岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「髪型」です。バンドマンをはじめミュージシャンは奇抜で個性的な髪型をしている方が多いです。身近な方々のさまざまなスタイルを見るのは面白くて、「ええなあ」と思いますが、僕自身は前髪を縮毛矯正しているくらいで、髪色もほとんど手を入れたことないです。茶髪にしていた時代もありますが、ファンの方々の間でも賛否両論でしたし、僕もそんなに似合っていると思えず、すぐにやめてしまいました。なので、もともとの髪色でごく普通の髪型をずっとしています。とはいえ、ちょっと変わった、奇抜な髪型にすることへの憧れもずっとあります。今、もしやってみるなら金髪にしてみたいですね。しかも角刈りにしたい。襟足も伸ばして、プロレスラーの天山(広吉)みたいにしたい。これを言うと、男子からは「それ、かっこいいね!」と好リアクションをいただくのですが、マネージャーをはじめ女子受けはどうもイマイチです。これ、どうですか?anan読者のみなさん、もしご存じなかったら「プロレスラー天山広吉髪型」で画像検索してみてください。……どうですか?めっちゃかっこいい髪型だと思うのですが、僕には似合わないですかね?顔の系統的に大陸的なモンゴル系なので襟足が長いのは似合うんじゃないか?と自分では思っています。ただ、この髪型は、襟足にしろ、角刈りにしろ、ネオチンピラ的なオラオラした系譜のスタイルなので、僕の斜めに下がる眉毛とはかなり相性悪いと思います。絶望的にダサくなる可能性があります。やっぱりヤンキーの覇気を持たせるためには、つりぎみの眉毛でないといけないと思うので、もしこの髪型にチャレンジする場合は、眉毛も全剃りにしてヤンキーに寄せていかないといけないですね……。それに、僕はかなりのくせっ毛なので角刈りもうまくいくかわかりません。四角く刈ろうとしても、ふわっと仕上がってしまうかもしれない。でも、今ちょっとブームがきているネオチンピラ系のスタイルには憧れがあります。King Gnuの勢喜(遊)さんのような雰囲気と思ってもらえるとイメージしやすいでしょうか。ヒップホップ系ミュージシャンの方でも、海外のスタイルというより日本独自のヤンキーカルチャーを感じるヘアスタイル&ファッションの方も増えてきた。それも男っぽい系譜を感じます。受け継がれるスタイルに僕も影響を受けたいです。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年4月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年04月03日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「プロデューサー」です。以前に、A&Rとは何かという話をしたかと思います。アーティストの活動を音楽制作からプロモーションまでサポートしてくれる“縁の下の力持ち”的存在ですが、それとは別にプロデューサーという役職名をみなさん、よく耳にするのではないかと思います。では、プロデューサーとは一体、何をする人なのか?これを今回は考えたいと思います。A&Rと同様に、この役職の定義はとても難しいです。音楽業界において、やり方、進め方が人それぞれ違うからです。でも、まあ、ざっくり言うと、プロデューサーとはそのアーティストの活動全般を仕切ってくれる総指揮者のような存在です。モーニング娘。などのつんく♂さんやPerfumeの中田ヤスタカさんが、まず思い浮かぶのではないかなと思います。楽曲の制作を手がけることにはじまり、どのスタジオで録音するか、どんな奏者に演奏してもらうかなど、特に音楽制作の面を重点的に見るのが音楽プロデューサーです。そういうことを専門にする方もいれば、もっと広くアーティストのキャラクターやイメージ作りだとか、どんな雑誌やテレビに出るか、どんな衣装を着てどういうライブをするかまで、全体の方向性を見てどう活動していくのかを決めるプロデューサーもいます。ちなみに、岡崎体育の活動においては、僕がプロデューサーのような役割をしていると自負しています。そもそも、「プロデューサーをつけないこと」が、僕がデビューする際の約束の一つでした。当時、セルフプロデュースができるという自信があったわけではないんですが、漠然とプロデュースは自分でしたいなと思ってました。自分の考え方ややりたいことをねじ曲げられたくない、という思いが強かったんだと思います。その結果、今は好きなように自分のやりたいことをやらせていただいているので、とてもよかったなと思っています。なので、岡崎体育はこれからもノー・プロデューサー制でいきたいと思います。もし、つけるとしてもすっごい優しい方でないと無理ですね。「こうしたいんだけど」って言われて「いや、そうじゃないっすね」と僕が言ったら、「OK、OK、じゃ、別の考えるわ」と笑顔で言ってくれる人でないとイヤです。でも、それはもはやプロデューサーではないですね。やはり僕にはプロデューサーは必要ないのかなと……。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:35~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年3月31日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年03月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ハイブランド」です。思い返してみると僕はブランド物の洋服を何も持ってないなと気づきました。持っているブランド物はラコステくらいです。でも、それも財布どまりです。これまで、洋服はブランドを意識して選ぶことはありませんでした。それより、とにかく着られるものを、と。僕が着られるサイズであることがまず第一なので、ブランドよりサイズ優先で選んでいました。でも、ミュージシャンとしてまあまあお金をいただけるようになりましたし、ここはひとつハイブランドのアイテムのひとつくらい持っておきたいです。最初に買うならどこがいいかな、と考えた時に“GUCCI”の文字が頭に浮かびました。「死ぬまでにやりたい100のことリスト」にも“GUCCIの服を買って着る”という項目を掲げているので、まず買うならGUCCIの洋服かなと思いました。ファーストGUCCIのシミュレーションをしてみたいと思います。まず、行く店舗はアウトレットでもなく免税店でもなく、できれば本店的なところがいい。買うものも、コラボレーション(いま発売しているTHE NORTH FACEとのコラボとかめちゃくちゃかっこよくて好みですが……)ではなく、ストレートなGUCCIのアイテムが欲しいです。で、何を買おうか……と考えると、パッと思いつくのはやっぱり“羽織り物”ですね。GUCCIを羽織りたい。コートでも、カーディガンでもいいです。いちばん外側にくるものをGUCCIにしたいです。間違ってもアンダーウェアとかではないですね。そして、買う時には必ずカメラを回したい。GUCCIの店内は撮影可能なのでしょうか。わかりませんが、レコード会社を通してオファーをしてみたいと思います。どうなるかわかりませんが、僕がGUCCIを買うところはなんらかの形でみなさんにご報告できたらと思っています。音楽で稼いだお金でハイブランドのものを買う。それを達成できた自分を認めてあげたいですし、みなさんにも見ていただきたいです。まだまだ、心はファストファッションですが、近いうちに初めてのGUCCIを買った僕をお見せできたらと思っています。……でも、よく考えたらGUCCIを買いに行く時に着る服がない。何を着ていけばいいんでしょう?あえて上下スウェットで行ったら一周まわってセレブ感が出ないでしょうか?それしかないので、それでいきたいと思います。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:35~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年3月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年03月20日岡崎体育が、キャリア史上初となる自主企画イベント『okazakitaiiku purezentsu “TECHNIQUE”』を3月17日・18日の2日間にわたって、Zepp Hanedaで開催した。コロナ禍にあって、岡崎自身のイベントとしては昨年2月にエディオンアリーナ大阪で行ったワンマンライブ以来、都内のライブハウスで観客を前にパフォーマンスをするのも昨年2月以来約1年ぶりとなる。このイベントは、岡崎がそのスキルやテクニックに一目置くアーティストを迎える対バン形式で開催。る記念すべき初回のゲストには、初顔合わせにして異種対バンとなるお笑いコンビ「さらば青春の光」(1日目)と、デビュー時より交流の深い、今最も勢いに乗るヒップホップユニット「Creepy Nuts」(2日目)を迎えて行われた。初日に登場したさらば青春の光は、コントの合間に生着替えをしながらのトークをはさんで、「居酒屋」「ロック」「AV俳優」「終電逃させ屋」の計4本を披露。トークでは森田哲矢が、岡崎と番組での共演で知り合った馴れ初めや、自身のライブに岡崎が来たことなどをあかし、自身のコントでも岡崎体育の「MUSIC VIDEO」をいじるなどファンを喜ばせた。そして最後のコント「終電逃させ屋」では、岡崎が「終電逃させ屋」として登場し、自身のライブ定番曲「Voice Of Heart 2」をアカペラで歌うも、誰も彼の歌に足を止めないというオチで締めくくった。岡崎のステージは、このイベントのために書き下ろした新曲「Technique」で幕を開けた。続いて定番曲「Open~R.S.P」のダンスチューンでひとしきり観客をもりあげたかと思えば、自身のおばあちゃんをフィーチャーしたバラード「ケルベロス戒」、パペット「てっくん」との新曲「MONEY」などコミックソングで大いに笑いを誘う。MC中に「コロナ禍で不完全な形でライブをするよりも、朝番組のレギュラーや地元京都の街ブラ番組など新しいことに挑戦していた」とこの1年を振り返り、その中でも特に取り組んだこととして、昨年末に公開された『劇場版ポケットモンスター ココ』のテーマソングを手掛けたことをあげ、トータス松本(ウルフルズ)が歌うメインテーマ「ふしぎなふしぎな生きもの」のセルフカバーを届けた。最後は未発表の新曲「Eagle」で観客を乱舞させ本編が終了。アンコールでは前述の人気曲「Voice Of Heart 2」の心の声を、さらば青春の光の森田が担い、壮絶な突込みで爆笑が起きる中、東ブクロも「終電逃させ屋」としてステージに登場。コントからの見事な伏線の回収を見せた。続く二日目。現在TOUR真っ最中で多忙を極めるCreepy Nutsが登場。オープニングナンバーは、ドラマのオープニングテーマにもなった「板の上の魔物」。マシンガンのようにリリックを連射する日本一のラッパーであるR-指定と、世界最高峰のターンテーブリストDJ松永を印象付ける「よふかしのうた」、そして「このイベントの主役は岡崎体育さん……いやいやここに集まったお客さん皆様方です。それを盛り上げる我々演者が助演男優です」との前口上から「助演男優賞」、さらにライブの人気曲「合法的トビ方ノススメ」と立て続けに4曲を披露。MCでは「(Creepy Nutsの)ツアーでブレイク前の岡崎体育の「MUSIC VIDEO」に友達として参加してほしいと頼まれた」など、デビュー当時からの親交の深さをうかがわせた。最後はTHE FIRST TAKEでの好演も記憶に新しい「かつて天才だった俺たちへ」から、今月配信リリースされたばかりの新曲「バレる!」でパフォーマンスを締め括る。岡崎体育二日目は、初日のセットリストを踏襲しながら「観察日記」や「エクレア」を新たに加え、アッパーなダンスチューンからコミックソング、歌ものJ-POPまで幅広い選曲で観客を喜ばせた。そしてこの日のアンコールでは、某酒造会社のCMソングとなった「割る!」で、Creepu Nutsの二人とコラボレーションを果たし、この二日間にわたるイベントは大団円を迎えた。最後の挨拶で、共演した2組への感謝とともに、ライブができることの喜びをかみ締めながら「今年はライブをやっていきます!」と宣言。投げキッスとともにステージを後にした。なお同公演は、初日のイベントをPIA LIVE STREAMとstagecrowdにて3月28日(日)より配信、2日目はCSのTBSチャンネル1にて5月15日(土)に放送されることが決定している。