祖母の家を仕事の拠点に海も山も近く、別荘地としても名高い神奈川県三浦郡葉山町。高台の一角に、大きく育った庭の木々に隠れるように平屋建ての日本家屋が建っている。古いガラスの建具を開けて出迎えてくれたのは、書籍や雑誌などのデザインを手がけるトリゴニアデザイン事務所の高橋快さん。葉山で生まれ育ち、3年ほど前から葉山を仕事の拠点にしている。高橋さんが事務所として使っているのは、父方の祖母が生まれてから亡くなるまでずっと暮らしてきた築90年の家。「実家が同じ敷地内にあるので、小さい頃から四六時中祖母の家で過ごしていました。おばあちゃん子だったんです」と笑う。3年前、長年勤めていた会社から独立した高橋さん。事務所を構えるにあたり、愛着ある祖母の家の、亡くなった祖父が書斎にしていた部屋をリノベーションして使おうと思い立った。「ノートパソコンがあれば仕事はどこでもできるので。ここを拠点にすれば、おばあちゃんにも会いに来られるし、とにかく静かでいいなと思って」と振り返る。祖母やご両親に相談すると、喜んで了承してくれたそうだ。大きく育った庭の木々が、築90年の平屋を囲む。屋根の形に沿った勾配天井が印象的。開口部は全てアルミサッシから木製の古建具に入れ替えた。写真正面が最初に購入した“隅丸”の古建具。祖父が使っていた重厚な机はそのままに。机上には高橋さんが骨董店で買い求めたお気に入りのモノが並ぶ。書斎だった四畳半を事務所にリノベーションが始まる前、病床についた祖母は、高橋さんら家族に生まれ育った家の歴史を話して聞かせてくれたという。「この家は90年前に、広島生まれの祖祖母が広島から馴染みの職人さんを呼んで池子(逗子市)に建てたそうです。その後、池子の土地が米軍に接収されて、祖祖母の兄が住んでいた葉山に引っ越すことになって。気に入った家だったので、また広島から職人さんを呼んで解体して、この場所に移築したんだそうです」。解体・移築を経て長い歴史を刻んできたこの家には、高橋さんだけでなく家族みんながそれぞれ思い出と愛着を持っているという。そのためリノベーションにあたって「手を入れる部屋だけが別物のようにならず、古い部分と違和感なく馴染むようにしたい」というのが高橋さんの想いだった。骨董やアンティークが好きなこともあり、まず古材や古建具扱う葉山のお店「桜花園」を訪れた高橋さん。そこで、ガラス入りの古建具に一目惚れしたという。「“隅丸”という角が丸くなっている加工がとても気に入って、まだプランが何も決まっていないのに買ってしまいました」と話す。以前のリフォームでアルミサッシに替えられていた開口部に、この古建具を付けたいと考えたが、すぐにつまずいてしまったという。「数軒の住宅メーカーに問い合わせてみたら、できないと断られてしまったんです。アルミサッシから古い木製建具に変えるには、大工さんの技術がいるということを知りました」。写真正面は押入れだった空間。写真右手に外から直接出入りできる扉を新たに設けた。廊下との境界にも、“隅丸”の古建具を。ガラス越しに廊下の奥まで見通せる。暗くジメジメした部屋が生まれ変わるそこで高橋さんは、古家修繕を手掛ける知人の北川さんに相談。リノベーションのプランを提案してもらうとともに、湯河原の伝統構法を得意とする工務店「杢巧舎」を紹介してもらった。「杢巧舎の職人さんが暑い中すごく丁寧に仕事をしてくださって、ありがたかったです」と高橋さん。北川さんの提案で、壁には漆喰を塗り、天井材は剥がして梁をあらわしに。勾配天井によって、江戸間の四畳半という実際の面積以上に広く感じられる空間となった。また、押入れだった場所に本棚やカウンターを造作し、読書などを楽しめるスペースに変更。座った時の目線の高さに新たな開口部をつくり、風通しや視線の抜けにも配慮した。そうして出来上がったのは、家族が口を揃えて「暗くてジメジメした部屋だった」と話すかつての印象から一変した、明るく居心地のいい空間だ。また、印象が大きく変わったにもかかわらず、高橋さんが願った通り、手を入れていない部分と違和感なく調和していることも大きなポイントだろう。「大工さんが作業を急いでくれて、おばあちゃんが亡くなる前に仕上がりを見てもらうことができたんです。おばあちゃんが『まさかこんなになるとは思わなかった』と喜んでくれたことが嬉しかったです」(高橋さん)。ご両親も空間の変わりように驚きつつ、とても喜んでくれたそうだ。廊下側から事務所スペースを見る。床の色も手を加えていない廊下と調和している。事務所横のトイレもリノベーション。「行きつけの蕎麦屋さんのトイレを参考にしました」と高橋さん。手洗いカウンターは古材の一枚板。廊下にある手洗い場は既存のまま。水栓金具や金属製の流し台がレトロな雰囲気。庭に面した壁に不思議な扉が…?扉の正体は、雨戸を出し入れしやすいように大工さんが造作した開口部。新設した出入り口には、湯河原の旅館で部屋の扉として使われていた古建具を。部屋番号が残っているのがかわいらしい。都内と葉山を行き来する平日は主に都内のマンションで過ごし、週末に葉山の事務所に来ることが多いという高橋さん。「とにかく静かで鳥の声しかしないから、こっちに来ると集中できますね。2つ拠点があることが、プラスに働いています。緩急がついてリラックスしながら仕事ができるようになりました」と生活の変化を実感している様子だ。祖母が大切に住んできた家をこれからにつなげるためのリノベーション。90年もの長い間、家族の思い出が刻まれてきた家は、事務所というもう一つの役割を得て、新しい時を刻んでいく。客間は既存のまま。照明を取り替えた以外は手を入れていない。客間にはモダンなソファが鎮座。連結する洋館に置いてあったものだが、不思議なほど和室の雰囲気に合っている。縁側越しに庭を見る。「祖父と祖母が好きな植物を次々植えていったので、整っていない森みたいな庭です」。床の間には、高橋さんのお母さまがしつらえた紫陽花が飾られていた。この客間で祖父と祖母が結婚式をした当時の写真が残っている。客間の隣の洋間。こちらも既存のままで、床は絨毯敷き。
2019年07月08日自然と人が集まるアイランドカウンター築年数不明のトタン貼りの建物が残る再建築不可の旗竿地。ここに住むためにはこの古家を生かさなければならない。それでも購入に踏み切ったのは、小学2年生のお嬢さんの学区を変えることなく、中目黒という便利な街に住み続けられることが理由だったそう。「『フィールドガレージ』の原 直樹さんに建物を見てもらったところ、大丈夫というお墨付きをいただいたので思い切ることができました。基礎から作り直さなければならないほど建物が傷んでいたので、実際の工事は想像以上に大変だったそうです」元々の家がとても暗かったので、リノベーションはなにより明るい家にするのが目標だったそう。開口部を大きく確保し、吹き抜けを作り、光を1階まで届けた。2階のリビングの中心は大きなアイランドカウンター。「料理好きな夫の身長が高いこともあり、アイランドカウンターを思い切った高さまで上げました。天板に肘をつきながら立ち話をするのにちょうどいい高さです。来客はなぜかソファに座らず、カウンターの周りに集まって話をします(笑)」キッチンは2階に。三角屋根がかわいい。アイランドカウンターの腰板の面材はヴィンテージオーク。古い柱を残しながら、新しい梁を入れて耐震補強している。山本貴緒さんは、ここでイギリス人の夫イアン・ギビンスさんと、小学2年生のあおちゃん、ダックスフントのマカロンと、シーズーのココと暮らす。キッチンの戸袋には古い家の建具をリメイクして使っている。調理道具や食器は、料理上手なイアンさんがセレクトしたものが多いそう。「不思議と植物がよく育ちます。前に住んでた家から持ってきた植物がすぐにボーボーになりました(笑)」右はあおちゃんが描いたアクリル画。「元気が出る色合いの花に、ミツバチがとまっています。とても気に入ってます」。左側はお母さまにもらったフジコ・ヘミングの作品。吹き抜けから明るい光が注ぐ1階玄関旗竿地の細い通路を通って玄関ドアの引き戸を開けると、広々とした土間が現れる。細い通路と広がりのある玄関。そのメリハリのある対比が、山本・ギビンス邸をより魅力的に見せている。以前の家はとても暗かったという一階の玄関は、吹き抜けから光が降り注ぐ、明るく広いスペースへと変わった。住まいのあちこちで使われている古い建具や板や箱などは、もとの家で使われていたものを救出し、新しくデザインし直して生き返らせたもの。年月を経たものならでの深みが、綺麗にリノベーションした住まいに温もりを与えている。広々とした玄関の土間。吹き抜けから明るい光が射し込む。左側の棚は、以前の家にあった木箱を積み上げて壁に固定して制作。L字の廊下の先に寝室がある。古い建具を生かし、温かさの感じられる明るい廊下。リノベーションする前はこの辺りが特に暗かったのだそう。2階のリビングと書斎の間の室内窓には、対で古いガラスを入れた。書斎の窓は、吹き抜けをはさんで眺めの良い通路側に面している。断熱材をしっかり入れて快適な住まいに古い戸建て住宅にありがちな悩みが、寒さ。その問題を解決すべく、断熱工事やペアガラスなどを積極的に採用し、とても暖かで快適な住まいに仕上がった。平屋の家を増改築した建物は構造的にも不安定だったが、しっかりと耐震補強も施した。「元のオーナーはここでクリーニング店を営んでいたようです。作業場があった形跡が残る土間をリノベーションして、1階奥の寝室にしました。きちんと床を張り、床下にはしっかり断熱材を入れていただいたので、気持ちよく過ごせます。再建築不可でなければ取り壊していただろう建物を、考えていた以上に快適で素敵な住まいにリノベーションしていただき、『フィールドガレージ』さんには感謝してもしきれない気持ちでいっぱいです」寝室の奥はウォーキングクローゼットに。引き戸には古いガラス戸を。天井の古い梁がとてもよい雰囲気。高窓から洗面所に明るい光が射し込む。ブルーのタイルをアクセントに。タオルもブルーでコーディネイト。旗竿地の築年数不明な建物をリノベーション。玄関は引き戸に。曇りガラスから光が室内に取り込まれる。通路脇に植えた植物がぐんぐん成長中。山本・ギビンス邸原 直樹(フィールドガレージ)所在地東京都目黒区構造木造規模地上2階延床面積111.37㎡
2019年06月26日映画『ドクター・スリープ』が、ユアン・マクレガー主演で、2019年11月29日(金)に全国公開される。キューブリックの名作ホラー映画『シャイニング』の40年後映画『ドクター・スリープ』は、1980年公開の映画『シャイニング』の続編として、2013年にスティーヴン・キングが発表したホラー小説に基づいた作品だ。本作の舞台は、父親に殺されかけるという悲惨な過去を体験した幼い息子・ダニーの40年後。子供の頃を過ごした呪われたホテルへと誘われるダニー。そこで彼に囁きかける、封印されたはずの”住人たち”。ダニーを新たに襲う恐怖が描かれる──映画『シャイニング』をおさらい1980年にスタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演で映画化された『シャイニング』では、冬季閉鎖中のリゾートホテルの管理人一家が、そこに巣食う悪霊たちによって次第に狂気の淵に沈みゆくさまが描かれた。主演は『スター・ウォーズ』シリーズのユアン・マクレガー主人公・ダニーを演じるのは、『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービを務めたユアン・マクレガー。前作『プーと大人になった僕』のハートフルな作品とは一変して、ホラー作品に挑む。その他、『ミッション:インポッシブル フォールアウト』のヒロインを演じたレベッカ・ファーガソンの出演も決まっている。なお本作の監督・脚本は、『オキュラス/怨霊鏡』や『サイレンス』など、ホラー作品を数多く手掛けるマイク・フラナガンが務める。ストーリーダニーは、40年前の雪山のホテルの惨劇で、狂った父親に殺されかけたトラウマを抱えている。大人になった今も人を避けるかのように孤独に暮らす彼の周りで、児童ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が起きる。そんなある日、彼の前に謎の少女、アブラが現れる。アブラは特別な力でその事件を目撃していたのだ......。ダニーとアブラはこの連続殺人事件の謎を追うなかで、40年前のあの惨劇が起きたホテルに辿り着く。亡霊たちが巣食い、人を狂わせる呪われたホテルで起きる新たな恐怖。そしてふたりに待ち受ける想像を絶する結末とは──作品情報映画『ドクター・スリープ』公開日:2019年11月29日(金)原作:スティーヴン・キング監督・脚本:マイク・フラナガン出演:ユアン・マクレガー、レベッカ・ファーガソン、カイリー・カラン原題:『DOCTOR SLEEP』
2019年06月17日数十年後にかっこよく国産スギの外壁に包まれた、清々しい佇まい。たまプラーザで眼鏡店を営む矢田大輔さんは、それまで住んでいた築50年の家を、昨年秋にリノベーションした。「妻の祖母の家だったんです。かつてここで営んでいた町工場の名残りのある昭和の家が、全く違う雰囲気に生まれ変わりました」。経営する眼鏡店「Local」の店舗デザインを担当した「MOBLEY WORKS」の鰤岡力也さんに、この自宅も依頼。「学生時代からの付き合いでもあり、完全に信頼しているのでほとんどお任せでしたね。リノベーションするからには、鰤岡さん以外には頼みたくない、と思っていました」。矢田さんが唯一希望したのは、「10年、20年経ってもかっこいい家がいい」というもの。「“お前が死んだとき、オヤジいい家造ったな、と子どもが言ってくれるような家を造ってやる”。なんて、鰤岡さんは言っていましたね(笑)」。多摩のスギと張り方の構造にこだわった外壁は、湿度の高い日本の風土に適応。次第に色が変わっていく経年変化も楽しみのひとつ。施工はすわ製作所。リビングからダイニングを見る。ルーバーの衝立の左端は、リノベーションにあたって唯一残した柱。リビングからダイニング方向に向けて、床を斜め張りにしたことで、空間に奥行きが生まれた。床にはDIYでオイルを塗布。ソファーはジェルデのライトに合わせてデザインしてもらったもの。見通しのいいLDK無垢の床に漆喰の壁。シンプルだが細部の意匠にこだわった、広々とした1階のリビングダイニングを、心地よい風が吹き抜ける。「日本の風土にあう、理にかなった家だと思います」。例えば外壁は、防水シートを施した上にルーバーを縦横に張り巡らせ、すのこ状にしたもの。中に空間があくことで、風が通り抜け湿気を防いでくれる。「細かなところに何かと手間がかかり、大工さん泣かせだったと思います。玄関の籐を使った靴箱など、職人が減って行く今、あえて挑戦しているところもありますね」。1階は緩やかにつながったワンルーム。仕切りのない空間は、床の張り方で変化がつけられている。「玄関から入ってきたときに広がりを感じさせるように、リビングは斜めに張っています。ダイニングはまた雰囲気を変えて寄せ木張りに。すべて鰤岡さんのアイデアです」。そのリビングとダイニングの間には、あえて階段を設けている。「子どもが大きくなっても、必ず家族と顔を合わせて出入りしてほしい。そんな気持ちで階段の位置にはこだわりました」。リビングにいてもダイニングにいても、階段を通る家族と必ず目を合わせる。そのような意図で設けられた階段は、メモリーとして唯一残した柱とともに、家族の成長とつながりを見守り続けている。扉の枠の縁の加工や幅木の処理など、細かいところにこだわりが。照明は鰤岡さんからの結婚祝い。籐を用いた通気性のよいシューズボックス。奥にはアウトドアグッズなどを収めるクローゼットを設置。風と光が通り抜けるリビング。L字型のソファーは家族みんなで寛げる。キャビネットは米軍払い下げのもの。階段の上は吹き抜けになり、ここから家全体の気配がわかる。あえて設けた垂れ壁は、床の変化とともに空間を緩やかに分けるためのもの。アイアンの手すりは、グリップ感にこだわって加工した。キッチンをアクセントにキッチンは妻・康恵さんの希望でコの字型に。「眼鏡店の内装に合わせてモスグリーンを選びました。私の身長に合わせてオーダーしたので、使いやすいです」と康恵さん。大きなシンクや、火力の強いハーマンのコンロを使用することなどをリクエストして、鰤岡さんがデザインした。キッチンの奥にはパントリーが併設され、2方向から出入りできて動線もよい。「長い時間を過ごす1階にはお金をかけて、2階の寝室は素材だけにこだわりました」。蝋をつけて焼いたアイアンの手すりがついた階段をあがると、3部屋のベッドルーム。2階はもとの家の間取りを活かし、シンプルに設定した。「階段の上が吹き抜けなので、冬も1階でストーブをつけるだけで上まで暖かいんです。夏は夏で、風通しがよいので涼しいんです。真夏までエアコンはいらないくらいです」。モスグリーンのキッチンが、シンプルな内装のアクセントに。ダイニングの床は市松模様の寄せ木張りで変化をつけた。人造大理石の天板のキッチンには、収納もたっぷり設けた。白いサブウェイタイルに、目地はグレー系を選択。テラスとつながった明るいダイニング。テーブルは6〜7人でも囲めるサイズのものを鰤岡さんにオーダー。キッチン裏のパントリーは、洗面側からも入ることができる。子ども用に使っていたキャビネットを収納に。洗面にはクラシカルなシンクをセレクト。蛇口の経年変化も味を出す。バスルームはシンプルなグレーに統一。サブウェイタイルが雰囲気を出す。オクタゴン(八角形)がかっこいい取っ手。ドアの端にもベニヤを張りすっきりと見せている。細かなパーツも選び抜いたもの。カーキっぽいグレーは、お店のカラーとシンクロさせている。大切な思い出とともに「生活感のない感じにはしたくなかったですね。思い出のある大事なものが、さり気なく置かれている、そんな空間に味が出ると思うんです」。ともに50〜80年代のアメリカの、オーセンティックなものに惹かれるというご夫妻。ガラスのキャビネットには、子どもたちの思い出の品を大切に飾っている。「イームズのロッキングチェアは、長男がお腹にいるとき、妻のために買ってきたんです。1個1個のものに思い出がありますね」。家族で寛ぐ青いソファーは、バスケットボールをやっていたという、大輔さんの体格に合わせて、家族全員が腰かけられるよう造作した。「座り心地がいいので、夜、みんなでゆっくりTVを観る時間が増えました。昼間は部屋から素足でテラスに出ておやつを食べたり、ビニールプールで体を冷やしてはまた家に入ったり。子どもたちも家での思い出を増やしていってくれるといいですね」。メンテナンスしながら長く使い続けてほしいというメガネへの思いのように、この家も長く受け継がれいきそうだ。お子さんが初めてはいた靴や、生まれたときの時間でとめた時計など、思い出を大切に飾る。右の額は、康恵さんのお祖父さんが制作したシルクスクリーン。大輔さんの思いの詰まったシェルチェアで。ご夫婦のメガネがずらり。「Local」では、矢田さんがセレクトした輸入もののメガネを扱う。広々としたテラスで読書をする長男・夏奏君と長女・かのんちゃん。アウトドアでの読書タイムも楽しい。
