伊勢丹新宿店は、本館3階センターパーク ザ・ステージ#3で「森のホホホ mina perhonen meets Scandinavian」を11月5日から11月11日まで開催している。伊勢丹によると、全館を挙げて、クリスマスシーズンに向けた北欧フィーチャーのイベントを企画していく中、日本のファッションブランドでありながら、北欧文化とかかわりが深い「ミナ ペルホネン(mina perhonen)」と共にイベントを開催するに至ったという。イベントタイトルの「森のホホホ」には、「北欧の深い森からホホホという笑い声が聞こえてくるような楽しいイベントにしたい」との思いが込められている。注目は、当イベントのためにデザイナーの皆川明が北欧で買い付けたアンティークと、新たに経年変化をたのしめるようにデザインされた生地「dop」を使用したアイテムの数々。両面モールスキンのdopは、無地、チョウチョ(choucho)柄、タンバリン(tambourine)柄の3柄がそろい、ドレスやコートなどのファッションアイテムからインテリアアイテムまで紹介する。同氏が大好きだという北欧の森を想起させる温かみのある色使いもポイント。手提げバッグ(大チョウチョ柄8,000円、タンバリン柄9,000円、小チョウチョ柄7,500円、タンバリン柄8,500円)、クッション(大チョウチョ柄1万7,000円、タンバリン柄2万円、小チョウチョ柄1万2,000円、タンバリン柄1万4,000円)、コースター(700円から1,200円)、ランチョンマット(3,000円)など、色違いでそろえたくなるアイテムがそろう。さらに、座面にdopを張ったカイ・クリスチャンセンのビンテージチェアも販売する。期間中、2柄各5色から好きな生地を選ぶドンドンバッグ(don don bag)のオーダーも受け付ける。
2014年11月06日障害者と多様な分野のプロフェッショナルによる現代アートの国際展「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014」が、8月1日より横浜都心臨海部で開催される。初開催となる今回のテーマは「First Contact ―はじめてに出会える場所―」。時間を掛けて実験と挑戦を繰り返すことでしか生まれない表現を発信しつつ、障害者の創作活動において制作をサポートする「伴奏者」のノウハウ集積や人材発掘と育成、会場案内や広報活動など障害の有無を越え誰もが参加できるフェスティバルの開催などを企図。同時期開催のヨコハマトリエンナーレとは巡回バスが運行予定。注目のプロジェクトは、「ミナ ペルホネン(mina perhonen)」デザイナーの皆川明が、同ブランドの生地に障害者地域活動ホームの人々が刺繍を施しアート性に富んだプロダクトへと転換するプロジェクトを実施。「ライゾマティクス(Rhizomatiks)」の真鍋大度、石橋素、照岡正樹、堤修一が、聴覚障害ダンサー「ソウル・ファミリー(SOUL FAMILY)」との共同作業により、触覚デバイスを用いて異なる感覚がクロスする作品を発表する。その他、北京オリンピック・パラリンピック閉会式に出演したダンサーのクリシー・喜陽、2011年のヴェネチア・ビエンナーレや13年のあいちトリエンナーレやに参加したミハイル・カリキス(Mikhail Karikis)、世界30ヶ国で開催された暗闇のエンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」など多くのアーティストが参加。【イベント情報】ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014会場:象の鼻テラス他住所:神奈川県横浜市中区海岸通1丁目会期:8月1日から11月3日まで(コア期間は9月7日まで)
