出産を終えたママは、精神的に不安定になってしまうことがあります。そんなママたちの悩みに答えてくれるのが産後ケアセンターです。今回は、産後のママをサポートしてくれる産後ケアセンターについての情報をご紹介します。産後ケアを行う産後ケアセンター産後ケアセンターは、出産後のママの育児支援を目的としており、ママと赤ちゃんが専門家のもとで指導や支援を受けながら一緒に過ごせる、宿泊型ケア施設のことを言います。主に生後4カ月までの赤ちゃんを育てているママが対象となっています。施設では看護師や助産師、臨床心理士や産後ケアリストと呼ばれる専門家が中心となって、24時間ママと赤ちゃんのケアにあたっています。まだ数はそれほど多くありませんが、自治体が取り組んでいる地域もあり、今後は増えてくることが予想されます。産後ケアセンターを利用するにはでは、実際に産後ケアセンターを利用するにはどうすればよいのでしょう。まずは施設のサービス内容や費用についてご紹介します。どんなサービスが受けられるの?施設によってもかわってきますが、主に母体へのケア、赤ちゃんへのケア、育児相談や授乳指導などの育児サポートなどになります。自治体が行っている施設はこれらが基本ですが、大学の付属施設や病院、助産院などが運営している民間の施設ではマッサージやヨガ、骨盤ケアなど、ママの体の回復を促すようなケア、また、ぐっすり眠れるように夜間は赤ちゃんのお世話を助産師が行ってくれるところもあります。費用はどのくらい?施設によって費用は異なりますが、一番安いのはやはり自治体が行っている施設でしょう。1日2食の日帰りですと2000円前後から、1泊2日になると5000円前後からという料金設定になっています。ですが、希望者も多いため、2回目以降の利用になると優先順位が低くなるのが現状のようです。一方、民間の施設ですと、日帰りで3万円前後から、1泊2日になると6万円前後からと割高になっています。自治体の施設を利用するよりも手続きはシンプルで、サービス内容も手厚いものとなっています。住んでいる地域によっては自治体から補助金が出る場合もありますので、確認してみると良いでしょう。出張型の産後ケアもあります出産後に自宅で育児のサポートをしてほしい、自宅で育児相談や母体の様子を見てほしい、というママには出張型の産後ケアも用意されています。料金は施設や内容によって異なりますが、ショートステイよりは安くなっていますので、比較的利用しやすいと言えるでしょう。産後はママにとって大事な時期出産を終えて、すぐに頑張ろうとするママも多いことでしょう。けれども、産後は体を充分に休ませなければいけない大事な期間でもあります。一人で抱え込まずに、無理をせずに産後ケアを利用してみてはいかがでしょうか。ライフスタイルや体調を考慮して、自分に合った施設を選びましょう。
2016年11月16日妊娠中から、授乳アイテムをいろいろ調べてリストアップして買ったのに「結局使わなかった…」なんてこと、ありませんか。授乳中にしか使わない“授乳アイテム”は、なるべく無駄にしたくないもの。私の必要だったもの・いらなかったものをまとめてみました♪これは必須!あると便利な授乳アイテム授乳ケープ授乳中の必須アイテムといったら、まずは“授乳ケープ”。授乳室がないときなど、上半身をカバーしながら授乳ができます。最近の授乳ケープは軽くて持ち運びやすく、通気性に優れてるものがたくさんあるので、必ず一枚は持っておくべき!友達ママたちも、授乳ケープはみな「買っておくべき!」とのこと。おむつと同じくらいの必需品です!授乳クッション一見必要なさそうな授乳クッション。でも、やっぱりあれば便利!我が家は、お兄ちゃんの時は家にあったクッションで代用していましたが、妊娠中の腰の痛みがあまりにも酷くて夜も寝れない程だったので、下の妹を妊娠してすぐに抱き枕兼授乳クッションをチョイス。妊娠中は抱き枕として使ったところ、腰の痛みもなくなった気が。きちんとした形状の授乳クッション、もっと早く用意しとけば良かったです。もちろん、授乳するときも、腕の疲れが全然違う!安定して授乳できるので、赤ちゃんにとっても安心しておっぱいを飲むことができます。授乳インナー私は授乳キャミを愛用してました。授乳キャミには授乳口が付いていたり、胸の部分の生地だけをめくるだけなので、授乳が楽チンに。授乳終わっても使えますし、ブラと違ってお腹を冷やすことも無く授乳ができるので、とっても優れもの。授乳服や授乳中用の下着など、“授乳用”のママの衣服って、使ってみるとその便利さに感動です。必要かどうか見定めて!そのほか授乳アイテムいろいろ買いすぎた!ミルクや哺乳瓶もちろん必需品のミルクや哺乳瓶。でも、まずは小さい物を一つ位用意しておいて、必要に応じて買い足せばよかった〜と後悔。お兄ちゃんの時は混合乳だったので、ミルク用に2本、白湯や麦茶用に1本の3本を使っていました。子どもによって合う・合わないもありますし、授乳ペースに合わせて購入していくのがベストです。こちらも買いすぎ!ガーゼこちらもたくさん買いすぎて失敗…。なんだかよだれや吐き戻し、ミルクこぼしなどが多いような気がする新生児期。焦ってたくさん購入してしまいましたが、結局10枚くらいを使いまわすことに…。また、ガーゼ類はプレゼントなどでいただくことも多し。良質で長く使えるものを数枚、で十分そうです。円座クッションあったら便利かな〜と思っていましたが、なくてもなんとかいけます(笑)!私も初産の時は本当に痛くて、しばらくの間は座って授乳が大変…。しかし、なんとか乗り切れました。おしゃぶり生後1か月~使い始めるなどと聞いてたので、産後に2個用意しましたが、我が家は二人とも使用期間が短かったです。こちらも哺乳瓶などと同じく、子どもによって合う・合わないがありそう。出産後、必要になったらベビー連れで買いにいくと良いですね♪冬の授乳は、冷え対策を万全に!寒い季節の授乳、ママは身体冷えやすいもの。私は授乳キャミ+腹巻をしていました。起き上がって授乳をする時用にはさっと羽織れるモコモコのパーカーなど、ママの防寒アイテム必要ですね。温かく柔らかな素材の物なら、赤ちゃんも一緒にくるんであげられるので、冬場は特にあると便利だと思います。あったら便利な授乳アイテムを上手く使って、少しでも授乳しやすいように工夫してみてくださいね。
2016年11月07日妊娠中や授乳中、育児などで疲れてるママだってたまにはアロマを焚いたり、アロマバスやマッサージなどして、リラックスしたいですよね。けど、妊娠中や授乳中のアロマにはいろいろと気をつけなければなりません。今回は、注意点とアロマやハーブティーの楽しみ方をご紹介します。妊娠初期のアロママッサージは避けて、短い時間で楽しむ妊娠初期は原則として、精油の使用は禁止と言われてます。なぜかというと、エッセンシャルオイルやアロマオイルの中には月経を促進する作用や、ホルモンに影響するものがあると言われているからです。さらに妊娠中は肌が敏感になっていますので、直接肌に触れると刺激も強く、注意が必要です。安定期に入ったら、アロマの芳香浴なら心配ないと言う意見も。気分転換やリラックスしたいって時がありますよね。そんなときは寝る前のちょっとの時間など、短い時間で楽しむようにしましょう。エッセンシャルオイルとアロマオイルって何が違うの?簡単に言うと、100%天然かそうじゃないかの違い。エッセンシャルオイル=精油は、植物から採りだした様々な成分が含まれる100%天然の物質です。それにアロマオイルは、エッセンシャルオイル(精油)を複数ブレンドしたり、他の化合物を配合したりしたものを言います。アロマオイルは肌にはつけられず、香りを楽しむ芳香浴として使用します。エッセンシャルオイルの、取り扱い注意ポイントエッセンシャルオイルは植物の天然成分を濃縮して作られているので、作用も非常に強いです。取り扱い方や使用方法を間違ってしまうと、皮膚炎やかゆみなどを起こしたりする事あるそうなので取り扱いには気をつけましょう。・肌や粘膜部分には直接つけない・肌に塗る時は必ず、キャリーオイルなどでうすめてから使用する・パッチテストを行いましょう・高温多湿の場所は避け、冷暗所で保管する・飲用しない妊娠中、授乳中のママにはハーブティーがオススメ妊娠中のつわりや、毎日の家事と育児にママだってリラックスしたい!そんな妊娠中や授乳中のママも安心して飲めるのがハーブティー。もちろん、ノンカフェインのものをチョイスしましょう。なかでも、「ママハーブの絆ブレンド」は、優しいお花の香りがふわっと香ってお気に入り♡ローズヒップやラズベリーリーフのすっきりとした甘みが美味しい紅茶です。手軽なティーバッグタイプで、さっと淹れられるのもうれしいですね。ハーブティーで「ほっ」と一息つきませんか?ほかに、「 プリマベーラ」ルームスプレーもお気に入りのリラックスアイテム。好きな香りのルームスプレーを寝る前に、シュッとひと吹きするだけで癒されます。私はの大好きなラベンダーの香りを使ってます♪今日は1日ちょっと疲れちゃった…という日には、アロマの香りや寝る前のハーブティーなどで、癒しの時間を作ってくださいね♪
2016年10月25日こんにちは、佐原チハルです。“保活”と呼ばれる怒涛の日々を乗り越えた先、ママたちには“仕事”という日常が待っているはずでした。けれど仕事に復帰した直後のママたちの中には、こう感じた人たちも多かったはず。「ここまで大変だと思わなかった」「どうしよう、自分はこんなことでいいんだろうか」。今回は、“復職後に感じた不安・困難”について、ママたちの声を集めてみました。●(1)体力の圧倒的な不足を感じた『育児には体力がいるとは聞いていたし、覚悟してやっていたつもりだったけど、復職してからはシャレにならないしんどさだった 』(30代・1児のママ)妊娠前までスポーツをしていたという彼女は、体力には自信があったそう。けれど出産後、育児のハードさを知って驚いたそうです。復職したときは「これで少しは息がつけるかも」という気持ちもあったのだとか。『昼間は普通に仕事して、でも夜泣きがあるから夜だって眠れなくて、体力というか、生命力がゴリゴリ削られている ような感じ』夜泣きがなくなり、彼女も睡眠を取れるようになってからは、忙しいながらもやっと「大丈夫」と思えるペースで生活できるようになったそうです。●(2)仕事のペースがつかめない『早く復帰しなきゃ置いていかれる!って気持ちが強かったので、半年しないで育休を切り上げて復職したんです。でも、甘かった』(30代・1児のママ)育休中は「少しでも遅れをとらないように」と努力し、また職場からも定期的に連絡があったそうなのですが、復職直後は、ともかく焦りが強かったそう。『新人じゃないのに新人みたいな気分だった。職場の空気やペースに乗り切れないというか、私だけテンポがズレている みたいな』復帰してからの時間が経つにつれ、そうした“ズレ”を感じることは少なくなっていったそうですが、『あのころは自分も、きっと周りのみんなも大変だったと思う』とのことです。●(3)育児も仕事も中途半端なのではないか、という焦り『私なにやってるんだろうって、毎日のように思っていました』(20代・1児のママ)時短勤務で復帰した彼女は、時短だからといって成果を落とさないように……と、日々がんばっていたそうです。一方で、仕事に復帰したからといって、当然自分の子どものことを“犠牲”にもしたくない、と手を抜かないようにしていたとのこと。『でも、仕事は成果があげられるばかりじゃなかったし、子どもだっていつも予定通りに動いてくれるわけじゃないから、うまくいかないことだらけ で』仕事も育児もうまく回らず、どちらともが中途半端になっているようで、苦しかったそうです。『大事な仕事を控えてるときに、子どもが体調を崩したりして。そうすると、「なんでこんなときに!」っていう苛立ちと「もっと体調に気をつけてあげられたらよかったのに」っていう罪悪感とが湧いてくるんです』苛立ちと罪悪感とを同時に感じてしまうのは、とてもツラかったそうです。それを感じていること自体に対しても、また罪悪感を抱いてしまう……という、悪循環に陥ってしまうことも少なくないそう。『もうどうしようもなくなってしまって、結局は「どっちも“ちゃんと”したい」って考えるのを諦める ことにしました』諦める、というと、あまりよくない印象を持ってしまうことも少なくないかもしれません。けれど諦めることで、できることとできないこと・することとしないことの線引きを上手につけられるようになった、とのことです。----------今回お話をきかせていただいた皆さまには、共通している部分がありました。それは、「大丈夫、大抵は時間がちゃんと解決してくれるから! 」ということ。出口が見えない暗闇を進むというのは、気力も体力も大きく消耗することです。けれど、子どもはぐんぐんと成長していってしまいます。永遠はありません。出口は必ずあるのです。『“いまツラい”っていう状況は、どんなにツラくてもどうにかしていく以外に道はない。でも復職して子どもが保育園に通っているってことは、職場の人も、保育園の先生たちも頼ることができる。復職できて、味方も増えたということ』(30代・1児のママ)自分と夫だけでなく、周囲の人たちにも助けてもらいつつ子育てを乗り越えられるというのは、心強いことですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年10月19日出産を終えたママを悩ませるのが、乳首のトラブル。授乳開始の頃にトラブルになるママが多いと思いますが、私の乳首トラブルがやってきたのは娘が1歳2ヶ月の頃…。しっかりとした歯が生え揃ってきた頃に、強く吸ったり噛まれてしまって乳首トラブルに発展するママも多いのだとか。我が家の娘は、今でもおっぱい大好き!しかし、なんと前歯がすきっ歯で…。歯の隙間におっぱいが挟まれ、強い力で吸われるため見事に乳首に亀裂が…(泣)。あまりの痛みに、急いでリサーチして乳頭ケアをはじめました。今回は、乳首トラブルに悩むママおすすめの乳頭ケアお伝えします。乳首トラブルの原因になるのは…乳首トラブルに繋がる原因は、おっぱいの含ませ方、抱っこのポジション、おっぱいから赤ちゃんの口の離し方などが間違っていることが多いよう。あとは、添い乳で長時間咥えさせっぱなしにしていること、固く張ったままの状態での授乳も、乳首トラブルを招くと言われています。食事内容やママの体調などからも影響することがあるそうです。私の場合は添い乳で寝かしつけているため、長時間吸わせることが多いことが乳首トラブルの原因だったと思います。トラブルにならないために乳首トラブルが起こらないためにできること。①乳首マッサージ出産前に乳首をマッサージして柔らかくしておくこと。私も少しマッサージをしていましたが、効果はいまいち。あまり柔らかくなりませんでした。やるなら本気のマッサージをおすすめします…!②ラッチオンまた、深く乳首を吸わせること。中々難しいラッチオン。ひたすら赤ちゃんと練習です!③優しく離す赤ちゃんが授乳を終えても、赤ちゃんの口を無理におっぱいから引き剥がさないことも大事。指を赤ちゃんの口元から入れてからだと簡単に離れます。④乳頭保護器を使う痛みを感じはじめたら無理をせず、乳頭保護器を使うこと。わたしは使わなかったのですが、使ったら楽になったというママもたくさんいました。⑤吸わせる向きを変える抱っこのポジションを変え、吸わせる方向を変える。いつも切れる場所が決まっていたので、少しポジションを変えるだけで、痛みが軽減されました!⑥乳首を柔らかくしておく吸わせる前に先に少し絞り乳首を柔らかくしておく。溜まったお乳も出して、新鮮なおっぱいをあげられます!トラブルになってしまったときの…ケア方法羊のオイルでできたピュアレーンやランシノーは有名な乳頭ケア用品!私もピュアレーンを使ったことがありますが、割りと早くに回復し、拭き取りも不要なのでオススメ◎馬油を使用する人も多く、ピアバーユやソンバーユ、ベビーバーユマドンナなどがあります。こちらも拭き取り不要です。キズパワーパットも傷の治りが早いみたいですが、張り替えなくてはいけないし衛生面も気になります。それでも治らない…というママは、デスパコーワやケナログといった口内炎を治す薬を塗るそうです。こちらはやはり薬なので、オイルよりも効果があったという声も。ただ授乳前には拭き取る必要があります。何も塗らずに自然に治したい!というママは、自分の母乳を塗っておくと、殺菌作用があって傷の治りも早まり、母乳なので赤ちゃんにとっても安心…だとか。あとはユキノシタとゆう葉っぱの薄皮を張る方法もありますが、ユキノシタの葉っぱを手にいれるのは難しそう…。少し痛くても我慢をしてあげてしまうママが多いそうですが、そうするとトラブルも長期化し、ママにも赤ちゃんにもよくありません。予防と早めケアで、楽しい授乳ライフを送りましょう◎乳首トラブルは、授乳にはつきもの。一度良くなっても繰り返すことが多いので、油断をせず、日頃のケアと準備を怠らないようにしましょう!
