東京五輪が開幕を目前に控えるなか、Twitter上では7月20日ごろから「#もううんざりだよ東京五輪」のハッシュタグを添えた呟きが広がっている。五輪開催を反対する意見もあれば、新型コロナの感染拡大や生活を不安視する声など様々だ。そんななか、脳科学者の茂木健一郎氏(58)が21日午前にツイートした“怒りの呟き”が物議を醸している。《このハッシュタグでつぶやいている、ごちゃごちゃうるさいノイジーマイノリティの方が、うんざり。勝手にやってなさい。ぼくたちはホスト国として東京オリンピック盛り上げます。まずは今日のソフトボールから!》五輪開催に不安を抱える人や反対する人を“声の大きな少数派”を指す「ノイジーマイノリティ」と括り、「#もううんざりだよ東京五輪」のハッシュタグを添えた茂木氏。続くツイートでは《このハッシュタグにのって、コロナ対策と五輪があたかも二者択一であるかのようなことを言うひとたちの非論理性と粗雑な思考にいちばん腹が立つ》と補足したものの、批判が殺到し“炎上騒動”となっている。《「ごちゃごちゃうるさいノイジーマイノリティの方」対「ぼくたち」茂木さん、意識的か無意識的か知らんけど、こうやって分断を煽るのはオリンピック精神に反するのでは?》《茂木先生、これはあんまりだわザルな水際対策、低いワクチン接種率、緊急事態宣言下での五輪開催……何ら有効な対策もなしで、私達の命と生活が脅かされる危機だから、怒ってる。ノイジーマイノリティのレッテル貼りで、当たり前の怒りの声を奪わないでほしい》《抗議の声にうんざりするのは自由だけど、世論調査を見ても「ノイジーマイノリティ」というのは明らかにおかしいでしょ。なぜこの言葉を使うんですかね。願望ですか?》■専門家の見解は「占い」「役立たず」とも……また茂木氏は政府分科会の尾身茂会長(72)が「8月1週目には東京都で感染者が3千人近く増加する」との見解を示した記事を引用し、《適当な数理モデルで占いみたいなことばかり言ってないで、とっとと医療体制のcontingency planを立てればいいのに》などと投稿。さらに《「専門家」の予想なんて、どうせトイモデルで当たらないんだから、メディアもいちいち報道する必要なし!それよりも、contingency planが重要。ずっと言っているのに、「専門家会議」は適当な予想と人々の行動変容のよびかけばかり。役立たず。うんざり》と、痛烈に批判した。専門家の分析を「占い」と呼び、「当たらない」「役立たず」と断じた茂木氏だが、果たして本当にそうだろうか。厚労省が6月30日に公開した京都大学などの研究資料によると、東京都の感染状況について《最も楽観的なシナリオでも7月中に1日の感染者報告数は1,000人を超え、その後2,000人程度まで増加しうる》と指摘していた。実際に7月14日以降、東京都では1,000人を超える感染者が報告され、21日には1,832人にまで達している。また朝日新聞社が17、18日に実施した世論調査によると、五輪開催について賛成は33%、反対は55%。また「安全・安心の大会」の実現には、「できる」との回答が21%、「できない」との回答は68%にのぼったという。「今大会では感染防止対策として、五輪関係者と一般市民が接触しないように『バブル方式』が採用されていますがすでに『機能していない』とも指摘されています。今月に入ってから、67人もの大会関係者の感染者が出ています。茂木さんの非難する『#もううんざりだよ東京五輪』を添えた投稿には、一方的に五輪反対を唱えるものばかりではありません。選手たちを応援しつつも、国民が安心できるような感染対策を講じていない政府や組織委員会のやり方に異議を唱えるコメントもあります。盛り上げたくても盛り上がれない人もいるのです」(スポーツ紙記者)144万人以上ものフォロワーを抱える茂木氏。自身のフォロワーにも五輪反対派がいる可能性は考えなかったのだろうかーー。
2021年07月22日「私は五輪とともに生きてきました。アスリートは、自国開催の五輪で金メダルを取ることを夢見ます。しかしなかなか巡り合うことはありません。今は、生まれた国で五輪を開催し、最高の舞台に整える幸せを感じ、やり遂げる使命を感じています」こう語ったのは東京五輪競技大会組織委員会の橋本聖子会長(56)だ。『日刊スポーツ』によると橋本会長は7月20日、国際オリンピック委員会の総会で冒頭のようにコメント。さらにコロナ禍のなかでの開催について「五輪の価値を問い直して発信できるきっかけになるのではないでしょうか。これを東京モデルとして新たなレガシーとしていきたい」と意気込んだという。‘64年の東京五輪開会式の5日前に生まれ、聖火にちなんで聖子と名付けられた橋本会長。のちにスピードスケートや自転車の選手となり、五輪には7度も出場。そのため“オリンピックの申し子”と呼ばれてきた。しかし優先すべきことは、自身の使命感ではなく「東京五輪の不安を国民から払拭すること」ではないだろうか。「空港検疫で、ウガンダ選手団の1人が陽性者だと判明。しかし濃厚接触者は隔離されず、同じバスで移動することに。そうして別の陽性者も出ることとなりました。6月、菅義偉首相(72)は羽田空港を視察し、水際対策を徹底するよう指示したものの『全然できていない』との指摘が自民党のなかからも聞こえてきます」(全国紙記者)東京五輪に関する問題は新型コロナだけではない。「東京は連日、猛暑日が続いています。そのためアメリカの『CNN』は『五輪史上最大級の猛暑』と報じました。ですが、東京都から提案されている暑さ対策は打ち水やアサガオを植えることなど、原始的なものばかり。またトライアスロンなどの競技が行われるお台場海浜公園の周辺水域では19年、基準の2倍以上もの大腸菌が検出されました。『トイレのような臭いだった』との報告もあり、約1億2,000万円もかけて覆砂を行うなどの対策を取りました。しかし、その効果を疑問視する専門家は後を絶ちません」(前出・全国紙記者)Twitterを見ると東京五輪について《五輪の失態、グダグダっぷり》《恥を世界に発信》と呆れ混じりのツイートも多く見られる。そんななか「やり遂げる使命を感じている」と語った橋本会長にネットでは厳しい声が相次いでいる。《自分一人でやり遂げろやそれもできずに使命とか言うな》《私は、五輪と共に生きていません五輪は4年に一度のスポーツイベントという感覚です》《あんたの使命なんか知らんがな。そんなにやりたけりゃ1人でやって下さい》《人の命より自分の個人的思い入れを上に置くわけね。アカンやろ》
2021年07月22日過去のいじめ問題がきっかけとなり、ミュージシャンの小山田圭吾さんが、東京五輪開会式の楽曲担当を辞任することが発表されました。同件は、小山田さんが、障害のある同級生などにいじめを行っていたことを明かした、1990年代のインタビュー内容が拡散されたというもの。小山田さんが楽曲を担当する東京五輪には、障がい者スポーツの大会であるパラリンピックもあり、かついじめの内容も度を越えたものだったことから、批判の声が殺到しています。古市憲寿「そもそも『いじめ』という言葉がよくない」2021年7月19日、社会学者の古市憲寿さんが自身のTwitterを更新。内容に反響が上がっています。フォロワーに小山田さんの件について聞かれた古市さんは、自身の考えをこう明かしました。「いじめ」に関する報道に思うことはずっと一緒で(これまで何度も発言したり書いてきています)、そもそも「いじめ」という言葉がよくないと思うんです。刑法における暴行罪や傷害罪に当たるなら刑事事件になるべきで、学校空間を聖域にするべきではありません。@poe1985ーより引用古市さんはそもそも『いじめ』という言葉がよくないとした上で、「学校空間を聖域にするべきではない」と指摘。また、問題なのは『いじめから時間が経過してしまった場合』とし、「すべての被害者がすぐに告発できるわけではない。言葉にできるまでに10年、20年かかることがある」と被害者の心に寄り添いました。続けて、古市さんはこう持論を展開しています。当事者の問題であること、日本は法治国家であること、の二点が重要だと思います。私刑は許されないわけですから、当事者が告発したい場合に、それを支援する制度や社会のあり方は大事です。だけどそれを、それこそ「いじめ」のような形で加害者を糾弾するのは反対です。@poe1985ーより引用最後に、「当事者が告発をしたい場合に、それを支援する制度や社会のあり方が大切」と持論をつづっています。投稿には、ネット上でさまざまな声が寄せられました。・「『いじめ』という言葉がよくない」というのは本当に共感。その言葉があることで、いじめの実情が曖昧になっている気はする。・当事者が告発できる社会の構築っていうのは少し難しいのかも。もちろん実現するのが理想だけど…。・開会式の作曲家としてふさわしくないという批判は仕方がないと思う。けど古市さんのいうように、私刑にしていい、というわけでもない。ネット上では賛否が分かれた、古市さんのいじめに対する持論。いじめに関する問題を他人事として済まさず、正しい方法によって少しでも傷付く人を減らす努力が必要でしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年07月20日東京五輪開会式の楽曲制作を担当していたミュージシャン・小山田圭吾が19日、辞任を申し出たことをツイッターで発表した。小山田は、「この度の東京2020オリンピック・パラリンピック大会における私の楽曲参加につきまして、私がご依頼をお受けしたことは、様々な方への配慮に欠けていたと痛感しております」の書き出しから、「関係各所にて調整をさせて頂き、組織委員会の皆様へ辞任の申し出をさせて頂きました」と報告。「皆様より頂きましたご指摘、ご意見を真摯に受け止め、感謝申し上げると共に、これからの行動や考え方へと反映させていきたいと思っております」とし、「この度は、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉で結んでいる。小山田の担当が今月14日に発表されると、90年代の雑誌インタビューで学生時代に障がい者をいじめていたと告白したことが改めて問題に。これを受け、小山田は16日にツイッターを通じて謝罪し、依頼を受けるに至った経緯などに触れて続投する姿勢を示していた。