【配信&放送概要】■『okazakitaiiku purezentsu “TECHNIQUE” vol.1』(w / さらば青春の光)配信日時:3月28日(日) 20:00~※3月29日(月)23:59までアーカイヴあり配信プラットフォーム:PIA LIVE STREAM / stagecrowd配信チケット:3,500円(税込)※3/17公演チケット購入者限定配信チケット:1,000円(税込)※3/18公演チケット購入者限定配信チケット:1,500円(税込)※2日通し券購入者限定配信チケット:1,000円(税込)チケット販売期間:3月17日(火) 17:00~3月29日(月) 21:00<チケット販売URL>PIA LIVE STREAM: : ※会場チケット購入者限定の配信チケットは、購入QRコードを当日会場にて配布いたします。<問い合わせ>・PIA LIVE STREAM(017-718-3572 / event@linkst.jp)平日10:00~18:00※公演日当日の問合せ対応は該当公演(土日祝含む)の終演後1時間程度で終了・stagecrowd: ■『okazakitaiiku purezentsu “TECHNIQUE” vol.2』(w / Creepy Nuts)CS放送TBSチャンネル1にて放送放送日時:2021年5月15日(土) 20:00〜番組HP: 【公演概要】■『okazakitaiiku purezentsu “TECHNIQUE” vol.1』日時:3月17日(水) 17:00 / 18:00出演:岡崎体育、さらば青春の光<さらば青春の光セットリスト>1. 居酒屋トーク2. ロックトーク3. AV俳優トーク4. 終電逃させ屋(w / 岡崎体育)<岡崎体育セットリスト>1. Technique2. Open~R.S.PMC3. ケルベロス戒MC4. MONEYMC5. ふしぎなふしぎな生きもの(セルフカバー)MC6. SnackMC7. 龍MC8. EagleEncore9. Voice Of Heart 2(w / さらば青春の光)■『okazakitaiiku purezentsu “TECHNIQUE” vol.2』日時:3月18日(木) 17:00 / 18:00出演:岡崎体育、Creepy Nuts<Creepy Nutsセットリスト>1. 板の上の魔物2. 助演男優賞3. 合法的トビ⽅ノススメMC4. シラフで酔狂5. よふかしのうた6. 紙様MC7. 顔役8. bad orangez9. サントラ10. ⽉に遠吠えMC11. かつて天才だった俺たちへ12. バレる!<岡崎体育セットリスト>1. Technique2. Open~R.S.PMC3. ケルベロス戒MC4. MONEYMC5. ふしぎなふしぎな生きもの(セルフカバー)MC6. 観察日記MC7. エクレアMC8. EagleEncore9. 割る!(w / Creepy Nuts)
2021年03月19日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ヒャダ×体育のワンルームミュージック」です。一昨年、特番としてヒャダインさんとご一緒した、パソコンひとつで音楽制作をする「DTM(デスクトップミュージック)」について深掘りしていく番組『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ)が、今年からレギュラー番組としてオンエアされています。自宅の部屋からネットを通して音楽を発信したら、それが世界中で聴かれるようなムーブメントを生み出すこともある。そんな可能性を持った音楽の作り方「DTM」について、身近で気軽に始められるものとして捉えてもらえたらうれしいなと思ってやっています。スタジオもなんか実際に家にいるようなセットだし、僕たちも気軽におしゃべりしている感じでやっているので、それも新しいスタイルだなと思います。今までにない音楽教養番組ではないでしょうか。実際に、見てくれたミュージシャンや音楽関係の友人・知人たちからも、むちゃくちゃいい番組と言ってもらえてありがたいです。個人的にも、いろんな人の機材や制作環境を見ることができるのは、とても面白いです。第1回にはゲストに『夜に駆ける』が話題のYOASOBIのAyaseさんが来てくれましたが、その制作環境がかなり劣悪なのもちょっとネットをざわつかせました。僕も、実家時代は子供部屋の勉強机で作業をしていたので、劣悪ぶりには自負があるのですが、Ayaseさんは丸テーブルにノートパソコンだけ。スピーカーもMIDIキーボードもなしで制作している。そんな圧倒的に不利な環境で音楽を制作していて紅白にも出場しているって、むちゃくちゃ夢があるなと思いませんか。僕も、子供部屋で作った音楽だけで、さいたまスーパーアリーナのステージに立てたことを誇りに思っていますが、Ayaseさんもきっと同じはず。お金がなくても、パソコンひとつあれば自分の夢は叶う、すごいことが成し遂げられるという事実は、お小遣いやお年玉でやりくりしているような10代のキッズたちの希望になると思います。これからもいろんなゲストを招いて、みなさんのワンルームをのぞいていきたいと思います。最終的な目標は、ビリー・アイリッシュさんに実際にお話を伺うことですかね。この番組のひとつの肝となっている存在がビリーなので。ベッドルームで作った曲でグラミー賞を獲った時、どんな感動があったのか。話を聞いてみたいです!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:35~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年3月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年03月15日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「TATTOO」です。みなさんもご存じかと思いますが、日本でもタトゥーを入れているミュージシャンの方はけっこう多いです。僕のミュージシャン仲間でも入れている人がたくさんいます。だから、僕にとってはけっこう普通のことで、タトゥーに対してなにか特別な感情があるかというと、特にはありません。まず、マイナスな印象はないですね。日本では、どうしても反社会的なイメージがあり、ポジティブに受け止められることが少ないと思います。温泉やプールに入れなかったりとか、不自由な思いをすることも多い。でも、僕は信念を持って入れているのであれば、「いいのでは」と思います。逆に、タトゥー文化への理解の低さ、疎さのほうが気になります。タトゥーって、高校球児が、自分がかぶっているキャップのツバの内側に“感謝”って書くような、そんなものだと思うんですよね。忘れたくない言葉とか、人とか、思いとか、そういう大切に思っているものを体に刻むというのは、別に悪いことではないかなと思います。パーソナルな問題なので、個人個人の判断でそこはやればいいと思います。ただ、こと自分が入れるかというとそこはまだわかりません。なぜなら僕は、痛いのがとにかくイヤだからです。痛いのはどうしても耐えられない。タトゥーは痛みに耐えてこそ、みたいな部分もあるかと思いますが、僕にはそういう根性論みたいなものは、必要ないです。痛いのは単純にイヤです。痛くないタトゥーが開発されるとか、麻酔をしてからタトゥーを入れることができるとか、そういう感じにならないと僕はタトゥーを入れることができないと思います。もし、今入れたとしても痛みに耐えきれず途中でやめてしまって、残念な結果に終わりそうです。まあ、そんなわけで実際にはなかなか難しいと思いますが、もし僕が入れるとしたら何がいいかと考えると、祖父の名前とか入れておきたいですね。昨年、僕の祖父が亡くなりました。ずっと実家で同居していた祖父。僕にとっては、父親代わりのような大切な存在でした。そんな祖父のことを忘れないために、体に名前を刻みたい。海外のサッカー選手でも、子どもや家族の名前を腕とかに入れている。そういうイメージです。でも、やっぱり痛いのには耐えられないので…心の中に思い出を刻んでおくだけにしたいと思います。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年3月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年03月07日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「手嶌 葵」です。手嶌葵さんの音楽は僕の心の拠りどころです。3~4年前から聴くようになりました。以前もこのコラムでご紹介したかと思いますが、僕は癒し系コンピレーション・アルバム『image』シリーズが大好き。その中に、手嶌さんの楽曲が収録されていて、それがきっかけでアルバムも聴くようになりました。歌声がやっぱりすごく素敵です。歌声を聴くだけで、こんなに心が落ち着く、内面が浄化されていくような気持ちになれる方ってほかにいないと思います。移動中はたいてい、手嶌さんのアルバムを聴いてリラックスしています。新幹線の中とかで、ちょっといやな感じの人とかがいてもまったく気になりません。手嶌さんの音楽から、何かしら体に良い成分が出ているので、その作用でイライラしないでいられます。と、手嶌葵さんのファンであることをラジオや雑誌などで公言していたら、スタッフの方からお声掛けいただき、なんと岡崎体育が手嶌さんの楽曲を手がける機会をいただきました。僕は「死ぬまでにやりたい100のことリスト」の中にも、「手嶌葵さんに楽曲を提供する」という項目を作っていたので、これは本当にうれしかったです。やっている音楽性がまったく違うし、僕に声を掛けてくれるのは、なかなか勇気がいることだったのではと思います。それでも、こうやってオファーしてくださった。手嶌さんご本人やスタッフの方々が、岡崎体育に対してポジティブな印象を持っていてくれたことが、まずうれしかったです。実際に、曲を書くときに何を考えたかというと、とにかく今回は僕が聴きたい手嶌葵の曲を書こうということ。いつも楽曲提供をするときには、その方のファンのみなさんが喜んでくれそうなものにしたい、と考えるのですが、今回は僕がいちばんのファンです。だから僕が聴きたいものを書けば、おのずとファンの方々にもいいなと思ってもらえるんじゃないかと思いました。実際に、手嶌さんが歌ってくださっているのを聴いたときは感無量でしたね。自分の好きな人に関われる、協力できるというのはミュージシャン冥利に尽きます。コロナの影響でお会いすることはまだできていないのですが、僕のラジオ番組にZoomでゲスト出演していただけて、お話もしました。「岡崎くん」とあの声で呼んでいただけたときには、ちょっと震えました。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年3月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年02月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「早起き」です。昨年10月からテレビ東京系の朝の情報番組『おはスタ』火曜日レギュラーを務めさせていただいています。『おはスタ』は平日の朝7時5分スタートです。生放送ですから、僕は毎週1回早起きをして、スタジオへ向かっています。もう3か月以上経っていますから、早起きにもすっかり慣れましたね。いや……嘘です!格好つけて、とっさに嘘をつきました。慣れたいと思っていますが、まだ探り探りで早起きのルーティンを考えています。放送の朝は、だいたい5時ごろにはスタジオへ入ります。だから、起きるのは4時。そこから逆算すると、前日の月曜日は19時までには仕事を終えて、夕食を済ませたい。それから、風呂に入り21時までには布団に入ります。そのまま、すぐ眠れればいいのですが他の日は思い切り夜型の生活なので、21時なんて全然眠たくありません。でも、なんとかケータイを触りながら眠気を待って、23時ごろに寝つきます。だから、なんかしっかり寝るというよりも仮眠という感じです。生放送なので、出演が終わって家に帰ってきても、まだ朝の9時とか。なので、帰ってきてから昼間に睡眠をとることも多いです。きっちり朝型にできればいいのですが、まだそこまでできてないという感じですね。でも、僕はまだいいほうで、他の曜日のレギュラーの方には、深夜ラジオのレギュラーを持っている方や、現役の高校生たちもいる。彼らは、放送後、普通に登校して勉強しているわけですから本当に偉いなと思います。マキ・コウタ役の櫻井佑樹くんは、高校3年生。毎日21時までには寝ると言っていました。高校生なんて21時から23時くらいまでが、友達とLINEしたり、YouTube見たりとか、めっちゃ楽しい時間のはず。それをまったくせずに、仕事のためにちゃんと早く寝ている櫻井くん。めちゃくちゃ偉いなと思いました。見習いたいです。23時くらいに寝て、緊張感から深夜1時ごろに目を覚ますことはあっても、まだ寝坊したことはありません。普段から、寝坊で遅刻するタイプではないですが『おはスタ』はちょっと危険だなと、ドキドキしています。「もう慣れたな」と、気が抜けたときが危ない。今から予測すると春ごろですね。春ごろがヤバイと思っています。みなさん、岡崎体育が遅刻してないか、しっかり早起きして見ていてくださいね。