2016年10月02日子育て中のママを悩ませる「産後太り」問題。赤ちゃんのお世話で忙しく動き、授乳中で食事にも気を配っているはずなのに、全然体重が戻らない…という人は多いのではないでしょうか。実は、産後太りが解消しないのは、授乳中の姿勢が影響していることがあります。1日に何度も行う授乳の姿勢が悪いと、骨盤がゆがみ、お腹や下半身太りの原因になるのだとか。気づかないうちに体に負担をかけていないか、日頃の授乳姿勢をチェックしてみましょう。■授乳の姿勢が体に与える影響とは出産したその日からすぐにスタートする授乳。とくに授乳に慣れないうちは、つい一生懸命になってしまい無理な姿勢をとりがちです。また、自分では楽な姿勢だと思っていても、実は体に負担がかかっていて、骨盤の歪みや肩こり、腱鞘炎などを引き起こしてしまうことも。出産で大きく開いた骨盤は、産後数ヶ月をかけて元の位置に戻ります。1日に何度も行う授乳の姿勢が悪いと、ゆるんだ状態の骨盤が元に戻らず、ゆがみを引き起こしてしまうのです。骨盤がゆがむと、その周りの筋肉がかたくなり、血液やリンパの流れが悪くなってしまいます。新陳代謝も低下するため、脂肪の燃焼や老廃物の排出も滞ってしまうことに。産後太りの原因になるだけでなく、肩こりや腰痛、むくみなどの原因にもなるのです。 ■こんな姿勢はNG!日頃の授乳姿勢をチェックよく「授乳のときには赤ちゃんと目を合わせましょう」といわれます。でも、授乳のときに赤ちゃんの顔をのぞきこもうとして、つい背中が丸くなってはいませんか?前かがみの姿勢は、骨盤のゆがみのほか、胸と背中の筋肉のバランスが悪くなる原因にもなります。気づかないうちに猫背になっていないか、授乳のときには姿勢を意識するようにしましょう。床に座って授乳する場合は、正座から脚を外側にずらしておしりを床につける「ぺたんこ座り」や、両脚を片側にずらす「横座り」はNG。股関節がねじれて骨盤のゆがみを引き起こすほか、ぺたんこ座りはO脚になりやすいともいわれています。椅子やソファーに座るときは、浅く腰かけたり脚を組んだりしないように気をつけて。椅子に浅く座っていると、体のバランスをとるために背中が丸くなりがち。また、脚を組んで授乳していると、骨盤のゆがみに加え、腰痛や脚のむくみの原因にもなります。■骨盤のゆがみを防ぐ正しい授乳姿勢とは座るときには、骨盤の後ろ側に仙骨が座面に対してまっすぐ立つよう意識して、背筋をスッと伸ばします。実は背中を丸めるよりも伸ばした方が、赤ちゃんの顔や口元もよく見えます。赤ちゃんをのぞきこまずに視線を向けて、コミュニケーションをとるようにするとよいでしょう。椅子やソファなら深めに腰掛けるのがポイント。床に座る場合は、もっとも骨盤をゆがませないのは正座だといわれていますが、長時間になるとなかなかつらいものです。そんなときはあぐらをかいて、おしりの下にクッションなどを敷いてみてください。クッションを使うことで骨盤が後ろに倒れるのを防ぎ、腰の負担も軽くすることができます。人によっては数年間続く授乳期。骨盤のゆがみを正して産後太りを解消するためにも、日頃から正しい授乳姿勢を意識してみてくださいね。
2016年09月10日Women Willサポーター企業であるモーハウスが展開する子連れママのための授乳服。その魅力は歩きながらでも授乳ができること。ランチ、お買い物、公園など…お出かけしても、いつでもどこでも授乳ができます。まさに子連れママの悩みがダイレクトに解決されたアイテム。そんな授乳服を扱うモーハウスの社員は本社・ショップスタッフを含め全員が女性。赤ちゃん連れでも安心して働ける環境があるから女性が多いのです。今回は、モーハウスの土田さんにお話を伺いました。モーハウス青山店ショップスタッフさんの勤務風景「Women Willレポート」バックナンバー第1回:働くママだけじゃない。Google が目指すのは、誰もがHappy に働ける社会第2回:「子連れ出勤」がもたらすかけがえのない“体験”とはWomenWillサポーター企業「ソウ・エクスペリエンス株式会社」第3回:柔軟な発想力は柔軟な働きかたから生まれる WomanWillサポーター企業「株式会社スペースタイム」モーハウスの授乳服の魅力とは?モーハウスは授乳服をはじめ、ブラジャーやインナーなどのアイテムも取り扱っています。同社のアイテムを組み合わせて使用することで、赤ちゃんが1秒でおっぱいにたどり着けるというから驚きです。「私が今着ている服は授乳服なんです。普通のお洋服に見えますけど布が二重に重なっています」(土田さん)そう言って布をめくる土田さん…。一瞬戸惑いますが、全く肌が見えることはありません。これがモーハウスの授乳服の秘密で、布の重なりや形の設計により“胸を見せずに授乳ができる”ようになっているのです。「布をたっぷり使って国内生産にこだわっていますし、もちろん洗濯機で洗えます。授乳服の中にはケープが必要になるものもあるそうですが、弊社の授乳服はケープはいりません。ケープの中には二酸化炭素が溜まってしまい、赤ちゃんにとっては不快なんです。ケープ内の二酸化炭素濃度の計測など、様々な機関と一緒に研究し、ママにも赤ちゃんにも快適なアイテムを開発しています」(土田さん)授乳服は身につける授乳室、“ウェアラブル授乳室”という感じ。普段、デパートやショッピングセンターで授乳室を探していたママも、授乳服を着れば歩きながらでもその場ですぐ授乳できるようになります。肌が見えないので周りに気を遣う必要も、いっしょに外出したパパや友人を待たせることもありません。授乳がどこでも気軽にできる……小さなお子様を持つママがそれまで感じていた様々なストレスから解放される糸口になるはず。「モーハウスは授乳“服”の専門店ではあるのですが、自分たちではあんまりアパレルの会社だと思っていないんです。『授乳中は家に閉じこもっていよう』という女性の気持ちやライフスタイルを変えたい。ライフスタイルを提案する会社だと思っています」(土田さん)ママの、ママによる、ママのための会社そんなモーハウスは会社自体がママのアイデアから生まれています。代表の光畑さんが子どもを連れてお出かけしているときに体験したある出来事がきっかけだったそうです。「代表の光畑がつくばから中央線沿線のお友達の家へ電車で向かっているとき、当時1ヶ月だった次女が車内で泣きだしたそうです。仕方なく胸をはだけて授乳をしたのですが、とても恥ずかしかった……ただ、それは幼い子を持つママであれば誰にでもあること。『こういうのが気になってママたちが出かけられなくなってしまうのでは』と気づいたのが弊社のスタートです」(土田さん)女性専用車両や授乳室が登場するなど“社会が変わる”のを待つのではなく、自分ができることは何か?そう考え、当時日本では珍しかった授乳服の製作を始めました。当時の光畑さんは3歳と1ヶ月、2人の娘を育てながら、子どもを連れて代表として会社を引っ張っていたそうです。授乳をしながら仕事をして、周りのママ友にも声をかけて、みんなで協力して……創業から19年、当初から子連れ出勤は当たり前。普通の風景だそうです。本社オフィスにある子どもスペース。お昼寝したり、時々は遊んだり「モーハウスは最初からママたちが作った会社。だから自然にママが働きやすい環境が生まれて現在でも続いているんです。“子どもがハイハイなどで動き回れるように、オフィスは土足禁止”と、会社としての大きなルールはそれだけ。あとは子連れ出勤を続けるうちに社員から上がってきた小さな問題を解決するために少しずつルールを作り、日々改善を行っています」(土田さん)子連れママが勤務する会社とは?「小さな子どものいる女性が短時間で働く」、こう聞けばパートタイマーのイメージが浮かびますが、、モーハウスでは新しく“短時間正社員”などオリジナルの制度を設け、ママたちが働きやすい職場を作り上げています。「子連れだからといってなにも特別なことはありません。モーハウスにとって、子どもと働くことは“当たり前”なんです」(土田さん)授乳しながら働く……というと想像しにくいかもしれません。でも、家で育児をしながら家事をこなすのと同じで、育児をしながら仕事をする姿を思い描いてください。預けていた子どもが熱を出して急いで迎えに行かなければならない……働くママによくあるこうした悩みもモーハウスさんではきちんと対処します。ほかのスタッフに引き継ぐ、自宅での作業に切り替えるなど柔軟に対処することで、仕事をとめないようさまざまな工夫、細かな調整をしているそうです。「“子どもがいるから働けない、でも働きたい”といった思いを持つママは仕事に対する意識が高いかたが多いんです」(土田さん)時間にも立場にも制限があるからこそ、やりたいことを思いっきりやろうという想いを持てるのかもしれませんね。本社オフィスにある身長記録ボード。みんな少しずつ大きくなり、モーハウスを卒業していきました「仕事の引き継ぎ、人の入れ替わりの調整は正直言って大変です。子どもが成長していくとママの環境も変わっていくので、会社も対応していかないといけません。例えば、運動会の時期はみんな休みをとりたいので本当に大変です。でも、モーハウスが扱っている授乳服は『子育て中にしかできないことを思いっきり楽しんで欲しい』という想いを込めています。子どもがいるから仕事を諦めないと……社員にもそう思って欲しくないのでなんとか調整します」(土田さん)子育て中のママさんへモーハウスのモットーは“授乳服があれば 子育てはもっと楽しめる”。自分が自分らしくあるために……授乳服を着て自分らしくママを楽しんでもらいたい。「運動会だって、子どものために諦めることが多ければ面倒なイベントに思えてしまいますが、授乳服で『諦めること』をひとつでも減らせれば、『ママだからこそ楽しめるイベント』だと考えられると思うんです。授乳中だから家にこもってなきゃ、お母さんだからこういうことしなきゃ……そうではなく、子どもがいるからこそ、ママを楽しんじゃいましょう!」(土田さん)モーハウス青山店では子どもが素足で歩き回っていました。なんともいえない表情(笑)ライター所感:実はWomen Willレポート第2回のソウ・エクスペリエンスも、モーハウスを参考に子連れ出勤を実施したそうです。モーハウスでは子どもがいるのが自然で、特別なルールを設けずとも当たり前のように子どもと一緒に働く。ママだからこそ生まれた授乳服というアイテムですが、ママだからこそ「子どもがいる自然な仕事風景」を生み出すこともできたのかもしれませんね。有限会社モーハウス「Women Willレポート」バックナンバー第1回:働くママだけじゃない。Google が目指すのは、誰もがHappy に働ける社会第2回:「子連れ出勤」がもたらすかけがえのない“体験”とはWomenWillサポーター企業「ソウ・エクスペリエンス株式会社」第3回:柔軟な発想力は柔軟な働きかたから生まれる WomanWillサポーター企業「株式会社スペースタイム」ライター:山口聖子
2016年09月08日産後ママにとって気になるのは、産後の“体形戻し”。体重は落ちたのに、妊娠前に履いていたズボンが入らない!?ということはありませんか?それはもしかすると骨盤のゆがみが関係しているかもしれません。最近は入院グッズの中に“骨盤ベルト”の指示がある産院もあるほど。私も出産前に骨盤ベルトを購入したのですが、帝王切開で出産したため傷の痛みもありすぐには付けることが出来ませんでした。産後しばらく経って、体形も気になるし傷口の痛みも減ってきたのでそろそろ……と思ってつけてみることに。でもなんだか正しく使えているのか不安。そこで、プロの力を借りることにしました。骨盤のゆがみは、放っておくと大変?!そこで、骨盤矯正を行っている整骨院へ。検査を受けたところ、私の骨盤は通常よりも20度もずれていました。でも出産後はみんなこのくらいずれているものですよ、とのこと。出産のため、色々な骨をつないでいるじん帯を緩めるホルモンが妊娠中から出続け、さらに出産によって骨盤が開き、育児による無理な姿勢がかさなりこのようなことが起きるそう。このゆがみを放っておくと、体形のくずれや腰痛などだけでなく更年期の症状も重くなってしまう可能性があるそうです……。産後の骨盤矯正は、思った以上に大切そうです。骨盤矯正ってどんなことをするの?産後のママケアにはマッサージや整体などもありますが、骨盤矯正を行っている整骨院は“柔道整復師”という国家資格を持っている先生が施術をしてくれます。専門的な知識を持った方に施術していただけるので、私も身体のメカニズムを理解しながら治療を進められました。私がはじめて受けたのは産後ケアコース。はじめに写真を撮ってゆがみを確認し、産後ママの身体に起こっていることを教えていただきながら治療方針を決めて行きます。その結果、①骨盤まわりを中心とした骨を元の位置に戻す②筋肉のバランスを整える③おなかと背中のインナーマッスルを鍛えるという3つのアプローチをすることに。