10/30発売、雑誌『anan』の「新世代スポーツ男子」のページで、人気の炎鵬関をインタビューさせていただいたときのこぼれ話を紹介します。小兵ながらも人気絶大、大相撲を沸かせる炎鵬関。「アンアンから取材の依頼をいただいたときは、『ヤバい!!』ってなりました。だって、アンアン知らない人、いないじゃないですか。みんなに自慢しちゃいました(笑)」好きな食べ物、プライベートについて深掘りインタビューしました!ーー卵がお好きと聞いたので、本誌のインタビューでは、プリンと卵入りのサンドウィッチをお持ちして、食べていただきました。卵、1日1個は食べますね。プリンとか、卵が使われているものは何でも好きです。ーー本場所中は、取組までにどんなルーティンがあるんですか?だいたいいつも流れはほぼ一緒です。昼は絶対、卵かけご飯か、Uber Eatsで吉牛を頼みます。その後、少し昼寝というか、ちょっと寝転がって、行く前にコーヒー飲んで、ガム食べて気合い入れて、という感じですね。場所入りしてからは、ストレッチを必ずします。ーーお休みの日は何をしているんですか?友だちとご飯行って、飲みに行って、って感じですかね。場所中はお酒を控えていて、一滴も飲まないんですよ。でも、休みの時は気にせず飲んでます。ーーどんなお酒を飲むんですか?何でも飲みますよ。でも、いちばん好きなのはビールですかね。でもずっとビールだと腹いっぱいになっちゃうんで。最初ビールで、そこから麦のソーダ割りやハイボール飲んだり。結構、日本酒も好きですね。でも、そんなに強くないので、シャンパンとかテキーラを飲んじゃうと一気につぶれます(笑)。ーー力士仲間と行くことが多いですか?阿炎関や阿武咲関とか、同い年くらいの関取と飲むのは楽しいですね。そういうときは、相撲の話はしないです。普通に、どうでもいいことを話して、バカやってるのが楽しいです(笑)。あと、最近、食通の輝関のおかげもあって、美味しいものを覚えてきて。美味しいものを食べてるときも楽しいですね。ーー最近、食べた、いちばん美味しかったものを教えてください。この間、輝関に連れて行ってもらった天ぷら屋さんがあるんですけど、一個一個揚げてくれて、すごく美味しかったです。天ぷらとか、今まで安いのしか食べたことなかったので…。あと、北海道この間行ったときに、炉端焼き発祥の店みたいのに行ったんですけど、オスシシャモがバカうまかったですね。そのとき、碧山関(体重193kg。ブルガリア出身)もいて、「こんなに美味しいの、初めてだよ!」って、シシャモをポッキーみたいにパクパク食べてました(笑)。ーーファンの方にいろいろプレゼントなどをもらうと思いますが、何が嬉しいですか?栄養食品とか、卵とかささみとかでも嬉しいですし…。ーープレゼントに卵やささみ!?(笑)。あと、リラックスできるようないい香りのものが好きです。アロマとかお香とか。線香みたいな落ち着く香りも、海外の香水も好き。ボディソープにこだわったりとかもします。以前、ロクシタンのをいただいたんですけど、あれ、いい香りですね!毎日使ってると、すぐなくなっちゃいますけど…。ーー自分にとって大事なものを3つ挙げるとしたら?今は、まず相撲。で、家族。次に睡眠ですかね。ーー睡眠の順位、高いですね!(笑)睡眠、めっちゃ大事ですね。僕、寝ないと本当何もできない人間なんで。今日もお昼12時とかまで寝てたんすけど。毎晩、寝る時間は決まっていなくて、眠たくなったら寝る感じです。ーーでは、自分に足りないものって、何だと思いますか?めっちゃあるっす。まず頭の良さですね。背もほしいっすね。ーーそうですか?小さい体を十分に活かした相撲を取られているので、背は要らないような気もしますが…。相撲取りとしてはもういいかな、と思うんすけど、男としてはほしいっす(笑)。ーー『anan』本誌のインタビューでは、「好きなタイプは目と歯がきれいでショートカットの子」って答えられてましたけど、内面的にはどんな人がいいですか?一緒にいて楽で、安らげる人がいいです。束縛しないこととか、友達に気に入られることとかもありますけど、やっぱりありのままの自分でいられる女性がいいですね。ーー11/10(日)から、福岡国際センターでの大相撲十一月場所が始まりますね。抱負を聞かせてください。勝ち負けも大事ですけど、気持ちが伝わるようないい相撲を毎日取っていきたいです。そういう相撲は援してもらうきっかけにもなりますし。力士もパフォーマーというか、「観せる」のが大相撲だと思うんで。ーーたしかに炎鵬関の相撲は、いつも全力ぶりが伝わります。たまに、勝敗が決まってしばらく、倒れたまま立ち上がれないときもありますよね。そうですね、力を使いきってしまって。主役になろうとは思わないけど、おもしろい存在になりたいですね。名脇役じゃないですけど、こいつやってくれるんじゃないかな、って期待してもらえるような。ーーでは最後に、アンアン読者にメッセージをお願いします!女性で相撲好きな人は少ないと思うので、これを見て少しでも興味をもってもらえたり、相撲を観るようになってくれたらうれしいですね。誌面に入りきらないほどたくさん話してくれた炎鵬関。おいしそうにサンドイッチを頬張る関取の様子は、ぜひ本誌でご覧下さい!炎鵬晃(えんほう・あきら)1994年10月18日、石川県生まれ。好きな食べ物は卵料理やプリン。いい香りのボディソープやスキンケアアイテムを使うのも大好き。ここで会えます!奇数月の第2日曜日から第4日曜日まで行われる本場所のほか、日本各地で行われる巡業に出場。次の本場所は11/10~24、福岡国際センターで行われる大相撲十一月場所。チケット大相撲などで前売り券を買って、ぜひ!※『anan』2019年11月6日号の未掲載こぼれ話。写真・天日恵美子スタイリスト・高島聖子取材、文・古屋美枝(by anan編集部)
2019年11月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「本名と芸名」です。みなさまご存じかと思いますが、僕も芸名です。岡崎は、MC業をやっていた母が芸名として使っていた名字からとりました。本名の「岡」に「崎」をつけたのは母が所属していた事務所の社長さんだそうです。「体育」は、名前らしくない名前がよくてつけました。とても気に入っています。何がいいかというと、検索がしやすい。僕の名前は他の方とかぶることもないですし、略称にもならないので「岡崎体育」だけで検索をかければ、すぐに僕の情報にヒットするし、僕が検索してもみなさんのコメントにすぐにたどり着きます。キーワードとしてトレンドに乗りやすいのもいい。それは、とくに戦略として考えていたことではないんですけれど、結果的にいい名前だったなと思ってます。ファンの方々は「体育くん」とか「体育さん」と呼んでくれます。ミュージシャン仲間は「岡ちゃん」とか「岡くん」。それは本名の「岡」からなのか、岡崎体育の頭文字の「岡」からなのか、そこはなんかよくわかりませんが、まあ僕のアイデンティティは公私ともに“岡”にあるということで間違いないのかなと思います。ひとつ名前に関してこだわりがあるとすると「岡崎体育」の表記の仕方です。僕の中で「岡崎体育」はひとつのワード。名前というよりもプロジェクト名なんです。だから、つながっていないといけない。「瑛太」さんと同じシステムと考えていただければ分かりやすいと思います。でも、よく楽屋前とかに貼ってある名前は「岡崎 体育様」と、「岡崎」と「体育」の間に半角スペースが入っている。「瑛太」の「瑛」と「太」の間に半角スペース入れますか?入れないですよね。「岡崎体育」もそれと同じ扱いにしてほしいんですけど、なかなか分かってもらえません。雑誌などでプロフィールを書いていただくときも、平仮名で「おかざき・たいいく」と書かれてしまうけど、それも「・」は必要ない。実はこのananの連載でもプロフィールに「・」が入っていましたけど、今週号から取ってもらうことにしました。先週のバックナンバーとぜひ比べてみてください。でも、マネージャーは僕のことを「体育さん」と呼び、ディレクターは「岡崎くん」と呼ぶ。もっとも信頼を置く身近なスタッフさえ統一ができてないので、ま、みなさんには名前覚えていただけたら結局どっちでもええです。おかざきたいいく6/9、たまアリで行われたワンマンコンサートのDVDとBlu‐rayが、10/30に発売!来年2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催!※『anan』2019年10月30日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年10月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ヒャダインさん」です。ヒャダインさんは、僕がデビュー前からむちゃくちゃ背中を追いかけている方です。自分が大学生のころからニコニコ動画の投稿などネットの世界では名を馳せていて、当時からすごく刺激を受けていました。ヒャダさん(普段お呼びしている呼称)が『情熱大陸』に出演された時には録画して、何度も何度も繰り返し見ました。ちょうど僕もひとりで本格的な音楽活動を始めようと決めた時だったので、ヒャダさんがどんな機材を使っているのか、どんな環境で制作をされているのか、すべて知りたかった。20回以上、見たんじゃないかな?何を言っていたかもほぼ覚えています。ヒャダさんの何がすごいかというと、タイアップや提供曲での寄り添い方。ももいろクローバーZなどのアイドルやアニメのテーマソングなど、幅広く楽曲提供をされているヒャダさん。クライアントや依頼してきたアーティストが求めているものや、いま必要なものは何かをすぐにのみ込んで、最適な形でアウトプットできる能力は本当にすごい。僕も制作者としてはクライアントに寄り添うタイプなんですけど、でもそれは水面下で下調べをしまくって、がんばってがんばって、やっと寄せて作れている感じ。ヒャダさんのようにスパスパとやってのける方にはリスペクトしかありません。ずっと憧れていたヒャダさんに初めてお会いしたのはデビューしてすぐのころ。日テレの『PON!』に出演した時、レギュラーだったヒャダさんの楽屋にご挨拶にいきました。リリースしたばかりの『BASIN TECHNO』を持っていくと、「もうタワレコで買ったから」と特典のシールまで見せてくれた。それから共演の機会も多く「終わったらごはんいこうよ」と誘ってくださって公私ともに仲良くさせていただいています。プライベートでお話をする時はずっと僕が質問しています。ほぼ音楽のことばかり。そうするとすごく丁寧に説明してくれて、話を聞いていて勉強になることばかりです。音楽に向かう姿勢もしっかりされていて、制作は日中に行うと決めているとか、ダラダラ徹夜で作業している僕からすると目から鱗。バラエティ番組に出ていたりするし、すごくポップな存在に見えますが、ガチですごいプロデューサーです。2000年代トップクラスの才能をお持ちなのに、音楽以外の話をするとネガティブでこじらせ男子な一面も見えて、そのギャップもまた面白いんです。おかざき・たいいく6/9、たまアリで行われたワンマンコンサートのDVDとBlu‐rayが、10/30に発売!来年2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催!※『anan』2019年10月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年10月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「東京進出」です。