2019年06月17日代はそれまで健康であった人も体調の変化を実感するようになり、老後のことを考え始める年代です。40代は生活習慣病や七大疾病と言われる病気にかかりやすくなり、40代からの生命保険はそれらをカバーできる保障である必要があります。今回は40代におすすめの生命保険ランキングをご紹介します。40代で備えるべきリスク40代で備えるべきリスクは、病気やケガのリスク、死亡のリスクに加え、老後のリスクも考える必要が出てきます。若いときに比べて体調の変化が顕著になり、現在のことだけでなく老後のことも考える必要がある40代は、病気だけでなく家族の生活費や子供の学費、介護や老後に備える必要があります。また、残りの人生をどう生きていくのか考える機会も多くなり、生命保険の見直しをする方も増えます。【40代で備えるべきリスク①】病気やケガのリスク40代ではそれまでなかった病気や生活習慣病が目立ってきます。特に40代は胃がん、大腸がん、肺がんになる確率は30代以下の3~4倍にものぼります。脳卒中や心筋梗塞のリスクも高まり、糖尿病などの生活習慣病での入院も増加します。40代からは30代までの生命保険ではカバーできなくなる場合が多いのです。【40代で備えるべきリスク②】死亡のリスク男女ともに40代の死因はがんが1位です。2位は自殺、3位は心疾患、4位は脳血管疾患と続きます。自殺や心疾患、脳血管疾患はストレスが原因の一つとして考えられています。これらは突然死であったり急激に症状が進行する病気です。死亡しない場合も元の生活が難しいほどの後遺症が残る場合があります。ですから40代ではより厚い死亡保障を用意しておいたほうが安心できます。【40代で備えるべきリスク③】老後のリスク40代は自身の老後について考え始める時期でもあります。支給される年金がいくらで、今の生活を維持するにはこれだけの資金が必要になり、それをどう用意していくのか。また、親の介護もしながら自身の老後の生活も維持するためにはいくら必要だとか、明確に老後の資金が見えてきます。子供の学資や生活費が落ち着いたあとは、老後の資金をどう用意するかを考えておくと豊かな老後の生活が安心して送れます。40代におすすめの生命保険選びで重要なポイント40代の生命保険選びで重要なポイントは2つあります。がん、心疾患、脳血管疾患(三大疾病)や生活習慣病をカバーできる生命保険を用意すること老後や介護、就労不能などに対応した生命保険を選ぶことこれらのポイントを押さえながら、40代におすすめする医療保険ランキングと、40代におすすめする死亡保険ランキングをご紹介します。40代におすすめの医療保険ランキング40代におすすめの医療保険ランキングは以下です。5位損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「新・健康のお守り」4位オリックス生命「医療保険新CURE」3位メットライフ生命「新終身医療保険Flexi S」2位チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」1位三井住友海上あいおい生命「新医療保険Aプレミア」第5位損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「新・健康のお守り」第5位は損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「新・健康のお守り」です。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「新・健康のお守り」は、特約も多く介護に備えられる保険です。三大疾病での入院は無制限になるのに対し、七大生活習慣病追加給付特則が60日を超えて継続して120日までの保障になるため注意が必要です。第4位オリックス生命「医療保険新CURE」第4位はオリックス生命の「医療保険新CURE」です。オリックス生命の「医療保険新CURE」は七大生活習慣病(がん/心疾患/脳血管疾患/糖尿病/高血圧性疾患/肝硬変/慢性腎不全)での入院では支払い限度日数が120日、三大疾病(がん/心疾患/脳血管疾患)での入院は支払日数が無制限になり、40代から増加する病気をカバーできます。がん充実プランや三大疾病充実プランなどの特約もあり、がんや特定の病気に備えて保障を上乗せすることも可能です。第3位メットライフ生命「終身医療保険Flexi S」第3位はメットライフ生命「終身医療保険Flexi S」です。メットライフ生命の「終身医療保険Flexi S」は、豊富な特約で長生きのリスクに備えることができる保険です。1入院最長730日まで選べる入院日数や、介護、認知症などをカバーしています。第2位チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」第2位はチューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムDX」です。チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムDX」は、治療が長期化する傾向がある精神疾患やストレス性疾患に対して備えられる保険です。特約付加で七大疾病による入院が無制限になるため、40代から多い疾患に対して備えられる医療保険でもあります。第1位三井住友海上あいおい生命「新医療保険Aプレミア」第1位は三井住友海上あいおい生命「新医療保険Aプレミア」です。がんのリスクや生活習慣病のリスク、女性特有の病気に対するリスクに備えられる他、介護状態になったときのリスクにも備えられます。40代で加入する医療保険でもっともおすすめできる商品です。[adsense_middle]40代におすすめする死亡保険ランキング40代におすすめする死亡保険ランキングは以下です。5位オリックス生命「家族をささえる保険keep」4位T&Dフィナンシャル生命「家計にやさしい収入保障」3位東京海上日動あんしん生命「家計保障定期保険NEO」2位損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「リンククロスじぶんと家族のお守り」1位三井住友海上あいおい生命「&LIFE新総合収入保障」(※保険期間・保険料払込期間60歳満了、年金月額15万円、3大疾病払込免除特約なし、支払い保障期間は最短期間で算出。)第5位オリックス生命「家族をささえる保険keep」第5位はオリックス生命の「家族をささえる保険keep」です。オリックス生命のキープは喫煙者も非喫煙者と同じ保険料で加入できる死亡保険です。非喫煙者割引を利用しない他社の収入保障保険の保険料と比べると保険料が安いため喫煙されている方に人気があり、40代の喫煙者におすすめできます。第4位T&Dフィナンシャル生命「家計にやさしい収入保障」第4位はT&Dフィナンシャル生命の「家計にやさしい収入保障」です。T&Dフィナンシャル生命の「家計にやさしい収入保障」は、喫煙者(健康体保険料)も非喫煙者(非喫煙者健康体保険料)もぞれぞれ保険料が割安であることが特徴です。40代で保障の上乗せや、死亡保険を用意するときに加入したい保険です。第3位東京海上日動あんしん生命「家計保障定期保険NEO」第3位は東京海上日動あんしん生命の「家計保障定期保険NEO」です。東京海上日動あんしん生命の「家計保障定期保険NEO」は、5疾病(がん/急性心筋梗塞/脳卒中/肝硬変/慢性腎不全)での入院一時金や就業不能状態になった場合の給付金も用意できます。また、1年間喫煙していなければ保険料が割引になります。40代で増えてくる病気に対応できる死亡保険です。第2位損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「リンククロスじぶんと家族のお守り」第2位は損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「リンククロスじぶんと家族のお守り」です。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「リンククロスじぶんと家族のお守り」は、七大疾病(がん/急性心筋梗塞/脳卒中/慢性腎不全/肝硬変/糖尿病/高血圧性疾患)とメンタル疾患(統合失調症/気分障害/神経症性障害・ストレス関連障害および身体表現性障害/摂食障害/非器質性睡眠障害)の際に毎月(2年間・5年間)生活サポート年金を受け取れます(無解約返戻金型メンタル疾患保障付七大疾病保障特約)。その他にも、健康割引や5年ごとに5%相当の保険料の減少などの保険料の割引もあります。40代はさまざまなストレスが増える年代です。精神的な病気になった際もカバーできるおすすめの死亡保険です。第1位三井住友海上あいおい生命「&LIFE新総合収入保障」第1位は三井住友海上あいおい生命の「&LIFE新総合収入保障」です。三井住友海上あいおい生命の「&LIFE新総合収入保障」は、支払事由が広範囲な点が特徴です。他社は独自の基準で支払事由を設定している中で、あいおい生命はより広範囲をカバーできる公的介護保険制度の要介護2以上の状態になったときに年金を受け取れます。また、非喫煙者、喫煙者だけでなく優良運転者(ゴールド免許保持/無免許で運転しない)を対象に6段階最大20%割引の保険料が割引されます。非喫煙者や優良運転者は割安な保険料でしっかりした死亡保障を用意できます。40代で死亡保険を用意するなら、まずはこちらの商品をおすすめします。40代におすすめの生命保険に関するまとめ40代からの生命保険は生活習慣病や七大疾病に備えて、より厚い保障を用意する必要がありました。また、就労不能時の保障や介護に備えておくとさらに安心できます。40代になったら一度保険を見直して、必要な保障をカバーできる生命保険を用意し万一のときに備えてください。
2019年06月10日実家は築90年超線路沿いの道から敷地に入ってその先の階段を10段ほど上がると、そこには一瞬言葉を失うほどの風景が現れる。なだらかな傾斜地に見事な具合に草木が配置され、その背後には登録有形文化財「旧坂井家住宅」の和館と洋館が控えているのだ。和館は昭和2年に建てられたというから築90年以上。かつて別荘地として整備された土地は今もその趣を十分に残している。H邸はその南側に隣接した敷地に立つが、実はこの旧坂井家の家屋と土地は以前は奥さんの実家が所有し相続に際して寄付をしたものだ。階段をのぼるとこの風景が目の前に広がる。元は別荘地として整備された敷地は草木の配置も素晴らしく目を楽しませてくれる。左上に見えるのがH邸の玄関庇。土地と建物を寄付「父が10年ほど前に倒れて、世話をしながら維持管理をすることになったんですが、これがとにかく大変で、相続しても自分ではとてもできないのではないかと。それで父とも話をして公のところにお願いしようという話になって鎌倉の風致保存会に建物と土地を寄付することになりました」お父様が亡くなられてお母様の世話をされたときに当時住んでいた土地と行ったり来たりの生活になったが、その頃に家を建ててこの地に暮らすという話が持ち上がったのだという。夫のHさんはそれまで20年近く住んだ土地に骨を埋めるつもりだった。しかし「幸い土地もあったので建てようかという話が突然出てきたんです。環境もいいし、終の住処をつくって鎌倉で終わるのもいいなということでこちらに移ることになりました」と話す。駅から道すがら見てきた風景とは一変して目を癒してくれるが、一方で維持管理にはとても手間がかかり、個人では手に負えないことから建物と土地を寄付することに。和館の2階からH邸を見る。H邸の外観デザインはその前に広がる風景との関係を重視してスタディが重ねられた。終の棲家をつくる奥さんにはその終の住処は「鎌倉という土地に調和し、かつ前のお家とも調和するような家であってほしい」という思いがあった。「別荘地として立った風情にあまりにもアンマッチなものを建ててはいけないだろうなと。そうしたことを考えたら、色合いも形も決まってくるのかなという感じでしたね」設計を依頼したのはナフ・アーキテクト&デザインの中佐さん。奥さんの従兄の息子さんである中佐さんは、夏休みなどにこの地を何度か訪れたことがあるという。終の住処ということからバリアフリーであること、そして、面積は以前の家と同じくらいで100㎡くらいというイメージを夫妻は持っていた。依頼を受けた中佐さんは「以前の暮らしぶりをあまり変えることなく自然に継承できるような方向で考えて、間取り的には6畳と8畳の組み合わせでいこうと。それに打ち合わせを重ねる中で要望をうかがいながらまとめたものを提案させていただいた」と話す。敷石がわりのコンクリートのPC板がH邸の玄関まで導く。北側から玄関付近を見る。玄関の左手に階段がある。外壁の素材はメンテのしやすさも考慮して決められた。西側の斜面の上から見る。手前の紫の花はショカッサイ。奥さんは家の周囲に自然に広がって咲く様を見てとても癒されるという。北側は旧坂井家を訪れる人がいるため、プライベートな庭は南側に設けた。外壁はグレーから途中でベージュに色を切り替えている。フレキシビリティを仕込む中佐さんからの提案のひとつは建物にフレキシビリティをもたせることだった。夫妻は「いずれ子どもたちに別荘にしてもらってもいいし、住めるのだったら住んでもらってもいい」という考えだった。そこでお子さんたちの好きなようにできるようにと間取りと面積が変えられるようにした。間取り的には現在部屋を仕切っている壁は取ることができるし、また逆に壁をつくって新たに空間を仕切ることもできるように。そしていま吹き抜けている部分に2階をつくることで面積を増やすこともできるようにしたのだ。このような仕組みを支えているのは特徴的な形をした構造システムである。柱と梁の間に斜めの材(方杖)を使っているのだが、通常であれば耐力壁を入れて空間を仕切らないといけない箇所にこれをダブルで設置しさらにその間に板を渡すことで耐力壁と同様の働きをしてもらうというものだ。「天井が高くて生活に対する圧迫感はまったくないし、また、南側もクリアに見えて向こうの空間が共有できているのですごく開放感がある」。このように夫妻は空間的な広がりの気持ちの良さを指摘するが、これも中佐さんからの提案から生まれたもの。「立体的な多様性があったほうがいいだろう」と考えた断面のデザインによって、南側の部屋であっても立てば北側につくったハイサイドから旧坂井家の庭へと視線が気持ちよく抜けていく。吹き抜けになっている部分に床を張り2階を増築することも可能。現在は2階へ上がることができないが、最近、お子さんの家族が泊まりがけで来たがることから階段をつくることを考えているという。高窓からは旧坂井家の家が見える。建物奥から玄関方向を見る。玄関を入ってすぐのスペースは廊下兼納戸。右に仕切られた部屋が並ぶ。新たな挑戦新しい家で生活を始めて1年と5カ月。Hさんはこの家が気に入っているし「こうした機会にこのような環境のいいところに住めて非常に幸運」だと思っているという。さらに「鎌倉に恩返しというか、なにかできたらいいなと思ってます」とも。そのHさんが目下「意欲的に取り組んでいる」というのが鎌倉の歴史。散歩好きでよく出かけるというHさんが、途中で出会った観光客に「鎌倉に点在するお寺の歴史などを紹介するようなことができればはげみにもなるんじゃないかな」と話す。築90年を超える家とも調和するように考えられながらもどこか清々しさの漂うH邸。そういった雰囲気も、Hさんのこの新たな挑戦を後押ししているのだろう、そんな印象を持った。夫妻ともに理系出身のため、中佐さんは構造や全体の構成が把握できるつくりにすることを意識したという。各部屋の柱の上の戸に棒状の取っ手が付けられていて開閉ができるようになっているが、これは北側の高窓と南側の窓との間で換気を行うためのもの。柱から続く斜めの部分が方杖。これを奥に見えるものとダブルとしかつ梁の間に板を渡すことで耐力壁のかわりとしている。以前、橋脚の仕事をされていた奥さんはこの柱梁の形が橋脚に似ていて気に入っているという。右上の棒は換気のための取っ手。玄関からダイニングを見る。中央に見える天井部分もその両脇の柱梁とともに構造の役割を果たしている。寝室からもショカッサイのきれいな紫色の花を楽しむことができる。西側の斜面に咲くショカッサイの花を眺めるH夫妻。H邸設計中佐昭夫/ナフ・アーキテクト&デザイン所在地神奈川県鎌倉市構造木造規模地上1階延床面積102.12㎡
