柱に抱き付くようにして、カメラ目線で素敵な笑顔を浮かべる1人の女性。ツインテールに、色白な肌が魅力的ですね。彼女は、2021年11月現在、17歳の菜桜(なお)さん。モデルとして活躍しています。モデルとして活動する彼女は、ダウン症を抱えており、同月現在までに40回以上にわたる手術を受けてきました。Twitter上で、菜桜さんの姿を投稿している、親の@nao_Angel_smileさんは、「一部の人から心ない言葉をかけられた」と明かしています。ダウン症じゃなければとても可愛かったろうに…そうコメントがきた。可愛いと思うその気持ちだけじゃダメなのね…ダウン症でごめんねってそれもおかしい。所詮ダウン症じゃん、普通の可愛いモデルがいるから必要ない…いろいろ言われる。娘の夢を応援したい。障がいがあってもなくても夢は持つのは自由 pic.twitter.com/sU3WaESjOn — NAO (@nao_Angel_smile) November 28, 2021 モデルはかわいさやスタイルのよさを活かして、洋服や商品などを魅力的に見せる職業。病気の有無は関係ありません。ですが、ダウン症に偏見を抱き、配慮に欠けた言葉をかける人もいるようです。菜桜さんは、SNSだけでなくメディアなどでも注目され、多くの人から認知されるように。その反面、「知られるようになったからこその影響も出ている」と、菜桜さんの親は痛感していました。他人に娘の存在を知られれば知られるほど、応援してくれるかたも増えますが、その逆も…。すべての人に理解をしてもらうことは無理なのは分かっていますが、嫌なら見なければいいのに、見ては何かをいってくるんですよね。菜桜さんに寄せられているという心ない言葉に、「怒りがおさまらない」「やるせない気持ちになる」といった反応が上がっています。病気に限らず、国籍や人種など、多種多様なバックグラウンドを持つ人が生きている現代社会。少しでも、偏見や差別がなくなっていき、誰もが安心できる社会が到来するのを、願うばかりです。[文・構成/grape編集部]
2021年11月30日まちおこし、ローカルビジネスを軸とした事業を行う株式会社RPGworksが、新時代的大衆食堂「世界食堂」を2021年12月17日(金)に埼玉県所沢市でオープンいたします。オープンにあたりこの度、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にてプロジェクトを実施しております。クラウドファンディング「CAMPFIRE」 外観美味しい料理の提供だけでなくソーシャルデザインも意識した事業として、地域の職人や料理人と手を組み施工開始いたしました。私たちは「新しい大衆食堂」として、元来のリーズナブルな地域の食堂感を残しながら世界の様々な料理が食べられる場所としてお客様に楽しんで頂きたいと考えています。また、郊外特有の様々な課題の解決策として施工段階からオープン後もソーシャルデザインを意識した「ごはん屋さん」となっています。また、飲食店のクラウドファンディングでは今までにはなかった構成として物語調のライターと漫画家が参加しての内容となっており、長い文章でも読み進められるよう工夫された文面も併せてお楽しみいただければと思います。【世界食堂】所在地 :〒359-1124 埼玉県所沢市東住吉7-9 ティーイングビル201席数 :35席営業時間:11:30~24:00(予定)現在2021年12月17日オープンを目指し鋭意準備中となります。■クラウドファンディング概要タイトル: 令和に始まる新時代的大衆食堂「世界食堂」を埼玉県所沢市につくります!(所沢駅)実施期間: 2021年12月31日まで目標金額: 200万円URL : <リターン品について>ドリンク提供チケットやコース料理。その他に、シェフがあなたの食べたい料理をメニュー化するリターン。1日店長になれる券などをご用意しております。【会社概要】名称 :株式会社RPGworks代表者:代表取締役 角田 テルノ所在地:埼玉県所沢市山口647-4設立 :2020年8月資本金:300万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月30日イラストレーターであり、チアダンスの講師でもあるサトウユカさんによる連載マンガ「44歳チアリーダー!」の第17話。今回は、肩の力を抜くことについて。肩に無駄な力が入りがちだと健康面でも美容面でもあまり良くありません。肩に力が入りがちな方は、少し意識して肩の力を抜いてみませんか。★前回:「追いかけたい!」 毎日を楽しく過ごす人生の先輩たちに憧れて #44歳チアリーダー1644歳チアリーダー17話肩の力はいつの間にか入っている!皆さま、肩に無駄な力が入っていないでしょうか!?例えば包丁を使っているとき、歯磨きをしているとき、パソコンを使っているとき。無意識に、必要もないのに、ものすごく力を入れていたりしていませんか? 私がそうでした!レッスンに長く来てくれている50代のYちゃんも、最初は常にものすごく肩に力が入っていて、「肩の力抜いて抜いて~」と何回言ったかわからないくらいでした。が!! 1年くらいたったある日、ストンと力が抜けたのです。「Yちゃん! 肩の力抜けてるよ!」と2人できゃっきゃと喜びました。不思議なのですが、体って少しずつ少しずつ変わっていき、ある日パーンと目に見えて変わるのですね。本人が一番うれしいとは思うのですが、生徒さんの体が変わったのを見ると、私もひとりで乾杯したくなるほどうれしいです。肩の力を抜いて健康&美しくなろう!肩に無駄な力が入っていると、肩凝りにもつながるし、肩が上がって首が短く見えますが、力を抜いて肩をスッと下げると、首も長くなりデコルテが美しく見えると思います。健康と美、一石二鳥な訳です♪時折「肩に力入っていない!?」と自分で気にしてみてください。うわ! めっちゃ力入ってる! とびっくりするかもしれません。そうしたら意識して力を抜いてみてください。何度も繰り返していると、そのうち力が抜けた状態のほうを体が覚えてくれると思います!※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。★関連記事:「この子は信用できる」五十路ショッピングで望む言葉はお世辞ではなく… #五十路日和 26★関連記事:「そんなに?」がんの手術前の検査まつり、一番つらかったのは… #43歳で腎がんになった話 10★ウーマンカレンダー連載マンガをもっと読む著者/サトウ ユカ(44歳)イラストレーター&チアダンス講師&19歳17歳男子の母。30歳でチアと出会って魅力にハマり、講師の資格を取って30〜70代の大人女子たちに広めている♪ Instagram:@cheerdanceclass.genie
2021年11月23日ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)は、2021年クリスマスの新作ジュエリーを、2021年10月27日(水)より順次発売する。青い瞳のバニーが主役クリスマスの楽しみが詰まった、盛大なパーティーを着想源にした今シーズンは、パーティースタイルに相応しい華やかなジュエリーが勢ぞろい。中でも目を惹くのは、“青い瞳”を持つ愛らしいバニーを主役にしたジュエリーシリーズ。煌めくパヴェに包まれた贅沢な仕上がりが特徴で、リングやピアス、ネックレスといったラインナップを揃える。スライスピザのジュエリークリスマスのアフターパーティーで提供される“ピザ”も、煌めくジュエリーに変身。真っ赤なハートをポイントにしたスタッズピアスや、スライスピザを連ねたフープ型ピアス、ゴールドチェーンと合わせたネックレスは、揃えて纏いたくなるほどのキュートな仕上がりだ。自分への“ご褒美ピアス”1年間頑張った自分への“ご褒美ジュエリー”には、ロマンティックなジュエリーを選びたい。中でもオススメしたいのは、メタリックなゴールドで表現した「ボウ(bow)」シリーズ。ひらりとボウが揺れる姿をモチーフにした縦長のピアスや、フープ型に仕上げたピアスは、上品な仕上がりながらも、顔周りにパッと華やぎをもたらせてくれるアイテムだ。また同シリーズからは、ボウをポイントにしたバングルも登場。華奢なシルエットに仕上げているため、デイリーからパーティースタイルまで、幅広いシーンで楽しむことができそうだ。ギフトにぴったり!ジュエリーセットもそのほかケイト・スペード ニューヨークでは、おしゃれなジュエリーセットも販売。煌めくスターと月をモチーフにしたピアス&ペンダントセットは、大切な人へのギフトとしても喜ばれそう。【詳細】ケイト・スペード ニューヨーク2021年クリスマスジュエリー発売日:2021年10月27日(水)より順次発売【問い合わせ先】ケイト・スペード カスタマーサービスTEL:050-5578-9152(平日10:00~18:00)
2021年10月30日2019年10月に逝去された和田誠さんが17歳から19歳までに綴った日記帳を、一冊の本にまとめた『だいありぃ』の発売を記念して、TOBICHI東京で「だいありぃ 和田誠の日記展1953 ~ 1956」が開催されることとなった。イラストレーター、 映画監督、 グラフィックデザイナーなど、 多彩な才能で活躍された和田誠さん。 2019年10月に旅立たれた後、事務所の棚の奥から6冊のノートが発見された。 表紙に「だいありぃ」と書かれたノートは、17歳から19歳の間に和田さんが綴った日記帳。映画を観に行ったり、絵を描いたり、レコードを買い集めたり、麻雀をしたり、またある試験では、なかなかいい点数をとれていなかったり。大きな事件が起こるわけではなく、淡々と好きなことをして過ごしていた学生時代の和田さん。のちの膨大な仕事につながる、「和田誠」の礎になるものが6冊に記されていたのだ。このノートをそのままデータ化、和田さんの手書き文字のまま、 『だいありぃ』という1冊の本にまとめられ10月上旬に発売された。「だいありぃ 和田誠の日記展1953 ~ 1956」では、その『だいありぃ』の中から選り抜いた和田さんの日々を、連動するイラストや写真とともに展示する。また和田さんが夢中になって集めたAl Jolsonのレコードや、ご友人から特別にお借りした和田さんから届いたはがきや年賀状、手作りののれんなども本展でお披露目。 さらに、会場で『だいありぃ』を購入すると、特製のクリアシールがプレゼントされる。現在、“東京の文化案内所”「ほぼ日カルチャん」では東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「和田誠展」をいちおしとしてご紹介しながら、 「知ってるようで知らなかった和田誠さんのプロフィール展」を開催中。 和田さんの膨大なお仕事のなかから代表作をいくつかピックアップして展示しているので、こちらも合わせてチェックしてほしい。【開催情報】■「だいありぃ 和田誠の日記展1953 〜 1956」期間:2021年11月3日(水)〜11月14日(日)場所:TOBICHI(東京都千代田区神田錦町3-18 ほぼ日神田ビル1F)時間:11:00〜19:00■「知っているようで知らなかった和田誠さんのプロフィール展」場所:ほぼ日カルチャん (東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO4階 )期間:開催中、11月18日まで時間:11:00~20:00 (渋谷PARCOの営業時間に準じます)
2021年10月29日主人公・日高ユメミと異界の王・ムントとの出会いから始まり、世界の崩壊に立ち向かうことを通じて、ユメミの“心の成長”が描かれる、京都アニメーションによる完全オリジナルアニメーション『ムント』シリーズのBlu-ray BOXが12月22日(水)に発売される。現在、好評予約受付中となっている。この度、ついにBlu-ray BOX展開図が公開された。また今回、Blu-ray BOXイラスト描き下ろしを担当した作画スタッフより本作への想いがこもったコメントも到着。そのほか制作スタッフ陣からのコメントは10月27日より毎週水曜日に京都アニメーション公式Twitterにて公開される。さらに、11月20日(土)〜21(日)に開催される「第5回京都アニメーションファン感謝イベント KYOANI MUSIC FESTIVAL ー感動を未来へー」に参加予定の相沢舞が歌う、劇場版『天上人とアクト人 最後の戦い』の主題歌「ユメミタソラ」をBGMに、『ムント』シリーズ名場面をギュッと詰め込んだBlu-ray BOX発売記念PVが公開された。現在、京都アニメーション公式YouTubeチャンネルにて期間限定配信中のTVアニメ『空を見上げる少女の瞳に映る世界』第1話・第2話に加えて、第3話・第4話・第5話の期間限定“初”配信も開始。すべて2022年1月4日(火)までの公開となっているためお見逃しなく。抽選で非売品グッズがもらえる<ムントBOX発売楽しみ!キャンペーン>も実施中。また、映像特典として収録されるOP・EDノンテロップ映像も解禁に。京都アニメションならではの美しい映像がより際立つ印象的な映像と音楽にもぜひ注目してほしい。そして、初公開となる企画資料や、Blu-ray BOXに未収録の設定画を収録した<『ムント』シリーズ資料集>の制作も決定した。Blu-ray BOX発売日まで約2カ月。超豪華な特典が多数収録された本作から目が離せない。<Blu-ray BOXイラスト 作画担当スタッフコメント>自分が初めて原画として携わった作品が「天上人とアクト人最後の戦い」でした。当時の木上さんの仕事ぶりから多くを学び、また直接教えていただいたことが今 の自分の基礎になっていると感じています。あれから十数年経ち、今回このパッケージイラストを担当させていただけていることがとても感慨深いです。●Blu-ray BOX発売記念PV●OP・EDノンテロップ映像<OP><ED>●「空を見上げる少女の瞳に映る世界」期間限定配信中<第1話><第2話><第3話><第4話><第5話>☆ムントBOX発売楽しみ!キャンペーン実施中!【商品概要】『ムント』シリーズBlu-ray BOX(数量限定生産)12月22日(水)発売価格:30,800円(税込)品番:SHBR-0648◆DISC1【本編】 『空を見上げる少女の瞳に映る世界』(1話~5話)【特典】 ・OP絵コンテギャラリー※初収録 ・DVD発売時CM・デジタルギャラリー・第1話~第5話オーディオコメンタリー【出演】木上益治監督 ほかスタッフ多数◆DISC2【本編】 『空を見上げる少女の瞳に映る世界』(6話~9話)【特典】 ・WEBラジオセレクション※初収録【出演】第4回:相沢舞、白石稔、内田彩第6回 :相沢舞、白石稔、内田彩 ほか第23回(最終回):相沢舞、白石稔、内田彩、木上益治監督・第6話~第9話オーディオコメンタリー【出演】相沢舞、堀川千華 ほかスタッフ多数◆DISC3【本編】 『天上人とアクト人 最後の戦い』【特典】 ・劇場用予告、上映時TV-CM ・2019年再上映時予告映像・舞台挨拶映像【出演】相沢舞、小野大輔 ほか・ドラマCD・劇場版オーディオコメンタリー【出演】相沢舞、小野大輔 ほか<外装特典>・新規描き下ろし三方背ボックス<封入特典>・復刻&新規ブックレット・特製原画ブック※商品や特典のデザイン・仕様などは予告なく変更になる場合がございます発売元:京都アニメーション / 販売元:松竹(C)京都アニメーション. All Rights Reserved.