ついに東京に新居を構えました。東京暮らしはとても快適です。これまでもずっと東京と京都を往復して仕事をしていたので、急に東京に馴染めと言われたわけでもなく、逆に仕事終わりで新幹線に飛び乗り、遠距離移動する必要がない分、とても楽になったといえます。しかし、日々の生活を始めてみると、改めて実家のありがたさを感じます。布団のシーツを替えるのはこんなに面倒くさいんや、というのも初めて知りましたし、ちょっとしたゴミを放置しておくと、僕が片付けない限りそのゴミはずっとそのままです。実家だったら誰かが捨ててくれるのに、もう捨てるのは僕以外にいません。家族に家事をやってもらっていた分、僕は音楽に没頭できていたんだなと痛感しましたね。たまアリという大きな夢を叶えられたのも、この実家のサポートがあったからこそです。これからは、掃除や洗濯、料理など家事をやらないといけないので、音楽を作る自由な時間はかなり減ってしまうと思います。東京に出てきて、自由な音楽環境が手に入ったんじゃないかとみなさんは思うかもしれませんが、意外にも出てきたことで減りましたね。家事しないといけないんで。ミュージシャンなんだし、東京でもっと浮かれた暮らししてもいいんじゃない?と思う方もいるかもしれません。でも、僕はきちんと自分で生きていく力を身につけたい。“自立”したいんです。家のことも、仕事もきちんとできるバランス感覚を養うための東京進出です。だから、無駄な出費はしたくないし、自分でできることは自分でしたい。今も、食費は2万円以下におさえたくて自炊をしています。外食もしないし、コンビニで出来合いのものも買わない。安売りのパスタを買ったり、ふるさと納税でいただいたお米券でお米を買ったりしています。仕事場でお弁当が出たら貰って帰るというのも徹底してやっていますね。食費浮くんで。ミュージシャンって生活感出さない方が多いし、実際に外食しかしないとか、月に何十万も食にかけているという人もいます。そんな中で、岡崎体育は節約好きを公言するミュージシャンでいときたいと思います。好きなミュージシャンがMCでそういう話したら親近感あっていいと思うんですけど、どうですか?「昨日、サミットで茄子が安くてさー」とか話してたら、めっちゃかわいらしいと思うんですけどね。おかざき・たいいく6/9に、たまアリで行われたワンマンコンサートのDVDとBlu‐rayが、10/30に発売に!来年2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催!※『anan』2019年10月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年10月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ライブ写真」です。ミュージシャンは写真を撮っていただく機会がなにかと多いです。アーティスト写真とかジャケット撮影、雑誌などの取材もあります。なかでもミュージシャンだけにある撮影といえばライブ写真じゃないでしょうか。ライブ中のミュージシャンをどれだけかっこよく撮るかというのは難しいことだと思うんです。大きい会場でのライブは、ゲネプロ(リハーサル)があるのでライブ全体の流れを理解することもできますが、いわゆるライブハウスやフェスなどでは、たいてい事前の打ち合わせというのがありません。時にはカメラマンがセットリストすら知らされていない場合もあると思います。そんな中で、ここぞという瞬間を逃さないというのはすごいこと。ミュージシャンのことを深く理解していないと撮れないと思います。ミュージシャンとカメラマンは信頼関係が必須。それは、作品と作品のぶつかり合いだからやな、と僕は思います。写真と音楽、それぞれの作者同士ですから。互いの才能を認め合っていればいるほどいいライブ写真に仕上がるんだと思うんです。…とは言いつつも、僕はライブ写真を撮っていただくのがすごく苦手。ライブ中は汗をかきまくるんで、どのアングル、どの瞬間も、びちゃびちゃなんですよね。びちゃびちゃだとどうしても小汚くて、かっこよくないですよね。…残念です。でも、そんな僕にもこの方、とリスペクトしているフォトグラファーがいます。デビュー以来、僕のアーティスト写真をずっと撮影してくださっている神藤剛さん。モンゴルで撮った最新のアーティスト写真も神藤さんの撮影です。僕はヒヨコ体質なもので、最初に見たものを“親”と思うところがあります。仕事仲間も友達も、長くずっと同じ顔ぶれでいたい、コロコロ変えたくないんです。写真も、最初に神藤さんにお願いしたので、「もうこの方じゃないとイヤ」になっています。実際に、神藤さんの撮影スタイルは僕にすごく合っています。よく撮影で「いいよ、いいよ!」とか「かわいいね!」とか、めちゃくちゃ褒めながら撮る人いますが、僕、アレ苦手です。被写体のテンションを上げたいのかもしれませんが、僕は言われなくても最高のポージング、表情をとることができるので、必要ないんです。神藤さんは、いつも静かに撮って「いいの撮れました」と見せてくれて、ちょうどいい感じなんです。おかざき・たいいく6/9に、たまアリで行われたワンマンコンサートのDVDとBlu‐rayが、10/30に発売に!来年2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催!※『anan』2019年10月9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年10月05日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「令和に流行る音楽は?」です。時代は令和です。でも、体感としては令和の時代に生きているという感覚はまったくないですね。音楽業界を見回してみても、令和になって何か大きな変化があったか、というとそういうものも感じないですし、平成の終わりころから変わらずにずっと続いている感じです。でも、きっとそういうものなんでしょうね。年号が変わったことで世の中は新しい時代がきたと思っているけれど、実際に変化が形になるのはもう少し先のことなんじゃないでしょうか。機運が熟するのには時間がかかる。平成を代表する歌姫、安室奈美恵さんがデビューしたのも平成4年のことです。時代が変わったという大きな区切りは確実にあるので、その時代の象徴は必ず登場すると思います。で、それが何になるかは、今は正直予想したくない。僕も驚きたいですから。うわ、こんなんきたんやってびっくりしたいです。…って、びっくりしている場合じゃないですよね。その時代の象徴を作る可能性は僕自身にもあるわけで。センセーショナルな時代の流行を作るのは岡崎体育かもしれない。…それはその通りなんですけど、でも僕はぶっちゃけそういうタイプではないと思う。自分が時代をパイオニアリングすることはないと思うし、どちらかというと、僕はそれに乗っかりたいタイプです。流行っているものをいじったり、ひと口かましてくれ!とやっかんでいるのがちょうどいいポジション、というのが正直なところです。今のところでいうとソロアーティストの方が注目を集めていますよね。女性だとあいみょん、男性だと星野源さんや米津玄師くん。でも僕が思うに、何か新しい流れを作るのはそういう正統や本流のところ以外のような気がします。違う畑の、レールの外から道ができてくるのが令和の時代なんじゃないでしょうか。ユーチューバーとかティックトッカーとか、そういう場所で知名度がある人が音楽もやって新しいヒットが生まれるんじゃないかなと。あとは、業界自体がボーダーレス化していますよね。アイドルも国籍混合のグループが多数登場しています。韓国、中国、タイなどアジアと音楽業界は共有されるようになっていきそうです。それ狙って、岡崎体育はソニー・ミュージックのモンゴル支社を立ち上げたいと思います。アイドルの原石探し出して、日本発信のモンゴルアイドルを仕掛けたいですね。モンゴルと日本の懸け橋になれたら最高です。おかざき・たいいく6/9に、たまアリで行われたワンマンコンサートのDVDとBlu‐rayが、10/30に発売に!来年2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催!※『anan』2019年10月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年09月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「民族音楽」です。前回、アーティスト写真の撮影でモンゴルに行ったと書きましたが、現地の伝統的な音楽を鑑賞する機会がありました。モンゴルの民族舞踊や馬頭琴の演奏、2つの音を同時に発声する独特な歌唱法のホーミーなどとても興味深かったです。民族音楽のエキゾティックな響きはとても刺激的です。ミュージシャンはそういうものにとても敏感だと思います。旅先などで出合った現地の音楽に触発されて、自身の制作に影響されるなんて話もよく聞きます。僕ももしかしたら、次のアルバムで馬頭琴の音を使ったり、ホーミーの歌い方を取り入れているかもしれません。あの難しいと言われるホーミーを奇跡的に習得できたらの話ですけど…。実は僕自身、民族音楽や楽器には小さいころに触れてきた記憶があります。というのも、僕が通っていた小学校が音楽にとても力を入れていて、世界中の音楽に触れる機会を作っていたんです。音楽準備室もめちゃくちゃ広くて、いわゆる金管楽器や和太鼓だけじゃなく、インドの太鼓のタブラや西アフリカがルーツの打楽器タンボールなんていうかなりマニアックな民族楽器まで揃っていた。実家には小4のころにタンボールを演奏するホームビデオが残っていると思います。秋には音楽発表会があって、学年ごとに様々なテーマで披露します。小5のときはお題が東北で「会津磐梯山」を歌って踊りました。あとはバンブーダンスやハワイアンダンスとかも。そんな音楽体験の中でとくに記憶に残っているのは、バリの民族音楽「ケチャ」をやった授業。「ケチャ」といえば今やアイドルのヲタ芸として知られていますが、僕がやったのはそれとはまったく違うガチのケチャです。いま思うと「ケチャ」を題材に取り上げるなんてめっちゃ攻めてる授業でええな!と思いますが、当時は「ククチャク チャク クチャ ククチャク チャクチャク」とかをクラスメイトとずっと繰り返し合唱するというのがなんか恥ずかしくて、照れながらやったのを覚えています。世界中には様々な音楽があり、その存在を教えてくれ触れさせてくれたのはありがたいことだったなと思いますし、僕の音楽制作にも少なからず影響を与えていると思います。岡崎体育の音楽って、なんでもアリだし間口が広いと思う。いろんな国の音楽、そこにしかない楽器の音色やリズムなんかもこれからどんどん取り入れていきたいと思います。おかざき・たいいく6/9に、たまアリで行われたワンマンコンサートのDVDとBlu-Rayが、10/30に発売に!来年2/11、エディオンアリーナ大阪で、ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」開催!※『anan』2019年9月25日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年09月23日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「海外で仕事」です。新しいアーティスト写真の撮影などで7月下旬にモンゴルへ行ってきました。岡崎体育として、初の海外。