「東京都現代美術館」では、アート・ディレクター、デザイナーとして多岐に渡る分野で新しい時代を切り開きつつ、世界を舞台に活躍した石岡瑛子の回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」を開催する。石岡さんは、パルコ、角川書店などの数々の歴史的な広告を手掛け、ニューヨークに拠点を移した後、映画、オペラ、MVなど多岐にわたる分野で活躍。映画『ドラキュラ』の衣装でアカデミー賞衣装デザイン賞受賞、2008年の北京オリンピック開会式では衣装デザインを担当したことでも知られる。今回の回顧展では、時代を画した初期の広告キャンペーンから、映画、オペラ、演劇、オリンピックのプロジェクトなど、その唯一無比の個性と情熱が刻印された仕事を総覧する。本展示は、「Timeless:時代をデザインする」「Fearless:出会いをデザインする」「Borderless:未知をデザインする」という3つのカテゴリーで構成。マイルス・デイヴィス、レニ・リーフェンシュタールら名だたる表現者たちとのコラボレーションの連続で生み出されてきた石岡さんの仕事。展示では、集団制作の中で個のクリエイティビティをいかに発揮するかに賭けた「石岡瑛子の方法」を、デザインのプロセスを示す膨大な資料とともに紹介し、その秘密に迫る。さらに、『ドラキュラ』、『落下の王国』、『白雪姫と鏡の女王』など、ハリウッド・アカデミーをはじめ世界各国のアーカイブから集められた映画・舞台衣装の展示も必見だ。「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」は11月14日(土)~2021年2月14日(日)東京都現代美術館にて開催(休館日あり)。(cinemacafe.net)
2020年06月14日2020年6月3日、東京都調布市にある『武者小路実篤記念館(以下、実篤公園)』が公式Twitterを更新。投稿された写真が、話題になっています。敷地内で、職員が見つけたものとは…。こんなところに、タコさんウインナー…?実はこれ、ザクロの花が散った後に残った、がく部分なのです。タコさんウインナーにそっくりで、一瞬驚いてしまいます!ちなみに、遠目から撮影した1枚がこちら。タコさんウインナー?ざくろの花の、花びらが散った後の子房部分です。実篤公園にいらした小さなお子さんが並べて行き、その後いらした別のお子さんも続いて並べてくれて、可愛い風景が出現しました。 pic.twitter.com/4fryQxEOvA — 武者小路実篤記念館公式 (@saneatukinenkan) June 3, 2020 なぜ一か所に集まっているのかというと、敷地内の公園に来た子供たちが、落ちているザクロのがくを並べたからなのだそう。ネット上でも「タコさんウィンナーの集会だ」「ほのぼのして癒されます」「ザクロがタコさんウインナーに見えることを初めて知った」などの声が寄せられています。子供たちのちょっとした遊びで生まれた光景が、多くの人の心を和ませたようですね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月04日6月2日(火)より再オープンとなる東京都江戸東京博物館では、特別展『奇才—江戸絵画の冒険者たち—』が、会期を変更して6月21日(日)まで開催される。“奇才”と言えば、近年人気が急上昇した伊藤若冲をはじめ、長澤蘆雪、曾我蕭白、歌川国芳ら、過激で強烈な個性を放つ江戸時代の絵師たち。しかし、江戸絵画史において“主流派”として語られてきた尾形光琳や円山応挙らもまた、斬新で個性的な絵画表現を追い求めて既成の枠を打ち破ってきた。同展は、北は松前から南は長崎まで、有名・無名にかかわらず、全国から“奇才”絵師たちの絵画を一堂に集めて紹介するもの。伊藤若冲による「鶏図押絵貼屛風」をはじめ、狩野山雪「寒山拾得図」(重要文化財)、葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」といった有名絵師たちの名品から、洋風陰影法を駆使した蠣崎波響の「御味方蝦夷之図 イコトイ・ションコ」や、独特の造形が目を引く髙井鴻山「妖怪図」といった、今もその土地で愛されている絵師たちの作品まで、鮮烈なインパクトを残す作品を見ることができる。全国各地で気を吐いた奇才の画家たちの作品が一堂に見られる貴重な展覧会。開催期間が短いのでお見逃しのないように!<開催情報>『特別展「奇才—江戸絵画の冒険者たち—」』6月2日(火)〜6月21日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催関連リンク: 奇才—江戸絵画の冒険者たち—()重要文化財 狩野山雪「寒山拾得図」一幅 京都・真正極楽寺 真如堂蔵円山応挙「淀川両岸図巻(部分)」一巻 東京都・アルカンシエール美術財団蔵伊藤若冲「鶏図押絵貼屛風(左隻・部分)」個人蔵祇園井特「公卿と官女図屛風」二曲一隻千葉市美術館蔵展示期間6/2-6/7中村芳中「人物花鳥図巻(部分)」一巻 長野県・真田宝物館蔵葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」一面 長野県・小布施町上町自治会蔵(北斎館寄託)歌川国芳「水を呑む大蛇」一幅 個人蔵蠣崎波響「御味方蝦夷之図 イコトイ・ションコ」一幅 函館市中央図書館蔵 ※東京展ではイトコイのみ展示髙井鴻山「妖怪図」一幅 個人蔵 撮影=大屋孝雄片山楊谷「竹虎図屛風」(画像は左隻)六曲一双 鳥取県・雲龍寺蔵 右隻 展示期間6/2-6/7、左隻 展示期間6/9-6/21絵金「伊達競阿国戯場 累」二曲一隻 高知県・赤岡町本町二区蔵
2020年06月02日2020年4月から東京都で自転車を利用する人に対して自転車損害賠償保険等(以下、自転車保険)に加入を義務とする条例が施行されました。普段自転車を利用している人だけでなく、新型コロナウイルスの感染拡大で公共交通機関に代わって自転車を利用する人もいらっしゃると思いますので、自転車保険についてお伝えします。 自転車保険の加入を義務化しているのは東京都以外も2020年4月から東京都で自転車利用者の保険加入の義務化が始まりましたが、既に義務化となっている自治体も少なくありません。2020年4月現在、自転車保険の加入義務化となっている主な自治体は以下のとおりです。 東京都、神奈川県、埼玉県、長野県、静岡県、滋賀県、奈良県、京都府、大阪府、兵庫県、愛媛県、鹿児島県、仙台市、名古屋市、金沢市 その他にも、努力義務としている自治体や今後義務化を予定している自治体もあります。 自転車を使う方は、「都道府県+自転車保険」「市区町村+自転車保険」で確認することをお勧めします。また、義務となっていない自治体でも自転車を使うことが多い場合は加入を検討してみましょう。 自転車保険とはどのような保険?自転車保険は、「加害者としての事故の賠償」と「自転車事故でケガをしたときの補償」を対象にした保険です。自転車保険の加入を義務付けている条例は、「加害者としての事故の賠償」を対象とした保険です。 これは、自転車事故で多額の賠償金を命じる裁判例が増えているためです。一例として2008年に兵庫県で小学生が起こした60代女性を意識不明の重体にしてしまった自転車事故では、9500万円の賠償金を母親に課す判決が出ました。その後、兵庫県では自転車保険の加入義務を条例で定めています。 自転車事故の「加害者としての事故の賠償」は自転車保険以外にも対象となる保険や保険の特約があります。自動車保険や火災保険、傷害保険に加入している人は、「日常賠償責任特約」「個人賠償責任特約」(以下、賠償責任特約)などの名称の特約(オプション)に加入しているかどうか確認してから自転車保険に加入するようにしましょう。これらの賠償責任特約は、自動車の事故や火災、ケガの補償とは直接関係がなく、自転車の運転を含めた日常生活で賠償責任を負った際に保険金が支払われ、賠償金を補うことができます。この賠償責任特約と自転車保険に重複して加入しても、賠償事故を起こした際に支払われる金額が重複して支払われることはできません。重複加入して保険料がムダにならないようにしましょう。 自転車事故の「加害者としての事故の賠償」に備える保険等の一覧は、東京都のサイトに詳細がありますので参考にしてください。 TSマーク(自転車向け保険)とはまた、自転車保険だけでなく、公益財団法人日本交通管理技術協会が登録している自転車安全整備士が点検・整備した自転車に「TSマーク」を貼ってもらうと、点検日から1年間の保険が付いています。赤色TSマークは賠償額が上限1億円となっていますので、自転車保険の追加加入の必要性は低いのですが、青色TSマークは、賠償責任補償額が上限1000万円のため自転車保険の加入義務は果たされていますが、補償額の上限を考えると追加の自転車保険等が必要と思われます。 お住まいの地域で自転車保険の加入が義務化されているかどうかにかかわらず、自転車の利用頻度が多い人や、交通量の多い道路を自転車で使う人は、自転車保険または賠償責任保険等で自転車の加害事故に備える保険に加入することをご検討されると良いでしょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月25日編集部:学研キッズネット編集部新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、東京都では2020年4月25日(土)から5月6日(水)までを「いのちを守るSTAY HOME週間~STAY HOME, SAVE LIFE~」として設定しました。都民のみなさまが在宅を楽しむことによって、外出を抑制し、家で過ごされている都民のみなさまの運動不足の解消と健康増進を図るため、都は昨年に引き続きスマートフォン用アプリを活用した「ラジオ体操キャンペーン」を実施します。なお、外出の自粛が求められておりますので、それぞれのお家でご参加いただきますようお願いいたします。キャンペーン概要(1)キャンペーンの実施期間中にアプリを活用してラジオ体操を実施し、スタンプが所定の割合以上に達した方には、オリジナルグッズをプレゼントします(応募者多数の場合抽選となります)。キャンペーン期間:2020年4月27日(月)から5月26日(火)まで※キャンペーン期間のうちスタンプが80%以上つけば金賞、60~80%未満で銀賞、50~60%未満で銅賞です。(2)アプリの概要等体重、歩数、食事、睡眠の記録など健康管理に必要な機能が集約された無料の健康管理アプリ(協力:株式会社グッピーズ)にラジオ体操機能があります。アプリをダウンロードし、「ラジオ体操」の項目をタップすると、ラジオ体操動画とカレンダーの画面に変わります。【ラジオ体操機能】・東京都公式動画チャンネル「東京動画」掲載のラジオ体操動画を選択視聴できます。・ラジオ体操動画を視聴すると、カレンダーの該当日にスタンプが表示されます。アプリのダウンロードはこちらから法人全国ラジオ体操連盟からのメッセージ緊急事態宣言により外出自粛が強く求められていることを踏まえ、屋内にて過ごす時間が多くなると思われますが、健康保持のためにラジオ体操をご自宅で続けられるようお願いします。(ラジオ体操連盟ホームページより抜粋)詳細についてはスポーツTOKYOインフォメーション内キャンペーンページをご覧ください。※このほか、スポーツTOKYOインフォメーションでは、家で気軽に取り組むことができる様々な運動を紹介する「おうちで運動」特集ページを設置しておりますので、是非ご覧ください。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月25日展覧会「建築をみる2020 東京モダン生活:東京都コレクションにみる1930年代」が、東京都庭園美術館にて2020年6月23日(火)まで開催。当初は4月18日(土)から開幕予定でしたが、臨時休館に伴い開幕を延期しました。尚、東京都庭園美術館は、2020年5月6日(水)まで臨時休館。