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BUDDiiSのリーダー・小川史記とBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEの日髙竜太のスペシャル対談が、11月21日(木) に発売される小川の1st写真集『キセキ』に掲載される。ふたりはLDH JAPANのダンススクール「EXPG STUDIO」に通っていた頃から親交があり、2024年7月に開催された『The MusiQuest 2024』では、BUDDiiSとBALLISTIK BOYZのコラボステージが実現し、ファンを大いに沸かせた。今回の対談は、彼らの思い出の場所であるEXPG校で撮影され、当時を振り返りながら行われた。対談インタビューでは、多い時には週3回から4回会うほど仲の良い彼らのプライベートな話から、EXPG生時代を共に過ごしたふたりだからこそ語れるお互いの存在についてなど、濃密な内容が繰り広げられた。これまであまり語られていなかったふたりの親密さが垣間見えるエピソードに加え、ふたりのツーショット写真なども収められている。小川の30歳の誕生日に発売される『キセキ』は、初めて語る今までの軌跡やファンへの想い、そして今後の展望などを語ったインタビューとともに、初公開の過去写真も収録される。<書籍情報>小川史記1st写真集『キセキ』2024年11月21日(木) 発売撮影:神戸健太郎価格:3,300円(税込)サイズ:B5変形ページ:128ページ小川史記1st写真集『キセキ』楽天ブックス限定版書影小川史記1st写真集『キセキ』通常版書影<イベント情報>小川史記1st写真集『キセキ』発売記念イベント愛知:2024年11月15日(金) 星野書店近鉄パッセ店大阪:2024年11月16日(土) 心斎橋オーパOPAギャラリー東京:2024年11月17日(日) 品川シーズンテラスカンファレスホール福岡:2024年12月1日(日) HMV&BOOKS HAKATA【内容】1冊券:お渡し会2冊券:握手会3冊券:ツッコミ動画撮影会小川史記1st写真集『キセキ』トークショーイベント2024年11月21日(木) 恵比寿ガーデンルーム詳細はこちら:
2024年11月08日元モーニング娘。でタレントの小川麻琴(36)が24日、自身のインスタグラムを更新。パステルグリーンのヨガウェアで美ボディを披露した。小川は新しいヨガウェアを着用した姿をアップし、「パステルグリーンも爽やかでお気に入り 気分に合わせてウェア選ぶのも、ヨガする時の楽しみの一つです」とつづった。この投稿にファンからは「美」「麻琴 きれい」「色っぽい」「可愛過ぎるだろ」などの声が寄せられた。
2024年10月25日Text:小川智宏Photo:石﨑祥子9月28日、下北沢SHELTERにてSuUの自主企画『骨-日-』が開催された。12:30開演というイレギュラーなスケジュールにもかかわらず会場は超満員。それもそのはず、この日はSuUが盟友である東京・江古田の4人組、時速36kmと初めてのツーマンを行う記念すべき1日なのだ。SuUと時速、音楽性はまったく違うが、そこに込められたマインドには明らかに通じ合うものがある2組が自分たちの音楽をぶつけ合ったこの日のライブ。その特別さも相まって、会場には終始熱い空気が流れていた。時速36km満員のフロアを前にまず登場したのは時速36km。SEがやみ、仲川慎之介(vo/g)がしっとりと歌い出したのは「化石」。その歌に重なるようにバンドサウンドが鳴り響いた。松本ヒデアキのドラムとオギノテツのベースがどっしりと曲を支え、石井開のギターがメランコリックな気分を連れてくる。そうして始まったライブは、続いて一気にアッパーに振り切る「銀河鉄道の夜明け」と「七月七日通り」で早くも最初のピークを迎えた。オーディエンスは拳を突き上げ、その様子を前に仲川の歌も熱を帯びる。前のめりなサウンドと、のびやかなメロディが鮮やかなコントラストを描き出し、このバンドにしか描き出せない情緒がステージから放たれる。じっくりその音に聞き入る人、頭を振り、腕を上げ、全身でそれを受け止める人……それぞれの受け止め方でライブを楽しむオーディエンスの姿が、時速36kmの音楽がここに集まった人々の中に深く根を下ろしていることを物語るようだ。オギノテツ(b)石井開(g)ドライヴィンなギターリフと心の叫びのような歌が心をざわつかせるポップチューン「助かる時はいつだって」を終え、仲川が挨拶。昼公演ということで「俺も朝辛かったけど、みんなもそうだったと思う。まずは拍手っすね」と集まったオーディエンスを労う。「結構長い付き合いで、知り合って3〜4年くらいになるんですけど、バンドで(対バン)っていうのは初めてだから、すげえうれしいです」とSuUとの初ツーマンを喜び、「すごくいい音楽を奏でるやつらなので、俺らもそうしたいと思います」と宣言。そしてSuUのすずきたくまが「事あるごとに好きだって言ってくれる」という楽曲「ラブソング」を届ける。優しく穏やかなリズムの上でどこか懐かしいようなメロディが弾むこの曲のもつあたたかなムードがじんわりとフロアに広がっていった。仲川慎之介(vo/g)バラード「クソッタレ共に愛を」を全身全霊で歌い上げ、「一生懸命歌いましたわ」と仲川。「結構な友達ですから、やっぱり力が入りました。SuUのため、そしてあなたたちのために一生懸命できたのがうれしいです」。そして、SuUがほかのバンドとはいかに違うかっこよさを持っているかを力説すると、「まだまだこの2バンドでがんばっていきたいなと思います」と気持ち新たにライブは最終盤へ。怒涛のアンサンブルが畳み掛けてくるような「ブルー」、さらにギアを上げるように突入していった「ハロー」を経て、ラストは「夢を見ている」。フロアからも大合唱が巻き起こり、シェルターがひとつになる。最高の雰囲気の中、時速の4人はステージをSuUに引き継いだのだった。一方、SuUはすずきの「こんにちは、SuUでーす」という挨拶からスタート。浮遊感のあるサウンドが別世界へと誘うような「微振動」が、さっそく彼らならではの世界を作り出していく。脱臼しそうな変則リズムと、それに食らいつくようにしてがなるすずきのボーカル。そこにminakoの深みのある歌が絡み、あっという間に場内の空気を塗り替えてみせると、続けて「kaguya」へ。気持ちのいいグルーヴの中に一抹の不穏さを隠し持ったようなそのサウンドは、確かに先ほど仲川が口にしていたように「凡百のバンド」とは明らかに違う。その不穏さを象徴するのは、やはりすずきたくまの歌。ときに気持ちよさそうにリズムに乗ったかと思うと、そこからはみ出すようにシャウトする、不安定だがそれゆえにとても人間臭い彼のボーカルには、彼がいわゆるロックバンドではなくこの表現形態を選び取った理由が凝縮されているように思う。すずきたくま(vo/g)「よろしく」と一言、アルペジオを弾き出すすずき。そこにダブのリズムが入ってきて、「あなたの中で死んだようです」が始まっていく。気持ちよさそうに体を揺らすオーディエンスの姿が印象的だ。そして楽曲を終え、ギターのチューニングをすると、すずきが口を開く。「改めまして、SuUです。時速36km、ありがとうございます。念願のツーマン。よく弾き語りとか大きいイベントで一緒になるんですけど、ツーマンは初めてで。真っ昼間からありがとうございます」。そう手短に感謝を伝えると、再びギターを爪弾いて「ennui」へ。〈劣等感に怯えてた〉という歌詞をこの心地よいリズムで歌う人はたぶんこの男だけだ。その心情を象徴するようにサイケデリックなギターが空間を覆っていく。バンドの演奏はどんどん熱く、濃密になり、激情が溢れ出す。minakoのボーカルも叫びのような激しさを帯び、その声によってそれまでグルーヴに身を委ねていたオーディエンスの心を刺激する。まだ昼さがりだが、SuUの音楽が引っ張り出してくる感情は、まるで深夜3時のよう。聴いていると無性に胸がざわつくのだ。minako(vo/ag)重たい足取りをそのまま音にしたような「collage」を終えると、すずきが「えっと」とおもむろに物販の紹介を始める。もうすぐライブも終わりみたいな空気を出すが、じつはセットリストはまだ半分を過ぎたあたり。「あれ、今MCじゃないの?」とメンバーに確認する姿にフロアからは笑いが起きる。楽曲とは裏腹のどこか気の抜けた感じも、SuUというかすずきたくまという人の面白さだ。気を取り直してminakoとのボーカルの掛け合いが印象に残る「透明船」へ。ノスタルジックな切なさを感じさせるこの曲もときに優しく、ときに激しく、振り幅の大きな情緒のうねりを生み出していく。ジャムセッションのようにメンバーと呼吸を合わせながら「rebuild」へ。minakoからすずきへとリードボーカルが移り変わったあたりで突如リズムが乱れ、混乱していくアンサンブル。予定調和とはほど遠い、アンバランスな展開が楽曲に一筋縄ではいかない個性を与えている。ここでも歌は曲が進むほどに感情を昂らせ、それを観ている我々の心もそれにつられてざわざわと震え出す。その昂った感情をそのまま放出するように、本編最後の曲「思想家」に入っていくSuU。重厚なバンドのアンサンブルにのって、すずきもminakoも声を張り上げる。渾身の力でフィニッシュすると、オーディエンスからは一瞬の静寂ののち拍手が巻き起こった。その拍手がアンコールを求める手拍子となり、一度舞台袖に戻ったメンバーが戻ってくる。すずきは11月から始まるHammer Head Sharkとのスプリットツアーを告知すると、「これで終わります」と告げて「コースト」の演奏を始める。本編とは違う開放的な雰囲気の中、途中で飛び入りしてきた時速・仲川も加わって繰り広げられるセッション。仲川は途中でminakoのアコースティックギターを借り受けてジャカジャカとコードをかき鳴らす。仲川はもちろん、SuUの面々も笑顔。改めてこの2組の絆と相思相愛ぶりを感じさせる光景に、もちろんフロアからは大きな拍手が送られたのだった。SuU<公演情報>『骨-日-』9月28日(土) 東京・下北沢SHELTER出演:SuU、時速36kmセットリスト■時速36km01. 化石02. 銀河鉄道の夜明け03. 七月七日通り04. 助かる時はいつだって05. ラブソング06. クソッタレ共に愛を07. ブルー08. ハロー09. 夢を見ている■SuU01. 微振動02. kaguya03. あなたの中で死んだようです04. ennui05. collage06. 透明船07. rebuild08. 思想家En. コースト関連リンクSuU 公式X:時速36km 公式サイト:
2024年10月11日俳優の梅沢富美男が9日に自身のアメブロを更新。タレントの小川菜摘と吉本興業からの差し入れを公開した。この日、梅沢は「美味しい差入れ!」というタイトルでブログを更新。「菜摘ちゃんと吉本興業はんから名前入りスパムおにぎり沢山いただきました!」と報告し「ナオコ、コタロウ、リュウジ、アイミの名前もありました!」と明治座で開かれている『梅沢富美男劇団 梅沢富美男 研ナオコ特別公演』の出演者の名前が入っていたことを明かした。続けて「これを食べて二回公演乗りきりました!」と差し入れを手にした自身の姿やテーブルに並べられた差し入れの写真を公開し、ブログを締めくくった。
2024年10月11日歌手でタレントの研ナオコが9日に自身のアメブロを更新。タレントの小川菜摘から貰った差し入れを公開した。この日、研は「嬉しい差し入れ頂きました」というタイトルでブログを更新。「本日も明治座昼夜2回公演 日中は雨の中でしたが、沢山のお客様にお越しいただき、有難う御座いました」と感謝を述べ、公演中の様子を写真で公開した。続けて、小川から「出演者の名前入りスパムを頂きました」と報告し「嬉しいです」と感激した様子でコメント。「NAOKO」と焼印が入ったスパムむすびの写真を公開し「明日も昼夜2回公演になりますが頑張りましょう」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「気づかいが半端ない」「心がこもっていますね」「嬉しいですよね」などのコメントが寄せられている。
2024年10月10日2024年10月8日、タレントの小川菜摘さんがInstagramを更新。『3』と『5』の形をしたろうそくに火が灯され、『結婚記念日おめでとう』と書かれたプレートが乗ったホールケーキの写真を投稿しました。同日は、結婚記念日だったという小川さん。夫は、人気お笑いコンビ『ダウンタウン』の浜田雅功さんです。小川さんは投稿の2枚目に、浜田さんとのツーショット写真を添えました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 小川 菜摘(@natsumi1230)がシェアした投稿 結婚35周年を迎えた、小川さんと浜田さん。2人の子供も成人し、長男のハマ・オカモトさんは、ロックバンド『OKAMOTO’S』で活躍中です。小川さんは、別の投稿で「子供達からもらったお祝いのお花」とつづって、色とりどりな花を生けた写真を公開していました。【ネットの声】・素敵ですね!結婚記念日おめでとうございます。・子供たちからのプレゼントって嬉しいですよね。・息子さんたちの粋なはからい、素敵です。末永くお幸せに。結婚35年目を迎えても、仲むつまじい2人の姿を投稿してくれた小川さん。この先も、素敵な夫婦像を見せてくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2024年10月10日Text:小川智宏Photo:かいWiennersによるツーマンシリーズ『W Dutch 2024 -Wienners 2MAN SHOW-』。フレデリックを迎えての大阪公演に続く東京公演が、10月2日に渋谷CLUB QUATTROで開催された。この日ゲストとして招かれたのはキュウソネコカミだ。どちらもライブバンドとしての実力は折り紙付き、当然ながらフロアではひたすら熱狂のお祭り騒ぎが続き、会場の渋谷CLUB QUATTROは大盛り上がり。お互いのリスペクトも全開の、エモーショナルなツーマンとなった。キュウソネコカミまずステージに立ったのはキュウソネコカミ。SEに乗って登場したヤマサキセイヤは「2060%」Tシャツを着てさっそくリスペクトを表明している。そして1曲目「TOSHI-LOWさん」のヘビーな音でQUATTROを揺らすと、「『W Dutch』の『ダチ(Dutch)』は友達のダチだ!」とヨコタシンノスケが叫んで「ビビった」へ。フロアで手拍子やジャンプが巻き起こる中、場内の熱気はぐんぐん高まっていった。「おっしゃ、ビルごと揺らしていくぞ」というセイヤの言葉を受けて飛び跳ね手を上げるオーディエンス。たった2曲でこの状況を作り出すあたり、さすがとしか言いようがない。ヨコタシンノスケ(キュウソネコカミ)ソゴウタイスケ(キュウソネコカミ)「Wiennersの友達、キュウソネコカミです! なんと2年ぶりのツーマンです!」。そう叫んだヨコタが“あの”フレーズを弾きだす。「ファントムヴァイブレーション」だ。“スマホはもはや俺の臓器”のキラーフレーズが大合唱を生み出す。さらに「3minutes」では、フロアの真ん中にサークルも発生。容赦のないストロングスタイルでどんどん会場のボルテージを高めていく。「Wiennersのお客さんヤバいって聞いてたけど、えぐいわ君ら。あと、玉屋さんリスペクトか知らんけどロン毛多いな」とセイヤ。大阪公演に出演したフレデリックともども神戸を中心に活動していたバンドだということに触れ、「神戸のバンドはクセが強い。くせつよがないとWiennersとはやれない」とWiennersを称える(?)と、今日はお客さんの体力を3くらいまで削りたい、という宣言とともにライブはさらにテンション高く進んでいった。オカザワカズマ(キュウソネコカミ)Wiennersとはメジャーデビュー前から交流があったというキュウソ。以前Wiennersのカバーを披露したこともある彼らだが、「あれは真似できない」とセイヤが言うと、ヨコタも「アサミさんのパートは二度と歌いたくない」と同調。「(アサミサエの声は)かわいい声だぞ!」となぜか逆ギレ気味に絶叫するセイヤに大歓声が送られる。そんなふうに今回のホストを立てながらも、「10何年やってますけど、俺たち今が一番かっこいいと思ってます」とプライドを覗かせ、最新アルバムからのアンセム「ネコカミたい」へ。10年前の「ビビった」をセルフオマージュしながらファンにまっすぐメッセージを送るこの曲には、まさに今のキュウソのかっこよさが詰まっている。ここまでですでにコールド勝ちみたいなライブをやっているキュウソだが、終盤も抜かりはなかった。「DQNなりたい、40代で死にたい」でオーディエンスの上に立ったセイヤが、超能力だか照明さんとの阿吽の呼吸だかでミラーボールを点灯してみせると、その勢いのままラスト「ハッピーポンコツ」へ。最後まで盛り上げ切って、Wiennersへとバトンを繋いだのだった。ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)そして、転換を経ていよいよWiennersの出番。玉屋2060%は、メンバーふたり&サポートドラマーのカズマ・タケイ(ネクライトーキー)とともに登場するなり、フロアに飛び込み、「もっと近くに来れる?」と呼びかける。そして最初に繰り出したのは「蒼天ディライト」。軽やかなダンスビートにオーディエンスの手が揺れ(みんながつけているLEDバンドが光ってきれいだ)、力強い手拍子が鳴り響く。続けてパンク魂溢れる「TRADITIONAL」。「一番でっかい声で!」という玉屋の求めに応えて絶叫するフロア。最高にフレンドリーで熱い空気が、序盤にして出来上がっている。さらに「TOP SPEED」にアサミサエのボーカルが冴え渡る「レスキューレンジャー」、和でファンキーでディスコでパンクなWiennersの真骨頂「SHINOBI TOP SECRET」とアグレッシブな楽曲を連打。そこから時空を越えるように「VIDEO GIRL」につなげると、オーディエンスの間からひときわ大きな歓声が上がった。玉屋2060%(Wienners)アサミサエ(Wienners)「まずはキュウソネコカミに大きな拍手を!」。玉屋がギターをつまびきながら話す。先ほどのキュウソのMCを引き合いに出しつつ「我々も10年以上やってます。Wiennersも今が一番かっこいいです! それを証明しにやってきました」。自らその言葉を証明するかのように「Justice 4」が切れ味鋭い音でフロアを沸かせていく。∴560∵が叩くパーカッションが生み出すサンバのリズムでオーディエンスと一緒に踊り狂うと、「ダンスを止めないで!」とそのまま「DANCE HALL CRUSHERS」へ。とてつもない高揚感。その高揚感を続く「ブライトライト」がますます高めていく。メンバーみんながハンドマイクでカラオケする「SUPER FUTURE」、アサミサエの全力ダンスも飛び出す「おどれおんどれ」、そして未発表曲「いろはにほへと」と、玉屋&アサミサエのツインボーカルが楽器を持たずに煽りまくる楽曲を連打したのち、「音楽をやってる一番の理由は、こういう意味の分からないものに感動してしまうから」と玉屋が話していると、そこに流れ出したのは“あの”着信音。「だれ、携帯鳴らしたの?」と玉屋はとぼけるが、違うそうじゃない。これは「ファントムヴァイブレーション」のカバーだ! 感謝と愛情のこもったWienners版「ファントム」にフロアも大熱狂。「もはや俺たちはお前らの臓器やで!」という玉屋の決めゼリフに大歓声が巻き起こった。その後は「恋のバングラビート」と新曲「TOKYO HOLI」でここ渋谷にインドの風を吹かせると、いよいよライブは最終盤。「この対バン、正直にライブしようと思った。この平和がいつまで続くか分からない。俺たちもいつ死ぬか分からない。俺は音楽で感動したいだけ。そしたら生きてるって思える。俺たち、まだまだ生きてていいですか?」。玉屋の熱い言葉がフロアの温度をここにきてさらに高める。そして始まった“俺たちの曲”、「UNITY」の大合唱がQUATTROを震わせると、「何様のラプソディ」のファストなビートでもう一度花火を打ち上げ、「また生きて会いましょう。そのための約束として......」という玉屋の言葉から本編最後の曲「GOD SAVE THE MUSIC」へ。ライブハウスとバンドへの讃歌が力強く鳴り渡った。カズマ・タケイ(ネクライトーキー)∴560∵(Wienners)アンコールではキュウソとまた対バンをする約束をしつつ、「絶対来いよ?」とお客さんとも契りを交わす。そして10月31日にWiennersのホーム・吉祥寺WARPで開催するハロウィンナイトの告知をすると、「おおるないとじゃっぷせっしょん」でもうひと盛り上がり。明るく照らし出されたフロアが飛び跳ね、揺れる。そしてこれがないと終われない「Cult pop suicide」から「よろこびのうた」へ。バンドとオーディエンス、全員の声がQUATTROの空気を震わせる。そんな最高の多幸感とともに「W Dutch」は幕を下ろしたのだった。<公演情報>『W Dutch 2024 -Wienners 2MAN SHOW-』10月2日(水) 東京・渋谷CLUB QUATTRO出演:Wienners/キュウソネコカミ【セットリスト】■キュウソネコカミ01.TOSHI-LOWさん02.ビビった03.ファントムヴァイブレーション04.3minutes05.こみゅ力06.KMDT2507.家08.ネコカミたい09.DQNなりたい、40代で死にたい10.ハッピーポンコツ■Wienners01.蒼天ディライト02.TRADITIONAL03.TOP SPEED04.レスキューレンジャー05.SHINOBI TOP SECRET06.VIDEO GIRL07.Justice 408.DANCE HALL CRUSHERS09.ブライトライト10.SUPER FUTURE11.おどれおんどれ12.いろはにほへと13.ファントムヴァイブレーション(キュウソネコカミカバー)14.恋のバングラビート15.TOKYO HOLI16.UNITY17.何様のラプソディ18.GOD SAVE THE MUSICEn.おおるないとじゃっぷせっしょんEn.Cult pop suicideEn.よろこびのうた<関連リンク>Wienners 公式サイト:キュウソネコカミ 公式サイト:
2024年10月09日小川菜摘が3日、自身のインスタグラムを投稿した。【画像】小川菜摘自撮りで見せる浴衣コーデ 菊の花と龍の半幅帯が素敵な組み合わせ「楽屋の内暖簾初出しそして、楽屋玄関ではお香を焚いてます」と綴り、最新ショットを投稿。楽屋での暖かい雰囲気と、お世話になっている方々への感謝が伝わる投稿である。 この投稿をInstagramで見る 小川 菜摘(@natsumi1230)がシェアした投稿 ファンからは「親びん様からの暖簾、色合いも素敵です」や「理想の夫婦です!」とコメントが寄せられた。
2024年10月03日Text:小川智宏Photo:かい9月、10月に開催されるWiennersのツーマン企画『W Dutch 2024 -Wienners 2MAN SHOW-』。9月26日に梅田CLUB QUATTROで行われる大阪公演で彼らと対バンするのがフレデリックだ。かたやハードコアシーンから浮上して果敢に挑戦し続けるWiennersと、かたや踊れるビートとキャッチーなメロディの中に潜むマニアックでストレンジな音楽性で中毒者を生み出し続けるフレデリック。交わりそうで交わってこなかった2組が今回対バンに至った経緯とは? 知られざるミッシングリンクを辿るべく、玉屋2060%(Wienners)と三原健司(フレデリック)、両フロントマンによる対談を実施した。――Wiennersのツーマン企画『W Dutch 2024 -Wienners 2MAN SHOW-』大阪公演で対バンが実現したわけですが、フレデリックとの組み合わせはありそうでなかったなと。玉屋ずっと対バンしたかったんですよ。フェスとかで一緒になって一瞬話したりはあったんですけど、ライブハウスでやる機会が全然なかったので。でも実はすごい昔に1回だけ対バンしてるんです。まだ「オドループ」とかが出る前。三原そのときはまだデビュー前で、2013年とかやったと思うんです。水戸でやったんですけど、「Wiennersとやれんねや」って思ってました。「SCHOOL YOUTH(玉屋が以前やっていたバンド)の人だ!」って。三原健司(フレデリック)玉屋マジで? それを知ってたのはヤバいっすね。三原うち、双子の上に姉がふたりいるんですけど、その2番目の姉がパンクスなんですよ。玉屋そうなんだ!三原それでライブハウスによく行ってて、弟の康司もよくそこに行ってたんですよ。それでハードコアのバンドを組んでたりしたこともあって。だからSCHOOL YOUTHとも実は同じ界隈にいたというか。だから対バンしたときはその界隈にいた人たちと一緒にやれてる不思議もあったんですけど、なんていうのかな、その界隈から圧倒的にポップなメロディでシーンを切り裂いていってる感じっていうのが僕にとっては結構衝撃的で。ライブを観ていても交わるのか交わらないのか分からないというかWiennersっぽいバンドは現れないだろうなって。それは今も思ってるんですけど。玉屋ああー。三原自分たちもそこを目指してバンドをやっているので、そういう理想の位置にいる人たちだなって。――そう考えると、どこかで交わっていてもおかしくなかったけど、なぜか交わらなかった2バンドなのかもしれないですね。玉屋たぶん僕ら、初めてやったときとかはすげえイヤなやつだったんですよ。三原めっちゃ怖かったですよ(笑)。玉屋昔は虚勢張ってた部分もあったと思うので。そのときって話してないですよね?三原話してないですね。なんか、楽屋でもずっと自分たちのバンドだけでいる、みたいな感じでした。僕らだけじゃなくて、Wiennersに話しかけてる人はほぼいなかった。玉屋でもたぶん、そうしながら話しかけてくれるのをずっと待ってたんですよ(笑)。自分からは絶対行くもんかとか思ってるけど、話しかけてもらいたいっていう気持ちもあった。それは当時いたシーンがシーンだったんで、舐められちゃいけないっていうのがあったんです。だから対バンと仲良くするみたいなのが一切なくて。リハから「は?」みたいな感じで来ちゃってたから、今のシーンになじむのが遅れたのかもしれない。玉屋2060%(Wienners)――その当時から比べると、玉屋さんはだいぶ変わりましたよね。玉屋めっちゃ変わりましたよ。フレンドリーになったと思います。三原前に武道館で『ONAKAMA』っていう、04 Limited Sazabys、THE ORAL CIGARETTES、BLUE ENCOUNTのイベントがあったときに思いました。玉屋さん、楽屋挨拶に来てたじゃないですか。玉屋ああ、行きましたよ。三原そんなんする人なんやって(笑)。パッと観てサッと帰るみたいなイメージだったんで。玉屋本当はそれに憧れてるんですよ。かっこいいじゃないですか、スッといなくなるみたいな。でもせっかく行ったんだから、誰かと「来たよ」みたいなことをしないともったいなくて帰れない(笑)。でも昔は、ライブに行くことすらしなかったと思います。盛り上がってるのが悔しいから観れなかった。