三谷幸喜と香取慎吾がタッグを組んだAmazon Original ドラマシリーズ「誰かが、見ている」に出演する新たなキャストが発表。さらに彼らを収めた特別映像も到着した。香取さん演じるありえないハプニングを巻き起こす舎人真一の母・尚美役には、夏木マリが決定。強い個性の持ち主で、真一は母親を前にしたときどのような行動に出るかもポイントだ。さらに、多彩な顔ぶれが毎話登場、誰もが舎人によって思わぬ形で人生を揺るがされることに。そんなゲストとして、くっきー!(野性爆弾)、西田敏行、高嶋政宏、寺島進、稲垣吾郎、 山谷花純、近藤芳正、松岡茉優、橋本マナミ、八嶋智人、さとうほなみ、小日向文世、大竹しのぶ、新川優愛、小池栄子が意外な登場を果たす。また、声の出演という形でも、山寺宏一と戸田恵子の出演が決定。三谷さんもある役で登場することになっているという。今回到着した映像では、ありえないハプニングを巻き起こす舎人真一(香取さん)と、個性あふれる登場人物たちが映し出されていく。そんな舎人の不思議な魅力に囚われてしまった、隣の部屋に住む粕谷次郎(佐藤二朗)と、その娘のあかね(山本千尋)。ある日あかねは、舎人の日常を勝手に動画配信してしまおうと思いつく。そして次第に舎人は人気者に…。ユーモアと笑いがたくさん詰まった映像だ。追加発表キャストコメント夏木マリ舞台裏を走って隣のセットに行くということが観客の皆さんには観ていただけないのですが、そこが面白かったりしました。普段、ドラマではないことですものね。「ルーシーショー」とか「奥さまは魔女」とかシチュエーションコメデイのようなドラマを60年代から70年代に観ていて、俳優の仕事をはじめた時から、演じてみたいと思っていました。仕事をはじめて40年以上経ちますが、今やりたい形のドラマをやらせていただけて楽しいです!三谷幸喜さんの演出、香取さんが主演のこのシチュエーションコメディ、楽しんでいただければと思います。くっきー!これまでは見ているだけでしたが、今回三谷組に正式に加入できました。これが僕の役者人生のスタートかなと思います。役作りに4ヶ月かかったので(笑)、その成果が出たのではないかと思います。西田敏行香取君とはテレビドラマでもご一緒して、三谷さんが監督なさった映画にも3本でてますので気の置けない仲間、という感じでやらせていただきました。今日はアドリブOKということでしたので全面的にアドリブでやらせていただき、実に楽しい時間でした。松岡茉優三谷さんの映像作品で演出をつけていただくのは初めてで。一視聴者としても大変配信が楽しみです。私はまさに子どもの頃、学校中で「マヨチュチュ」(慎吾ママ)していた世代なので香取さんと目をあわせなくてよい役でよかったです。八嶋智人三谷さんからお呼びがかかり、嘘かホントがわからないダメ出しをされ撮影しました。楽しく終えられたのは慎吾くんのおかげです。楽しみに。さとうほなみけっこうな試みの番組だと思いますので参加できてとてもうれしく思います。楽しみです!!香取さんの先輩役ということで先輩風を楽しく吹かせていただけたらと思います。橋本マナミその場で全部決めると言われていたのでどうなることかと思っていましたが、三谷様は色々と何回もやってくださって香取さんもおもしろくて、笑わないようにするのが大変でした。楽しかったです!寺島進三谷監督と久しぶりに、香取慎吾さんともご一緒できて、よい2019年の仕事納めになりましたね、(収録日2019年12月28日)やはり彼(香取さん)の集中力というのが昔と全然かわってないなと思って、とても呼吸が合う感じがしましたね。高嶋政宏最高でした!シットコム!凄すぎる!このドラマは収録2発勝負のみ。企画自体の潔さがハンパない!今回、香取さんからは笑いの神の仕事を、まざまざと見せつけられました。過去、三谷さん演出のショウにゲストでチラッと出たことはあるものの、三谷幸喜さんが大好きな僕にとって、感慨深い忘れられない1日になりました!新川優愛三谷監督の作品を小さい頃から見ていて好きな作品が沢山あります。そんな三谷さんとご一緒させて頂ける機会は貴重だなと思いました。私は7話だけの出演ですが、テンポ感がおもしろかったりクスッと声を出して笑ってしまうところが沢山あるので、三谷作品ならではの部分を楽しんでいただけたらと思います。小日向文世久々に現場で三谷さんとご一緒させて頂けているのがうれしいですね。現場に三谷さんがいて、俳優としているのでなんだかうれしい、くすぐったいですね。シチュエーション自体が笑っちゃいそうで、おおまじめにやってますが、どこかでくすくす笑い声が聞こえてきそうな、まして大竹さんがこちらにいるのでもう贅沢ですね!大竹しのぶ役のメイクプランを見た時に、どうしたらこの発想が生まれるのか本当に三谷さんの面白さに脱帽です。現場で小日向さんの演技を見てまたびっくり。お腹が痛くなる程、ずっと笑っていました。笑うって本当に素敵なことなんだなと、三谷作品に出演する度に心から思うのです。ほんの少しだけだったけど、出演できて幸せでした。山谷花純台詞のひとつひとつの意味だったり、どこにとどけるのか、言葉の中につよく意味がこめられていて、本番でどういう風にお芝居できるのか凄く楽しみです。他のドラマとは違ったリアリティや生々しさ、緊張感などがドラマから伝わると思うので楽しみにしていて頂きたいと思います。稲垣吾郎すごく楽しかったです。この独特なスタイルのドラマ初めてだったので、想像がつかなかったんですけど転校生みたいで、舞台とも違いますしドラマの撮影とも違いますし、なんともいえない不思議な感触だったのですが、お客さんも楽しんで下さっていたので手応えはありました。違うお客さんを入れ替えて3回、4回とやってくのも楽しいのではないかなと思いましたが、2回だけなんで。そこがこの作品の良さかも知れませんね。(稲垣&香取出演の部分について)往年の漫才師がでてきたような、そういう安心感があったと(三谷さんに)言って貰えたのはうれしかったです。近藤芳正1シーンだけで、三谷さんから「縁起もの」として呼ばれました。この作品全体がうまくいきますようにということで呼ばれていると思うので、僕の使命は演技どうのこうのより以前に、この作品全体がうまくいけばいい、と。うまくいけばそれは全部僕のおかげかと(笑)。「縁起物」として機能を果たせれば幸せだと思っております。絶対面白いです!!「誰かが、見ている」は9月18日(金)Amazon Prime Videoにて独占配信。(cinemacafe.net)
2020年08月20日三谷幸喜脚本・監督×香取慎吾主演によるAmazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』(9月18日配信開始)の新キャストが20日、明らかになった。あわせてキャラクタービジュアルと特別映像が公開された。Prime Video 5周年記念作品となる本作は、何をやってもドジばかりで予想もしない失敗を繰り返す主人公・舎人真一(香取)と、書斎の壁に偶然発見した“穴”から、そんな真一の生活をのぞき見するのをひそかな楽しみとしている隣人・粕谷次郎(佐藤二朗)を中心に巻き起こるドタバタを描いた“シットコム”(シチュエーションコメディの略)。三谷氏の演出による思いがけない仕掛けの数々と、香取のユーモラスな演技により、全く新しい形のライブ感あふれる新感覚エンターテイメントが誕生する。公開された映像には、ありえないハプニングを巻き起こす舎人真一と、個性あふれる登場人物たちが映し出されている。何をやっても失敗ばかりの舎人。しかし何故か憎めず、思わず応援してしまいたくなるような不思議な魅力に囚われてしまったのが、隣の部屋に住む粕谷次郎と、その娘のあかね(山本千尋)。あまりに舎人の魅力にハマってしまったあかねは、舎人の日常を勝手に動画配信してしまおうと思いつく。次第に人気者になってしまう舎人、そして配信の事実を知らない舎人の周りに巻き起こる、予想もできない展開。たくさんのユーモアと、底抜けに明るい“笑い”にあふれた特別映像となっている。今回映像と共に新たなキャスト陣が明らかに。舎人の母親・尚美役に夏木マリ。“舎人真一にこの母親あり”と思わせる強い個性の持ち主。真一は母親を前にした時どのような行動に出るのか。さらに本作には多彩な顔ぶれが毎話登場、誰もが舎人によって思わぬ形で人生を揺るがされることになる。ゲスト出演者として登場するのは、くっきー!(野性爆弾)、西田敏行、高嶋政宏、寺島進、稲垣吾郎、山谷花純、近藤芳正、松岡茉優、橋本マナミ、八嶋智人、さとうほなみ、小日向文世、大竹しのぶ、新川優愛、小池栄子(登場順)の総勢16人が意外な登場を果たす。登場人物に限らず、声の出演という形でも、俳優としての活躍にとどまらず人気アニメや名作映画の吹き替え、ナレーションと幅広い活躍をみせる山寺宏一と戸田恵子の出演が決定。さらに脚本演出の三谷自身もある役で登場する。追加キャストのコメントは以下の通り。■夏木マリ例えば・・・舞台裏を走って隣のセットに行くということが観客の皆さんには観ていただけないのですが、そこが面白かったりしました。普段、ドラマではないことですものね。「ルーシーショー」とか「奥さまは魔女」とかシチュエーションコメデイのようなドラマを60年代から70年代に観ていて、俳優の仕事をはじめた時から、演じてみたいと思っていました。仕事をはじめて40年以上経ちますが、今やりたい形のドラマをやらせていただけて楽しいです! 三谷幸喜さんの演出、香取さんが主演のこのシチュエーションコメディ、楽しんでいただければと思います。■くっきー!(野性爆弾)これまでは見ているだけでしたが、今回三谷組に正式に加入できました。これが僕の役者人生のスタートかなと思います。役作りに4カ月かかったので(笑)、その成果が出たのではないかと思います。■西田敏行香取君とはテレビドラマでもご一緒して、三谷さんが監督なさった映画にも3本でてますので気の置けない仲間、という感じでやらせていただきました。今日はアドリブOKということでしたので全面的にアドリブでやらせていただき、実に楽しい時間でした。■松岡茉優三谷さんの映像作品で演出をつけていただくのは初めてで。一視聴者としても大変配信が楽しみです。私はまさに子どもの頃、学校中で「マヨチュチュ」(慎吾ママ)していた世代なので香取さんと目をあわせなくてよい役でよかったです。■八嶋智人三谷さんからお呼びがかかり、嘘かホントがわからないダメ出しをされ撮影しました。楽しく終えられたのは慎吾くんのおかげです。楽しみに。■さとうほなみ「けっこうな試みの番組だと思いますので参加できてとてもうれしく思います。楽しみです!! 香取さんの先輩役ということで先輩風を楽しく吹かせていただけたらと思います。■橋本マナミその場で全部決めると言われていたのでどうなることかと思っていましたが、三谷様は色々と何回もやってくださって香取さんもおもしろくて、笑わないようにするのが大変でした。楽しかったです!■寺島進三谷監督と久しぶりに、香取慎吾さんともご一緒できて、よい2019年の仕事納めになりましたね、(収録日2019年12月28日)やはり彼(香取)の集中力というのが昔と全然かわってないなと思って、とても呼吸が合う感じがしましたね。■高嶋政宏最高でした! シットコム! 凄すぎる! このドラマは収録2発勝負のみ。企画自体の潔さがハンパない! 今回、香取さんからは笑いの神の仕事を、まざまざと見せつけられました。過去、三谷さん演出のショウにゲストでチラッと出たことはあるものの、三谷幸喜さんが大好きな僕にとって、感慨深い忘れられない1日になりました!■新川優愛三谷監督の作品を小さい頃から見ていて好きな作品が沢山あります。そんな三谷さんとご一緒させて頂ける機会は貴重だなと思いました。私は7話だけの出演ですが、テンポ感がおもしろかったりクスッと声を出して笑ってしまうところが沢山あるので、三谷作品ならではの部分を楽しんでいただけたらと思います。■小日向文世久々に現場で三谷さんとご一緒させて頂けているのがうれしいですね。現場に三谷さんがいて、俳優としているのでなんだかうれしい、くすぐったいですね。シチュエーション自体が笑っちゃいそうで、おおまじめにやってますが、どこかでくすくす笑い声が聞こえてきそうな、まして大竹さんがこちらにいるのでもう贅沢ですね!■大竹しのぶ役のメイクプランを見た時に、どうしたらこの発想が生まれるのか本当に三谷さんの面白さに脱帽です。現場で小日向さんの演技を見てまたびっくり。お腹が痛くなる程、ずっと笑っていました。笑うって本当に素敵なことなんだなと、三谷作品に出演する度に心から思うのです。ほんの少しだけだったけど、出演できて幸せでした。■山谷花純台詞のひとつひとつの意味だったり、どこにとどけるのか、言葉の中につよく意味がこめられていて、本番でどういう風にお芝居できるのか凄く楽しみです。他のドラマとは違ったリアリティや生々しさ、緊張感などがドラマから伝わると思うので楽しみにしていて頂きたいと思います。■稲垣吾郎すごく楽しかったです。この独特なスタイルのドラマ初めてだったので、想像がつかなかったんですけど転校生みたいで、舞台とも違いますしドラマの撮影とも違いますし、なんともいえない不思議な感触だったのですが、お客さんも楽しんで下さっていたので手応えはありました。違うお客さんを入れ替えて3回、4回とやってくのも楽しいのではないかなと思いましたが、2回だけなんで。そこがこの作品の良さかも知れませんね。(稲垣&香取出演の部分について)往年の漫才師がでてきたような、そういう安心感があったと(三谷さんに)言って貰えたのはうれしかったです。■近藤芳正1シーンだけで、三谷さんから「縁起もの」として呼ばれました。この作品全体がうまくいきますようにということで呼ばれていると思うので、僕の使命は演技どうのこうのより以前に、この作品全体がうまくいけばいい、と。うまくいけばそれは全部僕のおかげかと(笑)。「縁起物」として機能を果たせれば幸せだと思っております。絶対面白いです!!(c)2020 Amazon Content Services LLC
