シンガーソングライターのmiwa(29)が9月1日、競泳の萩野公介選手(25)と今秋に結婚すると発表された。各メディアによると16年10月にテレビの仕事を通じて知り合った2人は、2年ほど前から交際関係へと発展。またmiwaは現在妊娠しているという。10年3月に「don’t cry anymore」でメジャーデビューしたmiwaは、11年4月にリリースした1stアルバム「guitarissimo」がオリコンチャート1位を獲得。さらに13年3月には初の武道館公演を、また同年12月には「紅白歌合戦」(NHK総合)に初出場を果たした。以降も「NHK全国学校音楽コンクール2016」に楽曲「結 -ゆい-」を提供し、さらに17年2月に公開された映画「君と100回目の恋」で主演を果たすなど活動が多岐にわたっている。いっぽう萩野選手は12年のロンドン五輪にて個人メドレー・400メートルで銅メダル、そして16年のリオデジャネイロ五輪では個人メドレー・400メートルで金、200メートルで銀、800メートルリレーで銅を獲得。また同年11月には紫綬褒章を受章した。日本を代表するシンガーとトップアスリートの結婚に、Twtterでは《いやー、おめでたいね!本当に!!》《もうmiwaちゃんは萩野さんのもの、、おめでとうございます!》《たくさんの人に笑顔と感動を届けてくれた2人だからこそ、本当に幸せな家庭を築けるんだろうなって思うと、今から本当に楽しみです》と祝福の声が。いっぽうで、こんな声が上がっている。《miwaさんが主婦になるのか 料理出来ないけど大丈夫なのかな…笑》《miwaちゃん、料理出来るようになったのかね?笑》《スポーツ選手と結婚して大丈夫だろうか、、、、》miwaの料理スキルを心配する声が上がっているのは、miwa自身もそのことをネタにしているためだ。15年に開催したファンクラブ限定ツアーではmiwaの普段見ることのできない姿を映したVTRを流したが、そこには野菜を洗わずに調理するmiwaの姿が。また16年6月には公式ブログで、バンドメンバーとのこんなエピソードを投稿している。「去年ejiさんちで料理会をした時に生姜焼きを教えてもらったんだけど、付け合わせのキャベツの千切りをしたのね。そしたら、次の日ejiさんから連絡が来て、『うちの冷蔵庫にmiwaちゃんのキャベツのザク切りが大量に余ってるんだけど、どうしたらいい?』って(笑)!!!ひどい!千切りだよ!って」13年4月、本誌に登場した萩野選手の母・貴子さんはトップアスリートへ育て上げるための奮闘ぶりについて明かしていた。貴子さんは萩野選手のサポートのために食生活を見直したとし、こう語っている。「中学までは好きなものを好きなだけという食生活でしたが、あの子は牛乳だけが嫌いだったんです。だから高校に入ると管理栄養士さんに毎日メールで献立を送り、不足分の栄養素を補うようにしました。他人に見せるんですから、冷凍食品は使えません。それがプレッシャーでしたね(笑)」また萩野選手はハードな練習の中でも身体を維持するため、1日6度もの食事を摂るようになった。そのため当時、貴子さんはメニューノートが2年ほどで4冊目に突入したとも明かしていたが――。果たしてmiwaは、貴子さんのようにサポートすることができるだろうか?「もともとmiwaさんは高校時代、調理研究部だったので料理の素養はあるのです。何よりmiwaさんは大の努力家。現役大学生シンガーとしてデビューした当時、学業と音楽活動の両立に苦心していました。朝まで勉強してテストを受けて、そのままレコーディングに行くこともあったといいます。大学時代には遊ぶ暇もないほど大忙しでしたが、それでも見事単位を揃えて卒業しました。このガッツがあれば、萩野選手の料理サポートもしっかりこなせるでしょうね」(音楽関係者)前述のブログでは「料理のレパートリーも増え、上達もしました。野菜もちゃんと洗います」と明かしていたmiwa。さらなる向上に期待したい!
2019年09月02日「今回はいつも以上に集中して台本を読んでいますね。毎回とても勉強になるんです。これも経費で落ちないのか!って」そう話すのは、ドラマ『これは経費で落ちません!』(NHK総合・金曜22時〜)に出演する伊藤沙莉(25)。多部未華子扮する経理部院・森若沙名子の後輩で、天真らんまんなOL・佐々木真夕を演じている。「OLに憧れていたので、ランチに出かけたり、社員証でオフィスに入るのが楽しくて。もし本当に働くなら、お菓子を置いてたり、芝生があったりする会社がいいな」デビューは9歳のとき。ドラマ『14カ月〜妻が子供に還っていく〜』で若返りの薬を飲んで子供になってしまった35歳の科学者という難役に挑戦した。「緊張するほど現場を経験していなかったので自信を持って演技していました。とにかくやれって言われたことに全力でしたね」その後、社会現象にもなった学園ドラマ『女王の教室』に出演。いじめっ子役を熱演し、注目を集めた。「当時、クラスメートにかなり怖がられた記憶があります。そのあと、ドラマの反響が大きすぎて、しばらくいじめっ子の役ばかりくるようになったんです。このまま一生誰かをいじめるのかな?と不安になりました(笑)」転機は朝ドラ『ひよっこ』のお米屋さんの娘・米子役。そこに至るには、知られざる苦労が。「子役から活動していましたが、NHKだけは何回オーディションに行ってもまったく受からなくて。それからNHKが嫌いになりました(笑)。そんな絶望状態の中、監督に気に入られて初めて受かったのが『ひよっこ』。落ちるために行っていた場所が、まさか撮影のために向かう日が来るなんて。もちろん今はNHKが大好きですよ!訪れるたびに『ただいま!』って心の中でつぶやいてます(笑)」今後、挑戦してみたい役は?「ミステリアスな役です。見た目の印象からか、おちゃらけていたり意地悪な役が多いので、真逆の、心が読めない役をやってみたいですね」
2019年09月02日この秋上演の舞台、NODA・MAP『Q』:A Night At The Kabukiで2人のジュリエットとして共演する松たか子さんと広瀬すずさん。役者同士の相性を伺いました。昨年撮影の映画で共演。そして、この秋上演の野田秀樹さんの舞台『Q』:A Night At The Kabukiに共に出演する松たか子さんと広瀬すずさん。松:昨年、映画の撮影現場でお会いしたことがありましたが、すずちゃんってどの現場でも、軽やかな感じで順応されている印象があります。広瀬:よく、現場にスッといるよねとは言われます(笑)。松さんも、カメラの前でも自然にすとーんとしていらっしゃいますよね。力が入っていないようなんだけれど、立っているだけですごく意味を感じさせるので、自然と役のことを知りたくなるというか。松:今度の舞台に向けて、去年から何度か野田さんのワークショップがおこなわれていたんですが、すずちゃんがセンターに立った時、広い空間の中でそこにピントが合う感じがあって、それだけで私は「好き」って思っちゃった(笑)。そういう空気を纏えるってすごいことだし、誰にでもできることじゃないから。広瀬:あの時は、初めてのことばかりで戸惑いしかなかったです。歩き方や声の出し方から教えていただいて、映像とは違うんだって…。松:私もまだ戸惑うことも多いですよ。ただ、本稽古の前に失敗を恐れずにいろいろ試せるし、野田さんに役と自分との相性を見極めてもらうためにも、ワークショップの時間を有意義に感じています。広瀬:確かに、その場で渡されたテキストに書かれた役で、共演の皆さんと即興でお芝居をしたんですけれど、声を聞いたり、触れ合ったりするだけで、相手の方との距離感とか温度差が掴めるんですよね。私は人見知りなので、お芝居を通して共演者の皆さんとコミュニケーションをとれたことで安心感がありました。松:私も冷めているのかもしれないけれど、現場を無理に盛り上げなくてもいいのかなと。結局のところ、作品を面白くしたいという思いで集まっている人たちですし、やるべきことに真摯に向かっていれば、作品は自然と面白くなるし、それが現場にいい空気を運んでくれると思うんです。今日はなんかいい感じかもっていう空気を、現場にいる全員が落とさずに上手くパスし合えたなって瞬間がたまにあって。それはすごく嬉しい。広瀬:その感じ、わかります。でもこれが姉(広瀬アリスさん)のように近い距離感の人が相手だと、自分の情が入って役として共有しにくかったりするんですけれど。松:(笑)。ひとりひとりの考え方や、アプローチの仕方が違っても、作品の前では全員がフェア。そこがとてもいいなって思っているんです。まつ・たかこ1977年6月10日生まれ。東京都出身。ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)に出演中。11月に吹き替えを担当した映画『アナと雪の女王2 』が公開。来年には主演映画『Last Letter』が公開に。トップス¥68,000スカート¥55,000ネックレス¥39,000靴¥83,000(以上MM6 Maison Margiela/MM6 Maison Margiela Omotesando TEL:03・3408・8681)ひろせ・すず1998年6月19日生まれ。静岡県出身。放送中の連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)で主演。初舞台となるNODA・MAP『Q』:A Night At The Kabukiは10月から東京、大阪、北九州で上演。ドレス¥48,000(バウム ウント フェルガーデン/ジャーナル スタンダード レサージュ 青山店 TEL:03・5778・4003)リング、人さし指・中指¥105,000薬指¥75,000(共にSHIHARA/SHIHARA Lab TEL:03・3486・1922)シューズはスタイリスト私物※『anan』2019年9月4日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・梅山弘子(KiKi inc/松さん)佐藤里沙(bNm/広瀬さん)ヘア&メイク・赤松絵利(ESPER/松さん)河北裕介(広瀬さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年08月31日8月28日、自民党・上野宏史議員(48)が口利き疑惑報道を受けて厚生労働政務官を辞任した。しかしその辞任理由に、ネットで非難の声が上がっている。上野議員は週刊文春8月29日号で、人材派遣会社「ネオキャリア」が全国の飲食店やドラッグストアなどへ派遣する外国人の在留資格を取るため法務省に口利きすることで、その見返りとして同社に金銭を求めていたと報じられた。さらに同誌9月5日号は口利きの際に上野氏がコーヒーの入ったカップを床に投げつけるなどして、秘書に圧力をかけていた疑いがあるとも伝えている。この件を受けて28日、上野議員は政務官を辞任した。「法令(あっせん利得処罰法)に反する口利きをした事実はない。報道は大変遺憾だ」とコメントしながらも、辞任理由について「政務官の立場にあることで誤解を招きかねない」と説明している。しかしTwitterでは口利きを否定しながらも「誤解を招きかねない」という理由で辞任する上野議員に、非難の声が上がっている。《もし事実でないなら政務官を辞める必要など何もない。こんな単純な話はない。こんな程度では国民は欺けない》《どういう誤解なんだよ?誰が何を誤解するんだ?辞めるんなら、せめてその誤解とやらを説明してから辞めろよ》今年4月、外国人労働者の受け入れを拡大するよう改正された入管法が施行された。政府は新たな在留資格として「特定技能」を設け、外国人の単純労働に積極的な姿勢を見せた。介護や建設など14業種について、5年間で最大34万人ほどを迎える見込みだという。しかし入管法の改正にあたっては「集計結果のミス」があった。昨年11月、法務省は関連データである失踪外国人技能実習生への聞き取り調査の結果に誤りがあったと発表した。当初、失踪理由について「より高い賃金を求めて」が約87%で最多だと説明されていた。しかし実際の調査では「低賃金」が約67%であり「指導が厳しい」が5.4%でなく12.6%、さらに「暴力を受けた」が3.0%でなく4.9%だった。そのため立憲民主党・山尾志桜里議員(45)は「法案の根幹部分がひっくり返った」と厳しく批判していた。野党が聴取票の公開を求めたところ、プライバシーの観点から政府と与党は閲覧だけ認めコピーを禁止。そのため野党議員が聴取票を手作業で2870人分を書き写すという事態になった。しかし入管法の改正案は同年12月、参議院本会議で強行採決された。今年6月、愛媛県・今治にある縫製工場で働くベトナム人女性労働者の実態を取り上げた「ノーナレ」(NHK総合)が大きな反響を呼んだ。彼女たちは早朝から夜11時まで働くが、休憩はたったの15分。さらに洗濯の時間もないため、雨の季節には生乾きの服を着て作業。来日前は婦人服や子ども服の製造と聞かされていたが、実際の仕事はタオルの製造だったという。また今月26日、BBCのサイト上にVTR「日本で『搾取』される移民労働者たち」がアップされた。ある外国人労働者は「最初の6ヵ月間、休みは1日もありませんでした」と話し、530万円近い残業代の未払いがあるとも告白。さらにある中国人労働者は上司に挨拶をしても無視されたことや勤務先の工場の機械に手を挟んだが、企業側が「破産した」と述べて賠償がうやむやになっていると明かしている。こうして、日本で働く外国人労働者の悲鳴が広く知られることとなった。入管法に深く関係している厚生労働省の政務官でありながらも、在留資格の口利き疑惑で辞任した上野議員。その「誤解」をいつ解くのだろうか。
2019年08月31日現在放送中のNHK連続テレビ小説「なつぞら」で、主人公・なつ(広瀬すず)をアニメーションの道へ誘い、上司として、先輩アニメーターとして重要な役どころを好演している井浦新。あたたかく見守るその姿が「理想の上司」と話題になっている井浦さんだが、映画『宮本から君へ』では一転、最強のクズ男役を怪演していることが分かった。人生負けっぱなしだが、情熱だけは半端ない不器用すぎる男・宮本浩(池松壮亮)と彼が恋に落ちた中野靖子(蒼井優)に立ちはだかる“究極の愛の試練”を、2人が克服していく姿を中心に物語が紡がれる本作。井浦さんは、この2人の関係をつなぐ重要キャラクター・風間裕二を演じている。裕二は、どうしようもない遊び人だが、靖子の心に棲みつく元恋人。宮本と靖子の間で奔放に振る舞いながらも、2人の距離を近づけていく大切な役割を担っている。先日、初映像となる特報が解禁されるや、井浦さんの「色気」がハンパないと話題に。さらに、先日完成披露試写が行われると、SNSでは「井浦新さんの、、、色気たるや、、、宮本から君へ見た人で井浦新さんに堕ちない人はいないんじゃないかレベルでえぐかった」「クズな感じで最高」と、ヒモ気質のクズ男という役どころにも関わらず、絶賛コメントが上がっている。また、今回到着した新たな場面写真は、泣き崩れる靖子を裕二が優しくなだめる瞬間が切り取られている。悩みを抱えていた靖子の前にタイミングよく現れ、懐の深さをみせる裕二に、ダメな男だと分かっていながら靖子は泣きついてしまう…。この一瞬のカットでさえダダ漏れる色気に、本編への期待が高まるばかり。井浦さんは、「撮影時、この作品が放つ生命感溢れる熱量に吹き飛ばされまいと、全身全霊で現場にしがみついていた。その中心で熱苦しいほどのエネルギーを生み出している池松君と蒼井さんのぶつかり合いは、正に鬼神の如く、その凄まじさを余すことなく味わえたことが、大きな喜びでした」と、彼らの熱量についてコメント。「関わったシーンでの撮影では毎回がクライマックス、しかし初号を観たら始まりから終わりまで全編がクライマックスに漲っていた。なんてべらぼうな映画だ」と断言している。『宮本から君へ』は9月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会
