寒いねさんの生後3週間の息子が肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)になって手術したときのお話です。ある日、なつくんがいつもと違った茶色い吐き戻しをしたことがきっかけで、救急センターに駆け込みます。検査の結果、原因が判明し、手術をすることに。手術を無事に乗り切ったなつくんが帰ってくると、寒いねさんはなつくんのお世話で慌ただしくなります。やがて夜のぐずりが激しくて、寒いねさんは心身の疲労が限界に。それでも「母親だから」と誰にも頼らず乗り越えようとしていました。そこへ現れたのが同室に入院していたSさんでした。入院生活さえも楽しむSさんを見て、寒いねさんは自分ルールを作ってうまくやり過ごせるように。気持ちに余裕をもてるようになったのです。そんなとき、待ちに待った退院の日が決まりました。大雨の中、大切になつくんを抱えながら実家に戻ると……。 退院後の再診の結果… おまけ 大学病院から2時間かけて実家に戻ると、寒いねさんのお母さんや妹、そして夫が待っていてくれました。夫は、病院でなつくんに触れることができなかった分、うれしそうに抱っこをしていました。 出産直後はマンスリーフォトやお宮参りのことを考えていたのに、気づけばあっという間に生後1カ月が過ぎていました。それでも、目の前にいるなつくんが元気であることが一番だと、寒いねさんは感謝の気持ちでいっぱいに。 退院から1週間後、再診で完治のお墨付きをもらったなつくん。今はすくすくと育っています。これまでに経験したすべてのことが今のなつくんに繋がっている……。そう思うと、それらを決して無駄にしないよう、1つひとつを忘れずにいたいと思う寒いねさんでした。 元気になったなつくん、パパにも抱っこしてもらうことができてよかったですね。初めての出産で、母体がまだ回復しきっていない中で起きた異変。なつくんだけではなく、寒いねさんの負担も大きかったと思います。これからも健康を第一に、子育てを楽しんでいけるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 寒いね
2023年08月20日あなたの身近な人も、見た目だけでは分からない病気を持っているかもしれない……。今回は、MOREDOORのオリジナル漫画『起立性調節障害って知ってますか?』より漫画の展開を予想していただくクイズをお届けします。酷い眠気で……毎朝起きることがとても辛く寝坊を繰り返してしまう主人公・佳純(かすみ)。佳純は夜更かししたいわけでもないのに寝付けません。朝も異様に起きるのが辛く、遅刻を繰り返します。ある日佳純は、全校集会で倒れてしまいました。保健の先生に相談すると、“起立性調節障害”の可能性があると言われ……。その病名は初耳で……テストを行い……ここでクイズです!先生に勧められ、病院で検査を受けることになった佳純。血圧や心拍などの検査を通じて、佳純の悩みの原因を明らかにすることに……。その原因を特定する検査結果とはいったいどんなものだったでしょうか?ヒントは、先生の助言は間違っていなかったようです。検査結果は……正解は「起立性調節障害と診断された」!自分の寝坊癖は、‟怠け”だと言われてきた佳純。怠けているつもりはなくても、佳純自身もその原因ははっきりわかっていませんでした。しかし今回検査を通じて、自分の症状が病気によるものだとわかった佳純。このあと佳純は、母とともに症状とうまく付き合いながら生活をしていくことになります。まだまだ知られていない病気は数多くあり……一見すると、‟サボり”、‟怠け”と思われてもおかしくない起立性調節障害。しかし、佳純のように、起きようと努力していても起きれない人もいる、という事がわかりました。まだまだ世の中に浸透していない病気は数多くあります。一度、背景を想像した上で行動すると、抱えている症状や病気によって傷つく人が減っていくかもしれませんね。みなさんはこの漫画を読んでどのように感じましたか?※この物語は実話を元にしたフィクションです。※起立性調節障害は、「怠け」でも「甘え」でもありません。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:ミノル■脚本:石川ナオ(MOREDOOR編集部)
2023年08月19日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。総合病院でCTをとってみると、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)」という病気が判明し、即入院することになりました。しかし、夫は妻を心配する様子はゼロ。そんな入院中のある日、妻の容態が急変。最悪の場合も覚悟しなければいけないとのことで、家族は大パニックにおちいりました。医師と看護師のおかげで無事命の危機を脱した妻でしたが、夫と離婚したい気持ちがわいてきます。そのことを夫に伝えると……。妊娠・出産が原因だった!?夫に離婚を考えている旨を告げた妻。夫からは「俺は変わる! だから離婚はしないでくれ!」と訴えかけられました。 妻の病状が悪化していくのを見てるうちに、妻と子どもたちが一番大事だということに気づいたという夫は、心を入れ替えたようです。 しかしこれまでの結婚生活の中で夫のモラハラ行動に悩まされてきた妻は、退院まで夫に返事を待ってもらうことにしました。 そして、その2週間後、ついに退院する日程が決まりました。 妻が脳静脈洞血栓症を発症したのは、おそらく妊娠・出産が原因だったようです。妊娠することで女性の体は大きく変化し、さまざまな影響が現れるとのこと。妻さんの医師の見解では、エストロゲンの分泌が多くなったことや、おなかが大きくなって血流が悪くなることなどの要素が重なって、脳内に血栓ができてしまったとのことでした。 今後は妊娠に気をつけながら薬を飲み、水分を多く摂取することを心がけるよう言われた妻さん。実際、水分を多くとるようになってからは、頭痛が起こらなくなったそうです。 そしてついに1カ月におよぶ入院生活を終えた妻さん。夫に対しても、命の危機だったときに号泣するほど心配してくれていたという事実や、入院後に体を気づかってくれることなどを鑑みて、離婚は保留することにしました。 ◇◇◇ 普段当たり前のように接している妻も、いつ命の危険に襲われるかわかりません。後悔しないようにするためにも、大切な人と過ごす日々は当たり前ではないという意識を持って日々過ごしていきたいですね。 また、妻さんの夫もすっかり人が変わったように妻さんをサポートしているよう。この調子で、夫婦仲良く、そして健康な毎日を送っていってほしいですね。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年08月17日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。総合病院でCTをとってみると、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)」という病気が判明し、即入院することになりました。しかし夫が心配してくれる様子はゼロ。そんな入院中のある日、妻の容態が急変。最悪の場合も覚悟しなければいけないとのことで、家族は大パニックにおちいりました。医師と看護師のおかげで無事命の危機を脱した妻でしたが、夫と離婚したい気持ちがわいてきて……。ツマ子と子どもたちが一番大事だ!実母から離婚をすすめられ「離婚したい」という気持ちが高まってきた妻。入院したときの夫の態度がひどかったこと、義父がICU治療中に自分の葬儀の話をしていたこと、さらにはこれまでの家庭生活のことなど、理由はたくさんあります。 夫に「今回の病気がいい機会だと思って、スッキリと離婚を……」と言いかけたところで、夫が「ちょっと待った!」と大声で、妻の離婚宣言をさえぎりました。 夫は「離婚はしません! 断固反対!」と、離婚を拒否。 妻の病状が悪化していくのを見ているうちに、妻と子どもたちが一番大事だということに気づいたと言います。そして「俺は変わる! だから離婚はしないでくれ!」と訴えました。これまでの夫とは一変したその態度に妻は驚き、退院するまで返事を待ってほしいと告げました。 ◇◇◇ 夫に「離婚したくない」とはっきり言われた妻さん。入院中にモラハラ行動の多かった夫でしたが、実は弱っていく妻の姿を見て号泣していたとのこと……。彼なりに、とても悩んで苦しんだ期間だったのかもしれませんね。 ただ、これまで家のことを顧みなかったことや、冷たい態度をとってきたことは事実。夫にここまではっきり離婚を拒否されると妻さんも迷ってしまうかもしれませんが、今後ストレスのない幸せな生活をおくるために夫の存在が必要かどうか、しっかり考えたいですよね。 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年08月16日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。総合病院でCTをとってみると、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)」という病気が判明し、即入院することになりました。しかし夫が心配する様子はゼロ。そんな入院中のある日、妻の容態が急変。最悪の場合も覚悟しなければいけないとのことで、家族は大パニックにおちいりました。医師と看護師のおかげで無事命の危機を脱した妻でしたが、今度はある悩みが……。今回の病気がいい機会だと思って心配されていた半身麻痺などの心配もなく、ICUから一般病棟に移ることになった妻。徐々に回復しているようです。 そんな中で、見舞いにきた母から、ICU治療中に義父が葬儀の心配ばかりしていたことなどを聞かされます。夫とうまくいっていないことも見抜かれていて、妻は離婚をすすめられました。 