3児のママで小児科医、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、「子どもの五月病」について解説してもらいます。こんにちは。小児科医の保田典子です。今日は「子どもの五月病」についてです。5月から6月は大人も子どもも体調不良が出やすい時期です。そのような兆候があれば参考にしていただけると幸いです。 子どもの五月病って?五月病とは病名ではなく、4月に新年度が始まってしばらくたってから現れる心身の不調の総称です。特別な診断基準があるわけではありません。また、子どもの五月病といっても大人と変わりがあるわけではありません。大人があるように、子どもにも体調不良が出やすい時期ですよ、ということです。 五月病に限らずですが、夕方だけ微熱がでる、木曜日や金曜日になると熱がでる、食欲が減ってくるなどは疲れがたまってきている兆候です。 特に、4月から保育園や幼稚園に新しく入園した子は、最初緊張しながら頑張って体調を維持していたのが、5月ごろには疲れがたまってしまい、体調不良が出ることがあります。4月は風邪症状のみで熱を出すことはなかったのが、熱を頻繁に出したり、悪化すると肺炎になったりもします。 大人は集中力の低下など精神症状が前面に出ることが多いようですが、子どもは身体症状に出ることが多いです。朝に腹痛が出たり、頭痛などを訴えたりする子もいます。症状が出た場合は、受診しましょう。 五月病の予防と対処法五月病は心身の疲れなので、特別な治療法があるわけではありません。その代わり、当たり前の生活習慣を整えることが最大の予防であり対処法です。 ① 早寝(早起き)特別早寝をする必要はありません。いつもの時間より早寝をするのは睡眠学上難しいともいわれています。いつもの時間に、いつものように寝る習慣を心がけましょう。 ② 入浴:湯船に入る熱のない子は湯船に入りましょう。湯船に入ると自律神経も整いやすく、体の循環にも良いです。入浴後1時間から1時間半後に寝ると睡眠が深くなり良質な睡眠が得られると言われています。鼻水がある子は入浴によりすっきりしやすいというメリットもあります。咳がひどい子は長湯をしないほうが良いでしょう。 ③ 食事の栄養バランスに気をつける食事の栄養バランスも大切ですが、疲れているときは胃腸も弱っているので、脂っこいものを避けたほうが体にも良いでしょう。食欲がないときのおやつは、スナック菓子など脂っぽいお菓子を食べさせないほうがベター。補食はおにぎりなどが理想的です(が、食べられるものを食べましょう)。 理想の生活はありますが、無理せずに!5月は大人も子どもも疲れがでやすい時期。「無理なく、大人も子どももラクな生活」を目指しましょう。理想の生活を目指して子どもにつらく当たってしまっては本末転倒です。 4月に環境が大きく変わった家庭は、週末は遠出ではなく、お家の近くで遊ぶなど週末に体調を整えるのも良いですよ。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2024年05月10日「赤ちゃんは母乳で育てましょう」と、出産前から、家族、友人、さまざまな人から言われていました。免疫力を高めて感染症などにかかりにくくなるなど、母乳育児の良さを聞いていたので、私も母乳育児を頑張ろうと期待に胸をふくらませていたのですが……。思うようにはいかない母乳育児…待望の第1子の娘を出産後、口をパクパクさせながら懸命に泣く娘を見たとき、私は母乳育児を頑張ろうという気持ちが大きく湧き上がりました。出産した病院で授乳指導を受け、母乳をあげ始めましたが胸は張らず、授乳指導をしてくれた助産師さんには「母乳が生成されにくい体質かもね」と言われてしまいました。母乳が出ていないせいか娘はうまく哺乳できず、娘の泣き声で母乳が出ないことを責められているように感じてしまい、さっそく行き詰まった私。 そして、娘が生後2カ月になったときには、母乳と育児用ミルクの混合となりました。周りの友人は母乳育児が順調な人が多く、胸が張って痛いから寝ていた赤ちゃんを起こしてまで母乳を飲んでもらった話を聞いてはため息をつきそうになりました。なんで私は母乳が出ないんだろう、そんな気持ちを常に持ち続けていました。 見知らぬおばあさんに母乳育児か聞かれてその後、娘はすくすくと成長し、外にお散歩へ行くようになりました。生後4カ月になったある日、娘をベビーカーに乗せてバスに乗ったとき、隣に座っていたおばあさんが「赤ちゃんかわいいわね、この子、母乳よね?」と突然話しかけてきました。気の利いた相づちが苦手で、またバスの中で娘が泣き出さないか気を張っていたため、混合で母乳もあげていたので私は「はい」と言葉少なめに返事をしたのです。 すると、そのおばあさんは「母乳が一番よ! ミルクはなるべく使わないでね。私も4人母乳で育てたから、母乳で育ってる子は見るとわかるの。母乳の子のほうが健康に育つわよ」と言い、次の停留所でバスを降りて行きました。 赤ちゃんを見て完母かわかるの?見知らぬ人から突然、母乳で育てた子のほうが健康に育つときっぱり言われ、母乳の出が良くないことがまた気になり、重たい気持ちになってしまいました。その後、私もバスから降り、ベビーカーを押して歩きながらもおばあさんの言っていたことが頭から離れずにいました。 そういえば、おばあさんが母乳かどうか見るだけでわかると言っていたけれど、それってあり得るの? あるとしたらすごい特殊能力……。けれども、その特殊能力をもって完母と思われた娘は、実は母乳と育児用ミルクの混合。つまり、4人母乳で育てた大先輩であっても結局、完母か混合かの見分けはつかないということなのです。 ベビーカーに目をやると、娘がニコッと笑顔で私を見上げていました。新生児のときから大きく成長した娘を改めて見ていたら、母乳か育児用ミルクどちらが良いと決めるのではなく、娘の成長には両方が必要だっただけ、という気持ちになった私。それからはすっきりとした気持ちで、娘の成長により一層喜びを感じるようになりました。 著者:山下かおる子13歳と10歳の2児の母。両実家は遠方、夫婦共働きの完全ワンオペ育児継続中。趣味はヨガと英会話とイラストで、現在デジタルイラストを勉強中。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月08日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、ママやパパが悩みがちな1歳からの子育てについて教えてくれました。1歳になるとできることも増えてきて、成長も著しくなる時期でもあります。1歳を区切りにする育児もいくつかありますよね。ぜひ参考にしてくださいね。1歳になると、赤ちゃんではなくなるイメージがあるパパやママは多いようです。離乳食も完了してくるこの時期、ママが悩みがちな授乳に関しての疑問についてお話ししていきます。 母乳は1歳になったらやめたほうがいいの?祖父母世代は1歳になったら卒乳をするというのが一般的で、1歳健診の母子健康手帳の項目にも離乳の有無の項目がありました。現在は母子健康手帳が改訂されて、その項目は削除されています。 以前言われていた母乳の栄養がなくなってくるという事実はなく、1歳を過ぎても栄養や免疫成分は変化することはありません。また、長期授乳は、感染症の重症化リスクを抑えるなどの子どもへのメリットだけではなく、乳癌や卵巣癌の発症リスクが抑えられるなど母へのメリットもあると言われています。WHOとUNICEFなど世界的な機関では2歳までの母乳育児と、子どもが欲しがればそれ以降も継続することを推奨しています。 また、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると日本では、離乳の完了の時期はエネルギーや栄養素の大部分が母乳又は育児用ミルク以外の食物から摂取できるようになる生後12カ月〜18カ月ごろと言われています。 1歳以降の母乳育児は強制するものではなく、多様性に合わせた柔軟な対応が必要となってくると思います。 1歳になったら育児用ミルクはフォローアップミルクに変えたほうがいい?まずは、育児用ミルクとフォローアップミルクの違いを知ることが大切です。育児用ミルクには「母乳の代わり」という目的があります。そのため、成分をできるだけ母乳に近いものになるように開発しており、離乳が完了する目安とされる1歳までが対象となっています。 一方、フォローアップミルクには「離乳食や食事で不足しがちな栄養を補うもの」という目的があるため、その目的に合わせた成分が配合されていて、離乳食後期にあたる満9カ月ごろ~3歳までの栄養補助食品として利用できます。 フォローアップミルクは母乳代替食品ではないため、離乳が順調に進んでいる場合は、摂取する必要はありません。離乳が順調に進まず鉄欠乏のリスクが高い場合や、適当な体重増加が見られない場合には、かかりつけ医などに相談した上で、必要に応じてフォローアップミルクを活用するなどしてもよいでしょう。 また、体重増加などの成長が順調で、離乳食を標準量食べられているようでしたら、母乳や育児用ミルクのままで変える必要はありません。お子さんの様子にあわせて検討することが大切になります。 1歳になったら母乳・育児用ミルクどちらも卒乳させたほういいの?離乳食も標準量食べられていて、体重増加など発育が順調なお子さんの場合、1歳になったので母乳や育児用ミルクをあげるのをやめたという場合もあるでしょう。母乳や育児用ミルクの卒業のタイミングはあくまでもお子さんの発育の状態や、ママの様々な状況によって柔軟に対応するのが良いでしょう。 離乳食が順調に進んでいるのであれば、1歳で母乳や育児用ミルクを卒業し、場合によってはフォローアップミルクをじょうずに活用するのも良い方法かと思います。 