幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。歩くのもつらいほどの頭痛ですが、夫は心配してくれません。頭痛を発症して1週間。近所の病院で薬を出してもらいましたが、一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に行くことを決意します。そこでCTをとったのですが……。そりゃ痛いはずですよ!とても混んでいる総合病院。妻の病院を理由に仕事を休みたくなかった夫にさんざん文句を言われつつ、内科の待合室で2時間待たされます。しかし頭痛に耐えきれず、倒れ込んだ妻。そんな様子を見た、看護師さんの計らいで脳神経内科へ移動させてもらえ、すぐにCTをとることになったのですが……。 CT検査結果をみた医師は、「どうしてもっと早くに病院へかからなかったんですか」とひと言。それを聞いて焦る夫。 妻の頭痛は、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因でした。病名は「脳静脈洞血栓症」。そして、医師からは即入院することを告げられました。 しかし夫は、妻の心配をするどころか育児や仕事の心配ばかり。妻は怒り心頭、医師もあきれ顔です。 そして入院の準備をしてもらっている間、妻はここでもらった坐薬が効き、1週間ぶりに深い眠りにつくことができました。 ◇◇◇ 妻は頭痛の原因がわかり、ほっとしたのではないでしょうか。 血栓は誰にでもできる可能性があり、心筋梗塞や脳梗塞の原因になることもあるそう。思い切って総合病院に来てみてよかったですね。 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月16日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。歩くのもつらいほどの頭痛ですが、夫は心配してくれません。頭痛を発症して1週間。近所の病院で薬を出してもらいましたが、一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に行くことを決意します。仕事に行けると思ったのに!近所の病院で出してもらった薬は効かず、CTの予約も時間がかかるため、我慢できなくなった妻は「総合病院に連れて行ってほしい」と夫に頼みました。 仕事を休みたくない夫には舌打ちをされてしまいますが、実母の助けもあって、なんとか妻は総合病院に行けることになり……。 実母に次女を預け、長女を幼稚園に送り出した妻は、隣の市にある総合病院に向かうことに。 その病院は複数の診療科が入っているためとても混んでおり、近くの駐車場も空いていませんでした。駐車場から病院に歩くのもひと苦労な妻は、夫に「歩くのつらいから腕につかまらせて」とお願いしますが、明らかに嫌そうな態度をとられます。 そして、病院に着いた妻は内科で診察を受けるよう案内されましたが、とても混んでおり、2時間経っても順番が来ません……。さらに頭痛で座っていられなくなった妻に、夫は「午後には仕事に行けると思ったのに俺も最悪」「椅子に座ってくれないと一緒にいる俺が恥ずかしい」などと暴言を吐き始めます。 険悪ムードの中、具合が悪そうな妻を見た看護師さんが声をかけてくれ、「CTをとるなら内科ではなく脳外科か脳神経内科で診てもらった方がいいかもしれない」と言って、すぐに確認しに行ってくれました。 ◇◇◇ CTは、体の中の様子を断面や立体でみることのできる検査方法です。CTは頭の中の様子を知ることができるので、脳出血やくも膜下出血といった病気も見つけることができるそう。 いつもとは体の調子がおかしいなと思った際には、まずは信頼できる医師に頭痛の症状をしっかり説明し、どのような検査をおこなうべきか相談しにいく必要があるかもしれませんね。また今回は最初、妻さんが内科で待つような形になってしまったことをみると、病院に受付しに行った際は、何科に行けばいいのか尋ねるのと併せて、CTスキャンを受けにきたことや、症状などをきちんと伝えることも大切だと感じますね。 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月15日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。歩くのもつらいほどの頭痛ですが、夫は心配してくれません。しかし実はこの頭痛は、のちに命に関わる病気だと判明します……。死にそうに痛いのに…ある日の朝、子どもの幼稚園のお弁当のために起きた妻は、台所にへたり込んでしまうほどの体調不良に襲われました。その日は生後2カ月の次女の世話もしつつ、最低限の家事もこなしますが、夜になっても具合が悪いまま。頭痛もひどくなっていきます。 仕事から帰宅した夫に「病院に行きたいから明日仕事を休めないか」と聞きますが、生後2カ月の次女を連れて病院に行きたくないという気持ちをわかってもらえず、結局「嫁の病院くらいで仕事を休むのは嫌だ」と言われてしまいました……。 翌日になっても頭痛が続いていたため、近所の病院に行き、授乳中でも飲める弱い薬を出してもらった妻。その薬を飲んで横になってみたものの、結局その日も頭痛がひどくて眠れません。 次の日になってもう一度近所の病院に行きますが、医師に「ひどい病気だとは思えない」と言われてしまいます。 まったく治まる気配のない頭痛に耐えきれず、夫に「総合病院まで送ってほしい」と頼みますが、夫はそれに舌打ちで答えました……。 この時点で頭痛を発症してすでに1週間でした。 ◇◇◇ ここまでひどい頭痛に襲われている妻の姿を見て、舌打ちできる夫の心境には理解しがたいですよね。 夫婦たるもの、どちらかが体調を崩してしまった場合は、お互いをサポートして支え合いたいもの。ましてや幼い子どもが2人いるなら、なおさらです。いつも一緒にいると、相手がいることが当たり前になってしまうこともあるかもしれませんが、お互い思いやる気持ちをもって接していきたいですよね。 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月14日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。歩くのもつらいほどの頭痛ですが、夫は心配してくれません。しかし実はこの頭痛は、のちに命に関わる病気だと判明するのです……。いつもの頭痛よりひどいぞ…ある日の朝、子どもの幼稚園のお弁当のために起きた妻。目覚ましで起き上がったものの、台所にへたり込んでしまうほどの体調不良に襲われます。 体調が悪いまま、長女のお弁当を作りや登園の準備をし、バス乗り場まで送る妻。生後2カ月の次女の世話もしつつ、最低限の家事もこなしますが、夜になっても具合が悪いまま……。どんどん頭痛がひどくなっていきます。 仕事から帰宅した夫に「病院に行きたいから明日仕事を休めないか」と聞くも、「無理に決まっている」という、思いやりのない返事。 生後2カ月の次女を連れて病院に行きたくないという気持ちもわかってもらえず、結局「嫁の病院くらいで仕事を休むのは嫌だ」と言われてしまいます……。 ◇◇◇ どんなに体調が悪くても休めないのが、育児。小さな子どもがいると、自分の体調のことを後回しにしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか? しかし、そのまま我慢してお母さん自身が倒れてしまうと、元も子もありません。 とはいえ、生後間もないお子さんを連れて病院に行くことは不安ですよね。