7月21日、東京五輪の全競技に先駆けて行われた、福島・あづま球場での女子ソフトボールの無観客試合。試合前には、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)、森喜朗元首相(84)、丸川珠代五輪相(50)らが同球場を訪れた。丸川五輪相は始球式後、無観客のスタンドに移動。真夏の炎天下にはにつかわしくない、スーツ姿のSPが4人配置され、丸川五輪相の警備にあたっていたという。「スタンドにいたのは、報道陣、運営関係者、スポンサー関係者ら約100人。球場周辺も制服姿の警官が多数配置されており、“観客が誰もいないのに、こんなにSP要るの?”と“VIP待遇”をいぶかる関係者も多かったです。復興中の福島で丸川五輪相のド派手な赤のシャツは遠目に見ても浮いていました。さすが“上級国民”だな、と」(地元関係者)丸川五輪相には、再登板直後から“国民目線に立っていない”という批判が相次いでいる。「7月20日、東京の新型コロナの新規感染者数が2千人に迫る状況下で、丸川五輪相に立憲民主党の議員らが、“五輪を中止か延期すべきだ”と改めて要請。すると丸川五輪相は水際対策失敗を反省するどころか、開口一番、『もう選手が来ちゃったから!』と、また国民感情を逆なでする回答をしたんです」(政治部記者)さらに丸川五輪相は8月開幕の東京パラリンピックについては、有観客を主張している。「『状況が許せばぜひ観客を入れて行いたい!』と菅首相と同様の台詞を繰り返すだけ。東京に第5波の兆候が表れるなか、国民の安全を二の次にして有観客実施をアピールする。自分の意見がなく、政府の要望を上から目線で伝えるだけなんです」(前出・政治部記者)始球式に参加した丸川五輪相はソフトの試合中もプレーそっちのけで、近くに座る関係者とおしゃべりに夢中だったという。「関係者からの求めとはいえ、場所を変えながら何度も記念写真に笑顔で応じていました。試合終了を待たず、上機嫌で球場を離れていきました」(前出・地元関係者)地元民から顰蹙を買った丸川五輪相。彼女にとって五輪の主役は選手ではなく、自分なのだろう。
2021年07月29日本来であれば、重要な国際親善の場になるはずだった東京五輪。だが、各国首脳や王族の来日は次々と取りやめになり、皇族方の現地観戦も行われないことになってしまった。天皇陛下は22日にIOC委員19人と面会、23日には各国首脳ら12人と面会、そして開会式に出席。すべて、陛下お一人での出席だった。なぜ、雅子さまは出席されなかったのだろうか。「できるだけ面会の人数を減らすためだといわれていますが、それだけが欠席の理由ではないと思われます。実は、雅子さまの体調が思わしくないようなのです。コロナ禍での国民生活、世界各地の感染拡大への憂慮はもちろんのことですが、苦しい状況に置かれている天皇陛下を心配するお気持ちも非常に強いといいます。陛下はまだワクチンを1回しか接種されておらず、感染の危険があるなかで五輪関係の行事に臨まれているからです」(皇室担当記者)7月6日、天皇陛下はお住まいの赤坂御所で新型コロナのワクチンを接種された。だが、2回目の接種は3週間以上の間隔を空ける必要があり、開会式に間に合わなかった。疑問となるのは、なぜ接種を間に合わせなかったのかということだ。ワクチンを1回しか接種されていない陛下に、感染リスクが心配される。感染症を専門とする「のぞみクリニック」の筋野恵介院長は「1回接種しただけでは、感染リスクは当然あります」と語る。「新型コロナウイルスのワクチンは、2回接種することでしっかりと効果が持続する抗体を持つことができます。そのため、1回しか接種していない人は、基本的には打っていない人と同じと考えて感染対策をする必要があります。陛下の場合は、国のほうで感染対策をするでしょうし、会話も距離をとってされるでしょうから感染リスクは高くないと思われます。とはいえ、完全に安全とは言い切れません。感染するリスクに加え、感染させてしまうリスクもゼロではありません」■陛下が1回接種で五輪に臨まれた理由なぜ、2回目の接種が間に合わなかったのか。「陛下ご自身の安全のためにも、世界のVIPへの配慮を考えても、接種を早めるべきだった」と、政府や宮内庁を批判する声もある。だが、宮内庁関係者は「天皇陛下は、国民よりも優先して接種されるという考えはいっさいなかった」と語る。「五輪開幕の時点で、ワクチン接種を2回完了した割合は、日本人全体でやっと2割を超えたばかり。五輪のボランティアさえも多くが接種を完了できていないのです。日本国民の多くがワクチンを接種しておらず、感染の不安を抱える中で五輪が開催される……。ご自身も接種を終えないまま五輪に臨まれた陛下は、IOC関係者に対して、日本国民が置かれた状況を少しでも理解するよう、身をもって示されたのではないでしょうか」本来であれば、御代替わり直後に開催される東京五輪は、天皇陛下と雅子さまが国際親善に活躍される舞台になるはずだった。長野五輪では、上皇ご夫妻が現地のホテルで茶会を催され、IOC関係者ら200人あまりが出席している。今回は、皇族方の競技観戦も取りやめになっている。雅子さまがお出ましになる機会もまったくないのかもしれない。ただ、雅子さまも、選手たちを応援するお気持ちは変わっていない。宮内庁は、福島市で行われたソフトボール予選での日本選手の活躍を、両陛下が喜ばれていると明らかにした。始球式では投手を務めた福島県いわき市の中学3年生は「復興五輪」への思いをこめて投球したという。中学、高校とソフトボール選手として活躍された雅子さまは、胸いっぱいのご様子だったそうだ。陛下が懸念されていた感染拡大の危険性が拭えない中で始まった東京五輪。両陛下が安堵とともに閉会式を迎えられることを願うばかりだ――。
2021年07月28日東京五輪で正式種目入りしただけでなく、日本勢が金メダルを獲得し大きな注目を集めているスケボー。三密を回避しながら遊べるアクティビティとして、日本各地にスケートボードパークがオープンするなど、競技面以外も注目を集めている。だが「スケーターは怖い」「反社会的」といった目が、日本にはいまだに強いのも事実。そうしたさまざまな誤解の裏にある、奥深い魅力、そして可能性について語る一冊を、新世代のスケートボードシーンを象徴する存在として、YouTubeなどで魅力を発信し続けているSHIMONが発表する。東京五輪で一気に注目を集めるスケボーだが、競技面にも数多くその魅力を持つ特殊なアクティビティである。YouTuberとしてスケートボードの魅力を発信し続けているSHIMONは、ハウツー動画だけでなく、そうしたライフスタイルとしてのスケボー文化を紹介し人気を博している存在だ。本書籍では「技や点数だけじゃない」「仲間ができる」「地球すべてが遊び場になる」「ひとりでも楽しめる」など、SHIMONならではの視点でスケボーの幅広い魅力を語る、未経験者にも楽しめる内容となっている。日本人とチェコ人との間に生まれ、幼少時は環境に溶け込むことに苦労することも多かったという彼。人種や年齢、性別に関係なく、誰もが自由に楽しむスケートボードがいかに彼の人生を救い、豊かにしていったのか。かつては不良の文化、アンダーグラウンドなイメージが強かったスケボー。そんなスケーターに関しての誤解はどんなバックボーンから生まれているのか。その先にはいったんどんな可能性があるのか。単なる技術的なハウツーだけでなく、スケボーを生活と社会から語る意欲的な一冊だ。『僕に居場所をくれたスケートボードが、これからの世界のためにできること。』は7月28日(木)、紙書籍と電子書籍の両方で発売される。【商品情報】『僕に居場所をくれたスケートボードが、これからの世界のためにできること。』発売:ぴあ発売日:2021年7月28日(木)定価:1,650円(税込) / 電子書籍: 1540円(税込)体裁:A5 / 128P<CONTENTS>CHAPTER1:不登校だった僕に、スケボーが居場所をくれたCHAPTER2:伝えたいのは、技でなく、スケボーのある日常CHAPTER3:なんで、こんなにハマってるんだろう?CHAPTER4:スケボーがこれからの世界のためにできることCHAPTER5:スケボーをはじめたい、そう思っている人へTALK SESSION:岩澤直美さん / 乙武洋匡さん<購入>Amazon: <オリジナルステッカー購入特典情報>セブンネットでお買い上げの方には、オリジナルデザインのステッカーが特典として付きます。デザインは後日発表予定です。セブンネットショッピング:
2021年07月27日古川雄輝《中国から出て行ってくれ!》俳優・古川雄輝の『ウェイボー(中国版ツイッター)』での発言が、中国で思わぬ波紋を呼んでいる。古川といえば2013年にドラマ『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』(フジテレビ系)に出演し、同作が中国でも配信されたことで現地での人気が沸騰。その後、すぐにウェイボーアカウントを開設し、これまでも主に英語を使って日常の様子をシェアしてきた。いまではフォロワー数が450万人を超えており、2021年にもウェイボーが主催するイベントで注目俳優賞を受賞。英語と中国語を交えてファンに向けて受賞の喜びを語っていた。そんな彼が同SNSで炎上したのは7月26日の21時ごろ、東京五輪の卓球混合ダブルス決勝戦の試合開始直後に投稿された"ふとしたつぶやき”からだった。「彼が発信したのは“you watching the olympic?”という英文です。自身のフォロワーに対しての、“オリンピック見てる?”というごく自然な問いかけのように見えました。しかし、タイミングが悪すぎたんです……」(アイドル雑誌編集者)■投稿を削除し謝罪も…すでに報道されているように、同決勝戦は、日本の水谷隼・伊藤美誠ペアが中国の許昕・劉詩雯ペアとの激闘を制し、日本卓球界史上初の金メダルを獲得する結果となった試合だった。「投稿時間を見るかぎり、古川さんも自分のフォロワーに向けて純粋な気持ちで投稿したのでしょうが、試合は中国ペアが徐々に劣勢に立たされる展開に。苛立ちを隠せなくなった中国人ユーザーから、コメント欄に批判的な書き込みが殺到したのです。“卓球王国”ともいわれる中国ですから。特に敏感な話題だったのでしょう」(前出・アイドル雑誌編集者)つまり、まるで日本が中国を下したことを"煽る”かのように捉えられたことで冒頭のような炎上騒ぎに発展したのだという。止まぬ誹謗中傷で、古川は投稿を削除することに。「事態を重く受けとめたのか、古川さんは最初の投稿を削除。21時30分ごろには英語で“自分としては、ただオリンピック見てるかどうか聞いただけなのですが、何人からか黙れと言われてしまった……”と弁明していました。ところが中国ペアの敗戦が確定したころにはこの投稿も削除。最終的には“間違ったタイミングでみんなに問いかけてしまいました。もっと自分の言葉に注意します。ごめんなさい”との謝罪コメントを投稿することになったのです」(前出・アイドル雑誌編集者)近年、日本人タレントのウェイボー開設が増えているが、フォロワー数では福山雅治が500万人で、福原愛が440万人、木村拓哉でも250万人なので、古川の中国における存在感の高さがうかがえる。「最近ですと今年の6月にオンラインサロンを開設するなど、俳優業と並行して“ファンビジネス”にも力を入れています。中国でも彼をアイドル的な立ち位置で見ているファンも少なくありません。ですから、今回の炎上でイメージ低下してしまわないかと、周囲の人間はかなり気を揉んでいるそうですよ」なんとか開催された東京五輪、平和の祭典であってほしいものだけれど……。
2021年07月27日ついに東京オリンピックが開幕。五輪に向けて鍛錬を重ねた選手たちの奮闘を毎日テレビの前で見守っているというご家庭も多いと思います。そんな中、Twitterに投稿された子どもたちの独特すぎる五輪の楽しみ方が話題に!その発想の可愛さとシュールな写真に、吹き出してしまう人が続出しているようです(笑)。 子どもたちなりの「お・も・て・な・し」 3万RT、8万いいね(※7月下旬現在)がつくほどバズっているのが、2人の女の子ママ、うみのもずく(@bibouroku_2020)さんが投稿したこちらのツイート。子どもたちがテレビに写っている選手にヨーグルトを分けてあげている様子の写真なのですが、撮影タイミングがあまりにも神すぎて、まるで選手がヨーグルトを吹き出しちゃってるみたいな図に(笑)。優しくて可愛らしい子どもの発想にほっこりしつつも、画像を見るとつい笑っちゃうというカオスなツイートになっています(笑)。 時にはプールサイドの方にも うみのもずくさんいわく「選手の頑張っている姿が子どもたちの心に響いた」そうで、子どもたちなりに選手を気遣いながら、よりヨーグルトを食べてもらいやすいシーンを探したり、時にはプールサイドに控えている選手にも差し出したり。写真のインパクトには笑ってしまいますが、子どもたちの優しさが感じられる、素敵なエピソードですよね。 新型コロナの影響で1年延期された末、ようやく開幕した東京五輪。東京で行われる夏季オリンピックを見られるなんて、少なくともあと十数年はない貴重な機会です。子どもたちの心にも、きっと強く残るはず。ぜひ家族で、この貴重な五輪期間を楽しんでくださいね。
