神奈川県・パシフィコ横浜で開催の「CP+2016」、シグマブースのレンズ製品を見ていこう。発表されたばかりのAPS-Cサイズ用「50-100mm F1.8 DC HSM」と、マイクロフォーサーズ用とソニーEマウント用「30mm F1.4 DC DN」に注目だ。製品名に「DC」が付く「50-100mm F1.8 DC HSM」は、APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラ用となる。すでに発売済みの「18-35mm F1.8 DC HSM」と同じく、ズーム全域でF1.8の明るいズームレンズだ。F1.8通しを考えればコンパクトともいえるが、それでも大口径望遠ズームらしく、大きく、そしてずっしりとした重さがあった。ミラーレスカメラ用の「30mm F1.4 DC DN」も発表されたばかりの新製品で、こちらも触れることができた。F1.4の明るいレンズだが、その割りにはそれほど大きくはなく、重さも265gとまずまず軽い。別の「30mm F2.8 DN」は画質優先で設計されるArtラインだが、この30mm F1.4 DC DNは、コンパクトで幅広い用途に向けたContemporaryラインとなっている。ソニーEマウント用のマウントアダプタ「MOUNT CONVERTER MC-11」は、シグマのレンズと組み合わせることで、レンズの補正データをカメラに送り、カメラ側での各種補正を可能にする製品だ。もちろん、AFや絞り制御も可能である。現状では19本のシグマレンズに対応。機能上、MOUNT CONVERTER MC-11にあるUSB端子とパソコンをつないで、対応レンズを増やせるそうだ。
2016年02月27日●ついに姿を現したフルサイズセンサー搭載一眼レフパシフィコ横浜で2月28日まで開催中の「CP+2016」。初日のリコーブースにて一時、タッチ&トライが70分待ちとなったほど人気爆発状態にあるのが「PENTAX K-1」。今回初お目見えとなるフルサイズセンサー搭載一眼レフは、CP+2016一番の話題作といっても過言ではないだろう。○写真で見る「PENTAX K-1」CP+2016の会場に来たら、これを見ずには帰れない! と言いたいPENTAX K-1だが、とにかく全体像を眺めることすらままならないほどの人気。泣く泣く諦めた方も少なくないだろう。そこで、ここでは多めに写真を掲載する……けれど、やはりできる限り本物を見て、触っていただきたい!●「PENTAX K-1」のカットモデルや大判プリントも○「PENTAX K-1」のカットモデルや大判プリントも「PENTAX K-1」に関しては、貴重なカットモデルやクリアケースモデル、手ブレ補正機構「SR II」のデモンストレーション、そしてプロ写真家による作品の大判出力など見どころが満載。初日には、まだ公式サイトにすら掲載されていなかった未公開レンズのロードマップがパネルで掲出されるサプライズもあった(現在は公式サイトにも掲載されている)。○「GR II」や「THETA S」などもそのほか、一眼レフからレンズ、プレミアムコンパクトの先駆けとなったGR魂を受け継ぐ「GR II」、4K動画対応の小型アクションカム「WG-M2」、360°カメラ「THETA(シータ) S」など、バラエティ豊かな製品を取り揃えて展示。油断のならないメーカーゆえ、もしかしたら、まだ何か楽しませてくれるかもしれない。
2016年02月26日○温度を色分け表示&中心温度を表示するカメラ。救難活動や狩りの応用に期待パシフィコ横浜で2月25日~28日で開催の「CP+2016」。ドローンカメラで人気の高いDJIブースでは、現行製品の展示やフライトデモに加え、新製品となるサーモグラフィーカメラ「ZENMUSE XT」の展示が行われていた。参考展示ではあったが、「ZENMUSE XT」はサーモグラフィーカメラと呼ばれる「温度を感知するカメラ」だ。DJIのドローンに取り付け、赤外線による空撮を実現する。ZENMUSE XTの解像度は640×512ドット(30Hz)か336×256ドット(30/60Hz)と低いものの、高ゲイン時に-25~+135℃(640×512ドット時)、-25~+100℃(336×256ドット時)、ローゲインでは-40~+550℃の温度を感知できるという。利用目的としては、遭難者を発見するような救難活動や、動物を確認するハンティングとしての用途があるとの説明だった。発売は2016年の第1四半期を予定しているので、間もなく正式アナウンスされるだろう。加えて、ドローンの実機を飛ばすフライトデモによる説明を行っていた。CP+2016の初日(2月25日)に飛ばしたドローンは「PHANTOM 3」のみということだったが、安定動作が行われていることを「ドローンを掴む」「横から小突く」ことでアピールしていた。安定化のためには、GPS測位だけでなく、下方向へ超音波を出して高さをチェックする機能や、下方向のカメラで高度などをチェックする「ビジョンポジショニングテクノロジー」を使っている。これはPHANTOM 3シリーズの下位モデルに当たる「Standerd」では装備されていない(Standerdはコントロール範囲が狭い)。安全のため、ドローンを来場者が直接操作することはできないが、PHANTOM 3用のフライトシミュレーションが用意されており、コントローラーを使って疑似的な体験が可能。2015年のCEATEC JAPANで発表された「OSMO」も、体験可能な台数が多く、多くの人が試していた。
2016年02月26日○カシオブースで、ウェアラブル時代の到来を実感!パシフィコ横浜で2月28日まで開催中の「CP+2016」。カシオブースは、飛躍的な高画質化とサクサク撮影を実現した分離合体式Outdoor Recorder(アウトドアレコーダー)「EXILIM EX-FR100」を中心とした展示だ。ステージ前のEX-FR100タッチ&トライコーナーでは、ナレーターが女性モデルとともにその楽しみ方をレクチャー。自転車、リュックサックなどに装着するアタッチメントを利用しながら、試写やダイジェストムービー自動作成を体験できる「装着コーナー体験」なども実施。たくさんの体験機が用意されており、順番待ちをほとんどすることなく、操作と撮影を体験できるだろう。タッチ&トライコーナーには、発表されたばかりの「EX-ZR3100」や「EX-ZR1700」も用意されている。中でもZR3100は、1/1.7インチセンサーと開放値F2.8のレンズを採用して高画質化を実現したことに加え、カシオがいち早く搭載したスマホとの常時接続機能「エクシリム オートトランスファー」を強化。スマホに転送する画像をさまざまな条件で選択できるようになった。また、メールやLINEなどにアドレスを貼って送信しなくても、QRコードで手軽に画像やアルバムを共有できる「ワンタイムシェア」機能も搭載。一緒に撮った記念写真の中にメールアドレスやSNSアカウントを知らない人がいても、表示されるQRコードを見せるだけで画像を共有できてしまうのは便利だ。画像を受け取る側にとっても、QRコードをスマホで撮影するだけなので、個人情報を教える必要がない。これは大きなメリットだろう。このZR3100やZR1700を使用して、手軽に画像共有を楽しむ体験コーナー「EXILIM CAFE」も設置。ラテアートを楽しみながら、写真を撮影してSNSにアップロードするなど楽しい企画が用意されているので、こちらもぜひチェックしていただきたい。そして実は、2016年1月、米国ラスベガス開催の「CES 2016」で発表され大いに話題となったスマートアウトドアウオッチ「WSD-F10」の実機が日本初公開。FR100のカメラ画像をWSD-F10にスルー表示したり、WSD-F10からFR100のシャッターを切ったり、動画録画の開始/停止を行うといった機能も体験できる。カメラと写真の愛好家はもちろん、アウトドアファンも、今年のカシオブースは見逃せないぞ!