自分が病気になることは考えたくはありませんが、万が一のときに子どもを一時預かりをしてくれる施設などを事前に探しておくことも必要かもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月13日実際の体験談をマンガ化しているまめねこさんの「身近にあるかもしれない物語」から「『会食恐怖症』を知っていますか?」をご紹介します。子どものころから「会食恐怖症」に悩んでいる体験者のPさん。人前での食事に耐えがたい不安や恐怖を感じてしまう会食恐怖症になったきっかけは、幼稚園の年少のときの出来事だったそうです……。 私だけじゃなかった… 幼稚園のころから会食恐怖症に悩まされてきたPさん。きっかけはささいな出来事でした。しかし、小学校では給食、中学校ではお弁当の時間があり、毎日が苦痛でたまりません。 休日、友だちと入ったお店でも口にできたのはジュースやスープのみ。ひどいときはお店に入ることすらできませんでした。 しかし、修学旅行で3、4日食事がまともにとれなかったPさんが思い切って先生に相談すると、先生は別室を用意し、Pさんのために食事を運んできてくれました。 「ここでゆっくり食べたらいいからね」 スクールカウンセラーのカウンセリングも始まり、少しずつ周囲が理解を示してくれるようにー。症状はなかなか改善しなかったものの、つらい経験から、少しずつ自分なりの会食恐怖症とのつきあい方を身に着けていきました。 大きかったのは「会食恐怖症」の名前を知ったこと。自分だけじゃないと知り、救われた気がしたと言います。 その後、Pさんは、「自分と同じように悩む子が1人でも減ってほしい」という想いから保育士に。つらい給食時間は園の理解のもと、次第に緊張がとけていきます。 今も完全に克服できたわけではなく、不安を抱えているPさん。 同じように悩む人とラクになるヒントをシェアし合うことを願っているそうです。 ◇◇◇ 給食に感じていた緊張がほぐれていったPさん。悩んでいる人が相談できるように、「会食恐怖症」について多くの人が知り、理解を深めておくことが大切なのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター まめねこ
2023年07月01日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。初めての療育センターに緊張気味のたまおくん。好きなおもちゃを前にしても、固まってしまいました。 病院で詳しい検査を受けたほうがいいのか悩んでいるママは、療育センターの先生に聞いてみることに。しかし、「緊張しているみたいで、普段の様子をしっかりと見れていないので何とも言えないですね……」と言われてしまいました。 結局、ママとパパで判断するしかなく……。 見間違いじゃないよね…!? 検査を受けさせるべきか悩んでいるママは、ひたすらインターネットで検索。「何かあるかもしれないし、検査しておこうかな……」と思っていた矢先、なんとたまおくんが立ち上がったのです。 後日、たまおくんが立ち上がった姿の動画を見た医師からは「様子見をしましょう」と言われます。 その後は自力で立ち上がり、手をつないで歩けるように。2歳になったたまおくんは小走りもできるようになりました。病院や療育センターの医師からは、「検査の必要もないし、目覚ましい進歩ですね」と言われるまでに成長。 今まで不安な日々を送ってきましたが、いろいろと行動してよかったと思ったママでした。 ◇ ◇ ◇ 無事たまおくんが立ち上がって本当によかったです。インターネットで検索したり、検査を受けさせたり保護者ができることは限られています。いろいろと悩むかもしれませんが、ママやパパが後悔しない行動が一番重要なのかもしれないですね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月30日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。総合病院では採血や尿検査などをおこなったたまおくん。 医師に「うちの子は何かあるのでしょうか?」と質問すると、「この年齢の子どもって判断が難しいんです。検査をしてみないとわかりません。しかし、検査をしても原因がわからないこともほとんどです」と返答が。 また、小さい子どもの場合、詳細な検査を受けるためには入院が必要です。いろいろと説明を受けるママですが、医師の説明に頭が追い付かず……。 検査は受けるべき!? ひとりでは今後の検査について決めかねたママは、家に帰ってパパに相談することに。入院という言葉に驚きを隠せないパパ。夫婦で話し合った結果、療育センターの先生に聞いてみてから、今後について改めて考えることにしました。 その後迎えた療育センターの初回。緊張気味のたまおくんは固まってしまいました。好きなおもちゃを前にしても、ほぼ動かず初回が終了。 病院の検査入院について、ママが先生に聞いてみると「緊張していて、様子をしっかりと見れていないので何とも言えないですね……」と言われてしまいました。 ◇◇◇ 数時間接しただけで、子どものことを判断するのは難しいかもしれません。保護者だけで悩みを抱えず、専門家と相談しながら進めていけたらいいですね。ゆっくりでもいいので、たまおくんのペースで成長してほしいです。 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月29日娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。まるちゃんが3歳半のころ、下腹部の片方だけが“ぽこっ”と出ていることに気づきました。その“ぽっこり”は、かかりつけ医から『そけいヘルニア』だと診断を受け、大きな病院で診てもらうことに。大きな病院で検査を受けると、医師からそけいヘルニアを切除する2つの手術の説明を受けました。1つは日帰りでの手術。もう1つ2泊3日の手術。夫に相談したい丸田さんでしたが、医師からはどちらの手術にするか、その場で決めるように言われたのです。丸田さんが選んだのは、ヘルニアが見つかった右側のみにメスを入れる日帰りの手術でした。その日の夜、病院から渡された書類に目を通すと、子どものそけいヘルニアに関することが書かれていました。そけいヘルニアは先天性の病気で、1歳までに症状が出ていた可能性があると知った丸田さん。まるちゃんを見てあげれていなかったのか、妊娠中に無理をしたからそけいヘルニアになったのか……丸田さんは自分を責め続けてしまうのでした。数週間後、手術の事前説明を受けることになり……!? 落ち込み、悩んだママは自分の気持ちを前に向け… 自分を責める丸田さんは、手術の同意書を読み始めました。手術をする部分の周囲には、重要な臓器があり、手術の際に損傷することが皆無ではないと書かれていました。さらに内出血による血腫形成や感染など、術後合併症が生じる可能性についても注意書きがあり、手術に伴うリスクを知った丸田さんはしばらく落ち込んでしまいます。 丸田さん自身は、今までに大きな病気や怪我もなく、唯一手術したのは緊急帝王切開になったとき。一刻を争う事態だったため、同意書を事前にしっかり読むことはなく、産後に読んでも“もう終わったこと”であり、こんなふうに想像することはなかったのです。 そして数週間後、他の何組かの親子も一緒に参加する、そけいヘルニアの手術の合同説明会が開かれました。参加しているのは、まるちゃんより小さい子、元気そうな男の子に女の子……想像より多い人数でした。 そけいヘルニアのことを丸田さんが周りの人やフォロワーさんに打ち明けると、過去に自分や家族がそけいヘルニアだったと言う方の経験談を聞かせてもらうことができました。そして、そのとき初めて知ったのが、丸田さんのお母さんも、実は幼少期にそけいヘルニアの手術をしていたのです。 「手術を乗り越えた人は皆、元気に毎日を過ごしている。娘にもそうなってもらいたい。きっとそうなる――」 たくさんの人の話を聞いた丸田さんは、まるちゃんを不安にさせないため、自身の気持ちを奮い立たせるのでした。 手術日までに時間があるほど、親は自分を責めたり手術に伴うリスクについて考えすぎてしまったりするかもしれません。でも、過去にそけい手術を受けた人たちが、今は元気になっているという生きた証拠があります。きっとまるちゃんも元気になれるはず。すべてを理解することは難しいかもしれませんが、まるちゃんも手術を前向きに受け止めて、頑張ってほしいですね。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