2019年08月31日音楽家・俳優・文筆家……として様々な才能を見せ、ますます輝く星野源。8月30日から公開された映画『引っ越し大名!』では、時代劇の主演を務める。同作は『超高速! 参勤交代』シリーズで知られる土橋章宏の時代小説『引っ越し大名三千里』を実写化した作品で、生涯に7回もの国替え(引っ越し)を命じられた実在の大名・松平直矩をモデルに、お国を救うため知恵と工夫を絞る姫路藩の藩士たちの笑いと感動の物語を描く。星野が演じる侍・片桐春之介はいつも書庫にこもりっきりの"本の虫"で、人と接するのが苦手なために「かたつむり」と呼ばれるほど。しかし、幼馴染の鷹村源右衛門(高橋一生)に引っ張り出され、前任の引っ越し奉行の娘・於蘭(高畑充希)の指南を受けながら、“引っ越し奉行”としてすべての采配を取り仕切ることになる。今回は、主演の星野にインタビュー。殺陣などの時代劇らしい見どころもありつつ、予算管理やリストラ等々、現代人にも刺さる内容になっている同作で、星野自身も、春之介に対して共感した部分や「現代っぽい」と感じた部分が多かったという。○■春之介は「すごく似ている」ーー今回星野さんが演じた片桐春之介の印象や、役作りで考えたことを教えてください。ご自身とは似ている部分があったんですか?自分の好きなものがしっかりあって、「それ以外はあまりしたくない」というところがすごく似ていると思います。僕も基本的に、好きなものだけに囲まれていたい。でも社会がそれを許してくれなくて、春之介も同じように苦しむわけです。でも、江戸時代では身分で人を差別するのが当たり前だった時代に、「身分も何も関係なく、どんな人でも一緒でしょう」という彼のスタンスは実はとてもアナーキーだと思うんですよね。そういう思想にシンパシーを感じましたし、日頃ボケーっとしているところも自分に近いものがある。だから「役作りを頑張らなきゃ」という感覚ではなかったです。ーー先日完成披露試写会が行われましたが、みなさんの和気藹々とした感じが伝わってきて。高橋さんのことを「いっちゃん」と呼んでいたのが印象的でした。10年以上前に舞台(2005年『アイスクリームマン』)で共演していたので、そのときの呼び方が続いています。他の皆さんとは、カメラチェンジやポジションチェンジの時間にずっと話して、仲良くなりました。早朝から夜中までずっと撮影するようなスケジュールだったので、待ち時間が多かったんです。くだらない話や、オススメのご飯屋さんの話をしていました。小澤(征悦)さんがあんなに明るい方とは知らなかったですし、対面でお芝居することが多かったので、「楽しい人だなあ」と思いました。ーームードメーカーだらけのように見えました。及川(光博)さんも、(濱田)岳ちゃんも、ムードメーカーでしたね。でも、誰が中心というよりも、みんな自立している感じでした。誰かと誰かが話していて、それがいつのまにか全員になっているような。「俺がひっぱるぜ!」という人が全然いなかったのがいいですね(笑)。「ついてこい!」というタイプの方がいると、周りも気を使って従わなくちゃいけない(笑)。でも、今回はみんながそれぞれ好き勝手に、話したい人と話したいことを話すという場で、居心地がよかったです。ーーそれは主演の星野さんが作り出していた空気でもあったんでしょうか?自分ではわからないですけど、この間、(高畑)充希ちゃんが「言葉に出さないリーダーシップがある」と言ってくれたのは、嬉しかったです。ーー高橋さんとは、久しぶりの共演で何か感慨などはあったんですか?感慨深いというよりは、互いに互いの仕事をずっと見ていて「また一緒に芝居ができて嬉しい」という気持ちが強かったですね。ーー俳優同士として、高橋さんには改めてどのような印象を持たれましたか?ストイックですね。役に対してのアプローチは努力して当たり前、という雰囲気で、見てて気持ちが良いです。○■理想のリーダーは、阿部サダヲーー今回は時代劇の主演でしたが、時代劇ならではの苦労はありましたか?大河ドラマ『真田丸』(16年 徳川秀忠役)に出させていただいた時は、偉い身分の役だったので、所作や着物がしっかりしていましたし、髪型も中剃りで甲冑も身につけなければいけなかったので、とにかく「準備が大変だな」という印象だったんです。言葉遣いもとても厳しい。でも今回の脚本を読んだら、春之介が「見切ります」と物を捨てるシーンで、偉い侍が「ギャーッ!」と叫ぶシーンがあって。今回は原作の土橋さんが脚本を担当されているんですが、それでこう書かれているということは、リアリティラインとしては喜劇なんだなと思って、「面白そう」と臨みました。そうしたら、予想以上に春之介がちゃんとしてなかったんです。所作はもちろん習いましたけど、春之介自体が武家社会からドロップアウトしている人だから、逆にあまりきっちりやらない方がいい。休憩中も着物のまま寝てて良かった(笑)。むしろ、現代劇の人として存在する方が良い、という感じでした。時代劇であんまりない感じの役ですよね。特に”引きこもり侍”って、あまり描かれてきていないと思います。だから、自分の中で春之介をしっかり作っていけたらいいなと思って演じていました。ーー犬童監督も今作は「サラリーマンもの」で、「春之介は理想のリーダー」とおっしゃってましたが、星野さん自身がこれまで仕事してきたなかで、「理想のリーダーだ」と思った方はいましたか?素晴らしいリーダーだなと思ったのが、阿部サダヲさんです。僕も出演させてもらっていますが、『いだてん』(大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』)の撮影って、結構過酷なんです。でも阿部さんはみんなを鼓舞したり、リーダーシップをとったりとか、全然しない。無駄にしゃべらないし、前室でひとりぼっちで出番を待っていたり、お茶を飲んだりしている。でもみんな阿部さんのことが大好きで、阿部さんが芝居の力でその場を引っ張っているんです。演技がとにかく面白いし惹きつけられるので、阿部さんの芝居を見るのが楽しみで、周囲が笑顔になってどんどん触発されて面白い仕事をしていく。自然とみんなの中心になっていくという、理想的なリーダーだと思います。かっこいい人です。「飲みに行こうよ」とか言わないし、すぐ帰るし、余計なことはしない。でも周りを遠ざけたりは絶対にしない。逆に「みんなをまとめてる俺を見て」というようなリーダーだとほんとに大変なんです。ーー理想のリーダー像、やはり春之介に通じるところもあるような気がします。『引っ越し大名!』を見ていると、春之介がかっこいいだけでなくかわいいな、と思ってしまうんですが、星野さんから春之介のキャラクターを見て「かわいい」と思ったところはありましたか?かわいいところ……うーん、自分で演じた役に言うのもなんなんですが(笑)、好きになった人に告白するシーンがあるんですけど、そこがとても変なシーンで。男がこうあらねば、みたいなものがあまりない感じが、すごくよかった。現代的な主人公だなと思います。■星野源1981年生まれ、埼玉県出身。俳優、音楽家、文筆家。13年に映画『箱入り息子の恋』『地獄でなぜ悪い』等に出演し、翌年日本アカデミー賞新人俳優賞など映画賞を多数受賞。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が社会現象を巻き起こす大ヒットとなった他、アニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』、『未来のミライ』で声優を務めるなど、幅広い分野で活躍。音楽家としても多くのヒット曲を発表しており、直近では18年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の主題歌「アイデア」を担当。同年12月には5thアルバム『POP VIRUS』をリリースし、オリコン週間アルバムランキングで4週連続1位を獲得する大ヒットを記録した。アルバムリリースを受け開催された5大ドームツアーの映像作品『DOME TOUR “POP VIRUS” at TOKYO DOME』が8月7日に発売されたばかり。
2019年08月31日「『なつぞら』の収録で、初めて山田家のセットに入った瞬間、開拓移民で貧しい生活なんですが、あれ、この場所、どこかで見たことあると思ったんです。囲炉裏があって、むしろが敷いてあって、土間があって……『あ、おしんの家だ!』って。雰囲気が似ていたんですね。また朝ドラの現場に帰ってきたんだなぁと、ひとり、懐かしさに浸っていました」女優の小林綾子さん(47)は、現在、放送中のNHKの連続テレビ小説『なつぞら』に出演中。広瀬すず演じるヒロイン・なつの初恋の相手である天陽(吉沢亮)の母親・山田タミ役を演じている。節目となる朝ドラの100作目で、かつてのヒロインたちが出演していることも話題だが、10歳にして『おしん』で主演をつとめた小林さんにとっては、36年ぶりの朝ドラ復帰作となった。くしくも現在、NHK BSプレミアムでは毎朝、『おしん』と『なつぞら』が続けて放送されている。「再放送で初めて『おしん』を見たという方からも、『おしんちゃん、どうなるの』といった感想をたくさんいただいています」『おしん』人気再来を裏付けるように、再放送にして総集編も何度も放送されているのに加え、8月13日には『アナザーストーリーズ』(NHK BSプレミアム)でおしん特集が組まれたばかりだ。『おしん』は、’83年に放送された朝ドラ31作目。橋田壽賀子さん(94)のオリジナル脚本で、ヒロインは明治、大正、昭和を幾多の困難を乗り越えながら生き抜いた山形の貧しい小作農の娘・谷村しん。小林綾子、田中裕子、乙羽信子の3人がリレー形式でヒロインを演じ、少女時代が小林さんだった。平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%は、いまだ破られていないドラマ史上最高視聴率の金字塔だ。「おしんドローム」なる流行語を生み出した番組は国内で社会現象となっただけでなく、世界73の国と地域で放送され、イランでは最高視聴率90%を超えた。『おしん』の放送終了後は、天才子役といわれながらも、語学留学をしたり、その後も私生活では結婚と離婚を経験した。「おしんを演じたあと、いろいろな苦難を乗り越えてこられたのは、私の原点に『おしん』があったからです」小林さんは1972年8月11日生まれ。東京都練馬区の出身。クラシックバレエがやりたくて、東映の児童劇団に入ったのが5歳。『おしん』のオーディションは10歳で、100人を超える少女の中から大抜擢された。「すぐに6冊の台本と方言テープを渡され、まず母が台本の漢字にフリガナを書いて、それから毎日、登校前と下校後に母と向き合ってセリフの練習を繰り返しました」橋田さんの脚本といえば長ゼリフで有名だが、撮影初日までに自分の分だけでなく相手のセリフまで暗記し、山形弁も完全にマスターして周囲を驚嘆させたという。撮影は’83年1月、厳冬の山形ロケからスタート。NHK開局30周年の記念番組で、通常の朝ドラの倍の1年間の放送も決まっており、なんとしても成功させようと、現場は気迫に満ちていた。「最初が、いかだで最上川を下って奉公に出るシーンでした。スタッフだけで80人以上、地方の協力者など合わせて100人単位の方がいらっしゃいました。川上にあるクレーン車からロープが伸びて、いかだが流されないようつながっていて。そのロープもみんなで懸命に引っ張りながらで、カメラマンさんは腰まで水につかっている。ああ、ひとつのシーンを作り上げるというのはこういうことなんだと、子供心に身の引き締まる思いでした」脱走兵の俊作(中村雅俊)との山小屋でのシーンも心に刻まれている。「積雪が胸まであるほどの雪道を30分かけて山の上まで登るんです。その道も、スタッフさんが、まだ暗いうちからラッセル(除雪)して作ってくれました。撮影して戻って昼食の豚汁を食べたら、また30分登る。だから、あの赤いほっぺは、メークじゃなく自然なものなんです」’83年4月、『おしん』の放送が始まると、直後から、小林さんはけなげな国民的ヒロインとして、あっというまに人気子役となる。番組も“お化け視聴率”をたたき出すようになった。「ゴールデンウイークのころには、町をあるいていて、『おしんちゃん、寒かったでしょう』『ちゃんと食べてる?』などと声をかけられるようになっていました。局のほうにも、『おしんちゃんに食べさせて』と米1俵が送られてきたり、なかには現金もあったそうです」1年間の放送が終わるころ、『おしん』はまさに社会現象となっており、小林さんの事務所にも仕事のオファーの電話が殺到した。「もともとバレエをやりたくて児童劇団に入ったように、女優になりたかったわけでもないので、収録後はまた普通の、体育と図工が好きな(笑)小学生に戻っていました。お仕事は少しずつ続けていましたが、ドラマなども、夏休みや冬休みを利用して収録することが多かったです」学業優先とはいえ、仕事を続けていくなかで、おしんのイメージから脱却するまでの苦労はなかったのだろうか。「よく聞かれますが、あまり深刻に考えないタイプです(笑)。いただいた仕事を一生懸命にこなしていくだけでした。“おしんを脱却”より、おしんがあったから、仕事ができていると思っていました。地元の中学・高校に進んでも、将来は先生かCA(キャビンアテンダント)になれたらいいな、くらいに考えていました」『なつぞら』のセットに立って思い出すのは、やはり『おしん』での日々。「なつの家族はじめ、私たち山田家も、みんなで北海道の荒れ地を開墾するシーンは大がかりで、あの最上川のいかだのシーンを思い出しました。ここでも、衣装はもちろん、履物ひとつにしても、考え抜かれて用意されていたり」改めて、目にする小道具が、耳にするセリフが、すべて学びとなっていたことを実感する。「撮影中、私は学校に通えないときもありましたが、『おしん』の現場で、いろんな社会勉強をさせてもらっていたんですね。台本に『箱膳を持ってくる』とあって、何だろうと思って現場に行くと、箱の中に食器が入っていて、ひっくり返すと1人分の食卓になる。ああ、昔の日本にはこんな生活習慣もあったんだと、教科書にはないことを知ったり。そして、多くのセリフからも学びました。中村雅俊さん演じる俊作あんちゃんの『いろんな理不尽も世の中にはあるだろうが、自分を主張するだけでなく、人を許してあげることも大事。つらく当たる相手にも、いろいろあるんだ』という言葉などは、その後の私自身の生きる指針にもなりました」
2019年08月31日“おしん”役として10歳で飛び込んだ「朝ドラ」の現場は過酷だった。厳冬の山形の最上川でいかだに乗るシーン。胸まで積雪がある雪道を山の上まで登るシーン。命がけの現場でプロ意識をたたきこまれた。小林綾子のけなげな演技は感動を呼び、最高視聴率62.9%。海外でもイランで視聴率90%を記録するなど大ブームに。その後、留学や離婚を経て役者を続け、今年、100作目の『なつぞら』で朝ドラに戻ってきた――。「『なつぞら』の収録で、初めて山田家のセットに入った瞬間、開拓移民で貧しい生活なんですが、あれ、この場所、どこかで見たことあると思ったんです。囲炉裏があって、むしろが敷いてあって、土間があって……『あ、おしんの家だ!』って。雰囲気が似ていたんですね。また朝ドラの現場に帰ってきたんだなぁと、ひとり、懐かしさに浸っていました」女優の小林綾子さん(47)は、現在、放送中のNHKの連続テレビ小説『なつぞら』に出演中。広瀬すず演じるヒロイン・なつの初恋の相手である天陽(吉沢亮)の母親・山田タミ役を演じている。節目となる朝ドラの100作目で、かつてのヒロインたちが出演していることも話題だが、10歳にして『おしん』で主演をつとめた小林さんにとっては、36年ぶりの朝ドラ復帰作となった。くしくも現在、NHK BSプレミアムでは毎朝、『おしん』と『なつぞら』が続けて放送されている。「再放送で初めて『おしん』を見たという方からも、『おしんちゃん、どうなるの』といった感想をたくさんいただいています」『おしん』人気再来を裏付けるように、再放送にして総集編も何度も放送されているのに加え、8月13日には『アナザーストーリーズ』(NHK BSプレミアム)でおしん特集が組まれたばかりだ。『おしん』は、’83年に放送された朝ドラ31作目。橋田壽賀子さん(94)のオリジナル脚本で、ヒロインは明治、大正、昭和を幾多の困難を乗り越えながら生き抜いた山形の貧しい小作農の娘・谷村しん。小林綾子、田中裕子、乙羽信子の3人がリレー形式でヒロインを演じ、少女時代が小林さんだった。平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%は、いまだ破られていないドラマ史上最高視聴率の金字塔だ。「おしんドローム」なる流行語を生み出した番組は国内で社会現象となっただけでなく、世界73の国と地域で放送され、イランでは最高視聴率90%を超えた。「いつか、朝ドラで母親役を演じてみたい」映像作品や舞台で活躍しながら、40歳を超えたころから、そう語っていた小林さん。「いつか朝ドラの現場に帰りたいという思いは、正直、ずっとありました。私自身、ファンで見続けてもいましたから。きっと、そう願う女優さんは多いと思います。でも、私の場合、たしかに、おしんのイメージが強いですから、使う側も使いにくいだろうなとも思っていたり。ですから、昨年2月に『なつぞら』のオファーをいただいたときは、ああ、やっと朝ドラに帰れるんだ、という思いでした」36年ぶりの朝ドラの現場。出演者の出番が書き込まれた香盤表を見たときには、当時の記憶がよみがえった。「『おしん』では、私は出ずっぱりで、常に自分のところに◯印が付いていました。収録が終わったとき、母が『最初からこんな大変とわかっていたら、お受けしなかったかもしれない』とポロっと言ったのを思い出したり。『なつぞら』では、すずちゃんがその立場。身をもって体験した私としてはやっぱり心配で、『体調、大丈夫?』と聞くと、笑顔で『なんだか私、平気みたいです』って。若さっていいですよね」『おしん』のときとは逆に、若手俳優らを気遣う自分がいる。迷いもあったが、役者を続けてきて、かつての子役がいま、母親を演じるようになっていた。「つくづく、時間がたったんだなぁと思いますね。実生活では母親ではありませんから、その意味でも、芝居の中で子供ができるというのはうれしくて。まして、あんな美しい息子なんて(笑)」小林さんは、子役のとき以来、ずっと大切にしていることがある。「母に、子役時代からずっと言われ続けたのは、『初心を忘れちゃダメよ』ということ。初心とは、私と母にとっては『おしん』での体験です。あの大変な現場を乗り越えて、これから何が起きても、ちょっとやそっとのことじゃ負けないという自信も持てました。今後も、その初心を忘れず、見た人が元気になったり、笑顔になったりするような、心に残る作品に出ていけたらと思います」
