家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。ホラーやサスペンス、サイコスリラーは、記者にとってときどき無性に見たくなる映画ジャンル。今週は、DVDになったばかりの心底ぞっとする怖〜い映画『ミッドサマー』をご紹介します。■映画『ミッドサマー』Blu-ray&DVD発売中。Blu-ray4,900円、DVD3,900円(ともに税別)。発売・販売元/TCエンタテインメント両親と妹が自殺したアメリカ人女子大生ダニーは、失意の中、恋人クリスチャンの研究調査旅行に同行します。行き先は、同級生ペレの故郷、スウェーデン奥地の牧歌的な村。そこで90年に1度の儀式が夏至祭りの中で執り行われるのです。笑顔で迎えてくれる村人たち。しかし、学生たちが立ち会った村の習慣は戦慄するほど衝撃的で、まさに恐怖の始まりでした。カルト集団のような村人の行動は異様で、不安をあおります。しかもずっと白夜で、闇のないホラー映画なのです。でもただ怖いだけじゃないのが、本作の奥深さ。独自の文化や風習を視覚化した建築や絵画は隅々まで美しく、目を凝らして見たくなります。衣装や音楽も、村人の清楚な生活を表現しています。すべてが統制され、安心して暮らしていける村。ある意味ここは理想郷なのでは?そう思わされてしまうところに、洗脳のわながあります。女性たちと何時間もグルグルと踊り続けたり、抱きしめられたりするうちに、居心地がよくなっていくダニー。ラストの笑みは何を意味するのか。公式ウェブサイトにある観賞者限定の解析ページも大変興味深いです。(文:西元まり)「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載
2020年09月28日普段からときどき、家族で映画を見にいくわが家、おうち時間のお楽しみとして真っ先に実行したのは「映画館ごっこ」でした。■子どもと見る映画を決めて…ネット配信や録画した映画など、いつもだいたいその場で選んで普通に見ますが、「これは!」という作品を見つけると、(映画館で見られなかった作品、もしくは前から気になっていたけれどそのときは見る気分ではない作品など…)「次の映画館ごっこで見よう…!」と子どもたちと決めて、「週末のお楽しみ」とします。■準備も含めてちょっとした特別感を子どもの夏休み中などに、たびたびおこりがちな「今日って何日だっけ?」「何曜日だっけ?」状態。なが~いおうち時間やテレワークなどで、頻発しがちです(私だけではないはず)子どもたちが、というよりあくまで自分の場合ですが、おうち時間でも数日先のちょっとした楽しい予定を立てることで、曜日の感覚というか、メリハリを保てたような気がします。
2020年08月18日いつの時代も、なかなか解決されることのない貧困や移民によって引き起こされる格差社会における問題。いまも世界各地で暴動やデモが繰り返されていますが、そんな悲劇の連鎖に一石投じた衝撃作が、いよいよ日本で公開を迎えます。そこで、いま観るべき映画として紹介するのは……。圧倒的な緊迫感で映し出す『レ・ミゼラブル』!【映画、ときどき私】 vol. 295パリ郊外にあるモンフェルメイユ。ヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル』の舞台でもあったこの街は、いまや移民や低所得者が多く住み、危険な犯罪地域と化していた。新たに犯罪防止班へと配属された警官のステファンは、仲間とパトロール中に複数のグループ間に緊張が走っていることを察知する。そんななか、イッサという少年が起こした小さな事件が、大きな騒動を引き起こしてしまう。事態を収束しようとしたステファンたちだったが、思いもよらない出来事が起き、取り返しのつかない状況へと陥るのだった……。カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、センセーションを巻き起こした本作は、賞レースでも注目を集めた問題作。そこで、世界の観客たちに衝撃を与えた映画の背景について、こちらの方々にお話いただきました。ラジ・リ監督&スティーヴ・ティアンチューさん!あのスパイク・リー監督が才能を認め、フランスの新鋭として脚光を浴びているラジ・リ監督(写真・右)。監督の出身地であり、現在も暮らしているモンフェルメイユを舞台に、自身の体験を織り交ぜて描いているのが本作です。それゆえに、リアルな臨場感が絶賛されていますが、その世界観を支えている1人が、劇中に市長役で登場しているスティーヴさん(写真・左)。監督に同行して来日していたところ、急遽取材に参加してくれましたので、当事者の目線から伝えたい思いや現実で起きていることの悲惨さについておふたりから語っていただきました。―本作は、世界中に知られているヴィクトル・ユゴーの小説と同じタイトルということで、その裏にはさまざまな監督の考えがあると思いますが、このタイトルに込めた思いから教えてください。監督意図はたくさんありますが、まず『レ・ミゼラブル』にはフランス語で「悲惨な人々」という意味があるので、このタイトルには僕が描きたかったモンフェルメイユ地区の貧困や悲惨な社会的状況が体現されていると感じたからです。もちろん、フランス文学の巨匠でもあるヴィクトル・ユゴーを意識していますし、彼の小説の舞台と同じであることも理由ではあります。ただ、そのときに描かれていた問題が150年経ったいまでも変わっていないということも同時に訴えたいと思ったのです。小説の登場人物と類似性を挙げるとすれば、少年イッサはガヴローシュで、3人の警官はジャベール警部のようなところがあるかもしれません。フランス人でさえも衝撃を受けていた―なるほど。私自身は、パリには何度も訪れたことがありますし、フランスに1か月ほど滞在したこともありますが、こういう現実は目にしたことがありませんでした。華やかなパリを思い描く日本人にとっては驚きだと思いますが、フランス国内での反応はいかがでしたか?監督フランスでも、8割近くの人が衝撃を受けていたと思います。というのも、パリの郊外について語られることはほとんどないですし、取り上げられるとしても、政治家やメディアが少し偏った言い方で語るくらいしかないですから。実際、フランス人でもその地域の住民以外は足を踏み入れる人はほとんどいないほどです。でも、考えてみてください。この場所は、パリの中心から10キロくらいしか離れていないところなんですよ。にもかかわらず、こんなにも悲惨な状況が存在しているということに、フランス人でさえもこの映画を通じて初めて知り、ショックを受けたというのが事実です。つまり、こういった地域というのは隠された場所。政府としては、華やかで、ショッピングが楽しめて、高級ブランドもあって、おいしいワインやチーズがある国というフランスのイメージを植え付けたいという思惑がありますからね。―どこの国にもそういうところがあるのかもしれません。ちなみに、これまでのドキュメンタリー作品でも、暴動の様子を間近で捉えていたりしていますが、ご自身が危険な思いをしたことは?監督住民同士で危険な目にあったことはありませんが、警官との間では危険なこともありましたよ。たとえば、パンを買いに行っただけなのに、その途中で職務質問をされて、そこから事態が悪化するとか……。なので、住民からではなく、警官から挑発されることのほうが多いように感じています。秩序を乱している元凶は、実は警察だったりするものなんですよ。―劇中でもそのような様子は見て取れました。とはいえ、この作品を鑑賞したマクロン大統領もこういった貧困地域の生活条件を改善するように働きかけているそうですね。実際に何か変化はありましたか?監督いえ、まだ何も動き出してはいないと思いますよ。カンヌ国際映画祭で賞を獲ったあとに、マクロン大統領にも作品を観てもらうことができ、閣僚に指示を出したというところまでは聞きましたが、ちょっと時期尚早だったかもしれません。現段階で具体的なプランが進行しているといった話は届いていないですが、こういったことは時間がかかるものですよね。だから、ひょっとしたら2034年くらいになったら動き始めるかなとも思っています(笑)。それに、2018年から起きている政府への抗議デモ「黄色いベスト運動」など、フランスにはいろいろな問題が山積みですから。問題は自分たちが解決するしかない―確かに、すぐに改善するというのは難しいかもしれません。ちなみに、スティーヴさんはモンフェルメイユの隣にある街の出身ということですが、住民から見て一番改善すべき点はどんなところでしょうか?スティーヴさん問題を解決するためには、住民たちが自分たちの手で何とかしようと動き、自分たちを信じるしか方法はないと思っています。僕の祖父はフランスのために血を流して戦った世代であり、両親は労働力の足りない戦後に労働力を提供してインフラを作り上げてきた世代ですが、どちらの世代も国から感謝されることもなく、それらの苦労が報われるような生活を与えられてもいません。つまり、まったくリスペクトされたことがないのです。そんなふうに、自分たちの先祖たちがされてきた仕打ちを目の当たりにしていることもあり、いまのフランス政府にも期待できないので、自分たちで解決しなければいけないと思っています。アフリカのことわざに「一度噛まれた猫のことは信用してはいけない」というのがありますが、まさにその言葉通りだと感じているんですよ。―胸が痛いお話ですね。来日の際には、試写イベントで日本の観客と接する機会もあったそうですが、そこで感じたこともありましたか?監督本作のプロモーションのために、20~30か国くらい回りましたが、反応はどの国も同じですね。なぜなら、このテーマはとてもユニバーサルな価値を持っているから。つまり、社会的な貧困というのはどこの国にも存在していて、それぞれの国の人たちが、「実はうちの国でもこういうことがあって……」と比較しながら考えているからなんですよ。日本だって、テクノロジーの面でいえばほかよりも20年先を行っているような国ですが、貧困は隠されているだけ。だからこそ、表からは見えない貧困のなかで生きようとしている人たちの姿を描いた是枝裕和監督の『万引き家族』のような作品も生まれたのではないでしょうか。社会的な悲惨さというのは、不安を抱かせる要素ですが、このテーマというのは、とてもユニバーサルなものだと私は感じています。次世代の子どもたちのいいモデルになりたい―そうですね、大っぴらに語られてはいませんが、日本にも同じような側面はあると思います。スティーヴさんは初めて日本に来られたということなので、どのような印象を受けたのかをお聞かせください。スティーヴさん僕の友達のなかに、日本を訪れたことがある人は何人もいて、彼らからは「未来の社会があってすごく圧倒されるよ!」と聞いていました。でも、僕らフランス人は『シティーハンター』とか『ドラゴンボール』といった日本のアニメに夢中になって育ってきましたから。