映画『エヴェレスト 神々の山嶺』完成披露試写会が2月4日(木)に開催され、上映前の舞台挨拶に続き、主演の岡田准一、共演の阿部寛、尾野真千子、そして原作者の夢枕獏がサプライズで上映後にも観客の前に登場した。映画を観たばかりの興奮が冷めやらぬ中、岡田さんらが再び登壇すると、会場は悲鳴のような歓声と拍手に包まれた。原作者の夢枕さんは観客と一緒に映画を鑑賞していたそうで、感想を求められると「岡田さん、サイコー!阿部さん、サイコー!尾野さん、サイコー!監督、サイコー!映画サイコー!」と絶叫。「泣いちゃうんですよ。こないだ観た時も泣いたし、今日もボロ泣き」と感動を口にする。原作者からのお墨付きに岡田さんは嬉しそうに「ずっと映画化されなかったのは、それだけ大事にされてきた作品だということであり、(夢枕さんに)喜んでもらえるかが僕らのテーマでもあった」とホッとした様子。阿部さんも「原作者にそこまで言っていただける映画になったんだという気持ち。あそこ(エヴェレスト)まで行って、苦労したかいがありました」と語り、尾野さんも夢枕さんの言葉が「一番のご褒美です」と満面の笑みを浮かべた。阿部さんは改めて本作を通じて「山という大きなものを前に、人間は無力だと感じました。それと同時に生きるって何だろう?と考えていただける映画だと思います。僕もこの羽生という役に出会えてよかったし、いまも羽生のことを考え、日々の肥やしにしています」と本作の存在の大きさを口にする。最後に岡田さんが客席に向かい「もう一度、聞かせてください。映画はいかがでしたか?」と呼びかけると、再び温かい拍手がわき起こり、岡田さんは「安心して寝れます」とニッコリと微笑んだ。『エヴェレスト 神々の山嶺』は3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月05日映画『エヴェレスト 神々の山嶺』の完成披露試写会が4日、都内で行われ、キャストの岡田准一(V6)、阿部寛、尾野真千子、佐々木蔵之介、ピエール瀧、甲本雅裕、風間俊介、そして平山秀幸監督が出席した。同映画は夢枕獏の小説『神々の山嶺』(角川文庫・集英社文庫)を映像化したもので、標高8,848m、氷点下50℃という過酷な環境を舞台に、エヴェレストの謎を追う山岳カメラマン・深町を岡田准一、天才クライマー・羽生を阿部寛、2人の男性に運命を翻弄される女性・涼子を尾野真千子が演じる。岡田、阿部、尾野を含むキャスト・スタッフは実際にエヴェレストに登り、標高5,200m地点、酸素も2分の1で撮影が行われ、岡田は「苦しさはあったんですけども、歩いている後ろに阿部さんや尾野さんがいるので、弱ってるとこ見せられないという、プレッシャーがあったんですよね」と振り返った。さらに「血中酸素が普通100のところ、夜は70まで下がってしまうんですが、ドクターに測ってもらうとき、ズルをして呼吸をいっぱい吸ってから測っていました(笑)。70後半を、86くらいまで上げて『岡田さんタフですね~!』と言われるので」と告白。すると阿部も「実は僕もやってました(笑)。岡田くんが90とか行くと、負けてられないなって。今明かしました」と明かした。真面目に測っていた尾野は驚いた様子を見せたが、普通エヴェレストに登ると痩せてしまうところ、3キロ太って帰ってきたことで、岡田から「日本でいちばんタフな女優さんです」と紹介されていた。また、回想シーンで登場する尾野の兄役を演じた岡田の後輩である風間俊介の撮影は日本の山で行われたため、風間はエヴェレスト撮影組を意識し、「体感的には崖っぷちの、都庁のてっぺんくらいで撮影して、声が上ずっちゃって(笑)。大丈夫ですって言ったんですけど、明らかに大丈夫じゃなかったみたいです。でも絶対に負けたくないと思って撮影をしたら、後から阿部さんに『エヴェレストは高いところにあるけど広いんだよな。お前が一番やばいところにいたんだよな』と言われて膝から崩れ落ちました」とエピソードを話し、会場の笑いを誘った。映画にかけて、「人生で挑戦したい」ことについて岡田は「できれば、ここに登壇している皆さんと一緒にエヴェレストに登りたいです。いかがですか」と提案。それを受けた風間が「個人的に気になったのはそれ言われた瞬間の佐々木蔵之介さんの目の伏せっぷりが……」と話を振ると、佐々木「いやちょっとそれは……」と苦笑いを浮かべていた。神々の山嶺』は、3月12日より全国公開。
2016年02月05日岡田准一主演の映画『エヴェレスト 神々の山嶺』の完成披露試写会が2月4日(木)に開催され、岡田さんをはじめ、共演の阿部寛、尾野真千子、佐々木蔵之介、ピエール瀧、甲本雅裕、風間俊介、平山秀幸監督が舞台挨拶に登壇した。夢枕獏の世界的なベストセラー「神々の山嶺」を原作に、標高8,848メートル、氷点下50度の世界最高峰・エヴェレストに魅せられた男たちの姿を描き出す。岡田さんは映画のお披露目を前に「熱い挑戦の大人の映画です。僕らもギリギリの挑戦で撮影を敢行してきました」と晴れ晴れとした表情で語る。阿部さんは孤高の天才クライマー・羽生、岡田さんは彼を追うカメラマンの深町を演じているが、標高5,000メートル超、酸素は地上の2分の1という過酷なエヴェレストでの撮影では、2人の俳優の魂のぶつかり合いも!阿部さんは「“不屈の男”を演じましたが、隣りにかなりの不屈の男がいましたので(苦笑)、負けないようにと精一杯頑張りました」と岡田さんを横目でチラリとうかがいながら語る。一方、岡田さんは「(エヴェレストで)歩いている後ろに、阿部さや尾野さんがいて、弱っているところを見せられないプレッシャーがありました」と述懐する。健康管理のために、毎晩、ドクターにより血中酸素濃度が測定されたが、岡田さんは「ズルをして、いっぱい呼吸してから計ってました(笑)」と告白!阿部さんは「そんなことしてたの!?」と驚きつつ「実は僕もやってました」とニヤリ。「岡田くん(の血中酸素濃度の数値)が90を超えたと聞くと、不屈のクライマーとしては負けちゃいけないなと(笑)」とライバル心をのぞかせた。羽生、深町に人生を大きく狂わされていくヒロインを演じた尾野さんは「私は真面目にやってましたよ!初めて聞きました(苦笑)」と男たちの競り合いにあきれ顔…。そんな尾野さんだが、通常、山に登ると消費が激しいため体重を落としてしまう人が多いそうだが「3キロ太りました(笑)」とタフネスぶりを告白。「本当は腹8分目じゃないといけないのに、お腹いっぱい食べて、水分を摂らなきゃいけないので、ミルクティーをたらふく飲んでました」と語り、3~4キロ体重を減らしたという岡田さんは「日本一タフな女優さんです」と尾野さんを称えていた。『エヴェレスト 神々の山嶺』は3月12日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月04日夢枕獏の人気小説を原作に、日本映画史上初となるエベレストでの現地ロケを敢行した『エヴェレスト 神々の山嶺』の完成披露試写会が2月4日に、都内で行われ、主演を務める岡田准一をはじめ、阿部寛、尾野真千子、佐々木蔵之介、ピエール瀧、甲本雅裕、風間俊介、平山秀幸監督が登壇した。『エヴェレスト』完成披露試写会その他の写真日本人カメラマンの深町誠は、ヒマラヤ山脈を望むネパールの首都カトマンズで「イギリスの登山家ジョージ・マロリーが1942年6月8日にエベレスト初登頂に成功したかどうか?」という登山史上最大のミステリーを解くカギを握る一台の古いカメラを発見する。主人公・深町を演じた岡田は、「空気は半分、気温はマイナス20度という状況で、大人たちが熱い挑戦をした作品。僕らの思いを感じていただければ」と渾身の一作をアピール。孤高の天才クライマー・羽生役の阿部は、「情熱がはちきれんばかりの男。せめて岡田君の精神力だけでも負けないように頑張った」と振り返った。過酷を極める5000メートル級の高地ロケでは、日頃から血中酸素の測定が行われていたが、岡田は「(測定する)直前にいっぱい呼吸をして、数値を上げていた。『岡田さん、タフですね』って言われたくて」と“不正”を告白。すると、阿部も「僕もやっていました!」と明かし、二人は「僕らウソをついていました。ここでおわびさせていただきます」と平謝りだった。ヒロインの岸涼子を演じる尾野は、「めっちゃ楽しかったです!」とエベレストでのロケにも涼しい顔。「普通はやせるはず。僕もロケ中に3~4キロは体重が減った」(岡田)、「私は3キロ太った!本当は腹八分にしないといけないのに、ご飯をたらふく食べた」(尾野)とタフぶりを披露し、高地ロケをともにした俳優陣を圧倒していた。『エヴェレスト 神々の山嶺』3月12日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年02月04日福山雅治をはじめ、堺雅人、西島秀俊、向井理など、人気イケメン俳優たちが続々と結婚したり、パパになったりしている中、“最後の砦”として世間の女性からその後の動向が注目されている俳優、佐々木蔵之介。本日2月4日(木)に48歳の誕生日を迎えることを祝して、出演最新作『エヴェレスト 神々の山嶺』からエリート登山家を演じる佐々木さんの場面写真が解禁となった。日本のエヴェレスト遠征チームに参加していたカメラマンの深町誠(岡田准一)は、滑落事故で仲間を失い、登頂は中止に。行き場を失い、ネパールの首都・カトマンズを彷徨っている中、骨董屋である古いカメラを発見する。それは、1924年6月8日、エヴェレスト登頂に挑みながらも行方不明となったイギリスの登山家ジョージ・マロリーのカメラと思われるものだった。マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかという山岳史上最大の謎に魅せられた深町は、証拠となるカメラを追い、消息不明だった伝説のクライマー、羽生丈二(阿部寛)に辿り着く。彼はなぜ日本から姿を消したのか?その男がなぜカトマンズにいるのか?「天才クライマー」と呼ばれながら、孤高に生きてきた彼の過去を調べるうちに、深町はその生き様にのみ込まれていく。そして、羽生に人生を翻弄されながらも、彼を愛し続ける女性・涼子(尾野真千子)と出会うが…。全世界で翻訳され、大ベストセラーとなっている夢枕獏著「神々の山嶺(いただき)」を、『愛を乞うひと』『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』で知られる平山秀幸監督が映画化。