こんにちは。東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳、5歳、4歳の子育て中です。インフルエンザの流行期の今、「インフルエンザ脳症」について知っておいていただきたいことをお話したいと思います。 忘れられない「インフルエンザ脳症」の思い出私は元々小児科医なのもあって、ワクチンはきちんと打つ派でしたが、以前体験したエピソードから、さらにワクチンの大切さを思い知った出来事があります。それは、2歳の女の子で、インフルエンザ脳症になってしまった症例でした。インフルエンザ脳症になる前は飛んで跳ねて駆けまわっていたであろうその子は、病室で鼻からチューブを入れて栄養をとっていました。担当ではなかったため、その後、その子がどうなったか詳しいことはわからないのですが、その姿が衝撃的で、インフルエンザ脳症の恐ろしさを痛感したのでした。 インフルエンザ脳症についてインフルエンザ脳症は、日本では毎年60〜100人くらいが発症しています。多くは小児ですが、大人でも発症しています。インフルエンザの流行にともなって、インフルエンザ脳症の発症も増えます。 インフルエンザ脳症の症状インフルエンザ脳症の症状は、発熱、意識障害がメインで、その他にけいれん、異常行動、嘔吐などがあります。0〜4歳ではけいれんが多く、5〜19歳では頭痛や嘔吐、成人では髄膜炎様症状になることが多いようです。死亡率が高いインフルエンザ合併症で、死亡率30%、後遺症率25%と言われています。よく10歳以上で問題となりやすい異常行動ですが、どの年齢にも起こりえます。10歳以上だと行動力があるので、家から飛び降りたりできてしまう分、結果として痛ましい結果になることがあるため、注意を呼びかけられています。そして、異常行動とインフルエンザ脳症は区別しきれないのが実情で、異常行動が出たからといって必ずしもインフルエンザ脳症であるというわけではありません。インフルエンザ脳症の異常行動、意識障害は一過性(1時間以内)ではなく、長く続くとされています。短時間の意識障害などは心配いらないことが多いのですが、再発して脳症となることもあるので、解熱するまでは気を抜かないで観察してあげることが重要です。 インフルエンザによる意識障害や異常行動は? この他にも、明らかにいつものお子さんと違うおかしい症状が出るので、見ればすぐにわかると思います。 異常行動を見たらインフルエンザ自体は脳に影響を及ぼすことが多いので、インフルエンザ脳症ではなくても異常行動がでるお子さんはたくさんいます。30分くらいでおさまってしまう異常行動は様子を見ていても大丈夫ですが、不安であれば病院に相談してみましょう。#8000や救急外来をしている病院に電話相談をしてみることもできます。看病のコツとしては、一般的な風邪の看病と同じで大丈夫ですが、①異常行動が続かないか②けいれんをしていないか③脱水症状を起こしていないかに気をつけましょう。 解熱剤や熱性けいれんの予防をしているお子さんは、予防薬などを使って大丈夫です(逆に、けいれん予防をしている子はしっかり予防薬を使いましょう)。 異常行動の対策、どうすればいい?厚生労働省から、インフルエンザにかかったときの具体的な対策法が発表されています。 ◆原則 ※これまでにも注意喚起を行っている内容抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無によらず、インフルエンザと診断され治療が開始された後、少なくとも2日間は、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することを原則とする旨の説明に加え、次の注意喚起の例が考えられます。 ◆小児・未成年者が住居外に飛び出ないための追加の対策(例)(1) 高層階の住居においては、例えば、・ 玄関及び全ての窓の施錠を確実に行うこと(内鍵、補助錠がある場合はその活用を含む。)、・ ベランダに面していない部屋で療養を行わせること、・窓に格子のある部屋がある場合はその部屋で療養を行わせること、等、小児・未成年者が容易に住居外に飛び出ない保護対策を講じることを医療関係者から患者及び保護者に説明すること(2) 一戸建てに住んでいる場合は、例えば、(1)の内容のほか、出来る限り1階で療養を行わせること インフルエンザ脳症とインフルエンザワクチンインフルエンザワクチンは、接種しても発症してしまうことがあることから、あえて接種しないという方もいます。集団接種があった時期(1960〜70年代)よりも現在、ワクチンの接種率は下がっています。そのため、インフルエンザ脳症で死亡する小児や、インフルエンザにより死亡する高齢者が増えたというデータがあります。多くのインフルエンザ脳症に関する論文を見てみると、インフルエンザ脳症になった症例で、インフルエンザワクチンを接種していた例はほとんどありませんでした。これが「インフルエンザワクチンを接種しよう!」と、いつも思っている理由です。インフルエンザのワクチンは生後6カ月から接種でき、インフルエンザ脳症など重症の合併症の予防としてとても効果的です。インフルエンザ脳症になる確率は高くはありませんが、もしかしたら、自分の子がインフルエンザ脳症になってなってしまうかもしれない。確率は関係ないと思うからです。 死亡率30%、後遺症率25%と言われるインフルエンザ脳症。みなさんもどうか、お子さんにインフルエンザ脳症にならせないためにも、まずはインフルエンザワクチンをしっかりと接種し、お子さんを守ってあげてくださいね。 監修者・著者:医師 東京衛生アドベンチスト病院 小児科医師 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年春、高円寺こどもクリニック(仮称)開設予定。
2020年02月24日冬は風邪が流行する季節。しかし、わが家では風邪でもインフルエンザでもない3種類の感染症にかかってしまいました。冬のいろいろな感染症が流行する時期にかかると、病気の判別が難しいものです。わが家が冬にかかった感染症体験を予防も含めてお伝えします。 娘2人が突発性発疹! 熱が下がると発疹!わが家の娘2人ともが、たまたま冬に突発性発疹にかかりました。ちょうどインフルエンザの流行期と重なり、症状としても高熱が3日ほど出るという状態でとても似ていました。1人目のときは焦って発熱後2日目の朝に病院へ行き、インフルエンザは陰性だったものの何の病気かわからず、かつ病院でもインフルエンザの罹患者が多かったので院内感染も心配でした。熱が下がって発疹が出てから突発性発疹だとわかって安心できましたが、発疹による不機嫌さに閉口しました。 夫が溶連菌感染症に! 子どもにも感染!夫が「のどが痛くて高熱で調子が悪い」と言って、病院で診てもらうと溶連菌感染症でした。高熱が続くことからインフルエンザの検査を受けに行ったのですが、のどが腫れて耳が痛いということから念のために医師が検査をし、原因が判明しました。その後、私も子どもたちも調子が悪くなり、念のため病院に見てもらうと同じ溶連菌感染症でした。抗生物質を2週間ほど飲み続けなければならず、完治するまでが長くて大変だったのを覚えています。 家族全員が胃腸炎! 感染症の予防法は?ウイルス性胃腸炎は2月ごろにかかりました。子どもたちが最初にかかり、その後夫や私もかかってしまいました。下痢・嘔吐で体力の消耗も激しく、大人もつらかったです。そして、家事や育児などを手伝いに来てくれた祖母にまで感染が広がってしまい、申し訳なく思いました。原因はおむつ処理後の手洗いや、おむつ替えの場所や替え方に問題があったかなと思っています。途中から、子どもたちのおなかの調子が悪そうなときは手洗いを徹底したり、自分も予防のために使い捨てのゴム手袋をするようになりました。そして、感染防止のためにおむつ処理はゴム手袋で、飲食などの際は必ずしっかり手洗いして消毒をするようになりました。そのおかげか、その後は特に大きな感染症にかからず過ごせています。 これらの感染症に家族でかかった結果、予防としてはいずれの感染症もまずはウィルスや菌を体内に取り込まないようにすることが大切だと感じました。わが家では飛沫感染する病気の場合は、感染した人もしていない人もマスクをして、できるだけ別の部屋で生活するようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:小川かなえ2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。
2020年02月22日数年前のこと、お正月から長女が熱を出しました。病院に連れて行ってみると、なんとインフルエンザであることが発覚。薬をもらって帰宅し、看病をしていたら、なんだか私も体調がすぐれない。再び病院に行ってみると、やっぱり自分もインフルエンザだと判明。その後、家に帰りましたが、熱もあってフラフラの状態です。それでもお正月。食事の準備や子どものお世話など、することはたくさんあります。マスクをしながら、うつらないよう気をつけながらやりましたが、これはもう、まさに地獄でした。なんとか、いろいろこなしていたのですが、ふと気づくと次女もなんだか様子がおかしい。長女とは距離を置いたり、マスクや手洗いで対策はしていたものの…、またまた病院に行ったら、次女もインフルエンザでした。 家族のほとんどがインフルエンザにかかってしまったお正月。私も家事ややるべきことをすませると、みんなで横になっていました。初もうでに行ったり、ショッピングセンターへ買い物に行ったりしたりして、色々楽しみたいと思っていたのに…そういうことは許されない状況です。強制的に寝正月になってしまいました。…そして、しばらく時間をおいて、夫までもがインフルエンザに。こんな事態となったのは、予防接種を誰もしていなかったのがいけなかったのだと思い、それ以来、毎年家族でワクチンの注射をを打つようになりました。予防接種をしていれば絶対にかからないわけではないらしいですが、我が家においては、あの時以来“家族みんなでヤバい状態”にはなっていないので、やっぱり予防接種は大切だなと感じています。
2020年02月06日予防に有効な手洗いも間違った方法で行ってしまっては、手あれを起こす原因のひとつになってしまうこともあります。野村皮膚科医院院長 野村先生「インフルエンザ流行の話題が出ると、手あれを訴える患者さんが目立ち始めます。患者さんに話を聞いてみると、熱いお湯を使用するなど間違った手洗いをしている方が多くいらっしゃいます。また、感染症対策に手洗いは重要だと思って手洗いの回数を増やす一方、ハンドケアに対する意識は低い方が多いです。感染症対策を徹底するためにも、正しい手洗いとハンドケア習慣を身につけましょう。」 手あれしにくい手洗い法とは?手洗いするときに特に気を付けたいのは、水の温度。野村先生「寒いと、手洗いに熱いお湯を使用したくなりますが、皮脂を奪いすぎるのでぬるま湯で洗いましょう。手洗い後の拭き方も意識することで、手あれの重症化は予防できます。」 ①ぬるま湯で洗い、こすりすぎない高温だと皮脂を奪いすぎ、乾燥を招きます。②爪の周りや指の間などを忘れずにきちんと石鹸で洗う忘れがちな爪の周りや指の間も丁寧に洗いましょう。③ハンドドライヤーは使わないハンドドライヤーは指先を乾燥させすぎてしまう傾向にあります。④手洗い後、髪や服で手を拭かない洗った後は清潔なタオルやハンカチで、すぐに水気を拭きましょう。 手洗い後にはこまめにハンドケアをひび・あかぎれ・しもやけに効く「ユースキンA」を製造販売するユースキン製薬株式会社は「感染症対策のために手を洗うことはとても大切ですが、手あれを起こさないためにハンドクリームで保湿する習慣も大切」だと考え、啓発活動にも熱心です。冬場になると小売店では、石けんやアルコール消毒剤と同じコーナーにハンドクリームを陳列する店舗もあり、「手洗いの後にハンドクリームを使う」という習慣の重要性を広く訴えていきたいとのこと。日中はこまめにケアできないという方は、せめて就寝前のハンドケアで寝ながら集中ケアをしたいですね。