仕事おわりに病室にきて夕飯を食べることが定番になった夫に、義父が妻の葬儀について話していたことを問い詰めると、しどろもどろに。それをきっかけに妻は、「入院をきっかけに家族を大事に思っていないことがわかった」と夫に告げます。 入院中のことだけではなく、これまでの結婚生活における夫のモラハラ行動についても伝え、離婚の意思があることを宣言しました。 ◇◇◇ これまで耐えていたことをついに夫に告げた妻さん。そのときの様子から察するに、夫にとっては青天の霹靂だったようです。 モラハラする側は、このように自覚がないことが多々。妻さんのように、きっぱりはっきり「ダメなところ」を言わないと、きっと気づかないのかもしれません……。普段から「嫌なことは嫌」と主張することも大事かもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年08月15日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。近所の病院で薬を出してもらいましたが一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に。そこでCTをとってみると、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)」という病気が判明し、即入院することになりました。しかし夫はまったく心配してくれません。そんな入院中のある日、妻の容態が急変。最悪の場合も覚悟しなければいけないとのことで、家族はパニックにおちいりました。実母からの聞かされた衝撃の事実医師や看護師さんの懸命の治療で、妻は命に別状のない状態になりました。 命が助かったとしても植物状態や左半身麻痺になる可能性があるとも言われていましたが、どうやら問題なかったようです。 そしてどんどん回復した妻は……。 ICUを出て一般病棟に移った妻。早く退院して子どもたちに会いたいと思っていた妻にとっては、回復を実感できるうれしいことでした。 一般病棟に移ったその日、妻はテレビを見てびっくり。1週間の記憶がないことを知ったのです。 そして母が見舞いに来てくれたときに、義父がとんでもない発言をしていたことを聞かされました。義父は生死の境を彷徨っている間に、葬儀の心配ばかりしていたのです。さらに、入院する前に夫と喧嘩をしたことなども知った母から、離婚をすすめられます。 幼い子どもを連れての離婚に勇気がいるという妻に、母は「ウチにくればいい」とあっけらかんと発言。病気が判明したときの自分優先の夫の冷たい態度などを改めて思い返した妻も、離婚を考えてみることにしました。 ◇◇◇ 妻さんの容態が回復してきているようで、ひと安心ですね。看護師さんのやさしさも、心に沁みます。 そして体調が良くなってきたところで、母から離婚をすすめられた妻さん。義父や夫の態度を見て心配してくれたのでしょう。言わずとも結婚生活がうまくいっていないことに気づくとは、まさに親心ですね。 妻さんは病気の発症から入院に至るまでの夫のモラハラ行動にも我慢していました。しかし、命が助かった今、夫がいない妻さんの新しい人生を選ぶのも1つの選択肢かもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。 著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年08月14日「障害」について深く考えたことがなかった私私は身近に障害のある人がいたことがなく、障害者と直接関わった経験もないまま大人になり、母親になりました。世の中にはさまざまな障害のある人がいるけれど、それは自分とは関係のない、どこか遠い世界の話のように思っていたのです。そんな私がまさか障害のある子どもを産み育てることになるなんて、想像もしていませんでした。妊娠すれば障害のある子どもが生まれる可能性を、誰しも一度は考えることがあるとは思いますが、私はそんなときでも「わが子に限って大丈夫だろう」と安易に考えていました。Upload By みん障害があるかもしれないわが子を心から可愛いとは思えない日々でも次男のPを出産後、わが子の成長に違和感を感じはじめ、発達障害の可能性を疑い、その不安がみるみる現実のものとなっていく日々は本当につらく苦しい時期でした。息子に発達障害があるかもしれないと分かった頃は、一体どの程度の障害なのか?どんな風に成長するのか?がまだまだ未知だったので、障害のあるお子さんをもつ人のブログやSNSを読み漁っては、不安に思っていました。見ず知らずの人の子どもとわが子を比べては、感情の浮き沈みが常にありましたし、「障害があってもわが子は可愛い」という障害のあるお子さんを育てている親御さんたちの言葉を耳にしても、私にもそんな風に思える日が来るの?と正直自信がありませんでした。なぜなら、毎日Pと関わることに必死で、初めての育児でもないのにこんなに育てづらいものなのか?と、1歳半を過ぎた頃からは可愛いと思う余裕もなく目まぐるしく日々が過ぎていくだけだったからです。Upload By みん将来を悲観していた私…障害の受容へと繋がったきっかけは?そんな悲観的だった私の心に変化が現れたのは、Pを療育園へ入園させた時期です。それまで、「こんなに大変な子どもはどこにもいない!周りのお母さんたちは育児がラクで羨ましい!」と卑屈になっていた私の気持ちが、入園とともに少しずつ溶けていきました。なぜなら、療育園にはPと同じように困りごとを抱えたお子さんと、私のように育児に悩み、疲れているお母さんたちがたくさんいて、そんな親子を助けてくれる療育の知識や経験をもった先生方がたくさんいたからです。同じ目線で私の話を聞いてもらえ、共感してもらえる療育園の環境はたった1人で戦っているわけじゃないと実感できましたし、何より孤独ではなくなりました。それに療育園では、困りごとを相談すれば関わり方のアドバイスをもらえ、先生たちの知識や経験の多さに救われながら、私自身にも知識や経験が増えていきました。同時に障害のある子どもへの福祉制度のことや、就学、就労についてなども見聞きする機会が増えていきました。Upload By みん「想像できない」ことで不安になるのなら、「知る」ことで少しでも不安を和らげよう!「Pの将来はどうなってしまうんだろう?」と悲観ばかりしていましたが、こんな制度やこんな場所があるんだ!と具体的に想像することができ、現実的に考えられるようになったことが、私にとっては障害の受容へと繋がるきっかけになったと思います。誰だって未来が想像できないと不安だし心配になると思います。私はこれまで障害者と関わりがなかったために、障害者の生活や人生に対する知識が全くなく、メディアなどで見聞きしていたマイナスなイメージばかりを持っていたので、わが子に障害があるとなると、どうしても悲観的になるし、戸惑うのも当たり前だったと思います。Upload By みんでも子どもの未来は障害のある無しに関わらず、親がいくら理想をもっていても、逆に絶望したとしても、結局は子どもと共に過ごす日々の中で一緒につくっていくものなんだと感じました。子どもの成長に対して、親が勝手に過信や期待をしすぎるのも、悲観的になったり諦めたりするのも、どちらも違うと思いますし、子どもの現在を見て今必要なことやできる限りのことをし、精一杯関わっていくことで、Pにとっても私たち家族にとっても、自然とより良い未来へと繋がっていくと信じています。執筆/みん(監修:森先生より)「子どもを可愛いと思えない」というお母さんは、子どもに愛情を持っていないわけではありません。むしろ反対で、子どもへの責任感が強すぎて、その重圧から育児を素直に楽しめなくなっているのです。真面目で思い詰めてしまうタイプに多いでしょう。最愛のわが子に障害があると伝えられたら、受け入れられない気持ちがわいてくるのは当然のことです。受け入れられないことすら受け入れられず、自分を責めるという悪循環に陥ってしまう方が少なくありません。同じ状況にいる人にしか分からない葛藤や悩みがあります。当事者やその家族同士が関わる機会があると、悩んでいるのは自分だけでないことに気がつきます。悩みを安心して話せて、理解し合える人がいると思うだけで、心理的な負担はグッと減ります。また、人は漠然とした未来に対して一番不安を募らせるものです。将来を具体的に想像できるような道筋を見聞きすることで、障害を受け入れて、地に足をつけて準備を進めることができますね。1人で不安を抱えていないで、まずは行政や療育センターに相談してみるといいですね。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年08月14日発達障害と知的障害の違い発達障害も知的障害も、社会生活を送る上で生きづらさを伴うことは、大きな共通点です。では、発達障害と知的障害は、何が違うのかと疑問に思う方もいるかもしれません。発達障害というのは、よく「発達凸凹」とも呼ばれます。得意なものと苦手なものの差が大きいイメージです。いろいろな能力の中に、著しく高いものもあれば、低いものもある状態です。一方、知的障害は全体的に発達がゆっくり進んでいると考えてみてください。どこかの能力が低いというのではなく、全体的にゆっくり成長しているのです。例えば、IQ70の10歳児であれば、精神年齢は7歳くらいというイメージです。そう解釈すると、目の前の子どもにとって何が必要かが見えてきます。小学校4年生の中に小学校1年生の子どもが混じっている、だからレベルに合った学習内容の取得が必要だといった具合です。そしてそのゆっくりとした成長が、成人になっても12歳くらいの水準で止まってしまうのが軽度知的障害です。ただし、必ずしもみんなの精神年齢が12歳レベルで止まるかというとそうではなく、生活上の経験値がそれぞれ異なりますので、あくまでも目安です。