2014年06月23日4月10日にグランドオープンする日本最古の温泉、愛媛県松山市「道後温泉」を舞台にしたアートフェスティバル「道後オンセナート2014」の詳細が発表された。道後オンセナート2014は、道後温泉本館改築120周年を記念した温泉アートエンターテインメント。アーティストの草間彌生、フォトグラファーの荒木経惟、「マリメッコ(Marimekko)」テキスタイルデザイナーの石本藤雄、「ミナ ペルホネン(mina perhonen)」デザイナーの皆川明、詩人の谷川俊太郎が、ホテルの一室を作品として手掛けたことで話題だ。アートプロジェクトは大きく三つに分けられ、「オンセナートコレクション」では街全体を会場とし、道後駅から本館までの道筋にアートを配置。昼も夜も街を巡りながら道後の魅力を最大限に味わえる。道後温泉本館外観を一変させる演出も仕掛けられ、中谷芙ニ子による「霧の彫刻」では、本館北側の各階から霧を落とし込み、霧が街へと流れてくことで、温泉街らしい湯気に包まれたような空間を演出する。この日登壇した同氏は、「本館北側は非常にクラシックな佇まいで、風に吹かれて変化する霧と呼応して幻想的な空間を作り上げる。この一大プロジェクトそのものが非常に素晴らしいもの」と述べた。また最先端のメディアテクノロジーを駆使するクリエーティブ集団「ライゾマティクス(Rhizomatiks)」は本館南側で、建物の形状に合わせて映像を自在に投影するプロジェクションマッピングで光のアートを繰り広げる。登壇したライゾマティクス・真鍋大度氏はデモソフトを披露し、「iPadもしくはスマートフォンを使い、実際に目で見る外観と画面を通して見る外観の変化を堪能できる、訪れた人が操作して楽しめるコンテンツにしたい」と話した。その他にも、伊佐爾波神社の石段では鈴木太朗による照明演出を、オーストラリアのアーティスト、スティーブン・ムシンによる影絵など、多くの作品が街の至る所に現れる。泊まれるアート作品群「ホテルホリゾンタル(HOTEL HORIZONTAL)」では、約10のホテルや旅館の一室が著名アーティスト達の作品となる。草間や荒木、石本、皆川、谷川の5名が手掛けた作品は既に昨年のプレオープンで公開されているが、世界的アーティストである草間の作品を置く宝荘ホテルは1月に1,000人が以上が訪れ、来客数が増加しているという。グランドオープンでは新たに4作品が加わる。ホテルルナパークはモデルで女優のKIKIを迎え、山ガールと呼ばれた彼女らしい山小屋をイメージした部屋を用意。道後ややでは、フランス人アーティストジャン=リュック・ヴェルムートが、三つの時計とそこから円心円状に伸びる波線のドローイングで構成された部屋をデザイン。道後プリンスホテルは建築家の谷尻誠が、壁面や床すべてを絵画仕立てにして、部屋をトロンプイユ(騙し絵)的に加工する。ふなやは陶芸家葉山有樹がプロデュースし、一族の繁栄を願う伝統模様・魚藻文を使って部屋を演出。地域参加プロダクトでは、町づくりを担う地元住民たちが参加し、ロゴマークの作成やオンセナートユニフォームの開発を行う。アートパレードや、地元出身アーティスト月岡彩が企画する架空の旅行会社「ツッキーツアーズ」によるオリジナルツアープログラムなどを実施。上人坂エリアでは夜間滞在を目的とした大人のための遊び場を展開する。また本館館内の浴衣やタオルは、ビームス(BEAMS)がプロデュース。道後オンセナートは年間行事として2014年度末まで開催されるが、主催者側は一過性のものではなく、作品をつくるアーティストを次々と刷新してイベントを仕掛け、新しい担い手を育てる地域復興に根差したものにしていくと話す。事業実行委員会委員長の甲斐朋香氏は、「道後の魅力を存分に知ってもらい、更に松山や愛媛へと、全体的に楽しめるものになっていければ」と話した。【イベント情報】道後オンセナート2014会場:道後温泉およびその周辺エリア会期:グランドオープン4月10日フィナーレ12月31日779992225555999