そのなかでいろいろな車や景色を見ていたので、そういう意味では昔から知っている場所に来たような感じがしているくらいですよ(笑)。―アニメの影響力はすごいですね。映画の話に戻りますが、本作はカンヌ国際映画祭にはじまり、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞など、世界中で高く評価されました。初の長編作品でここまでの反響は予想されていましたか?監督映画がよくできてるんだから、これだけの成功を得られたのは当然のことだよ(笑)!というのは冗談で、本当に誇りに思っています。長編の作品は初めてですが、僕がカメラを回しはじめたのは17歳のころで、いま40歳だから、キャリアとしてはすでに20年以上。なので、これまでの努力と経験がようやく結実したと感じています。多くの人に自分の作品を観てもらうための戦いは、自分の人生のなかでもそれなりにあったので、それが今回の作品で成功したのはうれしいことですよね。パリ郊外の黒人監督がカンヌ国際映画祭で審査員賞受賞を受賞したことも、ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞といった賞にノミネートされることも初めてだったと思うので、非常に光栄なことです。―そういった経験は、今後のモチベーションにもつながっているのではないでしょうか?監督自分の目標のひとつにあるのは、「いい意味での前例やモデルになりたい」ということ。僕にでもこれだけのことができたのだから、次の世代の子どもたちにもついてきてほしいし、こういうことも可能なんだということ知ってほしいので、その目的は果たせたんじゃないかなと思っています。それもあって、いまは映画学校も作ったんですが、そのなかで良い方向への追随性が生まれ、みんなが続いてくれたらいいですね。それがいまの僕が持っている野心です。観客全員に自問自答してほしい―ラストは非常に衝撃的でしたが、最後にこのシーンに込めた思いを教えてください。監督実は、あのシーンは実際に僕の目の前で起きた出来事からインスパイアされています。なので、あのシーンというのは作りものではないんですよ。では、どうしてああいう終わり方にしたかというと、そのほうがこの映画に力強さを与えられると思ったから。つまり、映画を観終わったあとに、「よかったね」とか「悲しいね」というので終わるのではなく、そこからみんながこの問題について考えはじめ、話しはじめてほしかったからです。「もし自分がイッサだったら」「もし自分がステファンだったら」とそれぞれの立場で自問自答し、討論してほしいという願いを込めているので、みなさんにもそれを伝えられたら思っています。いまこそ悲惨な現実を断ち切るべき!一見、豊かで平和に見える国でも、その裏にはさまざまな問題や不安要素を抱えているもの。席から立ちあがれないほど打ちのめされる結末から、未来のための大きな課題を受け取ることができるはず。長年にわたって、多くの人が見ぬ振りしてきた世界が抱える問題であるだけに、日本人も目をそらさずに向き合うべき時が来ているのです。心をえぐる予告編はこちら!作品情報『レ・ミゼラブル』2月28日(金)より、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー配給:東北新社、STAR CHANNEL MOVIES©SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS
2020年02月27日その歌声で人々を魅了し、ファッションや恋愛、その一挙手一投足まで注目を集める世界的な歌姫たち。この冬、そんな歌姫たちを取り上げた映画が続々と公開される。■『私は、マリア・カラス』“元祖”ディーヴァのドキュメンタリー12月21日(金)公開圧倒的な歌唱力で“絶対的ディーヴァ”と評されるオペラ歌手であり、数々のスキャンダルによって私生活にも注目が集まった“元祖セレブ”でもあるマリア・カラスの人生が紐解かれるドキュメンタリー『私は、マリア・カラス』。いまではポップスの世界でも使われるようになった“ディーヴァ(歌姫)”という言葉も、元々はオペラの世界で卓越した歌唱をする女性歌手への賛辞として、このマリア・カラスから広まった。本作ではまさに“元祖”ディーヴァであるマリア・カラスの人生が、初公開の映像と彼女自身の言葉と歌によって綴られていく。「トスカ」や「カルメン」「蝶々夫人」など、マリア・カラス本人が歌唱するオペラの舞台映像もふんだんに盛り込まれており、彼女の“世界にひとつの歌声”と「歌う女優」とも評された胸打つ演技力をスクリーンで存分に楽しめる。■『アリー/ スター誕生』主人公アリーはまるでレディー・ガガそのもの12月21日(金)公開フィクションの世界でも、“歌の才能を見出された主人公がスターダムを駆け上がっていく”という歌姫誕生の物語はこれまでも何度か映画化されてきた。今年は新たにブラッドリー・クーパー監督・主演&レディー・ガガ主演で映画化したのが、『アリー/ スター誕生』。歌手を夢見ながら、昼はウェイトレスとして働き、夜はバーで歌うアリーが、世界的シンガーのジャクソンと出会い、心を通わせながらスターダムを駆け上がっていく姿を描く。映画のために描き下ろされた楽曲の数々と、ガガの圧倒的な歌声が観る者の心を揺さぶる本作。全米の公開と共に発売となったサウンドトラックが見事、全米初登場から3週連続で1位を達成、全英アルバム・チャート2週1位、そして世界83か国のiTunesで1位を獲得する大ヒット。アカデミー賞だけでなく、グラミー賞での受賞も期待されている。また、ガガは本作が映画初主演。現代を代表する歌姫であるガガの歌声はもちろん、彼女自身を彷彿とさせるアリーを熱演する姿にも注目。■『ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』ポップスの歌姫の素顔に迫る2019年1月4日(金)公開『ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』は、ポップス史上に燦然と輝く奇跡の歌姫ホイットニー・ヒューストンの素顔に迫るドキュメンタリー。80~90年代を代表する女性シンガーでグラミー賞に8度輝き、全世界で2億枚以上のアルバムを売り上げたホイットニー。どこまでも伸びる圧倒的な歌唱力を備え、同時代を生きた人々に大きな活力を与えた彼女は、映画『ボディガード』の世界的成功とボビー・ブラウンとの結婚を境に、薬物問題、複雑な家族問題ばかりが取り沙汰されるようになり、48歳という若さで不慮の死を遂げてしまう。一体、彼女に何があったのか?本作ではホイットニー・ヒューストン財団公認により、初公開となるホームビデオや貴重なアーカイブ映像、未発表音源とともに、家族、友人、仕事仲間などの証言から紡ぎ出される、彼女の真実の姿をとらえていく。いつの時代も、圧倒的な歌唱力で世界をとりこにしながらも、ステージを降りれば様々な悩みを抱えてきた“歌姫”たち。この冬は彼女のたちの生き様に涙し、歌声に酔いしれてみては。『私は、マリア・カラス』は12月21日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC私は、マリア・カラス 2018年12月21日よりTOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開© 2017 - Eléphant Doc - Petit Dragon - Unbeldi Productions - France 3 Cinémaホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~ 2019年1月4日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 WH Films Ltd
2018年11月26日ドリンク系の置き換えダイエットはお腹が空いて続かないという人は、ヨーグルトで置き換えにチャレンジ!ずーっと置き換えはつらくなるので、「ときどき」が成功のコツ。せっかくなら美肌&ダイエット効果が期待できるカスピ海ヨーグルトではじめましょう!ヨーグルト置き換えでダイエット出典:byBirthつらい運動をしたくない人の定番とも言える置き換えダイエット。ですが、スムージーなどの「飲む置き換え」だと、食べたという実感が少なくて満足できない人や、小腹が空いて結局間食してしまう人も多いのではないでしょうか。そんな人におすすめしたいのが「ヨーグルト置き換えダイエット」です。ヨーグルトはスーパーやコンビニで手に入れられるので、わざわざ置き換え専用アイテムを買う必要もありません。ヨーグルトを食べるメリットをチェック。筋肉を作ったり、コラーゲン生成に欠かせない必須アミノ酸が摂取できる腸内環境を整えて、便秘改善が期待できる低カロリー&低糖質&高たんぱく&カルシウムも豊富カスピ海ヨーグルトではじめよう出典:byBirth2000年頃に大ブームを巻き起こしたカスピ海ヨーグルト。腸のコンディションを整え、免疫力アップも期待できる優れもの。クリームのようにまろやかな味わいで、酸味はほとんどありません。また、カスピ海ヨーグルトの特徴ともいえる強い粘りによって、腹持ちもぐんっとUPしますよ。カスピ海ヨーグルトには、生きて腸まで届く乳酸菌「クレモリス菌FC株」が含まれており、便秘改善効果があると研究でも明らかになっているそうです。コレステロール値の低下も期待できて、健康面でもGOOD!ぜひ、カスピ海ヨーグルトで置き換えダイエットをはじめてみましょう。置き換えダイエットのやり方出典:byBirthやり方はいたってシンプル。1日1食をプレーンヨーグルトに置き換えるだけです。必ず無糖(プレーン)タイプのヨーグルトで置き換えるのは1食だけ!(2食以上はNG)おすすめは昼または夜の置き換えです。お昼ならランチ選びに悩まされなくなりますし、カロリーが高くなりがちな夜なら、摂取カロリーを抑えられるメリットがあります。カスピ海ヨーグルト100gのカロリーは約66kcalで、1食当たりのカロリーを大幅に減らせます。1食置き換えの量の目安1食丸ごと置き換える場合は、250g~400gを目安にヨーグルトを食べましょう。便秘改善効果をしっかり感じたいなら400gがおすすめです。「ときどき置き換え」を基本に毎日1食必ず置き換えると、挫折しやすくなります。「ときどき」を基本にするのが○。ランチや飲み会に誘われることもあるでしょう。そんな日は、お誘いを思いきり楽しむのも大切です。週の半分だけ・食べ過ぎた日から2週間だけ、3ヶ月だけ頑張るなど自分なりのルールを決めて取り組んでいきましょう。「ヨーグルト置き換え」でネット検索をすると、1週間で-5kg達成などの記事を見かけますが、短期間での大幅減量はリバウンドのもと。1ヶ月1kg減量できれば、半年で-6kgです。