2021年07月19日東京五輪の開会式で楽曲制作を担当するミュージシャンの小山田圭吾氏(52)。五輪開幕まで残すところ4日と迫っているが、小山田氏が90年代に音楽雑誌『ロッキング・オン・ジャパン』と『クイック・ジャパン』で語った“いじめ告白”の余波が広がり続けている。組織委員会は7月14日、東京五輪の制作・演出に関わるクリエイターを発表。その内の一人に小山田氏が名を連ねていたことから、“いじめ告白”の内容がSNS上で拡散。相次ぐ批判を受けて小山田氏は16日に、約1,500文字に及ぶ謝罪文を発表。しかし騒動は収まらず、’94年に小山田氏のインタビューを掲載した「ロッキング・オン・ジャパン」も18日に声明を発表する事態となった。「小山田氏の起用が発表された直後から、SNSで過去の“いじめ告白”を問題視する声や辞任を求める声が続出しました。小山田さんのインタビュー記事は、障がい者とされる同級生らへの虐待行為を武勇伝かのように語る内容でした。90年代の当時でも、その凄惨な内容に嫌悪感を抱いた音楽ファンは数多くいました。今回の東京大会では、一人ひとりが互いに認め合う『多様性と調和』が基本的コンセプト。小山田さんの行いは、そのような理念に大きく反すると言えるでしょう」(音楽誌ライター)小山田氏の“いじめ告白”は瞬く間に情報番組でも取り上げられ、議論の対象となった。なかでも東京五輪に携わるのが、「小山田氏でなければならない理由の説明」を求める声も上がった。18日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演したメイプル超合金のカズレーザー(37)は、「(小山田氏の件について)知りませんでしたではなくて、知っても譲れないんですっていうことを説明しなければいけない」と主張。さらに現段階で「すでに音楽や演出は決まっているはず」とし、「(小山田氏が)辞任しても、別に組織としては成立するはず。辞任させることができないことを、丸川さんとかが説明すればいいだけのこと」と指摘した。さらに19日には加藤勝信官房長官(65)も、会見で「障害の有無に関わらず、いじめや虐待はあってはならない行為だ。政府として共生社会の実現に向けた取り組みを進めており、こうしたことに照らしても全く許されるものではない」と発言。小山田氏の処遇について適切な対応を組織委にもとめていた。■“知らぬ存ぜぬ”の丸川五輪相組織委員会の武藤敏郎事務総長(78)は17日の会見で、小山田氏について「現時点において十分に謝罪をして反省をして、倫理観を持って行動したいと言っている」とフォロー。組織委員会として「引き続き最後まで準備に尽力していだたきたい」と、小山田氏を続投させる意向を示したのだ。組織委員会が小山田氏を擁護するなか、東京五輪をサポートする立場である丸川珠代五輪相(50)の対応も問題視されている。小山田氏について報じられ始めた16日、丸川氏は会見で「まだ報道を確認していない」「組織委員会が対応されていると思うので、組織委に確認してください」と“知らぬ存ぜぬ”な対応をしたのだった。組織委員会と連携しているはずの丸川氏だが、小山田氏の件が問題になっていることについて「知らない」で済ませて良いのだろうか。「開幕が迫っているとはいえ、小山田氏の続投には批判の声が殺到しています。“五輪のサポート役”であるはずの丸川大臣は、完全にスルー状態です。IOCのバッハ会長とコーツ調整委員長の広島・長崎訪問についても、3日前にも関わらず『伺っていない』『橋本聖子会長に確認します』と受け流していました。その一方で、バッハ会長の歓迎会にはしっかり出席しているのです。丸川大臣は元アナウンサーでもあります。たとえ小山田氏の存在を知らなかったとしても、起用前に調べるなどして組織委員会に助言するといったこともできたのではないでしょうか。きっちり説明しないまま開幕に持ち込んでしまうと、いっそう批判を浴びることになるでしょう」(スポーツ紙記者)“都合の悪いことは知らんふり”とばかりに組織委員会に押し付ける丸川氏の対応に、五輪相としての存在意義を問う声が広がっている。《丸川ってなんの為にいる?知らぬ存ぜぬばかり。辞任して下さい》《何でもかんでも知らぬ存ぜぬで通るとでも思ってるんでしょうか?この方の勉強不足には辟易します》《丸川さんは、五輪担当大臣として何なら知ってるのだろう?承知していない、聞いていない、報告を受けていない(以下略)。いくら別の地平にいるからって、状況把握しようとせず、責任逃れが過ぎやしませんか》
2021年07月19日東京五輪の開会式で楽曲制作を担当する、ミュージシャンの小山田圭吾さんの過去の言動が議論になっています。2021年7月14日、東京五輪に関わることが発表された小山田さん。しかし、小山田さんが1990年代に受けた雑誌のインタビューで、障がい者へのいじめを明かしていた情報が拡散されたのです。東京五輪に関連するパラリンピックは、障害者スポーツの大会。また、いじめの内容が度を過ぎたものであることに加え、小山田さんが笑いながら話していた点から、批判する声が続出しています。カズレーザー、小山田圭吾の『障がい者いじめ』にズバリ同月18日に放送された情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)では今回の件について特集し、小山田さんが自ら語ったいじめ行為の詳細を説明。心身を傷付ける暴力行為に対し、コメンテーターとして出演するお笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさんは、このようにコメントしました。この方のことを結構調べて、こういった昔の酷いいじめのことは結構出てくるんですけど。それ以外の情報…例えば「いじめを悔いてるので反省しています」「償いのためにこんなことをしています」っていう情報は、あんまり見つからなかったんですよ。再チャレンジってのは、過去のマイナスを埋め合わせる、プラマイをゼロにすることを認めるっていうことで。これ、批判と擁護で批判の方が大きいっていうのは、プラマイのマイナスを埋め合わせることを単純にしてなかったってことなんで、これは再チャレンジとかじゃなくて、批判されて当たり前の自業自得の話だと思う。だって、もっとちゃんと「過去のことを悔いてます」「そのために、こんなことをしました」っていうのは、多分やってらっしゃるとは思うんですけど、世間にアピールして、それを(世間が)納得してれば、それで丸川さん(丸川珠代大臣)とかも「この方はこういう素晴らしいことをしてます」ってフォローすることもできるし。それやってなくて批判されてるのは当たり前のことですよ。過去が裁かれているわけじゃないです。サンデー・ジャポンーより引用過去の行いそのものが批判されているというよりも、その後の行動が批判されていることを指摘したカズレーザーさん。真剣な表情で「過去の行いに対し、これまで大々的に行動を起こしていないのであれば、批判されても仕方がない」と持論を展開しました。いじめ行為に対する怒りが伝わってくるカズレーザーさんのコメントは、番組放送後にネットで拡散されました。・いつも冷静なカズレーザーさんが感情的で驚いた。それだけのことをしたってことだね。・番組を見ていましたが、カズレーザーさんが怒りに震えているのが伝わってきました。・子供のやることでも、いじめは許されない。被害者は一生傷付き続けるんだから。もちろん謝罪をしたところで、罪が償われるわけではありません。しかし過去が変えられない以上、その後の言動が重要といえるでしょう。カズレーザーさんに関する記事はこちら[文・構成/grape編集部]
2021年07月19日2021年夏に開催予定の東京五輪。開会式ではミュージシャンの小山田圭吾さんが楽曲制作を担当します。しかし、小山田さんが過去に障がい者へのいじめを雑誌で明かしていたことから、人選に批判的な声が続出。同年7月16日、小山田さんは自身のTwitterアカウントで、いじめについて「大変今更ではありますが、連絡を入れて被害者に直接謝罪をしたい」と思いを明かしました。小山田圭吾の『障がい者いじめ報道』にIKKOが涙ながらに持論を展開同月18日に放送されたバラエティ番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、今回の騒動について特集。問題となっている90年代に掲載された雑誌のインタビューで、小山田さんは「小学生から高校生の頃、障害のある同級生らを全裸で縛ることや、バックドロップをしたことがある」と自ら明かしています。MCである和田アキ子さんは、インタビューの原文を読んだ上で「テレビではいえないくらい、いじめというにはあまりにも悲惨」と非難。コメンテーターであるタレントのIKKOさんは、直接いじめの謝罪をすることについて、真剣な表情でこのように思いを明かしました。なんかそれって、今更掘り起こして…昔のことを思い出してしまうから、そういうことしてほしくないですね。アタシだったら思い返してしまうし、苦しかった時のことを。それで通常のいじめじゃなくって、何回もラジオとかいろんなところで自分のいじめを武勇伝みたいにしてるじゃないですか。それを「知らなかった」っていうこともあり得ないと思うんですよね。それも、身体の悪い人たち…障害持ってる人たちに対して、そんなこと(いじめ)できるのかな。涙しかないです、本当。アッコにおまかせ!ーより引用涙声になりながら、いじめ行為や本人への直接謝罪について持論を展開したIKKOさん。今回の件を受け、ネットではいじめを受けたことのある人から「今更、いじめた人に謝罪なんてされたくない」「謝ったら終わりというわけではない」といった声が上がっています。IKKOさんがいうように、武勇伝として面白おかしく語られていたいじめ行為を数十年後に謝罪されても、嫌な記憶を思い出してしまう人は多いでしょう。IKKOさんの涙ながらの訴えに、視聴者からは共感する声が寄せられました。・涙ぐんでいて、IKKOさんは人の痛みが分かる人だということが分かった。・いじめって被害者は一生苦しむんだよね。直接謝るだなんて、余計に苦しめると思う。・IKKOさんの意見に同意。自分の気持ちを代弁してくれてありがとう。いじめは心と身体を深く傷付ける行為であり、被害者は一生のトラウマを抱えることになります。たとえ加害者が謝罪をしても、その傷が癒えることはないでしょう。被害を減らすためには、いじめ行為がいかに酷であるかを多くの人が知らなくてはなりません。[文・構成/grape編集部]
2021年07月18日東京五輪・パラリンピックまで残すところ21日と迫ってきたが、政府や大会組織委員会が謳う「安心・安全」にさらなる不安要素が浮上した。「濃厚接触者の方は、試合には出られるんですか?出られないんですか?」6月30日に国会内で行われた立憲民主党の会議で、内閣官房の担当者に向けてこう質問したのは白眞勲参議院議員(62)。各メディアによると白議員の問いに対して、担当者は「本来であれば濃厚接触になれば、検査で陰性でも14日間自宅待機等の制限がかかるのが日本国内のルール」と説明。いっぽうで「やはり4年に1度の大会」と前置きし、「選手が一生懸命努力を重ねてようやく東京大会に来られた方々。14日間、丸々隔離すると試合に出られない。今まさに、関係者の間で選手のために何ができるのか調整を行っている」と述べたというのだ。担当者の発言を受けて、元パラリンピック競技選手の横沢高徳参議院議員(49)が「仮に出られるとなって、感染が広がると逆にアスリートが批判を受ける」と警告。だが担当者は「どんな条件なら感染が広がらずに選手が出場できるのか」と、濃厚接触者に該当する選手の出場を可能する方針を明かしたという。5月下旬には新型コロナや猛暑による「健康被害」や「死亡に至る可能性」は“自己責任”と、IOCが東京五輪参加者の同意書に盛り込んだことが明らかになったばかり。IOCの担当者は「いかなる政府も保健当局も感染症について保証はできない。われわれ全員が負うべきリスク」と強調し、波紋が広がっていた。「安心・安全」を強調しながらも“濃厚接触者でも出場できるよう調整中”といった方針に、ネットでは反対の意見が続出している。《新型コロナウイルスのパンデミックの最中に、本気で東京五輪を開催する気があるのなら真っ先に検討すべき課題の一つだ。いまだ、こんな初歩的かつ重大なことすら決まっていないなど、本当にあり得ない》《開催一カ月前に調整中?真剣に五輪のコロナ対策を考えているとは思えない……》《濃厚接触者の大会出場を調整してるとか控えめに言って頭おかしい。というか濃厚接触者が参加してたら他の選手も迷惑だろ。五輪開催に関してはもう諦めたけど無駄なリスクは冒さないでくれ》《大暴走中です。阿保の極みです》同日に厚生労働省で開かれた専門家会議では、新型コロナの新規感染者が7月中旬にも増加するとの試算が発表されたばかり。同省が公開した一部研究資料によると、《デルタ株の影響が小さく、人流が6月下旬程度の水準でその後上昇せず経過し(効果的な重点措置が持続する状況に相当)、オリンピックの影響がないとする最も楽観的なシナリオでも7月中に1日の感染者報告数は1,000人を超え、その後2,000人程度まで増加しうる》といった指摘もされている。刻一刻と迫る東京五輪・パラリンピック。「安心・安全」が脅かされかねない方針に、国民の不安は募るばかりだ。