子どもたちの知的なしんどさもしも発達障害と知的障害の両方がある場合、個人的には、まず知的なしんどさに対応することが先決と考えます。日常生活や社会的な生活を送る上での困りごとは、知的なしんどさから生じる部分が多いからです。発達障害に知的障害も伴う場合は、知能の程度(軽度・中等度・重度)がどうかという点が重要になります。発達障害でもIQが高ければ、今の社会を生き抜いていく方法は少なからずあるでしょう。こだわりが強い自閉スペクトラム症のある人が、興味や専門性が活かされるような技術職や研究職に就いて、高いパフォーマンスを発揮できることも見聞きします。また、大手企業を起業した経営者のなかにも、診断を公表している方がいます。ADHDの特性である行動力やアイデア力が、起業に生きるというのは想像しやすいでしょう。「軽度・中等度・重度」の程度の違い知的機能の水準は一般的にはIQで表され、知的障害の基準のひとつに「IQ70未満」があります。障害は、その程度によって次のように4段階に分けられます(WHOの「ICD-10」より)。IQ50~69(おおよそ9~12歳)……軽度IQ35~49(おおよそ6~9歳)……中等度IQ20~34(おおよそ3~6歳)……重度IQ20未満(おおよそ3歳以下)……最重度※()の年齢は、発達期を過ぎた成人に対する精神年齢です。4段階のそれぞれの特徴は、次の通りです。各段階で、学力の習得が可能な年齢(学年)というのも付記していますが、あくまでも目安となる年齢です。支援次第で、目安の年齢以上に、成長を促せる可能性はあります。・IQ50~69…軽度多くの場合、身のまわりのことは自分でできるようになります。自分で考える力も身につき、小学6年生くらいまでの学力を習得できます。簡単な読み書きや計算ができます。ただし、言葉の発達や抽象的なことの理解に遅れが生じる傾向があります。高度なスキルが必要な場合を除き、仕事に就くこともできるでしょう。一般的に知的障害といっても、本人や周囲の人にも「知的障害」という自覚がなく、支援を得ることなく生活しているケースもあります。そのため、実際の人数よりも認定数が少ないものと考えられます。また統計上は、知的障害者の約85%がこの段階に分類されます。ですので、知的障害といえば、概して「軽度」のことを指すといっても過言ではないでしょう。・IQ35~49…中等度身のまわりのことはだいたい自分でできるようになりますが、一定のサポートは必要なことが多いでしょう。簡単な読み書きや計算が部分的に可能です。乳幼児期に言葉の遅れはありますが、コミュニケーション能力はあります。適切な支援を受ければ、小学2年生くらいまでの学力を習得できます。配慮があれば、単純作業の仕事などに就くこともできるでしょう。・IQ20~34…重度乳幼児期はほとんど会話をしませんが、学童期になると、基本的な生活習慣(会話、食事、排せつなど)を身につけることができます。学力の習得目安は5歳くらいまでで、読み書きや計算は難しいでしょう。簡単なお手伝いやおつかいといった作業は可能です。・IQ20未満…最重度快・不快の表出は可能な場合が多いですが、言葉でのコミュニケーションを身につけることは難しい場合が多いでしょう。適切な支援によって能力の成長は見られますが(3歳程度まで)、身のまわりのことを自分で処理することは難しく、常に周囲からの支援や保護が必要となります。誤解されやすい「障害程度」なお、知的障害の男女比はおよそ1.6:1(軽度)~1.2:1(重度)で、全体での男女比は1.5:1程度とされます。ここまで、知的障害の程度区分の4段階について解説してきましたが、ここで誤解されやすいことがあります。それは、「障害程度が低い」=支援の必要性も低いのか?ということです。確かに身のまわりの世話などが必要な場面は、中等度や重度よりも軽度のほうが減るかもしれませんが、それでも支援をしなくていいわけではありません。むしろ軽度知的障害の場合、定型発達と見分けがつきづらく、支援されない可能性すらあります。そうなると、生きづらさは増していきます。失敗を極度に恐れ、失敗するくらいだったら最初から挑戦しない。そんなプライドの高い子どもがいます。小学校低学年のAくんもそんなひとりです。Aくんは、先生から「この問題、間違ってもいいからやってごらん」と言われても、(少しやってみて)「やっぱり無理」「もうやめた」(考えもせずに)「わかりません!」「できません」などと答えるパターンが多いのです。Aくんは、あきらめるのが早いのです。しかし、これらの言葉はできないことへの防衛でした。知能検査を受けたところ、Aくんには軽度知的障害があることがわかりました。 By 宮口幸治気づかれない「軽度知的障害」軽度知的障害のある子どもは、普通に話したり遊んだりしている分には、定型発達児とほとんど見分けがつきません。また自分が興味のあること・好きなことの記憶力はよかったりします。しかし、言われたことはだいたいできますが、いつもとやり方が違ったり何か問題が発生した際の対処法が分からなかったり、自分で新たな工夫をするのが苦手なことが多いのが特徴です。なお、軽度知的障害がある場合でも、保護者が熱心に教えたり、個別塾に通わせたりすることで、小学生までの勉強にはなんとかついていけることもあります。小学生では成績がそれほど悪くなかったからといって知的障害がないとも限らないのです。もし知的障害が疑われるなら、「まだ小学生だから様子を見ましょう」と経過観察するよりも、少しでも今できることを考えてあげたほうがいいでしょう。例えば、自治体の教育センターや発達に詳しい医療機関を受診し、どこの部分につまずきが見られるのかをしっかりアセスメント(子どもの状態や特性を把握し評価すること)してもらって、具体的にできる今後の対応策を、学校、保護者が一緒に検討することが望ましいと考えます。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2023年08月04日『適応障害』という病気を聞いたことはありますか?転勤や異動、転校や入学など環境が変わる機会は人生においてたくさんあります。そのような場面で、極度のストレスを感じ精神的・身体的に症状が起こってしまう病気です。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画『適応障害って知っていますか?』をご紹介します。※本作品には適応障害の症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。漫画のあらすじ「環境の変化」1つで体調を崩してしまうなんて思いもしなかった……。会社員のA子は突然の人事異動を言い渡された。「本社に実力を認められたのだと同僚にも称えられ、私も仕事が評価されたのかと嬉しく思っていた」けど、実情は全く違った。想像もしていなかった過酷な環境に、A子はどんどん自分の心をすり減らしていく。そんなA子が、病気と向き合って前を向くまでの物語。病院の医師から……この漫画に読者は……『認知されてきていますが、なかなか理解されるのはハードルが高いですよね。自分自身が受け入れるのも難しいです。』『体を壊してまでしないといけない仕事なんかないです。仕事よりからだが大切。きっと無理なくできる仕事が見つかります。』『数カ月休めないようなら辞めるくらいが一番いいのですが、それがきっぱり言えないのも適応障害の一種で一人で考え込んじゃうんですよね。病院の先生に色々相談しながら仕事がセーブできればいいと思います。』『精神的な病気は見た目で分からないので、周りも理解しづらいのもわかる。』と、様々なコメントが寄せられました。無理には限界がある今回のお話では、『適応障害』と診断され休職を勧められたものの無理をした結果倒れてしまいました。もし主人公のような症状があてはまる方は、周りを信頼して必要に応じて医師や専門家に相談してみてはいかがでしょうか。皆さんは、この漫画どう感じましたか?■作画:simme■脚本:石川ナオ(MOREDOOR編集部)
2023年08月01日娘が2歳のころ、もぞもぞと股を触っているのを発見。保育士をしている私は、幼児の性器いじりについてある程度認識があったので、しばらく様子を見ていました。しかし、日を追うごとに頻度がエスカレートしてしまって困惑。試行錯誤しながら娘の性器いじりに対応した体験談をお伝えします。 性器をもぞもぞ…突然、股を触ってもぞもぞする行動が始まった娘を見て、最初はお尻がかゆいのかなと思っていましたが、明らかに性器を触って得る感覚に満足している様子でした。特に、寝るときや暇なときにしているのです。私は保育士をしているので幼児の性器いじりは過去に見たこともあって、特段驚かず、あまり言い過ぎないようにしようと思いました。もぞもぞ始めたときは、気を紛らわすために遊びに誘ったり、股が赤くなってしまったときはやさしく「触りすぎると赤くなっちゃうから、あんまり触らないように気をつけようね」と伝えたりしました。 保育園でも性器いじりが…3歳になるころ、保育園の保護者面談で性器いじりについて指摘されました。そのころ、家ではたまに見かける程度だったのですが「保育園でもしてるの!?」と頻度が増えていることにショックを受けました。しかし、先生も「直接は言わず、さりげなく遊びに誘ったり、寝るときは手を握ってあげたりしています」と言ってくれて、私と考え方が一緒だったので安心しました。それから、保育園と二人三脚で様子を見ていくことにしたのです。 娘への関わり方と伝え方を変えると…!暇を持て余すと性器いじりが始まるため、私は娘が満足する関わり方を考えてみました。娘はお手伝いが好きなので、料理や掃除の手伝いをお願いすることに。また、「ママがごはんを作っている間、ぬり絵をして待ってて」など、具体的に遊びを提案してあげました。すると、娘は進んで動くようになったり、自ら遊びたいものを探すようになったりして、暇で性器をいじることが少なくなってきたのです。