2019年04月22日相続に関する法制度が、今年1月から段階的に変わっている。じつに40年ぶりとなる大改正により、高齢化社会に対応したルールが順次導入されていくことに。相続問題に詳しい行政書士の竹内豊さんは“妻の権利の拡大”に注目する。「夫の死後、妻が1人で生きていく時間は長いので、今回は“残された妻”を保護するための改正が多いのが特徴です。自宅に住み続けるための権利や、介護の貢献によって相続人に金銭を請求できる権利など、妻の権利が広がることになります」「相続法」40年ぶり大改正のポイントは次のとおり。「施行年月日」「名称」「内容」をチェックしよう。■2019年1月13日【自筆証書遺言の方式緩和】遺言書に添付する財産目録は手書きに限られていたが、パソコンでの作成やコピーの添付が認められることになった。■2019年7月1日【婚姻期間が20年以上の夫婦間における居住用不動産の贈与等に関する優遇措置】婚姻期間が20年以上の夫婦は、夫(妻)から生前贈与をされても、その金額は相続税にカウントされない。【預貯金の払戻し制度の創設】亡くなった後、故人の預金口座からお金を引き出すことはできなかったが、一定額のお金を引き出せるようになる。【特別の寄与の制度の創設】妻(夫)が義父母の介護をしていたら、義父母が亡くなった後、妻(夫)は法定相続人に対して、金銭を請求できる。【遺留分制度の見直し】相続財産が主に不動産しかない場合、相続人がほかの相続人から遺留分を請求されると、不動産を分けるしかなかったが、改正後は現金で解決できるようになる。■2020年4月1日【配偶者居住権の創設】妻が自宅を相続すると、現金などを受け取れなくなる恐れがあったが、ほかの財産も受け取れるようになる。■2020年7月10日【法務局における自筆証書遺言の保管制度の創設】自分で書いた自筆証書遺言を法務局で預かってもらえるようになる。「昔は長男が家督を継ぐのが当たり前だと思っていたので、ほかのきょうだいから異論は出にくい状況でしたが、今は核家族化が進み、相続に関する情報もあふれているので、次男、三男、女のきょうだいでも権利を主張するようになった。今回の改正を最大限活用するためにも、最新情報をチェックして、事前に備えておきましょう」(竹内さん)
2019年03月15日祖父母の家をリノベーション情緒あふれる川越の街。祖父母が暮らした築45年の1軒家をほぼDIYでリノベーションして、安田太陽さんと妻・詩織さんは暮らしている。「もともと手を動かすのが好きで、立体物を作るのが大好きでした。家のリノベーションはこれが初めてでしたけど(笑)」。プロダクトデザインの部署から始まり、現在はイベントや空間のデザインを行う部署で会社員として働きつつ、休日には廃材や自然素材を使ったアクセサリーを制作するミツメとしても活動。そんな安田さんが、気になって集めてきた古道具を活かして創りあげたのは、驚きや発見がたくさんある独創的な空間だ。ガスの接続以外はすべてDIYで創ったキッチン。古道具や古材が味を出す。有機物と無機物の組み合わせ方が絶妙。和室の畳を取り外し、無垢のスギ材を張った。床の間にはガルバリウムをあしらってディスプレイ空間に。DIYで温もりのある家に「ここは祖父母の家だったので、子供の頃よく遊びに来た記憶があるし、母にとっては育った家なので思い入れがあるんです。まさか自分が住むとは思いもしなかったけれど、リノベーションして活かすことができたのは良かったと思っています」。耐震補強や外壁塗装、ガス、電気、水道などは業者に任せたものの、それ以外は知人・友人に手伝ってもらいほとんどDIYで完成した。「天井を壊して現れた梁に塗装したり、床も自分で張り替えたり、大変でしたけど暮らしながら少しずつ進めていきました」。キッチンは、ダイニングと分けていた壁を自力で取り壊してひと続きの空間に。「この家は日当りが悪く、暗いんです。その為、白を基本とし、広い開放的なキッチンを作ってやろうと」。木脚と白いタイルのキッチン台も自作。シンプルなものを求めて探しに探したリンナイのビルトインコンロとIKEAのシンクを取り付けてタイルを貼った。「工業系の道具やパーツが好きなのですが、あまり取り入れると冷たくなってしまいます。木を入れると温かさが出せるので、温度感をうまく組み合わせました」。広々としたダイニングキッチンでは、大人数で集まることも多いそう。曾祖母の桐箪笥など、この家にもともとあったものも活かしている。テーブルは古いオフィステーブルの脚に、足場板を組み合わせて載せたもの。キッチン台の下はオープンな収納に。リンゴ箱に取手をつけた箱には食材などをストック。古い木箱を壁に打ち付けて収納棚に。「壁は構造用合板なので、どこにでもビスや釘を簡単に打つことができるんです」。シンクとガスコンロはシンプルなものにこだわった。タイルもすべてDIYで貼ったもの。安田さんは「BALMUDA」勤務のデザイナー。自宅でも製品を使用している。素材の使い方を考える漆喰で塗り上げた白い空間は、オリジナルのアイデアがあちこちに。元々は床の間だったリビングの一角のスペースには、壁にガルバリウムを貼った。サンルームには掘りごたつがあり、扉だった板を天板として載せている。「解体している家があると、建具とか家具を譲ってもらえないか頼んでみたりします」。2階のベッドルームの小窓も、昔手に入れて長年寝かせていた建具を使用。年代を感じさせるナラ材が風情を感じさせる。「この建具もそうですが、数十年の時を経た質感はエイジング加工では表現できません。古いものや価値がないとされているものを大事に再利用していきたいんです」。ルールに縛られず使えそうなものを自由にアレンジして使う。それは、安田さんが手がけるミツメのアクセサリーのコンセプトともクロスする。開口部やサンルームからやわらかな日差しが入る。ガルバリムを壁にあしらった床の間。作業台と陶器の花瓶に金属が不思議と調和する。サンルームの掘りごたつ。下からぽかぽかと暖かい。階段の蹴込み板もペンキで白く塗装。漆喰の壁は「下地を塗るのが大変でした」。仕切りの壁に小窓を取り付けたベッドルーム。砂壁はこれから塗装に着手する予定。モノから家、街へ「最初はこんなとこ住めるの?って思いました」。と笑う詩織さんも趣味は完全に一致し、ここでの暮らしを楽しんでいる。「夏には新しい家族を迎えるので、子供にとって安全な家かどうかも考えていかなきゃいけないですね。ベッドルームの壁もこれから塗るところだし、まだまだ仕上がりは半分くらい。暑さ対策、寒さ対策もしっかりやっていきたいと思っています」。Googleで検索したり、YouTubeで動画を見たり、ホームセンターで聞いてみたり。ルールに捕われず、あちこちで情報を集めて行われるリノベーションは、これからも進化する。「アイデアを出して、それが形になっていくのが楽しいんです。実は、今増えている空き家などにも手を掛け始めています。街づくりにも近いうちに携われたらいいと思っています。古いものは使えない、汚いものは捨てる、ではなく再利用できないか考えてみる。当たり前だと思っていることを少し立ち止まって考えてみる。忙しい日々を過ごす人ほど大切だと思います。そして、それを実行できることが毎日の幸せです」。玄関にはベッドのスプリングがオブジェのように飾られていた。友人のお店で仕入れたYKKのキャビネット。錆びた鍬を廊下に飾る。ペンダントライトはアルミの漏斗をリメイク。古道具屋で買った暗室のライトをベッドルームの照明に。itashioriの名で活動する詩織さんは、籐でカゴを編む作家。冬は寒いのでサンルームの掘りごたつで作業することが多い。もともとはイラストを描いていた詩織さん。右側のイラスト2点は作品。制作したカゴは、イベントなどで販売。何でもない日常をしっかりと楽しむというおふたり。愛着のあるギターを一緒に演奏したり、踊ってみたり。
2019年03月04日インテリアスタイリストの窪川勝哉です。実は私、昭和32年築・前川國男設計のテラスハウスを入手してしまいました!フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築の3大巨匠と言われる、ル・コルビュジエ。そのル・コルビュジエに師事し、日本のモダニズム建築の旗手と言われた、前川國男。その前川國男が昭和30年代に設計した、三角屋根が特徴のテラスハウスシリーズをご存じでしょうか?■ 昭和32年に建てられた前川國男設計のテラスハウス2軒が一続きになったテラスハウス形式当時は郊外といわれた東京西部の阿佐ヶ谷と烏山と鷺宮に建てられ、なかでも通称「阿佐ヶ谷住宅」は、広大な敷地とコモンと呼ばれた緑地を持ち、著書も出版されるなど、コアなファンに大人気の物件でした。惜しまれつつ2013年に解体された阿佐ヶ谷住宅についての本も出版されています。前川國男の評伝も、読みごたえがあります現在では阿佐ヶ谷と烏山は残念ながらすでに取り壊されてしまい、唯一現存するのはこの3兄弟のなかで最初(昭和32年)に建てられた鷺宮の物件だけに。ゆったりとした敷地はやはり魅力的!■ 物件情報を古い順にソートし、どれだけ古い物件が現存しているかを楽しんでいたら…ところが先日この物件がなんと売りに出ていたのです!!普通の人がインターネット等で物件を探すときは予算やエリアのほか、築年数が新しい順にソートしたりするのが一般的かと思います。ですが、私はいつも古い順に並べ、どれだけ古い物件が現存しているかを楽しむほうでして(笑)。階段まわりは竣工時のまま先日いつものそれを楽しんでいたら、以前から存在を気にしていたこの物件に出会ってしまいました!現状の水回りはこんな感じ最新のスタイルでなく、当時のレトロさを残したスタイルにリノベーションを、と考えていたところ、友人から連絡があり、解体予定の家からレトロで状態の良いキッチンを外したものをプレゼントしてくれました。サンウエーブの琺瑯(ほうろう)製のキッチン。偶然にも今の私の家のキッチンとまったく同じキッチンです!まだまだすべてがまったくノータッチの状態で、室内も要リノベーションなのですが、少しずつ手を加えて完成させていくつもりです。リノベーションの進捗などは、またぜひ報告させていただけたらと思います。窪川勝哉さんインテリアスタイリストとして雑誌、広告、テレビなどで幅広く活躍中。2011年に渡英、2013年から再び拠点を東京に移し活動中。
2018年12月29日まるで秘密スポット! 築80年の古民家で頂く絶品グルメ門をくぐり抜けたら、そこは隠れ家でした。白金台のプラチナ通りにある大人のための素敵なダイニング「MERCER LOUGE 牛鍋アイロン」。オートロックの門をくぐり抜けると、アジト的空間が目の前に広がります。シンボルツリーの枝垂れ桜の向こうには、築80年の古民家をフルリノベーションした建物。和モダンを基調とした隠れ家のような上質な店内で、ゆっくり腰を据えてくつろげます。絶品牛鍋を頂くことができるのは、2Fにある「牛鍋アイロン」。個室で頂く霜降り和牛の牛鍋を、プライベート空間で心ゆくまで堪能しちゃいましょう。寒い季節にうってつけ 濃厚&極上“牛鍋”に舌鼓とことん味わい尽くしたい、「牛鍋アイロン」の絶品牛鍋コース。国産黒毛和牛の霜降り和牛をメインに、厚切り牛のタタキやお野菜、締めの極太手打ちうどん、さらにはデザートまで付いた、とっておきのコースとなっています。白味噌ベースの優しいスープは具材を煮込むごとに深みが一層増していき、締めに辿り着くまでに唯一無二の極上スープの出来上がり。やみつきになってしまいそうなほど濃厚な牛鍋は、寒い季節に絶対味わいたいお料理です。ちょっとした非日常体験にはもちろん、大切な人との記念日を祝うアニバーサリープランなど、シーンによって使い分けることのできる多彩なプランが魅力的。情緒あふれる古民家で特別なひとときを過ごしてはいかがでしょうか。文/おゝしろ実結スポット情報スポット名:MERCER LOUNGE 牛鍋アイロン住所:東京都港区白金台5-15-10電話番号:03-5420-4551
2018年12月07日以前にも何度か書きましたが、うちのような築古マンションのリノベーションでは「古い設備をいかに新しいインテリアと調和させるか」が課題になります。今年工事した部屋でも古い設備を活用するようこころがけましたが、とくに重視したのは、仕方なく残すというよりは、なるべく「積極的に古さを活かせる方法」を考えようということでした。今回は、古いマンションの魅力を少しでも活かせる工夫をご紹介します。■ トイレのタイルを塗装して雰囲気を一新まずは、リノベ前の写真から。便器の古さもさることながら、壁面の白タイルと床の水色タイルの組み合わせが、「ザ・昭和」的古くささを感じさせます。目地にたまった汚れも残念。これまでの工事では、ドアの位置も変え、床も壁も新しい壁を造作して塗装していました。申し分なくきれいになるのですが、間取りを変えることもあり、それなりの費用がかかるのが困ったところ。ならば、今回は便器のみを新しく交換し、間取りそのままで既存のタイルもうまく活かしてみようと試みました。残すのは壁の正方形のタイル。ポイントは塗装です。「タイルに塗装なんてできるの?」と思われるかたもいると思います。ひと昔前なら、タイルには塗装がのらないと考えられていました。現在では、下地の素材と塗料を密着させる技術の開発が進み、タイルへの塗装も可能になったそうです。塗装後のタイルは、こんな感じ。目地の汚れなども見えなくなり、ツヤのない落ち着いた質感になりました。注意したいのが、通常の塗装などにくらべると、若干強度は劣るということ。塗装がはがれてしまえば、下地が見えてしまうので、要注意です。今回は白タイルを白で塗装したので、多少の傷なら目立たないと思いますが、床のように頻繁に摩擦が加わる箇所のタイル塗装はやめておいたほうがいいでしょう。ということで、床にはDIYで青と黒のミックスタイルを新たに貼りました。塗装も済んで完成した写真がこちら。ガラリと雰囲気が変わって、おしゃれになりました。■ 下地のブロックを現しにしてインテリアのアクセントにいつものリノベならトイレのドアがつくはずの箇所には、既存のブロック壁の風合いを活かした空間を作りました。この壁は今回のリノベーション工事の目玉のひとつ。うちの物件では、いたるところにブロックが建材として用いられています。昔はそのうえから左官をほどこしたり、木材を貼ったりして隠していました。この壁も木目調の化粧板が貼られ、かつては棚として使われていました。でも、今はブロックをむきだしにするのが、インテリアのアクセントになる時代。今回は、工事業者さんと解体時に打ち合わせして、この壁を残してもらうことにしました。とはいえ、解体してみると、配線を埋めた跡なども目立ち、想像以上に荒々しい状態。「塗装するだけで大丈夫か?」と一抹の不安がよぎったりもしましたが、最終的に塗装が施されると、むしろ「おとなしすぎたかな」と思うくらい、部屋になじむ壁に仕上がりました。ブロック壁は、露出配管や工業系の照明との組み合わせに最適。フックや折りたたみ棚なども取り付けて、壁のレイアウトを考えるのは楽しい作業でした。中古マンションを購入してリノベーションする方にはぜひトライしていただきたいです。■ 小物だけで建具の印象はガラリと変わる交換しようとすると費用がかかる代表が建具です。トイレのドアにシューズボックス、クローゼットに間仕切り引き戸と、ぜんぶ替えようとすれば目が飛び出るような見積もりが上がってきます。そこで、既存の建具をアレンジして、雰囲気を変えることが重要になってきます。まず、トイレのドア。ドアノブなども含めて昔のままですが、塗装をしなおしてサインプレートを付けました。アイアンのプレートは、以前買ったものの、使わないでストックしていたもの。今回の部屋では、ところどころにアクセントとしてブラックを用いているので、うまくハマるかと期待して設置しました。クローゼットも状態が良好だったので、そのまま残しましたが、取っ手のデザインが部屋の雰囲気と合わなかったので交換することに。この日記ではおなじみのtoolboxで見つけた取っ手に付け替えました。ざらっとした質感の黒の取っ手で、ぐっと雰囲気が大人っぽくなりました。ちなみに、新規の建具もあえてメーカー製は避け、toolboxで手配したものを採用。小物ひとつで建具の雰囲気は変わりますね。DIYのハードルも低いので、自分でトライするのもアリです。■ 欄間窓+ボルト穴で天井まわりも既存の設備を活用「積極的に古さを活かす」という意味で成功だったのが、間仕切り引き戸の上に設置されていた「欄間窓」。よく団地などにも設置されている、築古マンションではおなじみの建具です。うちの欄間窓には「型板ガラス」と呼ばれる凹凸のあるガラスが入っており、視線はゆるやかにさえぎりつつ、隣室の明かりをほんのり感じさせてくれます。もともとは予算の関係で残していた設備なのですが、入居者や内見にいらした方々からは評判がよく、それ以来、積極的に残すようになりました。その欄間窓に隣接する天井は、もともと設置されていた天井を撤去し、躯体あらわしに。古い配管なども隠さず塗装だけを施しました。元の天井を吊るしていたフックがねじこまれたいたボルト穴を埋めずに残し、「アイボルト」と呼ばれる円形のフックを設置。これで天井の使い勝手が劇的に変わります。ペンダント照明の位置を変えたり、グリーンやモビールを吊るしたり、ハンモックを吊るしたり、とさまざまな使い方が可能です。天井を解体する際には、ぜひこのボルト穴を残すことをオススメします。■ 古い照明や配電盤は劣化による漏電に注意要注意なのが、電気関係の設備です。玄関に設置されていたボール型の照明は、レトロな雰囲気が気に入ったので、当初は残す方向で検討していました。ところが、電気屋さんが照明を取り外してみると、中のコードは経年の劣化でかなり傷んでいました。「これはいつ壊れて漏電してもおかしくないよ」と言われては、あきらめるしかありません。結局、toolboxのショールームで見つけたフロストガラスのレトロな雰囲気の照明を導入することにしました。築50年ともなれば、思いがけない設備の劣化があって当然。予想できる危険はなるべく避けようということで、配電盤も交換しました。「古さを活かす」のは魅力的ですが、インフラ関係にはご注意いただきたいと思います。