2023年06月25日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。1歳半健診で「1カ月後に様子を見てみましょう」と言われていたママとたまおくん。再検査の日がやってきますが、たまおくんはこの日も立てませんでした。 医師と相談し、地域の総合病院に行くことしたママとたまおくん。再検査から1カ月後に総合病院で検査を受けると……。 ついに検査の日がやってきた ※尿検査 総合病院では採血や尿検査などをおこないました。 医師に「うちの子は何かあるのでしょうか? 関節や筋肉に異常があるのか気になって……」と率直に質問を投げかけるママ。医師の回答は「この年齢の子どもって判断が難しいんです。検査をしてみないとわかりません。しかし、検査をしても原因がわからないこともほとんどです」というものでした。 また、小さい子どもの場合、詳細な検査を受けるためには入院が必要ですが、検査をしても原因が判明する確証はありません。検査は保護者1名の付き添いで大人用のベッドの用意はないなど、いろいろと説明を受けるママですが、医師の説明に頭が追い付きませんでした。 ◇◇◇ やっと総合病院で検査を受けることになったたまおくん。みんなよりも成長が少し遅いところも個性ですが、理由がわからないと不安になってしまいますよね。今回の検査でママの不安が少しでも軽減できることを願うばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月25日娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。まるちゃんが3歳半のころ、下腹部の片方だけが“ぽこっ”と出ていることに気づきました。さらに驚くことに、その“ぽっこり”は、まるちゃんが手で押すと引っ込んでしまいました。元気なわが子が病気なはずがないと思っていた丸田さんでしたが、「おそらくそけいヘルニアです。うちでは手術できないので、大きな病院の紹介状を書きますね」とかかりつけ医からそけいヘルニアの診断を受けます。かかりつけの病院から届いた紹介状に書かれた大きな病院へ、まるちゃんを連れて初診を受けた丸田さん。あっという間に検査が終わると、丸田さんは先生からそけいヘルニアを切除する手術の説明を受けました。先生から説明された手術は2通り。1つは今確認できているそけいヘルニアがある右側のみにメスを入れて縫縮(縫い縮める)する日帰りの手術。もう1つはおへそから内視鏡を入れ、反対側にヘルニアがないかを確認し、ヘルニアが見つかればその時点で反対側も同時に縫縮が可能な2泊3日の手術。夫に相談したい丸田さんでしたが、先生からは即決を求められ……!? そけいヘルニアに気づかなかった自分を責め… 丸田さんが選んだのは、ヘルニアが見つかった右側のみにメスを入れる日帰りの手術でした。このご時世、大人の付き添いはひとりまでで交代は不可。きょうだい児が病院に入ることもできません。まるちゃんもたまくんも夜にひとりで寝たことはなく、付き添い入院ができなかったら、まるちゃんは病室にひとりで寝ることになります。 さらに手術日も丸田さん側の都合で決めることができず、夫の休みがいつでも2泊3日分確保できる保証もありませんでした。反対側にヘルニアがあるかどうか気になったものの、現実的なのは日帰り手術だと思って選んだのです。 その日の夜、病院から渡された書類に目を通すと、子どものそけいヘルニアに関することが書かれていました。おなかの中には内臓を収めている袋が入っていて、そこには腸もおさまっています。この袋に生まれつき穴が開いている子がいて、その穴に腸が落ちてしまうのが「そけいヘルニア」。 1歳までに治る場合もあるものの、1歳を過ぎると自然治癒の見込みは薄く、手術で治す必要があるとのこと。つまり、この病気は先天性。1歳までに症状が出ていた可能性があると知り、丸田さんは気付けなかったことに悔やんで涙を流しました。 医師によると、そけいヘルニアは男児に多く見られ、そけいヘルニアになったことのある家族やきょうだいがいることが多いそうです。遺伝も関連しているとされているようですが、十分には解明されていないとのこと。また、1歳までに診断されることが多い傾向にありますが、数年後に診断されるケースもあるそうです。 日帰りの手術を選んだ丸田さんは、自分が決断したことの責任の重さから手が震えていましたが、夫に相談できず、ひとりで子どもに関する大事なことを決めなければいけないのは精神的にもキツいですよね。さらに、先天性の病気と知って、丸田さんは自身を責めてしまっています。ママはどうしても自分を責めてしまいがちですが、誰のせいでもないのであまり自分を追い込まないでほしいですね。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
2023年06月24日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。2度目の療育センターでの面談で、ついに医師に診察してもらえることになったたまおくん。たまおくんの足を確認した医師から「通常よりは遅いかな~」と言われてしまいました。 今後の方針について聞いてみると、「たまおくんの今後についての方針が決まりましたらご連絡します。3カ月ほどかかります」と言われ、事が進まないことにまたしてもイライラするママ。 またしても不安な日々を過ごすママでしたが、1歳半健診から1カ月が経ち、再検診を受けることに……。 やっぱり息子が立たないなぁ…※再検査 ※兄弟児→きょうだい 1歳半健診で「1カ月後に様子を見てみましょう」と言われていたママとたまおくん。再検査の日がやってきますが、たまおくんはこの日も立てませんでした。 「大きな病院で検査してもらう?」と医師に言われ、地域の総合病院に行くことに。しかし、今回も予約は1カ月先で「ここでもか……」とママは疲弊してしまいます。 すると、療育センターから1本の電話が! 予約のキャンセルが出たため、早めに通えることになり、少しだけホッとしたママでした。 ◇◇◇ 原因がわからない以上、親がしてあげられることといえば病院などに連れて行ってあげることなどサポートのみ。早めに療育センターに通えることになって、本当によかったです。1日でも早くママの肩の荷が下りる日が来るといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月24日娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。これまで大きな病気や事故もなく、健康に育ってきた子どもたち。ところが娘・まるちゃんが3歳半のころ、下腹部の片方だけが“ぽこっ”と出ていることに気づきました。その後も気にしていたものの特に何事もなくときが過ぎ、4歳になるまるちゃんがトイトレで補助便座に座ると、また“ぽっこり”が現れます。さらに驚くことにその“ぽっこり”は、まるちゃんが手で押すと引っ込んでしまいました。