■前回のあらすじ妊娠したかもしれないと告げると、直樹は大喜び。しかし、体調が悪く夕飯が作れていないことを伝えると、自分は一人で外食するから気にしなくていい、と思いやりのない言葉をかけられ、萌は愕然とする。 >>1話目を見る 妊娠、出産…直樹にとっては、まるで他人事のようです。確かに妊娠は病気ではない。でも、妊娠による不調を責められるなんてあんまりです。親になるのは妊婦の私だけではないのに…どうすれば、直樹に理解してもらい、父親となる自覚を持ってもらえるのでしょうか。毎月の生活費の問題もあり、私はどんどん追い詰められていきました。このままだと、私たち夫婦は子どもが生まれる前に壊れてしまうかもしれません。次回に続く(全10話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ のばら
2023年05月12日嫁姑問題に、頭を抱えている方も多いのではないでしょうか……。もし息子の奥さんが、家電からベビー用品までたかる強欲妻だったら……?職場の先輩と、その息子夫婦の間でのお金に関するトラブルをリアルに伝える漫画家ライコミ(@ricomichan)ちゃん。今回はそんなライコミちゃんの大人気マンガシリーズ、「”強欲すぎる”息子夫婦との闘い」第8話をご紹介します!【前回までのあらすじ】主人公のライコミちゃんは、ある日、同じ職場で働く年配の先輩ハルちゃんの愚痴を聞きます。ハルちゃんは、息子の奥さんが非常識なことで悩んでいたのでした。ハルちゃんの愚痴を聞いた数ヶ月後、話の続きを聞く機会があったライコミちゃん。どうやらハルちゃんの娘から「弟夫婦と縁を切る!」と言われたそうです。一方で、ハルちゃんも息子夫婦の悪口を言い始め……。ハルちゃんは帰り……誰に問題があるの……?ハルちゃんの娘が来て……ハルちゃんの愚痴の聞いた翌日、今度はハルちゃんの娘が職場に現れます。慌てて挨拶するライコミちゃん。弟夫婦の話を出すと、ニコニコしていた娘の表情が一変し……!?
2023年05月01日いいことばかりではない夫婦関係。あなたはどこまで友人と話しますか?そこで今回は、夫婦関係の悪化が招いた出来事を描いた「親友の結婚式を台無しにしようとした女の末路」を紹介します!それぞれの事情主人公のソラは学生時代の仲良しグループの1人、クルミの結婚式を楽しみにしています。しかしワサビは「どうせ別れる結婚にご祝儀を払うのは無駄」と、欠席を宣言。悩むソラは、ワサビの夫婦関係がうまくいっていないことをワサビの子どもから聞いて初めて知りました。暴言と暴力出典:Youtubeこの日もワサビの家では夫婦の怒鳴り声が…。お互いに譲らず激しくなる言い争いに子どもが怯えています。夫から出た「離婚」の言葉に対し、不仲にうんざりしていたワサビも受け入れることに。その後うまくいかない怒りの矛先はクルミへ向けられ、結婚式を台無しにする計画を思いつきます。しかし結婚式で喜ぶクルミの姿を見て学生時代の思い出がよみがえり、思い留まることにしたのです。最後には親友2人に全てを打ち明け謝罪するワサビでした。祝福したいのに自分がうまくいかないときに人の幸せを素直に喜べないことってありますよね。悩みを抱え込んでいたワサビが最後は明るい表情を取り戻せて安心しました。以上「親友の結婚式を台無しにしようとした女の末路」を紹介しました。モナ・リザの戯言さんのYouTube(Grapps編集部)(チャンネル/モナ・リザの戯言)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年04月29日「レスなんて私たちに関係ない」と胸を張れるくらい仲良し夫婦だった私たち。しかし、ある事件をきっかけにレスの沼から抜け出せなくなってしまったのです。 ある検査結果がきっかけで…レスのきっかけは、妊活のために通っていた病院でのクラミジア検査でした。陽性結果が出てしまい戸惑いましたが、ひとまずピンポン感染を防ぐため夫に伝えました。すると夫から「俺じゃない」とひと言。私も夫を信頼していたので、夫からの感染を疑ってはいませんでしたが、かといって私も思い当たることがありません。 念のため、夫にも病院で検査を受けてもらうと結果は陰性。結局、私だけが治療を受けることになりました。服薬治療後、再検査で陰性となるまで夫婦生活は控えるように医師から言われていたので、私たちは必然的にスキンシップが激減。なんとなく夫が私を疑っている気もして、そのうち会話も減っていったのです。 あれ…もしかしてレス?それまでケンカもしたことがなく、自他ともに認める仲良し夫婦だったからこそ、この状況に対してどう対応すればいいのかわかりません。一度、溝ができてしまうと時間が経てば経つほど修復が難しくなります。 再検査で陰性が出たら誘ってみようとも思いましたが、あまりの溝の深さになかなか言い出すことができません。「これってもしかしたらレス?」と思ったときにはもう、最低限の会話しかしていないことに気づきました。 このままは嫌!レス打開のためにしたこと「もしこのままレスが続いたら……」これまで仲良しだった日々を思い出し、もう戻れないのかもしれないと悲しくなりました。かろうじて日課となっている「いってきますのキス」も義務的になっているのを感じていた私は、一念発起。気まずさも恥ずかしさもかなぐり捨てて、夫が「疲れてるから」「明日朝早いから」と言い訳ができないよう、予定のない連休を狙ってじっくり話し合うことにしました。 久しぶりに夫の手に触れながら、クラミジアの再検査では陰性だったことを伝え、また今までのように仲良しでいたいことを訴えます。すると夫も同じ気持ちだと言ってくれました。勇気をだして向き合ったことで、時間はかかりましたが久しぶりに心が通じ合ったのです。 レスの期間中は、体だけでなく心も離れていくような感覚がありとても苦しかったです。お互いに言いたいことを言えずにいたことも、レスを引き起こした原因のような気がします。どんなに仲が良くても、やっぱり夫婦はもともと他人同士。だからこそ、気持ちを伝え合うことが大切なんだと改めて学んだ出来事でした。 著者/田倉ゆき作画/あさうえさい ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2023年04月22日夫婦が離婚に至る前に、まずは関係がギクシャクし始めると思います。夫婦関係が壊れていくのにも段階を踏むでしょう。では、どんなタイミングで関係が完全に決裂したと感じるのでしょうか。“夫婦関係の崩壊を感じた瞬間”について、離婚経験者の方たちに話を聞いてみました。挨拶を3回無視「朝起きてベッドから出ると、キッチンに妻がいたので“おはよう”と声をかけたんです。でも、聞こえなかったからか、反応がありませんでした。なので、冷蔵庫から飲みものを取るときに、背後からもう一度声をかけました。またしても反応はなし。テーブルについて、妻が朝食を持ってきてくれたんですね。そこで、思い切って“オッハ~!”と大きな声で挨拶しましたが、こっちを見てもくれませんでした。そのとき、俺たち終わったんだなと思いましたね」シンジ(仮名)/34歳挨拶をするのは最低限の行為といえます。それすらもなくなってしまうのは、夫婦どころか、知り合いですらないという感情の表れなのかもしれません。フォローを外される「私はSNSをやっていて、更新もマメにしています。結婚当初は、夫も“いいね”をよく押してくれていたし、たまにコメントもしてくれていました。ただ、結婚して1年ほど経ち、会話が少なくなってきたころ、“いいね”を押されることがなくなったんです。ケンカも増えるようになって、ついにフォローも外されました」ユリカ(仮名)/29歳妻の発信する情報に無関心どころか、もう見たくもなかったんでしょう。すべてがわずらわしいと感じるような存在になってしまったのかもしれません。お湯を使っただけで怒られて「今年の1月のことです。朝起きて、顔を洗うときにお湯を使おうとしたんですね。お湯に切り替わるのを待つために、蛇口をひねって水を数秒出しっぱなしにしていました。するとそれを見た妻が、“もったいないから水で洗って”と言うんです。“ガス代も水道代もかかるから”と…。金額にしたら何十円もかかっていないと思います。でも、もう言い返す気にもならなかったですね。そんな妻とは、間もなく離婚が成立します」エイタ(仮名)/32歳妻にとっても、金額の問題ではなかったのでしょう。とにかく文句が言いたかったのかもしれません。それほど、夫の存在を煙たく感じていたようです。遅刻しているのに起こしてくれない「仕事の付き合いで、お酒を飲む日が続いていたころ。深夜に帰ったことがあり、夫は既に眠っていました。その翌日、目を覚ますと朝の8時を回っていたんです。ベッドから飛び起きると、夫は支度を整えて出勤するところでした。“なんで起こしてくれないの!”と言おうとしましたが、グッと堪えて我慢。同じようなことがあったら絶対にやり返してやる…と思いました」ミヒロ(仮名)/30歳相手を咎めることもなく、復讐を誓ったわけですね。ケンカするよりもたちが悪いかもしれません。間違いなく、夫婦関係は崩壊しているといえるでしょう。“離婚経験者が夫婦関係の崩壊を感じた瞬間”をご紹介しました。ここまでの状態になると、もう修復は困難かもしれません。離婚を防ぎたいのであれば、関係が悪化してきていると感じた時点で、早めに手を打つべきでしょうね。©gawrav/gettyimages©PhotoAlto/Frederic Cirou/gettyimages文・塚田牧夫
2023年04月10日結婚後もケンカが少なく、ずっと仲が良い夫婦に憧れる人も多いでしょう。しかし、現実はなかなかそう上手くいきません。今回は、実際に結婚後も仲が良い夫婦に話を聞いてみました。良好な関係を保つためにどんなコツがあるのでしょうか?相手の大切なものを否定しない「相手が大切にしていることへの批判はしないよう気を付けています。たとえば奥さんの好きなアイドルがいるんですけど、僕はそうでもないんです。でも、『いいよね~』って合わせておくだけで機嫌もよくなるので意識してます。」(36歳男性/営業)「当たり前だと思うんですけど、お互いの友人や家族の悪口は言わないようにしてます。あと、お互いの趣味についても。夫の趣味の道具が増えても、家計に影響ないならうるさく言わないようにするとか」(35歳女性/主婦)パートナーが大切にしていることを否定しないのは、重要なポイントです。お互いに自分の世界を大切にしながら、夫婦関係を築けるようになるでしょう。感謝と謝罪は声に出して「感謝することや謝るべきことを忘れず、できるだけ口に出して相手に伝えます。夫婦といえども、思っているだけでは分からないことも多いですから」(29歳女性/事務)「うちの奥さんは、ちょっとしたことで『ありがとう』ってすごく感謝してくれます。やっぱり嬉しいですし、ずっと大切にしようって思えます」(33歳男性/公務員)一緒に過ごすことに慣れてしまうと「ありがとう」や「ごめんね」を言わなくなってしまうこともありますよね。でもいつまでも仲が良い夫婦は、この言葉を大切にしています。しっかり伝えることで、少しくらい不満があっても目をつぶれるような寛大さも生まれるのではないでしょうか。ケンカは引きずらない「ケンカしていても、朝は必ず見送るようにしています。冷戦を長引かせない効果もあると思いますね」(32歳女性/販売)「ケンカ中でも夜は必ず同じ部屋で寝ます。口も利きたくない気分のときでも、どちらかが話し出すんですよね。それが話し合いのきっかけになるんです」(40歳男性/金融)ケンカは長引いてしまうと、解決が難しくなっていくもの。「口を利かない」などと意地の張り合いをしてしまうことで、ますますお互い素直になれないまま時間だけが過ぎていきます。ケンカ中でも出かけるパートナー見送る、夜は同じ部屋で寝るといったルールを意識することにより、自然と会話が生まれて話し合いや仲直りに繋がるのですね。「相手への思いやり」が大切♡仲の良い夫婦関係を築いている人たちには、パートナーへの思いやりが感じられるもの。お付き合いや結婚生活が長くなっても、思いやりを忘れず気持ちを表現することで、いつまでも仲良しでいられそうです。また、普段から交流の機会を習慣として持っておくことも、円満な関係を長続きさせるポイントと言えるかも。(かりん/ライター)(愛カツ編集部)
