レストランジャーナリストの犬養裕美子さんがおススメするレストランと料理を紹介します。今回犬養さんが教えてくれたのは、「maturite(マチュリテ)」の蝦夷鹿のロースト~クリスマスディナーです。* **クリスマス、どうする?新しいドレスとレストランのディナーの両方は予算的に厳しい…。仕方なく友達の家に集まる?今年はもう、そんなごまかしはやめようよ。ビストロじゃなくて、レストラン。素敵な空間でしゃんと背筋を伸ばして、きちんと食べる。そう、今年7月にオープンした茅場町『マチュリテ』なら、前菜3皿、魚、肉のディナーコース(¥5,500)が、クリスマスもお値段変わらず。メインは蝦夷鹿のローストというジビエ料理。脂がない赤身の肉は、完璧な火の入れ方だからしっとりと柔らかい。何よりソースの美味しさには目を見張る。それもそのはず。小橋潔シェフはフレンチ一筋、ホテルの料理長を20年以上務めてきたベテラン。「ホテルで培った正統派のフレンチをもっと若い世代に広めたい」というオーナーシェフの和田倫行シェフのオファーに賛同して、この店で腕を振るう。月に1度替わるメニューは、二人で何度も試作する。この赤ワインソースも、蝦夷鹿には胡椒を効かせるのが伝統的。また、鹿が好む果物や木の実などを添えるのも基本。姫リンゴはアツアツで酸味がしっかりあり、蝦夷鹿をすっきり引き締める。白菜のクリーム煮の付け合わせは小橋シェフのアイデア。以前に賞を獲った一品だ。二人のシェフが経験と工夫を凝らして盛り込んだ皿は、蝦夷鹿未体験なら、ぜひ味わいたい王道と、新趣向の結晶なり!◇蝦夷鹿のローストに赤ワインソース、レーズンとグリーンペッパームース、付け合わせは焼き姫リンゴと白菜のクリーム煮を詰めたきのこ型のジャガイモ。クリスマスディナー¥5,500(12/21~1/20)のメイン。◇東京都中央区八丁堀1‐4‐5TEL:03・6280・378417:30~24:00LO(コース22:15LO)、土・祝日17:00~23:00LO(コース21:45LO)日曜休22:00以降はアラカルトで注文可。www.maturite.tokyo◇いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2015年12月16日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子
2015年12月13日『スター・ウォーズ』シリーズの最新作にして、新たなる3部作の1作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が、12月18日(金)18時30分、全国一斉に公開されます。その公開に先立ち、11月30日(月)、本作の成功祈願イベントとして、世界遺産の清水寺本堂舞台にて、ニッポン画家・山本太郎さんによる「『スター・ウオーズ/フォースの覚醒』風神雷神図屏風」と、清水寺・森清範貫主揮毫による「覚醒」の書が、お披露目されました。『スター・ウォーズ』と琳派、その異色のコラボが開幕!『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、『ジェダイの帰還』から約30年後を舞台に描かれた、フォース(気のような特別な力)をめぐる、新しい“家族の愛と喪失”の物語。また、今年は、本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳といった一群の日本美術家によって受け継がれてきた“琳派”誕生から400年を記念する年。そのメモリアル・イヤーに華やぐ京都で行われた今回の催しは、1年にわたって全国で実施された『スター・ウォーズ』とさまざまな“日本文化との融合”の集大成としての、異色イベントです。赤と青のライトセーバーが振り下ろされて…抜けるような空の青と、紅葉の赤に彩られた清水寺本堂の舞台に、最初に現れたのは、ストームトルーパー。続いて、山田啓二京都府知事と、ニッポン画家の山本太郎さんの登場です。山田知事の「日本文化がたくさん散りばめられている『スター・ウォーズ』は、昔から私の大好きな映画です。この偉大な作品の完成と大成功を願うと共に、琳派400年で湧く京都に、多くの皆さんがお出でくださいますように」という挨拶に続き、『スター・ウォーズ』のシンボルともいえる、赤と青、2本のライトセーバーが登場。赤を手にした知事と、青を手にした山本さんが、『スター・ウォーズ』のテーマ曲と共に、勢いよく振り下ろすのが合図となって序幕!晩秋の清水の舞台に、山本太郎さん作の「『スターウォーズ/フォースの覚醒』風神雷神図屏風」と、清水寺・森清範貫主の『覚醒』の書が現れました。日本絵画の伝統と、映画史上空前のエンターテイメントが合体!『覚醒』の書は、丸みを帯びた勢いのある力強い筆によって、天に向かって上がる運気と、映画の成功を願ってしたためられたもの。そして、屏風絵は、琳派の代表作である俵屋宗達の「風神雷神図」へのオマージュとして、『スター・ウォーズ』の世界観を、独特の感性で表現した作品。風神として描かれているのは、孤独な美しいニューヒロインのレイ。雷神は、悪役ダースベーダ―を受け継ぐ存在のカイロ・レン。まさに伝統ある日本絵画の技法と、映画史上空前のエンターテイメントがみごとにシンクロした、平成琳派の力作です。続くフォトセッションでは、知事と山本さんが、この新生・風神雷神図の前で、キャラクターのポーズをとったり、奥ノ院から見物している観光客にも手を振るなど、ユーモアと活気にあふれたイベントになりました。知識に裏打ちされた、凄みと遊び心この日のイベントの主役の1人である山本太郎さんは、古典的な日本の技法・昔の絵画を、現代の視点で再構成するニッポン画家。「日本画家」ではなく、あえて「ニッポン画家」と名乗るところに、画家としての確かなこだわりが感じられます。「よく、『伝統ある作品を、“いじる”ことに勇気はいりませんか?』と聞かれるんですが、わりとアッケラカンとやってしまっているんです(笑)。古い作品も、描かれたときは、同時代のものですし、敷居が高そうな日本画に、現代のエッセンスを入れることで、わかりやすく、親しみやすく、自分たちの生活と地続きの作品を描きたいということですね」(山本さん、以下同)。その言葉どおり、山本さんの作品からは、伝統や背景に対しての、広く深い知識に裏打ちされた凄みと、巧みな遊び心が伝わってきます。細かく細かく、日本画の技法、琳派の技法を駆使山本さんが幼児期、アメリカでの生活の中で、興味を抱いたという『スター・ウォーズ』。「このお話を頂いた時は大変、光栄に思いましたが、同時に難しい課題も多かった」と山本さんは言います。「新しいキャラクターをきちんと描くこと。琳派400年という点もしっかりと押さえること。その条件のなかで、メインのキャラクターに叶う琳派の絵ということになると、もう『風神雷神図』しかない、と。そこに映画の世界観を、大切に描いていきたいなと思って製作しました」。今回、特にこだわったのは、「1つ1つのキャラクターを大事にしながらも、それを日本画の表現に落とし込んでいくこと」だそう。「普通の日本画よりは、多少三次元的に描いてはいるんですが、3Dの映画の画面に比べれば、まだまだ平面的ですから、細かく細かく、日本画の技法、琳派の技法を駆使してチャレンジしてみました」。この京都で、現代を生きる絵かきとして「400年前から描かれてきた琳派を、この京都で、現代を生きる絵かきとして継承していきたい」と語る現代琳派の山本さん。最後に、20~30代の働く女性へのメッセージを頂きました。「自分の世界を持ち、自分の好きな部分で楽しんでほしい。またこの映画は、家族愛が大きなテーマとなっていますから、そのあたりも大切に感じていただきたいと思います」。(取材・文/あさかよしこ)【展示概要】■日程:12月8日(火)~12月15日(火)10:00~16:00予定■場所:清水寺 経堂《『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神レイ&雷神カイロ・レン屏風》ニッポン画家 山本太郎 作、サイズ:二曲一双(タテ154.5㎝×ヨコ169.8㎝)×2枚《「覚醒」の書》清水寺 森清範貫主 揮毫、サイズ:ヨコ70cm×タテ136.3cm『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』映画を超えた史上空前のエンターテイメント『スター・ウォーズ』、その新たなる3部作の第一弾。『ジェダイの帰還』から約30 年後を舞台に、フォースを巡る全く新しい“家族の愛と喪失の物語”が描かれる。砂漠の惑星で家族を待ち続けている孤独なヒロイン、レイの運命は“ある出会い”によって一変することに…。旧シリーズの不朽のキャラクターたちに加えて、重要なカギを握るドロイドBB-8、ストームトルーパーの脱走兵フィンなどが登場。世界中が注目する悪役は十字型のライトセーバーを操るカイロ・レン。© 2015Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.© 2015Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.12月18日(金)18:30 全国一斉公開『スター・ウォーズ』公式サイトへ:starwars-jp.com/force
