私は2児の母親ですが、現在4歳になる長女が1歳半前後のときに「もっと言葉数を伸ばしてあげたい」と感じる場面がありました。それは、1歳半健診のときに2語文をしゃべっている子どもたちを見たり、ママ友と久しぶりに会ったりして、1歳過ぎなのにすでにたくさんの言葉を話せているお友だちを見たときのことです。 コミュニケーション力をアップさせたい長女は決して言葉が遅れているということはなく、1歳を過ぎればそれなりに「ママ」「パパ」「ブーブー」などちらほらと単語が出てくるように。しかし、周りの同世代の子どもたちに刺激されて「もっと娘の言葉数を増やしてあげてコミュニケーション力を高めてあげたい」と感じるようになってきたのです。まずは1歳過ぎですでにたくさんの言葉が出ている子のママに、「どうしてそんなに言葉が出ているの?」と素朴な疑問をぶつけてみることにしました。 ママ友の話からヒントを得たママ友は「この子が生後6カ月あたりから、実は義母に預けてアルバイトに行っているの。そのときに義母はもちろん、近所の仲の良いおじいちゃん・おばあちゃんたちからたくさん語りかけてもらっているみたい」と話していました。その話を聞いて「親だけではなく、なるべく多数の人間から娘に言葉のシャワーを浴びさせれば、娘の言葉数が伸びるのでは?」とヒントを得ました。 自分の立場で考えてみた私が海外旅行に行って、不慣れな英語をしゃべる場面が出てきたときの経験を振り返ってみました。自分の慣れない英語力でも「相手の意図をきちんと聞き取って咀しゃくし、相手に打ち返したときに伝わった」という経験は大きな自信につながりました。日本の中でしゃべる英会話には安心感があります。しかしながら「あらたな成長」を望むのであれば、海外へ飛び出し、本場の外国人としゃべるほうが大きな糧となると感じたのです。子どもの言語もそれと似ていると思いました。そして娘が「言葉の爆発期」を迎えるにあたって、不特定多数の人たちと娘を数多く接触させる機会は、娘にとって良い経験になるだろうと確信したのです。 人と接触する機会のない長女をどうするしかし、私は実親も義父母も遠方にいて接触させる機会がないなど、人手不足でした。娘の人見知りなどを解消するために支援センターなどには顔を出していたのですが、娘に対してコミュニケーションをとってくれるかといえば、そうではありません。そんな中、私が住んでいる自治体には「ホームスタート」という、子どもとママを支援してくれるボランティア団体があるというチラシを発見しました。「これだ!」とひらめいた私はすぐに連絡し、手配を整えることに。ボランティアさんは、子育て支援に興味があって、誰かの助けになればとの志を持った方たちです。私の思惑通りにボランティアさんは長女に対してたくさん話しかけてくれました。 娘の言葉数はホームスタートを通して飛躍的に伸び、1歳半健診では20個ぐらいの単語しか出ていなかったのに、1歳8カ月には2語文を話せるようになりました。結局今回の件も含めて数回利用しましたが、どのボランティアさんも心あたたかい人たちばかりで感謝の気持ちでいっぱいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じてお住いの自治体や子育て支援センターなどに相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/さくら監修/助産師 REIKO 著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年11月09日冷たい秋風が吹くようになった季節のある日。1児のママのNEGIさんは、ひとりで公園に来ていました。(昔は毎日来ていたなぁ……)息子と一緒に来ていたことをしみじみと思い出しながらも、何となくSNSを開くことに。すると、知らないママが「子どもと一緒に公園へ行くころの時間をお金で買えるとしたらいくら?」という投稿を呟いていたのが、思わず目に留まって……!?8年前の夏に長男を出産。次第に発達に違和感を覚え始めて… NEGIさんは、8年前に息子のたつき君が生まれたときのことを思い出していました。 赤ちゃんのころのたつき君の育児は大変だったものの、NEGIさんは何とか助けを借りながらも、毎日育児に奮闘していました。そして、気付けば1歳半に……。 すくすくと健やかに育ってくれたたつき君ですが、NEGIさんは、このころからたつき君の発達に関して違和感を覚え始めるようになっていたのです。 ◇◇◇子どもの成長は早く、お子さんと一緒に過ごした時間は、過ぎ去ってから大切な尊い時間だったことを実感するのかもしれませんね。皆さんは、お子さんと公園へ行くころの時間をお金で買えるとしたら、その価値はいくらになりますか? 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター NEGI知的障害を伴う自閉症長男との日常漫画を投稿中。Instagramやブログを中心に、過去と現在の話や日々のおもしろ話を描いてます!
2022年11月01日そらさんの息子ふたばくんが1歳半〜2歳10カ月の間に4回起こった熱性けいれんの話を紹介します。息子のふたばくんがけいれんを起こし、そらさんは救急車を呼びました。無事に救急車で、病院に到着すると、夫に搬送先の病院名を伝えていないことに気がついたそらさん。急いでメッセージを送りました。 救急車の中では「おりる!」と大号泣でしたが、診察になるとふたばくんはようやく落ち着きました。診察を終えると、医師は、「30分病院で待機して、その後何もなかったら家に帰って大丈夫です」と説明してくれました。 近くのベットに案内され、ふたばくんを寝かせようとしたら、イヤイヤモードが発動。こうなったふたばくんは、何をしてももう止まらなくて……?ううう…助けて… そらさんは、ふたばくんのギャン泣きをどうにか止めたいと思ったのですが、あやすものがなにもありません。ふたばくんの泣く声を聞きつけて、看護師さんがおもちゃを持ってきてくれたのですが、ふたばくんのお気に召すものはなく、おもちゃを放り投げてしまいます……。 さらに、かんしゃくを起こしている中でも、解熱剤を入れられたふたばくんの怒りはMAXに。静かな病院にふたばくんの泣き声が響き渡ります。 すると、夫から「もしかしてふたば、泣いてる?」と連絡が。病院について、子どもの泣く声が聞こえたのでふたばくんかなと思ったよう。 「お疲れ様」「大変だったね」 夫からの言葉を聞いたそらさんは、病院に来てくれて本当に良かったとじーんときてしまいます。 甘いものを飲んで、お菓子を食べたら落ち着いたふたばくんでしたが、 「したおりる」 と言い出しました。「汚れた靴下は、後で脱がせればいいよ」と夫に言われて、ふたばくんを下に降ろしました。 30分が経過すると、医師たちがふたばくんの様子を見に病室へやってきました。様子を見て「お家に帰って大丈夫」と言われたそらさんは、今後、同じように熱性けいれんが起きたらどうしたらいいかを医師に聞きました。 「けいれん中の様子をよく見ておいてほしいです。お父さん、お母さん、これが1番重要です」 と、真剣なまなざしで言われ、そらさん夫婦は、息をのみながら医師の説明に耳を傾けたのでした。 ◇◇◇ 診察後も、かんしゃくが止まらず、ふたばくんの泣いている声が病院内に響いていたようです。あやすものがなく、その状況はまさに「地獄」だとそらさんは感じたそう。旦那さんが買ってきてくれたイチゴオレで、ふたばくんの機嫌が直って良かったですね。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。著者:マンガ家・イラストレーター そらまん丸たれ目がトレードマーク、2019年1月生まれの息子・ふたばの母。30代、デザイナー兼イラストレーター。子育てのなかの癒やしをブログやSNSで発信しながら、夫とふたばと3人暮らしを満喫中♪
2022年10月30日1歳半で斜視と診断された息子。同時に弱視も指摘され、眼鏡を使った治療が始まりました。言葉も何となくしか通じない息子に眼鏡をつけさせることができるのか非常に不安でしたが、意外にもちょっとしたことで息子はちゃんと眼鏡をつけ続けてくれたのです。息子に眼鏡をはずさせないために私たち家族が気を付けたことをご紹介します。 眼鏡選びは普段から眼鏡の夫にお任せまずは息子に眼鏡を購入することになったわけですが、裸眼の私には選ぶ基準がわからなかったので、普段眼鏡を使っている夫に選んでもらうことにしました。購入した眼鏡は予算を大幅にオーバー。 私は当時「壊れたりなくしたりするリスクが高い子どもの眼鏡に高いお金をかけるなんて」と思ったのですが、結果的にレンズが薄く、フレームも軽めなこの眼鏡のつけやすさこそ、息子がおとなしく眼鏡をつけてくれた大きな要因の1つだと思います。 眼鏡をこまめに磨く普段はおとなしく眼鏡をつけてくれた息子でしたが、眼鏡のレンズが汚れると見えにくいのか、つけるのを嫌がることがありました。最初のうちは眼鏡屋さんからの「汚れたときはぬるま湯で洗って、眼鏡拭きで拭いてください」という指示を守っていたのですが、ごはんの最中にレンズを触ったり、泣いてしまったりと、汚れる頻度が高すぎます。 そのたびに眼鏡を洗って眼鏡拭きで拭いていると、眼鏡拭きがびちょびちょになってしまって大変だったので、スプレーして拭くだけで済む眼鏡用の洗浄液を購入し、手早く磨けるようにしました。 いろいろな人にかわいいと言ってもらう息子がつけている赤いフレームの眼鏡は、購入できるなかで一番小さいサイズでした。そんな小さいおもちゃのような眼鏡を、丸坊主の息子がつけているのは親の欲目を抜きにしてもかわいらしく、ママ友や道行く人から何度も「かわいい」と言われました。 息子はそれに気を良くしたようで、2歳の今では眼鏡をつけると必ず「かわいい?」と聞いてきます。私や上の子たちが「かわいい! よく似合ってるよ!」と毎日欠かさず声かけすることで、息子の中では完全に「眼鏡=おしゃれ」となっているようです。 息子が眼鏡を付け始めて1年経ちましたが、今ではすっかり眼鏡が当たり前になっています。裸眼の私では気が付かないことも多かったので、眼鏡をつけている夫の意見が非常に参考になりました。これからも息子が眼鏡をつけ続けてくれるよう、こまめな眼鏡磨きや声かけで、できるだけサポートしていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKOイラストレーター/まっふ著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院まで学んだ食についても執筆。
2022年09月06日2歳半ごろから、作業療法と言語療法の訓練を始めた息子Pが訓練を始めたころは、先生の指示に従うことは勿論、座ることすら難しかったです。最初は小さな個室で訓練を行っていたのですが、閉鎖的な空間なので外へ出て遊びたい!とドアの前で泣きわめくようになってしまい、この部屋で長時間の訓練をすることはまだ難しいと先生に判断されました。でも逆に広いホールで訓練をしてみると、ホールはP以外の子どもたちも訓練をしている共有の場所なので、ほかの子どもが訓練で使っている道具やおもちゃの方が気になってしまい、自分の訓練の課題には全く集中できず、ほかの子どもたちの訓練の邪魔をしてしまうので困っていました。Upload By みん集中して療育を受けるために先生が行ってくれた環境整備そんなPに訓練を受けさせるためには、まずは部屋の環境を整える必要がありました。先生はPの作業療法のときに、個室ではあるけど2部屋分くらいの広さがあって十分走り回れるようなスペースを毎回用意してくれました。そして余計な刺激を与えず自分の課題だけに集中させるために、Pが訓練で使う道具以外の物には目が届かないように、全て部屋から出している状態にしてくれていました。Upload By みんPに必要な環境を整えた部屋で、まず最初に先生側が出す課題をし、それが終わったら次は自分の好きな課題を選んで遊ぶ、と言う順番や見通しを立てた上で訓練を行いました。先生は1番の数字が書かれたマークの横に、Pに行ってほしい課題を出します。それは主にスプーン、クレヨン、ハサミなど道具を使う課題や、紐通し、ボタン、洗濯バサミ、パズルなど手先を使って座って行うような課題でした。そして次に2番のマークをPに見せて、Pが好きそうな、トランポリン、ハンモック、バランスボールなど全身を使った遊びの道具の写真を何枚か見せ、P自身に選ばせます。1番の課題が終わったら2番目は自分が選んだ物で遊ばせてもらえるという流れでした。Upload By みん自分で課題を選択し、見通しを立てることで落ち着いて訓練ができるようになる1番目は座って集中しながら指先をたくさん使う課題、2番目はご褒美として思いっきり身体を動かし発散にも繋がるような課題。この流れが理解できるようになったPは、少しずつ見通しを立てられるようになり、先生の指示も通りやすくなって、自分から椅子に座ったり写真や絵カードを選んだりできるようになりました。「これをすればこれができる」などの順番やルールを理解しながら行う訓練は、本人が学習に向かう姿勢を作って行く土台に繋がるものでした。視覚支援、ルールの明確化、自己設定など、自閉スペクトラム症の特性にあわせた流れを組み込んだこれらの積み重ねのおかげで徐々にPは集中力や落ち着きを得て、できることも増えてきました。その土台がしっかりしてくると、やっと次のステップの訓練へ進むことができ、一つひとつが発達の成長へとつながることを母子ともに教えてもらえました。Upload By みん執筆/みん(監修:井上先生より)療育を始める際に、子どもに合わせた環境づくりをすることは最も大事なことです。お子さんとって、余計な刺激がなく、何をすれば良いかが明確で、それが目で見て分かるようにカードや具体物で提示され、困難な場合にはタイミングよく援助がなされ、達成すると褒められたり好きな遊びができたりといった自閉スペクトラム症の特性に合わせた工夫がとても有効だったのでしょうね。自分で課題や遊びを選べるといった自己決定の要素が入っているのも素晴らしいと思いました。これらをうまく整えていくことで療育が遊びより好きになるお子さんもおられます。Pさんもそうだったのかな?
