見られました。国語の授業が始まることもあり、小学生になったら正しい日本語を身に着けてほしいと思う親が多いようです。■楽しくお話するためのポイントは、「さりげなさ」回答者の約半数は、子どもを傷つけないように「さりげなく正しい言葉で言い直す」という意見でした。「正す」まではいかずとも、正しい言葉を覚えられるように、教えてあげたいという思いがあるようですね。「おうむ返しで間違っているところを正しい言い方で伝える」(埼玉県 30代女性)「話したい気持ちを妨げないように、何げなく直してあげるようにしています」(徳島県40代女性)「きちんと言えていないのがかわいいのですが、言葉として間違えて覚えてしまうと困るので、『ちゃんと言えてないよ。○○だよ』。難しいけれどちゃんと言えるようになったら『すごいね』と正していました」(千葉県 40代女性)「無理に直さなくても自然に覚えていくので、正しい言葉で言い直してあげるようにしています。“間違っている”と指摘してしまうと、なんだかかわいそうになってしまうので、楽しくお話しできたらいいのではないでしょうか」(茨城県 30代女性)小さな子どもたちは、覚えたての言葉を使っておしゃべりをしたい気持ちでいっぱいですよね。話し始めた時期に“話したい気持ちを妨げない”ことは重要なポイントのひとつという気がします。また、多くの親が実践しているのは、“楽しくお話する”ことを大切にすること。子どもたちがおしゃべりで人とやり取りすることの楽しさを、まずは実感できるようにサポートすることも親の役割なのかもしれませんね。■耳があまり聞こえていないといった可能性も…言い間違いは珍しいことではありませんが、あまりに何度も繰り返す、なかなか治らないという場合、言語障がいや耳の不調が見つかったという人もいました。「間違いを言い直さないでいたら、滲出性中耳炎であまり耳が聞こえていないことがわかりました」(東京都 40代女性)「うちの子たちは、もともと“さ行”と“た行”が話しづらくて、上の子は吃音(きつおん)がありました。訂正することがストレスになるので、言葉の教室に通わせて、吃音以外は直しました」(鹿児島県 30代女性)「うちの娘は言語療法を受けていましたが、あんまり神経質にしていると子どもがどもるようになることもあるそうです。言語は時間をかけて直すことはできますが、どもりは直らないこともあると小児科医の先生に聞いたことがあります」(愛媛県 40代女性)もしも子どもの言い間違いで気になることや不安がある場合には、言語聴覚士がいる施設や小児耳鼻科などに一度受診してみてもいいかもしれません。ただの言い間違いにも、もしかしたら子どもたちが抱えている問題が表れている場合もあるので、注意してあげましょう。子どもが見たこと、思ったことを一生懸命話そうとしてくれる姿は、とても愛おしいものです。その「自分の気持ちを話したい」芽を摘み取らないようにするためには、まずはその話に耳を傾けることが何よりも大切な気がします。子どもの言い間違いを直す、直さないは、各家庭ごとの方針によって異なるでしょう。父母によって意見が異なっていると、子どもが混乱する可能性もあるので、夫婦でも「わが家はどうするか?」を一度話しておいてもいいかもしれません。また言い間違いを直す場合にも、できるだけ親が大らかな気持ちで接することも必要となってくるでしょう。「かわいいな」とほっこりしつつも、気長に子どもの言葉学習に付き合ってあげたいですね。【参考】日本言語聴覚士協会のホームページ: Q. 小さい子どもの言い間違い、正す?アンケート回答数:4376件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年12月16日今回は、ムギの言い間違いを振り返ってみたいと思います。この言い間違いは、のちに「おこさま→おかさな」に進化! そして言葉の発達にともない、少しずつ言い間違いも増えていきました。5歳になり、難しい言葉を発するようになってきたムギですが…言い間違いを初めて克服したのが、この「おさかな」でした。「おかさな」の響きがかわいくて大好きだっただけに現実を受け止めきれず、とりあえず食い下がってみました。次に克服するのはこの「めなげ」なんだろうなと思うのですが使用頻度が高いだけに、克服時はショックが大きそうです…。
2018年12月05日ふだん、何気なく発している言葉は、良くも悪くもまわりに影響を及ぼします。「うれしい」「楽しい」などのポジティブな言葉は、周囲をハッピーな気分にさせますし、「つまらない」「めんどくさい」といった言葉は、周囲を良い気分にはさせません。家族の中でも、とくにママと過ごす時間の多い子どもの場合はどうでしょう? ママがポジティブな言葉をふだんから発していれば子どもも安心しますし、逆にネガティブな言葉ばかりでは…言うまでもありません。ならば、ママたちはふだんからどんな言葉を意識すれば良いのでしょう? 知らず知らずのうちに、子どもに影響を与えている親の口癖について、 『話し方で損する人 得する人』 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出したばかりの作家で心理カウンセラーの五百田達成さんにうかがってみました。五百田達成さん プロフィール作家・カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂を経て独立。鋭い視点から「コミュニケーション」「人間関係」を分析し、そこから導き出す実践的なアドバイスは高い評価を受けている。「コミュニケーションのプロ」としてメディア出演多数。著書にベストセラーとなった『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(新潮文庫)など。