2023年03月17日共生婚とは、『婚姻届を提出して法律的に夫婦になるものの、お互いの生活には干渉せずそれぞれ自由に暮らす結婚』を指すそうです。お互い夫婦関係ではなくルームメイトのようだという人もいるそうですが、実際はどうなのでしょうか?今回は共生婚をしている人々へ聞いた、リアルな声をご紹介します!1)共生婚を始めたきっかけは?「コロナをきっかけに、お互いにリモートワークになったので。」(38歳/フリーランス)「自分の居心地を良くするため。」(主婦)「生活時間帯が違うため。」(49歳/パート)共生婚のメリットは?「相手のペースに合せなくて良いのがメリット。」(34歳/主婦)「束縛もなく比較的自由に過ごせる。」(35歳/会社員)「寝る部屋も仕事する部屋も別という事もあり、お互いにマイペースで暮らせるところ。完全に部屋を分けることでリモートワークをする以前のような働き方ができ、メリハリをつける事ができた。」(38歳/フリーランス)2)共生婚のデメリットは?「あまり関心がなくなる。夫婦と言うより同居人。」(49歳/パート)「部屋が別なので物を取りにいくのが不便。」(54歳)「相手がいま何してるのかわからないので、何か用事で声をかけるときはちょっと気を使う。」(35歳/会社員)3)共生婚で「自分成長したなぁ」と思うのは?「相手に頼ったり依存しなくても、生きていけるようになったこと。」(34歳/主婦)「相手の生活を尊重できるようになったこと。」(55歳/在宅ワーク)「相手に振り回される事が少ない為、時間を有効に使える様になったこと。またお互い干渉しない為、細かいところが気にならなくなった。」(49歳/パート)4)どんな方に共生婚はおすすめ?「趣味にしっかり時間をかけたい人、ときめきを求めていない人。」(30歳/事務)「自分の時間が欲しい方、寝る時間と起きる時間が同じリズムじゃない夫婦。」(35歳/会社員)「二人ともリモートワークの方に。ただ、ある程度二人とも家事ができて家事分担が可能じゃないと一方に負担が増えバランスが取れないかも。そのあたりも考慮できる方におすすめ。」(38歳/フリーランス)どんな関係でありたいかさまざまな意見がありましたね!共生婚は、「互いの生活リズムが違う方」や「自分の時間が欲しい方」におすすめとのこと。近年リモートワークに切り替える会社が増えているので、共生婚の割合も今後増えるかも……!?どんな関係でありたいか、選択肢はさまざまです。自分たちに合ったカタチをぜひ探してみてくださいね。(MOREDOOR編集部)調査主体:MOREDOOR編集部調査方法:インターネット上のアンケート調査調査期間:2022年8月8日有効回答数:10人の男女
2023年03月15日結婚相手とは、ずっといい関係でいたいですよね。実際に結婚するまで分からないとはいえ、いい夫婦関係を築ける相手かどうか、できれば事前に見極めたいもの。そこで今回は、既婚女性の体験をもとに「いい夫婦になれるか確かめるポイント」を紹介します。言いたいことを言い合えるか「夫とはケンカになったとき、お互いに言いたいことを言い合えます。これは結婚する前から変わってません。言い訳せずストレートに伝えてくれるし、私の意見も尊重してくれるので、とても助かっています」(38歳女性/メーカー)結婚してからも、一切ケンカをしない関係でいるのは難しいでしょう。そして、ケンカになったときの受け答えや仲直りの仕方などに不満があると、結婚したあとに苦労する可能性があります。お互いに言いたいことをぶつけ合い、意見を尊重し合える関係はいい夫婦関係といえます。素直に思いを伝え、ときには謝罪できるかどうかを見極めましょう。こだわりは強すぎないか「うちの旦那は服にうるさくありません。安いノーブランドのものでも平気で着てくれます。もちろん自分の趣味はあるようですが、毎月使えるお金の範囲内で済ませてくれているので助かっています」(28歳女性/主婦)結婚も出産も、もちろん日常生活も、何かとお金がかかるものです。そのため、服や趣味などにこだわりがある場合は、満足に貯金できないことも。また、こだわりが強すぎる相手と結婚すると、生活を共にするなかで不満が溜まり、窮屈な思いをする可能性もあります。ある程度のこだわりはあっても、経済的な事情と折り合いをつけられる男性となら、結婚後もうまくやっていけそうですね。自分を優先してくれるか「旦那は結婚前から私優先で物事を考えてくれる人でした。子どもが生まれてからも自分本位な行動をしませんし、家族のことを最優先にして考えてくれる自慢の夫です」(34歳女性/主婦)仕事や人付き合いなどに追われ、余裕のない生活に追われてしまうことは誰でもあります。そのような状況でも、家族を優先してくれる夫はとても素敵ですよね。付き合っている段階で、お互いのことを大切に思い、譲り合える関係を築けていれば素敵な結婚生活が送れる可能性は高いでしょう。もしそのような相手を見つけたら、チャンスかもしれませんよ!幸せな結婚を!結婚生活を始めてから、相手に対して不満が生まれてしまうことは少なからずあると思います。だからこそ、事前にいい関係を築けそうな相手かどうか、ある程度見極めておくことが大切です。ぜひ参考にして、幸せな結婚をしてくださいね!(コンテンツハートKIE/ライター)(愛カツ編集部)
2023年03月15日■前回のあらすじ妻は尽くしてくれているのに、忙しすぎて一緒に食事をする時間すらとれないことを悩む達也。近いうちに一緒に食事をする時間を儲けようと考える…。 >>1話目を見る 【妻 side story】達也さんとは、仕事場で出会いました。だから、仕事が忙しいことは、私なりに理解しているつもりです。でも、何を考え、どう思っているのか…よく分かりません。そもそも、初めて達也さんに会った時も、素気なく飄々としていて可もなく不可もなく、という印象でしたから。そんな達也さんに、私が恋に落ちるきっかけとなったアクシデントが起きたのです。次回に続く(全12話)毎日更新! ※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ のばら
2023年03月05日夫婦生活が長くなるとマンネリを感じることもあるでしょう。なかには、マンネリ化で崩壊しかけた夫婦仲を修復した方もいるようで……。そこで今回は、実際に寄せられた「パートナーと長続きするコツ」をご紹介します。夫婦関係が……妻と結婚してから約11年になりますが、つい最近マンネリ化から脱出して夫婦関係が改善されました。マンネリ化脱出のきっかけは、私が妻をキャンプに誘ったことでした。その頃は妻との会話も弾まなくなり、食事が済んだらそれぞれ部屋に引きこもって好きなことをしている状態。さすがにこのままでは遅かれ早かれ夫婦関係は崩壊すると危機感を抱いていました。そこで妻をキャンプに誘い、近県にあるキャンプ場に1泊。キャンプを想像以上に楽しんだ私たちは、それ以来キャンプが趣味となり自然と夫婦関係が改善されました。(41歳/会社員)共通の趣味を持ったことで関係が改善夫婦で新しい共通の趣味を持ったことで、マンネリ化していた夫婦関係を修復できたという投稿者さん。パートナーと長続きするために、皆さんが実践していることはありますか?※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年02月28日皆さんは、子育てをする上で大切にしていること、心がけていることは何かありますか?私は「会話」を大切にしています。■結婚10年目の夫婦喧嘩が気付きに…結婚して10年目の時に、夫婦の危機があって…その時、主人と大喧嘩をしました。その当時、主人は仕事が忙しく私は2人の子育てで疲れ切っていました。なので、夫婦の会話はほぼなく、LINEで「今日は遅くなる」とか「帰りに○○買ってきて」とか業務連絡のようなやり取りをするのみで、完全にコミュニケーション不足。仲は悪くなかったので、私たちはそれでいいのだと思っていました。しかし、初めて大喧嘩をして、初めてお互いの本音をぶつけ合って、お互いがいろんな思い違いをしていることに気づくことに。相手を思いやっているつもりで、実はお互い空回りしていたのだと。やはり、言葉にしなければ相手の気持ちなんて分からないし上手くいくわけがないと思いました。それからは反省して、意識的に会話をするように。会話をすることで、相手の考えていること置かれている状況が分かり、自然と相手を想いやることができるようになったと思います。 ■親子間でも「会話」は重要これは親子間でも言えることで、意識的に会話をしなければ、子ども達の思っていること考えていること置かれている状況などを理解することはできません。日々会話をすることで、子どもが親に相談しやすい雰囲気を作る。これも日々の積み重ねが大事なのではないかなと思います。なので、私は意識的に会話をする時間を作るようにしています。それが、わが家では夜ごはんの時間です。夜ごはんの時はテレビを消して、家族で会話をする時間にしています。この時「今日は何か嬉しいことがあった?」「今日は何か嫌なことはあった?」、この2点は必ず聞くようにしています。そうすることで学校では今どんなことをしているのか誰と仲が良いのか、どんな考え方を持っているのかなど、子どもの様々なことを理解することができるようになりました。毎日会話をしたからといって子どものことが100パーセント理解出来るわけではないけれど、いざという時に子どもが相談しやすい雰囲気を作るという意味では、日々の会話が大事なんじゃないかなと思います。子どもの性格もありますし、あまり話してくれない子もいるので難しいかもしれませんが、話したいという親のアプローチだけでも大事かなと。短時間でもいいので、子どもと面と向かって目を見ながら会話する時間を作る。これが私の子育てで大切にしていることです。なんて偉そうなこと言っていますが、私は子育てにおいては本当にダメダメで、毎日反省や後悔の繰り返しです。子育てって難しいなと常々思っています。子どもも親も沢山間違えることはあるけれど、それを親子で修正しながら成長することが大事なのだと思います。みなさん、子育ては難しいけれども…悩みながらお互い成長していきましょう!