2020年08月20日Amazon Original ドラマシリーズ『誰かが、見ている』が、9月18日(金)に Amazon Prime Videoにて独占配信される。この度、本作の特別映像&キャラクタービジュアルが公開された。本作を手がけるのは、三谷幸喜と香取慎吾。ふたりのプロジェクトにAmazonが企画から参加し製作する、日本オリジナルドラマシリーズの第1弾となる。三谷の演出、脚本による思いがけない仕掛けの数々と、香取のユーモラスな演技。舞台でもない、テレビドラマでもない、新しい形のライブ感あふれるエンタテインメント作品となる。公開された映像には、ありえないハプニングを巻き起こす舎人真一(香取)と、個性あふれる登場人物たちが映し出される。何をやっても失敗ばかりの舎人。しかし何故か憎めず、思わず応援してしまいたくなるような不思議な魅力に囚われてしまったのが、隣の部屋に住む粕谷次郎(佐藤二朗)と、その娘のあかね(山本千尋)。あまりに舎人の魅力にハマってしまったあかねは、舎人の日常を勝手に動画配信してしまおうと思いつく。次第に人気者になってしまう舎人、そして配信の事実を知らない舎人の周りに巻き起こる、予想もできない展開。たくさんのユーモアと、底抜けに明るい“笑い”に溢れた特別映像となっている。今回、映像とともに新たなキャスト陣も判明している。舎人の母親役・尚美を夏木マリが演じるほか、ゲスト出演者として登場するのは、くっきー!(野性爆弾)、西田敏行、高嶋政宏、寺島進、稲垣吾郎、山谷花純、近藤芳正、松岡茉優、橋本マナミ、八嶋智人、さとうほなみ、小日向文世、大竹しのぶ、新川優愛、小池栄子(登場順)の総勢16名。さらに山寺宏一と戸田恵子の出演も決定し、三谷自身もある役で登場することが決定している。この度追加が発表されたキャストのコメントは以下の通り。■夏木マリ舞台裏を走って隣のセットに行くということが観客の皆さんには観ていただけないのですが、そこが面白かったりしました。普段、ドラマではないことですものね。「ルーシーショー」とか「奥さまは魔女」とかシチュエーションコメデイのようなドラマを 60 年代から 70 年代に観ていて、俳優の仕事をはじめた時から、演じてみたいと思っていました。仕事をはじめて40年以上経ちますが、今やりたい形のドラマをやらせていただけて楽しいです!三谷幸喜さんの演出、香取さんが主演のこのシチュエーションコメディ、楽しんでいただければと思います。■くっきー!(野性爆弾)これまでは見ているだけでしたが、今回三谷組に正式に加入できました。これが僕の役者人生のスタートかなと思います。役作りに4ヶ月かかったので(笑)、その成果が出たのではないかと思います。■西田敏行香取君とはテレビドラマでもご一緒して、三谷さんが監督なさった映画にも3本出てますので気の置けない仲間、という感じでやらせていただきました。今日はアドリブOKということでしたので全面的にアドリブでやらせていただき、実に楽しい時間でした。■松岡茉優三谷さんの映像作品で演出をつけていただくのは初めてで。一視聴者としても大変配信が楽しみです。私はまさに子どもの頃、学校中で「マヨチュチュ」(慎吾ママ)していた世代なので香取さんと目をあわせなくてよい役でよかったです。■八嶋智人三谷さんからお呼びがかかり、嘘かホントがわからないダメ出しをされ撮影しました。楽しく終えられたのは慎吾くんのおかげです。楽しみに。■さとうほなみけっこうな試みの番組だと思いますので参加できてとてもうれしく思います。楽しみです!!香取さんの先輩役ということで先輩風を楽しく吹かせていただけたらと思います。■橋本マナミその場で全部決めると言われていたのでどうなることかと思っていましたが、三谷様は色々と何回もやってくださって香取さんもおもしろくて、笑わないようにするのが大変でした。楽しかったです!■寺島進三谷監督と久しぶりに、香取慎吾さんともご一緒できて、よい 2019 年の仕事納めになりましたね、(収録日2019年12月28日)やはり彼(香取さん)の集中力というのが昔と全然かわってないなと思って、とても呼吸が合う感じがしましたね。■高嶋政宏最高でした!シットコム!凄すぎる!このドラマは収録2発勝負のみ。企画自体の潔さがハンパない!今回、香取さんからは笑いの神の仕事を、まざまざと見せつけられました。過去、三谷さん演出のショウにゲストでチラッと出たことはあるものの、三谷幸喜さんが大好きな僕にとって、感慨深い忘れられない1日になりました!■新川優愛三谷監督の作品を小さい頃から見ていて好きな作品が沢山あります。そんな三谷さんとご一緒させて頂ける機会は貴重だなと思いました。私は7話だけの出演ですが、テンポ感がおもしろかったりクスッと声を出して笑ってしまうところが沢山あるので、三谷作品ならではの部分を楽しんでいただけたらと思います。■小日向文世久々に現場で三谷さんとご一緒させて頂けているのがうれしいですね。現場に三谷さんがいて、俳優としているのでなんだかうれしい、くすぐったいですね。シチュエーション自体が笑っちゃいそうで、おおまじめにやってますが、どこかでくすくす笑い声が聞こえてきそうな、まして大竹さんがこちらにいるのでもう贅沢ですね!■大竹しのぶ役のメイクプランを見た時に、どうしたらこの発想が生まれるのか本当に三谷さんの面白さに脱帽です。現場で小日向さんの演技を見てまたびっくり。お腹が痛くなる程、ずっと笑っていました。笑うって本当に素敵なことなんだなと、三谷作品に出演する度に心から思うのです。ほんの少しだけだったけど、出演できて幸せでした。■山谷花純台詞のひとつひとつの意味だったり、どこにとどけるのか、言葉の中につよく意味がこめられていて、本番でどういう風にお芝居できるのか凄く楽しみです。他のドラマとは違ったリアリティや生々しさ、緊張感などがドラマから伝わると思うので楽しみにしていて頂きたいと思います。■稲垣吾郎すごく楽しかったです。この独特なスタイルのドラマ初めてだったので、想像がつかなかったんですけど転校生みたいで、舞台とも違いますしドラマの撮影とも違いますし、なんともいえない不思議な感触だったのですが、お客さんも楽しんで下さっていたので手応えはありました。違うお客さんを入れ替えて3回、4回とやってくのも楽しいのではないかなと思いましたが、2回だけなんで。そこがこの作品の良さかも知れませんね。(稲垣&香取出演の部分について)往年の漫才師がでてきたような、そういう安心感があったと(三谷さんに)言って貰えたのはうれしかったです。■近藤芳正1シーンだけで、三谷さんから「縁起もの」として呼ばれました。この作品全体がうまくいきますようにということで呼ばれていると思うので、僕の使命は演技どうのこうのより以前に、この作品全体がうまくいけばいい、と。うまくいけばそれは全部僕のおかげかと(笑)。「縁起物」として機能を果たせれば幸せだと思っております。絶対面白いです!!Amazon Original ドラマシリーズ『誰かが、見ている』9月18日(金)Amazon Prime Videoにて独占配信
2020年08月20日「Mr.Children」が、9月15日(火)より放送スタートする新ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の主題歌を担当することが決定。草刈正雄やキムラ緑子、大友花恋ら新たなキャストも発表された。本作は、中堅おもちゃメーカーの経理部で働く、とある過去が原因で「清貧」という価値観で生きるアラサー女子・九鬼玲子(松岡茉優)が主人公。あるとき、「浪費」にかけては天賦の才能を持った男・猿渡慶太(三浦春馬)が経理部に異動してきたことから、金銭感覚が両極端な2人が出会い、さらにひょんなことから玲子の実家に慶太が住み込むことに。おカネ修行を通してひと夏の恋物語が繰り広げられていく、“じれキュン”ラブコメディとなっている。そんな本作の主題歌が、「Mr.Children」の新曲「turn over?」に決定。「Mr.Children」がTBSの連続ドラマの主題歌を担当するのは、「オレンジデイズ」以来だ。主人公たちの背中を押し、恋模様を盛り上げてくれる爽やかなラブソングとなっている。さらに、本作を盛り上げる新たなキャストも決定。慶太の元カノ・聖徳まりあ役に、現役の宝塚歌劇団娘役であり連続ドラマ初出演の星蘭ひとみ。玲子の初恋の相手・早乙女健(三浦翔平)の秘書、牛島瑠璃役に大友花恋。玲子と慶太が勤めるおもちゃメーカー「モンキーパス」で働く人々として、慶太の先輩だが、いつまでも後輩扱いされる経理部員・猪ノ口保役を稲田直樹(アインシュタイン)。経理にルーズな企画開発部の社員・鶴屋春人役を河井ゆずる(アインシュタイン)。ポンコツな先輩たちに的確なツッコミを入れるイマドキな後輩・鮎川美月役をモデルの中村里帆。玲子の先輩・鴨志田芽衣子役をファーストサマーウイカ。経理部長・白兎吉明役を池田成志。慶太が妹のように可愛がる謎の女子高生・鮫島ひかり役を八木優希。慶太の両親役をキムラ緑子と草刈正雄。玲子の母を南果歩が演じる。なお、本作はバンダイの全面協力を得て、玲子たちが働くおもちゃメーカー「モンキーパス」の正面玄関や社長室、カフェラウンジなどのロケ場所にバンダイの本社社屋を使用。また、玲子が特別な思い入れを持つおもちゃ「モンキーサーブ」は、バンダイがこのドラマのためだけに独自開発。さらに、ロボットベンチャーのGROOVE X株式会社が制作・販売している家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」とタイアップ。LOVOTのデザインをドラマオリジナルに一新し、猿の耳を付けたおもちゃ「サルー」としてドラマに登場。人気商品としてだけではなく、慶太や父・富彦のペットとしても登場する。火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」は9月15日より毎週火曜日22時~TBSにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2020年08月18日2020年7月18日に急逝した、俳優の三浦春馬さん。亡くなる前日まで、同年9月から放送される予定の連続ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)の撮影に挑んでいたといいます。ドラマは、三浦さんの代役は立てずに、収録途中だった4話までで完結するように台本を作り直す形で放送されることが決定。三浦春馬出演のドラマ、放送決定スタッフの『英断』に称賛の声生前に三浦さんが遺した、最後の演技が放送されることに、ネット上では喜びの声が上がっています。松岡茉優「つらくて見られない方は無理しないで」同ドラマで、三浦さんと共演していた俳優の松岡茉優さんが、同年8月2日に放送されたラジオ番組『松岡茉優 マチネのまえに』(TBSラジオ)に出演。松岡さんは、番組の冒頭で「何もなかったかのように振る舞うのは難しい」と告白し、次のように語りました。もう2週間とちょっと経ちますが、とても悲しいことがありました。発表にもありましたが、『おカネの切れ目が恋のはじまり』というドラマが9月から放送予定だったのですが、撮影が済んでいるものはそのままに、そしてこれからのところは1部変更して放送することが決まりました。この判断、決断については、まっさらな正解というのはないだろうなと思います。でも、私のとても個人的な気持ちとして、1か月と少し、近くで相手役としてお芝居を受けていた身として、あの素晴らしい猿渡慶太という人物をみなさまに見てほしいと思いました。松岡茉優 マチネのまえにーより引用松岡さんは、三浦さんの演技について「猿渡慶太(三浦さんの役名)は彼しかいない。本当に素晴らしいお芝居を見てほしい」と絶賛。その上で、松岡さんは視聴者に対し、こういった声かけもしました。ただ、もう1つ強く願っているのが、これ以上みなさまを悲しませたり、つらくさせたりするのは、避けたいです。ですので、私たちはこの物語を全力で作っていますが、もし受け取れないかもしれない、つらくて見られないかもしれないという方は、どうかご無理なさらないでください。私は1か月前から1つ変わらない思いがあります。この『おカネの切れ目が恋のはじまり』というドラマをみなさまに楽しんでもらいたいという気持ちです。大変な状況の中で、学校や会社がある中で、火曜日は「カネコイだ」と楽しみにしてもらいたいという気持ちが変わっていません。松岡茉優 マチネのまえにーより引用松岡さんは、三浦さんの訃報を受け止めきれず、つらい思いをしている人の心情を労わり、「無理はしないでほしい」と呼びかけました。ネット上では、松岡さんの呼びかけについて、さまざまな反響が寄せられています。・優しい気遣いをありがとうございます。まだ見られそうにないので、録画したいです。・主演としていろいろな気持ちがある中で、こんな風に周りのことを考えて発言するのはすごいと思う。・松岡さんのコメントに救われました。自分はまだ受け止められず、画像や動画を見るのがつらいので…。三浦さんの生前に撮影された映像作品の放送について、感謝の声が多く上がる中で、一部では「悲しくてまだ見ることができない」といった人もいるでしょう。自分の心と相談したうえで無理をせず、受け止められる心境になった時に作品と向き合い、三浦さんをしのぶのがよさそうです。[文・構成/grape編集部]
2020年08月04日俳優・三浦春馬さん(享年30)の出演する『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)が放送されると決定した。松岡茉優(25)主演で、三浦さんはお金の使い方にこだわる主人公・九鬼玲子の相手役。浪費癖のある同僚・猿渡慶太を演じた。公式サイトによると三浦さんの代役は立てず、台本を書き直して撮影を続けるという。全4話完結で、9月15日にスタートする。各メディアによると、三浦さんは7月18日の亡くなる前日まで撮影に参加していたという。三浦さんの最後の共演者だった松岡は、8月2日に『松岡茉優 マチネのまえに』(TBSラジオ)でドラマへの思いを明かした。「もう2週間ちょっと経ちますが、とても悲しいことがありました」と切り出した松岡。三浦さんについて「相手役としてお芝居を受けていた身として、あの素晴らしい猿渡慶太を皆さまに見てほしい」「本当に素晴らしいあのお芝居を見てほしい」と偲んだ。また三浦さんの死で胸を痛めている人々に向けて、「(ドラマの視聴を)ご無理なさらないでください」とも気遣った。そのうえで、撮影当初からの変わらない思いとして「ドラマを皆様に楽しんでもらいたい」と気丈にアピールした。「このドラマは松岡さんの了承がなければ、お蔵入りになっていたといいます。松岡さんは高い演技力が評価され、今や主演クラスの女優です。しかしその分、苦労も味わってきました。主演女優賞を受賞した『蜜蜂と遠雷』の授賞式では、出会いと別れを繰り返す作品作りを“一期一会”と表していました。このドラマについても悔いが残らないよう、続行の決断を下したのでしょう」(テレビ局関係者)そんななか、7月13日に公開されたドラマのPR動画が注目されている。現在480万回以上再生され、貴重な2人の対談を見ることができる。「どんなことが起こっても前向きに捉えてくれる」と、三浦さんの頼もしさを明かした松岡。いっぽう「セリフを失敗したらとか、常に一番最悪なことを考えている」と、自身のネガティブな一面も告白。すると三浦さんは「だからいつも動じないんだ」「職人気質」と松岡を讃えていた。「三浦さんは努力家であるいっぽう、共演者への気配りは欠かさなかったといいます。明るくオープンに振る舞い、撮影現場を和ませていました。チームのモチベーションを高めることも考えていたようです。このドラマでも、初共演の松岡さんと積極的にアイデア交換をしていたそうです。約1カ月という短期間でしたが、しっかり信頼関係を築いていたのでしょう」(制作関係者)三浦さんの最後の作品が放送されることに、感謝の声が広がっている。《松岡さん、本当にありがとうございます。松岡さんの気持ちがとても重要でとても心配でした》《松岡茉優さん とても優しく温かいメッセージ本当にありがとうございます。皆さんが心を込めて届けて下さるカネ恋を、精一杯応援させてください!!!》《TBSさん、キャストの皆様、関わる沢山の関係者様に本当に感謝ですそして、主演の松岡茉優ちゃん、本当にありがとうございます》