2021年10月20日男性から好かれるために、男性ウケを意識した趣味を持っている女性は少なくないようです。一方で、自分では普通と思っていることが男性には魅力的に映ることもあるんだとか。そこで今回は、じつは男性に魅力的に映る女性の特徴をご紹介します。■ 家族を大切にする「いまの彼は飲み会で知り合ったんですが、私が以前の仕事を辞めた理由を話すと、『家族を大事にしてて偉い』って初対面で褒めてくれました。じつは私は、祖母が亡くなるまで3年くらい介護していて、その関係で仕事を辞めたんです。履歴書上では不利になってしまう経歴なのに、こんな風に思ってくれる人もいるんだと思うと嬉しかったです」(29歳女性/アルバイト)家族に関わる込み入った話……自分では「こんなこと言ったら引かれるかも」と思うことはありますよね。でも、家族を大事にする男性の場合は、「こんな子と結婚したら僕の家族も大事にしてくれそう」と捉える人が多くいます。家族を大事にできる人は、誰からも好かれやすくなるものです。■ 1人のときはズボラ料理「飲み会で『1回カレーを作ると他の料理を作るのが面倒で、1週間くらいカレーが続いてしまう……』という話をしました。すると『手作りカレーいいね!食べてみたい!』と複数の男性から食いつかれたんです。自分ではズボラな食生活だと思っていたので、こんな話題がウケると思っていなかったので衝撃でした(笑)」(25歳/ネイリスト)女性の立場からすると、「料理を手抜きしている」と思われるのは嫌ですよね。でも、男性から見ると「手抜き」とは感じずに「食生活のやりくり上手」といった風に、良い印象につながることもあるんです。多少はだらしない部分があるほうが、良い意味で生活感を感じられて好かれるケースも多いですよ。■ じつはアイドルが好き「会社で飲み会の日を決めるときに、『◯月◯日は地下アイドルのイベントに行くから絶対無理です』と、ぽろっと言ってしまったんです。そしたら、後であまり話したことない男性の同僚からメッセージが来て、同じイベントに行くことが判明しました。それを機会に仲良くなって、距離が縮まった気がします」(26歳/IT関連会社)女性アイドルのファンの女性は意外と多いですよね。じつはアイドルやアニメなど、少しオタクっぽさのある趣味を人になかなか言いづらい……と思っている人は、男性にもすごく多いようです。「好きなものは好き」と堂々としている女性は魅力的ですし、気の合う男性を惹きつけるきっかけにもなりますよ。■ 適度に素を出してみて♡人と同じように、変に思われないように……と本当の自分を隠していても、人の記憶には残りづらいものです。特別なことではないと思っていても、他の人にとってはすごく興味のある話題かもしれません。ちょっと勇気を出して自分のことを出してみると、本当に気の合う人と出会えるチャンスも広がりますよ。(上岡史奈/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年10月19日アメリカのワイオミング州に住むディラン・シュルトさんが、山にアーチェリーハンティングに出かけた時のことです。彼はスノーモービルで移動中、雪の上に何かがあるのを見つけました。それはアクションカメラ『GoPro』。おそらく誰かが落としたものと思われます。山で拾ったカメラに映っていたのは?ディランさんはそのカメラを持ち帰って充電し、再生してみることにします。すると、驚くべき映像が映っていたのです。クマが自撮りをしていた!映っていたのは、大きなクマ。カメラを見つけたクマがスイッチを入れて、自分の姿を撮影していたのです。クマはカメラを食べ物だと思い、何度も口に入れようとします。しかし、硬くて食べられないのか、「これはなんだろう?おいしいものじゃないのかな?」という表情でカメラを見つめる様子が映っています。この動画には、クマのカメラワークを褒める声などが寄せられています。・すごい映像だ!このクマに、今年の最優秀Vlog賞をあげたいよ。・自分の顔を撮っているところがかわいいね。・このクマは、素晴らしい風景写真家だ。また、何度もクマがかじろうとしても壊れなかったことで、「GoProの耐久テストのようだ」という声も上がっています。説明によると、このGoProは4か月以上、山に放置されていたということです。動画ではクマの姿だけでなく、美しい青空や木々の風景もきれいに撮れています。クマはまさか自分の姿を撮影しているつもりではなかったでしょうが、とても貴重な映像となりましたね![文・構成/grape編集部]
2021年10月15日全世界で空前の社会現象を巻き起こした伝説のアクション超大作『マトリックス』の新章『マトリックス レザレクションズ』の公開日が12月17日(金)に決定。全米公開の12月22日に先駆けての公開となる。さらに、本作に出演する豪華キャスト陣が『マトリックス』の衝撃を振り返る、特別映像も到着した。登場するのは、主演のキアヌ・リーブスをはじめ、トリニティー役のキャリー=アン・モス、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット・スミスら前作からの続投キャスト。さらに、ネオを導くモーフィアス役のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(『アクアマン』のブラックマンタ役など)、ネオの宿敵エージェント・スミス役のジョナサン・グロフ(Netflixオリジナルシリーズ『マインドハンター』主人公のFBI捜査官ホールデン役など)、ほかにもニール・パトリック・ハリス、ジェシカ・ヘンウィック、プリヤンカー・チョープラーなど、新章で初登場するキャスト陣も多数登場し、『マトリックス』の印象的なシーンと共に、自身が『マトリックス』と出会った時の感動や衝撃、後世に与えた影響についてそれぞれ語る様子が収められている。主演のキアヌは、「『マトリックス』を作ることは、自分を超えた新しい世界への挑戦だった」と当時を振り返るとともに、「『マトリックスで人生が変わった』と言われたら、『ありがとう、僕もだよ』と答えているんだ」と、作品の影響力の高さをキアヌならではの温かみ溢れる言葉で表現。キャリー=アン・モスは、本作で人生が大きく変わったことを「一生に一度のチャンスだった」と表現し、「『よけてみな(Dodge this.)』があんなに有名になるなんて!」と多くのファンに愛されている劇中セリフに言及。そのほか、興奮気味に『マトリックス』について語るキャストたちのコメントは必見だ。また、日本公開日が決定した本作から、ムビチケが登場。ムビチケカードのデザインには、黒い背景に緑色の文字が流れる、作品を象徴する印象的な「マトリックス・コード」が採用された。『マトリックス レザレクションズ』特別映像【発売情報】『マトリックス レザレクションズ』ムビチケカード価格:一般 1,500円(税込)※詳細情報は映画公式サイトをご覧ください。『マトリックス レザレクションズ』12月17日(金)より公開
2021年10月15日在宅勤務中、ウェブ会議に参加する人もいるでしょう。Wassyoisamba(@sugoku_saikou)さんは、自宅からウェブ会議に参加していたところ、夫が映りこんでしまうハプニングが発生。通話相手からツッコミを受け、思わず爆笑したという光景がこちらです。昨日MTGしてたらうっかり旦那が映り込んでしまったけど、ヘアドライタオルがターバンみたいになってるし山の背景も相まって、通話相手に「現地で草摘んでる人???」って言われて爆笑してしまった pic.twitter.com/Cbn8quWkfD — Wassyoisamba (@sugoku_saikou) October 8, 2021 山で暮らす現地の人…!そうツッコミを入れたくなるほど、背景の写真と、タオルで頭を包んだ夫の姿がマッチしています!通話相手も、さぞかし和んだことでしょう。この光景は、「元気が出ました!」「無限に笑えます」と、多くの人を笑顔にしました。会社での会議中にまず起こりえない類のハプニング。ウェブ会議ならではの、よさといえそうですね![文・構成/grape編集部]
2021年10月12日予期せぬ妊娠に直面する16歳の少女の苦悩と選択を描き、第80回アカデミー賞では脚本賞にも輝いた『JUNO/ジュノ』(2007)をはじめ、都会に憧れる17歳のヒロインの成長を描いた『レディ・バード』(2018)、年上男性との生涯忘れることのできない情熱的な恋に落ちる17歳のひと夏を描いた『君の名前で僕を呼んで』(2018)、さらに昨年には、卒業パーティーの一夜で高校生活を取り戻そうとする2人組の女子高生を描いた『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』が日本でも大ヒットするなど、眩しくも複雑で、刹那的な10代を描いた映画は世代を超えて観る者の心に鮮烈な感動を与えてきた。時代の変化とともにその描き方も多様化する中、今年の夏も10代が体験する初恋や苦難を描いた作品が目白押しとなっている。憧れ、嫉妬、別れ、瑞々しい少年の初恋『Summer of 85』8月20日(金)より公開フランス映画界の巨匠であるフランソワ・オゾンが描く、少年たちの刹那の恋の物語。16歳の少年アレックス(フェリックス・ルフェーヴル)は、ある日セーリングを楽しもうとひとりヨットで沖に出たところ、突然の嵐に見舞われ転覆してしまう。そんな彼を助けたのは、自然体で飄々とした18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)。運命的な出会いに、急速に惹かれ合う2人。しかし、「ほんの一瞬も離れたくない」と願うアレックスを待ち受けていたのは、不慮の事故によるダヴィドとの突然の別れだった――。生きる希望を失ったアレックスだったが、ある夜にダヴィドと交わした、「どちらかが先に死んだら、残された方は墓の上で踊る」というイカれた誓いに突き動かされる。そして彼は、心の痛みと向き合いながら、ダヴィドと過ごしたかけがえのない“6週間の青春”の物語を書き綴っていく。オゾン監督自身が実際に18歳の青春を過ごした1985年を舞台に、当時の感情を投影しながら少年たちのひと夏の恋を鮮やかに映し出す本作。初恋の喜びや不安、嫉妬や葛藤。愛している相手に「ただ、自分だけを見てほしい」と願う気持ちは、誰しもが経験した10代の“痛み”。あどけなさが残る主人公のアレックスが、溶けるような甘い時間と身を切り裂かれるような別れを経験し、ゆっくりと大人へと成長していく姿には共感必至。少女は、自分の意志で人生を選び取る『17歳の瞳に映る世界』現在公開中本作が長編映画3作目となる新進気鋭の女性監督エリザ・ヒットマンによる少女2人のロードムービー。愛想がなく、友達も少ない17歳の高校生オータム(シドニー・フラニガン)は、ある日望まない妊娠が発覚する。彼女の住むペンシルベニア州では、未成年者は親の同意がなければ中絶手術を受けることができないため、いとこであり唯一の親友スカイラー(タリア・ライダー)と共にニューヨークへと旅立つ。中絶のため田舎から大都会へと向かう旅路で、やるせなくなるほど苦難の連続が彼女たちに降りかかる中、必死に支え合う2人の友情にも心が締め付けられる1作。本作で長編映画デビューとなるシドニー・フラニガン演じるオータムが直面している現実をうかがい知れるシーンは、世代や国境を越えた共感をもたらすだろう。背伸びしがちな“思春期あるある”が満載『スザンヌ、16歳』8月21日(土)より公開20歳の新人女性監督スザンヌ・ランドンが脚本・主演も務めた新世代のフランス映画。同世代の友人たちに退屈している16歳のスザンヌは、ある日劇場の前で年の離れた舞台俳優・ラファエル(アルノー・ヴァロワ)と出会う。彼もまた、繰り返される舞台や生活を退屈に感じていた。年の差があるにも関わらず惹かれ合うふたりだが、彼に夢中になればなるほど、スザンヌは思い描いていた“16歳”を失っているように感じ始める。スザンヌが15歳の時に執筆したという本作は、自身が当時抱えていたという思春期の機敏な感情や恋愛への憧れを鮮明に描き、大人びた“生意気な”16歳を体現。周りの友達とは合わない、同級生の男の子は子どもっぽく感じる、“大人の男性”に憧れる、といった子どもでも、大人でもない“思春期あるある”満載の本作では、16歳の自分に思いを馳せたくなる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLCSummer of 85 2021年8月20日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURESスザンヌ、16歳 2021年8月21日より渋谷ユーロスペースほか全国にて公開