ヨーグルト置き換えダイエットで「ときどき置き換え」を続けて、リバウンドしないボディを目指しましょう。ヨーグルト置き換えダイエットQ&A出典:byBirthヨーグルト置き換えダイエットをはじめる前に、気になる疑問を解消しておきましょう。1度にたくさん食べられないときはどうする?1回に250g以上ヨーグルトを食べられない!という人は、1日250~300gを目安に小分けにして食べましょう。食前に100g食べれば、お腹が膨れるので食事の量を減らすのに役立ちます。また、小腹が空いたときはお菓子ではなくヨーグルトにするとGOOD!脂肪分が多くて太らない?脂肪分がたっぷりなイメージがありますが、ヨーグルトに含まれる脂肪分は100gあたり3%程度とそれほど多くありません。脂肪分が気になる人は、低脂肪タイプや脂肪0タイプのヨーグルトをチョイスしましょう。飽きずに続けるコツは?毎日プレーンヨーグルトばかり食べていると、飽きてしまうのでトッピングを工夫しましょう。低糖質タイプのジャムで日替わりの味を楽しむのも良いですね。ほかにも、フルーツと一緒に食べればビタミンを摂取できます。善玉菌を増やすと言われるきな粉は食物繊維たっぷりでおすすめ。甘みが欲しいときは、オリゴ糖やハチミツを。カスピ海ヨーグルトQ&A出典:byBirthカスピ海ヨーグルトは、種菌さえあれば自分で簡単に植え継ぎ(増やす)が可能。作り方にまつわる疑問にお答えします。作り方は?植え継ぎ方法は?【準備物】粉末種菌(3g) 1つ牛乳 500ml(未開封のもの)耐熱容器(フタがあるもの)スプーン【作り方】ビンとスプーンを熱湯消毒する牛乳を半分、ビンに入れて粉末種菌を加えたらよくかき混ぜる残り半分の牛乳を加えて混ぜるフタをして常温(27~30度)で夏なら12~48時間、冬なら24~72時間放置完成したヨーグルトの中央(空気に触れていない内側)から熱湯消毒したスプーンで種ヨーグルトを50g取り分ける種ヨーグルト50gと未開封牛乳500mlを混ぜて常温で放置(夏なら8~12時間、冬なら24時間前後)5~6を繰り返してヨーグルトを増やすカスピ海ヨーグルトは雑菌に弱いので、清潔を心がけてください。出来上がったヨーグルトはすぐに冷蔵庫に保存してなるべく早く(1週間以内)に食べましょう。種ヨーグルトは冷蔵で1週間程度保存できます。種ヨーグルトは多いほうがいい?牛乳:種菌ヨーグルト=10:1くらいが目安です。多すぎると固まらなくなるので注意しましょう。いつまで植え継ぎできる?出来上がったヨーグルトから種をとれば、数年ヨーグルトを作り続けることができます。ですが、粉末種菌メーカーは衛生上の理由から、長期の植え継ぎは推奨していません。1~3ヶ月植え継ぎしたら、粉末種菌から新しい種ヨーグルトを作りなおしましょう。食事のバランスと運動も取り入れて出典:byBirthヨーグルト置き換えダイエットで体重が減ると、食生活の見直しを心がけたり運動への意欲が高まったりとプラスに働きます。ヨーグルト置き換えダイエットで、健康的なダイエット(バランスの良い食事と運動が基本)にはずみをつけましょう。
2018年08月10日今「映画」と「私たち」の関係は大きく変わろうとしている。動画ストリーミングサービスを使えば、月額1000円足らずで数千タイトルの映画がスマートフォンで見放題。私達は、映画を観るのに、映画館に行く必要もレンタルビデオ屋に行く必要もなくなった。また、個性豊かな「ミニシアター」の映画館が街から姿を消して「シネマコンプレックス」と呼ばれる大型の映画館にとって変わったことで、大手映画会社が制作する漫画やドラマなどが原作のキャッチーで分かりやすい「メディアミックス作品」が人気を博している。それに伴い日本の映画を取り巻く環境も大きな転換期を迎えている。そんななか、「自分達の世代でなんとか邦画の現状を変えたい」と語る映画監督がいる。彼女の名前は、枝 優花(えだ ゆうか)。まだ24歳の新鋭だが、去年撮影した初長編監督作品「少女邂逅(しょうじょかいこう)」が、自主制作のインディーズ映画ながら、第42回香港国際映画祭で異例ともいえる正式招待上映を果たして、上映後はサイン待ちに長蛇の列が出来るなど、業界では既に国内外で注目を集める存在だ。同作品は、2018年6月30日に一般公開を控えているが、公開前から10代の女性ファンの間で「聖地巡礼」や「少女邂逅ごっこ」が流行るなど、SNSで大きな反響を呼び、ネットで販売していた前売り券は即日売り切れ状態。「こんな時代だからこそ、ミニシアターの映画館でじっくり観る映画の魅力を同世代や若い世代の人達にも伝えていきたい」と話す彼女。彼女がライフワークとしての映画にたどり着くまでには、いったいどんな物語があったのだろうか。そして、彼女が映画にこだわり続ける理由、人生を賭けて追求する「本物の映画」とは何なのか。東京・上野の路地裏にある数十年変わらぬであろう純喫茶の店内。大好物のメロンソーダを注文した彼女は、映画に賭ける思いを語りはじめた。「ターニングポイントで出会った大人達の言葉で私は形成されてきた」と語る彼女。その後、高校まで地元の高崎で過ごし、大学で上京。そこで映画サークルに入り、そのまま映画の世界に飛び込むまでの経緯をきいたところ意外な答えが返ってきた。ずっと心に秘めていた映画を撮りたいという思いを叶えるために、東京の大学に進学したので、入学直後から、将来この世界でどうやって生きていくかということばかり考えていました。でも、今の環境にたどりつけたのは、人生の分岐点で出会った才能を認めてくれる大人達の言葉に「流された」結果だと思います。幼い頃からの憧れである反面、将来の保障はなく安定とは程遠い映画の世界。その世界で生きていくという人生の大きな決断を「流されて」したとはどういうことだろうか。大学4年生のとき、このまま映画の道で生きていくか、一旦普通に就職をするか、進路にめちゃくちゃ悩んでた時期がありました。そのとき出会った、父と同じ年の照明技師さんに人生相談をしたらこんな答えが返ってきました。「流されろ。この世界は何か決めても何にも意味ないぞ。俺は流されてここまで来た」その人の生き様含めて、凄く説得力があって心に響きました。それでゆるっと流されたのがこの世界に飛び込んだきっかけです。彼女は、普段は映画館に行かない10代の若者にも、自身の映画を知ってもらえるきっかけをつくるためにSNSを活用して、積極的に情報発信を行っている。最も力を入れているInstagramは、写真家でもある彼女が撮影した鮮やかなポートレートと、思わず共感してしまう味のある文章が人気を博し、フォロワーは1万人を越えている。Instagramは若い世代に向けた発信のためにやっています。映画に関心がない人に私の存在を知ってもらって、映画に興味を持ってもらうって大変なことだと思うんですが、Instagramはそこを簡単に超えていける可能性があると思っています。どんなきっかけ、どんな動機でもいいので、「あの人の映画ちょっと観に行ってみよう」と思ってくれたらなと。どれだけ、若い人達をこっちの世界に引っ張りこめるかだと思っています。昨年、初長編監督作品の「少女邂逅」を撮影する際には、クラウドファンディングを活用して、資金を集めるかたわら、Twitterで公式アカウントを開設して定期的に撮影の様子を発信するなど、積極的にプロモーションを展開して、公開前から日本全国にファンをつくることに成功した。インディーズ映画ということに甘えずに、ちゃんとお客さんが観に来てくれる映画を提供できるようにならないとけない。わかる人だけ届けばいいみたいなやり方は物凄く傲慢だと思う。映画を観てもらうためには手段選ばない姿勢の背景には、映画をつくる人間としての徹底したプロフェッショナル意識が垣間見える。映画に関わる人は、もっとお客さんを信じていいと思う、と語る彼女。だから、本当は映画において、煽りやわかりやすさやは必ずしも必要ではないと言う。お客さんを信じて、作り手としての責任を果たし続けることが全てだと思ってます。作り手はお客さんの100倍以上、物事を考えて作っていかないと、きっとなにも届かないと思うので。だから終わりがなくて、毎日定期テストの3日前みたいな日が延々続くんですけど、それがやりがいでもあります。楽しいですよ。最近は、映画以外にも、ドラマやミュージックビデオの撮影などの仕事も手掛ける彼女。様々なバックグランドの人が集まる仕事の現場で、作り手としての意識や姿勢の違いを痛感することもあると言う。映画って簡単には出来ないんですよ。たとえば、衣裳ひとつとっても、その役の設定によって、持つアイテムやブランドは全然変わってきますよね。凄く細かいと感じるかもしれないんですけど、そういう「奥行き」をつくっていけるのも映画の魅力だと思うので、衣裳さんも美術さんも職人としてのこだわりが活きるし、役者も、その役の人生をどう生きるかということが試されていると思います。たまに、そういったこだわりを軽視して「それっぽいもの」をつくればいいみたいな意識の人と仕事で出会ったときは、こっちはこれに人生賭けてるんだぞ、なめんなよと思います(笑)映画館で映画を見る場合、お客さんは2時間、暗室の中に閉じ込められて映画と対峙することになる。その環境で観るメディアだからこそ、細部への徹底的なこだわりによって、無限に奥行きを広げて行くことも可能になる。また、奥行きがある映画は、観る人それぞれの人生というフィルターを通して、その人の心のなかに様々な化学反応を生み出すことが出来る。彼女が語る「本物の映画」が少し見えた気がした。「映画館に年に1回しか行かないような、デートの口実でしか映画を観ないような、ネットでザッピングが当たり前のような、そもそも映画に金を払う考えがないような、それが日本の8割以上なんてことはわかっているのですが、私は、映画館で観る映画は人生のスペシャルになると、信じてるので、やっているよ。やり続けるよ」(via Instagram)彼女はきっと誰よりも映画の可能性を信じている。その、したたかな情熱が、いつか、邦画の未来を切り開くかもしれない。彼女が現時点での集大成だと語る映画「少女邂逅」は、そんな、新しい世代の可能性を感じさせてくれる作品となっている。枝優花Twitter|Instagram1994年まれ。群馬県出身。小学生の時から演技を学び、大学入学後、映画監督、写真家として活動を開始。好きなのものは、映画、最近家にやって来た愛犬のボストンテリア、そして、好きな人達と一緒に食べる美味しいごはん。▶︎オススメ記事・#005 「ファンの一言で、服への意識が変わった」。昔は服をたくさん捨てていた“読モ”が、服を捨てなくなった理由|赤澤えると『記憶の一着』・「西洋の真似だと芯が弱い」。東京に和菓子カフェを開いた28歳の女性がトレンドよりも本物を追求する理由All photos by Yuki NobuharaText by yuki kanaitsukaーBe inspired!