食事をたくさん食べられていても、1歳ごろは食事の固形栄養からとれる栄養は十分ではないこともあり、母乳や育児用ミルクの液体栄養のほうが栄養がとりやすい時期とも言われているので、1歳半ごろまでは母乳や育児用ミルクを続けるという選択でももちろん問題ありません。 お子さんが飲まなくなって卒乳したり、育児用ミルクを嫌がって飲まないなどであれば、無理にあげなくても大丈夫です。その場合は、食事で動物性タンパク質などを積極的に取り入れて、食事のバランスに気をつけてあげるようにしましょう。 「1歳になったから」と区切りをつけるのではなく、子どもの発育状態やママの気持ちを大切にしながら、卒乳のタイミングを検討してみてくださいね。 まとめ1歳ごろは、歩きだしているお子さんもいたり活動量も多くなり、体重増加も横ばいになってきます。そして、離乳食の完了時期や授乳の様子など個人差が大きい時期かなと思います。1歳という年齢だけではなく、悩んだときは、小児科医や保健師、助産師などの専門家に相談したり、お子さんの様子をみながら柔軟に対応していけると良いですね。 引用参考文献:NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会編集、『母乳育児支援スタンダード』 医学書院、2009引用参考文献:授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)|厚生労働省 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2024年05月07日1人目の子どもである娘が小学校へ入学したばかりのころ、登下校で毎日会う子がいました。その子は大人の目を盗んでいろいろなイタズラをする子だったのです。まだ慣れない登下校の最中にケガなどしないかヒヤヒヤする毎日。そんな中、事件は起こったのです……。新1年生、親も子も手探りの毎日娘が小学校へ入学したばかりの4月は、登下校中の事故が心配で毎日送り迎えをしていました。そこで出会った友だち親子と一緒に行くようになり少し安心していたのですが、新たに出会ったAちゃん親子がちょっと変わった方だったのです。 集合時間には来ない、学校へ間に合わなくなってしまうため先に出発すると怒る、友だちのランドセルを押す、傘を振り回し当たりそうになる……などたくさんの出来事があり、親子共々頭を悩ませることになりました。 誰かがケガをしてしまってからでは遅いので、AちゃんママにAちゃんがしていることを報告したのですが、「あーそう。まだ1年生だし仕方ないよね」とあまり取り合ってもらえず……。他のママ友とちゃんと登下校できるか見守ることしかできませんでした。 ママ友が怒りの直談判!しばらくはママ友と交代しながら見守っていたのですが、あるときAちゃんがBちゃんのランドセルを引っ張り転倒させ、その拍子にBちゃんがケガをしてしまいました。そこで怒ったBちゃんママはその場でAちゃんママへ怒りの抗議! 「あなたの娘は毎日いろいろなことをして周りを困らせている。確かにまだ1年生だから仕方のない部分もあるけれど、それを見守りながら注意してあげることが親の役目じゃないのか!」とはっきり言われてAちゃんママもさすがに響いたのか、それ以降は危ないことがあると注意をしてくれるようになりました。 小学生になると親の目の届かない場所へ行くことが多くなり、トラブルも増え、1年生のうちは親が間に入ることも多かったです。たとえ子どもであっても間違っていたら声をかけていかなければいけないと、改めて感じた出来事でした。 著者:高山ななみ2013年、2015年、2018年、2020年生まれの4人の子どたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。
2024年05月07日現在第2子妊娠中、3歳になる長女を育てています。長女がこども園に入園したてのとき、偶然図書館で会った同じクラスのママがいました。そのママに私は勝手に教育ママ認定されてしまい、たくさんのママに誤解されて伝わってしまったときの体験談です。 図書館で会った同じクラスのママ3歳の長女は図書館が大好きです。絵本を読むのも、図書館の職員さんに会うのも好きです。本人が好きだから図書館に通っているくらいで、「子どもに早期教育を!」なんて教育的な目的は持っていません。 長女がまだ2歳でこども園に入園したてのとき、いつものように図書館に行くと同じこども園に通うママとその子どもに会いました。他愛のない話をしながら「こんなに小さなうちから図書館に通うなんて、教育熱心なんですね!」と言われたことは覚えています。ただ、それがそのママからの誤解だとはこのときは思いもしませんでした。 勝手に教育ママ認定されていた!後日、長女のお迎えのときにそのママに会いました。立ち話をする中でなんだか妙に「Wちゃんママ(私)は教育熱心だから」と話を振られます。「なんだかおかしいな」と思い話しこんでいくと、どうやらそのママの中で「図書館に通う=教育ママ」と変換されたよう。それに拍車をかけたのが私と夫の職業で、私は元塾講師&夫は学校の先生。 私自身はこのことをこのママに言っていないので、どこからどんなふうに伝わったのかは謎です。とりあえずこのママの中では「Wちゃんママは教育熱心」となっているようでした。しかもこのママは顔が広く、「Wちゃんママは教育ママ」と同じクラスのママにことあるごとに言っていたようです。入園したばかりの私は教育ママとして話しかけられることが多くなりました。 あわてず騒がず受け流す正直教育ママと誤解されるのは不本意でしたが、他のママと話すきっかけができたとポジティブに考えるようにしました。最初は習い事のことだったり、通信教材の話題を振られたりすることが多かったです。 けれど話をしていくうちに「この人全然教育ママじゃないぞ?」とわかってくれる人が多く、入園から半年くらい経ったときには、教育ママのレッテルはほとんどなくなっていました。最初に勘違いしたママも、今では少し教育関係の話を振られることが減ったので、次第にイメージが変わりつつあるのだと思います。 このママ自身、子どもへの教育熱が高い人だったようで「同志がいた!」と思ったのかもしれません。勝手な教育ママ認定にはいささか困りましたが、逆にたくさんのママと話すきっかけができて結果オーライだったかなと思っています。 イラストレーター/miyuka著者:水田 真理
2024年05月06日長男が4歳、次男が1歳を過ぎたころから、2人で遊ぶと喧嘩になり、長男が次男を泣かせることが多くなりました。喧嘩の頻度があまりにも多いため、2人が喧嘩をするたび間に入ることに私は負担に感じるように。喧嘩が起きると泣かされるのはどうしても次男なので、私のイライラの矛先は次第に長男に向くようになりました。そんなとき、ママ友からある言葉をかけられて……!?次男をかわいがるやさしい長男わが家は長男が3歳のときに、次男が生まれました。下の子が生まれると、上の子は赤ちゃん返りをすることがあると聞いていたので、長男もそうなるかもしれないと私は心配していました。しかし、実際に次男が生まれると、長男は次男をあやしたり、次男を寝かしつけたりするなど、とてもかわいがっているように見えたのです。 長男に赤ちゃん返りは見られませんでしたが、私はなるべく長男を優先するように心がけました。そのおかげもあってか、しばらくは平穏な日々が続きました。ところが長男が4歳、次男が1歳を過ぎて2人で一緒に遊べるようになってくると、状況が少し変わってきたのです。 長男が次男を泣かすことが増える長男が電車遊びをしていると、次男が長男の作った電車のレールを壊すことがよくありました。すると、長男は次男に対して怒るように。私はなるべく間に入って「次男君がおもちゃを使いたいみたいだから、少し貸してあげようか」と伝えましたが、今思うと長男に我慢をさせることが多かった気がします。 長男と次男がもめて次男が泣くということが毎日続きました。子どもが喧嘩をすることは仕方がないとわかってはいても、泣かされるのはどうしても次男のほう。次男が泣かされるたびに私は、どうして長男は次男にやさしくできないの?!と長男に対して苛立ちを抑えられず、長男をきつくることが増えていきました。 ママ友からのひと言次男のお友だち数人と、そのママたちと集まって遊ぶ機会がありました。子どもの中では、長男だけが年上だったので、自分より小さい子たちを泣かせないかと私は少し心配していました。しかし、長男は自分の好きなおもちゃの遊び方を教えて、小さいお友だちとも楽しく過ごすことができたのです。 すると、1人のママ友が「お兄ちゃんやさしいね」と言いました。私は「家では次男を泣かせてばかりで困っているのよ」と返すと、「そうなの? うちの子すっかりお兄ちゃんになついているよ。さすが、普段から弟の面倒を見ているだけあるね」とそのママ友が言ってくれたのです。何気ないひと言だったのですが、その言葉に私はハッとさせられました。 ママ友のひと言で思い直したこと私は長男の良いところを見ようとしていなかったことに気がつきました。思い返せば、長男はお風呂で次男を洗ってくれたり、次男が泣いていると次男を抱っこして私の元へ連れてきて「次男君、泣いてるよ」と教えてくれたり、たまにではありますが、弟をやさしく面倒みてくれることもあったのです。私ももちろんわかってはいたのですが、お兄ちゃんなんだからもっと弟にやさしくしてあげて、もっと面倒をみてあげてと、長男に要求ばかりしていたように思います。 長男が次男にしてくれたことを認めてあげるべきだったと反省しました。それからは長男が次男にやさしく接してくれたら、私は必ずお礼を言うように。長男が次男にしてくれたことを私も心にきちんと留めることで、以前のように長男をきつく叱ることがなくなっていきました。 ママ友が長男を褒めてくれたおかげで、私は長男にやさしい心が育っていることを実感し、それまでの自分のおこないを反省することができました。私の代わりに長男を褒めてくれたママ友にはとても感謝しています。 