2020年01月26日インフルエンザの予防接種が推奨されるのは、生後6カ月以降ですが、当時1歳11カ月の次女と生後5カ月の長男は接種しないでいました。すると、まず次女がインフルエンザにかかり、その後一家全滅の危機に陥ったのです……。 1歳の次女がインフルエンザを発症2月の大雪が降る日に、高熱を出した次女。雪のなかどうにか小児科へ連れて行くと、インフルエンザB型と診断されました。タミフルドライシロップが処方されましたが、おいしくないようで飲ませるのに苦労しました。 やっぱり予防接種すればよかったな……と思っていたら、次にパパが高熱。夜間診療に行くと、こちらもインフルエンザB型。病院も予防接種も嫌いなパパに「ほら見たことか!」と現実を突きつけた感じでした。 生後5カ月の長男までが……その後、予防接種を受けていた長女(6歳)までが発症。「ほら、予防接種なんて意味ないじゃん」と言うパパにイラッとしていたら、最悪の事態発生。生後5カ月の長男も高熱を出し、インフルエンザに……。 医師からは「生後3カ月でかかってた子もいたよ~」と言われましたが、やっぱり心配です。こちらも体重に合わせたタミフルドライシロップを処方してもらい、育児用ミルクに混ぜてなんとか飲ませました。 タミフルがおいしくない……しかし、タミフルが本当においしくないようで、生後5カ月の長男は育児用ミルクを残すようになってしまいました。これではまずいぞ……と、最終手段。タミフルドライシロップを指示された量のお湯に溶き、スポイトで口に流し込む作戦。むせるわが子を見るとかわいそうになりますが、それしか方法がありませんでした。 結果的には私だけインフルエンザにかからなかったのですが、みんなの看病で疲れてしまい、最終的に自分も体調を崩すこととなりました。 小さな子どもは特に、予防接種を受けさせるかどうか迷うところ。医師の見解をよく理解し、納得いくインフルエンザ対策で、乗り切りたいところです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:imasaku著者:岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2020年01月18日登場人物ママ/なつみ:とにかく面倒くさがり屋のB型パパ/ゆたか:女子力高い雑学王な子煩悩がすぎるパパさっちゃん:2017年7月生まれ。お歌大好き元気で明るい気分屋さんれーちゃん:2018年11月生まれ。お姉ちゃん大好きパパっ子。お姉ちゃんに冷たくされると大泣きなちょっと大袈裟さん2020年が始まりましたが…1歳と2歳の年子姉妹を育てている妊娠7ヶ月のアラサーママです!今回は「姉妹のインフルエンザ」についてお伝えしたいと思います。低月齢の年子の病院受診は本当に大変です。2歳でイヤイヤ期真っ盛りのさっちゃんと、まだスタスタと歩くことができないれーちゃん。さっちゃんもれーちゃんも病院が嫌いなので聴診器もお口あーんも、ものすごく嫌がります。さっちゃんは全身の力を振り絞って暴れるので動かないように押さえるのが大変です。パパと2人で受診しないと、1人ではさっちゃんのジタバタをどうすることもできません。新年早々さっちゃんとれーちゃんが同じタイミングで発熱しました。さっちゃんは微熱でしたが、れーちゃんは38℃を超える高熱でした。この時期はまだほとんどの小児科がお休みです。開いてる病院を探して駆け込み検査を受けたところ、れーちゃんがインフルエンザA型と判明。さっちゃんは高熱ではなかったのですが、翌日に検査という流れになりました。結局、翌日になりさっちゃんもインフルエンザと発覚しました。しかしさっちゃんは予防接種をしていたためか、それほど熱が上がらずに済みました。1日目38℃位まで熱が上がりましたが、2日目以降微熱、そして平熱に。本当にインフルエンザなの?と疑いたくなるほど元気でした。一方、れーちゃんは、1歳の定期接種との兼ね合いで予防接種を受けるタイミングを逃してしまいました(昨年11月頃、手足口病にかかり1歳の予防接種がずれてしまったのです。)れーちゃんは予防接種を打てていないせいか、2日間39℃を超える高熱が続き、目もうつろ、動く元気もなくほとんど横になり寝ていました。れーちゃんのそんな姿を見たのは初めてでつらかったです。3日目に微熱まで下がりましたが、まだ本調子ではなくぐったりとしていました。家庭内の感染を防ぐのはなかなか難しいですよね。わたしも気を付けてはいるものの半ば諦めモードです。親があとから感染すると元気になった子どもたちの相手をしながら治さないといけないので気を付けたいところです。ウイルスに負けず2020年も子育て街道突っ走ります!おおもりなつみさんの次回の公開は1/30(木)を予定しております。お楽しみに。妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2020年01月16日ウーマンエキサイトをごらんの皆さま、こんにちは! ぴなぱと申します。今回はインフルエンザの予防にひと役かってくれているワクチンにまつわる、わが家の長女こまちゃんのお話。このお話は我が家で起こった話なので、みなさんに当てはまるものではないかもしれませんが、もし参考になればうれしいです。こまちゃんがインフルエンザワクチンを最初に受けたのは、2年前の3歳の冬。子ども園の保育部に通い始めたこともあり、集団生活では感染リスクも高くなるだろうとワクチンを打つことにしました。それまで打っていなかったのでワクチンスタートの時期も知らず、受けようと思ったときには在庫切れ。ワクチンの在庫がある小児科を探していたら年が明けてしまい、打てたのは1月下旬くらいになってしまいました。そしてようやくワクチンを打った1週間後。ちょうどワクチンを打ってすぐにこまちゃんのクラスで何人かインフルエンザの報告が出て、ギリギリセーフ!と、思っていたのですが、このタイミングでまさかの発熱。抗体ができるまで2週間ほどと聞いていたので、1週間じゃダメかも…と思いつつ病院でインフルエンザの検査をすると結果はやはり陽性。一応打ったんだから、接種後1週間でもある程度効果はあるのでは?なんて思っていましたが、やはり1週間では効果はあまり期待できないかもということでした。 翌年、こまちゃん4歳の冬。去年のリベンジを! と、前年よりは少し早い時期にワクチン接種を検討しましたが、またしてもかかりつけの病院はすでに在庫切れで、たまたま「ワクチン在庫あります」という看板を見かけたクリニックで接種することに。ちなみに脳神経科でした。電話で問い合わせたところ、小児科じゃないのでアフターケアはできないけど、ワクチンを打つだけなら子どもでもOKとのことだったので、その日のうちに打ってもらうことに。すると…昼過ぎにワクチンを打ち、夜お風呂に入ろうとしたら注射したところの周りが赤く腫れていました。朝になるとさらに腫れていて、上腕全体が赤く膨らみ熱も持っていて、かゆみと痛みもあるようでした。ワクチンのせいだとは予想できましたが、前述したようにワクチンを打った脳神経科ではアフターケアはできないと言われていたので、いつも行っている小児科で診てもらうことに。今回は2回目の接種は見送りに。特にアレルギーを持っているわけでもないので(現在は喘息を診断されていますが当時はまだ微妙なところだった)、その時は「今回たまたま反応してしまっただけかもしれないね」という感じでした。 そして5歳になった今年、2度の失敗を踏まえ、かかりつけ医のワクチン予約スタート日に即予約! 3歳の時の感染は完全に私がモタモタしていたせいだし、4歳の時のアレルギー反応もこまちゃんの体質の問題なので、それまでワクチンを受けたふたつのクリニックには何の非もありませんが、接種後のことも考えるとやっぱり普段から診てもらっている病院で受けるのが安心だという結論に至りました。 無事予約枠を確保でき、いざ打ってみると…去年のはたまたまではなかったようで、またしても真っ赤に腫れ上がってしまいました…。かかりつけ医に相談し、去年のこともあるので2回目の接種のときに抗アレルギー薬を試してみようということに。2度目の接種の前の日から接種翌日まで飲んで、これでアレルギー反応を抑えてみるそうです。以前蕁麻疹か何かが出たときにも飲んだことのある薬で、その時は確かに効いたので今回もこれで行けるか!?と思ったのですが…ダメでした。ただ症状は薬を飲まなかった1度目に比べたら格段に軽く、赤みは多少あるけど腫れはほとんどない感じでした。しかし本人が感じるかゆみはやはりあるようで、薬で完全にカバーできたとは言えませんでした。こうなるとこれ以上手はなさそうです。インフルエンザに感染するかはわからないけど、ワクチンを打ったらほぼ確実アレルギー反応が出る。インフルエンザにかかった時は確かに数日辛そうで、アレルギー反応のかゆみや痛みも同じくらい…元々注射は平気な子だったのですが、インフルエンザワクチンに限っては完全に嫌なイメージがついてしまいました。予防のため、感染した時の症状を軽く済ませるためにもワクチンは有効だとはわかっていますが、いかんせんこまちゃんとは相性が悪いようでした。今回の件でインフルエンザに限らず予防接種をするときには、子どもの体質なども加味することも、判断基準にしなければいけないなのだなと改めて思ったのでした。=========================================本記事に記載された症状は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証するものではありません。=========================================
2020年01月12日【知っておきたい】インフルエンザの基礎知識小児科医の加納友環(ぱぱしょー)先生に、「インフルエンザ」についてお話を伺いしました。薬は飲んだほうがいいの…?副作用との天秤になるが、発熱期間を少し短くする効果があるので受診して薬をもらうのはありだと思う。インフルエンザの予防策は…?予防接種を受けるのが良いので、年内には接種を終えたいですね。そのそも予防接種は効果があるの?効果が実感できない人もいますが、ぜひ受けてほしいです。ほかにも、具体的な妊娠・出産にかかる費用について詳しくインタビューしています。ぜひ動画をチェックしてみてくださいね。動画目次0:22 インフルエンザA型B型とは?1:07 インフルエンザと風邪の違い1:51 お薬は飲んだ方がいい?2:29 インフルエンザ予防策とは3:41 予防接種しても病気になるのはなぜ?字幕付きのため、音声なしでもお楽しみいただけます♪子育てに役立つ情報が盛りだくさん!ままのてのYouTubeチャンネルでは、ママ・プレママの素朴な疑問やリアルな悩みを解決します。【SNSで大人気!】離乳食を食べ始めた息子が…?【簡単解説】ふるさと納税とは?【実録!】はじめての予防接種体験!【妊娠7ヶ月!】管理栄養士の妊娠中のリアルな食生活【保育士実践】赤ちゃんのげっぷの出し方とコツ動画は絶賛更新中!ぜひチャンネル登録してみてくださいね。
2019年12月11日すっかり寒くなり、そろそろこたつを出さなきゃな〜と思ってるニタヨメです。寒くなると、子どもも大人も体調を崩しやすくなるので心配ですね。去年の冬、大流行中だったインフルエンザになってしまった長男。みんなにうつらないように隔離していましたが、看病していた私がもらってしまいました。日中は、夫 仕事(帰宅は深夜)長女 学校 次女 元気 長男&母 高熱グッタリ家にいるのは超元気な幼児と病人2人。元気な次女にどう暇をつぶしてもらうかに悩みました。感染予防しながら遊んでいましたが、熱が上がってきて起き上がるのもフラフラ…昼ごはんも簡単なものを食べてもらい、布団に倒れこむような状態でした。いつもと違う状況に飽きてきた次女。遊び相手は布団でうなされているのでザ・暇。そんな状況で頼りにしたのは子ども向けDVD。なんだか放っておくのは、ものすごく申し訳ない気持ちになりましたが、状況が状況なだけにしょうがない…。(ごめん、ごめんよ)長女が学校から帰ると、宿題をすぐに終わらせて次女と遊んでくれました。そして、一緒にお風呂も。■ピンチのとき助けてくれた神たち長女…神。いつもは家の手伝いなど、やる気のないタイプの彼女ですが、母がピンチのときは助けてくれるんです。夕飯はというと、仕事を終えたばあばが駆けつけてくれて、からだに優しいご飯をつくってくれました。ココにも神。最後のミッション「寝かしつけ」。いつもは母のとなりで寝る次女ですが、この日は隣の部屋で寝てもらいました。母とも一緒に寝れません。寂しそうな次女でしたが、長女が絵本を読んで寝かしつけをしてくれ無事夢の中…!小さなママよ、ありがとう!! ■周りの手助けはありがたい長女が母の役割を代わりにしてくれて感動しました。自分がまともに動けなくなると、周りの手助けがありがたいですね。私の長女はもう大きいし、ばあばも近くに住んでいるので、困ったときは頼れる状況にありますが、実家が遠かったり、小さなお子さんを持つお母さんは本当に本当に大変だと思います。世の旦那様、想像以上に大変なので奥さまが体調を崩したときはたくさん助けてくださいね。ほんっとに大変だから!
