わが家には小学3年生の長女と、もうすぐ1歳になる次女がいます。長女はひとりっ子生活が長かったこともあり、次女を妊娠したことをなかなか受け入れることができませんでした。そんな長女の姿を心配していた私と、長女の心の成長をご紹介します。 待望の第2子、妊娠判明長女が小学2年生のとき、待望の妊娠が判明しました。うれしいのはもちろんですが、ひとりっ子生活の長かった長女がどんな反応をするのかが何よりも気になりました。夫にその話をすると、「そりゃうれしいんちゃう」と、のんきな言葉が返ってきました。一方私は、精神年齢が高くプチ反抗期な長女のことが心配でした。 そして私のつわりが始まったこともあり、妊娠2カ月のときに長女へ妊娠の話をすることに。すると、「ふ~ん」と気のない返事のあとにしくしく泣いたかと思うと、その声がだんだん大きくなり、「いやー!!ずっとママとパパと3人がいい!!」と泣きわめいてしまいました。想像以上に妊娠を嫌がる長女の姿に、私は先が思いやられました。 長女の受け入れ体制が整った日妊娠を長女に伝えてから、こちらからは妊娠や赤ちゃんを匂わせる話はしないよう気を付けました。長女は私の少し大きくなったおなかを見ても、「食べ過ぎやね」と言ってくるので、「そうやね」と返すこともありました。いつもなら私がつらそうにしていると「大丈夫?」と声をかけてくれますが、私がつわりでつらそうにしていても長女は気付かないふりをしていました。 しかし、妊娠7カ月を過ぎたころ。長女が「○○ちゃん(クラスメイト)って4人きょうだいなんやって~。私もきょうだいおるか聞かれたから、一応おるって言っといた」と少し照れたように言ったのです。もう私は大声で叫びたいくらいうれしかったのですが、冷静を装いながら「そうなんや~」と答えました。長女の心のなかでいろいろな気持ちを消化し、赤ちゃんを受け入れられるようになったんだな~と思った瞬間でした。 ついに出産!長女の反応は……?その後は長女から赤ちゃんの話をしてくるようになりました。おなかの赤ちゃんが妹だとわかり、「私の服を貸してあげる」「一緒にままごとをしてあげる」と言ってくれるなど。さらには名前を考え、おなかに話しかけてくれることもあり、次女が生まれてくるのをとても楽しみにしている様子でした。また、私の体がつらいときは、料理、洗濯、おつかいなどお手伝いをたくさんしてくれたので、大変助かりました。 そして無事に出産し、退院後初めて長女が次女と顔を合わせたとき。接し方がわからないのか、長女は次女に近づこうとしませんでした。ひとりっ子生活が長かった分無理もありません。こちらも自然に長女から動き出すのを待ちました。2時間ほど経ったとき、長女が何も言わずお気に入りのブランケットを次女にかけてあげていました。夫と顔を見合わせ、静かに喜びました。 今では長女が次女のお世話をよくしてくれるので、とても助けられています。これは歳の差育児ならではだと思います。ただ、歳の差があると、心のケアがとても重要だと感じました。わが家の場合は、長女を見守ることで、長女が自ら次女を受け入れられるようになってくれました。この1年で、長女の心は大きく成長したと感じました。 作画/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:石井ゆうき8歳と0歳の女の子のママ。長女の反抗期に悩まされながらも、姉妹の戯れに日々癒され中。秘書として働いており、現在は育休中。1人目出産直後に夫が転職に失敗し、夫が転職に失敗したことを機に、お金にまつわることに興味を持ち、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
2024年01月18日こんにちは!おにぎり2525です。皆さん、新年明けましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願いします~■2024年の目標は?■超シンプルな息子の目標!身長も体重も標準より上なので、もう少し緩やかでもママは大丈夫!!毎年服のサイズアウトで、買い替えが大変なんです!!(笑)とりあえず身長は伸びても、体重は増えないように管理を気をつけたいです。
2024年01月12日日能研関西は2024年4月より、小学1年生・2年生を対象とした新コース「Nexuss(ネクサス)」を「西宮北口駅第2教室」(所在地:兵庫県西宮市)と「岡本校」(所在地:兵庫県神戸市東灘区)で開講いたします。(初年度は1年生のみ。2年生は2025年4月開講。)個々人に寄り添った密度の高い指導最難関中学の受験状況は、昨今の中学受験ブームも相まって入試難度は高止まり、問題傾向もより深い思考力・確かな記述力・高度かつ正確な作業力を求められるものになっています。「Nexuss(ネクサス)」ではそれらの最難関中学の受験状況・入試問題傾向を踏まえ、学習の先取り=進度を追い求めるのではなく、深度=より深い正確な知識の理解と柔軟な応用力を身につけて骨太な学力を身につけられるように、まずは絶対的な学習環境として「少人数制」最大8名の定員を設定いたします。少人数での学習環境を作ったうえで、授業内での直接の働きかけによって「自己肯定感」の育成、自発的な学習習慣「自ら学ぶチカラ」を身につけていく「アウトプット重視」の授業進行、毎授業後に授業に対する一言感想文を書く時間「今日の振り返り」、教科学習で知的好奇心を醸成する探求学習「クエストタイム」の月1回実施、と既存の大手進学塾とは違う全く新しい、個々人に寄り添った密度の高い指導で低学年のお子様に特化したコースとなります。知的好奇心を醸成する探求学習「少人数制」最大8名の定員【無料体験キャンペーン 概要】2024年の4月開講までに、毎月1回の授業+入会テスト+説明会がセットになったイベント「まるごと!!ネクサス!!」の実施、入会手続き済みの方に限定した「プレ授業」の実施を予定しています。「まるごと!!ネクサス!!」のお申し込み、各種お問い合わせ・ご相談については、ホームページ内の申込フォームより簡単にお手続きいただけます。■日能研関西 低学年コース Nexuss(ネクサス) 【開講教室概要】教室名 : 西宮北口駅第2教室所在地 : 〒663-8204 兵庫県西宮市高松町3番34号 パセオ・エスタシオン3F教室名 : 日能研岡本校所在地 : 〒658-0072 兵庫県神戸市東灘区岡本1-8-22 岡本スタービル2F■問い合わせ先日能研関西 西宮北口駅第2教室〒663-8204 兵庫県西宮市高松町3番34号 パセオ・エスタシオン3FTEL:0798-31-1135[受付時間]火~金 14:00~19:00/土 13:00~18:00(日月はお休みです)「自ら学ぶチカラ」を育てます■会社概要株式会社 日能研関西〒650-0033 神戸市中央区江戸町94-2 ファーストプレイスユニオンビル 7FTEL: 078-321-5050URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月11日小学校入学直後から始まった「行き渋り」現在小学6年生のわが家の長女『姉子』は、赤ちゃんの頃から繊細なところはあったものの、幼稚園の時は楽しく園生活を送っていました。そして、いざ小学校に入学!「さあ、きっとこのまま楽しく小学校に通うはずだし、私も幼稚園の送り迎えから解放されるぞー!」と思っていました。最初の頃は、保護者や先生に見守られて集団で登下校して楽しそうにしていた姉子。しかし、入学から1週間ほど経つと、朝泣き出すようになり、登校前に腹痛や頭痛を訴えるようになりました。Upload By スパ山けれども、一旦登校してしまえば、そのまま学校で過ごして帰ってくるので、朝の登校は私がつき添い、校門まで先生に迎えに来てもらうという形になりました。当時はほぼワンオペ育児だったので、下のきょうだいたちの送迎もあり、姉子を送ったらすぐに家に戻らなければならず、校門で泣いている姉子を先生に半ば強引にお願いして帰ることもありました。第一子だし、まだ1年生だから「最初はこんなもんだろう」と、私は楽観的に思っていました。それが2学期になり、3学期になり……、もう他の同級生は一人で登下校するのがへっちゃらになっているというのに、姉子の行き渋りはずっと変わりませんでした。親としては放っておくわけにもいかないので、なだめたりすかしたり、あの手この手で登校させようと必死でした。ある日突然始まった「チックの症状」Upload By スパ山ある日突然、姉子が目をキョロキョロ動かすようになりました。さらに、まるで何かに引っ張られるように首を振るようになりました。それを見た私は、学生の頃に児童発達関係の専攻をしていた経験から、「あ、チックだ」と思いました。チックは癖のようなもので、幼児期から青年期にかけて現れる子がわりと多い症状だそう。原因など解明されていないことも多くありますが、決して育て方が悪いとか、愛情不足などではないと言われています。姉子本人も、出したくて出しているわけでもないので、止めることもできません。指摘すると悪化することもあるらしいので、「やめなさい」「またやってるよ」など言わず、そっと『あたたかい無視』をすることでほとんどの場合、自然におさまっていくと習いました。でも、いくら知識があったとしても、わが子にチックが出たとなるとやはり不安だったので、念のため、かかりつけ医に診てもらおうと思い、姉子に気づかれないように気をつけつつ、チックの様子を動画に撮っておきました。そして予防接種のついでに動画を見てもらうと、「チックが出やすい年齢だし、そのうちおさまるので指摘せず見守っていい」と、お医者さんからもアドバイスをいただき、待つことにしました。学校の先生方にも姉子のチックの症状について伝え、配慮していただきました。低学年だったからなのか、クラスメイトから指摘されることもなく、症状は良くなったり悪くなったりを繰り返したものの、姉子のチック症状は1年ほどで完全に出なくなりました。小学生になって初めての個人懇談で「発達検査」を薦められるUpload By スパ山姉子にチックの症状が出始めた頃とほぼ同じ時期に、小学生になって初めての個人懇談会がありました。その時に初めて担任の先生から姉子の学校での様子を聞いた私。それは、「本当に姉子のことなのか?」と、耳を疑いたくなるようなことばかりでした。例えば、「名前を呼ばれた人からプリントを取りに行く」のような全体指示が伝わりにくく、呼ばれていないのに取りに行ってしまい、別に叱られていないのに、嗚咽が止まらないほど大泣きしたり、ほとんどのテストが白紙だったり、授業中に教室から飛び出して校舎の外で泣いていたなど……。行き渋りはあったものの、登校さえしてしまえば、一日学校で過ごして下校できていたので、何も問題なく学校生活を送っているものだと私は思っていました。そして担任の先生から「発達検査(WISC)を受けてみてはどうでしょうか」と言われ、そこで初めて姉子にも発達障害があるのかもしれないと思いました(2歳下の弟のハジュがすでに発達障害の診断を受けていた)。まさに寝耳に水。いや、寝耳に氷水くらいの衝撃でした。正直なところ「あ、この子もか」と目の前が真っ暗になりました。