いじっているのを見かけたときは、少し離れたところから「〇〇ちゃん、ちょっと来てくれる?」と用事をお願いしたり、あまり頻度が多い場合は「ここは大事なところだからあんまり触ったらだめだよ」と理由を伝えたりしたところ、年齢的な成長もあいまってか、だんだんと頻度が減少。小学校に入学する前にはほぼしなくなりました。 ついイライラして強く注意してしまい、私に隠れていじるようになったときには「どうしたらいいの?」と八方ふさがりになった気分に。しかし、一度肩の力を抜いて娘への関わり方を考えたところ、気持ちに余裕が生まれ落ち着いて対応できるようになりました。私の関わり方が適切だったのかはわかりませんが、結果的に功を奏してホッとしました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/さくら著者:坂本ひろ子1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年07月31日寒いねさんの生後3週間の息子が肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)になって手術したときのお話です。ある日、いつもと違った茶色い吐き戻しをしたことがきっかけで、救急センターに駆け込みます。検査の結果、原因が判明。今後の成長のことも考えてなるべく早く手術を受けるのが好ましいということで、大学病院へ転院して手術をすることに決めました。手術は無事終わったものの、寒いねさんの心身の疲労は限界に。なつくんの手術が無事に終わり、あとは体重が増えれば退院できると思っていたのですが、なかなか増えません。そればかりか、なつくんの夜のぐずりが激しく、寒いねさんはイライラが止まらず思わずなつくんにあたってしまいます。母親だからお世話をするのが当たり前だと思い込んで、誰かに頼ることもできず……。そんな寒いねさんの意識は、とあるママとの出会いで変化が生まれ――!? 私を変えてくれたママとの出会い ※誤)肉腫→正)肉芽※誤)一気に注入して→正)ゆっくり注入して一気に注入すると消化管穿孔(しょうかかんせんこう)を起こす恐れがあるため、ゆっくり注入することが大切です。母親だからどんなに大変でも自分でお世話をするのが当たり前……。そんな頑なな考えを変えてくれたのは、同室の女の子のお母さん・Sさんでした。誰とでも仲良くフレンドリーなSさんは「どうせ出られへんのやったら、なるべく楽しく過ごせたほうがお得やと思わん?」と寒いねさんに笑顔で言います。 病院での生活を受け入れて楽しむのはさすがにハードルが高いと感じた寒いねさんでしたが、自分なりに自分ルールを決めてみました。すると、少し気持ちに余裕をもってなつくんに接することができるように。 その後、術後10日でやっと退院の許可が下りました。自宅で気を付けることなどを医師から聞いたあと、Sさんや看護師さんたちにお礼を言って退院します。退院の日は大雨で、なつくんを濡らさないよう、大事に抱っこしながら帰りの車に乗り込んだ寒いねさんでした。 先が見えない入院生活でしたが、Sさんとの出会いをきっかけに自分ルールを作って乗り切ることができた寒いねさん。ひとりで抱えないといけない、という思い込みから解放されて本当によかったです。自宅に戻ってからも、育児に悩むことがあると思いますが、必要なときには周りを頼る、休むなどして、無理をしすぎず過ごせるとよいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 寒いね
2023年07月31日寒いねさんの生後3週間の息子が肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)になって手術したときのお話です。ある日、いつもと違った茶色い吐き戻しをしたことがきっかけで、救急センターに駆け込みます。検査の結果、原因が判明。今後の成長のことも考えてなるべく早く手術を受けるのが好ましいということで、大学病院へ転院して手術をすることに決めました。なつくんの手術が急きょ決まり、慌ただしく送り出した寒いねさん。夫とともに待った手術中の2時間は、とてもとても長く感じました。そして、無事に手術は成功。本当に少しずつですが、ミルクを飲む許可も下りました! このまま順調に退院できると思っていたのですが……?! 私はなんてことを… ※「かんちょう」の漢字に誤りがあります。正しくは「浣腸」です。 手術を終えたなつくんは、少しずつ育児用ミルクを飲めるようになり、4日後には点滴も外れてずいぶん身軽になりました。あとは体重が順調に増えてくれたらすぐに退院できると思っていたのですが、そう簡単な話ではありません。寒いねさんにとってつらい日々のスタートとなってしまいました。 なつくんは日中よく寝る代わりに夜のぐずりが激しく、寒いねさんは慢性的な寝不足に陥っていました。それでもまだ具体的な退院日は決まらず、何をしても泣き止まないなつくんを見て、何かが切れてしまった夜。「勝手に泣いとき!!」と、イライラが止められず乱暴にベッドにおろしてしまい、自己嫌悪に……。 そして、泣き声で同じ部屋の子に迷惑をかけられないと思い、夜中になつくんを抱っこしながら病棟を歩いて回る日々が続きました。誰かに頼るなんて、考える余裕はありません……。 寒いねさんのように、自分自身の疲労がたまっている中、育児が思うようにいかないときは、わが子であってもイライラしてしまうことはありますよね。つらいときは赤ちゃんのお世話を誰かに代わってもらったり、気持ちを吐き出したりして、ママの心身を少しでも休められるといいですね。育児がつらいときは、ひとりで抱えず、家族や助産師さんなどに相談しましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 寒いね
2023年07月30日寒いねさんの生後3週間の息子が肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)になって手術したときのお話です。姉妹で同日に出産して、里帰り先で楽しく育児ができると思っていた寒いねさんでしたが、息子のなつくんの吐き戻しが多く心配していました。ある日、いつもと違った茶色い吐き戻しをしたことがきっかけで、救急センターに駆け込み検査をした結果、その原因が判明します。いつもと違った茶色い吐き戻しをしたため、救急センターに駆け込んだ寒いねさんと息子のなつくん。原因は「肥厚性幽門狭窄症」と判明しました。医師からの話を聞き、今が一番成長してほしい時期であることも考慮して、大学病院へ転院して手術を受けることに。そして、ゆっくりする時間もなく急きょ手術が決まり……。 転院後、瞬く間に手術が決定…! ※2021年当時のお話です。 ※誤)沐溶室⇒正)沐浴室 大学病院への転院が決まったものの、里帰り中で車がない寒いねさんにとって、距離がネックになっていました。その話を医師にすると、まさかのドクターカーへの同乗を提案され、寒いねさんは人生で初めてドクターカーに乗ることに! 周りの車が道を譲ってくれる様子を助手席で眺めながら大学病院へと向かったのでした。病院に着いてからは、またひと通りの検査をして手術に伴うリスクの説明を受けます。ちょっと怖くなったりもしましたが、手術実績もあると言われ、同意書にサインをしました。夫も有給休暇を取って駆け付けてくれ、バタバタとしながら転院初日が終了。 そして翌日、担当の看護師さんが手術前に沐浴をしておこうと言ってくれたので、お願いして服を脱ごうとしたところ……「手術室へ向かうので、用意してください」との連絡が。慌てて準備をしてなつくんを送り出した寒いねさん夫婦。手術終了までの2時間が、やけに長く感じました。手術は無事に終了し、ミルクを飲ませる許可も下りました! 急な手術ということもあって、心の準備ができていない状態でなつくんを送りだしたと思いますが、無事に終了してよかったですね。小さな体で2時間も頑張ってくれたなつくん。今後、このまま回復していくとよいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 寒いね
2023年07月29日娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。まるちゃんが4歳のころ、大きな病院で検査を受け、下腹部の片方だけ『そけいヘルニア』になっていることが判明。日帰りの手術でそけいヘルニアの整復術(腸がもとの位置から出てこないようにする手術)を受けることに。まるちゃんの手術はあっという間に終わり、医師から「無事に手術が終わった」と告げられ、ほっとした丸田さん。まるちゃんはまだ麻酔が効いているため、無理に起こさず、そばにいて経過を観察するよう説明を受けました。しかし、ストレッチャーで運ばれて戻ってきたまるちゃんの姿にショックを受けます。まるちゃんが大きな声で泣いたり、「お母さん」と叫んだりして、丸田さんが声をかけますが反応はなく、至近距離にいても目が合いませんでした。2時間が経ってようやく目を覚ましたまるちゃんは、体に異常はなく、ごはんを食べて、トイレができたら帰宅できると告げられました。持参したお弁当を食べるまるちゃんの姿を見て、肩の荷がおりた丸田さんは少しだけ涙を流したのでした。 無事に退院し、経過も良好だけれど… 術後2時間経って目が覚めたまるちゃんは体調も問題なく、持参したお弁当を食べて無事にトイレを済ませ、予定通りその日のうちに退院することができました。支払いの際、いくつかの諸経費はあるものの、小児医療の助成が適用され、自己負担はありませんでした。 帰宅したその日の夜も、翌日も発熱などの体調の変化はなく、まるちゃんは「外で遊びたい」と、わめくほど元気に。さらに数日後の抜糸も問題なく終わり、まるちゃんはようやく元の生活に戻りました。 まるちゃんのおなかにできた手術の傷跡は、小指の先くらいの大きさ。時間が経てば、その傷跡も薄くなるのでしょう。おなかにぽっこりが出ることはなくなり、早めに気づいて処置できて、本当に良かったと思う丸田さん。 するとまるちゃんが、「“ぽっこりちゃん”はどこに行ったの?」と聞いてきました。まるちゃんの純粋な疑問に、「“ぽっこりちゃん”は迷子だったんだ。お父さんとお母さんのところに帰ったんだよ」と応えます。 丸田さんの話を聞いて、「たまには遊びに来てほしいよね」と笑顔で言うまるちゃん。本当に来られたら困るけれど、今はまるちゃんに話を合わせておこうかな……と思う丸田さんなのでした。 まるちゃんが無事に退院でき、経過も良好で良かったですね。そけいヘルニアは自然に治ることはなく、手術が必要となります。とくに早産児はそけいヘルニアを発症する頻度が高く、NICU(新生児集中治療管理室)から退院する前に手術するのが良いとされているそうです。 そけいヘルニアを放置していると嵌頓(かんとん:そけい部で脱出した腸がもとに戻らなくなる状態)となり、命に危険が及ぶ可能性も。触れると痛がる場合や、いつもよりふくらみが硬い、皮膚の一部が充血して赤くなる発赤が見られる場合は、早急に小児外科を受診するようにしましょう。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