2018年06月19日私は何者なんだろうか?by Lisa Fotiosときどき、私は何者なのだろうと思うことがある。自分の置かれている環境から少しでも離れてみると、自分を支える軸みたいなものが、根っこみたい部分が、少しずつブレていく。それから、不安になる。このままで、大丈夫なのだろうかと。今までも、大丈夫だったのだろうかと。なんだか、自分が何も持っていないような、誰の記憶にも残らない、小さくてつまらない人間であるように思えて、焦りに似た感覚が胸の奥の方から襲ってくる。GWはロシアに行っていた。イルクーツクという、世界遺産のバイカル湖のふもとの街。そこで知り合った人は、ロシア人の両親を持つ、オーストラリア人だという。8歳くらいまでロシアで過ごし、それから大人になるまで、オーストラリアで生活をしていたらしい。オーストラリアとロシア、2つの国籍を持っているからこそ、ときどき自分がどちらの国の人間なのかわからなくなることがあって、何かがわかるかもしれないと思い立った彼女は、自分のルーツとなるロシアを何カ月かかけて、旅をしているようだった。同じくして、ブリヤート共和国(バイカル湖の南東部に位置する)というところから家族旅行できたという13歳の女の子と出会った。彼女は日本のアニメが好きで、私よりもずっと日本のアニメに詳しくて、なんだかとてもいたたまれない気持ちになり、簡単な質問にすら答えられない日本人の自分を少し恥じた。ロシア人の彼女より、ずっとアニメに近いところにいて、その気になれば色々なものを見ることができるのに。言葉も、おそらく感性みたいなものも同じだから、理解もしやすいはずなのに。オーストラリア人の彼女のように、自分の国籍や人種に疑問を持ったことはないけれど、日本に関する簡単な質問に答えられない私は、ときどき「自分は、本当に日本人として大丈夫なのだろうか?」と自信をなくす。そして、人間関係を1からスタートさせなければならない環境に身を置いたとき、「私は、一体どんな人間なんだろう?」と不安に思うことがある。私は、きっと日本のことを何も知らない。日本だけではなくて、世界のどんなことも。何も知らない私は、どこにも所属できないで、何もない空間に宙ぶらりんになっているような、そんな感覚になっていた。日本人の両親から生まれて、名前を付けられて、ずっと日本で育ち、日本語を話す。だからきっと、日本人なのだろう。でも、日本で生活をしている間は、そんなこと疑問に思ったこともない。どういう条件が揃っていれば、私は自分のことを日本人として認めてもいいのだろか。周囲の人間は、鏡の存在だ平日は仕事をし、たまに友達とお酒を飲んだり、映画や小説を読んだりして、長期休みが取れるとどこか遠くの国へと向かう。ときどき死にたくなったり、何もかもが嫌になったりして、でも大丈夫になったりして、そういうのを含めて「私なんだ」と思っている。そんな私が、私だと認識できるのは、きっと周りの環境があり、自分の好きなものや好きな人に囲まれながら生活しているからだ。毎日同じ生活を積み重ねていって、私のことを名前で呼んでくれ、役割を与えてくれるから居場所が増えていき、どんな性格をして、何が好きなのかを知っている人がいるから、たぶん私は自分が今ここにいてもいいのだろうと思えるし、自分がどんな風な人間で、どんな価値を周囲に与えられているのかがわかるのだと思う。時間や経験を重ねていって、評価してくれる人がいるからこそ、自分の自信にもつながっていくのかもしれない。GWが明けてまたいつもの生活がはじまると、他にたくさん考えなくてはいけないことに埋もれて、きっとこんな風に思っていたことも忘れてしまう気がする。だけど、仕事や人との関係のなかで自分の役割を見つけて、見合った行動を取っていけばいい。そうすれば、自分の国籍や人格、どんな人間なのかを不安に思うこともずっと少なくなると思う。1人でいたいとか、1人が好きだとか、そう思えるのも、周りの人が何かしらの価値を与えてくれるからで、どう思われているのかばかりを気にしていたら、きっとこんな風になっていなかった。私が人間関係を手放せず、いつでも手の届くところに置いているのは、自分に対しての自信のなさからなんだろう。「周囲の人間は、鏡の存在だ」という言葉があって、似たもの同士が集まるという意味らしい。自分が一体どんな人間なのかを教えてくれるのも、周囲の人とか、環境や生活とか、きっとそういう自分の手の届く範囲にあるものなのだと思う。Text/あたそ<「一緒にいてほしい」と言えない…わたしに恋する権利があるのか>もチェック!ひとりでいることは強さではあるけれど、ひとりでい続けることは、全然強くない。
2018年05月08日衝撃が走る傑作『ザ・スクエア 思いやりの聖域』!【映画、ときどき私】 vol. 159現代美術館のキュレーターとして成功していたクリスティアン。洗練されたファッションに身を包み、キャリアも順風満帆だった。そんななか、次の展覧会で展示されることになったのは、「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いた作品。そのなかでは「すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」という意味が込められており、アートでエゴイズムや貧富の格差に対して一石投じるというものだった。ところがある日、財布と携帯を盗まれたクリスティアンが取った予想外の行動は、その意図に反して周囲の信頼を裏切ることに……。予測不可能な展開の数々に、誰もがこの世界観へと引きずり込まれてしまう本作。どうしたらこんなストーリーを生み出すことができるのかと、頭のなかを覗いてみたいこちらの方に今回はお話を聞いてきました。それは……。北欧の鬼才リューベン・オストルンド監督!「北欧の若き巨匠」といわれているほど、いまやスウェーデンを代表する監督のひとりとなったオストルンド監督。本作では、カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞するなど、着実にキャリアを積んでいるところ。そんななか、初来日をはたした監督に、作品に込めた思いや今後のことなどをたっぷりと語っていただきました。本作ではインターネットの炎上についても描かれていますが、どのようなことを意識していましたか?監督今回描きたかったのは、いまはある種のメディア危機に陥っているということ。というのも、西洋社会においては、“クリック経済” といわれるものがメディアにも起きていて、僕はそれがすごく危機的な状況だと感じているからなんだ。なかでも、特にどのようなことを懸念しているのですか?監督たとえば、政治の世界でいうとトランプ大統領。内容は関係なく、みんなが彼のことをニュースにしていたけれど、それによって露出が増え、投票する人が増えるという現象が起きてしまったよね。彼が間違ったことをしていると書くことで相手を抑制できると思いがちだけど、実はそれが逆に注目を集めることになり、投票につながってしまったということなんだよ。政治家たちはそういった原理を見つけてしまったこともあり、いまではなるべく物議を醸すようなことをするようになったんだ。だから、注目されるということが一番で、内容が二番以下になっているという民主主義にとって非常に恐ろしいことが起こっていると感じているよ。僕はメディアのそういう部分が嫌いだし、問題だと思っているからこそ、こういう映画を作ったんだ。別にトランプのことを批判しているというのではなく、メディアのそういう状況を批判しているんだよ。そして、もうひとつの題材として描かれているのは、「傍観者効果」。聞き慣れない言葉だとは思いますが、社会心理学で使われているもので、人は周囲に他人がいると、被害者を手助けしなくなるという集団心理のこと。私がananwebで担当している別の連載「実録!トラブルトラベラーMasamiの事件簿」でも以前書いたことがありますが、ロンドンの中心地にあるATMで襲われたときにはかなり多くの人がいたにも関わらず誰も助けてくれなかったのに対し、人通りの少ない道でひったくりにあったときには周囲にいた人全員が助けてくれたという2つの出来事。これがまさに「傍観者効果」ですが、実験でも他人を救助する確率は傍観者の数に反比例するのだとか。監督がこのテーマに興味を持ったきっかけは何ですか?監督この映画のはじまりともなったのは、『プレイ』(2011年)という僕の作品なんだけど、そのリサーチをしていたときに、僕が住んでいる街のショッピングモールで何度も強盗のようなことが起きていた。でも、「傍観者効果」によって、たくさんの人がいるにも関わらず、そこで起きていることに対して誰も助けないんだ。だから、僕はそういう人々の行動を変えようと思って、傍観者効果を破る「ザ・スクエア」というアートプロジェクトのアイディアを考えたんだよ。いまの世の中では、自分には関係ないと思っていることが起こると、「ああ、なんて冷たくてエゴイスティックな社会になってしまったんだろう」みたいに個人を非難したがる傾向にある。実際それで終わってしまうこともあるんだけど、そうではないんだ。では、私たちはどうすべきだとお考えですか?監督人間というある種の動物は、群れとして集団行動しているときに問題が起きると、こういう行動を取ってしまうもの。では、それを知ったうえで状況を変えるためにはどうしたらいいんだろうか、ということを考えるべきなんだ。つまり、こういう状況になったらこうなってしまうんだという知識を与えて、そこからどう変えるのかを考えるのが社会学の役目であり、おもしろいところなんだと思うよ。格差や差別だけでなく、そこから正義とは、思いやりとは何かといった社会の闇と人間の本性をえぐるように映し出している本作。それをブラックユーモアとともに描くさまは、オストルンド監督の得意とするところ。これまでも独自の目線で作品に取り組んでいますが、映画を作るときに大事にしてるテーマは何ですか?監督今回の作品はいままで描いてきたテーマを全部含んでいるような映画になっているけれど、すべて「文明というアイディアとは何か」というテーマを投げかけているんだ。実はこのテーマは、いまのスウェーデン社会が抱えている問題。