かつては6%なんていうこともあった銀行預金の金利が、今では0.03%程度しかありません。住宅ローンの金利も1%前後にまで下がっています。銀行の預金金利や住宅ローン金利っていったいどのように決まるのでしょうか。銀行は、預金などで集めた資金を企業や個人に貸し出すのが仕事。預金者には利子を支払い、貸出先からは利子を受け取って、その差額を収入源にしています。ですから、預金金利が貸出金利を上回ることはありません。預金金利は、貸出金利からさまざまなコストを差し引いて銀行ごとに決めています。貸出金利を決めるに当たっては、基準となるものがあります。貸し借りの期間が1年未満の場合は、短期金利の指標である「無担保コール翌日物レート」です。これは、銀行どうしが日々のお金の過不足を貸し借りする場合の金利で、日銀が誘導目標を設定しています。期間が1年以上の貸し借りだと、長期金利の指標である「期間10年の国債の利回り」が基準となります。銀行が企業にお金を貸し出すとき、短期であれば「無担保コール翌日物レート」をベースにした「短期プライムレート」を使います。これは、財務状態がよく、お金を返してくれる見込みが最も高い(つまり、信用リスクが最も低い)企業に貸し出すレートです。長期の場合は、短期プライムレートにプラスαを上乗せした長期プライムレートを使います。実際の貸出にあたっては、銀行が個別の企業ごとに財務状況などを審査し、プライムレートに信用リスクを上乗せした金利を適用します。安全性・信頼性の高い企業ほど、低い金利でお金が借りられるわけです。住宅ローンのうち、変動金利型や固定期間が10年以下のものは短期プライムレートが基準になり、固定期間が10年以上、あるいは全期間固定型は長期プライプレートや10年物国債の利回りを基準とするのが一般的です。住宅ローンの借り手である個人は、企業に比べてきちんと返済してくれる見込みが高いので、住宅ローン金利は企業への貸出金利より低いのがふつうです。さまざまな金利の基準となる「無担保コール翌日物レート」金利が低いうちは、預金金利や住宅ローン金利が上がることはありません。ではなぜ短期金利が低いのかといえば、景気が悪いからです。そのため、日銀は短期金利を低くして世の中に出回るお金の量を増やしています。それでも今のところ経済の状況が上向くきざしは見えません。低金利の状態はまだしばらく続きそうです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月09日安くていい物件を探したい……。賃貸の部屋を探す人なら、誰しもそう願うのではないでしょうか。そんな方法はあるのでしょうか。「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏にお話を伺いました。■エレベーターがない+和室+古い=カスタマイズ賃貸の登場「安くていい物件?条件を変えてみればいいのです」と話す穂積さんはまず、共益費が安くなるパターンとその理由について紹介します。「賃料が安くなるパターンに、『エレベーターがない物件』があります。賃料には家賃に加えて共益費が別途必要です。共益費とは、ゴミの処理、廊下や玄関回り、照明など共有部分の使用に関する付加利用料のことですが、エレベーターの維持管理費もこれに含まれています。エレベーターがないということは、共益費にその維持管理費が必要ないわけですから、当然、エレベーターがある物件よりも安くなります。おおむね、類似条件のマンションより、3,000円~5,000円は安くなるでしょう。現在の法令では、エレベーターは6階以上の建物には必須ですから、エレベーターがないということは、5階建て以下の建物になります。近年は3~5階建ての物件にも設置されていることが多いので、エレベーターがない=築年数が経っていると想定できます。古いということはベランダがない、浴室では旧式(バランス釜)のガス設備を使っているなどということもありますが、壁紙や廊下、フロアなどの内装がリフォームされている物件も増えています。これらの情報をあらかじめ知っておくと探しやすいでしょう」(穂積さん)また、共益費の金額について穂積さんは、こう説明を加えます。「共益費は、建物1棟にかかる諸経費を居住戸数で割り、1戸あたりの金額を算出します。よって、1フロアーに1戸など戸数が少ない物件より、大型で入居者が多いマンションのほうが安くなる傾向にあります」次に、「和室タイプも安くなる」と穂積さん。「和室だけの物件はこのごろあまり人気がないので、相場より賃料が10~30%ほど低く設定されていることがあります。こちらも築年数が経っているというパターンですが、都会では駅近くや中心地に建つ物件も多く、うまく出合えたら、近隣の相場より20%ほど安く街中に住めるということもあります」(穂積さん)さらに、古い物件を利用した「カスタマイズ賃貸」というスタイルが今、話題を呼んでいます。「平成23年からUR都市機構が募集を始めてその呼称が広がったようです。賃貸住宅でも、入居者が自分の好みでDIYやリフォームをしてもよいという新しい賃貸のスタイルが登場しています。賃料は近隣の相場より安めで、そのうえ、退去時の原状回復の義務がありません。カスタマイズ賃貸は今、20代を中心に人気で、古さを生かしたカフェ風の空間を自分で作る、アートが似合う部屋にするなど、自分好みの空間で暮らせることが魅力につながっていると言います。築年数が古いがために空室が目立つ賃貸住宅で、本来、家主がリフォームするべきところを入居者にゆだね、賃料を下げて自由なライフスタイルを付加するという方法です。UR賃貸では『DIY賃貸』と呼んで募集をかけていますが、2012年9月現在、『DIYのためのプランニング&DIY施行期間』として、家賃3カ月が無料というサービスを展開しています。また、ウェブサイトで『カスタマイズ賃貸』と検索すると、多種多様な情報が出てきます。ただし、この潮流を受けて、新しい部屋でも、『壁紙をあなた好みにカスタマイズできますよ』というサービスを開始した物件もありますので、カスタマイズ賃貸=安いだけ、とは限らないということもあります」穂積さんは、次のアドバイスも加えます。「ほかに、『定期借家(ていきしゃっか)』と言って、期間限定の分譲賃貸住宅なら、同様の住宅にくらべて20%~30%ほど家賃が割安になることがあります」「安い物件を探していたら、たまたまカスタマイズ賃貸というスタイルに出会った」という人が増えてきました。余剰空室に安い予算でうまく楽しく暮らす方法。その動向に注目したいものです。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(藤井空/ユンブル)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月28日安くていい物件を探したい……。賃貸の部屋を探す人なら、誰しもそう願うのではないでしょうか。そんな方法はあるのでしょうか。「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏にお話を伺いました。■エレベーターがない+和室+古い=カスタマイズ賃貸の登場「安くていい物件?条件を変えてみればいいのです」と話す穂積さんはまず、共益費が安くなるパターンとその理由について紹介します。「賃料が安くなるパターンに、『エレベーターがない物件』があります。賃料には家賃に加えて共益費が別途必要です。共益費とは、ゴミの処理、廊下や玄関回り、照明など共有部分の使用に関する付加利用料のことですが、エレベーターの維持管理費もこれに含まれています。エレベーターがないということは、共益費にその維持管理費が必要ないわけですから、当然、エレベーターがある物件よりも安くなります。おおむね、類似条件のマンションより、3,000円~5,000円は安くなるでしょう。現在の法令では、エレベーターは6階以上の建物には必須ですから、エレベーターがないということは、5階建て以下の建物になります。近年は3~5階建ての物件にも設置されていることが多いので、エレベーターがない=築年数が経っていると想定できます。古いということはベランダがない、浴室では旧式(バランス釜)のガス設備を使っているなどということもありますが、壁紙や廊下、フロアなどの内装がリフォームされている物件も増えています。これらの情報をあらかじめ知っておくと探しやすいでしょう」(穂積さん)また、共益費の金額について穂積さんは、こう説明を加えます。「共益費は、建物1棟にかかる諸経費を居住戸数で割り、1戸あたりの金額を算出します。