爽やかな行楽シーズン。キャンプやグランピングなどアウトドアに出かけるファミリーも多いのでは?そんなお出かけの際に活躍してくれる食器拭きウエットシートや全身シャワー気分シートなど、エリエール初のアウトドア専用シリーズに注目。人気アウトドア・ブランド「CHUMS(チャムス)」とコラボした、共同開発4商品とデザインコラボ1商品が全国発売中です。アウトドアの際、まず調理台周りなど身の回りにあるものの除菌に重宝しそうなのが「エリエール 枚数たっぷり 除菌できるアルコールタオル OUTDOOR」。130枚入りで大容量タイプの本体に加え、つめかえ用110枚入りも。ファミリーはもちろん、大人数のグループでも安心ですね。チャムスのイラストが可愛いパッケージ。また「キレキラ! OUTDOOR 食器ふきウエットシート」は、植物由来の洗浄成分(界面活性剤)配合。食器や鍋を拭き取るだけで汚れをしっかり落とし、洗う手間を軽くしてくれます。大判サイズ(20cm×30cm)の厚手シートを採用。そして「ドデカシート OUTDOOR 全身シャワー気分シート」はその名の通り、アウトドア時に汗をかいた時や、着替えの時、寝る前などに、1枚で全身スッキリ拭き取れて、シャワー代わりになる優れもの。大判サイズ(30cm×30cm)で、シート1枚で全身の拭き取りに使用可能。ハーブアロマの香りで心地よく使えます。また、「プロワイプ OUTDOOR タフドライシート」は「CHUMS(チャムス)」とデザインコラボ。大判サイズ(40.5cm×31.5cm)のシートを4枚重ね、水も油もしっかり吸収するので、バーベキューで使用した鉄板の油の吸収、食器の拭き取りに便利です。雨露で濡れてしまったテントの拭き取りにも活躍。「アウトドアにやさしいエールを」をコンセプトに作られたシリーズだけあり、機能性も抜群です。商品に描かれた「チャムス」のイラストはすべてオリジナルデザインで、ほのぼのしたかわいらしさに癒されます。こんなパッケージデザインなら、汚れを拭き取るときのテンションも上がるかも?!しれませんね。エリエール×チャムス「コラボプロジェクト企画品」共同開発品:・エリエール 枚数たっぷり 除菌できるアルコールタオル OUTDOOR 本体130枚・エリエール 枚数たっぷり 除菌できるアルコールタオル OUTDOOR つめかえ用110枚・キレキラ! OUTDOOR 食器ふきウエットシート 20枚・ドデカシート OUTDOOR 全身シャワー気分シート 10枚デザインコラボ品:・プロワイプ OUTDOOR タフドライシート 50枚※すべてオープン価格「アウトドアにやさしいエールを」Wチャンスキャンペーン【応募期間】第1期:2024年4月15日(月)~6月20日(木)23:59まで第2期:2024年6月21日(金)~8月20日(火)23:59まで【応募方法】対象商品(エリエール×チャムス「コラボプロジェクト企画品」5商品)を400円(税込)以上購入し、レシートを撮影してキャンペーンサイト内の専用フォームから応募。【賞品】合計500名さま(第1期:250名さま、第2期:250名さま)◎A賞:対象商品1,000円以上購入のレシートで応募いただいた方の中から抽選で5名さまに「テーブルトップバーベキューグリル & レザーグローブ(イエローLサイズ)」をプレゼント◎B賞:対象商品400円以上購入のレシートで応募いただいた方の中から抽選で50名さまに「ホットサンドイッチクッカー & キャンパーディッシュ(ベージュ/レッド)」をプレゼント◎Wチャンス:上記にはずれた方から抽選で195名さまに「エリエール×チャムス オリジナルボトルカバー」をプレゼント※詳しくはエリエールホームページ、公式SNSをご確認ください。HP: お問い合わせ:エリエールお客様相談室 0120-205205(土日祝日を除く)
2024年05月03日一時期どん底に落ち込んだプロレス人気を再燃させ、エースとして今の新日本プロレスを立て直した立役者。その棚橋弘至さんが、なんと新日本プロレスの社長に就任。今後のプロレス界の展望は?“太陽のエース”という異名を持つプロレスラー。棚橋弘至さんが登場すると、文字通り会場は一気に華やかなムードに。派手な入場パフォーマンスは“チャラい”とも言われたが、そのファイトスタイルは愚直でオーソドックス。アクロバティックな技はなくとも、鍛え上げられた肉体とパワー、巧みな試合運びで観客を盛り上げ魅了する。これまでリングからプロレスを盛り上げてきた棚橋さんが、経営者の立場から今後どうプロレス界を盛り上げていくか興味がある。――就任おめでとうございます。話があったのは結構急なんです。昨年秋にオーナーに呼ばれ、ご馳走してもらえるんだろうと思ったら、次期社長の話でした。ちょうど、コロナ禍で沈んだ新日本プロレス(以下、新日本)を、棚橋がもう一回チャンピオンになって立て直してやろうと思っていたので即決はできなくて…。これまでも社長兼現役選手はいらっしゃいましたが、新日本では藤波辰巳さん以来19年ぶりのこと。ここで僕が社長になれば、いち選手のレベルではなく会社の代表として、大きなプロモーションに打って出られるチャンスだと思いました。選手として新日本をV字回復させたように、社長として今度はW字回復を体験したい野心はあります。――現役選手を続けながら経営もとなると、かなり大変になります。生活が大きく変わるでしょうね。これまでは試合で全国を回り、試合がない日はトレーニング…だったのが、これからは練習の時間が出社になり、平日出勤、休日試合、みたいな。ということは僕、365日中360日くらい働くのかな。でも大丈夫です。棚橋はこれまで一度も疲れたことがないので(キッパリ)どんな過酷な労働条件も僕には通用しないんです。もちろん社員には強要しませんけどね。もともと僕、チャンピオンとして君臨しながら、練習も試合内容もプロモーション活動も全部おろそかにしないスタンスでやってきました。だからこれからは事務方の社員たちのことも鼓舞できる存在になれたらと思っています。――引き受けられた理由の中には責任感もあるのでしょうか?社長としての責任感はエースとしての責任感と似ている気がします。プロレスを盛り上げて、会場を満員にして、選手と社員、その家族までみんなを食わせていく。その気概はずっと前から持っていたので、今のポジションも選手の延長線上にあったというか。――責任を背負う恐れなどは?性質的なもので、僕は人に頼られることが喜びで、そこに充実感を覚えるタイプなんです。だから今、やる気はマックスあります。――きっと社長になることで新日本、ひいてはプロレス界にメリットがあるとお考えになられての選択だと思いますが、ご自身ではどんなメリットがあると?イメージ戦略じゃないですけれど、僕は「疲れない」「明るい」「元気」と受け取られていると思うので、コロナ禍を抜けてもう一度会社が盛り上がっていくアイコン的な存在になるのかなと。――コロナ禍がプロレス界に与えた影響は大きかったです。ちょうどプロレスブームが盛り上がってきたタイミングでしたから。ただただ悔しかったです。興行的につまらないものを出しているのであれば、責任は自分たちですけれど、そうではないのに、プロレスというジャンルが声を出して楽しめない状況になってしまった。みんなで力を合わせて、ようやく会社が右肩上がりになり、あともう少しで何かに手が届きそうなタイミングだったと思うんです。後輩にもスター性のある選手が育ってきて、僕は産卵を終えた鮭みたいな気持ちで、流れに任せて流されていったほうがいいかなと思っていた矢先のこと。でも、もう一回川を上らなきゃいけないかなという気持ちになりました。だから今、選手としてももう一回モチベーションが上がっている状態です。――とはいえ、選手と社長の二足の草鞋は大変なはずで…。僕はプロレスラーとして、チャンピオンを目指さなくなったときが引退するときだと思っています。現在、団体最高峰であるIWGP世界ヘビーのベルトを僕はまだ一度も巻けてないですし。と同時に、この立場になったからには、会社全体を見られる社長になりたいし、社員が「うちの社長は棚橋です」って言える営業の看板的存在になれたらとも思う。なんなら、僕自身が直接企業に赴いて仕事を獲得したいとも思うし。両方できたら、こんな心強いことはないですよね。イメージは『パーマン』のコピーロボットみたいに棚橋がふたりいる感じ。棚橋が倍いたら、心強いじゃないですか。――確かに。とはいえ、現役にこだわる理由は、ベルトですか?悔しさですね。コロナ禍で、ようやく盛り上がってきたプロレスブームに水を差されてしまった。その悔しさだけです。――そのためにはやはり棚橋弘至が必要だ、ということでしょうか。そうですね。それは僕だけじゃなく、いま現役で頑張っている全プロレスラーが思っているんじゃないでしょうか。新日本プロレスは、3月6日(水)に大田区総合体育館で「旗揚げ記念日」と題した大会を開催。また翌日の3月7日(木)の後楽園ホールを皮切りに、選抜された選手たちがトーナメント戦で争う「NEW JAPAN CUP 2024 」スタート。山梨、兵庫、愛媛、岡山、大阪、愛知、静岡、福島、新潟と全国を巡業。たなはし・ひろし1976年11月13日生まれ、岐阜県出身。立命館大学法学部在学中に新日本プロレスの入門テストに合格し、卒業後の’99年に入門。若手のホープとして活躍し、2006年に団体最高峰のIWGPヘビー級王座を戴冠。現在まで8回の歴代最多戴冠記録を持つ。昨年12月に新日本プロレスリング株式会社代表取締役社長に就任。※『anan』2024年2月28日号より。写真・宮崎健太郎ヘア&メイク・給田久美子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年02月23日名作『ミツバチのささやき』『エル・スール』で知られるスペインの巨匠ビクトル・エリセ監督の最新作『瞳をとじて』から、名作映画へのトリビュートといえる貴重な場面をとらえた本編映像が解禁された。先週の2月9日に公開を迎えた本作。エリセ監督は映画監督になる前、映画批評雑誌「ヌエストロ・シネ」などに批評を寄稿しており、かなりの映画通。この度新たに解禁された本編映像には、そんなシネフィル(映画狂)のエリセがある名作映画へのリスペクトを込めたオマージュが隠されているという。海辺の撮影でのビクトル・エリセ監督(左)22年前に失踪した、親友で人気俳優だったフリオをあるきっかけで再び捜すことになった元映画監督のミゲル。彼はフリオの失踪後、監督を引退し現在は執筆の仕事をしながら、海辺の町で愛犬のカリと一緒に暮らしている。ある晩、海辺の住人たちと砂浜の上のテーブルを囲み、隣に座っているトニから「俺たちが好きな曲を歌ってくれ」とギターを渡され、ミゲルはうろ覚えの歌詞を思いだしながらある歌を歌い始める。歌われているのは、数々のハリウッドの名作映画を生み出したハワード・ホークスの西部劇『リオ・ブラボー』(1959)の「ライフルと愛馬」という曲。俳優だけでなく歌手としても活躍したディーン・マーティンと当時ロックンロール歌手として有名だったリッキー・ネルソンの哀愁あふれる歌声が印象的なシーンを彩った1曲。また「ライフル、トニ、そして私」と歌っている部分は、本来「ライフル、ポニー、そして私」という歌詞で、本作では海辺の住人である“トニ”の名前がポニーにかけられており、エリセのちょっとした遊び心がうかがえる。エリセ監督はインタビューで、本作に取り入れられたオマージュシーンについて聞かれた際に、「影響を受けた名作はたくさんあるが、本作で登場するのは計画的ではなく、ほぼ無意識に行ったもの」と明かす。「映画のアイデアは私の想像から生まれたものなのだから、映画監督という登場人物について描く場合、自伝的な人物になってしまう可能性はほとんど避けられないと思っている。しかし、主人公のミゲルは私より、ずっと歌がうまい」とユーモアも交えて明かしている。このシーン以外にも、ミゲルが訪れる映画技師の友人マックスの部屋には、チャップリンの『殺人狂時代』とニコラス・レイの『夜の人々』のポスターが飾られていたり、リュミエール兄弟の初期作品『ラ・シオタ駅への列車の到着』が意外な形で登場するなど、様々な形で映画史に刻まれる名作映画について言及している。『瞳をとじて』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:瞳をとじて 2023年2月9日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.