2021年07月27日2021年7月23日、東京五輪の開会式が行われました。開会式の1時間前、ニュース番組『news every.』(日本テレビ系)で藤井貴彦アナウンサーが伝えたメッセージに多くの反響が上がっています。藤井アナが伝えた30秒間、コメントが話題に新型コロナウイルス感染症が流行する中での開催や、大会直前に運営側のさまざまな不祥事が発覚した、今大会。感染拡大が続く中での開催に不安を感じたり、運営側への不信感を抱いたりした人も少なくないでしょう。そんな中、開会式直前の『news every.』で藤井アナは「この後、東京オリンピックが始まります。みなさんどんな想いでしょうか…」と呼びかけた後、視聴者へこう語りかけました。【 #藤井貴彦 アナのメッセージ】今夜は #東京オリンピック #開会式 番組最後に放送した #藤井アナ の言葉を投稿します。「この大会に純粋な思いを 努力を注ぎ込んだ人がいます その人たちへの リスペクトは忘れたくありません」※一部抜粋 #newsevery #全編は動画で pic.twitter.com/TjNqtC0Gkv — news every. (@ntvnewsevery) July 23, 2021 この後、東京オリンピックが始まります。みなさんどんな想いでしょうか。感染拡大が不安でしょうか。大会前のトラブルに怒りを感じているでしょうか。「せっかくやるなら応援しましょう」というつもりはありません。ただ、この大会に純粋な想いを、努力を注ぎ込んできた人がいます。その人たちへのリスペクトだけは忘れたくありません。大変残念ですが離れたところから一生懸命応援します。この後開会式です。news every.ーより引用視聴者の気持ちに寄り添った上で「大会に向けてひたむきに努力してきた人たちへの敬意だけは忘れたくない」と語った藤井アナ。きっとこれまで報道を伝え、さまざまな人の想いを見てきたからこそ、出た言葉だったのでしょう。藤井アナの真っ直ぐなメッセージは、多くの人の心を打ち、ネット上ではこのような声があふれました。・混沌とした世の中だからこそ、藤井アナの言葉が心に刺さる。感動しました。・複雑な気持ちで開会式を見ようとしていたけど、藤井アナの言葉で少し心が軽くなった。真っ直ぐで素敵な言葉。・大会には反対だったけど、確かに選手たちへの敬意は大切ですよね。放送中の発言がたびたび話題になる、藤井アナ。優しく真面目な人柄が伝わるからこそ、人々は心を動かされるのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年07月24日歌舞伎俳優の市川海老蔵が23日、東京・国立競技場で行われた東京五輪の開会式に登場し、世界に向けて歌舞伎を披露した。開会式の終盤に登場した海老蔵は、歌舞伎の演目は「暫(しばらく)」を披露。海老蔵が見得を切るとジャズピアニストの上原ひろみが現れ、上原のオリジナル曲「Spectrum」を圧巻の演奏で届けた。開会式終了後、海老蔵はブログを更新し、長女・麗禾ちゃん、長男・勸玄くんの写真とともに、「この世代の子供達にとっては記憶に残るものになると思います。コロナ禍でのオリンピックパラリンピック。今は色々な問題があるとは思いますが10年後50年後100年後に何かの意味を持つ大会になる事を願い舞台に立ちました」と思いをつづった。
2021年07月24日陸上・山縣亮太選手「“東京で開かれるオリンピックに出場することが夢だ”と、大学時代から話していました。みんなそれを信じて疑いませんでしたが、それがとうとう叶うんですね……」東京五輪に陸上競技で出場する山縣亮太(やまがた・りょうた=29)の元チームメートは感慨深そうに語る――。7月23日20時より、いよいよ東京オリンピックの開会式が新国立競技場で行われる。新型コロナウイルスの影響による史上初めての1年延期を経て、57年ぶりとなる東京での開催。大会では史上最多の33競技、およそ200の国と地域から1万人あまりの選手が集う。そんな自国開催で日本選手団の主将を務めるのが、陸上競技に出場する山縣亮太だ。副主将の卓球・石川佳純(28)とともに、開会式では選手宣誓を務める予定だ。「山縣のオリンピック出場は、2012年のロンドン、2016年のリオデジャネイロに続いて3回目。前回大会では男子400メートルリレーで飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥とチームを組んで一走を務め、見事に銀メダルを獲得しました。実力は誰もが認めていましたが、“10秒の壁”を長年突破できなかった。それが、今年の6月に男子100メートルの日本記録を塗り替える9秒95をマーク。土壇場でオリンピックへの切符を勝ち取りました」(スポーツ紙記者)そんな注目を集める山縣の学生時代を知る人物から話を聞けた。慶応義塾大学の陸上部時代に同期でチームメートだったという冒頭のAさん(29)だ。「彼は当時から一流のランナーでしたが、それを感じさせないほど気さくで、ペラペラよく喋る奴でしたね」部内で彼を悪く言う人は誰もいないほど、周囲から好かれていたという。「うちの陸上部には山縣のような一流選手だけでなく、初心者でも入ることができました。山縣は誰に対しても驕ることなく、後輩にも積極的に声をかけていました。少し喋れば人間味が溢れ出すような、そんな奴なんです。誰とでも仲良くなれるので、選手団でもうまくやれていると思います」(Aさん、以下同)大学でも主将を務めていたという山縣。当時から陸上に注ぐ情熱は尋常ではなかったようで、「とにかくストイックでしたね。学生時代も遊びに怠けることなく、常に陸上と向き合って日々、鍛錬を積み重ねていました。大学卒業後も陸上を続けられる人は少ないですし、その上、成功できる選手はほんのひと握り。そんな中で、自分を追い込んで努力し続けて3回もオリンピックに出場している。同期の仲間ながら、人として尊敬しています」この一年間はコロナ禍で誰もが不安な日々を送っていた。そんな中、Aさんは山縣と久しぶりに会うことに。「昨年の秋ごろ、同期の結婚式で再会しました。当時は東京五輪の延期も決まり、コロナの影響で開催すら危ぶまれている状況でした。もちろん本人も気にしていましたが、“今はとにかく目の前のことを淡々とやるだけ”という感じでしたね」そしてとうとうやってきた本番。友人の晴れ舞台に、Aさんもワクワクが止まらないという。本人に伝えたいメッセージを尋ねた。「選手として、友人として本当に尊敬できるし、誇りに思っています。自国で開催する五輪への出場は一生に一度の経験、これ以上ない大舞台。とにかく、周りのためとかではなく、自分自身のために全力で走り抜いてほしいです」大会直前のインタビューでは「9秒台で駆け抜けて決勝にいきたい」と抱負を語っていた山縣。まずは、開会式での雄姿が楽しみだ!
2021年07月23日いよいよ2021年7月23日の20時に開会式が行われる、東京五輪。当日の13時頃、開催を記念して航空自衛隊のアクロバット飛行チーム『ブルーインパルス』が都心でパフォーマンスを披露しました。東京都新宿区の国立競技場上空付近に到着した全6機の編隊は、青色や黄色、黒色、緑色、赤色のカラースモークで、青空に五輪マークを描いたのです。東京都千代田区の日比谷で撮影された、ブルーインパルスの姿がこちらです! #航空自衛隊 の #ブルーインパルス は、 #Tokyo2020 開会日に、東京都内上空での展示飛行を行いました✈︎✈︎✈︎写真はその様子です✨ pic.twitter.com/bIquomGgVn — 防衛省・自衛隊 (@ModJapan_jp) July 23, 2021 素晴らしい編成技術で、青空を飛び回るブルーインパルス。これまでもブルーインパルスは、いろいろな式典に出演したり、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の最前線で闘う医療従事者に感謝の意を表したりと、曲技飛行を披露してきました。コロナウイルスが感染する中での開催ということもあり、不安視する人も多い今回の東京五輪。しかし、ブルーインパルスのパフォーマンスは見た人たちに笑顔を届けてくれたのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2021年07月23日競技会場周辺の道路は広く、関係車両以外の通行を禁じられている=7月21日、福島県福島市撮影/牧内昇平7月23日から東京五輪が幕を開けたが、福島県内ではそれに先がけて21日午前、女子ソフトボール「日本対オーストラリア」の試合が行われた。新型コロナ感染拡大を防ぐため、試合会場の福島県営あづま球場は「無観客」になったが、それだけでなく、スタジアム周辺は大規模な交通規制が実施され、市民が近づけないように隔離された状態になっていた。コロナ禍の中での開催という事情があるにせよ、市民を締め出すような姿勢には違和感を覚える。21日の会場周辺の様子を紹介する。■市民が近づけない交通規制「許可証を持っていますか?一般の人は通行できませんよ!」試合会場の周辺には警察官や警備員が多数配置され、選手や大会関係者、マスメディアを除いて、一般車両が近づくのを一切許さない。福島県内で五輪の会場に使われている県営あづま球場は、「あづま総合運動公園」という大きな公園の中に入っている。総合運動公園はその名の通り、球場だけでなく体育館や小さな子どものためのアスレチック施設、遊歩道など、たくさんの施設が整備されている。ところが、大会運営側はこの大会に合わせて、スタジアムの周辺、隣接する陸上競技場やテニスコートなどを含む広範囲を、高さ3メートルほどの工事フェンスで囲ってしまった。さらに、公園の主なゲートには警備員が立ち、歩行者が通行できないようにしたほか、公園近くの車道にことごとく交通規制をかけ、大会関係者の車両しか通れないようにした。当然、公園内の駐車場も全面的に使用禁止である。公園の周囲は田畑が広がるのどかな地域で、コインパーキングや大きな駐車場を併設した商業施設がない。アクセスが非常に悪い状況をつくり、一般市民が実質的に公園に近づきがたい状況を作ったのだ。「球場を広く覆う巨大フェンス」、「ゲートの閉鎖」、「周辺の交通規制」という、いわば“三重の防護”体制が実施されたのである。■それでも行われた「五輪反対」アピールそんな状況でも、五輪の試合会場にできるだけ近づいて、「五輪反対」の声を上げる人びとがいた。〈中止だ!東京五輪No Olympics 〉〈オリンピックより命を守れ〉斉藤春光さん(69)は、数人の仲間たちとプラカードや横断幕をかかげ、五輪反対をうったえた。「もう、黙ってられないっていう話ですよ。あまりにもひどいじゃないか!」斉藤さんは、過酷事故を起こした福島第一原発に近い福島県いわき市に住む。市民団体「脱原発福島ネットワーク」の一員として、日ごろから原発事故の責任追及や、東電による廃炉作業、汚染水の処理方法について、監視を続けている。斉藤さんに、何に怒っているのか、アピール行動で何を伝えたいのかを聞いた。「いちばん怒っているのは、誰も責任をとらない無責任体質です。オリンピックは最初、安倍晋三前首相の『アンダーコントロール』発言で招致されましたよね。そして『復興五輪』と名付けられた。でも新型コロナの感染問題が広がると、政府は『人類が新型コロナに打ち勝った証としてのオリンピック』と言うようになった。そのくせ、感染が防げないとなると、菅首相は『私は主催者ではありません』と言い始めた。IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長も、東京都の小池百合子知事も同じです。誰も責任を取ろうとしない」その無責任体質は、原発問題と共通していると、斉藤さんは言う。「原発事故も、東京電力の当時の経営幹部たちはみんな『あれは部下がやったことだから知らなかったよ』とシラを切っている。原発から生じる汚染水は、はじめ『トリチウム水』『処理水』と言っていました。だけど、トリチウム以外にもいろいろな放射性核種が入っていることがわかり、処理水と言ってもまだ処理できていないだろう、と指摘されると今度は『処理途上水』と言うようになった。言い方をコロコロ変えてごまかしている。そして、汚染された水を海に捨てることについて、政府も東電も責任をとろうとしない。みんな無責任すぎる。今の日本の政治・経済・社会を取り巻く病理が、オリンピックと原発の問題に集中して現れている」「復興五輪」と喧伝(けんでん)された今回の東京五輪は、斉藤さんにとって、政府の被災地対策の失敗をごまかすためのイベントに過ぎない。