「子どもに英語で絵本を読んであげたいけど、私が英語がわからなくて…」、「どんな本を選んだらいいですか?」私は2歳~小学生が通う英語教室を主宰していますが、教室に通う子どもの保護者から、子ども向けの英語の絵本についての相談をよく受けます。確かに幼児期の絵本選び、それが英語ともなると親の英語力も問われるため、悩みますよね。そんなパパやママに私の教室で大人気の「笑える!楽しい!飽きない!」と3拍子そろった絵本を紹介します。その絵本の名前は…Brand New Readers(ブランド・ニュー・リーダーズ、以下、BNR)シリーズです。1冊8ページのショートストーリーが、10冊で1セットになってボックスに入っています。息子は2歳の時にお友達からBNRシリーズのブルーセットをプレゼントされました。カラフルなイラストがひとめで気に入り、ボックスを引っ張り出してきては、私に「よんでー」とリクエストしていました。ストーリーが単純明快!BRNシリーズのすべての絵本は、とにかくカラフルでキャラクターがかわいく、そして、ストーリーが単純明快。最後に必ずくすっと笑えるオチがあり、そのオチがイラストと読み手の声のトーンだけでも理解できるので、英語がわからない子どもでも楽しめます。2歳児クラスや3歳~4歳児クラス、4歳~6歳児クラスの子どもはレッスン中すぐに飽きてしまうことも多いもの。でも、この絵本を取り出すと、さっと集まってきて、絵本の前の場所取りがはじまります。実は未就学児のクラスだけでなく、小学生低学年クラスの子どもたちもこの絵本が大好き。オチが楽しいのか、みんな同じリアクションでケタケタ笑いながら、楽しんでくれています。シンプルなセンテンスが繰り返される文章は1ページに1文のみのシンプルな構成。同じ単語が繰り返し使われることも多く、リズミカルで韻(いん)をふんでいるものもあり、耳にすっと入ってくるのもポイントです。難しい単語が使われることもないので、英語に自信がないパパやママも気負うことなく、子どもに読み聞かせをすることができます。読み聞かせからひとり読みまで長く使える!単純なストーリーを毎日1冊ずつ、繰り返し読み聞かせていると、子どもたちはあっという間に文章を覚えてしまいます。そして、アルファベットやフォニックスがわかるようになると、自分で文章を読めるようになります。息子の例を挙げると、毎日読み聞かせていたこともあり、小学校1年生の終わりごろには、ほとんどのストーリーを自分で読めるようになりました。小学校4年生になる今でも、たまに引っ張り出してきては、懐かしそうにページをめくっています。ちなみにセットには読み終えたらシールを貼ることができるポスターと10冊分のシール、10冊すべてを読み終えたときの修了書、自分でも絵本を書くことができる真っ白の冊子が入っていて、子どものやる気を応援する仕組みも。息子が約8年間、この絵本シリーズに親しんできているように、幼児期から長く使えるのも魅力です。失敗から学ぶ英語の絵本を選ぶ2つのポイントわが家には私の趣味で選んだたくさんの英語の絵本がありますが、どんなにステキな絵本でもストーリーが長いと、英語初心者の子どものアンテナには引っかかりません。英語の絵本を選ぶ第1のポイントはストーリーが短く、イラストが多めでとにかくわかりやすいこと。第2のポイントは子どもの「好き」に関連した絵本を選ぶこと。その点でもBRNシリーズは1ボックスに10冊入っているので、子どもに「これ!」と思わせるタイトルが必ず見つかるはずです。教室に子どもを通わせる保護者からは「英語好きの主人がはまって読み聞かせしている」「子どもにリクエストされて全シリーズ購入してしまった」なんて話も。大人も子どもも最後にくすっと笑えるBRNシリーズ、おすすめです。<参考商品><文・写真:ライター稲井華子>
2019年06月26日恋愛観や結婚観、ジェンダー観が大きく変化する現代の感覚に合った恋のお話を。そんなコンセプトの〈恋の絵本〉シリーズが創刊。これがはじめての絵本制作となる著者のお二人、辻村深月さんと桜庭一樹さんにお話をうかがいました。辻村:最初お話をいただいた時、「私でいいのかな」と思ったんです。小説を書く才能と絵本や児童書を書く才能はまったく別物だと思ったので。ただ、同じ出版社から出ている、宮部みゆきさんや恩田陸さんの〈怪談えほん〉シリーズが大好きだったので、憧れはありました。桜庭:私は一回絵本を作ってみたかったんです。長いお話が一冊に入っている絵本が好きだったし、『GOSICK』というシリーズを挿絵付きで書いていた時、文と絵があってはじめて作品が完成する感覚があって、それは素晴らしい体験だったので、またやってみたかった。辻村:恋というテーマについては、自分が子どもの頃に抱いていた違和感と向き合うことになりました。桜庭:辻村さんの『すきって いわなきゃ だめ?』は、小学生のお話ですよね。違和感というのは?辻村:小学生の頃、女の子が集まると必ず恋の話になりませんでした?好きな人がいなくても誰が好きか言わなきゃいけない空気があって、言うと「協力する」とか言われて。桜庭:分かるー。辻村:いたとしても公にしたいわけじゃないし、つきあうことだけがゴールじゃなくてもいいのに、という気がしていて。当時言語化できなかったその気持ちを絵本にしました。桜庭:読んで、最後のところでびっくりした!さすがミステリ作家。辻村:嬉しい(笑)。「どんな恋でも大事にしていい」と分かっていても、人はいろんな思い込みの中で生きているから、最後まで読んだ時により広いところに届くようにと考えました。桜庭さんの『すきなひと』は、街角でもう一人の自分と出会うところから始まって、すごく大きなお話になっていくのがすごい。桜庭:生きることへの思いや、一人で過ごす時間、神様みたいなものへの思いも“恋”だなという気持ちがありました。きっかけは、体調が悪くて休んでいる時にLINEカメラでお絵描きをしていて…(笑)。辻村:えっ?(笑)桜庭:スタンプだと、人物がみんな同じ顔になるので「自分と自分がすれ違う」というイメージが浮かんで、「あ、絵本の話、このシーンから始められる」と気づいてラストまで一気に考えました。辻村:すごいなと思ったのは、「あさがきて」「よるになって」という文章で、絵ではとてつもない時間が流れているところ。桜庭:誰に絵を頼むか編集者たちと相談していた時、嶽まいこさんの絵を見て、この人は不思議な絵を描ける!とピンときて。今は、嶽さんに絵を描いてもらってゴールできたという爽快感があります。辻村:私は、自分の書いた感覚を的確に描ける人は今日マチ子さんしか考えられなくて。実際、心象風景が天気で表されていたり、いろんな奥行きがあったり、ランドセルの色に至るまでその子を正確に分かって描いていて、震えるほど感動しました。桜庭:水たまりに相手の子の顔が映る絵だけで、視点人物がうつむいているって伝わるところとかも巧い。辻村:思ったのは、2冊とも「同調圧力に従うことはないんだよ」っていう話だなと思って。桜庭:ああ、確かに。辻村:どちらも恋は自分の中で耕していい、その豊かな時間は自分だけのものだって言っている感じがして、それがすごく嬉しい。桜庭:うん。大人は「子どもには難しいのでは」と言うかもしれないけれど、自分が子どもの頃って、ちゃんと分かって読んでいましたよね。辻村:そう。子どもは、作り手が子どもを軽んじているかどうか分かる。桜庭:だから、私も子どもを信じて作りました。辻村:この2冊も、それぞれの心に何かが残るものになってくれたら嬉しい。このシリーズから今後どんな絵本が出てくるのかも楽しみです。さくらば・かずき(左)1999年に『AD2015 隔離都市ロンリネス・ガーディアン』でデビュー。’07年『赤朽葉家の伝説』で推協賞、’08年『私の男』で直木賞受賞。近著に『小説という毒を浴びる』。つじむら・みづき(右)2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞、’18年『かがみの孤城』で本屋大賞受賞。近著に『傲慢と善良』。『恋の絵本(1)すきなひと』(左)桜庭一樹(作)、嶽まいこ(絵)、瀧井朝世(編)薄暗い街角で、もう一人の自分とすれ違った「わたし」。その子を追いかけ、捜して体験する夢のような時間とは。悠久の時と、深遠なテーマが濃縮された一冊。岩崎書店1500円『恋の絵本(2)すきって いわなきゃ だめ?』(右)辻村深月(作)、今日マチ子(絵)、瀧井朝世(編)学校で告白が流行中。「すきなひといないの?」って聞かれて、本当はこうくんが好きだけど、でも…。同調圧力を背景に、誰かに惹かれる思いを繊細に描く。岩崎書店1500円※『anan』2019年6月19日号より。写真・小笠原真紀中島慶子(本)取材、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年06月14日こんにちは、ユキミです。3歳の息子ユキタと、息子に日々振り回されている母の日常をお送りしています。皆さんは我が子へ絵本の読み聞かせってしていますか?読み聞かせっていっても、大体いつ頃から始めればいいの?なんて疑問も多いことかと思います。ちなみに我が家、息子がとにかく…・寝ない・抱っこしていないと(肌が触れていないと)泣く・床に置けないの3拍子だったので、昼夜問わずとにかく抱っこしかすることがありませんでした…。抱っこで部屋中をウロウロ。息子との生活も段々日常になってきた産後2か月頃 部屋の徘徊にもほとほと飽きがきたなぁ…ふと思い立って絵本を読んでみました。息子に初めて読んだ本は松谷みよ子さんの「いないいないばあ」 以外にもジッと絵を見つめて好反応。息子の反応が嬉しかった&抱っこ以外に仕事ができた私は、この時期からとにかく絵本を読みまくりました。ノンタンシリーズや、14匹シリーズなどなど 私自身も絵本が大好きだったので、自分が小さい頃読んでいた絵本をちょくちょく本屋さんに行って買い集める日々。息子に読んでいると、幼い頃に口ずさん台詞や大好きだった場面、私も懐かしい気持ちになりとても楽しかったです。しかし、そんな親子の楽しい絵本ライフも息子が1歳前になった時、ある問題が…!!息子が絵本を…かじる!!そして、やぶく…!!や、やめてぇぇぇぇぇ!!! と絵本を救出するも、もちろん本人に悪いことをしている自覚は全くなく…。息子に何度も 「本はかじらない」 「本はやぶかない」 と言い聞かせるも、全く効果なし…。絵本を修復する我が家のセロテープの消費量だけうなぎ上りでした。この頃はとにかく何でも口に入れていましたし、まだ手指の力のコントロールが上手くなかったことを覚えています…。(離乳食のパンとか握りつぶされてました)そこで!これなら多少口に入れてもなんとか形は保たれてるし、紙が分厚いのでやぶくこともない。それに子供が紙で手を切ってしまう心配もなし!1歳前後は 「紙が分厚い」 ことを優先に、図鑑やちょっとした仕掛け絵本などを選んで読んでいました。そしてこの頃から時々自分で本を出して読む(主に図鑑)という習慣が見られるようになりました!そして3歳現在今はまだ、ほとんどの絵本を私が選んで買うことが多いのですが、いつか息子が自分で選んだ本を母に進めてくれる日が来るのかなぁ。そんな日を楽しみに今日も親子で絵本を読みます♡●ライター/ユキミ(イラストライター)
2019年05月31日読み聞かせは子育てに必須…でしょうか?「絵本の読み聞かせをしましょう」「親子で絵本を開く習慣をつけましょう」など、“絵本の読み聞かせは、子育てに必須”といろんな場面で聞きますね。私は絵本専門士。絵本を多くの人に楽しんでもらいたい、絵本のよさを知ってもらいたい、そんな思いでいつも絵本を紹介しています。でも、子育て中のママ・パパの中には、「毎日の読み聞かせが大変」という人もいるのでは?そこで、今日は「絵本の読み聞かせ、しなくていいよ!」という観点で話をすすめていきたいと思います。親子で絵本を開く時間も大切ですが、絵本は単なるツールでしかありません「絵本」は単なるツール!「親子で絵本を開く時間が大切ですよ」、というその真意は、「親子で一緒に過ごす時間が大事だよ」ということだと私は思っています。そう、絵本があれば手っ取り早く、親子で共通の空間・時間ができる、そのための近道だということ。つまり、ほかに手段があれば、絵本の読み聞かせにこだわる必要はない、ということです。「絵本」じゃないツールを探してみて!私が、絵本専門士という資格を取り、絵本のよさをみなさんに伝えたい、知ってほしいと思ったのは、自分の子育ての中で親子の時間を作るのに、「絵本」が便利だったからです。だから私は「絵本、いいよ!」と言いますが、別のママにとっては、それが「ブロック」かもしれないし、「お絵描き」かもしれません。ぜひ、自分の得意なこと・好きなことの中から、子どもと一緒に楽しめることを見つけてください。でも、絵本を読んで安心したい…という気持ちもでも、世の中的に「子育てに絵本は必須」という雰囲気の中で、子どもに絵本を読んでいないことが、ちょっと不安になってしまうママもいるかもしれませんね。絵本を読むのは苦手、好きじゃない…、でも絵本を読んであげたい。もしくは、「絵本がいいよ」と言われるから読みたいけれど、そもそも子どもが絵本好きじゃないし…。そんな時には、しかけ絵本や歌う絵本、ふれあい絵本はいかがでしょう?「しあわせならてをたたこう」作:デビッド・A・カーター、訳:きたむらまさお大日本絵画【概要】だれもが知っている「しあわせならてをたたこう」の歌にあわせて、手をたたいたり、しっぽを動かしたり、というしかけが登場。【おすすめポイント】絵本のしかけと歌で、思わず踊り出しそうになるお子さんもいるかも。一緒に歌って、楽しく親子の時間を紡ぎだせるのではないでしょうか。「くっついた」作・絵: 三浦 太郎こぐま社【概要】「くっついた」という呼び声とともに、きんぎょさんが、ぞうさんが、おさるさんが、いろいろな方法でくっつきます。そして、最後は、誰とくっつくのかな?【おすすめポイント】最後はぜひ親子で「くっついた」をしてみてくださいね。ママと子だけでなく、パパも一緒に「くっついた!」絵本というよりも、ふれあい遊びと言った方がいいのかもと思える内容です。絵本には見向きもしない、という子どもでも、親子での絵本を通したふれあい遊びならきっと楽しんでくれますよ。気持ちをラクに、ツールとして活用してみて!今はとても絵本人気が高く、子育てにはなくてはならない、読まねばならない、そんなふうに思ってしまっているママも、絵本は子育ての中で、便利に使えるツールだと思えば、ちょっとは気がラクになるのでは?絵本を読んでもいいし、読まなくてもいいし、使いたい人は存分に便利に使ったらいいと思います。そして絵本以外にもいろんなツールがあるので、自分にぴったりのものを見つけてくださいね。<文・写真:フリーランス記者鳥山由紀>
2019年04月09日以前から、子どもの絵本の整理は悩みの種でした。リビングダイニングに絵本用の本棚を作ったのですが、それは子どもが自ら絵本を手に取れるようにしたかったからです。子どもが成長するにつれて、自分で絵本を選び片付けてくれるようになったのはいいのですが、同時に収納の悩みも発生しました。そこで、イケアのマガジンファイル「FLUNS(フルンス)」を使って解決することにしました。その方法をご紹介いたします。■ 理想は子どもでも出し入れしやすい絵本棚以前は、とある収納名人がオススメしていた「ボックス型のファイルボックス」に絵本を立てていました。しかし、すぐに我が家には合わないとわかります。なぜかというと、絵本を一度上に引っ張り上げて取り出さないといけないんですね。しかも両手を使わないとダメ。子どもには絵本ってまだ重いのです。そうすると、複数冊絵本を持ち出したい時なんかモタモタしちゃうんですよね。ということで、ボックス型のファイルボックスは諦めて、ただただ並べることにしました。スッキリしていい感じです。でも、これだと皆さんも経験済みだと思いますが、ぐちゃーと雪崩が起きてしまいます。雪崩が起きると、子どもの力では絵本を起こして立てることが難しく、上にどんどん重ねていくようになるんです。こうなると、あとは悪循環しかありません。子どもでも大人でも同じですが、上に絵本が積み重なると下に立ててある絵本は選ばなくなります。いつもいつも同じ絵本を持ってくるようになりました。これではいかん!ということで「雪崩を起こさない」かつ「取り出しやすい」絵本棚収納を考えました。■ イケアの「FLUNS(フルンス)」が使いやすいブックエンドに早変わり!家にあるもので何か作れないかと探してみると、イケアのマガジンファイル「FLUNS(フルンス)」が何パックが余っているのを見つけました。「FLUNS(フルンス)」は4ピース1セットになっていて、はっきりとした価格は覚えていませんが、とても安かったのだけは覚えています。今だとセールだそうで149円で売られていますよ(1月27日まで)。さて、このまま使うとなると横長の絵本が入りません。手前に立ち上がりがあってつっかえるので、絵本を上に引き上げないと取り出せない=両手で取り出さないといけない。ということで、フロント部分をハサミでチョキチョキ取り除きました。紙製だからできることですよね。こうすることで、手前にも引き出しやすく、雪崩防止にもなりました。横長の本もちゃんと収まりますよ。今回、筆者はイケアの「FLUNS(フルンス)」を使ったので、だいたい500円以内で作れました。この「FLUNS(フルンス)」はハサミで簡単に加工できるので、他にも冷蔵庫や冷凍庫の収納にも使っています。紙製なので汚れたり、くたびれたりしても普通ゴミとして処分できるのもいいところ。簡単に、お安く絵本収納できて満足してます!
