もともとやせ型だった私は、厚生労働省から出ている妊産婦のための食生活指針を見て妊娠中に7〜9kg程度体重を増やす予定でした。妊娠中は自然と体重が増えると思っていましたが、仕事が立ち仕事で活動量が多かったせいか、思うように体重が増えず…⋯。今回は、私が感じた妊娠中の体重や食事管理の大切さなどをお伝えします。 妊娠中に食べる量を加減していた「妊娠中に、これ以上の体重増加はダメと言われた」という話を友人などからよく聞いていました。そのため、妊娠中は自然と体重は増えていくもので、食べ過ぎてはいけないと思っていました。体重が増えすぎないように気をつけつつ、栄養バランスの整った食事を3食摂っていたのです。しかし、仕事が立ち仕事で消費カロリーが多いせいか、妊娠8カ月でプラス4.5kg程となかなか体重が増えず…⋯。妊娠したら体重は増えると思っていたのにそうでなかったので、食べる量を増やしたほうが良いのでは? と不安になりました。 臨月でも思うように体重が増えなかった臨月になってもプラス5.5kgと、妊娠8カ月のころから体重は1kgしか増えませんでした。医師からは「妊娠中に体重がしっかりと増えないと、赤ちゃんが低体重で生まれるリスクが高くなるので、もっと増やしましょう」と言われていたので、間食を増やして体重増加するように心がけました。妊娠中は食べ過ぎもダメですが、カロリー消費量が多くてよく動く人は、間食で食事量を増やすことも大切なんだと実感しました。臨月に入ったら増えるだろう…⋯となんとなくで体重管理をするのではなく、つわりが終わったころから体重変化を気にしておけばよかったなと思っています。 低出生体重にぎりぎり入らず誕生子どもは2,575gと低出生体重児にならずに生まれました。それでも母乳を飲む力が弱くて入院中になかなか体重が増えませんでした。妊娠中に増やそうとしていた予定体重まで増えていれば、もう少し大きく生まれていたのかなと思います。仕事で活動量が多いことも分かっていたので、妊娠中は赤ちゃんにも栄養が供給されることも考え、妊娠4〜5カ月ころから食事量をしっかりと増やしておけばよかったと反省しています。 初めての妊娠でどれくらい体重が増えるのか予想がつかず、増やしすぎないことを気にするあまり、体重増加が少なくなってしまいました。妊娠中の体重管理は、妊娠前の体重なども考えてきちんと食事管理をおこなうことが重要だと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:中道麻智子一児の母。管理栄養士として給食を作っている。管理栄養士の知識を生かした記事や、初めての妊娠・出産・育児で学んだことを中心に記事を執筆している。
2020年02月13日長女を出産したときは、初めての育児でバタバタしていたせいか、産後すぐに体重が戻った私。次女を妊娠したときも、産後はすぐに体重が戻るなんて思っていました。ところが次女出産後、3カ月経っても体重が一向に減らず……。そのときの体験談を紹介します。 産後は授乳の影響で体重が元に戻る?長女を出産したときは初めての育児でわからないことも多く、バタバタしていたこともあってか、産後2カ月ごろから「痩せたね」と周りに言われることが増えました。その後、産後半年くらいで妊娠前の体重に戻り、さらには妊娠前の体重よりも少なくなりました。 ありがたいことに母乳がよく出ていたので、母乳のおかげで体重が元に戻ったのかもしれないと思っていました。そして翌年には、次女を出産。また半年くらいで体重が元に戻ると軽い気持ちでいたのですが、今回は違いました。 体重が元に戻らない! 運動をスタート2人目で余裕があったからかわかりませんが、次女を出産してから3カ月過ぎても体重が元に戻りません……。「産んだあとは、自然と体重が元に戻る」と安易な考えでいたため、焦りました。とりあえず買い物がてらにウォーキングをスタート、ダイエットDVDを買って自宅で運動も始めてみました。 ところが体重が戻るよりも先に、腰を痛め、さらには肩も痛めてしまう結果に……。子育てにも支障が出そうな状況だったため、病院に相談に行くと、「産後にいきなり無理をしすぎです!」と厳しく注意されてしまいました。 焦りは禁物! ゆっくりと体重を戻そう私の場合、普段から運動習慣もないうえに、本調子ではない産後に突然運動を始めたことで体がビックリしてしまったようです。