2023年02月15日『虐待したことを否定する親たち』書影株式会社 PHP 研究所(京都市南区・代表取締役社長瀬津要)は、2022年12月19日に『虐待したことを否定する親たち——孤立する親と子を再びつなげる』(宮口智恵 著/税込1133円)を発売します。本書は、これまで見過ごされてきた虐待する「親」への支援として、「親子関係再構築プログラム」を提供しているNPO団体「チャイルド・リソース・センターの代表である、宮口智恵氏の初の著書です。宮口氏は、これまで250組以上の親子関係の修復に尽力してきました。 虐待が起こる理由や親の心理、そして虐待を止めるプロセスを、リアルな事例をもとに解説します。子どものために親を支える場所が必要令和3年度中に、全国225か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数(速報値)は207,659 件で、過去最多を記録しました。これは、前年度比で5.8%増、20年前との比較では、なんと11.5倍以上です。本書の著者である宮口氏は、かつて児童相談所の児童福祉司として15年間勤務していました。そこで出会った「虐待する親」の多くは、誰にも支えてもらえず、たった一人で子どもを育てているという過酷な状況でした。しかし、子どもの安全が最優先となる児童相談所では、親への支援が乏しいのが現状です。支援する側にとっても、「虐待の問題」に一人で立ち向かうのは容易ではありません。親子支援の活動を始めて15年経ても、「親への支援」は未だに市民権を得ていません。この問題に、社会全体で取り組むきっかけになればとの強い思いから、本書を上梓したのです。「子どもを育てるのは一人では無理、親が子どもを支えられるように、誰かが、そして社会が親を支える——。」これが社会の共通認識になってほしいと、切に願うのです。 (「はじめに」より)虐待した親とされた子どもをつなぐプロセスを解説虐待した親の多くは、「これはしつけです」と口をそろえます。自分が手を上げてしまったのにも関わらず、いざわが子が児童相談所に預けられてしまうと、孤独と恐怖に襲われ、「私は虐待していません」と言い張るのです。宮口氏は、この言葉の裏にある親のニーズに意識を向け、子育てをやり直したい、いい親になりたいという思いに寄り添います。宮口氏が立ち上げたNPO団体チャイルド・リソース・センターは、児童相談所では見過ごされてきた虐待する「親」への支援として、「CRC親子プログラムふぁり」を提供しています。このプログラムは、関係が崩壊した親と子の対話と交流を、第三者がサポートするものです。本書では、著者が実際に関わった事例をもとに、新たな親子関係が構築されるプロセスを紹介します。本書で取り上げる虐待のケース・ずっと泣き止まない2歳の男の子を母親が叩き、布団をかぶせる。(背景)夫の激務、親も頼ることができず、ずっと一人で子育てをしてきた。・食事中にふざけていた4歳の女の子を母親が拳で殴り、その勢いで椅子が倒れて額を床にぶつけ、目が開かなくなる。(背景)育児への疲弊、夫や姑からの理解なし。・栄養状態が悪く、皮膚トラブルも多い生後9か月の女の子へのケアができず、育児放棄を繰り返す。(背景)夫が非協力的、母の精神不安定状態。 ほか『虐待したことを否定する親たち』について【著者】宮口智恵(みやぐちともえ)神戸大学大学院総合人間科学研究科前期博士課程修了。児童相談所で勤務後、2007年に(特)チャイルド・リソース・センターを設立。21年より認定NPO法人。同法人は設立時より、児童相談所の委託を受けて、虐待などの育児に困難を抱える親とその子どもに「親子関係再構築プログラム」を提供する活動を開始。日本初の取り組みであり、これまで250組以上の親子にプログラムを提供した。著書に『虐待する親への支援と家族再統合』(共著、明石書店)。【書誌情報】タイトル:虐待したことを否定する親たちサブタイトル:孤立する親と子を再びつなげる著者:宮口智恵定価:1133円(10%税込)発売日:2022年12月19日判型:新書版並製ページ数:264頁ISBN:978-4-569-85366-6発行:株式会社PHP研究所虐待したことを否定する親たち | 宮口 智恵著 | 書籍 | PHP研究所 : : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月15日毎年11月22日は、語呂合わせから『いい夫婦の日』とされています。あなたは『いい夫婦』と聞いて、どのような関係を思い浮かべるでしょうか。きっと結婚観の違いによって、『いい夫婦』の理想像は異なるのでしょう。漫画家の稲空穂(@ina_nanana)さんが2022年の『いい夫婦の日』に公開した漫画は、多くの人の理想像に当てはまるであろうものでした。『あなたと一緒に』2/2 pic.twitter.com/NqCMiRQAO7 — 稲空穂 (@ina_nanana) November 22, 2022 お互い自分の気持ちを言葉にせずとも、パートナーの想いを察し、支えようとする老夫婦。きっと2人は、「相手を助けよう」と強く意識をしているのではなく、愛があるからこそ自然とパートナーのために身体が動くのでしょう。老夫婦にとって、1年に一度の『いい夫婦の日』は特別な日ではありません。2人にとっては、これが日常なのです。行動から夫婦愛が伝わってくる稲空穂さんの漫画は拡散され、さまざまなコメントが寄せられています。・こういう、お互いを自然と思いやれる関係を築けるようになりたい。・当たり前のように2つセットで購入するのが素敵。まさに理想の関係!・尊すぎて泣けた…。自分の祖父母がこういう感じです。「『いい夫婦』とは、お互いを尊重し、想い合う関係なのかもしれない」…そう思わせてくれる作品は、多くの人の心を温かくしてくれました。[文・構成/grape編集部]
2022年11月24日夫婦で価値観に差が生まれることは多々あると思いますが、私たち夫婦は「ゲーム」に対して大きな差がありました。深夜まで通話をしながら、課金もためらうことなくゲームをする夫と、それが理解できない私。そのことで夫婦間に溝が生まれ始め……。 ゲームが大好きな夫夫は根っからのゲーム好き。平日でも深夜まで友だちと通話をしながらパソコンでシューティングゲームをよくしています。スマホのゲームに課金をするのもしょっちゅうです。 一方、私はそこまでゲームが好きというわけではありません。たまに遊ぶぶんには楽しいと思うのですが、1時間くらい遊べば満足します。また、スマホのゲームに課金したことも、したいと思うこともありませんでした。 ゲームに対する考え方で溝が生まれるある日の夜中12時ごろ、私が寝ようとしたときのことです。「うわー! やられた!」と、リビングでゲームをしている夫の声が寝室まで聞こえてきました。さすがにうるさいと思い、「もうちょっと静かにしてね」と夫を注意。そのときは、申し訳なさそうに謝ってくれたのですが、10分ほど経つと元通りに……。ゲームの勝敗に気を取られ、自分の声のボリュームがわからなくなってしまうようでした。 また、夫は「スマホゲームが楽しい」ということをよく話していました。課金しながら楽しんでいることも知ってはいましたが、なんと、毎月1万円も課金していたのです。それから、夫がスマホゲームに課金をしたことがわかるたびに、私は「また課金したの!?」と夫に言うように。すると、次第に夫は私の前でスマホゲームの話をしなくなりました。 夫婦関係がギクシャク…夜になると私は夫がゲームに没頭する声にイライラし、夫は私に何か言われるのが嫌でスマホのゲームの話をしない……。喧嘩とまではいかないものの、夫婦関係は明らかにギクシャクしていました。私は「このままでは夫婦関係がより悪化してしまうのでは」と思い、意を決して自分の考え方を変えてみることに。 そして、夫に頼んで私のゲームアカウントを作ってもらい、夫がプレイしているゲームを始めてみることにしました。夫の趣味に寄り添ったら、何か考え方が変わるかなと思ったのです。実際にゲームをやってみると、私には少々操作が難しかったですが、何となくおもしろさはわかりました。また、友だちと協力プレイすることで強くなるので、みんなの時間が合う深夜に遊びたいという気持ちも理解できるようになりました。 このことで、私は夫の趣味を理解できるようになり、次第に夫婦関係も元通りに。もちろん、夜に大声を出さないようにすることと、課金は家計にダメージを与えない範囲内にしてほしいということは引き続き伝えています。私が夫の趣味を理解できたからということもあるのか、夫は声を抑えながらゲームを楽しむようになり、私自身も夫があらかじめ決めた金額を課金するぶんには許容できるようになりました。 ゲームは、夫にとって大切な趣味。しかし、私にとってはただの暇つぶし程度の物。その価値観の違いが夫婦の溝を生んでしまいましたが、私が「ゲームも1つの趣味だと理解する」ことで、夫も変わっていったように思います。怒ってばかりではなく、理解することが解決にも繋がると感じた出来事でした。 著者/浅野みん作画/かたくりこ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2022年11月05日中高時代、反抗期がなかった私多くの若者が反抗期を経験する中高時代、私には反抗期が訪れませんでした。今思えばそれは、親との関係性が緊迫していて、安心して反抗できるような安定と信頼感のあるものでなかったことによると感じます。当時、父と母の関係は良くありませんでした。共働きだったわが家では、母は都内でのフルタイムの仕事から帰ってくると仕事着のまま腕まくりして夕食を作ります。このときの母の機嫌はたいてい悪く、皆が母の機嫌を伺ってビクビクしている状態でした。父は家族に対して冷淡で拒絶的。母はそれに対して常に愛情や絆の確認を求めている感じで、このやり場のない母の愚痴は娘の私に向かいました。私は母の感情のはけ口のようにされていたわけですが、当時母に抱き込まれすぎていた私にはその自覚がありませんでした。「弱々しくてかわいそうなお母さんを私が守ってあげなければ!」と、母のための小さなナースやナイト(騎士)のようになっていたのです。中学生の頃、庭先で母の首を締めようとする悪夢を見ましたが、何かとんでもないものを見てしまったと恐怖した私は、この夢のことを必死に忘れようとしました。私はなんて血も涙もないひどい子なんだと…。親が、成長途中の子どもが安心して反抗できるだけの自立した強さを持っていない。このような状況で、私に反抗期が来るはずがありませんでした。ルーズソックスに茶髪が全盛期だった当時、私はルーズソックスを履くことも髪を脱色することも、母を「クソババア」と罵ることもなく、極めてまじめな優等生として中高生活を終えました。私が「悪い子」になったりしたら母がどれだけ動揺するかと思うと、怖くて何もできなかったのです。大学入学後、世界が広がって… 親への激しい拒絶大学入学後、私は校則の厳しい中高一貫の女子校の環境から解放されて自由な環境に身を置くようになり、一挙に生きる世界が広がりました。恋人もできたりして、ようやく親と学校の勉強以外の世界に居場所を感じるようになると同時に、母の私への執着や束縛を生理的に受け入れられないほど気持ち悪く感じるようになりました。母は、私が大学をさぼった日などは、私をつかまえて半日でも話につきあわせ、陶然とした顔で「ああ、こんな時間がいつまでも続けばいいのに。このまま一生一緒に暮らそうよ」と言うのです… そう言われた瞬間には背中にぞわーっと悪寒が走り、吐き気を覚えました。これからの新しい人生を控えた若い女の子をつかまえて、どれほど異常なことを言っているのか自覚がないんだろうか…。