私が夫と結婚し、まだ子どもを産む前のことです。義両親にはすでに、義弟の娘である孫がいました。その孫が来ると、喜んで孫の世話を引き受けていた義両親。しかし、二人は決まって孫の世話を私に押しつけてきて……。 義両親に呼び出された理由は?義両親の初孫は、義弟の娘。義両親はそれはそれは初孫をかわいがり、遊びに来ると孫の世話を買って出て、義弟夫婦を2人で出かけさせていました。しかし問題はここから。孫の世話を引き受けたのは義両親なのに、近くに住む私に「ちょっと用があるから来て」と必ず義父から呼び出しがあるのです。夫は仕事に行っている時間なので私ひとりで義実家へ行くと、そこには義両親と生後半年ほどの赤ちゃん。義母のおしゃべりにつき合っていると、赤ちゃんが泣き出しました。 すると義父は、「ああ、お母さんはやらなくていいから。ほら、将来のための練習だよ」と言って私に世話をさせるのです。最初は訳がわからず「え? そういうものなの……?」と思いながら、勝手がわからないなりに抱っこをしたり、おむつを替えたりしていました。 孫の世話を押しつけられモヤモヤ…それからというもの、義弟夫婦が来るたびに呼び出され、赤ちゃんのお世話を強制されることにだんだんと違和感が。義弟夫婦は義両親のいないところで「お世話してもらってすみません」と言うものの、「あなたたちは口を出さなくていいから!」と強行する義両親に何も言えないでいるようでした。私が行くと義両親は孫の世話をしなくなり、「うんちしたんじゃない?」「ミルクあげて」「それじゃあ違う」と、指示やダメ出しばかり。しかも、夫が一緒に行ったときは、夫には世話を強要せず私にだけ赤ちゃんを任せます。夫に相談しても、夫はむしろ「よかったじゃん」と世話をさせてもらえることにうれしそう。私は義両親の行動に不信感を抱き、次第に適当な理由をつけて断りフェードアウト。コロナ禍を経て、義弟の子どもも大きくなり、世話も不要になっていきました。 最初こそかわいい赤ちゃんに触れられてうれしかったですが、何もしない義両親に押しつけられている感覚が強くなっていきました。そもそもまだ子どもを産むかも決まっていなかった時期。「子育ての練習」と称して、私だけに世話をさせる義両親にイラッとしてしまったのです。その後は義両親の考え方を理解した上で、うまく距離を保って立ち回ろうと決意したのでした。 著者:山口花イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2024年01月27日現在、スペイン人の夫と1歳の娘の3人暮らしをしています。スペインに住む義父は娘が生まれて1週間後から、娘の顔が見たいと毎週土曜日23時にテレビ電話をしてくるようになりました。日本との時差は8時間。その時間はちょうど娘が寝ているとき。それなのに自分の父親を喜ばせようと、娘を無理矢理起こす夫に困ってしまいました。このときの私の体験談をお話しします。 義父の要求義父は私たち夫婦に「毎日、動画を送って」「毎週土曜日にはテレビ電話で話したい」と言ってきました。夫も遠く離れた父親のためだと言いながら、「僕は撮影下手だから」と私任せ。一番困ったのは、毎週土曜日の夜のテレビ電話。スペインではお昼ごはんを14時くらいから1、2時間かけて食べるのが風習のようで、そのあとに電話したいとのこと。 しかし、その時間、日本は23時(サマータイムは22時)。娘は寝ていたり、夜間でグズグズしていたり。自分のスケジュールにあわせて電話をかけてくる義父に私はイライラしていました。 ついに私の怒りがMAXにそれでも、唯一の楽しみが娘の顔を見ることだし、夫も娘の世話をしてくれるからと義父の要求に応えていました。しかし、それまで寝かしつけをしていた夫も、娘が添い乳で寝るようになったため、寝かしつけが私の役目に。家事に、仕事に、娘の世話。ハンドクリームを塗る時間ももったいないくらいの忙しさです。 ある土曜日、娘をやっと寝かしつけたと思ったら、義父から電話が。断ってほしいと夫に言っても聞かず、夫が娘を起こしました。気持ち良く寝ていた娘はギャン泣きし、再び寝かしつけるのに2時間。ついに私の堪忍袋の緒が切れました。 解決策としてしたことこのままでは娘にも、自分たちの関係にも良くないと、次の日、夫と話し合ってテレビ電話のルールを決め、それを義父に理由とともに伝えてもらいました。「テレビ電話は娘が眠る時間を避けてもらう」「忙しいときは、電話のかわりに夫と娘をビデオで撮影したもので済ませてもらう」。 夫にも、私抜きで義父の対応をしてもらうようにしました。義父も赤ちゃんというものがどういうものかわかっていなかったようで、理由を聞いたら納得してくれました。 義父との関係も悪化させたくないし、娘の負担にならないようにするためにどうしたら良いかと考え夫と一緒に作ったルール。理由と合わせて義父に言いたいことを伝えたことが、解決につながったのだと思います。自分が我慢し過ぎてストレスをためてしまうのも、子どもにも夫との関係にも良くないということにも気づきました。 イラストレーター/しおみなおこ著者:成谷 凛音仕事をしながら1歳の女の子を子育て中の母。夫はスペイン人。臨床心理士として活動しているほか、書籍(著書:『輪廻の羽根』/文芸社)や記事の執筆などをおこなう。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター しおみ なおこ
2024年01月22日わが子を出産するまで、赤ちゃんはよく寝るものだと思っていた私。しかし息子は夜中に何度も起きていたため、私は日中眠くて仕方ありませんでした。そこで、とにかく息子によく寝てもらうために私が試した方法と、その後のお話を紹介します。 寝不足だった毎日息子は新生児のころからあまり寝ない子で、寝たと思ってもすぐ泣いて起き、授乳やおむつ替えをしてまた寝かしつける……の連続。それは生後半年を過ぎても同じで、日中息子がお昼寝しているときに一緒に寝たりしていましたが、まとまった睡眠が取れなかったため、私は常に寝不足状態でした。 同時期に赤ちゃんを産んだ友人の話を聞くと、「うちの子はよく寝るよ〜。最近はあまり夜中起きないくらい」とのこと。同じ赤ちゃんでもこうも違うものなのかと心底ビックリしました。 よく寝てもらう作戦そこで私がまず試したことは、夜中何度も起きるのはおなかが空いてしまうからでは?と思い、夜寝る前に母乳を飲ませたあとに、育児用ミルクを多めに与えてみることでした。しかし結果は変わらず……。 次に、夜寝る前の環境を見直してみようと思いました。カーテンを完全遮光タイプに変更して部屋を真っ暗にし、寝るときには赤ちゃんがよく寝るという口コミが多かったオルゴールの音楽をスマホで流し、息子のおなかをやさしくトントンしながら寝かしつけることに。しかしこれでも結局、夜中何度も起きてしまいました。 いろいろ試してみた結果…その後も小児鍼をおこなっている鍼灸院へ行き、安眠できるようにと施術をしてもらいましたが、息子にはこれといった効果がみられず……。私の寝不足は解消されずに月日だけがどんどん過ぎていきました。 そして息子が1歳半になり、そろそろかな〜と思い断乳を実行。息子はおっぱい大好きだったので、きっと号泣するだろうな……と覚悟していたのですが、泣いたのは最初だけですんなりと断乳が完了し、拍子抜けしました。更に、断乳後夜中に起きることが減り、そのうち朝までずっと寝てくれるようになったのです! その後は、本当にあのころと同じ子なのか!?と思うぐらいよく寝るようになり、私も夜通して眠れるようになりました。断乳は少し寂しい気持ちもありましたが、息子が途中で起きず連続で眠ってくれるきっかけになったと思います。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/ネコ山著者:竹の内 由紀
2024年01月10日出産前、赤ちゃんはよく寝るものと思っていた私。しかし実際は、まだ昼夜の区別ができていないので、昼間はよく寝るけど夜は全然寝てくれない赤ちゃん。1人目出産後、まったく夜に寝てくれないわが子を抱っこしながら一晩中立って揺らしていた日もありました。寝られないが故に赤ちゃんの泣き声が不快になり、自分には子育てが向いていないのではと涙した日も……。そこで2人目出産後には、赤ちゃんが寝てくれるように、ある工夫をしてみました。背中スイッチが敏感過ぎて眠れない部屋を暗くし、育児用ミルクもおむつもばっちり! わが子を抱きかかえて揺らし、ウトウトさせたのちにベッドに寝かせると、背中スイッチが発動し大泣き。そしてまた抱きかかえる……ということを繰り返していた1人目。 ようやく寝たと思い私も寝ようと横になると、起きてしまうわが子。背中スイッチが敏感過ぎるわが子に毎晩ヘトヘトになりながら朝を迎えていました。そして、これがいつまで続くのか不安な気持ちになりました。 赤ちゃんが寝ない理由は姿勢にあった!1人目の寝かしつけがじょうずにできないまま日々が過ぎ、1歳5カ月のころ2人目の妊娠が判明。2人目出産が近づいてくる中で、やはり心配だったのが寝かしつけです。 1人目が生後3カ月のときのこと。通っていたベビーマッサージ教室で、赤ちゃんが授乳やおむつ以外で寝られない理由があることがわかりました。抱っこしているときは自然と背中が丸くなっているので、おなかの中と同じような姿勢になるためか、よく寝てくれます。しかしベッドに置いた瞬間、その姿勢が崩されるので、赤ちゃんが眠れないのではと気づいたのです。 また、モロー反射も眠りの妨げになっていると気がつきました。1人目のときには解決策が思いつかなかったのですが、2人目の寝かしつのときには、ベッドでも抱っこして眠ったときと同じ体勢になるように工夫をしました。 まずはドーナッツベッドで姿勢を整える2人目出産後、姿勢を意識した寝床を作りました。最初はすでに持っているドーナツクッションや授乳クッションを使って姿勢を整えようと試しましたが、高さが足りなかったり、高すぎてしまったりと、なかなかちょうどよく背中を丸めた状態にできませんでした。 次にバスタオルを2枚使って輪にしてドーナツベッドにすることに。輪っかにした真ん中に赤ちゃんの腰が収まって、落ち着いた体勢になりました。こちらの狙い通り、起きることなく、背中が丸くなっている状態で寝てくれるように。 おくるみで包んであげることで睡眠確保へ次にモロー反射を解決するため、寝かしつけ時に体をおくるみで包み込むことに。1人目のときにおくるみを買ったものの使い方をわかっておらず、ベビーマッサージ教室でおくるみの包み方を知ることになりました。知ったときには1人目はおくるみで包むほどの大きさではなくなったので、2人目を出産後に実践。 腕を包んであげることでモロー反射が防げ、姿勢を保つためのドーナッツベッドもあったので、夜は寝てくれることが多くなったのです。私自身も1人目のときと比べると確実に睡眠をとることができました。 1人目のときと比べて睡眠がとれたことで、私の心と体力に余裕が生まれました。余裕が生まれたことで、1人目のときに失いかけた育児への自信がついたように思います。また、わが子が泣いていても、なぜ泣いているのかというのを冷静に考えられるように……。その結果、落ち着いて対応でき、子育てが楽しいと思えるようになりました。 監修/助産師 松田玲子著者:渡邉香澄0歳2歳の年子姉妹のママ。ベビーマッサージセラピスト・幼児食インストラクター・上級幼児食インストラクターの資格を取得。ベビーマッサージ教室を運営中。ベビーマッサージセラピストをしつつライター業も兼業。
2024年01月08日■これまでのあらすじ母親の優しさが息苦しい—。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。最近は近所の人と集まってラジオ体操をしていると話す母親。自分よりも年上の人がさまざまなチャレンジをする自由な姿に驚いたと話すのでした。それでも自分の人生は不幸だと思ったことがないと告げ、「怒鳴られない、殴られない、それだけで十分幸せだった」と語る母親に志乃は衝撃を受けるのでした。■母親が語る“幸せの基準”に志乃は… ■どんな子ども時代だったのだろう現代では考えられない“幸せの基準“に驚く志乃に対して、母親は「子どもの頃は日常にそういう事があった」と、当時を振り返るように語ります。初めて耳にする母親の子ども時代の話に興味をひかれた志乃は、「殴られてたってこと?」と問うと、母親は「昔はしつけが厳しかったこと」「女が大学に行かせてもらえなかった」と告げるのでした。今まで志乃が知り得なかった本心を母親は語り始めます。次回に続く「やさしさに溺れる」(全86話)は21時更新!