2019年11月11日あれは1月末、子どもたちがインフルエンザにかかったときのことでした…。高熱が出たものの半日で下がり、イチコは元気に!…ですが、もちろん登園停止です。インフルエンザ、高熱でぐったりしているわが子の看病も大変ですが、元気なのに家にこもりっきりになる子どもたちの相手も大変でした。姉弟共にすぐキレるし、ケンカしまくるし、「お母さん、お母さん」すぐ呼ばれるし。インフルエンザウイルスは体内に残っているはずなのに2人ともまったくお昼寝しないし、体力が有り余ってるからか家の中で走り回るし…!(白目)親子でストレスフル!そこからのイチコの暴言!いつもは「大嫌い」と言われても「そんなん言わない! 悲しい気持ちになるし、お友だちに言ったら嫌われちゃうよ」と諭すのですが、このときはなぜかものすごーく悲しくなり…涙までポロリ。うそーん。私もストレス溜まってる…!いや、本当身体的にも精神的にも大変な病気でした。もう二度とかかりたくない!予防接種に加え、手洗いうがいをがんばります!ちなみに余談ですが…この涙のおかげか、この後元気になっても、イチコから「嫌い」とは言われなくなりました!…が、二太郎には相変わらず言ってます。学んだような、学んでないような…。
2019年03月04日インフルエンザや風邪が流行っています。インフルエンザや風邪を予防するには、マスクを着用し、帰宅後のうがい手洗いなどでウイルスを取り込まない様にしたり、身体を冷やさず、睡眠と栄養をしっかりとって心身の疲れを癒し、免疫力を高める事が大切です。乾燥する季節ですので、部屋の保湿をし、小まめに水分補給をして、粘膜を潤すのもウイルスからの感染を予防するのに繋がります。今回は、ハーブやアロマなど植物の力を借りてインフルエンザや風邪を予防する方法をご紹介します。エルダーフラワーマスカットの様な甘い風味で、欧米ではインフルエンザの特効薬と言われ、風邪のひき始めや花粉症にも効くとされています。ハーブティーにして熱いうちに飲むと、血液循環を刺激して発汗を促し、身体の毒素を排出して、くしゃみや鼻水、悪寒といった風邪のひき始めや花粉症の症状を軽減します。また、神経をなだめて不安を取り除いたり、憂鬱な気分をやわらげる作用もありますので、ストレスを感じて免疫力が低下している方にも良いでしょう。ティートリー殺菌作用や坑感染作用が強く、免疫力を高める働きがあります。「テルピネン4オール」という成分には、インフルエンザの抑制作用があり、感染症の予防にも有効とされています。さらには喉の痛みや鼻づまり、気管支炎など呼吸器系のトラブル解消に役立ち、くしゃみや鼻水の症状を緩和させる作用があるので、体調不良時や花粉症の不快症状にも良いでしょう。ユーカリすっとした爽やかな香りがあります。抗菌や坑ウイルス作用があり、インフルエンザや風邪の感染症予防にも役立ちます。喉の不調や頭痛、花粉症などの症状に役立ち、痰や鼻づまりを緩和させ、息苦しさを一掃してくれます。ユーカリを部屋に活けるのもいいでしょう。*アロマオイル(精油)は刺激が強いので十分希釈してから使用しましょう。ハーブティーの作り方ハーブ3gをティーポットに入れ、熱湯200mlを注ぎ、3~5分抽出し、カップに注ぎます。精油の使い方(1) 持ち歩きには上記のお好みの精油をティッシュやハンカチに数滴落として持ち歩き、時々嗅いだり、ティッシュに1滴垂らしたりものをマスクの間に挟むと良いでしょう。*精油が直接肌に触れない様に気を付けましょう。(2) ご自宅でのリラクス時にアロマポットで精油を焚いたり、湯を入れた容器やカップ(精油の香りが移るので、問題のないようなもの)に精油を数滴落とします。使用する精油は1滴から始めて様子をみながら調整しましょう。*直射日光を避け、小さいお子様やペットの手の届く所での使用は避けましょう。*万が一飲み込んでしまった場合には、医師に相談して下さい。監修・文章/宮本そのみ(管理栄養士)
2019年02月16日インフルエンザが猛威を振るう季節、病気で弱った彼に何をしてあげればいいのか、迷うこともあるのでは。インフルの彼が「彼女にされて嬉しかった」ことを、ライター・牧ぐりこが聞いてきました。まねすればもっと愛されるかも!?文・牧ぐりこドアノブに差し入れ「インフルエンザの高熱で朦朧としていた夜。『ゆっくり寝てね! 玄関先に差し入れあるよ』と彼女からLINEがきました。ふらふらしながら起き上がると、2Lのイオン飲料とゼリー飲料でいっぱいのレジ袋がドアノブにかけてあったんです。重いのに頑張ってくれたと思うと、嬉しかったですね。家から出ずに暮らせて、とっても助かりました」(35歳・塾講師)「インフルの時、彼女からもらった差し入れで1番嬉しかったのは、イオン飲料と果物ですね。キウイやオレンジがそれぞれ剥かれてタッパーに入ってたんです。リンゴはウサギになってて、子どもに戻ったみたいな気がしました(笑)。病気の時って心細いし、ちょっとした気遣いが嬉しくてほっこりしたのを覚えてます」(32歳・メーカー)定番ですが、食べ物・飲み物は外さないみたい。玄関先に置いてくれると嬉しい、の声多数でした。会いたい気持ちはぐっとこらえて、彼の回復を後押ししてみて!「仕事しちゃダメだよ!」と叱ってくれる「取引先とのイベントが迫っていました。終電帰りの日が続き、ついにインフルエンザに……。体調が悪く頭が回らないのに、仕事の期日はパツパツ。焦ってしまって、何から手をつけていいのかもわかりません。すごく暗い気持ちになって『どうしようインフルになっちゃった……』と彼女に弱音をLINEしました。すると『今は休みなさいってことだね~。無理に仕事しちゃダメだよ!(笑)』と優しくたしなめられたんです。ずどーんと暗かった気持ちが、少しだけ明るくなりました。そして、だんだん落ち着いてきて『もう仕方ない』と諦めがついたんです。部下を信じて引き継いで、ゆっくり休むことができました。数日で体調は万全に。チームが頑張ってくれたので遅延はなく、僕もはっきりした頭で最後のツメをできたのでイベントは大成功。彼女のおかげで、中途半端に働いて失敗することを防げました。僕の性格まで理解してサポートしてくれたことが嬉しく、彼女は今まで以上に大切な存在になりました」(34歳・代理店)ワーカホリックな彼が無理をする前に、ビシッと言えるのは彼女だからこそ。彼の性格に寄り添って支えてあげると、結婚ルートも見えてくるかも!?放っておいてくれる「彼女はとにかく連絡が多いほう。『おはよう』から『おやすみ』までLINEがきて、隙あらばSNSでもコミュニケーションを取りたい寂しがり屋。僕はちょっと面倒に思いつつも、なるべく彼女に合わせていました。でも、僕がインフルエンザになった時は『お大事にね。話し相手が欲しくなったらいつでも連絡ちょうだい!』とだけ残して、数日間ほんとうに連絡しないでくれたんです。気が遣える子なんだな、とますます好きになりました」(29歳・印刷会社)時と場合を見極められる女子は愛されますね! ぐりこは人を気遣えないタチなので、相手のLINE名を編集して「3日に風邪ひいた」「15日まで忙しい」などなど、ステータスを書いてます。余計な連絡を防止できて◎……覚えていられる女性、尊敬します!!以上、インフル彼氏がときめいた彼女の対応を聞いてきました。病気で弱っている彼を、程よく強引に、でも空気を読んで気遣うのがいいみたい。目指せ愛され女子! (難しい!!)©doble-d/Gettyimages©MonicaNinker/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages
2019年02月11日インフルエンザが流行中!『イシハラクリニック』の副院長 石原新菜先生は、インフルエンザ予防として個人的に、毎日、食事や生活習慣で実践していることがあるそうです。その方法のうち、5つのやり方を詳しく教えてもらいました。ぜひまねして取り入れてみましょう!文・椎原茜紅茶を毎日飲む!イシハラクリニックの副院長 石原新菜先生は、12年間、毎日紅茶を飲んでいるのだそう。どうして紅茶を?石原先生 紅茶にはインフルエンザウイルスを無力化することが確認されています。三井農林が行った実験では、紅茶の抽出液により、99.96%ものインフルエンザウイルスを無力化したことが確認されました。これは、緑茶よりも高い割合を示しています。紅茶にインフルエンザウイルスを無力化があったとは驚きです。石原先生によると、紅茶を取り入れるときにはポイントがあるのだそう。実際に先生が実践している飲み方を教えてもらいました!1.冷たい紅茶よりも温かい紅茶でストレートで飲む石原先生 冬は、心と体が温まる、温かい紅茶で飲むのがベスト。そしてミルクは入れずにストレートティーで飲むことが重要なポイントです。ミルクは紅茶ポリフェノールがミルクタンパクに取り込まれてしまい、機能しなくなるためです。入れるなら砂糖やレモン、はちみつ、ハーブなどにして、ミルク系は避けましょう。2.こまめに飲む石原先生 インフルエンザが流行っているシーズン中は、こまめに紅茶を飲むこともポイント。なぜなら、空気中にまき散らされているインフルエンザウイルスが、自分の口腔内にも入り込んでくる可能性が高まるから。紅茶をこまめに飲み、口腔内のインフルエンザウイルスに接触させることがポイントです。3.薄い紅茶で紅茶うがいもおすすめ石原先生 2杯目のティーバックで抽出した薄い紅茶でもインフルエンザウイルスを無力化する効果は変わりません。薄い紅茶を飲むのはちょっと…という場合には、「紅茶うがい」もおすすめです。免疫力を上げるための4つの毎日行動石原先生 紅茶の飲用はインフルエンザウイルスに直接作用するため、最も効果が期待できるのですが、他にも主に免疫力を上げるために実践していることがあります。紅茶を毎日飲むのに加えて、それらの方法を実践しているおかげか、ここ10年間ずっとインフルエンザにかかっていません。また娘二人がインフルエンザにかかったときに看病したこともありましたが、私自身はインフルエンザにかかりませんでした。10年間もインフルエンザにかかっていないとは! 紅茶のほかに、免疫力を上げるために実践しているという4つの方法、教えてもらいましょう!1. 2日に1回は鍋料理を食べる石原先生 冬は毎日鍋でもいいと思っているほどです。必ず椎茸、にんじん、ネギ、生姜の4種は入れています。椎茸のプロビタミンD、にんじんのβカロテン、ネギのアリシン、生姜のジンゲロール、ショウガオールは、すべて免疫力を上げ、インフルエンザなどの風邪の予防になります。2.毎朝、にんじんりんごジュースを飲む石原先生 にんじん2本、りんご1個、生姜ひとかけらをジューサーにかけて作り、毎朝飲んでいます。にんじんとりんごのビタミンC、ポリフェノール、にんじんのβカロテン、生姜のジンゲロール、ショウガオールが免疫力を上げてくれます。3.毎日、必ず湯船につかって入浴する石原先生 体の芯から温まることで、体温が上がり、免疫力が上がります。体が温まることで、鼻腔・口腔・喉頭・気管・気管支などの「気道(きどう)」の線毛細胞の働きがよくなり、ばい菌やウイルスを排出する働きが上がります。お風呂の蒸気で気道の粘膜を加湿することでインフルエンザウイルスを弱らせます。ポイントは、汗がプツプツ出るまで湯船につかること! 「汗が出た」=「体温が約1度上がった証拠」=「一時的に免疫力が上がっている状態」だからです。4.手洗い・うがい石原先生 外から帰ったらすぐ、毎回必ず行っています。うがいは、先ほどもお伝えしたように紅茶で行うと良いですね。インフルエンザウイルスを無力化する力が緑茶よりも強いので。紅茶や鍋料理、毎朝のジュース、そして湯船に手洗い・うがい。どれも簡単にできるものばかり! ぜひ真似して生活の中に取り入れ、少しでもインフルエンザ予防に努めましょう!Information石原新菜さん 医師・『イシハラクリニック』副院長。帝京大学医学部卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在は父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。©elenaleonova/Gettyimages©kazoka30/Gettyimages©olvas/Gettyimages©YekoPhotoStudio/Gettyimages
