夏休みの宿題、最大の難関!?夏休みの宿題の中で「読書感想文」は、親にとっても一番の難関とも感じられる宿題のひとつなのではないでしょうか。特に小学1年生にとっては初めての経験。これは、親が「やりなさい」と言っても、なかなかひとりでは難しい宿題ですよね。今回は、これまで3人の子どもたちの読書感想文の宿題につきあってきた私の経験から見つけた、「文章を書くのが苦手な小学1年生でも書ける」という方法をお伝えします。指定図書なし、時数制限なしという設定の場合で考えます。ステップ1:本選びは、お気に入りを確認しなおすまずは何を読めばいいのか。全国学校図書館協議会の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書部門に応募するつもりではなく、この本の感想文を書きなさいという指定がない場合は、何を読んでもいいわけです。実は、それがまた難しいですね。簡単に言うと、子どもが読みたいと思う本を選びましょう。子どもは、図書館や本屋さんに行って、漠然と「どれがいい?」と聞いても、なかなか答えられるものではありません。そんな時は、例えば、昆虫が好きな子なら虫が出てくるおはなしや科学絵本、ピアノを習っている子ならピアノが出てくるおはなし、といったように、興味がありそうな分野の本をあらかじめいくつかチョイスしたうえで、「こんなのどう?」と、ある程度の選択肢の中から選ばせましょう。また、新しい本を読んでほしいという親心はありますが、私のおすすめは、今まで読んだおはなしの中から、子どもの好きなものを選ぶことです。読んだことのあるものだと、ストーリーがわかっているので、確認のために再読するだけで、感想文そのものに時間をかけることができるからです。ステップ2:一度「読み聞かせ」でストーリーを頭に入れる次は当然ながら、「読む」のですが、やっとひらがなが読める・書けるようになったばかりという子もいます。「読みなさい」と言えば、読めないことはない、でも自分で読みながら、文章を理解して、ストーリーに気持ちをもっていくところまでできる子はなかなか少ないように思います。自分で読んで理解するのは難しいかな、と思った場合は、一度「読み聞かせ」するのもひとつの手です。文字を追うのがやっと、という子には、読み聞かせる方が内容がすんなり頭に入ってきます。一度読んであげると、ページをめくって振り返りながら、自分の頭の中でイメージを作っていくことができます。子ども自身が読む場合でも、一度親が目を通しておくと、このあとのステップが進めやすいので、親もぜひ読んでみましょう。ステップ3:質問してメモをする読み終えたら文章化していくのですが、いきなり原稿用紙に向かって書くことは難しいです。「思ったことを書けばいいよ」と言っても、それもなかなかできません。そこで、書くべきことを質問しましょう。質問しながら、答えを紙に書いて並べていきます。書くべきことは、この3点。1.選んだ理由2.本の概要3.感想この3点の答えを導き出すような質問をします。「どうしてこの本にしたの?」→「好きだから」「前はいつ読んだの?」→「保育園の時」「保育園の時から好きだった?」→「うん」「どんなおはなし?」→「一寸法師がおにをやっつけた」「一寸法師ってだれ?」→「小さい男の子」答えからさらに質問を重ねていって、それぞれの答えをメモします。[caption id="attachment_721185" align="aligncenter" ]長女の時はこの段階を自分でメモを書かせてみましたが、なかなか進まず…、長男の時は親がやることにしました[/caption]ステップ4:メモを並べて口頭で確認しながら文章にひととおり答えが出てきたら、メモを並べなおしながら、口頭で「〇〇がこの本をえらんだのは、保育園の時から好きだったからなのね」「このお話は、一寸法師っていう小さい男の子が鬼と戦って……」と確認しながら、文章化していきます。ステップ5:並べたメモをもとに原稿用紙へ書く最後まで確認ができたら、「じゃあ、書いてみようか」と、横にメモをおいて原稿用紙に向かわせます。この方法で、当時小学校1年生の長男に書かせてみたら、下のような原稿用紙1枚がちょうど埋まりました。原稿用紙2枚と指定されていたら、これにさらに質問を加えていきましょう。「鬼は何人いた?」「お姫様は一寸法師のことどう思ってた?」「〇〇ならこういう時どうするかな?」「うちでのこづちがあったら何につかいたい?」…。息子は、一寸が3cmだと知り、アリと一寸法師が並んだ絵を見て、「3cmのアリ、おっきい!」ということに気づいたところで目がキラキラ!大人からしたら、本文とは関係ないような気もしますが、それが本当に子どもがこの本を読んで感じたことなので、そこはしっかり残しました。「うまい文章」「いい感想文」を書かせようとしすぎると、子どもの素直な感想が出てこなくなってしまいがちなので、子どもが口走ったものを親の意見を入れずにそのままメモに残してあげると、子どもらしい瑞々しい感想文ができあがります。問いかけても、「わからない」「忘れた」などという答えが返ってきたりすることもあるので、親にとっては根気のいる作業です。実際やってみると、とても大変ですが、最初から最後まで横についてあげるのが一番の近道だと思います。この時は、朝から始めてお昼をはさんで夕方近くまで、途中おやつタイムなどを入れながらほぼ丸1日がかりでした。親にとってもなかなか重労働ですが、1つのおはなしを共有して話をする時間は、親子のコミュニケーションを深める絶好のチャンスでもあります。がんばって、早めに取りかかりましょう。<文・写真:ライター鳥山由紀>