5月7日(木)以降の予定は、公式ウェブサイトにてあらためて告知されます。“年に一度”の建物公開展「建築をみる2020 東京モダン生活:東京都コレクションにみる1930年代」は、年に一度の建物公開展です。1930年代の東京にフォーカス現在は東京都庭園美術館本館として使用されている朝香宮邸。これまでは、建物の歴史や室内のディテール、建設に関わった人びと、修復内容など、毎回異なるテーマに沿って建物公開展を行ってきましたが、今回は、1933年に竣工した朝香宮邸の建築を1つの起点として、邸宅建築が生まれた1930年代の東京に焦点を当てます。会期中は、東京都の所有する絵画や家具、写真、雑誌、衣服など、分野を横断する多彩な作品・資料のコレクション約140点を紹介。“モダンの息吹”が感じられる都市文化の中心地関東大震災からの復興を遂げたばかりの1930年代の東京は、近代的な建築が立ち並び、地下鉄が走り、モダンな衣服に身を包んだモガ・モボたちが銀座の街を闊歩した、都市文化の中心地でした。華々しい都市の原型が形作られたともいえるこの時代からは、現在に繋がる“モダンの息吹”が感じられます。邸宅再現展示やウインターガーデン特別公開また、建物公開展では恒例となっている、邸宅空間の再現展示も実施。家具調度を室内に誂え、通常は閉ざされているカーテンも開け放ち、当時の朝香宮邸の雰囲気を楽しめます。さらに、通常は非公開となっている本館3階のウインターガーデンも特別公開。白と黒の石を敷き詰めた市松模様の床など、モダンな空間を目の当たりにすることができます。尚、会期中は、館内の写真撮影も可能。【詳細】建築をみる2020 東京モダン生活:東京都コレクションにみる1930年代会期:開幕日未定~2020年6月23日(火)※当初は2020年4月18日(土)開幕予定だったが、臨時休館に伴い開幕延期。※東京都庭園美術館は、2020年5月6日(水)まで臨時休館。5月7日(木)以降の予定は、公式ウェブサイトにて改めて告知されます。開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで休館日:毎月第2・第4水曜日(4月22日、5月13日、5月27日、6月10日)会場:東京都庭園美術館 本館+新館住所:東京都港区白金台5–21–9入館料:一般 900(720)円/大学生(専修・各種専門学校含む) 720(570)円/中・高校生=450(360)円/65歳以上=450(360)円※()内は前売りおよび20名以上の団体料金。※前売券はイープラスにて販売。
2020年04月21日いま気になる名美術館を、俳優・松下洸平さんとカメラマンの矢吹健巳さんと巡ります。今回は「東京都現代美術館」です。かっこいい空間でありながらポップな魅力もある建築。松下:この建築を設計した柳澤孝彦さんが大好きで、何度か来たことがあるんです。1年前にリニューアルしたばかりなんですね。矢吹:僕も、プライベートで一番よく訪れる美術館はここなんです。工藤(美術館広報):設備等を改修したのに加えて、館内外のサインをわかりやすくしました。当館は木場公園に面していて公園側からの出入り口も今回整備しました。その隣にあるオブジェは、英国の彫刻家アンソニー・カロの「発見の塔」(写真上)。時間帯によっては、松下さんのように登っていただくことも可能です。松下:思ったより高くて、上に立つと気持ちよかったです。工藤:中庭一面に広がる象徴的な壁ですが(写真下)、開館当時は人が近づくと音や光が反応する仕掛けがあったと聞いています。おすすめなのは、中庭の階段から下りたところにある「水と石のプロムナード」。知る人ぞ知るスペースなんです。公園からもアプローチできて、ここで読書している人もいますよ。松下:綺麗な空間に光がさしこんで、素敵ですね。なんだかずっといたくなるなぁ。矢吹:エントランスのベンチにずっと座っているだけでもいいし、ミュージアムショップで写真集を見たりするのもいいですよね。松下:天井が高くてかっこいい空間だから、圧倒されそうにもなるけれど、実際中に入ってみるとポップ。かわいらしさもありますね。矢吹:今回撮影した中庭は、今日はお一人で立ってもらいましたけれど、あそこに人が大勢いたとしてもすごく美しい景色になる。そういう空間って、いるだけでワクワクするし、創作意欲が湧く。今日はかっこいい人がいて、かっこいい空間があったらこう撮るしかないという素直な感覚に従って、撮影してみました。東京都現代美術館東京都美術館の戦後美術のコレクションを引き継ぎ、1995年に開館。改修のため3年の休館を経て2019年春リニューアル・オープン。国内外の現代美術、図書資料を体系的に収集する。「オラファー・エリアソンときに川は橋となる」ほか、展覧会を開催中。東京都江東区三好4-1-1まつした・こうへい1987年生まれ。東京都出身。高校時代は油絵を専攻。連続テレビ小説『スカーレット』の十代田八郎役で注目を集める。5月22日公開映画『燃えよ剣』に出演。4月、5月には3年ぶりにライブを開催。やぶき・たけみ1982年生まれ。福島県出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。ファッション、広告の分野で活躍。写真集『gengetsu』(2015)は、面識のない50人の人物を30分のフォトセッションで撮り下ろした作品。※『anan』2020年4月15日号より。写真・矢吹健巳スタイリスト・渡邉圭祐ヘア&メイク・五十嵐将寿取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2020年04月10日展覧会「建築をみる2020 東京モダン生活:東京都コレクションにみる1930年代」が、東京都庭園美術館にて2020年6月1日(月)から9月27日(日)まで開催される。“年に一度”の建物公開展「建築をみる2020 東京モダン生活:東京都コレクションにみる1930年代」は、年に一度の建物公開展だ。1930年代の東京にフォーカス現在は東京都庭園美術館本館として使用されている朝香宮邸。これまでは、建物の歴史や室内のディテール、建設に関わった人びと、修復内容など、毎回異なるテーマに沿って建物公開展を行ってきたが、今回は、1933年に竣工した朝香宮邸の建築を1つの起点として、邸宅建築が生まれた1930年代の東京に焦点を当てる。会期中は、東京都の所有する絵画や家具、写真、雑誌、衣服など、分野を横断する多彩な作品・資料のコレクション約140点を紹介する。“モダンの息吹”が感じられる都市文化の中心地関東大震災からの復興を遂げたばかりの1930年代の東京は、近代的な建築が立ち並び、地下鉄が走り、モダンな衣服に身を包んだモガ・モボたちが銀座の街を闊歩した、都市文化の中心地だった。華々しい都市の原型が形作られたともいえるこの時代からは、現在に繋がる“モダンの息吹”が感じられるだろう。邸宅再現展示やウインターガーデン特別公開また、建物公開展では恒例となっている、邸宅空間の再現展示も実施。家具調度を室内に誂え、通常は閉ざされているカーテンも開け放ち、当時の朝香宮邸の雰囲気を楽しめる。さらに、通常は非公開となっている本館3階のウインターガーデンも特別公開。白と黒の石を敷き詰めた市松模様の床など、モダンな空間を目の当たりにすることができる。尚、会期中は、館内の写真撮影も可能となっている。【詳細】建築をみる2020 東京モダン生活:東京都コレクションにみる1930年代会期:2020年6月1日(月)~9月27日(日)※当初は2020年4月18日(土)~6月23日(火)で開催予定だったが、延期となった。開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで休館日:毎月第2・第4水曜日会場:東京都庭園美術館 本館+新館住所:東京都港区白金台5–21–9入館料:一般 900(720)円/大学生(専修・各種専門学校含む) 720(570)円/中・高校生=450(360)円/65歳以上=450(360)円※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。※前売券はイープラスにて販売。
2020年03月30日6月の調布を音楽一色に染め上げる「調布国際音楽祭」の2020年の概要発表が行われた(2020年2月4日:調布グリーンホール)。ベートーヴェンの生誕250年に当たる2020年は、やはりここでもベートーヴェンが主役となる。しかし一味違うのが鈴木優人がエグゼクティヴ・プロデューサーを務める同音楽祭。9曲それぞれに工夫をこらしたプログラムは、ここ調布でしか訊けない面白さに満ちているのだ。交響曲「第1番」は2台ピアノ版、「第2番」はピアノ三重奏版、「第3番」は特別編成による室内楽版、「第4番」はリスト編曲によるピアノ版。そして「第5番」「第6番」「第8番」は、鈴木優人指揮バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の演奏で、「第7番」は鈴木雅明指揮フェスティヴァル・オーケストラ、そして最後の「第9番」は、鈴木雅明指揮NHK交響楽団とBCJのコラヴォレーションによる演奏となるのだからたまらない。同じベートーヴェンでも編成によって見えるものがこんなに違うということを認識できる素敵な機会に違いない。さらには音楽祭を取り巻く深大寺他周辺施設でのコンサートやイベントも充実の一途。今年の調布は一味違いそうな雰囲気だ。昨年は有料&無料公演参加者に出演者を合わせて1万人を突破した同音楽祭。今年はこの数字がいったいどこまで伸びるのか。楽しみでならない。
2020年02月06日漫画「もしも東京」展が、東京都現代美術館 地下2階講堂、中庭、水と石のプロムナードにて、2021年8月4日(水)から9月5日(日)まで開催される。入場料は無料、講堂内は事前予約制。松本大洋や浅野いにおら20名の漫画家が描く「もしも東京」漫画「もしも東京」展は、日本を代表する20名の漫画家たちが“東京”をテーマに描き下ろした20の作品を展示するアートプロジェクト。『ピンポン』の松本大洋をはじめ、『ソラニン』の浅野いにお、『BLUE GIANT』の石塚真一、『僕等がいた』の小畑友紀、『暗殺教室』の松井優征、『アオハライド』の咲坂伊緒、『約束のネバーランド』の出水ぽすか、『ポーの一族』の萩尾望都といった漫画家が参加する。講堂や中庭などに作品を展示漫画家が制作した20点の「もしも東京」作品は、“読む東京、歩く漫画”をコンセプトに、東京都現代美術館の地下2階講堂や中庭等、館内のパブリックスペースも含めて展示。点在する展示作品を巡るようにして、それぞれの作品を鑑賞することができる。地下2階講堂には松本大洋の『東京の青猫』、浅野いにおの『TP』をはじめ、18の小部屋を展開。路地のような道を抜けて、漫画のコマを思わせる小部屋の門をくぐると、それぞれの漫画家の描いた「もしも東京」の世界が広がっている。また、中庭の壁面には、石塚真一が100を超える“東京らしさ”を描き込んだ巨大な1コマ漫画作品『Tokyo Sound』を展示。また、屋外の水を敷いたスペース「水と石のプロムナード」には、大童澄瞳の『East East』が登場。空間の奥行きを生かし、水上ならではの展示を行う。【詳細】漫画「もしも東京」展会期:2021年8月4日(水)~9月5日(日)会場: 東京都現代美術館 地下2階講堂、中庭、水と石のプロムナード住所:東京都江東区三好4-1-1 木場公園内休館日:毎週月曜日※8月9日(祝・月)は開館、翌8月10日(火)が休館。※東京2020大会開催期間中の月曜日は開館となり、8月30日(月)は開館。