2019年01月31日連載第105回目は、インフルエンザが猛威をふるうなか、そろそろ花粉症も意識したい、いまの時期におすすめの簡単スイーツをご紹介します。ビタミンCたっぷり、旬のイチゴと、善玉菌を増やし腸内環境及び体の調子を整えてくれるヨーグルトを合わせたトライフル! 市販のカステラを使い、クリームとフルーツを交互に盛り付けるだけで、お手軽に作れちゃいます!ヨーグルトクリームが爽やかでくせになること間違いなしですよ♪『ヨーグルトトライフル』【旬を味わう♡ 美人レシピ♪】vol. 105旬食材は、イチゴ!冬から春にかけての1月~4月ごろがイチゴの旬。特にこの季節、春先は甘みが増しておいしいです! イチゴはビタミンがたっぷりな優秀フルーツ! 一般的に、中程度の大きさのいちごを7~8粒食べると、1日に必要な量のビタミンCを補えるといわれています。その含有量は、レモンよりも豊富だとか。 ビタミンCは、肌・皮膚を若々しく保つ美肌効果があるので、肌の悩みがある人にはオススメの栄養素です。また風邪や感染症の予防にも効果的といわれています。そのほかにも、イチゴには便秘や下痢を防ぐ効果のある食物繊維の1種、ペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは腸内環境を整える整腸効果を持っており、さらに腸内でのコレステロールの吸収を抑えたり、善玉菌を増やす働きもあるため便秘解消にはもってこい! 女性に嬉しい栄養素がたくさん詰まったフルーツなのです♡材料はこちら!【材料(二人分)】(ヨーグルトクリーム)・プレーンヨーグルト:150g・生クリーム:50ml・きび砂糖:大さじ1強・カステラ:適量・イチゴ:4個・キウイフルーツ:1/2個・お好みのフルーツ:適量・お好みのハーブ:適量まず、下準備を始めます。~その1:ヨーグルトを水切りします。コーヒーフィルターにヨーグルトを入れ3時間~ひと晩冷蔵庫で水切りをします。ひと晩置くとこうなります!まず、下準備を始めます。~その2:フルーツをお好みの大きさに切りわけます。フルーツをお好みの大きさに切りわけます。まず、下準備を始めます。~その3:カステラを小さめに切りわけます。カステラはひと口程度の大きさに切りわけます。では、作ります! まずは生クリームを泡立てます。ボウルに生クリームときび砂糖を入れ泡立て器で泡立てます。5分立て程度のゆるめの固さに仕上げます。とろんとする程度、ゆるめの固さに仕上げます。水切りヨーグルトを加えます。水切りヨーグルトをクリームに合わせます。グラスの底にクリームを敷き詰めます。グラスの下にヨーグルトクリームを敷き詰めます。カステラとフルーツ、クリームをバランスよく重ねるように順に盛り付けます。カステラとフルーツ、クリームと交互に重ねていきます。仕上げにフルーツを盛り付けハーブを添えます。仕上げにフルーツを盛り付け、お好みでハーブを添えます。おいしさのアレンジポイント♪クリームのきび砂糖の代わりにはちみつを使うのもおすすめです。より優しい甘みに仕上がりますよ♪
2019年01月30日こんにちは、ちょっ子です。この冬もインフルエンザが全国的に猛威をふるっていますね。先日、きゃん太が熱を出したのでまさかと思い病院に行ってみたらバッチリ、インフルエンザA型に感染していました。人により症状はさまざまでしょうが今回のきゃん太の場合は鼻の粘膜も弱ってしまったのか挙げ句の果てに可哀想なきゃん太。熱のつらさ、度重なる嘔吐と鼻血が彼を襲いました。鼻血がまた結構な量だったため、寝具や床にはあまたの血痕が…。怖い。絵面も怖い。血染めのインフルエンザとして我が家の歴史に語り継がれてゆくことでしょう。そして感染防止のため、独り部屋に隔離される寂しさでついにきゃん太は泣きました。しかし止まない雨はないように治らないインフルエンザもない。発熱から3日後、きゃん太はすっかり元気を取り戻し残りの出席停止期間を家でのんびり遊んで過ごしました。なんで?何はともあれ通常通りのきゃん太節が戻って来たことに胸をなでおろしています。(ちなみに本当にもまれました)
2019年01月30日こんにちは、ちんまいです。やってきましたこの季節。インフルエンザが猛威を振るう時期ですね。そんな私、昨年は娘の卒園式がありました。初めての卒園式。きっと涙涙の卒園式。が、やっちまったのです。なんと卒園式3日前にインフルエンザ発症‼︎ちょっとこんな事ってある????きっと私は前世でとんでもない悪いことをしたんだと涙にくれました。病院で宣告を受けた時、ショックすぎて死刑宣告かと。さぞすごい光景だったでしょう。いい年したおばさんが泣きながら必死に吸入薬を吸ってる光景は。笑話少しそれますが、インフルエンザで初めてイナビルという薬を処方されました。病院や薬局で一度、パウダー状の薬を吸引するだけで、タミフルやリレンザなどの5日間使用分の効果があるというものらしいのですが。何せ一発勝負。うまく吸えなかったり、咳き込んだらアウト〜。しかもこれがなかなか弱ってる体に地味にきつい!肺活量ものすごい使います。ただ、めんどくさがりの私には一度で済むのは楽ちんでした。話それてすみません!という訳でして、卒園式で感動の涙を流すはずが、布団の中で一人悲しみの涙に震えていた訳です。主人と母にビデオを託し、戦地に送り出すが如くハンカチ振って見送りました。式も無事終わり、主人へのお礼もそこそこにビデオ奪い取り、さっそく観賞する私。大きな声で返事をして、上手に花束をもらい、ネイリストになりたいという将来の夢を聞き。先生達の温かい言葉を聞き。また涙。成長した娘への感謝の涙、晴れの舞台に行けなかった悔し涙。色々な想いが詰まった涙。でも実は一番涙したのはママ友のメールの一言。「パパ、一度もビデオを降ろさず2時間取り続けてかっこよかったよ!」確かに一度も映像が切れてなかった。自然に式に参加したような気持ちで見ていたのです。主人の思いやりと優しさに、ひとり号泣。全然労わらないでごめーーーん‼︎そしてありがとう‼︎ママ友にも感謝。臨場感いっぱいにLINEありがとう。たくさんの写真を撮ってくれて、ありがとう。娘の髪飾り直してくれて、ありがとう。そして私の席で娘を見守ってくれたお母さん、ありがとう。インフルエンザを心底恨んだけれど、たくさんの感謝と涙の思い出の卒園式になりました。以上、インフルエンザの季節になると一番に思い出す、大切な1日でした!●ライター/ちんまい
2019年01月26日女優の清原果耶が16日、インフルエンザのため、16日と17日に出演を予定していたイベントを欠席すると自身のブログを通じて報告した。清原は、「体調が優れなかったため病院に行ったところ、インフルエンザと診断を受けました」「本日の『愛唄 ー約束のナクヒトー』親子試写会と明日の『デイアンドナイト』女子中高生試写会を欠席することになってしまいました」と出演2作のイベントを欠席するに至った経緯を説明。「楽しみにしてくださっていた皆様、そして関係者の皆様にはご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません」と詫び、「私自身も 前々からとても楽しみにしていたので舞台挨拶に参加出来ないことに悔しさとショックが募りますが今はひとまず1日でも早く元気になれるようにしっかり休みたいと思います」と正直な思いをつづった。「私は欠席してしまいますが、どちらの試写会も予定通り開催されます。皆様に映画を観て頂けることを嬉しく思います。ご感想などもお寄せくださると励みになります…宜しければ…」と呼びかけ、ブログを「体調が回復致しましたら、またご報告させて頂きます」と結んでいる。
2019年01月16日お正月休みも終わって、保育園や学校、仕事が始まってすっかり通常モード。都内では連日、真冬の寒さに加えて乾燥した状態が続いたせいか、せっかくの冬休みも親子でインフルエンザにかかり散々だったという話もちらほら…。予防接種をすませていても、保育園や幼稚園、学校での集団生活ではインフルエンザを完全に防ぐことは難しいもの。流行のピーク期を迎えようとしているインフルエンザに、もしかかってしまった場合はどう対処すればいいのでしょうか? その症状や対処法、登園・登校基準をくわしく解説していきましょう。■インフルエンザ2019「患者数が急増! 警報レベルの流行地域が拡大」厚生労働省では全国約5000カ所の医療機関からの報告をもとに患者数を推計しています。発表によると、2018年12月31日から2019年1月6日までの1週間の患者数は約58.6万人(定点あたり16.30人)と、。前の週の患者数である約44.6万人(定点あたり11.17人)を大きく上回り、前週に引き続き、注意報レベルの基準値である定点あたり10人を超え、警報レベルを超える地域も拡大しています。都道府県別に見ると、岐阜県が49.12人ともっとも多く、愛知県が46.42人、北海道が33.57人と続きます。東京都など4都県では前週の報告数より減少がみられましたが、43道府県で前週の報告数より増加がみられ、まさに猛威をふるっています。年齢別では、0~4歳が約5.7万人、5~9歳が約5.0万人と全体の2割近くを10歳未満の子どもが占めています。大人と比べて子どもはかかりやすいので、注意したいですね。■インフルエンザ2019「どんな症状? どうやってうつるの?国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2018年第49週~2019年第1週)ではAH1pdm09、AH3亜型、B型の順となっています。子どものクラスでインフルエンザが流行ってしまうと、なかなか防ぐ手立てはありません。ただし、予防接種を受けていればかかったとしても重症化を防げます。インフルエンザの症状や潜伏・感染期間、感染経路をおさらいしてみましょう。【症状】急激に発病し、爆発的なスピードで感染が広がります。 寒けや頭痛、高熱(39~40℃)により発病します。頭痛とともにせきや鼻水から始まる場合もあります。高熱が数日から1週間近く続きます。全身に倦怠(けんたい)感や筋肉痛がみられたり、おう吐、下痢、腹痛を引き起こす場合もあります。A型やB型などウイルスによっても症状が異なります。合併症として、脳炎、脳症、中耳炎などがあり、乳幼児は重症化しやすいので注意。けいれんや意識障害を引き起こし、後遺症が残るケースもあります。また、異常行動があらわれることがあり、子どもがある程度大きくなってからも見守りが必要といえます。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1~4日、平均して2日です。感染期間は発病する1日前から3日目がピーク、7日目ごろまで続きます。低年齢児は感染が長引く傾向にあります。【感染経路】せきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつで感染します。接触感染もあります。毎年12月ごろから翌年3月ごろにかけて流行。A型は大流行しやすいですが、B型は局地的な流行で終わることが多いとされています。■インフルエンザ2019「かかる前の予防法、かかってからの対処法」インフルエンザを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか? また、実際にかかってしまったときはどのように対処するのがいいか、みていきましょう。【予防方法】<手洗い・うがい>飛まつ感染を防ぐためには、手洗いやうがいが効果的です。アルコール消毒もインフルエンザワクチンには効果があります。<加湿>空気が乾燥していると、気道の粘膜のバリア機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。