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。HP: 五百田達成オフィシャルサイト ■子どもへのNGワード「なんでするの!?」子どもへのNGワード――子どもがかまってほしいのに、忙しくてつい言ってしまう「ちょっと待ってね」。なにか失敗をした直後に口に出してしまう「だから言ったのに」。ほかにも、つい発してしまう何気ない言葉で、じつは子どもを傷つけているNGワードってありますか?五百田達成さん(以下、五百田さん):会話全般にいえるのですが、否定的な言葉は極力避けたほうがいいですね。「〜しちゃダメよ」ではなくて「〜するといいよ」。「騒いじゃダメよ」ではなくて「静かにしようね」のほうが、大人だって言われて嫌な気分になりませんね? 子どもも5〜6歳になれば立派な人間です。大人に会話するのと同じように、丁寧に、相手を気づかった言い方を意識すべきでしょう。冒頭の質問のように、「ちょっと待ってね」と言われても、ある程度成長した子どもでも、どのくらい待てばいいのかさっぱりわかりません。たとえて言うならば、職場で上司から「なる早でお願い」と仕事を頼まれたときと同じです。“なる早”の感覚は今日だったり、1週間後だったり、人それぞれ違います。こんなあいまいな会話ではコミュニケーションとしては成立しませんよね。だから、子どもにお願いされたときもいい加減な返答はせず、「◯分待ってね」とか「片付けが終わるまで待ってね」ときちんと状況を説明してあげる。そうすれば、子どもも納得して待つことができるはずです。「だから言ったのに」という一言も、なるべく使いたくないフレーズです。なぜなら、終わったことをグチグチ言い続けるのは、生産性のない会話だから。時間は戻せませんからね。たとえば、子どもがレストランで水をこぼしてしまったとき。「なんでこぼすの!」と叱るのは、親としてイマイチな対応といえます。とても純粋な人間である子どもは、どうしてこぼしたのかと親に問い詰められたら、怖くて黙ってしまうか、もしくは原因をあれこれ言うでしょう。でも、親は言い訳を聞きたいわけではなく、反省の弁を聞きたいわけで、子どものウジウジした態度にますます腹が立ってしまうのです。つまりこの質問は不毛なわけです。では、どうすればいいか? もっと前向きな言葉がけをすればいいのです。水をこぼしてしまったら、まずは「さあ、このテーブルをどうしよう?」と子どもと一緒に考えます。その後、店員さんに台拭きを持ってきてもらい、テーブルをきれいにしたら、「これから水をこぼさないようにするためには、どうしたらいいかな?」と、じっくり話し合えばいいのです。子どもにガミガミ言わなくても、親が親身になって話を聞いてあげれば十分反省しますし、ある程度大きい子なら、今後注意するようになるでしょう。ポジティブな会話の方が、お母さんにも子どもにとっても“得”なのです。■「そうだね、すごいね」ママの共感が子どもを育てる――つい怒ってしまいそうな場面でも、前向きな声がけを意識するのですね。さっそく実践してみます! ちなみに、子どもの実力や個性を伸ばすOKワードはありますか?五百田さん:特別これといったワードはありませんが、子どもの自信につながるコミュニケーションの取り方はあります。それは、子どもをよく見て、最後まできちんと話を聞いてあげること。保育園や幼稚園でのエピソードや好きなキャラクターのことなど、大人にはたいした内容ではなくても、子どもにとっては重大な話題です。子どもが話しかけてきたら、適当に対応するのではなく、しっかり顔を見ながら最後まで話を聞いてあげてください。子どもも、大人と同様に誰かに共感してほしいのです。このとき、「そうだね」「すごいね」などの言葉をかけてあげると◎。お母さんは僕・私に共感してくれるという安心感は、心の安定をもたらし、結果として自信につながるのです。余談ですが、子どもはなにか上手にできると「ママ、見てー」と何度でも言ってきますね。お母さんもやることがたくさんあって大変かと思いますが、そこは忍耐が必要です! 鉄棒だったり折り紙だったり、子どもが自信をもってなにかに取り組んでいるときは笑顔で見守り、そして一言「すごいねー」と褒めてあげてください。子どもとのコニュニケーションにおいて“聞く”姿勢も大切ですが、“見守る”姿勢も大切です。――最後に、子どもとの会話で心がけるべきはどのような点でしょう?五百田さん:子どもとコミュニケーションをとるうえで愛情が第一だと思われがちですが、それはちょっと違う気がします。愛情を前面に出しすぎると、どうしても感情的になってしまい、場合によってはコントロールがきかなくなってしまいます。ヒステリックになってしまうんですね。我が子は愛すべき存在だからこそ、あえて戦略的に向き合うのが大切。良好な親子関係を築くためにも、意識して得する言葉を選び、そして心から褒めてあげる。このバランスがポイントになってくるのです。子どもと会話するたびに感情的になっていたら、たしかにママも疲れてしまいますね。大人ならではの知恵を上手に使って、戦略的に言葉を選ぶ。これは試してみる価値がありそうです!参考図書: 『話し方で損する人 得する人』 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)ベストセラー著者であり、話し方のプロフェッショナルである五百田氏渾身の話し方の決定版。話し方のちょっとした違いで、「損する人」にも「得する人」にもなる。よかれと思ってやっていたこと、ダメだなと思いつつ言ってしまっていること、その「損する話し方」を「得する話し方に」変えるだけで、こじれていた人間関係が改善したり、あたらしい出会いが広がる!? 本書では、各項目で「損」「得」2つの話し方を紹介。取材・文/長谷部美佐
2018年11月03日