2019年07月21日こんにちは。沙木貴咲です。彼氏がほしいと思ったら、マッチングアプリは欠かせない出会いツール。でも、どんなに魅力的な男性がいても、「いいね」がもらえなければ、メッセージのやり取りすらできません。どうすればマッチングアプリで「いいね」がもらえるのか、コツを探りました!■男性は写真で女性を選ぶ!マッチングアプリで男性が「いいね」を送る基準は、写真です。断言してもいいくらい、男性は写真で選んでいます。プロフィール文に何が書かれてあるかなんて、二の次三の次。写真でビビッと来ない限り、タップして個人ページを開かないのです。メイン写真を何にするかで、男性からもらえる「いいね」の数が決まると言っても過言ではありません。そのため、あまり「いいね」してもらえなかったり、こちらから送ってもスルーされがちだったりするなら、写真に問題があるといえます。■「いいね」してもらえる写真のコツ婚活・恋活のためのマッチングアプリ、Omiaiが行ったアンケート調査から、男性に「いいね」される写真には、次のような特徴があることがわかっています。・一人で写っている・正面からはっきり顔がわかる・笑顔・友だちに撮ってもらったもの・屋外で趣味や旅行を楽しむシチュエーション一番不人気なのは、写真加工アプリを使ったもの。外で旅行やレジャーを楽しむ写真が、58.61%と最も好感を持たれるのに対して、1.95%しか支持されないそうです。また、「にっこり笑顔」が87%で一番好印象を持たれるのに対して、「真顔」が良いという男性は15.84%。いわゆるキメ顔自撮りはスルーされやすいとわかります。■男性が写真から探ろうとしていること女性の顔の良し悪しを判断するのはもちろん、服装からファッションの傾向やセンスを見たいとか、全身のスタイルをイメージしたいと、男性は考えています。そのため、写真はフレームいっぱいに顔が写っているものより、やや引いた距離感で胸や腰まで写ったもののほうが良いでしょう。またそうすると、本人だけでなく、背景もかなり写り込むことになりますので、そこに趣味や好みがわかるようなものが写っていると良いようです。たとえば、ケーキを持っていれば「甘いものが好きな女性」と判断されますし、野球場で写された写真だと「スポーツ観戦が好きな人」と見られる、という風に。ただし、どんなに雰囲気が良くても、カフェやバーで撮った写真はやめておいたほうが良さそう。Omiaiのアンケートでは、「カフェやショップなどのオシャレ空間」が36.42%、「バーやパーティーなどムーディーな空間」は18.77%と、かなり不人気。男性は、女性の日常を写真から探るので、気取ったカッコいい写真は求めていないのです。■「いいね」がもらえないと出会えない!マッチングアプリは、自分の人脈をたどるだけでは絶対に出会えないような男性と知り合えることが魅力。筆者も、商社や外資系、メガベンチャーに勤める男性、年収が1000万円を越える男性、ビックリするほどのイケメンから「いいね」をもらいましたし、現在の彼氏もアプリで出会いました。マッチングアプリは、合コンや婚活パーティーに行くより手軽に理想的な出会いが実現するので、上手に活用しないと損。できるだけたくさんの「いいね」がもらえるよう、男性目線を気にしながら写真を撮ることがまず大事です。(沙木貴咲/ライター)参考:Omiaiによるマッチングアプリに関するwebアンケート調査。2018年8月調べ。回答数5083人の男性。(ハウコレ編集部)
2019年02月17日入場料のある本屋「文喫」が、2018年12月11日(火)、東京・六本木にオープンする。入場料のある本屋「文喫」が六本木に誕生本を買うことが、日常ではなく非日常になりつつある現代。ウェブ上で行う検索とは違った本との出会い方で、本屋における体験価値を改めて提案するのが、ここ「文喫」だ。1,500円の入場料が必要という本屋としては異例の制度を採用し、意中の一冊と出会うための空間を提供する。「文喫」のたしなみ方1、入場料(1,500円)を払う。2、入館バッチを受け取る。3、好きな席でじっくりと本を選ぶ。4、時には珈琲をお供にゆったりと過ごすことも。5、意中の一冊と出会うかもしれない。※珈琲・煎茶はおかわり自由。ビジネスからアート、文学まで3万冊を販売店内では、六本木エリアに根差したアート、デザイン、ビジネス、IT、食にまつわる本から、そのバックグラウンドとなる人文科学や自然科学、そしてそれらの源泉となる文学に至るまで、約3万冊の書籍を販売。それぞれコンセプトの異なる「選書室」「閲覧室」「研究施設」「喫茶室」の4つのスペースが用意されており、気分や好みに合わせて選書を楽しむことが出来る。本当の出会いを楽しむ「選書室」「選書室」では、あらゆるジャンルで構成される約3万冊の本から、心の琴線に触れるもの、何気なく手にしてしまったものなど、偶発的な出会いも含めて、とことん本との出会いを楽しむことが出来る場所だ。じっくり本と向き合う「閲覧室」じっくり吟味した特別な一冊と求める人のためのスペースが12席用意されているのが「閲覧室」。複数冊の本を携えて、じっくりそれらと向き合う時間が楽しめる。グループでも利用出来る「研究施設」グループでも利用出来る「研究施設」は、本を楽しむのは勿論、仲間と本について談笑したり、打ち合わせをしたりと、様々なシーンで活躍してくれるスペースとなっている。食事と会話を楽しむ「喫茶室」食事と会話を楽しめる「喫茶室」も、二階奥のスペースに設置。本を傍らに友人とコーヒーを楽しむも良し、打ち合わせにするも良し。選書中に小腹が空いた時は、ここで一服するのが良いだろう。施設情報「文喫 六本木」オープン日:2018年12月11日(火)住所:東京都港区六本木 6-1-20 六本木電気ビル 1F営業時間:9:00〜23:00(L.O. 22:30)定休日:不定休席数:90席入場料:1,500円+税(おかわり自由の珈琲・煎茶付き)
