「障害のない社会」の実現に向けて――児童発達支援・放課後等デイサービスのこれからを考えるLITALICOは「障害のない社会をつくる」というビジョンを掲げ、社会の課題と向き合ってきました。お子さま一人ひとりにとって最適な学び方と環境を提供するLITALICOジュニア、就労移行を支援するLITALICOワークス等の取り組みの中で培ってきた支援の経験と、日本全国で運営されている児童発達支援事業・放課後等デイサービスの素晴らしい取り組みを皆さまとシェアし合うことで、その先にいるお子さまやご家族がいきいきと暮らしていける「障害のない社会」へつなげていきたいと願っています。Upload By 発達ナビ編集部その想いから、LITALICO発達ナビではサイトの運営のみでなく、全国の児発・放デイ等の施設さま向けに、お子さまの支援に活用いただけるさまざまな教材のご提供や、支援スキル向上に役立つ研修、施設運営のサポートなどを行っています。全国の児童発達支援・放課後等デイサービスの運営者が集う「児発・放デイのこれからを考える『全国発達支援フォーラム2020』」を開催LITALICO発達ナビでは、2020年3月7日に、児発・放デイを運営される方向けのフォーラムを行うことになりました。このコラムでは、フォーラムの内容について詳しくご紹介しています。実際に施設経営を担う方々が講師に!実例紹介を交えたさまざまなセミナーを開催Upload By 発達ナビ編集部人材採用・育成、ブランディング、事業拡大、保育所等訪問支援、実地指導などの障害児通所支援事業所の経営に必要な情報・ノウハウを、交流型のセミナー形式で学ぶことができます。セミナー内容・事例紹介1(株式会社ワンセルフ 清水様)- 就労支援施設との接続を意識した発達支援施設のあり方- 地域社会の中での支援のあり方・事例紹介2(株式会社LITALICO 芳賀)- 就労移行支援の現場で感じる発達支援への課題と期待・会場参加者同士での意見交換、登壇者への質疑応答セミナー内容・児発・放デイの現在の開所・運営状況について・開所の各種手続きと連携先・開所前後につまずきやすいポイントと対策・年間収益計画の立て方・開所資金の準備について(資金調達)・FCの施設とは?加入前に知っておきたいこと・児発・放デイそれぞれのサービス設計のコツセミナー内容・事例紹介1(株式会社ダンデライオン 佐野様)- 訪問支援実施前の園、学校との事前の関係性づくり・事例紹介2(NPO法人発達わんぱく会 小田様)- 保育所等訪問支援とは(制度理解)- 実現する上でのハードルと進め方・会場参加者同士での意見交換、登壇者への質疑応答Upload By 発達ナビ編集部お申し込みはこちらの特設サイトから!
2020年02月07日生まれたばかりのころは泣くことしかできない赤ちゃん。そんな赤ちゃんが徐々に大人の言っていることを理解しているようなしぐさをするようになり、言葉でのコミュニケーションが取れるようになるのを見るのは、とても楽しく喜ばしいですよね。一方でなかなか言葉が出てこないと、とても心配になります。 今回は、赤ちゃんがどのようにして言葉を理解し、言葉でコミュニケーションを取れるようになるのか、そして言葉が出てくるのが遅いときの対応法について解説します。 赤ちゃんが言葉を理解するのはいつごろ?赤ちゃんが言葉を理解するようになるのは、1歳前後です。のちほど詳しく解説しますが、大人のしゃべる声の特徴を理解することから始まります。例えば、リズムや声の高さ、長さ、アクセントなどです。そこから、言葉と言葉の区切りが少しずつわかるようになり、1歳前後には大人のしゃべる言葉を理解するようになります。 どのように赤ちゃんの言葉は発達していく?赤ちゃんの耳は生まれる前の在胎20週ごろから音を聞けるようになり、在胎30週ごろから大きく発達して、お母さんの声を聞き取れるようになります。生まれてからは、母語(人間が幼少期から自然に習得する言語) のリズムや音の高低、長さなどの特徴を認識し、生後2カ月ごろから「あ~あ~」「あーうー」など、まだ言葉にならない喃語(なんご)を話すようになります。 そして生後6~9カ月ごろには、耳で自分の母語を聞き分けられるようになり、母語に似た発音をまねるようになります。このように成長しながら、少しずつ大人が話す言葉と言葉の区切りがわかるようになります。例えばおもちゃを渡されながら「おもちゃ」と言われると、渡された物と「おもちゃ」という言葉を結び付けられるようになります。このように言葉をどんどん覚えていくことで、1歳を過ぎたころには、言葉の意味を理解しながら、言葉を言うようになるのです。 赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方生まれたばかりの赤ちゃんとは、最初のうちは、大人が子どもの仕草を見たり声を聞いたりして、それらから質問を投げかけたり、赤ちゃんの気持ちを代弁するような声かけをして、コミュニケーションを取っていきます。 例えば、赤ちゃんが泣いているときには「おなかが空いたのかな?」「眠いのかな?」と声をかけますよね。また、ミルクを飲んでいると「おいしいね」と言ったり、あくびをしていると「眠たいね」と言ったりします。 これは、赤ちゃんとのコミュニケーションで、1歳を過ぎたころまで続きます。一方、赤ちゃんが言葉の意味を理解し始めると、徐々に「やりとり」ができるようになります。つまり、少しずつ大人同士のコミュニケーションに近づいてくるのです。 もし赤ちゃんの言葉に関して悩みごとがあったら自分の子どもがほかの子どもに比べて言葉が出てこなかったり、会話ができていないと感じたりすると、とても悩む方は多いのではないでしょうか。言葉の遅れは、その後の成長にも影響してくることがあるので、とても心配になると思います。言葉の遅れについては、正常範囲の遅れ、知的障害や自閉症に伴う遅れ、難聴による遅れの3つがあります。 難聴による言葉の遅れは緊急性がありますので、耳が聞こえていないと感じたら直ぐに耳鼻科や小児科に相談する必要があります。新生児期に聴覚スクリーニングをしてパスしていれば聴覚に関しての心配は軽減しますが、検査を受けておらず、言葉の遅れがある場合は受診を急いだほうがよいでしょう。言葉の発達には赤ちゃん一人ひとりの成長スピードや環境の違いが影響するので、必要以上に心配することはありません。しかし、「言葉の発達がほかの子どもよりも遅いかも」と心配になったら、医師や保健師さんに相談してみましょう。 まとめ赤ちゃんは大人が話す言葉から徐々に言葉の音を覚え、意味を理解できるようになり、1歳を過ぎたころから意味を理解した言葉を話すようになります。もし言葉が出てくるのが遅いと感じたら、心配しすぎず、かかりつけ医や保健師さんなどに相談してみましょう ※参考:文部科学省「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2020年02月06日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、赤ちゃんの喃語に関するご質問です。 Q.喃語なのでしょうか?生後7カ月の子のことで質問です。「んっーんっー」と鼻で声を出すようなときがあります。これは喃語に入るのでしょうか? 長い時間「んー、あー、うー」と、何か言っています。喃語が多いと言葉を喋るのも早いのでしょうか? 宮川めぐみ助産師からの回答ご質問に書いてくださったような鼻で声を出すような場合も喃語になると思いますよ。喃語が多いと喋るのも早いのかどうかですが、早いかもしれません。しかしその後の環境やお子さんの性格も関係してくるとも思いますので、一概には言い切れないかもしれません。引き続き見守っていただけたらと思います。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください どのように赤ちゃんの言葉は発達していく?赤ちゃんの耳は生まれる前の在胎20週ごろから音を聞けるようになり、在胎30週ごろから大きく発達して、お母さんの声を聞き取れるようになります。生まれてからは、母語(人間が幼少期から自然に習得する言語) のリズムや音の高低、長さなどの特徴を認識し、生後2カ月ごろから「あ~あ~」「あーうー」など、まだ言葉にならない喃語(なんご)を話すようになります。 そして生後6~9カ月ごろには、耳で自分の母語を聞き分けられるようになり、母語に似た発音を真似るようになります。このように成長しながら、少しずつ大人が話す言葉と言葉の区切りが分かるようになります。例えばおもちゃを渡されながら「おもちゃ」と言われると、渡された物と「おもちゃ」という言葉を結び付けられるようになります。このように言葉をどんどん覚えていくことで、1歳を過ぎたころには、言葉の意味を理解しながら、言葉を言うようになるのです。 赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方生まれたばかりの赤ちゃんとは、最初のうちは、大人が子どもの仕草を見たり声を聞いたりして、それらから質問を投げかけたり、赤ちゃんの気持ちを代弁するような声掛けをして、コミュニケーションを取っていきます。例えば、赤ちゃんが泣いているときには「おなかが空いたのかな?」「眠いのかな?」と声をかけますよね。また、ミルクを飲んでいると「おいしいね」と言ったり、あくびをしていると「眠たいね」と言ったりします。これは、赤ちゃんとのコミュニケーションで、1歳を過ぎたころまで続きます。 一方、赤ちゃんが言葉の意味を理解し始めると、徐々に「やりとり」ができるようになります。つまり、少しずつ大人同士のコミュニケーションに近づいてくるのです。※参考:基礎知識(ベビー)「赤ちゃんが言葉を理解するようになるのはいつごろ?」【監修:医師 松井 潔 先生小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
2020年02月05日心身ともにのびのびと育ってほしいと願いながらも、成長曲線や生後○カ月には何ができるなどの“標準”にとらわれ過ぎてしまい、長女自身の成長を認めずに怒ってしまっていた経験があります。 体重がなかなか増えない悩みが始まりもともと小さめで生まれた長女は、おっぱいの飲みもあまりよくないため体重が増えず、健診のたびに保健師さんから指導されていた私は、成長曲線の標準に入れるために離乳食作りや授乳など、とても気をつかっていました。 しかし娘はそんな私の頑張りなど関係なく、晩ごはんを食べずに眠ったり、日々の食事もほんの少しのご飯を食べたりするだけでした。食事に手をつけないことに怒り、しつこく食べるように言ったり、時には無理やり口に運んだりと、今思えば余計に食べたくなくなるような方法をしていました。 標準でないことが許せない長女の体は小さめでしたが、早い時期から明瞭に話せていました。おむつがはずれたのも1歳半ごろで、保育者の言っていることを理解している行動も見られ、親バカですが賢い子だと期待していたのです。 他のことはいろいろと月齢以上にできるのに、あまり食べずに小柄なままの長女。健診では必ず指導を受けるという状況に、ますます長女に食べさせようと躍起になって怒る悪循環でした。なぜここだけができないのかと、目の前のわが子ではなく母子健康手帳のグラフとにらめっこをしていました。 新たな視点をくれた医師3歳児健診の際、自分で病院を選んで予約をとっていくシステムだったので、ママ友の間で評判の良い小児科を予約してみることに。当日はやはり体重が少ないことを指摘されましたが、ただ指摘で終わるのではなく、今までの推移と目の前の長女を見て、体重は少なめだけれど増え幅は安定していることや、顔色はよいことなどを話してくれました。 医師は「よく食べる子に食べさせないのは親ができるけど、食べない子に食べさせるってすごく大変だよね!」と言ってくれて、その場で大泣きしてしまいました。長女に対して過度に期待をかけ過ぎていたのと、健診のたびに指導されたくないという見栄からきつく怒っていたことに、医師の言葉から気づかされました。長女なりのペースで成長していることを本当に理解したあとはとても気持ちがラクになりました。 しかし、長女には申し訳ないことをしたと本当に後悔しています。小学生になった今も食は細いほうですが、大きな病気などなく元気に過ごしてくれていることが何よりうれしいです。 著者:ライター 横山まい三児の母。夫の転勤に伴い三人別々の県で出産し子育てをしている。転勤妻としての妊娠・出産・子育ての経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2020年02月04日赤ちゃんが机や椅子を掴んでつかまり立ちをするようになると、歩けるまでもうあとひと息です。今回は赤ちゃんが歩き始める目安、歩くためには練習が必要なのか、歩き始める時期に注意したいことなどについて解説します。 