関西最大の映画イベント《第12回 大阪アジアン映画祭》が、3月3日(金)から12日(日)までの10日間、大阪市内の映画館やホールにて開催される。日本で上映される機会が少ないアジア各国の話題作を多数紹介し続けている同映画祭は、その個性あふれるラインナップに定評があり、毎年全国から多くの映画ファンが詰め掛けている。その詳細告知が待たれる中、本日オープニング作品とクロージング作品が発表された。《第12回 大阪アジアン映画祭》の情報はこちらオープニング作品は、マレーシアの新潮流監督として世界からも注目されるホー・ユーハンが監督・脚本を務めたアクション映画『ミセスK』(マレーシア=香港合作)。香港のベテラン女優カラ・ワイを主演に、一見平凡な主婦が家族を守るため奮闘する姿を、豪快なアクションとともに描く作品。彼女は何者なのか、家族はどうして狙われるのか。片時も目が話せない展開に大興奮すること間違いなし!台湾のロック歌手ウー・バイ、香港の名優サイモン・ヤムほか、香港の映画監督フルーツ・チャンやカーク・ウォンなども出演しており、映画ファン必見の一作。クロージング作品は、瀬田なつき監督、トクマルシューゴ音楽監修、橋本愛主演の『PARKS パークス』。2014年に閉館した東京・吉祥寺の映画館バウスシアターのオーナーの「映画への思い」から誕生した本作は、吉祥寺と井の頭公園を舞台に、ひとつの曲によって結びついた“かつて”と“現代”を生きるそれぞれの若者の夢と愛を鮮やかに描き出す音楽青春映画。橋本のほか、永野芽郁、染谷将太といったフレッシュな若手キャストの共演が実現した注目作だ。その他は、コンペティション部門、特別招待作品部門、特集企画、インディ・フォーラム部門を柱に、日本初上映となるアジア映画最新作を多数上映。ゲストを交えてのウエルカム・パーティや交流イベント、シンポジウムなどを開催する予定。特集企画の内容を含む映画祭の概要、全作品ラインナップについては2月上旬に発表予定。チケットは、2月18日(土)より発売する。■《第12回 大阪アジアン映画祭》会期:2017年3月3日(金)~12日(日)会場:梅田ブルク7、ABCホール、シネ・リーブル梅田、阪急うめだホール、他主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、Seven Dew株式会社)
2017年01月30日カルティエ(Cartier)のアイコン ウォッチ「パンテール ドゥ カルティエ」が、現代に蘇る。2017年5月1日(月)カルティエ銀座 ブティックにて先行販売され、6月より全国発売される。(一部モデルは7月予定)1983年に誕生した「パンテール ドゥ カルティエ」は、当時‟伝説”と称されるほど人気を集めたアイテムだった。陽気で大胆なスピリットをまとったフェミニン ウォッチは、時計の枠を飛び越えジュエリーのような華やかさを持っていた。そして2017年、再び「パンテール ドゥ カルティエ」が現代に。新たに登場するウォッチは、1980年代に登場し人気を博したフェミニン ウォッチ「パンテール ドゥ カルティエ」を現代に蘇らせたモデルだ。ゴールドやダイヤが織りなす繊細で気品のあるカルティエらしいデザインは、女性のエレガントさや官能的な魅力を引き出してくれる。新作は17種類のモデル。ゴールドやスティール素材でシンプルさを追求したものから、ブラックとゴールドのスクエアが並ぶ幾何学的でデザイン性が高いもの、ダイヤモンドを散りばめたラグジュアリーなモデルまで幅広く展開される。サイズはスモールサイズと一回り大きいミディアムサイズの2型展開で、好みに応じてセレクトできる。また、カルティエは「パンテール ドゥ カルティエ ウォッチ」の発売を記念して、ソフィア・コッポラを招き、”パンテール ウーマン”の世界を表現したスペシャルショートムービーを製作。ソフィア・コッポラは、デビュー作『ヴァージン・スーサイズ』以降、『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』『Somewhere』『ブリングリング』とヒット作を飛ばしてきた映画監督。また、新作『The Beguiled』の公開も控えている。そんな彼女が制作にあたり、初めに考えたことは「”パンテール ウーマン”とは一体どんな女性なのか?」。時計を超えたジュエリーのような「パンテール」の姿から、纏うのはエレガントでシック、そしてグラマラスで陽気な女性だと導き出し、コートニー・イートンを主演に据えた。撮影は、アメリカ・ロサンゼルスで行われ、ダウンダウンのユニオンステーション、ハリウッドのホテルなど様々なスポットが撮影場所に。中でも印象的なのは、ナイトクラブのシーン。コートニーに初めて出会ったとき、自然体で魅力的なその姿から友人たちとナイトクラブへ繰り出すシーンを思いついたコッポラは、アマンダとブルックリン姉妹を登場させ、この魅惑的なシーンを完成させたそうだ。【詳細】パンテール ドゥ カルティエ ウォッチ発売日:2017年6月2日(金)<全国発売>※一部モデル(コンビモデル)は7月予定。※2017年5月1日(月)よりカルティエ 銀座ブティックにて先行販売。サイズ:SM(22mm x 30mm)、MM(27mm x 37mm)【問い合わせ先】カルティエ カスタマー サービスセンターTEL:0120-301-757
2017年01月29日アスガー・ファルハディ監督最新作・映画『セールスマン』が2017年6月よりBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開される。カンヌ国際映画祭にて「脚本賞」と「主演男優賞」を受賞した作品だ。さらに、第89回アカデミー賞の「外国語映画賞」を受賞。『セールスマン』あらすじ戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演中の夫婦。夫は教師をしながら、小さなの劇団で妻とともに俳優としても活動している。ある日、引っ越ししたばかりの自宅で、夫の留守中に妻が何者かに襲われ、ふたりの穏やかだった生活は一変する。事件を表沙汰にしたくないと警察への通報を拒否する妻の態度に納得できない夫は、自分自身で決着をつけるべくひそかに犯人捜しを続ける。演劇と犯人探し、夫婦の感情のずれがスリリングに絡み合い、やがて物語は思わぬ展開へと向かう。『別離』のアスガー・ファルハディ監督『セールスマン』の監督は、ベルリン国際映画祭で史上初の主要3部門での受賞を果たした『別離』、ベレニス・ベジョに主演女優賞をもたらした『ある過去の行方』など輝かしい経歴を持つ名匠、アスガー・ファルハディ監督だ。ファルハディ監督の得意とする緻密な脚本と繊細な演出、スリリングな心理描写は『セールスマン』でも存分に発揮されている。本作はイラン国内では60万人の大ヒットを記録し、第89回アカデミー賞の「外国語映画賞」を受賞。【作品情報】『セールスマン』2017年6月よりBunkamura ル・シネマ、ほか全国順次公開監督・脚本:アスガー・ファルハディ出演:シャハブ・ホセイニ/タラネ・アリシュスティ配給:ドマ、スターサンズ(C)MEMENTOFILMS PRODUCTION?ASGHAR FARHADI PRODUCTION?ARTE FRANCE CINEMA 2016
2017年01月28日『シックス・センス』『サイン』『ヴィジット』を手掛けてきたM・ナイト・シャマラン監督が手掛ける最新作映画『スプリット』が2017年5月12日(金)に公開される。シャマランらしいホラー&ミステリーシャマラン監督と言えば、決して派手ではないけれども、ジワジワと背筋が凍りついていくようなホラー&ミステリーが醍醐味。『スプリット』では、23の人格を持つ主人公ケヴィンがある日、パーティー帰りの3人の少女を拉致・監禁するというところからストーリーが始まる。ケヴィンの精神科医によると23人の他にもっと危険な人格を持つ24人目の存在がある…というもの。果たして3人の少女たちはケヴィンから逃げ切れるのか・・・そして過去にはシックスセンスをはじめ、びっくりどんでん返しストーリーが注目を集めてきたが、今回はどんなオチが待っているのだろうか?主演ジェームズ・マカヴォイにインタビュー主演を演じるのは、ジェームズ・マカヴォイ。『X-MEN』シリーズではプロフェッサーXを演じ、また、『ラストキング・オブ・スコットランド』『つぐない』と幅広い演技が人気。今回、様々な人格を表現した演技が既に絶賛されている彼に、映画『スプリット』の舞台裏やそのテーマについて、インタビューを行った。主人公のケヴィンは多くの人格を持つという設定で、挑戦しがいのあるキャラクターだったと思います。キャラクターを作り込む際にシャマラン監督からのリクエストはありましたか?監督からは、ヘドウィグという男の子を演じる時はちょっと話し方を舌足らずにして欲しいと言われたので、それは自分が演じるとき非常に役立ちました。また、撮影前1週間ぐらい話し合い、それ以外でもSkypeやfacebookでやり取りをして、監督と自分でお互いに意見を出し合う共同作業を行いました。その中で融合されていったものを演技に持ち込むことができましたね。監督も、脚本も素晴らしい環境で、目指している部分がとても高かったので大変はありましたが、良い意味での挑戦になりました。マカヴォイさん自身がキャラクターに肉付けしたアイデアがあったら教えてください。自分自身が肉付けをしたキャラクターとしてはヘドウィグと、女性のパトリシアです。ヘドウィグにいたずらっ子っぽい側面を加えたり、パトリシアに宗教的な印象や、頑なさ、変態さを入れたりしました。シャマラン監督作品の魅力はどんなところにあるでしょうか?彼の作品の魅力は、奇妙さを持つところ、どこか変わった作品であることだと思っています。メインストリームとしてハリウッドで成功した作品でも、どこか変なところがあって。またそれがストーリーだけではなく、そのスタイル自体も驚きに満ちているので見る人が引き込まれていきます。ヘドウィグ、パトリシアなどケヴィンの中にいる多くの人格はもちろん、登場人物の多くはそれぞれいろんな悩みを抱えています。マカヴォイさん自身が共感する悩みはありますか?生きていく中で、悪いことが起こった時の状況については共感する部分が多いですね。私たち人間は、どうして悪い状況に影響され、定義づけられ、下に引きずり落ちてしまうのか?もしくはそこから力を得てさらに強くなれるのか?そのどちらになるのか、という局面があると思っていて、映画の中ではそういったテーマが登場します。時には悪い状況に陥ることがあると思います。マカヴォイさんご自身は自分で壁にぶつかったりした時、どうやって現状を打破していますか?自分は肉体を使うタイプでして、運動など体を動かすことで上手くいくことがあります。