前人未到のエヴェレスト南西壁・冬期・無酸素・単独登頂に挑む姿を、実際にキャストやクルーが現地5,200m付近での撮影に挑んだことでも話題を呼んでいる。本作で佐々木さんが演じるのは、阿部さんが演じる孤高のクライマー・羽生のライバルで、同じく天才クライマーの長谷渉。人生すべてをエヴェレスト登頂に賭け、「俺がここにいるから山に登るんだ」と山のためには仲間の犠牲もいとわない羽生とは対照的に、長谷はスポンサーからの信頼も厚く、エリート登山家として羽生も一目置く存在だ。まるで静と動、山に魅せられた両極端な2人の男が極限の地で見せるプライドと意地、そして夢へ挑戦していくその姿は、女性たちをも熱くさせるドラマとなっている。佐々木さんといえば、“ましゃロス”という言葉に象徴される衝撃を世間に与えた福山さんの結婚発表の際にも、なぜかその名がTwitterでトレンド入りするほどの最後の独身俳優。そんな佐々木さんの静かなる情熱を、本作では目にすることができそうだ。『エヴェレスト 神々の山嶺』は3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月04日俳優の阿部寛が出演する映画『エヴェレスト 神々の山嶺』(3月12日公開)で、阿部の新たな場面写真と共に役作り秘話が明らかになった。作家・夢枕獏の小説『神々の山嶺(いただき)』を映画化した本作は、標高8,848メートル、氷点下50℃という極限の世界を舞台で、男たちが命を削って挑む物語。エヴェレスト史上最大の謎を追う野心的な山岳カメラマン・深町を岡田准一、山岳史上初の挑戦にとりつかれた孤高の天才クライマー・羽生を阿部寛が演じる。羽生は、人生のすべてをエヴェレスト登頂にかけた伝説の登山家。完成披露会見で「自分にとってすごくハードルが高かった」と語っていた通り、阿部にとっての登山は未経験に近かった。そのため、撮影前には登山練習と低酸素室でのトレーニングを重ね、高度5,200メートルでの撮影に備えた。また、岡田やヒロインを演じた尾野真千子と共に特殊な訓練も実施。世界最高齢(当時80歳)でエヴェレスト登頂を成し遂げた三浦雄一郎氏の私設・ミウラドルフィンズにて、海外高所テスト(4,000メートル低酸素体験70分間)、実戦的なマシンでのウォーキング、踏み台昇降運動(4,500メートル×90分、5,000メートル×90分)などのトレーニングメニューを消化した。新たな場面写真として公開されたのは、何かをにらみつけるような鬼気迫る鋭い眼光、佐々木蔵之介演じる長谷渉と何やら言い争う様子、体にロープを携えて岩の斜面を登る瞬間の3点。入念な役作りで本番に備えた、阿部の役者魂と迫力を伝える。(C)2016「エヴェレスト 神々の山嶺」製作委員会
2016年02月03日『ピンクとグレー』で主演を務め、映画界でのブレイクを果たした中島裕翔が、美少女タレントの登竜門として知られる8代目「ゼクシィ」CMガールの新木優子を相手役に、瀬尾まいこの恋愛小説「僕らのごはんは明日で待ってる」の実写映画化でラブストーリーに初挑戦することが分かった。本作は、体育祭の競技“米袋ジャンプ”をきっかけにつきあうことになった2人が、ファーストフードで恋をして、ファミレスで愛に気づき、白いごはんの食卓で愛を誓うまでの7年を描くラブストーリー。無口な草食男子・葉山亮太と、太陽のように明るくて思ったことをずけずけ言いすぎる上村小春。正反対の性格の2人が、明日のために、楽しいときもつらいときでも一緒にごはんを食べる――そんな当たり前のことを大切に恋を育てていく。原作は、笑って泣けるあたたかい世界観が若者に絶大な支持を受ける作家・瀬尾まいこの同名小説。監督・脚本を務めるのは、元・お笑いの「髭男爵」の一員というユニークなキャリアを持ちながら、2007年『無防備』が第13回釜山国際映画祭(2008年)新人監督作品コンペティション部門「最高賞(ニュー・カレンツ・アワード)」受賞、59回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されるなど高く評価された市井昌秀。2013年には星野源×夏帆の『箱入り息子の恋』で第54回日本映画監督協会「新人賞」受賞、昨年は尾野真千子主演のドラマW「十月十日の進化論」で第52回ギャラクシー賞「奨励賞」を受賞するなど、注目を集める新鋭だ。そして、あだ名は“イエス”、でも本当は他人に無関心な無口な主人公・葉山亮太には、初主演作『ピンクとグレー』が大ヒット公開中、意外にもラブストーリー初挑戦となる中島さん。太陽のように明るく、思ったことをずけずけ言う頑固なヒロイン・上村小春には、「ゼクシィ」8代目CMガールとして話題沸騰の新木さん。そのほか、葉山に想いを寄せる鈴原えみり役に「ラーメン大好き小泉さん」などの美山加恋、葉山の友人・塚原優介役に『ライチ☆光クラブ』『ドロメ』などが控える岡山天音。さらに、一度離れてしまった2人を繋ぐキーパーソンとなる山崎真喜子役に『小野寺の弟・小野寺の姉』の片桐はいり、小春が絶対的に信頼する祖母・上村芽衣子役には名女優・松原智恵子と個性豊かな面々が脇を固めている。中島さんは、「新木さんとは初共演ですが、明るくて素直なところが小春っぽいなと思いました」と語り、「7年間の間では2人をとりまく環境も変わって、けんかが起きたりもします。そんなマイナスなことすらも、生きていく過程のなかで大事に思えるような2人の時間やそれを経た関係性を見せられたら良いなと思います。自分のなかにある亮太を少しでも見つけて広げていって、撮影中も新木さんとお互い支えあって、自然な瞬間を大事にしたいなと思っています」とコメント。「僕にとって初めてのラブストーリー出演ですが、脚本にある、きゅんとしてしまうようなシーンを、ちゃんと観客のみなさんにもきゅんとしてもらえるように演じたいと思っています」と意気込みを語っている。また、「原作も脚本もとても素敵な作品で、ヒロインに選んでいただき光栄に思っています!」と語る新木さんは、「亮太は落ち込むにも何をするにもきちんとしている性格で、小春にとって自分にないものを補ってくれる存在。7年という長い月日のなかで凝縮された、2人のやりとりやお互いを求めあう想いをきちんと表現できたらと思います。また、“ごはん”が大きなキーワードになる作品で、衣食住という人間の生活の基本に“食”があるように、2人にとっても大事な“食”が2人をつないでいるのでそこも大切に演じられたらと思っています」と語ってくれた。市井監督は、そんな2人に「中島裕翔さんと新木優子さんの中には、各々亮太と小春はすでに存在します」とコメント。「今作は平凡な日常を描くからこそ、2人の素の日常を引きずりだし、芝居をしない演技に毅然と挑戦したいと思います。2人の中にすでに存在している一面ではありますが、観客の皆さんには新鮮に映ることを期待します。最後に、僕にとって原作の映画化は初めてです。原作者の想いと真摯に向き合い、きちんと映像に収めたいと思います」と、熱量たっぷりな思いを明かしている。原作者の瀬尾さんも「今回は映画化されるとのこと、とてもうれしく思います。監督さんや役者さんも素敵な方ばかりで、お名前をお聞きした途端、作品のいろんな場面が頭に浮かび、わくわくしてきました。映画が出来上がるのが待ち遠しいです」と、映画の完成を心待ちにしている様子だ。なお、本作は1月末からタイで本編撮影が始まり、2月末クランクアップ予定となっている。『僕らのごはんは明日で待ってる』は2017年新春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月01日宮藤官九郎×長瀬智也×神木隆之介で贈る、“超絶地獄コメディ”『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』。このたび、2月6日(土)に公開を予定していた本作の公開延期が決定した。フツーの高校生・大助(神木隆之介)は、同級生のひろ美(森川葵)が大好き。だが、修学旅行中のある日、大助は不慮の事故に遭ってしまう。目覚めるとそこはホンモノの“地獄”だった!慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼のキラーK(長瀬智也)。彼の“鬼特訓”のもと、“生き返り”を賭けた大助の地獄めぐりが幕を明ける――。“キラーK”役の長瀬さんを筆頭に、神木さん、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名ら豪華俳優陣が集結した本作。劇中に登場する、ボーカル&ギター・キラーK(長瀬さん)、ギター・関大助(神木さん)、ベース・邪子(清野さん)、ドラム・COZY(桐谷さん)というメンバーで組まれたロックバンド“地獄図”が映画の世界を飛び出し、実際にCDデビューを果たすことや、年末の「COUNTDOWN JAPAN 15/16」への出演などで話題を呼んでいたが、本作品の一部に、先般のスキーバス転落事故を想起させる可能性があるシーンがあるため、このたび公開延期という判断になったという。新たな公開時期はまだ明らかにはなっていない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 公開日未定(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年01月20日俳優・オダギリジョーを主演に、尾野真千子や勝地涼、八千草薫ら豪華実力派役者陣で放送された下町の駄菓子を舞台にしたドラマ「おかしの家」。TBSで昨年10月期から新設された「テッペン!水ドラ!!」枠第1弾として放送され注目を集めた本作が、この度「ギャラクシー賞12月度月間賞」を受賞したことが分かった。東京・下町の片隅に、ひっそりとたたずむ昔ながらの小さな駄菓子屋「さくらや」。太郎(オダギリさん)は、両親を早くに亡くし、祖母・明子(八千草さん)が営む経営状態の苦しい「さくらや」を守ろうと奮闘しているが、なかなか上手くいかない。さくらやの裏口には、太郎の幼馴染で脚本家志望の三枝(勝地さん)や、近所で銭湯を経営する島崎(嶋田久作)たち常連客が入り浸っており、太郎も一緒に駄菓子を食べては、たわいもないお喋りをするという、まるで少年時代のような“グズグズ”な時間を過ごしていた。