病院の先生からは、「産後、すぐに体重が戻る人もいれば、ゆっくり戻る人もいる」「体を動かすのは、もっと落ち着いてからにすること」とアドバイスを受けました。 「今は体重よりも赤ちゃんを気にしてあげて」と先生は言っていました。赤ちゃんよりも、自分の体重のことを先に考えてしまっていた……と、反省しました。それからは食事内容を見直すなどして、1年くらいかけて元の体重に戻りました。産後に無理は禁物です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:深田ようこ三児の母。夫とは二回り近い年の差婚。子ども服のショップ店員など、結婚するまでは子ども向けの仕事に携わる。現在は芸能や育児に関する記事を中心に執筆中。
2020年02月10日今回は、妊娠中の体重増加と、なぜ体重管理が大切なのかについてお話しします。 妊娠中に体重が増える理由通常、妊娠すると妊娠期間を通して体重は8~12㎏程度増えます。赤ちゃんの重さが3kg・胎盤500g・羊水500g・子宮1kg・乳房や体脂肪の増加2kg・全身の血液量や水分が2kg、合計8kgは自然に増加します。妊婦さんによっては、それ以上に体重が増えることもあり、妊娠中に自然にみられる体重増加量は合計8~12kg程度となります。 妊娠中は胎児の発育や成熟のために、体重が増えることはごく自然なことです。 妊娠中の母親の糖分は、優先的に赤ちゃんへ運ばれ、赤ちゃんの脳や体を発育・成熟させます。母親はエネルギー不足になるため、糖分の代わりに脂肪を皮下脂肪としてためるようになります。皮下脂肪は、子宮の保温やおなかの中の赤ちゃんを衝撃から守る役割があります。また、出産時や産後の授乳に必要なエネルギー源にもなります。また、妊娠中は赤ちゃんへ栄養や酸素をスムーズに運ぶために、妊娠前に比べると体内の血液量は40~50%、水分量は20~30%増加します。 最近は、国内の出産年齢にある女性の体格を全体的に見るとやせている傾向にあり、妊娠中の体重増加を嫌う妊婦さんや、妊娠前からの食生活を変化させることが難しい妊婦さんも多いために、妊娠中の体重増加が不十分な妊婦さんもいます。妊娠中の体重増加量が妊婦さんの健康状態と赤ちゃんの発育状態に影響を及ぼすため、太りすぎや体重の増えすぎだけでなく、不十分な体重増加にも注意が必要です。体重の増え方には個人差があり、自分の体型に対するイメージも人それぞれ異なります。体重管理や体型の変化について気になることがあれば、担当医や助産師へ相談しましょう。 妊娠中の体重増加量の目安妊娠中の体重増加量は、妊娠前のBMI(Body Mass Index)によって区分します。出産するまでに望ましい体重増加量の目安は表のとおりです。妊娠期間を通した体重増加量だけでなく、妊娠中期(16週~)以降は、1週間当たりの増加量の目安も参考に体重管理をおこないます。 体重が増えても、脂肪なのか、水分なのか、胎児の成長によるものなのかは体重の数字だけでは判断できません。妊婦健診では、体重以外に血圧やむくみの状態、血液検査の結果などをふまえて、望ましい体重増加の範囲で経過しているか医師や助産師が判断します。 BMIの計算式=妊娠前の体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 妊娠中の推奨体重増加量(日本肥満学会 肥満症診断基準2011)※双胎妊娠の場合、日本人のデータを用いた値はありませんが、アメリカのガイドラインの推奨値を参考にします。(参考:産婦人科診療ガイドライン産科編2017)妊娠前 BMI:18.5-24.9 →16.8-24.5kg 増加妊娠前 BMI:25.0-29.9 →14.1-22.7kg 増加妊娠前 BMI:30 以上 →11.4-19.1kg 増加 妊娠中の体重測定が大切な理由妊婦健診では、妊婦さんの健康状態と赤ちゃんの発育状態を確認するために体重測定をします。医師や助産師、看護師が正しい判断をできるように、妊娠前の体重や妊婦健診当日の体重の数値は、誤魔化さないようにしましょう。体重測定をすることで、妊婦さんは体重制限を強いられているように感じるかもしれませんが、下記の3つの理由から体重管理はとても大切です。 ①妊婦さんの体格や体重増加量によって合併症が起こる可能性や危険性が高くなる妊娠中の体重が増えすぎても、増えなさすぎても、母体と赤ちゃんの健康状態に影響します。