母はだんだん私に対する家庭内ストーカーのようになり、出かけていると今どこにいて誰と何をしているのか、いつ帰るのかと、何十回と電話をかけてくるように。帰ってきたら帰ってきたで家の中で私を追い回して、夜中の2時3時でも話しかけてきます。私は母から逃れたい一心で家出をし、一時期、母からの電話を着信拒否して、当時つきあっていた人の下宿に転がり込んでいたほどでした。「安心して反抗できる関係性」は大事今となっては、私は母に「安心して反抗できる相手」でいてほしかったなあと思います。反抗というのは、「この人はちょっとぐらい攻撃しても崩れないぐらい強い」という信頼、「この人になら甘えを攻撃という形で出していい」という安心がなければ成り立たないものだと私は自らの経験からも思います。反抗期は親にとってはちょっと怖いものでしょうし、程度にもよるとは思うのですが、反抗期が来たらむしろ「私は子どもから信頼され甘えられている、子どもは健全に順調に育っているし、親子の関係性も健全だ」と思って安心してもいいのかもしれません。文/宇樹義子(監修・鈴木先生より)神経発達症の二次障害である反抗挑発症は周囲の無理解や保護者の過干渉からくることが多くみられる傾向がありますが、今回のケースは大学に入学後に母親の過干渉が起因となり、家出までした反抗につながってしまったのでしょう。小学生で少し早い反抗期と心配される親ごさんがいますが、適切な手段を講じないと反抗挑発症という二次障害に陥っている場合が少なくありません。それを放置するとさらに素行症という二次障害へ進展していきます。父親にASD傾向があり家族に対して冷淡、母親にADHD傾向があり父親からDVを受けたり子育てを一切任されたりされている、といったケースをみることがあります。そういう場合、母親がカサンドラ症候群となってうつ状態になっている場合が少なくありません。宇樹さんが、弱弱しく見えたお母さまの気持ちをカウンセリングのように傾聴し、ナイトのように救ってあげたことでお母さまのうつ病への進行を防いだのだと思います。
2022年10月01日女性の更年期は誰もが知っていますが、男性にも更年期があることはまだあまり知られていないのではないでしょうか。「最近、夫がいつもと違う」「夫婦関係がぎくしゃくしている」と感じたら、夫の更年期が原因であることも。そこで、泌尿器科医でありメンズヘルスにも詳しい窪田徹矢先生に「男性更年期」について聞きました。教えてくれたのは…監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。★関連記事:「身の危険すら覚えた…」物腰柔らかだった夫が豹変! もしかしたら男性更年期障害?【体験談】男性更年期とは?男性ホルモンが低下する時期日本人女性の閉経年齢の平均は50.5歳とされ、更年期は閉経年齢の前後5年、一般的には45歳~55歳といわれていますが、男性はどうなのでしょうか。「女性ホルモンは急激に分泌が減りますが、男性ホルモンはゆっくり、少しずつ減っていくのが特徴です。30代後半から減り始め、40代、50代にかけて減っていきます。ただし、これには個人差があって、例えば運動を定期的におこなっている人や肉体労働をしている人などは筋肉量が多いため、男性ホルモンが維持されやすいことがわかっています。クリニックに相談に来られる方は40代後半から60代前半くらいまでの方が多いです。男性更年期は、働き盛りでストレスが多い時期と重なります」(窪田先生)。男性更年期の症状は?「精神」「体」「性機能」が変化男性ホルモンが低下すると、どんな症状が表れるのでしょうか。「男性ホルモンのテストステロンは、大きくは丈夫な筋肉・骨を作る性機能を高める認知機能を高めるといった働きをします。ですから、テストステロンが減ると性機能の低下性欲低下記憶力、集中力、モチベーションの低下精神不安定(うつ、イライラなど)肥満骨粗しょう症発汗、ほてり疲れやすくなる不眠といった症状が見られます。ただし、その度合いや感じ方は人それぞれです。テストステロンが落ちても症状を感じない人もいます」(窪田先生)。症状は改善できる?メンズヘルスを扱う医療機関で相談を窪田先生によれば、例えばうつっぽい症状があって心療内科や精神科へ行ったものの、改善できずに悩んでいる男性は多いと言います。「正真正銘のうつと、うつっぽい症状を混同される方は多いですね。ただ、自分でその違いを見極めるのは難しいです。まず心療内科などで相談するのは良いのですが、しばらく通院しても改善されない場合は違う原因を考えたほうが良いでしょう」(窪田先生)。40代以降の男性なら、男性更年期の可能性もあるということですね。「そうですね。メンズクリニックを標榜している医療機関に相談してみると良いでしょう。診察は問診と血液検査をおこない、テストステロンの数値を調べます。保険診療で薬を出すことも可能なので、気軽に受診してみてはいかがでしょうか」(窪田先生)。まとめパートナーは、男性更年期症状に当てはまる項目はありましたか。症状が出ていても、自分では気付いていないことも多いもの。客観的に見ている妻だからこそできることがあると思います。気になることがあれば、メンズヘルスクリニックの受診を勧めてみてはいかがでしょうか。取材・文/岩崎みどり(50歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2022年07月06日慣れない育児に取り組み「パパ業・ママ業」に一生懸命になりすぎて、いつの間にか「夫と妻」であることを忘れていました。そんな私たち夫婦が、夫婦関係を見直すきっかけになった言葉があります。産後、夫婦喧嘩が増えた出産後、授乳による睡眠不足や慣れない育児による疲れから、ささいなことで夫婦喧嘩が増えたと感じる人も少なくないのではないでしょうか。かく言う私もその1人でした。 食事やお風呂、就寝の時間など生活のすべてが子ども中心で回っているのに、夫が今までと変わらずマイペースに過ごしていると、ついイライラしてしまうことが増えました。 「夫が1番、子どもが2番」そんな私が人から聞いた、目からウロコの言葉があります。それは「夫が1番、子どもが2番」というもの。 子どもはいずれ親から離れて巣立って行きますが、夫は老後も一生添い遂げるパートナーです。「子どものことばかりを優先して夫婦関係をないがしろにするのではなく、愛する夫への思いやりも忘れないようにしましょう」というメッセージが込められた言葉でした。 「パパとママ」であり「夫と妻」その言葉を聞いてから、私は自分の態度や姿勢を反省しました。子どもを優先するあまり、愛する夫との関係をこじらせるなんて……ということに気づいたのです。私は「ママ」である前にこの人の「妻」だったんだ、ということを思い出しました。 そして、夫の気持ちを思いやることの大切さを再認識した結果、夫も徐々に私の気持ちを汲んでくれるようになり、以前よりも絆が深まったように思います。 「夫が1番、子どもが2番」というのは極端な表現で、実際の生活では子どもを最優先にせざるを得ない場面が多々あると思います。そんなとき、私は「夫も子どもも1番」だと考えます。そもそも家族は順位をつけるものではなく、みんなが大切な存在です。そんな当たり前のことを忘れかけていた私にとって、この言葉は大きな救いになりました。 イラスト/(c)chicchimama著者:岩崎薫1年間の不妊治療を経て妊娠・出産。2歳の男児を子育て中。現在は印刷会社の人事部で時短勤務で働く。第2子の妊娠を目指して不妊治療中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年06月14日多くの人が直面する親の介護問題。時間だけではなく、お金までかかったらたまったものではない。親の介護のコツは親のお金で行うこと。専門家が解説するーー。「“人生100年時代”といわれています。親の介護期間が長くなれば、そのぶん介護費用の負担も増加します。子どもが親の介護で苦しまないためにも、原則“親の介護は親のお金を使う”と決めておくことです。そうすれば、介護破綻を防ぐことにつながります」こう語るのは、『親の介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)の著者で、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さん。「2021年度 生命保険に関する全国実態調査」(生命保険文化センター)によると、在宅介護にかかる自己負担額は、月平均で4万8,000円。施設介護の場合だと、月平均12万2,000円もかかるという。また、同調査における介護期間の平均は5年1カ月。全体の17.6%の人が「10年以上」介護をしているというから、長期化のリスクにも備えなければならない。「親の介護費用を過度に負担したことで、子どもの教育費などにも影響を及ぼし、夫婦関係がギクシャクしてしまうケースも少なくありません」(太田さん・以下同)そこで太田さんに、世話をする子どもが損をせずに、親のお金で介護費を確保するための5ステップを指南してもらった。【1】親の財産を把握する「介護費用というのは、“いくらかかるかではなく、いくらかけられるか”が大事。そのためには、親の懐ろ事情を事前に知っておくことがとても重要となってきます」(太田さん・以下同)そもそも、親がどれだけお金を持っているか。ほとんどの子どもは知らないという。「親の年金額、預貯金、株、不動産、どのような保険に加入しているか、さらに借金の有無などを知っておくことで、どんな介護ができるか見えてきます」別居している子どもの場合、親が住民税課税世帯か非課税世帯なのかさえ、把握していないケースが多いそうだ。「もし非課税世帯であれば、医療費や介護費などの負担が軽減されます。ぜひ、親が元気なうちに財産の状況を聞いておきたいですね」しかし、普段からコミュニケーションが取れている親子なら聞きやすいが、そうでない親子も多い。子どもから突然お金のことを聞かれたら、怒りだしたり、戸惑ったりする親もいるだろう。「保険の話をきっかけにするのが有効です。たとえば、“私、〇〇という保険に入ったんだけど、お父さん(お母さん)はどんな保険に入っているの?”と聞いてみる。自分の情報を開示しながら、話を切り出せば、会話がスムーズになります。話の流れで、徐々に年金や預貯金の話に広げていく」また、親の確定申告を代わりにやることで、通帳や保険内容などをチェックすることもできる。もちろん、親に介護のことが心配だからと伝えて、ダイレクトに聞いてみるのも手だ。月々の年金額も含めた親の懐ろ事情が把握できたら、月にどれだけ介護に対してお金を使えるか、見えてくる。【2】代理人カードを作る要介護状態になれば、親は気軽に銀行に行けなくなるだろう。買い物や公共料金の支払いなど、日々の細かい支払いを肩代わりしているうちに、大きな負担になってしまうことも。「年金が振り込まれる親の口座のキャッシュカードをもう1枚作りましょう。これは本人以外の親族でもお金を引き出せる『代理人カード』と呼ばれるもので、多くの金融機関が対応しています。ただし、口座名義人が申請して作るものなので、親と相談したうえで、親が元気なうちに金融機関に同行して作っておきましょう」親のために使うお金は、親の口座から引き出したもので払おう。【3】「預かり金」の活用を検討する親からまとまったお金を預けてもらう方法もある。「たとえば、親の定期預金500万円を解約して、将来介護費用として使用するための“預かり金”として、新たに子ども名義の口座を作ります。その際、親子間で“覚書”を交わす。