よって、1フロアーに1戸など戸数が少ない物件より、大型で入居者が多いマンションのほうが安くなる傾向にあります」次に、「和室タイプも安くなる」と穂積さん。「和室だけの物件はこのごろあまり人気がないので、相場より賃料が10~30%ほど低く設定されていることがあります。こちらも築年数が経っているというパターンですが、都会では駅近くや中心地に建つ物件も多く、うまく出合えたら、近隣の相場より20%ほど安く街中に住めるということもあります」(穂積さん)さらに、古い物件を利用した「カスタマイズ賃貸」というスタイルが今、話題を呼んでいます。「平成23年からUR都市機構が募集を始めてその呼称が広がったようです。賃貸住宅でも、入居者が自分の好みでDIYやリフォームをしてもよいという新しい賃貸のスタイルが登場しています。賃料は近隣の相場より安めで、そのうえ、退去時の原状回復の義務がありません。カスタマイズ賃貸は今、20代を中心に人気で、古さを生かしたカフェ風の空間を自分で作る、アートが似合う部屋にするなど、自分好みの空間で暮らせることが魅力につながっていると言います。築年数が古いがために空室が目立つ賃貸住宅で、本来、家主がリフォームするべきところを入居者にゆだね、賃料を下げて自由なライフスタイルを付加するという方法です。UR賃貸では『DIY賃貸』と呼んで募集をかけていますが、2012年9月現在、『DIYのためのプランニング&DIY施行期間』として、家賃3カ月が無料というサービスを展開しています。また、ウェブサイトで『カスタマイズ賃貸』と検索すると、多種多様な情報が出てきます。ただし、この潮流を受けて、新しい部屋でも、『壁紙をあなた好みにカスタマイズできますよ』というサービスを開始した物件もありますので、カスタマイズ賃貸=安いだけ、とは限らないということもあります」穂積さんは、次のアドバイスも加えます。「ほかに、『定期借家(ていきしゃっか)』と言って、期間限定の分譲賃貸住宅なら、同様の住宅にくらべて20%~30%ほど家賃が割安になることがあります」「安い物件を探していたら、たまたまカスタマイズ賃貸というスタイルに出会った」という人が増えてきました。余剰空室に安い予算でうまく楽しく暮らす方法。その動向に注目したいものです。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(藤井空/ユンブル)
2012年09月27日「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザーで宅地建物取引主任者である穂積啓子氏に、賃貸住宅の壁のひび割れを発見した、もしくは地震などの自然災害によりできてしまった場合について、どのように対処すればよいのか事例を挙げて説明してもらいました。■<事例1>普通に暮らしていただけで壁にひびが……入居後、3ヵ月ほどして、普通に住んでいるだけなのに、壁にひび割れを発見!すぐに家主に伝えるつもりが、「日ごろから家主の管理の仕方に疑問を持っていた」、「仕事が忙しくて平日の昼間に家主に連絡できない」などの理由で、退去時の2年後に伝えたところ、家主から「壁のひび割れの修理代」を請求されました。穂積さん:壁のひび割れは、借り主が「普通に住んでいるだけ」では、起こりえない現象ですので、通常は、建物自体に原因があるか、近隣で解体工事やビルの新築工事など建築現場がある、地震や台風など天災があった、老朽化が進んでいるということが考えられます。家主が請求したということは、「借り主が故意に損傷を与えた」とみなしたことになるわけですが、上記の理由によって通常はありえないことで、家主の請求は認められず、ひび割れの原因を追及されるまでもなく、この家主の請求は無効であり、悪質な請求であるとみなされます。それ以前に、ひび割れの発生となると家主にとっては大変なことであり、すぐに建物を施工した業者や専門家を呼んで対処法を判断するものです。このケースの場合、借り主は弁護士に相談し、弁護士から家主への申し出によって請求は引き下げられたのですが、借り主の心理的負担に対する慰謝料請求について、借り主は「壁の損傷を見つけた時点ですぐに家主に届けをするべきだった」という点は反省されており、弁護士費用の請求にとどめられました■<事例2>賃料の減額は求められるのか?地震発生と同時に、部屋の一室に壁の端から斜めにひび割れができてしまい、精神的にもうその部屋を使用するのが難しい状態なのですが、すぐに家主に掛け合い、賃料の減額を求めたところ、「自然災害でできた損傷は負担できない」と言われました。穂積さん:「建物の一部の機能、効用が失われた状態」(建物の一部減失)であれば、通常の生活で使用できないため、賃料の減額を請求することができます。減額の金額は、減失した割合によって算出しますが、それには、借り主と家主のお互いの合意が必要となりますし、どれほどの減失かどうかは、専門家の意見を聞き、ひび割れの状況を確認してもらう必要があります。管理会社の担当者か家主と話し合うことになりますが、事前に、市区町村にある相談コーナーや消費生活センターに連絡をして「このような場合、一般的にどう対処しているか」という情報を集めておくと話が進めやすいのですが、合意に至らない場合は、「弁護士に依頼する」あるいは「自分自身で民事調停を起こす」、そこでも合意できなければ「訴訟または弁護士会の調停を利用する」などの方法があります。これらの話し合いが面倒という理由で、借り主は泣き寝入り、移転せざるをえないということが多いのですが、家主が敷金から修理代を差し引いて来たり、修理代を借り主に請求して来た場合は支払う必要はありません。平成16年に国土交通省が策定した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」にはいろいろな事例が明記されています(これはウェブサイトで誰もが閲覧できますので、参考にしてください)。壁のひび割れだけではなく、ドアの傷から水回りの劣化など、住まいに異変があった場合はすぐに管理会社か家主に報告をし、さらに日付入りの写真を撮って渡しておくとよいでしょう。数ヶ月や数年経ってからであったり退去時の報告になると、「借り主が故意に起こした損傷」と受け取られ、敷金返金の際のトラブルに発展することもあります。管理会社や家主に報告することは、けっこう面倒ですよね……。「おたくが壊したのでは?」と疑われそうで、億劫になりますが、「建物を借りている以上、報告をして修繕に協力するのも借り主の一つの義務ですよ」と穂積さん。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(藤井空/ユンブル)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月19日知らないうちに壁がひび割れている、台風でガラスが破損した……など、賃貸している部屋の欠陥に気付いた場合、どのように対処すればいいのでしょうか。「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザーで宅地建物取引主任者である穂積啓子氏にお話を伺いました。壁のひび割れについて、穂積さんは事例を挙げて対処法を説明します。■<事例1>普通に暮らしていただけで壁にひびが……入居後、3ヵ月ほどして、普通に住んでいるだけなのに、壁にひび割れを発見!すぐに家主に伝えるつもりが、「日ごろから家主の管理の仕方に疑問を持っていた」、「仕事が忙しくて平日の昼間に家主に連絡できない」などの理由で、退去時の2年後に伝えたところ、家主から「壁のひび割れの修理代」を請求されました。穂積さん:壁のひび割れは、借り主が「普通に住んでいるだけ」では、起こりえない現象ですので、通常は、建物自体に原因があるか、近隣で解体工事やビルの新築工事など建築現場がある、地震や台風など天災があった、老朽化が進んでいるということが考えられます。家主が請求したということは、「借り主が故意に損傷を与えた」とみなしたことになるわけですが、上記の理由によって通常はありえないことで、家主の請求は認められず、ひび割れの原因を追及されるまでもなく、この家主の請求は無効であり、悪質な請求であるとみなされます。それ以前に、ひび割れの発生となると家主にとっては大変なことであり、すぐに建物を施工した業者や専門家を呼んで対処法を判断するものです。このケースの場合、借り主は弁護士に相談し、弁護士から家主への申し出によって請求は引き下げられました。借り主の心理的負担に対する慰謝料請求について、借り主は「壁の損傷を見つけた時点ですぐに家主に届けをするべきだった」という点は反省されており、弁護士費用の請求にとどめられました。