でも、それは問題を解決することにはならないんですよね。鎮痛剤を打つことと一緒で、悩み自体は無くならないけれど、症状は緩和することができる。消すことができる、と言うのでしょうか。例えば歯を食いしばってグッとそれが過ぎるまで我慢する、待つということもありますし、もしそれが自分の失敗なら、気持ちを再調整、整理して自身の価値観や目標みたいなものを考え直すこともあります。映画『スプリット』で観客に注目してほしいところは?主要のキャラクターたちそれぞれが苦しんでいるところは、注目して欲しいところですね。私自身が演じるキャラクターはもちろん、他の登場人物も孤独であったり、苦しんでいる。同情できるところも多くあり、観客のみなさんには感情移入して頂けると思います。こうしてみると、映画『スプリット』は、サイコホラーとしての怖さと、多くの人が共感するテーマが合わさっていますね。マカヴォイさんが考えるこの作品の怖いところは?怖い要素は極端な行動でしょうね。私たちが住んでいるこの社会は法律、法令があり、警察がいる。誰もがきちんと税金も納めていて…ちゃんと生きているのですけれど、私たちは極端な行動に出る人を認めることができない。だからこそ作品で描かれている強烈な行動は、観客のみなさんに恐怖を感じさせるでしょう。映画『スプリット』はジェームスさんにとってどんな作品ですか?自分自身をストレッチできる素晴らしい機会を与えられた作品。それは、とてもハードなトレーニングだったのですが、役者としても非常に鍛えられるところがありましたし、自分にとっては非常にいい体験で、満足度の高い冒険になりました。『スプリット』が、多くの方々に、たくさんの驚きをもたらしてくれると、とても嬉しく思います。ストーリー女子高校生3人組が挙動不審の男に拉致された。密室に閉じ込められた3人はやがて、この男が“ひとり”ではないことを知る。神経質で潔癖症の青年デニスから、社交的で人懐っこいナイスガイのバリー、9歳の無邪気な少年ヘドウィグ、さらにはエレガントな女性パトリシアへ…ひとりの人間の中で激しく入れ替わる人格。そう、彼は23もの人格を持つ男だったのだ!そして、驚くべき24番目の人格の発覚が彼女たちを絶望に陥れる―。作品詳細『スプリット』公開日:2017年5月12日(金)監督:M・ナイト・シャマラン脚本:M・ナイト・シャマラン出演:ジェームズ・マカヴォイ、アニャ・テイラー=ジョイ、ヘイリー・ル・リチャードソン、ベティー・バックリー(c) 2017 Universal Pictures
2017年01月26日俳優・生田斗真主演の映画『彼らが本気で編むときは、』(2月25日公開)が東京・渋谷区とコラボレーションを行うことになり、映画監督の荻上直子が24日、発表会に登場した。同作は『バーバー吉野』『かもめ食堂』『めがね』などの作品を手掛ける荻上が脚本・監督を務めたオリジナル作品。母親に家出されひとりきりになった少女・トモ(柿原りんか)が、叔父であるマキオ(桐谷健太)を頼って家を訪れ、同棲している美しいトランスジェンダーの恋人・リンコ(生田)と出会う。法律上の婚姻とは異なる、戸籍上の性別が同じ二者間の社会生活を"パートナーシップ"として認める「パートナーシップ証明書」を導入した渋谷区は、LGBT先進自治体として取り組みを行っている。渋谷区、および渋谷区教育委員会が同作を「推奨作品」に認定し、コラボレーションビジュアルの発表を行った。長谷部健 渋谷区長は「LGBTだけでなくさまざまな現代の社会課題が描かれている」と作品を評価し、「渋谷区職員にもこの作品を観てほしい」と絶賛。「トランスジェンダーの人たちは、子供の頃から成長過程で悩みを持つことがあり、もっと教育の現場での理解を進めていかなくてはならない」と説明し、「頭ではわかっていたけど、実際見えていなかったことをこの映画から感じてほしい」と希望を語った。アメリカ生活が長かったという荻上監督は「あちらではレストランに行けば、隣にはゲイカップルの人たちに日常的に出会うんです。でも日本に帰ってきてそういったことはほとんどありませんでした」と日本の現状についての印象を語る。しかし「将来、そんな光景を最初に観れるのは渋谷区になると思っております」と渋谷区に期待を寄せた。イベントに登場したトランスジェンダーの一般女性は、病院と区役所を「変な目で見られたらどうしようとか、結構不安に思いながら行く場所」と表現。「『こんな人間もいるんだ』と動じずに対処いただけたら、嬉しいです」とうったえかけた。荻上監督も「私は『LGBTの人たちを差別してはいけません!』とかそういう映画を作りたかったわけではなくて、『いろんな人がいていいよね』という思いで作りました」と作品への思いを明かした。
2017年01月25日市川海老蔵と寺島しのぶがタッグを組んだ、六本木歌舞伎第2弾「座頭市」。この度、本舞台の華、寺島さんの花魁役ビジュアルが解禁され、併せて出演キャストが発表された。俳優、演出家、小説家などなど多才な肩書を持つリリー・フランキーが脚本を担当する本舞台は、リリーさんが描きだした新解釈の「座頭市」を、前回に引き続き“日本一忙しい映画監督”という異名をとる鬼才・三池崇史が演出を手掛ける。また、出演には歌舞伎界を牽引する海老蔵さんと、日本を代表する女優の寺島さんが22年ぶりにタッグを組んだことでも注目を集めている。さらに今回、市役の海老蔵さんと薄霧太夫/おすず2役を演じる寺島さんの2人に続き、新たに出演者が発表!1月に新橋演舞場での「壽新春大歌舞伎」にて襲名披露を行なった市川右團次が風賀清志郎役を演じるほか、市川九團次が文菊堂春吉役、大谷廣松が遊女 貞役、片岡市蔵が六樽組権三役、市川右之助が乃木坂屋弥太郎役で出演する。六本木歌舞伎「座頭市」は2月4日(土)~2月20日(月)の期間でEX シアター六本木にて上演。(cinemacafe.net)
2017年01月24日俳優・山田孝之がフジファブリックの新曲『カンヌの休日 feat. 山田孝之』にボーカルとして参加。そのミュージックビデオが公開された。テレビ東京・テレビ大阪ほかで放送中のドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」のオープニングテーマとなっている『カンヌの休日 feat. 山田孝之』。ミュージックビデオのコンセプトは「映画祭」。タキシードに身を包みブラックのサングラスをかけ、爽快にレッドカーペットを駆け抜ける山田の姿が映されている。彼が進むその先にはフジファブリックが待ち受け、合流するやいなや無数のカメラのフラッシュを浴びながら山田が熱唱する。そこに現れた怪しげな謎の老人は、ミュージックビデオを監督、そしてドラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」も手掛ける映画監督の山下敦弘というコミカルな内容だ。フジファブリックの新曲『カンヌの休日 feat. 山田孝之』は2017年2月15日(水)より発売。ニューアルバム『STAND!!』を掲げた全国ツアーでも同曲は演奏されている。2017年2月24日(金)に中野サンプラザで行われた全国ツアーの追加公演では、タキシードに身を包んだ山田孝之がサプライズで登場し、会場を沸かせた。なお、2017年6月と7月には、4回目となる自主企画イベント「フジファブリック 2マンツアー フジフレンドパーク2017」を開催することが決定した。過去の企画では「ウルフルズ」や「キュウソネコカミ」、「Suchmos」、「クリープハイプ」、「KANA-BOON」といった話題のバンドと対バンしていることから、今年の相手が誰になるのか期待が高まる。【詳細】■『カンヌの休日 feat. 山田孝之』発売日:2017年2月15日(水)<収録曲>1.カンヌの休日 feat. 山田孝之2.Here3.カンヌの休日4.カンヌの休日(Instrumental)価格:・通常盤(CD)AICL-3261 1,500円+税・初回盤(CD+DVD)AICL-3259-60 1,700円+税 ※Music Video収録■フジファブリック 2マンツアー フジフレンドパーク2017・2017年6月26日(月) 大阪・Zepp Osaka Bayside・6月30日(金) 東京・Zepp DiverCity TOKYO・7月1日(土) 東京・Zepp DiverCity TOKYOチケット:スタンディング/2F指定席 5,400円(税込)+1Drink一般発売日:5月20日(土)FAB CHANNEL会員限定最速チケット先行受付期間:2月17日(金) 22:00~2/26(日)23:00
2017年01月24日1月8日(現地時間)に行われた第74回ゴールデン・グローブ賞授賞式。『ラ・ラ・ランド』が7冠を独占した映画の部だけでなく、テレビの部にも様々なドラマがありました。そこで、今回はテレビの部に関連した要注目ポイントをいくつかご紹介したいと思います。1.1月20日からアメリカ合衆国はジョフリーの国に?「ジョフリーが生きていたらどうなるかな?12日後にわかるね」。これは司会のジミー・ファロンが冒頭のトーク中に放った一言。1月8日の12日後と言えば、新大統領の就任日。この日は様々なトランプ・ジョークを飛ばしたジミーですが、彼の言う「ジョフリー」とは「ゲーム・オブ・スローンズ」に登場する若き暴君のこと。幼稚で残忍なジョフリーに絡めたジョークは、「ゲーム・オブ・スローンズ」視聴者をニヤリと(あるいはゾッと)させるものでした。このジョークが「?」だった人は、ぜひ「ゲーム・オブ・スローンズ」を!「ああ、なるほど」と思えますから。2.ビリー・ボブ・ソーントン、2度目のスピーチは…?ドラマ部門男優賞は、「弁護士ビリー・マクブライド」のビリー・ボブ・ソーントンが受賞。彼の受賞は、2015年度の「FARGO/ファーゴ」に続き2度目。そのときの受賞スピーチは、「発言がトラブルを招く恐ろしさを僕は知っているから、“ありがとう!”とだけ言わせてもらいます」という短くスマートなものでした。気になる今回は、「『ベター・コール・ソール』のボブ・オデンカークに勝ったぞ!まいったか!…冗談です。ボブ、大好きです」というこれまた楽しいもの。「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」のラミ・マレックが有力視されていたドラマ部門男優賞ですが、ビリー・ボブの面白スピーチを聞きたい人も多かったゆえの結果?…冗談です。ビリー・ボブ、大好きです。3.ゴールデン・グローブ賞は「ナイト・マネジャー」がお好きリミテッドシリーズ/TVムービー部門の男優賞(トム・ヒドルストン)、全部門共通の助演男優賞(ヒュー・ローリー)、助演女優賞(オリビア・コールマン)を受賞した「ナイト・マネジャー」。