2022年07月19日私には8歳と4歳の娘がいます。次女は手をおまたにあてて体をピーンとさせたり硬直したりしています。ネットで調べて、自慰行為ではないかという結論に。子どもがそんなことをするなんて、と私は驚き、ショックを受けました。私は医師に相談することに……。 1歳半健診で相談次女は1歳半前から、眠りにつく前やテレビを見るために寝転んでるいるとき、手をおまたにあてて硬直することがありました。足をピーンと突っ張り、体中に力が入っているのです。「何が原因だろう?」とネットで調べてみたところ、幼児自慰ではないかという結論に。「え、子どもがそんなことするの!?」と驚きました。 ちょうど1歳半健診があったのでそこで相談してみると、「性的な意味はなく成長とともにやらなくなることもある。少し意識を逸らしてみよう」と医師に言われました。 3歳児健診で再び相談自慰行為に気づいてから1年以上たってもやめる気配はなし。おまたから手を外してみるものの、「別にいいでしょ」という顔をしてまた触っています。そこで再び3歳児健診で相談してみることにしました。 診察していただいた医師によると、自慰行為は無理にやめさせる必要がないとのこと。怒ったりすると隠れてするようになったり、性に対する罪悪感を持ったりするようになる可能性があるそうです。 また、直接性器に触れていないため、バイ菌が入る可能性は低いのであまり気にする必要はないということ。そして幼稚園に通い始めれば、暇な時間も減るので触ることは少なくなるだろうとのことでした。 性教育って難しい医師には自慰行為を無理に止める必要はないけど、やって良い場所とだめな場所は区別できるようにした方がいいと言われました。そこで、次女に「お外ではおまたは触ってはだめだよ」と伝えたら、「どうして外ではだめなの?」と聞かれました。「恥ずかしいからだよ」と答えても納得せずに質問の嵐。 「大事な場所だからだよ」と言ったものの、どうして外でおまたを触ってはいけないかの説明は容易ではありませんでした。幼児にですらうまく説明できなかったので、思春期に入ってからの性教育はもっと難しいのだろうと、今から不安になりました。 次女は幼稚園に通い始めた今でも自慰行為をしています。いつまで続くのだろうと不安な気持ちになります。悪いことではないとわかっていても、体がもっと大きくなってから自慰行為をする姿は、なんとなく見たくないように思います。また機会があれば医師などの専門家に尋ねて対応していきたいと思っています。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:小川恵子8歳と4歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2022年06月29日2歳9ヶ月で通い始めた療育Upload By まる3歳ごろに自閉スペクトラム症の診断が出た息子リュウ。2歳9ヶ月のときに療育に通い出した。そこは集団療育、親子通園(年齢や日数に応じて)を行っている施設で、先生の人数も多くいろいろと相談しやすそうな雰囲気があり通うことに決めた。昨年度は週に2回通っていたが、現在息子は4歳になり保育園もあるので週に1回通うことにしている。療育に通い出したころは教室から出たい、座っていられない、早くお弁当を食べたいで泣いたり逃げたり…。リトミックや親子体操などをやるのだが息子は一切参加しない状態で、「療育に来る意味あるのかな…」と疑問が出てくるほどだった。親子体操とリトミックUpload By まる療育に通い出してもうすぐ1年半になる。療育に行くのが楽しいようで「今日はバスに乗って療育に行くよ」と声かけをすると「バスーバスー」と嬉しそうに自らリュックを背負ってバス停まで向かう。教室に到着するとわが物顔でおもちゃを取り出しのびのびと遊んでいるが、いまだに親子体操は逃げるしリトミックは参加したがらない。しかし変化はある。以前は泣いて嫌がることも多かった親子体操だったが、今は笑いながら逃げ回っている。先生いわく「どんなことをするのか分かっていてやりたくない」のではないかな、とのこと。先生もそんな息子を無理に参加させようとすることはなく、「いいよ~じゃあそこで見ててね!」などの声かけをしてくれたりと、息子の気持ちを優先してくれている。たまに様子を見て誘ってくれたり、息子の手を取って私の代わりに参加させてくれたりしてくれる。捕まえて参加させると楽しそうにニコニコはしているので嫌ではなさそうだがすぐにまた逃げてしまう。リトミックはというと、音楽が流れ出すと耳を塞ぐようになってしまった。耳を塞いでママの足の間にうずくまったり、別の部屋に逃げたりするのだ。ただこれも嫌な表情はせずにニコニコしている。まだ言葉で伝えることができない息子なのでこれの真意はまだ分からないが、無理に参加させることはせずに見守っている。椅子に座ることも長時間はできないが、興味のある絵本の読み聞かせなどにはきちんと座って聴くことができるようになった。家ではというとUpload By まる家に帰ってから療育でのことを生かして何かに取り組んだりなどは特にしていない。たまに気が向いたときにだけ療育でやっていた親子体操をやってみたりするが、息子は興味なくやめてほしそうなそぶりを見せる。療育に通い出したころは、親子体操やリトミックは大体同じ内容を繰り返すから家でもやると早く慣れていいかも!と思ったのだが、家でも嫌がって逃げたので諦めたのだ。1番嬉しい成長Upload By まる1番私が嬉しかったのはお返事ができるようになったことだ。療育で椅子に座った際に名前を呼ばれてお返事をするのだが、通い出したころは「この子はこの先、椅子に座って返事ができるようになるのかな…」と不安になるほどだった。座らせてもすぐに立ち歩き静止すると泣いて怒ったり、呼びかけに対して無反応だったり、目線が別の方に向いていたりなどとにかく反応が返ってこなかった。先生は反応がなくても毎回呼びかけてくれ、たまにハイタッチのみでの返事ができるようになっていった。今は機嫌が良ければ「ここに座って」の指示がきちんと伝わり椅子に座り、名前を呼ばれると手を挙げながら「はーい」とお返事してくれる。これは、療育のほかにも保育園でも毎日の習慣として実践してくれていたからだろうと思う。このように少しずつだけど確実にできることが増えているし、親子登園を通してそれらの成長を確認することができる。実際に息子の成長を見て、こんなことができるようになったんだ!と育てていくことのモチベーションにも繋がっている。執筆/まる(監修:鈴木先生より)やらなくても無理やりやらせず、まず参加できるようにすることが大事です。返事ができるなど何か一つ成果があれば参加したメリットがあったと考えましょう。コミュニケーションの基本は挨拶です。返事ができるようになったら、次は視線は合わなくても相手の方を向いて「こんにちは」「おはようございます」などが言えればいいですね。私のクリニックでやっている音楽療法でも、無理やり参加させず、お子さんがやりたくなったら参加してもらっています。さらに始まりと終わりの挨拶を毎回ルーティーンでやるので、いつの間にか家でも習慣になっているようです。
2022年06月29日指さしは、「もの」と「ほかの人」とのコミュニケーション手段「指さし」は、自分と対象物との間に、誰かが一緒にいるときにする動作です。自分が見ているものを、「とってほしい」「見てほしい」といった思いを一緒にいる人に伝えたいという気持ちがあるためにとる行動です。自分の興味がわかないものを指さすことはなく、興味をもったものをほかの人と共有したいという欲求がなければ、やはり指さしをするという行為に繋がらないでしょう。では、指さしをするようになるまでには、どのような心と体の成長段階を踏むのでしょうか。赤ちゃんは、周りの人と視線が合ったときに、笑いかけられたり呼びかけられたりすることで、自分がここにいることに気づきます。自分も視線を見ている人に向けて、笑い返したりすること、すなわち「アイコンタクト」をします。ここで、自分と相手(多くは保護者)との関係が生まれます。やがて、赤ちゃんは周りにある物に触れようとします。触れた物を握る力がつけば、手に持ってみて、振ってみたときに音が鳴ることを知ったり、手を離すと物が落ちるといったことも経験します。ここで、自分と物との関係が生まれます。自分と大人/自分と物、それぞれの間にある関係を専門用語で「二項関係」と呼びます。やがて、二項関係があることによって、やがてもう1つ別の関係があらわれます。周りにいる人が自分のほうではなく、少し離れたところにあるぬいぐるみに気づいて視線を動かすとします。するとそこには自分とその人だけとの関係ではなく、もう一つ別の要素が入ってくることになります。自分ではなくぬいぐるみを見ている、ということに気づいたときに、自分と相手とぬいぐるみという3つの「三項関係」ができます。ここが心の発達についてとても大事なポイントとなります。三項関係ができることによって、相手が見ている視線の先を、子どもは追いかけるようになります。これを視線追従といいます。相手が見ているのが自分ではないとき、その視線の先にある物が電車のように動くものであれば、子どもは動くものに興味を引かれて電車を見るといったことがあります。ここで、相手が見ている視線の先にあるものを「指さし」をします。そのとき、子どもは目の前に出された手や指ではなく、指が指し示す方向を見るかどうかが、発達の成長をみる大事なカギとなります。指と対象物の間に視線を導く線のようなものはなくても、その指さした先を目で見ることができれば、自分と物の間にある空間を理解できたということになります。1歳6ヶ月健診では、指さしの確認をすることが多くあります。それは自分と他者とそれ以外の物の三項関係ができるか、指さした先を追うことができるか、といったことを見ています。「指さし」の意味は1つではありません。成長に伴う「指さし」の意味指さしの成長には段階があります。段階を追ってみてみましょう。9~10ヶ月ごろから、「ねこちゃんだよ」と言われて、指さされた方向を見ることができるようになります。それまでは出された指を見ているのですが、指さした先に何かがあるということに気づくことで対象物の方を向く「指向の指さし」ができるようになります。11ヶ月ごろから、自分が興味をもったものをほかの人に伝えるために「あっ! あっ!」と言いながら、まさに自発的に指さします。 指さしたものや手を伸ばした先にあるものを、ほかの人が一緒に見てくれると分かることで、コミュニケーションの楽しさも知るようになります。1歳ごろから、自分が興味をもったというだけでなく、「ほしい」という意思をこめて指さします。ほしいものを取ってもらいたい要求の手段としての指さしになります。1歳~1歳6ヶ月ごろから、何かを見つけたときに、「あっ!」と言ったり、発語があれば「わんわん!」と言ったりしながら指さして、一緒にいる人に伝えようとします。指さしながら相手の表情を見て、興味や感情を分かち合おうとします。このことは社会性の発達が成長していることも意味します。1歳6ヶ月ごろから、たとえば絵本などを見ながら「犬はどこにいるかな?」と聞くと、その対象物を指さすようになります。これを「応答」の指さしといいます。また、「お母さんはどこ?」と聞くと、隣の部屋にいて姿が見えなくても、いる方向を指さします。質問に答えるという、もう一歩進んだ指さしです。身体的成長の指さしところで、ここまでは心の成長によってできるようになる「指さし」を説明してきましたが、身体的な成長によっては指さしがうまくできない場合もあります。人差し指を1本だけ立てて、ほかの指を曲げるという動きが難しい場合、手のひら全体を使って方向を指示することも「手ざし」と呼んで、同じ役割と考えます。コミュニケーションとしての指さしは、必ずしも人差し指を立てなくてもいいわけですが、もし、不器用さで指さしの形がつくれないという場合には、少し練習してみてもいいでしょう。発達障害、知的障害などがある子どもの場合の指さしの特徴は?発達障害や知的障害があると、指さしの発達が遅れる、あるいはしないことがあるといいます。それはなぜなのか、指さしをするまでの成長を振り返ってみると分かるかもしれません。「指さし」をするのは、周りへの興味や欲求があるということ。発達障害や知的障害がある場合、周りへの興味が薄ければ、指さしをすることがないかもしれません。また、自分が欲しい物を示す「要求」の指さしや、聞かれた物事についての返答としての「応答」の指さしはできても、人への関心が薄い場合には、「あれを一緒に見たい」という「共感」の指さしをしない場合もあります。指さしをしても、指と物との間にある空間を理解できなければ、指さしの意味が分からない、気づかないということも。こうした場合、たとえばとってほしい物がある場合など、周囲の人の手をとって対象物のところまで誘導する「クレーン行動」をすることがあります。自閉スペクトラム症のあるお子さんによくみられる、指さしの代わりにする行動で「クレーン現象」とも言われています。クレーン行動は、発達障害のある子どもに多くみられるといわれますが、クレーン行動をするからと言って必ずしも発達障害がある、というわけではありません。発達障害ではなくても、まだ言葉を使って自分がしたいことをうまく伝えられない時期は、ただ泣くという方法も含めて、どうしたら自分の意思を伝えられるかを学んでいる最中。そのときにもクレーン行動があらわれることがあります。心身ともに指さしの力を育むためにクレーン行動がみられるなどの場合には、指さしの意味に気づくための練習が必要なこともあります。指さしができることによって、子どもの意図が周囲に伝わりやすくなるなど、子どもにとってもメリットがあるでしょう。では、どのように練習したらいいでしょうか。まずは大人が指さしのお手本をやってみましょう。ぬいぐるみや絵本などを目の前において、指さししながら「かわいいね」「わんわんだね」と言ってみます。「一緒に見ようね」と注意を引きながら行いましょう。次に子どもが指や手で何かを示したときには「あったね!」「ここにいたね」「大きいね」など、一緒に見ているよ、ということについて反応しましょう。指さしても特に反応しないでいると、指さしの意味がわからなくなってしまいます。手を伸ばしたときに指さしの形になっていない場合には、さりげなく指さしの形に導きましょう。このときは、人差し指以外の手をそっと手で覆ってあげて、自然と指が曲がるように教えてあげます。また、指を順番に1、2、3…と立てていく練習をしたり、親指と人さし指でOKサインの形をつくって人さし指だけ伸ばしたりなど、楽しみながら指を1本ずつ動かす体操を一緒にやってみます。おもちゃと絵本を置いて、どっちで遊ぼうか? と聞いてみます。子どもは自分の興味があるほうに手を伸ばします。指をささなくても、「こっちがいいのね」「選べたね」とほめてあげてください。指さしはできるかもしれないのに、大人が「あなたにはこれがいい」ということを決めてしまう場面が多いと、子どもは自分の意思で選ぶことをしなくなってしまいます。たくさんの種類があるものを並べて、あるいは表示されているところで、どれがいいのかを選ばせてみましょう。指さしの練習には、動画や絵本を活用してみましょう。YouTubeなどで「指さし練習」と検索すると、アニメーションなどを活用したさまざまな動画が上がっています。ただし、動画の音声があったとしても、一人で見させっぱなしにはしないで、大人が近くにいて、「どれかな~?」「できたね!」など、肉声で声をかけるようにしましょう。まとめ「指さし」は、自分がしたいこと・してほしいことを他者に伝えるために大事なコミュニケーション手段です。身体機能の面からも、心の発達の面からも、成長が必要な場合もあります。また、大人が何もかも子どもの行動を決めてしまって、自分で「選ぶ」ことができないと、指さしも成長しないかもしれません。豊かな選択肢の中で自分らしさを選びとるためにも指さしは大事な動作です。指さしができるようになる環境をつくっていくことも重要です。