2021年08月01日7月16日より全国で公開中の『17歳の瞳に映る世界』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したエリザ・ヒットマン監督の長編デビュー作『愛のように感じた』より、本予告が解禁された。『愛のように感じた』はブルックリン郊外を舞台に、14歳の少女ライラが経験する苦い恋の物語。本作は、ライラ役をつとめたジーナ・ピエルサンティをはじめ、ヒットマン監督が現地で直接スカウトした俳優が多数出演している。自身もブルックリンで生まれ、人類学者の父とソーシャルワーカーの母のもとで育ったヒットマン監督。長編映画では一貫して10代のセクシュアリティを主観的かつ詩的に切り取り、内面化された感情を探求してきた。初の長編映画『愛のように感じた』では14歳の少女の性の目覚め、2作目の『ブルックリンの片隅で』では自らの性的指向を受け入れられない19歳の青年、3作目の『17歳の瞳に映る世界』では、予期せぬ妊娠をしてしまった17歳の少女を描いており、その全てがサンダンス映画祭で高く評価され、2020年に第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞している。今回解禁された本予告に収められているのは、ライラが友人キアラとその彼氏パトリックをうつろな表情で眺めている様子や、地元の大学生サミーに一目で心を奪われる瞬間。そしてサミーの気をひくためについた嘘によって、ライラが危険な立場に追い込まれて行く姿が切り取られている。『愛のように感じた』は8月14日(土)より東京シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛のように感じた 2021年8月14日より全国にて公開©2013 IFLL MOVIE LLC
2021年07月29日ペンシルベニアからニューヨークへ、望まない妊娠をした主人公オータムの旅路を描いた『17歳の瞳に映る世界』。この度、本作の原題『Never Rarely Sometimes Always』の意味が明かされるシーンの本編映像が解禁となった。解禁された本編映像は、オータムたちが訪れるプランドペアレントフッド(全米家族計画連盟)での印象的なシーン。プランドペアレントフッドとは、世界的にリプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)を提供する非営利団体のアメリカ支部。実在する施設で撮影されたこのシーンは、オータムが中絶手術を受ける前に、診察室でカウンセラーから「相手との関係もきかせて。とても大事なことなの」と問診を受けている。立ち入った質問をする、との前置きのあと「答えは4択。一度もない、めったにない、時々、いつも。テストじゃないから」と優しく語りかけるカウンセラーに、終始表情が硬いオータムも「オッケー」とようやく口を開く。「この1年間で相手がコンドーム装着を拒否した?」「相手が避妊の邪魔をして妊娠させようとした?」「相手に脅された?」「相手に殴られたり、暴力をふるわれた?」「一度もない/めったにない/時々/いつも」(Never/Rarely/Sometimes/Always)から1つ選び、慎重に答えていくオータム。答えづらい質問が続くこのシーンは、緊張感のある撮影となることが予想されたが16ミリフィルムによる長回しで撮影された。エリザ・ヒットマン監督は、少しでもオータム役のシドニーの負担を減らすため、静かで落ち着ける部屋と時間を用意し、後半のシーンに集中できるよう、質問には自身の家族のことを答えるよう伝えたという。徹底的な配慮が行われ撮影されたこのシーンは、原題にもなった印象的なシーンでもある。これらの質問への回答が4択であるのには理由がある。当事者が答えやすいようにという意図だけでなく、セカンドレイプを防ぐため。性暴力に遭った女性自身にその詳細を語らせることは、セカンドレイプにあたる恐れがあり、本人を傷つけてしまう可能性がある。詳細を聞くことは中絶手術を行うには直接必要ない情報だが、暴力の有無は再発防止のために必要な情報。施設で働く人々はプロフェッショナルに徹し、すべきことをする。また、実際にセンターで働く女性がカウンセラーとして出演したことで、よりリアリティのあるシーンともなった。監督は、メディカル・センターに勤めるケリー・チャップマンから「エリザ、中絶は決してただの危機ではないのです。家の中で起こっている秘密は、20分では解決できない。妊娠、セクシュアルヘルス、パートナーによる暴力、暴力から安全を確保する方法、すべてが絡み合っている」との話に胸を打たれ、このエピソードを物語に取り入れたと語っている。さらに「映画が信頼できるものであってほしい」との願いから、この場面のような会話をこれまで何度もしてきているケリーを、カウンセラー役としてキャスティングしたと明かしている。本作では、こういったやりとりを過度な演出一切なしで忠実に再現したことで、オータムの絞り出した回答とその隠された思いに気づくシーンとなっており、「原題の意味が分かったシーンで号泣した」「この言葉の意味を絶対に忘れない」といった感想がSNS上では飛び交っている。『17歳の瞳に映る世界』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年07月23日シネマカフェでは7月19日(月)、「Let’s Keep Updated」と題し、進行役に音楽・映画・芸能の各種イベントMCを務める奥浜レイラさん、ゲストにライターのSYOさん、助産師・性教育YouTuberのシオリーヌさんを招いてオンライントークイベント【『17歳の瞳に映る世界』をきっかけに、「My Body, My Choice」を考える】を開催した。あのシーン、あのセリフについて語り合おうSYO「原題の『Never Rarely Sometimes Always』が劇中に出てきた時の衝撃、試写室で観たときにボロボロ泣いてしまったんです。あと後半の方で資金がつきてしまって、なんとか移動をしなくては行けないというときに、男の人を受け入れたくないけど受け入れなければならないという瞬間がある。あのとき、柱を通して2人(スカイラーとオータム)が手を繋ぐシーン、あそこは鮮烈に覚えていますね。」シオリーヌ「あのシーンは私もなんとも言えない気持ちになりました。10代の女の子とたちが生き延びる手段として、ああいう風に受け入れたくない性的な接触というものを受け入れざるを得ない状況というのはこの映画の中でも鮮明に描かれていたし、日本社会の中でも同じような境遇にある子供たちは多い。子供たちがこういった選択せざるを得ない環境にしているものはなんだ、っていうことを考えないといけないという責任を感じるようなシーンでした。」My Body, My Choice!妊娠週数の数え方、中絶が可能な週数は?シオリーヌ「妊娠が発覚した時に、前回の生理の初日を『妊娠0日目』と考えます。妊娠のメカニズムを考えると、生理の後に排卵があって、その排卵をもって妊娠したはずなんだからそこから数えるんじゃないか?と思われたりするんですが、日本の場合は前回の生理中まで含めて考えるようなところがあるんです。日本だと、中絶ができる週数が22週未満まで、と法律で決まっていて、その中でも妊娠12週までの【初期中絶】とそれ以降の【中期中絶】というものでは出術の方法や心身共にかかる負担というのも大きく異なってきます。もしそういった中絶をしなくてはいけない状況で、自分ひとりで受診に行けなかったり周囲の大人に相談が難しいケースのとき、『妊娠SOS』という窓口が各都道府県にあります。そこで各自治体が受け付けている方法で相談をしてもらえると、助産師や専門知識のあるスタッフができる対応を教えてくれたり、必要に応じては一緒に医療機関に行ってくれたりといったサポートを受けることができます。」セクシャル・アンド・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康管理と権利)について考えようシオリーヌ「SRHRとは、すべての人が自分の身体の性や生殖に関することで健康である権利があるし、自分の身体のことは自分で決める権利があるという概念です。(教育面でのSRHRについて)特に学校の教育システムなどを決めていく権利のある上の世代の方には、まだまだ(この考え方が)伝わりにくいという実感を持っています。なんでだろう?と考えると、私たち大人も『人権教育としての性教育』ってあまり受けたことがないと思うんですよね。自分の持っている権利や人が持っている権利をどう尊重するかっていう話だったり、根底にあるひとりひとりの権利について私たち自身も十分に教わってきた経験がそもそもないですし、この社会で暮らしていると、自分の身体のようであって自分の身体でないような気がするときってたくさん味わってきていて、『そういうものだ』と思わされてきている部分があると思うんです。無意識の価値観が築かれてしまっている中で、これからの子供たちには新しい性教育をちゃんと教えていきたい、少しずつアップデートしていきたいと思ってもそこに抵抗感を示される方もまだ(上の世代には)多いように感じます」SYO「(SRHRを取り入れた日本のドラマや映画について)ABEMAのオリジナルドラマ『17.3』を見たとき、劇場公開や地上波の放送よりもABEMAやNetflixであったり配信作品のほうがより刺さるのかなと思いました。ABEMAでいうと10代のシェアが高いので、そういったところが『17.3』のような作品を作るということに、何かしら新しいムーブメントみたいなものを感じたりしました」『17歳の瞳に映る世界』をきっかけに、「My Body, My Choice」を考える!奥浜レイラ&SYO&シオリーヌが登壇『17歳の瞳に映る世界』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年07月21日ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、サンダンス映画祭2020ネオリアリズム賞受賞をはじめ、世界各国の映画賞を賑わせた『17歳の瞳に映る世界』が、先週7月16日(金)より公開。Web上には「やっと本当に素晴らしい映画を観れた」「沁み入る良さ」「傑作!!」「言葉にならないぐらい揺さぶられた」「優れたシスターフッド映画」など、賞賛の声が続々と上がっている。今回は、本作のロケ地となった主人公オータムといとこのスカイラーが暮らすペンシルベニア・シャモーキンと、2人が訪れたニューヨークのスポットを紹介する。主人公たちが住む街のモデルは「時代をさかのぼるような気持ちに」映画本編内で主人公たちの暮らす町として「ペンシルベニアのエレンズボロ」というセリフがあるが、これは架空の町。モデルとなったのは、ペンシルベニア州ノーサンバーランド郡シャモーキン。「脚本を書く際に土地柄は大事」と語るエリザ・ヒットマン監督は、ペンシルベニアを舞台に選んだ理由として「ニューヨークからたった2~3時間の距離ですが、時代をさかのぼるような気持ちになります。石炭業が盛んになるにつれ発展していきましたが、今や炭鉱は閉鎖され、こうした小さな町は無の中に置き去られているのです」と話す。シャモーキンの街で行われた撮影では、町の人たちの協力が大きな助けに。プロデューサーのアデル・ロマンスキーは「物語の性質も性質ですし、そもそも保守的な町であるけれど、町の人々は私たちを温かく迎えてくれて、食料品店や学校といったロケーションを見つけるのを快く手伝ってくれたのです。これは、オータムがどんな町に暮らしているのか、その感じをつかむのに大いに助けになりました」と語った。ちなみに、オータムが尋ねるクリニックはクリスチャンによって運営されている「Crisis Pregnancy Center」という施設がモデルで、女性の職員が対応するが、中絶を思いとどまるよう説得する団体。経済的支援、育児支援、養子縁組などの情報を提供し、全米で約2300の施設が存在している。去年のバイデンvsトランプの米大統領選において、ペンシルベニアは中絶を女性の権利として認めるバイデンと中絶反対の立場をとるトランプで票がはっきりと分かれるほど、センシティブな土地柄といえる。