僕、個人としても大学の卒業旅行以来なので、ほぼ10年ぶりの海外。もちろん、モンゴルは初めてです。飛行機は苦手ですが、日本から5時間ほどですし、時差も1時間程度しかなく、しんどさはほとんど感じませんでした。ただ、ご飯大好き和食党の僕には、主食が羊肉とパンであることと、温水洗浄便座がほとんどないモンゴルはなかなかのアウェイでした…。アウェイと思いながらも、僕の容姿や骨格的にはかなり大陸の雰囲気を備えているので、民族衣装をまとい、馬に乗って草原を駆ける姿は、かなりの本物感があったと思います。現地の方もその馴染みっぷりに驚いていましたし、僕もすごく自分のルーツを感じてしまいました。でも、帰る場所はここではない。やっぱり宇治の実家がいいと思いました。初めての海外でわかったことは、ミュージシャンにとって、自分が活動している国以外にいるというのは居心地がいいんだなということ。僕みたいな三流ミュージシャンでも、日本にいれば気づかれてしまいます。僕は自分のことでヒソヒソ話をされるのがすごく苦手なので、人の多い場所などに行くときは帽子を深くかぶって、コソコソとしてしまう。でも、モンゴルではそういうことを一切気にせずに、堂々と素のままでデパートでおみやげを買ったり、市場を歩いたりできた。よくミュージシャンが海外でレコーディングをするとか聞くと、調子にのってるな…とやっかんでいましたが、今回その理由がよくわかりました。レコーディングのような集中したい時期などは余計なストレスがかからない場所に行きたい。精神的に休まる場所に行きたいから、日本を出るのだと。でも、僕は実家で楽曲制作ができてしまうし、海外ツアーをするにもネタ曲が日本語以外だと通用しないと思うので、なかなか国外に出るのが難しいですが、今回、せっかくモンゴルに連れていっていただけたので、またMV撮影とか写真撮影で海外に行けたらいいなと思います。でも次にハワイとか行ったら、岡崎体育おもんないと言われてしまいそうで緊張します。次も“そこ行くんか!?”というところに行って、みなさんをびっくりさせたいと思います。おかざき・たいいく12/15(日)、Zepp Fukuoka「ベリーグッドマンへの道 TOUR 2019~武者修行編~」に出演。来年2/11(火)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でワンマンコンサート開催!※『anan』2019年9月18日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年09月14日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「路上ミュージシャン」です。京都は路上ミュージシャンが多いんだそうです。それは、投げ銭をしてくれる人がたくさんいるからだそうで。海外からの観光客もいるので、みなさん温かい目で路上ミュージシャンを見てくれているのかもしれません。かく言う岡崎体育は、路上で歌うということを今まで一度もしたことがありません。路上からキャリアをスタートさせたミュージシャンの方ってけっこう多いと思うので、これ、なかなかぶっちゃけて言うのが難しいんですけど…僕は路上で歌うのは、否定派です。インディーズ時代からライブハウスで活動をしていて、お客さんが呼べないとノルマといって2万とか3万とか演者がライブハウスにお金を払うんです。それでも、これしか方法がないからリスクを負ってライブ活動に励んでいたんです。でも、路上で歌っているだけの人らは、何もリスクを負ってない気がして。確かに経費はゼロ円です。さらに、多くの知らない人に聴いてもらうこともできる。でも、道路交通法にはたぶんですけど違反しています。やはり、ルールは守らなあかん。そう思うわけです。一方で、海外のストリートでジャズミュージシャンがセッションをしていたり、地下鉄の駅でサックスを吹いていたりとかいうのはええなあと思うわけです。あと、先日観た、星野源さんの楽曲にMPCプレイヤーとして参加しているSTUTS(スタッツ)くん。彼がNYのハーレムでゲリラライブをしている動画なんかも、かっこええなあと素直に思えるんです。この違いは何なんやろと考えると、純粋に音楽を楽しんでいたり、通りゆく人に音楽を提供したいという気持ちからやっているものには、そんなに抵抗がない、なんなら、めっちゃいいと思えるのかもしれない。なんか下心が見えると急に醒めるというのがあるかも。「偶然、通りかかったレコード会社の敏腕ディレクターの目にとまり、瞬く間にデビューが決まった」みたいなエビで鯛を釣るような話はそうそうありません。路上で広めたい気持ちもわかるけど、まずはちゃんとノルマ払ってライブハウスですべきでは、と思うんです。または、今の時代、ライブの生配信ができるSNS環境もめちゃくちゃ充実している。そこにこそ、たくさんのリスナーが待っていると思う。道端で歌ってスターダムを目指すより、インターネットで世界中とつながるほうがよっぽど早いと思います。おかざき・たいいく12/15(日)、Zepp Fukuoka「ベリーグッドマンへの道 TOUR 2019~武者修行編~」に出演。来年2/11(火)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でワンマンコンサート開催!※『anan』2019年9月11日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年09月04日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「緊張」です。僕はライブ前だとかテレビの生放送、ドラマの撮影現場など、みんなが緊張するやろな~という場面でも意外と緊張しません。テレビの生放送では普段通りにいすぎて「岡崎体育、やる気ない」などと叩かれてしまうほど、いつでもけっこうニュートラル。じゃあ、そんな僕がどんなときに緊張してしまうかというと、女性と対峙したときです。この間も、ミュージシャン仲間の阿部真央ちゃんと久しぶりに会って、めちゃくちゃ緊張してしまいました…。彼女とは、同い年だし、彼女の楽曲に参加したこともあるし、僕のラジオにも出演してもらってる。はっきり言ってめちゃくちゃ仲いいはずなんですけど、会った瞬間から緊張モードを発動してしまいました。自分で言うのもなんですが、とても気持ち悪い感じだったと思います。なんでそうなってしまうかというと、必要以上に気を使ってしまうからなんですよね。変なふうに思われたらイヤだなとか、僕の言葉で傷つけてしまったらどうしようとか考えて、それで頭の中で「何を言うべきか」と言葉を練りまくってしまい、結果、モジモジしてばかりいて、気の利いたことも言えないまま、汗ばかりかきまくる岡崎体育というのが出来上がってしまうんです。それで、あとでひとり家に帰って反省するんです…。でもこれは、対女性ミュージシャンや対アイドルだけに発動するわけではなく、近所のスーパーでバイトしていたころからそうなんです。買い物に来た同級生に「久しぶり」と声かけられてもしどろもどろになっていたので、ずっとそんな感じです。でも、なんかそれでええかなと思っている自分もいます。とくに克服したいとも思っていません。なぜなら、チヤホヤされるだけの芸能人になんて僕はなりたいとは思わないからです。全然、派手に遊ぶことへの憧れとか願望はないですね。ミュージシャン仲間でも、飲み会の席に「女の子も呼ぼうよ」と言う人がたまにいます。でも僕は、女の子来たら緊張するし、仲間内だけでしか話せないこともあるから、なんか面倒やなと思ってしまう。男だけで気楽に飲んでるほうが楽しいやん、と。だから、僕はこれからも女性トラブルとかないでしょうね。たくさんの女性とお付き合いしたいとも思っていないので。好きな人は一人いればそれで十分。いずれ結婚もすると思いますけど、伴侶となる人が一人いてくれればそれでいいと考えてます。おかざき・たいいく6/9に行われた、たまアリのワンマンライブが、8/31(土)21:00~、TBSチャンネル1でTV初放送。来年2/11(火)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でワンマンライブ開催!※『anan』2019年9月4日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年09月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「弾き語り」です。僕、「弾き語り」という言葉を本当に5年くらい前まで、まるで理解していなかったんです。僕の中ではギター漫談とかギターを持って“しゃべっている(=語っている)”スタイルを「弾き語り」というものだと考えてました。だって、みんな歌ってるやん、と。本来の言葉の意味でいえば「弾き唄い」のほうがしっくり合っていると思うんですけど。さらにもっとツッコまさせていただくと、一般的に「弾き語り」といえばギターやピアノを弾きながら歌っていることを指しますよね。でも、バンドで演奏していたって、ギターがメインボーカルで弾きながら歌っていたら、それは弾き語りになるのではないか?その辺、疑問に感じてしまいます。とはいえ、僕なんかはパソコンに入れている楽曲を「ポン」と押して歌っているだけなので弾き語りじゃないし、もっとはっきり言えば単なるカラオケですから。僕のライブなんて、おっさんがカラオケ流して歌っているだけなので、本来偉そうなことは何も言えません。ライブでお題をもらってその場で歌う即興ソングをするときなどは、僕もキーボードでいわゆる「弾き語り」をしますが、できてもそのレベル。楽器1本だけを携えてする、みなさんが想像するような弾き語りライブは、デビュー前から振り返っても、やってみようと思ったことさえないです。大阪で何回か開催されているライブイベント「そこから奏でまSHOW!」では、奥田民生さんやYO-KINGさんなどギター1本で勝負しているみなさんとステージを共にして、めちゃくちゃかっこいいな、といつも思います。ギターが最高の武器に見えて、その瞬間だけは俺も練習しよう…となるんですけど、家に帰ると、やっぱ面倒やな…打ち込みのほうが俺の味がでるし…と思い直すというのを繰り返しています。1つの楽器と歌だけで聴かせることって、確かな技術や実力がないとできないと思います。ギターのコードと歌のメロディだけだと曲の本質がそのまま伝わるし、歌声の良し悪しもダイレクトにわかる。そして、むき出しにされるのは曲だけじゃなくて、アーティストの魅力もそうですよね。シンプルな分、ステージとの距離もより近く感じられると思います。だから、みんな「弾き語りライブ」が好きなのかな。その感覚はわかります。でも、岡崎体育はこれからも基本、パソコン1台です。おかざき・たいいく6/9に行われた、たまアリのワンマンライブが、8/31(土)21:00~、TBSチャンネル1でTV初放送。来年2/11(火)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でワンマンライブ開催!※『anan』2019年8月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年08月25日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「これからの夢」です。デビュー以来、僕の目標は「さいたまスーパーアリーナでの単独公演」でした。なので、それを達成したら表舞台から引退する気だったんです。