『ラ・ラ・ランド』がゴールデン・グローブ賞に最も愛された映画なら、最も愛されたドラマは「ナイト・マネジャー」。ただし、少し残念だったのは、テレビの部に監督賞がないこと。トムもヒューも受賞スピーチで感謝した相手は、監督のスザンネ・ビアでした。実際、彼女は6エピソード全てを監督しましたから、監督としての彼女を評価する部門もあってほしいところ。大勢の映画監督たちがドラマの演出を手掛けるようになったいま、もし監督賞があったら、候補者の顔触れはゴールデン・グローブ賞らしく華やかなものになる気がします。4.何と言っても、「ザ・クラウン」!「ザ・クラウン」!ドラマ部門の作品賞と女優賞は、「ザ・クラウン」が受賞!新シリーズをいち早く評価しようとする姿勢のゴールデン・グローブ賞だけに、納得の結果です。ドラマ部門作品賞のほかの候補作も、「ゲーム・オブ・スローンズ」以外は全て新ドラマ。その中でも、「ザ・クラウン」のクオリティには目を見張るものがありました。女優賞の受賞スピーチでは、クレア・フォイ(ブロンドの髪だと、印象が激変!)が会場に来られなかった共演者マット・スミスにも感謝。本当に、来ればよかったのに…。エリザベス女王と夫フィリップの物語は、2人で紡いでいるからこその見応えでしたから。シーズン2も楽しみです。さて、私は職業柄“オススメ”を聞かれることも多いのですが、「観るべき新ドラマを知りたい」というときはゴールデン・グローブ賞のノミネーションを参考にするのも1つの手だと思います。しかも、いまやストリーミングサービスやBS・CS局のおかげで、日本上陸済みの候補作品が以前よりも格段に増えていますから。気になる作品の多くを観られる状況も、海外ドラマファンには嬉しいものですね。(text:Hikaru Watanabe)
2017年01月23日俳優・山田孝之出演の、テレビ東京系ドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』(25:07~)第3回が、20日深夜に放送される。同作は2016年夏、「映画の賞が欲しい」と映画監督・山下敦弘を呼び出した山田が、映画制作に奔走した記録を伝えるドキュメンタリードラマ。山下監督と、友人であるドキュメンタリー監督・松江哲明監督が作品化した。連続殺人鬼・エド・ケンパーの映画を撮ると発表した山田は、主人公に天才子役・芦田愛菜を抜擢。日本映画大学でカンヌ映画祭について学んでいた。第3回では、山田・山下・芦田の3人が資金を集めるためにパイロットフィルムを制作する。山田が集めた撮影スタッフとともにパイロットフィルムの撮影が始まる。(C)「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会
2017年01月20日『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に続き、2月公開『トリプルX:再起動』にも出演するドニー・イェンの、人気主演シリーズ第3弾『イップ・マン 継承』。本作の初映像として、“宇宙最強”と称されるドニー・イェンと、今回の最凶の敵を演じたマイク・タイソンのアクションが炸裂する特報映像が完成した。本作は、世界のドニー・イェンがブルース・リーの唯一の師としても知られる詠春拳の達人イップ・マン(葉問)を演じる、待望のシリーズ第3弾。舞台は、1959年の香港。町を牛耳る外国人フランクの暴挙に立ちはだかる静かな達人イップ・マン。だがそれは、家族をも命の危険にさらすことを意味していた。さらには、武術“詠春拳”の正統をめぐって挑まれた死闘。彼は、最も大切なものを守ることができるのか?まるで座頭市のような盲目の戦士チアルートを演じた『ローグ・ワン』では、中国を代表する映画監督・俳優でもあるチアン・ウェンと競演を果たし、いま改めて注目されているドニー。本作では、そのドニー演じるイップ・マンの最凶の敵・フランクとして、元ボクシング世界ヘビー級王者マイク・タイソンが登場。さらに、新たな詠春拳の使い手として『グランドマスター』のマックス・チャンも参戦する。今回解禁となる特報映像では、立ちはだかる敵に毅然と立ち向かうイップ・マンを演じるドニーの真骨頂ともいえる美しく力強いカンフーアクション、そしてイップ・マン史上最凶の敵・フランク役で登場するマイク・タイソンの拳が炸裂!さらに、現在日本公開中の『ドラゴン×マッハ!』に出演し、中華圏で大注目のマックス・チャンが、新たなる詠春拳の使い手としてイップ・マンに挑んでいる。ドニー・イェン、マイク・タイソン、マックス・チャンという三者三様の迫力あふれるアクションには興奮必至。本編での戦いに期待が高まる映像となっている。『イップ・マン 継承』は4月22日(土) 新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月20日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、『アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち』。東京・恵比寿の東京都写真美術館内にあるミュージアム・ショップ、NADiff BAITEN(東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内 東京都写真美術館2F)によるご紹介です。■『アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち』アピチャッポン・ウィーラセタクン、東京都写真美術館―目覚めているとき、眠っているとき、ぼくたちのうちにはたくさんの存在が包含されていて、変化し揺れ動いている。ぼくは朝、目を覚ましていそいそと夢を書きとめる。夜のあいだ自分はいったい誰だったのか、突き止めてみたいのだ。――アピチャッポン・ウィーラセタクン(本文より)映画『ブンミおじさんの森』で2010年カンヌ国際映画祭最高賞(パルムドール)に輝いたことで名前をご存知の方も多いのではないだろうか。アピチャッポン・ウィーラセタクンは、映画監督であり、また各国の美術館やヨコハマトリエンナーレなどの美術フェスティバルでも多くの作品を発表している現代美術作家でもある。出身であるタイを舞台にした作品は、実際にそこで生活する人々をキャスティングするなどその映像のリアリティーと、「幽霊」「夢」といった非現実的なストーリーが相まって、白昼夢を見たような不思議な浮遊感を覚える。現在、東京都写真美術館で開催している個展「アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち」は、インスタレーションやショートムービー、写真から構成され、そこに出現する光、影、火、病院、家族といったモチーフは映画作品へのプロセスを想起させる。そうした展覧会の公式図録となる本書。巻末に添えられたアピチャッポン本人による文書は、これまで見た夢のはなし、幼いころのタイのはなし、家族のはなしなどが続き、彼の記憶をもとにした1本の映画を見ているようである。四方田犬彦、佐々木敦など著名人による批評もあり、読み物としてもとても充実している。映画、展覧会と合わせてぜひ手に取って頂きたい1冊である。【書籍情報】『アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち』著者:アピチャッポン・ウィーラセタクン、東京都写真美術館版元:河出書房新社言語:日本語・英語197ページ/210×231mm発刊:2016年12月価格:2,400円
2017年01月19日松坂桃李&菅田将暉のW主演で描く青春物語『キセキ ーあの日のソビトー』。この度、松坂さん演じるジンの歌唱シーンを収めた場面写真が初解禁された。誰もが知る「GReeeeN」の名曲「キセキ」。人々の心を掴んで離さないこの曲の誕生の裏には何があったのか。本作は、 名曲誕生にまつわる本当にあったキセキの物語。松坂さん演じるジンと菅田さん演じるヒデの2人の兄弟を中心に、家族と仲間との間で起こる様々な迷いと衝突の中で、自分の進むべき道を切り開いていく姿を描き出した青春ストーリー。劇中でヒデ役の菅田さん、ナビ役の横浜流星、クニ役の成田凌、ソウ役の杉野遥亮4人が組む音楽ユニット「グリーンボーイズ」が、CDデビューを果たすことでも話題となっている本作だが、今回到着したのは、松坂さん演じるジンがメタルバンド「ハイスピード」のボーカルとしてライブで歌う場面写真。松坂さんは緑髪に口ひげ、タトゥーにピアスのスタイルで夢と現実の間で闘うミュージシャンを見事に体現しており、劇中での歌唱は松坂さんのキャリア史上初めてとなる。歌に苦手意識があり、いままでずっと避けてきたと言う松坂さんは、「初めはプロデューサーの役と聞いていたのですが、台本みたら最初のシーンから歌ってて…騙されました(笑)。CDは出しません」とコメント。しかし、弟・ヒデ役を演じた菅田さんはそんな松坂さんのシーンを見て、「マイクを持つ手がエロい!このシーンは注目です!」と太鼓判を押している。厳しい父の反対を押し切り家を飛び出したミュージシャンの兄・ジンは、メタルバンド「ハイスピード」としてメジャーデビューを果たすも、音楽性の違いで仲間と衝突、バンドは解散状態。一方、「グリーンボーイズ」はキラキラと輝き、どんどん前進。劇中ではそんな対比が残酷なまでに描かれており、映画監督の西川美和は「弟たちが初めて立ったステージを観ると、『そりゃこっちが受けるわ』と哀しいほどに納得をした。自分の信じることに対して懸命な者が時代を掴めるとは限らない。爽やかなパッケージだが、才能というものをめぐる残酷さを逃さずに描いている作品だった」と感想を述べている。しかし、それでもジンは音楽を辞めようとはせず、弟たちの才能に夢を託し、プロデューサーを買って出る。複雑な思いを背負ったジンを見事演じきった松坂さんは、「勇気づけられる作品で、いま自分がやっていること、またこれからやること、自分で選択したからこそ、それが正解だと後押しされる気持ちになった」と語る。また本作を鑑賞した是枝裕和監督は、「自分では諦めた夢を弟に託したジン。彼の哀しみ、喜び、そして覚悟を目だけで表現してみせる松坂桃李。色っぽかった」と称賛の声を寄せている。クランクインの約2か月前からボイストレーニングに励んだという松坂さん。ライブシーンの撮影は緊張したと話すも、それと同時にバンドメンバーの心強さも同じぐらい感じたと言う松坂さんは、「かっこよすぎる3人がバックで演奏してくれているので、彼らの音楽が鳴った瞬間に、心配はなくなりました」とふり返った。CDデビューや「Mステ」出演といま何かと話題の「グリーンボーイズ」はもちろん、松坂さんの渾身の熱唱も必見だ。