2019年08月31日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第4回目に登場するのは、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』や『凪のお暇』などのドラマでも活躍している女優・歌手の水谷果穂さん!写真・大内香織葛藤を乗り越えた歌手活動【音楽通信】vol.4現在放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』で夢見る女の子・三橋佐知子役、そして『凪のお暇』でクラブ通いをするパフォーマー・エリィ役を演じている水谷果穂さん。女優としてだけでなく、8月28日に1stアルバム『深呼吸』をリリースし、歌手としてもフレッシュな風を吹かせてくれています。歌手活動から趣味の“紙集め”のことまで、お話をうかがいました。ーー『ananweb』初登場なので、デビューの頃から振り返らせてください。水谷さんは2013年にテレビCMでデビューされていますが、女優を目指しているなかで、歌うことも好きだったのでしょうか。もともと歌うことは好きでした。小さい時はアニメやアイドルが好きだったので、まねっこして歌っていました。ーーアイドルというと?幼稚園ぐらいのときはミニモニ。が流行っていて、教室でミニモニ。の曲を歌ったり踊ったり、楽しかったです。ーーではいま、好きな女優や歌手のかたはいますか。女優さんだと、綾瀬はるかさんがすごく好きです。どんな役柄でも演技がすばらしくて、あこがれています。ーー透明感のある雰囲気は、綾瀬さんも水谷さんも同じ感じがします。いえいえ。昨年、綾瀬さんとドラマで共演することができて(TBS系『義母と娘のブルース』)、またすごく好きになりました。ーーそうなのですね。歌手でいいなと思う人はいますか。歌を始めたときに、ZARDさんの歌がわたしの声にも合うんじゃないかというアドバイスがあって、練習曲として歌っていました。ZARDの坂井泉水さんが好きですね。ーー現在21歳ということで、20歳を過ぎて心境の変化はありましたか。以前と比べると、少しずつ余裕が出てきました。歌を始めたころは、まず声が出るのか、ステージに立つときは人前でちゃんと歌えるのかという、自分との葛藤があって。そこを乗り越えての歌手活動だったので、いまよりもうワンステップ多かったんです。やっていくうちに、だんだんと葛藤がなくなってきて、いまはダイレクトに歌いたいものにチャレンジできるようになりました。歌いながら歌詞が入ってくる感覚がわかるようになったのが、変わったところかなと思います。ーー歌いながら歌詞が自然と体に入ってくるというのは、うまく葛藤を乗り越えたのですね。不安が少しずつなくなってきているので、それがこれからもっとなくなってくると、よりいっそう人前で歌うのも楽しくなってくる感じがしています。1stアルバムはもっと聴きたい大好きな1枚ーー今回、1stアルバム『深呼吸』をリリースされますが、歌ってみての手応えはいかがでしたか。本当にとても納得のいく感じで、自分自身でももっと聴きたいなと思うくらい、大好きな1枚です。ーー自信作ということですね。はい。——きれいな声で、表現力豊かに歌われていますが、ご自身のなかで歌いやすかった曲や難しかった曲はありましたか。歌いやすくて、曲調や歌詞も好きで、レコーディングも楽しかったのは「あしあと」「明日への扉」ですね。すごく好きな曲です。その逆に、難しかった曲は「気まぐれ王子様」。アルバムの収録曲のなかでは、雰囲気の異なる曲でした。ーー「気まぐれ王子様」は少し変わったメロディラインの面白い曲ですよね。そうですね。ずんちゃかちゃん という感じで(笑)。これまでもライブでは披露していて、楽に歌っていた曲なんですけど、いざレコーディングになると「どうやって歌おう」「この歌い方だと幼くなりすぎるかな」と考えて、いろいろ試しながら歌いました。ーーそれぞれの曲でストーリーが違いますが、歌詞の世界に入り込んで歌うのでしょうか。はい。そのまま等身大で歌うときもあるし、過去の思い出や記憶を頼りに歌うときもあるし、ほんとにもう、それぞれですね。ーーリードトラックの「朝が来るまで」が主題歌となっているドラマ(テレビ東京系 ドラマBiz『リーガル・ハート〜いのちの再建弁護士〜』)も拝見しましたが、こうしたタイアップの曲は、ドラマを意識して歌うのでしょうか。そうですね。主題歌になるということで、どこか迫力というか、優しさと力強い部分をうまく出せたらいいなと。ドラマの温かさや強く生きていく感じと合うようにイメージして歌いました。ーーさらにこの「朝が来るまで」は、ピアニストの清塚信也さんが弾くピアノバージョンも収録されていますね。ピアノバージョンのほうは、清塚さんのピアノの横で、同時にわたしが歌うというレコーディング方法でした。「自由に歌って大丈夫」と言ってくださったので、アイコンタクトで歌い始めました。1発録りだったので、より気持ちがのってきてのびのびと歌わせていただき、すごく楽しかったです。ーーちょっとライブ感があったんでしょうか。はい。ライブ感もスタジオの空気感もそのまま収録されています。ーー同じ曲ですが、どちらも全然違うアレンジで楽しめますね。ピアノバージョンは曲の世界に浸ることができるので、すごく好きです。「紙」を集めるのが趣味ーー歌手としてもご活躍中ですが、女優としても現在NHK連続テレビ小説『なつぞら』と『凪のお暇』の2本のドラマにご出演中ですね。両方ともまったく違うタイプの女性を演じていらっしゃいます。けっこうそのふたつの役が対照的で、『なつぞら』は監督から「(役作りをしすぎずに)なるべくそのままのほうがいい」とアドバイスをもらいました。その逆に『凪のお暇』のほうは、普段しゃべっているスピードとは違うスパッとした強さを求められるので、どちらも違いを出しながらがんばっています。ーー女優としての声の出し方と、歌手としての声の出し方では、違うところがありますか。実は、歌うときもお芝居のときも、発生練習は同じなので、共通してやっています。声出しするのとしないのとでは、全然違いますね。ドラマの前は家で発声練習をやっていたり、歌のときも事前にやっていたりします。お休みの日にずっとひとりでいるとしゃべらなくなるので、発声練習をしておいて、声をならすようにしています。ーー休みの日はしゃべらないということですが、どのように過ごしていますか。家にいることが多いですね。もともとそんなに遊びに行ったりしないので、どちらかというと、インドアなタイプです。ーーでは自宅にいるときにする趣味があったら教えてください。趣味としては、紙をずっと集めてるんです。この間は、「紙博」というたくさんの紙が集まるイベントに行きました。定期的に行く雑貨屋さんがあって、紙を見に行くことも。ーーなぜ紙を好きになったのですか。うすっぺらいものをとっておくのが昔から好きなんです。小さいときは便箋の最後の1枚をずっと取って置いていて、そいういうことの延長線上ですね。封筒なども好きで、とくに銀行の封筒が好きです。それを公言していたら、地方に行かれたファンの方が珍しい封筒を送ってくれることもあります。ーーファンの方の間ではメジャーな話なんですね。(笑)はい(笑)。「紙博」に行くと、同じように紙好きな方がすごくいっぱいいます。私が知らないような専門用語というのかな……紙の名前を言いながら、「これいいよね」「廃番になってるよ」とか話しているのを見ていて、楽しい!ーー紙が好きというのはいいですね。では紙以外のことで、普段されている美容法などはありますか。毎日、お風呂上がりにスキンケアをしています。化粧水系のパックをしてから、ボディクリームをぬって、パックをはずしてからもう一度化粧水をぬっています。効率もよくて気に入ってやっていますね。共感してもらえる曲を歌っていきたいーーでは今後、アルバムを出されてからは、ライブの予定は?11月3日に東京のライブハウス「月見ル君想フ」でワンマン・ライブがあるんです。アルバム・リリースのイベントはちょくちょくあるんですけど、11月のライブはしっかりとワンマンで歌うものになります。ーー直接ファンの方と触れ合う機会は、なかなかないですよね。そうですよね。歌をやっていないときは、写真集のイベントがファンの方にお会いできる貴重な機会でしたが、いまは歌のイベントなど、会える場が増えました。ーー歌手としての今後の目標があれば教えてください。今回、ドラマの主題歌も歌わせてもらえて光栄でした。今後もそういうチャンスがあればどんどんやっていきたいですし、これからもいろいろな新しい曲にチャレンジしていって、共感してもらえる曲を歌っていきたいです。取材後記きらきらとした瞳を輝かせながら、まっすぐにこちらを見つめながらインタビューに応えてくれた水谷果穂さん。女優としての表現力が、歌手としても豊かな歌声として発揮されている1stアルバムには、21歳の水谷さんの魅力がぎっしりと詰まっています。まずは1stアルバムをチェックしてみてくださいね。「朝が来るまで」Music Video水谷果穂 PROFILE1997年11月3日、静岡県生まれ。2013年4月にTVCMで芸能界デビューし、7月にテレビドラマ『リアル脱出ゲーム 密室美少女』(テレビ東京系)でドラマデビュー。2017年7月に主演短編映画『明日、アリゼの浜辺で』の主題歌である1stシングル「青い涙」で歌手デビューし、新人としては異例のチャート初登場6位を記録する。女優としては『ブラックペアン』(TBS系)ほか数々の作品に出演。2018年3月から1年間、『Going! Sports&News』(日本テレビ系)でお天気キャスターにも挑戦。2019年現在、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合 月〜土午前8:00)、『凪のお暇』(TBS系 金曜午後10時)に出演中。「1stアルバム『深呼吸』発売記念イベント」を8月28日・31日、9月 1日に東京と大阪で実施。22歳の誕生日となる11月3日(日)には、東京のライブハウス「月見ル君想フ」でワンマン・ライブを開催する。InformationNew Release『深呼吸』1.朝が来るまで2.君のステージへ3.あしあと4.恋のレシピ5.いつだって6.ナナイロ7.青い涙8.スプラウト9.気まぐれ王子様10.タカラモノ11.空想トレイン12.明日への扉13.朝が来るまで(Piano Session version)(通常盤)8月28日発売WPCL-13081¥3,000(税別)
2019年08月30日林ゆうきが2020年1月12日(日)に東京・草月ホールでコンサートを開催することが決定した。【チケット情報はこちら】現在日本テレビで放送中のドラマ『あなたの番です』(毎週日曜夜10:30放送)や、アニメ『僕のヒーローアカデミア』、『ハイキュー!!』、NHK『連続ドラマ小説』など、話題のドラマ、映画、アニメの劇伴音楽(劇中で流れる音楽)を手がけている林ゆうき。高校から大学まで打ち込んでいた男子新体操のために音楽を作り始め、後にオリジナル楽曲を製作。2009年に連続ドラマ『トライアングル』で作曲家としてのデビューを果たす。デビュー後の10年で、ドラマ、テレビドキュメンタリー、映画、アニメ、ゲーム、舞台など約80作品の音楽を手がけ、今や人気の高い作曲家のひとり。同コンサートは、林自身がミュージシャンを集め、選曲、そしてコンサートを構成。人気劇伴を作曲家自身のパフォーマンスとともに聴ける貴重な機会となる。チケットは8月31日(土) 正午12時より、チケットぴあにて先着先行を受付開始。
2019年08月30日「最近の有働さんは『NHKにいたころよりも言いたいことが言えるようになってきた』と手応えを感じているようです。親友の石田ゆり子さん(49)をはじめ、自ら対談相手をブッキングしたりと、前向きです」(日本テレビ関係者)昨年10月より『news zero』(日本テレビ系)のメインキャスターを務める有働由美子(49)。就任からまもなく1年を迎えるが、苦難の幕開けだった。「有働さんに代わった当初は、視聴者から“真面目すぎてつまらない”といった厳しい声が寄せられ、視聴率が1桁台になることもありました。『私が世間とズレているのかな……』と悩んだ有働さんは、同じ事務所のマツコ・デラックスさん(46)にたびたび相談していたそうです」(前出・日テレ関係者)試練の時を終え、視聴率は確実に回復している。7月に同局で放送された参議院選挙特番『zero選挙2019』では司会を務め、民放トップの視聴率10.6%を記録。根強い人気を誇る『TXN選挙SP 池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)の数字を大きく上回った。躍進の陰には、有働の“意外なキャラ変”があるという。「番組の人気も安定してきたことで、有働さんにも余裕が生まれてきました。自ら現場スタッフに『飲みに誘ってほしい!』と声をかけるなど、熱心にコミュニケーションを取っているそうです。選挙特番の前には、有働さんが『いい番組を作りましょう!』と、1人2千800円もする叙々苑の焼き肉弁当を自腹で100人分差し入れたそうです。彼女の心意気に現場の士気もかなり高まったと聞いています」(前出・日テレ関係者)さらに、番組では意外な姿を披露していた。「小泉進次郎議員(38)と滝川クリステルさん(41)の結婚を報じた際には、有働さんが滝川さんのニュースキャスター時代の決めポーズ“斜め45度”をまねしながら原稿を読んだんです。おちゃめな姿はネット上でも大好評!これも有働さんの提案だったと聞いていますよ」(前出・日テレ関係者)28万円の高級弁当差し入れに、決意のキャラ変。そこには有働の番組への“愛”があった――。「逆風のなか番組はスタートしましたが、そんなときもスタッフは有働さんを必死にサポートし続けていました。有働さんはとても感謝しているようで、『私にできることは何でもします!』とよく言っているそうです。今回の焼き肉弁当も、視聴率のためというより、スタッフが夏バテしないようにという気遣いなのでしょう」(有働の知人)次の差し入れは果たして!?