2015年12月07日フードライターの平野紗季子さんがオススメするお店をご紹介。今回教えてくれたのは「善うとう知鳥」のおでんとお燗です。* **澄んだお出汁の中央に冬瓜が静かに輝いていた。湯気による嗅覚と視覚(ソフトフォーカス)によるエフェクト効果もあって、幻のように尊い風景、そこは冬の桃源郷だった。一口かじればほろりと崩れる冬瓜、追ってじんわり広がるお出汁の風味。お出汁は味わい深くも決して素材を殺さない。なんてあなたは品が良いのか。そう驚くと「実はこの出汁、干し貝柱と塩しか使ってないんです」と、店主の今悟さん。まさかの贅沢、まさかのこだわり。そうかと思えば手製半片もたいがいで、それだけのために築地に通って仕入れた白身魚をたっぷり使い、すりばちで練り上げる。その手間たるや、たったの4枚に1時間半もかかるそう。適当な気持ちで食べようもんなら没収したいほど渾身の一品だ。すっかり今さんのおでん技に魅了されつついただくお燗もまた圧巻。彼の付けるお燗は、ただ温めた酒などという無知の舌を別世界へ連れていく。衝撃の香り、バリエーションの豊かさ、お燗って楽しい…。そう気付かされるお燗入門。知らなくてもいい、わからなくてもいい。未知であっても全てを委ねられる安心感がここにはある。それは本当に自信のあるものを真摯に差し出す人だけが作り出せる空気なのだと思う。ああ、このままずっと浸かっていたい。西荻窪の『善知鳥』でいただく温かなご馳走は、寒い冬こそ愛おしい日に変えてくれるのだった。◇右から、自家製半片¥400、冬瓜¥100。珍味を多く揃えるのも、今さんのこだわり。「日本酒と一緒にアテを楽しむ。そんな珍味の文化を守りたいんです」と今さん。◇善知鳥東京都杉並区西荻北3-31-10TEL:03・3399・189017:00~22:00日・祝日休◇ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2015年12月9日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子
2015年12月06日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがオススメするギフトをご紹介。今回教えてくれたのは「やきいも日和」のつぼ焼きいもです。* **この焼き芋、よく見かける石焼き芋とは、ひと味違うシロモノ。その秘密は特製の壺で焼いている「つぼ焼きいも」なんです。大正時代に中国から伝わった方法で、実は石焼きより古い歴史があるのだそう。そんな焼き方にもこだわる焼き芋屋『やきいも日和』は冬季限定。いよいよ味わえる季節がやってきました。サツマイモは秋から冬にかけて寒くなるほどに美味しくなるそうで、シーズン始めはホクホク、中盤にはシットリ、終盤にかけてネットリと食感が変化していくんだとか。つぼ焼きに使うサツマイモは「紅はるか」。大きな壺の中で1時間ほどかけてじっくり丁寧に焼いた芋は、外は芳ばしく、中は持ち味を引き立てたしっとりした焼き上がり。なかなかお店まで足を運べない、だけど食べたい!そんな欲望を叶えてくれるのが、通販で買える冷凍したタイプのもの。ふた通りの食べ方が楽しめて、ホカホカに温めてから食べるのはもちろん、解凍して冷えたままという方法も。冷たい焼き芋なんて…って思ったアナタ。あなどるなかれ。まさかまさかの新感覚。甘みが熟成され、ぎゅーっと凝縮されたような深い味わい。ねっとり&とろけるような口当たりがまるでスイートポテトのよう。この感動を誰かにもお裾わけしたくなるはず。◇やきいも日和冷凍の箱入りタイプは取り寄せ可。現在予約受付中で12/1~の発送となります。在庫なくなり次第終了で、通年6月くらいまで。月・木曜のみ大磯本店にて店頭販売もあり。TEL:090・5443・2221◇写真は冷凍の箱入りタイプ。つぼ焼きいも1kg(5~6本入り)¥1,940ほか、2kg(10~12本入り)¥3,800も。店舗販売の場合は1本¥330~。◇まの・ともこギフトコンシェルジュ。著書『大切な日のためのギフト・マニュアル』(マーブルブックス)好評発売中。※『anan』2015年11月25日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子
2015年11月21日レストランジャーナリストの犬養裕美子さんがおススメのレストランと料理をご紹介します。今回教えてくれたのは『WINE&Craft BeerBistro ミヤマス』の自家製シャルキュトリーの盛り合わせとフリッツです。* **シャルキュトリーとは豚肉の加工品で、ハムやパテ、リエットなどを指す。フリッツとはポテトフライ。どちらもワインやビールのお供に欠かせない、いわゆる“居酒屋メニュー”だ。新橋に面白い店があると聞いて伺った『Bistroミヤマス』で驚いたのは、このシャルキュトリーもフリッツに添えてあるマヨネーズもすべて自家製だってこと。日本人ってやっぱりおいしいものには手間を惜しまないんだな~。このシャルキュトリーは仕込みをしたら保存場所が必要。手間だけでなくスペースも必要だから、ただでさえ狭い日本の店では“ぜいたく”な仕事場になる。自家製の加工品が10種類以上ある、と言うと、イタリアンやフレンチのシェフたちはみんな「それはスゴイ!場所、教えて!」と目の色が変わる。「市販のものにはどうしても保存のために添加物が入ります。でも自家製なら自分たちで加減ができる。保存剤なしの自然の味は全然違いますよ」と柴崎利也料理長。フリッツのマヨネーズも自家製。しかもパプリカとセロリのユニークな味付きが、なんともまろやかな味。クラフトビールにワイン…飲み物もなんでも揃う。この組み合わせにハマると、やめられない、止まらない…、困るよ~。◇WINE&Craft BeerBistroミヤマス東京都港区新橋3‐15‐1TEL:03・5777・273017:00~翌1:00(0:30LO)日・祝日休ワインはグラス¥550~。ビールはお店オリジナルのIPAも。◇いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2015年11月18日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子
2015年11月15日台湾MSIは13日、秋葉原のツクモパソコン本店4F特設会場で、オーバークロッカー清水貴裕氏による「自宅で常用できるオーバークロック講座」を開催すると発表した。開催日時は2015年11月14日の14時からと15時30分から。参加は無料で誰でも参加できる。初回のセッションでは、MSI製マザーボードを使ったオーバークロック設定のコツを、2回目のセッションではグラフィックスカード選びのポイントとチューニング方法を解説する。パーツの性能をフルに発揮しつつ、暴走させない常用OCテクニックをしっかりと紹介するとともに、 実演デモも予定するという。 イベントの様子はYouTubeの「ツクモパソコン本店配信動画」で生中継されるまた、会場にはオーバークロック仕様のグラフィックスカード「GTX 980Ti LIGHTNING」をはじめとして、MSI製グラフィックスカードやマザーボードの展示も行われる。
2015年11月13日BSフジの紀行番組『すばらしきアメリカ旅スペシャル 松下奈緒のボストン 恋する休日!』(9月25日放送)が10日、米国の観光促進団体・ブランドUSAが主催する「ブランドUSA メディア・アワード2015」のテレビ部門で最優秀作品賞を受賞した。この番組は、アメリカの知られざる魅力を凝縮して紹介する『すばらしきアメリカ旅』の特別版。この回は、女優・松下奈緒が、美術館、メジャーリーグの球場、ハーバード大学を訪れたり、シーフード・すし・肉料理といったグルメまで、ボストンを味わいつくすという内容だ。今回は、アメリカの知られていない魅力を紹介していることという選考基準で評価を受け、賞品として、次のアメリカ取材のための費用(最大100万円)が提供される。「ブランドUSA メディア・アワード」は、日本のメディアでのアメリカ観光関連の露出増加を目的として、今年初めて実施。観光需要の促進にした作品を表彰し、「テレビ」「紙媒体(新聞・雑誌など)」「オンライン」の3部門で、それぞれ5作品を「優秀作品賞」に選出した。特別委員として、放送プロデューサーのデーブ・スペクターも審査に参加している。このうち、テレビ部門では、最優秀賞に選ばれた『すばらしきアメリカ旅スペシャル』に加え、BS11『ハワイ新発見~楽園の島々を訪ねて~』、フジテレビ『めざましどようび』(「さのさんぽ」コーナーのグアム編)、BS-TBS『極上のクルーズ紀行』(蒸気船でのミシシッピ川クルーズ)、毎日放送『世界の日本人妻は見た!』(テキサス州・ヒューストンの回)が、優秀作品賞に入賞した。