妊婦さんの体格や体重増加量によって合併症の起こる可能性や危険性が高くなります。 妊娠前のBMIが18.5未満やせに属する場合は、胎児発育不全(FGR:fetal growth restriction)や低出生体重児(出生時の体重2500g未満)、切迫早産および早産の起こる可能性が高くなります。 妊娠前のBMIが25.0以上肥満に属する場合は、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、巨大児、児の神経管閉鎖障害が起こる可能性が高くなります。 妊娠中の体重増加が不十分な場合は、胎児発育不全(FGR:fetal growth restriction)や低出生体重児 (出生時の体重2500g未満)の可能性が高くなります。 妊娠中の体重増加が著しい場合は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を合併する確率が高くなります。また、陣痛が弱いために出産が長時間かかったり、出産時に出血多量となる可能性があります。 ②妊娠中の栄養状態が赤ちゃんの健康状態に影響するおなかの中にいる赤ちゃんが低栄養状態にさらされると、赤ちゃんの発育状態や将来的に生活習慣病を発症する確率が高くなることがわかっています。 ③妊娠中の体重増加量は母乳の脂肪濃度に影響する妊娠中の体重増加量は、母乳中の脂肪濃度に影響することがわかっています。母乳中の脂肪は、赤ちゃんの摂取カロリー(エネルギー)や必須脂肪酸(DHAやEPAなど)の供給源として重要です。産後に母乳で育てる予定であれば、妊娠中の体重増加を極端に制限することは好ましくありません。 体重管理をするコツ体重管理をするために普段の食事・運動・睡眠を見直して、改善できるところから取り組みましょう。 栄養バランスの良い食事を心がける妊娠中における栄養バランスの良い食事とは、母親と赤ちゃんの体づくりに必要な栄養素を過不足なく摂ることができる食事です。 栄養バランスを考える際に「妊産婦のための食事バランスガイド(作成:厚生労働省)」を参考にすることをおすすめします。 このガイドは主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5つに分類して説明しています。妊婦が一日になにを、どのくらい食べたら良いかが示されていて、この5つのバランスを考えながら食事することで、結果的に妊娠中に必要な栄養素を過不足なく摂ることができます。 基本のイメージは、ごはん+一汁二菜の定食栄養バランスを考えるときは、彩りが豊かで旬の食材を使った定食を思い浮かべてください。基本的には、ごはん+一汁二菜の定食形式を1日3回食べることが理想ですが、体調や生活スタイルによって難しいこともあるでしょう。毎日毎食、気にするのは大変ですので、1~2週間単位で食べた食材や量をざっと振り返り、必要な栄養素が摂れているかを確認しましょう。 量を食べすぎた場合は次回から食べる順番やタイミングを変えてみる、同じ食材ばかりに偏った場合は味付けや食材を変える、食べてないと思っていても体重が増える場合は主食を食べすぎていないか確認して次回から代わりに副菜を増やしてみるなど、ストレスにならない程度に工夫しましょう。 また、朝食を食べないと、体温が上がりきれず、基礎代謝量が減り、脂肪が燃焼しにくいです。妊娠中の体調管理のためにも、朝食は欠かさないように心がけましょう。 食事について、自分で考えるのは大変、改善してもなかなか思うようにいかないときは、ひとりで悩まず助産師や栄養士へ相談しましょう。 妊娠経過が順調であれば、適度な運動やストレッチを妊娠中に適度な運動を行うことで、摂取カロリーを消費するだけでなく、心肺機能や筋力、体力の維持ができるため、妊娠中や産後の生活のために疲れにくい体づくりに役立ちます。妊娠前から運動習慣がない妊婦さんは、1日10分程度の散歩やストレッチでもかまいませんので、できる範囲から開始して継続しましょう。 妊娠12週以降で正常な妊娠経過であること、妊婦健診で医師、助産師から運動を禁止されていなければ、運動をしても良いです。妊娠中の運動については、医師や助産師、運動指導をするトレーナーから専門的な指導と助言を受けましょう。特に、高血圧、糖尿病、肥満などの妊娠中の合併症の予防と治療を目的とする運動については、主治医と相談して十分に注意して行いましょう。 