2023年07月28日娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。まるちゃんが4歳のころ、大きな病院で検査を受け、下腹部の片方だけ『そけいヘルニア』になっていることが判明。日帰りの手術でそけいヘルニアの整復術(腸がもとの位置から出てこないようにする手術)を受けることに。手術当日、手術の順番が最後になった丸田さん親子は病室で3時間以上待機。ようやくまるちゃんの手術の順番になり、手術室へ向かいましたが、そこからは保護者は入れません。丸田さんは病院で使う携帯を渡されて、「終わったら連絡します」と言われました。「お母さん待ってるからね、大丈夫よ」と声をかけ、丸田さんはまるちゃんの姿が見えなくなるまで見送りました。まるちゃんが手術している間に残っている事務手続きをして、急いで昼食を済ませると、あっという間に手術終了の連絡が来ました。医師から無事に手術が終わったと告げられ、ホッとした丸田さん。まるちゃんはまだ麻酔が効いているため、無理に起こさず、そばにいて経過を観察し、何かあったらすぐにナースコールするよう説明を受けました。そして手術を受けたまるちゃんが、ストレッチャーで運ばれて戻ってきたのですが……!? 「怖かったよね」目を覚さない娘の手を握り… ストレッチャーで運ばれてきたまるちゃんは小さく丸まって、まるで何かに怯えるようにすすり泣いていました。 子どもが“伝える手段”として泣くときとは違う、とても静かに涙を流していました。ただ、このときのまるちゃんははっきり意識があるわけではなく、半分は眠っているような状態。術後にしっかり目が覚めるには、早い子でも30分かかると言われていて、まるちゃんの場合は、1時間半経っても目を覚ましませんでした。 途中、悪夢にうなされるかのように、大きな声で泣いたり、叫ぶように「お母さん」と言うものの、丸田さんが声をかけても反応はなし。至近距離にいても目が合いませんでした。そんなまるちゃんを見て、丸田さんは終始「何かあったらどうしよう」と不安で、まるちゃんの手を握りながらずっと「痛くなかったかな」「つらくなかったかな」と同じことを考えていました。 2時間が経ったころ、まるちゃんがようやく目を覚ましました。術後の体のチェックを受けた結果、浮腫んで目が腫れぼったくなっている程度で特に問題はなく、ごはんを食べて、トイレができたら帰宅できると告げられました。 まるちゃんは丸田さんが用意した、幼稚園に持って行っているお弁当と同じものを時間をかけて完食。それを見た丸田さんはようやく肩の荷がおり、少しだけ涙を流したのでした。 術後、寝ている子どもが突然大きな声で泣いたり、「お母さん」と叫ばれて声をかけてもまったく反応がなかったら……最悪の事態を考えて不安になりますよね。また、麻酔から覚めたあとは、目が回ったような感覚もあるそうです。まるちゃんは目が腫れていただけで体に異常はなく、食欲もあり、あとはトイレができれば無事に退院できるそう。早く元気になって心から安心できる日がくるといいですね。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
2023年07月27日寒いねさんの生後3週間の息子が肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)になって手術したときのお話です。寒いねさんは、ある日、息子の吐き戻しが茶色いことに気付きました。そしてにおいを嗅ぐと鉄の臭いがしたのです。これが、異変に気付くきかっけでした……。姉妹で同日出産した寒いねさん。妹と育児を楽しめると思っていましたが、吐き戻しが多いなつくんのお世話に追われ、余裕のない日々を過ごしていました。ある日、なつくんの吐き戻しが茶色くなっていることに気が付きました。そして大量に吐き出したため、救急を受診することになって――!? 小さな体に起きていた異変とは…? ※胃はとても賢い臓器です。食べた食事を消化してから十二指腸に送ります。幽門(ゆうもん)は消化されていないものを胃から十二指腸に流れないようにしてくれています。幽門の働きが強すぎると肥厚性幽門狭窄症になると言われています。 寒いねさんは病院へ向かう間、泣きながら「大丈夫」となつくんに言い聞かせていました。病院へ到着後、血液検査、エコー検査、レントゲン撮影をおこなったなつくん。栄養と水分補給のために点滴をするため入院となりました。 検査の結果、胃の内容物がほとんど腸に行っておらず、そのせいで胃に溜まったミルクを吐き戻してしまっていることがわかりました。 考えられる原因を医師から説明された寒いねさん。「肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)」である場合は、胃と腸をつないでいる筋肉が厚くなってしまい、通りが悪くなるため、切開して道を広げる手術が必要とのこと。寒いねさんは「手術」の言葉に驚きます。 救急で処置を終えたなつくんは手に点滴をされ、いろいろな管につながれて痛々しい姿になっていました。そして翌日、寒いねさんは医師からなつくんの病気について聞かされます。なつくんは、やはり「肥厚性幽門狭窄症」とのこと。 ミルクが飲めるよう、早めの手術が好ましいという話でした。寒いねさんはその場で手術をお願いしました。そして、なつくんの大学病院への転院が決まりました。 まだ生まれたばかりの小さな体に手術と聞くと、つらい気持ちになってしまいますよね。けれども大量に吐き出したり、なにも口にできなかったりする状態はとても心配ですし、原因がわかってほっとした部分もあるのではないでしょうか。寒いねさんのお母さんの判断のもと、急きょ受診してよかったですね。いつもと違うと思うことがあれば、病院に相談することが大切ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 寒いね
2023年07月26日娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。まるちゃんが4歳のころ、大きな病院で検査を受け、下腹部の片方だけ『そけいヘルニア』になっていることが判明。日帰りの手術でそけいヘルニアを除去することになり、丸田さんは、まるちゃんに病院へ通っている理由と手術のことについて話しました。それ日以降、手術のことや病院のことを質問して、小さいなりに心の準備をするまるちゃん。そしてついに手術当日を迎えました。丸田さん親子が通されたのは、4人部屋。まるちゃんの手術は最後になると告げられました。丸田さん自身、手術が最後になった理由はわかっていました。本来ならば絶飲食が始まっている時間に少しの水を飲ませてしまったのです。そうして待機していた時間は3時間以上。その間は持ってきた塗り絵やシールブックが活躍! そしてついに、まるちゃんの手術の順番がやってきて……!? 最後だった娘の順番が回ってきてついに… 名前が呼ばれたまるちゃんは、看護師さんによってかわいいベビーストレッチャーに乗せられました。かわいい毛布が敷かれていて、喜ぶまるちゃんの姿に、これから楽しいところに行くようで、丸田さんは胸が痛みました。 手術室に保護者は入れません。そのため、病院で使う携帯を渡され「終わったら連絡します」と言われた丸田さん。 「お母さん待ってるからね、大丈夫よ」 まるちゃんは最後までよくわからなかったようで、丸田さんが見送っていると、楽しそうに話しかけてくるまるちゃん。丸田さんと別れた後も、まるちゃんは病院のスタッフさんにもずっと話しかけていました。そんなまるちゃんの姿が見えなくなるまで、丸田さんはずっと見守りました。 まるちゃんを見送った丸田さんは、残っている事務手続きを済ませ、急いで昼食を済ませました。そしてあっという間に手術終了の連絡が来たのです。緊張して向かうと、医師から無事に手術が終った報告を受け、ホッとする丸田さん。 まるちゃんはまだ麻酔が効いているので、半分眠っているような状態。無理に起こしたりせず、そばにいて経過を観察すること、何かあったらすぐにナースコールするよう告げられました。説明のあと、まるちゃんはすぐにストレッチャーで運ばれて戻ってきました。しかし、その姿に丸田さんは思わず息を飲んでしまうのでした。 まだ4歳なら、自分がどんなところに連れて行かれるのか、どんなことをされるのか、理解できないのも無理はありません。でも、かわいいベビーストレッチャーや壁紙が用意されていたり、看護師さんたちのやさしい気遣いだったり、子どもに恐怖を与えないフォローが徹底されているとママとしても安心できるのではないでしょうか。何より、手術が無事に成功してよかったですね。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
