米インディアナ州マンシーで、生まれたばかりの赤ちゃんを死なせてしまった母親が殺人罪で起訴された。FOX59などが報じている。昨年10月、アリーヤ・リキンズ被告(21)は生後2週間の子どもに授乳しながら眠ってしまい、目覚めると子どもの息が止まっていたという。今月になってリキンズは無謀殺人と扶養義務者遺棄罪で起訴された。「無謀殺人」とは、「加害者が、その行為に重大な危険性があることを認知しているにも関わらず、当該行為を続けた結果として被害者を死に至らしめる」殺人罪を指し、危険性を認識するべきだったが不注意で死なせてしまう「過失致死」と区別される。15日に提出された宣誓供述書によると、リキンズ被告は救命のために駆けつけた救急隊員に「ああ、やだ、またやっちゃった」と言っていたという。このことからわかるように、彼女が子どもを同様の状況で死なせるのは2回目だった。’20年、リキンズ被告は生後7週間の息子エイデンくんを添い寝中に死なせている。警察の聴取に「私のベッドにエイデンを一緒に寝かせるべきじゃなかった」と話しており、その時点で生後間もない赤ちゃんと添い寝する危険性を知っていたことになる。当時は罪に問われることはなかったが、今回は2件の重罪で起訴されるに至った。米疾病予防管理センター(CDC)は、新生児を保護者と同じ部屋で眠らせることを推奨しているが、同じベッドでの添い寝は勧めていない。
2024年02月26日京極夏彦原作の舞台『死ねばいいのに』が、2024年1月20日(土) に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで初日を迎えた。『死ねばいいのに』は、『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『百鬼夜行シリーズ』『巷説百物語シリーズ』などで知られる京極作品の中でも異色で究極のミステリーとの呼び声が高く、他に類を見ない人間の内面を炙り出した作品。主人公・渡来健也を新木宏典が演じるほか、津村知与支、宮﨑香蓮、伊藤公一、阿岐之将一、魏涼子、福本伸一が主人公と対峙する六人として出演する。上演台本・演出は、2023年7月に座・高円寺の芸術監督に就任したシライケイタが務める。本作は1月28日(日) まで同所で上演される。■新木宏典 コメントいよいよ幕が上がるのかと思うと、とても楽しみであり、また、怖くもあり、なんだか不思議で複雑な心地良い気持ちです。原作を読んだ時は静かで暗い夜の海のようなイメージでした。稽古を進めていく中で、感情の変化が大きく、とてもリズミカルな……、風の強い日の夜の海に、今は感じるようになりました。これは舞台というエンターテイメントで見せる上で生まれた世界に思います。原作をご覧になった方にも楽しんで頂けるよう、舞台を通して原作にも興味を持って頂ける舞台版の『死ねばいいのに』を精一杯お届けする所存です。■シライケイタ コメントいよいよ開幕です。救いようのないタイトルの作品ですが、稽古場はとても明るく、楽しい現場でした。それは、「死ねばいいのに」というキーワードと背中合わせにある「精一杯生きなさいよ」というメッセージを、全てのキャストとスタッフが必死に体現しようとしていたからだと思います。そう、辛いことも多いけど、きっと楽しいものだと思うんです、生きるって。観ていただいた方にそう思って頂きたくて、精一杯作りました。舞台上で必死に生きる俳優達を、どうぞ目撃して下さい。お待ちしています!!撮影:深田大介<公演情報>舞台『死ねばいいのに』原作:京極夏彦『死ねばいいのに』(講談社文庫)脚本・演出:シライケイタ(劇団温泉ドラゴン)舞台『死ねばいいのに』ビジュアル【出演】新木宏典津村知与支宮﨑香蓮伊藤公一阿岐之将一魏涼子福本伸一2024年1月20日(土)~1月28日(日) 東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAチケット情報:()公式サイト:
2024年01月22日誰かが死ぬ夢を見た時には、夢の意味や暗示が気になってしまうもの。その中でも、旦那が死ぬ夢を見てしまったらショックでしょう。しかし、夢占いにおいてネガティブな夢は逆夢となるポジティブな意味を持っていることが多くあります。今回は、「旦那が死ぬ夢」について基本的なメッセージのほか、原因・状況別での暗示を紹介します。■「旦那が死ぬ夢」の基本的な意味旦那が死ぬ夢は、吉夢となるケースが多くあります。夢の中ではショックを受けても、現実ではこれからより良い未来につながる可能性があるのです。まずは、旦那が死ぬ夢の基本的な意味について見ていきましょう。◇パートナーの運気アップ旦那が死ぬ夢は、今のパートナーの運気が高まっているサインです。死にまつわる夢は、再生、成功、幸運などを意味するといわれる吉夢。そのため、旦那(=パートナー)の運気が上がることで、あなたにも良い影響がもたらされるかもしれません。この夢を見た時は、相手とより良い関係を築いていけるよう意識しましょう。また、これからやってくる幸運に備えて身の回りを整えるのもおすすめです。◇パートナーとの関係性が改善するパートナーとの関係性が改善する兆しとして、旦那の死の夢を見ることがあります。けんかしていたり、お互いの気持ちが離れていたりする場合は、近々2人の距離が縮まるきっかけとなる出来事がやってくるかもしれません。パートナーとの関係性に悩んでいる人は、この機会に話し合う時間をつくってみてはいかがでしょうか。◇やる気が向上している夢占いにおいて、旦那には一家を支える大黒柱という意味合いがあり、エネルギーあふれる存在といえます。また、死にまつわる夢は、再生、成功、幸運などを意味する吉夢です。これらのことから、旦那が死ぬ夢は新しいエネルギーを持って、物事へと取り組んでいける暗示といえます。今のあなたは何事に対してもやる気が満ちている時期なので、仕事に打ち込んだり趣味に没頭したりすることで、充実した日々を過ごすことができるでしょう。■【原因別】「旦那が死ぬ夢」の意味旦那が死ぬ夢は、死の原因によって意味が異なります。どうして死んでしまったのか、夢の中での出来事を思い出してみましょう。◇(1)旦那が溺死する夢は「パートナーの仕事がうまくいく」旦那が溺死する夢は、パートナーの仕事がうまくいくことの暗示です。悲しい夢のように思えますが、夢占いで溺死は生まれ変わりを意味するもので、水がこれまでの悪運を流してくれると考えられています。近いうちにパートナーの仕事における悩みやミスが解消され、良い結果につながっていくかもしれません。この夢を見た時は、あなたができるサポートを積極的に行うと良いでしょう。◇(2)旦那が事故死する夢は「健康運の低下に注意」旦那が事故死する夢は、健康運の低下に気を付けた方がいいサインです。特に生活習慣の乱れにより、突然の病気やけがなどに見舞われる可能性があるかもしれません。この夢を見た時は、健康運が下がっていることを自覚して、今の生活を見直すのがおすすめ。夜ふかしは避けてしっかりと休息をとるなど、自分の体を労わってあげましょう。◇(3)旦那が病死する夢は「ストレスがなくなる」旦那が病死する夢は、ストレスがなくなることの暗示です。今抱えている悩みや不満が病死という形で消え去り、晴れやかな気分で毎日を過ごすことができるでしょう。今はつらくても近いうちに安心感を得られる未来がやってくるはずですので、前向きな姿勢を心掛けてくださいね。◇(4)旦那が誰かに殺される夢は「日頃の行いに注意」旦那が誰かに殺される夢は、日頃の行いに気を付けるべきという夢からのメッセージ。そのため、この夢を見た時は人間関係における言動に注意していきましょう。また、無自覚に人を傷つけるような振る舞いをしていないか、自分と向き合うべきタイミングともいえます。何か反省することがあるならば、改善に努めましょう。◇(5)旦那が自殺する夢は「自立心が向上している」旦那が自殺する夢は、新しい自分になろうとしている気持ちの表れといえます。自立心や、自分ひとりで何かを成し遂げたいというエネルギーが高まっているサインなのです。今のあなたは、1人の力でどこまでできるのか挑戦したいという前向きな気持ちになっているのでしょう。そのやる気を生かして、新しい環境に飛び込んでみてはいかがでしょうか。■【状況別】「旦那が死ぬ夢」の意味旦那が死ぬ夢は、その後にどうなったのかによっても夢占いの意味が異なります。吉夢もあれば、気を付けたい凶夢もあるため、夢の状況を思い出した上で自分に当てはまるメッセージを探してみてください。◇(1)旦那が死んで生き返る夢は「幸運が訪れる」旦那が死んで生き返る夢は、近々あなたの元に幸運が訪れるメッセージ。生き返りは、夢占いで再スタートの意味があります。そのため、この夢を見た時は運気がリセットされ、良い出来事が訪れる可能性が高いでしょう。好機を逃さないためにも、掃除をするなどして身の回りを整えておくのがおすすめです。◇(2)旦那の死を訃報によって知る夢は「金運アップのチャンス」旦那の死を訃報によって知る夢は、金運アップのチャンスです。訃報が入ってくるように、お金にまつわる良い情報が巡ってくることを意味すると考えられます。この夢を見た時は、懸賞や宝くじなどに積極的に挑戦してみるのがおすすめ。また、お金にまつわる情報に敏感になっていろいろと調べることで、さらなる金運アップも期待できるかもしれません。◇(3)旦那が死んでゾンビになる夢は「多くの人にあきれられる」旦那がゾンビになる夢は、多くの人に呆れられてしまうことを暗示する凶夢です。ゾンビは心がない屍として動き続ける生き物。旦那がそんなゾンビになってしまうのは、あなた自身がパートナーだけでなく周りの人々にもあきれられてしまうような失敗や発言をしてしまうことを意味しています。この夢を見た時は、周囲に迷惑を掛けるような振る舞いをしていないか、自分自身の行いを見直してみましょう。◇(4)旦那が死んで幽霊になる夢は「運気低下のサイン」旦那が死んで幽霊になってしまう夢は、運気低下のサインです。死後に成仏できずに漂う様子は、運気が上がらずにそのまま停滞することを意味するといえます。この夢を見たら、トラブルや不運に注意して運気を高めるための行動を心掛けましょう。◇(5)旦那が殺されて復讐する夢は「エネルギーが高まっている」旦那が殺されて復讐しようとする夢は、あなたのエネルギーが高まっている吉夢です。愛する人の死に対してやり返してやろうとする気迫が、現実でも仕事や趣味などに打ち込める心理状況を意味していると考えられます。エネルギーが高まっている時は、周りにも良い気を与えられるタイミング。仲間と協力しながら、目標に向けてチャレンジしていきましょう。■旦那が死ぬ夢を見たら運気が変わるタイミング旦那が死ぬ夢は縁起の悪いイメージがありますが、現実では運気が変わる転換期といえます。特に旦那が死んだ後に生き返るなど、再生を象徴する内容はあなた自身のエネルギーが高まっているタイミング。新しいことにチャレンジしたり、目標に向けて努力したりすると良いでしょう。ただし、中には警告夢やトラブルの暗示もあるため、夢の内容を思い出した上でメッセージを受け取ることが大切ですよ。(LIB_zine)※画像はイメージです
2024年01月15日Amazon オーディブルでは、ジェーン・スーの著書「生きるとか死ぬとか父親とか」を12月27日(水)より配信する。コラムニスト、作詞家、ラジオパーソナリティなど多方面で活躍中のジェーンさん。本作は、父親について書かれたエッセイで、母との出会い、全財産の喪失、そしてほかの女性の影など、決して楽しい記憶ばかりではない父への愛憎や家族の表裏を描く家族の物語。これを原作としたTVドラマが、テレビ東京系にて2021年4月より放送された。そんなドラマで、劇中のラジオ番組のメインパーソナリティ・トキコの相方、アナウンサーの東七海を演じ、ジェーンさんとはアナウンサー時代から親交があった田中みな実が、今回朗読を担当。長編の朗読に「はじめにいただく原稿の量にやや怯みました!」と語り、「セリフの箇所が特に難しく、どのくらい人物に寄せるべきか、テンポや特徴などをあれこれ模索しながら楽しく読ませていただきました。世代や性別問わず多くの人に聴いてもらえたら嬉しいです」と収録をふり返っている。「生きるとか死ぬとか父親とか」あらすじ母を亡くして約二十年。私にとって七十代の父はただ一人の肉親だ。だが私は父のことを何も知らない。そこで私は、父について書こうと決めた。母との馴れ初め、戦時中の体験、事業の成功と失敗。人たらしの父に振り回されつつ、見えてきた父という人、呼び起される記憶。そして私は目を背けてきた事実に向き合う――。「生きるとか死ぬとか父親とか」は12月27日(水)Audibleにて配信。(シネマカフェ編集部)
2023年12月04日誰かが死ぬ夢を見た時には、夢の意味や暗示が気になってしまうものです。特に気になるのが、家族が死ぬ夢。その中でも、今回は「弟が死ぬ夢」についてシーン別にその意味を紹介します。弟が死ぬ夢を見て気になった、不安だという方はぜひチェックしてみてください。Check!:身内・家族が死ぬ(亡くなる)夢の意味とは?人物・原因・状況別暗示15選■「弟が死ぬ夢」の基本的な意味まずは「弟が死ぬ夢」の基本的な意味や暗示などについて見ていきましょう。◇必ずしも凶夢ではない人が死ぬ夢、特に家族が死ぬ夢は不吉な感じがするものです。もしかしたら正夢になってしまうのでは?と不安に感じる方も多いかもしれません。でも安心してください。夢占いにおける死は、再生を意味します。そのため弟が死ぬ夢は、必ずしも凶夢や正夢、予知夢とはいえないのです。◇精神的な変化がある弟が死ぬ夢は、あなたに精神的な変化が訪れることを暗示しています。家族は愛情の対象であると同時に、あなたの精神的な部分に大きな影響を与えるもの。特に弟の場合は、「弟が生まれて両親を取られたような気持ちになった」「弟にばかり関心が集まり寂しかった」など、愛情面での不足とつながる経験をした方も多いかもしれません。そのため、弟が死ぬ夢にはあなたの愛情に関する欲求に変化が訪れることを象徴しています。◇ポジティブな気持ちになる弟が死ぬ夢を見た場合は、弟ではなくあなたの精神面での変化を意味しています。その変化はあなたにとってはポジティブなものである可能性があります。新しい挑戦に取り組んだり、生活習慣が変わったり、これまでダメだと思っていたことが実現したりと、あなたにとってうれしいことが起きるかもしれません。■【シーン別】「弟が死ぬ夢」の意味では、「弟が死ぬ夢」にはどんな意味があるのでしょうか?▶次のページでは、夢の中での状況別に「弟が死ぬ夢」が伝えるメッセージを紹介します。
2023年10月24日自分では普通にしているだけなのに、周りから「目が死んでいる」と言われたことがある人もいるのでは?自分では意識していない分、そんなことを言われると気になりますよね。目が死んでいる人とは、一体どのような人なのでしょうか?この記事では、目が死んでいるとはどんな状態なのかや、目に力のない人の特徴を紹介します。あわせて改善方法についても解説するので、目が死んでいると言われた時にはぜひ参考にしてみてください。■「目が死んでいる」とはどんな状態?「目が死んでいる」とは、覇気がなく、目に力がない状態のことをいいます。絶望感が目に表れている様子でもあります。同じような意味合いの言葉には、「生気がない目」「死んだ魚のような目」などがあります。一方、「目が輝いている」「いきいきした目」は、「目が死んでいる」とは真逆の状態を指す言葉です。■目が死んでいる人の特徴とは?目が死んでいる人にはいくつかの特徴があります。▶次のページでは、目が死んでいる人の特徴をピックアップして紹介します。