2024年02月16日5個セットになっているボックスティシュー。バラバラにならないようまとめてありますが、「このビニールが外しにくい…」と思っている人も多いのではないでしょうか。日常生活に潜む小さなストレスを解消してくれる豆知識を紹介します。するっと1周引っ張るだけでOK5個セットのボックスティシューのビニールを簡単に外す方法を紹介しているのは、ティシューブランド「エリエール」の公式Instagram「エリエール【公式】(elleairofficial)」です。「わざわざはさみを持ち出していた」「箱と箱の隙間に爪先を突っ込んでいた」という人は、ぜひ以下の方法を試してみてください。まず注目するのは、パッケージの表側です。あまり目立ちませんが、実はビニールを閉じるための継ぎ目があります。指先で触れてみると、ざらっとするのですぐに分かるでしょう。見た目で判断できない場合は、ぜひ触れた時の感覚に注目してみてください。継ぎ目が見つかったら、指でつまんで引っ張ります。継ぎ目の向きに合わせて、ぐるりと1周回しましょう。カッターやはさみを使わなくても、簡単にビニールを取り除けます。※再生ボタンを押すとInstagram上で動画が再生されます。 この投稿をInstagramで見る エリエール【公式】(@elleairofficial)がシェアした投稿 道具を使わないから誰でも安心エリエール【公式】が紹介している方法なら、ビニールを切るための特別な道具は必要ありません。継ぎ目を見つけて引っ張るだけと簡単なので、子供からお年寄りまで誰でも手軽に実践できるでしょう。思わぬケガも予防でき、中身を傷付ける恐れもありません。爪が短い人やネイルを傷付けたくない人にとっても、知っておくと便利な裏技だといえるでしょう。子供から大人まで家族全員が使うティシューだからこそ、忙しい時にかぎって「ママ開けて」と子供から頼まれてしまうことも。家族全員が簡単かつ安全に開ける方法を知っていれば、忙しい場面でイライラすることも少なくなります。一度実践してコツをつかめば、2回目からは迷わず実践できるはずです。普段イライラしていた作業をスムースに終えられる快感を、ぜひ味わってみてくださいね。日々の生活で使用する機会が多いアイテムほど、「誰でもストレスなく使える環境」を整えておきたいところです。ボックスティシューのビニールを外す方法も、そのための工夫の1つといえるでしょう。ティシューを自宅に持ち帰ったら、試してみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2024年02月10日『ミツバチのささやき』『エル・スール』で知られるスペインの巨匠ビクトル・エリセ監督の31年ぶりの新作『瞳をとじて』がいよいよ2月9日(金)より公開。この度、エリセ監督の自撮りによる日本のファンに向けたメッセージ動画が到着、日本と日本映画への愛情を語った。本作は、元・映画監督と謎の失踪を遂げたかつての人気俳優、2人の記憶をめぐる【人生】と【映画】の物語。監督のビクトル・エリセといえば、1985年に日本で公開された『ミツバチのささやき』(73)、『エル・スール』(83)が日本の映画ファンに大きな衝撃をもたらし、一躍その名を日本に轟かせた。彼の作品に影響を受けたと語る日本映画人は多数存在しているが、ビクトル・エリセもまた日本映画に深く影響されたという。特に溝口健二監督においては、スペイン初の溝口監督に関する長文論考を執筆・出版するほど。そして2011年には東日本大震災を受け制作されたオムニバス作品『3.11 A SENSE OF HOME FILMS』に参加し1編を担当した。そんな監督が超貴重なビデオメッセージを日本のために自撮り。これまでに5度の来日実績があるエリセ監督と日本が深い関係性を築いているからこそといえる。映像の中でエリセ監督は「日本は、いつも私の作品に最も愛と理解を示してくれる国で、私は心から感謝しています」と日本の観客へ感謝をコメント。続けて「生涯を通して、私は過去の偉大な映画監督たちの教えを追い続けてきました。中でも日本映画の巨匠たちは、常に私の中で重要で不可欠な存在でした。謹んで言えば、私は彼らとおなじものを自分の映画に求めてきたのです」と日本映画界の巨匠監督たちへの敬意も。「私の一番の喜びは、皆さんがこの映画を観て、自分の物にして下さることです」と語り、映像の冒頭では「おはようございます」、結びには「元気でな!」と粋な日本語も披露し、エリセ監督の日本の観客への愛と温かな人柄が滲み出ている映像となった。今回のメッセージは本作の日本配給を担当するギャガが、監督とご子息に直接依頼したことで実現。『瞳をとじて』の公開を心待ちにする日本のファンの期待の声やエリセ作品への熱い想いと共に依頼をしたところ、すぐに監督から本動画が届いたという。『瞳をとじて』は2月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:瞳をとじて 2023年2月9日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.
2024年02月07日2月9日(金) から上映される映画『瞳をとじて』より、監督ビクトル・エリセの映画愛が詰まった本編映像が公開された。本作は、『ミツバチのささやき』『エル・スール』で知られるエリセ監督が、第76回カンヌ国際映画祭で発表した31年ぶりの長編新作。元映画監督と謎の失踪を遂げたかつての人気俳優、ふたりの記憶をめぐる「人生」と「映画」の物語を描く。エリセ監督のデビュー作『ミツバチのささやき』の主演に5歳で抜擢されたアナ・トレントが、50年ぶりに同じく“アナ”の名前を持つ女性を演じることも話題に。かつて失踪した元人気俳優の娘役という重要な役どころを演じる。撮影中のビクトル・エリセ監督公開されたのは、衰退したフィルムに思いを巡らす映画愛にあふれたシーン。22年前に自身が監督し、主演俳優の失踪によって未完に終わった映画のフィルムを求めて、主人公のミゲルは友人の映写技師・マックスの自宅を訪れる。フィルムを保管している部屋に入ると、マックスはミゲルに今や忘れられつつある“フィルム”についての思いを語りはじめる。データで映像を管理するのが当たり前になった現代だが、マックスは「映画の歴史の9割以上はフィルムに焼き付けられている」とフィルムの重要性を訴えながらも、「フィルムはもう用なしだ」「フィルムに興味がある人々はいる、だが映写機を持っていない」などと衰退したフィルムに対して、やるせない気持ちを告白するのだった。フィルムについて、エリセ監督は「映画を撮る者の記憶は、ブリキ缶の棺に大切に保管されたフィルムだ。映画館のスクリーンから遠く離れて、映像視聴メディアによって社会における居場所を奪われた、それぞれの物語の亡霊たち。この文章を綴る者の記憶と同じように、長く刻まれる」と語っている。『瞳をとじて』本編映像(映写技師マックス)<作品情報>『瞳をとじて』2月9日(金) 公開公式HP: La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.
2024年02月06日『ミツバチのささやき』(1973)のスペインの名匠ビクトル・エリセ監督が、第76回カンヌ国際映画祭で31年ぶりの長編新作として発表した『瞳をとじて』。この度、『ミツバチのささやき』にも出演していたアナ・トレントが登場するシーンの本編映像が解禁、監督が語るキャスティングエピソードも明らかになった。本作は、元・映画監督と謎の失踪を遂げたかつての人気俳優、2人の記憶をめぐる【人生】と【映画】の物語。アナ・トレントは失踪した元人気俳優の娘役という重要な役どころを演じている。『ミツバチのささやき』で、映画『フランケンシュタイン』の怪物に魅せられる少女“アナ”を演じたアナは、その愛らしくつぶらな瞳で観客たちを魅了、世界から注目を集めた映画史に語られる伝説的な存在だ。『ミツバチのささやき』当時6歳だったアナ・トレント彼女は同作で子役としてデビュー後、カルロス・サウラの『カラスの飼育』(1976)などに出演し、さらに演劇を学ぶためにニューヨークにも留学。現在も継続的に俳優として活動しており、今回、エリセ監督の最新作『瞳をとじて』で再びタッグを組むことになった。厳密にいえばエリセが監督した短編映画にもアナは出演していたが、長編作品でのタッグはなんと50年ぶりとなる。この度解禁となった映像は、失踪した俳優フリオの親友で22年ぶりに彼を捜すことになった主人公ミゲルが彼の娘、“アナ”に会いに行くシーンが切り取られている。彼女は現在プラド美術館で働いており、館内のカフェで2人は落ちあうことになった。久しぶりの再会となったミゲルとアナはこの失踪事件を扱うことが決まったテレビ番組のことや、フリオが失踪した当時のことについて言葉を交わす…という場面だ。エリセ監督はインタビューで『ミツバチのささやき』以降、アナとは連絡を取り続けており、約50年間友情を育んできたと話している。さらにキャスティングの経緯に関して、「2021年末のある夜、彼女が出演していたマドリードの劇場の出口で、彼女に話しかけた。“映画の脚本を書いていて、登場人物の一人をぜひ、演じてほしい”と。彼女は即座に承諾した。それぐらい簡単だった」と語り、直接アナとコンタクトを取り、その場で出演が決定するという驚きのエピソードも明かした。ビクトル・エリセ監督とアナ・トレント当時6歳だったアナとエリセ監督の親交が続いており、このような2人の関係性があったからこそ今回の出演が成立したようだ。また、彼女は今回も『ミツバチのささやき』と変わらず、本名と同じ名前“アナ”の役を演じている。なお、『瞳をとじて』の公開にあわせて、『ミツバチのささやき』と『エル・スール』の特別上映も決定。彼女の初出演の作品を合わせて鑑賞することもできる。『瞳をとじて』は2月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。『瞳をとじて』公開記念 ビクトル・エリセ特別上映『ミツバチのささやき』『エル・スール』はヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:瞳をとじて 2023年2月9日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.
2024年02月05日映画史上の名作『ミツバチのささやき』から50年、前作『マルメロの陽光』から31年。寡作の巨匠、ビクトル・エリセ長編第4作目になる『瞳をとじて』が2月9日(金)、日本公開される。昨年開催された第76回カンヌ国際映画祭カンヌプレミア部門で上映され、世界中のファンを歓喜させた待望の新作は、記憶をめぐる、人生のミステリー。『瞳をとじて』主演の人気俳優が失踪し、撮影が中断され、お蔵入りとなった『別れのまなざし』というスペイン映画の、わずかに残された映像が映し出される。パリ郊外の富豪の邸宅、この家の主人が、上海で行方不明になった娘の捜索をある男に依頼する、そんなシーン。撮影は始まったばかりだった。俳優の名前はフリオ・アレナス(ホセ・コロナド)。現場近くの海に面した崖に、そろえて置かれた彼の靴が発見され、投身自殺と推定されたが、遺体はみつからなかった……。それから22年。『未解決事件』というテレビの番組が、この失踪事件を取り上げることになり、フリオの親友で、『別れの…』の監督でもあるミゲル(マノロ・ソロ)にインタビュー出演と取材協力の依頼がくる。ミゲルは、そのインタビューをきっかけに、フリオの消息を探し始める。昔からの仕事仲間の映画編集者、ふたりの共通の女ともだち、フリオの娘と、ミゲルは数少ない昔なじみと久しぶりに再会する。それは、フリオと過ごした青春時代の思い出や、抑圧されたスペイン・フランコ独裁時代のつらい記憶とももう一度向き合うことになる、過去への旅でもあった。今年84歳になるビクトル・エリセ。31年ぶりの新作、という気負いは感じられない。冒頭の未完の映画が鍵を握るミステリー仕立ての展開は、見事なストーリーテリングで退屈させないし、詩情豊かな映像美も、さすがと思わせる。「物語は、半分は経験したこと、半分は想像から生まれた。私は映画の脚本を、自分で書いている。だから、私が人生において最も関心を抱いていることが、作品のテーマだと考えるのは自然なことだ」とエリセは語っている。主人公が元映画監督という設定そのものが、エリセ自身の投影だろうし、フィルムが重要な役割をになったり、映画好きに刺さるセリフも散りばめられている。海辺の自宅に帰って、親しい仲間たちと楽しい酒を酌み交わしながら、ミゲルがギターを弾き、口ずさむ歌は、なんと、ハワード・ホークス監督の西部劇『リオ・ブラボー』で酔いどれガンマン、ディーン・マーティンが歌った『ライフルと愛馬』だ。さらに、シネフィル(映画通)の皆さんにとって、感涙ものなのは、エリセの代表作『ミツバチのささやき』で、透き通った瞳が印象的な少女を演じたアナ・トレントが、フリオの娘役で出演していること。しかも役名は今回も「アナ」なのだ!『ミツバチのささやき』の日本公開は1985年。いまでいうと六本木ヒルズの入り口あたり、WAVEというビルの地下にあったオシャレなミニシアター、シネヴィヴァン六本木でロードショーが始まり、11週のロングランヒットになった。その年のキネマ旬報ベストテンでは、外国映画部門の第4位と高評価。その頃のミニシアターファンの多くが「生涯のベスト」にあげる作品といわれている。本作の公開に先立ち、この『ミツバチのささやき』と、エリセの長編2作目『エル・スール』が、ヒューマントラストシネマ渋谷やシネ・リーブル神戸などで特別上映されている。2月4日(日) の回に足を運んでみたが、ほぼ満席。若い男女が多かった。「ソイ、アナ(わたしは、アナよ)」、同じセリフをいうアナ・トレント。2本の映画のあいだに、50年の月日が横たわる。文=坂口英明(ぴあ編集部)【ぴあ水先案内から】樋口尚文さん(映画監督、映画評論家)「……人生も映画もミステリーのようではあるが、ミステリーというジャンルにはおさまらない何ものか……」樋口尚文さんの水先案内をもっと見る()立川直樹さん(プロデューサー、ディレクター)「……巨匠ビクトル・エリセの創作に対する情熱とパワーに僕は心から拍手を贈りたい。」立川直樹さんの水先案内をもっと見る()高崎俊夫(編集者、映画評論家)「……まるで彼の映画的遺言とでも称すべき格別なまでの美しさを湛えている……」高崎俊夫さんの水先案内をもっと見る()(C)2023 La Mirada del Adios A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.