■<事例2>賃料の減額は求められるのか?地震発生と同時に、部屋の一室に壁の端から斜めにひび割れができてしまい、精神的にもうその部屋を使用するのが難しい状態なのですが、すぐに家主に掛け合い、賃料の減額を求めたところ、「自然災害でできた損傷は負担できない」と言われました。穂積さん:「建物の一部の機能、効用が失われた状態」(建物の一部減失)であれば、通常の生活で使用できないため、賃料の減額を請求することができます。減額の金額は、減失した割合によって算出しますが、それには、借り主と家主のお互いの合意が必要です。どれほどの減失かどうかは、専門家の意見を聞き、ひび割れの状況を確認してもらう必要があります。管理会社の担当者か家主と話し合うことになりますが、事前に、市区町村にある相談コーナーや消費生活センターに連絡をして「このような場合、一般的にどう対処しているか」という情報を集めておくと話が進めやすいでしょう。合意に至らない場合は、「弁護士に依頼する」あるいは「自分自身で民事調停を起こす」、そこでも合意できなければ「訴訟または弁護士会の調停を利用する」などの方法があります。これらの話し合いが面倒という理由で、借り主は泣き寝入り、移転せざるをえないということが多いのですが、家主が敷金から修理代を差し引いて来たり、修理代を借り主に請求して来た場合は支払う必要はありません。平成16年に国土交通省が策定した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」にはいろいろな事例が明記されています(これはウェブサイトで誰もが閲覧できますので、参考にしてください)」。壁のひび割れだけではなく、ドアの傷から水回りの劣化など、住まいに異変があった場合はすぐに管理会社か家主に報告をし、さらに日付入りの写真を撮って渡しておくとよいでしょう。数ヶ月や数年経ってからであったり退去時の報告になると、「借り主が故意に起こした損傷」と受け取られ、敷金返金の際のトラブルに発展することもあります。管理会社や家主に報告することは、けっこう面倒ですよね……。「おたくが壊したのでは?」と疑われそうで、億劫になりますが、「建物を借りている以上、報告をして修繕に協力するのも借り主の一つの義務ですよ」(穂積さん)であるようです。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(藤井空/ユンブル)
2012年09月19日みなさんはUR賃貸住宅というのをご存じですか?UR賃貸住宅というのは、都市再生機構(旧称:日本住宅公団)が管理する賃貸型の住宅のことです。最近ではテレビCMなどでもその名前を見かけることがあると思います。さて、そんなUR賃貸住宅ですが、興味はあるものの、どういう風に借りればいいのかよくわからない、という人も多いはず。今回はそんな人のために、UR賃貸住宅の借り方や、メリット・デメリットを紹介します。先述のように、UR賃貸住宅というのは都市再生機構(旧称:日本住宅公団)が管理する賃貸型住宅のこと。この住宅は国の住宅政策のひとつとして、公的資金を使って建てられたものです。「良質な住宅を供給する」という目標のもとに建設された住居なので、ほかの賃貸物件と比べて良質な物件が多いのが特徴です。次にUR賃貸住宅のメリット、デメリットを見ていきましょう。■UR賃貸住宅のメリット・良質な物件が比較的安く借りられる前述の通り、国の政策で建設された建物なので、良質な物件が多くあります。一般の賃貸物件に比べて「格段に安い!」とまではいきませんが、物件のレベルのわりには安価です。・礼金や仲介などの手数料がいらない賃貸業者を通すとなにかと手数料がいりますが、UR賃貸住宅の場合はそういった手数料はかかりません。契約更新の際の手数料も不要です。また、大家制度でないので、礼金もいりません。・保証人がいなくても大丈夫住居の賃貸契約を結ぶ際は、保証人は必要ありません。本人の身分さえしっかりしていれば大丈夫です。・周辺環境・施設が整っているUR賃貸住宅は国策で建設された建物なので、周辺に公共施設などがある場合や、商業施設が充実している地域に建設されているケースが多いです。■UR賃貸住宅のデメリット・必要になる敷金が家賃の3カ月分礼金や手数料は必要ありませんが、住居の修繕などに必要な敷金は払わなければいけません。それでも一般的な賃貸住宅でも敷金3カ月分が必要な所もあるので大差はないでしょう。・先着順なので人気物件はなかなか入れない全部ではありませんが、やはり人気物件は空き待ちの状態が多いです。気長に待つことができるなら、デメリットではないですが、即入居したい人には厳しいです。また、新築物件は"抽選"を行う場合もあるので注意。・入居審査がある。入居する条件が決められているため、だれでも入居の申し込みができるわけではない。その条件は後述。・3年ごとに家賃改正がある。上がる可能性も下がる可能性もありますが、とにかく3年周期で家賃の改正があります。また、そのほか注意しないといけないのが、物件の賃貸料です。比較的安価で上質な物件がある反面、周辺の一般賃貸物件と比べて少々割高な物件もあるのも事実。このあたりは周辺地域の住居の相場などをしっかりと確認することが大事です。さて、そんなUR賃貸住宅ですが、デメリットの項目で出てきた"入居条件"について説明しましょう。UR賃貸住宅はだれでも入居できるわけではなく、UR都市機構が定めた入居条件をクリアしている人だけが申し込みをすることができます。その条件とは、(1)日本国籍のある方、またはUR都市機構の定める資格のある外国人の方。(2)申込者本人の毎月の平均収入額がUR都市機構の定める基準額以上、または貯蓄額が一定金額以上の方。(1)の条件はほとんどの人がまず大丈夫でしょう。問題は(2)の条件。ここが壁となります。まずUR都市機構の定める月収基準ですが、申し込みを希望する物件家賃の4倍か、33万円。または申し込みを希望する物件家賃が20万を超える場合は一律40万円、という形で決められています。単身者の場合は25万円(希望する物件家賃が20万を超える場合は一律40万円)となっています。基準月収額の基準については、物件の賃料で左右される部分もあるので、申し込みをする際にはしっかりと確認するといいでしょう。上記の基準をクリアしていれば、晴れて賃貸申し込みができます。申し込みの際は都市再生機構の営業所に足を運ぶか、都市再生機構のホームページからインターネットで申し込みをしましょう。ここからは一般の住宅賃貸の手順とほぼ同じ。内覧をして、身分証や住民票を持って契約書に記入。指定された入居日以降に鍵をもらって、無事完了です。という順序でUR賃貸住宅を借りることができます。収入というハードルはありますが、そこをクリアさえすれば大丈夫。広い住居への引っ越しを考えている人は、一度UR賃貸住宅をチェックしてみるのもいいかもしれませんね。UR都市機構 住まいのご案内<関東エリア> UR賃貸住宅のよくある質問貫井康徳@dcp)
2012年09月16日桧家ホールディングスならびに関連子会社の注文住宅販売会社7社(桧家住宅、桧家住宅東関東、桧家住宅南関東、桧家住宅北関東、桧家住宅上信越、桧家住宅三栄、桧家住宅東北)、および桧家住宅FC加盟店は、神奈川県、埼玉県、栃木県、長野県、愛媛県の5県において、この9月に展示場をオープンする。9月8日の埼玉県「大宮北展示場」オープンを皮切りに、9月15日には神奈川県「平沼展示場」と栃木県「足利展示場」が、さらに9月22日には長野県「上田展示場」と愛媛県「松山展示場」がオープン。桧家グループの展示場は95店舗(FC店8店舗を含む)となる。今回オープンする展示場はすべて、桧家住宅が推奨する40坪台の現実的な広さで家づくりのプランを体感できる「リアルサイズ展示場」という点が魅力となっている。また、同社の全商品で採用している現場発泡断熱材「アクアフォーム」の気密・断熱性能とアルミ蒸着遮熱シートで遮熱性能をアップさせた「Wバリア工法」を採用しており、一年中快適に過ごせる温度のバリアフリー化と、省エネでオープンな間取りの自由性を実現したという。【大宮北展示場・平沼展示場の特徴】 モダンなホワイトの外壁に縦のスクリーン格子が目を引く外観デザイン。内観は庭のウッドデッキともつながり、一体となった開放感のあるリビングや、階段途中に設けられた家族コミュニケーションの起点となる「コミュニケーションブリッジ」など、最新の提案をする。収納も、ウォークインクローゼットだけでなく「土間収納」に加え、「小屋裏収納」も備える。