2024年01月07日わが家には3歳の娘がいます。2歳のころ、義実家へ行くと、娘は夫にべったりくっついていました。その様子を見た義父が、「○○ちゃん(娘)はパパが大好きだね~」と言いました。その言葉を聞いて私はなんだかとても悲しくなってしまったのです。なぜなら……。夫の育児は……私の夫は仕事が忙しく、平日に帰宅するのは娘が寝たあと。そのため、平日の家事と育児はすべて私がしています。夫は娘とは週末しか会えないのでとてもかわいがっています。夫は娘がかわいいからと厳しいことは言わず、娘の言いなりです。娘は食事中に椅子に座って食べられるようになってきたのに、「パパの膝で食べる」と夫に甘えたり、食事前に娘が「お菓子食べたい」と言うと与えたりして、ごはんが食べられなくなることがあります。 娘は夫がいると喜びます。そして私も夫がいると家事ができるので助かるけれど、嫌われたくないからと、娘の言いなりになるのはやめてほしいなと感じていました。2歳ごろの娘は、保育園では自分で食べられるのに家では自分で食べなかったり、知らない人が来ると固まってしまったりと、できないことが多くて母親である私自身は娘に厳しくするべきか、やさしくするべきか子育て方針にひとりで思い悩んでいました。 義実家でパパにべったり娘が2歳ごろに家族で夫の実家に帰省したときのことです。娘はたまにしか会えなくて、やさしいパパにべったり。そんな様子を見て、義父が「○○ちゃん(娘)はパパが大好きだね~」と言っていました。 夫も「○○ちゃんはパパが好きだもんね~」とお気楽な様子。普段子育てやしつけはすべて私がおこなっていて、夫は甘やかしているだけなのにと、その言葉を聞いて私はなんだか悲しくなってしまいました。 改心してくれた夫義実家へ行ってから3カ月後、2人目の出産を機に里帰りをした私と娘。私の両親は娘にダメなことはしっかりと教えてくれました。祖父母に厳しく教えられた娘は、突然いろいろなことができるように。食わずぎらいだったのに、新しい食材にどんどん挑戦するようになりました。また、食事中は歩きまわっていたのですが、座って食べられるように。さらに、あいさつもよくできるようになりました。 そんな娘の成長を目の当たりにした夫は、甘やかしてばかりではダメだと気づいたようで、最近ではとてもやさしい口調ですが、「○○のときはこうしようね」や「こういうときに○○したら危ないよ! 」などと少しずつしつけに参加してくれるように。娘自身も複数の大人から同じことを言われると、ダメなことといいことの区別がつきやすいようでした。 義実家に行ったとき、夫にべったりの娘を見て悲しい気持ちになりましたし、義父の何気ないひと言にも私は結構傷ついてしまいました。育児もしつけも私任せなのに、と。ただ、最近は夫も少しずつしつけに参加してくれるようになり、少しホッとしています。今後は甘やかすばかりではなく、娘が成長できるように夫婦で見守っていきたいと感じています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:本田 ひな2児の母。管理栄養士として保育園に10年勤務した経験と、投資歴13年の経験を生かし、栄養やお金について執筆中。
2024年01月07日ももさんは、発達障害で支援級へ通う長男・イツくん、パパ・こうたさんとの3人家族。義実家に遊びに行ったとき、同居している義妹・マイコさんの息子・たろうくんがしつけとして蔵に入れられていることを知りました。さすがにやりすぎではないかと感じたももさん。兄であるパパからマイコさんへ話をしてもらっても、「何もしてくれない人に言われたくない」と突き放されてしまい、何もできない歯痒さを感じていました。ももさん一家が翌日帰ると聞いて「いやだー!」と泣き叫ぶたろうくんに「わがままを言うな!」と怒鳴る義弟・一郎さん。マイコさんも、たろうくんを蔵に入れようとしていました。 そこへももさんが間に入り「たろうくんが落ち着くのを待とう。たろうくんのペースに合わせれば、ちゃんとできるはず」と声をかけたのですが……。 それぞれの生活が続く中、ママが願うのは… ももさんの言葉に、「待ってあげたら、できるかなぁ?」と涙を流し始めたマイコさん。ももさんはマイコさんのことも、たろうくんのことも励まし、蔵へ連れていくお仕置きを回避することができました。 家族でも、どんなに仲が良くてもそれぞれの思いがあり、他人だということを今回の帰省を通して実感したももさん。しかし、それを忘れずに相手を尊重すれば、何かを変えることができると、身をもって知ったのでした。 マイコさんも、本当はわが子を蔵に閉じ込めるようなしつけはしたくないけれど、両親の手前言い出せないのかもしれませんね。 “義父の言うことが絶対”という義実家ですが、義両親やマイコさんも、互いを尊重し合える関係を改めて作り出し、みんなが幸せに暮らせるようになることを願います。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター メイ
2023年12月31日ももさんは、年長の息子・イツくん、パパとの3人家族。イツくんの発達の遅れが気になっていたももさんは、小学校へ入学する前に発達障害の検査を受け、支援級へ行かせる選択をしました。それを義両親に報告すると「支援級なんて必要ない!」と全否定され、挙げ句の果てには「子どもは親の言うことを聞くものだろう!」と義父に怒鳴られたのです!義両親と再び話し合うことはなく、義実家をあとにしたももさん一家。義実家ではお父さんが絶対的存在で、反発する人はいなかったとパパは話しました。 義両親から反対されながらもイツくんは無事に支援級へ進学。その後、再び義実家を訪れると、何事もなかったかのように接してくれる義両親にももさんは安心したのでした。 息子が不安な顔をする衝撃の理由とは… 「蔵に入れる」という義妹家族のしつけに怯え、泣いていたイツくん。不安が強く怖がりな発達障害の特性ゆえ、余計に蔵への恐怖が募ります。 ももさんはそんなイツくんに「大丈夫、ママが助けるから」とやさしく言葉をかけるのでした。 昔はしつけと称し、問題行動を起こした子どもを物置きや押入れなどの閉鎖的な空間へ閉じ込める家庭がありました。しかし、これはしつけではなく、恐怖で子どもを支配しているだけ。2020年4月に家庭での体罰禁止が法定化され、子どもをどこかに閉じ込めたり、屋外に閉め出したりする行為は身体的虐待にあたります。 イツくんにはもちろん、たろうくんにもそのようなことはせず、ちゃんと話して解決してほしいですね。 >>次の話 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター メイ
2023年12月26日ももさんは、年長の息子・イツくん、パパとの3人家族。やさしい義両親との関係も良好で、義実家への帰省もまったく苦ではありませんでした。しかし、今回の帰省では、大切な報告があって……。発達障害の検査を受け、医師の意見を聞き、夫婦で何度も話し合った結果、イツくんを支援級へ通わせるという選択をしたももさん夫婦。今回の帰省では、義両親に報告すると決めていました。 しかし義両親は、頭ごなしに「支援級なんて必要ない!」と否定してきたのです。 仲がよかった義両親と初めて溝ができ… 義両親から反対されることがわかっていたからこそ、夫婦だけで話し合って、支援級へ通わせると決めたももさんたち。義両親は発達障害について理解のない発言をするばかりです。 何を言っても折れないももさんたち……。痺れを切らした義父は「子どもは親の言うことを聞くものだろう!」と怒鳴ります。これまで義両親とは良い関係を築いていただけあって、義父の横柄な発言に引いてしまうももさんなのでした。 見た目にはわかりにくい発達障害は、「わがままを言っているだけ」と性格の問題にされたり「ちゃんと叱って」など家庭でのしつけの問題にされたりすることが多いようです。 ちゃんとしつければイツくんは普通級に通えると思い込んでいる義両親ですが、どうすることがイツくんのためになるかを、まず考えて欲しいですね。 >>次の話 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター メイ
2023年12月24日息子を出産して退院した翌日、義母がわが家にやってきました。家事を手伝ってくれるのかと思ったら、息子のお世話をし始め……。そして、目を疑うようなことが起こりました。 出産後、退院してすぐに義母がやってきて…出産を含む5日間の入院を終え、自宅に帰ってきた翌日。息子が生後6日目のことです。「家の手伝いをする」と義母がわが家へやってきました。 寝不足も重なって疲れていたのですが、義母は「私が子どもみてあげるから」と言って家事はすべて私が行うことに。本当は体を休めたり、子どもとの時間を楽しんだりしたかったのですが、そうはいきませんでした。 そして、息子が眠そうにしていたので寝かしつけをしようとしたところ、「私がやるわ」と抱き上げてそのまま転倒したのです。息子はビックリした目をして泣きそうになりましたが、義母はそのまま何も無かったかのように寝かしつけを始め……。 当然、息子は眠ることなく泣き始めました。しかも息子にも私にも謝罪はなく……。この事を夫に話しましたが、「何も無かったんだから」と義母に注意せず。余計にストレスがたまりました。 ◇ ◇ ◇ 義母が転倒したところを見ていたからよかったですが、知らずに転んで報告がないと赤ちゃんの容態が急変したときなどに困りますよね。産後は体を休めたい時期ですし、夫から義母にひと言あれば妻の気持ちもラクになるのですが……。余計なストレスをためることなく、赤ちゃんとの暮らしを楽しみたいですね。 作画/シュー子著者:匿名希望
2023年12月18日こんにちは!miharuです♪今回は、我が家が今まで子供たちに購入したプレゼントの中で1番購入して良かったなと思うアイテムをご紹介させていただきます✨子供が毎晩寝るのを楽しみに◎壁や天井に動く絵本が映せるディズニードリームスイッチ今まで買った子供のおもちゃで1番のオススメはなに?と聞かれたら答えているのがコレ!!セガトイズディズニードリームスイッチ子供の寝かしつけに最適!さまざまな工夫がつまっている!リラックスした姿勢のまま、 天井に映る“動く絵本”を親子で楽しめる!リモコンがあるので、寝る体制のリラックスした状態のまま操作ができます◎映像には字幕あり、なしが選べ、音声もあり、なしが選べます!字幕あり、音声をオフにして、子供が聞きなれたお母さんの声で読み聞かせるのもオススメです♀️✨読み聞かせでも“ひとり読み”でも、子供の気持ちや成長に合わせた使い方ができるのが嬉しいポイントです✨動く絵本以外にも楽しいコンテンツが盛りだくさん!絵本以外にも、ひらがなやアルファベッドを学べる「ことば」やディズニーキャラクターのかくれんぼなどの「おたのしみ」も子供たちはとても楽しんで見ております☺️子供の想像力・コミュニケーション力・集中力・語彙力を高めることが期待できるので、毎晩のルーティンのひとつに別売りのソフトを入れると新たに別の絵本やコンテンツも観れる◎我が家はドリームスイッチを3年前くらいに購入しましたが、つい最近新しいソフトを購入しました!子供たちはお昼の時点で「今日の夜ディズニー見てもいい?」とめちゃくちゃ楽しみにしております。笑新しいソフトにはまだ見たことのない絵本がたくさん収録されてるので、毎晩少しずつ観ながら寝かせようと思います✨ゆったりとしたナレーションやBGMが眠りを誘う!こんなに楽しんでしまったら逆に寝ないんじゃないか?と心配になるかもしれませんが、大丈夫です!笑絵本もゆっくり動くのと、ナレーションの方もとても優しい声でゆっくりと読んでくれます。あと常にオルゴールのような音が流れているので本当に大人が寝落ちしてしまいます。笑そして絵本が終わったあとは、ミッキーが出てきて、目を瞑ってみてねなどと言ってくれます個人的な意見になりますが、だいたい子供たちは眠くなって終わり次第or途中で寝てくれます。こんなに長年子供たちが楽しめるおもちゃは他にないかな?と思えるくらいオススメなので、クリスマスにお子様へプレゼントにもとっってもオススメです❣️いかがでしたでしょうか?気になる方は是非チェックしてみてくださいね最後までお読みいただき、ありがとうございました