つまりそれは、移民や多様性ということなんだけど、これからもこういう題材を撮り続けていきたいと思っているよ。ちなみに、今後はどのような作品を考えていますか?監督実は、次の映画は、「Triangle of Sadness(トライアングル オブ サッドネス)」というタイトルで、問題が起きたときにできる眉間のしわのことを表しているんだ。僕の妻がファッションカメラマンということもあって、次回はファッション業界が舞台。そこでは美しさというものが価値であり、たとえ才能もお金も生まれの良さがなくても、美しささえあれば社会的階級においては上に駆け上がっていけるよね。そんな美しさを持って生まれたというのは、遺伝子的に宝くじに当たったようなものだけど、それはこの不公平な世界での公平さだとも僕は思っているんだよ。主人公は美しさしかない男性で、モデルとして社会の上部に上り詰めるんだけど、ある日ハゲてきたことによって美しさの経済的価値を失っていることに気がつくんだ(笑)。しかも、劇中では無人島にたどりつくんだけど、そこでは彼の美しさは何も役に立たないんだよね。そんななか、魚獲り名人であるフィリピン人のおばさんと出会い、魚を巡ってあるおもしろい行動に出るという展開なんだ。次回作も非常に気になりますが、今回の作品から感じて欲しいことを観客へのメッセージとしてお願いします!監督まずは、いまのこの社会を私たちがどう見たらいいのかというのはとても大きな問題。なぜなら、個人の責任と社会の責任の境界線というのが非常にあいまいになってしまっているからなんだ。たとえば、「私はこの問題についてこう考えます」みたいなことを多くの人がFacebookで言ったりするんだけど、「じゃあコミュニティとしてどうするのか」ということまでは考えられていない。難しいことではあるけれど、いまは混乱している状況でもあるから、そういう部分をもっと考えて欲しいとも思っているよ。「自分だったら」と問いかけずにはいられない!この作品自体がまるで現代アートのような側面を持っているため、感じ方は人それぞれ。それだけに、鑑賞後は友だちや家族といつまでも議論していたくなるはず。次々と投げかけられる監督からの問いかけに、あなたの価値観も心も思いっきり揺さぶられてしまうかも!?皮肉とユーモアが詰まった予告編はこちら!作品情報『ザ・スクエア 思いやりの聖域』4月28日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、立川シネマシティ他にて全国順次公開!配給:トランスフォーマー© 2017 Plattform Produktion AB / Société Parisienne de Production / Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS現代で足りないといわれているのは、他人に対する思いやり。誰もが「自分は持っている」と思っていても、心の奥は意外とわからないもの。そこで、自分自身を試したくなるオススメの映画話題作をご紹介します。それは……。
2018年04月25日カンヌ国際映画祭で主演女優賞のダイアン・クルーガー!【映画、ときどき私】 vol. 155ドイツ出身でありながら、『ナショナル・トレジャー』や『イングロリアス・バスターズ』など、ハリウッドやヨーロッパを中心に活躍していたこともあり、今回が自身初となるドイツ映画への出演。各国の賞レースでも高く評価された本作へかけた思いやいまの心境について語ってもらいました。最愛の家族を失う女性という難しい役どころでしたが、このテーマについてはどのように感じましたか?ダイアンまずは主人公のカティヤには共感したわ。今回私がこの物語で素晴らしいと思ったのは、テロを描いているだけでなく、被害者の女性の悲痛な旅をきちんと描いているところ。私はドイツを離れて25年経っているので、実際の事件については知らなかったんだけれど、これはアメリカでもフランスでもどこでも広く通じるものになるだろうと感じたわ。役作りのために、実際の被害者家族にもたくさん会われたそうですが、この役を演じる際に意識したことは?ダイアン被害者家族のみなさんからいろいろな話や体験談を聞いたこともあり、彼らの思いを一番大事にして役に臨むようにしたわ。ただ、私には子どもがいないから、正直言って自分にこの役が務められるのだろうかという不安もあった。だからこそ、演じるうえで意識したことのひとつに、「女優がよくやりがちな “美しい涙” を流している芝居だけはしないようにしよう」と思ったの。そのために、準備にはかなり時間をかけたし、彼らの痛みをしっかりと心を開いて受け止めるようにしたの。ただ、その責任は私に重くのしかかってきて、撮影中も「この瞬間の真実はどこにあるんだろう」ということを常に考えることになったわ。そんなふうに、何が正しいかどうかもわからない状況ではあったけれど、つねにそういうことを意識しながら芝居をしていたわ。衝撃的なラストには賛否もあったと思いますが、ラストシーンに関してはどのように感じましたか?ダイアン最初は私も観客のみなさんと同じように、結末を読んでびっくりしたわ。そして、どうやって最後までこのキャラクターを運んでいこうか、どのようにして信ぴょう性を持って演じようかと思ったときに、「なぜ彼女がそういう決断にいたったのか」ということを考えなければならないと感じたの。この作品は、決して彼女を断罪するような映画ではなくて、観客に「自分だったらどうするだろう」と一緒に考えさせるそういう映画だと思うわ。なかでも注目して欲しいシーンはありますか?ダイアン私が一番好きなのはやっぱり最後のシーンね。実はあのラストシーンはもともと脚本上では違う終わり方をしていたの。でも、現場でなんかしっくりこない、省略しすぎなんじゃないかということになって、監督と考え直して変更したの。半日がかりで撮ったのよ。それから、あのシーンでは焦点の合わせ方もなかなか難しくて、技術的にも大変だったの。この作品の英題は、「In The Fade(イン・ザ・フェイド)」というタイトルで、フェイドというのは焦点がぼやけるということなんだけど、そんなタイトルを想起させるようなワンシーンにもなっているので、すごく気にいっているわ。もともとファティ・アキン監督(写真・左)の大ファンだったダイアンさんは、2012年にカンヌで出会った際に自ら「あなたの映画に出たい」と監督に直接思いを伝え、本作でようやく夢を実現。ダイアンさんから見て、監督の魅力はどのようなところだと思いますか?ダイアンファティ・アキン監督は、ドイツ人監督のなかで誰よりも国際的に影響力を及ぼしている監督だけど、彼の素晴らしさはいまの時代を描いているということ。つまり、ドイツにおけるいまの社会の現状を彼は見ているということね。そして、それを真実味を持って、正直に、まっすぐ描いているところが魅力だと思うわ。彼の両親はトルコからの移民ということもあって、トルコ系ドイツ人として感じるいろんな苦しみや葛藤をもちろん抱えているわけだけど、この映画でも描かれているように金髪のドイツ人女性が移民と結婚することがいまだにタブーでもあるのよ。それがいまのドイツの社会でもあるんだけれど、それを彼の視点でまっすぐ描いているところがファティ・アキンならではの映画作りだと感じているの。ドイツ作品というといまだにテレビでも映画でも第二次世界大戦を舞台にしたものばかりだけど、正直もううんざりぎみであって、私はいまのドイツが見たいからそういう意味でも彼の視点は素晴らしいと思うわ。本作では世界的な映画祭で初めて主演女優賞を獲得するだけでなく、初めてドイツ映画に出演した作品という意味でも、ダイアンさんのキャリアにおいて大きな分岐点となっているはず。最後に、今後女優としてどのように進んでいきたいかを教えてください。ダイアンこういう素晴らしい作品にはしょっちゅう出会えるわけではなくて、同じようなことを再現することはなかなかできないものよ。でも、女優としていつも意識していることで、これからも持ち続けていきたいと思っているのは、新しい機会や視点で物語っているものを大事にしたいということ。この後、またファティ・アキン監督とマレーネ・ディートリッヒを描いたミニシリーズを撮る予定なんだけれど、そういうふうに何かほかと違うなと感じるものにはワクワクするものよ。それは、必ずしもこの作品みたいにヘビーなドラマである必要はなくて、コメディでもいいし、もう少し軽いものでいいんだけど、「これは新しいチャレンジになりそうだな」みたいなものに心が動かされるというような感覚といえるわね。インタビューを終えてみて……。相変わらずの美しさはもちろん、女性としての強さと凛々しさをあわせ持つダイアンさん。あまりのかっこよさとまっすぐな瞳に、思わずくぎ付けになってしまいました。そんなダイアンさんがこの作品へどれほどの思いを込めて挑んだかは、見事な演技を見れば一目瞭然。その姿はぜひスクリーンで目に焼き付けてください。この決断はあなたの心を打ち砕く!ショッキングな展開に激しく心が揺さぶられ、誰もが打ちひしがれてしまう衝撃作。ドイツが抱える問題を描きながらも、家族を失う悲しみやテロへの恐怖は、もはや他人事ではないと感じるはず。こんな時代だからこそ、いま観るべき1本です。ストーリードイツのハンブルクに暮らすカティヤ。トルコ移民の夫と息子とともに幸せな生活を送っていた。ところがある日、夫の事務所の前で爆弾が爆発し、夫と息子が犠牲となってしまう。その後、ドイツ人による人種差別のテロであることが判明するも、証拠不十分やアリバイなどが立ちはだかり、カティヤにとってはつらい裁判を強いられることに。そして、心の傷が深まるカティヤが最後に下した決断とは……。激しさに満ちた予告編はこちら!作品情報『女は二度決断する』4月14日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー!配給:ビターズ・エンド© 2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathe Production,corazon international GmbH & Co. KG,Warner Bros. Entertainment GmbHこれまでに事実から着想を得た映画は数多く存在していますが、まもなく公開される話題作『女は二度決断する』もそのひとつ。本作では、ドイツで起きた連続テロ事件を被害者家族の目線から核心に迫っており、驚愕のラストに世界中が衝撃を受けていると注目を集めています。そこで今回は、主演を務めたこちらの方にお話を聞いてきました。それは……。