イラストレーター/ちひろ著者:小林 睦監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月06日子どもが2歳のころに住んでいたマンションでの出来事です。私は21時には子どもを寝かしつけていました。うちじゃないのに…しかし、下に住む人から「夜バタバタ子どもの走り回る音でうるさくてなかなか眠れません!静かにできませんか!」と注意をされました。21時には子どもを寝かせているのでうちではないはずだと伝えますが、その方は「じゃあ私の耳がおかしいのですか!」と怒ってきました。私は子どもと寝落ちすることが多く、旦那は遅く帰宅して、疲れて特にバタバタすることもなく寝てしまいます。やり場のない悔しい気持ちでどうしたものかと悩みました。 結局しばらくしてその方は引っ越ししていきました。モヤモヤした気持ちは残っていますが、私としてもやっていないものを直すわけにもいかないし、誤解だと説明しても理解してもらえず大変でした。引っ越ししてくれてホッとしました。 ◇ ◇ ◇ 子どもがいると、自分では気づかない足音や泣き声など子どもの生活音が聞こえてしまっていることもあります。心配なときは、防音マットやジョイントマットを敷いて防音対策をすると良いかもしれませんね。今回のママのように、身に覚えがない場合は、管理会社の方に間に入ってもらうのも良いかもしれませんね。どうかこのママがストレスを抱えず穏やかな気持ちで子育てができるように願います。 作画/さくら著者:原田あゆ30代、中2の息子と小3の娘がいます。現在は、専業主婦をしています。
2024年05月06日里帰り出産をした私は、産後は両親のもとで生活していました。そして生後1カ月を過ぎたころ、息子に出始めた乳児湿疹。母は湿疹を見るたびに、「こんなになってかわいそうねぇ」と特に深い意味もなく言うので、その言葉を聞くたびに悲しい気持ちになりました。子どものことについて言われる何気ない言葉で、こんなに悲しい気持ちになるのかと自分でもびっくりした体験談です。乳児湿疹ができた息子息子も無事生まれ、特にトラブルもなく1カ月健診を終えたころでした。息子の顔に赤くプツプツとニキビのような湿疹が出始め、あっという間におでこ全体から頭皮、頬にも広がっていきました。念のため小児科で診てもらいましたが、乳児湿疹ということで塗り薬をもらって様子をみることになったのです。 育児書にもよくあることだと書いてあり、おそらく一時期的なものだろうと思い、小児科で聞いたケアをしっかりしながらなるべく気にしないように息子に接していました。 「かわいそう」という母の言葉がつらいしかし、息子の乳児湿疹はなかなかよくなりません。母は「こんなになっちゃってかわいそうねぇ」、「かわいそうに。早くよくなったらいいのにねぇ」と何気なく息子に声をかけます。それを毎日聞いていると、私はだんだん気持ちが沈んでいき……。 別に深い意味もないし、つい言ってしまうんだろうとわかっていました。確かに湿疹が出てかわいそうと感じる気持ちは自然なのかもしれません。それはわかっているのですが、私の気持ちはどんどん悲しくなっていきました。そしてついに「かわいそうって言わないで!」と母に怒鳴ってしまったのです。 息子への言葉は何十倍もつらく感じた母は「ごめんね。もう言わないようにするね」と、気をつけて言葉を選んでくれるようになりました。「かわいそう」という言葉を聞かなくなると、私のつらく沈んだ心もだんだん軽くなり、乳児湿疹をひどく気にすることはないなという気持ちになっていったのです。 息子に向けられる「かわいそう」という言葉は、私にとって本当に悲しくつらい言葉でした。自分に直接向けられる言葉よりも、何十倍も心にグサッと刺さったのです。何気ない言葉だと理解していても、こんなに悲しい気持ちになるのかと自分でもびっくりしました。 初めての育児で手探り状態だった中、乳児湿疹が出て困惑していたところに、息子に向けられた「かわいそう」というネガティブな言葉。それがこんなにも心を乱して悲しくなるなんて思いもしませんでした。子どもに向けられる言葉によって、これほど親が動揺するなんて……と初めて知った出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/manami.koiso著者:山下 ひいこ1児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月05日保育園のときから、ひとりで遊ぶことが多かった長男。保育園のときは、長男がしている遊びを覗きにきた先生やお友だちが興味を持って一緒に遊んでくれていたようです。しかし、小学校ではそうもいきません。授業中に他のことが気になってしまい、注意してくれたお友だちや先生と衝突してしまうように。そのたびに小学校の担任の先生から電話がくるようになったのですが……。これが小1プロブレム?入学式から約1カ月。長男は小学校の生活を楽しんでいたようです。しかし、担任の先生から電話があり、学校生活への不安が見えました。先生の話では、授業中に授業と関係のないことをしてはお友だちや先生に注意され、反抗的な態度をとってしまう、とのこと。 先生の話を聞く限りですが、長男だけではなく、クラス全体で落ち着きがないようです。お互いに注意しては衝突し、そのたびに電話がありました。自宅でも少し怒りっぽくなった気はしていましたが、学習面での遅れはないので様子を見ていました。 「今度は何をしてしまったのでしょうか」電話があるたびに長男と話はしますが、私には言いたくないようで、煮え切らない返事ばかり。なんとかそのときの問題に対して簡単な約束をする、という解決策をとっていました。 しかし、毎週のように先生から電話があり憂うつになっていた私。ある日、「今度は何をしてしまったのでしょうか」とうんざりした言い方で聞いてしまいました。すると先生は、「お母さんを不安にさせたいのではなく、学校でこんなことがあったので、ご家庭で何か変化があったか確認するためにお電話しています」と意外な返事が。私は先生の言葉にはっとさせられました。 親も子どもも初めての小学校生活。学校と家庭で連携して、子どもの気持ちに寄り添い、過ごしやすい環境を整えるのが大切だと感じました。それからは、学校からの連絡を前向きに受け取れるようになりました。今ではいいことも悪いことも、ささいなことでも連絡帳に記入するようにしています。「学校で褒められた」と照れくさそうに帰宅する長男を見ては、先生への感謝でいっぱいになる私です。 著者:安藤 はるか小3、年長の男の子と2歳の女の子のママ。カラーセラピストとしてお悩み相談のサービスを運用中。
2024年05月04日シングルマザーのハナさんが運営するYouTubeチャンネル「なないろfamily」。ハナさんは1LDKの家で、娘のメイちゃん(6歳)と独身アラフォーのお姉さんと、3人で暮らしています。普段は、3人で仲良く暮らす様子を配信している「なないろfamily」。今回はハナさんがシングルマザーになるまでの経緯についてご紹介します。 娘が2歳のときに離婚 ハナさんが離婚したのは、メイちゃんが2歳のとき。メイちゃんに、パパの記憶はないそうです。離婚後に、元旦那さんはうつ病で他界しました。 お金はすべて元夫が管理、厳しい倹約生活結婚前の元旦那さんは、穏やかで誠実。「真面目」という言葉がぴったりの人だったそう。金銭面も倹約家で、コツコツと貯金するタイプだったそうです。 対して、ハナさんはどちらかというとズボラで面倒くさがり。金銭面でも計画性のないタイプでした。 2人の夢は「マイホームを建てること」。結婚前から話し合いをして、ハナさんが浪費しないように通帳を元旦那さんに預けていました。結婚後、お金はすべて元旦那さんが管理し、厳しい倹約生活をしていたそうです。 妻が妊娠中、転職を繰り返す元夫結婚してから、約1年でメイちゃんを妊娠。幸せいっぱいと思った矢先、つわりで水すら飲めずに体重が減ってしまい、入院することになりました。ほぼ寝たきりの状態が続いたハナさんは、当時勤めていた会社を退社。 そんな中、元旦那さんが急に転職を繰り返すようになってしまったのです。ハナさんに、事前に相談はありませんでした。何度、相談して欲しいとお願いしても、同じことを繰り返す元旦那さん。 経済的にも不安を抱える中で、無事に出産。産後も体調が優れなかったハナさんは、しばらく育児に専念することになりました。 そんな中、また元旦那さんが突然会社を辞めてしまいます。 出産後、勝手に起業!?ある日、元旦那さんは「起業して店を始める。もう場所は借りている」と言い出しました。びっくりして固まるハナさん。当時のハナさんは、妊娠中からの体調不良に加えて、娘さんが早産&未熟児だったため、毎日NICUに通っていました。 娘さんが退院してからも、夜泣きや慣れない育児でノイローゼ気味に……。自分が1日を無事に過ごすのがやっとの状態で、夫のことは何も考えられない状況だったそう。 元夫がうつ病に……お店を始めた当初は、ハナさんもビラを配るなどできる範囲で手伝いました。その後、お店が繁盛しはじめ、ハナさんの体力も少しずつ回復。順調だと思った矢先、元旦那さんがうつ病を発症したのです。 元旦那さんは、自営業の重圧や先の見えない不安にかられて「なんで会社を辞めてしまったのだろう」と頭を抱え、悩むようになりました。情緒不安定になり、夜は眠れず、食欲は減り「何もかも怖い。消えてしまいたい」と、泣きながらつぶやくようになりました。 ハナさんは、嫌がる元旦那さんを無理やり病院へ連れて行くと、症状が重く、そのまま緊急入院となりました。 高額セミナーに生活費をつぎ込んでいたことが発覚元旦那さんの入院中に、ワンオペ育児、片道1時間かけてのお見舞い、お店を畳む準備をするハナさん。当時2歳になったメイちゃんと税理士事務所へ手続きに行くなど、毎日大変でした。 しんどい日々を送る中で、元旦那さんのパソコンのメールや書類、すべての通帳をチェックしていると、とんでもないものを発見! 