2018年11月18日2016年にTV アニメが2 クールにわたって放送され、大ブレイクした『文豪ストレイドッグス』。今後さらに盛り上がること間違いなし、の『文スト』。未見の人も楽しめる、魅力をたっぷりとご紹介!実在した文豪の逸話が、元ネタになっている。登場人物のほとんどは文豪の名前を持ち、文豪の作品にまつわる“異能力”を持つ。例えば国木田独歩は、手帳に書いた言葉を実現化するという異能力を持っているのだが、これは国木田が「事実を美化せず、そのままに表す」という自然主義文学の先駆者だったことにヒントを得ている。また第13話で太宰が旧友の織田作之助、坂口安吾とバー『ルパン』で酒を飲み交わすシーンがあり、これも実話のオマージュ。文学的側面からも楽しめる作品だ。リアルな横浜で魅せるアクション。物語の舞台は〈ヨコハマ〉。これはもちろん、神奈川県の県庁所在地・横浜がモデルだ。敦たちが所属する〈武装探偵社〉と、芥川らの〈ポートマフィア〉、そして第2シーズンでは、北米の異能力集団である組合(ギルド)も加わり、3社がヨコハマの地で戦火を交えた。美しい作画で描かれる現代の横浜の街並みを模した空間は、とてもリアル。そこで繰り広げられる激しいアクションシーンから、目が離せない!ロケ地巡りをするファンも多数。原作者である朝霧カフカ、春河35全面協力による、完全新作ストーリーとして、劇場アニメが来年3月3日(土)より公開!メインキャストはもちろん、監督・五十嵐卓哉、脚本・榎戸洋司、音響監督・若林和弘ら、TVアニメのスタッフが再集合。今度はいったい、どんな戦いやミステリーが綴られる?(C)2016 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会(C)2018 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグスDA製作委員会※『anan』2017年12月6日号より。取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2017年12月03日こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。多くの学校では夏休みの宿題に“読書感想文”があると思います。特に低学年のお子さんの場合は、一人で完成させることは難しく、ママのサポートが必要な場合も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ママが読書感想文をサポートするときのコツについてお伝えします。●21世紀型教育の中核は読書感想文が土台になる?夏休みの読書感想文といえば、「めんどうくさい」「嫌い」「やりたくない」という3拍子のコメントを耳にします。バンダイ(2013)の調査でも、読書感想文に対する苦手意識の高さがうかがえます。しかし、これから学校受験や就職試験をする子どもたちはそうはいっていられません。すでに名門大学では論作文に重点をおく試験に移行することを明言していますし、教員採用試験でも論作文や集団討論などの“自分の意見を伝える技術”が合否を左右するようになっています。検索サイトの進歩によって、多くの知識を覚えるような“記憶偏重型学習”から、情報をうまくまとめながら“自分の考えを作り出して伝える”という能力 を求める動きにシフトしています。読書感想文は、このような“自分の意見を伝える技術”の基本的な練習になりますし、何よりもお子さんの“生き抜く力”を育てるきっかけになります。●作文を書くことによるさまざまな効果冒頭の書きっぷりから想像もつきませんが……かくいう私も子どものころは読書感想文を嫌々やっていました。しかし今、子どもの教育に携わってわかることは、作文を書く力は子どもにとって必要な力だということです。そして、子どもたちにはもっと読書感想文を楽しんでほしいと思っています。作文を書くことによる効果のひとつは、自分の意見を論理的に説明する力 が身につくことです。また、“自分の考え方のクセ”に気づき、自己理解が深まることも期待できます。さらに、作文を書くうえでは「登場人物は何を思っているのだろう?」と推測したり、登場人物の思いに寄り添ったりするため、共感の心を育てることにつながります。このことは、人間性の成長にも大きく関わってくると思います。このように作文が多くの効果をもたらす背景には、書くことが“メタ認知(自分の認知機能を理解したり、モニタリングしたり、コントロールしたりする一連の過程)”を鍛える作業に関連しているためだと心理学的にはいうことができます。●作文をサポートするときのママの姿勢私のように子ども時代は読書感想文が嫌いだったママも、お子さんのサポートをするときには、「めんどうくさい」という気持ちは一旦捨て、「楽しいと思わせてやるぞ!」といった気持ち で向き合っていきましょう。特に低学年のお子さんの場合は、ママが「嫌い」と言っているものは、お子さんも「嫌い」と感じやすくなるので気をつけたいですね。サポートの基本姿勢は“明るく楽しく”です。●音読段階のサポート低学年のお子さんにとっては、文章を読みながら頭の中だけで物語を整理したり、考えをまとめたりすることは難しい作業です。このように同時にいろんな考えを処理できるようになるのは、10歳前後に発達する脳機能ですから、これらの作業は分割して取り組む とよいでしょう。たとえば、低学年のお子さんの場合は、最初はママが何度か音読してあげるとよいかもしれません。そのときには、「楽しい!」と子どもが思えるように、声の抑揚などを工夫することがポイントになります。そして、お子さんが物語の内容を理解できるようになってきたら、今度はお子さんが音読をしていきます。●情報整理段階のサポートすぐに理解ができる子はいいのですが、多くの低学年の子は話の印象的なところと終盤のみを記憶しています(ピーク・エンド効果といいます)。私が感想文をサポートする場合には、“ワークシート”を活用し、子どもたちと話し合いながら全体像についてまとめる作業をしています。ワークシートには、まず相関図を作って、登場人物の特徴とセリフを記録していきます。不思議と、ワークシートを使うと子どもたちは自由な発想で面白いことを次々と発言していきます(例:桃太郎の仲間の動物は疲れないのか?鬼は桃太郎が来ると思っていたのか?)。そのワークシートをもとに、物語に対してお子さんが感じたことや考えたことを記録していくとよいでしょう。このようにワークシートに書き出すことで、情報が整理され、物語を客観的に理解することができます 。また、自分の考えを深く理解することにもつながっていくでしょう。これらはまさに、メタ認知を鍛える作業です。