赤ちゃんが歩き始めるのはいつごろ?赤ちゃんは、1歳6カ月で90%が歩行可能となります。歩くのに必要なのは、十分な足の筋力と、直立姿勢のコントロールができることで、それらの条件が揃うのが1歳ごろとなります。 ただ、同じ1歳でも、ハイハイしている子もいれば、つかまり立ちができる子、ひとり歩きしている子もいます。個人差が大きいので、自分の子とほかの子を比べることはせず、昨日やそれ以前と現在の発達を比べるようにしましょう。 あお向けでばたばたするだけだったときから考えれば、短時間で素晴らしい進化を遂げていることに気付けるはずです。また、早産で生まれた赤ちゃんは生まれる予定だった日から月齢を数える修正月齢で考えます。つまり、1カ月早く生まれた場合は1歳1カ月で1歳となります。 赤ちゃんが歩くための練習は必要?歩行器を使って歩く練習を……と思われている方もいらっしゃることでしょう。歩行器は、歩行に必要な足の筋力をつけることや、直立姿勢のコントロールができることにはあまり繋がらないため、必須な育児アイテムではありません。足を地面に付けて歩くというよりは、つま先で蹴る動作で移動できるため、ふくらはぎの筋肉がパンパンに硬くなってしまう場合があります。 移動を楽しんだり、移動を経験するために使用するのには適していますが、乗せっぱなしにならないようにしましょう。歩行器の乗せっぱなしは、ふれあいの減少から母子の愛着形成に影響を及ぼしたり、おすわりやハイハイ、つかまり立ちといった成長発達を妨げる恐れがあるほか、ケガの原因になる場合もあります。歩行の練習には、発達段階を一つひとつ踏んでいくことが一番大切です。あお向けから腹ばい、おすわり、四つん這い、膝立ち、ひとり立ちと各段階を踏んでいくごとに、歩くのに必要な筋肉やバランスが養われていきます。 あお向けで足をばたばたさせる運動は、腹筋の働きを強化しています。寝返りや腹ばいは、背筋と腹筋を鍛え、バランス感覚や体重移動を覚えるのに必要です。自分で他の姿勢からおすわりをできるようになれば、姿勢の変化に体が対応できるようになっていることがわかります。ハイハイをすることによって、腕で支える能力、体幹の安定性、骨盤周りの筋力強化、手足の協調性が養われ、膝立ちによって立つための体重移動をする感覚が身につきます。つかまり立ちをすることで体重を足で支えることができるようになり、だんだん手の支えがいらなくなるまでに筋力やバランス力が発達し、つたい歩きからひとり歩きが可能になっていきます。 このように1歳になったから歩けるというわけではなく、ハイハイやひとり立ちなどの毎日の運動で、筋力やバランス力が十分に備わって初めて歩けるようになります。無理やり立たせたり、歩かせたりするのは赤ちゃんの体に負担をかけてしまうので、焦らずにその子のペースを見守っていくようにしましょう。 赤ちゃんが歩き出したら注意したいこと国民生活センターによると、0~2歳児のなかで最も事故が多いのが1歳児です。約42%を占めており、ひとりで歩けるようになって行動範囲が広がることで事故の割合が多くなっています。1歳児の事故原因の1位が階段や椅子などのからの転落、2位が転倒となっています。実際にあった転落・転倒の事故の例としては、下記が挙げられます。・ひとり歩きで開いていた浴室に入り、お湯が残っていた浴槽内に転落・2階の階段に設置されたベビーゲートをガチャガチャしてるうちに、はずれて転落・マンション2階の部屋からベランダにひとり歩きで移動し、室外機に上って転落・ソファをつかんで、つたい歩き中に転倒・歯ブラシを咥えたまま歩いて転倒・ドラム式洗濯機に入り、フタを閉めて出られなくなる軽症な場合がほとんどですが、死亡事故や後遺症の残る事故も発生しています。子どもが歩けるようになれば、それだけ危険が増すことを覚えておきましょう。子どもは思わぬタイミングや場所でケガをします。転倒・転落の危険がある場所へは入れないように扉を閉める、ベビーゲートを設置するなどの対策を取るようにしましょう。 赤ちゃんがなかなか歩かない…何か問題があるの?なかなか歩く兆しが見えない子に焦るママ・パパもいらっしゃることでしょう。1歳6カ月が歩行の目安となりますので、1歳6カ月健診までは様子を見ましょう。健診時に、医師の診察や保健師さんとの面談がありますので、歩行ができないようであれば、必要に応じて医療機関の受診や療育相談などをすすめられます。 歩行ができない原因はさまざまで、歩行などの運動面以外の発達状態などを総合的に診察・検査してもらう必要があります。異常が見つからずに、遅いながらも歩けるようになる場合もあります。ただ、1歳6カ月過ぎで歩行を始めたお子さんは一度小児科を受診して、運動発達など、全身を診てもらうと安心です。 まとめ赤ちゃんの発達は、目覚ましい変化の連続です。昨日できなかったことが急に今日できるようになることも多々あります。発達段階は一定のスピードで進むわけではなく、停滞するときもあればスピードアップするときもあります。いつどうなるかは誰にもわかりませんので、日々、赤ちゃんと楽しく過ごすことが一番の成長へのアプローチになることでしょう。 ※参考:国民生活センター「発達をみながら注意したい0・1・2 歳児の事故」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2020年02月03日発達ナビ誕生の背景発達ナビを運営するLITALICOは、子どもの発達をサポートする教室「LITALICOジュニア」を各地で運営しています。ですが、全都道府県に教室を出すには至っていない状況です。また、入会を希望しながらも待機いただいている方もたくさんいらっしゃいます。悩んだり不安を感じている保護者の皆さんを、教室以外でサポートすることはできないだろうか。ネット上であれば、どこにいても、つながることができる。情報をお届けすることができる。そんな思いから、2016年1月26日に、LITALICO発達ナビが生まれました。3年目の取り組みを振り返って発達が気になる子どもを育てるとき、保護者にはたくさんのことが求められます。情報収集に療育、支援者との面談や連携、さまざまな手だてを考え、サポートグッズを用意…。子どもとの時間は、その成長に喜んだり、何気ない出来事の中に幸せを感じることができる反面、体力面でも精神面でもつらいなと感じる場面も少なくありません。私たちは、そんな保護者の皆さんに、「発達ナビにつながっていれば、いまも、これからも、きっと安心」「つながっていると楽になれる」と思ってもらえる居場所でありたいと考えています。また同時に、お子さまたちがよりよい環境で暮らすことができるサポートもしていきたいと考えています。そこで2019年4月から・連載ライターによるエピソードコラム・発達障害の基礎知識といったコラムコンテンツに加えて動画コンテンツなど、コラム以外の形での発信をスタートしました。動画とコラム連動型のコンテンツの作成にも取り組みました。また、子育て記録を簡単にとれ、経験をシェアしたり参考にできる機能・ダイアリーをスタートしました。そのような中で、ユーザーの皆様からも、発達ナビで生まれた交流によって、子育ての不安や悩みが軽くなったり、前向きになれたという声も寄せられています。また、ダイアリーに素敵なイラストとともに毎日の子育てを描いてくださっていた、taekoさんのコラム連載が2月からスタートします!Upload By 牟田暁子(発達ナビ編集部 編集長)ダイアリーとはまた違ったタッチでの漫画やエッセイとなる予定です。お楽しみに!さんのダイアリーページ検索をもっとしやすく!知りたい情報を見つけやすく4周年に向けて、検索性の向上に取り組んできました。2020年1月27日から、トップページをリニューアル!知りたいことからコラムやダイアリーなどを探すことができるようになります。ユーザーの皆さんの「以前読んだあのコラム、見つけられない…」を解消したり、「なんて検索したらいいか分からないけれど…自分のもやもやした不安や悩みの解決のヒントを見つけたい」を叶えたいと開発した機能です。ぜひ活用いただけたら嬉しいです!Upload By 牟田暁子(発達ナビ編集部 編集長)Upload By 牟田暁子(発達ナビ編集部 編集長)Upload By 牟田暁子(発達ナビ編集部 編集長)また、ダイアリーのハッシュタグ機能をご活用いただくことで、知りたいキーワードに関するダイアリーを見つけやすくなりました。同じようなことに関心があったり書いているユーザーの皆さん同士がつながるきっかけにもなればと考えています。Upload By 牟田暁子(発達ナビ編集部 編集長)発達ナビ編集部の、いままで、そしてこれからの取り組みを動画でも簡単にまとめています。障害のない世界を目指して、さまざまな取り組みをしています発達ナビは編集部をはじめ、多くのスタッフがさまざまな取り組みを通して、「障害のない社会」を目指し、活動しています。お子さまが利用する場面の多い、発達支援施設への研修教材や運営支援サービスの提供などを通じて、間接的に、お子さまたちの支援がよりよいものとなるようなサポートもひろげてきました。研修教材サービスのご紹介心ある企業の皆さんとの協働によって、発達が気になるお子さまやその保護者の皆さんにとってより暮らしやすくなる社会を作っていきたいと、取り組みを重ねてきました。さまざまな取り組みをさせていただきましたが、コラム化した中からいくつかご紹介します。5周年に向けては、ユーザーの皆さん同士が交流しやすくなったり、ユーザーさんそれぞれに必要な情報があつまってくる仕組みづくりをすすめていきたいと考えています。そして、皆さんの暮らしの中で欠かせないポータルになってきたいと思っています。発達ナビにつながっていれば安心、発達ナビを使うとラクになる――そんな風に思ってもらえるように。これからも、もっともっと発達ナビを活用いただけたら嬉しいです。
2020年01月27日発達ナビライター描き下ろし!イラスト色紙をプレゼントしますLITALICO発達ナビでは、多くのライターさんにご自身の子育てのエピソードをイラストや文章で描いていただき、ユーザーの皆さまにお届けしています。今回は4周年を記念して、初めて直筆で色紙にイラストとメッセージを描いていただきました!ご希望される色紙を選んでご応募ください!「4周年 発達ナビライター直筆イラスト色紙プレゼントキャンペーン」の応募期間は、2020年1月31日(金)まで。下記の応募要項を確認の上、ぜひ奮ってご応募ください!【応募要項】■ご応募はお1人様1回までです。■当選した方には、色紙の送付先をお伺いするため2月14日(金)までにメールにてご連絡いたします。ご応募の際は必ず受信確認ができるメールアドレスをご入力ください。※ご連絡が取れない場合、期日までに送付先情報がいただけない場合には、当選は無効となります。■「個人情報の取扱いについて」の内容にご同意の上お申込ください。色紙を描いていただいたコラムライターさんのご紹介※五十音順Upload By 発達ナビ編集部荒木まち子さんUpload By 発達ナビ編集部ウチノコさんUpload By 発達ナビ編集部かなしろにゃんこ。さんUpload By 発達ナビ編集部さんUpload By 発達ナビ編集部さとこさんの色紙Upload By 発達ナビ編集部シュウママさんUpload By 発達ナビ編集部スガカズさんUpload By 発達ナビ編集部寺島ヒロさんUpload By 発達ナビ編集部ひらたともみさん