アメリカ中のバスが到着するポートオーソリティバスターミナル主人公のオータムといとこのスカイラーは、シャモーキンから約5時間かけて、バスでニューヨークへ移動する。その玄関口となるポートオーソリティバスターミナルはアメリカ最大のバスターミナルで、平日は1日あたり平均して約7,000台のバスで20万人、年間では5,300万人を輸送する。24時間動いている地下鉄へも直結しており、泊まる場所のない2人が時間を潰したベンチ、バスで出会うジャスパーと訪れたファストフード店やボーリング場、カラオケもポートオーソリティ内にある。地下鉄ではストリートミュージシャンが常時演奏しており、思わずスカイラーが足を止め、体を揺らす場面も。本編で少女2人は、重いスーツケースを懸命に運びながら、ポートオーソリティからニューヨーク中へ移動を続ける。これについて監督は「映画の中でニューヨークに来る人は、たいていニューヨークを好きになります。しかし実際のニューヨークは、移動しようと思うと厄介な街。私が捉えようと思ったのは、まさにそういう面でした」と話す。彼女たちの瞳を通して映るニューヨークの街は、まさに旅行者が経験するリアリティ溢れるニューヨークとなった。泊まる場所のない2人が一晩過ごすチャイナタウンフェアお金がなく泊まる場所のない2人は、夜を明かすためゲームセンターで過ごす。そのゲームセンターのモデルとなったのが、チャイナタウンフェア。1944年にオープンしたチャイナタウンフェアは、2011年に閉店。その後2012年に再オープンした。なかでもオータムが劇中プレイする、ニワトリと対戦するTic-Tac-Toeゲーム(三目並べ)が有名で、2002年ごろ撤去されたが、幼少期にチャイナタウンフェアで実際にプレイした監督の希望により今回再現された。映画『恋に落ちて』(84)の中でもロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープが訪れ、Tic-Tac-Toeゲームをしている。地味なゲームを選んだオータムと対照的に、スカイラーが日本でもおなじみのダンスダンスレボリューションで踊るのも「それっぽい!」と膝を打つシーン。中絶手術のために訪れるヘルスセンターニューヨークに到着したオータムは、2つのヘルスセンターを訪れることになる。撮影は実際にプランドペアレントフッド(全米家族計画連盟)の提供するニューヨーク州北部やペンシルベニアの複数のセンターで行われた。オータムは2つめのヘルスセンターで中絶手術を受ける前に、診察室でカウンセラーから問診を受ける。病歴や性経験に関する質問から始まるこのシーンは、16ミリによる長回しの撮影、かつパーソナルな質問が続くため、緊張感のある撮影となることが予想された。そこで監督は、少しでもオータム役シドニー・フラニガンの負担を減らすため、静かで落ち着ける部屋と時間を用意し、後半のシーンに集中できるよう質問には自身の家族のことを答えるよう伝えたという。キャストへ徹底的な配慮が行われ撮影されたこのシーンは、原題にもなった印象的なシーンでもある。プランドペアレントフッド(全米家族計画連盟)とは?世界的にリプロダクティブヘルス/ライツを提供する非営利団体のアメリカ支部。全米で約600の施設を運営している。マイノリティや生活困窮者の利用も多い。『17歳の瞳に映る世界』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年07月19日ベルリン国際映画祭の銀熊賞をはじめ、世界中の映画祭を席巻している話題作『17歳の瞳に映る世界』。劇中では、予期せぬ妊娠をしてしまった17歳の少女オータムが両親にその事実を伝えることができず、自らの力だけで中絶手術を受けようと決意する姿が描かれています。そこで今回は、本作のテーマについてこちらの方にお話をうかがってきました。シオリーヌさん【映画、ときどき私】 vol. 399現在、「性の話をもっと気軽にオープンに」をテーマに正しい知識を明るく楽しく学ぶための動画を配信している“性教育YouTuber”のシオリーヌさん。看護師や助産師として働いてきたシオリーヌさんが、日本における中絶の現状や性教育が必要な理由、そして女性たちに伝えたい思いについて語ってくれました。―まずは、今回の作品から受けた印象について教えてください。シオリーヌさん大きな印象としては、社会の現状が子どもたちに影響を与えていることを改めて可視化している作品であるということ。なぜ彼女たちが親に隠れてこういったことをしなければならなかったのか、というのを考えると、背景にはいまの子どもたちが抱えている問題があることを感じずにはいられませんでした。これはアメリカを舞台にした映画ではありますが、日本でも同じような境遇にある子どもたちは決して少なくないので、この映画を通じてそういった問題に思いをはせてくれる人が増えればいいなと思っています。―作品を観て、アメリカと日本の違いを感じることもありましたか?シオリーヌさんアメリカでは中絶に関しては、中絶反対派の「プロライフ」か、それとも中絶権利擁護派の「プロチョイス」かという価値観が医療機関の対応にも大きく反映されているのが実情だと思います。アメリカでは州や病院によって異なるというのが特徴かなと感じました。それに比べて、日本ではどちらかというとそれぞれの医療者の持っている価値観によって、かけられる言葉も違ってくるのかなと思っています。実際、私と同じ助産師のなかにも、中絶は悪いことという考えの人もいれば、女性の人生を守るための大切な選択肢のひとつという考えの人もいましたから。ただ、それによって子どもたちが理不尽な思いを強いられることが無いように、社会の環境を整えていかなければいけないと改めて感じているところです。普段から話せる関係性を築くことが大切―助けを求めにいったはずの病院で、つらい思いをしてほしくはないですね。自分に合う病院はどのように見つければいいのでしょうか?シオリーヌさんいまは、多くの病院が公式HPを持っているので、そこに書かれている病院の理念を読むことは大事なことかなと思います。ほかにも術後のカウンセリングが用意されているかどうか、女性の権利に寄り添った診察を大切にしているかどうか、といった病院が出しているメッセージを事前に読むことはオススメしたいです。―なるほど。では、望まない妊娠をしてしまった場合、相談できる場所はありますか?シオリーヌさん若い方々にぜひ知っていただきたいと思うのは、「妊娠SOS」という相談窓口です。各都道府県に窓口が設置されているので、そこに電話やメールで連絡をすると、妊娠検査薬の使い方から今後の選択まで、さまざまなことに対応してくれる専門のスタッフがいます。両親や身近な大人に相談できないときは、ぜひそういった専門機関を頼っていただけたらと。また、妊娠が性被害によるものであれば、「ワンストップ支援センター」で相談することも可能です。―妊娠してしまったことを親に言えない子は多いと思いますが、そういう状況に陥らないためにすべきこととは?シオリーヌさん子どもたちにというよりも、親御さんたちに「普段から大切なことを話しやすい関係性を築いていってほしい」と伝えたいです。性の話題をタブー視している方や自分の子どもにそんなことは話せないと思っている方は多いですが、それは避妊に失敗してしまったときや妊娠してしまったときに親に言えないというトラブルにつながる可能性があります。過去には、「アフターピルをもらいに行かないといけない状況なのに、親に言えなくてどうしていかわからない」と私に連絡がきたこともありました。なので、できれば「そういうことがあったら味方になって助けてあげるからちゃんと言ってね」と日頃から伝えていただけたらいいなと思います。大切な子どもに伝えるのは当たり前のこと―ただ、親御さんもどういうふうに話をしていいのかわからない方が大半だと思います。円滑にできる方法はありますか?シオリーヌさんそもそも大人たち自身が性教育を受けたことがあまりないので、上の世代の方々からすると、性教育は恥ずかしいものやタブーだから人前で話すものではない、という印象を持っている人が多いと思います。とはいえ、受けてきた教育を思うと、そういう考え方になってしまうのは不思議なことではありませんよね。でも、だからこそまずはそういった大人のみなさんに性教育を受けていただきたいと思っています。たとえば、私の動画を見てくださった方のなかに、「普通に大事なことを話しているんだと気がついた」と言ってくださる方がいました。ぜひ、みなさんにもその“気づき”を得ていただきたいですね。もし、性教育が大事なことだとわかっていただければ、それを大切な子どもたちに知ってほしいと考えるのは、当たり前のことだと思うはずです。つまり、決して変なことを教えようとしているわけではないのだと。そこを理解していただきたいので、まずは親御さんたちから性教育を受けていただきたいと伝えたいです。―「教えなきゃいけない」というプレッシャーを感じるのではなく、「一緒に学んでいこう」くらいの気楽さでいいということですか?シオリーヌさんはい、それでいいと思います。私の動画を子どもと一緒に見ましたと言ってくださる方がいますが、いきなり自分の口から完璧に説明することはできないと思うので、私の動画もそういう使い方をしていただけるといいのかなと。どうしていいかわからなければ、一緒に話を聞きに行くとか、一緒に本を読んでみるとか、一緒に動画を見てみるとか、そういうところから始めるのでまったく問題ないと思います。―コロナ禍で10代からの妊娠相談が増えているそうですが、この現状に対してどうお考えですか?シオリーヌさん学校の友達と直接会う機会が減り、ひとりで家で過ごすことが増えたので、いまは人と意見交換をして価値観や視野を広げたり、自分の間違った知識を正したりすることができなくなっているのではないでしょうか。こういうときこそ、私のようにオンラインで発信している人たちがもっとがんばって適切な情報を届けるための努力をしなければいけないんですよね。来月には10代の学生を集めて、「性教育CAMP」というイベントをオンラインで行う予定ですが、そこではお互いにディスカッションをしてもらおうと考えています。そんなふうに、お家にいてもいろいろな人と関われるような機会は積極的に作っていけたらいいなと思っているところです。偏見や誤解が性教育の遅れに繋がっている―日本の性教育の遅れは昔から言われていますが、どうしてここまで遅れていると思いますか?シオリーヌさん政治的な理由が大きい部分もありますが、教育のシステムを決めている大人のなかには、「子どもたちには性に関する情報を具体的に与えるべきではない」とか「それまで興味のなかった子を刺激してしまうのではないか」といった偏見や誤解を持っている方も多くいるのが現実です。そういった部分が日本の性教育の遅れにつながっているのではないかと思っています。―“性教育YouTuber”として活動するなかで、どのような反響を感じていますか?シオリーヌさんYouTubeを始めて、1年で登録者数が10万人を突破したので、それだけ多くの方が性に関する情報を求めていらっしゃったんだなというのはそのときにも実感しました。実際、「こういうことを学校で教えてほしかった」というコメントが多く見られたほど。みなさんの人生や生活の役に立っていると聞くとうれしいですね。ただ、私が問題だと思っているのは、いまの子どもたちはすでにさまざまな情報に触れられる状況に置かれているにもかかわらず、何が適切で何か不適切なのか、というのを自分で判断しなければいけない必要に迫られていること。だからこそ、何か適切な情報なのかを見極めるリテラシーを育てるための教育を大人が届ける努力をしなければいけないと考えています。―現在の日本では全体の人工中絶件数は減少傾向にあるそうですが、20歳未満で中絶をする件数についてはどのような状況ですか?シオリーヌさん令和元年度のデータで、人工妊娠中絶実施率(女子人口千対)は19歳以下では4.5。前年度の4.7から低下が見られていました。数字だけを見ると、件数としては減少していますが、10代で妊娠した方の過半数が中絶を選択しているという現状があるので、問題が軽くなっているわけではないと捉えています。―未成年で妊娠する子たちが抱えているのは、どのような問題でしょうか?シオリーヌさんいまの状況では、10代で子どもを育てるのは難しいと思います。たとえば、妊娠を継続するとなれば、女子生徒だけ学校を退学しなければいけないとか、そうするとそのあとに正規雇用の仕事に就きにくくなって結果的に貧困に陥ってしまうとか。