2014年02月10日スウェーデンの老舗テキスタイルメーカーであるクリッパン社。ブランケットが有名だが、今年の秋冬のブランケットコレクションに皆川 明さんの柄が発表されたそう。皆川さんは、『ミナ ペルホネン』というブランドを率い、東京スカイツリー(R)の制服なども手がけているデザイナーだ。皆川さんとクリッパン社の総輸入販売元であるイーオクト社長の高橋百合子さんがお話されたというトークショーの様子をお届け!左奥:皆川 明さん 中央が高橋 百合子さん(手前は司会者)■クリッパン社と皆川さんの共通点高橋:去年の7月3日、皆川さんの展覧会でお会いしたのが初めての出会いでした。その後、皆川さんご自身がものづくりのお話をされる機会に偶然居合わせまして。お話を伺いながら、「工場とのやりとりを心から楽しんで、素材を大切にしながらものづくりをされている様子が、クリッパンのものづくりと共通しているな」と、思いました。そもそも、皆川さんとの北欧との関わりはいつからなんでしょうか?■皆川さんと北欧の関わり皆川:19歳の冬に初めて北欧に行きました。寒い時期に、ラップランドにあるガラス工房に行ったんです。駅からは車に乗ってガラス工房に向かったのですが、雪の中、森を抜けていった時に見た景色が「HOUSE IN THE FOREST」のモチーフです。HOUSE IN THE FOREST19歳で北欧に行った時の記憶が、(今、46歳なんですけれど)20数年たって、スウェーデンのKLIPPANでブランケットになったのが、感慨深いですね。その時に北欧に行ったのは、ニューヨークやパリといったメジャーな都市ではなく、もっと知らない国に行きたいという好奇心からです。祖父母が輸入家具屋をしておりまして北欧の家具を仕入れていた関係もありました。■北欧と日本はデザインの出発点が似ている皆川:北欧の文化や気候風土は、日本と近いと思っています。木の文化があって、木を使うことに対しては長けていて。そういう意味では、デザインの出発点が比較的近い。装飾するよりも、装飾がないところにも美を見つけるといった点も似ています。だから日本に住み、日常で感じたことをデザインしていくことは、結果的に北欧の人達の暮らしと、そう離れていないのではないか? と思っています。■どんな新鮮なことができるだろうか?高橋:ブランケットのデザインは、基本的にパターンで作ることが多いのですが、今回の皆川さんのデザインはそうではないですね。皆川:「自分はどんな新鮮なことをクリッパン社にできるだろうか?」というのを考えた時に、繰り返していくモチーフではなく、ブランケットという空間をひとつの絵、キャンバスのように考えて図案を置いていったら…と思いました。コラボレーションをする時には、いつも相手をリスペクトした状態で仕事に臨みますが、彼らにとっての新鮮なことは何だろう? 自分が関わったことで、デザイン的な美しさだけではなく、方法論としても何かできないかな? ということは、常に考えます。■いいものを作っている工場は“人”がいい皆川:スウェーデンの工場でファーストサンプルを見た時に、デザインのバランスで、修正したい点があったんです。それを伝えると、担当者は快くOKしてくれました。製造スケジュールはギリギリで待ったなしだったんですけれどね。いいものを作っている工場は、ハード面もいいですが、人がいいです。そして、温かい。「ブランケットのように、シンプルだけれど、クオリティが問われる作品を作る人柄というのは、こうなんだな」と思いました。そういう雰囲気が工場全体にあって、良い製品を作っているのは、工場からも感じられます。 クリッパン社 社長のピーター。温かく誠実な人柄が、姿形から伝わってくる■ギリギリの挑戦を続ける高橋:一番最初に「HOUSE IN THE FOREST」のデザイン画を見た時に、工場の技術者は「無理かもしれない」と言ったそうです。皆川:コラボの時は、「工場が力を目一杯使わないとできないかもしれない」、そういうものづくりに挑戦します。多分、普通の(普通のというのも表現がおかしいですが)、情熱が高くない工場は「やったことがないので、できません」で終わるんだと思います。でも、クリッパン社の経営陣は「どうしてもやろう」と言って下さって。こういった工場の熱意とデザインの力が合わさり、いい結果が出たんだと思います。「いい結果とは?」【後編】では、クリッパン×ミナ ペルホネンの秋冬ブランケットの紹介です文章/楢戸ひかる