2020年01月25日赤ちゃん時代を振り返ると、慣れない子育てに苦労した記憶ばかりよみがえります。しかし、大変だった日々も過ぎてみれば、あっという間。もっとかわいがってあげたらよかったと後悔することも。その一方で、しておいてよかったと思うこともあったので、お伝えしたいと思います。 赤ちゃんアルバムを作る わが子が生まれてから、たくさんの写真を撮りました。生まれた日にちをめどに、最低でも1カ月に1回は写真を撮っていくと、わが子の成長が目に見えてうれしかったです。 そして、1歳の誕生日までの成長アルバムを作りました。写真を入れるだけではなく、成長をうれしく感じたことなども記しました。7年が経過した今見返すと、一生懸命にわが子と向きあっていた自分を思い出させてくれます。 いろいろな表情を動画で残す 「赤ちゃん時代の写真はたくさんあるけれど、動画が少ない」という話をよく耳にします。そこで私は意識して動画を撮影。泣いている顔や、うんちをする前の困った表情も、バッチリ撮影しています。 手が空いたときに撮影しますが、それだと機嫌のいい動画ばかりになってしまいがち。いろいろなバリエーションの動画を残しておくと、表情豊かなわが子を見られるのでよかったですよ。 育児日記をつける 書店などで販売されている育児日記を購入。授乳やおむつ替えの回数のほか、わが子の様子を1年間日記に記録しました。読み返すと、わが子の小さな成長に感動した気持ちが記されていて懐かしかったです。 時間が経てば忘れてしまうような思いが記録して残り、初心に戻らせてくれます。また、病気をしたときに、どんな風に対処したかなど、過去の経験が参考になることもありました。 ほかにも手形や足形をとる、写真館で家族の集合写真を撮るなど、何かしら”記録”を残しておくと一生の記念になると思います。忙しい子育ての合間を縫って残した記録は、わが家にとってかけがえのない宝物になりました。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年01月23日計54名様に!日々のお子さんとの関わりに役立つ書籍をプレゼントしますLITALICO発達ナビでは、書籍レビューコラムや新刊情報コラムにて、発達障害や子育てに関する書籍の情報をお届けしています。今回は4周年を記念して、発達ナビユーザーの皆さまに書籍をプレゼント!各出版社様にご協力いただき、さまざまな種類の書籍が集まりました。ぜひ興味のある書籍を選んで応募してください!4周年書籍プレゼントキャンペーンの応募期間は、2020年1月31日(金)まで。下記の応募要項を確認の上、ぜひ奮ってご応募ください!【応募要項】■ご応募はお1人様1回までです。■当選した方には、書籍の送付先をお伺いするため2月14日(金)までにメールにてご連絡いたします。ご応募の際は必ず受信確認ができるメールアドレスをご入力ください。※ご連絡が取れない場合、期日までに送付先情報がいただけない場合には、当選は無効となります。■個人情報取扱の注意事項にご同意の上お申込ください。お申込いただいた時点で同意いただけたとみなします。子育てや支援の考え方について考えたいときに読みたい7つ多くの発達障害の方を診てきた精神科医の田中康雄先生が、日々お子さんや親御さんと関わる中で大切にしている考え方に触れることができます。医師として診断名をつけることはもちろん大切ですが、診断名でその子を捉えるのではなく、一人ひとりの思いに目を向けてその子や家族に合った関わり方を一緒に考えることを大事にする田中先生。その姿勢は保護者や支援者としての子どもたちとの関わりにもヒントを与えてくれそうです。富山県砺波市にある「みやの森カフェ」は、さまざまな人が訪れ、誰にとっても居場所になります。障害の有無も老若男女も関係なし。海外からきた人も不登校の人も...みんなが「カフェのお客さん」という共通点でつながり、心地よいコミュニティが形成されていきます。福祉でもない、支援でもない、新しい形の居場所はどのように成り立っているのでしょうか。その魅力と可能性が詰まった一冊です。感情や行動を自分自身でうまくコントロールできない子どもたちを支援する際に必要とされる、子どもの心理を読み解く理論やアプローチ方法を、仮想事例を用いて分かりやすく解説している専門的な書籍です。子ども本人との向き合い方から、生活の基盤となる家族や地域環境との関わり方といった環境へのミクロアプローチ、社会システムのあり方のようなマクロ環境へのアプローチまで幅広い視点から説明されており、支援者がより質の高い支援を提供するために知っておきたい知見が詰まっています。発達ナビでコラム連載中のかなしろにゃんこ。さんの著書です。ADHDと軽い自閉症スペクトラム障害があるリュウ太くんの、「キレやすい」「イライラしやすい」「おしゃべりが止まらない」といった行動にずっと悩まされていたかなしろさん。その行動の理由を、大人になったリュウ太くん本人が語ってくれています。前川あさ美先生(東京女子大学教授)の解説も交え、「行動の理由や背景」を解き明かしていきます。どうして?と頭を抱えてしまうような行動があっても、その背景を理解した上で関わることで、きっと子どもは成長してくれる...かなしろさんの楽しい漫画とともに、発達障害のわが子との向き合い方を学んでみてはいかがでしょうか。発達ナビでもコラムを好評連載中の寺島ヒロさんの、発達障害のあるお子さん2人とのエピソードがまとめられたコミックエッセイです。大変なこともたくさんある日々の中でも、好きなこと・得意なことはのびのびと取り組ませ、できないこと・苦手なことは理由を探しながらあたたかく見守る様子は、読んでいてほのぼのとした気持ちになれます。子どもたちのありのままを受け止めて楽しむ寺島家のお話は、肩の力を抜くことの大切さに気づかせてくれそうです。発達ナビユーザーへのアンケートから、ニーズの高かったお悩みについての考え方を紹介している書籍です。監修は鳥取大学大学院教授の井上雅彦先生。日常生活、学校生活、人間関係など、小学生はさまざまな場面で困りごとに直面します。その際、どのように子どもと向き合いサポートしていくのがよいか、その答えは1つではありません。本の中では3つの対策が提案されています。複数のサポート方法に触れながら、ご自身のお子さんにはどんなサポートが合っているのかを考える参考にしてみてはいかがでしょうか。二次性徴でのからだの変化の大きさや、女子グループ特有のコミュニケーションの複雑さなどから、女性が抱えるストレスは思春期前後から大きくなっていく場合があります。周囲から見えにくく自分自身でも認識が難しいこうした困難について、この本では、「からだ」「こころ」「関係性」の3つの軸から理解し、支援していくことが提案されています。発達障害のある16人の女性たちの実際の支援事例が紹介されており、当事者、保護者、支援者がどのように困難を理解し、サポートを受けてどのように変化していったかを事例を通して知ることで、現在またはこれから思春期に入る女の子のサポートを考えるヒントが得られそうです。支援方法を学べる事例やワークが詰まった書籍発達ナビでもコラムライターとして大人気の、かなしろにゃんこ。さんの著書。話す・聞く力を身につける「イイトコサガシ」のソーシャルスキルのワークショップの内容が、かなしろさんと長男リュウ太くんが実際に参加した様子の漫画とともにまとめられています。会話力を伸ばすためのワークとそのポイントが分かりやすく解説されており、家庭でも支援の場でも実践できそう!2017年に刊行された書籍『発達が気になる子の脳と体をそだてる感覚あそび』(合同出版)で紹介されている68の遊びがさらに明確化・具体化され、支援の際に活用しやすいカード型で発売されました。カードには身体のどの感覚・機能を伸ばすかや、遊びに必要な人数・場所などがアイコンで分かりやすく記載されており、子どもの得意不得意や環境に合わせて取り組む遊びを選択できます。各カードにはQRコードもついていて、動画で遊びの流れが確認できるので、保護者や支援者がどのように遊ぶか事前に確認し、より適切な支援を行うことや、遊び方のモデルの提示がスムーズにできることも特徴です。コミュニケーションが苦手という人でも、「この場面ではこうする」というような、状況に合わせて「うまくいくスキル」を身につけられれば、楽しく過ごせたり、自立や就労に繋げることができたりする場合も。この本では「声の大きさの調整」「困ったときに助けを求める方法」など苦手な子どもも多いスキルがワークになって紹介されています。ワークには子ども自身が考えて記入できる欄もあり、子ども自身も取り組みやすい設計になっています。支援者向けの指導のポイントやQ&Aページもあり、子どもがスキルを獲得するためのヒントがたくさん詰まった一冊です。発達が気になるお子さんを育てたり支援したりする中で、「どんな支援が必要なのか」と不安に思う場面もあるかもしれません。そんなとき、子どもの発達の段階と現状の課題が把握できると、接し方を考えやすくなります。この本では、その子の発達段階や困りごとを”見える化”するシートとその活用方法が紹介されています。見える化した子どもの様子は、子育てや支援の見通しを立てる際にはもちろん、専門家に相談する際の情報共有に使用することも。著者は特別支援教育コーディネーターの安部博志先生。教育現場で実際に使用しながら、専門的な知識がなくても活用できるようアップデートを繰り返して刊行されています。性の行動に関して正しい知識を身につけることは、自分の身を守るためにも他者を傷つけないためにも大切です。そんな性の行動に関しての知識を、発達障害のあるお子さんでも学びやすいよう具体的な指導方法とともにまとめた書籍です。月経指導用グッズ、性感染症の液体実験、恥じらいやマナーの学習用カードなど指導に使用できるアイディアも多数紹介されており、性教育の実施に活用できます。子ども自身が考えられる4コマ漫画形式のワークもあり、日常の中で遭遇するかもしれない問題を学んでおく際にも役立てられるので、支援者だけでなく保護者が読んでも参考になる一冊です。さまざまな感情がうまれる毎日の中で、自分の感情とうまくつき合うことが難しい子どももいます。そして感情との向き合い方の中でも、どのように感情を言葉にすればよいかが分からなかったり、感情のコントロールが苦手であったりと、困りごとの種類も多様です。この本では、場面ごとに自分や他者の感情に気づき、感情を調整すること、友達とうまく関わることなどの方法やコツを学ぶことができる50ワークが、さまざまな場面設定に合わせて紹介されています。お子さんが気持ちを大切に育んでいけるよう、一緒に読み、活用してみましょう。将来就職できるのか、ひとりで生活していけるのか――大人になる前に身につけて欲しいことはたくさんありますが、どのように教えていけばよいのでしょうか。本書では、思春期の子どもに身につけてもらいたい身だしなみや家事、お金やスケジュールの管理、コミュニケーション方法などの具体的なスキルの教え方が紹介されています。また、家庭学習、ゲームや動画サイトの閲覧など気になる人が多いテーマについて、実際のご家庭での取り組みやエピソードを紹介するなど、実用的な内容を多数取り上げていることも特徴です。悩みや子育ての難しさに寄り添いながらも、将来に向けて踏み出す保護者をサポートしてくれます。お子さんの日々の学習をもっと学びやすく!苦戦するお子さんも多い時計の読み方を、特別支援学校教諭が日々の指導の中で作成した教材をもとにスモールステップで学べるワークです。短針、長針をステップを分けて読む練習をしたり、前半はメモリの数字が細かく振られていたりと、段階にわけた補助も活用しながら理解を深めることができます。「がんばりシール」「ごほうびカード」もついており、お子さんの達成感を大切にしながら学習をすすめられそうです!視覚に障害のある子どもたちを教える教員で構成される日本視覚障害社会科教育研究会がつくった、使いやすい工夫が詰まった「みんなの地図帳」。必要な情報だけに絞り、色使いも配慮しているのでシンプルで見やすく、また図の読み方を身につけやすいレイアウト設計にもこだわっているため、情報を探し出すのが苦手な方でも使いやすいデザインになっています。1ページあたりの情報量は減らされていますが、小学校と中学校の学習内容はすべて記載されており、学校の学習にも活用できます。
2020年01月20日私たち家族はオーストラリア在住で全員日本人です。長女は英語が理解できていません。「子どもは柔軟性があって英語をすぐ覚える」と知人から聞いて、長女を保育園に入園させました。しかしわが家の長女はそうではありませんでした。子どもの個人差って大きいと感じた体験をお伝えします。 英語環境に慣れさせなきゃ!4歳になる年から現地の幼稚園へ入園予定だったのですが、英語をまったく理解できていない当時3歳の長女を心配して、今のうちに保育園に入れて英語環境に慣らそうと夫婦で話し合いました。 ママ友から「子どもは英語を覚えるのが早い! 環境適応力がすごい! うちの子は1カ月ほどから英語が出てきた」と聞いて「長女も案外、早く慣れるかな」と不安ながらもどこか期待していたのです。 登園拒否! 誘拐さながらの登園光景言葉も理解できない、ママもいない、知っている人が誰もいない、ランチは園が用意する長女の苦手なピザやポテトフライ。保育園がどのようなところかを理解した長女は、週2回の保育園を全身全霊で拒否しました。 わが家から徒歩圏内の園だったので交通手段は徒歩。バタバタと手足を動かし泣きながら抵抗する長女を抱えながらの登園光景は、まるで誘拐しているようでした。 園での様子は?いつも登園を嫌がってばかりの長女。保育園に通い始めて2週間ほど経ってから、お休みの日も毎日長女は「今日、保育園の日?」と不安そうに聞いてくるようになりました。 園での様子を先生に聞くのですが、毎回「今日もずっと何もしゃべらず椅子に座っていました」と言われました。どうやら長女は園でのセーフティーゾーンを見つけ、ランチ以外の時間を自分のセーフティーゾーンで椅子に座って私のお迎えを待っているようでした。それが4カ月ほど続き、私はだんだんと「この登園に意味はあるのか?」と疑問を持ち始めました。 保育園をやめよう!長女が園で楽しめていない様子を聞くのもつらかったですし、来年から幼稚園が始まると数年間は現地の英語の学校に通うんだからと思い、半年経っても保育園に慣れなかったら退園させようと決めました。結果、長女は英語力も伸びなかったし友だちもできなかったので退園し、幼稚園が始まるまでの日々を楽しく過ごすことにしたのです。 ほかの子どもがすぐに英語環境に慣れたからといって、長女もすぐに慣れるわけではないんだと痛感しました。ましてや長女はとてもシャイな性格です。子どもの個人差ってこんなに大きんだな、長女に合った英語の学ぶ方法があるはずだ! と考え直すきっかけにもなりました。 著者:藤原 にじ二児の姉妹の母。兵庫県出身、オーストラリア在住。自身の経験と感性をもとに執筆活動中。趣味はイラスト、漫画を描くこと。旅行も大好き!妄想の中でも旅行に行く。