2015年11月11日フードライターとして、美味しいお店を紹介する平野紗季子さん。今回は、『亜細亜割烹 蓮月』の焼き餃子と水餃子を紹介してくれました。***ある日、乃木坂で「餃子600円→」と書かれた謎の看板を見つけた。矢印に誘われるように路地裏に入ると、そこにはぽつんと一軒の灯り。こんなとこに店があるのか…と面白くなって扉を開けると、賑わう店の奥から中華鍋をふるうシェフの「いらっしゃい!」という声が飛んできた。それが店主の品川祐司さん、常連さんからは“餃子ヲタ”と呼ばれる人だ。彼の作る餃子には様々な掟がある。カリッとモッチリの焼き餃子は、その2つの食感が最大限引き立つようヒダの厚さや形に猛烈にこだわる(氏曰く、小さくぎゅっと餡のつまった“ぽっちゃり型”がベストだそうな)。餡はシンプルな素材と味付けで、ほんの少し甘いのが肝。それをスパイスたっぷりの香り良い自家製ラー油につけていただけば、素直で上品な旨さが広がり一皿6粒は女子でも瞬殺。対する水餃子は羊肉とパクチーの魅惑の香りを閉じ込めた逸品で、品川氏が中国の東北部で食べた感動の水餃子がベースになっているとか。かくして品川氏の手作り餃子ファンは増え続け、オープンから半年、今やすっかり人気店に。餃子もさることながら、パクチーサラダや〆のタラコ麺などなにかと気の利いた料理が揃う『亜細亜割烹 蓮月』。こんな店が近所にあったら嬉しい、いい加減に飲んで食べて幸せになれる、気取らないみんなの中華屋さんだ。◇焼き餃子と水餃子。各¥600。ペロリと食べられる軽やかさも魅力のひとつ。女子ひとりでも、水餃子&焼き餃子一皿ずつの完食は余裕だからどっちも頼もう。◇亜細亜割烹 蓮月東京都港区南青山1-23-7Grange南青山101TEL:03・6432・964017:00~23:00不定休店主の品川さんの明るくて謎めいたキャラクターもラブい。好きな食べものはキットカットだそうです。※『anan』2015年11月11日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子
2015年11月08日はじめての京都でまず訪れるのが、きっとこの「清水寺~祇園」エリア。清水の舞台で知られる世界遺産・清水寺から、情緒あふれる二年坂、三年坂の石段を歩いて、不意に現れる八坂の塔に感嘆し、華やかな花街・祇園まで……。散策するだけでも華やかな気分になれる、京都らしさがぎゅっと凝縮された、魅惑のコースです。散歩の道中、おなかがすいたらひと休みは地元っ子に愛されるお店を訪ねてみて。常連さんと肩を並べ、まるで暮らしているみたいに、ふだんの京都も味わってみましょう。■祇園ねぎ焼かな 東店横に長い鉄板カウンターで常連さんに交ざってアツアツを頬張るのが楽しい鉄板焼き店。名物のねぎ焼きはたっぷりの九条ネギと柔らかジューシーなスジ、紅生姜が抜群の相性。この時季は牡蠣もぜひ。昼から深夜までの営業時間もうれしい。東山区下河原通八坂鳥居前下ル下河原町47812:00頃~20:00火・水曜休■グリル冨士屋大正12年創業、3代目が昭和40年代にまだ珍しかったオープンキッチンのカウンターに。「おうちでも洋食を作ってみてほしくて」と奥様。いいとこ取りの洋食弁当、自家製コールドビーフで作るメキシコサラダなど、誠実な味に感激。東山区下河原通八坂鳥居前下ル下河原町47812:00頃~20:00火・水曜休■祇園NITIかき氷が人気のカフェが、夜はバーに。甲部歌舞練場そばの路地奥、元お茶屋の風情がより際立ち、外国人旅行者や舞妓さんが居合わせることも。ちょっと特別な祇園の夜を。東山区祇園町南側570-8カフェ11:00~18:00 、バー19:00~翌2:00カフェ水曜休、バー日・祝日休(連休の場合は最終日のみ休)※『anan』2015年11月4日号より。写真・仲尾知泰文・宮下亜紀
2015年11月01日ギフトコンシェルジュとして、多彩なシーンに合わせた贈り物を提案する真野知子さん。今回は、「NEWE(ニュー)」のハーブ入り緑茶を紹介してくれました。***バリエーション豊富で華やかなパッケージたちに惹きつけられてしまいませんか?これらは、紅茶を連想してしまいそうな洋風なルックスとはうらはらに、実は緑茶や焙じ茶を使った大人のフレーバーティー!この秋スタートしたばかりのギフトブランド『NEWE』のもの。完全有機栽培の煎茶など国産の香り高い茶葉の品種をベースにしたハーブ緑茶で、なんと16種類ものフレーバーが楽しめます。ブルガリア産のダマスクローズや、良質なオーガニックハーブとの組み合わせは、いつまでも香り高い優雅な余韻を引き連れ、華やかさもぐっと際立てて。ドライアップルやストロベリー、温州みかんなどを使ったフルーティなタイプや、ミントにカモミールなど、さまざまなハーブを使ったハーバルティーのシリーズも揃う。いくつもの味わい深さと、複雑で繊細な香りを楽しめるのも大きな魅力。これまで、ちょっぴり地味な印象があった緑茶を、華麗に大変身させたのは、茶の葉や果実、花びらをイメージしたカラフルな装いの包み。ひと手間加えるとコースターにもなる!そんなデザインもティータイムをいっそう楽しく演出してくれます。個包装になっているので、パーティシーズンが始まるこれからの季節にプチギフトとして大活躍してくれそう。◇NEWE10/28~11/3の期間限定で、伊勢丹新宿店 本館地下1 階プラ ド エピスリーにて催事出店。トップ ギフト事業部TEL:03・5501・2929◇まの・ともこギフトコンシェルジュ。著書『大切な日のためのギフト・マニュアル』(マーブルブックス)好評発売中。※『anan』2015年10月28日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子
2015年10月26日清水翔太さんがニューシングル『花束のかわりにメロディーを』をリリースする。発売前から黒木メイサさん主演のドラマ『デザイナーベイビー』の主題歌として流れており、男の側から見た片思いの切なさに、共感する人が続出中のバラードだ。「モテないダメ男ならではの、ピュアな究極の愛を曲にしたいと思って、ツアー前に完成させた新曲です。僕自身モテなくて、追いかけて追いかけて、やっぱりダメ…みたいな恋愛がすごく多かった。そのコンプレックスをはねのけるのが音楽でした。僕の誇りでありプライドであり、いちばんの宝物を最後の手段としてプレゼントし、振り向いてもらうというシチュエーション、自分らしくていいかな、と思っています」“君を愛する為に僕は生まれてきたよ”と歌いあげる、渾身のラブバラード。「自分の正直な恋愛観をそのまま言葉にし、メロディをつけた曲です。ツアーではピアノ弾き語りでしたが、ドラマの主題歌に採用され、ぴったりのアレンジでトラックにしました」サスペンスタッチの物語とも呼応するように、今後のストーリーを盛り上げていくはずだ。また、今年の清水さんは2月にベスト盤『ALL SINGLES BEST』をリリース。そして先月、日本武道館と大阪城ホールという大舞台を含む全国ツアーを終えたばかり。「最終日の大阪城ホールでは『HOME』で感極まって、歌えなくなってしまって。やっぱりこのデビュー曲は仲間との別れとか、当時の様々な痛みから生まれた特別な曲。その場所に戻ってこられて、多くの方に迎えられて、10年分の様々なストーリーが一気にこみ上げてきたんですよね。ベスト盤とこのツアーで、僕の活動がいい意味でリセットされたので、またゼロからスタートし、成長していきたいですね」デビュー前、城の前で路上ライブをしていたころの原点に戻り、ファンへの感謝を込めた大阪城ホールは、凱旋と呼ぶのにふさわしい夜だった。そして現在は、来年のアルバムリリースに向けて、曲作りの真っ最中だとか。「僕は期間を決めると作れなくなる方なので、常に曲を作って溜めています。曲作りに関しては、昔と比べると、26歳のいまがいちばん洗練されている気がします。作りたいと思える曲を、作れるようになったというのかな。