2019年08月30日「ナチュラルデカ目」で人生を変えて、幸せになろう!2019年10月25日(金)、NHK文化センター柏教室において、1日講座『目元が変わると人生が動き出す!ナチュラルデカ目の作り方』が開催される。同講座では、ナチュラルだけれど大きく魅力的に見える目元の作り方を伝授。講師は、目元プロデューサーの垣内綾子が務める。開催時間は19:00から20:30まで。目元診断付きで、受講料はNHKカルチャー会員が3,432円(税込み)、一般が4,125円(税込み)。持ち物は筆記用具と手鏡の2点。目元診断をするため、まつげのメイク(ビューラー&マスカラ)をしないで参加することが推奨される。申し込みは、NHKカルチャーのWEBサイトにて受け付けている。問い合わせは、NHK文化センター柏教室(電話番号:04-7148-1711)まで。1万人以上の目元をプロデュースした経験をもつ垣内綾子垣内綾子は1981年8月10日生まれ。大阪府出身。2008年にアメリカでまつげエクステと出会い、『目元には人の人生を変えられるだけの力がある』と確信する。現在は、スターダストマーケティングに所属し、目元プロデューサーとして活躍。まつげエクステサロン「MANHATTAN」の代表を務め、日本とアメリカに計8店舗を経営している。(画像は垣内綾子オフィシャルブログより)【参考】※垣内綾子オフィシャルブログ※NHKカルチャー
2019年08月30日8月30日放送のNHK「あさイチ」に、今期の連続テレビ小説「なつぞら」で主演を務める女優の広瀬すずがゲスト出演。「なつぞら」収録時のエピソードや『海街diary』撮影時の思い出などを語る広瀬さんに視聴者からのコメントが殺到中だ。印象的なロングヘア姿で登場した広瀬さん。まずは「なつぞら」のナレーターを務める内村光良がVTR出演。内村さんはナレーターでもあり、戦死したなつの父親という設定の内村さんは「あの年齢で貫録がある」と語り「セリフを覚えてる気配がない、でも本番ではミスがなく完璧」と広瀬さんのセリフ覚えの良さを絶賛。内村さんのナレーションに涙することもあると話す広瀬さん。中川大志演じる坂場一久がプロポーズする回での「出た」というナレーションは、台本を読んでいて家で1人で笑ったそう。そんな広瀬さんだが、内村さんがコントで演じるキャラクター“ミル姉さん”が子どもの頃苦手だったといい、「紅白」にミル姉さんが登場したのを見て「まだ怖かった」と“共演”をふり返った。番組では「なつぞら」のオールアップ時の模様もオンエア。普段のクランクアップでは涙を見せないという広瀬さんだが、同作の撮影は15か月に及んだといい、共演者やスタッフからの寄せ書きを見て涙を見せる姿も。また広瀬さんの出世作ともなった2015年公開の映画『海街diary』の是枝裕和監督もVTR出演。同作では是枝監督の方針もあり、広瀬さんは台本をもらわずに撮影に臨んだという。そのため「現場に行ったら大竹しのぶさん、樹木希林さんがいて驚いた」こともあったとか。そんな是枝監督から『海街diary』がアップしたとき手紙をもらったという広瀬さん。その後「学校のカイダン」の収録で緊張していた際、その手紙を読んで本番に臨んだら「自分でも想像してなかったものが出てきた」と、是枝監督の手紙に力をもらったことを明かした。そんな広瀬さんのトークを見ていた視聴者からは「是枝組とあのキャストと仕事をしたのは大きな経験」「坂元裕二と是枝裕和をこの若さでクリアしている時点で、広瀬すずは別格」などの声が上がる。そのほかにも「21歳とは思えない自立した女の子だなー。なるべくしてなった人って感じ」「トークを聞いていけばいくほど芯のありパワフルな女優さんなんだなと感じる」「引き込むちからすごい。最近こんなに女優、っていう存在感とパワー感じるひと少ない」「演技も上手いし、何より強くてたくましい」など、広瀬さんを絶賛する視聴者からのコメントが続々とSNSに投稿されている。(笠緒)
2019年08月30日●『ソロモンの偽証』最終オーディションで落選『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)で注目を集める女優・堀田真由(21)の勢いが止まらない。今年だけで4作のドラマに出演し、6作の映画が公開される人気ぶり。主演に抜てきされた映画『プリズン13』(8月30日公開)では、看守役と囚人役による監獄実験が描かれ、そこでも堀田の「自走本能」が発揮される。映画『ソロモンの偽証』(15)のオーディションをきっかけに上京するも、最終選考で落選。そこでスカウトされるが“救いの手”に頼ることなく、2014年に実施されたアミューズ新人発掘オーディションに自ら応募。3万2,214人の中からWOWOWドラマ賞を受賞し、芸能界デビューを果たした。数々の困難を乗り越え、NHK連続テレビ小説『わろてんか』や『3年A組』などの大役を射止めてきた彼女の強みとは。○■芸能界に導かれた「佐藤健」の存在――『プリズン13』公開決定時に発表されていた監督コメント(「聡明さや器用さは俳優にとって諸刃の剣で、撮影中、堀田とそれに連なる話をしました。その日から堀田は変わりました」)がとても印象的でした。順撮りだったんですが、看守から囚人になるタイミング、撮影でいえば折り返し地点ぐらいになる時に、主演の立場で「みなさんを明るくしなきゃ」とか、「コミュニケーションとらなきゃ」とか、いろいろ考えていたんです。その日の朝、監督に呼び出されて、「主演なのに、主演になりきれていない」と言われました。かなりショックというか、すごく悔しくて。監督としては、看守から囚人になるタイミングで「堀田真由」としても強くなるために言ってくださったのかなと受け取って。本当にその一言だけだったんです。――「堀田真由」として強くなるために。現場じゃないところで、みなさんのことを考えていたんです。マリは内向的な役で、インするまでは台本に関して自ら発信することもあったのですが、インしてからはあまりしていなくて。言われたことに対して、「はい、やってみます」という感じだったので、監督としては一緒に試行錯誤しながら作りたいという意味でそういうふうにおっしゃっているのかなと。その日から、現場で自ら声を出してみたり、ボルテージをあげたりしました。カメラが回っているその前で、自分自身のテンションを上げることを意識してみた時に、「このことだ」と気づいて。撮影の外の空気ではなくて、撮影の全体の空気感を私自身が作らないといけなかったんです。そこが自分には欠けていたところでした。主人公を演じさせていただくのは、今回で3回目なんですが、2回目からしばらく時間が経っていたんです。その間、主役の方がいて、私はその周りで「いかに色を出すか」というところを意識して。やっぱり、主役はそうやって作品全体のことを考えないといけないということを、あらためて考えさせられました。――その一言から答えを導くのは、すごいことですよね!そうですかね……その時はすごく落ち込んだんです(笑)。大人になればなるほど、ダメ出しをされるのはありがたいことだと最近思っていて。やっぱり、言ってもらえるうちが花です。厳しいお言葉の裏には、どういう愛があるんだろうというのを常に考えるようにしています。撮影を通していろいろな経験をさせていただきましたが、今回が一番大きなお言葉だったと思います。監督も、私の本質的な負けず嫌いな部分を分かっていたはずで、今後、主人公を演じる時にも、そのお言葉を思い出すはずです。――以前から、インタビューなどで「負けず嫌い」を公言されていますよね。褒められるより、厳しい言葉で成長していくタイプだと。できることなら褒められたいです(笑)。褒められることが多い中で、あえて厳しい言葉を投げかけてくださる方は、そうそういないので。だからこそ、ちゃんと受け止めようと思います。――堀田さんといえば『ソロモンの偽証』のオーディションで最終選考まで残って、惜しくも落選。そこで、芸能事務所からスカウトされたそうですが、断ったそうですね。自分の中の直感を信じたくて。何となく違うなと思っていたんですけど、地元に帰った時に「やっぱりやりたい」と思ったんですね。スカウトされた時は、「やっぱりここに来るべきじゃなかったかも」と気持ちがあやふやな状態だったんですが、地元に帰って負けず嫌いが出て来てしまって。オーディションを受ける決心をして、その時に『るろうに剣心』を拝見して、こんな映画が日本でも撮れるんだ! とすごく感動したので、佐藤健さんが所属するアミューズのオーディションを受けることになりました。――オーディション情報サイト「オーディション&デビュー」には、ラストスピーチの言葉が今でも残っています。覚えていますか?えー! 何を言ったんだろう……(笑)。●『3年A組』クランクアップで「誰よりも泣いた」――「オーディションを通して自分を変えなければならないと自覚した」と。恥ずかしい! 何言ってるんだろう(笑)。――オーディションを通して、いい人に見られるようにふるまっていた自分に気づき、自分を変えなければいけない。そのように実感したそうです。家族と一緒に考えたスピーチで、家でずっと練習していました。代々木の山野ホールだったんですが、そこに立ったら今の方が緊張すると思います。――今でも、学生時代は本当の自分じゃなかったと思いますか?そうですね。マリみたいに、すごく人に合わせてしまう学生時代だったので。責任感が強い部分もあったんですけど、周りが強いとそれに合わせてしまうタイプで。芸能界は、「自分を変えたい」というきっかけを与えてくれた場所でもありました。本当の自分を出せる今が一番楽しいです。――3万2,214人から選ばれた時は、どのようなお気持ちでしたか?何となく「受かるんじゃないかな」という自信がありました。『わろてんか』のオーディションの時も、「これは受かるな」と思っていたので、そういう直感をアミューズのオーディションと『わろてんか』で感じました。――その根本にあるものは何だと思いますか? 自信があれば、何事も平常心で臨めますよね。自分自身が「ダメだ」と思えば、そうなってしまう気がするので。達成した未来を予想してそれを壁に貼るのを習慣化しているスポーツ選手がいて、それがすごくいいなと思って。私も、アミューズのオーディション中に「受かりました。ありがとうございました」という紙を貼ってたんです。――なるほど! 目標ではなくて、達成した結果を先に貼り出すわけですね。昔から、夢や目標は口に出していくタイプでした。実家に帰ると、今でもホワイトボードが置いてあるんですけど、そこに今の気持ちを書いて帰ります。次に帰って来た時に古いものを消して、また新しいその時の気持ちを書き直して。犬を飼ってるんですけど、もともとは「エサあげといてね」みたいな伝言板の役割だったのが、いつからか「今年は私の年にする」とかを書くようになりました(笑)。――今、実家に帰ったら何を書きますか?先日、「今年は私の年にする」と書きました。願望なんですけど、だからといってそこに安心はしたくないという思いもあります。――確かに、今年は『3年A組』も話題になっていましたね。オーディションで一番最初だったんです。一番……これは何かあるなと(笑)。――すごい前向きですね(笑)。そうやって気負わずに臨みました。オーディションの1番は、その後の人の基準にもなるので、だからこそ自由に何でもできるという思いもあって。――出演後の反響はいかがでしたか?SNSの数字の反響は一番感じました。『チア☆ダン』(TBS系)からの『3年A組』で徐々に増えて、『3A』出演後には街中で「水泳部!」とよく声を掛けられました(笑)。――『3年A組』の教室内は独特の空間だったそうですね。それまでの現場と全く違いましたね。「終わった!」という達成感がすごくありました。同世代が集まると、良い意味で馴れ合いになると思うんですけど、板に立つとみんながライバルになるという環境は、「負けず嫌い」の私にぴったりの場所でした。――ドラマを終え、ツイッターには「間違いなくこれからの人生に寄り添ってくれるかげがえのない作品」と書いてありました。クランクアップで泣くことはほとんどないんです。昔読んだインタビューで、先輩の佐藤健さんは、「これ以上にもまだまだやるべきことがあるので、そこで終わりじゃないから泣くことはない」とおっしゃっていました。その通りだと思います。私自身も同じ考えなんですけど、『3年A組』に関しては、最後に菅田(将暉)さんが次の世代に対する思いを語ってくださって、ずっと信用していたプロデューサーさんの言葉もすごくうれしくて。たぶん、誰よりも泣いてたんじゃないかなぁ(笑)。菅田さんからは、嬉しい言葉を直接頂いたりして。自分の中では満足できないことがたくさんあったんですけど、見ていてくれる人っているんだなとすごく感じました。――菅田将暉さんからは、どのようなことを言われたんですか?私が演じた水泳部の熊沢花恋は、すごく等身大の女の子の役で。部活に一生懸命なんですけど、恋は実らずだったりとか。一生懸命な姿が印象的な役柄で、勝ち気なところも特徴でした。ドラマの打ち上げで、菅田さんが「教壇に立っていて、あなたが一番負けず嫌いだと分かりました。負けないという思いが一番見えました」とおっしゃって、私のことも見ていてくださったんだなと……。菅田さんは本当に先生で、一人の生徒としても私を見てくださっていたことがうれしくて。かけがえのない経験でした。――数々の困難を乗り越えてきた原動力は負けず嫌いだったんですね。偶然にも、『3年A組』と『プリズン13』は閉鎖された空間で巻き起こる物語です。そうですね。狭い空間である教室と監獄での密室劇。『3年A組』は一人の女の子の死をきっかけにみんなが同じ矢印になって絆が生まれていきますが、『プリズン13』は密室の中でみんなの矢印が色んな方向に向いて狂っていきます。『3年A組』を楽しんでくださった方は、そういった違いも楽しんでいただければと思います。■プロフィール堀田真由1998年4月2日生まれ。滋賀県出身。WOWOW連続ドラマ『テミスの求刑』でデビュー。連続テレビ小説『わろてんか』(17~18)、TBS系『チア☆ダン』(18)、日本テレビ系『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(19)などで多くの人に知られる存在となった。現在、テレビ朝日系『べしゃり暮らし』に出演中。今年の公開待機映画は、『かぐや様は告らせたい』(9月6日公開)、『超・少年探偵団NEO -Beginning-』『108~海馬五郎の復讐と冒険~』(10月25日公開)、『ブラック校則』(11月1日公開)、『殺さない彼と死なない彼女』(11月15日公開)。