2016年02月26日パシフィコ横浜で2月28日まで開催中の「CP+2016」。ソニーのブースではAPS-Cサイズセンサーを搭載した最新ミラーレス一眼「α6300」のハンズオンを実施中。世界最多となる425点像面位相差AFセンサーの実力を試すことができる。○α6300のAF性能を体感できるα6300は、画面ほぼ全体の任意の位置でピントが合わせられるほか、進化したファストハイブリッドAFによりAF速度は0.05秒まで高められている。また、同コーナーでは標準ズームレンズ「FE 24-70mm F2.8」と望遠ズームレンズ「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」にも触れることができた。○「FE 85mm F1.4 GM」は試写データを持ち帰り可能シューティングステージで人気だったのが、Eマウントレンズの最上位「G Master」シリーズの1本、「FE 85mm F1.4 GM」である。α7R IIを使って実写可能で、さらに持参したSDカードに撮影データを保存して持ち帰れるとあって待ちの列ができていた。絞り開放F1.4のボケ味はまさに異次元。それに対してピントの合っている部分は非常に解像度が高く肌、洋服の生地や素材の質感をリアルに再現してくれた。新開発の超高度非球面XAレンズの採用により、輪郭ボケを大幅に減らして、美しいボケ味と解像度を両立するという触れ込みは伊達ではない。また、同コーナーではフルサイズコンパクト機「RX1R II」も体験できた。
2016年02月26日パシフィコ横浜で2月28日まで開催中の「CP+2016」。シグマブースでは、2月23日に発表されたばかりのレンズ交換式ミラーレスデジタルカメラ「SIGMA sd Quattro」と「SIGMA sd Quattro H」を展示。SIGMA sd Quattroは実機に触れることもできるが、初日から長蛇の列ができる注目度だ。SIGMA sd Quattroは有効約2,900万画素APS-Cサイズ(23.4×15.5mm)の撮像素子を搭載し、SIGMA sd Quattro Hは有効約4,480万画素APS-Hサイズ(26.6×17.9mm)の撮像素子を搭載しているモデルだ。カメラを並べると、SIGMA sd Quattro Hのほうが撮像素子が大きいことがわかる。また、シグマのカメラではおなじみの撮像素子を保護するダストプロテクターが付いているのも確認できた。マウントはシグマのデジタル一眼レフカメラと同じSAマウントだ。35mmフィルム時代からあるマウントなので、APS-Hサイズでも余裕がある。カメラ本体は、グリップ側の高さがが少し低くなっている独特のデザインだ。縦位置で撮影しやすくなるシャッターボタン付きのパワーグリップ「PG-41」を付けると、グリップ部とパワーグリップが一体となる。カメラ本体はグリップが大きく、全体的に角張っていることもあり、写真で見るよりも大きく感じる。ミラーレスカメラはコンパクトな製品が多いが、sd Quattroは「SD1 Merrill」などと同じSAマウントなので、フランジバック(マウント部から撮像素子までの距離)が長く、その分マウント部分が飛び出したデザインとなっている。説明員に話を聞いて気づいたのだが、sd Quattroはコンパクトにするためにミラーレスを採用したのではないようだ。カメラの高画素化が進むと、一眼レフのミラーショックでもわずかにカメラが揺れ、撮像素子に影響が出るとのこと(素子レベルでブレるらしい……)。ミラーレス化すれば、余計な振動から開放されるというわけだ。
2016年02月26日●「ペンF」や「OM-1」など往年の銘機も勢ぞろいパシフィコ横浜で2月28日まで開催中の「CP+2016」。オリンパスは新製品「OLYMPUS PEN-F」や「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」の体験コーナーを設けた。毎年恒例、受付でオリンパス製カメラを提示するとオリジナルステッカーがもらえるサービスも実施中だ。○今年の主役は「OLYMPUS PEN-F」●防水カメラ「Tough」シリーズも元気○防水カメラ「Tough」シリーズも元気オリンパスといえば、防水カメラにも強い。Toughシリーズは販売台数10年連続No.1の実績を誇る。会場には新製品の「TG-870」が展示されていた。また、「LEDライトガイド LG-1」と同じ用途に使えるフラッシュディフューザーの実演もあった。フラッシュを使うことでLEDよりも明るく発光時間の短い光がえられ、ユーザーからのリクエストも高いアクセサリーなので製品化を急いでいるとのこと。レンズに装着することで2cmの接写に対応、ストロボ光量を半減させる機能も搭載している。
2016年02月26日○ブース全体でX-Pro2の魅力をアピール!神奈川県・パシフィコ横浜で開催されているカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2016」。富士フイルムブースの大きなトピックは、Xシリーズ最新にして最上位に位置するプレミアムミラーレスカメラ「FUJIFILM X-Pro2」だ。当初2月18日に発売される予定だったが、世界中から想定以上の受注があり、発売日が3月にずれこんだほどの人気機種。タッチアンドトライコーナーも大盛況だ。タッチ&トライコーナーの被写体は、ステージ上の美女。さすがは人物撮影、それも女性の肌表現に定評のあるXシリーズだ。装着するレンズについても比較的柔軟に対応してくれるようなので、希望があればリクエストしてみてはいかがだろうか。これは非常に個人的意見で恐縮なのだが、はっきりいってモデルの質が高い! 当然、撮影結果のクオリティも高くて大満足。もしあなたがポートレート愛好家か、もしくは美しい女性を撮ってみたいけれどなかなか機会がなくて……という方なら、このためだけにでも横浜へ出かける価値があると思う。○幻のあの機種が……X-Pro2のカットモデルや、新機構「ハイブリッドマルチビューファインダー」の原理模型のほか、知る人ぞ知る幻のモデル、一部で発売が噂されていた「X-Pro1S」が実にさりげなく展示されているなど、ややマニアックともいえる展示も見どころ。Xシリーズのレンタルコーナーまであるので、ぜひ足を運んでみていただきたい。
2016年02月26日●最新のAF性能を実感! 望遠撮影コーナーもパシフィコ横浜で2月28日まで開催中の「CP+2016」。キヤノンブースでは、発表されたばかりの「EOS-1D X Mark II」や「EOS 80D」など話題のカメラ実機や周辺機器を展示。多くの人々が訪れている。今年・2016年はオリンピックイヤー、そしてキヤノンがJOC・JPC/東京 2020のスチルカメラ&デスクトッププリンターにおけるゴールドパートナーであることから、ブースはまさにスポーツ写真一色。スポーツ写真というフィールドにおけるキヤノン製品の優位性を強く打ち出している。○キヤノン最新のAF性能を実感さて、本稿では一眼レフカメラの展示を中心にご紹介しよう。大きな注目を集めているのは、何といっても「EOS-1D X Mark II」と「EOS 80D」。2月18日の発表会でも予告したとおり、タッチ&トライコーナーには試写可能な実機がずらりと並んでいる。また、タッチ&トライコーナーの奥に設置されたステージでは、男子床競技や女子新体操の選手たちが競技会さながらに熱演。彼らを被写体に試写しながら、カメラのホールド感や操作性、シャッターフィーリング、さらには新しいAFの速度と精度、追従性といったスポーツ写真に重要な性能を確認できるのだ。その他にも、5,060万画素センサーを搭載した「EOS 5Ds R」、「EOS M3」などのミラーレス一眼、「EOS Kiss X8i」といったエントリーモデルの試写機も、もちろん用意。スタッフがマンツーマンで付いてくれるので、わからないことがあっても心配は無用。丁寧に教えてもらいながら、最先端一眼の高性能をどんどん試してみよう。●PIXUS PROの高画質プリントも○PIXUS PROの高画質プリントも入力装置のレンズやカメラから出力装置のプリンターまで、ト-タルな写真環境を提供するキヤノン。プリンターコーナーでは、EFレンズとEOSが切り取る最高の一瞬をより鮮やかに再現する「PIXUS PRO」シリーズを展示。PCの画面を見ながら出力時のセッティングについて尋ねたり、実際の出力例を多数見られるとあって、こちらも大盛況だ。