自分自身、ベスト盤以降、そこがいちばん変わった気がします。このシングルは、かなりJ―POP寄りの作品になったので、アルバムの方向性は、R&Bテイストがもっと際立った、DOPEなものになるんじゃないかな」最先端のR&Bテイストを、カッコ良く取り入れたDOPEなトラックを作るにせよ、彼が曲作りで最も大事にしていることは、昔から一貫して変わらない。「共感ですね。それっぽい言葉を並べることは誰でもできるけど。多くの人が、どれだけ共感してくれるか、がいちばん重要。オリジナリティは譲らず、その上で共感してもらいたい。誰かに対して発信する以上、そこは絶対に大事にしています」◇しみず・しょうた 2008年、19歳の時シングル『HOME』でデビュー。ベスト盤『ALL SINGLES BEST』をリリースし、9月まで全国ツアーを行い、各地で大きな感動を呼んだ。◇『花束のかわりにメロディーを』【初回生産限定盤CD+DVD】¥1,700 NHKドラマ10『デザイナーベイビー』主題歌。DVDには同曲のMVを収録。【通常盤CD】¥1,300(Sony Music Records)10月28日発売。※『anan』2015年10月28日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・戸倉祥仁文・北條尚子
2015年10月23日東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポートしている、レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんオススメのレストランをご紹介。今回は、『bistro‐confl.』(ビストロコンフル)のバヴェットステーキです。* **オーナーの倉田俊輔さんが駒沢大学駅の裏に店を構えて8年目。私にとっては実家から近いので家族で来たり、駒沢公園でランニングの後に寄ったりできる、身近な頼れる存在だ。店名やシェフが変わり、試行錯誤はあったけれど、どこか落ち着く。それは、その佇まいとゆったりした店の造り、倉田さんのクールなもてなしにある。この夏、久しぶりに伺ったら、その倉田さんがウレシそうに「今がいちばんやりたいことができている」と言い切った。カウンターの中では、見るからにグルマン(おいしいものが大好きな大食漢)な田中郷介新シェフが野菜や肉と格闘している。そして出された料理は“盛り付けに凝るより、食べて間違いなくウマイ料理”。なるほど、フランスの3ツ星や東京でもワイン通が通うマニアな店で腕を買われてきたシェフだ。見事な火入れと、味わってわかる素材の良さ。このボリュームでも後味すっきり。倉田さんのワインのチョイスにもますます熱がこもる(自然派を中心にグラスは約10種)。さらにシェフからの挑戦状が…。「メニューには書いていませんが肉を食べてもまだ小腹がすいているという方にはオムライスもあるんですよ」。何それ!そんな裏メニューがあるなんて、通わなくっちゃ!◇赤身の牛肉は“水のように”のど越しの良いしっとり焼き。逆に豚は表面に少しカリカリ香ばしさを。「塊で焼いたほうが絶対おいしい」と田中シェフ。写真で3~4名分。肉と野菜で¥5,400前後。◇『bistro‐confl.』(ビストロコンフル)東京都世田谷区上馬4-3-15TEL:03・3419・723311:30~14:00(LO)、18:00~22:00(LO)火曜休予約可ワインはグラス¥850~。◇いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2015年10月21日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子
2015年10月18日フードライターの平野紗季子さんがおすすめの料理店を紹介する『MY STANDARD GOURMET』。今回は曙橋にあるミャンマー料理店です。* **わけいっても、わけいっても、ひよこ豆。曙橋のミャンマー料理店『ゴールデン バガン』のひよこ豆チャーハンからは、ゴロゴロひよこ豆がこぼれだす。それをスプーンいっぱいにばぐっと頬張ればなんじゃこりゃ。ボソボソ要素ゼロのなめらかひよこ豆の底抜けに優しい甘さと、フライドオニオンやごま油のキリッと効いたチャーハンの塩気が掛け算的に大爆発。甘いよ旨いよ、シンプルなくせに奥深いよ…。そんな甘旨のエンドレスラリーに食べてるこっちも笑いながら泣きそうになる。この魅惑フード、そもそもミャンマーでは朝ごはんとして食べられているものだそう。「ひよこ豆ごはんにミルクティー。このセットで最高の朝が始まるんだ」と、店主の山ちゃん(というあだ名のサイさん。ミャンマーはシャン地方の出身です)と奥様のモモさんはニッコリ。なるほど納豆ごはんの要領か。「そこに卵のせたら日本の人は大好きかなと思って。見た目もいいしね」って、見透かされてます…!それもそのはず1991年に来日して以来、料理人歴20年を超える山ちゃんは日本人の好みもすっかり熟知。刃物みたいに鋭利なエスニック料理もいいけれど、山ちゃんのミャンマー料理は初めてなのにあったかい。新しい発見に満ちているのに、すっと胃袋に馴染んでしまう心地よさがあるのです。◇ひよこ豆チャーハン¥1,000(税込み)豆の国ミャンマーの底力を見た気が。発酵した茶葉を使ったお茶の葉サラダや、ひよこ豆で作った豆腐の揚げもの「トーフージョー」など、魅力的な食べ物ばかり。◇ゴールデン バガン東京都新宿区富久町8‐2 0TEL:03・6380・575211:30~14:30 、17:00~22:00日曜休※祝日は夜のみ営業◇ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2015年10月14日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子
2015年10月12日フードライターの平野紗季子さんが、おすすめの飲食店を紹介する「MY STANDARD GOURMET」。今回は、桜上水に6月にオープンした「メガネコーヒー」です。***小さな丸皿にのって登場したハムサンド。食べる前にじっと見つめたくなる、ピンクとホワイトのストライプ。うん、かわいい。そして美味しそう。だって美味しさが顔に出てるもん、自信満々な表情なんだもん…なんて思いながら口に運べば、うーんやっぱり。柔らかいのに弾力のあるテンピュール枕のごとき食パンから、ジューシーなハムがとろけだす。低温調理で仕上げられた特製ハムはタダでさえ柔らかいのに、焼きたて食パンの余熱でいっそう脂が溶けだす幸福な関係。だからとろけるハムサンド。これは上等、こだわり尽くしの逸品だ…と圧倒されつつも、全体の味わいが甘く仕上げられているせいで、すっかり癒されてしまう無邪気な後味も魅力。そう、ハムサンドの前でかっこつける必要なんてない。口いっぱいに頬張って牛乳で流し込めばそれだけで素晴らしい。そんなシンプルな多幸感を抱かせる、大人っぽくて子供っぽい特別ハムサンド。それがメガネコーヒー自慢の一品なのだ。駆けつけにハムサンドと牛乳をやった後は、お代わり半額以下の良心システムに身を委ねてコーヒーをオーダー。コーヒー道を15年以上歩んできた店主・竹日渉さん(勿論メガネを着用)の、美味しくて丁寧な一杯をいただけば、瞬く間に完璧な昼下がりの出来上がり。◇ハムサンド¥550(+¥200で「ハム増し」にも)ドリンクすべて¥550(おかわりは¥220!)今年の6月にオープンしたばかり。「コーヒー不毛地帯の桜上水だからこそ、本当に美味しいコーヒーを街のみんなに飲んでほしい」と、店主の竹日さん。「写真、牛乳でごめんね」と、平野さん。◇メガネコーヒー東京都杉並区下高井戸3-3-3TEL:03・5374・327712:00~20:00(土・日・祝日~18:30)不定休◇ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2015年9月16日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子