開館時間: 10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)入場料:無料、講堂内のみ事前予約制■事前予約・第一次受付開始日:7月13日(火) 14:00~/予約対象期間:8月4日(水)13:00~8月9日・第二次受付開始日:7月28日(月) 12:00~/予約対象期間:~8月17日(火)・第三次受付開始日:8月4日(水) 12:00~/予約対象期間:~8月24日(火)・第四次受付開始日:8月11日(水) 12:00~/予約対象期間:~8月31日(火)・第五次受付開始日:8月18日(水) 12:00~/予約対象期間:~9月5日(日)■参加漫画家 ※()内は代表作・浅野いにお(『ソラニン』『おやすみプンプン』『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』)・安倍夜郎(『深夜食堂』『山本耳かき店』)・石黒正数(『それでも町は廻っている』『木曜日のフルット』『天国大魔境』)・石塚真一(『岳 -みんなの山-』『BLUE GIANT』)・市川春子(『虫と歌 市川春子作品集』『宝石の国』)・岩本ナオ(『町でうわさの天狗の子』『金の国 水の国』『マロニエ王国の七人の騎士』)・太田垣康男(『MOONLIGHT MILE』『機動戦士ガンダム サンダーボルト』『Get truth 太陽の牙ダグラム』)・大童澄瞳(『映像研には手を出すな!』)・奥浩哉(『GANTZ』『いぬやしき』『GIGANT』)・小畑友紀(『僕等がいた』)・黒田硫黄(『茄子』『セクシーボイスアンドロボ』『ころぶところがる』)・咲坂伊緒(『ストロボ・エッジ』『アオハライド』『サクラ、サク。』)・出水ぽすか(『約束のネバーランド』(原作:白井カイウ))・萩尾望都(『ポーの一族』『トーマの心臓』『王妃マルゴ』)・昌原光一(『こはぜ町ポトガラヒー ~ヒト月三百文晦日払~』)・松井優征(『暗殺教室』『逃げ上手の若君』)・松本大洋(『ピンポン』『Sunny』『東京ヒゴロ』)・望月ミネタロウ(『バタアシ金魚』『ドラゴンヘッド』『ちいさこべえ』)・山下和美(『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』『ランド』)・吉田戦車(『伝染るんです。』『ぷりぷり県』『出かけ親』)
2020年02月03日展覧会「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」が、清澄白河の東京都現代美術館にて、2020年6月9日(火)から9月27日(日)まで開催される。なお、当初は2020年3月14日(土)から開催の予定であった。“エコロジー”へと働きかけるアートの試みオラファー・エリアソンは、アートを通して“サステナブル”な世界の実現を試みるアイスランド系デンマーク人アーティストだ。光や霧などの自然現象を屋内外に再現することで新たな知覚体験を生みだす作品をはじめ、写真、建築、インスタレーションなどを介し、環境や社会に対するアートの可能性を探求してきた。日本では10年ぶりの大規模な個展となる「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」では、“エコロジー”を軸に、代表作や国内初公開作品の数々を展示。植物を使用したインスタレーション、光と幾何学への関心を反映した彫刻、そして近年の公共デザインのプロジェクトなど、多岐にわたるエリアソンの試みを紹介する。新作インスタレーションや“虹”の代表作を展示見どころは、展示室の内外で展開される大規模なインスタレーションなどの新作を含む作品の数々だ。さらに、鑑賞者の目の前に“虹”が現れる体験型作品《ビューティー》など、エリアソン代表作も展示。人と自然がとり結ぶ、複雑な関係を垣間見られるだろう。自然の変化を追ってまたエリアソンは、幼少期に多くの時間を過ごしたアイスランドの自然現象を長年にわたり撮影してきた。過去20年間の氷河の後退を目に見えるかたちで提示する《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》など、アートを介して気候変動へと働きかける試みに触れられる。“サステナブル”への関心さらに近年は、電力の通らない地域に住む人びとに携帯式のソーラーライト「リトルサン」を届けるなど、社会的課題へも目を向けるエリアソン。本展では、「リトルサン」に蓄えた太陽光によりドローイングを描ける《サンライト・グラフィティ》など、再生可能エネルギーへの関心を間近に感じられる作品も展示する。展覧会概要展覧会「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」会期:2020年6月9日(火)~9月27日(日)※当初は2020年3月14日(土)〜6月14日(日)の予定だったが、開催を延期会場:東京都現代美術館 企画展示室 地下2F住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(8月10日(月)、9月21日(月)は開館)、8月11日(火)、9月23日(水)観覧料:一般 1,400円、大学生・専門学校生・65 歳以上 1,000円、中高生 500円、小学生以下 無料※各種プログラムは開催中止※来館に際しての注意事項は、公式サイトを参照※予定は変更となる場合あり【問い合わせ先】ハローダイヤル:03-5777-8600 ※年中無休 8:00~22:00TEL:03-5245-4111(代表)※平日 9:30~18:00
2020年01月13日goodroomのスタッフが住んで本当に良かった街を紹介する連載。31回目にご紹介するのは、京王線の走る街、「調布」です。調布駅は2012年の再開発で、それまで地上を走っていた電車はすべて地下に入り、そのスペースには大きな商業施設ができるなどして様変わりをしました。かつての調布駅しか知らない方にとっては、その変貌ぶりにとても驚くはずです。 そんな調布駅は、三鷹市や府中市と隣接していて、東京都心で暮らしている人にとっては、少し遠い街である印象があるかもしれません。しかし京王線の特急や準特急に乗れば、新宿駅まで20分以内で到着できるという立地。明大前駅で乗り換えれば、渋谷駅へも約24分という場所に位置しており、アクセスの良さは申し分ありません。また京王線は都営新宿線との乗り入れもしているため、笹塚駅で乗り換えれば市ヶ谷駅や神保町駅といったオフィス街へのアクセスもダイレクトにしやすいことが特徴。東京都心から20キロ以上離れているのに、都心へ通いやすいという便利な駅でありながら、その遠さから手つかずの自然が残っている街としても人気です。 そんな調布駅を実際に歩いてみて感じたことを、街並みと合わせてご紹介します。 調布駅の賃貸を探すかつては「映画のまち」だった?リニューアルした駅前に注目駅前を大きく抜けていた線路がなくなったことにより、広いスペースが生まれた、調布駅。2017年には「トリエ京王調布」がオープンし、話題になりました。駅直結のA館には、成城石井などの食品店や、スターバックスなどのカフェが入っていて、多くの人でにぎわっています。 少し離れた場所にあるB館には、ビックカメラが。 さらにC館には、なんとシネマコンプレックス「イオンシネマ シアタス調布」が入っていて、この街で何でも完結してしまいそうな、大きなターミナル駅としての役割を果たしています。 実は、調布はかつて「映画のまち」と呼ばれたことのある街でした。それはこの調布の街周辺に映画の撮影所が多く集まっていたことがきっかけです。以降こうした撮影所は閉設されたりして、その名を知る人も少なくなってきたものの、もう一度「映画のまち」の復活を願い、市民からの要望が多かったこともあり、再開発の際に映画館が誘致されたといいます。 駅前の広々とした空きスペース。どんなイベントがこれから行われていくのでしょう。 ほかにも、「ねぶくろシネマ」という野外映画を企画する団体の本拠地も、ここ調布。過去にもこの調布駅前広場で何度か野外映画が開催されています。映画は、人の心に刺激を与えてくれるもの。すぐ近くでこうした施設やイベントが行われるというのは、住民としてもうれしいですね。 調布駅の賃貸を探す駅前周辺に延びる、鬼太郎商店街調布駅前には、スーパー、ドラッグストア、カフェ、飲食店など、生活に必要なものはほとんどそろっている印象。 24時間営業の西友も見つけました。これは便利。 中でも興味深いのが、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のオブジェがあちこちに置かれている、天神通り商店街。調布駅から北に向かい、甲州街道という大きな通りに出るまでの間に、この商店街はあります。 調布の街を歩いている中で鬼太郎がこのように随所に現れるのは、作者の水木しげるさんが調布市民だったことに由来しているようです。 この愛嬌たっぷりの商店街は、駅前と違って個人経営の飲食店が豊富にありました。味のある焼き鳥屋さんや、おしゃれなバルなど。自分の足でいろいろ開拓してみるのもおもしろそうです。 調布駅の賃貸を探すすぐそばに自然が残っている「深大寺」さて、駅前を離れて少し歩いてみることに。駅前の賑わいを後にして、閑静な住宅街を抜けて、深大寺へと向かいました。途中にある「布田天神社」調布といえば、やっぱり深大寺が有名です。深大寺は調布駅前から歩いて20分程度、バスでも行くことができます。三鷹駅と調布駅との間に位置していて、山々に囲まれた中にあり、水がとてもきれいだということもあって、蕎麦を出す店が多数あります。 週末ともなれば家族連れや、カップルなど、老若男女で大賑わい。 一番人気はやっぱり「鬼太郎茶屋」。屋根の上にいる、怖い妖怪見えますか…? 東京にいながら、どこか田舎の観光地に来たかのような気分にもなることができ、お土産を見たり、植物園を鑑賞したりすることができます。最近では海外の方にも注目されているようです。 深大寺に向かうまでの間にも、川や緑などの自然にたくさん出会いました。 以前ご紹介した三鷹駅もそうですが、このあたりはホッと一息できる空気のきれいな場所が多くありますね。駅前の便利さもありながら、こうした自然が近くにあるということが、調布の魅力なのだと感じます。 調布駅の賃貸を探すママたちの交流の場にも。子育て施設も充実調布駅前を散策している中で気になったお店「aona(あおな)」を発見。 ここは調布市が設置した、駅からすぐの場所にある子育て支援施設「こどもとフラット」内にあるカフェです。天然木の板張りに、広い畳スペース。靴をぬいであがれるようになっているので、子どもが寝転がっても気にすることはなさそう。授乳やおむつ替えスペースは、飲食しなくても利用できるようです。 わたしが訪れた日にも、多くのママさんたちが談笑していました。たとえふらっと子どもと親が二人で来ても居心地よく過ごせて、さらに同じ街に住む、同じ悩みを持つ方同士の交流の場にもなっているのでしょうね。しかも週替わりで出される定食もとっても美味しそうで魅力的でした。子育て中の疲れた体に染みわたりそう……。核家族化が進んで、自分の親との同居が当たり前ではなくなったこの時代に、こうした駆け込み寺のような施設があるのはとても魅力的ですね。 調布駅の賃貸を探す調布駅から、1~2駅離れる選択肢もアリここまで調布駅周辺の様子をご紹介してきましたが、これほど便利な街なので、やっぱり賃料は少しお高めです。もしもこの辺りでもう少し賃料を抑えたいということであれば、新宿駅寄りのお隣駅である、布田駅や国領駅もおすすめです。布田駅前の様子 布田駅は駅前に小さなスーパーや飲食店があるだけですが、買い物などを調布で済ませて、自転車か徒歩で帰ってくるという選択肢もできますよ。 京王線は駅間隔がとても短いので、調布から布田駅間は徒歩10分以内で移動できてしまいます。また布田駅のお隣、国領駅も意外と穴場の街。駅前に機能がぎゅっと詰まっていてとても便利なようです。お部屋探しをする際には、こうした周辺の駅も見てみるといいでしょう。 *自然と便利さのバランスがちょうど良い街、調布。しかも子育て支援にも積極的なので、若いうちに住み始めたら、子どもが生まれてからもずっと長く住み続けたくなってしまいそうですね。結婚したての夫婦の方や、これから子どもをどこで育てていこう?と考えているファミリーの方に、ぜひおすすめしたい街でした。 