2019年01月15日絵本作家のたなかしん氏作絵本で化粧品や美容目的の医薬部外品などに含まれる成分や、正しいスキンケアを理解しようという新刊『お姫様の美肌図鑑』が株式会社じほうより発売された。A5変型判で価格は1,728円(税込)である。同社は医薬品専門書を手がけており、これまで一般向けの「じほう図鑑」として『王様のくすり図鑑』『王子様のくすり図鑑』『皇帝の漢方薬図鑑』(いずれも木村美紀氏著)を発売。今回発売された新刊は絵本作家のたなかしん氏の作で、高橋典子氏がプロデュース、皮膚科専門医のまのえいこ氏が監修している。45種類の美肌成分を妖精のキャラクターにコラーゲン、ヒアルロン酸、トラネキサム酸など、女性なら見慣れた成分ではあるが、これらの成分がどのような目的で配合され、どのような働きがあるのかを説明できる人は少ない。絵本『お姫様の美肌図鑑』では、美に悩む「おひめさま」がフクロウの導きにより美肌成分を学んでいく。同書の前半は荒れ果てた夜の森が舞台で、アルブチン、アミノカプロン酸、アスタキサンチン、セラミドなど、45種類の美肌成分を妖精のキャラクターとして紹介。フクロウが妖精を呼び出すことで、それまで荒れ果てていた森が美しさを取り戻していく。また、後半は「Dr.マノメディカルクリニック」と「ミューズスキンクリニック」の院長を務めるまのえいこ氏が監修。皮膚の構造やトラブルのメカニズム、化粧品、医薬部外品、医薬品の違いなどが解説され、正しいスキンケアの基本を学ぶことができるようになっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※お姫様の美肌図鑑 - 株式会社 じほう
2018年12月04日気持ちのいい秋風が吹くころになってきました。ベビーが知らない世界を広げるためにも、読書の秋に絵本を一緒に読んであげませんか?我が家にある30冊程の絵本は、子どもが取れるように表紙の見える絵本棚にすべて入れています。そんな絵本の中から月齢別1〜2歳におすすめの絵本を、絵本を読んだ時の息子の反応とともにご紹介します。10ヶ月~1歳、好きな本を本棚からとれるように歩き始めるようになると、本を読んでほしいアピールをするようになります。絵本用の本棚を置いてあげると絵本が身近になるし、お片付けの練習にもなります。この時期に、絵本の表紙が見える本棚をリビングに設置しました。そうすると好きな本を自分で取ってバスケットに入れたり、自分で絵本をめくって単語を言いながら絵を指差したりするようになりました。この時期は、自分で絵本を楽しめるようになるので仕掛け絵本を中心に買い足しました。いろいろな形の穴のあいたページをめくると、隠れていた動物が次々と現れる「どうぶついろいろかくれんぼ」。鳴き声など音でも表現されていて子どもが楽しく読め、言葉も覚えやすくなっています。茶色一色のページをめくるとゴリラが現れるのが、息子には大ヒット!めくる瞬間に『ゴリラが出てきた!』と言っていたら、ゴリラという単語を覚えました。動物のおしりやしっぽから動物のあてっこ遊びができる「どうぶつだあれかな」は、ライオンの子どもがいろいろな動物と出会う絵がとてもやさしく、ママも癒される絵本です。1歳~1歳半は、楽器や写真付きの絵本を指先が器用になり、言葉もはっきり話すようになるこの頃。楽器に親しんでほしいこともあり、1歳を過ぎてからはピアノの鍵盤が付いている絵本を買い足しました。ピアノとしての音も出るし、10曲ほどの自動演奏もついています。どの鍵盤を押しても音楽になる簡単モードでは、料理を作っている横で一人で遊んでくれます。また、動物が好きなのでどうぶつ図鑑も与えました。動物の写真横のボタンを押すと英語と日本語で動物名と鳴き声が出ます。エサも載っていて、息子はバナナやユーカリの葉など全く教えていないのに、ボタンを押しているうちに英語発音で言えるようになりました(笑)1歳半~2歳は、知育雑誌でも遊べるように2~3語を続けて表現できるようになって、理解度も深まるこの時期。書店でシールを貼ったり、数をかぞえたりと遊びながら学べるようになっている1~3歳対象の知育雑誌を発見したので、買ってみることに。この頃になるとパン屋さんごっこや電車ごっこをしたり、同じ車でもバスや救急車などの違いがわかるようになるので、1冊でいろいろ遊べる雑誌は外出先でも大活躍です。さらに、トイレトレーニングを始める時期なので、まずは絵本で予習。日本語では「みんなのうんち」で人気のある絵本の英語版「Everybody Poos」が役立ちますよ!歌をうたうようになる頃なので、マイク付の絵本があるとカラオケごっこをして遊ぶようになります。自分の声がマイクを通して聞こえるのが楽しいようで、曲に合わせて自慢げに歌っています。アンパンマンの歌以外にも8曲入っていて、今はお誕生日で何度も聞いた『ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー』をよく歌っています。童話なども読んであげていると、お椀に乗ったいっすんぼうしを見て『パパ、プップー』など指をさして説明してくれるようになります。小さいころに絵本を読んであげて、読書好きに!0歳だった時の絵本も2歳のいま抑揚まで真似をして読んでいるように話していたりと、大人が思っている以上に子どもはよく覚えています。絵本に出てきた動物の名前もいつのまにか覚えていて、ある日急に『ぞうさん』『きりんさん』と指さしてしゃべり出しました。小さいころから本に親しんでいると読書好きになると言います。お気に入りの絵本を見つけて読書の秋を堪能しましょう!息子が気に入っている絵本の一部はこんなもの・布絵本:スキップホップの布絵本・音が出る絵本:スマホえほん、ピアノ絵本、マイク付うたえほん・言葉の絵本:いないいないばあ、のりものいろいろかくれんぼ、いろのえほん・童話の絵本:そんごくう、ももたろう、いっすんぼうし、・お仕事の絵本:バルバルさん、くまくまパン・英語の絵本:えいごどうよううたのえほん、どうぶつ図鑑、I am a Bunny、Nursery Rhymes、Brown Bear, Brown Bear、Everybody Poos
2018年11月08日子どもへの絵本の読み聞かせ、していますか?「小さいころに比べて、読む本の数が減ってしまった」というママもいるかもしれませんね。しかし数をこなすことよりも、子どもと絵本を一緒に分かち合う「いっしょ読み」の姿勢が大切なのだそうです。絵本との付き合い方を、「いっしょ読み」の視点から探っていきましょう。お話を聞いたのは:秋田喜代美さん東京大学大学院教育学研究科教授。教育心理学・発達心理学専攻。発達心理の観点から、子どもと絵本の関わりについてさまざまな研究を行っている。『絵本で子育て』(岩崎書店、共著)など、著書多数。「いっしょ読み」とは絵本の本来の役割を表した言葉「子どもに絵本を読んでも、最後まで集中して聞いてくれない」「途中で『これなぁに?』と質問されると、話が脱線してしまう」。ママたちからはこうした悩みをよく聞きます。「読み聞かせ」という言葉のイメージから、「しっかり読んで聞かせなきゃ」と思うのでしょう。でも、本来絵本の役割は「聞かせる」ことではなく、絵や言葉、世界観を「一緒に分かち合う」ことにあります。図書館司書など読み聞かせに携わる人の中には「絵本を読むとき、ママの視線の7割は子どもの表情に注いでほしい。話を追うのは残りの3割でいい」と言う人もいます。幼児期はどうしても「やめなさい」という禁止の言葉と、「やりなさい」という要請の言葉が多くなりがち。でも絵本を読む時は、「◯◯ちゃんも、この絵本に出てくるくまさんみたいにブランコが大好きだよね」と話したり、笑い合ったり、うなずき合ったりする時間が自然と増えます。親子で同じものに目線を向けて楽しめるという役割に注目し、本来の絵本との向き合い方を表現したのが「いっしょ読み」という言葉なのです。あんふぁん読者アンケートからQ.お子さんは絵本をどのように読んでいますか?(複数回答)Q.読み聞かせをしているかたにお聞きします。どのくらいの頻度で読み聞かせをしていますか?アンケート実施期間:2018年7月4日~8月8日、有効回答数1228人「いっしょ読み」の体験が子どもの一生を支えてくれる読者アンケートでは8割以上の人が「親が読み聞かせをしている」と答えていますね。たいへん素晴らしい回答率です。一方、少し気になるのは、年齢が上がるにつれて一緒に絵本を読む頻度が減っていること。幼児が一人で読むと、字を追うのに集中してお話の世界を想像する余裕がなくなります。小学校低学年くらいまでは親と読む時間を大切にしましょう。幼児期から中学生の時期までの間に「忘れられない絵本」との出合いがある人は、大人になっても読書好きだという調査もあります。いっしょ読みの体験は、その子の一生を支えるのです。もう一つ大切にしてほしいのは、最後まで通して読むことにこだわり過ぎないこと。「子どもが絵に気を取られて話に集中してくれない」という悩みをよく聞きますが、そもそも「絵に言葉がついている」のが絵本。小説の挿絵とは違います。子どもの興味が絵に向かっているなら、その世界を丁寧に味わって。学びに向かう力も「いっしょ読み」の中で育まれる絵本を通して育まれる、代表的な力を紹介しましょう。■01.語彙力同じ「ピンク」でも、「薄桃色」「桜色」など多様な表現に出合うことで、物に対しての認識も深まります。■02.想像力挑戦や葛藤、友達とのけんかや仲直りのシーンを通じて、相手の気持ちを想像できます。■03.体験を秩序立てて語る力過去の出来事やその時の自分の気持ちの語り方は、絵本を通して自然と身に付きます。ただし、これらの力を身に付けさせようとして無理強いしたのでは意味がありません。まずは絵本の時間を楽しいものにすること。親子が安心して寄り添う空間の中で、学びの力も育まれていくのです。「いっしょ読み」に大切な3カ条1. 子どもの表情を見るのが7割、話を追うのが3割2. 小学校低学年まではいっしょ読みをする3. 最後まで通して読むことよりも子どもの興味を大切にするうまくいかない!こんなときどうする?絵本のいっしょ読みQ&Aあんふぁん読者に「読み聞かせで悩んでいること」をアンケートで聞いたところ、ママたちの愛情と、熱意のほどが感じられる回答が集まりました。その中でも、特に多かったお悩みに秋田さんが答えます。Q.子どもに読み聞かせるとき抑揚をつけるのが苦手です。登場人物の個性が出るように声色で特徴を出したり、臨場感を出したりしたいけど、どうもニガテ…。(北海道・年長ママ)A.あまりオーバーだと逆効果の場合もありますママ自身は淡々と読んでいるつもりでも、自然と抑揚はついているもの。たとえ淡々とした語り口でも想像力を広げられる力が子どもにとっては大切ですし、オーバーに抑揚をつけ過ぎると想像の世界を邪魔してしまう場合も。抑揚を気にするよりも、お子さんの表情を見てからページをめくることや、言葉のリズムをかみしめながら読むことを大切にしてほしいと思います。Q.きょうだいで好みの本や読むスピードが合いません。お兄ちゃんのレベルに合わせると妹が飽きて邪魔が入り、妹に合わせるとお兄ちゃんが退屈してしまいます。(千葉県・年中ママ)A.上の子には読む係のお手伝いをさせても1日おきに交代でもいいので、どちらかの好みに偏るのではなく、それぞれに合った絵本を読んでください。下の子に読んであげるときは、上の子に読んでもらってもいいですね。「さすがお兄ちゃん、すごいねぇ」と労いの一言も忘れずに。パパにお願いできるなら分担して読んでもらいましょう。子どもと遊ぶのが苦手というパパにこそ、絵本は「読むだけ」なのでおすすめです。Q.そもそも絵本に興味がなく途中で集中が切れてしまいます。4歳ごろまでは絵本が大好きだったのに、最近はまるで興味なし。どうすればまた興味を持ってもらえる?(大阪府・年長ママ)A.焦らなくて大丈夫。そのうち絵本に興味が出ますもしかするとママの選ぶ本とお子さんの好きな本が違うのかもしれないので、試しに図書館でお子さんに絵本を選ばせてみてもいいですね。絵本そのものに興味がない子もいますが、焦らなくて大丈夫。例えば虫の好きなお子さんなら、飼い方や生態について知りたいと思えば自然と絵本を手に取るでしょう。好きな遊びに打ち込むことが、絵本とのいい出合いができる近道です。Q.何回も同じ話を読まされます。