そういった連鎖を引き起こさないための社会制度や福祉の部分が十分ではないと思うので、学業と育児を両立できる制度や子育てをしながらキャリアを積めるサポートがきちんと充実していれば、もしかしたらもっと産みたいと思う方は増えるのかなと。ただ、10代で計画的に妊娠した子は多くないので、まずは予期しない妊娠を経験しないための性教育をしっかりすることが大事だと思います。人生を楽しむ権利は誰にでもあるもの―中絶をした女性は心身ともにダメージを受けると思いますが、アドバイスはありますか?シオリーヌさん中絶する方のなかには、自分の人生を守るためにどうしても必要な選択だったという場合もあります。ただ、中絶をしたことで自分を責めたり、世間から批判的な言葉を投げかけられたりすることもあるので、そのあとの人生を楽しんではいけないのではないか、という気持ちになる方が多いようです。でも、中絶を経験された方にも自分の人生を楽しむ権利も、前に進めていく権利もあるので、「幸せになってはいけないんだ」と思わないでほしいというのは伝えたいなと思います。―今後の夢はありますか?シオリーヌさんはるか先のことになるかもしれませんが、文部科学省の教育指導要領が変わり、世界的にスタンダードな性教育が日本でも当たり前にカリキュラム化されることが大きな目標です。そうなるために、世の中に訴えていくのが私の役割なので、これからも「性教育は必要なものだよね」と言ってくれる仲間を増やしていけたらいいなと。本や歌を作ったりと、クリエイティブの力を使って性の話をすることにやりがいを感じているので、さまざまなツールを使って、関心がなかった方にも目に留めてもらえるような幅広い活動を心がけたいです。ゆくゆくは、私の仕事の必要性がなくなる社会になってくれるのが、一番の夢かもしれないですね(笑)。―ananweb読者のなかには、仕事と育児の両立に対する不安や母親になる準備ができていないことに悩んでいる女性もいると思います。ぜひ、シオリーヌさんからメッセージをお願いします。シオリーヌさん私もいままさにそういう年代なので、実感を持ってみなさんに共感しています。妊活したほうがいいかなと考えるいっぽうで、仕事も好きなので難しいかなと思うこともありますが、自分が親になれると自信を持てる日なんて、もしかしたら来ないんじゃないかなと感じることもあるくらいです。そのうえで思うことは、そんなにがんばらなくてもいいのではないかということ。なぜなら、子育てというのは、社会でするものだと思っているからです。私が児童思春期病棟で働いていたとき、子どもたちのことについて親御さんと一緒にたくさん悩みましたが、そんなふうに社会にいる大人がみんなで子どもを育てていけばいいんだといまは考えています。自分だけですべてを抱え込もうとせずに、頼れるところは全部頼っていいんですよ、というのはぜひみなさんにも伝えたいです。インタビューを終えてみて……。どんな質問にもわかりやすく、丁寧に答えてくださるシオリーヌさん。「この映画を通じてそういった問題に思いをはせてくれる人が増えればいい」など、明るく穏やかな口調のなかにも、性教育に対する熱い思いがひしひしと伝わってきて、改めてその大切さを実感しました。何から始めたらいいのかわからない人も多いと思いますが、まずはシオリーヌさんの動画で基礎から学び始めてみては?社会が抱える問題を一緒に考える17歳の少女たちの目を通して見える世界がつらいものから、美しいものへと変わっていくために、いまの社会と大人たちがすべきことは一体何かを突きつけられる必見の1本。多くを語ることなく立ち向かう彼女たちの姿は、多くの問いと気づきを私たちに与えてくれるはずです。取材、文・志村昌美ストーリーペンシルベニア州に住む17歳の女子高生オータムは、愛想がなく、友達も少なかった。ある日、オータムは予期しない妊娠をしてしまったことに気がつく。しかし、ペンシルベニア州では、未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を受けることができない。そんなオータムの異変に気がついたのは、いとこであり唯一の親友スカイラー。そこで、ふたりは自分たちだけで事態を解決するため、親に内緒で家を飛び出し、ニューヨークへと向かうことに……。心に刺さる予告編はこちら!作品情報『17歳の瞳に映る世界』7月16日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー配給:ビターズ・エンド、パルコ©2020 FOCUS FEATURES, LLC. 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2021年07月15日望まない妊娠をした少女の数日間の旅路を描いた『17歳の瞳に映る世界』。本作で見事スクリーンデビューを果たし、全米の映画祭で俳優賞を総なめにした主演シドニー・フラニガンと、スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』にも起用された“いとこ役”タリア・ライダーのインタビューが到着。すでに日本でも話題を呼んでいる2人の演技と関係性がどのように生まれたのか、その理由が分かるものとなっている。主人公オータムを演じた、新星シドニー・フラニガンは、本作で初めて演技をして映画出演を果たし、歌声も披露して喝采を浴び、全米の映画賞でブレイクスルー賞、女優賞を総なめにした。シドニーが本作へ出演することになったのは、彼女が14歳のときにエリザ・ヒットマン監督のパートナーが撮影していた『Buffalo Juggalos』という作品のロケハンでヒットマン監督と出会い、フェイスブック上で友達になったことがきっかけだった。「(エリザは)私が部屋で音楽を演奏している動画をフェイスブックで見て、私が20歳の時に『17歳の瞳に映る世界』のオーディションに来ないか、とメールをしてきました」。エリザの目に止まり、映画のオーディションに誘われたシドニーだったが、シンガーソングライターである彼女は演技について「やりたいかどうかわからなかった」と明かす。初めての映画撮影の心細さ、「これこそがオータムが経験すること」しかし、脚本を読み「私にとって、とても重要な物語。リアルで、誰にでも起こりそうな力強いシナリオ」と感じたシドニーは「自分に何ができるか確かめよう」と監督からの誘いをチャンスと捉え、挑戦することを決意したという。そんなシドニーも、初めての映画撮影の現場では心細く、気が弱くなっていたが「これこそがオータムが経験することなんだ」と受けとめ、妊娠をしたことを親にも相談できないまま、ペンシルベニアからニューヨークへ旅に出るオータムの孤独や暗闇を体当たりで演じた。頑固で、なんでも自分ひとりで解決しようとするオータムには、心に寄り添ういとこのスカイラーがいる。オータムの近くでいつも彼女の良き理解者となり、言葉を交わさなくともお互いの心を支え、前に進む原動力になっている2人の関係は本作の見どころの1つ。いとこのスカイラーを演じたタリア・ライダーは「スカイラーはとても賢い女の子」だと説明する。アルバイト先のスーパーでは客にしつこくパーティーに誘われ、店員からは手を握られセクハラをされる。苦々しく思うことばかりで、つい「男だったらと思う?」とオータムに聞くなど、女性としての生きにくさを多く経験している彼女だが、「世界には不公平があること、男の子と女の子の違いもある。あの年で、自分に若い女子としての魅力があることも気づいている」と、大人びた魅力の理由について分析する。もしシドニーに同じことが降りかかれば「同じ方法をとる」作品で描かれる2人の絆は素晴らしいものだが、現実でも2人は縁を感じていたようだ。シドニーはタリアについて「同じ(ニューヨーク州)バッファローの出身だと知って、それだけでつながりを感じた」とふり返る。そんな2人に対してヒットマン監督は、さらに絆を深めるべく宿題を出したという。「この映画で描かれる旅とセリフと、プライベートに関する個人的な性格を表す質問に対して、答えをノートに書きました」とシドニー。それを翌日に交換し合ってお互いの理解を深め、壁をなくして撮影に挑んだ結果、シドニーが「撮影時間以外も本当に仲の良い友人になれました」と言えば、タリアも「もしシドニーに映画と同じようなことが降りかかれば、私はオータムを守るためにスカイラーがしたように、シドニーにも同じ方法をとるでしょう」と語り、劇中同様、堅い絆が生まれたことを語った。最も印象深い“質問シーン”は「感情と経験を頭の片隅から引き出した」完成した本作を見た感想と観客の反応について、タリアは「彼女たちが危機を乗り越え17歳らしい素朴さを見せる、純粋な唯一のひとときに涙が溢れました。サンダンスでもベルリン映画祭でも、瞳を濡らした人々が劇場から出てくる姿を見ました。どちらの映画祭でも、何人もの女性が私のところへ来て、オータムとスカイラーの物語と映画への感謝を伝えてくれました。観客のみなさんがこの物語にある種の聖域を見つけ出したのだと、とても心が温まりました」と語る。また、シドニーは本作の原題である「Never Rarely Sometimes Always」(全くない 稀にある 時にはある 常にある)と質問されるシーンについて、「自分の感情と経験を頭の片隅から引き出しただけです。でも、それはとても繊細でパーソナルなことだから何も言いたくない」と語った。シドニーの待機作は『Rounding』(原題/アレックス・トンプソン監督)。シンガーソングライターとしても活躍し、「Starjuice」というバンドのフロントマンでもある。労働者階級の町、人間関係、不安、ティーンエイジャーの怒りを表現する楽曲をアコースティック・ギターにのせて歌っている。一方、タリアは12歳でミュージカル「マチルダ」のホーテンシア役でブロードウェイに出演。また、15歳にしてミア・マイケルズ監督・振付による、ダンスによって社会正義を訴えた短編映画『Only we know』を製作。12月10日公開予定『ウエスト・サイド・ストーリー』に出演、ブロードウェイの常連や著名俳優と共に「ジェッツ」のコーラスを務めている。英国版「VOGUE」の「2021年ハリウッドの新時代をリードする6人の俳優」に選出されている。『17歳の瞳に映る世界』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年07月15日犬と暮らしている、飼い主(@wanco15sai)さん。愛犬は、子供の頃とても怖がりだったといいます。雷や花火など大きな音を怖がる犬は少なくありません。いつも大きな音に驚いていた愛犬は、17歳まで成長しました。音に怯えていた愛犬ですが、現在はというと…。臆病で恥ずかしがり屋のウチのワンコは、17歳になりました。17年一緒にいます。17年間、足元にいます。 pic.twitter.com/psW4qI1ZtR — ワンコ17歳 (@wanco15sai) July 10, 2021 17歳になった愛犬は老いによって、雷の音も、雪が落ちる音も聞こえなくなってしまいました。しかし、今でも飼い主さんの足元に寄り添っているという愛犬。きっと、子供の頃から怖い時は飼い主さんの足元にいることで安心していたのでしょう。だから17歳になっても、安心できる場所として足元に寄り添っているのかもしれません。投稿には「最後で泣きました」「長生きしてほしいな」「そばにいる温かさは変わりませんね」などの声が寄せられていました。飼い主さんは「老犬との暮らしがみなさんに伝わり、歳をとったという理由で捨てられる保護犬が、少しでも減ってくれたら嬉しいです」とコメントしています。飼い主にとって、犬や猫などのペットはいつまでたってもかわいい存在でしょう。いくつになっても、体が老いてきてもたくさん愛してほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年07月11日「界は、モテる男子のなかでも、ランキングがかなり上のほう。僕自身は、プライベートで誰かをキュンとさせた経験もないですし、モテランクは下のほうだと思います(笑)」そう話すのは、主演映画『ハニーレモンソーダ』(7月9日公開)でいつもクールで塩対応だが、実は誰よりやさしい学校イチの人気者のモテ男子・三浦界を演じた、Snow Manのラウール(18)。劇中では積極的なモテ男子を演じきっているが、実はこんなエピソードも。「相手役の吉川さん(愛・21)の瞳に自分の姿が映っているのがわかるくらい距離が近くて、ものすごく緊張しました。僕だったら、相手の気持ちがわかるまで、あんなに積極的になれないですね(笑)」ラウールにとって、本作は初の単独主演だが、ほかのSnow Manメンバーの反応は?「原作が少女漫画なので、佐久間くん(大介・29)が『漫画を読み込んで、そのキャラがどんな声をしているか想像するといい』とアドバイスをくれました。完成してからも、みんなが試写を見てくれてすごくうれしかったです。しょっぴー(渡辺翔太・28)は、倉庫でお弁当を食べるシーンに『ほこりかぶるからよくないぞ』なんてイジってきましたけどね(笑)」