調布駅の賃貸を探す調布駅の住み心地って?実際に調布駅に住んだことのある人に、聞いてみました!駅周辺には様々なお店が整っていて、何の買い物をするにしても日常に不便を感じる事はありません。 またまとまったエリアにあるため、その点でも利便性があると思います。電車は周辺の駅の中で大きな駅になるので、全ての列車が止まりますし、どこへ行くにしても利便性が高いと感じます。 またバスも各方面へ出ているので、交通機関は整っていると思います。カラオケなどはありますが、基本的に大人がどこかへ遊びに行くとなった場合、他の街へ出てしまう事が多いです。 イベント等も多数やってはいますがわざわざそこへ出向くというイベントはありませんでした。近くに夜遅めの時間までやっていたり、土曜日も営業している歯医者が多数あるため、平日仕事で休めないときなど便利。 調布駅の街データ利用可能な沿線:京王線家賃相場:ワンルーム・1K・1DK/6.78万円、1LDK・2K・2DK/11.38万円、2LDK・3K・3DK/14.70万円物価の高さ:★★★☆☆治安の良さ:★★★★☆子育て環境の良さ:★★★★★ 調布駅の賃貸を探す 調布市の賃貸をgoodroomで探す京王線の賃貸をgoodroomで探す *出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2020年01月13日清澄白河の東京都現代美術館では、世界各地で展覧会やアーティスト支援を行う団体、カディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展「もつれるものたち」を、2020年6月9日(火)から9月27日(日)まで開催する。なお、当初は2020年3月14日(土)から開催の予定だった。時代や場所と結びつく「もの」に着目木や種、化石、そして道具や本......。日常生活にはさまざまな「もの」が溢れていて、わたしたちは日々それらに何気なく触れていることだろう。しかしそうした「もの」は、ある場所や時代とは切り離せない。変化する時代や社会に合わせて、「もの」の持つ意味、あるいはお互いの関係性も刻々と変わってゆくのだ。「もつれるものたち」は、そのように時代や場所ともつれ合い、ともに変化する「もの」の側面に光を当てる、国内外12のアーティストを紹介する国際美術展だ。パフォーマンスや映像、インスタレーション、写真など多彩な表現媒体を用いた作品を通して、無数のコンテクストが複雑に交錯する現代への新しい視点を探求する。国内外から12のアーティストが参加本展には、自らの共同体で語られてこなかった歴史を考察するオーストラリア人アーティスト、デイル・ハーディングや、映像や彫刻を通して日常に潜む権力性を探るジュマナ・マナらが参加。世界的に注目される多数の若手アーティストを日本で初めて紹介する機会となる。また国内からは、自然の諸要素と身体の関係の変容に光を当てる岩間朝子や、芸術と社会構造の関係性をひもとく藤井光らを紹介。多彩な視点から、「もの」が意味や価値の運び手として紡いできた軌跡を描きだす展覧会となる。展覧会概要カディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展「もつれるものたち」会期:2020年6月9日(火)~9月27日(日)※当初は2020年3月14日(土)〜6月14日(日)の開催を予定していたが、延期しての開催会場:東京都現代美術館住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)休館日:月曜日(8月10日(月)、9月21日(月)は開館)、8月11日(火)、9月23日(水)開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)観覧料:一般 1,300円、大学生・専門学校生・65 歳以上 900円、中高生 500円、小学生以下 無料※各種プログラムは開催中止※来館に際しての注意事項は、公式サイトを参照のこと※予定は変更となる場合あり【問い合わせ先】ハローダイヤル:03-5777-8600 ※年中無休 8:00~22:00TEL:03-5245-4111(代表)※平日 9:30~18:00
2020年01月09日スタジオジブリ制作、宮崎駿監督の映画『天空の城ラピュタ』が、2020年2月14日(金)から3月8日(日)まで開催される映画祭「映画のまち調布 シネマフェスティバル2020」の一貫として、イオンシネマ シアタス調布でスクリーン上映される。スタジオジブリの名作が、最新音響&大スクリーン上映スタジオジブリ映画『天空の城ラピュタ』は、監督・宮崎駿、プロデューサー・高畑勲、音楽・久石譲で1986年に公開された劇場版長編アニメーション。空に浮かぶ伝説の島“ラピュタ”を発見した父をもつ、見習い機械工のパズーが、空から落ちてきた少女シータと出会い、空に浮かぶ伝説の島“ラピュタ”を目指す冒険のストーリーだ。公開から30年以上の時を経て、今もなお、日本のみならず世界で愛されている。その名作をスクリーンに蘇らせる今回。「映画のまち調布 シネマフェスティバル2020」では、幅約20メートルの大型スクリーンの高画質映像と、イオンシネマ独自の4ウェイ立体音響システム「ULTIRA(ウルティラ)」を組みわせた、臨場感あるサウンドと迫力満点の映像で、壮大な『天空の城ラピュタ』の世界に浸ることができる。話題作や過去の名作も一挙上映さらに同イベントは調布市文化会館たづくりや調布市グリーンホールも開催会場となっており、映画の作り手にスポットを当てた映画祭として多数の催しを用意。日本映画人気投票の中から選ばれた、『キングダム』『日日是好日』『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『翔んで埼玉』『新聞記者』『アルキメデスの大戦』『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』をはじめ、アカデミー賞作品賞『グリーンブック』や、新海誠監督の過去の代表作『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『雲のむこう、約束の場所』といった作品が多彩な作品が上映される。制作陣のトークショー付き上映会も中には映画制作の技術スタッフ、監督によるトークショー付きの上映会も用意されているので、ファンの人はお見逃しなく。先行特別上映会で映画『Fukushima 50』公開先行特別上映会では、東日本大震災時の福島第一原発事故を描く映画『Fukushima 50』を公開。同作は、世界中が注目した現場では本当は何が起きていたのか―、何が真実なのか―、東日本壊滅の危機が迫る中、死を覚悟して発電所内に残った人々の知られざる“真実”を明らかにしつつ、人間の強さと弱さを描いた物語だ。【詳細】『天空の城ラピュタ』上映期間:2020年2月29日(土)~3月8日(日) ※上映時間はWEBサイト参照会場:イオンシネマ シアタス調布 スクリーン10 ほか(全席指定)料金:大人、大学生 1,100円 / 小学生~高校生 1,000円 / 幼児 900円※各種割引、無料鑑賞券、ACチケットの使用は不可。チケット販売日時:2019年12月23日(月) e席リザーブ0:15~ 劇場窓口8:00~■映画のまち調布 シネマフェスティバル2020詳細開催期間:2020年2月14日(金)~3月8日(日)開催会場:調布市文化会館たづくり(東京都調布市小島町2丁目33−1)、調布市グリーンホール(東京都調布市小島町2丁目47−1)、イオンシネマ シアタス調布(東京都調布市小島町2丁目61−1 C館 トリエ京王調布)・人気投票作品上映会(トークショー付き予定)スケジュール:2020年3月1日(日)10:30『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』、15:30『キングダム』3月6日(金)10:30『日日是好日』3月7日(土)10:30『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』、15:30『翔んで埼玉』3月8日(日)10:30『新聞記者』、15:30『アルキメデスの大戦』チケット販売日:2020年1月24日(金)料金:前売り500円、当日800円・特別上映会(トークショー付き予定)スケジュール:2月29(土)10:30『羅生門』3月5日(木)10:30『太陽を盗んだ男』会場:調布市文化会館たづくり くすのきホール(全席指定)チケット販売日:2020年1月24日(金)料金:前売り500円、当日800円・特別上映会(トークショー付き)新海誠監督作品上映会『雲の向こう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』スケジュール:3月8日(日)10:30~会場:調布市グリーンホール 大ホール(全席自由)ゲスト:川口典孝(プロデューサー)チケット販売日:2020年1月24日(金)料金:前売り500円、当日800円 ※3作品通し券・特別上映会スケジュール:2月14日(金)~20日(木)『Shall we ダンス?』『いつでも夢を』2月21日(金)~27(木)『グリーンブック』『若おかみは小学生!』会場:イオンシネマ シアタス調布(全席指定)チケット販売日:1月24日(金)料金:大人、大学生 1,100円/小学生~高校生 1,000円/幼児900円・映画賞「第2回映画のまち調布賞」授賞式+先行特別上映会『Fukushima 50』日時:2月29日(土) 授賞式17:00上映会18:10会場:イオンシネマシアタス調布スクリーン10(全席指定)チケット販売日:1月24日(金) 料金:1,400円司会:金児憲史(俳優)、楊原京子(俳優)ゲスト:2月発表予定※詳細情報は、「映画のまち調布 シネマフェスティバル2020」公式HP参照。
2019年12月04日「とらや市 盆」が、2019年12月4日(水)から2020年4月13日(月)までとらや(TORAYA) 東京ミッドタウン店内ギャラリーにて開催される。「とらや市」は、食にまつわる実用的な道具を展示・販売するイベントだ。8回目の開催を迎える今回は、丁寧に手作業で作られた“木の盆”にフォーカス。給仕の道具としてはもちろん、膳や器など、用途に合わせて素材や製法などを発展させてきた盆を、様々な菓子や料理と合わせた写真と共に展開する。壁面には、総合生活雑誌「暮しの手帖」の1950年代から2010年代に掲載された盆の登場する場面を展示。また、13もの料理と1つの盆を組み合わせた写真を通して、盆の幅広い活用方法を紹介する。中央展示台では、とらやの季節の菓子と盆との組み合わせの写真や、実物の盆を並べる。さらに、国内産の木材で作った10種類の盆の販売も実施。使い込むうちに美しい色合いに経年変化するものなど、生活の中で活躍するだけでなく、時と共に美しく変化していく盆を是非会場で手にしてみては。【詳細】とらや市 盆会期:2019年12月4日(水)~2020年4月13日(月) ※元日は休業。時間:11:00~21:00(店舗営業時間と同じ)場所:とらや 東京ミッドタウン店内ギャラリー住所:東京都港区赤坂 9-7-4 D-B117 東京ミッドタウン ガレリア地下1階TEL:03-5413-3541
2019年11月16日ちひろ美術館・東京では、2020年1月31日(金)まで『石内都展都とちひろふたりの女の物語』を開催。写真家の石内都が、絵本作家のいわさきちひろの遺品を撮り下ろしたシリーズ「1974.chihiro」から 29点を初公開するとともに、自身の母の身体や遺品を撮影したシリーズ「Mother’s」より27点が展示されている。石内都は、1947年生まれの写真家。28歳のときに母・藤倉都の旧姓である「石内都」を作家名として活動を開始し、2000年に他界した母親のガードルやシミーズなど肌身に近い品々などを撮影した「Mother’s」が、2005年のヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表作家作品として展示され、世界的な注目を集めた。以来、遺品の撮影は、被爆者の遺品をとらえた「ひろしま」や、メキシコの女流画家フリーダ・カーロの遺品を撮影した「Frida」などのシリーズに展開していく。そんな石内が今回発表するのは、いわさきちひろの遺品を撮り下ろした「1974.chihiro」。これまで自分とは縁がないと思っていたちひろの人生を知るにつれ、石内は自身の母との重なりを発見していったと語る。ちひろ美術館・東京()