2024年02月05日調理から掃除まで、幅広い用途で使えるのが「キッチンペーパー」の魅力です。布製のふきんとは違って、使ったらそのままゴミにできるため、各種作業をスムースに進めやすくなるでしょう。用途が広いアイテムだからこそ、みんながどう活用しているのか気になるところです。意外な活用法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。メーカーが紹介するおすすめ活用法Instagram上で、キッチンペーパーの意外な活用法を紹介しているのは各種生活用品を販売するエリエール【公式】(elleairofficial)です。エリエールといえば、吸収力に優れた「超吸収キッチンタオル」の販売元として知られています。フォロワーからキッチンタオル活用術を募ったところ、以下のような意見が寄せられたそうです。・落とし蓋として使う・薬味大葉などの保存用に活用する・魚の水分を拭き取る・サラダの上にキッチンタオルを敷き、その上からラップをかける・フライパン使用後の油取りとして使う・おやつや軽食のお皿の代わりに使う水分や油分を拭き取るのが一般的な使い方ですが、食品の水分を飛ばさないためにも便利に使えます。少量だけ残りやすい薬味である大葉は、水で濡らしたキッチンペーパーで包み、その上からラップをかけておくのがおすすめです。普通に冷蔵庫に入れるよりも、長持ちするでしょう。またキッチンペーパーは、落とし蓋の代用品としても使えます。食材に味を染み込ませるのに効果的な落とし蓋ですが、「鍋にぴったりのサイズがない」と思うこともあるでしょう。キッチンペーパーなら、自由に大きさを変更できます。食材の上に直接キッチンペーパーをかぶせることで、アクも取り除けて便利です。適度な厚みがあり、吸収力に優れた「超吸収キッチンタオル」だからこその技だといえますね。キッチンペーパーは掃除にも大活躍キッチンペーパーが活躍するのは、「調理」だけではありません。上手に活用すれば、日々の掃除も楽になります。エリエール【公式】で紹介されているのは、「食器拭きや拭き掃除、結露のお掃除など」に活用するというアイディアです。汚れた部分をさっと拭き取れるので、掃除でストレスを感じることはないでしょう。寒い時期に悩まされがちな結露ですが、放置するとカビや腐食の原因になりがちです。手が届きやすい場所にキッチンペーパーを常備しておけば、気付いた時に気付いた人がこまめにお手入れできるのではないでしょうか。エリエールの「超吸収キッチンタオル」は、吸収力に優れているからこそ、生活のあらゆる場面で便利に使えます。公式が発信する活用方法も参考にしつつ、自身の生活を快適にする使い方を検討してみてくださいね。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る エリエール【公式】(@elleairofficial)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2024年01月27日スペインの名匠・ビクトル・エリセ監督31年ぶりの最新作『瞳をとじて』が2024年2月9日(金)より公開されることに合わせ、2月2日(金)より過去作『ミツバチのささやき』、『エル・スール』の再上映が決定した。記念すべき長編デビュー作である『ミツバチのささやき』は、日本では1985年に、いまはなき六本木のミニシアター“シネ・ヴィヴァン・六本木”で記録的な動員を打ち立て、当時のミニシアターブームを牽引した1本としても知られる“不朽の名作”。『ミツバチのささやき』撮影当時5歳のアナ・トレントがアイコン的人気を博し、その姿に多くの観客が心を奪われ社会現象にもなった。いまもなお多くの映画人、映画ファンの「オールタイムベスト」に選ばれ、愛され続けている本作を、いま再びスクリーンで味わえる。『ミツバチのささやき』そして、同時に公開されるのは、当時世界的には1973年公開の『ミツバチのささやき』から10年後の1983年に発表された長編2作目『エル・スール』。『エル・スール』本作も世界的に高い評価を得た名作として知られ、現在神奈川剣鎌倉市、川喜多映画記念館で開催されている是枝裕和監督の特別展「映画監督・是枝裕和のまなざし」(~2024年1月14日)にて、“是枝監督が影響を受けた映画“の1本として選出されており、多くの作家や監督に愛されている。『エル・スール』が再上映で全国を回るのは約7年ぶり。『エル・スール』スペインが誇る伝説の巨匠ビクトル・エリセによる新作に映画界は歓喜する声で溢れ、映画祭では絶賛評が並ぶ『瞳をとじて』。さらには、『ミツバチのささやき』のアナ・トレントが50年ぶりに同じく“アナ”の名前を持つ女性を演じることも話題となっている本作。新作公開を記念する今回の上映は、はじめてエリセに触れる方も、何度も鑑賞しているファンも貴重な機会となっている。『瞳をとじて』「『瞳をとじて』公開記念ビクトル・エリセ 特別上映」は2024年2月2日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて順次公開。『瞳をとじて』は2024年2月9日(金)より全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:瞳をとじて 2023年2月9日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.
2023年12月21日スペインの名匠ビクトル・エリセ監督の31年ぶりの最新作『瞳をとじて』から、叙情的な余韻を残す予告編が解禁。監督を敬愛する濱口竜介、岩井俊二、細田守ら映画監督や著名人のコメントも到着した。1985年、伝説のミニシアター“シネ・ヴィヴァン・六本木”で公開されると記録的な動員を打ち立て、いまもなおタイムレスな名作として多くの映画ファンの「人生ベスト」に選ばれる『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督が、第76回カンヌ国際映画祭で31年ぶりの長編新作としてカンヌプレミア部門にて発表した本作。長らくの不在を経て語られるのは、元・映画監督と謎の失踪を遂げたかつての人気俳優、ふたりの記憶をめぐる【人生】と【映画】の物語。この度、その予告が完成。映画監督を引退した主人公ミゲルは、22年前、映画の撮影中に突然姿を消した俳優で親友のフリオの失踪事件の真相を辿り、旅に出る。ミゲルの人生を大きく変えてしまった出来事の記憶を遡る中で、彼が見つけ出した答えとは――。【人生】と【記憶】をヒントに、エリセが長年見つめ続けてきた変わりゆく時代と人々の営み、そして【映画】への想いが詩情豊かに綴られたヒューマンミステリー。映像では、『ミツバチのささやき』から50年の時を経て再び“アナ”の名を持つ、フリオのひとり娘を演じたアナ・トレントの姿もとらえている。また、予告編にはひと足先に本作を鑑賞した著名人のコメントも到着。日本のミニシアターブームを牽引したビクトル・エリセの作品には多くの映画人が影響を受けたとを公言していることでも知られているが、予告でも細田守、岩井俊二、濱口竜介と日本を代表する映画・アニメーション映画監督たちがコメントを寄せる。さらに、映画監督の三宅唱、岨手由貴子、スタジオジブリの鈴木敏夫、作家の池澤夏樹、ゲームクリエイターの小島秀夫、さらには『ミツバチのささやき』を日本で初上映し、1館のみの上映で約5万人の観客を動員した“シネ・ヴィヴァン・六本木”の元支配人・塚田誠一氏など、映画を心から愛する人々からエリセの帰還に歓喜し、最新作を絶賛している。『瞳をとじて』は2024年2月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:瞳をとじて 2023年2月9日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.
2023年12月08日『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督31年ぶりの長編新作『瞳をとじて』より場面写真が解禁された。前作『マルメロの陽光』以来31年ぶりの長編映画となるビクトル・エリセの最新作となる本作。物語は22年前、映画撮影中に突如姿を消した俳優・フリオの失踪事件を軸に、当時の映画監督でありフリオの親友でもあったミゲルは消息の謎を辿るなかで自身の半生を追想する、というもの。この度解禁されたのは、場面写真12点。映画『別れのまなざし』を撮影時、主演俳優フリオと監督のミゲルの2ショットや、失踪後22年の歳月が経ち、未解決事件を扱う番組に出演するミゲルの様子など、主人公の過去と現在が描き出されている。さらに、80年代にミニシアターブームを巻き起こしたビクトル・エリセの代表作『ミツバチのささやき』(73)で純粋無垢な少女・アナを演じ、一世を風靡したあのアナ・トレントの姿も。本作では、失踪したフリオの一人娘“アナ”として登場する。そのほかにも、崖の岩場に腰掛け、靴にたまった水を落とす意味深なフリオの様子や、愛犬のカリとともに、物憂げな表情を浮かべながら船に乗るミゲルの姿、美しい白浜と青々とした海を柵越しにみつめるふたりの男、本作のポスタービジュアルにも映し出されている謎の少女の顔などが切り取られている。物語の重要なアイテムとして用いられる未完の“フィルム”をはじめ、フィルム缶や映写機、古びた映画館など、劇中から溢れる映画愛は映画史を見つめ続けてきたエリセ監督だからこそのものだろう。『ミツバチのささやき』からの往年のファンはもちろん、本作で初めてビクトル・エリセに触れる人にも、“静謐の魔術師”とも呼ばれるエリセの魅力が十分に伝わってくる場面写真となっている。『瞳をとじて』は2月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:瞳をとじて 2023年2月9日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.