骨盤を元に戻すだけでなく、腹筋背筋を鍛えることで正しい位置に矯正された骨盤をキープすることで、くびれができて体形維持ができるそうです。整骨院での骨盤矯正、メリット・デメリットは?《メリット》・プロの手で正しく骨盤矯正ができる・育児ででてくる腰の痛みなどにも事前に予防できる・体形のもどりがよくなる・更年期になったときに症状が軽くなる可能性がある・姿勢がよくなることによって抱っこなども楽になる《デメリット》・費用がかかる(料金設定は様々ですが、平均5〜6000円/回)・小さな赤ちゃんがいるなか、通わなければならない(週1〜2回を3ヶ月が目安)やっぱり一番のデメリットはお金がかかることと、赤ちゃんを預けて通うのが大変なこと。しかし、思い切って集中してケアをし早めに身体を整えていくことで育児が楽になれば結果的にはお得かもしれません!骨盤矯正をするベストなタイミングって?じん帯を緩めるホルモンのおかげで、産後1年は骨盤のゆがみが比較的戻りやすいと言われています。骨盤矯正は産後2ヶ月くらいからできるそうですが、体力も回復し悪露も落ち着いた頃がいいそうで、3ヶ月くらいから通われる方が多いそう。私は5ヶ月から始めましたが、まだまだ間に合うとのこと。産後の身体の状態や赤ちゃんの状態、さらに通うことが負担にならないタイミングを選ぶのがいいかと思います。子連れでも安心な整骨院が増えている!“結婚式を挙げるか挙げないかと同じくらい、産後の骨盤矯正をするかしないかを選ぶのは大切なこと”と先生は言っていました。私自身通ってみてよかったなと思うことは、産後の身体に最も負担がかかる時期に定期的に身体のメンテナンスをしてもらえることで身体的に育児が楽になったこと。毎回行く度に「腰痛はありますか?」など身体のこと聞いてくださり、安心。おかげで腰痛知らず!産後はネイルサロンや美容院などに行く時間がどうしても減ってしまいがちですが、、自分をケアする時間が心のゆとりにつながっていると思います。赤ちゃんをなかなか預けることが難しいママ向けにバウンサーを用意してくれたり、赤ちゃんを見てくれるスタッフがいる子連れ歓迎の整骨院も増えているそう!向き不向きもあるので一度話を聞きに行くのもおすすめです。人生の中で数回しかない出産は、大きく身体の変わるタイミング。慣れない育児に追われてしまいがちですが、これから長く続く子育てのためにも自分に合ったママケアを探してみてください♪
2016年08月25日出産を控え、今か今かと赤ちゃんの誕生を待ちわびるプレママの皆さん! これからどんな毎日になるか、夫と2人、夢と希望にあふれていることでしょう。しかし、そう甘くないのが現実というもの。産後の急激な変化に足を取られないよう、今から準備しておくべき本当のことを教えます!■知っておきたい…産後の実態産後ママは、出産という大仕事を終えてとにかくクタクタ。そこに、育児という新たな使命がのしかかり、まさに身も心もボロボロに。日々、ギリギリの状態でママ業をこなすことになります。ホルモンのバランスが乱れているため、どうでもいいことにカチンときたり、些細なことに落ち込んでしまったり…。自分で自分を制御できず、それがさらなるストレスとなって、極限まで追い込まれるママも少なくないのです。そんな疲れ果てたママの目に、夫はパートナーというよりは邪魔者のように映ってしまうかもしれません。父親としての自覚はイマイチだし、育児はいいとこどり、単なる能天気に見えてしまうことも。夫は夫なりに迷い、悩み、できることは何でもしようと一生懸命なのですが、ママはとにかくイライラの塊。ついつい厳しい目を向けてしまい、ぶつかり合うことも増えるでしょう。多くの先輩ママたちも、夫との危機を経験し、それを乗り越え今に至ります。彼女たちが過去を振り返って思うのは、夫婦そろって産後をナメていたということ。プレママたちにはつらい思いをしてほしくない…。そんなわけで、先輩ママからアドバイス。夫に対し、今のうちに言っておくべきことを挙げてもらいました。1.イクメンをきどるべからずあれこれ頑張ってくれるのはうれしいけれど、しょせんはお手伝い。「自分はデキる」などと、間違っても調子に乗らないこと。「ママってスゴイ! かなわない!!」という謙虚な気持ちを忘れずに。2.妻を蔑ろにするべからず赤ちゃんよりも妻第一で。「ありがとう」「お疲れさま」など、感謝とねぎらいは頻繁に。また、スキンシップを怠ってしまうと、心の距離もグングン離れてしまうので要注意。手をつないだりハグしたり、どんなに邪険にされようとも、挫けずこまめに触れ合って。3.何事も否定するべからず産後、妻はとにかく不安定。そんな、揺らぎやすい心を安定させるのは、夫の共感力。「そうだね」「わかるよ」「つらかったね」などとやさしく受け止めてあげれば、イライラも半減。この時期、妻に対する正論は不要です。4.過去と比較するべからずメソメソしたりイライラしたり、夫からすると、「前はこんなんじゃなかった」と思うことばかり。そうした妻の変化はすべて、ホルモンのせい。怒ったり何とかしようとせず、別人だと思って諦めること。■プレママ時代がラストチャンス!「産後クライシス」と呼ばれ、離婚率もグンと高まる出産直後からの数年間。この時期を乗り越えることが育児以上に大変なことを、プレママたちは知るよしもありません。本当は、家族みんなで仲良く暮らしたい、夫婦一緒に育児を楽しみたいのに、どこからともなくふつふつと湧き上がってくるネガティブな気持ち。怒りたくないのに怒ってしまうママと、怒られて納得のいかないパパとの間に、暗く深い溝ができる前に、とにかく話し合っておくことが重要です。でも、育児に追われて忙しく、ホルモンバランスが崩れて冷静さを失っている状態ではそれすらうまくいかないもの。それができるのはまさに今、プレママ時代しかないのです。幸せいっぱいのプレママにはピンとこないかもしれませんが、「私は大丈夫」と思わず、夫と産後の打ち合わせをしておきましょう。
2016年08月03日先日、第3子を出産したばかりのリヴ・タイラーが授乳姿をインスタグラムにアップした。リヴのアカウントにアップされたのは、ベッドに横たわって愛娘のルラ・ローズちゃんに授乳している姿を写したモノクロ画像。リヴは「日曜の朝、私のベビーガールとのスキンシップ。この愛おしい授かりものに感謝します」とコメントしている。ルラ・ローズちゃんの誕生は、10日(現地時間)にリヴがインスタグラムに発表。リヴのパートナーでスポーツ・エージェントのデヴィッド・ガードナーが生まれたばかりの愛娘を抱いている写真に「ハロー!!!!!私たちの美しい娘が来ました!!!ルラ・ローズ・ガドナー。私たちはとってもハッピーで、愛で心臓が破裂しそう!!!!!」と投稿し、デヴィッドも同じ写真を投稿、「幸いにも彼女のママにそっくりです!!!!!」「お兄ちゃんたちを年中無休のボディガードにするために訓練する」と早速親バカなコメントしていた。リヴには元夫との間にもうけた11歳の息子と、デヴィッドとの第1子で1歳4か月の息子がいる。現在はニューヨークに住んでいるリヴたちだが、デヴィッドの仕事の拠点であるイギリスへの移住を計画中。現時点では行き来している状態だが、来年にはイギリス生活をスタートすると決めているとリヴは話している。(text:Yuki Tominaga)
2016年07月26日数年前、女優の小雪さんが出産で利用したことで知られるようになった、韓国の産後ケア施設。日本にも産後ケア施設があるって知っていましたか?韓国と日本、両国の産後ケア事情について「日本産後ケア協会」代表、大久保ともみさんに話を聞きました。韓国の産後ケア施設「産後調理院」視察で何度も韓国を訪れた大久保さん曰く、韓国では産後1カ月は水も触ってはいけないというほど、産後の養生(ようじょう)が重視されているそう。昔は実母や家族が産婦のサポートをしていましたが、現在は「産後調理院(サヌチョリウォン)」とよばれる産後ケア施設が韓国全土に750カ所以上あり、産婦の3人に1人が利用しているのだとか。産後すぐから利用できるこの施設には、“松・竹・梅”のグレードがあり、お財布事情に合わせてほとんどの人が利用できるサービスとして、社会に定着しています。一般的な施設では産婦さんに個室が与えられ、快適な環境で心身の回復をはかります。滞在中は母乳や沐浴の仕方など赤ちゃんのお世話についてはもちろん、ママに対しては美容マッサージ・ヨガ・アロマ・漢方・よもぎ蒸しなど、きめ細かいケアサービスが提供されます。希望するだけ滞在できるこの施設、約2週間から1カ月の滞在期間中に、産婦同士の横のつながりができるのも利点のひとつ。「オプションによっては家族の滞在も可能で、ここから会社に通うパパも多いのですよ」と大久保さん。芸能人やセレブが利用する施設は、まるで超高級ホテル。ドクター、助産師はもちろん、小児科医、エステティシャン、コックが常駐。施設によっては「美容整形」や「女性器形成」も可能で、産後だれにも会わない期間にちょっとお直しということも!さすが“美”に対しての意識が高い国、韓国ですね。ケア費用は実家が負担?しかし近年の少子高齢化は日本と同じく深刻です。親と産婦の高齢化が進む中、産婦の実家が大切な娘のために、産後ケア施設の料金を負担する傾向にあるのだとか。「高齢になった親が24時間体制で娘のケアをするのは難しい。けれど、お金を出してサービスを買う方法でならサポートできるという、合理的な考え方でもあります」と大久保さん。それと同時に“命をかけて赤ちゃんを産んだ産婦さんを大切にする”ということが、文化として根付いているといいます。日本でも産後に自分の母親や家族を頼らない人が増えてきました。実家に帰ると夫が出産に立ち会えない、産前・産後を一緒に過ごせないデメリットから里帰りを選ばない人も少なくありません。そのような中、退院後に産後ケアセンターなどの施設に入院し、体の回復をはかりながら育児指導・相談をうけられる「産褥入院(さんじょくにゅういん)」が少しずつ知られるようになってきました。日本の「産後ケア」事情産後ケア施設も増えつつあります。(日本産後ケア協会のWebサイトに全国産後ケア施設一覧が掲載。)昨年にオープンした「綾瀬産後ケア」(東京都葛飾区)はママのケアサポートを中心に、産前・産後の切れ目のない支援を目的としています。日帰りも可能で、日帰りプランは21600円(税込)。宿泊プランの料金は1日につき32400円(税込)×利用日数(利用時間は初日10:00~最終日の19:00)。滞在中には赤ちゃんのケア、育児相談や助産師・看護師によるカウンセリング、産婦のケアも行われ、オプションとしてアロマトリートメントやスタジオクラスなどの癒しのプログラムも提供、養生とリラクゼーション、学びを兼ね備えた滞在ができます。産後に一人で不安になるよりも、こういったサービスを上手に利用して、疲れと不安を解消していくのも良い方法ですね。(お部屋)(授乳室)(アロマトリートメントルーム)その他、産褥入院や産後デイケアに力を入れている助産院もあります。家のようなアットホームな雰囲気の中、ママと赤ちゃんのペースに寄り添った助産師さんのケアは、ママの気持ちを癒し、こちらも利用者が少しずつ増えています。今後注目の“産後ケアリスト”とは?「赤ちゃんのケアばかりに目がいきがちな、産後。子育てに大変な時期のママの心と体をケアしなければ、家族は幸せになれない」と大久保さん。現状の制度だけでは補えない部分を埋めるため、2013年3月5日「一般社団法人日本産後ケア協会」を設立しました。協会のキャッチコピーは「産後ママを全力でエコヒイキ」。2014年からは、出産直後のママをプロとしてサポートできる資格、「産後ケアリスト®」認定講座が開始され、受講者数は2級約270人、1級約100人と、年々人気が高まっています。大久保さんによると、受講者は産後うつなどの辛い経験をされた方や子どもの手が離れた人、看護師・助産師さんなどさまざま。精神的ケアや家事サポート、母子の環境を整えるアドバイスや子育ての知識の共有方法などを専門的に学び、それぞれの場所で社会に還元しているそうです。最後に、日本産後ケア協会の今後の目標を聞きました。「“産後ケアの重要性”を一人でも多くの人に認知してもらい、“ひとつの家庭に一人の産後ケアリスト®”を定着させるのが目標です。さらに出産と子育てを経験した女性が産後ケアリスト®として自らの経験を活かせる場も創出し、相互助け合いの循環型の子育て社会となるよう、産後ケアリスト®とママをつないでいきます」と語ってくれました。子どもたちが親になっていてもおかしくない10~20年後、ひとつの家庭に一人の産後ケアリスト®が定着し、より楽しく有意義な子育てができる社会・環境になっていて欲しいと思いました。<取材協力・写真提供:一般社団法人「日本産後ケア協会」綾瀬産後ケア ><文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年07月14日イタリアでは、産後に外出を再開するママたちをよく見ます。