●書く段階のサポート読書感想文をサポートしていると、「真面目に書かなきゃ」といったプレッシャーを感じ、たくさんの口出しをしてしまうママもいるかもしれません。でも、個人的には、子どもの自由な発想を大切にしてあげてほしいと思います。たとえば、主人公ではなく“脇役の目線”が気になったり、大人が気づかない部分に着目したりするお子さんもいます。あるお子さんは、「桃太郎の仲間の動物たちは鬼ケ島に行くまで喧嘩はしなかったのか?」ということが気になっていました(よく考えれば犬猿の仲という言葉もありますよね)。そんなときには、大人の価値基準で書き直させるよりも、「よく気づいたね。面白い視点だね!」などとお子さんの目線を大事にして 自由な発想をどんどん育ててあげてほしいと思います。本来、自分の思いを書くことは楽しいものです。それを苦痛に感じてしまう子が多いのは、他者の視点(評価)ばかりが気になり、自分の意見に自信がもてないことも関係しているのではないでしょうか。また、ママから「字をきれいに書きなさい」と叱られることによって、読書感想文に苦手意識をもってしまうお子さんもいます。もちろん字はきれいに越したことはありませんが、字の練習は別の時間に行いましょう。内容以外の部分で叱られることによって、せっかくのやる気の芽が奪われてしまうのはもったいないことです。●本を選ぶときのポイント最後に、本を選ぶときのポイントです。お子さんから「この本がいい」といったリクエストがあるなら、それに挑戦してみてもよいと思います。ただ、もしお子さんからのリクエストがない場合は、お子さんの発達に合わせた本をママが一緒に選びましょう。たとえば、低学年の子の場合は、文章だけで理解するのはまだまだ難しい時期ですので、“挿絵”がある方がイメージを膨らませやすいと思います(低学年のお子さんだけでなく、読書が苦手なお子さんも挿絵がある方が取り組みやすいと思います)。また、作文を書く前には、何度も読んでストーリーを理解することも必要になりますので、お子さんが繰り返し読んでも苦痛がない長さの本 を選ぶとよいでしょう。本を読んでいる途中に「まだ続くの?」という態度が頻繁にみられるようなら、別の本を考えてみてもよいかもしれません。お子さんが、楽しく取り組める一冊を選んでいきましょう!----------いかがでしたか?今回は、ママが読書感想文をサポートするときのコツについてお伝えしました。読書感想文に笑顔で向き合うお子さんとママが増えたらうれしいです!【参考リンク】・バンダイこどもアンケートレポートVol.21「夏休みの宿題に関する意識調査」結果 | 株式会社バンダイ(PDF)()●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年08月23日夏休みの宿題の中で特に気が重くなりがちなのが、読書感想文。「何でもいいからさっさと書きなさい! 」と、休みの終わりごろに子どもに無理矢理書かせるパターンを、今年こそ脱したいと思いませんか? 情報化社会で生き抜くための独特な情報編集術を、ネット上で教えているイシス編集学校。固定観念にとらわれず、自由な発想を引き出す術を教えてくれると評判の高いこの学校が、子ども向けのワークショップ『大好きな本の伝えかた 読書感想文の編集術!』を開催していました。筆者も親子で早速参加して、ヒントを学んできました!オリジナリティあふれる読書感想文を書くポイントは、「出す」「選ぶ」「分ける」「つなげる」の4つの工程だといいます。詳しくご紹介しましょう。■まずは本を好きになるヒント!「誰かに似た本」を探してみる!?以前こちらの講座を受けたことのあった筆者は、小6の長女を連れて参加。古典的な名作は一切読まず、今どきの軽めの本ばかり読む長女がイシス編集学校でどんなことを学ぶかと楽しみでした。ウォーミングアップは、「誰かに似た本を部屋いっぱいの蔵書から3分で探す」というもの。 「本が誰かに似るってどういうこと?」と頭がかたくなりかけてとまどう長女の横では、自由な発想で楽しそうに本を探す子どもたち。本は中に書かれている文字や内容だけではなく、表紙の色や文字、触った感じなどいろいろな情報を伝えているものであることを感じる試みのようでした。「花が好きな母親に似ている」と草の絵の表紙の詩集を選んだり、「青い空の表紙写真が親友のイメージにぴったり」とおのおのの感性で選んでいました。本嫌いな子どもも、このように本の違う面に注目したり、もっと自由に本を楽しんだりしていいと思ったら本が好きになるのかな、と感じました。■コツ-1:「出す」―発想を広げるキーワードとホットワードを出す続けてキーワードを聞いてどんなことが思い浮かぶか発想を広げる練習。「りんご」のキーワードからは「甘い」「赤い」などの形容詞から、「アダムとイブ」「白雪姫」「ピコ太郎」までありとあらゆる思い浮かぶ言葉をどんどん書き出してみます。キーワードから思い浮かぶそれらの言葉を「ホットワード」と講座では呼んでいました。 読書感想文を書くにあたっても、その方法を使います。読んだ本の中の好きな登場人物や好きな場面などをキーワードとして選び、そのキーワードから思い浮かぶ「ホットワード」をどんどん書き出してみるのです。「この子のここがかっこよくて好き」「この場面が好きな理由」「この場面を読んでこんな気持ちになった」など、ホットワードはなんでもいいのです。■コツ-2:「選ぶ」―「誰に伝えたい? 」出したホットワードから選別次に大切なのは「誰に伝えたいか」テーマを決めること。たくさん出たホットワードの中からテーマに合ったものを選びます。例えばりんごの説明であれば、「りんごを見たことのない人」と「りんごが大嫌いな人」に伝える時では、選ぶ言葉が変わるでしょう。りんごを食べたことのない人には「赤い」「甘い」など特徴の説明が必要ですし、嫌いな人には「火を通すと食感が変わる」など説明したくなるかもしれません。読書感想文でも同じ。「誰に伝えたいか」を決めると、「何を伝えたいか」が思い浮かびます。「この場面のことを先生に一番伝えたい」「読んでワクワクした気持ちを友達に伝えたい」などとテーマを決め、書き出したホットワードの中から合うものを選んでいきます。