2020年08月03日2020年7月18日、俳優として活躍していた三浦春馬さんが亡くなったことが報じられました。あまりにも突然すぎる訃報に、多くの悲しみの声が寄せられています。また、彼のこれまでの活動に敬意を表し、生前に収録されていたテレビ番組やミュージックビデオが公開されました。「絶対見る」「泣いてしまう」三浦春馬出演の未公開『せかほし』が放送へ三浦春馬の楽曲MVが公開「美しすぎる」と、ネットで大反響三浦春馬、CDは予定通り発売売上金の使い方に称賛の声三浦春馬出演のドラマ、収録途中だった4話で完結三浦さんが出演する予定だったドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)が、収録途中だった4話で完結する形で放送されることが決定。三浦さんの代役は立てず台本を書き直し、残された共演者で今後撮影するそうです。「おカネの切れ目が恋のはじまり」は、お金に対する価値観が正反対の男女が繰り広げる“じれキュン”ラブコメディー。女優、松岡茉優(25)が主演し、三浦さんは、玩具会社の御曹司でお金にルーズな相手役で出演。亡くなる前日の17日まで撮影に参加していた。だが、4話の途中まで収録していた矢先に、三浦さんが帰らぬ人に。制作サイドでは、ドラマの放送自体を見送ることも検討されたが、協議を重ねた結果、「三浦さんの最後の作品をお蔵入りさせるべきではない」との意見もあり、4話完結のドラマとして放送することを決めたという。サンケイスポーツーより引用現在は物語として成立するよう台本を練り直している最中で、完成次第、共演者のスケジュールを調整して撮影に入るとのこと。また、ドラマ初回の放送日は同年9月15日ということも決定しています。Instagramで「楽しみにしていて」と投稿していた三浦さんは生前、このドラマに関してInstagramに「楽しみにしていてください!」と投稿していました。 View this post on Instagram A post shared by Haruma Miura 三浦春馬 (@haruma_miura_info) on Jul 14, 2020 at 6:50am PDTTBS ドラマ「おカネの切れ目が恋の始まり」略して【カネ恋】!今回自分が演じさせて頂くキャラクターはおもちゃ会社のドラ息子で破壊的浪費癖があるものの、ポジティブで真っ直ぐな猿渡慶太を演じます。日に日に暑くなって参りましたが、キャスト、スタッフ一同、テレビの前の皆様に9月から、より笑って頂きたく撮影に励んでおります!楽しみにいていてください!haruma_miura_infoーより引用三浦さんのInstagaramは、これが最後の更新となっています。ドラマの放送決定に、ネットからはさまざまな声が上がりました。・4話で完結できるように台本を練り直すなんて、並大抵のことじゃない。たくさんの人の力が動いた結果なんだろう。これも三浦さんが今まで頑張ってきた役者としての功績と人柄あってこそのことだと思う。・役者としての三浦さんの、最後の演技を公開する決断をしてくださったこと、感謝しかありません。・今でも三浦さんが亡くなったなんて、信じられません。でも、彼の生涯最後の演技をしっかりと観たいです。「どうにか、三浦さんの最後の演技を形に残したい」という多くの人の想いが、異例の『ドラマ4話で完結』となりました。天国の三浦さんにも、多くの人がつないだ想いが届くことを願います。[文・構成/grape編集部]
2020年07月31日三浦春馬さんが出演予定だった松岡茉優主演の火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」が9月15日(火)より放送開始決定。プロデューサーは「ドラマを完結させるべく、 一部台本を書き直して撮影を進めていく予定」と語っている。本作は、1円まで清く正しく美しく。モノや恋に一途で、すべて計算通りの清貧女”・九鬼玲子(松岡茉優)と、欲しいものには一直線。お金を使うことになんの迷いもなく、予定は未定な“浪費男”・猿渡慶太(三浦春馬)という琴線感覚が両極端な2人。ひょんなことから玲子の実家に慶太が住み込むことになり、おカネ修行を通してひと夏の恋物語が繰り広げられる、「凪のお暇」などの人気脚本家・大島里美が手掛ける完全オリジナル“じれキュン”ラブコメディ。本作には清貧女子、浪費男子をはじめ、自分に投資しすぎ女子、ドケチ節約男子など、お金の使い方や人としても“ほころび”だらけの男女が登場し、価値観の違う相手に傷つき、傷つけながら、恋愛模様を繰り広げていくーー。放送にあたり、プロデューサー・東仲恵吾氏は「皆様から、三浦春馬さんが演じたこのドラマを観たいという非常に多くのご要望をいただきました。それにお応えするべく、キャスト・スタッフ一丸となり作り上げた作品をお楽しみいただけるように、誠心誠意努めて完成させていきます」とコメント。「松岡茉優さんをはじめとした出演者と共にドラマを完結させるべく、 一部台本を書き直して撮影を進めていく予定です。 是非とも、最後まで『カネ恋』をよろしくお願いいたします」と話している。火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」は9月15日(火)より毎週火曜22時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2020年07月31日現在公開中、Amazon Prime Videoでも同時配信中の山崎賢人主演映画『劇場』が、第23回上海国際映画祭にてインターナショナル・パノラマ部門へ出品されることが決定した。又吉直樹の「火花」に続く2作目の小説「劇場」を、行定勲監督が実写映画化した本作。山崎さんが、演劇に身も心も捧げながら、実生活では社会や周囲の人々とうまく協調できない不器用な青年、儚くも愛しいヒロインを松岡茉優が演じ、2人のラブストーリーが描かれる。2人のほかにも、伊藤沙莉、浅香航大、「King Gnu」井口理らが出演。映画は各地で満席の回が出ているなど大ヒットとなっている。そんな本作が、7月25日から8月2日の期間で開催されている「第23回上海国際映画祭」で上映が決定。7月29日12時(現地時間9時)から行われるインターナショナルプレミア上映を含めた、3回実施されるプレミア上映のチケットは、なんと発売開始後19分で全回全席ソールドアウトに。本作が出品されるのは、インターナショナル・パノラマ部門内のSPECTRUM - NIPPON EXPRESS部門。同部門には、齊藤工監督の『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』の出品されている。今回の決定を受けて行定監督は「上海はかつて撮影をした私にとって忘れがたい特別な場所です。その地で映画『劇場』を観て頂けることを嬉しく思います。下北沢の小さな恋物語が上海の観客に響き、永田と沙希の姿が記憶に残ることを期待しています」とコメントを寄せている。『劇場』は全国のミニシアター中心に公開中、Amazon Prime Videoにて配信中。(cinemacafe.net)■関連作品:劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会
2020年07月31日城島茂(49)、国分太一(45)、松岡昌宏(43)は、退所の決断をした長瀬智也(41)とどのような話をしたのだろうか。3人は真摯に答えてくれた。松岡「まあ、数年前からそうした話は出てはいたんですけど、グループっていうのは節目節目にいろいろなことが起きるんですね。5人もいますんで。ただ、その中で、彼も40歳を超え、自分は自分なりにやりたい道、自分がどこまでやれるのかというチャレンジ、それをやっぱり彼自身の中で突き詰めていきたい、というのが、今年の頭です。そこで我々は止めることもなく。なぜなら年も年ですし、彼の性格も27年間知っていますから。わかった、もうそれは逆に頑張ってくれ、ということで。これはお互い、ポジティブにとらえましょう、ということでじゃあ、我々はこうします、ということで話し合いました」国分「けっして山口(達也)がきっかけで、こういうような考えになった訳ではないです。長瀬の考えというのは」松岡「多分5人でもあったであろう話だと思います」どれくらい、話し合いを重ねたのだろうか。国分「楽屋とかで番組やってますから、細かいことを入れてくるとどれくらいやりましたかね……?」松岡「相当、やりましたね」城島「基本、なかなか全員集まらない。集まるときはアルバムのレコーディングどうするとか。集まるときは何らかの話はしていました」国分「なかなか伝わりにくいと思いますが、節目節目にいろいろとあると。その都度、節目になると話し合って。そこに全速力でエネルギー100%注いでいくので。それが終わったらまたちょっと変な節目があったり。それを繰り返してここに至った感じで。新しい道に関しては僕らも送り出していきたい気持ちが強いので。決して喧嘩して別れたとか、そういうことでは全然ないし。これから半年間も、とにかく俺は長瀬と一緒に26年間走り続けた思い出とともに、ゴールテープは切りたいな、という気持ちなんで」長瀬は来春から、どんな活動をするのだろうか。松岡「これはですね、我々の口からなんともなんですけど、本人いわく、さきほども言っていたんですけども、ナニナニをするということではなく、その、今までジャニーズ事務所にいて、それといろんな番組に出て教わってきたこと、携わってきてこと、勉強になったことを彼なりの表現で伝えていきたいと。それがなんなのかはまだ今のところ彼の中では決まっていないそうです。そして、それが発表なのか、動いているんだ、ということがわかってもらえた時に。後出しじゃんけんじゃないんですけど、あー、長瀬、これがやりたかったんだ、ということがわかってもらえるはずだって長瀬は言ってました。演者になるわけでも、別のプロダクションに行くわけでもない。音楽、バンドに行くっていうわけでもない。ただ、今までやってきたものを、クリエーターとしてやっていきたいということは我々に教えてくれました」国分「言葉よりもたぶん、先に形であらわすんだと思います。それを見て、やりたいことはこういうことなんだ、ってわかってもらいたいって」今回の4人の決断について、元メンバー・山口達也さんにも報告をしたのだろうか。松岡「昨日も僕、30分しゃべってます。本人もすごく、応援したいって言ってますし、彼は彼なりにこれから頑張っていく、と言ってましたし、今何を頑張ればいいのか、というのは具体的にたぶん彼自身が決めていくことだと思うんですけど、とても元気にしてます」国分「5人で始まっているので、僕らの心の中では今は4人で活動していますけど、その5人の絆っていうのは形が変わっても変わっていないので。こういう大きなことがあれば(山口に)報告はします」松岡「節目節目にね」今後、株式会社TOKIOに山口さんが何らかの形で関わることは?城島「今の時点では僕たちのなかでその考えはなくて、来年に向けて、3人でまずどうするか、それが大事です。それまでは(長瀬と)4人で突っ走っていこうと。会社に関しては3人でやっていこう」松岡「彼も新しいカテゴリーで頑張っていくでしょうし、長瀬も新しいカテゴリーで、我々も違う形で頑張っていく形がリアル(現実)ですね」それぞれ違う道を歩むことになっても「5人の絆」は今も、デビュー当時と変わることはない――。
2020年07月23日俳優・三浦春馬さん(享年30)出演の新作ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系)がお蔵入りの危機にあると7月19日に報じられた。松岡茉優(25)主演で、三浦さんは松岡演じる主人公と同居するおもちゃメーカーの御曹司を演じていた。今月14日には三浦さん自身もInstagramでクランクインを明かし、《キャスト、スタッフ一同、テレビの前の皆様に9月から、より笑って頂きたく撮影に励んでおります!》とつづっていた。しかし日刊スポーツでは「TBSはスポンサーも決まっているし代役を立ててもやりたい。ただ、現場は状況が状況なだけに、続けるのは難しいのではないか」との関係者コメントとともに、最悪の場合はドラマ自体がお蔵入りになることもありうると伝えていた。そのため、ドラマの公式Twitterアカウントには放送を願う悲痛な声が続々と集まっている。《このドラマは三浦春馬さんが出演すると知ってずっと楽しみにしていました。お願いです、途中まででいいので放送してください》《最後の最後まで撮影に挑んだ三浦春馬さんの勇姿をTVで見たいのでどうかお蔵入りだけにはしないでください!!》《撮影ができてるところまでは春馬くんのままで放送して欲しいです。もう1話の途中で慶太が変わってもいいから。春馬くんの最期のドラマがこれだから。お蔵入りにしないで…》局側の心配とは裏腹に、これまでも多くの芸能人の遺作は「最後の演技を見届けたい」というファンの熱い思いから注目を集めてきた。3月に亡くなった志村けんさん(享年70)は、朝の連続テレビ小説「エール」(NHK総合)に出演していた。5月に初めて登場したところ、平均視聴率は関東地区で21.2%を記録。これは初回放送と同じポイント数であり、注目度の高さがうかがえた。また樹木希林さん(享年75)が亡くなった直後の18年10月に公開された映画「日々是好日」は、公開1ヵ月ほどで興行収入10億円を突破した。当時の動員数は累計で88万人、公開館数も230館にまで拡大。同年11月に行われた「大ヒット御礼舞台挨拶」で大森立嗣監督(49)は、「こんなにお客さんが入った映画を作ったことがない」と漏らしていた。大杉漣さん(享年66)の最後の主演映画である「教誨師」も18年10月に公開されると、規模を拡大していった。大杉さんが亡くなってからちょうど1年目となる19年2月21日時点で、公開館数は82館。興行収入も6,000万円突破というロングランヒットを記録した。《いろいろ事情はあると思うけど、三浦春馬くんが最後までやっていた仕事はすべて見せてほしいなと思う。春馬くんは最後まで頑張っていたのだから。お蔵入りなんて悲しいよ》Twitterでは、こんな声も上がっていた。「おカネの切れ目が恋のはじまり」は、三浦さんの生きた証を視聴者に届けることができるのだろうか。