2023年12月16日私は28歳、1年前に双子を出産し、育休中です。毎日双子の育児と家事に追われ、とても忙しい日々を過ごしています。忙しい私を横目に、夫は全く育児をしてくれません。そればかりか、「俺は一生懸命働いている。育児くらい誰でもできるんだから、甘えたこと言うなよ」と、育児や家事を軽視してくるのです。 車で往復20時間の義実家に帰省!?子どもが生まれてからも会社の付き合いという名目で、連日酔っ払って帰ってきては大声で騒ぐ夫。せっかく寝かしつけた子どもたちを起こしてしまい、また私が寝かしつけをする……という日々にうんざりしています。 そんなある日、夫は「今度のお盆休み、うちの実家に帰省するから」と突然言い始めました。ここから遠く離れた田舎町にある義実家までは、車で片道10時間以上かかる距離です。 赤ちゃん2人を連れて往復20時間、車で移動させるのはどれだけ大変か……! 私は無理だと言ったのですが、夫は「大丈夫、余裕っしょ♪」と気楽に言うばかり。その大変さがまったく分かっていない様子です。 夫に子どもを預けてみるとどうしても帰省したいという夫に、私は「夫が一人で1日中双子の面倒を見ることができたら帰省する」と条件を出しました。夫は「たった1日でしょ? 楽勝!」と言います。 とある休日、私は朝から出かけ、夫に双子を任せることに。もちろん心配だったので、部屋にセットした見守りカメラで、夫と双子の様子をチェックしていました。 すると、子どもたちが順番に泣き出して抱っこしてあやし、おむつを交換したり、ミルクをあげたり、抱っこしたり……それを繰り返して一瞬座ることもできません。子育てしたことがない夫は、ヘトヘトになって家の中を休みなく動き回っていました。 そして夕方、家に戻ってみると…… 双子育児の壮絶さを思い知った夫は夫は「申し訳ありません、無理でした…」「洗濯も干してないし、食器も洗ってないし、歯も磨いてないし顔も洗ってないし……水の一滴すら飲んでない…」「ずっと抱っこしていて肩も腰も痛い。俺まで泣きそうだった」とボロボロになって、育児をなめていたと謝罪してきました。 私は毎日育児も家事もしていること、そして今後仕事に復帰したら一人ではとても全部を抱えきれないと伝えると、「飲み会を控えて早く帰ってくるようにするよ…今まで本当にごめん」と改心。 一人で双子のお世話をしてみて、これまでどれだけ妻が大変な思いをしていたのか、よく身に染みてわかった様子。「今までごめん! 帰省はもう少し大きくなってからにしよう」と考え直してくれました。 夫の育児への無関心さに、一時は離婚もよぎりましたが、今では定時にあがってまっすぐ帰宅し、子育てを率先してやってくれるようになりました。やってみないと分からないこともありますが、夫にとっていい経験となったようです。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月16日日本テレビ系列のバラエティ「おしゃれクリップ」に出演したpecoさん。1児のママになった今でも、モデルやアパレルのプロデュースなど、活躍の幅を広げています。しかしpecoさんの半生は決して穏やかとはいえません。それでも、持ち前の信念の強さを発揮し、道を切り開くpecoさんの姿に背中を押される人も多いようです。そんなpecoさんは、「おしゃれクリップ」の中で「自分のことが大好きになるように育てられた」と話しています。pecoさんのお母さんが実践し、pecoさんも自身の子育てで意識している子育て術とは、どのようなものなのでしょう。pecoさんのルーツになったのは、お母さんの『否定しない』『やりたいことをやらせる』という“否定しない子育て”。番組の中でも「自分が大好きという一貫した信念を持ち、逆境に負けない強さを持っているのも母のおかげ」と話していました。 pecoさんはこうして育てられたしかし“否定しない子育て”は、一歩間違えるとワガママだったり人に迷惑をかけたりする子どもにならないかという心配が伴うように思えます。育児の専門家である大阪教育大学教育学部教授・小崎恭弘先生に、“否定しない子育て”について聞いてみました。“否定しない子育て”がはぐくむものとは小崎先生「日本の子どもたちの自尊感情は、世界の国々と比較して、低い傾向にあることが指摘されています※。そもそも自尊感情とは、一体どのようなものなのでしょうか。 自尊感情とは、簡単にいうと『自分で自分のことが好き』という感覚です。『自己肯定感』と聞くと馴染みがあるでしょうか。 これらは自分自身を信じる力でもあり、何かに挑戦しようとする根源や、困難に立ち向かっていく意識につながっていきます。自分を信じることで『きっと自分ならうまくやっていける』『自分には挑戦して成し遂げる力がある』『自分には何でもできる力がある』などという思いの原点になる力でもあります。この自尊感情は、勝手に獲得したり内部から自然に湧き起こったりする力ではなく、成長の中で育まれていくものです。子ども自身が大好きな周りの人から、しっかりと認められて褒められて、初めて自分に対する自信を持つことができます。これは言わば、他人の力を活用した、反射的な感覚の獲得といえます。 しかし、ただやみくもに褒めればいいというわけではないのです。 ママやパパ、周囲の大人がよく『勉強ができる』『大人の言うことを素直に聞く』『真面目で熱心で一生懸命』というタイミングで褒めているのを見かけますが、実はこれはNG。単に大人にとって都合の良い子ども像を押し付けているのに過ぎません。 そうではなく、まずは子どものすべてを受け止めて、認めて褒めてあげてほしいのです。これが“全受容の感覚”です」“否定しない子育て”としつけは違う小崎先生「全受容の感覚があって初めて、子どもの自尊感情が育ちます。大人の都合や好ききらいだけで、子どもを認めたり認めなかったり、ほめたり叱ったりしている中では、自尊感情は育ちません。 それは子どもが生まれる前日の感覚だと思っています。子どもが生まれる前日に、子どもに多くの条件や要望は持たないでしょう。ただ「この子が無事に生まれてきてくれるだけで良い」という感覚だと思います。これがすべての基本です。子どものすべてを受け止めることから、自尊感情が育ちます。『あなたは今のあなたのままで良い』『あなたのすべてを大切に思う』そんな思いを持ち、子どもたちと関わることが、自尊感情を育てることにつながります。 もちろん、子育てをする中で『してはいけないこと』『言ってはいけない言葉』『触ってはいけないモノ』などをきちんと教えていく人は必要です。それはしつけという部分になるでしょう。全受容とは単に何でもかんでも子どもに好き勝手なことをさせることではなく、子どもの思いや意思を尊重しながらも、その信頼感を軸にして適切な躾をおこなうということです。つまりバランスの取れた子育て、という言い方ができると思います。単にわがままになんでも認めて、子どもにコントロールされる親ではないと言うことを覚えておきましょう」 ※「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 (平成30年度)pecoさんの子育て術 pecoさんの投稿には「真似してみます」「素晴らしい気分の変え方」と、たくさんのコメントが寄せられていました。 pecoさんの子育てから素敵なことを学んだ気がしますね。思うようにはいかないことが多い子育てですが、素敵な大人に育ってほしいというのは誰もが思うこと。ぜひ、“否定しない子育て”を実践してみてはいかがでしょうか。 監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘
2023年12月13日子どもの生活や今後の習慣を考えると20時には就寝してほしいと私は考えていましたが、1歳の息子はなかなか寝てくれない子どもでした。抱っこしてみたり、音楽をかけてみたりといろいろ試してみても、2時間泣き叫んで寝ないことも日常茶飯事。毎日の格闘に、夜になると憂うつになる自分がいました。どうしても寝ない! 格闘する日々息子が生まれてから、私は遅くても20時には寝かせるように意識していました。新生児期から生後半年ごろまでは特に問題なく寝てくれていた息子でしたが、生後半年を過ぎたころから、夜寝かしつけをしてもなかなか寝てくれない状態に。 抱っこでゆらゆらしてみたり、歌を流してみたりといろいろと工夫していましたが、息子はベッドに向かってから2時間泣き続けて寝ないこともあり、私と夫は毎晩息子の寝かしつけと格闘していました。 もし自分だったらと考えてみたら……毎晩20時までにはベッドに向かうのですが、まったく寝る気配がなく泣く息子。私は、なぜ息子が寝ないのかを自分の立場に置き換えて考えてみることにしました。息子は毎日長時間お昼寝をしています。 そして、私と夫は20時以降を夫婦の時間としてテレビを見たり、話をしたりしています。息子からすると、眠たくないのに無理やり寝かしつけられ、自分が寝たあとに大人が楽しそうにしているのは確かに嫌だよね……と私は気づきました。 寝る時間を遅らせてみたら?夜、スムーズに寝かしつけをするために息子のお昼寝を短くすることも考えましたが、お昼寝の間に家事をおこなっているので、なかなか早く起こすことができません。そんな調子で引き続き毎日お昼寝をたくさんしていた息子。 眠たくない! もっと遊びたい! という気持ちの状態で無理やりベッドに連れて行かれても、寝る気にならないのでは? と考えた私は、息子の寝る時間を遅くしてみることに。20時を過ぎてもベッドに連れて行かずにリビングにいたところ、息子は上機嫌で遊び、22時ごろになって眠そうに親指を咥え始めたタイミングでベッドに運ぶと、5分も経たないうちに眠ってくれました。 格闘しても遊ばせても寝る時間は同じ毎日息子の寝かしつけと格闘していたのに、寝る時間を遅くしただけであっさり寝てくれたのは本当に驚きでした。 とはいえ、息子はまだ1歳。22時に寝るなんてどうなの? と思いました。しかしよく考えてみると、寝かしつけに手を焼いているときも20時にベッドに行き2時間格闘していたため、結局息子が寝始める時間は22時ごろだったのです。寝る時間が変わらないなら、2時間格闘するよりも2時間遊ばせたほうがお互いストレスがなくて良いと感じました。 現在わが家では、寝る時間を決めず眠そうなタイミングでベッドに誘導しています。そのためか、息子はベッドに入ってから5分で寝るようになりました。夜ふかしが習慣にならないように朝起きる時間や昼寝の時間を調整する必要がありますが、寝かしつけ苦戦することがなくなりストレスフリーです。 著者:鮫島彩美1歳の男の子のママ。2年の不妊治療経験があり、念願の子育てを満喫中です。妊娠を機に仕事を退職したことでお金や保険に興味を持ち、現在はファイナンシャルプランナーの資格取得を目指しています。
2023年12月11日子どもが0歳のときです。私たち家族は夫の実家から徒歩10分くらいの距離に住んでいました。義母は自分の思い通りにしないと気が済まないタイプ。日頃から子育てについて、なんでもかんでも口を出してきていたのですが、さらにモヤモヤしてしまう出来事が……。義母の行動にモヤモヤ…ある日、子どもがなかなかお昼寝してくれず、寝かしつけに苦労をしていた私。子どもがやっと寝てくれた矢先、義母から1本の電話がありました。 電話の内容は、今からパンを持って行きがてら、孫の顔を見たいといったもの。「子どもが寝たばかりだから起きたら電話します」と伝え電話を切りました。すると15分後、インターホンが鳴り、突然義母がやってきました。 インターホンの音で、子どもは目が覚めて大泣き。義母は「あらあら、起きちゃったのね、かわいそうに。おばあちゃんもう帰るからゆっくり寝てね」と言い、帰っていきました。親切にしてくれることはうれしいですし、感謝もしています。ですが、幼い子どもがいることをもう少し考えてもらいたいなと思ってしまいました。 ◇◇◇ 「起きたら連絡をする」と伝えていたのに、突然自宅に押しかけてきた近所に住むお義母さん。孫の姿を早く見たいというお義母さんの気持ちもわかります。ですが、せっかく寝かしつけた子どもを起こされてしまうのはつらいものがありますね。家に行くタイミングは、相手とよく相談してから決めるなど、配慮は忘れないよう心がけたいですね。 作画/いずのすずみ著者:下海明美