だって、田舎から出てきたビジュアルがいいわけでも歌がうまいわけでもないヤツが、さいたまスーパーアリーナで1万8000人のキャパを埋めたわけですから、もうそこまでできたら十分やろと思っていたんです。そのあとは裏方にまわって、好きな曲をネット配信でリリースしたり、プロデュース業をしたり、どちらかといえば気楽な音楽生活を送ろうと決めていました。ですが、岡崎体育としてみなさんに楽しんでもらい、笑ってもらうという充実感を得てしまい、少なからず期待もいただいている。そんな中で、自分の体が悪いわけでも声が出ないわけでもないのに退くというのは失礼なことだと思うようになりました。だから、引退宣言は撤回し、次の岡崎体育としての目標に向かって進もうと決めたんです。もともと、僕はソロ音楽活動をはじめた当初から4つの目標を立てていました。そのひとつが「たまアリのステージに立つこと」。残りの3つはというと「日本一のアイドルを作る」「アルバムを死ぬまでに30枚出す」そして「ひとつのアルバムで10万枚セールスする」というもの。7年間の活動で4つのうち、やっとひとつ達成できたことになります。「アイドルを作る」というのは、どちらかといえばプロデューサー的な夢ですね。パフォーマー岡崎体育とは別の話なのでここでは置いておきます。「アルバム30枚」も還暦くらいまでに叶えられたらええやんと思っていることなのでこれも先の長期的目標。なので、必然的に岡崎体育として直近で、もっとも叶えたい夢は「アルバムの10万枚セールス」。これです。この令和の時代に10万枚売るってことは、どれだけ大変なことなのか。それはメジャーデビューしてからの3年間で、痛いほど理解しているつもりです。でも、困難だからこそ挑戦したい。「いつか、さいたまスーパーアリーナのステージにひとりで立ってライブします」というのも、お客さんが3人きりだったライブハウス時代から言い続けていたこと。10万枚売るのだって、同じことです。言霊に乗せて願い、努力すれば、いつか叶うと僕は信じています。おかざき・たいいくドラマ10『これは経費で落ちません!』(NHK総合 毎週金曜22時~)の第3話(8/9放送)に出演。来年2/11(火)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でワンマンコンサート開催!※『anan』2019年8月14日‐21日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年08月19日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「夏休み」です。デビューから3年、ここまで必死で走り抜けてきました。そして夢だったさいたまスーパーアリーナでの単独公演を達成し、僕はちょっとひと休みさせていただくことにしました。この夏は、誠に申し訳ないのですが各フェスへの参加を辞退させていただき、夏フェスは参加ほぼゼロ(先日行われた、エビ中結成10周年記念の“MUSiCフェス”のみ参加しました)。岡崎体育“第2章”へ向けてのシフトチェンジの期間にしようと思っています。なのでお休みとはいっても、制作をしたり今後の展開を練ったりしているので、何もしないでゴロゴロしているわけではありません。やりたいことはいろいろあります。でも、ちょうど時期も夏休みですし、せっかくだから夏休みっぽいこともしてみたい。旅に出るとか。デビューしてから毎日音楽漬けの日々でしたから、正直ちょっと音楽から離れてみたいという気持ちもあります。これはミュージシャンあるあるで、みなさんそういう思いを抱く時期ってあるのではないでしょうか。先日も、仲良くしているLOSTAGEの五味(岳久)さんのレコードショップへ挨拶に行って話をしましたが、最近、胸が熱くなった音楽ってないなあ…と二人でしんみりとなりました。中高生のころのように誰かの新譜を聴いてワクワクしたい、初めて聴く音楽に胸を高鳴らせたい。そんな思いはあるんですが「音楽=仕事」の生活を3年間続けてきて、感覚が麻痺してどこかドライに音楽と向き合うようになってしまったなあという自己反省があります。だから、せっかくのオフですし、ちょっと仕事という意味での音楽とは距離を置いてみて、自分のやりたいことをやってみたいと思います。具体的にどこ行きたいとか、何したいとかはないんですけど、圧倒されるような大自然の中に飛び込んでみたい。オーロラ見るとかそういうやつ。でも、オーロラって飛行機乗って行かないと見られへんやつですよね。僕、飛行機に乗るのが怖いし、機内で寝られへんし、まずそれに挑むことがなかなか難しい。宇治から4駅先くらいのとこで見られる場所ないですかね…。いや、そういうところもあかん。飛行機しんどい、暑いのしんどい、虫しんどいとか、しんどいことが多すぎて、夏を楽しめないきらいがあるので、そういうところも克服する夏にしたいです。おかざき・たいいくドラマ10『これは経費で落ちません!』(NHK総合 毎週金曜22時~)の第3話(8/9放送)に出演。来年2/11(火)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でワンマンコンサート開催!※『anan』2019年8月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年08月04日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「たまアリを振り返る(後編)」です。前回に続き〈さいたまスーパーアリーナ〉での単独公演のことを振り返ります。現場入りは前日6月8日。たまアリ目の前のホテルを取っていただいて、部屋入ってカーテン開けたらもうたまアリしか見えない、みたいな近さで。めちゃくちゃ会場の圧を感じながらライブ前夜を過ごしました。正直、こんなど真ん前のホテルにアーティスト泊まる?もうちょっとほどよく離れたホテルなかったん?と思いましたが、まあ、これもいい思い出です。でもあまりに近すぎて寝付けず、深夜にたまアリのまわりを散歩してしまいました。寝間着のままで歩く姿は、密着のカメラが回ってたらめっちゃええ画が撮れてそうやな…いう感じで、カメラなんていないのにちょっと気取って歩いてしまいました。当日は大きなトラブルもなく、いつも通りの感じで進みましたね。念願のライブだからとマネージャーと特別な会話をすることも、担当ディレクターと熱い抱擁を交わすとかもなく、エモさは微塵もなかったです。でも、それが僕にとってちょうどよかったです。とはいえ、会場にはいつもよりもたくさんの友達や家族が来てくれて、本当にうれしかったです。シークレットゲストとして演出に参加してくださった藤木直人さんはじめ、いろんな方が「感動したよ」と言ってくれたり、高橋優さんも「ライブ終わってからずっと岡崎くんの曲を聴いているよ」と言ってくれたり。地元の友達も交通費や宿泊代を自腹で払ってわざわざ足を運んでくれた。ライブ後の関係者挨拶でも「泣いた」と言ってくださる方がたくさんいて、今までライブで「思い切り笑った!」と言っていただくことはあったけれど、僕のステージを観て泣いてくれるなんてことがあるんだなと感慨深かったです。僕自身は、ステージでは涙を流さないようにしていましたね。泣きそうな場面はすごくたくさんあったんですけど…。ライブ前、ミュージシャン友達のビッケブランカに「ステージで泣くとダサいぞ」「イチローは引退試合で泣かなかった。だからかっこいいんだ」と言われて。それは「せやな」と思ったので、ぐっと堪えました。でもライブを終えて実家に帰ったら、家族が「たまアリ独演おめでとう」と居間に横断幕を飾って迎えてくれて。それはちょっと泣けました。「独演ってナニ…」と思いましたけど、すごくうれしかったです。おかざき・たいいく6/9に念願のさいたまスーパーアリーナでの単独公演を成功させ、来年2/11(火)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でワンマンコンサートを開催することを発表した。※『anan』2019年7月31日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年07月27日「炎のコバケン」のニックネームで多くのファンに愛される指揮者・小林研一郎。来年80歳の誕生日を迎える巨匠の節目を記念する「祝祭演奏会」シリーズが、早くも今年9月、ハンガリー放送交響楽団の来日でスタートする。いわば前祝いだ。【チケット情報はこちら】ハンガリーは、小林にとって、1974年の第1回ブダペスト国際指揮者コンクール優勝で国際的に飛躍した思い出の地であり、それ以来ヨーロッパでの拠点となってきた第二の故郷。いまも1年に計2か月ほどはブダペストに滞在する。「愛されているんですね。ありがたいことです。ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の桂冠指揮者や、ハンガリー・ブダペスト交響楽団でも名誉指揮者のタイトルがあります。ハンガリー放送交響楽団は、1974年のコンクールで、二次選考から本選までを指揮したオーケストラで、毎年2度ぐらいは必ず指揮して、良い関係が続いています。当然ですが、45年前の楽員の方々はもういなくなりましたが、伝統的に受け継いでいるものはあると思います。放送局のオーケストラということもあってか、熱烈です。いつでもテレビやラジオの放送が付いてまわりますから、人間の緊張力が独特な形で現れてきますでしょ。それがいいのかもしれません」公演では、チェコの作曲家ドヴォルザークのチェロ協奏曲(独奏:宮田大)と交響曲第8番を指揮する。チェコ・フィルでも重要な仕事を重ねてきた小林のキャリアを象徴するような組み合わせということになる。「ハンガリーのオーケストラというのはカメレオンみたいに変幻自在なんですね。ドヴォルザークの8番でも、随所に聴こえてくる切なさ、葬送行進曲、それから甘くて甘くてしょうがないメロディ。すっとしゃれた音楽。それから瞬間に前に進むような変化というのが随所に現れてきます。ですからぜひ、ここでしか聴けない、わたしたちの音楽に耳を傾けてください。必ず聴いてよかったと思っていただけると確信しております」チェロ独奏の宮田大については、「心血を注いだ音を出すチェリスト」と高く評価する。「前から素敵でしたけど、ある瞬間からすごく大きくなったんです。たくましく美しく、とても豊かになりましたね。それから、たとえば、こちらがオーケストラに、ここは実は葬送行進曲なんですとお願いすると、途端に彼、それまで朗々と弾いていたのを、音を変えてくれますよ。素晴らしいですね」80歳祝祭演奏会は、もちろん来年にピークが来る。全貌は発表を待たなければならないが、どうやらチャイコフスキーの交響曲を(マンフレッド交響曲まで含めて)まとめて聴かせてくれるらしい。そしてもちろん、「1番好きな世界」という、2020年がメモリアル・イヤーのベートーヴェンも、シリーズ以外の機会でたくさん聴くことができるにちがいない。「傘寿」を迎えてますます意気軒昂なわれらがコバケン。その楽しみなメモリアルを、まずは9月、客席で祝おう!取材・文:宮本明