2023年11月27日名作『ミツバチのささやき』や『エル・スール』で知られる、スペインの巨匠ビクトル・エリセ監督の31年ぶりの新作『瞳をとじて』が2024年2月9日(金)に公開決定。日本版ポスターが解禁となった。1985年、伝説のミニシアター“シネ・ヴィヴァン・六本木”で記録的な動員を打ち立て、いまもなおタイムレスな名作として多くの映画ファンの「人生ベスト」に選ばれる『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督が、第76回カンヌ国際映画祭で31年ぶりの長編新作をカンヌプレミア部門にて発表。スペインが誇る伝説の巨匠復活のニュースに世界が騒然となり、待望の新作に歓喜する声が溢れる中、カンヌで公開されると「エリセの切実で完璧な帰還」(VARAETY)、「30年以上待つだけの価値ある傑作」(eCartelera)と評されるなど、絶賛を集めた。描かれるのは、元・映画監督と謎の失踪を遂げたかつての人気俳優、ふたりの記憶をめぐる【人生】と【映画】の物語。監督のデビュー作『ミツバチのささやき』撮影当時5歳で主演に抜擢されたアナ・トレントが、50年ぶりに同じく“アナ”の名前を持つ女性を演じることも話題となりファンを再び沸かせている。彼女はかつて失踪した元人気俳優の娘役という重要な役どころを演じる。ポスターには、映画館のスクリーンに投影された目を閉じた少女の顔に手を伸ばした元・映画監督ミゲルのシルエットが映し出されたビジュアルとなっている。この少女は誰なのか、そしてタイトル『瞳をとじて』(英題:Close Your Eyes)とは何を意味するのか。31年ぶりにビクトル・エリセ監督が描き出す記憶を巡る壮大な叙事詩は、ラストに圧倒的映画体験がもたらされるという。『瞳をとじて』は2024年2月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年11月01日ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)の2023年秋冬コレクションから、新作のドレスやダウンウェアなどが登場する。「エリアナ」ドレスに新色エメラルドハルノブムラタを代表するロングドレス「エリアナ(ELIANA)」には、新色としてエメラルドグリーンが仲間入り。なめらなかなドレープ感、首元のボタンのディテールはそのままに、深みある色合いで彩っている。今季は、「エリアナ」のボタンのディテールを取り入れたブルゾンなども展開。ジップアップブルゾンは、ドレスを彷彿とさせる曲線的なフォルムを踏襲しつつ、着こなしやすいダブルファスナーを採用した。素材は、ウールシルクとコットンで取り揃える。ダウンコートをエレガントに昇華「イリアナ(ILIANA)」は、ダウンジャケットをハルノブムラタならではのエレガントな佇まいで表現した1着。繊細な柄を織りなす膨れ織のシルクジャカードを採用するとともに、洗練されたカッティングで仕上げている。大きめカラーのメルトンコート「イアンナ(IANNA)」は、大きめのカラーが特徴的なコート。素材には上質なウールメルトンを採用し、立体的なカッティングによってボリュームのあるシルエットに仕上げた。詳細ハルノブムラタ 2023年秋冬■展開アイテム例・ELIANA - ROUND SHAPED VOLUME DRESS 126,500円発売時期:2023年9月末取扱店舗:ザ トウキョウ(THE TOKYO)、ステュディオス(STUDIOUS)、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS) ほか・IVANA - ROUND SHAPED ZIP UP WOOL BLOUSON 126,500円発売時期:2023年9月末取扱店舗:ドローイング ナンバーズ (Drawing Numbers) ほか・ILIANA - JACQUARD SILK DOWN COAT 200,200円発売時期:2023年9月末取扱店舗:ザ トウキョウ、イセタンサローネ 東京ミッドタウン、プライムガーデン 伊勢丹新宿店 ほか・IANNA - BIG COLLAR HEAVY MELTON SHORT COAT 147,400円発売時期:2023年9月末取扱店舗:ザ トウキョウ、イセタンサローネ 東京ミッドタウン ほか
2023年07月09日「合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~」の2話が4月24日オンエア。涼子と早見あかり演じるエリの格闘シーンに、SNSでは「見応えのある戦闘シーン」「素晴らしいアクションシーン最高」など絶賛の声が送られている。頭脳明晰&変装の達人という女探偵・上水流涼子とIQ140の相棒・貴山伸彦。2人がタッグを組んで、様々な依頼を超大胆な方法で解決。あり得ない敵をあり得ない手段で葬っていくという痛快エンターテインメントが展開する本作。キャストは、凄腕弁護士だったが記憶にない傷害事件をきっかけに弁護士資格を剥奪され、「探偵事務所 上水流エージェンシー」を立ち上げて探偵業に転身した上水流涼子に天海祐希。IQ140超えの頭脳を持ち、多くの分野に精通しており一見完璧にも見えるが女性が苦手でうまく話せない涼子のバディ・貴山伸彦には松下洸平。かつて捜査一課で涼子の傷害事件の捜査を担当したが、涼子の無実を信じ味方となったため相談センターに異動させられた、ダーティーハリーを尊敬する警視庁相談センター窓口勤務の丹波勝利に丸山智己。半グレや暴力団とは一線を画す自警団のようなグループを形成し、そのリーダーをしている有田浩次に中川大輔。涼子が顧問弁護士を務めていた総合商社・諫間グループの2代目社長で、妻が他界してからは娘の久実と二人暮らしの諫間慶介に仲村トオル。諫間の娘で名門女子大に通う諫間久実に白石聖といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。涼子の因縁の相手、諫間から突然、「仕事を頼みたい」と連絡が来る。娘の久実が一週間前から行方不明になったため探してほしいというのだ。調べてみると久実は六本木のクラブに出入りしていることが判明。厳格な父に反発し家出した久実は、謎の女・円谷エリ(早見さん)と、その幼馴染みだという広瀬リアム(猪塚健太)と行動を共にしていた。エリを友人だと思い込んでいる久実だったが、実はエリとリアムは久実をクスリ漬けにして売り飛ばすつもりで…というのが今回のストーリー。視聴者からは涼子とエリとの格闘シーンに「上水流とエリの格闘、カッコよかった!」「思った以上にアクションシーンカッコいい…っ」「天海祐希vs早見あかり、見応えのある戦闘シーンだな…」「天海祐希さんと早見あかりさんが魅せた素晴らしいアクションシーン最高でした」などの声が上がる。ラストでは久実が上水流エージェンシーで働くという展開に。久実から「ボス」と呼ばれそうになって、とっさに「ボスはダメよ」と返答する涼子。このシーンにSNSでは「最後にBOSS呼びがどうとか来てニヤけた」「BOSSはだめよ~で笑っちまった」「それ別のドラマです」といった反応が投稿されている。【第3話あらすじ】上水流エージェンシーに諫間の紹介だという本藤朝子(神野三鈴)がやって来る。朝子は建設会社の社長だった夫が2年前に他界。後を継いだ息子の本藤仁志(笠原秀幸)が高円寺裕也(高橋克実)という怪しげな予知能力者に頼っているため、「息子の目を覚ましてほしい」と涼子に依頼する…。「合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~」は毎週月曜日22:00~フジテレビ系にて放送中。(笠緒)
2023年04月25日シンガーソングライターの深谷エリは、ミニアルバムとMusicVideo(以下 MV)の制作に向け、2023年5月31日までMotionGalleryにてクラウドファンディングを実施いたします。目標金額は80万円、目標人数を100名と設定し、伝えたい音楽を時代に残し、自分の音楽を一人でも多くの方に知っていただくために、深谷エリが挑戦します。URL: 深谷エリ Live Photo / (C) Miyu SANO“悲しみに寄り添い、強く生きるための大人うた”で多くのファンを魅了する深谷エリは、新たな挑戦として、新しいミニアルバムの制作&MV制作を行うため、第2回クラウドファンディングを実施しております。(URL: )前回、2021年1月にMotionGalleryでアルバム制作のためのクラウドファンディングを実施し、多くのご支援をいただいた結果、初めてのフルアルバム「呼吸」の全国流通発売が実現しました。深谷エリは、音楽を作るようになって20年以上が経過していましたが、アルバムの制作にチャレンジしたことがなく、自分にはまだ手が届かない夢だと思っていました。しかし前回のチャレンジで夢を形にできたことで、バンドワンマンライブや地方遠征など、さらなる夢を叶えています。時を重ね母になり、年齢にも現実感を覚え、そして子育てで音楽活動ができる時間が限られるようになってから、この時間というものは一瞬の塊なんだと強く認識するようになった深谷エリ。今回のクラウドファンディングでは、楽曲を時代に残しておきたい、残せるのは今しかないと強く想い、作品を残すことで永遠に紡ぐことができるのではないかとの思いから実施いたします。また、今回の挑戦を発信することで、“感動の共有の輪を広げたい!”“多くの方のチャレンジする勇気に繋がって欲しい”この2つの想いを伝えることも目標としています。クラウドファンディング告知チラシ■ご支援いただいた資金の使い道(予定)◇CD、音源制作費用・アレンジャー、ミュージシャン、制作スタッフへの支払い・レコーディングスタジオ使用料・ミックス、マスタリング費用・プレス費用・ジャケット撮影および、制作費用◇Music Video 制作費用・人件費及び撮影にかかわる費用◇リターン費用◇オフ会費用◇MotionGallery手数料※目標以上のご支援をいただいた場合、レコーディング曲の追加や楽器編成のグレードアップ、制作するミュージックビデオの楽曲追加、CDリリースの際の宣伝費などに活用いたします。■クラウドファンディングリターン(抜粋)・個別にお礼メッセージメールを送付(アルバム収録曲1曲のDLリンク付き)・CDにspecial thanksお名前記載(1名)(ニックネーム可)・リクエスト動画プレゼント(1曲)/リクエスト曲の動画をプレゼント・希望曲でのオンラインマンツーマンライブ開催!(約30分間を予定)・あなただけのためにオリジナル曲を制作してプレゼント!(1曲)・レコ発ワンマンライブに特別ご招待!(1名)(VIP席をご用意&お土産付き)・深谷エリ特別オフ会にご招待(2023年~2024年開催予定)(1名)■深谷エリとは栃木県出身で都内を活動拠点とするシンガーソングライターです。幼少期にカラオケ好きの父の影響で歌を歌い始め、中学時代にコピーバンドを始めたことで音楽の世界にのめりこんで以降、路上ライブやライブハウスでのライブ活動と制作活動を重ねていきました。音楽のテーマを「生きるとは」としており、2016年には一児の母親になったことでさらにテーマに奥行きが生まれ、一方で子育てという現実と向き合わなくてはいけないという折り合いの付けどころとして、活動の舞台をライブ配信に移しました。非接触のデジタル空間という一聴して逆境とも取れたライブ配信という世界は、音楽だけでなく人間味があらわになるという彼女にとって好都合な副次的な効果があり、なんと彼女はトップライバーの地位を築きました。その後のクラウドファンディングによるアルバム資金調達は、このライブ配信で獲得したファンの方たちによって大成功を収め、2021年秋には初のフルアルバムを完成させました。■クラウドファンディング概要運営会社: MotionGalleryURL : 期間 : 2023年2月13日から5月31日目標金額: 80万円(All-in方式)■ファンサイト深谷エリ Official Fan Site: ■SNSライブ配信Pococha Twitter YouTube Instagram TikTok 【法人について】会社名 : 株式会社Coqque所在地 : 東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月16日松岡茉優と宮本エリアナがW主演、新垣結衣が特別出演する野木亜紀子オリジナル脚本の連続ドラマW「フェンス」。この度、60秒本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。これまでにも数々の社会問題を扱ったドラマを多く制作してきたWOWOWが満を持しておくる本作。復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、松岡さん演じる東京から来た雑誌ライター“キー”と宮本さん演じる沖縄で生まれ育った“桜”が性的暴行事件の真相を追う、エンターテインメント・クライムサスペンスだ。本予告映像では、主題歌であるAwichの「TSUBASA feat.Yomi Jah」をベースに、沖縄で起きた性的暴行事件の真相を追うキーと桜の姿から始まる。沖縄が抱える根深く複雑な事情や、新垣さん、與那城奨(JO1)、比嘉奈菜子らが演じる様々な登場人物の葛藤、苦悩が盛り込まれ、クライムサスペンスの中にも、深い人間ドラマやテーマを感じさせる仕上がりになっている。併せてポスタービジュアルも解禁。舞台となる沖縄の青空を背景に主役の2人が立ち並び、強い視線を向ける印象的なポスターに。さらに、空を飛ぶオスプレイや2人の前に立ちはだかる金網の”フェンス”が立ち向かう道の困難さを感じさせている。2人の女性がジェンダーや人種、世代間の違い、沖縄と本土、日本とアメリカなど、隔てている様々な“フェンス”をどう乗り越えていくのか目が離せない。連続ドラマW「フェンス」は3月19日(日)より毎週日曜22時~WOWOWにて放送・配信(全5話/第1話無料放送)。各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信(無料トライアル実施中)。(text:cinemacafe.net)
2023年02月23日女優の石田ゆり子と新日本プロレスの棚橋弘至が出演する、日本スポーツ振興センター(JSC)・MEGA BIGの新CM「新しい技」編が、4日から放送される。エプロンに身を包んだ石田店長のもとに様々な人が訪れる同CMシリーズ。新CMには棚橋が登場し、「今年新しい技に挑戦したい」と「タワーマンション」「プライベートジェット」など、“12億円感”のある派手な技名を披露する。■棚橋弘至インタビュー――本日の撮影の感想は?テレビで何度も見てきたMEGA BIGのCMなので、まさか自分が出られるとはという、本当に驚きと、嬉しさというのがありました。一生懸命やらせていただきましたし、すごくいい雰囲気の中で撮影できました。多少なりともセリフがあるので、僕のターンで時間を掛けてはいけないと思って、昨日の夜から滑舌を良くして噛まないようにということで(練習しました)。今日はばっちり、滑舌も走っていました。練習は1時間くらいですかね。――石田さんとの共演の感想は?本当に最初は直視できないぐらい神々しくて。すてきな方だなと思って。(普段)Instagram とかをどうしても見てしまって、「いいね」をずっと押しているんですけれども。テレビで何度も見ていた方なんですけども、実際に見ると、本当におきれいで。そして何よりチャーミングというかね。本当誰に対しても、丁寧に優しく接せられているので、とってもすてきな女性でした。またMEGA BIGのCMシリーズで、僕の大先輩の長州力さんが以前出られていたので、長州さんの様子を少し(石田さんに)聞いていました。(長州さんが)すごい緊張されていたと言っていて。あの長州力もやはり緊張するんだなというね。――棚橋選手も緊張しましたか?いや、僕、生まれてから緊張したことないんで。――もし12億円あったら何かやりたいことはありますか?12億円をいっぺんに使えるってなかなかないので、まず良いことから言うと、親孝行ね。プロレスラーになって、両親にはやっぱり心配を掛けたので、なんか旅行でも、家でも建ててあげたりとかね。あとは、結婚前とか、結婚してすぐくらいは、2ドアのスポーツカーに乗っていたんですけれども、すぐ子供ができたので、ファミリーカーというか家族で乗れる車にしてしまったので、2ドアのスポーツカーを買いたいです。あとは、自分のジムを作りたいですね。フィットネスジムを作って、僕がお気に入りのマシンをばーっと置いて。そして、ジム経営のほうにも乗り出したいなと思います。12億円を元手にフランチャイズも考えています。――2023年はどんな1年にしたいですか?2020年の2月からかな、コロナになって、プロレスも無観客試合になってね。今は会場で試合はできるんですけども、歓声が制限されていたりして、なかなかプロレスを楽しめる、みんなで騒げるっていう状況ではないので気を付けるところは引き締めながら、それでもやっぱりコロナ禍からの復活、みんなが音楽、スポーツ、その中でプロレスとか、もういろんなものが、楽しんでいけるような1年にしたいし、そうなったときに、先頭を走ってたいですね。ごくごくプライベートな話をすると2年ぐらいずっと太ってるんですよ。なので、2023年は、年始に新日本プロレスの大きい大会があるので、そこに向けてバチッと体を仕上げて、「ああ、やっぱり棚橋、いい体してるな」っていうのを1年キープしたいですね。――今でもすごくすてきだと思います。いやいや、やめてください。そんなの言われたらね、もう明日からダイエットしなくなっちゃうんで。――CMのタイトル「新しい技」編に絡めて、棚橋さんが直近でチャレンジしたことについて教えてください。プロレスファンの人は、あの選手はあの技を使うっていう、やっぱりおなじみの見たい技とかもあるんですけども、今回(CMでは)新しい技で、実際にここ数年は僕自身新しい技が増えていないので、このCMの撮影をきっかけに、新しい技を何か考えようというモチベーションにもなりました。新しく始めたことと言われると、またダイエット関連になってしまうんですけど、むっちゃくちゃね今歩いてます。すごいウォーキングをしていて、1駅前に降りて、1駅分歩いて帰るとかはよくあるんですけど、僕は3駅分は歩いていますね。なので1日平均で、だいたい1万歩ぐらいは歩いています。いいですよ、散歩は。――これから始めたいことはありますか?2018年に僕主演の映画が公開になってるんですけれども、今日MEGA BIGのCM撮影で、演技魂に火が付いたので、映画撮ります。僕の一存で決めました。――視聴者の皆さまに向けて新年のごあいさつをお願いします。皆さん、明けましておめでとうございます。新日本プロレス、100年に1人の逸材、棚橋弘至です。2023年が皆さまにとって、すてきな1年になりますように。MEGA BIGを買って、いいことがあって、みんなでプロレスを観に来てもらってという、みんなが楽しい、幸せな1年にしていきましょう。MEGA BIG、愛してま~す!――『書き初め』新年の抱負は「IWGP世界ヘビー級王者になる!!」今は新日本のトップから遠のいてますけれども、2023年は、新日本のトップのベルト、IWGP世界ヘビー級王者になります。狙います!