丸田さんはまるちゃんの“ぽっこり”が出るタイミングの共通点が腹圧であることに気付き、スマホで調べてみると『そけいヘルニア』と言う病気の症状が当てはまりました。不安になった丸田さんは、予防接種の際にかかりつけ医へ聞いてみることに。これは何かの間違いだと信じていた丸田さんでしたが……。「おそらくそけいヘルニアです。うちでは手術できないので、大きな病院の紹介状を書きますね」。かかりつけ医の診察で、そけいヘルニアであることがほぼ確定。紹介状が届き、病院に向かいますが……!? そけいヘルニアが確定してすぐに手術の話が進められ… ※「切除する」は、正しくは「縫縮(縫い縮める)」となります。 かかりつけの病院から紹介状が届き、幼稚園を休んで平日の午前中に初診を受けに2人で出かけました。紹介されたのは、全国から高度な小児医療を必要とする子どもを受け入れる、とても大きな病院。壁や照明、季節の装飾や医療スタッフさんの服装や表情……すべて子どもを緊張させないほどのを集約しているようでした。 普段暮らすなかではあまり出会えることがないであろう子どもたちに驚いていると、まるちゃんが検査してもらう順番が回ってきました。検査はあっという間に終わり、丸田さんはすぐに医師から説明を受けます。 「お母さん、もうね、エコーで見る前からわかるレベルでした。右側ですね、手術の日程を今から決めましょう」 やはりかかりつけ医が言う通り、そけいヘルニアで間違いありませんでした。医師の説明では手術は2通り。1つは今確認できているそけいヘルニアがある右側のみにメスを入れて縫縮(縫い縮める)する日帰りの手術。 もう1つはおへそから内視鏡を入れ、反対側にヘルニアがないかを確認し、ヘルニアが見つかればその時点で反対側も同時に縫縮が可能な2泊3日の手術。 とても早い口調で簡潔な説明でしたが、医師からは即決を求められました。 反対側にもヘルニアがある確率は、約20に1人。まるちゃんはエコーで見て、現状は見当たらないとのこと。しかし、エコーと内視鏡では解像度が異なるため、エコーで見えなくても内視鏡で見たら発見したというパターンもあるとのことでした。 さらに、手術時に発見できなくても、後から反対側がヘルニアになる可能性も充分にあり得ると説明されました。 内視鏡(2泊3日)にした場合、付き添い入院できる部屋自体はあるものの、希望者のなかで重症度の高い患者さん、もしくは年齢や家族の状況によって優先度が異なり、手術の直前にならないと泊まれるかはわからないと言われるのでした。 治療方法や手術日などは持ち帰ってパートナーと相談して決めたいですよね。誰にも相談せず、その場で悩まず即決できる方は少ないのではないでしょうか。どの治療方法がベストか、兄弟がいればパートナーに見てもらう必要があるので仕事を休んでもらえるのはどのあたりの日程か……いろんなことを考慮して決めたいところ。丸田さんのように不安な点はすべて医師に相談・確認したうで、最善の選択をしたいですね。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
2023年06月23日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。1歳半健診で医師に「筋肉もあるし、歩けると思うけど」と言われたものの、結局、足が曲がってしまい、立てなかったたまおくん。 1カ月様子を見て、それで立てない場合は大きな病院を紹介してもらうことになりました。 その後、療育センターの2度目となる面談の日がやってきて……。 うちの子の成長って遅い? 2度目の療育センターでの面談で、ついに医師に診察してもらえることになったたまおくん。 たまおくんの足を確認した医師から「通常よりは遅いかな~」と言われ、ママは「わかっていたけど、遅いって言われるとちょっとくるものがあるな……」と少し落ち込んでしまいました。 今後の方針について聞いてみると、「たまおくんの今後についての方針が決まりましたらご連絡します。3カ月ほどかかります」と言われ、事が進まないことにまたしてもイライラするママ。 文句や愚痴を言えるはずもなく、またしても不安な日々を過ごすママでした。 ◇◇◇ ママのおかげで少しだけ前進しましたが、まだまだ心配な日々は続きます。一刻も早くたまおくんとママにとっての、最善の治療方法などが見つかるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月23日娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。これまで大きな病気や事故もなく、健康に育ってきた子どもたち。ところが娘・まるちゃんが3歳半のころ、いつも通り丸田さんが子どもたちをお風呂へ入れているときでした。泣くまるちゃんをなぐさめながら丸田さんが体を洗おうとすると、まるちゃんの下腹部の片方だけが“ぽこっ”と出ていることに気づきました。“ぽっこり”に痛みはなく、まったく気にしていない様子のまるちゃん。それから数カ月のときが過ぎ、まるちゃんが4歳になるころ。トイトレが進んだまるちゃんが補助便座に座ると、またぽっこりが現れたのです。再び痛みの有無を確認しても「痛くない」と答えたまるちゃんがその“ぽっこり”を手で押すと……なんと引っ込んでしまいました。この“ぽっこり”が出るタイミングには、ある共通点があって……!? 元気な娘が病気のはずがないと信じていたものの… 下腹部の“ぽっこり”が出てくるときの共通点……それは「腹圧」でした。泣いたときやトイレでいきんだときなど、おなかに力を入れるタイミングで出てきていたのです。この症状をスマホで調べてみると、「そけいヘルニア」(※そけい部とは、足の付け根にある溝の内側を指し、おなかで言うと下腹部にあたるもの)という病名が出てきました。治療法を調べて出てきた“手術”の文字に、丸田さんは一気に不安いっぱいになりました。 「まだ、そけいヘルニアだと決まったわけじゃない」。自分にそう言い聞かせ、丸田さんは予防接種の際にかかりつけ医へ聞いてみることに。“ぽっこり”が出ているときの写真を見せると、「おそらくそけいヘルニアです。うちでは手術できないので、大きな病院の紹介を状書きますね」と医師から言われました。 同時に、頭の中にたくさんの疑問が浮かびましたが、どの質問もできませんでした。でも何よりも質問したかったのは……「まるちゃんに万が一のことがあったら大丈夫なのか」ということ。子どもたちをぎゅっと抱きしめて、心を落ち着かせる丸田さんなのでした。 痛みがなく、普段通りの生活を送っていたら、“病気ではないはず”と思い込みたくなる丸田さんの気持ちもわかります。また、突然「子どもに手術が必要」なんて言われたら、戸惑ってしまって聞きたいことも聞けなくなるかもしれません。“もしそうだったら……”と予測して、聞きたいことを病院を受診する前にまとめておくのも良いかもしれませんね。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