■コツ-3:「分ける」―伝えるためには順番が大事なポイント作文のカギとするホットワードを選んだら、次に決めるのは「人に伝えるための順番」。講座では4コマのイラストを並べ変えてストーリーを作るという作業を通して、並べ方次第でストーリーも印象もまったく変わるということを体験してみました。ついつい同じような書き出しにしがちな読書感想文も、順番を考えて言葉を並べ変えるだけで、内容も印象もグンと変わりそうです。 ■コツ-4:「つなげる」― つなげる言葉を紡ぎ、感想文を仕上げる順番を決めたら、あとはそれぞれをうまくつなげて感想文を仕上げます。講座では、各自が持参した大好きな本を人におすすめするためのキャッチフレーズを考え、それを記したオリジナルの帯を子どもたちが一人一人作りました。選んだホットワードからズバッと伝わる言葉を紡ぎ出すのです。限られた文字数の中で、「あっ! この本読みたいな」と読み手に思わせるキャッチフレーズを考えられたら、印象に残る読書感想文も書けそうです。本が好きな親子が集まっているだけあって、本をテーマにした2時間半の講座もみんな夢中で作業しているうちにあっという間。「出す」「選ぶ」「分ける」「つなげる」の4つを使って自分の大好きな本のキャッチフレーズを考え、帯を作ったところで終了しました。大人では思いつかない心に響く言葉を考え出す子どももいて、ライターをしている筆者も思わず感心してしまいました。帰宅した長女は早速、3歳下の妹にポストイットを使ってキーワードとホットワードを書き出させて、作文を書かせていました(まず自分でやらず妹にやらせてみていることに驚きましたが、とても有効な方法を学んだ、と思ったようです)。そう、このやり方は読書感想文だけでなく、作文や大人の仕事でも使えそうです。白紙の原稿用紙の前でうんうんうなった挙句、「とにかく書きなさい! 」とやみくもに書かせてしまう前に、まずはポストイットを用意して楽しく取り組んでみましょう。どんどん言葉を出していくところから始めて、今年の読書感想文を仕上げてみませんか? 取材協力:イシス編集学校 編集術を身につけるネット上の学校。ユニークな手法で生活から仕事まで幅広く生かせる情報の編集スキルを伝授。学生から社会人まで多くの生徒を持つ。ネットで無料体験できる「編集力チェック」も実施中。共催:(公財)せたがや文化財団 生活工房後援:世田谷区、世田谷区教育委員会
2017年08月10日3月末に、兵庫県弁護士会所属の弁護士が民事訴訟の判決文を発覚していたことが明らかとなりました。この弁護士は、着手金を受け取りながらも提訴せずに事件を放置していたため、それがばれないように依頼者に偽造した判決文を送付していたとのことです。これらの弁護士の行為には、法律上どのような問題があるのか、以下で解説していきます。*画像はイメージです:■文書偽造や詐欺に該当、除名処分の可能性判決文は、裁判官という公務員が作成する有印の公文書です。したがって、この弁護士の行為は有印公文書偽造罪に該当します。さらに、着手金を受け取って偽造判決文を交付して返還を求められないようにしたのですから、詐欺罪が成立します。有印公文書偽造罪については1年以上10年以下の懲役刑が定められています。また、詐欺罪については10年以下の懲役刑が定められています。どれだけの着手金を受け取っていたのか、提訴を怠ったことによって依頼者がどれだけの被害を被ったのか、弁償はしたのかなどの事情にもよりますが、訴追されれば実刑判決を受ける可能性も十分にあると推測されます。訴追されたものの執行猶予判決になった場合や、刑事処分が下されなかった場合でも、懲戒審査にかけられるのはまず間違いないでしょう。弁護士の身分を失う除名処分を受ける可能性もあるといわざるを得ないのではないでしょうか。 ■同じ弁護士としてこの弁護士がどのような事情で提訴をせず、判決文を偽造するまでに至ってしまったのか詳細な事情はわかりません。しかし、どんな事情があれ、犯罪に該当するような行為で事態を打開しようとすることが誤りであることはいうまでもありません。ただ、これは弁護士に限ったことではありませんが、誰しも追い込まれると視野がどんどん狭くなり、普通の状態であれば、やってはいけないとわかるはずのことに手を出してしまうことも人間としてはありえます。判決文を偽造した弁護士も、よほど追い込まれた状況にあったのかもしれないと考えます。冷静になるきっかけをつかむことがどこかでできていれば、このようなことにはなっていなかったのではないでしょうか。受任した事件によっては、その行く末次第で、依頼者やその家族の人生に大きな影響が生じてしまうことも少なくありません。私たち弁護士には常にそのような意識が必要であることは言うまでもないでしょう。しかし、それと同時に、事件の処理で追い込まれる局面にぶつかったときには、一人で抱え込まず、先輩や友人の弁護士に相談することが必要です。相談することを恥と思う気持ちが、依頼者の利益を損ない自分を追いつめる第一歩だと考えるべきでしょう。 *著者:弁護士 寺林智栄(ともえ法律事務所。法テラス、琥珀法律事務所を経て、2014年10月22日、ともえ法律事務所を開業。安心できる日常生活を守るお手伝いをすべく、頑張ります。)【画像】イメージです*kou / PIXTA(ピクスタ)
2017年04月05日マライア・キャリーがジョージ・マイケルの急逝を受けて、自身のサイトに追悼文を掲載した。25日(現地時間)にイギリスの自宅で亡くなったジョージの訃報に、マライアは自身が出演するリアリティ番組と同タイトルのサイト「Mariah’s World」でジョージとの思い出を綴った。マライアは、53歳という早すぎる死を悼み、「彼は『Faith』のような名曲や、『I Want Your Sex』『Father Figure』のような限界を押し広げるシングルを私たちに届けた天才でした。彼は最初の現代的なクリスマスの名曲『ラスト・クリスマス』も作りました」とジョージの才能を賞賛。そして「ジョージは偉大なミュージシャンであっただけではなく、LBGTQコミュニティの行動的な大使として、すべての人々に対するより大きな理解と容認、そして愛を深めようと努めました。彼は多くの人生に影響を与え、私たちみんなにインスピレーションを与えてくれました」と続けた。さらに2014年発表のアルバム「ミー。アイ・アム・マライア」でジョージの曲「ワン・モア・トライ」をカバーしたことに触れ、あれはいろいろな面で彼から受けた影響へのトリビュートだと綴り、ジョージとの間で交わしたツイッターのやり取りを公開した。2014年6月14日にジョージはマライアに宛てて「『ワン・モア・トライ』をレコーディングしてくれてありがとう。僕の曲を世界で最高の声に歌ってもらえて光栄です」とツイート。マライアは「私のバージョンの『ワン・モア・トライ』を気に入ってもらえて、とても光栄です。あなたとこの曲は私にとって、常にとても大切なものだったのです。生涯、ファンで友人です」とリプライしていた。(text:Yuki Tominaga)
2016年12月28日今年に入ってから、有名人の不倫の話題が世間を騒がせています。しかし不倫は芸能界以外でも日常化していて、最近は女性が主導権を握るケースも多いとか。株式会社クリエイティブジャパンが20~40代の女性に行った調査によると、既婚女性の5人に1人は不倫願望があるそう。さらにそのなかの半数は一夜限りの関係や、セフレ関係を望んでいるといいます。家庭を壊すつもりはないけれど、生活に刺激が欲しいという女性たちの実態はどうなっているのでしょうか?『不倫女子のリアル』(沢木文著、小学館)では、実際に不倫をしている20~40代女性へのインタビューをもとに、いまどきの不倫女性の実情に迫っています。著者によると、最近の不倫女性には「稼ぐ」「キレイ」「軽い」「堅実」という「4K」というポイントがあるのだといいます。さっそく「4K」女性の特徴を見ていきましょう。■1:「稼ぐ女」は不倫がバレても子どもを養っていける最近は仕事と育児の両立をしながら、少しのスキマ時間に恋愛を楽しむ女性が少なくないそうです。恋人との時間を楽しむことで、夫のことも大切にでき、子どもに声を荒げたりすることもなくなるというのです。つまり不倫相手に極度に深入りせず、仕事と家庭というベースを保ちながら不倫を楽しんでいるというわけです。そういう女性の共通点は、年収500万円以上であること。万が一、不倫が夫にバレて離婚しなくてはいけなくなったとしても、自分と子ども2人を養っていくことができる金額です。たとえば40代の女医Aさんは、セックスレスだった夫の不倫を知ったことをきっかけに、自分も不倫をしようと決意したのだとか。まずは身近にいた患者さんと恋愛関係になり、その後Facebookを使って15人もの男性と不倫し、現在も一回り年下の男性とつきあっているのだと告白します。彼女の年収は800万円。終電を逃した後のタクシー代も、子どもを預けるシッター代も、稼いでいるから躊躇なく払うことができるのです。■2:「キレイな女」は不倫をゲーム感覚で楽しめるひと昔前は、不倫をする女性というと幸薄そうで、容姿のレベルもそれほど高くない人も多かったといいます。そういう女性なら簡単に自分のものにできると考える男性が、あえてキレイではない人を選んだりするからです。しかし、いまでは未婚・既婚問わず、不倫をする女性にもキレイな人が多いのです。美人の女性はいうまでもなく恋愛の相手には困らず、何事にもこだわりをもたないことが多いので、不倫相手ともなにかあればきれいさっぱり別れることができます。20代後半で容姿端麗な派遣社員Bさんが、いままでつきあった5人の男性のうち、4人は既婚者。セレブな生活を送りたいという願望があるから、自然と同年代の男性ではなく、すでに家庭のある経営者などが恋愛対象になってしまいます。結婚願望がないわけではないけれど、美人でモテる彼女は不倫をゲームのように楽しむことができるのです。■3:気持ちも体重も「軽い女」が不倫市場でモテるモテる男性が初対面で「この女性は“ない”」と判断するのは、「太っていること」と、「性格が暗そう」という2つのポイント。反対に、スタイルがよく、素直な性格の女性はどの世代の男性からももれなくモテるのです。Cさんは、1年間で20kgの減量に成功。するととたんに男性からモテはじめたのだとか。そこで元彼を皮切りに、次々と不倫を重ねるようになっていきます。彼女の不倫のポリシーは「安・近・短」。ある程度相手の背後関係を知っている「安心」な相手で、仕事やプライベートなどで距離が「近い」こと。そして情が移らない程度の「短期間」で関係を終わらせることだというのです。体重が軽くなるとともに気持ちも軽くなり、女として扱われるようになったことがCさんの生き方を変えたのかもしれません。■4:「堅実な女」は成功率重視で不倫を続けていけるほどよく遊び、いざというときに困らないだけの貯金があり、自分だけの力で一生食べていけるだけの能力と経済力がある。そういう女性は一人でいても生活が充実しているので、結婚や夫婦という枠組みには縛られません。実は堅実な女性と不倫は親和性が高いのです。Dさんは、いかにも「おばさん」という容姿でありながらも、不倫を楽む女性。1,500万円ある貯金のうち100万円を不倫に使うと決め、ホテル代、食事代なども自腹を切るようにしているといいます。それによって自分も深入りせず、相手の負担にもならないようにという考えを持っているのです。彼女の不倫相手は元彼ばかり。恋愛の甘い情感よりも、その数や成功率を重視し、保身も欠かさない。そんな堅実さでいまも不倫を続けています。*最近の不倫の増加傾向にはSNSの存在が大きく、本書に出てくる実例を見ても、Facebookで元彼と連絡を取りはじめたという人が目立ちました。会社内に不倫サークルがありLINEのグループで連絡を取り合っているというケースもあるというから驚きです。不倫をすることによって夫婦円満を保っているといわれると、なんだかよいことのように感じてしまいそうですが、不倫は本来やってはいけない行為であり、トラブルは避けられないもの。刺激の裏には大きなリスクを伴うものだということもお忘れなく。(文/平野鞠) 【参考】※沢木文(2016)『不倫女子のリアル』小学館※既婚女性の浮気願望アンケート-株式会社クリエイティブジャパン