「家にこもるのをやめてどんどん外にでる!」というアクティブな傾向が強い彼女たちですが、さすがに育児疲れは隠せないよう。「最近メイクがぱっとしない、いつも疲れてるように見えちゃう」と、あるママがグチるのを聞きました。とはいえ、そうは見えないキラキラ(に見える)ママもいて、エステとかスペシャルケアをしているの? と聞くと「そんなヒマはないわよ。メイクでなんとかするの」と笑っていたのが印象に残っています。ここでは、疲れていても美しくありたい! と願うイタリアママが実践している「メイクのコツ」についてご紹介します。 ■下地+パウダーで目の下のクマとばし双子を出産した知人女性は「産後、これほど体力が必要になるとは思わなかった」と、育児の大変さを毎日かみしめていました。「二人とも母乳で育てたせいか、食べても食べてもおなかが空く。子供の世話と家事に追われていたから、産後太りとはまったく縁がなかった」と語る彼女。そのかわり、疲れでやつれた顔に見えてしまい、仕事に復帰した後も同僚から心配されることがありました。一番困ったのは目の下に出るクマで、コンシーラーを使ってもあまり効果がなく、かえって老けて見えてしまうのが悩みだったそう。最終的に彼女が行き着いたのは、ピーチオレンジの下地にゴールドのパウダーを重ね、その上からファンデーションをつける方法。「くまが青っぽく見えるから、反対の色を重ねれば目立たなくなると思ったのがきっかけ。ゴールドのパウダーを上からつけることでぼかされて見えるから、最後にファンデーションをぬっても厚ぼったく見えない」と、その効果に驚かされたといいます。 ■白色ワセリンで自然なツヤ感銀行で働く知人女性が4年前に出産したときは「出産前は普通肌だったのに、産後急に乾燥肌になって困った」と肌の変化を実感したそう。とは言え、育児の合間にできるセルフケアは限られ「せいぜい週イチの長風呂が精一杯」と自分のことは後回しになりがちでした。それでも、ボディケアは市販のクリームでなんとかしのいだのですが、顔の乾燥はそうはいかず「メイクしてから2、3時間で頬の皮膚がポロっとめくれた」ほどで、皮膚科に行くこともありました。「ドクターはなるべくメイクを控えるよう言うけれど、オフィスで仕事している以上、そういうわけにはいかない」と試行錯誤した結果、基礎化粧品の後に白色ワセリンをつけてから下地を重ね、ファンデーションで薄くカバーする方法に落ちつきました。「これだとメイクが直接顔の皮膚に密着するのを防げるから、肌が乾燥しなくてすむ。時間が経つと自然なツヤが出てきて、くずれても汚くなく直すのがラク」と、ドレッサーにはワセリンのチューブを今でも常備しているそうです。 「家に帰ってきて、仕事や育児で疲れた自分の顔を見たときに気分が下がるのがイヤ。せめてメイクで気持ちを上げて、少しでも心に余裕のあるママでいたい」と語る人もいて、筆者も考えさせられたものです。育児の忙しい時期は、「ムリをしない」程度のゆるい心構えでいることもポイントのよう。普段のメイクに工夫をこらし、育児期間中でもキレイを楽しみたいですね。
2016年07月12日妊娠・出産を終え、いよいよ母親としての育児が始まるニューママたちを取りまく環境は大きく変わります。出産後によく聞く「マタニティーブルー」、いわゆる「産後うつ」による不眠に悩まされるママも少なくありません。育児への不安やストレス、夫や家族からのサポートの欠如、ホルモンバランスの変化などが原因として考えられています。情緒不安定な時期が続くと、不眠に加えて食欲不振や無気力感、集中力の低下、ヒステリーなどの症状が現れることが多く、ママのメンタルヘルスケアがとても大切になります。そこで、産後うつにならないために取りいれたい3つの習慣をご紹介しましょう。その1. 120%病にならない「赤ちゃんが眠ってくれたから、この時間に家事を終わらせちゃおう!」と、つい考えてしまいがちなママたちはとてもがんばり屋さん。育児も家事も完璧にこなさなくてはと、自分を追いこんでいませんか?「完璧・完全」は「認知のゆがみ」ともいわれる典型的なパターン。「できないことがあってもいい」、「できるときにやればいい」、このように思考にゆとりのスペースを意識的につくってあげなければ、忙しいママたちの心は膨らみすぎた風船のようにパンパンになって、辛くなってしまいます。赤ちゃんが眠ったら一緒に眠って夜眠れない分を補ったり、1人の時間を満喫すべく録画しておいたテレビを観たりして、自分をいたわる時間を優先しましょう。赤ちゃんはママの笑顔が大好きです。ママがいつも穏やかな笑顔でいられるように、「これもあれも完璧にこなそう!」という120%病にはならないようにしてくださいね。その2. 情報デトックスを心がける育児本やネットなど、手軽に情報にアクセスできることは便利な一方、あまりに頼りすぎてしまうと、情報の渦に飲みこまれ、自分を見失ってしまったり、時には他人と比較して「私はいいママではないかもしれない」と自信を失ってしまったりすることも。精神的にデリケートな時期は、情報との関わり合い方に注意が必要です。自分らしいママでいられるように、気分転換に楽しみながら読む情報と、家族や出産経験のある友人、または助産師さんや病院の先生などの専門家に相談する情報をある程度内容によって区分けしましょう。その3. 旦那さんと仲良くタッピングタッチ不安や緊張をほぐし、心を癒やして優しい気持ちにしてくれる方法としておすすめなのが「タッピングタッチ」です。「タッピング」は指先の腹を使って軽く弾ませるように左右交互にたたくというとてもシンプルで簡単なメソッド。今夜からすぐにでも取りいれられます。まずは旦那さんの目の前に座り、背中を優しくタッピングしてもらいましょう。それが終わったら、象の鼻のような動きで、両腕を使って背中をさすりながら手で腰のあたりをポンポンと軽くたたいてもらってください。続いて、肩と腕、首、頭もソフトにタッピングしてもらいます。最後は手のひら全体を使って、背中、肩から腕を優しくさすって終わりです。すべての動作は焦らずのんびりとしたペースで行うように意識します。余裕があるときは同じ工程を旦那さんにもしてあげて、お互いをケアしあってくださいね。一生懸命で責任感が強いママほど産後うつのリスクは高まってしまいます。まわりに甘えることを恐れず、赤ちゃんと一緒に自分のこともねぎらい、大切にしてあげることも忘れないでくださいね。そして、心身ともに深く休まる睡眠を楽しみましょう。
2016年07月01日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。産後の母体には、“母”としての機能アップと同時に、妊娠前の状態に戻ろうとする働きも急速に起こります。この急激な変化と回復の6~8週間程度を『産褥期』と呼びますが、 この時期に異常が発生してしまい回復が遅れることもあります。その異常事態の一つが『子宮復古不全』 です。●子宮復古不全の原因子宮は妊娠・出産によって大きく広がります。ただそれは、産後自然に“元に戻る(復古する)”はずです。ところが、何らかの理由から復古できないことがあり、それを子宮復古不全と呼びます。子宮復古不全には複数の原因が考えられます。具体的には、(1)多胎分娩や巨大児分娩など子宮が大きくなり過ぎた場合(2)分娩時に時間がかかりすぎたり早産や大量出血を起こしたりした場合(3)排出されるはずの胎盤や卵膜などの一部が残留している場合(4)子宮筋腫や感染症などがある場合(5)大小のお通じが少ない場合(6)母乳を与えていない場合などがあげられます。このように、子宮に合併症がある場合のほか、出産に際して子宮が働きすぎて疲労していたり産後の刺激が少なかったりすると、子宮の収縮が進みにくい とされます。●子宮復古不全の症状出血や長引く悪露がサインになります。産後の子宮は本来急速に収縮することで、出産で断裂した血管をふさぎます。収縮が不十分だと、出血が止まりにくくなってしまうのです。また、子宮内に残留物があると悪露がいつまでも続き、また悪露が続くことが新たな感染症の原因 ともなり、発熱などの症状を起こします。医師は、触診・内診で子宮の収縮状態を調べたり、超音波検査で子宮内残留物の有無を確認したりして診断をくだします。●子宮復古不全の治療法治療には大きく分けて3つの方法があります。まずは“子宮収縮剤”で子宮の収縮活動を促進します。これによって、子宮自体の縮小だけでなく残留物の排出も促します。同時に必要に応じて、感染症に抗生物質の投与、排尿・排便を促す治療や運動、母乳指導などが行われます。これでも治癒しない場合には、子宮内の残留物を手術によって除去する必要が出てきます。ただ、この治療法は出産したての柔らかい子宮を損傷しやすい ため、最終手段として行われます。●子宮復古不全の予防法出産時に早くからイキミすぎると母体が疲労し、出産に時間がかかります。すると、子宮も疲労してしまいます。お産の痛みや時間は個人差がありますが、医師や助産師のアドバイスに従い、過労を起こさない出産 を目指すことが予防につながります。また、医師の許可を得ることができたなら、出産後に軽い歩行を行うことが子宮の収縮を促し、残留物の排出にもつながります。さらに、母乳を赤ちゃんに吸われることで得る刺激も、自然な子宮収縮を促してくれます。●まとめとして産後の子宮収縮は、その急激で激しい活動から産後の陣痛と呼ばれるほどの引きつるような痛みをもたらすことがあります。この痛みは、たるんだお腹をキュキュッと引き締めてくれる歓迎すべき痛みですし、一定時期を過ぎればおさまります。ところが子宮復古不全の痛みは必ずしも強烈ではなく、出血と不快な下腹部痛 がいつまでも続きます。産後は普段とは違う症状が体に現れても当然だと思ってしまいがちですが、自分の体が発するサインに十分な注意を向けてあげることが重要です。【参考リンク】・子宮復古不全 | 日本医科大学多摩永山病院()・「子宮復古不全」の原因・治療法 | ウェルネス東峯()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年06月10日子どもに授乳しているときは、本当に幸せな気持ちになりますよね。たくさん飲んでほしいと思うものの、いきなり「オエッ」とすることも。母乳が嫌いなのかと心配してしまいますが、そうではないようです。こうした授乳中にまつわる悩みについて調べてみました。■悩み1:授乳中に吐きそうになるママの乳首が固かったり、子どもの口に対して大きかったりすると、授乳中に子どもが嘔吐するような仕草を見せることがあります。オエッとしても、再びおっぱいを飲むようならとくに心配する必要はないようです。成長とともに改善されていきますが、授乳前に乳首を軽くマッサージするとおっぱいを飲みやすくなります。乳輪の張りも影響することがあるので、同時にほぐすといいようです。母乳の出が良すぎても、同様の仕草が見られることも。その場合は、授乳前に軽くしぼっておくといいですね。■悩み2:授乳後のゲップで嘔吐する赤ちゃんは母乳と一緒に空気を吸い込んでしまうので、授乳後には、背中をとんとんしてゲップをさせますよね。これをしないと、吐きやすくなってしまうのだとか。また、粉ミルクと比べると、母乳のほうがゲップをしにくいといわれています。1回の授乳で間にゲップを挟んだり、授乳後は縦に抱っこするようにすると、改善することも。母乳を少し吐いても、体重が増えていればそこまで気にする必要はないそうですが、なかなか増えない、減っている場合は、医師への相談が必要です。■悩み3:授乳中に寝てしまう授乳中に赤ちゃんが寝てしまうと、「母乳の出が悪い」といわれることがあります。体重がなかなか増えないときには母乳が足りない可能性がありますが、たくさん母乳が出るからすぐにおなかがいっぱいになって眠ってしまうこともあるのだとか。とくに出生体重が低い子は、成長するまで母乳をたくさん飲めないこともあります。もしも寝てしまっても無理に起こさなくてもいいようですが、授乳中は抱き方を変えてみたり、足をさわったりすると、眠らずに飲み続けてくれるそうです。初めての育児では心配事が尽きませんが、理由がわかれば安心できるのではないでしょうか。不安を抱えたままでは母乳の出にも影響してしまうので、早めに専門家へ相談するといいですね。