早寝早起きをして、十分な睡眠をとるように心がける腸の動きは、副交感神経が優位なときに最も活発になります。副交感神経は睡眠中に優位になるので、十分な睡眠をとることは栄養の吸収や排泄を促すのに役立ちます。妊娠中の睡眠について気になることがあれば、担当医や助産師へ相談しましょう。 まとめ妊娠中の体重の変化には個人差があります。妊娠経過が順調で、おなかの中の赤ちゃんも順調に体重が増えていれば問題はありません。体重の変動や栄養の偏りが気になる、あるいは食欲のコントロールが難しい場合は、助産師や栄養士へ相談しましょう。 <参考>・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・厚生労働省妊産婦のための食事バランスガイド・厚生労働省平成 29 年国民健康・栄養調査結果の概要・厚生労働省妊娠中と産後の食事について・厚生労働省妊産婦のための食生活指針 ―「健やか親子21」推進検討会報告書― 平成18年・日本DOHaD学会HP・昭和大学DOHaD班HP・小児保健研究 第62巻 第3号,2003(331~ 340)米山京子 妊娠中および授乳期の栄養状況が母乳成分へ及ぼす影響・Peng Y et al: Fatty acid composition of diet, cord blood and breast milk in Chinese mothers with different dietary habits. Prostaglandins Leukot Essent Fatty Acids. 2009 Nov-Dec;81(5-6):325-30 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2020年01月31日妊娠直後から出産直前まで、体重の減増があまりに大きかった私。産院の先生から「自己管理ができていない」と注意されてしまったときの話です。どれだけ体重のふり幅が大きかったのかをご紹介します。 つわりで-5kgダウンしてしまった食べづわりと吐きづわりが同時進行だった私は食べては吐き、食べなくても吐きの繰り返しでした。つわり中はほとんど何も食べられず、つわりが落ち着いたときには体重が5kg減っていました。元の体重が42kgの私は37kgになってしまい、前回の健診よりもガリガリに。もともと貧血持ちだったこともあり、採血の最中に気絶して椅子から転げ落ちてしまうアクシデントがありました。そんなボロボロな状態の私を見た先生はとても心配し、やさしく気づかってくれました。 つわりが落ちつき、食べすぎて+15kg!妊娠5カ月になると、あれだけ苦しんだつわりが嘘のように治まった私。「5kgも減ったんだし、たくさん食べても大丈夫!」と、どんどん食べるようになりました。最初は先生も「つわりで体重が減ってるし、しっかり食べて体力つけましょうね」とやさしく言ってくれたのです。ところが、調子に乗って食べすぎたあまり、妊娠8カ月に入ると37kgまで落ちた体重が52kgまで増えてしまったのです。健診では尿に蛋白が出てしまい、先生からは「妊娠高血圧症候群になりたいのか」と注意されてしまいました。 出産予定日まで徹底した自己管理先生に注意され、反省した私は出産予定日まで食生活を徹底して管理することにしました。毎日の食事は、野菜スープやところてんなどのカロリーの低いものを中心に食べるようにし、今まで軽い気持ちで食べていた間食を徹底してやめました。その甲斐あって、8カ月から臨月までは+2kgで抑えることができました。つわりで37kgまで落ちた体重から17kg増え、出産直前には54kgに。妊娠高血圧症候群になることもなく、無事に出産することができました。何事もなく無事に出産できたことに先生も安堵してくださいました。 つわりで体重が減るのはどうしようもないことだけれど、つわりが終わった後、ひとりの体ではないのに自分に甘えて暴飲暴食をしてしまったことを深く反省しました。私の体と、おなかの赤ちゃんのことを心配し、きちんと注意してくださった先生にはとても感謝しています。次、妊娠することがあれば今回の経験を生かし、自己管理は徹底すると心に誓いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:(c)chicchimama著者:堀ちなつ0歳と2歳の姉妹のママ。歯科技工士・歯科助手として歯科関係の仕事を経験。現在は妊娠出産・子育てのジャンルを中心にライター活動をしている。