2019年08月30日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「参院選ふり返り」です。新たな政治のスタート。ふり返りは必須。7月に行われた参議院議員通常選挙は、人々の不平や不満を一手に引き受けた2つの政党が注目を集めました。一つは、「消費税廃止。税金は稼いでいる人から取る」と、反貧困をテーマにした、れいわ新選組。もう一つは、集金方法や報道体制などNHKに対する不満を訴えた、NHKから国民を守る党(N国)です。どちらの代表もこれまで、地道な政治活動を続けてきました。れいわ新選組代表の山本太郎さんは、当選はしませんでしたが、個人名票を99万票集め、賛同者から4億円の寄付を集めました。それだけ大勢支える人がいることは与党に対するプレッシャーにもなっています。今回の選挙では、立憲民主党や共産党が比例選挙区の票数を減らしており、れいわやN国に流れたといわれています。この状況について、「人々が飛びつきやすいテーマを掲げたポピュリズムだ」と言う人もいますが、そう捉えるのは早計でしょう。既存の政党が、漠然とした理想を掲げるにとどまり、市民のリアルな声を聞いてこなかった結果の表れではないかと思います。また、48.8%という、過去2番目の投票率の低さも問題になりました。僕は街に出て、20~30代の若者に取材をしましたが、投票に行かない理由は、政治に対する諦めや不信感からではなく、「国の政策と自分の生活につながりがあると思えない」という、接点のなさからだと気付きました。しかし、「日々の生活をするのに精一杯」のあなたの状況は、社会の制度を変えることで改善できるかもしれません。なにも発言しないまま選挙にも行かず、社会のルールづくりに参加しなければ、不利益な状況を打破できず、搾取され続けることになるかもしれません。また、世界に目を向け、他の国の暮らしや制度と比べて日本の現状を知ることも大事だと思います。いままでの日本は豊かでしたが、働く人口はますます減り、日本企業は、いつの間にか世界から後れをとっています。教育レベルも思うようには伸びていません。参院選が終わったいまこそ、当選した新しい議員がどんな働きをしてくれるのか、注目の2党は期待に応えてくれるのか、目を離してはいけません。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年9月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年08月29日●座長・田中圭が現場の熱を仕組むモテない独身ダメ男・春田創一(田中圭)と、誰もが憧れる理想の上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、イケメンでドSな後輩・牧凌太(林遣都)の三角関係をピュアに描き、異例のヒットとなった、ドラマ『おっさんずラブ』。単発ドラマ、ドラマシリーズからまさかの映画化となり、『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』が23日より公開された。劇場版では、新たに沢村一樹演じる天空不動産の狸穴迅、志尊淳演じる新入社員の山田正義(ジャスティス)が加わり”五角関係”が勃発。今回は、新メンバーとなった沢村&志尊にインタビューし、撮影の思い出や人気作に加わる意気込みなどについて話を聞いた。○■キャスト同士を競わせるーー『おっさんずラブ』映画化で新たに加わったお二人ですが、オファーを受けての感想をぜひ教えてください。沢村:僕は楽しみだったんですけど、撮影が始まってから熱のすごさを感じて、そこからはプレッシャーがありました。周囲でも、マネージャーや奥さんが『おっさんずラブ』ファンで、「~だお」と使うし、どれだけ面白いか説明される(笑)。見ている方たちの”好き度"が濃い作品ですよね。志尊:僕は逆で、入る前のプレッシャーの方が強かったです。人気作ですし不安でもあったんですが、撮影に入ってみたら、すごく楽しかった。キャスト同士でもお互いに切磋琢磨し合うことができました。圭くんが「志尊、明日花火大会のシーンだな。大丈夫か」とか、「今日、遣都との2人のシーンを撮ってきたけど、まじやばかった。すげえいいよ」とか、おっしゃるんですよ。もし自分とのシーンのあとに何も言われなかったらどうしよう、と思ったんですが、「志尊と撮ってきたよ」という話もしてくださって。さらに(金子)大地が触発されて「俺、明日蝶子さんのとこ行ってきますわ!」みたいな(笑)。みんなで高め合える環境を作ってくださいました。沢村:座長がそういう風に仕組んでるんだよね。志尊:特に、僕と大地を競わせる(笑)。「大地、志尊に言いたいことがあるんだよな。『絶対負けねえ』って言ってたよな」とか(笑)。僕は、すごく燃えるんですよね。圭くんが意図的にやっていたのか、ただ楽しくてやっていたのかはわからないですけど(笑)。沢村:「中途半端な気持ちで来ていないだろうな」と、火をつけるのがうまいんだと思います。僕に対して座長感を出すことはなかったですけど、素の田中圭なのか、”はるたん”なのか、境目がわからない感じでした。見たことがない自然さで、体ごとボンとぶつかってくる芝居をする。僕はエリートの役だったので、ぶつかられても崩せない自分がもどかしくて。考えながらやってたけど、難しかったなあ。田中圭くんは、相手のスイッチを入れるのがうまいんだと思います。志尊:圭くんは、初日に僕がいろいろ悩んでいるのを察して「何してる? 飯行こう」と言ってくださって、瑠東監督と3人で食事会をしました。「何でも受け入れるから、志尊の好きなようにやってこい」と言ってくださって、「よし!やるぞ」と思えましたし、帰り際にさらっと「心配してないから」と言われてすごく安心しました。「自由にやっていいんだ」という気持ちになれたので、圭くんとの2人のお芝居が楽しくてしょうがなかったです。ーーお二人は映画版を見て、キュンとしたシーンはありましたか?沢村:僕は、サウナシーンではるたんと部長がいるのを見た瞬間の牧の顔。すごい表情するな、と思いました。『ん? こいつら、何かあったのかな?』というのが、一瞬でわかる。あえて言うならそこですね。志尊:僕がすごくかわいらしいなと思ったのは、記憶喪失になった部長がはるたんに2度目の恋をしたときの、鋼太郎さんの瞳。僕と対峙している時の部長と、はるたんを見る時の部長にギャップがあって、愛おしくて、部長にキュンとしてしまいました。目が変わるんですよ。沢村:あれ、いいよね(笑) 俺もやりたかったな。見てくださる方には、ジャスティスとはるたんの花火のシーンも印象的なシーンなんじゃない?志尊:ジャスティス的には、花火のシーンに想いを捧げてます!●春田の胸筋を触っていると思っていたら、牧だったーー沢村さんと志尊さんががっつり一緒だったシーンというと、サウナシーンが印象的だったのですが、撮影はどのような雰囲気だったんでしょうか?沢村:あそこは、動き自体はあまりちゃんと決めていないんです。志尊:僕は外にいたので、全然中の様子がわからなかったんです。僕は最初にサウナにいて、1回出て、みんなが入っている中に戻ってくるという流れだったんですが、もう、中がめっちゃ暑くなってるんですよ!(笑) 温度が5度くらい上がってる。セットがガタガタ揺れているんです。崩れるんじゃないかってくらい!沢村:狸穴としては、急にバトルが始まるから事情がわからないんですよね。部長と牧の感情がすごくぶつかるから、鳥肌が立ちました。2人とも、こちらが「本気で喧嘩してるんじゃねーよ!」と思うくらいのテンションで。林遣都くんがまず、殻をぶち破ろうとするんですよ。鋼太郎さんはお手の物だから、「やるのか!」とそこからぶつかり合いになって、めちゃくちゃ面白かったです。ーー林さんが飛び出していくというのが、意外でした。沢村:「役に入っちゃったんだね」という感じでした。憑依型なんだと思いますよ。でもきっと、最初にスイッチを入れたのは、田中圭くんです。レギュラーシーズンのときに、スイッチを押してあげたんじゃないかな。ーーサウナシーンでの、お二人の間での思い出はありますか?沢村:俺の胸をずっと触ってたよね。志尊:僕、あのシーンでの居方がわからなくて!(笑) 能天気に途中から入ってくるから、とにかく「胸筋すげえ!」で盛り上がろうとしていました。本編では短くなっているんですが、撮影時は2~3分近くずっともみくちゃになってるんですよ。そのときに「春田さん胸筋すごいですね~」ってずっと春田さんの胸筋触ってたら、春田さんじゃなくて牧の胸筋だったんですよ! 遣都くんに「ジャスティス!! なんだよ!」とはねのけられて、「あ、ごめんなさい!」となって(笑)。だから今度は沢村さんに「すっごい胸筋ですね~!」といきました。ずっといろんな人の胸を揉んでいました(笑)。沢村:僕はそれに対するリアクションが難しかった。そこで「あら……」となるのか、「なんだよ!」となるのかで、キャラクターも変わりますからね(笑)。○■3人は円になった関係性ーー田中圭さんは、舞台挨拶で「違う現場でも『おっさんずラブ』のような現場を目指したい」とおっしゃってたんですが、それだけ熱い空気だったんですか?沢村:これを全部の現場でやるのは難しいんじゃないかなあ。なんか、『アベンジャーズ』なんですよ。でも、すごくコアがあって、目指すべきだとは思います。志尊:皆さんのベクトルが同じですし、技術さんも含めて若いスタッフさんが多かったんですよね。皆さんが作品を愛していて、それぞれのこだわりをもっていて、熱量や一丸となる大きさがすごかった。沢村:また、鋼太郎さんが圭くんの後ろを支えているから、「怒られるまで自由にやる」ということはあったと思います。志尊:絶対あったと思います! それで、遣都くんが暴れるのを圭くんが抑える。沢村:で、鋼太郎さんがやんちゃすると、今度は遣都くんが抑える。志尊:円になってる(笑)。沢村:三すくみ(笑)。視聴者の方も、それを見て、気持ちが良かったんじゃないかな。好きになったり憎しみ合ったり、昨日の敵に塩を送ったり、日本人が大好きな時代劇の要素も詰まっている。その周りに眞島(秀和)くんとかも見守っていて、すごくバランスが良かったんでしょうね。ーー5人の中で「この2人の演技バトルが面白かった」という組み合わせを教えてください。沢村:やっぱり牧と部長のバトルですね。あと自分が好きだったのは、うどん屋の裏での、部長とジャスティスのバトル。部長の攻撃はアドリブだったんですよね。本当に痛かったでしょ?志尊:痛かったし、突然で驚きました(笑)。後半、セリフ言うの怖くなりましたもん。沢村:田中圭くんが笑ってたところ、本編でも使われてたよね。志尊:でも、使ってないところの圭くんは、声が出ないほどもっと笑ってました(笑)。ただ圭くんが「鋼太郎さんは相手を信頼していないと、絶対にそういうアドリブをしないから」と言ってくださって、すごく嬉しかったです。ーー志尊さんは、サウナシーンもうどん屋のシーンも、その場で「つなげなきゃ」ということが多かったんですね。志尊:けっこうありました(笑)。沢村:ありがたいことだよね。「ついて来られない」と思ったらやらないでしょう。志尊:すごくありがたいです。ジャスティスの新しい表情を出すことができました。沢村:いい表情してたよ。■沢村一樹1967年7月10日生まれ。鹿児島県出身。1996年に俳優デビューし、以降様々な作品で活躍。『浅見光彦シリーズ』(00~12)では12年間主役の浅見光彦役を演じた。ドラマ・映画だけでなく、NHKのコント番組『サラリーマンNEO』では「セクスィー部長」として人気を博した。主な出演映画として、『ごくせん THE MOVIE』(09)、『十三人の刺客』(10)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~』(11)、『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』(11)、『遺体 明日への十日間』(13)などがある。■志尊淳1995年3月5日生まれ。東京都出身。2011年に俳優デビューし、2014年には『烈車戦隊トッキュウジャー』のトッキュウ1号役で主演。その後も、数々の作品に出演し、2018年には『女子的生活』のトランスジェンダー役が評価され、第11回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」主演男優賞、平成30年度文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門放送個人賞を受賞した。7月スタートのドラマ『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS系・毎週火曜22:00~)に出演中。映画『HiGH&LOW THE WORST』などの公開、舞台NODA・MAP第23回公演『Q:A Night At The Kabuki』への出演を控えている。
2019年08月29日「あなたの番です」の怪演で話題を呼ぶ奈緒が初主演をつとめた陶芸映画『ハルカの陶(すえ)』が、全国公開されることが決定した。本作は「週刊漫画TIMES」(芳文社)にて連載され、「第13回岡山芸術文化賞功労賞受賞」を受賞した同名コミックの実写映画化。備前焼に魅せられていく主人公の小山はるかを演じるのは、本作が映画初主演となる奈緒。2018年放送されたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」でのヒロインの親友・菜生役を好演し、現在放送中の日本テレビ系「あなたの番です」など映画・テレビドラマで活躍中の彼女が、東京でのOL人生を一変させ、備前焼作りという夢に向かって奮闘する姿を、誰もが応援したくなるようなキラキラした魅力で演じる。そのほか『本能寺ホテル』『昼顔』の平山浩行、「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」シリーズの笹野高史、『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』『空母いぶき』の村上淳など、実力派俳優が脇を固める。重要無形文化財保持者や備前焼陶友会による全面協力のもと、本物の窯を使った迫力ある窯焚きの映像も登場し、備前焼の魅力とその土地に生きる人々の夢と情熱を描いていく。ストーリー小山はるか(奈緒)は心に触れてこない日々のなかで、デパートの展示でふと目にした大皿に強く惹かれ備前焼を知った。仕事中も休日も気づけば備前焼のことばかり考えていたはるかは、言葉にできない感動を胸に岡山県備前市へ。意気揚々と大皿の作者を訪ねるも、目の前に現れたのは頑固でぶっきらぼう、職人気質な修(平山浩行)だった。しかし、ただ1人でロクロに向かう修を見て備前焼への興味はより強くなり…。勢いのままに弟子入りを志願するも相手にしてもらえないはるかだったが、見兼ねた人間国宝の陶人(笹野高史)が間を取り持ち“修行見習い”の日々がスタートする。そんな気鋭の作家として陶芸に向き合う修には亡き父との約束があった――。『ハルカの陶』は10月25日(金)よりイオンシネマ岡山にて先行公開、11月30日(土)よりユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月28日音楽家としてはもちろん、俳優、文筆業もこなす星野源。その彼の、実に6年ぶりの主演映画が『引っ越し大名!』だ。実際に江戸時代に行われていた国替え=引っ越し。その理由は様々だが、ささいな出来事をきっかけに国替えを命じられた藩のドタバタを描いた本作。“引きこもり”で“コミュ障”という時代劇としてはちょっと特殊な主人公・片桐春之介を演じている。時代劇だけど“喜劇”だから「やりたい」そのタイトルからイメージする通り、コメディであり、時代劇でもある本作。星野さんの“時代劇”への出演は2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」以来となる。「『真田丸』の徳川秀忠は身分が高いので、所作や衣装の着物などもしっかりしていました。頭も中剃りで甲冑を着たりもして。時代劇は“とにかく大変”という印象だったんです。だから時代劇はしばらくやらないように(笑)しようと思っていたら、このお話をいただいて。『きた!大変だ、時代劇だ』と思ったんですけど、まずは脚本を読ませていただきました」。「実際にはこのシーンはなくなったんですけど、僕が演じた片桐春之介が『見切ります!』って言いながら、モノを捨てていくときに、捨てられた人が悲鳴を上げるんですけど、そのときのセリフが『ギャー!』ってカタカナで書いてあったんです(笑)。脚本は原作者の土橋章宏さんなんですけど、原作者の方がこうやって書いてらっしゃるということは、江戸時代の当時の引っ越し、国替えがテーマになってはいるけれど、リアリティラインとしては、時代劇というよりは喜劇なんだと思って、“やりたい”と」。「それでお引き受けしたら、春之介は思っていた以上に、ちゃんとしてない(笑)。どちらかというと社会からドロップアウトしちゃっている人なので、所作や服装をちゃんとしすぎない方が良かったんです。だから衣装のシワも大事なので、休憩時間も横になっていても怒られませんでした。そういう意味ではすごく気が楽だったんです。時代劇だけど、普通の現代劇の人としていた方がいいだろうなという感覚でした。いわゆる、時代劇の形式美みたいなものは、僕以外のキャストのみなさんが担ってくださっていたと思います(笑)」。主役然としなくても、自然と周りがついてくるその人柄と魅力主人公とはいえど、星野さんが演じた春之介は“引きこもり”で“コミュ障”。そんなキャラクターの行動一つ一つが本作の“面白さ”を牽引している。「もう脚本の時点で面白かったので、そこに何かを付け加えることはしない方が良いだろうなとは思っていました。今回の共演者のみなさんも、急に変なことをする人がいなかったので良かったな、と(笑)。でも(濱田)岳ちゃんはプラスしてやっていたのがすごく素晴らしかったです」。「『引っ越し大名!』というタイトルがすでに、なんだか面白いですよね。でも脚本を読んで、最終的にすごく感動したので、そこをしっかり作っていきたいという気持ちが強かった。状況やキャラクターたちの性格から生まれる面白さ。だから目先の面白いことをやるよりも、一つ一つのシーンを真剣に作っていって、その中で自然に生まれる面白さを監督やみなさんに撮ってもらいたいと思っていたんです」。時代劇ならではの大変さはなかったとしても、その撮影現場自体はかなり過酷だったと言う。「京都で撮影していたんですが、気候的にも厳しい時期で、まだ寒さが残っている時期から一番暑いときにかけての撮影だったんです。しかも早朝から深夜まで必死に撮影していました」。「引っ越し唄のシーンも、しんどかったなぁ(笑)。歌いながら移動するだけなんですけど、山の中で全く日よけがないような場所だったので、太陽に照らされながら撮影する、という状況だったんです。丸一日かけて撮ったんですけど、もう、日が暮れたのに撮ってる、みたいな(笑)。昼間のシーンを夜になっても撮影していたので、“使われないだろうな”と思っていたら、案の定、使われてなかった(笑)」。そんな中でもカメラチェンジやポジションチェンジなどで待ち時間も少なくなかった。「そういうときは、ほかのキャストのみなさんと話しながら待っている、という状況でした。だからずっとくだらない話をしてましたよ。完成披露試写会のときのような、みんなが好き勝手なことを話しているような(笑)。誰が中心になってというよりも、みんなが自立している感じだったんです。誰かと誰かが話している隣で、また別の誰かと誰かが全然違う話をしている。それがいつの間にか全員で同じ話をしていたりして。自分も含めて“ここは俺が引っ張っていくぜ!”みたいな人がいなかったんですよ。だからすごく居心地が良かった」。“諦めの悪さ”がもたらすリーダーシップ最初は“引きこもり&コミュ障”の春之介だが、引っ越し奉行となったことで徐々にリーダーシップを発揮し始める。「春之介と似ている」と言う星野さんの“リーダーシップ”について聞いてみた。「うーん…。僕自身は、リーダーシップを取ろう、みたいなことはあまり思ったことがないので分からないですけど、こうしたら一番良いんじゃないの?ということはあるので、そういう意味では、春之介の『諦めない』ところが似ているのかもしれないです」。「何か困難に直面したときに、それを打開するアイデアがちゃんと出るまでずっと考える。こっちを立てたらあっちが立たず、みたいなことって、特にこういう仕事をしていると日常茶飯事なんですけど、それでも僕はどちらも立つまで考えたいと思うタイプです」。「問題が起きたら、何をどう解決して、どういうアイデアを持てばそれが良い形で実現するのか、そういうことをずっと考えちゃうんですよね。だから考えるのが好きなんだと思うんです。そういう諦めの悪さ、みたいなものはずっと持っているので、もしかしたらそこが、何かを引っ張っていくことに繋がったりすることもあるかしれないですね」。犬童監督に「いま、この役を演じられるのは星野源しかいない」と言わしめた星野さん。本作への出演が彼の俳優としての幅を広げたことは間違いない。(text:Ai Takatsuka/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:引っ越し大名! 2019年8月30日より全国にて公開©2019映画「引っ越し大名!」製作委員会