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年2月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年02月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「A&R」です。音楽業界を目指す人などは知っているかもしれませんが、レコード会社にはA&Rという役職があります。CDや映像作品のスタッフクレジットで見かけた方もいるかもしれません。僕は、デビューをして初めてその存在を知りました。ウィキペディアによると「レコード会社における職務の一つ。Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)の略。アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作を担当する」とのことです。音楽制作のサポート(どんなスタジオで録音をするか、どんなアレンジャーに依頼するかなどを考える)から、イメージ戦略やプロモーション(どんなテレビ、ラジオ、ライブに出演するか、話題になるためにどんなマーケティングが必要か考える)など、担う領域がとても広いようです。人によっては、音楽制作をフォローするのが得意な方や、宣伝が得意な人もいる。どこまでをA&Rの役割とするかは、さまざまなようです。個人的には、A&Rは、担当するアーティストをサポートするアーティストの一部のような存在という認識。僕の意見を聞きながら、困った時に助けてくれて、意見を出して正しい方向に導いてくれる方というイメージです。僕にもソニーミュージックのA&R担当がついています。というか、僕のチームはかなりの少数精鋭なので、マネージャーの松下とA&Rを担当してくれている井上と僕の3名で、どのような音楽を制作し、岡崎体育というアーティストを売り出していくかを日々考えています。僕は、SNSでの発信など自由にさせてもらっていて、岡崎体育というアーティストのあり方というのは、基本的に自分発信でやらせていただいています。今のアーティストの方々というのは、だいたいそうだと思いますが自己プロデュース力に長けている。だけれど、制作とか流通、PRなど自分だけではどうすることもできないことがある。メジャーだと特にその規模が大きくて手に負えません。そこを的確に手助けいただき、本当にありがたいと思っています。この関係は、他に例えると漫画家と担当編集者に近いかもしれませんね。制作や活動にめちゃくちゃ介入していただく役割なので、信頼関係や相性もすごく大事だと思います。また、A&Rは本人自身がアーティストでないとできない仕事だなと思っています。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年2月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年02月14日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ライバル」です。ヤバイTシャツ屋さんのこやまくんが「ヤバTの公式ライバルは岡崎体育です」とインタビューなどでよく答えています。「乃木坂46とAKB48のような関係です」と。正直、これ、僕の意見をなにも聞いていないんです。こっち側の主張や了承をまったくとらずに“公式ライバル”宣言されているのですが、これは、どうなっているのでしょうか。この件に関しては「岡崎体育、ヤバTにブチ切れ」とネットニュースのタイトルにつけていただいて、一向に構わないと思っています。僕としては、僕の公式ライバルは斎藤工さんだと思っているので、ヤバTについては正直、眼中にはありません。アウト・オブ・眼中です!でも、こやまくんからはライバル視されているな……というのはひしひしと感じています。まず、僕の出演番組のオンエアチェックは僕以上にしています。きっと、出演者名“岡崎体育”で自動録画登録をしているはずです。僕の名前でSNSのエゴサもしているようですし、この連載も毎週チェックしてくれているかもしれません。でもはっきり言って、僕よりヤバTのほうが上のことって多いんですよ。CDのセールスだとかライブの集客数やTVCMでの起用数……。それでも僕を追いかけているという姿勢を崩さない彼らに対して、僕は「がんばれ!」といつも思っています。ライバルっていう感覚より「もっと上に行け、行け!」と応援したくなるんです。彼らとはメジャーデビューのタイミングも同じ。僕のほうが少し先にデビューアルバムをリリースして、オリコンウィークリーチャート最高位9位だった。そうしたらヤバTは「岡崎体育より上の8位を目指します!」と宣言して、実際に7位を獲った。僕もその時は、次のアルバムリリース時に「ヤバT以上の6位を目指す!」と返して、2位を獲れた。そしてヤバTは、昨年発売の最新アルバムで見事に1位を獲得。その時も僕は「売れろ、1位獲れ!」と思っていました。まあ、だから切磋琢磨するいい仲間であることは間違いなく、やはり、よきライバルなのかもしれません。でも、まだ向こうから何の許可申請もないですから!これは、ツーマンライブを企画してもらってそこで何らかの契りを交わしたいところです。意外にもヤバTとはツーマンライブさえしたことがないんですよ。そろそろこの関係、白黒はっきりさせたいところです。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年2月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年02月08日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「クイズ番組」です。ご覧になった方もいるかもしれませんが、日テレ系の『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』に出演させていただきました。クイズ番組に出たのはこれが初めてです。ずっと出てみたいなと思っていたので出演できて、とてもうれしかったです。なぜ、クイズ番組に出てみたいと思ったかというと、よくスタジオの解答者席に座ると舞い上がってしまい、家でテレビを見ていたら当たり前に答えられることが答えられなくなると聞くけれど、それは本当か?もし本当なら体感したいと思ったからです。……で、番組をご覧になった方はおわかりかもしれませんが、結論から申し上げますと、めちゃくちゃ体感できました。はい、驚くほどテンパってしまいました。この番組では全部で11問出題され、11問目がとても難しいんです。でも、その最終問題の一歩手前の10問目をクリアできればドロップアウトができる。全問正解で賞金300万円。でも、ドロップアウトをすると100万円がもらえます。僕は、もう完全にこの100万円狙いでした。誰に何を言われてもどう思われてもいい、10問目でドロップアウトしてお金を手に入れる気満々でいました。……が、その手前の8問目であえなく撃沈してしまいました。その問題もたぶん家で、おせんべいつまみながら見ていたら間違えるわけがないような簡単な問題。でも、解答者席で「あれ?」と一瞬不安になり、冷静になろうと思えば思うほど、誰でもわかるような答えがわからなくなります。番組内で自分はちゃんといいコメントができているのか?番組の撮れ高は大丈夫か?そして賞金。そういう邪念が頭の中をぐるぐると駆け巡り、正解がどんどん遠のいてしまいました。解答者席、それはまちがいなく魔物が住む場所でした。そんなわけで、悔しい気持ちが残る初クイズ番組出演となりました。でも、とっても楽しかったです。知識で競うというのがまず面白いですし、出演することで知らなかったことを知れるのも楽しい。あと、クイズ番組は小さい子どもたちもたくさん見ていると思うので、僕のことを知ってもらう、僕のやっている音楽を知ってもらう入り口になったらうれしいです。自分で言うのもなんですが、勉強好きですし、ちょっとしたインテリ系ミュージシャンだと思うので、ぜひ今後もお声がけいただきたいですね。得意なジャンルは国語と地理です!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年2月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年01月30日岡田将生&志尊淳がW主演を務める映画『さんかく窓の外側は夜』が公開中だ。ヤマシタトモコによる人気ミステリー作品を実写化した同作は、霊を祓うことができる男=冷川理人(岡田将生)と、霊を視ることができる男=三角康介(志尊淳)が心霊探偵バディを組み、不可解な連続殺人事件の謎を追っていく。キーパーソンとなる女子高生・非浦英莉可役には平手友梨奈が抜擢された。これまでに多くのCMなどを手掛け、初の長編映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』では第39回ヨコハマ映画祭 森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞した森ガキ侑大監督が、漫画原作を実写化するにあたって、何を思っていたのか。また、キャスティングの理由などについても話を聞いた。○■岡田&志尊の品、唯一無二の平手――岡田将生さん(冷川理人役)、志尊淳さん(三角康介役)、平手友梨奈さん(非浦英莉可役)というキャスティングは、どのように決まっていったのでしょう?主演の2人については「品のあるイケメンがいいね」と相談している中で名前が挙がり、快く引き受けていただきました。非浦英莉可については、平手さんしかいないと思ってたんです。原作を読んでいても、気づけば英莉可を平手さんとして見ている自分がいたりして。だからプロデューサーたちと平手さんの事務所に2〜3回通って「ほかの候補は考えてないです」「平手さんが芝居できる環境を一生懸命作ります」とお伝えしてお願いしました。たぶん、原作を読んでいる方にもイメージ通りだったんじゃないかと思います。――映画を拝見して、志尊さんが演じる三角のキャラクターが原作とは結構違う部分もあるな、と感じました。原作では最初から芯の強さを持つ青年ですが、映画だと序盤は自分が置かれた状況への戸惑いが強いですよね。こうした変更を加えられたのはなぜなんでしょうか?マンガは長尺で表現できますが、映画は2時間以内に全部を表現しないといけないんですよね。そうなると、役柄のチューニングが必要になってくる。三角は幽霊が見えることでトラウマを抱えています。それを克服していく過程を描くことで、観る人が自分の悩みや葛藤とリンクさせて共感できる部分をつくりたいと思ったんです。2時間でその成長を描くために、最初は内向的で感情をうまく表現できないというふうに変更をしました。――既刊が9巻ある未完(取材時点)の作品を映画にするのは大変だろうな、と想像しました。そうですね、ドキドキしました。でも、マンガはマンガで映画は映画、と割り切って考えるようにしてました。もちろんテイストは残しながら。企画のお話をいただいたときに、映画化にあたっていちばん大事にしたいポイントが1個あったんです。三者三様に望まない能力を持った3人の孤独さと、それぞれが葛藤しながら成長していく物語であるところですね。そこだけはぶらさずに、映画ならではのゴールをつくろうと考えていました。――冷川と三角のバディ関係も原作の魅力のひとつだと思います。映画化にあたって、2人の関係性の描き方でこだわった部分はありますか?望まない能力を持っているという点は共通していながら、180度違うキャラクターにしたいと思っていました。三角は母親の愛情をしっかり受けて育って、人間味というか社会性が残っている。一方で冷川は、その部分がすべて壊れているんですよね。だからちょっと壊れている人と壊れていない人というキャラクターをしっかりつけていった感じです。――心が壊れていて社会性がない冷川を、岡田さんは見事に演じていましたね。志尊くんも「冷川の役だったらめちゃくちゃ難しかっただろうなぁ」って言ってました。岡田くんはすごく熱演してくれましたね。本人も「こういう役はあんまりやったことがないから挑戦ですね」と言っていました。――個人的に、以前からどことなく岡田さんに冷たい凄みのようなものを感じていたので、すごくハマる役だなと思いました。勝手な僕の憶測ですけど、本当は岡田くんもどこかブラックなところがあって、心のなかで悶々としている部分があるのかなって。――一方で三角も劇中で成長していくにしたがって、志尊さんが持つ強さが反映されてるのかなと思いました。そうですね。誰にも弱音を吐けず、自分の能力にずっと耐えて生きることって普通だったら乗り越えられないくらいつらいことだと思うんです。三角はずっとそうだったわけで、忍耐力がある。「本当は芯の強い子なんだろうね」と志尊くんと話してました。志尊くんは頭がいいし勘もすごく鋭いんですよ。「この場面では三角の感情はこうだと思う」という僕と彼の解釈の答え合わせが、撮影しながら日々変化していきました。