2018年10月17日スニーカー¥5,800/BENSIMON『BENSIMON(ベンシモン)』は、セルジュ・ベンシモンと弟のイヴ・ベンシモンの兄弟が、1975年に立ち上げたライフスタイルブランドです。ブランドを代表するシューズ「Tennis」をはじめ、カラフルなファッションアイテムからインテリアまで、豊富に展開しています。そして今年の2月には、代官山に日本初の旗艦店がオープン!ますます身近なブランドとなりました。 どの色にするか悩む時間も愛おしい。スニーカー各¥5,800/BENSIMONこちらが「Tennis」と名付けられたスニーカー。1978年に誕生し、今年でなんと40周年を迎えたロングセラーアイテムです。今では様々なモデルが登場していますが、今回はもっともベーシックな「Lacets」に注目してみましょう。 実はヴィンテージのミリタリーシューズがベースとなっている「Tennis」。コットンと軽いゴムソールの組み合わせは、まさにその名残です。ベンシモン兄弟がリデザインすると、エレガントさも感じるスニーカーに。くたっとしたキャンバス地の風合いが愛らしく、柔らかく足にフィットするので歩きやすのも魅力。ラウンドしたゴムのつま先もキャッチーで、シューレースもキャンバス地と同じカラーで統一されている部分も、他にはない魅力です。 また、そのカラーラインアップも圧巻!フランスらしい少しくすみがかったシックな色から、元気のでるビタミンカラーまで豊富に揃い、履く人によって印象が変わるのもおもしろいポイント。価格もリーズナブルなので、何色も揃えたくなる名品です。 パリジェンヌになれるウェアにも注目!ジャケット¥25,800、Tシャツ¥7,800、パンツ¥15,800/以上全てBENSIMON実はベーシックで着まわししやすいウェアが揃っている『BENSIMON』。パリジェンヌの定番のデニム×ボーダーの組み合わせは、ジャケットを羽織って秋らしく。どれもシンプルなデザインだからこそ、ディティールやカッティングの美しさがより際立ち、着るだけで上品な雰囲気が漂います。 シューズもウエアも、どんなシーンにも着まわしやすいアイテムばかり。まずは40年愛されるスニーカーから手にとって、『BENSIMON』の魅力を体験してみましょう。 BENSIMON AUTOUR DU MONDE(株式会社ルック ブティック事業部) photograph:Hiroshi Nakamurastyling:Saori Ikedahair&make:Daisuke Yamada(Cake)model:Kurumi Emond(BE NATURAL)text:Kisae Nomura
2018年09月27日将来も考えて広さを最優先したSさん夫妻は、再開発が進む南千住エリアで築10年ほどの大規模マンションの一室を購入。購入代金がかさんだぶん、設備の既存利用とDIY前提で予算を組み、リノベ会社を検討。「そのくらいの予算でできると思いますよ」とさらりと言ってくれたエム・デザインに依頼し、工事費400万円(税・設計料込み)で ”築浅×リノベ” の住まいを手に入れました。■ 躯体現しでワイルドなリビングダイニングに「DIYに関しては、コストダウンも目的のひとつでしたが、壁を塗るのは楽しそうで、ぜひやってみたかった」という夫妻は、なんとすべての壁をDIYで塗装!キッチン横の美しい白いタイル貼りの壁も、夫妻がひとつひとつ貼ったそう。リビングダイニングの天井は躯体現しとし、ワイルドな印象に。「天井を撤去する費用はかかったけど、塗装の手間は省けました」と夫。手前には、置き畳を使って小上がりコーナーをつくりました。小上がりコーナーの壁面はグレーに塗装。暗めの色のため、奥行き感に加えて少し改まった雰囲気づくりもできました。また、リビングの一角にはラフなボックス棚を置いて植物などを飾り、コージーな雰囲気に。■ 黒いアイアン塗装でキッチンのイメージを一新キッチンは、既存のシステムキッチンとバックカウンターの面材にDIYで黒のアイアン塗装を施すことで、モダンにイメージチェンジ。夫妻が以前から持っていた食器棚をすっぽりと組み込んだキッチンカウンターは、枠となる板と天板をネット注文でカットしてもらってDIY。黒い塗装が壁面とコントラストを成しています。■ タイルと塗装で模様替えした水回り東側の個室をコンパクトにし、玄関とつながる土間スペースを新たに作成。多用途に使え、窓から墨田川の風景も楽しめる魅力的な小空間になりました。洗面台は既存利用をしましたが、新品同様キレイで、高機能&高品質。扉の上からDIYで塗装してあります。さらに壁には独特のゆらぎがあるテクスチャーのタイルを張って、ヴィンテージ感あふれる空間に。ふたりでショールームを回って好きなタイルを選んだそう。トイレの設備は既存を生かしてコストを抑え、床をモザイクタイル貼りでおしゃれに模様替え。黒い塗装の壁面にカラフルなパターンがよく映える空間になりました。ともに仕事が忙しい夫妻は、週末をフルに使ってもDIYが終わらず、後回しにできるところは入居後に作業をしたそう。そんなDIYをたっぷり取り入れたリノベーションを振り返って、夫は「工事予算は400万円で、どこまでできるか正直心配でした。でもエム・デザインさんの対応が柔軟で、いろいろと努力してくださり、感謝しています」と話してくれました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.18」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです設計・施工エム・デザイン撮影中村風詩人
2018年09月10日団地は、敷地内に公園や緑が多く、スーパーもあったりと、今や子育て世代に人気のリノベーション向き物件として注目されています。物件価格も手頃なので、思いきり自分らしいリノベーションを実現できるのが魅力です。団地の間取りは、間仕切り戸や壁で部屋を区切っているつくりが一般的。この間取りをどのように空間を変え、自分らしい住まいをつくるかが団地リノベの腕の見せ所なのです。今回は、大きな反響を呼んだ「団地リノベ」の実例を4本まとめてご紹介。■ 専門家のテクニックで実現!団地リノベで戸建感覚の理想の空間へ京都府長岡京市、昭和43年築の団地を1,300万円で購入、工事費800万円(税・設計料込み)をかけてリノベーション団地のほとんどは昭和に建てられた物件で、そのまま住むにはいろいろと不便。しかし、リノベーションのアイデア次第で、魅力的な空間に生まれ変わります。Iさん夫妻のリノベーションのこだわりは、庭付きの1階にしたこと。団地ながら窓から緑を楽しんだりガーデニングをしたりと、戸建て感覚でのびのびと暮らせる空間になりました。リノベーションは、団地リノベに関する本も出している吉永健一さんに依頼。また、キッチンは、敬愛するカリスマ主婦・石黒智子さんの厨房を再現し、大満足の仕上がりに。Iさん夫婦の団地リノベが成功したのは、情報収集や十分な下調べを経て、理想の住まいの形を具体化して考えたからこそ。仕切りの多い団地を一体感ある空間に生まれ変わらせた、専門家のテクニックに注目です!専門家を味方につけて、団地とは思えない広々空間へリノベーション■ 犬も大満足!見えない隠し収納のテクニックで開放感のある空間づくり東京都多摩市、築33年(昭和59年築)の団地を購入。830万円(税・設計費込み、施主支給品は含まず)をかけてリノベーションTさん夫婦が物件を選んだ決め手は、高台で眺望が良いことと、ペットの飼育が可であることだったそうです。リノベーションで施したのは、「浮造り(うづくり)」という床でした。あまり聞き慣れない床細工の名称ですが、これは表面に凹凸をつけたフローリングのこと。愛犬が走りやすく、足腰への負担が軽くなるようにとの思いが込められています。もう1つ、Tさん宅のポイントとして注目したいのは、収納がたっぷりあるという点です。例えば、このパントリー。収納が多いと物がごちゃついて見えますが、”隠し収納”のテクニックで視覚的にスッキリして見えます。Tさんのお宅は壁で建物を支えるつくりの団地のため、残さざるを得ない構造壁が多かったそう。それでも、緻密な計算で作られた機能的な収納は、これからリノベーションを考える人の参考になるはずです!構造壁を残しつつ、上手に隠す収納で開放感のある空間を実現!■ 築46年の団地へ住み替え、壁をなくして棚で間仕切りした広々効果がスゴイ!築46年物件価格2,400万円の団地を購入、工事費1,000万円(税・設計料込み)をリノベーション神奈川県横浜市のNさん一家は、2008年に購入した新築マンションから築46年の団地へ、驚きの住み替えを行いました。「どうしてお金をかけてわざわざ古い物件へ?」と疑問が湧きますが、その理由は“住み心地の良さ”でした。団地ならではのオープンで明るい雰囲気に惹かれ、空き物件が出ると迷わず購入したのだそう。壁を取り除き、さっそく部屋全体を大きなワンルームにリノベーション。リビングと寝室を適度に区切るために用意したのは、収納棚でした。以前住んでいた新築マンションは80平米でしたが、団地は60平米と狭くなったため、収納をしっかり確保しながら空間を最大限広く利用するために採用したアイデアです。収納棚を利用した上手な間仕切りの実例を、ぜひチェックしてみてくださいね!新築マンションから団地へ、狭くても間仕切りを上手に使って広々空間を実現!■ まるでカフェみたい!住み慣れた実家の団地をリノベで大改修千葉県八千代市、実家でもある築41年の団地をリノベーション。工事費約1,100万円(設計料別)で大改修実家の団地を受け継ぎ、住み慣れた家をリノベーションでがらりと一新した方もいます。場所は千葉県八千代市。まるでオシャレなカフェのようですが、築41年のれっきとした団地の一室です。広さ78平米の部屋を、工事費約1,100万円(設計料別)で大改修しました。構造上取り壊せない壁もありましたが、その存在を上手く生かした空間設計は見事です。漆喰、オーク材、ステンレスなど、素材の持ち味を要所要所で見せながら、遊び心いっぱいにまとめています。「バーベキューも楽しめるベランダのウッドデッキ」「おこもりできるワークスペース」「ビビッドなカラー使い」など、真似したい空間づくりのテクニックが満載!インテリアの参考にもなる団地リノベーションの好例です。団地とは思えない!真似したい様々な空間づくり
2018年08月18日前回と前々回、格安別荘について書きました。すでに長年自然の厳しさにさらされてきた築古別荘は、とにかく修繕や維持や改善にお金が出て行くもの。山の家の周辺。自然が豊かなのはいいのですが……今回は、筆者がセカンドハウス的に利用している築50年以上の山の家(祖父が東京のはずれの山奥に所有していた小屋)で、ここ10年間でおこなった修繕工事などを一覧にしてみました。別荘や田舎への移住を検討中の方に参考になればと思います。■ 2009年「シロアリ駆除と床下換気扇の設置」約98万円きっかけは地元の業者によるセールス訪問でした。「お宅の床、シロアリに食われていませんか?」的なやつです。最初は怪しいと思ったのですが、調べてみるとちゃんとした業者だったので、試しに無料調査をしてもらいました。すると、床下の一部や柱がすでにシロアリに食い荒らされているという結果が!これはまずいということで駆除をお願いすることにしました。せっかくの機会なので、かねてから気になっていた部屋の湿気について相談したところ、床下に調湿材を敷き、換気扇を設置することになりました。中段左:調湿材/中段右:換気扇調湿材は、湿気があるときはそれを吸い込み、まわりが乾いてくると吐き出す仕組みで、文字通り「湿度を調整」してくれます。換気扇はタイマー式で日中のみ作動し、床下の空気を入れ替えてくれます。シロアリ駆除と同時に防カビ剤の散布もおこなってもらい、部屋の体感湿度はだいぶ下がりました。かなりの出費でしたが、数十年なにもしなかったツケを払ったと思い、納得していたのですが……。■ 2011年「ハクビシン駆除」約15万円2年後、屋根裏からネズミにしては大きすぎる足音が聞こえるようになり、さすがに心配になって業者に調査を依頼しました。その結果、屋根裏にいつのまにかハクビシンが住みついていたことが発覚(!)。当時、すでに築40年を過ぎていた山の家には経年劣化であちこちにスキマや穴があり、ハクビシンの出入り口になってしまったようです。黒っぽく見えるのが、穴が開いた部分この穴をはじめ、野生動物が入りこみそうな穴を金網でふさいでもらいました。この頃は「まあ、このていどの出費はしかたないな」と思う余裕がありました。■ 2011年「足場を組んで屋根の修繕と外壁塗装」約77万円ところが、ハクビシン駆除の数週間後、今度は居間の天井からポタリポタリと雨音が。前回もお話しした雨漏りが、ついに我が家にも発生したのです。あわてて業者さんを呼んで、屋根を見てもらうことに。すると、毎年の冬の寒さの影響もあり、屋根の瓦がかなり傷んでいるとのこと。スレート屋根とちがい、瓦屋根は補修にお金がかかりますが、雨漏りを放置するわけにもいきません。どうせ足場を組むのならということで外壁を塗り直すことを決意しました。思えば、この家が建てられてから40余年、初めての外壁修繕でした。補修後の屋根2009年の床下の修繕に続けてこの出費、痛すぎます。■ 2015年「離れの床の補強工事」約9万円それから4年間は、平穏に時が過ぎていったのですが、思わぬ場所でトラブルが起きました。山の家には祖父が建てた離れの書庫があり、その床が抜けてしまったのです。母屋の修繕で手一杯で、離れはずっと放っておいたのが仇となりました。このままでは中の蔵書ごと建物を取り壊すはめになるので、業者さんにお願いして床下に応急処置を施してもらうことに。蔵書を運び出すための応急処置急きょ、古本屋さんを呼び、蔵書を運び出して買い取ってもらいました。もともと大した価値のない本が湿度によるダメージを受けていたせいで、買取り金額は出張費用と差し引きゼロ。床の工事費を考えると赤字。本が無駄にならなかったのは良かったですが、書庫ごと壊して処分したほうが経済的には正解だったかもしれないと思うと、正直、複雑な気持ちです。あくまで応急処置だったので大きな額ではありませんが、こういう出費も別荘を管理する上ではジワジワと効いてきます。■ 2016年「シロアリ防除剤・防カビ剤の散布」約32万円翌年、2009年にシロアリ駆除を依頼した業者から連絡がありました。床下を調査してもらった結果、シロアリは再発生していないそうで一安心。しかし、シロアリ防除と防カビ剤の保証期限である5年が過ぎ、すでに7年目。再度、薬品を散布することをすすめられました。せっかく外壁まで直して、また中身をシロアリにやられては元も子もありません。結局、シロアリ防除と防カビ剤の散布をお願いしました。しかし、定期的にこの出費はツライですね……。■ 2018年「水道管と水栓の修理」約24万円(と、その先の出費も)そして、2018年の2月。数十年に一度の寒波の影響で、水道管が凍結し破裂してしまいました。これについては、別の回に詳しく書きますので省略しますが、水栓はすべて故障し、取り換えと水道管の修理におよそ24万円がかかりました。かなり痛い出費なうえに、これで終わりではないのがさらに困ったところ。水があふれでて床が水浸しになってしまったせいで、もともと湿度の高い環境でカビなどの影響を受けて弱っていた廊下の床材が致命的なダメージを受けてしまったのです。ごらんのように木の繊維がほどけたような状態になってしまっており、このままこの上を歩き続けると、いずれ床が抜けてしまうかもしれません。おそらく、今年の秋か来年には補強をおこなう必要があるでしょう。また出費がかさむ……そう考えると本当に憂鬱です。■ 10年間でかかった修繕費総額は250万円オーバー!結局、ここ10年の修繕費総額はなんと2,545,875円にものぼりました。あらためて振り返ると、自分でも驚きの金額です。yamahide / PIXTA(ピクスタ)クルマなら新車が一台、マンションなら一室フルリノベーションできてしまいます……。しかも、どの工事も利便性やデザイン性を上げるような工事ではなく、現状の住み心地を維持するための工事なので、はっきり言って、お金をかけた実感や満足感はありません。言い換えれば、ふつうの暮らしを維持するのにも、これだけお金がかかったということです。前回の原稿では「別荘が150万円で手に入る」なんて気軽に書きましたが、築古の別荘を買って維持するには多額の費用がかかる可能性があることも覚悟してください。それでもこの山小屋を維持しているのは、休みに静かな山奥で過ごせるという時間に価値があると思っているからこそ。ああ、修繕費や維持費を払わずに別荘で過ごせたらいいなあ……。とぼんやり考えていて、ひらめきました。山の家の離れをリノベーションして、マンションの入居者のみなさんが使えるセカンドハウスにしたら面白いのでは?次回は、「別荘つき賃貸」というアイデアについて書きます。
