本木雅弘を主演に迎え、西川美和監督が自身の小説を映画化する最新作『永い言い訳』が、いよいよ10月14日(金)より公開される。このほど、主演の本木さんと西川監督の撮影中のやりとりをとらえた貴重なメイキング映像が解禁。西川監督の要求に、あの名優が「できません」と苦戦していることが分かった。人気作家の津村啓こと本名・衣笠幸夫(本木さん)は、妻の夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手の編集者・福永(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族であるトラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたち(藤田健心&白鳥玉季)に出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出ることに…。人を愛することの“素晴らしさと歯がゆさ”を、西川監督らしいリアルで毒の利いた演出で描き、観る者の感情をかき乱す本作。今回公開されたメイキングは、本木さん演じる幸夫が、掴みかけた幸せを自ら台無しにしてしまう、中盤の核となるシーンの裏側だ。そのときの幸夫の心情について、西川監督から繊細な演出を受ける本木さん。神妙な面持ちで監督の言葉に耳を傾け、相づちを打っていたものの、やがて自信なさげに「できません」と言う本木さんに、すかさず「できます!」と励ます監督。そのやりとりが微笑ましく、なぜか2人ともチョコ系アイスをほおばっているのも印象的。監督の演出を真摯に受け止め、セリフに込める想いを自分のものにするため、ニュアンスを細部にまでわたり追求する本木さんの高いプロ意識が垣間見えると同時に、本木さん自身の愛らしい性格がにじみ出る映像ともなっている。以前より、西川監督の演出に関して「サディスティック」と語る本木さんだが、“Sッ気”に満ちた西川演出は愛あればこそ。作品にとっても、俳優にとっても、なくてはならないものといえそうだ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月13日自転車に乗っていて車がそばをすごいスピードで通りすぎたとき、母親が突然死んでしまうドラマを見ているときなど、ふと頭によぎるのが「自分が死んでしまったら、家族はどうなってしまうのか?」という不安。ママとしては、突然自分がいなくなってしまったあと、夫や子どもがどうなるか気になりますよね。映画『永い言い訳』では、突然妻を亡くした男性の姿が描かれています。ママ不在で起こる、一番怖いことが「アナフィラキシーショック」映画の主人公は、バス事故で突然妻を亡くした小説家。しかも妻を全く愛していなかったという不幸な男が、亡くなった後から妻のことを深く思い、愛していたことを思い出し、人生を再生させていく物語です。妻の親友もバス事故で一緒に亡くなり、その親友一家が、今回「ママがいなくなった家庭」として、注目したいポイントです。ママを突然失った家庭に起こる出来事、最初の災難が、「アナフィラキシーショック」。親友一家には、小学生6年生の男の子、保育園に通う5歳の女の子がいて、女の子はエビとカニのアレルギーでした。お父さんは知らずに食べさせてしまい、「アナフィラキシーショック」に。女の子は、急きょ病院に運ばれることになってしまいます。保育園の送り迎えや受験の準備など、ママがいないといろいろな問題が第2の災難は、「保育園のお見送り&お迎え問題」。親友一家は、パパが超距離トラックの運転手で、仕事に出たまま数日戻らない日もたまにあります。それまでは母親が送り迎えをやっていたわけで、いなくなったとなれば、お迎えが小学生の男の子の仕事になってしまいます。そして迎える第3の災難が「中学受験の問題」。男の子は、妹の世話や送り迎えが忙しく、塾を休んでしまったり授業に遅れてしまったりで、目標にしていた中学受験が難しくなってきます。パパも、一番の頼りだったママが突然いなくなり、心にぽっかり穴が開いてしまったかのような状態に。精神的なダメージが大きく、目の前の家族の状態を冷静に受け入れることができていません。子どもの体や病気、保育園のことをパパと共有しておくほとんどの家庭では、子どもまわりのことはママが主導権を握って、パパが知らないことも多いのではないでしょうか。さしずめアレルギーぐらいは知っていても、食事のときに、「エビかカニが入っていませんか?」と確認するのは、ほとんどがママの役目だと思います。普段から、子どもの体質やかかりやすい病気、病気になったときにどう対処するのか(かかりつけ医はどこか)を共有して、医者通いなどはたまにパパにお願いするなど、お互いが同じ立場から、子どもの体について知っておくことが大切になります。保育園の送迎問題も同じ。普段は園の送迎はママに任せきりだとしても、パパが代休の時や朝夕の時間に余裕がある時は、代わりに送り迎えをしてみて、「登園時間はいつまでか?」「最大何時まで預かってくれるか?」「準備するものは?」「どんなふうに受け渡すのか?」など、送り迎えや園についての基本的なことを共有することも大事です。受験に体する備えは、貯蓄が一番の安心ママ不在が受験に与える影響は、経済的・時間的な制約ができてしまうことです。小学校高学年となると塾には1人で通えますが、ママがいなくなることで、お弁当を準備する負担や、兄弟の世話をする負担がかかってしまいます。こんなときのために、近隣に住む祖父母たちに頼れるよう上手な関係作りや、祖父母が近くにいない場合は、送り迎えなどがお願いできる「ファミリーサポート」などのシステムについて調べておくことも必要かもしれません。また中学受験は、ある程度お金がかかるもの。ママがいなくなった家庭では、パパも多少仕事をセーブしなくてはいけないので、収入面にも影響は出てきます。そうなったときに困らないためにも、普段から定期的な貯蓄も必須だと言えます。妻として見られたくないものは、日常的な断捨離と整理整頓をここからは、「妻」としてやっておくべきことについてです。映画の中で、主人公の小説家の男性は、亡くなった妻の遺品のスマートフォンから、あるものを見つけてしまいます。「もう愛していない。ひとかけらも」というメッセージでした。妻が誰宛に書いたものか、もしくは自分自身に問いかけたものか、真意は分かりませんが、これを見た男性は自分宛に書いたものと思い、激しく動揺してしまいます。自分が亡くなった後に、スマートフォンはもちろん、手帳や日記、手紙など、いろいろ詮索され、自分の思いとは違った形で人を傷つけたり、ショックを与えたりこともあるかもしれません。そんな悲しさ、もどかしさを招かないためにも、プライベートで見られたくないものは、必要なくなったら随時捨てたり、整理したりすることも大切。そういう意味でも、断捨離や整理整頓を、定期的に行うことは意味があるのかもしれません。家族そろって過ごす幸せ、家族の愛を再確認できる映画映画『永い言い訳』を、ママ的、そして妻的目線から紹介しましたが、この作品は、ママ世代にとても突き刺さる映画だと思います。日々家事や子育てに追われているママは、まわりから評価されたり、今の暮らしの幸せというものを実感できることが少ないかもしれません。この映画を通じて、人の死によって、もう元に戻すことはできない生活を振り返りながら、新たな人生を進むことの大切さ、愛することの美しさを改めて再確認できると思います。そして、家族そろって過ごせることのささやかな幸せや、何も起こらない普通の生活がいかに素晴らしいかを実感して欲しいです。また、主人公を演じる本木雅弘さんの魅力も見どころのひとつ。実生活では子育て経験がありながらも、劇中では初めて子どもに触れる不器用な小説家を演じています。子どものような一面を残した愛嬌たっぷりかつダメさのある男性役が、はまり役とも言えます。妻が死ぬ前と後で、姿も内面も大きく変化しますが、どちらもとても魅力的でセクシーです。1人はもちろん、ママ友同士で、夫婦で観るのもおすすめの映画『永い言い訳』を、ぜひチェックしてみてください。『永い言い訳』原作・脚本・監督:西川美和出演:本木雅弘、竹原ピストル、深津絵里、池松壮亮、黒木華ほか配給:アスミック・エース10月14日(金)より全国ロードショー©2016「永い言い訳」製作委員会<文・写真:フリーランス記者武田 由紀子>
2016年10月13日私たちが常識と思っていることでも国や文化が変わると、その「当たり前」が一変することがあります。教育もそのひとつ。日本では子どもを叱るときに「言い訳しない」と怒ることが多いですよね。しかし、フランスでは「理由を述べる」ことを大切にします。フランスを訪れた日本人は、これを「言い訳」と感じ違和感を覚えます。でもそこには国による教育方法の違いがあったのです。■暗記の日本 VS 論述のフランス学力の基準として、日本の学校では「いかにたくさん覚えられるか」が大切にされがち。いっぽう、フランスでは「いかに自分の意見を伝えられるか」が重要です(もちろん自分の意見を筋道たてて伝えるためには、一定以上の知識を覚えることも必要)。フランスの中等教育修了を証明する国家試験「バカロレア」の哲学の試験を例にみてみましょう。2016年フランスではこんな問題が出題されました。・「より少なく働くことは、より良く生きることか?」(理系学生対象)・「私たちはいつも自分が望むことを知っているのか?」経済・社会学系学生対象)・「私たちの道徳信条は経験にもとづいているのか?」(人文学系学生対象)これを数時間かけて論述するのです。日本では「自分で考えて行動できない人」がしばしば問題視されますが、そんなことフランスではどこ吹く風。他人の考えがどうであれ、「自分の意見を述べる」ことで自分の主張(正当性)を展開しようと考えます。この点では、ブレがありません。■「私のせいじゃない!」は実は万能な言葉だった!?フランスのこの特徴を端的に表す場面に遭遇したときのことです。空港の出国管理ゲートに長蛇の列ができているのに、窓口はひとつ。だれかが査証に詰まると列が動かなくなり、フライトの時間がすぐそこに迫った人々はイライラした状態に…。がまんできなくなった女性が、順番を抜かして窓口に走ったことで、うしろの人は皆ブーイング。列の整理担当の係員が制止しますが、その女性は「(もし乗り遅れたら)あなたは私の飛行機代を払ってくれるの!?」と、自分の理論をまくしたて始めました。女性のあまりの剣幕にその場は一瞬静かに。いっぽうで客の視線は、横入りを許してしまった列の整理係員にも向けられます。その係員がまず発した言葉が「私のせいじゃありません」。こうした行為に対する評価はいろいろあると思いますが、フランス人の多くは、はじめに非難されそうな自分の立場への理由づけを考えることから始めます。正直、日本人の私にとってはこの状況は素直に受け入れにくいものがあります。でも文化とは、見方によってプラスにも、マイナスにも働くもの。異なる環境で育てば、相容れないことも多く出てくることでしょう。でもその多様性をさまざまな角度から捉えることにこそ異文化の面白さがあるのかもしれませんね。