「オリンピックをやる金があるならば、まだ原発事故が回復しないで困っている人がいっぱいいるんだから、被災者支援に回したらどうなのか。コロナだって生活困難に陥っている人がいっぱいいるわけでしょ。そういう人の救済のほうが大事なんじゃないの。政治は本来、困っている人たちのためにあるはずなのに、逆のことをやっている。それが許せない。黙ってられない」■まるで「市民排除の五輪」この日、五輪会場のすぐ近くで活動を行った市民団体は、筆者の把握する限りでは斉藤さんたちだけである。それも仕方ない。この日、福島市内では朝10時から気温が30度を超えた。猛暑と大規模な交通規制下で街頭宣伝を行うのは、生易しいことではないだろう。斉藤さんたちは警察官たちによる検問の手前で車を降り、徒歩で1キロ近く歩いてようやく、公園の前までたどりついた。熱中症の心配もあるため、アピール行動は20分ほどで終了した。斉藤さんが指摘する通り、原発事故が起きてから10年が経過した今も、福島は「アンダーコントロール」とは程遠い状況にある。たまり続ける汚染水は、多くの人の反対を振り切って福島県沖に放出しようとしている。事故を起こした原発の廃炉作業に終わりは見えず、放射性物質に汚染された地域に住民が帰還できるメドも立っていない。そんな状況を突きつけた斉藤さんたちのアピール行動には大きな意味があると、筆者は感じる。もちろん、東京五輪の是非については今や、新型コロナウイルスの感染拡大問題を抜きに語れない。東京都内の新規感染者数がリバウンドを続けるなか、本当に開催が可能なのか。選手村でも感染者が続出している状況を「アスリートファースト」と言えるのか。論点は山積している。開幕に先がけて、福島の競技会場周辺を歩いてみてわかったこと。それは、東京五輪が「市民を排除しようとしている」という事実だ。感染が一気に広がるのを避けるために「無観客」で開催するのは理解できるが、市民の憩いの場である公園そのものに近づけないようにする正当な理由はあるのだろうか。県営あづま球場が入るあづま総合運動公園は、東西3キロにおよぶ広大な敷地がある。競技自体が無観客であれば、人びとが大挙してコロナの感染を広げる心配はそれほど考えられない。ノーベル文学賞を受賞したジャーナリスト、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチに『戦争は女の顔をしていない』という著作がある。それになぞらえて、こうは言えないだろうか。“オリンピックは市民の顔をしていない”(取材・文/ジャーナリスト・牧内昇平)
2021年07月23日福原愛と江宏傑《皆様へこの度は私達夫婦のことでお騒がせする事態となり、申し訳ございませんでした》7月8日、福原愛と江宏傑(ジャン・ホンジェ)が離婚成立を報告。裁判の焦点となっていた3歳長女と2歳長男の親権争いは、共同親権という形で決着がついた。1年以上かかると言われた離婚裁判だが、約3か月での「スピード離婚」となった。現在、福原は東京で生活しており、江は台湾で子育てに奮闘しているという。そんな、ふたりの生活ぶりには早くも大きな変化が。「愛ちゃんは今、購入したばかりの都内の高級マンションにひとりで住んでいます。もともと親権を獲得し、子どもたちを育てることを前提にしていたので、かなり広い住戸ですね。これまで住んでいた都内の戸建ては、新婚時に1億円ほどで愛ちゃんが購入したものですが、そちらを売却して今回の購入資金に充てたのでしょう」(ワイドショーデスク)現在、福原が暮らすマンションの物件価格は約3億円、延べ床面積は300平米もあるという。また、3月下旬に台湾から日本に戻った母親とは同居しておらず、別の場所で暮らしているようだ。そうしたなか、福原は離婚成立をきっかけに東京五輪でのキャスター業復帰が報じられている。「開幕直前でさまざまな問題が噴出している東京五輪の現状を見るに、復帰するうえでの“地合い”が良いとはいえません。クリーンなイメージだった愛ちゃんですが、今回の不倫疑惑報道で受けたダメージは大きいでしょう。しかし、彼女としては日本での仕事を本格化させるために、omusubiという会社を設立したばかり。今後、収入を継続的に確保していくためにも、復帰タイミングにはかなり気を使っているようです」(前出・ワイドショーデスク)■高級マンションを出て、故郷に回帰一方、台湾で子育てに追われている江はというと、「7月21日、福原さんと共同購入していた高雄の高級マンションから立ち退いていたことが台湾メディアの取材によって明らかになりました。子どもたちもマンションでの生活に慣れていたのでしょうが、やむを得ず引越しすることになったのでしょう。現在、江さんは実家のある新竹市に戻り、仕事をしながら親族の協力のもと子育てをしているようです」(台湾在住ライター)2019年、かつて夫婦が購入した同物件の価格は約1.5億円(3900万台湾元)。台湾南部を中心に展開する大手デベロッパーが手掛けたハイグレードマンションで、外装・内装ともに豪華絢爛(けんらん)なしつらえだ。福原と江が購入した部屋は300平米を優に超える広さである。購入層は台湾の財界人や外国人投資家などだそう。「登記を確認すると、所有権はきれいに半分ずつ。マンション売却額に応じて資産を折半するだけで済みます。それゆえに離婚裁判での同物件をめぐる財産分与の議論はスムーズに運んだのでしょう。また、一部のネットユーザーは、マンションの中古売買サイトで実際に売りに出されているのを見つけたようです。ちなみに2015年、福原さんとの結婚に備えて江さんが購入した台南市永康区の16階建てマンション2戸(あわせて100坪、約5400万円)は、この6年間で20%以上、値上がりしています。こちらは結婚前に購入しているので財産分与の対象外になる見込みです」(前出・台湾在住ライター)江の所属事務所である華研国際は現地メディアの質問に「高雄の不動産についての回答は差し控えます」と返答している。「台湾人のSNS上での反応などを見ている限り、子育てをしている江さんを応援する人が多い印象です。現地でも、オリンピックムードが日増しに高まっています。江さんもすでに五輪関係の仕事をいくつか受けているようですし、日本で復帰タイミングに悩む福原さんとは対照的な滑り出しに見えますね」(前出・台湾在住ライター)「愛の巣」から離れ、それぞれの新生活が始まった。
2021年07月22日東京五輪が開幕を目前に控えるなか、Twitter上では7月20日ごろから「#もううんざりだよ東京五輪」のハッシュタグを添えた呟きが広がっている。五輪開催を反対する意見もあれば、新型コロナの感染拡大や生活を不安視する声など様々だ。そんななか、脳科学者の茂木健一郎氏(58)が21日午前にツイートした“怒りの呟き”が物議を醸している。《このハッシュタグでつぶやいている、ごちゃごちゃうるさいノイジーマイノリティの方が、うんざり。勝手にやってなさい。ぼくたちはホスト国として東京オリンピック盛り上げます。まずは今日のソフトボールから!》五輪開催に不安を抱える人や反対する人を“声の大きな少数派”を指す「ノイジーマイノリティ」と括り、「#もううんざりだよ東京五輪」のハッシュタグを添えた茂木氏。続くツイートでは《このハッシュタグにのって、コロナ対策と五輪があたかも二者択一であるかのようなことを言うひとたちの非論理性と粗雑な思考にいちばん腹が立つ》と補足したものの、批判が殺到し“炎上騒動”となっている。《「ごちゃごちゃうるさいノイジーマイノリティの方」対「ぼくたち」茂木さん、意識的か無意識的か知らんけど、こうやって分断を煽るのはオリンピック精神に反するのでは?》《茂木先生、これはあんまりだわザルな水際対策、低いワクチン接種率、緊急事態宣言下での五輪開催……何ら有効な対策もなしで、私達の命と生活が脅かされる危機だから、怒ってる。ノイジーマイノリティのレッテル貼りで、当たり前の怒りの声を奪わないでほしい》《抗議の声にうんざりするのは自由だけど、世論調査を見ても「ノイジーマイノリティ」というのは明らかにおかしいでしょ。なぜこの言葉を使うんですかね。願望ですか?》■専門家の見解は「占い」「役立たず」とも……また茂木氏は政府分科会の尾身茂会長(72)が「8月1週目には東京都で感染者が3千人近く増加する」との見解を示した記事を引用し、《適当な数理モデルで占いみたいなことばかり言ってないで、とっとと医療体制のcontingency planを立てればいいのに》などと投稿。さらに《「専門家」の予想なんて、どうせトイモデルで当たらないんだから、メディアもいちいち報道する必要なし!それよりも、contingency planが重要。ずっと言っているのに、「専門家会議」は適当な予想と人々の行動変容のよびかけばかり。役立たず。うんざり》と、痛烈に批判した。専門家の分析を「占い」と呼び、「当たらない」「役立たず」と断じた茂木氏だが、果たして本当にそうだろうか。厚労省が6月30日に公開した京都大学などの研究資料によると、東京都の感染状況について《最も楽観的なシナリオでも7月中に1日の感染者報告数は1,000人を超え、その後2,000人程度まで増加しうる》と指摘していた。実際に7月14日以降、東京都では1,000人を超える感染者が報告され、21日には1,832人にまで達している。また朝日新聞社が17、18日に実施した世論調査によると、五輪開催について賛成は33%、反対は55%。また「安全・安心の大会」の実現には、「できる」との回答が21%、「できない」との回答は68%にのぼったという。「今大会では感染防止対策として、五輪関係者と一般市民が接触しないように『バブル方式』が採用されていますがすでに『機能していない』とも指摘されています。今月に入ってから、67人もの大会関係者の感染者が出ています。茂木さんの非難する『#もううんざりだよ東京五輪』を添えた投稿には、一方的に五輪反対を唱えるものばかりではありません。選手たちを応援しつつも、国民が安心できるような感染対策を講じていない政府や組織委員会のやり方に異議を唱えるコメントもあります。盛り上げたくても盛り上がれない人もいるのです」(スポーツ紙記者)144万人以上ものフォロワーを抱える茂木氏。自身のフォロワーにも五輪反対派がいる可能性は考えなかったのだろうかーー。
2021年07月22日「私は五輪とともに生きてきました。アスリートは、自国開催の五輪で金メダルを取ることを夢見ます。しかしなかなか巡り合うことはありません。今は、生まれた国で五輪を開催し、最高の舞台に整える幸せを感じ、やり遂げる使命を感じています」こう語ったのは東京五輪競技大会組織委員会の橋本聖子会長(56)だ。『日刊スポーツ』によると橋本会長は7月20日、国際オリンピック委員会の総会で冒頭のようにコメント。さらにコロナ禍のなかでの開催について「五輪の価値を問い直して発信できるきっかけになるのではないでしょうか。これを東京モデルとして新たなレガシーとしていきたい」と意気込んだという。‘64年の東京五輪開会式の5日前に生まれ、聖火にちなんで聖子と名付けられた橋本会長。のちにスピードスケートや自転車の選手となり、五輪には7度も出場。そのため“オリンピックの申し子”と呼ばれてきた。しかし優先すべきことは、自身の使命感ではなく「東京五輪の不安を国民から払拭すること」ではないだろうか。「空港検疫で、ウガンダ選手団の1人が陽性者だと判明。しかし濃厚接触者は隔離されず、同じバスで移動することに。そうして別の陽性者も出ることとなりました。6月、菅義偉首相(72)は羽田空港を視察し、水際対策を徹底するよう指示したものの『全然できていない』との指摘が自民党のなかからも聞こえてきます」(全国紙記者)東京五輪に関する問題は新型コロナだけではない。「東京は連日、猛暑日が続いています。そのためアメリカの『CNN』は『五輪史上最大級の猛暑』と報じました。ですが、東京都から提案されている暑さ対策は打ち水やアサガオを植えることなど、原始的なものばかり。またトライアスロンなどの競技が行われるお台場海浜公園の周辺水域では19年、基準の2倍以上もの大腸菌が検出されました。『トイレのような臭いだった』との報告もあり、約1億2,000万円もかけて覆砂を行うなどの対策を取りました。しかし、その効果を疑問視する専門家は後を絶ちません」(前出・全国紙記者)Twitterを見ると東京五輪について《五輪の失態、グダグダっぷり》《恥を世界に発信》と呆れ混じりのツイートも多く見られる。そんななか「やり遂げる使命を感じている」と語った橋本会長にネットでは厳しい声が相次いでいる。《自分一人でやり遂げろやそれもできずに使命とか言うな》《私は、五輪と共に生きていません五輪は4年に一度のスポーツイベントという感覚です》《あんたの使命なんか知らんがな。そんなにやりたけりゃ1人でやって下さい》《人の命より自分の個人的思い入れを上に置くわけね。アカンやろ》