家の中では、加湿器などを使って適切な湿度を保つように心がけるといいでしょう。目安は湿度50~60%です。<睡眠と栄養>十分な休養と栄養バランスのとれた食事は大切です。睡眠不足になりがちな忙しいママも気をつけたいですね。<外出>インフルエンザ流行期はなるべく人混みや繁華街への外出を控えたほうが安心。やむを得ず外出する場合は、薬局やコンビニエンスストアなどで販売されている不織布(ふしょくふ)製マスクをつけるといいでしょう。なお、予防接種は受けてからウイルスに対する免疫がつくられるまで2週間ほどかかるといわれています。これからの接種では、流行のピークには間に合わないかもしれませんが、3月でもインフルエンザが流行っていることはあります。今シーズンの予防接種の受け付けは終了している場合もあるので、まずはかかりつけの病院に問い合わせてみましょう。【対処法】「もしかしたら、インフルエンザかも」と思ったら、早めに小児科を受診しましょう。多くの医療機関に鼻腔(びこう)の粘膜を採取してウイルスの有無を調べる迅速診断キットが置かれています。検査後、インフルエンザと診断された場合、発症してから48時間以内であればオセルタミビル(タミフル)などの抗インフルエンザ薬を服用することで、通常は発熱期間を1~2日短縮することができるようです。発症後48時間を過ぎている場合、服用しても十分な効果は期待できないようです。抗インフルエンザ薬を服用するかどうかは、発症してからの時間や症状により、医師が判断することになっています。日本小児科学会によると、低体重児などを除き、生後2週以降の赤ちゃんも服用できる対象になっています。なお、発症してすぐなどの理由で体内のウイルス量が十分ではない場合、インフルエンザであっても診断キットでは陰性になることもあります。 また、抗インフルエンザ薬との因果関係は不明ですが、インフルエンザにかかった小学生以上の子どもや未成年は急に走り出す、徘徊(はいかい)するなどの異常行動を起こすおそれがあり、少なくとも発熱から2日間は見守る必要がありそうです。■解熱しても登園できない?「登校(登園)基準」 学校保健安全法では、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで、登校はできません。幼児においては、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後3日を経過するまでが、出席停止の目安とされています。抗インフルエンザ薬を使用して早く熱が下がった場合でも、発症してから5日は登校・登園しないほうが望ましいでしょう。保育園や幼稚園、学校によりますが、登園/登校許可書の提出を求められる場合が多いようです。全国的にインフルエンザ注意報が出て、地域によっては警報レベルにまで達し、急速に流行し始めたインフルエンザ。感染を広げないためにも、手洗いやうがいなどを親子で徹底して予防をしましょう。かかってしまった場合も、早期の対応が大切ですね。参考サイト ・厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本小児科学会「2018/2019シーズンのインフルエンザ治療方針」
2019年01月15日いよいよ本格的な冬の到来。子育て中の親のみなさんは、風邪やインフルエンザ対策として子どもに予防接種や手洗いうがいの徹底、お部屋の湿度管理、除菌など忙しくされているのではないでしょうか?しかし、あらゆる対策を施しても、学校や幼稚園など集団で過ごしている子どもたちはどうしても感染してしまいますよね。「混雑した小児科を受診するより、内科で受診したほうが早く済むかしら……」「坑インフルエンザウイルス薬や抗菌剤ってどのように処方されているの?」など、みなさんも疑問を抱いたことがあるはず。今回は、そんな「小児科についての疑問」や「小児科から一般内科への移行年齢と処方薬」についてのお話です。■ 小児科は0歳児から成人まですべての患者が対象!0歳児のころから予防接種や定期健診を始め、お世話になることが多い小児科。tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)小児とは一般的に15歳くらいまでを指すそうですが、子どもの風邪や肌荒れ、心身症まで診てくれるなどの守備範囲の広さから、小児科は親にとっては強~い味方。筆者としてはなるべく長くお世話になりたいくらいですが、子どもが成長すると「小児科は小さい子どもが多いから、なんとなく恥ずかしい」などという感情が芽生え、一般内科に移行する子どもが多いようです。しかし、小児科について定められた年齢制限はないそう。実は筆者も、子どもの予防接種ついでに30代にして小児科を受診した経験があります。小児病棟には、高校生や成人の患者さんが入院することも珍しくはなく、0歳児から成人まですべての患者が対象と考えていいようです。Graphs / PIXTA(ピクスタ)■ 小児科医と一般内科医でまったく違う”移行期間”小児科受診に定められた対象年齢はないということは分かりましたが、”小児科から一般内科への移行期間の目安”について、医師たちはどう考えているのでしょうか。「株式会社アンテリオ」は、過去1か月間に小児患者(15歳以下)を10名以上診療した医師を対象に「小児患者の受診」について調査を実施しました。小児科から一般内科への移行時期の目安となる年齢についてのアンケート結果を見てみると……、最も多い回答は、一般内科医は「12歳(中学校入学)ごろ」、小児科医は「15歳(高等学校入学)ごろ」となりました。なんと小児科医と一般内科医では、移行期間の目安に3歳もの差があることが判明!両者の回答を見てみると移行期間は12歳~18歳頃と幅広く、一般内科への移行は親やお子さんが判断されても問題はないようにうかがえます。kou / PIXTA(ピクスタ)■ 薬の処方方針は年齢によって違う?次に、小児科医の坑インフルエンザウイルス薬の処方方針を見てみましょう。”1歳未満の新生児・乳児に対してはほとんど処方しない”と回答した医師が17%いるものの、ほとんどの医師がどの年齢の患者に対しても坑インフルエンザウイルス薬を投与しているという実態が明らかになりました。6歳まではドライシロップ(粉薬)が多く処方されていますが、6歳を超えると薬の選択肢が増え、10歳以上になると吸入薬が約6割。tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)年齢に合った剤型が処方されているようです。更に、厚生労働省で適正使用を求められている”抗菌剤”の使用について見てみると、かぜ症候群(主に上気道症状、発熱等)に対する抗菌剤の使用については、小児科では「ほとんど処方しない」とする医師の割合が85%。その一方で、一般内科では「積極的に処方する」と「患者側の希望により処方する」とする医師数を合計すると半数にのぼることがわかりました。抗菌剤は中耳炎や気管支炎、肺炎、扁桃炎など細菌による病気を早く治すためや、重い病気から命を救ってくれるものでもありますが、普通の「かぜ」であればウイルスが原因のため効きません。普通のかぜのときに予防のために抗生物質を飲むことは、体内の菌のバランスが壊れ耐性菌(抗生物質が効かない菌)ができてしまうこともあるのです。中耳炎に対しては、ペニシリン系抗菌剤を使う医師の割合が、一般内科よりも小児科の方が高いため、小児科医師の抗菌剤の適正使用に前向きな姿勢がうかがえました。tadamichi / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?子どもの場合は細菌感染なのかウイルス感染なのか判断が難しい場合があります。抗生剤が処方された場合は、用法と容量、内服日数を必ず守り、飲みきるようにする。そして自己判断による抗生剤の内服や、中途半端な抗生剤の使用の中止はお子さんの将来にとってよくありません。薬の処方について不明な点は、診察の際に質問されることをオススメいたします。【参考】※小児患者の受診に関する調査小児科医師が考える「小児科卒業」の目安は15歳医療従事者への簡易Web調査「TenQuick」で調査※小児科医へのよくある質問-大分大学医学部※「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版(ダイジェスト版)」を作成しました-厚生労働省
2018年12月22日今年もやってきました、インフルエンザの季節。みなさん、ちゃんと予防接種は打っていますか?わが家は5人家族のため予防接種も家族全員で2万円超え。でも、子どものためと結婚してからずっと欠かさず受けてきました。ところが…ちゃんと予防接種受けたんですけどワクチンの型が合わなかったのか?毎年誰かがインフルエンザにかかり家庭内がパンデミック。特にこの年は全滅。そして…この年も子どもが全滅……(汗)。あれ? ひょっとして、わが家は打たないほうが良いのか…? なんて疑い始め、翌年からやめてみることに。打たないほうが感染者が減るなんて…。どういうこと? 近所のママ友にも聞いたのですが、打たないほうが調子が良いというご家庭も少なくないようで、わが家もそうなのかもしれませんね。普通、健康な赤ちゃんが決められた回数の予防接種を受けた場合、赤ちゃんはその病気に対する免疫力が付くそうです。ただ、予防接種を受ける子どもの体質や体調などによって、抵抗力が得られない場合も。かかりつけの医師に聞くと、統計的に見ると効果はあるが、ワクチンの型が合わなければインフルエンザにはかかる可能性があると聞きました。そんな事言われると、毎年予防接種に2万以上も使っているわが家は、今年もどうしようかとまた悩んでしまうのです。パパンが子どものころは、学校で無料で打ってもらっていたんですけど、予防接種を打つ打たないは自由として、せめて打ちたい人に医療保険が使えるよう、もう一度国には考え直して欲しいパパンなのでした…。=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月18日前回はインフルエンザの概要と予防法についてお話しました。では実際にかかった、もしくはかかったかもしれない時はどうすればよいでしょうか?検査のタイミングは?流行期に発熱があると、「インフルエンザかも?」と心配になり受診されると思いますが、まずインフルエンザウイルスの迅速検査(鼻綿棒)は発症から24~48時間が望ましいということを押さえておいてください。※1中には、「まだ発熱したところなので検査できません」と検査を断られた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは発熱してから時間が経過しないとインフルエンザ検査の意義が乏しいからです。例えば、発熱してから2時間後に受診して検査結果が陰性だった場合でも、感染しているのか、していないのか判断できません。あまりに短時間の検査では空振りが増えてしまいます。仮に発熱してからすぐに検査をしても、陰性の場合は翌日熱があれば再検査することになり、大きな負担となります。また受診した待合室などでインフルエンザやあるいは他の感染症をもらってしまう可能性があり、発熱してすぐの受診はリスクが高いと考えられます。インフルエンザの検査は必須ではない実は診断に検査は必須ではありません。鼻綿棒の検査感度も100%ではないため、流行期に発熱、関節痛や寒気などの症状があり、診察上疑わしい場合は検査せずにインフルエンザと診断することがあります。(注:医師により判断は異なります)。治療薬の特徴は?インフルエンザと診断された場合、さまざまな抗インフルエンザ薬がありますが、ウイルス増殖を抑制して発熱の期間を短くすることが期待できます。ウイルスが増えきってからでは効果が乏しいため、抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内の投与が原則となります。