2016年06月10日公益財団法人山梨総合研究所の調査によると、産後直後から4ヶ月のあいだにもっとも不安や負担を感じるママは61%にものぼることがわかっています。ただでさえ産後は、身体は出産でクタクタ、ホルモンバランスも大きく変化するため、精神的にも不安定になりがちです。そんなたいへんな時期のママを全面的にサポートする、「産後ドゥーラ」という新しい職業をご存知でしょうか。産後ケアは、ひと昔前までは、家族やご近所によるものが主でしたが、核家族化や地域社会とのつながりが薄い昨今、十分なケアを受けられず、産後の悩みをひとりで抱え込んでしまうママは決して少なくありません。東京助産師会副会長であり、現役の助産院院長である宗祥子さんが代表を務める一般社団法人ドゥーラ協会では、産後ケアのニーズが高まるなか、2011年度の発足から、2016年4月現在199名の産後ドゥーラを養成、認定してきました。「ドゥーラ」の語源は、ギリシャ語で「他の女性を支援する、経験豊かな女性」という意味だそうです。産後ドゥーラの活動は、母親のサポート、育児のサポート、家事のサポートの3本の柱から成り立っています。では、実際に産後ドゥーラはどのようなサポートを行っているのでしょうか。現役の産後ドゥーラである第5期生の西公子さんに、お話を伺ってきました。■産後ドゥーラになったきっかけとは西さんは産後ドゥーラとしては昨年独立したばかりですが、保育士としての長い経験にくわえ、チャイルドマインダー、NPLプラクティショナーなどの資格もお持ちです。いまの仕事には、それらすべてが役立っているとおっしゃっていました。産後ドゥーラになったそもそものきっかけは、妹の産後ケアを手伝ったことだったといいます。当時すでにお母様を亡くされていたため、妹さんの世話ができるのは自分だけ。そのときに初めて、「親がいない人はどうしているんだろう?」と思ったのだそうです。また、自身の子育てを振り返ってみると、「実家は遠かったので親には頼れず、仕事が忙しい夫には心配をかけたくなかった。私自身、“母親なんだから 甘えたらいけない”と思っていた」といいます。■産後ドゥーラは母親主役の産後ケア産後ドゥーラは、あくまでも、赤ちゃんではなく、赤ちゃんを産んだ女性のエモーショナルサポート(精神的なサポート)に重きをおいていることが特徴です。母親が安心感を得られない子育ては、育児放棄や虐待にもつながりかねないからです。西さんは、月に5~6名の利用者を抱えています。週2日、10時から18時まで依頼する方から、週1回2時間の方までさまざま。西さんの利用者はリピート率も高く、継続して利用することで、信頼感が増し、いろんなことを話してくれるようになるのだそう。たとえば、初めは実母に頼れない理由を「家が遠いから」といっていたママが、しばらくして実母との確執を話してくれたりすることもあったといいます。肉親だと、近いからこそ頼みづらかったり、逆に甘えすぎて関係が悪くなってしまったりするものですが、そんな場合は、プロにお金を払ってでもサービスを受けた方が、気持ちが楽な場合がありますよね。ママからの要望は、赤ちゃんの沐浴、食事の作り置きから、とにかく自分は寝たいので赤ちゃんをみていてほしい、など多岐にわたります。リクエストを聞いて、依頼時間内にすべてこなしていくのですから、かなりのマルチタスク能力が求められる仕事だといえます。どんな人が向いているかを西さんにうかがったところ、「世話好きな人」という答えが返ってきました。■サービスの核となるのは信頼関係!特に初めての子育てでは、ちょっとしたことでも悩んでしまうママは多いもの。西さんはどんな質問も決して軽んじることなく、ママの心によりそって答えるそうです。たとえば沐浴の仕方で、どれくらいきれいにしないといけないか、という質問を受けたときは、「大人でもシャワーを浴びればさっぱりして気持ちがいいですよね。赤ちゃんも同じです。毎回せっけんできれいに洗い上げなくても、大丈夫ですよ」といってあげたところ、質問をしたママは本当にホッとした表情になったそうです。産後ドゥーラのサービスの終了時期ははっきり決まってはいませんが、だいたい赤ちゃんが1歳になると、自然と終了していく場合が多いそうです。西さんのもとには、サービスが終了しても、「西さん、お元気ですか?会いたいです」というメールが届きます。そんなとき西さんは、産後ドゥーラをやっていてよかったと思うのだそうです。「いま思うと、本当は私自身がドゥーラの存在を産後に求めていたのですね。産後のママたちにお世話をさせていただくことで、私も自身も気づきを得られることが多くあります。心の悩みを話してくだった時は、信頼してくださる実感も得られますし、赤ちゃんの成長だけでなく、ママの成長にも身近に寄り添える機会をいただき、とても感謝しています」*産後ケアをサービスとして利用することには、まだまだ抵抗や罪悪感を抱いてしまうママもいるかもしれません。しかし、ママになったからといって、自分を大切にすることをないがしろにしては、決して短くない子育ての時間を楽しむことはできません。社会全体に産後ケアの必要性への理解が深まることが不可欠なのではないでしょうか。(文/石渡紀美) 【取材協力】※西公子・・・一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ、保育士、日本チャイルドマインディング&エデュケア協会チャイルドマインダー、幼稚園教諭二種、NLPプラクティショナー、ホームヘルパー2級、ベビーマッサージタッチケアセラピスト、小児救急救護法MFA国際ライセンスあり。現在、都内近郊を中心に産後ドゥーラとして活躍。相手の悩みや問題を含めて、相手の存在を無条件で肯定する姿勢には定評がある。ママと赤ちゃんを対象とした、Doula Cafeを隔月で開催。 【参考】※一般社団法人ドゥーラ協会※産後の母親支援に関するアンケート結果-公益財団法人山梨総合研究所
2016年05月25日妊娠中から出産後、育児中のママのためのサービスには、意外といろいろなものがあります。なかには、自治体が支援を行っていて、安価で利用できるお得なサービスも。私の場合、後から知って「あのとき知っていれば利用したのに…」と後悔したことが何度もありました。そこで今回は、ママを助けてくれる便利なサービスをまとめてご紹介。妊娠出産を考えている女性は、ぜひ前もってチェックしておきましょう!■産後ケア施設産後ケア施設は、出産したママが病産院を退院した後も、専門家からケアや育児サポートを受けながら、赤ちゃんといっしょに休養できる施設のこと。産後ケア専門の施設もありますが、産婦人科や助産院などで「産後入院」としてサービスを提供している場合もあります。費用は施設やプログラムの内容によってまちまちですが、1日で数万円、5日間から1週間の入院になると40万円以上かかることも。ただ、最近では産後入院に補助金を出す自治体も増えているので、一度住んでいる自治体のサイトや窓口で確認してみましょう。■育児支援ヘルパー長期の産後入院は難しいけれど、どうしても体調が悪いときだけ誰かに育児や家事を助けてほしい…。そんな人は、ヘルパーを検討してみてもいいかもしれません。民間のヘルパー派遣会社もありますが、自治体が育児支援ヘルパーを派遣している場合もあります。料金は自治体や各家庭の所得によっても異なりますが、多くの場合は1時間1,000円以内という低料金で、中には産後はもちろん、妊娠中にも利用できるものもあるようです。■認可保育所の一時保育病院や買い物、パートの仕事などに行くために、一時的に、もしくは週に何日か子どもを預かってほしいというママのために、自治体の認可保育所の一部が実施している一時保育という制度があります。料金や申し込み方法、利用システムは、自治体・施設によって異なりますが、一般的に、民間の託児所よりは安価ですし、自治体が認可した施設なので安心して預けられるのが魅力。ただし、地域によっては希望者が殺到する場合があるので、利用したい人は早めにチェック・申し込みすることをおすすめします。■ファミリー・サポート・センター一時的に子どもを預かってもらうなら、国が推進している子育て支援事業の一つであるファミリー・サポート・センターを利用する方法もあります。この制度は、地域に住む一般の人が会員になって子育て家庭をサポートしてくれる仕組みで、一時預かりや保育園へのお迎えなどを頼むことができます。公的な制度なので、子どもを預かってくれる会員はセンターによる講習を受けていますし、保険にも加入しています。料金(会員への活動報酬)は自治体ごとに異なりますが、通常、民間のベビーシッターや託児所を利用するより安価です。利用するには事前の登録や顔合わせなどが必要なので、当面は利用する予定がないママも、まずは登録だけでもしておくといいかもしれません。周囲に頼れる人がいない核家族の子育て家庭も多い昨今。アラフォーで出産するママの場合は、たとえ近くに両親がいても、高齢でサポートを頼めないこともありますよね。そんなママこそ、上記のようなサービスを積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
2016年05月24日ママに寄り添うオーガニックシャンプー産前・産後は予想もしなかった体の変化があちこちに起きるが、特に抜け毛やパサつき、白髪の増加などに悩む女性も多いのでは。スキンケア&ヘアケアブランド「SINCE U(シンスユー)」は、そんな産前・産後ママの悩みを解消するオーガニックシャンプーとトリートメントを発売した。シンスユーは、産前・産後のママに向けた国産オーガニックのスキンケア&ヘアケアブランド。デリケートになった肌をやさしくいたわり、赤ちゃんに安心して触れられる成分にこだわっている。バスタイムがヘアケアタイムに新発売となる「シンスユー オーガニックシャンプー」と「シンスユー オーガニックトリートメント」は、ヒアルロン酸の10倍の保湿力をもつと言われる海藻ミネラル成分「サクラン」を配合。地肌にうるおいを与え、やせ細りやすいママの髪を育ててくれる。ツヤを与えるツバキオイル、育毛を助けると言われるカツミレエキス、キューティクルを修復するツボクサエキスなどの天然美髪成分も豊富に配合されており、新しく美しい髪の育生をサポートする。ノンシリコンなのにきしまず、泡立ちも豊か。ほのかなアロマの香りが、赤ちゃんとのバスタイムをやさしく演出してくれそう。ママになっても、美しい髪の毛を諦めないで。(画像はプレスリリースより)【参考】※シンスユーブランドサイト※株式会社N&O Lifeプレスリリース
2016年05月14日妊娠中や授乳中は、赤ちゃんへの影響を考慮してカフェインを控えたほうがいいと言われます。しかし、コーヒーや紅茶はもちろん、緑茶にもカフェインは含まれています。「一体、何を飲めばいいの?」と悩んでいるママのために、カフェイン含有量の少ないお茶やコーヒー・紅茶のかわりになる飲み物を紹介します。■水分補給にゴクゴク飲める「麦茶」カフェインレスのお茶の代表格と言えば、麦茶でしょう。喉が渇いたときや、食事といっしょに飲むために、冷蔵庫に常備している人も多いはず。麦茶にはカフェインが含まれていないので、いつも通り、安心してゴクゴク飲んで大丈夫です。■妊娠中のむくみや貧血も予防「コーン茶」韓国の伝統茶として知られるコーン茶もノンカフェイン。味は、ほんのり甘みがあって香ばしく、まさにとうもろこしを思わせます。しかもとうもろこしは、カリウム、食物繊維、鉄分が豊富。おいしく飲めるのはもちろん、妊娠・授乳期の悩みとして多い、むくみや便秘、貧血の症状を改善してくれる働きもしてくれます。妊娠・授乳中のママにはうってつけのお茶ですね。■後味さっぱりでクセになる「ルイボスティー」コーン茶の甘みが苦手な人は、南アフリカ原産のノンカフェイン茶、ルイボスティーがおすすめです。ルイボスティーは、独特の風味でありながら、まろやかで後味がさっぱりした飲みやすいお茶。強い抗酸化作用があることから、「不老長寿のお茶」、「アンチエイジングのためのお茶」としても親しまれています。無糖でもおいしく飲めますし、レモンや砂糖、ハチミツを入れて紅茶のように楽しめるので、食事時はもちろんティータイムにもピッタリです。■コーヒー・紅茶党はデカフェタイプをコーヒー・紅茶が好きな人にとっては、1日でもガマンするのはつらいもの。コーヒーに色や風味が似ているノンカフェインのたんぽぽコーヒーで代用する手もありますが、やはり本物のコーヒーに比べると物足りなさを感じてしまうかもしれません。そこでおすすめなのは、特別な処理をして、できる限りカフェインを少なくしたデカフェタイプのコーヒー・紅茶です。スーパーではあまり見かけませんが、コーヒー・紅茶の専門店ではデカフェタイプを用意していることが多いので、一度チェックしてみましょう。■日本茶の中でもカフェイン少なめの「番茶・玄米茶」和食の後や、和菓子のお供にどうしても日本茶が飲みたいときもありますよね。そんなときは、日本茶のなかでも煎茶や抹茶に比べるとカフェイン含有量が少ない番茶や玄米茶を選ぶのもひとつの手です。飲みすぎには注意が必要ですが、カフェインを含む飲み物を1日に2~3杯飲む程度なら、赤ちゃんの流産・早産や発育不全などのトラブルが起こる心配はほとんどないと考えられています。とは言え、ほんの少しでもトラブルの心配があるなら、なるべく取りのぞいてあげたいのが親心というもの。ストレスをためないよう自分自身の気持ちとも相談しながら、ノンカフェイン、カフェインレスの飲み物を上手に組みあわせて妊娠・授乳期を乗りきりたいですね。