元旦那さんは、ハナさんに内緒で高額な起業セミナーに通っていたことが発覚したのです! 総額で、車を1台買えるくらいの金額をつぎ込んでいました。 ジュース1本を自動販売機で買うことすらためらうような夫が、こんな高額セミナーに!? 衝撃事実を知り、冷や汗をかきながら、急いで解約。元旦那さんにお金の管理を完全に任せていたことを反省しつつ、趣味やささやかな娯楽まで我慢して、マイホームやメイちゃんのために貯めていたお金をこんなことに使ったの? と、怒りがわいてきました。 この一件で、元旦那さんに対する気持ちが、急激に冷めてしまったハナさん。しばらくして、元旦那さんは退院しましたが、退院後も体調が優れなかったため、お互い自分の実家で暮らすことに。 怒涛の店じまいもひと段落したため、ハナさんは就職活動を始めました。 義両親からの衝撃的な言葉 それから、程なくして元旦那さんの実家へ行き、離婚の話をしました。義父母は「息子を捨てるのか」と言わんばかりにハナさんを叱責したそう。ハナさんは「もう夫を信頼することはできない」と正直に話しました。 メイちゃんもまだ小さく手がかかる時期で、元旦那さんの面倒を見ながら、ハナさんがひとりで家計を支えていける状態ではありませんでした。 「養育費は元気になって働けるようになってから、少しずつ支払ってくれたら良い」と、伝えると、義父母はとんでもないことを言い出します。 「養育費なんて払う必要はない。ひとり親になれば手当も出るだろう。子どもは女の子なんだから大学に行く必要もない。そんなにお金もいらないはずだ」 信じがたい考えと言葉に衝撃を受けたハナさん。その後もいろいろ言われたものの、なんとか離婚が成立しました。 元夫が他界したと知り……ハナさんは、就職先とメイちゃんの保育園が決まり、実家で暮らしながら忙しい日々を過ごしていました。メイちゃんのことで元旦那さんに連絡をしましたが、連絡は繋がらず音信不通。 離婚してから半年以上たったころ、共通の知人から元旦那さんが1カ月前に亡くなったことを知ったハナさん。義父母からは、何の連絡もなかったそうです。 元夫の他界を知り、自分を責めて泣き明かしたハナさん。お姉さんに電話すると、すぐに駆けつけて抱きしめてくれました。 このころから、実家で両親と折り合いが悪くなったハナさんは、お姉さんに相談すると「うちにおいで。一緒にメイちゃんを育てよう」と言ってくれてたそう。そして、3人での生活が始りました。 今思うことハナさんは、いまだに「あのときこうすればよかった」という後悔があるそう。 「ただ、当時は自分なりに精いっぱい過ごしていました。自分の行動や選択が正しかったとは思いません。でも、どんなに悔やんでも過去は変えることができません。目の前のことに向き合って、少しずつ進んで行くしかないのかなと思います」と、語っています。 離婚、元夫の他界、義父母の理解しがたい対応……これまでたくさんつらいことがあったハナさんですが、素敵なお姉さんがいてくれてよかったですね。子育てを一緒にしてくれる人がいるだけで、すごくありがたいと思います。 この動画には、励ましのコメントや、同じような境遇の方から「勇気づけられました」とのコメントが多数寄せられていました。 ハナさん・お姉さん・メイちゃんの3人が出演するYouTubeチャンネル「なないろfamily」では、和やかな日常の動画がメインで投稿されています。こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。 著者:ライター 廣瀬尚子
2024年05月03日子育てをしているママにとって、1日はあっという間。子どもが寝たらコレをしよう、明日こそアレをしようと思っても、子どもと一緒に寝てしまったり、予定通りに終わらない家事に追われたりして、気づけば瞬く間に時が過ぎています。自分が休む時間もごくわずか。子どもが複数いると尚更です。そんな毎日に疲れてしまう人もいるでしょう。ベビーカレンダー公式インフルエンサー「ベビカレメイト」のママと開催した座談会でも、ママの“時間のなさ”が話題に。そんな時、6歳と4歳の2児を育てる先輩ママからのアドバイスがありました。下の子が3歳までは辛抱!「子育てがしんどいのは下の子が3歳まで」という先輩ママ。自身の経験を振り返ると、下の子が3歳になったころ「子育てが楽になった」と感じたと話します。 なぜそう感じたのかを尋ねると、3歳を境に子どもが自分のことは自分でできるようになったのだそう。たとえば、お風呂で自分の体を洗う、寝室に行って自分で寝るなど、これまでママが一緒にやっていたことをやらなくなるだけで、急に時間に余裕が生まれます。 しかし、疑問に思うのは「誰もがそうなるのか?」ということ。先輩ママは3歳までの期間、子どもとどのように過ごしたのでしょうか。子育てを楽にする秘訣どうやら、子育てを楽にするためには3歳までの道のりも重要なようです。どんなふうに接していたのか詳しく聞いてみると「当たり前のことを当たり前にやるように教えた」のだそう。 たとえば、物を運ぶのが好きになる時期には、食事の準備として割れない食器を運ばせる、ゴミをゴミ箱に捨てさせるなど、その時々に子どもが興味を持ったことに合わせて、生活の“当たり前”を自然に教えたと話します。未来の自分への投資なるほど! と納得の座談会会場でしたが、そううまくいくのか? という疑問の声も挙がります。 先輩ママ曰く、ポイントは「手を出しすぎないこと」。まだ小さい子どもに教えるとなると、一つひとつに時間がかかるので忍耐は必須です。 大人のマネをしたがる時期が来たら、それはいつか来る “自分の時間が持てる日” への第一歩! 未来の自分を助けるために、グッと堪えて子どもに任せることに徹するといいと話していました。 「3歳になったら楽になる」という体験談。今、子育てがキツいと思うママにとってはまだまだ先に思えるかもしれません。でも、個人差はあれど子どもはいつか大きくなります。それが少しでも早くなるように、できることからやってみるのもいいかもしれませんね。
2024年05月02日お互いの子どもの成長を見守り、ときには悩みや愚痴を共有し合っていく「ママ友」は、私にとって心強い子育て仲間です。しかし、思わぬ人間関係のトラブルに発展しかねないのもこの「ママ友」。これまでに「ん? ちょっと距離感に気をつけたほうが良いな」と自分が感じたケースをご紹介します。園行事に必ず一緒に行きたがるママ参観日などがあると、「一緒に行きませんか?」と必ず連絡してくるママがいました。園に行く途中で待ち合わせをして、一緒に行きましょう、という意味です。 私はどうせ目的地は一緒なのだから、現地で会えればそれで良いと思うタイプ。それに、私自身が時間を決めた待ち合わせが苦手ということもあり、園行事があるたびに必ず連絡が来るのが重荷になってきて、少し距離を置くようにしました。 すぐにグループLINEを作りたがるママ新年度によく出くわすのが目的がはっきりしない、メンバーの顔もわからないような大人数のグループLINEに誘ってくるママ。「情報交換して仲良くしましょう!」と言われますが、大事な情報は信頼する人と直接やりとりするものだと私は考えているので、参加はしません。 そもそも、子どもの通う園ではトラブル回避のため親のグループLINEは禁止。園の規則を軽んじているかのような姿勢に「万事においてルールに緩い人なのかな?」と警戒しています。 学歴マウンティングをしたがるママ「〇ちゃんママは〇〇出身なんだって」と、やたら親の出身校に詳しいママ。私自身は聞かれても、あいまいにぼかして伝えていました。驚いたのが、その子どもがひとりでわが家に遊びにきたとき。「娘ちゃんママは△△出身なんでしょう?」とまったく違う校名を言ったのです。 うっかり「違うよ?」と正しい出身校を伝えたところ、次にそのママと会ったとき「娘ちゃんママの出身校、私のとこより偏差値高いじゃん」とネタにされたのです。なんだか学歴で判断されているような気がして、良い気はせず……。それ以来ちょっと話題を選ぶようにしています。 私はこれまで、何度となくママ友の存在に助けられてきました。落ち込んでいたときにもらったひと言や、さりげなくしてもらった手助けなど、境遇や価値観は違えど同じ「子育て」という役目を背負った「同士」だからこそわかり合える、支え合えるのだと思っています。だからこそ自分なりの距離感を大切にして、近づき過ぎないことを肝に銘じています。 著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。
2024年05月02日子どもがまだ生後半年くらいのころ、初めて子連れで飛行機に乗りました。お願い!泣かないで!!隣に座ってたい男性が終始、ため息、にらみつけてきて本当に怖かったです。確実に煙たがられている感じでした。電車と違って逃げることができないので本当に苦痛でした。飛行機に乗る約2時間の間、子どもが少し「うー!」と言うだけ「はぁ…。ったく…。」と呟き、冷たい視線を感じました。私は、子どもに泣かれないようにヒヤヒヤしながら過ごしていました。 ◇◇◇ この出来事があってから、飛行機や新幹線など、長時間乗る公共交通機関は乗らないようになりました。その後、車を購入し車移動をするようになり気がラクになりました。 作画/さくら著者:小林りか40代、現在子供は12歳です。そろそろ反抗期かなというかんじです。