2021年07月22日21日のオーストラリア戦で内野ゴロを華麗にさばくサードの山本選手あれっ?オーストラリア代表の2番手ピッチャーは帽子をかぶっていないぞ。東京五輪開幕前の21日、すべての競技に先んじてソフトボールの予選リーグが始まり、日本代表はオーストラリア代表に8-1の5回コールドゲームで圧勝。金メダル獲得に向け好発進したが、気になったのが冒頭の“ノーキャップ”だった。初回のピンチを最少失点で切り抜けた日本代表は、先発の上野由岐子投手を中心に堅い守りと強力打線で危なげないゲーム運び。劣勢のオーストラリア代表が2番手としてマウンドに送ったのがターニ・ステプト選手だった。長身のステプト選手は金髪のロングヘアをポニーテールに束ね、帽子をかぶらないまま投球。ところが審判は特に注意することもなくゲームが続いた。ほかのオーストラリア代表選手を見てみると、ロングヘアの選手は多く、おおむね帽子のうしろにあるサイズ調整の隙間にポニーテールをくぐらせて垂らすスタイル。日本代表選手は短髪が目立つが、よくよく見るとサードの山本優選手は帽子をかぶっていなかった。ショートヘアの山本選手は4番をまかされ、同点タイムリーと試合を決めるホームランという大活躍だった。打席ではヘルメットをかぶっていた。つまり、注目を集めるピッチャーだからステプト選手の帽子をかぶらないスタイルが目にとまったというわけ。■女子と男子ではルールが違う!?ルール違反ではなさそうだが規則ではどう定められているのか。公益財団法人日本ソフトボール協会に聞いた。「女子の場合は選手がそれぞれ、帽子をかぶっても、かぶらなくても自由なんです。女子はサンバイザーをかぶることも認められています。それが国際ルールなので五輪でも採用されています」(同協会の担当者)この国際ルールはWBSC(世界野球ソフトボール連盟)ルールといい、途中で帽子を脱ぐのもかぶるのも自由という。ステプト選手は途中から帽子をかぶって投げた。「ちなみに男子ソフトボールの場合は全員帽子をかぶらなくてはいけません。女子だけに帽子着脱の自由が認められているのは、髪の毛の長い選手が多く、帽子がかぶりにくかったためではないかと言われています」(同担当者)一方、打席ではヘルメットをかぶらなくてはならない。国内の日本リーグでもこうした規定に準じたルールが採用されているという。野球はどうか。全国紙運動部記者はこう話す。「プロ野球ではチームメンバーは同じユニホームを着なければならないが、帽子をかぶる規定はないため、全員帽子をかぶらなければ同一ユニホームといえなくもない。高校野球では、各都道府県の高野連によっては帽子着用を義務づける規定もあるようだ」この日、無観客の福島県営あづま球場には青空が広がっていた。炎天下で熱中症などが心配される中、直射日光を浴びて投げるステプト選手が気になった。もっとも、オーストラリア政府観光局のホームページでは観光客に向け、《オーストラリアでは日差しが非常に強いため、日中は肌を保護することが重要です。(中略)太陽の有害な紫外線から肌を保護するために、可能であれば帽子、サングラス、長袖を着用することをお勧めします》との記述も。日差しの強さには慣れているはずのオーストラリアの選手に対し、熱中症を心配したところで、釈迦に説法かもしれないが……。◎取材・文/渡辺高嗣(フリージャーナリスト)〈PROFILE〉法曹界の専門紙『法律新聞』記者を経て、夕刊紙『内外タイムス』報道部で事件、政治、行政、流行などを取材。2010年2月より『週刊女性』で社会分野担当記者として取材・執筆する
2021年07月21日小山田圭吾(2015年)「クラスの中でいつも5、6人のグループで固まってて。ちょっと怖いイメージの人でしたね……」高校時代の同級生の女性が証言する――。東京オリンピック・パラリンピックの開会式で楽曲を担当していたミュージシャンの小山田圭吾。20年以上前に音楽雑誌のインタビューで同級生に対する凄惨ないじめを行っていたことを告白していたことが問題となり、炎上。辞任に追い込まれた。「問題となったのは、1994年1月号の『ロッキング・オン・ジャパン』と1995年8月号の『クイック・ジャパン』に掲載された小山田さんのインタビューでした。学生時代の生活について彼は、同級生だった障がいのある生徒をいじめていたことを、まるで自身の武勇伝かのように語っていたのです」(スポーツ紙記者)小山田が小・中・高校を過ごしたのは都内にある私立学校。障がいのある生徒と健常者が一緒に学校生活を送るなど、自由な校風で知られる。■パンツを脱がせて女子生徒に前出の雑誌のインタビューで小山田は次のように語っている。〈掃除ロッカーの中に閉じ込めて、ふたを下にして倒した。泣き叫ぶのでロッカーをガンガン蹴飛ばした(中学)〉〈修学旅行のとき、全裸にしてグルグルに紐を巻いてオ○○ーをさせた(中学、注※編集部伏字)〉〈ウ○○を食べさせたうえにバックドロップをした(中学、注※編集部伏字)〉〈パンツを脱がせて女子生徒のいる廊下を歩かせた(高校)〉もはやいじめを通り越して犯罪とも言えるような内容の行為を障がいのある同級生に行っていたというのだ。しかし、当の本人はまったく反省していなかった様子で、インタビュー中では、「この場を借りてお詫びします(笑)」などと笑い交じりに謝罪をしていた。それどころか、後のインタビューでは、雑誌の編集者にいじめていた同級生の名前を教え、「対談企画」を行うために自宅を直撃させていた(対談は実現しなかった)。炎上当初は、続投を表明していた組織委員会と小山田だが、ネットを中心に批判が沸き上がり、海外でも報道される異例の事態に。そして19日、小山田は自身のツイッターで辞退を表明した。行われていたのは信じられないようないじめの数々だが、当時どんな状況だったのか。小山田の高校時代のクラスメートに話を聞くことができた。■自分は特別な存在だ「小山田君はバンドをやっていて、実家もお金持ちだったからいつもオシャレな私服を着ていました。絵や歌もうまくて下級生の女子生徒からは人気があったと思います。でも同級生にとっては近寄り難い存在で……」というのも、「いつも5~6人くらいの友人と一緒にいて、自分の仲間以外はバカにしているような態度をとっていました。“自分は特別な存在だ”という感じでしたね」(同級生、以下同)いじめについては、「確かに、障がいのあるクラスメートに対して“気持ち悪い”とか言ってからかっているのを見たことがあります。障がいのある子に声をかけて、少し変わった反応をするのを見て楽しんでいる様子でした。ただ、1人では絶対にやらずに、いつも集団で行動していましたね」また、「いじめがカッコいいって思っていたんじゃないかな。その後の雑誌のインタビューでの“いじめ自慢”も、いかにもやりそうだなと思いました」とはいえ当時の学校はそれほど荒れていたわけではないようで、「記事にあるほど酷いいじめの現場は見たことはないです。それにあれほどのいじめがもし本当にあったとしたら、もっと学校全体で問題になっていたと思うんですよね」生徒の自主性を重視していて、何か問題が起きたら話し合いで解決するという風潮だった。「だからなのか、他の学校と比べても、校内の雰囲気は穏やかだったと思います」陰で隠れていじめを行い、障がいのある生徒ということもあって事実を親や先生にうまく明かせなかった可能性もある。しかし何人かの同級生に聞いても「あそこまでひどいいじめは知らない」という。さらに「ウケ狙いで話を盛ったのでは」という意見がほとんどだった。東京五輪をめぐり、辞任・辞職に追い込まれた人物は、小山田で7人目。この負の連鎖はいつまで続くのだろうか――。
2021年07月21日過去のいじめ問題がきっかけとなり、ミュージシャンの小山田圭吾さんが、東京五輪開会式の楽曲担当を辞任することが発表されました。同件は、小山田さんが、障害のある同級生などにいじめを行っていたことを明かした、1990年代のインタビュー内容が拡散されたというもの。小山田さんが楽曲を担当する東京五輪には、障がい者スポーツの大会であるパラリンピックもあり、かついじめの内容も度を越えたものだったことから、批判の声が殺到しています。古市憲寿「そもそも『いじめ』という言葉がよくない」2021年7月19日、社会学者の古市憲寿さんが自身のTwitterを更新。内容に反響が上がっています。フォロワーに小山田さんの件について聞かれた古市さんは、自身の考えをこう明かしました。「いじめ」に関する報道に思うことはずっと一緒で(これまで何度も発言したり書いてきています)、そもそも「いじめ」という言葉がよくないと思うんです。刑法における暴行罪や傷害罪に当たるなら刑事事件になるべきで、学校空間を聖域にするべきではありません。@poe1985ーより引用古市さんはそもそも『いじめ』という言葉がよくないとした上で、「学校空間を聖域にするべきではない」と指摘。また、問題なのは『いじめから時間が経過してしまった場合』とし、「すべての被害者がすぐに告発できるわけではない。言葉にできるまでに10年、20年かかることがある」と被害者の心に寄り添いました。続けて、古市さんはこう持論を展開しています。当事者の問題であること、日本は法治国家であること、の二点が重要だと思います。私刑は許されないわけですから、当事者が告発したい場合に、それを支援する制度や社会のあり方は大事です。だけどそれを、それこそ「いじめ」のような形で加害者を糾弾するのは反対です。@poe1985ーより引用最後に、「当事者が告発をしたい場合に、それを支援する制度や社会のあり方が大切」と持論をつづっています。投稿には、ネット上でさまざまな声が寄せられました。・「『いじめ』という言葉がよくない」というのは本当に共感。その言葉があることで、いじめの実情が曖昧になっている気はする。・当事者が告発できる社会の構築っていうのは少し難しいのかも。もちろん実現するのが理想だけど…。・開会式の作曲家としてふさわしくないという批判は仕方がないと思う。けど古市さんのいうように、私刑にしていい、というわけでもない。ネット上では賛否が分かれた、古市さんのいじめに対する持論。いじめに関する問題を他人事として済まさず、正しい方法によって少しでも傷付く人を減らす努力が必要でしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年07月20日小山田圭吾(インスタグラムより)23日に行われる東京五輪・パラリンピックの開会式で楽曲制作を担当するミュージシャンの小山田圭吾(52)が、過去に雑誌のインタビューで障害のある同級生に壮絶ないじめをしたことを“自慢気に”語っていたニュースが世界中に拡散し大問題になっている。■海外から注目された日本の人権感覚共同通信によれば、米メディアは「五輪を悩ませる最新のスキャンダル」などと相次いで報道しているという。またアメリカのABC、イギリスのガーディアン、フランスのフィガロをはじめ、シンガポールやメキシコなどのメディアでも相次いで報じられている。英有力紙ガーディアン(電子版)は、「東京2020作曲家が、障害のあるクラスメートへのいじめについて謝罪」、英デイリー・テレグラフ(電子版)も「東京オリンピックの主催者は、小山田圭吾が精神障害の同級生を虐待していると述べたインタビューが再浮上したにもかかわらず、開会式の作曲家として継続することを喜んでいると主張している」などと詳細に伝えている。小山田は16日、Twitterで謝罪文を発表。「過去の言動に対し、自分自身でも長らく嫌悪感を抱いていたにもかかわらず、これまで自らの言葉で経緯の説明や謝罪をしてこなかったことにつきましても、とても愚かな自己保身であったと思います」などと謝罪したうえで、あらためて開会式担当を続ける意向を表明。東京五輪・パラリンピック組織委員会も武藤敏郎事務総長も「十分に謝罪し、反省している」として小山田の続投方針を示した。「当時の記事はネット上でも一部読むことができますが、いじめではなく、もはや犯罪のレベルといえるほど残酷な行動です。これほど差別的で暴力的な行為をした人物が五輪やパラリンピックに関わる資格はあるのかと批判されて当然の内容。小山田はもちろんですが、この人選こそ最悪です」(スポーツ紙記者)加藤勝信官房長官は19日午前の記者会見で、小山田の過去の発言に対し「主催者である組織委員会で適切に対応していただきたいし、対応を取っていくことが必要だ」と起用の再考も含めた対応を促した。同日、小山田は関係者に対し楽曲参加を辞任する意向を伝え、19時ごろ、Twitterで「私がご依頼をお受けしたことは、様々な方々への配慮に欠けていたと痛感しております」と辞任を発表した。「そもそも五輪組織委は、女性蔑視発言で森喜朗元首相が会長を辞任、タレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱する『Pig』発言でクリエイティブディレクターの佐々木宏氏が辞任、そして今回の小山田の一件。ここまで立て続けに人権感覚の欠如ぶりを世界にさらしても何ら対応しないのは、五輪が開催されれば何でもあり、と思われても仕方ないです。こうした人権感覚に欠けた内向きで閉鎖的な組織がまかり通っている国という見方をされるでしょう。新型コロナウイルス対策にしても、すでに不完全で脆さが散見されています」(全国紙記者)オリンピック憲章の根本原則の6番目にはこう記されている。《オリンピック・ムーブメントの目的は、いかなる差別をも伴うことなく、友情、連帯、フェアプレーの精神をもって相互に理解しあうオリンピック精神に基づいて行なわれるスポーツを通して青少年を教育することにより、平和でよりよい世界をつくることに貢献することにある》もしこのまま開会式で小山田の曲が流れたら、世界中の人々はどんな思いで聴いていたのだろうか。犯罪レベルのいじめをしていた人間を五輪で起用したという事実が国際的評価を著しく下げることの意味を重く受け止めなければいけない。