発達検査で凸凹が分かった!Upload By スパ山すぐに発達支援センターへ相談に行き、2年生になってすぐWISCを受けました。発達支援センターはすでに弟が通っている所で、姉子も何度か付き添って行ったことがあるので、心理士さんも弟の担当をしてくれている顔見知りの方にお願いしました。姉子が私と離れることを激しく嫌がったので、発達検査に同席させてもらいました。姉子は緊張がとても強く、一つの質問に3分~4分ほど黙って考えこんでしまうので、だいたい90分程度だと言われていた検査に2時間半もかかってしまい、終わったときにはぐったりしていました(それに根気よく付き合ってくれた心理士さんには感謝しかありません……)。結果はかなり凸凹があり、知的能力についてはボーダーかどうかギリギリのところ。しかし、検査中の緊張の強さから正確に判断できないとのことで、しばらく様子を見ることになりました。検査の結果や検査中の姉子を見て、今まで本人は相当しんどい思いをしてきたことが分かりました。私は姉子に申し訳ない気持ちでいっぱいで、今まで気づかなかった自分をすごく責めました。行き渋りやチックは姉子から出ていたSOSだったことにやっと気づくことができたのです。そして、発達検査を受けたことで姉子の特性や困り事を知ることができたので、「上手にサポートできれば学校生活も楽しめるかもしれない」と、淡い期待を抱いていた頃、コロナ禍が始まってしまったのです……。コロナの影響でさらに大変な事態になってしまったわが家。そのお話は別の機会に書きたいと思います。執筆/スパ山(監修:初川先生より)姉子ちゃんの小学校入学した後のエピソードをありがとうございます。幼稚園保育園から小学校という場に変わり、朝校門や児童玄関で泣いてしまうお子さんは結構いらっしゃいます。保護者が玄関などまで送っても泣いてしまい保護者と別れがたいお子さんに対して、保護者が笑顔で去りながら先生方にお子さんを託すという方法はよく取られる方法です。それで朝の会や1時間目頃までに気持ちが切り替わり教室へ入れる、活動に参加できるのであればよいかなと思います。それ以降まで涙が止まらない場合などは別のやり方も検討してみるのもよいでしょう。そうして学校というものに慣れていくことが新入生の時期には通過するプロセスではあります。チックに関しては、どういう時にチックが出やすいか観察してみるのは有効です。家でも学校でも出るのか、緊張したときだけなのか、逆にリラックスしたときにでるのかなどです。いずれにせよ、何らかストレスが過度にかかっているのではないかなと気を配りながら、チック自体はスパ山さんがされたように本人には指摘せず、見守るのみにしていく。そうした対応が一般的です。頑張りすぎているサインかもしれないと思って生活を見直してみたり、先生に学校での様子を聞いてみたりするのもよいでしょう。個人懇談会にて、学校での姉子ちゃんの苦戦する様子を知ったとのこと。だいぶ驚かれたことと思います。学校、集団生活、一斉での指示理解、決められた活動に取り組むという設定……そうしたものの何かにつまずきが見られた、あるいはとても苦手としているということでしょう。帰宅するとほっとして、学校でのいろいろを良くも悪くも周囲に感じさせないという面もあったのでしょう。気になることがある場合(行き渋りもそうですし、そもそも幼少期の様子から学校や集団生活の中での苦戦が想定される場合など)は、連絡帳や電話などで、お子さんの学校での様子を(懇談会を待たずして)聞いてみてもいいですし、先生のほうで気になることがあったら教えてほしいと頼んでおくのも一つです。発達検査によって分かること・分からないことありますが、まずはざっくりとした知的レベルや得意不得意に関して客観的に掴むには有効です。検査受検にあたっても、姉子ちゃんの抵抗はなかなかのものだったのですね。新奇場面(新しく、珍しい場面)への苦手さ、見通しのつかなさなどが強いとなかなか検査者と二人きりで検査室に入れないことがあります。それでも検査の公平性を保つためにも基本的には保護者とは分離して実施できるよう、最大限工夫するのですが、なかなか難しかったからか保護者が同席した形での実施になったということですね。こうした場合は少数で、基本的にはお子さん一人で受検するものになります。そうした緊張の強さ、そしてなかなかに熟考・長考したというところで、分かっているのに答えられなかった可能性などが浮上するため、全体として参考値扱いになったのではと想像します。ただ、指示を聞いて、期待される回答や言動を取るということや初めての環境で良く知らない人と、というところの掛け合わせでかなり困難が生じやすいことがよく分かり、ということは学校生活もなかなかにしんどい思いをしながら過ごしている可能性が想定されたということですね。家庭での生活が姉子ちゃんにとって安心安全で、そこまでの不適応を家庭の中では出さずにやってこられたからこそ、学校のような集団の場では苦手さが重なっていたけれど家庭からは見えにくかったのでしょう。気づいてあげられなかったという後悔の思いも語られていますが、ただ、「家庭では楽しそうに過ごしていたんだよね」というところは姉子ちゃんにとって過ごしやすい環境を提供できていたからこそでもあります。行き渋りやチックがSOSであったのはそうかもしれませんが、気づくのに遅すぎることはありません。気づいてからの対応が大事です。検査の結果や検査時の様子もふまえて、学校での支援や家庭でのサポートが姉子ちゃんに合ったもので充実してゆくといいなと思いました。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年01月08日不安の強い次女、夜一人で寝られないわが家の次女は現在小学6年生。2年生の3学期に場面緘黙(選択性緘黙)の診断を受けています。幼少期から不安が強く、以前こちらのコラムでも、家や学校のトイレに一人で行けなかったというお話を書かせていただきました。Upload By まりまり今回は、次女の夜一人で寝られない問題についてです。次女が小さかった頃は、家族みんなで一緒に寝ていたのでほとんど気にならなかったのですが、子どもたちが自室で寝るようになってから気になることが出てきました。一人でベッドで泣いていたことも2歳上の長女が2段ベッドをほしがったことがきっかけで、次女は小学4年生から、長女と一緒に子ども部屋で寝るようになりました。最初の頃は、就寝時間になると次女が「一緒に寝て」と言ってくるので、「慣れるまで……」と思って一緒のベッドに寝ていました。……が、しばらくたっても全く一人で寝られるようになりません。たまに一人にしてみて(長女は同室にいる)、のぞきに行くと静かに泣いていたりすることもありました。Upload By まりまり理由を聞くと、「今日ねえねと喧嘩したのを思い出して泣いた」から「世界がコロナに負けてるのが嫌で泣いた」まで、大小いろいろなことが原因。一人でいると、どうしても不安な気持ちになってしまうようでした。「一緒に寝て」を断るのに罪悪感があったもともと人より不安の強い次女なので、私としては、慣れるまでは次女の不安な気持ちに付き合わなくては……と思って、毎日一緒に寝たり、そばにいたりしていました。しかし同時に、毎日のことなので、夜の時間が思うように使えないことをとても負担に思う気持ちも大きかったです。小さい頃ならまだしも、その頃はもう4年生。ただ、この程度のことで負担に思っているなんて……という罪悪感も出てきたり……。次女のかかっていた臨床心理士さんに相談したそういう感じで悩んでいたので、小さなことかとは思いつつ、素直に臨床心理士さんに相談してみました。Upload By まりまりすると、心理士さんは「負担に思うのは当たり前ですよ」と言ってくださいました。「お母さんができる範囲でやればいいんです」と。Upload By まりまりこの時、自分の中で、「不安な次女に付き合わなくてはいけない」というような気持ちがあったので、その言葉を新鮮に感じました。心理士さんからは、「たとえば何時までと時間を決めるとか、お母さんの気持ちや都合を伝えても良いと思います。次女さんは、そういうことを分かる年齢になっていると思いますよ」と言われて、ハッとしました。Upload By まりまり次女は成長しているもっと小さい頃であれば、どうしても親が付き合わなくてはいけない場面も多いと思いますが、次女はこの時もう4年生。不安の強い次女に、なんとなく「寄り添わなくてはいけない」と付き合ってきたけど、成長した次女に合わせて関わり方を変えていかなくちゃいけなかったんだと気づかされました。私自身の都合や気持ちを伝えて相談したりできる年齢だよな~と。それからは、次女と相談して、できる時は付き合うし、用事があったり心の余裕がない時は少しだけ一緒にいたりというように意識的に関わり方を変えていきました。そうしていくうちに、次女も徐々に一人でも寝られるようになりました。ぬいぐるみに埋もれつつ、自分なりの対処方法を見つけたようです。臨床心理士さんの言葉が、私にとっては次女との関わりを見直すとても良いきっかけになったのでした。執筆/まりまり(監修:新美先生より)不安の強いお子さんで、お母さんを頼りにしている場合、思春期の親離れ・子離れが大きな課題になります。ご本人の状況を考えると、親がついていないと不安で動けなくなる状況を年齢で区切って放置するのはかわいそうという親心が働きがちです。親御さんが、全力で子どもを守ってきた歴史を踏まえて、「私がいなければ」という気持ちになりやすい傾向があるかもしれません。とはいえ不安が強いお子さんであっても、ご本人の不安を考慮しながらも、段階的に、距離をとっていくことは大切です。特に自閉タイプで変化に疎いお子さんの場合、子ども側から思春期反抗期の変化に気づきにくいこともあるので、親御さんのほうの意識を変えていくことが第一歩になるかもしれません。例えば「親と離れて寝る」ということを試みる場合、まずは本人にモチベーションが持てるような予告、働きかけをしましょう。親御さんの事情を話して折り合っていくことも大事ですね。自分の部屋を持てることを楽しみにできるような計画を立てるのもいいかもしれません。部屋を大好きなグッズで飾るなどはおすすめです。エピソードでも触れられていたように、お母さんの代わりになるかわいいぬいぐるみや抱き枕を用意するのもいいかもしれません。またぬくもりが欲しいなら湯たんぽなどもおすすめです。寝つくまでに安心できるような、いい匂いのするピローや音楽が聴ける装置などを用意するのもいいかもしれません。本人の安心を助けるグッズも使いながら、納得して一人で寝られて、自信が持てる経験ができるといいですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年12月27日わが家は小学3年生の娘がいる3人家族。公園遊びのとき「水筒を持参する」「お金とゲーム機は持っていかない」などルールを決めています。娘がクラスメートと公園に行ったある日の夜、突然娘が「ごめんなさい!」と大号泣したのです。その理由を聞いてみると……? 「いきなりどうしたの?」娘の涙のワケ わが家には小学3年生の娘がいるのですが、公園で遊ぶときにいくつかルール決めをしていました。その1つが、「お金を持っていかないこと」。娘は素直にルールを守り、クラスメートとの公園遊びを楽しんでいました。 ある日の夜、いつものように公園遊びを終えた娘が突然「お父さん、お母さんごめんなさい。私、嘘ついちゃった」と泣き出したのです。聞けば、学校でお友だちと「スポーツセンターへ行って有料の卓球をしよう」という話になったため、娘は黙ってお小遣いを持って遊びに出たとのこと。 「最初に話してくれたらよかったのに」という私に、娘は「お金持っていっちゃダメって約束だから、怒られると思ったの!」と言います。約束を真摯に守ろうとする娘の姿を見て、私たちは家族で話し合い、「お金が必要なときは、何にいくら必要か親にちゃんと伝えること」をルールに追加しました。 「ルールだから」と子どもの意見を聞くことなく、頭ごなしに「NO」といってしまうと、子どもは隠し事をするかもしれません。そして、そのことに自己嫌悪し、子ども自身が傷つくことを学び、反省した私。以降、家族で話し合いながらルールを作り、例外があるときは理由を聞いた上で、全員が納得すれば認めることにしています。 作画/Pappayappa著者:更和たい子