そんな中、離婚を機に、息子を連れて地元に帰ってきた幼馴染でシングルマザーの礼子(尾野さん)と再会。それを機に、太郎や仲間たちは「さくらや」を訪れる人々と共に、自身の過去や夢、痛みに向き合い、日常の中に埋もれていた“本当に大切なもの”に気づいていく…。東京の下町にある駄菓子屋を舞台に、オダギリさん演じる主人公・桜井太郎や、彼を取り巻く仲間たちが自分の過去に抱いた夢や心の痛みに向き合い、「本当に大切なもの」に気づいていく物語が描かれた本作。今回、受賞の対象となったのは、10月21日から12月23日まで放送された全話だという。本作への選評は「演出、美術、照明など画面作りのすべてにおいて、意識しなければさらりと見逃してしまいそうなさりげなさで提示される細部へのこだわり。脚本や役者陣の演技もふざけるところはふざけ、ど真ん中をつくところは直球で見せるという、とてもとても上質なドラマだった。日常を淡々と切り取るだけではなく、あえてテレビの作法を無視して、経済的には成功しても大切なことを忘れてしまう将来(2020年、オリンピックの年)まで描いた点が秀逸だった。オダギリジョー、尾野真千子、八千草薫らの好演も心に残る。今期一番のドラマだった」とのことだ。プロデューサーを務めた佐野亜裕美は、本作について「ゴールデン帯のドラマではなかなか難しい、『大きな事件も、劇的な出来事も起こらないけれど、やさしくゆるやかに流れる時間の中に、きちんと、いま自分たちの前に立ちはだかる現実の困難さ、それらとどう向き合っていくかを描く』『いずれ失われていく、大切なものへのレクイエム』ということをテーマに、素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんと、丁寧に作ったドラマ」と説明し、「観て下さった方が、石井監督の言葉を借りれば『深夜の30分の闇が少しでも輝いて見えるように』なったなら、こんなに嬉しいことはありません」とコメント。受賞については「見過ごされてしまいがちな深夜の小さく地味な作品をこのように評価して下さり、本当にありがたく思います。これからも丁寧に、真摯に、ドラマ作りに取り組んで行きたいと思います。この度は本当にありがとうございました」と大きな感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)
2016年01月20日宮藤官九郎×長瀬智也×神木隆之介で贈る、“超絶地獄コメディ”『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』。このほど、若手実力派俳優として多様な役柄を演じてきた神木さんが、これまでにない“超ド級のウザキャラ”高校生・大助を演じた、衝(笑)撃ビジュアルが一挙公開された。フツーの高校生・大助(神木隆之介)は、同級生のひろ美(森川葵)が大好き。だが、修学旅行中のある日、大助は不慮の事故に遭ってしまう。目覚めるとそこはホンモノの“地獄”だった!慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼のキラーK(長瀬智也)。彼の“鬼特訓”のもと、“生き返り”を賭けた大助の地獄めぐりが幕を明ける――。神木さんといえば、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』では悲しい過去のせいで感情が欠落した瀬田宗次郎役を、ドラマ「学校のカイダン」では“コミュ症”だが天才スピーチライターである雫井彗役を熱演する一方、『バクマン。』では漫画家をひたむきに目指す高校生・シュージン、「サムライせんせい」では“チャラい”坂本龍馬など、話題作に次々に出演し、さまざまな役柄を演じてきた若手実力派俳優の代表格。個性的な難役から等身大の学生まで、善悪、明暗と幅広く見事に演じ切ることには定評がある。そんな神木さんが今回演じる高校生・大助は、本人も認める「超ド級のウザキャラ」だという。「僕は調子に乗っている芝居が得意なんだなって、今回初めて思いました(笑)」と語る神木さんは「大助は自分中心に世界が回っているし、自分がかっこいいと思っているし、俺が全部合っているでしょ?って思っているんです。いかに“こいつを見ているとイライラするなあ”と思わせられるかが勝負でしたが、イライラするけど憎めない、かわいげの欠片が見えたらいいなあと思いながら演じていました」と、愛情をもってこれまでにない“ウザキャラ”に扮していた様子。今回解禁された劇中のシーンでも、地獄で拷問器具を付けて授業を受けたり、長瀬さん演じるキラーKの元で特訓に励んだり、ついにはキス顔まで披露!?と、笑(衝)撃的な七変化姿を披露。中でもギターソロのシーンについて「現場では監督から『顔で弾け』と言われたので顔で弾いていましたけど(笑)、ギターはこれからも練習していきたいと思いました」と宮藤監督からの斬新な指示について明かすとともに、「ゲストでいろいろなミュージシャンの方が出演されているのですが、休憩のときにギターでセッションをされていたりするんです。音で会話ができるんだ、音楽ってすごい! って、改めて思いました」と撮影現場をふり返った。尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、シシド・カフカ、清、古田新太、宮沢りえなど、超個性的な共演陣でも話題の本作。若手実力派・神木隆之介が放つ「ウザいけど、愛らしい」キャラクターの魅力を、まずはこちらの画像からご覧あれ。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は2月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 公開日未定(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年01月20日TOKIOの長瀬智也、俳優の桐谷健太らが13日、東京・TOHOシネマズ六本木で映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(2月6日公開)の完成披露試写会に出席し、"鬼"のムチャぶりで会場を沸かせた。本作は、宮藤官九郎監督自ら脚本を手掛けたオリジナル作品で、地獄を舞台に、17歳でこの世を去った大助(神木隆之介)が現世に生還しようと奮闘する物語。長瀬は地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)のボーカル&ギター・赤鬼のキラーK、桐谷は"地獄の緑鬼"ことドラマーのCOZYを演じる。COZYはキラーKに従順で、劇中では軽妙な掛け合いを度々披露している。この日もその関係性を象徴するような雰囲気で、桐谷が冒頭のあいさつを済ませたところで、長瀬が「空の~声が~」と突然のアカペラ。これは、桐谷がauのCMで歌った話題の曲「海の声」で、桐谷はすぐに「聞き~たくて~」と後に続いて熱唱した。客席から歓声と拍手が上がる中、長瀬が「そこまで感情出さなくていいから!」と突っ込みを入れて爆笑へと変えた。その後、桐谷が「ぜひ映画館で観てほしい」と本作をアピールする場面では、即興ラップを求めるという再びのムチャぶり。長瀬の一方的なボイスパーカッションにはじまり、桐谷は「こんなんアリ?」と戸惑いながらも、観客の手拍子にも後押しされるように「長瀬、マジ俺、泣かせ」「監督、この状況、マジ残酷」と絶妙な韻を踏んでみせた。最後は「TOO YOUNG TO DIE、これで終わりダイ!」で締めくくると、会場は大歓声と拍手に包まれた。見事にやり遂げた桐谷は、「ホンマの鬼やで!」「絶対アカンよ!」と絶叫。そんな猛抗議を気にすることもなく、「健太はギリギリになると輝く男なんですよ」と満足気な"キラーK"だった。同イベントには長瀬、桐谷のほか、宮藤官九郎監督、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、清野菜名も出席した。
2016年01月13日TOKIOの長瀬智也が1月13日に、都内で行われた主演作『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の完成披露試写会に出席。7年ぶりの映画出演で、地獄でロックバンドを率いる“赤鬼”を演じ、「地獄の概念をロック、つまり壊す作品。見ていて気持ちがいい青春映画に仕上がり、僕自身すごく大好き」と熱っぽくアピールしていた。その他の写真完成披露試写会には長瀬をはじめ、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、宮藤官九郎監督が出席。不慮の事故で地獄に落ちた平凡な高校生(神木)が、 地獄農業高校の軽音楽部顧問でロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いるキラーK(長瀬)と出会い、ロックバンドを結成。現世へのよみがえりにチャンスをかける。神木は「本当に何も考えず楽しめる作品。ハチャメチャだけど、どこか心が暖かくなる。自分が出演していることも忘れて、見ている間も笑いが絶えなかった」と自信のコメント。「くだらないことしかしていない」(尾野)、「見たら、地獄に落ちたいと思っちゃうかも」(森川)、「そこそこの悩みだったら、この映画が吹き飛ばしてくれる。音がでかいから、ポップコーンも(食べる音を)気にせず食べられる」(桐谷)、「くだらないことを全力でやった映画」(清野)とキャスト陣は、独特なクドカンワールドを振り返った。脚本も手掛けた宮藤監督は、「来世の本を読んでも、地獄については事細かく書いてあるのに、極楽のことは2ページくらい(笑)。きっとみんな地獄について考えるのが好きなんじゃないかなと。自分では奇をてらったわけじゃない」と地獄を舞台に選んだ理由を説明。「こんな地獄なら落ちてもいいかなと思えて、死ぬのも怖くなくなる映画」とアピールした。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』2月6日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年01月13日「TOKIO」の長瀬智也が1月13日(水)、都内で行われた主演作『TOO YOUNG TO DIE !