2016年02月25日2月25日から神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催されているカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2016」で、パナソニックはコンパクトデジタルカメラの新機種を2機種とコミュニケーションカメラ「DMC-CM10」、そしてLEICAの超望遠100-400mmのレンズを展示している。コンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-TX1」は2,010万画素の1インチCMOSセンサーを搭載した高級モデル。広角25mm f2.8-5.9のライカレンズ、光学10倍ズームを装備したモデルで4K動画撮影、4K PHOTOにも対応する。「LUMIX DMC-TZ85」は1,810万画素で、画像処理にハイエンド一眼「LUMIX GH4」などと同じヴィーナスエンジンを搭載したモデル。光学30倍ズームとなる焦点距離24~720mm(35mm判換算)レンズを採用している。「DMC-TX1」と同じく4K動画撮影、4K PHOTOの撮影が可能だ。Android搭載のコミュニケーションカメラ「DMC-CM1」の後継機種が「DMC-CM10」だ。カメラ部分は「DMC-TX1」と同じ1インチCMOSセンサーを搭載した2,010万画素で、4K動画、4K PHOTOにも対応する。レンズは28mm f/2.8の広角単焦点レンズで綺麗なボケ味で撮影でき、すぐSNSなどに投稿できるのが魅力だ。そしてもう一つ、マイクロフォーサーズの超望遠ズームレンズ「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.(H-RS100400)」が登場。35mm換算で200-800㎜ながらフォーカスは早い。スポーツやマクロ撮影などに対応できそうだ。このレンズについてはタッチアンドトライが実施されているので、その性能をCP+2016会場で確かめてほしい。
2016年02月25日2月25日から神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催されているカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2016」で、ニコンイメージングジャパンはコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX」の新機種6種と、待望の1インチCMOSセンサー搭載の高級コンデジ「DL」シリーズ3機種を展示している。ニコンの春モデルのポイントはBluetooth常時接続機能「SnapBridge」だろう。BLE(Bluetooth low energy)でスマートフォンと常時接続が可能になったことで、画像の自動転送、クラウドサービスの利用などの他に、リモート撮影、著作権情報や位置情報、画像コメントなどの付加が可能になった。コンデジで撮影した画像をスマートフォンに自動転送し、クレジットをつけてSNSに公開が簡単にできる。他社ではすでに対応している機能だが、BLEによる常時接続が可能という点は評価できる点だ。○待望の高級コンデジライン「DL」シリーズニコンが満を持して発表したのが、1インチのCMOSセンサーを搭載する高級コンデジ「DL」シリーズだ。他社では既に同じ高級ラインのコンデジを発売していたが、いよいよニコンもこの市場に参戦ということになった。今回発表されたのは3機種。「DL18-50 f/1.8-2.8」はコンデジながら18mmとかなり広角よりの画角とf/1.8からの明るいレンズがポイント。しかもコンデジでは初のナノクリスタルコートレンズになる。2,081万画素でチルト式液晶、4K動画撮影なども対応する全部入り。「DL」シリーズも全機種が「SnapBridge」に対応している。「DL24-85 f/1.8-2.8」は使いやすい標準ズームがポイント。「DL18-50」と違うのはレンズの画角とナノクリスタルコート対応かどうかだけなので、お手軽に楽しむならこちらの機種もアリだろう。「DL18-50」と「DL24-85」は外付けの電子ビューファインダー(別売)に対応する。超望遠500mmのズームレンズを採用しているのが「DL24-500 f/2.8-5.6」。こちらは標準で電子ビューファインダーを装備し、一眼ユーザーにも使いやすいフォルムが魅力だ。触ってみた感じは、思ったよりもコンパクトで収まりがいい感じ。「DL18-50」「DL24-85」はレンズ部分での画角は段階式になっていて、18/20/24/28といった感じで刻まれている。ズームを普通に利用するにはシャッター横のスイッチを使用するのだが、これはちょっと使いにくい。どちらかというと画角は決め打ちで単焦点レンズのように使えということだろうか。DLシリーズの発売は6月の予定。ニコンの一眼を使っているユーザーのサブカメラとしてお勧めできる性能だ。○高倍率ズームモデルと軽量モデルでの展開となった「COOLPIX」「COOLPIX」はAシリーズ4機種とBシリーズ2機種に分かれている。A(Affinity)シリーズは光学35倍ズーム 1/2インチ撮像素子の「A900」が最上位モデル。2,029万画素のCMOSセンサーを搭載し、4K動画撮影まで可能だ。続く「A300」は光学8倍ズームで2,005万画素のCCDを搭載。この上位に機種が先述の「SnapBridge」に対応する。この他に光学5倍ズームで2,005万画素の「A100」、1,614万画素の「A10」がラインナップされているが、これらはBluetoothを搭載していない。B(Bridge)シリーズは光学60倍、2,029万画素の「B700」と光学40倍、1,602万画素の「B500」。「B700」はバリアングル液晶を採用し、4K動画撮影も可能。「B500」はチルトシフト液晶を搭載しフルHDまでの表示が可能。一眼レフに似たフォルムで、扱いやすいところがポイントだ。どちらの機種も「SnapBridge」に対応している。
2016年02月25日2月25日~28日、パシフィコ横浜で開催中のCP+2016にて、オリンパスやパナソニックなどマイクロフォーサーズ規格に賛同する10社が共同で「Four Thirds スタンプラリー」を実施している。Four Thirds スタンプラリーは、オリンパス、パナソニック、シグマ、タムロン、コシナ、カールツァイス、興和光学、トミーテック、ブラックマジックデザイン、DJI JAPANの10社が参加。各社のブースに設置されているQRコードをスマートフォンや従来型携帯電話で読み取ってスタンプを10個集め、オリンパスブース内のFour Thirds スタンプラリー受付に持ち込むと、マイクロフォーサーズマウント型のペーパークリップがもらえる。配布個数は各日先着500名分となっている。