2023年12月16日同い年で料理人として働く夫と、小学3年生の娘の3人で暮らしている私。夫は子煩悩で働き者、娘はやさしくて賢く、家庭は円満。順調そのものの人生かと思いきや、娘の小学校の保護者に私を悩ませる存在がいて……。今日は娘・リナの授業参観。参観が終わって学校を出ると、1人のママに声をかけられました。彼女はお金持ちで、他のママよりも年上だということもあって、いわゆるボスママ的な存在です。 今日も数名のママたちを引き連れてランチ会をするようですが、正直このボスママ軍団が苦手な私は、見つからないようにそっと帰るつもりでした。苦手なママ友ボスママはそっと帰ろうとする私をすかさずキャッチ! 「ランチ会に来ないのか?」と声をかけてきます。 用事があると断ると、取り巻きの1人が「もしかして、お金持ってらっしゃらないんじゃない?」と見下すようなことを言うのです。 しかしここでモメると面倒なことしかありません。私は精一杯の愛想笑いをして、その場を後にしました。 リナのクラスの保護者が参加するメッセージグループは、常に稼働状態です。ボスママをおだてるトークで盛り上がっているのを見るとうんざり……。ランチ会もそんなノリだと思うと、絶対に参加したくありません。 ランチ会に参加しようと思ったワケなるべく関わりを持たないように過ごしていたものの、リナからボスママの娘・ナナちゃんを家に呼びたいと相談されました。気が進みませんが、子どもには関係のない話。恐る恐るではありましたが、私はナナちゃんを家に招待することにしました。 そんな心配をよそに、ナナちゃんはとてもお行儀の良い無邪気ないい子でした。仲良く遊ぶ子どもたちを見ていると、親同士がピリついているのが恥ずかしくなってしまいます。 そんな中、再び私はボスママ主催のランチ会のお誘いを受けました。いつもなら断るところですが、少しだけ考えを改めた私……。ランチ会への参加を伝えました。すると、なぜか幹事を任され、人気のレストランの予約を任されたのでした。 幸いランチを予定していたのは平日だったこともあり、スムーズに参加者7人の予約が取れてひと安心です。 私は帰ります!ランチ会当日。予約時間の少し前にレストランを訪れると、みんな集合していました。早速スタッフに声をかけて席に案内されたのですが、なんだかみんなクスクスと笑っていて嫌な感じです。 その理由は案内されてすぐにわかりました。7人で予約をしたはずだったのに、用意されていたのは6人分の椅子。予約を間違えたのかと焦っていると、ボスママが信じられないことを口にしました。 「あなたが7人で予約をしたって言うから、私が6人の間違いだって訂正の電話をしてあげたの」 このランチ会は「ママ友」のお食事会だったようで、ボスママたちから見て「ママ友」ではない私はお呼びではなかったようです。 「予約を頼まれただけなのに、参加するつもりだったなんて図々しい〜」「のこのこ来ちゃって恥ずかしすぎ!」と、取り巻きも私を笑っています。 ボスママ軍団は、私に恥をかかせるためにランチ会に誘ったのだとやっとわかりました。スタッフが気を遣って席を増やすこともできると声をかけてくれたのですが、私だってこんな人たちと食事をしたくありません。 「わかりました。私、友だちじゃないようなので帰ります」 私はそう言って、レストランを後にしました。 ボスママを黙らせたのは…子ども同士が仲良くしているのに、親がいがみ合うのはよくないと思って、今日は私が縁を深める意味もこめてみんなにご馳走しようと思っていたのに……。残念です。 実は今日予約したレストランは夫が経営するレストラン。今日はお世話になっているお礼を兼ねて、とっておきのコースを予約していたのです。コースのお値段は1人5万円。支払いが心配ですが、予約を私に任せたのは彼女たちなので、これでよかったと思うことにします。 家に帰ると、わが家にはボスママの娘・ナナちゃんが遊びにきていました。ナナちゃんは本当にいい子なのに……と思わずにいられません。しばらくすると、ボスママが真っ赤な顔をして乗り込んできました。なんとかお店の支払いはできたようですが、ひどく怒っています。 玄関先で私に吠え続けるボスママを見ていたのはナナちゃんと娘。ナナちゃんはぽそっと「ママ、リナちゃんのママのこと仲間外れにしてるの?」と言いました。そのひと言を聞いて口を閉じたボスママは、文句を言うのをやめて帰っていきました。こんな自分の姿を子どもに見られるのは、さすがに嫌だったようです。 子どもに「やってはいけない」と伝えていることを、大人がするわけにはいきませんよね! これに懲りて、ママ友をいじめの対象にするのをやめてほしいと思います。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月16日私は、夫と小学3年生の息子との3人暮らし。夫が再就職した先はいわゆるブラック企業で、そろそろ辞めたいと毎日嘆いています。夫の勤め先の社長は目先の利益のみを追求し、オフィスは残業当たり前のような雰囲気。休みもとりづらいようです。体調を崩す人が多く、辞めていく社員も後を絶ちません。夫から会社の話を聞いていると非常に腹が立ちますが、すぐに辞めもいいとは言い難く……。お金のことを考えると、そう簡単に辞めることを考えられないでいます。 辞めるのはもうすこし待って!夫は常にクライアントや同僚に対し、真摯な姿勢で仕事をしています。ですが、社長の態度があまりにもひどいので、会社に行くのが辛いと言うようになりました。 今すぐ退職を勧めたいところですが、そうもいかない事情があり……。というのも、現在秘密の作戦を遂行中なのです。 私は心を鬼にして、夫にもうしばらく辞めるのを待ってほしいとお願いしました。とにかく、今は何も考えず仕事をしてほしいのです。とにかくもうすこし踏ん張ったら退職願を出してもオーケーということで、この話は終わりにしました。 その代わりに持ち出したのは、私の転職話。息子も小学3年生になり、義母は夕方までなら息子の様子を見てくれると言います。夫は自分が退職し稼ぎがなくなる前に、私が就職を決めたいと思っていると早合点。あともうすこし踏ん張ることを約束してくれたのです。 ある人から思いがけない誘いが…数日後、出先にいる私に夫から連絡が入りました。会社で私に似た女性を見かけ、確認の連絡をしてきたのです。そこで私が、見間違いではないと答えたところ、夫はかなりびっくりして……。「なんでお前がいるの?!」私は率直に、会社を変えようと思っているからだと答えました。「もう安心して、今日から私が社長だから」「え?!」 じつは夫から会社の話を聞き、私なりにいろいろ調べてみました。すると、創業者である会長が私の元上司だということが判明。夫の職場があまりの惨状なので、ひとつ文句でも言ってやろうと乗り込んだら、逆に社長として働かないかとスカウトされてしまったのです。 夫の会社は規模の小さいベンチャー企業なので、人事異動をしやすいらしく……。以前も経営側として働かないかと誘われたことがあったのですが、出産・育児のこともあり、お断りしていました。そして今回思いがけず再会し、スカウトを受けることにしたのです。 今朝、社長交代が社員に知らされたのですが、まさか自分の妻が社長になるとは思っていなかったようです。横暴な元社長にバレないよう会長と私は動いていたため、夫にもこの話は伏せていました。私が社長でやりにくいこともあると思いますが、夫なら大丈夫だと思っています。 社長に就任して1カ月がたち…私が社長に就任してから、1カ月がたちーー。営業として働いていたころの人脈を生かして、新しい取引先もだいぶ増やせました。以前より大きな仕事も入るようになりましたが、職場環境は整っています。 社員の士気も高まり、業績は上向き傾向。辞めていった社員たちに声をかけたところ、戻ってきてくれる人もいました。 夫が社内で気まずい思いをしているのではないかと就任当初は心配していましたが、それは取り越し苦労でした。夫は「妻が社長でうれしいし、誇りに思っている」 と言ってくれているのを耳にし、身の引き締まる思いに。子どもも応援してくれているので、頑張ろうと思います! ◇ ◇ ◇ 大変な職場でも、生活があるとなかなか辞められなかったりしますよね。ですが、体を壊してからでは働くのも困難になりますし、心身ともに健康が一番。家族で相談しながら、一番いい選択をしたいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月14日私は夫と小学3年生の娘との3人暮らし。共働きで忙しいため、食事は作り置きをするなど工夫しているのですが……。夫は食事に対してうるさく、出来立てアツアツが大好き。作り置きもイヤなようです。なるべく出来立てを食べてほしいと思いますが、帰宅時間がズレると希望通りにいかないこともあり……。 子育てに参加しない自称イクメンの夫夫がもうすこし家事に協力的になってくれれば、私も料理に時間を割けるのですが……。週に数回のゴミ出しくらいしか手伝ってくれません。 イクメンを自称する夫は娘にメロメロ。ですが、子育てに参加しようとはせず……。そして作り置きの食事は娘のために良くないと言ってきます。私も衛生面には気をつけて作っているのですが、なかなかわかってもらえません。 食事作りに苦労する私の姿を見て、娘は自分も作りたいと言い出しました。娘のやさしい心に感動。夫にその話をしたところ、娘の手料理が食べられると大喜びしています。 ただ夫には、娘に心配させるなんて母親として恥ずかしくないのかと言われましたが……。気にせずにいようと思いました。 夫は裏アカを発見!そこには…ある日のこと、私はSNSで夫の裏アカを見つけました。その投稿内容を見てびっくり。自分がいかにイクメンか、妻である私がいかにぐうたらしているかが書かれていました。 夫の裏アカの画面が開きっぱなしになっていたようで、娘にもバレてしまいました。私たちがケンカをしていると思った娘は、夫婦仲を心配するように。