2021年07月19日東京五輪開会式の楽曲制作を担当していたミュージシャン・小山田圭吾が19日、辞任を申し出たことをツイッターで発表した。小山田は、「この度の東京2020オリンピック・パラリンピック大会における私の楽曲参加につきまして、私がご依頼をお受けしたことは、様々な方への配慮に欠けていたと痛感しております」の書き出しから、「関係各所にて調整をさせて頂き、組織委員会の皆様へ辞任の申し出をさせて頂きました」と報告。「皆様より頂きましたご指摘、ご意見を真摯に受け止め、感謝申し上げると共に、これからの行動や考え方へと反映させていきたいと思っております」とし、「この度は、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉で結んでいる。小山田の担当が今月14日に発表されると、90年代の雑誌インタビューで学生時代に障がい者をいじめていたと告白したことが改めて問題に。これを受け、小山田は16日にツイッターを通じて謝罪し、依頼を受けるに至った経緯などに触れて続投する姿勢を示していた。
2021年07月19日東京五輪の開会式で楽曲制作を担当するミュージシャンの小山田圭吾氏(52)。五輪開幕まで残すところ4日と迫っているが、小山田氏が90年代に音楽雑誌『ロッキング・オン・ジャパン』と『クイック・ジャパン』で語った“いじめ告白”の余波が広がり続けている。組織委員会は7月14日、東京五輪の制作・演出に関わるクリエイターを発表。その内の一人に小山田氏が名を連ねていたことから、“いじめ告白”の内容がSNS上で拡散。相次ぐ批判を受けて小山田氏は16日に、約1,500文字に及ぶ謝罪文を発表。しかし騒動は収まらず、’94年に小山田氏のインタビューを掲載した「ロッキング・オン・ジャパン」も18日に声明を発表する事態となった。「小山田氏の起用が発表された直後から、SNSで過去の“いじめ告白”を問題視する声や辞任を求める声が続出しました。小山田さんのインタビュー記事は、障がい者とされる同級生らへの虐待行為を武勇伝かのように語る内容でした。90年代の当時でも、その凄惨な内容に嫌悪感を抱いた音楽ファンは数多くいました。今回の東京大会では、一人ひとりが互いに認め合う『多様性と調和』が基本的コンセプト。小山田さんの行いは、そのような理念に大きく反すると言えるでしょう」(音楽誌ライター)小山田氏の“いじめ告白”は瞬く間に情報番組でも取り上げられ、議論の対象となった。なかでも東京五輪に携わるのが、「小山田氏でなければならない理由の説明」を求める声も上がった。18日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演したメイプル超合金のカズレーザー(37)は、「(小山田氏の件について)知りませんでしたではなくて、知っても譲れないんですっていうことを説明しなければいけない」と主張。さらに現段階で「すでに音楽や演出は決まっているはず」とし、「(小山田氏が)辞任しても、別に組織としては成立するはず。辞任させることができないことを、丸川さんとかが説明すればいいだけのこと」と指摘した。さらに19日には加藤勝信官房長官(65)も、会見で「障害の有無に関わらず、いじめや虐待はあってはならない行為だ。政府として共生社会の実現に向けた取り組みを進めており、こうしたことに照らしても全く許されるものではない」と発言。小山田氏の処遇について適切な対応を組織委にもとめていた。■“知らぬ存ぜぬ”の丸川五輪相組織委員会の武藤敏郎事務総長(78)は17日の会見で、小山田氏について「現時点において十分に謝罪をして反省をして、倫理観を持って行動したいと言っている」とフォロー。組織委員会として「引き続き最後まで準備に尽力していだたきたい」と、小山田氏を続投させる意向を示したのだ。組織委員会が小山田氏を擁護するなか、東京五輪をサポートする立場である丸川珠代五輪相(50)の対応も問題視されている。小山田氏について報じられ始めた16日、丸川氏は会見で「まだ報道を確認していない」「組織委員会が対応されていると思うので、組織委に確認してください」と“知らぬ存ぜぬ”な対応をしたのだった。組織委員会と連携しているはずの丸川氏だが、小山田氏の件が問題になっていることについて「知らない」で済ませて良いのだろうか。「開幕が迫っているとはいえ、小山田氏の続投には批判の声が殺到しています。“五輪のサポート役”であるはずの丸川大臣は、完全にスルー状態です。IOCのバッハ会長とコーツ調整委員長の広島・長崎訪問についても、3日前にも関わらず『伺っていない』『橋本聖子会長に確認します』と受け流していました。その一方で、バッハ会長の歓迎会にはしっかり出席しているのです。丸川大臣は元アナウンサーでもあります。たとえ小山田氏の存在を知らなかったとしても、起用前に調べるなどして組織委員会に助言するといったこともできたのではないでしょうか。きっちり説明しないまま開幕に持ち込んでしまうと、いっそう批判を浴びることになるでしょう」(スポーツ紙記者)“都合の悪いことは知らんふり”とばかりに組織委員会に押し付ける丸川氏の対応に、五輪相としての存在意義を問う声が広がっている。《丸川ってなんの為にいる?知らぬ存ぜぬばかり。辞任して下さい》《何でもかんでも知らぬ存ぜぬで通るとでも思ってるんでしょうか?この方の勉強不足には辟易します》《丸川さんは、五輪担当大臣として何なら知ってるのだろう?承知していない、聞いていない、報告を受けていない(以下略)。いくら別の地平にいるからって、状況把握しようとせず、責任逃れが過ぎやしませんか》
2021年07月19日東京五輪の開会式で楽曲制作を担当する、ミュージシャンの小山田圭吾さんの過去の言動が議論になっています。2021年7月14日、東京五輪に関わることが発表された小山田さん。しかし、小山田さんが1990年代に受けた雑誌のインタビューで、障がい者へのいじめを明かしていた情報が拡散されたのです。東京五輪に関連するパラリンピックは、障害者スポーツの大会。また、いじめの内容が度を過ぎたものであることに加え、小山田さんが笑いながら話していた点から、批判する声が続出しています。カズレーザー、小山田圭吾の『障がい者いじめ』にズバリ同月18日に放送された情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)では今回の件について特集し、小山田さんが自ら語ったいじめ行為の詳細を説明。心身を傷付ける暴力行為に対し、コメンテーターとして出演するお笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさんは、このようにコメントしました。この方のことを結構調べて、こういった昔の酷いいじめのことは結構出てくるんですけど。それ以外の情報…例えば「いじめを悔いてるので反省しています」「償いのためにこんなことをしています」っていう情報は、あんまり見つからなかったんですよ。再チャレンジってのは、過去のマイナスを埋め合わせる、プラマイをゼロにすることを認めるっていうことで。これ、批判と擁護で批判の方が大きいっていうのは、プラマイのマイナスを埋め合わせることを単純にしてなかったってことなんで、これは再チャレンジとかじゃなくて、批判されて当たり前の自業自得の話だと思う。だって、もっとちゃんと「過去のことを悔いてます」「そのために、こんなことをしました」っていうのは、多分やってらっしゃるとは思うんですけど、世間にアピールして、それを(世間が)納得してれば、それで丸川さん(丸川珠代大臣)とかも「この方はこういう素晴らしいことをしてます」ってフォローすることもできるし。それやってなくて批判されてるのは当たり前のことですよ。過去が裁かれているわけじゃないです。サンデー・ジャポンーより引用過去の行いそのものが批判されているというよりも、その後の行動が批判されていることを指摘したカズレーザーさん。真剣な表情で「過去の行いに対し、これまで大々的に行動を起こしていないのであれば、批判されても仕方がない」と持論を展開しました。いじめ行為に対する怒りが伝わってくるカズレーザーさんのコメントは、番組放送後にネットで拡散されました。・いつも冷静なカズレーザーさんが感情的で驚いた。それだけのことをしたってことだね。・番組を見ていましたが、カズレーザーさんが怒りに震えているのが伝わってきました。・子供のやることでも、いじめは許されない。被害者は一生傷付き続けるんだから。もちろん謝罪をしたところで、罪が償われるわけではありません。しかし過去が変えられない以上、その後の言動が重要といえるでしょう。カズレーザーさんに関する記事はこちら[文・構成/grape編集部]
2021年07月19日2021年夏に開催予定の東京五輪。開会式ではミュージシャンの小山田圭吾さんが楽曲制作を担当します。しかし、小山田さんが過去に障がい者へのいじめを雑誌で明かしていたことから、人選に批判的な声が続出。同年7月16日、小山田さんは自身のTwitterアカウントで、いじめについて「大変今更ではありますが、連絡を入れて被害者に直接謝罪をしたい」と思いを明かしました。小山田圭吾の『障がい者いじめ報道』にIKKOが涙ながらに持論を展開同月18日に放送されたバラエティ番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、今回の騒動について特集。問題となっている90年代に掲載された雑誌のインタビューで、小山田さんは「小学生から高校生の頃、障害のある同級生らを全裸で縛ることや、バックドロップをしたことがある」と自ら明かしています。MCである和田アキ子さんは、インタビューの原文を読んだ上で「テレビではいえないくらい、いじめというにはあまりにも悲惨」と非難。コメンテーターであるタレントのIKKOさんは、直接いじめの謝罪をすることについて、真剣な表情でこのように思いを明かしました。なんかそれって、今更掘り起こして…昔のことを思い出してしまうから、そういうことしてほしくないですね。アタシだったら思い返してしまうし、苦しかった時のことを。それで通常のいじめじゃなくって、何回もラジオとかいろんなところで自分のいじめを武勇伝みたいにしてるじゃないですか。それを「知らなかった」っていうこともあり得ないと思うんですよね。それも、身体の悪い人たち…障害持ってる人たちに対して、そんなこと(いじめ)できるのかな。涙しかないです、本当。アッコにおまかせ!ーより引用涙声になりながら、いじめ行為や本人への直接謝罪について持論を展開したIKKOさん。今回の件を受け、ネットではいじめを受けたことのある人から「今更、いじめた人に謝罪なんてされたくない」「謝ったら終わりというわけではない」といった声が上がっています。IKKOさんがいうように、武勇伝として面白おかしく語られていたいじめ行為を数十年後に謝罪されても、嫌な記憶を思い出してしまう人は多いでしょう。IKKOさんの涙ながらの訴えに、視聴者からは共感する声が寄せられました。・涙ぐんでいて、IKKOさんは人の痛みが分かる人だということが分かった。・いじめって被害者は一生苦しむんだよね。直接謝るだなんて、余計に苦しめると思う。・IKKOさんの意見に同意。自分の気持ちを代弁してくれてありがとう。いじめは心と身体を深く傷付ける行為であり、被害者は一生のトラウマを抱えることになります。たとえ加害者が謝罪をしても、その傷が癒えることはないでしょう。被害を減らすためには、いじめ行為がいかに酷であるかを多くの人が知らなくてはなりません。[文・構成/grape編集部]
