長男が2歳2カ月のときに、次男を出産。2人目の育児に対して不安や心配事はほとんどなく、かなり楽観的に構えていました。しかし、そこには大きな落とし穴が…… 。私が体験した「上の子かわいくない症候群」の恐ろしさについてご紹介します。 楽観的に考えすぎていた2人目育児何の問題もなく、ただただ癒しでしかなかった第2子の子育て。夜間の授乳で寝不足などはありましたが、毎日幸せな気持ちでいっぱいでした。 ただ唯一問題だったことといえば、「長男との関係」です。 その当時、2歳過ぎだった長男は、赤ちゃん返りとイヤイヤ期がちょうど重なってしまい、精神的にかなり不安定で深刻な状況だったのです。積極的に長男と2人の時間も持つなどして、長男の寂しさや不安を消そうと努力をしてきましたが、反抗心は日々増すばかり。私と次男に対して暴力的な態度をとるようになってしまいました。 その結果、次男を必死に守ろうとするなかで、長男を疎ましく思う感情が生まれてきてしまったのです。 長男をまったくかわいく思えない暗黒時代長男の乱暴な態度に加え、「ママはきらい!」というような言葉を浴びせられた私は、いつしか長男のことをまったくかわいいと思えなくなってしまいました。私の気をひくための態度や言葉だと頭ではわかっていましたが、私の心はどうにもならない状態になっていたのです。「あんなにかわいかった長男のことをこんな風に思ってしまう私は母親失格だ…… 」とただただ絶望しました。 そんなとき、ネットで調べてみると「上の子かわいくない症候群」という言葉に行き着きます。その内容は、当時の私の状態そのものだったのです。 恥を承知でSOSを出してみた「こんな風に思ってしまうことは母親失格だ。でもこのままではいけない!」 と思った私は、まずは夫に胸の内を話してみました。自分が息子に対して抱いてしまっている感情。そして、どうにか脱したいと思っていること。それらを包み隠さず打ち明けました。 「長男のことが大好きだった私がまさかそんな状態になっていたとは……」と驚いていた夫ですが、「状況が改善していけるように一緒に頑張っていこう」という言葉をかけてくれました。そのとき、溢れる涙を止めることができませんでした。 夫に相談後、公的な機関に相談をしてみた夫に気持ちを打ち明けた後、役所に設置されていた「子ども家庭支援センター」という機関に相談することにしました。電話をかけようとしたときは緊張もしましたし、とても悩みましたが、それ以上にこの状況をどうにか変えたいという気持ちが上回っていたのです。電話で正直にそのときの状況や自分の気持ちを話し、直接面談をする日程が決まりました。 直接面談では、カウンセラーさんや保健師さんがチームになり、親身になって私の話を聞いてくれました。相談中にはファミリーサポートの方が次男を見てくれるサービスもあり、久しぶりにひとりになって大人の人と話す機会を持つことができました。 そして、「2人目を出産した後に、あなたのように上の子がかわいく思えなくなる人は結構いる。そうやって思ってしまっていることを打ち明けられるってすごいこと」というやさしい言葉に、私はとても救われました。 私だけじゃない。そうやって思えたことがこの暗黒時代を抜け出すきっかけになったのです。 相談をしたことで気持ちが落ち着き、2カ月ほどで長男に対するネガティブな感情も治っていきました。その後も定期的に面談をし、育児に関する相談に乗ってもらっています。あのとき、SOSを出していなかったら…… と考えるだけでゾッとしますし、勇気を出して相談をして本当によかったです。著者:橘りか4歳児と1歳児の母。中学校英語の教員免許を保有。日系航空会社に勤務後、公立中学校の教諭として教壇に立ち、出産を機に退職。現在は、主に育児、幼児教育、グルメ記事を執筆。幼児英語教室やママ向けのマッサージサロンを運営。
2019年07月20日どうもこんにちは、のばらです!イヤイヤ息子の対処法をお伝えしておりますが、今回はイヤイヤ期関係なく長い付き合いになる可能性のある「寝起きの悪さ」について…!現在2歳の末っ子、基本的に寝起きは良いほうなので、自分から「ママおはよー!」とゴキゲンに起きてくれることも多いのですが、タイミングによっては、どうにもこうにも機嫌を損ねていらっしゃることがあるのです…。■「まだ寝かせて!」の対処法は…なんかもう無理矢理感が否めませんが(笑)良いのです。無理矢理にでも、笑わせたもん勝ちなのです…!でも朝は何かと忙しいですもんね。時間も心も、子どもを笑わせる余裕ってあまりないんですよね。だからこそ、自分が笑って子どもがつられて笑ってくれると、ちょっと嬉しくなったりするのです。…ただ、書いていて気がついたのですが、これ第二段階だけでも十分成立するのでは…? (気付きたくなかった…っ涙)
2019年07月19日イヤイヤ期が始まると、お散歩中にイヤイヤが始まる場合も多いのではないでしょうか。公共の場所でもある道路や歩道でイヤイヤされてしまうと大変ですよね。実際に、私も苦労しました。そんななか、私が実践したお散歩中のイヤイヤ対策をお教えします。 「もう歩きたくない!」と言われたらお散歩中に「もう歩けない」となったら、こんな提案はどうでしょうか? 「あそこまで行ってみよう」と目的地を設定したり、「競争しよう」と誘ったり、「20歩だけ歩こう」と数を数えてみたり。 イヤイヤ期でも、気が紛れると案外あっさりと歩き始めてくれるものです。「おうちに帰ったらおやつにしよう」という提案は効果大ですが、頻繁に使ってしまうといつもおやつが欲しい!となってしまうので、ほどほどをおすすめします。 いったんリセット!休憩やハグが効果的イヤイヤが激しくなってしまうと、子どももママも疲れてしまいますよね。お散歩中で座れるような場所があるのなら、いったん休憩してみるのもおすすめです。「疲れちゃったね」「休憩したら歩けるようになるね」などとお話ししながら少しの時間だけでも休憩すると気持ちがリセットされます。 また、気持ちのリセットに効果的だったのがハグです。ギュッとハグして「頑張って歩いたね」とやさしく話しかけると落ち着くことがありました。 ストレートに子どもに理由を聞いてみるおしゃべりがじょうずな子のイヤイヤの場合には、理由をストレートに聞いてみます。コツは、イヤイヤを言い出してからすぐに聞くこと。イヤイヤがヒートアップしてからでは、子どもも落ち着いて話すことができません。 「そっかー。〇〇ちゃんは、どうして嫌なの?」とやさしく聞いて、イヤイヤのワケをお話ししてくれることもありました。そして、話をして聞いてもらえるだけでも、子どもは落ち着いてくれていました。 イヤイヤ期は大変ですが、成長の一環です。その子に合った攻略方法を見つけて、楽しいお散歩タイムを過ごしてくださいね。 イラスト:sawawa著者:千倉美波二児の母。商社にて営業、商品開発、事務を経験後、専業主婦に。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年07月17日ウーマンエキサイト読者の皆様、こんにちは。koyomeです。2歳になった次女オコメは今日も絶賛イヤイヤ期!まぁ言い換えると、自分でやりたい、自分で決めたい、私が私が!の自己主張期です。今まさに成長の真っ最中なんだなぁとうれしく思いつつ、いつもそんなに穏やかに見守ることができないのが現実です。2歳娘のイヤイヤ期 〜自分でやりたいの嵐〜自分でやらせてあげたい!もちろんそれが1番なのですが、急いでいるときはそんなことも言っていられない。忙しい朝のバタバタした時間のこのやり取りは、正直ゲッソリしてしまいます。一方、そんなイヤイヤ期を経て、成長した4歳長女はというと…4歳娘の自己主張 〜おしゃれの嵐〜あいかわらずおしゃれにこだわりがありありのムスメ。ただし、おしゃれ加減がましましでちょっとにぎやか過ぎやしないかい…?と言っても、ほぼ譲ってくれません!自分でやりたい(でも上手にできない)というイヤイヤ期を乗り越えたとしても、自己主張は終わりませんでした。ただ、ムスメの服装に口を挟んでしまう反面、そのままムスメの個性を持ち続けてほしいなとも思います。でも…ちょっと、いつものスーパーを歩くときはちょっと照れてしまう、気が小さいママを許して!…うーん、難しい!
2019年07月16日2歳くらいに訪れるイヤイヤ期。何を言っても嫌。あれも嫌。これも嫌。この時期は、子どももよくわかっていないし、なんでも「嫌!」と言ってみているんだなとおおらかに構えていられました。娘が3歳を迎えるころになると、言葉はたどたどしくても、いろいろ理解して会話らしきものもできるようになってきました。ここで、娘との言い合いが増えてきたのです。 娘のわがままにイライラ! 思わず手が出そうに3歳近くになると、「嫌」と言う以外にも、「これをしたい」「あれをしたい」という要望も多くなってきます。たとえば、よくあるのは「お菓子を食べたい」「アンパンマンを観たい」など。こちらとしては、お菓子を食べるのはごはんを食べてから、アンパンマンを観るのはお風呂に入ってからなど、親としての都合がいろいろあります。 そこで、「ごはんを食べてからね」などと言うのですが、「お菓子を食べる!」と言って頑として聞かない。こちらも負けじと「ごはんを食べてから」を繰り返すわけですが、繰り返しているうちに娘が大泣きしてヒスを起こす……。こうなると、こちらもイライラして思わず手が出そうになります。 母に言われた「半分しかわかっていないんだから」これを毎日のようにやられると、イライラ度も増してきます。毎日、娘に対して怒っている自分を振り返り、「これって虐待に近いのかも……」と不安になることも。 すっかりイライラして、実家の母に愚痴をポロリとこぼしました。「本当に頑固で嫌になる。言い出したら聞かないし、言ってもいうことを聞かない」すると、母に言われたのです。「まだ半分しかわかっていないんだから」と。 まだ3年しか生きていない会話ができるようになって、すっかり対等に娘と話すようになっていましたが、相手はたったの3歳。まだ3年しか生きていないんだと、ふと我に返りました。娘にとっては、「今」したいことがすべて。なぜ、お菓子を食べたいと言っているのに、ごはんを食べなくてはならないのか、因果関係としてまだわからないんですよね。 そう思えてから、娘にとっての「今」を中心に話すように心がけるようにしてみました。たとえば、「お菓子を食べたい」という要望には、「ごはんを食べてから」という回答ではなく、「今はあげられない」と回答して、気を逸らせてから「ごはんを食べよう!」と違う話題に振ってしまう、という具合です。 子どもにもよると思いますが、この時期も今思えばちょっとの期間でした。3歳を過ぎた今では、「◯◯したら、お菓子食べようね」と自分の要望を叶えるためにまずしなければならないことを自分から言うようになりました。イライラしてしまったら、まだまだ半分くらいしかわかっていないんだと思ってみると、ちょっと心が軽くなるかもしれません。 イラスト:imasaku著者:ヒロコ ラメッシェ4歳女児の母。旅行雑誌編集デスク、アルバイト情報サイト編集長を経て、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーの資格を持つ。
2019年07月14日どうもこんにちは、のばらです!相変わらずイヤイヤ真っ盛りの末っ子、機嫌が悪いときは何をするにもイヤイヤイヤ…。そんな息子が特に嫌がったのが歯みがき。ずっと苦戦してきたものの、ある声かけを試したら、今では自分から歯ブラシを持ってきて「歯みがきして~♪」と大きく口を開けてくれるようになりました!■「歯みがきしないの!」を変えた方法とは…そうです。バイキンに直談判したのです。自分の口のなかに何者かが隠れてる!?という状況が、本人も面白かったのでしょうね。「ぼくのおくちバイキンいるよ!」と、ゴキゲンに教えてくれる息子なのでした… (いや、いたらダメなのよ…!)
2019年07月12日うちのお出かけキーマンは息子!お休みの日は、外に出ることが多い我が家。主人が休みの日曜日は、ほとんど丸一日出かけています。公園や、買い物、目的もなくドライブに行くこともあります。そんな我が家のお出かけで、一番の問題となるのは…。Upload By SAKURAイヤイヤ期がまだ残っている2歳の息子。息子がグズらないように、いかにスムーズに切り抜けるかが鍵になってきます。外食先で大騒ぎの2歳の息子が…。息子は、よくしゃべり、よく動き回る子です。外食先で騒いでしまうこともよくあります。Upload By SAKURA私たち夫婦は、息子が動き回らないように、騒がないように必死。あの手この手で息子の気持ちが他に向かわないよう、工夫をしています。でも実は私たち夫婦…子どもとの外出で苦労することは、息子が初めてなのです。Upload By SAKURA長時間の車もなんのその。旅行にもたくさん行くことができました。娘の外出で困ることは、たった一つ。それは…。娘は外出に手がかからないまま大きくなり、娘とのお出かけで苦労したことは、ほとんどありませんでした。でも最近…一つだけ、少し困ることが出てきたのです。Upload By SAKURA娘は買い物に行くと、自分の物を買ったらすぐ「帰りたいオーラ」を出すようになったのです。娘の買い物の後にも、私たちがいろんな用事であちこち行くと、その間ずっと不穏な空気を出し続けます。Upload By SAKURA人の用事にも付き合うということが、まだよく理解できない娘。この「帰りたいオーラ」はなかなか直らず、外出のたびに発生しました。なので私は何度も、同じ注意をしていました。「遅れてやってきた娘の困りごと」と考えたら…同じことが何度か続いたある日。この娘の態度に疲れてきた私は、「困るよね~」と主人に話しました。Upload By SAKURAすると主人は…「あーさんは、小さい時に困ることなんてしなかったからね。きっと、昔の分を今出してるんだよ。当時の分、今付き合ってあげようよ。」と言い、笑いました。そう言われ、「確かに!」と思いました。「あの時、お利口さんにしてた分」そう考えたら、息子の場合と同じ。息子がグズらないように楽しく過ごせるよう工夫したり、段取りよく動いたりすることと一緒で、娘が疲れすぎたり飽きたりしないように、回る順番を考えたり、工夫すればいいんだ!と考えたら、気も楽になりました。Upload By SAKURAその後、娘は自分の用事が終わった後、待つことはできませんが、自分の用事まで他の人を待てることを発見。それ以来、娘の買い物は最後と決めている私たち夫婦です(笑)
2019年07月10日どうもこんにちは! のばらです。我が家の可愛い末っ子長男、相変わらずイヤイヤ期続行中であります…!だけれどそこはほら! 私だって3人の子を持つ母ですから! イヤイヤ期の対処法もだいぶわかってきましたよ!今回から全3回にわたって、それぞれのイヤイヤパターンでの私の対処法をご紹介します!■イヤイヤ炸裂! 「公園から帰りたくない」編要は「他のことに気をそらす」ってことが大切なのですね。私の場合、先に具体的な内容は伝えず、ただとにかくはしゃいで「すごいよ見て! こっちこっち!」とだけ伝えます。本人が「なんだろう…?」と気になって動き出したらこっちのもんです。その後はとにかく何かを見つけて、「こっちに可愛いワンちゃんがいるよ!」でも「この石、おさかなさんみたいだね!」でも「ママのおなかがグーって言ってる!」でもなんでも。その頃には公園への意識はかなり薄れているので、何か楽しく声掛けしてあげれば良いと思うのです。ただ「すごいよ!」って言っただけには絶対しないこと! 子どもに嘘はつきたくないですもんね。あくまで私のやり方なので効果のほどはわかりませんが、困った時に思い出してもらえると嬉しいです!
2019年07月05日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは、もづこです。私は娘が誕生した日から4歳になった現在まで、ずっと育児日記をつけています。2~3歳頃を読み返すと、ほぼ毎日娘の「イヤイヤ」についてのグチでその振り回されぶりに自分のことながら思わず同情してしまいました。基本寝てる時以外はいつでも理不尽なイヤイヤが起こるんですけど、特に面倒なのは「お風呂」でのイヤイヤ。お風呂ではイヤイヤコンボが起きやすく、今でも私の中でこれは面倒くさいランキングも上位です。そんなお風呂での、ある日のイヤイヤエピソードをご紹介。娘をあの手この手でようやくお風呂場まで誘導してきたものの、直前で「服を脱がない」というイヤイヤが発動。ここで怒ったりすると余計面倒なことになるので、内心苛立ちつつも優しく説得を試みる私。しかし…ここで娘は容赦ない言葉を投げつけてきます。「キライ」という一言についに爆発した私…何を言ってるかよくわからないとお思いでしょうが…えぇ本人もよくわかっていません。とにかく娘の理不尽なイヤイヤを上回る意味不明な応戦です。最初は茫然としていた娘も、母が普通じゃない勢いで尻を出そうとしている姿に「なんだかわからないけど大変なことになる!」と思ったらしく娘は慌てて私のお尻を押さえて止めました。私は娘を抱きしめてお礼を言いました。いつの間にか娘の涙も止まり、その後はすんなり言うことを聞いてくれて機嫌よく入浴してくれました(おしり丸出しを阻止しといて、そのあと二人ともおしり丸出しになるわけですが…)。グズってる時の子どもは「自分は何がイヤなのか」なんて忘れて泣き続けていたりするもの。そんな時に母が自分以上に意味がわからない行動を見せたので、娘はなんとかしようと冷静になったみたいです。計算してやったわけではないですが、結果的にうまくいってよかったです。ただ、もうひとつ計算外の事が…お風呂場で大騒ぎしてたので、心配したお義母さんに一部始終を見られておりました…。家に自分以外の大人がいるときは「見られる可能性」を忘れてはいけない…方法です…(笑)
2019年06月23日公共の場では静かに、邪魔にならないように…。子どもとのお出かけは周囲への気遣いでドッと疲れるというママ、多いですよね。わが子を育てるのはもちろん自分だけれど、どうしてここまで周囲に気を遣わなければならないのでしょうか?今回は「子育ては親だけに責任がある」という世間一般の風潮や子どものしつけについて 『今日からしつけをやめてみた』 (主婦の友社)を監修された柴田愛子先生にうかがいました。お話をうかがったのは…「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。■子どものしつけ「それって、おかしくない?」――先生は 『今日からしつけをやめてみた』 のなかで「ママを脅かすしつけはいらないのでは?」という提案をされていますよね。では、ママやパパ自身が「子どもにどうしてもこれだけは伝えたい!」というしつけについては、どのようにお考えですか?柴田愛子先生(以下、柴田先生):そうね。伝えたいことってあるわよね。例えば「出されたものは食べる」というのがある。それは、残さず食べてほしいと思う「根拠」があればいいと思うの。――根拠、ですか…?柴田先生:「残さず食べなさい」というしつけの理由として「残したら、つくってくれた人に失礼でしょ」という人がいる。これ、ちょっと変じゃない…?つくってくれた人がいるのは分かるけど、だからおなかがいっぱいでも、すごく苦手なものでも苦しみながら食べなさいってことでしょ。それは、ちょっと変かなと思うのね。――残さず食べるのはいいことだと思うし、自分も親からそういわれてきました。でも、はっきりとした根拠ってなかったかもしれません。柴田先生:前にりんごの木クラブで遠足に行ったとき、お弁当がひっくり返ってしまった子がいた。中身は焼きそばだったんだけど、落とした子はそれを拾ってね…。1本ずつ水道の水で洗いはじめたの。――え…!柴田先生:洗った麺をお弁当箱に戻して、ゆすいで、食べはじめた。私は「え、食べるの?」と聞いたの。そしたら「そうだよ、食べなきゃいけないんだ」というのね。結局、全部食べたのよ。――全部ですか…!柴田先生:そのあと、子どもを迎えにきたお父さんに聞いたの。「お宅は、食べ物は残しちゃいけないとしつけているんですか?」って。そしたら「そうなんです」って。「どうして、そうやってしつけているんですか?」と聞いたら「僕の家は裕福じゃなかった。だけど食べることは親がきっちりやってくれたから、今の僕の体がある。僕はこの体があるから今、家族を養っていける。だから親に感謝している」と。――ふむむ…。柴田先生:そして「これ、やり過ぎですか?」って私に聞いたのね。だから「お宅のお子さんだから、それでいいと思います」と答えたの。それにね「妻はけして料理が得意じゃない。その妻が一生懸命つくっている姿を見たら、残していいっていえないですよ」だって…。いいお父さんでしょ! でも、お母さんは「落ちたものは食べなくても良かったのに…」って。そしたら、お弁当を落とした子は「え? 食べなくて良かったの?」だって。今度からこの子は落としたものは食べなくていいって分かるわよね。――そうか…! そうですね。食べなくていいときもあることが分かりましたね。柴田先生:こんなふうに、しつけはそれぞれの家によって違う。だから世間一般のしつけを取り入れたら数十、数百あるかもしれないけれど、親が大事にしていることを子どもに教えていけばそこに大きな柱ができる。そのあと、子どもがどう育っていくかは、その子の問題。苦しかったらしないし、感謝していたら同じようにやっていく。そうやって、つないでいくものなんじゃない? 親の思いを受け継いでいくことのほうが、きっと大事だと思う。■もっと頼って、もっと迷惑をかけて! 孤独をはね返す豊かな子育て――自分流のしつけでいいんですね…! 子育ての一般論にあてはめるより、自分流でやると自分もしっくりくる感じがします。柴田先生:そうね。お母さんはいろいろなものに脅かされることが多い気がするし、人を頼らない人も多い。「他人に迷惑をかけちゃいけない」というお母さんもいるわね。――あ、私もそうでした。夫も頼りにならないし、子育てはひとりでやらなきゃいけないものだと…。柴田先生:うんうん、そういうお母さんには「迷惑はかけるもの。迷惑をかけて人は生きていく。かけないのは孤独でしかない」って私はいうわね。――迷惑をかけたくない、と思うのは孤独…?柴田先生:迷惑をかけて、かけられるような人間関係をどれだけ築いているかが、お母さんや子どもの豊かさであると思うの。迷惑をかけられる人を何人持っているか。それが「生きやすいこと」につながる。りんごの木クラブでも具合の悪いお母さんがいると、おうちまで子どもを送り迎えするのね。お弁当をつくったりして。子育ては思うようにいかないものだから、自分が動けないときに「お願い!」っていえる関係を持っていると、生きやすいじゃない? 国や行政に頼ってもなかなかうまくいかないから、そんなときは地域力、友だち力なんかが力を発揮するわね。――何かあってもお願いできる人が側にいれば、ママも心強いですね…。柴田先生:そうね。でも、なかにはお手伝いしたら「本当に申し訳ない…」って私に謝るお母さんもいた。だから私は「頼まれるって、うれしいんだよ」と伝えたの。「お願いできますか?」といわれると、私が役に立てる! って、うれしくなる。あなたには申し訳なく思うことでも、私にとってはうれしいことなのって(笑)。――そんなふうにいわれたら、泣いてしまいます(涙)。柴田先生:「何かお返しがしたい」といわれたけど、それは違う人にするといい。ありがたかったことは「ありがとう」っていえばそれでいい。その人に返すのではなくて、今度は違う人の役に立つ。元気になったときに、頼まれたらうれしいって思う出来事がきっとあるから、そのときのためにお返しはとっておいてほしいわね。■子どものしつけは親だけの責任?――少しずつでも人を頼りにできたら「私はひとりなんだ」という子育て中の孤独が薄らいでいきそうですね。そもそも「まわりに迷惑をかけたくない」という思いは「子育ては親がするもの」という世間一般の空気感が影響しているようにも思えます。柴田先生:しつけって「子どものため」というより、周囲の目が怖いからやっているのかもしれません。例えば、電車の中で子どもが騒いだら「しーっ」というでしょう? でも黙るのは一瞬(笑)。親だって困ってるのよ。――そうです、そうです! いちばんなんとかさせたいと思ってるのは私たちなんです…!柴田先生:そうよね。そんなときって、親じゃない別の大人が「うるさいよ」っていえばいいと思う。子どもは親じゃない人からいわれると、ビクっとするわよ。――確かに、すごくびっくりしそうですね(笑)。柴田先生:困っている人に対して「親であるあなたがなんとかしなさい」って冷たくない? いくつになっても子どものことは親のせい。一生、親が責任を持っていかなきゃいけないなんて、そんなバカな話ある?――私も、そう思っていいんでしょうか…?柴田先生:子どもと大人は生まれたときから違う人間で別人格なの。だから、子どもがうるさくしたときに「本当に困っちゃうよね。元気なのはありがたいんだけどね~」っていってくれる人がいたら、どんなにありがたいかって思う。「親だけがしつけなさい」という考え方は違うんじゃないかしら。――そういう考えの人が増えたら、肩身の狭い思いをするママもきっと減っていきますね。柴田先生:保育園の建設で反対運動があったりするけど、反対する人は自分の子育てのときはうるさいなんて思わなかったと思う。でも、静かな環境でずっと過ごしていると、気になるようになってしまうのね…。自分の不都合は、遠ざけて排斥する風潮なんでしょうね。何よりも自分だけが大事。子どもがいてこその社会なのにね。でも、実をいうと私も「うるさい」と思うことはあるのよ。遠足でたくさんの子どもたちが電車に乗ってきたりすると、車両を変えたくなったりします。でも、ふと子どもの表情が目に入ると、「ああ…そうか、うれしいのね」って、はしゃいでいる子どもたちの気持ちが伝わってくる。自分の遠足のときの光景さえ浮かんでくると「楽しんできてね」なんて気分になるのよね。子どもを物体として見ていると「自分を脅かすもの」に感じる人もいるかもしれないけど、そんなときは表情を見てほしい。人として見ると表情があって、自分自身に置き換えたりできるのね。――子どもたちの顔を見ると、気持ちが変わることもある…。柴田先生:そう。そう考えると「うるさい」と思うのは、こちら側に余裕がないときなのかもしれないわね。■しつけなくても子どもはできる! あなどれない「観察力」――先生、ここでちょっと疑問です。自分流に根拠のあるしつけだけを実践してみたものの、本当にそれだけで社会のマナーや礼儀などが身に付くのか、不安になるママもいるかと思うのですが…。柴田先生:そうね。いいエピソードがあるわ。あるとき、りんごの木に通っている4~5歳の子どもたちを、隣の保育園の園長先生が招待してくれたのね。お正月に獅子舞がくるイベントだった。イベントが終わったあとで園長先生が「今から年長さんは部屋の中でお茶のお点前をいただきます。一緒にどうですか?」と誘ってくれたの。――楽しそう…!柴田先生:でも「うちは無理です(たぶん、落ち着いていられない)」って断ったの。園長先生は「そんなこといわず、どうぞ」って…。だから子どもたちに「これからごちそうしてくれるようだから、おじゃましようか?」と相談したの。そうしたら、子どもたちは玄関のほうにバーっと走っていって、靴をきちんとそろえてなかに入ったの。りんごの木では一切靴なんかそろえないのに…。――「ここは、ちゃんと靴をそろえるべき」と分かっている…?柴田先生:そう。きちんとする場所は「分かってる」ってことよね。それから部屋の中でも正座してるのね。お菓子にあんこ入りのおまんじゅうが出たんだけど、あんこが苦手な子が中身を知らず、口に入れてしまった。ペッと吐き出すかと思ったら、私の顔を見て「どうする…?」って泣きそうな顔をしてるの(笑)。「紙に包んで…」と小声でいったら、紙にそうっと包んだのね。――ここでは、いつもみたいにペッと吐き出しちゃいけない、と思ったんですね。柴田先生:そうかもね。こんなふうに子どもは大人を見ている。それに大人がどういうことを好むか、分かっていると思うの。だから家の中ではちゃめちゃでも、外にいくと「おはようございます」っていったりするじゃない?外だと良い子っているわよね。これは外面が良いというより、場をわきまえる子なの。――場をわきまえる子…。柴田先生:保育園の園長先生に「ちゃんとした子どもたちですね」っていわれて、私「はあ…(苦笑)」って。そのあと「何か質問はありますか?」って園長先生がいったら、子どもたちは「はい! はい! はい!」って手を上げて。「なんで、これはこうなんですか?」って質問攻め。そこは空気を読むんじゃなくて、自分を持っている。そこでのふるまいを心得ているんだと思ったの。――場をわきまえて、ふるまう。知りたいこと、興味のあることは素直に聞く(笑)。その姿勢って、すごく理想的ですね。心にストンと落ちる。柴田先生のお話はそんな表現がぴったりです。「子どものことは親だけの責任」という空気感に「私がしっかりしなきゃ」「迷惑をかけちゃいけない」と息苦しくなっているママは多いのではないでしょうか。みんなが心にゆとりを持てるような社会。そのためにまずは自分の心を楽にしてあげようと思いました。参考図書: 『今日からしつけをやめてみた』 (主婦の友社)あらい ぴろよ (イラスト), 柴田 愛子 (監修)「小さいうちから、きちんとしつけないと…」そうしておこなわれる「しつけ」は子どもにどんな影響を与えているのか? しつけなくして、親子が笑顔になる方法はあるのか? 子どもの目に映る世界は、大人が見ている世界とは違うもの。親子でストレスの溜まる「しつけ呪縛」から解放される一冊。
2019年06月18日しつけをするのは「子どものため」ですよね。人にはやさしくあってほしい、ずるいことを考えず、正しいおこないをしてほしい。良い子になってもらうべく、私たち親は奮闘するわけです。けれど「これが本当に子どものためになるのだろうか」と迷い、悩むことがあるのはなぜなのでしょう。子育てで目指すべきゴールはどこにあるのでしょうか。今回は、子どもが「生きやすくなる」ために親ができることについて 『今日からしつけをやめてみた』 (主婦の友社)を監修された柴田愛子先生にうかがってきました。お話をうかがったのは…「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。■親が自慢に思う「良い子」を演じる子どもたち――世のママやパパがしつけをするのは「良い子になってほしい」という思いがあるからですよね。でも「良い子」であることって、そんなに重要なことでしょうか?柴田愛子先生(以下、柴田先生):小さいときから「良い子」というものが評価されすぎているわね…。評価されすぎると、良い子は良い子を崩せなくなる。本当の気持ちがいえなくなってしまうの。空気を読むようになって、大人たちから褒められることが自分の生きがいになっていくのね。――褒められることが生きがい…。柴田先生:20~30代の人がこんな事を言ったりするの。「本当の私はいつ出したらいいんですか?」って。小さなころから、みんなに「良い子ね」っていわれてきた。だけど、本当の私は別にある。本当の自分をいつ出せばいいのか、分からなくなってしまったのね。――良い子の自分とは別に、本当の自分がいたんですね。柴田先生:そう。だから私は「今日から良い子をやめなさい。ひとつでもいいから自分の本音をいってごらん」といったの。自我のない人間はいない。でも、我が子が「良い子」の評価を受けると、親は満足するでしょう。それを見て、子どもは親を喜ばそうと、自ら「良い子」路線に進んでしまうの。――子どもも親の期待に応えたいと感じるんですね。柴田先生:でもそれは、人のために自分をつくることで、自分の人生じゃない。たとえ誰かに迷惑をかけても、非難されても、良い子じゃなくても…。我が子には「自分で良かった」と思って、生きてほしいじゃない?――はい…!■「好きなこと」があれば生きていける!――でも「あるがままでいい」と思うことは大人でも難しいことですよね…。まわりに振り回されず、自分の軸をしっかり保ちながら生きていくにはどうすれば良いのでしょう?柴田先生:そうね。私が小学校低学年のときに、母から「人間、好きなことがひとつあれば、生きていけるから」といわれたことがあるの。――好きなことがあれば、生きていける?柴田先生:当時「ピアノが習いたい」と母にいったら「そう。あそこにピアノ教室があるからいっておいで」って。私、1人で教室に「習いたいです」といいにいったの。ほかの友だちはみんな親がついてきてるのに(笑)。やりたいことは応援してくれたけど、手取り足取りじゃなかったわね。自分のやりたいことは自分の力で進まなくちゃいけない。――自分の力で…。「好きなことがあれば生きていける」というのは、好きなことを仕事にして食べていく、ということでしょうか?柴田先生:当時は私も意味がよく分からなかったけど「好きなことがあれば食べていける」ってことではなかったわね。「今、何かしら好きといえるものがあれば大丈夫」ってこと。――好きなことがあれば「大丈夫」…?柴田先生:母は専業主婦で大変だったけど「今日は民芸です」といって、月に1度、外出するときがあった。私はどこへでも母についていく子だったけれど、その日だけは「一緒にいく!」とはいえない空気があったの。18歳になったとき、ようやく「今日は一緒に民芸にいこう」と連れていってもらえたんだけど、劇団の芝居だったの。社会問題を扱った難しい芝居が多かったけど、一緒にいくことで私は母の考え方を知った。「母はこういう考え方を支持してるのか」と理解できたわ。――親がどういう考え方を持っているかって、聞く機会をつくらない限り分からないですよね。柴田先生:そうね。母は何より、自由を求めていた人だったと思う。「好きなことがひとつあれば生きていける」といったのはたぶん、好きなことがひとつあれば「自分がブレない」ってことじゃないかな。子育てや仕事で自分を見失ってしまうこと、いっぱいあるじゃない? そのとき、自分が好きといえるものに出会うと、自分を取り戻せるような気がしない? 好きなことって何でもいいのよ。「その先に何があるの?」ってよく聞かれるけど、そこに意味や価値はなくてもいいの。例えば、私は山登りが好きで、すごく疲れていても大自然を感じると、空気が体の中にはいってきてホッとできる。帰ってきたような気分になるのね。だから、好きなことがあると「私はこういうのが好きなんだ」「私はこう思うんだ」って自分を取り戻せる。まわりにおびやかされず、自分を守っていけるんだと思うの。■生き抜くために「たくさんの友だち」より大切なこと――それは、親だけではなく子どもにもいえることですよね。柴田先生:そう。子どもにとって、お友だちがいるかいないかはそんなに大事なことじゃない。自分がやりたいことを見つけられる力を持っていることのほうが、ずっと大事だと思うの。あるとき、りんごの木にお迎えにきたお母さんが「今日はお友だちと遊んでましたか?」って聞いてきたのね。だから私は「お友だちと遊ぶことは、そんなに大事なことではないです」って答えた。お友だちはだんだんできていくもので、つくろうとしてつくるものではないのね。ひとりぼっちでもいいじゃない? 昨日も2歳の子がずーっとひとりで泥遊びをしていたんだけど、「ああ…! たっぷり自分の時間を過ごしてるなあ」ってうれしく思ったの。――友だちは多いほうがいい、ひとりでいるより大勢でいたほうがいい。そう思い込んでいた気がします。柴田先生:大人も子どもも、基本は自分ひとりよ。ひとりでも不安にならず、夢中になれることがあることがどれだけ大事か。だから、他人の視線を気にするあまり、やってしまうのが「しつけ」だと思う。他人を気にしすぎて、自分がもろくなっていない? それより、まず自分を大事にしようって思うのね。――人の目を気にしていると、自分がもろくなる…。柴田先生:毎日毎日、子どもに「静かにしなさい」「良い子にしなさい」といっていると、お母さんは自分が自分じゃなくなるようでつらくなりますよね。もし、そう感じたのなら「うちの子うるさいな。耳栓買うか」くらいに思えばいいのよ(笑)。――耳栓!(笑)柴田先生:そう思わなきゃ、周囲に気をめぐらしすぎて自分を見失っていくと思う。今のあるがままが、どんなに大事かっていうことね。■「嫌です」面と向かっていえる? 正論が子どもを追いつめる――小学生の息子が私に「今日、友だちにひどいことをされた」と報告してくることがあります。そんなとき私は「嫌なら嫌っていわないと、相手には伝わらないよ」と答えるのですが、息子はぶぜんとした表情のままで…。息子の心に響いてない気がするんです。柴田先生:親は事実を確認して、一歩踏み込んで「あなたはこうするべき」と正論でいくことが多いわね。「嫌なことされたら、嫌っていいなさい」って。でも実際、自分より強い人に嫌っていえる人、いる?――…え?柴田先生:上司に「それ、嫌です」っていえるかしら? 自分より強い人に、嫌っていえる勇気を持っている人なんていないですよ。――確かに私も嫌といえないとき…あります。柴田先生:大人でもあるわよね。そんなときは「それはなかなかいえないよね~。いえればいいんだけどね…」と気持ちに寄り添う。それが、子どもの元気を取り戻すことになるのね。――子どもの元気を取り戻す?柴田先生:そう。子どもは「僕(私)は、こんなにひどい目にあってるんだよ!」とあなたに泣きついているの。だから「そんなにひどい目にあっているなんて…かわいそう!」って受け止めてあげるの。ここで共感してあげると、子どもはすごくホッとする。――そうか…。子どもを守りたい、という気持ちもあってつい正論で返していました。そうじゃなくて、元気を出してもらうように接すればいいんですね。柴田先生:そうね。それから嫌と言葉でいわなくても、嫌と伝える方法はいくつかあるよ、と伝えるのもいい。まず泣くのが何より効果的。それから先生やお母さんにいいつけるのも良し。その場から逃げるのもアリだよって。――確かに、いろいろな方法がありますね(笑)柴田先生:大人が正論ばかりいうから、子どもは生きる力を持てないの。嫌なときは嫌といいなさいとか、困ったら乗り越えなさいとか…。大人だって、お金使ったり、物の力を利用したりしているじゃない? なのに子どもには正論をいう。これは子どもの生きる力を奪っていると思う。――子どもにだけ正論をかざすのは、確かに変ですね。柴田先生:自分を守る方法を教えていけば、道はある。それに、わが子を分析し正論で判断ばかりしていると、親である自分も苦しくなってくるんじゃない? もちろん「今日も嫌なことをされた」と同じようなことが続くなら、何か別に理由があるかもしれない。そんなときは、先生に相談してみるといいと思う。いずれにせよ、最後の最後まで結論を追い求めるんじゃなくて、追いつめないことのほうが大事だと思うわね。良い子を強要するのは、もしかすると「本当の自分を隠しなさい」といってるようなものかもしれません。あるがままの自分を大事にすることが、生きる力になる…。ずっと忘れずにいようと思いました。次回は、「子育ては親だけに責任がある」という世間の風潮について、引き続き柴田先生にうかがいます。参考図書: 『今日からしつけをやめてみた』 (主婦の友社)あらい ぴろよ (イラスト), 柴田 愛子 (監修)「小さいうちから、きちんとしつけないと…」そうしておこなわれる「しつけ」は子どもにどんな影響を与えているのか? しつけなくして、親子が笑顔になる方法はあるのか? 子どもの目に映る世界は、大人が見ている世界とは違うもの。親子でストレスの溜まる「しつけ呪縛」から解放される一冊。
2019年06月17日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは。私はこいしさんと申します。現在2人の娘を育てる主婦です。子どもはとても正直で、小さければ小さいほど何も考えずにいろんな言葉を口にしますよね。時にはそんな子どもの言葉に感動したり、傷つけられたりします。今回は、その中でも特に「子どもに言われてうれしかった言葉」について書いていきたいと思います。■パパとママとねねがスチ!下の娘は、家族の誰かが「ママ(またはパパやねえね)のこと好き?」と聞くと、必ず「パパとママとねね(ねえね)がスチ(好き)!」と答えます。自己顕示欲の強い我々はしつこく「誰が一番好き?」と食い下がるのですが、必ず「パパとママとねねがスチ!」とみんなの名前を答えるのがとてもかわいくてうれしいです。イヤイヤ期に付き合う日々の苦労が3割ほどは浄化される気がしています。■ママ大丈夫よインスタグラムに動画もアップしたのですが、なにかと「アージョブ(大丈夫)よ」とか、「大丈夫?」と言ってくれる娘に癒やされています。疲れていたり、仕事が忙しいときは、娘の「大丈夫」をもらいにいきます。■今日のごはんは何?これは上の娘が最近よくいう言葉です。とっても当たり前な言葉に聞こえるかもしれませんが、上の娘はもう少し小さいころ、ひどい偏食で小食でした。いまでもそこまで大食いではないのですが、小学校に行きはじめ運動量が増えたせいか、食べられるものと量がグンと増えました。帰宅しておなかをすかせた娘が真っ先に「今日は何のごはん?」と聞いてくるのですが、そんな当たり前の質問が私にとってはとてもうれしいです!■純粋な子どもたちの言葉のパワーはすごい正直に言うと、私にとって子育ては大変なことや悩ましいことの方が多いです。それでも、純粋な子どもが一生懸命伝えてくれる言葉にはものすごいパワーがあります。これからも、子どもたちの発する言葉に振り回されながら、怪獣たちの成長を観察していきたいと思います!
2019年06月16日先行き不安だった、2人の育児広汎性発達障害の小学校3年生の娘(あーさん)には、2歳の弟(きーさん)がいます。弟が生まれた時は、弟の泣き声に、娘がパニックを起こしたり…弟のイヤイヤと、娘のパニックが同時に起きたり…私が頭を抱えることもありました。しかし、この2人…最近面白いことになってきたんです。Upload By SAKURA「息子」対「父」壮絶バトル勃発イヤイヤ期が少し落ち着いてきた息子ですが、まさにThe男の子!という感じ。遊びも動きもダイナミックで激しく、色々やらかすことが多いです。父親にその行動を叱られた時も、気の強い性格のせいか、意地を張り、素直に謝ることができません。Upload By SAKURA弟の味方、救世主の姉我が家では、いちばん怖い父親と互角に張り合うのは、恐れ知らずの弟だけ。そんな様子を見ていた娘が、慌てて動きました。Upload By SAKURAUpload By SAKURA言葉にならない「んー」を「ごめんなさい」に咄嗟に変換し、叱られている弟を助けようとしたのです。そんな娘に、父親も呆れて怒りを忘れてしまうほど。娘が弟をかばう状況が面白く、思わず笑ってしまいそうになりました。姉の理解者、優しい弟娘の優しさは少し空回りでしたが、そんな思いは弟にも伝わっているようで…。Upload By SAKURAおしゃべりが苦手な娘は、日常会話でもなかなか言葉が出てこず、会話でつまってしまうことがよくあります。しかし、息子は姉の言葉を遮ることなく、話が終わるまでじっと待ちます。姉弟の中で、お互いを尊重した関係を築けていることを、嬉しく思います。姉弟で助け合いながら、毎日を積み重ねて欲しい娘のおしゃべりを見守る息子ですが、娘の支度が遅かったり、間違っていた時は…Upload By SAKURA注意したり、誘導してくれる時もあり、この2人…すごくバランスがいいなと感じました。困っている時には、2人で足りない部分を補い合って、協力して前に進もうとする姿に、頼もしささえ覚えるようになりました。Upload By SAKURA当初はどうなることかと思った姉弟関係でしたが、現状、こんな感じでございます(笑)これからがさらに楽しみです!
2019年06月12日こんにちは!ブブです。今回は娘のイヤイヤ期の対応で疲れた時の 現実逃避のお話をさせてください。こういう場面で「そっかーまだ遊びたいよね。じゃああと五分だけ遊んだら帰ろうね」と 優しく丁寧に余裕をもって 子どもを説得できたらいいな〜とは思ってますがなーかなかスムーズにいきません。毎日毎回おんなじ事を子どもに言うのもウンザリしちゃう 時もあります。私、そんな時は恥ずかしがらずに 女優になりきっております。平凡な日常で女優になりきる‥楽しいのでおススメです。※近所さんに見られると 心配されてしまうのでお気をつけてください。ちなみに私は三回ぐらい見知らぬ人に見られてしまいました。●ライター/ブブ
2019年06月05日子どもと一緒に行動していると、いつも予想していなかったできごとがおこります。うれしいこともあれば、「なんでこんなことが!?」と思うようなびっくりすることまで……。今回は私が息子と一緒に買い物をしていたときに起きた、とても恥ずかしかったことをお話しします。 毎日くたくた…2歳の息子との買い物 息子とは週に1、2回一緒に買い物に行っていました。当時2歳だった息子はイヤイヤ期真っ盛り。スムーズに買い物できるときもありますが、ほとんど言うことを聞いてくれません。 「カート押したい!」「疲れた、抱っこして」「お菓子買って!」と駄々をこねる息子をなだめながら、ひとりだと15分で終わる買い物にも2倍、3倍の時間をかけていました。大変ではありましたが、そうやって息子の言葉に耳をかたむけながらじっくりとする買い物も苦痛ではありませんでした。 息子が起こした行動 その日はいつにも増して駄々をこねる息子。買い物前におやつを済ませてきており、「お菓子、今日は買わないからね」と言っていたにもかかわらず、お菓子コーナーの近くを通るとさっとお菓子の棚の前に行き、「買って!」と言ってきました。ただ、私も息子と「買わない」と約束したこともあり、「今日は買わないよ」と強い口調で諭しました。 すると息子は「やだ! 買う! 買う!」と私のスカートの裾をひっぱりそのままグンッと引っ張りました。その瞬間……! スカートが…!その日はちょうどウエストがゴムのロングスカートを履いていました。息子が駄々をこね私のスカートを引っ張った瞬間、スカートがずるん! と脱げてしまったのです! 私もつい「ぎゃ!」と叫んでしまい、急いでスカートを履き直しました。 不幸中の幸い、売り場には女性の店員さんがひとりいるだけでした。「大変ですね……」と苦笑いした店員さんに、「お騒がせしました……」と言うのが精一杯。恥ずかしさをこらえ、何事もなかったように息子を連れてレジに向かいました。息子はというと、ぽかんとしていました。 その日からお出かけのときは、すぐ脱げないデニムパンツを履くようになりました。最近では子どもが3歳になってイヤイヤ期が落ち着き、ようやくまたスカートが履けるようになりましたが、当時のことを思い出すと今でも恥ずかしくて顔から火が出そうになります。著者:菅谷里奈一女、二男の母。現在第四子目妊娠中。ベビーマッサージインストラクター、ベビーヨガインストラクター、ベビーシッターの資格所得。子育て経験を活かしながら、妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆中。
2019年06月05日悩まされることも多い、子どものイヤイヤ期。私は3人の子どもを育てていますが、上の2人はすでに終了し、1歳6カ月になった第3子はそろそろ始まるところです……。上の2人はだいたい1歳6カ月ごろから始まり、3歳前には終わっていました。終わってみると短いイヤイヤ期ですが、その最中は頭を抱えるほど悩んだこともあります。3回目のイヤイヤ期を迎える前に、どんなイヤイヤがあったかなあ……と、わが子のイヤイヤを振り返ってみようと思います。 自分でしたくてイヤイヤ服を着る、靴を履く、荷物を持つなど、とにかく「自分でしてみたい」という気持ちが高まる時期。それがうまくできない、ママに手を出された、納得のいく形にならないなどが引き金になることが多かったように思います。そして最終的には何をしても「イヤ」……結局何で嫌なんだっけ……と、私も本人もわからなくなってしまうことが度々ありました。 眠くてイヤイヤ結局のところ、これが1番多かったような気がします。眠くてだるいととにかく機嫌が悪くなり、それに伴って何をするにしてもイヤイヤに……。 典型的な駄々っ子の図のように、スーパーの駐車場で寝転がって大泣きされたこともありますが、その後車に乗るとすぐに爆睡、なんてことも。 これはイヤイヤ期に限らず、程度は違えどこれからも続く不機嫌になる原因のような気がします。大人でも眠いとイライラすることもありますし、仕方ないのかなと思います。 甘えたいイヤイヤわが子は生後6カ月から保育園に通っており、日中は保育園で過ごすことがほとんど。保育園が大好きで、休みの日も「保育園に行きたい」と言うほどです。しかし、迎えに行くと急に不機嫌になり、グズグズが続く時期がありました。もっと保育園にいたいのかな……なんて思ったりもしましたが、保育園の先生が「ママに甘えてるんだよね~。疲れが出る時間でもあるし」と言われて納得。保育園で頑張った疲れと、甘えたい気持ちが、イヤイヤになって現れてしまうのでした。 ある時期になると、ため息が出るほど本当にイヤイヤくんになってしまう子ども。我慢の限界が来て、トイレに立てこもった経験もあります。しかし、3人育ててみて言えることは、イヤイヤの後には必ず大きな成長が待っているということ。イヤイヤ期に限らず、0歳の赤ちゃんでも小学生の子どもでも、「なんか最近グズグズするな~機嫌悪いな~」と思った後には、笑うようになったり、歩けるようになったり、ひとりで何かができるようになったりするから不思議です。3人目のイヤイヤ期もその予兆だと思って、辛抱強く見守りたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年06月01日現在、わが家の第4子は2歳、イヤイヤ期真っ只中です。子どもを4人育てていると「経験があるからイヤイヤ期も簡単に乗り越えている」と思われがちですが、何人目でも気力・体力を使い果たしてバテバテです。それでも、ようやくイヤイヤを落ち着かせる対応ができるようになった! そう感じる方法をご紹介します。 イヤイヤの本当の気持ちは「やりたい」が多かった「イヤイヤ」と聞くとマイナスなイメージがありますが、子どもが伝えたいのは「やりたい」という気持ちなのではないかと私は思いました。 2歳の息子がイヤイヤしているときの気持ちでよくあるのは、「ママは僕のもの。取られたくない」「僕も同じようにやってみたい」「僕も同じものが欲しい」という能動的なもの。それが叶わないときにイヤイヤが始まります。物を投げる、やりたい気持ちが叶うまで泣き続ける、抱っこをせがむといった行動でその気持ちを表現することが多いようでした。 イヤイヤの気持ちを代弁してあげると落ち着いた2歳の息子はおしゃべりがじょうずなほう。でも、まだ繊細な自分の気持ちまで話すことはできません。物を投げてイヤイヤしているとき、私は息子の目を見て「さみしくて抱っこしてほしいから怒っているの?」と聞いてみました。 すると息子は「うん」とうなずき、「さみしかった」と言ってイヤイヤが落ち着きました。パパやママも自分に余裕がないと、「物を投げちゃいけない!」と否定から入ってしまいがちですが、まずは気持ちを代弁してあげることが必要なのかもしれません。 気持ちを聞いてもイヤイヤが収まらないとき気持ちを聞いてもイヤイヤが収まらず、泣き続けることも多々あります。そんなときは、「泣きたいときなんだ」と思うようにしています。大人でも泣きたいときってありますよね。 「泣かないで」と言っても聞ける年齢ではないので、何も言わずに泣かせて落ち着くまで見守っています。私はイライラしたまま声をかけると、自分自身の口調でさらにイライラが増してしまうので、お互いに落ち着くまであえて無言でいるようにしています。 特に外出先でのイヤイヤは本当に大変ですよね。そんなときは無理せず、スマホやおやつに頼ることもあります。イヤイヤ期が大変なのは、「将来、やる気のある人になるからだ!」と思うようにして、付き合っていきたいと思っています。 イラスト:sawawa著者:武山あゆみ三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年05月25日「魔の2歳児」とはよく聞く言葉ですが、わが子のイヤイヤ期は1歳半くらいからスタート。特に「今していることをやめて、次の行動に移る」ときに激しく抵抗し、泣いて嫌がることが多々ありました。イライラして口調が厳しくなると、さらに泣きわめいて手に負えなくなるわが子……。しかし、少しの辛抱がそのあとのごきげんにつながるということに、あるとき気がついたのでした。 行動を変えるときにイヤイヤわが子のイヤイヤは、先輩ママの話を聞く限りではそこまで激しくはなかったようです。しかし「今していることをやめて別のことをする」ときの抵抗がとても激しく、苦労しました。 例えば「もう帰る時間だからこのおもちゃを片づけよう」というときはもちろんイヤイヤ。「公園で遊ぼう」というときは靴を履くのがイヤイヤ。やっと靴を履かせたと思ったら、階段の上り下りが楽しくてなかなか公園に行けず……。「行こう」と促すとイヤイヤ、といった様子でした。 急いでいるときは特にイライラ決まった時間に行かなければならない約束があるときなど、急いでいると特にイライラしてしまって大きな声で怒ってしまうこともありました。 するとさらに泣きわめき、泣き声にさらにイライラするし大声を出してしまった自分に嫌気が差して自己嫌悪……。そのあとのぐずぐずも長いので、「もう嫌!」と思うことが何度あったことか。説明してわかる年ごろではないので、どうしたらいいのかわからず困りました。 ちょっと我慢すればそのあとがラクにある日、出掛けようとするとまた階段の上り下りに夢中になってしまいました。その日は急ぐ用事でもなかったので、まあいいかと遊ばせておくことに。15分くらいそうやって遊んでいたでしょうか。満足したのか飽きたのか、素直に車に乗ってくれ、とてもごきげんで出かけることができました。 実は筆者は5分くらいで「早く終わらないかな」ともどかしくなっていたのですが、そこで切り上げさせていたらきっとまた大騒ぎだったでしょう。ちょっとの我慢がよかったのだと思いました。 以来、わが子のマイペースさにイラっとするたびに「ちょっと我慢」と辛抱することで、イヤイヤが少し減ったように思います。もちろん、わかってはいても気持ちに余裕がないとちょっとの我慢もできず、同じ後悔をすることもよくありました。 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2019年05月24日ウーマンエキサイト読者の皆様、こんにちは。koyomeです。次女オコメ、6月で2歳ですが、イヤイヤ期真っ最中!最盛期です!(最盛期だよね?これ以上はすごくならないよね…?!)長女ムスメもイヤイヤ期らしきものはあったのですが、今思うと性格なのか(?)…大人しかったです。なんというか、激しさはなく、泣いてもよしよしと頭をなでることができるというか。オコメは、激しいです!はっきり言って…大変!ただ、助けてくれる心強い味方がいるんです。私よりも近くから、オコメの気持ちによりそってくれる、優しいお姉ちゃんという救世主が!対応を間違えてしまうと大変なことに…爆発した…次女オコメを笑顔にするのは?ムスメは決して、オコメを慰めようとか、泣き止ませようとか思っていないと思います。その時に楽しいことや面白いことをやって、オコメの気持ちを動かすのが本当に上手。オコメを笑顔にするのは家族で1番上手です!オコメのイヤイヤにどうしても被害を受けがちで、我慢もいっぱいしてくれているムスメ。本当に感謝しかありません。その長女を全力で信頼しているオコメ。2人の中の良さに助けられつつ、イヤイヤ期…乗り切りたいと思います!
2019年05月21日私には2歳になる長男と、生後3カ月になる次男がいます。長男は下の子が生まれるまでは穏やかな子でしたが、下の子が生まれてからスイッチが切り替わったかのようにイヤイヤ&赤ちゃん返りを炸裂! 今回は、突然やってきた「魔の2歳児」あるあるを紹介します。 場所は関係なし! どこでも座り込むイヤイヤ期に突入した長男は、1つでも気に食わないことがあると、どこであろうと地べたに座り込んでしまいます。「抱っこしてほしいタイミングで抱っこしてくれない」「お菓子が食べたいのにお菓子をくれない」と、不満たっぷりに座り込みます。 どこでも関係なしに座り込むので、抱っこして立たせようとすると、まるでタコのように体をぐにゃぐにゃと脱力! まったく立ち上がってくれません……。抱っこをしようにも、イヤイヤと暴れるという有様で、機嫌を取って立ち上がらせるのがとても大変です。 「ごはんなんかいらない!」椅子に座って「いただきます」をして、ごはんを食べ始めたかと思うと、2口目で食べ物をすべて拒み始め、椅子から立ち上がって遊び始めてしまいます。「おなかは空いてるけど、もういらない」「お菓子を食べたい」「ごはんイヤ!」とごはんを拒否してしまいます。 なんとか口をあけて食べさせようとすると、右手でパシッとスプーンをたたかれます。床にごはんが飛び散ると、「あーぁ」とため息をつく息子。「あーぁ」とため息つきたいのはママのほうです……。 誰でもおかまいなしに叩く!?公園に行くといつものようにすべり台で遊ぶ長男。そこに、ほかの子が遊びにやってくると、ものすごい顔でその子を睨み、叩きます。未然に防ごうにもあまりに突然のできごとで、なかなか叩く前に止めることができません。 自分が持っているもの、遊んでいるものをほかの人に取られると、誰かれかまわず叩きます。「ここに来るな!」「僕のものに触らないで! 近寄らないで!」とまるでジャイアンのようです。我が出てきているんだなと思いますが、行動が過激で、言い聞かせるのに苦労することもしばしば。 魔の2歳児、恐るべしです。何もかも「イヤイヤ!」となると手に負えませんが、きっと本人も何が嫌なのかわかっていないのかもしれません。毎度のようにイヤイヤしていると親としてもつらいですが、子どもなりに頑張って心を鍛えている時期だと思うのでやさしく見守ってあげたいですね。著者:木村えま二児の母。年子育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年05月19日こんにちは! 息子は2歳になり、日々元気が増していくので親は毎日走り回っています!(笑)今回は旅行先で息子が大騒ぎしてしまった時のお話です。■夫から言われた「イライラしないで」に憤慨!いつも不思議だったのですが、夫が休みの日に息子のイヤイヤがひどくなることはあまりありませんでした。あったとしても、数分だったり、レベル5がマックスだとするとレベル1〜2程度の騒ぎ具合。どうしてなんだろうと思っていましたが、たぶん二人で息子を見ているから私に余裕があったのでしょう。そんな私を見た息子は、私の表情から気持ちを少し感じ取っていたのかもしれません。穏やかな表情の息子しか知らない夫。平日に仕事から帰ってきて、私がぐったりしている意味が分からなかったと思います。時には…本当に余計なことを言って、神経逆なでしますよね。■家族旅行中に、息子のイヤイヤが勃発!しかし、三人で小旅行に行った時…それはやってきました。さすがに長時間遊んだ後だったので、楽しいところからの帰りたくない! とイヤイヤ勃発。おなかが減っていたり、疲れが出て眠かったりしたんだと思いました。まぁ私にとってはいつものことなので、ここで初めて夫が息子の大泣きに、つらそうにする姿を見るのでした。夫はイライラしない人なんじゃなくて、イライラするほどの環境に陥ったことがなかっただけだったのです。旅行で丸々48時間ほど一緒にいたことで、ついに私の気持ちをわかってくれました。そう、私が笑っていられるぐらいなんだから、この日のイヤイヤは大したことありませんでした。■息子のイヤイヤに夫が遭遇して、気づき合えたことそして夫は初めて私にこんなことを言ってくれました。この言葉をもらった時、今までの自分が認められたかのような気持ちになりました。そして「案外私ってがんばっていたんだな。すごいんだな」と自信になりました。子どもと長く一緒にいることのないお父さんだからこそ、わからないこともあるんだと思いました。言葉で伝えても難しいのなら、長期一緒いてもらうという体験が何よりも説得力があるのかもしれません。このことがあってから夫は私がイライラしている時に「イライラしないで」と言わなくなりました。むしろ私の大変さを理解して、協力してくれることが格段に増えたのであの日の出来事は良かったなと思います!!
2019年05月08日2歳でイヤイヤ期、3歳で第一次反抗期、そして4歳になれば4歳の壁…。育児っていつのシーンもとても大変なことばかりで、ママも疲れてしまうことが多いかもしれません。基本的にいつ終わるとか、いつ楽になるということがないのが幼児期の育児です。そんな、焦りの多い子どもの幼児期育児を、音楽の力を活用してちょっぴりラクにしてみませんか?今回は、3歳から大人になるまでヴァイオリンを弾き続け、現在もアマチュアボランティアとして福祉施設などで演奏を続けている筆者が、実際に育児に活かせる音楽のアイデアを紹介します。朝は明るい曲で始める気持ちよく活動を始めたい朝ですが、現実には眠気がさしてグズってしまうことも多く、小学生でもなかなか、スムーズには動き出せないのが現実。わが家では朝に、元気のよい、美しい、明るい曲をかけることにしています。例えばリズミカルな「ラデツキー行進曲」や、運動会のような「天国と地獄」、情熱的な「カルメン」といったクラシック、ビッグバンドの名曲「シング・シング・シング」などはいかがでしょう。とっておきはテーマパークで朝に演奏される、アニメ映画の名曲などのバンド演奏で、朝からテーマパークへ行ったような気分になることも手伝って、気分ものりやすいようです。動画サイトなどでも気軽に見ることができますよ。片付けの曲を決めて同じ曲順で掛け流す片付けをする、させるというのは、たいていの家庭において、子育て苦行のひとつとなっていることでしょう。そんなときは、片付けの曲を決めてみてはいかがでしょうか。手元に取り寄せている教材や、気に入った動画などで、「片付けをしよう!」という趣旨の曲があれば最適です。小さい子どもほど、すぐにのってきます。年長さんから小学生にかけては、よく見るアニメの主題歌など、耳慣れたリズミカルな曲をほどほどの音量でかけてあげましょう。ポイントは毎回、同じ曲順で掛け流すことです。そうすることで、子どものほうにも「この曲が流れたら片付け」という意識が芽生えます。さらに、片付けの途中に出てきた漫画を読んでしまったり、片付けているもので遊び始めるという事態も、意識の半分が音楽に持って行かれることで、極力減らすことができます。夜はリラックスできる曲をかける陽が沈んでも、まだまだテンションが高いのが子どもというもの。かたや大人はそろそろ疲れている上に、やることもたくさん…イライラしちゃう!夕刻以降はそんなことも増えがちです。暗くなったら、子ども好みではないとしても、リラックスできるゆったりとした曲をかけるのがおすすめです。たとえば、モーツァルトやバッハといった定番、王道のクラシックも良いですし、アニメ映画の曲をピアノ演奏やオーケストラ演奏したアルバムなどは子どもにもウケがよくてイチオシ!ゆったりとした曲調は、子どもの気持ちを落ち着けるとともに、大人の気持ちも優しくなだめてくれます。すると、子どもに対してイライラする気持ちが抑えられます。大人が子どもにイライラしていると、子どももそれに影響されて、反発したくなったり、騒ぎたくなったりしがち。大人が落ち着いていれば、子どもにも安心感を与えます。音楽育児は「情操教育+条件反射」音楽を使う育児とは「情操教育+条件反射」の総合力です。音楽はよく言われるように、情操教育に一定の効果をもたらします。具体的に言えば、激しい曲には気性を奮い立たせ、いわば人を頑張らせる効果がありますが、反対に緩やかな曲には気持ちを落ち着かせて、ゆったりさせる効果があります。これは情操教育、つまり音楽が共感力を育てるためです。子どもは音楽を通して、周囲の雰囲気を察知し、それに共感して対応する能力を学びます。このことに加えて、「こんな音楽が鳴ったときは、何をする時だ」という条件反射で覚えていくことで、例えばママが「片付けなさい!」と言わなくても、片付けの曲が流れたら部屋をきれいにしたくなる…そんなサイクルを作っていくことができます。音楽は、もちろん大人の気持ちにも影響を与えます。子どもと一緒に音楽を聴くことで、気持ちが明るくなったり、落ち着いたりすると、あなた自身も思わぬ心の開放感を感じられるようになるかもしれません。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2019年05月05日ガミガミいわず、いつも子どもと笑っていたい。でも親である以上「私がしっかり言い聞かせないと」と思っているママは多いですよね。私たちは、本当にしつけをしなければならないのでしょうか?最終回となる今回は子育てにありがちなシチュエーション別の対応を『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社)を監修された柴田愛子先生にうかがいました。お話をうかがったのは…「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。■場面その1:おはよう、バイバイなどのあいさつをしない――先生、今回は子育て中によくあるシチュエーション別に、ママの対処法をお聞きしたいと思っています。最初の事例は「あいさつ」です。「おはよう」や「バイバイ」がいえない…と悩むお母さんは少なくありませんが、先生はどのようにお考えでしょうか?柴田愛子先生(以下、柴田先生):これはね、大人がいいたいの。だから大人がいえばいいのよ。――え、大人がいうんですか?(焦)柴田先生:そう。「〇〇ちゃん、おはよう」っていわれて、子どもが何もいわなかったらお母さんが「おはようございます!」って代わりに答えればいいの。――それでいいんですか…?柴田先生:いいと思う。親の後ろ姿を見て「こういうときは、こういうのか」って子どもは学んでいくもの。いわなくてもいいよっていうことではなくて「母は母でやらせていただきます。母のやり方で」っていうことなの。――親がお手本になる…ということですね! ちなみに、どのくらいで自らあいさつできるようになるんでしょうか?柴田先生:そうね。最初のうちはお母さんが「おはようございます!」っていっても子どもはボーッとしてる。でも、5歳の中ごろになると、親をまねて「おはようございます」っていうようになる。それまではいいんじゃない?りんごの木に子どもがやってきて、私が「おはよう!」っていうと子どもは「ふふっ」と満足そうな顔をするの。それでいいじゃないですか。――ふふって、かわいいですね(笑)。親の私たちが「あいさつ」ができた、できなかったを必要以上に気にしているだけなのかもしれませんね。柴田先生:そうね。「おはようございますは?」と子どもにいうのは、調教しているように思う。もちろん、儀式的なことを大事に考えている人もいるわね。その人はそれで良いかもしれない。でも、礼儀作法はあとでも間に合うと私は思っているの。人と人とのつながりを優先したいと思うから。■場面その2:帰ろうと声をかけても遊びが切り上げられず、泣いて暴れる――夕方、帰宅のため子どもに「帰ろう」と声をかけると「イヤだ!」「帰らない!」とごねられ、なかなか帰れない…というお悩みについてはどう思いますか?柴田先生:これは、当たり前のことだと思う。親っていうのは勝手なときがあるわね。公園でおしゃべりしていて、子どもが「帰ろうよ!」といったら「待ってて」と待たせるのに、自分の用事が終わったら「さあ、帰ろう」って。こんなときは「待っててくれてありがとね。ママの話、終わりました! じゃあ、帰ろうか」といってほしい。――確かにそうですね…!柴田先生:帰ろうっていわれて、素直に準備して帰るのは大人にゆずっているのよ。子どもに失礼なことだと思う。でも、子どもからの「帰ろう」の言葉を自然に待ってたら、夜は更けちゃうわけね…。――そのとおりです…!柴田先生:そんなときはね。「もうすぐ帰ろう」と声をかけて、遊びたい熱をさましてあげる時間をつくるの。「もうちょっとたったら帰ります」「もうすぐ帰ろう」「そろそろ行きます」「そろそろですけど…?」という感じで、4回くらい繰り返すのよ。――4回もですか…!柴田先生:場所と時間によっては大変かもしれない(笑)。3歳くらいの子だったら、20分くらい用意できるといいわね。20分たつと、子どももそろそろ意識しはじめるから。――20分かぁ…(涙)。「ごはんが食べられなくなるよ~」と声がけするのはどうでしょう?柴田先生:時間的な把握は、子どもにはまだ難しい。だから「早く帰らないとごはんが食べられなくなる」といっても「早く帰ること」と「ごはん」が結びつかずに、ピンと来ない。脅かしになってしまうの。だからとにかく「早く帰ろう」っていう気持ちにさせるしかない。「もうすぐ帰るからね。もうすぐね」「お母さん、ごはんをつくらなきゃいけないから」って少しずつプッシュする。そして最後は「さあ、帰ろう!」でいいですよ。だけど夢中になってるときに、いきなり「帰るよ!」は人さらいみたいで無謀よね。泣いて暴れるっていうのは自分の気持ちを無視されて、腹がたっているんじゃないかな。急に連れて帰ろうとするから「なんなんだ!」って抗議しているんだと思うわね。■場面その3:友だちのことを悪くいう、横柄な態度や言い方をする――私の息子がときどき、友だちのことを「バカ」とか「お前、アホだな~」とか悪くいうときがあって「そんなこといわないの」と諭すのですが、こんな場面で親はどうすべきなのでしょうか? 悪口や人を馬鹿にしたような物言いは気になってしまいます。柴田先生:そうね。これはね、人の悪口や人を馬鹿にする子に育ってほしくないという思いからよね。――そうです!柴田先生:そうよね。でもこれ、親だからいってるのかもよ?――…え?柴田先生:例えば、強い子にいばられた子は、うちに帰っていばるわね。だって自分がいばられた分、消化しなくちゃいけないから。だから外でも人のことを悪くいっているかというと、私はあまりいってないと思うのね。なぜって、気持ちを受け止めてもらったら落ち着くから。「あら~、それは嫌な子だね~」って共感してあげると子どもは落ち着くの。――嫌な気持ちを、家でリセットさせている…?柴田先生:そう。「僕は何もしていないのに、意地悪された」っていってきたら、親は「本当に何もしてないの?」とか「誰に意地悪されたの?」と追求して事実確認しようとすることが多い。事実がどうとかではなく、今この子は自分の味方が欲しいだけなのね。「そうなんだ、嫌だったね」と受け止めて欲しいと思っている。事実だけを知ろうとしてその結果「あなたが悪かったでしょ」となったら、この子の気持ちは消化できないままになってしまうのね。――子どもが外で経験したイヤなことを受け止めてあげることが大事なんですね。柴田先生:そう。「ママは僕の味方だ」と思うと、子どもは心が落ち着いて処理できる。おもしろいのはね。子どもって気持ちが落ち着いてくると「でも、○○(友だち)ってそこまで意地悪でもないんだよ」といったりするのよ(笑)。――友だちをかばいはじめる(笑)。柴田先生:そんなものなのよ。だから大人の八つ当たりと同じで、子どもなりに社会を持っているから、社会のイヤなことは全部おうちではき出させてあげましょうよ。はき出すから、また社会に出ていける。これって大人と同じだと思わない? イヤなことがあるとグチをこぼしたり、やけ食いしたり、物に当たったり、どなったりするわよね。そうすると、次の日スッキリして元気になったりする。抱えたままだと、気持ちはおさまらないと思うの。――大人と同じ…! 私も嫌なことがあった日はコンビニで高めのアイスクリームを買って、気持ちを切り替えようとします(笑)。柴田先生:子どもは「このモヤモヤを受け止めてほしい」と思っている。大事に思ってほしいのね。愛されていると確認をすることが、社会に出る元気をもらうことなのね。何歳になってもそうだと思うわよ。子どもを変えようとせずに、親である自分も穏やかに過ごせる方法を選んでいく。すると、子どもも大人も心を開きやすくなるそうです。「親も子どもも、ありのままを大事にして生きられたらいいね」という先生の言葉が心に残りました。参考図書:『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社)あらい ぴろよ (イラスト), 柴田 愛子 (監修)「小さいうちから、きちんとしつけないと…」そうしておこなわれる「しつけ」は子どもにどんな影響を与えているのか? しつけなくして、親子が笑顔になる方法はあるのか? 子どもの目に映る世界は、大人が見ている世界とは違うもの。親子でストレスの溜まる「しつけ呪縛」から解放される一冊。
2019年04月28日こんにちは。助産院ばぶばぶ院長HISAKOです。2歳児のイヤイヤに親はどこまで付き合うべきなのでしょう? 今日は赤ちゃんのイヤイヤについてお話しします。 傍若無人な2歳児「なんで言うこと聞かないの!」 実際、周囲から見ていて2歳児の傍若無人な態度には「今こそしつけを始める時期だわ!」と思って当然かもしれません。そして、その思考回路に従って、大人の圧力を介して子どものイヤイヤを封じ込めよう、矯正しようと考えてしまいがちです。 2歳が近付くごとに、言うことを聞かなくなっていく。すべて「嫌!」ってあまのじゃく。いったいどうなっちゃったの? 育て方を間違えた? 甘やかせすぎた? ママは自信喪失ですよね。 2歳児は選択ができない?でも、2歳児のイヤイヤは、3歳児に向かう成長段階の特徴的な思考なんです。わたしたちは毎日、生活の中で、ある目的を成し遂げるための方法を、複数の選択肢の中から選びながら要領よく生きています。生きていくっていうのは、そのような選択の繰り返しによって成り立っています。 2歳児は選択肢を迫られたとき、能力的にどれかひとつに決めるということができません。どうにかして、その両方の道を同時に歩こうとします。だからどちらか一方は、傍目には支離滅裂に映ります。 自分で選択する力大人は正しい選択を知っているから、つい無理に正しいほうに導こうとしますが、それでは「自分で選択する力」が身につきません。この時期に「相反する2つのこと」を同時に経験することで、どちらが正しい選択だったのかを自然に学んでいくのです。 「あれも嫌! これも嫌!」 そうこうしているうちに、ベターな選択はどっちなのか、ムダに気張らなくても、たやすく選べるようになっていきます。 ママは気長に付き合おう!とはいえ、ママも人間ですから、支離滅裂な2歳児の相手にイライラ大爆発〜! ということもあるでしょう。でも、それはそれでいいんじゃないでしょうか。できる範囲で2歳児が2つの道、3つの道、4つの道を同時進行で歩こうとすることに、気長に付き合ってあげればいいと思います。 「そういう時期なんだ」「一生懸命成長してるんだ」 親も子も、2人とも成長途上。結局、お互いさまかもしれないですね。 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年11人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2019年04月28日電車の中でさわぐ。好き嫌いが多い。友だちと遊んでいると、すぐに手が出てしまう…。子育てをしていると「どうしたらいいのだろう」と思う場面は少なくありませんよね。しつけをしなければ…と考える前にちょっと意識してほしいのは、子どもの年齢です。それぞれの年齢で、世界はどのように見ているのか。その違いを知っておくと、伝える言葉や行動が変わってくるといいます。 前回 は、子どもを「こんな子にしたい」ではなく「そもそも、どんな子なのか知る」ことから子育ては始まり、親都合のしつけをやめてみることが第一歩であると、『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社)を監修された柴田愛子先生にうかがいました。実は、2~3歳の場合と4~5歳の場合では対処が大きく違うそうです。年齢ごとの対応に踏み込んでお話を聞きました。お話をうかがったのは…「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子ども達のミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。■「困った!」その1:公共の場でさわぐ、走る、興奮する――例えば、電車やバス、お店の中などで子どもが大きな声を出してさわいだり、走り回って困る…というお悩みがあります。できることを工夫しているママも多いかと思いますが、先生はどのようにお考えでしょうか?柴田先生:そうね。結論をいうと、2~3歳までの子どもには何をどういい聞かせてもムダだと思うの。――2~3歳は何をいってもムダ…!柴田先生:この時期、子どもは自分のことしか分かっていない。「静かにしようね」「走らないでね」といわれても分からないの。だから「さわいではいけない場所に極力連れていかない」というのがベストな対処になる。とはいっても、病院での診察や家族の都合などあって、連れていかなければならないときってあるわよね。けれど子どもを変えることはできない。だったら大人が工夫するしかないのね。――やっぱり…(涙)柴田先生:おもちゃ、絵本、食べもの。私はスマホを使うのも仕方ないと思うわ。子どもの気をそらす、ありとあらゆる道具を駆使して乗り切っちゃいましょうよ。電車に乗るときは最前部か最後部がおすすめね。この場所は、車掌さんの席や窓からの風景がよく見えるところだから、子どもの気も多少まぎれると思う。――なるほど。4~5歳くらいになると、対応はまた変わってきますか?柴田先生:4~5歳になると、周りの状況を見てだんだん自分をコントロールできるようになるから、おでかけの前に緊張感を与えてみましょう。「今から電車に乗るけど、寝ている人や疲れている人がいるの。大きな声を出すとみんな驚いちゃうからシーッね」。そして「さわいだら電車はおりるからね」と伝えます。でも悲しいことに、子どもはそんなことをすっかり忘れてさわいでしまうこともある(笑)。そんなときは、思いきって電車をおりましょう。すると、ママが電車をおりたのは、自分がさわいだからと子どもは理解します。「ママは本気だ!」と思うと、次回からの行動が少し変わっていくかもしれないわね。■「困った!」その2:いつも食事を残す、好きなものしか食べない――子どもが好きなものしか食べなかったり、残してしまったりしたとき「栄養をきちんと摂ってほしい」というもどかしさから、つい「残さず食べなさい!」「好き嫌いはダメ!」と厳しくいってしまうことがあります。こんなときはどうしたらいいでしょうか?柴田先生:そうね。子どもがごはんを食べているのを監視しているようなお母さんっているわね。でも「残さず食べよう」っていうのは、生き物の中で人間だけのこと。本来は命をつなぐために体が要求しているものだけ食べる。いわば「おなかが空いたときだけ食べる」という本能的なものを、子どもは持っているのね。2歳くらいは胃も小さくて未発達だから、おなかがすぐいっぱいになるし、すぐに空く。4~5歳になると大人の食文化が分かるようになって、ウロウロしないで食べるようになる。体の大きさに比例して食があるから、自然と食べるようになるのね。――4~5歳くらいまで待てば自然と食べるようになる?柴田先生:そう。2~3歳の本能的に生きている時期に、子に「あれもこれも食べなさい」「残さず全部食べなさい」というのは、大人の文化を押し付けていることになる、ということに気付いてほしい。食事を摂るのは、命をつなぐためよね。そして、食べることは楽しいこと。それを忘れてしまって「栄養価のあるものをバランス良く食べさせなきゃ」「せっかくつくったのにどうして食べないの?」とイライラする…。そんなの、子どももつらいけど大人もつらいわね。――先生のお話を聞くと、親と子でまったく別の次元にいるような気がしてきますね。柴田先生:親は「どうしたら子どものためになるか」を頭で一生懸命に考えている。でも、子どもは本能的に生きている。そのギャップがすごくストレスになると思うの。本能的に生きているのに、いきなり私たち大人の食文化を押し付けられた子どもは気の毒だと思わない? だから子どもを信じて、1年、2年待ってみましょうよ。――待っていても、いいんですね…!■「困った!」その3:友だちと遊んでいると、言葉より先に手が出てしまう――先生、これも聞きたいのですが息子が小さいとき、持っていたおもちゃをとられて思いきり友だちをたたいてしまったことがあったんです。しかも自分より小さい子を…。相手の子に申し訳ないのと、この子にどういえばいいんだろうという気持ちで泣きたくなりました。手が出てしまうとき、親はどう対処すれば良いのでしょうか?柴田先生:2~3歳までの子は、自分の思いを言葉で説明できないのね。だから、行動で訴える。「イヤだ」という気持ちをたたくことで伝える子もいるし、かんだり、けったり荒っぽい表現をする子もいる。その子にとってはコミュニケーションのひとつになっているの。――コミュニケーションのひとつ?柴田先生:そう。言葉で伝えられない思いを行動であらわしている。だからこの時期に「たたいちゃダメ!」と言い聞かせても、本人には分からないものなの。――では親ができることは…?柴田先生:ほかの子をたたいてしまったら、親がごめんなさいねと謝りながら「一緒に遊びたかったみたい」と子どもの気持ちを相手に伝えてみてはどうでしょう。それは、子ども同士をつなげることにもなりますよ。なかなかつらい時期かもしれないけど、4歳くらいになると言葉で気持ちが表現できるようになる、と覚えていてほしい。気持ちと行動が結びつきはじめると、たたいたり、けったりという表現がおさまってくるから。――どうして言葉で表現できるようになると、手が出なくなるんでしょう?柴田先生:「やめて」というと、相手がやめてくれることが分かってくるからね。ずっとたたいたり、けったりと乱暴な子もいるけれど、そういう子は5歳くらいでほかの友だちに敬遠されちゃうのね。遊び相手がいなくなってしまうの。そうすると本人も「これはまずいぞ」と気付いて、行動が変わってくる。暴力だけじゃ自分の思い通りにならないと悟るのね。――成長にともなって、自分で自分を変えていくんですね。柴田先生:そうね。それから言葉うんぬんではなく、手が出る子もいる。そういう子は警戒心が強くて、さびしがり屋なことが多い。何かしら満たされない思いを抱えているものだから、そんな子が暴力をふるったら、私は無条件で抱きしめてあげる。そして私が「あのおもちゃが使いたかったね。でも貸してくれなくて、くやしかったね。だからぶっちゃったんだね」とその子の気持ちを代わりに言葉にするのね。「この人は自分の気持ちを分かってくれた」という安心感は、子どもに自分の感情の出所を理解させるの。こんなにも苦しい気持ちになったのは、おもちゃを貸してもらえなかったからなんだって。子どもの手が出てしまったとき、どうしても大人は「悪いのはあなたです」と裁判官のようになっちゃう。でもそうじゃなくて「通訳」になってあげたらいいと思うわね。子どもを変えようとせずに、大人が工夫する。子どもを信じて待つ。ジャッジせず、どう感じているかを理解しようとする。先生の口からは「しつけ」という言葉が出てこないことに驚きます。「私がいわなければ…」というママのプレッシャーが少しでも軽くなるのではないでしょうか。最終回となる 次回 は、「あいさつをしない」「遊びが切り上げられなくて泣いて暴れる」など、どう対処すればいいのか悩む子育てあるあるシチュエーションでの具体的な対処法をうかがいました。参考図書:『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社)あらい ぴろよ (イラスト), 柴田 愛子 (監修)「小さいうちから、きちんとしつけないと…」そうしておこなわれる「しつけ」は子どもにどんな影響を与えているのか? しつけなくして、親子が笑顔になる方法はあるのか? 子どもの目に映る世界は、大人が見ている世界とは違うもの。親子でストレスの溜まる「しつけ呪縛」から解放される一冊。
2019年04月27日お行儀よくできない。友だちと仲良く遊べない。そんなわが子の様子を「私のしつけが良くないのかな…」と自分のせいにしてしまうお母さんは、とても多いように感じます。「子どものしつけは親の責任」という言葉にうなずきながらも、「そうだけど…」とどこか釈然としない気持ちになったことはありませんか?本当にしつけって必要? しつけは本当に子どものためになるの?そんな疑問を解決すべく、今回は『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社)を監修された保育のプロ・柴田愛子先生にお話をうかがってきました。お話をうかがったのは…「りんごの木 子どもクラブ」代表 柴田愛子先生「子どもの心により添う保育」をモットーにした「 りんごの木 子どもクラブ 」代表。絵本作家。 保育者。育児書の執筆、雑誌への寄稿だけでなく全国で保育者向けセミナーや母親向け講演会をおこない支持を得る。NHK『すくすく子育て』出演。園で行っている「子どもたちのミーティング」はテレビ・映画で取り上げられ「子どもの力を最大限に引き出している」と話題に。■イヤイヤ期の2〜3歳「本能で生きる時期」しつけは押し付け?今回、お話をうかがってきたのは「子どもの心により添う保育」をモットーにした幼稚園「りんごの木 子どもクラブ」代表の柴田愛子先生です。――先生、今日はよろしくお願いいたします! 先生が監修された『今日からしつけをやめてみた』のタイトルに「え? いいの?」と驚くお母さんも多いかと思いますが、ここでいう「しつけをやめる」とはどういう意味なのでしょうか?柴田愛子先生(以下、柴田先生):なかなか過激なタイトルよね(笑)。これは「しつけはいらない」という不要論ではなくて、あなたを脅かしている、誰がいっているか分からない「しつけ論」をちょっとやめてみない? という意味なの。――誰がいってるか、分からない「しつけ」…?柴田先生:しつけをしなければいけない、と悩んでいるのは2~3歳のお子さんを持つお母さんに多いわね。でも2~3歳ってイヤイヤがはじまる、いちばんどうにもならない時期なんですよ。そんな子どもをどうにかしようとするほど、至難の業はないと思うの。――でも、早いうちからいろいろ示しておかないと将来が心配だし、しつけることがわが子のためになると思って口うるさくいってしまうんです…。柴田先生:そうよね。最近までおっぱいやミルクを飲んで寝ていたのに、立ち上がるようになって、大人のような姿かたちになりはじめる。でもね、大人に近づいたように見えるだけで、まだまだ未発達の状態なの。2~3歳ごろまでは本能的に生きている時期で、それが自然。その本能的に生きている時期に、世間一般でいわれるような「しつけ」をするということは、人間の文化を無理やり押し付けていることになるの。――未発達な時期でのしつけは、押し付け…?柴田先生:そう。押し付けられる子どもは気の毒だなぁ…と私は思う。子どもにとっても、「しつけないとしょうがない子になる」と頑張る大人にとっても、つらいものだと思うんです。■「ごめんなさい」の言葉の前に「なんだかイヤ」の感情を大切に――先生は「りんごの木」でたくさんの子どもたちと過ごされていますよね。しつけが必要とされるような場面では、どうされているのですか?柴田先生:例えば「ごめんなさい」ね。相手が泣いちゃった、だから「ごめんなさい」をいわせる。これは大人の終止符の打ち方ですよね。大人は効率良く、さっさと片付けたいと思う。でも、子どもというのは効率を考えないし、さっさと片付けられないものなのね。――私も子どもがケンカしたときは「ごめん」をいわせて、早くいざこざを終わらせたいと思ってました…。柴田先生:りんごの木では、子どものペースを保証したいから「ごめんなさい」は強要していないんですね。2~3歳の子は、今自分が持っている気持ちと「ごめんなさい」の言葉がまだ結びついていない。「なんだかイヤだった」という気持ちと、相手が泣いちゃって「困った」という気持ちはあるけれど、そうした気持ちから「ごめんなさい」という言葉を出そうとは思わないんですね。 ――そうか、なんて言葉にしたらいいかまだ分からないんですね。柴田先生:そうです。分かっていないんですね。でもここで、あなたが今感じている気持ちが「ごめんなさい」という言葉なんだ、ということは大人として伝えてあげたい。そんなときはこう伝えます。「痛かったね~。ごめんなさいだね~。ごめんね」って私がいうんです。そうすると「ああ、この気持ちはごめんねっていえばいいんだ」と子どもは分かっていく。――「ごめんねといいなさい」と強要するんじゃなくて、気持ちと言葉を大人がつないであげるんですね。柴田先生:そうです。気持ちに言葉がついていくのであって、言葉で処理すべきことではない。これは「ありがとう」もそう。「ありがとう」「ごめんなさい」はとても大事な言葉ですね。だからこそ、子どもがたっぷり育ってから、言葉と気持ちがくっついたときでいいと思うんですよ。■「どんな子にしたいか」じゃなくて「どういう子なのか」――りんごの木では保護者に向けて、何か伝えていることはありますか?柴田先生:りんごの木には遅刻という言葉はありません。「用意ができたら来てください」と伝えています。乳幼児って、朝がうまくいかないじゃない? 出かけようとすると「うんち」っていったり、飲み物をこぼしてびしょびしょになったり…。――そうそうそう! そうです!柴田先生:そのときに「出かけられないでしょ!」って怒るなら「あ~あ。やっちゃったか。じゃあ、着替えてね」でいい。みんなの用意ができたら来てね、なんですね。私の家が遅刻OKの家庭で、実はみんな遅刻常習者だった(笑)。だからって大人になって遅刻するようになるかというと、そんなことはなかった。そこはわきまえて成長する。育つってそういうことなんじゃないのかな。――「朝は準備できてからでいい」って、なんだか夢のようです…!柴田先生:これまで長く幼稚園の先生なんかをやってきたけれど、いつも親は「どういう子に育てたいか」「どういう子にしたいか」という大人の思いで子どもに接していると思うんです。そうして行き着いたところで、何が正しいことなのか分からなかった。それに気づいたとき、私は「どういういう子に育てたいか」の前にそもそも「どういう子なのか」。子ども本人のことを知らないんじゃないか、と思ったのね。――わが子が「どんな子」なのか…。柴田先生:そう。だから知りたいと思ったの。どんな子なのかを知るためには、子どもの育ちは子どもに任せてみようって。子どもを知るためなんだから、ルールは一切なし! 大人の「こうさせたい」をなしにして「りんごの木」をはじめたんですね。――子どもの育ちを子ども自身に任せる…?柴田先生:そうよ~。だから子どものやりたい放題の世界よ! でも、子どものやりたい放題って、思春期の子と違ってそうたいしたことじゃない。水道出しっぱなしとか、家の中に水を持ち込むとか、壁に絵を描くとか…。これは大変かしら(笑)。でも、やることが一人ひとりすごく違うのね。ママと別れるとき、ある子は我慢していたり、ある子は事実を目をつむって見ないようにしていたり。ワンワン泣く子もいれば「ママがいないからあなたでいいわ!」と別の大人に抱きつく子もいる。みんなこらえ方が違うのね。 本当に子どもっておもしろいなって。子どもがどうあるべきかでなく、どういう子なのかを知りたい。ただそれだけなのね。「子どものために」としつけをしていたはずが、そもそも子どものためではなく、親のため、大人の都合だったとしたら…。それならしつけなんて、今日からやめたい! と思うのは私だけでしょうか。子どもの文化を大事にすることで「これは私のせい?」「こうしなきゃいけない?」と不安になっている時間を、子どもと笑顔になれる時間に変えていくことができるかもしれませんね。 次回 は、子どもの3大「困った!」での、年齢別対処法をご紹介しましょう。参考図書:『 今日からしつけをやめてみた 』(主婦の友社)監修 柴田 愛子/イラスト あらい ぴろよ「小さいうちから、きちんとしつけないと…」。そうしておこなわれる「しつけ」は子どもにどんな影響を与えているのか? しつけなくして、親子が笑顔になる方法はあるのか? 子どもの目に映る世界は、大人が見ている世界とは違うもの。親子でストレスの溜まる「しつけ呪縛」から解放される一冊。
2019年04月26日自己主張が激しい、何を言っても聞いてくれない……。特に初めてイヤイヤ期を経験するママにとって、この時期の精神的負担は大きいと思います。今回は、私自身がイヤイヤ期を通して学んだことを紹介します。 どうしてイヤイヤするのかイヤイヤは「反抗」しているように見えますが、実は違うといいます。育児相談で子どものイヤイヤについて相談すると「自分でやりたい自我が育ちながらも、思うようにできない葛藤をイヤイヤで表現している」という話を聞きました。 またイヤイヤ期は、感情をコントロールして気持ちを抑えることが難しい時期でもあると教えてもらいました。それからは、イヤイヤを通してどうしたら自分の気持ちをコントロールできるかを学んでいるのかもしれないと思うようになりました。 イヤイヤ期にどう付き合うかイヤイヤ期の付き合い方は1つではないと思います。「こうすればうまくいく」というのは子どもによっても違うようでした。 私自身がイヤイヤ期を経験して一番感じたことは「基本的に子どもの気持ちが落ち着くまで待つしかない」ということでした。いつも真向から子どもと向き合い、疲れてしまったことも。ある程度は「仕方ない」と割り切ることも大切で、ときには「今日だけ特別よ」という対応があってもいいという気持ちでわが子と向き合いました。 私は「急がば回れ」の気持ちで寄り添った!イヤイヤ期のわが子にとって「ママが手厚く関わってくれた」ということが重要だったんだと思う場面がいくつもありました。つい子どものイヤイヤを抑え込もうとしてしまいがちでしたが、むしろ安心して自分の思いを表現させてあげるほうが落ち着いてくれることも多かったです。 対処するのは本当に大変でしたが、やさしく寄り添ってあげることで「子どもは愛されている」と実感できるのではないかと私は思います。イヤイヤ期は「急がば回れ」の精神で子どもの気持ちに寄り添い、乗り越えていくことができたと感じています。 大人の正論を貫こうとするほど疲れることが多かったイヤイヤ期。気を張りつめすぎずに緩めることも大切だと学びました。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月26日2歳といえば…そう、イヤイヤ期。我が家の第一子・イチコも1歳の終わり頃からイヤイヤ期が始まりました。イヤイヤから意識を逸らして何とか耐えたなぁ…。そのときのお話は、 「イヤイヤ期、ママのイライラを抑える壮大すぎる解決法」 をお読みください。 一方の第二子・二太郎。2歳前にふと気づいたのですが…。2歳になって数日…来ました。来ましたよ、イヤイヤ期!言葉の成長もここに来てさらに加速!2歳ってすごい…!そんな話をママ友にしたところ…。男の子のイヤイヤ期…こわっ!!!3歳になってもイヤイヤ期が続いたら、たしかに体は大きく、力は強くなってるわけで…母は気力に加え体力も必要なのね。鍛えとこ…。いや、でももしかしたら二太郎はそれに当てはまらず早く終わるかもしれへんし! それに期待!…さらに延びる可能性は考えません!イヤイヤ全盛期には、また宇宙について思いをはせるんやろな、私…。
2019年04月22日魔のイヤイヤ期に差しかかってきた2歳直前から、娘が「服着たくない」「靴下履きたくない」「靴履きたくない」など、外出前の準備をとにかく嫌がるようになりました。どうしたものかと考えた末に、試してみた私なりの2つの作戦をご紹介します。 お気に入りのキャラクターアイテムに頼るまずは娘の好きなアンパンマンのキャラクターを使って気を引いてみました。アンパンマンの靴はキャラクターということもあり値段が高くなってしまうので、試しに1足300円くらいのアンパンマンシリーズの靴下を購入してみました。 アンパンマン以外にも、ドキンちゃんやバイキンマンなどの何種類かのキャラクターを揃え、「今日はドキンちゃんを履いて保育園に行こう!」と娘に声をかけると、喜んで自ら靴下を履こうとしてくれて、キャラクターアイテム作戦は成功しました。 子どもに質問して自分で選ばせる靴下以外の洋服や靴などをすべてキャラクターものにしてしまうと値段も高くなり、コーディネートもしにくいと思い、今度は娘に質問をしてみる作戦を実行しました。どういう質問かというと、例えば靴を履くのを嫌がる娘に「こっちの白色の靴と黄色の靴、どっちが履きたい?」など、選ばせる方法です。 早速質問してみると、靴を履くのを嫌がっていた娘が「こっち」と靴を指さしてくれたので「じゃあ○○(娘の名前)が選んだ白色の靴を履いてお出かけしようね」と言うと素直に履いてくれたのです! 他にも朝のお着替えや寝かしつけ前の絵本選びなどで効果があり、質問作戦も大成功でした。自分で選ぶ感覚が娘にとって、とても新鮮で楽しかったのだと思います。 保育園のお迎えのときもやってみた!イヤイヤ期のせいか、保育園のお迎え時にも靴や靴下を履いてくれず、すんなり帰れないことで悩みました。質問作戦は2つの中から娘の好きなものを選ぶ方法だったので、今度は「右の靴と左の靴、どっちから先に履く?」という質問をしてみました。 とても強引な質問になってしまったと思いましたが、意外にも娘が「こっち」と言って選んだ靴をすんなりと履いてくれたのです! 靴や靴下など同じ種類でも、2つあれば選ぶことには変わらないようで、私としては驚きでした。 保育士さんからは、洋服、靴下、靴を自分で履けるようになっていると聞いており、自宅でも嫌がらず自分で靴下を履く姿を見ていました。ですが、忙しさのあまり「これ着るよ!」「これ履くよ!」と私が一方的に娘に履かせてしまい、娘の「できる」を伸ばせていなかったのではないかと反省しました。「私がやったほうが早い」という気持ちをぐっと堪え、娘にさせてみることの大切さを学びました。そしてできたときは、例え左右が逆であっても、否定せずにたくさん褒めるようにしています。著者:高杉 沙雪現在2歳の娘を育てている、東京都在住のパート事務兼フリーライター。芸能メディアや生活家電・美容家電の記事を執筆中。ジュエリーコーディネーター、秘書検定の資格有。
2019年04月21日今春入園・進学のみなさま、おめでとうございます♪我が家の長女4歳も、今年から年少さん。やっと魔のイヤイヤ期が落ち着いてきたなぁと思う4歳。4歳になると言葉が増えたり、運動能力が発達したり、いろいろなことも1人でできるようになってきます。我が家も、娘と毎日〇〇の日々。今回は、娘と接する上で気を付けていることや、1人でトイレができるようになるサポート方法などをお話しできればと思います。4歳、どんな成長がある?あくまでも目安ですが、4歳になると自己主張をするようになり、ママやパパ周囲に認められたい!と感じるようになります。また自分のことだけではなく、お友達や家族への意識も向けられるようになってくるので、だんだんと思いやりの心が育つ大切な時期なんだそう。他にも目標を持って何かを練習したり、物事を客観的に考えることができるようにもなってくるので、興味あるものにはとことん挑戦させてもいいのかも。この頃から習い事をはじめる子も多いですよね。体の成長ではより運動力がアップし、片足立ちができるようになったりするので、けんけんぱなどの遊びも楽しめるかも。手先もますます器用になるので、紐を通したり、ハサミも上手に使えるようになってきます。そして、日常生活の会話はどんどん増え、具体的に現在や過去、未来を表す言葉を使うことができるようになります。自分の気持ちを伝えることもできるようになるので、ママはなるべく話しをゆっくり聞いてあげるといいでしょう。多くの言葉を覚える一方で、悪い言葉も覚えて使うようになります。ママたちの会話の内容もよく聞いているので、ママも普段の会話にも気をつけるようにしましょう。一人でのトイレ、どうサポートしたら良い?新生活が始まると、自分のことは自分で、が当たり前に。今回は、トイレでのサポート方法をご紹介します。まず、オムツが外れるようにするためには、ママが子どもの様子をよーく観察して「じーっと無表情で立ってるのはおしっこしたい表情だ」「クローゼットの奥に入ってじーっとしてるからうんちだな」など、顔つきや仕草からサインを読み取れていれば、早めにトイレに連れていけるようにサポートできます。このサポート方法で、トイレでの成功する率があがるので、子どもも自然とトイレに行きたくなるかも。たとえ、トイレでうんちがでなくても「おトイレさんにお座りできて、頑張ったね」や、トイレに入れなくても「トイレの前まで我慢できたね」などと声をかけ、「次はこうしたらできるかもしれないね」と伝えるようにしていました。現在、我が家の娘はオムツが外れ、トイレでおしっこは完璧だけど、うんちがもう少しかな〜というレベル。トイトレは、ベビービョルンのスマートポッティ(おまる)を使って練習を重ねてきました。今は自分でおしりを拭けるようになる練習をしています。これもまずは、ペーパーの取り方やたたみ方から教えました。子どもにペーパーを持たせつつ、ママと一緒にお尻の拭く場所を教えます。「ココを1回拭くんだよ」「まだうんちついてるからもう1回拭こうね」とペーパーをみせながら何回か繰り返しています。1人で拭けるようなるのは4歳ごろが目安みたいですが、焦らずやり方を丁寧に教えるのが一番の近道みたいです。我が家の、接するときに気をつけていること運動能力が高くなることで活発な遊びも増え、ハラハラするような遊びもするようになります。我が家は特にお兄ちゃんをみて、同じようにマネするので本当に危なっかしいんです。大きくなったからといって目を離さず、でもあまり手出しはしないよう(←これ結構難しいのですが)注意しながら見守るようにしています。その他にも危険な場所では手を繋ぐ、けがをしそうな危険な遊びはすぐに注意するなど、危険から守るのもママの役目です。4歳になると本当に言葉の理解も更に深まるので、叱るときにも娘の話もしっかりと聞くようにしています。「どうしたかったの?どう思ったの?」などまず子どもの話を聞く姿勢で質問をすると、「〇〇したかった」「悲しかった」「悔しかった」などと、ゆっくりですがちゃんと自分の気持ちを伝えてくれます。それを踏まえた上で、「〇〇したかったんだね。できなくて悔しかったね。でも、頑張ったね!次はママと一緒にやってみようか」などの言葉を掛けてサポートしています。そして夜の寝る前にも必ず、今日一日あったことをじっくり聞いてあげることをいつも心掛けていました。4歳になると嫌なときはその理由を説明してくれるので、ママとも会話で解決できることが多くなって、意味不明なイヤイヤに振り回されることが少なくなるので少しばかりかは楽になるかもしれませんね。あと、我が家の場合は三兄弟の真ん中ということもあって、甘えたくても甘えられず我慢することも多いので、なるべく「抱っこして!」と言われたときは抱っこしたり、ぎゅーーーっと抱きしめるように心がけています。4歳も成長がめまぐるしい時期でもあるので、大変な部分もあるかもしれませんが、ママもゆとりをもって、子どもの日々の成長を見守りながら子育てを楽しめられると良いですね。楽しい新生活が始まりますように!
2019年04月11日ヲタママだっていーじゃない!
ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~