また、前出の「コミュニケーションブリッジ」の下にあるストックスペースは洗面所と玄関側の2WAYで使用可能。さらに、これらの展示場の大きな特徴として、屋上庭園「青空リビング」が注目を集める。陽当たり・通風・眺望に優れ、安全性やプライバシーの確保もできる空間となっている。【松山展示場・足利展示場の特徴】 外観はシンプルで、落ち着きのある色合いと2階から1階までを貫くスクリーン格子がマッチしたデザイン。屋根材と一体となったフルフラットのソーラーパネルが、全体の印象を引き締める。内観については、子育て世代が安心して子どもの成長を見守れる提案を数多く用意した。壁面に設置された「落書きウォール」はホワイトボードとして活用可能。フラットバルコニーを真ん中にはさみ、L字型に配置された2つの子ども室は、どちらの部屋からもフラットバルコニーがひと続きに使える。また、これらの展示場にも「コミュニケーションブリッジ」が配置されている。【上田展示場の特徴】 外観は白一色のシンプルな外壁で、屋根一体型のソーラーシステムも、建物のデザインと一体となっている。内観は、家族の団欒スペース「タタミダイニング」を配置。「コミュニケーションブリッジ」「固定階段付 小屋裏収納」のほか、大きなウッドデッキや、スクリーン格子でプライバシーを守る「プライベートバルコニー」を備える。子ども室は部屋の中心で後から仕切ることができる将来設計になっており、小さいうちは大きな遊び場として、成長に合わせてプライベートな空間へと仕切ることが可能。各展示場の場所、詳細などは「[桧家住宅の公式ページ(]」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月29日不動産評価ウェブサイト「TAS-MAP」を運営するタスは、「賃貸住宅市場レポート首都圏版2012年8月」および「賃貸住宅市場レポート関西圏版2012年8月」を発表した。今回は国勢調査に基づき、埼玉県と京都府の高齢化の状況と、それが今後の市場にどのような変化をもたらす可能性があるかについても分析している。同レポート首都圏版によると、賃料指数は東京23区が2期連続で増加し回復基調。東京市部、神奈川県、千葉県は横ばい傾向、埼玉県は微減傾向だった。「年齢別人口分布から見た埼玉県の住宅市場の変化」については、民間借家における65歳以上の世帯は約5万世帯。平均寿命から推定すると5年以内に約1万戸、10年以内に約2万戸、15年以内に約3万戸、20年以内に約5万戸の空室が発生する可能性があることが明らかになった。また、団塊の世代(約2.5万戸)がすぐ後に続いているため、25年以内には7.5万戸の空室が発生する可能性があるという。一方、同レポート関西版では、大阪府、京都府、兵庫県とも空室率は微減傾向で、アパート系空室率は横ばい、マンション系空室率は微減傾向だった。「年齢別人口分布から見た京都府の住宅市場の変化」では、少子化の影響もあり、24歳以下の世帯数が1995年をピークに減少し、2000年以降の30~44歳の団塊ジュニア世代の単独世帯の増加が顕著であることがわかった。※データはアットホームの賃貸住宅データを使用。分析はタスが実施。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月27日エイブルは今秋、「エコ長期優良戸建賃貸住宅(木造2×4構造)」のコンサルティングを主としたABLE-KODATE PROJECTをスタートする。これまでも戸建賃貸の提案は行っていたが、長期優良賃貸住宅のコンサルティングは同社初。「エコ長期優良戸建賃貸住宅(木造2×4構造)」を安定賃貸経営の新しいスタイルとして提唱していく考えだ。第1弾として、屋上緑化ガーデン付き「エコ長期優良戸建賃貸住宅(木造2×4構造)」を、83平方メートル標準プランで税抜き本体価格1,000万円~(坪単価/39.76万円~)を実現するコンサルティング事業を首都圏より順次開始する。最大の特徴は、構造計算された設計とのこと。現行の建築基準法では、構造計算は木造建築基準の必須事項でなく、コスト面からもあまり実施されていないという。同社の「エコ長期優良戸建賃貸住宅(木造2×4構造)」では、構造計算を基本事項として考え、さらに耐震等級3、省エネルギ-対策等級4、劣化対策等級・維持管理対策等級3の基準をクリアし、保証するとのこと。さらに、国内外で活躍するGLAMOROUS co.,ltd. 代表・森田恭通氏がデザインプランに参画。機能に加え、デザイン性を追求するという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月20日賃貸住宅で暮らす知人が、家主から「半年以内に退去してほしい」と通達され、困っています。どのような対処の方法があるのでしょうか。不動産売買、賃貸住宅の仲介、管理業を営む不動産アドバイザーのKさんに詳しいお話を伺いました。■貸主側からの賃貸契約解除予告は6カ月以上前に必要契約書に記述されている内容について、Kさんはこう説明します。「一般的に、賃貸契約書には『正当事由がある場合、賃貸人(貸主。家主側)は6カ月以上前の予告によって契約を解除できる』ということが明記されています。しかしながら、『借地借家法』で借り主は居住権が保護されています。貸主(家主)側から、『正当事由』がある場合を除いて、一方的に立ち退きや移転を強要、依頼することはできません」――正当な事由というのは具体的にどういうことでしょうか。「社会的見解として、明け渡しが認められることを言います。主に『その家に、自分、もしくは自分の家族が住まざるを得なくなった深刻な事情』、次に、『老朽化による建て替えの必要性、防災上の危険性』などの事例があります。ただ、『正当事由』の解釈は多様で、訴訟になることもあります」(Kさん)――金銭的な保障はあるのでしょうか。「貸主は借り主に、新しい住居を見つける作業、移転にまつわる諸作業、生活全般、勤務先や子どもの学校にかかわることなど、物理的、心理的、社会的に大きな負担、苦痛、迷惑をかけることは明らかです。社会通念上、『転居にまつわる引越(ひっこし)代などの諸経費』、『転居時に支払う仲介手数料、敷金、礼金、あるいは保証金』、『通知以降の家賃』などが支払われるのが一般的です。ただ、貸主からの一方的な通知、解約だけで、保障がないケースもよくあると聞きます。費用や代価の支払いは、当事者同士の話し合いになりますので、注意が必要です。賃貸住宅の訴訟を多く扱う弁護士の話によると、裁判では、社会通念上の判断で判決が出ることが多いようです」――退去を通達されたら、どう対応すればいいのでしょうか。「借り主は予期せぬ契約解除の通知に驚かれると思います。が、賃貸住宅である以上はそういうこともありえます。冷静に、この先どうするべきか、まずは正しい情報を調べるようにしましょう。――自治体の役所に問い合わせるという方法があると聞きました。『賃貸住宅において、貸主から退去の依頼があったので相談したい』と言えば、賃貸住宅や不動産関係の相談コーナーや弁護士による法律相談についてアドバイスをしてくれるでしょう。また、消費生活センターや弁護士事務所を探して相談するということもできます。インターネットを活用して、情報を集めるなどもしてください」(Kさん)――トラブルになることはありますか。「例としては、『貸主側から、正当事由があるので、保障なしでの退去を迫られている』、『貸主側の提示する保障額が不当に低い』、『貸主側が主張する正当事由に、借り主側が納得できない』などです。訴訟の事例では、貸主側が誠意のない態度であったとき、借り主が感情的になって『もうこんなところ出て行ってやる』と退去した場合、『借り主の意思での退去』とみなされて保障がされないということもあります合意するまでは、自ら引っ越しをするなど性急な行動をしないようにしましょう」(Kさん)――よい対応策、交渉法の例があれば教えてください。「トラブルを避けようという意志を持って、『現在、この家、環境が気に入っています。通勤、通学を含めたここでの生活に慣れ親しんでおり、移転はまったく考えておらず、今はただとまどっています。しかしどうしても移転をしなければならないなら、やむを得ませんので考慮します』といった姿勢で臨むほうが、結果的に保障の話がスムーズに進むでしょう。注意するべきは、『貸主側の言いなりにならないこと』です。学生や若い一人暮らしの借り主の場合は、情報を知らない、交渉事を避けたがるなどで、一方的に退去を迫られる例があると聞きます。大学や勤務先のしかるべき部署など、周囲の人に相談して知識を得てください」(Kさん)まずは冷静になって状況を把握すること、さっさと移転してしまわないこと、そして、客観的な視点で相談に乗ってくれる人や機関を探すことから始めましょう。(海野愛子/ユンブル)