若くして死ぬ 』の完成披露試写会に出席。地獄でロックバンドを率いる赤鬼という役どころに「(演じるのが)おれじゃなければ、やきもちを焼いていたはず」と強い思い入れを示した。映画は不慮の事故で地獄に落ちた高校生・大助が、地獄農業高校の軽音楽部顧問でロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼キラーK(長瀬さん)と出会い、バンドを結成する前代未聞の“青春地獄コメディ”。長瀬さんは「いままで見たことない、そしてこれからも見ることのない作品。大好きだと誇れる」と胸を張った。完成披露試写会には長瀬さんをはじめ、大助を演じる神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、監督・脚本を手がける宮藤官九郎が出席。地獄を舞台に選んだ理由を、宮藤監督は「逆になんで、いままで地獄が舞台のコメディがなかったのかと思う。自分では奇をてらったわけじゃない」と説明。「来世の本を読んでも、極楽のことは2ページくらい(笑)。地獄については事細かく書いてあって、きっとみんな地獄について考えるのが好きなんじゃないかなと。こんな地獄なら落ちてもいいかなと思ってもらえれば」とアピールした。「本当に何も考えず楽しめる作品。ハチャメチャだけど、とても人間味にあふれていて、心が温まる作品」と語るのは、“地獄に落ちた”神木さん。共演陣も「くだらないことしかしていない」(尾野さん)、「ジェットコースターに乗っているみたいな映画」(森川さん)、「そこそこの悩みだったら、この映画が吹き飛ばしてくれる」(桐谷さん)、「くだらないことを全力でやっている」(清野さん)と本作の撮影を存分に楽しんだ様子だった。舞台挨拶では、長瀬さんが、桐谷さんにCMで歌う「海の声」や即興ラップを“無茶ぶり”する場面も。桐谷さんは「ほんま、鬼やで~」とタジタジだった。『TOO YOUNG TO DIE !若くして死ぬ』は2月6日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 2016年2月6日より全国にて公開(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年01月13日2016年3月12日公開の映画『エヴェレスト 神々の山嶺』の完成報告会見が14日、都内で行われ、岡田准一、阿部寛、尾野真千子、平山秀幸監督が出席した。夢枕獏のベストセラー小説『神々の山嶺』を映画化した本作は、標高8,848m、氷点下50℃という極限の世界で男たちが命を削って挑む物語。エヴェレスト史上最大の謎を追う野心的な山岳カメラマン・深町を岡田准一、山岳史上初の挑戦にとりつかれた孤高の天才クライマー・羽生を阿部寛、2人の男性に運命を翻弄される女性の涼子を尾野真千子が熱演している。本作は実際にエヴェレストでロケを行い、日本映画としては初めてとなる標高5,200mでのロケを敢行。岡田は「色々考えた事が通用しない場所でした。空気が半分で、本当に苦しい中でみんなと共同生活を送り、支えながら登った感じがします」と振り返り、「健康でいないといけませんから、阿部さんから鼻うがいを習いました。それが上手くできなくて死にそうになりましたね(笑)」と苦笑い。名指しされた阿部は「僕は完璧に出来るんですけどね」と自慢しつつ、「過酷な中で気を引き締めながらやりましたね。ある種異常な事態で、苦しさと戦いながらやってました」とハードなエヴェレストロケを回顧。とはいえ、楽しみもあったようで「僕をストーカーのように(岡田が)撮影していたんです。トイレにもついて来て追いかけられました(笑)」と笑わせ、尾野も「上に登ると気圧の問題で3kg痩せるらしいんです。皆さんがどんどん痩せていく中、私は3kg太りまして(笑)。腹八分目にしとけばいいのに満腹になっちゃって(笑)」と過酷なロケとは対照的に、終始和やかな雰囲気で会見が行われた。エヴェレストを通して「限界を超える挑戦」をテーマにした本作。それにちなみ来年の抱負として限界に挑戦してみたいことを問われた岡田は「もう1回(エヴェレストに)行きたいですね。あの場所のもうちょっと上を行きたいと密かに描いています」と回答。一方の阿部は「僕は岡田くんよりも3日前に撮影が終わりました。岡田くんが頑張っているからそこで頑張ろうと思って登ろうと思いましたが、くじけて先にヘリでさようなら(笑)。心が折れて先に下山してしまったので、そういうことがないように来年は頑張りたいです」と反省の弁を口にしていた。映画『エヴェレスト 神々の山嶺』は、2016年3月12日より全国公開。
2015年12月15日岡田准一主演で、標高5,200mでの撮影を敢行した映画『エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)』の完成報告会見が12月14日(月)に開催。岡田さんに加え、共演の阿部寛、尾野真千子、平山秀幸監督が出席した。原作は夢枕獏の世界的ベストセラー。エヴェレストで命を散らしたマロリーは登頂に成功したのか?山岳カメラマンの深町はこのエヴェレストの最大の謎を追う中、カトマンドゥで行方不明となっていた孤高の天才クライマー羽生と出会うのだが…。昨年の3月にクランクインした本作。約1か月後に起きたネパール大地震で崩壊前のカトマンドゥの町並みなどがカメラに収められているほか、エヴェレストでも撮影を敢行!キャスト、スタッフのひとりも欠けることなく、日本映画史上最高の標高5,200mでのロケが行われた。岡田さんは、以前よりカメラと山登りをプライベートでも愛しており「この作品をやるためだったのかな?と思えました」と本作との出会いを“運命”とふり返る。実際にエヴェレストに登り、過酷な自然の中での演技を超える経験をしたことで「価値観が変わった」とも。「いままで(俳優として)『うまくなりたい』、『うまいって何だろう?』と考えてきて、いまでもその思いはあるんですが、『うまい』のその先にある『人の心を打つ表現とは何だろうか?どうやったらそこにたどり着けるのだろうか?』と考えるようになり、そこは少し変わったのかな?と思います」と真摯な表情で語る。阿部さんは10日ほどかけて、高地に体を慣らしつつ、山を登って行われた標高5,000m超えでの撮影について「まずそこにたどり着くまでに風呂もトイレも満足にないんです。夜、眠るのも怖いくらいの低酸素で、寒いし、頭も痛くなるし過酷でした。呼吸が苦しくなり、セリフを言うにも影響するほど」と苦労を述懐。「現地に行ったからこそ、出てきたものがあると思います」と頷く。「『何で山に登るんだろう?』と毎日、山のプロたちに質問してたんですが、答えが見つからない。あれだけの自然があり、人が太刀打ちできないことが起こる場所でそうやって考え、いまも考えてる。答えが見つかるか分からないけど、それが今回の宝であり、考え続けていくことになると思います」と語った。山に魅せられた男たちに人生を翻弄される女性を演じた尾野さんは「気圧の問題で普通は、3kgくらい痩せるそうで、現にみなさん、やせられてたんですが、私は3kg太りまして…」と苦笑。岡田さんからは「誰よりもタフでした!」と評されていた。岡田さんは「日本映画史上、過酷な撮影のトップ10に入る限界を超える撮影だった」と過酷さをふり返りつつ「もう1回、あの場所に行きたい」とエヴェレスト再訪問に意欲!阿部さんも「山ってそうなるんですよ。神に近いからなのか…」と岡田さんの言葉に同意しつつ「岡田くんたちより僕は3日ほど早く撮影を終えたんですが、最後までいようかと思ってたのに、心が折れて先にヘリで帰ったんです(苦笑)。申し訳ないと思いつつ…次は心が折れないようにしたい」と語っていた。『エヴェレスト 神々の山嶺』は2016年3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月14日V6の岡田准一が主演を務める映画『エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)』(2016年3月12日公開)の主題歌をイギリスのボーカル・グループ、イル・ディーヴォが務めることが決定し5日、予告編が公開された。本作は、スケールの大きさゆえに映画化不可能と言われてきた夢枕獏氏の山岳小説『神々の山嶺』を原作に、『愛を乞うひと』(1998年)や『太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-』(2011年)などで知られる平山秀幸監督がメガホンを取った作品。世界最高峰の山に魅せられた2人の男の人生が交錯し、"神々の領域"へと命懸けで足を踏み入れる姿と、周囲の人間模様を描く。岡田のほか、阿部寛、尾野真千子、ピエール瀧、佐々木蔵之介らが出演している。主題歌となった楽曲は、2015年10月に日本で先行発売されたイル・ディーヴォの最新アルバム『アモール&パシオン』収録曲の一つ、「喜びのシンフォニー」。ベートーヴェンの第9をモチーフとしたドラマチックな作風で、映画の壮大なイメージとクライマックスの感動を彩る。公開された予告編は世紀の大発見につながるかもしれない、山岳史上最大の謎を追う野心家のカメラマン・深町誠(岡田)が鋭いまなざしでレンズを眺めているシーンから始まる。深町の上司(瀧)が「羽生を追え」と告げると、史上初の挑戦に取りつかれた孤高の天才クライマー・羽生丈二(阿部)の姿が大写しに。そして、「その2人を愛した女」・岸涼子(尾野)が涙を流す場面が続くと、舞台は荘厳な雪山へ変わる。極寒の雪山に翻弄(ほんろう)される深町と羽生。命を賭けた登頂に挑み、より高みを目指す2人の姿を捉えている。(C) 2016映画「エヴェレスト 神々の山嶺」製作委員会