2020年01月09日4周年を迎えたLITALICO発達ナビ!発達が気になる子の保護者や支援者の居場所にUpload By 発達ナビ編集部LITALICO発達ナビは2016年1月26日、発達障害ポータルサイトとしてオープン!2020年1月26日で4周年を迎えます。・発達障害について分かりやすく伝えるメディアに・発達が気になるお子さんの保護者や支援者の皆さんが悩みや不安の解決のヒントを見つけられるように・日本の、世界のどこに住んでいても仲間と出あえる場所にそんな想いで、運営してきました。現在、会員数は15万人を超え(2020年1月8日現在)、多くのユーザーのみなさまにご利用いただいています。発達ナビには、今年度スタートした新しい機能の「ダイアリー」をはじめ、様々な機能があります。■ダイアリー子育ての記録や日々の想いを綴ることができる日記機能。公開範囲を選ぶこともできます。新たにハッシュタグ機能もつき、キーワードでの検索もしやすくなりました。悩み事のヒントを他のユーザーの皆さんの投稿から見つけたり、仲間を見つけやすくなるハッシュタグ機能も、ぜひ活用してください■タイムラインユーザーさんが自分の気持ちや日々の出来事をつぶやき、他のユーザーさんと交流できます■みんなのアンケート発達ナビからのさまざまなテーマのアンケートに参加。他の回答も見られるコーナーです■Q&Aユーザーさんが自分の聞きたいことや悩みを質問できます。投稿に対して他のユーザーさんから回答が集まります■コラム当事者ママの体験談や専門家のコラム、発達障害についての概説コラムやニュース記事が読めます■コミュニティユーザーさん同士が交流できるコミュニティがたくさんあります■親子のヒント子どもの困りごとに関して、臨床心理士や作業療法士の専門家がヒントを紹介!イラストつきで対処法が分かります■施設情報発達が気になる子どもたちが利用できる全国の施設が検索できます4周年を迎え、さらに機能の充実を予定しています。2,000を超える掲載コラムをより検索しやすくする準備も進めています!発達ナビに出あって、どう変わった?ユーザーアンケートから2020年の元旦から、発達ナビではユーザーの皆さまにアンケートを行っています。「発達ナビに出あって、どう変わった?」「発達ナビがどんな風だったらもっと使いやすい?」というテーマのアンケート、皆様から、さまざまな声をお寄せいただきました!その一部をご紹介します。リアルな世界にはくつろげる居場所はなかったり、違和感ばかりを感じていたけれど…。コラムなどで様々な知識を得ることができたり、ダイアリーやタイムライン、Q&Aなどで他の保護者の皆さんの意見や体験談を知ることで、一人じゃないと勇気づけられ、お子さんとの関係もよくなった、という方もいらっしゃいました。毎日かかってくる学校からの電話。クラスのお友達の家に謝罪や、壊してしまった物の弁償。大騒ぎや、耳を防いで座り込む姿で授業に参加出来ていない姿を見る授業参観…。リタリコ発達ナビに出会い、自分だけが悩んでいる世界から、視界が拡がり大袈裟かも知れないけれど、独りじゃないって感じる事が出来ました。一生懸命に言い聞かせ○○しなさいってガミガミな母から、息子の気持ちを聞き解決策を一緒に考える母に成長出来たのも、リタリコ発達ナビのお陰です。学校で、初めてやる事への不安。家に帰ってからの母のガミガミ。息子からしたら、くつろげる場所も無く拷問の様な日々だったに違いありません。あの拷問の日々から、脱出して、息子の成長も相まって、現在は、内服薬が無くても、何一つパニックになる事や大きなトラブルは無い状態迄に成長しました。(のっぺさん)発達ナビで一番助かっているのは、同じような方の声をたくさん見ることができることです。同じような質問を見ても、大手検索サイトの回答はいわゆる「定型の子」向けの教科書的なものが多いと感じます。その点、こちらでは「発達に難がある子」向けの回答なり体験談だったりするので、参考度合いが全然違います。これだけ同種の母が集うところも少ないのでは?今では、PC立ち上げてまず開くのがこちらのサイトになりました。苦労しているのは自分だけではない、といつも勇気をもらっています。(Reiさん)基礎的な知識を深める内容から、実体験を元に書いていただいたたコラム、そしてみなさんのタイムライン。一人として同じはなく人それぞれの特性がある中、悩みながらも前進されている皆さんの存在に勇気をもらっています。自分ひとりではとても調べきれない色々な事がここに集約されていて、大変助けられています。(ゆっきーさん)気持を書き出すことで整理でき、落ち着くことができるという方も多くいらっしゃいます。新しくリリースした「ダイアリー」は、子育て記録として、仲間との交流ツールとして、活用いただけています。気持ちを吐き出す場所。日記にだったり、Q&Aだったり。誰かに聞いてもらっていると思う事に救われる。書いたり読んだりしてるうちに気持ちが落ち着く。(にこにこぷんさん)ダイアリーしか活用できてないですが、コラムもとってもお勉強になっています。周りに話せないことをたくさん書かせて頂いて、共感して頂けていいね!をもらい「自分でだけ悩んでるわけじゃない」と思えます。(ルーシーさん)実生活でも、発達ナビでユーザーの皆さんからの後押しで大きな一歩を踏み出せたという人も。一番大きな変化は、発達グレーというやつかも。と疑い、学校へそう伝えているものの、専門機関へ繋ぐ勇気が持てず、また繋げる方法も分からず居ましたが、こちらで皆さんに背中を押して頂き、学年主任の助言を得て、小4の2学期になって初めて市の専門機関と隣市の児童精神科受診に繋げる事ができた事です。大きな一歩でした。(ヒヨコさん)発達ナビユーザーとの交流の中で、お子さんのペースを大切に、自分らしく成長していければ…と自然と思えるようになってきたという声も寄せられました。心の拠り所ができました。身近な人達には愚痴りづらい事もこちらでは吐き出せるし、皆さんからアドバイスも頂けます。子供の事も今までは、定型に近づけたい!と言う気持ちが強かったのですが、LITALICOさんに出会い、気持ちを大切にしてこの子のペースで成長していけば良いんだ。と変わりました。今まで、一人で悩み孤独だった気持ちが少し癒されたように思います。同じように悩み試行錯誤している仲間がいる!と勝手に思わせてもらい、頑張る気力にしています。(はむはむさん)変わったこと…意識でしょうか。一年と少し前の私は思いやりの気持が持てるようになって欲しいと息子に望んでいたけど、今は自分らしく生きられるようにと願っています。上っ面しか見てなかったなと思います。リタリコのおかげで理解が深まりました。受診予約を待たずして的確なアドバイスをたくさんもらえたり、どんな時間帯でも吐き出せたり、交流させてもらえたり、本当に助けられています。(ニナさん)いつでも寄り添ってくれる仲間、戦友に出あえたという声もたくさんありました。リタリコに登録した頃の息子は深夜3時まで眠らないか深夜3時に起きるか、しかも私を巻き込む形のこだわり有り、という状態でした。どんな破天荒な時間にタイムラインを更新しても5分以内にハートがつくリタリコで顔も知らない戦友に出会えました。ありがたい事です。(ロレスカトックスさん)ナビに出会えて変わった事は、一人で抱え込まずに助けられたり、支えられたり、理解されない悩みに理解されたり、本当に嬉しい世界ができた事。リアル世界もこうであって欲しい。(梛丹さん)同じように子育てに悩みながらも懸命に子育てをする仲間だからこそ、ダイアリーのコメントも、Q&Aやコミュニティでのやりとりも、あたたかで思いやりある言葉であふれています。こうした思いあえるつながりが、社会の中でもあたりまえになるように。みなさんの寄せてくださった言葉から、発達ナビも、もっと発信をしていきたいと思いました。これからの発達ナビ、どんな機能や運営を期待する?機能や取り組みについても、ご意見をたくさん寄せていただきました。その中から一部をご紹介します。発達ナビでは、年に1回行うフェスタのほか、企業の皆さんとのコラボイベントや、りたりこ研究所等が行うワークショップのご案内など、様々なリアルな場で集えるイベントも実施しています。そうしたイベントにご参加いただいた方からもご意見を頂きました。参加させて頂いたイベントではVR体験を受けさせて頂き、瑠美の感覚の一部を知る事ができました。VR体験については、色々な子供に触れ合う事がある人たちを中心に、どんどん体験をして、理解が広まれば良いと思います。また、VRが難しい人向けに普通の画面でも体験できるようなものがあれば、小学校等の道徳に役立てられるのではないでしょうか。(飛竜 翔さん)新機能のダイアリー等への機能改善のご提案もいただいています。ダイアリーは、より使いやすくなるよう、順次機能開発を行っています。ダイアリーでは、記事の削除、投稿途中の書き込みの自動保存や、投稿月ごとにみられる機能等の準備も進めています。ご期待ください。ダイアリーの、公開非公開切り替え機能が便利で重宝しています。上書き編集で対応していますが、記事の完全削除ができるといいかなと思います。(まどからさん)やコミュニティで、長々とコメントを書き込んでいざ投稿って時に真っ白になって消えてしまう時が多々あり心が折れそうになった事があります。あれってどうにかなりませんか…(モジャ子さん)検索性やコンテンツへのご意見もいただきました。既存コラムの検索しやすくるす取り組みを行っています。また、動画コンテンツなどコンテンツの幅も広げていますが、こうした新しいコンテンツにもアクセスしやすいサイトにリニューアル予定です。息子が今後色々な壁にぶつかることが出てきても、何かの打開策は何も知らなかった時からすれば、安心して見つけられそうです。今後もつぶやける環境の継続と、年齢別での悩み相談や解決法、選択肢の数々なんかを検索しやすく見られたらなと思っています。(ゆきさん)専門家の方に質問できるコーナーがあれば嬉しいです。あとは、「こういうケースにはどう対応しているか?」などをたくさんの例が知りたいので、アンケートをもっと充実させてもらえたら嬉しいです。カサンドラについてはコラムが一件あった様に思いますが、ここに登録している親、本人のケアについてももっと取り上げてもらえたら、心が救われる親が増えて、結果、子どもに良い影響が出るのでは?と思っています。(らららさん)知的障害が無いと、公的支援も少なく、対応方法を相談センターも、病院も誰も教えてくれません。でも、本人も家族も支援を必要としています。少しでも、不登校になる子ども減るように。自分の夢をあきらめずに、進んでいけるような環境があったらと思います。(上記にともなう情報や参考事例などがあるとたすかります)(ひーちゃんさん)今年度より配信スタートした動画コンテンツでは、アンケートで募集した皆さんからの質問を専門家にインタビューし、ご紹介する企画なども行っています。今後は、ダイアリーなどを活用して、より双方向型のコンテンツを作っていくことができたらと考えています。発達ナビでは、今後も幅広いコンテンツをご用意し、さらに皆さんそれぞれにとって必要な情報をより簡単に見つけられる仕組みを準備しています。ぜひ4周年を迎えた発達ナビにご期待ください。さまざまなSNSアカウントでも情報発信中!発達ナビでは、FacebookやTwitterのほか、InstagramやLINEなどのSNSでも情報を発信しています。ぜひ、活用してくださいね。インスタグラム皆さんの「発達ナビに出あって変わったこと」「変わるといいなと思っていること」をシェアしてください発達ナビを活用いただくことで変わったこと、変わるといいなと思っていること、まだまだ募集中です!をぜひお寄せください。「発達ナビと出合って変わったこと」「こんな風に使っています」「こんな機能があったらうれしいな」etc…シェアの方法は2つ!ダイアリーでシェアいただく、もしくはアンケートにご回答いただく形で受付ます。ダイアリー投稿の場合は・公開範囲を「全員に公開」にする・タイトルに【4周年アンケート】を入れる形でご参加ください!