2024年05月01日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんの水分補給について教えてくれました。これからの季節、水分補給は欠かせないですよね。月齢ごとのポイントや水分補給の際の注意点についても詳しくお話ししてくれています。ぜひ参考にしてくださいね。気温が高くなるこの時期、赤ちゃんの水分補給に迷うこともあるかと思います。今回は、月齢ごとに水分補給のポイントについてお話ししていきます。 生後6カ月未満の赤ちゃんの水分補給生後6カ月未満の赤ちゃんへの水分補給は母乳か育児用ミルクが最適で、その他の水分は不要と言われています。お茶や白湯などの水分は赤ちゃんの未熟な消化機能では水分として取り込みづらく、その他の水分をとることで必要な母乳や育児用ミルクを飲む量が減ってしまうことがあり、必要な栄養が取れなくなってしまうリスクがあるからです。 そのため、生後6カ月未満の赤ちゃんが外出先や野外でなどで汗をたくさんかいた場合には他の水分をあげるのではなく、授乳間隔を通常よりあけないようにするなど、こまめに授乳をすることが大切です。 生後6カ月〜1歳未満の赤ちゃんへの水分補給生後6カ月〜1歳未満の赤ちゃんは、離乳食を食べるようになってきて、母乳の授乳回数や育児用ミルクの量が減ってくるかもしれません。基本的には生後1歳未満であれば、水分補給の中心は母乳や育児用ミルクがメインなので、無理してその他の水分で水分補給する必要はありませんが、お茶や白湯などの他の水分も離乳食や授乳に影響しない程度に進めても良いでしょう。 最初は、麦茶や白湯をあげるようにすることをおすすめします。ミネラルウォーターをあげる場合は、赤ちゃんの胃腸に負担の少ない軟水にしましょう。 また、赤ちゃん用のイオン飲料やジュースは、あげすぎるとそれだけを好んで飲むようになることがあり、糖分のとりすぎに繋がってしまいます。発熱などの病気の際にもなるべく、母乳や育児用ミルクを与えるようにしましょう。 一気に飲ませるのはNG! 与え方のポイントは?麦茶や白湯の赤ちゃんへの与え方のポイントは、いっぺんにたくさん飲ませるというよりは、少量を数口程度にこまめに分けてあげる感じがおすすめです。基本的には、コップやスプーン、ストローなどであげるようにします。哺乳瓶で慣れている場合は、哺乳びんであげても大丈夫です。 しかし、生後1歳未満であれば、水分補給の中心は母乳や育児用ミルクがメインなので、基本的には、無理してその他の水分で水分補給する必要はありません。母乳や育児用ミルクは、通常の授乳間隔よりあけすぎないようにいつもよりこまめにしっかり飲ませるようにすることが大切です。 1歳以降の水分補給のポイントは?1歳以降の赤ちゃんは離乳食も進んできて、母乳や育児用ミルク以外にも、麦茶や白湯を水分補給に取り入れる家庭も多いことでしょう。外出する際にもベビー用の麦茶などを携帯しておくのがおすすめです。 母乳を飲んでいる場合には、基本的には欲しがるときにお子さんにあわせて与えれば問題ありません。育児用ミルクの場合も、通常の回数や間隔であげてください。 水分補給をおこなうタイミング水分補給のタイミングは、通常のお世話のタイミングや遊んだあと、お風呂上がりなどがよいでしょう。春夏の季節の外遊びは気温も高く熱中症の心配も出てくるので、こまめな水分補給を心がけてくださいね。 水分補給は、飲ませようとしてもなかなか飲んでくれないというお子さんがいたり、反対に、水分を欲したときに一気にたくさんの量を飲んでしまうこともあるでしょう。効果的な水分補給のポイントは、一気に飲ませるのではなく、少量ずつこまめに飲ませてあげること。 1歳を過ぎると、赤ちゃん用のイオン飲料やジュースなどを好んで飲む子も多く、水分補給が気になるママとしてはついつい与えてしまいがちにもなりますが、糖分のとり過ぎや虫歯の原因となることもあるので注意しましょう。 このころの水分補給は、ストローマグなどであげることも多くなるかと思います。逆流防止機能のあるストローであっても、口をつけた物を長時間常温に置いておくのは雑菌が繁殖しやすいので避けるようにしましょう。 別の容器で用意しておき、少量ずつ新しい物を入れてあげるのも良い方法です。1回に入れる量は、1〜2時間で飲み切る量を目安にして、それ以上の時間になったら破棄するようにしましょう。 まとめ水分補給のポイントをおさえて、赤ちゃんの成長や様子に合わせて対応していけると良いですね。 引用参考文献:NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会編集、『母乳育児支援スタンダード』 医学書院、2009参考サイト:やってる人多し!体調の急変にもつながるので要注意!乳幼児への熱中症予防対策を現役助産師が教えます|ベビーカレンダー参考サイト:実はお茶や白湯はNGなことも!?助産師が教える暑い季節の体に負担をかけない「水分補給」とは?|ベビーカレンダー 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2024年05月01日子どもとスーパーで買い物をしていたときの話です。 ちょっとやめてよ!野菜コーナーでカボチャを見たときに子どもが突然「ママのおしりはかぼちゃみたいに大きいよね」と大きな声で話しました。周りの人にも聞こえる声だったので、それを聞いたご婦人が驚いていたのを覚えています。とても恥ずかしかったです。 家でよく夫が私に対し言っていた言葉を真似したのだと思います。子どもは夫婦の会話をよく聞いているため、気をつけなければならないなと感じたと同時に、子どもの前では乱暴な言葉や、下品な言葉を使う事はしないようにしようと夫とも共有し、気をつけています。 作画/加藤みちか著者:北川みずき 3人の男の子を育てる専業主婦。
2024年04月30日私の息子はよく汗をかきます。当時1歳の息子は、単純に子どもで代謝が良いから汗がよく出ると思っていました。しかし、保育園の先生から「汗っかきだよね」と言われるように。髪の毛があまりなかった赤ちゃん時代や冬は問題なかったのですが、夏になると頭から強い臭いが出るようになり……。こまめに汗を拭いてみても…保育園の先生から指摘されてから、肌荒れを防ぐためにタオルなどでこまめに息子の体を拭くようになりました。清潔に保てたのか肌荒れはありませんでしたが、息子を拭くたび、頭から汗の臭いが強く出ていることに気が付きました。 そこで、頭皮や髪の毛もなるべく拭くように心がけ、シャンプーでなるべく丁寧に洗うようにしたのですが、頭の臭いはなかなか消えてくれなかったのです。 理容室のご主人に相談してみるとある日、息子を理容室に連れて行ったときのこと。私は、ふと息子の頭の臭いに悩んでいると理容室のご主人に相談してみました。ご主人は、「たしかに少し臭うね。予洗いを長めにしてみたら?」とアドバイスをくれました。 予洗いとは、ブラッシングして髪の毛の絡まりをといたあと、シャンプーをする前にお湯だけで髪の毛を洗うことです。先に予洗いすることで頭皮や毛穴の汚れを浮かし、シャンプーの効果が高まると言われているそう。 早速、翌日から試してみると、私の息子には効果テキメン! 完全に臭いが消えたわけではありませんが、不快には感じない程度に改善されていたのです。 臭いの原因はさまざまなため、予洗いで必ずしも臭いが軽減されるわけではないそうです。今回の件で初めて予洗いというものを知った私。毎日汗を拭く作業は大変でしたが、子どもがいるからこそ自分の知識が広がったと感じます。また、ささいなことでも困ったときは、誰かに相談したほうが良いと改めて学びました。 イラスト/森田家著者:長谷川 なぎ
2024年04月30日息子が生まれたばかりのころの話です。里帰り出産をした私は、実家から近い祖父母の家で1カ月ほどお世話になっていました。そんなある日、祖父が何気なく放った言葉に私はとてもショックを受けてしまいました……。 祖父の何気ない一言そのころの息子はよく泣く子だったので、泣き始めてすぐは様子を見ているようにしていました。息子を抱き上げた祖父は、「こんなに泣いているのにママに抱っこしてもらえないなんて、かわいそうに」と言ったのです。 私にとっては初めての子育て。泣いている理由もまだわかりませんでした。 祖父にも悪気はなかったと思いますが、そのときの私は産後で心身ともにボロボロの状態。その一言が割れたガラスのように心に突き刺さってしまい、ショックでぼう然……。その後、そのまま別室に行って、しばらく一人で泣いていました。 後日、夫が私の祖父母の家に来たとき――。 息子を夫に任せ、私はのんびりとお風呂へ。私が入浴してからしばらく経つと息子はぐずり出してしまい、いくら夫があやしても私が戻るまで泣き続けていました。 そのときにも祖父は「かわいそうに」「やっぱりママじゃないとダメなんだ……」と夫と息子に対して言ったそうです。今度は、夫が祖父の言葉にひどくショックを受けていました。 私たち夫婦は、2人で協力して子どもを育てていこうと約束していました。もちろん性差はありますが、「ママじゃないとダメ」「パパじゃないとダメ」ということはできるだけないようにしていくつもりだったのです。 今回のことで、祖父のような近しい存在でも、子育てに対する考え方が違ったり、何気ない言葉で傷つけてしまったりすることがあると気づかされました。子育てをしていく過程では、大小あれどこのようなことはまた起こるのかもしれません。私たち夫婦は、この出来事をきっかけに改めて話し合いました。そして、アドバイスは参考にしつつも、人の言葉に惑わされず、息子に合った育児スタイルを確立させていこうと心に決めました。 イラスト/ふくふく著者:松本 ロイ子