2013年12月07日9月2日、家具メーカーのマルニ木工が、同社東京ショールームで、プロダクトデザイナーの深澤直人と、「ミナペルホネン(mina perhonen)」デザイナ-の皆川明による初のコラボレーションプロジェクト「ふしとカケラ・マルニコレクション・ヒロシマ・ウィズ・ミナペルホネン(MARUNI COLLECTION HIROSHIMA with mina perhonen)」の発表会を開催。深澤、皆川両氏登壇により、トークセッションが行われた。同プロジェクトは、今秋開催の「三越伊勢丹デザインウィーク(ISETAN MITSUKOSHI DESIGN WEEK 2013)」のメインコンテンツ。深澤デザインのイス「HIROSHIMA(ヒロシマ)」などマルニ木工のイスにミナペルホネンの"カケラ"(残布)のパッチワークを組み合わせた商品や、端材を使ったテーブルなどのオリジナル家具が期間限定で発売される。皆川氏は、「2011年に西麻布のギャラリーで初めて"HIROSHIMA"を見て、その横姿の美しさに感動した。"カケラ"とは、洋服を仕立てる際に出る、端切れなどの余り布のこと。余り布も他の生地と同じように手間暇かけて作られるのに、廃棄されてしまうのはもったいないと常々感じていた。そんな余り布に“ピース=カケラ”としてもう一度生命を与えようというのが今回の試み。毎年発表してきたミナペルホネンのコレクションラインで使われたアーカイブ生地を組み合わせることで、タイムレスな魅力が感じられるものになったと思う」と語った。今回、皆川氏は使い続け生地が擦り切れると、織り込まれた別の色が見えてくる生地をイスの座面用に提案。「使い込む内に現れる経年変化を楽しめるようなイスを作りたいと考えた。この生地は2色の糸が互いの色を干渉し合わないようにしながら高密度で織り込んで作られており、表地と裏地が時間の経過と共に歩みよってくるような仕掛けになっている」と話す。また深澤氏は、「人はモノを買う時、”傷がなく奇麗な商品が欲しい”と思うのが正直なところ。だが、このプロジェクトで、"ふし"(がある木材)や"カケラ"を使ったモノであっても、"自分にしか手に入れられないもの"という価値がそこに存在する、という新しい考え方を提供できたのが大きな意義だと思う。プロダクトデザイナーとして、これまでは美しくクオリティーの高いものを目指してモノ作りを行ってきたが、今回そこに”無駄にしない”という意識を持ち込むことができた」と語った。同プロジェクトは、伊勢丹新宿店1階ザ・ステージで10月23日から29日まで開催されるイベントで公開予定。
2013年09月06日ファッションブランド「minä perhonen(ミナ ペルホネン)」のデザイナー・皆川明氏による手書きのイラストがプリントされた「minä perhonen×PASS THE BATON remake tableware」に新デザイン“リトルトリップ”が登場。2013年3月1日(金)より、丸の内、表参道、阪急うめだ、オンラインSHOPのPASS THE BATON全店で発売となる。前回の“咲いてる花にただ笑ふ。”シリーズと同様、製造される工程でちょっとしたB品によりはじかれてしまった白い業務用食器に、minä perhonen デザイナー・皆川氏による手描きのイラストでリメイクされたアイテムは、独特の世界観を持つ、可愛らしくもユニークなものに仕上がった。皆川氏は、今回の食器に込めた想いを次のように語った。「この‘“リトルトリップシリーズ”は、食器を一つのランドスケープとして見立てました。食事やお茶の時間が、旅する時間のように楽しんでもらえたらと思います。それぞれの景色にはその場所で暮らしている動物や花が描かれています。今回は前回のシリーズと表情を変えてみたくて繊細なタッチで絵を描いてみました」。何気ない食卓の風景や昼下がりのお茶の時間を、心華やぐ瞬間へ変えてくれる。そんなユーモラスにリデザインされたテーブルウェアをぜひ手に取ってみて。