2021年07月02日絆や希望……。聞こえはいいが内容のないそんな言葉で、五輪のリスクをごまかそうとする政府。だが、専門家は開催によって、多くの人の命が脅かされることを警告しているーー。〈無観客開催は、会場内の感染拡大リスクが最も低いので、望ましいと考える〉〈観客がいる中で深夜に及ぶ試合が行われていれば、営業時間短縮や夜間の外出自粛等を要請されている市民にとって、「矛盾したメッセージ」となります〉6月18日に、そんな文言が書かれた“提言”を発表したのは「コロナ専門家有志の会」だ。この提言の正式名称は「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に伴う新型コロナウイルス感染拡大リスクに関する提言」。ここでは五輪を開催した場合の新型コロナウイルスの感染拡大を予測した複数のシミュレーションが紹介されている。感染力が強いインド由来のデルタ株が広がった場合のシミュレーションでは、五輪によって人流が増えると、7月中に東京都の1日の新規感染者数が2,000人を突破するという。それに伴い、重症者数も急増。8月中にも都が現在確保している重症病床数373に至り、最悪の試算では重症者は500人を超えてしまうというのだ。だが、これだけ危機的な予想が出ているにもかかわらず、提言に五輪の「中止」や「延期」を求める意見は盛り込まれなかった。医学博士で医療ガバナンス研究所理事長の上昌広さんはこう疑問を呈す。「感染力が強いデルタ株に置き換われば、感染者も重症者も、欧米並みに増える可能性があることがわかっているんです。開催の延期や中止に一切触れないのは、いかがなものでしょうか。本当に、国民や選手のことを考えるなら、熱中症のリスクもなく、かつワクチンも行き届く10月に延期するのが望ましい。そう提言するのが専門家の役割でしょう」当初、有志の会は「開催中止」を提言に盛り込むことを検討していたという。だが、会の一員で、「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の会長の尾身茂氏が6月18日の記者会見で語ったところによると、菅義偉首相がG7(主要国首脳会議)で予定どおりの開催を表明したことから、「開催の検討うんぬんはほとんど意味がなくなった」ために、提言から外したという。要は科学ではなく、政治的な配慮から提言に「中止」や「延期」の文字が入らなかったのだ。結局、政府は実質的にこの提言を黙殺。ふたたび緊急事態宣言が発令されない限り、観客数を“上限1万人”とすると決定している。上さんはこう警鐘を鳴らす。「五輪を開催しなくても、夏場は季節性の要因で感染者が増加する可能性があります。昨年のデータを見ると、春と夏に波が来て、秋にいったん下火になって、また冬に波が来ています。現に東京では、すでに感染が再拡大し始めています」確かに、6月25日の東京都の新規感染者数は562人と、前週から109人も増加した。すでに第5波が始まってしまったかもしれないのだ。「デルタ株による第5波が来れば、重症者数は500人を超えるでしょう。そうなれば、医療崩壊どころか日本社会が崩壊しかねない。残念ながら、中止も延期も入っていない有志の会の提言は、『私たちは警鐘を鳴らしましたよ』というアリバイ作りとしか思えません」
2021年07月01日「NHKは東京五輪の開会式、もしくは閉会式だけでも大野智さん(40)を除く4人をそろえようとねばり強く交渉しました。しかし、これまでスペシャルナビゲーターとして撮影した嵐5人の過去の映像や、楽曲『カイト』が流れることはあっても、新たにメンバー4人がそろうことはありません」(NHK関係者)7月23日から開催される東京五輪。そのNHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーターに嵐の櫻井翔(39)と相葉雅紀(38)が就任することが6月23日に発表された。「もともと、スペシャルナビゲーターは嵐が務める予定でした。しかし新型コロナの影響で東京五輪が1年延期。昨年末をもって嵐が活動休止に入ったため、メンバーの出演がどうなるか注目されていました」(テレビ誌記者)NHKは5月19日に行われた放送総局長会見でも「現時点ではまだ決まっておりません。今後決まり次第お伝えします」と答えていた。「そのため“特例”として嵐が東京五輪限定で復活するのでは、とファンたちは一縷の望みを託していたんです」(前出・テレビ誌記者)そんななか今回、正式に櫻井と相葉で出演することが決まったのだ。2人が選ばれた理由を、前出のNHK関係者はこう話す。「櫻井さんは日本テレビ系で6大会連続五輪キャスターを務めてきました。相葉さんもNHKのスポーツ番組に出演しています。そうした2人の実績が評価されました。すでに準備を始めており、6月中旬に2人がスタッフを含めて打ち合わせをしたと聞いています。お互いの得意分野をすり合わせながら担当する競技の分担を行ったようです。また櫻井さんはこれまでの五輪の取材でノートをつけているので、相葉さんに見せて情報を共有するそうですよ」この嵐のメンバー“2人”という数字に大きな意味があるという。「嵐の活動休止以降、嵐のメンバーがテレビ番組で3人以上が一緒に出演したことは一度もなく、最大でも2人までです。6月3日に放送された櫻井さんのバラエティ番組『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)でも、二宮和也さん(38)が、ゲストとして出演しましたが、ほかのメンバーが登場することはありませんでした」(映像関係者)CMでも同じルールが存在すると広告代理店関係者は言う。「現在、JALのアンバサダーとしての活動しているのは、櫻井さんと松本潤さん(37)の2人です。三ツ矢サイダーのCMに出ているのも櫻井さんと相葉さんの2人。ライオンに至ってはもともと同社の別々の製品で、二宮和也さんと相葉さんが起用されていましたが、6月21日にコラボCMが発表されて2人で出演することになりました」■“共演は2人まで”ルールにこだわり続ける理由一度の例外も許さない“嵐の掟”。これほどまでに“共演人数の上限2人”にこだわるのは、ある理由があるようだ。「嵐がデビュー25周年を迎える3年後の’24年に、メンバーは再集結を視野に入れているからでしょう。それまでは、充電中の大野さん以外の4人は個人の活動を積極的に展開していく予定だといいます」(テレビ局関係者)すでに櫻井はキャスター業に加え6月13日に最終回を迎えたドラマ『ネメシス』(日本テレビ系)で、3年半ぶりの連ドラ復帰を果たした。相葉は3本のバラエティ番組を掛け持ちし、松本は今冬公開予定の映画『99.9』を現在撮影中で、’23年のNHK大河の主役を務めることも決まっている。二宮は、4月からYouTuberとしても活躍している。「二宮さんは6月17日の誕生日に行われた生配信で、38歳の抱負を聞かれて、『チャンネル登録者数300万人』と個人的な目標を答えていました。これはまさしく“各自の今やるべきことをやる”という姿勢の表れだと思います。またその後には、大野さんから『早く40歳になれ』と誕生日を祝うメッセージが来たことを明かしていました。大野さんの名前を出し、“嵐の絆”を強調したのは、それぞれが個人のことに注力しつつも、嵐は必ず戻ってくるということを示していたのでしょう」(前出・映像関係者)こうしたスタンスはメンバーの“総意”でもあるという。「今回のNHK東京五輪スペシャルナビゲーターという超大役でも、嵐のメンバー4人が集まる“例外”をつくらなかったのは、『5人で嵐』という共有の認識を持っているからでしょう。大野さんが戻りやすくする気遣いといった面もあるのではないでしょうか。昨年予定していた7年ぶりとなる国立競技場でのライブも無観客での開催になるなど、ファンの前で直接、感謝を伝えることができなかったことも心残りだったようです。さらに、ジャニーズの歴史上、ファンの前で25周年のライブを開催できたグループはいません。悲願をなんとしても達成したいという思いは、嵐のメンバーの頭の中にあると思います」(前出・映像関係者)東京五輪でも2人の出演にとどめたのは、’24年の再集結に向け、“嵐の掟”を守り続ける決意表明なのだろう。
2021年06月29日東京五輪・パラリンピックを巡る数々の“迷言”で、これまでも批判を浴びてきた丸川珠代五輪相(50)。またしても、丸川五輪相の発言が物議を醸している。6月23日、政府や組織委員会、競技会場がある自治体などの連絡協議会がオンラインで開かれた。各紙によると埼玉県の大野元裕知事(57)と千葉県の熊谷俊人知事(43)は、午後9時以降に開催される競技について無観客での開催を要請。知事たちの要請を受け、組織委員会は「まん延防止等重点措置」の期限である7月11日までに判断する方針を示したという。この件について24日、丸川五輪相は産経新聞の取材に応じ、「地域ごとに感染の状況が違う中で、国としても知事の判断の権限は非常に大きいと認識している」とコメント。その上で、「仮に知事がどうしても慎重な判断をせざるを得ないときには、最終的に国は受け止めるべきだと思っている」と発言したのだ。さらに続けて「仮に知事が人流の抑制が必要だと判断するときには無観客も検討しなければならないことは頭の中に置いている。基本的には観客を入れることとしているが、工夫できることがないか調整している」と述べたという。■「当事者意識、全くなし」「知事の判断」を全面的に押し出した丸川五輪相だが、誤解を招くことにはならないだろうか。全国紙記者が語る。「埼玉県ではバスケットボールやサッカー、千葉県ではフェンシングやテコンドーなど午後9時以降に予定されている試合もあります。いっぽう首都圏1都3県では感染症対策として、現在、イベントの開催時間は午後9時までです。そのため観客の有無以前に、五輪競技だけ時間制限を緩和することは『矛盾している』といった指摘もあがっています。しかしながら五輪に関する判断について、競技会場のある自治体の知事に決定権はありません。丸川大臣の説明ですと、『判断するのは知事』と責任を押し付けているように受け取られてもおかしくありません」“最終的な判断は知事に委ねる”とも言わんばかりの丸川五輪相の発言に、ネット上では「無責任」と存在意義を問う声が相次いでいる。《「判断」という表現が卑怯ですね。知事は要請する側で、判断するのはあなたでしょう?判断主体を知事であるかのように表現していては、丸川大臣あなたは何のためにいるのでしょうか?批判を受けない為に知事に責任を丸投げしてるようにしか、思えません》《夜間無観客は知事判断でできる…ってこの方は言ってるんですかね?ならば昼間無観客も知事判断できるんですかね?その権限を大臣が認めた、ということでいいんですかね?》《当事者意識、全くなし》また、丸川五輪相はコロナ禍で五輪を開催する意義について問われ、次のようにも述べたという。「アスリートがどれほどの努力を重ねてきたか、実際競技をしている姿を見ることを通じて、『これから社会を動かそう。自分たちの生活を、もう一度動かし始めよう』と思う勇気を分かち合う大会になれば素晴らしい」「社会」や「生活」を持ち出すのであれば、もっと寄り添う姿勢が必要なのではないだろうか。