2023年10月19日たとえ夢の中であっても、推しが死んでしまった時の悲しみは計り知れません。できればそんな悲しい気持ちを解消したいですよね。そこで本記事では、推しが死ぬ夢にはどんな意味があるのかをシーン別に解説します。Check!:【夢占い】「人が死ぬ夢」の意味とは?人物・死に方別の暗示33選■「推しが死ぬ夢」の基本的な意味推しが死ぬ夢は、再生や人生の転換期のチャンスを暗示しています。夢はあなたの心の状態を映す鏡のようなもの。夢の意味をひも解くことで、より自分の感情と繋がることができるでしょう。次のトピックスからは、推しが死ぬ夢について少し深掘りしていきます。ぜひ、最後まで読み進めてみてくださいね。Check!:【夢占い】推しが夢に出てくる意味は?状況別に夢の暗示を解説■シーン別「推しが死ぬ夢」の意味推しが死ぬ夢を見たら、一見ネガティブなことのように思えますよね。しかしながら、夢占いにおいては、人が死ぬ夢は吉夢といわれています。どのように推しが死んでしまったのかによっても意味合いが変わってくるので、シーン別に推しが死ぬ夢の意味を解説していきます。◇(1)推しが自殺する夢は「価値観が変わる」推しが自殺してしまう夢を見てしまった場合、今の価値観が一変する出来事が起こる可能性があります。1つの考えにとらわれずに日々過ごしていくことで、さまざまな価値観を受け入れられるようになるはず。ぜひ、柔軟な考えを持ってみることをおすすめします。◇(2)推しが事故で亡くなる夢は「新しい自分になる」推しが事故で死んでしまった夢を見たら、新しい自分に生まれ変わってもいいというサイン。しかし、事故の夢を見る時は、基本的に今あなたの注意力が散漫で、さまざまな面に注意を怠っていることを表しています。過去の経験を生かさず、同じ過ちを繰り返そうとしている時に見る夢でもあるので、新しい自分になるためにも、一度これまでの自分と向き合うことが大切だといえるでしょう。Check!:【夢占い】事故の夢の意味は?シーン別暗示36選◇(3)推しが病気で亡くなる夢は「ストレスや悩みの解消」夢で病気になってしまう場合は、あなたの中にストレスや悩みが存在している証拠。しかし、一見ネガティブに思えるかもしれませんが、病気で死んでしまう夢は抱えていたストレスや悩みが解消されていく暗示といえます。推しが病気で死んでしまうのはつらいことですが、ストレスから解放されるのはいいことです。夢だと割り切って考えることをおすすめします。◇(4)推しが殺されてしまう夢は「決別」誰かが殺されてしまう夢を見る時は、自分の一部分と決別した方がいいという暗示。それは考え方かもしれませんし、今抱えている状況かもしれません。あなた自身がより良い人生を歩むために、断捨離してみることをおすすめします。◇(5)推しを自分で殺してしまう夢は「過去の自分との別れ」推しを自分で殺してしまうなんて、夢でもあり得ない話ですよね。しかし、この夢を見たあなたは過去の弱い自分とお別れできるチャンスです。モチベーションも上がる時なので、しっかり自分と向き合ってみましょう!Check!:【夢占い】人を殺す夢の意味とは?殺した相手・シーン別暗示■推しが死ぬ夢は新しい自分になれるチャンス!この記事では、推しが死ぬ夢をシーン別に解説してきました。人が死ぬ夢は、一見ネガティブに思えますが、夢占いでは吉夢です。推しに関わらず、死ぬ夢は新たな再生を意味しているからです。推しが死んでしまうのは悲しくていたたまれませんが、推しが死ぬ出来事は夢の中でのこと。あまり気に病まずに、新しい自分の到来を楽しみにしておくといいでしょう。Check!:推しが死んでつらい時はどうする?推しの死を乗り越える対処法(清水まり花)※画像はイメージです
2023年10月18日推しが死んでつらい、立ち直れない……。推しが死んでしまった時の喪失感。どれだけつらいかお察しします。そんなつらい渦中にいるあなたへ、この記事では「推しの死を乗り越える対処法」をお伝えします。筆者や周りのリアルな体験談なども交えて紹介していきますので、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。■推しの死とは?ここ近年で「推し活」や「推しが尊い」など「推し」というワードが、生活の中にどんどん浸透してきています。そもそも「推し」とは、好き=強く応援や支持をしたい対象のことを指します。推しがいるおかげで人生がより豊かになっていると、心から実感している方も多いのではないでしょうか?何を隠そう、筆者も小学生の頃から推し活を楽しんできました。しかし、漫画やアニメなど、ストーリーの中で死んでしまうキャラクターもいることは確かです。筆者も最推しを失って、なかなか立ち直れなかった経験があります。全力で応援してきた推しが死んでしまった時の悲しみや喪失感はどんなにつらいか、表現しづらいほどです。次のトピックスからは、そんな人生に彩りを与えてくれていた推しが死んでしまった時の対処法について、経験に基づきながら紹介します。■推しが死んでつらい時の対処法は?ここからは、この記事の本題である「推しの死を乗り越える対処法」をお伝えしていきます。筆者や周りの友人のリアルな体験談を元にしていますので、最後までお見逃しないようご覧ください。◇(1)推しと距離を置く推しの死をすぐに理解しようとすると、余計につらくなってしまいます。筆者は漫画を読んでいて、いきなり推しが死んでしまいました。心の準備ができていなかったので、とりあえずその作品から距離を置き、冷静になるまで読まないことにしました。その結果、「推しが存在していたことすらなかったことにはしたくない!」と、変わらず推し続けることにしました。一旦距離を置くことで、推しへの思いを再確認できるので、冷静になることは大切なのだと痛感した覚えがあります。◇(2)他の推しのことを考える推しの死が受け入れられない時は、他の推しのことを考えると良いでしょう。一見冷たいようにも感じますが、推しが何人かいる人にぜひおすすめしたい対処法です。他の推しに集中することで、死んでしまった推しへの悲しみやつらさが半減されます。筆者は別に推しがいたことで、そちらに集中することができたので、とても心が救われました。◇(3)リラックスできる時間をつくる推しの死を体験すると、心も体も疲労してしまいます。そんな時は、自分自身を労わってあげることをおすすめします。好きな香りの入浴剤を入れてお風呂にゆっくり浸かったり、温かい飲み物を飲んだり、おいしいものを食べたりなど。とにかく疲れきった心身を癒やしてあげると良いでしょう。◇(4)奇跡を信じる筆者の推しがいる作品の中には、死んでしまったキャラクターが生まれ変わるという思いがけない展開もありました。あなたの推しのキャラクターも、そういうチャンスに恵まれる可能性があります。奇跡を信じるのは自由です。あまり期待はしすぎずに、信じてみるのも良いでしょう。◇(5)人に話す同じように推しのいる友人や知り合いなど、推しのことを知っている人に、推しが死んでつらい気持ちを話してみるのもおすすめです。筆者には、推しているキャラクターの大半が死んでしまった友人がいます。推しが死ぬ度に彼女の話を聞いていたのですが、話すことで気持ちが楽になれたようです。何よりも1人で抱え込まないことが一番です。話せる人がいたら、ぜひつらい気持ちを話してみましょう。◇(6)時間をかけて死を受け入れる個人的に、推しの死を乗り越えるには、やはり受け入れる行為が必要だと学びました。「死」は必ずしもネガティブなものではなく、人生をまっとうできた証でもあると気づいたからです。推しが死ぬのは確かにつらいことです。しかしながら、形あるものはいずれなくなります。そんな推しの最期を見届けることができるのは、逆に幸せなことなのではないでしょうか。すぐに受け止める必要はありません。あなたの心を優先して、ゆっくり時間をかけて受け入れていくことが大切です。□すぐ切り替えなくたっていい。推しの死はゆっくりと乗り越えよう今回は「推しの死を乗り越える対処法」をお伝えしてきましたが、少しでもつらさが軽減するきっかけとなれたなら幸いです。推しの死はいつか乗り越えることができます。思い出すたびに胸が痛むこともあるかもしれませんが、今抱えている生傷のようなつらい気持ちは、時が経てば少しは回復し、痛みも緩和されていくことでしょう。無理して気持ちを切り替える必要はありません。ゆっくりあなたのペースで、一番合う対処法を試してみてくださいね。(清水まり花)※画像はイメージです
2023年10月13日THEATRICAL LIVE『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』の開幕を直前に控え、このたびゲネプロが開催された。2021年7月号から『月刊プリンセス』(秋田書店)で連載が続くnaked apeの漫画、2023年9月8日に東京・品川プリンスホテル クラブeXで、9月22日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演を迎える舞台、そして2023年10月27日に公開を控えた映画と、3つのメディアを通して一つの物語を紡ぐ一大プロジェクト『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』。人魚の子孫の命とひきかえに死から救われ、不老不死となった2人の男の数奇な運命と宿命が、平安時代から現代まで千年にわたり描かれていく。舞台と映画でW主演を務めるのは、辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)と浜中文一の二人。舞台版で描かれるのは平安時代の物語で、男たちの千年にわたる旅が幕を開ける。辰巳が演じるのは孤児で両親を知らず、卑しい者として虐げられる草介。彼は村の最下層民として人々から疎まれ、理由もなく殴る蹴るの足蹴にされる。草介に手を差し伸べるのが、AKANE LIV扮する尼僧の八百比丘尼。ある日草介は菅原りこ扮する少女・とわに助けられ、不可思議な体験をする。一方、浜中演じる下級貴族の妾の子・光蔭は、なぜか草介のことが気にかかる。そんななか、草介と光蔭、とわの3人の運命を決める出来事が起こるーー。幕が上がるとまず驚かされるのが、舞台を満たすロックのリズム。“THEATRICAL LIVE”と銘打つ通り、舞台上にはミュージシャンが控え、演者がバンドの生演奏で歌い踊る様子はさながらロックミュージシャンのライブのよう。平安時代とロックという意外性も面白く、イマジネーションをかき立てる。上演台本・演出は数々の朗読劇やストレートプレイの脚本演出で知られる鈴木勝秀。いわゆる会話劇とは違い、その台詞回しは独特だ。演者が長台詞を繰り出しては、シーンや役どころ、想いの丈をモノローグのように語り上げていく。しかもキャストは4人のみで、平安時代という千年の幕開けを描写する必要がある。役者にとって力量が試されるステージといえよう。草介はどんなに人々から虐待されようと、うつほ(からっぽ)で痛みを感じないという。それを辰巳は屈託なくピュアに演じてみせる。“誰とも関係をもたなければ心の苦しみはない”だから“名もない草になりたい”と訴え、“私は何も感じません!”言い切る辰巳の笑みはおだやかで、それだけに切ない。光蔭は草介を足蹴にする者たちに嫌悪感を覚え、そんな自身の想いに戸惑う。ふと優しさを見せたかと思えば、どこまでも残酷に自身の欲を貫く。浜中はその両面を行き交い、ときにクールに、ときに戸惑いをあらわにしていく。光蔭の葛藤と屈折を体現する、その繊細な表現力に目を奪われる。全ての楽曲は本作のため書き下ろしたという大嶋吾郎作曲のオリジナルで、4人の演者たちはそれぞれキャラクターの心情を歌に込める。AKANE LIVの歌声は何ともパワフルで力強く、澄み切った声で言葉にならない想いを歌う菅原はどこまでも表情豊か。辰巳は草介の想いをどこまでも真っ直ぐに歌い上げ、光蔭と出会うとその歌声もまた変わり心情の変化を伝えくる。舞台の幕切れは衝撃的だ。不老不死の身体を手に入れたいと願った男と、奇しくも不老不死の身体を手に入れてしまった男。彼らはこれから千年の時を繰り返し生き続け、映画版ではその終結となる現代の物語が待ち受ける。ゲネプロ終了後、W主演の二人が意気込みを語った。辰巳「映画をより深く楽しんでいただける舞台になっていると思います。熱いハートで演じ、バンドの生演奏と出会ったとき生まれる、舞台ならではの生の魅力を楽しんでいただけたらうれしいです!」浜中「生のバンドも入り、円形のステージで僕らの姿もいろいろな角度から見ていただける、非常に見応えのある作品になっています。ぜひ劇場にお越しください!」永久の命は彼らに何をもたらし、彼らは何を背負うのか。永久の命は果たして幸せなのか、その代償は何なのか、物語が語りかけるテーマは深い。まずはこの舞台で、男たちの長い旅の始まりを見届けてほしい。【公演情報】THEATRICAL LIVE 『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』東京公演2023年9月8日(金)~18日(月祝)会場:品川プリンスホテル クラブeX大阪公演2023年9月22日(金)~24日(日)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールチケット:全席指定 9,800円(税込)出演:辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)浜中文一菅原りこ AKANE LIV上演台本・演出:鈴木勝秀問い合わせ:東映ビデオカスタマーセンター0120-1081-46(平日10:00~13:00、14:00~17:00) 【公開情報】映画『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』出演:辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)浜中文一小西桜子筒井真理子監督:菊地健雄製作幹事・配給:東映ビデオ製作プロダクション:アルタミラピクチャーズ©僕らの千年プロジェクト ©2023映画『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』製作委員会2023年10月27日(金)公開 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月08日できれば生きているうちに、日々の行いを省みたいけれど、もし、死んでからでも人生を反省することができるとしたら…?死後の世界で我が身を成仏させるために自分の人生と向き合う、新ドラマ『オレは死んじまったゼ!』で、人生を見つめ直す幽霊を演じる、柳楽優弥さんと川栄李奈さんのお二人にお話を聞きました。――本作は、死後の世界で幽霊たちがどう生きていくのかを、笑いを交えつつ描いたドラマです。幽霊役と聞いてどう思いましたか。柳楽優弥(以下、柳楽):幽霊役なんて初めてだったから、ピンとこなくて。役や物語というよりも、長久允監督の作品が好きだったので、まずは長久組に入れることにワクワクしました。川栄李奈(以下、川栄):私は最初に「柳楽さんが主演の幽霊の話で、コメディです」って聞いて、これは絶対に面白いと(笑)。