2015年09月14日ギフトコンシェルジュとして、多彩なシーンに合わせた贈り物を提案する真野知子さん。今回は、「ハニーベイクド・ハム」のハムを紹介してくれました。* **アメリカ最大級の高級ハムブランド『ハニーベイクド・ハム』。その魅力は上質な豚の骨付きモモ肉だけを使ってじっくり燻製した、しっとり柔らかでジューシーな肉質。周りを包む表面のシンボリックなグレーズは甘く香ばしく、パリッとした食感で風味をより際立たせます。さらにスパイラルスライスとネーミングされたオリジナルのカッティング技法も特徴的。ほどよく食べやすい厚みと、細かに波打つ螺旋状のスライスが、オリジナルのハニーマスタードとよく絡んで、ぐっと味を引き立てて。蜂蜜のほのかな甘さ、シナモンの隠し味。それにスモークの効いた旨味をギュッと凝縮した深い味わいが噛むたびにジワ~ッと口の中に広がっていく。そんな極上のハムを私はエッグベネディクトの具材にするのもお気に入り。この一枚で、いつものメニューがグレードアップするのです。今まではオンラインショップや、限られたホテル&レストランでしか味わえなかったのが、8月6日(ハムの日!)に日本初の路面店がオープン。このハムを使ったメニューが豊富に楽しめるように。手軽にテイクアウトできるサンドウィッチなど、手みやげや差し入れにいかが?アウトドアのお供にもおすすめですよ。◇ハニーベイクド・ハム東京都港区虎ノ門5‐1‐5TEL:03・6450・186911:00~14:00、17:00~22:30(土曜11:00~15:00)日・祝日休ハムの販売はもちろん、サンドウィッチなどの軽食や、夜はビールやワインにもぴったりなハムステーキやハムを使用した前菜なども揃う。www.honeybaked.co.jp◇ハニーベイクドクォーターハム¥5,907(約1800g)。ボリュームもしっかりのハムを挟んだサンドウィッチは上から、グリルしたトマトや玉ねぎ、茄子など野菜たっぷりのメディテリアンサンドウィッチ¥830、ブルーチーズとりんごとの相性も抜群なアップルブルーチーズ¥880。◇まの・ともこギフトコンシェルジュ。著書『大切な日のためのギフト・マニュアル』(マーブルブックス)好評発売中。※『anan』2015年9月2日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子
2015年09月01日スタイリスト・百々千晴さんが持つだけで品格アップのトレンドアイテムを指南してくださいました。今シーズン買うべきアイテムをチェック!「品格を底上げするマストアイテムがクラシカルな黒バッグ。使うシーンを問わないので、ひとつは持っておきたいところです。また、バッグを品よく持つにはサイズが重要。A4が入るか入らないかくらいのサイズ感がベスト。その点、このサンローランのバッグは、最適な大きさ。かちっとしたスクエアな形とゴールドのロゴプレートがクラシカルで品格が漂います。ついついデニムスタイルの“外し”的に使いがちですが、さらっと一枚で着たシャツワンピースに合わせるのが今の気分です」小柄な日本人女性には、A4ほどのサイズがバランス的に◎。大きいバッグよりぐっとエレガントな印象に。「ワードローブに一枚加えるなら、ぜひ仕立ての良いシャツを。素材が上質なシルクなら、目にしたときの品も一層アップします。また、シャツは、素材と仕立てのクオリティが品格に直結するアイテム。ジル・サンダーは、カッティングや縫製技術にすぐれていて、シャツやスーツに定評があるブランド。このシルクのシャツも仕立てが素晴らしく、かつ素材の高級感が一目でわかります。一枚で着てもいいし、これからの季節はニットを重ねて衿や袖をポイントにするコーディネートがおすすめ」ニットからフリルのついた大きめの衿をのぞかせて。まくった袖がしっくりおさまるのも仕立ての良さゆえ。◇どど・ちはる雑誌や広告を中心にスタイリングを手がけるほか、ファッションマガジン『Union Magazine』の編集長、『GINGERALE 』のブランドディレクターとしても活躍。◇SAINT LAURENTMONOGRAMME SAINT LAURENTバッグW22×H30×マチ15cm¥195,000(サンローランバイ エディ・スリマン/イヴ・サンローランTEL:0570・016655)◇JIL SANDERシルクシャツ¥148,000(ジル・サンダー/オンワードグローバルファッションTEL:0120・919・256)※『anan』2015年9月2日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・百々千晴文・熊坂麻美
2015年08月30日今シーズン、ちょっと頑張ってお買いものするなら、トレンド感もあり、かつ品の底上げになるようなアイテムを。人気スタイリスト・百々千晴さんに厳選アイテムを教えていただきました。「ペールトーンのバッグは、涼やかな装いにも、秋冬の重くなりがちなスタイルにも映える、万能なアイテムです。淡いカラーは子どもっぽくなりやすいものの、上質なものを選べば色みもチープに見えません。さらに定番のボストン型を選べば、“大人の品”も演出できます。このプラダの新作バッグは、その点をクリアしているうえ、レザーのやわらかな質感も上品。また、外側とインナーのポーチが2トーンカラーになっているのがポイントで、ポーチを見せて持つのも素敵」Tシャツとデニムなどの気楽な装いに合わせて、品のあるエフォートレスなスタイルが完成。「ビジネスシーンで品格アップを目指すなら、カードケースを上質なものにチェンジ。今季は、パッと目を引くビビッドカラーが断然おすすめです。きっちりめの服装や、黒や茶色のバッグを選びがちな人でも、小物ならビビッドカラーを取り入れやすいはず。差し色を加えることで、全体がセンスアップ。このセリーヌのカードケースは、質のいいレザーとシンプルでさりげないロゴが品格を感じさせ、オシャレ度も抜群。鮮やかなブルーとシックなブラウンの組み合わせも絶妙です」無難な色でまとめがちなビジネススタイルのアクセントに。品格アップとセンスアップの両方が叶う。◇PRADAライトグレー×グリーンインサイドバッグ(ソフトカーフ)W30×H21×マチ17.5cm¥370,000(プラダ/プラダ ジャパンカスタマーリレーションズTEL:0120・559・914)◇CELINEアコーディオンカードホルダーW10.5×H7×マチ2cm¥53,000(セリーヌ/セリーヌ ジャパンTEL:03・5414・1401)◇どど・ちはる雑誌や広告を中心にスタイリングを手がけるほか、ファッションマガジン『Union Magazine』の編集長、『GINGERALE』のブランドディレクターとしても活躍。※『anan』2015年9月2日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・百々千晴文・熊坂麻美
2015年08月30日東芝と清水建設は8月25日、東芝のリストバンド型生体センサを活用し、清水建設の三重県四日市市の建設現場に従事する作業員の体調を24時間見守る実証実験を同日より2016年8月24日までの1年間実施すると発表した。同実証実験では、対象者がリストバンド型センサ「Actiband」もしくは「Silmee W20」を24時間装着し、出勤時に前日までの睡眠、食事、活動量などのデータをスマートフォンから確認し、各自で体調を客観的に把握できるようにする。また、その日の体調に合わせた作業量の負荷調整などが行えるように、個人のデータを現場管理者のタブレットや職場の収集し、管理・閲覧できるようなシステムを開発する。清水建設では、夏の屋外作業現場に従事する作業員の健康管理のため、熱中症危険度計測技術をすでに導入するなどしており、今回、リストバンド型生体センサを活用することで作業員の睡眠や食事のデータから作業員個人の日々の健康管理が可能となり、職場の安全性向上につながることが期待されるという。
2015年08月25日ギフトコンシェルジュとして、多彩なシーンに合わせた贈り物を提案する真野知子さん。今回は、「八雲茶寮(やくもさりょう)」の手延べ玉素麺を紹介してくれました。***夏真っ盛り。日本の夏を感じる食べ物といえば、やっぱりツルッとしたのど越しの素麺。大人にも子供にも馴染みのあるものは、季節のご挨拶にも人気です。だからこそ、ひと味もふた味も違うものを贈りたくなりませんか?そんな欲望を叶えてくれるのは、都会のカオスから離れ、凛とした空気と時間が流れる和食料理屋『八雲茶寮』。亭主の美意識が凝縮され、細部にまでこだわり抜いた世界観を体験できる隠れ家です。おもたせとして季節限定販売されている「玉素麺」は、籠に入った品のある装い。封を開けると、想像を超えた感動が待ち受ける。まず、手のひらに収まるほどの美しい丸曲げ状の麺が姿を見せる。まっすぐな状態の麺をイメージしていると見事に裏切られるフォルム。これは、細く、長く、丸~くご縁が繋がりますようにと、ひとつひとつ職人の丁寧な手仕事による技。その産地は長崎県島原。製麺工場のご主人自らが無農薬栽培した小麦を使い仕上げた最高級の手延べ素麺。少し生成りがかった麺を茹でると、とても艶やか。縒よりをかけながら麺を延ばすのが、驚くほど弾力のある強いコシのもとに。もちもちとした食感も特徴的。風味豊かな薬味を加えていただくのもよし、ちょっと贅沢にすっぽんスープと楽しむなんてのもよし。◇八雲茶寮東京都目黒区八雲3‐4‐7TEL:03・5731・16209:00~17:00日・祝日休茶房では季節の生菓子をはじめ、お茶、甘味、お酒が愉しめる他、朝膳(11:00LO)も。昼懐石は¥5,000~(12:00~15:30<13:30LO>、月曜休)。◇まの・ともこギフトコンシェルジュ。著書『大切な日のためのギフト・マニュアル』(マーブルブックス)好評発売中。※『anan』2015年7月29日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子