2023年12月05日私は、2人の子どもの母親です。長女がおなかにいるときから生後3カ月ぐらいまで、なぜか長男に抱きつかれると嫌な気持ちになりました。今回はそのときに抱いていた気持ちをお話ししたいと思います。 なぜか嫌な気持ちになる2人目の妊娠がわかったとき、長男はまだ1歳でした。医師から長男を抱っこするときは座ってするようにアドバイスを受けていました。気をつけていたのに、妊娠15週で切迫流産になってしまい入院。退院してからはずっと安静生活。長男は平日私と家の中で過ごす日々でした。 まだまだ甘えたい時期の長男は、横になっている私の上に乗ろうとしたり、抱きついてきたりしました。妊娠する前は幸せな時間だったのに、なぜかすごく嫌な気持ちになってしまったのです。 抱っこしたいのにできない長男がおなかに乗ろうとすると「おなかに赤ちゃんがいるからびっくりしちゃうよ」と言い、抱きつこうとすると「ママ、体が痛いから抱っこできないんだ、ごめんね」とその都度話しました。しかし寝かしつけはどうしても座って抱っこか、添い寝してトントンしなければならず……。 長男は家でずっと過ごしているので体力も有り余り、寝かしつけに2時間かかったこともありました。ずっとくっついているのが嫌なのに、長男がなかなか寝てくれないと「もういい加減にして!」と大声を出してしまったことも……。やっと眠った長男を見ながら、私はどうしてこんな気持ちになってしまうのかと落ち込みました。 悩む私を見ていた夫夫には私の気持ちを特に話さずにいたのですが、私の様子を見て何か感じたようで、「最近なんかおかしいよ、長男がかわいそうだよ」と言われ、私自身もつらいことを話しました。 それからは夫が家にいる間はなるべく長男と過ごしてくれ、寝かしつけも最後は私でなければ寝られませんでしたが、途中までは夫が協力してくれるようになりました。長男も夫に甘えてから私のところにくるからか、抱っこせず背中をトントンするだけで眠ってくれる日もあり、夫の協力はとてもありがたかったです。 出産すると私も動けるようになり、妊娠前と変わらず抱っこしても嫌な気持ちにはならなくなりました。長男は焼きもちをやいて叩いたりすることもありますが、赤ちゃんのために手伝ってくれたり、頭を撫でたりしているのを見ていて、愛おしく感じています。 イラストレーター/ムチコ監修/助産師 松田玲子著者:八木さつき2歳男児、0歳女児の母。ケアマネージャーの資格を取得。妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆している。
2023年12月03日出産後、第1子である娘を連れて元職場へ顔を見せに行ったときのこと。ちょうどお昼どきになり、子育て経験のある女性の上司がしばらく娘を抱っこしてくれていました。その後、娘が眠ってしまったので横に寝かせてくれようとしたのですが……。すぐに起きてしまう娘にひと言普段から寝かしつけが難しく、苦労していました。その日も寝入りは早かったものの、横になると娘は敏感に反応! すぐに泣いてしまうことが何度か続き、しばらく繰り返したあと、「これは大変だわ!」と苦笑いする上司。 その場では、「ですよね。いつもなんです」と返しましたが、内心は「え、そうなの!?」と不安になりました。 娘は「育てるのが大変な子」?その上司は、3人の子育て経験者。そんな人が「この子は大変」と言うなら、きっと娘は育てるのが大変なのだろう……と一気に不安な気持ちになったのを今でも覚えています。 たしかに、寝かしつけても長時間寝てくれない、車内では大泣き、家でもよく泣いて、夜中も頻回に泣いていました。特に1人目の子どもということもあり、私は余計にネガティブになってしまったのかもしれません。 今では超がつくほど活発な女の子にあれから9年、泣き虫だった娘も、今では男の子に混じって外で遊びまわる活発な子に! 当時は慣れない育児の中、思わぬところで「あなたの育児は大変」と言われてしまったような気がして、一気に疲れてしまった記憶があります。もちろん、上司も悪気はなく、感覚的にそう感じてつぶやいたのでしょう。 今となっては良き思い出ですが、初めての育児はやはり心配だらけ。アドバイスとして伝えたことが、相手を傷つけ、不安にさせるかもしれないということに気付くと同時に、自身も初心を忘れてはいけないなと強く思うきっかけとなったエピソードでした。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ななぎ著者:小林 芽衣
2023年12月01日ベンキュージャパン株式会社(本社:東京都千代田区、以下:BenQ)は、東京都が実施するプロジェクト「こどもスマイルムーブメント」の主旨に賛同し、協力企業として参画いたしました。こどもスマイルムーブメントとは、幅広い主体の連携により、「チルドレンファースト」の社会を創出する東京都の取組です。企業、NPO、大学・学校等の主体が「子どもの目線を大切にした取組」を推進し、子供を大切にする社会気運の広がりを目指します。こどもスマイルムーブメント ロゴ1BenQは、人々の生活に豊かさと楽しみをお届けする、というコーポレートビジョンを掲げ、子どもたちの遊びや・学びに貢献できるテクノロジー製品を生み出してきました。空気品質センサーや、抗菌ガラスを採用し、子どもたちの健康と安全にも配慮した多機能電子黒板「BenQ Board」は、アジア各国で学校機関と併せて、プレスクールでも導入が進んでおり、ICT教育先進国であるオーストラリアでは、2022年度国内シェアNo.1、さらに2023年度の上半期マーケットシェアNo.1を獲得しております。アジア太平洋地域全体でもマーケットシェア率は18%を超え※1、300万人※2を超える学習者が、BenQソリューションを使用した学習環境で学んでいます。さらにホームプロダクトとしては、“成長を共に過ごすライト”をコンセプトに、光にとことんこだわり、子どものためにデザインされた学習用デスクライト「MindDuo 2」、子どもでも使いやすく聞き取りやすい設計の学びのために生まれた声用スピーカー「treVolo U」のほか、小さな子どもの寝かしつけにも効果が期待できるという評価を獲得し、モバイルプロジェクターとして史上初の「キッズデザイン賞」受賞となったLEDモバイルプロジェクター「GV30」、親子キャンプなどのアウトドアでの使用シーンにも対応する、防滴、耐衝撃、防汚素材設計などの実用性の高さが評価されて同賞同時受賞となったハイエンドLEDモバイルプロジェクター「GS50」をホームプロダクトラインとしてラインナップしています。BenQは、今後も子どもの目線を大切に、安心、安全に配慮しながら、子どもたちの学びや楽しみに貢献できるような製品をお届けできるよう尽力してまいります。※1 Futuresource調べ※2 多機能電子黒板「BenQ Board」とインタラクティブプロジェクターの利用者総数(自社独自調査)■BenQの多機能電子黒板「BenQ Board」について SIAA認証の抗菌ガラスを採用した4K UHD 解像度の大画面、抗菌ペン、抗菌リモコン、IP5X相当の防塵機能を備え、成長期の健康にも配慮したアイケアテクノロジーや空気品質センサーも搭載された多機能電子黒板です。小さい子どもでも直感的に楽しめる英語の教育ゲームアプリなども多数内蔵しているほか、書いた内容を簡単に共有できるホワイトボードアプリ EZWrite 6、別のデバイス画面をワイヤレスでミラーリングできるInstaShare 2を搭載することで、柔軟かつインタラクティブな遊びや学び、ディスカッションを実現します。幼児教育向け「BenQ Board」特設ページ: ベンキュージャパン株式会社 法人向けウェブサイト: 多機能電子黒板 BenQ Board 製品画像■BenQ LEDモバイルプロジェクター「GV30」 子どもが寝る前にスマートフォンの画面を見ることによるブルーライトの影響を心配する声が多く聞かれました。プロジェクターであれば、子どもがブルーライトを浴びる心配もなく、より安全・安心に寝かしつけや寝ころぶ時間を楽しむことができます。135度の角度調整機能付きの「GV30」は、ロフトや傾斜のある天井にも投影が可能で、どのような住空間でも簡単に寝ころび視聴を実現することができます。LEDモバイルプロジェクターシリーズページ LEDモバイルプロジェクター GV30■BenQ LEDモバイルプロジェクター「GS50」 キャンプ人口が年々増加する中、親子でキャンプを楽しむ光景も今や当たり前になりました。「GS50」は、業界唯一のIPX2の防滴機能に加え、落下衝撃に対する耐久性も備えているため、食べ物や飲み物をこぼしたり、落としたりといった小さな子どもならではのアクシデントにも安心してお使いいただけます。さらに、人やペットがプロジェクターに近づくと自動的にライトを停止する目の保護センサーやキーパッドロック、ペアレンタルコントロール等、子どもに配慮した安全性も備えたハイスペックなLEDモバイルプロジェクターです。LEDモバイルプロジェクター GS50■学習用デスクライト「MindDuo 2」 多機能ながらそれぞれの操作がシンプルで子どもでもわかるように、そして成長して子どもの好みが変わっても使い続けられるようなデザインでグッドデザイン賞ほか多数のデザイン賞を受賞しています。日本のJISAA標準規格を超える明るさ、そして柔らかい光で長時間の学習でも目への負担を軽減し、より集中して学習ができるよう白色光の読書モードと、タブレットやパソコンを使用の際に気になる反射を抑える暖色光のスクリーン閲覧モードと2種類のスマート照明モードを搭載しています。学習用デスクライト MindDuo 2■声用スピーカー「treVolo U」 学びのために生まれた声用スピーカーをコンセプトとし、声質に特化した「声用スピーカー」です。シーンに合わせて選べる3つの音声モードを搭載し、臨場感あふれる声の再現性や発音のディテールまで繊細に表現するチューニング技術と、子どもでも使いやすい操作性で、オンラインレッスンやオーディオブックの読み聞かせなどに最適です。声用スピーカー treVolo U■こどもスマイルムーブメント宣言・行動指針・全てのこどもが今と将来への希望を持って、伸び伸びと健やかに成長できるよう、全力でサポートします。・こどもが社会の一員として様々な場面で参画できる機会の創出に努め、こどもの目線に立った取組を推進します。・社会全体で「こどもを大切にする」気運を醸成し、安心して働き、子育てができる環境づくりに取り組みます。こどもスマイルムーブメントHP: 参画企業・団体について : こどもスマイルムーブメント ロゴ2■BenQについてBenQ Corporationは、1984年の設立以来、「Bringing Enjoyment and Quality to Life」をコーポレートビジョンとして掲げ、生活に楽しさとクオリティをお届けすべく、最新のテクノロジーとライフスタイルを結びつけるユニークな製品を生み出してまいりました。現在ではライフスタイル、ビジネス、ヘルスケア、教育という4つの事業領域にフォーカスし、お客さまの生活にとって大切なコト(さまざまな出来事や場面)をさらに輝かせる価値のあるモノ(製品やサービス)のご提供を続けています。■お客様お問合せ先ベンキュージャパン テクニカルサポートセンター 0570-015-533月曜から金曜 9:30~17:00 土日祝日・弊社指定日を除く※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間、時間短縮とさせていただいております。E-mail お問合せ: support@benq.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月29日子どもの爪噛み、爪を噛む癖、原因は?子どもの爪を噛む癖を止めさせたいと思っている保護者の方は、たくさんいます。爪噛みをするようになるのは、6〜12歳が最も多く、男児よりも女児にやや多いといわれています。大半は、子どものうちに治りますが、大人になっても治らない人もいます。どうして爪噛みをするのでしょう?爪噛みには、さまざまな原因が考えられます。1つ目は、ストレスや緊張、不安があること。子どもは成長過程で、さまざまな変化に気持ちを対応させる必要があります。入園や入学など、環境が変わって寂しい思いをしたり、つまらないと感じていたりするかもしれません。先生や友だちとの人間関係が思いどおりにいかず、イライラしたり、悩んだりしていることもあります。家族や保護者との関係が、関わっていることもあります。家庭内での頻繁なケンカ、保護者からの愛情不足や過保護・過干渉などがストレスとなり、爪噛みなどの身体的サインとして表れることがあるといわれています。しかし、爪噛みの原因はストレスによるものばかりとは限りません。2つ目は、本人が几帳面だったり、デリケートな気質であること。爪の長さが気になったら、噛んででも短くしないと気が済まなかったり、指のささくれが気になって、噛んで取っているうちに、爪も噛んでしまっていたりすることもあります。3つ目は、手持ち無沙汰のときに刺激を得る行為のひとつであること。何もすることがなく暇なときに、爪を噛んで得る刺激によって、脳を覚醒させたり、情緒を保ったりしています。これを自己刺激といいますが、刺激への欲求が強くなると行為が過剰になり、指から出血することもあるので注意が必要です。ここにあげた原因はごく一部で、爪噛みがある人すべてにストレスがあったり、几帳面な気質だったりするわけではありません。まったく原因がないのに、爪噛みをする人も多くいます。爪噛みを続けていると、爪や指から出血して雑菌などが入ったり、爪の雑菌が口から体内に侵入したりして、感染症にかかるリスクがあります。