2019年11月06日10月1日(火)から11月24日(日)まで、『イメージの洞窟意識の源を探る』展が東京都写真美術館にて開催される。写真は「闇」と「光」の対極的な存在が両立して、はじめて像を得ることができるもの。同展は、撮影技法から展示手法まで、現代写真における多様性を紹介する展覧会だ。古代の洞窟壁画に始まり現在に至るまで、さまざまな作品表現の源泉となっている「洞窟」をモチーフとして、写真と映像の作品からイメージや認識の作られ方を再考しようと試みる。出品作家は、志賀理江子、北野謙、オサム・ジェームス・中川、フィオナ・タンといった国内外で活躍中の写真・映像作家に加え、現代美術の巨匠、ゲルハルト・リヒターも参加。志賀理江子による「私は誰なのか」を問いかける写真作品、オサム・ジェームス・中川による沖縄のガマ(洞窟)のインスタレーション、北野謙による初公開・新作の乳児のフォトグラム、フィオナ・タンが洞窟の湾(いりえ)から始まる古いニュース動画を紡いだ映像作品、そして、ゲルハルト・リヒターがロンドンのテート・モダン来館者を撮影した写真をベースに制作した<Museum Visit>シリーズなど、写真・映像作品33点が展示される。また、19世紀の科学者、ジョン・ハーシェルが、1816年に光学装置であるカメラ・ルシーダを用いて描いた「洞窟」のドローイングも特別に展示。「カメラ」の由来である「カメラ・オブスクラ」(投影像を得る装置)は、ラテン語で「暗い部屋」を意味する。洞窟の闇からどんな光が見えるのか? そんな「意識の源」を探る展覧会になりそうだ。【開催情報】『イメージの洞窟意識の源を探る』10月1日(火)〜11月24日(日)まで東京都写真美術館にて開催【関連リンク】 東京都写真美術館( https:// www.topmuseum.jp/)ゲルハルト・リヒター 《MV.6》〈Museum Visit〉より 2011年発色現像方式印画にエナメル東京都写真美術館蔵©Gerhard Richter, courtesy Wako Works of Artジョン・ハーシェル 《海辺の断崖にある洞窟、ドーリッシュ、デヴォン》1816年カメラ・ルシーダを用いたドローイング 東京都写真美術館蔵北野謙 《N1》〈未来の他者〉 2018年 発色現像方式印画(フォトグラム) 作家蔵(c)Ken Kitano, courtesy of MEMオサム・ジェームス・中川 《 #001》〈ガマ〉 2009年インクジェット・プリント東京都写真美術館蔵 (c)Osamu James Nakagawa courtesy of PGI
2019年10月01日2019年9月21日(土)〜9月22日(日)に、第4回目となる【angersの小さなうつわ市】を、東京・中目黒にて開催することになりました。今回は、『にほんの丁寧なものづくり』をテーマに、うつわやドライフラワー、その他クラフトアイテムなど、作家さんのアイテムを中心に取り揃えています。イベントの詳細はこちら。 「angersの小さなうつわ市vol.4」を開催します! 本日はその中から、滝沢都さんのピンクッションをご紹介します。この小さなピンクッションを作られているのは、長野上田市で活動されている、滝沢都さん。数年前まで沖縄の石垣島にお住まいだった滝沢さん。沖縄の工房では、糸芭蕉と育て、芭蕉布を作られていたそうです。2006年にその工房から独立し、2012年に滝沢さんの故郷でもある長野上田市で、工房月慈(こうぼうつきじ)として活動を開始されました。現在は、築150年のお家で、家族で暮らされています。土からはじまるモノづくり石垣島では、糸芭蕉を育てていた滝沢さんですが、長野県上田市に移住したことをきっかけに、標高の高い上田市の気候にあった亜麻や、綿の栽培を始められました。材料の栽培から、糸を紡いで、糸を染め、生地を織り、製品にするまで、すべてご自身で行われています。仕入れた糸や生地から作るものづくりではなく、土からはじまるものづくりを志しているそうです。その中でも滝沢さんが好きな工程は、生地を織るところ。生地は織る時間は、全体の仕事量に比べると、ほんのわずか。糸を紡ぐ時間のほうが何倍も長く、織る工程は最後の楽しみなんだそう。※左/着物を織っていた織機で、生地を織っているところ※右/糸車で糸を紡いでいるところ※綿を紡いで糸にしたところ春夏秋は畑仕事が中心の生活植物の栽培もご自身でされている滝沢さん、春夏秋は畑仕事が中心になり、特にGW前後の種まきの時期が一番忙しいとのこと。収穫は、亜麻が8月上旬頃、綿は亜麻よりも収穫までに時間がかかるので、9-11月頃。今年のように雨が続くと植物が倒れてしまうので、とても苦労されたそうです。ピンクッションの中のクッション部分は、長野の羊の毛を使われていますが、なんと、毛刈りもご自身で体験されるそうです。お話ししていると、好奇心旺盛の滝沢さんに圧倒されるばかり。たくさんの人に手に取ってもらいたいから普段は、綿や亜麻(リネン)、また羊毛を使ったストールやマフラーなどを作られている滝沢さん。「ストールやマフラーなどの巻物は、どうしても単価が高くなってしまうので、手に取りづらいと思うんです。手の届くお値段で、もっと気軽にたくさんの方に手にとってもらえるようなものを作りたかったんです。」そんな滝沢さんの想いがかたちになったのが、ピンクッションでした。ピンクッションの木のうつわ部分は、木工の工房の端材で作られているもの。端材なので、木の種類やサイズ、かたちなどさまざま。その1つ1つ個性溢れるうつわに合わせて作ることが、とても楽しいのだそう。そんな滝沢さんのものづくりへのこだわりや想いがつまったピンクッションを、今回は少量ですが、ご用意いただきました。1点1点風合いが異なるので、ぜひ手にとってお選びいただけると嬉しいです。 イベント詳細はこちらから 作り手さんのはなし ■食のはなし 平山アンジェバイヤー。アウトドアやお出かけが大好きなアクティブ系。毎日の暮らしが楽しくなるもの、便利になるものを探しながら暮らしています。
2019年09月09日日本を代表するメディアアーティストグループ・ダムタイプによる個展「ダムタイプ―アクション+リフレクション(Dumb Type. Actions + Reflections)」が、11月16日から2020年2月16日まで、東京都現代美術館にて開催される。Dumb Type《Playback》©Centre Pompidou-Metz / Photo Jacqueline Trichard / 2018 / Exposition Dumb Typeダムタイプは、ヴィジュアル・アート、建築、コンピューター・プログラム、音楽、映像、ダンス、デザインなど様々な分野の複数のアーティストによって構成されるグループ。1984年に京都市立芸術大学の学生を中心にマルチメディア・パフォーマンス・アーティスト集団として京都で結成された。1980年代バブル経済における表層性の中にあった「情報過剰であるにもかかわらずこれを認識できていない(=ダム)状態」を敏感にとらえ、鋭い批評性をもって活動を展開。多くの言葉を使う演劇集団の空疎さに対する抵抗として「ダム(セリフの排除)」という手法を選択し、装置、映像、音、パフォーマーの生の身体によって作品を構成。デジタルと身体が新たな関係を持つことで生まれる「ポストヒューマン」のヴィジョンを、その革新的な視覚言語と思想によって、日本から世界に先駆けて表現したパイオニアである。ダムタイプ結成35周年にあたる2019年に開催する今回の個展は、2018年にフランスのポンピドゥー・センター・メッス分館において開催された個展の作品群や新作にパフォーマンスアーカイブなどを加え、よりバージョンアップした内容となる。新作を含む6点の大型インスタレーションによって構成される大規模個展であるとともに、中心的なメンバー古橋悌二の没後も独自のスタイルで若手アーティストに大きな影響を与える高谷史郎や池田亮司らに加え、若いメンバーを得て活動を続けるダムタイプの、まさに「ダムタイプ - タイプ」といえる卓越したあり方を包括的にみせる試みとなる。Dumb Type《S/N》Photo: Yoko Takatani会場では、古橋生前のパフォーマンス《Pleasure Life》に基づく《Playback》、初演時の舞台装置の再現《pH》、「人間の条件」展(1994)と同年の舞台《S/N》による作品《LOVE/SEX/DEATH/MONEY/LIFE》や、古橋没後の3つのパフォーマンスを再構成した《MEMORANDUM OR VOYAGE》(2014)に加え、古橋悌二《LOVERS》(1994/2001、second edition、国立国際美術館所蔵)を展示し、卓越したサウンドデザインによる空間体験を提供。なお、《LOVERS》は2020年1月19日まで展示。また古橋生前と没後の系譜、現在までを俯瞰的に追いながら、ダムタイプという集団が持っていた独創性、そして現在のインターネット社会においても通じる彼らの先駆的なメッセージを、メンバーや新旧世代の研究者・関係者等による展示によって紹介。多数の作品写真を含む、図録を兼ねた作品集(予価 3,000円)もあわせて刊行する。会期中には関連プログラムの開催も予定。詳細については、東京都現代美術館ウェブサイトにて順次発表される。【展覧会情報】ダムタイプ―アクション+リフレクション(Dumb Type. Actions + Reflections)会期:11月16日〜2020年2月16日会場:東京都現代美術館 企画展示室1F住所:東京都江東区三好4-1-1時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)料金:一般1,400円(1,120円)、大学生・専門学校生・65歳以上1,000円(800円)、中高生500円(400円)、小学生以下無料 ※( )内は20名様以上の団体料金休館日:月曜日(2020年1月13日は開館)、12月28日〜2020年1月1日、1月14日