同じ方向を向いて役について話せたと思います。――除霊シーンをはじめ2人が肉体的に接触するシーンが多いですが、どう演出されたんでしょう?段取りっぽくないように、役柄の中で心が先行して触れ合うことをすごく大事にしました。「タイミングも自由でいいから、心が動いたら触ってください」と話していましたね。撮影を通じて岡田くんと志尊くんがプライベートでも仲良くなっていたので、僕が何かひと言言うと2人で狙い通りにやってくれるんです。阿吽の呼吸ができあがって、自然とバディ感が強くなっていっていました。――予告編にもあったように、原作では三角を通じて冷川が幽霊をぶん投げる除霊スタイルが、手かざしになっていますよね。あれはなぜですか?マンガだと、人の体から手がブワッと出てきて幽霊を掴んでドーン! とするのがおもしろいですよね。ただ、映像にするときは、なるべくリアルに見えたほうがいいなと思ったんです。メインキャラクターの3人がもしかしたらこの世に本当にいるのかもしれない、と観る人に思わせたかったので、実際にお寺の方がやっているような祓い方に近い表現にしたほうがリアリティがあるかな、と。――本作は幽霊の描き方も独特でした。いわゆるホラーらしい幽霊の見せ方をするんじゃなくて、普通に社会のそこらへんにフッと立っているように見せたいなと思いました。僕自身、『さんかく窓』をやるまでは幽霊の存在をまったく信じてなくて、いないと思ってたんです。でもこの映画を撮るにあたっていろんな本を読んで勉強するうちに「いるな」と。セリフにもある通り「幽霊よりも生きてる人間のほうがよっぽど怖い」と思いますが、幽霊は幽霊で昔からいるんだろうな、と今は思ってます。■森ガキ侑大監督1983年生まれ。広島県出身。グラブル、資生堂、ソフトバンク、日清カップヌードル、dマガジン、DAIHATSU、JRAなどのCMを手掛け、CANNES LIONS ACCシルバーなど多数受賞。18年、初の長編映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』で第39回ヨコハマ映画祭 森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞したほか、海外映画祭でも高い評価を得る。『満島ひかり×江戸川乱歩』シリーズ(16年・18年)、『坂の途中の家』『時効警察はじめました』(19年)、などテレビドラマでも活躍。(C)2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会(C)Tomoko Yamashita/libre
2021年01月22日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「フワちゃん」です。流行語大賞2020トップテンにも選ばれ、テレビで見ない日はないほど人気のフワちゃん。実は彼女、岡崎体育のファンを公言してくれているんです。それを知ったきっかけは、僕がツイッターで「フワちゃんのインスタのストーリー見てたら元気が出る」とつぶやいたこと。そのリプでフワちゃんが「岡崎体育さん大好き!あたしファンクラブ入ってるし!」と返してくれたんです。それからDMなどで交流するようになり、彼女が僕のデビュー後、東京での初のワンマンライブに来てくれていたことを知りました。それは渋谷のTSUTAYA O‐WESTでのライブで、2016年のこと。たぶん、まだ誰もフワちゃんを知らないころ。そのライブで、僕は来場者全員の似顔絵を描くという企画をやっていて、フワちゃんの似顔絵も描いていた。全然記憶に残ってなかったけど、フワちゃんがその絵の画像をDMで送ってきてくれて「そうやったんや!」とびっくりしました。その後、実際に会ったのが、とあるテレビ番組の収録。生で対面したフワちゃんは、テレビやYouTubeで見ているままのフワちゃんでしたね。僕のお腹触ってくるし、楽屋に挨拶に来たら全然出ていかないし「うっとうしいな、コイツ」という感じでした。ただ、それも笑って言える感じの「うっとうしい」です。彼女が自身のYouTubeチャンネルで「岡崎体育にベタベタしすぎて“やめろや、貴様”と言われた」と話していましたが、これも僕にとって、気を許して距離感が近いゆえの冗談。コメント欄で僕のファンの方が「岡崎体育がカメラの回っていないところで貴様と呼ぶのは、心を開いている証拠」と書いてくださったことがまさに正解で、そういうおふざけのニュアンスを受け入れてくれる方でないと、引っ込み思案の僕はそういうこと言えないんです。その一方で、意外なことにフワちゃんは僕のことを「岡崎さん」とさん付けで呼ぶし、たまに敬語で話します。DMのやりとりも最初はずっと敬語を使ってくれていたし。なぜか僕、めっちゃ敬われています。なんでもかんでもタメ口でずかずかと入ってくるイメージかもしれませんが、実はそんなことなく、すごくクレバーに明るく、誰とでもいいコミュニケーションが取れる方なんだと思います。そういう賢さみたいなところも、ファンが多い理由なんやろなと、仲良くなって実感しました。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜に出演中。『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)がスタート。※『anan』2021年1月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年01月15日累計発行部数130万部を超えるヤマシタトモコの人気コミックを実写化した『さんかく窓の外側は夜』に出演している岡田将生、志尊淳、平手友梨奈。岡田が31歳、志尊は25歳、そして平手が19歳とやや歳の離れた3人だが、作品の公式インスタなどでも度々仲の良い様子を見せ、ファンからは「兄妹のよう」という声も。岡田と志尊は平手を「てち」と呼び、志尊は岡田を「まーくん」と呼ぶなど、何とも興味深い関係性を築いており、それぞれのコメントにすかさず相槌やツッコミが飛ぶなど、インタビュー中も心を許し合っている様がうかがえた。“心地の良い気持ち悪さ”を出す側と受ける側の気持ちーー霊を祓える男・冷川(岡田)、霊が視える男・三角(志尊)、そしてヒロイン・ヒウラエリカ(平手)というそれぞれの役柄について、どういった部分を大事にして作り上げていったんでしょうか?岡田台本を読み、現場に入って思ったのは“心地の良い気持ち悪さ”を出したいなということ。それが僕が演じる冷川に直結しているなと思って。冷川のミステリアスで感情が欠落してしまっている線と連続殺人事件の線が、映画のクライマックスに向けて交錯するところを目指して、“良い気持ち悪さ”をどれくらい出せるかが大切だなと。それを森ガキ侑大監督がすごく丁寧に撮ってくださいました。特に今回、淳くんがすごくバランスの部分を担ってくれていたので、僕は僕のペースで冷川という役に集中させてもらっていました。少し甘えながら、キャラクターと向かい合っていた感じでしたね。ーー冷川は三角をどのように見ているんでしょうか?岡田もう冷川は三角のことが大好きですからね(笑)。“運命の出会い”なので。それをキレイにも気持ち悪くも見せたかったんですが(笑)、画にも出ているんじゃないかなと。今までそういう役柄もなかったので、すごく新鮮な気持ちでやらせてもらいました。ーーバディの相手を振り回す側の役は楽しいですか?岡田(志尊を指しつつ)受け側の大変さをよく知っているんでね(笑)。バディって受けの方が大変なんですよ。(振り回す側が)好き勝手やって、それを受け止めて、丸く収めるのがどれだけ大変かを僕は20代でたくさん経験していて。淳くんが映画としての軸、みんなが好き勝手やれる土台を作ってくれているので、そこは本当に感謝してますね。志尊やっぱり三角という役は全体的に“受ける”ことが多くて、客観的に作品を見たときに“観客”の目線を持ち合わせている人物でもあったので、冷川が急に変なことを言ったのを、映画の世界観で受けちゃうと、観客を置いていってしまうことになるというバランスだったり……。あとこの作品って、言葉が少ないんですよね。その中で、どうバディ感を出すか?ちょっと近づいているなという距離感をどう出すか?といったことはすごく自分の中でも考えて、目線や少ないセリフのぶつけ方、距離感などは試行錯誤しながら作っていったし、決まっていなかったことも、段取りを経て「この距離感だな」と感じることもありました。やっぱりリアリティという意味で、観客の目線として受ける部分と三角として受ける部分でどう見せるか?撮影に入る前はすごく悩んでいましたが、クランクインしてからは三角としてどう愚直に生きるかを意識していたので、監督にバランスを含め担っていただいていたなという感じですね。ーー岡田さんの言う冷川の“良い気持ち悪さ”を受けて、いかがでしたか?志尊最初は三角としても「何?この人、気持ち悪い!」って受けていたんですけど、マイノリティとして生きてきた人間として、その孤独な思いを共有できるところに言葉じゃない安心感がありました。かつ、お互いの関係で媚びるものが何ひとつなく、それぞれ思ったままに動いて交わっていくというものだと思ったので、関係性の気持ち悪さはすごくあったけど、僕もこれまでリアリティのある作品でバディをやることが多かったので、不思議な感覚でした。「これでいいのかな……?」と思う瞬間もあったけど、「これでいいんだ」と言い聞かせてやっていました。ーー平手さんは、ヒウラエリカに対し共感する部分もあったそうですね?どのように役を作っていったのでしょうか?平手私が演じた女の子は、映画の中で描かれているのと原作でちょっと違うので、そこをどうしたらいいのか?というのを監督と相談しましたし、監督からは「エリカの“孤独感”を常に出していきたい」と言われたので、常にそれを意識しながら撮影していました。ーー難しかった部分や挑戦だった部分、この作品を通じて得たものなどはありましたか?平手うーん……まだ、自分の中ではっきりとは分からないです。捨てられた子犬からムードメーカーに撮影現場での平手の存在感ーーお互いの印象や撮影現場での様子について教えてください。岡田今回、バディものだったので、(志尊と)なるべく早く信頼関係を築きたいという気持ちがありました。志尊くんもそういう風に思っていてくれたので、クランクインしてすぐこのふたりの関係性はでき上がりましたね。平手さんはすごく人見知りで、“捨てられた子犬”みたいな感じで現場に座っていたので……(笑)。それを監督がつなげてくれて、そうしたらちょっとずつ、吐露するような感じでお話してくれるようになり、知らぬ間に僕らのそばに必ずいるような距離感になって、わりとすぐこの3人の関係性ができ、みんなで作品に向き合っていた感じでした。今もそうですけど、久々に会ってもすぐに冗談が言える間柄で、心地の良い関係性ですね。志尊まーくんとは、今言っていたとおりの関係性ですね。お互いにどうやってバディを作っていくかという部分で、考えているところはあったんですけど、言葉で共有せずとも分かり合えている部分があって、撮影中に芝居の話は一切していなくて、それぞれが役を理解して作っているものを尊重してやっている感じでした。役者の先輩としてもいろんな相談を受けてくれて、そういうところも含めて、いろんなことを共有してすぐに仲良くなれた印象ですね。平手さんも最初は……本当に捨てられた子犬みたいな距離感でしたけど(笑)、すぐ仲良くなったよね?僕らが「平手ちゃん、平手ちゃん」って言っているのに対して、「答えてくれた」と言うと失礼かもしれないけど、一方的じゃなくて、徐々に心を開いてくれた感じがあったのでこちらも歩み寄りやすかったし、最終的には平手ちゃんが現場のムードメーカーというか、いろいろ発信してくれて、それに僕らがついていかせてもらっていたという感じの距離感になれたので、わりとすぐ仲良くなれましたね。平手私は役柄的にひとりでいるシーンの方が多かったですし、ふたりとのシーンが少なかったので……。でもそんなとき、監督に「もっとたくさん話してほしい」と言われて、滝藤(賢一)さんを含め3人でお話している中に、入れていただいて、お話させてもらった感じです。ーー“捨てられた子犬”という印象については……。平手それは……(笑)。岡田すごく覚えてるよ。俺たちも(役柄の関係上)あんまり話しかけない方がいいのかな?と思ってたけど……。志尊すごく印象的だったのが、撮影前のお祓いで初めて会って、そのとき、平手ちゃんがすごく丁寧で、挨拶の後「お先に失礼します。お疲れさまでした」って。岡田あった!志尊初日3人が一緒だったときも、てちが中空き(※撮影の間の待ち時間)がすごくあって「申し訳ないな、待たせちゃって……」という気持ちで「ごめんね、待たせちゃって」って言ったら、「いえいえ、とんでもないです。全然かまわないですから」って。そこで「(舌打ちを)チッ」とかやられたらちょっと距離が空くけど(笑)、全然大丈夫って顔をしてくれたので、もっと積極的にコミュニケーションを取りにいこう!って思いましたね。撮影の最初にお互いをあだ名で呼ぶことに決めたーー撮影が進む中で見えてきた意外な一面などはありましたか?