2016年02月25日2月25日から神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催されているカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2016」で、ニコンイメージングジャパンはフルサイズ一眼レフ「D5」とニコンDXフォーマット採用の一眼レフ「D500」という2つのフラッグシップモデルを出品。タッチアンドトライを実施している。まずフルサイズのフラッグシップモデル「D5」。撮像素子には自社開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサーを搭載し、有効画素数は前モデルである「D4S」の1,623万画素から、2,082万画素にアップした。常用感度はISO100~102400、拡張ではISO50~3280000とニコン史上最高。測距点は153点と大幅に増加し、新型のAFセンサー、AF専用エンジンを搭載している。他にも動画の4K撮影対応、液晶モニターにタッチパネルを採用など、時流に乗った機能強化も行われている。ボディや操作系は従来の機種をそのまま踏襲しており、これまで「D」シリーズを使っている人なら問題なく利用できる。持った感じはやはりフラッグシップモデル。ずっしりと重いマグネシウム合金のボディの剛性は高い。発売は3月26日を予定している。そして多くのユーザーが待っていた、ニコンDXフォーマットを採用したフラッグシップモデル「D500」が登場。前モデルにあたる「D300S」の発売が2009年8月なので、実に6年半振りの更新になる新機種は、待った甲斐があるフラッグシップの名に恥じないものになっている。撮像素子は新設計のニコンDXフォーマットCMOSセンサーで2,088万画素。「D5」と同じ新画像処理エンジン「EXPEED 5」を搭載し、測距点も153点と「D5」と同じものを採用している。常用感度はISO100~51200、拡張でISO50~1640000となる。さらに「D500」ではタッチパネル採用の液晶モニターとチルトシフトを採用して自由なアングルでの撮影が可能なこととや、スマートフォンアプリ「SnapBridge」にもNFC接続で対応するなど、「D5」にない魅力がある。この春にリリースされた「SnapBridge」はスマートフォンからリモート撮影や、撮影画像のスマートフォンへの転送、位置情報やクレジット情報などを付加できるアプリだ。「D500」は3月の発売を予定していたが、発売時に十分な台数を確保できないという理由で4月後半に延期されている。プロユースを見据えて必要な機能だけをしっかりと搭載、強化した「D5」と、全部入り ハイアマチュア機の頂点「D500」。どちらもブースで触って試し撮りが可能。タッチアンドトライの列は初日から大人気で30分以上待つ可能性もあるようだ。興味のある人は28日まで開催のCP+2016に足を運んでみよう。
2016年02月25日2016年もまた、カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2016」が開幕した。会場は神奈川県横浜市のパシフィコ横浜、期間は2016年2月25日~同年2月28日だ。開催時間は10時~18時、最終日は17時までとなる。入場料は1,500円だが、CP+2015の公式サイトで事前登録すると無料になる。今年もマイナビニュースでは、CP+2016の情報を随時お届けしていく。CP+2016では、新たな会場として大さん橋ホールが加わった。ここでは、写真作品を創る楽しみを発信する参加型写真展示のギャラリー&コミュニティスペース「PHOTO HARBOUR」が行われる。同じく初の試みとして、来場者の投票を募る「CP+2016 ワールドプレミアアワード」を開催。投票結果は最終日に集計され、各カテゴリで人気を集めた製品が発表される。会場に行かれる方は、こちらもぜひ参加してみていただきたい。
2016年02月25日米アナログ・デバイセズ(ADI)と米Consumer Physics(CP)は2月18日(現地時間)、食品、植物、薬品、化学物質、人体、その他さまざまな物質を包含する液体および固体の分析を可能にする、個人および産業向けのIoTプラットフォームを共同開発していくことを発表した。両社は、スマートフォン、ウェアラブル、産業、医療用アプリケーションにCPの物質センシング技術、SCiOを搭載していく予定。SCiOとは、近赤外線(NIR)分光法と呼ばれるサイエンス技法を応用したもので、食品、製薬、農業、医療、石油・ガス、プラスチック、化粧品、地質学、鉱物学などさまざまな産業領域の研究所で数十年にわたって使用されてきた技術。しかし、既存の装置は大型で高価なため、IoTアプリケーションには適していなかった。NIR分光法による物性分析の物理学的基盤となっているのは、分子振動が分子のタイプにより異なり、これらの振動が光に反応して固有の光学的特徴を示すという原理。同プラットフォームでは、検体からこの光学的特性を検出し、更新可能なデータベースに基づくアルゴリズムによってスペクトル分析した分析結果をリアルタイムでユーザに返すことができる。これにより、組成物質の検出、品質管理や、カロリー、脂質、糖分、タンパク質など幅広い成分の計測を迅速かつ確実にできるようになるため、果物や野菜に含有される糖分や糖度、飲料中のアルコール濃度、燃料や石油に含有される化学成分の分析、計測など多様な用途での利用が想定されている。今後は、カスタムアプリケーション開発向けに、各種開発キットの提供を予定しているという。
2016年02月22日キヤノンは、2月25~28日にパシフィコ横浜で開催されるカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2016」への出展内容を発表した。キヤノンブースのテーマは「新次元の表現力で、かつてない感動を。」となっている。ブースには、デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X Mark II」や「EOS 80D」などのタッチ&トライコーナーを展開。また、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot G7 X Mark II」の展示や、プロフォトグラファー向けインクジェットプリンター「imagePROGRAF PRO-1000」の体験会も行われる(別会場、事前予約制)。メインステージでは、4.2×7.6mの大型4Kモニターを使用し、キヤノンの新製品や新技術を紹介。4Kプロジェクター「4K500ST」に、8Kカメラで撮影した映像を再生するコーナーも設ける。このほか、新オンラインフォトブックサービス「PhotoJewel S」の紹介コーナーも用意している。さらに、写真家や開発者によるトークショーなども行われる予定だ。
2016年02月19日キヤノンは18日、昇華型のコンパクトフォトプリンター「SELPHY(セルフィー)」シリーズの新モデル「CP1200」を発表した。ホワイトとピンクの2色を用意。2月25日に発売する。価格はオープンで、直販価格は税別12,800円。CP1200は、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真をワイヤレス印刷できるWi-Fi内蔵プリンターだ。アップルの「AirPrint」やキヤノンの専用アプリ「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」に対応している。本体に「Wi-Fiボタン」を備え、デジタルカメラやスマートフォンなどと簡単にワイヤレス接続できる。また、Instagramの流行で定番となった正方形写真のプリントに対応。写真用紙にも正方形のカードサイズシールが加わった。本体にはSDカードスロットを装備し、SDカードに保存した画像も印刷できる。チルト可能な操作用液晶(2.7型)を搭載。このほか、オプションで本体に直接装着できるバッテリーパック「NB-CP2LH」を用意している。印刷時には、色合いのアレンジ / 色調整 / 明るさ補正が行えるほか、自動で写真を補正する機能も搭載。また、特殊フィルムによるオーバーコート仕上げを行うことで、写真に光沢感を出し、水や汚れなどから保護できる。プリント方式は昇華型熱転写方式(オーバーコート付)で、解像度は300×300dpi、階調数は256階調。インクはイエロー / マゼンタ / シアン / オーバーコートの専用カセットを採用。インタフェースはデジタルカメラ・USBメモリー用のUSB Aポートと、PC用のUSB Bポートを搭載。本体サイズはW180.6×D135.9×H63.3mm、重量は約860g。対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.8以降。