2020年01月31日私は、身長も体重も平均値で、妊娠後も食べたいときや食べられるときに好きなものを食べていました。そんな油断ばかりのマタニティライフでしたが、妊娠後期になって急な体重増加が……。急な体重増加を抑えるために私がおこなった体重管理の方法をご紹介します。 妊娠中の体重管理私の通院していた産婦人科では、「出産時の体重は妊娠前の体重プラス10kgに抑えましょう」と説明され、体重管理に関して少し厳しい病院でした。私は妊娠後も大きく食事量を変えることなく、妊娠中期の体重も妊娠前の体重プラス5kg未満だったため、まったく体重管理をしていませんでした。 ところが、油断していた妊娠後期から体重が急に増加し始めてしまったのです。さらには、体重が増え始めてからむくみを感じるようになってしまいました。案の定、健診で体重増加を指摘されてしまいました。 妊娠後期の体重増加のリスク妊娠したことで体重が増えるのは自然なことですが、急激な体重増加は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクを高めたり、出産に悪影響を及ぼす可能性もあるそうです。そのため、体重増加をゆるやかなものにしなければなりませんでした。 私の場合、病院では「1週間で体重増加を500g未満」にするように指導されました。妊娠中は減量ではなく、体重の増加を抑えることが必要なのだそうです。 妊娠後期の体重増加を抑えるためにまず心がけたことは、食材選びです。低カロリーで栄養素の高い海藻やきのこを増やし、3食必ず食べ、野菜ジュースを生野菜や蒸し野菜に替え、いつも以上にたくさん噛むように心がけました。 また、手足のむくみがひどかったため、塩分制限のレシピを見ながら塩分控えめの献立を取り入れました。塩分を控えすぎることもよくないため、助産師さんに相談しながら、自分に合った食事を見つけることが大切だと感じました。 BMIによって、妊娠中に増加してもいい体重の範囲は異なります。そのため、妊娠中は体重を減らすダイエットではなく、急激な体重増加を防ぐ体重管理がとても大切です。自己判断ではなく、助産師や周囲の人に相談しながら無理のない体重管理を心がけたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:手塚みく三兄弟の母。義父母と同居し、異母兄弟の母として毎日奮闘中。妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆をおこなう。
2020年01月14日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、妊娠中の体重管理に関するご相談です。 Q.体重を増やさない努力が必要ですか?身長157cmで、妊娠前60kg、妊娠後つわりで57kgまで落ちて、妊娠20週で60kgに戻りました。57kgの時点で産院で栄養指導があったのですが、妊娠中の体重増加は66kgまでと設定されました。現在、妊娠22週で61kgです。出産まであと4カ月もあるのにここからプラス5kgでおさまる気がしません。体重を増やさない努力が必要ですか? 食べる量はつわりから比べたら食べていますが、妊娠前よりは少食です。 高塚あきこ助産師からの回答質問者さんのBMIは24.3になります。BMI18.5~25未満は標準型になりますので、全妊娠期を通して、7~10kg程度の体重増加が目安と言われています。ですので、少し幅はありますが、ご出産までに67〜70kg程度までの体重増加を目安としていただければ良いのではないかと思います。 産院によって体重管理についての方針は異なり、厳しいところとそうでもないところがありますので一概には言えませんが、あまり体重を増やさないことばかりでストレスを溜めてしまうよりは、適度な運動などを取り入れながら、楽しいマタニティライフが送れると良いですね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 妊娠中の食生活の見直し食べ過ぎれば太るのは当たり前ですが、それほど食べているわけではないのに体重が増え過ぎる場合は食事の内容をもう一度見直してみてください。