『キセキ ーあの日のソビトー』は1月28日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年01月18日女優の井上和香(36)が、育児の悩みをブログで告白し、読者の支えに涙したことを明かした。井上は17日、「みなさんありがとう」と題した記事を投稿。「辛くて辛くて本音書いちゃった…大丈夫かな?なんて思ってましたが、たくさんのコメントを頂けて…全て読みました。みなさん、ありがとう」と読者に感謝し、「みなさんのコメントに励まされ、涙がでました」と正直につづった。読者から励ましの声が寄せられたのは、13日に投稿された内容に関して。「こうやっとブログ書いてると楽しそうな日だったように感じるけど、本当は全然違う。自分の器の小ささに本当に情けなくなりました。自分の出来なさにイライラしてしまい、娘にもイライラしてしまった。そしてすぐに反省。その繰り返し。ダメな母親だなと落ち込んでばかりでした。大なり小なり、毎日こんな感じです。笑」「明日はたくさん笑顔でいられるようにしよう」「今日はごめんね、娘さん」と胸の内を明かしていた。そして17日、前向きになった井上は、「『イライラした』とか『辛い』とかって、人になかなか言えないんですよね。ダメな母親だと思われるんじゃないか。共感してもらえないんじゃないか。など。いろんなことを考えていくうちに、どんどん心に溜め込んじゃう事がありました。今は溜め込まずに、愚痴が言える友達がいるのでちょっとずつ発散出来てますが、この間のブログの時は溜まってたんですね~私。笑全然書くつもりなかったんですが、気づいたら本音を書いてた。って、かなりの重症な感じですね」と冷静に心情を記していく。次第に、「育児って辛くて大変!!イライラするのは毎日!!凹んで反省するのも毎日!!人を育ててるんだから、簡単で楽なわけがないんですよね!!」「辛いと思ってる日々の中に、楽しくて幸せを感じる瞬間があるからやっていけるんです」「子供って、可愛くて可愛くて仕方ない」「だから私、頑張れるんです」「これが私の本音です」と気持ちを整理。最後は、「言えてスッキリしたー。笑」「さ、これから仕事!気持ち切り替えて行ってきます」と明るく結んでいる。井上は、映画監督の飯塚健氏(38)と2012年5月に結婚。2015年7月、第1子となる女児を出産した。
2017年01月17日女優でモデルの水原希子が1月17日(火)、都内にて開催された英会話スクール「NOVA」新CM発表会に出席。アメリカ滞在時のエピソードを語った。イベントでは、世界に挑戦する水原さんが昨年秋に米ロサンゼルスに短期滞在した際、『モテキ』(2011年)や『バクマン。』(2015年)などを手掛けた大根仁監督がスマートフォン片手に7日間密着し、そこで収めた映像を基に製作したリアルドキュメンタリーCM全7篇の中から4篇が公開された。水原さんと大根監督のタッグは、映画『奥田民生になりたいボーイ・出会う男すべて狂わせるガール』(2017年公開予定)以来2回目。水原さんは、大根監督について、「緊張感をまったく与えてこないといいますか。映画監督の方は怖い方が多いので、こんなに気さくに自分の想いを話せる人はなかなかいないなと思いました」と印象を言葉にした。水原さんはロスではオーディションを受けたり、色々な人に会ったりしたそう。「(大根監督が)友達のような感覚で撮って下さる方だったので、自分にとっても、『貴重な瞬間を収めていただいたな』という感じがします」と目を輝かせた。「寝ぼけた顔も全部収められていたといいますか(笑)、本当にドキュメンタリーでしたので、全部、素の自分です」とも。アメリカ人の父親と韓国人の母親を持ち、アメリカ生まれで兵庫県育ちの水原さんは、英語が得意ではないことを明かした。「アメリカの方は、自分が何をやっていて、どういう人と仕事をして、どういうものと関わって、どういうものが好きで、という自己アピールがものすごいのですね」と滞在中に実感したことを語った。続けて、「私もそれをしたいのですが、どうしてもシャイになってしまう部分がありまして、すごく難しかったです」と苦労したエピソードを回顧。「日本に住んでいるからこそ、遠慮みたいなものだったり、そういうものが自分の性格に合っていて、意外と自分が思っている以上に日本人的なそういう部分はあるのだなと感じた場面でもありました」とふり返った。トークでは、そんな水原さんの英語力を試すクイズが出題されたが、水原さんは見事に正解。しかし、水原さんは、米ニューヨークの空港でトランジットをした際に荷物が到着せず、職員にその旨を英語で伝えようとしたところ、間違えて、“荷物を失くした”という意味で伝えてしまい、「あんたが悪いんじゃないの?」などと言われてしまった失敗談を告白。「赤っ恥をかきました!」と苦笑交じりに笑い飛ばした。(竹内みちまろ)
2017年01月17日女優の水原希子が17日、都内で行われた英会話スクール「NOVA」の新CM発表会に出席した。NOVAホールディングスが展開する英会話スクール「NOVA」は、大根仁監督プロデュース、水原希子さんがメインキャラクターを務める新キャンペーン「Borderless」を18日よりスタート。その一環として、水原が出演したを全7編にわたるCMを18日より全国で順次放送する。スパンコールのミニワンピース姿で登場した水原は「今日は皆さんがいらっしゃるということでおしゃれしてきました」と笑顔を見せて脚を上げるなどサービスショットも。そんな彼女が出演した同CMは、昨秋に留学したロサンゼルスでの姿を捉えているが、「本当に寝ぼけた顔も収められたし、素の自分が映っています。(実際に英語を教わったアメリカ人の先生は)本当に厳しくて、自分でも何が正しいのか頭がおかしくなりそうでした」と振り返った。また、同CMでタッグを組んだ大根仁監督について「本当に気さくで緊張感を与えない方。映画監督って怖い方が多いですけど、こんなに気さくに自分の思いを話せる人はいないですね。ある意味友だちのような感覚で撮っていただきました」と満足げだった。父はアメリカ人、母は韓国人の水原は、アメリカで生まれ、初めて言葉を耳にしたのが英語だという。「アメリカで生まれましたけど、日本の学校に行っていたので、お休みの時にアメリカのおばあちゃんの家に行ったら英語を忘れてました。だから従兄弟と話せなくて壁ができちゃったし、複雑の環境だったので恥ずかしい思いをしました」と告白。とはいえ、「東京に出てきてモデルさんが英語を使っているのを見て焦りも感じたし、英語って共通語なので、とにかくコミュニケーションを取れるようにやろうと独学で頑張りました。せっかく英語がちょっと出来るんだから、そこは伸ばしていきたいですね」と意欲を見せていた。
2017年01月17日「第9回WOWOWシナリオ大賞」受賞作「稲垣家の喪主」を、『ヒロイン失格』『トリガール』の英勉(はなぶさつとむ)監督が映像化することが決定。WOWOWドラマ史上最年少の金成祐里を主演に広末涼子、森山未來が脇を固め、“喪主”をテーマに描くホームコメディから特報映像が解禁となった。小学2年生の稲垣宙太(金成さん)は猛烈なあがり症。ある日、ジイジの葬儀のとき、喪主の挨拶で緊張のあまり、しどろもどろになる父親の姿を目の当たりにした宙太は悟る。「ぼくのあがり症は、遺伝だったんだ…」。自分が喪主となって挨拶をするのはまだ先の話、そう思っていた宙太だが、ある事実に気づく。宙太の家には元キャリアウーマンの伯母・杏子(広末さん)と、売れない漫画家の叔父・脩二(森山さん)が同居している。2人は、結婚どころか、そんな相手もおらず、作ろうともしない。このままだと、ぼくが杏子と脩二の喪主もやることになる!?事の重大さに焦った宙太は、杏子の見合い話が両親のもとに届いたのを千載一遇のチャンスと捉え、自分の誕生日会で2人を引き合わせようとする。さらに脩二には、結婚したはずの同級生の女性が目の前に現われる。果たして、宙太は杏子と脩二を結婚させ、将来、待ち受ける“喪主の挨拶”を回避できるのか――。毎年WOWOWが実施する「WOWOWシナリオ大賞」。424編から選ばれた第9回受賞作、小山ゴロの脚本「稲垣家の喪主」をドラマ化した本作は、あがり症で悩み、いまから喪主になることを心配する小学2年生の男の子を主人公に、彼を取り巻く伯母、叔父、両親、祖母らが織り成す群像劇。シリアスな良質社会派ドラマを輩出するWOWOWオリジナルドラマの中にあって、笑って泣ける異色のホームコメディとなっている。オーディションで主人公・稲垣宙太役に大抜擢された金成さんが、少し心配性で心優しい7歳の少年を見事に演じ切った。また、二世帯住宅で同居する元キャリアウーマンで人情が厚い“独身”の伯母役に広末さん、売れない漫画家で少年の心を持った“独身”の叔父役に森山さんら豪華俳優陣が集結。監督は、映画『ヒロイン失格』、2017年9月公開『トリガール!』など、涙あり、笑いありの心温まるコメディに定評のある英さんが務める。「うれしくて、撮影をするのが待ち遠しかったです!」と堂々としたコメントを寄せるのは、オーディションから大抜擢された金成さん。「広末さんは、杏子さんと(お父さんの)幸太郎さんが喧嘩しているときにスリッパ叩きをしているときが楽しかったです。森山さんはカードゲームの話をしてくれて、話が合った!」と、2人との共演の微笑ましい感想を語る。「(あがり症の)宙太が緊張している顔が面白いです。だけど、たまに緊張しない顔をするときもあって、それが面白いのでぜひ観ください!」と見どころを語っている。また、宙太の伯母・杏子役の広末さんは、「台本が固まってくるにつれて、(私が演じる)杏子がゴーイングマイウェイな感じがとても強くなったので、家族の関係性もクリアに見えてきて、面白いなと思いました」と自身のキャラクターに言及。見どころは、「主人公の宙太はもちろん、私が演じる杏子も弟の脩二もそれぞれがカッコ悪いところもあったり、悲しいこともあったりしますが、みんなが一生懸命に生きている」ところと語り、「宙太がパパにビールをつぐシーンで、大人たちが台詞の順番を間違えたときに、戸惑いながらビールをつぎに行くところがすごく可愛かったです!」と撮影のエピソードを明かしている。宙太の叔父・脩二役の森山さんは、「僕が演じる脩二は、職に就かず漫画を描いている人ですけど、売れているわけでもなく(出版社に)持ち込みをするわけでもない、コツコツと書き溜めているだけで、なあなあな感じで漫画を描いている人です。イメージとしては、自身のこだわりを持ち続けている人だけど、上から目線でもなく、卑下しているわけでもない、淡々と、なんとなく生きてきた人だなと思います」と役どころを説明。「本作のようなファミリードラマは最近見ないような気がします」と言い、「いろんな濃いキャラクターを持つ人たちが右往左往して、若干バタつきつつも、最終的に家族に落ち着いていく温かいドラマになっています」と見どころを語っている。