主なお薬の特徴と副作用主なお薬の特徴と副作用、使い所についてまとめました。■タミフル®(オセルタミビル)内服薬で1日2回、5日間飲みます。1歳未満でも使用可ですが、主な副作用として嘔吐(24.3%)や下痢(20.0%)といった消化器症状があります。※2 以前は10代のお子さんでタミフル®によると思われる異常行動が心配され、厚生労働省から投与を控える措置がなされていました。しかし異常行動はインフルエンザそのものによる症状であり、タミフル®とは直接関係ないことから、今後、措置は見直される方針です。■リレンザ®(ザミナビル)吸入のお薬で1日2回、5日間吸入します。確実に吸うことができれば効果的ですが、吸入薬なので5~6歳以降でないと難しいものです。■イナビル®(ラニナビル)リレンザ同様吸入薬ですが、1日吸入してその後効果が1週間持続する便利な薬です。しかしその反面、吸入に失敗すると(例えば吸入後咳き込むなど)効果が十分得られなくなってしまうというデメリットもあります。※吸入薬のリレンザ、イナビルに共通して言えることですが「乳糖」が添加されているため、牛乳アレルギーの場合は稀にアレルギー症状が出る場合があり注意しなければなりません。■ゾフルーザ®(バロキサビル)平成30年3月から発売された最も新しいお薬で、1回の内服で治療が終了する点がメリットです。今シーズンの流行で使用が増えると思われますが、新しい薬のため医師の使用経験が少ないということが一つのデメリットです(私もまだ使用していません)。■ラピアクタ®(ペラミビル)唯一の点滴のお薬です。1歳未満も使用できます。脳症や肺炎など入院治療が必要な場合や、基礎疾患のために内服や吸入ができない場合などに選択されます。点滴のため使用できる医療機関は限られている点に注意してください。また漢方薬の麻黄湯を使うこともあります。上記の抗インフルエンザ薬とは作用ポイントが異なりますが、治療効果のエビデンスがあるため使用を考慮していいと思います。併用も可能です。※3インフルエンザのお薬はさまざまあり、医師や施設によっても方針が微妙に異なります。ここにあげた情報を参考にしつつ、治療方針は担当医とご相談ください。ホームケアと再受診のタイミングインフルエンザにだけ特別なケアはなく、基本的には発熱時の対応と同じです。( 第3話 、 第4話 参照)。倦怠感が強く食欲が落ちるので水分をこまめに取り、脱水の対策をしてください。タミフル®の消化器症状が出た場合は受診して薬の変更を考慮します。発熱が続く場合には肺炎や中耳炎などの合併症を伴ってきているかもしれませんし、「ぼーっとする」「わけのわからないことを言う」などの症状がある場合は、脳症の可能性があり受診した方がいいでしょう。インフルエンザは倦怠感が強く受診そのものも負担となりますので、この記事を読んで、受診すべきなのか?タイミングはいつがよいか?などの目安にしていただけたら幸いです。参考資料※1 Performance characteristics of a rapid immunochromatographic assay for detection of pandemic influenza A (H1N1) virus in children. ※2 タミフル添付文書 ※3 A randomized, controlled trial comparing traditional herbal medicine and neuraminidase inhibitors in the treatment of seasonal influenza. 2018/2019シーズのンインフルエンザ治療指針(日本小児科学会)
2018年11月16日これから猛威を振るうインフルエンザ。予防接種をしたり予防対策をしていても、うつるときはうつってしまいますよね。 前回 に引き続き、わが家の感染症体験を紹介します。■長男が感染したときは…長男が2歳のころ、予防接種をしたにも関わらずインフルエンザになりました。しかも、インフルエンザがはやり始める前の保育園で、一番初めにインフルエンザに感染しました…!長男は鼻炎持ちで頻繁に耳鼻科に通っていたので、もしかしたら耳鼻科でもらってきたのかもしれません。予防接種をしたからといってインフルエンザにならないというのは知っていましたが、いざインフルエンザになると「予防接種したのにー!」と嘆きたくなりました…いや、実際嘆きました(笑)でも予防接種のおかげか症状は軽く熱もすぐに下がりました。私もうつることを覚悟しつつ、家で看病をしていたのですが、うつることなく完治しました。■次男が感染したときは…次男も2歳のときにインフルエンザになりました。感染した時期は2月と猛威をふるっている真っただ中! クラスで「インフルエンザが出ました!」というお知らせの少し後になりました。集団生活での感染は避けように避けられないこともあるので仕方ない部分もありますね。次男も予防接種をしていたからか症状は軽くすみました。ただものすごく残念だったのが、ちょうど生活発表会と重なってしまい次男は出られませんでした(涙)たくさん練習していると聞いていたのでショックでした…!とはいえ、次男のときも家族誰一人うつることなく完治でした!■家庭内での感染拡大を防ぐには感染拡大防止策として、うちではマスクと手洗いうがい、手の消毒、家を乾燥させないようにしました。マスクの効果はあったかよくわかりませんが、感染した子どもにもマスクをつけさせました。子ども用のかわいいマスクが売っていたのでそれを見せたら、喜んでつけてくれました(笑)完全隔離は難しいので、感染してないほうの子どもはパパと寝てもらったりしました。ちなみに念のため寝るときも私はマスクをしてました(笑)予防してもなるときはなるので、対策もなかなか難しいと思いますが、冬はイベントごとも多い時期なので感染しないことを毎年願うばかりです。=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月15日インフルエンザにかかったときの話です。保育園に通いだしたころは、よく熱を出して小児科のお世話になっていました。しかし、大きくなるにつれ、病気になることも少なくなってきました。すっかり安心していたのですが、去年の冬・・・とうとう初めてインフルエンザにかかりました。保育園に行けるのは早くて6日後!!熱が39度あった息子のことはもちろん心配だったのですが、わたしの頭の中は…いっぱいいっぱい。パートとして週4日働いているのですが、パートだからといって簡単に休めるものではありません。正社員であるパパだって休みにくい状況ですし…。子どもが心配だから、ずっとそばで看病してあげたい!! という気持ちと会社を休んで迷惑かけたくないという思いで、頭の中が混乱します(笑)結局この時は会社に相談して、1週間程お休みをいただきました。この時期、何度「すみません」と言ったことか・・・インフルエンザは感染力がすごいので、看病する1週間は自分に伝染らないかヒヤヒヤして過ごしました。なるべく子どもの前ではマスクははずさない、手洗いうがいはやりすぎ! と思うほど徹底しました。感染症は感染力が強いので、なかなか他の家族にも頼めません。自分が倒れないように、日々健康管理に気をつけていきたいです。そして、今年の冬はかからないことを願うばかりです。
2018年11月14日手洗い、うがい、マスクのやり方あってる?ぐっと気温が下がり、体調を崩し始めているお子さんやママもいるのでは?妊娠中は特に、風邪やインフルエンザにかかったら大変!毎日の手洗い、うがい、マスクは大切です。でも、実は手洗いやうがいは〝やってるつもり〟の方が多いよう。今回は、正しい手洗い&うがい、マスクの正しいつけ方などをご紹介したいと思います。小さな子どもでも出来る、手洗いのポイント3つ我が家の兄姉が実践している手洗いのポイントは3つ。①石けんは良く泡立てる流水で手をしっかり濡らしたら、石けんをよく泡立てます。泡状になった状態の方が、汚れが落ちやすく殺菌効果が上がるそうですよ。小さな子は自分で石鹸を泡立てるのが難しいので、泡タイプのハンドソープを使うといいですね。②手洗いのうたを活用以前保育園で、澱粉糊→イソジン液を使って、どのくらい洗い残しがあるのかを実験してみたのですが…「うわぁ~~~!!」ってぐらいに手が紫色に!これは、手に汚れが残ってるということ…。自分では洗ってるつもりでしたが、爪や手首にバイ菌がたくさん残っていました…。他のママさんも手の平は洗えていても、爪や指の間、手の甲の洗い残しが多かったです。そこで、教えてもらったのが、ビオレの「 あわあわ手洗いのうた♪」この洗い方でやったところ、イソジン液をつけてもほとんど汚れが残っていませんでした♪30秒くらいの短いうたなので、是非これを期に覚えてみてください。③タオルは1日1回取り替える人と共有するタオルは菌だらけ。できれば家でもペーパータオルを使うのがベストですが、そうでなければひとりひとり自分専用のタオルを作り、最低でも1日1回はタオルを取り替えましょう。正しいやり方知ってる? うがいのポイント3つ①ガラガラの前に、ブクブクペー口の中のウィルスを喉の奥に侵入させないために、まずはコップ1杯の水で右、左、全体と3回くらいブクブクペーをしてウィルスを外に出します。②ガラガラは「オー」と発声ガラガラするときは「アーイーウー」ではなく、「オー」と発生しながら喉を開いて、奥までゆすぐのがポイント!コップ1杯の水がなくなるまで、繰り返しやりましょう。③外出先では、こまめな水分補給外出先でうがいができないときは、こまめに水分補給をすることで、うがい代わりになります。マイボトルがあると良いですね。しっかりつけよう、マスクのポイント3つ①隙間をつくらないよく鼻がマスクの外からでてる方がいますが、鼻からウィルスが侵入してしまうのでこのつけ方では意味がありません。感染予防、拡散予防のためには、しっかり鼻部分まで覆うようにマスクを着用しましょう。鼻から顎まで覆えるサイズで、鼻部分のワイヤーもしっかり押さえてフィットさせるのがポイントです。②マスク表面は触らないマスク表面(とくに口周りを覆うフィルター部分)にはウィルスがついている可能性があるので、なるべく触らないようにしましょう。③使い捨てマスクは1日1枚で交換使い捨てタイプのものは、目に見えないウィルスがたくさんついてしるかもしれないなで、1日使ったら必ず破棄するようにしましょう。オススメの使い捨てマスクは、立体型やカップ型!どちらとも顔への密着性が高く、感染症予防の効果が高いようです。妊婦さんも打てる、インフルエンザのワクチン皆さん知ってましたか?インフルエンザのワクチンは妊婦さんが唯一打つことができる、予防注射なんです。母体や胎児への安全性や有効性が証明されていて、予防注射をすることでインフルエンザの重症化リスクを10倍も防ぐことができるそう。生後6ヶ月未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチンをうつことができないので、妊娠中にママが予防注射することでその期間は、赤ちゃんもインフルエンザにかかりにくいようです。大人も、子どもも!免疫力アップするには?妊娠さんの免疫力はお年寄りや乳児並みに低いと言われています。そのため妊婦さんは、普段よりも風邪をひきやすく、悪化しやすいようです。免疫力を上げるにはバランスのとれた食事や適度な運動、そして質の良い睡眠の3つがとっても大切。妊娠中の食事ではお魚や、お肉のタンパク質とやっぱり不足なりがちな鉄分は、意識して私も摂るようにしていました。つわりで食べれないときでも、こまめな水分補給は忘れずにしましょう。妊娠後期になってくると、トイレの回数も増えて、夜なかなかまとまって眠れないとは思いますが、昼間などにリラックスして休んで。抱き枕があると、お腹が大きくても楽な姿勢がとりやすいのであった方がいいと思います。今一度普段の生活を見直して、風邪やインフルエンザを寄せ付けない体を手に入れましょうね!