また、爪や指の変形や、歯並びが悪くなる、あごの骨が変形するなどのリスクも考えられます。参考:新家庭教育手帳・家庭教育ビデオ 家庭教育手帳<ドキドキ子育て>3.しつけ 正しいしつけは子どもへの大切な贈り物。|文部科学省参考:一般小児科医のための子どもの心の診療テキスト|厚生労働省雇用均等・児童家庭局子どもの爪噛み、爪を噛む癖は治るの?対処法などはある?爪噛みがひどく困っている場合は、かかりつけ医に相談するのもひとつの方法です。爪噛み癖のことを「咬爪症」といい、爪と歯の形状で診断します。形状を調べることで、症状のレベルが分かるのです。爪や指から出血している場合は、塗り薬を塗布します。また、かかりつけ医から心療内科を紹介されることもあり、そこでは、より専門的な検査を行います。爪噛みは、大半が幼少期の一時的なもので、大人になると自然と治ることがほとんどです。「爪の形が変形してしまう」「痛みや炎症につながる」などの理由から心配する保護者の方も多くいると思いますが、本人は、爪を噛むことで心のバランスを保っていることがあるので、無理やりやめさせるのは、逆効果になる可能性があり、おすすめしません。子どもが爪を噛んでいるのを見たとき「やめなさい!」と叱ったり、逆に「爪を噛まなかったら〇〇していいよ」と、ご褒美でやめさせようとしている場合も注意が必要です。爪噛みや注意や叱咤、我慢の強要では治るとはかぎりません。家庭でできることのポイントは、次の4つです。1.刺激している部分をブロックするつねに爪を短く切り、物理的に噛めないようにします。それでも指先を噛んだりする場合は、手袋をしてもいいでしょう。爪噛み防止のための専用マニキュアも販売されています。安全性は高いですが、治療中の病気がある、常用している薬があるという場合は、主治医と相談してください。2.別の行動に促す手持ち無沙汰にしていて、爪噛みをしそうなタイミングが分かるときは、「〇〇ちゃん、お片付けのお手伝いしてほしいな」「△△くん、これ、運んでくれる?」などと声がけし、別の行動をするように促してみましょう。3.代わりの刺激に置きかえる勉強をしているときに爪噛みをするという子どももいます。そんなときは、トゲトゲのついたゴムボールを持たせたり、グミやガム、スルメイカを与えたりして、別の刺激に置きかえてみましょう。効果のある方法は一人ひとり異なるので、子どもにあった代替刺激を探してみるといいでしょう。4.リラックスできる環境をつくる不安や緊張感が爪噛みに表れていることがあります。笑える動画を見たり、思う存分好きなマンガを読んだりするのも、ひとつの方法です。ホッとできるぬいぐるみと一緒に寝たり、触り心地のいいタオルケットを使ったりすることで、心が安らぐこともあります。爪噛みは、ストレスや手持ち無沙汰が原因のことも。やめさせるのに、きつく叱ると逆効果爪噛みは、不安やストレスが原因のこともあれば、単に手持ち無沙汰で癖になっていることもあります。障害がある子どもの場合は、自己刺激行動のひとつのこともあります。どの場合も、きつく叱ったり、注意したりして、無理にやめさせることは控えましょう。さらにストレスがたまり、爪噛みがよりひどくなる場合も考えられます。本人が安心できる環境づくりを意識したり、ガムやスルメイカを噛むなど別の行動に置き換えたりして、爪噛み癖と上手に付き合っていくことが大切です。子どもの爪噛み、爪を噛む癖は発達障害と関係ある?爪噛みがやめられないのは、なにか障害が関係しているのでは?と考えることがあるかもしれません。発達障害などがある人にみられる、自己刺激行動の一つに爪噛みがあります。自己刺激行動とは、自ら刺激を求めにいく行動のことで、五感から受け取る刺激を過剰に感じてしまう「感覚過敏」や、反対に刺激を受け取りにくい「感覚鈍麻」があると、出ることがあります。また爪噛みは、チック症や強迫症の関連疾患である身体集中反復行動症がある場合も表れるといわれています。しかし、爪を噛むからといって、必ずしも障害や疾患があるわけではありません。単なる癖の場合も多く見られます。爪が変形するほど噛み続けたり、爪噛みがやめられなくて外出できない、など、日常生活に影響を及ぼしたりする場合は、かかりつけ医に相談してみましょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年11月29日3歳長男の発達に悩んでいた頃、子育てひろばで受けた衝撃ASD(自閉スペクトラム症)のある長男あーは、現在12歳の小学6年生です。あーがまだ幼稚園に就園する前、「なんだか育てにくい……もしかしてあーは発達に何かあるのでは……」と悩んでいた時期に、地域の子育てひろばに連れて行ったことがありました。当時あーは3歳で、就園前の子どもを対象にしている子育てひろばでは比較的大きい年齢のほうでした。3歳のあーといえば、例えば、母親のカバンがあったら必ず中を漁り、その後中身をばらまく・本があったら破く・手の届く棚に物があったら落とす、という行動を平気で取るので、母親の私は、カバンはあーの手の届かない高い所に置く・本は片づける・手の届く棚に物は置かない、という措置を取るのが日常になっていました。なので、子育てひろばでも、あーの破きそうな紙の柔らかい本は片づける・飾っているおもちゃを避ける・そもそも近づかせないようにする、などしていたら、そこの先生にこう言われたんです。「あーくんはもう言ったら分かる年齢だから、言い聞かせてみて」と!!!脳天を直撃するようなお言葉でした。だって……あーに言い聞かせるなんて考えたこともなかったんです(今思えば、日々の暮らしの中で「あーには言い聞かせが通じない」と、ひしひしと感じ取っていたからこそなんですが)。言い聞かせて、聞くもんなのか!?同時に大反省もしました。「言い聞かせることなんかできないと思ってた私のバカバカ!あーはもうそういう『年齢』なんだ!」と……!Upload By よいこ「もう言い聞かせれば分かる年齢」。この言葉に追い詰められて…ということでここから私とあーの「言い聞かせ」地獄が始まります……。優しく言っても、分かりやすく言っても、強く言っても、あーは本があったら破きました。カバンは漁りました。私は……追い詰められました。だって……言い聞かせたら分かる「年齢」なのに、分かってくれないのです。Upload By よいこどうにかして分からせなければ。私の言い方が、しつけが悪いんだ。Upload By よいこなんで分かってくれないの!と感情的にりつけてしまうこともありました。あーは泣いたけど、すぐにけろっと機嫌を戻して私のところに来てくれました。本当に泣いたのは、私のほうでした。あーへの申し訳ない気持ちと、自分の不甲斐なさと、してはいけないことをしているという罪悪感に涙は止まりませんでした。「お母さん、なんで泣いてるの?」と言うあーに謝った後、「あーくん、お母さんのこと抱っこして」と言うと、あーは小さな手と体でわたしをぎゅうっと抱きしめてくれました。この子はこんなにも優しい気持ちと純粋な愛を持った子なのに、私は何をやっているんだろう……と、余計に泣けてきたのを覚えています。Upload By よいこ子どものしつけに必死だった当時を思い返して今なら、一般的な年齢の発達段階に子どもを当てはめて、勝手に厳しくしたって全く意味なんかないことくらい分かるんですが、当時はただただ必死で……(そしてそれはあー12歳の今も葛藤し続けている永遠の課題です)。しつけってなんなんでしょうね。結局親が何か教えようと必死な時ほど何も身につかず、知らぬ間にさらりといろんなことを習得して成長していっている気がします……。特に発達障害のある子どもの育児は、子の成長に並走してあげることくらいしか親がしてあげられることってないのかもしれないなー。……なんて、達観できたらいいんですけどね、なんなら今も絶賛戦ってますよ(片づけしない、忘れ物、口答え、とにかく全部、身の回りの森羅万象に反抗してくるなど)!発達凸凹育児界隈のみんな……ファイトだー!執筆/よいこ(監修:初川先生より)あーくん3歳頃の子育てひろばでのアドバイスをきっかけとしたエピソードをありがとうございます。アドバイスされたスタッフの方も、お子さんの成長発達に良かれと思って、保護者が手をかけているのを減らすべく、その発言をなされたのでしょう。ただ、“言って聞かせる”が効くのは、なかなか狭き門ではあります。年齢や発達段階もそうですが、定型発達のお子さんであっても、発達にばらつきのあるお子さんであっても、気分や性格、得意不得意によって、うまくいくかどうか難しいところです。よいこさんは、これまであーくんを育ててこられた経験から、まずは環境調整(物の位置を手の届かないところに置く)だと感じ取られてそうされてきていたのですよね。おそらく、言って伝わる子だと感じ取られていたらそうされていたのではと思いますし、そこまで物を移動せずとも大丈夫そうだと感じ始めたら環境調整の手を緩めたのではとも思います。一緒にいる保護者の方の感じたこと(勘も含め)は実はとても理に適っていることが多いです。「子の成長に並走する」、まさにそうで、子どもをしつけるというのは、保護者が“こうあるべし”“こうしなさい”というルールを身につけさせていくというよりも、そこ(理想とする姿)に至るために、現状のお子さんの様子と、“こうなってほしい”“これを身につけてほしい”との間の接点を見つけて(つまりだいぶお子さんの現状に寄ったところから)少しずつ「一緒ならできる」「手伝えばできる」を増やしていくことだと思います。本を破かない、カバンを漁らないはなかなか声かけだけでやるのは難しいと思いますが、一緒に本を(破らずに)大切に扱えたら褒める、カバンを(漁らないという「○○しない」目標は扱いにくいので、例えばカバンが置いてあったらお母さんに「はいどうぞ」と届けるなどに変えるなどして目標設定し)ルールにのっとって扱えたら褒める、というあたりをスモールステップで身につけたいところではあります。その第一段階はおそらく、あーくんが不用意に触って怒られる・トラブルになるのを避けるところから始まるので、やれることとしては環境調整です。よいこさんのされてきたこと、よかったんだろうなと思います。発達的にばらつきのあるお子さんを育てていると、良かれと思って定型発達のお子さん向けのアドバイスなどがいろんなところから飛んでくるだろうなと思います。そんなときに、「いや、うちの子ちょっとそれだとうまくいかなくて」とか「やってみたけど、通用しなくて困ってるんですよねー」ということを話せる相手がいるといいなぁと思います。子育てひろばのスタッフの方も、もしかしたらそういうお相手になりえたかもしれません。子育てをしていると年長者や支援者の助言を受け入れなければならないとお感じになる真面目で一生懸命な保護者の方が多いと思いますが、うまくいかないという声はとても大切なものです。そこにこそ、改善や工夫のヒントがあると思います。お子さんが悪いのでも、保護者の方が悪いのでもありません。その助言が通用しない、どうしようというところから、“わが子”のプロたる保護者と、支援者や相談できそうな諸先輩方との“プロ”同士の対話が始まってほしいなぁと願っています。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年11月26日主婦のさち子さんは3人姉妹の次女。上から目線の長女モラ子、怪しいビジネスをしているシングルマザーの三女ヤバ子に挟まれ、日々トラブルばかり。モラ子は会社に悪事がバレて、遠方に転勤。顔を合わせる機会が減り、ホッとしたさち子さん。一方、ヤバ子さんは日ごろから息子・ティラノくんの世話を家族に押し付け、育児を放棄。結婚前提で付き合っていたドブオは結婚詐欺師で、息子のティラノくんを誘拐し身代金を要求しようと企んでいた悪人だったことが発覚しました。 ヤバ子さんは、ドブオに渡した300万が詐欺だったこと、再婚も嘘だと騙されたことを知り落胆……。 現場にいた元夫は、息子のことを考えないヤバ子に対し「ショックなのはわかるけど、まず大切なのは何?」「きみはこんなときも自分のことばかりなんだね」と核心を突きます。 ヤバ子さんは「親権でもなんでもくれてやるよ」と言い捨て、去っていきました。 ヤバ子さんと元夫が離婚したキッカケは? 「……来ないで。一人になりたい……」騙されていたことにショックを受けたヤバ子さんは、フラフラとした足取りで元夫の前を去って行ったと、弟のスエゾウさんから聞いたさち子さん。 一方そのころ、元夫とティラノくんはさち子さんの実家にいました。ヤバ子さんと連絡が取れず心配している元夫は、「僕がしっかり2人の手を離さないでいればこんなことにならなかった」と後悔していました。 ヤバ子さんと元夫が離婚した原因は、しつけの方針の違いによるものでした。「叱らない育児」を主張し、息子が何をしても放置するヤバ子さんに、元夫が「ダメなことはきちんとダメだと教えなきゃ」と言うとブチギレし、ティラノくんを連れて出て行ったしまい、そのまま離婚することになったのだそう。 そのとき、ティラノくんが壁に描いた絵を見せてきました。「パパとママとティラノとオムライスかいた!」目を輝かせながら「大好きなもの」を描く息子。壁の絵をスマホで撮影し、連絡の取れないヤバ子さんに送ったのでした。 子どものしつけについて夫婦間で意見が食い違うことは、よくあることだと思います。しかし、ヤバ子さんのように一方的に激怒し家を出るのではなく、夫婦でよく話し合うことが大切だったのかもしれませんね。ティラノくんの温かい絵がヤバ子さんの心に響くといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター はいどろ漫画