預かり金であれば、贈与税はかかりません。介護が始まったら、その口座から費用を出金する。親が亡くなった時点で残金があれば、そのお金は相続財産となります」相続や税金のトラブルを防ぐためにも、介護にかかった費用の明細と領収書は必ず残しておこう。【4】任意後見人契約を検討する本人に代わって財産管理や介護契約などを行うことができる「成年後見制度」というものがある。「この制度は、裁判所が後見人を選任する『法定後見』と、本人(親)が成年後見人を指名して契約する『任意後見』に分類されます。後者の『任意後見』は本人の意思によって決めることができるので、親が子どもを指名できます」親が元気なうちに、任意後見契約を結んでおけば、将来的に認知症になってからの財産管理や契約などをスムーズに行える。一方、「法定後見」の場合は、親の判断能力が低下したときに、成年後見人が必要と感じた親族らが申し立てを行って、裁判所が後見人を選任する。「必ずしも配偶者や子どもが後見人になれるわけではなく、面識のない弁護士や司法書士といった第三者がなるケースが多いようです」親の口座から介護費用を引き出したい場合でも、第三者の後見人にいちいちお願いして判断を仰がないといけなくなるという……。【5】地域包括支援センターに事前に話を聞く最後は、親が要介護になっても慌てないための情報収集!「はじめて介護をすることになると、不安や疑問、わからないことだらけです。各自治体には高齢者とその家族が気軽に無料で相談できる『地域包括支援センター』を設置しています。事前に親の住む地域にあるセンターに連絡して、親が要介護になったら“どんな介護サービスを利用できるか”“費用の軽減制度は?”など、介護に関するさまざまな情報をリサーチしておく。そうするといざ介護となっても慌てずに準備できます」長期化する介護期間を乗り切るためにも、親の介護は親のお金で賄う時代なのである。
2022年05月20日■前回のあらすじ過保護な親に対して疎ましく感じていた香菜。そんなとき趣味のゲームのオフ会があることを知るのだが、未成年の参加条件には「親の許可」が必要で…。 >>1話目を見る 【娘side STORY】その日、私は感情がごちゃまぜになった状態で眠りについたのでした。次回に続く(全7話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・上坂シュウ/イラスト・ 深白(アトリエPP)
2022年05月14日【娘side STORY】リアルでは会ったことがないけれど、仲良しのゲーム仲間の「あまちー」からゲームのオフ会があるという連絡が入りました。しかし、未成年には参加条件があって…。過保護のうちの親がオフ会参加に許可をくれるとはとても思えず…。私は頭を抱えるのでした。次回に続く(全7話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・上坂シュウ/イラスト・ 深白(アトリエPP)
2022年05月13日2019年~2021年にかけてウーマンエキサイトで連載され、多くの読者が感動に包まれた 「親に整形させられた私が、母になる」 は、著者であるグラハム子さんが自身の体験をもとに描いた作品。この連載を新たに再構成し、書籍化した「親に整形させられた私が母になる エリカの場合」が発売になりました。中学校を卒業した春休みに、主人公エリカが整形する衝撃的なシーンから物語は始まります。そこからつづられる過干渉な母親と、母に翻弄される娘のエピソードは痛々しいながらも、現在子育てをしている母親たちから熱い支持を集める作品となりました。そんな書籍版の魅力を、今回はご紹介したいと思います。■母の言うことだけを聞いていれば幸せになれるの?エリカは、母とふたり暮らし。初めて母から自分の容姿を指摘されたのは、小学校低学年のことでした。「一重でかわいそうに…。中学卒業したら整形させてあげるからね」。いつだって母は、自分の理想通りに育てようとするのでした。エリカは、母が自分の意思を否定することに悲しさを感じてはいましたが、「母が私のために考えてくれたことなのに、それを嫌がる自分はわがままだ」と思うようになり、いつしか希望も言えなくなるのでした。■私、母と離れたい…しかし、エリカは成長するにつれ、母がほかの家庭の親と「違う」ことに気付いていきます。たとえば高校3年生のとき。ある日、友だちが「美容師になりたいから大学には進学しない」と言い出します。せっかく進学校に入ったのに…と、友だちの選択が理解できないエリカ。さらに、それを聞いた先生から「子どもが自分と向き合って一生懸命考えたのなら その子の人生だもの」と言われ、愕然とするのでした。「その子の人生」って…? エリカが「お母さんと離れなきゃ」と初めて思った瞬間でした。その後、エリカは大学に進学。母と離れるため自宅から通えない大学を選び、下宿することに。しかし、母の「陰ではみんな(太っているエリカを)見下してる」という言葉を信じ、過度なダイエットにのめり込んで摂食障害になってしまいます。過食嘔吐を繰り返し苦しむエリカ。なぜ、自分はこんなに生きづらいのだろう? 母の「エリカのため」という言葉を信じて自分を押し殺して生きてきたけれど、本当にそれは私のためだったの? そして、エリカは気付きます。私は整形代なんて出してもらうより、母に「どんなあなたでも好き」と言ってほしかったんだ、と。■大人になっても自分を変えられる!社会人になり、結婚まで考えられる恋人ができたエリカ。ある日、彼から「白黒ハッキリつけたいタイプなんだね」と価値観の違いを指摘されます。そこで「ひょっとして私の価値観って人とズレてるのかも?」と思ったエリカは、白黒思考について検索。そして、この思考のクセが自分の生きづらさの原因になっていることに気付き…。苦しい想いに何度も押しつぶされそうになっていたエリカが、自分の力で「こうありたい自分になっていくんだ」と自然に思い至る描写は、清々しい感動を運んでくれます。そんなエリカの姿に「大人になっても自分を変えられるんだよ」というグラハム子さんからのメッセージがひしひしと伝わり、読んでいる側にも不思議と力が湧いてくるようなシーンとなっているのです。■自分の親子関係に気付きをくれる子どもにとって母親は誰よりも影響を受ける大好きな人物。だからこそ「しっかり育てなきゃ」とプレッシャーを抱え、正解のない育児だとわかっていながら「これでいいのか」と日々自問自答してしまう母親も多いはずです。エリカの母がしていたことは結果的に彼女をひどく追い詰めてしまいました。しかし、当の母は自分のしていることが最善のことだと信じて疑わなかった。つまり、親子関係にはそんな価値観の違いが生む危うさがあるのです。自分が我が子に良かれと思ってしていることは、子どもにとっても良いと思えるものなのか。この物語が決して他人事だと思えず、そんなふうに自分と子どもの関係、自分と親の関係を思い起こさせるものだからこそ、エリカと同じような経験をした人だけにとどまらず、多くの人に愛される作品なのだと思います。■グラハム子さんにインタビューウーマンエキサイトでの連載、そして再構成された書籍を描き上げたグラハム子さんにインタビューしました。――前半はエリカの心情が痛いほど伝わってきて、苦しくなりました。グラハム子さんご自身もエピソードを描く際、苦しい思いをされたのではないでしょうか?そうですね。過去の自分を思い出しながらの執筆だったので、今まで蓋をしていた感情と向き合う作業は苦しいこともありました。ただ後半になってくるにつれ、過去と向き合う→納得がいくまで思考する→昇華するような感じで、漫画の進展とともに、私自身もどんどんレベルアップしていく感じがしました。――母親になってから、当時のお母様の気持ちを理解できた部分はありましたか?それが、逆なんです。母親になってから、母の気持ちに疑問を抱くようになりました。私にも子どもが産まれ、無条件で愛していい存在ができました。そのとき初めて「あれ? 無条件に愛するってどういうことだ? 私の知らない感覚だ…」と悩みはじめ、母の価値観に疑問を持てたんです。それまでは母の価値観は概ね正しく理解できると思っていました。なので今は母の価値観も、自分の価値観も両方頭では理解できている状態です。実践しているのが自分の価値観です。――母親と距離を作り、20代で自分を変えていくのはすごく勇気のいることだったと思います。その過程で支えとなったものはありますか?社会人になって、社会的・経済的に自立できたことが大きいです。「私はもう母を必要としなくても生きていける。母に従わず生きて良い」と思えることは、心の支えになりました。あとはやっぱり友人や恋人など周りの人たちの存在ですね。たとえば私が仕事で固い職を辞めフリーターになったとき、いろいろ言ってきたのは母だけでした。友だちや恋人は「仕事がなんであれハム子に変わりはない」という感じで変わりなく接してくれて、それにすごく支えられました。――ウーマンエキサイトでの連載終了と同時に今回の書籍がスタートされたかと思います。ウーマンエキサイトでの連載時からの心境の変化や書籍執筆で意識されたことはありますか?ウーマンエキサイトさんでの連載時は、0から生み出す作業だったので、毎日苦しみながら描いていた気がします(いい意味で、です!笑)。その分、感じた感情の原石そのままというか、荒削りですがありのままの心情を書けたと思います。「自分自身の心を発掘・実験・考察」という感じ。逆に書籍は連載をさらに良くするための再構成だったので、読み物としての読みやすさや構成力はグッと上がった気がします。一度感じたことを再認識し、人にわかりやすく伝えるという作業は「まとめ・昇華」という感じでした。どちらも描いている間はすごく充実していました。――最後に母子関係に悩むママたちにメッセージをお願いします。今まさに悩んでいる人もいると思います。でも「悩みはじめた」ということは着実にゴールに向かっている証です。だって、スタートしていなければ悩むことすらできません。だから大丈夫です。ゴールはひとそれぞれ違います。人や世間の意見に翻弄されず、自分なりのゴールを見つけられれば良いんです。って、なんだか偉そうにすみません!笑 とにかく、大人になってからでも人は変われるよ、大丈夫だよ、と伝えたいです。 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 中学を卒業した春、エリカは母に整形をすすめられた。外面ばかり気にして、理想の娘像を押しつけていく母。容姿も友達も進路も性格もすべて母の理想に押し込められて、息苦しさを感じながら生きてきたエリカはついに心が擦り切れて、摂食障害になってしまう。母の呪縛から逃れて、幸せを手に入れるまでのサバイバルの記録。 【書籍の元になったお話】 『親に整形させられた私が、母になる』 中学を卒業した春、母に突然言われた一言ーー。「整形しましょう」そんな衝撃的な一コマから始まる「親に整形させられた私が、母になる」は、作者であるグラハム子さんの実体験が基となっています。実の親子だからこそ難しい、離れたくても離れられない複雑な関係性が詳細に描かれた今作は、多くの読者の反響を呼び大ヒットとなりました。