2024年04月30日子どもを保育園に預ける親御さんが増えるこの時期、耳にする機会が多くなる「3歳児神話」。実は根拠がないって本当!? 3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、「3歳児神話」について教えてもらいました。こんにちは。小児科医の保田典子です。今回は子どもを保育園へ預ける親御さんを悩ませる「3歳児神話」について解説したいと思います。 実は「3歳児神話」に根拠はありません!「子どもが3歳になるまでは母親によって育てられるべき」という考え方から生まれた「3歳児神話」。これはイギリス出身の精神科医ボウルビィの報告書がきっかけになっています。3歳児神話が生まれた背景を遡ってみると、実は、もともとの考え方とちょっと違う解釈が広まってできた言葉のようです。 第二次世界大戦後、戦争孤児や家族から離れた経験のある子どもの多くに、精神発達に遅れが見られるという報告がありました。しかし、保護者のいない子どもが暮らす施設の環境や療育状況の改善とともにそれらが減少したため、「3歳以前の母性的養育の欠如が、発達障害の要因である」と分析され「子どもが健やかに成長するためには、3歳までに少なくとも一人の養育者との愛着関係が必要」と唱えられました。 これが「愛着理論」として広まったそうです。日本では、この母性的養育という言葉が、母親による養育として広まってしまったようです。 また、厚生白書(平成10年版)でも「3歳児神話には,少なくとも合理的な根拠は認められない」とされています。 家庭で母親と過ごした子と、共働き家庭の子に違いはある?アメリカでは1990年代に1357家族を対象として、大規模で長期的な研究が行われました。その研究結果では、母子間の愛着の質は、保育時間や保育開始時期、保育所の質によって影響を受けることはない、ということでした。 愛着の質に影響を及ぼすのは、一緒にいる時間の長さではなく、母子間の関わり方そのものだったのです。子どもの発達は、母親が働くか育児に専念するかという形だけでは、議論できないのです。 保育園に通わせた方が、言語発達が良い傾向があるとも言われています。人より早く言語発達する必要はありませんが、言語発達があると、かんしゃくなども減りやすいので、保育園のメリットもあるのではないでしょうか。 子どもの愛着形成、発達に大切なのは、母子ずっと一緒にいることではなく、母子の信頼関係を強固なものに構築することだと言えます。 保育園でも、家庭保育でも子どもとの時間を幸せなものに子どもの健やかな発達のためには、人の目を見て、表情を感じてコミュニケーションを取っていくことがとても大切です。そして「親(母)が自分にとっての安全基地で、一番応援してくれる人」であることが、子どもが生き生きと過ごせる一番大切なことでしょう。 そのためにも親の心身が健康であることが大切です。働いていても、働いていなくても、ママたちはご自身を大切にして、自分を大切にした分で子どもに笑顔を向けてあげてください。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2024年04月30日マンションを売却し、家が建つまでの間、義実家で4カ月同居していました。私は3人目を妊娠しており、長男は3歳、次男は1歳でした。元々義父は厳格な人で孫にも叱ったり、三つ子の魂百までという考えで、何度も嫌な思いをしたことはありました。義父の態度にイラッ!!その日は、長男が機嫌が悪く何をするにも怒っていました。いつもは義父の隣で食事中する長男が「ママの隣がいい!!」と言い出しました。すると、長男に向かって「お前いい加減にしろよ、ワガママ言いすぎだ!」と義父が怒鳴り、叱って来たのです。ママの隣に座りたい、ただそれだけのことだったのですが、それまでの機嫌の悪さを見ていた義父からすると、ワガママばかりだと思ったのでしょう。義父が夫に連れて行け!と言い、2階の部屋に連れて行きました。満足げな義父を見て、私は怖くて手が震え涙が出てきてしまいました。 私は次男を義母にお願いし、長男のいる2階へ行き抱きしめて泣き止むのを待ちました。その日は、義父とは一切言葉を交わしませんでした。翌日、義父が仕事から帰ってくると、私に対してごめんねと謝って来ました。私にではなく、長男に謝って欲しかったです。 ◇ ◇ ◇ 義父がいる前で、子ども達が機嫌が悪かったりワガママを言ったときは、別室に移動するようにしました。義父は昔から仕事が忙しく子育てを全くしなかったので、子どものイヤイヤ期やわがままも許せないようです。今回は家が建つまでの間の同居でしたが、この先同居することは2度とないと誓いました。 作画/まげよ著者:藤木奈美子30代、5歳、3歳、2歳の兄妹を育てる母。医療機関に勤務。趣味はドラマ鑑賞。
2024年04月29日三女を妊娠中、年末に義母から子どもたちへお年玉が届いたため、私はお礼の電話をかけました。すると、義母からいきなり「もう連絡してこないでくれ!」と言われてしまったのです。納得のいかないことばかり言われる最中、あることがきっかけで、やっと義母が絶縁を望む理由がわかり……。お礼の電話から一転…三女を妊娠中、年末に差し掛かるころ、夫の実家から子どもたちへお年玉が届きました。夫は仕事でなかなか電話をかける時間がないため、代わりに私が義実家へ電話をかけると、いつもより声が暗い義母。お年玉が届いたとお礼を告げると、「もう連絡をしないでくれ!」といきなり言われてしまったのです。 突然のことで思考が追いつかず、理由を聞くと……義実家よりも私の家族ばかりに孫を会わせていること、一時期入院していた義父が病院から退院した際に連絡をしなかったことなど、すでにお互いに話して納得したり、謝罪したりした内容だったので、私は解せないことばかりで困惑してしまいました。 縁を切りたい本当の理由電話の最中、長女と次女がケンカを始め、次女の金切り声が響きました。その声が義母にも聞こえたようで、「そんな子、うちじゃ面倒見たくないよ」とバッサリ。連絡を取りたくない本当の理由がはっきりした瞬間でした。 私の娘たちは発達障害をもっており、かんしゃくが始まると物を壊してしまうほど暴れてしまいます。この出来事の1カ月前、出産直前に何かトラブルがあったときに娘たちを預かってほしいと、義母が渋る中、私は強引にお願いしてしまいました。今思うと行政に相談するなど他にも方法があったのかもしれませんが、当時の私は義実家に頼るという選択肢しか思いつきませんでした。 もともと子どもが好きではない義母。発達障害を持っている子を預かることを考えただけでも相当負担だったのでしょう。しかし、わが子を「そんな子」と言われた瞬間、カチンと来た私は、今後連絡しないことを伝え、電話を切ってしまいました。 もともと義実家と仲が良くない夫仕事から帰ってきた夫に、義母との電話でのことを話すと、夫は激怒。夫はもともと自分の家族と仲が良くありません。結婚をきっかけに、育ててもらった恩もあるし、せめて孫の顔は両親に見せようと、自分の実家に顔を出すようになった経緯があります。後日、夫は自分の実家に電話をかけて、大ゲンカ。夫からも義母に「今後は連絡をしない」と伝えると、「こっちのセリフだ」と言われ、電話を切られたようです。それ以降は、こちらからも義実家からも連絡のやり取りはありません。 その後、以前に長女のかんしゃくについて児童相談所で相談に乗ってもらったことを思い出し、出産の際に預け先がないことを相談すると、そのときは預かってくれるとのことでホッと一安心。結局、新型コロナの影響で出産直前に休業になった夫が子どもたちを見てくれました。たとえ身内であっても、何かをお願いするときは相手の都合などをよく考えてからでないと、今回のようにトラブルの原因になってしまうと考えさせられた一件でした。 イラスト/森田家著者:なか さおり
2024年04月28日7歳の長女の話です。ある日のこと、学校から娘が発熱したとのことでお迎えの電話がありました。まさかの入院!?急いでお迎えに行くと、保健室でグッタリしている娘の姿がありました。様子を聞くと、「とにかく眠い」とのことで、帰宅してから布団で休ませることにしました。疲れもあったのか、娘はそのまま夜までグッスリ寝ていましたが、「おなかが痛い」と訴えが変わりました。熱はどんどん上がり、40度前後。解熱剤を与え、翌朝病院に連れて行こうと娘の看病をしていましたが、腹痛は引かず、娘はついに痛みで泣き叫びました。「これは今すぐ救急車だ!」と思い、朝4時ごろに救急車を呼びました。下の子は近くに住む祖母に頼み、私は付き添いで救急車に乗りました。腹痛と熱にうなされ、顔面蒼白な娘が心配で、手を握り必死に呼びかけました。田舎で小児科が近くになく、少し遠くの総合病院に運ばれました。後ろから車で追って夫と連絡をしながら、不安でいっぱいでした。病院に着いて、点滴などの応急処置をしてもらい、一旦入院になりました。夫は仕事もあるため、付き添いは私がしました。感染症の検査はすぐに結果が出ないため、入院翌日におこないました。そして、検査の結果は「インフルエンザ」でした。 ◇ ◇ ◇ 1週間入院することになりましたが、娘がずっと訴えていた腹痛は高熱によるものだったそうです。付添い入院で私も感染してしまい、交代も入浴もできずつらかったです。入院は大変でしたが、救急車が来てくれたときの安心感は半端なかったです。まさかインフルエンザで救急車を呼ぶ羽目になるとは思いませんでしたが、子どもは急変することもあるので、迷わずすぐに呼んでよかったです。救急隊の方に感謝です。 ※「救急車を呼んだほうがよいか」、「今すぐ病院に行ったほうがよいか」など、判断に迷ったときに、「♯7119」(又は地域ごとに定められた電話番号)に電話することで、救急電話相談を受けることができます。 作画/さくら著者:藤田楓40代、7歳、3歳のお喋り姉妹の母。ディズニー大好きな専業主婦です!監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月28日私の娘はとても健康です。友だちとも仲良く遊び、よく食べ、よくしゃべり、よく眠る子どもだと思います。そんな娘が3歳を過ぎたころ、異常にグズるようになった時期がありました。その原因は、思いもよらないアレだったのです……。突然グズりがひどくなった娘基本的にはいつもニコニコ楽しそうにしている娘。そんな娘が3歳のとき、突然「髪の毛が変、頭がかゆい……」と言って、機嫌が悪くなったのです。普段は一度寝たら朝まで起きないような子だったのですが、夜も数回起きるようになってしまい、明らかに様子が違いました。 