2015年07月25日東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポートしている、レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんがお薦めのレストランをご紹介。今回は、『MOTIF RESTAURANT & BAR』(モティーフ レストラン アンド バー)のアフタヌーンティーです。赤レンガの駅舎から次々に出発する新幹線や在来線。世の中は忙しく動いているのに、私はこんなところでこんなことしちゃってていいのかしら?と、恐縮してしまうが、「フォーシーズンズホテル丸の内 東京」の7F『モティーフ レストラン アンド バー』のアフタヌーンティーに来たからには、とことん楽しまなくっちゃもったいない。テーブルに着くと、以下のメニューが次々に運ばれてくる。スタートはノンアルコールのカクテル。そして和牛ミニバーガー(直径3cmほどだけど、味はパンチが効いている)、串に刺したカプレーゼ(フルーツトマトと水牛のモッツァレラ)、トリュフ風味のポップコーン、クミンとパルミジャーノのチップ、ミニバーニャフレイダ、グラタンドフィノアなどがのったミニランチ皿。ガラスの器にはスミレとカシスのシュークリーム、柑橘モンブラン、マカロンピンク、ボンボンショコラ。イチゴチョコを纏ったメレンゲ、サクリスタン。これにクレームダンジュ(初夏限定)、スコーンなど、独創的なお菓子の数々。飲み物は紅茶やコーヒーなど約30種類から好きなものを好きなだけオーダーできる。伝統的なアフタヌーンティーとは違う、ユニークな内容が好評。ティーのあとは、バーに移動する?◇窓際のテーブルは特等席。東京駅周辺が一望の下。旅気分でお茶を楽しめる。1人前¥4,000(税・サービス料15%別)◇MOTIF RESTAURANT & BAR(モティーフ レストラン アンド バー)東京都千代田区丸の内1‐11‐1フォーシーズンズホテル丸の内 東京7FTEL:03・5222・5810 14:30~17:00(16:30LO)無休予約可。※『anan』2015年7月22日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子
2015年07月18日フードライター平野紗季子さんが、今おすすめのレストランメニューを紹介してくれました。今回は、『O’tacos(オータコス)』のタコスプレートです。* **『TACO BELL(タコベル)』が渋谷に、『Guzmany Gomez(グズマンイーゴメズ)』が原宿に!…と相次いでメキシカンファストフード店がオープンし、なにやらタコス熱高まる2015年夏の東京。特に注目なのが新橋3丁目の酒場地帯に誕生したタコスバル『O’tacos』。アメリカ経由のTEX-MEXタコス(小麦のトルティーヤでトマトや挽き肉をパキッとサンドしたあれです)ではなく、メキシコ直行便の本場味を追求するのがオータコス流!「まずトルティーヤは、とうもろこし粉から!小麦粉は使いません。メキシカンコーンを現地から輸入して、店内で一枚一枚焼いていきます。具材もかなりこだわって、1番人気のパストール(ケバブ風に焼き上げた豚肉)は専用のパストールマシンまで導入してしまいました」と、オーナーのカルロスさん(日本人!)。なるほど確かにコーンの香ばしさ、カリッとジューシーな豚肉、更には自家製サルサソースとライムの爽やかさがキラキラ輝くものだから、これは全く新しいタコス体験、最高にテンションのアガる食べ応えなんです。現地のタコス屋台を思わせるカウンター席でタコスの刺激をメキシカンビールでゴクッと流せば、ラテンの陽気な魂が乗りうつる思い!暑ければ暑いほど気分が盛り上がるのだから不思議、オータコスの夏の夜は毎日がお祭り騒ぎです。◇ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。◇タコスセット¥900とメキシコの国民的ビール「テカテ」¥700。カルロス氏は筋金入りのメキシコ愛の持ち主。学生時代に現地で食べたタコスの美味しさに衝撃を受け、いつかこの味を日本で!と思い続けてきたフードライター平野紗季子。◇O’tacos東京都港区新橋3-14-1TEL:03・5425・190517:00~翌4:00日・祝日休※『anan』2015年7月15日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子
2015年07月14日東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポートしている、レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんがお薦めのレストランをご紹介。今回は、『春風駘蕩(しゅんぷうたいとう』)のサングリアです。* **「食前に何かお飲みになりますか?」と聞かれて、戸惑うことがある。食前酒の女王はシャンパーニュかそれを使ったカクテル。でも、ちょっとした店だと1杯1500円前後は当たり前。なので、見栄を張る必要がないなら、食事にも合う白ワインで逃げるが、それじゃテーブルに華がない。そこで最近はサングリアを選ぶことにしている。サングリアはスペインの食前酒。赤ワインにオレンジや苺などのフルーツを加え、シナモンで香りを引き締める。甘酸っぱさと、コクのバランスがとっても絶妙。1杯500円から700円と御手頃なのもうれしい。マイ・ベストは、麹町『春風駘蕩』の自家製サングリアだ。この小難しい店名は、“しゅんぷうたいとう”と読む。意味は“春風のようにゆったりと”。2011年11月に大塚将央シェフとあゆみさん夫妻が始めた日本ワインとタパスのバルだ。サングリアはあゆみさんのレシピ。「実はベースはチリや南アフリカ共和国の赤ワイン。ここに日本のワインをブレンドしています」。パンチのある果実味に控えめな酸味。気がつくと2杯目を飲んでいることも珍しくない。その理由は気が利いたお通しがあるから。鶏のコンソメにプチトマトとチーズの串刺し。どうやらサングリアの旨い店は“正直な店”らしい。◇サングリアは¥580。この日のお通し(¥500)は鶏のコンソメと岩手県葛巻高原牧場産モッツァレッラチーズのカプレーゼ風。夏には冷たいスープのことも。◇春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)東京都千代田区麹町3-12-9キャナル麹町2FTEL:03・3263・181618:00~23:00LO(土曜~22:00LO)日・祝日、第2土曜休休日ごとに地方のワインメーカーをたずね、リスト70種のうち半分は足を運んでいるという。※『anan』2015年6月24日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子
2015年06月19日フードライターの平野紗季子さんが、おすすめの飲食店を紹介する「MY STANDARD GOURMET」。今回は、代官山にオープンしたサンドイッチと本のお店「Bird」です。***芝生に寝転んでのんびりサンドイッチとか食べられたらいいのにな…なんてささやかな夢を抱きながら忙しい日々を過ごしている皆さんに朗報です。今年3月にオープンしたばかりの代官山『Bird』は、まさにリラックスでピースフルな時間が過ごせるサンドイッチと本のお店。松陰神社のカフェ『STUDY』の姉妹店でもあり、壁一面の大きな本棚には同じく松陰神社の古書店『nostosbooks』の古本が並びます。店に足を踏み入れて一番に驚くのは床一面の人工芝!鳥のさえずりが聞こえてくるし、大きな窓からは光が差して、室内なのにすっかりピクニック気分です。食材にこだわったボリューミーなサンドイッチたちは、鎌倉『パラダイスアレイ』の天然酵母パンや、『青果ミコト屋』から届くフレッシュな野菜をたっぷり使った絶品ぞろい。なかでも「季節のフルーツサンド」は夕方には売り切れてしまう人気者。季節のフルーツにヨーグルト入りクリームとマー マレードを合わせた、きゅっと甘酸っぱい美味しさで、ぺろりと食べられる軽やかさも嬉しいです。「ちょっとでもここに寄れたら気分がだいぶ変わるって喜んでいただけます」と、Birdで働く山崎貴裕さん。朝の出勤前にサンドイッチとコーヒーをテイクアウトすれば、最高の一日が始められそうです。◇Bird東京都渋谷区代官山町9‐10‐2FTEL:03・6416・58569:00~19:00火曜休◇季節のフルーツサンド¥650(右)と、『パラダイスアレイ』の力強いカンパーニュにジューシーな自家製ローストポークを挟んだ「お肉のサンドイッチ(デリつき)」¥1,200(左)。◇ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2015年6月17日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子