2016年10月12日『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督が、直木賞候補となった自らの小説を本木雅弘を主演に迎えて映画化した『永い言い訳』。このほど、本木さん演じる妻を亡くした主人公の幸夫が、同じく妻と母を亡くした大宮家で初めて留守番を任される本編シーンの映像が解禁。幼い保育園児に、すっかり翻弄されていることが分かった。テレビにも出演する人気作家の津村啓こと本名・衣笠幸夫(本木さん)は、長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)が親友のゆき(堀内敬子)とともに、旅先のバス事故で亡くなったという知らせを受ける。だが、世間に対し、「妻を失った悲劇の主人公」を装うことしかできない幸夫は、ある日、ゆきの遺族と出会う。妻の死に憔悴し切ったトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだしたかに思えたが…。アカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど、大きな話題を呼んだ『おくりびと』から、7年ぶりの映画主演となる本木さんを中心に、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が脇を固め、ひとときも見逃せない緊張感と、人間のずるさや滑稽さ、そして温かさを描き出した本作。今回は、本木さん演じる人気作家の幸夫が、団地暮らしの大宮家の長女・灯(白鳥玉季)と過ごす初めての留守番シーンが公開された。母を亡くした大宮家の子どもたちは、中学受験を控えた小5の長男・真平(藤田健心)と、保育園に通う妹・灯の2人兄妹。それまで幸夫は、幼い子どもたちと関わる機会などなく、接し方もまるで分からない。初めて面倒を見ようとするも、距離感の取り方がどうも難しい様子。恐る恐る灯に話しかけてみても、灯の反応は冷たく、幸夫の買ってきた親子丼を少し口にしたかと思えば、すぐにテレビの前に座ってしまう。そして、灯のお気に入りのアニメ「ちゃぷちゃぷローリー」がはじまると、もう幸夫の声は聞こえない。なんとかして灯とコミュニケーションをとろうと懸命に話しかけるも、無視され続ける幸夫…。子ども相手にすっかり翻弄される本木さん演じる幸夫の、ちょっぴり悲壮感が漂う(?)姿が印象的なシーンとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月12日様々な不調の原因とされる「ストレス」。かといって、なにもかもを「ストレス」のせいにするのは「逃げ」と「言い訳」です。そしてそれをしていると、根本の改善が永久にできず、負の連鎖が生じます。悪循環を断ち切るために!「ストレス」を言い訳にしない向き合うべき事柄とは?衝動買い・浪費ついつい不要なものまで買ってしまう。毎日違う服を着ても着きれないほどの服を所持しているのにまだ買う。何に使ったか記憶にないがお金がない。<ストレス以外の原因として考えられるのは?>「満たされていないこと」の存在・恋人や好きな人に大事にされていない・仕事で認めてもらえないなど、何か心が満たされないことがあるとき、人は心を買い物によって満たそうとします。つまり「欲しいものを手に入れる」ことで、心の隙間を埋めようとしているのです。あなたが本当に満たしたい欲求と、向き合うことが必要となります。食べすぎ・太っていること暇な時間を見つけては食べ物に手を伸ばしてしまう。最近太り始めた、なかなか痩せられない。暴飲暴食がやめられない。<ストレス以外の原因として考えられるのは?>何事も我慢ができない弱い意志太っている人、つい食べてしまう人は、単純に何事にも我慢が足りていない場合があります。例えば・おなかが空いたときに必要な量を食べるようにする・1日に食べて良い間食の量を決めるなど、自分なりの我慢の道を見つけましょう。人に優しくできない家族、恋人、友人に八つ当たりをしてしまう。つい言葉尻がきつくなってしまう。<ストレス以外の原因として考えられるのは?>優しくされたい誰かに優しくされていない人に優しくできないのは、あなたが本当に優しくされたい人に優しくされていないからです。関係のない人に冷たくしたり、場合によっては「優しくしてほしい相手」にわざときつく当たってしまったりはしていませんか?よく考えて!それではまさに負の連鎖を招くだけ。まずは、自分自身が歩み寄ってみて!なんでもストレスのせいにするのはとても簡単ですし、確かにストレスのせいなのでしょう。だけど、そのストレスがなぜ発生しているのかに、真実は潜んでいます。まずは心の浄化をはじめませんか?
2016年10月11日本木雅弘が7年ぶりの主演映画で、西川美和監督と初タッグを組むことでも話題の『永い言い訳』。本木さんが妻役の深津絵里と21年ぶりの再共演を果たし、さらに黒木華、池松壮亮ら錚々たる俳優陣でも注目を集める本作に、豪華な面々がカメオ出演を果たしていることが分かった。人気作家の津村啓こと本名・衣笠幸夫は、妻・夏子が旅先で不慮の事故に遭い、親友・ゆきとともに亡くなったと知らせを受ける。まさにその時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできなかった。そんなある日、妻の親友の遺族――トラック運転手の夫・陽一とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだしたかに見えたが…。妻・夏子(深津さん)を突然の事故で亡くした幸夫(本木さん)。テレビのクイズ番組などにも出演するイケメン人気作家に起こった不幸は、メディアでも大きく取り上げられていた矢先、安藤奈緒美と名乗る幸夫の学生時代の同級生から電話がかかってくる。幸夫はいつものように電話に直接出ることはなく、留守番電話に切り替わり、吹き込まれた奈緒美からのメッセージに耳を傾けるが…。その電話から聴こえる声の主は、実は先の朝ドラ「とと姉ちゃん」での好演も記憶に新しい名女優・木村さん!艶っぽく優しげな彼女の声が語る、そのメッセージの内容にはご注目。また、夏子と共に事故で亡くなったゆき(堀内敬子)の夫・大宮陽一(竹原ピストル)が、ひとりトラックの中で、事故の遭った日、ゆきから残されていた留守番電話の最後のメッセージを消去できず繰り返し再生しては泣き崩れるシーン。陽一が車中で流しているラジオ番組は、なんと現在もオンエア中であるTBSラジオの人気番組「東京ポッド許可局」。実際に番組の中でパーソナリティを務める、お笑い芸人のサンキュータツオと、近年俳優としても注目されるマキタスポーツ、プチ鹿島の軽快なトークは、映画のためだけに収録した秘蔵音声だ。そこかしこに隠されたキラリと光るサプライズ、ぜひ映画本編でもチェックしてみては。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月11日西川美和監督映画を観るたびに覚える、「痺れる」という感覚。直木賞候補となった自身の書き下ろし小説を映画化した最新作『永い言い訳』は、不慮の事故で妻を亡くしても、悲しさを演じることしかできない“最低男”・衣笠幸夫(きぬがささちお)の物語だ。西川監督の鋭い視点は、首根っこを掴むかのように観る者の闇に突き刺さる。自身の弱さ、卑しさ、自意識を鏡のように映し出し、滑稽さを笑い、最後には受け入れさせてくれる。まさに、荒療治のごとく。恐ろしくも繊細な眼差しを持つ彼女の今について聞いた。――人気作家・津村啓こと衣笠幸夫は、自分本位代表のような人間ですが、今までの作品でご自身に一番近いキャラだそうですね。西川:予期せぬ別れがよくないタイミングで訪れた人が、その後どうなっていくのかを想像したときに、酷い目にあうべき主人公は自分と似たようなタイプの都市型の暮らしをしている身勝手な人だろうなと思ったんです。ある意味、自分の人生や生活を参考に物語を考えたときに、結婚もしたことがない、出産や子育て経験もないということは作り手としてコンプレックスでもあるんです。今回はそこを逆手に取って、余すところなく生かしました。いい年こいて独身で、子どものいない人間が世界をどう見ているのか、子どもという存在とどう距離をとるのかというのは、今の自分にしか描けないことなので。40代にもなると肩身の狭い思いもするわけじゃないですか。将来を担ってくれる子どもたちとも何の関わりも持っていない自分が生きている理由がよくわからなくなるときもあるし、そういう自身が抱えてきた葛藤もちゃんと出してみようと。――主人公と同じく、ご自身も物事を斜めに見る、自意識過剰なところがあると思います?西川:ややね(笑)。人並み程度だとは思います。ただ、こないだ友人の山下敦弘監督と対談をしたときに、確かにそうだなと思ったことがあって。「ピカピカのマイホームに優しい旦那さんと素敵な奥さん、という誰が見てもいかにも幸せそうなことにいいなぁって思えないでしょ?」と言われたんです。年齢を重ねた今はそれも素敵と思える部分もあるけれど、少なくとも20代の私はそういうものへの憧れはゼロでした。本当にどうでもいいと思ってた。その結果がコレですよ(笑)。――自分がやりたいこと、映画作りにしか興味が持てなかったと。西川:トータルで考えると、やりたいことと当時は要らないと感じていた素敵な暮らし、どちらに価値があるのかと問われればどっちだって一緒じゃないですか、きっと。でも、そのときはそう考えられなかったんでしょうね。「結婚すれば幸せになれる」みたいな世間一般のスタンダードに対しても懐疑的で、そこで自分が満足できるとも全く思ってなかった。――それは作品にも出ていますね。西川:そうですよ。私の後悔を綴ったような(笑)。生活らしい生活を二の次にしながら20代を過ごすと、あんなふうになっちゃうぞと。――映画を作ることが西川監督にとっての免罪符だったんですね。西川:そこに救われてきた部分はありますね。映画があるから自分を肯定して何とか生きてくることができた。結果、良かったのか、悪かったのかはわからないですけど。――衣笠さんのように、検索エンジンで名前をエゴサーチしたこともありますか?西川:あります。出てしまったものは、見ちゃいますよね。だって、「西川美和」と入れたら、関連検索ワードで「結婚」と出るんですよ!誰と!?って。それをクリックせずにいられるほうがおかしいですよ(笑)。でも、そういうことをしていると、気持ちが痩せていくというか、どんどん自信がなくなっていく。その行為全体が自分の卑しさを見るようで。でもそれをやめられないのも人間の性ですよね。「そんなことを私は一切いたしません!」という高潔な人間になれたらいいけど、そうなれないのが普通じゃない? SNSも怖いし、いいも悪いも肥やしにできるタフさは私にはないので、自身の健康のためにあまりやらないようにしています。――西川監督の持つ洞察力や分析力は、どうやって育まれてきたんでしょうか?環境ですか?西川:うーん、持って生まれた性格じゃないですかね。兄は全然違う性格だし。小さい頃から、「見なくていいものが見えてしまう。そんなふうに人の裏側を読むものじゃない」と母親からはたしなめられていたんです。それもあって、自分の中で本当はこう思っているんじゃないかというような余計な詮索をすることは、醜いことだと思っていました。自分はやっちゃいけないことをやってしまう、嫌な人間なんだと。たぶん、だから文章を書くようになったのだと思うんです。本人に言えば傷つけるし、第三者に言えば陰口になる、ぶつけようがないけれど、でも見えちゃうものについてを。