2023年07月26日娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。まるちゃんが4歳のころ、大きな病院で検査を受け、下腹部の片方だけ『そけいヘルニア』になっていることが判明。日帰りの手術でそけいヘルニアの整復術(腸がもとの位置から出てこないようにする手術)を受けることになり、”まるちゃんは元気になる”と信じ、落ち込んでいた丸田さんも気持ちを前向きにしました。そしてついに丸田さんは、まるちゃんに病院へ通っている理由と手術のことについて話すことにしました。「最近病院に通ってる理由は、まるちゃんのおなかの“ぽっこり”を治すためなんだ」それを説明して以降、まるちゃんは手術のことや病院のことを質問してくるようになり、まるちゃんなりに心の準備をしていました。そしてついに手術当日を迎えたのですが……!? 予想以上に長い待機時間に活躍したのは…!? 事務手続きを済ませて丸田さん親子が通されたのは、4人部屋。まるちゃんが用意された服に着替えると、「まるちゃんの順番は、最後になります」と告げられました。 本来ならば当日の朝6時以降は絶飲食だったのにもかかわらず、その時間を少し過ぎてからまるちゃんに水を飲ませてしまいました。手術を待つ部屋に来る前の問診で、そのことを正直に伝え、直接理由は言われなかったものの手術の順番は最後になったのでした。 その後、待機していた時間は3時間以上。その間は持ってきた塗り絵やシールブックで、ひたすらまるちゃんと一緒に遊んでいると、向かいのベッドで同じ手術を予定している男の子が泣き始めました。 なだめるお母さんと、家に帰りたいと泣く子どもに、丸田さんはたくさん持ってきた折り紙などを少し分けてあげました。その親子は朝から来て昼まで待つとは想定していなかったため、待ち時間を潰すものがなかったのです。 そのうちにその男の子が呼ばれ、それから40分後。ついにまるちゃんの手術の順番がやってきたのでした。 暑い時期だと熱中症や脱水症状が心配で、飲み物を飲ませてあげたくなりますが、水分は手術中の点滴から摂取できるそう。また、麻酔を使用する手術では、水分や食事をとってしまうとおなかの動きが悪くなり、嘔吐の原因となることも。手術などで絶飲食と決まっていたら、必ず守るようにしましょう。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
2023年07月25日寒いねさんの生後3週間の息子が肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)になって手術したときのお話です。寒いねさんは、ある日、息子の吐き戻しが茶色いことに気付きました。そしてにおいを嗅ぐと鉄の臭いがしたのです。これが、異変に気付くきかっけでした……。 ベテラン保育士の母さえも慌てた症状 ※ 誤)人工破水→正)人工破膜※「本陣痛」はここでは短い間隔でどんどん痛くなる陣痛のことを指していますが、医学的用語ではありません。※「内診グリグリ」というのはあくまで俗称で、正式には「卵膜剥離(らんまくはくり)」と言われます。卵膜剥離とは、卵膜を子宮口付近の子宮壁から剥がす行為で、これによって分娩誘発への効果が期待できると言われています。 里帰り出産で息子のなつくんを出産した寒いねさん。なんと、妹も同じ日に同じ産院で2人目の男の子を出産しました。里帰り中は実家で一緒に育つ姿を見られると思っていた寒いねさんでしたが、なつくんが実家で過ごせたのはたったの5日間でした。 なつくんは急きょ入院することになったからです……。 ある日、なつくんは授乳後に大量の吐き戻しをしてしまいました。母乳の出が良くなっているのかもしれないと思い、育児用ミルクをあげるのをやめてみました。すると泣く回数が増えて1日通して全然寝ません。翌日よく寝ていて、6時間も寝たことに寒いねさんはビックリ。起こして飲ませようとしましたが、すぐ寝てしまい全然飲ませられませんでした。 その日の夕方、ふと見るとなつくんが吐き戻していました。そして液体は茶色く、鉄の臭いが……。保育士である妹に相談すると、出血しているのかなと言いました。 そうこうしているとなつくんが目を覚ましたので、さっそく寒いねさんはおっぱいをあげようとしました。すると大量に茶色いものを嘔吐したのです。 寒いねさんのお母さんはベテラン保育士。吐いたものを見て、救急に電話するよう寒いねさんに言いました。電話では、「朝まで様子を見て外来を受診してください」と言われますが、また大量に茶色い液体を吐き出したなつくんを見て、お母さんが救急に電話しました。するとようやく病院へ連れていくことに。 2度目の嘔吐は寝ながらだったけれど、なつくん自身に何の反応もなく、それが寒いねさんにとっては怖くてたまらなかったそうです。お母さんがベテラン保育士さんで、心強かったでしょうね。なお、助産師さん曰く、赤ちゃんの胃の形はもともと吐きやすい構造になっているので、授乳後に吐くことはよくあるようです。けれども嘔吐がきかっけとなって見つかる病気もあるのだとか。なつくんのように心配な症状がみられたら自分で判断せず、病院に相談して指示を仰ぐのがよさそうですね。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 寒いね
2023年07月24日娘・まるちゃんと、息子・たまくんの年子を育てている丸田さん。まるちゃんが4歳のころ、大きな病院で検査を受け、下腹部の片方だけ『そけいヘルニア』になっていることが判明。医師から手術の説明を受けた丸田さんは、ヘルニアが見つかった片方のみ、腸がもとの位置から出てこないようにする手術(整復術)を受ける選択をします。手術の同意書を読むと、さまざまな注意書きや手術に伴うリスクが書かれていました。落ち込みながらも、手術の合同説明会に参加して話を聞き、さらに過去に自分や家族がそけいヘルニアだったと言う方の経験談を聞き、手術を乗り越えた人は皆、元気に毎日を過ごしているのを知って、”まるちゃんもそうなる”と、自身の気持ちを前向きにしました。そして、とうとうまるちゃん本人に手術のことを打ち明けるのですが……!? 娘にも説明し、いよいよ手術当日を迎え… 丸田さんはついに娘・まるちゃんに、病院へ通っている理由と手術のことについて話しました。「最近病院に通ってる理由は、まるちゃんのおなかの“ぽっこり”を治すためなんだ」。 それを聞いたまるちゃんがこの日丸田さんへ質問してきたのは、すぐ終わるのか、 痛くないのか、という2点のみ。「うん、すぐ終わる。お医者さん上手だからきっと痛くないはずだよ」。丸田さんがそう答えると、「そうなんだ。わかったー」と言って、まるちゃんとの手術の話は終了しました。 その日以降のまるちゃんは、次はいつ病院に行くのか、お医者さんはどんな人か、終わったらご褒美はあるのかなど、さまざまな質問を丸田さんへしてくるようになりました。まるちゃんなりに不安を抱え、心の準備をしていたのかも……丸田さんはなんとなくそう感じていました。 そんなまるちゃんが手術当日に少しでも緊張しないよう、丸田さんは病院で1日を過ごすための荷造りをしました。 そして手術前日の夜。丸田さんさんは、まるちゃんの手術が日帰りではなくなった場合と万が一のことがあった場合について考えていました。術後の具合の良し悪しによっては、延泊の可能性があるため、もし泊まることになった場合は、きっと泣いてしまうけれど、たまくんはパパにお願いするしかありません。 でも……まるちゃんに何かあった場合のことは、考えても考えても……いくら考えても想像ができませんでした。そうして迎えた手術当日。丸田さんとまるちゃんの忘れられない1日が始まったのでした。 万が一のことを想定して備えるのは、もちろんどんな場面でも大切ですよね。ただ、手術中または術後の子どもに何かあったら……なんて感情が先に立ってしまい、丸田さんのように理性で物事を考えられなくなってしまうことも。まるちゃんが何事もなく手術を終えることを祈りたいですね。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 丸田マノ
2023年07月24日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。近所の病院で薬を出してもらいましたが一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に。そこでCTをとってみると、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)」という病気が判明し、即入院することになりました。入院翌日、妻は足をうまく動かせなくなってしまったのですが、夫はまったく心配してくれません。その後、病院から妻の容態が急変と夫のもとに連絡が。病院に着いてみると、妻は意識障害を起こしてICUに入っていました。医師によると、最悪の場合も覚悟しなければいけないとのことでした。命に別状のない状態に!妻がこうなったのは自分が原因だという夫や、葬儀はどうするかと衝撃の発言をする夫の父、それに激怒する母。妻の病状を聞いた家族は、大パニック状態でした。そんな中、妻は……。 医師や看護師さんの尽力によって、命に別状のない状態になった妻。しかし、脳へどのくらい影響があったかはまだわからないので、麻酔から覚めるまで待つことになりました。 そして、翌日、妻が目を覚まします。そこには両親、夫、しばらく会っていなかった兄が待っていました。妻は声を出せず、右手は動かせませんでしたが、左手は動かせたので筆談。どうやら、左半身麻痺にはならなかったようです。 ただ、まだ脳はきちんと機能していないようで、排便の感覚はなく、人前であっても、いつでもおむつの中に排便。