2023年01月04日松岡茉優と宮本エリアナがW主演する、脚本家・野木亜紀子新作オリジナルの連続ドラマW「フェンス」が2023年3月19日(日)より放送決定。沖縄出身で日本を代表する女性ラッパーのAwichが担当した主題歌入りの特報が解禁となった。楽曲は本土復帰50年を迎えた沖縄をテーマに、Awichさんが2022年5月にリリースした「TSUBASA feat. Yomi Jah」。50年前までアメリカの国土だった沖縄はその歴史ゆえに様々な問題や感情を抱え、その結果として生まれ育った独自のミックスカルチャーを有している。それゆえに抱える不条理な社会的問題や事件事故、それらへの複雑な感情と同時に、すぐ隣に存在するアメリカへの憧れ。返還から半世紀が経ったいま、沖縄が内包する混沌の中で生きる子どもたちに向け、置かれた環境から自分たちがどう生きるかを見つけ、大きく羽ばたいていってほしいというメッセージが込められている。AwichAwichさんはミックスの娘・Yomi Jahを持ち、「TSUBASA」にも参加している。こうした背景があり、連続ドラマW「フェンス」が描こうとしている世界観と楽曲のテーマがシンクロしていることから、プロデューサーがAwichさんにオファーしたところ主題歌への起用が実現した。さらに劇伴音楽チームには、映画『竜とそばかすの姫』で2022年・第44回日本アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞した岩崎太整が参加。本作がこれまでに描かれてこなかった沖縄の現在を描く新しいエンターテインメント・クライムサスペンスであることから、岩崎さんの発案で沖縄の才能溢れる若手音楽家たちに劇伴音楽を依頼することになり、Awichさんもチーム選びに参加した。岩崎太整沖縄在住や沖縄生まれの注目の若手ミュージシャンが集結し、島唄を幅広く現代に表現し続けるアーティスト・邦子、ドラマの舞台となるコザを拠点にダブエンジニア兼DJとして活躍するHARIKUYAMAKU、沖縄出身の新鋭ピアニスト・諸見里修、沖縄在住の期待のラッパーでトラックメーカーのLeofeel。主題歌や劇伴音楽でもドラマの舞台である沖縄にこだわり、沖縄のミュージシャンたちが本作のリアリティを高めていくとともに、沖縄の音楽カルチャーを本土に、世界に発信していく。今回解禁となった特報映像には、主題歌の「TSUBASA feat. Yomi Jah」と共に、舞台となる沖縄の美しい情景と物語の一端が垣間見え、期待高まる仕上がりになっている。ヒップホップアーティスト:Awichコメント色んな事に翻弄されながらも強く生きる故郷沖縄の人たちを想って書いた歌「TSUBASA」と沖縄をテーマにした映像作品「フェンス」が共に世に発信されることで、より多くの人達にそれぞれの想いが伝わる事を願っております。またこの作品を観て下さる方々には、現在の沖縄が抱える問題を知るだけでなく、これからの沖縄の未来を一緒に考えてもらえる機会になれば私も嬉しいです。音楽プロデューサー:岩崎太整コメント「本当の沖縄を描きたいんです。」本作のプロデューサーから相談を受けた時に、開口一番そう言われました。青く広大な海と温暖な気候、そして温厚で優しさに溢れる人々。沖縄はいつも暖かく出迎えてくれるけれど、表層の姿しか触れたことのない私が、音楽で「本当の沖縄」に寄与することが出来るだろうか。しばらく逡巡したのち、全く新しいチームを作ることに決めました。Awichさん達の力添えもあり、四人の素晴らしい作曲家を選定することが出来ました。そして、音楽を彼らに託して私はサポートに回る旨を伝えました。沖縄に生まれ、沖縄で過ごした四人の作家は、過去の、現在の、未来の沖縄を知る人達です。彼らが作り上げる「本当の沖縄」に根ざした音楽を物語と共に是非楽しんで下さい。連続ドラマW「フェンス」は2023年3月19日(日)22時~WOWOWにて放送・配信(全5話)。(text:cinemacafe.net)
2022年12月29日ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)のドレス「エリアナ(ELIANA)」に、ザ トウキョウ(THE TOKYO)による別注モデルが登場。2022年11月5日(土)より、ザ トウキョウ 表参道ほかにて発売される。ブラックドレスにゴールドボタンの華やぎをプラスハルノブムラタを代表する「エリアナ」は、ブランドならではの立体裁断技術を駆使し、立体感のあるフォルムと流麗なドレープを叶えたドレスだ。素材には、艶やかでハリのある日本産ウールシルクを採用し、エレガントな雰囲気に仕立てられている。ザ トウキョウの別注では、ブラックカラーの「エリアナ」をベースに、ブランド初となる首元のデザインをゴールドのボタンにアレンジ。ボタンには、デザイナー村田にゆかりの深い地、イタリアのボタンメーカーによるものを用い、シックなブラックに華やぎを添えた1着に仕上げた。なお、ザ トウキョウ 表参道では、2022年11月5日(土)から13(日)まで、ハルノブムラタの2022年秋冬アイテムを豊富に取り揃える期間限定ストアも開催する。詳細ザ トウキョウ別注 エリアナ発売日:2022年11月5日(土)取扱店舗:ザ トウキョウ 表参道・丸の内・六本木・オンラインストア※ザ トウキョウ オンラインストアでは11月5日(土)12:00より発売価格:115,500円カラー:ブラックサイズ:36 / 38■期間限定ストア期間:2022年11月5日(土)〜13(日)場所:ザ トウキョウ 表参道住所:東京都渋谷区神宮前 4-12-10 表参道ヒルズ 本館 2F営業時間:11:00〜21:00
2022年11月07日19世紀を代表する哲学者、経済学者カール・マルクスの“伝説の娘”として知られるエリノア・マルクスの激動の半生を描いた『ミス・マルクス』。この度、アメリカ旅行へと向かうエリノアと恋人エイヴリングの本編映像が解禁となった。コロナ禍をきっかけに、社会の仕組みを見直す必要があるのではないかと考える人たちが増えたのか、白井聡氏の「武器としての「資本論」」(東洋経済新報社)、斎藤幸平氏の「人新世の「資本論」」(集英社)が相次いでベストセラーになるなど、カール・マルクスの「資本論」に注目が集まっている。斎藤氏は本作に「女性の権利改善のために闘い続けながらも、失望のなかで生涯を閉じたカール・マルクスの娘。社会運動の大義のもとで生まれる搾取や抑圧は今も繰り返されている。21世紀のエリノアを生まないために、私たちは歴史から学ばなければならない」とコメントを寄稿している。カール・マルクスは有名だが、その業績を支え、後世に伝えるべく尽力したマルクス家伝説の三姉妹の末娘エリノア・マルクスの名を知る人は少ない。彼女は、社会主義とフェミニズムを結びつけた草分けのひとりであり、時代を先駆けた女性活動家であった。エリノア・マルクス6人兄弟の末っ子として生まれたエリノアは、勝ち気で聡明、早くから政治と文学に関心を示した。父親譲りの政治活動家で、16歳で父の秘書となってからは、カールとともに社会主義者の会合に参加するようになり、劣悪な条件のもとで働く労働者たちの環境改善に励むとともに、男女平等を唱え、「女性はもはや男性の奴隷ではない」と訴えたが、彼女の功績はつねに父親の偉業の陰に隠れがちだった。また、父カールの遺作、そして「資本論」の英語版の刊行を手掛け、幼い頃からシェイクスピアを始めとする文学や演劇への関心が深く、フローベールの「ボヴァリー夫人」やイプセンの戯曲「海の夫人」や「民衆の敵」などを最初に英訳し、「人形の家」のノラ役を始め、その戯曲を俳優として演じるなど、多才な才能の持ち主であった。そんな彼女が、社会主義者で戯曲家としても知られたエドワード・エイヴリングに出会ったことで、運命は大きく変わる。知的で社交に長けたエイヴリングに魅せられたエリノアは、彼が既婚者と知った上で、「結婚は時代遅れの制度」と公言し、結婚をしないままエイヴリングとの同棲生活を始める。だが、エイヴリングは大の浪費家で、名うてのプレイボーイでもあった。エリノアの財産を使い尽くし、マルクス家の親族や友人を頼って借金をする一方、女遊びが絶えず、晩年までエリノアを深く苦しめることになる。今回解禁された本編映像は、エリノアがドイツ社会主義労働党に任命された党を代表するアメリカ旅行へ、恋人のエイヴリングを誘うと、エイヴリングが熱いキスで応えるシーンから始まる。場面は変わり、アメリカのパンクロックバンド「ダウンタウン・ボーイズ」の楽曲とともにエリノアたちのアメリカ旅行の様子が映し出され、当時の労働者たちの劣悪な労働環境の様子を伝えるアーカイブ写真や映像が随所に挟み込まれる。エリノアは「労働者の疑問はアメリカでも同じでした。その本質は変わりません。なぜ実際の生産者が得られる富が最も少なく、生産者ではない者が最も富を得るのか」と市民に演説をするが、その一方で、エイヴリングは豪勢なレストランにエリノアを誘い、ホテルの部屋を花をいっぱいにして彼女を驚かせるシーンとなっている。『ミス・マルクス』はシアター・イメージフォーラム、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミス・マルクス 2021年9月4日よりシアター・イメージフォーラム、新宿シネマカリテほか全国にて公開©2020 Vivo film/Tarantula
2021年09月16日19世紀を代表する哲学者、経済学者カール・マルクスの末娘エリノア・マルクスの激動の半生を描いた『ミス・マルクス』の公開日が9月4日(土)に決定、併せて場面写真が解禁となった。社会主義とフェミニズムを結びつけた草分けの一人であり、時代を先駆けた女性として歴史を駆け抜けたエリノア・マルクス。その短くも激動の半生を、心揺さぶるパンクロックの響きに乗せて現代に甦らせた本作。この度、解禁された場面写真では、日本版オリジナルポスターにも使用された踊るエリノア(ロモーラ・ガライ)をはじめ、活動家として自信に満ち溢れた姿や孤独な感情をたたえた表情など様々なエリノアの姿が写し出されている。ほかにも恋人エドワード・エイヴリングや仲間たちとのショット、父カール・マルクスや、少女時代のエリノアやマルクス家一同をおさめたショットなど、計9点。主人公エリノアを演じるのは『つぐない』『未来を花束にして』のロモーラ・ガライ。本作の演技で「控えめながら、文句なしに人の心を打つ演技」(英・ガーディアン紙)、「強烈なパフォーマンス」(米・インディワイアー誌)など、世界的に絶賛を浴びた。エイヴリング役には『戦火の馬』「クイーンズ・ギャンビット」で知られるパトリック・ケネディ、カール・マルクス役は『大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院』のフィリップ・グレーニング監督が演じている。『ミス・マルクス』は9月4日(土)よりシアター・イメージフォーラム、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミス・マルクス 2021年9月よりシアター・イメージフォーラム、新宿シネマカリテほか全国にて公開©2020 Vivo film/Tarantula
2021年07月05日美しい森と湖で知られる北欧の国フィンランド。 日本でもファンの多いフィンランドのモダニズムの原点を築いた建築家、エリエル・サーリネン(1873-1950)の活動を紹介する展覧会が、7月3日(土)よりパナソニック汐留美術館にて開催される。サーリネンはヘルシンキ工科大学在学中に出会ったゲセリウスとリンドグレンと共同で設計事務所を設立。1900年のパリ万博フィンランド館をこのふたりとともに設計し脚光を浴び、ヘルシンキ郊外の湖畔に、設計事務所兼共同生活の場 ヴィトレスクを設けた。住宅、商業建築、公共建築、駅や都市のデザインと、次第に幅を広げていくサーリネンの設計活動は、多様な文化を受け容れつつ民族のルーツを希求した初期のスタイルから、独自の形態を通じて新しいフィンランドらしさを提示しようというモダニズムへと展開していった。1923年アメリカに移住。自ら設計したクランブルック・アカデミー・オブ・アート(美術学校)で教鞭をとるほか、同じく建築家となった息子のエーロ・サーリネン(1910-1961)と建築事務所を設立し、ともに設計に励んでいた。同展では、渡米前のフィンランド時代の活動にスポットをあて、公共建築や都市計画から、住宅や生活のデザインまでを紹介。つねに革新を求めつつ、自然や風土に根ざし、光と陰影をとりこんで豊かな表情を見せるサーリネンのデザインに、これからの生活のあり方を考え直すためのヒントが隠されていそうだ。≪1900年パリ万国博覧会フィンランド館≫ラハティ市立博物館≪ヴィトレスクのサーリネン邸のダイニングルーム≫Photo: Ilari Järvinen/Finnish Heritage Agency, 2012エリエル・サーリネン≪椅子「コティ」≫1897年 フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵エリエル・サーリネン≪バラのタペストリーのスケッチ≫1904年 フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵≪建築家エリエル・サーリネンの肖像写真≫Photo: Daniel Nyblin/ Finnish Heritage Agency, 1897【開催概要】『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』会期: 7月3日(土)~9月20日(月)会場:パナソニック汐留美術館時間:10:00~18:00(8月6日、9月3日は20:00、入館は閉館30分前まで)休館:水曜、8月10日(火)~13日(金)公式サイト:
2021年06月07日2021年4月3~4日に、オンラインの舞台『SUPER FLAT LIFE -スーパーフラットライフ-』が上演されました。同作は俳優・秋元才加さんを主演に迎え、『結婚』をテーマにLGBTなどの難しい題材を取り込みながら、新しい価値観の提案に挑んだ異色作です。「普通の結婚を」と考えていた女性が、女友達と結婚すると決めた理由同作の主人公・棚橋エリは、『普通の結婚』を希望している30歳目前の女性です。結婚を考えていた恋人に突然、別れを告げられ、婚活サイト『SUPER FLAT LIFE』に登録。すると、同サイトの性別不詳の支配人・アキラが理想の結婚相手を提案してくれるのですが、その相手は『同性婚を望む超合理主義者の女性』『別居婚を求める男性』『バツイチのレズビアン』『契約結婚を求める男性』など、エリにとっては『普通』ではない人ばかりでした。さらに、結婚を考えていた恋人が実はゲイだったという事実も発覚し、困惑するエリ。最終的には、現代では『普通』ではない、女性の友人と事実婚をするという道を選ぶことになります。奇をてらったようにも思える結末ですが、視聴者が物語を見ているうちに自然と「なるほど、そういう道もあるのかもしれない」と感じられるような構成になっているのが、同作の肝です。自分が考える『普通』が、ほかの人の『普通』とは限りません。そういった、当たり前のはずなのに理解することが難しい事実に改めて気付かされ、何が自分の本当の幸せなのかを、同作は考えさせてくれます。性別、セクシャリティ、未婚や既婚…。これまでの常識を取り払った、まさしく『スーパーフラット』な考えを提案している同作。誰かに作られたルールを頭から取り払った時、あなたが本当に求めるものはなんでしょうか。同作は視聴者も自由にコメントができるようになっており、このような声が上がりました。・もともと結婚願望はなかったけれど、この作品を見て結婚もいいのではと思えるようになった。・こういう、現代ではなかなか話せないことを相談しあえる場があってもいいと思った。・とても素敵な作品。こんな価値観があるのだと気付かされた。・今は斬新な作品に見えるけれど、将来的には普通と思えるものになってほしい。秋元才加「同作を通じて、みんながよりよく幸せに暮らせる方法について考えられれば」同作で主演を務めた秋元才加さんはもともとLGBTへの理解を持ち、さまざまな番組やSNSで、支援の言葉を語ってきた女性です。そんな秋元才加さんは同作で主演を務めるにあたり、このように語りました。『SUPER FLAT LIFE -スーパーフラットライフ-』で描かれる『結婚観』というテーマは個人的にすごく興味のある話題でしたし、結婚制度やセクシャリティについて深く切り込んだ作品に関わるのが初めてだったので、すごくやりがいを感じました。私の演じる棚橋エリは、常識だったり、世間体の枠に自らをハメこんでいる女性で、劇中にはそういったみなさんにも共感してもらえるポイントがたくさんちりばめられています。この作品が、結婚についてや、性別関係なくみんながよりよく幸せに暮らせる方法について考えるきっかけになればいいなと思います。秋元才加さんの「この作品が、結婚についてや、性別関係なくみんながよりよく幸せに暮らせる方法について考えるきっかけになればいい」との言葉どおり、同作を見た人は新しい価値観を知り、改めて考えさせられたようです。最近では、2021年3月にトランスジェンダーを題材にした、草なぎ剛さん主演の映画『ミッドナイトスワン』が『日本アカデミー賞』最優秀作品賞に輝きました。こういったことや、『SUPER FLAT LIFE -スーパーフラットライフ-』に高評価の声が寄せられている事実を考えると、少しずつですがLGBTへの理解が深まっていっているのかもしれません。『SUPER FLAT LIFE -スーパーフラットライフ-』のリアルタイムでの上演は終了しましたが、2021年4月11日までは、アーカイブで有料鑑賞することができます。「新しい価値観に触れたい」と感じた人は、ぜひチェックしてみてください。SUPER FLAT LIFE-スーパーフラットライフ-[文・構成/grape編集部]
2021年04月05日エリエールブランドを展開する大王製紙株式会社は、赤ちゃんの敏感肌を考え、肌に対する刺激と乾燥に着目したベビー用紙おむつ「グーンプラス」 シリーズを、2020年10月21日(水)より全国で発売。テープタイプの「グーンプラス 敏感肌設計」とパンツタイプの「グーンプラス 肌快適設計」をラインナップとして展開する。重要なことは、肌への刺激を減らすこと赤ちゃんの肌(表皮)は大人より薄く、外部刺激や乾燥から肌を守るバリア機能の形成に重要な角層は大人の約3分の2程度、保水力も約2分の1程度しかない。そのため、赤ちゃんの肌は大人と比べて、刺激に対する抵抗力(バリア機能)が弱く、敏感だ。赤ちゃんの敏感な肌にとって、紙おむつとのこすれは大きな刺激となる。それによって、バリア機能が壊れてしまい、内側から水分が失われて乾燥することで肌トラブル※(炎症反応)が起きやすくなりなるのだ。(※おむつが触れる箇所でかぶれなどが生じている状態のこと)「エリエール贅沢保湿」の保湿成分を採用、しっとり感が約40%UP!大王製紙株式会社では、「エリエール贅沢保湿」の持つ保湿力を「グーンプラス」 の表面に生かし、しっとりなめらかな質感で、赤ちゃんの肌を紙おむつとのこすれによる刺激から守るシートを実現。保湿成分を表面シートに含ませることにより、おむつ表面の水分量が同社従来品と比較して約40%(37.6%)アップすることがわかっている。表面シートの水分量がアップすることで、しっとりとなめらかで、肌にやさしい紙おむつを実現した。肌への刺激となるゆるゆるうんちを素早く吸い込む「穴あき吸収シート」「グーンプラス 敏感肌設計」で新たに採用した「穴あき吸収シート」は、なめらかな繊維で手触りもよく、また、ゆるゆるうんちのような固形分を含んだ成分でも吸収しやすいように穴をあけている。この穴により、ゆるゆるうんちの吸収性を向上させるとともに、繊維を特殊加工することで、おしりにうんちが付着しにくくしている。保湿成分と極細繊維でなめらかな質感を実現また、表面シートに使用する不織布繊維も同社従来品と比較して、さらに細い繊維を使用。保湿成分の配合とキメの細かいソフトな風合いを出す極細繊維により、赤ちゃんの肌に触れる部分の摩擦抵抗を減らし、肌を傷つけにくいなめらかシートが実現した。同社従来品と比較して約4割も滑りやすく、かつなめらかさが約2倍となっている。赤ちゃんのおむつかぶれに悩む方は、2020年10月21日(水)の発売をお見逃しなく。【参考】※公式サイト
2020年10月15日「40歳にもなってこんなにも一生懸命になれることがまだ残っていたんだと。それがすごく喜びでしたね」そう話すのは、プロレス界内外に名をとどろかせる棚橋弘至(41)。“100年に一人の逸材”が、今度は映画界に殴り込み!初主演映画『パパはわるものチャンピオン』(絶賛公開中)に挑んだ。「クランクアップでは、息子役の9歳の(寺田)心くんがすごく立派な挨拶をしたあとに、僕は涙で何も言えなくなって2分くらい嗚咽してしまいました(笑)」(棚橋・以下同)大村孝志(棚橋)は元トップレスラーだったが膝に大けがを負い、悪役レスラーに。しかし、孝志は自分の仕事を息子の祥太(寺田)に言えずにいて……。本作は、家族の物語でもあり夫婦の物語でもある。棚橋家が家族円満のために心がけていることは?「棚橋家で子どもに注意をするのはママの役。それで子どもがすねると『こういう理由でママは怒ったんじゃないかな』と、僕がフォローをする。ママを悪者にしない。そうすると子どもは迷わない。これが棚橋家が気を付けていることです」“プ女子”という言葉も生まれるほど、昨今ブームが起こっているプロレス界。棚橋はその牽引役として、SNS発信や、美術展のポスターで肉体美を披露するなど、プロレスの裾野を広げるべく活動に励んでいる。「棚橋を使って面白がってくれたらいいなと。僕は“フリー素材”みたいなもので、なんにでも適応します(笑)」そんな棚橋の息抜き法を聞くと「僕は生まれてから疲れたことがないので」と話し始め、取材陣がリアクションに困っていると……。「そのリアクションで正解です(笑)。やっぱり家族と過ごす時間はホッとしますね。子どもとの何げない会話や、一緒にご飯を食べたり、そういうことで、よし頑張ろうかってエネルギーをもらいます」
2018年09月28日“ 100年に一人の逸材 ” という華麗なるキャッチコピーをもつ新日本プロレスのエース、棚橋弘至さん。デビューから早20年、幅広い層のファンを熱狂させ続けている大人気プロレスラーは、私生活では女の子と男の子、2児のパパでもある。年間約150試合という、多忙な中でも子育てに奮闘する日々の姿が評価され、2016年には第35回イエロー・リボン賞(ベスト・ファーザー)を受賞。このたび、大ヒット絵本を実写映画化した『パパはわるものチャンピオン』で初主演を果たした彼に、家族のこと、子育てのこと、プロレスへの想いについて話をうかがった。海外遠征に行く前にもらった子どもからの手紙に涙試合のとき、奥さんがかける言葉とは……「プロレスが好きだとか、プロレスをもっといろんな人に知ってもらいたいという初期衝動は今も昔も変わらないんです。ただ、若い頃は『かっこよく見られたい』とか『強くなってモテたい』とか、どこか自分のためにやっているみたいなところがあった。それが、家族ができてからは、自然と『ファンに盛り上がってほしい。楽しんでほしい』という気持ちに変わっていって。人は自分のためじゃなくて、誰かのために……って思ったときのほうがすごく力が出るんだ、と実感できたのは大きな変化でしたね」親の仕事は9時から5時までの定時のものばかりとはかぎらない。どんなに子どもと一緒にいたくても、仕事で長く家を空けなければならない場合もたくさんある。「子どもたちが幼い頃は仕事が9割で、とにかく家にいない父親だったんです。まず試合があって、そのオフの間は地方をまわってプロモーションをやって、海外遠征もあったので。家に帰るたびに『あれ?子どもがもう立って歩いている!』、『あ、もうしゃべるんだ!』っていう状況はさみしかったですね。あるとき、海外遠征に行く前に嫁さんが『ふたりがパパにお手紙書いたよ~』って、娘と息子の手紙をパッと渡してくれて。たどたどしい文字で “ パパがんばってね ” “ ケガしないでね ” って書いてあるのを見たときは、ちょっと泣きましたね。いつも家にいないのに、自分のことを思ってくれているんだなぁと思って嬉しかった。