■minä perhonen ミナ ペルホネン1995 年にデザイナー・皆川明により「minä」として設立されたファッションブランド(2003 年minä perhonen に改名)。「minä」は「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を意味する言葉。蝶の美しい羽のような図案を軽やかに作っていきたいという願いを込めている。詩情を込めたデザインと手作業で描く図案をテキスタイルとして表現する姿勢から、国内外の美術館で展覧会への招聘も多い。Deep Plate価格:2,520円Morning Cup価格:1,680円Plate価格:2,310円※食器、デザインバリエーションは全3種類。(text:Miwa Ogata)
2013年02月27日現在、伊勢丹新宿店で大規模な個展を開催中の陶芸作家リサ・ラーソンと、夫で画家のグンナル・ラーソン。2人のスウェーデンを代表するアーティストによる展示「Lisa Larson, Gunnar Larson Exhibition」が、「ミナ ペルホネン京都店」で開催される。 愛らしい動物の陶器で知られるリサ・ラーソンはもちろん、画家として、88歳になる現在もスウェーデン国内で個展やリサとの2人展をたびたび行うなど、精力的に活動を続けるグンナル・ラーソンを、アーティストとして尊敬して止まないという「minä perhonen」のデザイナー皆川明さん。そんな皆川さんの発案により実現した。 この展示では、リサが自宅のアトリエで日々創作するユニークピースが中心。彼女自身の手で作られた、ほかでは目にすることができない1点ものの作品が並ぶ。また肖像画や風景画など、美しい色彩で描くグンナルは、今回はリトグラフ作品を中心に展示販売する。photo:Norio Kidera アーティスト同士である2人。無意識のうちに作品も影響し合っているのだとか。「同じアートといっても私は陶芸家といってもデザイナーで、絵を描くのとは全く違う作業。今回の展示は大冒険に行くような気持ちですごく楽しみにしています。まさか2人で展示ができるとは思っていなかったのですが、それができるのも皆川さんのアートとデザインに対する、幅広い理解力のおかげだと思います」とリサ。 会場では、スウェーデンの自然と共に暮らす2人の生活の様子や、それぞれのアートピースが生み出される工房など、写真家の木寺紀雄さんが撮影した2人の素顔が垣間みられる写真集も販売される。 なお、この展示は12月1日から大阪の「dieci 208」に巡回するそう。リサ・ラーソンのあまり知られていない作品、また偉大なアーティストであるグンナル・ラーソンの作品を見られる、日本では初めての貴重な機会をぜひお見逃しなく。Lisa Larson / Gunnar Larson Exhibition会期:2012年10月26日(金)〜11月4日(日) ※会期中無休 12:00〜20:00会場:ミナ ペルホネン京都店 1階 3階 4階 京都府京都市下京区河原町通り四条下ル市之町251-2 寿ビルデイング 取材/赤木真弓
2012年10月26日「minä perhonen(ミナ ペルホネン)」のデザイナー皆川明さんと、陶芸家の安藤雅信さんによる「はねの器 ハナの器」展が、西麻布のギャラリー「le bain(ル・ベイン)」にて開催されている。安藤雅信さんは岐阜県多治見市に「ギャルリ百草(ももぐさ)」を構え、活動する陶作家。皆川明さんとのコラボレーションによる器づくりは、2年前よりスタート。安藤さんの定番の器に、「minä perhonen」ならではの蝶々がスタンプされたものは、人気の高い作品となっている。今年は新たに、羽の形をした器が登場。日常で使いやすい器をテーマに作られた“はねシリーズ”は、2つ並べると蝶々のようになり、模様を描くように盛りつけが楽しめる。絶妙な色合いの器は重ねて使っても。またデザインから2人で考え、皆川さんが自ら絵付けした花や蝶の模様の器やカップなど、さまざまな種類が並ぶ。