話し合いをするから大丈夫だと言ったところ、安心したようです。しかしその後、この裏アカが騒動を起こすことに……。 ある日帰宅すると、冷蔵庫がガラガラになっていて驚がくしました。「作り置きのごはんが全部ないんだけど……」まさかと思い夫に尋ねると、信じられない一言が返ってきました。「あぁ、俺が全部捨てておいたよ」「え……なんで?」 どうやら夫は、裏アカで集まった意見をもとに行動したようなのです。作り置きを捨てれば作り直すことになるので、出来立てを食べられるという考えのようで……。本当に呆れました。 夫の裏アカが大炎上!犯人は…数週間後、夫が怒って連絡をしてきました。自分のアカウントが大炎上しており、その原因が私だと思っているようでした。どうやら、これまで味方だった人たちから叩かれ、相当参っているようです。 身に覚えのないことを言われ驚きながらも、裏アカの投稿を見ると……。そこには、ゴミ箱に捨てられた料理の画像が投稿されていました。どうやら、娘がやったことのようです。 娘はママをバカにするパパを見たくないと思い、止めようと考えてSNSに投稿したようです。パパが悪者になるとは思わなかったと、娘は泣き始めました。娘を傷つけ悲しませるつもりはなかったと、夫は私に関係修復をお願いしてきましたが、もう気持ちは離れていました。 それから私たち夫婦は別居し、娘は私と一緒に暮らしています。家族で月に一度会う約束をしていますが、この生活のほうが夫婦仲もよくなりました。娘にはつらい思いをさせてしまいましたが、きっかけを作ってくれて本当に感謝しています。 ◇ ◇ ◇ 自分の要望ばかり主張して相手の話に耳を貸さないのであれば、うまくいかないですよね。家族であっても気遣いは大切。相手のことを考え、言動には気をつけたいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月12日息子が小学1年生になり、下校時間になると学校の近くへ迎えに行っていました。そのときの息子の行動にびっくりしてしまい……。 下校時に迎えに行ったところ…小学1年生になった息子。下校時はひとりで帰ってくるので、最初は私が学校の近くまで迎えに行っていました。 ある日のこと。信号の向こうで、お便りのような紙を手に持っている息子が見えました。赤信号を待っているとき、紙を落とした息子。その瞬間、風で飛ばされるお便りを追いかけ、車道に向かって走り出したのです。 そこは交通量の多い道路で、車もビュンビュン走る場所。ハッとしましたが、赤信号で私が向こうに行くことができず、大声を出したとしても声が届かない距離。心臓が飛び出そうになりましたが、車道に出るギリギリのところで、息子はその紙を拾いました。 ただ運がよかったとしか思えず。息子には物より命が大事だから、絶対に追いかけて取りに行かないようにと話しました。 ◇ ◇ ◇ 小さな子どもはまだ視野が狭いことも多く、それが事故につながってしまうことも。命に関わる危険なことはしっかり話しておきたいですね。 作画/森田家著者:尾中ぽこ
2023年12月05日2年生の次女と、4年生の長女に、次女の場面緘黙について伝えた現在小学6年生の次女は、2年生の3学期に場面緘黙(選択性緘黙)の診断を受けています。次女が場面緘黙と分かってから、次女と長女に場面緘黙について話をする機会を持ちました。Upload By まりまりまだ小学生なので、2人にはイラストが多めの本を使って説明しました。次女は「ほかにもこういう人っているんだね?」と、場面緘黙があるのは自分だけじゃないこと、また、本の説明から、話せない理由については少し理解してくれたかなという感じでした。長女のほうは「ふーん……」という感じで反応は薄かったですが、その後一人で興味深く本を読んでいる姿が見られました。その時、長女は4年生で、2年生の次女よりは状況を理解してくれているかな?とは思っていました。「わたしってなんでしゃべれないんだろう」と次女が落ち込んだ時…そんなある日、次女が2年生の学年遠足に行った時のことです。遠足から帰ってきた次女と話をしていると……Upload By まりまり「わたしってなんで話せないんだろう……」「わたしってダメだね」と言ってきたのです。日頃も学校では話せてはいないのですが、楽しいはずの遠足で、同じ班のお友達とコミュニケーションが取れなかったことや、そのせいで班のお友達に置いていかれてしまったことなどもあったようで、少し落ち込んでいる様子でした。もともと繊細な次女なので、あまり自分を責めることがないように、親としてはなるべくポジティブな声掛けを意識してきたものの、こうして次女が落ち込むことはもちろんありました。その時の長女の反応Upload By まりまりその時、一緒にいた長女が「次女ちゃんぜんぜんダメじゃないよ」と声をかけてくれました。以前、2人に場面緘黙について説明する時に使った本を良く読み込んでいたようで、不安が強いことや話せないことは、次女がダメなせいではないと説明してくれました。長女が思っていたより理解してくれていたので、うれしく思ったのを覚えています。次女の世話をする……?ただ、長女は理解が良くて、ついつい頼りたくなってしまうものの、それには注意深くしないといけないと思った出来事もありました。Upload By まりまり何事も取り組むまでに不安が強く、時間がかかる次女。以前、夫が「長女ちゃんが次女ちゃんのお世話をしてあげなくちゃ」と言っていたことがあります。自主的に手伝ってくれる分には良いものの、こうして強制されることに長女は「なんで私が」と反発していました。長女の気持ち当時、長女もまだ4年生。長女から、次女のために行動してくれることもあり、頼もしさを感じることもありました。ただ、次女のほうが手がかかる分、きっと我慢している部分も多い。自分のことを考えるだけで精一杯な子どもに、さらに姉妹のケアを無理にさせてはいけないと思いました。なので、長女には、無理に次女の助けにならなくて良いことや、自分のことを優先するように伝えています。Upload By まりまり今は中学2年生になった長女。きっと私が想像していることと、長女自身が感じていることが違っているところはたくさんあると思うので、今後もなるべく注意深く長女の話に耳を傾けていきたいと思います。執筆/まりまり(監修:森先生より)長女さんの次女さんへの接し方も、まりまりさんの姉妹2人共の気持ちをしっかりケアしているところも、とっても素晴らしいですね。「場面緘黙」のある方は、「家族とは問題なくコミュニケーションが取れるけれど、学校などの家の外ではうまく話せない」ということが多いですね。学校などで本人が困ってしまったときに、きょうだいがいる場合にはフォローする場面も多いでしょう。実際それでうまく切り抜けることができたり、本人が誤解を受けずに済むこともあるかもしれません。しかし、いくらきょうだいといっても、保護者ではないのですからフォロー役を常に期待されてしまうのは負担が大きいでしょう。また、本人にとっても、常にフォローされてしまうと家族以外の人との交流の機会が持てず、自信が持てないままになってしまう可能性もあります。あくまでも、「本人に安心感を与える」という意味で、家族の理解が大切なのですね。家族とのコミュニケーションで自信をつけて、少しずつ「安心できる範囲」を広げていけるといいのではないでしょうか。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年11月30日3歳長男の発達に悩んでいた頃、子育てひろばで受けた衝撃ASD(自閉スペクトラム症)のある長男あーは、現在12歳の小学6年生です。あーがまだ幼稚園に就園する前、「なんだか育てにくい……もしかしてあーは発達に何かあるのでは……」と悩んでいた時期に、地域の子育てひろばに連れて行ったことがありました。当時あーは3歳で、就園前の子どもを対象にしている子育てひろばでは比較的大きい年齢のほうでした。3歳のあーといえば、例えば、母親のカバンがあったら必ず中を漁り、その後中身をばらまく・本があったら破く・手の届く棚に物があったら落とす、という行動を平気で取るので、母親の私は、カバンはあーの手の届かない高い所に置く・本は片づける・手の届く棚に物は置かない、という措置を取るのが日常になっていました。なので、子育てひろばでも、あーの破きそうな紙の柔らかい本は片づける・飾っているおもちゃを避ける・そもそも近づかせないようにする、などしていたら、そこの先生にこう言われたんです。「あーくんはもう言ったら分かる年齢だから、言い聞かせてみて」と!!!脳天を直撃するようなお言葉でした。だって……あーに言い聞かせるなんて考えたこともなかったんです(今思えば、日々の暮らしの中で「あーには言い聞かせが通じない」と、ひしひしと感じ取っていたからこそなんですが)。言い聞かせて、聞くもんなのか!?同時に大反省もしました。「言い聞かせることなんかできないと思ってた私のバカバカ!あーはもうそういう『年齢』なんだ!」と……!Upload By よいこ「もう言い聞かせれば分かる年齢」。この言葉に追い詰められて…ということでここから私とあーの「言い聞かせ」地獄が始まります……。優しく言っても、分かりやすく言っても、強く言っても、あーは本があったら破きました。カバンは漁りました。私は……追い詰められました。だって……言い聞かせたら分かる「年齢」なのに、分かってくれないのです。Upload By よいこどうにかして分からせなければ。私の言い方が、しつけが悪いんだ。Upload By よいこなんで分かってくれないの!と感情的にりつけてしまうこともありました。あーは泣いたけど、すぐにけろっと機嫌を戻して私のところに来てくれました。本当に泣いたのは、私のほうでした。あーへの申し訳ない気持ちと、自分の不甲斐なさと、してはいけないことをしているという罪悪感に涙は止まりませんでした。「お母さん、なんで泣いてるの?」と言うあーに謝った後、「あーくん、お母さんのこと抱っこして」と言うと、あーは小さな手と体でわたしをぎゅうっと抱きしめてくれました。この子はこんなにも優しい気持ちと純粋な愛を持った子なのに、私は何をやっているんだろう……と、余計に泣けてきたのを覚えています。Upload By よいこ子どものしつけに必死だった当時を思い返して今なら、一般的な年齢の発達段階に子どもを当てはめて、勝手に厳しくしたって全く意味なんかないことくらい分かるんですが、当時はただただ必死で……(そしてそれはあー12歳の今も葛藤し続けている永遠の課題です)。しつけってなんなんでしょうね。結局親が何か教えようと必死な時ほど何も身につかず、知らぬ間にさらりといろんなことを習得して成長していっている気がします……。特に発達障害のある子どもの育児は、子の成長に並走してあげることくらいしか親がしてあげられることってないのかもしれないなー。……なんて、達観できたらいいんですけどね、なんなら今も絶賛戦ってますよ(片づけしない、忘れ物、口答え、とにかく全部、身の回りの森羅万象に反抗してくるなど)!発達凸凹育児界隈のみんな……ファイトだー!執筆/よいこ(監修:初川先生より)あーくん3歳頃の子育てひろばでのアドバイスをきっかけとしたエピソードをありがとうございます。