2012年08月14日賃貸物件を探していると、敷金0、礼金0という、いわゆる「ゼロゼロ物件」というお得なものがあります。借り手にとっては助かる話なのですが、これらゼロゼロ物件は貸主にとってはお得なのでしょうか? 不動産屋さんに聞いてみました。――敷金0、礼金0の賃貸物件がありますが、あれはどういう仕組みになっているのでしょうか。簡単に言いますと、早く借りる人を見つけたいという、スピード重視の設定になっているんですね。――それでもうかるんでしょうか。敷金0、礼金0に設定している大家さんは、複数の物件を持っている人が多いです。例えば、1LDKで85,000円の物件があったとしましょう。大抵2年で契約更新ですから、そこで得られる売り上げは85,000円×24(カ月)=204万円。原状回復費用がざっくり35万円として169万円です。1年では845,5000円。こういった物件を10軒持っていれば年間845万円になります。――不動産収入はスゴイものですね。うらやましい。借り主が見つからないと、これがただの皮算用になってしまうわけです。礼金、敷金などがネックになって借り手が見つからないのは時間のムダですよね。ですから礼金、敷金をなしにして借りやすくした方が得、という考え方なんですよ。――借り手を探すのは難しいものですか?はっきり言って最近は供給過多の傾向があります。やや賃貸物件がだぶついているというのが本当のところです。ですから、借り手を早く捕まえないといけないんですよ。――なるほど。不動産屋さん的にはどうなんでしょうか。敷金0、礼金0の賃貸物件でも仲介手数料が1カ月分というのは変わりませんから、大家さんがいいのであれば、不動産屋的にも特に申し上げることはないですよ(笑)。――仲介手数料が0.5カ月分という不動産屋さんもあるみたいですが?それはもう会社の方針ですね(笑)。借りる人は安い方がいいわけなので、それは0.5カ月の方がいいでしょう。早く借り手が見つかると大家さんにも喜ばれますから、その会社の実績となって、任せたいという大家さんが増える効果があるかもしれません。――なるほど。数で売り上げを上げていくわけですね。最近は空室が増えているので、優先的に案内してもらうため、大家さんが不動産屋さんに広告料というカタチでお金を支払うケースもあります。その分で売り上げを上げることもありますね。(高橋モータース@dcp)
2012年08月11日リクルートが運営する不動産・住宅サイト「SUUMO(スーモ)」では、住まいや暮らしに関する様々なテーマについてアンケートを実施している。このほど「ちょっといじりたい!と思う、部屋のパーツはどこですか?」のアンケート調査結果をまとめ、発表した。調査は3月26日・27日の2日間、20~49歳の男女を対象にインターネットを通して実施。有効回答数は392だった。「ちょっといじりたい!」と思う部屋のパーツについての質問では、「照明」が1位(27.2%)、2位は「シャワーヘッド(17.7%)」だった。具体的には「照明カバーをおしゃれなものにする、もしくは間接照明を取り入れたい」「ホテルにあるようなマッサージ機能に変更できるシャワーに変更したい」という声が寄せられた。手軽に変えることができるものが、上位にランクインしたようだ。続いて3位は「ベランダ(15.5%)」、4位が「壁紙(13.6%)」。「ベランダをはだしで歩けるような床(デッキ)にして、テーブルと椅子を置きたい」「壁紙を水分調整ができる土壁にしたい」などの声が寄せられた。その他、「トイレの便座を変えたい」や「壁をウォールアートにしたい」「壁に棚板や飾り棚を付けたい」という声もあった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月12日賃貸にしろ、持ち家にしろ、隣人の存在は決して小さくはない。昔よりも近所づきあいが希薄になったと言われているが、実際のところは?生活の質にも影響を及ぼしかねないご近所づきあい、みんなはどんな風に実践しているのだろうか。いまどきの「近所づきあい」事情をマイナビニュース会員500人に聞いた。全体では35.7%の人が隣の住戸に住む人を「知らない」と回答。居住形態別で見ると、賃貸マンション・アパートでは「知らない」という人が57.1%と半数を超える。一方、持ち家マンション・アパートでは2~3割程度にとどまっている。持ち家か否か、戸建てとマンション・アパートの違いが、近所づきあいの濃さに大きく影響しているようだ。隣の住戸に住む人を「知っている」回答した人のうち、顔や名前を知っている程度の仲という人が多くを占めるなか、「会えば立ち話をする、もしくはそれ以上の親しい間柄」という人も2割近くいるようだ。同じ「知っている」にしても、その度合いは人それぞれ。なかには、「エレベーターで親子連れのお隣さんと一緒になったとき、あいさつをしたら、子どもがこのエレベーターに嫌いな人がいる!と言いだした。母親が誰?と聞き、嫌な予感がするなと思ったら、私を指さし、あの人!と叫ばれた。子どもの言うことは仕方ないけれど、母親が大爆笑したことに腹が立った」(25歳/女性/持ち家マンション)なんて、かなり気まずい&腹立たしい思いをした人も。そのほか、こんなエピソードも。「子どもが同じくらいの年ごろなので一緒に遊んでもらったり、洋服のお下がりをもらったり、おすそ分けをしあう間柄」(29歳/女性/戸建て住宅)「地デジチューナーやテレビの設定をしてあげた」(40歳/男性/賃貸アパート)「旅行に行ったら、おみやげを買ってくる」(45歳/男性/戸建て住宅)「夏は一緒に花火などをして遊ぶ」(24歳/女性/持ち家マンション)「休日には一緒にバーベキューパーティーをする」(50歳以上/男性/戸建て住宅)「朝出勤のときに会うと、必ず駅までおしゃべりしながら一緒に行くおばちゃんがいる」(23歳/女性/賃貸アパート)一昔前のテレビドラマのような濃厚な近所づきあいとは言わないまでも、ほのぼのとした近所づきあいは、まだまだ健在。同じ年くらいの子どもがいるなど、家族構成が似ていると、自然と会話の数も増えるよう。逆に、都会でのひとり暮らしでは、「何がきっかけで文句を言われるかわからないので、よほどのことがない限り、かかわりを持たないようにしている」(27歳/女性/賃貸マンション)という声も。近所づきあいは、毎日の生活を豊かすることもあれば、不快にもすることもあるファクター。どう考え、どう実践するかは人それぞれ。ところで、あなたは隣人の顔を知っていますか?(文・エフスタイル)調査時期:2012年6月29日~2012年7月2日調査対象:マイナビニュース会員調査数:500名調査方法:インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月10日賃貸住宅のリノベーションサービスを提供するハプティックは、賃貸物件では原状回復時の制限などにより実現することが難しかった、入居者が部屋をカスタマイズできる新サービスの提供を、6月11日より開始した。同サービスは、入居前の施工時に入居者自身が仕様を選ぶことができるため、さまざまな入居者のニーズに応えた空間提供をすることが可能になるという。対象となる物件は、同社が施工したリノベーション賃貸物件「TOMOS」で、新規契約の入居者限定となる。カスタマイズできる内容は「アクセントの壁紙」「ライティングレール」のカラー、「収納小物の位置」の3つ。工事開始日から二週間以内でカスタマイズが可能。同サービスの利用により、入居日が大幅に遅れることはないという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月07日松堀不動産は、これまで賃貸管理会社で本格的に作成されたことのない四コマ漫画を、ネット上で配信している。賃貸管理業界は、不動産投資に興味がある人や賃貸物件を借りる人としか接点がなく、「お客さんを物件に案内する仕事」というイメージしかないのが一般的。そこで同社では、四コマ漫画を通して不動産賃貸業界の奥深さを感じてほしいと考えた。同社の管理アパートのオーナー向けの新聞に四コマ漫画を掲載したところ、各オーナーから「硬いイメージの新聞が読みやすく感じる」「面白いから来月からも掲載してほしい」という声があがったのがきっかけとなり、同社の賃貸業のサイト「あるゾウナビ」の中にページを開設。コンテンツの一つとして、順次掲載をすることになったという。主人公は同社のマスコットキャラクター「あるゾウ君」だ。