2016年02月18日わくわくする春はメイクで呼び込む株式会社CPコスメティクスは2月12日、メイクアップシリーズ「SATISHE(サティシェ)」の2016年春夏コレクションを発売する。コンセプトは「わくわくするほどキレイ。-SMILE HAPPINESS-」。サプライズにあふれ、何か起きそうな春の予感に寄り添うニューアイテムが登場する。フェイスカラーを使いこなせ今回サティシェに新しく仲間入りするのは、洗練された旬の色合いと異なる質感のパウダーが重なりあい、肌のニュアンスを自由にコントロールする「マルチ フェイスカラー」。さっと肌に乗せるだけで、透明感がグンとアップ。つややかな美肌を印象づけてくれる。くすみが気になるならLPカラー、華やかさをプラスしたいならBGカラーがオススメだ。ちょっと太め眉がこの春らしい眉を自然にカラーチェンジし、ツヤと立体感を与えるアイブラウ マスカラも要チェック。にじみにくく、毛の流れを美しく整えてくれる。カラーは抜け感のあるオリーブカラー・温かみのあるダークブラウン・アイメイクを引き立てるライトブラウンの3色。眉のカラーひとつで肌の色も際立ち、顔の印象も大きく変わる。ペンシルやパウダーで輪郭を書いてから、マスカラを乗せるのがポイントだ。少し太めの眉が今っぽさを引き出す。旬のメイクには、旬のアイテムが必須。新しいメイクで春を迎えよう。(画像はプレスリリースより)【参考】・SATISHE・株式会社スタイリングライフ・ホールディングスプレスリリース
2016年02月13日ニコンイメージングジャパンは、2月25~28日にパシフィコ横浜で開催されるカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2016」への出展内容を発表した。ブースでは、今年1月に発表したニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ「D5」や「D500」の撮影体験が行える。講師を招いてのトークイベントのほか、ニコン製品を使用した体験コンテンツも用意。展示コーナーではカメラやレンズの製品ラインナップを展示する。また、プロカメラマンによる作品が展示されたギャラリーも楽しめる。体験コーナーではサーキットをイメージしたスロットカージオラマを用意。ニコンのカメラでスロットカーを撮影することで、動体捕捉性や連写性能を体感できる。さらに、本格的なスタジオ環境でプロのモデルを撮影できるコーナーも用意される。CP+2016の入場料は1,500円だが、Webから事前登録を行うことで無料となる。
2016年02月12日カメラ映像機器工業会(以下、CIPA)は12月15日、カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2016」の開催概要を発表した。2016年2月25日から28日まで、パシフィコ横浜と大さん橋ホールにて開催する。入場料は税込1,500円だが、Web事前登録で無料となる。前回の「CP+2015」では、67,617人の動員を記録。39機種の世界初発表製品(ワールドプレミア)が日本から世界へ発信されたとのこと。CP+2016ではすでに出展社数133社・団体、出展小間数1,073小間が登録されており(2015年12月15日時点)、来場者数は70,000人を目指す。○大さん橋ホールも会場にCP+が横浜に会場を移して7年目となるが、CP+2016で初めて大さん橋ホールも会場とする。大さん橋ホールでは、初の試みとなる「PHOTO HARBOUR(フォトハーバー)」を実施。PHOTO HARBOURは写真作品を創り、展示する楽しみをより広く発信し共有するためのギャラリー&コミュニティスペースだ。参加型の写真展示イベント「御苗場」、フォトブックを展示・販売できる「PHOTO! FUN! ZINE!」のブースを設ける。会期中は両会場を結ぶシャトルバスを15分ごとに運行する予定だ。パシフィコ横浜の会場では、日本を代表するカメラ・写真専門誌の編集者が審査するフォトアワード「The Editor’s Photo Award ZOOMS JAPAN」の受賞作品2点と、フランス・パリで行われる「Salon de la Photo」主催の写真コンテスト「LES ZOOM」のグランプリ受賞作品2点を合同で展示する「ZOOMS 合同写真展」を開催。日仏の受賞作家と選者によるギャラリートークも実施される。2016年2月26日~28日の3日間には、全国の中古カメラ店が展示即売する「中古カメラフェア」を開催する。フォトアクセサリーアウトレットは恒例となりつつあるが、中古カメラを販売するのはこれが初めて。参加するのは中古カメラ・レンズ検索サイト「CAMERA fan(カメラファン)」の会員になっているカメラ店。来場者の満足度を高め、中古カメラの魅力を伝えるのがねらいだ。そのほか、来場者の投票によって決める「CP+2016 ワールドプレミアアワード」も初めて開催。来場者がそれぞれお気に入りのワールドプレミア製品に投票し、その結果を最終日に集計。カテゴリごとでもっとも人気の高かった製品を表彰する。発表会に登壇したCIPA 代表理事会長である笹宏行氏は、「写真の楽しさをこれまで以上に幅広く伝えていきたい」と語る。大さん橋ホールでのPHOTO HARBOURや中古カメラフェアといった初の試みも、そうした意図あってのことといえる。また、CIPA CP+実行委員会 実行委員長 江田尚之氏は、CP+2016の概要を説明しながら多彩な企画を用意していることに触れ、「写真の新たな魅力を感じてほしい」と述べた。○フォト・ヨコハマ2016発表会には横浜市長 林文子氏も登壇し、「フォト・ヨコハマ2016」の開催概要についても紹介した。フォト・ヨコハマ2016とは、2016年1月から3月にかけて、神奈川県横浜市内の各地で開催される写真映像関連のイベントの総称だ。具体的には。CP+2016のパシフィコ横浜や大さん橋ホール、横浜美術館、みなとみらいギャラリー、象の鼻テラス、ブリリアショートショートシアターといった会場で写真映像にまつわるイベントを行う。林氏は「横浜は商業写真発祥の地であり、フォトジェニックな街。そんな写真と縁が深い横浜の魅力を、多くの人に知ってもらいたい。これからもCP+に全面的に協力していき、世界へ技術と文化を発信していく一助となれれば」と結んだ。