2021年06月26日開幕まで1カ月を切った東京五輪。まだまだコロナ禍が終息したとは言えない中、いよいよ開催に向けて急ピッチに動き出した感があります。そこで、女性自身では読者の皆さんに東京五輪に関するアンケートを実施しました(6月23日~25日)。30代~50代を中心に幅広い年代の100名超の方たちにご回答いただきました。まずは、東京五輪を“楽しみ”と感じているかどうか。今なお開催自体に反対意見も多い状況ですが、「いざ始まれば盛り上がるのでは?」といった声もしばしば耳にします。【東京五輪は楽しみですか?】楽しみ:16.3%今は楽しみではないが、始まれば楽しめると思う:30.8%最後まで楽しめないと思う:29.8%興味がない:23.1%アンケートの結果、「今は楽しみではないが、始まれば楽しめると思う」人と「最後まで楽しめないと思う」人の数が拮抗。最後まで楽しめない人と「興味がない」人を合わせると半数以上になり、「楽しみ」と答えた方は16.3%にとどまりました。アンケートの結果からも、開催直前に迫った今なお盛り上がらない印象の東京五輪。次にテレビ等での視聴に関して聞いた結果、57%の人が「見る」と回答しました。ライフスタイルが多様な現代でも、これだけ多くの人が目にするコンテンツという意味では五輪パワーも感じられます。一方で、4割以上の方はそもそもスポーツ等に関心のない層なのかもしれません。【東京オリンピックをテレビやネット等で見ますか?】見る:58.7%見ない:41.3%東京五輪は招致決定以来、あまりにも多くのスキャンダルやトラブルに見舞われてきたことは周知のとおりです。準備期間が最終局面を迎えた今、いったい誰の責任が大きいのかを、旗振り役である政治家を中心に尋ねました。【盛り上がっていないのは誰の責任が大きい?】菅義偉:54.8%トーマス・バッハ:30.8%森喜朗:23.1%安倍晋三:22.1%小池百合子:21.2%丸川珠代:16.3%橋本聖子:13.5%山下泰裕:8.7%結果は菅義偉首相が断トツとなりました。そしてトーマス・バッハIOC会長が第2位に。知名度の高い日本人政治家たちを抑えて数多くの得票となったのは意外でした。強大な権限が明らかとなってきたIOCへの不信感の大きさが分かります。これから一か月、残りの出場選手の確定、海外選手の来日が相次ぎ、テレビ等での報道や特番企画など五輪ムードは高まっていくと予想されますが、コロナの感染拡大防止や、国民の不信感払拭には険しい道のりが予想されます。「終わってみれば盛り上がった」そんな東京五輪はやってくるのでしょうか。
2021年06月26日開催まで1カ月を切っているにも関わらず、東京五輪・パラリンピック組織委員会(以下組織委)による“迷走”が止まらない。事の発端は6月22日に共同通信が報じた、組織委が五輪競技会場での酒類の販売を認める方向で調整しているとしたニュース。まん延防止等重点措置などで飲食店による酒類の提供が今も厳しく制限されている中での、五輪への“特別扱い”には世間の不満が爆発。報道を受けた丸川珠代五輪相(50)は、同日の記者会見で「大会の性質上、ステークホルダー(スポンサーなどの利害関係者)の存在があるので組織委はそのことを念頭に検討される」と発言。この発言によって、五輪のゴールドパートナーであるアサヒビールの公式SNSには批判が殺到する事態にまでなった。しかし、その夜に事態は急転する。同日の22時頃、共同通信は組織委が酒類販売を見送る方針を固めたことを報じたのだ。翌日には組織委の橋本聖子会長(56)が記者会見で、「少しでも国民の皆さんに不安があるようなことがあれば(酒類の提供は)断念しないといけない」と正式に酒類の提供中止を発表した。アサヒビールも、23日に公式サイトで次のようにコメントしている。《当社は大会組織委員会の酒類提供見送りの決定を支持します。また昨日、酒類提供容認の報道を受け、当社から大会組織委員会へ酒類提供を見送るように提言を行いました》反発を予測できず、すぐに方針を変更する組織委の“朝令暮改ぶり”には失笑する声が相次いだ。《オリンピックでの酒類販売、医療、飲食の団体から猛反対をくらって中止になったみたいだけど、そもそも、そう言う発想が狂気の沙汰》《この朝令暮改はどう考えてもお粗末だなぁ》衆議院議員の小沢一郎氏(79)もTwitterで次のように呟いていた。《批判が強いからやめる。全てが場当たり的で、いい加減。無責任極まりない。国民の命と生活を第一に考えていないから、こうなる。考え方の根本が間違っている。》
2021年06月24日世界各国で、セクシュアルマイノリティ(通称:LGBTs)など、いろいろなマイノリティに対する考え方は徐々に変わってきています。「人権や多様性を尊重する」というのは、一見当たり前のように感じるもの。しかし根深い差別意識や偏見によって、なかなか社会に認められないのが現状です。2021年5月24日、自民党はLGBTsへの理解を促進するための法案について審査を行いました。議論では肯定的な声も多い中、「人間は生物学上、種の保存をしなければならず、LGBTsは背いている」という意見も。懸念について国会で議論することを条件に、法案は了解されました。日本の『多様性への理解』に有働由美子アナがズバリ同日に放送された情報番組『news zero』(日本テレビ系)では、今回の審査について特集。そこで、1本の動画を紹介しました。映っているのは、2013年にニュージーランドで行われた、同性婚を認める法案審議での議員の発言。議員は「私たちがやろうとしているのは、愛し合う2人の結婚を認めることだけ」「この法案は関係のある人には素晴らしいもので、関係のない人は今まで通りの人生が続くだけだ」と、同性婚に肯定的な意見を述べました。このスピーチは以前からネットで何度も話題になっており、多くの人から議員の言葉を称賛する声が上がっています。番組のメインキャスターである有働由美子アナウンサーは「まさにこの言葉に尽きるんじゃないかと思う」とスピーチに共感。続いて、解説の小野高弘さんはこのようにコメントしました。今自民党の会合で話し合っているのは、『差別禁止』よりもっと手前の段階ですよね。「理解を促進しましょう」っていう、そういう法案についてなんです。もう、それですら揉めてきたわけですよね。news zeroーより引用紹介したスピーチは8年前のものであり、性的指向に対する差別を禁ずる国が多数存在する現状。小野さんの言葉を受け、有働アナは最後にこのような言葉でコーナーを締めくくりました。まあ、この段階の議論で揉めている日本で、あと2か月で多様性を掲げたオリンピック、パラリンピックが開催されます。news zeroーより引用東京五輪はコンセプトの1つとして『多様性と調和』を掲げています。「LGBTsへの理解を促進する」という段階で議論をしている日本への皮肉ともいえる有働アナの言葉は、ネットでまたたく間に話題になりました。・最後にさらっとキレキレなブラックユーモアをいう感じがかっこいい。・リアルタイムで番組を見ていて、このひと言で「おお!」ってなった。・本当に、かなり遅れた段階で揉め続けてるんだよね…と思うと悲しい。人はいろいろな性質を持って生まれてきます。異なる人生を歩む人が幸せになったからといって、自分の幸せや権利が妨害されるわけではありません。多様性を認めるということは、1人でも多くの人が幸せになれる社会につながるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2021年05月28日新型コロナウイルス感染症の事態収束の兆しが見えない中でのオリンピック開催を巡り、世間ではネガティブな意見が絶えず飛び交っています。そんな中、ネット上で「開催の是非に関しては抜きにして、素晴らしい」とフランスの動画が注目を集めました。動画はフランスの公共放送『フランス・テレビジョン』が公開したもの。浮世絵調で描かれたアニメーションの中で、日本を連想させやすい力士がさまざまなオリンピックの競技種目に挑戦し、最終的にオリンピックの会場に到着するというもの。動画は、フランス・テレビジョンのYouTubeチャンネルで見ることができます。Sumo - Jeux Olympiques d’été Tokyo 2021 - France TV -最後まで見入ってしまう構成に、ネット上では「斬新」「動画のクオリティは素直に素晴らしい」と称賛の声が寄せられました。・めちゃくちゃかっこいい。・さすが芸術大国!・今回はこんな競技もあるのかと、動画を通して知ることができるのは素晴らしい。なのに、相撲は種目に入っていないというのが面白い。オリンピックの開催を巡り、さまざまな意見が出ているものの、動画の圧倒的なクオリティと見る人を惹きつける構成には、多くの人が感動を覚えたはずです。[文・構成/grape編集部]
2021年05月22日『東京2020オリンピック』に臨むメンバーが見えてきた。5月20日、『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選を戦うSAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーとともに、オーバーエイジ3人を含むU-24日本代表のメンバーが発表されたのだ。日本サッカー協会・反町康治技術委員長と日本代表・森保一監督、U-24日本代表・横内昭展代行監督がオンライン記者会見に出席。まずは反町委員長と森保監督がA代表の活動について抱負を語った。「最初のミャンマー戦はインターナショナルマッチデーではなく、国内の選手を呼べないので海外で戦う選手での活動となる。次の試合からはJリーグで活躍する選手が合流する形となった。我々は2次予選突破に向けていい位置にいるが、ミャンマー戦で勝点3を取って次に備えないといけない。このコロナ禍で活動ができること、みなさんへの気持ちをピッチで表現したい。最終予選へ向けていい強化をしたい」(反町委員長)「コロナ禍の大変な中活動させてもらい非常にありがたく思う。まずは目の前のミャンマー戦に勝って、2次予選の突破を決めたい。その後の2試合もしっかり勝利して最終予選へ向かっていきたい。ジャマイカ、セルビアという素晴らしい相手を迎える『キリンチャレンジカップ』も選手の成長、チームの成長につなげるとともに勝利を前提に戦いたい。