2015年06月15日ギフトコンシェルジュとして多彩なシーンに合わせた贈り物を提案する真野知子さん。今回は、天のやの「たまごサンド」を紹介してくれました。***たまごサンドというと関西では玉子焼き、関東では茹で卵をマヨネーズで和えたものを挟んであるのが主流。地域によって調理法に違いがあるけれど、ホッとする懐かしさを漂わせるのは同じ。そのたまごサンドが手土産や差し入れで秘かに大人気なのが、麻布十番にある甘味処『天のや』。甘味処なのにたまごサンド?と思うことなかれ、ここは知る人ぞ知る、たまごサンドが名物。今までは麻布十番のお店で予約をしないとテイクアウトできなかったのが、専門店で手軽に買えるように。その人気の秘密は、なんと出汁巻き玉子が挟まれているのです。まず箱を開けるとギッシリと詰められた、たまごサンドが目に飛び込んでくる。ごくごくシンプルなルックス。ひとつ手にとるとズッシリとした重み。ゆっくりと口へ運び、ひとくち頬張る。たっぷりの出汁を含んだ出汁巻き玉子は、キメが細かく、しっとり&滑らかな舌ざわり。柔らかな弾力と、沁みでる出汁の繊細さ。なんとも優しい上品な味が口の中に広がる。さらに食べ進めると、マスタードをピリッと利かせたマヨネー ズも味の余韻をいっそう引き立てて。その味を確かめるように、またどんどん手がのびてしまうのです。自分用にちょうどよいボリュームのハーフサイズがあるのもうれしい。◇たまごサンド レギュラーサイズ(12カット)¥1,180*税込み毎日限定数での販売となっているので、早めの時間帯のほうが確実。◇天のや 池袋西武店東京都豊島区南池袋1‐28‐1西武池袋本店B1(南B11)=おかず市場 惣菜売場特設会場TEL:03・3981・0111(代)10:00~21:00(日・祝日~20:00)無休渋谷西武店、京王百貨店新宿店も。◇まの・ともこギフトコンシェルジュ。著書『大切な日のためのギフト・マニュアル』(マーブルブックス)好評発売中。※『anan』2015年6月3日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子
2015年06月01日レストランジャーナリストの犬養裕美子さんがおすすめのお店をご紹介。今回は、老舗ビストロ「BISTROT DE LA CITE(ビストロ・ド・ラ・シテ)」のサラダ・シテです。***1973年オープン、日本のビストロの草分けも今年で42年目。実は、この店は私のビストロデビュー店でもある。驚くのは30年前に初めて行った当時と現在で、店内の雰囲気はほとんど変わっていないこと。パリにもこれだけレトロなビストロは今や存在しない。ところが料理は決して古びないのがスゴイところ。その理由は、オーナーの関根進氏が自ら“シテ”の味を任せるシェフを選びだすから。そのポイント は?「1、好き、嫌いがないこと。2、様々な要望にも応えようとする柔軟性。3、声が大きいこと!」。今や料理の腕は誰もがなかなかのもの。一番大切なのはお客様においしい料理を出したいという強い気持ちなのだ。「その点、9代目江畑は非常に頼もしいよ」。今年2月から9 代目シェフに就任した江畑雄一シェ フは32歳。流行のモダンフレンチではなく、定番を基本に、自分の個性も出していきたいという。「このサラダだけは初代から変えていませんでした。ただ、江畑は温かい前菜も入れたい、と提案してきたので」。豚舌のコンフィ、キャラメリゼしたアンディーヴなどを入れたところ、常連からも大好評。この一皿でシテの歴史がわかるというスペシャリテ。江畑新シェフの仕事もしっかりと加わり、まさに看板メニュー。◇いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。◇BISTROT DE LA CITE(ビストロ・ド・ラ・シテ)東京都港区西麻布4 - 2 -10TEL:03・3406・547512:00~14:00LO、18:00~22:00LO月曜休昔から揃えているグランヴァンも潜んでいるワインもぜひ。※『anan』2015年5月27日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子
2015年05月25日フードライター・平野紗季子さんが送る「MY STANDARD GOURMET」。今回のおすすめは、香港贊記茶餐廳の、香港的喫茶店メニューです。 * ** 香港贊記茶餐廳!読めない!ホンコンチャンキチャチャンテン!読めても言えない!この難解で楽しい名前のカフェが飯田橋に誕生したのが今年3月のこと。香港ファンの間では「本場感があふれすぎている」と既に話題騒然の香港式喫茶です。 まず日本語がほとんど通じません。メニューも見慣れないものばかりです。もうまるごと香港です。とにかく頼むべきは、茶餐廳に欠かせない定番ドリンク「※茶(ナイチャー)」。濃く煮だした香り高い茶葉にコンデンスミルクを合わせた香港式のミルクティーです。これをちびちび飲みながら一緒にいただくスイーツは、自家製の「ポーロウパオ」がおすすめ。パイナップルパンとも言われる表面サクサクの甘いパンで、厚切りバターを挟んで食べる、甘じょっぱいやみつきおやつです。厨房では茶餐廳の何たるやを知り尽くした味の守り神でもある“センセイ=先生”(72歳)が中心になって、シンプルでおいしい香港喫茶フードを作っています。 「パンにバター、トーストにジャム。本当にそれだけ。でもそれが文化に根付いた正しい味で、複雑にしないからこそのおいしさもあると思うんです」と、唯一の日本人、マネージャーの長島由浩さんは言います。「染まらないこと、媚びないことを大切に香港喫茶文化を伝えていきたいです」 ◇香港贊記茶餐廳ホンコンチャンキチャチャンテン東京都千代田区飯田橋3‐4‐1TEL:03・6261・3365 11:30~19:00日曜休 ◇卵焼きがポイントの“火腿※蛋三文治”(ハムタマゴサンド)¥350自家製カヤジャムをたっぷり塗った“介央多士”(カヤトースト)¥220“※茶”(ナイチャー)¥280“菠蘿包”(ポーロウパオ)バターつき¥220たっぷりのレモンを潰しながら飲む“檸檬可楽”(レモンコーラ)¥330とにかく気になるものは色々頼んでみるのが楽しい。安いしね。 ・ハムタマゴサンドの漢字表記にある※は、本来、鶏の左+隹 ・ナイチャーの漢字表記にある※は、本来、女偏に乃 写真・清水奈緒 ※『anan』2015年5月20日号より
2015年05月17日WOWOWのドラマ「闇の伴走者」の完成披露試写会が4月7日(火)、都内で開催され、W主演を務める松下奈緒、古田新太をはじめ、田中哲司、平田満、三木孝浩監督が舞台挨拶に登壇した。「MASTER キートン」(浦沢直樹)の原作・脚本協力、ドラマ化もされた漫画「クロコーチ」(コウノコウジ)へのリチャード・ウー名義での原作協力などで知られる長崎尚志の小説を『アオハライド』『ソラニン』など恋愛映画の名手である三木監督がドラマ化。ある巨匠漫画家の謎めいた遺稿に描かれた、35年前の迷宮入りの女性失踪事件の真相を、元警察官の女性と漫画変種者の男の異色コンビが追いかけていくさまを描く。元警察官で、現在は調査会社の調査員として依頼を受けて事件を追う優希を演じた松下さんは「久しぶりに笑顔のない役を楽しんでやらせてもらいました」と振り返る。一方、漫画のうんちくを語らせたら右に出る者はいない漫画編集者・醍醐を演じた古田さんは、知り合いの漫画編集者を参考にしたそうで「そいつは、どうでもいいことをダラダラ喋るヤツなんです。お前の知識なんてどうでもいい(笑)!苦しい役でした(苦笑)」と松下さんとは対照的につらい撮影だったよう…?いや、撮影自体は「サスペンスだけど明るくて、楽しかったんです。悲惨なシーンもみんなヘラヘラしてた」と楽しかったようだが「セリフが多い!