2016年05月13日出産後に髪の悩みを抱えるママは多いそうで、経産婦の7割は抜け毛で悩んだ経験があるといいます。私も出産直後の抜け毛の多さには、ビックリしました。また、抜け毛が収まった産後8カ月ごろからは白髪も急増。産後の髪トラブルの原因とケアの方法を紹介します。■抜け毛や薄毛の原因は、女性ホルモンの変化!?産後の抜け毛の主な原因は、女性ホルモンの変化だといわれています。妊娠中は女性ホルモンが増えることで、髪の毛が抜けにくくなります。妊娠中に髪の毛や体毛が濃くなるという妊婦が多くなるのはこのためです。一方で、出産後は女性ホルモンが激減し、妊娠中に抜けにくくなっていた髪の毛が一気に抜けてしまいます。これが抜け毛が増える原因です。また、女性ホルモンの影響以外にも、出産による疲労や子育てのストレス、睡眠不足、栄養不足などが原因として考えられます。ただ、女性ホルモンが安定すれば、自然と毛髪サイクルも安定していきます。抜け毛の多い時期を過ぎた後、一時的に髪の毛が薄くはなりますが、産後6カ月〜1年程度で元に戻ることが多いようです。産後1年が過ぎても薄毛が改善しない場合は、女性ホルモン以外の原因が考えられます。上記に挙げた疲労や睡眠不足、栄養不足に加え、髪の毛のケアにも問題がありそうです。子どもの世話をしていると、どうしても自分の髪のケアは怠りがちに…。頭皮の毛穴に汚れが付着していることで髪の毛が細くなってしまうと、毛量は安定しても髪一本一本が細くなってしまい、薄毛が改善しないのかもしれません。産後は、しっかりと休養と栄養を摂り、髪の毛のケアを怠らないようにしましょう。■白髪の原因は、栄養不足!?白髪は、産後半年くらい経ってから目立つようになってくる人が多いそう。原因は、女性ホルモンの乱れやストレスなどさまざまですが、一番有力なのが「栄養不足」です。産後は、授乳などにより慢性的な栄養不足になることがあります。母乳で育てているママは、体重が一気に減る傾向にありますが、これは栄養が不足しているサインでもあるのです。私も授乳している間はどんどん体重が減ったので、白髪の原因も栄養不足だったのだと思います。本来、髪の毛は無色で「メラノサイト」という色素形成細胞がメラニン色素を生成して色がつきます。ですが、栄養不足の状態ではメラノサイトに十分な栄養が行き渡らず、白髪が増えてしまうのです。一度白髪になってしまった髪は、もう黒髪に戻ることがありません。消失してしまったメラノサイトは再生できないのです。産後に白髪を防ぐためにも、十分な休養と栄養補給を心がけましょう。■産後に優しい白髪染め出産後は、バリアー機能も低下しているためカラーリングができない場合があります。普段より肌が敏感になっているため、無理にカラーリングをすると炎症を起こすことがあるので気をつけましょう。そこで、おすすめなのが「トリートメントカラー」です。一度でしっかり染まるわけではありませんが、髪の傷みをケアしながら染めることができ、頭皮にも優しいのでおすすめです。5日に1回など、定期的に使用することで徐々に白髪が目立たなくなります。出産後の髪の悩みを防ぐには、出産前後の休養と栄養が大切。いつまでもキレイなママでいるために、気をつけていきたいですね。
2016年05月12日子どもを抱っこした瞬間に、腰にビリッと痛みがはしった…。多くのママが経験しているのではないでしょうか。日本人の約80%が、人生のうち一度は腰痛を経験しているといわれています。腰痛大国である日本で、ママたちが腰痛に悩まない方法はあるのでしょうか。ママの腰痛の主な原因子どもの抱っこ、授乳のかたよった姿勢、添い寝しながら片ひじついてスマホ…。ママたちの腰痛の原因はたくさんあります。出産時に開いた骨盤が元に戻らないうちに、ゆがんでいる骨盤に無理な力がかかると、腰痛になりやすいのです。とくに子どもを抱っこするときは注意が必要。腰やひざを曲げずに手だけで持ち上げようとすると、ギックリ腰になってしまいます。立ち上がれないほどの痛みを感じ、完治するまで3~4カ月かかることも…。腰痛を防止するために、正しい姿勢や抱っこの仕方と、腰痛をやわらげるストレッチを紹介します。 腰痛にならないための正しい姿勢とは●子どもの抱っこのしかた子どもを抱きあげるため中腰になるときは、上半身を曲げるだけではなく、必ず“ひざ”を曲げましょう。子どもの高さになる場合も、膝の曲げ伸ばしでおこないます。自分から離れた位置にいる子どもを持ちあげようとすると、上半身の力だけで抱っこすることになりますので、ギックリ腰の原因に。ひざを曲げ、子どもと体を密着させてから抱きあげましょう。●授乳中は前かがみに注意背中を丸めて授乳すると、腰に大きな負担がかかります。つらいかもしれませんが、なるべく背筋を伸ばしておこないましょう。おすすめなのは、赤ちゃんを水平に抱っこできる授乳クッション。ママの背中や腕への負担がやわらぎます。腰痛を感じたら、簡単ストレッチで改善ストレッチは「気持ちいい」と感じる範囲でおこないましょう。強い痛みを感じたら、すぐにやめてください。1. 両手、両ひざを床につけて、はいはいの姿勢に2. 息を吐きながら、おへそを見るイメージでゆっくりと背中を丸める3. ゆっくりと息を吸いながら、1の姿勢に戻る1日3回が目安。これなら、眠っている赤ちゃんの横でもできますね。腰痛を防止するためにも出産直後の開ききった骨盤を、専用のベルトなどを使って早く締めるようにしましょう。もしひどい腰痛になってしまったら、かかりつけの産婦人科で相談してみてくださいね。
2016年05月11日結婚や出産を機に退職し、子育てが落ちついてから再就職を考えるママにとって、「資格」は気になるテーマのひとつ。再就職に役立つ資格があれば、子育て中に勉強しておきたいですよね。そこで今回は、実際に役立った資格とあまり意味がなかった資格について、産後に再就職をしたママに聞いてみました。■英検よりTOEICが有利?グローバル化やオリンピックの開催もあり、英語力のある人材が求められています。しかし、「英検は1級でないと意味がない」と語るのは、現在はパートとして働くSさんです。「英検はそれほど重視していない会社が多く、2級程度では門前払い。求人情報を見ても、英語を使った仕事ならTOEIC800点以上が必須といった条件を設けているところもありました」Sさんは英語がペラペラでも書類の上では英検2級としか書けないので、その能力を履歴書などで証明することは難しいといいます。まずは書類選考で勝ちぬけるよう、現在はTOEICのスコアアップに挑戦しているそうです。TOEICは年に10回、試験を実施しているので、実力を試してみるのもいいかもしれませんね。■すぐに採用される資格とは?不動産会社に再就職したUさんは、子育て中にとった宅建(宅地建物取引士)が役立ったといいます。「独身時代はメーカー勤務。不動産業の経験がないからダメかな、と思ったけれど、いまの会社に雇ってもらえました」不動産系の会社では、この資格がないとできない仕事もあります。法律系の資格のなかでは独学でも合格しやすいといわれているので、子どもが学校へ行っているあいだに勉強しておくのもよさそうですね。■資格をたくさん持っていても意味がない?独身時代から勉強することが好きで、さまざまな資格をとっていたOさん。履歴書にもたくさん書けるから再就職しやすいと思っていたそうです。「でも、私がとった資格は実務経験がないと採用されにくいようで…。簿記3級と医療事務系の資格は、ブランクなく働いている人たちにはかないませんでした」それでも、数ある資格のなかで役に立ったのは、「秘書検定」と「大型自動二輪免許」なのだとか。「秘書検定1級をもっていますが、だからといって秘書になれるわけではありません。そもそも、求人自体が少ないですしね。でも、ビジネスマナーやお辞儀の所作など、面接にも役立つことを学べたおかげで、いまの会社に再就職できたのかもしれません。大型自動二輪免許も仕事に直接役立ったわけではないのですが、履歴書を見た担当者が驚いて、話がはずむこともありました。人事の人は一度にたくさんの人の面接をするわけですから、少しでも印象に残ることは大事だと思います」志望する職種と関係がない資格でも、思わぬところで役立つことがあるとは…。上手にアピールすることができれば、面接を突破できるかもしれませんね。企業は即戦力を求めているので、ブランクのあるママはほかの求職者と比べると不利になることがあります。そんなときでも、アピールの材料となるのが資格です。実務経験がないと採用されにくいものもありますが、まずはパートや派遣で経験を積むという手も。せっかくとった資格を無駄にすることなく、スキルアップする方法も考えていきましょう。
2016年04月27日「産後に口臭が気になるようになった」というママの声をよく聞きます。子どもの世話に追われてきちんと歯を磨けていないのかと心配するかもしれませんが、じつはホルモンバランスが影響しているのだとか。夫に指摘されて気付く人も多く、ママたちの口臭問題は後を絶ちません。女性ホルモンの影響で口臭が発生妊娠中だけでなく、産後の女性の体はホルモンバランスが不安定になります。母乳を作り出すことで女性ホルモンが少なくなっていき、これが口臭の原因になるそうです。女性ホルモンが減少すると、唾液の分泌量が少なくなります。すると、口の中の細菌が増えやすくなり、口臭を生み出してしまうのです。また、便秘を誘発することで口臭に影響することもあるのだとか。これは産後だけでなく、生理中や更年期といった時期にも見られます。女性の体が変化するタイミングには、意識的に水分補給を心がけたいものです。 妊娠中の歯周病が原因に妊娠中は唾液の減少やつわりなどによって、口腔内を清潔に保ちにくい時期。さらに、エストロゲンの増加によって歯周病になりやすいといわれています。これが産後に悪化して、口臭の原因になってしまうことも。子どもに手がかかる時期は自分のことは二の次になりがちですが、早めに対処しておかないとどんどん悪化してしまいます。デンタルフロスなどを使ってケアするのはもちろん、歯科医院での治療も忘れずに。とくに歯石がたまってしまっている場合は、自分で除去することは困難です。産後のダイエットも要注意こうした体調の変化が口臭の大きな原因となりますが、産後ママの場合はダイエットにも気をつけなければなりません。妊娠前の体型に戻したくて過激なダイエットをしてしまうと、これが口臭を生み出すことになるのです。無理な食事制限をすると、体内でケトン体という物質が作られてしまいます。するとケトン臭という甘酸っぱいニオイとなり、体臭や口臭となってあらわれるのです。これは口腔内のケアでは改善できないので、食生活などを見直す必要があります。誰かに「くさい」といわれてしまったらショックですが、口臭を気にしすぎるのはよくありません。意識することがストレスとなり、口が乾いてしまってさらに口臭が強くなることもあるのです。産後の口臭は体の変化によるものなので、仕方がない面もあります。口臭が強くなることを知っておくだけでも、適切なケアができるので気が楽になるかもしれません。積極的に水分ととったり、よく噛んだりすることで唾液の分泌を促して、体調の変化と上手に付き合っていきましょう。
2016年04月23日産後しばらくは授乳やおむつ替えのタイミングなどをノートに記録している人も多いでしょう。日々の記録を見返すと、赤ちゃんの様子をしっかり把握でき、とても安心できますよね。最近ではそうした授乳やおむつ替えの記録をワンタッチで残せる、便利なアプリが登場しています。今回はそのなかから、「授乳ノート」というアプリをご紹介しましょう。■授乳、ねんね、オムツ交換を記録! 体調管理に役立つアプリ授乳記録アプリ「授乳ノート」は右胸・左胸の授乳、ミルクなど、それぞれあげたタイミングを記録できるので「前はいつあげたっけ?」という疑問をすぐに解決できます。タイマーで授乳時間の計測もできるので「いつもよりあげられていなかったかも?」「吸わせすぎ?」といった心配も解消され、毎回安定した授乳をすることができます。 授乳記録だけでなく、ねんね、おしっこ、うんちのタイミング、離乳食などの回数も合わせて記録できます。「最近眠れてないみたいだから、今日はおうちでゆっくりしよう」「うんちが2日出てないから、お腹マッサージしてあげようかな」など、赤ちゃんの体調管理にもとても役立ちます。■病院での受診! 記録があるから正確に伝えられる赤ちゃんを病院に連れていったとき、医師から子どもの最近の様子を聞かれたとき、「どうだったっけ…?」としっかり把握できていなかったことはありませんか? そんなときでもアプリのカレンダー機能を見れば、赤ちゃんのこれまでの体調がすぐに把握できます。日付をタップすればピンポイントで授乳、ねんね、オムツ交換、離乳食などの記録がわかるので、受診時も正確な情報を伝えることができます。こうした機能的なアプリは、子育ての手間や負担を減らすことにもつながります。記録だけでなく、子育てライフを楽しむために上手にアプリを活用してみてください。・授乳ノート iOS / Android