2018年04月13日世界中の映画祭を騒然とさせた話題作『ラブレス』!【映画、ときどき私】 vol. 153一流企業で働くボリスと美容サロンを経営するジェーニャの夫婦は、離婚に向けて協議中。ふたりの間には12歳になる息子のアレクセイがいたが、すでにそれぞれ別のパートナーがいることもあり、お互いに親権を押し付け合い、言い争いが絶えなかった。そんな両親の口論に心を痛めていたアレクセイは、ある日学校に出かけたまま行方不明となってしまう。自分たちの幸せな未来のため、必死に息子を探し始める身勝手な両親。アレクセイの安否はいかに……。昨年のカンヌ国際映画祭での審査員賞受賞をはじめ、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートなど、注目を集めてきた映画がいよいよ日本でも公開を迎えますが、今回は監督・脚本を務めたこちらの方にお話を聞いてきました。それは……。ロシアの鬼才アンドレイ・ズビャギンツェフ監督!デビュー作以降、発表する作品すべてが世界三大映画祭で評価されていることもあり、世界中の映画ファンからも新作に対する期待値が高いズビャギンツェフ監督。今回は新たな傑作とともに来日し、作品に込めた思いを語っていただきました。本作の『ラブレス』というタイトルは、ロシア語の原題「Nelyubov」というのを英語に直訳したものだそうですが、そもそもロシアでもあまり使われない単語であり、単に愛がない状態ということでもないのだという。まずはこのタイトルに込めた思いから教えてください。監督この単語は辞書には載っているけれど、文学でも日常生活でも極めてまれにしか使われない言葉。でも、僕にとっては辞書に書かれている解釈でも不十分だと思っている言葉でもあるんだよ。なぜなら、憎しみや無関心、愛がないといった概念が書かれていたとして、人生というのはそういうストレートなものだけではないと思っているからなんだ。つまり、ピアノに例えると、この単語は半音に近いものがあるから、白い鍵盤の部分ではなく、黒い鍵盤のような言葉なんだよ。説明するのは難しいことなんだけど、唯一言えるとすれば、いろんなものが不足しているという状態であって、愛や忍耐、寛容性、他の人に対する関心といったものが欠けているということなんだ。本作のような “ラブレスな夫婦” の姿はロシアでも多く見られていますか?監督確かに、何年も家庭内別居状態であるにも関わらず、子供が成長するまで一緒に暮らしている夫婦はたくさんいるよ。とはいえ、この作品を観ている人たちに考えてもらいたいという思いもあって、劇中ではあえて極端に描いているところもあるんだ。2時間という映画だといろんな要素を凝縮して伝えないと心に響かないからね。僕の映画を観てロシアを知ることができると思ってくれるのは嬉しいけれど、あくまでもそれは一面にすぎない。ただ、この映画で伝えたかったことのひとつは、相手を思いやれないのであれば恋愛するべきじゃないし、そういう恋愛の結果に、犠牲になる子どもたちがいることを忘れないで欲しいということなんだ。本作では印象的なシーンも多く見られましたが、撮影監督とはどのようにして作り上げていますか?監督撮影監督のミハイル・クリチマンとは一緒に仕事をして18年もの関係になるんだけど、初めて仕事をしたときに、「理想的で完璧なパートナーを見つけた」というのが僕の印象だったんだ。まさに、恋愛と同じように、ずっと昔から恋をしていて、「これが運命である」と感じるのとまったく同じ状況だったんだよ。僕はミハイルのなかに自分の目を見いだしたと感じているんだけど、僕にとっては友であり、同志であり、自分と同等の仕事をする人間でもある。だから、彼とならたとえ火の中水の中、どこにでも行けると思っていて、いまでは他の撮影監督と仕事をすることは想像できないね。そんなおふたりがこだわったシーンはどこですか?監督僕たちの特徴としては、同じシーンを何度も何度も撮るというスタイルなんだけど、この映画に関しては、唯一例外があったんだ。それは、ある人物の死体置き場でのシーン。俳優たちには、シートを外すと損傷の激しい死体を模した人形があるということは伝えていたんだけど、どのようなものかは事前に見せてはいなかった。実際、俳優たちの目に触れることがないようにスタッフ全員に指示をしていたくらいなんだよ。そして、本番でそれを見せたときにはやはり効果があって、彼らはシナリオにあるセリフを口にしてはいたけれど、リアクションは実際の人生から取ってきたものだったんだ。だから、そこは1回目のカットで行こうと、それを “信じよう” と決めたんだ。これまでの作品も含めて、一貫して心がけていることはありますか?監督僕の作品というのは、自分自身のこれまで生きてきたことや職業と密接に結びついているものだと思っているよ。それと、僕は俳優としての教育を受けた人間ということもあり、演技をしているというふうに見えないことが俳優としての価値基準だとも考えているんだ。つまり、スクリーン上の出来事であるというのではなく、観客にも現実だと思い込ませることが重要なんだよ。さっき、僕は俳優に対して「信じる」という言葉を使ったけれど、それはロシア演劇のある権威が言った言葉。というのも、彼は俳優が何かを演じようと試みているときにはOKを出さず、本当だと感じられたときに「信じる」と言うんだ。そんなふうに人生と同じだと感じられることが僕にとっての基準なんじゃないかな。だから、役者にもカット毎にいま言ったことを求めているんだよ。最後に、この作品を通して観客に感じて欲しいことがあれば教えてください。監督もし、この映画から政治的なメッセージしか感じられなければ、こんなにも国境を超えることはなかったし、これだけ海外で広く受け入れられたということは、この作品が「普遍的なメッセージを発している」ということでもあるよね。僕がこの夫婦を通して伝えたかったのは、他人への思いやりと愛情を持つことがいかに大事かということ、そして他者への共感や尊敬などが失われている現代への警告なんだ。僕にとって映画というのは「良薬は口に苦し」。それによって自分の人生や周囲との関係について振り返って考えて欲しいと思っているんだ。ワクワクできる楽しい映画は、甘いお菓子みたいでいいと思うけど、人生にはそれだけじゃなくていろんな食べ物が必要なんじゃないかな。こんな時代だからこそ観るべき1本!観る人によって感じ方が大きく異なり、抜けないトゲのようにいつまでも心の奥に残り続ける驚愕のラスト。自分にとって「本当の幸せとは何か」、そして「愛とは何か」という問いかけに誰もが向き合わずにはいられないはずです。心をかき乱す予告編はこちら!作品情報『ラブレス』4月7日(土)、新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム、STAR CHANNEL MOVIES©2017 NON-STOP PRODUCTIONS – WHY NOT PRODUCTIONS「あなたにとっての幸せとは何ですか?」と聞かれてすぐに答えられない人も多いと思いますが、そんな自分のなかにある価値観を揺るがすような衝撃作を今回はご紹介したいと思います。その作品とは……。
2018年04月06日歌手としても俳優としても活躍中のニック・ジョナス!【映画、ときどき私】 vol. 151アメリカで社会現象を巻き起こしたこともあるポップグループ「ジョナス・ブラザーズ」の元メンバーとして、女子から高い人気を誇っているニック。今回は、念願の初来日を果たしたニックに直撃し、本作の見どころや意外な素顔について迫ってきました。誰もが楽しめる要素が満載の作品に仕上がっていましたが、完成したものを観たときの感想は?ニックとてもよくまとめられているし、僕が経験してないシーンも含めてすごくおもしろかったよ!本当に大好きな作品で、誇りに思っているんだ。これだけ世界中で成功しているというのは、僕たちキャストやクルーのみんなががんばってきた努力が実ったということの証明でもあるんだよね。だから、それを日本のみなさんにも観てもらえることをうれしく感じているんだ。本国アメリカでは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を公開3週で抜いてナンバーワンに輝き、さらに全世界興行収入においても1,000億円を超えるほどの大ヒットを記録中。ここまで観客に受けた理由は何だと思いますか?ニックその答えが先にわかっていたら、どんなにいいだろうね(笑)。とはいえ、やっぱり世界中の人が共感できるような普遍的なテーマが込められているからだと思うよ。たとえば、友情だったり、自分自身を認めることの大切さだったり、そういうところかな。あとおもしろいのは、体が他人になってしまう “入れ替り” という要素が加わっていることだよね。しかも、アイコン的存在の有名な俳優たちが見たこともないような信ぴょう性のある演技を見せてくれるというのも、みんなが気に入ってくれた理由になっているのかなとは思っているよ。今回はパイロットの役でしたが、もし自分がゲームに参加するとしたらどのキャラクターになりたいですか?ニック僕は自分のキャラクターをけっこう気に入っていたから、それはそれで満足していたけど、マーサという美女戦士の役も興味があるかな。というのも、ダンスと格闘の両方ができるし、すごく強い女性なので、楽しそうだよね。世界中のファンのなかにはニックさんになりたい人は多いと思いますが、入れ替われるなら誰になりたいですか?ニック僕はすごくゴルフが好きなので、そういうことで考えたらゴルフ選手のジョーダン・スピースさんやタイガー・ウッズさん。