2019年09月04日「ダムタイプ―アクション+リフレクション」展が、2019年11月16日(土)から2020年2月16日(日)までの期間、東京都現代美術館にて開催される。ダムタイプは、日本を代表するメディアアーティスト集団だ。グループには、ヴィジュアル・アートやコンピューター・プログラム、音楽、ダンスなど複数領域のアーティストが所属している。彼らの特徴は、セリフを排除する「ダム」と呼ばれる手法を用いたパフォーマンスだ。作品は、装置・映像・音・これらに反応するパフォーマーの生の身体によって構成している。多くの言葉を使う演劇集団が多い中、セリフを排除しパフォーマンスを行ったダムタイプは、デジタルと身体が新たな関係を持つことで生まれる「ポストヒューマン」のヴィジョンを世界に先駆けて表現したパイオニア的存在として知られている。「ダムタイプ―アクション+リフレクション」展は、大型インスタレーションによって構成されるダムタイプの大規模個展だ。会場では、グループの中心的存在で、1995年に急逝した古橋悌二の生前と没後の作品、新作を含む6点の大型インスタレーションを展開。また、古橋生前と没後の系譜、現在までを俯瞰的に追いながら、「ダムタイプ」という集団が持っていた独創性や現在のインターネット社会においても通じる彼らの先駆的なメッセージを、メンバーや新旧世代の研究者・関係者等による展示によって紹介していく。古橋生前のパフォーマンス「Pleasure Life」をベースにした「Playback」は、16台のターンテーブル・ユニットによるサウンドスケープ・インスタレーション。本物のレコード盤が、ターンテーブル上で、1980年代初期ダムタイプの古橋らによる音楽やNASAの惑星探査機ボイジャーに搭載されていたレコードに記録された55言語の挨拶に加え、新たにフィールド・レコーディングした音素材をミックス再生する。また、初演時の舞台装置を再現した作品「pH」や3つのパフォーマンスを再構成した「MEMORANDUM OR VOYAGE」、古橋の遺作となったインスタレーション「LOVERS」なども展開する。【詳細】「ダムタイプ―アクション+リフレクション」展会期:2019年11月16日(土)~2020年2月16日(日)場所:東京都現代美術館 企画展示室 1F住所:東京都江東区三好4-1-1休館日:月曜日(2020年1月13日は開館)、2019年12月28日(土)~2020年1月1日(水)、1月14日(火)時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)料金:一般1,400円(1,120円)/大学生・専門学校生・65歳以上1,000円(800円)/中高生500円(400円)/小学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金。※「LOVERS」は2020年1月19日(日)までの展示。
2019年08月31日ジャムホームメイド(JAM HOME MADE)より、東京都53区市町村のシルエットを模った「トーキョーマップネックレス」が、2019年8月10日(土)に発売される。常に新しい"うんちく"を誰かに語りたくなるようなアイテムを提案するジャムホームメイドの新作は、大切な土地を“カタチ”にするアクセサリーシリーズ第2弾。47都道府県をモチーフにした第1弾に続く、東京53区市町村をモチーフにした「トーキョーマップネックレス」だ。東京53区市町村は、職人の手で一枚の銀板から作り出される。53個のネックレスは、1つだけで見ると何のカタチか気づかれにくいユニークな形だが、すべて集めると東京都になるように作られている。そんなネックレスをきっかけに、会話が生まれる可能性を秘めていることも魅力の1つだ。大切な土地をお守りのように身に着けることができるネックレスで、さりげなく地元愛をアピールしたり、その土地に抱く想いや思い出を共有したりするプレゼントとしてもおすすめだ。【詳細】ジャムホームメイド「トーキョーマップネックレス」発売日:2019年8月10日(土)販売先:ジャムホームメイド 東京店、ジャムホームメイド オンラインショップ、ジャムホームメイド ZOZOTOWN ショップ価格:各9,000円+税サイズ:チェーンの長さ 40+10cm ※ネックレストップの大きさは区市町村によって異なる素材:SV925
2019年08月10日特別展「士 サムライ―天下太平を支えた人びと―」が、東京都江戸東京博物館にて2019年9月14日(土)から11月4日(月・休)まで開催される。江戸時代の“サムライ”の姿に迫る特別展「士 サムライ―天下太平を支えた人びと―」では、現代のサムライイメージの原点である江戸時代のサムライ=〝士〟の暮らしや仕事のありさまを紹介。日本をイメージするキーワードとして多用される“サムライ”のイメージを見つめ直す。会場には、風俗画や古写真、古記録、当時の道具類など、多彩な資料が集結。大都市江戸に生きたサムライがいかに活動し、生活していたかを浮き彫りにしていく。サムライの日常的な姿明治期、外務省官舎として使われることになった旧大名屋敷の写真や、かつて江戸勤番を体験した久留米藩有馬家の家臣達が当時の様子を明治後に描いた絵巻、竹刀や防具を使った剣術稽古の様子を描き出した「洋風日本風俗画帖」など、サムライの日常的な姿を感じ取ることができる。文具や小物入などの所用品サムライの家に伝来した道具や古文書からは、日常生活や非常時の振る舞いなどが見て取れる。時代劇テレビドラマ「遠山の金さん」として親しまれる遠山景元、「幕末の三舟」の勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟などの所用品を展示。文房具、小物入といった日常的な品々からは、サムライを身近に感じられそうだ。火事装束や鉄砲もまた、火事が頻繁に発生した江戸時代に、江戸の火消しの統率にあたっていたサムライたちの活動を物語る、火事装束や大名火消しの全貌を描いた絵巻も登場。さらに、サムライの“刀剣”以外の武具にも注目。鉄砲が多用された戦国時代を経た江戸時代において、鉄砲の鍛錬をしていた様子がわかる記録資料や、火縄銃、西洋式の銃が、展示される。【詳細】特別展「士 サムライ―天下太平を支えた人びと―」会期:2019年9月14日(土)~11月4日(月・休)会場:東京都江戸東京博物館 1階 特別展示室住所:東京都墨田区横網1-4-1開館時間:9:30~17:30(土曜日は19:30まで)※入館は閉館の30分前まで休館日:毎週月曜日(ただし9月16日・23日、10月14日、11月4日は開館)、9月24日(火)、10月15日(火)※会期中に一部展示品の入れ替えあり。■観覧料・特別展専用券 一般 1,100円(880円)、大学生・専門学校生 880円(700円)、小・中学生・高校生・65歳以上 550円(440円)・特別展・常設展 共通券 一般 1,360円(1,090円)、大学生・専門学校生 1,090円(870円)、中学生(都外)・高校生・65歳以上 680円(550円)、小学生・中学生(都内) なし・特別展前売券 一般 900円、大学生・専門学校生 680円、小・中学生・高校生・65歳以上 350円※( )内は20名以上の団体料金。※未就学児童および、身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳持参者と、その付添(2名まで)は観覧料無料。※小学生と都内在住・在学の中学生は、常設展示室観覧料が無料のため、共通券なし。※前売券は7月6日(土)から9月13日(金)まで販売。9月14日(土)から会期中は当日料金で販売。※チケット販売所:江戸東京博物館、イープラス(特別展・常設展共通券の販売は江戸東京博物館のみ)※価格は全て税込。【問い合わせ先】東京都江戸東京博物館TEL:03-3626-9974(代表)
2019年08月05日東京都現代美術館では、こどももおとなも楽しめる「遊び」がテーマの展覧会「あそびのじかん」を、7月20日から10月20日まで開催中。開発好明《受験の壁》(2016年再制作)Photo: 開発好明今年の夏休みに開催される本展は「遊び」がテーマ。「遊んでないで○○しなさい!」と、遊びの時間を「勉強」や「仕事」や「お手伝い」に邪魔されるように、遊びは日常生活の対極にあり、不真面目で非生産的なものだというイメージをもたれてしまうことがある。一方で、日常の決まりごとが通用しない遊びは従来の考えやルールを外れて新しい価値や法則を発見するきっかけにもなる。会場では、6組の作家による、こどももおとなも楽しめる作品を紹介。巨大な作品の中に入り込んだり、的を狙ってみたり、工作をするといった、遊びやゲームの要素を持った、体験型作品が展示空間に広がる。来場者の遊んだ痕跡がそのまま作品になる企画も行われる。写真撮影が可能なため、写真映え抜群な広い空間をいっぱいに使ったインスタレーションなど、みんなで一緒に記念撮影も楽しめる。TOLTA《ポジティブな呪いのつみき》2016年 「Gallery Voltaire」展 展示風景Photo:池田美都 ©SPIRAL/Wacoal Art Center思わずクスリと笑ってしまうパフォーマンスから、時間を忘れて熱中するワークショップまでアーティストによる多彩なイベントも開催。関連イベントは館内の様々な場所で行われるので、新しくなった美術館をより楽しみたい人にもオススメだ。「ハンドルにアソビを持たせる」という表現があるように、遊びは余裕や緩みという意味を持つ。車のハンドルはきっちりしているばかりだと快適には走らない。私たちもそれと同じで、「みんなと同じでなくちゃ」、「失敗してはいけない」と、自分を束縛してしまっては息苦しくなってしまう。本展では遊び心に満ちた作品たちが、そんな束縛をユーモラスにほどいていく。そこで生まれる好奇心やいたずら心、何か違ったことをしてみようと思う気持ち、それらは創造力の源泉であり、激しい変化の時代を生きるためのヒントになるだろう。「なんだろう?なんでだろう?」と思ったら、そこがアートの面白さのはじまり。夏休みや芸術の秋に、ぜひ親子で“遊び”に訪れてみて。【展覧会情報】あそびのじかん会期:7月20日〜10月20日会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F、3F(B室)住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)時間:10:00〜18:00(7月26日、8月2、9、16、23、30日の金曜日は21:00まで開館)休館日:月曜日(8月12日、9月16、23日、10月14日は開館)、8月13日、9月17、24日、10月15日料金:一般1,200円(960円)、大学生・専門学校生・65歳以上850円(680円)、中高生600円(480円)※小学生以下無料、( )内は20名以上の団体料金
2019年07月25日東京都写真美術館では、日本・ポーランド国交樹立100周年を記念して、東欧の文化大国ポーランドの1970年代以降の美術を、女性作家と映像表現のあり方に注目して紹介する展覧会「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ」を8月14日から10月14日まで開催する。カロリナ・ブレグワ 《嗚呼、教授!》 2018年 Courtesy of the artist20世紀のポーランド美術史・映画映像史は、数多くの男性の名によって語られてきた。しかし、ベルリンの壁崩壊後いっきに東側に流れ込んできたグローバル経済の波に参画し、EU加盟も果たした21世紀のポーランドにおいて、女性たちによる多くの表現が、特に映像表現の領域で存在感を放っている。と同時に、これまで十分に語られてこなかった、女性作家の映像を用いた表現の先駆例について再検証しようという流れが生まれている。展覧会「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ」は、ポーランド国内外の研究者やキュレーター、関連機関との連携交流を通じて、ポーランドの1970年代からの美術の歩みを、その時代背景をふまえながら新たな視点で読み解く。そして、世代を異にする女性アーティストたちが、自身のおかれた社会環境を見つめ、それぞれの表現方法で発信する術を、いかに見出してきたかをたどる、きわめて意欲的な展覧会だ。アンナ・クテラ 《対話》 1974年 Courtesy of the artistみどころの一つは、ポーランド女性作家が選んだ「アート」という闘いかた。世界的に広まった#MeTooや日本の#KuTooなど、女性に関する問題は、いまも日常的に身近なところで起こっている。ポーランドでは伝統的な慣習が大切にされ、女性には「良き母」「良き妻」「良き娘」そして、「良き働き手」であることが理想として求められてきた。また、東欧と西欧の格差による差別や、多様な性への偏見といった根深い問題もあり、これらは時に、女性たちの自己実現を難しくしてきた。このような目に見えないさまざまな問題と向き合うために、ポーランドの女性作家たちは、社会のなかで自分らしく生きるための術として、「アート」を必要とした。彼女たちが挑む、しなやかな闘いかたは、性別を越えて、私たちに、社会のなかで自分らしく生き抜くためのアイディアと希望を与えてくれるはずだ。