油っこい食事や間食が多くなっていないか、塩分の多いおかずでご飯を食べ過ぎていないか、清涼飲料水やジュースを飲み過ぎていないかなど確認してみてください。糖分や油分はカロリーが高いため太る原因となります。塩分の多いおかずもご飯が進み、カロリーオーバーになりやすくなります。さらに塩分の取り過ぎは妊娠高血圧症候群の原因にもなります。太らずにおなかの赤ちゃんを育てるためには「減塩、減糖、減油」が基本です。まずは食事の量を減らすのではなく内容を変えてみましょう。良質のたんぱく質やカルシウム、食物繊維、鉄分などを意識して摂るよう心掛けましょう。適度な運動も大切です。体が重く動くのがおっくうになりますが、ゴロゴロしていては太る一方です。運動が苦手な人でも家事をテキパキとこなす、散歩を日課にするといった身近なところから一日の過ごし方を工夫してみましょう。 食べたものを日記につけよう体重管理には朝・昼・晩、自分が何を食べたのか自分できちんと把握することがまず基本です。その日食べたものを表にして書き出しましょう。こうしておけば、体重が増えたときになにが原因だったのか一目でわかります。また、食べた時間を書いておきましょう。規則正しい時間に食事していたか、寝る3時間前に食べていないかなども把握できます。 ※参考:基礎知識(妊娠中)「妊娠中の体重管理・食生活の見直し」【監修者:天神尚子 先生産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長】
2020年01月05日もともと私はよく食べるほうでしたが、妊娠によりその食欲はとどまることを知らず、第1子の妊娠では、食欲に負けて好きなものを好きなだけ食べた結果、22kgも増えてしまいました。そこから産後6カ月で、-25kgのダイエットに成功した体験談を紹介します。 妊娠中の食生活私はつわりもほとんどなかったため、妊娠期間を通して常に食欲がありました。1日3食の食事の他、夜中になれば菓子パンやお菓子をつまむこともよくありました。昼食後、シュークリームもよく食べました。 そんな生活を送っているうちに体重はみるみるうちに増加して、妊娠前は50kgだった体重が、出産直前には72kgにもなっていました。顔はまん丸になり、二の腕はパンパンになっていました。 産後の体重変化出産後、5kgは減っているだろうと思っていましたが、体重を測ってびっくり! 3kgしか減っていませんでした。完全母乳でしたが、産後3カ月経っても4kgしか減らず、焦りを感じ始めました。 そんなある日、赤ちゃんの湿疹が治らなくて病院に行くと、赤ちゃんに卵と乳アレルギーがあることが判明しました。そのため、「母乳をあげているからと言って極端に卵や乳製品を避ける必要はないけれど、バランスの良い食事を心がけるように」と医師から指示を受けました。 和食中心の食事を心がけた結果医師の指示を受けてからは、ケーキや菓子パンなどをやめ、和食中心の食事に変えました。 すると、今までわずかしか減らなかった体重がどんどん減っていき、産後6カ月の時点で、妊娠前の体重より3kg少ない47kgまで減っていました。25kgのダイエットに成功したのです。 今回は子どもの食物アレルギーがわかったことをきっかけに、私自身の食生活の見直しが必要となり、産後ダイエットの成功に繋がりました。成功を喜ぶ反面、妊娠中の体重管理をもっとしっかりするべきだったと反省もしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2019年12月29日私自身、子どもが生まれてからは家で過ごすことが多いことから外で体を動かしたい衝動に駆られていました。そして気になってくるのが「産後太り」。運動をして体を引き締めたい気持ちはあるものの、子どもと一緒だとジム通いも難しい……。そんなときに私がやっていた、普段の生活の中で手軽にできる産後太り解消法を紹介します。 ショッピングで歩きまくる産後太りを解消するために一番手軽な方法は、ウォーキングだと思っていました。ただ個人的には、よく歩きまわるショッピングも立派な運動だと思っています。歩くことを目的とするよりも買い物を目的にしたほうが、楽しみながら運動ができるからです。 ショッピングモールなら、天候を気にすることなく過ごすことができるところも魅力。1歳の子どもをベビーカーに乗せ、ショッピングモールを3時間くらい歩き続けたこともあります。