2019年07月23日「世間の皆さん、応援してくださった方々、とんでもなくとり返しのつかないことをしてしまい、不快な気持ちにさせてしまっている、すべての皆さまにお詫びさせてください。本当に申し訳ありませんでした」7月20日、涙ながらに謝罪をしたのは雨上がり決死隊の宮迫博之(49)だ。6月7日発売の『FRIDAY』による、振り込め詐欺グループ主催の忘年会に事務所を通さずに参加していた“闇営業”報道で謹慎処分を受けていた宮迫。さらに7月19日発売の同誌では宮迫が金塊強奪事件の首謀者と酒席をともにし、見返りに金銭を受け取る“ギャラ飲み”に興じていたと報じられたのだ。事態を重く見た所属事務所の吉本興業は同日、「マネジメントの継続に重大な支障が生じた」として宮迫との契約解消を発表した。一部では芸能界引退も報じられていた宮迫は20日に、同じく謹慎中だったロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)とともに緊急謝罪会見を敢行。亮が「辞めてでも、僕一人でも会見させてくれ」と吉本に嘆願するも、「やってもええけどそんなら全員連帯責任でクビにするからな」と同社の岡本社長から言われていたため“沈黙”せざるをえなかったと暴露した。また家族にも言及した宮迫は「もう辞めた方がいいんじゃないか。自分のせいなんだから、責任を取って引退を考えたら」と妻が背中を押してくれていたと明かしていた。自らの進退については契約解消されたことは「何も文句はない」としながらも、「今は引退と言う事は考えられません」と芸能界残留を宣言していた。突然の契約解消によって、テレビ業界にも激震が。TBSは19日、宮迫が司会を務めていた『炎の体育会TV』から彼の降板を発表。各局は対応に追われている。レギュラー番組を多数抱え、超売れっ子だった宮迫はなぜ“闇営業”という暴走を続けたのか。その背景には“宮迫家の事情”が関係していた。「96年に結婚した奥さんは“鬼嫁”として知られています。宮迫さん本人も『夫婦げんかになるとたとえ自分が悪くなくても謝る。そのほうが平和』と言っていたほどです。同時に真面目な方でもあるので、事務所からの給料は奥さんが管理して、宮迫さんはお小遣い制だったようです。というのも、宮迫さんは金遣いの荒い一面があるんです。よく後輩芸人を連れて飲みに行っていたのですが、支払いはいつも宮迫さん。一度に10万~20万円散財することもザラでした。奥さんは彼がお金で失敗しないよう守っていたのです」(芸能関係者)05年8月7日号の『婦人公論』では《嫁の喜ぶ顔を見るの、けっこう楽しみだったりするんですよ》と語っていた宮迫。しかし妻への思いとは裏腹に、宮迫にはお金をつぎ込んでいたものがあったのだ。時計好きの芸人を束ねた「芸人時計部」の会長を務めるなど、腕時計マニアとして知られる宮迫。彼の“高級時計への執着”は驚くべきものだった。18年8月号の『ゲーテ』ではコレクションしているオーデマ・ピゲやリシャール・ミルといった1千万円越えの超高級時計を紹介。その総額は3千万円を超えていた。また、その際のインタビューでは次のように語っていた。《会長の僕が飛ばしすぎて、みんなついていかれへんと。この間、税理士経由で嫁に今まで時計に使った金額がバレて、罵倒されました》そして、腕時計への愛情は次第に常軌を逸していく。「好みの腕時計以外にも投機目的で買うこともあったようです。親しい投資家から『今後価値が上がるよ』と言われた時計を買っていたと聞いています。会うたびに着けている腕時計が変わっていて、後輩たちに見せびらかすことが多かったです。1年ほど前の飲み会でも、宮迫さんは『お金がなくなったらこれ売るわ!』とうれしそうに腕時計を自慢していました」(後輩芸人)浪費を続ける宮迫が、たどり着いたのが闇営業だったようだ。「飲み会ではよく『鬼嫁の財布管理がキツすぎる……』とこぼしていましたが、その割には羽振りがよく、財布には毎回多額の現金が入っていました。そこで奥さんに知られず、口座にも振り込まれない現金を闇営業やギャラ飲みで稼いでいたのでしょう」(お笑い関係者)安易に手にした“軍資金”の代償はあまりにも大きかった――。
2019年07月23日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「たまアリを振り返る(前編)」です。ソロで音楽活動を始めてからの7年間、そのステージに立つことを夢みてきた〈さいたまスーパーアリーナ〉での単独公演を6月9日に無事、開催することができました。集まってくれた1万8000人の観客のみなさんには感謝しかありません。この日を迎えるために、僕はとにかく準備を徹底してしようと心に決めました。サッカーなどのスポーツや登山なんかは、どんなに準備しても当日の運や体調、天候などで100%うまくいかないことがある。でも、ミュージシャンのライブにはそれがない。準備をすればするほど、それは成功として返ってくるし、お客さんの満足度は高まる。それなら準備を自分が納得できるまでやろうと決めました。ライブ用の新曲を準備したり、すでにあるネタ曲も今までと同じことをやりたくなかったので、すべてたまアリ仕様に作り直しました。とにかくみんなに楽しいと思ってもらえるアリーナライブにしようと、そればっかり考えました。構想としては1年前くらいからコツコツと練っていたんですが、最初にどうしてもやりたいと思った演出は花道です。ライブ会場に入ったらすでに3つ面白いことがある、というのは以前から公言していたのですが、そのひとつが「花道がめっちゃ細い」というもの。これ、1年前にまず最初にスマホにメモっておいた念願の演出で。でもけっこう気づかれなくて、「岡崎体育のライブに来たけど、花道細すぎ」とかSNSに誰かつぶやいてないかと開演前にチェックしていましたが、全然見当たらなかったです。もうひとつ、花道の先のセンターステージ周縁にエノキが飾ってあるというのはけっこう気づかれていたようですが、花道は盲点だったみたいです。そのほかアリーナ規模でしかできない、火柱があがる特効とかワイヤーアクション、トロッコの演出も考えて実行しました。トロッコは、以前、ゴールデンボンバーさんのライブで公演が全部終わってから4人でトロッコに乗って外周まわるっていうのを観て、これは満足度高くてええなと思って真似させていただきました。先輩のいいところは積極的に見習っていこうと。でも僕の場合、一人だけなので会場全部を見きれてないし、手を振りきれてない感、めちゃくちゃありました。バンドやアイドルは人数いるからできることであって、トロッコ外周一人きりは無理あるな…と、そこはちょっとソロアーティストの限界を感じましたね。おかざき・たいいく6/9に念願のさいたまスーパーアリーナでの単独公演を成功させ、来年2/11(火)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でワンマンコンサートを開催することを発表した。※『anan』2019年7月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年07月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ルーティン」です。レコード会社のスタッフによると、ホールクラスを回るくらいのミュージシャンになると、多かれ少なかれバンドやアーティストごとの“決まりごと”ができあがってくるそうです。ライブ前のリハなどのスケジュールの流れや用意してほしいもののリクエストがあり、それを準備するのもライブ制作スタッフの仕事となっていくわけです。そんな中、さいたまスーパーアリーナクラスのライブをする岡崎体育には、ルーティンが一切ありません。すごく考えたのですが、ライブの前はこれを食べたいというのもないし、ライブ中はこの飲み物でないといけないというものもない。水も常温でも冷えていても大丈夫ですし、ライブ前にやっておきたいストレッチやマッサージも特にないです。ステージ上のパソコンを置く台だって、レコード会社に台を買ってもらったのでいまは毎回それを使っていますが、それ以前は、ライブハウスに適当な台を借りて置いていました。高さとかなんでもいいし、なんならパソコンを地べたに置くのでも構わない。ゲンを担いでなにかするということもないですし、ライブ前にスタッフたちと円陣を組んで声を掛け合うなんてこともしません。唯一あるとすれば、レコード会社のディレクターに、開演前に「岡崎くん、頑張って、楽しんで」と声かけてもらって、「はい」と会釈するくらい。それも背中バンッとかガッチリ握手するとか体の接触は一切ありません。そう考えると僕はライブドキュメンタリーの撮り甲斐がまったくないミュージシャンかもしれないです。円陣のシーンとか絶対欲しいやつでしょ?でも、それないですし、やりたいとも思わない。よくフェスとかで知り合いのバンドが円陣しているのをみかけて、「円陣、ええなあ…」とか言って笑いにしていますけど、それもシャレで言っているだけで本心はそんなでもない…。あ、ひとつ用意しているものがありました!塩せんべいです。僕は嘔吐反射が強く、ちょっとしたことでえずいてしまう。それを抑えるのには塩分摂取がいいと聞いてから、ステージ脇に常に塩せんべいを用意しています。でも、ライブ中に塩せんべいって水分がっつり持っていかれて、口の中がぱっさぱさになるのでこれも考えものだな、と思っています。…なんか、もっとかっこいいルーティンないですかね?おかざき・たいいく6/9に念願のさいたまスーパーアリーナでの単独公演を成功させ、来年2/11(火)のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でのワンマンコンサートの開催を発表した。※『anan』2019年7月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年07月15日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ライブの登場の仕方」です。ライブにおけるミュージシャンの登場の仕方について、みなさん注目したことはありますか?バンドの人とかって結構、トボトボと歩いて出てきて、みんながわーきゃー盛り上がっている中、淡々とアンプの上の水をちょっと飲んでみたり、タオルで顔をふいたり、機材のチェックしたりとかして、なんならちょっとだるそうにしてますよね。楽しいライブのはじまりが、なんでそんなだるそうなん!?と思いますが、でも、めっちゃクールに決めている系のバンドが袖から全力疾走してきて、「こんばんはーっ!」って言われても「なんで!?」と引いてしまいそうなので、まあ、だるそうにしながら出てくる感じもパフォーマンスのひとつなのだと解釈しています。登場シーンは、アーティストのあり方が色濃く出るもの。そこに注目してライブを観るのも楽しいと思います。ライブもライブハウスだと袖から出てくるのが普通ですが、規模が大きい会場になれば登場の仕方もいろいろとバリエーションを考えられます。先日開催された念願のさいたまスーパーアリーナでのライブは3部構成だったので、登場シーンが3回できたんですね。だから、楽しんでもらえるようにちょっと工夫を凝らした登場を3回演出させていただきました。基本、僕のライブは僕しかステージに立ちません。だから、やっぱり派手な登場演出は必須なんです。うっかりだるそうになんか出てきてしまうと、あれ?いま出てきた人が岡崎体育?と、お客さんも気持ちの切り替えができないと思うんですよね。よくあるんですが、フェスなどの客前リハでステージ上にぬるっと立つと、誰にも、まったく、気づかれないんです。普通のTシャツに短パンでオーラもないし当然といえば当然なんですけど。ひどいときには、客前リハの真っ最中にPAのスタッフさんに「では、本人さんに入ってもらってくださーい!」と言われて、「あ、僕が本人です…」と答えるという辱めを受けたこともあります。だから、僕は、基本的にステージにはいつもバーンッて出ますね。ステージの真ん中までグワーッて走っていって、バーンッて立って、「どうもーっ!岡崎体育でーす!」って、はっきりと見せつけてやります。