それを恥ずかしいと思うこともありませんでした。 ◇◇◇ 命の危機を脱した妻さん。心配していた麻痺もなさそうで、本当によかったですね。 しかし、妻さんはまだ完全にもとの状態に戻ったわけではないため、今後は夫をはじめとした家族のサポートが必要。みんなで協力して、妻さんを支えてあげてほしいですね。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月24日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。総合病院でCTをとってみると、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)」という病気が判明。即入院することになりました。しかし、夫はまったく心配してくれません。その後、夫のもとに、病院から妻の容態が急変と連絡が。病院に着いてみると、妻は意識障害を起こしてICUに入っていました。医師からは「最悪の場合も覚悟してください」と言われてしまい……。違う、そうじゃない…医師からは、このままでは命が助かったとしても植物状態や左半身麻痺になる可能性があることを告げられました。 これを聞いた夫、妻の母、夫の父は、ショックのあまりパニックに。夫は頭痛が起こる前日に妻と喧嘩して怒鳴ってしまったこと、最初に異変を感じたときに病院に付き添わなかったことが原因だったかもしれないと告白。 妻の母はそれを責め、夫の父は夫をかばうという、カオスな状態になってしまいました。 夫の父は「葬儀はどこで頼むんだ」と、まさかの発言。それを聞いた妻の母は、「そんな縁起でもないことやめてくれ」と激怒。 そして夫の父が「これからのことを考えた方がいい」と言ったことで、夫は「子どもの面倒は自分が見なければいけない!」と唐突に思い返し、現在長女を預けている妻の実家に行こうとします。 そのころ妻は、麻酔で眠り、脳を休めるという治療をおこなっていました。 ◇◇◇ 突然家族がこのような状態になってしまうと、パニックになってしまうのは仕方ないことかもしれません。しかし、いきなり葬儀というワードを出してきた夫のお父さんの言動には驚きです。 今は妻さんが必死で頑張っているとき。妻さんの力を信じて、回復を待っていたいですよね。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月23日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。近所の病院で薬を出してもらいましたが一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に。そこでCTをとってみると、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)」という病気が判明。即入院が決定しました。入院翌日、妻は足をうまく動かせなくなっていたのですが、夫はまったく心配してくれません。その夜、病院から妻の容態が急変と連絡が。病院に着いてみると、妻は意識障害を起こしてICUに入っていました。ウソだ…意識障害を起こしてICUに入った妻。 夫は、病院側から点滴やチューブを引き抜かないために妻の手足を固定すること、妻が排尿・排便のコントロールがおこなえなくなっていることなど、衝撃の事実を知らされました。 そして、看護師さんや夫の問いかけに正しく答えられない妻の姿を見て、途方に暮れる夫。 さらに追い打ちをかけるように……。 妻の容体はさらに悪くなり、このままでは水頭症(頭蓋骨の中を満たしている脳脊髄液の流れがうまくいかないために脳が圧迫され、さまざまな脳や脊髄の異常をきたす一連の病態)になってしまうとのこと。明日になっても改善されなければ開頭手術、そして最悪の場合も覚悟しておくようにと言われてしまいました。 さらに医師からは、命が助かったとしても植物状態になってしまう可能性や、左半身麻痺になるかもしれない可能性も告げられました。 これを聞いた夫、妻の母、夫の父は大変なショックを受けます。 夫は、妻の病気の原因は自分かもしれないと告白。頭痛が起こる前日に妻と喧嘩して怒鳴ってしまったこと、最初に異変を感じたときに病院に付き添わなかったことなどを涙ながらに語ります。 妻の母はそれを責めますが、夫の父は夫をかばい……家族中がすったもんだの騒動となってしまいました。 ◇◇◇ 開頭手術、植物状態、左半身麻痺、最悪の場合といった恐ろしいワードが並びました。ご家族がこのような状態になってしまったとしたら、平静ではいられませんね。 妻さんの家族も、みんな動揺しています。これまで無責任で冷たい態度ばかりとっていた夫さんも、さすがに打ちひしがれた様子。育児の負担を押し付けていたことや、病状を無視したことも反省していましたね。 いつ誰がどうなるかわかりません。いざというときに後悔しないためにも、今一緒にそばにいてくれる人との時間を大切にしたいですね。 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月22日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。近所の病院で薬を出してもらいましたが一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に行くことにしました。そこでCTをとってみると、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)」という病気が判明。即入院が決定しました。入院翌日、妻は足をうまく動かせなくなっていたのですが、夫はまったく心配してくれませんでした。大変重篤な状態です妻は入院、子どもたちは実家と義実家に預かってもらっている状況で、夫は仕事から帰ると、さっそくビールを一杯。 そこへ病院から「奥さんの容体が急変した」との電話がかかってきました。ビールを飲んでしまったため車でかけつけることができず、夫は自分の父に病院まで送ってもらいました。 病院にかけつけると、妻が意識障害を起こしてICUに入っていることを告げられました。 点滴やチューブを引き抜かないために手足を固定すること、排尿・排便のコントロールがおこなえなくなっていることなど、夫は衝撃の事実を突き付けられます。 妻は明らかに様子がおかしく、看護師さんや夫の問いかけにも正しく答えられません。夫が家の電話番号を訪ねたときには、数字ではなく意味不明な言葉を羅列するほど……。 そんな妻を見て、夫は途方に暮れてしまいました。 ◇◇◇ やっと、ことの重大さに気づいた様子の夫さん。きっと妻との会話が成り立たなくなったり、自分が妻のおむつを替える必要が出てきたりと「自分ごと」として捉えられるようになったからではないしょうか。 妻さんが無事に回復できることを願いたいですね。 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月21日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。歩くのもつらいほどの頭痛で近所の病院で薬を出してもらいましたが、一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に行くことを決意します。そこでCTをとってみると、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)」という病気が判明。即入院が決定しました。入院翌日、妻は足をうまく動かせなくなってしまったのですが、夫はまったく心配してくれず……。奥さんの容体が急変しまして…妻は入院の翌日、思うように足を動かせなくなってしまいました。しかし夫はそれを大ごとだとは思っていない様子。 お見舞いに来ても心配するような言葉をかけることもなく、むしろ「みんなに迷惑をかける」「さっさと退院してくれ」といった暴言を吐きます。 そんな夫は妻の入院中……。 仕事から帰宅した夫は、さっそくビールを一杯。そこへ病院から電話が入ります。なんと、それは妻の容体が急変したという知らせでした。 「今すぐ行きます!」と答えたものの、すでにビールを飲んでしまったため、車の運転ができない状況……。 夫は実家の母に電話して一緒に来てくれるよう頼みます。飲酒してしまったという事情を話すと、夫の母は「自分の妻が入院しているのにビールを飲んでいる場合か!」と激怒。 夫の母は子どもの世話があるため家に残り、夫の父が車で送ってくれることになりました。 ◇◇◇ 入院中は、いつ何があるかわかりません。特に妻さんの場合は、日中に「うまく歩けない」という症状が出ていたのですから、夫さんはビールを飲むべきではありませんでしたよね。ここでも夫さんの無責任な態度が露呈してしまいました。 「急変」と聞くと、慌ててしまう気持ちもよくわかります。ですが、不安な気持ちでいっぱいになってしまうと、注意力が散漫になってしまうこともあるかもしれません。そんなときこそ、落ち着いて病院に向かいたいですね。 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月20日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。歩くのもつらいほどの頭痛で近所の病院で薬を出してもらいましたが、一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に行くことを決意します。そこでCTをとってみると、病気が判明。妻は、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症」という病気を発症していました。妻は即入院が決定。しかし夫はまったく心配してくれませんでした。