すべての試合一戦一戦ベストを尽くして戦いたい」(森保監督)『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選・ミャンマー戦に臨むSAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)【DF】長友佑都(マルセイユ/フランス)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)、菅原由勢(AZ/オランダ)【MF】原口元気(ハノーファー/ドイツ)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、橋本拳人(ロストフ/ロシア)、南野拓実(サウサンプトン/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)、久保建英(ヘタフェ/スペイン)【FW】大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、浅野拓磨(-)6月シリーズに臨む日本代表のメンバーは次の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)【DF】長友佑都(マルセイユ/フランス)、佐々木翔(広島)、谷口彰悟(川崎F)、昌子源(G大阪)、山根視来(川崎F)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中谷進之介(名古屋)、小川諒也(FC東京)【MF】原口元気(ハノーファー/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、橋本拳人(ロストフ/ロシア)、南野拓実(サウサンプトン/イングランド)、古橋亨梧(神戸)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、川辺駿(広島)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、坂元達裕(C大阪)【FW】大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、浅野拓磨(-)23日間で5試合という長丁場の活動のポイントを問われた指揮官は、こう答えた。「まずベースの部分の確認作業をしっかりやりたい。どんな相手にも高いレベルで実践できるよう準備したい。ミャンマー戦から3週間の活動、なかなか集中を保つのも大変。選手には一戦一戦100%の集中と100%パフォーマンスを発揮してもらいたい。トレーニングを詰め込むのではなく、選手がフレッシュな気持ちで取り組めるよう練習や、オフザピッチの時間を過ごしてもらう工夫をしていかないといけない。メンタル面で疲労・疲弊があると体が動かない、トレーニングしても吸収することもできない、ケガのリスクも増える。日々のリフレッシュを念頭に置いて3週間の活動を考えていきたい」ドラガン・ストイコビッチ監督率いるセルビア代表との対戦について質問が飛ぶと、ふたりはこのように返答した。「この時期『EURO』が開催される。我々としてはヨーロッパのチームと戦いたいという希望があり、『EURO』に参加しない中で、最も強豪であるセルビアと交渉してきました。そうした中で、セルビアも監督が代わり、日本のことを熟知している監督ということで話が早く進んだ。日本のストロングもウィークも、十分にわかっている監督なので、拮抗したゲームになると思う。非常に楽しみにしている」(反町委員長)「ストイコビッチ監督とはJリーグで何度も対戦し、選手時代の華麗なプレーを覚えている。監督になってからも選手にプレーの美しさと勝利へ貪欲に戦う姿勢を求めていると感じていた。ストイコビッチと日本で再会するのもうれしいし、お互いに国を代表して戦えるのも非常にうれしい。非常に力を持っているのがセルビア。その中でまず我々がしっかりと結果を出すこと。世界のトップトップの選手もたくさんいるので、選手たちには個々の局面で上回っていくこと、これからの成長につながるような経験を得てもらいたい」(森保監督)また無所属で参加する浅野について、反町委員長は「日本にいて代表に備えている。我々としては代表に欠かせない選手という視点で選出している。代表活動には全力を尽くすことは約束してもらうし、彼のパーソナリティから考えて全力を尽くしてくれると思う。活躍してほしい選手のひとり」と期待を寄せた。続いてU-24日本代表の活動について、反町委員長と横内代行監督がこのように語った。「本大会が迫っている。今回の活動が最終選考という意味合いが強い。この期間に有意義な活動をしなければならない。横内代行監督には2試合を有意義に本大会につなげてもらいたいと強く思う。SAMURAI BLUEよりも活動期間は短いがその分色濃く、それがメダル獲得につながるように期待している」(反町委員長)浅野拓磨(C)スエイシナオヨシ「今回3月に引き続き、コロナ禍の難しい状況の中の試合を開催でき、感謝している。五輪まで日がないが、親善試合を無駄にしないよう、今回の活動が本戦に必ずつながるよう準備していきたい」(横内代行監督)U-24ガーナ戦、ジャマイカ戦に臨むU-24日本代表のメンバーは以下の通り。【GK】大迫敬介(広島)、沖悠哉(鹿島)、谷晃生(湘南)、鈴木彩艶(浦和)【DF】吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、町田浩樹(鹿島)、旗手怜央(川崎F)、古賀太陽(柏)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)、菅原由勢(AZ/オランダ)【MF】遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)、板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、相馬勇紀(名古屋)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、三笘薫(川崎F)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)、食野亮太郎(リオ・アヴェ/ポルトガル)、田中碧(川崎F)、久保建英(ヘタフェ/スペイン)【FW】林大地(鳥栖)、前田大然(横浜FM)、上田綺世(鹿島)、田川亨介(FC東京)吉田、酒井、遠藤航のオーバーエイジの3人はメンバー確定か問われると、森保監督はこのように返した。「基本的にはこの3人のオーバーエイジでいきたいと考えている。しかし何が起こるかわからないので、その時は臨機応変に対応する。オーバーエイジの選手はすべてのポジションでリストアップし、本人の意向を確認し、クラブとの交渉もした。オリンピックエイジは最後まで競争があるが、オーバーエイジの枠は競争ではいけないと思っている」さらにオーバーエイジの3人について、森保監督は「誰がというわけではなく、3人とも絶対的な戦力。プレーで貢献できる、経験の浅い選手に影響力もある。プレー以外でも、オンザピッチでもオフザピッチでも背中で行動を示し、若い選手とコミュニケーションを取りながら彼らの成長を促してくれる選手だと思っている」と評価し、「A代表でレギュラークラスでやっている選手ならば、五輪世代に入れば活躍できるという中、今回の3人は試合を安定させることができる。GKから攻撃を仕掛ける時、攻撃を支えることもできる。攻守両方ができる。安定してリーダーシップを取ってくれて、安定してプレーしてくれるということで五輪世代が落ち着かせてくれる」と信頼感を口にした。また森保監督はキャプテンについて「A代表のキャプテンがU-24に参加するので、そこは基本として考えたい。これまで中山雄太がキャプテンとして引っ張ってくれたので、中心として支える、まとめる役割を考えていきたい」と明かし、18名の最終メンバーについても「本大会に向けての選手は今回の活動メンバーが選考の場と考えている。オーバーエイジを含めた強化の場と考えている。すべてここで決められるという状況ではない場合もあり得るので、その場合はラージグループから選手を呼ぶという考え」と語った。横内代行監督は仮想・南アフリカ戦となるガーナ戦について聞かれると「アフリカ勢とぜひやりたいとリクエストし、本大会前にガーナとできるのは意味がある。アフリカの選手は想定外のプレーがある。海外でプレーする選手はアフリカの選手とやる機会も多いが、国内の選手はまだまだ少ない。そういう意味でいいシミュレーションになる」と答え、選手の起用法について質問されると「競争は常にある。今回だけではなく、常に競争はある。この2試合で確実に出られる保証はない。(国内組のFW4人は)自分のチームでしっかり活躍している、自分の良さを出している4人。この国際親善試合を自分の良さをどれだけ出せるか見たいし、期待している」とコメントした。吉田麻也(C)スエイシナオヨシA代表の『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選兼『AFCアジアカップ中国2023』予選・ミャンマー戦は5月28日(金)・フクダ電子アリーナ、タジキスタン戦は6月7日(月)・パナソニックスタジアム吹田、キルギス戦は15日(火)・パナソニックスタジアム吹田にてキックオフ。『キリンチャレンジカップ2021』ジャマイカ戦は6月3日(木)・札幌ドーム、セルビア戦は11日(金)・ノエビアスタジアム神戸にて開催。U-24日本代表の『国際親善試合』U-24ガーナ戦は6月5日(土)・福岡スタジアム、ジャマイカ戦は12日(土)・豊田スタジアムにて実施する。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年05月21日2021年7月23日に開幕予定の東京五輪。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行が収まらない中での開催について、国内外で賛否の声が上がっています。同年5月7日に、競泳の池江璃花子(いけえ・りかこ)選手は、自身のSNSに「辞退して」「開催について反対の声を上げてほしい」といったメッセージが寄せられていることを明かしました。「五輪中止させて」の声に、池江璃花子が持論を展開内容に40万いいね池江選手はそういった声に対し、Twitterを通してアスリートの1人としての持論を展開しています。池江選手の投稿は波紋を呼び、国内にいる複数のアスリートたちが同様のコメントを発表。一連の出来事に対する報道は、海外メディアでも取り上げられています。加藤浩次「選手にいうことじゃない」同月10日に放送された情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、池江選手が発表したコメントについて特集。番組に出演していた、元競泳選手でスポーツジャーナリストの松田丈志さんは、池江選手の投稿について、こう意見を述べました。本当に素晴らしいコメントを出してくれたなっていう風に思うんですけれども、今回の件でいうとSNSで池江選手にダイレクトメッセージなどで連絡をして、要は「反対の声を上げてほしい」っていってるわけですよ。それって、やはり池江選手は病気から奇跡的な回復をして代表権を獲得して、今回のオリンピックはやはり印象付ける選手の1人だと思うんですね。そういう選手の影響力を使って、ある意味開催してほしくない人たちが、自分たちの声を拡大して伝えてほしいっていうことですから、それ自体は本当によくないことだなと思いますし。逆にいえば、オリンピックを推進、やりたいと思っているひとたちも、個人の影響力を使って自分たちの意見をリードしていきたいっていうやり方はよくないと思いますね。スッキリーより引用「開催に対して賛成派であれ否定派であれ、個人の影響力を使って自分の意見をリードさせるやり方はよくない」という松田さん。番組のMCを務める加藤浩次さんは、松田さんの意見に同調し、次のようなコメントを発しました。そこは本当に、直接池江選手にするっていうのは、池江選手は「なんていえばいいの」と思うし、そりゃ一生懸命頑張って病気を克服した選手に、それを利用するっていうのは、本当に、僕はダイレクトメッセージを送っている人は卑劣だなって思いますよ。やり方としては。選手にいうことじゃないと。それはIOC(国際オリンピック委員会)ないし、そして組織委員会に訴えるべきことであって、選手は別ですもんね。スッキリーより引用加藤さんは「池江選手の影響力を利用しようとする行為は卑劣だと思う。そもそも選手にいうべきことではない」とキッパリ。番組を見た人からは、次のような声が相次いでいます。・本当にその通りだと思う。池江選手の心情を思うと、とても悲しくなる。・「選手じゃなくてIOCにいってほしい」という言葉は、ごもっとも。・いろいろな意見があるのは理解できるけど、それを一個人の選手に求めるのは、違うように感じる。コロナウイルスがまん延する中での開催について、不安を覚えるのは当然です。さらなる感染拡大への不安や、ただでさえひっ迫している医療体制への影響を考えると、反対の意見を述べたくなる気持ちは否定できません。しかし、一個人である選手に「出場を辞退してほしい」などと訴え、状況を変えようとするのは見当違いといえるでしょう。松田さんや加藤さんの意見は、多くの人の共感を呼びました。[文・構成/grape編集部]