第一話は、あるゾウ君がアパートマンション情報館の店長に就任したときの話。二話以降は、これまで同社が実際に遭遇した実話をデフォルメして伝えたり、時事問題をあるゾウ君が面白く解釈するという内容を配信している。掲載時期は不定期だが、7月4日現在、すでに10話をアップ。漫画がアップされた翌日は、アクセス数が増えるという。漫画は、同社サイト内の、「あるゾウ君四コマ漫画」ページで読むことができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月07日マイナビは7月5日(木)オープンした賃貸住宅情報サイト「マイナビ賃貸」の特別企画として、「上京就活生応援!! 首都圏100部屋 就活生に無料提供」をスタートした。この特別企画は、同社が運営する就職情報サイト『マイナビ2013』の会員(既卒者含む)で地方在住の就活生100名を対象に、首都圏での活動拠点となる部屋を30日間無料提供するもの。企画の狙いとして、「関東圏以外に在住の就活生が、地元を離れて就活する場合、30%以上が就職活動費用に30万円以上をかけている」(2011年6月~10月実施「2012年卒学生の就職活動の費用に関するアンケート」より)ことから、同社では地方就活生の活動費用の軽減と、この夏の就職活動のサポートを目的としている。応募期間は7月5日(木)~18日(水)の23:59まで。物件の無料提供期間は8月1日~30日(物件の空室状況に応じて入居日は相談可能)。提供元は株式会社レオパレス21。応募方法、応募条件などの詳細は、同企画の特設サイトを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月05日みずほ銀行は、1日より、みずほダイレクト[インターネットバンキング]の住宅ローンに関する機能を向上したと発表した。この機能向上により、顧客は24時間いつでも住宅ローンの返済予定金額・返済予定日などの各種照会を利用することが可能となる(利用手数料は無料)。また、条件変更の手続きでは、「返済額増額指定サービス」の利用が可能となるほか、一部繰上返済の申込み金額を1万円(従来は10万円)からに引き下げるなど、サービスの幅が広がる。同行では「今後とも、顧客の要望に応え、住宅ローン関連サービスやみずほダイレクトの利便性向上に取り組んでいく」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月04日不動産評価Webサイト「TAS-MAP」を運営するタスは、「賃貸住宅市場レポート首都圏版2012年6月」および「賃貸住宅市場レポート関西圏版2012年6月」を発表した。首都圏版では、東京スカイツリーが墨田区賃貸住宅市場に与えた影響についても公開している。同レポート首都圏版によると、2012年第1四半期の1都3県の賃貸住宅市況は前期に比較して横浜市が「やや悪い」→「やや良い」に、板橋区が「悪い」→「やや悪い」と好転した。一方、目黒区は「やや悪い」→「悪い」に後退。東京23区の山手線内の区に市況が「良い」と「やや良い」地域が集中していることも明らかとなった。東京スカイツリーが墨田区賃貸住宅市場に与えた影響について、同レポートは東京スカイツリーが着工した2008年7月から墨田区の市況が好転したと述べている。その後、波はあるものの市況はプラスを維持。空室率も東京スカイツリー着工後に大幅に下降した後、低い水準を維持している。また、墨田区の賃料指数については東京スカイツリー着工後しばらくは賃料下落に歯止めがかかっていたが、その後賃料は減少傾向に。しかし、東京スカイツリーが500mを超えた2010年4四半期には底を打ち、上昇に転じている。これらの賃貸住宅指標から、東京スカイツリーが墨田区の賃貸住宅市場に対してプラスの影響を与えていることが明らかとなった。また、「賃貸住宅市場レポート関西圏版2012年6月」では、大阪府の高齢化の状況について述べている。大阪府は人口に占める61歳以上の比率が東京都(約26%)に比較すると約29%と高くなっており、東京都より高齢化が進行している。また、65歳以上の単独世帯が急増しており、2010年時点で65歳以上の単独世帯は約43万世帯。首都圏と同様に30歳~50歳の単独世帯も増加しており、大阪府でも晩婚化・未婚化が進行していることが分かった。※データはアットホームの賃貸住宅データを使用。分析はタスが実施
2012年06月29日都市再生機構西日本支社とムジ・ネットは、団地リノベーションの共同企画「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」を発足した。日本の暮らしのスタンダードを追求してきたUR西日本支社と「生活美学の専門店」を目指している無印良品が立ち上げた「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」は、WEB上で顧客とのコミュニケーションを行いながら、現代の多様化した日本の暮らしに新たな賃貸リノベーション(改築)のスタンダードを発信していくというもの。具体的には、「新千里西町」(大阪府豊中市)、「泉北茶山台二丁」(大阪府堺市)、「リバーサイドしろきた」(大阪府大阪市)の3団地において、2012年秋以降に5プランのリノベーションモデルを実際の住宅で公開する予定だ。3団地は昭和40年代から50年代に郊外ニュータウンや市街地で供給され、日本住宅のスタンダードのひとつとも言える住宅団地。今回のプロジェクトでは現代の壊して作るリノベーションから、壊し過ぎず作り過ぎないリノベーションを目指す。無印良品のサイト、UR西日本支社の団地リノベーションプロジェクトのサイトにて、詳細を公開している。
2012年06月29日静岡銀行は、インターネットからの住宅ローンの事前審査申込みで、先着200名に5,000分のQUOカードプレゼントする「しずぎん住宅ローンネット審査キャンペーン」を実施している。期間は5月1日から9月30日まで。同キャンペーンは、期間中、同行ホームページから住宅ローンの事前審査を申込み、かつ同行所定の申込条件を満たし、所定の審査で承認された顧客を対象に5,000円分のQUOカードプレゼントするというもの。プレゼントは1人あたり1回限りで、先着200名まで。全店合計で200名に達した場合は同キャンペーンは終了する。また、受付状況により予告なく終了する場合がある。インターネットの住宅ローンの事前審査申込みの利用は無料。審査結果は電話で連絡する。住宅ローンの借り替えの申込みもできる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月22日住宅・不動産のコンサルティング事業を行うハイアス・アンド・カンパニーは1日~11日、18歳以上の男女1,836名を対象に、「住宅購入に関するアンケート調査2012」を実施した。消費増税の可能性などさまざまな外部要因の影響を受けつつ、マイホーム購入に対する消費者の消極的な姿勢が見られる結果となった。「一般的に住宅(マイホーム)の買い時だと思うか」との質問では、「買い時だと思う」という回答は昨年より6.8pt上昇。しかし、「住宅が自分にとって買い時だと思うか」との問いには、約7割が「買い時だと思わない」と回答した。「買い時だと思わない理由」のトップ3は、「不況のため今後の生活に不安があるから(26.5%)」、「十分な自己資金(頭金)がまだたまっていないから(20.1%)」、「震災以降、住宅ローンを組むことに対する不安感を覚えたから(19.8%)」だった。住宅ローンの金利が過去最低になるなど、環境が整いながらも、マイホーム購入までは手を回せないと考えている人が増えているようだ。また、マイホーム未購入の人を対象に「将来的にはマイホームを購入したいと思うか」と質問したところ、「購入したい」が52.8%と、昨年の70.3%より約2割近く減少。マイホームがあまり現実的ではないと感じている人が増えている様子がうかがえた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月21日マイナビは、「マイナビ」ブランドの新たな情報ポータルサービスとして、賃貸住宅情報サイト「マイナビ賃貸」を7月5日にオープンする。住宅分野に特化した情報サービス提供は、同社としては初の試み。これまでの人材情報・進学情報・出版事業の枠を超えた新たな情報サービスとなる。今回の新規事業分野へのサービス拡充では、新たに「住まい探し」という観点から、人々の生活の切り替わりや転機に役立つ情報を提供。「ひとりひとりに、いい部屋を。」