頭に何かあるのかと思い確認したものの、白いフケのようなものが少しあるくらいで、特にアレルギーのような異常は見当たりませんでした。 幼稚園から注意喚起が……!娘がグズりはじめた2日後、幼稚園からシラミに気をつけるよう連絡がありました。正直、シラミは戦後に多く発生していたイメージがあり、まさか現代でも起こり得ると知らなかったのでビックリ。 インターネットでシラミについて検索すると、髪にフケのように見える卵を植えつけること、フケと違い指で取れないことが書かれていました。シラミの情報を頭に入れ、恐る恐る娘の髪を再度確認したところ……、フケに見えた白いものは、指でまったくとれませんでした。 シラミと闘う1週間さらに娘の髪の毛と頭皮を念入りに確認したところ、小さな小さな虫を発見しました。娘のグズりの原因はシラミだったようです。すぐに薬局へ行き、シラミ駆除に効くシャンプーと、目が非常に細かくシラミの成虫や卵を髪からそぎ落とす、シラミ用のくしを買ってきました。 それから1週間は、ひたすら洗髪とシラミ用のくしでのブラッシング。ブラッシング時に抜けた髪をよく観察すると小さな虫がついており、気持ち悪さで叫びそうになりつつも、とにかく念入りに洗髪とブラッシング! 無事にシラミはなくなりました。 もっと観察すべきだったと反省娘以外は家族の誰もシラミ症にならなかったので、娘はおそらく幼稚園でシラミをもらってきたのだと思います。集団生活をすると風邪だけではなく、こういったものももらってくる可能性があるのだな……と学んだ出来事でした。 娘が最初に発した「頭がかゆい」というシグナルを、その時点でインターネットなどで深く調べていれば、もっと早くシラミが発見できたかもしれません。親として反省した出来事でした。 シラミを娘の髪から取り除くのは、本当に大変でした……。この一件以来、娘の様子が少しでも普段と違ったら、さまざまな角度から観察するように。まさかそんな病気になるわけがない、起こるはずがないという先入観を、できるだけなくして対応するようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:レイトン 愛加5歳の娘を育児中。現在はブラジルに移住しており、海外での子育てと仕事の両立に奮闘中。大学卒業後、ずっと経理の仕事をしており、ブラジルで独立して事務所を構えることが直近の目標。いつか子どもと世界旅行をするという野望も!監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月28日産後、初めての子育てがうまくいかず悩んでいました。母から思いもよらぬ答えが…更に産後のホルモンの乱れと体の傷が酷く精神的にまいってしまい、なかなか娘をかわいいと思えない時期がありました。そして、授乳もなかなかうまくできず困っていました。すべてがうまくいかず、母性というものがわからず実母にそのことを相談しました。すると「母性がないから出ないんじゃない?」と言われ大変ショックを受け、泣きながら授乳をしていました。 体が治った今思うと、体がズタボロだったのでかわいいと思える余裕がなかったんだと理解できました! 今はすごくかわいいです。「母乳も最初から出る人は稀で、頻回授乳することで母乳が出るようになるから、“母性がないから”という酷い意見は聞かなくていいんだよ」とそのときの自分に伝えたいです。 ◇ ◇ ◇ 産後はホルモンバランスが乱れ、疲れもあり気持ちが不安定になることがあります。出産の疲れも癒えぬまま、初めての育児に心が落ち着かないのは不思議なことではありません。そんな状況で心無い言葉を言われてしまうと、どんなささいなことでも気にしてしまいますよね。つらいと思ったときは絶対に無理をせず、行政や周りに頼ってみてください。ママの心が平和であることを願います。 ※産後3~10日のママが発症する「マタニティブルーズ」は産褥期の生理的な現象で、症状は産後2週間ほどで自然に治まると言われていますが、マタニティブルーズが悪化し、産後うつ病に移行するケースも少なくありません。産後うつ病の予防には早期対策が重要です。気になる症状や育児に関する不安がある場合は、早めに医師に相談しましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/てる子著者:岸根恋20代、0歳の娘を育てる新米ママ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月28日娘が生後6カ月だったころに離乳食を始めたのですが、最初からひと口も食べない子どもでした。1人目ということもあり不安になっていた私に、ある人が寄り添った言葉をかけてくれて……。成長は順調、だけど食べない!今から10年前、1人目の子どもである娘が生後6カ月になったころ、離乳食を始める時期だと思い10倍がゆを作りました。ドキドキしながら娘の口へ持っていくと、なんと拒否! 口を真一文字にして固く閉ざしているので、スプーンの侵入すら許されません。そのあとも野菜を試してみたり、スプーンを変えてみたりしたのですが、どれも効果はなく……。10年前はSNSが今ほど主流ではなかったため、育児書やネットを見ても、食べない子がいるという情報はあまり得られませんでした。そのため、「やはり私の料理が下手だからか……」と悲しくなってしまったのです。 気分転換に行った児童館娘が口を開けてくれなくても毎日挑戦はしていたのですが、門前払いの日々……。家にいても気が滅入るばかりなので、気分転換も兼ねて、近所の児童館へ遊びに行くことに。 そこにいた50代ぐらいの女性スタッフの方と雑談していると離乳食の話になり、私は現状を話してみました。すると、「離乳食を食べない子もいるみたいね! まだ興味がないのかもしれないよ? 離乳食のあげ方を見直してみてもいいかもしれないね。でも、娘ちゃんはいつもご機嫌だし、そんな心配しなくても大丈夫だと思うから、あまり気負わずにね」と言ってくれたのです。 何気ない言葉に聞こえますが、当時とても悩んでいた私にとっては心に染みる言葉で、思わず泣きそうになってしまいました。「食べさせないといけない!」と思っていたのですが、娘のタイミングは今ではないのかもしれないと考えられるようになり、とても心が軽くなったのを覚えています。 スタッフの方にとっては雑談だったかもしれません。しかし私にとっては自分の考え方が変わる、とても大きな出来事でした。結局、娘が1歳になるまで離乳食は進みませんでしたが、10歳になった今ではなんでも食べる元気な女の子に成長しています。育児書ばかりを見るのではなく、目の前の娘をしっかりと見て、成長や変化を感じることが大事だと気付かされた出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ななぎ著者:高山ななみ
2024年04月27日上の子が1年生のときの話です。 大丈夫…!?息子は仲のいいお友だちと放課後鬼ごっこしているときに階段に躓いて転んでしまい、足を痛めて保健室に行きました。そのときは足は腫れていなかったので、「軽い捻挫だろう。お家に電話してあげるから帰りなさい」と言われて帰ってきました。 その日の夜。息子が「おかあさん足がヤバイ」というので見てみたら、足がパンパンに腫れていたのです。急いで夜間病院に連れて行き、先生に診てもらったところ、「折れてるね。これはひどいね……手術しないとダメかもね。今日はギプスしてあげるから明日ちゃんとしたところで見てもらって。紹介状出すから」と言われて、次の日紹介された整形外科に行くことに。 整形外科の医師からは「手術しないとダメだね一。早くて2~3日入院だね。遅くても1週間くらいだね。お母さんは入院の準備してきてください」と言われて急いで家に帰り、入院の準備や夫や学校に連絡したりして大変な数日間になりました。 作画/きょこ著者:石田芽依 3児の母。韓国アイドルに夢中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月26日私は3歳半と1歳半の男の子を育てています。次男はもうすぐ1歳半になりますが、まだ歩けないどころか、ひとりで立つこともできません。長男も歩き出したのが生後1歳5カ月と早いほうではないため、「子どもは個人差がある」ということは学んでいます。しかし、かかりつけ医やママ友からかけられる何気ない言葉で、私はだんだん次男の成長が心配になっていきました……。焦る夫をなだめる私もうすぐ1歳半になる次男は、最近やっと立つことに興味を持ち始めたようで、つかまり立ちをし始めました。1歳5カ月でひとり歩きをし始めた長男の経験のおかげで、「子どもの成長は個人差が大きいから、他の子どもと比べてもしょうがない」ということは十分学んでいた私。 その反面、次男の成長が心配な夫は、毎晩次男のために歩く練習をします。そんな夫に「焦らなくても、そのうち歩けるようになるから」と繰り返し伝えていました。 周りの言葉に不安になっていく…ある日、次男の定期健診でかかりつけ医を受診しました。そこで医師に「まだひとりで立てないの? おもちゃで遊んだり、ハイハイしたりする?」と少し驚かれたのです。私は「長男も遅かったので次男も遅いのかも」と返答し、医師から経過観察の指示が出ました。 また、ママ友からは「まだ歩かないなんて、○○(次男の名前)は怠け者だね!」と冗談交じりに言われることがあり……。そういう言葉を聞き続けているうちに、私はだんだん次男の成長が心配になっていくのでした。 ベビーシッターをしていた友人の言葉そんな中、ベビーシッターをしていた友人と久しぶりに家族ぐるみで食事会をしました。私は次男に対する不安をちらっと友人に伝えたのです。すると、友人は「最近は本当に子どもの成長を急がせるよね。大丈夫、焦らずに待ってあげればいいんだよ」と言いました。 私はそのとき、「長男の経験で個人差があることを学んだはずなのに、また同じ心配をしていたんだ」と気づいたのです。 