2021年05月10日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の世界的な流行によって、1年の開催延期が決定された東京五輪。開催日は2021年7月23日に変更されましたが、同年5月現在、コロナウイルスは終息するどころか、さらに感染を広げています。東京五輪を開催すれば、世界中の選手が来日する上、多くの医療従事者が協力を求められることに。開催に対し、「今はそんな場合ではない。中止にするべきだ」という声が相次いでいます。東京五輪の反対意見ついて、池江璃花子選手が持論を展開白血病の治療で一度は東京五輪の代表の座を逃したものの、開催の延期によって奇跡的に内定をつかんだ競泳の池江璃花子(いけえ・りかこ)選手。同月7日、池江選手はTwiterで「辞退してほしい」「開催の反対に声を上げてほしい」といった意見が寄せられていることを明かしました。そういった東京五輪の開催反対を求める声に対し、池江選手は丁寧な言葉で持論を展開しています。いつも応援ありがとうございます。Instagramのダイレクトメッセージ、Twitterのリプライに「辞退してほしい」「反対に声をあげてほしい」などのコメントが寄せられている事を知りました。もちろん、私たちアスリートはオリンピックに出るため、ずっと頑張ってきました。ですが、↓— 池江 璃花子 (@rikakoikee) May 7, 2021 今このコロナ禍でオリンピックの中止を求める声が多いことは仕方なく、当然の事だと思っています。私も、他の選手もきっとオリンピックがあってもなくても、決まったことは受け入れ、やるならもちろん全力で、ないなら次に向けて、頑張るだけだと思っています。1年延期されたオリンピックは↓— 池江 璃花子 (@rikakoikee) May 7, 2021 期待に応えたい一心で日々の練習をしています。オリンピックについて、良いメッセージもあれば、正直、今日は非常に心を痛めたメッセージもありました。この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持っています。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです。↓— 池江 璃花子 (@rikakoikee) May 7, 2021 長くなってしまいましたが、わたしに限らず、頑張っている選手をどんな状況になっても暖かく見守っていてほしいなと思います。— 池江 璃花子 (@rikakoikee) May 7, 2021 池江選手だけでなく、きっと多くの選手がコロナ禍での開催に不安を感じているでしょう。しかし、五輪開催の決定権は選手にはありません。現在も選手たちは、私たちと同じように感染や重症化のリスクにおびえながら生活を送っています。決定権のない選手にそういった言葉を投げかけるのは、見当違いといえるでしょう。一連の投稿に対し、合計でおよそ40万件もの『いいね』が寄せられました。文章を通して、池江選手のもどかしい気持ちは多くの人に伝わったようです。・選手個人にそんなことをいってもね…。企業の不祥事で社員を叩くようなものでは?・五輪開催反対の気持ちは分からないでもないけど、選手に「辞退しろ」というのは違うでしょ。・すごく言葉を選んで発言してるのが伝わってくる。お門違いの批判だよ…。五輪は多くのアスリートにとって世界の頂点であり、あこがれの場所。だからこそ、今の状況は心苦しいものでしょう。「今やるべきことをまっとうし、応援してくれる人の期待に応えたい一心でいる」という池江さんの言葉は、きっとほかの選手も同じはず。東京五輪がこの先どうなるかは分かりませんが、懸命に練習している選手個人に中止を求める声がなくなることを祈るばかりです。[文・構成/grape編集部]
2021年05月08日東京五輪・パラリンピック大会組織委員会が、日本スポーツ協会公認スポーツドクターを200人程募集していると報じられた。各紙によると大会開催期間中に競技会場などで熱中症や新型コロナ感染の疑いがある人、体調不良を訴えた観客などの対応に従事してもらうという。応募締め切りは今月14日までとのこと。公認スポーツドクターとは医師免許取得後4年が経過し、必要な講習を受講して得られる資格。いっぽうで五輪大会への従事はボランティアとなり、交通費などを除いて報酬は支給されないという。五輪の医療従事者をめぐっては、組織委が日本看護協会に医療スタッフとして看護師約500人の確保を要請したことも明らかになったばかり。また看護師への待遇も交通費や食事の提供は規定されているが、肝心の報酬については明記されていないというのだ。菅義偉首相(72)は4月30日に、「看護協会の中で現在、休んでいる方もたくさんいると聞いている。可能だと考えている」と要請を容認していた。「国内ではインド由来の変異株も発見され、パンデミックが深刻化しています。新規陽性者数の高止まりが続いている大阪では、重症病床使用率が99.7%にまで達している状況です。兵庫県ではコロナ対応にあたる看護師が、全国各地から46人派遣されると決まったばかり。医療逼迫が喫緊の課題となっているなか、『五輪を開催すべきでない』という声は高まっています」(全国紙記者)NHKによると立憲民主党は、「五輪開催に必要な医療従事者の確保よりも感染者の治療とワクチンの接種に充てることを優先すべき」と大型連休明けに提言すると報じられている。五輪開催まで残すところ80日と迫るなか、医療従事者を無償でかき集めようとする組織委に批判が殺到している。《看護師に続いて今度は医師をただ働きさせるとは!どれだけ五輪搾取をやれば気がすむのか》《なんでスポーツドクター資格者が「新型コロナウイルス感染症の疑いがある人への救急対応」を無償でやらなあかんのん?》《このご時世にこれをボランティアで募集とは、どこまで人を見下す政府なのか…》
2021年05月04日27日、丸川珠代五輪担当相(50)は閣議後の記者会見で、7月に開幕を予定している東京オリンピックの医療体制について発言。毎日新聞など複数メディアによると「医療の現場を預かるのは東京都。こうしたい、ああしたいという声は何も届いてこない。どのように支援すればいいのか戸惑っている」と述べた。丸川氏は2週間前に政府の事務方を通じ、東京都に医療提供体制の方針を示すよう求めたという。しかし、具体的な方針は示されていないとし「東京都が大会の主催者としての責任、医療の現場を預かるものとしての責任をどのように果たすのか。明確な方向性を示していただきたい」と東京都に苦言を呈した。東京都を批判する丸川氏だが、SNS上では、丸川氏自身も当事者意識が薄すぎるのではとの批判が相次ぐ。《相手が何も言ってこないから、こっちも何もしない。オリンピックまで3ヶ月きって責任擦り付けあってる場合じゃないと思うけど》と、五輪担当相としての職務を全うしていないのではという指摘も。また、開会式まで90日を切った今でさえ政府と都の足並みが揃わない点について《この時期に、オリンピックの感染対策について、都と政府(五輪相)と情報交換できてないの?》《責任のなすりつけ。中止に向けての伏線?》など、呆れの声があがっている。丸川氏は、今月20日に五輪人件費予算について「守秘義務で見せてもらえない資料がある」と述べ、五輪相としての責任感が薄いのではとの批判が殺到したばかり。東京都、組織委員会、政府の間で責任を擦り付けあっている間は、世論もオリンピック開催に前向きな気持ちにはなれなさそうだ――。
2021年04月27日《IOCはGHQなの?》《進駐軍が上陸してきて、無理やり五輪を開催でもするんでしょうか?》いまツイッター上では菅義偉首相(72)にこんなツッコミが相次いでいる。「東京オリンピックですけれども、これの開催はIOCが権限を持っております。IOCが東京大会を開催することを、既に世界のそれぞれのIOCの中で決めています」4月23日の会見でこう語った菅首相。東京新聞の記者に「国民の命よりも五輪を優先させていないか」と問われてのことだった。“五輪の開催も中止も、権限はIOC(国際オリンピック委員会)にあるので政府は決められない”というお決まりの逃げ口上。すかさず、フリージャーナリストの江川紹子さんが「IOCは日本国民の命や健康に責任を持っていない」と追及したのだが……。「IOCがそれぞれの国のオリンピック委員会と協議した上で(開催を)決定しています。<中略>開催する方向で今、動いています」やはり菅首相は決定権がIOCにあると繰り返すだけで、質問には正面から答えない。江川さんのさらなる質問の声は内閣広報官によって妨害された。ツイッター上では会見を見た人からこんな呆れ声が。《記者の質問「国民の命より五輪が優先されていないか」に対して「五輪の開催はIOCが権限を持っている」はひどい。これじゃ、日本は主権国家たることを放棄してるように見えちゃう》政治学者の山口二郎法政大学教授はこうツイートした。《菅は主権国家の権力者ではない。もしそうならオリンピック開催の権限はIOCにあるなどという責任転嫁をしないはず》■「成功したら菅首相のおかげ、感染拡大はIOCのせい」日本国内で行われ、多額の税金が支出されている東京五輪。新型コロナウイルスの感染拡大を招くリスクがあるイベントであるにもかかわらず、五輪の開催についてはIOCがいっさいの権限を有するために、自らに開催の可否は決める責任はないと日本政府は繰り返し主張してきた。一方で、緊急事態宣言下で多くのイベントが中止や延期を余儀なくされるなかでも、聖火リレーは強行。さらに、選手や大会関係者の入国時の特例措置も決まるなど、東京五輪についての“特別扱い”は続いている。