2020年01月09日完全に“赤ちゃんの首がすわった”って、何で判断すればいいの? 首がすわってきたことはわかるけれど、まだグラついているし……。私と同じように確信が持てないママもいるはず! モヤモヤした気持ちと、小児科の先生に聞いて納得した判断方法をお伝えします。 3~4カ月健診。首のすわりは9割生後4カ月になった娘を健診に連れていくと、先生から「首は9割すわっている」と言われました。そのため、あとの1割はすぐだろうと簡単に考えていました。ところが、それから何週間経っても変化がありません。 ある日、娘をお風呂に入れた際、背中を洗うためにうつ伏せ状態で抱っこすると、娘は一生懸命首を上げています。そして、少し左右に首を動かす仕草が見られました。これって、“首がすわった”ってことじゃないの!?と驚きました。“首がすわった”という判断の目安は何?!夫にお風呂の一件を話すと、「まだまだ。首がグラつくよ」と否定されました。たしかに首は安定していないように見えます。では、いつ赤ちゃんの首はすわるのでしょうか? 本を読んでもネットで調べても親に聞いても、首がすわったと判断するのは、「首がグラつかなくなったら」との回答。縦抱きにすると、大きくグラつくことはないものの、安定感はありません。いったい、いつになったら首がすわるの!?と、モヤモヤした気持ちが続きました。 先生があっさり判断。もうすわっていた!健診から1カ月後、予防接種のために病院を訪れました。兼ねてから気になっていた首のすわり具合を聞くと、「もう完全にすわっているよ」とあっさり回答。 「え? まだ少しグラつきますよ?」と驚く私に、「大人だってグラつくことはあるよ! グラつくのは当たり前。首を左右に動かしているでしょう? これは完全にすわっているからだよ」と言われました。たしかに! モヤモヤした気持ちが一気に晴れた瞬間でした。 拍子抜けするくらい、それは単純なことでした。初めての育児で解らないことだらけ。恥をかいてもいいからどんどん聞いて、ママとして成長していくのだな……と実感した経験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:永山たまこ1歳女児の母。3回の流産後、不育症の治療をえて高齢で娘を出産。現在は仕事と育児に奮闘中。愛犬と娘を連れて散歩に行くことが日課。
2019年12月28日8月に1歳となった次男は、先天性の外耳形成不全という診断を受けています。また、生まれてすぐの聴力検査をパスすることができず、中度難聴との診断を受け、大学病院の難聴外来を受診中です。受診や検査の様子、家族の思いなどについてお伝えします。 診断、受診までの経緯出産後、産院で外耳形成不全との診断を受けた次男。大きな産声の次男を見つめ、うれしさと不安が同時にわき上がる感覚を鮮明に覚えています。その後の聴覚検査をパスできず、大学病院への通院が決まりました。 1回目の診察は、問診と検査の予約だけというもどかしいものでした。4度の通院で4種類の聴力検査をおこない、中度難聴と診断されました。次男の未来を考え、親としての責任と不安に押しつぶされそうになりました。 家族の気持ちの変化診断を受けた直後は、受け入れる難しさや焦燥感に襲われました。義母は、ふとした瞬間に「かわいそうだ」「どうして」という言葉を発し、その言葉を聞くたびに体がこわばったことを覚えています。 それでも、夫婦で治療方法や次男の成長過程への影響などについて情報を集め、通院の回数を重ねました。次男の症状や考えられる成長への影響を家族間や医師と相談し、ポジティブな感情で向き合えるようになってきました。 障害とともに生きる覚悟次男の中度難聴は改善するかもしれないし、一生そのままかもしれません。今後、定期的な受診を続けて様子を見ていくこととなっています。一方の外耳形成不全については、ある程度体が大きくなった10歳ごろに外耳形成の手術をすることができるそうです。 いつか次男にとって困難なことが訪れるとき、親として本人に寄り添い、心身をケアし、家族全員で本人が安心感を得られる家族をつくることを、パパや義母と確認しました。 現在、次男は1歳となりました。保育園に通い、周りの人を意識するようになりました。他者との関わりが形成され始め、本人が自分と他人の耳が違うと気づくとき、しっかりと寄り添い、本人の支えになれるような母でいたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:簗田智花4歳の長男、2歳の長女、1歳の次男との育児ライフを楽しむ34歳の母。現在は、仕事と家事、育児に奮闘中。ドライブ、スポーツ、スポーツ観戦が趣味のアクティブママ。
2019年12月27日現在5歳と1歳の4学年差の姉妹を育てています。本当は2歳差で欲しいと思い家族計画をしていたのですが、なかなかできなかったり、流産を1回経験したりして、結果的には長女が3歳の誕生日を迎えたころに次女を妊娠しました。今回は、4学年差でよかったと思う点と、大変だと感じる点について述べたいと思います。 よかった点① 下の子とゆっくり過ごせる長女が年少の夏に次女が生まれました。長女が幼稚園に慣れたころに次女が誕生したということは、私にとっても長女にとっても良いタイミングだったのではないかと思います。 長女が登園している間は次女とお昼寝するなど、ゆっくり過ごすことができました。長女も幼稚園に行けば友だちと遊べて、良い気分転換になったみたいです。私の体力がまだ戻っていなくて、長女の赤ちゃん返りが大変なとき、幼稚園の存在には本当に助けられました。 よかった点② 長女は自分のことができる長女は3歳になると、食事やトイレや着替えなどの身の回りのことがある程度自分でできるようになっていました。もし、長女がもっと小さいころに妊娠していた場合、抱っこして椅子やトイレに座らせたり、かがんで着替えさせたりと大きなおなかでのお世話は大変だっただろうと思います。 もちろん、赤ちゃん返りをして、できるのにやらないということはありましたが、私が本当につらいときは状況を理解し、わがままを言うことはなかったので助かりました。 大変だった点① 赤ちゃん返りが大変長女は繊細な子だということもあり、赤ちゃん返りがとても大変でした。「きょうだいの年齢が近いより、離れているほうが赤ちゃん返りが激しい」と先輩ママたちから聞いていたので、きょうだいの育て方に関する本を読んで参考にしました。 例えば、次女を叩いてしまうというような、直接次女にあたることはなかったのですが、おっぱいをあげることを嫌がるので、授乳中は長女に話しかけるなど精神的ケアを怠らないように心がけていました。 大変だった点② 遊び方が全然違う4歳離れていると、できることも楽しいと思うことも全然違います。長女にとって楽しい遊び場は次女にとっては遊びづらく、逆に次女にちょうど良い遊び場では長女は退屈してしまうので、どこにおでかけするかは悩みます。また、家で遊ぶにしても長女のおもちゃは細かいものが多いので、最近まで次女の誤飲の心配が絶えませんでした。 わが家は最初から4歳差にしたいと思って子作りしたわけではないのですが、子どもたちの様子や自分のキャパシティを考えると、この年齢差でよかった気がします。最近では2人が会話しながら遊ぶようにもなり、その姿に癒されています。 著者:小川恵子5歳と1歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2019年12月26日発達ナビユーザーのたくさんの声を集めてできた、第1弾のコラボグッズ2019年度、発達ナビ×フェリシモによる、発達障害フレンドリーなコラボグッズ企画。この第1弾のコラボ企画では、みなさまの声を元に作った『メッシュリュックインナー』『メッシュお財布ポシェット』『タグカバーシール』『提示カードホルダー』の4つの商品がデビューしました。Upload By 発達ナビ編集部視覚優位なお子さまに向けて、忘れ物防止となるように作られたリュックインナーは、すぐに大人気に。TVで取り上げられたり、SNSでも話題となりました!2020年度、第2弾コラボ企画の実施が決定!皆さんの声をぜひお寄せください「これ、とてもいい!」「大人でもうれしい。」「さらにもっとこうなるといいな!」などたくさんのお声を受け、2020年度にも、第2弾となる新たなコラボグッズづくりにチャレンジすることになりました!さまざまな困りごとをお聞きし、よりたくさんの人たちが参加できるコラボ企画にしたいと思っています。そこで、「こんなことで困っている!」を解決できる”発達が気になるお子さまやママパパが快適に過ごせるためのグッズづくり”に関するアンケートをさせていただきます!アンケートやモニター調査などを通して、皆さんと一緒にグッズを作っていきたいと考えています。ぜひみなさんのご意見をお寄せください。アンケートへの回答は下記のボタンから!
2019年12月20日私は現在、3歳になる長女と生後7カ月の次女がいる2児の母親ですが、子ども2人共に出生体重が4,000g前後というビッグベビーでした。ビッグベビーならではの妊娠中の体験談についてお話しします。 1人目の出産、長女のケース正直に申し上げると、私自身が妊娠前から肥満体型で(身長157cm、体重63kg)、BMIでいえば、肥満と標準の境目ギリギリ……という体型。そのため、長女を妊娠したときは医師に「できる限り妊娠中は太らないように。妊娠中の体重増加は8kgまでが目標です」とはっきりと宣告されました。 しかし食べることが大好きな私は、なかなか食事管理ができず……。また、妊娠初期は食べづわりで、フライドポテトとパンしか受け付けないという偏食もあってか、体重はどんどん右肩上がりになっていきました。 3,900gで生まれた長女妊娠中期には、すでに妊娠前から5kg増加しており、1カ月で2.5kg太ったことも。結局、妊娠期間中は11kg増となりました。そして、おなかの中にいた長女はといえば、妊娠中期ごろからぐんぐん推定体重が増えていき、妊娠後期に入るころには常に成長曲線が上限ギリギリ。 一番気がかりだったことは「頭囲が大きい」こと。医師にも「頭が大きいから自然分娩するには微妙なところだけれど、なんとか自然なお産で頑張りましょう」と励まされました。しかし、妊娠41週まで自然陣痛を待ってもまったく来ず、結局妊娠41週2日に計画入院し、陣痛促進剤やバルーンなどありとあらゆる方法を尽くして4日間という難産の末に長女を出産。出生体重は3,900gでした。 次女のときは自分から計画入院を志願2人目妊娠前の私の体重はさらに増えており、なんと69kgでした。心配なのは長女の難産の記憶。「また、あんなにお産が難航してしまったらどうしよう……」と常に頭をよぎります。そしておなかの中にいる次女の成長の経過を、長女の母子健康手帳と見比べ様子を見ていました。 そして、妊娠中期ごろから、やはり長女のときと同じように、毎回、成長曲線の上限ギリギリのところをいくようになりました。しかし長女の難産の悪夢がよみがえった私は、思い切って「妊娠40週になったら入院して、陣痛促進剤を使ってください」と志願。絶対にまたビッグベビーが生まれてくると確信していたのです。 私のお産の結果ですが、次女は妊娠40週3日で生まれて分娩時間は8時間という、長女と比べると圧倒的に短い時間で産むことができました。そして次女の出生体重は4,030gで、やはり嫌な予感は当たっており、少しでも早く産むことができてよかったと感じています。2回目の出産ともなると、出産経験があるので判断力や勘といった能力が上がり、お産に対しても合理的な判断ができました。すぐに医師に相談できたことがスムーズなお産に繋がったと実感しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身が毒親に育てられた。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月16日こんにちは、保育士の中田馨です。4~5カ月ごろの赤ちゃんは、体つきがしっかりしてきて肉つきも良くなり、ふっくら、まさしく「赤ちゃんらしい体型」になってきます。感情表現も豊かになってくるこの時期、大人とのできる遊びもさらに広がってきます。 今回は、4~5カ月の赤ちゃんの成長・発達を見ながら一緒にできる遊びを紹介します。 4~5カ月の赤ちゃんの発達4~5カ月ごろの赤ちゃんの体の発達として大きなポイントは、「首がすわる」ということ。うつ伏せになって頭をしっかり立てて周りをキョロキョロ見るようになります。そばに興味のある物があると手を伸ばしてつかもうとする仕草もします。掴んだものは口に入れて舐めて感触を確かめます。周囲への興味も増し、好奇心いっぱいに目で追います。 あやすと手足をばたつかせながら笑い、気に入らないことがあるとのけぞって泣く姿など、さまざまな感情表現ができるようになってきます。「あ~あ~」「う~う~」などの喃語も盛んに言います。また、昼夜の区別がはっきりしてくるので生活リズムが徐々に整い始めます。 4~5カ月の赤ちゃんと遊ぶときのポイント4~5カ月の赤ちゃんと遊ぶときのポイントは3つです。色々なことに興味が出てくる分、ママやパパが見守るということも大切になります。【1】赤ちゃんの興味を引きだし五感を刺激する周りへの興味関心が増すこの時期ですので、赤ちゃんの五感を刺激する遊びを取り入れてみましょう。【2】少し豪快な遊びも取り入れ始めるパパやママと一緒に全身を使った少々豪快な遊びも取り入れてみましょう。 【3】一人遊びができるならそーっとしておく一人遊びが少しずつできるようになってきます。一人で熱中して遊んでいるときは、そっとそばで見守りましょう。この時間がママのリラックスタイムにもなります。 4~5カ月の赤ちゃんとの遊び方では、具体的に保育所ではどんな遊びをしているかを紹介します。 ここまで届くかな目の前に見える興味のある物に手を伸ばして取ろうとする赤ちゃんの発達を生かして、もう少し手を伸ばせば届くというところにおもちゃなどを置きます。手を伸ばして頑張っている赤ちゃんを「頑張れ!頑張れ!」と応援しましょう。 見て聞いて触って五感を刺激する遊びを赤ちゃんはとても好みます。