2015年12月05日岡田准一、阿部寛、尾野真千子といった日本アカデミー賞受賞の豪華キャストで、夢枕獏の大ベストセラー山岳小説を映画化する『エヴェレスト 神々の山嶺』。世界最高峰の地ネパール・エヴェレストで、邦画初となる標高約5,200mでの撮影に挑んだ本作から予告編映像が解禁。さらに主題歌を、世界的人気を誇るヴォーカルグループ「イル・ディーヴォ」が担当することが分かった。標高8.848m、氷点下50度、最大風速は50m以上という呼吸すら困難な、まさに“極限の世界”エヴェレスト。その世界最高峰の山に魅せられた2人の男と、その男たちを待つ1人の女性の交錯する人生を軸に、厳しく圧倒的な山嶺に挑む人々の姿と強い想いを壮大なスケールで描く。日本映画史上初、実際にエヴェレストでの撮影を敢行。キャスト、スタッフ共に10日間掛けて高度順応しながら登り、1か月以上にわたるネパール・ロケに命懸けで挑んだ。「この作品のために、これまでの人生があった」とキャストも語るほど、この圧倒的な自然との対峙から、ドキュメンタリーさながらの迫力あるリアルな演技が引き出されている。この度、解禁となった予告編では世紀の大発見につながるかもしれない、山岳史上最大の謎を追う野心家のカメラマン深町(岡田准一)と、「少しでも可能性が残っているなら俺はあきらめない」と、史上初の挑戦に憑りつかれた孤高の天才クライマー、羽生(阿部寛)が、命を懸けて世界最高峰に挑む熱い姿を映し出していく。そして、その2人を待ち続ける運命に翻弄された女性、涼子(尾野真千子)。彼女の悲痛な叫びは胸を打つ。より高みを目指す彼らの姿は、圧巻のスケールと感動の人間ドラマをいっそう引き立たせている。また、主題歌を担当するのは、英国から世界的人気ヴォーカルグループとなった「イル・ディーヴォ」。楽曲は10月28日に日本先行発売され、ヒットを記録している最新アルバム「アモール&パシオン」から、ベートーヴェンの第九をモチーフにした「喜びのシンフォニー」。このドラマチックな楽曲が、映画の壮大なイメージとラストに待つ感動を後押ししてくれるはずだ。『エヴェレスト 神々の山嶺』は2016年3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月05日宮藤官九郎の最新作となる “爆笑地獄”コメディ『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』。長瀬智也、神木隆之介を筆頭に豪華俳優の出演で注目を集める本作の追加キャストが発表され、中村獅童、烏丸せつこ、田口トモロヲ、片桐仁、平井理央ら個性的な面々の参加が明らかとなった。不慮の事故で17歳にして命を失った高校生・大助(神木隆之介)が目覚めた場所。それはまさかの「地獄」だった…。大好きなひろ美ちゃんとキスもしてないのに、このまま死ぬには若すぎる! と憤る大助の前に現れたのは、地獄専属ロックバンド“地獄図(ヘルズ)”のボーカル&ギターで、地獄農業高校の軽音楽部顧問の赤鬼・キラーK(長瀬智也)。叱咤激励と厳しい特訓を受けつつ、ひろ美ちゃんのために! と一心に生き返りを目指す大助だが…。神木さん、長瀬さんをはじめとして、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、古田新太、宮沢りえなどの豪華俳優陣の出演に注目が集まる本作。先日、char、野村義男、マーティ・フリードマン、ROLLY、快速東京、木村充揮らミュージシャンが、お笑い界からはゴンゾー、ジャスティス岩倉が参戦することで話題となったばかりだが、このたび新たに、歌舞伎界から中村獅童が駆けつけたことが明らかとなった。歌舞伎役者として、俳優として幅広く活躍中の獅童さんは、宮藤監督作品に参加できる喜びを「大好きな宮藤さんの作品に参加させていただくことに、とても嬉しく心躍らせていました」と語ったものの、続いて「えっ、俺、この役~?!?!本当にありがとうございました」と何とも気になるコメントを発表。これまでのキャストも、かつて見たことのない衝撃的な姿を披露してきただけに、一体どんな役どころなのか気になってしまう。そのほか、今回併せて新メンバーとして出演が発表された、烏丸せつこ、田口トモロヲ、片桐仁、平井理央のコメントも到着している。■烏丸せつこ:地獄農業高校の教師/牛頭(ごず)役地獄の生首だって!?訳わからず、地獄のセットに連れて行かれて、鏡のない所でヘアメイクしてもらい、パターン少ない顔芸をサクッと披露してきました。相方の生首役の田口トモロヲさんを見ていて、ようやるなぁーと、心がざわつき嬉しくなりました。クドカン万歳!■田口トモロヲ:地獄農業高校の教師/馬頭(めず)役これぞ! 宮藤監督にしか成し得ない世界観だと思いますっ!! 数多くの映画に出演しましたが、今回のような出演の仕方は初めてです!? どう初めてかは、観てのお楽しみにっ!!■片桐仁:キラーKの先輩/鬼野役宮藤さんとメールし合う中で、"出たいアピール"をしたら、何と鬼野役で、出してもらえました! 1日だけの参加でしたが、初めての宮藤組、皆さん優しくて、とても楽しかったです。特に“鬼野楽器”のシーンはアドリブが多くて、いつまでもやっていたかったですねー。いただいた鬼のキバは、次男を戒める時に活用しています。■平井理央:アナウンサー役撮影日が本編のクランクインの日で、現場にエネルギーが満ちあふれていました。いままで観る側だった宮藤監督作品に、その一員として参加できたことが嬉しいです。笑いの天才・宮藤官九郎が世に贈り出す、世界初の“爆笑地獄”コメディ。唯一無二のその世界観とキャストたちの勇姿(?)は、ぜひとも劇場でチェックしてみて。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は2016年2月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 2016年2月6日より全国にて公開(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2015年12月02日宮藤官九郎監督最新作『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』に出演する神木隆之介、桐谷健太、清野菜名、皆川猿時と宮藤監督が、12月29日(火)に開催される「COUNTDOWN JAPAN 15/16」に出演することがこのほど明らかとなった。フツーの高校生・大助は、同級生のひろ美ちゃんのことが大好き。修学旅行中のある日、大助は不慮の事故に遭ってしまう。目覚めるとそこは―深紅に染まった空と炎、髑髏(どくろ)が転がり人々が責め苦を受ける、ホンモノの【地獄】だった!!死ぬには若すぎる17歳の主人公・大助が、不慮の事故による死後、地獄でロックバンド”地獄図(ヘルズ)”率いる赤鬼・キラーKとの出会いを描く本作。主演の長瀬智也&神木さんをはじめ、尾野真千子、森川葵、桐谷さん、清野さん、古舘寛治、皆川さん、古田新太、宮沢りえら豪華キャストの配役が話題を呼んでいる。このほど、宮藤監督をはじめ神木さん、桐谷さん、清野さん、皆川さんらの参戦が決定したのは、12月28日(月)~31日(木)の4日間にわたって、千葉・幕張メッセで行われている真冬のロックフェス「rockin’on presents COUNTDOWN JAPAN 15/16 supported by Windows 10」。毎年規模が拡大し、昨年は各日約4万5,000人、4日間で過去最大となるのべ18万人を動員した年末恒例イベントだ。本作のメンバーは2日目の29日(水)に登場し、キャスト陣のトークショーをはじめ、本作の主題歌を手掛けた元「THE MAD CAPSULE MARKETS」のKYONO率いる「WAGDUG FUTURISTIC UNITY」と、音楽を手掛けた向井秀徳のライブを実施!KYONOによる主題歌「TOO YOUNG TO DIE!」、向井さんによる劇中で重要な役割を担う楽曲「天国」が初めてお披露目される。さらに、皆川さんが劇中登場の地獄のガールズバンドメンバーじゅんことしてMCを務め、当日イベントには不参加となる長瀬さんからの動画コメントも放映予定だという。白熱必至のイベントに映画を引っ提げての出演とあって、大きな注目を集めそうだ。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は、2016年2月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 2016年2月6日より全国にて公開(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2015年11月20日尾野真千子が血まみれで連続殺人犯を演じるドラマ「フジコ」の完成披露試写会が11月12日(木)に開催され、尾野さんに原作者の真梨幸子、村上正典監督が舞台挨拶に登壇した。地上波では映像化不可能と言われた衝撃的な描写かつ、読後にイヤな気分になる、後味が悪いミステリー“イヤミス”と話題の真梨さんの小説をネット配信サービス「Hulu」が全6話で映像化。一家惨殺事件の唯一の生き残りであるフジコが、トラウマを背負い、人生を“リセット”すべく殺人を重ねていくさまを描き出す。かなり衝撃的なシーンの連続だが、尾野さんは当初、オファーを断ろうと考えていたという。「(当初は)不安だけが…。最終日間を迎えるまでずっと不安はありました。役を演じるのは楽しかったし、やりがいもあり、和気あいあいとした現場でしたが、心のどこかに不安はありました。でも、出来上がった作品を見て、やってよかったという満足感があり、ありがたいです」と充実した表情を見せる。演じるにあたって「役作りはしなかった」という尾野さん。「面会室のシーンはノーメイクです。よく言う、ファンデーションはしてる“スッピン風”ではなく、ホントのノーメイク(笑)!」ときわどい発言で会場をわかせる。監督はそんな尾野さんの演技を「完璧」と簡潔かつ最大限の褒め言葉で称賛!尾野さんはクランクアップが少し早目だったそうで「真千子ロスになりました(笑)」とまで語った。原作者の真梨さんも「頭の中でイメージしてたフジコの実像に出会えて『びっくりポンや』(笑)」となぜか朝ドラ「あさが来た」のセリフを引用して尾野さんを絶賛。ネット配信ならではの描写についても「ここまで表現していいの?これヤバくね?とつぶやきながら見てました」と驚きを口にした。尾野さんはこれから作品を鑑賞する観客を前に「共感は求めません!」と語りつつ「いい表情がいっぱいつまっている作品です」と自信を持って送り出した。「フジコ」はHulu/J:COMにて11月13日(金)より独占配信開始。(text:cinemacafe.net)