2022年06月27日私は娘が1歳半前ごろから断乳について意識し始めていましたが、おっぱいをいつまであげるかをなかなか決断できませんでした。そんなある日、私の身に起こったとっても恥ずかしい事件がきっかけで、断乳することを決意! 今回はその経緯をご紹介いたします。 おっぱいをいつまであげるか悩む「虫歯のリスクが高まるからある程度の年齢になったら卒乳したほうが良い」「子どもが自然と飲まなくなるまで飲ませたほうが良い」「WHOでは補完食を始めたのち2歳かそれ以上まで授乳することを推奨している」など……おっぱいをいつまであげるかについて育児本やネットで調べたら、さまざまな意見がありました。1歳半の娘は身長も体重も平均的で、離乳食もよく食べていたため、1歳半健診で助産師さんに相談しても「お母さんの方針でいいですよ」と明確な答えは返ってきませんでした。 ※母乳に含まれている乳糖からは、虫歯の原因となる酸は生成しないと言われています。母乳を飲ませているからといって必ず虫歯になるわけではありません。 日中何度もおっぱいを欲しがる娘が1歳半を過ぎても断乳に踏み切れていなかった私ですが、おっぱいをあげ続けることで困っていることがありました。それは娘が日中何度もおっぱいを欲しがることです。「おっぱいちょうだい」と言い出したら、あげるまでグズグズ。 「さっき飲んだからあとでね」「ごはん食べ終わってからね」「今お外だからおうちに帰ってからね」と声をかけても聞いてはくれません。要求が通るまでグズったり泣いたりするので、根負けしてあげてしまうこともしばしば。泣いたからといいなりになるのも、だらだらとおっぱいを飲ませるのも、良くないのは重々承知していたのですが……。 そして事件は起きた説得もごまかしもきかなくて困ったなと思っていたとき、事件は起こりました。ある日、スーパーで会計待ちをしていたら、抱っこひもで抱っこしていた娘が「おっぱいちょうだい」と言い始めたのです。この日は混んでいてレジは長蛇の列。「今はあげられない」と伝えたのにずっと欲しがっていました。 ようやく会計の順番がきて安心と思ったそのとき、娘は私のTシャツとブラトップを思いっきり引っ張り、飲もうとしたのです! 私はおっぱいポロリ状態!! 気がついた人がいたかは定かではありませんが、本当に恥ずかしく、近いうちに断乳させることを心に誓いました。 この事件がきっかけで、娘が1歳7カ月のときに断乳させました。断乳に向けて『おっぱいバイバイ』という絵本を2週間読み聞かせ、「あと◯日でおっぱいバイバイするよ」と伝えていたので、そこまで苦労せず断乳することができました。恥ずかしい思いもしましたが、一大決心をする良いきっかけだったのかなと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/しおみなおこ監修/助産師 松田玲子著者:小川恵子8歳と5歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2022年06月24日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramで育児マンガを投稿している、はる(@haru_shibutani)さんは、現在小学5年生の男の子のママです。今回は息子さんが1歳半のとき受けた健診で発達の遅れを指摘され、悩んでいたときのお話をご紹介します。2012年の冬。1歳半健診を受けることになった息子さんとはるさんは、会場へ向かっていました。会場へ到着し部屋に入ると、やさしそうな担当の職員が「どうぞ」と案内してくれます。そして、健診が始まるのですが、担当の職員からある提案をされてしまい……!? 2012年冬。息子さんと1歳半健診に行ったときのこと… 1歳児健診で、積み木や指差しができなかった息子さん。 担当の職員に「ちょっと発達がゆっくりかもしれないので、心の相談のほうへご相談ください」と言われたので、はるさんはさっそく相談の予約を取ります。 最初は職員の方の言っている意図がわからなかったのですが、少しずつわかっていくことに……。 職員の方の言葉がピンとこなかったはるさんですが、子どもの年齢が低いとなかなかわかりづらいのかもしれませんね。とはいえ、子どもの成長は十人十色だと思います。発達の差は個人差があるので、焦らず見守っていきたいですね。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 渋谷はる息子(2010年生まれ)と建築士の夫の3人暮らし。日常で起こったことや子育てについて漫画にしています。
2022年06月16日単に発達がゆっくりなだけ…?1歳のころの息子の発達息子は、重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症があります。「重度」というと、幼いころからはっきり障害の特徴が出ていたのだろうと思われるかもしれませんが、知的障害や発達障害は、子どもが幼いうちは分かりづらいことも多いです。Upload By べっこうあめアマミ1歳のころの息子は、よく寝ますし、よく食べますし、癇癪もそれほど起こしませんし、それほど泣きませんし、目立った問題行動もありませんでした。ですから私は、息子の育児に困っている訳ではなく、発達の遅れに悩んでいる、という状態だったのです。当時の息子は、むしろ育てやすいくらいだったので、よくテレビや本などで見る「発達障害がある子の育児」とは少し違うようにも感じていたのです。あるとき、息子のかかりつけの病院の先生に、発達障害と知的障害の違いについて聞いてみたことがありました。今思い返すと、息子はまさにそのとき聞いた「知的障害」の発達の仕方に近いような気がします。先生から聞いた話をかみ砕くと、できることとできないことの差が大きくて発達に凸凹があるのが「発達障害」、全体的に発達がゆっくりなのが「知的障害」、ということでした。1歳くらいだと、何も障害がなくてもまだできないことが多いですし、発達の個人差も大きいです。ですから私は、漠然とした不安を感じながらも、「単に息子は発達がゆっくりなだけ」とも思っていました。息子の発達の遅れを意識した3つのポイントそんなモヤモヤを抱えつつも子育てをしていた中で、私が決定的に「息子の違和感」に気づいた3つのポイントがありました。Upload By べっこうあめアマミ息子は、1人で立ったり歩いたりすることができるようになるまでに、とても時間がかかりました。ハイハイやお座りまでは順調だったことで完全に油断していた私は、息子が1歳のころ、児童館で息子より年下の子どもが歩いているのを見て、はじめて息子が「未だに歩かない」ことに違和感を感じました。息子は私にとって第一子だったので、通常子どもがどのくらいから喋り出すのか、あまりピンときていませんでした。ところが、そんな私にとって印象的なできごとがありました。Upload By べっこうあめアマミ児童館でよく一緒になった、息子と同じ歳の女の子が、電話のおもちゃを耳にあてて「もしもーし」と言ってみせたのです。その女の子のお母さんが、「教えたら言うようになりますよ」と言っていたので家で息子にも教えましたが、息子は全く言う気配もなく…。このとき、息子がほかの子どものように言葉を覚えていないことを知り、同時に息子が「未だに1つも発語が無い」ことに違和感を覚えました。Upload By べっこうあめアマミ1歳半健診が近づき、問診票が届くと、問診票のチェック項目にほとんど〇がつかないことに衝撃を受けました。慌てて、チェック項目にあった「指さし」を息子に教えてみましたが、全くやる気配がありません。「歩く」「しゃべる」に比べたらずっとハードルが低いと思っていた「指さし」ですら息子ができないことに、「問診表にあることもできないの?」と、息子の発達への不安は決定的になりました。ほかの子どもと比べないと違和感には気づけないUpload By べっこうあめアマミ少し前に、テレビで発達障害の専門家が、「どうしたらわが子に障害があると気づけるのか」という問いに対して、「ほかの子どもと比べること」と答えていたことがありました。「他人と比べる」という所だけを切り取ると、誤解を生みそうな言葉かもしれません。ですが、実際に子どもの発達に違和感を感じたきっかけは、多くの方がそれじゃないかと思うのです。発達障害は、子どもが小さいうちはなかなかはっきり診断されることも難しいですし、血液検査などの医学的な検査でぱっと分かるものでもありません。私のように第一子に発達障害があった場合、一般的な子育てを知らないので、自分の経験則的にも判断できません。「比べる」といっても、それは「優劣をつける」こととは違います。ほかの子どもと比べて、自分の子どもとの違いを認識し、現実を受け止めること。それは親として、子どもが生きやすい環境をつくっていくためにできる、大事な最初の一歩かもしれないと思います。執筆/べっこうあめアマミ(監修:鈴木先生より)前頭前野になんらかの障害のある赤ちゃんは手の指を握ったままハイハイすることが多く、自閉スペクトラム症のあるお子さんは重力不安のため歩行時につま先歩きをすることが多いです。違和感に気づいた時点で自治体の保健師やかかりつけ医に気軽に相談してみてください。気づいたときが早期発見です。知的に遅れているお子さんは筋の緊張が弱く、抱っこがしづらい傾向があります。誰も初めから自分の子どもに障害があるとは思っていません。1歳半や3歳児健診は5歳児健診同様、年齢相当かどうか・発達につまずきがあるかどうかを親に気づいてもらうための健診です。専門の医療機関を受診すればすぐに診断がつく場合もありますが、親の受容がまだないと思われる場合は保健師さんの配慮で、あえて受診を控えて療育という手段でフォローすることも珍しくありません。しかし、早期発見・早期療育も必要なので、まずは専門ではなくてもかかりつけ医に気軽に相談するのも一つの手段です。ほかの子と比べられるのは保育園や幼稚園のような集団に入ったときです。自分の子どもが発達障害かもしれないと受容するのはなかなか難しいかもしれません。ですが、担任からの後押しなどでようやく医療機関受診の心構えができるケースも少なくありません。わが子に障害はないと言って欲しい、そんな気持ちで受診されることも多いと思います。そんな中、医師の診断が自分の思ったこととギャップがあればあるほどショック・否定・攻撃が強く出てしまいがちです。ですが生活の場で少しずつ違和感が出てくるのが「スペクトラム」たる所以です。個人個人その特性には幅があるので、子どもの成長に合わせて見守ってあげることが重要です。