2016年06月15日一定あるいはそれ以上の収入があるのに、クレジットカードの残債が減らない。給料日前にはカップラーメンなどで食いつなぎながら、身につけているのは高級ブランドの服やバッグ――。都市部でそんな生活を送る“貧困女子”の存在がクローズアップされています。多くの人々から見ればちぐはぐなお金の使い方で、「なんで?」と思うような困窮生活を送る貧困女子。その実態をつぶさに見つめたのが、『貧困女子のリアル』(沢木文著、小学館)です。本書は、30人以上の都市部の貧困女子へのインタビューで、彼女たちの“心の欠落と闇”とその結果の“浪費”を浮き彫りにしています。彼女たちの多くは、ごく普通に育ち大学や短大を卒業した、どこにでもいる女性たちです。それがなぜ、貧困状態から抜け出せなくなってしまうのでしょうか。弱さでしょうか?甘えでしょうか?決してそれだけではありません。本書を通して見えてきたのは、彼女たちに共通する5つの背景でした。■1:大きな借金わかりやすいきっかけのひとつが、多額の借金返済に収入が追いつかないケース。親の病気や失業で実家の住宅ローンを負担するような突発的ケースのほか、ギャンブルに依存する父親の借金を負担する、浪費癖のあるきょうだいの借金を肩代わりする、といった話も。するとお金の問題に、家族に対する精神的な嫌悪感が加わり、それが本人の浪費など新たな闇につながっていくのです。■2:依存体質親への精神的な依存や恋人、恋愛依存が浪費につながるケースも。厳しすぎる母親に愛されたいという深層心理から、母親にお金や高価なブランドバッグを渡してしまうという38歳の女性。月収が40万円程度ありながら常時15万円ほどの借金を抱えています。自分の容姿に自信をなくし、イケメンの恋人を失いたくないばかりに、いわれるまま生活費やパチンコ代にとお金を渡してしまう35歳の女性も。相手に愛されることを自分の存在意義のように考えてしまい、ゆがんだ関係から抜け出すことができないのです。■3:間違った金銭感覚収入以上の派手な生活をやめられない“浪費女子”は、裕福な家庭に育ち、高学歴、キャリアを持つ女性の落とし穴です。大手の広告代理店に勤務する35歳の女性は、抜群のルックスで幼いころから親や周囲、恋人から甘やかされ、正しい金銭感覚を身につけることができないままに大人になってしまったといいます。高校時代から15万円のエルメスの財布を持つなど暮らしぶりは“貧困”とは正反対ですが、借金の額は膨らむ一方。借金がいけないという感覚が欠落しています。長い間に身についた金銭感覚を変えることは難しいもの。現状に目を背けているうちは、悪循環から抜け出すことはできません。■4:外見、階級へのコンプレックス自分自身や置かれた環境へのコンプレックスから浪費が止められないのも、都市部の独身貧困女子に多く見られる傾向です。20代のころに読者モデルとして活躍した34歳の女性は、年齢が上がりモデルの仕事がなくなった今も華やかな世界へのあこがれが捨てられず、ファッションや美容、モデル同士の女子会への支出で借金が膨らんだとか。39歳の販売員の女性は、結婚を焦るあまりエステや脱毛、矯正下着といった支出がやめられず、月収32万円でもクレジットカードの残債総額は不明だといいます。■5:将来への不安働く単身女性の3分の1が年収114万円未満といわれる現在、非正規雇用で働き社会保険などにも加入していないワーキングプアの独身女性も少なくありません。“派遣切り”や“雇い止め”の影におびえ、あるいは早朝から深夜に及ぶ激務、職場でのパワハラなどで疲弊し、年収は正社員の半分、ということも。転職を重ねてもブラック企業の連続だったという36歳の女性は、契約社員として入社した職場で正社員の3分の1以下の給料で3倍働かされ、その挙句に3年目で契約が打ち切りになったそう。ストレスと寂しさで浪費をやめられず、キャッシングは常に限度額いっぱいまで利用してしまうと話します。*著者は、彼女たち一人ひとりに丹念に話を聞き、貧困状態に陥ったきっかけや現在の借金額を具体的に聞き取っては、その都度統計データを引き、そうした状況が決して特別なものではないことを裏づけていきます。読むほどに、いつ自分自身が陥ってもおかしくないとすら感じます。なかには「依存体質」と「外見へのコンプレックス」など、複数の傾向を併せ持つ女性も。「わかっていてもどうすることもできない」ともがく貧困女子の問題の根深さを、著者は淡々とあぶり出していきます。貧困女子を「理解不能」「自業自得」と断じる前に、ぜひ一読してほしい1冊です。(文/よりみちこ)【参考】※沢木文(2016)『貧困女子のリアル』小学館
2016年02月20日今回は、よく使う文章を「定型文」として登録しておき、メール本文の入力を簡略化する方法を紹介しよう。また、「定型文」の機能を応用して、別パターンの署名を用意しておく方法も紹介する。○「返信定型文」を有効にするGmailで「定型文」を利用するには、「返信定型文」という機能を有効にしておく必要がある。まずは「設定」ボタンから「設定」を選択し、Gmailの設定画面を呼び出そう。設定画面が表示されたら「Labs」の項目を選択し、画面を下へスクロールしていく。すると、「返信定型文」という設定項目が見つかる。この設定項目を「有効にする」に変更し、「変更を保存」ボタンをクリックする。これで「定型文」の機能を利用できるようになる。なお、「Labs」の項目に分類されている機能は、正式に実装されている機能ではなく、評価用に提供されている実験段階の機能となる。このため、変更や中断、もしくは機能そのものの提供が中止される可能性があることを頭に入れておく必要がある。安定性という面では若干の不安が残るかもしれないが、それ以上に「返信定型文」は便利な機能であり、本稿執筆時点では特に問題なく活用できている。Gmailの機能を発展させる意味でも、気になる方は試してみるとよいだろう。○定型文を登録するそれでは、よく使う文章を「定型文」として登録する方法を紹介していこう。