冒頭のように、IOCはまるで日本政府にとって超法規的な上部団体のようだとして、太平洋戦争の敗戦後に日本を占領下に置いていたGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)になぞらえる人も多い。実際に、菅首相や政府関係者の発言からは、IOCは当時の日本にとってのGHQのように、決して逆らえない存在であるかのようにも聞こえる。しかし、スポーツライターはこう指摘する。「IOCが軍事力を背景に無理やり五輪を開催でもするのでしょうか?中止や延期の権限がIOCにあるからといって、開催国の意向を無視して五輪はできません。日本側が難しいといえば、その判断は尊重される。菅首相は実質的に中止の決定権を持ちながらも、それを放棄するのは責任逃れというほかありません」日本側が中止を求めた場合、巨額の違約金を求められるという声も出ているが……。「全世界的にコロナが流行する前代未聞の状況下で、本当に(違約金を)求められるのか、求められるとしたらいくらなのかも明らかにされていません。いずれにせよ、お金を取られる“かもしれない”から、国民の健康と生命を危険にさらしても五輪を強行する、というのは常識的な判断ではない。もし、違約金を開催の理由にするなら、その金額を明らかにしたうえで、国民の声を聞くべきです」(前出・スポーツライター)「菅首相は自らが責任を負わない形で五輪が開催されてほしいというのが本音」だと語るのは、与党議員の元秘書だ。「もちろんIOCはGHQではありませんので(笑)、日本が開催は無理といえばそれが通ることは菅首相もわかっています。実際は東京五輪を行って、お祭りムードの余韻のなかで衆議院選挙に突入したいというのが本音でしょう。なんとなく現状を肯定するような雰囲気があれば、与党に票が流れますから。五輪が滞りなく終われば菅首相の功績、仮に感染拡大の要因となれば開催権をもつIOCのせい、ということにしたいのでしょう」国民の生命と健康に関する責任を自ら放棄するのは、主権国家の総理大臣にふさわしくない行いであることだけは間違いない。
2021年04月27日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が日本で感染拡大してから、2021年4月時点で1年以上が経過しています。事態は収束に向かうどころか、1日の新規感染者数が増加する一方。同月25日には、三度目となる緊急事態宣言が東京都、京都府、大阪府、兵庫県の4都府県で発令されました。日本はワクチンの接種実績もまだ少なく、コロナウイルスとの闘いは今後も続いていくと予想されます。膳場貴子アナ、政府の対策にズバリ同月24日に放送された情報番組『報道特集』(TBS系)でも、コロナウイルスの状況や政府の対策について特集しました。番組では同月23日に行われた会見で、丸川珠代五輪担当大臣が質問を受けている様子を放送。同番組に出演するジャーナリストの金平茂紀さんは「緊急事態宣言と五輪は無関係であるというバッハIOC会長の発言に、国民からは怒りの声が上がっているが、同じ認識か」と質問しました。問いに対し、丸川大臣は「IOCと東京都が話をした上での発言かは分からない。国民の安心安全を第一で、開催の準備を進めていく」と回答しています。ほかにも、質問を受けるたびにどこかはぐらかした返答をする丸川大臣。一連のやり取りを見た膳場貴子アナウンサーは、真剣な表情でこのようにコメントしました。政府がどれだけ当事者意識を持っているのか疑問に感じる局面が、とても多いんですけれども。丸川大臣の答えを聞いていても、「本当に五輪担当大臣ですか?」という印象でした。報道特集ーより引用「こんなにも他人ごとで、本当に五輪担当大臣なのだろうか」と、正直に疑問を明かした膳場アナ。会見に参加していた金平さんも膳場アナのコメントに共感し、「会見では逃げの体制をとっていたように感じた。なんのための担当大臣なのか」と述べました。忖度せずハッキリと物をいう膳場アナの姿はネットで拡散され、称賛する声が上がっています。・ほかの情報番組も、これくらいズバッといってほしい。膳場アナはさすがです。・「なんでこんなに他人ごとなんだろう?」とモヤモヤしていたので、スッキリしました。・膳場アナがかっこよかった。本来は、こういう指摘ができて当たり前だと思う。4月現在、東京五輪開催までおよそ90日。開催を不安視する声が相次いでいますが、現段階では実行が予定されています。コロナウイルスが終息する見込みがなく、感染者が増加している状況での開催は、不安視する人が多いでしょう。また、三度目の緊急事態宣言に対し「五輪を開催したいがために国民を振り回しているのではないか」という疑問の声が上がっているのは事実です。コロナウイルス感染や景気の悪化により、命を落とす人は少なくないはず。「国民の命と五輪開催が天秤に乗せられている」と感じる人も少なくないこの状況は、いつになったら終わるのでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2021年04月25日2021年4月22日、お笑いタレントのイモトアヤコさんはInstagramを更新し、東京五輪の聖火ランナーを辞退したことを報告。辞退の理由をつづったところ反響を呼んでいます。イモトさんは、鳥取県の実行委員会より「感染拡大の懸念により、著名人の公道走行は遠慮してほしい」と要請を受け、今回の決断にいたったそうです。Instagram上で、鳥取県の名峰『大山』の写真とともに、自身の想いを投稿しました。「県外から鳥取を訪問することを懸念して」が主な辞退理由にされておりますが私は不用不急ではない県外への訪問は普段からお仕事でさせてもらってます。もちろん1日ごとに変わる状況に配慮し人が集まらないという対策をしながら出来るかぎりの中でベストを尽くしてます。自分の気持ちとしては自意識過剰ながら私が公道をランナーとして走ることで人がたくさん集まってしまうのではないかということがわたしの一番の懸念点です。この混沌とした前例も正解もない状況の今、五輪を目指すアスリートの皆さまはじめ関わってらっしゃるたくさんの方々がそれぞれの「最適解」を出しながら一つ一つ決断されていると思います。さまざまの個の考え方があって良いんじゃないかなあと私自身は思うのです。#日々鍛錬されているアスリートの皆さまへの尊敬の想いを込めてみたく#そんなことを自分の言葉で伝えてみたくimotodesseーより引用 この投稿をInstagramで見る イモトアヤコ 公式(@imotodesse)がシェアした投稿 自身が公道を走ることで、多くの人が集まることを懸念し、辞退を選択したイモトさん。本来は聖火ランナーとして、地元である鳥取県を走りたいと願っていたことでしょう。著名人の聖火ランナーについて、さまざまな憶測が報道される中、自分の言葉で話したいという気持から、今回の投稿をしたといいます。コメント欄には、イモトさんの決断を応援する声などが寄せられました。・イモトさんの気持ち、十分伝わってます。今は我慢の時ですね。・イモトさんが走られないのはとても残念ですが、決断されたことはすごく理解できます。・仕方ないですよね。本当は走りたいのにそこを我慢するのも選択肢の1つ。応援していますよ。イモトさんはじめ、聖火ランナーの人たちはそれぞれ難しい決断を迫られているのかもしれません。早く、何の気兼ねもなく、どこへでも行ける世の中に戻ることを祈るばかりです。[文・構成/grape編集部]
2021年04月23日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で、2020年から延期している東京五輪。2021年3月25日からは、聖火リレーが始まりました。予定では全国各地を回り、同年7月23日に東京都内を走って到着することとなっています。しかし、コロナウイルスがまん延する中で聖火リレーをすることに、批判や心配の声も出ているのも事実。大阪府では、公道の走行を中止して万博記念公園の代替コースを走りました。中村時広知事「機会を与えられず、すみません」同年4月21日からは愛媛県を走る予定でしたが、中村時広知事は公道でのリレーを中止することを決断。産経ニュースによると、走る機会がなくなった市民ランナーや、著名人が式典に集い、1列に並んで順番に聖火を引き継いだといいます。聖火ランナーとして決まっていた人にとっては、せっかくの記念がコロナウイルスの影響で走れなくなってしまい、残念に思った人もいるでしょう。中村知事は「走ることを楽しみにしていたみなさんに機会を与えられず、すみません」と、泣きながら陳謝しました。ネット上では、中村知事の判断にさまざまなコメントが寄せられていました。・英断だと思う。知事のやり切れない気持ちも分かります。早く元の生活に戻りたい。・泣いているところを見て、知事も毎日大変だっただろうなと思いました。つらい気持ちが伝わってきた。・ランナーにとっては残念だと思うけど、県民の命を守るためにもいい判断だと思います。・知事も毎日大変だと思うので、ゆっくり休んでもらいたい。愛媛県では同日、過去2番目の感染者数が確認されています。また、複数のクラスターも発生。知事の判断が、多くの人を感染から守るきっかけとなることを願います。[文・構成/grape編集部]
2021年04月22日競泳の池江璃花子(いけえ・りかこ)選手が、2021年4月8日、東京五輪の400メートルリレーの代表に内定。池江選手は、同月4日にもメドレーリレーで代表に内定しており、今回で2つ目の日本代表入りとなります。競泳・池江璃花子選手が東京五輪代表に白血病回復からの内定に「素晴らしい奇跡」この日、女子100メートル自由形で優勝し、2冠を達成した池江選手。2019年2月に、白血病であることを公表していたため、競泳で復活した姿は多くの人の心を打ちました。ネット上では「おめでとう!」「暗い話題が続く中でいいニュース!」などの声が上がっています。池江さんの輝く姿は、同じく白血病を患っている人たちへの励みにもなるでしょう。これからも、努力し続ける池江選手を応援したいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年04月08日2021年4月4日、競泳の池江璃花子(いけえ・りかこ)選手が、東京五輪の代表に内定しました。池江選手は100mバタフライ決勝で57秒77の記録を打ち出して優勝。また、400mメドレーリレーの派遣標準記録を突破しています。インタビュー中では感極まり、美しい涙を流した池江選手。代表の内定について、このようにコメントをしています。「57秒台が出るとは思わなかったし、リレーの派遣標準記録も切れると思わなかった。一番戻ってくるのが時間がかかる種目だと思っていた。優勝も狙っていなかったけど、何番でもここにいることに幸せを感じようと思った。仲間たちが全力で送り出してくれて、とても幸せ。本当にうれしかった。言葉にできない。ものすごく自信がついたレースだった」サンケイスポーツーより引用池江選手は2019年2月に、白血病であることを公表。当時、東京五輪は2020年に開催が予定されていたため、多くの人から惜しむ声が寄せられていました。五輪は多くのアスリートにとって、目標といえる大会です。池江選手は白血病の発覚に加え、東京五輪への出場が絶望的だったことに大きなショックを受けたことでしょう。つらい治療を乗り越えた後、リハビリや練習に励んできた池江選手。今回の内定に対し、多くの人から祝福する声が寄せられています。[文・構成/grape編集部]