をモットーに、ユーザーのニーズに合わせた最適な住まい探しをサポートする。オープン時は首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県)を対象エリアとし、今後は全国版への展開も視野に入れる。スマートフォン版も同日オープン。「新入生」「新社会人」「新婚・カップル」など、転機を迎えるユーザー向けのトップページを用意。ページごとにユーザーの属性に合った特集を掲載するとともに、大学名・勤務先の最寄り駅・所要時間・乗り換え回数などの検索条件から、最適な結果が抽出される検索機能を搭載する。また、学生のための社会人準備応援サイト「フレッシャーズ マイナビスチューデント」や、約51万人の働く20代・30代の女性読者会員を持つ「escala café(エスカーラカフェ)」、約100万人の会員を有する総合情報サイト「マイナビニュース」など、住み替えニーズのあるユーザーを多く抱える媒体へ「住まい」に関するコンテンツや最新情報を提供するなど、自社媒体との連携にも取り組んでいくという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月05日不動産評価Webサイト「TAS-MAP」を運営するタスは25日、アットホームのデータをもとに分析した、賃貸住宅市場レポート「首都圏版2012年5月」、および「関西圏版2012年5月」を発表した。首都圏版では、「年齢別人口分布から見た神奈川県の住宅市場の変化」と題し、神奈川県の高齢化の状況と今後の市場への影響を考察。年齢別人口分布を見ると、団塊の世代よりも団塊Jr世代の山が高いのがわかる。これは東京23区と同様であるが、その差は東京23区に比較して小さい。民間借家に居住する65歳以上の単独世帯は約8万世帯あるとされ、平均寿命から推定すると5年以内に約1.5万戸、10年以内に約3万戸、15年以内に約5万戸、20年以内に約8万戸の空室が発生する可能性があるという。また団塊の世代約4万戸がすぐあとにつづいていることから、25年以内には12万戸の空室が発生する可能性もあるとのこと。賃貸住宅の空室率は需給ギャップに相関が高いため、高齢化の進展による空室の大量供給は空室率の上昇要因となり、神奈川県においても、今後住宅市場に大量の空家・空室が供給されることが予想されるという。関西圏版の「関西圏賃貸住宅の需給ギャップと空室率TVI推移予測」によると、2011年10月に需給ギャップがピークを迎え、その後調整局面となっていた大阪府は、空室率TVI(タス空室インデックス)が減少傾向にある。しかし需給ギャップは今後横ばいからやや微増傾向となるとみられることから、空室率TVIも2012年後半には微増に転じるものと予測されるという。京都府の需給ギャップは2011年9月から横ばい傾向であったが、2012年4月からは微増となる見込みで、これに伴い空室率TVIも微増傾向に。兵庫県の需給ギャップは増加傾向から、2012年は横ばいで推移する見込み。よって、空室率TVIも横ばいから微増で推移すると予測されるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月29日沖縄タウンネットを運営するリマープロは、沖縄県内の物件に特化した沖縄不動産・賃貸・売買住宅情報サイトをオープンした。同サイトは、多機能型ホームページ提供ASPサービス「沖縄タウンネット」利用不動産業者に登録している不動産物件情報をまとめ、スピンオフ型不動産ポータルサイトとして派生させたもの。総合的に沖縄の情報を網羅した沖縄タウンネットから、不動産情報だけを抽出。検索機能を充実し、不動産物件向けのレイアウトを施すことにより、沖縄で不動産情報を探している閲覧者により的確な情報提供ができるようになったという。現地に行かなくても沖縄の物件検索ができるというメリットが挙げられる。初期掲載物件数は、賃貸物件が344件、売買物件が52件。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月24日レオナルド・ディカプリオがカリフォルニア州マリブの海辺に所有する家を賃貸に出すという。家賃は賃貸期間が6か月以内の場合は月15万ドル。半年以上の賃貸希望者には半額の7万5,000ドルで貸し出すそうだ。レオナルドがマリブに2軒所有する家のうち、コロニー・ロードにある豪華なビーチハウスで、2002年10月に600万ドルで購入した物件。寝室4つの母屋と、寝室2つのゲストハウスが2軒、メディア・ルームと寝室、オフィス、ジムもあるロフトで構成されている。不動産会社「Trulia」のサイト上では「ディカプリオは夏に向けてリフォームを完成させた家を、スターの暮らしを経験してみたい方に貸し出します。海辺の家には珍しく、美しい庭園と芝生もあります」と謳っている。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:The Great Gatsby (原題) 2013年、全国にて公開ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月、丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:キャリー・マリガン、プラダのオーダーメイドドレスを「ebay」に出品!キャリー・マリガン、1歳下のミュージシャンとイギリスで挙式レオ様、チャリティ・オークションにプレミア&パーティに同席できる権利を出品
2012年05月23日大陸に行けば土地が余っているだろうからさぞや家賃も安いだろうと思いますが……。たとえば中国に住むなんてことになったら、賃貸物件の家賃はどのくらいなんでしょうか。不動産屋さんに聞いてみました。「本当のことを言うから名前を出すのは勘弁してくれ」という不動産屋さんに聞いてきましたので、そのつもりでお読みください(笑)。――まず、中国の不動産事情、全体のことを聞きたいんですが。あちこちでもう言われてますが、バブルがはじけ始めています。少なくとも私はそう思います。「鬼城」って何のことかわかりますか?――いえ。ゴーストタウンのことなんですよ(笑)。ディベロップと販売の失敗で、売れないで、すぐに廃墟みたいになってる所もあるようです。鬼城って書かれます。ここに来て、不動産業者が夜逃げしたりとか、そういう現地での話が多いのです。――ということは不動産は下げ基調なんでしょうか?全体としては下げ基調だと思いますね。転売に失敗なんて話は日常茶飯事でしてね。――賃貸物件について知りたいんですが。中国の賃貸物件が一体いくらぐらいなのか日本人にはよくわからないので。みんな物価を計算するのによくやることなんですけど……5~6倍で計算してみるといいですよ。――どういうことですか?たとえばですね、10,000元の物件があるとしますよね。今、1元が13円ぐらいですか。なので、その物件の賃貸料は日本円で130,000円になりまよね。これを5倍すると650,000円。日本で650,000円で借りられる物件を想像すればいいですね。――六本木ヒルズでもそんな値段しないでしょ(笑)。しますよ! 六本木ヒルズって2LDKでも賃料900,000円超えます。それはともかく(笑)、日本の賃料650,000円の物件を想像すると、超高級物件ですよね。だから10,000元というと現地では超高級物件ですよ。――日本語で賃貸物件紹介しているサイトを見ると、10,000元でもワンルームとかありますけど……。同業他社さんの悪口はあまり言いたくありませんが、それは高過ぎるんじゃないですかねえ(笑)。――え、そうなんですか。日本語で紹介する代金と言いますか、宣伝費といいますか、どこかに余分なお金がかかっているんでしょうね。いや、わかりませんよ。すごい設備がしっかりしたマンションなのかもしれませんし。いい「花園」なのかもしれません。――「花園」って何ですか?何と言えばいいですかね……ひとつの町と言いますか。壁で囲って、その中に高級マンションを数棟、生活に必要なお店とかを建てるんですよ。で、周りの都市とは隔離された環境を作るんですよ。この町みたいなものを「花園」と言います。――中国のお城みたいですね。囲っちゃうんだ。ああ(笑)。そうかもしれませんね。アメリカにもお金持ちしか住めません、みたいな、ゲートでくくられた高級住宅街がありますが、あれの中国版みたいなものですね。――高級物件ってそんな風になっているんですか?多いです。特に、日本人の方は治安を気にする方多いですから。花園になっているとゲートで警備されていたりとか、安心なので。