柳楽さんとは、過去2回、共演経験があったので。クランクインした時は、お久しぶりです!って感じでした。柳楽:監督が書いた脚本を最初に読んだ時に、生前の自分自身を受け止めて赦すという“成長”を感じることができて。死後の世界を描いているけれど、サスペンスではないんですよね。――長久監督は、広告代理店でCMプランナーとして活躍される、注目株の映画監督ですね。柳楽:視点も独特で、映像の可愛い色合いの中にモノクロ画像を取り入れたり。おしゃれでカッコいいセンスを感じました。――登場する主な幽霊を演じたのは、元ホストの桜田和彦を演じた柳楽さん、元看護師の佐々木咲を演じた川栄さんほか、賀屋壮也さん(かが屋)、長澤樹さん、三遊亭好楽さん。全7話のドラマで、毎話、それぞれの生前の人生がしっかりと描かれていますが、この作品の魅力をどんなところに感じていますか?柳楽:生きていて、そんなに思い通りにいかないなと思うことは誰にでもあると思うんです。わかっていても生前はそれに向き合わずにいて、死後になってようやく自分の生前の人生に向き合い始めるというのが、この物語のテーマ。一つ屋根の下で暮らす幽霊たちはもともと、ホスト、看護師、芸人、女子高生、千利休…とキャラクター設定も面白くて、いろんな人に共感してもらえそう。川栄:幽霊たちの個性が強くて、バックグラウンドも全然違いますが、1話見終えるたびにすごく心温かくなりました。それから、例えばホストクラブのシーンでは、ワインボトルのコルク部分に小さいカメラをつけたり、器の中から撮ってみたりと、斬新なカメラワークも楽しめると思います。柳楽:そうそう。監督の手法が独特で面白いですよね。あと、死後の世界なのに人間らしい部分がちゃんとあって、何かに向き合うことって生前も死後もあまり変わらないと思うのもいいな、って。キレイごとだけではなくて、自分の事実に向き合っていく物語をファンタジーな世界観で描いているので、見やすいと思います。――撮影中、印象に残っているエピソードを教えてください。柳楽:前室(待合室)がみんな一緒で、しかも狭かったんです。川栄:私、人見知りなので現場でうまく話せないことが多いし、共演者と友達になることも少なくて。やっと少し話せるようになった頃には撮影が終わっちゃう…ってことが多かったんです。だから今回、前室がかなりこぢんまりしていたからどうしようって思ってて。柳楽:しかも、そこにみんなでいる時間が長いんですよね。それぞれが、何を話そうかな…って思っていたと思う(笑)。――人見知りにとってはハードルが高い状況ですね。それで、どうされたんですか?川栄:賀屋さんがうまくて。柳楽:いいムードを作ってくれたので、さすが芸人さんだなって思いました。まだ10代の樹さんとかにもいじられながら。川栄:私もめちゃくちゃいじってました(笑)。柳楽:でも、その返しもうまくてさすがで。あと、好楽さんのセリフのあとに、僕のセリフが続くシーンで、妙な間があったんです。“あれ?好楽さんセリフ忘れてるな…”って思ったんですが、監督がなかなかカットをかけないから、しょうがなく僕がセリフを口にした瞬間に、好楽さんがセリフを喋り出して。川栄:あははは(笑)。柳楽:「ごめん、ごめん!」って。『笑点』で拝見している通りの、素敵な方でした。――楽しい現場でしたね。柳楽:はい。現場で自然体でいられる関係性は、僕が普段から意識して望んでいることでもあります。川栄:私はいつもご縁を大事にしているので、また柳楽さんとご一緒できたことが嬉しかったし、新しく出会った賀屋さんや樹ちゃんと仲良くなれたり、落語家さんとの共演という貴重な経験ができて思い入れの深い作品になりました。柳楽:僕、いつもはグループLINEとか作らないんだけど、今回は初めて作ったんです。川栄:柳楽さんが賀屋さんに「LINEやってますか?」って聞いたら「やってますよ」って返ってきたのに、柳楽さんは「へぇ~」で終わらせてて。「ちゃんとアカウント聞いてくださいよ」ってツッコまれてましたね(笑)。柳楽:それで賀屋さんがグループを作ってくれたんですけど、アイコンは自分のイケメン写真ですし、グループ名は“カムカムエヴリバディ”という…(笑)。“オレは死んじまったゼ!”ってつけたくなかったのかな。川栄:グループ名面白すぎでした。柳楽:思い出すと、いろいろ楽しい現場だったね。『オレは死んじまったゼ!』ポップだけどどこか切ない。生前の自分と向き合う意味。未来に希望を持たずに、人生を無為にやり過ごしていた場末のホスト・桜田和彦が、突然“死んじまった”ことから始まる物語。成仏できない幽霊たちと一つ屋根の下で暮らしながら、桜田は自分の人生を見つめ直し、後悔と向き合っていく。9月1日(金)23:30~WOWOWの連続ドラマW‐30にて放送・配信開始。全7話。提供:WOWOWやぎら・ゆうや1990年3月26日生まれ、東京都出身。主演映画『誰も知らない』で、第57回カンヌ国際映画祭の男優賞受賞。映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』が10月13日公開。ジャケット¥75,900(CIRCOLO 1901/TOYOTA TRADING PRESS ROOM TEL:03・5350・5567)パンツ¥46,200(HEUGN/IDEAS TEL:03・6869・4279)かわえい・りな1995年2月12日生まれ、神奈川県出身。連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では、最終章で主演を務めるなど、俳優として多くの映画やドラマなどで活躍中。ブーツ¥171,000(JIMMY CHOO TEL:0120・013・700)その他はスタイリスト私物※『anan』2023年8月30日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・長瀬哲朗(柳楽さん)有本祐輔(川栄さん)ヘア&メイク・望月志穂美(柳楽さん)KUMI(川栄さん)取材、文・若山あや撮影協力・BACKGROUNDS FACTORY(by anan編集部)
2023年08月27日どう生きるかも、どう死ぬかも、考えない。ただ、「一瞬だけを生きる」。それがどんなに難しいことか。そんな「一瞬」を生きようとした2人の男を描いた映画『春に散る』が8月25日(金) に公開される。不公平な判定で負けアメリカに渡った元ボクサー・広岡仁一(佐藤浩市)。40年ぶりに帰国した仁一はある飲み屋で偶然、自分と同じように不公平な判定で負け、心が折れたボクサー・黒木翔吾と出会う。拳を交えた2人。生まれて初めてダウンを奪われた翔吾は仁一にボクシングを教えてほしいと懇願する。夢を見ることをやめようとした男たちの新たな人生のスタートを描く本作で、横浜流星が伝えたかったこととは。話を聞いた。もうひとりの世界線の自分を生きられた――今回、映画の中で翔吾として生きてみられて、いかがでしたか。最高でした。自分はこの業界にいなかったら、格闘家を目指していたと思います。格闘家として生きていたら、翔吾のようなボクサー人生を歩んでみたかったので、翔吾として生きているんだけど、もうひとりの世界線の自分として生きられたような、幸せな時間でした。だからこそ、彼がとった言動に共感できることもありましたし、自分ごとのように感じられる部分が多かったのかな、と思います。ただ、翔吾ほどすぐに言葉や行動では示せないですし、感情表現は豊ではないので、そこは演じる上で大事にしなければ、と思いましたね。――佐藤浩市さん演じる仁一との対峙シーンはどれも緊張感があるものでしたが、今回の作品において、初めて佐藤さんとお会いしたときにはどのようなお話をされたんですか。撮影が始まったのが去年の12月で、ボクシングの練習を始めたのが4月なのですが、浩市さんも来てくださったんです。ミット打ちも合わせられて、そこで話さずともいろいろと感じられるものもありました。その時点で、現場ではぶつかっていこう、と思えたことが本当に大きかったです。実際の現場では、他愛もないことも含めていろんなことを話させてもらって。基本的に、現場の佇まいは背中を見て学んでほしい、という印象だったので、一緒のシーンでは常に観て、吸収できることはしよう、という気持ちでいました。――演技を重ねる中で気持ちが変わってきた点はありますか。佐藤さんとの病室でのシーンです。最初は反発し合っているんですけど、撮影を通して少しずつ仁一と翔吾の心が近づいているのは演じていて感じました。もちろん、佐藤さんがどう感じていらっしゃったかは分からないんですけど。――今回の作品では、ベテランと若手の演技の共鳴もすごかったな、と思います。横浜さんご自身、学ぶ点はありました。浩市さんで言うと、やっぱり視野が広いというか……現場の士気を上げるために常に声をかけているし、とにかくいろんな視点で物事を考えて。ひとつのシーンを作るときも仁一だけではなく、翔吾からの目線、観客から見る目線と、全ての目線から見てシーンの提案をしてくださるんです。自分はまだまだ演じている翔吾の目線でしか見られないんですけど、浩市さんはそれでいいんだ、と言ってくださったので、その言葉を信じて、今はまだそのまま突っ走っていこうと思っています。でも、浩市さんの年齢になったときに、自分も少しずつ視野が広がって、そういった物の考え方ができるようになっていたいです。(C)2023 映画『春に散る』製作委員会横浜流星を魅了する格闘技の「儚さ」――翔吾を演じる上で、一番苦労されたところ、気を遣われたのはどういったところになりますか。やっぱりボクシングシーンです。半年間、練習期間があったので、言ってしまえば形だけで見せることはいくらでもできたと思うんです。でも、そうしたくはなかった。松浦慎一郎さん(ボクシング指導・監修)も、「今までにないボクシングシーンにしたい。プロの方が観ても失礼のないようにしたい」とおっしゃいていて、本当に難しいものを作って持って来てくださったんです。それを自分も責任を持って乗り越えようと思いましたし、覚悟としてプロテストも受けました。それは本気でやったんだぞ、という覚悟もそうだけれど、今までのものとは違うという証明もしたかったですし、格闘技、格闘家へのリスペクトがあるからこそ、少しでも格闘技界を盛り上げられたらという想いもありました。プロテストにも合格できたので、ホッとしています。――そこまで掻き立てられたのはやっぱり格闘技の想いがあったからなんですね。言っても芝居は嘘なので、それをどこまでリアルにできるのか。追及したい気持ちはありし、ひとつの形として、ボクシングには分かりやすくプロという資格があるので必死に練習しました。――プロテストを目指そうと思ったのはどの段階だったんですか?撮影中です。本物のレフリーの方に世界タイトルマッチのシーンでも担当していただいたんですけど、その方にも背中を押してもらったり、あと(片岡)鶴太郎さんもライセンスを持っているので、「いけるよ」と言ってもらえて。そんなみなさんの言葉や、この作品を通して自分の背中を押されましたし、一歩踏み出す勇気をもらいました。――横浜さんがそこまで格闘技に魅せられるのはどういった理由からなんでしょう?なんだろう……。儚さかな。数分で勝ち負けが決まってしまう儚さだったり、格闘技は現役でいられる年数も短いですし、その中で一瞬を掴み取ろうとされているんですよね。あと、やっぱり相手がいるからこそ成り立つものなんです。最初は煽り合っているのに、最後はみんな必ずハグし合うんです。――確かに、今回の作品でもありましたね。みんながその日のために命を賭けているんですよね。本当に下手したら死んでしまう可能性もあるのに、それを恐れずに。ただ強くなりたいと思っている人もいるかもしれませんが、それだけじゃない。男として燃える部分がある。そういうのを全て含めて、格闘技には魅力があるな、と。本当に人間ドラマだな、と思っています。――それぞれの試合に物語がある?ストーリーを無理やりつけたがることもあるんですけど、ひとつのショーというか、作品にも感じていて、少し芝居と通ずるところもあるな、と思っています。煽り合いから駆け引きが始まって、相手がこう来たら自分はこう返す、というキャッチボールがあったり、リングでは2人しか分かち合えないものがあって、終わったらちゃんと称え合って、観ていた人たちは心を動かされて。そういったところにも通ずるものを自分は感じています。今はもっと険しい道を行きたい――翔吾も仁一も「今を生きる」ということをとても大切にしているように思います。でも、若い方と、年を重ねてからの人生観というのはまた異なるものかと思うのですが、横浜さんご自身は「生きる」ということをどう考えていらっしゃいますか。なんでしょうね……生きるってどういうことなんでしょうね。生まれてきた瞬間に「生きろ」と言われているようなものだからこそ、できることはやりたいですよね。昨日の自分を更新していきたいな、と思いますし。自分の中での生きるっていうことは、後悔がないようにすることかな。いつ死ぬかなんてわからないので。自分の中では経験が足りないんです。もっともっと、って思います。今回は、空手をやっていたので少しだけ基礎はありましたけど、大学も出ていないし、圧倒的に社会での経験が少ないので、その経験をどうやって補っていけばいいんだろう、って。大学生役をやるとしても、大学生活を知らないし、もっと人生についての経験も重ねていかないと。まだまだやりたいことがたくさんある、という気持ちです。――むしろ、いろんな役を演じていく中で新たに経験値を重ねていっているような。そうですね。今はまっすぐ突き進むような青年とか、何かが欠けていて人と出会って変わっていく、というような役が多いですけど、30代になったときに今度は会社員だとかは想像でしか演じられないのも経験が足りないからですよね。そこは少し怖いところではあるので高校の同級生と今も仲が良いので、よく話は聞くようにしています。――でも、翔吾もですけど、横浜さんも命をかけたいと思えるような仕事に就くいうことは幸せですよね。もちろん、逆に不幸だとおっしゃる方もいるとは思いますが。幸せだな、と思います。そういう人生のほうが楽しいというか。確かに、不幸せに感じることもあるでしょうし、この人生のほうが激しい波なんですけど、乗り越えたときの達成感も、得るものも多い。楽に生きたいけど、厳しいほうが自分には合っています。――安定したいな、とはあまり思わない?今はそんな気持ちはないです。年を重ねていくにつれて変わるかもしれませんけど、今はもっと険しい道を行きたいと思いながら、その気持ちを大事に生きています。失敗は怖い。でも次のステージに進む第一歩だと思えれば――翔吾はまさにまっすぐ突き進んでいくような青年ですよね。すごく素敵だと思う反面、生きづらさもあるような。特に今の時代は難しいですよね。翔吾のように突き進んでいくのはかっこいいけれど、みんながそうやって生きられるわけじゃない。情報もあふれかえっていますし、SNSで翔吾のように何かつぶやいたら多分、見知らぬ人からも攻撃を受けるでしょうし。そういうことも恐れなさそうですけど。――確かに、気にしないかもしれないですね。「うるせー!」って言っちゃうような人だから。そういったSNSが良くも悪くも発達しすぎていて、みんながみんな、より生きづらくさせているな、って思います。デジタルデトックスをすればいいのかな。もっともっと大事なことがあるよ、って思います。――今の時代はお互いに監視し合っているような。僕は常に見られているような仕事なので、それは宿命だと思うんですけど、一般の人でもSNSをやっていて叩かれることもある。生きづらい時代になったな、とは思ってます。でも、自分はどちらかというと気にしないタイプではあるので。それよりも今は目の前のことを頑張りたい、楽しみたいですし、そんな性格でよかったとも思います。――生きたいように生きたいけれどなかなかできない中で、あえて生きたいように生きるために、横浜さんは何をすればいいと思いますか?自分がやりたいことはちゃんと言葉にしたり、行動にすることじゃないですかね。生きたいように生きられないかもしれないし、周りの目も怖いかもしれないけれど、自分の人生だし、一度きりしかないと考えたら、変わってくるのかな、と思います。――きっと多くの人は失敗が怖いんですよね。失敗は怖いけれど、次のステージに進む第一歩だと思えれば。物の捉え方だと思うんです。だってみんな失敗はしていますし、僕もたくさんしています。だからこそ今がある。何でもいいので、自分がやりたいと思ったことは恐れずにやる。失敗ではなく経験と思えば変わってくると思います。――横浜さんご自身がプロテストを受けられたことも。そうです、受からなかった可能性もありますし。体力が課題で、当日もギリギリかな、と思っていました。でも、落ちたら落ちたで挑戦したことに意味があると思っていましたし、恐れて挑戦していなかったら合格もしていなかったから。――挑戦したからこそ、見える景色もある?景色が変わるし、自分が生きたいように生きられる第一歩だと思います。挑戦してもらえたら嬉しいです。この作品で背中を押せたらな、と思います。取材・文:ふくだりょうこ撮影:奥田耕平ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント横浜さんのサイン入りポラを1名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<作品情報>『春に散る』8月25日(金) 全国公開公式サイト:
2023年08月21日柳楽優弥主演ドラマ「オレは死んじまったゼ!」のキービジュアルと場面写真が公開された。ある日、ゴミ収集車にひかれて死んでしまった場末のクラブのホスト・桜田(柳楽優弥)は、気がつくと事故現場で自分の遺体を見つめる幽霊になっていた。周りの人間には自分の声は聞こえず、姿も見えていないことに気づいた桜田は、やがて街で幽霊の桃山(賀屋壮也)に出会うと、彼らがシェアハウスのように住んでいるそば店の2階へ連れて行かれる。そこには、桃山に加え、元看護師の幽霊・咲(川栄李奈)、女子高校生の幽霊・凛(長澤樹)、幽霊歴およそ400年の千利休(三遊亭好楽)が暮らしており、そば店の主・四ノ宮(草村礼子)は人間にもかかわらずなぜか彼らの存在を感じ取れるのだった。桃山の誘いにより5人目の幽霊として彼らと生活を共にすることになった桜田は、幽霊としてのルールを教わるべく、深夜の地下の駅へと出向く…。本作は、柳楽さん演じる場末のクラブのホスト・桜田和彦が、不慮の事故で命を落として幽霊となり、個性的すぎる幽霊たちと暮らす中で、ゴミみたいだと思っていた自身の人生を見つめ直し、人知れず抱えていた後悔と向き合っていく姿を描くヒューマンドラマ。キービジュアルは、5人の幽霊たちと、彼らと日々を過ごす人間が集合した家族写真風の一枚。本作の切なくも優しくユーモラスな世界観が、ポップなタイトルロゴや桜田のセリフからも感じられるデザインとなっている。さらに、“愛が分からない”という悩みを抱える看護師・佐々木咲が、娘と過ごしている生前のカットや、売れないスタンダップコメディアンだった桃山が、死の直前まで一緒にいた親友・トモ(葵揚)とのカット。そば店に居候している幽霊たちが食卓を囲むほのぼのしたひとコマ、平成初期に亡くなった女子高生・小森凛のギャル姿、ホスト時代の桜田の熱狂的追っかけ・末續町子(松田ゆう姫)がうちわで応援している様子。第1話にゲスト出演する加賀翔(かが屋)がカメラをいじる場面写真も公開された。なお、9月2日(土)には“俳優・柳楽優弥特集”として、柳楽さんの出演映画『誰も知らない』、『包帯クラブ』、『HOKUSAI』の放送&配信が決定した。連続ドラマW-30「オレは死んじまったゼ!」は9月1日(金)23時30分~WOWOWにて放送・配信開始(全7話)。(シネマカフェ編集部)
2023年08月10日日本人の2人に1人がなるがん。死亡率は下がってきているものの、実は「死にやすい県」と「死ににくい県」があるという。がんで死なないためにはどうすればいいのか、それぞれの県の傾向から分析してみた。3月28日に政府が閣議決定した国のがん対策の指針となる「第4期がん対策推進基本計画」。そこには、「予防」「医療」とともに重要課題として「がんとの共生」が盛り込まれている。日本人の2人に1人がかかるがんだが、共に生きる時代が近づいているようだ。国立がん研究センターの松田智大がん対策研究所部長が語る。「’21年の男女合わせた75歳未満のがん死亡率は10万人あたり67・4人。’11年では83・1人ですから15以上も減少しています。胃がんや肝臓がんの患者数が激減していること、さらには体への負担が少ない内視鏡手術の増加、新しい薬が出たことが好影響。さらにほかの病気がなく基礎体力のある元気な中高年、高齢者が増えたことも、がんの死亡率を下げた要因です」だからといって、“がんで死なない”と油断はできない。「がんの死亡率は低下してきてはいますが、依然として各都道府県の間で顕著な差があるのです」■がんが見つかっても受診しない青森県まずは、〈全部位〉死亡率(女性)の都道府県ランキングを見てほしい。がんで女性がもっとも“死なない県”である滋賀県や徳島県と、がんでもっとも“死ぬ県”である青森県では死亡率に20以上の開きがあるのだ。なぜ滋賀県はがんで死ににくいのか。「滋賀県の女性は喫煙率が全国で2番目に低く、1日の塩分摂取率でもトップレベルの低さ。がんの罹患率自体も全国で2番目に低いこともあって全体の死亡率が抑えられているのでしょう。また、がん検診の受診率は全国平均レベルですが、検診で異常を指摘された場合に精密検査を受けている人が多い可能性があります」(松田先生)滋賀県では名物のふなずしをはじめ漬け物など発酵食品が食卓に並ぶという。発酵食品が腸内環境を整えることで、がん細胞を退治する免疫作用が高まっているのかもしれない。また、滋賀に次いで女性ががんで死ににくい徳島県だが、じつは日々の健康度が高いとはいえないという。県の担当者が語る。「甘辛い味つけを好んで、移動手段を車に頼っている徳島県民は、もともと糖尿病死亡率が全国的にも高い県です」にもかかわらず、がんでは死ににくい理由は?担当者が続ける。「徳島県は病院数が人口あたりで全国平均よりも多く、近所にかかりつけ医がいるのが当たり前。気軽に相談でき、必要に応じて拠点病院などにつなげてくれることが関係しているかもしれません」一方、女性ががんでもっとも亡くなりやすい県となったのは青森県。全部位の合計だけでなく、大腸がん、胃がん、乳がんでももっとも悪かった。青森市の主婦、鈴木貴子さん(52歳・仮名)が語る。「嫁いだ先は、家族みんなが焼き魚にしょうゆをドボドボかけてから食べる家。生野菜を取ってもらおうとサラダを作ったときに“ワはベコでね(私は牛じゃない)”と言っていた義母は、がん検診を勧めても『雪が降っているから行きたくない』と。病院に行ったとしても“お医者様”と必要以上にあがめて、ちょっとした不調も隠してしまう。大腸がんが見つかったときはすでに手遅れでした」青森県民は“病院が苦手”な人が多いことも死亡率を高めている可能性がある。松田先生が語る。「喫煙率や肥満率も高く、食塩摂取量も多い青森県ですが、がん検診の受診率は全国平均以上の数値で、がん専門医療機関へのアクセスも他県と比べて悪い状況ではありません。ただ、県民の自己評価では“病院嫌い”が多いようで、がん発見後もなかなか通院しないことが死亡率を高めている可能性があります」■乳がんの死亡率が高い奈良県このような死亡率の差は部位別にも存在する。女性の死亡者数がもっとも多く、生活習慣が深く関わっている大腸がん。もっとも死亡率の高い青森県にくらべ死亡率が半分以下だったのが高知県だ。「高知は飲酒量の多いイメージがありますが、実は女性の飲酒量は全国平均よりも低く、生活習慣病も少ないです。芯が強くしっかりした高知の女性は“はちきん”と呼ばれ、共働きが多く家を守る意識も高い。早期に発見して治療すれば生存率の高い大腸がんに対しても、毅然と“はちきん”精神で前向きに臨んでいるのでは」(高知県がん担当者)喫煙がリスクを高める肺がんで死亡率がもっとも高かったのは北海道。道の担当者が語る。「北海道では女性の喫煙率が14.8%で、肺がんの罹患率と合わせて全国ワースト1位。広大で自由な風土の中で、女性の行動も自由な傾向にあるため喫煙率が高いとも言われていますが……。受動喫煙対策とともに、女性の禁煙支援やたばこの健康影響など啓発に取り組んでいきます」また、2年に1度のがん検診が推奨されている乳がんの死亡率が低い鳥取県。しかし、’19年の乳がん罹患率は全国ワースト8位だ。「鳥取県の女性の乳がんの検診受診率は’19年で43.7%と全国平均よりも少し低いのですが、検診結果で、精密検査となった際の受診率が94〜95%と、全国平均(85.1%)よりも高いのが特徴。診断されるのが怖いからと放置することなく、詳しい検査をして積極的に治療に当たっていることが死亡率の減少につながったのではないでしょうか」(県担当者)一方、乳がんの罹患率では鳥取県よりも低かった奈良県が死亡率ではワースト2位になっているのはなぜだろう。「死亡率が高い要因にはたどり着けていませんが、奈良県は共働き世帯の割合が低く、全国でもっとも専業主婦が多い。企業のがん検診を受けていないことが影響しているのかもしれません」(県担当者)これらの都道府県の差から見えてくるのは、健康的な生活にくわえて、がん検診に行き、精密検査となったら早めに受診すること、そして万が一にもがんが見つかった場合はきちんと通院することが、がんによる死亡率を下げるのにつながるということだ。最後に松田先生が語る。「がんの死亡率を下げるには、がんを早期に発見して、迅速かつ適正な治療へとつながる仕組みが重要。ランキングを見て一喜一憂するのではなく、がんで亡くなりやすい地域とそうでない地域を比べて、がん予防のヒントを見つけることが大切なのです」
2023年04月07日株式会社あさ出版では山下あきこ著『死ぬまで若々しく元気に生きるための 賢い食べ方医者が教える「糖質依存」がなくなる本』 を 2022年10月14日(金)に刊行します。本書では、医学博士・内科医である山下あきこ氏が、糖質に依存する脳の仕組みを明らかにし、依存から自由になるための方法をご紹介しています。今回は、発刊を記念し、本書より内容の一部を先行公開いたします。※以下、本書より抜粋編集「糖質依存」とは?頭では分かっていてもなかなかやめられないのが、甘いものや主食といった糖質です。お酒やタバコと違って見た目がとてもフレンドリーなので、自分の心と体を傷つけているとは信じられませんが、「優しい顔をしたドラッグ」と考えていただいて間違いありません。「甘いものを食べない毎日なんて寂しい」「旅行に行ったらご当地スイーツを食べないともったいない」「癒やしや楽しみが減って、味気ない人生になる」もしこのように感じるのでしたら、あなたは糖質依存になっている可能性が高いです。糖質を補給しないと集中力が途切れたりイライラしたりするのは、他の食事の摂り方に問題があるからです。糖質に頼らなくても脳は最高の状態を作り出し、癒やされた状態になれます。むしろ日常的な糖質過多こそが、イライラを作りだし、パフォーマンスを下げているのです。甘いもので満たされるというのは、単なる思い込みです。これこそが私がお伝えしたい糖質依存の真実です。健康を脅かす「糖質依存」私は内科医・産業医、健康のコーチとして、過剰な糖質を摂り過ぎた結果、治療を必要とするほどの障害に至ってしまった方を数多く見てきました。現在日本人の肥満の割合は男性で33・0%、女性で23・3%。糖尿病で死亡する人は年間1万4千人、糖質過多が原因となる非アルコール性脂肪肝疾患は2000万人を超えています。これらの疾患が発展して、脳梗塞や心筋梗塞になり、早期死亡や要介護状態につながっていくこともあります。知らない間に依存を引き起こし、習慣的に食べ続け、気づいたら健康被害が深刻になっている……というのが糖質のブラックな本性なのです。「もう、甘いものを一生食べちゃいけないの?」現代の日本で暮らしていると、至る所に甘いものがあります。新しいスイーツが次々にブームとなり、私たちは誘惑にさらされ続けているのです。「依存」を断ち切るために、もう甘いものを食べられなくなると思うと、「とてもそんな勇気は持てない!」という悲鳴を上げる方が多いのではないでしょうか。大丈夫です。あなたが食べたい気持ちに振り回される生活に別れを告げて、甘いものがあってもなくても幸せを感じる毎日を送れるようになれば、食後にデザートを楽しみ、家族の誕生日にケーキを買ってきて美味しく食べることも問題ではなくなるのです。脱・「依存」のために知っておきたいこと私たちは、幼少期から栄養バランスのメインは糖質として教育されてきました。栄養の50〜60%は糖質から摂りましょうと言われ、いくら運動量が少ない子どもたちが増えてもその教えは変わりません。そして、いつしか日本でも、肥満の子どもが増えてきました。さらに、食品業界では、少しの量でも強い甘みを感じる異性化糖という物質がよく使われています。異性化糖とは、日本で開発された人工的な甘味料です。これらの糖には強い依存性があり、私たちに快楽を与えます。食品を売る会社としては、消費者が幸せを感じてまた食べたくなるものを提供するのが仕事ですし、何しろ安価でコスパが良いので積極的に人工甘味料を使います。加工品の原材料名をよく見てください。砂糖よりも、ブドウ糖果糖液糖などの馴染みのない甘味料がよく使われているのは、安い上にみんながハマりやすいからです。お酒やタバコの依存性は簡単に理解できるかもしれませんが、いつも食べている可愛らしいお菓子やジュースに、そんな依存の罠があることはあまり知られていません。そんな世の中で暮らす私たちが、糖質依存にならないでいることは可能なのでしょうか?一見難しそうに見えますが、脳と体の仕組みを理解すれば、必ずできます。偉そうに語っている私も、かつては果糖がたっぷり入った炭酸飲料を毎日のように飲み、嬉々としてアイスクリーム屋さんに通っていました。でも、今では、「なんであんなに甘いものを飲んだり食べたりしていたのかな」と首を傾げるほどになっています。これから紹介する方法を実践すると、甘いものがなくても、特に苦しくもなんともない状態でいられるようになります。どれも簡単な方法ばかりなので、気軽にチャレンジしてください。あなたが糖質に頼らなくてもごきげんに過ごせるようになって、若々しく元気な毎日を手に入れてくださることを、心から願っています。書籍情報表紙タイトル:死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方医者が教える「糖質依存」がなくなる本著者:山下あきこページ数:240ページ価格:1,430円(10%税込)発行日:2022年10月14日ISBN:978-4-86667-407-0書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次はじめにCHAPTER1糖質は人を変えてしまうCHAPTER2糖質依存はこうして作られるCHAPTER3糖質依存を手放したら得られるメリットCHAPTER4糖質に依存しない脳の作り方CHAPTER521日間の脱おやつチャレンジお勧めのサポートツールおわりに著者プロフィール山下あきこ(やました・あきこ)著者:山下あきこ医学博士、内科医、神経内科専門医、抗加齢医学専門医。