2020年07月22日又吉直樹が芥川賞に輝く『火花』の前から書き始めていた2作目の同名小説を、山崎賢人と松岡茉優の共演で映画史した『劇場』。売れない劇作家・永田と彼の才能を信じて寄り添う沙希の7年を描く原作を読んだ直後に、メガホンをとった行定勲監督は「これは自分が撮りたい」と思ったという。監督をそこまで駆り立てたのは何だったのか? 映画にするときに、いちばん重きを置いたのはどこだったのか?そして、永田に山崎賢人、沙希に松岡茉優をキャスティングした理由と、彼らが映画にもたらしたものとは?完成した映画に対する思いがけない反響への感想とともに、行定さんが映画『劇場』のすべてを余すことなく語ってくれた。行定勲監督永田(山崎賢人)は友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本と演出を担当していたが、前衛的な作品はことごとく酷評され、客足も伸びず、劇団員も離れていってしまう。そんな過酷な現実と演劇に対する理想との間で苦悩し、孤独を感じていた彼は、ある日、街で自分と同じスニーカーを履いていた沙希(松岡茉優)に声をかける。それが永田と、女優になる夢を抱きながら上京し、服飾の学校に通う学生・沙希との恋の始まりだったが……。そんなふたりの7年の恋の軌跡を、原作そのままに“演劇の街”として知られる東京の下北沢を舞台に映画化した『劇場』。行定勲監督のインタビューは、作品を観たスタッフや自分自身の思いがけない衝動の話から始まった。又吉直樹の原作『劇場』を手にしたとき、思ったこと――『劇場』を拝見して、自分も身に覚えのあることがいっぱい描かれていると思いました。そう言う人は多いですね。スタッフの中にも初号試写の前のラッシュを観終わったときに、号泣しながら「今晩、うちのかみさんを抱いてやろうと思いました」って言った人がいましたからね(笑)。でも、僕自身はあまりそういう映画だとは思っていなかったんです。――でも、行定さん自身も身に覚えのあることが描かれているんじゃないですか?僕はこれまで『GO』(01)や『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)など周りから「泣ける」と言われる映画を作ってきたけれど、初号試写のときにあんなにスタッフの嗚咽やしゃくり上げるような音に取り囲まれる経験はしたことがなくて。自分自身もダビング作業の最後に通しで観たときに嗚咽に近い状態になったから、どうしてだろう?って思ったんです。――思いがけない衝動だったわけですね。そうですね。原作が又吉直樹さんの半自伝的なものであるのは間違いないと思うんですけど、だから、男と女の“どうしようもなさ”がひとつひとつ具体的なエピソードに落とし込まれている。それを観ながら、嗚咽と言うか、俺もこの感情は全部分かるな~と思ったんです。俺もやってきたことだから。いや、いまもやっていることかもしれない。――男と女の“どうしようもなさ”は行定さんがこれまでの作品でも描いてきたものですしね。それこそ、誠実に向き合おうとしている男女のほぼふたりだけのミニマムな話の映画をいつか作ってみたいと思っていましたけど、僕がそれを、自分の恋愛で経験した記憶をたどりながらオリジナルの脚本で書いたとしても成立しないですよ。話が小っちゃ過ぎるし、僕が思い描くような画にはならない。でも、又吉さんの原作を読んだ瞬間に、これなら商業映画にできる!って正直思ったんです。逆に言うと、又吉直樹の名前がなければ、こんなに小さくて地味な話は絶対に映画にできない。男と女が六畳一間の部屋の中にいて、大したドラマもない中で淡々と進んでいくような映画は又吉さんがいなかったらできないことだし、オリジナルでもちょっと怖くて挑めない。この機会を逃したら、また数年、こういう映画を作れない、世の中に生まれないとだろうなと思ったので、「これを僕にやらせて欲しい」って立候補したんです。原作とは違う、映画のラストシーン――行定さんは、原作とはどんな風に出会ったんですか?2017年の雑誌「新潮」に最初に掲載されたときに気になって、普通に買って読みました。それで2日ぐらいで読了し、いまでも覚えていますけど、読み終わった翌々日の夕方にチーフプロデューサーの古賀俊輔さんに「俺、これ、やりたいんだけど」って電話したんです。同じ又吉さんの小説が原作のドラマと映画の『火花』(16・17)もプロデュースした古賀さんが、『劇場』の映画化も任されていたのは知っていましたからね。ただ、闇雲に手を挙げたわけではなく、ラストシーンが浮かんだのが大きかったです。――原作とは視点や見え方が違う、映画のあのラストシーンですか?そう。あれで、明確に演劇と映画が繋がる。それはどこかで必要だと思っていたんです。『劇場』は演劇の話ですけど、『趣味の部屋』(13)や『タンゴ・冬の終わりに』(15)などの舞台演出もしている僕は演劇の世界を垣間見る機会もあって、昔から演劇人とも仲がいい。助監督時代も演劇の俳優たちを監督に推薦していたけれど、もう消えてしまった俳優もたくさんいて。下北沢にはそんな演劇や音楽の世界で生きた彼らの青春の残照が感じられるし、その残照が『劇場』の永田と沙希に重なっていくんです。そういう意味で、俺には分からないことがひとつもなかった。逆に、その青春の残照をビジュアルとして『劇場』という映画の中にちゃんと残していくのはすごく重要なことだと思ったので、「これを俺にやらせてくれ」って言ったんです。でも、決まるまではずっと不安でした。古賀さんは「ちょっと考えてみる」とは言ってくれたけど、ただ受け流しただけで、別の監督にやらせるんじゃないかなって思ったりもしましたから。蓬莱竜太(劇団モダンスイマーズ)に絶対やってもらいたかった――沙希を演じられた松岡茉優さんも「劇中の舞台シーンの撮影になると、行定監督が演出家のモードになるのが面白かった」って言われていましたが、そういった意味でも、『劇場』の監督は行定さんが適任だったと思います。でも、現場が楽しかったわけではなくて、かなり細心の注意を払いました。脚本家は絶対に(『ピンクとグレー』(16)でも組んだ)蓬莱竜太(劇団モダンスイマーズ)でなくちゃいけないと思ったから、売れっ子の彼を1年待ったりもしたんです。――なぜ、蓬莱さんだったんですか?又吉さんと同じ関西出身で、下北沢やほかの土地の小劇場を経験している。僕が蓬莱と最初に会ったのは下北沢のOFF-OFFシアターでやった『夜光ホテル』(08)という舞台のとき。いまはものすごく人気のある演出家であり、劇作家ですけど、あんな小さな劇場をやっと満席にしたような時代もあったので、売れない演劇人の気分も分かるだろうし、地方出身者で、演劇一筋でやってきた彼にもどうしようもなさを感じる。だから、蓬莱にやってもらいたかったんです。――劇中劇の台本ももちろん蓬莱さんが書かれているんですよね?そこがいちばんの目的でした。劇中に主人公の永田がやっている「おろか」という劇団と人気劇団「まだ死んでないよ」の演劇のシーンが出てきますが、あの小劇場演劇のニュアンスをオリジナルで書けるところが蓬莱の強みです。しかも、やっぱり面白い。そのホンを見ながら舞台セットを作って、僕は確かに演劇モードで演出したけれど、それがやれたのも楽しかったですね。ただ、「まだ死んでないよ」の舞台を観た永田が打ちのめされるシーンは最も重要だと思っていたけれど、表現するのがいちばん難しくて。「やっぱ、俺たちとは次元が違うわ」っていうナレーションを僕は絶対に外したくないと思っていたけれど、それをどう見せたらいいのか!? 最初は実際にあるインパクトのある劇団の演劇を持ってこようかなと考えたぐらいです。――下北沢の小劇場で活躍している人気劇団の舞台をそのまま持ってこようと思ったんですね。散々観ましたね。でも、どの舞台もこの作品に当てはまらない。圧倒的なスゴさをワンシーンで見せなきゃいけないんだけど、既存の舞台ではどうにもならないから、蓬莱に「ワンシーン、書いて」って頼んで。あの最後のシーンでは蓬莱がやっている劇団モダンスイマーズの役者にも出てもらったし、浅香航大(行定監督のリモート映画『きょうのできごと a day in the home』(20)などに出演)も熱演していますけど、最悪、舞台の声をOFFにして客席の人たちのリアクションだけで見せる方法も考えていました。――あらゆるケースを想定されていたわけですね。だから、あの客席にはケラ(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)さんや吹越満さんの顔が絶対に必要だった。映画監督の白石和彌監督(『孤狼の血』)や、元フジテレビの笠井信輔アナウンサーもいる。自分たちの舞台の客とは明らかに次元が違う人たちが観に来ているという状況を見せるためにも本物が必要だったし、そんなの演劇関係者にしか分からないって言われるかもしれないけれど、演劇を知っている人に嘘だって思われるのはいちばんイヤだった。それは冒涜に値するから。なので、音楽も曽我部恵一さんにオリジナルで作ってもらったし、その完璧な布陣で「まだ死んでないよ」が圧倒的に人気のある劇団ということを印象づけたんです。山崎賢人の芝居は技巧じゃないから凄い。マグマの奥の方を見ている感じ――行定さんが最初に言われたように、この作品はものすごく小さな男女の話ですけど、それを主演の山崎賢人さんとヒロインを演じた松岡茉優さんが大きなものへと昇華させていますね。明らかにそうですね。--山崎さんのキャスティングは監督ですか?山崎の名前を出したのは古賀さんですけど、最初は僕も古賀さんも誰も浮かばなかったんです。山崎が演じた永田に、例えばインディーズ映画で活躍している演技派の俳優をキャスティングしたら、予算はこんなにかけられなかった。それは、古賀さんから最初にはっきり言われました。それに、映画自体も違うものになっていたかもしれない。演技派の俳優がキャスティングされていたらこんなにむき出しな愚かさを表現できていただろうかと思います。永田のピュアさや実直さ、何も分かっていない無防備さを演じるのは難しい。山崎の芝居は技巧じゃないから凄い。マグマの奥の方を見ている感じ。マグマの中に思わず手を突っ込んじゃったみたいなところがあるんです。――どこか空虚と言うか、何を考えているのか分からない、現実から少し超越した印象を受けることもありますね。いや、俺も初めて会ったときに、ピュアなんだけど、ピュア過ぎない?ってちょっと思いましたね。最初の顔合わせの前に写真を見て「やっぱり綺麗な顔だね~」って言いながら、山崎の顔に髭を描いてみて、あっ、髭を生やしたらいいねってなって。本人に会うとやっぱりよく分からない。集中すると、何をしでかすか分からなくなる俳優っているじゃないですか。目をすごく見開いてくる山崎には、「ここはガラスの壁だから当たっちゃダメだよ」って言ったのに、ガラスにバーンって突っ込んでいきそうなその危険な匂いをちょっと感じるんです。でも、顔合わせが終わったときには、その危険な感じは永田という役に活かせるような気がして。古賀さんとも「いいですね~」って確認し合ったし、なぜこれまで誰も彼に永田みたいな役をやらせなかったんだろうと思ったぐらい、これは行ける!って思うようになりました。山崎賢人が新境地を開拓――山崎さんが現代劇でこういう底辺の役を演じることは、確かにこれまでなかったですね。ないですね。彼はすごくいいですよ。素直だし、考え方がすごく真面目。自分のこの業界での立ち位置とか見え方とか気にしてなくて、与えられたひとつひとつの役とちゃんと向き合っている。昔、『ピンクとグレー』のときに菅田将暉に「同年代の俳優で誰がいちばん気になる?」って聞いたら、「山崎賢人ですね。友だちなんですけど、アイツは、1本1本の映画との向き合い方がスゴいんです」って言ったことがあるんですけど、その通りだなと思って。ずっと、そうしてきたんだろうし、今回の永田も真正面からちゃんと向き合って演じてくれました。――山崎さんは「劇場」が描く“どうしようもなさ”みたいなこともちゃんと理解されていたんでしょうか?山崎も脚本を読んだときに、僕と一緒で自分の知っている感情がどこかにあったみたいで。それで自分から「やってみたい。なぜか分からないけれど、これは絶対にやりたい!」と思ったらしいけれど、そう言うだけあって、なかなか色気がある。だから、僕たちは忙しい彼の身体が空くのを待って、そこにヒロインの沙希を演じた松岡のスケジュールも合わせてもらったんです。彼(山崎)は目が澄んでるから、濁らせるところから始めた――山崎さんにはどんな演出を?僕はこれまでの山崎の作品をすべて観たわけではないけれど、『劇場』ではあまり見たことのない顔をすると思うし、いろいろなアプローチをしています。それこそ、彼は目が澄んでるから、濁らせるところから始めて、最初に「髭を生やせよ」って言いました。そしたら、彼はそこでもやっぱり真面目でね。撮影に入る半年ぐらい前の10日間ぐらい身体が空いたときに、髭を生やして、俺に見せにきたんですよ。それで「どうですかね~」「いや、まだポヤポヤだね」っていうやりとりがあって、「どうしたら濃くなりますかね」って聞くので「T字のカミソリで剃ると濃くなるもんだよ」って答えたら、それからずっとT字のカミソリで剃ったり、毛生え薬をつけていたみたいで。そこからスタートして、もともと痩せているけれど、少しこけた頬にして、髪もクシャクシャにしてもらいました。松岡茉優は「天才」だと思う――松岡さんの印象は?僕は昔、NHKの時代劇に出ていた松岡茉優を見たことをあるんですけど、そのときから、この子は巧みだな~と思っていました。芝居を削ぎ落すこともできるし、ある種のあざとさもちゃんと持ち合わせている。その両方ができるのは巧みだからだし、それはやっぱり優れた女優のひとつの資質だと思います。――彼女が今回演じた沙希は、特に芝居の幅が広い役ですものね。振り幅がすごいですよね。でも、その役と向き合った彼女は自分の度量を分かっているし、撮り終わった後に「まだまだだな~」って言っていたけれど、自分の限界も見えているかもしれない。だから、僕は今回の沙希役にすごくいいと思ったんです。本当に役に合っていたし、完成した映画の中では山崎がちゃんと立っていた。現場で見ていると、松岡の芝居の方が明らかに強い。彼女の方が最初からガツンと来るから確かに強いんですよ。でも、松岡は耐久力があるから、山崎の芝居を待つことができる。そこが、このふたりでよかった理由です。――ふたりはまったく違うタイプの俳優ですね。そうなんです。松岡は最初のテイクからとんでもないことをやらかしたりするし、山崎はテイクを重ねれば重ねるほどよくなっていく。感性はふたりとも素晴らしいけれど、真逆のタイプなので、どこをOKラインにしたらいいのか最初のうちは悩みましたよね(笑)。ただ、ふたりとも覚悟ができていて、お互いの感性をぶつけ合っていたから、又吉さんの私小説風の原作ではあるけれど、それとも違う風合も出て。僕自身、彼らにしかない感性でこれを映画にしようという方針を固めてやっていたような気がします。――行定さんは、松岡さんのことを以前「天才」って言われてましたね。うん、天才だと思う。去年の『蜜蜂と遠雷』で主演女優賞を総ナメにすると思いきや、全然獲れなかったという状況があったけれど、あのときに票を入れなかった批評家さんや世の中の一般の人も『劇場』を観れば、彼女の力量が少しは分かるんじゃないかな。――僕は、去年の主演女優賞は圧倒的な松岡さんでした。でしょ。いや、僕もそう思いますよ。芝居の本質ではなくキャラクター強い役を演じている女優に票が集まる。だから、ああいう結果になるんです。それに対して、松岡は芝居はすごく巧みだけど、強さを前面に出さないし、雰囲気も含めて普遍的な存在。ちゃんと見ている人は松岡の憂いの表情にハッとしたり、並々ならぬ努力に気づいているはず。『劇場』には雷が鳴っているときに部屋で沙希がパッと顔を上げるシーンがありますが、あの松岡の顔を見て欲しい。あの場面は彼女の演技に息を飲みました。泣き腫らした、腫れぼったい顔を晒し、その表情に鳥肌が立ちました。女優がひとつの映画の中で見せることはあまりないですよ。あれはたぶん、控室で何度か泣いてきたんでしょうね。――そうなんですね。間違いないです。部屋のセットがあるステージに入ってきた瞬間、すぐにそこにあった毛布をかぶりましたからね。見せたくなかったんですよ。見せたら、山崎の芝居が予定調和になってしまいますからね。それを僕も察知したので、段取りを1回だけやって、ブレイクを挟んでから、いきなり本番に入った。それはやっぱり山崎の芝居にも反映されましたよね。山崎と松岡の演技で印象的だったこと――松岡さんは「ダメ男を好きになる周りの友だちはみんなロングヘアーだから、監督と相談してエクステをつけたし、ラストの衣裳は彼に夢を見させてあげたかったから、出会ったころの服と髪で彼が好きな沙希を私も演じたんです」って言われていました。ああ、永田の部屋を最後に訪ねてきたときですね。――ええ。それを聞いて、そういうこともちゃんと考えながら演じられているのはスゴいと思いましたね。松岡はホン(脚本)の読み方がすごく客観的で冷静なんですよ。そこに自分のできることをまず思いっきりぶつけてきて、やり過ぎだったら俺が抑えたり、「間がもう少し欲しい」って言ったりしたんですけど、彼女を見ているのは楽しかったですね。最初のうちは、僕が思っていることと全然違うことをしてくるので、不安もあったんですよ。――行定さんが不安になることもあるんですね(笑)。でも、それが、だんだん楽しくなってくるんです。「次はどうするのかな~、松岡くん?」とか「どこに座りたい?」って聞いて、僕の方が彼女に合わせて考えを変えていくようなやり方をしていましたから。それに対して、山崎の方は言われたことの中でやるタイプだったから、さっきも言ったように、ふたりの関係性はものすごくよくて。