2023年11月22日YouTube「なのは日和」は、2021年生まれのなのちゃんの成長の記録や日常生活をご覧いただけるチャンネルです。かわいらしい姿に思わずほっこりしてしまいますよ。今回は、なのちゃんの寝かしつけの様子の動画をご紹介します。ママが寝かしつけをする予定が……、なのちゃんよりも先に寝落ち! その後の、なのちゃんの行動がかわいすぎると話題です♪ なのちゃんは眠りにつくことができたのかな……!?なのちゃん、ねんねの時間です この日はママがなのちゃんを寝かしつけ。 パパがお仕事なので、2人でねんねです。 ねんねの予定ですが… お部屋を暗くして、ねんねの時間です。 ママは横になって、なのちゃんが寝るのを待ちます。 しかし、どうやらなのちゃんはまだ眠たくない様子。 立っちしたり、ベッドの上を歩いたりとゴゾゴゾ(笑)。 ママの方が眠くなってきました なのちゃんをトントンとしながらママは寝かしつけ。 しかし……、ママのほうが先に眠たくなってきてしまったようです。 これはママあるあるですよね! 気持ちがよくわかります。 あれ? ママ寝ちゃった!? トントンの手が止まったので、なのちゃんママの様子をうかがいます。 「あれ?」「ママ、手止まってるよ?」 なのちゃんもママをトントン。 ママも眠たいながらもなのちゃんをトントンします。 なんだか癒やされる光景ですね。 でもやっぱり眠たい…… ママ、もう限界です……。 とうとうママが先に寝落ちしてしまいました。 すると、なのちゃん 「あれ? ママ、また寝てる?」とでも言っているかの表情。 なのちゃん1人でゴロゴロ…… ママは寝てしまいましたが、なのちゃんどうやらまだ眠たくない様子。 ママの横でゴロゴロしています。 なのちゃん覚醒! 夜の大運動会のスタート!! 初めはゴロゴロしていたなのちゃんですが…… ここからなんと覚醒! 目がすっかり覚めてしまったのか、大運動会の始まりです! ママの体をよじ登ってみたり……動き始めます。 ママにいたずらもしてみます(笑) 爆睡中のママにちょっといたずらもしてみます。 ママの腕を引っ張ってみたり…… キックもしてみます! この様子、ぜひ動画でもご覧くださいね。コロコロとママの周りを動き回る様子がとってもかわいらしいですよ。 少し落ちつたかな? 動き回って落ち着いたかな? と思っていたのも束の間。 ママが寝ているそばで、大運動会が再び始まりました! なかなか眠たくならないようです(笑)。 ようやく眠たくなってきました ゴロゴロとママの周りを動き回り、大運動会を繰り返していたなのちゃん。 ようやく、眠気が訪れてきたようです。 最後に、お気に入りのぬいぐるみをギュッとして無事に眠りにつきました。「おやすみなさい♪」 ※ぬいぐるみは窒息の恐れがあるので、寝ついたら外すようにしましょう。 画像提供・協力/なのは日和
2023年11月21日早産児として生まれたわが家の双子。長い入院を経て、家に帰ることができたのは生まれてから3カ月後でした。意気揚々と双子を連れて帰った私ですが、そこには想像を絶する過酷な日々が待っていました。眠れない日々慣れない育児は想像の何倍も大変なものでした。2、3時間おきの授乳に寝かしつけ、おむつ交換とを2人分こなすのは至難の業です。そして、何よりもつらかったのは眠れないことでした。双子は私が抱きかかえてゆらゆら揺らさないと眠ることができず、布団に置いた瞬間起きて泣いてしまいます。 いわゆる“背中スイッチ”が全身にあるかのようなその敏感さに、私は本当に参ってしまいました。授乳したあと必死に寝かしつけている間に、気が付けば次の授乳がやってくる……そんな毎日でした。頭がボーっとしてしまい、涙もろくなったり、食欲がなくなったりと、段々と体調も悪くなっていったのです。 高校教師の話ある日、双子を両腕に抱え、夜通しダイニングテーブルの周りをぐるぐる歩いていたとき、私はふと高校時代の授業を思い出しました。マニアックな世界史の教師が言うには、中世ヨーロッパにはかつて“眠らせない”拷問があったそうです。 拷問を受けた人は眠ることを許されず、ずっと部屋の中を歩かされ、眠ろうとすると罰せられました。そうして正常な判断能力を奪われ、嘘の自白をしてしまったり衰弱してしまったりしたそうです。「……今の私やん」。ボソッとつぶやくとなぜだか笑いが止まらなくなり、私はしばらく笑いながら双子を抱いて歩き回ったのでした。 その後も眠れない日々が続きましたが、双子は生活リズムが整うにつれて徐々に布団で眠れるようになっていきました。私もまとまった時間眠れるようになり、体調も段々と整っていきました。当時は本当に大変でしたが、睡眠の大切さを身をもって感じることができた良い思い出だと今では思っています。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ミロチ著者:木下うめ子
2023年11月17日普段はパパの抱っこですんなりお昼寝をしてくれるきい君。しかし、この日はなかなか寝かしつけがうまくいきません。パパがどれだけ抱っこをしても眠たくならないきい君。さて、パパは無事お昼寝を成功させることができるかな? お昼寝の時間だよ いつものようにお昼寝の時間になり、きい君を抱っこして寝かしつけをするパパ。 普段なら、パパの抱っこですんなりとお昼寝することができるきい君。しかし、なんだかこの日はうまくいきません。パパが30分近く抱っこしてみますが、眠くなる気配がありません…。 むしろ、だんだんお目目もぱっちり!どんどん覚醒してきてしまいました(汗) なんとかお昼寝させたいパパ お昼寝をしないとリズムも崩れてしまい、夕方ぐずってしまうきい君。なんとかお昼寝をさせようと頑張りますが…やっぱりうまくいきません。 パパも長時間の抱っこにお疲れ気味に…。抱っこでは寝てくれる気配がないので、一旦抱っこでの寝かしつけは諦めて少し遊んでみることにしました! 気分転換に遊んでみよう! パパのお腹の上にきい君を乗せて、お気に入りの「あくびの音」を聞かせてみることにしました! すると… 早速効果あり!? 抱っこしていた時は、全然眠ってくれなかったきい君。 しかし、パパのお腹の上にちょこんと乗せて、お気に入りの音が聞こえてきた途端… なんだか眠たそうな表情に!? これにはパパもびっくり(笑) どんどん眠気が… さっきまで全く眠たくなさそうだったきい君ですが、もうすでにお目目もトロンとしてきました。 あっという間に眠ったよ そして、あっという間に眠ってしまいました! この姿、たまらなく愛おしいですね。きっと、眠たい気持ちはあったけどなかなか眠ることができなかったのかな? 安心して眠っている表情に癒されますね。 この寝落ち姿、ぜひ動画でもご覧くださいね。パパが遊ぼうとしたら、あっという間に寝てしまうきい君の姿にほっこりしますよ。 パパ、無事に寝かしつけ完了! きい君が無事眠って一安心のパパ。そーっと、きい君を移動させます。 そして、無事に寝かしつけ完了です。お昼寝できたので、夕方からもご機嫌良く過ごすことができそうですね♪パパも長時間の寝かしつけお疲れ様でした! YouTube「たつごろう」では、他にも癒される動画がたくさんアップされていますよ。現在は2歳になったきい君の姿もぜひご覧くださいね。共働き夫婦のリアルな育児ルーティンや、パパ目線の育児動画も参考になりますよ。 画像提供・協力/たつごろう
2023年11月16日主人公・さくらさんは長男・レンゲくんの小学校入学早々にママ友トラブルに見舞われましたが、その後は穏やかな日々を取り戻していました。ところが、レンゲくんが5年生になると、クラス替えでママ友トラブルの張本人・ボス子さんの息子・ボス太くんと同じクラスになってしまいます。ボス子さんグループからの嫌がらせにより、PTAの役員決めで地区役員になったさくらさん。役員として準備を進めてきた夏祭り当日を迎えました。屋台の当番をしながらマナーの悪いボス太くんやヨワ太くんたちを注意したさくらさんですが、ボス太くん本人は反省している様子はゼロ。そんな息子を放置してボス子さんは……。ボス子さんたちママグループは、子どもたちをほったらかして宴会を開いていました。宴会の話題はボス子さんが立ち上げるヨガサークルのこと。夏祭りの席で地域の方との交流を深め、チラシを置いてもらおうとしていたのでした。 ヨガサークルに込められた壮大な計画を語り、さくらさんたちに「ぜひ!来てちょうだいね!」と誘うボス子さん。しかし、さくらさんたちはもうボス子さんに関わる気などありませんでした。説教するボスママにまさかの悲劇が… ヨガサークルへの参加を断ったさくらさんたちに、「あなたのために誘ってあげてるのに」と恩着せがましく言うボス子さん。 ところが、話を続けるボス子さんの頭に何かが直撃! 謝りながら慌てて駆け寄ってきたのはレンゲくんたち。遊んでいたスーパーボールがボス子さんの頭に当たってしまったのです。 子どもたちが謝罪するも、ボス子さんの怒りはおさまりません。「子どものことは親の責任よ? しつけはちゃんとしないとね」 ボス子さんの説教を聞いたさくらさんは、マナーが悪く注意しても素直に聞く素振りを見せなかったボス太くんが頭に浮かびましたが、グッと堪えてボス子さんへ謝罪するのでした。 お祭りのようなたくさんの人がいるところでスーパーボールを使って遊ぶのは、たしかに危険です。役員の仕事が忙しくても、ボス子さんの言うように親の責任としてきちんと注意しなければいけません。 ただ、公共のマナーを守らない子どもも、親がしっかりしつける必要があります。マナーの悪いボス太くんを放っておいて宴会をしていたボス子さんも、人に説教できる立場ではありませんよね……。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター モモ
2023年11月16日私には8歳と0歳の娘がいます。夫は、子育てにはどちらかと言えば協力的なほうです。おむつ替え、寝かしつけもしてくれますし、娘たちとよく遊んでくれます。娘たちもそんな夫に懐いており、パパが大好きです。私も「子煩悩だな~」と感心していたのですが、長女が生後11カ月のころ、夫にがっかりする出来事が起きました。私のなかではその出来事が大きく、夫への見方が変わってしまいました。 ※コロナ禍前の体験談です 協力的で子煩悩な夫だと思っていたころ長女が赤ちゃんのころの話です。夫は穏やかな性格で、休日は洗濯や皿洗いなどの家事、長女のおむつ替え、寝かしつけ、お散歩などよくお世話をしてくれていたので私は助かっていました。私の母や友人も、マメなパパでいいね、と褒めてくれることもしばしばでした。 そんな夫は、独身時代から毎週土曜日の夜に仲間内でフットサルをしており、結婚・出産後も続けていました。私は、フットサルをすること自体は夫の気分転換にもなるだろうし止めるつもりはなかったのですが、家族が一番ゆっくりできる土曜日なので、たまには家にいてほしいなと思うときもありました。 この状況でもフットサルに行くの!?ある日、生後11カ月の長女が初めて高熱を出したので小児科へ行くと「明日にでも熱が下がれば風邪、3日熱が下がらなければ突発性発疹だろう」と言われました。高熱を出すのが初めてだったこともあり、私も夫もとても心配でした。その日は金曜日で、翌日になっても熱は下がらず。朝から長女はぐったりしており、食欲もないようで、常に抱っこしていた私は、看病疲れが出てきていました。 そして夜になり、夫はいそいそとフットサルの用意を始めていました。そういえばフットサルの日です。でも長女の具合は悪く、つらそうです。私は思わず、「えっ! フットサルに行くの!?」と聞きました。すると夫は「うん、もうすぐ出るよ」と普段通り穏やかに答えた姿に、私はがくぜんとしてしまいました。 夫にはストレートに言わないと伝わらないそして私が、「子どもの体調が悪いときによく遊びに行こうと思えるね」と言うと、夫は「僕が行かないと(フットサルの)人数が足りないから」と言いました。