でも今は素直に「ここがすごいな」っていうのを思えるから。三原ふと思い出したんですけど、2014年くらいにTHE ORAL CIGARETTESとツアー回ってたじゃないですか。4バンドくらいで。玉屋そう、2回くらいやったんですよね。オーラルが呼んでくれて。まったく接点はなかったんですけど。「THE ORAL CIGARETTESっていうバンドからツアーに誘ってもらってる」って聞いて、それだったらということで。そしたらめちゃくちゃいい人たちだったし、現場でやっている感じもあるし、すごいなって。三原実は、今までWiennersと一緒にやる機会がなかったのはそれもあるんですよ。うち、オーラルと事務所が一緒で、同じ時期に入ってるんです。やっぱりそういうバンドとは追いつけ追い越せみたいなことになるじゃないですか。だからお互いライバル視していたというか、同じ動きはしたくないっていうのがあって。でもお互いの動きはチェックして分かってるんで、「Wienners取られた!」って。オーラルがいろいろなことをやってる中で、そこが一番悔しかった(笑)。玉屋はははは(笑)! でもその、ライバルをずっとチェックしちゃう感じも分かります。で、絶対に同じ感じにはしたくないっていうのも。――フレデリックは今度ついにオーラルとツーマンをやるんですよ。三原そうなんですよ。玉屋うわ、今の話を聞くと感慨深い。どういう経緯でやることになったんですか?三原まあ、今言ったように、がっつり喧嘩したとかはないんですけど、なんとなくお互いに意識してちょっと避けてるみたいなのがずっと続いてたんです。事務所のイベントとかで一緒にやることはあったんですけど、そういうイベントって自分たちの現在地がリアルに出ちゃうから「悔しい」しかなくて。だからツーマンはずっと避けてたんですけど、今、デビュー10周年のタイミングになって、お互い目指してる方向性とかも全然違うし、そもそもの自分たちがどう生きていきたいかみたいなフェーズに入っていってるわけで、そこで「今のオーラル見てみたいな」って素直に思った瞬間があったんで。それでツーマンやりたいなと思ったんです。――10年っていう時間もあるだろうし、歳を重ねたってのもあるだろうし、自分たちのやるべきこととかスタイルみたいなのがちゃんと見えたっていうのもあるでしょうけど、若いときにあった界隈感とか派閥みたいなものがどんどんなくなってきている感じがしていて。それはWiennersもそうだと思うんですよ。玉屋うん、そうですね。唯一そこでグダグダ言ってるのは忘れらんねえよの柴田(隆浩)だけ(笑)。もう、ずーっと言ってる。そうやって怒れるバイタリティはすごいと思うんですよね。三原でもそういう感覚が一番大事な気もするんですよね。10周年ぐらいがなんかちょうど難しい立ち位置だと思うんですよ。「あのバンドは大丈夫でしょう」になったときが一番ヤバいと思う。フェスでも「あのバンドはたぶん埋まってるやろうから行かなくていいかな」ってみんなが思ってる感じになってしまうと。やっぱり興味はずっと引き続けたいなって。玉屋ああ。それでいうと僕らは最近まではライブを必死にやりすぎていたところがあって。でも結局楽しまないとなって思うようになったんです。それでこういう社交性が出てきたっていうのもある。もともと音楽が好きで、音楽で感動したくてやっていたのに、なんか気づいたらライブやって必死になって、終わってみても別に感動してないな、みたいな感じで。コロナがあったのが良くも悪くもきっかけになったんですよ。それまでライブで盛り上げなきゃいけないみたいな感じで思ってたけど、コロナになって盛り上げなくていいってなったら、めちゃくちゃ気持ちよかったんです。三原ああ。玉屋無駄な動きみたいなものをなくなって音楽に集中できるようになったので、これは楽しいぞ、みたいな。そこからなんかちょっとずつ楽しめるようになってきた。今ではなんでもありみたいな感じになって、ギターを弾かない曲ができたりするようになりましたからね。――フレデリックの場合は、コロナ禍を経てどんな変化がありました?三原僕らはコロナ以降にライブのスタイルをガッツリ変えて、今はめっちゃ盛り上げる感じになってるんです。その前は、BPMは速いけど、そんなに煽ったりするような感じではなくて、クールにダンスミュージックを作っていきたいタイプだったんですよ。でもコロナ禍でそれが完全にリセットされて、「じゃあ何やってもいいやん」みたいな。ライブって、お客さんからもらえる楽しみもあるんですけど、実際、リハーサルでやってるときが一番ミュージシャンらしい楽しさがあるじゃないですか。玉屋分かる!三原コロナのときはオンラインライブをずっとやってたんですけど、オンラインライブってその感覚があってめちゃくちゃいいなと思ってたんです。でもそこからライブハウスに戻ってきましたってなったときに、そこでいつも通りのフレデリックが戻ってくるのがなんかダサいなって思ったんです。今まで通りにクールにやってるバンドとしてずっとい続けるっていうのを逆手に取りたいと思って、スタンスが変わっていった。玉屋Wiennersも、ちょっとずつだけどそうやってスタンスを変えていくというのがあって。今でこそこうやってオープンにライブやってるけど、今まであまりにもオーバーグラウンドっていうものを知らなすぎたから、お客さんを盛り上げる行為をダサいと思ってしまっていて。みんなで手拍子しましょうとか、そういうのは嫌だと思ってたんです。当時のマネージャーには「ここで手拍子したら盛り上がるからやってよ」って言われてたけど、絶対やらなかった。でもふと、「なんでやれって言われるんだろうな」って考えて。結局盛り上がっていないからやれよって言われているわけで、やっぱり曲が伝わってないからなんだなってすごく思ったんです。そう考えると手拍子を煽るのも説明のひとつなんだな、みたいな。三原ああ。玉屋まず興味を持ってもらうために、「ここでこういうふうにやったら楽しいですよ」みたいなことを伝えないといけないのに、俺はずっと説明してこなかったなって思って。なるほど、ずっとみんなが「もっと分かりやすくしろ」って言ってたのは、根本を変えろっていうことじゃなくて、この音楽を説明しろってことだったんだなって思ったんです。だから絶対に4つ打ちはやらなかったけどやるようになったり、ライブで手拍子を求めるところを作ったり。でも「手拍子」っていうのはダサいから「リズムください」って言うみたいな謎のこだわりはあるんだけど(笑)。そうやって、みんな必死に自分たちの音楽を説明して伝えてるんだなって思ったら、それまでダサいって思ってたバンドの見方も一気に変わって、自分たちのライブのスタンスも変わっていったんです。――なるほど。玉屋もともとを辿ると、自分たちはパンク、ハードコアのシーンにいたけど、そこからなぜ抜けたかといったら……これはパンクの大好きなところでもあるし、大嫌いなところでもあるんですけど、「分かるやつだけに分かればいい」みたいなスタンスが蔓延しているのがめちゃくちゃ腹立ったんですよ。政権批判しているようなバンドが10人のお客さんの前でそれ言っても国は動かないよって単純に思っちゃうんですよ。そういうのにムカついて、そういうところに「ざまあみろ」ってやりたいから上に行こうと思ったんです。なのに「手拍子やるの嫌だ」とか言ってるのはなんか違うし、それこそ俺が「分かる人に分かればいい」ってなってたなって。それこそフレデリックとかは何年もそこをやってきたバンドだから、観ていると楽しいというか、学んでいる感じもあるんですよね。三原僕らも、もともとはBPMもまったく速くなかったんですよ。でもメジャーに上がっていく上で、ちゃんとフレデリックの色のまま売れたいと思って、当時のマネージャーとかと話をしている中で、「今はフレデリックの色がすごく濃いから、それをちょっと薄めていくことでメジャーのシーンと重なってくる部分がある」みたいな話になって。その頃ちょうどKANA-BOONとかKEYTALKが出てきた時期だったんで、あれにフレデリックの色を混ぜたらどうなるんやろっていうので、実験的に作ったのが「オドループ」だったんです。そこから自分たちの軸を作っていった。玉屋今の話し方で面白かったのが、普通だったら「フレデリックにこれを混ぜてみたらどうなるんだろう」っていう話し方になるんだけど、逆に「ここにフレデリックを混ぜてみたらどうなるのか」って言っていて。たぶん無意識だと思うんですけど、そういう発想なんだなと思った。三原でもWiennersもそっち側じゃないですか?玉屋そうかもしれない。この培養液に自分たちを垂らしてみたらどうなるんだろう、みたいな。最近はそれが面白く思えているんですけど、それは楽曲提供をやったのが大きいかもしれない。自分では恥ずかしくてやれなかったことも、楽曲提供だと自分も歌うわけではないから、いい意味で恥ずかしくなくできる。そこから「やっぱり自分でもやりたいな」って思って、どんどん還元されてくるところもあるし。最近は好き勝手作れていますね。でもキャッチーなものは昔から好きだから、結局ポップでキャッチーになるっていう。――フレデリックも、康司くんから出てくるものって結構変態的だと思うんですよ。玉屋うん、変態ですね。――でもそれをフレデリックでやって、健司くんが歌うことでキャッチーになっていく。そのメカニズムがすごいなと思うんですよね。玉屋歌がうまいというのもあるけど、リズムがキャッチーなんですよね。去年出たミニアルバム『優游涵泳回遊録』の、「銀河の果てに連れ去って!」って曲あるじゃないですか。あれ、くっそキャッチーじゃないですか。三原ありがとうございます。玉屋あの曲、僕めっちゃ好きで。あれすごいですね。イントロのリフもすごいし、その後サビであのリフの上にボーカルが乗るじゃないですか。「きた!」って、本当にガッツポーズしました。そういうの大好きなんです。普通ああいうのをやろうとしたら、すでにあるリフに歌を乗せるんで、どこかでディスコードになって気持ち悪くなったりするじゃないですか。それがないんです。よく聴くと6音目が半音当たってるんですけど、それがちゃんと経過音として聴けるっていう……すげえマニアックな感じになってますけど(笑)。キャッチーさの中にもこれがあるからいいんだよって思う。でも、それを説明しなくてもみんなが好きっていうのが一番すごいんですよね。――それって計算?三原いや、今気づきました(笑)。あとで「そうやったらしいよ」って言っときます。――そういう意味では実は2バンドとも近いところがあるように思うんです。裏側にはすごくマニアックで変態的なところがあるけど、でもあくまでキャッチーなところで戦っているっていう。だからこのツーマンはすごく面白いことになるんじゃないかと思います。玉屋どうなるのか、めっちゃ楽しみですね。――フレデリックは今年ずっと対バンツアーをやってきたし、ツーマンをたくさんやってきていますよね。三原ツーマンが一番好きなんですよね。お互いのことをめちゃくちゃよく知れるから。玉屋面白いですよね。濃くできるから。ツーマンだとしっかりと今日だけのライブができるっていうか。ワンマンだと自分たちが見せたいものを見せるって感じですけど、対バンだと予測もしなかった方向にライブが転がっていったりするんです。でもそれが4バンド、5バンドになってくると、今日だけのライブになったとしても、そこに自分たちのバンドが関与してない瞬間も生まれたりするじゃないですか。でも2バンドだったら絶対に関与せざるを得ない。そこがめっちゃ面白いです。三原あと、ツーマンをやるとその先が楽しみになるんですよね。その日がきっかけになるというか。僕ら、初めましての人でも誘ってもらったら受けたりするんですよ。全然音楽を知らなかったとしてもそこで関係性が生まれるみたいなことがあるし。玉屋それは僕らも同じ。関係性がまったくなくても、とりあえず1回声かける。声かけてみてダメだったとしても、1回声かけたことで向こうも覚えてくれるかもしれないから。フレデリックもまさにそうですよ。1回声かけてみようと思って声かけたらやってくれたんで。三原そりゃやりますよ(笑)。本当に楽しみですね。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントサイン入り色紙を3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<ライブ情報>『W Dutch 2024 -Wienners 2MAN SHOW-』9月26日(木) 大阪・梅田CLUB QUATTRO出演:Wienners/フレデリック10月2日(水) 東京・渋谷CLUB QUATTRO出演:Wienners/キュウソネコカミ【チケット情報】料金:4,500円※別途ドリンク代必要()<リリース情報>■WiennersNew Single「TOKYO HOLI」(作詞・作曲:玉屋2060%)配信中【収録曲】M1. TOKYO HOLIM2. おどれおんどれWienners「TOKYO HOLI」MV配信リンク:■フレデリック「Happiness」配信中フレデリック「Happiness」MV配信リンク:関連リンクWienners公式サイト:フレデリック公式サイト:
2024年09月23日小川菜摘が14日自身のインスタグラムを投稿した。【画像】小川菜摘10年モノのクロムハーツピアスと、最近のお気に入りセリーヌビーズネックレス「#アサヌマ理紗ちゃんと、下北沢駅前劇場へ!」と綴り、最新ショットを投稿。長年の劇団との深い繋がりが伝わる、感謝のこもった温かい投稿である。 この投稿をInstagramで見る 小川 菜摘(@natsumi1230)がシェアした投稿 ファンからは「(⌒▽⌒)疲れ知らずの菜摘さん楽しい時間を過ごされたのですね~」や「素敵な作品と美味しいご飯。☺️いつもありがとうございますふふ」とコメントが寄せられた。
2024年09月14日Text:小川智宏Photo:石崎祥子すずきたくま(vo/g)の宅録プロジェクトとして2019年にスタートしたSuU(スウ)。昨年のファースト・フル・アルバム『Build』を経て今年7月にはサポートメンバーだったminako(vo/ag)が正式加入、マイペースに歩んできたSuUの道のりは新たな局面を迎えている。そんな節目となるタイミングで開催されるのが、9月28日(土) に下北沢SHELTERでの自主企画『骨-日-』だ。盟友・時速36kmを迎えて行われるツーマンに向けて、すずきにSuUの今、そして時速とのかかわりについて語ってもらった。――7月にminakoさんが正式メンバーとして加入しましたが、SuUとしては現在どういうフェーズなんですか?すずきもともと活動初期はバンドの動き的にはものすごいマイペースな動き方をずっとしていたんです。1年に1回デモCDを出すか出さないか、みたいな。あとは気分でSoundCloudに曲を上げたり、趣味みたいな動き方をしていたんですよね。今回minakoが加入したというのは、そういうマイペースな動きから脱却しようかな、みたいなのも自分の中ではあって。「一緒にガツガツやって行こうぜ」みたいな。――じゃあ今はガツガツやってる?すずきいや、そんなやってないかもしれない(笑)。――(笑)。でも気持ちとしては、ちょっとギアを入れてやって行こうということになっているわけですよね。それはなんでですか?すずきいろいろ関わってくれる人が多くなったというか。今日みたいなインタビューもそうですし、ライブやるときもそうですし、新譜を作るときもそうですけど、俺以外でSuUに真剣に関わってくれる人が増えて。俺がもしかしたら一番チャランポランかもしれない、と思って。SuUのメンバーであるのに、自分のことだけど自分のことじゃないみたいな感じになったときがあって。なのでちょっと気持ちを入れ替えないとな、しっかりせんとな、みたいな感じです。――昨年リリースされたファースト・フル・アルバム『Build』、個人的にもすごく好きな作品で。あれを作ったことに対する手応えはどうですか?すずき結構、間口が広くなったかなと思います。間口が広くなればいいなっていう音作りもちょっとしていて、今まですごく聴きづらい、棲み分けがまったくできてない音を録音していたんですけど、今回はハイ、ミドル、ローみたいなところをある程度棲み分けさせて、一般的なJ-POPとかを聴いている人もまあ聴けるかな、くらいの音質にはしましたね。――間口を広げたいという思いがあった?すずきはい。でも自分の体感はあまり変わっていないんですよね。「よかったよ」って言われることは増えたんですけど。そこまで劇的に変わったというわけではないので。――あのアルバム、確かに耳ざわりはいいというか、聴きやすくなってると思うんですけど、そのぶんヤバさというか、暗さみたいな部分も際立つものになった感じがしていて。すずき確かにそうかもしれない。メリハリはつけたいかな、というか、大衆に寄った音作りにはしたけど、寄りすぎて聴く人にペコペコしたくないなというのはあって。自分が好きなものは好きだし「ヤバいな」って思われたいっていうのは確かにあったなと思います。――そうなんですよね。音の感触とかジャンル感だけでいえば、たとえばすごくおしゃれなものとして受け取られてもおかしくないと思うんですけど、実際にたくまさんの周りにいるミュージシャンって尖っている人ばかりじゃないですか。すずきなんか多いですね。――今回も時速36kmと自主企画をやりますけど、CRYAMYとかPK Shampooとか。そういう人たちと同じ空気を吸っている感じというのが、あのアルバムにも確かにあるなって。すずきシンプルに、お酒飲んでて波長が合うっていうか、それこそカワノ(CRYAMY)とも遊んでいるときなんて音楽の話なんてまったくしなくて。歳も一緒なんですけど、本当にくだらないことを2時間くらいずっと酒飲んで話してるみたいな感じなんですよ。だけどその中で「こいつ、俺と同じ部分あるな」とか思う瞬間がめちゃくちゃあって。波長合うなみたいなのを勝手に感じるんですよね。価値観がわりと近いというか、性格は違うけど、なんか根っこはわりと似てるのかなって。慎ちゃん(時速36kmの仲川慎之介)とかもそういうとこあるかもしれないですね。――でも音楽性的にはだいぶ違うじゃないですか。逆にたくまさんがいわゆるバンドとかロックではないところに今来ているというのはどういうことなんだと思います?すずき慎ちゃんがやってることを俺がそのままやっても慎ちゃんには勝てないんですよ。彼の良さは簡単に言うと「歌が上手い」とか「めちゃくちゃいい歌詞書く」とか「いいメロディ作る」とかで、正面からそこでぶつかっていっても絶対勝てないんで。なので俺は俺で俺にしかできないことをやろうと思って進んでいったら、なんかひねくれた音というか、暗い音になった(笑)。――いや、音自体はすごく温かい、アナログな手触りじゃないですか。優しい音だと思うんですけど、じゃあそこで何を歌っているのかなとよくよく耳を凝らしていくと、生きづらさを感じていたり、閉塞感があったりするっていう。すずき根が暗いんですかね。――それは分からないけど、そういうところはそれこそ時速36kmとも通じる部分があるし。すずきうん、あると思います。慎ちゃんも根が暗いのかな。こういうこと言っちゃよくないけど(笑)。なんか、ずっとイラついてるんだと思いますね。俺もずっとイラついてますし、慎ちゃんもずっとイライラしてるんじゃないかな。だけどそういうのをまったく表に出さないというか、普通に喋っててもすごい気持ちのいい人だし、めちゃくちゃ優しいですね。慎ちゃんって、絶対人のことをけなさないんです。だけどたぶん裏ではめちゃくちゃイライラしてて、それを曲に全部ぶつけてるんじゃないかな。ほんと勝手な想像ですけど、そういう部分が俺は愛おしいですね。――時速との付き合いは長いですか?すずきSuUをやる前に僕は違うバンドをやっていて、そのバンドで時速と1回対バンしてるんですよね。時速もまだ3ピースとかのときで、客もゼロだったのかな。もう演者しかいない、みたいな。俺が21歳とかで、慎ちゃんが22とかかな。お互いトゲトゲしていて、楽屋でも一言も話さなくて。「なんだよ、時速36kmって」みたいな。向こうも同じように思ってたと思います。そんな感じで1回共演はしてますけど、そのときはまったく会話もしなかった。今になって「そういえば対バンしてたんだよね」みたいな話をすると「ああ、分かる、分かる」みたいな。「あのときは俺たちは暗黒時代だった、思い出したくない」って言ってました(笑)。――そこからどうやって仲良くなったんですか?すずき仲良くなったきっかけは、いつだか忘れたんですけど、CRYAMYのカワノと遊ぶようになってからだと思います。カワノが紹介してくれたんじゃないけど、ライブの打ち上げで飲んでるときとかに、俺がいて、カワノがいて、慎ちゃんもいて。そこで繋いでくれたんじゃないかな。記憶が曖昧なんですけど。バンド周りの友達って、結構カワノに紹介してもらってるんで。――それっていつ頃?すずき2、3年くらいじゃないですかね、めちゃくちゃ仲良くなってから。そこから弾き語りでちょいちょい同じイベント出るようになったりとかして。でも俺は最初に対バンしたときから時速のことは気にかけていました。ずっと続けていてすごいなって、ずっと劣等感を抱いていましたね。――最近の時速についてはどういうふうに見てます?すずきうーん、「もっといってくれ!」というか。なんか、マンガでいうと『ジャンプ』じゃないですか。――ああ、うん。すずきカワノが言ってたのかな、「俺たちって『マガジン』だよね、『ヤングガンガン』だよね」みたいな。王道というよりは邪道だよね、っていう。でも時速ってめちゃくちゃ王道のロックスターじゃないですか。その王道をそのまま突き進んでほしいなと思うんです。変な、邪道な気持ちは入れずに、まっすぐな音楽をずっと作り続けてほしいなと思っていますね。――逆にいうと、自分は邪道というか、『ヤングガンガン』的なオルタナティブなものであるっていう自覚のもとにやってるって感じですか?すずき自覚はあります。作り終わった後、「ひねくれてんな」って自分でめちゃくちゃ思います。――王道に憧れる気持ちもあるんですか?すずきありますね。もともとバンドを好きになったきっかけって、王道なものから入ったんで。BUMP OF CHICKENとかASIAN KUNG-FU GENERATIONとか、中学生のときにそういうものを聴いたのが入口だったんで。ああいう王道のロックスターにはずっと憧れはあります。――でも、どうも俺はそっちじゃねえなっていう。すずきなんか違うな、性格的に無理だなって。だから邪道をやってます。――でもそんな中でも、SuUは正式メンバーも加えて......そういえば今のSuUってなんなのでしょうね?バンドでもないし、ソロでもないし――。すずきユニット、なんですかね(笑)。minakoと話したのは、「俺たちが令和のハンバートハンバートになろうぜ」みたいな。そう言って正式メンバーに誘いました。――それ、最高ですね。すずき「いいじゃん!」って言って入ってきた(笑)。――だから、minakoさんやスタッフも含め他者をちゃんと受け入れて、他者に囲まれながらやっていこうとしているわけじゃないですか。そうすると「俺、邪道だから」っていうアティテュードだけだと難しくなってくるところもあるのではないですか?すずきそうですね。めっちゃぶつかるというか、ぐっと飲み込む瞬間は結構あります。でも、自分が妥協できるラインを超えたら言いますけどね。それこそグッズひとつにしても、今までの自分にない発想が来たらめちゃくちゃうれしいし、前のめりに「いいですね」ってなるけど、なんか違えなって思ったらたぶん「違う」って言う。でもそのラインはわりと優しめには設定しているかもしれない。気分屋な部分もあるので、機嫌にもよるんですけど。――でも、ちょっとドア開けてるぞみたいな感じはある?すずきああ、そうです。ありますね。客観的に見てくれる人が増えたんで、なんか本当にいろんな意見が出てきて。そうなると、ライブひとつにしても自分がかっこいいって思っていても、俺じゃない人はかっこ悪いって思ってる瞬間があるかもしれないじゃないですか。そういう意見がちゃんとスムーズに入ってきて「ああいうふうにするとかっこいいかもよ」って言われて「確かにそういう見せ方もあるのか」とか、勉強になるときはありますね。――そういう意味では、ひとりのプロジェクトとして始まったSuUですけど、バンド的なものに近くなっているところもあるんですかね。すずき結構あると思いますね。――でも、もともとはそれがめんどくさいからひとりでやったんじゃないんですか?すずきそうなんですよね。矛盾しているんですよ。だからひとりでやっていて寂しくなって、たぶん今があるんじゃないですか?――ああ、なるほどね。すずきそれって音の部分でも出ているなと思っていて。ひとりでやってるときって、寂しいからなのか、信じられないくらい音を重ねてやっていたんですよ。ひとりでやってるのにめちゃくちゃ音を重ねるって、矛盾してるじゃないですか。だけど今、手伝ってくれる人が増えて、最近はめちゃくちゃ音が減ってるんですよ。それはたぶん、寂しさがなくなったから、音にもそういう隙間を作る余裕が生まれたんじゃないかな、と今思いました。――じゃあ、SuUの音も今まさに変わっていってるということでしょうか?すずき結構変わってると思いますね。音数をめちゃくちゃ減らしているし、ライブは5人でやってるんですけど、「3人でいいんじゃねえかな」みたいな音楽を作ったりもしています。――そうやって変わっていってる中で、9月28日に開催されるのが新体制初の自主企画『骨-日-』ですけど、下北沢SHELTERで昼間にやるという。これ、なんで昼公演にしたんですか?すずきまあ、いろんな理由はありますけど、打ち上げを長くやりたいっていう(笑)。昼の3時くらいから開いてる居酒屋ありますかね? って、スタッフの人と相談しています、今。――この節目で時速36kmを誘ったのは?すずきシンプルに好きっていう理由ですね。これは人が好きとかじゃなくて、曲が好きで誘いました。ものすごくいい音楽を作る人たちなので、ツーマンでお互い違う角度からいいものを見せられればなと思って。――SuUと時速って、バンドとしての対バンみたいなのってやっていましたっけ?すずきいや、サーキットフェスとか、何十組とか出てるようなところでしかやったことないですね。ツーマンは初です。フォーマンとかもないと思う。だからめちゃくちゃ楽しみですね。まあ、満を持してというか、このタイミングのために今までバンドで対バンしなかったんじゃないかなって、勝手に思ってますけど。――ああ、いいですね。すずきでも確かに、今までなんで対バンしなかったんだろう。弾き語りではいっぱいやってるんですけど......たぶん誘っても出てくれなかったんですよ。もしかして嫌われているのかな?(笑)ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入り色紙を3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<ライブ情報>『骨-日-』2024年9月28日(土) 東京・下北沢SHELTER開場12:00 / 開演13:00出演:SuU、時速36km【チケット情報】スタンディング:3,800円(税込)※ドリンク代別途必要※予定枚数終了SuU 公式X:
2024年09月13日Text:小川智宏Photo:佐藤瑞起2016年の活動終了から6年の時を経て、2022年に再始動を果たしたGalileo Galileiが新たなアルバムを完成させた。今回はなんと2作同時リリース、トータル28曲というボリュームの作品だ。人間の“外づら”の部分を描いた『MANSTER』と、ニュートラルな自分を描いた『MANTRAL』。2作のアルバムには、バンドとしての進化と時間をかけて培ってきた“Galileo Galileiらしさ”が同居している。再始動から2年、今Galileo Galileiはどんなモードで音楽を作り続けているのか、そしてこの2作を携えて9月からスタートするツアー『Tour M』はどんなものになるのか。メンバー4人に聞いた。――2022年に再始動をして、もうすぐ2年になります。現在Galileo Galileiとしてはどういうモードで進んでいるんですか?尾崎雄貴(vo / g)バンドを再始動しようという話をしたタイミングで岩井君と話をしたのは、「Galileo Galilei」を再構築して、ファンとも人生を一緒に歩んでいけるものにしたいねということだったんです。それで作った『Bee and The Whales』は久しぶりに会えて「Galileo Galileiってこうだよね」という作品だったと思うんですけど、今回は本当にその後の話というか。だからこれが1歩目という感じで、そこで2歩踏んじゃった、みたいな(笑)。あまり気持ちが浮ついたりとか焦ったりとかというのは今は本当になくて。着実にバンドとして歩んでいくことが重要だというのを、今までの活動の中でも僕らは知っているので、そうできるようになっています。だから、生きている感がありますね。みんな生きているなと(笑)。岩井郁人(g)再構築する中で新しい遺伝子として真輝君が加入したわけですけど、今作は再構築できたGalileo Galileiの1歩目、2歩目なので。よりお互いの内面だったり、演奏のスキル、音楽性の好みとか、そういう部分でお互い踏み込めているなという感じがします。例えば真輝君の好きなアーティストだったりとか、俺が最近聴いているものだったりとか、お互いの生活や性格......そういうものがよりこの作品には反映されているんじゃないかなと思っているし、やっぱりバンドって冒険の旅だと思うんですけど、その冒険の旅を第0章だった『Bee and The Whales』から第1章、何なら2章の始まりぐらいまでの冒険の旅をこの2枚でしたなという感じがするんで、そのワクワクは聴いた人にも感じてもらえるようになっていると思っています。岡崎真輝(b)今回レコーディングした場所が前回とは違って、「芸術の森スタジオ」っていう山奥にあるスタジオで1週間ぐらい共に過ごしながらレコーディングをしたんです。前回の作品は「わんわんスタジオ」という自分たちのスタジオでレコーディングしたんですけど、それとはまたちょっと違う雰囲気のアルバムになったなと思います。そこでしか鳴らせない音が今回のアルバムには詰め込まれているなというのはすごく感じています。――前作と比べて、自分の好きな音や鳴らしたい音が出せた感じもありますか?岡崎そうですね。前作に関しては最初のアルバムというところもあって......そのときは自分の色を最大限に出していたつもりではあったんですけど、今回のアルバムのほうがより自分の個性を出せているのではないかなというのは感じています。――和樹君はどうですか?尾崎和樹(ds)今回アルバムを作っていて、終了以前のGalileo Galileiの空気感をちゃんと持っているなと感じていて。ある意味正当進化じゃないですけど、昔からずっと聴き続けてくれていたファンの人たちにも懐かしさと新しさを同時に感じるような進化を、今のGalileo Galileiが遂げているんじゃないかと。尾崎和樹(ds)――本当そうですよね。もちろんすごく新鮮なGalileo Galileiもこの2枚のアルバムの中にいるんだけど、でも物語が続いている感じもあって。逆に言うとそれを表現しきるにはこのボリュームが必要だったのかなという気がします。雄貴それこそ和樹が言ったように、今回の作品って結果的にすごくGalileo Galileiらしいものになったんですけど、それってアルバムの制作の後半に、「これ、もしかしたら『PORTAL』とかの時代の感じがあるよね」っていう話になって。「それって何なんだろう」って話をしたんですよ。たぶん『PORTAL』以降、対外的なところというか、どう見られてるか、どう聴かれているかっていうのをすごく意識し始めてがらっと変わっていったんですけど、そこからファンに対して盲目的になったことによって、メンバー内でまた回せるようになった。この中で毎日が朝から晩まで回ってて、ひたすら楽曲のことと、「間に合うかな」ってこととか、お互い普通に好きなものについて話をしたりとか、そういうことに時間を費やせてるっていう状況が『PORTAL』のときにすごく近いなって思います。――外からの視点に左右されずに「ここでOKならOKでしょ」っていう感じでやれてるっていう。でも、似ているとはいえ『PORTAL』の頃よりはいろいろなことも知っただろうし、同じようでも違う部分もありますよね。雄貴そうですね。『PORTAL』ぐらいの頃だと、まだ確固たる自分というか、自分は自分として生きてるんだ、音楽をやってるんだっていうものがなかったから、外部の影響で結構変わりがちだったんですよ。引っ張られちゃうっていうか。それで遮断しようって言って遮断していたのが『PORTAL』の時期だったんですけど、今はオープンでも自分たちの世界はまったく変わらないっていうか。自分たちを強く持ててるんで、やっと「めっちゃミュージシャンやってるな、俺ら」って感じはすごくしてますね。――今回は『MANSTER』と『MANTRAL』というふたつのコンセプトに分かれていますけど、BBHFでも『Mirror Mirror』と『Family』というふたつのEPをコンセプチュアルに作ったり、アルバム『BBHF1 -南下する青年-』も2枚組だったりしたじゃないですか。そのときと今回はどう違いましたか?雄貴BBHFでやったときは、本当に“表と裏”っていうイメージでやってたんですよ。実際曲も僕の中ではかなり違ったなと思うんですよ。でも今回やりたかったのは、二面性っていうよりは、結局その一部というか。外づらの自分のニュートラルな自分っていうのは裏表じゃないんですよね。全部同じひとりの自分っていう人間の中にあるものなので。1個の中のそのふたつの部分がすごく噛み合ってる気がしたので、その部分を取って考えたっていう。他にもまだまだ人間性について言いたいことも描きたいことももちろんあるんですけど、今僕らが描ける部分っていうのがこの2個かなっていう感じで書きました。だから、相反してるわけじゃないんですよね。同じ場所にあったものなんです。――岩井君はこの2作のアルバム、どんな性格の作品になったと思いますか?岩井さっき『PORTAL』時代のエピソードも出ましたけど、あのときは遮断したファンタジー的な世界を自分たちで作っていたけど、今は遮断せず、でもちゃんとした軸が自分の中に存在しているっていう。今回制作の中で、雄貴を中心にみんな野球にハマってたんです。雄貴急にね(笑)。岩井それで野球の関係者と繋がったりとか、毎日みんなで野球の試合を観たりとか、キャッチボールしたりとか。あと、それこそCHICO CARLITO(チコカリート)さんに会ったりとか、黒川侑司(ユアネス)さんに会ったりとか、ポーター・ロビンソンさんと会ったりとか、外部の影響をトランスレーションして変換する力がものすごく身についたなと思っているんです。ある種の『MANSTER』的な自分たちから『MANTRAL』的な自分たちに変えられたりとか、逆に『MANTRAL』的な自分たちを『MANSTER』的な自分たちに変えられたりとか。それは裏表じゃなくてレイヤーだと思っていて。完全に重なってるんだけど、その中でどっちが前に出るかっていうのは、どこにいて誰と過ごすかによって変わっていく。ジャケットも重ね合わせたらレイヤーでほぼ重なる感じになっているので、1枚として聴いてもらってもいいくらいの作品になっているんじゃないかと思います。雄貴Galileo Galileiっていうバンドは4人いるんですけど、4人それぞれの人格っていうよりは、今はGalileo Galileiっていう人格として生きている感じがしていて。去年まではサッカー、サッカーって言ってたんですよ。みんなでサッカーの動画観たり試合観たりしていたんですけど、それが今度野球になってっていうのも、誰かがスタートするけど結局それをみんなでGalileo Galileiという人格として楽しんでいるっていう感じ。その人格として描いた2枚が今回のアルバムだという感じが僕はすごくしているんです。だからあまり尾崎雄貴って感じが僕はしないんですよ。今までの作品は感じてますけど、今回は感じてない。なんかすごく、Galileo Galileiっていう人間がいるなっていう感じがします。――『MANSTER』は「CHILD LOCK」という曲から始まるんですけど、この曲が歌っているのは要するに生まれてくることの不条理みたいなものだと思うんですよね。そこから始まっていって、いろいろなものに作用されながら生きていく。そういう人生そのものを描いているアルバムなのかなとも思いました。雄貴そうですね。「CHILD LOCK」は親がパチンコをやっていて車に取り残された子供の歌なんですけど、それだけだと救いようがないし不条理なんだけど......岩井君とミュージックビデオを作るときにもよく話をするんですけど、エンタテインメントはそのめちゃくちゃダークな不条理を爆発オチで終わらせるようなことができるんですよ。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の主人公がショットガンを持って全員ぶち殺していくっていうふうにしようよ、みたいなことができるんです。音楽のそういうエネルギーっていうのを僕は信じてるんで、「CHILD LOCK」もそういう思いで書きましたね。――そういうテーマで、あのハードロックな音が鳴り響くというのも面白いですよね。雄貴あれは完全に岡崎君からの影響ですね(笑)。岡崎Rage Against the Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)とか。雄貴僕は全然通ってなかったんですけど、岡崎君にいろいろ教えてもらって、一緒にライブ映像とかめちゃくちゃ観て「めっちゃかっけえ」って。めっちゃ遅れて中二病が来てるみたいな感じです、今(笑)。岡崎でもその色もやっぱり『MANSTER』には必要な音だったなって思ってて。だから懐かしさはもちろんあるんですけど、その中にもある新しさっていうのをこのアルバムでは表現できてるかなって。岡崎真輝(b)雄貴あと今回、僕らジャンル感っていうのを......「邦楽にはちゃんとジャンルがないんです」とかって、特にかぶれてたときはめちゃくちゃ言いまくってたんですけど、その猜疑心が今回の僕らにはあまりなくて。岩井ジャンルの話はまったくしてなかったね。雄貴楽曲の根っこをちゃんとぶっ刺すためには、ある程度ジャンル感を統一していないとどうなるか分からなくなるんですけど、今回はどうなるか分からなくてもよくて。本当に「とりあえずやってみて」っていう感じでした。岡崎君がギターをガッツリ弾いた曲もあるし、僕がベースをそのまま弾いちゃった曲もあるし、ドラムを岩井君が打ち込んじゃった曲もあるし。みんなやっぱりGalileo Galileiとして曲を書いてる。岩井ずっとキャッチボールしてる感じ。雄貴そうだね。岩井お互いどんな球が来るのかな、ちょっとエラーしちゃったな、みたいな感じがずっと続いてて、最終的に気づいたらこうなったみたいな。それぞれの球にそれぞれの意図があって、それは自分のエゴではなくGalileo Galileiという人格としての意図みたいな。だから楽しかったし、キャッチするのも楽しかった。雄貴「この間、動画を観てマエケンスライダーを投げられるようになったんだよ。はい」みたいな感じ。みんなそれぞれ思いついたこと、昨日の夜知ったことも全部そのまま出しちゃってる。岩井雄貴は『はじめの一歩』をめっちゃ読んでたよね。岩井郁人(g)――それもスポーツだ(笑)。雄貴もう好きすぎて、「ヴァルハラ」という曲はそのときに書いてる。岩井そういう球が投げ込まれてくるんです。雄貴で、今度は岩井君がずっと『HUNTER×HUNTER』を読み出して。僕にとってはバイブルなんですけど、岩井君は読んでいなかったんです。そうやって、現在進行形でお互いが何かしら影響を受けているものとか、情熱を感じているものっていうのが少しずつ漏れ出し合っていて。それがすごく出たなって。あと、和樹は結構Vtuberが好きだったり、どちらかというといわゆるオタクコンテンツが好きなんですけど、だから和樹が打ち込みをするとちょっとその要素が入るとか。和樹ボカロPっぽい感じとかね。雄貴それもバンドとしてそれにストップをかけるのではなく、和樹が出せるものならOKっていう。それすらみんなで料理しちゃおうっていう場だなっていうふうに思います。――それは裏を返すと、どんな球投げてもキャッチしてくれるだろうという信頼もあるんでしょうね。『Bee and The Whales』のときはどちらかといえばちゃんとストライクを投げに行く感じだったと思うんですよ。雄貴うん、じゃないとダメだったけど、今はもっとラフに投げ合ってる。たまに顔面にぶつけちゃったりとかもしますけど(笑)。あと「取りに行ってくれる」っていうのが大事だと思うんですよね。もしボールをこぼしちゃっても、必ず追いかけてくれる。それが音楽にも出てる感じがします。みんなスルーしないという感じですね。特に、どっちかというと『MANTRAL』はそういう感じがする。『MANSTER』のほうがGalileo Galileiの正当的な次への挑戦に近い気がしているんですけど、『MANTRAL』のほうはかなりグネってモヤってる感じ。でもそれが出たことで、むしろちゃんとふたつ違うものが作れたなって思いました。出す前から言っていたら話にならないですけど、僕は『MANTRAL』のほうが好き(笑)。――はははは!先ほど「Galileo Galileiという人格」という話がありましたけど、『MANSTER』はところどころで人格が破綻している部分があると思うんですよ。雄貴うん、そうですね。――一方で『MANTRAL』は本当にひとつの生命体のような、有機的なあり方が感じられるなあと思って。よりバンド的だなと思ったんですよね。雄貴岩井君と話をしていたんですけど、岩井君も苦しかった時期は車でめっちゃ叫んだりしてたっていうんですよ。「ウェー!」って発散して立って。音楽も、レイジを聴かせてもらって思ったのは、そういう発散をしなきゃなって思ったんです。それでいうと『MANSTER』はそういう発散ポイントが随所にあります。なんか分かんねえけど「うわー!」みたいな。尾崎雄貴(vo / g)――でもそれがまた気持ちいいっていうのもあるし。『MANTRAL』のほうは、より生きてる実感というか、心臓が脈打つ感じっていうのが出てるなと思って。雄貴ニュートラルな自分でいられたら、そもそもそうやって発散したくなるようなことはないと思うんですよ。やっぱり社会的に人と繋がったりしてむぎゅーっと凝縮されたことでそれが発生すると思ってるんで。――それぞれに、個人的に思い入れがある曲というとどれですか?岩井僕は「リトライ」ですね。『Bee and The Whales』のツアーを終えて、稼いだお金でギターを買ったんです。人生で一番高いギターを。そのギターで初めて書いた曲が「リトライ」だったんですよ。デモの段階ではギターを買ったことと、新しくバンドをやったことを書いて。最初は自分でリリースするように書いたんですけど、完成形がまったく想像できなかったんです。だから、途中でどうしようもないから球を投げたんです。みんなに投げたら雄貴が受け取ってくれて、あの曲に仕上がった。それはGalileo Galileiが始動してから初めての書き方でしたね。僕は自分でソロで出すって決めた曲は誰にも触らせたくないタイプだったんですけど、初めて他の人に触らせた。感慨深いですね。雄貴岩井君がすごくいいなと思うのが、自分が持ってきた曲のときに、すごく思い入れを持ってその曲に向き合うんですよ。ちゃんと贔屓するんです。岩井してた?雄貴してた。それがすごく良かったです。各曲そういうものがないとダメだと思うんで。「リトライ」は岩井君が贔屓をしてるっていうのをすごく感じて、僕も一緒に贔屓をしてました。和樹僕は......「カメカメレオン」っていう曲がありまして。この曲は結構前から存在してたんですけど、選抜から外れては入り、外れては入りを繰り返していて。本当に最後の最後までずっと外れて入ってを繰り返していたんですけど、自分はすごく好きだったんです。雄貴デスクトップにデモの音源を並べているんですけど、俺がいつもこっそりデスクトップからゴミ箱に捨てるんです(笑)。でも捨てたはずなのに和樹が戻すっていう。もう考えなくていいようにしたいから、捨てているのにやめろよっていうケンカを何回かしていました。和樹本当に好きだから、愛しいなって戻し続けてた。その努力が実って最終的に入ることになりました。岡崎「カメカメレオン」もそうなんですけど、実はもう1曲「カメカメレオン」みたいな状況になりそうな曲があったんです。それは「ナンバー」っていう曲で。その曲も結構前からあったデモで、一応あるにはあるけど、アルバムに入れるのはっていうところでゴミ箱に入っていたりとかしていたんです。で、前回と違うなって個人的に思ってるのは、今回は自分がすごくいいなって思った曲をちゃんと発言して......。雄貴(笑)。岡崎曲を増やすか増やさないかみたいなところで、すぐさま自分は「「ナンバー」いいと思うんですよね」っていうのを言うように意識的にしていたんです。雄貴さんに印象を刷り込んで、結果入ったっていう。雄貴「ナンバー」はいいと思っていたんですけど、「絶対これアレンジ大変だよ」っていう。時間かかるし、納得できる形にするための道のりが長く見えるものっていうのがあるんですよ。だから「ちょっと今じゃないんじゃない」と思って、勝手にゴミ箱にいつも放り込んでいたんですけど、また戻っているんですよね(笑)。でも結果、「やってみようか」ってなって岡崎君とちゃんとアレンジをしたら、やっぱり岡崎君がどんどん贔屓するんです。それでめちゃくちゃよくなって。むしろ「ナンバー」ができたことで結構いろいろなものが見えてきたっていう曲になりました。「こういうこともできるんだな」っていうターニングポイントになった。そのきっかけを岡崎君が作ってくれたなって思いますね。岡崎君が言ってくれなかったら絶対ボツってたと思う。――なるほど、Galileo Galileiが民主化したと(笑)。でも「ナンバー」は本当にライブでも映える曲になりそうな気がします。ライブといえば9月からツアーが始まりますけど、今回2作で28曲もある中で、ライブはどうするつもりなんですか?雄貴そうですね、まさしくライブ構成を考え中ではあるのですが、『MANSTER』『MANTRAL』この2作を体感してもらえるようなライブになると思います。ぜひ、楽しみにしていただけたら!ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入り色紙を3名様にプレゼント【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<リリース情報>デジタル・シングル「リトライ」2024年9月11日(水) 配信リリース『MANSTER』『MANTRAL』フルアルバム2024年9月25日(水) 2タイトル同時リリース『MANSTER』【収録曲】1.CHILD LOCK2.SPIN! ※先行配信中3.MATTO LIFE4.カメカメレオン5.ナンバー6.ブギーマン7.ファンタジスト8.MANSTER9.ロリポップ10.マイガール11.PBJ12.BABY I LOVE YOU13.ヴァルハラ14.KING M『MANTRAL』【収録曲】1.リトライ2.若者たちよ3.季節の魔物4.オフィーリア5.カラスの歌6.カルテ7.ブルペン8.チャウダー9.MANTRAL10.511.UFO12.タタラ13.きにしないでね14.やさしいせかい.com「SPIN!」MV<ツアー情報>『Galileo Galilei Tour M』2024年9月27日(金) 北海道・Zepp Sapporo2024年10月12日(土) 福岡・Zepp Fukuoka2024年10月13日(日) 広島・広島CLUB QUATTRO2024年10月19日(土) 宮城・仙台PIT2024年10月22日(火) 愛知・Zepp Nagoya2024年10月23日(水) 大阪・Zepp Namba2024年10月25日(金) 東京・Zepp Haneda(TOKYO)【チケット情報】1階スタンディング前売:5,500円(税込)2階指定席前売:6,600円(税込)※広島、仙台は2階席なし()公式サイト:
2024年08月30日新日本プロレスの石井智宏が25日に自身のアメブロを更新。移動中に後方から車に衝突されたことを明かした。この日、石井は「悲報・・・目薬なくす!!」というタイトルでブログを更新し「長い1日が終わった!」と料理の写真とともに報告。一方で「ちょっと聞いてよ!」と切り出し、会場までの1時間の移動時間に仮眠するため目を瞑ると「ウトウトした頃、急ブレーキが」「パッと目を開けた瞬間、後ろから車がドーーーーーーン!」と後方から車に衝突されたことを明かした。続けて「俺の体は、まるでシートベルトの大切さがわかる衝突実験のダミー人形のように、ガクガクと揺れた」「え、え、えっ!嘘でしょ!」と述べ「ホント毎度毎度、俺の海外は、なんでいつもこうなの??」とコメント。「あ~首いてぇーー!腰いてぇーー!」とつづった。その後に更新した「~朗報~」と題したブログでは「目薬見つかる!」と写真とともに明かし「今朝、化粧ポーチから歯ブラシを取ろうとしたらあった!」と報告。「ご心配おかけしま、、、えっ!?してない?で、ですよね!」とお茶目に述べつつ「あと昨日の交通事故、ご心配おかけしま、、、えっ!?してない! ですよね、、、って、そこは心配しろよ!」と冗談交じりにつづり、ブログを締めくくった。
2024年08月26日俳優の梅沢富美男が20日に自身のアメブロを更新。お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功とタレントの小川菜摘夫婦からの差し入れに感謝をつづった。この日、梅沢は「浜ちゃん菜摘ちゃんご夫妻から、ホカホカのたこ焼きの差入れをいただいてます」と報告し、吉本興業所属芸人によるブカツ!プロジェクト『たこ焼きブ』が提供しているたこ焼き店『吉たこ』の差し入れの写真を公開した。続けて「出演者スタッフみんなで美味しくいただきました!」と大満足の様子で述べ「いつもありがとうございます!!」と感謝のコメント。最後に「がんばります!!」と意気込みをつづり、ブログを締めくくった。
2024年08月20日歌手でタレントの研ナオコの夫・野口典夫さんが15日に自身のアメブロを更新。研がタレントの小川菜摘から貰った品を公開した。この日、野口さんは研と大阪府を訪れたことを明かし「いよいよ18日初日の新歌舞伎座公演に向けて今日は楽屋作り」と報告。俳優の梅沢富美男から貰ったという暖簾をかけた楽屋の写真を公開し「化粧台に化粧品を並べ」と説明。小川から貰った鏡も紹介し「ステージ衣装の確認をして」と慌ただしい様子をつづった。続けて、歌手の美川憲一から貰った暖簾やティッシュカバーも写真で公開し「ちょっと一息」とコメント。「明日から本番まではお芝居の通し稽古と歌謡ショーのリハーサル ゲネプロと続きます」と明かし、ブログを締めくくった。