松岡は頭の回転が速くて、演出意図も瞬時に汲み取るので、このふたりがやっていることを撮りこぼしちゃいけないというある種の緊張感がありましたよね。――ふたりのシーンで、ほかに撮影中に印象的だった出来事はありますか?冒頭のカフェのシーンで、永田が「アイスコーヒー、2つ」って勝手に頼んで、沙希が「あっ、勝手に決めちゃった」ってケラケラ笑いながら「ひとつはアイスティーで」って言い直すシーンがあるんです。そのときの、「あ、えっと…」っていうリアクションをするときの山崎が松岡の顔が見れないぐらい恥ずかしそうにしていて、目が泳ぐんですよね。それがすごくよかったから、僕は山崎をものすごく褒めたんです。それは演出でできることではないし、「その感覚は僕が思っていた永田に近かった」。でも、そう言ったら、山崎は「えっ、どんなことをしてました?」って分からないわけです。しかも、撮ったものをその場で見せたら「こんなことをしていたんですね~」って言うんだけど、「もう1回やったらまたできるでしょ」って聞くと、「たぶん同じになると思いますけど、こんなことをしていたんですね」って笑っている。要するに無自覚なんです。無自覚だけど、笑おうとして笑えなかったり、猫背のまま歩く感じ、どうしようもない奴だけど、ピュアさだけは持っている人柄を醸し出していて、永田ってこんな人なんだろうなって思わせてくれる。そこが、山崎は圧倒的に優れているような気がします。やっぱり泣けてくる、あのセリフ――『劇場』は原作もそうですけど、男性と女性では感想が違うような気がしますし、永田と沙希の気持ちや言葉が突き刺さる人とそうでない人がいると思うんですけど、沙希が永田に終盤で言う「いつまでたっても、なんにも変わらないじゃん。でもね、変わったらもっと嫌だよ」ってセリフはなかなか書けるものではありません。あのセリフは原作にほぼ忠実ですけど、又吉さんはなぜ、あんなセリフが書けたと思いますか?まあ、言われたんでしょうね、きっと(笑)。たぶん、言われたんだと思うな~、「変わっちゃ嫌だよ」って。でも、それを言われると、やっぱりキツいですよね。だから、みんなの胸に突き刺さる。それこそ、僕が敬愛する某映画監督は、観た直後にメールをくれて。あんなに興奮してメールをくれたのは初めてですよ。観終わった直後の気分で「男の愚かさが余すところなく描かれていた。すべてが自分のことのようで、身につまされた」と書いてあった。やっぱり、彼女が「変わっちゃ嫌だよ」って言う、そこでね。泣けてくるんです。俺たちのように物を作っている人間は、結局、そう言ってくれる人がいない自分を保てないんだよねっていう話なんです。――永田も自分の生き方や沙希に対する言動が間違っていることは分かっているんでしょうけど、変えられないんですよね。だから、いつまでこの生活や彼女との関係が持つんだろう? と思っている。まあ、そうだと思う。でも、あれは作り手の心情でしょうね。僕にしたって、先ほど話した某映画監督にしたって、又吉さんや蓬莱もそうだと思うけれど、毎回不安ですよ。作品を発表したときに、どんな評価が下るのか? それによっては人気が急に下がるかもしれないし、誰も観てくれなくなるかもしれない。そんな不安の中で、僕は未だに嫉妬もするし、人を傷つけています。「なぜ、分かってくれないだ」って言いながら。それこそ、ネットの書き込みを気にして、けなされただけで落ち込むような我々なので(笑)、あとは僕ら作り手の覚悟でしかないですよね。エンタテインメントや芸術と向き合って生きている人間は相当な覚悟をしなきゃいけない――永田にはそんな行定さんの想いも投影されているわけですね。今回のコロナで、エンタテインメントがいちばん最初に切り捨てられることが分かりましたよね。「好きなことをやっているんだから、こんなときぐらい大人しくしてないさいよ」と言っているようにも聞こえるけれど、それに文句を言ったところで仕方がない。ただ、エンタテインメントで救われている人もいるということを忘れてはいけないし、僕はその力をこれからも信じていきたい。だって、実際に救われた人間がここにいるんだから!少なくとも僕は救われた。エンタテインメントや芸術に、人は救われるんです。それを信じるしかない。――とてもよく分かります。それだけに、エンタテインメントや芸術と向き合って生きている人間は相当な覚悟をしなきゃいけない。なのに、それが認められなかったら、その状況は死にも値します。そう言うと、大袈裟だと思うかもしれないけれど、ひとりの人間にとっては大袈裟なことじゃないし、永田は特に、社会からなくてもいいと思われ、いちばん最初に切り捨てられるエンタテインメントの世界の中でも最低なクズのような人間ですからね。そんな小っぽけな人間が、己の自我で大切な人ですら救えなくなるという。そこが、この映画を観て、いちばん感じて欲しいところです。僕はそこに、人間の根源が描かれていると思っていますから。生々しく真実に近いラブストーリー――そこが数多ある普通のラブストーリーと違うところですね。普通のラブストーリーは格差社会や対立、差別がドラマの背景になることが多い。恋人たちの悲恋が社会を浮き彫りにする構造が基本だけど、永田の場合は何もないところから自我を作り上げ、上手くいくはずだった生活に背を向け、沙希と傷つけ合ってしまう。夢を諦めて、普通に働けば沙希も普通に子供を産んだかもしれないし、ふたりで昔のことを懐かしく思い出す幸せな生活を手に入れることができていたかもしれない。なのに、永田はその道を選ばない。永田のそんな愚かさが、人間らしいと思いました。僕はそこがやっぱり面白かったし、それは自分も含めて、作り手の全員が身に覚えのある感覚です。それを実感している人たちが、この映画を作るんだから、それはかなり生々しく真実に近いものだと僕は思っています。――又吉さんも喜ばれていたそうですね。自分のことだったりするから、客観的には観られなかったみたいだけど、「よかった~!」とは言っていた。「山崎くんが演じてくれたよかった」とも言っていましたね。「俺が永田をやったら相当最低な人間になっていたと思うけれど、山崎くんの永田は思っていたより品がよかったし、原作と描き方が違うラストシーンも好きですよ。最初はこんな最低な人間が主人公で大丈夫かな~? と思っていたけれど、素敵な映画になっていましたね」って。その又吉さんの感想は、とても嬉しかったです。映画『劇場』は周知の通り、新型コロナウイルス感染症の影響で当初予定していた4月17日の公開が延期に。それでも、映画を少しでも早く全国の観客のもとに届けたいと願う行定勲監督や関係者の総意で7月17日(金)から劇場公開し、同時にAmazon Prime Videoで全世界で同時配信することが決定!これで映画館が近くにない人もすぐに観ることができるし、世界中の人たちとも感動を共有することができるようになった。けれども、それが可能な人は、映画館で観ることをオススメしたい。その方が、クライマックスを原作小説とは異なる映画的な方法で提示する本作の感動がより倍増。映画館の空間そのものが、あなた自身にとっての“劇場”になるはずだから。取材・文=イソガイマサト『劇場』全国公開中、Amazon Prime Videoにて配信中※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
2020年07月21日又吉直樹の「火花」に続く2作目の小説を、山崎賢人×行定勲監督のタッグで実写化した『劇場』が、7月17日より公開・配信が開始。満席回も出るなど、好スタートを切った。友人と立ち上げた劇団で脚本家兼演出家を担う、孤独を抱える永田(山崎さん)と、女優になる夢を抱き上京してきた沙希(松岡茉優)の物語を描いた本作は、ミニシアターを中心に、全国18館で劇場公開がスタート。初日から3日間の動員数は4,393人、興行収入は6,268,650円を記録し、メイン館であるユーロスペースでは50%の回、アップリンク吉祥寺では全体の60%の回が満席に。また東京以外でも、シネマジャック&ベティ(神奈川)、伏見ミリオン座(名古屋)、シネ・ヌーヴォ(大阪)、シネピピア(兵庫)、KBCシネマ(福岡)で満席回が続出、全国の劇場を合わせた全上映回数の18.7%が満席になった。なお本作は、映画館での公開同日より、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信中。「大満足」「とにかく松岡茉優さんが素晴らしい演技でした。胸が詰まる」「凄く、凄く良かった」「今まで観た映画で一番響いてる」などといった絶賛の声がSNSなどに寄せられているほか、「配信で本編を鑑賞した後に改めて映画館で鑑賞した」「映画館で見た後に配信で見直した」と、映画館と配信、両方で楽しむ観客もみられる。『劇場』は全国のミニシアター中心に公開中、Amazon Prime Videoにて配信中。※山崎賢人さん: 正しくは「崎」は「たつさき」(cinemacafe.net)■関連作品:劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会
2020年07月20日山崎賢人主演『劇場』がついに公開、さらにAmazon Prime Video(以下Prime Video)にて全世界独占配信。7月17日(金)には初日舞台挨拶がリモートで実施され、山崎さんとメガホンをとった行定勲監督が登壇し、舞台挨拶の様子は別会場にいる観客へも同時中継された。芥川賞作家・又吉直樹の大ベストセラー「火花」に続く、第2作目の同名恋愛小説を行定監督が映画化した本作。山崎さんと行定監督は、3か月越しで映画館で上映できること、無事公開を迎えたられたことへの想いなどを語り、この日、登壇がかなわなかった松岡茉優からはビデオメッセージが寄せられた。まず、映画がついに公開となった気持ちを聞かれた山崎さんは「この映画は劇場で観て欲しい作品なので、こういう風に初日をやっと迎えられて本当に嬉しく思います」とコメント。行定監督も「4月に公開を予定していた時よりちょっと公開規模は縮小したんですが、映画館で上映できる喜びを凄く噛みしめております」と話し、「僕はこの2020年7月17日に自分の新作が公開されたということを一生忘れないんじゃないかと思います」と感慨深げに挨拶した。演劇に没頭しながらもうまくいかない現実に悩むシーンが多く、時には唯一の理解者で、ひたむきに応援してくれる恋人の沙希(松岡さん)にも当たってしまうこともある劇作家・永田というキャラクターに、様々なインタビューで“共感できる部分もあった”と語っていた山崎さん。「永田の人間としての弱さとか、愚かさとか、嫉妬心」に共感したと語り、「僕も俳優という仕事をやらせて貰っている中で、表現するという意味では近いところもあって、普段自分が抱えているような感情が一杯ありましたし、台本を初めて読ませて頂いたときに演じてみたいシーンが一杯ありました。人間って愚かな部分がたくさんあると思うんですけど、ここまで愚かな部分を出せる役が初めてだったので、本当に永田が演じられて嬉しかったです」と永田に巡り合えたことへの感謝を口にした。実際に、永田は山崎さんがこれまでに演じられてきた役とかなり違い、スクリーンにはこれまで見たことのないような山崎さんの姿が映し出されている。行定監督は、「誰が永田をやればいいのか原作を読んで思いつかなった」と語りながらも、「プロデューサーからの提案で山崎賢人は、と。思いもしないですよね。というのは山崎賢人がこれまでそういう役をあまりやってきていないから。それを聞いてこれは良いと思って(笑)やっていない人間がやるのが一番僕の気持ちを凌駕してくるんですよね」と述懐。その後、山崎さんと対面した際には「先ず汚したい!と思ったんです(笑)」と監督。「汚すために『髭とか生える?』とか『髪の毛ボサボサにしてさ!』とかって言うと結構本人がノっていて。素直で、いい意味でちょっといかれてるんです。無自覚に色んな表情するし、やっていて凄く楽しかったですね。得体が知れない山崎賢人が現場にいて、その場その場の衝動を撮るのに必死だったんです。それを皆さんに披露できるのが嬉しいですね」と嬉しそうに打ち明けた。一方の山崎さんも「行定さんと映画を作っていく過程は最初に出会った時から楽しくて(笑)永田を作っていく上で、普段舞台の演出もされている行定さんのエッセンスを現場で感じながら永田に入れてみたり。仕草一つ一つ一緒に作っていくのが楽しかったですね」と振り返り、監督と主演の相思相愛ぶりを見せた。ここで、スケジュールの都合で参加が叶わなかった沙希役の松岡さんよりビデオメッセージが到着。松岡さんは「今回の(Prime Video配信という)新しい試みに対して、海外にいる山崎くんや私や行定監督のファンの方が同時に観られるのが嬉しい!という感想を頂いて嬉しかったですし、すごく良いことなんじゃないかなと思いました」とコメント。「私と山崎くんが演じた永田と沙希ちゃんの7年間の恋の物語、そして夢の物語。恋をしたことがある人、夢を追いかけたことがある人、そして忘れられない人がいる人が、過去と向き合うのも悪くないんじゃないかなって思える映画じゃないかな思います。楽しんでください!」とアピールした。そんな松岡さんに対し、「本当に頼もしい女優さんだなと思いますね」と山崎さん。「ほぼ2人芝居だったので、お芝居出来てすごく嬉しかったです」と話し、「こういう時期だからこその試みだと思いますし、だからこその伝わり方があると思うので、本当に全世界の皆さんに同時に『劇場』を観て頂いて、伝わっていけばいいなと思います」と語った。そして、最後に「今日映画館の入り口に『劇場』の大きな看板がかかっていて、鳥肌が立つ、感じたことのない感動を覚えました。当たり前のようにスクリーンで上映して舞台挨拶をして、というのが今となっては奇跡的な素晴らしい出来事だったんだと感じられる初日を迎えられました。この映画は一人で向き合ってもいいし、色んな人達と見終わった後に語り合ってもいい映画です。この映画を堪能して頂ければと思います」と、リモート先の観客へ熱く語りかけた行定監督。また、「劇場公開と同時配信という形になったんですけど、こういう時期だからこそポジティブに考えていければと思っています」と山崎さん。「この映画の永田と沙希ちゃんも、どうしようもない時間とか苦しかった時間とか自分の愚かさだったり、そういうものがあるからこそ、人とは違う景色が観れていると思いますので、そんなどうしようもなかった時間も自分の中で肯定できるようなきっかけにこの映画がなってくれたらと思います」と真摯に語る。「大切な人に対して普段の自分はどうなのかなと振り返るきっかけにもなると思います。この映画を観てくれた全ての人が、いい未来に向かっていけるようになってくれれば嬉しいなと思います。ありがとうございました」と、貫禄も感じさせる言葉で挨拶し、イベントは終了。上映終了後には、監督によりティーチインが行われ、「最近スクリーンで観るっていう行為が特別なものに思えてきていて、大きいスクリーンにかけられるものっていうのは簡単にできないっていう時代がもしかしたら来るかもしれないですね。それでもスクリーンにかかる絶対的な映画を目指そうと思います。配信も観てみたんですけど、結構よかったですけどね(笑)」と語りかけた。さらに監督からは、自転車の二人乗りシーンは東京都内は交通法により撮影NGだったため、撮影可能な別場所を探して撮影したこと、そのシーンで印象的な桜はキャストの撮影時には咲いておらず、桜が満開となる時期に全く同じカットを撮影して合成したという裏話も飛び出し、観客を驚かせていた。『劇場』は全国にて公開中、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会