――創作しているという意識は、当時はまだなかったんですか?西川:便所の落書きですよ。そうこうするうちに、卑しいと言われてきた、そういう自分の陰湿な性質を、どうやって人を傷つけない方法で有効利用していくのかは考えましたね。ゴミのリサイクルですよ。「環境に優しく」じゃないですけど(笑)。その答えが今やっていることなんじゃないかな。ただ書き殴っているときは汚いものでも、人様にお渡しできる状態にして読んで楽しんでもらえるようにしつらえていく、その整え方の技術を磨いていくのが仕事をするってことですよね。そういうふうに、自分の生まれ持った特性を転換させられる仕事に就けたことは、ありがたいし、ラッキーだったと思います。――美しくて知性もあって、その頃から男性からも引く手あまただったのではないですか?西川:ないない、全然ない。私は全くモテないですよ。「なんで私に好きって言わないんですか?」って聞いてまわったことないから、理由はわかんないけど(笑)。昔から、仕事でも使えないし、ちょっとしたことで傷つくし、自分って弱いなぁと思ってた。身体的なことも、性質的なことにおいても、劣等意識や無能感は人一倍強いです。ただ唯一、いいところは、縁に運があること。いい人に、いいタイミングで会える。みんなよく「出会う人に恵まれてきた」と言うけど、本当にそうだと思います。あー、もう駄目かもと思うと、スッと蜘蛛の糸が降りてくるようなことが多かったから。◇にしかわ・みわ1974年生まれ、広島県出身。早稲田大学第一文学部卒業。在学中より、映画『ワンダフルライフ』(‘99/是枝裕和監督)にスタッフとして参加。以後、フリーランスの助監督を経て、2002年『蛇イチゴ』でオリジナル脚本・監督デビュー。小説・エッセイも執筆する。◇長年連れ添った妻を不慮の事故で亡くした人気作家・衣笠幸夫は、悲劇の代弁者としてマスコミに取り上げられるが、一滴も本当の涙を流せない。同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族、トラック運転手の陽一と2人の子どもたちと出会い、新しい人生が始まる…。第153回直木賞候補作の同名小説の映画化。10月14日(金)全国公開。※『anan』2016年10月5日号より。写真・KENTA AMINAKAインタビュー、文・小川知子
2016年10月03日『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった小説を映画化する『永い言い訳』。この度、本作が10月13日(木)に開幕する「第11回ローマ国際映画祭」の“OFFICIAL SELECTION”に招待されることが決定。なお日本映画としては、唯一の招待となっている。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが…。本作は、ひとを愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった、観る者すべての感情をかきみだすかつてないラブストーリーとなっている。2006年に創設されたローマ映画祭は、ローマ市の全面的なバックアップで一般市民が審査を行う市民参加型の映画祭。過去には、前田敦子主演作『Seventh Code セブンス・コード』の黒沢清監督が最優秀監督賞を受賞、三池崇史監督の『神さまの言うとおり』がコンペティション部門に出品されている。すでに、米アカデミー賞の前哨戦ともいわれる北米最大規模の映画祭「第41回トロント国際映画祭」で出品され、「第21回釜山国際映画祭」にも招待が決定しており、海外でも注目を集める本作。今回の本映画祭においては、7名の選定委員の満場一致より選出されており、観客賞獲得の期待が高まっているようだ。なお、主演の本木さんと、原作者であり脚本と監督も手掛けた西川美和は、10月16日(日)にローマに向け出発。現地18日午後、フォトコールや記者会見の後、夜にはレッドカーペット&上映に参加する予定だ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月03日本木雅弘が『おくりびと』以来、7年ぶりの映画主演で、『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督と初タッグを組む『永い言い訳』。このほど、本作をいち早く鑑賞した多くの人々が、その儚げで愛らしい様子に称賛を送ってやまない子どもたちの新場面写真が初公開。初めて子役の演出を手がけた西川監督からもコメントが到着した。本作は、直木賞候補となった西川監督の同名小説を自ら映画化。主人公の、妻が亡くなっても泣けない小説家・津村啓こと衣笠幸夫役の本木さんをはじめ、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が集結。ひとときも見逃したくない緊張感とちょっぴり辛口なユーモアをはらむ、優しさと希望にあふれた物語を描き出す。そんな本作で早くも注目を集めているのが、本木さん演じる幸夫が世話を買って出る、同じく妻を事故で亡くした大宮陽一(竹原ピストル)の長男・真平役の藤田健心と、長女・灯役の白鳥玉季の圧巻の表現力。今回初めて、子どもたちの起用と演出に挑戦したという西川監督は、これまでの作品では、大人しかいない現場で無駄のない撮影を進めてきたのに対し、初めて子どもたちと仕事をした現場でどんな違いがあったのかを語っている。もともと「子どもたちを虚構の世界に引きずり込み、何かを強いるのはきついことだと思っていたんです」と西川監督。「実際には体験もしていないことを想像して、涙を流させたり、芽生えてもいない負の感情をむき出しにさせたりするのは、異常な人間性に導くような気がして苦手意識がありました」と胸の内を吐露。「撮影が長くなれば電池も切れるし、なだめたりすかしたりも大変ですよね。でも、そうやって葛藤する私を、彼らはあっという間に飛び越えて、体も精神も成長していく。自分がいかに力ない存在かということを認識しながら、大人が子どもと関わることの豊かさを痛感しましたし、反面、こんなに笑ったり叱ったりの多いにぎやかな現場を経験したのも初めてでした」と、9か月に及ぶ撮影での彼らの成長をふり返っている。本作では、自然な子どもらしさを追求するため、なるべく演技経験の少ない子どもたちが抜擢されたが、中学受験を控え、微妙な年ごろに差し掛かった小学校高学年の真平を演じた藤田さん、あどけなく天真爛漫な妹・灯を演じた白鳥さんは、それぞれ類まれなる才能を発揮し、観る者の多くを魅了する。なお、白鳥さんは、先日まで連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に坂口健太郎演じる星野武蔵の娘・青葉役で出演しており、高い評価を得ている。この子どもたちと、本木さんやお父さん役の竹原さん、大宮一家と出会う科学館の学芸員・鏑木役の山田さんが創り上げる豊かな時間は、忘れがたい映画体験となるはずだ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月26日現在開催中の第41回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されている本木雅弘主演、西川美和監督の『永い言い訳』。現地での上映を17日(土)と18日(日)に控える中、『日本のいちばん長い日』で本木さんと共演した役所広司、西川監督作品『ゆれる』の香川照之、『夢売るふたり』の松たか子ら錚々たる俳優陣や、各界の著名人から、嵐のような絶賛コメントが続々と到着していることが分かった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が親友(堀内敬子)とともに旅先の事故で亡くなったと知らせを受けても、“悲劇の主人公”を装うことしかできなかった。まさにそのとき、幸夫は不倫相手(黒木華)と密会中だった。そんなある日、妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすが…。トロント国際映画祭に続き、10月6日より開幕する第21回釜山国際映画祭「A Window of Asian Cinema」部門に招待されることも決定した本作。『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』など、その唯一無二のストーリーテリングと、容赦のないリアルな人物描写で高い評価を得てきた西川監督の最新作として、さらに『おくりびと』以来、7年ぶりの本木さんの主演作として注目度が急上昇している中、各界から絶賛コメントが続々到着している。■役所広司(俳優)類型的な登場人物に、ありきたりな設定を与え、ありきたりな感情を説明的に語らせる、そんな映画の真逆をいく西川監督作品。今作も先が読めない、人間の本性にカメラを向け、夫婦、親子、大人、子どもたちについて深く考えさせられました。それにしても、子どもの声音(こわね)、澄んだ瞳に映画の力を感じました。■香川照之(俳優)死が、残った生にもたらすものとは何か。西川美和は、最果ての状況下での人間のエゴを、渇いたキャンバスに次々と投げつけていく。ここにまた1つ、彼女の心の闇が陰鬱に炙り出された傑作が産み落とされた■松たか子(女優)妻の残像が、夫の生活を包み込んでいるように見えたり、それが薄まって見えてきたり、何とも言えない緊張感でした。そして終盤、夫が「コトバ」に向かうときの姿が、西川さんに見えてしまいました。何故? 今度、教えてください。■広末涼子(女優)心に刺さる映画でした。光も音も美しい映画でした。胸を締めつけられる…愛する人を抱きしめたくなる映画です。■大久保佳代子(オアシズ/タレント)「強い人はちゃんと泣くの」という言葉にホッとした。私も泣けないほうだから。後悔はしたくないから、泣いても泣かなくても人と向き合うことに怠けちゃダメだと思った。■西加奈子(直木賞作家)誰だって、どんな人間だって、ひたむきに生きるチャンスがあるのだ!■佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)私たちは夫婦関係にも親しい人の死にも、完ぺきを求めすぎなのかもしれない。見終わってそう思った。リアルな生を取り戻せる、そんな希望を感じさせる傑作。■久米宏数カット出演の深津絵里の鋏さばきが、最後まで脳裏から離れない。西川美和監督の映画さばきが全編を束ねている。画面からレトルトカレーの香りが漂ってくる不思議。■箭内道彦(クリエイティブディレクター)自分の弱さを知らされる映画に出逢うのは辛い。でもこの作品が愛おしいのは、作り手が自らの弱さを隠そうとしないからだろう。俳優も、監督も。幸せな夫という名の主人公。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月14日米アカデミー賞の前哨戦ともいわれる北米最大規模の映画祭、第41回トロント国際映画祭に出品される本木雅弘主演、西川美和監督の『永い言い訳』。このほど、さらに10月6日より開幕する第21回釜山国際映画祭「A Window of Asian Cinema」部門に招待されることが決定。西川監督は、アジア最大級の本映画祭に初めて参加することになった。妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、亡くなった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。だが、まさにそのとき不倫相手の編集者(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、同じく亡くなった妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る――。西川監督が『おくりびと』以来7年ぶりに映画主演を務める本木さんを中心に、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里ら、屈指の実力派俳優とともに贈る、観る者すべての感情をかき乱すラブストーリーとなる本作。今回、1996年の創設から近年に至るまで、急速に規模を拡大、成長している釜山国際映画祭への招待が決定。2015年は、75か国302作品が上映されており、日本映画では是枝裕和監督『海街diary』がガラプレゼンテーションで、そのほか黒沢清監督『岸辺の旅』、行定勲監督『ピンクとグレー』、橋口亮輔監督『恋人たち』など、話題作ばかり20作品が上映。また、年間を通してアジア映画業界に与える多大な貢献を称える「アジアン・フィルムメーカー・オブ・ザ・イヤー賞」をスタジオジブリが受賞した。その一方、2014年には釜山市の映画祭への政治介入が問題となり、一時は存続が危ぶまれたことも。しかし、それに対して全世界の映画人が反発、昨年「I Support BIFF」と題した支援キャンペーンが展開され、今年5月に晴れて本映画祭の実施が決定した。その支援者の中には、西川監督やその師匠にあたる是枝監督も名を連ねている。西川監督は、10月8日に釜山へ向け出発、現地9日での上映に登壇し、Q&Aを行う予定だ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月07日『おくりびと』以来、7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎えて贈る映画『永い言い訳』が、この度「第41回トロント国際映画祭」スペシャル・プレゼンテーション部門に出品されることが決定した。突然のバス事故で長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を失い、独りになった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木さん)。冷め切った仲だった妻の死に涙すら流すことができない彼が出会ったのは、同じ事故で最愛の母を失った幼い兄妹とトラック運転手の父親。ふとした思い付きから兄妹の世話をすることになった幸夫は、これまで感じたことのない生きがいを手にし、幸福に満たされていくのだが…予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。本作は、『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、直木賞候補となった自らの小説を映画化する最新作。主人公の幸夫役の本木さんを始め、キャストには竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が脇を固めている。9月8日よりに開幕される今年の「トロント国際映画祭」。本映画祭はノン・コンペのため、観客賞(Grolsch People’s Choice Award)が最高賞となり、過去には『ルーム』『それでも夜は明ける』などアカデミー賞受賞作品が多数受賞している。今回の決定を受け、本映画祭のプログラミングディレクターは「とても感動的なこの映画を招待することができてうれしい」とコメント。また西川監督にとっては、前作の『夢売るふたり』に続き、今回が2度目のトロント、同部門への出品。西川監督は、「多くのジャンルの映画をアグレッシブに紹介してくれる、トロント国際映画祭でワールドプレミア上映を行えることを誇りに思います。長い時間、共に作品作りに力を尽くしてくれた多くの人たちに感謝したい」と喜び、「この映画祭を扉として、少しでも遠くまで作品を届けて行けるきっかけを掴めれば良いなと思います」とコメントを寄せている。なお、西川監督は9月16日(金)にトロントへ向け出発し、現地での上映は17日と18日に予定されている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月17日女優の白石まるみ(53)と長女でタレントの守永真彩(24)による親子コンビ・VM(ダブルエム)が1日、都内で行われた「キングオブコント2016」の予選1回戦に出場したが、惜しくも突破はならなかった。白石は銀の全身タイツに赤いTバック、守永は部屋着風のラフな衣装で登場。過去に白石が出演していたTBSドラマ『スチュワーデス物語』でのセリフ「やるっきゃない」を取り入れたネタを披露した。出演後、白石は「セリフ間違えたりいろいろあったんですけど、今までで最高のパフォーマンスができた」と晴れやかな表情。守永も「今までの中で1番よかった。自分たちの中では100%出した」と話し、「伸びしろを残しての80点。あと20点は2回戦で頑張りたい」と2回戦に意欲を見せていたが、1回戦敗退となった。この結果に、白石は「女捨挑戦しまたが、残念です。また一から出直そうと思います。こうなったら来年もチャレンジします」と早くもリベンジ宣言。守永も「母がやる気マンマンなので、来年に向けてネタ作りに励みます」と意気込んでいる。今年で9回目となる「キングオブコント」は、プロアマ問わずコント日本一を決めるコンテスト。1回戦は7月4日から8月2月まで東京、大阪などで開催。8月8日より2回戦に突入し、9月8・9日に準決勝、そして、決勝となる。決勝は今秋予定で、その模様はTBSにて生放送される。
2016年08月01日女優の白石まるみ(53)と長女でタレントの守永真彩(24)による親子コンビ・VM(ダブルエム)が1日、都内で行われている「キングオブコント2016」の1回戦に出場した。白石は銀の全身タイツに赤いTバック、守永は部屋着風のラフな衣装で登場。過去に白石が出演していたTBSドラマ『スチュワーデス物語』でのセリフ「やるっきゃない」を取り入れたネタを披露した。ネタ終了後、白石は「女を捨ててみました」とコメント。守永が「Tバックはきたいって言ったのは母から。『これだけだとインパクト足りない。何がいいかな、Tバックはこう!』って」と明かすと、「ワンポイントが必要かなと思って」と話した。また、「これ(Tバック)はいているだけで安心感がある。堂々と歩ける気がする」と言うと、守永は思わず「堂々と歩かないでほしい。ここだけにして!」と突っ込んだ。ネタは2人で考え、変更を繰り返し、おととい最終決定したという。白石は「すごい緊張しました。2分間が長く感じた。でも楽しかったです」と感想を述べ、「セリフ間違えたりいろいろあったんですけど、今までで最高のパフォーマンスができた」と晴れやかな表情を見せた。守永も「お笑いっておもしろいなと思いました」と楽しんだようで、「今までの中では1番よかった。自分たちの中では100%出した」と話し、「伸びしろを残しての80点」と自己採点。「あと20点は2回戦で頑張りたい」と2回戦への意欲を示し、「今しか言えない。落ちたら言えないんだよ!」と語った。また、守永は「せっかくこれを編み出したならまたやりたい」とお笑い継続に意欲。白石も「1回で終わらすのはもったいないんで、とりあえずこの格好でちょっと営業しようかな」と話すと会場から笑いが起こり、守永も「ちょっと稼いで終わりたいよね!」と同調していた。VMの1回戦の結果は、今夜発表される。
2016年08月01日『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、名優・本木雅弘とタッグを組み贈る最新作『永い言い訳』。このほど、妻を失って初めて、誰かのために生きる幸せを知った主人公の姿をとらえた場面写真が一挙に解禁となった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにその時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。ある日、幸夫は、妻の親友の遺族であるトラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会う。子どもを持たない幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出るのだが…。このたび解禁された場面写真は、葬儀の場で険しい顔を見せる幸夫や、幸夫が陽一とその子どもたちと新しい関係を築いていくシーンなど、印象的なものばかり。中でも、兄・真平の塾の帰りを待つ間、一緒に夕飯の準備をしてカレーを分け合う妹・灯との食事風景や、受験勉強に行き詰まって弱音を吐く真平を、優しく元気づけ、“ゆびきりげんまん”でいじらしい約束をする姿など、子どもたちと仲睦まじく過ごす幸夫の表情の柔和さには、本当の親子のような空気を感じずにはいられないほど。少しずつ一緒の時間を過ごしながら、陽一の家族に確かな存在感を確立し、子どもたちにとってもかけがえのない人物になっていく幸夫。“疑似”家族へ愛を抱き、それを表すことを通じて人間らしさを取り戻していく幸夫に訪れる運命とは…?妻を亡くした男と母を亡くした子どもたちの不思議な出会いから、「あたらしい家族」の物語が動きはじめる本作のテーマを、如実に写し出す場面写真ばかりとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月19日『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘をはじめ、深津絵里、竹原ピストル、池松壮亮、黒木華らで贈る西川美和監督の最新作『永い言い訳』。このほど、西川監督が文芸誌「月刊ジェイ・ノベル」にて連載する「映画にまつわるXについて」から、自身の小説が原作となった本作の製作エピソードを集めた「映画『永い言い訳』にまつわるXについて」が電子書籍限定で発売されることになった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友(堀内敬子)とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手の編集者・福永(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族であるトラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、むなしかった毎日が輝き始めるのだが…。本書は、若手実力派から注目の個性派まで、日本を代表する俳優陣が集った本作について、西川監督の苦悩と人間味があふれ出す出色のエッセイ。文芸誌「月刊ジェイ・ノベル」の連載「映画にまつわるXについて」より全10編を抜粋し、メイキング写真の数々とともに、スタッフや俳優たちとの人間関係、“師匠”是枝裕和監督との新事務所設立などにまつわるエピソードを公開する。