それで「ここからが岡崎体育のライブですよ」とわかりやすく説明してあげるんです。わかりやすさ、伝わりやすさが第一。そんなアーティスト性でやっています。おかざき・たいいく6/9に念願のさいたまスーパーアリーナでの単独公演を成功させ、来年2/11(火)のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)でのワンマンコンサートの開催を発表した。※『anan』2019年7月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年07月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「締め切り」です。メジャーレーベルに所属するようになると、自分の楽しみだけでは音楽を作れなくなります。TVコマーシャルのようなタイアップ曲や様々な番組で使用するテーマ曲、他アーティストの楽曲制作などオファーをされて作る曲には必ず納期が発生します。発注から納品までのスケジュールはどんなものなのかというと、本当にいろいろです。2か月くらい猶予がある場合もあるし、2週間くらいで作ってほしいというなかなか無茶なお願いもあります。僕の場合は、ラジオやライブなど決まっている通常業務があるので、その隙間で制作をしないといけない。オフの日をまるまる制作にあてることもよくある話です。気づけば一年中、何かしらの納期に追われている僕ですが、基本的に締め切りを厳守する性格なので、レコード会社からの信頼も厚いほうだと思います(多分)。受験勉強や夏休みの宿題も早めにスタートしないと不安になるタイプだったので、それがそのまま今につながっている。周りの顔色を窺いながら他人と歩幅を揃えるように生きてきた人生なので、音楽家になったからといって急に破天荒にはなれないです。そもそも、僕なんてまだデビュー3年目のおもいっきり若手。締め切りを何週間や何か月もぶち破るなんてやんちゃなことをやったら、簡単に首を切られてしまいそうです。とは言いながらも、自分の作品となるとついルーズになりがちなところもあります。実際に、最新アルバムである『SAITAMA』は当初の予定では秋口にリリースするはずでした。喉の調子が悪いなど体調面の不備があったことに加え、曲へのこだわりや葛藤から発売は年明けの1月に。結局、2か月くらい延期してもらいました。「締め切りが作品を作る」とよく言われていますが、音楽は芸術作品なのでこだわろうと思えばいくらでも詰め込めるし、変えられる。サグラダファミリアと一緒で、いくらでも作っていられるんです。だから「ここまで」という締め切りはやはり設定しておかないと完成しない。それに締め切りを設定した以上、そこに向けて動いているのは自分だけではないですから。「多少、締め切り過ぎても大丈夫だよね」と、制作者があぐらをかいてしまうのは違うと思いますね。そこには、「大丈夫」にするためにしわ寄せを受けてもがんばってくれている方がいることを忘れてはいけないと思います。おかざき・たいいく総合酒類会社「眞露」とのコラボレーション企画“岡崎体育÷JINRO”第2弾楽曲「今宵よい酔い」ミュージックビデオ公開中。※『anan』2019年7月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月29日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「バンドの解散」です。ロックバンド好きの方なら人生で一度は、自分が好きだったバンドが解散して悲しむという経験をしてしまうんじゃないでしょうか。バンドが解散するにはいろいろな理由がある。でも、いつも解散のニュースを目にするたびに、その理由の「ふわっ」とした感じにモヤッとなってしまいます。「音楽性の違い」とか言われてもファンの方は納得できないですよね。「ギターとベースで恋愛絡みのトラブルあって辞めます」とか「俺が全部曲作っているのにギャラ4等分とか割に合わないから辞めます」とか、ゴリゴリの理由をもっともっと聞かせてほしい…。でも、恋愛と一緒で原因は一つということではないから、結局はふんわりまとめて「音楽性の違い」になってしまうのでしょうね。ただ、不仲だからといっても、必ず解散するというわけではないのがバンドの面白いところです。以前、とあるバンドに「バンド仲はいいの?」と聞いたら、「ほとんど話さないし、めちゃくちゃ悪いよ!」とストレートにぶっちゃけられて思わず笑ったことがあります。バンドの在り方って、メンバーによって様々です。プライベートでも遊ぶほど仲の良い人たちもいれば、このように必要最低限の会話で十分という方たちもいる。長続きするには、お互いにとって最適の距離感をみつけることが肝心です。…って、みなさん、「それをお前が語るんかい!」と、いま思ってますよね?正直言うと僕はバンド、無理でしょう。大学生のころに組んでいたことはありますが、そのときも僕がワンマンで突っ走り、協調性がなく解散してしまいました。いまバンドをやることを想像しても、「なんで俺ばっか曲書いて、クレジットはバンド名義やねん」とかすぐに思ってしまいそうなので、やはり向いてないと思います。一度、仲良しのバンド、夜の本気ダンスのドラムの鈴鹿くんに「ボーカルが曲作っている間、君は何やってんの?」と聞いたことがあります。そのとき、鈴鹿くんは「ドラムの練習をしている」と言っていました。「ボーカルの作った曲を信頼しているから、彼がやりたいことを忠実に再現するのが俺の仕事だ」と。そうやって仲間の才能を信頼し、信じ続けることもバンドの長続きに必要なのかもしれません。結成当時の気持ちを忘れずに、リスペクトし合えるメンバーに巡り会うことはとても尊いし、難しいことなんです。おかざき・たいいく6/22に「『MUSiC』フェス~私立恵比寿中学開校10周年記念 in 赤レンガ倉庫~」出演。総合酒類会社「眞露」とのコラボ企画“岡崎体育÷JINRO”第2弾楽曲「今宵よい酔い」MV公開中。※『anan』2019年6月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月22日スキンケアやヘアケアは頑張っていても、口の中のケアができていない…そんなことはありませんか?口内炎ができると、口臭の原因にもなってしまいます。慢性的にビタミンが不足したり、睡眠不足やストレスで口内炎はできやすいといわれています。口内炎対策にどんな栄養素を摂ったら良いのか、具体的な食品を挙げてご紹介しています!何が原因で口内炎ができるの?出典:byBirth治るまでの時間、意外とストレスがたまる口内炎。どんな原因で、口内炎ができるのでしょうか?慢性的にビタミンB群が欠乏している特に口内炎は女性にできやすいといわれていますが、女性ホルモンが関係しているためです。ビタミンB6は女性ホルモンに関係するビタミンなので、女性は口内炎ができやすいといわれています。口の中を噛んでしまったとき口を噛んでしまったとき、「口内炎になるかも」と自覚することが多いのではないでしょうか。本来、少しくらい口の中に傷ができてもすぐに治ります。しかし、ストレスや唾液の量が少なくなっていると、傷の部分に細菌が繁殖してしまいます。そして、炎症を起こし、口内炎ができます。ストレスストレスを感じていると、自律神経を乱し、その結果、免疫力が低下します。すると、いつもなら炎症を起こさないような少しの傷でも炎症を起こし、口内炎になることがあります。また、ストレスはビタミンB2が小腸から吸収されるのを妨げます。その結果、ビタミンB2が不足し、口内炎の原因になります。睡眠不足睡眠は、疲労を回復させます。睡眠不足が続くと、口の中の新陳代謝がうまくできなくなり、粘膜が荒れてしまいます。口の中が綺麗に保てていない例えば、歯を磨かずに寝てしまうことが多い、などが原因です。喫煙たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。すなわち、体のさまざまな部分で、血液量が足りない状態になります。口の粘膜は、特にニコチンの影響を受けやすく、「ニコチン性口内炎」ともよばれます。また、たばこを吸う人は、歯石が作られやすいことや、たばこの煙によって口の中が乾燥することなども、口内炎ができる原因です。たばこが原因の口内炎は、がんの発生リスクがあると指摘されています。口内炎ができて困ることといえば…出典:byBirth痛みで食事しづらい口内炎ができる場所にもよりますが、とにかく口の中が痛い!また、味の濃いものを食べるとしみますよね。せっかくの美味しい食事も、口内炎で美味しさが半減してしまいます。口内炎から、口臭がすることも…!?口内炎ができている=口の中の環境が万全ではない、ということです。例えば、ストレス、口の中の不衛生、唾液が少ない…など。口内炎が痛くても、歯磨きやマウスウォッシュを怠らず、清潔にするようにしましょう。また、唾液が出にくいと、口の中が乾燥します。唾液には抗菌作用があるので、口臭対策に効果的ですが、「食事を抜く」などすると、その分、唾液の量は減ります。口臭は、「食事をあまり摂らない」など、生活習慣も関係しているので、要注意です。口内炎が繰り返す場合もある同じ場所に口内炎が発生することもしばしば。口内炎ができる原因が改善されていないことが原因です。栄養状態、睡眠の状態を今一度、振り返ってみましょう。通常は1~2週間程度で治るので、それ以上続く場合は要注意。病院で診察してもらうことも考えましょう。口内炎対策にはビタミンAとビタミンB群がおすすめ!出典:byBirthビタミンA皮膚や粘膜を正常に保つはたらきがあります。食材でビタミンAが多いのは、にんじんかぼちゃうなぎレバーほうれん草などです。ビタミンB2皮膚、粘膜を保護するはたらきがあります。また、たんぱく質や脂質を体内でエネルギーに変えるはたらきがあります。口の中の組織は、とても代謝が早いので、ビタミンB2が不足すると口内炎が起こりやすくなります。ビタミンB2が多い食品は、牛乳乳製品チーズ納豆卵などです。ビタミンC傷・炎症を治すはたらきがあります。また、口内炎を根本的に治すために必要な「免疫力」をアップさせます。ブロッコリーいちごオレンジ芽キャベツピーマンなどに豊富です。食事以外に気をつけることは?出典:byBirthしっかり睡眠をとる人によって、適切な睡眠時間は異なりますが、厚生労働省の「睡眠指針」では、6~8時間ほどが適切な睡眠時間と考えられています。免疫力をつける免疫力があれば、少々の傷でも炎症を起こさずに済みます。腸内環境と免疫力腸内環境と免疫力は密に関係していることが分かってきました。ヨーグルトなどの乳製品、オリゴ糖は腸内環境をととのえ、青魚類に含まれるEPAやDHAは炎症を抑えるはたらきもあります。たんぱく質摂取で免疫力アップ「免疫力を高める」というと、ビタミンやミネラル類に注目が集まりがちですが、たんぱく質など、筋肉をつくる材料もしっかり摂るようにしましょう。筋肉量が減ると、体温が落ち、血流も悪くなり、免疫力が低下してしまうことも。口の中が乾燥しないようにする口の中の乾燥は、唾液の量を低下させてしまいます。マウスジェルなどの保湿剤などで、潤いを保つようにしましょう!口の中を清潔に保つ口内炎があると、痛みがあるので歯磨きしづらいですよね。しかし、余計に雑菌が繁殖してしまうので、食事後の歯磨きは必ずするようにしましょう。まとめ口内炎は、痛みで不快なだけでなく、口臭の原因になることもあります。せっかくの食事も、美味しく食べられないことも。普段から食事だけでなく生活習慣を整え、口の中も美しくありたいものですね!