2015年12月15日理化学研究所(理研)は11月20日、原子より小さい極微スケールで起こるK中間子崩壊における「CP対称性の破れ」のスーパーコンピュータ(スパコン)を用いた計算に成功したと発表した。同成果は、理研 仁科加速器研究センター 理研BNL研究センター計算物理研究グループの出渕卓グループリーダー、クリストファー・ケリー理研BNLセンター研究員らと、ブルックヘブン国立研究所、コロンビア大学、コネチカット大学、エジンバラ大学、プリマス大学、サウサンプトン大学らで構成される国際共同研究グループによるもの。詳細は米国の科学雑誌「Physical Review Letters」に掲載された。CP対称性の破れは1964年に初めて実験的に観測され、その後、2000年までに欧州原子核研究所(CERN)と米国のフェルミ国立研究所にて、「中性K中間子が直接的にCP対称性を破り、アップクォークとダウンクォークから成るπ中間子に崩壊する現象」が観測されていた。この結果と、小林・益川理論に基づく理論計算の比較が求められていたが、小林・益川理論は日本の高エネルギー加速器研究機構(KEK)や米国のSLAC国立加速器研究所のB中間子の崩壊実験で検証されていたが、K中間子の崩壊過程の理論的な計算は技術上の困難があり今まで不可能であった。今回研究グループは、中性K中間子が2つのπ中間子に崩壊する格子量子色力学に基づく大規模数値計算を行ったという。具体的には、自然界ではK中間子の崩壊により、2つのπ中間子が互いに反対方向の運動量を持つが、それをこれまで計算機上で実現する方法がなく、正確な計算ができなかったが今回、計算機上に表した空間格子の境界条件に工夫を加えることで、K中間子が自然界と同じ運動量を持ったπ中間子へ崩壊する状況を実現したとするほか、クォークの運動方程式の解法を大幅に高速化するアルゴリズムを導入し、計算効率を高めたという。これらをもとに、実際に、理研BNL研究センター、ブルックヘブン国立研究所、アルゴンヌ国立研究所、エジンバラ大学に設置されたスパコン「IBM Blue Gene/Q」を用いて、標準的なノートPCで2000年分の計算量に相当するとされる大規模格子量子色力学計算を行い、小林・益川理論と素粒子の標準理論から導き出されるCP対称性の破れのサイズを計算で示し、実験結果との比較を可能にしたとする。なお、研究グループは今回の理論計算について、実験結果との比較をするにあたって最終的な結論を出すための精度がまだ不足しているとしているものの、直接的なCP対称性の破れの理論計算が可能であることが証明されたとしており、米国で開発が進められている次世代スパコンを用いることで、より高い計算精度を得られるのではないかとしている。
2015年11月20日●サンディスクのフラッシュメモリはメイド・イン・ジャパン神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、サンディスクのブースは昨年(2014年)のCP+2014より規模が大きくなっていた。展示の多くはメモリカード製品で、グレードが異なる複数のメモリカードと実際のデジタルカメラで連写性を体験できるコーナーが人気。この体験コーナーは昨年もあったが、用意されたデジタルカメラがUHS-II対応の富士フイルム「X-T1」のみだった。今年は複数のデジタルカメラで試せるようになっており、より多くの環境でメモリカード性能をチェックできた。また、様々なジャンルで活躍するプロカメラマンたちによるセミナーも多数開催されている。○CP+2015初日のトークセッションを2つ紹介今回ブースが大きくなったのはトークセッションのためのスペースを取っているためで、有名カメラマンによるトークも多く行われた。初日はまず、サンディスクのプロダクトマーケティングマネージャー、長谷川史子氏によるコンシューマー向け製品の概要紹介。サンディスクは最初のSDメモリーカード製品を2003年に発売し、この時は最大512MBだったが、10年間で容量が1,000倍へと拡大したことや、その背景となるデジタルカメラの高性能化、ビデオフォーマットの変化を挙げ、現在の製品ラインナップとともに動画記録に適している製品をピックアップしていた。さらにモバイル向けの新製品として、microSDスロットのないiOS製品向けのiXpandを紹介。差すだけでカメラロールを自動バックアップできることや、iOSがサポートしていない動画/音楽フォーマットでもそのまま再生できる特徴を挙げていた。●鉄道写真家・長根広和氏のトークセッション初日はそのほか、3回のトークセッションが行われた。ここでは、鉄道写真家・長根広和氏のセッションを紹介しよう。長根氏は、フィルムカメラからデジタルカメラへの移行が比較的遅かったものの、当初からサンディスクの記録メディア(フラッシュメモリー製品)を使用しているそうだ。そして現在まで、記録メディアの故障やデータ消失といったトラブルがまったくなく、信頼性の高さをサンディスク製品の強みとして挙げていた。さらに最新の製品は転送能力が高く、デジタルカメラで高速連写を行っても転送待ちになることが少ない点も強調。現場で大量に連写してもストレスを感じず、最高の1枚を選べると語る。また、トークセッションに集まったファンにとって嬉しかったのは、鉄道写真に関するアドバイスだろう。あとから伺った話では、メモリカードは新しいカメラと一緒に「その時の最大容量製品」を選んでいるとのこと。特に「○年で交換」ということは行っていないそうだ。カメラの交換サイクルまで同じ記録メディアを利用できるなら、信頼性と高速書き込みというポイントでサンディスク製品を選ぶ意義は高そうだ。また、サンディスク 代表取締役マネージング・ディレクターの青柳マテウ氏がいらっしゃったので、簡単にお話を伺った。青柳氏によると、サンディスクは1988年の創業以来、イノベーションを追求。外部からの評価の一例として「トムソン・ロイター Top100グローバルイノベーター」を4年連続で受賞している(この賞は知財分野の革新企業を選出するもので、4年連続は賞の開始から受賞を続けていることを意味する)。サンディスクはフラッシュメモリ関連の特許を5,000以上も取得しており、これがフラッシュメモリ業界でリーダーポジションを確立、継続する源になっているという。一方、単に技術を追求するだけでなく、時代のニーズを的確にくみとった製品化を進めてきたとする。「最近はエンタープライズ領域(主にデータセンター向けSSD)や、組み込み市場(主にスマートフォン内蔵のフラッシュメモリ)が伸びていますが、一般消費者向けのビジネスも同様に重要なセグメントです。イメージング分野はサンディスクのブランド力を生かせるところなので、今後もメモリカード製品には継続して力を入れていきます」(青柳氏)。具体的には、4K映像の撮影においては、高速書き込みと信頼性がより重要になってくるので、サンディスク製品に優位性があるとした(これは先述の鉄道写真家・長根氏の言とも共通する)。メモリカードはデジタルカメラの中で使われてこそ力を発揮する製品なので、カメラメーカー各社とも協力して製品開発を進め、メーカーにもユーザーにも満足してもらえる製品を提供していくと述べた。
2015年02月17日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、EIZOブースはカラーマネジメント対応ディスプレイ「ColorEdge」シリーズが中心。恒例となった写真家のトークショーやカラーマッチングセミナーも開催され、こちらも例年と同じく盛況だった。ブースの正面には、26.5型で完全スクエア(正方形)画面の「FlexScan EV2730Q」(解像度は1,920×1,920ドット)が鎮座。さまざまなデモ画面が表示されており、立ち止まって「へ~」「ほ~」と眺める人も多かった。仕事柄、筆者だったら画面の左半分にテキストエディタ、右半分にWebブラウザという使い方が便利そうだと感じた。○ColorEdgeシリーズの4Kモデルが人気展示をチェックする人が途切れなかったのは、ColorEdgeシリーズの4K(3,840×2,160ドット)モデルとなる、31.1型「CG318-4K」(3月20日発売予定)と、23.8型「CG248-4K」(4/20日発売予定)だ。CG318-4Kでは4K/60pの動画が再生され、高解像度で滑らかな表示に来場者がみな魅入っていた。一方のCG248-4Kは、23型フルHDモデル「CS230-CXN」と並べて設置され、ほぼ同等の画面サイズでフルHD解像度と4K解像度を見比べられる。CG248-4Kはドット密度が高く、とても高精細な表示だ。3D表示といったら大袈裟だが、表示している写真に奥行き感が見て取れる。ブースの外周にはColorEdgeシリーズがずらりと並び、画面の色と印刷物の色を合わせる(厳密には近似)、カラーマッチング環境を体験できた。ColorEdgeシリーズ本体やアプリケーションの設定、環境光の重要性など、説明員が丁寧に解説してくれる。環境光に関しては、EIZOの蛍光灯スタンド「Z-208-EIZO」と、太陽光に近い光の成分を持つ「高演色タイプの蛍光灯」が使われていた。なお、EIZOブースのデモ用PCには、マウスコンピューターやMSIが機材提供として協力している。