2024年08月16日Text:小川智宏Photo:小杉歩w.o.d.が主催する東名阪対バンツアー「w.o.d. presents “スペース・インベーダーズ VI”」。名古屋公演に続いて7月12日に開催されたZepp DiverCityでの東京公演にはキタニタツヤがゲスト出演。ホストのw.o.d.とともにそれぞれのスタイルで熱いライブを繰り広げて見せた。その模様をレポートする。「キタニタツヤです、よろしく!」という挨拶とともにけたたましくかき鳴らされたギターが熱狂の幕開けを告げる。先陣を切るキタニの1曲目は「スカー」。一心不乱に放たれるバンドのサウンドが会場の温度を一気に高めていく。そこにすかさず投下されるのが、まったく毛色の違う「次回予告」というのも憎い。掴めそうで掴めない、数多の引き出しをもつ彼というアーティストならではの展開に、フロアも腕を上げて応戦する。たった2曲でZepp DiverCityの空気を完全に掌握したキタニは、その後もライブの鉄板曲「悪魔の踊り方」にずっしりとしたリズムの中アンセミックなスケールで繰り出されるミドルチューン「永遠」と、幅広い音楽性でフロアを翻弄していった。MCでw.o.d.のライブを初めて観たのが2021年に開催された『SPACE INVADERS 5.5』の東京公演(Age Factoryとのツーマン)だったというエピソードとともに出演できた喜びを語りつつ、ライブはさらに続いていく。初期の名曲「芥の部屋は錆色に沈む」を鋭利なサウンドとともに披露すると、ダークなギターリフが不穏なムードを浮かび上がらせる「夜がこわれる」へ。言葉を吐き出して闇を暴き出すようなキタニの低音ボーカルが場内の空気をピリッと引き締める。先ほどまで手を振り上げて盛り上がっていたオーディエンスが一転みじろぎもせず聴き入っている姿がとても印象的だ。そしてその闇をアッパーなビートとともに突き抜けるような「Moonthief」へ。ハンドマイクで体を揺らしながらフロアに歌いかけるキタニ。今度はフロアに漂っていた張り詰めた空気が瞬時にして解れ、人並みがゆらゆらと動き出す。さらに「聖者の行進」を繰り出せば、オーディエンスから大きな手拍子が巻き起こる。持てる武器を駆使しながらひとつのストーリーを紡ぎ上げていくようなライブには堂々たる貫禄すら感じる。「楽しいです、どうもありがとうございます!」と改めて感謝を述べつつ、「MVを観てw.o.d.を初めて知って。すぐにSNSをフォローして、DMして『ライブ観にいかせてくれ』ってお願いした」とw.o.d.との出会いを振り返るキタニ。彼はそのとき「こんな時代に、自分と同世代でこんなピュアなバンドがいるんだなって感動した」のだという。「過去とか未来を考えさせる余地がないピュアさ。クソほど短い人生を、本質的じゃないものを全部捨てて『今を見ろよ』って思わせてくれる。w.o.d.は現代のバンドとして珍しい、そういうピュアさを持っている」。w.o.d.というバンドを言い当てたそんな言葉にフロアから歓声が飛ぶ中、ライブは終盤へ向かっていく。優しく広がるような「タナトフォビア」と力強い「Rapport」のコンボから5月にサプライズリリースされた「ずうっといっしょ!」を披露すると、ラストは「青のすみか」。代表曲で会場をひとつにすると「また会いましょう」と手を合わせて帰っていった。そしていよいよw.o.d.の登場だ。広いZeppのステージの中央にぎゅっと集められたアンプや楽器が期待感を煽る。SEとしてヴァニラ・ファッジによるビートルズ「チケット・トゥ・ライド」のカバーが鳴り響く中登場したサイトウタクヤ(vo/g)、Ken Mackay(b)、中島元良(ds)の3人。思い思いに楽器の感触を確かめると、刹那、サイトウのギターリフが鳴り響いた。オープニングを飾るのはいきなり「STARS」だ。ド派手に点滅するライトが瞬時に最高潮に達したフロアを照らし出す。元良の叩くタムの力強い響きが、暴れ回るKenのベースが、そしてサイトウのシャウトが、転換を経て少し落ち着いた場内のボルテージに火をつけていく。そのままサイケなボーカルのエフェクトが脳をぐわんぐわん揺らす「楽園」へ。けもの道をアメ車でガンガン突き進むような馬力と破壊力。さっきキタニが言っていた「ピュア」という言葉の意味がなんだか分かる気がする。脇目も振らず今ここで鳴っている音と格闘し、目の前のオーディエンスにぶつける、ただそれだけに命を懸けるバンド。だからその音は自然と熱を帯び、生命体のようなうねりを生み出していく。ベースとドラムが重いリズムをぶん回す「Fullface」を終え、「『スペース・インベーダーズ VI』、どうすか?」とフロアに問いかけるサイトウ。当然フロアからは歓声が上がる。会場を見渡して「なんか、でかいっすね……そうでもないか」とひとりごとのように呟くと、MCもそこそこに「遊びましょう」と次の曲へ入っていく。アシッドなグルーヴが冴え渡る「Kill your idols, Kiss me baby」へ。反復するリズムと螺旋を描くように上昇していくベースラインでオーディエンスをぶっ飛ばすと「lala」へ。〈lala〜〉のコーラス部分ではフロアに歌を預けるサイトウ。満足げに頷くと、バンドは怒涛のアウトロセッションに突入していった。それぞれの楽器と格闘するようにして音を鳴らすと、そこから一気に急旋回。鳴り響いたのはシンプルに突き抜けるガレージ・ナンバー「1994」。元良が体全体で叩くエイトビートにのって、サイトウの歌うメロディが瑞々しく広がる。さらに一呼吸おいて「夏の曲やります」と「陽炎」へ。明るい光がステージに降り注ぐ中、爽快なギターと優しさを帯びた歌が最近のうだるような暑さとは違う、青くて美しい「夏」を連れてきてくれた。3ピースのアンサンブルが塊になってこちらの体にぶつかってくるような「バニラ・スカイ」を経て披露されたのは「オレンジ」。タイトルどおりオレンジ色のライトに照らされたサイトウがギターを弾き歌い始める。あたたかくて柔らかなサウンドがじんわりと染み入ってくるようなパフォーマンスだ。土臭かったり尖っていたりすることもあるw.o.d.の音だが、サイトウの歌とメロディにはいつもどこかに優しさがある気がして、それがなんとも心地よい気分にさせてくれる。もしかしたらそれが「ピュア」ということなのかもしれないな、と思う。ベースを弾くKenもリズムに合わせてゆらゆらと体を揺らすオーディエンスに穏やかな眼差しを注いでいる。曲を終え「ありがとう」と口にするサイトウに、フロアからはあたたかな拍手が送られた。ミディアムチューン「あらしのよる」を丁寧に届けると、ギターをチューニングしながら「キタニタツヤに大きな拍手を」とサイトウ。リハを観て「めちゃくちゃかっこよくてびびった」という彼は、この対バンが「『BLEACH』対バン」だと口にする。そう、キタニは「スカー」でTVアニメ「BLEACH 千年血戦篇」のオープニングを、w.o.d.は「STARS」でその続編である「BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-」のオープニングを務めたのだ。その縁もあってこの日の会場には『BLEACH』の原作者・久保帯人先生からの祝花も届けられていて、元良も「あのプレート持って帰りたいもんな」と無邪気に喜んでいた。仲間と一緒に進んでいくという思いを込めたこのイベント。まだ打ち解けるところまではいっていない(サイトウ曰く「会話していても目が合わない」らしい)キタニも「仲間だと思ってます」と力強く語ると、ライブはいよいよラストスパートに突入していった。6月に配信されたばかりの新曲「エンドレス・リピート」(渦を巻くようなベースリフが最高)に続いてアクセルをグッと踏み込むような「イカロス」でさらに出力を上げると、サイトウのリフが炸裂し「Mayday」へ。ジャンプするオーディエンスでフロアが揺れる。そのオーディエンスをさらに踊らせる「踊る阿呆に見る阿呆」をぶちかます3人。Kenがステージのいちばん前まで出てかき鳴らすベースと元良の打ち鳴らすカウベルの音がダンスパーティの合図だ。Zepp DiverCityにピークタイムを生み出すと、ラストは「My Generation」。果てるまで上げ切ると、「バイバイ!」と3人はステージを降りたのだった。<公演情報>『w.o.d. presents “スペース・インベーダーズ VI”』2024年7月12日(金) 東京・Zepp DiverCity出演:w.o.d./キタニタツヤキタニタツヤセットリスト01. スカ―02. 次回予告03. 悪魔の踊り方04. 永遠05. 芥の部屋は錆色に沈む06. 夜がこわれる07. Moonthief08. 聖者の行進09. タナトフォビア10. Rapport11. ずうっといっしょ!12. 青のすみかw.o.d.セットリスト01. STARS02. 楽園03. Fullface04. Kill your idols, Kiss me baby05. lala06. 199407. 陽炎08. バニラ・スカイ09. オレンジ10. あらしのよるに11. エンドレス・リピート12. イカロス13. Mayday14. 踊る阿呆に見る阿呆15. My Generation<ライブ情報>w.o.d. presents「I SEE LOVE Tour」■2024年11月13日(水) 兵庫・MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎開場 18:30 / 開演 19:0011月15日(金) 広島・CAVE-BE開場 18:30 / 開演 19:0011月22日(金) 長野・長野CLUB JUNK BOX開場 18:30 / 開演 19:0011月28日(木) 静岡・浜松窓枠開場 18:30 / 開演 19:0011月29日(金) 滋賀・大津U★STONE開場 18:30 / 開演 19:0012月5日(木) 茨城・水戸 LIGHT HOUSE開場 18:30 / 開演 19:0012月13日(金) 福島・郡山HIPSHOT JAPAN開場 18:30 / 開演 19:0012月15日(日) 神奈川・横浜ベイホール開場 17:00 / 開演 18:00※ゲストアーティストの出演あり■2025年2月7日(金) 岡山・IMAGE開場 18:30 / 開演 19:002月9日(日) 鹿児島・SRホール開場 17:30 / 開演 18:002月11日(火・祝) 福岡・BEAT STATION開場 17:30 / 開演 18:002月13日(木) 高知・X-pt.開場 18:30 / 開演 19:002月14日(金) 香川・高松DIME開場 18:30 / 開演 19:002月16日(日) 京都・KYOTO MUSE開場 17:30 / 開演 18:002月20日(木) 宮城・仙台darwin開場 18:30 / 開演 19:002月21日(金) 岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE開場 18:30 / 開演 19:002月23日(日) 北海道・札幌PENNY LANE24開場 17:00 / 開演 18:002月24日(月・祝) 北海道・旭川CASINO DRIVE開場 17:30 / 開演 18:003月1日(土) 大阪・なんばHatch開場 17:00 / 開演 18:003月2日(日) 愛知・ダイアモンドホール開場 17:00 / 開演 18:003月7日(金) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE開場 18:30 / 開演 19:003月8日(土) 石川・金沢AZ開場 17:30 / 開演 18:003月16日(日) 東京・豊洲PIT開場 17:00 / 開演 18:003月23日(日) 沖縄・output開場 17:30 / 開演 18:00※ワンマン【チケット情報】前売:4,600円(税込)※別途ドリンク代必要■オフィシャルサイト先行(抽選):7月28日(日)23:59まで()<リリース情報>w.o.d.メジャー1stアルバム『あい』2024年10月23日(水)リリース※詳細は後日発表関連情報w.o.d.公式サイト:キタニタツヤ公式サイト:
2024年07月26日タレントの小川菜摘が14日に自身のアメブロを更新。10日に急性心不全のため亡くなった俳優・中村靖日さんの訃報を受け悲痛な胸中を吐露した。この日、小川は「俳優の中村靖日さんがお亡くなりになったと、役者仲間から知らせを受け、ただただ驚いています」と中村さんの訃報に言及。2015年に放送されたドラマ『別れたら好きな人』(フジテレビ系)で共演したといい「いつもニコニコ穏やかで優しくて、可愛らしくて」と中村さんの人柄について述べ「役のあだ名の'チュンチュン'って撮影以外でも呼ばれてました」と明かした。続けて「唯一無二の役者さん。近年は中々お会いする事がありませんでしたが、SNSで繋がっていて、活躍されていたのに」とコメントし、中村さんと共演した時の写真を複数枚公開。「とても楽しかった現場でした。いつも皆んなで笑ってました」(原文ママ)と振り返った。最後に「寂しいです 残念です」と悲痛な胸中を吐露。「心よりご冥福をお祈りします」と追悼し、ブログを締めくくった。
2024年07月15日Text:小川智宏Photo:小杉歩4月に本サイトに掲載した 座談会() から約3カ月。その中で話されていた、the dadadadys、TENDOUJI、Helsinki Lambda Clubによるスリーマンライブが、東名阪のツアーとして開催されることが決定した。よくこういう取材で「一緒にライブやろう」みたいな話になることはあるが、こんなにすぐに決まるとは思っていなかった。もともと盟友どうしで付き合いも長い3組による対バン、おもしろくならないわけがないのだが、改めて、なぜ彼らは今こういうツアーをやろうと思ったのか。3組それぞれに全力で活動をしてきたこの期間のことを振り返りつつ、ツアーに向けた意気込みを、言い出しっぺの小池貞利、モリタナオヒコ、橋本薫の3人に訊いた。――前回、この3人で座談会をやったときは、なんとサダくんが1時間遅刻して。モリタ確かに。小池……そうでしたっけ?(笑)――まあ、そのおかげでむしろおもしろいものになったんでよかったんですけど(笑)。その座談会で「スリーマンをやろう」という話が早くも現実になりました。そのライブに向けていろいろ話せればと思うのですが、まずはこの3カ月の間、3バンドそれぞれにいろいろあったと思うので、そこから伺えればと思います。まずthe dadadadysは、前回話にも上がったツアー『嵐坊』が始まりまして。この取材時点ではあとファイナルを残すのみというところですが。小池はい。怒り散らかしてます、ライブで。――いつの間にかツアータイトルに『怒りの7本シリーズ』って副題が付いてましたね(笑)。小池そう、『怒りの7本シリーズ』。ずっと怒り散らかしてました。それはさびしいから怒ったりするんですけど、みんなが温かいから、意外と怒りがだんだん減ってきました。やっぱり優しいお客さんが多いんで、この子たちには怒っちゃダメだなって思いながらやってますね。でも自分に対しては怒ってます。自分自身と頭の悪い世間に対して。小池貞利(the dadadadys)――バンドのコンディションはどうですか?小池ライブは別に、何だろうな。俺の中ではお客さんが楽しんでくれて、お客さんの反応とこっちの出したいものと、それがうまい具合にフュージョンしてちょっとカオスな空間になるのが楽しいな、というぐらいなので。俺が本当にしたいのは音楽を作ることで、音楽作ってる時が一番楽しいので、次は1トラックに10曲ぐらい詰めてシングルにしてリリースしたいなと思ってます(笑)。――いいですね。30〜40分ぐらいの1トラックで。小池いや、もう10分ぐらいの。――10曲詰め込んで10分(笑)。楽しみにしてます。TENDOUJIはアルバムを出して、こちらもツアーをやって。モリタはい。本当は6月29日のリキッドルームで終わる予定だったんですけど、ちょっと年齢もあってケガをしちゃって。モリタナオヒコ(TENDOUJI)――はい、アサノさんが網膜剥離で手術をされたと。モリタそれでちょっと延期の箇所が出てきて。結局ファイナルが札幌公演という初めての試みになりました。――アルバム、ご自身の手応えはどうですか?モリタなんかすごくいい感じですね。ライブやっていても、お客さんが育ててくれて、アルバムが完成に向かっている感じがします。――サダくんと橋本くんのふたりはあの『TENDOUJI』というアルバム、どうでしたか?小池今日ここに来るときも聴いてたんですけど、もうこの道やらせたらすばらしいよなっていう。ある種の伝統芸みたいになっていけばいいなって思いますね。セルフタイトルなのもいいし。俺ももしtetoが続いてたらいつかセルフタイトルをやろうと思ってたんですけどね。モリタそうなんだ。小池いいタイミングでセルフタイトルっていうの、いいですよね。――the dadadadysでセルフタイトルのすげぇの作ってくださいよ。橋本くんは?橋本やっぱりTENDOUJI印はありつつも……今回はナオくん(モリタ)を出してきたよね?モリタ出てる?橋本新しくやりたいこともちゃんと入れてきて、でもTENDOUJIっていう枠の中でうまく調理してる感じっていうのがすごく新鮮で、この先も楽しみだなって思える感じですね。橋本薫(Helsinki Lambda Club)――お客さんから「10周年おめでとう」みたいなムードって出てるんですか?モリタそれが意外とないっすね(笑)。あるんですけど、やっぱりライブをしすぎてて……。小池新鮮さが?モリタありがたみがない。小池そんなことないでしょ(笑)。モリタもうちょっと祝いムードのイベントも一発ぐらいやりたいなと思ってますね。――the dadadadysとTENDOUJIは大阪のPangeaで対バンもしてましたよね。あれ、いつでしたっけ?(4月25日開催の「Pangea 13th Anniversary -agartha20240425-」)モリタもう全然覚えてない(笑)。小池いや、ちょっとねえ、昔のことはなるべくすぐ忘れるようにしてるんで……。――さすが、今しか見てないからな。小池昨日まで全部黒歴史で生きてるので、基本的に。橋本生きづらいな(笑)。小池今日も「どうせ明日になったら黒歴史になるんだろうな」と思いながら生きてるので。――で、明日のことはわかんねえしっていう。小池明日のことは明日。でも楽しかったのは覚えてます。――そしてHelsinki Lambda Clubはなんといっても初のUKツアーがありました。橋本はい。海外に行った中でも今までにない不安というか、受け入れられるかな、みたいな感じは結構持った状態で行きましたけど、蓋開けてみたらめちゃくちゃ盛り上がったし、すごい伝わってる感じがしたんで、めちゃくちゃいいツアーでした。――いちばんメモラブルな瞬間って何でした?橋本いろいろあったんですけど、初日ロンドンでやったときも、なぜかというとあれですけど、ソールドアウトして。モリタへえ、すごいな。橋本「え、なんでなんだろう?」みたいな。モリタそうなんだ。橋本別にそんな日本人がめちゃくちゃいるとかでもなくて。ちゃんと聴いている人がいて、そういうふうになるんだなってびっくりしたっていうのもありますし。で、「THE GREAT ESCAPE」の最終日も、わりと広めのステージだったんですけど、始まる前から人が並んでて、入場規制みたいになってて。マジで『BECK』みたいだった。モリタすごいね。橋本バンドやってるとたびたび『BECK』みたいな瞬間ってあると思うけど、その日もそうだった。あれは結構痺れましたね。モリタ素晴らしい。――インスタとか見てたら、ちゃんとアビー・ロードで写真撮ったりしてましたね(笑)。橋本もう、おのぼりさん気分で行ってきました(笑)。小池それはやっとかないとね。橋本そういうのも含めて楽しかったですね。イギリスをいろいろ見ることができて。――サダくんとか、海外のあのフェスに出たいとか、あの街でライブやってみたいとか、そういうのってあるんですか?小池ライブはどうですかね。ちょっと疲れるからな(笑)。レコーディングだったら楽しそうですけどね。でも英語喋れないんで、あんまり。円滑にコミュニケーションができないとストレスになるんで。日本でおとなしくしてます。モリタTENDOUJIは今年アジアでライブやる予定ではあるんですけど、ポンドとドルが高すぎて。でもヘルシンキを見ていて、マジで嫌味なく、いちばんいいクラウドファンディングだなと思って。めっちゃ応援したくなった。「ロンドンに帰る」っていうストーリーがあるから。なんかうちもそういうやり方すればよかったなと(笑)。でも行きたいっすねえ。欧米はSXSWで行ってから行ってないんで。――そんな中でスリーマンが10月に決まったということで。座談会のときはノリで話してる感じだったけど。モリタ本当、そうっすね。――でも本当にやるんだなと(笑)。こんなすぐ決まるもんなんですね。モリタそう、俺もびっくりはしてて(笑)。Pangeaでダディーズと対バンしたときにそこにいるお客さんだけには言ったんですよ。「今度3バンドで来ますんで」みたいな。そしたらクソ盛り上がって、それにびっくりして「そんな?」って思ったんですけど(笑)。まあ、喜んでくれて、うれしいなって思いましたね。――じゃあTENDOUJIが音頭をとってってことなんですか?モリタいやいや、もう彼(小池)が。――ああ、小池さんが。小池まあ、はい(笑)。やりたかったんで。説明は難しかったんですけど、周りの人が手伝ってくれたので。でも俺、バンドで結構自分が主体的に動いちゃうことが多いんで、今回は3バンドも集まるので主体的に動くのはちょっとサボろうかなとは思ってるんですけど。橋本それは思う。小池そうだよね。3人とも自分のバンドだと自分がいっちゃうもんね。だから、1回顔合わせたじゃん。で打ち合わせしたじゃん。ちょっとみんな、どこか手を抜こうとしてる感じはあったよね(笑)。橋本任せたいよね(笑)。小池そう、任せられるところは。橋本楽しみたいだけだから。小池俺も楽しくやりたいからね、ちゃんと。いつもは来てくれる人が楽しめればいちばんいいかなと思うんだけど、今回は自分をもっと大切にしてみようかなと。――なるほど(笑)。そうなると、誰が旗振るんですか?この3バンドが集まったときに。モリタそうなんですけど……yucco(the dadadadys/ds)だと思います(笑)。橋本ああー。小池うん。モリタツアータイトル決めみたいなのをしたんですけど、みんなで候補出し合ってその中から選ぶぞってなってたんです。びっくりしたんですけど、俺らだけゼロでした。橋本ゼロだったよね。手抜いてるなって思った。モリタさっそく手を抜いてた。でも(小池も)1個も考えてないって言ってたよね。小池まあ、俺もそうです。橋本俺いっぱい出したのに。モリタでもいいタイトルになりましたよね。――タイトルは何になったんですか?小池「君ならスターになれるよ」。略したらいいんじゃないですか、「君スタ」って。モリタ昔の歌番組みたいでね。モリタ3バンドでツアーに向けて写真撮ろうってなって、古い映画館だった場所で撮影したんですけど、そこの小窓にその文字が書いてあって、「もうそれでよくね?」っていう。小池いい言葉だなって。――確かに。この3バンドでスリーマンは初めてなんですよね。小池そうですね。――今までやろうっていう話もなかったんですか?小池その発想がなかった。橋本近すぎて、集まって何かやろうぜみたいな感じにならなかったよね。モリタなかったな、マジで。――逆に、なぜ今やろうということになったんだと思いますか?橋本やっぱり(小池が)声を上げてくれたんで。やったら楽しいのは当たり前というか、それは決まってることなんで、じゃあ乗っかるかっていう。だから別にあんまり深く考えてないです。――でも、たとえば3〜4年前とかに「やるか」ってなってたとしても、こういうバイブスには絶対ならなかった気がするんですよね。橋本ああ、そうかもしれないですね。各々のモードとか考え方とかもきっと違っただろうしね。サダちゃんとかもうちょっとバチバチな感じだっただろうし。小池いやいやいやいや。モリタ間違いなくケンカになってたと思う。小池そういえばあれなんですよ、前回の座談会でナオさんが俺の印象をめちゃめちゃ下げたから……。モリタ何を言ってるんですか。小池昨日群馬で後輩の子に会って「同郷だし仲良くしよう」みたいなことを言ったら、「話すまで怖い人だと思ってました」って言われたんですよ。こんな、バンド界一優しい人なのに。橋本それはどうかなあ。モリタハリネズミのような男だったから。小池(笑)だからまあ、今になってできるということですね。――今回の3公演を楽しく回りきれたら、また3組の関係性のフェーズも変わるんじゃないかなって気もします。もしかしたら1カ所ぐらいバチバチにケンカになるかもしれないけど。モリタああ、いいっすね。あるんじゃない?――名古屋大阪回って東京に戻ってきたときにどういう空気になってるのかも楽しみです。小池ちょっとギスギスしてたりしてね。――10月の開催なんでまだ少し時間はありますけど、どんな状態で、気持ちで、このツアーを迎えたいと今の時点では思っていますか?小池ちょっとね、俺は仕込みを大切にしたいんですよ。行き当たりばったりでやらないように。ただ「ライブがある」でやっちゃうともったいない気がするので。いろいろ仕掛けというか驚きというか、そういうのを……。橋本サダちゃんサプライズ好きだもんね。小池されるのは嫌いだけどするのは好き。やっぱりリスペクトがあるので、それをなんか還元できたらなって。橋本俺らが楽しみたいって言ってる以上はお客さんに対してもホスピタリティをちゃんとしたい気がするね。開場中の時間とかもさ。モリタはっはっは、優しい!マジで薫くんはそれが音楽に出てるわ。小池自分たちのツアーじゃやらないようなこと、この3バンドだからこそ生まれたホスピタリティをね。丁寧にやりたい。モリタでもあれなんですよ、出順とかが難しくて。どこでどういう出順にするのか。小池当日ジャンケンでも……でもそれはホスピタリティないな。――ホスピタリティって言いたいだけじゃん(笑)。10月までの間、3組ともいろいろ控えていると思いますけど、ダディーズはツアーが終わって、さっき10分1トラックでみたいな話もありましたけど、次に向けての構想も動き出している感じなんですか?小池まあ、本当に音楽作っていれば楽しいんで、それぐらいですかね。――曲作るペースとか、曲を書こうって思うタイミングは最近変わってきました?小池どうですかね。なんか、自分が出す作品に対するハードルみたいなものはよくも悪くもなくしたほうがいいのかなと思って最近はなくしてて。もちろんバランスは取るような感じにはしてるんですけど……言い換えれば全部バンドだから。どっかでインタビューで話した言葉もファッションも作品になっちゃってるんで、もっとフリーに、楽に、出せるときに出して、締めるとこは締めるみたいな。前はずっと肩肘張ってたんですけど、そういうのはない気がします。――TENDOUJIはここから先はどんなイメージでいますか?モリタなんか本当に、今回のアルバムを作った時に「もうこの感じは最後かな」みたいな感じがしたんですよね。小池わかる。モリタと言っても探求なんで、音楽って。結局掘っていくだけなんですけど、なんか1個句読点を打てたなって感じはしていて。この10年をもって、来年の1年をさらに、とは思ってますね。橋本でもリスタートってのはすごいわかるなって思います。ただ最近、もう疲れてるんで……。小池わかる!橋本マジで休みたいです(笑)。休んでリスタートしたいし、でもまだちょっといろいろ忙しいから。だからもうこのスリーマンツアーがご褒美みたいになるように、それまでいろいろケリをつけるというか。小池薫が喜んでくれるようなこといっぱいするよ。労いたいよね。橋本サプライズで?本当に、これに関しては楽しめればいいなって思うんで、そこまでにちゃんといろんなこと頑張って、積み上げてって感じで迎えられればいいなって感じですかね。――そういう意味では、それぞれ意味合いとかは違うかもしれないけど、3組とも1個転換点を経た中で実現したのがこのツアーなのかもしれないですね。小池続けてる奴らがいちばん偉いですからね。橋本あんなに刹那的だったのに。モリタいちばん辞めたそうだったのに。――だからこういうスリーマンも毎年やってたらあれだけど、10年に1回ぐらい「ちゃんとやってるか」っていう確認を集まってするっていうのはいいかもしれないですね。小池大丈夫かな、10年後。モリタTENDOUJIはやばいですよ。47ですからね、10年後は。橋本誰かしらハゲたりしてるかもしれない。モリタまあでもそれぐらいがおもしろいかもしれない。――ハゲてやってるのだってかっこいいじゃないですか。橋本そうなったらそういうところを見せていきたいですよ。さらけ出していきたい。――そういえば、サダくんと薫くんは一緒に弾き語りのライブ(7月17日開催の「吾亦紅」)もやるんですよね。小池そうなんですよ。毎月やっていくんで、どこかでナオさんも呼ぼうと思ってて。これは全然自分の話なんですけど、リスペクトしてる方をお招きして、曲をカバーさせていただいて、それを録音して来てくれた人にカセットテープで無料で配布するんです。橋本だいぶホスピタリティだ。――やっぱりホスピタリティが大事なものとしてあるんですね。小池やっぱり人に最近優しいですね。人が幸せってことが幸せです。自分の幸せは全部あきらめたんで。自分が何が楽しいかもよくわからないし、そんなに自分に興味もないし。みんなの笑顔を見れたらいいなと思いますね。でも、このスリーマンは単純に自分がいつもより楽しそうかもしれません。橋本ああ、いいですね。小池いつもよりテンション高いかもしれません。橋本気楽なのがいいですよね。うちもいつもより無責任なヘルシンキを見せられるかもしれない。小池無責任な薫はめっちゃいいんじゃない?俺がケツ拭きますよ。橋本本当に楽しみに行くっていう感覚。自分たちで企画するのも楽しいですけど、気負う部分とかいろいろ考えなきゃいけない部分とかがたくさんあるんで。その責任を分散できるというのは非常にありがたい。――ただ怖いのは、結局誰も何の責任も負わないまま当日がやってくるかもしれないっていう。橋本そこはサダちゃんが……。小池俺はみんなの喜ぶ顔が好きなんでね。橋本どういうキャラ?小池ずっとこういう感じなのよ。ちょっと気合入れれば喜んでくれるなら、全然気合入れる。――わかりました。10月まで、健康に気をつけて、いいツアーにしてください。モリタぜひ観に来てください!ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入り色紙を3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<ツアー情報>the dadadadys x TENDOUJI x Helsinki Lambda Club TOUR 2024 "君ならスターになれるよ"2024年10月10日(木) 大阪・Music Club JANUS開場18:00 / 開演18:302024年10月11日(金) 愛知・CLUB UPSET開場18:00 / 開演18:302024年10月18日(金) 東京・新代田FEVER開場18:00 / 開演18:30【チケット情報】前売:4,500円(税込)学割:3,500円(税込)※オールスタンディング。ドリンク代別途必要。※学割は学生証持参必須(コピー不可)、公演当日提示できない場合は差額1,000円お支払いいただきます。■オフィシャル先行抽選受付:7月15日(月・祝) 23:59まで()関連リンクthe dadadadys 公式サイト: 公式サイト: Lambda Club 公式サイト:
2024年07月08日Text:小川智宏Photo:村井香、サトウミズキ、三浦苑人6月16日日曜日、日比谷野外大音楽堂でCRYAMYのワンマンライブ「CRYAMYとわたし」が開催された。アメリカ・シカゴで今は亡きスティーヴ・アルビニと傑作アルバム『世界 / WORLD』を作り上げ、帰国後にはカワノが心身の消耗によって体調を崩し、そこから這い上がるようにしてツアー『人、々、々、々』を走りきり、そしてたどり着いた約束の地。「最初で最後の日比谷野音ワンマン」と銘打たれ、文字通り決死の覚悟でこの1年を進んできたCRYAMYがすべてを捧げたライブはじつに3時間半にも及んだ。(Photo:サトウミズキ)開演時刻は17時。まだまだ明るい野音にジョイ・ディヴィジョン「Disorder」が鳴り渡る。〈I’ve got the spirit, but lose the feeling〉――「魂はあるが、感情は失った」と繰り返すこの曲が終わる頃、ステージにフジタレイ(g)、タカハシコウキ(b)、オオモリユウト(ds)が現れた。そして最後にカワノ(vo/g)が登場。黒のスラックスに白いシャツという、ちょっとフォーマルないでたちだ。そのままギターを手に取り、おもむろに歌い始めた1曲目は「WASTAR」。野音という場所のもつ独特の空気を切り裂き、塗り替えていくように、鋭いバンドサウンドが鳴り響く。フジタが一心不乱にギターをかき鳴らす横でカワノは絶叫し、ギターをもった手を大きく広げてみせる。(Photo:村井香)「こういうときなので、かっこいいことを言おうと思ってたんだけど――」。「crybaby」まで4曲をノンストップで披露したあとカワノは客席を見渡してそう言った。「これ(目の前の風景)を見てどうでもよくなりました。みなさん、よく来てくれました」。さらに彼はこう続けた。「音楽でひとつになろうとか、1対1で向き合って歌いますとか、素晴らしいことだと思うけど、それ以前の話で。今までいっぱいライブやってきて、あまり楽しいとかうれしいとか感じたことはないけど、僕はステージの上からみんなの顔を見るのが大好きでした。忘れないように、焼き付けて帰ろうと思います」――最初のMCなのにまるでお別れの挨拶のよう。あえて過去形で語られたその言葉に、ここに懸けてきたカワノの意思を見る。だがその別れの予感を振り切るように、ここからCRYAMYはますます怒涛の勢いで楽曲を積み重ねていくのだ。タカハシコウキ(b) Photo:村井香オオモリユウト(ds)Photo:村井香〈どうせ死ぬのならいや消えるのなら/それまであなたと生きたいのだ〉と歌う「まほろば」から「俺たちの恩人、スティーヴ・アルビニに捧ぐ」という言葉とともに演奏されたニュー・アルバム収録曲「光倶楽部」は音源よりも数段荒々しさを増した音で、まるでアルビニの魂が乗り移っているようだ。「変身」でも「注射じゃ治せない」でも、まるで生き急ぐかのようなハイテンションな演奏が続く。CRYAMYというバンドはずっとそうなのだ。いつか死んで消えることがわかっているから、誰よりも生きることに前のめりになる。今この瞬間の生を燃やして発光させることに命懸けになる。それが側から見るととても危うく、アンバランスに見える。でもそれはただ猛烈なスピードで生きているだけなのだ。ここに集まったオーディエンスとCRYAMYはいわば共犯者として、この形でしか表現できない生を謳歌している。(Photo:サトウミズキ)オーディエンスの手が次々と上がった「物臭」でライブの高揚感にますます拍車をかけると、〈君が特別だったんだ〉と歌う「Delay」を経て、「ALISA」へ。まるで遺書のようなこの曲を最後はひとりで歌い終えると、カワノは静かに「ありがとう」と呟いた。「これまでいっぱい綺麗事を吐いてきた。それを一生懸命聴いてくれてありがとうございます。感謝してます、心から。歌の中くらいは綺麗事を言いたい。綺麗なものが好きだったから。でも残念ながら僕は綺麗な人間でも素晴らしい人間でもなかった。人を殴ったこともあるし、殺してやろうと思ったこともある。俺には歌を歌う資格がないんじゃないか(と思った)」。でも目の前にいる人のいろいろな表情を見ているときだけは、本当になりたかった姿に導かれていったような気がする、そう言って、カワノはこう言葉を継いだ。カワノ(vo/g)Photo:サトウミズキ「みんなのおかげで、僕、人間になれたような気がしました」。そうして歌われた「GOOD LUCK HUMAN」は、引き裂かれながらも人間を信じ、肯定し、愛そうとする彼の心の叫びのような歌だと思った。「僕の〈あなた〉はここにいるみなさんです」という言葉とともに息を吹き返したようにフレッシュなバンドサウンドが鳴り渡った「ディスタンス」でライブの「本編」は終了……しかし振り返ってみれば、それはこの日の「プロローグ」に過ぎなかった。フジタレイ(g) Photo:サトウミズキ(Photo:村井香)「人間になれた気がしました」というカワノの言葉が示していたのが、この野音で生まれ変わったCRYAMYの姿だとするなら、ライブはそれで終わるわけにはいかない。再びひとりでステージに戻ってきたカワノは、「やる予定はなかったんですけど」と弾き語りで「道家の歌」を披露。さらに「本人たちがいないから先に言っておきます。メンバー3人、感謝してます。僕は変な人だから、5年間よく我慢してくれたなと思います。あまり上手にやれなかったから」。その言葉は確かにあまりに人間くさく、そして等身大だった。そしてフジタ、タカハシ、オオモリも戻ってきたステージで、カワノは「ここからはあなたに聴いてもらうために歌います」と言って「アンコール」を始めたのだった。ひときわ明るく、力強く響いた「鼻で笑うぜ」、メンバー4人で向かい合って始まった「戦争」、メンバーのコーラスがカワノの歌を支えた「ウソでも「ウン」て言いなよね」……バンドとしてのCRYAMYがステージ上で復活していくような熱を感じながら、バカみたいに「いいバンドじゃないか」と思った。そして「完璧な国」と「天国」で美しいアンサンブルを描き出すと、「歌を聴いてくれて、ありがとうございました」と4人は再びステージを降りていった。(Photo:村井香)だがライブはまだ終わらなかった。三度帰ってきたカワノは「余力は残されてる。歌い切るって約束したので、しばしお付き合いください」といってマイクの前に立った。「シカゴで録ったアルバムは俺の遺書や遺言、そんな気持ち。あの11曲のどこを切り取って『これがCRYAMYの、カワノの遺言だ』と言われても後悔はない」と改めて『世界 / world』というアルバムに込めたものを言葉にすると、「歌ってるときはおまえ、貴様、君、ひとりひとりのほうを見て心を割いて歌ってきたという自負がある。どうか受け取っていただきたい」と告げ、絶叫から「葬唱」へ。ストロボライトとスモークに包まれる中、ヘヴィなタカハシのベースが、フジタの切先鋭いギターが、再び野音をカオスに叩き込んでいく。〈歌うということは/負けるってことだよ〉というこの曲の歌詞は、大団円の美しい終わりなどどこにもないし、だからこそ必死に続けていくしかないんだという覚悟なのかもしれない。さらに同じく『世界 / WORLD』からの「待月」でフィードバックノイズがけたたましく鳴る中伸びやかな歌を響かせると、「月面旅行」や「プラネタリウム」といった代表曲を届けていく。「マリア」「THE WORLD」を終えると、メンバーが去り、またしてもカワノはひとり残された。「大したこと言えなくて悪いな。体に気をつけて。悪い人もいるけど、いい人もいるから、忘れないで。最後に……長生きしようね」。(Photo:サトウミズキ)そんな言葉とともに弾き語りで歌われた「人々よ」は、とてもパーソナルで温かく響いてきた。〈最期まで私の声は私が/決めたように響くから〉。その歌詞が、この「最初で最後」の野音を終えた先のCRYAMY、というかカワノの心を体現するように聞こえてくる。そう、CRYAMYは続いていく。最後の最後、メンバーが戻ってきて演奏された「世界」は永遠に終わらないのではないかというその長さと怒涛のインプロヴィゼーションは、そのことを自ら証明しているようだった。気がつけば終わったのは20時30分。野音の音出し制限時刻ギリギリまで、彼らは叫び、鳴らし続けていた。(Photo:三浦苑人)<公演情報>「CRYAMYとわたし」6月16日(日) 日比谷野外大音楽堂セットリスト■第一部1. WASTAR2. Sonic Pop3. 普通4. crybaby5. まほろば6. 光倶楽部7. 変身8. 注射じゃ治せない9. 豚10. E.B.T.R11. Pink12. HAVEN13. 物臭14. Delay15. ALISA16. GOOD LUCK HUMAN17. ディスタンス■第二部18. 道化の歌(弾き語り)19. テリトリアル20. 鼻で笑うぜ21. 戦争22. ten23. ウソでも「ウン」て言いなよね24. 完璧な国25. 天国■第三部26. 葬唱27. 待月28. 月面旅行29. プラネタリウム30. 街月31. マリア32. THE WORLD■第四部33. 人々よ(弾き語り)34. 世界CRYAMY公式サイト:
2024年07月05日Text:小川智宏Photo:石原敦志2年前にリリースした1stミニアルバム『でっかいワンちゃん』に収録されていた「カフェかと思ったら美容院だった」がSNSで大ブレイク、それまで知る人ぞ知る超絶おもしろバンドだった超能力戦士ドリアンがTikTokをやっているギャルやボーイに大人気……という今の世界線、果たして予想していた人はいるのだろうか?しかしそんな追い風を味方につけ、彼らはさらに飛翔する。こだわりまくった全8曲を詰め込んだ新作ミニアルバム『おおぞらクルージング』は、そんな彼らにとって勝負の1作になるはずだ。そんな新作のこと、11月に予定されている対バンツアーのこと、そしてその先の未来のこと。確実に手応えを感じている今の3人に話を聞いた。(おーちくんとけつぷり、写真撮影を終えたところでおもむろに髭を剃り始める)やっさん今!?――(笑)。今回2年ぶりのリリースですが、その間ライブもコンスタントにやってきていて。現在のバンドのコンディションはどんな感じなんですか?やっさんそれは過去最高にいいですね。――おお。やっさんコロナ禍前が最高だったんですよ。大阪で800人くらいのキャパをソールドアートできるようになったんですけど、コロナ禍に入ってライブが楽しいっていうタイプのバンドはみんな結構苦しんで。僕たちもそれで一度動員が落ちたんです。一時は「もうこれ、ツアー回る意味あるんかな」みたいな状態だったんですけど、諦めずに種まきをし続けていたらやっと花が咲き始めた。SNS的にもライブの動員的にも今まででいちばん水準が高い状態になってます。やっさん(vo/g)おーちくん(vo/dance)けつぷり(g/cho)――ワンマンツアー「とびきり!にっこり!レストラン」のファイナルシリーズもソールドアウト続出ということで。やっさん(渋谷クラブ)クアトロも即完してもうて(笑)!いやー、びっくりしました。――いい感じでやれているということですね。やっさん2年前に出したミニ・アルバムの「カフェかと思ったら美容院だった」っていう曲がTikTokやInstagramのリール動画で、バズったって言っていいのかはわからないんですけど、500万回再生ぐらいされて。そこから結構声かけられるようになったり、SNSで話題になったり、そういうことめちゃくちゃ増えましたね。なんか女子高校生とかに広まってるらしいです。「カフェのバンドでしょ?」みたいな。ファンの人が、今まではドリアンの話をしても全然伝わらなかったのに「TikTokで見たことある」とか「カフェの曲聴いたことあるよ」とか言われるようになったって言っていて、「広まってるな」と思いました。YOSHIKIさんにも広まったしな。けつぷりまあまあ、間接的にな。――YOSHIKIさんがYouTubeでドリアンを「Xに通ずるものがある」と紹介したという。やっさん何がやねん!って(笑)。けつぷりさすがに思いました。でもうれしかったな。――おーちくんはそういう状況の変化は感じていますか?おーちくんライブでも、お客さんの年齢層が老若男女、家族連れやったり、いろんな層がいっぱい来てくれるようになったなっていうのがあって。けつぷりバンドって、異性のファンがどうしても多いと思うんです。でも今は半分くらい男性ファンになって。SNSで伸びてからやと思うんですけど、男の人が入ってきてくれて、それがうれしいですね。――最高じゃないですか。一方では女子高校生に人気があり、でもライブでは男のファンもちゃんとついていて。やっさん今まで行ってないところに広まってる感じがしますね。――そんな中で、そういう新しいファンにぶっ刺す新作がついに完成したわけですが、手応えはどうですか?やっさんじつは盤を出すこと自体を結構3人で話し合ったんです。時代の流れとして単曲を配信でリリースするほうがいいんじゃないか、盤で出す意味はないんじゃないか、とか。でもいろいろな人に「今年は勝負の年だね」って言われ続けていたし、こうやって取材とかをしてもらう上でも盤を出すっていう理由というか意味はあるよなということになりまして。それで、3人の総意としてリリース自体をやっと決められたんです。2年かかっちゃったんですけど、結果、自分たちで聴いても作った意味のある盤になったなと思います。テーマも曲調も幅をちゃんと持たせられたし、ライブでどうするかというのも考えたし、どういうタイトルだったら引っかかりやすいかなとかも考えられたし。これが広まるかどうかは運の部分もありますけど、下準備をしっかりできたから、仮に伸びなくても「運が悪かったな」って思えるぐらいやることをしっかりやれた。後悔の残らない盤になりました。――おーちくんは今作、どうですか?おーちくん僕らの曲作りって、やっさんが原案や歌詞を書いて、けつぷりさんが打ち込みとかもやってくれて曲を作っていくんですけど、そういう能力もバンドの勢いと一緒で今がいちばん最高に達してるのかなっていう感じが歌っていてもするんです。楽曲的に、ほんまいちばんいいバンドになってるなって。やっさんその結果、それに比例して曲がムズくなってきて、レコーディングはしんどそうやったな(笑)。けつぷり時間かかったな。ブースにたぶん1曲で4時間くらい入ってたもんな。おーちくん1行歌うのに1時間かかったりしてた。でも苦労した甲斐はあったかなっていう。――けつぷりさんは今回の制作、どうでしたか?けつぷり曲作り的な部分でいうと、さっきSNSで「カフェかと思ったら美容院だった」がバズったという話がありましたけど、それって当時出した時はいわゆるリード曲じゃなかったんですよ。僕たちには別の曲を推していたんです。そういう曲が2年後に流行るって、もう到底予測できないじゃないですか。もちろん本気で作ったし、ポテンシャルはあったのかもしれないけど、こっちで操作したものじゃまったくないので。でもそっちのほうが流行るんや、カフェのバンドになるんやって。――カフェのバンド(笑)。あの、さっきから「カフェの歌」とか「カフェのバンド」とか言ってますけど、あれ、カフェの歌じゃないですからね。やっさん「カフェかと思ったら美容院だった」だから、「カフェじゃないバンド」ですね(笑)。けつぷりまあ、それがよくも悪く読めないなって。だから今回作るときも、いったん曲調に関しては考えないじゃないけど、インスピレーションでやろうみたいな感じで作ったんです。湧いてきたやつをそのまま作ったので、自由度が上がったというか。時間はかかったんですけど、何も考えなしにできた。やっさんだからいいテーマでも、逆にインスピレーションが湧いてこなかったから「次に回そう」ってなった曲もあります。「グループLINEで僕が返事したら返信が止まる」っていうテーマは1回ボツになりました。みんなわかるいいテーマだけどインスピレーションが湧かないから次に回そう、みたいな。どの曲が流行るかわからないし、中途半端に雑に作ってしまってライブでやりにくくなったりしたら後悔するから。――それで「ドラゴンの裁縫セット(笑)」みたいな曲が採用されていった。やっさんそういうことです。――「ドラゴンの裁縫セット(笑)」はすごくポップな曲でいいですよね。やっさんめちゃくちゃいいんですよ。これは、「カフェ〜」のせいというかおかげで、リードっていうものを基本的には決めずに全部推そうみたいな感じだったけど、形式上は決めないといけなくて。そうなった時に「一応ドラゴンを推すか」ってなって、リード曲になりました(笑)。「そんなことテーマにすんなよ」って思ってもらえるようにタイトルもめちゃくちゃいろいろ考えましたね。――これ、僕の世代だとよくわからないんですよ。やっさん僕らより下の世代だとわかるんですけど、ドラゴンの裁縫セットがカタログの中で一際輝いていたんですよ。おーちくん男子小学生はそれに夢中やった。やっさんその裁縫セットがいまだに定期的にSNSでバズったりするんですよ。「当時なんでそれ選んだの?」みたいな。そのテーマで作りたいって思ったけど、表現が難しくて。本当は2年前くらいに出そうとしたんですけど、そのときに繰り越しになった曲なんですよ。それがやっと形になった。タイトルももともと「ドラゴンの裁縫セット†」ってダガーをつけてたんですけど、意味が伝わりにくいし、ちょっと小バカにしてる感じが伝わった方がいいよなってなって、ギリギリで「(笑)」をつけようということになりました。――そして「ヤバイTシャツ屋さんと同じ人数」もファンにとっては待望の音源化です。やっさんこれはもともと「3人組の歌」というタイトルで1回リリースしてるんですけど、ヤバTのツアーに去年初めて呼んでいただいて、その時にMCで曲振りの時に「今日から『ヤバイTシャツ屋さんと同じ人数』に変えます!」って言ってこの曲をやったんです。その後ヤバTが出てきて、MCで「ほんまにそのタイトルで録り直してJASRAC登録してくれな許さん」みたいなMCの掛け合いをやって。そしたら(ATフィールド)青木さんが「本当にやったら?」って言うので、僕たちからご本人に連絡をして、青木さんもレコード会社とかに話を通してくれて。アレンジもけつぷりががんばってくれて、前とは結構別の曲になりましたね。ギターがめっちゃ変わりました。――かっこいいですよね。すごくシンプルなロックだし。やっさんで、〈1 ! 2 !!3人組!!!〉って数える声のところに女性の声を入れてヤバT感を出そうと。そうすると聴いたときにタイトルとリンクするなってなって、今のアレンジに変わったんです。――あの声の主は誰なんですか?やっさんれは大阪のイベンターで清水音泉というのがあるんですけど、その会社に「声の高い事務の方いませんか?」って聞いて(笑)。ひとりいますっていうので、レコーディング当日に急遽仕事終わりに来てもらったんです。けつぷり普段デスクでパソコン叩いてはる人に。やっさん足震えてました。マイクの前立つのが初めて過ぎて(笑)。――これ、あれですよね。5年後とかにはまた違う、そのとき売れている3ピースバンドの名前で出し直すんですよね。おーちくんそれは不義理すぎる(笑)。やっさんヤバTが大きな不祥事を起こさないかぎりはこのまま行かせていただきたいなと思います。――あと、僕は「寝るまでは今日」がいちばん好きです。いいですよね。笑えるくらいオシャレっていう。やっさんこういう、「曲かっこいいのに歌詞なんやねん」みたいなのに一時期飽きてたんですよ。「その笑いってベタよな」って思ってたんですけど、結局それなんやってなって。もう1回新鮮にやれるようになったから、こういうのもできるようになった。けつぷりこれは結構後の方に作ったんです。ロック調でテンポの速い曲が続いてたので、なんか変わり種にしたいなというのはあって。それと、やっさんが歌詞と一緒にこういう曲のイメージで、みたいなのを教えてくれるときがあって、そのリファレンスが結構……なんていうの?やっさんまあ、夜っぽいというか。けつぷりそうそう、「夜っぽい曲にしてほしい」っていうイメージを言われたので、僕の中でそれを広げて、メロディーもアレンジも決めてっていう感じで作っていったら、やっぱりオシャレになりますよね。夜とか言われると。やっさん曲後半に「カッコよく音楽にのるゾーン」というのがあるんですけど、これだけは歌詞を送る段階で「お客さん全員でポケットに手を入れて肩でリズム取りたい」っていうのがあったんです。「この曲はここがやりたくて作りたいねん」みたいな。けつぷりそこに行くまでに飽きさせたらあかんからっていうので、展開的には意外とややこしいというか、1番と2番が違ったりしていて。テンポは遅めなんですけど、聴けるようにはしました。これ、最初は他のタイトルやったよね。やっさん「僕の日付変更線」ってタイトルだったんです(笑)。でもちょっとオシャレすぎるかって。切り抜いた時に意味が伝わりにくくなるというか、本当におもしろい部分がブレるなと思って。「そのお笑いはちゃうな」って結構冷静に判断してこうなりました。タイトルで意味分かった上でオシャレなんがわろてまうよなって。けつぷりその内容を無理やり引き伸ばして1曲にしたっていう。やっさんちっちゃいワンテーマで。――今作、ちっちゃいワンテーマが多いですよね。なんか、よりちっちゃいものにいってる感じがするなと思うんですけど。やっさんなんかね、大きいテーマで作ってた曲も結構あるんですよ、過去に。でもそういうのって軒並み「この中のこの部分を広げた方がよかった」っていう後悔が大きくて。ヒットを狙う上で浅く広く投げる方がいいって思ってたんですけど、狭く深く刺す方がもしかして意味あるんじゃないかっていう。じゃないと「裁縫セット」はたぶん選べなかった。――しかし、よくこんなに「それがあったか」っていうテーマを見つけてきますね。やっさんでもね、意外と「このテーマおもろいんちゃうか」は尽きないんですよね。ずっと思いますもん。眼科行って、眼科で見る気球あるじゃないですか。あれに乗って旅に出たい、っていう曲を作りたいとか(笑)。そういうときはネタを取られへんようにSNSに書くようにしてるんです。0から0.1ぐらいが生まれた時にSNSに書いて足跡をつけて置くっていう。「この雪、新雪やな」と思ったら踏むようにしてる。――今作もその努力の結晶ですね。本当にいいミニ・アルバムになったと思います。やっさんはい。バコンって伸びるのは再現性のないものというか、交通事故みたいなものだってよくいわれるので。道路に出ていかないと起こり得ないけど、それが衝突するかどうかは本当に運の要素ももちろんあるんですけど、その確率を上げるためにやれることをやり切ったし、あとはライブでのおーちくんの体力が心配ですね。けつぷり激しいですから。やっさん振り付けも全部決めてライブでやる想定を全部作ったんですけど、どの曲の初披露の後もめっちゃ汗かいてて(笑)。いつもなんですけど、このアルバムは特に運動量がすごいですね。おーちくんその辺、自分でブラッシュアップしながらやってます。やっさんちょっとずつうまいこと手を抜く練習をしていってくれてるんで(笑)。だいたい初披露の後は「無理や!この曲はもうやるのやめよう!」って言ってますけど。おーちくんでも自分がどれだけ動くかでお客さんのわかりやすさが変わると思ってるんでね。――わかりました。そんな中、秋に対バンツアー『お友達に興味あるー!ツアー2024』が決まっていて。これももう、即完ということでいいですかね?やっさんそうですね。まあ、ワンマンツアーで東阪クアトロ、名古屋はダイヤモンドホールというクアトロより大きいところを即完してるんで、そうならないとおかしい。観たいっていう人がたくさんいてくれている状態だから、不安ではありつつ、そうなってくれんと困るなという。次の目標に向けて、いろんな人の力を借りて、いろんなライブを観せてもらって、いろんなファンの方にも観てもらってっていう、そのための一歩としてやらせてもらうので。――対バン相手はまだ発表されていないですが。やっさんメンツはね、出せないというかまだ決まってないんですよ(笑)。今オファー中です。――ドリアンって対バンいっぱいやってますけど、誰とやったって浮くじゃないですか。その辺は今どう考えているんですか?やっさん確かに結成最初の頃ぐらいは本当に誰とやっても浮いてたんですけど、だんだんライブをすごく丁寧にやるようになって。「やりたい人もやりたくない人も、どっちでもいいんで」っていうこととか「やりたいけどわからない人のために今説明してます」とか、絶対言うようにしているんですけど、その結果「誰とでもやれる」に変わってきました。バンドとしてもフィジカルが強くやっとなってきたかも。――ドリアン、もう8年目ですもんね。もうすぐ10周年。やっさんそうです。一応10周年で武道館ワンマンをしたいっていうのを1個目標にしてがんばっているので。そこに向けて一歩一歩進んでいます。それができたらもう「バンドじゃない」って言われなくなると思うんで(笑)。まずはこの記事が週間アクセス数トップになるように宣伝がんばります。<ツアー情報>ツーマンライブツアー『お友達に興味ある!2024』11月6日(水) 福岡・BEAT STATION開場 18:15 / 開演 19:0011月8日(金)愛知・名古屋CLUB QUATTRO開場 18:00 / 開演 19:0011月13日(水) 東京・渋谷CLUB QUATTRO開場 18:00 / 開演 19:0011月15日(金) 大阪・梅田CLUB QUATTRO開場 18:00 / 開演 19:00※全公演対バンゲストあり【チケット】前売:4,300円(税込・ドリンク代別)チケット情報:()北海道ワンマンライブ『北の大地に興味あるー2024』2024年10月20日(日) 北海道・札幌Sound lab mole開場 17:30 / 開演 18:00前売:3,800円(税込・ドリンク代別)<リリース情報>ミニ・アルバム『おおぞらクルージング』7月3日(水) リリース価格:2,200円(税込)【収録曲】1. ヤバイTシャツ屋さんと同じ人数2. 恐竜博士は恐竜見たことないでしょ3. ドラゴンの裁縫セット(笑)4. ゾンビの噛ミニケーション5. ムカつく奴は敵6. 寝るまでは今日7. 被りまくりタイムテーブル8. 負けヒロインでも君がいいオフィシャルサイト: ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★超能力戦士ドリアンのサイン入り色紙をプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!