2023年06月22日わが家には3人の子どもがいます。長女は小さいころとても健康で、発熱もほとんどなかったので、私自身も子どもの病気に対しての心構えができていませんでした。しかし長女が幼稚園に通いだし、次女が生まれると状況は一変。今回は生後8カ月で初めて発熱し、熱性けいれんに悩まされた次女についての体験をお話しします。 絶対おかしい! 救急病院へいつもとは違う次女の様子が心配になり、夫に長女をまかせて救急病院に連れて行きました。偶然にもそのときの担当に小児科の先生がいて、安心したのを覚えています。 連れて行ったときには次女は落ち着いていましたが、症状を話すとけいれんを予防する坐薬を処方してくれ、熱性けいれんについての説明と対処法を教えてくれました。病院へ行って先生から言われたことは、まずは落ち着いて子どもの様子を観察すること。寝ているときは横向きにし、窒息しないよう周りに物があればよけること。そして時間を計測し、病院に連絡すること。これらをメモにして渡してくれたので、家の目立つところに貼りました。 徐々にけいれんの頻度が減少救急病院に行った12時間後、再び熱性けいれんが起きたので再度病院に行くと、また発症するリスクが高いので、発熱時に予防のための坐薬を使うよう指示されました。発熱のたびに坐薬を使うので少し面倒ですが、子どもの健康には代えられません。 それでも時々熱性けいれんを起こすことはありましたが、私も心構えができていたので、慌てずに対処することができました。そして、2歳になったころに症状が出なくなり、坐薬からも卒業できました。 初めて熱性けいれんが起きたとき、私が慌ててしまい、何もできませんでした。しかし親が慌てても、何も解決しません。このときは知識もなくどうしようとあたふたしていましたが、まずは私が落ち着いて判断しなければいけないと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/まっふ 著者:山福あい5歳、2歳、1歳の子を持つ母。はり師、きゅう師免許取得。現在は鍼灸師として働きながら、子育ての体験談を中心に執筆している。
2023年06月22日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。自力で立てないたまおくんのことを心配して、療育センターに行ったたまおくんとママ。結局、問診だけで医師に診察してもらえず、モヤモヤした気持ちでいっぱいでした そんな中、1歳半健診に出向いてみると……。 なぜ? 診察室から看護師さんの笑い声 ※看護師 1歳半健診に出向いたたまおくんとママ。医師は「筋肉もあるし、歩けると思うけど」と言い、たまおくんを診察台に乗せます。 診察台に乗せられたたまおくんは大泣き。医師から「お母さんが抱っこしてくれる確信があるから立たないのかも」と言われ、ママは診察室の外に出ることに。診察室の中からはたまお君の泣き声と、なぜか看護師さんの笑い声が聞こえてきます。 看護師さんによると、ママの姿が見えなくなったあとに「ママがいないなら、こっちだ!」という様子で先生に抱っこを求めてきたそう。そんな姿をかわいい~と言ってくれたのでした。 結局、足が曲がってしまい、立てなかったたまおくん。1カ月様子を見て、それで立てない場合は大きな病院を紹介してもらうことに。むしろ早く病院を紹介してもらい、立たない理由を知りたいと思ったママでした。◇◇◇ 医師にたまおくんの様子をやっと相談することができました。しかし、立てない明確な理由はわかりません。ママにとっては長く感じる1カ月ですが、その間に良い変化があるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月22日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。たまおくんだけ立てないことに落ち込みながら帰宅したママ。成長には個人差があるとわかっていても、不安になってしまいます。パパに相談しても「2歳まで歩かなくても、今歩ける子なんていっぱいいるでしょ」と言うだけ。ママは他の子と比べて足が細く、しゃがむことができないたまおくんのことが心配で仕方ありません。1歳半健診を前に療育センターに連絡することにしました。 いつになったら見てもらえるの…? ※健診 早速、療育センターに電話をしてみたママ。電話口で1歳健診で言われたこと、発話について、伝い歩きはできるかなど、あらゆることを聞かれました。 ひと通り答えたものの「書類を送るので、今話したことを記入にして返送をお願いします」と言われてしまい、拍子抜けのママ。今回の電話で面談の予約は取れず、書類を送付後にようやく予約を取れるそう。「正直、二度手間…」と思いましたが、言われたとおりに書類を提出しました。 たまおくんが1歳半になったころに、ついに療育の初回面談が。何度目だろう……と思いつつ「自力で立てず、歩けない」ということを説明。10分ほど問診し、「次回は医師が面談します」と1カ月後の面談の予約を促されます。 早めにたまおくんの症状を相談したいと思っていたママのモヤモヤは、結局消えませんでした。 ◇◇◇ 同じことを何度も聞かれ、事が進まなくてモヤモヤしているママに共感した方もいらっしゃるのではないでしょうか? 医師と面談することができず残念でしたが、ママの気持ちが早く晴れることを願うばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月21日娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。これまで大きな病気や事故もなく、健康に育ってきた子どもたち。ところがあるとき、まるちゃんの下腹部にぽっこりするものを発見。この時点ではまさか手術までする大ごとに発展するとは夢にも思っていませんでした。娘・まるちゃんが3歳半のころ、いつも通り子どもたちをお風呂へ入れていた丸田さん。すると、まるちゃんの下腹部の片方だけがふくらんでいることに気づいて……!? 「痛い?」突然娘の体に“ぽっこり”が現れて…!? いつものようにお風呂へ入っていた丸田さん親子。たまくんとおもちゃの取り合いになって泣くまるちゃんをなぐさめながら丸田さんが体を洗おうとすると、あることに気づきました。まるちゃんの下腹部の片方だけが、“ぽこっ”と出ていたのです。 「まるちゃん、ここ痛い?」。丸田さんが聞くと、「痛くないよ」と答えてまったく気にしていない様子のまるちゃん。固くもないその“ぽっこり”に疑問を抱き、しばらくは気にしていたものの、お腹の“ぽっこり”は現れませんでした。 数カ月が過ぎ、まるちゃんが4歳になるころ。ようやくトイトレが進み、補助便座に座ったときのことでした。また“ぽっこり”が現れたのです。 お腹の下の方で足の付け根に近い部分に現れた“ぽっこり”を指差し、丸田さんが痛みがあるか聞くと、まるちゃんは笑顔で「ないよー」と答えました。ホッとした丸田さんでしたが、まるちゃんがその“ぽっこり”を手で押すと……なんと引っ込んでしまいました。 だんだんと不安になってきた丸田さんが“ぽっこり”について考えていると、“ぽっこり”が出てきたときのある共通点に気づいたのでした。 「そけい部」とは、足の付け根にある溝の内側を指し、おなかで言うと下腹部にあたります。痛みやアザなどの症状があればすぐに病院を受診しようと思いますが、痛みもなく娘さん自身も気にしている様子がないため、丸田さんもこの時点では手術するような大ごとになるとは思っていなかったと言います。ただ、そけいヘルニアという病気は、放置しておくと命に危険が及ぶ「かんとん(そけい部で飛び出した腸が隙間にはまったまま、戻れなくなる状態)」になる可能性があります。 そのため、そけいヘルニアの症状がある場合は、痛みの有無にかかわらず、早めに病院を受診するようにしましょう。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