あんなふうにゴルフができたらいいよね(笑)。もしくは、1日くらいは普通の人になるのもおもしろいかなとは思うよ。というのも、僕はつねに人から注目されている立場でもあるから、そうすればプライバシーも確保できるのかなって。もしそうなったらやってみたいことはありますか?ニックたとえばコンサートに行ってみたり、人がいっぱいいても誰にも気がつかれかれないようなところに入ってみたりしたいかな。それから、女性になるというのもクールかもね。でも、僕は自分に満足しているところもあるから、1日くらいでいいかな(笑)。本作ではそれぞれのキャラクターにスキルと弱点があり、それらがストーリーにおいても欠かせない重要なところ。では、ご自身の強みと弱みを教えてください。ニックまず長所は、正直であるということ。それからすごくいい友だちになれるというところじゃないかなと思うよ。短所は、自分にプレッシャーをかけすぎる完璧主義なところ。だって、完璧な人間なんていないでしょ?だから、そういう意味で弱みになるのかもしれないよね。苦手なものはありますか?ニック実は正直いうと、飛行機があんまり好きじゃないんだ。キャラクターではパイロットなんだけど(笑)。それから、つま先の間に砂が入るのが苦手なんだ。だから、ビーチに行くのもあんまり好きじゃないんだよね。ということは、ハワイの大自然のなかで撮影するのは大変だったのではないですか?ニック素晴らしいロケーションのなかでやっていたから、全体的には最高の経験ではあったんだけど、やっぱり自然の環境だったから、虫やムカデ、蚊もいっぱいいたのは嫌だったね。でも、全体を振り返ってみれば、撮影そのものはかなり豪華だったんじゃないかな。どちらかというと、ロケでの撮影よりもCGの部分のほうが自分の頭の中で全部想像して演技しないといけないから難しかったよ。でも、監督がいろんな手段を使いながら僕たちの想像力をかきたてるような環境にしてくれたので、それにすごく助けられたんだ。今回が初来日となりましたが、日本の印象はどう感じていますか?ニック時間がなくてまだあまり見れてないけど、日本の印象は素晴らしいよ!いままでずっと来たいと思っていて、今回やっと実現したんだ。いろいろなおいしいものを食べて、いろいろな人に会いたいと思っているよ。特にやりたいことや行きたい場所はありますか?ニック実は、リストにいっぱい書いてあるんだ(笑)。たとえば原宿に行ってみたいとか、富士山を見たいとか、ヴィンテージショップに行ってみたいとか、あとはバーに行ってお酒を飲みたいとか、とにかくいろいろあるよ!それでは、最後に日本のファンに向けてひと言メッセージをお願いします!ニック映画でも音楽でも、いつも僕を応援してくれて本当にありがとう!美しい日本に来ることができてとてもうれしく感じているんだ。今回が初めてだけど、これから何度でも来れたらいいなと思っているところだよ。インタビューを終えてみて……。恋の噂も多く、セレブ界でもモテ男として有名なニック。穏やかでどこかミステリアスな雰囲気とパフォーマンスで見せる男らしさとのギャップに、女子たちがハートを鷲づかみにされてしまうのもうなずけます。歌手、俳優として、ますます目が離せない存在のニックに注目です。見たこともない空間に吸い込まれる!息もつかせぬ展開の連続に、気がつけば観客も異次元の世界へと入り込んでしまう体感型ムービー。壮大なジャングルを舞台に繰り広げられる臨場感をたっぷりと味わってみては?このアトラクション感覚を楽しめない人はいないはず!ストーリー気弱なゲームオタクのスペンサーをはじめ、学校で問題を起こして居残りをさせられてしまう4人の高校生。罰として地下倉庫の片づけをすることになるが、そこで古いテレビゲームの「ジュマンジ」を発見し、みんなでプレイすることに。ところが、遊び始めようとしたとき、4人は突然ゲームのなかに吸い込まれ、自分が選んだキャラクターと体が入れ替わってしまうのだった。彼らは次々と立ちはだかる試練を乗り越えて無事にゴールすることができるのか!?怒涛の予告編はこちら!作品情報『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』4月6日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント日々の生活では仕事や人間関係など、何かとストレスが溜まりやすいもの。そんなときこそ、大自然のなかに飛び込んで発散してみたいと思いませんか?そこでオススメしたい映画は、別世界を体感できる話題作『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』です(4月6日《金》TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー)。今回は、本作に出演しているメインキャストのなかから、こちらの方にその魅力を語ってもらいました。それは……。写真・大嶋千尋(ニック・ジョナス)
2018年04月05日その場で反応できない「感情の後出し」、その辛さは後から罪悪感に出典 : アスペルガー症候群とADD(注意欠陥)を持つ私には、物心付いたときから困っていることがいくつかあります。そのひとつが「感情の後出し」。例えば、何か失礼な冗談を言われたとき、その場ではもやもやするだけで(ともすれば、もやもやすることも無いまま)気付かず、しばらく経ってから「あのとき私は悲しかったんだ!腹が立っていたんだ!」と後から思い出したように感情が湧き上がってくるのです。嬉しい場合も同様で、特にプレゼントをもらうなどのサプライズに対しては、喜びを上手く表現できず、お礼を言うべき場面で失礼な言葉を返してしまうこともあります。周りの人たちにしてみたら、前者のケースは「後になって蒸し返すなんてしつこい」、後者のケースですと、その場で相手の気分を害してしまう上、後日自分が罪悪感に苛まれます。いずれにしても、トラブルの原因になることがしばしばでした。困って調べてみると、「アレキシサイミア」という言葉を発見。出典 : 発達障害の診断を受ける何年も前、この「感情の後出し」について、知人に相談してみたことがあります。すると、「それ、ストレスが原因の心身症らしいよ。いわゆる真面目な『いい子ちゃん』や八方美人がなりやすいんだって」と指摘されました。後になって調べてみると、それは「アレキシサイミア(失感情症)」と呼ばれるもので、知人が言っていた通りの心身症で、アダルトチルドレンとの関係性も示唆されていました。とはいえ、今ひとつピンと来ません。なぜならこれは、私にとって幼いころからの困りごとであり、人との関わりでも、八方美人というよりは、何につけても一方的です。また、育った家庭環境も機能不全ではないので、要因としては考えにくかったのです。その後、発達障害の診断を受け、改めてアレキシサイミアについて、調べてみる機会がありました。わかったことは、アレキシサイミアは発達障害の人にはよくあることで、特にアスペルガー症候群とは関係が深い、という文章をいくつか見つけることができました。自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)自分の気持ちを認識しにくいどうにかしてこのストレスを回避したい!医師が教えてくれたこと出典 : 原因がわかったところで、次に知りたいのは対策です。私の場合は、ストレスが原因で、アレキシサイミアになったわけではなく、アレキシサイミアがストレスの原因になっています。人とのトラブルを回避できても、心因性による体調不良はなくなりません。どうにかして、感情をその場で素早く認識できるようになりたい!と願っていた私は、どのような工夫が有効であるか、普段からお世話になっている、クリニックの先生に相談してみました。すると、「その場で認識できなくても、大丈夫じゃないですか?」と先生は、にっこり回答してくれました。私は「このままずっと、辛い気分を味わい続けなくてはならないのか」と早合点しかけたところ、先生はこう続けました。「こればっかりはどうしようもないんです。だから、できないことはできないと受け入れ、その後のケアをした方がいいと思いますよ」ストレスのあまり、大事なことを見逃していた出典 : 先生からの具体的なアドバイスは、下記のような内容でした。●まず、その場で感情表現をしようと、焦らないこと→そうすることで、不適切な反応を回避できる●「自分は感情が、後出しになることがある」ということを、あらかじめ伝えておく→誤解が生じた際に、説明がしやすくなる「アレキシサイミアそのものが悪、ではないんです。それとどう付き合っていくか?が課題じゃないですか?」先生の言葉に、私はハッとしました。自分の特性を無視したやり方は、自分を否定することになる。出典 : 私はこれまで、自分の特性で困ったときには、自分で考えたり調べたり、あるいは周りからの助言で知った工夫を取り入れ、辛さを緩和させてきました。発達障害の特性に由来する生活上の困難は、工夫次第でカバーできるものがいろいろあります。例えば、短期記憶力が弱い場合はメモを習慣付ける、急な予定変更が苦手な場合は、「急な予定変更があるかもしれない」ということも予定に入れておく等です。実際、そうすることで、自分が発達障害と共に生きることを受け入れてきたつもりでいたのです。ところが、今回のケースはどうでしょう。「感情をその場で理解できないことがある」という、自分の特性そのものを否定し、「どうにかして、感情をその場で認識できるようになりたい!」と、矯正しようとしているではありませんか!今まで上手くいっていただけに、どこかで「工夫さえすれば、どうにかなるものだ」というおごりが、私の中にあったのでしょう。それは自分を否定することと変わらないというのに…。そのままでいいこともある、上手く付き合えばいい出典 : 「発達障害だから、定型発達の人たちと同じことをするなんて無理!」と、何もかも投げ出す必要はないと、私は思っています。とはいえ、特性そのものはどうにもなりません。今回は、そこを見誤ってしまったことで、いらぬ悩みを抱えてしまったようです。「特性も含めて自分なんだな」と認めて受け入れ、工夫またはケアをすることが、自分にとって得策なのだな、と感じた次第です。