2018年07月16日オープンテラスのある開放的な空間が魅力的東京・蔵前は、ランドマークのひとつ「東京スカイツリー」を臨む街です。駅から2分ほど歩いたところにあるビルの1Fと3Fが「Riverside Cafe Cielo y Rio(リバーサイドカフェ シエロイリオ)」です。1Fにはゆったりしたキッチン、そして吹き抜けのある開放的なテーブル席とロフトもあります。エレベーターで3Fへ移動すると、そこでは川を見下ろしながら、スカイツリーを一望することが可能。店内は全て合わせると135席におよび、まさに大型ビストロなので、二次会やイベントの貸し切りパーティーにもおすすめです。お店の名の通りのリバーサイドカフェは景色抜群お店の名前「シエロイリオ」のCieloはイタリア語で「天空」、Rioは「川」を意味します。その名の通り、すぐそばに隅田川が流れ、天空にそびえたつスカイツリーを眺めることができます。浅草からもほど近い蔵前に位置し、店内はロンドンやパリにあるおしゃれなカフェのような雰囲気。使用する食材は、たっぷりの旬野菜! 食の宝庫と言われる淡路島より、淡路牛・トマト・玉ねぎ・レモン・バジルなどの淡路ブランドの生産物を入荷しています。オーダーごとに炊き上げるパエリアは自慢の逸品お店で不動の人気を誇るのが、「シエロイリオ特製パエリア」です。エビ・イカ・オマール海老・ワタリガニと豪華な食材に、旬の野菜・トマト・スパイスを一緒に煮込んでとった特製のダシを使用しているのがポイント。オーダーを受けてから調理し、生の米から炊き上げることで、ふっくらとしたお米の食感と魚介の香りが楽しめる一品です。新食感! 真っ白なふわもちシフォン生地は必食デザートメニューの中で1番人気なのが、「エンゼルフードバニラキャラメル」です。卵白と砂糖のみで作った、ふわふわもちもちの真っ白なシフォン生地に、ほろ苦いキャラメルソースと生クリームがたっぷり。通常のシフォンケーキよりも生地が軽くて、ふわもち食感が病みつきになると大好評です。パエリアだけじゃない! シェフのこだわり料理の数々シェフが得意なのは、シャルキュトリーと言われるお肉屋さんのお惣菜メニューです。なかでも人気メニューは、柔らかい部分のみを使用した「牛肩ロース」。もちろんほかにも本格ビストロメニュー・パスタ料理・メンチカツ・ポテトサラダなどが揃っています。ワインやビールと一緒に、ぜひヨーロッパ各国のカジュアルビストロ料理を楽しんでください。スイーツ好きなら、自家製スイーツもおすすめ。都営大江戸線「蔵前駅」A7番出口から徒歩2分。または都営浅草線「蔵前駅」A2番出口からは、徒歩5分で着きます。浅草からも近い蔵前で、ショッピングの後に美味しいビストロ料理を堪能してみませんか?スポット情報スポット名:Riverside Cafe Cielo y Rio住所:東京都台東区蔵前2-15-5 MIRROR 1F電話番号:03-5820-8121
2018年06月11日古民家ホテル「鎌倉 古今」が2019年1月7日(月)、鎌倉にオープンする。安政2年築の古民家をリノベーションしたラグジュアリーホテル「鎌倉宮」や「鶴岡八幡宮」など、歴史的な寺社仏閣などの徒歩圏内に誕生する「鎌倉 古今」は、安政2年(1855年)に建てられた古民家を、日本家屋の魅力はそのままにリノベーションしたラグジュアリーホテル。建物の梁は江戸時代当時のものをそのまま残すなど、163年の歴史を感じられるデザインが魅力となっている。鎌倉における古民家ホテルの先駆けに国内外から多くの観光客が訪れるものの、古都保存法で歴史的風土保存区域に指定されたエリアが多く、慢性的に宿泊施設が不足している鎌倉。しかし、民泊新法の施行に伴い、古民家の宿泊施設としての利用が可能に。今回オープンする「鎌倉古今」は、鎌倉における自然を破壊しない古民家ホテルの先駆けとして、新たな宿泊体験を提供する。“古今”を感じる客室デザイン客室は、昔ながらの伝統的な和室をベースに、ナチュラルでモダンなデザインのベッドやソファを配置した、“古今”を感じられるデザイン。障子を活用した開放感ある空間で、緑あふれる鎌倉の自然も楽しめる。そのほか、宿泊者には、観光にも便利な無料のスマートフォンレンタルサービスである「handy」、エアウィーヴ社による宿泊者ごとに最適な寝具などが用意されている。イタリアンオーガニックレストランも併設同ホテルには、オーガニックレストランの先駆けである「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフが監修したレストラン「Restaurant COCON」も併設。ライブ感溢れる10席のカウンターと、半個室の1卓4席で、イタリアンベースのオーガニック料理やオーガニックワイン、デトックスドリンクなどを提供する。施設概要「鎌倉 古今(かまくら ここん)」オープン日:2019年1月7日(月)※民泊新法に基づき、180日限定での営業となる。住所:鎌倉市二階堂836宿泊料金:・1泊朝食付プラン 1名 48,000円+税・1泊夕朝食付プラン 1名 60,000円+税客室数:2室(88㎡ / 82㎡)アクセス:・鎌倉駅より車10分・大塔宮バス停より徒歩3分※宿泊者は鎌倉駅からの無料送迎付き。予約TEL:050-5213-2512(9:00〜18:00/定休日:火・水曜)
2018年06月09日東京都多摩市にある、築33年(昭和59年築)の団地を購入したTさん夫妻。高台に位置するため眺望がよく、ペットの飼育が可であることなども気に入っての購入だったそうです。購入後は自分たち好みの空間にするために、工事費830万円(税・設計料込み、施主支給品は含まず)をかけてリノベーションしました。設計・施工は、「シンプルで上質な雰囲気の施工例をHPで見て、いいなと思いました」(夫)という空間社に依頼しました。■ 夫妻の愛犬への思いや気遣いが伝わるリノベ玄関に入ってまず驚くのは、玄関土間と床との段差がないということです。ヘリンボーン貼りのタイルが、玄関土間からそのままフラットにリビングまで続くユニークなスタイルになっています。そんな、まるで戸外のようなつくりの廊下を元気に走り回るのは、ミニチュアダックスの愛犬・こむぎです。リビングやダイニングの床に、木目を浮き上がらせる「浮造り(うづくり)」という表面に凹凸のあるフローリングを採用したのも、こむぎが走りやすく、足腰への負担が軽くなるように配慮したためです。ダイニングのインナーテラスのそばには、こむぎ用のハウスも完備されています。■ 広さや天井の高さを生かした開放感のある空間にダイニングは白を基調としていて、手前に張り出し圧迫感のあった梁を取り払ったことで現れた排気ダクトも、白い塗装を施して空間に馴染ませています。壁の仕上げは、珪藻土です。珪藻土は防臭効果も高く、カレーのにおいも残らないほどだそうです。リノベーション前の様子専有面積は81.59平米と広いだけでなく、最上階にあるT邸。ダイニングは勾配天井になっていて、いちばん高いところで4m近くもあります。その広さや高さを十分に生かして、夫は「なるべく間仕切り壁を取り払って、開放感のある広いワンルーム感覚の空間にしたかった」と言います。ところが、Tさんのお宅は壁で建物を支えるつくりの団地のため、残さざるを得ない構造壁が多かったそうです。■ 使い勝手のよい機能的な収納をたっぷりとそこで、ネックだった構造壁を逆に上手く利用してWICやパントリー、ランドリールームを設け、収納を充実させることにしたそうです。収納スペースが充実していれば、居室内に収納が必要なくなるため、可能な限り広くとったリビングやダイニングの開放感が妨げられないというわけです。ランドリールームと隣接するキッチンをつなげて、通り抜けられるようにする案もありましたが、採用しなかったのは、収納スペースを少しでも多く確保するためだったそうです。各所の収納内部には、棚を多めに取り付けているのも特徴的です。こうすることで、どこに何があるのかが分かりやすく、出し入れもしやすくなるからです。「収納は苦手だったのですが、ストック食品などはカゴに入れるだけで絵になるから、雑多な入れ方でも夫にほめられます(笑)」と妻。また、ダイニングからパントリー内部や冷蔵庫が見えないように設計されているのもポイントです。寝室は、パープルの塗装壁で安らぎのある空間になっています。隣接するWICにはあえて建具をつけず、出入りしやすいつくりにしています。WICの中もやはり、可動棚やハンガーバーで使いやすくカスタマイズされています。スペースがゆったりしていて、出かけるとき、帰ってきたときの心のオンとオフを切り替える場所にもなっているそうです。最上階なので、グルニエ(小屋裏収納)も付いています。グルニエは12畳もの広さがあり、季節外のものや布団などを収納しても、まだまだ余裕があるほどです。■ 隅々までこだわれるのもリノベのメリット!洗面室は照明やミラー、水栓もひとつひとつ夫妻のこだわりで選ばれました。トイレ奥の壁や洗面・脱衣室、寝室の壁、ドアは夫妻がDIYで塗装したものです。ゲストルームの壁では、珪藻土塗りにもチャレンジしたそう。リノベを終えて、「珪藻土の壁など、やりたいと思っていたことがほぼできてよかったです」という夫。妻も「住むほどに、日々愛着が湧いてきます」と話してくれましたが、実は当初、新築への憧れもあったとか。けれども今では、夫が勧めてくれたリノベのよさ、古いもののよさを実感しているそうです。もっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.24』も参考にしてみてくださいね。設計・施工空間社撮影山田耕司
2018年05月16日1978年に誕生し、子どもはもちろん、多くの大人たちをも魅了してきた人型のレゴⓇブロック「レゴⓇミニフィギュア」、通称「ミニフィグ」が40周年を迎えることを記念して、2018年4月28日(土)から6月30日(土)まで、期間限定イベントが行われます。開催場所となるのは、3歳から10歳までの子どもたちと家族で楽しめる、レゴランドⓇ・ディスカバリー・センター東京とレゴランドⓇ・ディスカバリー・センター大阪。レゴⓇブロック工場見学、レゴ教室、小さな子どもたちも楽しく遊べるデュプロⓇのプレイグラウンド、東京や大阪の街並みを再現したミニランドなど、300万個を超えるレゴⓇブロックがいっぱいの屋内型施設です。 40周年記念イベントの8つのポイント!このイベントでは、レゴⓇブロックにまつわるさまざまな催しが行われます。お目当てのイベントを見つけて、レゴⓇミニフィギュアの魅力をたっぷり堪能してみては。1. 「ミニフィグトレードマン」とレゴⓇミニフィギュアを交換しよう!イベント期間中、施設内に「ミニフィグトレードマン」が登場。交換したいレゴⓇミニフィギュアを持参して「ミニフィグトレードマン」に渡すと、レゴⓇミニフィギュアと交換してもらえます。「ミニフィグトレードマン」やスタッフを見つけたら、「トレードしよう!」と元気いっぱいに声をかけてみて! 2. レゴⓇミニフィギュアに関連する作品を作るワークショップビルダーと一緒にレゴⓇ作品を組み立てる教室では、イベント期間中レゴⓇミニフィギュアに関連する作品を作るワークショップを開催。 3. 特設フォトエリアでレゴⓇのキャラクターと記念撮影40周年を記念したバックパネルの前で、記念撮影ができます。#LDCミニフィグ40で記念写真を投稿すると、抽選でファミリーパスポートをプレゼント! 4. レゴⓇミニフィギュアへのプレゼントを作ってみよう!テーマに沿って自由な発想で作品を組み立てることができる「ビルドテーブル」には、「プレゼント」をテーマにカラフルなレゴⓇブロックを用意。お気に入りのレゴⓇミニフィギュアに送るプレゼントボックスを作ってみて。 5. 来場者にはステッカーやバッジをプレゼント来場したこどもたちには、40周年を記念したオリジナルステッカー(全4種)をプレゼント。さらに、ショップで2,000円以上(税込)レゴⓇ商品を購入すると、40周年限定バッジがもらえるチャンスも。※数量限定 6. 「ミニフィグハント」で年間パスをGETしよう!イベント期間中、ミニランド内に、4体のレゴⓇミニフィギュアが隠れています。隠れているレゴⓇミニフィギュアを見つけると、抽選でレゴランドⓇ・ディスカバリー・センターの年間パス(4枚まで)または、レゴⓇ商品をプレゼント! 7. カフェにスペシャルメニューが登場!この記念すべき年を記念して、レゴⓇミニフィギュア40周年のお祝いケーキを限定発売! カフェスペースも見逃せません!8. 誕生40周年を記念して作られた新商品も販売中館内のショップでは、レゴⓇミニフィギュアの誕生40周年を記念して作られた新商品「71021 レゴⓇミニフィギュア シリーズ 18」(税込500円)を販売。■レゴⓇミニフィギュア40周年記念イベント・開催期間 2018年4月28日(土)から6月30日(土)・開催場所(東京)レゴランドⓇ・ディスカバリー・センター東京(港区台場1-6-1デックス東京ビーチ アイランドモール)・営業時間 10時~20時(土日祝は21時まで) ※最終入場は閉館の2時間前まで 公式ホームページ ・問い合わせ TEL:0800-100-5346(平日9時半~16時、土日祝9時~15時)・開催場所(大阪)レゴランドⓇ・ディスカバリー・センター大阪(大阪市港区海岸通1-1-10天保山マーケットプレース3階)・営業時間 10時~19時(土日祝は20時まで)※最終入場は閉館の2時間前まで 公式ホームページ ・問い合わせ TEL:0800-100-5346(平日9時半~16時、土日祝9時~15時)[PR]レゴランドⓇ・ディスカバリー・センター※開催期間が延長になったため、2018年5月22日に開催日の修正をいたしました。