2018年11月12日「今年は9月から全国の学校でインフルエンザによる学級閉鎖が報告されています。これは過去最悪の感染者数の昨年と同じ傾向。今年の冬も大流行が懸念されます」こう話すのは、感染症にくわしい池袋大谷クリニックの大谷義夫先生。インフルエンザが猛威をふるった昨年の冬を思い出してほしい。罹患して、つらい思いをした人も多いのではないだろうか。「今年は現在までA型だけが報告されていますが、昨年のように再びA・B型がいっしょに大流行する可能性も否定できません」(大谷先生・以下同)じつはこの冬、そんなインフルエンザの常識が変わろうとしているのはご存じだろうか。■タミフルにジェネリックが登場!今年9月、沢井製薬が国内初のタミフルの後発薬(ジェネリック)のオセルタミビルを発売。タミフルを処方された人が調剤薬局で「ジェネリックで」と希望すれば、実質約400円安い価格のオセルタミビルが処方されることになったのだ。■ワクチン接種はまだ早い!「昨年、大流行した原因のひとつがワクチンの不足でした。自分が罹る罹らないではなく、流行を防ぐためにもワクチン接種は大切」ただワクチンは早く摂取すれば安心というものではないという。「ワクチンの有効期限は5カ月間。いま打ってしまうと、まだ流行が続いている来年3月には効かなくなってしまう。いま少し待って11月中旬以降に接種してほしい」知らないと自分が損をするインフルエンザの新常識。正しく理解して、今年の冬を乗り越えよう。
2018年11月01日「今年は9月から全国の学校でインフルエンザによる学級閉鎖が報告されています。これは過去最悪の感染者数の昨年と同じ傾向。今年の冬も大流行が懸念されます」こう話すのは、感染症にくわしい池袋大谷クリニックの大谷義夫先生。インフルエンザが猛威をふるった昨年の冬を思い出してほしい。罹患して、つらい思いをした人も多いのではないだろうか。「今年は現在までA型だけが報告されていますが、昨年のように再びA・B型がいっしょに大流行する可能性も否定できません」(大谷先生・以下同)じつはこの冬、そんなインフルエンザの常識が劇的に変わろうとしているのはご存じだろうか。■画期的新薬誕生!昨年度の抗インフル薬のシェアはイナビルとタミフルで約8割を占める。「私のクリニックでは1回の吸入で効くイナビルを第一候補、吸入式薬が苦手という人には飲み薬のタミフルという順で処方していました。ただ吸入式薬は成分をすべて吸入できたかが不確実。飲み薬は1日2錠を5日間続けなければいけないのですが、熱が下がったところでやめてしまう患者さんもいて、治りきらずに周囲に感染させるリスクがありました」そこに今年3月、まったく新しい抗インフル薬・ゾフルーザが誕生したのだ。「従来のタミフルやイナビルは感染細胞内で増殖したウイルスが細胞外に飛び出ることを阻害する仕組み。これに対して、ゾフルーザは感染細胞内で遺伝子レベルに働いてウイルスを死滅させ、より早期の段階から感染を防ぐ仕組み。効き目が強いことから、飲み薬として世界で初めて1回飲むだけで治療が完了。熱が下がるまでの期間はタミフル同様、1~2日間を要しますが、効き目が強いため、服用後の周囲への感染のリスクも減少したと報告されています」現在、発症後5日間、熱が下がって2日間と定められている学校への出席停止の日数も、この新薬の普及で短縮されることが期待されているとか。「私のクリニックではすでに今年3月からこの新薬を処方していますが、結果は非常に良好。私のように、今年の冬はイナビルやタミフルに代わってゾフルーザを処方する病院が増えると思います」もし、かかりつけの病院でイナビルやタミフルを処方された場合でも「ゾフルーザにしてほしい」と伝えれば、患者の希望に沿ってくれる担当医も多いはず。価格は1錠4,789円(窓口での支払いは3割負担の人で1,730円)。タミフルは10錠2,720円(同窓口で1,170円)と実質560円の差があるが、「飲み忘れのリスクや効き目、家族に感染させた場合の出費などを考えると、許容範囲ではないでしょうか」。また新薬というと副作用が気になるところだが、発売元の塩野義製薬によれば、下痢の症状が出る人が約1%。ほかにはとくに副作用は報告されていないという。「ただ飲み薬は嘔吐を伴う症状に不向き。インフルエンザ患者でもB型に限り2~3割が嘔吐を伴う消化器症状が出ます。こうした場合は吸入式薬が向いています」
2018年11月01日今年は秋なのにも関わらず、インフルエンザで学級閉鎖が各地で起こっていますね。そして、よりインフルエンザが流行する季節になってきました。今回は、ワクチンや治療法、ホームケア、診断などについて2回にわたって特集します。インフルエンザにならないために、どんなことに気をつければよいのでしょうか?インフルエンザはどんな病気?まず突然の高熱に始まり、のどの痛み、頭痛、関節痛、倦怠感などの全身症状のほか鼻水や咳などの呼吸器症状、ときに嘔吐や下痢などの消化器症状もあります。発熱は数日間続きますが、自然に解熱して1~2週間ほどで元気になります。注意すべき特徴として二峰性(にほうせい)の発熱があります。二峰性とは、熱が数日続き、一旦解熱したあと、再度発熱して合計1週間ほど熱が続くものです。インフルエンザは再発熱のパターンをとることもあり、一旦熱が下がっても安心とはいきません。インフルエンザの合併症インフルエンザの症状には幅があり、普通の風邪と全く区別がつかない程度のこともあれば、ぐったりして重症感が強い場合もあります。ときに中耳炎や熱性けいれん、肺炎やインフルエンザ脳症など多彩な合併症があり、肺炎や脳症にはとくに注意が必要です。【肺炎】急速に呼吸困難が進行する場合があり、肩で息をしたり呼吸があらくなっている時は救急受診が必要です。【インフルエンザ脳症】毎年50~200人がインフルエンザ脳症になり、死に至ることもあります※1。異常言動、異常行動、ぼーっとしている、けいれんなどの症状がみられますが、同じような症状を認める熱せん妄( 第3話参照 )や熱性けいれんと区別が難しい場合があります。脳症の場合は意識障害が続いたり、短時間で悪化傾向になり、これらの特徴がみられた時は迷わず救急受診してください。予防接種は打ったほうがいい? インフルエンザQ&Aこのようにインフルエンザには重い合併症もあるため、ワクチンで予防することが重要です。それでは、ここでワクチンについての疑問について確認していきます。Q赤ちゃんでは効果が低い? 何ヶ月からうてる?現状のインフルエンザワクチンは生後6ヶ月から接種可能で、乳幼児に対する有効性については概ね20~60%の発病防止効果があったと報告されています。※2(厚生労働省インフルエンザQ&Aから引用)Qインフルエンザワクチンはいつうてばよい?ワクチンの効果は時間が経過するほど効果が低下し5ヶ月間で減弱します。よって10月~11月のうちに接種を開始すれば流行期に入る12月までに効果が得られ、流行が終わる頃まで効果が続きます。Q鶏卵アレルギーだとうてない?インフルエンザワクチンに含まれる鶏卵成分は数ng/mlときわめて微量(1ng=10億分の1g)のため、ほとんどの場合安全に接種ができます。重症度にもよるため、卵アレルギーと診断されている場合は担当医と相談してください。※3Q妊娠、授乳中でもうてる?妊娠授乳中でもワクチン接種は可能です。とくに妊娠中は症状が重くなるおそれがあり、また妊娠中のワクチン接種は生まれてきた赤ちゃんのインフルエンザ予防にも役立つため積極的に接種してください。※4子どものインフルエンザを予防するには、まず周囲の大人がしっかり打って感染源にならないことが大切です。もちろん、パパも一緒に接種してくださいね。Qワクチンを打ってもかかることはある?残念ながらワクチン接種をしていてもかかることがあります。ワクチン以外の予防方法を駆使して、できるだけかからないようにしましょう。インフルエンザの予防方法インフルエンザワクチンを打つ以外の予防方法もあります。日々の生活の中でできることを書いてみることにします。(1) 咳エチケットに注意し、マスクをする(くしゃみや咳などから感染します)(2) 手洗いやアルコール消毒をする(咳やくしゃみをうけた手にはウイルスが付着しています)(3) 加湿器を使用して湿度50%~60%に保つ(乾燥すると感染しやすくなります)(4) 栄養と睡眠を十分にとる(風邪を含め全ての基礎になります)(5) できるだけ人混みを避ける(流行期はとくに感染の確率が高くなります)なお、家族の誰かが感染した場合は避けることがなかなか難しいのが現実です。24~48時間ほどの潜伏期間ののち発症します。流行を広げないためには登校停止期間をしっかり守って外出をさけることが大切です( 第4話参照 )。インフルエンザは稀に死亡する可能性がある病気のため、わが子がかかった時にはもしもの場合の不安を感じると思います。「もしかしてインフルエンザ脳症かも?」と疑い、判断できない時は受診をためらう必要はありません。インフルエンザにかかると、時に重症の経過になる場合があります。その可能性を防ぐためには予防が一番ですので不安感を軽減する意味でもワクチン接種をお勧めします。次回は実際にかかったあとの受診のタイミングや治療法、ホームケアについて説明します。参考資料※1 インフルエンザ脳症について ※2 インフルエンザQ&A ※3 日本ワクチン産業協会:予防接種に関するQ&A集※4 産婦人科診療ガイドライン2017 <2019年9月11日 修正>記事内の参考文献を修正いたしました・「Efficacy of trivalent influenza vaccine against laboratory-confirmed influenza among young children in a randomized trial in Bangladesh.」を削除・「Protective Effect of Maternal Influenza Vaccination on Influenza in Their Infants: A Prospective Cohort Study.」を「産婦人科診療ガイドライン2017」に変更いたしました。