「シナリオ大賞」で選考委員長を務めた映画監督の崔洋一は、「少々、小生意気で小心者の子どもが主人公であり、その家族が彩りと群像劇を構成するのだが、くすりとくる温かい笑いを評価したい」とコメント。受賞者の小山氏はドラマ化にあたり、二世帯住宅でともに暮らす両親と祖母、伯母、叔父といった宙太の家族に触れ、「この物語を宙太と同じ目線で見つめるとき、仕事も恋愛も残念な伯母と叔父は、ちょっと面倒で厄介な存在だったりします。でも、ぎこちない優しさを持った伯母といると心が温かくなって…純粋な叔父といると何か楽しくて…そんな気持ちにさせられます。この可愛い未来の喪主が、慌てたり、喜んだり、怒ったり、がっかりしたり…そんな姿を笑って、ちょっと泣いて、そんなふうに観ていただけたら嬉しく思います」と期待を込めている。極度のあがり症の宙太が、将来待ち受けるであろう“喪主”の挨拶という危機を回避するべく伯母と叔父を結婚させるため、子どもながらに奔走する姿を微笑ましく見守ることができそう。宙太を演じる金成さんの等身大の“可愛らしさ”にも注目だ。第9回WOWOWシナリオ大賞受賞作 ドラマW「稲垣家の喪主」は3月18日(土)22時~WOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年01月17日綾瀬はるか主演のNHKの大河ファンタジーで秋より最終章が放送される「精霊の守り人」のキャスト発表会見が1月15日(日)に行われ、昨年、亡くなった平幹二朗の代役として出演する鹿賀丈史らが出演した。最終章からの出演となるのは、聖導師役の加賀さん、綾瀬さん演じる主人公・バルサの叔母のユーカ役の花總(はなふさ)まり、バルサの育ての親・ジグロ(吉川晃司)の兄・カグロ役の渡辺いっけい、カンバル王国のヨンサ氏族の長老・ラルーグ役の武田鉄矢、カンバル王国の最長老の牧童・トト役でドラマ初出演となる声楽家の米良美一。会見には、綾瀬さん、第1シーズンから出演しているバルサの幼なじみの薬草師・タンダ役の東出昌大、そして第1シーズンでは幼い少年で、バルサに命を救われ、その後、成長し立派な皇太子となったチャグム役の板垣瑞生も出席した。鹿賀さんは、昨年10月に亡くなった平さんの後を受け継ぐことになったが「平さんが持ってらっしゃる芝居に対する真摯な姿勢、独特の個性、迫力を少しでも受け継いで、お見せできたらと思っています」と語る。平さんの訃報を受けての突然のオファーでもあり、「最初にお話が来たときは、台本も読んでなかったんですが、引き受けた後に台本を読み、平さんがどのようにされていたのか?勉強しています。平さんに負けない芝居をしたいと思います」と意気込みを口にした。渡辺さん演じるカグロは、バルサに槍術や生きる術の全てを教え込んだ育ての親・ジグロの兄ということで、「カグロを通してジグロが語られていく」とのこと。また、花總さんが演じるのは、バルサにとって唯一と言える血のつながりを持った人物と言える叔母のユーカ。綾瀬さんは、この最終章について「バルサは生まれ育ったカンバルに帰ります。6歳でカンバルから逃げなくちゃならなかったわけ、壮大な過去を背負い、抱えてきた苦しみや哀しみ、深い闇を浄化していく」とバルサ自身が己の過去、運命と向き合っていく物語になると語る。その中で、ユーカは重要な役割を果たすことになりそう。花總さんは「バルサの持っているものを包み込む役。素晴らしい役を演じさせていただける」と喜びを語った。米良さんが演じる牧童の最長老のトトは100歳を超える年齢で、自然と融合し生きており、子どものような小さな体に大人の面相を持っているという役柄。ドラマ初出演となる米良さんだが「私の持って生まれたものをそのまま生かせる“おいしい”役で、最高のチャンスをいただきました」と笑顔を見せた。武田さんとのあるシーンでは、たった2人でのこのシーンのためだけに、スタジオ内に岩をいくつも使ったセットが組まれたという。これには武田さんも驚愕した様子。「これだけのスケールの作品は、近頃の民放では経験したことがない。壮大な神話の中に入っていくような感覚」と語っていた。なお、この最終章では『シン・ゴジラ』などでも知られる映画監督の樋口真嗣も演出陣に加わっており、物語はもちろん、第1シーズン、第2シーズンを超える荘厳で美しい映像、激しいアクションなどに期待が寄せられる。なお、第2シーズンとなる「精霊の守り人 悲しき破壊神」がまもなく1月21日(土)より放送となる。「精霊の守り人 最終章」は11月放送予定(全9回)。(text:cinemacafe.net)
2017年01月15日映画『アベンジャーズ』のスピンオフとして誕生した「エージェント・オブ・シールド」。日本にも大勢のファンを持つ本作から、国際平和維持組織シールド(S.H.I.E.L.D.)のエージェント、フィル・コールソンを演じるクラーク・グレッグが来日!昨年末に行ったインタビューの模様を、2017年最初のコラムとしてお届けします。現在、アメリカでシーズン4が放送中の「エージェント・オブ・シールド」は、『アベンジャーズ』の中で死んだと思われていたコールソンが主人公の物語。コールソン率いる特命チームが、世界を脅かす危機に立ち向かうため奔走します。シーズンが進むにつれ、コールソンとチームメンバーを取り巻く状況はより深刻に。「コールソンは完璧なリーダーではないし、失敗もする不完全な人間」とクラーク自らも語るように、決して順調とは言えない彼とチームの苦闘にこそ、このドラマの面白さが詰まっています。その苦闘は、人間らしい痛みを伴うもの。「“特殊能力を持っていなくても、人間味が特別な力になる”というテーマが、ドラマの人気を支えているのだと思う」とクラークも分析します。そんな人間味溢れるストーリーを練り上げているのは、12名から成るという精鋭脚本家チーム。「12人の脚本家たちが1つの頭脳を全員で共有しているようなもの。内容よりも、物語を練る過程そのものがSFっぽいよね」と笑うクラークですが、実は彼自身も脚本家であり、映画監督でもある身。脚本を手掛けた『ホワット・ライズ・ビニース』はロバート・ゼメキス監督によって映画となり、チャック・パラニュークの「チョーク!」を映画化した初監督作(脚本も兼任)は『セックス・クラブ』の邦題で日本上陸を果たしています。そのため、「エージェント・オブ・シールド」に監督や脚本家として参加することにも「魅力的なことだし、楽しいだろうね」と興味を示すものの、「12人が一体となって脚本を書き上げている姿を思うと、軽はずみに“参加したい!”なんて言えない」とのこと。そこで、もし自分が脚本家だったら…とこっそり空想してもらいました。「そういった話は共演者たちともよくするのだけど、そうだな…。ごく平凡なことをチームメンバー全員でやりたいね。みんなで夕食に出掛けるとか、つまらなくてシンプルなこと。でも、きっと僕らメンバーは、そんなシンプルなことすら実現できないんだ。何らかの事態が起きて、物事が複雑になっていくはず。それも人間っぽいよね」。やはりクラークが語る物語の鍵となるのは、「人間っぽさ」のよう。「もともとは俳優として劇団に所属していたけど、小さな劇団では演技以外のことも自分たちでしないといけない。その流れで、演出をしたり、脚本を書いたりするようになったんだ。そのときに思ったのは、監督も脚本も演技も、すべて作品の一部であるということ。ストーリーを伝えるという作業に変わりはないんだ」という彼が監督する映画にも、執筆する脚本にも、演じる役にも人間らしさが溢れています。「最初はトニー・スタークをいらつかせるスーツの男だった」コールソンが、いまやTVシリーズを牽引する存在になったのも「人間っぽさ」があるからではないでしょうか。生身の人間だからこそ、体にも心にも傷を負う。そんなコールソンを演じている上で、実は“役得”に思っていることが1つあるのだとか。「僕にはティーンエイジャーの娘がいて、家にいるときは娘と一緒にオンエアを観る。娘はコールソンが危険な状況に陥ると、ピタッと僕にくっついてきてくれるんだ。年頃の娘と父親にしては、珍しい光景だろう?こんなにも嬉しいことはないよ(笑)」。「エージェント・オブ・シールド シーズン3」 2月3日(金)よりブルーレイ/DVDリリース、一挙デジタル配信開始。「マーベル エージェント・オブ・シールド 3」全国無料のBSテレビ局 Dlife(ディーライフ)にて1月21(土)21:00スタート。(text:Hikaru Watanabe)
2017年01月14日主演のリリー・フランキーを始め、亀梨和也、佐々木蔵之介ら豪華キャストが出演する映画『美しい星』。この度、本作の特報映像が解禁された。ある日突然、自分たちは宇宙人であると覚醒した平凡な家族。彼らはその手に「美しい星・地球」を救う使命があると信じ、それぞれに奮闘しはじめる――。大杉重一郎は予報が“当たらない”ことで有名なテレビ気象予報士。悪くない仕事、悪くない暮らし、悪くない家族関係(妻・息子・娘)、悪くないはずの人生。そんなある日、重一郎はあるものと遭遇する。それは空飛ぶ円盤!?「自分は火星人。世界を救うためにこのホシに遣わされたのだ」重一郎のなかに“火星人”が覚醒する。覚醒は止まらない。息子の一雄が水星人、娘の暁子が金星人として次々目覚める。それぞれの母星から使命を受け取った家族はそれぞれのやり方で世界を救おうと奮闘しだすが、やがて様々な騒動に巻き込まれ、傷ついていく…。三島由紀夫が1962年に発表した異色の同名SF小説を原作に、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化。前々から映画化したいと思っていたと言う監督は、「映画監督になりたいというより、『美しい星』を監督したいと思っていました」と熱を込めて語ており、本作では、映画の舞台を現代に置き換えるという大胆不敵な脚色に挑んだ。キャストには、主役の“当たらない”ので有名なお天気キャスター・大杉重一郎(火星人)役のリリーさんを始め、その長男でフリーターの一雄(水星人)役に亀梨さん、長女で美貌の女子大学生・暁子(金星人)役に橋本愛、専業主婦の妻・伊余子(地球人)に中嶋朋子、大杉一家に近づく謎の代議士秘書・黒木克己役に佐々木さんが出演する。このほど到着したのは、大杉家の家族がある日突然、宇宙人として覚醒する様が描かれる特報映像。父の重一郎は火星人、長男の一雄は水星人、妹の暁子は金星人に。地球の為に、地球の為にとうるさい3人に苦言を呈するのは重一郎の妻・伊予子。なぜか彼女は地球人のままだ。そして、「地球に救う価値はありますか?」と地球を背景に意味深なナレーションが投げかけられ映像終了。一体今後どのように展開していくのか?またどんな結末を迎えるのだろうか…?『美しい星』は5月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年01月13日いま、世界の映画ファンから注目を集める俊英のひとり、ニコラス・ウィンディング・レフン監督。