なかには、家のお守りにもなるなべ敷き「Roomori(ルーモリー)」や、見ると元気になれる愛らしい人形「Hope(ホペ)」といったユニークなものもあり、選ぶのに悩んでしまいそうだ。上下を変えると、顔の表情が変わる「Roomori(ルーモリー)」。向かいにあるギャラリー「MITATE(ミタテ)」では、「minä perhonen」による「BLUE ときどき YELLOW」展を同時開催。青と黄色をテーマにセレクトされた、ハンカチやバッグ、コースター、バッジ、カップなどのオリジナル商品を販売している。オーガニックコットンとリネンのタオルは、今回初登場。ハンカチ、タオルなどがある。ブルーと黄色で揃えられた、スタッキングできるカップ「pudding/」さらに併設の和菓子店「ori HIGASHIYA(オリ ヒガシヤ)」は、会期中、「minä café」に変身。皆川さんによるレシピで作られたカレーやサンドイッチを今回発表の器で食べられるという、とても贅沢なカフェ。アイス最中やかき氷などの甘味、ドリンクも自家製ジンジャーエール、コーヒーや煎茶のほか、シードルや自家製サングリア、ワインなども揃っている。玄米ごはんのカレー(¥1,000)と、今回のために考案されたアボカドとベーコン、マスカルポーネとナッツの2種が愉しめる「minäサンド」(¥800)。初日にはオープン前から行列ができるほどの人気。充実した展示となっているので、ご興味のある方はぜひお早めに。皆川明+安藤雅信「はねの器 ハナの器」展minä perhonen「BLUE ときどき YELLOW」展※同時開催「minä café」会期:開催中~7月18日(水)営業:11:00~19:00 月曜日定休場所:ギャラリーle bain/ギャラリーMITATE/ori HIGASHIYA 東京都港区西麻布3-16-28お問い合わせ:03-3479-3842 取材/赤木真弓
2012年07月10日プロモが運営する韓国料理屋「チヂミのおいしい店 明洞房(みょんどんぼう)」は、7月1日より「牛レバ刺し」にそっくりな新メニュー「明洞房オリジナルレバ刺し」の発売を開始する。7月1日より、焼肉店や居酒屋の人気メニュー「牛レバ刺し」の、飲食店での提供が禁止となる。6月12日の厚生労働省よる正式発表以降、「食べ納め」をしようと、多くの人が「牛レバ刺し」を提供する店を訪問しているという。同店ではこの「牛レバ刺し」人気を受け、「牛レバ刺し」を細部まで忠実に再現した「明洞房オリジナルレバ刺し」を販売開始する。「明洞房オリジナルレバ刺し」の正体は、韓国で昔から食べられているという伝統家庭料理「묵(ムク)」。どんぐりやソバ、緑豆の澱粉を豆腐状に固めたもので、最近では、どんぐりの美容効果から美容食品としても注目されている。同店では、この「ムク」を使用し、「牛レバ刺し」特有のとろっとした“見た目”、独特なシャクっとした“食感”、そして濃厚な深い“味わい”の3要素を、独自の製法で見事に再現した。その再現力は、本場の味・素材にこだわり、韓国から直接食材を取り寄せている同店ならではのもの。「牛レバ刺し」好きも思わず納得の、自信を持って勧められる仕上がりになっているという。「明洞房オリジナルレバ刺し」はホームページ上で6月29日より受け付けを開始し、7月1日より店頭とホームページ上での販売を開始する。■「チヂミのおいしい店 明洞房(みょんどんぼう)」住所:愛知県名古屋市緑区桶狭間切戸2412番地(大型駐車場完備、R23号線有松インター降りてすぐ)営業時間:11:30~14:30/17:00~23:00定休日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は営業し、翌日休み)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日夏の装い「ナツミナ」今、最も注目のファッションブランドといってもいい、皆川明氏が手がける「mina perhonen(ミナペルホネン)」。その夏の装いが一堂にラインナップされた「ナツミナ」が伊勢丹新宿店本館1階のザ・ステージに登場する。