2019年08月28日●弘中アナ&桝アナ出演の経緯はテレビ朝日の弘中綾香アナウンサーが、31日(27:00~)に放送されるニッポン放送『弘中綾香のオールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティを務め、さらには日本テレビの桝太一アナウンサーが、30日と9月6日に放送されるニッポン放送『三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE』(毎週金曜 24:00~)にゲスト出演する。つまり、フジサンケイグループであるラジオ局・ニッポン放送の番組に、他局系列のテレビ局のアナウンサーが出演するということだ。さらには現在、『ゴッドタン』などで知られるテレビ東京の佐久間宣行プロデューサーが、水曜日の『オールナイトニッポン0(ZERO)』レギュラーパーソナリティを務めている。ニッポン放送において、媒体や系列の垣根を超えたキャスティングが次々実現している理由は何なのか。『オールナイトニッポン』プロデューサーの冨山雄一氏に話を聞いた。○■「旬なアナを起用して話題をつくる」というよりは…――弘中アナの『オールナイトニッポン0(ZERO)』が決定しましたが、4月には『オードリーのオールナイトニッポン』にゲスト出演しました。元々、『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)で共演している若林(正恭)さんとの関係の中でゲスト出演という話になりました。ただ、弘中さんはテレビ朝日のアナウンサーで、ニッポン放送はフジサンケイグループですし、『オールナイトニッポン』は全国の36の放送局で流れています。その36局の中には、TBS系列や日本テレビ系列のラジオとテレビの兼営局もあります。普通に考えると、「あまりに複雑なのでやめておいた方がいいんじゃないか」となってしまうのですが、いろいろと交渉して、各局の皆さんにもご理解いただき、ゲスト出演いただきました。――ゲスト出演の反響はいかがでしたか。本当に面白かったですよね。春日さんのプロポーズ成功直後ということもあり、前半1時間はオードリーの2人がプロポーズの裏話をして、満を持して弘中さんが出てきたら「結婚ってそんなに偉いことなんですか」みたいなカウンターパンチを浴びせていて、すごいなと思いました。言葉のチョイスがラジオパーソナリティ的に面白いし、「革命を起こしたい」とも話していたのも印象に残りました。――革命家発言は話題になりましたね。その後に、テレビ東京の佐久間さんが水曜日の『オールナイトニッポン0(ZERO)』で、「食事をしていた所に弘中さんが来て、『どうやったらラジオ番組を持てるんですか』と相談された」と話していたのを聴いて、いつかできれば良いなと思っていたのですが、本格的にオファーをさせていただきました。――そうなんですね。弘中さんにオファーした理由はなんですか。僕が『オールナイトニッポン』のオファーをする時は「ラジオリスナーが面白がってくれるかどうか」が根本にあります。世の中のラジオを聴いていない人は「弘中さんはすごく人気のアナウンサーだし、ラジオやるんだ」という反応ですが、本当にラジオの文脈を分かっているリスナーの人たちって「船長危うし」みたいな反応をしてくれるじゃないですか(笑)。――そうですね(笑)。リスナーは佐久間さんのことを「船長」と呼んでいます。そして佐久間さんは、以前から弘中アナを「最強のライバル」と警戒していました。やっぱりラジオリスナーだけが分かる共通言語といいますか、リスナーだけが分かる世界観が僕はラジオの醍醐味だと思っています。なので、旬なアナウンサーを起用して話題をつくるというよりは、オードリーや佐久間さんの番組を普段から聴いているような、ラジオ好きな人たちに喜んでもらいたいという意図ですね。――そして日本テレビの桝アナも、『三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE』にゲスト出演します。去年の4月から山下さんが『ZIP!』(日本テレビ系)に出演されていて、山下さんの『オールナイトニッポン』(2015年4月~2019年3月)時代から「いつか桝アナを呼びたいね」とは話していました。そうした流れの中で今回、番組にゲスト出演していただくことになりました。1年以上『ZIP!』で共演していることもあってか、収録ではすごくフランクにしゃべっていただきました。テレビとは違った枡さんの素顔が随所に出ていると思います。○■TBSラジオ色の強い宇多丸&宇垣アナの起用――今年6月には、TBSを退社したばかりの宇垣美里さんが『オールナイトニッポン』を担当しました。TBSラジオの『アフター6ジャンクション』を聴かせていただいていて、やっぱり面白い方だなと思ってオファーさせていただきました。『オールナイトニッポン』を放送した前後の『アフター6ジャンクション』では、宇多丸さんがイジってくれていましたね。――そんな宇多丸さんも、6月の『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)』にゲスト出演していました。Creepy Nutsとの深い関係があっての出演ですが、スペシャルウィークに他局の月曜~金曜の帯番組のパーソナリティが出るというのは、今までなかったんじゃないですかね。今までだったらレーティング週に他局に出るということは、業界的にやめておこうかというのがありました。そうした中で、TBSラジオがスペシャルウィーク廃止を打ち出したり、ラジオ業界の環境が劇的に変わっていることも、実現した理由の1つだと思います。○■伊集院光、『オールナイトニッポン』に“帰還”――そして6月には、伊集院光さんが『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』に出演しました。かつて伊集院さんは『オールナイトニッポン』パーソナリティを務めていたこともあり、大きな話題となりましたね。まさに“王の帰還”ですよね。初回放送で、佐久間さんが伊集院さんへの思いを話していたのを、後から伊集院さんの耳に入ったそうです。そして佐久間さんに『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)からオファーが来ました。その『らじおと』で、伊集院さんが「ゲストに出るよ」と言ってくださったことで出演いただきました。そう考えると、ラジオ界で好き勝手にやる流れができているのは、水曜日の『オールナイトニッポン0(ZERO)』に佐久間さんを起用したことが大きいと思っています。●反響が大きい佐久間宣行の『ANN0』――そうなんですね。そもそもの話になりますが、佐久間さんを起用した理由はなんだったのですか。『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティを起用するにあたっては、過去1年の特番の反響やリスナーの声などを反映しています。昨年、佐久間さんが『AKB48のオールナイトニッポン』に何度か乱入し、そのときの放送が面白いなと思っていました。AKB48関連で秋元康さんとも打合せをする中で「佐久間でラジオやったら面白いんじゃない」という後押しもありました。フジサンケイグループの放送局で他局のテレビプロデューサーがレギュラーとしてしゃべるというのは、正直ハードルは高かったんですけど、そこもラジオ業界が過渡期ということもあって、実現しました。『オールナイトニッポン』は自由なことができるという原点に立ち返った結果だと思っています。――ここまでの佐久間さんの『オールナイトニッポン0(ZERO)』の反響はいかがですか。radikoの生放送やタイムフリーの数字もかなり良いですし、テレビ朝日の加地(倫三)さんが来た回などは特にハッシュタグが盛り上がったり、radikoでも1週間ギリギリまで再生されたりします。反響が大きくなっている要因は、佐久間さんのラジオに対する“熱”がラジオを聴く人に届いているからだと思います。10月には本多劇場で番組イベントをやりますが、尋常じゃない数の応募が来ました。刺さる人にはやっぱり届くんだなと思いましたし、すごくラジオっぽいですよね。――確かに佐久間さんの番組にも、他局系列の加地プロデューサーや、『バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)のイメージが強い放送作家・オークラさんが来ましたね。佐久間さんの番組が1つの流れをつくっている感じはします。佐久間さんの『オールナイトニッポン0』はこの上半期で一番のエポックメイキングじゃないですかね。それとニッポン放送自体も、開局以来あった制作部が廃部になったり、編成部もなくなりました。さらにはフリーアドレスになって、僕の固定席もなくなって(笑)。そう考えると、ラジオ業界としてもニッポン放送としても、自由にやれる空気感があります。「パーソナリティは他のラジオ局には原則出ない」といった既存の考え方を突破できるチャンスなのかなと思います。○■Creepy Nuts・DJ松永はTBSラジオでもレギュラー出演中――他のラジオ局に比べても、特にニッポン放送はそうした意識が強いんでしょうか。ニッポン放送は今までどちらかというとかなり保守派だったんですが、今はすごく改革派・推進派になっていますね。例えばですが、Creepy NutsのDJ松永さんがこの4月からTBSラジオの夕方の『ACTION』に出演していますが、今までだったら『オールナイトニッポン0(ZERO)』もやっていますし、なかなか実現しにくかったと思います。でも「DJ松永さんのラジオトークをもっと多くの人に聴いてほしい!」という気持ちで実現したというのがあります(笑)。――そういった意識になったきっかけはあるんですか。ずっとラジオの現場にいましたが2016年7月に異動し、約2年ほどイベントの部署にいました。ラジオ制作の現場から離れてみると、思った以上に世の中の人はラジオを気にしていないし、聴いていないなと客観的に思ったんです。そして2018年4月、イベントの部署から『オールナイトニッポン』のプロデューサーに戻った後は、ラジオ業界の状況はすごく過渡期で、状況が変わっていました。そうした中で「ラジオは他局と積極的に交流したり、話題発信しないと他のメディアやネットに埋もれちゃうな」と思うようになりました。それですぐにやったのが、『岡村隆史のオールナイトニッポン』とNHK総合テレビの『シブヤノオト』とのコラボです。○■NHK番組と『オールナイトニッポン』のコラボ――2018年5月にやったものですね。ラジオとテレビ番組のコラボということもあり、話題になりました。NHKのテレビ番組とニッポン放送の『オールナイトニッポン』を同時放送しました。「CMどうするの?」とか「同じ放送が流れているのってどうなの?」とかいろんなことがありましたが、やってみたら意外とすんなりできましたね。これがきっかけとなり、ダメと決めつける前にとりあえず無理そうでもやってみるというマインドになった気がします。――『岡村隆史のオールナイトニッポン』と『シブヤノオト』とのコラボが1つのきっかけだったんですね。今年の2月からは、在京6局(NHK・TBSラジオ・文化放送・ニッポン放送・TOKYO FM・J-WAVE)のプロデューサーたちと、『#このラジオがヤバい』というNHKと民放ラジオ101局の共同ラジオキャンペーンをやってきました。そこで各局のプロデューサーとも話をしましたが、今後は「自分の局だけでいい、自分の番組だけでいい」という考えじゃなくて、ラジオ業界全体でまだラジオを聴いたことのない人へのきっかけを作ったり、ラジオが注目されるようなムーブメントやバズをつくっていく必要があるなと改めて思っています。最近では特番『かが屋のオールナイトニッポン0(ZERO)』を放送したんですが、これは広島のRCCラジオ『かが屋の鶴の間』の番組ディレクターから『オールナイトニッポン0(ZERO)』をやりたいとオファーをいただいて実現しました。当日は『かが屋の鶴の間』の番組チームが『オールナイトニッポン』に乗り込んでくるという形で番組をやったのですが、こうやって違うエリアのラジオ局とコラボする方法もあるんだと感じました。■冨山雄一(とみやま・ゆういち)1982年生まれ。NHKに新卒入社後、2007年にニッポン放送に中途入社。その後、『ポルノグラフィティ岡野昭仁のオールナイトニッポン』『小栗旬のオールナイトニッポン』『星野源のオールナイトニッポン』など数多くの番組を担当。2016年7月にエンターテインメント開発部に異動し、「岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭」などに携わった後、2018年4月より『オールナイトニッポン』プロデューサーに就任し、現在はコンテンツプロデュースルーム所属。
2019年08月28日「すごく似ている感じがします。木とか草とか、そういうところが」悠仁さまは「ブータンと日本の違いは?」と記者から質問され、はきはきとお答えになった。さらに秋篠宮さまから「どう違う?」と質問を受けた悠仁さまは「まだわかんない」と正直におっしゃるおちゃめな面もお見せに。8月17日、ブータン王国に到着された秋篠宮ご夫妻と悠仁さま。20日、首都・ティンプーでハイキングをされながら取材に応じられたのだ。このブータン旅行は、悠仁さまにとって初めての海外ご訪問。「今回はあくまで“私的訪問”となっていますが、秋篠宮家と親交の深いブータン国王一家からの招待に応えてのご訪問です。悠仁さまにとっては“皇室外交デビュー”と言っていいでしょう」(皇室担当記者)19日には、ブータン国王夫妻とご面会。ワンチュク国王は悠仁さまと固く握手を交わし「ベリーハンサム。ベリーベリーハンサム」と大絶賛した。20日には、5~16歳の子供たちが通う公立学校へ。悠仁さまは英語で自己紹介をされたという。「悠仁さまは紀子さまのすすめで、NHKの番組を見る際には英語の副音声を聞かれているそうです。そうした努力の賜物でしょう。ただ、17日に国立博物館を見学されたときには、館長による英語の説明をお聞きになった紀子さまが悠仁さまに逐一補足説明をされていたので、さすがにまだ“通訳なし”というわけにはいかないようですね」(宮内庁関係者)悠仁さまの“帝王教育”はおもに紀子さまが担当されてきたといわれるが、今回のブータン旅行は秋篠宮さまが主導されたという。「秋篠宮さまはブータンに詳しい知人の学者に協力を仰ぎ、10日間にわたる旅をコーディネートされたそうです。ただ、取材陣には出発当日まで旅程が知らされないなど、前代未聞の事態も生じています。秋篠宮さまが張り切っていらっしゃる一方で、周囲からは不満の声も上がっていたのです」(前出・皇室担当記者)しかし25日、紀子さまに付き添われご帰国された悠仁さまは穏やかな笑みを浮かべられていた。そのご表情は、今回の旅がいかに充実していたかを物語っているようであった。