2021年07月18日野田洋次郎《『ふざけんな』という気持ちです》7月8日、RADWIMPSのボーカル野田洋次郎が、大規模野外フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL2021」の中止発表を受け、ツイッターで心境を明かした。運営者側が茨城県医師会の代表者から要請書を手渡されたことが中止のきっかけだという。今回、同フェスに出演予定だったアーティスト「ONE OK ROCK」のTakaや「King Gnu」井口理、「サカナクション」山口一郎、そして「ASIAN KUNG-FU GENERATION」後藤正文なども同様にコメントを発表している。そのなかでも野田の文面はすさまじく、東京オリンピック・パラリンピックについても言及。《有観客、無観客に関わらず五輪開催による感染者数の増加はすでにたくさんの専門家の意見でも明らかな中、開催は既定路線として進みました。その裏でこういった国内の産業やイベントが犠牲を払う図式にやりきれない思いです。(中略)五輪中、五輪後のイベント開催の中止を今要請するというのは、あまりに横暴に感じます。極めて個人的な想いとしては『ふざけんな』という気持ちです》要請を出した茨城県医師会事務局は、医師会自らが「東京五輪に要請を出すステージにはない」とし、五輪開催の判断はあくまでもIOCや政府の問題だと主張。いっぽうで野田のツイートに集まった「いいね数」は16.3万まで伸び、大きな反響を呼んでいる。ここまで野田が熱くなっているのには、ある人物が関係しているのではと夕刊紙デスク。「言葉を選びながらも国に対する疑問をぶちまけている彼ですが、菅義偉首相と浅からぬ縁があるんですよ。実は、菅さんの息子さんと野田さんは中学・高校の同級生。部活動も長らく同じで、音楽仲間でもあったのです。過去に野田さん本人がそうしたツイートをしています」2019年3月31日。まさに令和の幕開けを前に野田は、《新元号の発表は菅官房長官なんだね。菅さんは俺の中学、高校時代の友達のお父さん。菅の家に泊まりに行くとお父さんが帰ってきてあれこれ酔っぱらいながら話をしてくれた。少し目が怖いけど優しい人だった。菅はずっと同じバスケ部だった》といったツイートをしている。菅首相には3人の息子がおり、長男は総務省幹部への接待問題で話題になったばかり。野田と同級生だというのは三男にあたるのだろう。「酔っ払いながら話をしていたとはいえ、当時の自民党中堅議員は今では内閣総理大臣。中学高校という多感な時期に、野田さんが政治について考えるようになったひとつのきっかけになっているのでは。野田さんは以前から政治に関連するトピックについて、自分の意見を表明し続けているんですね。たとえば2017年には国会運営のあり方について、2019年6月には日本政府が大量のステルス戦闘機を購入したこと、そして消費税が10%にあがることなどについて国政への不満をツイートしています。菅さんが首相になってからはしばらく政治関連の発信は見られませんでしたが、この4月に行われた3回目の緊急事態宣言に対して、ついに“行き当たりばったりの政策のように感じ気が滅入る”と発信。今回のツイート内容には、これまで溜めていた政治への不満が前回以上に色濃く反映されているようにも見えます」(前出・夕刊紙デスク)野田の文面はこう締めくくられていた。《僕は五輪に対して反対の立場ではありません。安全に無事開催されることを願っています。ここまで明らかで大きな矛盾の上で、僕たちはどう生きたらいいのでしょうか。いい加減『違う』ことは『違う』と声をあげていい時だと思います》僕たちはどう生きたらいいのでしょうかーー。今回、野田が綴った想いを、“少し目が怖い”菅首相はどう受け取っているのだろうか。
2021年07月09日新国立競技場に掲げられる五輪の輪「お・も・て・な・し」滝沢クリステルのこの言葉で始まった、今回の東京五輪。想定外だった新型コロナウイルスの猛威によって開催自体の是非や開催方法について、開会式まで3週間を切った現在でも揺れている。「無観客も軸として考えていく必要がある」東京都の小池百合子知事が7月2日の会見で語ったように、近々の問題は、五輪の観客をどうするかが大きな争点となっている。有観客か無観客か――。比較対象となる大きなスポーツ大会が、現在ヨーロッパと南米で開催されている。「サッカーのヨーロッパ選手権『ユーロ2020』が1年遅れで、同じくサッカーの南米選手権『コパ・アメリカ』が現在開催されています。ユーロは11都市に開催地が分かれ、コパ・アメリカは共催する予定だったコロンビアとアルゼンチンが開催を返上し、“コロナは風邪”と公言するブラジルのボルソナロ大統領の判断により同地で開催されています。ユーロは有観客、コパ・アメリカは無観客です」(スポーツ紙記者)■有観客大会の影響が確実に出ている有観客と無観客、対照的な開催方式となっているが、やはりそこにはコロナの影響が大きく出ている。「有観客のユーロは、各地でそれぞれのコロナ対策をとっており、スタジアムの収容人数制限もバラバラです。8都市が収容人数の22%~45%を上限とし1万2000人〜2万2500人、ほか50%となる3万4000人までという制限を設けている都市もあれば、ハンガリーのスタジアムはほぼ満員となる6万人以上を容認しています。試合映像を見ると、今の日本の状況からすればビックリしてしまうほどにパンパンの“密”で大盛り上がり。ほとんどの観客はマスクを付けず、それどころか半裸になって叫んでいる人も珍しくない。サッカーへの思い入れが日本とは比較にならないほど“熱い”欧州の日常が戻ってきている様子が見られます。しかし、本当の日常が戻ってきているわけではなく、スコットランドではユーロに関係する感染者が累計2000人近くになるなど、やはりその影響は大きく出ています」(同・スポーツ紙記者)一方のブラジル開催で無観客にしているコパ・アメリカだが、選手とコーチ陣が集団感染するケースが続出。「国によっては、試合が成立しないのではと思わせるくらいの感染者数です。元ブラジル代表選手が皮肉を込めて “もうこれはサッカーの大会ではない。1人の感染者も出さなかったチームを勝ちにすればいいのでは”と発言しているほどです」(同・スポーツ紙記者)ヨーロッパやブラジルで起きているようなクラスターを見ていると、決して他人事とは思えなくなってくるが、果たして東京で起きないと言えるのか。東京五輪を有観客で行った場合のコロナ感染について、医師に話を聞いた。「結論から言って、観客を入れてもクラスターは起こらないと思います」そう話すのは、新潟大学名誉教授で医療統計の第一人者と呼ばれる医学博士の岡田正彦先生。「コロナの感染は、ほとんどの場合が飲食を介して感染者の唾液で感染します。席を1つ置きにして間隔を空ける、お酒や食べ物といった水分補給以外の飲食を禁止するといった対策をとることで、会場内で感染することはほぼないと思います。もちろん客席で大声を上げて、顔に唾液がかかるような環境では感染してしまいます。そのため、ヨーロッパの観客のように、密集してマスクを付けず、大声を出すようなことはしないという前提です。ただ、この1年、日本人は基本的にはまじめに感染予防を守ってきましたから、会場でそういった振る舞いをすることは少ないのではないかと思います」(岡田先生、以下同)■試合後に大騒ぎするサポーターただ、問題は会場だけではない。「ユーロの試合が行われた後に、会場の外でサポーターが大騒ぎしている映像を見ましたが、そういったことはもちろん、食事や飲み会に行くのも危険です。試合が終わったらまっすぐ帰宅する。クラスターを起こさないためにも、徹底してほしいですね」日本はワクチン接種が遅れており、欧米は進んでいると言われる。実際にユーロではマスクをつけない観客が多く、アメリカではマスクなしの音楽ライブなどが開催されだしている。ワクチンを接種していれば“ノーマスクでOK”なのか。「それは絶対ダメですね。ワクチンそのものが世間で言われているほど“効かない”という調査結果は、世界的に見ると実は多い。有効率95%とうたっていますが、実際にはこれよりもかなり低いと考えます。またワクチンを2回接種したとしても、有効期限はせいぜい3~6か月。日本はゆっくり接種が進んでいますが、2月くらいに接種した人はもう期限が切れているかもしれません。ワクチンを摂取しているか、していないかは、感染予防にはあまり影響しないと思います。ヨーロッパの大会で感染者が多くなってしまったのは、もともとの感染者が多いうえに、先ほど話した感染対策がまったくなされていないことが原因でしょう」岡田先生は、今取り沙汰されている“有観客か無観客か”よりも、はるかにリスクが高いことがあると指摘する。「今、日本ではプロ野球やJリーグなどでは観客を入れて開催していますが、感染源にはなっていません。国内の人が動くのであれば、きちんと対策を取っていれば、リスクがないとは言いませんが、それほど問題があるとは思いません。しかし、選手や大会関係者など合わせて海外から9万人が来日すると言われていますよね。その人数が入ってくること自体が恐ろしいですね。ニュースでもやっていますが、空港での検疫が心配です。今現在、最も厳しくした対応を見ても、まだ不十分だと私は考えます。外国から来日した人は最低限10日間は隔離するべきです。10日間隔離して症状がなくて、はじめて感染していないという安全性が担保されます。PCR検査の是非も問われていますが、4割ほどは見落としがあると言われています。検査で陰性だったから、すぐ自由に行動していいという話では決してありません」■東京五輪は“変異株の祭典”に五輪関係者が万単位で来日することによって、ありとあらゆる変異株が持ち込まれる可能性も……。「ものすごい数の外国人が狭い日本に来ることで“変異株の祭典”になってしまうんじゃないかという恐怖感があります。来日するのは基本的に選手と関係者ですが、9万人もいればユーロの観客のような対策を考えない不埒な人がなかにはいると十分想定できますので」東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は6月の会見で、選手や関係者、また報道陣を対象に、以下の考えを示した。「事前に了解を得て、入国の際に持参したスマートフォンのGPS機能をオンにしてもらう。常に監視するためではなく、GPSがオンになっているからきちんと自分の行動が証明できる」この対策については……。「GPSがあったとしても、“どこかに行った”とわかった時点で手遅れですので、十分な対策とはいえません」(岡田先生)このコロナ禍においては、「おもてなし」をしないことが、もっとも双方にとっていいおもてなしなのかも……。
2021年07月08日東京五輪・パラリンピックまで残すところ21日と迫ってきたが、政府や大会組織委員会が謳う「安心・安全」にさらなる不安要素が浮上した。「濃厚接触者の方は、試合には出られるんですか?出られないんですか?」6月30日に国会内で行われた立憲民主党の会議で、内閣官房の担当者に向けてこう質問したのは白眞勲参議院議員(62)。各メディアによると白議員の問いに対して、担当者は「本来であれば濃厚接触になれば、検査で陰性でも14日間自宅待機等の制限がかかるのが日本国内のルール」と説明。いっぽうで「やはり4年に1度の大会」と前置きし、「選手が一生懸命努力を重ねてようやく東京大会に来られた方々。14日間、丸々隔離すると試合に出られない。今まさに、関係者の間で選手のために何ができるのか調整を行っている」と述べたというのだ。担当者の発言を受けて、元パラリンピック競技選手の横沢高徳参議院議員(49)が「仮に出られるとなって、感染が広がると逆にアスリートが批判を受ける」と警告。だが担当者は「どんな条件なら感染が広がらずに選手が出場できるのか」と、濃厚接触者に該当する選手の出場を可能する方針を明かしたという。5月下旬には新型コロナや猛暑による「健康被害」や「死亡に至る可能性」は“自己責任”と、IOCが東京五輪参加者の同意書に盛り込んだことが明らかになったばかり。IOCの担当者は「いかなる政府も保健当局も感染症について保証はできない。われわれ全員が負うべきリスク」と強調し、波紋が広がっていた。「安心・安全」を強調しながらも“濃厚接触者でも出場できるよう調整中”といった方針に、ネットでは反対の意見が続出している。《新型コロナウイルスのパンデミックの最中に、本気で東京五輪を開催する気があるのなら真っ先に検討すべき課題の一つだ。いまだ、こんな初歩的かつ重大なことすら決まっていないなど、本当にあり得ない》《開催一カ月前に調整中?真剣に五輪のコロナ対策を考えているとは思えない……》《濃厚接触者の大会出場を調整してるとか控えめに言って頭おかしい。というか濃厚接触者が参加してたら他の選手も迷惑だろ。五輪開催に関してはもう諦めたけど無駄なリスクは冒さないでくれ》《大暴走中です。阿保の極みです》同日に厚生労働省で開かれた専門家会議では、新型コロナの新規感染者が7月中旬にも増加するとの試算が発表されたばかり。同省が公開した一部研究資料によると、《デルタ株の影響が小さく、人流が6月下旬程度の水準でその後上昇せず経過し(効果的な重点措置が持続する状況に相当)、オリンピックの影響がないとする最も楽観的なシナリオでも7月中に1日の感染者報告数は1,000人を超え、その後2,000人程度まで増加しうる》といった指摘もされている。刻一刻と迫る東京五輪・パラリンピック。「安心・安全」が脅かされかねない方針に、国民の不安は募るばかりだ。