アドバイスされたスタッフの方も、お子さんの成長発達に良かれと思って、保護者が手をかけているのを減らすべく、その発言をなされたのでしょう。ただ、“言って聞かせる”が効くのは、なかなか狭き門ではあります。年齢や発達段階もそうですが、定型発達のお子さんであっても、発達にばらつきのあるお子さんであっても、気分や性格、得意不得意によって、うまくいくかどうか難しいところです。よいこさんは、これまであーくんを育ててこられた経験から、まずは環境調整(物の位置を手の届かないところに置く)だと感じ取られてそうされてきていたのですよね。おそらく、言って伝わる子だと感じ取られていたらそうされていたのではと思いますし、そこまで物を移動せずとも大丈夫そうだと感じ始めたら環境調整の手を緩めたのではとも思います。一緒にいる保護者の方の感じたこと(勘も含め)は実はとても理に適っていることが多いです。「子の成長に並走する」、まさにそうで、子どもをしつけるというのは、保護者が“こうあるべし”“こうしなさい”というルールを身につけさせていくというよりも、そこ(理想とする姿)に至るために、現状のお子さんの様子と、“こうなってほしい”“これを身につけてほしい”との間の接点を見つけて(つまりだいぶお子さんの現状に寄ったところから)少しずつ「一緒ならできる」「手伝えばできる」を増やしていくことだと思います。本を破かない、カバンを漁らないはなかなか声かけだけでやるのは難しいと思いますが、一緒に本を(破らずに)大切に扱えたら褒める、カバンを(漁らないという「○○しない」目標は扱いにくいので、例えばカバンが置いてあったらお母さんに「はいどうぞ」と届けるなどに変えるなどして目標設定し)ルールにのっとって扱えたら褒める、というあたりをスモールステップで身につけたいところではあります。その第一段階はおそらく、あーくんが不用意に触って怒られる・トラブルになるのを避けるところから始まるので、やれることとしては環境調整です。よいこさんのされてきたこと、よかったんだろうなと思います。発達的にばらつきのあるお子さんを育てていると、良かれと思って定型発達のお子さん向けのアドバイスなどがいろんなところから飛んでくるだろうなと思います。そんなときに、「いや、うちの子ちょっとそれだとうまくいかなくて」とか「やってみたけど、通用しなくて困ってるんですよねー」ということを話せる相手がいるといいなぁと思います。子育てひろばのスタッフの方も、もしかしたらそういうお相手になりえたかもしれません。子育てをしていると年長者や支援者の助言を受け入れなければならないとお感じになる真面目で一生懸命な保護者の方が多いと思いますが、うまくいかないという声はとても大切なものです。そこにこそ、改善や工夫のヒントがあると思います。お子さんが悪いのでも、保護者の方が悪いのでもありません。その助言が通用しない、どうしようというところから、“わが子”のプロたる保護者と、支援者や相談できそうな諸先輩方との“プロ”同士の対話が始まってほしいなぁと願っています。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年11月26日初めて生理が来たときのことを覚えていますか?初めての生理はとても戸惑ってしまいますよね。そこで今回は、MOREDOORに寄せられた「初めて生理が来たときのエピソード」を、話の展開を予想していただくクイズ形式でご紹介します。Bさんは、初めての生理で……私に初めての生理がきたのは、小学校5年生のときでした。授業などでは生理について聞いていましたが、自分にいつ来るとはわからないため、あまりよく理解できていませんでした。しかしある日、家に帰ってトイレをしようとするとパンツが赤くなっていました。焦った私は叫んでしまっていました。(24歳/フリーライター)ここでクイズです!初めての生理に焦り、家族がいる家の中で叫んだそう……。その言葉とは、一体どんなものだったのでしょうか?ヒントは、直球な言葉で。そのひと言とは!?私は慌てて大声で「血が出てるー!!」と叫びました。考える間もなく、瞬発的に言葉が出たため、あまりに直球な叫びでした。その後は家にいた父親が駆け付け、生理について教えてくれました。とても急なことで、びっくりしたのを覚えています。正解は「血が出てるー!!」初めての生理で経血が出ているのを見ると、焦ってしまいますよね。このように初めての生理で、戸惑ったり勘違いしたりしてしまう子も多いはずです。学校の授業だけではあまりよく理解できていない場合もあるため、初めての生理が近づいているお子様には、お家でも少しずつ教えてあげられるとよいかもしれませんね。あなたも似たような経験はありませんか?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。(MOREDOOR編集部)
2023年11月14日2年生の時に初めて知能検査を受けることに次女は小学1年生の入学後から学校で場面緘黙の症状が目立つようになり、2年生の時に児童精神科クリニックを受診、初めての知能検査(田中ビネー知能検査)を受けることになりました。次女は、家族以外とは話せないし、緊張が高くなると動けなくなってしまう(緘動)ので、少しでも不安が解消できるように、検査について本人に説明をしてから挑みました。初めての知能検査の様子は…?そうして準備をして挑んだ検査。担当の臨床心理士さんと2人で部屋に入り、検査を開始……したものの、次女は全く答えることができませんでした。言葉での質問はもちろん、道具を使ったものなども、固まってしまい手を出すことができずに、検査結果は得られませんでした。Upload By まりまり担当の臨床心理士さんからは、もっと関係性ができてからであれば、取り組めるようになるかも……とのことで、この時はこれ以上取り組ませるのはやめにしました。それから4年後の6年生になって…その後、検査を受ける機会はないまま、次女は6年生になりました。私自身は、客観的な指標がほしいという思いもあって、ずっと「検査は受けられるものならぜひ受けてもらいたい」という気持ちでいました。そんな折、中学校の就学時相談の際に発達検査(WISC-Ⅴ)の結果提出が必要だと分かり、6年生になった今、再度検査を受けてみることになりました。Upload By まりまりあれから4年も経過しているので、「もしかしたらいけるのでは……」と淡い期待を寄せつつ……。本人に発達検査のことを話してみる「昔、心理の先生とやったような検査を、もう1回やってみたいんだけど」と発達検査について本人に話してみると、最初はもちろん拒否。しかし、「(次女の)得意不得意が分かったりして、今後の勉強とかに生かしていけるものだよ」と説明すると、興味を示してくれました。ずっと、カウンセリングやことばの教室に通ってきたこともあって、今までより、家族以外の他者と1対1で何かをすることに対してのハードルが下がってきた成果かもしれません。思っていたよりあっさりと受け入れてくれました。Upload By まりまり一人で検査室に入る次女担当の公認心理師さんは、以前にも場面緘黙の子どもの検査を何度かされているとのことで、安心してお任せすることができました。言語面での検査は無理に実施しないとのことで配慮をしていただき、それを次女に説明して、いざ検査室へ。Upload By まりまり場合によっては時間がかかるかもしれないと言われていましたが、時間内にスムーズに終えることができました。発達検査後、公認心理師さんからのお話検査終了後に、担当の公認心理師さんから少しお話がありました。検査をしてくれたのは初対面の公認心理師さんだったのですが、次女は、最初は緊張気味だったものの、緘動が出ることもなく、かなりスムーズに検査に取り組むことができたとのことでした。ただ、言語面での検査はハードルが高かったようで、実施できませんでした。それでも、全く何もできなかった前回の検査から4年経過して、ここまでできるようになったことに、次女の成長を感じてうれしくなったのでした。Upload By まりまり発達検査をしてみて場面緘黙の次女は家族以外と話せないので、次女自身の本来の能力を見ることができるのがほとんど保護者(私か夫)に限られてしまい、常に「本当に大丈夫か」「本当にこの判断でいいのか」という葛藤と共に過ごしてきました。今回の検査で、次女の成長を感じたと同時に、客観的な視点(検査結果)が得られたことにとても安心しました。今までなんとなくブラックボックスだった次女自身の能力に少し光があたり、次女への関わり方の道筋が、今までより見えやすくなったように感じたのでした。執筆/まりまり(監修:新美先生より)場面緘黙の娘さんの発達検査についてのエピソードを教えて下さりありがとうございます。場面緘黙がある場合でも、言葉を使わずに知的水準を測るフォーマルな検査もいくつかあり、またWISCなどでも言葉を使わない検査のみ実施するという場合もあります。また音声言語で話せなくても、筆談ができるならそれで言語性の水準も(参考値になりますが)算出できることもあります。といっても緘黙の方は、緘動(動けなくなってしまう)になってしまうこともあり、検査自体実施できないということもあります。無理して検査を実施しようとして、検査自体を嫌な記憶にしてしまうと、その後も抵抗感が強まってしまうこともあります。実施できない場合は無理せず、時を待つのがよいでしょう。成長して検査の目的を理解して実施のモチベーションを持てるようになったり、話せずとも他者との関わりに抵抗感が減ってきたりすることで、まりまりさんの次女さんのように、再挑戦で検査を受けることができるようになることはよくあります。フォーマルなアセスメントを受けることは必須ではないけれど、客観的な指標が見えたことで、ご本人の特徴や支援の方向性の参考になることもありますよね。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年10月31日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもが幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害、イジメと、次々に問題が勃発します。及び腰の担任のもと、クラスが最悪の状態へと陥っていたとき、ついに教務主任をしていたオニザワ先生へと担任が変わり、クラスの雰囲気は上向きになっていきます。そんなある日、あおいちゃんにイジメられて不登校になっていたゆうかちゃんが、勇気を出して登校することとなりました。教室の扉の前でやはり怖くなり、逃げ出したくなるゆうかちゃんでしたが、教室に入ると待っていたのはゆうかちゃんを迎えるクラスメイトの声と拍手の嵐。ゆうかちゃんは思わず涙がこぼれてしまいました。感動するゆうかちゃんとは対照的に、クラスの雰囲気をしらけた態度で聞き流すあおいちゃん。そんなクラスに先生は……?もう大丈夫、気にしなくてもいいんだよ! クラスに馴染んでいくゆうかちゃんに、あおいちゃんは悪態をついて攻撃しますが、ほのかや他のクラスメイトから支えられたゆうかちゃんはその後も元気に登校するようになりました。