ズザンナ・ヤニン 《闘い》 2001年 Courtesy of Zuzanna Janin Studio and lokal_30, Warsaw実験的な映像表現にも注目したい。1970年代、世界ではヴィデオ・カメラを使った映像が、絵画や彫刻、映画とも異なる新しい分野の芸術として頭角を表した。本展では1970年代から約50年にわたる、ポーランド女性作家の映像表現の変遷を一望することができる。冷戦下の共産圏を生きたパイオニア世代から、グローバル化した現代のデジタル世代に共通する実験精神は、誰もが気軽に動画を撮影・発信できる時代のいまだからこそ、新鮮な驚きをもたらしてくれるだろう。カロル・ラヂシェフスキ 《カロルとナタリアLL》 2011年 Courtesy of the artist and BWA Warszawa, Warsawまた本展は、東京都写真美術館が、出品アーティストのみならず、現地ポーランドで活躍する気鋭の研究者、キュレーターを始めとする多くの人々との交流の成果として、実現するもの。作品のほぼすべてが日本初公開となり、これまでとは異なる新たな切り口で、ポーランドの同時代美術と映像表現の変遷を紹介する。会期中には関連イベントも多数開催。8月15日には、出品アーティストによるリレートークが開催。講演会は、8月18日に「ポーランド美術とフェミニズム(仮)」、8月31日に「クリティカル・アート潮流の中で(仮)」が開催される。【展覧会情報】しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ会期:8月14日~10月14日会場:東京都写真美術館 地下1階展示室時間:10:00~18:00 ※木・金は20:00まで、入館は閉館30分前まで料金:一般500(400)円、学生400(320)円、中高生・65歳以上250(200)円※( )は20名以上の団体料金、小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料、第3水曜日は65歳以上無料※8月15日~8月30日の木・金17:00~21:00はサマーナイトミュージアム割引(学生・中高生無料、一般・65歳以上は団体料金)、9月16日(敬老の日)は65歳以上無料、10月1日は都民の日につき入場無料休館日:月曜日(ただし、月曜日が祝日、振替休日の場合、翌火曜日休館)
2019年07月23日「2019ミス・アース・ジャパン日本大会」が22日、東京・文京区のホテル椿山荘東京で行われ、東京都出身で大分県代表の伊徳有加(いとく ゆうか・21歳)さんがグランプリに選ばれた。ミス・ユニバース、ミス・インターナショナル、ミス・ワールドと並び、世界4大ミスコンテストのひとつとして、2001年から毎年開催されている「ミス・アース」。80カ国以上の代表が参加する世界大会の出場権をめぐり、日本代表を選ぶ日本大会のファイナルがこの日行われ、約3,000人の応募者から選考で選ばれたファイナリスト32人が出場した。名前を呼ばれて涙ぐんだ伊徳さんは「私をミス・アース・ジャパンに選んでいただいて本当にありがとうございます」と感謝し、「堂々としているように見られるので、それが選んでいただいたポイントなのかなと思います」と自己分析。「この喜びを誰に伝えたいか?」という問いに「家族と応援してくださった友人や先生に伝えたいですね」と答え、「まだミス・アース・ジャパンになった実感は湧きませんが、世界大会に向けて32人のファイナリストの気持ちと一緒に頑張りたいと思います。世界大会はすごく大きなステージになると思うので、転ばないように歩きたいですね(笑)。トップ18には入りたいです」と世界大会に向けて抱負を語った。伊徳さんは、東京出身の21歳で、都内の大学に通う大学4年生。大学は経済学部だそうで、「主に国際金融論を学んでいます。もともと航空関係の会社に勤めたかったんですけど、今は自分で会社を経営したいと思っていて、日本人と外国の方がお互い助け合えるプラットホームのような会社を作りたいです」と抱負を語った。芸能界については「今のところ考えてはいません。お声がかかったら考えようとは思いますが(笑)」とあまり興味はなさそうだったが、好きな男性のタイプを問われると「誠実な方がいいですね。有名人なら大沢たかおさんが好きです!」と目を輝かせていた。伊徳さんが獲得したミス・アース・ジャパン以外では、2位のミス・エアー・ジャパンには國吉澪花さん、3位のミス・ウォーター・ジャパンには小竹よしのさん、4位のミス・ファイアー・ジャパンには一ノ宮ひまりさんがそれぞれ選ばれた。
2019年07月23日「TOKYO ART BOOK FAIR 2019」が、2019年7月12日(金)から15日(月・祝)まで東京都現代美術館にて開催される。「TOKYO ART BOOK FAIR」は、2009年に日本初のアートに特化したブックフェアとしてスタート。国内外の出版社やギャラリー、アーティストらが出展し、2万人以上を動員するアジア最大規模のアートブックフェアとして知られている。初開催から10年目となる「TOKYO ART BOOK FAIR 2019」は、東京都現代美術館を会場に、独創的なアートブックやZINEを制作する国内外の出版社、ギャラリー、アーティストら約300組が出展。こだわりの出版物が一堂に会し、それぞれの魅力を伝える。会場の企画展示室地下2階では、毎回ひとつの国や地域に焦点を当て出版文化を紹介する企画「Guest Country」を開催。今回は、世界のインディペンデント出版文化を牽引するアメリカに焦点を当て、ニューヨークのアートシーンを牽引する写真家レレ・サヴェリが主宰する 8-Ball Communityのコレクションより、1970年代以降のアメリカにおける重要なZINE約150タイトルを展示する「Radical Pages: A Selection of American Zines」を開催する。さらに、現代作家やアーティストと共にオブジェクトを製作し、多くの人々が「雑誌」というフォーマットを通してアートに触れる機会と体験を創出した雑誌「The Thing Quarterly」の10年間の活動も紹介する。その他、現在の日本のアート出版シーンを牽引する日本人作家たちのアーティストブックにおける原体験やその魅力などを語った言葉と共に作品を展示する「Japanese Artists’ Books: Then and Now」や、創設100周年を迎える資生堂ギャラリーの、これまでの展覧会カタログと95年に刊行された『資生堂ギャラリー七十五年史』の展示および一部販売なども行われる。【詳細】TOKYO ART BOOK FAIR 2019日時:2019年7月12日(金)15:00~21:00(プレビュー)、7月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝)11:00~19:00会場:東京都現代美術館住所:東京都江東区三好 4-1-1料金:入場無料※12日のみプレビュー参加費として1,000円(税込)、小学生以下無料※トークイベントは一部有料
2019年06月27日アートに特化したブックフェア「TOKYO ART BOOK FAIR 2019」が、7月12日から15日まで、東京都現代美術館にて開催される。独創的なアートブックやZINEを制作する国内外の出版社、ギャラリー、アーティストら約300組の出展者が一堂に会し、それぞれの出版物の魅力を伝える。2009年に日本初のアートに特化したブックフェアとしてスタートし、今年10回目の節目となる本イベント。今回は、この春リニューアル・オープンしたばかりの東京都現代美術館に会場を移し開催する。企画展示室地下2階では、2015年からスタートした、一つの国や地域に焦点を当て出版文化を紹介する企画「Guest Country」として、世界のインディペンデント出版文化を牽引するアメリカをフィーチャー。いまでは世界各国で開かれるアートブックフェアは、1976年に印刷物を用いたアート表現を積極的に行うアーティストらが設立した非営利の書店Printed Matterが、2006年に「New York Art Book Fair」をスタートしたことに始まる。アート系出版社、書店、印刷物を使った表現を試みるアーティストが数多く存在し、多様性のある豊かなアメリカの出版文化を「Radical Pages: A Selection of American Zines」、「Exhibition: 10 Years of The Thing Quarterly」の2つの展示とトークで 紐解く。8-Ball Community「Radical Pages: A Selection of American Zines」では、ニューヨークのアートシーンを牽引する写真家、レレ・サヴェリが主宰し、インディペンデント出版のプラットフォームとして機能する非営利のメディアコレクティブ、8-Ball Communityのコレクションより、1970年代以降のアメリカにおける重要なZINE約150タイトルを展示。世界中の若者たちが、身近な表現のプラットフォームとしてZINEを積極的に制作するいま、アメリカに焦点を当て、その歩みを辿りながら現在地を探る。会期中は、8-Ball Communityに所属する作家たちや彼らがお勧めするZINEを展示・販売する特別ブースも設置される他、会場にZINEを持参すると彼らのコレクションに加えてもらえるエクスチェンジプログラムも展開する。The Thing Quarterly:Issue 1 Miranda July「10 Years of The Thing Quarterly」では、サンフランシスコにて2007年から10年間にわたり、年4回、計34号刊行された雑誌『The Thing Quarterly』の10年間の活動を紹介。雑誌でありながらも決まったフォーマットの紙媒体で表現するのではなく、アーティストとともに日常の中で芸術の大切さを物語るオブジェクトを制作するという、ユニークな本誌。ミランダ・ジュライによるシャワーカーテン、ガブリエル・オロスコによるフリスビー、ライアン・ガンダーによるトランプ、タウバ・アウエルバッハの時計など、毎号異なるアーティストがオブジェクトを手掛けた。アメリカのアートシーンで活躍する現代作家による作品を“雑誌”というフォーマットで量産し、多くの人々が気軽に生活の中でアートにふれ、体験できる機会を創出した。「Guest Country」関連プログラムとして、ニューヨーク近代美術館(MoMA)を経て、現在はサンフランシスコ近代美術館(SFMoMA)のアートライブラリの司書を務めるデイヴィッド・シニア(David Senior)による、アートブックフェア誕生以降のアメリカにおけるインディペンデント出版の発展についてのレクチャーも開催する。「Japanese Artistsʼ Books: Then and Now」展日本人作家によるアーティストブックを作り手の声とともに紹介する「Japanese Artistsʼ Books: Then and Now」展では、現在の日本のアート出版シーンを牽引する日本人作家たちに焦点を当て、アーティストブックにおける原体験やその魅力などを語った言葉とともに彼らの作品を展示。それぞれの作家のルーツや解釈を通して、日本独自の発展を遂げた写真集や漫画文化、海外のアートムーブメントと連動した表現、インターネットの発展がもたらした変化など、日本におけるアーティストブックの多様な進化の軌跡を巡り、これからの本の表現を紐解く試みとなる。その他「カタログでたどる、資生堂ギャラリーの100年」と題し、資生堂ギャラリーがこれまでに刊行した図録を通し、その100年の活動の歩みを振り返る展示などの特別プログラム、ゲストを招いてのトークショー、作家によるサイン会などを開催。アートブックの魅力を多角的に紐解く様々なプログラムを通して、進化を続けるアートブックのいまを体験することができる。ワークショップ、ライブパフォーマンス、トークイベント等の詳細は、随時イベントのウェブサイト( / )にて確認できる。 【展覧会情報】TOKYO ART BOOK FAIR 2019会期:7月12日〜15日会場:東京都現代美術館住所:東京都江東区三好4-1-1時間:11:00〜19:00(7月12日のプレビューのみ15:00〜21:00)料金:入場無料※12日のみプレビュー参加費として1,000円(小学生以下無料)※トークイベントは一部有料