2011年にカンヌ国際映画祭で彼に監督賞をもたらしたクライム・サスペンス『ドライヴ』、そして2年後に同映画祭で高い評価を得た『オンリー・ゴッド』に続き、発表された新作が『ネオン・デーモン』だ。究極の美に執着を見せる者たちの欲望を、煌びやかなファッション業界を舞台に描き出す本作の魅力、そして創作活動について、来日したレフン監督に聞いた。現代社会を描く上で、切り口は無数にある。“執着”もそのひとつだろう。物質社会の中では、所有する願望を抑えることはなかなか難しい。今回、ニコラス・ウィンディング・レフン監督が映し出す世界は、幻想的な映像美とともに描き出される、グロテスクなまでの美への執着だ。自分を否定してまで、自分を削ってまで、危険な美に引き寄せられる人々を通して、人間の本質に迫ったレフン監督は、本作を創るきっかけをこう話す。「ある日、自分が女性に支配されて生きていることに気付いた。そして、危険な美についての映画を撮りたいという不思議な衝動を覚えた」。女性に支配されているといっても、決して否定的な意味では決してないと言う。「自らすすんで女子の支配下にいるんだ。なぜなら、女性の方がすべてにおいて男性より断然面白いから。かといって、男女の違いを追求したいのかどうかはわからない。女性についてはミステリアスなままにしておきたいんだ」。今回テーマとした、美への執着を通し、人間の欲望の極限を描いている。その衝撃的な表現で、本年度のカンヌ国際映画祭では賛否の議論を巻き起こした。だが、「観客の心に刺さることで、彼らの一部になる目的は達成された」と、むしろ満足気な様子さえある。「クリエイティビティとは破壊なのだと思う。一回既存の概念を壊して、それを再構築する行為が、クリエイティビティであり、映画を作ることだと思う」。『ブロンソン』『ヴァルハラ・ライジング』『ドライヴ』などこれまでの作品が、既存の映画と全く違うと感じさせるのは、私たちが考える“映画”という概念を壊すことを、監督自身が恐れていないせいなのだろう。「壊すことを怖いと感じているとしたら、安全が欲しいからだ。安全とはクリエイティビティと対極をなすものだ。クリエイターにとって健全な状態というのは、安心していない状態だ」。批判に屈せず、安全さえも嫌い果敢に観たこともない表現に挑み続ける監督は、その繊細かつ大胆な感性をいったいどのように育んできたのだろう。「特に劇的な人生ではないよ。デンマークに生まれ、8歳まで育った。その後、NYに移住し、安全な普通の家庭に育ったんだ。だから、自分の感性がどこで育まれたのかはわからない。失読症だったから、普通でいることの素晴らしさというのが分からなかったけれど。失読症のイメージは、社会的にあまりよくない。それを背負っていかなきゃいけないところはあるけれど、普通の人とは違う脳の部分を使うことを強いることができる。それに気づいてから、失読症は一種のギフト(才能)だと思うようになった。だから、失読症の結果、自分の中の何かが変異しようと、それを資質として受け止めようと考えたんだ。それ意外では、家族のことで悩んだりする普通の人生さ」。解説的な手法を使わず、映像や音楽をコラージュするように物語を紡ぐ手法も、もしかすると、“ギフト”に由来する素晴らしい資質ということなのかもしれない。「物語よりもスタイルを重要視していると言われるけれど、質の良い物語とはいったい何なのかと思うことがある。一方的な見方を押し付けることが、これからの映画の進化の妨げになるかもしれない。例えば、ある作品について内容よりも様式が勝っていると言う人がいたとして、そういう気持ちもわからなくはないさ。でも、その人自身に、その作品から物語を読み取る力がないのかなと思うこともあるんだ。映画のパワーとは答えがないこと。課題や政治的な目的があって映画を作っているわけではないのなら、特にね。答えを求めるなら算数でいい。定義のようなものを映画に求めるのは違うんじゃないかな」。監督の作品の中で、重要な意味を持っている音楽についてはどう捉えているのだろう。「デバイスとして、映画の中で音楽を使うことをとても楽しんでいるんだ。もちろん、音楽自体を聴くのも好きだ。同時に沈黙も愛している。世界で最も大きな音だから。音楽と沈黙のコントラストが、また好きなんだ。僕にとって、最大のインスピレーション源は音楽だ。物語をどう綴ろうか模索しているとき、音楽が助けになる。企画中のプロジェクトでも、ではこれは音楽だったらどんな風になるだろうと考えるんだ。楽器もできないし、楽器も弾けない、専門的知識は何もないけれどね」。作品自体はもちろん、映画作りの発想からして、レフン作品が既存の枠を超えているのは明らかだ。「映画とは何であるかには興味はない。何が映画でないかに興味があるんだ。そうすれば発見があるから。すべてのクリエイティビティは、定義づけることを避けるべきだ。なぜなら、定義づけることによって神秘が取り除かれる。僕にとってクリエイティビティの半分は、その神秘によって成り立っているんだ」。では映画監督と定義づけられるのも嫌い?「職業欄に“director”と書くのは苦手だね。そもそもその意味するところが、自分にとって腑に落ちていないから。それに、人が映画監督と呼ぶような領域に、自分が達しているかどうかもわからないから恥ずかしさもあるし。だから、どこかで職業を書かなくてはならないときは、“unidentifiable (正体不明)”としておくよ(笑)!」映像作家として、「自分のフェティッシュを形にして生きていくことをとても楽しんでいる」と語るレフン監督。「でも、その他の部分は現実世界に即して生きている。妻、子供は何より大切だというのは間違いない。ただ、僕は欲望に正直に生きていくことしかできない。だから、現実とフェティッシュのバランスをどうとっていくかを、長いこと模索してきた。クリエイティビティとは、その人の欲望の延長線上にあると思うからね」。(text:June Makiguchi)■関連作品:ネオン・デーモン 2017年1月13日より全国にて公開(C) 2016, Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch
2017年01月12日休みのたびに「どこか連れて行って!」と子供たちにせがまれるパパやママにおすすめの、家族で楽しめるお出かけスポットを紹介。最近は”体験型”の展示がトレンドのため、一方的に見るだけの”お勉強的”なものは少なく、触れたり、映像を駆使した展示を通して、生き生きとした経験が得られるだろう。もちろん大人の好奇心も満足する、スポット5選をお届け!■“きのこの山”や“明治ブルガリアヨーグルト”の秘密が明らかに!?「デザインの解剖展」が開幕【レポート】グフィックデザイナーの佐藤卓がディレクションを務める「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」が、1月22日まで、六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催中。「きのこの山」、「明治エッセルスーパーカップ」などをデザインの視点で解剖し、各製品の成り立ちを徹底的に検証する試みで、明治の製品を全面的にフィーチャーした内容となる。■すみだ水族館×蜷川実花、“クラゲ万華鏡トンネル”を通り抜け幻想的な世界を体感東京・墨田区のすみだ水族館では3月14日まで、写真家で映画監督の蜷川実花との“クラゲコラボレーション展示”を実施中だ。壁と天井が約5,000枚の鏡で囲まれた全長約50mの「クラゲ万華鏡トンネル」を始めとする8つのクラゲ水槽と壁面に、蜷川による映像作品が投影され、クラゲと一緒に鏡の中の幻想的な世界を漂っているような体験をすることができる。■マリー・アントワネット展の集大成!ヴェルサイユ宮殿監修の展覧会が六本木で開催。“私室”も再現「ヴェルサイユ宮殿《監修》 マリー・アントワ ネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」が、2月26日まで六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて開催中。肖像画の他、王妃が愛用した食器や漆器、家具、身に着けた衣服、革命期の資料など、ヴェルサイユ宮殿の企画・監修のもとに約200点あまりを展示する。■銀座ソニービル建替前のカウントダウンイベント「It's a Sony 展」開催!ソニーの歴代商品を広告とともに紹介東京・銀座のソニービルでは3月31日まで、同ビル建替前のカウントダウンイベントとなる「It’s a Sony 展」が開催中だ。3月31日をもって営業を一旦終了し、建て替えに向けた工事を開始するにあたり、ソニービルが歩んだ50年の歴史と今後の進化を、歴代のソニー商品とともに紹介。会期中は、期間限定のラバーストラップをカプセルトイで販売する。■山口晃×道後温泉、アートフェスティバル「道後アート2016」で時空を超えた街歩き世界に向けて新たな魅力の発信に取り組んでいる道後温泉のアートフェスティバル「道後アート2016」が8月31日まで開催中。今回はメインアーティストに画家の山口晃を迎え、“よそもの”視点で道後を描いた作品が見どころとなっている。その他、立体、建築的手法を取り入れた作品、インスタレーションなどの作品たちが道後の街中に展示される。
2017年01月09日俳優・山田孝之と、アーティストのフジファブリックがコラボしたアーティスト写真が6日、公開された。山田とフジファブリックは、テレビ東京系ドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』(毎週金曜24:52~)のオープニングテーマを歌っている。『山田孝之のカンヌ映画祭』は2016年夏、「映画の賞が欲しい」と映画監督・山下敦弘を呼び出した山田が、映画制作に奔走した記録を伝えるドキュメンタリードラマ。山下監督と、友人であるドキュメンタリー監督・松江哲明監督が作品化したオープニングテーマのタイトルは「カンヌの休日 feat.山田孝之」。この度公開されたアーティスト写真は、山田とフジファブリックのメンバーがタキシードでレッドカーペットを颯爽と歩く姿で、番組と楽曲の世界観を表した。また、2月15日に発売されるシングルCDのジャケットも同時に公開された。