2020年07月19日俳優の三浦春馬さんが7月18日、30歳という若さで死去した。突然の予期せぬ死に、衝撃が広がっている。日テレNEWS24によると三浦さんは同日に仕事の予定が入っていたが、現場に現れなかったという。関係者が自宅を訪れると、首を吊っている三浦さんを発見。搬送先の病院で死亡が確認されたという。また三浦さんの自宅で、遺書のようなものが確認されたとも報じている。97年に連続テレビ小説『あぐり』(NHK総合)で、子役デビューした三浦さん。その後『ブラッディ・マンデイ』(TBS系)や『ごくせん』(日本テレビ系)、『TWO WEEKS』(フジテレビ系)といった話題作で幅広く活躍した。三浦さんは、松岡茉優(25)主演の9月ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)にも出演が決まっていた。お金を正しく使うことにこだわる主人公と男性3人の繰り広げる“恋愛合戦”が見どころで、三浦さんは「台本を読み進めるのがとても楽しみでした」と語っていたという。本ドラマ出演者の三浦翔平(32)とは、08年の『ごくせん』(日本テレビ系)と09年の映画『ごくせんTHE MOVIE』以来の共演。約11年ぶりに披露する“W三浦”にも、注目が集まっていた。また来年には三浦さんが武将・松平元康(後の徳川家康)を演じる、映画『ブレイブ 群青戦記』の公開も控えていた。三浦さんのインスタグラムでは、14日に投稿した新ドラマの告知が最後の更新だった。そこには、《テレビの前の皆様に9月から、より笑って頂きたく撮影に励んでおります!楽しみにいていてください!(原文ママ)》と笑顔の姿が添えられていた。突然の訃報に、三浦さんを偲ぶ声が広がっている。《なぜ、ショックすぎる、、、》《えっ?信じられない。今すごい動揺してます。嘘であって欲しい》《信じられない…どうして…天国で安らかにお眠りください》《端から見たら人気絶頂で、何の心配もないように思っていました。でも、ご本人にとってはそうではなかったのですね… 何が死に急がせたのかわかりませんが、ご冥福をお祈りいたします》
2020年07月18日公開初日を迎えた映画『劇場』の初日リモート舞台あいさつが17日、都内で行われ、主演の山崎賢人、行定勲監督が出席した。お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹の爆発的な大ベストセラー『火花』に続く第2作目の小説『劇場』を、行定勲監督が実写映画化した本作。劇作家を目指す主人公の永田を山崎賢人が熱演しており、彼に恋をして必死に支えようとする沙希(松岡茉優)との生涯忘れることができない恋を描く。新型コロナウィルスの影響で公開延期となっていた本作が、この日から公開がスタート。本作でこれまで演じたことがないというキャラクターを演じた山崎は「永田は人間としての弱さや愚かさ、嫉妬心がある劇作家。僕も俳優という仕事をしていますが、表現という意味では近くて、普段自分が抱えている感情がいっぱいありました。台本もすごく面白くて、ここまで愚かなものを出せる役は初めてだったので、永田を演じることが出来てすごく楽しかったしうれしかったです」と語った。その山崎を本作で「汚してみたい」と思ったという行定監督は「楽しい感じでノリノリでしたね。いい意味でイカれているんですよ(笑)」と独特の表現で山崎を称賛しながら、「得体のしれない"山崎賢人"が現場にいて、その場その場の衝動を撮るのに必死でした。それを披露出来るのはすごくうれしいですね」と公開を喜んだ。イベント中には山崎の相手役を務めた松岡茉優がビデオレターでコメント。同い年でもある松岡について山崎は「茉優ちゃんが途中で話し掛けてくれてドキッとしました。撮影前に茉優ちゃんと連絡を取り、共通認識でどういうことを2人が思っていたのかと言ってくれました。本当に頼もしい同世代の女優さんです」と絶賛した。舞台あいさつの最後には、MCから「一番心地良い場所は?」という本作の内容にちなんだ質問を投げ掛けられた山崎は「家ですね。自粛期間もあったりしたので、(外出自粛期間は)家が一番居心地が良い場所にと思って努力もしました」と回答し、「掃除や部屋が広くなるように工夫したり、カーテンの色も変えました。それと外に出られない分、自然を感じられるようにと思って植物も置いたりしましたね」と快適な自宅の空間づくりにハマっている様子だった。
2020年07月18日新型コロナウイルスの影響で公開が延期になっていた映画『劇場』が7月17日、東京・渋谷のユーロスペースをはじめ全国18スクリーンで封切り。加えて、Amazon Prime Videoでの全世界独占配信がスタートした。同日、主演の山崎賢人とメガホンをとった行定勲監督が、都内で行われた初日リモート舞台挨拶イベントに出席し、映画公開への思いを明かした。又吉直樹が芥川賞受賞作「火花」より前に書き始めた恋愛小説を映画化。前衛的な作風が災いし、主宰する劇団の開店休業が続く脚本家兼演出家の永田(山崎)が、理想と現実のジレンマと苦闘する。映画には山崎をはじめ、女優になる夢を抱き上京したヒロイン役の松岡茉優、寛一郎、伊藤沙莉、三浦誠己、浅香航大らが出演している。当初の予定に比べ、公開規模は縮小されたが、それでも山崎は「“劇場”で見てほしい作品なので、こういう風に初日を迎えられてうれしい。足を運んでいただき、ありがとうございます」と喜びと感謝の声。全世界での同時配信については「こういう時期だからこそ、こういう試みになった。世界中の皆さんに伝わっていけばいいとポジティブに捉えられれば。(コロナ禍の影響を)肯定できるきっかけになれば」と前向きに答えていた。行定監督も「映画館でかけられる(上映できる)喜びをかみしめております。2020年7月17日、新作が公開されたことを一生忘れないと思います。感謝感激です」と万感の思い。さらに「ユーロスペースに大きな看板が飾ってあって、経験のない鳥肌、感動を覚えました。今まで当たり前だと思っていたことが、今思えば奇跡的で、すばらしいことだった」としみじみ語った。「信条としては、完成した作品を映画館に届けたい」としつつも、「選択肢があるというのもいいんじゃないかと。こういうコロナ禍で、まだ劇場に足が向かない人もいるはず」と配信にも理解を示していた。イベントには現在、ドラマの撮影中だという共演者の松岡からビデオレターが届き、「大人たちが悩んで、導き出した答えが単館上映と配信という新しい試み。行定監督にも葛藤や苦悩があったと思いますが、海外にいる皆さんも、同じ日に(本作を)見てもらえるのは、すごくいいこと」と声を弾ませ、「私たちも映画の世界を元気にできるよう頑張りますから、『日本の映画の未来は明るいぞ』という姿を見ていただけるとうれしいです」とアピールしていた。取材・文・写真=内田 涼『劇場』公開中&Amazon Prime Video独占配信中
2020年07月17日9月スタートのTBS系新火曜ドラマは、松岡茉優主演「おカネの切れ目が恋のはじまり」を放送することが決定。三浦春馬、三浦翔平、北村匠海と人気俳優の出演も明らかになった。本作は、おカネ修修行を通してひと夏の恋物語が繰り広げられていく、大島里美脚本による完全オリジナルラブコメディ。中堅おもちゃメーカーの経理部で働く主人公・九鬼玲子は、とある過去が原因で「清貧」という価値観で生きるアラサー女子。金銭感覚が独特で、お金の価値ではなく、自分が愛するモノの本質を大切にして暮らしている。そのおもちゃメーカーの御曹司・猿渡慶太は、浪費にかけては天賦の才能を持った男。浪費のしすぎで経理部に異動になり、2人が出会い、ひょんなことから玲子の実家に慶太が住み込むことに…というあらすじ。そんな一風変わった価値観を持つ“清貧女子”玲子を演じるのは、ヒロインを務めた『劇場』の公開&配信がもうすぐ始まる松岡さん。玲子とは正反対のキャラクター、お金にルーズな浪費男子・慶太は、『コンフィデンスマンJP』「TWO WEEKS」などに出演する春馬さんが演じる。今回、TBS連続ドラマ初主演となる松岡さんは、春馬さんとは初共演。「ラブキュン物語なのですが、私が演じる玲子さんと三浦さんが演じる慶太の成長物語として、ほころんでいる2人がどんどん成長していくところも注目していただきたい」とアピールし、「三浦さんと私では、普段も違う性格な気がするので、二人三脚で、この暑い夏、そしてこの状況ですけど乗り切っていきたいなと思っています」と意気込み。「ぜひ視聴者の方にはご自身と照らし合わせながら、玲子が人としての喜びを得ていく様子を見守っていただきつつ、おカネの使い方に関しても役立つプチ情報が入ってますので、おカネの部分と恋の部分とそして2人の成長物語を楽しんでいただけたらうれしいです」とコメントしている。春馬さんは「僕が演じさせていただく役どころは、玲子の働く会社の御曹司なのですが、彼のキャラクターはとても気持ちの良い青年で、すごくポジティブです。ただおカネの捉え方に関しては少し突き抜けているので、登場人物のセンシティブな金銭感覚や問題に関して土足で軽快に乗り込んで、前を向かせようとする部分があり、ポジティブにかつ嫌味なく演じるのがすごく難しいなと感じています」と自身が演じるキャラクターについて説明している。さらに、玲子の初恋の相手・早乙女健を、主演ドラマ「M愛すべき人がいて」が大きな話題となった翔平さん。慶太の後輩・板垣純を、『砕け散るところを見せてあげる』『とんかつDJアゲ太郎』『東京リベンジャーズ』など待機作が多く控える北村さんが演じる。早乙女は公認会計士の資格を持ち、容姿を生かしてお金の専門家として人気コメンテーターとしても活躍する「顔面を金に換える男」。玲子が“清貧”になった過去の出来事を知る存在であり、キラキラしている表の顔の一方で謎めいた裏の顔も持つ。そして板垣は、とある理由で将来の貯蓄に大きな不安を抱いており、恋よりお金な「ドケチ節約男子」。あることがきっかけで玲子に恋をしていくという役どころ。旬な俳優たちによる4つ巴の恋愛合戦に注目だ。翔平さんは「早乙女という役を通して、この作品のいいスパイスになればと思いながら演じています。見てくださっている人々が元気になれるような、笑って、泣けるところは泣いて、明日への活力になるようなドラマになればいいなと思いますので、ぜひお楽しみにしていてください」と視聴者へメッセージ。「全話通して“かわいらしく憎めないやつ”として演じられたら」と語る北村さんは、「1話から純が何を抱えているのか描かれますが、話を重ねるごとにかわいらしかったり、コミカルな部分もあるので楽しみです。おカネは身近なものではあるけれど、人それぞれ価値観がすごく違うと思うので難しい部分もありますが、見てくださった方々がパーッて明るく笑顔になれるように、ドラマを通してエネルギーを発信できたらいいなと思っています」とコメントしている。あらすじ中堅おもちゃメーカーの経理部で働く主人公・九鬼玲子は、過去のある出来事が原因で、「清貧」という価値観で生きるアラサー女子。そんなある日、めったにものを買わない玲子が買い物をする、「お迎えの日」がやってきた。古道具屋で一目惚れした1,680円の豆皿を1年間、何日も店に通い、じっくり考えて、やっと買う決意。しかし、女性を連れた派手な装いの若い男が、バーベキュー用にとその豆皿を雑に購入していく姿を目の当たりにする。その男は、玲子が勤める会社の御曹司・猿渡慶太――。数日後、玲子の働く経理部に、豆皿を奪った慶太がやってきた。慶太のひどい浪費ぶりに社長である父が激怒し、お金の勉強のため経理部に異動になったという。玲子は不本意にも慶太の指導係に任命され、慶太に対する玲子のおカネ修行が始まる…!火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」は9月、毎週火曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年07月14日伸びきった髪の毛に無精ひげ、憂いを帯びた、沸き立つような色気――映画『劇場』の予告編や場面写真が公開されたとき「いままで観たことがないような山崎賢人」(正しくは、「崎」は「たつさき」)を目撃したと思った人は多かったのではないだろうか。今年26歳を迎え、より存在感を増しつつある山崎さんは、どんな思いで作品と向き合っているのだろうか。監督と共に役を作り上げる楽しさ芥川賞作家・又吉直樹による恋愛小説を、『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』『ピンクとグレー』などの行定勲監督が実写化した本作。山崎さんは、中学生時代の友人と劇団「おろか」を立ち上げ、脚本家兼演出家を務める演劇青年・永田を演じている。この永田という男は、演劇に身も心も捧げる一途な表現者だが、その自意識とうまく折り合いをつけることができず、周囲ともうまくやっていけない。特に自分の才能を信じてついてきてくれる松岡茉優さん演じる恋人の沙希に対しては、客観的にみてかなりダメな男である。そんな困った人物だが、山崎さんは「台本を読ませてもらって、人間の弱い部分に共感できました。俳優も劇作家も、表現者としては共通する部分が感じられたので、ぜひやりたいという気持ちでした」と前のめりでオファーを受けたという。もともと行定監督の作品が好きだったという山崎さん。現場では行定監督が若手俳優たちと同じ目線になり、永田という人物像を一緒になって立体化していってくれた。その作業はかけがえのない時間だった。「行定監督も舞台の演出をされているので、永田というキャラクターに思い入れが強かったということもあると思うのですが、いろいろなアイデア、例えば永田がどんな種類の人間なのか、どんなアイデンティティを確立しているのか…そういったことを鑑みると、髪型はこうなるかなとか、髭もはやした方がいいか…なんてことを相談しながら作っていく作業はとても楽しかったです」。作品が途切れることなく続く現状も「満足できた」と思えたことはない追い求める表現に自信を持ちつつも、世間の評価との乖離に悩み続ける永田に共感しながらの役作りだったというが、山崎さんはデビュー後、作品が途切れることなく続き、順風満帆というイメージがある。「ありがたいことにいろいろなお仕事をさせてもらえています」とはにかむが「でも、“完璧にできた”とか“満足できた”と思えたことはないです」と胸の内を明かす。また永田は人の才能に嫉妬しているが、そのことは絶対に認めないプライドの高さがある。山崎さん自身も「そういう気持ちは絶対あると思う」と否定はしないが「でも自分は“俺は俺だから”とどこかでシャットアウトしてしまっていると思う。(原作者の)又吉さんもシャットアウトしていると話していましたが、やっぱり同世代の他の人の作品とかは、どこかであまり観ないようにしている部分があったと思います。それではダメだと一度全部ドラマを観ようと思ったのですが、やっぱりできませんでした(笑)」。不器用な恋愛に「ひどい」と思いつつも共感できる部分もある永田という男の不器用な人生が描かれる本作。それは恋愛においても同じ。恋人である沙希への接し方も、苦笑いを浮かべたくなるほど不器用だ。「ひどいですよね」と山崎さんは苦笑いを浮かべるが「でもレベルの違いはあれ、自分でもやりそうだなと思う部分はある」とやや肯定する。「あそこまで露骨に出すことはないでしょうが、特に嫉妬とか分かりやすいですよね」と共感できる部分は多かったようだ。永田と沙希の関係性は、共演の松岡さんとじっくり話し合いながら作り上げていった。話のなかで、一見、永田が沙希に対して負荷をかけているように見えるけれど、「お互いが依存し合っているよね」という共通の認識があったという。そこを意識しながら互いの距離感を測っていった。山崎賢人の考え方「自分が生きやすいように生きよう」アイデンティティを確立することは、人生を送るなかで自身のよりどころとなる一方で、人間関係においては障壁となることがある。思春期真っ只中のときには、“アイデンティティの確立”に憧れた時期もあったというが、いまは「自分が生きやすいように生きよう」というのが山崎さんの生活信条になっている。「無理してなにかを取り繕うと疲れちゃう。無理していて素に戻ったとき、なんか萎えちゃうじゃないですか(笑)。もちろん高校生ぐらいのときは、信念を主張したり、格好つけたりすることもいいのかなと思っていましたが、いまは肩の力を抜いて生きることが大切だと思っています」。その意味で、人との付き合いも“危うい関係”は「いらない」と断言する。「もちろん、自分にないものを持っている人に惹かれる気持ちはありますし、影響を受けることもあります。でもそういう人と必ずしも仲良くなるかはわかりません。基本は“いい人”。それが人間関係を築いていくうえで、一番大切な要素です」。本作に挑むとき「いまでしか出せない表現ができると思った」と感じたという山崎さん。この言葉通り、劇中にはこれまで観たことがないような山崎さんの表情がちりばめられている。“ラブストーリー”と銘打たれているが、本人は「脚本を最初に読ませていただいたとき、恋愛の話だと思わなかった」と語る。「恋愛映画ではなく、永田をやりたかった」という言葉を頭に浮かべると、彼が本作で表現したかったことがよりクリアになってくるのかもしれない。(text:Masakazu Isobe/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会
