エーザイ株式会社薬粧事業部(東京都)は、本格的な受験シーズンの到来に際して、2014 年度に子どもが中学受験あるいは高校受験を経験した母親500名を対象に「先輩受験生ママの風邪・感染症等の対策」に関する意識調査を実施した。86%が「いつも以上に気を使っていた」と回答まずは子どもが受験生だった昨年、子どもの感染症対策をどの程度意識していたかをリサーチ。結果86%が「いつも以上に気を使っていた」と回答した。対策について強く意識し、行動に移し始めたタイミングは「2014年10月頃から」が20%、「2014年11月頃から」が20%と最も多く、寒さが本格化する早い時期からすでに意識していたことが明らかになった。次に具体的な感染症対策を調査したところ、実際に対策として取り入れていたものとしてもっとも多かったのは、「手洗い・うがいの励行」。次いで、「手洗い・うがいの励行」「マスクをする」「予防接種を受ける」などの予防策に加えて、「十分な休息・睡眠をとらせる」「食事を通じた栄養管理をする」などの生活習慣の改善も上位にあがった。そしてなんと全体の約9割が、この中の2つ以上の対策を取り入れていたということがわかった。受験生のための対策費用は親の 1.5 倍に「対策に費用をかけたアイテム」を調べたところ、受験生本人・ママ・パパ全員に関して、「マスク」が他に圧倒的な差をつけて1位に。続いて対策アイテムにかけた費用を調べると、受験生本人の対策費用は「平均 7,239 円」、母親の対策費用は「平均4,275円」父親の対策費用は「平均4,278円」と、受験生本人には両親の役1.5 倍もの費用を投じている。約6割の先輩ママが自己流の対策に「不安」これだけ十分な対策をとっていながらも、「お子様が受験生だった年の風邪・感染症などの対策について、不安を感じたことはありますか?」との質問に対し、なんと約6割が「ある」と回答した。具体的な不安や悩みとしては、「対策をしても十分なのかどうか判断がつかない」69%が、2位以下に大きな差をつけてトップとなった。小児科専門医に聞く、受験生と家族の風邪・感染症対策のポイント本調査結果をふまえ、小児科専門医の粂川好男先生が、子どもと家族の風邪・感染症などの対策について解説している。「風邪などの感染症対策は早めの対策が肝心です。流行シーズン前からの“習慣づくり”が重要なので、日常的に対策をしていないのであれば秋口の頃から少しずつ習慣化を意識し始めてみてください。 手洗い・うがい・マスクの3 点セットは基本です。」しかし、実はマスクを使った感染症対策には、意外な落とし穴があるという。思わぬ“落とし穴”で逆効果…マスクの使い方に理解不足も?飛沫感染を防ぐために有効なマスクだが、正しい使い方を念頭に置かないと逆効果になってしまう可能性もあるという。「マスクは鼻と口がしっかりと覆われていることがポイントです。また、口と鼻に直に触れるマスクの内側にウイルスなどが付着し、逆効果になってしまうパターンもあります。マスクの外側を触った手で内側を触らない、同じマスクを数日間使いまわさないようにしましょう。」いくら高額なマスクを使っていても、ウイルスなどが付着した状態では感染のリスクも高まってしまうそうだ。ウイルスの付着を24 時間防ぐ「クリスタルヴェール®マスク防菌24」マスクによる感染症対策効果をより高めるためにおすすめのアイテムが、持続性防菌成分 Etak(イータック)を主成分とした、「クリスタルヴェール®マスク防菌 24」。マスク着用前にスプレーするだけで、ウイルスや菌、花粉のマスクへの付着を24 時間予防する。Etakは広島大学大学院教授により開発されたウイルスや菌の付着を防ぐ「防菌成分」と、防菌成分を固定化する「接着成分」がひとつになった特許成分。対象物に接着成分が化学結合して、防菌成分が固定化することで長時間の防菌が可能となる。こんなアイテムがあれば、受験生の風邪対策にもより自信を持つことができそうだ。使い方も簡単なので、忙しい受験生や家族も無理なく継続して使用できるのも魅力だ。【参考】クリスタルヴェール®マスク防菌24
2015年12月08日デビューから20周年を迎え、最近ではかつて出演していた番組「学校へ行こう! 」(TBS)が11月3日に一夜限りで"復活"することが大きく報じられるなど、「V6」は依然として高い人気を誇るアイドルグループだ。舞台や映画などで俳優としても活躍する6人のメンバーだが、仮に「医師」という役を演じるとしたら、誰が最も似合いそうなのだろうか。今回、マイナビニュースの男性会員200名に「アイドルグループ・V6の中で医師役を演じてもらいたい人」を聞いてみたので、回答理由とあわせて紹介しよう。>>女性編も見るQ. アイドルグループ「V6」のメンバーの中で、ドラマや映画で医師役を演じるのに最適だと思う人物を教えてください1位: 岡田准一(39.5%)2位: 井ノ原快彦(25.0%)3位: 長野博(14.5%)3位: 坂本昌行(14.5%)5位: 三宅健(4.0%)6位: 森田剛(2.5%)■岡田准一・「クールでできる医者のイメージがあるから」(32歳男性/商社・卸/事務系専門職)・「的確に手術を進められそうだから」(28歳男性/情報・IT/技術職)・「線の細さが逆にリアルな感じ。白衣が一番ハマりそう」(47歳男性/その他/クリエイティブ職)・「落ち着いた説得力が必要な役柄もできるから」(24歳男性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)・「真面目な人が医者に向いているから」(28歳男性/情報・IT/技術職)・「知的な感じがするから」(34歳男性/運輸・倉庫/営業職)■井ノ原快彦・「見るからに優しそうなので、小児科医の役がハマりそうだから」(43歳男性/機械・精密機器/技術職)・「庶民的なイメージなので街のお医者さんとかの役がピッタリ合いそう」(42歳男性/自動車関連/技術職)・「いつも患者を笑顔にしてくれる、明るく優しい先生の姿しか想像できない」(50歳以上男性/医療・福祉/専門職)・「爽やかだから」(26歳男性/金融・証券/事務系専門職)・「白衣が似合いそうだし、ユーモアのある医師を演じそうだから」(24歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