2021年04月04日東京五輪・パラリンピック組織委員会は4月1日、『週刊文春』及び『文春オンライン』に掲載された、五輪の開閉会式の演出に関する記事について、厳重抗議したと発表した。同委員会は、内部資料を掲載して販売することは著作権の侵害にあたるとし、掲載誌回収やオンライン記事の全面削除、資料破棄などを求めている。『週刊文春』で報じられたのは、開閉会式制作チームのメンバーだった振付師のMIKIKO氏のチームがIOCにプレゼンした280ページに及ぶ内部資料(昨年4月6日付)。記事内では演出内容についての言及や、資料の一部画像が掲載されている。MIKIKO氏は当時、五輪開閉会式の演出担当の責任者を務めていた。同誌の報道によると、昨年4月にはIOCに開会式案のプレゼンも行っており、その企画は高い評価を得ていたという。しかし昨年5月、急遽責任者が佐々木宏氏(66)に変更となる。その後佐々木氏は、それまでのMIKIKO氏の企画案を無視し、IOCに新たな企画案のプレゼンを重ねた。しかし、それらの案はIOCに認められなかったため、佐々木氏はMIKIKO氏の案を切り貼りして作成した企画を提出していたという。佐々木氏は、女性芸能人の容姿侮蔑を理由に、3月18日に辞任している。組織委員会の抗議文書には《さらに、制作チームの当時のクリエイティブディレクターなど、内容を知りうる全ての関係者には、あらためて守秘義務の遵守徹底を求めてまいります》とMIKIKO氏を示唆するような表現も。MIKIKO氏は、文春の直撃を受けても「守秘義務からお答えできない」と報じられていた――。再び巻き込まれる形となったMIKIKO氏には、同情の声がSNS上で多く寄せられている。《MIKIKOさん、はた迷惑だろうな》《今回の暴露で、mikiko氏が傷ついてしまうことが一番心配》《何の罪もないMIKIKO先生の負担があるんじゃないかと心配になります…》さらに、今回の抗議声明をうけて五輪組織委員会への批判も高まるいっぽうだ。《おそらくは元々の案をそのままではないにせよ、切り貼りしたような案で進めているのでは》《ボツにしたんでしょ? なら公開してもいいじゃないのよ? 》《え?クビにした人のプランですよね》身から出た錆、と組織委員会に対する世間の視線は冷ややかだ。「不採用になった案を“勝手に公開していい”という機密保持契約はほとんどないでしょうから、情報の漏洩がに批判が集まるのは仕方ないでしょう。しかし、これだけの報道があった後『MIKIKOさんの企画案を一度ボツにしたにもかかわらず、やっぱりその案を切り貼りして開会式を行おうとしていたんだ』と、組織委員会の自分勝手な行動が推測されてしまった。火に油を注ぐ形になってしまいましたね」(社会部記者)この状況下、はたしてどのような開会式が開催されるのだろうか――。
2021年04月02日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で1年延期となった東京五輪ですが、2021年3月25日、ついに聖火リレーの出発式が福島県楢葉町にある『Jヴィレッジ』で行われました。出発式では、聖火リレーの公式アンバサダーを務めるお笑いコンビ『サンドウィッチマン』が登場。伊達みきおさんは「世界中の人に感謝の気持ちを込めて、我々は被災地を回りたいと思います」と挨拶をしていました。伊達みきお「賛否あるのは分かる」コロナウイルスの感染拡大への不安などから、賛否両論の声が上がっている、東京五輪の開催。当初は多くの著名人が参加する予定でしたが、お笑いタレントの田村淳さん、俳優の黒木瞳さんをはじめ、辞退が相次いでいます。そんな中、伊達さんはブログの中で「コロナで日本中、世界中がまだまだ大変な状況なのは誰もが承知している。開催に賛否があるのもよく分かる」とつづりながらも、五輪開催への想いを明かしています。アスリートの皆さんは、開催を信じ金メダルを目指して一生懸命に練習している。でも、なかなかこのご時世『開催して欲しい!』って公に言えないでいると聞いた。それって凄く辛いと思う。コロナ対策を厳重にしっかり考えて、本当に気を付けてオリンピック・パラリンピックが開催される事を祈っております。そして我々は、日本代表のオリンピック・パラリンピックの出場選手達を精一杯応援する。大会の開催に際しては、色々と制限はあるだろうけど、このどんよりとした世の中を明るく切り替えるチャンスだとも思う。出来れば、そんな大会になって欲しいですね。サンドウィッチマン 伊達みきおオフィシャルブログーより引用コロナ禍の複雑な状況の中、堂々と「開催してほしい」とはいえない関係者や選手たちの気持ちを汲み、応援したいとつづった伊達さん。その熱い想いに心を打たれた人々から、さまざまなコメントが寄せられています。・泣けた。考えるところはあるけれど、みんなが笑顔になれたらいい。期待しています!・賛否両論はありますが、私としては楽しみにしてきたし、なんとかやってほしいと願ってきました。・コロナ禍の開催は正直心配。でもサンドさんのアンバサダーは頑張ってほしいし、応援しています!開催が決定したのであれば、過去を振り返った時に「あの時やっぱり、やってよかった」と思えるよう、感染対策を徹底しながら応援をしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月25日2021年3月17日、東京五輪・パラ五輪の開閉会式の企画・演出で統括役を務める、クリエイティブディレクターの佐々木宏氏の発言が週刊誌で報じられました。その内容は、タレントの渡辺直美さんにブタをモチーフにした衣装を着せ、『オリンピッグ(ブタ)』というキャラとして式典に起用するというもの。ネットでこの件が報じられると、批判する声が殺到。「他人の体型を下品なネタにするなんて」「ブタに例えるのは侮辱している」と怒りの声が上がりました。同日、佐々木氏は大会組織委員会を通して「心から反省し、お詫び申し上げる」とコメントしています。『オリンピッグ』問題に渡辺直美がコメント翌18日、所属事務所である吉本興業ホールディングス株式会社のウェブサイトに、渡辺さんがコメントを掲載。議論を呼んでいる『オリンピッグ』の話題について、渡辺さんは冷静に思いを明かしています。「オリンピックの件ですが、去年、会社を通じて内々に開会式への出演依頼をいただいておりましたが、コロナの影響で オリンピックも延期となり、依頼も一度白紙になったと聞いておりました。それ以降は何も知らされておらず、最初に聞いていた演出とは違うこの様な報道を受けて、私自身正直驚いております。表に出る立場の渡辺直美として、体が大きいと言われる事も事実ですし、見た目を揶揄されることも重々理解した上でお仕事をさせていただいております。実際、私自身はこの体型で幸せです。なので今まで通り、太っている事だけにこだわらず『渡辺直美』として表現していきたい所存でございます。しかし、ひとりの人間として思うのは、それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております。私自身まだまだ未熟な部分もありますので、周りの方にご指導いただきながら、これからも皆様に、楽しんでいただけるエンターテイメントを作っていけるよう精進して参りたいと思います。」吉本興業ホールディングス株式会社ーより引用ひと昔前は、人の身体的特徴や生まれ持った性質を『笑いのネタ』にすることが当たり前のように行われてきました。しかし時代は移り変わり、人権意識は日々アップデートされています。2021年の価値観でいうと、体型を他人が笑いのネタにするのは批判されてしかるべき行為といえるでしょう。怒りや不快感をあらわにせず、冷静に人権意識についての考えを述べた渡辺さん。その対応に、多くの人から称賛する声が上がっています。・渡辺さんの対応の、なんと素晴らしいことか。こういうのを『大人の対応』っていうんですね。・ブタに例えるだなんて、世間の認識的には侮辱でしょう。発想が小学生のいじめみたい。・渡辺さんが自ら体型をネタにするのと、他者がいじるのは全然違う。自分の体型を個性と受け入れている人もいれば、コンプレックスを抱えて苦しい思いをしている人もいます。渡辺さんのコメントは、苦しんでいる人の心にも寄り添ってくれたのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2021年03月18日東京五輪・パラリンピックの開閉会式でクリエイティブディレクターを務める佐々木宏氏が、式典に出演予定だった、お笑いタレントの渡辺直美さんを「ブタに例える演出を関係者に提案した」とニュースサイト『文春オンライン』が報じ、大きな問題になっています。サンケイスポーツによると、佐々木氏は2020年3月、五輪開閉会式の演出メンバーにLINEで、渡辺さんにブタの仮装をさせ『オリンピッグ』として出演させるアイデアを送信。これに対しメンバーの女性が「容姿のことを例えるのは気分がよくない」などと返信し、批判が相次いだため、撤回をしたといいます。この問題で、大会組織委員会の橋本聖子会長は国際オリンピック委員会(IOC)の幹部と対応を協議。佐々木氏は辞任の意向を示しています。田村淳「第三者目線で見て、嫌」2021年3月18日に放送の情報番組『グッとラック!』(TBS系)では、騒動について取り上げ、コメンテーターの意見に反響が寄せられました。渡辺さんと同じ事務所に所属するお笑いコンビ『ロンドンブーツ1号2号』の田村淳さんは、「内部のLINEが流出してしまうところにも、運営側がひとつになっていない感じがある」と発言。また、渡辺さんが事態をどのように受け取とめているのかは「本人に直接聞いていないので気持ちは分からない」としつつも、次のように語りました。第三者目線で見て、「そんなことをいわれたら嫌だろうな」と思いますよ。直美の明るい性格だと、インタビューとかで笑って答えてくれるかもしれないけど、それは本当に彼女の中の気持ちではないと思うから。グッとラック!ーより引用ヴァイオリニストの木嶋真優さんは、報道について「女性蔑視といわれているけれど、これは容姿に対しての蔑視で性別は関係ない」と指摘。さらに起業家でタレントの伊沢拓司さんは、オリンピックという国際的なイベントの演出に、差別表現があったことに対し、苦言を呈していました。人をブタ扱いするというのは、人間の差別の歴史の中で非常によく行われていて、世界的に侮蔑の象徴にあったような表現になりますから、そのあたりの文化的な背景ですら把握できていないというのは悲しいかなというところはありますけどね。受け手のことを考えられていないエンターテイメントになっているのが問題です。グッとラック!ーより引用ネット上では、視聴者からさまざまな声が寄せられています。・「女性蔑視でなく容姿蔑視」って意見に賛成。どちらも最悪だけど。・冗談だから、渡辺さんが芸人だからOKとか、そんな話ではないと思います。国際的なイベントなので。・体型を気にする人たちを励ましてきた渡辺さんは、こんな形で話題になるのは嫌だと思います。容姿をいじることをユーモアとする風潮は、本来許されるものではなく、時代遅れとなりつつあるのかもしれません。世界中の人が集まり、人々の多様性と調和の重要性を呼びかける、オリンピックという場。「誰かが傷付くような演出はしてほしくない」と多くの人が願っていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年03月18日