2022年04月11日今回は保育士の中田馨さんが、お友だち関係でやりがちなNGについて教えてくれました。「さて、どこまで親が介入するべき?」の疑問に答えてくれています。 こんにちは。保育士の中田馨です。私は0~2歳児が対象の保育園を運営しています。日々、子どもたちと過ごしていてよくあるのがや「お友だちとのケンカ」です。相手がいることですので「さて、どこまで親が介入するべきか?」と悩むところだと思います。今回は、低年齢児の子どもたちのお友だち関係についてお話しします。 「お友だちとのケンカ」にすぐ口を出すのはNGお友だちとのケンカ。保育園でもあるあるです。自分の知っている言葉を並べて、顔中真っ赤にして一生懸命言い合っている子どもたちを見ていると、かわいくてしょうがないのですが、きっとママたちからすると慌ててしまう場面かもしれませんね。 基本的に、相手にケガをさせてしまうような行為をしなければ「見守る」でOKです。何かあったときにすぐに手を差し伸べることができる距離で見守りましょう。一生懸命自分の気持ちを出してしまえば、あら??と言うくらいスッキリして、また2人で遊びだすなんてことはよくある姿。子どものケンカは、慌てずドーンと構えてみてください。 意外にも「あ!普段私が言っていることをマネしてるわ!」なんて自分自身の反省につながることもあったりしますよ。(私が娘と息子のケンカのときに、よく反省していました…) 年齢別に解説!親はどこまで介入すればいい?お友だち関係で悩んでしまうのは「親がどこまで介入すればいいか?」です。低年齢の子どもだと、ほぼすべての場面で親の介入が必要になります。例えば、1歳ごろの子どもはまだ自分の気持ちを言葉にして伝えることができないので、叩いたり噛んだりしてしまうことがあります。そんなときは、それをさせないように親が介入しなければいけません。2歳を過ぎると、言葉で伝えることがだんだんできるようになってくるので、叩いたりすることが減ってくるでしょう。そうすると「そばで見守る」程度でOKになってきます。 また、介入の頻度は、相手の親御さんのタイプや関係性にもよるでしょう。気心が知れていて「子どもはケンカしてなんぼよ!」なんてタイプの方なら「ケガしないように見守る」でOKですし、そうでなければすぐに介入した方がいいでしょう。ご自身の子育ての考え方はあると思いますが、お友だち関係は相手があることですので、相手の考え方にもよりそう必要も出てきます。 「お友だちと仲良く遊ぶ」ことはとても大切なこと。しかし、ケンカをして喜怒哀楽の感情を沸き立たせるという経験も大切なことなんです。子どもがお友だちとケンカをしていたら、まずは見守りながらどんな状況なのかを把握してみましょう。相手の親御さんのタイプや関係性を考慮しながら、介入の仕方を見極めてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年02月14日中学卒業と同時に母親から「整形しましょう」と言われたグラハム子さん(作中はハム子)の半生を綴った 『親に整形させられた私が、母になる』 が、11月19日に最終回を迎えました。読者の方からも次々と「同じような体験をして苦しんでいる」「どうやって克服したの?」「親との付き合いはどうしてるの?」「幸せになれたの?」とコメントが寄せられました。大反響となった本作の執筆を終えたばかりのグラハム子さんにインタビューさせていただきました。現在の心境や現在のお母さんとの関係など裏話をお伝えいたします!≫未読の方はこちらから! 『親に整形させられた私が、母になる』 「あなたのために」よくこの言葉を使う母。そんな母が中学を卒業した春に、「整形しましょう」と言いだす。教育熱心で、何でも良いものを与えてくれる母。「母は私のためを思ってやってくれているのだから」と、不満に思ってしまう自分が悪く思えてしまい…。■特別企画!グラハム子さんインタビュー―― 連載を終えて今の感想や長かった連載についてどう思っていますか?最後まで描き上げることができて、今はホッとした気持ちが大きいです。最後まで読んでくださった皆さま、この話を描くにあたり支えてくださったウーマンエキサイト担当さま、本当にどうもありがとうございました!―― お母さんとの関係については、連載の中で「絶縁するか許すか」という話がありました。記事の中でベストなグレーを見つけたとあります。現在のお母さんとの関係はいかがですか?けっして仲良くはないし、かといって悪くもないです。年に1、2回数時間程度しか会わないので、会う時は「苦手だけど恩もある以前の上司と、久しぶりの再会」的な(笑)。仕事のような感覚です。会っている最中は穏便に過ごします。でもやっぱり心が疲れるので、行く前か行った後は自分にご褒美をあげます。欲しいものを買ったり、ちょっと良いレストランに行ったり。「それなら会わなきゃ良いのに…」と思う方もいるかもしれませんが、私的に絶縁はまた別のストレスを感じてしまうんですよね。今のところ、この付き合い方が私にはまあまあ合ってるのだと思っています。でも未来はもしかしたら変わっているのかもしれません。「絶対にこの関係性だ!」と決めつけすぎず、自分の成長に合わせてしなやかに変わっていくのだろうと思っています。心は通じ合わないけれど、私にとってはたった1人の大切な母です。―― 実母に育てられた自分の人生と、母になった自分の人生、どちらも経験した上で、グラハム子さんにとって「母親とは」どんな存在ですか?私にとって実母は「過去に最重要人物だった人」です。ただ、今はもう最重要人物ではありません。きっと今我が子たちにとって私は最重要人物なのだと思います。―― 「『子どものため』と言いながら私自身の承認欲求を子どもで満たそうとしてしまっているかもしれない」といった親視点のコメントが寄せられました。親になってあらためて抱える葛藤などがあれば教えてください子どもで満たそうとする───そんな感じだと思います。親自身が満たされておらず、歪んでいるからこそ、子どもを使ってしまうんだと思います。また、それには時代背景もある気がします。私の母が生きた昭和の時代は今よりも「世間的が何よりも大切」「良い学校に行き安定した職に就くことが幸せ」という時代だったのだと思います。そんな要素が複合的に絡み合い、このような子育てになったのではないでしょうか。私も親になり、子育てで悩んだり葛藤したりすることはあります。ただ、いつも『親と子は別の人間』『子どもの人生は子ども自身が築いていくもの』と心に刻んでいます。―― 「読みながら共感するところが多くて涙が止まらない」といったコメントが数多く寄せられています。親との関係で苦しんでいる方に向けて、グラハム子さんが伝えたいことはありますか?苦しいですよね…。ただ、自分の苦しみが親との関係にあることがわかっているなら、もう大丈夫なんじゃないかなと思います。あとは自分なりの方法で前に進めば、きっと良い方向に進んでいくはずです。大丈夫です。この話が読んでくださった方の何かのきっかけになったり、心の支えや浄化になってくれたのだとしたら、それはとても嬉しいです。―― グラハム子さんにとってコミックエッセイとはどんな存在ですか?人生ではじめてコレだ! とピンと来て、人と比べずに夢中になれたのが「コミックエッセイを描くこと」でした。28歳の時でした。出会えて良かったです。生きる上での活力となりましたし、夢中になれる経験は大切だと実体験できました。現在は自分とコミック(仕事)との心地良い距離を掴めて、楽しんで描けています。―― 読者の方から「ハム子さんは、今幸せになっていますか?」というコメントが寄せられています。そんな読者の方に向けてメッセージをお願いいたします。そんなコメントが…! ありがとうございます。じつはこの話はリアルタイムではなく、少し前の話なんです。漫画中に出てくる長男は現在小学生になりました。下の子も産まれ、いま幼稚園児です。幸せです。毎日穏やかに過ごしています。普段はギャグ漫画(『美淑女戦隊 オバサンジャー 困った姑・夫を浄化する!?』KADOKAWA)なども描いていたりもするので、他の作品もぜひぜひ。私が人生を楽しんでいるのが伝わるかもしれません。私が生きてきた過去は、もう私を傷つけるものではありません。私の心を大きく広げるものとなりました。【グラハム子さんのその他の作品はコチラ】▼困った姑・夫を浄化する!? 美淑女戦隊オバサンジャー
2021年11月19日■前回のあらすじ友だちに誘われ息子の駿介が入った地元のサッカークラブ。思い切り身体を動かせるのは良いけれど…。 >>1話目を見る そんなある日…。私たち3年生のママたちはとても仲が良く、特に透くんを1年生からチームに入れていた美加さんはまとめ役的な存在で、みんなから信頼されています。 私がサッカークラブについて「親の負担が大きい」と感じているのには、あるきっかけがありました。次回に続く(全11話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ なせもえみ イラスト・ ユキミ
2021年10月27日結婚式ではあんなに仲良しだったのに、気づいたら「仮面夫婦」と呼ばれるようなピリついた関係になっていた夫婦は周りにいませんか?一方で、手を繋ぐことはほとんどないけれど、日頃から互いを信頼していることが分かるような、穏やかで笑顔が絶えない素敵な夫婦もいます。その違いは何でしょうか?そこで今回は、仲良し夫婦に「絶対にしない」と決めたコトについて聞いてみました。1:朝帰りはしない「妻から何かを言われたわけではないですが、朝帰りは自分のなかで“絶対にしない”と決めています。浮気の心配をされたくないのもありますが、妻は日頃から子育てを頑張ってくれています。なので仕事後は接待があっても、必ず10時までに帰るように心がけているんです」(34歳男性・Kさん)言葉には出さなくとも、相手を思いやる姿に感動しますね。そんな彼の優しさを見ているからこそ、奥様も「子育てに関しては頼りがいがある」と話してくれました。2:乱暴な言葉遣いは避ける「うちの夫は、絶対に乱暴な言葉を遣いません。夫の前に付き合っていた男性は12年くらいの仲でしたが、次第に私のことを“お前”と呼ぶようになりました。話し方もきつく、対等に話せる感じがせず…。結局お別れしました」(38歳女性・Yさん)緊張感がなくなった頃に、言葉遣いとして人柄が出ることもあります。見下しているつもりはなくとも、相手を縛ったり下に見たりするような言動は控えるべきです。夫婦でも同じことが言えるでしょう。3:相手の仕事への口出しはやめる「自営業をしています。僕の仕事がうまくいかず、収入がひどく落ち込んだときも妻は何も言わなかったです。不満や不安は僕と同じくらいあったとは思います。それでも、妻がネガティブな言葉を口にしてきたことはありません。そんな妻を“守りたい”と思い奮起し、今は人並みの生活を維持しています。あの頃、僕を尊重してくれた妻に感謝です」(38歳男性・Dさん)相手が頑張っていることに悪気なく、アドバイスのつもりで口を出してしまうこともあるでしょう。しかし、ここで相手の成長をじっと見守るのも夫婦だからこそできることですね。4:キツい束縛は控える「若い頃は、夫が少しでも男女混合グループで遊びに行けば喧嘩し、仕事中心の生活になると寂しくて泣いてばかりしていました。今思えば、束縛ばかりしていたと思います。でも、歳を重ねるにつれて、怒らなくなりました。夫を信頼しているからこそ、何かあったときに考えればいいかなって。それがよかったのか、今では夫婦円満と周囲から羨ましがられます」(32歳女性・Aさん)キツい束縛は、相手の心をかえって離してしまうのかもしれません。家族内のルールはほどほどにするのが、お互い一緒にいて心地いいと思えるポイントなのでしょう。以上、仲良し夫婦が「絶対にしない」と決めているコト4つでした。長年一緒にいることで紡がれた強い絆は、周囲から見ても素敵な関係!最近夫婦関係に悩んでいるなら、まずは仲良し夫婦の真似から始めてもいいでしょう。©Shestock/gettyimages©Oliver Rossi/gettyimages文・東城ゆず