■長野博・「落ち着いた感じがして、小児科医などにいそうだから」(30歳男性/学校・教育関連/専門職)・「評判が良い医師役がはまりそう」(37歳男性/団体・公益法人・官公庁/技術職)・「あの落ち着きと話し方は医師役にぴったりと思う」(44歳男性/情報・IT/技術職)・「見た目が一番まじめそう」(41歳男性/情報・IT/技術職)■坂本昌行・「地味だが、外科医風に見える」(50歳以上男性/電機/技術職)・「大物感がある」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)・「対話を重視した診療をしてくれそうなので」(37歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「普通にいそうな感じなので」(48歳男性/食品・飲料/事務系専門職)■三宅健・「少し陰があるほうがいい」(41歳男性/小売店/営業職)・「研修医っぽい」(28歳男性/医療・福祉/事務系専門職)■森田剛・「悪い医師にぴったり」(50歳以上男性/情報・IT/技術職)■総評5人に2人からの票を集めて1位となったのは女性編同様、岡田准一さんだった。「クールだから」「かっこいい」という理由が大半を占めたうえ、「手術を的確に行い、失敗しなさそう」などの意見も寄せられた。総合すると、「クールな敏腕医師」というイメージといえる。2位には井ノ原快彦さんが入った。岡田さんとは全く異なる「優しそうだから」という趣旨のコメントが大多数で、総合的なイメージは「優しく明るく、安心できる」。3位には長野博さんと坂本昌行さんが同率でランクイン。長野さんはまじめそうで落ち着いた雰囲気が、坂本さんはリーダーとしてグループをまとめてきた経験力などが評価されていた。医師は人の命に直接関わる職業だけに、確かな技術やしっかりとした人格などが求められると言ってもいいだろう。岡田さんはグループ最年少ながら、そのような役が最も似合いそうとの声が多く、「第38回日本アカデミー賞」で「最優秀主演男優賞」と「最優秀助演男優賞」をダブル受賞した実力派の面目躍如といえそうだ。※写真と本文は関係ありません調査時期: 2015年9月18日~9月24日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性200名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2015年10月30日米国小児科学会(AAP)の公式査読ジャーナルである「PEDIATRICS」のオンライン版にこのほど、「早期のピーナツ摂取は、ピーナツアレルギーリスクから子どもを守る」という合意声明が掲載された。複数の専門家によるこの声明は、今年の「New England Journal of Medicine」に掲載された、イギリスの King’s College Londonの小児アレルギー部門に属するGideon Lack氏が小児とピーナツアレルギーについてまとめた論文に関するもの。ピーナツアレルギーを含むアレルギーは世界中で増え続けており、Lack氏は「ピーナツアレルギーの発症リスクが高い子どもに早期のうちにピーナツ(製品)を食べさせることは、ピーナツアレルギー保護の観点からよい」としている。同氏は、ピーナツアレルギーの発症リスクが高い生後4~11カ月の乳児640人で研究を実施。640人の乳児を、ピーナツを6g以上含む食品を週3回以上摂取する群(摂取群)と5歳までピーナツ製品を摂取しない群(非摂取群)に分けた。ピーナツ含有製品には、ピーナツバターやピーナツスープなどを使用した。研究の結果、5歳時点における摂取群のピーナツアレルギーの有病率は約3%だったが、非摂取群では17%を上回っていた。摂取群の有病率が非摂取群の約6分の1だったことを受け、同氏は「これはピーナツアレルギーのリスクを80%以上も低減させている」と話している。また、ピーナツアレルギーのリスクがある小児には生後4カ月時に皮膚テストを行い、問題がないようならば、5歳になるまでにピーナツ製品を定期的に与えるべきと推奨している。ただ、論文の共著者であるRebecca Gruchalla氏は、「ピーナツリスクが高い乳児にピーナツ製品を与えるのは、小児科医とアレルギーの専門家との相談が必要だ」と注意している。
2015年09月04日子育ては24時間、365日、休みなし。でも、ママだって掃除や洗濯、ご飯の準備と、やることはたくさん。そんなときについ頼りがちなのが、スマホやiPadなどの電子機器です。いまは、幼い子どもが簡単なタッチパネル操作でパズルやゲームを楽しめるアプリも充実しているので、電車のなかでちょっと静かにしてほしいときなどにも大活躍します。1~2歳の子どもが上手に画面をタップしてパズルを完成させる、その力には驚かされてしまいますよね。でも、よくないとは思いつつ、「いまだけ……」という気持ちで取ってしまうこの行動が、子どもの将来に暗い影を落としてしまうかもしれません。今回は「Daily Mail」公式サイトを参考に、iPadが子どもに与える悪い影響についての調査をご紹介します。■4割の親が「なだめるため」にiPadを使用オーストラリア・カーティン大学の研究チームは4歳以下の子ども159人(2歳以下の子ども30人を含む)を対象に調査を行い、毎日30分以上連続してiPadを使っている子どもは大人になって慢性首痛や背中痛に悩まされる可能性が高まる、と発表しました。その要因は、電子機器を操作しているときの姿勢。幼い時期に、iPadやスマホの上で背中を丸めた姿勢を長くとりつづけると、成人期の筋骨格形成に悪い影響を与えるというのです。研究では、子どもの6割が1時間かそれ以上、タブレット端末を使っている実態を把握。また、親たちの40%以上が、子どもを静かにさせるために電子機器を使っていることも明らかにしました。カーティン大学のこの研究では、幼い子どものテレビ視聴時間についても調査。159人の4歳以下の子どものうち4分の1がテレビを平日1時間以上、50%が週末に1時間以上視聴していることを発見しました。