2021年07月10日ベルリン国際映画祭・銀熊賞(審査員グランプリ)受賞作『17歳の瞳に映る世界』がまもなく日本公開されるエリザ・ヒットマン監督の長編デビュー作『愛のように感じた』が、8月14日(土)より公開されることが決定した。本作は、ブルックリン郊外を舞台に、思春期の少女の性と青春の刹那を捉えた物語。いま世界で最も注目を集める女性監督の1人、エリザ・ヒットマンが瑞々しい感性と斬新な演出法でアメリカの青春映画の系譜に新たな1ページを刻んだ。まだあどけなさの残る14歳のライラは、経験豊富な親友のキアラとそのボーイフレンドのパトリックと共にビーチに遊びに出かける。そこでライラはタトゥーの入った年上のサミーにひと目で心を奪われる。サミーが「誰とでも寝る男」だと知ったライラは、あらゆる口実を作ってサミーに近づこうとする。ところが、背伸びして嘘を重ねるうち、ライラは思いもしなかった状況に陥っていく…。長編映画では、一貫して10代のセクシュアリティを主観的かつ詩的に切り取り、内面化された感情を探求するヒットマン監督。一方で、ドキュメンタリー的手法とも一線を画し、スロモーションやクローズアップを多用し、感情の解放をもたらすことに重点を置いている。初の長編映画となる本作『愛のように感じた』では14歳の少女の性の目覚め、2作目の『ブルックリンの片隅で』では自らの性的指向に戸惑う19歳の青年、3作目の最新作『17歳の瞳に映る世界』では、望まない妊娠をしてしまった17歳の少女を描いている。長編全てがサンダンス映画祭で高く評価され、2020年に第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した。エリザ・ヒットマン監督「私たちが経験してきたことの真実です」【エリザ・ヒットマン監督コメント】本作で描きたかったのは、子供時代のアウトテイクです。そこにあるのは、孤独な瞬間、根拠のない自信の高まり、ささやかだけれど屈辱的な出来事といった、私たちの記憶の中に埋もれてしまいがちなものばかりです。私は、映画において「青春」のテーマが「幻滅のプロセス」として描かれることに常に魅了されてきました。この映画を観た人は、登場人物の行動に不快感を覚えるでしょう。しかし、その不快感こそ私たちが経験してきたことの真実です。この映画が、観客の心の奥底にある何かとつながることができれば嬉しいです。『愛のように感じた』は8月14日(土)より東京シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。『17歳の瞳に映る世界」は7月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛のように感じた 2021年8月14日より全国にて公開©2013 IFLL MOVIE LLC
2021年07月02日校條拳太朗、杉江大志、佐々木優佳里(AKB48)らが出演する『WORLD ~Change The Sky~』が6月27日に開幕。これに先立ち、囲み取材とゲネプロが行われた。2013年に初演された『WORLD』は、菅野臣太朗が脚本・演出を手がける“ジェットコースター”サスペンス。2016年の再演を経てシリーズ3作目となる今回は、2つの悲しい殺人事件を軸に、矛盾と不条理に満ちた世界を変えようとする人間たちのドラマが展開される。校條は18年前に奥多摩の孤児院で起きた保育士殺害事件に取り憑かれ、関係者を狙った連続殺人を実行する三上龍司役。彼が現代で起こしたタブーを起点に物語は加速し、犯行を止めようとする幼なじみの相沢顕示(杉江)、被害者だった保育士の妹・飯島久瑠美(佐々木)、保育士を殺したとされる国立周蔵(金山一彦)らを巻き込みながら進行していく。その輪に警察をはじめ、不動産ブローカー、一連の事件を追いかける雑誌記者も加わる頃には、各キャラクターの信じる“正義”が明るみに出る。それらがぶつかり合う様子には、生を希求するエネルギーを感じる瞬間も。犯行に手を染めた人物が被害者だったり、一見して無関係の人物が加害者だったり、一筋縄でいかない表裏一体のジレンマを見届けるうちに、鑑賞者は自身の倫理観を試されることだろう。ゲネプロ前の囲み取材で、校條は「観た方の瞳に映る景色が、ご鑑賞の前後で少しでも変わったら嬉しいです」とサブタイトル(Change The Sky)になぞらえて挨拶。正義や悪の曖昧さに着目したと語る杉江は「サスペンスとしての面白さを見届けてください」と続き、作品の楽しみ方をレクチャーした。「姉を亡くした久瑠美の人生や憎しみが報われるよう、ブレずに演じたい」と意気込む佐々木に対して、シリーズ全作に登板している金山は「ハートを鳴らすように、胸の奥からセリフを発している」と俳優としての器量に太鼓判を押す。物語のキーマンである警視監として終盤に存在感を発揮する渡辺裕之は「変化を待っているだけでは何も変わらない世の中で、“変え方”に気づかせてくれる作品」と本作を表した。高さを活かした無機質なセットの後ろには、空模様が映し出されている。梅雨シーズンの上演とシリアスな劇世界にふさわしく終始雨天が続くものの、事件が落ち着きを見せると雨は止み、夕暮れが顔を覗かせる。このラストをどのように受け止めるか、ぜひ上演時間150分(休憩を含む2幕)の中で思考をめぐらせてみては。公演は7月4日(日)まで、東京・なかのZERO 大ホールにて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2021年06月29日『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスをはじめ強力なプロデューサーが製作に名を連ね、高校生2人の数日間の旅路を描く『17歳の瞳に映る世界』。この度、第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、サンダンス映画祭2020ネオリアリズム賞など絶賛を得た本作のエリザ・ヒットマン監督のインタビューが到着した。「女性たちの語られざる旅の物語」を作りたい「アイルランドで中絶ができなかったために亡くなった女性の記事を読んで、本当に落ち込みました。そこからインターネットでアイルランドとその中絶法について、妊娠中絶が違法とされている現状を学んだのです。そして私は思いました。これこそ私が作りたい映画だと。女性たちの語られざる旅の物語です」とヒットマン監督。このアイルランドでのニュースがきっかけとなり、『17歳の瞳に映る世界』の製作に至ったという。しかし、その舞台に選んだのはアイルランドではなく、ペンシルベニアとニューヨークだった。「もしこの物語がアメリカで起こったとしたら? と考えました。(舞台をニューヨークに決めた理由は)中絶手術のためにニューヨークにやってきても、手術が高額なため、どこにも泊まることができず、夜にベンチで寝なければならない女性の記事を読んだからです」と語る。その後、自身が妊娠。『ブルックリンの片隅で』(2017年/日本未公開)の製作・公開を経て、トランプ大統領就任時(2017年)にはウィメンズマーチ(女性の権利向上をめざす運動)にも参加したというヒットマン監督は、自らが経験したことをもとに企画を練り直したという。「私がこの登場人物だったら、この窮地にどこに行くだろうか」劇中ではオータムが妊娠に気づくも、誰が父親なのかはっきりと明示せず、彼女の住むペンシルベニア州の町では中絶ができない、ということのみが描かれる。そんなオータムと彼女を支えるいとこのスカイラーが次に向かうところは、親の同意なしに手術を受けられるクリニックがあるニューヨークだ。ヒットマン監督は「彼女たちがニューヨークの地下鉄の駅で眠る日を含めた数日間の旅が始まります。地下鉄で出会う男、何度も繰り返されるクリニックへの訪問、下心のある男との時間に耐えなければいけなくなるのです」と、女性であるというだけで受ける理不尽な出来事について思いをめぐらせる。さらに「多くの病院と全米家族計画連盟と、個人経営のクリニックにも行きました」と、綿密な取材を行ったという監督。その中のひとつ、チョイシズ女性医療センターでは、本施設に勤務しているケリー・チャップマンに出会った。監督は、彼女からかけられたある言葉が「私の胸を刺した」という。その内容とは、「中絶だけの問題ではない。家の中で起こっている秘密は、20分(診察時間)では解決できない。妊娠、セクシュアルヘルス、パートナーによる暴力、暴力から安全を確保する方法、すべてが絡み合っている」という事実だった。「映画が信頼できるものであってほしい」という思いを持つ監督は、「主人公のリアクションに対し、見る人たちも自ら選択するような感覚を持ってもらいたかった」と、そのエピソードを物語に取り入れることにし、実際にメディカル・センターに勤めているケリーを映画に登場させた。「中絶手術のプロセスを完全に描く映画を作っているわけではなく、その過程を通して登場人物が感じていることを描きたかった。だから私は彼女を映画にカウンセラー役として、キャスティングすることにしました」と、その理由を明かす。最後に、エンディングについて「私はこの映画が『#MeToo運動』や、前進しているけれど多くの女性が非力さを感じている問題と繋がっていると思っています。この映画のエンディングは複雑で、より現実的です」と監督。「オータムが家に向かうバスの中、観客も安らぎを感じ、彼女もついに眠りにつく。しかし、同時に、彼女はすべての問題が待つ家へと向かってもいます。私は『17歳の瞳に映る世界』のエンディングが別の物語の始まりだと感じています」と語り、これからも彼女たちの茨のような旅が続いていくことを示唆している。『17歳の瞳に映る世界』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年06月24日全米大注目の新星女優&新鋭監督による少女たちの旅路を描いた『17歳の瞳に映る世界』。この度、主人公の学生オータムが、望まぬ妊娠という現実に直面するシーンの本編映像と監督エリザ・ヒットマンのコメントが到着した。ペンシルベニアに住む17歳の学生オータム(シドニー・フラニガン)は、吐き気を感じる日々に、意を決して妊娠センターを訪れる。今回解禁された本編映像は、そのセンターで妊娠検査を行った結果を見ながら、オータムと職員が静かにやりとりをするシーン。職員が「陽性みたいね」とオータムに語りかけると、「陽性だけど、陰性の可能性はある?」と、妊娠の事実を受け入れられずに一縷の望みをかけて質問をする。「ないわ。陽性は間違いなく陽性よ」との答えに、険しい表情でうつむくオータム…。彼女が17歳にして、その人生のなかで最も大きな事実を知る瞬間から、少女たちの旅路が始まることになる。本作のスタート地点ともいえるシーンだ。新進気鋭の女性監督エリザ・ヒットマンは、この本編映像で映し出されたアメリカの小さな町によくある“妊娠センター”について「医療施設に見えるけれど、免許を持った医師は居なくてあてにはならない」と言う。「実際に話に行くと温かく迎えてくれた。彼女たちは良い人たちだったけれど、情報は限られていてその意図は、(中絶はできず)つながりのある支援先や養子縁組の情報を提供するのみ」だという。そして、当時妊娠中だったエリザ監督は自らそのセンターで妊娠検査を受けたそうで、そこにいる女性たちと会話をし「セリフのいくつかは、彼女たちとの会話をそのまま使った」と、本作のリアリティあふれるやりとりの秘密を明かした。「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)」という言葉をメディアで目にする機会は増えてきたものの、本作で描かれるオータムたちの旅路は、現代を生きる私たちの心に突き刺さるに違いない。『17歳の瞳に映る世界』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年06月19日予期せぬ妊娠をした17歳の少女が故郷のペンシルベニア州からニューヨークへと向かう旅路を描く『17歳の瞳に映る世界』。