2018年10月22日朝晩めっきり冷え込んで「冬」の気配を感じられるようになると、心配になるのが、子どもの感染症。冬の感染症といえば、インフルエンザが真っ先に思い浮かびますね。子どもが通う保育園や幼稚園、学校のクラスではやっていると聞いた暁には「どうか、かかりませんように」「今、休まれると仕事が…!」などと気が気でない日々を過ごすママも多いはず。今年のインフルエンザはどうなるの? 症状や対策は? くわしく解説していきましょう。■インフルエンザ2018「すでに学級閉鎖も」厚生労働省は10月12日、10月1日から7日の1週間のインフルエンザ報告数を発表しました。全国で848人(昨年同期1047人)、定点あたり0.17人(昨年同期0.21人)と、いずれも昨年よりはやや少ないようです。しかし、都道府県別にみると、沖縄県では2.79人となっており、9月10日の週から1.33人とすでに流行開始の目安となる1.00人を上回っている状態が続いています。9月に茨城県や東京都、福岡県などでインフルエンザによる学級閉鎖が報道され、驚いたママもいるでしょう。その後も全国的に学級閉鎖になる施設はじわりと広がっており、東京都では9月に入ってからすでに累計で13、大阪府では15にのぼっています。10月7日までの1週間では、全国で18の施設が学年閉鎖や学級閉鎖になりました。全国的に流行しているとはいえませんが、自分が住んでいる近くの施設ではやっている場合は、特に注意が必要といえそうです。流行シーズンはまだ先…と油断しているママも、気をつけておきたいですね。■インフルエンザ「どんな症状? どうやってうつるの?」【症状】急激に発病し、爆発的なスピードで感染が広がります。寒けや頭痛、高熱(39~40℃)により発病します。頭痛とともにせきや鼻水から始まる場合もあります。高熱が数日から1週間近く続きます。全身に倦怠感や筋肉痛がみられたり、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛を引き起こす場合もあります。A型やB型などウイルスによっても症状が異なります。合併症として、脳炎、脳症、中耳炎などがあり、乳幼児は重症化しやすいので注意。けいれんや意識障害を引き起こし、後遺症が残るケースもあります。また、異常行動があらわれることがあり、子どもが大きくなってからも見守りが必要といえます。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1~4日、平均して2日です。感染期間は発病する1日前から3日目がピークで、7日目頃まで。低年齢児は感染が長引く傾向にあります。【感染経路】せきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつによって感染します。接触感染もあります。毎年12月頃から翌年3月頃にかけて流行します。A型は大流行しやすいですが、B型は局地的な流行で終わることが多いとされています。■インフルエンザ「今年のワクチンは? 予防接種はいつがいい?」昨年はワクチン不足が騒がれ、「予防接種を受けたいのにワクチンがなくて受けられない!」と小児科をかけ回ったママもいるのでは? 今年は大丈夫でしょうか?厚生労働省によると、今年は例年並みのワクチン供給量を確保しているようです。今年は「ワクチンが足りない!」ということはなさそうなので、ひと安心ですね。【予防方法】飛まつ感染を防ぐためには、手洗いやうがいが効果的です。生後6カ月以降なら赤ちゃんでも任意接種で受けることができます。子どもは2回接種。10月から12月に2~4週間の間をあけて2回受けるのがいいでしょう。予防接種をしても、インフルエンザにかかる可能性はありますが、重症化することを防げます。小さな子どもがいる家庭では、家族全員で予防接種を受けるようにするといいでしょう。万が一、インフルエンザがはやっている時期に熱やせきなどの症状がある場合は、無理せずに安静にするようにし、全身症状が悪い場合は病院を受診します。外出を控え、必要に応じてマスクを着けましょう。【登校(登園)基準】学校保健安全法では、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで。 幼児においては、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後 3 日を経過するまでが、出席停止の目安とされています。抗インフルエンザ薬を使用して早く熱が下がった場合でも、発症してから5日は欠席が望ましいでしょう。保育園や幼稚園、学校によりますが、登校(登園)許可書の提出を求められる場合が多いようです。これからの流行シーズンに備えて、早めに予防接種をしておくのが良さそうですね。予防接種の枠がすぐに埋まってしまう小児科もあるので、予約は早めにしておくといいでしょう。参考サイト: ・厚生労働省「インフルエンザの発生状況について」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」
2018年10月21日38度以上の発熱をきっかけにして起こる熱性けいれん。風邪やインフルエンザなどにかかり子どもが発作を起こしたら、保護者はどのように対処するといいのだろうか?「子どもが熱性けいれんを起こしたら、5分間は様子を見るようにしましょう」そう話すのは、東京都立神経病院 神経小児科部長の福田光成先生。「子どもの急変した様子に時間の経過を長く感じることも多いでしょう。びっくりして周囲がパニック状態になってしまうものなので、難しいかもしれませんができれば携帯などを見て時間を確認できるといいですね」(福田光成先生以下同)発作が起きたら具体的に何をすればいい?福田先生と公立学校共済組合四国中央病院小児科の日野ひとみ先生が、患者向け説明用リーフレット『小児科診療・2014年・11号』内で作成した「熱性けいれんマニュアル」によると、発作が起きてからの5分間にするべき対応として推奨される項目は以下の通り。あわてない、5分間の観察が大切だという。・時間を見る(可能なら時計などで時間を確認)・気道を確保するために子どもの体を横にする(吐物に注意)・口のなかにものは入れない・熱があるか確認する(触る、余裕があれば体温計を使用)・けいれんの様子を観察する(目の向き・手足の動きに左右差はあるか、ガクガクしているのか、つっぱっているのか)「このとき、お子さんが舌を噛み切ってしまうことを懸念して、口のなかに手を入れようとする保護者の方がいます。通常、けいれん中の歯を食いしばった状態では手は入りにくいものですが、もし入ると強く噛まれてしまう危険があるので入れないでください。発作で舌を噛んで少し出血することもありますが噛みちぎることはありません。ただし、嘔吐して口のなかに吐物が詰まっている場合は、呼吸を阻害しないようにガーゼなどを指に巻いて口のなかからかき出してあげてください」また発作が収まったら、顔色や呼吸が正常かどうか、子どもの様子に異常がないか観察しよう。発作の後はそのまま寝てしまうことが多いそうだ。余裕があれば、発作の様子を携帯の動画で記録しておくといい。どのような症状であったかは、後に受診する際に治療の必要のない良性の単純型か否かなどを医師が確認する参考にもなるという。熱性けいれんの多くが治療のいらない単純型だが、重篤な疾患が潜むケースがまれにあるため、念のため特に初めてのけいれんのときには受診をした方がいいそうだ。「けいれんが5分以内に収まり、その後も異常が見られない場合は、慌てず翌日に受診するので良いと思います。たとえば、とても寒い時期の深夜などは無理に移動しないで、自宅で暖かくして休ませてあげた方がいいと思います」5分以上続くようなら速やかに救急車を呼ぼうけいれんが5分以上続く場合は、緊急搬送してもらい治療を受ける必要がある。けいれんは長く続くと止まりにくくなり、30分以上続くと、脳障害や後天性てんかんといった後遺症が残ることもある。5分以上けいれんが続く場合は救急車を呼び、なるべく近くの病院に連れていこう。複雑型である場合に見られる症状はてんかん、もしくは髄膜炎や脳炎による発作である場合、どのような症状が見られるのだろうか?「体を硬直させてつっぱったり、ガクガクと震わせるけいれんが、全身ではなく左右非対称で起こるときや部分的であるとき、熱が高くない状態で発作を起こした場合は良性の熱性けいれんでない可能性もあります。そういった症状は医師に相談して必要に応じて検査を受けましょう」もし熱性けいれんだけでなく、てんかんなどの神経系疾患になった場合、専門の医療機関で診察を受けたいと思う方も多いだろう。東京都立神経病院は、日本で唯一の神経系専門の病院だが、外来はないそうだ。子どもを受診させるにはどうしたらいいのだろうか。「東京都立神経病院は外来やERがありません。都立小児総合医療センターの神経内科の先生方と一緒に我々神経病院のドクターも診療しています。熱性けいれんに限らず、発達の遅れやてんかんなどのけいれん性疾患などでご心配な場合には、まず都立小児総合医療センターの専門外来を訪ねてください」「紹介状をお持ちになっての受診をお願いしていますので、かかりつけの先生に書いていただきましょう。大学病院や大きな総合病院もそうですが、紹介状なしで直接外来に来られると、特別な初診料がかかってしまいます」とのこと。熱性けいれんであっても経過が思わしくなく心配な場合には、専門の医療機関で診察や検査を受けておくと安心だ。(取材・文:石水典子編集:ノオト)
2018年05月29日インフルエンザの患者数が過去最多を更新するなど、例年以上に猛威を振るっていますが、子どもが病気になったとき、どんな気持ちになりますか?おそらく、「代わってあげたい」「かわいそう」と感じるママは多いのではないでしょうか。「かわいそう、心配」がダントツ株式会社インタースペースが運営する『ママスタジアム』が、「ママリサ~いまどきママリサーチ~」の第21弾として昨年11月に行った、「『家族の病気』についての実態調査(対象:子育て中の女性549名)」を見ると、子どもが病気になったときのママの気持ちが見えてきます。Q.子どもが風邪や感染症になった時のママの気持ち(TOP10まで)1位:かわいそう、心配…65.0%2位:できれば代わってあげたい…45.9%3位:他の家族にうつさないで欲しい…29.5%4位:早く治るように、消化の良い食事を作ってあげたい…27.9%5位:いつもより優しくしてあげたい…23.3%6位:病気になるのは仕方ない…20.2%7位:仕事休めない、どうしよう…19.5%8位:体調管理ができなかった自分(ママ)にも責任がある…17.3%9位:自分にうつさないで欲しい…14.6%10位:つきっきりで看病してあげたい…12.9%1位は、65%の支持を得た「かわいそう、心配」の項目。2位には「できれば代わってあげたい」が続き、こちらも比較的高ポイントでした。もう少し優しくしてあげて…同調査では「子どもが病気のとき」だけでなく、「パパが病気のとき」についても結果が出ています。その結果を見ると、うっすらと感じる家族間格差が…。Q.パパが風邪や感染症になった時のママの気持ち(TOP10まで)1位:他の家族にうつさないで欲しい…85.6%2位:自分にうつさないで欲しい…49.0%3位:パパ自身で、体調管理を徹底してほしい…43.0%4位:早く治るように、消化の良い食事を作ってあげたい…27.5%5位:かわいそう、心配…27.1%6位:看病で自分の負担が増えるのが嫌だ…13.5%7位:いつもより優しくしてあげたい…13.3%8位:病気になるのは仕方ない…11.8%9位:仕事休めない、どうしよう…2.6%10位:できれば代わってあげたい…1.6%サラッと流し見しただけでも、相手が子どものときとの差は歴然…。たとえば、「かわいそう、心配」は子どもが65%だったのに対し、パパの場合は27.1%。「できれば代わってあげたい」でも、子どもは45.9%でしたが、パパはわずか1.6%…。パパのほうで1位だった「他の家族にうつさないで欲しい」なんて、56ポイントも差がついているんです…!また、子どものほうにはなかった「看病で自分の負担が増えるのが嫌だ」の項目がランクインしているなども、家族間での格差を感じてしまう一因かもしれませんね。たしかに、パパのほうが自分で出来ることが多いから、ママがそこまで面倒見なくても良いとも言えそうですが、あまりにも子どもとの格差がありすぎるような…。今までよりも、もうちょっとだけ優しくしてあげれば、パパの病気の治りが早まるかもしれませんよ。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年02月17日