2019年08月28日2018年赤ちゃんの名前ランキングで、100位以下の圏外から新たにランクインした男の子の名前はなんと15個! そこで今回は、赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2018年赤ちゃんの名前ランキング」から、新たにランクインした注目の男の子の名前TOP10をお届けします。 1.律21位にランクインしたのは、「律(りつ)」。「おきて」「さだめ」といった意味があるほか、「旋律」「調律」といった音楽用語にも使われる漢字です。自分をきちんと律することができる大人になるように、学問や芸術の才能を持ち合わせた人になるように、と願って名付けることが多いようです。2018年NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の放送以降、主人公の名前「律」の人気が急上昇しました。 2.颯汰47位にランクインした「颯汰(そうた)」は、風がさっと吹く様子を表す「颯」と、勢いよく水が流れる様子を表す「汰」を組み合わせた名前。風と水が合わさることで、さわやかな印象に。「太」では吉画数にならず、「汰」を使うケースも多いようです。 3.瑛大52位には「瑛大(えいだい)」がランクイン。「澄み切った玉の光」を意味する「瑛」という漢字は、漢字ランキング29位に入っている近年人気の漢字。心の美しさを願って「瑛」を採用するパパ・ママが多いようです。また、4文字の男の子の名前は、真面目で頼もしい印象になります。 4.悠仁54位に入っているのは、「悠仁(はると) 」。「はると」というよみは、2018年よみランキングで1位、2017年で3位と、毎年人気の名前。「遥か遠く」「のんびりとした様子」を表す「悠」に、「隣人愛」「同情の気持ち」などを表す「仁」を組み合わせ、おおらかで愛情深い印象の名前に。 5.慧58位にランクインしたのは、「慧(けい)」。「賢さ」「知恵」「気が利く」などの意味を持つ、「慧」という漢字。その意味もさることながら、か行、そして2文字の名前は賢くシャープな印象を与えます。 6.絢斗「絢斗(あやと)」は、65位にランクイン。「絢」は「色糸を巡らせて取り巻いた美しい模様」、「斗」は「ひしゃく、ひしゃく型の星座」を表す漢字です。両方の漢字の意味から、美しく壮大、そしてロマンチックな景色がイメージできます。 7.結仁69位に入ったのは、「結仁(ゆいと)」。「ゆいと」は2018年よみランキングで7位、「結」は漢字ランキング22位、「仁」は漢字ランキング16位と、今トレンドな名前。「仁」には「人」という意味もあり、人の繋がりや縁を感じさせる名前です。 8.優斗77位にランクインした「優斗(ゆうと)」。「斗」は北斗七星などを連想させ、壮大で美しいイメージから近年人気の漢字。漢字ランキングでも4位に入っています。「優」は女の子18位、男の子23位と、男女ともに定番の人気漢字です。 9.駿79位にランクインした、「駿」は、「かける」と読みます。「すばやい」「立派な」「偉大な」といった意味を持つ「駿」という漢字は、元々は足の速い馬を指すのだそう。俊敏で美しく、才知に優れた人になるように⋯⋯と願って名付けるパパ・ママが多いようです。 10.大知「大知(たいち)」は、81位にランクイン。「知る」「知識」「物事を正しく見抜く力」「相手をよく知ること」などを表す「知」という漢字に、「大きい」「立派な」といった意味を持つ「大」を組み合わせた名前。正しい知識と大きな心、健やかな体⋯⋯それらを望むパパ・ママの気持ちがよく表れています。 ほかにも、85位「颯大(そうた)」、88位「怜(れい)」、同88位「一輝(かずき)」、93位「陸翔(りく)」、95位「翔真(しょうま)」が続いて2018年に新規ランクインしています。これから男の子をご出産予定の方は、参考にしてみてくださいね! 【調査概要】調査期間:2018年9月13日(木)~2018年10月1日(月)調査件数:88,107件中男の子44,460件調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2018年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年08月28日女優の田中麗奈(39)が第1子を妊娠していると8月26日に発表した。田中は現在妊娠7カ月で、出産は年内を予定しているという。各メディアによると田中は所属事務所を通じてファックスを送付し、「私事で大変恐縮ではありますが、この度新しい命を授かりました事をご報告させて頂きます」「今はお腹の中で日々育っていく我が子をとても愛しく感じています」と報告。「今後共、温かく見守って頂けたら幸いです。よろしくお願い申し上げます」と結んだという。「田中さんは98年3月にサントリーのジュース『なっちゃん』の初代CMキャラクターを務め、大注目を集めました。98年10月の映画『がんばっていきまっしょい』で女優デビューして以降、04年2月の宮藤官九郎さん(49)が脚本を務めた映画『ドラッグストア・ガール』や藤沢周平さん(享年69)の小説を原作にした08年5月の『山桜』といった作品で主演を務めました。また大河ドラマでは12年の『平清盛』や15年の『花燃ゆ』に出演。いまや実力派女優としてその才能が開花しています」(映画関係者)16年2月、5歳年上の男性医師と結婚した田中。1年後の17年2月から放映された遠藤周作さん(享年73)原作のドラマ「真昼の悪魔」(フジテレビ系)では主演を務め、悪女の役を演じた。その鬼気迫る演技は「なっちゃん」でのデビュー当時を覆すものだったため、SNSを中心に大きな話題を呼んだ。また田中は17年8月に公開された「幼な子われらに生まれ」で、夫に依存する主婦を演じた。同作は田中にとって結婚後初めての出演映画。同年9月、本誌に登場しプライベートでも妻となったことで「家族がある温度感みたいなものを、今、体に浸透させてる感じなのかな」と演技に変化が出てきたと語っていた。同作の名演ぶりが高く評価され、同年11月には第41回山路ふみ子映画賞の女優賞を受賞している。「以降も18年1月のドラマ『時空超越ドラマ&ドキュメント 美子伝説』(NHK BSプレミアム)では美子皇后の役を、さらに時代小説を原作にした18年10月からのドラマ『ぬけまいる~女三人伊勢参り』(NHK総合)では小物問屋の女主人を演じました。時代背景も異なるなかで多様なキャラクターを演じており、その表現にますます磨きがかかっています」(前出・映画関係者)新たな家族が増えることで、さらに演技の幅が広がりそうだ。
2019年08月26日「打ち上げは、クランクアップ翌日に行われました。多くの出演者が欠席するなか、座長の綾瀬さんはしっかり開宴時間から参加していました」(映画関係者)8月22日、都内のカジュアルレストランに現れた綾瀬はるか(34)。髪の毛をお団子にまとめ、白のトップスと白のロングスカート姿。スタッフの挨拶に笑顔で応えると、会場内へと入っていく。実はこの日、主演映画の打ち上げが行われていたのだ。「今回、綾瀬さんは西島秀俊さん(48)と3度目の共演を果たしています。13年のNHK大河ドラマ『八重の桜』では兄妹役でしたが、17年10月期のドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)では夫婦役を熱演していました。そして今回の映画は来年公開なのですが、撮影は6月から行われていました。タッグを組むのは2年ぶりでしたが、本当の夫婦のように息の合った演技をみせていましたね」(前出・映画関係者)だがそんな“夫”の西島がなかなか会場に姿を見せない。駆けつけたのは1時間後!大遅刻だったが、その間も綾瀬は会場で“賢妻”ぶりを発揮していたという。「綾瀬さんは『暑いなか、みなさんお疲れさまでした!』とスピーチすると、コップを片手に挨拶行脚。『写真を撮らせてください』と頼まれても嫌な顔一つせず肩を寄せ合って記念撮影するなど、1人で場をもたせていました。以前の彼女は天然っぽい感じでしたが、すごくしっかりしてきたという印象です。彼女のまわりには、いつも人だかりができていました」(前出・映画関係者)実際、綾瀬は撮影現場でも驚異の“変身ぶり”を見せていた。「綾瀬さんはクランクインの前から、スタッフと入念な役作りをしていました。肉体改造にも乗り出していて、体が細マッチョに!まるでアスリートのような精悍さで、周囲から絶賛の声が上がっていました。またこれまでの綾瀬さんは肉体派の西島さんにアクションを“教えてもらう”立場でした。しかし今回は共演者を“教える”立場になっていたんです。共演者の岡田健史さん(20)がアクション初挑戦と聞くと、体作りのための食事法やトレーニング法を伝授。彼女が行った腕立て伏せや腹筋の回数を聞いた岡田さんは『そこまでやらないとダメなんですね……』と言って驚いていました」(前出・映画関係者)たしかに、打ち上げでの彼女はすっかり細マッチョ体形!“頼られキャラ”となった綾瀬、その表情はキリリと輝いていた――。
2019年08月26日NHK・BSプレミアムで放送され、話題を呼んだドラマ『ワンダーウォール』が映画化されることがこの度、明らかになった。2020年初春公開を予定している。同作は京都にある大学のちょっと変わった学生寮・近衛寮を舞台にしたドキュメンタリードラマ。寮の老朽化を理由に取り壊しを進めたい大学と向き合う学生たちの、葛藤と青春が描かれた。昨年放送され、未公開カットを含むディレクターズカット版にて、劇場公開が決定。約1500人のオーディションから選ばれた須藤蓮、岡山天音、三村和敬、中崎敏、若葉竜也、成海璃子らが出演し、NHK京都放送局の25歳・前田悠希が監督を務めた。NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』『ジョゼと虎と魚たち』『天然コケッコー』『その街のこども 劇場版』の渡辺あやが脚本を担当する。今回の映画化にあたり、 9月7日にテーマ曲「ワンダーウォール」を再び収録することが決定。ドラマオリジナル版では、学生を中心におよそ50人が集まって即席セッションをしたが、今回は規模を拡大し、追加撮影出演者募集する。「ドラマに共感した人」が幅広くみんなで集まり、前回を超える大セッションを目指す。曲は、前回のテーマ曲の続きを、作曲家・岩崎太整が書き下ろす。○須藤蓮 コメントワンダーウォールは、僕を、孤独で暗い所から、暖かい壁の向こうへと連れて行ってくれました。そこににいる時は、日々形を変えた心と体が、一番最初の形へ戻って行く気がします。僕にとっての永遠の一瞬。それが劇場作品という形で永遠になります。○渡辺あや コメント『ワンダーウォール』が映画になります。あの小さな作品が、放送されてから一年の間にたくさんの仲間を作ることができたのです。「大切なものを守りたい」。その気持ちをまた多くの方々と分かち合えることになりました。私にはそのことがなによりまぶしい希望に思えて、うれしくってたまりません。○岩崎太整 コメント2018年に消えようとしていた火が、もう一度点きました。まだマッチの様にか細いですが、皆さんと大事に育てていくことが出来れば、きっと凄い力を生んでくれるような気がしています。だって、マッチの火って儚げな様でいて、マグマの2倍も熱いんですから。○前田悠希 コメントもう一度、この物語を届けられることを心から嬉しく思います。この作品は苦しい現実を描いています。でも、弱さにもがき悩みながら、壁に立ち向かう人間の姿は美しく、希望に満ちたものだと信じて撮影に臨みました。現代日本に生きる全ての方に、見て、感じてもらいたい作品です。
2019年08月25日デジタル技術の進化で、バーチャルやゲームの世界で疑似体験ができる時代になりました。アートの世界でも「体験型」がトレンドになりつつあります。チームラボが展開するデジタルアートミュージアムが大人気なのも、そのひとつですね。最近は、美術館の子ども向け展覧会にもその流れがきているようです。バーチャルではなく “リアル” を体感することは、子どもたちにとってより印象的な経験になるはずです。今回は、気軽に楽しめて感性を育んでくれる体験型美術展覧会をご紹介します。アート鑑賞が子どもに与える3つの効果小さな頃からアートを体感することが子どもの人格形成や脳に良い影響を及ぼすことは、広く知られるようになりました。大人になってからもそれは同じです。銀座靖山画廊オーナーである美術商の山田聖子氏は、芸術に親しむことで身につく能力を次のように語っていらっしゃいます。■思考力絵画や映画、音楽など芸術に触れることで生まれた思いを、「どうしてそう思ったのだろう?」と深く考えることで思考力が育まれます。■表現力思って、考えたことを人に伝えようとすることで表現力が培われます。■多様性世界には多様な芸術があふれ、同じ作品でもさまざまな感じ方があります。アートに身近に接することで、そのグローバリズムを体感できます。多様性が自然と受け入れられるようになり、「人はみな違って当たり前」と思えるようになることは、自信と自己表現にもつながり、世界で生き抜く大きな力となります。そのほかにも、美的センスやコミュニケーション力も身につきます。これらは全て、見て感じたことを人に伝えようとすることが大事。伝えるために、考え、表現する方法を探し、相手の言うことに耳を傾けるようになります。今、このスキルはビジネスパーソンにも必要だと取り上げられることも増えていますが、子どもの頃から行なうことで、感性豊かになり、人の立場で考えられる人間性のベースを築くことができます。堅苦しさはいりません。アートについて家族で感想を自由に語り合うことで十分。その際は何を言っても否定はせず、枠にはまらない子どもたちの感性を優しく受け入れてあげることがいちばん大切です。今、アートのトレンドは「体感型」!以前は、美術館へ足を運んでアートを鑑賞することは、「陳列されている絵画や彫刻などの作品を静かに観る」というイメージが強かったと思います。だからこそ、子連れで美術館に行くのはハードルが高いと思う人も多かったでしょう。しかし、最近はその傾向が変わってきたようです。参加型・体験型のものや、動く・変化するアートなど、ただそこにあって観るだけではない、身近で自由な発想のものが増え、子どもたちにとっても興味を持ちやすく親しみやすくなってきました。特に現代アートにその特徴が見られます。その中から、人気のイベントを4つご紹介します。①『デザインあ展』(熊本)熊本市現代美術館にて2019/9/8(日)まで開催中全国を巡回している『デザインあ展』は、体験型の先駆け的存在といえるでしょう。展覧会のベースとなっているNHK Eテレの番組『デザインあ』は、子どものデザインマインドを育むことを目的とした画期的な番組です。優れたデザインには、人と人、人とモノをよりよくつなぐ工夫があります。番組では、身のまわりに意識を向け(みる)、どのような問題があるかを探り出し(考える)、よりよい状況をうみだす(つくる)という一連の思考力と感性を「デザインマインド」ととらえ、多彩な映像表現をもちいて伝えてきました。デザインあ展は、この「デザインマインド」を、見て、体験できる展覧会です。(引用元:デザインあ展 in KUMAMOTO|デザインあ展とは)会場は「体験のへや」「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」の4つのコーナーから成っており、それぞれ遊びながら、デザインとは何かを自然と感じられる工夫にあふれています。たとえば、対象物をデッサンしてスタッフに渡すと、目の前のスクリーンに自分が描いた作品が大きく映し出される――。これには、子どもだけでなく大人も大興奮。スクリーンに踊るたくさんの子どもたちの絵は、ひとつとして同じものはありません。個性豊か。この、“デッサンそのもの” と “その絵の楽しみ方” の両方を体感すること。これが、子どもの中に「デザインマインド」の種をまくことになるのですね。②『あそびの時間 Now, it’s time to play』(東京)東京都現代美術館にて2019/10/20(日)まで開催中“あそび”の価値を見直すことがテーマ。日常のルールや考えに縛られない新しい価値観や法則を発見するべく、展示されている “作品” で自由に遊べるようになっています。「ハンドルにアソビを持たせる」のように、“あそび” のもうひとつの意味「余裕・緩み」の意味も再確認。「みんな同じでなくていい」「失敗してもいい」と心を自由に解き放つことで、創造力を育むことが趣旨の展覧会です。あそびはシンプルなものばかり。廃材タンスの壁のボルダリング、的に向かってひたすらボタンを投げる、全身で影絵を作る、お面を作る、ブロックで言葉遊び、などなど。体と感性を使って遊べるさまざまなコーナーがあります。それらは全て、アーティストと子どもが一緒に作り上げるアート作品でもあります。子どもそれぞれ夢中になるあそびはきっと違うはず。好きなものに好きなだけ時間をかけて楽しんでください!③『クルクルパラパラ 動くアートの秘密展』(島根)浜田市世界こども美術館にて2019/9/23(月)まで開催中子どもたちの創造力と感性を養うために美術とふれあってほしいとの思いから、1996年に誕生したのが、浜田市世界こども美術館です。企画展がほぼ途切れることなく開催され、近隣の小学校や幼稚園とも連携し、「ミュージアム・スクール」も実施されています。今年の夏のテーマは「動く作品」。その仕組みや秘密、歴史を紐解いていく体験型現代美術展を開催中です。昔から子どもたちを夢中にさせるパラパラ漫画やイギリス発祥のソーマトロープなどの古いものから、今大人気の最新アニメーションへの変遷を楽しみながら体感できる、子どもたちがワクワクできる魅力的な展覧会となっています。④『シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート』(神奈川)ポーラ美術館にて2019/12/1(日)まで開催中子どもに優しいポーラ美術館が、初めての試みで、現代アートをテーマにした展覧会を開催中です。所蔵のモネ、セザンヌ、ピカソ、ダリなど巨匠の作品と、そこからインスピレーションを受けた現代アーティストのコラボレーションは、おもしろい観点です。“アートから発想をえて、世界を広げる” というすばらしい実例を子どもたちが体感できる貴重な機会となるでしょう。土地柄を生かし、そこに「自然との共生」というテーマも加わり、全身でさまざまなものを体感することで、アートの世界観が広がります。***「体が動くと、心が動く」これは、横浜美術館で30年近く「子どものアトリエ」のエデュケーターを務める山﨑優さんが、多くの子どもたちと接するなかで感じたことです。「心が動くことが美術のもと」ともおっしゃっています。五感を解放して “アート” を体験することが多ければ多いほど、感受性や価値観、好きなものの基準が、子どもの潜在意識の中で育まれていくのでしょう。これから楽しい展覧会がさらに増えるといいですね。(参考)幻冬社GOLD ONLINE|芸術を鑑賞するだけで「コミュニケーション能力」が高まる理由東京都現代美術館|あそびの時間デザインあ展浜田市世界こども美術館ポーラ美術館日本財団DIVERSITY IN THE ART|STORIES|REPORT 体が動くと、心が動く。横浜美術館の<子どものアトリエ>