テレビ画面の、ときに暴力的なまでに強い刺激が幼い子どもに与える影響は少なくありません。こうして毎日1時間以上、かがみこんだ姿勢をとりつづけたり目を酷使することが、将来の子どもの成長に悪い影響を与えているのです。■テレビ、電子機器は1日30分以内を目標に研究に関わった人間工学の専門家、ステファニー・キャシディ氏は、幼い子どもたちが電子機器に費やす時間は1日30分以内に抑えるべきだと主張します。日本の小児科医学会の「子どもとメディア」対策委員会も、このことについて問題を提起。乳児期にメディアに触れさせることは外遊びの機会を奪い、人とのかかわり体験の不足を招く、と強く警鐘を鳴らしています。子どもの運動不足や睡眠不足、さらにはコミュニケーション能力の低下を招き、はては心身の発達に遅れをきたすことすらあるというのです。子どもが電子機器に必要以上に触れることの恐ろしさは、その影響が「現在」ではなく「将来」に現れてくるところでしょう。子どもはすぐに電子機器に夢中になり、機嫌をなおしてくれます。しかも、その悪い影響がすぐには現れてこないため、なだめるためについ使いたくなってしまうもの。しかし、4歳以下の子どもたちの場合、親が与えなければ電子機器を使ってなにかをすることはありません。あのアップル社の元CEO、スティーブ・ジョブスも、子どもたちが電子機器に接する時間は制限するべきだと考えていたそう。幼いうちは、テレビやiPadの使用は一日30分以内、テレビからは充分に離れて視聴する、iPadを使う時には背中にクッションを当てたりテーブルに置いて姿勢よく使い前かがみの姿勢にならないように注意をしてあげるなど、その使い方に充分配慮することが不可欠です。筆者自身、1歳の息子を持つ者として無関心ではいられません。子どもの未来を守るため、小さい子どもを持つママは、この研究結果を電子機器とのかかわりについてもう一度考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。(文/よりみちこ)【参考】※Children who spend more than 30 minutes a time on their iPads could suffer from chronic neck and back pain in later life-Daily Mail Online※「子どもとメディア」の問題に対する提言―日本小児科医会
2015年08月02日少子化が深刻な社会問題として顕在化している昨今、特に産婦人科や小児科の病院においては、来院・入院される患者は年々減少傾向にある。そのため、各病院では独自の医療サービを模索している。吉祥寺の水口病院は「すべてはゲストと家族の笑顔のために」というミッションを掲げ、一般的な病院とは一線を画す試みを行っている。また、同院が掲げている『3つのお約束』には、(1)良質・適切な医療 、(2)心のこもったケア(ホスピタリティ)、 (3)アメニティの充実がある。そのため、同院を訪れる患者や産前産後を過ごす女性に対して単なる医療サービスだけではなく、応接・ケアなどのホスピタリティや内装を含めたアメニティの充実に日々努めている。たとえば、診察の呼出時に受付からマイクで名前を呼び出すという病院でよく見られるシチュエーションにおいても、同院はアメニティの充実や空間演出の観点から相応しくないと考えた。そこで、導入を決めたのがiPadを利用しての診察時の呼出であった。○長時間の待合解消のためiPad導入を検討同院では産科だけではなく小児科も備えている。そのため、特に土曜日ともなると夫や幼児を連れての来院が多くなり、どうしても相当な待ち時間が発生してしまう。同院全体のアメニティ向上などを担うグレースセクションの生田 かおり氏は次のように語る。「当院は吉祥寺という土地柄もあって、待ち時間に公園などへ散歩に出かけたいという希望をお持ちの方がいらっしゃいました。ただ、院内にいなければ診察の呼出を受けることはできません。一方で、当院の掲げるアメニティの充実という面において、マイクで頻繁にゲストの方を呼び出すことは空間演出上そぐわないというマイナスの側面もありました。そこで、解決策として考えたのがiPadを用いた呼出です。iPadでゲストをお呼出できるアプリを使えば、画面をご確認いただくことで『あと5分で診察だな』などと待ち時間が分かる仕組みを採用しました。操作に不慣れなナースであっても3タップでゲストへ連絡できるように簡素なアプリケーションを導入しています」(生田氏)iPadの導入を検討し始めたのが2014年12月、今まで来院者には番号札を渡していたのを、iPadに置き換えたのが2015年2月なので非常にスピーディーな切替であった。導入に際しては来院者がiPadの操作に困る場面が多いのではと懸念していたが、特に大きな混乱はなくスムーズに導入できたと生田氏は語る。また、iPadの操作に戸惑う患者がいても、同院のコンシェルジュがサポートを行うためストレスなくiPadを利用できるようになる。○電子カタログの利用で、通院患者の安心感向上へまた、同院では呼出機能に加えソフトバンクが提供する電子カタログのアプリケーション「ビジュアモール スマートカタログ」(以下、スマートカタログ)も有効活用している。スマートカタログは院内の多様な医療サービスの情報提供や医師や看護師、産後のケアを行う助産師などのスタッフを紹介するためのツールとして利用している。生田氏と同じくグレースセクションに所属する小熊智子氏によると「当院では4Dエコーやレディースドックなどさまざまな医療サービスを行っています。ただし、そういった情報を院内の掲示板や壁に紙のチラシとして貼り付けることは景観的に当医院に相応しくないと考えていました。一方、医療機関として情報提供を来院者へ確実に行う義務があります。スマートカタログであれば、さまざまなチラシを院内に掲載しなくてもゲストへ情報配信を行えます。また、予想以上の効果があったのが医師などスタッフの情報をゲストにお伝えできる点です。診察室に入るまでどんな医師や看護師が自分をケアしてくれるのか分からないのはやはり不安ですよね。