こんなに長々としゃべらないでしょ、ひとりで。食いしん坊でポテトチップスを食べたりしてるんだけど、(古田さん自身は)お菓子大っキライなんです!」と撮影中の恨みつらみを吐きだし、笑いを誘っていた。2人のコンビネーション(?)が見どころの本作だが、古田さんは松下さんを「キレイでチャーミングでおっさんみたい(笑)」と評価し「初対面の時からゲラゲラ笑ってた」と明かす。松下さんは恥ずかしそうに「古田さんの前だと素でいちゃうんですよ(苦笑)」と釈明していた。田中さんは、二十年来の友人である古田さんとの共演について「ドキドキしました。細い目の奥で全て見透かされているようで…。でもよく見ると、目の奥はセリフでいっぱいいっぱいだったみたいですけど(笑)」と楽しそうに振り返る。その田中さんだが、撮影中は花粉症に加え、食あたりにも苦しめられたそうで、古田さんは「セリフが多い日で、フラフラで『早く帰りたい…』って言ってた(笑)」と暴露。田中さんは「カキにあたりました…。みなさん、気をつけて!火を通してもあたる時はあたります」と語り、会場は笑いに包まれた。『アオハライド』、『ホットロード』などの少女漫画原作作品をはじめ、青春映画で高い評価を得てきた三木監督だが「甘いものが好きで、スイートな作品が多かったですが、ずっと甘いものを食べ続けているとスパイシーなものが食べたくなる」とサスペンス・ミステリーへの挑戦の経緯を明かし「キャストもピリ辛ぞろいで楽しい現場でした」と自信をのぞかせる。過去の恋愛映画との最大の違いを問われると「天気が悪くても撮れるってすごく楽!画が暗くてもいいって楽しいです」とミステリーならではの撮影での利点を明かし、会場は再び笑いに包まれていた。また、漫画を扱った作品にちなんで、登壇陣に子どもの頃に愛読していた漫画や、ドラマ化してほしい漫画を尋ねると、松下さんは「ベルサイユのばら」と回答。「大好きで、オスカルになりたかった」と明かした。古田さんは永井豪の「バイオレンスジャック」、田中さんは「がんばれ元気」(小山ゆう)、平田さんは「天才バカボン」(赤塚不二夫)と、それぞれの世代や嗜好がうかがえる回答が並び、会場をわかせていた。WOWOW連続ドラマW「闇の伴走者」は4月11日より放送開始(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年04月07日4月より放送されるWOWOW連続ドラマW『闇の伴走者』で、松下奈緒と古田新太がW主演を務めることが発表された。本作は、『MASTERキートン』などの漫画原作・脚本を手がけた長崎尚志のミステリー小説を原作にしたクライムミステリーで、このほどふたりのビジュアル写真とコメントが公開された。その他の写真『闇の伴走者』は、伝説の漫画家が遺した未発表原稿に隠された迷宮入り失踪事件の謎を、元警察官と漫画編集者の異色コンビが、漫画の画稿をヒントに暴いていくクライムミステリー。三木孝浩監督がメガホンを執り、佐藤大と阿相クミコが脚本を担当し、劇中に登場する漫画を田中圭一と伊藤潤二が手がける。松下、古田のほか平田満、田中哲司、要潤、藤井美菜、真野響子、森本レオらが出演する。松下が演じるのは元警察官の調査員・水野優希、古田は偏屈な漫画編集者・醍醐真司を演じる。ふたりはお互いの印象について「醍醐さんを古田さんが演じられると聞き、まずご一緒できるのが嬉しく、『絶対!面白くなりそう!楽しくなる!!』と思いました。古田さん演じる強烈なキャラクター、醍醐真司に早く会いたいです。この撮影中は思いっきり振り回されたいと思います」(松下)、「今までご一緒する機会が無くテレビで拝見しただけですが、見たまま綺麗な人ですよね。クレバーな女優さんのイメージです。ま、オイラが癖の強い役者なので、上手い具合に反比例が生まれたらいいなと思います」(古田)と語っている。原作者の長崎氏は「プロデューサーの喜多氏より映像化したいと聞いた時には、『へーえ、本当にできるの?』くらいにしか思っていなかった。それが具体化して松下奈緒さん……主人公の水野優希と容姿もぴったりだ。もう一人の主役・古田新太さんは、醍醐真司よりずっといい男だが、博学、オタク、偏屈、反骨心……彼のキャラを見事に演じられる人と思い、強く希望した。あとは恋愛映画の巨匠・三木監督がどう料理してくれるか……一視聴者としても楽しみである」とコメントを寄せており、三木監督は「松下奈緒さん、古田新太さんという異色コンビが現場でどんなマッシュアップを放つのか、本当に楽しみです!この心強いキャストと共に、原作に潜む奥深い闇に挑んでいきたいと思います」と意気込みを語っている。WOWOW連続ドラマW『闇の伴走者』4月11日(土)スタートWOWOWプライムにて毎週土曜夜10:00(全5話)※第1話無料放送
2015年02月10日WOWOWの連続ドラマ『闇の伴走者』が、松下奈緒と古田新太のW主演で4月11日からスタートすることが10日、明らかになった。原作は『MASTERキートン』などの漫画原作・脚本を手がける長崎尚志。漫画界の巨匠が遺した未発表画稿をきっかけに、元警察官の女性調査員と漫画編集者のコンビが35年前に起こった連続女性失踪事件の真相に迫っていく異色のクライムミステリー。主人公の1人で元警察官の調査員・水野優希を演じる松下は「原作を読んでスリル感、爽快感があり、とてもカッコいいこの作品に参加出来ることに今からワクワクしています。優希は元警察官だからこその使命感や責任感、強さと弱さを持ち合わせたキャラクター。事件に関わっていくことで彼女の変化や成長を見ていただきたいと思います」とコメント。初めての共演となる古田については「絶対面白くなりそう! と思いました。撮影中は思いっきり振り回されたいです」と、早くもクランクインを楽しみにしている様子だ。優希とパートナーを組む漫画編集者・醍醐真司役の古田も「松下さんとは今までご一緒する機会がなく、テレビで拝見しただけですが、見たまま綺麗な人ですよね。クレバーな女優さんのイメージです。オイラが癖の強い役者なので、うまい具合に反比例が生まれたらいいなと思います」と松下との共演に期待を込めながら、「原作が面白いのでストーリーは当然面白いです。いい画が出来ればみなさんのご期待にそえると思いますので、頑張ります」とドラマへの意気込みを語った。出演はほかに田中哲司、要潤、藤井美菜、野間口徹、池田鉄洋、ベンガル、石丸謙二郎、真野響子、森本レオ、平田満。ドラマ『闇の伴走者』はWOWOWプライムにて4月11日(土曜 22:00~)スタート。全5話(第1話無料放送)。
2015年02月10日石原さとみと松下奈緒がフジテレビの新ドラマで初共演にして、W主演を務めることが明らかとなった。今回、2人の参加が発表されたのは、10月よりフジテレビの木10枠で放送される連続ドラマ「ディア・シスター」。ラブコメディーを描く本作で、2人は“凸凹姉妹”を演じることとなる。本作で石原さんが演じるのは、偏差値は低いけど要領がいい妹・深沢美咲(27歳)。天性の美貌に加え、生粋の甘え上手で、器用に生きてきた典型的な妹タイプ。一方の松下さんが演じるのは、そんな美咲に幼少期に母親からの愛情を全て奪われたという思いがトラウマになっている、姉・深沢葉月(29歳)。几帳面で潔癖で偏差値も高い、なのにちょっぴり不器用な委員長タイプだ。物語は、高校卒業後、家出をして行方知れずになった美咲が、ある日突然、葉月の部屋に転がり込んできたことから始まる。姉の家で自由奔放に暮らし始めた美咲だったが、彼女には周囲に内緒にしている“ある秘密”が、一方の葉月にも美咲には言えない“ある秘密”を抱えていて…。2人は本作が初共演となるが、お互いの印象について「TVで見ていてとても綺麗な方なので緊張します。(撮影現場で)カットがかかっても、なれなれしく“お姉ちゃん”と呼ばせてもらいます(笑)」(石原さん)、「とてもかわいらしい方という印象。かわいい妹にどんなことを言われ何をされるのかドキドキします」(松下さん)と、カメラが回らずともまさに“姉妹”といった様子だ。偶然、プライベートでも実際に“妹”の石原さんと、同じく“姉”の松下さん。私生活では、お兄さんに子どもが生まれて“叔母”になったという石原は、「これから環境や悩みは変わっていくけど、もっと相談し頼っていきたいなと思います」と明かし、松下さんは「たまに、(妹と)ケンカしますが、お互い20代になってからは友達のような部分もある」とコメントを寄せている。役の年齢設定も実年齢と同じ。果たして、どんな等身大の姉妹像を魅せてくれるのか?ドラマ「ディア・シスター」は10月よりスタート/毎週木曜22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年09月02日