この度、メガホンをとったエリザ・ヒットマン監督からコメントが到着した。本作のメイン写真は、ペンシルベニアに住む主人公のオータムが唯一の親友であるスカイラーの肩にもたれかかり、不安な表情を浮かべている写真が選ばれた。気鋭の女性監督エリザ・ヒットマンは、「これは女性たちの語られざる旅の物語」と語るように、バスの座席に座り、外の景色を見ながら想いにふけるオータムや、病院の待合室でスカイラーがオータムを気遣う場面など、少女たちが不安を胸に抱きながら旅を続ける様子を場面写真でうかがうことができる。「オータムが孤独な物語を抱えていること、それが暗闇であることを観客に感じ取って欲しい。一方で、スカイラーは無垢で楽観主義者。彼女にも状況を打開する解決策はないけど、彼女のエネルギーのおかげで、彼女たちふたりは旅の目的を果たすことができるのです」と監督が語るように、2人の強固な関係性が観る者を惹きつけていく。エリザ監督は、2013年、『愛のように感じた』(7月公開予定)を製作。サンダンス国際映画祭NEXT部門でプレミア上映され、ニューヨーク・タイムズ紙の批評欄で取り上げられて話題に。続く2017年に製作した『ブルックリンの片隅で』(Netflix配信)は、サンダンス国際映画祭ドラマ部門のコンペティションでプレミア上映され、監督賞を受賞など各国の映画祭を賑わせた。そして、長編映画3作目の本作で第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞、サンダンス映画祭審査員ネオリアリズム特別賞を受賞。日本での劇場公開作品は本作が初めてとなる。『17歳の瞳に映る世界』が7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年05月30日こんにちは、マメ美です!4歳の長女あーちゃんと、9ヶ月の次女みーちゃんの育児に日々奮闘しております!今年度から年中組になり、毎日色々な発見や経験をしてどんどん成長していく長女あーちゃん。今日はそんな彼女の成長中な様子を書いていこうと思います。■憧れから広がる世界なぜかヘッドホンに強い憧れを持ち始めたあーちゃん。実家の兄のヘッドホンを見つけて大はしゃぎした後、ヘッドホン姿の自分を連写してしばらく眺めてウットリするほどです(^_^;)ヘッドホンとかイヤホンとかは、なんとなくまだ早いかな〜なんて思っていたので「もうちょっと大きくなったらね〜」と言っていたのですが…。いつも聴いている曲をイヤホンで初めて聴いて、感動で固まっていました(笑)イヤホン初体験で娘の世界はものすごい勢いで広がったようです。ヘッドホンなんて手にした日にはずっと聴いてそうだなぁ…(~_~;)■食べられなかった卵そんなあーちゃんですが、小さい頃はアレルギーで卵を食べることが出来ませんでした。しかしアレルギー病院に通い負荷試験などを経て、現在は無事に全卵を食べられるようになりました。アレルギー発症時は出先でのことで、どうしようもなくて救急車を呼びました。その時の恐怖は今でも忘れられない。アレルギーの薬は離さずに持ち歩いていたし、卵を触ったら手を洗っていたし、卵を食べさせた日は夜中なかなか眠れなかった。え…? 君の中の卵の扱いってそんな感じなの?(笑)しかも毛がないしって…(^_^;)たしかに髪の毛が生えるのが遅かったので、1歳を過ぎても可愛い格好があまり似合わなかったり、男の子に間違えられたりしていました。そしてそれは見事にみーちゃんにも引き継がれているようで…(^_^;)「卵関係ないんじゃないかな〜」という私に「いや。絶対卵だってぇ!!」と語尾強めに言ってくるので、「もしかしたらホントに関係してるのかも…」なんて考えてしまう今日この頃なのでした(⌒-⌒; )これからもたくさん世界を広げていってね!
2021年05月17日第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、サンダンス映画祭2020ネオリアリズム賞受賞などを多数受賞した『17歳の瞳に映る世界』。その公開日が7月16日(金)に決定し、2人の少女の旅路と困難を映した予告編、ポスタービジュアルが解禁となった。今回解禁となった90秒予告編では、「男だったらと思う?」というスカイラー(タリア・ライダー)の問いかけから始まる。次のショットではエコー画面と予期せぬ妊娠をしたオータム(シドニー・フラニガン)の腹部から顔のアップまでが印象的に映し出される。「母親になる自信がない」という彼女の言葉に呼応するように、いとこのスカイラーと2人はバスに乗り込んでニューヨークへ。ニューヨークに着いたふたりは、重いスーツケースを抱え、慣れない土地で一夜を過ごす場所を探すなど、なんとか目的を果たそうとするが、地下鉄では男性にニヤついて見つめられ、出逢ったばかりの男性にも太ももを触られる場面も…。たどり着いたクリニックでは、「4択で答えて――“一度もない、めったにない、時々、いつも”」という原題(Never Rarely Sometimes Always)でもある問いにオータムは涙を流す。「悲しみに気づいたとき、ただ隣にいてくれた」というナレーションと共に最後は笑顔も…。「悲しみに気づいたとき、ただ隣にいてくれた」というナレーションと共に、最後には笑顔が見られる少女2人の連帯を感じさせる映像に。加えて、30秒予告も解禁となっている。また、ポスタービジュアルは、主人公オータムといとこのスカイラーが肩を寄せ合う姿が印象的。彼女たちの瞳には、一体どんな世界が映し出されるのだろうか。『17歳の瞳に映る世界』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年04月28日現在、私は7歳、5歳、4歳、2歳の4人の子をもつ20代の母親です。初めての出産は17歳のときでした。今では4人の子どもたちに囲まれて、忙しくも楽しい毎日を過ごしています。そんな私の初めての出産体験談を紹介します。 それぞれの思い私が妊娠に気がついたのは妊娠3カ月のときです。妊娠がわかったときはとてもうれしかったのですが、これからどうしたらいいのか何もわからない不安もありました。17歳ということもあり、家族とも話し合いをしましたが、「若いのに大丈夫なのか」と心配されるばかりでした。その心配はとてもありがたく思ったのですが、私の中では若いから母親になることはいけないと言われているように感じたのです。 その後も話し合いを重ね、産むことに賛成してもらえたときはとても安心できました。同時に、若くても大丈夫だと思ってもらえるような母親になりたいと思いました。家族の協力もあり、落ち着いた環境の中で、妊娠生活を送ることができたことはとても感謝しています。 想像以上の痛みと感動私は出産予定日3日前の妊婦健診で、赤ちゃんの頭が少し大きく、それに加え私の骨盤が狭いと担当の医師に言われました。そのため出産予定日の前日から入院をして、陣痛促進剤を使用することに。初めての出産に加え、まだ17歳で情報共有する先輩ママも身近にいないため、ネットで陣痛促進剤による出産のことを調べました。 実際、陣痛促進剤の点滴が始まると、おなかの張りや生理痛のような痛みがありました。ですが時間が経つにつれて我慢ができないほどのおなかの痛みになり、声を出さずにはいられませんでした。そしてこの激しい痛みこそが、陣痛だと気づいたのです。 そして、9時間の陣痛を乗り越え、無事に赤ちゃんと会えたときは安心とうれしさで自然と涙が溢れました。そして支えてくれた家族の大切さが身に染みてわかることができた瞬間でした。 子育ては何事も全力で初めての出産の次は初めての子育てに奮闘する日々が待っていました。私は通信制高校に在学していたため、学業に追われているときもありました。そのため泣くばかりの赤ちゃんに困り果て、一緒に泣いてしまうこともありました。そんなときは家族の手を借り、学業とバランスをとっていきました。 離乳食が始まったときは、親に作ってもらっていたごはんを自分で作る練習からでした。母に教えてもらいながら調理の仕方を学び、アレルギーなど赤ちゃんにあげてはいけない物を保健師さんに聞きました。学ぶことが多く大変でしたが、赤ちゃんの笑顔のために頑張ることができました。 赤ちゃんがハイハイをするようになると、トンネルのおもちゃなどを購入。私も一緒になって遊びました。体力が尽きず一緒になってとことん遊べるところは若くてよかったなと思います。 10代の出産で不安もありましたが、周りのサポートのおかげで頑張れました。ひとりで抱えずに相談したからこそサポートを受けることができ、相談することの大切さにも気がつけたのでよかったです。当時のアドバイスのおかげで今も頑張れていると思います。現在も家族にサポートを頼むこともたくさんありますが、これからもわからないときや不安なときは家族や周りの方などに相談していきたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKOイラストレーター/ムチコ著者:河村アリス7歳、5歳、4歳、2歳の4人の母。4人の子どもと忙しくも楽しい日々を満喫中。自身の子育て経験をもとに執筆している。
2021年04月27日『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I青い瞳のキャスバル』他ガンダムシリーズ17作品が、25日からdTVで配信をスタートする。映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が5月21日に公開されることを記念し、TVアニメ『機動戦士ガンダム』を再編集した『劇場版 機動戦士ガンダム』をはじめ、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』、『機動戦士Zガンダム A New Translation』など人気シリーズをラインナップ。シリーズ1作目『機動戦士ガンダム』から続く、アムロ・レイと宿敵シャア・アズナブルの最後の戦いを描いた『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』や、『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Zガンダム』の間の時間軸を繋ぐ物語である『機動戦士ガンダム0083ジオンの残光』。さらに『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀0079年を時代背景に、太田垣康男氏が描いた漫画をアニメーション化した『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』や『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』も配信される。○■今回配信される17作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I青い瞳のキャスバル』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II哀しみのアルテイシア』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III暁の蜂起』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV運命の前夜』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI誕生赤い彗星』『劇場版 機動戦士ガンダム』『劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』『劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』『機動戦士ガンダム0083ジオンの残光』『機動戦士Ζガンダム-星を継ぐ者-』『機動戦士ΖガンダムII-恋人たち-』『機動戦士ΖガンダムIII-星の鼓動は愛-』『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』『機動戦士ガンダムNT』