ただ、スマートカタログを利用することで医師などの顔写真や医療についてのコメントなどを待合の間に知ることができます。人柄まで知れますので、ゲストの安心感につながっており非常に好評です。結果として、外来されるゲストの予約数も全体的にアップしました」と語る。また、ユニークなサービスとして同院では出産後に院内で過ごすゲスト(入院患者)のために、アフタヌーンティーの提供を行っている。その際に使用するロイヤルコペンハーゲンなどの上質なティーカップ&ソーサーやマドレーヌなどの菓子類、こだわりの食器やカトラリー、テーブルウェアなどをiPadで紹介している。さらには、スマートカタログ以外にも待合中の幼児はiPadでYouTubeのアニメなどを楽しめるため、家族で来院した際にも診察室で静かに待つようになったという副次的な効果も出ている。iPad導入によって、思わぬメリットがもたらされたと小熊氏はコメントする。○さらなるiPad活用で院内の方々にも良質な医療サービスを提供iPadのさらなる活用方法について、たとえば、空間演出の一環として院内に置いてある雑誌を撤廃し、代わりにiPad上で誌面を楽しめる仕組みを導入したり、乳児の沐浴指導の動画を掲載したりなどを考えているという。さらなる展開としては、外来患者へ受付時にiPadを渡し利用してもらうだけではなく、院内で過ごす女性の部屋に1台ずつiPadを配布し、アフタヌーンティーサービスだけに止まらず、医療サービスのアンケート回答用にiPadを利用してもらうなど用途を拡大していく予定だと小熊氏は語る。新たな女性医療サービスを追求する同院において、様々なシチュエーションでのiPad活用が今後も検討されていく。
2015年05月20日医療法人社団スリープクリニックはこのほど、日本で初めて内科・耳鼻咽喉科・心療内科・精神科・小児科の総合的な子ども睡眠外来「キッズすいみんクリニック」を、「スリープクリニック銀座」内に開設した。スリープクリニック調布の院長である睡眠専門医・遠藤拓郎(通称:えんたく先生)は、これまでに1万2,000名以上の不眠やいびきなどに悩む患者の診療を行ってきた。子供の睡眠障害は以前から問題視されているが、専門の医療施設はなく、症状を放置しているという現状がある。子供の睡眠障害は、大人のものとは病気の程度も種類も違うという。症状や治療法も特殊なため、経験と技術を持った医師、スタッフ、医療施設が必要となる。このような状況に応えるため、同院は子供のための専門機関として「キッズすいみんクリニック」を開設した。院長・遠藤拓郎をはじめとする医師が、小児の睡眠障害の治療にあたる。院長の遠藤拓郎医師は、子供のころは重症な睡眠時無呼吸症候群で、手術により症状が改善したという。「子供にとって、良質な睡眠は欠かせません。睡眠中には、成長ホルモンが盛んに分泌し、記憶の整理なども行われています。私は医師として、この『キッズすいみんクリニック』を通して、子供たちの健やかな成長を応援したいと考えています」とコメントしている。来春には、同ビル7Fに子供の健やかな睡眠を応援するため「キッズステーション」も開設する。同施設は自由に楽しく遊び、学べるオープンスペース。睡眠に関する知見を持ったスタッフが常駐し、夜泣きや不登校の対応をはじめ、子供の睡眠に悩みをかかえた人々のサポートを行う。
2015年02月03日森下仁丹はこのほど、ビタミンDの最新情報をまとめたニュースレターを発行した。体内でカルシウムの補給をサポートする働きをもつビタミンDは、食べ物からとるほかに、太陽の光(紫外線)を十分に浴びると体内で合成されるため「太陽のビタミン」といわれている。近年、女性を中心に紫外線に当たることを避ける生活習慣が浸透していることから、ビタミンD不足とそれによる疾病リスクが懸念されているという。具体的には、ビタミンDが不足することにより、乳幼児の「頭蓋ろう」や「くる病」、高齢者の「骨粗しょう症」や「骨軟化症」を引き起こすリスクが高まるとのこと。国立環境研究所と東京家政大学の研究チームが2014年11月27日に発表した研究内容によると、日々の生活に必要なビタミンDを日光浴によって摂取するために必要な時間は、12月の晴天の日では、北海道札幌市では139分、茨城県つくば市では41分、沖縄県那覇市では14分という結果に。その倍程度の時間日光浴をしない限り、肌に有害な紅斑は生じないため、ビタミンD摂取のためには積極的な日光浴が推奨されている。季節により日光浴が難しい場合は、食事や栄養機能食品などでのビタミンD補給が有効とのこと。特に春に出産を控える妊婦の人は、胎児の健康の観点からも、ビタミンD不足に対する注意が必要となる。「頭蓋ろう」は新生児の頭蓋骨を指でおすとピンポン球のようにへこむ状態のことで、4月~6月頃に生まれた子どもに多いという。これは紫外線量が減る11月~4月に胎児の骨が形成される妊娠後期を迎えることが原因とされており、母体のビタミンD不足が胎児にも影響していると考えられている。乳幼児においてもビタミンDの欠乏が起こりやすくなっており、下肢の骨格が変形してO脚になる「くる病」も、「増加している」という多くの声が小児科の現場からあがっている。くる病は、栄養状態の悪かった1970年代以前に多くみられた病気だが、現代日本人の生活習慣の変化により再び増加しているという。また、くる病を発症していなくても、潜在的にビタミンD不足の乳幼児が多いと考えられている。依藤亨氏(現 大阪市立総合医療センター小児代謝・内分泌内科所属)の調査では、完全母乳哺育には母子ともに多くのメリットがある一方、母乳は人工乳に比べてビタミンDが多く含まれない(3マイクログラム/1リットル)ため、人工乳使用育児の子どもに比べ血中ビタミンD濃度が低いことが明らかになった。ある報告によると、母乳のみで乳幼児に必要なビタミンD量を与えるには、母親がビタミンDを毎日100マイクログラム以上摂取する必要があるとのこと。しかし、「食事摂取基準」(2015年版)で示されている成人の耐容上限量(100マイクログラム)を上まわる量となり、リスクが高く、現実的ではないという。加えて、1998年に母子手帳から「日光浴推奨」の記述がなくなり、皮膚への悪影響から乳幼児を日に当てるのを避ける風潮が根付いているという。