2021年10月16日いま付き合っている彼との将来を考えるなら、彼氏の親のことも考えるものです。直接関わり合うことは多くないとは言え、将来の夫のパートナーとしてよい関係は築いていくべきでしょう。そこで今回は「彼氏の親に気に入ってもらうための方法」を紹介します。■ 甘えるときは甘える「ごはん食べていくかい?と聞いて、元気で無邪気に『お願いします!』と甘えてくるようなお嫁さんをとってもらいたいと思ってます。甘え上手な子のほうがかわいいでしょう」(50代女性/ケアマネジャー)甘え上手な女性がかわいらしいという意見が聞かれました。彼氏の親御さんに気もお金も遣わせては失礼にあたるかと思い、つい遠慮しそうなものです。しかし時には、思いっきり甘えてもよいみたいですね。甘えるのと依存は違うということを肝に銘じておきつつ、甘えるべきタイミングには彼氏の親に甘えさせてもらうようにしましょう。■ 素直になる「息子のお嫁さん、有名な大学を卒業していて博識なんですよね。でも家に来たときの『できる嫁アピール』が正直うっとうしくて……。かわいげがないから、もっと低姿勢であってほしいです」(60代女性/専業主婦)よく思われたいがために、ついつい自分をできる女として一生懸命にアピールしてしまう人がいます。しかしアピールしすぎてしまうと、彼の親御さんからは煙たがられてしまうかもしれません。自分をよく見せようと必死になるよりも、自分のできない部分をさらけ出すように素直になったほうが、彼親からは好かれるようです。■ 清潔感と家事力を意識する「不潔っぽい子だと、息子がかわいそうだと思ってしまいます。服装はもちろん、お化粧も節度を持った子がお嫁さんに来てくれることを願ってます。あとは、家事ですね。一通りできる子でないと、やっぱり息子がかわいそうで……。家事を分担するためにも、女性にはある程度家事力がほしいと思ってしまいます」(50代女性/総務)服装やお化粧でも、清潔感というものが滲み出てしまうものです。清潔感があふれる女性でいるためにも、彼親に好かれるようなナチュラルメイクと露出を控えた正統派ファッションを勉強しておきましょう。■ 自分をいったん見直してみて彼氏との素敵な未来を手に入れるために、彼氏の親との信頼関係の構築にも力を入れていかなければなりませんよね。彼氏の親ウケを狙うためにも、いま一度自分の口調や服装、メイクについて見直しておきましょう!(コンテンツハートKIE/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年10月11日ウーマンエキサイトの読者の皆さま、こんにちは。ちょっ子です。みなさんは、お子さんに「親の仕事」についてどの程度、どのように話していますか?私たち夫婦は自営業でデザインやイラスト制作などの仕事をしており、小学生の息子・きゃん太ももちろんそれを知っています。そんな彼がある日、友達と「親の仕事」について話すことがあったそうなのですが…。製作中でまだ世に出ていないものや、うちで制作したことを公表できない案件などもあります。万が一、その情報がきゃん太からうっかり外部に漏れてしまうようなことがあるといけないので基本的に仕事部屋にはきゃん太を入らせないようにして、実際に何を制作しているかは知られないよう気をつけているのです。きゃん太にもそれは日頃から話して理解してもらっていました。なので友達からの問いに対し、彼は…。 デザインの仕事なんて説明が難しく、どう話していいかわからなかったきゃん太。はしょりにはしょって「(何を作ってるかは)言えない」というところのみ、伝えてしまったようです…。「言えない職業って何!?」と、さぞやお友達は不審に思ったことでしょう。おうちに帰って親御さんに「きゃん太くんのパパとママ、人に言えないような仕事してるらしいよ」なんて言っちゃってたらどうしよう…。違うんです!真面目に働いてるんです!怪しい者ではありません!その日は眠るまでずっと、お友達に弁解したい思いがぐるぐると頭を巡っていたのでした…。
2021年10月08日田中圭と中谷美紀が夫婦を演じると聞いて、どんな関係の夫婦かとワクワクする人が多いだろう。しかも、その夫婦が「日本初の女性総理大臣(妻)とその夫」と聞けば、いったい何が起こるのか? と想像を膨らませずにはいられない。原田マハによる同名小説を映画化した『総理の夫』が公開を迎える。田中が演じるのは、妻が日本初の女性総理に選出されたことで、思いもよらぬ騒動に巻き込まれていく主人公・相馬日和。中谷は、日和を深く愛し、信頼すると同時に、強い信念で日本を引っ張っていく女性リーダー・相馬凛子を演じている。久々の共演を果たしたふたりに話を聞いた。――タイトルから非常にインパクトが強いですが、最初にこのタイトルを聞いた時、さらに脚本を読んで抱いた印象、感想などを教えてください。田中:『総理の夫』と聞いて全然ピンとこなくて、自分の(演じる役の)ことだとも思っていなく「俺、何役だろう?」って思っていたんです。脚本を読んで「あぁ! “総理の夫”ってそういうことか!ていうか、僕!?」って気づくくらい、最初はピンときていませんでした。脚本を読んで最初に「おぉっ!」と思ったのが、日和が本当に何もしない主人公なんです。僕はそこがすごく好きでした。なかなかないんですよ、そういう主人公って。普通は何かを解決したり、人の気持ちを揺さぶったり、何かやらかしたりするものだけど、(日和は)何もしない(笑)。そういうのが中心にいて、周りでみんなが動くって、あんまりない形で、「面白そう!」って思ったし、凛子をはじめ、周りのみんなのキャラクターがすごく立っていて。実際、お芝居を一緒にさせていただいてもすごく面白かったし、映像で観たら現場にいた時以上にみなさんがすごく立ってて、よかったなぁって思いました。中谷:タイトルは単純に考えたのは「男性の総理大臣の夫が男性」ということなのかな? と。それも圭くんにピッタリだなと思いましたけれど。(脚本を読んで)ある意味、ファンタジーといいますか、この1年くらいで少し機運が変わってきていますが、脚本をいただいた時点では「どう考えても無理だろう」と。ジェンダー平等という意識がそこまで浸透していなかったので、ファンタジーというか「そんなことあったらいいよね?でも絶対に無理だよね」という意識で読んでいましたが、「働く女性が子供を産み、育てやすい社会をつくる」という、自分では絶対にできないことを凛子が実現しようとしてくれるので、凛子の夢に乗って演じたいなと思いました。『総理の夫』――久々の共演ですが以前、共演された際の印象について、また今回、夫婦役で再共演されてみての印象の変化などがあれば教えてください。田中:女優としての中谷さんは、現場での佇まいだったり、お芝居に対する取り組み方だったりに関して、すごく真面目に取り組まれるというのは、以前の現場でも見せていただいていたし、そこは全然変わらず「さすがだな」というのはありました。ただ、今回はカメラが回っていないところでもお話させていただく機会が多かったんです。基本的には、その(前の現場で抱いた印象のままの)中谷さんなんです。上品で、何かしたら怒られるんじゃないかな? と…言葉は難しいけど若干ビビっていたんですが(笑)、思っていた以上に――といっても、これまでの中谷さんのイメージが壊れることなく――フレンドリーで気さくで、意外と天然なことを言っていたりという“おまけ”の中谷さんの姿を教えてもらえたので、すごく楽しかったです。中谷:前回もとても空気を読んで、ご自分が求められていることを的確にキャッチして、求められていることをお返しするという…。何と言うのでしょう? “余計なことをしない”と言うと語弊があるかもしれませんが、エゴで何かを捻じ曲げようとしない方という印象でした。今回もそれはより強く感じられて、シーンによって、ものすごく気持ちの切り替えをしてくださって、楽しいシーンはとても楽しい空気を作ってくださるし、心のひだを大切に演じるシーンではそういった雰囲気を作ってくださって、ご一緒していてとても楽だったんですね。これもまた誤解が生じる表現かもしれませんが(苦笑)、“人畜無害”といいますか、本当の人畜無害ではないのですが、“気配を消せる”というのか、“愛を乞う人ではない”というのか…何かを証明したり、自分の実力を示して注目を得ようとする方ではないんですよね。ご自身の中で確固たる積み上げてきたものがあるので、そんなに証明する必要がないんでしょうね、とてもフラットな方だと思いました。田中:そうなんですか(笑)?中谷:どうなんですか?すごく柔軟な方だなと思いました。無用なケンカもしないんだろうなぁと。田中:しないですね。中谷:監督と戦ったりもしないんだろうなと。それは恐らく、監督が求めていらっしゃるもの、ある意味、各々の監督の器といったものまで的確に見極めていらっしゃるからなんだろうなと。どんなに議論をしても、どんなに捻じ曲げても、監督のキャパシティー以上のものは作れないじゃないですか。最終的に神の視点をもって編集するのは監督なのだということをわかってらっしゃる方だなと。田中:そこまで考えてないです(笑)。でもそういうふうに見えますか?中谷:きっとそうなのだろうなと。田中:じゃあそうなんでしょうね。――それって作品の中の日和と近いのかなと…。中谷:いえ、日和とは全然違います! 全く違いますよね?田中:そうですね。日和要素は全くないです、僕の中に。――田中さんと日和の間の決定的な違いとは…?田中:まず日和は「凛子のために」というのがあるじゃないですか? 僕、そもそもなくて(笑)!中谷:ははは。田中:何て言えばいいんですかね? 結婚したばかりの頃とか「家族のために」とか「お仕事、また頑張れますね?」とよく言われたんですが、そもそも「家族のために頑張る」気なんてさらさらないですという。中谷:あ、そうなんだ?好きだから励んでいたことがたまたまうまくいった感じ?田中:そうですね。自分が自分のために頑張ったことが結果的に家族のためになればいいなとは思っていますし、自分が頑張りたくないから、それで家族が食べていけなくなっても困るじゃないですか? 「家族にご飯を食べさせないといけないから仕事する」何て感覚は一切ないですね。中谷:なるほど。田中:凛子のために引っ越すとか、凛子のために出張に行けないとか、俺だったら絶対に文句を言いますね。「なんでだよ!」って(笑)。中谷:奥さんが急に「田舎暮らしいがいい」と言い出したら…。田中:「行ってこい! 行ってこい!」って言いますね。「田舎に城買ってやるぜ!」って(笑)。中谷:すごい! 城ですって(笑)。スケールが違いますね。田中:そう言って送り出しつつ、自分は行かないという感じですね(笑)。――中谷さんから見て「日和と田中さんは全然違う」というのは…?中谷:「人畜無害」と言いましたが、本当の人畜無害ではないですので。本当に人畜無害だったら、いまのポジションにはいないでしょうし、野心もあるし、やりたいこと、夢もあるのでしょうけど、それをあまりひけらかしたりはしない方ですよね。日和くんは鳥さえ観察していれば幸せなので、恐らく「目標」や「野心」がないと思うんです。――日和のほうは本当の意味で人畜無害だと(笑)?中谷:はい(笑)。だから全く違うんですよね。田中:確かにそうですね。鳥さえ観察していれば幸せですね(笑)。中谷:高級レストランでおいしいものを食べたいなどという思いもなくて、原作では、お弁当は、実家にいた頃は、運動会でも高級料亭の幕の内弁当が出てきて、結婚後も凛子はお弁当を作っことは一度もなくて、(映画の中で)るい(松井愛莉)に作ってもらったのが初めての手作りのお弁当だったと。「久しぶり」ってセリフを言ってるけど、実は言ってみただけで、本当は手作りのお弁当は初めてだったと。