まずは「設定」ボタンをクリックし、新規メールの作成画面を開く。メールの作成画面が表示されるので、「定型文」として登録する文章を本文に入力する。本文に署名が自動挿入されている場合は、署名の文字を削除してから「定型文」の文章を入力するとよい。文章を入力できたら、右下にある「▼」をクリックし、「返信定型文」→「返信定型文を作成」を選択する。あとは、「定型文」に名前を付けて「OK」ボタンをクリックするだけ。これで、先ほどメールの本文に入力した内容を「定型文」として登録することができる。以上で「定型文」を登録する作業は完了となる。メールの作成画面はもう必要ないので「下書きを破棄」ボタンをクリックして削除しておこう。○定型文を挿入する続いては、登録した「定型文」をメールの本文に挿入する時の操作手順を紹介していこう。「定型文」を挿入する位置にカーソルを移動し、右下にある「▼」をクリックする。続いて「返信定型文」→(定型文の名前)を選択すると、カーソルがあった位置に「定型文」を挿入できる。なお、この操作を行う時は、「挿入」のカテゴリにある(定型文の名前)を選択しなければならない。「保存」のカテゴリにある(定型文の名前)は、現在の本文を「定型文」の内容として再登録する場合に選択する。また、「削除」のカテゴリにある(定型文の名前)は、その「定型文」を削除する時に選択する。同じ(定型文の名前)が3つ並んでいてまぎらわしいので、間違えないように注意しよう。○定型文を署名として活用する前回の連載でも説明したように、Gmailは1アカウントにつき1つの署名しか登録できない仕組みになっている。とはいえ、仕事用と友人用で署名を使い分けたい場合もあるだろう。このような場合は「定型文」を署名として代用すると、複数の署名を使い分けられるようになる。別バターンの署名を「定型文」に登録する方法は、先ほど示した手順と同じだ。メールの作成画面を開き、別パターンの署名だけを本文に入力して「定型文」に保存すればよい。今回の例では、「友人用の署名」という名前で署名の「定型文」を登録した。この署名(定型文)を使用してメールを送信する時は、Gmailにより自動挿入される署名をドラッグして選択する。この状態で「定型文」に登録しておいた署名を挿入すると、選択していた文字(署名)を「定型文」に置き換えることができる。あとは、本文を入力して、メールを送信するだけ。送信相手に応じて署名を使い分ける方法として覚えておくとよいだろう。もちろん、複数の「定型文」を登録しておき、3パターン以上の署名を使い分けることも可能だ。工夫次第で便利に活用できるので、ぜひ使い方を覚えておくとよいだろう。
2015年10月26日小学生の長期休みの宿題のうち、苦手なもの第1位に上がることが多いのが「読書感想文」。これは大人になってもあまりいい思い出となっていないようです。総合マーケティング支援を行うネオマーケティングが実施した 調査結果 によると、子どもの頃を振り返って「嫌いだった宿題・いまするとしても嫌いな宿題」の、1位になっています。ですが、読書感想文は、大人になってからも求められる、自分の考えや意見を分かりやすく伝える力=説明力を養うのにぴったりなのです。そこで今回は、読書感想文や作文についてのよくある勘違いと、ママが気をつけたいポイントをご紹介します。1.読書感想文と報告書は違う「読書感想文を書きましょう」となった時、お子さんはどのように書いていますか? 「いつ、どこで、だれとだれが、どんな風に、なにをした」そんな風に書いていませんか?「いつ、どこで、だれとだれが、どんな風に、なにをした」これはいわゆる「5W1H」です。状況や事実の報告をするのにはうってつけの書き方ですが、感想や意見を書く作文や読書感想文には向いていません。5W1Hでつらつらと書くと、文字数もそれなりにかかるため、一見、感想文がうまくまとまったように感じます。ですが、文字数は稼げても、肝心の感想を掘り下げたり広げたりするには適さない書き方のため、よく読んでみると「楽しかったです」「すごいと思いました」といった、単調な感想しか書かれていないことが多くなります。2.感想文に起承転結はいらない小さな頃に読んでもらった絵本や国語の教科書に載っている物語、それらはいわゆる起承転結で書かれています。読み手にとって、興味を引かれるストーリー構成ですよね。そういう物語を書くのなら起承転結の書き方はぴったりです。でも、自分の意見や感想を伝えるにはどうでしょうか? 作文が得意な子なら、すらすら書けるかもしれませんが、苦手な子にとっては物語のように書かなきゃ…というプレッシャーで、ますます書けなくなってしまうのです。読書感想文や作文は、その子がどう感じたのか、どんな意見を持っているのかを伝える場ですから、起承転結で書く必要はないのです。3.子どもの書いたものを否定しない最後に、子どもの宿題を見る立場にある、ママに気をつけてもらいたいポイントがあります。それは「子どもの書いた文章を否定しない」こと。読書感想文や作文は、自分の意見や考えを人に伝えるための、練習の場でもあります。「ママ、書けたよ!」と持ってきた作文を読んで、「ここはこうじゃない?」とか「これはちょっと変だよ」などと、口に出したり、否定したりしていませんか?練習の場でダメ出しばかりされると自信もなくなるし、表現するのが怖くなり、次に向かう気力も低くなってしまうものです。子どもが書いてきた文章は、その子のオリジナルです。それをしっかり読んで受け止めたうえで、分かりにくいところは質問で返してあげましょう。「もう少し詳しく教えて」「ママはこんな風に思ったけど、○○ちゃんとは違うかな?」など、子どもの意見を「教えてもらう」ようにします。否定・修正はせず、質問することで内容を深めるようにサポートしてみましょう。グローバル化と言われて久しい世の中。日本の中でだって価値観が多様化しています。これまでの「察する」文化だけではなく、子どもたちが自分の意見や考えをしっかり伝えられる力も必要です。夏休みの宿題だけでなく、日々の作文を通して、ぜひ練習してみてはいかがでしょうか?
2015年08月05日