そのため、完全母乳哺育では「ビタミンD欠乏症」を招く恐れが高く、適度な日光浴や食事によるビタミンD補給が必要となる。乳幼児のくる病予防には、ビタミンDを1日に10マイクログラム程度摂取することが必要といわれている。母乳哺育では、母乳から3マイクログラム程度、日光浴で3マイクログラム程度、その他の食事(離乳食)や栄養機能食品などから4マイクログラム程度というのが、現代における現実的なモデルとのこと。アメリカやドイツなどの北緯40度以上で紫外線量の少ない諸外国では、産後検診時のビタミンD測定が保険適用内であり、数値が低い場合に「ビタミンDシロップ」が支給され、摂取を推奨しているという。また、市販の牛乳にビタミンDが添加されているなど、乳幼児のビタミンD摂取について積極的な取り組みがされている。同社は2014年9月、「第48回 日本小児内分泌学会学術集会」内で、小児科医などを対象としたセミナー「小児のビタミンD欠乏と補充について」を共催。そしてセミナー終了後、ブース来訪者200名に対してアンケート調査を実施した。「ビタミンD欠乏、ビタミンD不足の乳幼児、小児、児童の診察を行ったことはあるか」という質問に対し、「ある」と答えた人は全体の75%を占めた。また、「患者に『天然型ビタミンD製剤』を勧めたいか」という質問に対しては、97%の人が「ぜひ勧めたい」「勧めたい」と回答した。「現在日本の医療現場では、『活性型ビタミンD製剤』しかなく、欧米に存在する天然型ビタミンD製剤が存在していません。天然型ビタミンD製剤とは、いわゆる食品などで摂取するものと同じビタミンDで、体内で必要に応じて代謝され活性型に変わります。しかし、通常医療機関で使用される活性型ビタミンD製剤は専門家が注意して使用しなければ過剰症を起こしかねず、予防として使用しにくいため、小児科医の多くが天然型ビタミンD製剤に期待を寄せています」と同社。
2015年01月16日森永乳業はこのほど、ノロウイルスに関する実態調査の結果を発表した。同調査は11月8日、内科・小児科に勤務している医療従事者100名を対象にインターネットを通じて行ったもの。過去にノロウイルスと思われる感染性胃腸炎に感染した経験の有無について尋ねたところ、感染したことがある人は37.0%だった。そのうち二次感染と疑われることがある人は59.5%となり、医療従事者の5人に1人(22.0%)が二次感染と疑われる感染性胃腸炎にかかった経験があるということがわかった。家庭でのノロウイルス対策の実態について尋ねたところ、「ノロウイルス対策をしている」と回答したのは42.0%だった。さらに、家庭で実践しているノロウイルス対策について尋ねたところ、「毎日の石けんを使った手洗い」が95.2%で最多。以下は「バランスの取れた食事」(59.5%)「食品の十分な加熱」(57.1%)「十分な睡眠」(52.4%)「次亜塩素酸の常備」(50.0%)の順に多い結果となった。ノロウイルスやインフルエンザなどの感染症について「手洗い」や「マスク」などの外部からの対策以外に、身体の中からの対策を行うことへの興味度合いを尋ねたところ、既に「身体の中からの対策」を取り入れている人は14.0%だったものの、78.0%が「興味がある」と回答した。ノロウイルスやインフルエンザなどの感染症対策として、身体の中からの対策が有効だと思うかどうかについて尋ねたところ「有効だと思う」が23.0%、「ある程度有効だと思う」が69.0%という結果となった。ノロウイルス対策として注目を集めている「ラクトフェリン」に対する興味度合いを尋ねたところ、「非常に興味がある」が13.0% 、「興味がある」が62.0% となった。これについて同社は、「腸内環境を整えるなど身体の免疫力を高めると、ノロウイルスの予防に効果的だといわれています。中でも、ラクトフェリンは腸内で免疫を高める作用に加え、ノロウイルスが細胞へ付着することを防ぎ、ウイルス自体の増殖も抑制するため、予防効果が見られるということが当社の研究から分かっています」とコメントした。
2014年11月28日昼夜関係なく泣く新生児期を経て、夜にまとめて眠るようになった……と思ったら今度は夜泣き。ママもパパも睡眠不足でつらい、という声をよく聞く。夜泣きの予防法はあるのだろうか。また、赤ちゃん自身も睡眠不足で成長に悪影響が出たりはしないのだろうか。小児科医の田村幸子先生に赤ちゃんの夜泣きについて解説していただく。○お母さんの不安ひどい夜泣きで夜はほとんど寝ません。成長に影響はない? 夜泣きを予防する方法はある??○田村先生の回答夜泣きは、昼夜の区別がつくようになる生後6カ月頃から始まることが多いようです。みんながみんな夜泣きをするわけではなく、ほとんどしない赤ちゃんもいれば、夜泣きをする時期が長く続く赤ちゃんもいます。夜泣きが激しくてあまりに寝ないと「寝不足なのでは? 」と心配になるかもしれませんが、夜泣きのせいで発育状態が悪くなるようなことはありません。睡眠の長さは、赤ちゃんによって違うもの。短い睡眠時間で元気にしているなら、その時間がその子に合っているのです。夜泣きの原因ですが、寝る前に興奮しすぎたり、日中の遊びや外出時に強い刺激を受けることだったり、寝る直前に熱いお風呂に入ることなどではないかと考えられていますが、現在はこれといった原因が解明されていません。よって確実な予防法はないのですが、赤ちゃんがよく眠れるように寝る1時間前までにぬるめのお風呂にさっと入れて、寝る前にはあまり興奮するような遊びをしない、寝るときは部屋を暗くするなどの工夫をしてみるといいでしょう。夜泣きをしたら、母乳やミルクをあげ、おむつを替えて、室温が適温かといったことをチェックしましょう。抱っこしたりあやしたりしてもなかなか泣きやまないときは、いったん照明をつけて遊んであげてもいいのです。外の空気を吸うと気分が変わることもあるようです。夜泣きは永遠に続くものではなく、必ずいつかおさまるもの。その子に合うやり方を探しながら、気長に付き合っていきましょう。夜泣きがひどくてパパやママがへとへとになってしまったら、かかりつけの小児科医や保健所に相談してください。病気が隠れていないか診察し、睡眠障害と考えられるほどの状況には漢方薬を使うこともあります。行き詰まる前に小児科医に相談してもらいたいと思います。○回答者プロフィール田村幸子(ゆきこ)先生小児科学会専門医、医学博士。1992年群馬大学医学部卒業。東京大学病院分院小児科、都立府中病院(現都立小児総合医療センター)、国立感染症研究所などを経て、現在、東京都練馬区の田村内科小児科医院で小児科を担当。二児の母。