2023年06月21日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。1歳5カ月のたまおくんにお友だちができればいいと思い、児童センターのイベントに参加しました。 イベント当日は、たまおくんとほぼ同じ月齢の子どもが大勢集まり、ダンスをしたり、ボーリング遊びをしたり楽しそうです。 そんな中、たまおくんママには気になることが。それはたまおくんだけが、自力で立てないこと。実際の光景を見て落ち込んでしまい、そのことを夫に相談すると……。 パパと意見が合わない たまおくんだけ立てないことに落ち込みながら帰宅したママ。成長には個人差があるとわかっていても、不安になってしまいます。 パパに相談しても「2歳まで歩かなくても、今歩ける子なんていっぱいいるでしょ」と言うだけ。 ママは他の子と比べて足が細く、しゃがむことができないたまおくんのことが心配で仕方ありません。1歳半健診を前に療育センターに連絡することにしました。 ◇◇◇ ママのたまおくんを思う気持ちも、パパのおおらかなところも、どちらも大事ですよね。わからないことや心配事があるときは、外部に相談してみるのも1つの手です。ママの行動力に拍手です。 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月20日ある日、同学年の子どもが集まるイベントに参加した1歳5カ月のたまお君とママ。ひとりだけ様子が違うたまお君を見て、だんだん心配になってきました。息子の発達に不安を覚えたママが療育に通う決断をするまでの体験談マンガです。うちの子、ちょっと違う? 1歳5カ月のたまおくんにお友だちができればいいと思い、児童センターのイベントに参加することに。 イベント当日は、たまおくんとほぼ同じ月齢の子どもが大勢集まっていました。みんな楽しそうにダンスをしたり、ボーリング遊びをしたり楽しそうです。 そんな中、たまおくんママには気になることがありました。それはたまおくんだけが、自力で立てないこと。「1人ぐらい立てない子がいるだろうな~」と思いながら参加していたため、実際の光景を見て少し落ち込んでしまいました。 ◇◇◇ それぞれのペースで成長するとわかっていても、よその子の成長スピードは気になってしまいますよね。比較のしすぎはあまりよくありませんが、早めに異変に気づくという点で他の子の様子を見てみることはいいかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター くら
2023年06月19日次男くんの耳の治療に付き添いで来ていた長男くんの右耳がずっと聞こえていなかったことが判明。大きい病院で診察してもらいましたが、医師からは「完全に聞こえていませんね」と言われ、「高度難聴」と診断されました。忍者ママさんは、その診断結果に落ち込んでいると……。「高度難聴」と診断された長男。診断結果に覚悟を決めてはいたものの、いざ目の前で言われると、少し落ち込んでしまい……。 長男の耳の最終的な診断結果は… 長男の診断結果をすぐには受け入れられず落ち込んでいたが、医師からの「この世に完璧な人間はいませんから」という言葉にハッとさせられ、また、「変な壺を買わないように!」と釘を刺された母。 その後は長男の左耳を大切にしようと意識するが、ふとしたとき、片耳が聞こえない長男をかわいそうだなと思ってしまうことも。 しかし、長男のポジティブさに助けられている母だった。 ◇◇◇ 忍者ママさんは「完璧な人間はいない」という医師の言葉に心が軽くなりました。その後の長男くんの様子で、かわいそうだなと感じたこともあったそうですが、長男くんの持ち前のポジティブさに救われている忍者ママさんでした。 忍者ママさんは医師や長男くんの言葉に救われたと感じていました。ふとしたときに人からもらった言葉で心が救われるときありますよね。みなさんが人からもらって今でも大切にしている言葉はありますか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 忍者ママ
2023年06月03日次男くんの耳の治療のために、母と一緒に付き添いで来た長男くん。次男くんが両耳の検査を受けている様子を見ると、「右耳って聞こえないのに、時間の無駄じゃない?」の衝撃のひと言。忍者ママさんはとりあえず、長男くんに聴力検査を受けさせますが……。右耳が聞こえないという長男。聴力検査をおこないましたが、まったくボタンを押す様子はなく……。 長男の検査の結果は… 検査の結果、長男の耳がまったく聞こえていないことが判明。 これ以上の検査はその病院では難しいと、大学病院で検査を受けることに。 検査を終え、医師からは 「右耳は完全に聞こえていませんね。そして、これからも聞こえることはないでしょう」とはっきり言われ、「高度難聴」との診断を受けた。 長男くんの右耳が完全に聞こえていないことが判明した忍者ママさん。そして、長男くんは「高度難聴」という診断を受けました。 当時、まだ6歳だった長男くん。ひとりで耳の検査を受けている長男くんの姿はかわいそうだったと感じた忍者ママさんですが、病院の検査は大人でも怖いもの。それを子どもがひとりで薄暗い部屋で検査を受けているのは、お母さんは心配になりますよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 忍者ママ
2023年06月02日次男くんが中耳炎のため耳鼻科に通っていた、ある日。次男くんの検査の様子を見た長男くんは驚きの言葉を言い出しました。次男の中耳炎を治療するため、長男も連れて3人で耳鼻科に通っていたある日……。 長男の衝撃の事実 次男が耳の検査をしている様子を見て、 「なんで両耳するの? 時間の無駄じゃない?」と言い出す長男。 一瞬、「長男の冗談か?」と疑いましたが、とりあえず検査をしてもらうことに。 しかし、長男は聴力検査のボタンを押す様子はなく……。 ◇◇◇ 次男くんの付き添いで来ていた長男くんでしたが、思いもよらない事実が判明しました。いきなりの長男の発言に少しパニックになった忍者ママさん。 長男くんのいきなりの発言に戸惑った忍者ママさんですが、みなさんも子どもの発言で、事実なのかわからなくて焦った経験はありますか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 忍者ママ
2023年06月01日このお話は、片方の手の指が3本で生まれてきたお子さんのお話です。なぜ手の指が3本なのかというと、先天性の手足の欠指症だからです。手足の欠指症とは、手や足の指の数が1本や2本、3本または4本だったりと、一人ひとり手や足のかたちはさまざまです。今回は、右手の指が3本で生まれてきた子どもの育児マンガなどを発信しているNPO法人Hand&FootさんのInstagram(@handandfoot2013)の投稿のなかから、当時6歳のりっちゃんを育てるなかで、ママが決めた4つのルールのお話になります。イラストレーターは春日たろうさんです。 可能性をつぶさないために決めた4つのルール 右手の指が欠損して生まれてきたりっちゃんと一緒にいるなかで、わが家が大切にしていること。 生まれたあの日から6年半。できることもどんどん増えて、生まれたとき感じた、知らないことによる「できない思い込み」って本当によくないなぁ、と反省の日々です。 みなさんは多くの人と少し違いを持ったお子さんの子育てをどんなふうにされていますか? ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子