2021年07月02日嵐6月23日、嵐の相葉雅紀と櫻井翔が『NHK 東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーター』を務めることが発表された。「2人ともスポーツの仕事経験が豊富であることを買われました。相葉さんは2016年から2019年までNHKで放送されたスポーツバラエティー番組『グッと!スポーツ』でMCを務め、櫻井さんは2008年の北京オリンピック以来、6大会すべてを取材した実績がありますからね」(スポーツ紙記者)過去の経験に加えて、2人が硬軟併せ持ったコンビであることも評価されたようだ。「櫻井さんは障がい者スポーツに対する知識も深く、事前の下調べも綿密に行います。コメント力もありますし、ナビゲーターにはうってつけです。一方の相葉さんは、そのキャラクターも大きかったのでは。選手の中には取材慣れしておらず、緊張する人もいるので、相葉さんの天真爛漫で誰とでもすぐに打ち解けられる性格に選手はリラックスできますよ」(テレビ局関係者)オリンピックの“顔”となる2人に期待が高まっているが、ファンの間では“別の期待”があった。「ナビゲーターは当初5人でやる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響でオリンピック開催が延期に。ただ、昨年末で嵐が活動休止してからも、NHKは定例会見で“協議中”と繰り返していました。そのためファンの間では、“オリンピック中の期間限定で再結成するのでは?”という声が上がっていたんですよ」(同・テレビ局関係者)■新たな“嵐ルール”が適用された“再結成”が叶わなかったのは、芸能活動を休止している大野智の影響が大きかったようだ。「大野さんはかねてから、“一度、芸能界から離れてのんびり過ごしたい”と話していました。そのため、期間限定で活動することに対しても否定的な反応だったといいます。ほかの4人は、リーダーのそんな気持ちを酌んだのでしょう」(同・テレビ局関係者)嵐には“1人がイヤだと思ったことはやらない”というルールがある。今回は、それに加えて“新たなルール”も適用された。「今年から、メンバーの共演は2人にしているんです。現在は4人が活動しているので、大野さんを除いた4人でテレビに出ると、彼の不在が目立ってしまう。3人で出た場合も、もう1人のメンバーがはずされたように見えてしまいます。世間からの見え方を考えた結果、“嵐が出るときは1人か2人”という暗黙のルールができたそうです。“仲間はずれに見えるメンバーをなくす”という、ジャニーズ事務所の狙いがあるのでしょう」(広告代理店関係者)とはいえ、オリンピックという大舞台に嵐の4人が出れば、話題性もある。そのため、一時はこんな案も浮上して─。「NHKの中では、4人が日替わりでナビゲーターを務める案も検討されていました。月曜日は二宮和也さん、火曜日は相葉さん……という“嵐シフト”を組むんです。日替わりであれば、“2人ルール”を破ることになりませんからね。ただ、それでもやはり大野さんの不在が目立つため、実現しなかったといいます」(同・広告代理店関係者)『ジャニーズは努力が9割』(新潮社刊)の著書があり、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛氏は、ナビゲーターが2人になった背景に、NHKがファンの思いを酌んだこともあるのではないかと指摘する。「嵐はメンバー同士のかけあいが魅力で、ファンもそういう姿を見たがっています。活動休止以降、メンバー同士のかけあいは減ってしまいました。ファンによって多少意見は分かれるかもしれませんが、4人の日替わり出演でメンバー同士のかかわりが見られないよりは、“2人で仲よく話す姿が見たい”という気持ちを酌んだのかもしれません」■『カイト』が歌えない…紆余曲折を経て、大役をつかんだ相葉と櫻井のことを、ほかのメンバーも喜んでいることだろう。ただ、2人の心の中には“未練”が燻っている。「『カイト』を歌えないことを悔やんでいます。この曲は米津玄師さんが作詞作曲し、オリンピックに向けて作られました。今年も使用することが発表されましたが、相葉さんと櫻井さんからすれば、オリンピックで披露するために作った曲なのに、全員そろって歌えず、複雑な思いなのでは」(レコード会社関係者)彼らの気持ちが晴れないのも無理はない。この曲には、5人の特別な思いが込められていたからだ。「CDシングルとしては活動休止前に作った最後の作品で、ジャケットには大野さんが描き下ろした絵画が使われたんです。そんな曲をスタジオで聴く2人も、テレビで聴くほかのメンバーも、“オリンピックでファンのために歌えなくて申し訳ない”という気持ちになるのではないでしょうか。もちろん、誰が悪いわけでもないんですけどね」(同・レコード会社関係者)■25周年はグループ崩壊の年ただ、いつまでも後ろを向いているわけではない。すでに、全員の脳裏に“活動再開の日”が思い浮かんでいる。「2019年の活動休止会見で、“解散ではない”と強調していました。再び集まるタイミングとして、デビュー25周年を迎える2024年が最適だと思いますよ。その前年である2023年は、松本潤さんがNHK大河ドラマ『どうする家康』で主演を務めます。1年間“嵐の松本”がフィーチャーされ、翌年に復活となれば、これ以上ないサプライズになりますからね」(芸能プロ関係者)5人が25周年に焦点を定める背景には、ジャニーズ事務所の“負の連鎖”を断つ意図もあるようだ。「ジャニーズファンの間で“25周年はグループ崩壊の年”とささやかれているんです。SMAPは25周年に解散し、TOKIOは元メンバーの山口達也さんが“事件”を起こした影響で25周年ライブができず、グループは“独立”。これまでに目立ったトラブルのなかったV6も、昨年行われた25周年の配信ライブのときに、解散を決めていたといいます。そうしたマイナスイメージの強い年に嵐が“復活”すれば悪いイメージを払拭できますよ」(同・芸能プロ関係者)1999年のデビューから多くの壁を乗り越え、トップに上り詰めた嵐。そんな5人に“明けない夜はない”はず!
2021年07月01日絆や希望……。聞こえはいいが内容のないそんな言葉で、五輪のリスクをごまかそうとする政府。だが、専門家は開催によって、多くの人の命が脅かされることを警告しているーー。〈無観客開催は、会場内の感染拡大リスクが最も低いので、望ましいと考える〉〈観客がいる中で深夜に及ぶ試合が行われていれば、営業時間短縮や夜間の外出自粛等を要請されている市民にとって、「矛盾したメッセージ」となります〉6月18日に、そんな文言が書かれた“提言”を発表したのは「コロナ専門家有志の会」だ。この提言の正式名称は「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に伴う新型コロナウイルス感染拡大リスクに関する提言」。ここでは五輪を開催した場合の新型コロナウイルスの感染拡大を予測した複数のシミュレーションが紹介されている。感染力が強いインド由来のデルタ株が広がった場合のシミュレーションでは、五輪によって人流が増えると、7月中に東京都の1日の新規感染者数が2,000人を突破するという。それに伴い、重症者数も急増。8月中にも都が現在確保している重症病床数373に至り、最悪の試算では重症者は500人を超えてしまうというのだ。だが、これだけ危機的な予想が出ているにもかかわらず、提言に五輪の「中止」や「延期」を求める意見は盛り込まれなかった。医学博士で医療ガバナンス研究所理事長の上昌広さんはこう疑問を呈す。「感染力が強いデルタ株に置き換われば、感染者も重症者も、欧米並みに増える可能性があることがわかっているんです。開催の延期や中止に一切触れないのは、いかがなものでしょうか。本当に、国民や選手のことを考えるなら、熱中症のリスクもなく、かつワクチンも行き届く10月に延期するのが望ましい。そう提言するのが専門家の役割でしょう」当初、有志の会は「開催中止」を提言に盛り込むことを検討していたという。だが、会の一員で、「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の会長の尾身茂氏が6月18日の記者会見で語ったところによると、菅義偉首相がG7(主要国首脳会議)で予定どおりの開催を表明したことから、「開催の検討うんぬんはほとんど意味がなくなった」ために、提言から外したという。要は科学ではなく、政治的な配慮から提言に「中止」や「延期」の文字が入らなかったのだ。結局、政府は実質的にこの提言を黙殺。ふたたび緊急事態宣言が発令されない限り、観客数を“上限1万人”とすると決定している。上さんはこう警鐘を鳴らす。「五輪を開催しなくても、夏場は季節性の要因で感染者が増加する可能性があります。昨年のデータを見ると、春と夏に波が来て、秋にいったん下火になって、また冬に波が来ています。現に東京では、すでに感染が再拡大し始めています」確かに、6月25日の東京都の新規感染者数は562人と、前週から109人も増加した。すでに第5波が始まってしまったかもしれないのだ。「デルタ株による第5波が来れば、重症者数は500人を超えるでしょう。そうなれば、医療崩壊どころか日本社会が崩壊しかねない。残念ながら、中止も延期も入っていない有志の会の提言は、『私たちは警鐘を鳴らしましたよ』というアリバイ作りとしか思えません」
2021年07月01日天皇皇后両陛下(皇后陛下御誕生日、’20年12月3日)「ご自身が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないか、ご懸念されている、ご心配であると拝察しています」■陛下がついに重い口を開かれた異例ともいえる発言が波紋を呼んでいる─。6月24日、宮内庁の西村泰彦長官が定例会見で、天皇陛下のお気持ちをそう“拝察”した。「陛下はこれまで、東京オリンピックとパラリンピックについての意見を口にされることはいっさいなく、側近にも無言を貫いておられました。しかし、心の中ではずっと、五輪開催への懸念をお持ちだったということでしょう」声を潜めてそう明かすのは宮内庁関係者のひとり。「両陛下はコロナ禍に苦しむ国民のことを第一に考えられてきました。ワクチンを接種される予定は公表されておらず“国民に行きわたるまでは、打たない”との意思が感じられます」(同・前)西村長官は同会見で記者からの質問に「陛下から直接そういうおことばを聞いたことはありません」と強調したが、静岡福祉大学の名誉教授で近現代の皇室制度に詳しい小田部雄次さんはこう否定する。「長官が独断で陛下のお気持ちを公言することはありえないと思います。とはいえ陛下が直接命じられたわけではなく、長官が感じとった五輪に対する陛下のお気持ちを、長官の責任で公言する形にしたのでしょう」では、なぜ東京五輪の開催まで1か月を切った今、西村長官は陛下のお気持ちを“代弁”したのか。「6月22日に陛下が菅義偉総理大臣から内奏を受けられたことがきっかけでしょう。内奏とは、国務大臣などが陛下に国政の報告を行うことで、2人きりなので内容は明かされません。先日は菅総理が五輪のコロナ対策などについて説明したとみられています。その報告で“五輪開催への懸念を国民に示すべき”と、思い立たれた可能性があります」(前出・宮内庁関係者)西村長官が定例会見を行うのは2週に1度の頻度。今回を逃すと五輪の直前になってしまう。開催に強硬姿勢の政府に対して、改めてリスクを認識してもらうため、観客の有無などが決まるぎりぎりの時期に“メッセージ”を出されたのかもしれない。ただ名古屋大学大学院の准教授で象徴天皇制に詳しい河西秀哉さんは「憲法上、天皇が政治的問題へ関与することは許されない」と話す。■ご発言は陛下ご自身のリスクにも「今回のご発言はそうとうなリスクを伴っています。私はぎりぎりで許容されるラインだと考えますが、“憲法違反だ”と捉える方々もいると思います。発言を受けて政府が直接的に五輪におけるコロナ対策に着手すれば“天皇が政治に関与された”と問題になるため、あくまで間接的に対応するはずです。例えば、感染症対策について、より具体的な策を示したり、両陛下がなぜ五輪に携わる必要があるのかを丁寧に説明するのではないでしょうか」リスクを伴いながらも陛下が今回の行動に踏み切られた理由は2つあるという。「1つめは、政府に対して抱かれている“感染症対策の懸念”を示すためです。天皇は、東京五輪の名誉総裁として万全な対策を求められています。2つめは、国民からの批判を防ぐためです。開会式では、国の元首が開会宣言を読み上げることになっています。その場合、開催に反対してきた国民から反発の声が上がるでしょう。天皇が深く心配しておられることを国内外に印象づけたことで“天皇のお立場上、表に出るのは仕方がない”という理解につながると思います」(河西准教授)陛下による“メッセージ”は、実は今回が初めてではない。ご進講や、各公務の場でもコロナについてのおことばを述べられてきた。