2014年10月03日アッヴィは8月21日、2014年7月に実施した「保育施設に通う乳幼児の健康とRSウイルス感染症」に関するオンライン調査の結果を公表し、併せてRSウイルス感染症の現状などを紹介するメディアセミナーを開催した。RSウイルス感染症は、従来は秋から冬にかけて患者数が増加し、翌年の春までが流行期とされてきた。しかし、検査技術の進化もあるが、2009年以降の調査では徐々に夏の時期でも患者数が増加傾向になってきており、かつ感染患者の報告数も増加傾向が続いているという(2011年10月より1歳未満の乳児に、迅速診断キットの検査に保険が適用されるようになったことも大きいという)。主に乳幼児が感染し、米国の研究データであるが、1歳未満で罹患するとインフルエンザよりも死亡率が高いほか、月齢が低いほど重症化しやすく、年齢が上がっていくほど、その症状は軽くなるという病気だが、その認知度は意外に低い。今回、同社では全国の保育園に子供を預けている母親515名、保育園に子供を預けていない母親515名を対象にアンケートを実施し、その感染症に対する意識などを調査したが、その結果、約7割の母親がどういった感染症であるかを知らないという結果であったという。今回のアンケートの監修を担当した峯小児科医院の峯眞人 院長は、「RSウイルスに限らず、感染症に子供が一番感染しやすい場所は実は小児科の外来。来院する多くの子供が何らかの感染症を発症しているためで、うかつに子供を連れてくると、罹らないで良い病気をもらってしまうことになる」とするほか、その次にかかりやすい場所が保育園であり、「感染症の怖いところは、感染源の子供に症状がなくても、その病気をほかの子供にうつす可能性がある。特に、保育園という環境は、年齢の低い一定数の子供たちが、ある程度のまとまった時間、かつ、まとまった期間で生活しており、感染が広がりやすい」と説明する。それであれば、幼稚園も年齢の低い子供たちが沢山いるから、保育園と同じくらい感染症にかかりやすい環境か、というと、「登園している子供たちの年齢が保育園よりも上で、しかも大抵の場合、午後になれば家に帰るのが幼稚園。一方で保育園は0歳から預けられ、長ければ親が会社と保育園との送り迎えの時間まで含めれば10-12時間預けられているという場合もある。集団で生活する時間が長ければ長いほど感染する可能性も高まる」とする。また、最近の感染トレンドとなりつつあるのが「大規模ショッピングセンターなどにある子供の遊技場」であり、決して忘れてはいけないのが家庭内における感染だとする。また峯氏は重症化するリスク因子も存在することも指摘。例えば在胎期間35週以下の早産時や、気管支肺異形成症(BPD)、先天性心疾患(CHD)、免疫不全、ダウン症などの染色体異常などが基礎疾患としてあてはまるが、それ以外にも、兄弟がいたり、喫煙者がいたり、RSウイルス流行期前半に生まれたり、母乳保育期間が短かったりするとリスクは高まるとする。「後はなぜか、男の子の方が、ありとあらゆる病気に罹りやすい」という。さまざまなウイルスや細菌ごとに感染経路もまちまちだが、RSウイルスは接触感染と飛沫感染で広まる。飛沫感染はくしゃみや唾などでわかりやすいが、接触感染はおもちゃなどに付着した病原体を、次の子供が触って、そのまま手をなめたりするなどで生じる。こうした状況に対して、「集団生活で病気に罹らないことは不可能、ということを親は理解しておく必要性がある。感染症に罹る、ということを前提に、どういったことに気を付けよう、という子供の健康を意識してあげることが必要」としており、「良く、しょっちゅう病気にかかるウチの子は変なのでしょうか?、動物を飼っているのが悪いのでしょうか?、などと聞いてくる親御さんもおられますが、集団生活の中に子供を置くという、そのものが原因になっているので、そうした特定要因を原因にしてはいけない」と、病気に対する考え方の方向性を示す。また、「RSウイルス感染症もそうだが、感染症の中にはワクチンや治療薬がいまだに開発中だったりで、存在しないものも多数ある。だからこそ、予防接種ができるものに関しては、適切に予防接種を受けてもらい、そのリスクを減らしてもらいたいと思っているし、せめてそうした病気だけでも流行規模を小さくするという意識をもってもらいたい」とするほか、そうしたワクチンや治療薬がない病気に対しても、「正しいうがいと手洗い、咳エチケット」ができれば、リスクを軽減することも可能だとする。しかし、この手洗い、うがいという行為、意外と正しい方法は分かっているつもりでできていないことが多いという。以下に、日本外来小児科学会が発行しているリーフレットに記載されている「じょうずな手洗い」の手順を参考に記しておく。はじめに石鹸を水道水で泡立て、10数える間に良く手をすり合わせる親指の付け根や手首、全部の指の先っぽと爪の周りは、洗い残ししやすいので、しっかりと洗う洗った後は、水道水で手の全体をすすいで、石鹸のぬるぬるをきれいに流しきる乾いたハンカチやタオルでしっかり水をふき取るちなみに同リーフレットでは、石鹸を使って洗うのが難しい場合でも、手に付着している細菌やウイルスを減らすために、せめて流水での手洗いだけでも実行してほしいというコメントも記載されているほか、ヨードデンプン反応を使った、石鹸を使わないで手を拭いた場合にどうなるかの実験の手引きなども記載されていることを紹介しておく。一方のうがいについても、実は2種類あり、それをうまく組み合わせる必要があるということも意外と知られていない。1つは口の中の食べかすや細菌、ウイルスを洗い流す「ブクブクうがい」。もう1つは、喉の奥に着いている細菌やウイルスなどを洗い流す「ガラガラうがい」。「小さい子供だと、ガラガラうがいはできない場合が多いので、せめてブクブクうがいをしてもらって、親はしっかりとうがいをしてください」と峯先生は語る。