2018年04月23日昨今、ゆったりと暮らしを楽しみたいたい人々に人気の、郊外での平屋住まい。頭上に広がる空の下、庭や縁側が内と外をむすび、フラットな空間には心地よい風が吹き抜けていきます。“ひとつ屋根の下に暮らす”という、家の原型のような平屋は、住まいに、そして暮らしに、本当に必要なものは何かを、そっと語りかけてきました。室内から室内、外庭へと気持ちよく視線が抜ける吾妻山(神奈川県中郡)の麓に咲く梅の花を眺めながらしばらく行くと、住宅街のなかに、緑に囲まれた一軒の平家が現れました。隣家への日照や通風を妨げることもなく、控えめな佇まいの小さな家。建てられた当時の趣を残す、築40年の平屋のお家におじゃまします。「この前、植えたチューリップの芽が出たよ」と2人のお子さんに発芽を知らせる、奥さんの優子さん。「何色を植えたんだっけ?」「ピンクだよ!」「きいろだよ!」など楽しそうな声が花壇から聞こえてきます。駐車場を兼ねた庭先には、優子さんが植えたローズマリーなどの草木が繁茂し、縁側の陽だまりにはカウチが置かれています。「ここは僕のお気に入りの場所です。これからの季節、ここでビールを飲むとうまいんですよ」とご主人の哲さん。藍染めののれんが風にそよぎ、風が通り抜ける気持ちの良い縁側。カウチに寝転び、グラスを傾ける至福の時間。さぞやおいしいことでしょう。カウチが置かれた縁側の先には、薪ストーブが鎮座しています。こちらは哲さんの愛用品で、休日などには庭に出し、近所の山で拾って来た薪をくべて焚くのだそう。縁側は日本の住宅文化において、外と内をつなぐ重要な空間として存在してきたと言われています。庭から家に出入りしたり、近所の方がここに来て、家の人と座って話をしたり、夏の夜には夜風を取り入れ涼をとるなど、その利用法はさまざま。先日、薪ストーブでピザを焼いてみんなで食べたのだそうです。子どもと一緒にピザを作り、それを哲さんが焼いて縁側に座って焼きたてのピザを頬張る。夏場にはテーブルを出して、みんなで素麺をすすることもあるのだとか。想像するだけで、楽しそうな笑顔が浮かんで来ます。工夫して楽しく上手に暮らす縁側から家の中へ上がると、障子を隔てて、10畳と6畳の2間が続き、リビングのような存在になっています。そしてその奥に4.5畳の部屋があり、ここは洋服などをしまう物置きに。窓が大きくとられ、すりガラス越しにやわらかな陽射しが差し込みます。ふたりで住む家を探しているとき、隣町の大磯、茅ヶ崎や辻堂などでもいくつかの家を内見し、数軒の平屋も見てまわったという哲さんと優子さん。どこも素敵だったけれど、なんとなく決め手に欠ける。もう少し探す範囲を広げてみようと、ここ、二宮町まで足を伸ばし、出会ったのがこの物件だったのだそう。「この家の中を見せてもらったら、天井が高くて開放感があって、部屋に差し込む光もきれいだなあと思いました」と優子さん。勝手口に作られていた井戸にも惹かれ、この家に即決したのだそうです。昔ながらの建築が取り入れられた居室。10畳の部屋の天井は「船底天井」になっています。船底天井は天井の中央部分が両端より高く船底のような形に造られており、部屋を広く見せる効果がある伝統的な造り。のびやかに天井高を高く、隣の居間は天井高を抑え落ち着いた雰囲気といった具合に部屋の性格によって変わっています。天井と障子との間には「欄間(らんま)」と呼ばれる開口部があり、これは採光や通風、換気、装飾などを目的に造ります。こちらのお家では彫刻が施された欄間もあります。ふすまや障子、引き戸をはめこむ溝の部分「鴨居(かもい)」の上に取り付けられる「長押(なげし)」は、柱と柱をつなぐ役割を果たすもので、長押と壁の間には隙間があります。哲さんは、ここに大きなカラビナを掛け、ザックを吊るしたり、ディスプレイラックとして物を飾ったりしています。長押に飾られた哲さんのお気に入りの物たち。本や古道具などをこうして飾ると、物としての魅力が引き立てられます。ここでは、コーナーに板を渡してちょっとした物置きスペースを作っていました。日本の伝統建築の造りを利用したグッドアイデアですね。築40年の建物なので、多少の傷みはあったけれど、室内灯のシェードを替えたくらいで、あとは入居したときのまま。もともとあったものは基本的に変えることなく、この家の雰囲気に合わせて、家具などを付け足していったのだそうです。各部屋のコーナーには古道具が並んでいます。これらは哲さんが鎌倉の道具屋さんやアンティークショップなどで見つけてきたものなのだそう。知人の作家さんの作品を、古道具屋さんで見つけてきた鉄カゴに入れ素敵にディスプレイしています。本棚の替わりに使っているのは脚立。道具に刻まれたキズやエイジング感が、部屋の古い趣にしんなりとなじんでいます。「この家の雰囲気、レトロすぎない質感が自分たちにはちょうど良いかなと思っています」と哲さん。「でも隙間風がすごいんですよ、ココ見てください」と、木戸や窓ガラスの隙間を見せてくれました。たしかに……隙間から冬の冷たい風が入ってくるとちょっと寒そう。昨今の家のように断熱材が使われているわけではないので「冬は本当に寒いし夏は暑い」のだそうです。でも、工夫次第でなんとかなる、と力強い。寒さが厳しいときは石油ストーブを点け、しっかり厚着をする。夏場は窓を全部あけて風の通りをよくして、蚊帳を垂らしてみんなで寝る。このアラジン社の石油ストーブは、引っ越しのお祝いにと、哲さんのおばあさまが贈ってくれた大切なものなのだそうです。哲さんと優子さんがこの家で暮らしはじめてから9年目を迎えます。その間に、2人の子が生まれ、現在は4人で暮らしています。お兄ちゃんがもう少し大きくなったら、こども部屋を作ってあげないと、と少し先の将来を考えつつ、いまは10畳の部屋で、家族みんなで雑魚寝をしているのだそう。平屋の良さは「家族間でコミュニケーションしやすいこと」と優子さんは言います。部屋のどこにいても姿が見えたり、声が聞こえたり、家族の気配を感じられる。そんなところが平屋の魅力のひとつなのだそう。哲さんも「家族を感じることができる」ことが魅力であり、なおかつ、家のなかで過ごしているときも、視線が水平方向に抜けて、伸びやかで開放的な空間体験が得られることが心地よいそうです。四季を身近に感じながら季節に応じて暮らす台所をのぞかせてもらうと、テーブルの上に大根が置いてありました。「近くの畑で採れたものです」と優子さん。近所の方から畑を借りて野菜の栽培をしているそうです。畑へ案内してもらいました。こどもたちが走り、「おかあさん、キンカン食べていい?」とお兄ちゃん。畑に1本植えられているキンカンの木から実をもぎって、口に入れます。最初は1区画からスタートし、いまでは、貸主の方がご高齢で畑仕事がきびしくなってきたため、優子さんがお手伝いをしているのだとか。できた野菜や果物はご近所さんや友達におすそ分け。畑からの帰り道、沈む夕陽が町をきれいに黄金色に染めていきます。家々からは生活の気配を伝える明かりがポツリ、ポツリと灯りはじめます。収穫したねぎを抱えて家につくと、磨りガラス越しに明かりが見えました。その明かりはとてもやわらかく、家路につくご近所さんたちにも安らぎを与えてくれることでしょう。家族がひとつ屋根の下に暮らすシンプルな平屋のお家。「砂壁がとこどころ崩れてきているので、今年は漆喰を塗ったりして、少しずつ手を入れていこうかと考えているんです」と優子さん。不都合があれば直して、足りないところは作り、足していく。その空間にいる時間を楽しめるように、豊かに感じられるように整えることが、きっと心地よい空間へとつながっていくのでしょう。家を少しコンパクトにしても、ひとりひとりの個室がなくても、そこから生まれる豊かさがあるのではないか、そんなことを感じさせてくれるお家でした。●ライター忍章子
2018年04月17日築80年の木造2階建てを二世帯住宅にリノベーションした石渡・中村邸。古い材を所々で生かしながら、家族5人が快適に暮らせるよう、驚きのアイデアがちりばめられています。改装したのは、かつて宮大工が手がけたという妻の実家。リノベーション費用は1265万円でした。1階は父と母の個室のほか、水回りとみんなが集えるリビングダイニングを配置。2階は娘夫婦とその長男のプライベートスペース、という間取りです。■ 南向きの縁側と日当たりのいいダイニングに家族全員が集うリノベーションを依頼されたショセット建築設計室の山川紋さん。1階北東にあったダイニングキッチンを、家の中で一番日当たりがよく、縁側がある南側に移動するプランを提案しました。縁側や建具など、以前の家の雰囲気を残しながらも、シンプルでモダンなテイストでまとめられたLDKは、家族全員が集まる場所です。床に座るタイプの低いダイニングテーブルは掘りごたつ式。脚を外して天板で蓋をすれば、フラットになる優れものです。大きな開口部が南を向いているため、明るく暖かいリビングとなりました。今回、予算の都合で外壁や庭には手を加えませんでした。一見すると昔ながらの普通のお宅ですね。玄関脇にあったトイレを別の場所に移動したことで、広くなった玄関。神棚も設置しました。右手奥には階段とその先に洗面室・浴室があるため、視線を遮れるようロールスクリーンを設置しています。■ 古材を上手に活用して、雰囲気のある「和モダン」な空間に!「宮大工が手がけた家ということで、とても立派なつくりだった」と山川さん。大きな柱や建具など、古い材の良さを生かしているのも今回のリノベの特徴です。こちらの写真は、リビングから玄関方向を見たところ。葦簀(よしず)を再利用してつくった建具の奥は、収納スペースです。葦簀が風を通すので、収納の中に湿気がこもらず快適。左手の扉の中には仏壇が収められています。リビングと縁側を仕切る建具や欄間は既存を利用。知り合いの建具屋さんに洗ってもらい、障子を貼り替えたらすっかりきれいになりました。キッチン横の柱につぎはぎのような跡が見えるのも、古材を再利用した証です。柱をそのまま残して、梁を補強することにしたため、柱にいくつか穴ができてしまいました。その穴に埋め木を施してあるのです。年月を経た柱のあめ色がいい雰囲気ですね。ちなみに、座って過ごすことの多い家族のため、床を中心に断熱材を入れたり、北側の窓は2重サッシにしたりと、温熱環境もしっかりと整えました。■ 刷新された水回りと、父母がそれぞれのんびり過ごせる個室構造上の問題で位置は変えられなかった洗面室とバスルームは、設備を一新して快適に。そのすぐ横に階段があるので、「遅く帰ったときでも家人に迷惑をかけずにお風呂に入れます」と夫は言います。母と娘がふたりで立てるようにと要望してできたオリジナルキッチン。キッチンの裏に部屋がある父がトイレに行くときの動線にもなるため、通路を広めに取ってあります。キッチンカウンターや吊り戸棚も造作しました。カウンターのリビング側には棚を設けて食器などを収納しています。1階の北側には父と母の個室を配置。着物のリメイクが趣味、という母の部屋には作業台を、北向きの父の部屋には大きなWICと小窓を設けました。階段が親世帯と子世帯の生活の場を分けている石渡・中村邸。階段の途中にある小さな収納が、いかにも昔ながらの家、という雰囲気です。■ 2階は10坪に3人が暮らすためのアイデアが満載!2階は中村さん親子3人が暮らすプライベートスペース。10坪(33平米)の広さしかなく、小さくてもキッチンやトイレ、子ども室もほしい、との要望だったため、山川さんは様々な工夫を凝らしました。階段を上るとそこは、親子3人のミニLDK。コンパクトなキッチンがあり、造作したダイニングテーブルは何と壁に収納できる折りたたみ式です。キッチン側からLDKを見るとこんな感じ。右手が夫婦の寝室、左手が子ども室となっています。引き戸で仕切っているので、開け放てば大きなワンルームに。奥には音楽鑑賞が趣味の妻のために、レコードが楽しめるスペースが設けられています。右手前にダイニングテーブルが折りたたんであるのも見えますね。寝室は空間を広く使えるよう畳敷きに。奥にはWICがあり、キッチン側に通り抜けできるようになっています。引き戸を開ければリビングの延長のように使え、寝転がってのんびりできるので「畳にしてよかった」と妻。ミニキッチンにはエレクトロラックス社の2口IH調理器を採用しました。窓に面しているので明るく、コンパクトながら心地よい空間となっています。階段横にあったトイレは位置をそのままに設備を一新しました。リビングには、折りたたまれたテーブルが(写真右手)。収納式にしたことで、使わないときは広々と使うことができるのがわかります。たくさんの作品が置いてあるのは、工作が大好きな長男の部屋。「いっそみんなで一緒に住んだらいいんじゃない?」という夫のひと言から始まった、二世帯住宅へのリノベーション。すぐそばに家族の気配を感じながら、3世代が仲よく暮らす家に生まれ変わりました。設計/ショセット建築設計室(山川紋、伊藤康行)撮影飯貝拓司【住まいの設計2017年7・8月号】
2018年04月11日【30代〜40代】大人女性に似合うボブはこちら!エアリーボブ空気を取り込むような、抜け感のある、軽くエアリーなボブスタイルです!ラフでがんばりすぎない質感の自然派オシャレボブは大人女性が挑戦しやすいスタイルになります。エアリーボブを見る女性らしいカジュアルロブ旬なロブスタイル!伸ばしかけの方、ショートヘアにする勇気はないけれど短いヘアを楽しみたい方におすすめです。長さを残しながら大人の余裕感と、やさしさを感じるボブです。毛先のパーマで柔らかさもプラスすると良い雰囲気になります。女性らしいカジュアルロブを見る前髪長めの大人ショートボブ前下がりのショートボブスタイル。前髪長めで、こなれた雰囲気になる短めボブです。ゆるめのパーマをかけることで甘くなくクールな表情になります。オシャレを楽しみたい方にオススメのデザインです。前髪長めの大人ショートボブを見る春の柔らかウェーブパーマミディ鎖骨の長さのボブスタイルです。ロブとも言われるこのスタイルは、長さが残ってることでより女性らしさを感じるヘアデザインになってます。ムースやオイルで簡単にキマるのも嬉しいところですね。春の柔らかウェーブパーマミディを見る大人クラシカルボブ自然と内側にまとまるボブです。オーソドックスでありながらも王道のこのヘアは、クラシカルな雰囲気が好きな大人女性にピッタリです。また分け目を変えるだけで雰囲気が変わります!大人クラシカルボブを見る柔らかなパーマショートボブオシャレにキマる短めボブのスタイルです。ランダムに柔らかくパーマをかけているので、朝のセットが楽になります。外ハネ感がカジュアルな雰囲気を演出してくれるので、ラフなイメージがお好きな方にオススメのスタイルです。柔らかなパーマショートボブを見る大人女性に似合うヘアスタイルはZA/ZA AOYAMAにお任せください!【住所】東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山9F【アクセス】東京メトロ各線「表参道」駅B2出口より徒歩3分(※B3出口はエレベーター・エスカレーターがございます。徒歩5分)【営業時間】[平日]12:00~21:00[土日祝]10:00~19:30
2018年03月10日築30年を超えるマンションは、全国で2,000,000戸以上あると言われています。「建物の資産価値はほとんどないようなマンションが果たして売れるのか?」という疑問や心配は多いですが、売却する方法はあります。ここでは築30年以上のマンション売却の問題点をふまえ、購入側のニーズやリフォームが必要かどうかについてご紹介します。築30年以上のマンションでも売却の可能性は十分ある中古マンションの構造で主流となっているのが鉄筋コンクリート(SRC)構造です。国が定める法定耐用年数を見ると、鉄筋コンクリートは47年となっています。この法定耐用年数は、購入側が物件を取得する際に銀行などからローンなどの貸付けを受ける際の判定基準として使われます。つまり、法定耐用年数を過ぎていなければ、金融機関からの融資も受けられるのです。特に都市部では古い住居を再利用する「リノベーション」の意識も高く、築年数が30年を超えていても売却できる可能性が大きくなってきています。ただ、地方ではニーズが低く、売却は都市部に比べれば難しいという現状はあります。【築30年以上のマンションを売却する際の問題点】まず、築30年以上のマンションには、売却に関してどのような問題点があるのか見ておきましょう。・耐震性が弱い:1981年6月に、新たな建物の耐震基準(新耐震基準)が定められました。そのため築30年以上のマンションは、それ以前の旧耐震基準に基づいているため、耐震性が弱いという問題があります。・建物自体の資産価値がない:築30年以上経っているマンションでは建物の資産価値はほぼ「ゼロ」です。このため、売却の際の価格設定は基本的に低くなります。・金融機関からの融資が受けにくい:法定耐用年数に近い物件では、融資が受けられたとしても返済期間が短くなるため、購入側にとっては不利な条件であると言えるでしょう。ただし、耐震補強など大規模な修繕を行っているマンションの場合は、築年数が30年以上でも耐震性や資産価値は上がります。また融資については、住宅金融支援機構による新たな融資サービスもあるため、問題の解決策を見いだすことができる可能性はあります。【築30年以上のマンション売却が有利になる条件】築30年以上でも、次のような条件があれば、売却が有利に運ぶ可能性があります。・立地が優れている:都心部では、築年数が古くても立地が優れていれば需要があります。・容積率の余裕がある:これはマンション全体を売却する際のポイントですが、空き地率が高く、容積率に余裕があれば、購入側が将来の建て替えを検討しやすいため、築年数が長くても需要が見込めます。・リフォームやリノベーションに向いている:近年では、古い建物の独自リフォームや、オフィスや商業施設などへのリノベーションへの関心も高まっています。レトロな建物の味わいに価値を見いだす若者たちのニーズも期待できます。