「初めての緊急事態宣言が発令された昨年4月、両陛下は政府の『新型コロナウイルス感染症対策分科会』の尾身茂会長からご進講を受けられました。普段はご進講でのご発言が宮内庁のHPに掲載されることはないのですが、尾身会長に語られた“感染症の拡大は、人類にとって大きな試練”といった一連のおことばが掲載されたのです。それほど、コロナに対する陛下の危機感が高いということ。その後のご進講や、コロナと直接関係のない場面でも、公におことばを述べられる際には、コロナと闘う医療従事者への労いや感謝の意を必ず述べられてきました」(前出・宮内庁関係者)1月に公開された両陛下による新年のビデオメッセージでは「安心して暮らせる日が必ずや遠くない将来に来ることを信じ、みなが互いに思いやりを持って助け合い、支え合いながら、進んでいくことを心から願っています」と述べられ、国民を鼓舞された。さらに、直近で行われた6月21日の『日本学士院授賞式』では、「わが国を含め世界各国は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大という大変に厳しい試練に直面しています。この試練を乗り越えるためには、国内外を問わず、私たちが、なお一層心をひとつにして協力していくことが大切です」と、以前よりも強い表現でスピーチされた。■皇室の存在意義が国民に確認された昨年4月から今年6月にわたって実に計10回、コロナに関する発言をされてきた陛下。「日本の“象徴”である以上、政治に関与することができませんが、その分ご自身がおことばを述べられる機会をとても大切にされています。国がひとつとなってコロナに立ち向かうため、“肉声”を通して政府や国民に何度も訴えかけてこられました。しかし、コロナ対策が万全とはいえないまま“五輪ありき”を貫く政府には響かず、“空振り”だったということです」(皇室ジャーナリスト)陛下は五輪直前に“最後の一手”を投じられた。前出の小田部教授は、陛下のご決断をこう分析する。「令和の天皇として、行事の運営について主体的なメッセージを国民へ伝えられたのは初めてのことです。現代の皇室は国民とともに歩まれ、触れ合うことを重視されているため、コロナ禍による活動の停滞は皇室の存在意義に関わる極めて深刻な状況でした。しかし、今回のように天皇が自分の本意を内外の人々にお伝えになったことで、改めて皇室の存在意義が国民に再確認されたと思います」異例の“苦言”は、東京五輪にどんな影響を及ぼすのだろうか─。
2021年06月29日「NHKは東京五輪の開会式、もしくは閉会式だけでも大野智さん(40)を除く4人をそろえようとねばり強く交渉しました。しかし、これまでスペシャルナビゲーターとして撮影した嵐5人の過去の映像や、楽曲『カイト』が流れることはあっても、新たにメンバー4人がそろうことはありません」(NHK関係者)7月23日から開催される東京五輪。そのNHK東京2020オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーターに嵐の櫻井翔(39)と相葉雅紀(38)が就任することが6月23日に発表された。「もともと、スペシャルナビゲーターは嵐が務める予定でした。しかし新型コロナの影響で東京五輪が1年延期。昨年末をもって嵐が活動休止に入ったため、メンバーの出演がどうなるか注目されていました」(テレビ誌記者)NHKは5月19日に行われた放送総局長会見でも「現時点ではまだ決まっておりません。今後決まり次第お伝えします」と答えていた。「そのため“特例”として嵐が東京五輪限定で復活するのでは、とファンたちは一縷の望みを託していたんです」(前出・テレビ誌記者)そんななか今回、正式に櫻井と相葉で出演することが決まったのだ。2人が選ばれた理由を、前出のNHK関係者はこう話す。「櫻井さんは日本テレビ系で6大会連続五輪キャスターを務めてきました。相葉さんもNHKのスポーツ番組に出演しています。そうした2人の実績が評価されました。すでに準備を始めており、6月中旬に2人がスタッフを含めて打ち合わせをしたと聞いています。お互いの得意分野をすり合わせながら担当する競技の分担を行ったようです。また櫻井さんはこれまでの五輪の取材でノートをつけているので、相葉さんに見せて情報を共有するそうですよ」この嵐のメンバー“2人”という数字に大きな意味があるという。「嵐の活動休止以降、嵐のメンバーがテレビ番組で3人以上が一緒に出演したことは一度もなく、最大でも2人までです。6月3日に放送された櫻井さんのバラエティ番組『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)でも、二宮和也さん(38)が、ゲストとして出演しましたが、ほかのメンバーが登場することはありませんでした」(映像関係者)CMでも同じルールが存在すると広告代理店関係者は言う。「現在、JALのアンバサダーとしての活動しているのは、櫻井さんと松本潤さん(37)の2人です。三ツ矢サイダーのCMに出ているのも櫻井さんと相葉さんの2人。ライオンに至ってはもともと同社の別々の製品で、二宮和也さんと相葉さんが起用されていましたが、6月21日にコラボCMが発表されて2人で出演することになりました」■“共演は2人まで”ルールにこだわり続ける理由一度の例外も許さない“嵐の掟”。これほどまでに“共演人数の上限2人”にこだわるのは、ある理由があるようだ。「嵐がデビュー25周年を迎える3年後の’24年に、メンバーは再集結を視野に入れているからでしょう。それまでは、充電中の大野さん以外の4人は個人の活動を積極的に展開していく予定だといいます」(テレビ局関係者)すでに櫻井はキャスター業に加え6月13日に最終回を迎えたドラマ『ネメシス』(日本テレビ系)で、3年半ぶりの連ドラ復帰を果たした。相葉は3本のバラエティ番組を掛け持ちし、松本は今冬公開予定の映画『99.9』を現在撮影中で、’23年のNHK大河の主役を務めることも決まっている。二宮は、4月からYouTuberとしても活躍している。「二宮さんは6月17日の誕生日に行われた生配信で、38歳の抱負を聞かれて、『チャンネル登録者数300万人』と個人的な目標を答えていました。これはまさしく“各自の今やるべきことをやる”という姿勢の表れだと思います。またその後には、大野さんから『早く40歳になれ』と誕生日を祝うメッセージが来たことを明かしていました。大野さんの名前を出し、“嵐の絆”を強調したのは、それぞれが個人のことに注力しつつも、嵐は必ず戻ってくるということを示していたのでしょう」(前出・映像関係者)こうしたスタンスはメンバーの“総意”でもあるという。「今回のNHK東京五輪スペシャルナビゲーターという超大役でも、嵐のメンバー4人が集まる“例外”をつくらなかったのは、『5人で嵐』という共有の認識を持っているからでしょう。大野さんが戻りやすくする気遣いといった面もあるのではないでしょうか。昨年予定していた7年ぶりとなる国立競技場でのライブも無観客での開催になるなど、ファンの前で直接、感謝を伝えることができなかったことも心残りだったようです。さらに、ジャニーズの歴史上、ファンの前で25周年のライブを開催できたグループはいません。悲願をなんとしても達成したいという思いは、嵐のメンバーの頭の中にあると思います」(前出・映像関係者)東京五輪でも2人の出演にとどめたのは、’24年の再集結に向け、“嵐の掟”を守り続ける決意表明なのだろう。
2021年06月29日東京五輪・パラリンピックを巡る数々の“迷言”で、これまでも批判を浴びてきた丸川珠代五輪相(50)。またしても、丸川五輪相の発言が物議を醸している。6月23日、政府や組織委員会、競技会場がある自治体などの連絡協議会がオンラインで開かれた。各紙によると埼玉県の大野元裕知事(57)と千葉県の熊谷俊人知事(43)は、午後9時以降に開催される競技について無観客での開催を要請。知事たちの要請を受け、組織委員会は「まん延防止等重点措置」の期限である7月11日までに判断する方針を示したという。この件について24日、丸川五輪相は産経新聞の取材に応じ、「地域ごとに感染の状況が違う中で、国としても知事の判断の権限は非常に大きいと認識している」とコメント。その上で、「仮に知事がどうしても慎重な判断をせざるを得ないときには、最終的に国は受け止めるべきだと思っている」と発言したのだ。さらに続けて「仮に知事が人流の抑制が必要だと判断するときには無観客も検討しなければならないことは頭の中に置いている。基本的には観客を入れることとしているが、工夫できることがないか調整している」と述べたという。■「当事者意識、全くなし」「知事の判断」を全面的に押し出した丸川五輪相だが、誤解を招くことにはならないだろうか。全国紙記者が語る。「埼玉県ではバスケットボールやサッカー、千葉県ではフェンシングやテコンドーなど午後9時以降に予定されている試合もあります。いっぽう首都圏1都3県では感染症対策として、現在、イベントの開催時間は午後9時までです。そのため観客の有無以前に、五輪競技だけ時間制限を緩和することは『矛盾している』といった指摘もあがっています。しかしながら五輪に関する判断について、競技会場のある自治体の知事に決定権はありません。丸川大臣の説明ですと、『判断するのは知事』と責任を押し付けているように受け取られてもおかしくありません」“最終的な判断は知事に委ねる”とも言わんばかりの丸川五輪相の発言に、ネット上では「無責任」と存在意義を問う声が相次いでいる。《「判断」という表現が卑怯ですね。知事は要請する側で、判断するのはあなたでしょう?判断主体を知事であるかのように表現していては、丸川大臣あなたは何のためにいるのでしょうか?批判を受けない為に知事に責任を丸投げしてるようにしか、思えません》《夜間無観客は知事判断でできる…ってこの方は言ってるんですかね?ならば昼間無観客も知事判断できるんですかね?その権限を大臣が認めた、ということでいいんですかね?》《当事者意識、全くなし》また、丸川五輪相はコロナ禍で五輪を開催する意義について問われ、次のようにも述べたという。「アスリートがどれほどの努力を重ねてきたか、実際競技をしている姿を見ることを通じて、『これから社会を動かそう。自分たちの生活を、もう一度動かし始めよう』と思う勇気を分かち合う大会になれば素晴らしい」「社会」や「生活」を持ち出すのであれば、もっと寄り添う姿勢が必要なのではないだろうか。
2021年06月26日開幕まで1カ月を切った東京五輪。まだまだコロナ禍が終息したとは言えない中、いよいよ開催に向けて急ピッチに動き出した感があります。そこで、女性自身では読者の皆さんに東京五輪に関するアンケートを実施しました(6月23日~25日)。30代~50代を中心に幅広い年代の100名超の方たちにご回答いただきました。まずは、東京五輪を“楽しみ”と感じているかどうか。今なお開催自体に反対意見も多い状況ですが、「いざ始まれば盛り上がるのでは?」といった声もしばしば耳にします。【東京五輪は楽しみですか?】楽しみ:16.3%今は楽しみではないが、始まれば楽しめると思う:30.8%最後まで楽しめないと思う:29.8%興味がない:23.1%アンケートの結果、「今は楽しみではないが、始まれば楽しめると思う」人と「最後まで楽しめないと思う」人の数が拮抗。最後まで楽しめない人と「興味がない」人を合わせると半数以上になり、「楽しみ」と答えた方は16.3%にとどまりました。アンケートの結果からも、開催直前に迫った今なお盛り上がらない印象の東京五輪。次にテレビ等での視聴に関して聞いた結果、57%の人が「見る」と回答しました。ライフスタイルが多様な現代でも、これだけ多くの人が目にするコンテンツという意味では五輪パワーも感じられます。一方で、4割以上の方はそもそもスポーツ等に関心のない層なのかもしれません。【東京オリンピックをテレビやネット等で見ますか?】見る:58.7%見ない:41.3%東京五輪は招致決定以来、あまりにも多くのスキャンダルやトラブルに見舞われてきたことは周知のとおりです。準備期間が最終局面を迎えた今、いったい誰の責任が大きいのかを、旗振り役である政治家を中心に尋ねました。【盛り上がっていないのは誰の責任が大きい?】菅義偉:54.8%トーマス・バッハ:30.8%森喜朗:23.1%安倍晋三:22.1%小池百合子:21.2%丸川珠代:16.3%橋本聖子:13.5%山下泰裕:8.7%結果は菅義偉首相が断トツとなりました。そしてトーマス・バッハIOC会長が第2位に。知名度の高い日本人政治家たちを抑えて数多くの得票となったのは意外でした。強大な権限が明らかとなってきたIOCへの不信感の大きさが分かります。これから一か月、残りの出場選手の確定、海外選手の来日が相次ぎ、テレビ等での報道や特番企画など五輪ムードは高まっていくと予想されますが、コロナの感染拡大防止や、国民の不信感払拭には険しい道のりが予想されます。「終わってみれば盛り上がった」そんな東京五輪はやってくるのでしょうか。
2021年06月26日