1974年佐賀県生まれ。1999年川崎医科大学卒業、2001年~福岡大学病院脳神経内科勤務、2005年~フロリダ州メイヨークリニックジャクソンビル神経内科留学、2007年~佐賀県如水会今村病院神経内科医長などを経て、病気を治すより、人々が健康づくりを楽しむ社会を目指し、2016年に株式会社マインドフルヘルスを設立。アンチエイジング医学、脳科学、マインドフルネス、コーチングを取り入れたセミナー、企業研修、個人健康コンサルティング等を行っている。自分自身の習慣作りと人に伝える活動ができるマインドフル・ライフコーチの講座が好評。「ZIP!」「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)など、メディア出演も多い。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月07日『死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方医者が教える「糖質依存」がなくなる本』2022年10月14日刊行株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は山下あきこ著『死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方医者が教える「糖質依存」がなくなる本』 を2022年10月14日(金)に刊行いたします。“イライラで暴飲暴食⇔糖質過多でイライラ”のループからの解放!ケーキ、クッキー、チョコレート、などのスイーツ、「主食」と呼ばれる白米、パン、麺類も、ほぼ糖質です。糖質は、依存性のあるドラッグのようなもので、糖質過多でイライラを作りだし、暴飲暴食を解消しようとすることで、また新たなイライラを作り出しているのです。だからこそ糖質制限が健康・ダイエットに有効なのはよくわかっていても、この快楽を断ち切ることは至難の業!本書では、糖質に依存する脳の仕組みを明らかにし、依存から自由になるための方法を、4stepでご紹介。ついつい糖質に手が伸びる習慣がなくなり、食べたい気持ちと戦う日々から解放されるための、一生使える健康・ダイエット本です。この冬、糖質依存を解消して、ダイエットのみならず“よく眠れる”“集中力が上がる”“疲れにくくなる”“見た目が若くなる”など得られるメリットを享受しましよう。※以下書籍から抜粋要約糖質は依存性のあるドラッグ糖質は、麻薬、アルコール、タバコなどと同じように依存性物質です。お腹が空いたら、空腹中枢からの指令を受け取っています。そして食事をしたときに快楽中枢が刺激されるわけですが、甘いものを食べると快楽が過剰に強く感じられるので、「もっと欲しい」と思うようになるのです。この過剰な快楽が強化され過ぎると、常に食べたくなり、食べることがやめられなくなる依存状態に陥り、肥満や糖尿病など体の不調の他、うつ状態、パニック障害など心の不調も引き起こしてしまうのです。糖質依存を手放したら得られるメリット体重が減る糖質は、中性脂肪や体脂肪の材料です。糖質を食べたら分泌されるインスリンは、脂肪を蓄積させるように働きます。糖質という脂肪の材料が減って、過剰に分泌されていたインスリンも減るので、体脂肪がつきにくい体になります。見た目が若くなる糖質過多は肌を老化させます。タンパク質と糖質が結合して変化を起こすと、終末糖化産物(AGEs)という物質ができます。これは一旦できると半永久的に体内に残る老化物質です。よく眠れる糖質依存があると、特に食べたくなるのが夕食の後です。厄介なことにこの夕食後の糖質は眠りの質を悪くします。血糖値が上がると脳が一時的に活発になってしまい、眠るモードから離れていきます。★その他“集中力が上がる”“疲れにくくなる”“気分が穏やかになる”“肝臓を守る”などのメリットも。糖質に依存しない脳の作り方ウォーキングで自然を感じる嗅覚、聴覚、体性感覚、視覚の順番で感覚を研ぎ澄まします。集中すると、普段感じないような感覚に気づくかもしれません。さらに、感覚を磨くだけでなく、脳疲労を軽くする効果もあります。感覚に意識を集中させるため、心配事などの雑念が頭に浮かびにくくなって、脳は余計なエネルギーを使わずに少し休むことができ、ストレスによる、暴飲暴食を防ぐことができます。フレーバーティーを飲むどんなお茶でも良いのですが、糖質依存の人は強い甘みに慣れているので、まずは甘みのある香りを選んで脳を満足させる方法がお勧めです。フルーツの香り、スイーツの香り、花の香りなど、季節に合わせた楽しいフレーバーがたくさんあり嗅覚から満足感を得ることができます。好きな音楽をきく食べたい衝動を感じたらきく音楽を、いくつか決めておきましょう。これをきいたら心が穏やかになる、というお気に入りでリラックスできる曲を1曲ききます。好きな音楽は心を満たします。★本書では、糖質に依存しない脳になる“21 日間でできる脱おやつチャレンジ”の方法も紹介書籍情報表紙タイトル:死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方医者が教える「糖質依存」がなくなる本著者:山下あきこページ数:240ページ価格:1,430円(10%税込)発行日:2022年10月14日ISBN:978-4-86667-407-0書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次CHAPTER1糖質は人を変えてしまうCHAPTER2糖質依存はこうして作られるCHAPTER3糖質依存を手放したら得られるメリットCHAPTER4糖質に依存しない脳の作り方CHAPTER521日間の脱おやつチャレンジ著者プロフィール山下あきこ(やました・あきこ)著者:山下あきこ医学博士、内科医、神経内科専門医、抗加齢医学専門医。1974年佐賀県生まれ。1999年川崎医科大学卒業、2001年~福岡大学病院脳神経内科勤務、2005年~フロリダ州メイヨークリニックジャクソンビル神経内科留学、2007年~佐賀県如水会今村病院神経内科医長などを経て、病気を治すより、人々が健康づくりを楽しむ社会を目指し、2016年に株式会社マインドフルヘルスを設立。アンチエイジング医学、脳科学、マインドフルネス、コーチングを取り入れたセミナー、企業研修、個人健康コンサルティング等を行っている。自分自身の習慣作りと人に伝える活動ができるマインドフル・ライフコーチの講座が好評。「ZIP!」「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)など、メディア出演も多い。【報道関係各位】『死ぬまで若々しく元気に生きるための 賢い食べ方』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月05日ライター・ヒオカが壮絶半生から見た社会を綴る。<無いものにされる痛みに想像力を>をモットーに執筆活動を行うライター、ヒオカさんの初の著書『死にそうだけど生きてます』(CCCメディアハウス)が、2022年9月1日に発売されました。ヒオカさんは、2020年にnote で公開した自身の体験「私が“普通”と違った50 のこと――貧困とは、選択肢が持てないということ」が話題を呼び、ライターの道へ入りました。塾も習いごともあきらめて、独学で国公立大学に進学したヒオカさんは、「それでもまだ、スタート地点に立てたわけではなかった」と言います。本書では、ヒオカさんが、自らの生い立ちを踏まえて、現代社会をより生きやすくするために私たちはどうあるべきかに考えを巡らしました。装画・挿画は、モデル・イラストレーターとして活躍中のろるらりさんに手がけていただきました。誰もが持つ「強者性」と「弱者性」を自覚すれば、他者への視点も変わるのではないかーーという願いを込めた一冊です。【内容紹介】隣で楽しそうに笑っている子、じつは困っているのに、言えないだけかもしれない――家賃を払い、学費を払い、病気になれば治療費を払う。安心できる居場所がある。そんな当たり前の日常を送る者の視界からは、こぼれ落ちる人たちがいる。しかし、そうした存在は意外と目に付かない。生まれながらに持たざる者は、「高校の制服が買えない」「部活に入れない」「電子辞書やノートPCを持てない」「医療費が不安で自主退院」など、経験が限定され、将来の選択肢を失いがちだ。貧困は自己責任なのか? みなが自分の「強者性」を自覚して、今より5ミリずつ思いやりの手を伸ばす。その総和が社会を優しく、生きやすくするのではないか?【目次】Part1今までのこと――どこにも居場所がなかったStory1季節はずれの雪が降っているStory2この世界に居場所がないStory3お古の制服、私だけ不格好でStory4大学生になってもスタートはまだ遠くてStory5たったいちどの晴れの日のことStory6全力で今を楽しむということStory7生きるんだよ。なんて少し大げさStory8おらんくなったらなったで寂しいしStory9私が“普通”と違った50のことPart2その後のこと――居場所で考えた14の断片1文化的:心に「余白」をくれるもの2好き:人は変わることができる3ジェラート ピケ:先入観との決別4生きる力:いつか恩を返したい5自己責任:想像する努力を手放さない6不可視化:スタートラインに立てない7怒り:敵は個人ではなく政治8アリとキリギリス:生産性と人の価値9教育の平等:学びは一生のもの10エモ文体:踊らされず賢くなる11分断:支援されるべきでない人などいない12文化資本格差と貧困税:ないのはお金だけではない13想像力:自分に置き換えてみることの限界14強者性:優しくなるために自覚すべきことおわりに――死にそうでなく生きていきたい教育は、給料のいい会社へ就職するためだけのものなのだろうか。小学生から十六年間の学びは、新卒カードを使って就職する、そのただ一回のためのものなのか。私はそうは思わない。きっと、学びは一生のものだ。そして、もっと大局的に見て、貧困の連鎖を解消するために教育の平等は欠かせないものだと思う。生まれで選択肢が限られるような社会は、私は変わるべきだと思う。もちろん高卒で働くことも、社会人になってから大学に入り直すことも、立派な選択肢だ。通信制や夜間部の大学に入る道だってある。しかし、大学進学を〝選べない〟と〝選ばない〟では、天と地ほどの差がある。貧困家庭に生まれたがゆえに、選択肢が限られてしまうことが〝仕方のないこと〟だなんて私は絶対に思わない。それは変えられる余地のある現実だから。(「教育の平等:学びは一生のもの」より)【著者紹介】ヒオカ1995 年生まれ。地方の貧困家庭で育つ。note で公開した自身の体験「私が“普通”と違った50 のこと――貧困とは、選択肢が持てないということ」が話題を呼び、ライターの道へ。“無いものにされる痛みに想像力を”をモットーに、弱者の声を可視化する取材・執筆活動を行い、「ダイヤモンド・オンライン」(ダイヤモンド社)、「現代ビジネス」(講談社)などに寄稿。若手論客として、新聞、テレビ、ラジオにも出演。連載に『貧しても鈍さない 貧しても利する』(「婦人公論.jp」中央公論新社)、『足元はいつもぬかるんでいる』(「mi-mollet」講談社)がある。死にそうだけど生きてます | ヒオカ |本 | 通販 | Amazon : ヒオカ|note : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月02日「死のうとする人を演じるのってすごくパワーがいるんですよ。だから、お話をいただいたあと、少し持ち帰って考えました。最終的には、自分と周りの人たちを信じて覚悟を決めましたけどね。死にたい気持ちって自分にはないものだから、どうすればリアルに表現できるか、かみ砕いていくのはすごく大変でした」そう語るのは、ドラマ『雪女と蟹を食う』(テレビ東京系・毎週金曜深夜0時12分~)で、体当たりの演技に挑戦しているジャニーズWESTの重岡大毅(29)。自殺を図ったものの死にきれず、強盗目的で近付いた人妻と一緒に、北海道へ蟹を食べに行くことになる男。そんな主人公を演じるには、覚悟が必要だったという。強い決意をもって臨んだ本作の撮影。振り返ってみても「心からやってよかったと思う」と続ける。「30歳目前にして、こういう作品に出合えたのは、何か意味があることなんじゃないかな。一緒に旅をしながら撮影してたから、現場のチームワークも最高で、とにかくめちゃくちゃ楽しかったんですよね。座長の俺がアホやから、みんな気が抜けてたのかもしれへんけど(笑)」重岡が演じている主人公・北からは、人生に絶望した男の危うげな色気が感じられる。しかし、重岡自身が人に色気を感じるのは、もっと健やかな部分なのだそう。「メンバーがおったら、しょうもない下ネタ言ってたかもしれへんけど、真面目に話すと、肉体的にも精神的にも健康的なことがけっこう大事。俺、スポーツが好きなんですけど、汗をかいてさっぱりした自分の姿を見ると『なんか、ええやん!』って思ったりします(笑)」
2022年08月29日「グレーを白にしたかった」診断はADHD、LDも大生さんは小さなころから多動や言葉の遅れがみられたが、和枝さんは大生さんの発達の遅れに気付くまでに時間を要した。離婚後、家計を支えようと、看護師の資格を取得するべくパートの仕事の傍ら看護学校にも通っていたため、育児が二の次になってしまったからだ。大生さんは頻繁に忘れ物をし、夏休みの宿題はろくに手がつけられず、外食に行けばじっとしていられず、ときに癇癪を起こしていた。小学校中学年のある日、和枝さんが連絡帳を開くと、中は真っ白だった。授業のノートも見ると、板書のメモは一行だけで終わっており、作文の文字はマス目に収まっていなかった。「どうしてできないのかが分からない」「僕なんてダメなんだ」と、家の柱に頭を打ち付けたり、自分に包丁を向けるなど、自傷行為もするようになっていった。「私もイライラしていたんです。今からでもフツウになれるんじゃないかと思って、とにかくやりなさいって、型にはめようとしていました。グレーを白にしたかったんです。でも、母親として切ないというか、大丈夫かな、ウチの子は楽しいのかなとか。毎日毎日泣いて帰ってくる大生を見て、そんなに嫌な思いして学校に行くならほかの子と一緒じゃなくてもいいかなって思ったんです」(和枝さん)Upload By 桑山 知之ほかの保護者からの指摘を受けて調べたところ、発達障害の特性が当てはまった。発達検査では全検査IQは“普通の中”。スクールカウンセラーのすすめで受診した病院で、ADHDと診断を受けた。学習障害もあった。さらに、医師から「お母さんも“抑肝散”を飲んでみてはどうか」とも提案されたという。抑肝散(ヨクカンサン)とは、精神疾患や神経疾患の補助薬として処方される漢方薬だ。「え、私?って。看護師なのでそれがどういう薬なのかわかるから、驚きました。それと同時に、子どものしんどさの導火線は私が握っているんだなっていうか。この子だけをどうにかしようと思うんじゃなくて、私もこの子のつらさに拍車をかけちゃいけないんだなと思いました」(和枝さん)Upload By 桑山 知之「死んでやる!」どん底で見つけた一筋の光大生さんは地元の公立中学で通常学級に進学したが、遅刻や早退がほとんど。教師の理解は乏しく、よく説教を受けた。クラスでは仲間外れにされ、「遅刻してきたのによく堂々と入ってこれるな」「勉強面で遅れてて終わってんな」などと言われることもあった。登校時間になると嗚咽が止まらなかったりと、休みがちになっていった。大生さんの自傷行為を防ぐため、和枝さんは家中の刃物を隠した。「死んでやる!と言って大生が自分の首を絞めていたこともありました。私も家に帰るのがつらいっていうか…。一緒に死んでもいいのかなって思ったりもしました」(和枝さん)Upload By 桑山 知之中学2年に進学したある日の夜、和枝さんは『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)でキャリアチェンジ犬のことを知る。キャリアチェンジ犬とは、身体面や性格面など何かしらの理由により介助犬に向かないと判断された犬のこと。かつて犬を飼っている知人の家に行った際、大生さんが柔らかい表情をしていたのを思い出した。「手は尽くした。これしかない」と、日本介助犬協会に問い合わせた。※介助犬…肢体不自由者の日常生活のお手伝いをする犬のこと。盲導犬、聴導犬とともに身体障害者補助犬の1つとして定められている。人懐っこい“魔法使い”がやってきたUpload By 桑山 知之10ヶ月が経ったある日、1頭のキャリアチェンジ犬とマッチングした。名前はオズ。介助犬を目指して訓練していたものの、好奇心が旺盛でほかの犬が好きな性格のため、介助犬には不向きと判断された犬だった。お試し期間として2週間、自宅で一緒に過ごすことになった。和枝さんが「オズにわかりやすいように笑顔で、感情を込めて『よしよし』ってなでるといいよ」と伝えると、大生さんは少しずつ一言添えてなでるようになった。人懐っこくいつも顔をペロペロなめるオズに、思わず大生さんにも笑顔が戻ったのだった。「大生は最初は興味なさそうだったんですけど、だんだん感情を込めてオズに接するようになったんです。大生も笑うんだ…って思ったぐらいでした」(和枝さん)Upload By 桑山 知之さらに、3個下の弟と適切な距離感がつかめずケンカが絶えなかった大生さんだが、オズを介してコミュニケーションが取れるようになった。かつて喫茶店に行くのが趣味だった和枝さんに「俺たち大丈夫だから、喫茶店に行ってきていいよ」と大生さんが言ってくれたり、最近では料理もするという。「(オズを)迎え入れてよかったです。人と違う接し方ができて楽だし、オズと散歩に行ったときに近所の人から空気感が変わったね、って声をかけてもらったり、話したりするようになりました。オズは家族です」(大生さん)Upload By 桑山 知之「最初、見学会でご家族を見たときは空気が張り詰めている感じがありました。でも、犬にはすごいパワーがあって、もたらす効果も大きいんです。その中でもオズはフレンドリーで、マイペースで、明るくて動じない性格だから尾崎さん家族に合うのかなって。オズが来たことがきっかけで変わって、本当に良かったです」(日本介助犬協会・柴原永佳さん)オズが来て半年。これまで集中力が続かず、不登校だった大生さんは自ら勉強に励み、「高校に行きたい」と言うようになった。大生さんは現在、専修学校2年生。専門課程までの5ヶ年一貫教育を経て、就職できるよう力をつけていく。「自分で働いて、自分が暮らせる分ぐらいは稼げるようになってほしい」と和枝さんは願っている。Upload By 桑山 知之Upload By 桑山 知之平成元年愛知県名古屋市生まれ。慶應義塾大学経済学部在学中からフリーライターとして活動。2013年に東海テレビ入社後、東京支社営業部を経て、報道部で記者/ディレクター。2018年から公共キャンペーンのプロデューサーとして「いま、テレビの現場から。」や「見えない障害と生きる。」、「この距離を忘れない。」といったドキュメンタリーCMを制作。主な受賞歴は、日本民間放送連盟賞CM部門最優秀賞、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSゴールド、JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール経済産業大臣賞、ギャラクシー賞CM部門優秀賞、広告電通賞SDGs特別賞など。取材・文:桑山知之取材協力:若者支援ネットワーク研究会in東海(監修・井上先生より)家族関係の中に動物が介在することで、共通の話題やプラスのコミュニケーションが生まれてきます。また、家族同士の関係性や価値観も変わってくるのだと思います。今回のケースでは、オズ自身の性格もさることながら、キャリアチェンジをして頑張っているオズという存在自体が、「チェンジしたい」と願う家族それぞれが自分と重ね合わせることで大きな力になったのではないかと感じました。
2022年06月28日内館牧子の大ベストセラー小説「すぐ死ぬんだから」が朗読劇として上演される。主演は泉ピン子。さらに、ピン子が自ら声をかけた村田雄浩が加わって、主人公の忍ハナとその夫・岩造、夫婦を取り囲むあらゆる登場人物たちを、二人で演じ分けることになる。「若い頃から朗読劇に憧れていた」というピン子にとっては、ようやく念願が叶った形だ。「朗読劇というのは芸術性の高いイメージがあって、カッコいいなと思っていました。でも、やらないと思われていたのか、まったく話がこなかったんです。それで、最後に一度くらいやりたいなと思っていたところ、この話をいただいた。しかも、内館さんの原作を拝読したら、この忍ハナという役が、自分でも『私以外にいないでしょ』と思うほど私にぴったり。これは絶対にやりたいと思ったんです」。相棒として泉から誘われた村田も、原作を一読して「面白い」と唸った。「主人公がずっと本音でしゃべっていて、老齢を迎えた女性の思いが赤裸々に見えてくる。その姿がまた、あまりにもピン子さんにオーバーラップして、ピン子さんが演じるなら面白くならないわけがないと確信しました」。主人公のハナは痛快な存在である。78歳になってもオシャレを楽しみ、やりたいことをやって、言いたいことを言う。いきなり訪れた夫の死と、それをきっかけに明らかになる夫の秘密に打ちのめされながらも、自分はどう生きるべきか、とことんもがいていく。「ハナの思いはすごく理解できるし、読んで本当にスカッとしました」と大いに共感するピン子。村田が「男のほうの気持ちもよくわかるし、この夫婦の子どもや孫まで描かれているので、どの年代の方が観てもわかる瞬間があって楽しいんじゃないでしょうか。ピン子さんと僕がお世話になった橋田壽賀子さんが書かれていたホームドラマのように、家族のコミュニケーションの大切さが伝えられる、素敵なお話だと思います」と付け加える。8月の開幕に向けて本読みも始まった。「台本から目を離したらどこを読んでいたかわからなくなって大変。本番で『どこ読んでたっけ?』って聞くかもしれない(笑)」とピン子は言うが、村田曰く「途中で本を持って動き出して、改めてピン子さんのパワーを感じた」そうだ。現段階で、東京を皮切りに12月まで上演予定の今作は、場所も期間もさらに増えそうな勢いである。「泉ピン子を育てたのは、『おしん』や『渡る世間は鬼ばかり』を観てくださった方々。だから、こちらからいろいろなところに出向いて、『ありがとうございます』と言いたいと思っているんです。そして、いずれ私が死んだあとも、『ピン子ちゃん来たよね』と思い出してもらえたらこれ以上うれしいことはありません。これは私の“終活”。元気なうちに全国を回って、感謝を込めて演じたいと思います」とピン子が言えば、「こういう先輩がいると頑張ろうという気持ちになります」と村田。物語からも、それを朗読する二人からも、大きなパワーが受け取れる公演になりそうだ。公演名:朗読劇泉ピン子の「すぐ死ぬんだから」出演泉ピン子村田雄浩原作:内館牧子『すぐ死ぬんだから』(講談社文庫)上演台本・演出笹部博司作曲宮川彬良主催「すぐ死ぬんだから」製作委員会©内館牧子・講談社/「すぐ死ぬんだから」製作委員会上演日程8月4日〜14日[東京]あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)8月17日[富山]オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)、8月27日[福岡]久留米シティプラザ、8月28日[熊本]熊本城ホール、8月29日[鹿児島]宝山ホール、9月9日[大阪]箕面市立文化芸能劇場、10月6日[神奈川]相模女子大学グリーンホール、11月2日[東京]かめありリリオホール公演ホームページ チラシデザインチャーハン・ラモーン写真 ©️平賀正明衣裳(泉ピン子)YUKIKO HANAI 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月01日「『生きるべきか、死ぬべきか』このシェイクスピアの問いはよくご存じだろう。答えは明らかに『生きるべき』であり、自由であるべきだ。我々は決して降伏せず、決して敗北しない」こう、ロシアに屈しない姿勢を宣言したのはウクライナのゼレンスキー大統領(44)。これは、3月8日にイギリスの議会下院にオンラインで参加した際の演説だ。演説後、会場はスタンディングオーベーションに包まれた。2月24日にプーチン大統領(69)が、ウクライナ東部への特別軍事作戦の決定を表明すると、ゼレンスキー大統領は同日、ロシア国民に向けて約9分間のスピーチ動画を公開。ロシア語で、「ウクライナの人々は平和を望んでいる」「戦争はあらゆる人々から安全を奪う。それによって最も犠牲になるのは誰だろう。人々だ」などと語りかけたのだ。このスピーチは世界中で注目を集め、日本でも《素晴らしい》《涙が止まらない》と絶賛の声が相次いだ。身を危険に晒しながらも、一貫して「国を守る」とのメッセージを発信し続けるゼレンスキー大統領。そんな彼の“スピーチ力”を評価する声も多い。実業家で「ひろゆき」こと西村博之氏(45)も自身のYouTubeで、ゼレンスキー大統領の演説を絶賛。24日に開かれたEU首脳の緊急議会で、ゼレンスキー大統領が「我々は、欧州の理想のために死んでいく」「生きて会えるのはこれが最後かもしれない」と支援を求めたことについて、「ゼレンスキー大統領、優秀すぎる」と語っていたのだ。いったいなぜゼレンスキー大統領のスピーチは、人々の心を揺さぶるのだろうか?本誌は『あの演説はなぜ人を動かしたのか』(PHP研究所)などを著書に持つ、コピーライターの川上徹也氏に聞いた。川上氏は「話している内容が簡潔でとてもシンプル」と評した上で、「ゼレンスキー大統領は、映画やドラマのような『ストーリーの黄金律』の主人公であるからです」と説明する。この「ストーリーの黄金律」とは、川上氏が考案した法則。「(1)何かが欠落した欠落させられた主人公が、(2)ちょっと無理なのではという高く険しい目標に向けて、(3)色々な障害や葛藤、敵対するもの、自分自身の弱さを乗り越えていく」という3つの条件を満たしたときに成立するというもの。これをゼレンスキー大統領にあてはめると、次のように表せるという。「(1)軍事大国ロシアに一方的に侵略されたウクライナの大統領が、(2)最後まで祖国ウクナイナのために戦い抜きロシアを撤退させるという目標に向かい、(3)押し寄せて来るロシア軍・空襲・参戦してくれないNATO、アメリカ・いつ暗殺されるかという恐怖と戦いながら、健気に頑張っている」そんなゼレンスキー大統領が大統領選に当選したのは‘19年。それまではコメディアンとして活動し、テレビドラマで教師から大統領に転じた役を演じ人気を博していた。「ゼレンスキー大統領は、話芸で笑いをとる『スタンダップコメディ』のスターでした。ただ政治経験が浅いこともあり、ロシアの軍事侵攻が始まる直前までは支持率が約40%だったいいます。ですが現在は90%を超えるほど、支持率が回復。ゼレンスキー大統領は頻繁にメッセージを発信することで、国民たちを鼓舞し、国際世論を動かしています」(全国紙記者)■元コメディアンだった経歴との関係は?コメディアン時代に培った話術やパフォーマンスのスキルが、演説に活かされているのだろうか?「一般的に大統領はスーツにネクタイ姿が一般的ですが、ゼレンスキー大統領はTシャツなどで会見したり、自撮りで幹部たちと一緒に映ったり、臨場感を感じられる発信はとても上手い印象です。悪い言い方をしたら、役になりきって悲劇のヒーローを演じていると言えなくもありません。支持率も下がっていてすぐに逃げるだろうと思われていたゼレンスキー大統領が、逃げずに勇敢に立ち向かっているという意外性も、多くの人の心を打った理由でしょう。ただし、このように国民を巻き込み、軍事大国ロシアに総力戦で立ち向うことが正しかったかどうかは、このあとの結果を見てみないと現時点では何とも言えません」(川上氏)それでは、プーチン大統領はどうだろうか。特別軍事作戦を決定した際、テレビ演説で「ウクライナ政権によって8年間にわたり、虐待や集団虐殺を受けてきた人々を守ることが目的だ」「ウクライナの非軍事化、非ナチス化を目指し、ロシア国民に対して血生臭い罪を犯した者たちを裁く」などと糾弾したプーチン大統領。その後、軍司令部に核抑止部隊を厳戒態勢にするよう命令。3月5日には欧米諸国などがロシアに対して経済制裁を強化したことについて、「宣戦布告のようなものだ」と牽制した。その一方で、プーチン大統領は国内の反戦デモを取り締まり、言論統制を開始。主要なSNSへの接続を遮断すると発表し、「虚偽」と見なす情報を拡散した者には刑罰を科せるよう法律までも改正した。スーツにネクタイ姿で安全な場所にいるプーチン大統領は、軍服を着て危険な場所にいるゼレンスキー大統領とは対照的。発せられるメッセージが威圧的に映る人も少なくないだろう。だが川上氏は、そんなプーチン大統領に“焦り”が見えると指摘する。「世界から見ると、傲慢で無茶苦茶な論理で戦争を正当化しているにしか見えません。しかしながら、国内では(特にテレビなどのオールドメディアしか見ない層には)、それがむしろプラスに働いているかもしれません。プーチン大統領の誤算は、SNSが浸透していることで昔のような情報統制ができてなかったため、従来のようなプロパンガンダが効いてないということでしょうか。だからこそ、今、法律等を作って情報統制に躍起になっているのだと思います」(川上氏)ゼレンスキー大統領の演説を機に一刻も早く、ウクライナに、世界に平和が訪れてほしいものだ――。
2022年03月12日こんにちは。渋谷です。あけましておめでとうございます。本年もなにとぞよろしくお願いいたします。さて、今回のテーマは「家族にやめてほしい些細な事」。旦那が俺の話を描けとうるさいので旦那にやめてほしい事を描きます。それはこちら!足のかかとの皮をむしる事です。皮が厚くてめくれてくるのが嫌なようで気づいたらむしっているんですが、まぁ見ててあまりいい気持ちにはならないじゃないですか。酔ってる時にむしる事が多いので弊害が出ます。「まーた皮が落ちとる!ん? 床に何かついとる。なんじゃこりゃ」と思ってよく見ると、むしりすぎて出血した時の血がついていたりですね…(布団に血が付いていた時もあった)ので、旦那に話してみたところ。「やめてほしい些細な事っていうからイビキがうるさい事かと思った~!」と、朗らかに言われたのでした。いや、クイズとかじゃないから。
2022年01月18日黒澤明監督の名作映画『生きる』をリメイクした映画『生きる LIVING』が、2023年3月31日(金)に公開される。黒澤明『生きる』イギリスを舞台にリメイク1952年に公開された映画『生きる』は、還暦直前に余命半年を告げられた役人が、人生を見つめなおす姿を描いた黒澤明監督の代表作。リメイク版の映画『生きる LIVING』では、第二次世界大戦後のイギリスを舞台にストーリーを展開する。『生きる LIVING』の主人公、ウィリアムズは、仕事一筋で空虚で無意味な毎日を送る中、余命幾ばくも無いことを宣告される。最期を知り、残された日々を大切に過ごしたい……、そう願うようになるウィリアムズ。それまでの自分の人生を振り返り、「生きることなく、人生を終えたくない」と静かに、しかし心の中は懸命に、熱く生きることを選んだウィリアムズの姿を描き出す。劇中には、黒澤明の『生きる』に登場する名シーンを彷彿させる、誰もいない公園での“ブランコ”シーンも。観るものの心に光を灯すような、感動の物語が紡がれる。ノーベル賞作家カズオ・イシグロが再構築リメイク版の脚本を手掛けたのは、小説『わたしを離さないで』などで知られるノーベル賞作家カズオ・イシグロ。監督はオリヴァー・ハーマナスが務める。ビル・ナイが主演主演は、『ラブ・アクチュアリー』『ナターシャの歌に』などで知られ、ジョニー・デップ製作・主演作品『MINAMATA−ミナマタ−』への出演も記憶にあたらしいビル・ナイ。仕事に明け暮れていた中、“余命半年”と告げられる主人公・ウィリアムズを演じる。その他、Netflix作品「セックス・エデュケーション」のエイミー・ルー・ウッド、『パーティで女の子に話しかけるには』のアレックス・シャープ、トム・バークなどが出演する。■主人公ウィリアムズ…ビル・ナイ公務員として空虚な日々を送っていたが、ある日「余命半年」であると宣告される。余命宣告を受け、自分の人生を見つめ直す。■マーガレット…エイミー・ルー・ウッドウィリアムズのもとでかつて働いていた同僚。第80回ゴールデン・グローブ賞、主演男優賞にノミネート第80回ゴールデン・グローブ賞にて、主演のビル・ナイが主演男優賞(ドラマ部門)にノミネート。すでに世界の映画祭で上映され、オスカー候補とも言われる映画『生きる LIVING』の、今後の展開も要チェックだ。〈映画『生きる LIVING』あらすじ〉1953年。第二次世界大戦後、いまだ復興途上のロンドン。公務員のウィリアムズは、今日も同じ列車の同じ車両で通勤する。ピン・ストライプ背広に身を包み、山高帽を目深に被ったいわゆる“お堅い”英国紳士だ。役所の市民課に勤める彼は、部下に煙たがられながら事務処理に追われる毎日。家では孤独を感じ、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていた。そんなある日、彼は医者から癌であることを宣告され、余命半年であることを知る―。彼は歯車でしかなかった日々に別れを告げ、自分の人生を見つめ直し始める。手遅れになる前に充実した人生を手に入れようと。仕事を放棄し、海辺のリゾートで酒を飲みバカ騒ぎをしてみるが、なんだかしっくりこない。病魔は彼の身体を蝕んでいく…。ロンドンに戻った彼は、かつて彼の下で働いていたマーガレットに再会する。今の彼女は社会で自分の力を試そうとバイタリティに溢れていた。そんな彼女に惹かれ、ささやかな時間を過ごすうちに、彼はまるで啓示を受けたかのように新しい一歩を踏み出すことを決意。その一歩は、やがて無関心だったまわりの人々をも変えることになる―。【詳細】映画『生きる LIVING』公開時期:2023年3月31日(金)出演:ビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ、トム・バーク原作:黒澤明監督作品『生きる』監督:オリヴァー・ハーマナス脚本:カズオ・イシグロ音楽:エミリー・レヴィネイズ・ファルーシュ製作:Number 9 Films
2021年12月19日「私、来年2月に死のうと思っていたんですよ。その月で母が還暦になるので、『どうせなら死んで、復讐してやる』と考えたんです。今が12月だから、ほんとだったら後2ヵ月の命……。でも、いまは前向きに生きようという気持ちです」こう話すのは、地方都市に住む32歳の女性・Jさんだ。今年、『親ガチャ』という言葉が流行した。ガチャガチャで出てくるアイテムのように、「子供は自分で親を選ぶことができない」という意味で、ネットを中心に広がり、今年の『流行語大賞』にもノミネートされた。そして、Jさんもそんな親ガチャによって人生を左右された子供の一人。その原因は母親だった。「母は大手の保険会社で働いている“キャリアウーマン”。外面はいいのですが、家庭では正反対に高圧的で。父の月収を超えていた時期には、『あなたは何をやってもダメ』『私ひとりでもやっていける』といった言葉をぶつけていました」夫婦はJさんが11歳のときに離婚。すると母の“ターゲット”はJさんに変わった。「とにかく私を束縛するようになりました。『全部自分の思い通りにさせたい』って感じで。気に食わないとすぐビンタされましたし。私に気に入らないことがあると、すぐに怒鳴るし……。母の機嫌を損ねないよう、顔色を見ながら生きていました。実は頭を壁にぶつけられたこともあるんです。友達の家で遊んでいたときに熱が出てヘロヘロになりながら家に帰ったら、門限の7時を超えていて。それが気に食わなかったそうで、理由も聞かずに頭をつかんで『ガン!』って」■母の彼氏と突然の同居、母のリストカットまた「『お父さんにそっくり』っていつも言うんです。母としては嫌味なのでしょうが、私は父のことが好きなので苦しかった」と話すJさん。そして、中学生になると“新たな同居人”が現れた。「母に新しい彼氏ができて、いつの間にか一緒に住むようになりました。母からは何の説明もなし。思春期に知らない男性が家にいるのは本当に苦痛で、しかもその人、家事を全然しないんです。ご飯を食べたらそのまんまで、寝転がってテレビを観ていました。だから私が食器を片付けて洗って。自分の家だけど、人の家みたいな居心地の悪さがありました」のちに母は恋人と別れることとなり、再び2人暮らしに。そこで事件が起こる。Jさんの目の前で、母がリストカットをしたのだ。「私は小学生の頃からリストカットをしていたのですが、中2のときに母にそれがバレたんです。すると母は『あなたが切るなら私も切る!』と言って、目の前でバッサリ……。切る意味がわからないんですけど(笑)。母は傷が治るとケロっとして、普通に社会生活を送っていました。でも、私はその光景がトラウマになって、高校生になってもフラッシュバックに悩まされていました」Jさんは高校を卒業したあと、就職に失敗。そして、フリーターになった。経済的な苦しさから母と同居していたが、Jさんの帰りが遅いと母は彼女の携帯に『今から死にます』といった留守電を残して、追い詰めたという。そうした行為に耐えられなくなり、22歳で家を出ることに。しかし、逃れられなかった。「母が夢に出てくるんです。飛び起きたら、汗びしょびしょで心臓もバクバク。涙も止まらなくなったり。それでメンタルクリニックに行ったら、『あなたの性格の問題じゃないですか?』って言われて……。傷つくのが嫌なので、それ以来行っていません。自分の心がおかしいのに、どうしたらいいのかわからない。ずっと泣いている時期もありました」■還暦のあてつけに死ぬことを決心そんななか、Jさんは28歳で再び実家に戻ることに。キッカケは“猫”だった。「飼っていた猫が病気になったんです。弱っていく姿を見て、私もどんどん落ち込んで……。こういう状態では働くこともままならない。でも、頼れるひともいない。それで、母に『帰ろうかな』と言ってしまいました」さらにJさんは母の誘いもあり、同じ職場で働くことに。「長年フリーターとして働いていた会社で社員になるにしても、“ブラックな面”が目に付くようになりました。母の勤務先である保険会社は大手で安定しているので、『そこで社員を目指そう』とも考えていました」という。とはいえ、公私ともに母と過ごす時間が増えることになるのはわかっていたはず。躊躇はなかったのだろうか?「“母とべったりな状態”を不思議がる人もいるかもしれません。でも『この親と一生関わらなくちゃいけないんだ』と諦めていました。離れて暮らしても、夢に出てくるくらいですから。子供の頃から母を中心にして生きてきたので、ぜんぶ受け入れてしまうんです」そして、Jさんは「諦めたのがよくなかった。それからは地獄の四年間でした」と続けた。「言葉の暴力は日常茶飯事で、もう覚えていないです」といい、さらに母は離れて暮らす6年間で“パワーアップ”。例えば猛烈に、見返りを求めるようになったという。「『今日は母の日だね。何もないの?』ってわざわざ言ってくるんです。サプライズで渡したかったので、事情を説明したのに『ありがとうの気持ちはないの?』と言われました。いっぽう誕生日に壁掛け時計をあげたら、振り子が揺れる様子を見て『ゴキブリが走っているみたい』って(笑)。普通プレゼントって“あげたいからあげるもの”じゃないですか。『喜んでくれるかな』とか考えますよね。でも私は、母がヘソを曲げないためにあげる。エサみたいなもんです」そして同居生活を続けるうちに、ますますJさんは精神的に弱っていく。「服を買うときや髪を切るとき、ふと母の姿がよぎるんです。『こういう格好をして何か言われないかな』と。遊びにいっても、『帰ったらなじられそう』と思って苦しくなる」といつも“母の影”に怯えていたとも明かすそれでも母とは離れられないという“諦め”ーー。追い詰められていった結果、Jさんは冒頭のように「母の還暦に死ぬこと」を決意する。「これまで『ママは、自分のお母さんの還暦にこんなことをしてあげたのよ』という話を散々聞かされていました。でも私には、母に対して『何かしてあげたい』という気持ちが一切ない。めでたいこととも思えないし、『いっそ、あてつけに死のう』と本気で考えていました」■家をでると告げると「あなたは最低な人間」と罵倒されるそんななか今年8月、再び事件が起こる。「母の帰りが遅くなる日に、『今夜の晩御飯はざるそばで』との連絡があったんです。その後、『10分で家に着くから』って来て。それで茹でて用意してあげていたんですが、帰ってきた途端、『そばの気分じゃないし』となぜかなじられて。どう話しても『いらない』の一点張り。しかも、私の目の前で別のものを食べ始めたんです。さすがに怒りやら混乱やらで、もう気持ちがぐちゃぐちゃになって……」その1年前にも、同様のことがあったというJさん。とっさに家を飛び出して、ホテルに泊まった。涙が止まらなかった。しかし、ここで転機が訪れる。「友だちに『しんどすぎて死にたい』と電話しました。すると、その子の知り合いにも私みたいに“親ガチャ”で人生が左右された上に早くして亡くなった方がいるそうです。でも、友だちいわく『その親は“子供に死なれた可哀想な親”を強調するようになった。子供のことなんて何にも思っていないんだよ。だから、死んだところで復讐にはならないんじゃないかな』って言われて……。涙でぐしょぐしょになりながらも、『それじゃ死に損だ!』って(笑)」そしてJさんはその日のうちに部屋を探し、翌日に内覧。即日で家を決め、数日の間は友人の家で宿泊。その後、母のもとへと戻った。「家を出たい」と伝えると、「そんな気がしていた」と母は言ったという。「意外とすんなり受け入れられたから、『もう家も決めています』と話してみたら豹変。『何それ!タイミングが違う!』と激高されました。そのあと夜7時から夜中2時まで、7時間かけて説得しました。何を言ったか、私も覚えていないんですよ。新しい家に移るまでの1ヵ月間、『あなたは最低な人間』と罵倒され続けました。あと母がベランダで急に笑い出したかと思うと、よくわからない言葉を叫んだり。でもある日、『あなたが家を出るまで仲良く過ごそうね』ってLINEが来たり。『怖~!』って(笑)」紆余曲折ありながらも、無事家を出ることができたJさん。「経済的に今は苦しいです。でも、精神面はすごくラクになりました」といい、こう続ける。「母と同居していたときは、とにかく自分の気持ちで精いっぱいでした。でも今は、気持ちが少し落ち着いてきました。還暦の当てつけに死のうと思っていたけど、今では『なんで私が死ななくちゃいけないんだ』と思います。実はいま転職も考えているんですよ。母には、『自分の人生を生きているので、もう放っておいてください』と言いたいです」
2021年12月18日ポメラニアンのあられちゃんを飼っている、村瀬みつき(murasemitsuki)さん。あられちゃんとの日常を漫画で描き、Instagramに公開しています。『倒れた飼い主を見たペットが、献身的な行動に出た』という内容のテレビ番組が、印象に残っていたという村瀬さん。あられちゃんの前で、死んだふりをしてみると…。死んだふりをする村瀬さんを完全にスルーし、ぐっすりと眠っていた、あられちゃん。後日、ニワトリの真似をして奇声を上げた村瀬さんを見て、激しく反応したのです!一連の出来事に、ネット上では「笑った。心配するの、そっちかい」「分かる!我が家の犬もまったく同じで、変な声で叫ぶと反応する」といったコメントが寄せられました。また、死んだふりに反応しないことに関して「寝ていると思われているのでは?」といった指摘も。あられちゃんは、普段とは異なる飼い主の行動に驚いたのかもしれません。実際のところは、愛犬のみぞ知る…ですね![文・構成/grape編集部]
2021年11月28日きくちゆうきの漫画『100日後に死ぬワニ』を監督、脚本を上田慎一郎とふくだみゆき、主題歌をいきものがかりが担当したアニメーション映画『100日間生きたワニ』が、7月9日(金)より全国公開される。この度、場面写真とキャストのコメントが公開された。桜が満開の3月、みんなで約束したお花見の場に来なかったワニ。今回の映画は、その100日前と100日後、そして新たな出会いが描かれる。引っ越ししてきたばかりで積極的なカエルに戸惑いを隠せないネズミたちの状況など、変わってしまった日常と続いていく毎日が映し出される。声の出演は、神木隆之介、中村倫也、木村昴などが担当。上田慎一郎監督、ふくだみゆき監督のふたりからワニ役候補として一番に名前が挙がったというのが、神木だったという。自身が演じるワニについて神木は、「純粋で素直で人懐っこい奴で、テンションが高いところは高く、子どもっぽくはしゃいでみたりする場面がいっぱいありました」と無邪気な役柄について説明。「クールなネズミやぶっきらぼうなモグラといった仲間たちが付き合ってくれるような、ワニの人柄を表現できたら良いなというお話を監督としました」と、監督から説明を受けたことを明かした。ワニの親友、ネズミの声を担当する中村倫也は「クールな感じもあるんですけど、このメンツでいるとお調子者になる」と語る。同じく親友のモグラの声を担当する木村昴は、監督から「この3人のなかではガキ大将っぽく」という指示があり、「ちょっとぶっきらぼうで、この中で一番やんちゃなキャラクターだよ、というご説明をいただいた」と振り返った。公開された場面写真は、そんな3人が演じたワニ、ネズミ、モグラの姿が見られるシーンが切り取られた。『100日間生きたワニ』7月9日(金)より全国公開
2021年06月30日ジェーン・スーのエッセイを吉田羊主演でドラマ化した「生きるとか死ぬとか父親とか」が6月25日の放送で最終回を迎えた。劇中で吉田さん演じるトキコが口ずさむオープニング曲「ever since」に「もっと聴きたかった」など絶賛の声が送られている。ラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔を持ち、女性からの圧倒的な支持を集める“独身のカリスマ“ことジェーン・スーが、自身の家族の出来事と思い出を描いたリアルストーリーを映像化。吉田さんがジェーン・スーさん自身をモデルにした主人公を演じた本作。20年前、母をガンで亡くし一人の肉親となった父・哲也と一時は絶縁寸前までいったものの、いまでは時々外食しながら話をする関係になっている蒲原トキコに吉田さん。昔は破天荒な人生を歩んでいたが今ではすっかり丸くなった、どこか自由奔放で愛嬌のある父・哲也に國村隼。トキコがメインパーソナリティーを務めるラジオ番組「トッキーとヒトトキ」で、トキコと共にラジオを進行するアナウンサーの東七海に田中みな実。また20代の頃のトキコを松岡茉優が、トキコの母を富田靖子が演じた。そのほか岩崎う大(かもめんたる)、岩井勇気(ハライチ)、平子祐希(アルコ&ピース)、大友花恋、DJ松永らも出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終回ではトキコが父について綴ったエッセイ本が完成。そのことを告知したラジオの収録後、プロデューサーから昼間の帯番組をやらないかという打診を受けたトキコは、今までのように質問に向き合えなくなることや、リスナー層が変化することへの不安から返答を保留する。その後、本を渡すのを兼ねてトキコは哲也と亡くなった母の出刃包丁を研ぎに行く。そこで哲也はトキコに封筒を渡す。中には母が好きだった江戸の老舗が書かれた“申し次ぎ”で、トキコは今までバラバラだった家族が1つにまとまったと感じ、心の中で「我が家もようやく、父と母と娘の3人家族になれました」と天国の母に報告する…というラストだった。放送後のTwitterには「自分に置き換えて見ちゃって苦しいくらいのときもあったな…」「自分のことを振り返りつつ見てしまった」「家族との向き合い方を改めて考えさせてもらえた大切なドラマ」「色々考えるきっかけをくれるドラマでした。まだまだ続きが見たい」などの感想とともに、「吉田羊さんのアカペラが優しくて, ぐっと来る…」「吉田羊さん歌うまい~しかもアカペラで…」「思いがけない吉田羊さんの歌声もっと聴きたかったなぁー」など、劇中でトキコが口ずさんだオープニング曲「ever since」に絶賛の声が集まる。それとともに高橋優が手がけたこの主題歌にも「吉田羊歌上手いなぁ。そして、高橋優の作った歌も良い」「高橋優のOPの包み込む歌声がいい空気感を作ってた」「ドラマの内容にかなりシンクロしてて 刺さる刺さる」と、改めて多くのコメントが寄せられている。(笠緒)
2021年06月26日吉田羊主演、國村隼、松岡茉優ら共演の「生きるとか死ぬとか父親とか」の11話が6月19日オンエア。前回に続いて明かされるトキコの過去に衝撃を受ける視聴者が続出。吉田さんと松岡さん、現在と過去のトキコ同士の共演もネットで反響を呼んでいる。ラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔を持ち、女性からの圧倒的な支持を集める“独身のカリスマ”ジェーン・スーが、自身の家族の出来事と思い出を描いたエッセイを原作に、吉田さんがジェーンさん自身をモデルにした蒲原トキコを演じる本作。吉田さんのほか、昔はやんちゃだったが20年前にトキコの母である妻を亡くし、その後事業にも失敗した父・哲也を國村さんが演じ、父が入院中に母の胃がんが見つかるなど、大きな苦労をした20代の頃のトキコを松岡さんが。トキコたち家族の前では明るく振る舞っていた母を富田靖子が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。20年前、母が亡くなった後、哲也の商売は上手くいかなくなる。ある日トキコは自宅に家賃の催促状が届いているのを発見。哲也が自分に黙って家を売ったことを知る。父は売った自宅を買い手から借りて住み続けてきたが、その家賃も払えなくなっていたのだ。家を出て行くしか道がなくなり、引っ越しが近づくも片付けもせず引っ越し先も決めない哲也に苛立つトキコ。トキコは自宅に北野(大友花恋)とミナミ(さいとうなり)を招き、引っ越しに備え荷物の整理を手伝ってもらう。すると押し入れから母の衣装ケースが見つかる…というのが今回のおはなし。母の衣装ケースに入っていたのは、1度も袖を通してない服だった。なかには100万円の毛皮もあり、それを見たミナミは「お母さん、きっと寂しかったんだね」とつぶやく。明るかった母が寂しさを内に秘めていたことを認めたくなかったトキコは、その記憶を封印していた…。「袖を通していない服が出てくるシーン、静かなんだけどとても重い鉛のような感情に襲われて苦しくなった」「今日の生きるとか死ぬとか父親とか、が消化できなくてもう2時間になる」など、衝撃的な展開に胸が苦しくなった視聴者からの声が次々とネットに上がっていく。この思い出を書こうと決めたものの、いざ書こうとすると原稿が進まなくなり苦悶する現代のトキコの前に、若き日のトキコが現れ「本当に忘れてたの?」と問いかける。書くほど哲也に怒りが沸いてくるという現代のトキコを、「許さなくてもいいよ。許せないまま書けばいい。怒りも悲しみも悔しさも。あの頃の私にはどうすることもできなかった。だから私の分まで書いてよ」と若き日のトキコが奮い立たせる…。現代と過去の“トキコ”、吉田さんと松岡さんの共演に「若いトッキーと今のトッキーが直接対峙して俳優対決としても見ごたえがあった。松岡茉優ちゃんと吉田羊さんの演技力が高すぎる」「ついに起こった現在の自分と過去の自分との邂逅。吉田さんと茉優ちゃんの圧倒的空気。凄かったよ」「松岡茉優と吉田羊がちゃんと繋がって見えた、なんなんだあれすごい」「すごい演技と言うよりもこれが演技というものなのかと思わず唸ってしまったなあ」など、圧倒された視聴者が続出している模様だ。(笠緒)
2021年06月19日吉田羊主演、國村隼らが共演する「生きるとか死ぬとか父親とか」10話が6月11日深夜放送。若きトキコの“苦渋の決断”に様々な反応が上がり、若き日のトキコを演じる松岡茉優とトキコの母役の富田靖子の演技にも絶賛の声が送られている。本作はラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔で知られるジェーン・スーさん自身の家族の出来事と思い出を描いたリアルストーリーをドラマ化したもの。20年前ガンで母を亡くし、今は父・哲也の面倒を見ながらコラムニストをしている蒲原トキコを吉田さんが、昔は破天荒な人生を歩み、事業をしていたが失敗、今はすっかり丸くなった父・哲也を國村さんが、哲也が肝炎で入院、その介護をしているさなかに、母にガンが見つかった20代の頃のトキコを松岡さんが、20年前に亡くなったトキコの母に富田靖子といったキャストが出演する。20年前、C型肝炎で哲也が入院していた頃、母にガンが見つかり手術することに。哲也だけなく母も入院することになって、トキコが病床の哲也に母がガンだと伝えると、それを聞いた哲也の心は壊れてしまう。母の手術が終わったことを哲也に伝えるためお見舞いに行くと、病室には母の嫌いな“赤い花”が飾ってあった。母と別の女性が父を見舞ったことに怒るトキコ…母の記憶が風化していることに気づいたトキコは母のありのままをエッセイに書こうと決意する…というのが前回のストーリー。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。そしてトキコは哲也に、今まで書いてきた母の姿は“自分と哲也が作り上げてきた理想の母”だと告げ、人間として苦しんだりさらけ出してくれた部分も書くと伝える。そこから物語は再び20年前のトキコの記憶に。手術が終わった母だが治りが悪く、トキコは会社を休職して病院に寝泊まりし母を介護する日々を送る。そんななか、哲也が夜中、病院の屋上から飛び降りようとする。後を追った看護師が止め、哲也は一命をとりとめるが、哲也の病院から泊まり込みで看病して欲しいと言われてしまうトキコ。事態を1人で抱えることに限界を感じたトキコは、父のベッドに“赤い花”を飾った「あの人」を頼るしかないと苦渋の決断をする。電話で連絡を受けたその女性はトキコに「私を頼ってくれて、ありがとう」と感謝するのだが、トキコは内心で“あの人は娘に認められたと思っただろう、でも認めたわけじゃない、他に頼れる人がいなかっただけ。私は無力だった…”と、当時を回想し悔やむ…というのが今回の物語。明かされたトキコの過去に、「先週に続いて今週も、胸抉られる。息するのも痛いくらい、胸にズシンとくる。見終わった後、気持ちを日常に戻すのに軽く時間がかかってしまう」「両親二人とも入院して一人っ子のトキ子が手を借りたのが主人公が一番嫌な相手でそれは手を借りるのはつらいしヘビー過ぎる」などの声が上がる。また当時のトキコの状況に「祖母1人の介護を母と娘2人の3人がかりでするのも大変だったから両親をたった1人で面倒みるのは不可能だと思う…猫の手も借りたいって言うけどあの状況なら仕方ないが悔しい…観ていて辛くて悲しくて泣いた」「自分のところは亡両親、同じ病院に同時入院、父の方が先に逝った。が、他の周辺事情は共通する部分も多く、共感も一言では言いきれぬ」という反応も。「前回から深刻さが増して・・。富田靖子・松岡茉優を配したわけがやっとわかってきた。」「富田靖子さんや松岡茉優さんの抑えた演技に引き込まれてしまった。」など、松岡さんと富田さんの演技にも絶賛の声が集まっている。(笠緒)
2021年06月12日吉田羊主演「生きるとか死ぬとか父親とか」9話が6月4日深夜オンエア。若かりし頃のトキコを演じた松岡茉優に「吉田羊さんそのもの」「ちゃんと地続きの人」など視聴者から絶賛の声が送られるとともに、トキコと母親との関係に共感する声も上がっている。本作はラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔を持ち、女性からの圧倒的な支持を集める“独身のカリスマ”ジェーン・スーが、自身の家族の出来事と思い出を描いたエッセイが原作。20年前に母を亡くした主人公の蒲原トキコを吉田さんが演じ、トキコの父・哲也に國村隼。20代の頃のトキコに松岡さん。トキコの母には富田靖子といったキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。トキコが編集者から“母親について書いてはどうか”と提案される。「良いことしか書けない」からと断るトキコだが、哲也と母の墓参りに行き、母との思い出を語るうちに、母の記憶が風化していってることに気づく…というのが今回のストーリー。20年前、哲也がC型肝炎で入院。父のためにみそ汁を作る母が胃薬を飲んでることに気づいたトキコは、母の体調を心配するが、母は「コーヒーの飲みすぎ」だと答える。そんな母からガンの検査を受けることを告げられ、当日付き添って欲しいと言われるトキコ。しかしその日は楽しみにしていたライブがあり、その予定を優先させてしまう。その後、母にガンが見つかり手術することに。哲也に母がガンで伝えると、哲也は病室から出て行こうとして…母のガンを知った哲也の心も壊れてしまう。母の手術が終わり、そのことを哲也に伝えるためお見舞いに行くトキコだが、病室には母が嫌いなはずの赤い花が。怒りの表情を浮かべトキコはその花を捨てる…そこで回想シーンが終わり、トキコは過去の記憶にふたをして生きてきたが、それが母の記憶を風化させていることに気づき、母についてエッセイに書く決意を固めるというラストだった。トキコの想いに「昔の私と母みたいだ。。。そう、そうやって私も自分の都合を優先してたし、逃げてたな」「ライブとか自分の予定優先しがちだわ…優先事項見間違わないようにしたいけどなかなかねぇ…」といった声をはじめ、「辛い記憶って脳内から消されるように作られてるってよくできてるよね」「父も母もいなくなってしまったけど、このドラマを観ながら、二人に話しかけている」など共感の声が多数上がる。また20代のトキコを演じた松岡さんに「松岡茉優さんが吉田羊さんそのものに見えて、俳優さんはすごいなあ」「ふとした表情や空気がとても吉田羊さんで、役者ってすごいな」「松岡茉優が吉田羊のトッキーともジェーン・スーともちゃんと地続きの人に見える。俳優ってすごい仕事」など、その演技に絶賛の声が続々送られている。(笠緒)
2021年06月05日吉田羊、田中みな実らの出演で、ジェーン・スーのリアルストーリーをドラマ化した「生きるとか死ぬとか父親とか」の8話が5月28日オンエア。専業主夫をしていたトキコの元パートナーの発言に共感する声と、田中さんの演技に触れた声も多数投稿されている。ラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔で知られるジェーン・スーさん自身の家族の出来事と思い出を描いたリアルストーリーを、吉田さんらの出演で映像化した本作。20年前母を亡くし、事業に失敗した父・哲也の面倒を見ているコラムニストの蒲原トキコを吉田さんが演じるほか、トキコとともにラジオ番組「トッキーとヒトトキ」を進行するアナウンサー・東七海には田中さん。昔は破天荒な人生を歩んでいたが、今ではすっかり丸くなったトキコの父・哲也に國村隼。回想シーンで登場する20代のトキコに松岡茉優。トキコの母には富田靖子といった俳優陣も出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回はトキコのもとに結婚直前で別れた元パートナー・青柳タツヤ(岩崎う大)から「久しぶりに会おう」とのメッセージが届く。いったんは断ったトキコだがタツヤが帰郷することを知り、会うことに。売れっ子ライターだったが仕事がなくなり専業主夫になったタツヤは、「男が専業主夫をやることに社会が対応してなかった」と当時を振り返る。その言葉にトキコは過去の自分の言動を省みる。一方ラジオ収録後、トキコは東から1年前から付き合っている人がいて、アナウンサーを辞め専業主婦になろうと考えていると相談される…という展開。「元パートナー感が超納得な佇まい」「岩崎う大さんの演技良かったな。訥々としたしゃべり方、控えめな動き、トッキーのパートナーとして、なるほどと思う人物像」など、タツヤを演じた岩崎さんの演技を讃える声とともに「岩崎う大さんの役の考え方がクレバーだし今の日本の社会での専業主夫の立場の弱さ・肩書きの無さが伝わってきて…。」「今日のお話もなかなか深かった。専業主夫or婦になること、仕事を持ち続けること、一緒に暮らす人との関わり方…」など、タツヤの語った言葉に共感するコメントも。一方、自分が結局容姿や若さで選ばれてきたと自らを卑下する東にトキコは「その人にしかできないような仕事なら続けたほうがいい」と説得。東は異動しろと言われたら退社してフリーになる決意をする。そんな東を演じる田中さんに「なんかもう、本物の女優さんだな。違和感ないな。自然だもん。」「現実と同じくアナウンサー役なんだけど、普段のキャピキャピした感じを封印してて、なんかかっこよかった」「演技がもっと見たいな なんか胸を打つものがある」などの感想も寄せられている。(笠緒)
2021年05月29日