2020年07月13日山崎賢人が主演、松岡茉優がヒロインを務め、“作家”又吉直樹の原点ともいえる同名恋愛小説を映画化した『劇場』。“演劇の街”下北沢を主な舞台にしており、本作の撮影も下北沢、渋谷近辺で行われたが、そのセットや衣装などにはスタッフの徹底したこだわりが込められている。劇中には、「OFF・OFFシアター」や小劇場「楽園」「駅前劇場」という実際に下北沢に存在する劇場が登場するが、毎日上演を行うため撮影で借りることは困難。そこで本作では全ての劇場を採寸し、傾斜の角度から電気の配電盤まで本物そっくりに再現したスタジオのセットを作成。そのクオリティはセットを訪れた演劇関係者が「まるで本物の劇場のようだ」と驚くほど。なお、高校生の永田が初めて東京に行き小劇団の演劇を見るシーンは、新宿2丁目の有名な小劇場だった「タイニイアリス」の設定だが、現在は「スターフィールド」という劇場に変わってしまったため、看板を復刻して撮影を行ったという。セットとは裏腹に、永田と沙希の衣装に関しては、「物語の舞台が下北沢であること」や「永田が演劇の人間、沙希が服飾学生」といった概念には捉われず、事前にイメージをあまり固めずに撮影をしていく中で、山崎さんと松岡さんからの衣装提案を聞きながら決めていったそう。スタイリストの高山エリは、「7年間の時間の経過を描いた本作は、“男性”である永田と“女性”である沙希の相違、不変と変化を思考していた」と語っている。『劇場』は7月17日(金)よりミニシアターを中心に全国にて公開、同日Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会
2020年07月07日モデルでタレントの西山茉希(にしやま・まき)さんが、2020年5月28日にインスタグラムを更新。プライベートで親交の深いモデル・山田優さんとのツーショットを公開し、「そっくりすぎる!」とファンを驚かせています。西山茉希と山田優の双子ショットに「これは間違える」西山茉希さんは英会話の先生に「山田優さんに似ている」といわれ、驚かれた体験を報告。以前から、西山茉希さんは自分でも山田優さんに似ていると思っていたようで、「笑うしかあるまいて」とコメントしています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by 西山茉希 (@maki.nshiyama50) on May 27, 2020 at 11:43pm PDT投稿を見たファンは「先生が見間違えるのも無理ないわ」と納得。ギャル風メイクで頬を寄せた姿や、生クリームを付けてはしゃぐ表情に「そっくり」といった声を寄せています。・懐かしい写真が見られて嬉しい!昔も今も好きです!・先生、間違えちゃっても仕方ない!2人ともかわいすぎる。・確かにそっくり…。仲がいいと似てくるのかな?西山茉希さんは、現在日本を離れて暮らす親友に「優ちゃん、私はあなたとどこにいてもつながっております」と愛のメッセージを送っています。ファンからは、名字をつなげた『西山田』の愛称で呼ばれることもある2人。これからも、仲よしコンビとして活躍してほしいですね。西山茉希が旦那と離婚した後の生活を明かす現在はどんなことしてるの?[文・構成/grape編集部]
2020年05月29日世界21の映画祭が参加する、10日間のデジタル映画祭「We Are One: A Global Film Festival」。この映画祭に参加する「東京国際映画祭」の配信プログラムが発表された。本映画祭は、これまでにない試みで、10日間のデジタル映画祭として、国際的な映画製作者のコミュニティを結集し、5月29日(金)からYouTubeのプラットフォーム上( )で、世界各国21(前回の発表時から新たにロッテルダム国際映画祭が追加)の映画祭のプログラムを無料で公開する。視聴者は、この映画祭を通じて、様々な異なる文化を新しいレンズ越しに観ることができるだけでなく、新型コロナウィルスで影響を受けている方々の救援活動を支援する団体に直接寄付することができる。また、映画祭の収益は世界保健機関(WHO)、そしてとコロナ感染の救援活動を支援している各地域の機関に役立てられる。本イベントにおける「東京国際映画祭」の配信プログラムの内容と、「東京国際映画祭」シニア・プログラマー矢田部吉彦のコメントは、以下の通り。1. 湯浅政明監督短編アニメーション『夢見るキカイ』 (2007年作品、15分)(c)Genius PartySTUDIO4℃が7人の映像作家を集め制作したオムニバス『Genius Party』の中の一篇。無垢な赤ん坊が入り込んだシュールな世界を描くファンタジー。2. 深田晃司監督特集『いなべ』 (2013年作品、38分)(c)2013 『いなべ』製作委員会17年ぶりに突然赤ちゃんを連れて帰ってきた姉に誘われ、子供のころに埋めた「何か」を探しに行くことになり、次第に幼い頃の姉弟の思い出がよみがえってくる、ほろ苦くもちょっと不思議な物語。『ジェファーソンの東』 (2018年作品、18分)(c)深田晃司監督映画まつりラブホテルの一室。相席カフェで出会った男女が事に及ぼうとしている。身体を重ねようとしたその時、ふたりの間に思わぬ過去のつながりがあることが発覚し……。都会の片隅、ぐるぐる回るベッドの上で記憶が邂逅する奇妙な短編。『ヤルタ会談オンライン』(2020年新作、40分予定)第2次世界大戦の終戦間際、戦後世界の支配をめぐって米・英・ソ首脳によって行われた「ヤルタ会談」を痛快にパロディ化した劇団青年団の人気レパートリーの30分の演劇をコロナ禍のさなかに置き換えそのままオンライン化。3.長編作品『勝手にふるえてろ』2018年作品、117分、大九明子監督)(c)2017 『勝手にふるえてろ』作委員会芥川賞作家・綿矢りさによる同名小説の映画化で、恋愛経験のない主人公のOLがふたつの恋に悩み暴走する様を、松岡茉優の映画初主演で描くコメディ。2017年東京国際映画祭コンペティション部門で上映、観客賞を受賞。『アイスと雨音』(2018年作品、74分、松居大悟監督)(c)『アイスと雨音』製作委員会ある小さな村での初舞台に向けて稽古に励んでいたが、突如舞台の中止を告げられてしまう6人の少年少女たち。現実と虚構、映画と演劇の狭間でもがきながら生きる若者たちの姿を、74分ワンカットで描いた意欲作。2017年東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で上映。■矢田部吉彦コメント:高い志を掲げる「We Are One: A Global Film Festival」に参加できることを光栄に感じ、不自由を強いられている世界の人々に、映画を見る喜びを通じて少しでも開放感を味わってもらえる作品を選ぼうと試みました。ユニークなアニメーションや、勢いに乗る気鋭の映画監督たちによる刺激的な作品を、世界の映画ファンに楽しんでもらうことを意図しています。東京国際映画祭は数々の才能ある作家たちの作品に恵まれてきており、今回の選定はそのようなご縁の深い監督たちの作品が中心になりました。『夜明け告げるルーのうた』でアヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得し、2018年のTIFFでも特集をした湯浅監督の短編アニメーションは、セリフが無いゆえにグローバルな鑑賞者の想像力をダイレクトに刺激しうる作品です。『歓待』がTIFFで受賞をした深田晃司監督は、その後カンヌ国際映画祭で受賞するなど、いまや日本映画界を牽引する存在でもありますが、貴重な短編と今回の為の新作をご覧頂くことで深田ワールドの多様性を深く体験してもらいたいと思います。TIFFで観客賞を受賞した大九明子監督による 『勝手にふるえてろ』は、センス溢れる女性監督と天才的女優の出会いが育んだ傑作であり、世界中の観客にあらためてその存在を訴えたい作品です。松居大悟監督による『アイスと雨音』は演劇の実現に向けて障害を乗り越えようとする少年少女たちの奮闘のドラマであり、催事の中止が相次ぐ現在の世界にエネルギーを与えてくれるに違いありません。今後の日本を牽引していくであろう、才能あふれた監督たちを紹介していく未来目線の選定であります。「We Are One: A Global Film Festival」( )5月29日(金)より
2020年05月27日松岡昌宏扮する、女装した家政夫“ミタゾノさん”こと三田園薫が活躍する痛快“覗き見”ヒューマンドラマ「家政夫のミタゾノ」。この度、「SixTONES」から高地優吾のゲスト出演が決定した。今年1月にリリースしたメジャーデビューシングルはミリオンを達成、歌番組のみならずバラエティー、舞台、CMなど幅広いフィールドで活躍を見せる「SixTONES」。これまでも数々のドラマなどへの出演を続けてきた高地さんは、「家政夫のミタゾノ」でテレビ朝日のドラマに初出演。以前、2018年の同作第2シリーズ・第1話には「SixTONES」のメンバーであるジェシーも出演したことがある。今回の第4シリーズ第3話で高地さんが演じるのは、ミタゾノたちの依頼人である航空会社社長の運転手・国木田洋平。一見、勤勉で従順な運転手のようだが、実は社長令嬢である桜と密かに付き合っていることが分かってしまう、という物語でも重要なポジションを担う役割。どうやら2人は両親に内緒で家を出ようと画策しているようで…。社長令嬢と運転手、という身分違いの恋に、果たしてどのような結末が訪れるのか?今作への出演に「マジか!」と驚きながらも、本作に出演できることにうれしさもあったという高地さん。撮影現場では松岡さんの“ミタゾノ姿”に「初めて間近で見たミタゾノさんがすごくキレイですごい迫力(笑)」と圧倒されつつも、芝居のアドバイスをもらうなど貴重な体験をしたよう。また、この役のために3年ぶりに黒髪にしたが、なかなか言えなかったそうで「ようやく言えました(笑)」と笑顔。「ジェシーに続いて2人目の出演ですが、彼もおいしい役でしたが、僕も今回はちゃんとおいしいところをいただきました!」と話し、「国木田としても見せ場があると思うので、全力で頑張りたい」と意気込みをコメント。さらに「“SixTONES(ストーンズ)”をいじられるところがあるので、見逃さないでくださいね(笑)」とアピールした。5月8日(金)放送第3話あらすじ航空会社社長・花田朔治(樋渡真司)の自宅に派遣された三田園薫(松岡昌宏)と霧島舞(飯豊まりえ)、そして村田光(伊野尾慧)。花田家は朔治が元パイロット、妻の百合子は元CA、娘の桜はグランドスタッフ、というまさに“フライト一家”だった。特に百合子と桜は、母娘でお揃いの服やバッグを身につけるなど、姉妹のような関係がSNS上でも話題に。桜の婚約パーティー準備のために呼ばれた舞たちは、2人の仲の良さを目の当たりにする。しかし、パーティーの準備が進む中、百合子が着るはずだったドレスが黒いクレヨンで汚されるという事態が!三田園の機転でどうにか窮地を脱するも、百合子と桜の間に流れる空気に、ある種の違和感を抱き…。やがて三田園は、婚約中のはずの桜が朔治の運転手・国木田洋平(高地優吾)と密かに付き合っていることを知る。三田園の策略により、桜が婚約者以外の男性に思いを寄せていることを察知した百合子は、その相手が国木田であることを突き止め…!?桜から国木田を引き離したい百合子は、まさかの行動に出る!「家政夫のミタゾノ」は4月24日より毎週金曜23時15分~テレビ朝日系24局ネットにて放送(一部地域で放送時間が異なる)。※高地さんの「高」は、正しくは「はしご高」(text:cinemacafe.net)
2020年04月22日山崎賢人主演×行定勲監督で又吉直樹の初の恋愛小説を実写化、松岡茉優が相手役を務める映画『劇場』の公開が、4月17日(金)から延期となることが発表された。今回の発表は、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況および政府発表の「新型コロナウイルス対策基本方針」を受け、観客をはじめ関係者の健康・安全面を第一に検討した結果、によるもの。今後の公開予定については、感染状況および政府・関係諸機関等の発表を注視しながら、決定し次第、速やかに『劇場』公式ホームページにて告知するとしている。本作では、自分の劇団で脚本兼演出を務める主人公・永田を演じる山崎さんの新境地が評判を呼んでおり、松岡さん演じる服飾の学校に通う恋人・沙希との恋愛模様と、表現者の苦悩や葛藤などもつぶさに描かれていることで注目を集めている。※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場 近日公開©2020「劇場」製作委員会