2016年09月11日猫好きな皆さん、もう映画猫侍はご覧になっただろうか? 私はついこの間映画第一弾を拝見したところだ。最初この映画のタイトルを聞いたときは「侍と猫がどう絡むのだろう? 」と好奇心を刺激されたのだが……。DVDを入手したので休日にビールを飲みながら見てみることにした。○あまりに愛らしい玉之丞様にメロメロこの映画には玉之丞様という美しい白猫が登場する。この猫をめぐって主人公の侍をはじめとした登場人物たちがてんやわんやになるのだが……。ストーリーは当然のことながらとても楽しめるとして、あまりにこの玉之丞様が可愛らしい。我が家の愛猫にちょっとしたコスプレをしていただくほどメロメロになってしまったのだった。と、それから数カ月。映画「猫侍 南の島へ行く」が公開されることを記念して、このたび、なんと玉之丞様を取材させてもらえる機会をもらったのだった。当日、カメラをぶらさげて取材場所を訪れた私は……。○麗しき玉之丞様そしてついに登場した玉之丞様。心臓バックバクで軽くお迎えが来るかとも思ったが何とか峠を越した私。ZOO動物プロのトレーナーさん、そして玉之丞様役のあなごちゃんにご挨拶を済ませ、お写真を撮らせてもらえることとなった。猫侍では、三匹の猫たちが交代交代で演技をしている。あなごちゃん、さくらちゃん(若)、さくらちゃん(大人)の三匹だ。今回会うことができたのはあなごちゃん。かなりの小顔で、17歳のシニア猫であるにもかかわらずものすごい童顔だ。映画の中でもよくニャーニャーとおしゃべりをしているが、それは普段も同様のようだ。映画を見ていた限りではわからなかったが、近くでよく見てみるとなんとこの子、オッドアイだ。左目が淡いブルー、右目が美しいグリーン。ピンク色の愛らしい鼻にも実にマッチしている。時々猫らしいムスっとしたジト目の表情も見せてくれたのだった。○普段のあなごちゃんは……今回は、あなごちゃんのトレーナーである北村まゆみさんにもお会いすることができた。あなごちゃんの好きな食べ物は「ささみ」と「ちゅ~る」(猫用の市販のオヤツのこと)。実に猫らしいラインナップでついつい頬がゆるむ。「あなご」という名前の由来を聞いてみると、「実は別のオーナーさんから引き取った猫ちゃんなので、由来はわからないんです」とのこと。猫に魚の名前がついているのでものすごく知りたかったが我慢我慢。映画にも出演しているだけあって、あなごちゃんは実に人慣れをしている猫ちゃんだった。人差し指を差し出すとスイーっと自分からほっぺを動かしてスリスリしてくれた。わが生涯に一片の悔いなし。○映画の試写会にもお邪魔取材当日の晩に、なんと映画の試写会にもお邪魔させてもらった。トレーナーの北村さんいわく、「今回の映画でとても助かったのは、あなごと、主演の北村一輝さんの相性が抜群に良かったことです。北村さんご自身も、猫の扱いに非常に慣れているので、抱っこも上手にできました」とのことだ。試写会で、主演の北村さんは、「ここまでやっていいのかというほどユルイ映画になっています(笑)。お菓子でも食べながら、是非家族と楽しんでみてください」と語った。○うちの子も玉之丞様に!!映画「猫侍」を見て、その魅力にどっぷりとハマった猫好きの人は実に多いだろう。私もその一人である。数カ月前までは猫侍関連のグッズはあまりなかったので、仕方がなく私は玉之丞様の首輪を真似て手作りしてみることにした。Amazonで紐と古銭と鈴を購入し、それをきゅっと結んで完了。実際の作業は1分にも満たなかった。本物の首輪の鈴は、本当は銀なのだが、赤いものを見つけてしまいついこっちの色を選んでしまった。○これのためだけに模造刀を入手そして、どうしても、どうしても猫侍の雰囲気を出したかったので、このためだけに模造刀を購入してしまった。刃が逆についている、いわゆる「逆刃刀」である。○映画の中でも刀が登場するので……別に猫侍の主人公が使用している刀が「逆刃刀」であるわけではないのだが……。つい憧れてこれを選んでしまった(理由は、アラサー世代の皆さんには察していただきたい)。猫侍の写真集も個人的に購入して持っているのだが、その中にもあなごちゃんは模造刀の上でゴロリとくつろぐシーンが載っている。白い猫がこれほど和風な小物に似合うとはとても驚いた。○ピンクバージョンもちなみに、鈴の色と紐の色を変更すれば、こんな感じの愛らしいイメージの首輪も出来上がる。こちらは我が家の弟猫に着用していただいた。かなり小さくて童顔な我が家のチビ猫。まるで玉之丞様に弟子入りしたかのような錯覚を覚える。調子にのって青や緑、黄色や白なども作りたくなったが……。歯止めがきかなくなりそうなので今回はピンクのみでストップ。○映画「猫侍 南の島へ行く」、ミテネ!さて、9月5日から新作映画「猫侍 南の島へ行く」が公開中だ。筆者は何とまだコレ、見ていない。公開当日はうちの猫たちの定期尿検査があったので自宅でひたすら猫トイレの前にて猫が排尿してくれるのを待機していたのだった。なので、来週にでも見に行こうと思う。さて、玉之丞役のあなごちゃんがうまいことポスターの前に座ってくれたので、「見てね! 」と言ってもらう代わりに、とびっきりの「ニャー」をお願いすることにする。○まとめということで、以上、玉之丞役のあなごちゃんの普段のお姿をお届けした。私のような人間ごときが玉之丞様にお会いできるだなんて感謝の極み。前作の映画「猫侍」もまだご覧になっていないという猫好きの方がいらっしゃったら、是非是非、ご覧いただきたいと切に願う。○みんな、見てね!!<作者プロフィール>うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2015年09月08日12月17日(土)から公開される“ガン”をテーマに描いた映画『私だけのハッピー・エンディング』の配給会社であるファントム・フィルムが、映画の興行収入の一部をガン患者や家族を支援するNPO法人へ寄付することを発表した。その他の写真本作は、突然ガン宣告を受けた30代のキャリアウーマンが、余命半年の時間の中で、大切な家族や友人、恋人に本気で向き合い、懸命に生き抜く姿を描いた作品。今回、ファントム・フィルムは、ガン患者・家族への医療情報の発信、そしてガン疾患啓発を行っているNPO法人のキャンサーネットジャパンに対して、本作の興行収入の一部を寄付することを決定。団体はこれらの寄付を、大腸ガン疾患啓発“ブルーリボンキャンペーン”のグッズ制作費にあてるそうで、今までに無かった映画とガン疾患啓発の協業を実現させる方針だ。また、本作を通してガンを前向きに捉える“キャンサーギフト”(ガンがくれた贈り物)という考え方や、日本人の2人に1人はガンで亡くなる時代、ガンは決して他人事ではなく早めの検診が大切だということを、一人でも多くの人に訴えていく姿勢を見せている。キャンサーネットジャパンの事務局長・柳澤昭浩氏は、「この映画は、元気そうな人でもガンと闘っている人はたくさんいるということを感じさせてくれます。もし、知り合いがガンになったとき、どのように接したら良いか、そしてどう考えたら良いかが描かれているので、一人でも多くの人にご覧いただきたいです」とコメントを寄せている。『私だけのハッピー・エンディング』12月17日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー(C)2010 Earthbound Films, LLC
2011年12月15日自分を相手に印象付ける方法で、見た目のインパクトで勝負!とできればいいですが、見た目で勝負するというのは相手の好みやもともとの素質もあるので難しいですよね。やっぱり一番は会話。会話をしてお互いを知り、相手に印象づけることが最適です。年上年下関わらず初対面の人に対して最初の会話は敬語を使うのが基本。その会話の中でてっとり早く仲良く、そして親近感を持たせるのがこの「敬語ときどきタメ口」。これは水商売をしている私の友人が初対面の男性によく使う小悪テク。今回はその丸秘テクを紹介します。彼女のお店に来店した年上の男性。「初めまして」から始まり会話を繰り広げます。この会話の中で彼女が使う技がこの『敬語ときどきタメ口』技。もちろん会話は敬語だけでもいいのですが、実は敬語ばかりだと相手に壁を作る傾向にあり、すぐには仲良くなれないようです。そのような場合、会話に少しタメ口を混ぜることでぐっとお互いの距離が縮まると彼女は豪語していました。例えば「えぇ~そうなのですね~?でも実は違うでしょ♪」「いいなーそういう考え方!すごく素敵です!」「わぁ~すごいですね!それでそれで♪」など、特に相づちをうつときにタメ口を使うと自然で効果的なのです。はじめはずっと敬語だったのにふとした時にタメ口を交えることで、相手は自分に気を許してくれたと親近感を覚えるそうです。確かにこれは男女問わず「ずっと敬語で話しをしていたのに急にタメ口になるとドキッとする」と感じる人が多いようで、初対面の人(特に年上の異性)にとっても効果的。世の中出会いは一期一会。仕事や合コンでは特に第一印象がとても大事ですよね。この人とは今日しか会えないかもしれない。そこで自分がどれだけ相手の印象に残れるかが、次に繋がるかの鍵になってくるのです。「敬語すぎてもダメ、タメ口すぎてもダメ。」敬語6:タメ口4ではタメ口が多すぎて相手に不快感を与えるリスクが多くなるので、だいたい8:2くらいの割合でタメ口を取り入れるとちょうどいいです。ただし場合によっては「馴れ馴れしい」や「悪いイメージ」を持たれかねないので、相手や雰囲気を見て使えるか考えてくださいね。もしここで違和感や雰囲気が悪くなったら素直に謝りましょう。あくまでも礼儀やマナーを主に、そして自然に使うことが大事です。タメ口は使いようによってはお互いが自分らしく自然に振る舞えるチャンスも秘めていますし、そうでなければ相手との関係を壊してしまう「諸刃の剣」と化してしまいますのでくれぐれもご注意を。距離が縮まればあなたに好意を持つまでの時間も縮まるはず!!この小悪魔な方法で初対面の異性を虜にしてみてはいかがですか?(福山 エリナ)
2011年09月22日