こうした基本的な対策しかないRSウイルス感染症だが、保育の現場で、そうした感染症をリアルタイムで把握し、流行が始まる兆しなどを読み取り、対応を行っていくことを目的とした取り組みとして、「保育園サーベイランス」というシステムが2010年に国立感染症研究所 感染症疫学センターにより開発され、学校や保育所などに利用を促す動きが進められている。「医療機関の定点観測による患者数の推移データは、1週間に一度、その医療機関からデータをもらい、集計して発表されているもの。だから、そのデータは実はリアルタイムではなく、1週遅れのデータであり、感染症では、その情報は役に立たない」と語るのは、全国保育園保健師看護師連絡会の並木由美江 会長。「保育園サーベイランス」は無料でどこの保育園でも利用が可能であり、2014年5月20日の時点で全国で6352園の保育園で活用されているという。並木氏は同システムについて、「県単位や市区町村、園の単位でさまざまな感染症の状況を判断することができ、自分たちの身近な状況を把握することができるシステム」と説明し、まだ使用していない保育園などでも活用してもらいたいとした。また、並木氏は、保育者の病気に対する教育なども行っており、病気になってしまった子供の親にどういった報告の仕方をすると良いのか、といったことや、感染症などの疑いがある子供のおむつ換えの際の注意事項などを学べる教材の開発なども行っているという。その一方で「保護者も、集団生活の場は、何らかの病気に感染する場所であるということを理解してもらう必要がある」とし、保育者、保護者共だってできることをやっていくしかないとコメント。「子供がいつもの違う症状に気づいても、保護者はそう簡単に休めないのが実情。子育てを職場や地域で話せるようなコミュニティを作って行く必要がある」と、社会全体で子供を真の意味で育てる必要性を強調した。なお、峯氏、並木氏それぞれに、家庭内ではどう感染症と向き合うべきか、と尋ねたところ、「衛生習慣を子供たちと一緒に生活の中で根付かせ、常に清潔な環境を保つように心がけ、流行期が来た時に、より丁寧にするといった心構えが必要」というコメントをいただいたほか、次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)やアルコールによる殺菌も効果があるため、「臭いの問題があるので、常に使う、というのは難しいと思いますが、子供が寝た後に、ドアノブなど、不特定多数の人間が接触する可能性が高い部分を消毒するなど、無理のない範囲で消毒するのが良いのではないか」とのことであった。また、熱があると、冷やして寝かしつける、というイメージがあるが、並木氏によると、「本人に動ける元気があるようであれば、室内で保冷剤を入れたバックなどを身につけさせつつ、遊ばせるなど、気持ちよく過ごせるようにしてあげても良い」とのことであった。
2014年08月28日キリンMCダノンウォーターズはこのほど、小児科医107人に聞いた「子どもの低体温傾向とその対策に関する調査」の調査結果を発表した。同調査は、全国の小児科医を対象に10月30日~31日にかけて行われたインターネット調査。「近年、平常時の体温が低い子どもが増えていると感じるか」との問いには、2.8%の医師が「増えている」、75.7%の医師が「やや増えている」と答えた。増えていると答えた医師を対象に「いつ頃から低体温の子どもが増えてきていると感じているか」を尋ねたところ、4割の医師が「2~3年前ごろより」と答えた。「5年前ごろから」増えたという医師も36.9%おり、ここ5年内に子どもの低体温化が目立っていることが分かった「低体温の子どもに共通する特徴」について聞いたところ、「やせ気味」が49.5%、「疲れやすい」が38.3%、「集中力がない、落ち着きがない」が18.7%、「動きが緩慢、反応が遅い」が17.8%、「食欲にムラがある」が16.8%などとなった。「子どもの低体温の原因」についての問いには、「代謝の低下」が58.9%、「睡眠不足」と「就寝時刻が遅い」がともに45.8%、「食生活の乱れ」が42.1%、「冷暖房使用による体温調節機能の低下」が41.1%などとなった。「低体温対策として有効なこと」を聞いたところ、は「適度な運動」が72.9%、「十分な睡眠」が65.4%、「食生活の改善」が57.9%などとなった。「適度な運動」の強度については、ジョギングや鬼ごっこなど軽く汗をかく程度の運動を指すとする意見が71.8%、ウオーキングや体操、お遊戯などが52.6%だった。また、必要とされる睡眠時間については、9割の医師が「8時間以上は必要」と答えた。「子どもの低体温傾向改善と水分補給」についての問いには、72.9%の医師が「水分補給は有効」と答えた。また、水分補給の方法は「少量をこまめに」が88.5%となり、温めて飲むよりも「常温を飲む」をあげた医師のほうが2倍以上多かった。「1日に子どもが必要な水分量」は「1.5リットル」という回答が40.2%で最多。「1リットル程度」が32.7%、「2リットル程度」が21.5%で、94.4%の医師が「1~2リットルの水分補給」を推奨した。詳細は「キリンアルカリイオンの水トピックス」で閲覧できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月04日医師コミュニティーサイト「MedPeer」を運営するメドピアは、「外来受診時の体重測定」に関する調査を実施。調査期間は7月25日~7月31日、2,818件の回答を得た。「外来受診時に体重測定を実施しますか?」という質問では、54%の医師が「必要時に体重測定を実施」と回答。特に体重測定が必要な疾患として、うつ病、心不全、メタボ、肝硬変、糖尿病、腎不全などがあげられた。小児科や妊婦の定期検診、抗がん剤治療時なども体重測定が実施されている。「体重測定は、ほぼ実施していない」と答えた医師は20%。「自己申告を記載する程度」、「洋服を着て体重測定しても正確性に欠ける」といったコメントがみられた。特に、呼吸器内科、泌尿器科、眼科、皮膚科、耳鼻咽喉科、神経内科などは、体重測定を必要としないことが多い結果となっている。