岡田淳くんに関しては、以前からいろんな作品に出ているのを見ていて、作品に対する愛やその貫き方も思っていたとおりというか、心の内に熱いものを持っている方だなという印象で、それは今も変わらないです。平手ちゃんはやっぱりどこか“あまりしゃべらない”という印象があったんですけど、こうやって距離が近くなるとしゃべってくれるんですよね。たまに人見知りが出ると全然しゃべらなくなるというか、こうやって(取材陣やスタッフなど)誰かがいるとダメで、3人だけのときとか、皆さんには見せない顔があるので。志尊たしかに。3人のときだと一番うるさいよね(笑)?岡田それをぜひ皆さまにお届けしたいなと思うんですけど……(笑)。ーー3人のときはどんなお話を?志尊とにかくまーくんとてちがずっと言い合いをしています(笑)。岡田でもそこも普通の女の子という感じで、他の子と変わらないというか、そういうイメージは全く持っていなかったので意外ではありましたね。志尊まーくんは印象として、過去の作品でバディとなったときに“後輩”の立ち位置にいることが多くて。でも今回は一番年上で引っ張らなくちゃいけないというのも関係していたと思うんですけど、内側にはすごく強い意志、エネルギーを持っている。まーくんって“熱量”って言葉がしっくりこないタイプだったんですけど、実はすごく強くそれを内に抱えていて、しかもそれをむやみやたらに表現するんじゃなく、「ここぞ!」というところでにじみ出るのが素敵だなと。てちは、「どういう子なんだろう?あんまりしゃべらない子なのかな?」と思ってたんですけど、すごくけなげで優しい子なんですよ。人のことを常に気にできる子で、(共演者に対して)体のこととか、仕事が大変な時期だとか把握したうえで、ちゃんと気にかける言葉が言えるんですよね。一番生活感が見えないイメージというか、僕らもいまだにどういう生活してるか一切知りませんけど、それでも一番家庭的というか、生活感があるというか、女子高生という立ち位置だけじゃなく、ちょっと“母”っぽい立ち位置も持っているというか、不思議な感覚でした。ーー平手さんから見て、おふたりの印象は?平手私から見て、おふたりとも関わることのない存在だと思っていたので、遠い存在のようでした……。岡田質問聞いてた(笑)?(聞かれたことと)全然違うよ!志尊危ない危ない!平手印象でしょ(笑)?志尊印象ね。撮影に入って、変わったところとかありますか? って(笑)。平手変わったところ?岡田変わってない、ってことでいい?志尊まだ一段落しか聞けてないからね。平手変わったところか……。あんまりテレビとかで、志尊くんがどういう人で、岡田さんがどういう人っていう情報を得ないで話していたので、“差”や“ギャップ”が私の中ではなかったです。ーーお互いにあだ名で呼び合ってるんですね?志尊(あだ名で呼ぶことを決めたのは)一番最初ですよ。「何て呼んだらいいんだろうね?」みたいなところから。岡田そうだね「淳くん」「てち」だね。志尊僕は「まーくん」、「てち」ですね。プレッシャー?イメージ?3人の“怖いもの”とは?ーー映画の中で“幽霊よりも人間の方が怖い”というセリフがありますが、みなさんが現実の世界で怖いものは?岡田この仕事をしていて一番怖いのはクランクインの前日ですね(笑)。新しい作品に入りますという前日の夜の怖さ……。怖い、(夜が)明けるのが(苦笑)。「やばい、明日からだ」って。10年以上やっててまともに寝られたことがないから、いつもクランクインの日は眠くてしょうがない。志尊へぇー!岡田やっぱりお芝居する怖さ、今回で言うと主演をやらせてもらって、作品を背負わなきゃいけない怖さ……。「みんなで背負えるじゃん」というのも分かってるんですけど、どこかでそういうのを感じて「今日も寝られないや」「(現場に)入るの怖いな」って(笑)。志尊確かにプレッシャーはすごいよね。岡田その怖さに慣れちゃいけないと思う自分もいるし、その怖さを待っている自分もいて、だからこそこの仕事が成立しているのかなと。でもどの作品も「怖いな」って思います。ーー志尊さんは劇中で“霊が視える男”を演じましたが……。志尊僕はあんまり幽霊が視えるような経験はしたことないので、(幽霊が)「怖い」って感情も「怖くない」って感情もないんですけど、“見えないもの”で怖いって言ったら、イメージが怖いですね。イメージってそれぞれが作り上げるものだし、実際にそうじゃなくてもコントロールして作れてしまうものでもあるじゃないですか。僕がテレビで見られている印象と実際会うと違うっていうのもそうで、イメージによって、できなくなってしまうこと、言えなくなってしまうことがあったりもすると思うんです。だからこそイメージから逸れたとき、許容する心を常に持っていたいですね。イメージどおりにハマらなかったら「違う」じゃなく。イメージというものからはみ出たときに“悪者”になってしまう印象があって、そうなると、埋没してしまう人も出てしまうし、この仕事だけでなく、もうちょっと受け入れる心を持って生きたいなと思いますね。ーーご自身がどう見られているかを気にすることは?志尊昔は気にしましたけど、今はもう「イメージと違う」って思われてもいいやと思えるようになりました。「こういうイメージだからこういうことしないよね」とか言われることによって、本当は違うけど否定できない気持ちってきついなと思います。ーー平手さんはいかがですか? “幽霊より人間が怖い”と思うことはありますか?平手怖いもの……ですか?人間が怖いと思う瞬間はたくさんありますけど……。(岡田と志尊の方を見て)何だろう?志尊(小声で)虫は?平手ううん、大丈夫。怖いものは……大きい音が怖いです。志尊ワンちゃんみたいなこと言って。岡田ワンちゃんみたい(笑)。平手大きい音、ホントダメなんです。すいません、なんかふたりがすごく真剣なのに……。志尊バランス取ってくれてるんです(笑)。重くなり過ぎないように。岡田舞台挨拶のときに大きい音、出そうか(笑)?平手ホントやめてください(笑)!取材・文:黒豆直樹撮影:稲澤朝博スタイリング:大石裕介(岡田)、手塚陽介(志尊)、大村鉄也(Commune Ltd., / 平手)ヘアメイク:中西樹里(岡田)、礒野亜加梨(スタジオまむ / 志尊)、Mao(maxstar / 平手)『さんかく窓の外側は夜』1月22日(金)より全国公開(C)2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (C)Tomoko Yamashita/libre岡田さん、志尊さん、平手さんのサイン入り色紙を1名様にプレゼントします!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=b898fa6f-989c-4100-b8b2-3fd645739d81&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。
2021年01月14日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「2021年の抱負」です。anan読者のみなさま、あけましておめでとうございます。今年も岡崎体育をよろしくお願い致します。今回のお題は、2021年の抱負。まず、確実に申し上げられるのは、アルバムをリリースします。これは絶対に出します。年末年始もあまりゴロゴロせずに、制作を着々と進めていました。まあ、進捗レベルは1曲目のイントロができたかな?というくらいで、まだ1~2%程度ってところですが。でも、全体の構成やアイデアは固まってきているので、それをひとつひとつ丁寧に形にしていきます。これぞ岡崎体育、と言ってもらえるようなアルバムにしたいと思っているので、みなさん、ぜひ楽しみにお待ちください。さらに、2021年に実現させたいこと、何かあるかな……。そうですね、開催が不安視されている中ではありますが、もし東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されるなら、そのテーマソングをどこかで作りたいです。自分の「死ぬまでにやりたい100のことリスト」にも書いているので、実現できたら最高です。テレビ各局のオリンピック・パラリンピック向け番組のテーマソングと考えるとかなりの狭き門ですが、それでもチャレンジしたい!せっかく名前も“体育”ですし、それを活かしたいところです。関係各所のみなさん、ご興味ありませんか?必要とあらば、岡崎スポーツだとか岡崎オリンピックに改名してもいいくらいの気持ちは持っています。岡崎体育という名前になんの未練もありません。それくらいの覚悟はあります。関係各所のみなさん、いかがでしょうか。まあ、改名は冗談として今年も要所要所で話題に上るようなアーティストでありたいと思っています。岡崎体育、まだこんな話題作れるのか!と、多くの人に思ってもらえるようにがんばりたいです。新しいことにどんどんチャレンジしたいですね。……プライベートな夢で言うと、いよいよ、東京に家を建てたいです。東京に引っ越して1年以上になりますが、僕はどうにも賃貸契約が性に合いません。なんで、買ってもいないものに、お金を毎月払わないといけないのか?と、なんだか気持ちが悪いんです。はやく家を建てて、自分の持ち物だとすっきりしたい。そのためにも、今年も食費の節約をがんばりたいと思います。2021年、岡崎体育はさらにケチになっていきたいと思います。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜に出演中。『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)がスタート!※『anan』2020年1月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年01月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「2020年を振り返る」です。2020年という年は、誰しもが不自由を感じた一年だったと思います。僕にとっても意味深い年になりました。僕は夢だったさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを達成したら、表舞台から引退して裏方の仕事をしようと考えていたんですが、今年、コロナ禍であらゆるライブやイベント活動が中止になり、気づけば自宅にこもって音楽制作に集中することになりました。自宅で、他のアーティストから依頼された楽曲や、ポケモンの映画音楽を制作している日々を送っていて、はたと、これこそが自分が想像していた、音楽作家としての生活なのではと気づきました。奇しくも、僕は音楽を作るだけの生活を体験することになった。それはとても有意義で、僕にとって特別な時間でした。でも同時に、やはり自分のアルバムを出して、それに伴うツアーをして、ライブステージでエンターテインメントすることの尊さにも気づけた。このまま音楽制作だけをやっていたら、僕みたいなタイプは、すぐに行き詰まって音をあげていたかもしれないな、と気づくことができたんです。またその逆で、もし今年も普通にライブやフェスをして、ツアーを回ってと、これまでと同じ日々を過ごしていたら、ひょっとするとわだかまりやモヤモヤを持ってしまっていたかもしれない。この自粛期間で、僕はそんな自分の気持ちを整理したり、自分が進むべき道の再確認をすることができた。ライブができなかった時間があったからこそ、ライブができることの喜びやお客さんが楽しんでくれることのうれしさみたいなものを、ひとつひとつ噛みしめることもできました。やっぱり、大きなスピーカーから音を出して、みんなでひとつの音楽を楽しむことは素晴らしい。そんな日常が戻ることを願っています。だから、僕はすべてのことを前向きに捉えたいと思っています。もちろん、残念なことも、辛いこともいろいろありました。でも、今年の経験を経て2021年へと進みたい。気持ち的には、岡崎体育としてデビューしたときとすごく近いです。「音楽って楽しい!」という初心に帰らせてもらったと思える2020年でした。今は、自分の新しいアルバムの制作を着々と進めているので、それを来年の楽しみとして待っていてほしいです。年末年始も部屋にこもって制作します!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜レギュラー。『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ22:50~)が1/5(火)にスタート。※『anan』2020年12月30日‐2021年1月6日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年01月03日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「Hey! Say! JUMP」です。以前、関ジャニ∞さんに「えげつない」という曲を書き下ろさせていただきました。それに続く、ジャニーズのグループへの楽曲提供第2弾が決まりました。同じ関西出身ですし、関ジャニ兄さんたちに続く関西系のグループといえばジャニーズWESTさんなので、次はWESTかなと勝手に思っていたら、予想外にHey! Say! JUMPさんからオファーをいただき、めちゃくちゃ驚きました。僕の勝手なイメージだと、Hey! Say! JUMPさんはジャニーズのグループの中でも正統派の雰囲気。キラキラと王子様っぽい雰囲気が似合います。そんな彼らにどんな楽曲を提供すればいいのか、かなり悩みました。自己分析をして、まあ、求められているのはコメディリリーフだろうと思いました。かっこいいだけじゃない、素の表情や等身大の20~30代男性の雰囲気を出せる楽曲にしたいと、アイドルっぽすぎない親近感を持てる歌を作ったつもりです。テーマは童話の世界です。「オオカミ少年」の物語をモチーフにした楽曲「Liar」を手がけました。SNSで自分をより良く見せようと嘘ばかりついてしまう、現代版「オオカミ少年」の哀れな青年がテーマになっています。岡崎体育がHey! Say! JUMPをアレンジするとこんなことになるんだな、というのをファンのみなさんに楽しんでいただけたらうれしいです。これまでお会いしたHey! Say! JUMPのメンバーは、ドラマで共演した中島裕翔さんと、NHKのレギュラー番組『よなよなラボ』にゲストで来ていただいた伊野尾慧さんのおふたり。ふたりともとにかく人間力が素晴らしくて印象に残っています。中島さんは、ドラマの打ち上げの席でどこに座っていいかわからず、ずっとチーズを食べていた僕を話の輪の中に入れてくれて、ひとりぼっちにならないよう気を使ってくれた。スタッフさんの名前もアシスタントの人まで完璧に覚えて声を掛けてはって、なんでそこまでできるんだろうと驚かされました。伊野尾さんは、収録で機材トラブルがあり時間が押してしまったけど、嫌な顔ひとつせず現場を盛り上げてくれた。そういうとき、話を振るのってMCである僕がやることなのに、間延びしないように自らいろんな話を振ってくれてありがたかったです。このジャニーズの方々の素晴らしい気遣いや人間力はどこからくるのでしょうか。今度、聞いてみたいです!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系)火曜レギュラー。『「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集』を12/23にリリース。※『anan』2020年12月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年12月16日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「フットサル」です。ビッケ(ビッケブランカ)さんたちとフットサルチームを結成しました。オンラインのサッカーゲームを一緒にやっていたメンツを中心になかなか豪華な顔ぶれが集まりました。メンバーは、w-inds.の橘慶太さん、Benthamの須田(原生)さん、GLIM SPANKYの亀本(寛貴)くん、ハンブレッダーズのでらしくんなどです。フットサルチームを組んでいるミュージシャンで有名な方といえばミスチルの桜井和寿さんやナオト・インティライミさんを思い浮かべる方も多いと思いますが、その桜井さんたちも参加する音楽業界人によるフットサル大会「音蹴杯」というのが毎年、さいたまスーパーアリーナで開催されています。一応、その大会への出場が第一目標です。チーム名は「サンドバックスFC」。オンラインゲームで僕がオーナーとなっているチーム「京都サンドバックス」から新たに付け直しました。なので、形ばかりですが、これは僕のチームなんです。でも、コートを予約したり、スケジュールを管理してもらったりとみなさんに甘えてばかりいたので、ユニフォームの準備やエンブレムは「ここは俺がやらな!」と一念発起して、僕が考えて作りました。渋谷のサッカーショップまで足を運んで、生地を選んだり、背番号のフォントはこれがいいと選んだりしました。エンブレムもデザイナーさんにお願いして本格的なものを制作。制作費は僕のポケットマネーです。さらに、ユニフォームの“顔”となる胸スポンサーもゲット。提供ゼロ円ですけど、胸に「ヘアサロンロビン」と入っています。はい、僕の幼なじみの美容室の名前です。プレーの面では、僕はサッカー経験者ではないので、経験あるみなさんの指示に従っています。基本的にポジションはFW。フットサルにはオフサイドがないので、いつもゴールのギリギリ近くにいといて、仲間からのパスを待っています。なんなら相手キーパーと雑談とかしています。というのは冗談で、実はかなり動けるFWです。ゲームで培った“裏に抜ける”動きが得意なので、相手DFを惑わせる駆け引きのある走りは、かなり効果的にできていると思います。体を動かすとぐっすり眠れるし、気分もいい。ミュージシャン仲間との時間も楽しく、これ、一石五鳥くらいお得なのでは!?と、思うくらい充実しています!※『anan』2020年12月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年12月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ヘアメイク」です。メジャーデビュー以降、テレビに出させていただく機会が増えてヘアメイクをしてもらうことがあります。これまでの人生、自分で髪型を整える場合は、アイロンでクセを伸ばすくらいのことしかしてきていませんから、ヘアメイクさんに整えていただくと、こんなに違うものかと驚くことがあります。先日も、とあるテレビ局でヘアメイクしていただいたのですが、そのときのヘアメイクさんが素晴らしかったです。僕は、昔からおでこが広くて、加齢とともに生え際が気になるように……。その上、クセ毛なのでスタイリングの仕方によっては前髪が割れちゃって、おでこがぱっくり見えてしまい残念な感じになることがあります。ですが、この方は逆毛とかを入れてちょうどよく前髪をふんわりボリューミーに仕上げてくれた。あ、この人は僕の髪質やクセの感じを理解して、こういう感じにセッティングしてくれたんやな、と思ってうれしかったです。できるだけ僕の髪や肌質のことを理解している方にヘアメイクしていただけたらと思いますが、テレビ局は局ごとにヘアメイクさんが違うので、ときには今日の岡崎体育、メイク濃いな……というときもあるかもしれません。テレビを見たファンの方々の反応が気になる部分でもありますし、もっとも厳しいチェックをするのが(マネージャーの)松下なので、彼女に「今日はいい感じですね」と言われるとホッとします。僕の場合は、メイクといっても目をぱっちりさせるわけでもなく、余分な脂を抑えたり、肌のトーンを整える程度です。たとえば、ビジュアル系バンドのように盛ったメイクはやったことがないので、いつか挑戦してみたいなという気持ちもあります。僕は、顔のパーツが結構ボヤッとしているほうなので、それがメイクによってどれくらい変わるのか。このつぶらな瞳がどれほどバチッと大きくなるのか、試してみても面白そうです。そうして美容への意識も高めていきたいものです。……とはいえ、普段の散髪は、相変わらず地元・宇治にある幼なじみがやっているヘアサロンに通っています。東京に出てきたからといって、表参道や代官山の美容室へ行くことはないですね。すごい技術があるとか、最先端のスタイルよりも、やっぱり、自分のことをわかってくれている人にやってほしいと思ってしまいます。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系)火曜レギュラー。『「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集』を12/23にリリース。※『anan』2020年12月9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年12月02日岡田将生と志尊淳がバディを組む除霊ミステリーエンターテインメント『さんかく窓の外側は夜』より、岡田さんと志尊さんのメイキング映像と場面写真が到着した。幼い頃から幽霊が視える特異体質に悩まされていた三角(志尊さん)は、除霊師・冷川(岡田さん)と出会い、除霊作業の仕事を共にすることになる。今回到着したメイキング映像は、除霊の仕事を終えた2人が、焼肉店で正式にバディとなる契約を交わす、心霊探偵バディ誕生の瞬間を捉えたもの。劇中ではほかにも焼肉を食べるシーンが度々登場し、謎を追うごとに2人の関係性も変化していく。そして、連続殺人事件に潜む呪いの謎を追う姿を収めた場面写真も公開。冷川の事務所で事件について話す刑事・半澤(滝藤賢一)との3ショットや、呪いを操る女子高生・非浦英莉可(平手友梨奈)と対峙する姿などが切り取られている。『さんかく窓の外側は夜』は2021年1月22日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:さんかく窓の外側は夜 2021年1月22日より全国にて公開©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会©Tomoko Yamashita/libre
2020年11月29日岡田将生、志尊淳W主演による映画『さんかく窓の外側は夜』が、2021年1月22日(金)全国公開となる。この度、焼肉店で冷川(岡田)と三角(志尊)の心霊探偵バディが契約を交わすシーンのメイキング映像、連続殺人事件に潜んだ呪いの謎を追う姿を収めた場面写真が公開となった。本作は、霊が祓える男・冷川と、視える男・三角が、除霊という特殊能力を使い怪奇事件に挑む新感覚の除霊ミステリー。初共演・ダブル主演となるふたりが新たなジャンルのバディムービーに挑む。また「呪いを操る女子高生」としてストーリーの鍵を握るヒロイン・ヒウラエリカ役を平手友梨奈が演じている。映像は11月29日(イイニクの日)に合わせて発表されたもの。除霊の仕事を終えたふたりが焼肉店で食事をするシーンで、正式にバディとなる契約を交わす、まさに心霊探偵バディ誕生の瞬間を捉えている。さらに緊張感あふれる撮影の雰囲気とは一転、撮影合間に談笑する岡田と志尊の仲睦まじい様子も。劇中では焼肉を食べるシーンが度々登場し、謎を追うごとに変化していくふたりの関係性にも注目だ。公開された場面写真は、冷川の事務所で連続殺人事件について話す半澤(滝藤賢一)や、事件を追ううちにたどり着いた呪いを操る女子高生・非浦英莉可(平手)や神妙な面持ちで対峙する冷川と三角を捉えたものなどが含まれている。『さんかく窓の外側は夜』2021年1月22日(金)全国公開
2020年11月29日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「データ紛失」です。僕はDTMで音楽制作をしています。すべてパソコン上の作業です。なので、データの管理はとても大事。もっとも重要なことのひとつです。でもデビュー前の僕は、一切のバックアップをしていませんでした。USBに完パケのミックスデータだけを保存していて、当時はそれでいいと思っていたのです。でも実は、ひとつひとつの楽器のオーディオファイルを取り出せるパラデータというものがあって、それが残っていないと再度、制作を続けたり、ミックスやマスタリングをすることもできないんです。デビュー前、すべての楽曲データが入っているパソコンのOSをアップデートしたら音楽ソフトが立ち上がらなくなったことがありました。これはどうすればいいんだろうといろいろ調べたら、工場出荷状態に初期化したら直りますと言われました。でも当然ですが、初期化したらすべてのデータがなくなります。つまり、そのとき僕は、初期化によって、当時所持していたすべての音源の元データを失ってしまったんです。これはかなりショックでした。立ち直るのにだいぶ時間がかかりました。だから、僕にはデビュー以前の音源データがありません。曲数でいうと500~600曲くらいでしょうか。まだ形になっていない作りかけのものがほとんどですが、結構な痛手です。過去の楽曲を掘り起こして制作することができませんし、昔の音源を再ミックスしてリリースすることも不可能になってしまいました。なので、それ以来しっかりバックアップをとるようになりました。とにかく保存です。1音打ち込んだらショートカットキーの「コマンド+S」を押すくらいこまめに保存しています。常に指はキーボードの「S」上に置くくらい気を使っています。僕は、性格的にどこか抜けているところがあって、こういうことがないと気を抜いてしまうので、今となっては、あれはいい勉強だったな…と思っています。これを読んで怖いなと思った方は、本当に本当に気をつけてくださいね。仕事でさまざまなデータを取り扱う方だとか、学生さんでもパソコンでレポートを書いている方などいると思います。一瞬の気の緩みや、思いがけない負荷でパソコンが落ちることもあります。そんなときに、取り返しがつかないことにならないように、とにかくデータはこまめに保存&バックアップをきちんととること。忘れてはいけない作業です!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系)火曜レギュラー。『「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集』を12/23にリリース。※『anan』2020年12月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ご褒美」です。よく女性が「がんばったご褒美」として自分のためにエステに行ったり、ちょっといい鞄やアクセサリーなんかを買ったりするというのを目にします。僕はそういう「ご褒美」を自分のためにわざわざ考えることってないなぁって思います。実際に、念願だったさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを終えたあとも、とくにこれといったご褒美はなかったように思います。ぶっちゃけると、スタッフとの打ち上げもしていませんから。もう、たまアリ終えて1年以上たっていますが、パーッと打ち上げてさえいないわけです。でも、僕的にはそれがいいんです。だって、がんばったご褒美においしいお寿司やお肉を食べに連れていってもらったりしたら、もうそれは食べるほうが主になるじゃないですか。「おいしい」ことに目的がいってしまう。僕は、おいしいものを食べられるのはもちろんうれしいんですが、何か自分で自分を褒めたいようなことがあったら、家でひとりでじっくり浸りたいんです。たまアリのあとも、終わったら即実家に帰って、部屋でひとりで寝ているときに、ついに達成したんだって、じわーっと感動が蘇っていちばん幸せでした。そういう時間を持てることのほうが僕にとっては贅沢なことのように感じています。それで言うと、もうひとつ思い出深いのが、たまアリ終わってちょっと長めのお休みをいただいたときに、地元の幼馴染みと遊んだことかもしれません。一緒に近所のリサイクルショップで漫画を全巻一気買いして、そのあとファミマでエナジードリンクとファミチキをおごってあげて一緒に食べて。で、なんか帰る途中にやったこともないのに勢いでパチンコに寄って。でも、全然やり方わからんからすぐに終わっちゃって、「もう二度とやらん」と家に帰って漫画を読んだだけの日。多分、総額2万円くらいの出来事ですが、音楽のことも考えず友達と好きなことだけして…。そういう時間が僕にとって贅沢であり、がんばったご褒美なのかもと思いました。ご褒美は、自分にとって幸せであればいいわけで、金額の問題じゃない。そのためには、まずは自分にとっての幸せが何かを知っていることが大事ですよね。僕にとっての幸せは、友達とオンラインゲームしたり、一緒に遊んだりすること。だから、やっぱりご褒美は、それが気兼ねなくできる時間を持てることだなって思いますね。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年11月25日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「譜割」です。譜割とは音符に対して、歌詞の一音一音をどういう配分で置いていくかを考えていく作業です。基本は、メロディラインの音符ひとつに対して1文字。ですが、それに限らず音便(発音上、語中・語尾の音が他の音に変化すること)によっては2音、ときには3音流し込んだほうが気持ちいい場合もある。例えば僕の「なにをやってもあかんわ」を聴いていただくとわかりやすいと思います。冒頭の歌詞「もうなにをやってもあかんわ」は、単純に文字数で言えば13文字です。しかし、このメロディの音符の数は8音。「もぅ・な・に・を・やっ・ても・あかん・わ」と割っています。「っ」や「ん」などのほか、「かきくけこ/さしすせそ/たちつてと」などは子音である「k」「s」「t」の音だけでの表現も可能です。「く」=「ku」とはっきり発音すれば1音カウントになりますが、「クッ」と「k」の音だけで母音を崩し圧縮することが可能です。と、専門的になってしまいますが、僕はけっこうこの譜割にこだわるタイプです。でも、J‐POPでは譜割を意識せず無理やり言葉を入れたり、2音あるのに1文字しか入れていなくて気持ち悪い…と思う曲もたまにあります。でも気持ちよく譜割が入っていることが正解ではなく、逆にバランス悪くいびつに入っていることで記憶に残る場合もあるので、どれが正解ということはありません。僕は歌詞に意味を持たせず音運びの良さだけで歌詞を作ることがあり(「スペツナズ」「XXL」など)、そういう楽曲で「譜割が気持ちいいね」と言っていただけると、わかってもらえたとすごくうれしい気持ちになります。今、僕が耳にしてもっとも日本語の譜割が巧みやなと思うのは、R-指定さん。ダントツで流し込みがうまいです。ラップの部分もそうですし、サビでメロディをつけつつ言葉のフックを作るのとか、めちゃくちゃ気持ちいい音選びをされていて、これはテクニックというよりも元々持っている勘の良さ、センスではないかなと。あとは、SUSHIBOYSのファームハウスくんもいいなと思います。ラッパーの方々は日本語を既存の概念で捉えすぎないから、面白い表現がいろいろできるのではないでしょうか。洋楽にある音の取り方、韻の踏み方などを日本語の中にもうまく活かせている方々に魅力を感じます。言葉の選び方に興味を持って聴くと、また音楽の聴き方の幅が広がると思うのでおすすめです。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年11月18日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月16日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「曲の終わり方」です。ひとつの曲はイントロから始まってアウトロで終わります。僕はこのアウトロを作ること=曲をどう終わらせるかに、むちゃくちゃコンプレックスがあります。なぜなら、僕の中で終わらせ方が2パターンしかないからです。ひとつが「ジャーーーーン」って終わるやつ。もうひとつが「ジャーーーーン、ダダン」で終わるやつ。この2パターンでここまでやってきました。あと、最近になってフェードアウトして終わるという手法も取り入れたので、やっと3つに増えました。メジャーデビューしてもう4年半。けっこう経ちましたが、これまでこの3つですべての楽曲を乗り切ってきました。なんで終わり方の手法が増えないかというと、僕はパソコンを使って、“DTM”で音楽を作っています。いつも作業の最初に、だいたいの絵コンテみたいなものを作るんです。簡単なイントロを作り、平メロ、サビ、落ちサビはこんな感じで…と全体の構成を考えて、終わり方はまだラフコンテやし、とりあえずドラムのキックとシンバルを置いとこか、となります。で、そこから肉付けをいろいろしていくのですが、サビをこだわって、イントロはもっと工夫して…とやっているうちに気づくと締め切り間近になっている。歌詞も考えないといけないし、譜割の調整もしないと…、と作業がどんどん追いつかなくなってくる。そうなると、アウトロにとりあえず置いといたドラムとシンバル、「最初のままだけどまあええか…」と、どうしてもなってしまうんです。ほかのミュージシャンの方、どうですか。そうなりませんか?個人的には、どうにかしたいと思っている案件です。また終わり方これやん…と自分でも呆れているんですが、これまで誰からも「岡崎くん、終わり方もっと工夫できないの?」とはわざわざ言われなかったので、手数が3つから増えません。かっこいい終わらせ方を開発したいと思う一方で、もういっそのこと終わらせない、というのはどうか?という考えにたどり着きました。曲はずっと続いていて、終わらせるのは聴き手の役割にしてしまうという、聴いている人がミュートするとか次の曲に飛ばすとかしないと終わらない。そんな曲があってもいいのではないか…。現実的ではないでしょうか。でも、それくらい曲の終わり方を考えるのは難しいです。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。10月より、『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年11月11日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月09日共通の趣味であるオンラインゲームで親交を深めることおよそ2年。ついに待望のコラボレーションを実現したビッケブランカvs岡崎体育。岡崎体育(以下、岡):「いつか一緒にやりたいね」と言い合うのってけっこうミュージシャン同士の社交辞令あるあるなんです。でも、それをその場限りの言葉にしないで、行動に移してくれたのはビッケさん。ビッケブランカ(以下、ビ):僕、そういうのイヤなんです。やると決めたらちゃんと行動しないと。最初の一歩を踏み出すのは得意なのでレーベルと話して正式なオファーを体育さんにさせていただきました。岡:引っ張ってくれてありがとう。ビ:体育さんはいっつも空気を読みますからね。京都の方だから。壁が一枚二枚の先に障子が三枚も四枚もある。オンラインでサッカーゲームしている時だって、実際にフットサルやろうよって話になってから実現するまでに何年かかった?岡:……それも2年くらい?ビ:それだって僕が日時決めてコートを予約してやっと実現したんすよ。岡:でも僕、シューズと審判の笛も買ってちゃんと準備してたで。――互いのことを「きつね」「たぬき」と呼び、違う個性でありつつ音楽へのシンパシーをハッピーなダンスミュージックに落とし込んだ「化かしHOUR NIGHT」。昔話のように“同じ山を目指した”2匹のケモノは“まるで透明な鏡を見てるみたい”によく似ていた。茶化しながら、“こうやって何十年もばかしていたいね”と歌う二人の友情がくすぐったくも愛らしい。岡:聴き心地いいポップさと今っぽい四つ打ちテックハウス。その絶妙なブレンドはアレンジを担当してくれたビッケさんならでは。一緒に制作をして、いざやるとなったらの集中力のすごさに驚かされました。ビ:まず、体育くんが作曲してくれて、それを踏襲しながらトラックを作りました。ビッケブランカと岡崎体育、それぞれのらしさが出ていると思います。この二人でしかできないことができたよね。大きい音で聴いてほしい。デシベル勝負です。岡:ビッケさんはいつも全力、本気なのがめっちゃ素敵なんです。本当に熱い男。ゲームをしていてもめっちゃ熱い台詞言ってくれるし。ビ:ゲーム内で体育くんを助けられなかった時ね。思わず「守れなかったー!」って叫んじゃった。岡:それ、映画の主人公が言うやつやんと思いました。――当初、実は二人でバラードを作ろうとしていたという裏話もちらり。岡:なんとなく、卒業ソングを作ろうという話になったんだよね。ビ:だけど、持ち寄った曲が単独でよすぎて合わせられないぞって(笑)。岡:でも、いつかバラードもやってみたいよね。ビ:だから、正式に二人の活動名を決めてやっていこうよ。“ライクアニマルズ”っていうのはどう?岡:……なんか、プロレスラーのリングネームみたいでイヤ!楽しい二人の“ばかしあい”。まだまだ、当分は終わらなそうだ。ビッケブランカ1987年生まれ、愛知県出身。2016年メジャーデビュー。ドラマ挿入歌の「まっしろ」やSpotifyのTVCM曲「Ca Va?」が大きな話題に。得意のゲームを活かしたeSportsストリーマーとしての活動も注目を集めている。おかざきたいいく1989年生まれ、京都府出身。2016年、アルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。TV、映画など俳優活動やバラエティ出演などマルチな活躍も。本誌で「岡崎体育の体育ですけど、オンガクです。」を連載中。ビッケブランカと岡崎体育それぞれのvocal onlyバージョンも収録。二人のトークを存分に味わうオーディオコメンタリーも。『化かしHOUR NIGHT』【CD+DVD】¥2,000【CD ONLY】¥1,000(avex trax)※『anan』2020年11月4日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月03日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「誰かに歌ってもらうこと」です。すでにニュースにもなっていますが、12月25日に公開されるポケモン映画の最新作『劇場版ポケットモンスター ココ』のテーマソングを担当しています。全部で6曲も書き下ろさせていただき、映画のシーンに相応しいさまざまなアーティストの方々に歌唱のお願いをしています。なかでも、メインテーマである「ふしぎなふしぎな生きもの」は絶対にウルフルズのトータス松本さんにお願いしたい!これ、トータスさんに歌ってもらえないんだったら、俺はこの仕事を降りる!と、半分本気で思ったくらい、この人しかおらんと思ってお願いしました。快く引き受けてくださったトータスさんには本当に感謝しかありません。キャリアでいったら超がつくほどの大先輩です。こんな30そこそこの若造の曲を、よっしゃ、歌ってやろうと参加してくださったトータスさんの心意気、めちゃくちゃありがたかったです。なので、僕も120%の力で楽曲制作しました。僕のキャリアハイのひとつとなる楽曲になったのではないかと思います。今回、なぜトータスさんにメインテーマをお願いしたかというと、矢嶋(哲生)監督から、「この映画では、全国の父ちゃんを泣かせたいんだ」というのを伺っていたからです。僕の知る限りで、もっとも父ちゃん感のあるアーティストがトータスさんだった。男っぽさと包容力。まさに理想の親父です。なので、レコーディングのときも、監督の言葉をそのままトータスさんにお伝えしました。そして、さすがトータスさん、見事に歌ってくださり、僕の理想通りの一曲に仕上がったと思います。映画音楽を制作することは僕のひとつの夢でもありました。自分のやりたいことをやるよりも、ひとつの作品の一部分として裏方に徹する。監督が実現したい世界を音楽から手助けすること。それを素晴らしいミュージシャンの方々と一緒にできることは、本当に贅沢で幸せなことだなと思います。また、自分の名義で誰かに歌っていただくことは初めての経験でしたが、誰かに曲を提供するのとはまた違った感覚なのだなと改めて感じました。提供曲と違い、最終的なクレジットは岡崎体育です。最後の最後まで見届ける責任があるし、せっかく客演で参加してくださった方々の顔に泥を塗らないようにしないといけない。ひとりきりでやるのとは、また違うプレッシャーがあるんだなと勉強になりました。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。10月より、『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年11月4日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「弟子」です。いつか弟子をとってみたいです。クラシック音楽の世界では誰かに師事するなどあると思いますがJ-POPでは弟子の概念はあまりない。だからこそ、岡崎体育がJ-POPにおける師弟制度を採用したい。イメージは、Jリーグの京都サンガ F.C.が実践する選手育成のためのスカラーアスリートプロジェクト。第一線で活躍するプレーヤーや監督、スタッフが高校生たちに直接指導をするプログラムがあるのですが、これを僕自身もやってみたいんです。本気でメジャーデビューしたい、音楽で生計を立てたいと思っている人に、今まさにミュージシャンとして活動している自分の姿を通して、その経験やノウハウを伝えられたらいいなと思いました。また、誰かに教えることで、自分のこれまでの活動や考え方を言語化できるのもいいなと思っています。そういう機会がないと、あらためて考えることができなそうなので。教えるために、自分の考えや取り組み方をまとめて、果たしてそれがちゃんと伝わるのか。それを受けて、デビューを迎える弟子が誕生するのか。やってみたいです。じゃ、どうやって弟子をとるのかというと、道場を構えるわけにもいかないですから、そこはソニーミュージックに新しい部門を発足させたいですね。あくまで窓口はソニーミュージックです。弟子の生活費とか鍛錬に必要な機材やステージなどもレコード会社側に支援いただいて。僕はできるだけ責任を負わないでいい立場で師匠としてどんと構えていたい。そして撮影現場などに弟子が来てくれて、僕の身の回りの世話などしてくれたらうれしい。お茶とかサッと出してほしい。憧れます。レコード会社がプロジェクトとして取り組めば、師弟制度がJ-POP業界でも当たり前になっていくかもしれない。僕の弟子は屋号の「岡崎」が使えますから、何十年後かには「今週のヒットチャート、岡崎が4人も入ってるやんけ」となるかもしれない。「いや、ビッケも6人おるで」とか「米津家も相変わらずすごいな~」とか。そういう家系図のようなつながりがオーディエンスに見えるようになるのも面白そうですよね。……って、米津くんは間違いなく弟子はとらなそうです。名前はもっとも師匠らしいんですけどね。おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:05~)が好評放送中。10月より、『おはスタ』(テレビ東京系 月~金曜7:05~7:30)の火曜レギュラーとして出演中!※『anan』2020年10月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年10月23日岡田将生、志尊淳W主演による映画『さんかく窓の外側は夜』が、2021年1月22日(金)より全国公開される。この度、岡田、志尊、そして共演の平手友梨奈3人がするどい視線を向けた、前売り特典撮り下ろしビジュアルが公開された。本作は、霊が祓える男・冷川(岡田)と、視える男・三角(志尊)が、“除霊”という特殊能力を使い怪奇事件に挑む新感覚の除霊ミステリー。初共演・ダブル主演となるふたりが新たなジャンルのバディムービーに挑む。また、“呪いを操る”女子高生として、ストーリーの鍵を握るヒロイン・ヒウラエリカ役を平手が演じている。この度、本作のクリアファイル付きムビチケカード発売が発表。10月30日(金)より、劇場窓口及びオンラインにて購入可能となる。クリアファイルは、キャスト3人の撮り下ろしカットを使用した、スタイリッシュなスペシャル仕様となっている。表は、冷川(岡田)&三角(志尊)がこちらを振り返るバディ感たっぷりなカット。そして裏には、ヒウラエリカ(平手)がミステリアスな雰囲気をまとい、こちらを見つめているという、両面とも映画の世界観がつまったビジュアルとなっている。販売劇場の詳細については、10月23日(金)に、公式サイト内劇場情報ページにて掲載される。『さんかく窓の外側は夜』2021年1月22日(金)全国ロードショー
2020年10月23日俳優として活躍している志尊淳(しそん・じゅん)さん。その端正な顔立ちと高い演技力で、多くの人から支持されています。そんな志尊淳さんに彼女がいるかどうかや、結婚について語ったこと、明かした女性の理解できない行動など、さまざまな情報をご紹介します!志尊淳に彼女はいる?明かした恋愛観とは志尊淳さんについて「彼女はいるの?」と、恋愛事情が気になっている人が多いようです。2020年10月現在、志尊淳さんの熱愛報道は耳にしません。志尊淳さんは、2019年8月27日放送のトークバラエティ番組『バナナマンのドライブスリー(現・バナナドライ部)』(テレビ朝日系)に出演した際、恋愛観を明かしていました。 この投稿をInstagramで見る 志尊淳/jun shison(@jun_shison0305)がシェアした投稿 - 2019年 4月月17日午前4時47分PDTお笑いコンビ『バナナマン』の設楽統(したら・おさむ)さんと日村勇紀さんが、ゲストとともに気になるスポット3か所を車で巡る同番組。目的地に向かう途中、日村勇紀さんから「志尊くんって自分から告白するの?」と聞かれると、志尊淳さんはこのように答えます。僕、自分から告白します。僕、結構合わせちゃうというか、「これやりたい」とかいわれたらやってあげたいし、「心配だからこうしてほしい」っていわれたらそうしてあげるし。駆け引きとかが僕、あんまり好きじゃないんですよ。ちょっとこっちが引いてたほうが、向こうがグイグイ来るとかってよくあるじゃないですか、恋愛論みたいなので。そういうの苦手で。ガツガツいいますね。バナナドライ部ーより引用これを聞いた設楽統さんから「じゃあ女の子もそういうタイプがいいの?」と質問されると、志尊淳さんは次のように語りました。いや、女の子はやわらかいタイプがいいです。やわらかい感じがベストです。バナナドライ部ーより引用どうやら志尊淳さんは、恋愛面では積極的に行動するタイプのようですね。志尊淳が結婚願望を明かすさらに、志尊淳さんは同番組で、強い結婚願望を明かしていました。ツイッターに寄せられた「志尊さんは結婚願望はありますか?」という質問に対し、志尊淳さんはこのように語ります。めちゃめちゃあるんです。ものすごくあります。子供が欲しいです、とにかく。大好きで。昔、ずっと夢が保父さんになることで。もう大好きですよね。バナナドライ部ーより引用これに対し、設楽統さんから「じゃあいつでも結婚してもいいって感じ?」と聞かれると、「はい」と力強く答えていました。近いうちに、志尊淳さんの嬉しい報告が聞ける日が来るかもしれませんね! この投稿をInstagramで見る 志尊淳/jun shison(@jun_shison0305)がシェアした投稿 - 2019年 8月月23日午前5時08分PDT志尊淳が明かした、女性の理解できない行動とは?志尊淳さんが、2018年11月2日放送のトークバラエティ番組『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に出演。その中で、女性の理解できない行動を明かす一幕がありました。映画やドラマなどでかわいらしい役を演じることが多い、志尊淳さん。 この投稿をInstagramで見る 志尊淳/jun shison(@jun_shison0305)がシェアした投稿 - 2019年 5月月2日午前5時19分PDTしかし、同番組で、俳優仲間の神木隆之介さんや竹内涼真さん、間宮祥太朗さんから、実は『肉食系男子』であることが明かされました。そんな志尊淳さんには、理解できない女性の行動がいくつかあるのだそう。まず1つ目が、上目遣いを駆使する女性。志尊淳さんは、その理由を次のように語ります。まず、上目遣いっていうことがすごいキュンポイントになってる意味が分からないんですよ、僕は。「何してんの?」みたいな。「自分、かわいく見せたいんだね」みたいなのをすごく感じてしまうんですよね、したたかな部分に。いるんですよ、「なんで顔揺れてんの!?」みたいな。「なんで揺らしてんの?」みたいな人が結構いらっしゃって。ダウンタウンなうーより引用これに対し、タレントの菊地亜美さんから「ぶりっ子してる人があんまり好きじゃないの?」と聞かれると、志尊淳さんは「すごく苦手です」と答えていました。続いて2つ目が、ノリでガンガン叩いてくる女性。志尊淳さんは詳細をこう説明します。ボディタッチが男性って弱い。僕もやっぱやられて、嫌な気はしないんです。けど、一番最初「ねぇ~」みたいな、そこの瞬間は「おぉ…」みたいなドキッとするんです。そこからエスカレートして、「ね~え!」みたいな。「ね~え!!」みたいな。「なんだ!!」ってなるんです。1回が一番よかった。それは伝えたいです、僕は「1回が一番嬉しい!」。ゼロは嫌です。ダウンタウンなうーより引用志尊淳さんはボディタッチをされること自体は嫌ではないが、何度もされるとイラッとしてしまうようですね。続いて3つ目は、お酒が飲めるのに「私、お酒飲めなくて~」という女性。志尊淳さんは次のように語りました。僕はその人がどういう女性か知ってる。タバコもお酒も全然ガンガン。なのに、「お酒とか全然飲めなくて~」みたいな。知ってる僕が目の前にいるのに。基本的にそれも自分を守るためというか、上目遣いも自分をかわいく見せるためみたいな。ダウンタウンなうーより引用この話を聞いた、番組メインMCを務めるお笑いコンビ『ダウンタウン』の松本人志さんから「そういう女には絶対惚れないの?」と質問され、「そうですね」と答えた志尊淳さん。しかし、番組メインキャストの坂上忍さんから「上目遣いを駆使して、『お酒が飲めない』っていう人なんだけど、めちゃめちゃきれいな人だったらどうする?」と聞かれると、志尊淳さんは笑顔で「行きます!」と答え、共演者から「行くんかい!」とツッコまれていました。そして4つ目は、飲んでる最中でもお酒をなみなみと注いでくる女性。志尊淳さんはこう話します。「私、いい女ですよ」みたいな。サラダを取り分けるとかだったら全然嬉しい。お酒を強要して、しかも「志尊、全然飲んでないじゃん!」みたいな空気を出すんですよ。減らないから、あんまり。ダウンタウンなうーより引用志尊淳さんは、どうやら自然にお酒を注いでくれる女性のほうが好きなようですね。志尊淳さんのこれからの活躍も応援しています!志尊淳 プロフィール生年月日:1995年3月5日出身地:東京都血液型:A型身長:178cm所属事務所:ワタナベエンターテインメント2011年に、若手男性俳優集団『D2』に加入。同年に上演されたミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで俳優デビューする。2014~2015年にかけて放送された特撮テレビドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系)で主人公・ライト(トッキュウ1号)役を演じて注目を集め、以降、数多くの映画やドラマに出演している。志尊淳のインスタに「かわいい」の声が殺到俳優仲間が明かした性格に驚き[文・構成/grape編集部]
2020年10月20日