一方あおいちゃんはというと、次第にクラスから孤立、さらに中学校に進学すると、他の小学校から進学してきた気の強い子に打ち負かされ、不登校となってしまったのでした。 まゆみさんはいまだに、一連のいざこざへの親としての対応に悩むことがあるよう。しかしあの経験が学びにもなったと自覚し、正解があることでもないと心に置いて子どもたちの成長を見守っています。 あおいちゃんが最終的に不登校になってしまったことは残念なことではありますが、なによりもほのかやゆうかちゃんがこれ以上苦しまずに生活できるようになったことは、良かったといえるでしょう。現在は通信教育やフリースクールなど、学校に無理に通わなくても学びの場はあるため、子どもたちが必ずしも登校しなければならないという社会ではありません。しかしながら、子どもたちが心を病むことなく学校に通い続けられる環境が一番です。今回のお話から、私たちも子どもたちが倫理観を持って生活できる環境づくりをできていけたら良いですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年10月31日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもが幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害、イジメと、次々に問題が勃発します。及び腰の担任のもと、クラスが最悪の状態へと陥っていたとき、ついに教務主任をしていたオニザワ先生へと担任が変わり、クラスの雰囲気は上向きになっていきます。仲がこじれていたママ友・あきこちゃんに市役所で偶然遭遇したまゆみさん。あきこちゃんから聞くモンスターママ・よしえさんの話は自分の行動に対する言い訳のようでした。まゆみさんはあきこちゃんとの友情が薄れていくのを感じてしまいます。あきこちゃんは同調を求めるように、さらによしえさんの話を続けます。以前、教室でほのかがケンカに巻き込まれケガをした際、保護者会でよしえさんが強く学校側を責めてくれたことに対し、心強かったのにとまゆみさんが漏らすと、すかさずあきこちゃんから訂正が入りました。なにか理由が他にあったようで……?よしえさんらしいよね…。 実はよしえさんはあのとき、当時の担任への腹いせに学校側を強く責め立てていたのだと聞いたまゆみさん。「怖い人だね、よしえさんって。」「ねっ……。」となおも同調を求めるあきこちゃんに対し、よしえさんとあきこちゃんの関係もこじれていることを確信しましたが、もはやまゆみさんの中にはあきこちゃんに対する思いは無くなっており、友情の終わりを感じたのでした。そんなことがあってからある日のことです。ついにあおいちゃんにイジメられて不登校になっていたゆうかちゃんが、学校に行くことを決心したとゆうかちゃんのママから連絡が入ります。運命の登校日、やはり恐怖で足がすくんでしまうゆうかちゃんでしたが、教室に入るとゆうかちゃんを待っていたのは、みんなからの温かい声と拍手でした。 未だ問題は解決しきれていないクラスですが、ゆうかちゃんが不登校から脱出できて本当に良かったですね。このことに対して思うことのありそうなあおいちゃんの姿もありましたが、クラスの大半はゆうかちゃんの味方といっても過言ではないでしょう。これを皮切りに、クラスの問題が着実に解決していけば良いですね。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年10月30日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもが幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害、嫌がらせと、次々に問題が勃発します。及び腰の担任のもと、クラスが最悪の状態へと陥っていたとき、ついに教務主任をしていたオニザワ先生へと担任が変わり、クラスの雰囲気は上向きになっていきます。市役所で偶然にもりんちゃんのママ・あきこちゃんに遭遇したまゆみさん。あきこちゃんからランドセルを傷つけた事件について言い訳ともとれる話を聞き、モヤモヤとした思いが浮かび上がるまゆみさん。思わずあきこちゃんに指摘しそうになりますが……。あきこちゃんへ指摘することで、また嫌な態度を取られたらと思うと怖くなるまゆみさん。あきこちゃんの態度に違和感はありましたが、、まゆみさんがごまかすように話を変えると……?頑張れあきこちゃん!諦めないで! あきこちゃんから聞くモンスターママ・よしえさんの話には、当時のあきこちゃんのよしえさんに対する恐怖もにじみ出ていました。よしえさんと周りの目が怖くて、正しい行為が何かを理解しているのに動けずにいるあきこちゃん。まゆみさんは、そんなあきこちゃんにエールを込めて言葉をかけますが、やはりあきこちゃんは決断することができません。次第にまゆみさんは、あきこちゃんに対する「気の合う友だち」という認識を改めようという気持ちにさえなってきたのでした。 よしえさんの恐怖を知っているまゆみさんからすれば、あきこちゃんの話も、そのときのあきこちゃんの恐怖も、自分のことのように感じてしまったことでしょう。だからこそまだ引き返せると助言をしたのですが、あきこちゃんには届かなかったようです。一度抱えてしまったトラウマは、なかなか消えないものです。しかしながら、まゆみさんとあきこちゃんが、どうにかよしえさんの恐怖から解放されれば良いですね。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年10月29日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもが幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害、嫌がらせと、次々に問題が勃発します。及び腰の担任のもと、クラスが最悪の状態へと陥っていたとき、ついに教務主任をしていたオニザワ先生へと担任が変わり、クラスの雰囲気は上向きになっていきます。あおいちゃんとりんちゃんが同級生のランドセルを傷つけた事件に関して、同じクラスの子どもたちの証言により犯人が誰か、その保護者は被害者家族へ謝ってもいないことが懇談会で判明。その後の係の集まりで、まゆみさんは同じ係になっているよしえさんと会いますが、恐怖心から気分が悪くなり途中退席します。平和が戻ったクラスでもあおちゃんは反省することなく、モテ香ちゃんへ陰で暴言を吐き、りんちゃんはあおいちゃんから逃げているようだとほのかから聞いたまゆみさんでした。数日後、まゆみさんは市役所で、事件から仲がこじれていたりんちゃんのママ・あきこちゃんと遭遇します。しかし、あきこちゃんの態度は……?それって自分に対する言い訳じゃない? あきこちゃんは、まゆみさんの顔を見ると謝り始めました。娘のしたことを信じたくなくて、モンスターママ・よしえさんに言われるがままに被害者家族に謝罪しなかったこと、その後の気まずさから弁償することにしたことなどを語るあきこちゃん。まゆみさんはあきこちゃんの話を聞けば聞くほど、あきこちゃんの態度と懇談会で涙ながらに謝っていたワキコちゃんのママの態度を比べてしまいます。 謝る相手が違うのではと、あきこちゃんに対してももやもやとした気持ちが沸いてしまうまゆみさんでした。 たしかに、あきこちゃんの話は言い訳ばかりで、親としての反省や誠意ある行動は見受けられませんね。ママ友としてきちんと指摘してあげるべきか、また嫌な態度をされたくないから言わないべきか、まゆみさんも迷っていることでしょう。皆さんなら、こんな状況であきこちゃんに指摘してあげますか?>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年10月28日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもが幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害、嫌がらせと、次々に問題が勃発します。及び腰の担任のもと、クラスが最悪の状態へと陥っていたとき、ついに教務主任をしていたオニザワ先生へと担任が変わり、クラスの雰囲気は上向きになっていきます。笑顔で終わった懇談会から数日後。まゆみさんは、あおいちゃんのママ・よしえさんに恐怖心を抱えながらも、学校で同じ係になっているため、集まりではどうしても顔を合わせなくてはならない状況に、気分は沈むばかりです。係の集まりの日、学校でよしえさんに会いたくないためか胃が痛くてしょうがないまゆみさん。係を決めるときに、よしえさんに勧められるがまま同じ係になってしまった自分を恨みます。子どもも親も、やっぱりそんな感じなのね! 痛む胃を抑えながらも、逃げちゃだめだと体と心を奮い立たせてまゆみさんは学校を訪れます。そこにはやはり鬼の形相をしたよしえさんが待ち受けていました。よしえさんはまゆみさんが来たことを知るや否や、大きな声で周りに「自分の娘は巻き込まれた被害者なのに、弁償までさせられた」と言いふらします。事件の真相を子どもたちから聞いて知っている保護者たちは、そんなよしえさんを遠目にひそひそと噂話。その状況にさらに気分が悪くなったまゆみさんは、思わず集まりを途中退席してしまうのでした。 一方、子どもたちのクラスでも、あおいちゃんがまったく反省せず被害者・モテ香ちゃんをののしる姿や、そんなあおいちゃんからりんちゃんも逃げるようになってしまったのです。 せめてほのかの傷がこれ以上深くならないようにと願う、まゆみさんの気持ちがひしひしと伝わってきますね。それにしても、よしえさんは他の保護者の態度で自分が追い込まれていることに気付かないのでしょうか。友だちにつられたにせよ、人のものを傷つけた事実は変わりません。周りの見えていないよしえさんとあおいちゃんには、早く自分たちのしていることは人として間違っていることだと気付いてもらいたいですね。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年10月27日小学校6年生のときの出来事です。私は仲良しのA子とトイレに行きました。先に済ませた私がトイレの外で待っていると、A子が慌てた様子で飛び出してきて……!? 初潮がきた小学校6年生のころの話です。クラスメイトのA子と一緒に帰ろうとしたとき、A子が「トイレに行く」と言うので、私も一緒にトイレへ行きました。 先に終えた私は、手を洗ってから外で待っていました。「A子遅いな〜」と思っていると、A子がトイレから飛び出してきて「どうしよう!? 生理がきちゃった!」と言ったのです。 保健室の先生には言いたくない私は「わ〜! おめでとう!」とA子の初潮を祝いつつ、初潮を迎えていなかった私はまだナプキンを持っていなかったため、「ところでナプキンは持っているの? 私は持ってないよ」と伝えました。するとA子もナプキンを持っていなかったようで困ってしまいました。 放課後で、教室には残っている生徒はもういなかったので、クラスメイトに聞いてみることもできません。