その手紙は今でも宝物として大切に取ってあります」数ある格闘技の中でも、とりわけプロレスは何でもありのハードなもの。ケガに対する恐怖心などは、どのように乗り越えていくのだろうか。「プロとして、試合中に自分の命を守るというのは、最低限、それを身につけたうえでデビューしているので、そのあたり心配はないんです。でも、やっぱりアクシデントなど、防ぎきれない部分はどうしてもある。僕も実際にいろんなケガをしてきたけど、自分では『こういう仕事をやっているんだから仕方ない』っていう開き直りがあったんですね。でも、うちの嫁さんは、僕が試合で家を出るときによく『危ないことしないでね』って言うんですよ。プロレスラーに危ないことしないで、って……。う~ん、これから危ないことをしに行くんだけどなぁって、最初は思っていたんですけど。それは『自分の足で歩いて帰ってきなさいよ』という意味なのかなぁと思うようになりました。確かに試合の後、病院にかつぎこまれて家に帰れないっていうのは、プロの技術以前のことだと思うので。試合終了までじゃなくて、家に帰るまでがプロレスラー、ですね(笑)」夫の身を誰よりも案じながら、それをできるだけ表には出さず、夫がいない間の子育てを一手に担う。プロレスラーの妻には強い精神力が必要だ。「地方巡業やプロモーション、海外遠征……本当にプロレスっていうのは家を空けることが多いので。嫁さんが家をしっかり守ってくれている、ということに心から感謝しています。世のパパさんたちも、丸一日、子どもの世話って、なかなかできないですよね。2時間、3時間はかわいいんですけど、それ以上になると『ママ、早く帰ってきて~』ってなっちゃう(笑)。あと、ら、家の中では仕事の話はしないんです。嫁さんも僕の仕事に対して察しすぎない。自然体でいられるのはいいですね」いつも朗らかな母、無口だけど涙もろい父つらい時期も両親の愛情が心の支えになったプロレスラーと聞いて誰もが思い浮かべる、こわもてのイメージとは反対に、棚橋さんは優しい笑顔が似合う人。「生まれてから一度も疲れたことがない」という名言に象徴されるように、とことんポジティブな陽性のキャラクターが、観る者に元気を与えてくれる。「僕の母がすごくよく笑う人なんです。だから、うちのきょうだいは、みんなよく笑う子どもに育ちました。大人になった今でも笑うことが多いし、苦しいなと思っても、顔だけは笑っていられる。僕、子どもの幼稚園の送り迎えをしていたときに気づいたんですけど、パパやママがよく笑う家庭の子どもは、やっぱりいつもニコニコしているんですよ。逆に親御さんがムスッとした表情をしがちだと、子どもも何となくムスッとしちゃう気がするんです。家族って似てくるのかなぁ、というのは感じましたね」よく笑う一方で、涙もろいのも棚橋さんの特徴。主演映画『パパはわるものチャンピオン』のクランクアップのときも号泣してしまった。「最後の挨拶では、映画の撮影中の思い出がブワッとあふれてきて。子役の寺田心くんがしっかりした挨拶をした後に、僕が涙でしゃべれなくなるっていう……。昔、プロレス仲間にも言われました。『棚橋くんってさ、試合に勝っても負けても泣くよね』って(笑)。涙もろいところは、実は父ちゃんゆずりなんですよ。子どもの頃、テレビの金曜ロードショーでやっていた『ハチ公物語』を家族みんなで観ていたとき、たまたまパッと後ろを振り返ったら、父がボロボロ泣いていて(笑)。ふだんは無口で、怒ると怖い父ちゃんだったので、子ども心にビックリした覚えがあります」おしゃべりではないけれど、子どもたちのことをいつもよく見ていて、ここぞというときにエネルギーのある言葉をかけてくれたのもお父さん。「たとえば、僕が中学生のとき、高校受験でどの学校を受けるべきか悩んでいたことがあって。そうしたら、ある日、父が『ちょっと高校でも見に行くか?』と言って、夜、車で学校に連れて行ってくれたんです。それで『いいか、ひろし。勉強っていうのはな、学校の名前でやるんじゃない。どこに行っても、勉強するのはおまえだからな』って。その言葉はすごく心に残っていますね」棚橋さんが大学を卒業して、プロレスラーを職業にすると決めたとき、両親からは特に賛成も反対もなかった。「ただ、父は『息子がプロレスラーになりたいって言っているんだけど、どう思う?』って、いろんな人に相談していたらしくて。プロレスラーなんて、めずらしいじゃないですか。周囲はおもしろがって『おぉー、いいねぇ。やれよ、やれよ』みたいな反応だったのが、つらかったと後に言っていましたね。悲しくて涙が出たって。どこかで反対してほしかったんじゃないかな」それでも、新日本プロレスに入門するため、新幹線に乗って上京する日には、ちゃんと見送りにきてくれた。「駅で『どうせやるんだったら、日本一になれ』っていう父の言葉で送り出されて。その言葉を心の支えに、すごく苦しいときも耐え抜いてきました。だから10年後、初めてプロレス大賞MVPを受賞したときは、真っ先に父に電話したんですよ。『父ちゃん!MVPもらったよ! 日本一になったよ!』って。でも、ちょうど午後3時くらいだったので『あ、今、仕事中だから後にして』って言われちゃって。そっけなかったですね(笑)」家にいるときは全力で子どもと向き合う!プロレスの真髄には子育てに通じる部分があるふだんは仕事で全国を飛び回っているぶん、家にいるときは、子どもの習い事の送り迎え、お風呂、絵本の読み聞かせ、洗濯など、できるかぎりのことをやってきたという棚橋さん。「子育てする上で心がけているのは、親の気分で怒らないこと。たとえば、トイレに入っているときに、子どもにいたずらで電気をパチンと消されても『このヤロ~』って冗談まじりのリアクションできる。なのに、考え事をしていたり、イライラしているときに同じことをされると、ムカッとして怒っちゃったりする(苦笑)。でもそうすると、子どもにしてみたら、あれ?って。やっていいことと悪いことの判断基準があいまいになりますよね。だから、子どもを迷わせないためにも、気分で怒らないって、すごく大事だなと思います」もうひとつ、棚橋さんが大切にしているのは「母親をぜったいに悪者にしない」こと。「うちはお母さんに怒られた子どもをフォローするのは僕、みたいなところがあるんですね。そういうとき、落ち込んでいる子どもに『コンビニでも行って、お菓子買おうぜ』って声をかけ、歩きながら、なんでママが怒ったのかを分かりやすく説明する。『いやー、さっきのママはひどいよなぁ』みたいに子ども側に立ってママを批判すると、ママが悪者になってしまうので、ママをフォローしながら、ママの本当の気持ちをきちんと伝える。それがベスト・ファーザーの役目ですね(笑)」現在、長女は中3、長男は中1になった。子育てにおけるひとつの時代が終わり、次のステージに進んだところだ。「親として子どもにしてあげられることってたくさんありそうで、実は少ないんですよ。親ができることは、子どもの夢の選択肢を狭めないこと。将来、どんな方向にでも進めるように『勉強もやっておけよ』、『部活もがんばれ』って、選択肢を狭めないための環境を作ってあげることが親の愛情だと思います。夢だったプロレスラーになった自分からしてみれば、子どもがやりたい仕事に就いてくれたら、それが何よりも嬉しいです。人間って、好きなことに全力で向かっていく過程の中で、いろんなものを身につけていくと思うので」学生時代からずっとプロレスを続けてきて、今のプロレス人気の立て役者ともいえる存在になった棚橋さんにとって、プロレスの一番の魅力とは?「プロレスって、人生の縮図みたいなところがあって。やられているほうに声援が集まるんです。人生、いいときばっかりじゃないけど、悪いときばっかりでもないぜ。だから、がんばっていこうぜ、っていうメッセージを試合にこめる。勝つこともあるし、もちろん負けることもあります。でも、その試合までに過ごした時間、試合の中で勝とうとして戦った過程も大事なんですよね。結果だけ見せられても、おもしろくないんです。どういう気持ちで戦い抜いたか。生き様というか、人間としてのエネルギーが問われる。僕の子どもたちも、これから受験もあるし、就職もあるし、挫折ももちろん経験するでしょう。でも、それらをぜんぶ含めて、彼らがどういうふうに生きていくかっていう過程を見ていってあげたいなと思います」映画出演の話に、家族は僕の演技力を心配できれば家族みんなで劇場に観に行きたい9月21日公開の棚橋さんの初主演映画『パパはわるものチャンピオン』は、プロレスラーという一見、特殊な職業を扱っていながら、どんな仕事をしている人も深く共感できる普遍性のある感動作。「プロレスのおもしろさをいろんな人に届けたいなという想いでこれまでやってきて。プロレスというジャンルを飛び越えて、活動の場が広がっているのは僕が望んでいたことなんですけど……さすがに映画の主演の話がくるとは思っていなかったですね(笑)。今、41歳。これだけ報われているレスラーもいないなと思います。本当に幸せです」彼が演じるのは、かつてプロレスの世界でトップまで上りつめながら、ケガのためにすべてを失い、後にマスクをかぶった悪役レスラーとして復活した男という役どころ。「僕はヒールの経験こそないものの、今回の役と同じくらいブーイングを受けていた時代があるんですよ。なので、悪役をやることに関しては、実は免疫があったんです。この映画の脚本を初めて読んだときは、大村孝志という主人公と棚橋弘至というレスラーがすごく重なって見えました。かつてのエースで、でもケガで苦しんで、さらに若い選手が台頭してきて……っていうのが、まんま棚橋だなと思いながら、現在進行形で演じました」妻役は木村佳乃さん、9歳の息子役は天才子役と絶賛される寺田心くん。まさに棚橋さんのために作られたと言っても過言ではない作品テーマに、最高のキャスティング。今回の映画のオファーを聞いたご家族は、さぞかし喜んだのでは、と思いきや……。「心配していましたね。特に嫁さんは『大丈夫?あなたの演技で?』って(笑)。僕、これまでに時代劇や映画『仮面ライダー』に出演したことはあるんですけど、本格的なお芝居は今回が初めてだったんです。ましてや主演だし、セリフは長いし。タイミングが合えば、家族みんなで劇場に観に行こうかなと思っています。え?周囲に気づかれないかって?大丈夫。僕、髪の毛がロングでバサーッとなっていないプライベートでは、棚橋だって、全然気づかれないんですよ(笑)」PROFILE棚橋弘至Hiroshi Tanahashi1976年、岐阜県生まれ。立命館大学法学部卒業。大学時代からアマチュアレスリングを始め、1998年2月に新日本プロレスの入門テストに合格。1999年に大学を卒業し、新日本へ入門。同年10月、後楽園ホールでの真壁伸也(現・刀義)戦でデビューを果たす。日本人離れした肉体で、団体最高峰のベルト、IWGPヘビー級王座に何度も君臨。2009年、プロレス大賞MVPを受賞する。また、バラエティ番組、映画、ドラマへの出演や、執筆業など幅広いジャンルで活躍。著書に『全力で生きる技術』、『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』、『疲れない男・棚橋弘至が教える! 史上最強のメンタル・タフネス どんなことにもびくともしない「心」が手に入る』などがある。『パパはわるものチャンピオン』9月21日(金)より全国ロードショーかつて人気も実力も兼ね備えたエースレスラーだった大村孝志は、膝に大けがを負って、試合から長期離脱してしまう。それから10年、孝志はマスクをつけた悪役レスラーとなり、客席からブーイングを浴びる日々を送っていた。小さな美容院を営む妻は変わらず応援してくれているが、孝志は自分の仕事のことを9歳になった息子・祥太にどうしても打ち明けることができない。そんなある日、孝志はすべてを知ってしまった祥太に「悪者のパパなんて大嫌いだ」と言われてしまう……。父と息子の絆に胸が熱くなる感動の物語。監督・脚本:藤村享平出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗、大泉洋(特別出演)、大谷亮平、寺脇康文原作絵本はこちら!成長過程の子どもが親の仕事を理解することの意味カッコ悪くても、嫌われ者でも、やっぱりパパが大好き!『パパのしごとはわるものです』作:板橋雅弘絵:吉田尚令¥1300/岩崎書店)パパの仕事をこっそり調べに行くと、なんと悪者レスラーだった。覆面をかぶった怖い姿で、試合中、ずるいことばかりして、最後は正義の味方にコテンパンにやられてしまうパパ。観客は大喜び。パパのそんな姿、見たくなかった!でも……。『パパはわるものチャンピオン』作:板橋雅弘絵:吉田尚令¥1300/岩崎書店ぼくのパパの仕事は悪者レスラー。パパがめずらしく「今日は観にきてほしい」と言うので、一緒に行くと、そこはタイトルマッチの会場でした。悪のかぎりをつくして勝利するパパ。ぼくは嬉しかったけど、複雑な気持ちに……。Photo:Toru DaimonText:Keiko Ishizuka