2015年02月17日●スリック、ベルボン、マンフロット神奈川県・パシフィコ横浜で開催の「CP+2015」。カメラ用アクセサリーは毎年、業界の動向で展示の中心が移り変わっている。昨年(2014年)くらいまでは女性を意識した製品が目立っていたが、商品の数が増えたためか、今回はやや落ち着きを見せていた。代わりに目立っていたのは三脚だ。ここ数年、海外メーカーの新規参入などで動きはあったものの、今年はさらなる新規参入から既存メーカーの新製品など、動きが大きくなっている。具体的には、携帯性を重視したもの、より高機能なもの、新しい機能を持ったものなどだ。かつてはパイプの太さや伸び率、質量などが重視されていたが、「最重要」ではなくりつつある。ユーザーの用途が広がったことや、用途によって三脚を使い分けるユーザーが増えたため、機能を特化した製品が出始めたからだろう。○スリック - 新しいアイデアを取り入れた製品を展示日本ではおなじみ、老舗三脚メーカーのスリックは、ブランドカラーの青を製品の一部に取り入れたデザインを、これから製品ラインナップに加えていくという。○ベルボン - 縦位置にしてもバランスが悪くなりにくい雲台老舗のメーカーでありながら、新しい発想を取り入れた三脚の多いベルボン。縦位置と横位置の光軸変化を抑えた雲台が展示されていた。大きなカメラを取り付けたまま、縦位置にしてもバランスが崩れにくい。○マンフロット - トレッキングに便利な三脚と一脚などを展示プロカメラマンがスタジオで使用するものから、一般の人向けのリーズナブルなものまで幅広いラインナップのマンフロットは、「Off road」という新しいシリーズを展示していた。トレッキングなどに便利な三脚「Off road三脚」と、トレッキングポールとして使える「Off roadウォーキングスティック」だ。ウォーキングスティックは2本セットで、1本は一脚としても使用できる。Off road三脚は650gと軽量。脚先にはスパイクが付いている。軽量コンパクトな三脚「Befree」は黒だけだったが、4種類のカラーバリエーションとカーボンタイプが追加された。コンパクトタイプの流行である脚を上げてたたむ方式を採用し、収納時40cmで耐荷重4kgだ。カーボンタイプはアルミタイプより300g軽い1.1kgである。マンフロットはギヤ付き雲台も有名なのだが、久しぶりに新型が追加された。今度はレバーを引くだけで大きく動かし、ノブを回して微調整する。既存モデルよりもかなり使いやすかった。耐荷重は4kgで、既存(3モデル)のエントリモデルに近い。●バンガード、Fotopro、BENRO、Marsace○バンガード - センターポールを脚のほうにたたむトラベル三脚ガードフォースジャパンのバンガードブースでは、コンパクトな「VEO」シリーズを展示していた。VEOの特徴は折りたたみ方だ。雲台の付いているセンターポールを脚のほうにたたむ方式で、脚を上げてたたむタイプと比べて動作が1回で済む。三脚は4種類ある。コンパクトさをアピールするためか、予約すると先着で三脚を収納できるバッグをプレゼントするキャンペーンを開催している。○Fotopro - 三脚の脚1本を一脚として使える製品を展示浅沼商会で扱っているFotoproでは、コンパクトにたためる「Fotopro C-5i II」が展示されていた。脚を上方向にたたむタイプで、最大の特徴は脚の1本が取り外しできるようになっていること。そこに雲台ごとセンターポールを付けると、一脚としても使用できる。このほか、新型の大型カーボン三脚「T73C」「T64C」「T63C」も展示されていた。○BENRO - センターポールを90度傾けて取り付けできる「Go Tralel」BENROでは「Go Tralel」という新製品を展示。センターポールを90度傾けた状態で取り付けできる。このまま360度回転させたり、別売りアクセサリーを使ってセンターポールに2台のカメラを付けたりも可能だ。さまざまな取り付け例やアクセサリーも展示されていた。脚の1本を外してセンターポールとつなぎ、一脚として使うこともできる。○Marsace - ハクバからMarsace(マセス)の三脚を発表ハクバはMarsace(マセス)という海外メーカーの販売代理店となり、この春から三脚の取り扱いを開始する。ラインナップは高級系で、カーボン繊維が10層構造の高性能三脚もある。雲台に特徴があり、雲台を上下逆に取り付けることができる。三脚の設置場所によっては水平の場所に設置できないことがあるが、その場合は雲台を傾けてカメラを水平にする。この状態だとカメラを水平に保ったままパンはできないが、雲台を逆に取り付けることで可能になる。●SIRUI、LUMICA、Faith Photo○SIRUI - ビデオ撮影も考慮された一脚一眼レフで動画も静止画も撮影することを考慮して作られた一脚が、SIRUI(シルイ)の「PS series」だ。通常の一脚として使用できるほか、下部の補助脚を出せば、自立して三脚のようにも使える。場所を取らないので、人の多い場所や狭い場所での撮影にも適しているという。最新タイプは6段で縮長が545mmの「P-326」と575mmの「P-426」だ。○LUMICA - ハイアングル撮影用の一脚伸長が3m、4.5m、7.5mというハイアングル撮影用の一脚「ルミカBirds iRod(バーズ・アイロッド)」が展示されていた。4.5mの製品でも1.2kgと軽量なのだが、素材がカーボン含有のグラスファイバー製だからだろう。そのため、搭載できるカメラの重さは1kgまでとなる。グラスファイバー製なので水中撮影にも使えるそうだ。価格は3mタイプと4.5mが13000円、7.5mタイプが23100円となり、撮影用ライトスタンドのような専用三脚とセットになったものもある。○Faith Photo - 引くだけで固定できる脚の三脚Faith Photoという香港のメーカーが、この春に日本での発売を開始するようだ。高性能タイプの三脚と雲台を展示していた。10層のカーボン繊維にステンレス鋼を組み合わせた素材を使用するそうだ。脚は引き出すだけでロックされ、一番下の矢印部分を軽く押すだけで簡単に縮めることができる。
2015年02月16日CP+は「カメラと写真映像のワールドプレミアショー」というだけあって、主役は何といってもデジタルカメラ、レンズ、周辺機器、ソリューション、各メーカーだ。とはいえ、華といえばやっぱりコンパニオンのみなさん。会場を彩り、来場者には華を、取材陣にはいっときの癒やしを与えてくれる。CP+2015のコンパニオンさんフォトギャラリー、第1弾、第2弾に続いて、第3弾をお届けしよう。