2015年11月12日直木賞作家・桜木紫乃さんの短編小説を映画化した『起終点駅 ターミナル』で共演した、佐藤浩市さんと本田翼さん。消せない罪を抱える国選弁護人と、彼を頼る身寄りのない女性。複雑かつ繊細な関係を演じたふたりの、息がピッタリな対談をお届けします。* **佐藤:共演が本田翼だと最初に聞いたときは、「大丈夫か?」って正直思ったよ。結果的に大丈夫だったから、こうやって言えるんだけどな。本田:私は、こんなチャンスを逃すわけにはいかないと思いました!佐藤:そう言いながら、今、アンアンの記事読んでたね(と、机の上のアンアンを指さしながら)。本田:だってほら「体が生まれ変わる!」って書いてあるから(笑)。…もちろんプレッシャーもあったけど、ワクワクのほうが大きかったです。佐藤:僕が演じた完治は、25年間十字架を背負ってきたような男で、日々の生活で唯一起伏のあるところが、自分で料理を作って食べる時間なんです。こういうシーンでは通常、プロが料理を用意してくれるんだけど、やっぱり「気は心」だから、本当に自分が作ったものを翼に食べさせたかったんだよね。本田:ザンギ(北海道のからあげ)もイクラの醤油漬けもすごくおいしくて、愛情を感じました!佐藤:ザンギは前日に下味をつけて、セットの冷蔵庫に入れておいたし、イクラの醤油漬けも前々日くらいからスジコをほぐして下ごしらえをしておいたからね。原作や脚本のようないわゆる二次元の世界だと、完治は何をきっかけに敦子を受け入れるようになったのか、はっきりとした理由がないと成立しにくい。だけど三次元の世界で演じてみると、25年間自分のためだけに作ってきた料理を初めて食べてくれた女だってことだけで、理由は十分なんだよね。本田:それまで人にもてなされることが少なかっただろう敦子にとって、完治さんが作ってくれた料理は大きかったと思います。最初は警戒心の塊だったのに、もてなされることがどんどん楽しくなって、食によって完治さんへの思いもほぐれていくんですよね。佐藤:僕は翼の魅力を、いい意味で色がなくて何者でもないところだと思っているんだけど、もし敦子をいかにも陰のあるような若い子が演じていたら、この映画は逆に成立しなかったかもしれない。本来、それぞれの人が抱えている傷痕は、洋服の上からは見えないもの。服の上からでも傷が見えてしまうような女優さんが演じるよりも、翼みたいな子のほうが僕としてはすごく面白かったし、映画にとっても彼女が来てくれてよかったなと思うんです。本田:自分の色なんて自分ではわからないものだけど、こんなふうに浩市さんが見てくださっていることが嬉しいですね。現場でも常に私がいやすいように気を使ってくださるのが感じられて、本当に優しい方なんです…よ!佐藤:なんだよ、その「ほめ返してあげたわよ」みたいな言い方は(笑)。こいつは男女の壁を感じさせないというか、単純に後輩として扱える不思議なタイプ。実際はブロックが堅いのかもしれないけど、ふっと油断してそうじゃないところを見せてくれたから、僕は気楽に接することができたんだよね。本田:私、こう見えて普段はすごく堅いですよ!だけど浩市さんは、役者としてはもちろん、人としても全部任せてしまえるような安心感があったので、自然と完治と敦子のような関係になれましたね。佐藤:こちらが百の言葉で云々言うのではなく、観た人が自分なりの経験や尺度からいろんな答えを出せる映画だと思います。だからどんな人にも安心して観てほしいですね。本田:私くらいの世代の方でしたら、この映画を通して人生の歩み方を少し勉強できるというか、自分の将来と重ねて観ることができると思います。そういう意味でも、ぜひ観ていただきたいです。◇「起終点駅 ターミナル」 法で裁かれない罪を抱えた弁護士と、未来をあきらめた被告人が出会い、二人の人生が動き始める。監督/篠原哲雄 音楽/小林武史 出演/佐藤浩市、本田翼、尾野真千子ほか 11月7日より丸の内TOEIほか全国公開。◇(C)2015桜木紫乃・小学館/「起終点駅 ターミナル」製作委員会◇ほんだ・つばさ 1992年生まれ。中学時代にモデルとしてデビュー。現在は女優としても活躍し、『恋仲』で初めて月9ヒロインに。出演映画に『ニシノユキヒコの恋と冒険』『アオハライド』など。◇さとう・こういち 1960年生まれ。2015年は『愛を積むひと』『HERO』『アンフェア the end』と話題の映画に立て続けに出演。主演を務めた本作が、今年公開作の大トリに。※『anan』2015年11月11日号より。写真・小笠原真紀文・兵藤育子
2015年11月10日明治大学法学部から映画の道へ、助監督を経て31歳のときに分岐点を迎え、以来映画監督として数々の作品を撮ってきた篠原哲雄さん。最新作の『起終点駅 ターミナル』を11月7日に公開した監督に、その仕事論について伺った。――篠原監督は、大学時代は法学部専攻で、卒論は映画論だったとお聞きしました本当に私的な映画論でした。僕は法学部と言っても、専攻していたのが法文化論、法社会学だったので、法の周縁にあるもの、文化的な側面すべてをひっくるめて論文の対象にできたということもあり、あえて「極私的映画論」を書きました。担当教授の栗本慎一郎氏に映画で論文を書きたいと相談したら、映画の為の映画論ではなく、社会の為の映画なら書く意味があるかもと言われましたが、書いているうちに自分にとって何故映画なのかということを問いながら書いてしまった。個人的こだわりこそが普遍的なものにつながることを願いながらでしょうか。――実際には、どんな論文だったんですか?屁理屈こいてたんじゃないですか(笑)。当時の僕は、助監督をやったり、自主制作をかじったりしていました。でも、映画に目覚めるのは遅かったんですね。10代後半に面白いなと思い始めたので。だから、映画の為の映画論には興味がなかったので、自分がなぜ映画をやっていきたいかとか、自分で作った自主映画について、なぜこんな映画を作ったのか、ひょっとしたら世間には簡単に受け入れられないけど、そこにこそオリジナリティがあるのでは? という問いかけがあり、社会に対するアピールにもならないかと自問自答しながら書いていたと思います。でも映画っていうのは、光とか音とか構成要素があって、それによってできている。もし原作があったとしても、演出の仕方や、役者の表現によって、変わっていきます。だから、「映画というのは、人間を表現できる媒体だ」ということを、最終的には言っていたように思います。――映画というと、テレビで二時間のドラマを見るのと、映画館で二時間を過ごすのとは、違う感覚があるのですが、それは何なのかということも気になります映画は映画館に観客を縛るものだけど、テレビは途中退場してその間見ていなくても、すぐにその世界に戻れるようなところがないといけないかもしれません。映画は、ほかのことをすべて忘れて集中する時間を与えてあげないといけないと思うので、そこは意識してやっているつもりではあります。それが成功しているかは、観客の人が判断するんですけど。最新作の『起終点駅 ターミナル』でも、佐藤浩市さん演じる鷲田完治という男が法では裁けない罪を背負い自分に罰を与えながら、北海道の果ての地、釧路にやってきて、静かに密かに生きていく。25年の年月を経て本田翼演じる敦子という女性と出会い、彼は自分の過去を想起することになる。そして敦子の人生の痛みを知り事となり、敦子は完治によって彼女の起点へと導かれていく。そして完治も変わっていく。すなわち終点駅から起点として出発していく様をどう描くかがテーマでした。○監督の判断がすべてを左右していく――大学時代に、助監督と自主制作をしたというのは、どういう経緯だったんですか?僕らの時代ですと、プロになるためには、ぴあフィルムフェスティバルに応募して受賞する道がポピュラーになりつつありましたが、一方で、助監督という経験を積んで監督になる道もありました。僕の場合は、学生時代に映画サークルに入っていたわけでもないし、映画を基礎から学んだこともなかったので、修行が必要だと思ったんです。それで、あるシナリオスクールで出会った人が、実際に助監督をされていたので、その人にお願いして自分も助監督になったんです。その出会いがひとつの運命ですね。――助監督というのはどんなことをしていたんですか?最初は見習い助監督だったので、半分は衣装部だったり、小道具もやったりしていました。だから、エキストラに演技をつけたりしていると、照明さんに「なんで演技をつけてるんだ?」と聞かれて、「いや僕、助監督なんですよ」なんてやりとりをしたりもしていました。でも、この助監督の経験があったことで、映画というのは技術に基づいて作っていくもので、自分の観念だけではどうすることもできない、総合的な芸術なんだとわかりました。それに、監督というのは、ひとつひとつをジャッジする存在です。監督の判断が間違えば、その映画は間違っていくと思うし。助監督をしながらも、映画監督になるためには、自分なりのアプローチを磨いていかないといけないといけないなと思っていました。――そして、助監督から映画監督になるわけですが、その決断をするときに、戸惑いはありませんでしたか?助監督でそれなりに仕事ができる人は、仕事が途切れなくなるから、自分でそろそろつくるべきだという決断をしなければと思っていました。僕は自主映画として撮った『草の上の仕事』という作品がある映画祭で評価されたので、ここをひとつのステップにしようという気持ちが芽生えました。そのころ、助監督時代の先輩が新作を撮るということで、助監督をしてくれないかと頼まれたんですけど「モントリオール映画祭に行くのですみません」と断ったら、それが一つの宣言になった。あいつはもう助監督をやらないんだという認識になったんですね。31歳のときのことでしたけど、それが分岐点になりました。――それからは、自分の映画で生きていかないといけないわけですね映画会社に企画を持ち込んで、いいところまでいったのですが、それは実現せず、その代わりに別の企画を打診されました。それが『月とキャベツ』という作品になっていくのですね。『草の上の仕事』からだいたい三年経っていたんですが、その間も大変でしたけど、何かきっかけはあるだろうと、怖いもの知らずなところはあったかもしれないですね。○人の評価を受けて自分も変わっていくもの――監督は、『月とキャベツ』のようなスタイルの作品を自分が撮ると考えていましたか?