2024年07月03日Text:小川智宏Photo:TAGAWA YUTARO(CEKAI)6月19日にニュー・アルバム『Unspoiled』をリリースしたばかりのKroiが、6月22日、横浜赤レンガ倉庫でフリーライブ「Departure」を開催した。「こんなことしていいんだ(笑)」とこの日のステージ上で内田怜央は笑っていたが、特別なシチュエーションの中、駆けつけた約6,000人のオーディエンス、さらにはたまたま赤レンガ倉庫に遊びに来ていた人々までも巻き込んで繰り広げられたライブは、改めてこのバンドの音楽的/人間的な魅力を十二分に伝えるものだったと思う。開演時刻19時、ステージに登場したメンバー5人。千葉大樹の弾き出したキーボードに長谷部悠生のギターが重なる。ゆったりと音を鳴らしながら、内田が「みなさん、調子はどうですか?」と挨拶。その言葉を皮切りに、感触を確かめるようにアンサンブルが構築されていく。オープニングナンバーは「Network」。益田英知がキレのあるドラムプレイでテンポを刻み、関将典のベースラインが気持ちのいいグルーヴを生み出していく。長谷部のギターソロではオーディエンスから大歓声が起き、一気に会場の熱は高まっていった。関将典(b)続けて「Drippin’ Desert」。1曲目で弾いていたギターを置いた内田がハンドマイクで歌う。体を大きく動かしながら繰り出すラップで勢いをつけると、サビではオーディエンスがジャンプして掛け声。爆発的なスピードでまくったり、正確なブレーキでかわしたり。まるでレーシングカーを操るような切れ味鋭いハンドリングとテンションの高い演奏で、バンドは的確に空気を掴んでいく。海風が心地よい横浜の夜が、Kroiの音楽によってクールに彩られていくさまがとても気持ちいい。そんな冒頭2曲を経て、ここで投下されたのが『Unspoiled』のリードトラック「Green Flash」だ。タイトルに合わせたグリーンのライトがステージを照らす中、濃密なアンサンブルが広がる。タイトで穏やかなリズムの上で千葉のキーボードが滑らかに色をつけ、内田の歌も徐々に力感を高める。ドラマティックに盛り上がる中内田が放った「あー、もう1回!」のキラーフレーズにひときわ大きな声がオーディエンスから湧き上がった。千葉大樹(key)「始まりました!『Kroiroom Festival』ですか?」。「Green Flash」を終えた内田が、この場所で毎年開催されている『GREENROOM FESTIVAL』にちなんでとぼけてみせる。「すごい光景が広がってますよ。こんなことしていいんだって、罪悪感がすごい。普通に来ている人、ごめんなさいね。あの……いい音楽やりますんで」と、ジョークまじりに自信をちらつつかせていると、突然益田が割り込んでくる。「MCで益田さんが入ってくるの、観たことある?」とイジったりしている空気もいつもどおり。いうまでもなくスペシャルな場所、スペシャルなライブだが、彼ら一流のユルさも健在である。益田英知(ds)MCではそんな感じなのにいったん音が鳴り始めるとピリッと引き締まるのもいつもどおり。千葉の奏でる流麗なピアノサウンドにベースとドラムが入ってきて始まっていくのはアルバムのオープニングチューンである「Stellar」だ。メンバーによるコーラスに続いて内田がアンニュイに歌い出す。この曲のもつちょっとアダルトで気だるいムードがなんとなくハマの風景にとても合っている気もする。決して派手な曲ではないし、眼を見張るようなスペクタクルがあるわけでもないけれど、5人それぞれが真摯に音に向き合い、それがひとつの大きな流れを生み出していくようなこの曲の景色は、Kroiというバンドのひとつの真骨頂だと思う。新作からの楽曲が続いたところで挟まれた「risk」でも内田はときおりメンバーのほうを向きながら歌を紡いだ。千葉が内田をじっと見つめながら音を合わせている。内田のロングトーンが響き渡ると一気に明るい光が会場を照らし出し、長谷部のギターソロと内田の叩くボンゴによってボルテージは一気に最高潮へと駆け上がっていく。そこで投下されたのが「Sesame」。オリエンタルなイントロから激しいリフへと展開していくギターが楽曲をリードして、赤レンガ倉庫にアグレッシブなパーティ空間を生み出してみセル。内田の声には思いっきり力が入り、最後のラップパートもキレキレ。セットリストの流れという意味でも、1曲の中での流れという意味でも、自由自在に緩急をつけながら渦を巻くようにして上り詰めていく、これこそKroiのライブだ。内田怜央(g/vo.)「本当にありがとうございます」と内田。「これ、何人いるの?」という内田の問いかけに益田が「7万人のお客さんです!」と応答。もちろん嘘だが、その言葉にオーディエンスも盛り上がる。と、ステージの最後部にいた長谷部が何やらタオルを掲げている。「今俺、赤レンガに擬態してるんだけど」――この日販売されたタオルには赤レンガの壁がプリントされていたのだ。さっき内田は「雰囲気いい感じで」とか言っていたのだが、5人のグルーヴは今日もマイペースである。長谷部悠生(g.)とはいえ「Kroi単体でこんな大規模なフェス感みたいなのは初めてなので、最初で最後にならないように」という内田の言葉どおり、この特別な一夜に懸ける彼らの意気込みは熱い。「赤レンガでフリーライブやるなんて、俺らどんだけ太っ腹なんだちゅうの!」という声をきっかけに「Amber」に突入すると、さっきまでのMCが嘘のように気合の入ったサウンドが横浜の空気を震わせていった。全員で体でリズムを刻みながら「Pixie」を披露すると、続けて演奏されたのはファースト・アルバム『LENS』の1曲目「Balmy Life」。5つのピースがバチバチにぶつかり合いながらグルーヴを練り上げていく、Kroiというバンドのメカニズムがよくわかる曲だ。この曲のポイントのひとつが千葉によるトークボックスだが、何らかのトラブルでうまく音が鳴らない。普通なら焦ってしまうところだが、そういうトラブルにも阿吽の呼吸で対応していってしまうところはさすがのライブ巧者。その後トークボックスも無事復活し、鳴り響いた音に会場中から喝采が送られた。そしてキラーチューン「Fire Brain」でさらにギアを上げると、曲の途中で内田が「みなさんありがとうございました。すげえ短いけど、あと1曲だけやって帰ります」と話し出す。「えー!」と声を上げるオーディエンスに千葉が「でもタダだから!」と返したりしていると、赤レンガ倉庫の向こう側から花火が上がった。「花火に負けないようにいきましょう」と演奏を再開すると、最後はしっとりと「SHINCHA」で締め。「これ、もう1回やりたいっすわ。めっちゃ楽しかった。みなさんまた、絶対どこかでお会いしましょう」と内田が話し、あっという間のフリーライブは終わりを告げた。終演後にはアルバムツアー「Unspoil」の追加公演と、ツアーファイナルとしてKroi 史上最大規模となるぴあアリーナMMでのワンマンライブの開催も発表された。来年2月にまたここ横浜に戻ってくる彼らがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から楽しみにしたいと思う。Kroi Free Live "Departure" at 横浜赤レンガ倉庫※2024年6月29日(土) 23:59までの期間限定公開★まるごと1冊Kroiを特集する『ぴあMUSIC COMPLEX (PMC) SPECIAL EDITION 5 Kroi』7月9日(火) 発売!詳細は こちら()<ライブ情報>Kroi Live Tour 2024-2025 "Unspoil" at PIA ARENA MM2025年2月1日(土) 神奈川・ぴあアリーナMM『Kroi Live Tour 2024-2025 "Unspoil" at PIA ARENA MM』告知画像Kroi Live Tour 2024-2025 "Unspoil"10月3日(木) 岡山・岡山CRAZYMAMA KINGDOM10月4日(金) 鳥取・米子laughs10月24日(木) 長野・長野CLUB JUNK BOX10月25日(金) 山梨・甲府CONVICTION11月16日(土) 大分・DRUM Be-011月17日(日) 熊本・B.9 V112月7日(土) 沖縄・桜坂セントラル12月8日(日) 台北・THE WALL■ファンクラブ先行:7月7日(日) 23:59まで Live Tour 2024『Unspoil』8月23日(金) 神奈川・KT Zepp Yokohama8月29日(木) 愛知・Zepp Nagoya8月31日(土) 福岡・Zepp Fukuoka9月1日(日) 広島・BLUE LIVE HIROSHIMA9月6日(金) 宮城・仙台PIT9月8日(日) 北海道・Zepp Sapporo9月12日(木) 大阪・Zepp Osaka Bayside9月13日(金) 大阪・Zepp Osaka Bayside9月15日(日) 香川・香川festhalle9月21日(土) 新潟・新潟LOTS9月26日(木) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)9月27日(金) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)チケット情報:()特設サイト:<リリース情報>3rdアルバム『Unspoiled』発売中Kroi『Unspoiled』ジャケット●CD+LIVE Blu-ray『Kroi Live at 日本武道館』:6,050円(税込)●CD+LIVE DVD『Kroi Live at 日本武道館』:6,050円(税込)●CD Only:3,080円(税込)【収録曲】01. Stellar02. Psychokinesis03. Sundown (Interlude)04. Green Flash05. Signal06. GAS07. Hyper(TVアニメ『アンダーニンジャ』オープニングテーマ)08. Amber(『ダイドーブレンド』ブランドCMソング)09. PULSE10. Sesame(TVアニメ『ぶっちぎり?!』オープニングテーマ)11. Water Carrier(スターオリジナルシリーズ『SAND LAND: THE SERIES』オープニングテーマ)12. papaya13. 風来14. 明滅【LIVE DVD / Blu-ray収録曲】01. Fire Brain02. Drippin’ Desert03. shift command04. 夜明け05. Mr. Foundation06. Sesame07. Monster Play08. Page09. Hyper10. 侵攻11. Astral Sonar12. Never Ending Story13. risk14. 帰路15. Pixie16. Network17. selva18. HORN19. WATAGUMO20. Shincha21. Juden22. Balmy Life23. Polyester【LIVE DVD / Blu-ray特典映像】Behind the Scenes of “Kroi Live at 日本武道館”特設サイト:公式サイト:
2024年06月28日Text:小川智宏Photo:マスダカイメンバー脱退を受けて昨年12月にライブ活動を休止してから5カ月あまり。KANA-BOONが帰ってきた。5月14日にメンバーの地元である大阪・梅田CLUB QUATTRO、そして5月17日に東京・渋谷WWW Xで開催された復活ワンマンのタイトルは『SUPER PHOENIX』と名付けられた。さまざまな出来事を経験し、そのたびに蘇ってきたKANA-BOONはまさにフェニックス=不死鳥のよう。艱難辛苦を乗り越え、そのたびにますますタフになる彼らの最新型を、東京公演の会場で目撃した。谷口鮪(Vo/Gt)SEとともに登場した谷口鮪(Vo/Gt)とマーシーこと遠藤昌巳(Ba)が「ふっかーつ!」と叫んで歓声を受ける。そしてサポートメンバーであるヨコイタカユキ(Gt)と関優梨子(Ds)を紹介すると、「よっしゃ、始めるか!」とギターをかき鳴らし始めた。1曲目は「シルエット」。どんなときでもバンド自身を鼓舞し、前に進めてきた曲だ。前のめりで分厚いサウンドがけたたましく鳴り響くなか、〈なにもないよ、笑えるさ〉と歌った谷口がすかさず叫ぶ。「泣くなよ!」。正直筆者は「シルエット」のイントロが鳴った時点で泣きそうになっていたのだが、そんなセンチメントをバンドのパワーと音を鳴らす喜びで吹き飛ばすように、ライブはどんどんテンションを上げていった。遠藤昌巳(Ba)オーディエンスみんなでカウントしてスタートした「1.2. step to you」、初っ端からいきなりマーシーとヨコイの見せ場が繰り広げられた「彷徨う日々とファンファーレ」。タイトなビートを叩き出しながら時折はさむコーラスが楽曲に新鮮な色を加えていく関のプレイも含め、正式メンバー+サポートという体制ではあるものの、紛れもなく「バンド」としてのパワーとコンビネーションが、この新しいKANA-BOONをゴリゴリと前進させているのがわかる。MCでは谷口がスタジオに入るたびに4人で飲みに行った(結果、ちょっと太った)ことを明かしていたが、そうした積み重ねがステージから放たれる音にちゃんと出ている。谷口は「楽しいですね、やっぱり!」と満面の笑みだが、それは単にお客さんの前で音を鳴らせるということに加え、こうして「バンド」で戻ってこられたことに対する手応えもあるからなのかもしれない。その後もライブはアグレッシブかつハイテンションに進んでいった。激しい照明のなかソリッドな音を響かせた「タイムアウト」、そして谷口がハンドマイクで踊りながら歌う「FLYERS」。マーシーが「もっといけますよね!」とオーディエンスを煽って突入した「フルドライブ」では谷口のギターが鳴らなくなるというトラブルも発生したのだが、「でも関係ない!」と急遽ハンドマイクで歌ってみせる。タフだ。もちろんオーディエンスの歌声も、そうやってトラブルを乗り越えていくバンドを全力でサポートし、場内の一体感はさらに高まっていった。そんな怒涛の展開を経て、谷口がぽろんとギターを鳴らすと、途端に「おおー!」と歓声が起きる。「お腹すいたね〜」というとぼけたMCから入っていくのは、もちろん「チャーハンの歌」としておなじみ「ないものねだり」だ。待ってましたとばかりにオーディエンスが手拍子で応える。「久しぶりに一緒に歌うか!」という声からコール&レスポンスも見事に決まり、「最高です、ありがとうございます!」と谷口は破顔してみせた。確かに谷口の言葉どおり、「最高」である。何がって、「おかえり」「ただいま」の空気を超えたパフォーマンスを、この日のKANA-BOONは見せつけてくれているからだ。演奏に込められたエネルギー、4人の音がガチっと組み合わさったときの爆発力は、この休止期間を経て間違いなくバージョンアップしている。サイヤ人みたいにさらに強くなって、KANA-BOONは帰ってきた。そのことがとにかくうれしいし、頼もしいのだ。「ライブのない日々はマジで退屈でした」と谷口は言う。マーシーとふたりで旅行したり、山登りしたり、楽しいことはたくさんあったが、それでもどこか物足りなかった、と。「ライブがないと人生楽しくないってはっきりわかった」。その物足りなさをぶっ壊し、人生に絶対に必要なものを取り戻すために彼らはステージに帰ってきた。その強い意思が音を背骨のように貫いている。KANA-BOONにとって、谷口にとっての音楽の存在意義を歌った「MUSiC」、そしてバンドの最初期から演奏され続けてきた「結晶星」と、ファンにとってもバンド自身にとっても大切な楽曲が立て続けに披露される。「結晶星」の〈それでいいんだよ〉という歌詞を歌った谷口が笑みを浮かべながら頷いてみせる。そんな仕草に、すべてを受け止めながらバンドを続けていく彼の思いの大きさが見えたような気がした。そして「よし!」と気合を入れ直すと、鳴らされたのは「さくらのうた」。切ない情景が、谷口が経験してきた数々の別れとオーバーラップして胸を締め付ける。「スタンドバイミー」もそうだ。〈僕はやれる君はやれる/飛び出せ世界〉。こうしてあらゆる曲がそのときのバンドのメッセージになるのは、谷口がそれだけそのときどきの自分に正直に曲を作ってきたからだろう。苦しいときにも、悲しいときにも、うれしいときや楽しいときにも、きっと彼は彼自身の曲たちに支えられ、救われてきたに違いないと思う。この日もKANA-BOONの曲たちは、オーディエンスを祝福し、バンドを励まし、谷口自身の背中をぐいぐいと押していた。ライブの終盤、谷口は今回のメンバー脱退に至った心境を告白し始めた。4人で始めたKANA-BOONがずっと続いていくことを願っていたこと。でもその夢は残念ながら叶わなかったこと。いつの間にかオリジナルメンバーは谷口ただひとりになってしまったが、それでも「KANA-BOON」の名前を背負う意味は、KANA-BOONがすでに「自分だけのものではない」からだ。メンバー、ファン、スタッフ、たくさんの人の思いを背負って進んでいく覚悟。「俺の人生はボコボコの道だけど、舗装された道を歩いても面白くない。あんな人生でも大丈夫なんだって思ってもらえれば」という言葉に続いて、谷口は「俺が率いるKANA-BOONを見ていてください」と言った。筆者の記憶が正しければ、彼はこれまで「俺が率いる」という言い方をしてはこなかったはずだ。そういう言い方は、きっと彼とKANA-BOONのバンド観にはなかった。でもこれからは違う。自分が背負っているものをちゃんと示すために、谷口はあえてそうした言い方をしたのかもしれないと思った。〈何度も何度も何度も何度も/立ち上がり歩き出す〉と歌う「フカ」と、大変な時期にバンドを支え続けてきた「まっさら」で本編を終えると、アンコールではヨコイのギターソロも鮮やかに決まった「スターマーカー」、そして会場の全員でタオルを回した「ソングオブザデッド」を披露。そして「これからも長い旅、どうぞお付き合いください!」という谷口の言葉とともに演奏された最後の曲は「ネリネ」だった。軽やかなリズムと美しいメロディが、ここからまた始まっていく旅を彩る。かくしてKANA-BOONという「スーパーフェニックス」は復活を遂げた。これからも人生いろいろあるだろうけど、それでもKANA-BOONは歩き続けていくだろう。新曲もめちゃくちゃ作っているとのことなので、まずはその新曲を聴ける日が来るのを楽しみにしている。<公演情報>KANA-BOON ONE-MAN LIVE "SUPER PHOENIX"2024年5月17日(金) 渋谷WWW Xセットリスト01. シルエット02. 1.2. step to you03. 彷徨う日々とファンファーレ04. タイムアウト05. FLYERS06. フルドライブ07. ないものねだり08. MUSiC09. 結晶星10. さくらのうた11. スタンドバイミー12. フカ13. まっさらEN1. スターマーカーEN2. ソングオブザデッドEN3. ネリネ<ライブ情報>ROCK IN JAPAN FESTIVAL 20242024年8月3日(土)・4日(日)・10日(土)・11日(日・祝)・12日(月・休) 千葉市蘇我スポーツ公園※KANA-BOONは4日(日) に出演風とロック芋煮会 20242024年9月7日(土)・8日(日) 郡山市 開成山公園※出演日は後日発表★秋からワンマンツアー開催決定!2024年10月5日(土) 長野 CLUB JUNK BOX2024年10月21日(月) 仙台 Rensa2024年10月23日(水) 札幌 cube garden2024年11月3日(日) 高松 DIME2024年11月4日(月・振) 広島 LIVE VANQUISH2024年11月14日(木) 名古屋 THE BOTTOM LINE2024年11月21日(木) 福岡 BEAT STATION2024年11月25日(月) 大阪 GORILLA HALL2024年11月28日(木) 川崎 CLUB CITTA’※ツアータイトルやチケット先行スケジュールなどの詳細は後日発表オフィシャルサイト:
2024年05月24日歌舞伎座「六月大歌舞伎」で、中村獅童の長男小川陽喜が初代中村陽喜(はるき)として、次男小川夏幹が初代中村夏幹(なつき)として初舞台を踏む。そして獅童自身も「思いもよらなかった」と語る憧れの大役に挑むことに。本番を目前に控え、息子たちと過ごすうれしくも忙しい日々を熱く語ってくれた。――ご挨拶回りでお忙しい時期でしょうか。獅童もうね大変ですよ。1日に何十軒と回るので。(中村)時蔵さんご一家と一緒に6月の襲名メンバーでご挨拶に回っているのですが、夏幹は(尾上)菊五郎のにいさんにご挨拶した時、人間国宝で大先輩のにいさんの顔を見るなり、えーっと、とてもここでは言えないようなワードを口走ったんです(笑)。なぜそんなこと言ったかわからないんですが、にいさんは大笑いで、しょっぱなから冷や汗ものでした。――陽喜さんはこの春から小学1年生で、新しい生活が始まりましたから余計にお忙しいでしょうね。獅童陽喜のこと、皆さん「しっかりしてる」って言って下さるけどそうでもないんです。入学式のときも通学路を何度も予習したのに、ずっと他の事を考えているのか、すぐ逆方向に歩いていっちゃう(笑)。かと思うと浅草の平成中村座『極付幡随長兵衛』の長松の時は、顔(化粧)をし終えたら急にしゃべらなくなるから具合が悪くなったのかと心配したら、「しゃべるとお化粧が落ちるから」って。そういう一面もあるんだなと。――昨年12月歌舞伎座での超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』では狐の精となって、花道を狐六方で元気よく引っ込んでいきました。獅童人様の前に出て何かをやるのが好きみたいで、1月の襲名披露の取材会で大はしゃぎしてしまったけれどあれが本性です。人前に出ると止まらない。今は初舞台に向けて「6月は丁稚で7月は牛若丸、やるんで!」って自慢して回ってるみたいです(笑)(編集注:陽喜さんは歌舞伎座「六月大歌舞伎」終了後、6月30日より全国巡業する「松竹特別歌舞伎」で上演される『橋弁慶』で牛若丸を勤めることが決定している)。他にもめんどくさいほどこだわりがあってね。出かける時も靴はこうじゃなきゃイヤだと言い出したり。僕もそういう子供だったので、見ていると自分に似ていてイラッときます(笑)。――夏幹さんもその超歌舞伎で初お目見得、小さな押戻のような拵えが可愛くて。獅童あいつはふだんはすごいママッ子なんです。母親が見えるところにいないと大変なのに、楽屋に一歩入ると急にしっかりしちゃう。顔するときも泣かなかったしね。不思議なヤツなんですよ。手前左から)獅童さん長男の小川陽喜さん、次男・小川夏幹さん。「六月大歌舞伎」ではそれぞれ、初代中村陽喜・初代中村夏幹として初舞台を踏む――獅童さんご自身の初舞台のことが重なりますか。獅童僕が初舞台を踏んだのが1981年の、やはり6月なんです。学校を早退して歌舞伎座へ行くので毎日母(小川陽子さん)が着物を着て迎えに来てくれました。学校が井の頭公園にあるのですが、梅雨時の送り迎えですから足元も悪かっただろうな。僕は息子たちよりずっと神経質であがり症で、すぐお腹痛くなっちゃう子供でしたから、学校へ行く途中でお腹痛くなってお医者さんに駆け込んだり。父は歌舞伎役者を早くに廃業したので、僕はお弟子さんがひとりもいない状況から役者人生を始めたんです。だから学校の送り迎えだけではなく、弁当作り、劇場に重たい鏡台を運ぶことから切符売ることまですべて母がやってくれた。本当に大変だったろうなと今になって思います。夢だった6月の萬屋興行――6月の歌舞伎座では萬屋の皆さんがそろって襲名と初舞台のご披露をなさいます。獅童ずっと念願でした。一時は毎年歌舞伎座の6月といえば萬屋公演で、(萬屋)錦之介や(中村)嘉葎雄の叔父は書き物(新作)の芝居で、(中村)時蔵さん、(中村)歌六さん、(中村)又五郎さんが古典をなさって、そこへ淡島千景さんが出られたりして、今思うとなかなか面白い興行をしていた月でした。今回、時蔵のにいさんに「6月、そろそろまた萬屋でやりませんか」と伺うと「いいね、やろうよ」と即決。祖母(三世時蔵夫人)も母も喜んでくれているんじゃないかな。――昼の部の六代目中村時蔵襲名披露狂言が『妹背山婦女庭訓』です。劇中での口上もありますね。獅童僕の初舞台の狂言も『妹背山』でね。豆腐買いおむらが(十七世中村)勘三郎のおじさまで、僕が娘のおひろで、おじさまが毎日手を引いて出てくださったんです。ある日おじさまが、まだ本舞台で口上を述べている僕をおいてひとりでどんどん花道へ歩いて行っちゃうんですよ。で、「あ、いけないいけない。あの子をおいてきちゃった」って言って戻ってくる(笑)。そんな感じでその日その日で芝居を変えてくるんです。そこで見事にお客さんがドッと沸くのをま近で見て「ああ、すごいな」と。――初舞台にして既に獅童さんはそんな場面を日々目の当たりにしていたんですね。獅童僕の記憶に強烈に焼き付いています。お客様に喜んでいただくために毎日ああしよう、こうしようと考えるおじさまの姿。哲明にいさん(十八世中村勘三郎)もそうでしたが、とにかくお客様ファースト。決まったことだけやるのではなくてね。――今回はその『妹背山』で、お三輪をいじめる官女たちに、小川家の、それも立役の皆さんがずらりと顔を揃えます。獅童これも「小川の立役だけでいじめの官女ができるんじゃねえか。せっかく大勢いるんだからやろうよ」って、歌六のにいさんの一声で決まりました。――そして『魚屋宗五郎』の宗五郎です。初役ですね。獅童哲明にいさん(十八世中村勘三郎)が宗五郎のときに三公(小奴三吉)をやらせてもらったんですが、まさか自分が歌舞伎座で宗五郎をさせてもらうとは思ってもみませんでした。『魚屋宗五郎』といえば音羽屋さん、菊五郎劇団のイメージですよね。だけど(寺島)しのぶちゃんが繋げてくれて、菊五郎さんが「お前、歌舞伎座で宗五郎やれよ。俺が教える」って言ってくださって。まさかそんなこと言われると思わなかったので、「え?」と。人間ってあまりにも思いがけないことを聞くと「にいさん酔ってる?」って思っちゃって、本当のことだと思えないんですよ。その後数日かけてだんだんと実感して、次第に震えるような思いに変わりました。菊五郎のにいさんが先代の(二世尾上)松緑さんに習った宗五郎、今はそれを教わるありがたさをかみしめています。2024年歌舞伎座「六月大歌舞伎」『魚屋宗五郎』特別ポスター――宗五郎といえば立役にとって憧れのお役ではないかと思うのですが、獅童さんにとってはどんなところに惹かれますか。獅童人間らしいじゃないですか。「酔って言うんじゃねえけど」って言うあたり、酒乱なんだけど優しい人、憎めない人。ただ、だんだん酔っていくところが喜劇っぽくなってしまってはいけないのかなとは思っていますが、それはあくまで今僕が勝手に考えていること。明日(菊五郎の)にいさんに教わるんです。宗五郎の心情や勤めるにあたっての心づもりをしっかり教わってこようと思います。――この狂言の前が『山姥』。獅童さんが源頼光、陽喜さんが渡辺綱、夏幹さんが卜部季武で初舞台となります。かわいい武者姿で登場するのですね。獅童僕はこの後が大変。『山姥』では白く塗ってるから休憩でそれを落として宗五郎の拵えしなきゃいけないでしょ。あとは、脇毛問題。僕、もともと体毛が薄くて微妙なんです。あるならガッツリあった方がいいのかな。でも最近は脱毛するのが当たり前の世の中なので、いっそのことなくてもいいのかなと考え中なんです。どっちがいいと思う? 日によって変えようかな(笑)。――ではそれは拝見してのお楽しみということで(笑)。陽喜さん、夏幹さんが、それぞれ与吉と長吉という丁稚で登場します。丁稚の、あの「酒が好きだから酒屋に奉公してるんだ」という生意気な台詞をおふたりが言うなんて、想像するだけで可愛くてニヤニヤします。獅童おそらく台詞は一緒に言うのではなくて、割って(ふたりで分けて)言うことになりますね。酒樽を持つのは陽喜かな。とにかく『妹背山』に豆腐買いのおむらで出てくださる仁左衛門のにいさんをはじめとしたみなさん、そして久々に小川家勢ぞろいでしょ。とても面白い並びの月になると思いますよ。楽しみになさっていてください。このインタビュー終了後、陽喜さん、夏幹さんが朗らかに登場。3人の撮影が始まった。獅童さんに絡みながら楽しいポーズを取る陽喜さんと夏幹さん。陽喜さんは学校から戻ったばかりなのに元気いっぱいだ。今回は超歌舞伎とはまた違う古典の世話物のお役。「(超歌舞伎は)立廻りがたくさんあって楽しかった。今度はお化粧も衣裳も変わるけど全然大丈夫!」と陽喜さん。夏幹さんも「(お芝居は)お客さんがいっぱいで楽しい!」と目を輝かせた。「六月大歌舞伎」は東京・歌舞伎座で6月1日(土)~24日(月) まで。取材・文:五十川晶子撮影:興梠真帆ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★中村獅童さん・陽喜さん・夏幹さんのポラを抽選で1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>歌舞伎座「六月大歌舞伎」【昼の部】11:00~川村花菱 作齋藤雅文 演出一、『上州土産百両首』二、『義経千本桜』所作事 時鳥花有里六代目中村時蔵 襲名披露狂言三、『妹背山婦女庭訓』三笠山御殿劇中にて襲名口上申し上げ候【夜の部】16:30~曲亭馬琴 原作一、『南総里見八犬伝』円塚山の場初代中村萬壽 襲名披露狂言二、『山姥』五代目中村梅枝 初舞台劇中にて襲名口上申し上げ候河竹黙阿弥 作新皿屋舗月雨暈三、『魚屋宗五郎』初代中村陽喜初代中村夏幹初舞台2024年6月1日(土)~6月24日(月) ※11日(火)、17日(月) 休演会場:東京・歌舞伎座チケット情報()公式サイト
2024年05月20日スパイク・小川暖奈さんが、2024年春夏「モテコスメ大賞」受賞コスメから、春めきくすみネイルに挑戦!ネイルはファッションの一部。服によって塗り替えます。普段のメイクは、自身のパーソナルカラー“ウィンター”に合うピンク系を貫いている小川暖奈さん。『女芸人No.1決定戦 THE W 2023』では決勝戦進出の実力を持ちながら、洋服のデザインを手がけるなどクリエイターとしての才能も光る。「ネイルデビューは中1の頃。母の、ピンクや真っ赤の爪をいつも見ていたので、私もやりたくなったんです。それで『塗ってみたい』と言ったら母が『やっと娘にネイルできる日が来たか』って。エモい話です(笑)」ジェルネイルをすることもあるが、セルフネイルも得意なのだそう。「冬でも気分を上げるために、手も足もやっています。左右で違う色を塗ったり、模様を描いたり。服に合わせて塗り替えるのも好きで、ネイルはファッションの一部です」春めきくすみネイル1、くすみニュアンスで指先に新しい春を 賞【Celvoke】クレイヴド ネイルポリッシュ 11大人かわいいカラーはワンピを着てデートに!一度塗りならシアーに、二度塗りでミントカラーが引き立つ春カラー。圧迫感を軽減する酸素透過性処方、速乾タイプで、ローズマリー葉エキスなど天然由来成分を配合。「塗り重ねる回数で違う色みを楽しめ、手もきれいに見えます。かわいくて大人っぽい色なので、ワンピースを着てデートする日に塗りたい」。¥2,640(セルヴォーク TEL:03・5774・5565)「肌になじみつつ、個性を感じる絶妙なカラーです。年齢性別関係なく万人受けしそうだから、ヘビロテ間違いなし!」2、春気分を大満喫して気分アゲアゲ 賞【REVLON】ウルトラ HD スナップ! 002デニム合わせでカジュアルかつ個性的に、が気分。速乾&ひと塗りで高発色が叶う高機能ネイル。78%自然由来成分で爪をすこやかにケア。ヴィーガン仕様。「レブロンのネイルは速乾なところが便利で、何本か持っていますがイエローは初。春らしくて好きです。デニムパンツと白T&デニムジャケットでカジュアルに、個性的に装いたい」。¥1,100 2/29限定発売(レブロン TEL:0120・803・117)「媚びないイエローは、1色でおしゃれに仕上がる便利なカラー。重めのコートが必要な時期からでも、差し色に使えそう!」3、変化する青で表情豊かに彩る 賞【Ducato】ネイルマイン 18落ち着いた青ネイルはあえて古着合わせが。“夜空に映える”がテーマの新色で、動物由来の原料不使用のヴィーガン処方。「青のネイルが好きで、ネイビーから水色まで幅広い青を愛用中。これは青にもグレーにも見える落ち着きカラーで、ツヤっぽさも素敵。ジャージパンツにワンピを重ねてジャケットを羽織る、全身古着スタイルが似合うかも」。¥495 限定発売(シャンティ TEL:0120・56・1114)「派手すぎない色みなので、これまで青系の色が苦手だった人にもおすすめ。ステージに立つときにも塗りたいです」Haruna Ogawaお笑いコンビ・スパイクのボケ担当。相方は松浦志穂。2022年にはブランド『STOF』とのコラボでファッションデザイナーに抜擢されるなど、幅広く活躍。※『anan』2024年2月28日号より。写真・恩田はるみスタイリスト・大島有華取材、文・若山あや(by anan編集部)
2024年02月24日もちもちの色白肌に、きなこカラーの服で。わらび餅のようなみずみずしさを表現してくれた、乃木坂46、5期生のクールな妹・小川彩さん。「チーズとかお餅とか、もちもち食感のものが好きなんですけど特にわらび餅は、スーパーでも見つけたら即買うくらい大好きです」そんなわらび餅への愛が最近になって再び上昇中。きっかけは、この“飲むわらび餅”。「すごくかわいがってくれる(岡本)ひなちゃんが一緒にいるとき飲んでたことがあって『飲んでみる?』と一口くれたんです。飲んだ瞬間『なんだこのおいしいものは!?』って衝撃が走りました。今日いただいた、カップのわらび餅も(一ノ瀬)みくが『あーや、これ好きだよね!』って買ってきてくれて以来、大好きです」お姉さんメンバーの愛情を一身に浴びてすくすく育つ小川さん。「特にみくはお仕事でも私への愛を表明していますが(笑)、オフではそれ以上に愛情表現がすごくて。実際『外では控えめにしてる』って言ってました。とかいって相思相愛なんじゃないの?と言われますが、私は否定しています(笑)」愛されるってどんな気持ち?「それは、愛がなくなってみないことにはわからないかな…」と、小悪魔スマイル。半面人見知りな性格で、当初はなかなか打ち解けられなかったとか。「そこで仲良くなるにはあだ名からだ!と、最初みんなにあだ名を付けて回りました。池田瑛紗は“てれさぱん”、中西アルノは“アルル”、ひなは“なっつ”。次第にあだ名クイーンと呼ばれるようになって、いまはもう5期生みんなにかわいがってもらうように…。いいグループに入ったなあと実感してます。まあ面と向かっては言わないですけど(笑)」春のアンダーライブツアーを完走し、先輩との距離も接近中。「推しメンは阪口珠美さん。珠美さんのダンスが好きで、ステージでちらっと見るとダンスはもちろんお顔もかわいくて…つい見入ってしまう、憧れの存在です」さっぱり味と喉ごしに思わず一気飲み!小川さんが普段から大好きという『きなこととろり』のドリンク。撮影中もちゅるるんと飲んではニコニコ、うれしそうな表情に。「甘そうに見えるかもしれないけど、きなこ味でさっぱりとしているから、つい一気飲みしちゃいます(笑)。抹茶味は今日が初めてだったんですけど、ちょっとほろ苦くて甘すぎずおいしかったです!どちらも下に入っているわらび餅をもぐもぐしながら飲むのが楽しくて…この作りたてわらび餅のとろとろ感はやみつきです」もし小川さんがフレーバーをプロデュースするとしたら?「いちごみるくフレーバー希望です。ついにご卒業されてしまったけど、憧れの齋藤飛鳥さんの初期設定が『いちごみるくが大好きなあしゅりん』でいらしたので(笑)、ぜひ一緒に飲みたいです。大先輩をイジらせていただくようで大変恐縮なんですが、なかなか自分から飛鳥さんとお話をすることができなかったので、わらび餅を機に…!」きなこととろり ヨドバシAkiba店食べる直前に仕上げるわらび餅と、飲むタイプのどちらも初体験の喉ごし。京都発の“生仕立てわらび餅”の人気店。毎日お店で炊き上げる、とろりとしたたり落ちるような食感のわらび餅と、大豆の選定からとことんこだわった深煎りきなこが主役だ。なめらかな喉ごしのわらび餅は悶絶必至!宇治抹茶ラテ¥600深みきな粉ラテ¥550とろりわらび餅 おひとりさま用¥330東京都千代田区神田花岡町1‐1ヨドバシAkiba 1FTEL:03・5577・5284おがわ・あや2007年6月27日生まれ、千葉県出身。5期生最年少。愛称あーや。5期生の番組『超・乃木坂スター誕生!』内のコントでは千葉県出身のメンバーで構成される「チーム千葉魂」の総長。ニット¥7,260(リリー ブラウン/リリー ブラウン ルミネ エスト新宿店 TEL:03・6457・8555)イヤリング(2点セット)¥2,090(ゴールディ TEL:0120・390・705)セットリング¥2,420(アネモネ/サンポークリエイト TEL:082・248・6226)※『anan』2023年6月7日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・コギソマナ(io)ヘア&メイク・河嶋 希(io)フードスタイリスト・田中美奈子取材、文・大澤千穂池田祐美子(店)(by anan編集部)
2023年06月03日2023年5月24日、プロサーファーの小川直久さんが、がんにより亡くなったことが分かりました。51歳でした。所属事務所である株式会社 LDH JAPANのウェブサイトによると、小川さんは2020年より大腸がんを患っていたとのことです。弊社所属のプロサーファー小川直久が、5月23日(火)に癌により永眠いたしました。数々のタイトルを獲得し、日本のサーフィン界に多大なる影響を与え続けた彼の功績に敬意を表すと共に、皆様におかれましては生前のご厚誼を深謝し、謹んでお知らせいたします。2020年に大腸癌が発覚した際には、本人の強い気持ちで治療を乗り越えて見事に寛解し、再びサーフィン界のためにと想いを募らせ、次回のパリオリンピックでも最年長選手として出場をと意気込んでおりました。弊社としても、その想いを叶えるべくサポートを続けておりましたので、LDH一同大きな悲しみの中に故人を追悼しております。LDHオフィシャルサイトーより引用小川さんは、1995年度の『JPSAグランドチャンピオン』の実績を持つ、日本を代表するトップライダー。小波から大波まで幅広く乗りこなし、7年連続を含む合計8回の『サーファーオブザイヤー』を受賞しました。選手としてだけでなく解説者としても活躍し、日本プロサーフィン連盟副理事長も務めていた小川さん。『日本サーフィン界のカリスマ』とも呼ばれ、多くのファンに支持されてきました。小川さんの訃報に、多くの人から悲しみの声が上がっています。・私がサーフィンを始めた頃、雑誌やDVDでよくお見掛けしました。とても人柄のよさそうな方でした。心よりお悔やみ申し上げます。・こんなに若くして亡くなるのは残念でなりません。・言葉が出ない。若すぎるって。ショックだ。小川さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年05月24日今回の「やさしいママのヒミツ」は、シンプルでどんな食卓にも合う、使いやすい器が人気の陶芸家・小川麻美さん。5歳の男の子のママです。山と湖がほど近い自然に囲まれた、まるで北欧のような雰囲気の工房とアトリエを併設したご自宅を訪ね、作品づくりや暮らし、子育てまでお話をたっぷり伺いました。小川麻美(おがわ・あさみ)さん夫の瑞木(みずき)さん、息子の桧(かい)くん(5歳)、愛猫(じん8歳、にこ2歳)の3人と2匹の家族会社勤めをしながら陶芸教室に通い、独学で作陶。2011年より本格的に活動を開始。各地のクラフトフェアや企画展、個展に参加。2017年に夫が勤務する無垢家具の専門店「ソリウッド・プロダクツ」の工房がある相模原に住居と陶工房を構える。Instagram: @asami.o_utsuwa 自然豊かな相模湖へ移住夫の瑞木(みずき)さんが勤める、無垢材を使った家具工房までは自転車で5分ほど。相模湖にほど近い自然溢れるこの地に越してきて、今年でちょうど5年めとなる麻美さん一家。自宅に併設された工房&アトリエで、日々の創作活動をしている麻美さんですが、幼い子どもがいると仕事に集中したり、リフレッシュをする時間の確保がなかなか難しいもの。どのようにバランスをとっているのでしょうか。早速、麻美さんの平日のスケジュールを見てみましょう。 5:30〜6:00 : 起床。ランニングまたはウォーキング 6:30 : 夫の弁当作り 7:00 : 夫が出勤。朝食を摂りながら、ネットでニュースを読む 7:45 : 息子を起こして登園支度 9:00 : 保育園に送る 9:20 : 帰宅。ひと息つく 10:00 : 制作開始 12:30〜13:30 : 昼休憩 13:30 : 仕事再開 17:00 : 保育園にお迎え 17:30 : 家事 18:00 : 入浴、夕食準備 21:00 : 就寝「自宅で仕事をしていると、時間に追われてなかなか運動をすることができないので、できるだけ朝早くから動きたいと思っています。気候がいいときは朝から歩いたり、ランニングをしたり。自分のための時間を確保するように心がけていますね。息子のお迎えは基本的に私が担当していますが、忙しいときは夫にお迎えをお願いすることも。夫は土日も仕事、水曜休みで子どもと時間がなかなか合わないので、夕食の時間は家族が揃う大切な時間です」ご自宅のキッチンと、扉一枚を隔てた場所に工房を持つ麻美さん。仕事と家事のメリハリはあまり意識していないのだとか。「家の3分の1が工房で、平屋にしたのは夫のアイデア。作陶をしながら家事をするのに階段の昇り降りがあると大変なので、全部が繋がっているのはいいなと思います。17時になったら仕事を切り上げるようにしていますが、本当はもう少し時間を捻出したいですね。子どもを寝かしつけてからやろうと思っても、一緒に寝てしまうことが多くて。だから朝早く起きて、時間を作るようにしています」麻美さんの工房は、キッチンに隣接。行き来しやすいつくりに。「作陶には静かな場所がいいので、私は自然がたくさんあれば移住先はどこでもいいなと思っていました。窯を置くとなると煙も出るので、住環境が一番重要。引っ越しと妊娠出産が重なったので、家はとりあえずシンプルな作りにしました。少しずつ手を加えていければと思っています」会社員をしながら始めた陶芸日常に寄り添う、普段使いの器を作りたい母の影響もあって、20代前半から器が好き。会社員として働きながら趣味で陶芸教室に通っていたという麻美さん。ある先生との出会いにより、焼きものの魅力にどんどんはまっていったのだとか。アトリエに並ぶ麻美さんの作品。自然にできた模様がかっこいい。「自分の好きなものが形になる喜びが、すごく大きかったです。だんだん自分の作りたいものができるようになって、教室の展示会で販売したら売れて。『もっとやりたい!』という私の気持ちに気づいた先生が応援してくれました。先生のプラス思考のやさしい人柄や、楽しそうにものづくりをする姿にも惹かれ、次第に“ものを作って暮らすこと”に強い憧れを抱くようになったんです。とにかく販売できる機会をたくさん探して、工房と窯を自分で構えるまでがむしゃらに突き進みました」右のポットや小皿は先生から学んだ“炭化焼成(たんかしょうせい)”という焼き方の作品。燻して焼くことで、グラデーションができ、かっこいい風合いがでるのだそう。麻美さんが作るのはシンプルで使いやすい日常の器。マットな釉薬で、素朴ながらも洗練された雰囲気があり、ほかの器とも合わせやすいおおらかさが魅力です。「もともと、シンプルで少し味わいやアクセントのあるものが好き。リムの部分に少し模様を入れています。器作りでは、ろくろの他に石膏の型を使ったりもしますが、どうしても揺らぎが出てしまう。でもそのいびつさがいいなと思っています。小さめのオーバルの器はケーキを乗せても、鮭を乗せてもいいし、卵焼きもうまく収まって、取り皿にも使えます。そんなふうに自由に気兼ねなく使える日常の器を作りたいですね」最近は、猫のフードボウルやピアスなどのアクセサリー、陶板作りにも挑戦。「焼きもので作れるものはないかなと、常に考えています」成長していく子どもにも“作り手のぬくもり”を感じて欲しいキッチンのほか、ダイニングテーブルなどは夫の瑞木さんの会社で手がけたほか、棚や小物類は麻美さんが瑞木さんにお願いして作ってもらったものも多いのだそう。瑞木さんがDIYで作った食器棚。リビングからの見え方も考えたそう。「包丁のホルダーやキッチンペーパーホルダー、オーバルボックスも欲しいと思って作ってもらいました。キッチンは扉をつけず、オープンにしていると使いやすいですね。市販の収納道具に合わせて高さを決めたり、うまく組み合わせるように考えるのも好きです」自慢のキッチン。自由に使えるように、あえてオープンなスペースも確保。「器に興味を持ち始めた頃に買ったのはカップ。自分で選んでお茶を飲んだときに空気が変わった感じがして、“器ってすごい!”と感動しました」そんな体験からか、息子のかいくんにも小さな頃からあえて陶器のお茶碗を使っていたのだとか。子どものために唯一作ったのは大好きな車を彫ったお皿。すごく喜んでくれました。「お茶碗はやはり割ってしまいましたが、割れるという経験をさせることも、ものを大切にする上で必要なことだと思います。(※もちろん怪我のないよう念入りに掃除)その後、“これママが作ったの?”と興味を持ってくれました。息子は食べることにあまり興味がないのですが、器から興味を持ってくれたらいいなと思っています」小さな子どもがいると、割れないものを…とつい無難な器選びになることも。暮らしを彩る器選びのコツは、日々使うカップや飯椀、お花が好きなら花器など身近なものから揃え、そこから必要なものを少しずつ、普段の料理を想像しながら買い揃えていくのがおすすめだそう。自然が近いからこそ感じる「地球環境」の変化広い庭では瑞木さんが畑で野菜を作り、麻美さんは庭づくりを始めようと準備中なのだとか。