2022年05月23日発達ナビユーザーの体験をコミックエッセイ化!発達ナビにて行っている「みんなどんなトラブルで悩んでる?アンケート&エピソード大募集!」。今回は「保育園トラブル」についてのエピソードをコミックエッセイ化してご紹介します。発達の遅れが気になりながらも通わせていた保育園娘は2歳半。診断などは特におりていませんが、目が合わず、意味ある言葉や意思の疎通などはまだまだ…周りの子に比べて遅れを感じていました。今回はそんな娘が通っていた保育園でのトラブルのお話です。当時の私は加配制度なども知らず、保育園の先生からも娘に関して何も言われていなかったので、保育園から泣いて帰ってくることが多かったのは気がかりでしたが、特に特別なこともせず保育園に通わせていました。ですが、やはり発達の遅れが気になるので療育施設に通わせようと親子で準備をしていました。療育に通うことも決まり、保育園にもそのことを連絡帳で伝えて…これで娘の発達についての相談場所もできたと一安心していたときに事件は起こったのでした。保育園からの突然の呼び出し3月になり今年度もあと20日、もうすぐ娘も進級か~と思っていたある日のこと。突然、保育園の園長から呼び出しの電話が。一体何があったのかと思い向かうとそこには園長と主任先生たちが…。要件を聞くと、園長から開口一番「療育施設に行くなんて聞いていません」と言われました。いや、連絡帳に書いたし、保健師さんからも連絡が行っていると思いますし、それに担任の先生にも口頭でお伝えしましたが…答えると、園長から驚きの言葉が。Upload By 発達ナビ編集部「知能も10ヶ月程度しかないって聞きましたし、療育に通うようなほかの子どもと比べて劣っているような子の保育は難しいんですよ。専門の先生がいるわけじゃないのでね。お子さんに在籍いただけるのは今年度一杯が限界だと思います」私は耳を疑いました。怒りや悲しみをこらえて「退園してほしいと言うことですか?」と聞くと「そういうわけじゃないんですよ(笑)でも、言っても聞かないし、理解できていないですし。夕方になるとずっと泣いてるんですよね、お昼寝終わってから。それから給食もほとんど嫌がって食べないですし。家ではどうですか?」とまるでクレームのように言われました。Upload By 発達ナビ編集部同席していた主任先生からは「家での様子とか全然教えてくださらないのでこちらも対処が分からなくて本当に困ってるんです」と言われました。ですが、こちらとしては先生に家での様子を聞かれたことなどありません。そのことを伝えると「担任の先生から、以前家での様子聞いたらムッとされちゃって、聞けなかったと聞いてます」と…。そもそも担任の先生とほとんど話をしたことがなく、話をしても「こんにちは」「お願いします」くらいなので本当に質問された記憶もなければ、娘の様子に困っているといった相談も過去ありませんでした。すぐに退園を決意。その後はーー私は自宅に帰り、母に話をしました。保育に携わる責任者が子どもの能力を劣っていると表現したこと、「困っている」などの相談が今まで一度もなく退園勧告と同時にクレームのような形で一方的に言われ、歩み寄りの姿勢や相談がまったくなかったこと、私の気持ちは悔しさと怒りで「このような園にはわが子は預けられない、すぐに退園しよう」と決まっていました。その日のうちに私は保育園にある娘の荷物をまとめて引き上げました。突然の保育園退園、園長は最後の挨拶にすら顔を出しませんでした。そして一連の出来事を娘の療育施設の紹介などをしてくれた保健師さんに電話をしました。保健師さんと市の子ども課の方と面談し、新しい保育園をいくつか紹介いただき、見学に行きました。とても親身になっていただけ、手続きも柔軟に対応してくださったのですぐ保育園は見つかりました。そして今、娘は新しい保育園で現在娘は転園し、違う保育園に通っています。今の娘は泣いて帰ってくることがまったくありません。保育園の先生が「本当に楽しそうですね!」言ってくれるくらい毎日楽しそうに通っています。新しい保育園の園長先生は「子どもの発達は人それぞれスピードが違うし、発達がゆっくりな子どもから学ぶことも多く、いろいろな子どもがいる環境を大切にしたい」と話してくださいました。この園では、5歳児クラスに療育に行ってるお子さんがいるとのことでした。Upload By 発達ナビ編集部転園して今、思うこと娘が楽しそうなのが一番なので、転園して本当に良かったです。一方で、以前の園で泣きながら帰ってくるのも先生とのコミュニケーションがちゃんと取れていなかったのも「こんなもんだろう」と思ってしまっていたので、違いに驚いています。もっと早く娘にとって以前の園が笑顔になれる環境じゃないことに気づいていたら…と思い、本当に娘に申し訳ない気持ちになりました。今回の件で調べた際に、自治体によって加配の制度も異なることが分かり、もっと早く知っていればという思いもありました。以前の保育園では、加配制度などの知識がなかったように思います。娘の退園後に、自治体から指導があったようですが、ちゃんと保育園側もそのような制度があることを知り、保護者側に対しても周知する機会が必要だと感じました。ですが、確かに年齢相応の成長曲線ではなく成長がゆっくりな子どもたちの保育をするのは想像以上に大変だと思うし、1年娘を見ていただいていた以前の園の先生たちに感謝をしている気持ちは本当です。新型コロナウイルス感染予防の観点から、送迎の際のコミュニケーションがあまり推奨されない中でも、「こんなことできるようになりましたよ!」と笑顔で教えてくれる先生もいて、娘の成長を一緒に喜んでくれる様はとてもうれしかったです。だからこそ、発達の遅れなどがある子どもが適切なサポートが受けられるように、先生方が研修などで指導や情報のアップグレードができる機会が得られる仕組みを整えてほしい、そしてわが家のような思いをするご家庭がこれ以上でないことを願うばかりです。Upload By 発達ナビ編集部イラスト/taeko※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせて頂きます。(監修:三木先生より)対応に関しては園側のご事情もあるかと思いますのでコメントは差し控えますが、ただ園が「発達がばらついたり遅れたりしている子どもの面倒を見るつもりがあるか、ないか」は保護者にとってはとても大事な情報です。今回は残念な形での発覚になってしまいましたが、入園前であっても思いきって聞いてみることで、相手の反応から分かることはたくさんあります。よく保育園選びのときに「断られたらどうしようと思って子どもの障害の話をしていいものか迷う」というご相談を受けますが、正直に話してみて渋い反応が返ってくるようだったら、入園できたとしてもいつかトラブルが起きる可能性もあります。お互いに気持ちよく通園・保育できる環境を整えるためにも、丁寧なコミュニケーションができると良いですね。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「祖父母や親戚関係」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「反抗期・思春期」のお悩みも追加募集!反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年05月21日長男は1歳半ごろから落ち着きがなく、常に走り回るように。私は毎日手を焼いていました。そんなある日、子育て支援センターに発達相談員の先生が来たので、相談をしてみることに。すると先生の口からは思いがけない言葉が……。私の心をパッと明るくし、今でも子育ての支えにしている言葉をご紹介します。 常に走り回る長男と手を焼く私長男が歩き始めたのは生後11カ月のころでした。歩行が完全に安定した1歳半ごろからはスピードがどんどん速くなり、長男の移動は「歩く」から「走る」に変わっていきました。 長男は本当に落ち着きがなく、私が手をつなごうとしても強い力で振りほどこうとします。そのため、私は長男の横を、文字通り「並走」する毎日を送っていました。 長男は常にこんな調子で、いつ車道に飛び出して事故に遭うかわかりません。そのため平日に私ひとりで長男を公園に連れていくことは危険だと判断し、毎日のように子育て支援センターに通っていました。 発達相談員の先生に相談そんなある日、その子育て支援センターに発達相談員の先生が来ました。私は正直「時期がくるのを待つしかない」というような答えしかもらえないだろうなと思いつつも、長男のことを相談してみることに。 私が「落ち着きがなくて困っています」と相談すると、先生は「遊んでいる様子を少し見させてください」と言いました。そこで私と長男はいつも通りしばらく遊んでいました。 数分経つと先生は「確かにそうですね。きっと◯◯くん(長男)は今いろんなことに興味があって、遊びが転々とするのでしょう」と。私は「やっぱりそうか」と思いつつ、それ以上のアドバイスは期待していませんでした。 先生の口から出た思いがけない言葉しかし先生はこう続けました。 「でもねお母さん、◯◯くんを見てください。◯◯くんずっとニコニコしているでしょう? この笑顔はお母さんからもらったんですよ。お母さんが笑顔だから◯◯くんも笑顔なんですよ」と。 私はまさかそんなことを言ってもらえるとは思っておらず、思わず泣きそうになったのを今でも覚えています。母親である私のことまで気にかけてくれた先生の心づかいに感動したのです。 結局、長男に落ち着きが出てきたのは2歳半になってからでした。言葉や社会性の発達が遅いことに多少の不安はあったものの、私は先生に言われた言葉を心に支えにし、長男のタイミングを待つことができました。 今は当時住んでいた土地から引っ越してしまい、その先生に会うことはもう叶いません。ですが、「先生の言葉に勇気づけられました。ありがとうございました」とお礼を伝えたいです。これからも子育ての悩みはたくさん出てくると思いますが、そんなときでもできる限り笑顔を忘れずにいようと思わせてくれた言葉でした。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/山口がたこ著者:今岡めい6歳と4歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
2022年04月23日長女が1歳半のときに次女が誕生し、授乳を手伝ってもらったことをきっかけに、赤ちゃんのお世話に興味を持った長女。長女の赤ちゃん返りを心配していた私でしたが……? 1歳半でお姉ちゃんに。リアクションは!?長女が生後8カ月のころに妊娠が判明。まだお姉さんになるという自覚を持たせるのは難しいだろうということで、お人形を使って一緒にお世話ごっこをして、なんとなく“赤ちゃんってこんな感じだよ”という雰囲気を伝えていました。 そして次女が誕生。長女は自分よりも小さい動く物体に「なんだこれは?」という顔をしていましたが、“興味はある”といった雰囲気で少し安心しました。 長女も一緒にママごっこ!私が次女のおむつを替えていると、長女は横に並んで人形のおむつを替えます。時には授乳のまねもするなど、私が次女のお世話をする様子を長女もまねて遊んでいました。そんなある日、次女に母乳を哺乳瓶であげようとしていると、長女がジーっと見つめていました。 そこで長女に「あげてくれる?」と聞くと、長女は「うん!!」と目を輝かせ、私の補助付きですが授乳を手伝ってくれました。本当のところ、二度手間のようになってしまいましたが、長女の気持ちが私にとってはうれしかったのです。 次女中心にならないように長女をフォロー長女が赤ちゃんのお世話をしてくれることはうれしかったのですが、大人がそれに甘えて、長女をお世話する側だけにしてはいけないと感じました。そのため、夫が休みのときは長女だけ夫と公園に遊びに行ったり、長女だけ実家の両親とドライブをしたりと、長女に特別感を感じさせてあげられるように心がけました。 長女も気持ちに余裕ができたのか、その後も赤ちゃん返りなどはなく、一緒に次女をかわいがってくれました。 きょうだいができると、上の子は戸惑ってしまうこともあると思います。いきなり「お姉ちゃんになるからしっかりね」と言い聞かせるのではなく、楽しく新しい家族を迎えられるように工夫できるといいですね。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:深田ようこ三児の母。夫とは二回り近い年の差婚。子ども服のショップ店員など、結婚するまでは子ども向けの仕事に携わる。現在は芸能や育児に関する記事を中心に執筆中。
2022年04月12日私が住む自治体の1歳半健診では、ひと通りの測定や内科・歯科健診を終えたあと、最後に保健師さんのところに行って言葉や積み木遊びなどの発達検査をしてもらうことになっていました。イラストを指さす言語の検査が始まると、「わんわん」「ぶーぶ」「くっく」など、幼児語ながらも順調に答えていく長女。しかし私は1つのイラストが気になっていました……。不安だった「魚」のイラストおそらく「魚」と言わせたいイラストなのでしょうか。真っ赤な「鯛」と思われる魚がそこには描かれていました。長女は鯛を知りません。私が「なんて答えるのかな?」と不安になっていると、保健師さんの指が鯛を指しました。 すると、長女は自信満々という顔をして、大きな声で「サバ!!」と答えたのです。これまで幼児語だったのに、あまりにはっきりとした発音の「サバ」に、保健師さんが笑いをこらえているのがわかりました。 魚はすべて「サバ」だった長女当時、わりと好き嫌いが激しかった長女。食べる魚と言えば脂ののったサバだけでした。お肉も卵もあまり好きではなかった長女にとってサバは貴重なタンパク源だったため、週に1回以上は食卓に上がっていたと思います。 長女はすぐに「サバ」という言葉を覚えてくれて、一緒に買い出しに行くと魚屋さんで「サバ!」と連呼していました。1歳の子どもが魚を品種で呼ぶのは珍しかったのか、店員さんをはじめ周りの人々から「よく知っているねぇ」と褒められたものです。しかしよく考えると、サバしか知らない長女にとって「魚=サバ」だったのです。 魚料理に弱いことがバレバレサバばかり出していたのは娘がサバを好きだからということ以上に、私の魚料理に対する苦手意識からでした。さばくのも食べるのも下手だったので、骨抜きの塩サバやみりん干しばかり購入していたのです。 保健師さんに「青魚好きなのいいね! 鯛は食べさせたことないかな?」と聞かれ、しどろもどろになる私。離乳食のころは白身魚のベビーフードを使っていたので、鯛を調理したことは一度もありません。保健師さんは終始やさしかったものの、手抜きや料理のレパートリーの少なさが露呈してしまい、冷や汗が止まりませんでした。 今改めて考えるとただの笑い話なのですが、当時は本当に恥ずかしく、帰り道で鯛を購入してしまったほどショックでした。たとえ1歳でも、子どもの言葉は普段の生活を表してしまうこともあるのだなぁと感じた出来事です。 監修/助産師REIKO著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。