僕はもともとロバート・デニーロの『タクシードライバー』が好きだったんで、ハードな社会的なメッセージの強い作品が好みだったんですね。でも、最初の作品のイメージというのはその後も影響しますよね。ファンタジックなラブストーリーが得意というイメージがついていきました。その後も『はつ恋』とか『天国の本屋』とか、人間の小さな機微を大切にする作品をふられることが多くなってきて、そんな作品をやっていくうちに、そういうスタイルの作品が自分の領域だったのではないかと思えてきたんですよ。でも、『タクシードライバー』も、ひとりの人間が事件に遭遇して、正義を見出していく物語です。その間に女の子を助けることになったりして。考えてみると、一番新しい『起終点駅 ターミナル』と言う映画も、釧路で鬱屈して生きている佐藤浩市さん演じるひとりの男が、本田翼さん演じる女性に出会う。人間のくすぶりを開放していく物語を、アクティブに描くか、内省的に描くかの違いであって、この二作品ってけっこう根本は同じなんだなと。大学時代の論文の、「映画というのは、人間を表現できる媒体だ」ということと、つながっているんじゃないかと思いました。――お話を伺っていると、作家性というものができていく過程が見えた気がしますねそうですね。作家性というものも、自分自身で決めていくのではなく、人がどう評価するか、観客がどう受け入れたかで変わっていくもので、それがあるから、今の僕がいるんだなと。いろんなことを経験した延長線上で、新たな映画も存在していくんだと思いますね。『起終点駅 ターミナル』■出演:佐藤浩市 本田翼中村獅童 和田正人 音尾琢真 泉谷しげる 尾野真千子■原作:桜木紫乃「起終点駅ターミナル」(小学館刊)■脚本:長谷川康夫■監督:篠原哲雄■主題歌/「ターミナル」My Little Lover(TOYSFACTORY)■配給:東映(C) 2015桜木紫乃・小学館/「起終点駅 ターミナル」製作委員会11月7日(土)全国ロードショー西森路代ライター。地方のOLを経て上京。派遣社員、編集プロダクション勤務を経てフリーに。香港、台湾、韓国、日本などアジアのエンターテイメントと、女性の生き方について執筆中。現在、TBS RADIO「文化系トーラジオLIFE」にも出演中。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)、共著に『女子会2.0』(NHK出版)などがある。
2015年11月09日映画『起終点駅 ターミナル』が11月7日(土)に公開を迎え、佐藤浩市、本田翼、尾野真千子らが舞台挨拶に登壇。本田さんがサプライズで、劇中にも登場するザンギ(=唐揚げ)を佐藤さんのためにふるまった。直木賞作家・桜木紫乃の人気小説の映画化。ある事件を胸に、自らを罰するかのように北の大地にその身を留め置く男と、彼に大きく運命を変えられてしまう2人の女性のドラマを描く。佐藤さんは、映画を見終えたばかりの観客を前に「セリフうは多くないですが、演者の表情や居ずまい、監督が心象を切り取ったカットの中で、思いを推し量っていただきたい映画です」と呼びかける。映画後半の法廷でのシーンでは、当初は撮影初日に、時系列を無視してまとめて撮影する予定だったが、佐藤さんは本田さんのために、プロデューサーにそのシーンを最後に撮影することを提案ししたという。佐藤さんはこれについて「さすがに初日での撮影はかわいそう。偉そうですが、できれば北海道ロケが終わったからにしてもらえないかと僭越ながら提案しました」と振り返る。本田さんは、この佐藤さんの気遣いについて「優しさを感じました!」と感激しつつ「最終日になったことで逆に、ここでいいお芝居ができないと、佐藤さんに顔向けできない!」とプレッシャーも感じたと述懐。これに佐藤さんが「ということは、いいお芝居したということ(笑)?」とまぜっかえすと、本田さんは困惑しつつも「多分…(苦笑)」と照れながらもうなずいていた。また、尾野さんと佐藤さんは、本格的な共演は本作が初めてとなったが、こちらはこちらで2人でのシーンの初日に、いきなりラブシーンがあったという。尾野さんは「ちょっと気マズイ!」と本音を吐露。佐藤さんは「会って、いきなり『おはようございます。じゃあ…』という感じで…本当に恥ずかしかったです。ラブシーンは何とも言えず苦手でして…」と百戦錬磨の名優らしからぬ一面をのぞかせていた。映画の中で、佐藤さん演じる完治がザンギ(=北海道のから揚げ)を調理するシーンがあり、その時、実際に佐藤さんの手作りザンギを食べた本田さんが、この日はお返しにとサプライズで料理!佐藤さんは当初、本田さんが自分で料理したということ自体を疑っていたようだが、調理中の写真を見せられて納得。さらに、隠し味として肉を塩麹につけて、二度揚げしたというザンギを食べると「おいしい!冷めててこれだけおいしいのは、二度揚げのたまものですね!」と絶賛し本田さんもホッとした様子だった。佐藤さんは“起終点駅”というタイトルに触れつつ、35年前にこの日の会場と同じ映画館(丸の内Toei)でデビュー作『青春の門』の舞台挨拶を行なったことを述懐。「あの時は菅原文太さんや松坂慶子さんがいらっしゃって、自分は末席にチョコンといました」と時の流れにしみじみと思いをはせつつ「まだまだこれからも映画に携わっていきたい」と力強く語り、会場は温かい拍手に包まれた。『起終点駅 ターミナル』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年11月07日佐藤浩市と本田翼が初共演を果たすことで話題の映画『起終点駅 ターミナル』。今週の公開を目前に控え、主人公・完治のかつての恋人、冴子を演じる尾野真千子からコメントが届いた。「ホテルローヤル」にて「第149回直木賞」を受賞し話題を集めた北海道在住の作家、桜木紫乃の同名最高傑作小説が、桜木作品初の映画化となった本作。愛する女性の死をきっかけに、北海道は釧路で25年間自らを罰するかのように全てを捨て生きてきた国選弁護人・鷲田完治(佐藤浩市)。完治は、家族から見放された孤独な椎名敦子(本田翼)の弁護を担当したことから、孤独を分かち合い、お互いが新たな一歩を踏み出していく姿を描いた感動のヒューマンドラマ。今回主人公・完治のかつての恋人役・冴子を演じている、連続テレビ小説「カーネーション」をはじめ、『殯の森』や『そして父になる』など映画に出演し、美しさだけではなく、その高い演技力で人気を集める実力派女優・尾野さんが、本作では儚さを感じさせる難しい役柄でありながら、彼女自身の魅力と重ねあわせ、女性としての美しさを見事に表現している。冴子は、完治の学生時代の恋人。共に暮らしていたものの、完治の司法試験合格と同時に姿を消してしまう。10年の時を経て、北海道の地で裁判官と被告人として再会し、逢瀬を重ねる2人。しかし、完治が冴子と共に新しい生活を歩もうと、旅立とうとしたしたその日に、彼女は目の前で自ら命を絶ってしまうのだ。そんな難しい役どころを演じた尾野さんは、「台本を読んだときに、分かりやすいものが多い世の中で、そうではない色々なことを考えさせてくれて、これが本来の映画だなと思い出させてくれてすごく嬉しかったです」とふり返り、本作に参加できた喜びを語った。また、「初めて脚本を読んだときに、心から演じることができそうだなと感じました。冴子という人物は孤独だったのか、幸せだったんだろうか…などと色々なことを考えながら演じていました。佐藤浩市さんと演じるのもわくわくしていましたし、終わってみてあらためて心からにじみ出るような芝居ができたなと、私の中に風が吹いた感じがしました」と明かし、難しい想いを抱える役柄でありながら、冴子を深く理解し、本作でも素晴らしい演技を魅せている。『起終点駅 ターミナル』は11月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年11月06日俳優・佐藤浩市と女優・本田翼が初共演する映画『起終点駅 ターミナル』が7日に全国公開されることに先駆け、冒頭18分の本編映像がYouTubeとFacebookにアップされた(7日23:59までの期間限定)。原作は、直木賞作家・桜木紫乃氏が2012年に発表した短編集の同名表題作。人生の終わりに向かっていたはずの男と女が北海道・釧路で出会い、孤独を分かち合いながら再びそれぞれの人生を歩みはじめる姿を描く。『はつ恋』(2000年)や『深呼吸の必要』(2004年)などで知られる篠原哲雄監督がメガホンを取り、第28回東京国際映画祭ではクロージング作品に選ばれた。司法では罰せられぬ罪を背負い、すべてを捨てて生きることを選んだ弁護士・鷲田完治を佐藤、完治と出会ったことで新たな希望を見いだしていく椎名敦子を本田が演じる。冒頭18分で明かされるのは、完治が自ら罰する理由となる切なくも鮮烈な過去。完治は、学生時代に生活を共にしながら突然姿を消した篠田冴子(尾野真千子)と10年ぶりに再会し、妻子ある身でありながら冴子と再び交際することを決意するが、その旅立ちの時の悲劇で運命が暗転する。25年前に完治が犯した罪とは。釧路の街に流れ着き、息を潜めるように生きることを選んだ理由、そして、完治と敦子の物語が生まれるための重く痛々しい過去が今回の映像で浮かび上がる。(C)2015 桜木紫乃・小学館/「起終点駅 ターミナル」製作委員会