一方、「ルーティンとして、ほぼ毎回体重測定を実施」と答えた医師は15%にのぼり、小児科、産婦人科、腎臓内科、循環器内科、精神科からの回答が目立った。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月20日医師限定のSNS「MedPeer」を運営するメドピア株式会社では、「先天性肥厚性幽門狭窄(きょうさく)症の治療」に関するインターネットリサーチを行った。調査対象はメドピアに会員登録をしている小児科、小児外科の医師で、有効回答数は272件。先天性肥厚性幽門狭窄(きょうさく)症は乳幼児に見られる消化器系疾患で、生後2~3週間ごろからミルクを噴水のように大量に吐くようになる病気。飲んだミルクが胃より先に進まなくなり、栄養を吸収できず体重があまり増えなくなる。原因は胃と十二指腸をつなぐ幽門括約筋周辺の肥大といわれている。小児外科の教科書には手術が第一選択と記載されていることが多く、小児科の教科書には内科的治療(幽門括約筋の弛緩(しかん)剤等の投与)が一般的とされている。では現場では実際、どちらの治療法を用いていることが多いのだろうか。手術と内科的治療それぞれのリスク等を両親に説明し、相談した上で治療法を決定すると答えた医師が28%。症状の深刻さに応じて、内科的治療ではなく手術をしたほうが良い場合は手術となるようだが、一般的には内科的治療が先行する場合が多い。「相談して決める」に次いで「外科の先生に相談した上で、内科的治療を行う」が21%。「入院期間・手術時間もそれ程かからないため、手術を行う」は20%。内科的治療は、手術よりお金も時間もかかるようだ。一方、手術はそれなりに体への負担も懸念される。症状の重さや幽門筋の厚みなど個々の体の特徴をよく医師から聞き、患者側が治療について正しい知識を得た上で、治療法を選択すべきだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月19日こんな時にはこの先生に診てもらうべし!2人目にご紹介するのは「ER 緊急救命室」のダグラス・ロス先生。あのジョージ・クルーニーが演じていた熱血小児科医です。このロス先生は、子供の具合が急に悪くなってしまった!どうしよう?というあなたにオススメ。総合病院のERに勤務し、夜中だろうと何だろうと、子供たちの病気と真摯に向き合ってくれる先生です。ご存知の通り、ジョージ・クルーニーが番組を降板し、ロス先生がシカゴ・カウンティ総合病院を去る形で物語から姿を消したのはシーズン5が放送された1999年。しかしながら、その後の医療ドラマの歴史をふり返っても、ロス先生ほど熱い小児科医はいません。ERにやって来た子供たちに、親身になって対応。子供を連れてきたお母様方からも「ハンサムな上に優しくて素敵な先生ねえ」と大好評でした。ただし、病気の子供たちに対する思いの熱さが災いし、暴走気味になることもしばしば。病院の規則を破った治療を試みたり、子供や母親のためを思って一線を越えたり…。ロス先生がシカゴ・カウンティ総合病院を去ったのも、その熱き無鉄砲さが原因でした。昨年、「ER 緊急救命室」は全15シーズンにおよぶシリーズの歴史に幕を閉じましたが、最終章となるシーズン15にはロス先生が登場!もちろん、演じたのはジョージ・クルーニーです。3人目にご紹介するのは「グレイズ・アナトミー」のデレク・シェパード先生。ロス先生が90年代を代表するセクシー医師なら、2000年代を代表するセクシー医師が脳神経外科医のシェパード先生です。シアトル・グレース病院に勤めるシェパード先生は、幻覚が見える!めまいがひどい!などなど、脳神経外科的治療の必要性が疑われるアナタにオススメ。全米トップクラスの腕前で、治療に全力を尽くしてくれます。しかも、患者に大人気だったロス先生に負けず劣らず、シェパード先生も患者(特に女性)に大人気。患者から恋心を寄せられたことも当然あります。本人が意識しているかどうかはさておき、決めポーズ&台詞は患者のベッドの端に座り、「一緒に頑張ろう」とスマイル。手術を行う前に言う「命を救う最高の午後だ」も素敵です。ただし、全米トップクラスの実力の持ち主ですから当然自信家で、その分、失敗したときは打たれ弱さ全開。シーズン5では患者を死なせてしまったシェパード先生が大スランプに陥ってしまいます。とは言え、そんな姿もまた素敵だったりして…。脳神経外科の手術は、ぜひともシェパード先生にお願いしたいところです。(text:Hikaru Watanabe)<レンタル>「ER 緊急救命室XIV <フォーティーン>」レンタル中<セル>「ER 緊急救命室XIV <フォーティーン>コレクターズ・ボックス」価格:15,750円(税込)発売元・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ発売中© 2009 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.<レンタル>「グレイズ・アナトミー」シーズン5レンタル中<セル>「グレイズ・アナトミー シーズン5 コレクターズBOX Part1」価格:10,500円(税込)「グレイズ・アナトミー シーズン5 コレクターズBOX Part2」価格:10,500円(税込)発売中発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン公式サイト:© ABC Studios.■関連作品:ER 緊急救命室 [海外TVドラマ]グレイズ・アナトミー [海外TVドラマ]©Touchstone Television■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】TBSドラマ「JAPANESE AMERICANS」撮影に同行!人気医療ドラマシーズン5発売記念「グレイズ・アナトミー」DVDを3名様プレゼント初心者も5分で「グレイズ・アナトミー」のいろはが分かる!超凝縮版映像が到着「グレアナ」出演メンバーは優等生?P・デンプシーを始め映画界で引っ張りだこ新たな患者と新たな波乱が…「グレイズ・アナトミー」シーズン5予告編を独占公開!
2010年06月10日