2018年09月20日プロレスラー、棚橋弘至さんは美しい。言葉を変えると、色気がある。鍛え上げられた肉体もそう感じさせる理由のひとつだが、艶っぽい表情にぐっとくるのは、私だけではないだろう。戦いの最中、相手の膝を集中攻撃するとき、棚橋さんは鬼になって、サディスティックな表情を浮かべる。相手の技を受け続けて、ボロボロになっているとき、棚橋さんの表情は切なくて、それでもなんとか希望をつかむんだといった、諦めない感情がにじみ出ている。一方、メディア出演で見せる、爽やかな笑顔。何十本もの取材対応後に行った『DRESS』での取材中にも、「ちょっと飴食べてもいいですか?血糖値を上げたくて(笑)」と、癒やし系の笑顔を見せてくれた。■棚橋弘至さん演じる悪役レスラー「ゴキブリマスク」あの独特のやわらかく、温かい微笑みは、棚橋さんがデビューして約20年、背負ってきたものや戦ってきたものの重さを現していると思う。幾多のつらい経験を乗り越え、自分自身と闘ってきた人の笑みなのだ。膝や肩、首、腕……棚橋さんは体中に爆弾を抱えている。年間150試合を超える戦いを20年近くも続けてくれば、満身創痍の状態になるのも無理はない。それでも戦い続け、夏の祭典「G1 CLIMAX 28」では今年、3度目の優勝を果たした。この戦いを見て涙した人は数多くいるだろう。優勝おめでとうございますと伝えると、「がんばったでしょ?」とにっこり微笑んだ棚橋さんは、9月21日公開の映画『パパはわるものチャンピオン』に主演する。演じるのは、10年前まで団体のトップレスラーだった大村孝志。彼は今、悪役レスラー「ゴキブリマスク」として戦っている。■「かつてのエース」に自分を重ねて「映画の仕事が来ました、と言われたときは『映画?マジすか!?』で1回目、『主演です』と言われて2回目、『パパはわるものチャンピオン』の主演ですと言われて3回目。3回びっくりしましたね」目を細めて優しく微笑んだ。お子さんの学校での読み聞かせ行事で、原作の絵本を読んだことがあり、そこで描かれている白タイツのコスチューム、金髪にメッシュ、筋骨隆々のプロレスラー、ドラゴン・ジョージは棚橋さんそのもの(※)だったことから、驚くのも無理はない。※岩崎書店の『パパはわるものチャンピオン』特設サイトでも、絵本の作者・板橋雅弘さんが「ドラゴン・ジョージは棚橋さんをイメージして描いた」と言及している。ただ、棚橋さんが演じたのは現在のエース、ドラゴン・ジョージ役ではなく、かつてのエースだった大村ことゴキブリマスク。オカダ・カズチカさんという強すぎる次世代の出現や度重なる怪我による欠場で、2015年頃から棚橋さんは自身が望むような結果を出せずにもがいていた。それは大村という、かつてのエースに重なる部分があったのではないか。■好きな仕事を理解してもらえない苦しみ「大村は僕に近かった、というのもあって、大村を演じる意識はあまりなかったです。むしろ、怪我の苦しみを誰よりもわかっているぶん、無理なく大村になれたというか。自分がエースだったという過去の栄光に引っ張られて、悪役のゴキブリマスクとして戦うことに誇りを持てない感覚は出せるかな、と感じていました」自分の役割を当の自分が受け入れられない、という状態はしんどい。正義のヒーローから悪役へという流れは、見る人によっては「落ちぶれた」と感じるかもしれないし、悪役の必要性を知らない子どもからすると、「正義のヒーローのほうがカッコいい」となるのも無理はない。実際、息子の祥太(寺田心)から「悪者のパパなんて大嫌いだ」「(悪者の)仕事なんてやめてほしい」など、純粋な気持ちをぶつけられるつらいシーンもある。プロレスが好きだから戦っていて、それを仕事にできているから、家族と生きていける。にもかかわらず、仕事を理解してもらえない苦悩を抱える大村の姿を見るのは悲しかった。■仕事に誇りを持ち始める……心境の変化も見てほしい「家を出る前に、家族から『危ないことしないでね』と言われることがあります。いやいや、これから危ないことしに行くんですよ、って思うんですけど(笑)、どんな試合をしてもいいけど、自分の脚で歩いて帰ってきてね、というメッセージだと捉えています」棚橋さんには、ふたりのお子さんがいる。彼らは幼いころから「お父さんはプロレスラー」だと理解していて、大きな試合はときどき見にきていたという。そんな棚橋家とは違い、大村家では祥太に自身がプロレスラーであること、加えて悪役をしていることを隠していたが、ひょんなことから大村=ゴキブリマスクだと、祥太にバレてしまう。劇中で、祥太から否定の言葉を投げかけられ、祥太の部屋の前に立ち尽くす大村の背中は、とても大きいはずなのに妙に小さく見えて、やりきれない気持ちになった。ただ、タッグパートナーのギンバエマスク(田口隆祐)や祥太、彼の友達とのやりとりのなかで、少しずつではあるけれど、大村は悪役の仕事に誇りを持ち始める。「(大村の)そんな心境の変化が伝わればいいなと思います」と話す棚橋さんに、どのシーンがそれを象徴しているのか尋ねると、少し間があった。棚橋さんは言葉を一つひとつ、丁寧に選ぶ。厳選した技を一つひとつ、見る者にわかりやすく繰り出す棚橋さんの態度は、リング外でもリング内でも変わらない。とても真摯な人なのだ。「あぁ、治療院でのシーンですね。担当医から『先のことを考えて』と言われたとき、食い気味に『先なんてない!』と返したら、監督からOKが出たんですよね。本当は静かな声で『先なんてない』でも良かったんですけど。アドリブだったので、やるじゃん、俺!って思いました」あははと朗らかに笑う。目尻にできる笑いジワが、やっぱり温かくて、太陽みたいで眩しい。■過去の栄光に引っ張られない先なんてない!は棚橋さんの心の奥底にある感情が、無意識に流れ出たものかもしれない。来年にはデビュー20周年、11月に42歳を迎える棚橋さんにとって、一つひとつの試合はもちろん、一瞬一瞬が貴重だ。プロレスが他の競技と比べて、“現役”でいられる期間が長いとはいえ、10年後もリングに立っていられるのか。ファンはデビュー30周年目の棚橋さんも見たいと望むけれど、未来のことは誰にもわからない。「20年近くプロレスをしてきて変わってきたのは、今の自分を受け入れるというか、今持っているハイフライフロー、ドラゴン・スクリューなどの得意技を活かしてどう戦うか、ということ。あれもこれもできたのに……という過去の自分に引っ張られるんじゃなくて、これだけ使えばいいとわかっていたら戦略を立てられる。G1もそういう感覚で戦ってきました」プロレスの話になると、表情がきりりと引き締まる。棚橋さんはプロレス界の今のトレンドを「足し算、掛け算みたいなプロレス」と表現する。たしかに、いろいろな技を繰り出し、「えっ、こんな技もあるの!?」と観客を沸かせるレスラーは少なくない。引き出しの多さに圧倒されることもある。■チャンピオンはみんなに“次”を見せる立場一方で、棚橋さんが目指すのは「引き算、割り算みたいなプロレス」だ。自身を「反骨心がすごい。それは昔から」と話す。時代に逆行したそのプロレスはシンプルで、わかりやすい。いろいろなものを削ぎ落とし、一つひとつ磨き抜かれ、高められた技を見せているとも言える。「G1でチャンピオンになった僕は、“次”を見せないといけない。周りはトップをとった後は何をしてくれるんだ?と期待していますから。一番になるのはゴールじゃなくてスタート。一番になった者はそこから波風を立てないといけないんです」取材中、『パパはわるものチャンピオン』の劇場が75館になった(2018年8月22日時点)と聞いて、「えーっ!そんなに増えたんですか!嬉しい!」と無邪気な表情を見せた棚橋さん。映画でも“トップ”をとったら、第二弾、第三弾を期待してもいいですか?編集後記棚橋さんは映画初主演について「日々、プレッシャーとの闘いでした」と振り返った。監督がOKと言うまで気が抜けないのは当然だが、自分のなかに「演技の正解」がなく、何が正解なのかわからない状態で演じるのは、暗い夜道を明かりなしで歩くようなものだろう。「めちゃくちゃ不安でしたよ」と強調した。それでも座長だからこそ、演技力では引っ張れなくても、現場を盛り上げて良い空気づくりに注力し、できることを全力でやりきったという。正解は見えてきましたかと問うと、「正解は見えてこなかったです。たぶん見つからない」。演技にもプロレスにも人生にも、正解なんてものはないのかもしれない。無我夢中で走っているとき、正解なんて見えてこないのかもしれない。それでも力を出し切って向き合うことで、自分がしてきたことを正解にしていけばいいのだ。そう思わせてくれたひとときでした。Text・Photo/池田園子■作品情報映画『パパはわるものチャンピオン』2018年9月21日(金)より全国公開出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗、他原作:『パパのしごとはわるものです』『パパはわるものチャンピオン』(作:板橋雅弘、絵:吉田尚令)監督・脚本:藤村享平主題歌:高橋優『ありがとう』(ワーナーミュージック・ジャパン/unBORDE)配給:ショウゲート(C)2018『パパはわるものチャンピオン』製作委員会
2018年09月18日プロレスラー・棚橋弘至(新日本プロレスリング)が、テレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(2016年10月スタート 毎週金曜20:00~)に出演することが13日、わかった。同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京で、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。“100年に1度の逸材”と呼ばれる棚橋は、冷徹な謎の剣豪・榊基次役で出演。豊臣秀吉の家臣・石田三成のもとで暗躍する殺し屋として石川五右衛門の前に立ちはだかる。海老蔵と初共演の棚橋は、最初「うわー海老蔵さんだ!」という気持ちで対面。「海老蔵さんは目ヂカラがすごくて、グッとこられたら『ううっ』と押され気味になりました」と撮影時の気持ちを告白した。しかし棚橋は「プロレス界のエースでやってきてますので、『押されてたまるか! 五右衛門を直接対決で倒したい!』という変な意地がありました」と気持ちの変化を語った。また、初の時代劇については「ゆっくり話すこと」「低い声で話すこと」を意識したという。棚橋は「プロレスラーは遠くの観客に見えるように派手に動きますが、武道はすり足など日舞的な動きも大事だったので、その辺はすごく苦労しました」と語り、「棚橋を温かい目で見てやってください!」とアピールした。(C)新日本プロレス
2016年07月13日エマリーエ(EMarie)のデザイナー・松居エリ作品集『Sensing Garment 感覚する服』が、2016年4月30日(土)に出版。書店では、5月11日(水)頃に発売される予定。書籍は、ウエディングドレスデザイナーとして活動する松居エリの服作りの根源を紐解く内容になっている。彼女は数学・科学から発想を得て服を作るのが特徴で、研究者とのコラボレーションを通してコレクションを発表してきた。ページをめくると、美しいドレスの数々。それだけでなく、初めて綴る図録とテキスト、そして展開図としての服のパターンを見ることができる。松居エリ、集大成となる初の著作を手にとってみて。【概要】『SENSING GARMENT 感覚する服』出版日:2016年4月30日(土)書店発売日:5月11日(水)頃
2016年04月15日