2019年08月25日「8月で28歳になり、デビューして8年目。ようやくいろいろなことがわかってきた時期で、だからこそ大事な時期でもあるのかなあと感じています」趣味のキックボクシングで鍛えたたくましい体に、うっすらと茶色の瞳。「こういう撮影は久しぶり」とはにかんだ笑顔が実に初々しい工藤阿須加(28)。現在、NHK朝ドラ『なつぞら』でヒロインの幼なじみ・佐々岡信哉を演じるほか、情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)の水曜メインパーソナリティーを担当している。「毎朝、起きるとすぐに、“今日1日、絶対、最高の日にしよう!”と声に出して言い、自分に気合を入れます。3年くらい前から始めたのですが、物事の捉え方が以前よりも柔軟になったような気がします」どこまでもさわやかで、真っすぐ。そんな彼の夢とは?「お父さん役を演じてみたいという目標はありますが、夢というのはとくにないんです。ただ、僕の周りの人がみんな幸せでいてくれればそれでいい。僕自身も彼らを見てエネルギーをもらえますから」なつの幸せをいちばんに考えるノブさんに負けず劣らずの優しさに、終始癒された撮影だった。
2019年08月24日俳優の吉沢悠がこのほど、都内のスタジオで特別ラジオ番組『追悼・萩原健一傷だらけの天使ラジオ~天使のビルに集う人たち』 (文化放送/27日19:00~20:00) のナレーション収録を行い、収録後に取材に応じた。3月26日に死去した俳優の萩原健一さんを偲ぶ同番組は、代表作であるドラマ『傷だらけの天使』(日本テレビ系)のロケ地であり、ファンの聖地として知られる東京・代々木会館、通称「傷だらけの天使ビル」(※現在は解体工事中)に集う人たちのインタビューをベースに展開されていく。吉沢は「これ、形見分けでいただいたんですよ」と言って、木の額縁に大切そうに保管された黄色のスカーフを見せてくれた。吉沢と萩原さんは、2016年に放送されたNHK BSプレミアムのドラマ『鴨川食堂』で共演した間柄。吉沢含めた『鴨川食堂』のメンバーは、萩原さんの訃報を受けて追悼式を行ったらしく、その時に関係者から譲り受けたという。収録を終えた吉沢は「改めて萩原さんのことを想う時間になりました」としみじみ。番組の中で様々な世代のファンが『傷だらけの天使』への思いを語っていたことに触れて、「これだけ時代が経ってても愛される普遍的な作品だったんだな」と感じつつ、「ファンの方にとってアンチヒーローというか、自分のできないことをやって、夢を見させてくれた人だったんだなと強く感じました」と話した。初めてごあいさつさせていただいたのは、『鴨川食堂』ドラマ撮影スタート時の主要キャストが一同に介するタイミング。そこで吉沢が見たのは、主演を立てて後ろのほうに位置取り、ニコニコと優しそうな笑みを浮かべている萩原さんだったという。恐る恐るあいさつすると、「そっか、そっか。お願いしますね」と気さくに応じてくれ、「何、この仏様みたいな方は!」と驚いたことを振り返った。しかし、いざ本番になると「ガラッと目の色が変わった」と言い、「あの時たしかご病気されていたと思うんですよ。身体の調子も100%じゃなかったと思うんです。それでも目の生きてる感じが、もう、映像で見た若い頃の萩原さんと変わらなかった」と証言し、「ちょっと目をそらしちゃうくらいの目力でしたね」と振り返った。そんな萩原さんを総じて「色気のかたまり」と形容した吉沢。「若い時はギラギラした色気、往年は座ってるだけ感じる色気というか…。この人の中で、いろいろな痛みとか楽しみとか、散々やってきてこうなってるのかな、みたいな。それもある意味、色気ですよね」と回顧していた。
2019年08月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「骨太の方針」です。掲げられた案件はスピーディに実行されます。「骨太の方針」とは、政府が毎年発表している「経済財政運営と改革の基本方針」の通称です。これが始まったのは2001年、小泉政権のときです。当時、官僚たちに利権が集中し、汚職などが問題になっていました。また、官僚主導の仕組みでは、思い切った政策をとろうとしても時間がかかり、抜本的な改革が実現しづらかったのです。そこで、政治家主導の流れを作っていこうと、骨太の方針を掲げました。当時はバブルが崩壊し、長引く平成不況のど真ん中。社会保障や税制の一体改革を柱とし、スピーディに大胆に実行していく新しい仕組みづくりをしようとしました。総理を議長とし、各大臣、学者や民間企業のトップ、有識者などから構成された経済財政諮問会議で検討された、国の税財政や経済政策の基本方針がまとめられます。小泉政権下では、郵政民営化や、不良債権をなくし、地方分権をどう進めていくかなどが話し合われました。安倍政権になってからは、法人税率の引き下げ、働き方改革、外国人の労働者の受け入れ拡大、プライマリーバランス(国の基礎的財政収支)の黒字化などが進められました。6月に決定した最新の「骨太方針2019」は内閣府のホームページに公開されています。「第4次産業革命による高度な経済、便利で豊かな生活が送れる社会の実現」「人生100年時代の到来を見据え、誰もがいくつになっても活躍できる社会の構築」と、最低賃金の引き上げ、男性の育休取得、ロストジェネレーションや65歳以上の雇用など、多岐にわたる案件が掲げられています。骨太の方針に盛り込まれたことは、次の国会の大きな焦点になり、そこで決定されれば、着実に法制度化され、国の構造が変わっていきます。スピード感を持って進められるのは良いことですが、官邸にそこまでハンドルを任せて大丈夫なのだろうか?という意識も大事です。また、今年のような選挙イヤーでは、政治家は目先の成果を求められ、骨太の方針に盛り込んでいいはずの難しい問題は先送りにされる節もあります。年金問題や雇用の問題など、もっと切り込んでほしいところなのですが、悩ましいですね。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年8月28日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年08月23日NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、ドラマ『今日から俺は!!』、『きのう何食べた?』など、近年数々の話題作に出演し、多彩な魅力を振り撒く若手実力派俳優、磯村勇斗。今夏、10人組異色アイドルグループ「GANG PARADE(通称:ギャンパレ)」の主演・楽曲で綴るミュージカル『プレイハウス』にダブル主演する。脚本・演出は根本宗子。舞台は夜の町、歌舞伎町。そこで生い立ちや性格は正反対と呼べる風俗嬢ミキと、町一番のホスト一ノ瀬聖夜(磯村勇斗)が出会うとき、物語が動き出す――。「プレイハウス」チケット情報カリスマホストの聖夜役を極めるべく、事前にホストについて研究したという磯村。「ナンバーワンといっても、可愛い系からオラオラ系まで見た目や営業スタイルは多種多様。むしろ参考にならないんじゃないかと混乱しました(笑)」。聖夜はルールを守る正当派だが、女性を翻弄する術も持っている。「裏表がしっかりあるキャラクター。最初は観ている方も聖夜がどういう人物なのか掴めないと思う。でも最後にはとんでもないオチがあって…。そこで『可愛いな』と思ってもらえたら、演じて良かったと思えるかもしれません」。注目の作家、根本宗子については「ひと癖ある方」と見る。「普通、言葉と身体は連動しますが、聖夜に関しては真逆でいきたいと。生理とは違う動きなので、今はまだ演じていても気持ち悪い(笑)。でも非常に実験的な演出が面白く、やり甲斐があります」。人前で歌やダンスを披露するのは初めてだが、単なるミュージカルには留まらないようで…。「ギャンパレさんたちの楽曲を使うのでライブに近いような感覚もありますし、ストレートプレイとミュージカルの間を行くような、新たなジャンルが生まれたという感覚ですね」。根本にも話したという自身のモテ期については、「幼稚園時代」と即答する。「女の子を廊下に一列に並ばせて、園長先生たちに『今から全員にキスするから見ていてね』ということをよくやっていました(笑)」。舞台にもこのエピソードが生かされるというから、注目してほしい。現在、「女子校に紛れ込んだ男子生徒のような気分」で稽古に勤しむ磯村。「ギャンパレさんたちは、普段から自分たちのことを『遊び場』、ファンのことを『遊び人』と呼び、観に来てくださった方を楽しませることを一番に活動されているので、本作も間違いなくそんな作品になると思います。いまだ見たことのないミュージカルをお届けできると思うので、構えず遊びに来てほしいなと思います」。公演は8月25日(日)から9月1日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスにて、9月28日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2019年08月23日産後クライシスは時間が経てば治ると分かってはいるけど今がつらい。イライラや不安を少しでも和らげる方法があれば少しは気持ちが楽になるかも知れません。今回は産後クライシスの薬についてご説明していきます!目次 1 産後クライシスとは?2 病院に行くべき?3 イライラを抑えるサプリ3.1 ビタミンC3.2 プロテイン3.3 ビタミンB群3.4 ヘム鉄3.5 DHA3.6 ハーブティー4 薬やサプリを使わなくてもできる対処法4.1 血の道症5 まとめ産後クライシスとは?産後クライシスとは、産後から2〜3年後に夫婦仲が急激に悪くなってしまう現象のことで、2012年にNHKが提唱しました。出産後の妻は子供を育てる中で、やらなくてはならないことが一気に増えます。女性は、『子供を守らなければならない』という思いが強いです。子供のことが優先になってしまうため、夫の事は二の次。むしろ、子供の面倒を見てくれない夫にイライラしてしまうのです。子供が生まれる前は仲良しだった夫婦でも、子供が生まれた途端急激に夫婦仲が悪化、その後の夫婦関係にも悪影響を及ぼし、最悪の場合、離婚に至るケースもあるようです。病院に行くべき?産後クライシスになった時、病院には行ったほうが良いのでしょうか。イライラが全く収まらない場合や、あまりにもイライラがひどく、家族や物に当たってしまう状態の場合にはカウンセリングや病院に行くことをおすすめします。無料のカウンセリングもあるのでご自分に合った対応をしてみてください。心療内科や精神科のような病院で、授乳中でも飲める薬を処方してもらえるところもあるそうです。カウンセリングについて詳しくはこちらの記事をご覧ください!関連記事一人で抱え込まないで!産後クライシスのカウンセリング産後のイライラが溜まって日に日に夫婦の関係は悪くなって行くばかり…解決策が見つからない場合には専門家を訪ねてみるのも良いかもしれません。しかし、「カウンセリングって効果あるの?」「お金がかかりそう」「そもそもカウンセリングなんて行っ[…]イライラを抑えるサプリ産後のイライラを軽減させる栄養素をご紹介していきます!これらの栄養素を含んだサプリメントを摂取すると良いですね。●ビタミンCビタミンCは、ストレスによる影響を緩和するために必要なコルチゾールというホルモンを作るのに必要な栄養素です。コルチゾールはストレスでどんどん消費されてしまうので、毎日摂るように心がけましょう。その他にも、体のサビつきを抑える、疲労回復や免疫力を向上させる、肌のシミやシワを予防するなどの効果が期待できます。大量に摂ると下痢をすることがありますので、その場合は摂取量を減らしてください。●プロテインプロテインはうつや不安を和らげるセロトニンやGABAといった物質の原料になります。魚や肉、卵、大豆製品、乳製品などを食べていればプロテインは摂取できますが、多くの人は足りていないのが現実です。そんな人はプロテインを補助的に摂取してみてください。ストレス対策としてのプロテインは、糖質が入っておらず、プロテインスコアまたはアミノ酸スコアが100のものを選ぶと良いです。●ビタミンB群プロテインをセロトニンやGABAに変換するために必要なのがビタミンB群です。ビタミンB群はビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種のです。ストレス対策にはビタミンB6、葉酸、ナイアシンが重要です。また、ビタミンB群は細胞がエネルギーを作るときにも必要なので、足りなくなると疲労感にもつながります。エネルギーを作るためには複数の種類が必要なので、まとめて摂るのが効果的です。●ヘム鉄鉄は身体中に酸素を運ぶ赤血球という細胞の材料です。鉄が不足すると、動悸やめまい、肩こり、頭痛、イライラなど、まさにストレスによる症状とよく似た症状が現れます。また、鉄も細胞がエネルギーを作るために必要な栄養素なので、不足すると疲れやすくもなります。●DHADHAとは魚に多く含まれている油の一種で、神経細胞の膜の原料です。神経細胞の機能の維持に役立ちます。●ハーブティーハーブティーには心を落ち着かせる作用があります。イライラ解消に役立つカモミールよく眠れない時にオレンジピール元気が出ない時にシソハーブティーにはカフェインが含まれていないので、授乳中でも安心して飲むことができます。薬やサプリを使わなくてもできる対処法●血の道症皆さんは「血の道症」という言葉を知っていますか?「血の道症」とは東洋医学での呼び方で、月経時、更年期、産後などの女性に見られる頭痛、めまい、のぼせ、肩こり、疲労感、月経異常などの諸症状のことです。「血の道症」は東洋医学では、何か不調が起きるのはからだのバランスが崩れているからと考えます。からだのバランスを保っているのは「気」「血」「水」と呼ばれる3つの要素。この3つがバランスよく保たれていると健康でいられるという考えです。「気」とはからだと精神の活動に必要なエネルギーを指します。「元気」「気力」など言われるように、「気」は目には見えませんが、生命活動の源を指します。「血」とはその字の通り血液のことです。からだを巡ることで、栄養や老廃物を運びます。「水」は体液や分泌液のこと。血液以外のからだに必要な水分が、「血」と同様、からだに栄養を与えたり、不要なものを排出して、活動を支えます。妊娠・出産は、血を消費するため、出産直後は血が不足します。また、母乳も血液から作られるため、さらに血が不足します。血はからだに栄養素を送るだけでなく、精神を安定させる働きもあるため、血が不足するとイライラしたり不安を引き起こす原因になるのです。食事や生活リズムに気をつけることで「気」「血」「水」のバランスがよくなり、症状も緩和していきます。まとめいかがでしたでしょうか。今回は産後クライシスの薬についてご説明しました。イライラに効果がある栄養や、産後の女性に不足しがちな栄養を補うことでみなさんのイライラや不安が軽減するかもしれません。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。●ライター/パピマミ編集部
2019年08月23日