例えば、ビニール袋をシャカシャカさせると、不思議そうな顔をして興味深げに音を見て感じます。赤ちゃんも一緒にシャカシャカ触れて音を出してみましょう。 おひざでジャンプ・おなかでゆらゆら体を使ったダイナミックな遊ぶも少しずつできるようになってきます。赤ちゃんの首がすわっていたら、こんな遊びもおすすめ。おひざでジャンプは、ママが座ったまま抱っこして、赤ちゃんの両脇をもってジャンプ! おなかでゆらゆらは、ママが仰向けに寝てその上に赤ちゃんがうつ伏せに寝かせ、抱きしめながら左右にゆらゆら。「大好き、大好き。コチョコチョコチョ!」とくすぐると、よく笑ってくれます。抱っこすることで安心感も与えます。 遊ぶついでに発達を確かめてみよう遊ぶついでに赤ちゃんの発達も見てみましょう。 ・首のすわりをチェック赤ちゃんを抱き上げるとき、うつ伏せにするときに首のすわりのチェックをします。 ・腹ばいの様子をチェック首がすわったので、腹ばいで遊べる遊びを取り入れます。その際に腹ばいでどれくらい胸を上げられるか、何分くらい遊べるかなどをチェックします。・どんな反応をするかチェック赤ちゃんによって遊びへの反応は様々。キャッキャと声を出して笑う子もいれば、にやりと笑う子もいます。「うちの子はこのタイプだな。嬉しそうにしているのはこの遊びだな」ということが分かると、遊びが広がります。 反応がポンッと返ってくると、ママとしては嬉しいことです。この時期だからこそ楽しめる赤ちゃんとのふれあい遊びを楽しんでくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2019年12月15日個人差はありますが、生後8カ月ごろになると「後追い」が始まる赤ちゃんもいると思います。「この世の終わりか!?」というほど激しく泣きますよね。ママの姿が見えないと赤ちゃんはどうして泣くのでしょうか? 今回は、わが子の後追いについてお伝えします。 ママの姿が見えないとどうして泣くの?特に後追いが激しかったのは息子でした。ちょっとトイレに行くだけでも「ギャーッ!!」と泣き出します。いつもベッタリくっついていなければならないのか……。そんな状況に、当時は疲れ果てていました。 でも今振り返ってみると、息子は大泣きをして私のことを求めていたのだと感じます。ほかの人との区別がつき、ママとの愛着関係が築かれている証拠だったのです。大泣きされてしまうと大変ですが、むしろ幸せなことだったと今になって思っています。息子と対照的に娘は後追いをしない!?一方、きょうだいでも性格はその子によって違うもので、娘の場合は後追いで大変な思いをしたことがありません。突然、そばを離れても泣いたことはありませんでした。 ところが、ある日のことです。娘のそばを離れて数分してトイレから戻り、娘を見ると、不安そうに指をギュッと握る姿が目に入りました。そのとき、娘は後追いをしないのではなく、グズりが表面に出ていないだけであると気付きました。すぐに娘を抱きかかえ、「ひとりにさせてごめんね」と謝りました。 そばを離れる理由を伝える、ママの姿が見える場所に移動させる生後8カ月ごろの赤ちゃんは、ママの姿が確認できないと安心できない子も多いと思います。きっと「ママに一生会えない」とまで感じてしまうのかもしれませんね。 そこで、私がまず気を付けたことは、「そばを離れる理由を必ず伝えること」です。まだ言葉を理解できなくても、私が何かを伝えようとしていることは感じとるのではないかと思います。それでもはじめは泣いてしまいますが、成長していくうちに伝えたいことをだんだんと理解できるようになりました。 そばを離れる理由を説明するほかにも、ママの姿が見える安全な場所に移動させることもひとつの方法だと思いました。大泣きされるとママも疲れてしまいます。ときには、少々泣かせておいても急いで家事を終わらせるなど、割り切る気持ちが必要なときも。周りの協力も得ながら、ひとりで頑張りすぎないようにしたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年12月14日待望の第一子、生後1カ月の瑛麻(えま)ちゃん。 ママは妊娠8カ月のときに退職し、現在は専業主婦。赤ちゃんが寝ている間に自分の好きな映画を観たり、得意な料理に腕を振るったり……。初めての育児を肩肘張らずに楽しんでいるアクティブ派ママ、瑛麻ちゃんママの1日のスケジュールをご紹介します。 瑛麻(えま)ちゃんママの1日のスケジュール07:30 起床、洗濯、お弁当作り、朝食子どもが生まれるにあたり、サービス業だったパパは土日祝日休みの会社に転職。出勤時間が遅めなので、朝は割とゆっくりめ。お弁当作りは、パパが転職してからの日課です。09:00 授乳09:30 パパ出勤、トレーニングパパが出勤したら、子どものご機嫌をとりつつ自身の筋力トレーニング。趣味でもあるトレーニングは、医師と相談しながら妊娠中もできる範囲で続けてきました。子育ては体力勝負ですし、美容と健康のためにも続けていきたい!10:30 メイク、外出準備 ちょっと面倒でも、天気がいい日はできるだけ外出するように心がけています。11:00 授乳11:30 近くの病院で予防接種の予約&スーパーで買い物12:00 昼食13:00 授乳13:30 犬のお散歩 犬のお散歩も日課。週末はパパも一緒に、3人で小一時間お散歩します。歩きながら、日々のできごと、育児や仕事のことなど、ゆっくり話す貴重な時間。家にいるとつい2人ともスマホをいじりがちになるので、外に出ることが大切!14:00 コーヒーorハーブティーを飲みながら録画したドラマなどを観る日本の歴史ものや、海外ドラマ、映画も大好き。最近は子どもが寝ている間だけのお楽しみですが、ベッドに寝かせると起きるので抱っこしたまま観ていることもしばしば……。そして、抱っこしながら頭の中で今日絶対にやらなきゃいけないことと、明日以降に回せることを整理しています。15:30 授乳16:00 洗濯物の片づけ内祝いの手配、部屋の掃除なども合間にちょこちょこ……。子どもが寝ている時間、空いた時間、隙間時間に家事や用事を要領よく済ませています。17:00 授乳19:00 夕食準備食事は和食かイタリアンが多め。元々夫婦ともにワイン好き。卒乳したらまたワインに合う料理を作って、映画を流しながら、夫婦で会話を楽しむ時間をつくりたい!20:00 授乳21:00 パパ帰宅、夕食パパが帰宅してから、夕食。食事をしながら、今日できたこととできなかったことを共有し、できなかったことは週末に2人でこなすことも多いです。22:00 お風呂 パパの帰宅はいつも21~22時。子どもと触れ合う時間が限られているので、お風呂はパパにお任せしています。23:00 授乳23:30 就寝まだ子どもは寝る時間が定まらず、この時間に起きていることも多いので、その場合は子どもを夫に託して先に就寝。夜中の授乳に備えます。03:00 授乳06:00 授乳 【生後1カ月】瑛麻ちゃん、現在の様子メモ■身長/体重51.2cm / 4,210g■服のサイズ50〜60cm■おむつのサイズSサイズ■睡眠・お昼寝の時間睡眠 0:00〜3:00 3:20〜6:00 6:20〜9:00お昼寝 日中にちょこちょこ■授乳回数9回■おしっこの回数7回■うんちの回数3回 今日を終えて……ママのコメント割とアクティブなタイプですが、長めにお出かけしたり来客があったりした次の日は、メイクもしないで1日自宅でゆっくり過ごすことも多いです。初めての育児ですがあまり大きな心配はなく、毎日の変化を楽しんでいます。子どもとしっかり向き合いながらも、頑張りすぎず、理想を持ちすぎない育児を心がけていきたいです。
2019年12月10日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はハンドリガードに関するご相談です。 Q.ハンドリガードが再開したのでしょうか?もうすぐ生後7カ月になる子どものことで相談です。ここ最近、自分の手を動かしたり表裏にしたりしてじーっと見ていることがあります。これはハンドリガードというものですか? しかし、ハンドリガードは生後3カ月ころにもしていまして、また再開したのです。ハンドリガードはこの時期にもするものですか? 宮川めぐみ助産師からの回答お子さんが自分の手を表裏に手首を回すような仕草をして見ているのですね。自分のその動きを見ながら観察をしているのかなと思います。手首を回すことができるようになっているのはとてもいいことですし、その動きを観察してそれをこれからの生活のなかでも生かすようになっていくのだと思いますよ。今のその様子もハンドリガードになるかと思います。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください ハンドリガードは発達の証!赤ちゃんが不思議そうに自分の手を見つめている仕草をハンドリガードと言います。 赤ちゃんの身近にある不思議な物体「自分の手」。その手をじっと見ていると、動くことに気が付きます。実は、筋肉や脳の機能、感覚器がまだ発達していない赤ちゃんにとっては、動いている手が、自分の動作によるものだという認識はありません。 赤ちゃんはハンドリガードを繰り返すにつれ、手が自分の意思で動かせるということに気づいていきます。指を広げてみたり、握ったり、口に持ってきてしゃぶってみたりしたときに独特の感覚があることに気づき、その感覚と手の動きには関係性があるということを認識していくのです。 ハンドリガードは、脳の機能や筋肉、物を見つめ追視する力など、赤ちゃんの体の機能が順調に発達している証とも言えます。 ハンドリガードをおこなうのはいつからいつまで?生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.01から0.02ほどしかなく、明暗を識別できるくらいの視力だと言われています。そのため、新生児は物の輪郭などを認識することはできず、目の焦点を合わせることもできません。 視力が発達し始め、色や物の輪郭を認識できるようになってくるのは生後2カ月ごろからです。視力が発達することにより、手を認識できるようになって初めて、自分の手を注視したり、手の動きを追視したりすることができるようになります。そのため、ハンドリガードが始まるのも、生後2,3カ月からが多いです。 ハンドリガードは、始めてから1~3カ月でおこなわなくなると言われています。自分の手を自由に動かすことができるようになり、手が自分の体の一部だと認識したことによって、興味は他の物へと移っていくのです。 指しゃぶりもハンドリガードに見られる行動の1つですが、この指しゃぶりがなかなかやめられないという赤ちゃんもいます。そんなとき、「うちの子はなかなかハンドリガードをやめない」と思うかもしれませんが、ハンドリガードの指しゃぶりと、普通の指しゃぶりは、同じ動作でも違うものです。 ハンドリガードとしての指しゃぶりは、口に触れたものに吸い付くという吸綴反応で、たまたま触れた指に吸い付いたり、指の感触を学んだりしている状態です。ハンドリガード以降の指しゃぶりは、安心感を得るためや、生え始めた歯がかゆいときなどにおこなわれます。 ※参考:基礎知識「ハンドリガードはいつから? しないけど大丈夫? 疑問を解決!」【監修:助産師 REIKO】
2019年12月05日現在5歳になる娘は、食べやすいように工夫をしても手作りの離乳食をほとんど食べてくれず、私は本当に悩んでいました。レトルトの離乳食なら比較的食べてくれるけれど、できれば手作りの離乳食を食べさせたくて、使うのは最小限に留めていた私。義母が作った煮物も食べない娘にイライラした義母から言い放たれたひと言は、4年経った今でも心のどこかで許せずにいます。 発育は順調生後1カ月からずっと完全母乳で育てた娘。母子健康手帳に載っている成長曲線の平均値よりも常に身長も体重も上回っていたので、発育は順調でした。ただ、生後5カ月から始めた離乳食はなかなか進まず……。 離乳食中期になっても、娘はおっぱいばかり欲しがり、離乳食は食べても1口か2口だけ。保健所の栄養相談で栄養士さんに相談しても、「発育は順調だからあとは気持ちの問題。本人が食べたいと思えるまで気長に待ちましょう」と言われていました。 保育園入園までのタイムリミット娘が食べたいと思えるまで気長に待とうと思っていたものの、生後11カ月から保育園に入ることが決まっており、焦っていた私。 完全母乳で育てた娘は育児用ミルクはおろか哺乳瓶で飲むこと自体を拒否していたので、このまま育児用ミルクも飲めず離乳食も食べられないままで入園させたら、おなかが空いて栄養失調にならないか本当に不安でした。 離乳食を少しでも食べてもらいたい私は、毎日食材や固さ、味つけ、形を変え、試行錯誤しましたが、娘はことごとく拒否。 レトルトは好きレトルトの離乳食は味も固さも赤ちゃんの月齢にぴったりな状態になっているから、たまにならあげてもいいと保健所の栄養士さんからアドバイスを受けていました。そこでレトルトの離乳食も試してみたところ、珍しくパクパクと食べる娘。毎回とは言わないものの、レトルトの離乳食なら完食する日も。 それでもいくら食べてくれるからといって、毎日レトルトの離乳食ばかりあげ続けることには抵抗がありました。レトルトの離乳食をあげるのはおでかけのときだけにして、自宅では毎日手作りの離乳食をあげ続けていました。 「食べないなら無駄」手作りの離乳食をほとんど食べてくれないまま迎えたお正月。家族で義理の実家に泊まりがけで帰省しました。義母が娘にお手製のかぼちゃの煮物を出してくれましたが、断固拒否。申し訳ないとお詫びしながら、レトルトの離乳食を食べさせると2口、3口とパクパク食べる娘。 日ごろ私の作った離乳食もあまり食べないことを夫が伝えると義母はイライラしながら「作ったって食べないなら無駄なんだから、毎日レトルトでいいじゃない!」と言い放ちました。あまりの剣幕に、言葉の意味はわからないはずの娘も号泣。無駄というひと言は、試行錯誤を重ねてきた私自身を否定された気がして、悲しくて何も言い返す言葉が出てきませんでした。 