2015年02月16日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、東芝ブースではフラッシュメモリを中心としたストレージ製品や、近距離の高速無線転送技術「TransferJet」、そしてSDメモリーカードの新規格「iSDIO」関連を多く参考展示していた。iSDIO(インテリジェントSDIO)は、2013年から制定されたSDメモリーカード製品の新規格だ。コマンドでコントロールするためホストの負担が軽いというメリットがあり、SDメモリーカードに無線LAN機能を内蔵させた「FlashAir」が最初の製品となっている。ブースの入口から近いところでは、現在560Mbpsの物理層を持つTransferJet機能をSDメモリーカードに組み込んだ製品の、展示とデモンストレーションを行っていた。TransferJetの無線通信は数センチの距離に限定されるためデータ漏えいの可能性が低く、一方で現在560Mbpsの物理転送速度(実効375Mbps)と高速。このTransferJetを、iSDIOを利用してSDメモリーカードに組み込んだわけだ。デモの内容は、iPhoneに取りつけたTransferJetアダプタを経由して、TransferJet内蔵SDメモリーカードに保存された写真を、iPhoneへ高速無線転送するというもの。○Wi-Fi内蔵SDのFlashAirは第3世代へまた、すでに市販されているWi-Fi内蔵SDメモリーカード「FlashAir」は、第3世代となる製品を参考展示していた。第2世代のFlashAirはコマンドでのGPIO(General Purpose Input/Output : 汎用入出力)に対応し、いわゆる「Makers」(自分でモノを作る人と考えればよい)にアピールしている。第3世代では、パソコンからFlashAirをネットワークストレージとして扱えるほか、B2B向けにスクリプト言語(Lua Script)に対応するという。B2B分野では様々な要望があるため、個別対応ではなく、スクリプトで広くカバーということだ(旧世代からのアップグレードはおそらく無理という説明であった)。NFC搭載のSDHCメモリーカードも参考展示していたが、これは今月(2015年2月)にも発売される予定だ。SDHCメモリーカードをスマートフォンにかざすだけで、SDHCメモリーカードの中身を確認できるようになっている。UHS-II対応のSDメモリーカード製品もデモを行っており、高速転送を意識した連続撮影用の環境が用意されていた。UHS-IIはSDメモリーカードの高速転送規格で、312MB/秒というデータ転送速度を持つ。デモ環境では、UHS-IIの高速な転送能力によって、デジタルカメラの連写撮影が比較的長い時間持続するのが確認できる(撮影した写真をSDメモリーカードへ高速保存できるため、連写を続けられる)。
2015年02月15日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、SDアソシエーションのブースでは、加盟企業の製品展示に加えて、比較的新しいUHS-I・UHS-II対応のSDメモリーカードや、SDメモリーカードの通信規格「iSDIO」に関する展示を行っていた。SDメモリーカードのUHS-I規格は、最大転送速度が104MB/秒という転送能力を持つ。すでにかなりの製品が登場しているが、信号電圧が1.8Vとやや高く、ノイズに弱いという問題があった。対してUHS-II規格は、LVDS(Low voltage differential signaling)という差動駆動によって、耐ノイズを上げた転送方法だ。現在公開されている最新の仕様では、312MB/秒の転送能力を持つ。昨年(2014年のCP+2014にて、サンディスクがUHS-II対応SDメモリーカードを出展していたが、当時は対応デジタルカメラが富士フイルムの一製品だけにとどまっていた。今年は複数のメーカーがUHS-II対応SDメモリーカードを発売するにいたり、UHS-II対応デジタルカメラの種類も増えてきた。一部のパソコンでも、内蔵のSDメモリーカードスロットでのUHS-II対応が始まっている。CP+2015のSDアソシエーションブースでは、各社の製品一覧をパネルで紹介していたほか、UHS-IIの転送速度をデモンストレーションしていた。○iSDIO規格とはiSDIO(インテリジェントSDIO)規格は、SDホスト機器からの単純なコマンドによって、SDメモリカード以外の機能(無線LANなど)を利用するために開発された。現在は「Wireless LAN SD」と「TransferJet SD」という2種類が標準化済みだ。iSDIOについては、CP+2015の東芝ブースでより詳細な展示を行っていた。
2015年02月15日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、ウエスタンデジタルのブースでは、デジタルカメラ利用者に向けた外付けHDD製品の紹介を行っていた。CP+に来場するユーザー層を考え、「撮影した画像のバックアップ」という用途が中心だ。カメラからのバックアップ用途ではNAS(ネットワークHDD)向けのWD Red、動画編集に関しては性能面で優れるWD Blackをプッシュしていた。さらに、外付けHDDの「My Book Duo」「My Passport Pro」を利用してデータの二重化を意識したバックアップを提案。主にMac環境に対しては、Thunderboltインタフェースを搭載した外付けHDD「My Book Thunderbolt Duo」によって、外付けHDDでも高速なデータ転送が可能という点をアピール。全体的な外付けHDD製品に関しても、特色を出していたのが印象的だ。
2015年02月15日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、トランセンドブースはMacBook対応製品を大きく取り上げているほか、UHS-I:U3規格に対応したSDメモリーカード製品を展示していた。Macbook対応製品の中では、「厳密にはSD規格から外れるので専用メモリ」という位置付けだが、奥行きが短いMacBook ProやMacBook Airの専用ストレージカードや、SSD製品などが目立った。UHS-I対応のSDメモリーカードは、リード速度が最大95MB/秒でライト速度が最大60MB/秒のUHS-I U3シリーズと、リード速度が最大95MB/秒でライト速度が最大85MB/秒のUHS-I U3Xという2種類をラインナップに加えている。トランセンド製品だけでなく、SDメモリカードの高速インタフェース規格「USH-I」、および、最低データ転送速度を保証する「UHSスピードクラス」に準拠した製品が増えてきた。ちなみに、UHSスピードクラス3(U3)の最低データ転送速度は30MB/秒だ。リーダー/ライター側(パソコン内蔵を含む)でもUHS-I対応が進んでいるため、デジタルカメラで多くの写真や動画を撮影する人は、UHS-I対応SDメモリーカードとリーダー/ライターの導入を検討してみてはどうだろうか。
2015年02月15日神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、ワコムブースでは同社の液晶タブレット製品を展示していたほか、プロフェッショナルによるセミナーも開催。最新のクリエイト環境やテクニックに触れられる場でもあった。なお、CP+2015のワコムブースや、Cintiq Companion 2、Cintiq 27QHDといった製品については、マイナビニュースのクリエイティブチャンネルで詳細に取り上げている。そちらもぜひご覧いただきたい。カメラマン向けの新製品として期待したいのが、2月20日発売の「Cintiq Companion 2」だ。これは13.3型Windows 8.1タブレット。比較的小型ゆえに、出先で撮影した画像を即確認したり、必要に応じてレタッチを施すという使い方ができる。また、Windowsタブレットなので、これまでのスタイルと違ってノートPCを別途持ち運ぶことも不要だ。写真に見えるキーボードはオプションとなる。Cintiq Companion 2は、CPUに第4世代Intel Core iプロセッサ(開発コードネーム:Haswell)を使用し、最上位モデルはCore i7-4558U(2.8GHz)、メインメモリ8GB、ストレージ256GB SSDと、かなりのハイスペックマシンだ。液晶ディスプレイの解像度は2,560×1,440ドットで、別のPCやMacに接続して「液晶ペンタブレット」として使うこともできる。本体サイズはW374.1×D247.7×H17.0mm(グリップパッド含む)、重さは約1.7kgだ。27型液晶(2,560×1,440ドット)を搭載した大画面モデル「Cintiq 27QHD」も展示していた。こちらは大きな作業スペースを持ち、カメラマンというよりもイラストレーター向けの製品となっている。
2015年02月15日