リフォームやリノベーションに関しては、2017年4月に住宅金融支援機構が開始した【フラット35リノベ】は、リフォームに関する一定の要件を満たせば、新築と変わらない返済期間や融資の上限額を受けることができます。マンションの価格を無料査定してみる築30年以上のマンション売却では、購入側のニーズの多様化にも注目しよう都心部では需要を伸ばしている中古マンションですが、地方では需要の中心は築10年前後が中心で、築30年以上経過しているマンションの売却は容易ではありません。一方、不動産コンサルタントの中には、築30年以上存続しているマンションを管理体制や居住性の良さで評価する人もいます。管理状況が良好に維持された古いマンションは、居住民の意識が高く、住み心地がいいといった付加価値があることも考慮に入れてよいでしょう。また、築年数が古いマンションは立地や環境が良いものが多いため、新しくて高いマンションよりも、町全体の雰囲気も考慮に入れて、古くても住みたいマンションを選びたいというニーズもあります。築30年以上のマンションは、同一条件で比較すると新築の約半値で購入できるという点も、こうしたニーズを押し上げる大きな要因となっています。リフォームすると高く売れるというのは誤解!築30年以上のマンションは、リフォームしなければ売れないというのは誤解です。耐震補強などの修理は必要ですが、リフォームをした分の費用を売却の価格に上乗せすれば、購入側は同価格の少しでも築年数の新しいマンションの方に流れてしまう可能性もあります。【無理してリフォームする必要はない】築年数が30年を超える古い物件は、売却が不利な反面、近年のデザインとは違うレトロな味わいがあります。購入側にしてみれば、価格の安さは大きな魅力ですから、リフォームで販売価格を上げるよりも、リフォームを購入側に任せ、その分値引きをするという方法もあります。販売側がリフォームをしてしまうと、工事費がかさむだけでなく、購入側の世代や好みを限定してしまうことも考えられます。購入側の自由度の高さを残しておくことで、売却対象を幅広いターゲットに広げることができるでしょう。【業者選びのポイント】古いマンションの売却に当たっては、不動産業者への仲介を頼む場合がほとんどだと思います。個人が所有するマンションの売却を取り扱う不動産業者には、大手と地元の不動産仲介会社がありますが、両者を比較すると、大手は「情報力・告知力・税理士とのネットワーク」に優れています。一方、地元の強味は「緊密なコミュニケーション力・地域情報を熟知した購入側へのアピール力」です。マンションの中古物件を探している人は、立地や環境など、建物だけでなく地域の情報を重視するケースも多いです。そのため、特に築30年以上といった古いマンションの売却を依頼する場合は、現地の状況がよく分かって納得できるアピールポイントを購買者に伝えることができる仲介業者に依頼するのがおすすめです。この際に注意したいのは、リフォームを強く勧めてくる業者です。先に書いたように、リフォームをしても高く売れる保証はどこにもなく、お金をかけても買い手がつかない場合もあります。地域のニーズや状況を総合的に判断して販売努力をしてくれる業者を選びましょう。まとめ築30年以上のマンションには、建物自体の資産価値がほとんどありませんが、立地や環境の良さなどの魅力を備えたものもあります。売却の際には、購入側のニーズをよく考えて、手を出しやすい価格を提案することが、売却を成立させるための大きなポイントになります。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月13日マンションを売りたいけど、古くてあきらめているという方は多いと思います。確かに人気があるのは中古マンションでも築10年前後のものですが、古いマンションを安く買って自分でリフォームしたいというニーズも高まっています。中古マンションの売却に役立つ築年数と価格の傾向と、売却時に必要な内装の整備についてご紹介します。マンション売却価格に大きく影響するのは築年数と立地マンションの売却では、物件の査定が行われます。建物の築年数による資産価値も重要ですが、売却価格には立地や地域の特色も大きく関わっています。【マンションの資産価値は築年数でどのくらい下がる?】マンションの耐用年数は、約30年~50年と言われ、マンションの資産価値は、年数が経てば経つほど減少していきます。新築時から比べた分譲マンションの資産価値の減少率は、地域によっても違いますが5年で2割、10年で3割、15年で5割ほどというのが一般的です。【立地条件によってマンション売却価格は違う】通常、購入側が希望するマンションの築年数は5~10年と言われますが、都心部やその周辺などでは「公共交通の利便性や環境の良さ」といった立地条件は大きな付加価値となります。このため、年数が経ったマンションでもニーズは高く、資産価値も高くなります。一方、地方では一般的な資産価値の減少率に加えて、地域産業の不振や地域人口の減少などの影響によって資産価値の下落が加速する場合があります。また、車での移動が必要な地域では、駐車スペースの確保も資産価値のポイントになります。マンションの価格を無料査定してみる中古マンションの築年別取引価格はどの位?中古マンションの築年別相場は、都心部と地方では大きく違います。ここでは参考として、東京23区と周辺都市における2016年の築年別坪単価のベース価格について、1年の推移を見てみましょう(※)。【東京23区の築年別中古マンション価格の推移】・築10年以内:3,185,000~3,273,000円・築11~20年:2,559,000~2.636,000円・築20~30年:1,858,000~1,958,000円・築30年以上:1,879,000~1,934,000円事【横浜市の築年別中古マンション価格の推移】・築10年以内:1,914,000~2,059,000円・築11~20年:1,523,000~1,616,000円・築20~30年:1,121,000~1,200,000円・築30年以上:917,000~964,000円【さいたま市の築年別中古マンション価格の推移】・築10年以内:1,746,000~1,801,000円・築11~20年:1,266,000~1,430,000円・築21~30年:906,000~924,000円・築31年以上:665,000~679,000円東京周辺の3都市のデータを見ても、築年数に応じて中古マンションの価格相場は減少し、特に築20年を過ぎると中古マンションの価格が低くなっています。都市部では立地などでの需要があるとはいえ、新築マンションの建設も多く、購買側の心情も考えると中古マンションの売却は築10~20年の間に行うのが得策と言えるでしょう。※不動産マーケットバンク「東京カンティ」の2016年データ参照中古マンションでの売却ではリフォームの必要はない?築年数の古いマンションを売却する場合、「設備や内装を新しくすれば高く売れるのでは?」と考える人は多いと思います。しかし、中古マンションが欲しい購買者側には、リフォーム分が上乗せされた中古物件を購入するより、安く手に入れて自分でリフォームしたいと考える人も多いものです。無理してリフォームをしても、かけたお金が回収できる保証はないと考えた方がいいでしょう。【購買側はなぜ中古マンションを選ぶのか?】中古マンションを購入したいと考える目的は、大きく分けて2つの理由が考えられます。まず第一に予算が限られていることです。中古マンションの購買では、戸建てや新築マンションほどの資金がないため、中古マンションで良い物件を探したいという希望が中心になっています。子どもの進学や、仕事上の都合がきっかけであることも多く、通勤や通学に便利な立地が優先されるため、一般的な設備があれば内装への意識は高くありません。2つ目の理由は、中古マンションを安く手に入れて自分で好きなようにリフォームしたいということです。この場合は、マンションでどの程度のリフォームが可能なのかという点がポイントになりますから、売却の際にはリフォームが可能な範囲や手続きなどを事前にマンションの管理者に確認しておく必要があります。また、故障などで利用できない設備がある場合も、購買者がリフォームする場合もありますから、故障個所を確認したうえで、購買者と修理するかどうかを決めた方が得策です。【ハウスクリーニングで気持ちよく】中古マンションを売却する際には、無理なリフォームを行うよりも、ハウスクリーニングできれいにしましょう。住んでいた人には気がつかない生活臭や、部屋の生活感は、購買側にとって意外と気になるマイナスポイントです。スッキリと清潔感が出ることで部屋の印象が良くなります。ハウスクリーニングの目安は、ワンルームが20,000~38,000円程、家族向けの3LDKで53,000~85,000円程となっています。水回りやレンジフード、エアコンなどは別料金で、それぞれ10,000~18,000円程となっており、まとめて頼むとお得なプランなどもあるようです。まとめ築年数の古いマンションは売れないと言われていましたが、リノベーション志向の高まりを背景に、逆に古くて自由にリフォームできる物件の需要も伸びています。しかし、中古マンションはその資産価値自体が年々下がるため、売却を行うなら、販売側にとって売却額の期待が高く、購買者のニーズも高い築10~20年までに行うのが得策です。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月13日高級感漂う落ち着いた店内で、絶品中華を楽しむオフィスや大学が建ち並び、近年観光地としても人気の四ツ谷にお店はあります。黒い背景に赤字で嘉賓(かひん)と書かれている看板がお店の目印。広々とした店内には個室もあり、プライベートからビジネスまで、多様なシーンに対応しています。こげ茶色の内装が落ち着いた雰囲気で、中華らしい円卓席も完備。趣のある暖色の照明が、高級感を漂わせています。大切なゲストを変わらぬおいしさでもてなすお店店名の嘉賓とは、中国語で「大切なお客さん」という意味です。創業以来40年間、食材を厳選し、こだわりの味を守り続けています。提供される料理はどれも本格的でありながら、リラックスして食事を楽しんでもらえるようお店は広々とした造り。25年のキャリアを誇る料理長が生み出す広東料理は、どれも絶品です。いつ訪れても変わらぬおいしさで迎えてくれると、リピーターになる人が続出しています。サクサクおこげと贅沢あんが奏でる絶妙なハーモニー昔からの馴染み客でにぎわうお店の人気メニュー「広東風おこげ料理」。お米を油で揚げ、カリカリとサクサクの食感が楽しい一品です。ブロッコリーや人参、きのこやたけのこ、シーフードが贅沢に使われたあんをたっぷりとおこげの上にかけます。色とりどりの食材が、つややかなあんと絡み、見た目にも美しい逸品。あんの味が染み込んだおこげとたっぷりの野菜と海鮮のハーモニーもクセになります。嘉賓といえばこれ! 「カキソース和えソバ」長年、多くの人に愛されている嘉賓の名物が「カキソース和えソバ」です。ソバとネギのみというごくシンプルな見た目ですが、そこにはシェフの技術が凝縮されています。固めの極細麺を鉄鍋で豪快に炒め、絶妙な塩梅のオイスターソースで味付け。中華といえば、五目焼きそばなどの具だくさんのソバをイメージしていた人も、一度食べればやみつきになります。創業40年。これからも伝統は受け継がれていく日本人の食卓に欠かせないものとして浸透した中華料理。広東料理は、高級食材をよく使う高級料理でありながら、嘉賓は日常的に訪れやすい値段設定で多くの人に長年愛されてきました。冷菜からスープ、メインに至るまで豊富なメニューを取り揃え、いつ、どれを食べてもおいしいと定評があるのは創業以来、絶え間なく努力してきた証です。JR中央線・地下鉄「四ツ谷駅」から徒歩1分の場所にお店はあります。ビルの2階にある赤と黒の看板が目印。気軽に本格広東料理が楽しめるお店として、ランチもディナーも多くの人で賑わっています。スポット情報スポット名:嘉賓住所:東京都新宿区四谷1-7 第三鹿倉ビル2F電話番号:03-3358-7952
2017年10月15日熊谷守一没後40年の大回顧展が、2017年12月1日(金)~2018年3月21日(水・祝)の期間、東京国立近代美術館で開催されます。スケッチや日記まで含めて200点を超える展示品が集められ、97年の人生をひたすらに生き、描き続けた熊谷の人生と、その創作の秘密に迫ります。97年の人生をひたすらに生き、描いた画家、クマガイモリカズ花や鳥や虫、何気ない庭の一角。明快な線と色で身近なものを描く作品で広く知られる熊谷守一。一見おだやかに見える作品の背後には、科学者のような観察眼と、考え抜かれた制作手法が隠れています。97年の人生をひたすらに生き、描いた画家の軌跡を存分に紹介する――それがこの、没後40年の大回顧展です。●熊谷守一とは1800(明治13)年、岐阜県恵那郡付知村に生まれた熊谷は、1897(明治30)年に上京。1900(明治33)年、東京美術学校西洋画科撰科に入学し、黒田清輝、藤島武二らに師事しました。一時帰郷して材木運搬などの仕事に就くも、再上京。二科会を中心に発表を続け、二科技塾の講師も務めます。戦争を挟んで次々と家族の死に見舞われた熊谷。戦後、明るい色彩と単純化されたかたちを特徴とする画風を確立し、97歳で没するまで制作をおこないました。熊谷は、こんな言葉を残しています。「みんなはわたしのことをすぐ仙人、仙人と呼びますが、わたしは仙人なんかじゃない、当たり前の人間です……」熊谷守一の実直な人柄が偲ばれる言葉ですね。●展覧会の構成※章のタイトルは全て仮題です●1章 画業の始まり(1910-1920年代)1900年、熊谷は東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学し、黒田清輝らの指導を受けました。授業で人体のデッサンを学び、1920年代以降の裸婦像の基礎を作ります。また、闇の中でのものの見え方を追究するなど、早くから独自のテーマにも取り組みました。1910年、故郷岐阜に戻り、材木を扱う仕事に就いたのち、再上京。山仕事の経験は生涯、作品や生活態度に影響を与えました。●2章 さまざまな模索(1930-1940年代)この時期の熊谷は、絵の具を厚く塗り重ねる技法を用いて多くの裸婦像を描きました。また、山や海に出かけて風景画を制作してもいます。こうした裸婦像や風景画の中から、くっきりした輪郭線と色に特徴付けられる戦後の作風が、次第にかたち作られていきました。この頃に描かれた膨大な数のスケッチは、戦後の作品にも繰り返し使用され、熊谷作品の土台を成すものとなりました。油彩以外に書や水墨画を手がけるようになったのも、この頃です。●3章 線と色の完成(1940-1970年代)戦中から戦後にかけ、くっきりした輪郭線と色を特徴とする、もっともよく知られた画風が完成しました。熊谷は76歳の時に体を壊し、それ以後は自宅から滅多に出ず、庭の花や虫、鳥といった身近なものを描くようになります。しかしながら実は、こうしたモチーフのいくつかは、1940年代に描かれたスケッチに登場しています。そのことからも、長期にわたってねばり強く関心を持ち続ける熊谷の制作の特徴がうかがえます。【展覧会概要】名称:「没後40年熊谷守一生きるよろこび」会期:2017年12月1日(金)~2018年3月21日(水・祝)会場:東京国立近代美術館所在地:千代田区北の丸公園3-1URL:
2017年09月01日アンティークに囲まれ、懐かしく趣ある空間大阪・谷町6丁目の「結音茶舗」は、日本茶のカフェ&バー。築100年の長屋を再利用して作った日本茶のお店はレンガの壁に、昔ながらのすりガラスの扉が趣を感じられます。店内へ一歩足を踏み入れると、そこにはまるでタイムスリップしたかのような風情ある空間が広がっています。インテリアにもこだわり、アンティークの扇風機や本、レコードなど、思わず手に取って見てみたくなるような品物ばかり。2階建てになっており、2階はギャラリーとして使われることもありますが、通常はカフェとして使用しています。築100年の長屋を、店主自らリノベーション!「結音茶舗」は、築100年の長屋を店主自ら改装し、数か月間かけて作り上げました。2階を吹き抜けにしたのも店主のこだわりです。コンセプトは、「ここでしか味わえない物や時間・空間を楽しむ、未知の世界へ」です。日本茶を存分に楽しんでもらうために、お客さん自身でお茶を淹れるというシステムになっています。選んだ茶葉によってそれぞれ淹れ方も異なりますが、スタッフが丁寧に説明をしてくれるので安心です。日本茶のみならず「日本茶カクテル」もおすすめ30種類もの日本茶を取り扱っている「結音茶舗」。京都宇治のみの茶葉を使用するというこだわりを持っています。天然の湧水を使用し、鉄瓶から湯をとったら、時間をかけて湯を冷まし急須で淹れます。選ぶ茶葉によって異なりますが、上質な茶葉を使用しているため、4煎、5煎まで楽しめます。また、2煎目以降で作ってくれる、日本茶カクテルもおすすめです。梅酒やジン、ライムなどを日本茶で割っていただくカクテルは絶品!ほうじ茶で炊き込んだ「ほうじいなり御膳」もおすすめほうじ茶を使用して炊き込んだという、珍しい稲荷寿司。その稲荷を、日替わりのおばんざい5種類や汁物と一緒に堪能できる御膳です。おばんざいは日替わりなので、いつ行っても異なる内容を楽しむことができるのも魅力。稲荷は3個あり、おばんざいの他にも一品つくので、食べ応えもあります。日本茶を飲むだけではなく、食べて楽しめるのも魅力です。常時30種類以上もの日本茶が揃う充実のラインナップいつ訪れても飽きの来ないように、リピートしてもらえるようにと、常時30種類以上もの日本茶を取り扱っています。古い長屋を改築した店内では、昔ながらの風情も楽しむことができます。まるでタイムスリップしたかのような雰囲気や、心ゆくまで日本茶を堪能できる空間作りで、来る人を魅了し続けています。大阪市営地下鉄谷町線・長堀鶴見緑地線「谷町6丁目駅」から徒歩3分と駅チカなのも嬉しいところ。趣ある店内で、日本茶をじっくり堪能することができます。昼は喫茶、夜はBARと、時間帯によってガラリとムードを変えるのも「結音茶舗」の魅力です。スポット情報スポット名:結音茶舗住所:大阪府大阪市中央区谷町6-14-2電話番号:06-4305-4926