2023年05月05日3人の子どもを育てているサチさん。3人とも初めての発熱は突発性発疹が原因でした。なので、1番下の子が発熱したときも安易に考えていたら、まさかの事態になってしまい……?小学校からヒカリちゃんの体調が悪いという連絡があり、急いで向かったサチさん。かかりつけの病院を受診すると、てんかんの疑いがありヒカリちゃんの入院が急きょ決定。 夫は出張中で、頼れるのは絶縁宣言してしまったお母さんだけです。恐る恐るお母さんに、長女・ユメちゃんのお世話をお願いすると、快く引き受けてくれ、すぐに駆けつけてくれました。 サチさんとお母さんは、仲の良い親子に戻ることができるのでしょうか……? お母さんごめんなさい…子育てはひとりじゃできない! サチさんは絶縁状態だったのにもかかわらず、すぐに飛んできてくれたお母さんに謝罪と感謝の気持ちを伝えます。 すると、お母さんも「口を出し過ぎていたところがある……ごめん」と謝り、無事和解することができました。 一方のヒカリちゃんは、かかりつけの病院に入院した結果、てんかんが判明。「なんでヒカリばっかり……」と落ち込むサチさんに、お母さんは「神様は乗り越えられる試練しか与えないんだって。サチなら大丈夫よ!」と励ましてくれました。さらに「これからもサポートするからね」と心強い言葉をかけてくれ、サチさんはひとりで抱え込まずこれからも頑張っていこうと思えたのでした。 ◇ ◇ ◇ いつもサチさん親子を支えてくれるお母さんと和解ができてよかったです。今後、つらいことや大変なことが起こった際は、お母さんのやさしい言葉を思い出して向き合っていってほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター つきママ
2023年05月01日私は子どもが1歳4カ月のときにフルタイムの仕事に就きました。子どもは保育所に通っていましたが、はじめの3カ月は隔週で発熱。私も夫も突発休が取りづらく、同居の義母に看病を頼むこともしばしばありました。しかし私たち親が仕事を休めない、義母にも予定があるといったときは、市内に1軒だけある自治体の病児保育を利用しています。病児保育は運営母体によってさまざまなスタイルがあると思いますが、ここでは私が病児保育を利用して感じたことをお伝えします。 連絡が密で安心できる朝、子どもの世話を頼みに行くと、保育室には看護師さんと保育士さんが常駐していて、1人ひとりの体調に合わせた対応をしてくれているようでした。夕方、子どもを迎えに行くと、手渡されたのは「看護記録」というA4用紙1枚。そこには「子どもの検温記録、排尿、排便のタイミングや様子、食事とおやつの内容と食べているときの様子、どのようなおもちゃを好んだか」まで記入されていました。 それを読むと子どもがどのような様子で過ごしていたのかがよくわかります。また、口頭でも看護師さんと保育士さんがそれぞれその日の子どもの様子を伝えてくださり、子どもをきちんと見ていてくれたのだとわかり、私は安心しました。 安価なので利用しやすい私が利用した病児保育は運営母体が自治体ということもあって、利用料が安価なのもありがたいポイントです。1日の保育と昼食代、2回のおやつ代を含めて2,000円。 一時保育やシッターを利用したことがないので、相場観というものがないかもしれません。それでも9時間子どもの安全を確保し、世話をし、詳細な記録も残してくれて2,000円というのは、私にとって利用しやすい価格設定だと感じています。 診療情報提供書が必要私が利用した病児保育には、医師は常駐していません。そのため主治医の診察を受けて、診療情報提供書を記入してもらい、それを持参しなければ利用できないのです。 ですから朝起きて子どもが熱を出していたとしていても、すぐには病児保育を使えません。平日の朝、せわしないときに体調の悪い子どもの世話や午前休の手配をして段取りを考えるというのは、私にとって精神的な負担が大きなものでした。 病児保育の利用は、家族で子どもの看護要員が確保できないときだけの利用なので年に数回ほどです。それでも「どうしても困ったときには頼ることができる」と思える場所があるのは、私にとってとても心強く感じています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/星田つまみ著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。
2023年04月16日20代で「うつ病」の診断私が発達障害を自覚したのは30歳。それまでずっと生きづらさはあり、いろいろな精神症状を経験しました。20代前半、第二新卒で働いていたとき、気分の落ち込みと気力の低下、希死念慮がひどく、ほとんど寝たきりのようになってしまいました。それまで精神科にかかったことはなく、インターネットで調べた、うつ病の診断もできるというクリニック(内科だったと思います)に行ったところ、うつ病との診断が。抗うつ剤を処方されて1錠飲んだところ、興奮状態になり、頭痛、下痢、幻聴という副作用が出て、パニックを起こして救急車を呼んでしまいました。※発達障害の診断が下りたあとになってわかったのですが、発達障害者への抗うつ薬の投与は慎重にすべきという意見もあるようです。このときの医師は精神科医でなかったので、私の症状には適さない処方だったのかもしれません。10年以上前のことなので、詳細はあまり覚えていないのですが、そこから大学病院の精神科にかかるようになり、31歳で実家を出て関東を離れるまで、そこの精神科の先生を主治医としてずっと面談を続けていました。32歳で発達障害と二次障害の診断31歳で実家を離れて今の夫のもとで暮らし始めた私。しばらくは夫に世話してもらいながら静かに暮らしていたのですが、翌年の夏、改めて気分の落ち込みや神経過敏に悩まされるように。やはり再び精神科に通いたいと、近所の精神科医院(標榜は心療内科でした)に行って発達障害の自覚についても話したところ、高機能自閉症(現在の分類ではASDに該当します)の診断が降りるとともに、それによる二次障害としてのうつ傾向が指摘されました。手帳取得への動き先に精神障害者保健福祉手帳と障害年金を取得していた友人に上記の診断の話をすると「福祉ともつながれるし、メリットも多いからぜひ精神の手帳を取得するといい」と勧められて、まずは手帳を取得するために動くことになりました。主治医とソーシャルワーカーさんの意見を総合すると、まだ発達障害単体で精神障害者保健福祉手帳の申請は通りづらいとの判断でした。※これは2012年当時の宮崎県での状況です。地方によっても違うとのことでしたし、現在では発達障害単体でも通ることもあると思います。地域のソーシャルワーカーさんに相談してみるとよいと思います。そこで、二次障害としてずっとうつ傾向が続いているし、手帳申請時の書類上の「初診」にあたる診療(上記の20代でかかった内科医の診療)で「うつ病」の診断が出ているのにも矛盾しないということで、「うつ病」の診断で申請してくれることになりました。診断書の内容への工夫診断書の病名自体は「うつ病」なのですが、主治医は、二次障害のうつ傾向がよくなっても矛盾が起こらないように、症状のところに「易刺激性の亢進(感覚過敏傾向の表現)」「感情コントロールの困難(コミュニケーション障害の表現)」などといった表現を入れるなど、できる限りの工夫をしてくれたようです。主治医やソーシャルワーカーさんのおかげもあり、無事、障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)を取得することができました。手帳を取得して変わったこと何よりも経済的に助かるというのが、障害者手帳の最大のメリットです。自立支援医療制度を使って医療費が1割負担になるとか、交通機関によって運賃が割引になったりするのはとてもありがたいです。美術館などの施設も割引がある場合があります。同じく「うつ病」で同時に申請して取得した障害年金には本当に助かっています。人に自分の障害を説明するときに「私は実は障害者で、障害者手帳を持っているんです」と言えるので、説明がしやすくなりました。デメリットとしては、一つぐらいしか経験がありません。一度、タクシーで手帳での割引を使おうとしたときに差別的なことを言われて不快な思いをしたのです。私の住む自治体ではタクシーの割引金額はごくわずかだったので、その後は割引を利用しないことに決めました。障害者手帳は、自分にとって開示するメリットが大きいときに開示すればいいだけで、開示することにデメリットがあったりして隠しておきたいときには隠しておけるので、そこがありがたいなと思っています。発達障害があると症状のコントロールのために人より医療費がかかったり、特性のためになかなか思うような収入が得られなかったりと、経済的に苦労する人も多くいます。手帳はそこの負担を軽減してくれます。また、手帳を持っていると障害者雇用枠で就職・就労することもでき、働く場の選択肢も広がると思います。取得していない人は一度検討してみるのをお勧めしたいです。文/宇樹義子(監修・渡部先生より)精神保健福祉手帳の取得に際しては、心理面での抵抗もあったのではと想像しますが、決断されて本当に良かったと思います。今回のエピソードで紹介されている自立支援医療制度は、精神通院医療や薬にかかる費用の自己負担が、通常の3割から1割に軽減されるという大きなメリットがあります。その他の経済的なメリットとして、所得税や住民税、相続税の控除が受けられる、携帯電話料金の基本料金の割引きなどがあります。一方、タクシーで不快な経験をされたという、残念なお話もありました。福祉に携わる者として、障害理解、共生社会という考え方をもっと広めていかなくてはいけないのだなと、改めて考えさせられました。手帳の具体的なメリットをお話しいただき、取得を迷われている方にとっては、背中を押してくれるようなエピソードだったと思います。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年04月12日障害児向けの絵本作家として活動しているしょうじあいかは、2023年3月に「全国の障害児施設へ自作絵本を配るクラウドファンディング」を実施し、初期の目標金額389%を達成。この度、クラウドファンディング成功を足がかりに、4月1日に障害児支援を目的とした絵本屋サイト『絵本屋だっこ』をオープンしました。URL: 絵本屋だっこに掲載中の絵本■絵本作家しょうじあいかとは・北海道在住の3児の母で、長男が重症心身障害児・保育士、幼稚園教諭、教員免許、カウンセラー資格等を保有・言語理解が難しい息子でも楽しめる絵本をつくりたいと、2022年から障害児向けの絵本づくりをスタート「自作絵本を障害児施設に配りたい」という夢のため2023年2月~3月に挑戦したクラウドファンディングは、400%に迫る達成率で成功をおさめました。4月より全国の施設へ絵本約2,000冊を配布していきます。実施した絵本クラファンまた「絵本づくりを少しでも障害児支援につなげたい」という思いから、クラウドファンディングと同時進行でサイト『絵本屋だっこ』の立ち上げ準備をしてきました。しょうじあいかの絵本の売り上げは、全額、障害児支援のための寄付にします。■絵本屋だっこの取り組み・絵本の売り上げを障害児のための寄付に・障害者アーティストのイラストを絵本にし、売り上げはアーティストに全額還元・一部絵本の売り上げをもとに障害児施設等へ絵本を配布絵本づくりをとおして、インクルーシブな社会の実現へ寄与できればと考えています。■絵本屋だっこの絵本ジャンル・重い障害があっても楽しめる絵本・障害があってもなくても楽しめるインクルーシブ絵本・障害者アーティストの作品を使用した絵本・障害への理解を広める絵本・英語版絵本■絵本の購入はAmazonから絵本屋だっこ制作の絵本はすべてAmazonからご購入いただけます。(AmazonのKDPにより出版)※HPの購入ボタンを押していただくと、それぞれの絵本のAmazon販売ページに遷移します。■読み聞かせ動画も無料公開絵本の内容を知っていただくため、絵本屋だっこでは全作品の読み聞かせ動画を公開中です。▼しょうじあいか【障害児向け絵本作家】絵本屋だっこ ■今後は法人化も検討現在は個人事業として運営していますが、書店への絵本流通や図書館や海外への絵本寄付など、より幅広い活動のため、今後は法人化(出版社化)も検討しています。・公式サイト ・絵本屋だっこInstagram ・公式LINE ・しょうじあいかInstagram 絵本屋だっこチラシ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月07日3人の子どもを育てているサチさん。3人とも初めての発熱は突発性発疹が原因でした。なので、1番下の子が発熱したときも安易に考えていたら、まさかの事態になってしまい……? サチさん親子をサポートしてくれていたお母さんと、ヒカリちゃんの進学先で対立してしまい「二度と来ないで!」と絶縁宣言してしまったサチさん。 サチさんはお母さんと仲直りをしたいと思いつつも、素直になることができませんでした。 そんな中、無事ヒカリちゃんは小学校へ入学。落ち着いて過ごしてたころに、小学校から電話がかかってきて……。 小学校で事件発生!娘の様子が… 小学校からヒカリちゃんの体調が悪いという連絡があり、急いで向かったサチさん。唇が青く、体調が悪そうなので病院へ直行しました。 かかりつけの病院を受診すると、てんかんの疑いがありヒカリちゃんの入院が急きょ決定。夫は出張中で頼れません。 ヒカリちゃんの付き添いに加え、長女・ユメちゃんのお世話などいろいろと困ってしまったサチさんは、絶縁宣言してしまったお母さんに連絡することに。 久しぶりのお母さんは気まずかったものの、「すぐ行く!」と言って、前と変わらずサチさんの元に駆けつけてくれました。ユメちゃんのお世話もしてくれるといい、昔の仲の良い親子関係に戻りたいと思ったサチさんでした。 ※チアノーゼ血液中の酸素の不足が原因で、皮膚が青っぽく変色すること ◇ ◇ ◇ 不仲の原因はヒカリちゃんを思う気持ちが少しずれていただけのこと。困ったときに助けてくれるお母さんの存在は、やはりありがたいものです。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。著者:マンガ家・イラストレーター つきママワーママで3児の母。子育て、仕事、マンガを描くこと。どれも全力投球しています!
2023年04月05日3人の子どもを育てているサチさん。3人とも初めての発熱は突発性発疹が原因でした。なので、1番下の子が発熱したときも安易に考えていたら、まさかの事態になってしまい……?ヒカリちゃんの入学先が「支援学級」であることがお母さんに伝わり、真っ向から対立してしまったサチさんとお母さん。 聞き耳を持たないお母さんにサチさんは「二度と来ないで……」と言ってしまいました。 いつもサチさん親子を全力でサポートしてくれていたお母さんとの関係は、この先どうなってしまうのでしょうか……。 「二度と来ないで…」史上最悪の母との関係 「二度と来ないで!」と絶縁宣言をしてしまったものの、後悔の念が押し寄せてきたサチさん。ヒカリちゃんが救急車で運ばれたときや、日々の子育てをサポートしてくれたのはお母さんなのです。 ヒカリちゃんたちも「ばあばが来ないね」と気がついている様子。サチさんはお母さんに謝りたい、仲直りをしたいと思いつつも素直になることができませんでした。 そんな中、無事ヒカリちゃんは小学校へ入学。落ち着いて過ごしてたころに、小学校から電話がかかってくるのです……。 ◇ ◇ ◇ 母目線と祖母目線で、最善の方法が違ってしまうことはしょうがないのかもしれません。日頃からサチさん親子をサポートしてくれた、娘と孫思いのお母さんと仲直りしてほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター つきママワーママで3児の母。子育て、仕事、マンガを描くこと。どれも全力投球しています!
2023年04月04日