2022年02月03日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリって言う。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。ママと娘の楽しい会話編集後記ウンウンとうなずきながら、何でも肯定してくれるねむちゃん(1歳半)。その姿がかわいてく、たくさん話しかけたくなりますね。つぶみさんの楽しそうな顔をみて、ねむちゃんもとても嬉しそうです。まだすべての言葉をきちんと理解できない赤ちゃんですが、ママやパパが積極的に話しかけることで言葉の発達を促すこともあるそうですよ。つぶみさんのように、月齢や年齢に合った遊びを通じて赤ちゃんとの会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。ママが笑顔で話しかけることで、赤ちゃんも会話することの楽しさに気がつくかもしれませんね。幸せな笑顔いっぱいのエピソードをありがとうございました!ままのて編集部つぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2022年01月12日成長曲線から外れることなく、順調に育ってきた息子。1歳までに歩き、私のまねをして「ママ」と言うこともありました。しかし、まねをしているだけで言葉の意味はわかっていないようでした。1歳半まで意味のある発語が見られないまま健診の日を迎え、そこで発達の相談をし、発達支援施設に通うことになった体験談をご紹介します。体の発達は順調だったけど…“もしかして、育てにくい子なのかな?”と感じることは何度かありました。生後5カ月のころ、息子を連れて結婚式に参列したときのことです。披露宴会場では私たちの席の近くにスピーカーがあり、音楽や拍手の音がするたびに息子は泣いていました。生後10カ月のころは、かんしゃくを起こすと何でもかんでも物を投げていましたし、知らない人が近づいてきただけで泣くこともありました。すごく警戒心の強い子だったと思います。 集団健診で他の子と比べると…1歳半健診は初めての集団健診で、息子と同じぐらいの子たちが落ち着いているように見えて驚きました。というのも、息子はじっとしているのが苦手だったのです。人見知りが激しく、初対面の大人がいると泣き出すこともしょっちゅうでした。健診は母子で受けている方が多かったのですが、私は夫にもついてきてもらいました。息子は体重計に乗るのを嫌がり泣き叫んでしまったので、夫と一緒に計り、夫の体重を引くという形でおこないました。積み木を積むなんてできるわけもなく、積み木を投げて終了しました。 発達検査を受けることに…健診後に相談し、後日詳しい発達検査を受けることになりました。そのときも人見知り全開で、私が口頭で質問に答え、検査項目のチェックをしてもらいました。予想通り、言葉の遅れが顕著にみられました。意味のある発語がないだけでなく、言葉の意味を理解していないのです。元々意思の疎通ができていないと感じていたので、あまりショックではありませんでした。それよりも今後どうするべきかを教えてもらえることに安心していました。 安心した専門家の言葉 紹介してもらった発達支援施設に初めて行ったとき、「お母さん、よく頑張っていますね」と言ってもらえたことで、私の育て方が悪いわけではないのだとホッとしました。2歳9カ月になった今は発語が増え、人見知りもなくなり、簡単なコミュニケーションがとれるようになりました。今でも偏食や感覚過敏な部分はありますが、お友だちと仲良く遊ぶことができています。 わが子が発達障害かもしれないと思うと不安になり、何度も検索しました。発達のスピードも、タイミングも、子どもによってそれぞれ違うものです。私は、これからも専門家のサポートを受けながら、息子の個性を尊重し、成長を見守っていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師 松田玲子著者:大森りさ0歳と2歳の兄弟の母。長男は発達支援施設に通っている。主に妊娠・出産・子育てについての記事を執筆している。
2022年01月08日私の息子は3歳半健診で、「発達障害の疑いがある」と診断されました。結果的に、その1年後の健診で「発達障害ではない」と診断されましたが、息子の幼過ぎる行動を見るたびに、発達障害と親のしつけについて考えさせられた私の体験談をお伝えします。3歳半健診で色が答えられない私の夫は外国人で、私たち家族は長い期間を国外で過ごしています。息子の周りで日本語を話すのは私だけでした。 あれは日本に帰国し、3歳半健診を受けたときのことです。「この色は何?」という質問に、息子は答えられませんでした。私は相談室に入り、医師に「息子は日本語が苦手なだけです」と話をしました。その後もさまざまなテストを受け、できることもあればできないこともありましたが、最終的には「発達障害の疑いがある。様子を見ましょう」と医師に言われてしまいました。 発達障害? 親のしつけのせい?息子はレゴブロックを組み立てたり、本の内容を覚えたりする点ではほかの子よりも優れているところもありました。そのため、息子が店で走り出したり、大声で怒り出して止まらなくなったりしても、手のかかる子だと思う程度でした。 ところが周りからは、私の息子への対応が甘過ぎる、しつけが悪いと言われることもありました。そう指摘され、息子に厳しく接することも。そのため、3歳半健診で「発達障害の疑いがある」と言われたとき、「本当に発達障害かもしれない」という思いと、「いや違う、私のしつけのせいだ」という思いから毎日悩みました。 息子の個性と親のしつけを考える 1年後の健診で、息子は「発達障害ではない」との診断を受けました。テスト結果は、同年代より優れている部分と劣っている部分の両方がありましたが、普段の生活でも、ほかの子より優れている部分と劣っている部分の差が大きい息子。以前はその劣っている部分を直そうと、厳しくしつけをしていました。 私はその視点を変えることにしました。周りからのプレッシャーもありましたが、今は息子の個性を大事にして優れている部分を伸ばそうと考えています。 息子は、いまだに幼い子のように自分の感情を強く出します。それは、のちに発達障害と診断されることになるかもしれません。でも、私には息子の優れた部分もきちんと見えています。今はその個性を大切にしたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:シュストルじゅんこ二児の母。海外で結婚し、2人の男の子を妊娠・出産。異文化を楽しみながら子育てをしている。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2021年12月24日離乳食後期のカミカミ期が終わると、いよいよ離乳食完了期がやってきます。完了期は1〜1歳半頃までが目安で、噛む力や違う固さの素材に対応できる調整力を養っていきます。ほとんどの食材が食べられるので、消化がよく、新鮮で刺激の少ないものであればさまざまなメニューに挑戦しましょう。離乳食完了期レシピは料理家のみないきぬこさんに、離乳食完了期の基礎知識は管理栄養士の清水季代さんにお聞きしました。CONTENTS1.離乳食の全体的なスケジュール2.離乳完了期(1歳〜1歳半頃・パクパク期)とは?3.食材の目安と増やし方4.離乳食完了期の1日のスケジュール5.離乳食完了期のポイント・注意点6.大人の食事と一緒につくれるレシピ3選7.離乳食を上手に進めるコツ離乳食の全体的なスケジュールまずは離乳食のスケジュールをチェックしましょう!■離乳食初期(生後5〜6ヵ月頃・ゴックン期)「トロトロ」から「ベタベタ」へ「トロトロ状のものから始めて、ベタベタ状まで進めていく時期です。10倍がゆからスタートし、1日1回、ひと口ずつ増やしていき、徐々に7倍がゆに移行します。離乳食をはじめて1ヵ月後くらいから2回食をスタート!」(管理栄養士・清水季代さん、以下同)■離乳食中期(生後7〜8ヵ月頃・モグモグ期)「ツブツブ」から「みじん切り」へ「ゴックンにすっかり慣れたところでツブツブ状へ。舌を上下に動かして、モグモグする練習です。おかゆは5倍がゆ、野菜は舌で簡単につぶれるツブツブ状にし、パサつく魚や肉にはとろみをつけて食べやすくしましょう」■離乳食後期(生後9〜11ヵ月頃・カミカミ期)「粗みじん切り」から「コロコロ」へ「モグモグの次は、歯ぐきでカミカミに挑戦! 粗みじん切りからコロコロ状まで進めていきます。後半からは3回食に進んでいきましょう。この時期から母乳やミルクよりも離乳食からの栄養が上回るので、不足しがちな鉄分を含む食材を意識して取り入れてください」■離乳食完了期(1歳〜1歳半頃・パクパク期)「半月切り」から「輪切り」へ「カミカミすることに慣れてくると、やわらかく茹でたニンジンの輪切り程度なら、前歯で噛み切れるようになります。半月切りから輪切りくらいまで少しずつ段階を上げていきます。食材による味の違いやかたさの強弱を経験させてあげましょう」離乳食完了期(1歳〜1歳半ころ・パクパク期)とは?完了期になると、食べ物を前歯でかじり取って奥の歯ぐきに舌で移し、奥の歯ぐきでつぶして食べられるようになっていきます。前半のご飯は、引き続き軟飯から始め、後半から徐々に大人と同じご飯へと切り替えるのがいいペース。「食材はやわらかめのハンバーグや肉だんごくらいの固さで、茹で野菜の大きさは6mm〜1cm角を目安にしましょう。食べ物を口に含むと、唇を前後左右や上下に動かせば順調に進んでいるサイン。咀嚼の基礎が身についてきています。口の動きが悪く、まる飲みをするようなら、ステップダウンを。焦らずに進めていきましょうね。手づかみ食べが上手になってきたら、スプーンやフォークにも挑戦を。手指の動きが器用になってくる時期なので、スプーンやフォークを使って食べ物を自分の口へ持っていこうとします。また、1歳を過ぎると牛乳が飲めるようになります。10時や15時に軽めのおやつタイムを設け、コップ飲みに挑戦しましょう。最初は小さじ1程度の少量の牛乳を入れたコップを口元に持っていき、湿らすように流してあげます。少しずつ増やしていくと、だんだんと上手になっていきますよ」食材の目安と増やし方食べさせてもらう食事から自分で食べる食事へと変わっていく時期です。「手づかみ食べが盛んになってくるので、スティック状にカットした野菜やパン、手で持ちやすいおにぎりなどを用意してあげましょう。こぼしたり散らかしたりするので、あと片付けは大変です。でも、たくさんの経験を積めるようになるべく自由にやらせてあげてください。栄養の大半を離乳食から取る時期です。3回食では足りない場合、午前と午後にエネルギーや栄養を補うおやつを決まった時間にあげます。母乳やミルクを欲しがるようなら、飲ませてあげます」エネルギーや栄養を補うメニューでおやつタイム<1回量の目安(1種類を選んだ場合)>【エネルギー源】・ご飯……完了期前半「軟飯」90g→完了期後半「ご飯」80g・茹でうどん……完了期前半105g→完了期後半130g・ジャガイモやサツマイモ……完了期前半140g→完了期後半175g・バナナ……完了期前半125g→完了期後半155g・食パン……完了期前半40g→完了期後半50g・コーンフレーク……完了期前半30g→完了期後半35g【ビタミン・ミネラル】・カボチャ、ニンジン、ホウレンソウ、ブロッコリー、ダイコン、トマト、キャベツ、白菜などの野菜……完了期前半30g→完了期後半40g・リンゴ、ミカン、イチゴ、ブドウ、キウイなどのフルーツ……10g【タンパク質】・豆腐……完了期前半50g→完了期後半55g・魚……完了期前半15g→完了期後半20g・卵……完了期前半全卵(固茹で)1/2個→完了期後半全卵(固茹で)2/3個・鶏ささみ……完了期前半15g→完了期後半20g・プレーンヨーグルト……100g・納豆……完了期前半20g→完了期後半22g・カッテージチーズ……27g・牛赤身肉……完了期前半15g→完了期後半20g離乳食完了期の1日のスケジュール大人と同じように朝、昼、夜の3回食になります。補食のおやつは午前と午後に入れてもOK。「夜遅い食事は遅寝や寝つきの悪さにつながるので、19時頃までには夕食を終えるようにしましょう。卒乳している場合は、午前や午後に1〜2回、補食としてのおやつを加えます。授乳やミルクを飲んでいる場合は、おやつを入れなくても大丈夫です」<1日のスケジュール>※前半の一例07:30離乳食10:00牛乳(ミルク)とおやつ12:30離乳食15:00牛乳(ミルク)とおやつ18:30離乳食※後半の一例07:30離乳食10:00牛乳(ミルク)とおやつ12:30離乳食15:00牛乳(ミルク)とおやつ18:30離乳食離乳食完了期のポイント・注意点食欲が増してくると、離乳が進んでいきます。「卒乳を急かす必要はありません。この時期は、食べる楽しみや意欲が増すように、手づかみ食べをたくさんさせてあげたり、スプーンやフォークを使わせてあげたり、ワンプレートに彩り豊かな食材を並べてあげたりという工夫をしてみましょう。おやつはバナナやクラッカーなど、補食になるものを取り入れます」1)1歳を過ぎても薄味を守る「ほとんどの食材が食べられるので、大人の食事からの取り分けがしやすくなりますが、大人とまったく同じ料理では濃い味に慣れてしまいます。薄味の調理を心がけ、赤ちゃんに取り分けるときに調味料をかけないようにしたり、お湯で味を薄めたりしましょう。また、酒、みりんなどのアルコール分はしっかり加熱して飛ばすか、使用を控えます」2)食べない素材は同じグループのもので代用「味覚がはっきりしてきて、好き嫌いも激しくなる時期ですが、嫌いな食材を無理に食べさせる必要はありません。お肉が苦手な場合は、魚や豆腐を食べる、ピーマンを食べない場合は、ほかの緑の野菜を食べられればOK! 苦手なものを違う形や調理法にしてみると食べてくれることもあります」3)食べる量には個人差がある「なんでもよく食べる赤ちゃんもいれば、なかなか食の進まない赤ちゃんもいます。食事の量は個人差があるので、あまり神経質にならなくて大丈夫。体重が適正であれば、現在食べているものが適量だと考えます」4)おやつは栄養素を補う存在に「『おやつ』というと、甘くて特別な『お楽しみ』と捉えがちです。しかし、この時期のおやつには赤ちゃんの小さな胃腸では1回の食事で補いきれない栄養素を足すというのが主な役割です。時間と量を決めて、ヨーグルトやフルーツ、鉄分入りの赤ちゃん用クッキーや野菜クラッカーなど、離乳食では不足しがちな栄養を補うメニューを心がけましょう」大人の食事と一緒につくれるレシピ3選離乳食完了期におすすめの3つのレシピをご紹介。大人の食事をつくる過程で、離乳食用に取り分けて効率よくつくれます。薄味キープを心がけて。離乳食完了期レシピ01.クリーミー鶏団子鍋完了期は大人用と一緒につくれるようになります。「お鍋は野菜がたっぷりと食べられる冬の定番メニューです。取り分けメニューとしてもつくりやすい一品ですね。ここでは、薄味に仕上げた鶏団子に食感の違う数種類の野菜を加えました。パッと目を引くのは、星形のにんじんです。お子さんの興味を引く形があると、食事への興味が増します」(料理家・みないきぬこさん、以下同)【材料】1回分(+大人2人分)鶏ひき肉……250g長ネギ(みじん切り)……1/2本<調味料A>塩……小さじ1/4片栗粉……大さじ1と1/4水……大さじ1〜2<調味料B>ショウガ汁……小さじ1酒……大さじ1コショウ……少々白菜……1/4株ニンジン……1本エノキ……1袋<調味料C>だし汁……3〜4カップ塩……小さじ1/4<調味料D>豆乳……大さじ2みそ……小さじ1/6軟飯……60〜80g<大人用>ポン酢、薬味……適量【つくり方】1.ボウルに鶏ひき肉、長ネギ、<調味料A>を入れてよく混ぜる。【離乳食用】20gを取り分け、3等分にまとめる。【大人用】さらに<調味料B>を加えて混ぜる。2.【離乳食用】白菜20gを1cm角に切り、ニンジン15〜20gは5mm幅の星や花などの型でくり抜く。エノキ10gは1cm幅に切る。【大人用】の白菜は一口大、ニンジンはピーラーでリボン状にし、エノキは食べやすいようにほぐす。3.鍋に<調味料C>を入れて中火にかけ、1と2の【離乳食用】具材を加えて柔らかくなるまで5分ほど煮る。器に盛り、600Wのレンジで15秒ほど温めた<調味料D>を回しかける4.3を器に盛り、軟飯を添えれば離乳食メニューの完成。5.【大人用】1と2の具材を3の鍋に加え、火が通ったらポン酢やお好みの薬味を添える。Point>>>「調理前に離乳食用の食材を取り分け、野菜類は細かく切っておきます」「具材を器に盛り付けてから、味付けをします」離乳食完了期レシピ02.ミートソーストマトの味を生かした野菜たっぷりのミートソースです。「ミートソースを薄めに味付けした段階で取り分け、ショートパスタにからめます。大人用は調味料を足してさらに煮詰めますが、味を足さずに小分けにして冷凍保存もOK。パスタ以外にもご飯やマッシュポテトにからめるなど、さまざまな料理にアレンジして使えます」【材料】1回分(+大人2人分)タマネギ……1/8個(30g)ニンジン……1/8個(20g)セロリ……1/8本(10g)トマト……1個(150g)オリーブオイル……小さじ1合い挽き肉……250gケチャップ……大さじ1中濃ソース……大さじ1トマト缶(カットタイプ)……1/2缶ニンニク(すりおろし)……小さじ1/2コンソメ顆粒……小さじ1砂糖……小さじ1塩、コショウ……各少々マカロニ(早茹でタイプ)……25〜30gパスタ(大人用)……適量【つくり方】1.タマネギ、ニンジン、セロリをみじん切りにする。トマトは1cm角に切る。2.鍋にオリーブオイルを中火で熱し、トマト以外の野菜の加えて炒める。野菜がしんなりとしてきたら合い挽き肉を加えて炒め、色が変わったらトマトを加えて炒める。3.全体がなじんだら<調味料A>を加えて混ぜ、フタをずらしてのせて弱火で7〜8分煮る。【離乳食用】60〜70gを取り分ける。4.【大人用】3に<調味料B>を加えて、10分ほど弱火で煮詰める。5.【離乳食用】鍋に湯を沸かし、マカロニを表示より1〜2分長めに茹でてザルに上げる。器に盛り、3で取り分けたミートソースをかける。6.【大人用】パスタを茹で、4をかける。Point>>>「野菜から先に炒めることにより、余分な水分を飛ばし、野菜そのものの甘味が引き立ちます」「トマト缶を加える前のフレッシュなトマトの甘味を生かした薄味の段階で、離乳食用を取り分けます」離乳食完了期レシピ03.サーモンフライ定食定食メニューも取り分け調理でつくるとスムーズに調理が進みます。「ママやパパと同じメニューを同じ時間に食べることで、赤ちゃんは食事のマナーや楽しみを学ぶことができます。フライ用のパン粉はザルでこして細かくし、味噌汁は薄味段階で取り分けて、食べやすくやさしい味わいに仕上げましょう」◆おかず【材料】1回分(+大人2人分)生鮭……2〜3切れ(240g程度)<調味料A>酒……小さじ2ニンニク(すりおろし)……小さじ1/2塩・コショウ……各少々<調味料B>小麦粉……適量パン粉……適量溶き卵……1個サラダ油(揚げ油)……適量ニンジン、アスパラ……合わせて30〜40g+大人分ミニトマト……1個+大人分【つくり方】1.生鮭を15〜20g取り分ける。【離乳食用】取り分けた生鮭を3等分にし、ごく少量の塩(耳かき程度)をまぶす。【大人用】生鮭を一口大に切り、<調味料A>をもみ込む。2.【離乳食用】パン粉(大さじ1程度)をザルでこし、細かくする。3.1の生鮭に小麦粉、溶き卵、パン粉(離乳食分は2)の順に衣をつける。4.【離乳食用】フライパンにサラダ油大さじ2〜3を入れて中火にかけ、生鮭を並べて揚げ焼きにする。【大人用】サラダ油(揚げ油)を中火で熱し、生鮭を揚げる。5.【離乳食用】ニンジンを1cm幅にカットし、お好みの型で抜く。ミニトマトを4等分に切る。6.ニンジンとアスパラをやわらかくなるまで茹でてザルに上げる。生鮭のフライと野菜類を器に盛り付ける。◆味噌汁【材料】1回分(+大人2人分)だし汁……2と1/4カップ(250cc)絹ごし豆腐(1.5cm角)……100gなめこ……1パックわかめ(戻したもの、粗みじん切り)……5g味噌……大さじ1と1/2〜2【つくり方】1.鍋にだし汁を入れて中火にかけ、フツフツとしてきたら、絹ごし豆腐と水洗いしたなめこ、わかめを加える。ひと煮る立ちしたら味噌(小さじ1)をとく。2.【離乳食用】1の絹ごし豆腐(20〜30g)、なめこ(10g)、わかめ(少々)、味噌汁(50cc)を取り分ける。【大人用】残りのみそをとく。Point>>>「衣のパン粉を細かくすることで、余分な油の吸収を減らせる上に食べやすくなります」「離乳食用と大人用を並べておくと、スムーズに調理が進みます」離乳食を上手に進めるコツ離乳食完了期は、大人用の食事から取り分けることで、作業効率が上がります。「いよいよ離乳食の最後のステップです。ここまで来ると、離乳食づくりが終わってしまう名残惜しさが出てくるかもしれませんね。この時期に意識したいのは、味付けです。まだまだ大人と比べると胃腸は未発達なので、薄味キープが大切です。本格的な調味の前に取り分けるのがスムーズですが、『濃いかな?』と感じたら湯で薄めて調整しても大丈夫です。ニンジンは型抜きして使うと華やかに見えるので、型抜きした茹でニンジンを数枚ストックしておくと便利ですよ。ただし、鮮度が落ちる前に、冷蔵保存なら3日以内に使い切りましょう。小分け容器やフリージングを活用して、彩りのよい献立づくりを楽しんでくださいね」\\こちらの記事もおすすめ!//離乳食初期(ゴックン期・生後5~6ヵ月頃) 量や進め方は? おすすめレシピを紹介離乳食中期(生後7~8ヵ月) 量や食材の進め方は? 食材の味を生かしたレシピ3選離乳食後期(生後9~10ヵ月) 量や食材の進め方は? 自分から食べたくなるカミカミレシピ3選清水季代さん管理栄養士/フードコーディネーター/フードスペシャリスト都内の保育園に勤務の後、独立。食育を目的とした親子料理教室、レシピ開発、栄養や献立相談等を行っている。栄養バランスがよく、子どもが食べたくなるレシピが得意。 みないきぬこさん料理家/フードコーディネーター/女子栄養大学非常勤講師女子栄養大学卒業後、料理研究家の枝元なほみさんのアシスタントを経て、2007年に独立。料理家、フードコーディネーターとして雑誌やテレビ、広告で活躍中。ケータリング業にも力を注ぐ。著書に『はじめてのストウブ』(池田書店)、『萌え断』(河出書房新社)、『大豆で美味しい毎日レシピ』(エイ出版社)がある。Instagram:@minaikinukorecipe&styling/Kinuko Minaisupervision/Kiyo Shimizuphotography/Hitomi Yabetext/Miyuki Imai(Neem Tree)
2021年12月06日【離乳食後期〜完了期】お正月の「手づかみおせち」のポイント月齢にあった食材を使う手づかみ食べに限らず、離乳食全般では月齢にあった食材を使うことが大切です。離乳食後期になると、1日3回の離乳食が始まります。全卵や赤身魚、脂肪の少ない鶏肉や豆類も食べられるようになる時期です。主食、主菜、副菜をとれるバランスの良い献立を考えてあげると良いでしょう。離乳食後期以降の赤ちゃんは鉄分不足になりやすいといわれています(※1)。赤ちゃんの離乳食の進み具合によって、赤身魚やレバー、大豆など、鉄分が豊富な食材を積極的に取り入れてみてくださいね。大人のおせちメニューを参考にするお正月向けに離乳食を作るとき、大人のおせちメニューを参考にしてみてはいかがでしょうか。おせちは大人向けのものと思われがちですが、使う食材や味付け、かたさなどを赤ちゃんの月齢や離乳食の進み具合に合ったものにすれば、赤ちゃんと一緒におせちを楽しむことができます。大人用のおせちを作るときに赤ちゃんが食べられる食材を事前に取り分けておくと、ママやパパの手間も省けて良いですね。食べやすい形や大きさにする赤ちゃんの手づかみ食べでは、食べやすい大きさや形にしてあげることが大切です。食材のかたさと同じように、大きさや形も月齢に合わせて変えてあげましょう。生後9ヶ月の赤ちゃんであれば、指でつまむ場合は1cm角のサイコロ状がおすすめです。手で握る場合は、赤ちゃんの手の成長に合わせ印鑑くらいのスティック状や8mmくらいの薄さの輪切り、半月切りにしても良いですね。赤ちゃんの様子を見ながら、徐々に大きさを変えていってみてください。お正月を彩る!簡単手づかみおせち5選さつまいもの栗きんとん風■材料(1食分)・さつまいも50g・かぼちゃ30g・粉ミルク大さじ1■作り方1.さつまいもとかぼちゃは皮をむき、乱切りにする2.1を耐熱容器に入れ、電子レンジで3分加熱する3.2をすりつぶし、お湯に溶かした粉ミルクを入れて混ぜる4.ラップに手づかみしやすい大きさの3を包み、丸めて成形するレシピポイントミルクの量を調節することによってかたさを変えられます。月齢や赤ちゃんの様子を見ながらミルクの量を変えてみてくださいね。また、成形するときはラップでしっかり捻るようにすると、巾着のようなかわいい形になります。お豆腐でふわふわ!かんたん伊達巻き■材料(伊達巻き1本)・絹豆腐100g・卵2個・サラダ油大さじ1■作り方1.卵と絹豆腐をボウルに入れ、絹豆腐をつぶすようにして混ぜる2.フライパンにサラダ油を熱し、1を全て流し入れる3.中火で焼き目がしっかりついたら、ラップの上に乗せて巻いていく4.ラップできつく包み、冷蔵庫で30分ほど寝かせてから食べやすい大きさにカットするレシピポイント伊達巻はフライパンの上で巻かずにいったんまな板などに広げたラップに置いてから巻くと、簡単にきれいに仕上がります。また、熱いままカットせず、冷ましてからカットすると形も崩れません。赤ちゃんが1歳くらいになったら、豆腐の代わりにはんぺんを使っても良いでしょう。豆腐とにんじんの鶏団子■材料(20個分)・絹豆腐100g・鶏ひき肉200g・にんじん50g・片栗粉大さじ1■作り方1.にんじんをみじん切りにする2.1と鶏ひき肉、絹豆腐、片栗粉をボウルに入れて混ぜる3.鍋にお湯を沸かし、2をひとくちサイズに丸めてゆでる※余った分は冷凍で保存できますレシピポイントそのまま食べても良し、スープに入れても良し、さまざまな用途で使える鶏団子です。にんじんの他にも玉ねぎやしいたけを入れても良いでしょう。豆腐を入れることでふわっとした食感になり、赤ちゃんも食べやすくなります。軟飯のきな粉餅風■材料(1食分)・軟飯1杯分・きなこ大さじ1・てんさい糖小さじ1/2■作り方1.きなことてんさい糖は混ぜ合わせておく2.軟飯を手づかみしやすい大きさにまとめる3.2に1をまぶすレシピポイントまだお餅を食べられない離乳食後期の赤ちゃんでも、軟飯をお餅の代わりにしてお正月気分を楽しむことができます。使う砂糖はてんさい糖がおすすめですが、きび砂糖などで代用しても良いでしょう。黒砂糖はボツリヌス菌が含まれる可能性があるので使用しないように注意してくださいね。にんじんとだいこんのみかんなます■材料(1食分)・にんじん30g・だいこん30g・みかん果汁大さじ1■作り方1.にんじんとだいこんはスティック状に細長く切る2.1を耐熱容器に入れ、電子レンジで1分30秒加熱する3.2のあら熱がとれたら、みかん果汁をかけて混ぜ合わせるレシピポイントみかん果汁のみで味付けされた簡単なますです。酸味と甘味のバランスも良く、赤ちゃんでも食べやすいでしょう。にんじんやだいこんの他にも、かぶやきゅうりなどを使用してもおいしく仕上がりますよ。手づかみ食べで注意したいポイントエプロンを用意する手づかみ食べでは、特に赤ちゃんの手や口、洋服などが汚れてしまうことが多いでしょう。そのため、食事用のエプロンの用意は必須です。洗って何度でも使えるシリコンタイプのエプロンや使い捨てのエプロンなど、たくさんの種類があります。好みや使いやすさなどママやパパ、赤ちゃんに合ったものを使って、離乳食の時間を楽しいものにしてみてくださいね。少し多めに作っておくまだ手づかみ食べに慣れていない赤ちゃんの場合、一度つかんだものを床に落としてしまうことがあります。たくさん落としてしまって量が少なくなりもう一度作り直すという手間を省くためにも、手づかみ食べの離乳食は少し多めに作っておくことをおすすめします。冷凍できる手づかみメニューは、多めに作ってストックしておくのも便利です。赤ちゃんが食べるときに解凍したりレンジで温めたりするだけであれば、ママやパパが忙しいときに助かりますよ。赤ちゃんのペースを尊重する離乳食後期〜完了期であっても、なかにはあまり手づかみ食べをしない赤ちゃんもいます。もし手づかみ食べをしなくても、無理にさせる必要はありません。手づかみで食べないときは、スプーンやフォークで食べる練習をしたり、ママやパパが食べさせたりしても大丈夫です。ご飯ではなくおやつなら手づかみ食べをする赤ちゃんもいます。まずはせんべいやボーロで手づかみ食べを始めてみるのも良いかもしれません。いずれにせよ、赤ちゃんのペースを尊重してあげることを第一に考えてくださいね。お正月手づかみメニューで新年を楽しもう!おせちは大人だけでなく、手づかみ食べが始まる離乳食後期以降の赤ちゃんも一緒に楽しむことができます。大人用のおせちを作るついでに、赤ちゃん用として取り分けて作ってみてはいかがでしょうか。手づかみ食べは注意することも多いですが、ママやパパ、そして離乳食を食べる赤ちゃんのペースで楽しく進められると良いですね。※この記事は2021年12月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。
2021年12月06日就園前の子どもたちの様子を見ては、Pの発達の遅れを感じて悩む日々…Pは二人きょうだい。Pの発達に悩んでいた1歳後半のころ、長男(Pの兄)は幼稚園に通っていました。毎日の送迎はもちろん、何か行事がある度に幼いPも一緒に幼稚園へ連れて行っていました。幼稚園にはPのほかにも就園前の小さな弟や妹たちが、何人かお母さんと一緒に来ていました。Pと同じ学年の子もいれば、Pより学年が上の子も下の子もいて、その子たちの様子を見てはPと比べるような機会が毎日のようにありました。Pと同じ学年の子たちは会話ができ、友達同士で遊んでいたし、まだ1歳前半で歩き始めたばかりくらいの子でも、お母さんの指示が通り、単語で簡単なやり取りができていたので、私はその様子を見る度に落ち込んでいました。私自身、Pの前に長男を育てており、子どもの標準的な発達について頭では分かっていたつもりでした。しかし、Pと周りの同年代の子たちの発達の違いを見るたびに「この時期の子どもってこんなことができたんだっけ?」と驚くことが多く、長男での育児経験が全く参考になりませんでした。そして、幼稚園の行事は親子で参加するような内容のものが多かったのですが、私はいつもPを連れていたのでPからは目が離せないし、自由に動き回るPを追いかけることのほうに必死でした。長男の行事のために幼稚園へ来ているのに、思うように行事に参加ができないことばかりで、いつも長男に申し訳ないなと思っていました。多動のPを連れて長男の行事に参加するのは毎回大変だった。Upload By みんそんなある日、親子で木材を使って工作をするという行事が長男の幼稚園であったのですが、かなづちやノコギリを使わないといけないような作業もあるので、長男一人で作業をするのは難しく、大人の補助が必要な場面がありました。でも私が手を貸すとPがいるので危険だし、どうしよう?と困っていました。するといつも私たち親子の様子を見ていた園長先生が側に来て「私がP君を見ておくのでお母さんは長男君を助けてあげて下さい!」と声をかけて下さいました。私はPを見てもらうことに少し不安を感じましたが、園長先生はプロだし短時間なら大丈夫だろうと思い、Pをお願いすることにしました。こうして私が長男と工作を進めている間、Pは園長先生と一緒に過ごしていたのですが、Pは側にいる園長先生の存在を何とも思わず園庭へ裸足で出て行ってしまい、砂場で自由に遊び始めました。たまに園長先生がPにスコップなどを差し出し関わろうとしてくれていたのに、Pはまるで園長先生はそこにはいない人であるかのように無視をし、砂を触ることだけに没頭している様子でした。Upload By みんPが1人で遊ぶ様子を見て園長先生はどう思ったのか?工作が終わり、私はすぐにPのもとへ行き園長先生にお礼を言いました。でも私が迎えに行ってもPは私のほうを見ることもなく、砂を触り続けていました。そんなPを見ながら私は園長先生にこう話ました。「先生もPの様子を見てお気づきだと思いますが、Pには自閉スペクトラム症の傾向があります。Pはたぶんこの幼稚園へは来られないと思っています…」すると園長先生はこんな風に言ってくれました。「お母さんが心配に思う気持ちは分かります。きっとこれから沢山の苦労があるかもしれません。それはお母さんだけじゃなく長男君やご家族みなさんもです。でも今はP君にできる限りのことをしてあげて、成長を信じてあげて下さい。それに大変だと思ったときは、今回みたいに誰かに頼れば良いんです!これからの行事もできる限り私や職員もサポートするので、P君を連れて来るのは大変だと思いますが長男君のために行事に参加してあげてください」Upload By みん一人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらって、誰かを頼ることの大切さ私は園長先生に「Pには自閉スペクトラム症の傾向があるかもしれない」と言えたことと、園長先生がそれを否定はせずに「苦労があるかもしれない」と言ってくれ、その上で「そんなときは誰かに頼っても良い」と励ましてくれたことで、不安と安堵が一気に押し寄せたような気持ちになり、我慢していた涙があふれてしまいました。そして同時にPの成長を信じるためにも、今すぐにでも病院で診てもらって、療育へ通おう!という気持ちがさらに強くなったことを覚えています。家の中でわが子一人の様子だけを見ていたとしたら、Pとほかの子の発達の違いを感じる機会も少なかっただろうし、周りの人から客観的にPを見てもらって助言をいただく機会もなかったかもしれません。少しでも早く発達障害に気づき行動に移せたのは、こんな風にPに対する周りの人の目や意見もあったからかもしれません。自分一人だけでモヤモヤしながら悩み続けるよりも、誰かに話を聞いてもらえると心が軽くなり、前へ進むための力にもなると思います。Upload By みん執筆/みん(監修:三木先生より)一人だけで考えていると、どんどん不安になってしまうものです。トラブルがきっかけであっても、誰かに話ができたことは良かったですね。そういったシーンで思い切って園長先生にお話を切り出せた勇気のおかげかもしれませんね。
2021年11月22日息子が1歳半のときトイトレを始めた私。トイトレを始めて2カ月で一度もおまるにおしっこをしてくれない息子に疲れて、一旦トレーニングをあきらめました。息子が2歳半になり、うんちやおしっこに関心が出てきた今、さっそく再スタート! しかし、今度は成長したからこそ難しくなった出来事が……。そんな奮闘の体験談です。 一度トイトレをあきらめた私は、息子がまだおしっこやうんちが出てもまったく反応がなかった1歳半のとき、「トイトレも習慣だ!」と出なくても毎日定時におまるに乗せました。しかし、息子をおまるに乗せてもまったくしない日が2カ月間続き、私は「まだ時期じゃないんだ」とあきらめたのです。 また、ママ友からも「時期がくれば、勝手におむつがはずれるから大丈夫!」と言われ、息子のペースに合わせようと心に決めました。それから1年、息子が排泄物に興味が出始め、トイトレを再開することにしました。 おまるを怖がる息子私がトイレに行くと必ずついてきて一緒に入り、「カカ(うんち)ピピ(おしっこ)!」と連呼する息子。息子もおまるや子ども用の便座を付けたトイレに座らせるのですが、怖いのか毎回ぐずりだして大泣き! 大好きなぬいぐるみやトイトレの絵本を使って気を紛らわせても、すぐにトイレから降りたがってしまうのです。そして、おまるやトイレに座らせようとすると走って逃げるように……。私は困り果ててしまいました。 場所を変えてみると…おまるやトイレを怖がる息子に悩んでいた私ですが、ちょうど同じ時期に息子に良い反応があることに気づいたのです。それは、「シャワーのとき、立っておしっこをすること」。 私は「男の子だから、別におしっこはおまるに座る必要ないんだ!」と思い、トイレではなく毎回シャワー室で立っておしっこをさせることにしてみました。すると、息子はまったく怖がることなく、シャワーのお湯を流して声をかけるとおしっこをしてくれるようになったのです! 今のところ、息子はトイレではなくお風呂でしかおしっこをしませんが、おまるやトイレに対する恐怖感がなくなるまではこの方法で試してみようと思っています。私の声かけと自分の意思で排泄ができるようになったことは、息子の大きな成長だと思います。これからも息子のペースで、できることからトイレトレをしていきたいです。 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
2021年11月17日「HSPがHSCを育てています」第16話。敏感な息子きったんの子育てに疲弊していくユキミさん。あるとき、1歳半健診がもうすぐあることを思い出します。「プロに相談できるから、きっと解決策が見つかるはず!」と期待に胸をふくらませました。が、しかし、健診でのまさかの事態にユキミさんも唖然……! いったいきったんになにが!?Instagramでフォロワー4.8万人超えのユキミ(@yukita_1110)さん。2015年生まれの息子さんのママです。 敏感な「きったん」を育てるユキミさんの体験談マンガをご紹介します。 「HSPがHSCを育てています」第16話息子の「食べない」「寝ない」「癇癪」に限界を感じてきた私。 「もう、ひとりじゃどうにもならない……!!」となっていたとき、偶然にも1歳半健診が。「これはプロのアドバイスをいただけるチャンス……!!」と、全ての希望を1歳半健診へと託した。 ※1歳半検診→1歳半健診 息子は3カ月頃から人見知りが始まり、母以外全員NG道行く人と目が合っただけで号泣知らない場所へ行くと号泣 息子が乳児の頃の育児はこの 「人見知り&場所見知り」 によって、暗黒時代だったのだが、イヤイヤ期の訪れと共に、なぜだか人見知りは徐々に姿を消していった。 そして1歳半。 息子完全イヤイヤ期突入と共に、人見知りは終わった。 そして保健師さんにある程度息子のことを見てもらい、現状を相談する。 外面ーーーー!!! 年少の初めての個人懇談 「先生、どちらのお子さんの話してます…?」 と先生にボケをかましてしまったくらい。それくらい息子は外面がよい。 幼稚園に入りたての頃から「母がいいー!!」と先生を困らせることはあっても、思いどおりにならなくて癇癪を起したり、集団生活なんかやってられっか!と輪を飛び出したりなんてことは1度もないらしい。 家では、ブロックがうまく組めなくてすぐひっくり返って怒るし、私の買い物なんて3分しか付き合ってくれないし、あれやだこれやだ全部やだ、もうずっと息子のターンなんすけど。 そう、息子は人見知りが終わり、イヤイヤ期に入った頃から「人前だとそこそこいい子」だったのだ。 1歳半健診も、ハキハキニコニコ、積み木サクサク、はい、おしまい。 「え…!?(絶句)」 正直、私は複雑な気持ちだった。 だって息子がこの場だけお利口だって、積み木が積めたって、今私が困っていることはなにひとつ解決されないままだよ。普通に私、困ってるよ。 今日も決まったものしか食べず、この服は着たくないと脱ぎだし、靴も毎日同じ。遊びながらすぐ怒り癇癪を起こし、夜は30分おきに泣きだすんだよ。 積み木が積めたからって、指さしできたからって、母の悩みが解決すんのかよぉぉぉぉぉ!!! 逆に、積み木積めなくたって、指さしできなくたって、なにか問題でもぉぉぉぉ!!??(あらあら、もうただのいちゃもんになってきましたよ) 「迷える子羊な私に、なにかプロのアドバイスを……」と思ってすがる思いで行った健診での回答は、「息子の癇癪は私の焦りが通じてるから」「イヤイヤ期だから」だって。 じゃあ偏食は?身につけるものへの敏感さは?こだわりは?夜泣きは? で、私はどうしたらいいの!?どう解決したらいいの!? なんでこんなに大変なの?息子はただのわがままなの? また迷宮入り。 ◇◇◇ 期待した1歳半健診で解決策が見いだせず、振り出しに戻るユキミさん。 むしろ、1歳半健診で言われた保健師さんからのあるアドバイスに、次回、いっそう苦しむことになってしまいますー。 ユキミさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪著者:イラストレーター ユキミ漫画家、イラストレーター。2015年生まれの息子の母。絵を書くこと、推し活が日々の活力。陰と陽のハイブリッド人間。
2021年11月16日息子が1歳半のころのエピソードです。私が台所で夕飯の準備をしていると、いつも見に来るはずの息子の姿が見当たりません。不思議に思って様子を見に行くと……、そこには衝撃の光景が広がっていました! ぽちまる トイレのいたずら 今までいろいろいたずらされましたが、トイレにいたずらされるのは本当に笑えないですね!! このエピソードがきっかけで、わが家のトイレのドアにはいたずら防止のロックが取り付けられました。 監修/助産師REIKO著者:ぽちまる関西在住のアラサー主婦。同い年の夫と2歳の息子(おってぃー)の3人暮らし。クスッと笑えるゆるい日常4コマ漫画をブログやインスタグラムに投稿している。Ameba公式トップブロガー。 ★♡★♡ベビカレ秋のマンガ祭り★♡★♡マンガ200連載突破を記念して『べビカレ秋のマンガ祭り』開催中!話題のマンガを毎日増量配信♪ぜひチェックしてくださいね!
2021年11月13日わが子は自閉スペクトラム症なのかもしれないと自問自答する日々Upload By みんわが子には発達障害があるのかもしれないと悩んでいた期間に、発達障害への疑いが実感へと近づいたきっかけは、ある知人2人の反応と言葉があったからです。今回はそのうちの一人「ママ友」との忘れられない出来事を描きたいと思います。Pには3歳上に兄がいます。兄が幼いころはその兄の友達とママ友たちの何人かで集まって遊ぶ機会がよくありました。勿論Pもその場に一緒に連れて行くのですが、Pが1歳半を過ぎたあたりから「Pの様子を見てほかのママさんたちはどう思っているんだろう?」と私は少し気にするようになりました。そのため、誰かに疑問に思われる前に自分からPの発達の心配事を話すようしていました。でも私がPの発達の遅れを周りに相談しても、大体の人は「大丈夫だよ」「男の子は言葉が遅いっていうし」「うちの子だって同じような感じだったよ」と返してくれます。きっと「どう返したら良いのか分からない」「思ったことをハッキリ言ってしまうと失礼になるかもしれない」など、配慮や励ましの意味もあったのかもしれません。でも私はそんな言葉を聞いても「そうだよね、心配しすぎだよね!」とは心から思えずにいました。Upload By みんママ友たちの励ましを素直に聞き入れられなかった私そんなモヤモヤした気持ちを抱えていたある日、ある一人のママさんと私の二人でじっくり話しをする機会がありました。その人は自治体が行う乳幼児健診などに関わる仕事をしていて、これまでも数多くの子どもたちを見て来た経験がある人でした。私はそんなママさんに、今Pの発達に悩んでいて私自身はこの子に発達障害があるかもしれないと思っていることと、療育を始めようと思っていることなどを深刻な雰囲気ではなく軽い気持ちで話してみました。すると、そのママさんから予想もしない驚きの反応が返ってきたのです。ママさんは私の話を聞きながら、何も言わずにポロポロと涙を流し始めたのです!私は突然の涙に驚きました。同時になんだか私も泣きそうになってしまい、必死で涙を堪えていました。ママさんは私の話を聞いたあとに、泣きながらこのように話をしてくれました。「私は医師ではないからその話を聞いて発達障害についての断定や診断はできないけれど、でもみんちゃんがPくんの発達について悩んで、いろいろと考えている話を聞けて良かった。療育は早ければ早いほど良いと思うよ!頑張ってね!」と。私はそのときに「あぁやっぱり発達障害の知識がある人がPを見ると、何かあると分かるくらいにPはほかの子とは違うんだ。それも思わず涙を流すほどってことはやっぱりPには発達障害があるんだろうな…」と思いました。Upload By みんママ友が流した涙を重く感じた私は…私はママ友が流した涙がずっと頭から離れず、ママ友の涙の理由を考えれば考えるほど深いため息がでる日々が続きました。でもその涙があったからこそ「うちの子は大丈夫だ」と安易に考えずに済み、やっぱりPには発達障害があるかもしれないとより強く考えるようになりました。Pの発育をほかの人から客観的に見てもらったことによって、発達障害を受け止める心構えや、療育や診断へと進むための背中を押してもらえるきっかけの一つにもなったので、今ではその涙に感謝をしています。Upload By みんそして、同じ時期にもう一人「もしかして発達障害?」と思っていた私の背中を押してくれた人がいます。その話は別の機会に描けたらと思います。執筆/みん(監修:三木先生より)とても素敵なママ友ですね。そしてそれまでの間、みんさんがほかのママ友からの励ましの声を素直に受け止められずモヤモヤしていた時期があったからこそ、そのタイミングでの涙の理由を考えられたのかもしれませんね。
2021年11月09日私には7歳と3歳の娘がいます。次女が1歳を過ぎたころからずっと気になっている行動があります。それは、手をおまたにあてて体をピーンとさせるような行為で、気になって調べてみるとそれは自慰行為。今回はその行動についてと、私がどのように対応したのかをお話しします。 びっくり&ショック何が原因だろうとネットで調べてみたところ、自慰行為かもしれないという結論に達しました。こんなに小さいのに!と驚きましたが、ネットの情報によると幼児の自慰行為は珍しいことではないそう。 生後6カ月以降いつでも始まり、親が気がつくのは1歳を過ぎてからという場合が多いようです。性的な意味はないと書かれていましたが、次女が夢中になり、頻繁に自慰行為をする姿に少なからずショックを受けました。 1歳半健診で相談その後も次女の自慰行為は続きました。特に眠いときと暇なときにおこなっているようでした。長女はこのようなことをすることがなかったため、私はどう対応すればよいか迷いました。そこで次女の1歳半健診で相談してみることに。 医師によると、自慰行為をする際、直で性器に触れていないのであれば、バイ菌が入る可能性は高くないので無理やり止める必要はないとのこと。しかし、手を使った遊びに誘うなどしたほうがよいとアドバイスされました。また、性に対する罪悪感を植え付けてしまわないように、あまり意識させないことが大切とも。 その後も続く医師から気を逸らしたほうがよいとのアドバイスを受け、自慰行為を始めたら声かけをするようにしました。しかし、私が家事などをしていて、娘が暇なときにすることなので、やめさせることは容易ではないことがすぐにわかりました。 さらに厄介なことに娘は大きくなるにつれ、おまたを押さえている手を私が外そうと思っても、その手を払い除けるようになったのです。 3歳半になった今でも自慰行為は続いています。意識させるとかえって悪影響を及ぼすと言われたため、最近は見て見ぬふりをしています。幼稚園に入ることで暇な時間がなくなり収まるかもと健診の際に言われているので、このまま見守るつもりです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/まっふ 著者:小川恵子7歳と3歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2021年11月06日歯磨きが大嫌いなわが子。特に1歳のころはいつも大泣き&大暴れし、私にとって毎日が憂うつになるほど地獄のような時間でした。そんななか、1歳半健診で虫歯の一歩手前であることが判明。1歳で虫歯になってしまうという危機感から、私の歯磨きに対する覚悟が変わりました。嫌がって暴れる子どもでも磨ける方法と、早めに指摘されたことで虫歯ゼロを達成した経緯をご紹介します。嫌がる子どもに負けて甘かった歯磨きわが子は歯磨きが大嫌い。大暴れで泣き叫ぶわが子の歯を磨くことは、心身ともにつらい作業です。あまりに暴れるので歯ブラシを口に入れることも難しく、どう磨いていいのかわからない状態が続きました。 そのときはまだ歯が少ない1歳。「唾液の自浄作用は虫歯菌を抑える働きがある」ということを聞き、きちんと磨きたい気持ちはありつつも、少しくらい磨けていなくても大丈夫と自分を肯定する理由にしていました。 早めに気付けてよかった虫歯予備軍そんななか受けた1歳半健診で、わが子は歯石が溜まり虫歯の一歩手前であることがわかりました。自分の磨き方は十分ではないという現実を突きつけられ、大きなショックを受けました。 そのとき心の支えになったのが、「今からしっかり歯磨きをしていけば、3歳児健診で虫歯ゼロになりますよ」という保健師さんの言葉。早く気が付けたからこそ、予防ができます。これからはしっかり磨き、わが子を絶対に虫歯にさせないと言う強い覚悟が私のなかで生まれました。 嫌がる子どもの歯の磨き方それまで嫌がるわが子に遠慮してうまく磨けなかったのですが、虫歯になるくらいなら押さえつけてでも磨くという方針に変更。健診時に保健師さんから教わったのは、暴れる子どもの歯の磨き方は、「子どもをあお向けに寝かせ、子どもの腕を親の太ももで固定する」と言う方法です。 それでもわが子の足がビュンビュン飛んでくるので、わが子の足は誰かに押さえてもらうか、ひとりのときは自分の足先でなんとか押さえこみ磨きました。 その後は成長とともに、歯を磨く理由を理解するようになっていきました。そして努力の末、3歳児健診での虫歯はゼロ! 保健師さんに言われたことを達成できました。もしあのとき指摘されていなかったら、十分に磨けていないまま虫歯になっていたと思います。指摘されることはショックではありますが、早くに気付き対策を講じられることは大きなプラス。その重要性を身をもって学びました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:村上 素子3歳の男女双子のママ。ドタバタな育児生活と並行し、フリーライターとして活動中。
2021年11月05日「まだ歩かないの?」と親や親戚、友だちから言われるたびに、必要以上にストレスを感じていたという和田さんでしたが……。当時参考にしていた育児書やネット記事には「歩く練習をさせる必要はない」とあったのですが、つい娘に練習させようとしてしまったことがありました。 本当は歩ける…!? おでこをつけて「たっち!」。いや、もうそれほとんど立ってるじゃん!と言いたくなりました。 なんだかおかしくなってしまい、同時にまだひとりで立ったり歩いたりするのが怖い娘の気もちもよくわかって、このあとは放っておくことにしました。 とはいえ、もう1歳半。そろそろ一度病院で診てもらおうか……と思っていたある日、思いがけないことが起こったのでした。 ※立っちやあんよの練習をするときは、周囲に危ない物がないかなどを確認し、お子さんから目を離さないようにしましょう。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2021年09月12日息子が1歳半を過ぎたころ、そろそろひとりで食事ができたらいいなと思い、トレーニングを始めました。ところが、こぼしたりお皿を落としたり、なかなかうまくいきません。そんなときに役立ったのが「マンチートボウル」でした。 子どもの食事の悩み息子ひとりで食事できるよう練習を始めたものの、息子はスプーンでじょうずにすくえないとすぐ私にスプーンを渡してきて、なかなか根気強く練習してくれませんでした。また、うまくできず苛立つとお皿をひっくり返したり、不機嫌になったりすることも……。そんなことを繰り返していると、私自身の食事はいつも早食い。 食べた気はしないし、食事の時間がくると憂うつになってしまい、なんとかしなくてはと困り果てていました。そんなときにインターネットで検索してヒットした「マンチートボウル」のSサイズ(税込み1,980円)を、メーカー公式WEB SHOPで購入してみました。 子どもがすくいやすい設計 「マンチートボウル」は、スプーンで食材をすくいやすいように、ボウルの内側がオーバーハングしています。それにより、少し縁ができるので、食材がうまくスプーンの中にとどまってくれて、こぼす回数が格段に減りました! そして、お皿をひっくり返してしまうという悩みを解決してくれたのが底面の「サポート」部分です。ボウルの下にサポートを付け、テーブルに吸盤のようにくっつけると、少しの力では動きません。こうすることで、よりスプーンですくいやすくなり、私が手で押さえる必要もなくなりました。 レンジ&食洗器対応で家事をラクに♪もう1つうれしいポイントは、レンジにも食洗器にも対応していること。レンジでシチューや煮物などを温めて、そのまま食卓に出すことができます。 また、食後は食洗器にお任せできるので、家事を軽減できました。食事時は特に忙しいので、食器を手洗いをする必要がない点は助かります。サポートは取り外し可能なので洗いやすく、常に清潔に使えるのもうれしいところ。後片付けがラクだと、憂うつになっていた食事の時間も楽しいものに変わってきました。 「マンチートボウル」を使い始めてから、息子がひとりで食べられる回数が増え、自信を持って練習できるようになり、とても助かりました。そして、補助が最小限になったことで、私自身も自分の食事をゆっくり味わうことができています。まだまだ練習の途中ですが、正直もっと早く出合いたかった! 親子の食事を楽しくしてくれる、とても便利な商品でした。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 監修/助産師REIKO著者:佐藤ちえみ京都在住、2児の母。おしゃべりが大好きな3歳娘と、よちよち歩きの1歳息子に癒やされる日々を送る。育児や京都観光のジャンルを中心に、フリーのライターとして活動中。
2021年08月27日1歳半で斜視と診断された息子。同時に弱視も指摘され、眼鏡を使った治療が始まりました。言葉も何となくしか通じない息子に眼鏡をつけさせることができるのか非常に不安でしたが、意外にもちょっとしたことで息子はちゃんと眼鏡をつけ続けてくれたのです。息子に眼鏡をはずさせないために私たち家族が気を付けたことをご紹介します。 眼鏡選びは普段から眼鏡の夫にお任せまずは息子に眼鏡を購入することになったわけですが、裸眼の私には選ぶ基準がわからなかったので、普段眼鏡を使っている夫に選んでもらうことにしました。購入した眼鏡は予算を大幅にオーバー。 私は当時「壊れたりなくしたりするリスクが高い子どもの眼鏡に高いお金をかけるなんて」と思ったのですが、結果的にレンズが薄く、フレームも軽めなこの眼鏡のつけやすさこそ、息子がおとなしく眼鏡をつけてくれた大きな要因の1つだと思います。 眼鏡をこまめに磨く普段はおとなしく眼鏡をつけてくれた息子でしたが、眼鏡のレンズが汚れると見えにくいのか、つけるのを嫌がることがありました。最初のうちは眼鏡屋さんからの「汚れたときはぬるま湯で洗って、眼鏡拭きで拭いてください」という指示を守っていたのですが、ごはんの最中にレンズを触ったり、泣いてしまったりと、汚れる頻度が高すぎます。 そのたびに眼鏡を洗って眼鏡拭きで拭いていると、眼鏡拭きがびちょびちょになってしまって大変だったので、スプレーして拭くだけで済む眼鏡用の洗浄液を購入し、手早く磨けるようにしました。 いろいろな人にかわいいと言ってもらう息子がつけている赤いフレームの眼鏡は、購入できるなかで一番小さいサイズでした。そんな小さいおもちゃのような眼鏡を、丸坊主の息子がつけているのは親の欲目を抜きにしてもかわいらしく、ママ友や道行く人から何度も「かわいい」と言われました。 息子はそれに気を良くしたようで、2歳の今では眼鏡をつけると必ず「かわいい?」と聞いてきます。私や上の子たちが「かわいい! よく似合ってるよ!」と毎日欠かさず声かけすることで、息子の中では完全に「眼鏡=おしゃれ」となっているようです。 息子が眼鏡を付け始めて1年経ちましたが、今ではすっかり眼鏡が当たり前になっています。裸眼の私では気が付かないことも多かったので、眼鏡をつけている夫の意見が非常に参考になりました。これからも息子が眼鏡をつけ続けてくれるよう、こまめな眼鏡磨きや声かけで、できるだけサポートしていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKOイラストレーター/まっふ著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院まで学んだ食についても執筆。
2021年08月23日あり子のワーママ奮闘記
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
たんこんちは ボロボロゆかい