2016年04月21日平成28年4月から、女性活躍推進法がスタートしました。以前と比べると働くママへの理解が深まり、産後も会社に復帰しやすい環境が整いつつあります。そんななか、これまでの会社から離れ、あえて独立や起業を選んだママも。子育てをしながら独立へ一歩踏みだしたきっかけやその道のり、独立後の生活の変化までを先輩ママに伺いました。■独立を決めた理由。そこには大きなできごとが…お話を伺ったのは、カラーコンサルタントとして独立し、色彩専門オフィス「セレスティー」代表をつとめる鶴巻亜記さん。企業を対象としたカウンセリングやセミナー、講師業をされています。建築設計事務所で秘書として働いていた鶴巻さんは、29歳のときに長女を出産。その後は復帰し、仕事内容や人間関係への大きな不満もなく働いていたそうです。そんな鶴巻さんに転機が訪れたのが、32歳のとき。会社の人事異動で、これまでいた部署のメンバーが大きく入れかわることになったのをきっかけに、このまま会社員でいることに疑問を持ちはじめます。「あと30年間同じ仕事を続けたいかを考えてみると、そうではなかったんです。せっかくなら、20代のころから好きで、勉強を続けてきた“カラー”を仕事にしたいと思うようになりました。このとき長女は2歳。子育てにも慣れてきて、自分のことに目を向ける余裕が出てきたころでもありました」(鶴巻さん)とはいえ、子育てしながら働ける環境を手放すことには不安もあったといいます。迷いつつも、「独立」への気持ちを固めたのには、大きなきっかけがありました。それが、ふたり目のお子さんの妊娠と、流産。おなかに小さな命を宿してほどなくのお別れに、当時は本当に落ちこんだと鶴巻さんは言います。「言葉では言いあらわせないくらい、ショックでした。でも、いつまでも悲しみにとらわれていては先に進めません。気持ちを切りかえるためにも、何か夢中になれることをしようと、独立を決意しました」(鶴巻さん)気持ちをリセットして、一念発起。起業セミナーなどに通ううちに、子育てをしながらカラーの仕事で独立し、活躍しているロールモデルと出会い、独立後のビジョンがよりくっきり見えてきました。■開業資金は100万円以内! 子育て中だから、リスクは最小限に在職中から起業に向けたセミナーに通いながら、少しずつカラーの仕事をスタート。子育てしながらのWワークは体力的に大変ではありましたが、家族のサポートを得て何とか乗りきったそう。退職後まもなく独立し、念願のサロンを開業します。開業資金は、100万円足らず。「子育て中だから、お金は借りないと決めていました」と鶴巻さん。事務所探しからカラーの仕事に必要なもの、サイトの開設まですべてひとりで手配し、費用を最小限に抑えました。ビジネスプランを立て、満を持しての開業でしたが、最初は仕事がなかなか増えずやきもきする日々が続きます。軌道に乗りはじめたのは、開業から2年ほどたってから。「仕事がこないのは知識が足りないからだと思い、最初は勉強ばかりしていました。でも、あるとき方向性を変えて、積極的に外に出るようにしました。さまざまな人に『独立しました』と言ってまわったら、人づてで少しずつ仕事が増えはじめたんです。実際に顔を合わすことなくオンライン上でビジネスができたり、不特定多数に情報を発信できたりするいま、それらを上手に活用するのはもちろん大切なことです。でも、フェイスtoフェイスのやりとりやリアルでの人とのつながりは、それ以上に大切なんだな、と痛感しましたね」(鶴巻さん)■子育て中の独立・起業。生活はどう変わった?仕事が回るようになり、どんどん実績を伸ばしていった鶴巻さん。独立から3年がたつころには、新たな家族も増え、ほどなく個人経営から法人化をはたし、公私ともに充実した日々を送っています。「いま、あらためて振りかえってみると、子育て中だからこそ、独立を決意できたと思います。会社にしばられず、自分のペースで子育てと仕事を両立させたい、という気持ちももちろんありました。しかし、私の場合は、『自分が好きなことで、仕事をする』姿を子どもに見てほしいな、という気持ちのほうが強かったかもしれません。それが子どもたちに伝わっているかどうかは別ですが…」と鶴巻さん。実際に、仕事のスケジュールは子どもの用事を“先取り”してから組んでいるのだそう。自分で時間をつくれることで気持ちの面でも余裕ができ、子どもとのかかわりをより楽しめるようになったそうです。一方、仕事には波がつきものです。独立すれば、そのすべてを自分で受けとめ、コントロールする覚悟も必要です。「うまくいくときもあれば、うまくいかないときもあって当たり前です。うまくいかなくてやめてしまう人が多いのですが、そこでいかにふんばれるかどうか、ですね。長期的なビジョンを持って、うまくいかないときに備えて予防線をいくつも張っておき、長く続けていくことが大切なように思います。もうひとつ、自由なスケジュールを組めるということは、裏を返すと動かなければ何も生産できない、ということでもあります。自分のなかでの優先順位をはっきりさせて、管理できる人はきっとうまくいくと思います」(鶴巻さん)仕事に対する責任感や管理能力によって向き不向きはあります。しかし、ライフワークバランスを自分で調整でき、自分らしく働けることは、子育て中の女性にとって大きな魅力にうつるのではないでしょうか。「私もいずれ独立して好きなことをしたい!」と考えているママにとって、少しでもご参考になれば幸いです。 ・色彩専門オフィス セレスティー
2016年04月20日実家では人の目を気にせず授乳していても、義実家では子どもと2人きりの空間が良いですよね。それなのに、なぜか授乳を見たがる義実家の両親は多いようです。その体験談や乗り切り方を紹介します。親戚一同にお披露目したがる義両親授乳は決していやらしいことではありませんが、女性にとっては誰にでも見せられることではありませんよね。その気持ちを分かってくれればいいのですが、姑世代は「家族なんだからいいじゃない」と思うことがあるようです。Uさんの義実家は、飛行機を利用するほど離れたところにあるため、あまり顔を合わせることありません。しかし、法事で義実家に行った際に困ったことがあったのだとか。「義実家には夫の親戚がたくさん集まっていました。結婚式以来会っていない人ばかりで、私にとっては見知らぬ人と同然です。そんな中、夫の両親に授乳するように促されました。『うちの孫がおっぱいを飲むところを見てくれ』とうれしそうにいうのも違和感を覚えましたが、親戚たちもそれを見るのが当たり前のような態度でこわかったです」。親戚中の視線が集まるなかで、どうすればいいのか焦ったUさんですが、「夫が風呂に入るようにすすめてくれて助かった」とのこと。もし、夫が近くにいなかったら、いやいや授乳しなければいけなかったかもしれないと話してくれました。授乳服や授乳ケープをフル活用する「夫の両親は、孫の成長を見守る気持ちで授乳シーンを見たがるんですよ。自分の娘のときも見ているからか、同じ感覚で言っているようですが、悪気はないものの嫌なものは嫌ですよね」。そう語るのは、夫の両親と同居するIさん。「私が嫌がっても分かってくれなかったので、授乳服や授乳ケープををフル活用しています。授乳している様子が見れて満足したようで、あえて見たいといわなくなりました」。授乳服や授乳ケープはおっぱいがあらわにならないので、寒い時期にも重宝したそう。どうしても見たがる義両親対策に役立ちそうです。ママが子どもにおっぱいを飲ませている姿は神聖なもので、ほほえましいですよね。だからこそ、義両親も見たがるのかもしれませんが、誰かれ見せるのは恥ずかしい。そんなときは事前に夫に協力してらうよう頼んでおいたり、授乳服や授乳ケープを活用したり、事前準備をして乗り切りましょう丸部りぃ(OFFICE-SANGA)
2016年04月14日【ママからのご相談】1歳3か月の女の子のママです。私は母乳がたくさん出る体質なので、完全母乳で娘を育てました。現在も寝かしつけや食後におっぱいを飲ませています。授乳させることに苦痛は感じず、娘もおっぱいが大好きなのでこのまま母乳育児を続けていきたいと思っていたのですが、最近2人目の妊娠が発覚しました。まだ初期なので流産する可能性があるのですが、母に「妊娠中の授乳は胎児に悪いらしい」と言われ、授乳をすぐにやめるべきか悩んでいます。やはり断乳するべきですか?●A. すぐに断乳する必要はありません。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。授乳中に妊娠が発覚すると、まず頭をよぎるのが「上の子のおっぱいどうしよう?」ということですよね。妊娠中の授乳に関してはさまざまな意見が飛び交っていますが、「授乳の刺激が流産に直結する」という説に根拠はありませんので、すぐに断乳する必要はありませんよ。●妊娠初期の授乳による影響浜松の産科医が、妊娠中の授乳に関して論文を発表しており、こう述べられています。**********石井第一産科婦人科クリニック(浜松市)の石井広重院長は、96~00年に同院で第2子の妊娠が確認された20~34歳の女性のカルテをもとに分析。第1子が満期産(妊娠37週以上42週未満に出産)で流産の経験がない人で、授乳中だった110人と、授乳していなかった774人を比較。授乳群で流産は全体の7・3%に対し、授乳しない群は8・4%で、有意な差はなかった。石井院長は「母乳育児は母子双方にメリットがあり、禁止はすべきでない」と話す。**********流産を防ぎたいと思う気持ちは誰しもが持っていますが、初期流産の大半はどんな高度医療を持ってしても防ぐことはできません。だからこそ、お医者様は考えうる流産予防の方法をすべて提案して少しでもリスクを軽減しようとします。そのため、一部では「妊娠したら即断乳」をすすめる産婦人科があり、世間的にも「妊娠したら授乳はやめるべき」と慎重に考える風潮が強くあります。しかし、この論文では具体的なデータを用いて授乳と流産の関係性がないことを証明しているので、授乳中に妊娠が分かっても緊急で授乳する必要はない と言えます。とはいえ、安定期まではつわりなどでママの体調が優れず授乳どころではなくなる可能性もありますし、ホルモンの影響で胸が敏感になり、授乳が苦痛になってしまうこともあります。そのリスクを考えると、妊娠が分かった段階で授乳回数を減らしたり、断乳に取り掛かったりしておくのも良い方法です。●妊娠中期以降の授乳妊娠中期以降も、妊娠経過に問題が無ければ授乳は続けても問題はありません。妊娠中に上の子に授乳を続けることには、以下のメリットがあります。・ママが妊娠したことによる上の子の心のゆらぎを和らげることができる(赤ちゃん返りを緩和できる )・授乳タイムでママ自身もリラックスする時間を作ることができる(妊娠中・育児中のイライラをリセットできる)・ママの産後へのおっぱいケアが簡略化できるこの3点はママ、上の子、おなかの赤ちゃんにとってとても大きな意味をなすメリットです。ですが、『妊娠中期以降は授乳による刺激に影響が出ることがある』とつづった産婦人科医のブログもあります。切迫流産・早産ぎみのママは慎重に上の子の授乳を検討しましょう。●産後の授乳は赤ちゃん優先が大前提産後まで上の子の授乳を続けていたり、断乳していても上の子が母乳を欲しがるようになったりした場合は、ママの抵抗がなければ兄弟で母乳を分け合う『タンデム授乳』 という選択肢があります。特別推奨されていることでもないのですが、・下の子がうまくおっぱいを吸えなくても上の子が吸ってくれるため母乳がよく出る・妊娠中同様、上の子の赤ちゃん返りが和らぐというメリットがあります。しかし、母乳を飲む順番は赤ちゃんが先 が鉄則。上の子が下の子よりも先に母乳を欲しがったら、きちんと順番を守ってもらうように言い聞かせましょう。あくまで母乳は赤ちゃんの成長のためにあり、優先順位は下の子です。下の子にミルクをあげてまで上の子に母乳を飲ませる……ということはNG。また、妊娠中は上の子に授乳を続けて、赤ちゃんが産まれた時点でおっぱいとサヨナラするよう言い聞かせることもしつけのひとつ。ママの考え方、子どもの性格に合わせてさまざまな授乳ライフの選択肢があります。ぜひ、赤ちゃんとママが一番円満にいく方法を模索してみてくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年04月11日ママが臨月に入ると、いつ赤ちゃんが生まれてもおかしくありません。お産に集中するママに代わり、産前産後の時期はパパが自ら、赤ちゃんを迎えるための準備を行いましょう。産前産後には各所に申請する書類や赤ちゃん自身のための手続きが多く、提出期限が設定されているものもあります。あらかじめ手はずを整えておけば、出産予定日より早いお産でも慌てずに対応することができます。臨月に入ったらママと一緒に産前の事前準備を入院中にママが使用する日用品や、退院時の赤ちゃんの下着やベビー服などの持ち物を、大きめのバッグにまとめておきましょう。入院費など出産にかかるお金についても、ママと相談しておきましょう。■入院時の持ち物・母子手帳・紹介状・健康保険証・印鑑(お産時に、急な手術などが必要になった場合に使用するため)・衣類・下着類・基礎化粧品・生活用品(歯ブラシ、メガネ等)・産前産後記録用のカメラなど産前の準備リスト・上の子の預け先を考える上の子がいる場合は、ママが入院している間の預け先などの手配も必要です。分娩施設によっては、入院部屋が個室であればきょうだいや家族の宿泊が可能な場合もあるので分娩施設に確認しましょう。保育園や幼稚園、小学校に通っている場合は、その間にお休みをさせるかなども決め、あらかじめ通園通学先に伝えておきましょう。習い事に通っている場合も同様です。・入院時にすること本陣痛が始まったり破水が起きたりしたら、出産のために分娩施設へ入院します。パパが一緒にいる場合は、パパが運転する車やタクシーなどママの体に負担がかからない交通手段で分娩施設へ連れて行きましょう。また、パパが不在の日や、深夜や休日の入院になることも想定し、ママ一人でも分娩施設に行ける交通手段を検討することも必要です。お産がはじまったら、それぞれの実家やほかの家族への連絡も行いましょう。・出産後は赤ちゃんを迎える環境づくりをベビーグッズを揃え、赤ちゃんが生活できる環境を整えます。ベビーベッドは、赤ちゃんとママが添い寝するかどうかでも使用頻度が異なります。環境づくりは、家族の生活パターンや、部屋の広さも併せて検討しましょう。ママが入院中に仕上げの掃除を行い、清潔な環境を整えておくことも大切です。・新生児用おむつ・おしりふきシート・赤ちゃんの下着、衣類・沐浴用のベビーバス・粉ミルク、哺乳瓶など・赤ちゃんの衣類(肌着/ロンパースなどのつなぎ/おくるみ/ベビーソックスなど季節に合うもの)・ガーゼハンカチ・車に設置するベビーシート・ベビーベッド・ベビーカー・出産育児一時金の申請出産育児一時金は入院や分娩などの出産費用がまかなえるよう、健康保険から1児につき42万円が支給される制度です。健康保険から分娩施設に直接お金が支払われる直接支払制度を利用すれば、退院時、施設窓口での支払いは42万円をオーバーした分のみになります。申請時期は分娩施設によって異なりますが、妊婦健診時に入院必要書類と共に渡されて入院中に分娩施設に書類を提出するケースが多いようです。また直接支払制度に対応していない分娩施設もありますので、あらかじめ確認をしておきましょう。・入院費用入院費用として前金が必要な分娩施設もあります。あらかじめ確認をしておきましょう。産後の準備リスト臨月に入ったら、赤ちゃんのお世話や体調の回復を優先するママに代わり、各種手続きなどをパパが行いましょう。また、ママが産前に会社に雇用されて働いていた場合は、出産手当金(産休中のママのみ)や育児休業給付金などが支払われる場合もあります。・出生届の提出赤ちゃんを戸籍に登録する手続きです。生まれた当日を含む14日以内に、名前と共に提出する必要があります。提出先は赤ちゃんの出生地・本籍地または、パパとママが住む地域の市区町村役所などです。土日祝日問わず24時間365日いつでも、どこの自治体でも受理することができます。ただし祝祭日や年末年始などは出生届の預かりのみで、実際には休み明けに、提出した日付で受理されます。提出が遅れた場合は、過料が科せられる場合があるため気を付けましょう。・健康保険の加入赤ちゃんを健康保険に加入させる手続きです。1カ月健診で赤ちゃんの健康保険証が必要となるため、早急に手続きを行いましょう。夫婦共働きの場合はパパかママどちらかの健康保険となりますが、年間収入が多いほうに加入することとなります。健康保険や共済組合の場合は勤務先の窓口、国民健康保険の場合は住民票のある市区町村役所が手続き先になります。手続き先によって必要書類などが異なるので、あらかじめ確認しましょう。・児童手当金の申請中学校修了までの育児にかかるお金を支援する制度です。0~3歳未満は15,000円、3歳からは10,000円が毎月支給され、第三子以降は毎月15,000円の支給となります。申請した翌月分から支給されますが、月末に出産した場合は出産翌日から15日以内に申請すれば、手続きをした月も対象となるケースがあります。申請を忘れたり遅れたりした場合は、遡っての需給が不可となるので、早めに申請しましょう。※1・乳幼児医療費助成赤ちゃんを含む6歳までの乳幼児が医療機関で診察や治療を受けたとき、費用の一部または全額を自治体が助成する制度です。自治体によって所得制限があったり、助成される金額や年齢に差があったりします。申請の手続きも異なる場合があるため、あらかじめ確認しましょう。・内祝いの手配出産祝いをいただいた方へのお返しである内祝いを手配しましょう。産後1カ月を目安に準備することが一般的な傾向です。<参考サイト>※1 厚生労働省
2016年04月04日産後クライシスとは産後クライシスとは、産後に起こる夫婦の危機のことで「出産後2年以内に、夫婦の愛情が急速に冷え込んでしまう状況」を指します。それまで良好だった夫婦でも、子どもの誕生や、パパとママ双方の心情的な理由などから関係が変化し、一時的から慢性的に至る夫婦不仲や、離婚にまで発展することもあります。産後クライシスが起きる原因って?出産によってママの生活が激変し、自分の心身を顧みる時間が激減することと、対するパパの親の自覚のなさによる夫婦間の意識のずれが原因だと言われています。パパの家事育児参加が期待できなかったり、無遠慮なパパの言動を実感したりしたことから、ママの、パパへの愛情が急激に低下することなどが原因の一つです。出産後は24時間365日いつでも赤ちゃんのお世話中心の生活を送るママと、出産前と同じ生活を送る傾向が高いパパの暮らし方の差は大きく、溝が埋まらないまま離婚を迎えることは少なくありません。また実際に夫婦生活が破たんしたケースでは、子どもの年齢が0歳~2歳の間に離婚した夫婦が全体のおよそ30%を占めると言われ、離婚につながる重度の産後クライシスは子どもが2歳までの間に発生しやすいと考えられています。ママがこんな態度の場合、産後クライシスに陥っている可能性がある?ママがパートナーへの愛情を低下させている場合、パパ自体はその自覚がないことが多いと言われます。ママの愛情低下は、主に本人の態度から推測することができます。・子どもが生まれてから、夫婦の時間や会話が減った・夫婦の会話のぎこちなさが増えた・出産後、セックスレスである・ママの態度が冷たくなった・ママが常にイライラしており攻撃的に見える・ママになじられたり、責められたりする・ママが子どもと家にこもることが多くなり、出かけなくなった・ママが実家に帰省する回数が極端に増えた・ママに、当てにされていないと感じる・ママが自分のことを見ていない時間が増えた・夫婦喧嘩が増えた・よそのご主人との比較をされる・周りのイクメンブームに焦りを感じる・父親としての自覚が持てないと感じることがあるこんなパパが産後クライシスを引き起こす!産後クライシスは夫婦の関係性や環境、意識のずれの大きさ、お互いの家事育児への貢献度など、さまざまな理由が複合的に絡み合い、さまざまな形で現れます。症例は夫婦ごとに異なりますが、産後クライシスを引き起こしやすいパパのタイプがあります。言われなければやらないタイプ家事育児には協力的な姿勢を見せるものの、言われなければやらないタイプ。口癖は「言ってくれたら俺がやるから」などであることが多く、ママが依頼するまで気が回らないときは自分からは動きません。自分の生活が大切なタイプ子どもが生まれてからも、独身時代と同じ生活を送りたがるタイプ。自分の趣味にお金を投じたり、休日に一人で出かけたりするほか、友達の予定を優先する人もここに含まれます。産後、生活が激変したママの心身のストレスを理解していながら、自分の人生とはどこか関係がないと線引きをしている傾向があります。仕事が忙しすぎるタイプ早朝に出勤して深夜に帰宅するなど、付き合いの飲み会などの回数も多く多忙を極めるため、家では体を休めることが大切だというタイプ休日は睡眠に充てることが多く、家事育児への貢献度は低い傾向があります。ワガママな子どもタイプ赤ちゃんのお世話に追われ、家事を充分に行える時間が取れないママを責めるタイプ。代わりに自分が家事を行おうという意識も低く、家事能力にも期待できません。赤ちゃんのお世話にも非協力的である傾向があります。産後クライシスの乗り越え方産後クライシスに陥ったら、率先して家事育児参加を行うよう意識を変えてみましょう。手伝うではなく “ママに負担をかけないという意味で”ママを当てにせず、自分でやる”という考え方が大切で、パパ自らが、家庭の中心人物であるという当事者意識を持つことが大切です。また、夫婦のコミュニケーション不足から産後クライシスに陥る傾向も強くあります。1日のうち5分でも、お互いがお互いをしっかり認識して言葉を交わすことがコミュニケーションの軸となります。会話を意識的に増やし、1日の出来事や、感じたことなどをパートナーと共有しましょう。また、ママが心身のストレスを感じ、誰にも相談できず一人で抱え込んでしまう場合にも現れやすい傾向があります。ママ一人の時間を意識して作ったり、実家などを頼ることをパパから提案したりすることで、ママの心にも余裕が持て、結果的に産後クライシスを回避できることがあります。ママは、パパの家事育児参加や、これまでの関係改善のための工夫を感じたら、感謝の気持ちと労いの言葉をこまめにかけていきましょう。その行動は“ママと赤ちゃんを労わる気持ち”や“自分が頑張ろうという気持ち”が動機になっています。パパの当事者意識や親の自覚を大切に伸ばしながら、お互いが家庭内のどんなことでも頼れるパートナー同士として、ともに成長していきましょう。
2016年04月04日筆者は妊娠中、暇さえあれば出産育児に関する情報を収集していました。そのときに、しょっちゅう目にした産後のママの1日のスケジュール例。勉強にはなるものの、そこには必ず書いてあるんです。「3時間おきに授乳」と。正直、「こんなのいつ寝るの…」「本当に毎回起きられるの?」と、かなり不安になり、少しブルーになりました。だって寝るの大好きなんですもの…。ましてや妊娠中は普段より眠くなりやすい状態が続いていて、日中の昼寝は欠かせなくなっているのに、出産したからってそんなにすぐ対応できるものなのでしょうか。そんな不安を抱えながら出産し、いつの間にやら現在産後2ヶ月の筆者。実際はどんな状態か、お伝えします!■3時間寝てくれたらラッキーあんなに恐ろしかった3時間おきの授乳。しかし、うちの子の場合は3時間どころか1時間で起きてしまうこともザラです。30分かけて寝かしつけてもベッドに置いた瞬間起きたりして、「あぁ…あの30分はなんだったんだぁー!」なんてことはしょっちゅうです。はっきり言います。3時間寝てくれたらラッキーです!もちろん日々寝不足ですが、それでも自然と赤ちゃんが泣いたら起きられます。不思議ですよね。助産師さんに伺ったところ、赤ちゃんの泣き声を聞くと、ママの脳からはプロラクチンというホルモンが出るんだとか。そのプロラクチンによって母乳が出るようになるとともに、短時間の睡眠でも体を修復し、元気に目覚めさせてくれる作用があるのだそうです。ホルモンってすごいですよね! それでももちろん、眠いのは眠いんですが…。■母乳はどんどん消化するもの3時間おきとは、あくまでも理想です。母乳は消化しやすいため、赤ちゃんが口にした瞬間からどんどん消化されていくのだそうです。さらに、赤ちゃんはどんどん排泄(はいせつ)しますから、そりゃあ喉も渇くしおなかも空きますよね。なので、とくに新生児期など、まだたくさんの量を一度に飲めないうちは授乳間隔もかなり短かめです。■それでも少しでも寝てほしい! そんなときは…産後ハイになり、入院時はあまり眠れなかった筆者は、病院で「少しミルクを足してあげてもいいですよ」と言われました。母乳よりミルクのほうが腹持ちがいいのだそうです。普段は完母(完全母乳)ではあるものの、とくに母乳かミルクかのこだわりのなかった筆者。「そんな技があったのか! ラッキー!」って感じでした。もちろん出るなら母乳で育ててあげるのが理想だとは思います。しかも、夜中にミルクをつくるのって案外大変。筆者は「最終手段」として、ミルクで寝てもらう作戦を必殺技のようにとってあります。そうすることで気持ちにも余裕ができました。2ヶ月もすると3〜4時間続けて寝てくれることも増えてきます。赤ちゃんの成長はあっという間ですから、不安になりすぎず、こういうものだ! と開きなおったほうが楽しいですよ。
2016年03月23日