2015年11月03日日本を代表する実力派・佐藤浩市と先の月9ドラマ「恋仲」でもその魅力を見せつけた本田翼が初共演する映画『起終点駅 ターミナル』。このほど、11月7日(土)に迫った公開を前に、これまで明らかにされていなかった佐藤さん演じる主人公と尾野真千子演じる女性との“過去”が明らかになる18分間もの冒頭映像が、限定5日間、公式Youtubeおよび公式Faecbookにて解禁されることが分かった。司法では罰せられぬ罪を背負い、すべてを捨てて生きることを選んだ弁護士・鷲田完治(佐藤さん)。完治と出会い、ふれ合いの中で、新たな人生への希望を見出していく椎名敦子(本田さん)。本作は、果ての街・釧路で人生の終わりへと向かっていたはずの男と女が出会い、孤独を分かち合い、そして再びそれぞれの人生の一歩を歩きはじめる感動の物語。今回、解禁となった異例ともいえる18分にも及ぶ冒頭映像では、これまでの予告編映像や会見などでは触れられてこなかった、佐藤さん演じる完治が自らを罰する理由となる、尾野さんとの切なくも、壮絶な過去の出来事が描かれている。学生時代、完治と生活を共にしながら、突然姿を消した篠田冴子(尾野さん)。10年のときを経て、彼らは北海道で運命の再会を果たす。妻子ある身でありながら、完治は冴子と再び逢瀬を重ねるようになり、彼女との新たな生活を決意。しかし、その旅立ちのときに冴子は…。25年前、完治が犯した罪とは何なのか。なぜ彼は、釧路の街に流れ着き、息を潜めるように生きることを選んだのか。やがて、完治と、本田さん演じる敦子の物語が生まれるための重く、痛々しい過去が、いま、明らかにされる。『起終点駅 ターミナル』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月03日「第28回東京国際映画祭」が10月31日(土)に閉幕を迎え、クロージング作品『起終点駅 ターミナル』の佐藤浩市、本田翼、尾野真千子、篠原哲雄監督がクロージングセレモニーの最後に舞台挨拶に臨んだ。直木賞作家・桜木紫乃の小説の映画化で、法では償えない“罪”を背負い、自らに罰を課した男と、そんな彼に人生を変えられた2人の女のドラマが、雪深い北の街で紡ぎ出される。グランプリの結果発表を含む授賞式直後の登壇となったが、佐藤さんは「おめでとうございます」と受賞者たちを祝福。自身、東京国際映画祭への参加は6回目となり、特に第18回東京国際映画祭に『雪に願うこと』で参加した際は、作品は最高賞のグランプリを含む4冠に輝き、自らも最優秀主演男優賞を受賞した。佐藤さんは改めて映画祭への参加について「参加するたびに映画祭が華やかになっていくのを感じます。映画が話題の中心にあり、その輪が大きくなっていくことほど嬉しいことはありません。今回、日本映画らしい映画を持ってこれて、光栄に思います」と語った。佐藤さん演じる完治によって、人生を大きく左右される女性を演じた本田さんと尾野さん。佐藤さんとの共演について本田さんは「ほとんど2人での芝居で毎日緊張しましたが、浩市さんの仕事への姿勢を目の前で見られて充実の日々でした」と述懐。尾野さんは「映画と同じように、人生を変えていただいたのではないかと思います(笑)」と意味深に(?)語っていた。また、完治という男性についての個人的な見解を尋ねると本田さんは「静かに物事を捉え、ただひとつ、料理に熱中してますが、ひとつのことに集中する姿はステキです」と語る。尾野さんは「ひとりの人を長く想う、そういう男性が世の中には多いのではないでしょうか?私の周りには多いです」とニッコリ。演じた佐藤さん自身は会場を見渡し「ここにいる男性の全員が、男の愚かさ、優しさのはき違えがどういうところにあるか、(本作を見て)分かってもらえると思います」と“男”の目線で語っていた。篠原監督は海外のメディア、映画人を含め、これから映画を見る観客へのメッセージを求められ「人はもう一度、生き直すことができるということをしみじみと描いたつもりです」と呼びかけた。『起終点駅 ターミナル』は年11月7日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月01日第28回東京国際映画祭の最終日となった31日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにてクロージング作品『起終点駅 ターミナル』の舞台挨拶が行われ、佐藤浩市、本田翼、尾野真千子、篠原哲雄監督が登壇した。桜木紫乃氏の同名小説を原作とする『起終点駅 ターミナル』は、北海道・釧路を舞台に、人生の終わりへと向かっていたはずの男女が、再び新たな人生へと踏み出す物語。主演の佐藤は「日本的な日本映画らしい日本映画をもって来られて光栄」と語り、6回目の参加となる同映画祭について「そのたびに華やかになっていく。人が集って映画を語り合い、見てくれるという輪が大きくなってくると実感する…これぐらいうれしいことはありません」と喜んだ。そして、「男の愚かさと優しさのはき違えを重々わかっていただけると思います。罪というのは必ず自分の心の中にあり、人はそれをどう抱えて生きるんだろうと考えながら演じました」と伝えた。本田は「原作と自分の設定がちがったので、自分がどういう風にすればいいかを考えました」と説明。「浩市さんの仕事に対する姿勢などを目の前で見ることができ、充実した日々でした」と撮影を振り返り、佐藤演じる主人公の鷲田完治について「完治さんという人は、ただひとつ料理に熱中している。一つのことに集中できる方はすてき」と語った。結婚後初の公の場となった尾野は「久しぶりにたくさんのフラッシュを浴びて、今とても緊張しています」と言うも、「とてもいい作品に出会えたこと、この作品でこの場に立てることを幸せに思っています」と笑顔。佐藤との共演について「この映画の通り、人生を変えていただいたのではないかと思います」と感謝し、完治のような男性の印象を聞かれると「一人の人を長く思う、そういう男性がこの世の中多いのではないかと。私の周りでは多いです」と幸せそうに話した。
2015年11月01日長瀬智也、神木隆之介ら豪華キャストの競演で、宮藤官九郎ワールド全開の【地獄】を描く『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』。このほど、“ハイテンション過ぎる”予告編第1弾と本ポスタービジュアルが解禁となった。日本のエンタテインメント界を牽引する宮藤さんが、『中学生円山』(’13)以来の監督最新作となる本作。不慮の事故で17歳にして命を失った高校生・大助(神木さん)さんが目覚めると、そこはまさかの“地獄”。たいして悪いこともしてないのに、まだ大好きなひろ美ちゃん(森川葵)とキスもしてないのに、このまま死ぬには若すぎる!!そんな中、【地獄】専属ロックバンドを率いる赤鬼のキラーK(長瀬さん)と出会った大助は、彼から地獄のしくみを学び、ひろ美ちゃんとキスするために現世へのよみがえりを目指して大奮闘することに――。先日の特報映像に続いて、公式サイトで解禁となった今回の予告編第1弾。映像では、長瀬さんが特殊メイクで演じる地獄のロックバンド・地獄図(ヘルズ)のボーカル&ギター、赤鬼キラーKが、何かと言えば「マザー○ッカー」を連発したり、変顔を見せたりと、超ハイテンション。さらに、バンド仲間となる桐谷健太、清野菜名、シシド・カフカ、皆川猿時、古田新太らが扮する個性豊かな地獄の鬼たちが映し出され、まさに誰も見たことのない、爆笑【地獄】絵図が描かれている。しかも、尾野真千子や宮沢りえといった“人間”のキャストも見逃せない豪華さだ。また、不慮の事故でひとり地獄に落ちた大介の、白目姿やぼさぼさ髪の黒焦げ姿、さらにはギターの演奏シーンなども収められており、演じる神木さんの何かを振り切ったようなかつてない体を張った演技にも期待が高まる内容となっている。長瀬さんと神木さんの、15年ぶりとは思えない息の合ったやりとりにも注目の中、劇中ではキラーK率いる地獄図が演奏する映画オリジナル曲がかかり、神木さんは本作のために猛特訓したギターの腕前と歌声も披露するという。クドカンワールド全開の【地獄】を、公式サイトからチェックしてみて。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は2016年2月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 2016年2月6日より全国にて公開(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2015年10月31日第28回東京国際映画祭の特別招待作品『エベレスト3D』と、岡田准一が主演する来年公開の『エヴェレスト 神々の山嶺』の2作品が10月25日(日)、都内で合同記者会見を行い、各スタッフと関係者が一堂に会した。ヒマラヤ山脈に位置する世界最高峰・エベレストで繰り広げられた実話を基に映画化した『エベレスト3D』からは、バルダザール・コルマウクル監督と、唯一の日本人キャストとして実在の女性登山家を演じた女優・森尚子が出席した。ネパールで過酷な高地ロケが敢行され、「クルーが高山病の症状や体調不良を訴えるなか、出演者自らが重い荷物を背負って現場に向かった。限界に挑む毎日でしたが、こうして皆が無事に戻ってこられたのが何よりうれしい」(コルマウクル監督)、「まつ毛も髪の毛も凍りましたね。監督は人間と自然の戦いにこだわっていて、私たちにも常にacting(演技)ではなく、reaction(反応)しろと言っていました」(森さん)とふり返った。片や、岡田准一、阿部寛、尾野真千子という豪華キャストが出演する『エヴェレスト 神々の山嶺』からは、製作代表を手がける角川歴彦氏、平山秀幸監督、原作者の夢枕獏氏が出席し、同作を国際舞台でアピールした。今年3月にネパールでのロケを行った直後、同地で震災が起こり、「映画化にはエベレストに匹敵する壁があったが、現地の皆さんに支えられた。来年3月の日本公開を前に、ネパールの皆さんにご覧いただく機会を作れれば」(角川氏)、「震災が起こったのがちょうど半年前。現地スタッフやコーディネーターの方々に支えられたおかげで、僕らも仕事できた」(平山監督)と感謝とエールを送り、マダン クマール バッタライ特命全権大使(在日本ネパール国大使)に義援金を手渡した。また、夢枕氏は「何度も映像化のオファーがあったが、やはり現地ロケ抜きには成立せず、何度も頓挫した」と明かし、「今回は、皆さんの本気度が映画化を実現させた」と感慨しきり。「いまは感謝でいっぱいで、原作を書いて良かったという思い。一観客として完成が楽しみ」と期待を示した。第28回東京国際映画祭は10月31日(土)まで、メイン会場となる六本木ヒルズをはじめ、TOHOシネマズ新宿などで開催。『エベレスト3D』は11月6日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。『エヴェレスト 神々の山嶺』は2016年3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エベレスト 3D 2015年11月6日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) Universal Pictures
2015年10月25日