会話がかみ合わない夫にイライラしながら、私の気持ちをストレートに伝えました。 「普段フットサルに行くことを止めるつもりはないけれど、子どもの体調が悪いときは行かないでほしい」「独身じゃないんだからたまには家族を優先してほしい」と。すると、夫はフットサルに行くのをやめましたが、少し不貞腐れていました。しかしながら一晩経つと、私の気持ちを汲んでくれたのか反省している様子でした。 私のなかでこの出来事は大きく、私と夫の意識の違いを痛感した日でした。私は常に娘たちのことを考えていますが、結局夫は自分の次が娘たちなんだなと感じました。それは8年経った今も変わりありません。あまりに気になるときは指摘しますが、娘たちはパパが大好きだし、何もしてくれていないわけではないので、折り合いをつけながら日々過ごしています。 著者:石井ゆうき8歳と0歳の女の子のママ。長女の反抗期に悩まされながらも、姉妹の戯れに日々癒され中。秘書として働いており、現在は育休中。1人目出産直後に夫が転職に失敗し、夫が転職に失敗したことを機に、お金にまつわることに興味を持ち、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年11月11日夫婦共に厳しく育てられた子ども時代。子育て観に違いがあって子育てに関していえば、私は子どもたちに甘いほうだと思います。というのも、私自身が子どもの頃、母に厳しくしつけられたのでその反動かもしれません。私が子どもの頃は、厳しく育てることが当たり前の時代だったかもしれませんが、私としては厳しくされて良かったことは特にないな、と感じているのです。それに、子どもたちにとって家の中は安心できる場所にしたいと思うと、ついつい「いいよ」なんて言ってしまうんですよね。それでは子どもにとっては良くないこともあるとは思うのですが……。Upload By 吉田いらこそんな私とは対照的に、夫は「多少は厳しく育てないと、子どもは世の中を渡っていけない」と考えています。夫も子どもの頃は親から厳しくしつけられたのですが、それが大人になってとても良かったと感じているそうなのです。私が子どもに「無理しなくていいよ、できるだけでいいよ」と甘い対応をしているのを見て、夫がとうとう「俺が叱り役になる」と言い出しました。「そんなんじゃだめだ」「もっと頑張れるだろう」と子どもたちに檄を飛ばしています。逆に、たまに私が怒ったときは夫がフォローに回ります。子どもにとって逃げ場がなくなるのはつらいのではと思うので、わが家はこれで良いバランスなのではと感じていました。Upload By 吉田いらこ発達障害の診断を受けてからは……このように「俺は厳しめでいく」と言っていた夫ですが、長女が小学5年生で発達障害の診断を受けてからは、ものすごく優しく接するようになりました。長女が障害の診断を受けたのは、ちょうど夫が3年間の単身赴任中のことでした。そして単身赴任が終了して自宅に戻ってからは、それはもう甘々の父親になっていたのです。長女の特性の一つである極度の人見知りも、以前なら「もっと勇気を出していきなさい」などとアドバイスしていたのですが、もう長女に無理にさせることはありません。代わりに対応してやり、何も言わずに優しく微笑んでいることが多くなりました。Upload By 吉田いらこ障害がある娘の未来、これからも夫婦で見守っていきたい長女も中学1年生になり、高校進学についてなども考える時期に差し掛かりました。障害の特性への対応や進路相談などは、やはりプロにアドバイスをいただくことが一番だと思いますが、いっぽうで長女の将来については、夫婦でブレずに同じ方向を見据えていくのがいいのかもしれません。障害がある長女にこれからどんな未来が待っているのか分かりませんが、夫婦二人で見守りながら進んでいけたらと思っています。執筆/吉田いらこ(監修:初川先生より)夫婦の子育て観の違いや変化についてシェアいただきありがとうございます。“厳しく育てないと社会に出たときに苦労する、そのおかげで今の自分がある”と考えている大人の方は結構いらっしゃいますね。その方々はおそらく自分を厳しく律しながら頑張ってこられたのだろう、苦労して頑張った結果、今のご自身があるように捉えていらっしゃるのだろうと感じます。そういうお話をうかがうと、その方はその苦労が乗り越えられた経験となっていて良かったなぁと感じます。それは乗り越えられた方だからこその考え方、思いなのだろうということです。対照的に、いらこさんは厳しく育てられて、つらかった、家の中で安心できなかったという思いがあるのですね。「その反動か」、お子さんに甘くなってしまっている自覚があられるのですね。ご夫婦での子育てに対する「こうしたい!」という思いはとても大切です。それぞれ「こうしたいという想い」があると思いますので、ぜひ都度話し合っていただきたいところです。ただ思うのは、親がどう思うか、どう育てたいかも大事ではありますが、子がどんな子であるかがふまえられているか、ということはもっと大事なのではないかということです。どういう性格で、どういう得意不得意があって……そういったお子さんの個性や特性に関することは、きっと父とも母とも同じではない、お子さんだけのものがあるはずです。ゆいちゃんは軽度知的障害など診断が受けたという面もあり、どんなお子さんであるか、また親との違いが見えやすくなったとも言えます。しかし、本来的には、診断の有無に関わらず、そのお子さんにはそのお子さんの特徴的な面があるはずです。そこと子育て観とをすり合わせていく、そうしたことをご夫婦で、あるいは(ひとり親で頑張っておられる方は、特にそうですが)子育てを共に担ってくれる親族、先生、専門家らと一緒に話し合っていけるといいですね。そういう意味では、子育てというものは親がこうしたいああしたいとさまざま願うことはおそらく出産前から多々あったと思いますが、そういうことへの「諦めのプロセス」でもあるのです。自分自身ではない、自分とは別の生命・意思を持った存在としての子ども、その子のありようを受け入れて、こうしたい・こうなって欲しいと願っている面を少しずつ諦め、お子さんにフィットした子育てへと変容していくプロセスということです。ではどうすり合わせていけばいいのか、また、甘えと厳しさとどう折り合いをつけたらいいのか。そこを話し始めたら長くなりますが、少しだけ子育て観への視点をお伝えすると、例えば、「お子さんが困った時にヘルプを出せる」、そこが目標の一つにはなると感じます。親子の関係の中で、安心していないと困った時に親にヘルプは出せません。安心安全の関係性が必要となってくるでしょう。しかし、何も困ることなく至れり尽くせりの環境だと確かに社会(まずは園や学校)で困ることもあると思います。だからこそ、困った時に親にヘルプを出せるにはどうしたらいいか。そこを考えてみると、甘えと厳しさのバランス問題にも打開する方向が見えてくるのではと感じます。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年11月10日めぐみは、夫のてっぺいと息子のゆうきの3人暮らし。夫への不満などないと思っていためぐみですが―。めぐみが妊娠しているときのこと、てっぺいは育児中の同級生・さえを見て「変わっちゃったね」と、体型や性格をバカにしました。てっぺいの言葉にめぐみは呆然。めぐみは言いたい事をぐっとこらえ、自分のなかに不満や不安をためこんでいきました。そんな矢先、めぐみは母親が祖母から譲り受けたというネックレスを渡されます。やがてめぐみはゆうきを出産。退院後、自宅で寝ていたある日、めぐみは恐ろしい姿の自分がてっぺいに襲いかかっている夢を見ました。翌朝、義母が突然押しかけてきたかと思ったら、めぐみに向かって「母親としての自覚が足りない」などと言ってきたのです。しかし、義母の訪問を喜ぶ夫。義母の夕食を食べたあと、義母は帰るどころか夫がうちに泊まっていくよう促しました。するとネックレスが「ズ……」と動き出しました。と同時に、「迷惑だから帰れ」と義母に言ってしまったのです……。めぐみの発言を聞いて怒り狂った義母は、すぐに帰宅。てっぺいも母親に謝れとめぐみに激怒します。しかしめぐみは、なぜ自分が義母に帰れなどと言ってしまったのかよくわからず。一体何が起こっているのだろうかと悩んでいたのですが、てっぺいへの不満がさらにたまってしまう出来事が……。 これは、自分を押し殺して自分に取り憑かれてしまった女性の話です。酔っぱらって帰宅した夫の衝撃的な行動 ※赤ちゃんを抱き上げるときは、首とおしりを支えるようにしましょう。 翌朝めぐみは、ふとネックレスを手に取り、ネックレスをくれたときに母親が言っていたことを思い出しました。 そして、ネックレスの力で思っていることを言ってしまったのかと想像します。しかし、まさかそんなことはないと自分に言い聞かせ、着けていたネックレスを外して箱にしまったのでした。 会社に行く前、てっぺいはめぐみに、義母へ失礼な発言をしてしまったことは産後のホルモンバランスの変化が原因だろう、すぐに治るから一緒に乗り越えようと伝えます。 その後、めぐみは電話で義母に謝罪。はじめは怒り狂っていた義母ですが、てっぺいが喜んでご飯を食べていたことや、今度料理を教えてほしいことなどを伝えると機嫌が徐々に戻っていきました。 そしてその夜、めぐみがゆうきを寝かしつけ終わったとき、酔っぱらった状態のてっぺいが帰宅。てっぺいは会社に行く前、帰宅後にゆうきをお風呂に入れるのだと言っていたのにもかかわず、そのことを忘れているよう。 ゆうきが今寝たところだからとめぐみが伝えると、てっぺいは言いました。 「ゆうきくぅうぅぅーん、パパですよぉぉぉぉん」「あれれ? 寝ちゃったのかなぁ?」 その言葉を聞いてゆうきは目を覚まし、泣き出してしまいました。 するとてっぺいは「めぐぅぅ、バトンターッチ!!」と言って、必死にゆうきをあやすめぐみをよそに、ベッドに倒れ込み、いびきをかいて寝てしまったのでした。 ◇◇◇酔っぱらって帰宅し、さらに眠っているゆうきくんに大きな声で話しかけて起こしてしまったてっぺいさん。寝かしつけの苦労など赤ちゃんのお世話の大変さをわかっていないようです。めぐみさんは怒ることもなくゆうきくんをあやしていますが、心のなかではイライラしているのではないでしょうか。1度しっかり夫婦で話し合う時間をとって、めぐみさんからてっぺいさんへ、きちんと自分の気持ちが伝えられるといいですね。バラシ屋トシヤさんのマンガは、このほかにもブログやInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター バラシ屋トシヤ
2023年11月02日空気が読めず話が飛んでしまう、マシンガントークなのにガールズトークは苦手わが家は母である私・ワッシーナを筆頭に、家族全員が個性いろいろな発達凸凹タイプです。それぞれの特性をキャラクター化しており、動物の顔をしています。私はワシのキャラクターで、よく話が飛んでしまう特性を表現しています。私は14年前、子どもたちが専門家から発達凸凹ではと告知されたことがきっかけで、自身の特性に気づき、工夫をしてきました。Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ天真爛漫な父親との想像遊びの日々。海外でのびのびと育った幼児期Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ私が3歳の時に父親のハワイ大学院への留学が決まり、両親と妹と私の家族4人で現地に移住しました。ハワイでは学生の父が主に子守を担ってくれました。母は外で働いていたのでかかわりが薄かったようです。私の父は子どもをそのまま大人にしたようなタイプで、多動・多弁・多飲・多食でした。父は私たちとよく遊んでくれましたが、遊ぶことにも没頭するタイプだったので、父親というより遊び仲間のような感覚で一緒に過ごしていました。ある日のことです。私は、家や公園でばかり遊ぶ父に「映画を観に行きたい」とおねだりをしました。すると父は「OK!映画館をつくってあげよう」と言いました。私とまだ幼い妹が見ていると、父はおもむろにゴザを取り出しテレビの周りを囲みました。「さぁ、ワッシーナ、来てごらん、映画館だよ」とうれしそうに言います。3歳の私は、これは何だろうと不思議に思いつつ、ゴザの囲みの中に入りました。ゴザの中は暗くて、少しだけ映画館みたいな気分になりました。父はテレビの見慣れた天気予報やニュースに、いちいち感激して喜び、その内容をおもしろおかしくオーバーに説明してくれるので、私と妹はすっかり夢中になってしまいました。オーバーに褒めてチャレンジすることを励ますクラスの雰囲気に個性が輝き出すUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイしばらくしてハワイの生活に慣れると、私は現地の幼稚園に通いました。