――河合勇人監督から、この映画をどういう作品にしたいなどといった話は?田中:コメディ要素を大事にというか「楽しい映画にしたい」というのは衣装合わせで言われましたね。コメディは監督自身が好きだと思いますが、とはいえ過剰なことはしないんですよ、演出も。すごくバランスがいいなというのは思いました。中谷:凛子の総理大臣像については、肩肘張るのではなく、マスキュリンにするのでもなく、柔らかくしましょうと意見が一致していました。基本的には、私たちを自由に泳がせつつ、でも手綱はしっかりと握っていらして、編集でいかようにもできるという自信がおありだったんじゃないかと思います。きっと監督の中で、物語の流れや緩急がある程度計算されていて、その枠にさえハマっていればあとは自由にしていいと。それは器の大きさと自信の表れですよね。田中:監督の演出について、一個だけ思い出しました! 終盤の凛子の会見のシーンで、僕が家を飛び出すじゃないですか。あの道がすごくデコボコで。走ったら、足元を見ないとグキッといくんじゃないかってくらい。それで「監督、これ下を見てもいいですか?」って聞いたら「下は見ないで!」って。「え? 全力?」(田中)「全力!」(監督)って(苦笑)。「下を見ないで全力か……、よっしゃぁ!」って思いました(笑)。――日和と凛子のなんとも“いい感じ”の夫婦の雰囲気は自然と現場で生まれたのでしょうか??中谷:でもその“いい感じ”の雰囲気を作りたいというのは監督のこだわりで、後半、凛子が総理大臣になってから、ふたりの関係にすれ違いやすきま風が生じるので、その前の部分をとても良い雰囲気にしたいというのは大事にされていましたよね。――特にコミュニケーションを意識した部分などは?田中:変に「しゃべらなきゃ!」と意識してしゃべっているというわけでもないですし、自然とですね。いままではガッツリとご一緒させていただいたわけでもなかったですし、今回は夫婦役というこの作品での関係もあったと思いますが、そうやって一緒にお話をさせていただく機会がたくさんあったということですね。中谷:別にずっとしゃべっていたというわけでもないですしね。――カメラが回ってないところでも“夫婦”の空気を出そうと意識するわけでもなく?中谷:「本番」と言われたらそういう空気を出せばいいだけのことですので。仕事ですからね。それなりに長くこの仕事をやってきましたものね(笑)?田中:そうですね(笑)。中谷:ずっと一緒にいなくとも、そういう空気を瞬時に作るように様々な現場で鍛えていただきました(笑)。――田中さんは、中谷さんが凛子を演じるということについてはどのように感じられましたか?田中:僕はやっぱり「ぴったりだな」と。おそらく映画を観てくださる方のほとんどが「中谷さん、ぴったりだな」と思うじゃないですか? そういう感じなんですけど、でもふとした時に「おいおい、この人ちょっと、おかしな発言してるぞ…」みたいな…。中谷:え? 何? どういう発言(笑)?田中:いやいや、たいしたことじゃないですよ(笑)。ただ、たまに抜けたところを見せてくれて、それが嬉しかったり、こんなこと考えたりもしているんだなぁ…というのは楽しかったですね。――中谷さんは、演じられる前から、周囲にそこまで「ぴったりだ」と見られていて、逆にプレッシャーなどはなかったですか?中谷:こういう作品って、それこそファンタジーですよね。もちろん、どうしたら(観客に)信じていただけるか? というすり合わせは監督とさせていただきましたし、例えば「ヒステリックに叫んでもいまの日本では総理大臣になれないのではないか」といった話は丁寧に重ねましたが、一方で、そもそもそう見えるように本も書かれているわけですし、衣装や照明なども含めて、みなさんのおかげでそう見えるように神輿をかついでいただけているので、そこに乗っていれば、無理に変なことしなくてもいいだろうと。威厳や存在感は出そうとすると失われていくものだなと思うので、変に気負ってもしかたがないなと思っていました。あとはバランスですよね。田中圭さんが日和の“何もしない”キャラクター…本当は何もしていないわけではなく、陰ながら凛子を支えてくれているんですけど、そこに徹してくださっていたからこそ、凛子の総理大臣としての存在感が出てくるはずだと信じていたので、ひとりで作るものではなくて、そこはみなさんに委ねていました。――女性総理大臣を演じる上で、スピーチや佇まいなど、どなたかモデルにした人物などはいましたか?中谷:ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相、ドイツのメルケル首相、EUのウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長など女性リーダーは海外にはたくさんいらっしゃいますし、特に参考にさせてもらったのはアンガーマネジメントでしたね。不当な扱いを受けても直情的に反応するのではなく、常に冷静に感情をコントロールしているからこそ周囲の人たちが付いてくるのでしょうし、だからこそ時に本当に(強い気持ちを)見せないといけない時に、その発言が際立つんだと思います。例えばメルケルさんも一度、議会で声を張って、コロナ禍における政策の実現について激しくおっしゃったことがありましたし、ニュージーランドでもテロがあったとき、アーダーンさんが「イスラム教徒に対する迫害は、我々の問題である」とおっしゃったことがありました。凛子もヒステリックに声高に何かを叫ぶのではなく常に柔らかく言うことを心がけていました。――先ほど、田中さんが日和と近いか否かという話がありましたが、田中さんは作品ごとにいつも全く異なるタイプの役柄を演じられていて、同一人物が演じていると思えないような驚きを観る者に与えてくれます。とはいえ、見た目をガラっと変えるという感じではないですが、いつもどのように役作りをされているんでしょうか?田中:おっしゃるように見た目はそんなに変えたことなくて、変えたいんですが、その機会がなかなかないままにやってきたのが正直なところで。そもそも、あんまり役作りをしないというか、「役作りって何?」という感じで。当然、台本は読みますし、頭の中で「これはこうなって…」と組み立てたりはするんですけど、でも“役作り”って何なのかがいまだにわかっていなくて、結局、想像でしかないじゃないか? と思ってるんですよね。見た目の部分で思い切り太ったり、痩せたりとか、実在の人物であればその人について調べて…ということはできるとは思いますが…。それこそ医者をやるといっても、役作りで患者さんを切ることなんてできないし、犯罪者だってそうですよね?そういう意味で、僕ひとりでやれる役作りなんてたかが知れてるなと思っているので、そこまで「これが僕の役作りです!」みたいなことは、一切していないんです。――それで毎回、役ごとに切り替えられるところがすごいですが…。田中:逆に周りのみんながどんな感じでやっているのかわからないし…そういっても、そこまでみんな、してないでしょ(笑)?って。――今回、こうして政治をテーマにした作品に出演されて、改めて感じた「政治に期待すること」などがあればお願いします。田中:コミュニティの規模として「夫婦」のことであれば夫婦で決めればいいし、「クラス」の問題であればクラス内で話し合って決めること。「会社」であれば、社長や取締役が何かを決定したり、そういう小さな規模のコミュニティであれば、物事をガラッと変えることも可能だと思うんです。でもそれが大きくなればなるほど大変になっていくし、それが「国」となると、やはり舵取りをしていくのは政治家の役目ですよね。それは大変なことだと思うけど、「面白い」トップの人たちが政治の世界にも現れてくれたらいいなとは思います。中谷:難しいですよね…。凛子のような政治家がいてくれたらいいなと思いますけれど。田中:それは最高ですよ。中谷:私たちではできないことを凛子がやってくれているのでね。ポピュリズムにはしらずに増税も断行したり、いまの自分の立場を守るためではなく、国民の未来を守るために動いてくれる政治家、リーダーがいてくれたらいいなと思いますけれど…。民間から登用したほうがいいのかな? とも思わなくもないですけれどね…(苦笑)。コスト意識もあって視野も広いイノベーター――「名声やお金のため」ではなく志のために政治を司ってくださる方に任せるほうがいいのかなと。そういう意味では、やはり経済的な基盤も重要かもしれません。田中:難しいところですね(苦笑)。中谷:ただ、経済的ゆとりがあることが良いかというと、原作の中でも日和が日記に「“うらやましい”が“妬み”になってはいけない」という意味のことを書いてましたし…。日本人の感情として“平等”を求める部分も強いので、そのあたりも難しいですよね。ぴあのアプリ(無料)をダウンロードすれば、アプリ読者限定写真が見られます!ダウンロードは こちら(dpia-app://contentAll?contentId=8f965a8e-00e0-4b10-b8dd-1deb8c5597d1&contentTypeId=2) から『総理の夫』9月23日(木・祝)全国ロードショー(C)2021「総理の夫」製作委員会取材・文:黒豆直樹撮影:伊藤彰紀(aosora)、AKINORI ITO(aosora)田中圭スタイリスト:伊里瑞稀ヘアメイク:花村枝美(MARVEE)中谷美紀スタイリスト:岡部美穂ヘアメイク:下田英里衣装協力=ドレス/バイ マレーネ ビルガー(エスアンドティ)イヤリング/ヴァンドームブティック(ヴァンドームブティック 伊勢丹新宿店)ブレスレット/ハム(エスケーパーズオンライン)パンプス/スタイリスト私物エスアンドティ 03-4530-3240ヴァンドームブティック 伊勢丹新宿店 03-3351-3521 エスケーパーズオンライン 03-5464-9945
2021年09月21日■前回のあらすじ同僚のアドバイスを参考に、自分の気持ちと考えを夫に伝えると…。 自分の気持ちは伝えないとわかってもらえない! 思っていることを言葉にしようと必死に伝えたところ…。その後の話し合いで、今回の旅行は見送ることになりました。夫婦の絆が深くなるか、溝が深くなるかは自分たち次第。こういうことの積み重ねで、少しずつお互いをわかり合うことって大事…と改めて思ったできごとでした。私は今は家族旅行がいいと思っていますが、子どもが独立した後に夫婦で旅行を楽しめる仲の良い関係を目指すにはどうすればいいか考えて行きたいと思います!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ハイボリューム (与久田ベル) /イラスト・ 山口カエ
2021年09月07日■前回のあらすじ「頑張って稼いでも全部取られる」と話し、仕事にやりがいが見いだせないと話す夫。お金の管理を頼んだのは夫だったはずなのに…! >>1話目を見る 同じ目標があるはずなのに、気持ちは全然一緒じゃなかった。夫の本心を聞いて思ったよりショックが大きかった私。家族で楽しく過ごしたい、子どもたちのためにお金を貯めたい。私はそう強く思ってやってきたのに、夫にその想いはなかったのだろうか。入社してからずっとお世話になっている部長にランチに誘われた私は、昨夜私たち夫婦に起こったことを話してみました。てっきり私の味方をしてくれると思ったら、部長は健斗の心情に理解を示して…。部長夫婦の家計管理のやり方は、私にとっては信じられないものだったのです…。次回に続く(全7話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・ 古口春菜 /イラスト・ のばら
2021年08月26日