――高そうですね。でもないですよ。もちろん都市によりますが、普通なら2,000元~3,000元でありますよ。日本円で40,000円から50,000円出せば2LDK、3LDKの物件が借りられると思いますが。――安いじゃないですか!さっきの倍数を考えてください。3,000元の物件は日本円で39,000円、5倍で195,000円でしょ。日本でも195,000円出せば普通に2LDK、3LDk借りられますよね。そんな感じです。――その5~6倍というのは中国全土で同じ感じですか?いえ、都市によって物価が違います。中国は本当に広いので、もう都市によって価格レベルは全然違います。――一番高価なのはどこですか?上海でしょうね。香港も高いですが、あそこはまた特殊なので。――上海でも3,000元ぐらいで高級マンションを借りられますか?上海ではちょっと無理かもしれません。そうですね、30坪以上の物件が欲しければ6,000元は出さないと無理でしょうね。新しい物件で、となると10,000元は覚悟した方がいいです。――六本木ヒルズみたいな物件に上海で住みたかったらどれぐらい必要でしょうか?そうですねえ。知り合いの業者の話では、13,000元から15,000元ぐらいでしょうか。日本円で200,000円出せばありますね。――一気に高くなりますね。5倍で100万円なので……ちょうどヒルズぐらいではありますが。でもスゴイですよ。プールもジムはあるし、警備員は24時間いますしね。家電は全部付いてますし。50坪もあるんですよ。もちろん3LDK。――そこまで行くと高いんだか安いんだか。現地ではもちろん破格に高い物件です(笑)。駐在員で上海にいる方などは結構こういう物件に住んでいます。会社で借りていたりしますが。――安く借りるにはどうすればいいんでしょうか。一番確実なのは信頼できる現地の業者を紹介してもらうことですね。実際に借りている日本人の方に紹介してもらうのが一番いいと思います。――飛び込みで行くのは無理ですかね?絶対にやめた方がいいです。確実にボラれます(笑)。中国の不動産全体が下げ基調なのは間違いなようですが、上海など、高価な所は高値であまり変わりないようです。でも、どうせ中国に住むのであれば、日本では絶対無理な「広い所」に住みたいですよね!(高橋モータース@dcp)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月18日福岡市内で賃貸仲介「スマイルプラザ唐人店」など、12店舗を展開する三好不動産は、三井住友カードと提携し、「スマイルプラザ」各店で、2012年5月以降の賃貸契約時に発生する初期費用の支払いを、中国人向け決済サービス「銀聯(ぎんれん)」で決済できるサービスを開始する。初期費用を銀聯カードで支払えるサービスは、九州地区では初の取組みとなるという。拡大する中国マーケットへの対応として、三好不動産ではかねてから一部のスマイルプラザ店舗で中国人スタッフを雇用し、中国人留学生を中心に住宅斡旋業務に力を入れてきた。また2011年6月には上海事務所を開設。今回、中国の顧客へのさらなるサービス向上を図るべく、三井住友カードと提携し、初期費用の支払いにおいて新たに銀聯カードでの決済の取扱いを開始した。これにより入居希望者は、従来の銀行振込みや海外送金による手続き負担を軽減できるほか、現金持参による紛失・盗難リスクも回避できる。これにより三好不動産は、決済手段の多様化による賃貸物件の入居率向上を図るだけでなく、入金管理業務の一部を三井住友カードに委ねることで事務の効率化も実現するとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月16日共同住宅に関する経営の指導、および地域に密着した相談に対応するため、法律・税務相談等を行う公益社団法人東京共同住宅協会は、5月17日および24日の2日にわたり、オンライン賃貸経営セミナーを開講する。受講料は無料。1日目となる17日のテーマは「これからの賃貸経営で大切なことは何か?」。賃貸住宅の市況動向、首都圏で大地震に備える対応、消費税アップが大家に与える影響、オーナーはサービス業の経営者だという自覚、マーケティング・センスを磨く方法などについて語られる。講師である谷崎憲一氏は、同協会の会長で、各種セミナーでも講師を務める。放送は14:00~14:30と20:00~20:30の2回。2日目の24日のテーマは「繁忙期を逃した賃貸住宅の空室対策とは?」。谷崎氏が、繁忙期を過ぎて空室に困っているオーナーに向けて、有効な対策と心構えなどについてレクチャーする。放送時間は14:00~14:35と20:00~20:35の2回。なお、放送終了時には同協会による無料相談ダイヤル(03-3400-8620)を開設する。貸アパート・マンションの賃貸トラブル(賃料滞納、空室問題、不良入居者、立退き、管理会社とのトラブル、更新料、原状回復、サブリース他)、貸している・借りている土地のトラブル(地代滞納・地代の増減、無断増改築、境界問題、各種承諾料等)のほか、相続問題や耐震問題、建物の老朽化といった悩みが相談対象となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月14日ハイアス・アンド・カンパニーは、人生設計を踏まえた最適な住まいと資金のプランのアドバイス能力があることを認定する新資格制度「住宅FPローンアドバイザー」を、本格的に開始する。「住宅FPローンアドバイザー」は、エンドユーザーの人生設計、老後の資金まで踏まえ、最適な住まいと資金のプランをアドバイスする能力を持ち合わせていることを認定するもの。本資格を取るためには、営業研修「FP講座」の受講と、卒業試験の合格が必要。「FP講座」では、「予算」と「時期」というエンドユーザーの二大不安を解消する手法を、実践的なノウハウとして習得する研修を全6講座にわたって行う。講座は、「年収が下がっているから賃貸の方が気楽」「頭金が足りないからもっと貯めてから買おう」といった心理のエンドユーザーに対して、賃貸に住み続けるリスクや、持ち家購入に際して頭金を貯めることによるリスクなどを伝えていく手法を学ぶ内容となっている。「FP講座」への参加にあたっては、同社運営の「リライフクラブ」の会員登録が必要。■「住宅FPローンアドバイザー」概要 ・認定内容:エンドユーザーの人生設計、老後の資金まで踏まえ、最適な住まいと資金のプランをアドバイスする能力を持ち合わせていること。・取得条件:営業研修「FP講座」の受講、卒業試験の合格(※第1回試験は5月25日に実施) ・費用:10,500円(税込み) 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月09日不動産評価Webサイト「TAS-MAP」を運営する株式会社タスは、「23区中央東側に移った東京23区の新規供給トレンド」を発表した。東京23区の新規供給トレンドについては、23区中央東側への移りが目立っている。中央東側の3区(台東区、墨田区、江東区)では、不動産投資ブームが活況を帯びてきた2005年から急速に平均築年数が新しくなっており、新規供給が活性化した様子がうかがえる。これらの区では、不動産投資ブームが終了した2008年以降も新規供給が継続。中央東側の区は東京駅までの時間距離が短く、通勤・通学の利便性が高いこと、2012年5月22日に開業する東京スカイツリー周辺の再開発、豊洲・東雲地区の再開発等、生活利便性の向上も期待できることから、引き続き好調を維持することが期待される。あわせて発表された2012年2月期1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)については次のとおり。「賃貸住宅の空室の指標となるTVIは、埼玉県を除き改善傾向にある。アパート系空室率TVIは神奈川県のみ横ばいでほかは微増。マンション系空室率TVIは埼玉県のみ微増で他は微減となっている。成約した物件の平均募集期間を示す募集期間は、東京市部が微増となったほかは、ほぼ横ばい傾向にある。また、入居したテナントが契約更新を行う更新確率は、微増となったのが東京23区、東京市部でその他は微減。契約満了前にテナントが退去する確率を示す中途解約確率は、東京23区のみで微減。埼玉県については更新確率が減少、中途解約確率が増加と状況は良くない」分析はアットホーム株式会社の賃貸住宅データを用いて行われている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月27日