違う話に変えた方がいい?1冊につき3回は繰り返し読んでいます。親としてはいろいろなジャンルの本に触れてほしいのですが…。(東京都・年少ママ)A.読んでもらった数だけ物語との出合いがあります同じ話でも子どもは毎回違うところに興味を向けているので、できればその気持ちを大事にしてほしいですね。ママの方が「もう勘弁して!」というときは、パパやおじいちゃん、おばあちゃんに読み手をお願いしてはどうでしょうか。パパはアクションを付けながら読む、おじいちゃんはゆっくりしたテンポで読むなど、読み手の数だけバリエーションが増えるのも絵本の魅力です。お友達への「おすすめ体験」も子どもにとっての宝物に私の知っているある園では、ひとりずつ自分の好きな本を家から持ってくるという取り組みをしています。読み聞かせの時間、先生が「今日は◯◯くんがおすすめしてくれた絵本を読みます」と言って、みんなの前で読んでくれるのです。自分の本が読み上げられた子はとてもうれしそう。自分の好きな絵本の世界をお友達と分かち合うという経験は、子どもたちの体験をさらに豊かにしてくれると思います。読者おすすめの絵本も紹介年齢別 絵本選びのコツどんな絵本を選べば良いかは、読書経験やその子の興味にも左右されますが、基本的な年齢別の絵本選びのコツを秋田さんに聞きました。読者から挙がった「わが子が大好きな絵本」も参考にしてくださいね。年少【繰り返しが多い】 【あまり長くない】 【生活習慣がテーマ】物語の先を予測できるようになるので、同じ展開が繰り返される話がおすすめ。また、食事や着替えなどの身近なテーマの話も楽しめます。読者の人気No1: しろくまちゃんのほっとけーき(こぐま社)ホットケーキを作る12工程がイラストに。「ぷつぷつ」「ふくふく」など言葉のリズムも楽しめます。ほかにもこんな本が人気!●くれよんのくろくん(童心社)●ねられん ねられん かぼちゃのこ(福音館書店)●だるまさんが(ブロンズ新社)●ねずみくんのチョッキ(ポプラ社)年中【起承転結がある】 【ファンタジーもの】 【昔話】文字に興味を持つ子も増える年齢。起承転結のある長めの話も楽しめます。物語があまり好きではない子は、科学がテーマの絵本や図鑑を選んでみて。読者の人気No1:ぜったいに おしちゃダメ?(サンクチュアリ出版)絶対に押しちゃダメなボタン。つい誘惑に負けて押してみると…?何度でも繰り返し読みたくなる絵本です。ほかにもこんな本が人気!●はじめてのおつかい(福音館書店)●はらぺこあおむし(偕成社)●バムとケロシリーズ(文溪堂)●パンダ銭湯(絵本館)年長【シリーズもの】 【少し字が多い話】 【科学的なテーマ】シリーズものや、複数の話が収録された昔話がおすすめ。ただし、あまり字が多い本を選び過ぎず、絵本の世界をたっぷり楽しんでください。読者の人気No1:おしりたんてい(ポプラ社)子どもの心をぐっとつかむ、おしりたんていのビジュアル。物語があまり好きではない子でも、きっと最後まで読み終えるはず。ほかにもこんな本が人気!●100かいだてのいえ(偕成社)●かいけつゾロリシリーズ(ポプラ社)●ノラネコぐんだんシリーズ(白泉社)●ミッケ!シリーズ(小学館)illustrationSHIBATA Keiko
2018年11月08日過ごしやすい季節になってきました。読書の秋です!ベビーと一緒に絵本を楽しんでみませんか。私が本好きなこともあり、我が家には布絵本、音の出る絵本、図鑑、日本の有名な絵本、英語の絵本、童話…などなど、2歳の息子のための絵本が30冊程あります。そんな絵本の中から月齢別、0歳におすすめ絵本を、絵本を読んだ時の息子の反応とともにご紹介します。0ヶ月~3ヶ月は、カラフルな布絵本をまだぼんやりとしか見えない新生児期。ぼんやりとしか見えなくてもわかりやすいように、カラフルなもの選ぶと反応がいいです!また、この時期は布絵本がおすすめです。布絵本とは、紙ではなく布でできた絵本。紙の本と違って文章を読んであげるのではなく、音が鳴る仕掛けがあったり、動物が描いてあったり、歯固めが付いていたりと低月齢からいろいろ遊べるようになっています。握るとカシャカシャと音がしたり、目で楽しむだけでなく、五感で楽しむ絵本です。我が家では、寝返りをうつかうたないかの頃、ページをめくるときに「つぎはー」と言いながらめくるとニコニコしていました。すごくお気に入りで、遠くにあっても手を伸ばして一生懸命に取ろうともがいていました。そして、1歳を過ぎても遊んでいて、自分で「つぎぃはぁ~」とつぶやきながらめくっています!4ヶ月~6ヶ月は、動物や擬音が出てくる絵本で大喜びまだ、視力より聴力がいいと言われているこの時期。擬音が豊富なもの、そして顔に反応するので動物などお顔が出てくる絵本がおすすめです。出産祝いにいただいた、動物がいないいないばあをする「いないいないばあ」は、ロングセラーの人気絵本。いないいないばあというフレーズが何度も繰り返し出てきます。パパがよく読んであげていました。楽しませるポイントは、声の抑揚をつけてギリギリまで次のページを隠しながら読むことだそうです。息子は、いないいない『ばあ!』で動物のお顔が出てくるページで大笑い。ライオンやひつじが来る床屋さんが髪を切る『チョキチョキチョキ』という音がある「バルバルさん」は我が家の息子の愛読書です。いつもおひざの上で読んであげていました。いまではライオンが出てきたら『ライ~』と言ってきたり、犬の挿し絵があると『ワンワン』と言うようになり絵本から多くの言葉を覚えています。英語の絵本では、ヒッコリーディッコリードックなどのマザーグースの歌やきらきら星が載っている「Nursery Rhymes」はCDが付いているので、CDをかけながらボコボコがあったり、糸が縫い付けられていたりと手触りで絵本を楽しめるようになっています。7ヶ月~9ヶ月は、歌が流れる絵本が大ヒットお座りできるになると、本を持ったりいじったりするようになるので押すと音が出るような絵本に興味を持ちます。我が家では、音が出るおもちゃと本が一体になった絵本を購入。歌詞が本になっていて、ボタンを押すと英語とカラオケで10曲以上の歌が流れるので、ベビーが好きな音楽を簡単に聞くことができます。自分で押すことで音が鳴るというのも面白いようで、抱え込んで遊びます。また、この頃はママの持ち物に興味が出てくる時期。ちょっと置き忘れたスマホを、勝手にいじっていたりしませんか?息子は私たちのスマホをすぐ取ってしまうようになったので、スマホのおもちゃを取り出せる絵本をあげました!これもお気に入りで、1年以上遊んでいます。親子で楽しめる絵本で秋を楽しみましょう音が出る、感触が違う、繰り返し同じ文章が出てくる、違う動物が同じ行動をするというように、子どもが好きな絵本には特徴があります。子どもの反応を見ながら成長に合わせて絵本を増やしてあげると、絵本に興味を持ち続けてくれます。初めは反応がなくても、どこかに行ってしまっても、読んであげていれば覚えていてくれます。読書の秋に親子で絵本を読んでみませんか?
2018年11月07日お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が、3日深夜に放送されたニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 25:00~)に生出演し、女優・南沢奈央との破局を報告するとともに、感謝の気持ちを明かした。番組冒頭、若林が「いやー参ったなー。困ったなー。よりによってなんで土曜かね」とボヤいたのは担当マネージャーについて。その後も「絶対話さなきゃいけないニュースがあって…」と切り出しつつも、別の話題について言及した。通常は40分ほどオープニングトークを繰り広げる同番組だが、この日は20分過ぎで「提クレいきましょうか」と締めようとする若林。「珍しくオープニングで話すことないね」と打ち明けると、相方の春日俊彰は「ああそうなの? ないですか、なにか? ありそうだなと今日の朝、思ったけどね。若林さん、今日話すことあるだろうなって思ったけどね」と同日朝に一部スポーツ紙に報じられた破局報道に暗に触れた。その後、若林は「しゃべらないといけない」ニュースとして、アリアナ・グランデが破局ネタで笑いをとる元婚約者に不快感を示したニュースなどを紹介。春日は「どうでもいいよ! 違うのよ。破局違いなんだよ、聞きたいのは」とツッコんだ。これに対して、若林は「でも分かんないよね、そういうニュースが真実なのかどうかって。真実を自分で見極めないと。皆さん、気をつけましょう。出てるネットニュースが全部正しいとは思ってないよ、ハッキリ言って」と話したが、「ただ、今日の俺のニュース、事実だね。あれ事実です」と南沢との破局を認めた。南海キャンディーズ・山里亮太から同日の早朝、「おかえりなさい」とのLINEが送られてきたことも明かし、「アイツ、一緒の"こっち側"みたいな言い方するからさ。なんか嫌なんだよ(笑)」と話した。そして「こんなこと言うと、『うるせえよ、気持ち悪いな』って言われるかもしれないけど、いい恋させてもらったね」と若林が振り返ると、春日は「うるせえよ、気持ち悪いな。40歳のおじさんがよ。気持ち悪いだけよ」とツッコミ。破局の理由については、「私の度量の狭さですよ」と述べ、「先方には言われましたよ。『今回の件、笑いにガンガンしていいからね』と。でも今日のこの感じだと、あんまりできてないっていうのが、ただただ悔しいね。クソーッと思うよ」と明かした。さらに若林は「いろんな話聞いてもらって。俺を人間にしてくれたよね」と"先方"への感謝を語った。
2018年11月04日食欲の秋は、スウィーツがおいしい秋でもあります。そこで今回は、スウィーツがたくさん描かれた絵本を3冊ピックアップしました。“ひと工夫”が光る絵本ばかりなので、親子で楽しんでみてくださいね。「おやつなんだろう?」(作/山本和子絵/国松エリカ)おやつが大好きなうさぎのポッピ。忙しいお母さんの代わりに、森のみんなにお手紙を届けに出かけます。りすさん、はりねずみさん、ぶたさん、くまさん……どのおうちも、おやつ作りの真っ最中。「ポコンポコン」「カシャカシャカシャッ」と、何を作ってるのかな?と想像させられる音が書かれている隣には、仕掛けの窓やドアがあり、覗いてみると、何を作っているのかわかる、という展開になっています。絵だけではなく、音や仕掛けでおいしさやワクワク感が表現されているところが、この絵本の肝です。最後には、なんでみんながおやつを作っていたのか? そして、なんでお母さんが忙しかったのか?など、すべて明らかになるほっこりサプライズが待っていますよ!「クッキー・サーカス」(作/たむら しげる)こちらは、クッキーがおいしそう、というだけではなく、大活躍するお話です。男の子がハーモニカを吹きながら台所に行くと、お母さんがクッキーを作っています。一緒にピエロや音楽隊、動物たちなど、サーカスのように賑やかなクッキーを型抜きして、オーブンへ。するとオーブンから音楽が聴こえてきて……大きくなったクッキーたちと行進! 街でサーカスを繰り広げ、さらにはみんなで大きなクッキーをかじります。まさに、「こんなことあったらいいな」が、ゆかいにかわいらしく描かれた一冊。さらに、「そういうことか!」と膝を打つような結末です。これを読んだ後に親子でクッキーを作っても、盛り上がるでしょうね!「ぎょうれつのできるケーキやさん」(作/ふくざわ ゆみこ)かわいい動物たちや、おいしそうな食べ物がたくさん登場するだけではなく、巻末にレシピまでついている「ぎょうれつのできるおいしいえほん」シリーズの一冊。舞台は、アナグマさんのケーキ屋さんです。おいしいものを探していたありんこたちが、たどり着いたケーキ屋さん。お皿ごと洗い場にざぶーん!と落とされたり、アナグマさんに見つかって怒られたり、大冒険しながら、がんばってかわいらしいアリンコケーキを完成させます。アナグマさんやありんこたちが作る、色鮮やかなスウィーツ。そして、それを食べる動物たち、虫たちの幸せそうな表情。すべてが繊細に描かれています。どの絵本も、どことなく秋らしい色合いで、そういう意味でもこれからの季節にぴったり。絵本を閉じた後は「おやつ、何食べようか?」と、親子で会話が弾むこと間違いなしです!◆この記事を読んだあなたには【おいしそう、かわいい、おもしろい!三拍子そろった絵本3選】もおすすめです!
2018年10月04日絵を描くことが好きな子どもは、たくさんいますよね。クレヨンが描かれている絵本も、数多くあります。そこで今回は、芸術の秋という絶好のタイミングで、クレヨンが活躍する絵本を3冊ピックアップしました。「クレヨンからのおねがい!」(文/ドリュー・デイウォルト絵/オリヴァー・ジェファーズ訳/木村 涼)ある日、ケビンが絵を描こうとすると、クレヨンの箱の上に「ケビンへ」と書いてある手紙が、12通も置いてありました。なんと差出人は、12色のクレヨンたち。一色一色、それぞれが、ケビンに対して「おねがい」があって手紙を書いたのです。12通(で12色)の手紙、それぞれの文章や書体からは、キャラクターが感じられて、まさに十人十色なコミュニティを体現しているかのようです。たくさん使っている赤は、豪快な字で「にんきものはつらいぜ」、たまにしか使っていない黄土色は、きっちりした字で「もっとつかってほしいな」、トドメはうすだいだいで、身につけていた紙を全部はがされて「じょうだんじゃないよ」…なんだか、うちにあるクレヨンからも声が聞こえてきそうなほど、リアルな意見! 最後は、そんな手紙を踏まえたケビンの名案で彩られていますよ。「おしゃべりくれよん」(文/パトリシア・ハバード絵/G・ブライアン・カラス訳/いしづちひろ)こちらのクレヨンは、おしゃべりします! そして、やっぱり色によって、キャラクターが様々で、とってもおもしろいですよ。「なぜかおしゃべりわたしのくれよん」というリズミカルな文章も、読んでいて心地よく、心を踊らされます。むらさきのクレヨンは弾んだ声、茶色のクレヨンはおちゃめな声、青いクレヨンはみずみずしい声……本当に、こんなふうにクレヨンがしゃべり出したら楽しいのにな!と思わずにはいられません。絵や色使いもポップで楽しい一冊です。「ぼくのくれよん」(作・絵/長 新太)今は、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」のアニメ「へんてこライオン」で慣れ親しんでいる子どもも多いであろう、長 新太さんのお話と絵。そんな長 新太さんのセンスが、たっぷりと楽しめる一冊です。大きなクレヨンを使って、お絵かきをするぞう。青でびゅーびゅー描いたものは、池? 赤でびゅーびゅー描いたものは、火事? 黄色でびゅーびゅー描いたものは、バナナ? ぞうの描いた絵を本物だと勘違いしてしまい、翻弄される動物たち。ぞうは、ライオンに怒られてしまいます。でも、それでもぞうはクレヨンを持って駆け出していき……。思いっきり絵を描くことって楽しいよ、規定外の絵を描いてもいいんだよというメッセージが、伝わってくるような絵本です。いかがでしたか? クレヨンとますます仲良しになれて、お絵かきがますます大好きになれるような、夢のある絵本ばかりです!
2018年09月10日ようやく夏の終わりが見えてきた今日この頃。みなさん、今年の夏に花火を見ることはできましたか? 今回は、子どもと一緒に楽しめる、花火の絵本を3冊セレクトしました。見られた人は、その思い出を噛み締めながら、見られなかった人は、来年を思い描きながら、読んでみてくださいね!「どどどーんぱっ!」(作/とよたかずひこ)赤ちゃんから楽しめる絵本をたくさん生み出しているとよたかずひこさんが手がけた今作。擬音語たっぷりで親しみやすく「初めての花火絵本」としてもぴったりです。あついくにから、くじらにのってこおりのくににやってきたらいおんさん。待っていたお友達と、そり遊びをして、かまくらを作って、みんなでお泊りしながら、らいおんさんのおみやげである花火を眺めます。「どどどーんぱっ!」という、気持ちいい音に合わせて、打ちあがる花火の美しさ。それを、みんなで楽しむスペシャル感。夏のワクワクが伝わってきます。ママとしては、「この酷暑、こおりのくにで遊べるなんてうらやましい……」とも、思ってしまうかもしれませんね。「はなびドーン」(作/カズコ・G・ストーン)こちらも、赤ちゃんから楽しめる花火絵本。「パンッ」「ドーン」「キラキラキラ」「シューッ」といった擬音語がメインで構成されており、シンプルながら、臨場感を味わうことができます。大人が見てもため息が出るほど繊細で美しい絵も、特筆すべきところ。黄色、赤、緑……鮮やかな花火が、濃紺の夜空に弾けます。星のように、花のように、そして最後はかわいらしい様々な形になっていく花火。子どもが「本物の花火を見てみたい!」と思えるような一冊です。「はなびのひ」(作/たしろちさと)舞台は動物たちが暮らす江戸の街。たぬきのぽんきちは、花火大会の準備に出かけた花火職人のおとうちゃんに握り飯を届けてほしいと、おかあちゃんから頼まれます。すると、ぽんきちがでかける様子を見た街のみんなが、「もうはなびのじかんかい?」と早とちり。みんな仕事やら何やらほったらかして、ぽんきちの後からついてきて、おとうちゃんのところにつく頃には大行列に! おとうちゃんはびっくりして、早めに花火を打ちあげだします。大きく鮮やかな花火はもちろん、細やかに描かれた江戸の街、花火を楽しみにする動物たちの表情など、隅々まで見ごたえがある一冊。物語の結末も、ほっこりさせられます。日本人にとって、花火は特別な娯楽。その醍醐味を親子で味わえる3冊です。
2018年09月05日セックス特集の中で、最もくだらないと言われている、“セックス・ニュース”のお時間ですよ!マンガ、ゲーム、おしゃれなど、エロくて笑えて、使える情報がザクザクです。これを読んで、目指せベター・セックス・ライフ♪女子たちは、真面目に性と対峙する…。今気になるマンガセックスを描くティーンズラブ・コミックスが花盛りの昨今だからこそ、その行為の手前、“性”そのものに葛藤する女子を描く作品に惹かれます。文芸部のおとなしめ女子たちが、文学と性、そして初恋に揉まれる様子を描いた『荒ぶる季節の乙女どもよ。』、そして女子高生がオナニーを語る衝撃作の『私だってするんです』。10 代の気持ちに戻って読んでみて!“セックス”とは果たして何か。文芸部女子高生たちの青春群像劇。エロにとりつかれるのはウブな女子とて同じこと。一人の部員が「死ぬまでにやりたいこと、それはセックス」と口にしたのを発端に、彼女たちは急に“性”を意識。小説の中はもちろん、男子との些細なやりとりにも敏感に。彼女たちが真摯かつ大胆に性と向き合う様子は、笑える上、なぜか胸に響きます。『荒ぶる季節の乙女どもよ。』1~4巻¥429~/講談社原作:岡田麿里、作画:絵本奈央©岡田麿里・絵本奈央/講談社『走れメロス』をこう思ってしまった経験、誰にでも絶対あるはず!文学の官能表現を読み、感想を語り合う、そんな文芸部…。主人公に課せられたミッションは、“女の子のオナニー調査”?!教室で、イケメンの江田(エデン)くんを“オカズ”に自慰をしていた姿を、江田本人に見られた主人公・林檎。付き合う代わりに彼から出された条件は「女子の“オカズ”調査」。林檎は同級生女子たちへのオナニー調査をスタートさせるのだが…。奮闘する林檎の姿に爆笑、そして性欲の千差万別感は衝撃的。『私だってするんです』1巻¥580/新潮社小谷真倫©小谷真倫/新潮社なぜか異様に女性のオナニーに興味を持つイケメン、江田。親友に切り出した林檎。この後ドン引きされる…。マンネリな夜をなんとかしたい!ゲーム感覚でセックスに改革を。毎度変わらない前戯の流れに、体位の変更からのフィニッシュ。セックスってもっとめくるめくものだったはずなのに…。そんなお二人は、こんなアイテムで新たな刺激を得てみては。針金を回すだけ。磁石のパワーで体位を決定!!6種類の体位が描かれた台の部分と、針金の先のボールに磁石が入っていて、ボールを揺らすとどこかの体位の上でピタッと止まる、ルーレットゲーム。難儀な体位はないので、気軽にお試しを。体位ダウジング¥783(トアミ amazonで購入可能)12種の体位が描かれたダイスで、夜の流れを占って。12面体のサイコロが2個セットになったこの商品。それぞれに12種類の体位がプリントされているので、次にどんな体位にするかをダイスに委ねてみるのも一興。知らない体位にも出合えるかも…。Hなサイコロ 2個セット¥1,000(小犬商会 amazonで購入可能)かわいい刺繍をよく見ると、そこにはセクシーな絵柄が…。楽しそうに戯れているな…と思ったら営み?!ここ日本では“秘め事”的な扱いのセックスを、大胆に洋服の柄として刺繍してしまったのが、仏のアーティスト集団、<カルネボレンテ>。‘19秋冬のテーマは、パリでのナイトライフ、大人の選び場。セクシー度満点です。足を高く持ち上げて、なぜか左手にはナイフ?!セクシーな女性のドッキリポーズを刺繍した財布。胸の先、唇、ナイフの柄の赤が効いてます。¥14,000(K3TEL:03・5784・1806)金髪の女性が、花を持った相手と絡み合う…と思ったら、これ、モンスター! !タブー感ある官能のシーンです。T シャツ¥10,500(K3)おっぱいを大胆に晒した女性は、ロープのようなものでからめ捕られている…?エロさとポップさのまさに融合。キャップ¥8,200(K3)※『anan』2018年8月15・22日号より。(by anan編集部)
2018年08月22日最近どんな絵本を子どもと楽しみましたか?子どもの成長は本当に著しいですね。昨日できなかったことが今日はできるようになっていたり…。興味の幅も日々変化しています。そんな中、「子どもへの絵本の読み聞かせ、楽しんでいます!」というママも多いかと思います。絵本を間にした親子の時間、いいですよね。でも、最近読んだ絵本、今子どもが大好きな絵本、すぐに答えられますか?1年前に好きだった絵本、何度も何度も読んでいた絵本、覚えていますか?そこで、絵本専門士である筆者がおすすめしたいのが、「絵本記録」です。わが家の絵本記録はフツーのノートでしたわが家では、小さいころからいろいろ絵本を読み、それをノートに記していました。普通の大学ノートに、絵本のタイトル、作者、出版社、概要、子どもの反応などをランダムに書き綴っています。[caption id="attachment_646267" align="aligncenter" ]新聞で参考になりそうな絵本記事なんかも挟んでありました[caption id="attachment_646265" align="aligncenter" ]まあ、汚い字で書きなぐっていますが、例えば「パパ、お月さまとって!」(偕成社)の欄。.........〇〇(長女の名前)は、「おおきくおおきくおおきくなーれ」というところが大スキ!!月を見ると「おつきさま、手とどかないね」「パパにとってもらおうか」と言っている。.........すでに小6の娘ですが、これを読むと、あの小さくってかわいかったころを思い出します。そして、この記録を娘に見せると、「えー、私めっちゃかわいいやん」と。そして、「読もう!読んでみよう!」と「パパ、お月さまとって!」をを出してきて読んでいました。記録方法はいろいろ。ママの好みで、手書きもデジタルも!私は普通のノートに、私が思うままにメモしていましたが、今は便利なツールがいっぱい出ています。例えば私の住む京都市では、京都市図書館が、2014年から「乳幼児保護者用読書ノート」というものを作って、無料配布しています。こちらは、図書館に行って、「ください」と言うともらえますし、8か月健診でもらえる「ブックスタート」セットの中にも入っています。[caption id="attachment_646266" align="aligncenter" ]実際、「京都市図書館乳幼児保護者用読書ノート」を活用して記録を残している、3歳ひさと君ママに感想を聞いてみました。「記憶は薄れていくので、時間が経ち読み返してみて、こんなふうに読んでいたなとか、この本が好きだったなと思い返せること。年齢が小さい時は、1冊の絵本を、大切に読んでいたので、1冊1冊に私自身も思い入れがあり、記録に残しておくのは、とても良い思い出のひとつになると思います。そして、大きくなった時に、息子に見せてあげたいなと思っています」とのことでした。私個人としては、手書きのメモとして書いたまんま、とういうのが味があっていいな、と思っています。が、最近は便利なツールがたーくさん!手書きは苦手!ノートを管理するのは大変。そんなママには、スマホアプリがおすすめです。読書記録ができるアプリはたくさんありますが、私のオススメは、乳幼児の絵本読み聞かせに特化した公文教育研究会の「mi:te[ミーテ]」です。絵本のバーコードを読み取るだけで表紙画像もあわせてデータが記録され、それに加えて子どもの様子なども書きこめます。きょうだいがいればそれぞれに記録することもできますし、子どものその時の様子も残すことができます。絵本選びに悩んだら、オススメ絵本の紹介などもあります。絵本記録が親子の思い出になる「絵本を読んであげるといい」と聞くし、子どもも好きだから読むけれど、しばらくして振り返ってみたら何を読んだのか覚えていないというママも多いかもしれません。子どもに絵本を読んだその空間・その時間は、親子にとってすごくステキな時間。その親子の時間を写真や日記を残すように、忘れないように記録しておくこと、その絵本を読んだ記録はまさに育児記録であり子どもの成長記録でもあるんですね。大きくなった時、絵本記録を一緒に見ながら、「小さい時こんな絵本読んでたんだよ」「そうそうこの絵本好きだったな」「この絵本読んだらいつもこんなこと言ってたわ」などと親子で話せるようになりたいな、と思っています。京都市図書館「乳幼児保護者用読書ノート」公文教育研究会 mi:te[ミーテ]
2018年08月22日舞台『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル 〜スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ〜』の公開ゲネプロが行われ、尾上右近、篠井英介、南沢奈央、葛山信吾、鈴木壮麻、村川絵梨、陰山泰が登場した。同作は『イン・ザ・ハイツ』のキアラ・アレグリア・ヒュディス作で、2012年にピューリッツァー賞戯曲賞を受賞した。イラク戦争の帰還兵であるエリオット(尾上)と、その産みの母でコカイン中毒者の集まる掲示板を運営するオデッサ(篠井)、現実とインターネット上の世界が交錯していく。初の現代劇挑戦となる右近は、「ゲネプロという経験もほとんど初めてで、緊張といろんな意識が混ざって、正気の沙汰じゃなく、精神状態としては完全にオーバードーズ」と苦笑。「今の自分の中でできる感情というものを乗せて踏み出して明日を迎えたい」と意気込んだ。歌舞伎では「型に守られ、初役でも先輩に教わることができるし、型が洗練されている」が、今回は「お稽古をしながらすり合わせてぶつけあわせ、自分の型を作っていく」点に難しさを感じているという。今回母親役の篠井が女方として出演することから、右近は「初めての現代劇で、お母さんが女方というのは、安心材料です」と感謝した。南沢は「最初に台本を読んだ時は面白いと思ったけど、読めば読むほどどうなんだろうと謎が生まれてきた」と稽古を振り返る。「ディスカッションしながら理解して演じられた」と周囲に感謝し、右近も「台本の内容をみんなで考えるのも、初めての経験。南沢さんとはずっと一緒にいる役なので、一緒に踏み出したい」と語った。インターネットが題材となるが、右近は「たくさん宣伝してください! 噂もどんどん立ててもらったほうがいい。役者なんだから」と器の大きさを見せる。南沢も「この舞台が盛り上がれば」とクチコミにも期待を寄せた。東京公演は紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて7月6日〜22日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて8月4日。
2018年07月05日絵本作家・林明子の絵本原画を一堂に集めた「絵本のひきだし 林明子原画展」が東京・松屋銀座で開催。会期は、2018年7月19日(木)から7月29日(日)まで。懐かしの絵本の原画が200点集結林明子は、ベストセラー絵本『はじめてのおつかい』を代表作に、数々の名作を世に送り出した人気絵本作家。葉っぱ1枚、1枚のみずみずしさまで描く、繊細で優しいタッチの画風は、子供から大人まで多くの人々の心を魅了し続けている。今回、"はじめての展覧会"となる本展では、そんな林明子の描く美しい原画約200点を展示。会場は全6章のテーマに分けて構成される。初期作品を辿る第1章「若きイラストレーターとして」では、絵本作家としての扉を開くこととなった『かみひこうき』や『しゃぼんだま』といった、貴重な初期作品を展示。また絵本作家としてデビューする以前に描いたという、初々しい作品も合わせて展示される。ベストセラーに隠された秘話も公開ベストセラー絵本の背景に迫る第2章「はじめてのおつかい」では、同作の原画を一堂に集結。林明子の物語絵本のデビュー作でもある『はじめてのおつかい』は、作家・筒井頼子が文章を担当。その後も『あさえとちいさいいもうと』『いもうとのにゅういん』など、共作を手掛けることとなる2人の知られざるエピソードも合わせて紹介される。2人の手掛ける共作は、いずれも幼い女の子を描いた物語。その原画からも子供時代に誰しも経験したであろう胸のドキドキが、伝わってくるにちがいない。共作で生まれた名作の原画&その手法もまた林明子は、ほかの作家との共作によっても、数々の名作を生み出している。第3章『ふくらむ作品世界』では、ジブリでアニメーション化された『魔女の宅急便』(作・角野栄子)や、いろんな動物たちと一緒にお風呂を楽しむ『おふろだいすき』(作・松岡享子)などの原画を展示。さらに第5章「様々な技法で」では、その作品によって描く手法を使い分ける林明子の多様な絵本製作について紹介する。是非会場に足を運んで、子供時代の思い出の作品たちを鑑賞してみてはいかがだろう。【開催概要】「絵本のひきだし 林明子原画展」会期:2018年7月19日(木)~7月29日(日)会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都 中央区銀座3丁目6−1時間:10:00~20:00※7月22日(日)は19:30閉場、7月27日(金)は20:30閉場、最終日は17:00時閉場※入場は閉場の30分前まで入場料金:一般 1,000円(700円)、高校生 700円(500円)、中学生 500円(400円)、小学生 300円 ※( )内は前売り料金前売り:2018年6月末より、ローソンチケット他で7月18日(水)まで販売予定【問い合わせ先】松屋銀座TEL:03-3567-1211(大代表)
2018年07月01日渋谷の住宅街にひっそり佇む隠れ家的なお店渋谷にいちする「Bookcafe days(ブックカフェデイズ)」は、大人も楽しめる絵本を多数揃えるブックカフェです。お店に入るとすぐに目に飛び込むのは、左側に並ぶ絵本の数々。店内はダークカラーのウッドを基調とした、とても落ち着く空間です。並んでいる全ての本は贅沢に読み放題!カフェのお料理・ドリンクは、全てが素材そのものの味を生かしたものばかりです。シンプルな味付けに、ソースやドレッシングも手作りにこだわっています。ヘルシー志向の方にもおすすめです。偶然手に取った絵本が人生を変えるかも!?2012年にオープンし、2017年で丸5年を迎えました。ブックカフェデイズで取り揃えている本のほとんどは子ども向けに作られた本、絵本・児童書ですが、大人の方にも読んで貰いたいというオーナーの想いが込められています。表紙から始まる絵本の世界、ページをめくるたびに出会える美しい絵の数々、散りばめられたこころに響く言葉。絵本との出会いも一期一会です。ヘルシーなしそご飯がシンプルな味わいで優しいとろとろたまごがたまらない「しそご飯のオムライス」は、女性から大人気です。カフェご飯の定番メニューと言えばオムライス。しかし、ブックカフェデイズのオムライスは、他店とひと味違います。ご飯にはしそご飯を使用。シンプルでさっぱりした味わいと、たまごの甘さが絡んで絶妙なバランス。ほかにはないオリジナリティ-に魅了されます。日替わりのデリを本のおともに楽しめるお店の看板メニューが「本日のデリ2品」。日替わりなので、その時の旬食材が食べられるのも魅力です。新鮮な野菜がたっぷり食べられ、健康志向の方におすすめ。本日のデリが2品に、パン又はライスを選べるセットになってお得感もあります。全てが手作りで優しい味つけなので、子ども連れの方でも安心。一緒に絵本を楽しみながら、リラックスして食事を楽しめます。お店の売上の一部は海外の子ども支援にあてていますお店の売上の一部を、認定NPO法人国境なき子どもたちを通じて、海外の子どもたちの支援にあてています。お店にある絵本の数々は、本を愛してやまないオーナーが集めてきたもの。以前から本のコレクションを活かすことと、世界の子どもたちの力になりたいとの想いから、お店を開くことになった程です。お店にはオーナーの想いに共感して、寄贈された絵本も多数並んでいます。JR各線「渋谷駅」西口より徒歩6分で到着。または代官山駅からも徒歩10分と好立地です。渋谷や代官山でショッピングした帰りに、静かでアットホームな絵本カフェでひと息ついてみませんか?スポット情報スポット名:Bookcafe days住所:東京都渋谷区鶯谷町15-10 ロイヤルパレス渋谷1F電話番号:03-3461-1554
2018年06月04日夜、子どもを寝かしつける際、ベッド(布団)の中で絵本を読み聞かせるママやパパは多いはず。調子がいい(?)時は、読んでいる最中に寝てくれるけど、絵本を何冊も読んでも目がパッチリなんてことも…。また、内容によってはかえって子どもが興奮してしまうこともありますよね。ここ数年、子どもの寝かしつけをする時にピッタリの“おやすみ絵本”が話題になっていますが、意外と種類はたくさん!そこで、ぜひ試してほしい“おやすみ絵本”をいくつかピックアップしてみました。『おやすみ、ロジャー』(飛鳥新社)日本だけでなく、世界的に人気の“おやすみ絵本”である『おやすみ、ロジャー』。きょうだいたちは眠ってしまったにもかかわらず、ひとりだけ眠れないうさぎの男の子・ロジャーが主人公の物語です。「あくびじさん」や「かたつむり」、「ふくろう」がロジャーにすぐに眠れる秘訣を教えてくれるという、内容的にも寝かしつけにピッタリの『おやすみ、ロジャー』に頼るママやパパは多い様子。物語としてももちろん楽しめるのですが、じつは心理学に基づいた子どもが眠くなるような仕掛けが散りばめられているんです!「言葉や文を強調する」、「ゆっくり静かな声で読む」など細かい指示があるため、慣れるまではママも大変かもしれませんが、寝かしつけの時間がグッと短縮すると評判なので、試してみる価値あり!『おやすみ、エレン』(飛鳥新社)『おやすみ、エレン』は、先述の『おやすみ、ロジャー』に続く、“魔法のぐっすり絵本”の第2弾。こちらも心理学に基づいたもので、うさぎではなく、ゾウのエレンが主人公です。エレンと一緒に森の中を冒険する途中にエレンの友だちと出会っていき、森を抜けたところにあるベッドで疲れて眠る。多少の違いはあるものの、内容は『おやすみ、ロジャー』に近いかもしれませんね。『おやすみ、ロジャー』は絵が苦手という人も多いのですが、『おやすみ、エレン』はよりポップになっていて、その点も人気の理由のようです。『いやだ あさまで あそぶんだぃ』(アスラン書房)親としては、なかなか寝ついてくれない子どもにイライラしてしまうことも…。おそらく、「遊び=楽しい=まだ寝たくない!」と感じている子どもは少なくないはずですよね。そんな子どもとママにおすすめなのが、『いやだあさまであそぶんだぃ』です。この絵本のあらすじは、以下の通り。“おもしろくて、楽しくて、いつまでだって、遊んでいたいのに、「もう寝る時間ですよ」というお母さんの声。でも、途中で止めることなんかできません。「いやだーい」と、ぼうやは遊び続けます。トラや、兵隊さんや、汽車や、楽隊に会うたびに、一緒に遊ぼうと誘いました。でも、「眠い」「疲れた」と、だれも相手になってくれません。とうとうお月さまにもことわられて、ぼうやは、ひとりになってしまいました。みんなが眠りの国に入ってしまって、一人取り残されたぼうや。でも、もう一人だけ、ぼうやを待ってくれている人がいました!!ぼうやは、その人の胸に抱かれて、心地よい夢の国へ…”(出典:アスラン書房)とっても親近感の湧く内容なので、子どもでも理解しやすいと思いますよ。このほかにも、まだまだたくさんある“おやすみ絵本”。気になったものから試していけば、きっと寝かしつけを手助けしてくれる一冊が見つかるはずです!(文・山手チカコ/考務店)
2018年05月06日お気に入りの絵本をもって「ママこれ読んで!」と、トコトコ駆け寄ってくる。微笑ましい日常のワンシーンですが、内心、「またこれか…」と感じたことはありませんか?ほかにもたくさん絵本はあるし、登場人物もストーリーも、そして結末も知っているはずなのに、繰り返し同じ本をもってくる。「子どもが読んでほしいと言うから」とは思いつつ、ママ自身はちょっぴり飽きている…そんな経験をしたことのあるママは多いのではないでしょうか。そこで、同じ絵本を読んでも、毎回新鮮に感じられそうな4つの工夫を紹介します!1●登場人物を変える同じ登場人物、同じストーリー、同じ結末…。この中のどれかひとつを変えるだけで、ちょっぴり新鮮に感じられそう。ストーリーを変えるのは、なかなか難しいかもしれませんが、登場人物なら簡単。主人公を子どもの名前にしたり、ママやパパ、おじいちゃん、おばあちゃんを登場させたり、お友だちと一緒に冒険に出る設定にしたり、身近な人に置き換えるだけで、これまでとはまたひと味違った物語になりますよ。2●キャラクターに合わせて声色を変えるたとえば『桃太郎』には、主人公の桃太郎のほか、おじいちゃんとおばあちゃん、鬼、一緒に鬼退治に行くサル・イヌ・キジが登場しますよね。このように、たくさんの登場人物が出てくるお話なら、ずっと同じ声で読むだけではなく、そのキャラクターに合わせた声や話し方で物語を進めるといつもよりも臨場感のある読み聞かせになります。また、ネット上には、たくさんのキャラクターを演じ分けることで、ママの頭の体操にもなるという意見もありました!3●家族で劇をするママやパパが絵本を読んで、子どもが聞いているというのが一般的ですが、家族みんなで劇のようにしてみるとみんなで楽しめます。発表会のように立ち位置を決めるなど体を動かして演じなくても、それぞれ担当を決めてセリフを言うだけで◎。あえてパパをお姫様役にするなどすれば、きっと楽しい時間になるはず!4●大げさにするストーリーや登場人物は変えずにいつもと違う雰囲気にするなら、「大げさに読んでみる」というのもおすすめ。本来は「ガシャン」くらいの音でも、「ドンガラガッシャーン!」と激しくしてみたり、勝手にBGMを付け加えたり、意外と大げさに表現できるところはあるので、ぜひ“大げさポイント”を探してみてくださいね。せっかくなら、子どもに楽しんでもらえたほうがママやパパも“やりがい”を感じられますよね。今回紹介した“4つの工夫”は、寝る前には不向きかもしれませんが、日中の読み聞かせにはピッタリ!読み聞かせがマンネリ化してきたなぁ…と感じたら、ぜひ一度お試しあれ♪(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年04月15日ふわふわの黄色いカステラや、湯気の立つシチュー。絵本に登場するお菓子や料理はみんなおいしそう。そんな憧れのレシピを、絵本を元に作ってみませんか?お手伝いが大好きな子も、まだ料理にチャレンジしたことのない子も、ママと楽しくキッチンに立てるチャンスです。親子で過ごす時間がたっぷりある春休み、読んで、作って、絵本を2倍楽しみましょう!◆レシピ作成・調理・お話…小松綾さん幼稚園教諭として10年間勤務した後、ABCクッキングスタジオにて4年間講師を務め、子どもの料理教室も主宰。今春卒園の6歳の長女・望歩(のあ)ちゃんにはお手伝いを通じて料理の楽しさを伝えている。■ 匂いや温度をママが想像しながら読み聞かせて私は10年間、幼稚園教諭として勤務し、子どもたちに絵本の読み聞かせをしてきました。料理やお菓子が登場する絵本を読むとき園の先生はたくさんアドリブを入れます。パンをパクパク食べるまねをしたり、スープをかき混ぜるシーンでは「ぐーるぐる」と効果音を付けたり。しかし一番大事なのは「読み手が匂いや温度を想像しながら読むこと」だと思います。ママが想像したことは、声を通じて子どもに伝わります。アドリブが苦手なママは無理に声色を変えたり、大げさに演じなくても大丈夫。想像を膨らませ、楽しく読んでくださいね。■ キッチンに誘うのは読み聞かせとは別の日でもOK読み聞かせた後、子どもから「私も作りたい!」と言ってくれればいいのですが、そううまくはいかないもの。かと言って「この料理を作ろうよ」と無理にキッチンに立たせるのでは、子どもも楽しくありません。私だったら後日、思い出したようにきっかけをつくります。例えば夕食のカレーを食べながら、「この前、絵本でニンジンスープが出てきたよね。どんな味なんだろう?」というふうに。子どもは「分かんない」と言うでしょうから、すかさず「えー、じゃあ作ってみる!?」「ママも作り方が分からないから、手伝ってくれない?」と誘います。子ども自身から「やってみたい!」という言葉が出てくるよう大人が導く。園で勤務していたとき、私が心掛けていたことです。ぜひご家庭でもそんな関わりを大事にしてくださいね。●編集部がセレクト!料理・お菓子を作りたくなる絵本10選おいしそうなメニューが登場する絵本はたくさん。すぐにまねして作れる、レシピ付きの絵本もありますよ![ホットケーキ]しろくまちゃんのほっとけーき作:わかやまけん/こぐま社フライパンの上でホットケーキがジュージュー。匂いや音まで想像できる一冊。[プリン]プリンちゃん文:なかがわちひろ、絵:たかおゆうこ/理論社生クリームのドレスに、フルーツの髪飾り。プリンのデコレーションが楽しくなりそう![ショートケーキ]たべてみたい!作:いしいひろし/白泉社色や食感を表す言葉がいっぱいで、きっと「食べてみたくなる」こと間違いなし![ケーキクッキー]きょうのおやつは作:わたなべちなつ/福音館書店鏡のように反射する紙で作られた、おやつが立体的に見える新感覚絵本。[カレーライス]カレーだいおうのまほう作:石倉ヒロユキ/ひさかたチャイルド大王の魔法で野菜やルーが大変身!鍋たっぷりのカレーが出来上がり。[コロッケ]11ぴきのねことあほうどり作:馬場のぼる/こぐま社カリッと揚がったコロッケを食べる猫たちがうらやましくなる一冊。[オムライス]こっそりオムライス文:きむらゆういち、絵:江川智穂/世界文化社コック見習いのキツネくんと一緒にオムライスを作れるしかけ絵本。[ギョーザ]いかりのギョーザ文:苅田澄子、絵:大島妙子/佼成出版社プンプン、プリプリ!怒りの炎でおいしいギョーザを作ります。[太巻き]パンやのろくちゃん うんとね作:長谷川義史/小学館ろくちゃんの顔とそっくりな太巻きが作れる、イラスト入りのレシピ付き。[おにぎり]おにぎりのひみつ作:かとうまふみ/フレーベル館エビの天ぷら、タラコ、しそ…いろいろな具のおにぎりが登場します。実際に作ってみた!絵本レシピ●動物パン「からすのパンやさん」より作:かこさとし/偕成社カラスのお父さんとお母さん、それに4羽の子どもたちが考えたパンはとってもユニーク。今日も森にこんがり、香ばしい匂いが漂います。【材料】パン6個分※小松さんのレシピ・ドライイースト……小さじ1・水……65~75cc【 A 】・強力粉……75g・砂糖……大さじ2・溶き卵……1/2個分【 B 】・強力粉……75g・塩……小さじ1/3・無塩バター……30g・ブラックココアまたはチョコペン……適量・溶き卵(焼き色を付けるため)……1/2個分【作り方】●生地を作る(1)ドライイーストに水を加え、木べらでよく混ぜる(2)ボウルの中でAの材料をよく混ぜ、①を加える(3)Bの材料を(2)に加える。生地に色を付ける場合はブラックココアを混ぜる。粉が飛び散らないように静かに混ぜ、台の上でこねる。(4)生地を丸めたら、ボウルに入れラップをかける(5)40℃のオーブンに入れて25~35分発酵させる●成形する(1)生地を6分割して丸め直し、10分間休ませる(2)胴体、耳、手足などパーツごとに目分量で分け、もう一度丸め直す。各パーツをくっつける(3)生地を天板に載せ、40℃のオーブンに入れて20~25分発酵させる(4)溶き卵を塗り、190℃のオーブンで12~17分焼く(ガスオーブンの場合は180℃で9分)◆上手に作るコツ生地を二次発酵させる工程(「成形する」の(3))で、約2倍に膨らみます。耳や手足のパーツが小さいと凹凸がなくなってしまうので、大きめに作りましょう。◆お手伝いPOINT粗熱が取れたら顔を描く水で溶いたブラックココアやチョコペンで顔を描きましょう。多少バランスが崩れても、「愛嬌のある顔立ちになった」と楽しんで。●チョコレートケーキ「ペネロペ チョコレートケーキをつくる」より文:アン・グットマン/絵:ゲオルグ・ハンスレーベン/訳:ひがしかずこ/岩崎書店あわてんぼうのペネロペは、卵を落としそうになったり粉まみれになったり。でも最後にはステキなケーキができました!【材料】18cm型1個分※小松さんのアレンジレシピ・チョコレート……180g・無塩バター……180g・卵……4個・砂糖……120g・小麦粉……40g・アーモンドパウダー……125g・粉砂糖……適量【作り方】(1)チョコレートを湯せんで溶かし、バターを入れて混ぜる(2)卵黄と卵白を分ける(3)ボウルで卵黄と砂糖を混ぜる。小麦粉、①、アーモンドパウダーを加え混ぜる(4)別のボウルで卵白を泡立て、③をゆっくり入れ混ぜる(5)型にバター(分量外)を塗り、④を流し入れる(6)160℃に温めたオーブンで1時間焼く(7)仕上げに粉砂糖を振る◆上手に作るコツ(6)の焼き時間は絵本のレシピには40分とありますが、1時間ほど焼いた方が固まりやすいでしょう。◆お手伝いPOINT手の上で卵黄と卵白を分ける卵を割り、子どもの手のひらに流し入れ、卵白を指の間から落として卵黄と分けます。卵の殻を使って分けるのは難しいですが、この方法ならとても簡単。●春のニンジンスープ「おなべおなべにえたかな?」より作:こいでやすこ/福音館書店「お豆も一緒に入れておくれ」……不思議なお鍋の言う通り、キツネの子どもたちが作ったスープ。さて、おいしくできたかな?【材料】4人分※小松さんのアレンジレシピ・ニンジン(飾り付け用)……1/3本【 A 】・ニンジン……2/3本・タマネギ……中1個・キャベツ……1/8個・ソーセージ……4本・ニンジン(飾り付け用)……1/3本・トマト……中1個・枝豆(さや付きで)……100g・菜の花……少量・コンソメ……大さじ1.5・水……800cc・有塩バター……5g・塩・こしょう……少々・パセリ(好みで)……少々【作り方】(1)飾り付け用に、1cm程度の輪切りにしたニンジンを型抜きする(2)Aを細かく切り、炒める(3)トマトをさいの目に切る。水気を出すため塩を振って置いておく(4)(2)を鍋に入れ水とコンソメを加える。ひと煮立ちしたらあくを取り、(3)、さやから外した枝豆、一口大に切った菜の花を入れる(5)バターと塩・こしょうで味を調える◆上手に作るコツ菜の花は煮込み過ぎると色が悪くなります。鮮やかな緑色を生かすため、入れるのは仕上げの直前に。◆お手伝いPOINT飾り付け用のニンジンを型抜きする脇を締めないと力が入らないので、「腕を体にくっ付けて」と教えましょう。慣れないうちは、ゆでて軟らかくしてから型抜きを。巻頭特集監修/西東桂子さん(あんふぁんサポーター)
2018年03月07日皆さんは絵本をどうやって選んでいますか? 子どもが気に入ったから、自分が好きだから、話題になっているから… などいろんな選び方がありますよね。今回ご紹介する絵本作家・荒井良二さんの絵本は、型にはまらない独創的な絵が印象的です。絵本を選ぶとき、強いメッセージ性のある作品を選ぶ人も少なくありませんが、荒井さんの絵本にはそうした「答え」が存在しないように思えます。でも不思議と元気をもらえる、いつまでも忘れられない…。そんな「荒井良二」絵本の魅力をたっぷりご紹介していきましょう!■あさになったので まどをあけますよ作・絵:荒井 良二/出版社:偕成社 「あさになったので まどをあけますよ」 始まる、いつもと同じような朝。窓をあけて、1日の始まり感じる子どもたち。この絵本は2011年の東日本大震災で被災された方々とワークショップに取り組み、東北地方沿岸部の町をたずね歩いた荒井さんがそのときの思いを込め、描きあげたものだそう。「日常」は当たり前に過ぎていくものだけれど、それを繰り返していくことこそが幸せなのだと気付かせてくれます。本を読んだママからは「前向きな気持ちになる」という感想がたくさん寄せられていました。■空の絵本作:長田 弘/絵:荒井 良二/出版社:講談社 「空の絵本」 青い空と白い雲。表紙一面に広がる空の絵が印象的な絵本。そのリズムが耳に心地よく残る、詩人・長田弘さんの美しい文章と、奥へ奥へと引き込まれる荒井さんの絵が見事にマッチ! 刻一刻と変化する自然の美しさが独特の世界観で描かれています。野山に降る雨が強くなり、青や緑が灰色に。空が明るくなると世界はくっきりと輝きだす…。この絵本を読むと、空を改めて観察したくなる、という人も多いのではないでしょうか。読み終わったあとに「どのページがステキだった?」とお子さんと一緒に話してみるのも良いですね。■きょうというひ作・絵:荒井 良二/出版社:BL出版 「きょうというひ」 雪の降る静かな日に少女がひとり、大きなろうそくに火を灯します。「きえないように きえないように」と祈りを込める少女に、さまざまな思いをはせることができる一冊です。シンプルで美しい詩のような言葉と幻想的な世界観に「ささいなことで悩んでいるときに読むと、なぜか安らぐ」「頭のなかのごちゃごちゃしたものがスッときえる」と感想を寄せるママも少なくありません。どちらかというと大人向けという人もいますが、ろうそくがたくさん灯っているシーンがお気に入りというお子さんもいるよう。「タイトルに惹かれた」という意見もありました。■いつか、ずっと昔作:江國 香織/絵:荒井 良二/出版社:アートン 「いつか、ずっと昔」 結婚を間近にひかえた女性に、かつて愛したものたちとの時間がよみがえり、その記憶は前世、そのまた前世にまでさかのぼって…。命の生まれ変わりという壮大で神秘的な世界が広がるなかに、恋することの華やかさや切なさ感じさせる一冊。今回荒井さんがタッグを組んだのは、人気作家の江國香織さん。「いっしょに本を作るのはとても楽しい。同時に恐い!」と言いながらも「江國さんの文章はどんな絵でも壊れない強さがある。だからぼくはぼくらしく振る舞えば良い」と話すように、ページをめくるたびにピースがはまっていくような心地よさを感じます。「溺れるように読んだ」という感想も寄せられていました。■森の絵本作:長田 弘/絵:荒井 良二/出版社:講談社 「森の絵本」 その声は「森へ ゆこう」と言いました。いちばん大事なものがそこにあると。ページをめくると目に飛び込んでくる美しい景色には思い切り息を吸い込みたくなる、すがすがしさがあります。自分にとって大切なものとは何だろう。読み手の心に語りかけてくるような内容は一見「子どもには難しい?」と判断しがちですが「何度も読んでとせがまれる」「静かに聞いている」と、絵本の世界を楽しんでいるお子さんも少なくありません。「10年後、20年後に読んだとき、どんなことを感じるか。長く手元に置いておきたい」「どこがどう良かったか、あえて何も聞かずに読んだあとの余韻を楽しみたい」といった意見も寄せられていました。いかがでしたか? 黄、緑、赤、黒…。独特のタッチで自由奔放に描かれた作品たちは、並べてみるとまるでアート作品のよう。画集のような美しさと、唯一無二のオリジナリティをあわせもつ絵本たちにぜひふれてみてはいかがでしょうか。
2018年03月06日ネイキッドによる“絵本に閉じ込められた不思議な森”をテーマにした「絵本の中のBAR」が誕生。2018年2月28日(水)から期間限定でグラントウキョウサウスタワーにオープンする。「絵本の中のBAR」は、クリエイティブカンパニー ネイキッドが得意とするプロジェクションマッピングなどの技術を使った、体験型のコンテンツが楽しめるノンアルコールカクテルバーだ。絵本の世界を映し出した店内のテーブルでは、テーブルの上に手を置くとお花が咲いたり、かざすと湖に波紋が広がったりする。「スペシャルモチーフ」に触れると、次の世界に映像が切り替わるなど、テーブル上に現れるモチーフにアクションを起こすことで映像が展開していく仕組みだ。ノンアルコールカクテルを楽しみながら、まるで“絵本の世界”に入り込んだような非日常空間で、癒しのひと時を過ごしてみては。【詳細】「絵本の中のBAR」オープン日:2018年2月28日(水)会場:カフェ スペリオーレ住所:東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワーB1F営業時間:平日 11:00~23:00/土日祝 11:00~21:00【問い合わせ先】TEL:03-6891-8765(代表)
2018年03月03日世界中で愛される絵本の世界を体験東京・新宿「京王プラザホテル」にて、世界中で愛される絵本シリーズ『ピーターラビットのおはなし』の世界を、美食で体験できるフェア「ピーターラビット™のホテルカーニバル」が2月1日(木)~3月31日(土)までの期間限定で開催中です。スイーツビュッフェのテーマは“ユニオンジャック”コラボ第2弾となる今回は“ユニオンジャック”がテーマ。「ピーターラビット™のロイヤルスイーツタイム」ではイギリスの都会をイメージしたコーディネートで彩られています。いちごスイーツの赤と青や原色で飾られた店内で、ロンドンの洗練されたティータイムを楽しんで。かわいいピーターラビットと仲間たちのいちごスイーツ♡ずらりと並んだ約30種類のスイーツのかわいいデザインが目を惹きます。「ピーターラビットのかくれんぼタルト」や「ロビンソンのカップケーキタワー」など、いちごの赤で彩られたスイーツのあちこちに隠れたピーターと仲間達を見つけてみてくださいね。「ピーターラビット™のホテルカーニバル」はスイーツだけじゃありません。春の田舎道を表現したカラフルなイギリス料理を楽しむビュッフェ「ジマイマのカントリービュッフェ」と、ピーターラビットの物語をヒントに創作されたイタリアンのコース料理を堪能できる女子会プラン「3姉妹のおしゃべりディナー」も見逃せませんよ。記念撮影スポットも登場!絵本の世界の思い出を残してイベントが開催される「京王プラザホテル」は、JR・私鉄・東京メトロ・地下鉄各線「新宿駅」の西口から歩いて5分のところにあります。ピーターラビットと記念撮影できるかわいいフォトスポットもあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。イベント情報イベント名:ピーターラビット™のホテルカーニバル 第2弾催行期間:2018年02月01日 〜 2018年03月31日住所:東京都新宿区西新宿2-2-1電話番号:03-3344-0111
2018年02月13日神奈川県生まれの絵本作家「ヨシタケシンスケ」さん。彼が2013年に出した初めてのオリジナル絵本『りんごかもしれない』はこれまでにない「筋立てのない絵本」として異例の大ヒットをとばし、今でもたくさんの人を魅了し続けています。今回は『りんごかもしれない』と同様、あるいはそれ以上にヨシタケワールドを堪能できる絵本をご紹介。ニヤニヤ笑いがとまらなので、書店で立ち読みするときはご注意を…。■もう ぬげない作:ヨシタケシンスケ/出版社:ブロンズ新社 「もう ぬげない」 着替えをするために服を脱ごうとバンザイをしたら、そのまま脱げなくなってしまった少年。ずっとこのままだったらどうしよう… と不安になるところまでは耐えられても、そこからふくらんでいく子どもらしさ全開の妄想に思わず吹き出してしまう人続出!「本人はいたって真剣なところが良い」「最後の二段オチにやられた!」と、口コミでもどハマりするとの意見が多数寄せられています。「まったくもう…」と呆れさせながらも「それも、かわいいんだけどね」と子どもを愛しく思う。この作品を読むと、そんな親心があふれてくるのが分かります。■あるかしら書店作:ヨシタケシンスケ/出版社:ポプラ社 「あるかしら書店」 「あるかしら?」とたずねると「ありますよ!」とおすすめの本を持ってきてくれる「なんでもある」書店の店主。紹介してくれる本のなかには上半分、下半分の2冊に分かれており、上下に本をくっつけないと文章を読むことができない「2人で読む絵本」や、月明かりだけに反応して文字が発光するから、満月の夜だけしっかり読むことのできる「月光本」などがあり(月が欠けているときはその分、発光が弱まる)、ありえないけれど、あったら読んでみたい本ばかり! ヨシタケさんの本に対する深い愛情があふれた一冊となっています。■つまんない つまんない作:ヨシタケシンスケ/出版社:白泉社 「つまんない つまんない」 「あ~つまんない」は子どもの口癖のひとつですよね。この絵本ではそのつまらなさに「なぜ?」という疑問を投げかけています。何が「つまんない」で、何が「おもしろい」なのか。それを確かめるため、考える主人公の男の子。ぐるぐるまきにされるのはおもしろい? ちょっとずつ座るところを変えてみるのは? こういうのはおもしろそうだけど、こういうのはつまらなそう。やっぱり広がっていくヨシタケワールドのなかで、大人になってからの「つまらなさ」について改めて考えさせられたという人も。つまらないって何だろう。素朴で深いテーマに親子でふれることができそうですね。■ヨチヨチ父 とまどう日々作:ヨシタケシンスケ/出版社:赤ちゃんとママ社 「ヨチヨチ父 とまどう日々」 表紙には赤ちゃんとパパ。だけどパパは赤ちゃんとまったく同じ姿をしています。この絵本では新米パパが妻の出産をどんなふうに感じ、初めての子育てにどう向き合っていたのかが、ユーモアたっぷりに描かれています。実は出産する妻にドン引きし、生まれたての赤ちゃんにショックをうけていた。首の座らない赤ちゃんの抱っこの仕方が分からず、鏡の前で意味不明なポーズをとりつづけていた。会社でする出産報告と名前発表でやけに緊張していたなど…。「育児の大変さ、楽しさがおもしろく描かれていて子育てに前向きになれる」「ママも、パパの気持ちが少し理解できるようになるかも」との意見もあり、出産祝いの絵本としてもおすすめできそう。「学校行事、習いごと、お受験編などシリーズ化してほしい」と続編を望んでいる人もいました!■ふまんがあります作:ヨシタケシンスケ/出版社:PHP研究所 「ふまんがあります」 大人はいろいろとズルい。だからズルいのをやめてもらおう。パパのもとへ向かう女の子ですが、その先の2人のやりとりが圧巻です。「どうして大人は起きているのに子どもは早く寝なくちゃいけないの?」「どうして寝る前にお菓子を食べちゃダメなの?」女の子のふまんに、なかなか考え付かないユニークな返しをするパパ。「実は次のクリスマスのために、調査員が夜早く寝る子かどうかを調べにくるんだよ」「(寝る前にお菓子を食べないほうが)寝たあと夢のなかに出てくるお菓子が大きくなるらしいんだ」。丸め込まれそうになる女の子を「がんばれ!」と応援したくなる気持ちが出てきたり、頭のやわらかいパパの発想に感心したりと親目線で楽しめる要素も多くあります。パパの言い訳をどこまで信用するのか、読み聞かせしたときのわが子の反応も気になるところですね!ヨシタケさんの絵本を読むと、大人も子どももニヤニヤ笑いがとまらなくなってしまいます。そんな作品は、とても貴重ではないでしょうか。決められた筋書きは一切なし! こうなったらおもしろそう、ああなったらどうなるだろう…。想像する時間を愛おしく思えるようになる。それがヨシタケさんの絵本の魅力なのかもしれませんね。
2018年02月03日新しい年の始まり、お正月。皆さんはこれまでどんなふうに過ごしてきたでしょうか? 子どものころにやったことのある遊びといえば、百人一首やカルタ、福笑いに凧あげなどがありますね。近ごろはそんな遊びも少なくなってきたように思いますが、一年の始まりをすがすがしくむかえる気持ちは変わっていません。そこで今回は、親子で楽しめるお正月絵本をご紹介。こんなお正月をうちでも過ごしたい! と思える楽しい内容の絵本を厳選してみました。■あけましておめでとう作:中川 ひろたか/絵:村上 康成/出版社:童心社 「あけましておめでとう」 かどまつ、おとそ、おせち、おぞうに、たこあげ… などなど、お正月にちなんだキーワードがたくさん登場する絵本がこちら。たくさん、とはいっても文字数は少なめ。その分、とっても分かりやすく、スッと頭にはいってくる短い言葉たちは小さなお子さんへの読み聞かせにもぴったりです。シンプルなイラストと明快な言葉の組み合わせは絶妙で、何度読んでもクセになります。「おとそ」は年の若い人から飲むなどの説明もあり「知らなかった!」と意外な事実に驚いたママも。お正月アイテムが勢ぞろいしたユニークな絵本です。■もうすぐおしょうがつ作・絵:西村 繁男/出版社:福音館書店 「もうすぐおしょうがつ」 おじいさん、おばあさんの家でお正月をむかえることになった、ある家族のお話です。ガラスを磨いたり、障子を張ったり、大掃除をしたりとお正月をむかえるための準備はみんな総出で大忙し! 大みそかになると朝から市場へ買い出しへ行き、家に帰ってお餅をお供えしてしめかざりを飾ったり、年越しそばを食べてからお参りに行ったり… とまさに年末年始の家族の過ごし方がリアルに再現されています。せわしなく、やるべきことも多い年末ですが、みんな新しい年を心待ちにしているものですよね。家族で過ごす年末が待ち遠しくなる作品です。■十二支のおはなし作:内田 麟太郎/絵:山本 孝/出版社:岩崎書店 「十二支のおはなし」 十二支にまつわる絵本は数多くありますが、こちらは登場する動物たちのキャラクターがとにかく濃い…! 姿かたちもユニークにデフォルメされているので、とても個性的で迫力があります。お話は「十二支の由来」がベースになっているので、読み聞かせするにも年末年始のタイミングがぴったり。ゆっくり読んで聞かせるというよりは子どもたちが自分でページをめくって先を読みたがる絵本になってしまうかも!(笑)。お楽しみ要素がつまっていることに加え「話がきれいにまとまっている」と大人目線でも納得の仕上がりとなっているようです。■どんぶらどんぶら七福神文:みき つきみ/絵:柳原 良平/出版社:こぐま社 「どんぶらどんぶら七福神」 7人の神さま「七福神」をテーマにした絵本がこちら。神さま1人1人を説明してくれているので、絵本を読むまでは7人すべての名前が分からなかったというママも、お子さんと一緒に読むことで覚えられるメリットがありそう。くっきりとしたカラフルな色使いがキレイです。ちなみに作者の柳原さんは小さいころから七福神に親しんでいたそうで、神さまの人形で遊ぶこともあったといいます。とっても神聖な「神さま」という存在も、こんなにやさしい笑顔を見せてくれたら身近に感じることができそうですね。■おせちのおしょうがつ作:ねぎしれいこ/絵:吉田朋子/出版社:世界文化社 「おせちのおしょうがつ」 お正月料理「おせち」に命が吹きこまれ、大冒険劇を繰り広げているのがこちらの絵本です。鏡餅の家に向かうため車を走らせるかずのこ、途中で出会うこぶまきや海老、ごまめにきんぴらなどのおせち料理たち。けれど橋を渡っている最中に黒豆が川に落ちてしまい、助けようとおとそが飛び込んで…。果たしておせちのみんなは無事鏡餅の家に行くことができるのでしょうか。おせちにはそれぞれ意味が込められていますが、すべての意味を理解している人は少ないのではないでしょうか。この絵本を読めば、それぞれの料理の由来が自然と覚えられるはず。おせち料理に興味をもつお子さんもいるかもしれませんね。いつもとは何だか違う、非日常感が味わえるお正月。「あけましておめでとう」と言い合うと、何だか良いことが起こりそうな予感がしてきます。「ママ(パパ)は子どものころ、こんなふうに過ごしていたよ」とお正月の過ごし方についてお子さんと語り合ってみるのも楽しそうですね。
2017年12月26日大人気の絵本『はらぺこあおむし』のカフェが、1月18日に期間限定で銀座にオープンする。「はらぺこあおむしのフレンチトースト」TM & © 2018 Eric Carle LLC.「はらぺこあおむしカフェ」は、“色彩の魔術師”と評される絵本作家エリック・カールが創り出す、鮮やかな色彩の魅力を“食”で表現するという世界初の試みに挑戦。絵本『はらぺこあおむし』のアートの世界に入り込んだような、賑やかでワクワクする雰囲気を感じられるデザインの店内で、“食べることの楽しさ”をテーマにグルテンフリーのキッズメニューや、産直の旬の果物を取り入れた体に優しく遊び心のあるメニューが登場。また、赤ちゃん連れの方には無料で離乳食を提供する。「おひさまのプレート」TM & © 2018 Eric Carle LLC.「かようびのプレート」TM & © 2018 Eric Carle LLC.イベント期間中は、カフェ限定のキービジュアルが施されたオリジナルマグカップを手に入れることも。世界中でここにしかない、エリック・カールのアートと食の融合を楽しんで。【店舗情報】はらぺこあおむしカフェオープン日:2018年1月中旬予定場所:サンデーブランチ住所:東京都中央区銀座2丁目2-14 マロニエゲート銀座1 4階
2017年12月01日子ども用の絵本を選んでいるとき、なつかしいキャラクターを見つけて思わず手にとってしまうことはないでしょうか。大好きすぎていつも手元におき、何度も読み返していた絵本。そこにはキュートで愛らしいキャラクターたちの姿があります。今回はママも大好きだった「愛されキャラ」のでてくる絵本を集めてみました。■とおくがみえるね、ムーミントロール作:トーべ&ラルス・ヤンソン/訳:当麻 ゆか/出版社:徳間書店 「とおくがみえるね、ムーミントロール」 「ムーミンのおはなしえほん」第6弾。登場するのは一卵性双生児のちいさな2人組「トフスラン」と「ビフスラン」です。トゥーティッキに借りた望遠鏡をなくしてしまったムーミンは、この2人があやしいと疑うのですが…。独特の世界観があるムーミンですが、その絵はとってもかわいらしく、目にやさしい色彩がゆったりした気持ちにさせてくれます。心をなでるようなムーミンママのアドバイスも子を持つママにとっては印象的。深呼吸して読みたくなる、あったか絵本となっています。■しかけえほん ピーターラビットのおはなし作:ビアトリクス・ポター/訳:きたむら まさお/出版社:大日本絵画 「しかけえほん ピーターラビットのおはなし」 マグレガーさんの畑には、はいらないこと。おかあさんからきつくいわれていたのに、いたずら好きのピーターは畑にはいってレタスをむしゃむしゃ。そこをマグレガーさんに見つかってしまい…。世界中で愛される名作を「しかけ絵本」で楽しめるのがこちら。つまんだり、めくったりと手を動かしながら読み進めていくことで、ハラハラ、ドキドキの逃走劇をピーターラビットと一緒に体験している気分が味わえます。絵本が誕生するキッカケとなったのは、作者が5歳の少年にあてて書いた絵手紙のなかの「お話」だったといいます。遊び心たっぷりの作者の人柄を感じさせるエピソードですね。■チャーリー・ブラウンなぜなんだい?― ―ともだちがおもい病気になったとき ―作・絵:チャールズ・M・シュルツ/訳:細谷亮太/岩崎書店 「チャーリー・ブラウンなぜなんだい?― ―ともだちがおもい病気になったとき ―」 白血病で入院したジャニス。スヌーピーと仲間たちは病気について、さまざまな疑問がわいてきます。「どうして?」「なぜ?」子どもにとって病気は、目に見えないわけのわからないものではないでしょうか。病気になった子、心配する子、そうではない子。病気をとおして、立場が違う人の気持ちがあらわになるので「ちょっと難しい」と感じるママやお子さんもいるかもしれませんが、物語のなかで「答え」を真剣に探そうとする登場人物たちに、ハッとさせられる瞬間があるかも。ときどき、とぼけた姿で登場するスヌーピーが物語にぬくもりを与えてくれています。■アニメおさるのジョージ アイスマイルーム原作: マーガレット・レイ&ハンス・アウグスト・レイ/訳:山北 めぐみ/翻案:ジュリー・ティボット/出版社:金の星社 「アニメおさるのジョージ アイスマイルーム」 雪がつもった日、イグルーという雪のいえをつくることにした子ざるのジョージ。雪のブロックで土台を仕上げたら、ドーム状に積み上げて完成! その日はそこで眠ることにしたけれど、寒すぎて眠れないと思ったジョージは…? トホホな結末になりそうだからやめておこう、といった選択肢がジョージにはありません。ジョージの魅力はその好奇心だけでなく「自分でやってみる」という行動力にありそうです。やりたいこと、気になったことをジョージがそのまま代わりにやってくれる。「おさるのジョージ」シリーズはいたずら好きな悪友(笑)をもっている気分にさせてくれますね。■バーバパパのこもりうた作:アネット・チゾン タラス・テイラー/訳:山下 明生/出版社:講談社 「バーバパパのこもりうた」 どんなものにも自由に体のかたちを変えられる、フランス生まれの「バーバパパ」。ママと7人の子どもたちからなるバーバパパファミリーシリーズのなかでも、特に人気があるのがこちらの絵本。人間の赤ちゃん、アリスのお世話をすることになったファミリーは、ゆりかごやベビーバスに変身して子育てをお手伝い! 個性豊かで仲良しなキャラクターたちが赤ちゃんのお世話を楽しそうにする様子は、子育ての秘訣をのぞき見ているよう。その献身的な姿に「うちにもバーバパパファミリーがいてくれたら…」とうっとりしてしまうママもいそうです。ミルクのあげ方、お世話の仕方が分かりやすく、ユニークに描かれているので、これから兄弟ができる予定のお子さんにもおすすめですね。今回ご紹介したキャラクターたちは、関連商品やグッズなどを街なかで目にする機会も多く、誕生してから長く愛されてきたキャラクターでもあります。小さいときに感じたワクワクやトキメキを、わが子にも感じてもらえたらうれしいですね。
2017年11月20日絵本は、わんぱくな子どもが食いついてくれる魔法の書籍です。読んでいるときは、しっかり大人しく聞いてくれることが多いのではないでしょうか。でも、同じ絵本ばかり読むと飽きられてしまい、ちゃんと聞いてくれません。だからと言って、新しい絵本をたくさん購入しては、出費もかさみます。今回は、そんなお悩みを抱える方に「飛び出す絵本の作り方」をご紹介します。製作開始!の前に作り始める前にやらなくてはいけない重大な作業があります。それは「物語を作ること」、そして「ページ割り」です。せっかくの絵本作り!やっぱりオリジナルストーリーに挑戦したいという気持ちが湧き上がると思います。ですが、最初の数冊はストーリーが決まっている一般的な作品を作る方がオススメです。物語を決めたら、どのページに何のシーンを入れるか「ページ割り」を決めましょう。今回は、誰もが知っている「桃太郎」を製作します。絵本に直接描いてもいいけれどそれではさっそく作り始めていきましょう。用意する材料はこちら。【材料・道具】●白紙の絵本(画用紙などにホチキスするだけでも代用できます)●画用紙●和紙●のり●カッター●はさみ●色鉛筆●油性ペン絵心に自信がある方は、直接絵本に絵を描いてもOKです。ですが、絵心に自信がない方や、失敗したくない方は、別の画用紙にキャラクターパーツを作って貼っていく方がオススメ。このやり方ならば、失敗も減りますし、立体感が増します。この様に、鉛筆で下絵を描いて、はさみやカッターで切り取ります。鉛筆の線がパーツに残っていると手作り感が増してしまいます。そのため、内側をカットするか丹念に消しゴムで消しておきましょう。切り取ったパーツは絵本に貼って行きます。簡単にできる!飛び出す貼り付けかたここからは肝心な飛び出す仕掛けをご紹介します。まずは一番簡単な、飛び出す貼り方について。紙の弾性を利用し、草が飛び出している様に感じられます。飛び出させたいパーツの下側に糊付け部分をつけ、点線のところで折り込みます。下部に糊付けするだけで、自然に立ち上がります。この仕組みは小さいパーツ向けのギミックです。飛び出し方に強弱をつけたいときはこの飛び出すしかけも作るのは簡単です。おばあさんのパーツを作り、後ろ側から紙でバネを作ります。長方形に切った画用紙を、アルファベットの「Z」型に折り込み、片方をパーツ、片方を絵本に貼り付けます。開けた瞬間に、ビヨンと浮き出します。より飛び出した感じを出したい際には、Zの折り込む回数を増やすといいでしょう。同じパーツを何枚も重ねるだけで立体感が出る!続いては、より立体的にに感じる方法をご紹介します。先ほどの仕掛けはページの全体に散らして作れますが、見開きの中心部では立体感が減少します。そこで、中心部分できれいに見られる仕掛けを作ります。まず、桃になるパーツを複数枚作成します。今回は、8枚ほど切り出しました。パーツを半円に折り込み、糊付けしていきます。画用紙と絵本の側面を糊付けすることで、両ページに立体的に桃が広がります。あとは、この桃の間から赤ちゃん桃太郎が飛び出る様にすれば完成です。迫力の大きい仕掛けは縦に作ろう!絵本というと横に開くものが多いですが、迫力のあるの飛び出し方を演出したいときは、縦型がオススメです。今回は、一番の見所となるシーンでこの方法を使いました。それは、桃太郎が鬼を成敗するシーンです。まず、仕掛けを作りたい2ページの大きさに合わせて画用紙をカットし、本と同じように半分に折り込みます。続いて、折り目を付けたところからハサミを入れます。切り込みに差をつけることで、仕掛けに遠近感をつけることができます。桃太郎の着物は和紙を使って少し華やかに。桃太郎の腕や足などの細かいパーツはわざと余白を残してます。動きのあるパーツは破損しやすいので、この様に一部残しておくのがオススメです。子どもの没入感を増やすために登場人物を家族にしても良さそうですね。実際に貼り付けてみると、この様な形に。桃太郎と鬼に高低差がついているので、本を軽く開いたり閉じたりするだけで桃太郎が動いている様に感じられます。実際に子どもの反応をみると、手作りしているときから興味しんしんで、いつもよりも喜んでくれました。さいごに定番の物語をベースにしながらも、学んで欲しい人生の教訓や、楽しい話を盛り込むことで、既製品にはない一冊が出来上がります。なにより、オリジナルな絵本は子どもの記憶にも残りやすいです。今回ご紹介したもの以外にも、動く絵本や手触りを楽しむ絵本など、自作絵本は工夫するだけでおもしろいものがいろいろつくれます。今回ご紹介した飛び出るギミックも添え、ぜひオリジナル絵本にトライしてみてくださいね。
2017年11月11日食欲の秋、スポーツの秋、そして読書の秋ですねぇ。今日は、うちの真逆な兄弟への絵本の読み聞かせ術(術というほどのものではない…)をお伝えしたいと思います。■絵本好きの長男、全く興味のない次男わが家の長男は生まれた時からおっとりで、絵本を読んでもらうのが赤ちゃんの頃から大好きでした。私に限らず、読み聞かせ会などに行っても、周りの子たちが動き回る中、1人じっと座って読み聞かせに聞き入っているので、お友達からも羨ましがられたものでした。そんな長男のおかげで、毎晩寝る前に絵本を読むのもとても穏やかな入眠儀式になっていて、それが当たり前だと思って4年間漫然と読み聞かせていたところ…。同じように赤ちゃんの頃から見せてみても、次男はびっくりするほど絵本に興味を示さない!!■次男を絵本好きにするために試行錯誤本棚から絵本を投げ落とす、ページをひたすらめくりまくる、カバーをビリビリにやぶる…。それが、絵本を使った彼なりの遊び方です(涙)。でも、2人同時に寝かすためには、できれば一緒に絵本を楽しんでほしい。次男に「絵本を読むって楽しい!」ということを知ってほしい。そんな母のエゴにより、次男を絵本好きにさせるための試行錯誤が始まりました。結果としては、どれも正解でした。じっと動かずに絵を見ながら読み聞かせる母の声を聞くだけ、というのが苦手な次男(というかそれが普通ですよね)には、「真似しやすい音」「体験型」そして「動きがある」ということが楽しめるポイントだったようです。特に大げさに声の抑揚をつけたり絵本を動かしたりすると、キャッキャと喜んで、今では暇を見つけると自分でお気に入りの絵本を出してきて、ごにょごにょ言いながら眺めるほど絵本が好きになりました!!そして今や…。好きな絵本をいち早く取って母の膝を占領するのが目的みたいになってきたので、1人一冊ずつ好きな絵本を読んだ後、2人を無理やり膝に座らせて、大小の仲良しなクマが出てくる『かぼちゃひこうせんぷっくらこ』という絵本を、2人の名前に言い換えて読んでいます。すると不思議と、ムギュムギュになって座りながら仲良く最後まで聞いていられるし、その後も穏やかに眠りにつけるようになりました。無理に絵本を好きにさせる必要はありませんが、もし絵本嫌いな子に、楽しんでもらいたいなぁと思われる方は、よかったら試してみてくださいね。
2017年10月24日