2019年06月16日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ナレーション」です。先日、NHK岡山放送局からオファーがあり、『@okayama』という番組で放送された「“eスポーツ”にかける青春」のナレーションを担当しました。僕はナレーションがけっこう好きなんです。もっとこういうお仕事をやっていきたいと実は思っています。そもそも、僕の母がMC業で結婚式やイベントの司会をしていました。その血が流れているので、滑舌よく、流れるように話すことにはとても憧れがあります。小学校のころ、国語の宿題で教科書を朗読してくるとかよくあったと思うんですけど、うちの母はそのころから指導が厳しかったです。抑揚がついてないとか、間のとり方が悪いとか。小学生の朗読ですよ?それなのにプロ並みの指導をまだ年端もいかない僕にしてくるので、いつも泣きながらやっていましたね。「本読みカード」というものがあって、そこに親が上手に読めていたかの評価をするんですけど、それもめちゃくちゃ辛辣で。担任の先生も事情をわかっていたので、「岡くんとこは仕方ないよね」と笑って同情してくれていました。まあそういう背景もあって、声優の人やナレーターの方、アナウンサーの方が美しくナレーションをしているとすごく尊敬してしまうんです。自分が滑舌が悪く、なかなかうまくできないからこそいいなと思うし、心地よく話せる人に少しでも近づきたい、自分もそうなりたいと思ってしまう。でも、きっと僕にナレーションをオファーくださるときって、そういうアナウンサー的なうまさを求めてないですよね。それよりも、僕の個性だったり、キャラクターだったりが反映されたナレーションがいいはず。そのあたりもうまくバランスをとってできるようになりたいなぁ。あとは『チコちゃんに叱られる!』のチコちゃんだったり、『ねほりんぱほりん』のモグラだったり、中の人の面白みや機転が求められるようなものとかが、僕には向いているかもしれないです。どちらにせよ、やるとなったら怖いのは母のダメ出しです。ナレーションにしろ、声優にしろ、言葉の仕事をするとめちゃくちゃ言われるんです。そもそものキャラクター設定からダメ出しされますから。「あの感じやったら、もうちょっと明るく高いキーで発声せんと」とか。キャラ設定とかよりも、僕はシンプルに滑舌をよくしたいだけなんですけどね…。おかざき・たいいく総合酒類会社「眞露」とのコラボレーション企画“岡崎体育÷JINRO”第2弾楽曲「今宵よい酔い」のミュージックビデオが公開中。※『anan』2019年6月19日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月14日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「耳がいい」です。「耳がいい」は、いろんな解釈ができると思います。単純に、遠くの音や小さな音までよく聴きとれるとか、何Hzまで聞こえるというような聴力が優れている「耳がいい」や、1度聴いたメロディを再現できたり、人の歌い方や喋り方などのモノマネがすぐにできるのも「耳がいい」と言います。僕はどうなのかというと、実は前者のほうで言うと、めちゃくちゃ耳、悪いんです。大学のときに音楽解析のゼミをとっていたので自分の聴力を調べる機会があったんですが、60代の聴力と言われました。なんか生まれつき高音がとても聴きとりにくいそう。モスキート音なんて絶対に聞こえません。これは音楽家として本当にディスアドバンテージやなと思っています。だって僕がわからないところで妙な高音が鳴り響いているかもしれない。だから音源のミックスのときなどは気をつけていますね。一方で後者の意味での「耳がいい」については、けっこう自信があります。1回聴いたものを再現したり、真似る能力は高いはず。英語っぽく聞こえる曲「Natural Lips」や、先日も取り上げたMONKEY MAJIKとのコラボ曲「留学生」なんかは普段、英語で映画を観たり、洋楽を聴いたりして耳に馴染んでいる音の表現を形にしたもの。そういう意味での耳の良さを伸ばすにはどうしたらいいかというと、注意深く聴くことです。曲を1曲聴くとしてぼんやり全体で聴かずに、いつもどこかに着目して聴いてみる。今日はシンセの上物だけに注目してみようとかベースの音の流れだけ聴こうとか。そうするといろんな発見があるんです。なんかこのAメロめっちゃ気持ちええな、なんでやろと思ったときに、一つ一つの音に注目しながら聴くと「あ、この木琴のリズムがめっちゃおしゃれなんや!この音の動きでグッときたんやな」と理解できる。そういう分析ができるとより深く音楽を楽しめるし、アーティストの意図も理解できてちょっと感動します。ときには作り手の遊びに気づくこともあります。裏にこっそり違うメロディを忍ばせていたりだとか。実は、僕も最近、エビ中に提供した「Family Complex」という曲のAメロに、以前作った「サドンデス」のメロディをうっすらと入れてみたんです。聴いた人が、「あれ?これもしかして!?」と気づいてくれると、こっちもうれしいものです。おかざき・たいいく6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年6月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月10日6月9日、叶美香がブログを更新。さいたまスーパーアリーナで行われた岡崎体育(29)のワンマンライブを観に行ったと報告した。また岡崎も同日、Twitterを更新。さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブは7年越しの夢だったとつづった。実は、過去に叶と岡崎の間で“プレシャスな約束”が交わされていたという。叶のブログによると、かねてより岡崎が「さいたまスーパーアリーナでワンマンライブをする際は来てください」とお願いしていたとのこと。叶は今回、その約束を守ったかたちだ。岡崎といえば、2016年にアルバム「BASIN TECHNO」でメジャーデビュー。17年12月にはTwitter上で、デビューしてから初めて連絡先を交換した女性が叶だったと明かしていた。当時、ファンに叶から連絡先を聞いてきたのかと問われた岡崎は《俺みたいなバッドルッキングガイからいけるわけない》と返答。写真撮影からの自然な流れで連絡先を交換したとつづっていた。また叶も岡崎のことを《とってもキュートで礼儀正しい岡崎体育さん、大好きですよ》とブログで告白していた。そんなきっかけがあって今回、ライブを訪れた叶。その際には、お祝いに紅白のバラを178本プレゼントしたという。ファンからは《お約束なさっていたのですね》《感激しました》《叶姉妹様の素晴らしいところ。それは約束を絶対守る事》《見習いたいと思います》と叶の義理堅さを絶賛する声が上がっている。
2019年06月10日岡崎体育が、6月9日にさいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催する。京都宇治市在住の男性ソロプロジェクト・岡崎体育。2016年4月に公開した“ミュージックビデオあるある”を題材にした『MUSIC VIDEO』のMVが大きな話題を呼び、同年5月発売のメジャーデビューアルバム『BASIN TECHNO』でオリコンウィークリーチャート初登場9位、iTunesのJ-POPチャートで最高位1位を獲得。また数々の大型フェスやイベントにも精力的に出演し、その独創的パフォーマンスが老若男女問わず幅広いファンの支持を集めている。『MUSIC VIDEO』「30歳までにさいたまスーパーアリーナでライブをやる」というのが昔から岡崎体育の大きな目標のひとつだったという。デビューアルバム『BASIN TECHNO』、2ndアルバム『XXL』とアルバムにはこれまで自身を体現するタイトルがつけられてきたが、今年1月にリリースされたアルバムは『SAITAMA』と冠しており、ここからも自身の夢にかける意気込みが感じられる。ネタ的な要素で注目を集めることが多い岡崎体育だが、このアルバムは“より音楽的な側面をクローズアップした”作品と本人も語っている通り、ミュージシャン岡崎体育の魅力が再発見できる作品となっている。そもそもなぜ「さいたまスーパーアリーナ」を目標に掲げていたのか。同会場に懸ける想いをニッポン放送『ミュ~コミ+プラス』にゲスト出演した際本人が語っていたが(出典: )、大学生時代友達に誘われて足を運んださいたまスーパーアリーナでのライブを観て「悔しい」と感じたことがきっかけだったそう。そんな岡崎体育にとってまさに有言実行のタイミングでライブが実現するわけだが、彼のライブではいつもたくさんの人が笑っていて、ユーモアとネタ満載の演出には面白さを超えて感動するほどだ。念願のさいたまスーパーアリーナという夢の会場でも、大勢のファンを笑顔にしてくれることだろう。なお、岡崎体育の楽曲『FRIENDS』にも参加しているペンギンの友達“てっくん”(岡崎体育のステージ上唯一の友達として知られている)が、『フェイクファー』というタイトルで6月9日にメジャーデビューを果たすという。岡崎体育プロデュースによる同作は、6月9日のさいたまスーパーアリーナ公演にて会場限定で販売されるとのことだ。『FRIENDS』公演情報「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」日程:2019年6月9日(日)会場:さいたまスーパーアリーナリリース情報『フェイクファー』発売:2019年6月9日(日)価格:¥1,000(税込)※会場限定盤<収録内容>01.フェイクファー02.キャラクター