幸い保育園に入園してから娘は今まで食べなかったのが嘘のように離乳食をたくさん食べてくれるようになり、本当に安心しました。手作りの離乳食を無駄だなんて言ってほしくなかったと、4年経った今でも心のどこかで許せずにいますが、義母にとって娘は初孫。今思えば義母も、かわいい孫のために前の晩から一生懸命作った煮物を食べてもらえなかったことが悲しかったのかもしれません。かわいい孫を思う義母の気持ちにも寄り添って、良好な関係性を維持していきたいと思っています。 著者:山本加奈子5歳女児と0歳男児の2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月04日こんにちは、保育士の中田馨です。3~4カ月ごろの赤ちゃんは、体重が産まれたときの2倍になり、体つきもふっくらとしてきます。授乳時間が一定になってきて、飲む量も増えます。昼夜の区別がつき始め、生活リズムが整ってきてママのお世話も少しラクになってきくるころです。 今回は、3~4カ月の頃の赤ちゃんの心と五感をはぐくむ遊び方を紹介します。 3~4カ月の赤ちゃんの発達だんだんと首がしっかりしてきてうつ伏せにすると、腕で支えて首を自分の力で頭を持ち上げることができるようになってきます。「あ~う~」などの言葉の始まりの喃語(なんご)も盛んになりますし、ママやパパの声を聴いたり、顔を見たりすると、声を出して笑うこともあります。 感情表現も豊かになってきます。好奇心が旺盛になるので、動く物や人のことを目で追って、周りの様子をよく観察しています。 例えば、おっぱいを飲みながらでも、周りをキョロキョロ見たりという余裕も生まれてきます。握力がついてくるので、少しの間おもちゃを握れるようになります。軽くて握りやすいガラガラなど持たせてみましょう。 3~4カ月の赤ちゃんと遊ぶときのポイント人や動く物に興味を示す時期なので赤ちゃんが喜ぶ「笑いのツボ」を探してみましょう。赤ちゃんの「笑いのツボ」を見つけたら、それを何度も何度も繰り返します。「何回やったらいいの?」とママがヘトヘトになっても、赤ちゃんはキラキラする目で、ママのしてくれる「楽しい遊び」を待っていると思いますよ。【1】好奇心を膨らませるこのころの赤ちゃんの好奇心をもっともっと膨らませる触れ合い遊びを取り入れます。ママとパパが笑顔であやしてくれることで、赤ちゃんは「愛されている」と感じます。【2】握って遊ばせる握る力が強くなってきますので、さまざまな形や感触のおもちゃを握らせて手のひらに刺激を送りましょう。ただし、このころはまだ自分の意思で手を動かすことが難しい時期です。また、口に手を持っていくこともあります。持たせるおもちゃは、月齢に合った安全なものであることが大切です。【3】体を使って遊ぶまだダイナミックな動きはまだできませんが、少しずつ体を使って遊べるようになってきます。体を使った遊びをすることで、自分の体の認識につながります。 3~4カ月の赤ちゃんとの遊び方では、具体的に保育所ではどんな遊びをしているかを紹介します。 いないいないばあっ!赤ちゃんと遊ぶときの定番の遊びのひとつです。このいないいないばあは、本当によくできた遊びです。ママが両手で自分の顔を隠す。「いないいないばあ」の声と共にママの顔が現れる。この繰り返しですが「ママがいなくなった!」少し不安から「出てきて安心」からスタートし、「必ず大好きなママの顔が現れる」安心感が得られる楽しい遊びになります。 遊びに慣れてきたら、「ばあ」っと顔を出すタイミングを早めてみたり遅くしてみたり。出てくる顔を百面相にしてみたりしてみてください。大喜びしますよ! 喃語でおしゃべり赤ちゃんがベビーラックに座っている状態でも、ママが抱っこしている状態でも構いません。とにかく赤ちゃんと正面に向き合い目を合わせながら遊びます。赤ちゃんが「あ~」「う~」などの喃語を発したら、ママも同じように「あ~」「う~」と言ってみましょう。 赤ちゃんはママが答えてくれたことが嬉しくて、また「あ~」「う~」と言ってくれますので、ママもその度に返事をしてみましょう。ママは「あ~」「う~」だけではなく「そうなんだ」「すごいねえ」「大きな声が出るね」など声かけてもOK。赤ちゃんと一緒にお話ができるので楽しいですよ。 タオルでふんわり大判のバスタオルを使います。赤ちゃんを布団の上にあおむけで寝かし、赤ちゃんの上でバスタオルを大きく上下に動かします。風が来るのとバスタオルの感触が楽しい遊びです。 抱っこしながらスクワットせっかくですので、赤ちゃんと一緒に運動をしていましょう。赤ちゃんを抱っこしたままスクワット。そのあとはツイスト。赤ちゃんがうつ伏せ遊びしているときには、赤ちゃんと向かい合ってママは背筋運動。仰向けで遊んでいるときは隣で腹筋運動。 座って脚を延ばし脚の上に赤ちゃんを寝かし、前屈での「いないいないばあ」など、赤ちゃんの遊びの延長でママも運動ができちゃいます。優しい動きで一緒に遊びましょうね。 遊ぶついでに発達を確かめてみよう遊ぶついでに赤ちゃんの発達も見てみましょう。3~4カ月ごろの赤ちゃんの発達の一つが「ものが握れる」ということ。おもちゃだけではなく、ママの指を握らせてみたり、ガーゼを握ったりさせてみてください。握る力が強くなってきたらガーゼを引っ張り合いっこしてみたりするのもいいですね。いろいろなものに触れて、成長ととともに赤ちゃんの握る発達を確かめましょう。また、うつ伏せ遊びをするときに、最初は10秒で泣いたけど、今日は30秒うつ伏せができた!頭がグンと上がるようになった!など、日々の変化を赤ちゃんと一緒に喜びましょう。 3〜4ヵ月は表情が豊かになり、ママやパパの働きかけに笑ってくれるようになるので、一緒に遊ぶ時間がますます楽しくなる時期。赤ちゃんの喜ぶ「笑いのツボ」を見つけて、親子で一緒に楽しんでくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2019年12月03日現在、5歳になる長男は言葉が遅く、3歳になっても「ママ、パパ」の発語もありませんでした。同い年の子どものおしゃべりばかりが気になり、毎日ネットで発達障害の情報を検索していました。「この子は、このまま一生おしゃべりができないのかな?」と悩んだ日々についてお話しします。 長男がしゃべらない!長男は本当に言葉が遅く、1歳、2歳ではもちろん3歳になっても「ママ、パパ」もはっきりとした言葉で話すことができませんでした。言葉の理解はあり、1歳のころには「おいで」や「ちょうだい」の言葉に反応して行動することができましたが、自分の名前に反応しないなど心配な点も……。 昔のビデオを見ても宇宙人のような喃語(なんご)を話す長男の動画が残っています。最初の子どもということもあって、私はとても悩み、同じ同級生の子どもたちが流ちょうに話すのをうらやましく見ていました。 「男の子は遅いから」、「そのうち話すようになるから」という周囲の言葉を信じて待っていましたが、一向に話す気配がありませんでした。 子どもが話さないのは母親のせい?年齢が上がるにつれ、はっきりとしゃべれない長男に私はとても焦りました。他の同級生の子どもたちに引け目も感じて、一緒に遊ぶこともできませんでした。 絵本も毎日読み聞かせ、言葉掛けもしましたがそれでも発語は増えません。義理の母からは「母親の言葉掛けが少ないからだ」「保育園に入れているからだ」など心無い言葉を言われ「私のせいなのかな……」と悩みました。 毎晩、長男が寝た後にネットで発達障害について書かれたブログやネット記事を読み漁り、長男と同じ症状の子どもを探して一喜一憂するという日が続きました。 療育に通いみるみる話すように当時は長男とおしゃべりする夢を見るほど、悩んでいた日々でした。しかし3歳から「言語遅延」ということで療育に通い、発語の練習をおこなったところ、だんだんと滑舌が良くなってきたのです。そして、4歳の誕生日を目前に他の子たちと同じようにおしゃべりができるようになりました。 今では、幼稚園の先生に「他の子よりも発音が良い」と褒められるほどです。私が当時、言葉の遅い子に多いと聞いていた言葉の爆発というのではなく、本当に少しずつ、いつの間にか言葉が話せるようになっていったのです。 悩んだ日々も後悔しない結果、話せるようになった長男は、月に1度通っていた療育も「問題ない」ということで卒業しました。 「あれだけ悩んだ日々はなんだったんだろう?」「狂ったようにネット検索してる間に、もっとやれることがあったんじゃないか」「もっと他の子どもとも遊ばせてあげればよかった」などと後悔した時期もありました。しかし、今は「私にとっては悩んでいたあの日々も育児の一部だったんだ」と思えるようになっています。 当時の私に声を掛けるとしたら、「この子はもう少しでしゃべるようになるよ」ではなく、「ゆっくりと見守ってあげてね」だと思います。今の私にとっては悩み抜いたことも、子育ての一環だと思えるからです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年12月02日わが家には3人の子どもがいますが、月2〜3回は近くの図書館に行きます。町の小さな図書館ですが、児童コーナーが充実しており、和やかな雰囲気。歩いて行ける距離ということもあり、とてもお世話になっています。長女が1歳のころから図書館に連れて行っているのですが、思いがけず良いことがたくさんあったのです。 自然と本を読むことが好きになる現在、長女は8歳ですが、1歳から図書館に連れて行っています。そのおかげか、本を読むことが好きで学校からもよく本を借りて読んでいますし、図書館でも毎回いろいろな本を借りています。「読みなさい」と教えたわけではなく、小さいころから本が身近にあったおかげで自然と読書が身についていました。 書店は近くにないものの、図書館が家から徒歩圏内にあるという点もよかったのかもしれません。何歳からでも図書カードが作れたため、小さいうちからマイ図書カードで好きな本を借りられるというのも、子ども心をくすぐったポイントだと思います。 想像力が養える現在、次女は3歳で、まだ字の読み書きができません。しかし絵本が大好きで、家でよく広げて読んでいます。その読んでいる様子を観察してみると、字は読めないながらも絵を見ながら想像し、自分でストーリーを作り上げているのです。これは字が読めるようになったら逆にできないことなので、私は興味深く、ときにクスリと笑いながら様子を見ています。 下にいる1歳の弟に自作のストーリーを披露してくれることも多く、弟も次女に「これよんで〜」と絵本を持っていくことが多いです。2人の絵本ワールドが、とてもおもしろいです。 マナーやルールが自然と身に付く図書館では大きい声は出さない、走ったり騒いだりしない、借りた本は大切にする、期限内にきちんと返す、もし破損してしまった場合は正直に話すなど、図書館では大事なマナーやルールがたくさん存在します。小さいうちから図書館に連れて行っているので、そのようなマナーやルールが子どもたちに自然と身に付いているように感じます。 お友だちとばったり会ってはしゃいでしまったり、走って騒いで注意されてしまったりすることもあります。でも、時には私だけではなく図書館のスタッフさんに注意されるのも、子どもたちにとって良い経験だと思っています。 図書館はうるさくできないから⋯⋯と最初は子連れで行くことをためらいましたが、行ってみると案外子どもも多く、楽しめるスポットでした。もちろんマナーやルールは大切なので、少しずつ覚えてもらう良い経験にもなりました。これからも、家族で図書館や読書を楽しんでいきたいです。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年11月15日成長曲線から外れることなく、順調に育ってきた息子。1歳までに歩き、私のまねをして「ママ」と言うこともありました。しかし、まねをしているだけで言葉の意味はわかっていないようでした。1歳半まで意味のある発語が見られないまま健診の日を迎え、そこで発達の相談をし、発達支援施設に通うことになった体験談をご紹介します。 体の発達は順調だったけど…“もしかして、育てにくい子なのかな?”と感じることは何度かありました。生後5カ月のころ、息子を連れて結婚式に参列したときのことです。披露宴会場では私たちの席の近くにスピーカーがあり、音楽や拍手の音がするたびに息子は泣いていました。生後10カ月のころは、かんしゃくを起こすと何でもかんでも物を投げていましたし、知らない人が近づいてきただけで泣くこともありました。すごく警戒心の強い子だったと思います。 集団健診で他の子と比べると…1歳半健診は初めての集団健診で、息子と同じぐらいの子たちが落ち着いているように見えて驚きました。というのも、息子はじっとしているのが苦手だったのです。人見知りが激しく、初対面の大人がいると泣き出すこともしょっちゅうでした。健診は母子で受けている方が多かったのですが、私は夫にもついてきてもらいました。息子は体重計に乗るのを嫌がり泣き叫んでしまったので、夫と一緒に計り、夫の体重を引くという形でおこないました。積み木を積むなんてできるわけもなく、積み木を投げて終了しました。 発達検査を受けることに…健診後に相談し、後日詳しい発達検査を受けることになりました。そのときも人見知り全開で、私が口頭で質問に答え、検査項目のチェックをしてもらいました。予想通り、言葉の遅れが顕著にみられました。意味のある発語がないだけでなく、言葉の意味を理解していないのです。元々意思の疎通ができていないと感じていたので、あまりショックではありませんでした。それよりも今後どうするべきかを教えてもらえることに安心していました。 安心した専門家の言葉紹介してもらった発達支援施設に初めて行ったとき、「お母さん、よく頑張っていますね」と言ってもらえたことで、私の育て方が悪いわけではないのだとホッとしました。2歳9カ月になった今は発語が増え、人見知りもなくなり、簡単なコミュニケーションがとれるようになりました。今でも偏食や感覚過敏な部分はありますが、お友だちと仲良く遊ぶことができています。 わが子が発達障害かもしれないと思うと不安になり、何度も検索しました。