長男の育児で経験を積んでいるため、次男には心に余裕を持って育児をしていると思っていた私。しかし、実際は医師の言葉や周りの人の言葉でどんどん自信がなくなっていき、気づけば私は長男のときと同じ悩みを繰り返していました。しかし、友人の言葉で再確認でき、これからは次男の成長を焦らずゆっくり見守っていこうと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/しおん著者:岩見 エリ男児2人を育てる母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2024年04月25日わが家には4人の子どもがいます。子育て中で一番苦戦したのが、寝かしつけ。特に、上の子2人のときは、頼れる人もいない孤育て状態。添い寝すると自分も一緒に寝てしまったり、なかなか寝てくれなくてイライラしたりする日々でした。そこで、3人目から思い切って方法を変えてみたところ、自分の時間ができるようになったのです。上の子たちのときもこうすればよかった、と今は後悔しています。ワンオペの寝かしつけわが家には17歳の長男、15歳の長女、6歳の次女、2歳の次男の4人の子どもがいます。夫は仕事だからと育児に参加せず、ワンオペです。私も仕事をしながらの育児は毎日がバタバタで、添い寝すると私も疲れて一緒に寝てしまい、家事を残していることに夜中に気づいて、起きて家事をすることもありました。 抱っこやおんぶをして、やっと寝たと思って布団に置くと起きてしまう子ども。添い寝して寝たと思って離れると起きてしまうことも。家事もはかどらず、イライラするばかりでした。 家事を優先させてみた3人目ともなると、まずは家事を終わらせようと割り切るように。首がすわるまではベビーラックに寝かせておき、長女に見ていてもらっていました。そして、家事を終わらせてから自分が寝るタイミングで布団に連れて行っていました。おんぶができるようになったころからはおんぶをしながら家事をして、終わってから布団へ。 1歳ごろになってくると、おんぶも重くなり、先に寝かせられないかと思うようになりました。そこで寝室へ連れて行き、部屋を暗くして寝る体制を整えてから「ママ、もう少しお仕事してからくるから先に寝ててね」と言って部屋を出ることに。 意外と寝てくれた初めての日はちゃんと寝てくれるか心配でしたが、意外とすんなり寝てくれたので、もっと早くやっていればよかったと思いました。それまでの「絵本を読んで!」や、遊んでなかなか寝てくれない状況から開放され、家事を早く終わらせられるようになったのです。 4人目は夜泣きの時期が終わると、次女(3人目)と一緒に寝る前のトイレと歯みがきを済ませて寝室へ連れて行けば「おやすみ~」と2人で寝てくれるように。 日中はたくさん遊んでいたので、昼間に体を動かして、夜は寝る環境を整えれば、ちゃんと寝てくれることがわかりました。私自身が、寝るまでそばにいないと心配で離れられなかっただけかもしれない……と、今になって感じています。ワンオペで家事と育児に余裕のない私でしたが、寝かしつけがラクになって家事がはかどり、自分ひとりの時間を楽しんでいます。 著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月25日仕事がハードな夫は、疲れた顔で帰宅することもしばしば。リビングのソファでうとうとしている夫に、遊んでほしくて突撃する1歳の息子。そんな息子に対して夫は暴言を吐きました。息子に暴言を吐くなんてひどい! と私は怒りが爆発! 思わず夫に怒鳴ってしまったのです。ちょっと変わった夫の勤務形態息子が幼稚園入園前の1歳ごろのことです。私たち家族は、リビングダイニングのほかに寝室が1つあるアパートに住んでいました。そして夫の仕事は少し変わっていて、24時間勤務体制です。 朝出勤し、帰宅するのは翌日の朝。休憩や仮眠の時間はあるものの、仕事の量が多く、また、急な用件が入ることも。命に関わる仕事のため、神経を尖らせて業務をこなしているようで、帰宅してから長時間寝てしまうことがたまにあります。 眠くてイライラした夫は息子に暴言を!夫は息子が大好きで、いつもかわいがってくれています。しかし息子と遊ぶのを楽しみに思いながら帰宅しても、疲れているときは気づくとリビングのソファで寝てしまいます。息子も夫が大好きなので、夫が寝てしまっても遊んでほしくて服を引っ張ったり体を叩いたりすることも……。叩いたときは、私はやめるよう注意をしますが、何度言っても、1歳の息子にはなかなかじょうずに伝わりません。 そんなある日、夫は疲れて帰宅したにもかかわらず、息子と遊ぼうとしてくれていました。しかし、やっぱりすぐに眠くなってしまった夫。ソファで寝転んでしまいました。 さらに、夫は息子に対して「うるさい」「あっち行って」など暴言を吐いたのです。私は息子へのそんな態度が許せず、夫に「こんなところで寝てるからだよ!」と思わず怒鳴ってしまいました。 時間をおいた結果……夫はムッとした顔をして黙って寝室に行ってしまいました。私は「言い方が良くなかったな……」と、すぐに反省しました。しかし、ムッとなっている夫と言い合いになるのは避けたかったため、時間を空けてから謝ることに。 数時間後、寝室から出てきた夫に「息子と遊んでくれるのはうれしいけれど、疲れているなら体を休めてからにしてほしい」と伝えました。すると、夫も「最初から俺が寝室で寝ればよかったんだ。ごめん」と私と息子に謝ってくれました。 寝室で仮眠していたようで体力を取り戻した夫はその後、息子と体を使った豪快な遊びをしながら2人で笑って楽しく過ごしたのでした。 夫は仕事から帰宅し、疲れているときは寝室で休むようになりました。息子は遊んでほしくて寝室に行こうとするので、入れないようにドアに簡易のベビーゲートを置いて対策をしたり、天気が良いときは私と息子で散歩に出たりと夫に配慮しました。これからもお互いに気を配り、みんなが心地よく過ごせるよう日々改善しながら成長できる家族でありたいと思っています。 著者:樋山ゆり菜6歳男児、4歳女児の母。夫は不規則な勤務体制のためワンオペ育児多め。食べることが大好きで、地元・栃木県の食をメインとしたブログを運営しながら、飲食店にて接客のパートをしている。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月23日4月は育児休暇を終え、復職する人が多い季節です。子どもの送り迎えやお世話、家事に加え、久しぶりの仕事ともなると、ママの疲労ははかりしれません。最初の数週間は、テンションや気合いで乗り越えられたとしても、次第に疲れが出てくるもの。ゴールデンウィークを迎えるころには、仕事を続ける自信をなくす人もいるのではないでしょうか。そんな4月に話題になるのが「育休明けのママたちへ」と書かれたXのポストです。そこには先輩ワーママからの愛あるアドバイスが詰まっていました。育休明けのママに伝えたいことあたたかな連鎖の発端になったのは尾石晴さんの投稿でした。 この投稿は育休明けのママを応援する先輩ワーママによってリポストされ、コメント欄にはリアルなアドバイスが50ほど寄せられています。神アドバイス!「いつか後輩たちに恩送りをするつもりで今は頼る」「残業ができないことを逆手に徹底的な作業効率化」「必要以上に罪悪感に捉われない」「自分ひとりが完璧になるより、家族で総合得点アップを目指す」 これらは尾石晴さんの投稿に寄せられたアドバイスの一部です。これを見て、心が楽になった人がたくさんいるのではないでしょうか。 「仕事と子育ての両立!」と構えてしまうと、自分に対する手抜きが許せなくなってしまいます。両立できない自分に絶望してしまうこともあるでしょう。 しかし周りを見てみると、同じ境遇の中頑張っているママ、またそれを乗り越えたママがたくさんいます。頑張るママは、いわば戦友。 保育園の送り迎えですれ違う人や電車でいつも会う人が、そうかもしれません。そう考えると、少し気持ちが軽くなるのではないでしょうか。 久しぶりの職場復帰でママは心も体も疲れています。家事や育児を疎かにしないようにと張り切ってしまいがちですが、完璧を求める必要はありません。 手を抜けるところは抜いて良いのです。すべてを背負うのではなく、まわりの人やサービスをうまく頼っていけると良いですね。
2024年04月22日娘が小学校3年生のときのお話です。初めて同じクラスになったAちゃんは、お友達がいなくクラスでも何となく浮いていると娘から聞いていました。娘よ…ごめん!ある日突然、Aちゃんのお母さんから電話がかかってきて「うちの子がどうしてもお宅の娘さんと遊びたいと言っている」とのこと。娘に聞いたら、1回くらいいいよと言うので、次の日の放課後に遊ぶことに。なんの問題もなく公園で一緒に遊んだようなのですが、その日の夜にAちゃんとお母さんが高級なお菓子を持って我が家にやってきたのです。そして「とても楽しかったので、毎日遊びたい。毎日遊ぶと約束してもらいたい」とお母さんが私と娘に強い口調で言ったのです。Aちゃんの目の前で断るのも気が引けてしまい、「毎日は無理だけど、一緒に遊べる時は遊ぼうね」とAちゃんに言った私でしたが、娘はその後しばらくの間、毎日毎日「今日は遊べる?絶対遊びたい」と学校で追い回され、大変だったようです。 ◇ ◇ ◇ Aちゃんのお母さんの気持ちも分かるなと思ってしまい、親の私が断れなかったせいで、娘に迷惑をかけました。またAちゃんにも変な期待をさせてしまって、結果的には申し訳なかったと思います。子どもたちにすべて任せておけばよかったと反省しました。 作画/さくら著者:河野直子大学生の娘と高校生の息子の母。ジムのパートで座りっぱなしのため、運動不足に悩み中。
2024年04月21日子育て楽じゃありません
良妻賢母になるまでは。
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々