2021年04月25日ザック・エフロンが主演したコメディ映画を、世界で初めてミュージカルとして上演する『17 AGAIN』。この作品で初舞台を踏み、主演を務めるのが竹内涼真だ。“負け組”としての人生を受け入れていた35歳の主人公マイクがバスケットボールのスター選手だった17歳の頃の姿に戻り、家族の絆を取り戻そうと奮起する様子を、彼はどのように立ち上げるのか──。昨年11月末に行われた製作発表を経て、カンパニーでの全体稽古に入って約2週間というタイミングで話を聞く機会に恵まれた。演出・谷賢一と二人三脚で「演劇の“筋肉”を鍛える」──製作発表の前から、歌とダンスの自主トレに励んでこられたそうですね。ドラマ撮影の合間を縫ってレッスンに取り組んでいました。そこでベースはできた気がしますけど、実践として吸収できているのはカンパニーでの稽古に入った最近ですね。初舞台ということもあって「自分がいちばんこの現場で何もできない」状況に置かれています。──演出を手がける谷賢一さんは、初舞台の竹内さんにどう働きかけてくださっているんでしょうか?役のこと、場面ごとの感情、観客への届け方……舞台に初めて出演する僕の視座に立って一緒に考えてくださるので、本当にありがたいです。まだ何も始まっていないし終わってもいないのに、谷さんにはすでに何度も感謝していますね。──映像と演劇で、お芝居のやり方に違いを感じました?全然違いますね。これまで映画やドラマでしてきた演技が、舞台だと通用しないことがよくわかりました。映像だと、セリフは”相手”に伝えるもの。でも舞台の場合、相手だけにセリフを言っても観客の皆さんに届かないんですよ。「いま相手にこんなセリフを伝えています」って状態を見せなきゃいけない。自分と相手役の方だけで完結させず、観客に届けるための意識も必要だとわかった時には一瞬パニックになりましたね。──その考え方、谷さんがツイートされていた世阿弥の能楽論「離見の見」ですね。演者が、自分から離れて観客の立場で自身の姿を捉え、演技についても客観的な視点を持つことが大切である、と。谷さんは「立ち稽古初日で“離見の見”が話題に挙がった」とおっしゃっていました。まさに! でも僕、最近ドラマで客観的に自分を捉えることをやめていたんですよ。観客の視点を取り入れて演じると、どうしても「こう見られたい」って自意識が入り込む。それってキャラクターを演じる軸がブレてしまうことでもあるんです。だから客観は監督に託そう、って。ただ、演劇の世界では役者も観客の立場から自分を捉えて表現しないと届かない。映像におけるお芝居の考え方とまったく違うことに、稽古の早い段階から気づかせてくれた谷さんにはやっぱり頭が上がりません。──具体的に、どんなシーンを稽古していて気づいたんですか?驚き、怒り、悲しみ……マイクの感情が大きく動いた瞬間ですね。映像だったらカメラがアップしてくれるから、表情でその変化を見せられる。たとえば日本人を演じる場合、喜怒哀楽や本音は“隠す”お芝居がリアルなんですよ。それでもこぼれてしまう瞬間に、ドラマがある。一方で舞台は映像と違ってカメラに“寄って”もらえないから、体全体で表現する必要があります。でも場数を踏んでいない僕には、まだその引き出しや筋肉が圧倒的に足りなくて。──演劇におけるお芝居の“筋肉”を、谷さんと二人三脚で鍛えている最中なんでしょうか?そうですね。たとえば「ここで一度立ち止まってみたら、マイクの悲しみが伝わるんじゃない?」と実際に谷さんに演じていただく場合もあります。そこからイメージを膨らませる作業を繰り返していくような。──1ヵ月半後、開幕の時にどれだけ筋肉がつくか楽しみですね!僕らしく演じるということももちろんですが、まず基本動作を徹底したいですね。そこから自分のスタイルがにじみ出ればいいな、と思っています。さえない35歳は「映画よりダサい仕上がり」──原作映画でザック・エフロンとマシュー・ペリーが二人で扮した主人公マイクを、竹内さんは一人で演じます。過去のインタビューで「それぞれの年齢でしっかり役づくりを行い、その差が大きいほどおもしろくなる」とおっしゃっていましたが、現時点でどのように取り組んでいらっしゃいますか?35歳のマイクは「こんなお父さんにハグされたくないわ……」ってイメージで清潔感がなく、映画よりかなり太っています。容姿を整えることを諦めてそんなに腹も出ていたら、そりゃマギー(娘)もアレックス(息子)もイヤだろうって人物造形。パンツ一丁でいびきかきながら寝てるんだろうな……とか、酔っ払って帰ってきて「ねぇママ〜」とか言いながらスカーレット(妻)にウザ絡みしてそうだな……とか。一度ポスター用にビジュアル撮影しましたけど、「やり直した方がいいんじゃない?」ってくらいダサい仕上がりになりそうです(笑)──映画の中年マイクは、人生と家族に疲れ果てた哀れな男に見えました。そうなんですよ。僕も、映画の大人マイクは妻との不仲と子どもたちの思春期が重なってしまった不幸な男に見えました。会社では新人の女性社員に先に昇進され、自分の席が無くなってしまって。でもミュージカルでは「うまくいかない結果を招いた原因は、すべてマイクにあった」って描き方になるかもしれません。──ミュージカル化に際して設定をアレンジするんでしょうか?いちばん最初の家族シーンで、35歳のマイクがどれだけダメな父親で、家族の抱える悩みやトラブルに気づけていないか……ということを観客に伝えておく必要があるんですよね。谷さんいわく、「その方が17歳に戻った時に『うーわ、俺って周りがこんなに見えていなかったのか』って彼のショックを強く伝えられると思うから」って。──一方で、バスケットボールのスター選手だった17歳のマイクはどのように演じますか?劇中のほとんどが17歳の姿で、冒頭の35歳と見た目も振る舞いも変わるから……それほど強く意識しなくても演じ分けができる気がしています。大切なのはコメディ要素をどこまで出すか。見た目はイケてる17歳だけど中身は35歳だから、どうしてもオヤジくさい言い回しが出てくるんですね。お客さんにも「わ、オッサンくささ全開だけど大丈夫?」って感じてもらった方がよいのか、それとももっと隠して演じた方が伝わるのか……そのバランスはこれから稽古場で見つけていきたいですね。キーをひとつ上げたら感情が乗って突き抜けられた──製作発表で披露されたミュージカルナンバーのうち、「The Greatest Prize」が印象的でした。どんな楽曲なんでしょうか?一幕ラストを飾る楽曲ですね。トラブルを抱える娘・息子を前にしたマイクが、「17歳に戻れた奇跡を無駄にせず、みんなの絆を絶対に取り戻すぞ!」と家族の“再生”を誓って一幕が終わります。──マイクの想いが炸裂するナンバーを、竹内さんはどのように歌おうとしていらっしゃいますか?実は一昨日、製作発表で披露したキーよりひとつ上げて歌ったら……ものすごい感情が乗って突き抜けられたんですよ! ピアノの伴奏がない自宅では、おのずと歌いやすいキーで発声していたようで。それを先生にお伝えして個別レッスンでも高いキーで歌ってみたら、うまく行って嬉しかったです。──製作発表の直後にお話をうかがった時も、主人公の感情を表すのに「ハンドマイクだと違和感があったからヘッドセットに変えてもらった」とおっしゃっていましたね。今回も竹内さんなりの試行錯誤が、うまく作用した?ミュージカル出演の目標として「セリフのようにメロディを紡ぎたい」、もっと言うなら「歌とセリフの境界線が曖昧になるほど融合できたら」と考えていたんですけど。でも最近、すべてセリフのようによどみなく歌ってしまってはもったいない……と感じるようになって。主人公の伝えたいメッセージが明確なナンバーではあえて“歌”を強調したパフォーマンスを繰り広げ、お客さんを圧倒する瞬間も大切なのかな、と。一幕ラスト、二幕に向けて爆発できるところはひとつ音程を上げて、体の内側から湧き出るエネルギーをすべて歌の中に詰め込んだ方が観客の皆さんに刺さる気がした。谷さんへの相談結果次第ではありますが、そんな気づきがありましたね。家族の再生を誓うオヤジから、元気を受け取ってもらえたら──ミュージカル『17 AGAIN』のテーマや発するメッセージについて、全体稽古が始まったいま改めて竹内さんが考えていることは?身近な存在の価値を再発見することで人生は好転する……という前向きなメッセージが込められた作品だけに、だいぶ明るい作品になりそうな予感がしています。稽古場のテンションがとにかく高い!──映画よりも明るい?はい! しかも映画よりだいぶ笑えるんじゃないかな。たとえば17歳に戻ったマイクが、自分を父親と思っていない息子アレックスと接するシーンはコメディ要素満載です。──映画だけ拝見すると、マイクとアレックスの場面にコメディ要素は感じられませんね。ですよね? でもミュージカルでは一線を画していて。今日やった稽古では、アレックスが歌っている背後でものすっごく僕(マイク)が応援していたり。息子に対して「もう花びら撒いちゃえ!」みたく突き抜けた親バカ精神が発揮されているシーンです。──姿かたちは17歳なのに、どうしても中の人35歳パパがにじみ出てしまう?そうそう! 映画のマイクはずっと正体を隠しているけど、ミュージカルでは父親バレバレなんですよ。演劇のおもしろさって、たとえばアレックスがメインの歌唱シーンでも、マイクが違う世界線にいる設定が同じステージ上につくれること。これが成立するから、マイクが父親を全開にしちゃっても平気になる。そこがすごく興味深いなって。だからこそ家族を再生しようと一生懸命もがくマイクに対して、お客さんも「がんばれオヤジ!」って声援を送れるんじゃないかな。彼のどうしようもなくダサい部分を惜しみなく晒け出すことで、映画より感情移入しやすくなっている気がします。マイクから元気をもらって、笑い飛ばしていただけたら。取材・文:岡山朋代撮影:渡邊明音★『17 AGAIN』インタビュー第2弾は、本作で振付を担当するダンサー・コレオグラファーのAKIHITOさんにインタビュー! 近日公開予定です。公演情報ミュージカル『17 AGAIN』劇作・脚本:マルコ・ぺネット作詞・作曲:アラン・ザッカリー&マイケル・ウェイナー翻訳・演出:谷賢一出演:竹内涼真 / ソニン / エハラマサヒロ / 桜井日奈子 / 福澤希空(WATWING) / 有澤樟太郎 / 水夏希 / 他【東京公演】2021年5月16日(日)~2021年6月6日(日)会場:東京建物Brillia HALL【兵庫公演】2021年6月11日(金)~2021年6月13日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール【佐賀公演】2021年6月18日(金)~6月20日(日)会場:鳥栖市民文化会館 大ホール【広島公演】2021年6月26日(土)会場:広島文化学園HBGホール【愛知公演】2021年7月1日(木)~2021年7月11日(日)会場:御園座チケット情報
2021年04月23日オーデイションを受け、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のイレブン役で大ブレイクしたミリー・ボビー・ブラウンも、もう17歳。しかしミリーは、ファンがいまだにミリーのことを10歳の小さな女の子のように思っていて、大人の女性に近付いていることを「受け入れていない」と「MTV News」のインタビューで指摘している。特にファンが困惑を示しているのは、最近のミリーのファッションだという。「(腹部の肌を出した)クロップトップを着ていると、『10歳の子が!』なんて言われて『いやいや、17歳だけど』みたいにね。ハイヒールを履いているときもそう。授賞式にドレスを着ていっても『50歳くらいに見える』と言われたりする。私のことを10歳のころから見ているから、そう思うんだと思う」と語った。「子どもから大人になっていく移行期間って、難しい。みんなは受け入れていないけど、私は完全に受け入れている。私は準備万端。『成長してしばらく経つし、ハイヒールを履かせてよ!』ってね」。最近の話題としては、「ストレンジャー・シングス」の共演者で大親友のノア・シュナップに自身の車を見せて、車内で一時間ほどおしゃべりしたのがすごく楽しかったと話した。『ハリー・ポッター』シリーズを観たことがなく、友達にも驚かれているという小ネタも提供した。インタビュー動画のコメント欄には、「本当に賢くて、17歳だとは思えないほどしっかりしている」という称賛の声や、「ノアとミリーが車でおしゃべりなんて!」と幼かった2人がいまや車を運転するような年になったことにびっくりする声などが寄せられた。(Hiromi Kaku)
2021年04月05日