期間は6月13日から19日までとなる。「ミナペルホネン」は、東京スカイツリーのスタッフ制服デザインをすべて担当したことでも知られるブランド。今シーズンから、本格展開されるゆかたをはじめとするアイテムが、この「ナツミナ」では登場している。ホットなブランドの人気柄を、和のアイテムで楽しめるこちらはおおいに注目といえるだろう。ゆかたにあわせ、下駄や手ぬぐい、扇子、風鈴なども登場。涼やかに和モダンな日本の夏を楽しみたい。足を運べないならオンラインショップを会場では、新作のドレスやバッグなども扱われるそうで、ブランドの世界観がたっぷり楽しめるものとなっている。商品は数量限定となるので、気になる人は早めに訪れたい。混雑が予想される初日は入場整理券が抽選で配布される。また期間中においても入場制限がかかる可能性もあるという。抽選は伊勢丹エムアイカード、エムアイカード、三越Mカード会員は、朝9時から本館1階のパーキング側玄関1にて、それ以外の利用者は9時30分から本館地下1階パーキング側地階玄関にて実施となっている。アイテムを手に入れたいけれど、足を運べないという人は、伊勢丹の公式オンラインショップである「I ONLINE」をチェック。16日から19日に、こちらでもゆかたが販売されるそうだ。この夏は話題のブランドでキメてみては。元の記事を読む
2012年06月12日リチャード ジノリの定番的な食器「ベッキオホワイト」 「アンティコ」など、伝統的な器。この器を、ミナペルホネンの皆川明さん、イタリアのベテラン女性デザイナー、パオラ・ナヴォーネさんの2人でスペシャルな食器として発売する。パオラさんはベテランながら、女性的でパッショネイトなデザインで、ミラノサローネでも注目されている建築家、デザイナーの一人。リチャード ジノリのアートディレクターも務める。秋のデザインイベントの一環で、伊勢丹新宿店で開かれる「LOVE COMMUNICATION」の中で、期間限定の発売だ。これは2009年にミラノでパオラさんが発表したジノリの食器を使った展示会が発端。このイベントが昨年伊勢丹新宿店で行なわれ、それを見た皆川さんが感激。縁あって今年の3月にパリで2人は会うことができ、今年のコラボレーションが生まれた。そのやりとりが面白い。皆川さんが「LOVE COMMUNICATION」をテーマにさまざまなパターンやモチーフ、イラストを描き、これを使ってパオラさんが、食器を彩った。その一部をご紹介しよう。今回のテーマで一番最初にひらめいたモチーフだと言う。赤と黒が交差するハートの表情がユーモラス。パオラさんは転写シートにこの柄を写し取り、自由にちぎりながら、柄の表れるところ消えるところを無作為にまかせて、表現した。Strappo~ちぎる~まさに愛を表す真っ赤なシリーズ。情熱的なデザインからは、直球で愛が伝わる。San valentino和の静謐さも感じさせるのがこちら。minä perhonen が表現した<愛のはじまり>とは写真の ● が書いてあるデザインモチーフの名前で、 「 × 」、「 = 」はパオラさんデザインによる日本未発売の< blu print >というデザインをあわせて、 blu print というシリーズにしているということ。デザインをのせているベースとなるお皿が、ジノリの ヴェネツィアというシリーズ。Blu printいかにもミナ ペルホネンらしい柄で構成されているのがこちら。手描きのぐるぐる線が描くハート形や、羽根がハートに見える蝶など、ミナ ペルホネンファンにはたまらないはず。値段はプレート¥2,100~、大皿¥15,750~、マグカップ¥5,250~、カップ&ソーサー¥5,250~など。デザイナーの限定アイテムにしては、決して敷居の高いお値段ではない。この機会に、素敵なラブを手に入れてみては。お問い合わせ:伊勢丹新宿店 tel.03-3352-1111photo:Satoshi Yamaguchi Styling:Fumiko Sakuhara取材/本間美紀
2011年10月31日