2017年08月30日世界で1億4,000万人以上のユーザーに利用されている音楽ストリーミングサービス・Spotifyは、16日で没後40年を迎える"キング・オブ・ロックンロール"ことエルヴィス・プレスリーの音楽再生に関するデータを発表した。エルヴィスが残した「Jailhouse Rock」、「Hound Dog」、「Can’t Help Falling in Love」などの名曲の数々は、1977年8月16日にこの世を去った後も世界中の音楽ファンに愛され続けている。Spotify上の再生数は累計10億回以上。最も聴かれているのは「Can’t Help Falling in Love」(9,000万回以上)で、次いで「Suspicious Minds」(6,900万回以上)、「Jailhouse Rock」(6,800万回以上)。そのほか、最も聴かれている国はエルヴィスの故郷・アメリカではなく、スウェーデン、イギリス、チリ、アイスランド、オランダの順で高いことが判明。都市部では、再生回数上位5都市のうち3都市がイギリス(グラスゴー、マンチェスター、バーニンガム)であることも分かった。■世界の楽曲ランキング1. Can’t Help Falling in Love2. Suspicious Minds3. Jailhouse Rock4. Blue Christmas5. In the Ghetto6. A Little Less Conversation - JXL Radio Edit Remix7. Hound Dog8. Always On My Mind9. Burning Love10. Heartbreak Hotel11. Don’t Be Cruel12. Blue Suede Shoes13. All Shook Up14. (You’re The) Devil In Disguise15. Love Me Tender16. Viva Las Vegas17. Are You Lonesome Tonight18. It’s Now or Never19. Return to Sender20. That’s All Right■日本の楽曲ランキング1. Can’t Help Falling in Love2. Blue Christmas3. A Little Less Conversation - JXL Radio Edit Remix4. Jailhouse Rock5. Hound Dog6. Heartbreak Hotel7. Suspicious Minds8. Burning Love9. Don’t Be Cruel10. Blue Suede Shoes11. Love Me Tender12. Stuck on You13. In the Ghetto14. All Shook Up15. A Little Less Conversation16. Here Comes Santa Claus (Right Down Santa Claus Lane)17. Good Luck Charm18. Just Pretend19. (Let Me Be Your) Teddy Bear20. It’s Now or Never■楽曲再生率の高い国(各国のエルヴィスの楽曲の再生回数を、その国の総再生回数で割った上で比較)1. スウェーデン2. イギリス3. チリ4. アイスランド5. オランダ6. アイルランド7. ベルギー8. ノルウェー9. リヒテンシュタイン10. キプロス■楽曲再生率の高い都市(各都市のエルヴィスの楽曲の再生回数を、その都市の総再生回数で割った上で比較)1. グラスゴー(イギリス)2. サンチアゴ(チリ)3. マンチェスター(イギリス)4. ヨーテボリ(スウェーデン)5. バーミンガム(イギリス)6. ダブリン(アイルランド)7. ストックホルム(スウェーデン)8. オスロ(ノルウェー)9. メルボルン(オーストラリア)10. アムステルダム(オランダ)
2017年08月15日部屋中の壁の塗り替えが終了し、新しく生まれ変わった空間は、“築31年”という言葉を忘れてしまいそう!でも、いろいろDIYしていくと……。ちょっと欲が出てきます。「この壁をもっとカッコ良く、おしゃれにしたい!!」。お任せください。そんなわがままだって、このUR×LIMIA「DIYリノベプロジェクト」が、叶えてさし上げます。壁の装飾にうってつけのアイテムがあるのです。それは“モールディング”。しかも発泡スチロール製なので軽くて加工しやすく、女性でも安心。そんなモールディングを使って、この部屋に華やぎの雰囲気を与えましょう!まずはモールディングについてご紹介一言に「モールディング」と言われても、どういうものかピンとこない人もいますよね。DIY初心者の私も最初、「モールディングします」と言われてもなんのことかさっぱり……。でもね、今更誰かに聞けない……とかそんな言葉はUR×LIMIA「DIYリノベプロジェクト」には存在しませんからご安心を。まずはそんな方々のためにモールディングについてご説明しますね。モールディングは伝統的なヨーロッパ建築やその影響を受けるアメリカの建築においても多用される建材。だからこれを入れるだけで一気に海外風な雰囲気が生まれるんです。主に、モールディングは木製なので天井にこの太さのモールディングを入れるとしたらかなり本格的な工事が必要になるだけでなく、落下した場合のリスクはかなり大きいですね。でもこのモールディングは発泡スチロール製なので、とても軽くて持ち運びも楽々♬壁の装飾ともなると、取り付けるために持ち上げなければなりませんから。その点、軽量であるモールディングは女性でも安心して取り扱えるので安心。そして万が一落下しても安全♪モールディングの断面はこのような感じ。メーカーによっていろいろなタイプのモールディングデザインがありますが、今回私たちが使用したのは、VIVIDVAN(ビビッドヴアン)のもの。発泡モールディングの情報はこちらから VAN(ビビッド ヴアン)公式ホームページここで使用するモールディングは商品名:発泡モールディング(L)品番:EPM-BL寸法(mm)は、幅53×高100×長900(1680円/1本)です。モールディングのサイズ感が伝わりやすいよう、LIMIA編集部のあんみつさんに持ってもらいました。ちなみにあんみつさんの身長は165㎝。大幅にその身長をオーバーした長さですが、発泡スチロールですから重さを感じることは全くなし!装着前にやること…モールディングを塗装しようモールディングを装着する前に、お部屋にあった色にモールディングを塗装します。塗料を使うので、床を汚さないようにシートを敷くのを忘れずに。壁塗りの時に大活躍してくれた“すべらーず歩けるシート”がここでも再び活躍してくれます。「うーむ。これらを何色に塗ろうか……。」悩んだ末、清潔感と明るい雰囲気を演出することを重視して、白い塗料で塗装することに決定。もともと真っ白なモールディングですが、塗装することで美しさが倍増します。モールディング塗装に使用するのは、グラフィティーペイントのウォール&アザーズシリーズ。カラーはGFW-26SnowWhite。そう、壁塗りの時にも使用した塗料と揃えることで全体の統一感を狙います。塗装する、ということはもちろん刷毛類も必要。壁塗り終了した際にちゃんと綺麗に洗っておいたから、再び使いたい時にすぐ使えます。道具は使い終わったら即綺麗にしてあげましょう。作業効率をあげるためにも大切なことです。モールディングを一度塗りしたら、塗り終わったものを乾かしつつ、次のモールディングを塗る……。この繰り返し。このように順番に塗っていって塗り終わる頃には、最初の方に塗ったモールディングは乾いてくれるので、引き続き二度塗りを。モールディングのデザインによって細かな表面部分は、筆を使うと塗りやすいですよ。二度塗りが完了したら、しっかり乾燥させます。モールディングの塗装も終わり、乾燥もばっちり。「さあ、準備万端!早速壁に貼り付けよう!!」……と、なるところですが。はやる気持ちをおさえてください。次は、モールディング装着時の注意ポイントをお伝えしましょう。壁の角部分にくるモールディングは角度45度にカットモールディングの両端は、スパンとまっすぐにカットされた棒状のもの。壁には「角」がありますよね。そのままの状態で貼り進めたら、壁の角で合わさる部分がぶつかりあってしまいます。そうならない為に、欠かせない工程。壁の角にくるモールディングの端は、45度にカットしておく必要があるのです。でも「45度にカットする」って言われても……。三角定規を使うの?それとも分度器??とか、悩みますよね。これがあればその悩みも一気に解決!素材を45度に綺麗に簡単にカットできる、道具があるんです♬ガイドに合わせて切るだけで横は90度・45度・22.5度。斜めは45度に失敗知らずで切断可能、その名も「マイターボックス」。ツーバイの木材にぴったりの幅ですが、それより細身の切断物でも当て木をして使って固定すればカット可能なのでDIYを行う際にはひとつお家にあると助かります。あっという間に45度にカット完了♬画像をご覧ください。要するに、「壁の角はこのような感じで45度にカットしたモールディングの端を合わせる」というわけ。いよいよ本番。壁に貼り付けていこう♬モールディングを壁に貼り付ける為に用意したアイテムは以下2つのアイテム。コーキングガンと、ボンドシリコンシーラント。コーキングガンに装着すれば準備完了。ボンドシリコンシーラントは、建物の内装や外装のどちらでも使える高性能シーリング材です。継ぎ目シールとして使用するのにも適しています。壁に貼る際、モールディングの壁と接する面に、ボンドを均一に絞り出して、貼り付けていきましょう。壁と天井の境目にモールディングを貼り付けていきます。先に説明した通り、角に来るモールディングの端は45度にカットされたものを貼ります。反対側の角は端を45度にカットしたモールディングを配置。二つが合わさると……。ほら、こんなに綺麗な仕上がりに♬モールディングを貼っただけで、アメリカンな雰囲気に大変身。……いや、いかんいかん。見とれてしまう気持ちをぐっと抑えて作業を進めなければ。当たり前の事かもしれませんが念のため。壁の直線部分はモールディングの端に角度をつけてカットする必要はいりません。このように、端を合わせて貼り進めていけばOKです。そして必ず遭遇する、「あ、長さが中途半端に足りない」という、この問題。そういった事態でも、慌てずに。何センチ必要かサイズを測って……、測ったサイズに合わせてモールディングをカットすれば解決。とても柔らかい素材で作られているモールディングは、このような長さ調節の為のカットも、簡単に行えて便利です。カットし終わったモールディングを、空いた部分に「スポッ」☆ほら、短くカットしたモールディングの継ぎ目も下から見上げれば、あまり気になりません♬この部屋の一番の難関、角カックカクな部分も、サイズに合わせてカットしてから壁の角に合わせて45度にカット。このように美しく仕上がりました。“貼る人”と“カットする人”という具合に、役割分担をして2人体制で行うと、スムーズに作業が進むのでおすすめです。モールディングの継ぎ目対策をしよう全ての壁にモールディングを貼り終えたら、モールディング同士をつなぎ合わせて生じた継ぎ目をシーリング材でコーキングしていきましょう。乾かせば、このように継ぎ目が目立たなくなります。VIVID VAN(ビビッドヴアン) のページはこちらモールディングの魔法がかかったリビングは、まるで海外のお家みたいな空間に❤︎これで完成。モールディングで簡単に、夢の輸入住宅風のお部屋があなたのものに❤︎おまけ…“実録”ペニーさんの悲劇はじめに、こちらをご覧ください。この部屋のこの部分。一番の難易度を誇る、角カックカクゾーンに取り組むペニーさんの姿です。綺麗に仕上げる為に、シーリング材を均しています。目指す事はただ一つ。綺麗に仕上げる事。その目的こそが今の彼の使命。作業に夢中になり、シーリング材を必死にならしています。……素手で。シーリング材は基本的には直接触っても害はありませんが、素手で触るという行為は、おすすめしません。なぜなら……、THEとれない。大会に出場しているツルツルテカテカなマッチョマンのボディーの如く、ペニーさんの手がヌメッております。「とれない!とれないよー!!!!」と軽くパニックのペニーさん。心配したswaroさんが駆け寄ります。ああ、なんて優しいのでしょう。しかし、その心配してくれたswaroさんの手にシーリング材を飛び火させてしまうペニーさん。なんということでしょう、swaroさんの手もマッチョマン風にテカテカに。やばいと思ったペニーさんは、しばらくトイレに閉じこもりました。「わざとじゃないんだ!!」と叫びながら……。チームの声「ねえ、そんなことはどうでもいいから、どんどん作業すすめませんか……(不安)」【本日の教訓】・みんななかよく。・シーリング材を取扱う際は、手袋を忘れずにね☆今回使用しているモールディングの情報はこちらから VAN(ビビッドヴアン) のページはこちら:平井綾(ayataso)Photo:LIMIA編集部☆「UR×LIMIA DIYリノベプロジェクト」協賛企業☆協賛企業一覧(五十音順)・株式会社オークローンマーケティング(ショップジャパン)・株式会社秀和建工・シンコールインテリア株式会社・立川ブラインド工業株式会社・株式会社ハンディ・クラウン・株式会社ビビッドヴアン・フクビ化学工業株式会社・平安伸銅工業株式会社(ラブリコ)・ポップリベット・ファスナー株式会社(ブラック・アンド・デッカー)・株式会社ラドンナ・リンナイ株式会社☆関連記事☆連載① 築31年のマンション丸ごとリノベーション!メンバー紹介&壁剥がし編…UR×LIMIA「DIYリノベプロジェクト」連載② なに?部屋が狭い??ならば壊してしまいましょう! 〜壁 破壊編…UR×LIMIA「DIYリノベプロジェクト」連載⑤ 壁の塗り替えを考えてる人必見!雰囲気ガラッとチェンジ☆ 〜壁塗り編…UR×LIMIA「DIYリノベプロジェクト」連載④ 生活に欠かせない電源対策。秀和建工にお任せあれ♬ 〜電気工事編…UR×LIMIA「DIYリノベプロジェクト」連載③ 足元サラリ♬ FUKUVIの浴室用床シート「あんから」で古いタイプの浴室も安心・快適お風呂タイム❤︎
2017年06月06日周囲を森に囲まれた温泉宿「里山十帖」。築150年の古民家を改装したラグジュアリーな温泉宿です。2014年に「ものづくりデザイン賞」を受賞。“泊まる”以上の体験や発見を与えてくれる宿として注目されています。創造力と創造欲をかきたてる古民家ラウンジと現代アート里山十帖のエントランスに一歩足を踏み入れると、総欅・総漆塗りのラウンジがお出迎え。館内には、世界的なデザイナーたちが意匠をこらした家具が置かれ、上質な空間を演出します。ベルギー製の薪ストーブは、身体をほっこり暖めてくれます。いたるところにアート作品が飾られ、細部までクリエイティブな刺激に満ちた空間です。まさに究極の癒やし!東日本屈指の絶景「湯処天の川」里山十帖の露天風呂「湯処天の川」は、テレビや雑誌で絶景日本一の温泉に選ばれるほどの最高のロケーション。目の前には日本百名山の大自然が広がり、四季折々の美しさを感じることができます。晴れた日の夜に見ることができる満天の星空は圧巻!トロトロの温泉質は、江戸時代から「美肌の湯」として有名とのこと。大自然に包まれた至極の温泉宿で、身も心もほぐれるくつろぎのひとときを♪※お風呂に入る際のバスタオルなど、実際のお客様は着用のままではご入浴いただけません。取材・文/末吉陽子スポット情報スポット名:里山十帖住所:新潟県南魚沼市大沢1209-6電話番号:025-783-6777
2017年04月06日