2019年06月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「SE」です。ライブが始まる前にかかっている音楽のことをSE(Sound Effect)と言います。ライブ前の場の雰囲気を作るのに欠かせないもので、基本的にその日にライブをする演者が決めていることが多いですね。友達のライブに行って、開演前に流れている曲で、「あ、この曲、絶対ボーカルの子が選んでるわ」とか思うことあります。こだわっている方だと、ライブ後にSNSなどでその日のSEのプレイリストまで公開する人もいますしね。僕も自分のツアーでは、そのときに気にいっている曲を流すことが多いです。またはコンセプティブなツアーをするときは、雰囲気作りにSEを利用することもあります。「シマウマの中でも比較的凶暴なほう」ツアーのときには、サバンナの雰囲気を作りたくて、ずっと『ライオンキング』のサントラをかけてみたり、「キミイロハートII」ツアーは、恋愛シミュレーションゲームがテーマだったのでファミコンの音源を流してみたり。好きなアーティストのライブに行ったら、開演前に会場で流れている曲をちょっと気にしてみるといいと思います。アーティストの考えが詰まっていることは間違いないと思います。僕が苦手なのは、開演前やバンドとバンドのセットチェンジの間に音源を流すのではなくDJが入るパターンのやつ。僕は開演前とか転換の間はゆっくりしたり、友達と見たライブの感想などをしゃべったりしたいんです。でもDJたちは、踊らそうとしたり、ちょっと盛り上げようとしてくるから、休む暇がない。そんなことされるならヒーリング音楽の「イマージュ」とか流して、ライブに備えて心穏やかに待ち時間を過ごさせてくれるほうがずっといい、と僕は思ってしまいます。でも、まあこれも個人の意見です。DJ入れるのも、アーティストの方がよかれと思ってしていること。そのほうが盛り上がりが持続していいという人も多いでしょう。もうすぐ、僕のさいたまスーパーアリーナの単独公演です。そのときのSEはどうしようかな…。実はまだ何も考えてないんです。…必ずしも音楽である必要はないかもしれないですよね。思い切って語りとか?僕が夢を叶える場所で、「夢を叶える方法」をライブの前に1時間にわたって語り続けるとかどうでしょうか。大きい会場だとモニターもあるだろうし、映像を使ってみるというのも面白いかも。おかざき・たいいく6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年6月5日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年06月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アーティスト写真」です。プロフィールを掲載するときなどに使う宣材写真。アー写といわれ、ミュージシャンの場合は、自身のホームページで使用したり、フェスに出るときなどの参加アーティスト一覧になったり、テレビやウェブのニュースに載るときに出たりします。自分の宣伝のために使うものなので、新しいシングルやアルバムをリリースするたびに写真も変えるっていう方が多いです。そんな中、僕はデビューしてから2年くらいアー写を変えなかったんです。なんか、そこに労力とお金をかけるのがもったいないと思ってしまうんですよね。でも、2年目に入ってからマネージャーに「体育さん、体型変わっているし、このままだと詐欺と言われるから撮り直してほしい」と懇願されて、重い腰をあげました。それで1年くらい前に撮ったのが今のアー写です。気に入っているので、しばらくはまたこのままでしょうね。その写真は、僕があらかわ遊園のイモムシ型のジェットコースターに乗っているもの。撮るときのこだわりとしては、きちんと顔が写っていることでしょうか。やはり顔は、ちゃんとわかるようにしたいものです。これ、ミュージシャンの悪いとこが出がちなんですけど、芸術性に重きをおきすぎて顔が煙で隠れているとか、そもそも顔が写ってないとか、そういうアー写も多いじゃないですか。おしゃれやし、かっこいいと思うんですけど、初見の人にとっては何のこっちゃわからない。すごい不親切ですよね。まあ、尖った活動をしているミュージシャンならそれはそれでいいと思うんですが、僕みたいな感じのスタンスのミュージシャンがそれやっても、何を急にイキっとんねん?と思われてしまう。だから、岡崎体育は親切第一でやっていきたいと思っています。個人的に注目しているのは、インディーズバンドのアー写です。ここに面白いアイデアが潜んでいることが多いんです。お金がないからプロのカメラマンに頼むことなんてまずできない。でも、個性的で目を引く一枚にしないといけないからみんな工夫して、いろんなアイデアを練るんです。僕もその当時は、自撮り写真を加工して真四角に引き伸ばして、下駄みたいになった顔を使っていました。今思えば、なんでそんなことしてたんやろ?と。もしかしたら、その下駄時代が岡崎体育の歴史の中でもっとも尖っていたアーティスト写真だったかもしれません。おかざき・たいいく6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年5月29日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年05月27日4月に参加した極真空手の国際大会で銅メダルを獲得した長嶋一茂(53)。その様子が5月25日放送のTBS系「炎の体育会TV3時間SP」で放送された。長嶋が出場したのは、世界22カ国・約2,000人が参加した「2019国際親善空手道大会」。長嶋は20人以上がエントリーした「50歳以上、80キロ超級」に出場した。ロシアやカザフスタンの選手に勝利した長嶋は、準決勝で日本人選手の強豪に惜敗するも銅メダルを獲得。この大会で引退するという負けた相手に「もう1回出て!来年の4月か、その前に大会があればまたやりたい」とリベンジを誓った。「プロ野球選手を引退した翌年の97年、出演していた格闘技番組で道場を訪れたのがきっかけで極真空手に入門。もともとフィジカルに関しては、全日本大会に何度も出場した一流選手が『すでに全日本クラス』と太鼓判を押すほどでした。その後もコツコツと道場に通い続けて黒帯を取得。かなり努力家の一面をのぞかせていました」(テレビ局関係者)昨年11月、「全関東空手道選手権大会」で15年ぶりの大会出場を果たし、そこで優勝。その後も週2回のペースでトレーニングを重ね、全日本出場レベルの若手選手らと10人組手を行うなどして大会に臨んでいた。「多忙なスケジュールの合間にそこまでの壮絶な練習を続けるのは、かなりの精神力が必要。その練習で磨かれた左の蹴りは、試合でも冴え渡っていました。人並み外れた心・技・体がそろって、今回の成績を残せたのでしょう」(極真関係者)今後も空手を続けるという長嶋。タレントとしてのみならず、空手家としてもさらなる活躍が期待できそうだ。
2019年05月26日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「オマージュ」です。今年1月にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』をリリースしました。たくさんの方に聴いていただき本当に感謝しています。で、いろいろレビューなどもしていただいたのですが、その中で気になる言葉があり、それを今回の議題にしたいと思います。その言葉とは「オマージュ」です。僕はいろんなタイプの楽曲を作るので、曲ごとに“これはクラブミュージックのオマージュ”“これはラウドロックのオマージュ”と、1曲ごとにっぽいと言われがち。でも、オマージュってなんなん?と思います。確かに以前、星野源さんにも「岡崎体育は、いろんな音楽ジャンルのおいしいとこ取りをするのが上手」と褒めていただいたことがあるし、浅く広くですがいろんなジャンルの音楽を好きで聴いてきたから、その影響を受けていることは間違いないです。でも、楽曲を作るときに「よし、今回はこの感じをオマージュしたるぞ!」と作るわけではないです。現代のミュージシャンで、聴いてきた音楽に影響を受けていない人などいないと思うので、すべてのミュージシャンはオマージュの塊であると言えると思うんです。パンク一筋のパンクバンドも過去にいたパンクバンドのオマージュをしているはずです。でも、ことさらに「それはオマージュだ!」とは言われない。そんな中で、僕が「オリジナル」と言われずに「オマージュばっかり」と言われてしまうのは、やはり手広くいろんなジャンルの音楽をやっているからなのでしょうか。だって、パンクバンドの方はアルバムの中にわざわざ1曲ヒーリングミュージックを挟んだりしませんから。僕のそういうメタ的な制作スタイルが、批評をする多くの方たちに、岡崎体育は常に他者を強く意識して音楽を作っていると勘違いさせているのかもしれない。でも、実はそんなことはないんです。“こういうの、ちょっとやってみよ”くらいのテンションです。以前、ある音楽評論家の方に「岡崎体育は新しいパンク精神を持ったアーティストだ」と言っていただいて腹にすっと落ちたことがありました。そうなんです。僕は過去をトレースしたいんじゃない。ネタ元があるならもっと自由に裏切りたいし、ジャンルにだって縛られたくない。オマージュと言われるより、これ、岡崎体育らしいねと言われるものをもっと確立したいんです。…で、オマージュってどういう意味?おかざき・たいいく6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。5/27には、マイナビBLITZ赤坂で公開リハーサルも開催!※『anan』2019年5月22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年05月17日