2019年06月25日6月23日から約1週間に渡って開催中の「調布国際音楽祭2019」のグランド・フィナーレを飾るのは、“世界最高のバッハ演奏団体”としてその名を知られるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)公演だ。普段はバッハのカンタータを中心にした宗教曲を演奏するBCJが、同音楽祭では「器楽曲」を演奏することが大きな話題。ここでしか聴けないだけに絶対に聴き逃がせない公演だ。今年のプログラムでは、ヘンデル、J.S.バッハ、ヴィヴァルディという、バロック時代を代表する3大巨匠の協奏曲をたっぷりと披露。BCJの腕利きプレーヤーたちがソリストとなって次々に登場する展開にも注目したい。指揮はもちろんBCJ音楽監督の鈴木雅明。音楽祭ならではの華やかな演奏が楽しみだ。公演情報6月30日17時開演調布市グリーンホール大ホール曲目ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「夏」ト短調 RV 315(『四季』より)※ソロ・ヴァイオリン:寺神戸 亮ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンとチェロのための合奏協奏曲 ニ短調 RV 565(『調和の霊感』作品3より)※ソロ・ヴァイオリン:山口幸恵、木村理恵 チェロ:懸田貴嗣ヘンデル:オルガン協奏曲第5番 ヘ長調 作品4-5 HWV 293※ソロ・オルガン:鈴木優人ヘンデル:合奏協奏曲第6番 ト短調 作品6-6 HWV 324※ソロ・ヴァイオリン:寺神戸 亮、山口幸恵J. S. バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060※ソロ・オーボエ:三宮正満ソロ・ヴァイオリン:寺神戸 亮J. S. バッハ:管弦楽組曲第4番 ニ長調 BWV 1069(初期稿)出演指揮:鈴木雅明ヴァイオリン:寺神戸 亮ヴァイオリン:山口幸恵ヴァイオリン:木村理恵チェロ:懸田貴嗣オーボエ:三宮正満 オルガン:鈴木優人管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパンバッハ・コレギウム・ジャパン(管弦楽)Bach Collegium Japan, Orchestra鈴木雅明によって結成されたオーケストラと合唱団。バロック時代の音楽作品のオリジナル楽器による理想的演奏を目指し、国内外で活発な演奏活動を展開。「J. S. バッハ教会カンタータ全曲シリーズ」をはじめ、90点に及ぶCDは世界的に高く評価されている。鈴木雅明(指揮/バッハ・コレギウム・ジャパン音楽監督)Masaaki Suzuki, Conductor, Music Director of Bach Collegium Japan)1990年<バッハ・コレギウム・ジャパン>を創設して以来、バッハ演奏の世界的な第一人者として名声を博す。2017年バッハの全カンタータの演奏・録音を完遂、モーツァルトやベートーヴェンの宗教音楽にも意欲的に取り組んでいる。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章ほか受賞多数。現在イェール大学アーティスト・イン・レジデンス、シンガポール大学ヨン・シゥ・トウ音楽院客員教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授、東京藝術大学名誉教授、オランダ改革派神学大学名誉博士。HP
2019年06月24日2019年3月末にリニューアルオープンした東京都現代美術館(MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO)が、さらに子どもに優しい場所に生まれ変わりました。緑豊かな木場公園に面していて、インドア(美術館)もアウトドア(公園)もたっぷり楽しみながら学べる絶好のロケーション。親子でぜひ訪れたい魅力をご紹介します。東京都現代美術館について東京都現代美術館(通称MOT)は、1995年3月、「現代美術の振興を図り芸術文化の基盤を充実させることを目的として」開館しました。戦後美術を中心にした所蔵作品は約5400点、所蔵図書資料は約27万冊にものぼり、それらは美術図書室で閲覧することができます。展覧会は、絵画、彫刻から建築、ファッションに至るまで幅広く企画され、コンテンポラリー・アートを身近に感じられるようにと考えられています。MOTの基本方針MOTには、3つの基本方針があります。1 文化の創造と魅力あるメッセージの発信(現代美術の国内外への発信/現代美術の保存と継承/変容する価値観への対応)2 現代美術の普及と次世代の担い手を育む(優れた作品等の鑑賞機会の提供/現代美術の普及と子供たちの育成/新進・若手芸術家への支援と創造拠点化)3 あらゆる鑑賞者に開かれた美術館の実現(バリアフリー・ホスピタリティを指向するアートの拠点化/地域の核としての存在)(引用元:MOT東京都現代美術館|MOTについて)特に、当初より次世代アーティストの育成と子どもたちへの教育普及活動に熱心に取り組む姿勢が印象的でしたが、リニューアルでさらに、現代アートと子どもたちをつなぐ架け橋として前進したように感じます。リニューアルのポイントは「子どもに優しい美術館」木場公園に面したガラス張りのMOTはとても開放的で、訪れた全ての人を温かく迎え入れてくれる佇まいです。公園を訪れたファミリーも気軽に利用してほしい、そんな願いもこのリニューアルには込められているそう。MOTの想いが実を結んで、来館者には若いファミリー層も多いといいます。親子を引きつける魅力はどんなところにあるのでしょうか。魅力1:明るくオープンな館内現代アートを扱う美術館ということで、以前はクールな印象があった館内。リニューアル後に訪れると、案内ボードなどの什器には木が多用され、入口から広々と広がるエントランスホールに点在するベンチは円形のコルク製になり、ガラス張りのクールだった空間が柔らかく優しい印象に様変わりしていました。ガラスの外には公園の緑も望め、お子さんにも親しみやすい雰囲気は美術館のハードルを下げるのに一役買っています。魅力2:五感を育む自然豊かなアウトドアスペース木場公園には、植物園、広い芝生の広場、遊具など、子どもの五感を刺激する自然がたっぷりと広がっています。その中にある、MOTのアウトドアエリアにも工夫が。サウンドアーティスト鈴木昭男氏の作品「—道草のすすめー『点音(おとだて)and “no zo mi”』」が、美術館周辺に点在しているのです。耳マークのプレートの上で “音風景” に耳をすませば……音に集中することで、何気ないいつもの風景の中に、新しい発見やイマジネーションが広がります。自然と人工物であるアート、両方を楽しむことで、子どもたちの感性はぐんぐん広がりそうですね。魅力3:こどもとしょしつ一新された図書室の一角に新しくできた「こどもとしょしつ」。黄色いカーペットが子どもの好奇心を盛り上げてくれそうな可愛らしいスペースです。広くはありませんが、アートをテーマにしたこども向けの本が充実しています。日本語コーナーと英語コーナーがあり、英語のお勉強にもなりそう。有名な画家をテーマにした本から、厳選された絵本まで、本屋さんではなかなか見つからない美術に関する貴重なセレクションとなっています。貸し出しはされてないそうですので、丸テーブルやベンチに座って、興味のままに楽しんでほしいですね。魅力4:ギャラリークルーズやワークショップの開催アートの教育普及に熱心に取り組む姿勢はそのまま継続され、一般向けのギャラリークルーズやワークショップ、学校の授業の一環として受け入れるスクールプログラムなどが積極的に行われています。ギャラリークルーズやワークショップは不定期開催ですので、ウェブサイトでときどきチェックされることをオススメします。魅力5:遊びココロいっぱいのカフェやレストラン親子で利用しやすくなった大きな利点が、レストランのリニューアルです。子ども向けメニューの充実、広々した空間に加え、美術館内のレストランならではの、アートをテーマにした楽しい工夫があるのです。■メニューが塗り絵メニューの裏がモナリザの塗り絵になっています。ダ・ヴィンチの気分で色をつけてみましょう。■絵になる席いくつかの席には変わった仕掛けが。壁や天井に鏡の額縁が飾られています。そこに映るのは――なんと自分たちの姿!気がついたら店内を彩る装飾の一部になっています。■アトリエ彫刻が2つ置いてあるキッズスペースで、自由にぺたぺたと色を足したり、引いたり。毎日変化するアート作品となっています。大人がアートを嗜むだけではなく、子どもにも学びがたくさんつまった楽しい美術館に生まれ変わったMOT。実際に楽しそうに館内で過ごすお子さんたちの姿がありました。遊びの延長でアートと触れ合える美術館は貴重な存在となりそうです。【MOT東京都現代美術館】東京都江東区三好4丁目1−1(木場公園内)開館時間:10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日観覧料:コレクション展(常設)一般 500円(400円)/大学・専門学校生 400円(320円)高校生・65歳以上 250円(200円)/中学生以下 無料***現代アートは、大人の凝り固まった頭と感性では理解しにくいものも正直あります。そんな新しい感性の作品は、まだ頭が柔らかい子どもたちにこそ素直に響くのかもしれません。アーティストの斬新な発想が、子どもたちの自由な発想と出会ったとき、とてもおもしろい反応がありそうですね。企画展は小学生以下、コレクション展(常設)は中学生以下無料ですので、ぜひ気楽に訪れてみてください。写真◎長野真弓(参照)MOT東京都現代美術館100本のスプーン 東京都現代美術館内東京都公園協会|木場公園
2019年06月01日展覧会「あそびのじかん」が、2019年7月20日(土)から10月20日(日)までの期間、東京都現代美術館にて開催される。「あそびのじかん」は、日常の対極にある“遊び”をテーマにした展覧会だ。遊びは、不真面目で非生産的なものという悪いイメージのある一方で、日常の決まり事が通用しないからこそ、たくさんのユーモアや好奇心が生まれる源泉だといえる。会場には、6組の作家による“遊び”に満ちた作品を用意。触ることのできる作品やゲームのようなものなど、大人も一緒に楽しめる体験型コンテンツだ。入り口を入ると、洋服タンスで出来た巨大な壁が。アーティスト・開発好明は、たくさんのタンスをボルタリングの壁にすることで、受験競争のプレッシャーを表現した。《笑う祭壇》は、ボタンを投げて台座に乗せる作品。“失敗”し、台座にのらなかった色とりどりのボタンは床に散らばり重なっていく。それはまるで刻一刻と姿を変える絵画のようだ。【詳細】あそびのじかん会期:2019年7月20日(土)~10月20日(日)休館日:月曜日、8月13日(火)、9月17日(火)・24日(火)、10月15日(火)※8月12日(月)、9月16日(月)・23日(月)、10月14日(月)は開館開館時間:10:00~18:00(7月26日、8月2日・9日・16日・23日・30日の金曜日は21:00まで)※展示室入場は閉館の30分前まで場所:東京都現代美術館 1F/3F(B室)住所:東京都江東区三好4丁目1-1観覧料:一般1,200円(960円)、大学生・専門学生・65歳以上850円(680円)、中高生600円(480円)、小学生以下無料 ※( )内は20人以上の団体料金
2019年05月30日