また、本作撮影期間中に「獣のような七十五歳のカメラマン」や、「開始二時間でネジがぶっ飛ぶ五歳児」、「自意識のマトリョーシカ人形のような俳優」たちに囲まれながら苦闘した様子にも触れられている。西川監督が「こんなにも自分が信じられなくなった経験は、監督になって以来初めてだった」とふり返る、本作の製作過程。彼女がひとつひとつの出来事をどう感じ、どう向き合い作品を完成させたのか。ここでしか知ることのできない“人間・西川美和”のリアルに迫る全10編をチェックしてみては?「映画『永い言い訳』にまつわるXについて」は「ジェイノベル・プラス」(実業之日本社)にて配信中(試しよみも配信中)。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月07日『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督が本木雅弘を主演に迎えた映画『永い言い訳』の予告映像が公開され、劇中挿入歌を手嶌葵が歌うことが発表された。本作は直木賞候補となった西川監督自らの小説を基に、“妻が死んでも泣けなかった男”の喪失と再生を描いた人間ドラマだ。『永い言い訳』/予告映像が公開本作の主人公は人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木)。妻を不慮の事故で亡くすが、そのとき不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできずにいた。そんなある日、妻と一緒に亡くなった妻の親友の夫・陽一とその子供たちに出会った幸夫は、幼い彼らの面倒を見る中で、虚しかった日々に輝きを取り戻していく。映像には、遺骨を抱いた幸夫が神妙な表情でマスコミの前に登場するも、車中で髪型を気にする遺族らしからぬ姿や、遺族への説明会で陽一と出会い、彼の子供たちと過ごす穏やかな幸夫の表情が映し出される。しかしそんな日々も束の間、「ちゃんと泣きましたか」と問われた幸夫は言葉に詰まってしまう。妻が死んでも“泣けなかった”幸夫は、他人に八つ当たりしたり、カメラマンに暴言を吐いたりと、複雑な思いを露にしていく。映像の終盤には、どうしようもない幸夫の感情を包み込むように優しく、手嶌が歌うオペラ楽曲『オンブラ・マイ・フ』が流れてくる。西川監督は「冬の夜の澄み切った空気のような手嶌版『オンブラ・マイ・フ』は全てを洗い流し、主人公を再出発に導いてくれる見事な“最終兵器”となってくれたと感じています。自分が作った映画なのに、手嶌さんの声が聴こえ始めるとあやうく涙腺が緩みそうになるので、たいへん危険です」と語る。一方、手嶌は「ご依頼を頂いた時は、まさかオペラの曲だなんて!と正直驚きましたが、私なりに大切に歌わせていただきました。たくさんの方にご覧になっていただきたいなと思います」とコメントを寄せている。『永い言い訳』10月14日(金)全国ロードショー
2016年05月31日本木雅弘が『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演として、妻を亡くした作家役に挑む『永い言い訳』。『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督自らによる小説の映画化で話題を呼ぶ本作から、手嶌葵の歌声に彩られた、切なく歯がゆい予告映像が初解禁された。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、旅行に出かけていた妻・夏子(深津絵里)が、事故で、親友とともに亡くなったという知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族である一家、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会う。ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出たことで、子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが…。『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』での演技が高い評価を得て、昨年度「日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞など各賞を受賞した本木さんは、国内外の映画賞を総なめにした『おくりびと』以来7年ぶりとなる映画主演。共演者として、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、日本映画界屈指の実力派俳優が脇を固めている作品としても注目を集めている。このほど解禁された予告編は、神妙な表情で遺骨を抱く幸夫に「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった」という言葉と、軽快な音楽が重なる驚きの展開からはじまる。幸夫とは対照的に、遺族として“悲劇”のさなかにいる陽一とその子どもたちとの交流、不倫相手と諍いなどを重ねて描き、小説家として、夫としての幸夫の葛藤や苦悩を垣間見ることのできる、濃密な映像となっている。苦しみ、もがき、鬱屈した感情を爆発させる幸夫を包み込むかのように流れる挿入歌は、先の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の主題歌「明日への手紙」で大きな話題を読んだ手嶌葵が歌う、ヘンデルのオペラ楽曲「オンブラ・マイ・フ」。穏やかで、包容力にあふれる手嶌さんの歌声は、本作の世界観を余すことなく表現していると、西川監督も太鼓判を押している。<以下、コメント>■手嶌葵(挿入歌)西川監督の素敵な映画の挿入歌を歌わせていただき、とても光栄に思っております。ご依頼をいただいたときは、まさかオペラの曲だなんて! と正直驚きましたが、私なりに大切に歌わせていただきました。たくさんの方にご覧になっていただきたいなと思います。■西川美和(原作・脚本・監督)原作を書いていたころから、この作品はヘンデルの「調子の良い鍛冶屋」に始まり、「調子の良い鍛冶屋」で終わる、と決めていました。それを軸にして、全ての音楽を考えて行こうと思ったとき、音楽の伊藤秀紀さんから「クライマックスを飾る曲に」と同じヘンデル作曲の歌曲「オンブラ・マイ・フ」を提案されました。初めに聴いたのはダイナミックで圧倒的なキャスリーン・バトル版でしたが、本作のために欲しかったのは、声楽家による王道的なアプローチではなく、「こんな風に『オンブラ・マイ・フ』を歌う人は世界中に一人もみつからないだろう」と思えるタイプの声でした。東洋人の声質にしかないきめの細かさ、純粋さ、やさしさを持つ、唯一無二の歌い手を、とお願いすると、吉田拓郎さんの名曲「流星」の手嶌葵さんによるカバーを聴かされました。初めの数秒を聴いて、この映画はこの声に救ってもらえる、と確信しました。冬の夜の澄み切った空気のような手嶌版「オンブラ・マイ・フ」は、すべてを洗い流し、主人公を再出発に導いてくれる見事な“最終兵器”となってくれたと感じています。自分の作った映画なのに、手嶌さんの声が聴こえ始めるとあやうく涙腺が緩みそうになるので、たいへん危険です。人を愛することの“素晴らしさと歯がゆさ”を描ききった。観る者すべての感情をかきみだす、かつてないラブストーリーとなる本作。まずはその世界観を、こちらの映像からじっくりと堪能してみて。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月31日映画『永い言い訳』が、2016年10月14日(金)より、全国で公開される。西川美和監督が、『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった自らの小説を映画化した本作。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木)が、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友のゆき(堀内敬子)とともに亡くなったという知らせを聞くところから、物語が展開してゆく。知らせが来たまさにその時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、ゆきの遺族であるトラック運転手の夫・陽一とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子供を持たない幸夫が、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが……。本木や深津、堀内以外にも、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩など、屈指の実力派俳優がずらり。ひとときも見逃したくない緊張感と豊かさにあふれた映画空間を創り上げている。ひとを愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった、観る者の感情をかきみだす、ラブストーリー。「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた。」という言葉が表す主人公の心情の変化や張り詰めた空気感を、是非味わってみてはいかがだろう。【映画情報】『永い言い訳』公開日:2016年10月14日(金)出演:本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里原作・脚本・監督:西川美和原作:『永い言い訳』(文藝春秋刊)©2016「永い言い訳」製作委員
2016年05月26日『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、自らの小説を映画化する『永い言い訳』。このほど、日本を代表する写真家・上田義彦が撮り下ろした幻想的な本作のメインビジュアルが解禁された。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)が、親友のゆき(堀内敬子)とともに旅先で、突然のバス事故で亡くなったという知らせを受ける。世間に対し、「妻を失った悲劇の主人公」を装うことしかできない幸夫は、ある日、ゆきの遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが…。主人公・幸夫を演じるのは、昨年の『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役、『天空の蜂』での原発設計士役で「日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞を受賞した本木さん。国内外を問わず高い評価を得た『おくりびと』以来、7年ぶりとなる映画主演となる本作だが、先日解禁された予告編では、感情を爆発させる衝撃的な姿が話題を呼んだばかり。このほど解禁されたメインビジュアルは、日本を代表する写真家・上田義彦が撮り下ろしたもの。サントリーのウーロン茶/伊右衛門、無印良品、資生堂、日本郵政グループ、NTTdocomo、UNIQLO、 TOYOTA、Canonなど多岐に渡る広告に携わり、東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞、朝日広告賞など数多くの様々な賞を受賞する上田氏は、きっと誰もが一度はその作品を目にしたことがあるはず。今回のチラシとポスターに使用された写真は、物語の中では実際に揃うことがなかった幸夫・夏子夫婦(本木さん&深津絵里)と陽一・ゆき夫婦(竹原ピストル&堀内敬子)とその子どもたちという2つの家族が、海辺に佇む姿が写し出された、幻想的な光景となっている。幸夫の心情を表現する「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた。」という、驚きのメインコピーが添えられた、深いドラマ性を予期させるビジュアルは、観る者の想像力を激しくかき立てる美しくも、意味深なものとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月20日本木雅弘を主演に、『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が自らの小説を映画化する『永い言い訳』。この度、本作の公開日を10月14日(金)に決定すると共に、新たなキャストに、池松壮亮、黒木華、山田真歩らが出演することが明らかになった。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友(堀内敬子)とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにそのとき、不倫相手と密会中だった幸夫は、世間に対しては悲劇の主人公を装いながら、実は涙を流すことすらできない。ある日彼が出会ったのは、同じ事故で最愛の母を失った幼い兄妹とトラック運転手の父親・陽一(竹原ピストル)。幸夫は、ふとした思いつきから兄妹の世話をすることにした。これまで感じたことのない生きがいに、幸福感を味わう幸夫だったが…。本作は、直木賞候補ともなった自身の小説を映画化する西川監督の最新作。主人公の津村こと衣笠幸夫役に『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木さん、妻・夏子役に深津絵里、夏子の親友に堀内敬子、事故をきっかけに出会うトラック運転手・陽一役に竹原ピストルなど、実力派が顔を揃えている。そして今回新たに決定したのは、幸夫を冷静に見守るマネージャー・岸本役に『無伴奏』『ディストラクション・ベイビーズ』『セトウツミ』『デスノート 2016』など公開作を多数控える池松さん、幸夫の担当編集者で不倫相手の福永役に、先日、『母と暮せば』で「日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞を受賞し、さらに注目を集める黒木さん、幸夫と陽一家族に深く関わることになる科学館の学芸員・鏑木役に、連続テレビ小説「花子とアン」に出演していた山田さんといったいま注目の俳優陣。さらに、松岡依都美、岩井秀人、康すおん、戸次重幸、淵上泰史、ジジ・ぶぅ、小林勝也など舞台・映画など様々なジャンルで活躍する屈指の個性派たちが脇を固め、本作を作り上げている。また今回同時に解禁されたのは、「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。」という衝撃的なコピーが目を引くビジュアル。本木さん演じる主人公・幸夫のどこか冷めた情けなくやりきれないような表情とこのコピーの組み合わせが、シンプルながら、心を突き刺すように強い印象を残す斬新なアートワークだ。予期せず家族を失った者たちはどのように人生を取り戻すのか…。ここから先にどんな深いドラマが待ち受けているのか、そんな期待を抱かせるビジュアルとなっている。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月18日浮気は許されることではないけれど、一度くらいなら許してしまうかも? 彼を愛するあまり、そう思う女性もいることでしょう。しかし、彼の言い訳によっては、百年の恋も一気にさめてしまうことも。筆者の経験も含め、もはや修復不能な、あきれた浮気の言い訳を紹介します。■なぜラーメンの話に?「おれってラーメンが大好きじゃん? でも、さすがに毎日では飽きるから、たまにチャーハンを食べたくなることもある。けれど、チャーハンを食べた後にやっぱりラーメンが食べたくなって、ラーメンの良さを再認識する。浮気とはそういうものなんだよ」これは筆者が学生時代の彼氏に言われたセリフです。浮気の話をしているのに、どうしてラーメンの話になるのか? 怒る気すら起きませんでしたが、このセリフには、浮気をする男性心理が見事に描かれていると感じています。■据え膳食わぬは…「そこに山があったから…ではなく、そこに女がいたから」これは登山部出身の友人の話。うまいことをいおうとしたのでしょうが、全然おもしろくないですよね。浮気を責められているときでもかっこつけようとする、男の悲しい性を感じるセリフです。「据え膳食わぬは男の恥」ということわざもありますが、納得できる女性はほぼいないと思います。■法律論を展開「日本のように死刑制度のある国もあれば、それが許されない国もある。このようにお前が浮気だと思っていても、世間一般的には浮気とはみなされないこともあるんだよ」人によって浮気の境界線は異なります。キスをしても許す人がいれば、異性と2人で食事をしただけでも許さない人もいます。でも、このセリフの発言主は、筆者の友人である彼女に現場をおさえられているのです。そこで開きなおってこの発言、彼女がその場で別れを告げたことはいうまでもありません。今回の記事を書くにあたり、浮気経験のある女性にも話を聞いてみましたが、女性はうそが上手なのでまずバレない。バレてしまっても、いさぎよく非を認めて謝る。または、その場で別れを告げて浮気相手のもとへ行く、この2パターンにわかれました。性別に関係なく浮気をする人はいますが、バレたときに言い訳する人は男性のほうが多いようですね。(藤井蒼 OFFICE-SANGA)
2016年03月08日女子はネコっぽい・・・・・・こんなことを言う男子もいます。ネコのように甘えてくるとか、ネコのように気まぐれ、という意味もあるのでしょう。あるいは、ネコのように極めて頑固な個人事業主的に、マイペースである、という意味も含んでいるのだろうと思います。だからなのか、女子ってよくデートの待ち合わせに遅刻をするかと思います。今回は、男子が思わず喜んじゃう「女子の遅刻の言い訳」に迫ります。さっそく見ていきましょう!■1.てへっ「遅刻の言い訳なんか『てへっ♪』という二文字で十分です。愛嬌があれば、なんだって許せるじゃないですか」(28歳/IT)たしかに愛嬌があれば、人ってなんだって許せてしまうものです。相手が彼女であれ、女友だちであれ、ネコであれ。■2.男友だちから・・・「男友だちから電話がかかってきて、しゃべっていたので遅刻したと、彼女に言われたことがあります。激しい嫉妬がぼくのなかに湧いてきて、そのあとのデートはすごく燃えたものです」(25歳/教材販売)男の闘争本能に火をつけることができれば、男は燃えて、結果的にうまくいくケースもあります。嫉妬のすえのケンカやトラブルというのは、まちがった火のつけかたをしてしまったのかもしれません。正しく火をつけてあげると、彼はいつもの倍以上、彼女のことを愛してくれます。■3.お土産を選んでて・・・「彼女の遅刻の言い訳で『あなたへのお土産を選んでいたから遅刻した』というのが好きです。本当にお土産なんか選んでないと思うし、実際、お土産を彼女からもらったことなんてないのですが、気の利いた言い訳だなあと思います」(27歳/通信)カップルのなかでも、デート代が彼の負担、という場合、彼女が彼に500円くらいのお土産を渡すこともあるかと思います。ちょっとリップクリームをプレゼントするとか、ハンドクリームをプレゼントするとか。そういうことを日常的にやっていれば、彼女の遅刻が別れの原因にならずに済むというパターンではないでしょうか。■4.あれが終わりかけで・・・「あれが終わりかけで、トイレにこもっていたと彼女に言い訳されると、笑顔で『まいったな』と思います」(27歳/飲食)男には窺い知ることのできない世界ですもんね。「よくわからないけどおつかれさま」としか言いようがありませんから。■おわりにいかがでしたか?恋愛において大事なことは、ネガティブなことをポジティブなことに変える知恵です。遅刻というネガティブな出来事を、ポジティブに変換しようと思えば、まず愛嬌が必要になるということでしょう。遅刻の言い訳を愛嬌をもってしても、彼の機嫌がなおらないようであれば、それはあなたが遅刻のしすぎか、彼の気が短いのか、いずれかではないかと思います。その場合、どうするのかはここに書きません。個々にお考えになれば、すぐにわかることだろうと思います。(ひとみしょう/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年03月02日『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が描く最新作『永い言い訳』が、9か月の長い撮影を終え、クランクアップしたことが明らかとなった。併せて、本作の主演・本木雅弘と西川監督から喜びのコメントが到着した。突然のバス事故で長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を失い、独りになった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木さん)。冷め切った仲だった妻の死に涙すら流すことができない彼が出会ったのは、同じ事故で最愛の母を失った幼い兄妹とトラック運転手の父親。ふとした思い付きから兄妹の世話をすることになった幸夫は、これまで感じたことのない生きがいを手にし、幸福に満たされていくのだが…予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。本作は、西川監督が直木賞の候補作となった自身の描き下ろし小説を原作とし、映画化したもの。主演には、『おくりびと』や『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』などに出演し、高い演技力に大きな話題と評価を得る本木さん。そして主人公の妻役に本木さんとは21年ぶりの共演となる深津さん、歌手の竹原ピストルや藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子らが顔を揃えている。そして昨年3月にクランクインした本作は、季節を跨ぎ9か月の“長い”撮影を経て、去る12月27日にクランクアップを迎えた。都内のカフェで行われた最後の撮影シーンは、物語上非常に重要なラストシーンで、本木さん、竹原さん、藤田さん、白鳥さんのメインキャストが集結。ラストカットで監督の「OK!」の声がかかったあと、スタッフ・キャストは、準備期間を含め約1年にわたった撮影の苦労をねぎらいあいながら、この1年で大きく成長した子どもたちの様子にも目を細めていた。<本木雅弘コメント>幸夫という役に寄り添い、彼の持つ痛みを共有しながら、果たして何処に到達できるのだろうと思い巡らせながら、長い撮影の日々を過ごしました。西川監督は、常々、小説とは切り離し映画は映画として必要なものを吟味したい、とおっしゃっていた通り、現場でも、いま目の前にある時間を掬い取り、きちんと作品に焼き付けていく、丁寧なこだわりが感じられました。監督は、時に鋭く、そして愛ある豊富な言葉を使って、幸夫を、僕自身を、監督のいう「かすかな幸福感」へと導いてくれた気がしています。もしもこの映画が成功するとしたら、そのワケの6割以上は竹原ピストルさんのキャスティングにあるんじゃないでしょうか(笑)。 佇まい、声、その存在感が想像していた以上に陽一という役柄に深みを与えていました。同様にお芝居経験のほぼない健心くん(真平)や玉季ちゃん(灯)がリアルに魅力的だったので、それを眺めながら自然と思い入れていくことができました。季節をまたいでの撮影で、間があく時もありましたが、頭に心に監督のこと、役のこと、物語のことをいつも抱えていた1年でした。夏編が終ったあとに監督から、「最後の冬編では、毒が抜け、新たに建て直す場所に立つ、更地の少年のような幸夫を見せてほしい」と言われまして、8kgほど痩せました。同時に気持ちもどこか軽く自由になって、ようやく幸夫と同化できたような気になりました。って遅いかあー…完成の暁には、この「お作品」を通じて「ささやかな共感」が世に拡がることを願っています。<西川美和監督コメント>本当に長きにわたった撮影でした。こんな経験は私も初めてだったのですが、ずっと長い時間をかけて丁寧に撮影することで、子どもたちもどんどん大きくなっていくし、キャストやスタッフの変化を受けて撮影していくことが当たり前になった気がします。今はなかなかここで終わる感覚がなく、この作品がずっと続いて行って、子どもたちの成長や本木さんの変化やこの物語の続きを自分が撮っていくのではと錯覚するほどですが、終止符があるから映画はいいものになるのだと思っています。本木さんは、決して器用な方ではないけれど、前向きに進もうという気持ちを確実に持っていらっしゃる方だと思います。自分が想像していた合格点のラインをポンと抜けたカットが確かにあって、そういう瞬間を見させていただけたのは、本木さんご自身が持ってらっしゃる真っ直ぐさがあってこそだと思いました。『永い言い訳』は2016年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年01月08日俳優の本木雅弘が、2008年の『おくりびと』以来、7年ぶりに映画主演を務める。第153回直木賞候補作にノミネートされた書き下ろし小説『永い言い訳』を原作に、同作を執筆した西川美和監督自ら来年秋公開に向けて映画化する。本作の主人公は、長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫。夏子との間にすでに愛情はなかったために悲しみを演じることしかできなかったが、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。人と人の"別れと出会い"を通して、「突如、家族を失った者たちはどのように人生を取り戻すのか」を投げかける。幸夫を演じる本木は、自ら企画し第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど大ヒットを記録した『おくりびと』(2008年)以来、7年ぶりの映画主演。西川監督の小説と脚本、幸夫のキャラクターに「自分のようだ」とほれ込み、出演を快諾した。また、「女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています」と、監督との相性も抜群のようだ。幸夫同様に、事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一役は、元野狐禅で現在はソロアーティストや俳優としても活動している竹原ピストル。竹原は、「映画出演に、あくまで、挑んでいる身ですから、現時点でももちろん、諸々思うことはありつつも、無事に撮影を終え、無事に作品が完成するまで、何を述べる気にもなれません、申し訳ありません」としつつも、「本木雅弘さんのお気遣い、思い遣りに支えていただきつつ、少しでも西川監督のイメージに近い動きができるよう、全力で取り組んでいる」「及ばぬところは多々あると思っておりますが、西川監督への忠誠と、この作品への愛着だけは、誰に劣ることはなく、とは思っております」と真摯に語った。バス事故でなくなる幸夫の妻・夏子を演じるのは深津絵里。本木との共演は1995年のフジテレビ系ドラマ『最高の片想い WHITE LOVE STORY』以来、21年ぶりとなる。さらに、陽一の子ども・真平と灯役を、オーディションで選ばれた藤田健心と白鳥玉季がそれぞれ務め、妻のゆき役を堀内敬子が演じる。原案・脚本を一手に担った西川監督は「これまでオリジナルで映画を作るときは、いつもはじめに脚本というかたちで物語を組み立ててきましたが、(本作は)予算や時間の制約、という映画的な課題をいったん据え置いて、先に小説というかたちで自由に物語を作ってみることにしました。そうすることで『豊かな無駄』をゆっくりと熟成し、登場人物や物語を練り込む時間が取れたと思います」と回想。また、「小説は私の持ちうる言葉の限りで多くを語っていますが、こんどは言葉では語り得ないものをいかにスクリーンに映し出すかが第二の挑戦になりそうです」と意気込み、「小説とは展開も設定も違えた部分がいくつもあります。私が原作者なので、それはもうやりたい放題です(笑)」「長きにわたる撮影ですが、キャスト、スタッフとともにあたらしい映画を探し求めて行きたいと思います」とコメントを寄せた。(C)2016「永い言い訳」製作委員会
2015年08月19日『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、第153回直木三十五賞の候補作となった自身の書き下ろし原作を映画化する『永い言い訳』。このほど、本作の主演に、現在公開中の『日本のいちばん長い日』で昭和天皇を演じている本木雅弘が決定。ミュージシャンの竹原ピストルと深津絵里らと共演を果たし、2016年秋に公開されることが決まった。長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。夏子との間にはもはや愛情と呼べるものはなく、悲しみを“演じる”ことしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由がわからぬまま、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る…。家族を突然失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人と人の“別れと出会い”を、「ゆれる」や『ディア・ドクター』のアナザー・ストーリー「きのうの神様」など、自身の映画作品から派生した小説で高い評価を得てきた西川監督らしい、鋭く、厳しくも優しい眼差しで描き出す本作。“津村啓”というペンネームでテレビのバラエティなどでも活躍する、主人公の人気小説家の衣笠幸夫を演じるのは、自らが企画し、第81回アカデミー賞「外国語映画賞」を受賞した『おくりびと』(’08)以来、実に7年ぶりの映画主演となる本木さん。『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役が絶賛され、9月12日(土)公開の『天空の蜂』ではテロリストと戦う原発設計士を演じることでも話題となっている。まさに名実ともに日本の映画界を代表する俳優の本木さんが、西川監督の原作小説と脚本、そして主人公・幸夫のキャラクターに「自分のようだ」とほれ込んで、出演を快諾。「女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています」と、監督との相性のよさを実感している様子だ。また、本木さん演じる幸夫と同じように、事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一役には、ミュージシャンの竹原さん。俳優としても、熊切和嘉監督作『海炭市叙景』や松本人志監督作『さや侍』などで鮮烈な印象を残し、今回の大役を射止めた。突然のバス事故で亡くなる幸夫の妻・夏子役には、本木との共演は、「最高の片思い」(’95/CX)以来、実に21年ぶりとなる深津さん。さらに、陽一の子ども・真平と灯役に、オーディションで抜擢された藤田健心と白鳥玉季。陽一の妻・ゆき役に堀内敬子が決定している。<本木雅弘コメント全文>おそらく誰もが、小説「永い言い訳」を読むと、内視鏡で心の奥を覗かれたような恥ずかしさと共に、これは自分のことが書いてある! と、思うでしょう。そして、“愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償は小さくない”…という言葉を噛みしめることになるのです。西川さんは、小説と映画は別物、切りはなして考えていると仰っていますが、自分は、この小説の味わいに翻弄され悦びを得たひとりとして、読者の期待も裏切らない作品に仕上げたいという思いで努力しています。女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています。妻役の深津絵里さんとは21年ぶりの共演になり、年を重ねても変わらぬ透明感に神秘を感じています。陽一役の竹原ピストルさんは、役以前に原石としての人間力が上等過ぎて嫉妬するばかりです。加えて、子役の2人の眩しい存在感にモ~タジタジです。いずれにしても、映画として何処に辿り着けるかは未知ですが、この物語は、僕が演じる幸夫だけのものではなく、いびつで、愛おしい、自分達に向けられた人間讃歌なのです。皆様、ぜひ期待して完成をお待ちください。<西川監督キャストへのコメント>本木雅弘さんは、映画を志したころから「いつかは」という思いを寄せていた人でしたが、会ってびっくり、恐ろしいほどこの物語の主人公に酷似しているのです。この人しかいない、と思いました。しかし本木さんがこの作品にかけてくれているまっすぐでひたむきな愛と真摯さは、日々私たちのこころを支えてくれています。深津絵里さんにお願いしたのは、姿を消しつつも、物語の中心に在り続けなければならない、難しい役です。物言わぬ遺影の中に、観る人が彼女について様々に想像し、そしていくら想像しても、手の届かない「x」が残り続ける。それを少ないシーンで体現できる俳優は、深津さん以外にないと思ったからです。撮影のたびに、大変な解釈力に絶句させられ、舌を巻いています。竹原ピストルさんはご本人の歌の強さそのものの、他に侵されることのない「たましい」のようなものをお持ちだと感じます。そして、本木さんとの並びのいびつさと言ったら!これは他のどんな俳優とも成立しない組み合わせだと思いました。絶対に交わるはずのなかったの人同士が交わってしまう話を、ゼロから作れる気がしたのです。『永い言い訳』は2016年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月18日『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』に続く、西川美和長編監督5作目は自身の小説「永い言い訳」の映画化であることが明らかになった。映画界での活躍以外に小説・エッセイの執筆も手掛ける西川監督は、「ゆれる」のノベライズで第20回三島由紀夫賞候補、『ディア・ドクター』のアナザー・ストーリーである「きのうの神様」で第141回直木賞候補になるなど、自身の映画作品から派生した小説を書きおろし、高い評価を得てきた。今回映画化が決定した、第153回直木賞候補作「永い言い訳」は、初めて映画に先行して小説が出版された作品。もちろん映画化される本作も、これまで同様、自ら原案・脚本を手掛けた完全オリジナル作品である。長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫。夏子との間に既に愛情と呼べるものはなく、悲しみを演じることしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由が分からぬまま、大宮家へ通い兄妹の面倒を見ることを申し出るのだが…。西川監督は「失うということがもたらす『はじまりの物語』を描きたいと思いました。これまで私は、安定していたはずの関係性が壊れてゆく物語を描いて来たように思いますが、崩壊のその後、ふたたび作り上げて行くということについてきちんと描いたことがなかったからです。『はじまりの物語』を綴ることは、人生を漕ぎ進むことの難しさに似ていますが、同時にあかるさや、楽しさにも満ちています」「これまでオリジナルで映画を作るときは、いつもはじめに脚本というかたちで物語を組み立ててきましたが、予算や時間の制約、という映画的な課題をいったん据え置いて、先に小説というかたちで自由に物語を作ってみることにしました。そうすることで『豊かな無駄』をゆっくりと熟成し、登場人物や物語を練り込む時間が取れたと思っています。小説は私の持ちうる言葉の限りで多くを語っていますが、こんどは言葉では語り得ないものをいかにスクリーンに映し出すかが第二の挑戦となりそうです。小説とは展開も設定も違えた部分が幾つもあります。私が原作者なので、それはもうやりたい放題です(笑)。長期にわたる撮影ですが、キャスト、スタッフとともにあたらしい映画を探し求めて行きたいと思います」と、映画化にあたってコメントを寄せた。『永い言い訳』は2016年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年07月30日彼氏がいないとき、全然モテないとき、「全然イイ人いないもん(笑)」とかいって言い訳をしたくなってしまうことがありますよね。でも、男子からしたらそれはとても見苦しいこと。「あいつブスのくせに何言ってんだ(笑)」みたいに思われるのもイヤですよね。今回は、20代男子30人に「非モテ女の言い訳ワロタなセリフ」について聞いてみました。あなたがつい言ってしまっているあのセリフも入ってしまっているかも?■1.「彼氏より結婚したい」「よくさ、『彼氏とかいらないからもう結婚しちゃってお嫁さんになりたいー』とかほざいてるヤツいるけど、超ウザい。知ってるか? 結婚するにはまず彼氏を作らないとなんだよ」(大学生/22才)これを言ってる子は結構私も見かけます。たしかに、ちょっと引っかかりますよね(笑)。私はもういっぱい恋愛してきて疲れました、みたいな感じがしちゃうというか・・・・・・。■2.「外見で男を選ぶと失敗する」「まるで自分はさんざんイケメンと付き合ってきましたみたいな感じで、『オトコはねぇ、顔で選ばないほうがいいよ』みたいに教訓言ってるヤツがムカつく。自分がモテない言い訳だろ?」(営業/23才)うーん、これは言い訳かも。それか実際に、イケメン男子に遊ばれちゃった経験があるのかもしれません。イケメン=性格悪いなんて、そんなわけありません。イケメンでもブサメンでも、良い人はいるし、性格悪い人だってもちろんいます。■3.「私のこと受け入れてくれる人と付き合うから」「『私は私。男に合わせるようなことはしない』みたいなセリフが笑える。美人な人とか可愛い人だって、好きな男に好かれるためにいろいろ努力してんのに」(カメラマン/25才)これは言い訳かどうかより前に、男子からしたら嫌でしょうね。「私は自己中心的です」って言っちゃってるのと同じだもん(笑)。■4.「私って変態だから普通の男子じゃムリ」「自分が特殊だから、並大抵の男子じゃ受け入れられないみたいなこと言ってる子も、なんかカチンとくるね。めちゃくちゃ美人だったら、どんなにアブノーマルな性癖持ってても我慢する。むしろうれしいでしょ」(大学生/22才)自分がモテないのは、顔とか外見じゃなくて変わった性格のが原因なの、ってことですね。男子は、美女が変態だと、むしろ興奮するみたいですよ。俺にしか見せない顔がうれしいんですね。■5.「年上じゃないとムリ」「『私、タメ苦手なんだよねー』みたいなこと言ってるやつなんなの? こっちから願い下げだわ。ああいうふうに言っておけば、タメに彼氏がいなくても非モテってバレない言い訳になるよな」(大学生/22才)たしかに、年上の人は「若い子」ってだけで好きになっちゃう人も多いからね。それに周りのタメの男子からしたら「お前らははじめから眼中にねえ!」って言われてる感じがして気分が悪いんだとか。■おわりにどうでしたか?もしもこれらの中にみなさんの口癖が入っていたら、男子から「言い訳ワロタ」と思われてしまっているかも。こういうふうに思うのは自由だけど、ヘタに声にしてバカにされるのも嫌なので、心の中で思っておくのが無難かもしれませんね。(遣水あかり/ハウコレ)
2014年11月16日「彼氏がほしい! 」と言っているけど、なかなか彼氏ができないという方いませんか? 恋をしたいという思いと裏腹に、自分を恋愛から遠ざけてしまっている可能性があります。恋愛難民から脱出するためにも、タブーな言い訳は辞めることが先決。そんな恋愛難民がよく言う言い訳をピックアップしました。■1「出会いがないんだよね~」と開き直る仕事が忙しいと異性との出会いは確かに少なくなってしまうもの。しかし、彼氏がほしいというのであれば時間を作って、出会いの場へ出向くということが重要です。もちろん、出会う機会があっても相手を選り好みしすぎると、恋愛まで発展しない場合もありますし、友達として付き合う方が楽だと感じることもありますが、出会わなければ恋愛だってできません。「恋愛がしたい! 」「彼氏がほしい! 」「結婚したい! 」と強く思う気持ちがあれば、どうにかしてアクションを起こせるはず。そうでない人は、心の底から恋愛を求めていない証拠。■2「しょうがないよね」と諦める「私って美人な部類には入らないし…」「男性はスタイルの良い女性が好きだからね…」という否定的なことばかり考えているのは、恋愛難民の代表的な人。周囲を見てください。別に美人=モテるとは限りませんよね? もちろん美人であれば有利なことは多いですが。まずは自分の魅力を高めること。自分を磨くことで自信に繋り、男性から見ても魅力的に感じるポイントを演出すればいいのです。その努力を最初から怠るのはタブーですよ。「しょうがない」だけではなく、「まあいいか」や「しんどいなぁ」なんかもこの部類に入ります。まずはこういった口癖を辞めることからスタートを。■3「アプローチは男性からが当たり前」と決めつける男性から積極的にアタックしてくれたら、女性は嬉しいもの。しかし、最近は草食系男子が増えてきていることもあり、何もしないで男性が寄ってくるというのはありえません。たとえば、合コンでは「種まき」が重要。自分から気になる男性に、好きなレストランや趣味の話をすることで共通の話題を見つけ誘いやすくするといいでしょう。男性は受け身な人より、積極的で明るい人を好む傾向があるので、自分から会話を広げるテクニックを磨きましょう。■4「オシャレにも美容にもヌカリはない」と自意識過剰になっている美容への関心が高く、完璧を求めている女性は、男性からすると近寄りがたい存在になってしまいます。もちろん、女子力アップのために美容に力を入れることは良いことなのですが、完璧主義な女性は「男性からお金がかかる女」、「近寄りがたい」と思われることも。ちょっとくらい隙を見せる女性の方が男性からは好印象。学校にいた頃も、顔は普通レベルなのに男子から人気なモテる女子がいたはず。ちょっぴりドジなところを見せたほうが、男性は接近しやすいものです。あなたが普段している会話の中で、一つでも思い当たる節はありませんか?言い訳をすることで、恋愛難民になるだけでなく、自分の価値を下げてしまうことにもなるので、注意してくださいね!
2013年09月29日バレンタイン当日だけど、まだ恋人にプレゼントを用意していないという人もいることでしょう。そこで今回は、バレンタインをうまく切り抜けるための言い訳を5つご紹介します。1.「一緒に買いに行こう」忘れていたのではなく、一緒に選びたかったからということにしてみましょう。後日、デートに行ったときに、いくつか候補をあげて「どれがいい?どれにしようか迷ってたの」というと、それらしくなります。2.「他の女の子と同じは嫌だから」バレンタインにチョコをあげるのは定番なので、周りの女性と同じようにチョコあげるのは嫌だったということにしてみてください。「きっと特別感をアピールしたかったんだな」と彼に都合のいい解釈をしてもらえます。後日、ディナーや旅行など、サプライズを用意しておけばOKです。3.「商業目的のイベントはキライなの」バレンタインにチョコをあげるという習慣は、製菓メーカーが作ったもの。そのため、チョコを贈ることにはロマンが感じられず、素直に楽しむ気になれないと伝えるのもアリです。「ふたりの間に愛さえあれば、チョコレートなんていらないでしょ」と添えてみてください。また、バレンタインデーは、男同士で無意識に「数」を競うもの。もし彼が敗北者だった場合には、こう言って励ましてあげるのもいいかもしれませんね。4.「一番最後にチョコあげたかったの」モテモテの彼には、「あなたはいろんな女の子からチョコをもらえるだろうから、渡す順番を最後にして、少しでも心に残るようにしたかったの」と伝えるといいでしょう。本当はただ忘れていただけであっても、「一番最後」という言葉を添えることで、健気な女心を演出することができます。5.「イベントは、誕生日とクリスマスだけにしよう」出費が重なるため、イベントごとをお祝いするのは「面倒」という男性が多いのも事実。倹約家の彼には、「世の中はバレンタインを特別な日としてお祝いするけど、私たちは、誕生日とクリスマスだけをイベントにしない?」と提案してみるといいでしょう。これで「ホワイトデーの出費を気にしてくれてるんだ」と都合のいい解釈をしてもらいます。おわりにバレンタインは楽しいイベントですが、手作りチョコは時間も手間もかかるので、忙しい女子にとってはちょっぴり面倒なこともありますよね。そんなときは「ただ忘れてた」「めんどくさかった」などと伝えるよりも、特別感を演出して、彼を喜ばせてあげると、周りの女子と同じことをするより一歩リードできるはずです。(内野彩華/ハウコレ)
2013年02月14日