そこで私は、「保健室に行って先生にもらおう!」と提案しました。私たちの学校では、「必要な場合は保健室でナプキンがもらえる」というシステムがあったのです。 しかし、A子は「絶対に嫌だ!」と断固拒否。理由を尋ねると、「先生に生理がきたって言うのが恥ずかしい」とのこと。「女の先生だし別に恥ずかしいことじゃなくない?」と言っても、彼女の意思を覆すことはできませんでした。 なんとか乗り切った!しかし、ナプキンが手に入らないからといって生理が止まるわけではありません。このままでは帰宅中に経血が漏れてしまうかもしれません。 どうしようか迷った末、とりあえずトイレットペーパーを何重にも折りたたみ、パンツに敷くことで応急処置をしました。短時間ならナプキンの代わりになるだろうと考えたのです。 そして、A子は足早に家へと帰りました。後日聞いた話だと、A子は帰宅後すぐにお母さんからナプキンをもらえたそうです。 友人の初潮のハプニングに遭遇した私。A子が言っていた「恥ずかしい」の気持ちについて、私はピンときていませんでしたが、「A子のように、女性に対してであっても、生理を打ち明けることが恥ずかしいと感じる人もいるんだな……」と、生理に対していろいろな考えを持つ人がいるのだと学びました。 著者/ココロナナコ作画/まっふ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2023年10月19日小学1年生になった娘の登下校が心配な私は、娘に子ども用のGPS端末を持たせることにしました。しかしある日、なぜか学校にいるはずの娘の位置表示が思わぬ場所に表示されていたのです。その場所とは……? 小学1年生の娘はどこ!?GPSの位置情報を見てみると… 長女が小学1年生になり、ひとりで登校するようになったときのお話です。娘の小学校では、初めの1週間を除いて集団登下校がありません。そのため、「私、ひとりで行けるよ~」と言うマイペースな長女をとても心配していました。しかし、まだ下の子は幼かったため、毎日付き添うことは難しかったのです。 夫に相談して、長女には子どもの見守り用GPS端末を持たせることにしました。ランドセルに小さな端末を入れるだけで、私のスマホの見守り用アプリに娘の居場所が表示されます。GPS端末を持たせることで、やっと安心できるとほっとしました。 しかし翌週のある日、学校にいるはずの娘の位置情報が、なぜか学校から数百メートルほど離れたホテルに表示されたのです。「下校時刻まであと少し。もし教室にいなかったら先生が連絡してくれるはず……」と思いながら、あわてて学校へ向かい、校門の前で娘を待ちました。しばらくして校門から出てきた娘は「お母さん迎えに来てくれたの~?」と笑顔。私は「心配したよ」と言いながら、心からほっとしました。 ネットで調べてみるとGPS端末の位置情報には誤差があるとのこと。私が購入した端末は型番が古く、精度が低かったのかもしれません。防犯グッズを購入する際は口コミなどを調べ、説明書をよく読んで使用しないといけないなと反省しました。 作画/ひのっしー著者:田川ゆうこ
2023年10月13日初めて生理が来たときのことを覚えていますか?初めての生理はとても戸惑ってしまいますよね。そこで今回は、MOREDOORに寄せられた「初めて生理が来たときのエピソード」を、話の展開を予想していただくクイズ形式でご紹介します。Aさんは、初めての生理で……私は小学校3年生のときに初めての生理が来ました。家にいたときに、パンツに血が付いていてすごく驚いた経験があります。その後学校で辛い経験をするとは、当時は想像もしていませんでした……。(27歳/主婦)ここでクイズです!初めて生理が来たとき、学校で辛く悲しい経験をしたそうで……。その経験とは、一体どんなものだったのでしょうか?ヒントは、生理のせいで楽しみにしていたことができなくなったということです。辛く悲しかったこととは!?初めて生理が来たときがちょうどプールのシーズンだったのです。学校行っても楽しみにしていたプールに入れないし、周りはまだ生理が来ている子もほとんどいないしで、とても辛く悲しかったのを覚えています。生理痛にも悩まされましたが、当時はなかなか大人に言い出せず、今となってはちゃんと言って助けてもらえばよかった……と思います。正解は「楽しみにしていたプールに入れなかった」小学生のとき、プールの授業は一大イベントですよね。周りに生理が来ている子がいない中、自分だけ生理でプールを見学ともなると、とても悲しく辛い思い出になってしまいそうです……。あなたも似たような経験はありますか?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。(MOREDOOR編集部)
2023年10月05日家族から「甘やかし過ぎじゃない」と言われていた小さい頃からおとなしくてものすごく引っ込み思案に見えてしまう次女。外出先では、不安が強いこともあり、ほとんど私にべったりでした。そんな幼児期の次女をみて、実母からは「甘やかし過ぎじゃない?」「この子、こんな調子で小学校行って大丈夫なの?」と、言われていました。また、場面緘黙と分かってからも、夫からは「甘やかしたからこうなったんじゃない?」と言われたりもして、その都度、「私のせい……?」と考えずにはいられませんでした。それからずっと「甘やかしている?」「過保護なの?」という考えは私の中から離れませんでした。Upload By まりまり遊園地に行った時……とにかく新しいものが苦手で、最初の一歩までがとても不安が強い次女。遊園地では、いつもみんなで乗れる乗り物しか乗っていませんでしたが、その時は次女の好奇心が勝ったのか、初めて、「一人で乗ってみる」とゴーカートに乗ろうとしたことがありました。そうは決めたけど、どうしても不安になってしまって何度も手順を私に確認する次女。「やっぱりやめようかな……」と何度も並んでいる列から外れて戻ろうとしていました。でも、私としては、次女の中での好奇心とか、「やってみよう!」という前向きさとか、今このタイミングで踏み出そうとしている次女の気持ちをとてもうれしく感じていました。なので、一歩踏み出せるように何度も確認する次女に付き合って背中を押していました。Upload By まりまり過保護親認定?列に並んでいて、次女の順番が来る直前、そのやり取りを見ていた遊園地のスタッフの方に、ため息交じりに「お母さん、そんなに何度も言わなくても、この子自分でできますよ」と、言われました。Upload By まりまり操作が簡単だから次女でもできることや、次女への励ましの意味で言ってくれたのかなあとも思いましたが、その時のスタッフさんのため息や、やれやれというような表情を見て、「ああ、私、いろいろ手を出し過ぎている過保護な親に見られているのか……」と気がついて、なんとも言えない気持ちになってしまいました。おおらかな親でいたい。でも必要なこと。Upload By まりまり「できるできる!何とかなるから大丈夫!」と私もそう言いたい。ただ、それでは人よりかなり不安の強い次女が、全く踏み出せなくなってしまうことをこれまでの経験から知っています。次女が自分でできるようになるためには、周りの人からは「過保護」とか「甘やかしている」と見られてしまうような関わりが、一時的に必要なことがあるのが事実です。そうしてやってきた現在の次女は……この遊園地でのゴーカートは、そのやり取りのあとに、なんとか一人で乗ることができました。それが自信となって、その後からは私の助けなく乗れるようになりました。さらにその後は、ゴーカートだけに限らず、いろいろな乗り物に一人で乗れるようになりました。あの、周囲には「過保護」と思われてしまうようなステップがあったからこそ、その後次女は自分で挑戦できるようになったんだと思います。Upload By まりまり現在6年生の次女は、自分でできることが以前より確実に増えています。できないことを、「助けを借りながらも試行錯誤して一歩踏み出してみる」という経験を積み重ねることで、自分自身で踏み出すための自信になったり、自分なりの気持ちの落ち着け方などのやり方を見つけたりしていっているんじゃないかと思います。未だに周りからの視線は気になってしまうけど……私自身の中で、「これ(周囲に過保護とか甘やかしに見られるような関わり)は、次女が一人でできるようになるまでに必要な一過程」と納得しているけれど、やはり周りの視線とか気になるものは気になる……。たとえ周りに見られていなくても、今まで言われてきた言葉から、私の中で勝手に「過保護って思われてるかも……」とネガティブな気持ちになることも多いです。とにかくそういう時は、周りを見ずに、意識的に視野を狭めて目の前の次女のステップにフォーカスすることにしています。最終目標を「次女が自分でできるようになる」ということを次女と共有して、そのためにはどうしたら良いか、今は何が必要か、できそうにないなら何を助けてもらえばできそうかというのを、積み重ねていくしかないんだろうな~と考えています。執筆/まりまり(監修:森先生より)一つの場面だけを見ていろいろ言う人がいると、気になってしまいますよね。でも、子どもの将来のことを本当に真剣に考えることができるのは、やはり保護者の方です。最終的に、親の手を離れても一人であるいは誰かと協力しながら暮らしていけることが子育てのゴールではないでしょうか。「過保護」と「過干渉」は一見似ていますが、似て非なるものです。「過干渉」は自立の機会を奪ってしまうので良くありませんが、「過保護」は問題ないのではないでしょうか。ゴーカートに興味がない子どもに「ゴーカートをやりなさい」と押し付けるとしたらそれは「過干渉」です。ゴーカートをしてみたいと思った子どもの気持ちを応援して、不安な気持ちに寄り添いながら励まして、やり方を詳しく説明している様子は、他人から見たら「過保護」かもしれません。周りに過保護と言われても何と言われても、子どものやりたいことを尊重して、子どもが達成感を得たのだから、保護者としては100点満点ではないでしょうか。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年09月29日小学校の遠足は子どもにとって楽しみな行事の1つですよね。今回はそんな遠足に関する切ない体験談を紹介します!4年生の遠足は公園へ娘が体調不良に…6年生の遠足は行けるかな?しかし体調不良で欠席作文に書ける思い出なし!3年連続で遠足に行けなかった娘。ここまで続くと少し気の毒に感じてしまいます。来年は楽しく遠足に参加できるといいですね!原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年09月25日私が小学生だったときの話です。わが家は両親と私に加えて弟が2人いる5人家族なのですが、女性は私と母の2人だけなので、なんとなく女性ならではの話をしづらい雰囲気がありました。そのため、当時小学5年生だった私は母にあることをずっと秘密にしていて……。 私は小学5年生のときに初潮を迎えたのですが、思春期だったこともあってなんとなく報告するのが恥ずかしく、生理がきたことを母に半年ほど隠し続けました。