ある日、幼稚園で先生が子どもたちに「片手で上着のボタンを締められる人はいるかな?」と呼びかけました。すると子どもたちは、ものすごい勢いで「ハイ!ハイ!ハイ!」と手をあげて前に出ていきます。どの子どももみんな堂々としていて、自信満々です。ところが、いざボタン締めをやろうとすると、ほとんどの子どもはボタン締めができません。でも先生は「よくチャレンジしたね!」と、子どもたちの行動をオーバーに褒めました。私はその頃、片手でボタン締めができるかどうか分かりませんでしたが、先生からの2回目の呼びかけの時はすぐさま手をあげてチャレンジし、成功することができました。ハワイの幼稚園では、先生たちが元気にオーバーに励ましてくれるので毎日が楽しくてたまらず、私は自分らしさを全開にして楽しんでいました。私のようなタイプには、オーバーすぎるほどの表現がちょうどいい感じだったのです。私のこの時の充実した幼児体験は、4人の子どもたち全員をインターナショナルスクールに通わせる原動力となりました。帰国後、父親を失い、環境の激変に口が利けなくなり周囲から心配されるUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイハワイでのびのびと過ごしていた私ですが、そんな状況が一変する出来事がありました。父が急に体調を崩し、家族みんなで帰国することになったのです。しかし、帰国しても父の病状は回復せず、しばらくして亡くなりました。父が亡くなったあと、私は地元の小学校に通い始めましたが、あまりに急激な環境の変化に、どうしても馴染めませんでした。授業では元気よく質問する子どもや失敗する子どもなどおらず、みんな同じように行動するように指導され、とても戸惑いました。私は入学してからひと言も口を利くことができず、先生やクラスメイトたちから話しかけられても言葉を発することができませんでした。その頃は、休み時間になると誰もいない静かな校舎の裏で、一人でじっと座って過ごすことで、すり減った心を充電していました。自宅に帰ると会話をすることができるのですが、どうしても学校で口を利くことができませんでした。母や周りの大人は、そんな私を見て、とても心配していたようです。ある学年末の最終日のことです。ホームルームの時間に担任の先生が、結婚のため学校を辞めてハワイに移住することになったということで、クラスのみんなに別れの挨拶をしました。ホームルームが終わると、私は先生のところに走っていって、話しかけました。家族で買い物をしたハワイのカラカウア通り、父と遊んだ太陽がいっぱいのワイキキビーチなどを夢中で話しました。私は、ハワイに移住する先生に対して、まるで仲間を見つけたような親近感を覚えたのです。これまでひと言も口を利かず、障害があるのではないかと私のことを案じていた先生は、いきなり雄弁になった私を見て、ものすごく驚いたようです。後日、先生は「初めてワッシーナさんの声を聞きました」と、私の母にその時の様子を語ってくれたそうです。私はこのことをきっかけに、少しずつ学校でも口が利けるようになりましたが、あまり会話ができない傾向は小学校の高学年まで続きました。感覚の過敏や独特の表現が誤解され、厳しくしつけられるUpload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ帰国して再び沖縄で暮らすようになって、私の目の前にいきなり母が登場しました。私を産んだ実の母ですから、ずっと一緒だったはずですが、私の視界には父しかおらず、母は存在していませんでした。母は父とまるっきり異なるタイプでした。一緒に公園へ遊びに行っても、すべり台やブランコで遊ぶのは私一人で、母は離れたところでじっと見ているだけでした。父と一緒に想像遊びをすることに慣れていた私は、母の味気ない対応にものすごく失望しました。母はしつけが厳しく教育熱心で、私の感覚過敏などの特性を受け入れてくれなかったので、ことあるごとに母と衝突を繰り返していました。ある日、母がおろしたての化繊の肌着を着せてくれました。ところが私は化繊独特の匂いと肌触りに悪寒が走りました。すぐさま肌着を脱ぐと床に叩きつけました。「宇宙人に侵略される匂いだ!」と、私は叫んだのです。母は私の言うことが理解できず、わがままだと誤解して、厳しく叱りました。その後、私は思春期を迎えましたが、クラスメイトとガールズトークができなくて、よくトイレに逃げこんでいました。高校では担任教師の無理解からいじめを受け、一年間、不登校になりました。ほかの先生方の好意でレポート課題の提出で成績評価してもらい、なんとか卒業することができました。結婚後は、子どもたちの学校でのトラブルをきっかけに、子どもたちが専門家から発達の偏りを指摘されました。その後、発達凸凹当事者の家族として、療育施設でさまざまなトレーニングを受けました。そのトレーニングを通して、私自身も当事者だと気づき、やっと安心して自分らしく生きられるようになりました。今は、家族で日々楽しみつつ、工夫をしています。工夫は重ねるほど発見が増えて楽しくなるので、家族に喜びがあふれるようになりました。執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ(監修:室伏先生より)ワッシーナさん、ご自身のご経験をお話しくださり、ありがとうございました。ワッシーナさんは、お父様を亡くされるという大きな苦しみや悲しみに加えて、周囲の理解をなかなか得られずにさまざまなご苦労をされ、それらを乗り越えていらっしゃったのですね。特性による困難さというのは、実際に経験していなければ、想像はできても理解したり共感したりということが難しいこともあります。ワッシーナさんは、ご家族の最大の理解者であり、お子様にとって、そのようなお母様がいらっしゃることは最大の強みの一つだと思います。これからも、困難に負けず、喜びと笑顔のあふれるお時間を過ごしてほしいなと、私も応援しております。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年11月01日ママたちが子育てやパパとの関係で悩んだりするように、もちろんパパだって子育てやママとの関係に悩むことがあります。「パパが育児に対して悩みを持つというのは、育児に関わりたい気持ちがあるからこそ」と、大阪教育大学教育学部教授の小崎恭弘先生は言います。しかし、育児を頑張りたい気持ちはあっても、「またママを怒らせてしまった……」と悩んでいるパパは少なくないようです。そこで今回は、パパたちが抱える育児の悩み、そして夫婦関係をより良くしていくためのアドバイスをいただきました。「何をすればいい?」と聞くたびに怒られます。悩み1. 妻が忙しくてイライラしがちなので「手伝うよ」と声をかけていますが、そうすると余計にイライラしてしまい、「自分で考えて」としか言ってくれません。(生後4カ月) 小崎先生:そもそも「手伝う」っておかしくない…?パパはお手伝いさんですか?まず、育児は本来ママとパパ2人でおこなうもの。悪気はないとは思いますが、パパの「手伝う」というスタンスは当事者意識が低い現われなのかもしれません。ママがそのことにカチンときてしまう場合もあります。 私が顧問を務める「ファザーリング・ジャパン」で、ママたちがイラッとしてしまう育児関連の禁句ワードを3つあげています。それは「手伝おうか」「育児参加」「家族サービス」という3つ。過去にこれらのワードを口にして「ママに怒られてしまった……」というパパはいませんか? 育児はパパもおこなって当然で、参加しないという選択は本来ないですよね。育児はママがやるもので、自分はサブポジションと思い込んでいるパパは案外多いんです。まずはその意識からパパたちには変えていってもらいたいですね。 また、生後4カ月の赤ちゃんは、生活リズムを整える時期。起床、食事、お昼寝、お風呂をほぼ毎日同じ時間にすることが大切となってくるため、リズムが乱れないように調整することなどが必要になります。パパは子どもの生活リズムを整えていけるように、家事を積極的におこないましょう。 さらに、授乳の間隔が決まり、1日5〜6回くらいになります。おっぱいやミルクの間隔が開きはじめる時期なので、パパができる育児は交代できるといいですね。育児は直接母乳をあげること以外、パパは全部できます。はじめはわからなくて当然なので、ぜひ自分から育児や家事をやってみてください。 頼まれたことを「後からやる」と言うと怒られます。悩み2.子どもをお風呂に入れるとき、「ご飯食べてから入れるね」と言ったら「もういいよ私がやるから!」と妻が激怒してしまいました。(2歳) 小崎先生:今やってほしいのにはワケがあるんです!パパも仕事から帰ってきて、ゆっくりとご飯を食べたい気持ちをママだってわかっています。でも、ママは子どもの生活リズムを意識して育児をしているんです。時間は無限にあるわけではありません。 私は育児については「今ココ」という考え方を大切にしてほしいと考えています。子どもにとって関わるべきベストなタイミングってあるんです。お風呂に入る時間が遅くなってしまったら、寝る時間もズレてしまいますし、夜更かしのせいで翌朝子どもの機嫌が悪くなって大変……なんてことも起こります。 ママは今やるべきだから、パパに頼んでいるのに、後回しにされたらいらだってしまいますよね。パパにはぜひ、先のことも見て生活リズムを意識した関わりをできるようにしてほしいですね。 今は、パパの育休がずいぶん取りやすくなったので、まだ取得していない方は、育休をとって、育児に向き合う時間を作ってみてください。食事の時間がズレると食べが悪くなる、お風呂に入る時間が遅くなると体温が下がるまでに時間がかかってしまい寝つきが悪くなるなど、いろいろな育児の経験を通してきっとパパも自然と子どもの生活リズムを意識できるようになりますよ。 子どもをいつも優先してとは言いません。もちろん疲れているときもあるでしょう。しかし、育児の経験を通して、今すぐにやるべきこと、後でも大丈夫なことを判断できるようになると、ママの不満も減っていくのではないでしょうか。 家事が終わって休んでいると怒られます。悩み3.夜、食器洗いを終えて「あー疲れた」とソファで横になってテレビを観始めたら、子どものお世話をしていた妻が不機嫌になってしまいました。(2歳1カ月) 小崎先生:休みたいのはママも同じ!他にもやることがあるのでは…!?パパは自分を家事育児のサポート役だと勘違いをしてしまっていませんか? 家事も育児も本来ママとパパ2人でおこなうもの。もちろん家事が終わって一息つきたい気持ちもわかります。でも、ママたちは夕食後も残った家事や育児に追われ続けているんです。終わりはないんですね。 例えば、子どもの歯磨きをする、寝かしつけをする、翌日の登園の準備をする、洗濯を回す、朝食の仕込みをする家庭もあるでしょう。休憩したいのはママだって一緒なのに、1つ家事をやっただけのパパが休んでいたら、モヤモヤしてしまうのも無理はないでしょう。 残っている家事があれば、一緒に終わらせる。具体的に何をしたらよいのかイメージできない場合は、ママに何をすべきか聞いて一緒にやりましょう。夜の家事は、お互い疲れていてとくに大変ですよね。あらかじめ、家事や育児を2人でシェアして、分担を決めてもらうのもひとつです。 パパは食器洗いをしたら、子どもの寝かしつけをするなどとあらかじめ決めておけば、やるべきことがあるのにママ任せで自分だけ休憩しているなんてことがなくなるでしょう。また、ママもパパが自分の役割をきちんと果たしてくれていれば、少しくらい休憩してもイライラしないのではないでしょうか。 育児の楽しさを知らないパパはもったいない!ママたちをイラッとさせてしまう要因は、自分は育児を手伝う側だと勘違いしてしまっているパパが多いから。当事者意識が少ないため、ママから言われたことしかできない、必要な育児に気がつけないんだと思うんです。はじめは失敗してもいいから、パパも主体的に育児をしてほしいです。 そして、ママたちが望んでいることは、育児のしんどさや楽しさをパパもわかってくれること、共感してくれることだと思うんです。でも相手の気持ちに共感をするには、パパだってきちんと育児を経験していることが必要不可欠ですよね。「楽しいこと」と「しんどいこと」の2つを夫婦で共感し合い、一緒に乗り越えていく。それが家族としての喜びにつながりますし、きっと夫婦の絆も深まっていきますよ。(小崎先生)監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘
2023年10月31日ムスメちゃんとオコメちゃん
うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし