『アヒルと鴨のコインロッカー』、『ゴールデンスランバー』などの中村義洋監督最新作『みなさん、さようなら』の試写会が1月10日(木)に都内で行われ、主演の濱田岳を始め、共演の倉科カナ、波瑠、ベンガル、中村監督が舞台挨拶に登壇した。12歳にして団地の敷地内だけで生活していくという決意をした悟。17年に及ぶ年月の中での彼の団地内だけで繰り広げられる生活が描かれると共に、彼がそう決意するに至った理由などが明かされていく。5作目の中村作品出演となった濱田さんだが、今回は主人公・悟の12歳から30歳までを全てひとりで演じている。「鈴木福くんがちょっと大きくなったくらいですからね…(笑)。僕がそう見えるか不安はありました」と明かす一方で「母親役の大塚寧々さんが『私、岳ちゃんより老けた小学生見たことあるから大丈夫。全然かわいいよ』と言ってくださったので、じゃあやってみようと。寧々さんがそう言ってくれたんだからと(笑)」とふり返った。物語の舞台は80年代。この時代に青春を過ごした中村監督は「80年代は本当にダサいんですよ!シャツはインするしメガネは太いし、変なパーマかけるし『何やってたんだろう?』という年代」と自虐的に語るが、当然、倉科さんらも劇中では80年代モードに変身している。倉科さんは悟の恋人・早紀を演じたが「80年代ってこんな感じなんだ!という感じで楽しかったです」と語るが、濱田さんは「倉科さんの衣裳は見どころです。笑わないように気を付けてください!」とニヤニヤと笑みを浮かべて太鼓判(?)を押す。倉科さん曰く「現場ではあまり喋らなかったけど、撮影後に別の現場で一緒になることが多くて、ちょいちょい嫌味を言われたりしてます(笑)」と明かした。悟の良き相談相手となる隣人・有里役の波留さんも80年代ファッションについて「レンズしかないメガネでおでこを出して“メガネザル”ってあだ名にされる女の子はこういうコかと思いました(笑)」と述懐。大人になってからは当時、一世を風靡したボディコンスーツにも身を包んでおり「衣裳やメイクに手助けしてもらいました」と楽しそうに語った。団地の敷地から外に出ない、現代で言うところの“引きこもり”の悟だが、早紀や有里などなぜか異性からは好意を持たれることが多い。そんな悟の魅力について聞かれ、倉科さんはしばしの思案の後「セリフで『女は私にしか分からない魅力に弱い』ということを言いますがそれは分かりますね」と分析。波瑠さんは「何ですかね?安心感みたいな…(笑)。どこにも行かなそうで安心するのかも」と語る。演じた濱田さん自身は「一貫した真っ直ぐさ、滑稽なほどの純粋さは同性にモテると思う。男として惹かれましたね」と語った。ベンガルさんは団地内のケーキ屋の職人を演じたが、ベンガルさん自身もお子さんが小さい頃「誕生会でケーキとかプリンとか作ってた」そう。濱田さんと一緒にお菓子作りの練習に臨んだそうだが「元々、天才筋というかやればできちゃうんだね。うまいんですよ!」と自画自賛で会場の笑いを誘っていた。登壇陣はそれぞれ、タイトルにちなんで今年“さようなら”したいことを発表したが、倉科さんは「休みの日は病院に行くか日本舞踊以外、外に出ないのでインドアにさようならしたい。まずは免許を取りたい!」と目標を掲げる。濱田さんは「次の日に影響するほど深酒しないようにしたい。前に三日三晩飲み続けたことがあって、4日目に鏡を見たらトム・ハンクスがいたんです(笑)。むくむってこういうことかと」と語り、客席は笑いに包まれた。これまで数々のヒット作を手がけてきた中村監督だが、本作に関して「いままでで一番、納得できる作品になりました。こんなによくなると思わなかったです」と強い思い入れと自信を口にした。『みなさん、さようなら』は1月26日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:みなさん、さようなら (2013) 2013年1月26日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2012「みなさん、さようなら」製作委員会
2013年01月10日「このマンガがスゴイ!2009」でランキング入りを果たし、映像化の権利を求めて20社以上が殺到した同名人気コミックを、堤真一を主演に迎えて映画化する『俺はまだ本気だしてないだけ』。“最強のダメ男”を堤さんが演じることも決定し、「驚異のキャスティング」として話題を呼んだ本作の特報映像がこのほど解禁となった。大黒シズオ、41歳。バツイチで子持ち。「本当の自分を探す」と勢いで会社を辞めるも朝からだらだらとゲームばかり。父親には毎日怒鳴られ、高校生の娘に借金し、バイト先ではミスを連発。そんなある日、「とうとう見つけちゃった。俺、マンガ家になるわ!」と宣言するのだが…。ドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」、「コドモ警察」の福田雄一が監督・脚本を手がける本作。共演には橋本愛、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳、水野美紀、石橋蓮司ほか個性派にして豪華な面々が顔を揃えている。今回、公開となった特報映像ではモジャモジャのヘアスタイルで、ダメダメな男・大黒シズオ役に見事ハマっている堤さんの姿が確認できる。「原作を忠実に映画化することに抵抗があるんです。原作に似た方をキャスティングして、『似てるね』って言われることは全く嬉しくない。驚きがないというか、『え!?あの人がこれやるの?』というジャンプ幅を持たせたい。今回も、普通に考えると『まさかあの堤さんが、こんなだらしないオッサン役を?』と思うかもしれませんけど、脚本の段階で『堤さんだな』と考えていまして、その狙いはばっちりハマったと思います」と福田監督が語るのも納得の仕上がりとなっている。『テルマエ・ロマエ』、『宇宙兄弟』など次々と人気コミックが実写化され、海外の映画祭にも出品されるなど世界的な大ヒットを記録しているが、本作も新たにその系譜に加わるのでは?2013年、俳優・堤真一の新たな一面を発見することができそうだ。『俺はまだ本気出してないだけ』は2013年6月15日(土)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:俺はまだ本気出してないだけ 2013年6月15日より全国にて公開© 青野春秋・小学館/「俺はまだ本気出してないだけ」製作委員会
2012年12月17日『二十四の瞳』や『楢山節考』などの作品を手がけた巨匠・木下恵介の生誕100年を記念する新作映画『はじまりのみち』の撮影がこのほど終了し、木下監督の生誕100年の日となる本日、映画の場面写真が公開された。その他の写真『はじまりのみち』は、戦時中、木下が脳溢血で倒れた母を疎開させるためにリヤカーに乗せて山越えをした、という実話を主軸に、血気盛んな映画青年として軍部に睨まれ、松竹を一時離れるきっかけとなった『陸軍』の製作時のエピソードを盛り込みながら、子を想う母と、母を想う子の愛の物語を描く感動作。『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』や『カラフル』などを手がた原恵一が監督を務める。本作の撮影は先月9日から行われ、静岡県浜松市を始め、長野県、群馬県、栃木県などロケ地を移りながら撮影が行われた。最終日は先月29日で、主人公・恵介(加瀬亮)と彼の母を乗せたリヤカーを共におす便利屋(濱田岳)の出演シーンを撮り終えて、全カットの撮影を完了。原監督は「俳優のみなさんや一所懸命に働いてくれたスタッフの姿を見て『いい映画にしなくてはいけない』と、気持ちを新たにしました」と語り「実写とアニメの一番大きな違いは季節と天気に左右されるということ」と約20日間におよぶ撮影を振り返った。このほど公開された場面写真は、疎開先に向かう途中の山で、昇ってくる朝日に向かって恵介、その兄の・敏三(ユースケサンタマリア)と母・たま(田中裕子)が手を合わせる場面。病で動くことさえ困難な母の身を案じる息子たちが、雨に濡れ、泥だらけになりながら山を越える場面は本作のハイライトといってよいだろう。木下恵介監督は今日からちょうど100年前の1912年12月5日に生まれ、映画監督として数々の傑作を生み出してきた。その作品は、人間の心理描写に重点を置き、人間の弱さや哀しみを描くものが多く、同時期に活躍した黒澤明監督のダイナミックな作風と比較されることも多い。しかし、現在開催中の回顧上映や研究を通じて、洗練された映像技法の導入や、コメディ描写のキレの良さなど“木下作品の新たな魅力”にスポットがあたりつつある。映画『はじまりのみち』も単純な伝記映画や、木下監督を賞賛するだけの作品ではないそうで、偉大な映画作家の“新たな魅力”にさらなる光をあてる作品に仕上がるのではないだろうか。『はじまりのみち』2013年6月1日(土)ロードショー
2012年12月05日興行収入20.8億円を記録した2007年公開の『舞妓 Haaaan!!!』で超ド級のインパクトを残し、続く『なくもんか』(’09)でも、笑える悲劇とも泣ける喜劇とも言える独特の笑いを創り出し大ヒットへと導いた宮藤官九郎、阿部サダヲ、水田伸生監督の3人が、最新作『謝罪の王様』で再びタッグを組むことが決定した。これでまでも世間をあっと言わせてきた彼らが、今回題材として選んだのはなんと「謝罪」。大小さまざまな6つの物語で構成される本作。架空の職業「謝罪師」を生業とする主人公の黒島譲(阿部サダヲ)が、ケンカの仲裁のような小さなトラブルから、政府を巻き込んだ国家存亡の危機まで、謝罪のテクニックを駆使して解決し、遂には土下座を超える究極の謝罪で日本を救うまでを描く、痛快娯楽ブラック社会風刺コメディに仕上がるという。公開の決定と同時に出演キャストも発表さとなり、東京謝罪センター所長・黒島譲役の阿部さんを始め、井上真央、岡田将生、尾野真千子、高橋克実、松雪泰子、さらには竹野内豊、荒川良々、濱田岳、小野武彦、濱田マリと宮藤官九郎ワールドに、これでもか!という超豪華・個性派俳優たちが名を連ねている。「また水田監督、宮藤さん脚本の映画に呼んで頂いて、ありがとうございます。最初から最後まで面白い人ばっかり沢山出て来る凄い台本でした!」(阿部さん)、「初めは、なんて無茶なお話なんだろうと思いましたが、想像を越える展開と笑いの中に日本人の気質や風刺が練り込まれ、これが宮藤官九郎ワールドなんだ!と度肝を抜かれました」(井上さん)と2人とも脚本家・宮藤さんの才能を手放しで絶賛。宮藤さんからは「阿部くんが役割的に“つっこみ”に徹しているのも新鮮だと思う」と見どころが明かされた。一見オムニバスのように見える6つの物語が時に人間関係、時系列、そして場面ごとに連結し合い、一つの物語として見事な「解決」へと繋がっていく本作。土下座を超える究極の謝罪「土下座の向こう側」とは!?2013年秋、また新たな笑いの旋風が日本中に巻き起こりそうだ。『謝罪の王様』は2013年9月28日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:謝罪の王様 2013年9月28日より全国東宝系にて公開
2012年12月05日黒澤明や小津安二郎と並び、現代でも数多くのファンをもつ日本映画界を代表する巨匠・木下惠介監督(『楢山節考』)。生誕100年を迎える記念すべき今年、記念映画となる『はじまりのみち』で、加瀬亮が主演を務めることがこのほど明らかとなった。戦時下、政府から戦意高揚の国策映画づくりが要求された時代。木下惠介(加瀬さん)が昭和19年に手がけた『陸軍』は、その役割を果たしていないとして、当局から睨まれ、次回作の製作も中止されられてしまう。すっかり嫌気が差した木下は松竹に辞表を提出し、脳いっ血で倒れた母・たま(田中裕子)が療養している浜松市の気賀に向かう。失意の中、たまに「これからは木下惠介から木下正吉に戻る」と告げる惠介。戦局はいよいよ悪化の一途をたどり、気賀も安心できる地ではなくなり…。『映画 クレヨンしんちゃん』シリーズで知られる日本アニメ界の第一人者・原恵一監督の初実写映画作品となる本作。先日、本作『はじまりのみち』の製作が決定して以来、この一大プロジェクトのキャストには誰が選ばれるのか?と、各方面で注目を集めていたが、今回その主人公・木下惠介にいまや日本を代表する国際俳優となりつつある加瀬亮が大抜擢を受けた。このオファーに、加瀬さんは「時代の激しい流れに巻き込まれながらも、青年時代の木下惠介監督がどうしても手放せなかったもの、その大切なものを、原監督と一緒に同じ道をゆっくりと辿りながら、見つめていきたいと思っています」とコメントを寄せている。そのほかにも、母・たま役に田中裕子、惠介の兄・木下敏三役にユースケ・サンタマリア、そして次々と話題作で主演を務める濱田岳が、惠介と敏三と共に行動を共にする“便利屋”を演じることも明されている。手放しの人間讃歌ではなく、人間の美しさも醜さも、そして弱さと強さをありのままを肯定し、名もなき市井の人々の本当の姿を見つめ続けた木下惠介監督。その実像と木下監督の精神を、原監督がどのように描き出すのか、そして、日本映画界屈指の実力派俳優たちのコラボレーションに注目が集まりそうだ。本作は今年11月にクランクインし、撮影は浜松ほかにてオールロケを敢行する予定だ。『はじまりのみち』は2013年6月1日(土)より全国にて公開。■関連作品:はじまりのみち 2013年6月1日より全国にて公開
2012年11月07日『狂い咲サンダーロード』『爆裂都市BurstCity』などジャンルを超越した世界観で世界中で熱狂的な支持を受ける鬼才・石井岳龍がオリジナル脚本で挑んだリアル・ファンタジー『シャニダールの花』が2013年に公開されることが決定し、その石井ワールドに参加する綾野剛と黒木華がW主演を務めることが明らかとなった。極めて少数の女性だけに、皮膚に謎の植物の芽が現れ、見たこともない美しい花が咲くという不思議な現象が起こる。満開時の花びらから採取された成分は、画期的な新薬の開発に繋がることが発見され、製薬会社はその花の提供者を全国から見つけ出し、その提供者の花の成長を全面的にケアするという特殊な施設“シャニダール”を発足され、その花は“シャニダールの花”と呼ばれ、提供者には億単位の報酬が与えられていた。その施設で新人として働くこととなった響子は研究者である大瀧の下、ユリエ、ミクなど提供者のケアの業務に就くこととなる。ある日、ハルカという新しい提供者が発見されるのだが…。今年、10年ぶりの長編新作『生きてるものはいないのか』を発表し、石井イズムの健在を見せつけた石井監督。“人間に花が咲く”という、またしても独特の世界観をモチーフに「花」と「人間」の関係を問いかける怖くも美しい現代のおとぎ話を描き上げた本作。「この映画を体験した後には、いつもの花がまったく違うものに見えてくる。そんな映画にしたい。そしてこの映画は愛についてのささやかな問いかけでもあります。」と石井は語る。主演には、『ヘルタースケルター』、『るろうに剣心』、『新しい靴を買わなくちゃ』と数々の話題作に立て続けに登場し、2013年大河ドラマ「八重の桜」への出演も控える人気急上昇中の若手俳優・綾野剛。「ただただ、忘れもしません。石井岳龍組。静かな狂気。始動、怖い、不安、それでも懸命に挑み続けよう。クランクアップした瞬間、脳裏に溢れたのは、初日の監督の言葉でした。参加出来た事、大変興奮し感謝しています」と語る。そしてもうひとりの主演を演じるのは、昨年『東京オアシス』でスクリーンデビューし、NHK朝の連続テレビ小説「純と愛」、2012年本屋大賞第1位に輝いた三浦しをん氏の小説の映画化『舟を編む』への出演も決定している若手実力派No.1の呼び声高い、黒木華だ。“初”尽くしで不安だったと語る黒木さん。「綾野さんは凄く感覚的な方だと思いました。反射的というか、瞬時にリアクションを返してくださって、綾野さんのおかげで、楽しみながら安心して現場にいられたのだと思います。初めてのことばかりで、最初は凄く不安でしたが、石井監督とお会いして一緒に作っていく日々の中で、監督の魅力に引き込まれる毎日でした」。そのほかにも『告白』でデビューし、『中学生円山』に劇場版『鈴木先生』などの話題作へと出演が続く刈谷友衣子、『莫逆家族バクギャクファミーリア』の山下リオなどフレッシュな顔ぶれに伊藤歩、古舘寛治などの実力派キャストの参加も明らかにされた。『シャニダールの花』は2013年、全国にて公開。■関連作品:栄光のジェイン [海外TVドラマ]© 2011 KBS. All rights reserved
2012年11月03日「容疑者Xの献身」、「麒麟の翼」など原作小説&映画・ドラマ共にヒットを飛ばし、いまや国民的ミステリー作家とされる東野圭吾。そんな東野さんの裏のライフワークとも言えるブラックユーモアあふれる3編をドラマ化した「笑」シリーズ。このほどトータス松本が手がけた主題歌「笑ってみ」にのせて贈るスペシャルPVが解禁!さらに、J:COM配信ドラマ史上最高視聴数を更新しているのを受け、「SHN48」に移籍が決まっている宮澤佐江(AKB48)より喜びのコメントが到着した。濱田岳主演にモテない男の切ない運命を描いた第1笑「モテモテ・スプレー」(8月1日より配信)はJ:COMでの配信ドラマ史上最高の視聴数を記録。さらに、日本映画界きっての名優・笹野高史といま最も注目される若手俳優・菅田将暉が2人1役が主演を務め、ヒロインに宮澤さん(AKB48)を迎えて贈る第2笑「あるジーサンに線香を」が、9月1日の初月での視聴数で「モテモテ・スプレー」を大幅に上回る大ヒットを記録している本シリーズ。この大好評を受けて宮澤さんは、「すごく楽しかった撮影から9か月が立ち、私が出演させて頂いた第2笑の配信も9月で、その9月にJ:COM史上最高数を出すことができ、“9”という数字に何か縁がある気がします。素敵なキャストのみなさん、そして素敵なスタッフさん方と本当に楽しく撮影をさせて頂いたのでこのような数字を出すことができたのだと思っています。本当にみなさん、ありがとうございます!」と大喜び。さらに撮影をふり返り、「今回のドラマの中で、自分自身驚いたシーンの一つでもあるのですが、思わず感情が入って泣くシーンではないところでポロポロ涙が出てしまったシーンがあります。お話の中でも一番グッとくるところなので、そのシーンを特に意識して見てもらえると幸せです」と見どころも語ってくれている。そして、この豪華なドラマを彩るのは、トータス松本の「笑ってみ」。本作のキーワード“笑”にちなんで行われた、“つながれ「笑」キャンペーン”でTwitter・Facebookにて一般より募集した「笑顔」の写真を繋いで制作されたPVの第1弾が9月に完成し大好評となり、さらに、その第2弾となるスペシャルPVが完成!何気ない日常にあふれる人々の笑顔がたっぷりと収められた、見る者を自然と笑顔にさせてくれる映像に仕上がっている。10月1日から配信が始まっている、三上博史&ミムラが夫婦役を演じている第3笑「誘拐電話網」も好評を博しており、12月いっぱいまで配信が続くこの3作品の新たな記録が期待できそうだ。「東野圭吾ドラマシリーズ“笑”」(全3作)は、J:COMオンデマンドメガパック、auスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信中。※こちらのスペシャルPVはMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:永遠の0(ゼロ) 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会
2012年10月13日第1回パピルス新人賞を受賞した久保寺健彦氏の同名小説を映画化した『みなさん、さようなら』の完成披露試写会が9月25日(火)、都内で行われ、主演を務める濱田岳を始め、倉科カナ、波瑠、中村義洋監督が舞台挨拶に登壇した。小学校卒業をきっかけに「団地から一歩も出ずに生きる」と決めて大人になった主人公の孤独、葛藤、成長を描く本作で、濱田さんは主人公・渡会悟の12歳から30歳までを演じている。「ちっちゃい小学生に見えるか不安だった」と濱田さん。これに対して中村監督は「いや、実際ちっちゃいよ。ヒゲが伸びるのは早かったけど」とツッコミを入れ、丁々発止のやり取りを披露した。濱田さんと中村監督がタッグを組むのは『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』『ポテチ』に続き、これで5度目。「毎回楽しいです」(濱田さん)、「悟を演じられるのは、岳だけ」(中村監督)とさすがの信頼関係だ。中学校には通わず、団地内のパトロールを日課に、毎日自分が作ったスケジュール通りに日々を過ごし成長していく主人公・悟。小学校の同級生たちの帰宅を出迎え、団地内のケーキ屋に就職し、同級生と婚約もし、精一杯に青春を謳歌するが、時代の移り変わりと共に、同級生の数は減っていき、ついに悟はある重大な決断を迫られる。倉科さんは団地内のマドンナ的な存在を演じ「プレッシャーもありました。監督とも相談し、ウィスパーボイスでしゃべることを意識しました」とふり返る。主人公のように団地のみで生活を送る男性は「好きになりません!」と断言し、濱田さんは「うわー」とガッカリ顔。また、主人公の隣室に暮らす優等生を演じる波瑠さんは「クールだけど、嫌な女には見えないようにしたかった」と役づくりを語った。映画の中にはそんな倉科さん&波瑠さんの胸を、濱田さんが揉むシーンがあるといい「悟としてなのか、本人の性格なのか、衝動的に胸を揉む感じが素晴らしかった」(中村監督)と絶賛のコメント。当の濱田さんは「台本に書いてあるからじゃないですか!」とタジタジだった。『みなさん、さようなら』は1月、全国にて公開。■関連作品:みなさん、さようなら (2013) 2013年1月、全国にて公開© 2012「みなさん、さようなら」製作委員会
2012年09月25日誕生から40年過ぎてなお、世代を超えて人々に愛され続ける山田洋次監督の人情喜劇シリーズ『男はつらいよ』。昨年、女性ファッション誌「DOMANI」で特集が組まれ、20代・30代のOLを中心とした市民講座「丸の内朝大学」でも講義が開かれるなど、若い世代の女性からも高い注目を集めている本作が、このほど原宿で定期的に開催されている新スタイルの上映イベント「原宿シネマ」とコラボレーションを果たすこととなった。「原宿シネマ」とは、多様なフィールドで活躍する人々をゲスト館長として招き、彼らが選ぶ“人生の一本”を観客たちと共有し、トークショーなどを行う新しいスタイルの映画上映イベント。2011年5月よりスタートし、これまでキャンドルアーティストのCandle JUNEやスタイリストの伊賀大介など、個性あふれるゲストが館長として参加してきた。そんな中、今回新たなコラボ企画としてスタートするのが「原宿シネマ×男はつらいよ」。名優・渥美清扮する寅さんと旅先で出会った“マドンナ”の淡い恋模様を日本各地の美しい風景と共に描いた人気シリーズであり、40作を超える世界最長映画シリーズとしてギネス記録にも登録される、言わずと知れた名作である『男はつらいよ』と、若者たちが集う街・原宿の異色のコラボレーションとなる。この新たな企画のゲスト館長に就任したのは濱田岳、みうらじゅん、名越康文の3名。俳優、イラストレーター、精神科医と全く異なるジャンルで活躍し、共に“寅さん”に深い想いを寄せる面々と共に、3回にわたり『男はつらいよ』の魅力を紐解いていく。また今回、公開されたこちらのポスターは赤・青・黄で構成されたシンプルなもの。デカデカと「原宿で 寅さん」という文字が踊る。若者たちの文化発信基地・原宿で昭和の人情ドラマを代表する寅さんがどのように受け止められるのか気になるところだが、『男はつらいよ』や寅さんの名前は知っていても、実際に作品を観たことのない方はぜひ、ゲスト館長たちと共に「原宿で 寅さん」してみてはいかが?「原宿シネマ×男はつらいよ」は9月30日(日)、10月28日(日)、11月10日(土)の3回にわたり、原宿・VACANTにて開催。「原宿シネマ×男はつらいよ」イベント詳細◆日時:9月30日(日)ゲスト館長:濱田岳上映作品:『男はつらいよ 奮闘記』(第7作)◆日時:10月28日(日)ゲスト館長:みうらじゅん上映作品:『男はつらいよ 寅次郎わが道をいく』(第21作)◆11月10日(土)ゲスト館長:名越康文上映作品:詳細近日発表場所:VACANT(東京・原宿)入場料金:一般1,800円/学生1,500円/原宿割1,500円※学生料金の方は、受付にて学生証をご提示ください。※原宿割:原宿在住もしくは勤務されている事が分かるものをご持参ください。公式サイト:■関連作品:永遠の0(ゼロ) 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会
2012年09月04日部屋に入るとボウズ頭で「こんにちは!」と快活な一声。劇中で見せる平凡で気弱なキャラクターとは異なるその素顔に驚かされる。人気作家・東野圭吾が手がけたブラック・コメディ“笑”シリーズをドラマ化した一篇「モテモテ・スプレー」では、まったく“モテない”男の役で見事なハマりぶりを見せる、濱田岳。『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ポテチ』など伊坂幸太郎原作の作品を始め、『宇宙兄弟』、『永遠の0(ゼロ)』と話題作に引っ張りだこの24歳。この男の本当の素顔とは?ミステリー小説の名手・東野圭吾の一味違った側面が楽しめるコメディ要素の強い本作。これまでにないテイストを濱田さんはどう楽しんだのだろうか?「“東野圭吾さんと言えば”っていうイメージが映画だったりドラマだったりを通して僕の中にもあって、東野圭吾エッセンスはあるんだけど、ひと毒盛ってあるような感じがしてすごく新鮮でした。今回のものにはそういったスパイスも入っていて、コメディってふざければいいっていうわけではないんだなと勉強になりました。そのコミカルなシーンをいかに本気でやるかっていうことなんだなと。どちらかというと僕は面白いことが好きなので楽しんでやるタイプなんですけど、倉科(カナ)さんは一瞬現場がピリッとするくらいの真剣なお芝居をされていて、もう“すいません…”って感じでした」。「男として理解できてしまう僕もどうなのかな…」“モテモテ・スプレー”なる必殺アイテムを使って意中の乙女(倉科さん)を振り向かせようと奔走する主人公・タカシを演じた濱田さん。役づくりは「ほとんど必要なかった」とふり返る。「僕は中学・高校と男子校だったんですよ。参観日にお母さんたちが集まったときに、ちょっとチヤホヤされるぐらいで(笑)、モテたっていう実感もあんまりなかったです。だから、男ばっかり集まってバカみたいな妄想ばっかりが膨らんじゃってましたね。“モテてぇ~!”っていう気持ちは一緒なので、もう“分かるよ、モテたいよね!”っていう一心で演じきりました。まぁ、言ってみれば一種の“高嶺の花”の子がモテモテ・スプレーを使えば振り向いてくれるわけですから。タカシはそれで気持ちよくなってしまって、そんな時間が続けばいいなって思うんですよね。でも、そこを理解できてしまう僕もどうなのかなと思いますけど…。もし僕がこの話を中学生の頃に見ていたら、おかしなことになってたと思います(笑)」。しかしこのモテモテ・スプレー、やや難あり。持続時間は短く、効果が切れてしまえば、またモテない男に逆戻りしてしまうのだ。だが、濱田さんはここにも男として共感。「いままでニコニコしてくれたのに、いくらお芝居と分かっていても(スプレーの効果が切れて)『あぁ、もうダメ。嫌いになりそう』って言われたとき、グサっとくるものがありましたね。女性から『嫌い』って言われるのは、なかなかつらかったです(笑)。タカシとしてというよりも濱田岳として、ちょっと傷つきました…。ガラスのハートなんですよ(笑)。僕自身は脈がなければ諦めるタイプなので、あんなに脈がない女性に対してはなかなか行けないですね」。“振り回される男”濱田岳濱田さん演じるタカシは劇中ずっと振り回され続ける。依存してしまったスプレーの効果に振り回され、スプレーを開発した謎の博士(津川雅彦)による謎の理論によって丸め込まれ振り回される。“振り回される男”が似合うと言っていいのか…。だが、芸暦10年以上、彼の演じてきた役は数知れず。そのたびに自在に異なる“濱田岳”を見せてきた。「僕は、とにかく振り回される役が多いですね(笑)。眉毛が八の字に下がってて困ってる風な顔だからかな?でも、どんな役も僕自身なんですよね。今回の役も僕と言えば僕だし、殺人鬼・キルオ(『ゴールデンスランバー』)も僕と言えば僕なんです。殺人鬼にしても情けないヤツ、喧嘩早いヤツにしても、演じるキャラクターの要素は僕の中に少なくとも0.0001%はあると思うんです。僕はその部分を100%に引き伸ばしたり、逆に縮めたりして役のサイズに合わせて、毎回カメラの前に立つんです。だからそれは当然、僕にしかできないものになるんだけど、別の人がやれば僕には絶対できないものになるとも思ってます。でも、それがいいか悪いかは他人が決めることなので、ダメって言われてしまえばそれまでだし。だから、いままでのやり方に縛られててもいけないのかな」。最後に一問、濱田岳は実際にモテモテ・スプレーがあったら使いたい?「使っちゃうだろうなぁ。絶対使っちゃう!奥さんがいるので使い方は秘密ですけど(笑)」。「東野圭吾ドラマシリーズ“笑”」、第1笑「モテモテ・スプレー」は8月1日(水)より、第2笑「あるジーサンに線香を」は9月1日(土)、第3笑「誘拐電話網」は10月1日(月)よりJ:COMオンデマンドメガパックにて、またauスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信予定。(stylist: Katsumi Norihito/Koa hole inc.)■関連作品:永遠の0(ゼロ) 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会
2012年07月26日ミステリー小説の巨匠・東野圭吾のブラックなユーモア満載の短編シリーズをドラマ化した「東野圭吾ドラマシリーズ“笑”」が8月1日(水)よりJ:COM オン デマンド&auスマートフォンビデオパス・スマートパスにて順次配信開始となる。これに先駆けて、東京・新宿の劇場にて本作のプレミア試写会が行われ、舞台挨拶にシリーズ第1話「モテモテ・スプレー」に出演する濱田岳と倉科カナが登壇した。シリーズが厳選された、第1話「モテモテ・スプレー」(「黒笑小説」所収)、第2話「あるジーサンに線香を」(「怪笑小説」所収)、第3話「誘拐電話網」(「毒笑小説」所収)の3篇から構成される本作。濱田さん扮する“モテない男”タカシが、謎の博士(津川雅彦)から“モテモテスプレー”を授けられたことから巻き起こる男女の一風変わった悲喜こもごものドラマがユーモアたっぷりに描かれる。この日、濱田さんは短パン&ジャケットの白いセットアップに白いハット、倉科さんは真っ赤なノースリーブシャツと、共に夏らしい涼しげな装いで登場。濱田さんは登場するなり「モテたくて、モテたくて仕方ない男を演じました濱田岳です」と自虐を込めながら挨拶。ミステリーのイメージが強い東野作品で“笑い”をテーマにした本作を「斜めから切り込んだようなスパイスが効いた作品です」とアピールした。また、大先輩である津川さんとの共演には「どうしよう、どうしよう…」と怖気ついていたそうだが、「現場では、最初には予定になかったものが津川さんのアイディアでどんどん生まれていって、凄く勉強になりました」と、大ベテランの仕事ぶりに敬服した様子。倉科さんは、タケシがモテモテスプレーを使って恋心を抱かせていくヒロイン・あゆみを演じたが、コメディ作品での経験が豊富な濱田さんとは異なり「苦戦しました…」と撮影をふり返る。共演した濱田さんには、「タカシの“モテたい”という衝動でもがいてる姿が、可愛くてしょうがなかったです」と母性本能をくすぐられていたようだ。本作に登場するモテモテスプレーにちなんで、2人が欲しい夢のアイテムは?という質問には、「“セガノビール(背が伸び~る)”ですね(笑)。遊園地のジェットコースターに乗るときの身長制限にドキドキするのはもう…。180センチくらい欲しいです」と切実(?)な思いを吐露する濱田さん。一方、倉科さんは「ベタに“どこでもドア”です。すぐに現場に行けるから」とその多忙ぶりを明かした。また、本作のテーマ「笑」にちなんで、笑顔の写真を投稿する「つながれ『笑』キャンペーン」が公式Facebookやツイッター上でスタートしたことを受けて、2人も早速投稿するために壇上で互いに笑顔をスナップ。「ほらほら、カメラを恋人だと思って!」という濱田さんのノリに負けたのか、倉科さんはセクシーポーズ!「すごいのが撮れましたよ!」とMCや観客たちにその手柄をアピールする姿に、素顔の“濱田岳”をのぞかせていた。ドラマ「モテモテ・スプレー」は8月1日(水)より、「あるジーサンに線香を」は9月1日(土)、「誘拐電話網」は10月1日(月)よりJ:COMオンデマンドメガパック、auスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信予定。つながれ「笑」キャンペーン・Facebookからの応募:・Twitterからの応募:※「♯ドラマ笑」を付けて、笑顔写真を投稿してください。■関連作品:永遠の0 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会
2012年07月23日「容疑者Xの献身」、「白夜行」、「麒麟の翼」など、原作小説&映画・ドラマ共にヒットを飛ばし、いまや国民的ミステリー作家とされる東野圭吾。そんな東野さんの裏のライフワークとも言えるブラックユーモアあふれる短編集の中から「歪笑小説」(集英社刊)の3編をドラマ化した「笑」シリーズが実写ドラマ化!その予告編がこのほど到着した。KDDIとJ:COMによる新サービス「ドラマJOKER<ジョーカー>」内で配信されるこちらのドラマは、「モテモテ・スプレー」(「黒笑小説」所収)、「あるジーサンに線香を」(「怪笑小説」所収)、「誘拐電話網」(「毒笑小説」所収)の3編で構成される。“第1笑”となる濱田岳主演の「モテモテ・スプレー」は、告白しても成功しない青年・タカシが、ある怪しげなサイトで出会った博士から絶対モテるというスプレーを受け取ったことをきっかけに展開するストーリー。今回の予告編でも分かるように、タカシに秘密のアイテムを提供する「人類愛正常化研究所」の博士を演じる津川雅彦のキャラクターはかなりアクが強そうだが…。プロデューサーも「天才」と太鼓判を押す濱田岳の演技にも期待がかかる。“第2笑”となる「あるジーサンに線香を」では、若返りの実験に参加した“ジーサン”の淡い恋心が描かれる。笹野高史演じる“ジーサン”は、菅田将暉演じる若返った“ジーサン”の姿でひとりの女性・千春(「AKB48」宮澤佐江)と親しくなるのだが――。予告編を観ただけでも、それぞれの行き場のない思いに胸がしめつけられるが、果たしてジーサンの淡い恋心の結末は?続く“第3笑”「誘拐電話網」は子供のいない蕎麦屋の夫婦の元に、身代金要求の電話がかかってくるという奇想天外なストーリー。いきなり誘拐事件に巻き込まれ、翻弄されていく2人の様子が予告編でも映し出されている。3編の予告編を通して、トータス松本さんが手がける主題歌「笑ってみ」が加わり、どこかクスリとさせられてしまう。日常からかけ離れた出来事が巻き起こるこの3編に、トータスさんのカラっとした歌声がさらなるスパイスを加えている。まずはこちらの予告編から、あなたも東野圭吾の描くブラックな「笑い」の世界を覗いてみては…?ドラマ「モテモテ・スプレー」は8月1日(水)より、「あるジーサンに線香を」は9月1日(土)、「誘拐電話網」は10月1日(月)よりJ:COMオンデマンドメガパックにて、またauスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信予定。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会 容疑者Xの献身 2008年10月4日より日劇PLEXほか全国にて公開© 2008 フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社
2012年06月08日公開中の映画『ポテチ』が好評を集めている。伊坂幸太郎氏の同名小説を、中村義洋監督が映画化した本作は、公開前から評価が高く、一般試写会のアンケート調査では95%の満足度を記録したという。本作がここまでの好評を集めるカギはどこにあるのだろうか?そのほかの情報『ポテチ』は、空き巣を生業とする主人公(濱田岳)が、目に見えない奇妙な縁で周りの人たちと繋がっていく姿を描いたヒューマン・ドラマ。昨年の東日本大震災に際して、中村監督が被災地を勇気づけようと、仙台で執筆活動を続ける伊坂氏と企画し、仙台のボランティアスタッフと市民エキストラ約1000人の協力のもと、完成させた作品だ。68分の中編で、仙台で先行上映を実施した後、全国に上映劇場を拡大している。その多くがベストセラーになっている伊坂氏の作品だけに映画化も多いが、中村監督は『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』を手がけ、映画ファンだけでなく、伊坂氏のファンからも厚い信頼を集めている。ちなみに一般試写会で、映画化された伊坂氏の作品の人気投票を行ったところ、ベスト3に“伊坂氏×中村監督”コンビの作品が2作もランクイン(『ゴールデン…』と『アヒルと鴨…』。もう1作は森淳一監督の『重力ピエロ』)しており、本作も“信頼のタッグ”の最新作として観客から好評を集めているようだ。ちなみに本作で主演を務めた濱田、音楽を手がけた斉藤和義も“伊坂氏×中村監督”作品に繰り返し参加している常連組で、どちらも伊坂氏、中村監督から信頼を寄せられているという。これまでも作家と映画監督がタッグを組んで新作を発表するケースはあったが、近年でここまでの成功を収めている組み合わせは少なく、今後、ふたりがどのような新作をおくりだすのかも気になるところだ。『ポテチ』公開中
2012年05月23日『容疑者Xの献身』、『白夜行』、『麒麟の翼』など、原作小説&映画共にヒットを飛ばし、いまや国民的ミステリー作家となった東野圭吾。そんな東野さんの裏のライフワークとも言えるのが「毒笑小説」や「歪笑小説」(共に集英社刊)といったブラックユーモアあふれる短編集“笑”シリーズだ。そのうちの3編が、KDDIとJ:COMによる新サービス「ドラマJoker<ジョーカー>」内でドラマ配信されることがこのほど決定、豪華全キャストと主題歌が明らかとなった。今回ドラマ化が決定したのは、「モテモテ・スプレー」(「黒笑小説」所収)、「あるジーサンに線香を」(「怪笑小説」所収)、「誘拐電話網」(「毒笑小説」所収)の3編。第1笑となる「モテモテ・スプレー」は、告白しても成功しない青年・タカシが、ある怪しげなサイトで出会った博士から絶対モテるというスプレーを受け取ったことをきっかけに物語が展開する。本作でタカシを演じるのは、2012年に入ってから映画『ロボジー』や『宇宙兄弟』、『ポテチ』と話題作への出演が続く濱田岳。タカシが想いを寄せるあゆみ役に倉科カナ、そしてタカシに秘密のアイテムを提供する博士役に津川雅彦が扮する。山田雅子プロデューサーも「あの年代の俳優の中では唯一無二の『天才』」と太鼓判を押す濱田さんが、本作で魅せる快演にも期待がかかる。また、「老い」をテーマとした第2笑「あるジーサンに線香を」で若返りの実験に参加する「ジーサン」を演じるのは、日本映画界きってのバイプレイヤー、笹野高史。ジーサンの若返り役となる2人1役にはいま最も注目される若手俳優・菅田将暉、2人が想いを寄せる千春役に、アイドルグループ「AKB48」の宮澤佐江が扮する。続く第3笑「誘拐電話網」は子供のいない蕎麦屋の夫婦の元に、身代金要求の電話がかかってくるという奇想天外なストーリー。『貞子3D』の英勉監督がメガホンを取り、蕎麦屋の店主をNHK大河ドラマ「平清盛」の鳥羽上皇役でも好評を博す三上博史、三上の妻役をミムラが演じる。豪華キャストが集結したドラマにさらにスパイスを加えるのが、トータス松本が歌う主題歌「笑ってみ」。トータスさんは「なかなかうまく笑えないとき、笑いを誘う何かに触れれば少し笑えるかもしれない。この歌がそんな何かになれば嬉しい」とコメントを寄せている。「今回、東野さんの『笑』をやるにあたっての裏テーマの一つは“メインキャストを芸人さんにしない”ということでした。登場人物は決して“自発的に人を笑わせる”とか、“面白い”という要素を持たないのが理想的だったから」と語る山田プロデューサー。ミステリー作家・東野圭吾の知られざる「笑い」の世界を、独特な味わいを持つ俳優陣がどのように表現してくれるのか楽しみだ。ドラマ「モテモテ・スプレー」は8月1日(水)より、「あるジーサンに線香を」は9月1日(土)、「誘拐電話網」は10月1日(月)よりJ:COMオンデマンドメガパックにて、またauスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信予定。■関連作品:容疑者Xの献身 2008年10月4日より日劇PLEXほか全国にて公開© 2008 フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会 麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:TBS4月連ドラ&スペシャルドラマに中居、錦戸ら主演!18年ぶり映画枠も復活スーツ男子1位は藤木直人!向井理、G・クルーニーら色気と知性を備えた俳優たちも向井理「場違い承知」と恐縮しきり 『麒麟の翼』ヒット御礼にサプライズ登壇阿部寛、客席の父への思いを吐露『麒麟の翼』監督、続編に意欲も溝端淳平は降板!?『麒麟の翼』阿部寛インタビュー刑事・加賀を通して見る父への思い、後輩への思い
2012年05月19日映画監督や製作に携わるクリエイターから、配給・宣伝に携わるディストリビューターまで、映画業界に数多くの人材を輩出している映画学校「ニューシネマワークショップ」(以下、NCW)。今年4月に設立15周年を迎えたのを記念して、5月13日(日)、同校の出身で、今月公開の『宇宙兄弟』、『ガール』という話題作をそれぞれ手がけた森義隆監督と深川栄洋監督の2人によるセミナーが開催。日本映画界を引っ張る2人が「映画監督になるには!」をテーマに熱い持論を交わした。『狼少女』(’05/深川監督)と『ひゃくはち』(’08/森監督)で、共に20代で長編劇場用映画でデビューを果たし、30代に突入してからメジャー配給映画の監督として抜擢された2人。元々はどちらも監督志望ではなく、深川監督は脚本、森監督は演劇俳優を志していたそうだが、映画作りに興味を抱きNCWの門を叩いたという。実践の授業の中で2人が特に学ぶことが多かったと明かすのが、役者の演出。「“役者の資質をどれだけ役に引っ張ってこられるか?”を常に考えていた。現場で起こる“生モノを大事にしたい”という考えはいまに繋がっている」(森監督)。NCW卒業後は実家の稼業を継ぎながら、自分で制作費を集めるなどプロデューサー的な動きをしながら監督として映画制作にチャレンジし続けてきた深川監督は、間もなく公開となる映画『ガール』の撮影について、「日本版『SEX and the CITY』を作りたいと聞き、男の自分には向いていない作品ではないかと一度オファーを断った」ことを告白。だが、プロデューサーから言われた「そう思っているのは君だけ」という言葉に納得し、監督することを決意、女性誌や女子会への参加でとことん女性のことを研究したそう。さらに、撮影中にはストレスで肺気腫になりながらも現場に出てやり遂げたという涙ぐましい苦労も。一方、同校卒業後はテレビ番組制作会社に入りドキュメンタリーを制作してきた森監督は、NCW時代の映画に主演した友人との再会をきっかけに、2007年『ひゃくはち』の撮影をスタート。本作が「宇宙兄弟」の原作者と編集者の目に留まり、直々に映画化のオファーがあったという。本作の撮影では、40分にも及ぶ長回しやアドリブの撮影も行ったといい、“生モノ”を大事にしたいという監督のこだわりを垣間見せた。今後の活動については、次回作の製作がほぼ決まっているという森監督は「これまではマイルドな描写で間口の広い作品を作ってきたので、次は自分の照れをとっぱらって(登場人物の)人格を、より深いところまで掘り下げられるような作品を目指したい」とコメント。深川監督は、新境地を開いた『ガール』の後は「少し充電期間に入りますが、5年計画くらいでまた新たなチャレンジをしていくつもり」と抱負を語った。これからの日本映画界を背負って立つ2人の活躍から目が離せない!『宇宙兄弟』は現在、全国東宝系にて公開中。『ガール』は5月26日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ガール 2012年5月26日より全国東宝系にて公開© 2012 "GIRL"Movie Project宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:岡田将生、“兄”小栗旬からのサプライズの感謝の手紙に涙!深川栄洋監督、撮影中は香里奈、麻生久美子らのガールズトークにタジタジ?麻生久美子、出産後初の母親役はパンクロッカー!『グッモーエビアン!』特報解禁小栗旬&岡田将生、『宇宙兄弟』興収30億円も射程圏内のロケットスタートに浮き足立つ!『宇宙兄弟』新井浩文×濱田岳インタビュー「目をつけるとこが一緒なんです(笑)」
2012年05月17日映画『宇宙兄弟』の大ヒット御礼舞台挨拶が5月15日(火)、都内劇場で行われ、小栗旬と岡田将生、森義隆監督が登壇。最後にサプライズで小栗さんが用意した手紙に、岡田さんが感動して涙する一幕もあった。「週刊モーニング」(講談社刊)にて連載中の人気同名漫画の映画化で、仕事をクビになり、かつての夢だった宇宙飛行士を目指して奮闘する兄のムッタ(小栗さん)と、現役宇宙飛行士で月面に旅立つ弟のヒビト(岡田さん)の姿を描く。この日の舞台挨拶は、5月5日(土・祝)の初日舞台挨拶終了後に岡田さんが「また舞台挨拶をやりたい」と言い出したことから実現したそうで、なんと小栗さん自らがMCとなって進行役を務めた。森監督は「予定がなかったのでひと息つくために沖縄に行こうと思ってたんですが、飛行機をキャンセルして来た」と明かし、これには言い出しっぺの岡田さんも「複雑ですね、嬉しいけど…」と苦笑いを浮かべていた。昨年4月に撮影が始まり、1年余りが過ぎてこの日の舞台挨拶が本作に関わる最後の仕事となるが、岡田さんは「撮影が終わって宣伝をずっとやらせてもらって、1年くらい『宇宙兄弟』のことを考えている自分がいた。よかったなと思うし、楽しい日々でした」と述懐。これに“MC”小栗さんから「当たり障りのないコメントですね」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。小栗さんは「いまだから言えるけど」と前置きした上、現場の雰囲気について「クランクインして、1か月経たないくらいで岡田くんが入って来たんですが、僕のところに近づいてきて『この現場ってずっとこういう感じなんすか?』って。いろんな人が『こんなんじゃダメだ。こうするぞ!』という感じで、監督はそこでひとりで戦っていて、現場は殺伐としてたんです」と明かす。岡田さんも「気まずかったです(苦笑)」と頷きつつ、「監督が戦ってる姿を見て、僕も戦おうと思った」とふり返った。そして、最後の締めの挨拶になって、岡田さんは「旬くん、今日僕は手紙を書いてきました」とニッコリ。「これまで時計を盗まれたり、指輪にドレッシングかけて口の中に入れられたりしたけど(苦笑)、お世話になったので」とポケットから白い封筒を取り出した…が!観客の前で読むのが急に恥ずかしくなったのか「やっぱり家に帰って見てください」と言い出して、客席からは「えー?」とブーイングが…。何とか思い直して岡田さんは照れながらも手紙を朗読。「本当の兄貴ができた気持ちでした」と小栗さんへの思いを伝えた。これには小栗さんも「素敵な“弟”を持って幸せです」と語った。さらに小栗さんは「実は僕も手紙を書いてきました!」とニヤリ。実は岡田さんが手紙を書いてきたことを事前に知らされ、サプライズ返しとばかりに小栗さんも手紙を執筆してきたとのこと。サプライズを仕掛けたつもりが、逆に自分だけ何も知らされていなかった岡田さんは驚愕の表情で「何だよぉ…」とうなだれた。小栗さんは“兄”として「キミが隣にいてくれてよかった」と岡田さんへの感謝の思いをユーモアたっぷりに伝え、岡田さんはこらえきれずウルウル…。慌てて涙をぬぐい、客席は温かい拍手に包まれた。『宇宙兄弟』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:小栗旬&岡田将生、『宇宙兄弟』興収30億円も射程圏内のロケットスタートに浮き足立つ!『宇宙兄弟』新井浩文×濱田岳インタビュー「目をつけるとこが一緒なんです(笑)」【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.2『宇宙兄弟』×兄弟の関係『宇宙兄弟』&『ガール』の監督が登壇! NCWクリエイティブセミナーに6名様ご招待岡田将生×小栗旬主演『宇宙兄弟』試写会に30組60名様をご招待
2012年05月16日「ぴあ」調査による5月11日、12日公開の映画・満足度ランキングは、松雪泰子主演、大林宣彦監督の新作『この空の花 長岡花火物語』がトップに輝いた。2位に伊坂幸太郎の小説を中村義洋監督が映画化した『ポテチ』が、3位に知られざる児童養護施設の日常を映し出した『隣る人』が入った。その他の写真1位の『この空の花…』は、“復興、追悼、祈りの花火”として打ち上げられる長岡花火に込められた人々の想いを描く人間ドラマ。出口調査では「半ドキュメンタリーでリアリティがあって、考えさせられる」「大林監督の新しい一面が観られ、良い意味で期待を裏切られた」「監督の考え方に感銘を受けた。自分の人生のターニングポイントになる映画となった」「私は戦争を知らない世代なので、こういう作品を作ることのできる監督や俳優の存在はとても貴重だと思う」「平和への強い願いを感じることができた。若い人たちに観てほしい」など、10代から80代までの観客から高い満足度を集めた。2位の『ポテチ』は、『ゴールデンスランバー』など伊坂幸太郎作品を多く映画化してきた中村義洋監督が濱田岳を主演に迎えて描くヒューマンドラマ。アンケート調査では「舞台となった仙台の雰囲気や風景がとてもよく、自分の地元である元気な仙台が観られてうれしい!」「ストーリーに派手さはないが、展開が上手いので引き込まれ、最後には涙が出てしまった」「震災の影響を受けて作られた映画の中で一番腑に落ちた。なぜ“ポテチ”なのか、謎解きが感動を呼ぶ。キャスティングも最高だった」など、原作ファンからも太鼓判を押す声があがった。(本ランキングは、2012年5月11日(金)、12日(土)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年05月14日伊坂幸太郎の同名短編小説を映画化した『ポテチ』で、竹内結子がワンシーンのみのエキストラとして出演を果たしていることが明らかに!5月12日(土)に全国公開を迎え、新宿ピカデリーで濱田岳、木村文乃、中村義洋監督が舞台挨拶を行なったが、そこで濱田さんの口から明かされた。伊坂さんの短編集「フィッシュストーリー」(新潮社刊)に収められた一編を映画化した本作。全く同じ日に同じ病院で生まれ、全く違う人生を歩むことになった2人の男の運命を独特のタッチで描き出す。竹内さんは伊坂さん原作で中村監督がメガホンを取った『ゴールデンスランバー』に出演したほか、同じく中村監督の『チーム・バチスタ』シリーズに主演しており、本作のクランクイン時に別の映画のプロモーションでロケ地の仙台を偶然、訪れていたことから、本人の希望でエキストラ出演することになった。本作では中村監督も泥棒の“親分”役を自ら演じており、その出演シーンで後ろにいる通行人のひとりが竹内さん。仙台のご当地キャラの絵柄のトートバッグを持参しスッピンで現場に来たそうで、濱田さん曰く「イスも出さず、完全にエキストラ扱い」。中村監督によると「1回エキストラをやってみたかったらしいので、気を遣おうとするスタッフに『ほっとけ!』、『待たせておけ!』って言いました。あまり(竹内さんの訪問を周囲に)言ってなかったので、スタッフが機材を運びながら『えっ!』って二度見する感じでした」とおかしそうにふり返った。仙台での先行上映に続いて全国公開を迎えたが、満員の客席に濱田さんは「こんなにいっぱいにしてくれてありがとうございます」と感激の面持ち。木村さんは、印象深いシーンとして濱田さんと木村さんと大森南朋の車中での会話シーンを挙げ「炎天下での撮影で、ちょっとでも(タイミングが)ずれたら合わなくなるシーン。時間がかかってしまい印象に残ってます」と明かす。濱田さんはこのシーンで涙を流すが「一生懸命やったんですが、出来上がったのを見て『こんなブサイクなんだ!?』ってビックリしました」と苦笑い。中村監督は「撮影のときから『武田鉄矢さんでこの芝居見たことあるな』って思ってました」と感想を漏らし笑いがわき起こった。この日は、仙台在住の原作者の伊坂さんからもサプライズで手紙が届き「去年のいまごろ『ポテチ』の映画が観たいと監督に話しましたが、その日がこんなに早く来るとは思いませんでした」という喜びの声が伝えられ、濱田さんらは感激していた。『ポテチ』は全国にて公開中。■関連作品:ポテチ 2012年4月7日より仙台にて先行公開、5月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2007伊坂幸太郎/新潮社 © 2012『ポテチ』製作委員会■関連記事:濱田岳、ミス・ユニバース・ジャパン原綾子との対面に「キレイすぎてアタマ真っ白」中村義洋監督×濱田岳の最強タッグ再び!『ポテチ』試写会に10組20名様をご招待満席御礼!濱田岳&中村義洋監督が『ポテチ』を引っさげ、仙台に凱旋伊坂幸太郎の『ポテチ』をオール仙台ロケで映画化!濱田岳、斉藤和義らが再集結
2012年05月14日『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』の矢口史靖監督の最新作『ロボジー』が8月3日(金)より早くもブルーレイ&DVDでリリースされることが決定。このスペシャル・エディション版の映像特典として、矢口監督が初めてアニメーションの監督&脚本に挑戦した本作のアニメ化作品「アニメカ」が収録されることが明らかになった。開発した二足歩行ロボット“ニュー潮風”が大事な展示会を前に大破したため、代わりにロボットの中に背丈のぴったり合う老人を入れたことから巻き起こる騒動をコミカルに描いた本作。そのアニメ化作品「アニメカ」では、“ニュー潮風”が囲碁ロボットとガチンコ囲碁対決をする「対局」や、本編にも登場する木村電器の3人と映画館に訪れる「ムービースター」など3本のエピソードが収められている。注目すべきはアニメとなった“ニュー潮風”だけではなく、その開発者である木村電器の3人組を演じた濱田岳、川合正悟(=チャンカワイ/Wエンジン)、川島潤哉もかわいいキャラクターとなっている点。矢口監督は、今回の新たなる挑戦について「エンディングのイラストがとてもキュートだったので、思い切ってオリジナルアニメを作ってしまいました。より可愛く、よりスラップスティックに、より制御不能なニュー潮風を堪能してください!」とのコメントを寄せている。こちらのスペシャル・エディションには、ほかにも矢口監督作品の映像特典としてはおなじみでもある本編のサイドストーリーも。「ロボット大戦・前夜」、「誘拐バースデイ」と題された2作が収録される予定。アニメ化を経て、よりコミカルに、可愛らしく生まれ変わった『ロボジー』の面々、そして矢口監督のユーモアが再び観る者を心地よい笑いで包んでくれるはず。<セル>「ロボジー Blu-ray スペシャル・エディション」(※Blu-ray 2枚組)¥7,875(税込)「ロボジー スペシャル・エディション」(2枚組)価格:6,090円(税込)「ロボジー スタンダード・エディション」価格:3,990円(税込)発売日:8月3日(金)発売元:フジテレビジョン、アルタミラピクチャーズ、電通販売元:東宝© 2012 FUJITELEVISION,TOHO,DENTSU,ALTAMIRA PICTURES■関連作品:ロボジー 2012年1月14日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ■関連記事:吉高由里子、相変わらずの天然ぶり!お祝いのくす玉を舞台裏で勝手に割る矢口監督待望の最新作『ロボジー』プレスシート&“カレンジー”を5名様プレゼント『ロボジー』五十嵐信次郎×吉高由里子50歳差なんて何のそのの通じ合う“熱さ”“年男”でもうすぐパパの濱田岳、去年は「グイグイ行かせてもらった」吉高由里子、70代チアリーダーに「女子高生みたい!」と喝采
2012年05月11日異色のツーショットである。片や気弱そうで、でもどこか憎めない“いい人”のイメージが強い濱田岳。片や若手・中堅俳優陣の中でも“イヤな奴”を演じさせたら天下一品の新井浩文。タイプは正反対なれどともに個性派俳優として高い支持と評価を集める2人が映画『宇宙兄弟』で初共演を果たした。しかも単なる共演ではなく、小栗旬演じる主人公・ムッタや麻生久美子扮する才女・せりからと共に宇宙飛行士を目指すライバル同士の役柄であるから、これが面白くないわけがない!果たして現場の雰囲気は?…というか2人の仲は!?公開を前に、当代一の個性派2人の貴重なツーショットインタビューをお届け!本作の森義隆監督は、主要キャストの中でも最も若い濱田さんが「精神年齢はおれたちよりも高そう(笑)」と語っていた。この日もインタビュールームに入ってきた濱田さんを見るなり新井さんは「今日も貫禄あるね」とニヤリ。そのひと言に周囲のスタッフからも笑いが起きる。濱田さんと新井さんが演じたのは、ムッタ、せりか、ケンジ(井上芳雄)、福田(塩見三省)と共に宇宙飛行士選抜第3次試験に臨む候補生の古谷と溝口。新井さんが演じた溝口は飛行機パイロットで、冷静沈着な性格の持ち主だが、競争心が強くその言動で不協和音を響かせるところも。ムッタたちとは一線を画したクセの強いキャラクターであり、一見、これまで新井さんが数多く演じてきた“イヤな奴”の系統に属するタイプに見えるが…。「最初にムッタと話をするときから、観客が『こいつは…』と思うアクの強さはあるんだけど、一方で高学歴のパイロットで最終試験の6人に残る優秀な男ですからね。キレるにせよインテリなりのキレ方ってあると思うんですよ。普段から暴力に生きてない人がキレるとどうなるか?『落ち着いてますよ』って敬語のトーン強めて怒りを露わにしたりという部分は意識してましたね」。森監督とは同い年。「それも初めての経験だったので嬉しかった」とふり返る。「監督からは役柄についてそんなに細かい話はなかったんですよね。監督に『ウチ、イジったら伸びるよ』って言ったんだけど、そんなにイジってもらえず寂しかったです(笑)。逆に普段なら、監督をイジったり暴言吐いたりはしないですが、今回は『負けてられない!』という気持ちもあったのでガンガンいきました。監督は元々、ドキュメンタリー出身で『リアルに』ということを最初に言ってたんです。僕が本番で一度、ものすごくリアルな感じでセリフを噛んだことがあって、個人的に大好きな噛み方だったんですが(笑)、『これはリアルを追及する監督ならOKだろ』と思ったら『はい、噛んだからもう1回』ってあっさり言われたんです。マイク付けたまま『リアル志向じゃねーのかよ、おい』ってつぶやいたら『うるせーよ』って返ってきて、そういうやり取りが嬉しかったし刺激になりましたね」。一方の濱田さんは、“いい人”のイメージを180度転換。演じた古谷は霊長類の研究を専門とする青年だが、思ったことを全て吐き出してしまう強気な関西人。これまでとタイプの異なる役柄で小栗さんや新井さんにガンガンと言いたいことを言うのはさぞや楽しかったのでは?「いや、楽しむ余裕はなかったですよ。関西弁の演技はとにかく難しくて。あの閉じられた空間の6人の中で変な関西弁使ったら映画をシラケさせちゃいますからね。まずそういうプレッシャーがありました。いまふり返ると新鮮な経験だったなと思いますけどね。役についてはグイグイとモノを言うしキツイ方言でもあるので、チンピラみたいにならないように気を付けました。新井くんも言ったようにあの場にいるだけのクレバーさは持っている男なので。黙々と作業している姿を見てもらえれば、そこにいる理由を感じてもらえるかなと思います」。改めて、初めて同じ作品に参加してみての互いの印象や感想を聞いてみると「あの、やっぱり…新井さんのパブリックイメージってあるじゃないですか…(笑)」とおずおずと切り出したのは濱田さん。「怖かった?」という新井さんの問いかけに「怖いよ(笑)」と素直に頷く。「最初は本当に緊張しましたよ。『どうしよう?』って思ってた(笑)。でも、あの6人でセットの外に出たときに一番長く話してくれたのが新井くんなんですよ。人ってギャップに弱いでしょ?そこにやられたというか…(笑)。みんな先輩という状況の中で、おかげで楽しく過ごさせてもらいました」。6人の候補者が月面の基地を模した密室で10日間にわたって生活する選考試験の中で、古谷と溝口がそれぞれのキャラを全開にしてやり合うシーンもあるが、濱田さんは楽しそうにふり返る。「あのケンカのシーンでも僕は振り切って攻めていかなくちゃいけない。また新井くんがそれをどうクールにいなすかがポイントで。いつ肩透かしくらわされるのかってドキドキしつつも安心して挑めたし、ブチ切れられたと思います」。一方の新井さんにとって、濱田さんは以前から共演してみたい俳優だったという。「ウチは(濱田さん主演の)『アヒルと鴨のコインロッカー』が大好きで、そのときからずっと一緒にやってみたかった。実際に共演してみたら岳くんは、監督から入る修正に対する反応がすごく速かったです。キュッと切り替わるのはすごいなと思ってました」。さらに新井さんはいたずらっぽい笑みを浮かべながら、自身と濱田さんのこんな共通点を教えてくれた。「いつも周りをよく観察してるんですよ。誰かがミスったりしたときに、よく岳くんと目が合って、無言で『いまの見てた?』って(笑)。目をつけるとこが一緒なんですよ」。濱田さんも思い当たる節がいくつもあるようで「目が合うと吹き出しそうになるんですよ。おかげであの過酷な状況を楽しめたと思います」と語る。ムッタはもちろん、溝口も古谷も人生の半ばにして自らの夢のために新たな挑戦を決意し、実行に移した男たちである。現実には20代、30代と年齢を重ねる中で夢を諦める者が世の大半を占めるが、彼らはそんな世間の常識に左右されることなく夢を追いかける。新井さんや濱田さんも、歩んできた道は違えど夢を追い、走り続けている。己の道を選ぶことに迷いや不安はなかったのだろうか?新井さんはそんな問いに静かにかぶりを振る。「ウチはそういう考え方が理解できないですね。『仕事に繋がらない』『飯が食えない』と言って諦める人はいますが、ウチは『それなら死んでもいい』という思いでやって来た。どうせみんな死ぬんだから、自分の人生好きなことをやりたい、好きなことしかやりたくないって人間なので。そういう思いでやって来ていまがあるし、楽しくてしょうがないです」。濱田さんは子役としてキャリアを積んだのち、10代後半より再び俳優としての道を歩み始めいまに至る。「特殊な世界だから単純に比べられないけど」と前置きした上でこう語る。「僕は9歳で子役を始めたんですが、職人が集まってひとつの方向に行くという撮影の現場が本当に楽しかったんです。子供ながらにそこに混ぜてもらえるのも嬉しかったし。再びやり始めたとき、その楽しさが色褪せてなくて、9歳のときと同じ気持ちでできた。だからその気持ちが続く限りやりたいって思うし、もし僕がつまんない大人になっちゃって、その気持ちが薄れてきたらそれは引き際だと思ってます。努力が必ずしも報われるわけでもないし、ノルマも正解もない理不尽な世界だけど、それが楽しいし好きだからやれてるのかなと思ってます」。向き合い方やアプローチの仕方に違いはあれど、2人に共通するのは夢への温度とこの世界に生きる覚悟。今回、ようやく交錯した2人の個性派の歩む道が、願わくはまた時を置いて再び交わらんことを!(stylist:norihitokatsumi/photo&text:Naoki Kurozu)■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.2『宇宙兄弟』×兄弟の関係『宇宙兄弟』&『ガール』の監督が登壇! NCWクリエイティブセミナーに6名様ご招待岡田将生×小栗旬主演『宇宙兄弟』試写会に30組60名様をご招待小栗旬、結婚後初の公の場に!堤真一は「見習いたい」と結婚願望を告白!?『宇宙兄弟』主題歌をコールドプレイが担当!小栗旬「マジっすか!?」
2012年05月02日映画『ポテチ』の全国公開を前に4月25日(水)、都内で特別試写会が行われ、主演の濱田岳を始め共演の木村文乃、物語の舞台・仙台出身でミス・ユニバース・ジャパンに選ばれた原綾子が舞台挨拶を行なった。仙台在住の人気作家・伊坂幸太郎の人気短編を、過去に『ゴールデンスランバー』など伊坂作品の実写化を手がけてきた中村義洋監督が、斉藤和義を音楽に迎えて映画化。奇妙に交錯する人生を歩む、生年月日が同じ2人の男の運命を独特の切り口で描き出す。全国に先駆けて仙台では既に封切られ、大ヒットを記録している本作だが、この日の会場にも仙台から足を運んだという観客の姿も。濱田さんは夏の暑い盛りに行われた仙台でのロケに思いを馳せ「仙台のサポートメンバーのみなさんがいなかったら出来なかった作品です。現場って本当に酷くて、朝から晩までやることがある。昨日までお母さんをやってたような方に任せられるような仕事ではないんですが、それでもみなさん本当に一生懸命やってくださった。それを見て僕らも気が引き締まりました」と深々と頭を下げた。母親役を演じた石田えりについて濱田さんは「原作を読んでイメージしていたお母さん像があったんですが、お会いしたら『この人だ!』って思えました。すごい素敵なお母ちゃんで、どこかでえりさんに『お母ちゃん!』と甘えています」とふり返った。濱田さんが伊坂×中村作品の常連であるのに対し、木村さんは初めて。そんな中、濱田さんの存在に大いに助けられたようで「中村組がもう出来上がってるので『大丈夫かな?』という思いがあったんですが、(濱田さんは)本当にこのままの感じで(笑)、何も気にせずに入れました」と明かした。原さんは映画について「生まれ育った仙台の見たことある風景が出てきて、他人事とは思えず、映画の中に入り込んでるかのような気持ちで観ました。人を『何とかして助けたい』という気持ちが伝わってきました」と絶賛。濱田さんは原さんのあまりの美しさにポカンとした表情で「キレイすぎて頭が真っ白になりました」と照れくさそうな笑みを浮かべていた。中村監督はこの日、新作の撮影のため欠席となったが手紙で挨拶。「俺も原さんに会いたかった」、「岳ちゃん、原さんにくれぐれもよろしく」と未練たっぷりの様子が伝えられた。濱田さんは中村監督から具体的なメッセージがなかったことに「何だよそれ。一応、主演だよ?」とムクれて会場は笑いに包まれた。濱田さんは改めて「この映画のスタートのきっかけにはあの日のことがあります」と震災について触れつつ「でも、自分たちはどうすべきかとみなさんも考えたと思いますが、中村組は『僕らは面白い映画を作ることしかできない』と考えました。タイトな撮影でしたが、仙台で毎日楽しく作った映画。作り手がこんなに楽しんだんだからきっと楽しい映画になっています」と力強く呼びかけた。『ポテチ』は仙台にて先行上映中。5月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:ポテチ 2012年4月7日より仙台にて先行公開、5月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2007伊坂幸太郎/新潮社 © 2012『ポテチ』製作委員会■関連記事:中村義洋監督×濱田岳の最強タッグ再び!『ポテチ』試写会に10組20名様をご招待満席御礼!濱田岳&中村義洋監督が『ポテチ』を引っさげ、仙台に凱旋伊坂幸太郎の『ポテチ』をオール仙台ロケで映画化!濱田岳、斉藤和義らが再集結
2012年04月26日『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』に続き、作家の伊坂幸太郎氏と中村義洋監督が再びタッグを組んだ映画『ポテチ』。5月12日(土)の全国公開を前に、本作の舞台となった仙台にある5つの劇場で7日に上映され、濱田岳、木村文乃、中村監督による舞台挨拶が行われた。その他の写真本作は、プロ野球のスター選手・尾崎と、空き巣を生業とする今村が運命に翻弄される中で、大切な人たちと絆を深めていく姿を描いた人間ドラマ。伊坂氏と中村監督の「これまでと変わらず、もう一度仙台で映画を」という思いから、仙台駅や勾当台公園、仙台市民球場など、市民の協力を得て仙台オールロケで撮影が行われた。『アヒルと鴨の…』の撮影で何度も仙台を訪れ、本作では今村役を演じた濱田は、「(仙台は)何度来ても楽しい。色々なことがあったけど、僕らに出来ることは楽しい映画を作ることしかないと思った」と、企画立ち上げから1年足らずで公開に至った本作への熱い思いを語った。また、本来泣かないはずのシーンなのに思わず涙が止まらず、逆にそれがOKテイクとして採用されたという撮影秘話も明かされ、彼の仙台への愛着ぶりが垣間見れた。一方中村監督は、「『アヒルと鴨の…』の時は、初日舞台挨拶をしてもなかなか満席にならなかった。今回はどの劇場でも満席でとにかく嬉しい」と、全回満席となったことを喜んだ。中村監督やキャストから、「仙台の地元スタッフやエキストラの存在なくしては撮影は不可能だった」と語られる本作は、“サポートメンバー”と呼ばれる地元ボランティアと市民エキストラら延べ1000人に支えられ、わずか8日間の撮影で制作されたという。それに対して木村は、「エキストラの方たちが落ち着いて励ましあうことで撮影が無事に進められた。そういう部分も映画から伝われば嬉しい。仙台はどこにいても人の温かさを感じる」と感謝の気持ちを伝えた。本作は現在、宮城県内7劇場にて公開中、5月12日(土)より全国公開される。『ポテチ』5月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開
2012年04月09日『アヒルと鴨のコインロッカー』、『ゴールデンスランバー』など仙台を舞台とした名作を多く送り出してきた中村義洋監督×原作・伊坂幸太郎の強力タッグが贈る最新作『ポテチ』が、5月12日(土)の全国公開に先駆けて4月7日(土)、オールロケが行われた仙台にて公開され、仙台市内の劇場で主演の濱田岳、木村文乃、中村監督が舞台挨拶に登壇した。昨年3月に起きた東日本大震災を受け、伊坂さんと中村監督が「これまでと変わらず、もう一度仙台で映画を」という思いから、3度目となるオール仙台ロケでの撮影を実現させた本作。プロ野球界のスター選手と凡人、全く同じ日に生まれながらも全く異なる人生を送ることになった2人の男を中心に、目に見えない絆で結ばれた人々が運命に翻弄されつつも強く生きていく姿を描く。撮影期間わずか8日間という過酷な撮影となったが、中村監督含めキャスト陣らが「彼らの存在無くしてはこの撮影は不可能だった」と語るのが、“サポートメンバー”と呼ばれる約1,000人に及ぶ地元ボランティア・スタッフと市民エキストラの方たち。主演を務めた濱田さんは「『アヒルと鴨のコインロッカー』の撮影で初めて来て以来、仙台には何度来たか分からないけど、何度来ても楽しいし、嬉しい。いろいろなことがあったけど、僕らにできることは楽しい映画を作ることしかないと思った」と真摯に胸中を明かした。さらに濱田さんは撮影中、地元エキストラの熱気に押され、本来泣かないはずのシーンで感極まって涙が止まらなくなり、さらにそのカットが本編で使用されたという撮影秘話を披露し、“地元”仙台での公開に感動もひとしおといった様子。この日、仙台市内の5つの劇場で行われた舞台挨拶の回は全て満席となった。この最高のスタートに中村監督は「『アヒルと鴨のコインロッカー』のときは初日舞台挨拶をしても、なかなか満席にならなかった。今回はどの劇場も満席でとにかく嬉しい」と喜びの胸中を明かし、温かい拍手に包まれながら“地元愛”に満ちた舞台挨拶は盛況のうちに幕を閉じた。『ポテチ』は仙台にて公開中、5月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:ポテチ 2012年4月7日より仙台にて先行公開、5月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2007伊坂幸太郎/新潮社 © 2012『ポテチ』製作委員会■関連記事:伊坂幸太郎の『ポテチ』をオール仙台ロケで映画化!濱田岳、斉藤和義らが再集結
2012年04月09日『アヒルと鴨とコインロッカー』『ゴールデンスランバー』チームの最新作『ポテチ』が、第4回沖縄国際映画祭・長編プログラムPeace部門でワールドプレミア上映され、キャストの濱田岳と木村文乃が舞台あいさつを行った。その他の写真本作は、東日本大震災直後に企画・製作され、震災後の仙台でオールロケを敢行した映画。主演の今村を演じた濱田は「僕たちはいつもどおり、面白い映画を作ることしかできないと思ったんです。震災後の仙台が舞台ですが、元気な仙台、ほっとできる映像をカメラにおさめています」。あたたかな気持ちになれるはずと、笑顔でコメントした。また、「中村組は僕にとって居心地のいい場所。この映画は一週間で撮ったんですが、一週間ふざけどおしました(笑)」と語るように、濱田は中村監督作品にはお馴染みの俳優。一方、共演の木村は今回が中村組に初参戦となり、「本当に素敵なチームです。お互いが励ましあって、笑いあっている楽しい現場でした」と印象を語った。この映画の原作は、伊坂幸太郎の13冊目の中短編集『フィッシュストーリー』のなかの中編『ポテチ』。同じ生年月日に生まれた今村と尾崎は、26年後、空き巣を生業とする凡人とプロ野球のスター選手という別々の道を歩いていたが、見えない力によって引き寄せられていく。そんな同じ誕生日という設定について濱田は、「僕はまだ同じ生年月日の人に会ったことはないんですが、出会ったら飲みに行きますね(笑)」。木村は「誕生日が同じというだけで距離が近くなりそう。私は誕生日が10月19日なんですけど、10時19分とか、自分の誕生日の数字を偶然目にするとうれしくなったりします」。女性の感性が垣間見られる木村の発言に、濱田は苦笑いだった。そして、舞台あいさつの最後には「いろいろな想いがギュッと詰まった作品」と2人それぞれがメッセージを送る。木村の「誰かのためを思って行動することにムダなことはひとつもない、そんな想いが込められている映画です。観た後に、行動してみようかな、一歩すすんでみようかなと思ってもらえたらうれしい」という言葉にうなずきながら、濱田は「中村監督からの伝言をあずかってきました。68分という短い映画なのでトイレの心配は全くない、安心して観られるということをしっかりと言うんだぞ!と言われたので、安心して楽しんでください(笑)!」。あたたかさとユーモアに満ちた映画同様に、舞台あいさつも終始なごやかだった。『ポテチ』は7日から仙台先行公開され、5月12日(土)から全国公開される。取材・文・写真:新谷里映
2012年04月02日岳南鉄道は10日、「2012春 機関車・電車祭り」を開催した。比奈駅での機関車3台の撮影会や、ちょっと変わった経路を走るミステリートレインの運行などが行われた。17日のダイヤ改正で貨物列車の運行が終わることもあり、機関車ファンたちが集まってにぎやかだった。レトロな機関車たちと、気になるミステリー列車の経路をレポートする。岳南鉄道は静岡県のローカル私鉄。東海道本線の吉原駅に接続し、製紙工業地域をぐるりと巡って、岳南江尾駅まで9.2kmのミニ路線を運行している。車窓から何度も富士山が見える電車として、あるいは新幹線の高架線の下を2回もくぐる電車として、そしてなによりも、ワム80000という古い貨車の運行で鉄道ファンによく知られている。機関車が貨車を押し、途中で連結器を外して、添乗係員が手動ブレーキ操作をする「突放作業」は、全国でもここだけで見られる光景だった。「2012春 機関車・電車祭り」は貨物列車の運行が終わる数日前に開催された。もしかしたら、今後は機関車を見られなくなるかもしれない。そんな思いで駆けつけたファンも多かっただろう。岳南鉄道は機関車だけではなく、電車も名物だ。元京王井の頭線3000系電車を改造しており、2両編成の8000形1本と、1両編成の7000形が3台ある。井の頭線の3000系電車は昨年冬にすべて引退したこともあり、いまとなっては貴重な生き残りといえる。イベントのメインは、比奈駅での機関車の展示。その他、機関車の体験運転、機関車添乗体験と、まさに機関車尽くし。貨物列車のルートを走る快速電車やミステリートレインも運行されていた。まずは吉原駅から8000形に乗り、比奈駅へ。比奈駅構内では3台の電気機関車が並んでいた。ホームに近い側からED501、ED403、ED402。岳南鉄道にはほかに休車扱いのED291があり、現在は岳南富士岡駅に留置されているとのこと。凸型機関車のED501は1928(昭和3)年製。上田温泉電軌で「デロ301」として37年にわたって活躍し、三河鉄道へ譲渡。名古屋鉄道に合併されたときにED501となり、1970(昭和45)年に岳南鉄道へ。御年84歳ながら現役で、おもに比奈駅で貨車の入れ替えを担当しているそうだ。ED403とED402は松本電鉄からの移籍組。ただし出自がちょっと違う。ED403は1966年に日本車輌が製造した。東京電力安雲ダムの建設資材輸送で活躍し、1972年に岳南鉄道に移籍。牽引力が大きく扱いやすいため、工場の出庫、構内の入れ替え、本線上の貨物列車まで幅広く活躍しているという。クリーム色の帯には主要顧客の「日本大昭和板紙吉永」のロゴが入っている。ED402は東京電力梓川水系ダム工事用に活躍した機関車で、日本車輌が1965年に製造したとのこと。松本電鉄から岳南鉄道への譲渡は1971年。おもに本線で運行され、紙輸送の主力機に。岳南富士岡駅に留置中のED291は1927(昭和2)年に日本車輌で製造された。豊川鉄道のテキ52号として使われ、後に国鉄ED29形として飯田線で活躍。1959年に岳南鉄道にやってきたそうだ。今回のイベントでは、運転体験にED402、乗車体験走行にED501を使用。比奈駅では鉄道部品などの販売会も行われ、貨物列車の行き先票、手すり、踏切警報器、キーホルダーなどが並んだ。ミステリー列車といえば「行き先不明」のイベント列車を指す。車内で行先を当てるクイズなどが行われ、乗客はどこへ連れて行かれるかわからない。古くは国鉄が開催した「銀河鉄道999号」が有名で、この列車は上野発。到着地は烏山線の烏山駅だった。最近では、千葉県のいすみ鉄道がホタル観賞用の行先不明列車を運行していた。これはクイズというより、「ホタル生息地の保護のため内緒にしてほしい」という趣旨だった。さて、岳南鉄道が運行するミステリートレインはどうだろう。行先不明といっても、吉原駅から終点の岳南江尾駅まで、たった9.2km。支線はなく、単純に往復するだけのように思える。この日のイベントでは、11時33分発のA列車と、13時41分発のB列車が用意されていた。筆者は機関車を展示中の比奈駅から戻り、B列車に乗ってみた。案内人は吉原駅勤務の本多氏。同社のイベント列車の案内人として、鉄道ファンに親しまれている人物だ。「ミステリーといっても(岳南)江尾まで行って戻ってくるだけですが、途中で何かが起きます」と、本多氏のいきなりネタバレ発言があり(笑)、乗客全員の「出発進行!」のかけ声で吉原駅を出発した。本多氏の流暢な沿線ガイドを聞きながら、7000形7002号は走り出した。ちなみにこの電車、モーター付きの中間車の両側に運転台をくっ付けたそうだ。電車は比奈駅を過ぎ、撮影会参加者に見送られて次の岳南富士岡駅にも停車。ところが、この駅を出てすぐの踏切上で停車して、運転士が後部運転台へ移動。折り返して再び岳南富士岡駅へ。下り電車の到着を待って、そのまま比奈駅へ戻ってしまった。さらに比奈駅を出た先でまた折り返し、比奈駅へ戻って……、となにやら怪しい動き。この次がミステリーポイント。なんと比奈~岳南富士岡間のヤード1番線、つまり、本来は貨物列車しか走らないルートを通ったのだ。このヤードは5番線まであり、ワム80000を最大80両も収容できるという。電車が一時停止した後、参加者たちは間近に見えるヤード3番線の貨車を撮影していた。このまま電車は岳南江尾駅へ。その途中でも本多氏の車窓解説は続く。古墳の話、富士山ビュースポット、第2東名高速の橋などの見どころのほか、新幹線が見える難読駅・須津(すど)の駅名標の話、いまや貴重な電鐘式踏切警報器と電鈴式踏切警報器の聞き比べなど盛りだくさん。岳南江尾駅では10分間の折り返し休憩があった。この駅では、毛並みの良い黒猫が改札口で待っていた。「名前はアイちゃんだったかな……」と本多氏。すごい。何でも知っている。このまま吉原駅へ戻るかと思ったら、帰路もミステリールートがあった。ひとつは岳南富士岡駅の車両工場突入体験。電車に乗ったまま工場見学。クレーン装置やピットなどの説明を聞く。車庫の影に隠れて、後から来た上り電車を眺めた後、今度こそ吉原駅へ……、と思ったら、吉原駅の直前でまたまた貨物用ルートに入った。ここは岳南鉄道とJR貨物が貨物列車を引き継ぐ線路だ。最も北側が旅客列車の使う本線で、その隣の「貨物3番線」は機関車の付け替え用の線路。ミステリー列車が進入した線路はさらに隣の「貨物2番線」で、比奈から来た貨物をJRに引き渡す線路とのこと。隣の「貨物1番」は、JR貨物から戻ってきた貨車を受け取る線路だという。筆者が乗ってきたミステリー列車は、普段貨物列車が運行するダイヤだったというわけだ。ちょっとだけ貨物列車を体験した参加者たちは、JRの線路に待機している貨物列車を撮影。岳南鉄道の下り列車の8000形を見送り、吉原駅に戻った。往復約1時間半。たった9.2kmだけど、まさにミステリーなルートを走る列車だった。岳南鉄道は貨物列車の運行終了で経営が厳しくなるものの、沿線自治体の支援で今後も旅客列車の運行は継続できる見込み。鉄道ファンの楽しみはちょっぴり減ってしまうけれど、元京王電鉄3000系の改造車はユニークで、製紙工場や富士山を背景に写真を撮るファンも多いという。また、吉原本町は旧東海道の宿場町として歴史があり、本吉原はB級グルメ「つけナポリタン」で売り出し中。イベント当日は雨天で見られなかったが、車窓の富士山はすばらしく、工場の夜景もおすすめとのこと。次回は岳南鉄道とその沿線をゆっくり旅してみたい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月14日人気作家・伊坂幸太郎の同名小説を中村義洋監督が手がけ、4度目のタッグとなった映画『ポテチ』の完成披露試写会が17日に仙台で行われ、中村監督と主演の濱田岳が登壇した。完成披露試写会の模様『ポテチ』は仙台を舞台に、同じ年・同じ日に生まれた、空き巣を生業とする主人公と野球選手が織り成す“人と人との絆”を描いた作品。昨年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、被災地の仙台を勇気づけようと伊坂氏と中村監督が企画し、映画化に至ったという。“これまでと同じようにもう一度仙台で映画を”という想いを胸に、2006年『アヒルと鴨のコインロッカー』、2009年『ゴールデンスランバー』に続き3度目の仙台オールロケを敢行した中村監督は、舞台あいさつで「僕たちにできることは、今までと同じように真面目に仕事をやることだった」とコメントした。また、わずか8日間という短く、濃い撮影期間中に中村監督やスタッフを支えた、仙台のボランティアスタッフと市民エキストラ約1000人の“サポートメンバー”の中から、この日は数十名のメンバーがゲストとして登壇。中村監督は「サポートメンバー、エキストラの方の存在無くしては映画の完成は有り得なかった」と感謝の気持ちを述べると、サポートスタッフからは「通常ではプロの映画のスタッフが行う仕事を、私たちに任せてもらってやりがいがあった」との声があがった。中村監督、スタッフと仙台市民が一丸となって制作した本作は、4月7日(土)から仙台にて先行上映され、5月12日(土)から全国で公開される。『ポテチ』4月7日(土)仙台にて先行公開5月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開(C)2007伊坂幸太郎/新潮社(C)2012『ポテチ』製作委員会
2012年02月20日『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督最新作『ロボジー』が1月14日(土)に公開を迎え、主演の五十嵐信次郎(ミッキー・カーチス)、吉高由里子、濱田岳、川合正悟(Wエンジン/チャンカワイ)、川島潤哉、矢口監督とロボット“ニュー潮風”が舞台挨拶に登壇。劇中に登場するニュー潮風のライバルロボットたちも駆けつけ、会場は盛り上がりを見せた。大破したロボットの代役として偏屈な老人をロボットの中に入れてロボット展に出展したことから巻き起こる大騒動を描き出す本作。この日は映画の上映後、舞台上にニュー潮風が登場。五十嵐さんの声で「明けましておめでとうございます。司会を務めさせていただくニュー潮風です」と挨拶をして喝采を浴びた。矢口監督は「2006年に最初の台本を書いて、そこからコツコツと積み重ねて作った映画です」と公開を迎え感慨深げ。73歳にして主演を飾った五十嵐さんは「クソ寒い中、早くから来てくれてありがとうございます!」と感謝の思いを口にした。このメンバーの中でロボットに入れてみたい人は?という質問に五十嵐さんは一年前の冬に氷点下で行われた撮影の恨みを込めて「監督をロボットの中に閉じ込めたい」とポツリ。濱田さんは五十嵐さんのロボットぶりについて「この窮屈なロボットスーツを73歳に着せるって快感でした。中から小声で『頸動脈が…』って聞こえてきて、あれほど驚いたことはなかったですね(笑)」と現場での五十嵐さんの苦労を明かした。吉高さんにロボットスーツを着せるという案については、その場の全員が全力で即否定。監督が「吉高さんを入れたらより制御不能になる。ほかのロボットを踏み潰しそう」と言えば、濱田さんも「考えたくない」。川合さんが「ロボット戦争映画になりそう」と言ったところで吉高さんが冷たい笑顔で「川合さん、今日はTVも来てるので」とやんわりと警告し、会場は笑いに包まれた。矢口監督の口からは、この舞台挨拶の最後の記念撮影用に用意されたお祝いのくす玉を、説明を受けている最中に吉高さんが割ってしまったことまで暴露されたが、当の本人は「条件反射で、糸が垂れていたら引っ張りたくなる」と弁解し笑いを誘った。この日は、劇中にも登場する本物のロボット、ムラタセイサク君(村田製作所)、ヴイストンティクノ、オムニゼロポイント7、オムニゼロポイント9、アルクノン?(以上、ブイストン株式会社)も公開のお祝いに駆けつけ、それぞれ一芸を披露。その動きに吉高さんが「50年後、100年後がどうなるか楽しみですね」と目を輝かせたが、矢口監督が「その頃には五十嵐さんは見られなくて残念ですね」と毒舌のコメントで、再び会場は笑いに包まれた。『ロボジー』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:ロボジー 2012年1月14日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ■関連記事:矢口監督待望の最新作『ロボジー』プレスシート&“カレンジー”を5名様プレゼント『ロボジー』五十嵐信次郎×吉高由里子50歳差なんて何のそのの通じ合う“熱さ”“年男”でもうすぐパパの濱田岳、去年は「グイグイ行かせてもらった」吉高由里子、70代チアリーダーに「女子高生みたい!」と喝采73歳ミッキー・カーチス、懐かしの日劇に凱旋し生演奏!
2012年01月15日濱田めぐみと田代万里生が主演するミュージカル『ボニー&クライド』が1月8日、東京・青山劇場で開幕した。劇団四季で活躍していた濱田はこれが退団後、初の舞台出演。初日前日に行われたインタビューで「舞台上が自分の生きる場所だとすごく思った。新しい出発、新しい風が吹いています。このスタッフとキャストと一緒に新しいスタートが切れたら、という期待感でいっぱい」と約1年ぶりの舞台復帰への思いを語った濱田が、今までにない等身大の女の子の役に挑戦している。『ボニー&クライド』チケット情報はこちら作品は、映画『俺たちに明日はない』のモデルとなったことでも知られる実在のギャング・カップル、ボニーとクライドを主人公にした物語。世界恐慌などもあり閉塞した状況下の1930年代アメリカの空気を舞台上に再現、そこに“暴走する若者たち”の姿を痛快さと悲劇的な両面から描いていく。今まで自己主張のはっきりした、自立した女性の役が多かった濱田が、恋のために道を踏み外していきながらも、ふと「ママに会いたい」と呟くような普通の女の子を熱演。一方クライドも、育ちの良い役が多かった田代が生き生きと演じ、ふたりとも新境地を見せている。強盗と殺人を繰り返しアンチ・ヒーローとされるボニーとクライドだが、思いがけず悪い方向へと転がっていってしまう運命の中、「死んだように生きたくはない」と目に見えない何かと戦っているかのようなふたりの懸命な生き方が切なく映る。昨年12月にブロードウェイでも開幕したばかりのこのミュージカル、音楽はフランク・ワイルドホーンが手がける。インパクトの強い壮大な楽曲で日本でも人気が高い作曲家だが、本作はジャジーなナンバーが多用され、今までのワイルドホーン作品とは一線を画しクールな風合いに。「日本にはなかなかない香りがする音楽がたくさんあって、アメリカらしいノリのいい曲もいっぱい。でもすごく役柄によって求められる歌の力が必要になってきます」と田代。濱田も「聴くと気持ちがいいのですが、実際歌うとなると、基本どおりに歌ってもその曲の良さが出ない。手ごわいです」と苦労を語る。だがともに抜群の歌唱力を持つふたり、迫力満点、聴き応え充分。特に濱田が後半歌う『死ぬのもそれほど悪くない』は情感たっぷりのバラードナンバーで濱田めぐみここに健在、といわんばかりの熱唱、劇場空間を圧倒していた。悲劇的なシーンでもカッコよくスウィング・ジャズ調の楽曲がかかるなど、作劇的にも面白い。また幼なじみで彼女を愛するテッド役の藤岡正明(中河内雅貴とのWキャスト)や牧師役のつのだ☆ひろ等、ふたりを取り囲むキャストも個性的で力強い歌声を響かせ、非常に充実した舞台になっている。「ストーリーはボニーとクライドの恋愛ものですが、拳銃や保安官が出てきたりとあの時代のアメリカの空気感がすごく出ている。男の子たちが昔憧れてた世界じゃないかな。たぶんイメージなさってるものよりもっとハードですよ」と濱田。公演は1月22日(日)まで。1月28日(土)・29日(日)には大阪・新歌舞伎座でも上演される。チケットはともに発売中。
2012年01月10日映画『ロボジー』の公開を控え1月9日(月・祝)、“おじいちゃんおばあちゃんの原宿”とも言われる東京・巣鴨のとげぬき地蔵の商店街でヒット祈願イベントが開催。ミッキー・カーチス改め五十嵐信次郎を始め、吉高由里子、濱田岳、川合正悟(=チャンカワイ/Wエンジン)、川島潤哉らキャスト陣と矢口史靖監督が出席し、商店街を訪れた人々に映画をアピールした。開発した二足歩行ロボットが展示会を前に大破したため、代わりにロボットの中に背丈のぴったり合う老人を入れたことから巻き起こる騒動をコミカルに描く。五十嵐さんら男性陣は紋付き袴、そして吉高さんは白と黒の着物姿で登場。とげぬき地蔵でヒットを祈願し、せんべい屋や和菓子屋、洋品店が立ち並ぶ商店街を練り歩いた。映画のヒット以外に何を祈ったのかを尋ねられた五十嵐さんは「今年はなるべく寒いところでの撮影がない作品に出たい」と氷点下の極寒の中で本作の撮影を敢行した矢口監督をチクリ。当の矢口監督は「家内安全を祈って映画のこと忘れてました…」とまさかの告白。「豆大福を買いたかったけど、お賽銭で使ってお金がなくて」と映画そっちのけで初めて訪れる巣鴨を楽しんでいたようだ。濱田さんは「おじいちゃん(=五十嵐さん)と吉高由里子のお世話係をやった濱田岳です」と挨拶。辰年の今年は年男だが、司会者から「昨年は私生活でも充実を」と結婚、そしてまもなく第一子が誕生することに触れられると「グイグイと行かせていただきました」と笑いを誘っていた。濱田さんと同じく年女の吉高さんは「『ロボジー』を観て、元気なジイやバアが増えたら明るい日本になると思います」と映画をアピール。途中、かんざしが首筋に触れたのを虫と勘違いして濱田さんが話している最中に突如、悲鳴を上げる一幕も。監督は「どうぞこの子のことは気にせずに進行してください」と吉高さんをすっかり“天然キャラ”扱い。五十嵐さんは吉高さんを気遣うフリをして「背中を見た」とニンマリ。映画同様にやりたい放題だった。震災発生時、本作の編集作業に入っていたという矢口監督は「まず、被災地で試写を行なったのですが、みなさんにものすごく楽しんで笑ってもらいました。これまで僕は映画をただ娯楽として作っていましたが、それだけじゃないと感じました」と真摯な表情で語り、映画が持つ“笑い”の力を訴えた。『ロボジー』は1月14日(土)より全国にて公開。■関連作品:ロボジー 2012年1月14日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ■関連記事:『ロボジー』五十嵐信次郎×吉高由里子50歳差なんて何のそのの通じ合う“熱さ”吉高由里子、70代チアリーダーに「女子高生みたい!」と喝采73歳ミッキー・カーチス、懐かしの日劇に凱旋し生演奏!
2012年01月10日映画『ロボジー』の60歳以上限定試写会が12月7日(水)に都内で開催され、主演の五十嵐信次郎(ミッキー・カーチス)に吉高由里子、濱田岳、川合正悟(Wエンジン)、川島潤哉、矢口史靖監督が上映前の舞台挨拶に登壇。加えて、各方面で活躍するスーパーおじいちゃん&おばあちゃんも登場し、登壇陣と観客合わせて計31,084歳、平均69.5歳の史上最高齢試写会は異例の盛り上がりを見せた。73歳で主演を務めるのに際して「新人の気持ちで」、“五十嵐信次郎”と改名したカーチスさんは高齢者で埋まった客席に開口一番「大丈夫?生きてる?」と毒舌。矢口監督は「こんなシワシワの会場は初めて(笑)」、吉高さんは「お元気ですか?ちゃんと今日は看護師もいらっしゃるので(体調悪くなったら)恥ずかしがらずに呼んでくださいね」、濱田さんは「寒い中、節々が痛む中、来てくださってありがとうございます」とユーモアたっぷりに挨拶した。客席には60代、70代のみならず、80代さらには90代の方も!かつてカーチスさんが一世を風靡した日劇ウエスタンカーニバルを見に行ったという観客も見られた。カーチスさんは今年の1月に行われた撮影をふり返り「ロボットが30キロもあって一度中に入ったらトイレにも行けない。九州で撮影と聞いて暖かいかと思ったらマイナス2度で虐待を受けました」と苦労を明かした。ゲストとして登場したのは3組の“スーパーおじいちゃん&おばあちゃん”。1人目は、75歳にしてボディビルダーとして活躍する金澤利翼さん。黒いマントを脱いで、鍛え上げられた肉体を披露すると客席、そして登壇陣から驚嘆の声が上がった。続いて登場したのは、73歳でなわとび競技の6種目で世界記録を保持している鈴木勝己さん。壇上で二重跳び、三重跳び、さらには四重跳びまで成功させた。最後に登場した79歳の滝野文恵さんはシニア・チアリーダー「ジャパンポンポン」のリーダー。この日は仲間たちも駆けつけ、両手にポンポンを持って華麗な舞を見せつけた。最後にはポーズもバッチリと決めて客席から喝采を浴びた。横で見ていた吉高さんも「女子高生みたい!」と元気すぎるおばあちゃんたちの迫力に圧倒された様子。川合さんも「惚れてまうやろー!」とおなじみの惚れキャラでチアリーダーたちを称えた。ゲストたちに負けず劣らず元気なのがカーチスさん。ちょうど名古屋でライヴを行なっている最中で、この日の朝一番で上京して舞台挨拶に参加。またすぐに戻って明日も公演を行うという。この日は60歳を過ぎて始めたというハーモニカを披露し、会場は温かい拍手に包まれた。『ロボジー』は2012年1月14日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ロボジー 2012年1月14日より全国東宝系にて公開© FUJI TELEVISION,TOHO,DENTSU,ALTAMIRA PICTURES■関連記事:73歳ミッキー・カーチス、懐かしの日劇に凱旋し生演奏!
2011年12月07日