母と仲が悪いわけではなく、わが家の家族構成は父・母・私・弟2人と男性が多いので、家で「女性ならではの話」をしづらかったのです。 生理については小学校4年生のときに授業で習っていたので、初潮がきたときには「これが生理か」とすぐにピンときましたし、生理用ナプキンを使えばいいということも理解していました。ただ、「トイレに置いてある生理用ナプキンを使ったら母に生理がきたことがバレてしまう」と思った私は、生理用ナプキンの代わりにトイレットペーパーをぐるぐる巻きにして、下着の上に置いて生理期間をしのぐことに。しかし、経血量が多いときはどうしても下着が汚れてしまうのです。下着が経血で汚れてしまったときは、誰にも見つからないように衣類用洗剤でゴシゴシ洗っていました。 母に生理を隠し続ける生活は半年ほど続きました。が、母は以前から薄々気づいていたらしく、ある日「もう生理きてるんじゃないの? なんで言わないの?」と少し怒りながら問い詰められたのです。私は観念して「うん……ちょっと前に生理きた」と答えるしかありません。母は「もっと早く言ってくれたらよかったのに」と呆れながらも「おめでとう」と言い、生理用ナプキンの使い方を教えてくれました。 大人になった今振り返ってみると、そこまで恥ずかしがる必要はなかったのかなと感じますし、初潮がきてすぐ母に報告していれば、経血が漏れるたびに下着を洗うという面倒な習慣も避けられたのかなと思います。思春期ならではのエピソードでした。 原案/ぴぃさん作画/モリナガアメ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モリナガアメ
2023年09月24日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもが幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害、イジメと、次々に問題が勃発します。及び腰の担任のもと、クラスが最悪の状態へと陥っていたとき、ついに教務主任をしていたオニザワ先生へと担任が変わり、クラスの雰囲気は上向きになっていきます。そんな中迎えた久しぶりの懇談会。ランドセルを傷つける事件を起こしたワキコちゃんのママの謝罪から始まり、最後には被害者加害者の親同士が笑顔を見せて終わり……かと思いきや、次なる問題が浮かび上がります。ランドセルを傷つけたのはワキコちゃんだけではありません。ほか2人のその後とは……?これで終わりってどうなんでしょうか? 次に話題に上がったのは、ワキコちゃん以外のあおいちゃん、りんちゃんの話です。実は今回の事件、子どもたちから各保護者へ事件の経緯や犯人の話は伝わっており、ワキコちゃんだけが加害者でないことは周知の事実となっていました。残る2人はモテ香ちゃんへ謝りに来ないどころか、ランドセル代を弁償して終わりにしようとしており、今回の懇談会も参加しなかったようです。そんな話を聞いたまゆみさんには、よしえさんの今回の行動の意図に心当たりがあるようでした。 やはり子どもたちから今回の事件の真相は伝えられていた保護者たち。いくらクラスの雰囲気が悪く荒れているように見える子どもたちでも、それぞれにクラスで何が起こっているのかわかっており、きちんと話をしていたようです。よしえさんたちが今回の懇談会に参加していれば、この保護者たちの空気感で、自分たちが親として間違ったことをしていることに気づけたはずですが……。間違ったことをしたという事実から逃げ続けても、本質的な問題は解決しません。子どもに正しい行動を示すという意味でも、きちんとよしえさん、りんちゃんママには事件に向き合ってもらいたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月23日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもが幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害、イジメと、次々に問題が勃発します。及び腰の担任のもと、クラスが最悪の状態へと陥っていたとき、ついに教務主任をしていたオニザワ先生へと担任が変わり、クラスの雰囲気は上向きになっていきます。そんな中迎えた久しぶりの懇談会。よしえさんたちの姿はなく、少し安心しながらまゆみさんは参加します。緊張の走る懇談会は、モテ香ちゃんのランドセルを傷つける事件を起こしたワキコちゃんのママの謝罪から始まったのでした。涙ながらに今回の事件へ親子で向き合うと話したワキコちゃんのママ。その姿を見たオニザワ先生が声をかけます。親子で向き合うことが、何よりも大切なのよね ワキコちゃんのママとオニザワ先生の話を聞いた、被害者・モテ香ちゃんのママ。続いて話を始めたときには、今回の事件へのどうしようもない怒りをにじませましたが、最後には「向き合ってくれているワキコちゃん親子をこれ以上責められない」と、笑顔を見せ、その謝罪に納得した様子で懇談会を終わることができました。 モテ香ちゃん親子へ、ワキコちゃん親子の心からの謝罪と後悔の気持ちが伝わって良かったですね。本来のあるべきクラスの姿へ進み始めたことが、懇談会の様子からも伝わってきます。懇談会を欠席していたよしえさんとりんちゃんママは、今回の事件について、どう子どもに対応しているのでしょうか……。ワキコちゃん親子の対応を通して、罪から逃げず、親子できちんと向き合うことの大切さを学ぶことができましたね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月22日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもが幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害と、次々に問題が勃発。教員増員の措置がとられたものの、クラス内ではなおも事件が続きます。あおいちゃんたちにイジメの標的にされ、登校拒否をしていたほのかでしたが、まゆみさんと担任となったオニザワ先生の支えもあり、勇気を出して登校するようになりました。一方、イジメに加担していたワキコちゃんは罪悪感に堪えられず、ついにママへ真実を告げます。勇気を振り絞ったワキコちゃんは、ママへと重い口を開きます。ごめんなさい!私が言い出したの! ワキコちゃんの話を聞いたワキコちゃんのママ。娘に対する情けなさと怒りで涙が目ににじみます。 後日、ワキコちゃんのママから連絡が入ったのか、先生から叱られたあおいちゃんは不機嫌きわまりない様子。叱られるきっかけとなったワキコちゃんを懲らしめようとするも、オニザワ先生に見つかり止められてしまいました。オニザワ先生が担任になってから、クラスは落ち着きを見せ始めたのでした。 そんな中開かれたクラス懇談会。まゆみさんは、よしえさんたちへの恐怖を抱えていましたが、よしえさんたちは欠席だったため、ホッとした気持ちで参加。 そこで、ワキコちゃんママの懺悔を聞くことになりました。 オニザワ先生にはさすがのあおいちゃんも勝てなかったようで、ホッとひと安心です。 そして、叱られたことで、まるで被害者のような口ぶりのあおいちゃんですが、本当にそうでしょうか? クラスの落ち着きぶりから察すると、自分の思い通りになるよう周りをかき回していた張本人であることは明白でしょう。これを機に、あおいちゃんやりんちゃんも改心してくれれば良いですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月21日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもが幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害と、次々に問題が勃発。教員増員の措置がとられたものの、クラス内ではなおも事件が続きます。あおいちゃんたちとトラブルとなり、登校拒否をしていたほのかでしたが、まゆみさんと担任のオニザワ先生の支えもあり、勇気を出して登校するようになりました。そして、オニザワ先生の勧めでほのかはカウンセリングを受けることに。その帰り道、あおいちゃんが原因で同じく登校拒否になっていたゆうかちゃんに出会います。ほのかの姿を見て逃げ出そうとするゆうかちゃん。そんなゆうかちゃんへ「会いたかったよ」と声をかけ、引き留めたほのかです。ほのかたちの変化と共に、クラスも少しずつ動き出す…! ゆうかちゃんを誘って、学区外の新体操クラブへ見学に行くことにしたほのか。新体操クラブで、ほのかと共に笑うゆうかちゃんの姿に、ゆうかちゃんのママも涙します。一方、ランドセルを傷付けられたモテ香ちゃんは、ランドセルカバーをつけて登校するように。その姿に未だ悪態をつくあおいちゃんとは対照的に、事件に関わっていたワキコちゃんは自責の念に潰されそうになっています。ワキコちゃんは、お母さんに「ランドセル傷つけたのはワキコたちなの!」と打ち明けたのでした。 弱っている友だちも捨て置かず、声をかけるほのか。ほのか自身も、学校に行けない苦しい体験をしているので、ゆうかちゃんの気持ちが良くわかるのかもしれません。新体操クラブに通うことで、ゆうかちゃんとゆうかちゃんママの気持ちが少しでもラクになればいいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月20日まゆみさんは小学5年生の長女・ほのかと小学2年生の次女・まいを育てるママ。子どもが幼稚園のころからの仲であるあおいちゃん、りんちゃんは小学校で同じクラスです。しかしそのクラスでは、あおいちゃんを中心に学級崩壊や不登校、傷害と、次々に問題が勃発。教員増員の措置がとられたものの、クラス内ではなおも事件が続きます。あおいちゃんたちのイジメの標的にされ、登校拒否をしていたほのかでしたが、まゆみさんと担任のオニザワ先生の支えもあり、勇気を出して登校するようになりました。まゆみさんからカウンセリングを受けてみないかと勧められたほのか。その答えは……?子どももママ友も恐ろしい…! カウンセリングのため、学校へほのかを迎えに行ったまゆみさん。教室にいたあおいちゃんから「ばーか!」と口パクでののしられ、その姿がよしえさんと重なり動悸がしてしまいました。苦しい胸の内をおさえて、まゆみさんはほのかと一緒にカウンセリングを受けに向かいます。 カウンセリングを担当してくれたのは穏やかな雰囲気の先生。カウンセリング後のほのかの表情は心なしか柔らかになっていました。そして帰り道、まゆみさんとほのかは、同じくあおいちゃんが原因で登校拒否をしているゆうかちゃんに遭遇したのでした。 あおいちゃんの姿によしえさんの姿を重ねてしまったまゆみさん。どうやら心に傷を負っているのは、ほのかだけではないようです。子どもの心の健康を守るように、大人の心にもケアが必要なのかもしれません。前向きに頑張ろうとしているほのかの姿が、まゆみさんの心の苦しさを和らげてくれると良いですね。著者:マンガ家・イラストレーター 原黒ゆうこ
2023年09月19日