2017年01月07日マーティン・スコセッシ監督の28年越しの渾身作『沈黙-サイレンス-』のロサンゼルスプレミアが、現地時間1月5日18時にDGA(DIRECTORS GUILD OF AMERICA)にて開催。日本から窪塚洋介、浅野忠信、塚本晋也、イッセー尾形らも駆け、世界の注目を集めた。スコセッシ監督が遠藤周作の原作を読んだ瞬間に映画化を希望し、長年に渡り温め続けてきたという本作。全米での拡大公開を間近に控えて開催されたプレミアには、これまで数多くの大作映画を送り出してきた会場となったDGAに30mにわたるレッドカーペットが敷かれ、世界中の期待を一身に集めるキャスト・スタッフ陣に多くのファンたちや世界各国のメディアが詰めかけた。レッドカーペットには、スコセッシ監督をはじめ、棄教したとされる師フェレイラ(リーアム・ニーソン)の真実を確かめるために長崎に潜入する主人公ロドリゴを演じたアンドリュー・ガーフィールド、物語の重要な鍵を握るキチジロー役をオーディションで勝ち取りハリウッドデビューを飾った窪塚さん、ロドリゴに棄教を迫る通辞(通訳)役の浅野さん、禁教下でも信仰を捨てない敬虔な信者モキチを演じた塚本さん、そして井上筑後守を演じ「LA批判家協会賞」助演男優賞次点となったイッセーさんらも日本から駆けつけ、レッドカーペットに集った。実は日米のキャスト陣が肩を並べて公の場に登場するのは、この日が初めて。28年もの歳月、揺るぐことなく映画化を望み続けたスコセッシ監督を囲んで、注目の日米キャストが顔を揃えたレッドカーペット・イベントは、場内から盛大で温かな拍手に包まれた。主演のアンドリューは、「スコセッシ監督と一緒に仕事ができたことに感謝している。窪塚洋介さん、浅野忠信さん、イッセー尾形さん、塚本晋也さん、皆さんと一緒に仕事ができて光栄。尊敬の念を深め、強い影響を受けた」とコメントした。窪塚さんとの2ショットも見られ、窪塚さんが「すごく驚いて、涙が止まらなかったよ」と感想を述べると、「映画の中の君は本当に素晴らしかった」とアンドリューが応じる場面もあった。ひとり和服姿で登場した窪塚さんは、「(本編を見て)浅野さんやイッセー尾形さん、塚本さんらが役をまっとうする姿に胸を打たれて、ストーリーとは関係のないところでも涙を流しました」と、日本人キャストの奮闘を讃えるコメント。「監督が常に見てくれていて、豊かな演技ができた」という浅野さんは、アンドリューとの共演について「彼は相当役になりきってたから、役と同様あまりコミュニケーションは取らず、厳しく接してくれてとても有り難かった」と振り返った。また、「感無量です。作品を観てもう言葉が出なかった」と語るのはイッセーさん。「ガーフィールドとは、全部本番のコミュニケーションだった。(演技をする)彼の心が動いたと思ったら、刺しにいく」ような撮影だったことを明かした。海の中で磔にされるという過酷な撮影に挑んだ塚本さんは、「本当にこの日がくるのが待ち遠しかった」と感慨深げ。スコセッシ監督の演出で「一番勉強になったのは俳優への配慮と、俳優を自由に演技させる場を整えてくれる」と、映画監督としても現場で学んだことを語り、「尊敬する監督の映画に自分が映っていることか不思議で、まだ信じられない」と、スコセッシ愛をより深くした様子だ。さらにレッドカーペットには、スコセッシと共に脚本を執筆したジェイ・コックス、名編集者セルマ・スクーンメイカー、プロデューサー陣らも駆けつけ、久しぶりの再会に笑顔が絶えないプレミアとなった。『沈黙-サイレンス-』は1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月07日人気俳優・山田孝之が「カンヌ映画祭」を目指す映画制作の過程を記録したドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」が、1月6日(金)今夜からテレビ東京系にて放送がスタートする。1999年に俳優デビューし、映画初主演を務めた2005年公開の『電車男』が大ヒットした山田さん。その後も『クローズZERO』シリーズや『十三人の刺客』、『GANTZ』シリーズや『バクマン。』『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』などに出演。『闇金ウシジマくん』シリーズで見せるハードなスタイルから「勇者ヨシヒコ」シリーズで見せるコミカルさまでその演技のふり幅の広さ、多彩さは他の追随を許さない。いまや日本を代表する俳優に成長した山田さんが今回挑むのは、自身2年ぶり2度目となる「ドキュメンタリードラマ」。前回のドキュメンタリードラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」では、スランプに陥った山田さんが親交のある映画監督・山下敦弘を呼び出し「赤羽での自分を撮影してほしい」と依頼、そこにドキュメンタリー監督・松江哲明が加わってドラマが生まれたのだが、今回も山田さんが山下監督を呼び出し「世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたい」と言い出し、2人で「カンヌ映画祭」に向け映画制作をスタートさせる。松江監督も参加して“映画制作に奔走した山田孝之の2016年夏の記録”として作品化したという。放送にあたり山田さんは番組公式サイトで「今回カンヌを目指して、大切なことをたくさん学びました」とコメント。「ふり返って見ると、決してベストとは言い切れない決断があった」としながらも「行動したことにより気づくことができ、次に役立てることができます」と続け「これからも“山田孝之の”やり方で頑張っていこうと思います。しっかりと注意してご覧ください」と視聴者へメッセージを寄せている。また山下監督も山田さんと過ごした昨夏をふり返り「修行のような毎日で、結果お尻に変なおデキが出来たり…山田孝之は変な魔法をもっているので皆さんも気をつけてください」。松江監督も「とんでもない映像は撮れていることは保証できます。おそるべし、山田孝之。無事、最終回まで放送されますように」とそれぞれコメント。「山田孝之がつくる映画」とは一体どのような内容なのか…本放送で確かめて欲しい。ドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」は1月6日(金)より毎週金曜深夜0時52分~放送。(笠緒)
2017年01月06日モデル・女優として活躍する水原希子がハリウッドに挑戦する様子を映したCM「オーディション控え室(Teaser)」篇が放映開始された。今回のCMは株式会社NOVAはドキュメンタリープロジェクト「Borderless」に先駆けて制作されたもの。「Borderless」では、 昨年秋に水原さんがハリウッドでのオーディションを受けるために短期滞在したロサンゼルスでの様子を、『モテキ』『バクマン。』などを手掛ける、映画監督の大根仁がスマートフォン片手に完全密着。18日(水)からは、全7篇に及ぶドキュメンタリーCMが放映。さらに長尺映像「Borderless! Special Document Movie」も公開予定となっている。本編公開に先立ち放映されているティザーCMでは、冒頭部分の「水原希子、挑戦中。 in Hollywood」のテロップに続き、机とソファが置かれた殺風景な控室で、オーディション直前の水原さんが、緊張した面持ちで台本片手に英語のセリフを練習する様子が捉えられている。(cinemacafe.net)
2017年01月05日どのような表現であれ、その道でトップを走る人や唯一無二の存在となる人は、才能だけでそこに至ったわけではないだろう。集中力、努力、“その表現”でなければならない理由があるに違いない。FASHION HEADLINEで昨年行ったインタビューから、そんな心に刺さる表現者たちの言葉を、アート・音楽編として紹介する。■ライアン・マッギンレーが語る写真とファッション--「最高の1枚を選ぶのは、本質的でリアルであることを追求するのと同じこと」【INTERVIEW】昨年、東京オペラシティアートギャラリーで開催された写真展「ライアン・マッギンレー BODY LOUD!」にあたり来日し、FASHION HEADLINE単独インタビューに応じたフォトグラファーのライアン・マッギンレー。「最高の1枚を選ぶということは、リアルで本質的であることを追求するのと同じこと」と語る彼に、写真とファッションへの想いを訊いた。■写真家・永瀬沙世--キュリー夫人を目指した少女が写真家になるまで【INTERVIEW】「キュリー夫人みたいになったらいいのにな」と父にいわれて育った少女は、いかにしてフォトグラファーになったのか。13歳で写真を撮りはじめ、ギターを弾き、歌を歌ったり、モデルをやってみたり、劇を演じ、絵も描けば、映像も撮ったが、一番ピンときたのが“写真”だったと永瀬沙世は語る。海外での活躍も目覚ましい彼女の、創作の原点を探るインタビュー。■人々がアートを巡る旅に出かける理由。瀬戸内国際芸術祭・総合プロデューサー 北川フラム-- ■北川フラム×大竹伸朗、“瀬戸芸”を通じ出会った両氏のアートの島への想い昨年は、4年に一度の現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の年。伊勢丹新宿店で、瀬戸芸とのコラボエキシビジョンが開催されたことから、ディレクターを務める北川フラムと、瀬戸芸で多く作品を残している現代美術家の大竹伸朗にインタビューを行った。アートと歴史、観光、文化などをキーワードに繰り広げられた貴重なトークセッションをお届けする。■宇野亞喜良、“絵本でなければ出来ない表現”-- 戦後の日本のイラスト界を牽引してきたレジェンド的な存在の宇野亞喜良。82歳の現在も精力的に活動を続けている彼の、絵本をテーマにした回顧展が伊勢丹新宿店で開催されることを機にインタビューを行った。絵本ならではの表現の面白さ、彼の持ち味である不思議、幻想的、シュール、ファンタスティック、残酷な表現が生きる絵本の世界観について訊く。■映画監督園子温「風化しかけた記憶に対しての小さな詩をつくりたい」日本映画界の鬼才として問題作を世に送り出してきた園子温が、昨年5月にオリジナルの新作「ひそひそ星」を発表した。25年前に書かれていた脚本がようやく映画化に至った経緯や、高校時代から続けているという詩の制作について縦横無尽に語り尽くす。映像、詩、小説、アート、音楽、パフォーマンスなど、ジャンルの垣根なく表現活動を行う園の向かう先とは何か。■音楽にはカタチがある。カセットカルチャーの震源地・中目黒「waltz」角田太郎【INTEREVIEW】中目黒にある「waltz」には、今では見つけることも珍しいカセットテープがところ狭しと並べられている。六本木WAVEとアマゾンでの勤務経験を持つ角田太郎が店長を務める同店はオープン後すぐに話題に。音楽がデータ化された昨今、彼があえてカセットテープにこだわる理由とは何か。音楽カルチャーの未来を見据えた、角田の視点に迫る。