2020年04月12日「博多華丸・大吉」とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を担当するNHKの朝の情報番組「あさイチ」。その4月3日放送回に女優の松岡茉優がゲスト出演。松岡さんの“モー娘。愛”や“本好き”など「オタクぶり」に多くの視聴者から共感の声が届いている。番組では「おはスタ」で共演した山寺宏一がVTR出演。番組のスタッフ会議で松岡さんと初対面したという山寺さんは「おっさんばっかり」の会議室に入ってきて、自己紹介がてらショートコントをやった松岡さんを「コメディセンスがすごかった」と振り返り、番組では「なんでも対応できる」松岡さんを頼りにしていたと語った。また大のモーニング娘。ファンとして知られる松岡さん。モー娘。のコンサートを見に行った山寺さんが松岡さんと一緒になった際、コンサート終了後、メンバーに挨拶に行って元メンバーの鞘師里保を見かけた松岡さんが、「近づけない!」と普通のファンのように振る舞っていたことを明かすと、松岡さんはその時、大ファンの鞘師さんを前に「号泣」、山寺さんだけでなくモーニング娘。メンバーもひかせていたことを告白。モーニング娘。への思いを「ファンっていうか恋」と語る松岡さんの姿に「めっっっちゃわかるぅうっっ!!!!!ってなった」「松岡さん、完全に行動が完全にオタクで面白い」「モー娘。愛を語る松岡茉優ちゃんにあーわかるなぁと同じ匂いを感じる」「本当に好きなものについて語る人を見るとこっちも幸せな気持ちになる」といった共感の声が寄せられる。また松岡さんの映画最新作『劇場』でも共演している女優の伊藤沙莉もVTRで登場。伊藤さんによれば松岡さんは“俳優以外だと本のソムリエに向いてる”そうで、常に今の自分に適格な本を勧めてくるという。いまでは「茉優からもらった本で本棚ができるぐらい」読書をするようになったとか。番組では母の影響で読書好きになったという松岡さんオススメの3冊を紹介。そのなかの1冊、「こっちむいて!みい子」というマンガを紹介した際には、サプライズで原作者・おのえりこ氏直筆の色紙がプレゼントされる場面も。その後もおすすめの書籍について解説する松岡さんの姿を見ていた視聴者からは「松岡茉優ちゃん、本の番組をやってほしい…!」「きみは本についての番組をやるべきだ…!」などの感想も続々。「茉優ちゃんの対応力の高さよ。次々提案する」「これがおはガールの底力」など、演技のみならずトーク力にも絶賛の声が集まっている。(笠緒)
2020年04月03日4月ドラマの放送スタート延期となっているいま、これまで放送された名作ドラマの中から、「下町ロケット」「コウノドリ」がそれぞれ特別総集編&傑作選として放送されることが決定した。まず、4月5日(日)夜は、3週連続2時間スペシャルで「下町ロケット特別総集編」を放送。2015年10月期に放送された阿部寛主演、池井戸潤原作の日曜劇場「下町ロケット」。「下町ロケット」と「下町ロケット2 ガウディ計画」を映像化し、最終回の視聴率は22.3%、平均視聴率は18.5%を獲得、様々な賞を受賞。本作が、今回“総集編”となって再び同時間帯に戻ってくる。続いて4月10日(金)夜には、綾野剛主演のヒューマン医療ドラマ「コウノドリ 傑作選」を放送。「モーニング」(講談社)にて現在連載中の鈴ノ木ユウの漫画を原作とした本作は、産婦人科医が主人公の物語。産婦人科医で天才ピアニストという2つの顔を持つ鴻鳥サクラを綾野さんが演じているほか、松岡茉優、大森南朋、坂口健太郎、吉田羊、星野源らが出演している。本作は2015年と2017年、2期にわたり放送されたが、今回の傑作選では2期分(全21話)の中から選りすぐりの回を放送する。なお、放送延期となっている「半沢直樹」、「MIU404」、「私の家政夫ナギサさん」の放送日程は現在調整中。「私の家政夫ナギサさん」の放送を予定していた4月14日(火)22時からの番組に関しても現在調整中だという。さらに、「半沢直樹」の放送延期に伴い、4月5日・12日(日)に放送予定だった本作の特別総集編(前後編)も放送を延期、新たな日程は調整中だという。「下町ロケット特別総集編」第一夜、第ニ夜、第三夜は4月5日(日)、12日(日)、19日(日)21時~TBSにて放送。「コウノドリ 傑作選」は4月10日(金)22時~TBSにて放送(話数未定)。(cinemacafe.net)
2020年04月02日主演・窪塚洋介、脚本・宮藤官九郎の『GO』(2001年)が高く評価され、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)で歴史を作ったヒットメーカー、行定勲監督。近年は中島裕翔主演『ピンクとグレー』(2015年)、松本潤×有村架純『ナラタージュ』(2017年)、二階堂ふみ×吉沢亮『リバーズ・エッジ』(2018年)と、話題作を次々と世に送り出してきた行定監督が手掛けた恋愛映画2作品が、この春、相次ぎ公開される。どちらも観る者の心を激しく打ち震わせる、“生涯にたった一度”しか経験できない恋を描いた物語だ。肩を寄せ合う2人のヒリヒリとした恋『劇場』芥川賞作家・又吉直樹による、恋愛純文学としては異例のベストセラーとなった傑作小説を原作につむぐ青春ラブストーリー『劇場』(7月17日公開、同日Amazon Prime Videoにて全世界独占配信)。演劇の世界で夢を抱く青年と、それを支えようとした女性の7年間の愛と葛藤の日々を、ヒリヒリとした焦燥感と共に情感豊かに描いている。変わらない男と変わっていく女の物語永田は中学時代の友人と立ち上げた劇団の脚本家兼演出家。その前衛的な作風は酷評され、辛辣な物言いが災いし劇団員からは憎まれることも。自分の才能に限界を感じながらも、愚直に夢を追う日々を過ごしている。そんな不器用な永田を大きな愛で包むのは、女優になる夢を抱いて上京し、服飾の学校に通う学生・沙希だ。永田を理解しようと努め、彼の才能を信じて夢の実現を応援する彼女は、ほどなくお金に困った永田を自宅へと迎え入れる。美味しい食事に、献身的なサポート、心身ともに“安全な場所”を提供してくれる沙希に安らぎを感じる永田。しかし誰よりも大切だった沙希に、永田は次第に苛立ちを感じ始めるのだ。葛藤を抱え、自分のことしか考えないワガママな永田と、周囲が年相応に落ち着いていく中、永田の真意が分からず不安感を募らせていく沙希。本作は“変わらない男”と“変わっていく女”が、<現実>という壁にぶつかり少しずつすれ違っていく姿をつぶさに記した切ない恋物語だ。お金の分担の提案を屁理屈で交わしたり、たまたま起こった不幸な偶然の一致を相手の要領の悪さにすりかえてイラ立ったり…。相手を軽んじる一方で、独占欲のような嫉妬心を見せるなど、映画が写す恋愛関係にありがちな甘えや身勝手なエピソードの数々には、自らの恋愛遍歴をふり返り、苦い想いをする者も多いかもしれない。山崎賢人×松岡茉優、言葉にならない感情を渾身の演技で魅せる永田を演じるのは、しっとりとした人間ドラマからアクションまで役柄の幅を広げる山崎賢人(正しくは、「崎」は「たつさき」)。本作ではボサボサの長髪に自身初となるヒゲ顔も披露。青臭い頑固さと退廃をまとう永田をセクシーに演じ、不器用な男の生き様を浮き彫りにしている。そして沙希を演じたのは、『万引き家族』(2018年)ほか代表作を着実に積み上げている松岡茉優。無邪気な少女から哀しみを知る大人の女性へと変わっていく心の移ろいを完璧に表現。次第に消えていく笑顔の代わりに、言葉にならない感情を瞳に宿す名演は必見だ。「小説『劇場』はあまりにも身に覚えがある場面ばかりで胸をかきむしるような想いで読んだ。私は又吉さんが書いた主人公がまとう空気をどうしても撮りたくなった。ザラザラとした、夜が明ける頃に感じる切なくて淋しい空気を。下北沢、渋谷、井の頭公園、そこかしこで錆つきそうな青春が吹き溜まっている。山崎賢人と松岡茉優という稀代の若く鋭い感性と共に、自戒を込めてどうしようもない男と女の在り方を映画として映し出せたらと思います」と、行定監督は本作への想いを語っている。舞台芸術の世界にも携わる行定監督だからこその、原作とは異なる大仕掛けも堪能して欲しい。既成概念の壁を乗り越え、恋におぼれる『窮鼠はチーズの夢を見る』そして水城せとなの人気コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を下敷きにした恋愛ドラマが『窮鼠はチーズの夢を見る』(9月11日公開)。既成概念の壁を乗り越え狂おしいまでの恋におぼれていく男性2人の、愛が始まる瞬間をとらえた深い余韻の残るラブストーリーだ。一途な恋心と葛藤広告代理店勤務の大伴恭一は、女性からのアプローチを断れない優柔不断な男。結婚しながらも不倫を繰り返していたが、そんな折、大学の後輩・今ヶ瀬渉が7年ぶりに訪ねてくる。興信所の探偵をしている今ヶ瀬はたまたま担当した浮気調査の相手が恭一だったと語り、不倫の証拠を握りつぶすための交換条件としてホテルへと恭一を誘う。初めて会った時から恭一のことを好きだったという今ヶ瀬と恭一はキスを交わし、その後しばらくして2人は一緒に暮らし始めることに。しかし、今ヶ瀬との生活に心地よさを感じていた恭一の前に元カノが現れて…。“流されやすい性格”から学生時代には「流され侍」と異名をつけられていた恭一と、次々と現れる恭一との恋路をはばむ刺客=女性の存在にヤキモキする今ヶ瀬。すぐにフラフラと誘いに乗ってしまう愛する者の心の不確かさに傷つき、悲しくなる気持ちは誰しも理解できることだろう。それと同時に描かれる、「同性を愛することへの迷い」と「愛する者のために身を引くべきか」という根源的な葛藤。その苦悩を知るからこそ、ある種の静謐な決意の果てに激しく求め合う2人の姿は官能的で美しいのだ。濃密に肌を重ね合わせた者どうしが醸し出す、わずかな気恥ずかしさと親密さが混じった翌朝の風景までも写しとる本作からは、恋を知る者の匂い立つような色気が画面から立ち昇ってくるようだ。大倉忠義×成田凌、男と男の間の欲情までも全身全霊で体現人を惹きつける魅力を持つ恭介を演じるのは、「関ジャニ∞」の大倉忠義。『ナラタージュ』でも行定監督とタッグを組んだ本作の脚本・堀泉杏は、キャスティング前から恭一役に、クールに見えて笑顔がファニーな大倉さんをイメージして執筆していたという。受け身の恋愛しかしてこなかった男が、既成概念と愛情の狭間で揺れ動く色気たっぷりな姿には胸キュン必至!そして一喜一憂する恋に身をやつす今ヶ瀬を演じたのは、今年6本の出演映画が公開予定となっている成田凌。駆け引き上手でしなやかな反面、健気でキュートな今ヶ瀬を熱演。強烈な色香が漂う、愛する者への恋心がにじみ出た横顔にご注目あれ!行定監督による繊細かつ大胆な演出が光る本作では、男と男の間の欲情までもつまびらかに描かれる。そんな恋する2人を全身全霊で体現した大倉さん、成田さんに魅了されること請け合いだ。愛を少しずつ失っていく2人を描く『劇場』と、愛を少しずつ育んでいく2人を描く『窮鼠はチーズの夢を見る』。それぞれの境遇は異なれど、どちらも激しくも切ない恋模様を描いた珠玉のラブストーリーだ。人間関係が希薄な時代だからこそ、行定監督がつむぐ“生涯にたった一度”の恋に感性を揺さぶられてみてはいかがでしょう?《text:足立美由紀》※作品の公開日に追記修正を加えました(7月20日更新)(text:Miyuki Adachi)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年9月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会
2020年03月30日映画『劇場』(4月17日公開)の完成披露イベントが25日に都内で行われ、山崎賢人、松岡茉優、寛 一 郎、行定勲監督、原作の又吉直樹が登場した。同作は作家・又吉直樹が芥川賞受賞作『火花』より前に書き始めていた恋愛小説を実写化。「恋愛がわからないからこそ、書きたかった」と又吉が語る2作目は、劇作家を目指す主人公・永田(山崎)と、彼に恋をし必死に支えようとする沙希(松岡)の、生涯忘れることができない7年間の恋を描く。松竹=アニプレックスの共同配給にて公開されることとなった。行定勲監督がメガホンを取る。新型コロナウィルスの対策として、無観客の映画館で行われた同イベント。山崎は「本当はお客さんに見ていただきたかったんですけど、このようなご時世で、初めての経験」と苦笑する。客席に座ってトークすることになったキャスト陣は「謝罪会見みたい」(寛 一 郎)、「すごい不思議な気分だわ〜」(松岡)、「これを記憶しておいた方がいいよね、今しかない」(行定監督)と驚いていた。"推しシーン"について聞かれた山崎は、「ラストは絶対見てほしいんですけど、加えて2人乗りのシーンはすごく頑張ったので、見て。すごくいいシーンになってますし、見てほしいなって思いますね」と語り、又吉も「感動しました」と同意する。同シーンで一緒だった松岡は、「セリフも4ページくらいあって、私を(自転車に)乗せて、長回し1本撮り。1回も噛まないんですよ。信じられなくないですか?」と称賛していた。また、キャスト陣にはサプライズで、行定監督と交友関係にあり、同作を観たというポン・ジュノ監督からのメッセージも。ポン・ジュノ監督から来たという手紙のように長いメッセージから抜粋してその場で代読され、絶賛された山崎も「嬉しいですね」と喜ぶ。行定監督はポン・ジュノ監督について「本当に別格」と表しつつ、「別格の人が、このある種特殊な2人の普遍的な部分を汲み取ってくれたのはありがたいなと思います」と感謝していた。○ポン・ジュノ監督メッセージ(抜粋)成長と克服に関する物語で、はてしなく長く、終わりの見えないある時期を乗り越えていく物語ですが、青春期の男女の感情の繊細な調律師である行定監督ならではの熟練した、老練な腕前(力量)を再確認させてくれる作品でした。山崎賢人さんは不確かな天才から醸し出される不安感、不確かな天才に向けて沸き起こる憐憫、そのすべてを可能にしました。松岡茉優さんは天使の安らぎと、反対に天使からもたらせる息苦しさの両面を見事に表現していたと思います。2人の俳優の演技が素晴らしく、本当によかったです。この作品はまさに行定監督にしか作り得ない、長くも繊細な愛の物語であるという点で非常に印象深かったです。またこの映画は、クリエイターあるいは芸術家が抱く不安や苦痛、偏狭さや卑怯な一面をリアルに描いており、その否定的な感情を乗り越え、成長に導いていく自己省察と忍耐までも描かれています。それは同じ作り手という立場にとって、一層胸に迫るものでした。
2020年03月25日崖っぷち出版社を舞台に、仁義なき騙し合いバトルを繰り広げる大泉洋主演映画『騙し絵の牙』。この度、大泉さん演じる速水を中心にオールスターキャストが集結した豪華第2弾ポスタービジュアルが公開された。先日公開された第1弾ポスタービジュアルでは、口元が破かれた変わり者編集長・速水が不敵に笑う姿が大きく写し出された。今回到着した第2弾では、速水のほかにも本作に出演する松岡茉優、佐藤浩市、中村倫也、佐野史郎、木村佳乃、斎藤工ら、豪華キャストたちが大集結。微笑む速水とは裏腹に、騙し合いバトルを繰り広げる彼らの表情は真剣だ。また、ポスター全体がビリビリに破かれたような加工がされ、さらに速水の顔の部分も破られたような仕上がりとなっている。『騙し絵の牙』は6月19日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年03月23日又吉直樹原作映画『劇場』。この度、主演の山崎賢人(正しくは、「崎」は「たつさき」)とヒロインの松岡茉優が多彩な表情を見せる新場面写真が到着した。自分の劇団で脚本兼演出を務める永田(山崎さん)と、女優を夢見て服飾の学校に通う沙希(松岡さん)、2人の恋愛模様に加え、表現者の苦悩や葛藤も描く本作。行定勲監督は「美しいものと醜いものが映っている青春映画にしたいと思った」と本作について語り、本作を観た又吉さんは「“生々しさ”とか“痛み”みたいな、そういう部分を小説でも描いたつもりだったので、それが映像になると、よりいい意味で“いるな”っていう感じがしました」と話しており、恋する幸せそうな2人、すれ違っていくやりきれなさ、そんな2つの側面が場面写真に写し出されている。表現者であろうとして虚勢を張っている永田だが、沙希の前では安心しきった笑顔や純粋無垢な瞳を見せ、一方でこれからの不安や孤独も見せてその苛立ちを沙希にぶつけてしまうことも…。また沙希も、そんな永田の全てを受け入れるかのようなほほ笑みを見せるも、涙を流すなど劇中では様々な表情を見せている。『劇場』は4月17日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:劇場 2020年4月17日より全国にて公開©2020「劇場」製作委員会
2020年03月19日