発達のスピードも、タイミングも、子どもによってそれぞれ違うものです。私は、これからも専門家のサポートを受けながら、息子の個性を尊重し、成長を見守っていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:(c)chicchimama著者:大森りさ0歳と2歳の兄弟の母。長男は発達支援施設に通っている。主に妊娠・出産・子育てについての記事を執筆している。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月12日私の息子は、1歳半健診で体の成長は問題ありませんでした。ところが、保健師さんとの面談後、別室に通されて臨床心理士さんと面談をすることに……。そのとき、どんなことを話したのか、息子の言葉の様子とあわせてご紹介します。 気にしていなかった息子の言葉の遅れ私は「男の子だし、上の子もそうだったし……」と、あまり息子の言葉の遅れを気にしていませんでした。また、同年代の子と遊ぶ機会が少ないこともあり、周りの子の「一般的な」成長度合いに疎かったという部分もありました。 同時に上の子と年齢差があり、「もう少しだけ赤ちゃんらしくいてほしいな」という気持ちから、喃語や宇宙語がいとおしかったことも事実です。1歳半健診時、息子が話せていた言葉は「ママ」程度でした。 保健師さんから指摘されたこと今は言葉について吸収している時期で、息子もそのうちしゃべり出すんだろう……と悠長に構えていました。こちらの言っていることの理解も、問題がないように感じていました。 ところが健診後、保健師さんからは「言葉の理解がちょっと気になりますね。臨床心理士と話して、発語や理解を促す方法を相談してみましょう」という話が。そんな状況でも、保健師さんにニコニコするわが子。申し訳ないやら、悲しいやらで複雑な気持ちになりました。 臨床心理士さんとの面談臨床心理士さんには妊娠の経過や出産時の様子、首すわりの時期など、これまでの成育歴について気になっていること、普段の関わり方について質問されました。 質問のあと、「2歳までは様子を見て、2歳の時点で電話で面談し、それでも発語や言葉の理解が遅れがあるなら再度相談しましょう」ということに。言葉の発達を促すためにはたくさん話しかけたり、本を読んであげたりすることをすすめられました。ワンワン、ブーブーなどの音や声、物などの動きを音で表した擬声語である「オノマトペ」での声かけも効果的とのことです。 教えていただいたことを実践した成果か、少しずつ息子にも変化が見られている気がします。発達の遅れを指摘されたときは正直ショックでした。でも、これまでのかかわりを見直すいい機会になったようにも思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2019年11月10日赤ちゃんの首や体幹を鍛え発達を促してくれる遊びとして、ぜひ毎日に取り入れてほしいのが「うつぶせ遊び」です。運動量が多くなるので、夜寝てくれなかったり寝ぐずりがひどい赤ちゃんにもうってつけです。ただし、遊び方を間違えてしまうと危険を伴うこともありますので、正しい方法をしっかりと知っておきましょう。 うつぶせ遊びの手順※うつぶせ遊びをするのは、赤ちゃんのご機嫌がよく、必ずママが目の前にいてあげられる間だけにしましょう。その場を離れるときは、仰向けに戻してあげてください。 1.赤ちゃんが寝ている場合は、寝ている体勢から、胸と首の後ろを支えてうつぶせにします。抱っこしている場合は、床におなかがつくように、そっと置きます。 2. 胸の下に巻いたタオルを入れ込みます。このとき、肘がタオルよりも前にくるようにしましょう。こうすることで、肘で体を支えやすくなります。 ポイント①:体の下にタオルを入れると、おなかの圧迫が軽減され、苦しくならないので長く遊べます。また、顔が真下を向いていても敷物に顔が埋もれてしまうことがありません。 3.一緒に目線を合わせて、声をかけてあげましょう。赤ちゃんのモチベーションが上がり、お母さんも一緒にうつぶせ遊びを楽しむことができます。 ポイント②:時間は月齢×10分が1日の目安です。まとめてではなく、小分けでも構いません。 うつぶせ遊びのメリットは?●頭を持ち上げることで背筋、腕で踏ん張ることで腕の力や腹筋が鍛えられ、しっかりした体幹がつくられます●首のすわりを促します●全身運動なので、遊び疲れてよく寝てくれるようになります 「寝つきが悪い」「眠りが浅い」「生活リズムがバラバラ」などでお悩みでしたら、この遊びをぜひ1日の中に取り入れてみてください。赤ちゃんが程よく運動できるので、夜ぐっすり眠ってくれるようになるかもしれません。 監修者:助産師 特定非営利活動法人だっことおんぶの研究所認定 ベビーウェアリングコンシェルジュ 宮川めぐみ2001年京都第二赤十字看護専門学校卒業、2002年国立病院東京医療センター附属東が丘看護助産学校助産学科卒業。産科病棟にて約12年間助産師として勤務し、多くの妊産婦、褥婦、新生児のケアに関わる。2013年に退職後パリで数カ月過ごし、自分自身と向き合う。大切にしていきたいことなどに気づいて「lier」を立ち上げ、個人の活動を開始する。現在、東京23区内で新生児訪問、母乳育児相談を中心に母子のケアに携わる。
2019年11月02日わが家には2人の男の子がいます。長男は7歳(小学2年生)、次男は1歳で、6歳差の兄弟です。私は次男を出産した直後、長男がかわいいと思えなくなり、悩んでいました。長男に対してつい怒ったり、払いのけたりしてしまって、自己嫌悪になることも。そのときの体験談をお伝えします。 次男への嫉妬と赤ちゃん返り6歳差の次男が生まれた直後、「かわいい!」と大喜びしていた長男。しかし、私が次男にかかりきりになるにつれ、「いいなー、○○くんばっかり」と言ったり、「オレも抱っこしてよー」と抱きついてきておっぱいを触ろうとしたりなど、“赤ちゃん返り”の言動が出てきました。 産後のドタバタでイライラしがちだった私は、そんな長男の寂しさを考える心の余裕がなく、「今忙しいから!」と、じょうずに構ってあげられませんでした。加えて、小さな次男と比べて大きな体でじゃれついてくる長男をかわいいと思えなくなり、つい怒ってしまうこともしばしば……。ただただ自己嫌悪でいっぱいの毎日でした。 寂しさのあまり、小学校で問題行動!?そうこうしているうちに、長男は小学校でいろいろな問題を起こすようになりました。担任の先生によると、「授業中なのにお道具箱の中を触っている」「休み時間が終わってもなかなか席に着かない」「机の整理ができず、必要なものを出すまでに時間がかかる」など、集中力が続かない状態が増えてきたそうです。 帰ってきた長男に「なんでそんなことをしたの?」「授業中は座っていないとだめでしょ」と、なるべく冷静に言ってはみたものの、本人は「そんなのわからない!」「ちゃんとしてるもん!」と反発。それに対して思わず怒ってしまい、さらに自己嫌悪に……。 直接の原因が何だったのか、はっきりとはわかりませんが、「私がちゃんと構ってあげていないからだ」と、長男に対する申し訳なさでいっぱいになりました。 話を聞く時間をつくるところからスタート その後、夫とも話し合い、長男への接し方を考え直すことにしました。 まず、自宅での一日を振り返ってみると、私は次男の世話と家事に大きく時間をとられ、長男と一対一で過ごす時間がほぼなかったことに改めて気づきました。そこで、こま切れでもいいから、長男の話を聞く時間をつくろうと決心。宿題や夕飯の時間、お風呂、寝る前など、短時間であっても積極的に長男と話をするようにしました。また、夫が「学校では先生の話を聞く」「授業中に手遊びをしない」など、やさしい言葉で説明し、「お父さんと約束してね」と念押ししました。その後、担任の先生から電話があり、「学校での長男の態度が目に見えて変わり、問題行動がなくなってきた」と、報告してくれました。最近は、休みの日に次男を夫に預け、長男と2人だけで外出する機会をつくるようにしています。長男はこれを“デート”と呼んでいて、「今度、自転車で○○へデートに行こうよ」と、楽しみにするようになりました。“デート”のときの他愛のない会話のなかで、「こんなことを考えているんだな~」など、意外な発見があります。長男の成長を実感することも多く、たまにはこういう機会も必要だなと思っています。今でも、長男をかわいく思えないことは多々あります。しかし、最近は次男の赤ちゃんらしいかわいらしさと、長男のかわいらしさは別物で、成長の時期が違えば接し方も違って当然なのだと思えるようになり、少し気がラクになりました。 共働きの限られた時間内で、家事・育児・仕事を回していると、上の子への対応はつい後回しになりがちです……。これからもなるべく長男と一緒に過ごす時間を大切にし、長男の甘えたい気持ちをしっかり受け止めようと思います。 イラスト:(c)chicchimama著者:大川香織小学2年生と1歳、2男の母。共働き。編集プロダクションや出版社で、子育て情報誌などの制作に携わった経験をもとに、さまざまなテーマで執筆。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月02日わが家の息子が、初めて発達障害の可能性を疑われたのは1歳半健診(1歳6カ月児健康診査)のときでした。市町村によって検査内容や診断方法に差があるようですが、今回は息子が発達障害と疑われた1歳半から、実際に診断が出るまでの検査内容などをご紹介します。 発達障害の可能性を指摘された1歳半健診1歳半健診では簡単な絵を見せられ、そのなかから「○○はどれ?」と質問される検査があります。息子は、市の検査と小児科の検査、どちらもその指示を適切にこなすことができず、言葉もほとんどしゃべらないことから「要経過観察」となりました。 この時期、同じような対応の子どもは意外と多いようですが、息子の通う小児科は偶然にも発達障害に詳しく、その後も定期的に検査を受けることになりました。 半年に一度のペースで実施された発達検査1歳半で要経過観察になって以降、半年に一度のペースで「遠城寺式 乳幼児分析的発達検査」という検査をおこないました。定期的におこなうことで前回と比べることもでき、先生が子どもの様子を見ることで発達具合もわかるようです。 この検査は先生と個室でおこなわれ、指示にきちんと従えるか、言われたことがどこまでできるかはもちろん、子どもの様子や理解力なども確認されます。息子は3歳までこの検査を定期的におこないました。 発達障害と診断されたときは……実際に発達障害と診断されたのはかかりつけの小児科ではなく、その後リハビリに通うことも考慮して紹介された、リハビリテーション病院でした。小児科からの紹介状に、今までの検査結果が詳しく記されており、リハビリテーション病院では診察のみ。息子は「自閉症」の診断がつきました。 診断がつくまでの診察時間は約10分と、予想外の早さでした。その後、これからのリハビリについての説明や診断の理由などが詳しく説明されました。 発達障害の検査は大変そうと思われがちですが、私の場合はかかりつけの小児科が発達障害に詳しい病院だったので、スムーズに診断がつきました。難しいことはあまり考えず、少しでも気になることがあれば、発達障害に詳しい小児科や市の保健センターに相談してみるといいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年11月01日私の息子は3歳半健診で、「発達障害の疑いがある」と診断されました。結果的に、その一年後の健診で「発達障害ではない」と診断されましたが、息子の幼過ぎる行動を見るたびに、発達障害と親のしつけについて考えさせられた私の体験談をお伝えします。 3歳半健診で色が答えられない私の夫は外国人で、私たち家族は長い期間を国外で過ごしています。息子の周りで日本語を話すのは私だけでした。 あれは日本に帰国し、3歳半健診を受けたときのことです。「この色は何?」という質問に、息子は答えられませんでした。私は相談室に入り、医師に「息子は日本語が苦手なだけです」と話をしました。その後も、さまざまなテストを受け、できることもあればできないこともありましたが、最終的には「発達障害の疑いがある。様子を見ましょう」と医師に言われてしまいました。 発達障害? 親のしつけのせい?息子はレゴブロックを組み立てたり、本の内容を覚えたりする点ではほかの子よりも優れているところもありました。そのため、息子が店で走り出したり、大声で怒り出して止まらなくなったりしても、手のかかる子だと思う程度でした。 ところが周りからは、私の息子への対応が甘過ぎる、しつけが悪いと言われることもありました。そう指摘され、息子に厳しく接することも。そのため、3歳半健診で「発達障害の疑いがある」と言われたとき、「本当に発達障害かもしれない」という思いと、「いや違う、私のしつけのせいだ」という思いから毎日悩みました。 息子の個性と親のしつけを考える 一年後の健診で、息子は「発達障害ではない」との診断を受けました。テスト結果は、同年代より優れている部分と劣っている部分の両方がありましたが、普段の生活でも、ほかの子より優れている部分と劣っている部分の差が大きい息子。以前は、その劣っている部分を直そうと、厳しくしつけをしていました。 私はその視点を変えることにしました。周りからのプレッシャーもありましたが、今は息子の個性を大事にして、優れている部分を伸ばそうと考えています。 息子は、いまだに幼い子のように自分の感情を強く出します。それは、のちに発達障害と診断されることになるかもしれません。でも、私には息子の優れた部分もきちんと見えています。今はその個性を大切にしたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。イラスト:imasaku著者:シュストルじゅんこ二児の母。海外で結婚し、2人の男の子を妊娠・出産。異文化を楽しみながら子育てをしている。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月01日