2017年01月04日新たな『トランスフォーマー』シリーズも控えるジョシュ・デュアメルを主演に据え、アカデミー賞受賞俳優のアル・パチーノ、アンソニー・ホプキンスが奇跡の初共演を果たした『ブラック・ファイル 野心の代償』。このたび、新年を記念して、デュアメル演じる野心家弁護士ベンとイ・ビョンホン演じる謎の男が一騎打ちを果たす本編シーンがシネマカフェに到着した。野心家の弁護士、腐敗した製薬会社CEO、黒ずくめの謎の男、ブロンド美女…。野心と欲望にまみれた登場人物たちが、それぞれ人生を狂わせる巨大な陰謀を仕掛ける本作。メガホンをとったのは、日系二世のシンタロウ・シモサワ。共同プロデューサーを務めた『THE JUON/呪怨』では、ハリウッドデビューの清水崇監督に全米No.1の快挙をもたらした。そのほか、人気シリーズのスピンオフ「クリミナル・マインド 特命捜査班レッドセル」やケヴィン・ベーコン主演「ザ・フォロイング」などを手がけ、海外ドラマ界で頭角を現した新鋭が、本作で映画監督デビューを果たしている。届いた本編映像では、謎の男に誘い出されたベン(ジョシュ・デュアメル)が、不意を突かれ囚われの身となっている。目を覚ますと、そこは古びた教会。そして同じように捕まった妻シャーロット(アリス・イヴ)の姿もあった。その傍らに立つ冷たい目の謎の男はポケットからナイフを取り出し、おもむろにシャーロットの肩を突き刺す!「貴様殺してやる!なんてことを!」と縛られたベンは叫ぶが、「正義の味方のつもりで何も見えてないな。この世には善も悪もない。あるのは真実だけだ」と呟く謎の男。彼はいったい何を知っているのか?その直後、何とか縄を解いたベンは、男に殴り掛かる。落としたナイフを拾い、謎の男の足を切りつけるが、返り討ちに。一進一退の攻防が続く中、2人を捉えるカメラは徐々に回転していく。ベンと妻の運命は?謎の男の言う「真実」とは何なのか…?この迫力満点のシーン、実はイ・ビョンホンの完全プロデュースで作り上げられたという。「現場までスタントコーディネーターを呼び、スタントダブルも用意していたのですが、残念ながら彼らの活躍の場はあまりありませんでした。なぜなら、ビョンホンが振付も全部自分でやってしまうのです」と、振り返るのはシモサワ監督。その日の撮影は20時間に及び、通常ではスタントマンでさえ疲弊してしまうような現場だったが、ビョンホンは毎回一貫したエネルギーと一定のテンションで臨んでいたそう。「スタントマンでさえできることではないと思うし、ましてや彼は芝居と同時にスタントもこなしてくれたわけですから、見事なものです」と、そのプロ根性を監督は称えている。そんなビョンホンのファイトシーンは、必見だ。『ブラック・ファイル 野心の代償』は2017年1月7日(土)、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月04日山田涼介を主演に、日本を代表する傑作コミックを実写映画化する『鋼の錬金術師』。本日1月1日、“ハガレン”イヤーの幕開けを記念して、本作の公式サイトにてフルCGの実写アルフォンスの全貌も現れたティザービジュアルが初披露。秋に、“ハガレン”史上初の大規模原画展「鋼の錬金術師展」が開催されることも決定した。原作は、壮大なスケ―ル・世界観と想像を超えるストーリーで世界をも魅了する、日本漫画界を代表する伝説的コミック。シリーズ全世界累計7,000万部超の大ベストセラーであり、2003年と2009年にTVアニメ、2005年と2011年には劇場アニメが公開され、またゲーム、小説版などとマルチに展開された。月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)にて連載中に妊娠出産を経験した原作者・荒川弘(あらかわ ひろむ)が、「いつかわが子に読ませたい」との思いを込め、描き続けたというエルリック兄弟の感動的な冒険譚は、女性からも熱狂的に支持されている。元旦、“ハガレン”イヤーのはじまりに公式サイト内で公開されたティザービジュアルは、蒸気に包まれた駅構内で“鋼の錬金術師”エド(山田さん)と弟アルフォンス2人の冒険の始まりを暗示する姿が描かれている。原作者・荒川さんは、「『作品は自分の子供』とよく言われますが、原作が子どもならそこから派生した作品は可愛い孫のようなものです。このたびドラマCDやアニメやゲーム等に加えて実写映画という孫が増えました。完成までまだしばらくありますが、今度の孫はどんなやんちゃを見せてくれるのかな~と楽しみにしています!」と映画化についてコメント。メガホンをとった曽利文彦監督は、「映画監督として、日本が世界に誇る名作『鋼の錬金術師』を実写映画化できるなんて本当に幸せです。10年もの長い期間、この映画のために開発を続けた映像技術を全編に駆使して、邦画の新しい可能性に挑戦したいと思います」とコメントを寄せている。今回エルリック兄弟の姿と共に、曽利監督こだわりのイタリアの街で撮影された機関車と石畳が収められたティザービジュアルからは、“ハガレン”の世界観そのままの歴史あるヨーロッパの空気感を感じることができる。このイタリアでのロケについて、監督は「イタリアに行きたかった一番大きな理由が、機関車です。原作を読んでいて、“機関車”がモチーフとして一番重要だと考えました」とコメント、「兄弟が旅をする話なので移動は全部機関車で移動していて、機関車が日本の機関車だとしっくりこないので西洋の機関車を求めて街を探しました」と、兄弟の旅路を象徴するかのような機関車を求めていたと語る。また、「石畳の風景が欲しかった」と監督は言う。「日本に現代の石畳はあるが、年季が入った石畳を探すと西洋風の石畳はなく、最近のものだったりする。ある程度、年季の入った石畳を探すと、ある面積を必要とするので機関車と石畳を探しました」と、イタリアロケでのこだわりを明かしている。なお、公式サイト内で見ることのできる時計にはある仕掛けが施されているとのこと。その時計に隠された意味とは、いったい何なのだろうか…?山田さんのエドワード・エルリックほか、ウィンリィ役に本田翼、マスタング大佐役にディーン・フジオカ、“ホムンクルス”(人造人間)のラスト役に松雪泰子など、オールスターキャストが集結する本作。「鋼の錬金術師展」も含め、これからの続報にも引き続き注目していて。『鋼の錬金術師』は2017年12月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月01日世界中、そして日本中が待ち焦がれた「スター・ウォーズ」最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。公開以来、チーム<ローグ・ワン>随一のイケメンと話題になっているのがキャシアン役のディエゴ・ルナだ。このほど、彼の特別インタビュー映像がシネマカフェに到着した。本作はシリーズ第1作目、ルークやレイア姫、ハン・ソロたちが登場した『エピソード4/新たなる希望』の直前までが描かれるアナザー・ストーリー。反乱軍の寄せ集め極秘チーム<ローグ・ワン>が、惑星を丸ごと破壊してしまうほどの究極兵器デス・スターの設計図を奪うミッションに挑む姿が描かれる。今回、チーム<ローグ・ワン>の情報将校キャシアン・アンドーを演じたディエゴが、笑顔を絶やさず撮影の裏側を明かすインタビュー映像が到着。6歳のころから「スター・ウォーズ」の大ファンという彼は、「いよいよ自分の番が来た」と本作出演の喜びを語り、実際の撮影現場では目の前で繰り広げられる「スター・ウォーズ」の世界に大興奮だったという。「情緒たっぷりのシーンを撮ったと思えば、ストームトルーパーと延々戦ったり、何でもありで楽しいよ」と、過酷な撮影の合間でもキュートな笑顔を見せた。さらに映像には、ストームトルーパーや巨大なAT-ACTなどが登場し、物語のカギとなる“スカリフの戦い”が撮影されたモルディヴでの様子も収められている。劇中では、この浜辺で<ローグ・ワン>の面々が大義のために戦う姿は圧巻の展開を見せており、衝撃と感涙のクライマックスへと向かっていく。ディエゴは、そんな本作の撮影や「スター・ウォーズ」作品への出演を、自身が演じたキャシアンと重ね合わせ、「正真正銘の冒険さ。遥かなる銀河の旅を楽しんでる」とニッコリ。子どものころから親しんできた「スター・ウォーズ」の世界に出演できたことは、彼自身にとっても夢のような冒険となったようだ。彼が演じるキャシアン・アンドーとは、子どものころから反乱軍に属し、スパイや極秘任務などを行ってきた情報将校だ。やんちゃで無謀な主人公ジン(フェリシティ・ジョーンズ)のお目付け役として行動を共にする。どこか影があり、孤独な雰囲気を持つキャシアンからは想像できないほど、ディエゴの素顔は陽気で明るい。メキシコ出身、この12月29日で37歳を迎えるディエゴは、『天国の口、終わりの楽園。』で一躍知名度を上げ、『ターミナル』『ミルク』などに出演。同じくメキシコ出身のガエル・ガルシア・ベルナルと映画製作会社を設立し、映画監督としても才能を発揮、カンヌ国際映画祭の審査員を務めるなど、映画業界の次世代を担っていく存在の1人だ。SNS上では、早速“超絶イケメン”と話題となっており、「キャシアンがイケメンに見えてしょうがない!かっこよすぎ」「キャシアンがイケメンすぎて『ローグ・ワン』のハン・ソロだと思う」など、その魅力に多くの女子たちが夢中に。そんなキャシアンとジンとの絆、また相棒ドロイドK2-SOとの絆にも注目してみて。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年12月31日俳優・山田孝之が、テレビ東京系ドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』(2017年1月6日スタート 毎週金曜24:52~)のオープニングテーマで、フジファブリックとコラボすることが27日、わかった。同作は2016年夏、「映画の賞が欲しい」と映画監督・山下敦弘を呼び出した山田が、映画制作に奔走した記録を伝えるドキュメンタリードラマ。山下監督と、友人であるドキュメンタリー監督・松江哲明監督が作品化した。オープニング曲のタイトルは「カンヌの休日 feat.山田孝之」となり、フジファブリックの山内総一郎とともに、山田が歌声を披露する。山下・松江両監督のリクエストにフジファブリックが答える形で制作されたサウンドは疾走感に溢れ、歌詞はカンヌ映画祭で賞をとった映画のタイトルで構成されている。CDシングルは2月15日発売。表題曲に加え、「カンヌの休日」フジファブリックバージョン、インストゥルメンタル、そしてミディアムバラードの「Here」がカップリング曲となる。また、初回生産限定盤には「カンヌの休日 feat.山田孝之」のミュージックビデオが収録される。(C)「山田孝之のカンヌ映画祭」製作委員会
2016年12月27日