かいくんもパパの畑に興味津々。収穫した野菜を食べる体験を楽しんでいるそう。「田舎に来て、ここでしかできないことを楽しもうと決めました。忙しいなかで庭いじりをしたり、自然に触れることは大きな変化でした。野菜作りをしていると季節を感じられるのもいいところ。庭で育てた野菜をどうやって食べようか、いつも楽しみですね。炒めても茹でても、生でも食べられるケールは万能野菜。茎ブロッコリーは息子も大好きだし、夏は枝豆が最高においしくて枝豆だけ育てたいくらい(笑)。夫は少し珍しい野菜を育てるのが好きなようで、子どもの頃は野菜が嫌いで食べなかったのが信じられないですね」寒い季節は薪ストーブを入れて火の揺らぎに癒されたり、季節ごとに移り変わる山々の景色も楽しみだという麻美さん。自然に囲まれて暮らす日々のなかでも、最近は地球の温暖化が気になっているといいます。「以前は寝室にだけエアコンを設置。リビングの窓を開ければ風が入ってくるので、夏はそれでも過ごせていたのですが、去年の夏は暑くてとても耐えきれず… エアコンをもう一台追加しました。ここに越してきてからも、環境の変化を肌で感じています。環境のために自分たちでも無理なくできることを考えて、まずは生ゴミのコンポストをやろうと思っています。堆肥は畑にも使えるのもいいですよね」子どもたちの未来にも影響する環境問題に、どんなことから取り組めばよいのか考え始めていたという麻美さんに、“人と地球にやさしい”サラヤの「ヤシノミ」シリーズを試していただきました。無香料・無着色・植物性、“人と地球にやさしい”がコンセプトのサラヤの「ヤシノミ」シリーズ。ヤシの実由来の植物性の洗浄成分で、洗った後の排水は微生物によって水と二酸化炭素に素早く分解。地球に還ります。もともと石けん系の食器用洗剤を使っていたという麻美さんですが、仕事の忙しさから汚れ落ちに特化した洗剤に替えてしまっていたのだそう。「『ヤシノミ洗剤』は、泡切れがいいところがすごくいいですね。私は汚れがちゃんと落ちたら、必要以上に泡立たなくても全然いい、と思っています。食器用洗剤はこの2種類。通常の汚れには「ヤシノミ洗剤」(左)を、油汚れには「ヤシノミ洗剤プレミアムパワー」(右)がおすすめ。 楽天で買う | amazonで買う | 公式通販で買う とくに猫用のフードボウルを洗うときは、泡残りや匂い残りが逆に気になって、洗剤を使わず“水洗い”をしていたくらいなんです。無香料で植物性の『ヤシノミ洗剤』なら、すっきり洗えて匂いも残らず、清潔感を保てますね。普段の食器洗いは『ヤシノミ洗剤』で十分。頑固な油汚れの時は『ヤシノミ洗剤プレミアムパワー』を使っています。汚れ具合にあわせてこの2本を使い分けることで、必要以上の洗剤を排水に流さずに済む、というのも気に入っています」左:洗浄成分の濃度16%で、汚れに適した量で洗える便利なポンプ式ボトル「ヤシノミ洗剤」440円(税込) 右:洗浄成分濃度が26%、油汚れに強い「ヤシノミ洗剤プレミアムパワー」275円(税込)。どちらも「手肌へのやさしさ」と「洗浄力」の両立を実現。仕事柄、年中手が荒れがちだったという麻美さん。これまではあまり構うこともできなかったのだとか。「仕事で土を触るので、1日のなかで手を洗う回数がとても多いんです。洗浄力の高い食器用洗剤を使っていたほか、寒い冬はぬるま湯を使ってろくろを回すことも、手荒れの原因になっていたのかも。今回『ヤシノミ洗剤』と一緒に使い始めた『ヤシノミ キッチンハンドクリーム』は、つけた後に家事ができるのが心強いですね。ベタベタするとそのまま食材を触れませんが、無香料でサラッとしていてとても使いやすいです」無香料・無着色のハンドクリーム「ヤシノミ キッチンハンドクリーム」660円(税込)。ヴェールをまとうように洗剤や水、お湯の刺激から手肌を守ります。 楽天で買う | amazonで買う | 公式通販で買う 食器用と同じコンセプト、無香料・無着色・植物性の「ヤシノミ」ランドリーシリーズも麻美さんに試していただきました。左:「ヤシノミ洗たく洗剤」548円(税込)、右:「ヤシノミ柔軟剤」548円(税込)洗たく洗剤は高い洗浄力とすすぎ性に優れ、繊維に余計なものを残しません。柔軟剤も無香料でふんわりなめらかな肌触りと吸水性を両立。どちらも合成香料や着色料、抗菌剤など無添加。蛍光増白剤(蛍光剤)、漂白剤も無配合で色柄や風合いを守ります。 楽天で買う | amazonで買う | 公式通販で買う 洗濯洗剤の強い香料が苦手だという麻美さんは、以前からできるだけ無香料のものを選んでいたといいます。「環境にもやさしいものを使っていましたが、詰め替え用の洗剤がなかなか売っていなくて。子どもが生まれてからは、結局近所のドラッグストアなどで手軽に買えるものになっていました」鼻が敏感な愛猫たちのために、香りのあるものは控えたい麻美さん。「ヤシノミ洗たく洗剤」なら、安心して猫の毛布も洗えるそう。「これまで使っていた柔軟剤もそれほど香りのことは気になっていませんでしたが、無香料で植物性の『ヤシノミ柔軟剤』の方が、さっぱり感のある洗い上がりになる気がしています。特にタオルを洗ったときに感じたのですが、今まで使っていた柔軟剤はやや“しっとり感”のある仕上がりに感じて… もしかしたら必要以上に柔軟剤が残っているのかも? と。肌にはなるべく刺激が少ないほうがいいですよね。これからは吸水性が損なわれず自然なふんわり感のある『ヤシノミ柔軟剤』を選んでいきたいな、と思いました」サラヤの「ヤシノミ」シリーズの売上の1%(※メーカー出荷額)は、原材料のひとつであるパーム油(植物油)の原産国であるマレーシア・ボルネオ島で、野生動植物の保護と生息域の確保に使われる。使うことで環境保全活動に気軽に参加できる仕組み。また原料の循環サイクルにまで目を向け、原料の生産地であるマレーシア・ボルネオ島の環境保全活動に取り組んでいるサラヤの活動にも賛同したい、と麻美さん。「『ヤシノミ』シリーズの売上の一部が環境保全活動に使われていることを、今回初めて知りました。毎日の食器洗いやお洗濯で、気軽に環境保全活動に関わることができるのは嬉しいですね。子どもたちの未来のためにやれることが、またひとつ増えました」ものづくりが身近にあるのびのびとした子育て夫婦ともに穏やかで、やさしい雰囲気の麻美さん夫妻。土日が仕事のため一緒に過ごすことができない瑞木さんは、休日にはかいくんと出かけたり、麻美さんが忙しいときは学校の懇談会や授業参観に参加するなど、それぞれ確保できる時間で子どもと向き合っているのだそう。「あえて話し合う時間は作ったりしていませんが、子どもがこういうことができるようになったとか、おもしろかったことは日々話して共有しています。もちろん夫婦で意見の衝突はありますが、私は笑いながらその都度言うようにしました。冗談っぽく言うのがポイントです(笑)。土日は1人で子どもを見るのが大変なので、実家に行くことも多いですね。母には協力してもらって助かるし、息抜きにもなります」瑞木さんの仕事場、家具工房「ソリウッド・プロダクツ」には、かいくんがワクワクする木材や重機がたくさん。そんな麻美さんが、いつもやさしいママでいるために心がけているのは、「息子がやりたいことはできるだけさせてあげる」こと。「好奇心が旺盛なので、一緒にできることは時間があればやりたいなと思っています。今は車に夢中ですが、自然の中で遊んだり、暮らしの延長で畑をやったり、一緒に陶芸をしたり。そういうことをしながらのびのびと育ってくれたら。子どもには人のことを考えられるやさしい子になってほしいですね。あとは元気でいてくれたら十分。一人っ子だから甘えん坊なところはありますが、甘えさせるところは甘えさせて、怒るときは怒る、メリハリをつけたいなと思っています。朝も土日もほとんど2人でいることが多いので、やさしくするのが大変な部分もありますが(笑)。本人の言うことにはできるだけ耳を傾けていきたいと思っています」子どもたちの未来のために“人と地球にやさしい”ヤシノミ生活を「毎日使うものだからこそ、地球のために洗剤にできること」をひたすらに考え続けて50年。昔も今も。そしてこれからも「人と地球にやさしい」をコンセプトにヤシノミシリーズはあなたの暮らしにそっと寄り添い続けます。 無香料、無添加のヤシノミシリーズとは 【売上1%で、ボルネオ環境保全を支援】ヤシノミシリーズの売上1%はマレーシア・サバ州政府公認の国際NGO「ボルネオ保全トラスト」を通じて野生動植物の保護と生息域の確保に使われています。また、ヤシノミシリーズをはじめとするサラヤ製品では、違法労働や違法伐採によって作られた植物油ではなく、環境と人権に配慮したRSPO認証油の生産を支援しています。 サラヤのボルネオ環境保全活動とは? \ネットで買う/ Amazonで買う 楽天で買う 公式通販で買う \店舗で買う/ 「ヤシノミ」シリーズ販売店検索 取材/文:赤木真弓 撮影:林ひろし(@asami.o_utsuwa 画像以外)[PR] サラヤ株式会社
2023年04月12日ダウンタウンの浜田雅功(59)と、女優の小川菜摘(60)が別居していると、1月17日発売の『FLASH』が報じた。記事によると昨年12月、小川は都内の高級賃貸マンションへと帰宅。いっぽう、浜田は成城の自宅に残ったままだったという。高級マンションを生活拠点にしている理由については、「舞台活動に集中するため」といった話も。小川の所属事務所は別居を否定しなかったものの、詳細は回答しなかったという。これを受け小川はInstagramを更新。目をつぶって口を尖らせたイラストとともに、《え?(笑)んなアホな》とコメント。明言こそしなかったものの、報道を受けての発言とみられている。浜田といえば、2014年にグラビアアイドルとの別宅での不倫デートが報じられていた。その際にも小川はブログで離婚を否定し、《意気消沈ゴリラになっています》とコメント。あえてイジることで、明るく決着をつけたのだった。そこから9年。今度は妻側が別宅で生活しているようだが、興味深いのはこの“別居疑惑”報道に対して多くの人が好意的ということ。《どちらかが一緒にいると苦痛になるなら、距離をおいて別居もありだと思います》《時には、奥様も自由に自分の時間がほしいでしょう》《良い距離感だと思います》など、男女問わず“別居という選択”を支持しているのだ。この空気の変化は時代によるものなのか。恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんは「近年、“熟年夫婦のあり方”が変化しています。熟年夫婦が抱える問題も表面化してきており、こうした妻側の一歩もポジティブな解釈ながされるのでは」と話す。一体、どういうことなのか。話を聞いた。■離婚は面倒。でも一緒にはいたくない今回の報道は疑惑ということですが、浜田さんご夫婦に限らず最近は熟年夫婦のあり方が変化。「離婚や同居か」という二択ではなく、グラデーションが生まれてきているように感じます。これまで話を聞いた方のなかに、“建設的な家庭内別居”をしているご夫婦がいました。仲は良くないけれど、いがみあったり無言を貫いたりするほど不仲ではない。シンプルに今の生活や価値観が合わない2人だけど、離婚するほどのエネルギーは互いにない。離婚は面倒だけど、一緒にはいたくない。そんな2人が取った選択は、建設的な家庭内別居だそうです。具体的には食事だけ時間を決めて一緒に取るけれど(作るものは妻の都合)、それ以外はいっさい干渉しないとルールを決めているとのこと。そんな緩やかな取り決めで快適になるのか疑問でしたが、これが上手くいっているそうです。■熟年離婚の割合は増加傾向にある「熟年離婚」という言葉が当たり前になって久しいですが、近年は離婚件数全体における熟年離婚の割合は増加傾向にあります。離婚割合が増えているのであれば当然、水面下では離婚予備軍とでも呼ぶべき不満を抱えた夫婦がゴマンといるのは明らかです。また最近は「夫源病」と呼ばれる言葉がちょっとした流行です。夫が原因となって、妻側に健康不調が出る。これが夫源病の症状だといいます。タレントの上沼恵美子さん(66)もまさに同様の悩みを抱えた結果、今では「別居して週末だけ会う」という生活を公言しています。コロナ禍となり、夫が自宅にいる時間がさらに増えました。一般の方々の中にも、こうした症状を感じる方は多いのではないでしょうか。そうした問題が夫婦に起きたとき、金銭的な余裕がある夫婦ほど「前向きな別居をして、自分らしい人生を歩んでみよう」と考えるのは自然なことです。ちなみに別居をきっかけに関係が上手くいくケースと上手くいかないケースには、明確な違いがあります。それは、「ちゃんと話し合って決めている」ということ。どちらかが不満を抱いて“なし崩し”的に別居が始まるケースは大体、その後も上手くいきません。結局、離れ方にも“夫婦の質”のようなものが現れる。そう思いながら今回の報道を見ていくと真相こそ定かではないものの、少なくとも年末年始などは一緒に過ごしている様子。ですからなんだかんだ、この夫婦は上手くいってそうだなと個人的には思うのでした。(文・おおしまりえ)
2023年01月22日「またあの快感が味わえます!」リサイタルに、そしてオーケストラとの協奏曲に、ソリストとして幅広く活躍する小川典子が1年ぶりに歌曲に挑む『歌曲でめぐる世界~ことばと愛~』。もちろんピアニストが歌うという意味ではない。隠岐彩夏(ソプラノ)と寺田功治(バリトン)との共演でシューマン《詩人の恋》(全曲)など世界のさまざまな歌曲を演奏する。かねてからずっと歌曲のピアノを弾きたいと考えていたという彼女だが、「器楽と声楽では住む世界が違う」と、なかなか歌との接点を見つけられずにいた。念願叶って、市原愛(ソプラノ)とともにシューマン《女の愛と生涯》を中心とする歌曲リサイタルを実現したのが1年前の2月だった。「その終演後の舞台裏で、プレトークをお願いした音楽評論家の奥田佳道先生を中心にすっかり盛り上がりまして(笑)。私のピアノが声楽との共演にすごく合っているとおっしゃってくださったんです。歌に寄り添いつつ、ピアノが主張する場面でも逸脱した表現にならずに、まずまず合格だったのかなと思います。その時すでに、次は《詩人の恋》という話が出ていたんです」《詩人の恋》は通常男声が歌う歌曲集。共演者としてまっさきに名前が浮かんだのが寺田だった。初共演ではあるが、寺田はかつて、小川が教授を務める英国ギルドホール音楽院で学んでおり、旧知の仲。「直接交流があったわけではないのですが、同じ東京音大出身ということもあり、彼の存在は当時からよく知っていました。ギルドホール音楽院のオペラ科はイギリスでものすごく有名で、学内でもオペラ科の学生が歩くとみんなが振り向くぐらい注目されているんです。寺田君はその中でも目立っていましたから」そして、ぜひ華やかな女声にも歌ってもらいたいと、目下大躍進中のソプラノ隠岐の出演が決まった。彼女はシューマンの歌曲研究で博士号を取得しているスペシャリストでもある。「そうしたら彼らはすごく仲がいいということがわかって、私もうれしかったですね(※2016年の日本音楽コンクールでは二人が競い合い、隠岐が第1位に、寺田が第2位に輝いている)。隠岐さんが加わってくださったことで選曲に広がりも出て、二重唱も歌ってもらえることになりました」「ことばと愛」という公演タイトルどおり愛の歌が並ぶプログラムは、前半が寺田の《詩人の恋》。後半に隠岐が加わり、彼女のドイツ歌曲や、寺田の歌う英国のジェラルド・フィンジとラフマニノフのロシア歌曲。さらに二人のフランス歌曲や武満のソングを含む日本歌曲。最後に歌われるシューマンやメンデルスゾーンの二重唱曲を聴く機会は案外少ないから、これは貴重だ。「プログラムを決めるのは非常に大変でした。お二人ともとても喜んでくれて、特に寺田君がたくさんの曲を候補に挙げてくれたんです。『とりあえずこんな感じですかね?』と送ってもらったのが、とりあえずどころか膨大なリストで。ものすごく削ってやっと収まりました。面白かったのは寺田君が、ソロで弾いている私のことを、『単体で弾いている人』という言い方をするんですね(笑)。その“単体ピアニスト”との共演だからこそこれが歌いたいということを考えて曲選びをしてくれたので、ピアノがチームの一人として大きな役割を担わせてもらえる選曲になっていると思います」なお、先述の小川の言葉にあるように、この歌曲シリーズ第2弾が実現するきっかけを作ったとも言えるのが奥田佳道氏。今回はプレトークだけでなくコンサート本編にも出演して、曲間に作品解説を担当する予定だ。歌曲のどんな魅力がソロ・ピアニストに“快感”をもたらしているのだろう。「やはりまず言葉ですね。器楽ではありえない、直接言葉で訴える表現。器楽奏者からすると、毎日の練習から“言葉”とともに生きているというのは、もはやひとつの感動です。そこに自分の声を吹き込んでいくのはどういう感覚なのでしょうね。その言葉の流れにピアノをつけていくのは、ピアニストにとって深い喜びを得ることができる音楽作りです。このあいだ3人でZoomで打ち合わせをした時にも、寺田君と隠岐さんが言葉や発音について、実は英語の発音を歌に乗せるのが一番難しいとか、いろんな会話で盛り上がっていらして、そういうことを聞けるのも私は楽しみ。普段は聞けない声楽家同士ならではのやりとりがとても興味深いです。そして呼吸も。もちろん器楽演奏にも通じることなのですけれども、どの言葉に重きを置いてどこでブレスするのかというのは声楽特有。特にピアノは呼吸感の少ない楽器だから、歌の呼吸はすごく勉強になります。あとは、メロディの大切さをあらためて感じますね。もちろんピアニストもみんなそれはわかっているのですけれど、ピアノを勉強していると、上級クラスの難しい曲を弾くぐらいの時期から、すべての音をしっかり、はっきり弾こうと意識するあまり、結果として全部が平板になってしまうということが多々あるんです。その時に、どこにメロディがあって、どの音が伴奏なのか、バランスよく音の優先順位を理解するのには、歌曲を経験するのが一番いい勉強になる。学生や若いピアニストの皆さんも絶対に経験したほうがいいと思います」会場のミューザ川崎シンフォニーホールは1,997席の大規模ホールだが、親密さが求められる歌曲でも歌いやすいと、歌手たちに好評なのだそう。「歌っていてとても気持ちがいいと、声楽家の方々がみなさん口を揃えておっしゃいます。ミューザ独特のフレンドリー感というか、広いけれども、お客さんを近く感じることができる、独特の雰囲気を持っていると思います。やはり音響がいいということはとても大切で、声がちゃんとお客様まで届くので、そのことはあまり心配していません。バランス的にも、私があまり萎縮して小さく弾く必要はないと思います」歌曲について、声楽との共演について語る彼女は実に楽しそう。並々ならぬ“歌曲愛”を感じる。その愛の深さゆえか、仲のいい友人であるピアニストのキャサリン・ストット(ヨーヨー・マの名共演者として知られる)がソプラノ歌手と《冬の旅》を演奏すると聞いた時には、羨ましすぎて嫉妬さえ覚えたのだと笑う。「それを本人に伝えたら、あなたもやったほうがいいわよ!と言われました(笑)」歌手たちとの共演で多くのものを受け取っているという彼女。一方で、器楽奏者の視点からの歌曲へのアプローチもまた、声楽家たちにさまざまな刺激を与えているのは間違いない。公演ではその相互の化学反応が、3人の歌となって立ち上ってくる瞬間に出会えるはず。必聴だ。2022年2月に開催された『女の愛と生涯』の模様 (c) Tomoko Hidaki『歌曲でめぐる世界~ことばと愛~』2月25日(土) 14時開演ミューザ川崎シンフォニーホールバリトン:寺田功治ソプラノ:隠岐彩夏ピアノ:小川典子奥田佳道(音楽評論家)曲目・演目<ドイツ歌曲>シューマン:詩人の恋 op. 48(寺田)シューベルト:アヴェ・マリア D. 839(隠岐)モーツァルト:すみれK. 476(隠岐)ブラームス:子守歌 op. 49-4(隠岐)<英国歌曲>フィンジ:花輪を捧げようop. 18から抜粋(寺田)<ロシア歌曲>ラフマニノフ:いや、お願いだ、行かないでop. 4-1(寺田)ラフマニノフ:美しい人よ、私のために歌わないでop. 4-4(寺田)<フランス歌曲>ドビュッシー:艶なる宴Ⅰから月の光(寺田)フォーレ:秘密op. 23-3(隠岐)<日本歌曲>村下孝蔵:初恋(隠岐)武満徹:小さな空(寺田)■チケット情報文:宮本明
2023年01月12日株式会社フーミー(本社:東京都台東区、代表取締役:鈴木 創介)は、2022年12月1日から文藝評論家で日本文化サロン主宰者・小川榮太郎氏のウェブマガジン「小川榮太郎の大放談『炎上御免!』」の配信を開始いたします。小川榮太郎氏は、文藝評論家として作品制作を行う傍ら、安倍晋三総理、菅義偉総理、岸田文雄総理と歴代総理大臣のご意見番を務めています。大放談「炎上御免!」本ウェブマガジンでは、(1) 政権中枢と日々連携して日本を正常化するディープなやり取りを、時に実名を入れつつ臨場感溢れる一次情報としてお届けします。(2) 安倍晋三元総理との思い出。お元気であれば、総理の政界引退後まで公表するつもりのなかった安倍総理との緊迫した政局上のやりとりを、現時点で差し支えない範囲で綴ってまいります。(3) 反日勢力との戦いの実況中継の場にもなります。(4) 中国、アメリカ、自衛隊などの独自な一次情報を国家安全保障上の啓蒙効果のある範囲でお届けします。(5) 全国各地で大きな反響を呼ぶ「小川榮太郎講演会」の講演草稿からエッセンスをご紹介します。(6) 時に、文藝や音楽、紀行文などのエッセーもお届けします。など、ここでしか読むことができない記事を配信していきます。■小川榮太郎の大放談「炎上御免!」(2022年12月1日創刊)月額購読料:880円(税込)配信頻度 :隔日→購読のお申し込みは ■小川榮太郎氏プロフィール文藝評論家。一般社団法人日本平和学研究所理事長。昭和42(1967)年生まれ。大阪大学文学部卒業、埼玉大学院修了。専門は近代日本文学、十九世紀ドイツ音楽。著書に『約束の日 安倍晋三試論』『小林秀雄の後の二十一章』(以上幻冬舎)『徹底検証「森友・加計事件」朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』(飛鳥新社)『一気に読める戦争の昭和史』(扶桑社新書)、『平成記』(青林堂)、『フルトヴェングラーとカラヤン』(啓文堂)、『保守主義者宣言』(育鵬社)、『作家の値うち』(飛鳥新社)など多数。フジサンケイグループ主催第十八回正論新風賞、アパグループ第一回日本再興大賞特別賞などを受賞。令和3年に日本文化サロンを創設し、日本文化の維持発展にも力を注いでいる。Twitter : Facebook: ■会社概要会社名: 株式会社フーミー所在地: 110-0005 東京都台東区上野6-1-6 御徒町グリーンハイツ1005号室代表 : 代表取締役 鈴木 創介設立 : 2010年3月資本金: 10,000,000円URL : Mail : support@foomii.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月01日