みんなが困るんだよ!脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)で入院することになっても、「大丈夫?」のひと言もなく、まったく心配してくれない夫。 しかしそれは今に始まったことではありませんでした。次女の妊娠中に食中毒を起こしてひどい下痢と嘔吐に襲われたときも、夫はのんきにビールを飲んで寝ていたのです。 そのことを思い出していた妻は……。 入院した翌日トイレに行こうとすると、足の運びがおかしく、普通に歩けなくなってしまった妻。 検査の前に病院に来てくれた夫にそれを伝えますが、心配してくれるどころか「さっさと治療済ませて退院してくれよな」と言われてしまう始末でした。 その後、検査を行ったのですが、妻はふらふらになってしまいました。病室に帰ってきた際もうまく歩けず、ベッドに倒れてこんでしまいます。 そんな妻の姿を見て、夫は大笑い。看護師さんはそれをたしなめるように、妻の状態を夫に伝えますが、まったく意にも介せず、夫は仕事に戻っていきました。 ◇◇◇ 病気を治療中の妻を笑うとは、なかなかひどいですね。そんな様子を見ていた、看護師さんも引きぎみです……。 きっと、夫さんはそこまでひどい症状だと実感できていないのではないでしょうか。歩行も困難な妻なのですから、妻に一大事が起きているかもしれないという危機感をもってほしいと思ってしまいますよね。 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月19日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。歩くのもつらいほどの頭痛ですが、夫は心配してくれません。頭痛を発症して1週間。近所の病院で薬を出してもらいましたが、一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に行くことを決意します。そこでCTをとってみると、病気が判明。妻は、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症」という病気を発症していました。快気祝いにもう1本!病院に行ったその日に、脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)で入院することになった妻。しかし夫はまったく心配している様子を見せず、「大丈夫?」のひと言もなく帰ってしまいました。 思い返せば、昔にもこんなことがありました……。 次女がおなかにいたころ。ある日、妻は突然激しい腹痛、嘔吐におそわれ、トイレから出られなくなってしまいました。 当時3歳だった長女に「パパを起こしてきて」と頼み、現れた夫は赤ら顔。休日だったため、昼間からビールを飲んで寝ていたのです。 動けないまま窮状を訴える妻でしたが、夫は「どうせ飲酒運転になっちゃうし寝とく」「病院に行きたくなったら起こして」と言い、再び昼寝へ。 夕方までこの苦しみに耐え抜き、ようやく峠を越えた妻に夫は「良かったね!」とだけ言い、快気祝いにとまたビールの栓をあけたのでした……。 翌日、念のために病院に行ってみると、食中毒だったことが判明。それを夫に話すと爆笑され、おなかの子の心配もしてくれませんでした。 ◇◇◇ 妻を心配してくれない夫の態度は、筋金入りでした。妻が妊娠中に食中毒を起こして倒れていたら、心配でいてもたってもいられないのが普通ではないでしょうか。 妊娠中は免疫力が低下するため、食中毒にかかる確率が高くなるんだそう。食中毒を起こすと胎児に影響が及ぶこともあるようで、気をつけなければいけませんね。監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月18日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。歩くのもつらいほどの頭痛ですが、夫は心配してくれません。頭痛を発症して1週間。近所の病院で薬を出してもらいましたが、一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に行くことを決意します。そこでCTをとってみると、病気が判明。妻は、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因による「脳静脈洞血栓症(のうじょうみゃくどうけっせんしょう)」という病気を発症していました。よくそんなにのんびりしてられるね!妻は医師から即入院するよう告げられましたが、夫は自分の仕事や育児の心配ばかり。 怒りが込み上げてくる妻でしたが、入院の準備をしてもらっている間に坐薬が効いて、1週間ぶりに頭痛に悩まされることなく、深い眠りにつくことができました。 ふと目を覚ますと、15時。長女が幼稚園から帰ってくる時間でした。しかし隣をみると、付き添いの夫が爆睡。妻が焦ってたたき起こしますが、夫は「もういいだろ」とのんびりした態度。結局長女は、同じバス停のママ友が預かってくれていました。妻の入院の準備が整い病室に行きますが、夫はひと言も妻を心配するような言葉をかけずに病院をあとに。 実は過去に妻が食中毒を起こしたときも同様で、夫はまったく心配してくれませんでした。 ◇◇◇ 久しぶりにぐっすり眠れた妻。そのことはよかったですが、夫まで爆睡しているとはびっくりです。しかも夫は子どもの幼稚園のお迎えについても無関心……。妻を心配する様子も見せませんでした。 これでは妻の入院中も「家事・育児など任せらせるのか……」と不安になってしまいますよね。みなさんは家族が入院するなどの緊急時、どのように家族で連携をとるのかなどは決めていますか? 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月17日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。歩くのもつらいほどの頭痛ですが、夫は心配してくれません。頭痛を発症して1週間。近所の病院で薬を出してもらいましたが、一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に行くことを決意します。そこでCTをとったのですが……。そりゃ痛いはずですよ!とても混んでいる総合病院。妻の病院を理由に仕事を休みたくなかった夫にさんざん文句を言われつつ、内科の待合室で2時間待たされます。しかし頭痛に耐えきれず、倒れ込んだ妻。そんな様子を見た、看護師さんの計らいで脳神経内科へ移動させてもらえ、すぐにCTをとることになったのですが……。 CT検査結果をみた医師は、「どうしてもっと早くに病院へかからなかったんですか」とひと言。それを聞いて焦る夫。 妻の頭痛は、脳の血管が血栓によって塞がれていたことが原因でした。病名は「脳静脈洞血栓症」。そして、医師からは即入院することを告げられました。 しかし夫は、妻の心配をするどころか育児や仕事の心配ばかり。妻は怒り心頭、医師もあきれ顔です。 そして入院の準備をしてもらっている間、妻はここでもらった坐薬が効き、1週間ぶりに深い眠りにつくことができました。 ◇◇◇ 妻は頭痛の原因がわかり、ほっとしたのではないでしょうか。 血栓は誰にでもできる可能性があり、心筋梗塞や脳梗塞の原因になることもあるそう。思い切って総合病院に来てみてよかったですね。 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月16日幼稚園生の長女と生後2カ月の次女の育児中、突然の頭痛に悩まされた妻。歩くのもつらいほどの頭痛ですが、夫は心配してくれません。頭痛を発症して1週間。近所の病院で薬を出してもらいましたが、一向に良くならず、我慢の限界を迎えた妻は総合病院に行くことを決意します。仕事に行けると思ったのに!近所の病院で出してもらった薬は効かず、CTの予約も時間がかかるため、我慢できなくなった妻は「総合病院に連れて行ってほしい」と夫に頼みました。 仕事を休みたくない夫には舌打ちをされてしまいますが、実母の助けもあって、なんとか妻は総合病院に行けることになり……。 実母に次女を預け、長女を幼稚園に送り出した妻は、隣の市にある総合病院に向かうことに。 その病院は複数の診療科が入っているためとても混んでおり、近くの駐車場も空いていませんでした。駐車場から病院に歩くのもひと苦労な妻は、夫に「歩くのつらいから腕につかまらせて」とお願いしますが、明らかに嫌そうな態度をとられます。 そして、病院に着いた妻は内科で診察を受けるよう案内されましたが、とても混んでおり、2時間経っても順番が来ません……。さらに頭痛で座っていられなくなった妻に、夫は「午後には仕事に行けると思ったのに俺も最悪」「椅子に座ってくれないと一緒にいる俺が恥ずかしい」などと暴言を吐き始めます。 険悪ムードの中、具合が悪そうな妻を見た看護師さんが声をかけてくれ、「CTをとるなら内科ではなく脳外科か脳神経内科で診てもらった方がいいかもしれない」と言って、すぐに確認しに行ってくれました。 ◇◇◇ CTは、体の中の様子を断面や立体でみることのできる検査方法です。CTは頭の中の様子を知ることができるので、脳出血やくも膜下出血といった病気も見つけることができるそう。 いつもとは体の調子がおかしいなと思った際には、まずは信頼できる医師に頭痛の症状をしっかり説明し、どのような検査をおこなうべきか相談しにいく必要があるかもしれませんね。また今回は最初、妻さんが内科で待つような形になってしまったことをみると、病院に受付しに行った際は、何科に行けばいいのか尋ねるのと併せて、CTスキャンを受けにきたことや、症状などをきちんと伝えることも大切だと感じますね。 監修/助産師 松田玲子※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年07月15日