かなりいい運動になると感じています。 子どもと一心不乱に遊ぶ!私もはじめは気付いていませんでした。産後、想像以上にカロリーを消費できる運動が身近にあったということを! それは子どもと一緒に遊ぶことです。子どもの遊び相手をしたあとって、どっと疲れませんか? それだけカロリーを消費しているように思います。 児童館の親子イベントに参加するのもいいですね。体を動かす内容であれば、さらにもってこい! 子どもと一緒にジャンプやダンスをするなどして、知らないうちにカロリーを消費しているかもしれません。 しゃかりきになって家のそうじをする家事の1つであるそうじも、産後太り解消に向けて積極的に取り組みたい運動と言えます。わが家では1歳の子どもをおんぶしてそうじをすることもあり、さらにカロリーを消費できます。そうじが面倒なものではなく、産後太り解消のためだと考えると一生懸命になれました。 掃除機を前に押し出すときに、片足を大きく前に出すなど、足の筋肉を使う意識も。冬だと体がポカポカして冷え対策にもなりました。その反面、夏は汗が止まりません。水分補給も忘れずに! 普段の生活の中にも、産後太り解消に向けてできる運動が意外とあります。そのほかにも、ゆっくり歩くより大股で速く歩くとよりカロリーを消費すると聞いて、今でも実践中です! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:sawawa著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年12月24日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 妊娠中のつわりは、人によって症状はさまざま。3回の妊娠・出産を経験している私は、毎回妊娠3カ月から6カ月ごろまで、おなかが空くと気持ち悪くなる“食べづわり”というものに悩まされました。しかしながら、食べてばかりもいられません。そんな私が食べづわりを何で乗り切ったかをご紹介します。 炭酸水でスッキリ! 妊娠中、空腹時に気持ち悪くなる“食べづわり”に悩まされていた私。かと言って、体重管理もしなくてはならないため、食べてばかりはいられません。 2人目妊娠中のある日、炭酸飲料を飲むと少しスッキリして吐き気がおさまることを発見。もともと甘い炭酸飲料は好きではなかったため、無糖の炭酸水を常備することにしました。炭酸のおかげで少しおなかが満たされる感覚もあり、オレンジやレモンなどさまざまなフレーバーがあって飽きませんでした。カロリーも0なので、気にせず飲むことができてよかったです。 こんにゃくゼリーでごまかす ちょっとした間食にちょうどよかったのが、こんにゃくゼリー。これは、1人目妊娠中からお世話になっていたアイテムです。カロリーが低く食感がしっかりしているので、満腹感も得られます。 また、妊娠中は毎回便秘にも悩まされていた私。こんにゃくは食物繊維が豊富で便通を良くする効果が期待できるため、一石二鳥でした。冷蔵庫に常備し、ぶどう、マスカット、りんご、みかんなど定番の味のほか、季節限定で出る味もあったりして、日時によって食べる味を変えて楽しんでいました。 グラノーラで栄養も摂る もともと朝食に食べていたグラノーラですが、栄養もしっかり摂れるし、ザクザクとした食感で食べごたえもあり、満腹感も得られました。そのため、食べづわりでどうしてもつらいときは少量のグラノーラに牛乳をかけて食べて、どうにかその場をやり過ごしました。そして、次の食事を少なめにするなどで調整していました。 私が特に気に入っていたのは、日清シスコの「ごろっとグラノーラ 3種のまるごと大豆」です。麦のほかに黒大豆、青大豆、黄大豆が入っており、きな粉風味で香ばしく、とてもおいしかったです。甘すぎないのも、私にはちょうど良く感じました。 食べないと気持ち悪い、でも食べすぎて体重が増えるのもダメ⋯⋯。妊娠中その葛藤に幾度となく悩まされましたが、上記3つのアイテムで何とか乗り切りました。そして、妊娠中の体重増加は毎回10kg以下におさめられています。これら3つのアイテムは、産後もよく飲んだり食べたりしていて、長くお世話になっています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年12月18日私は現在、3歳になる長女と生後7カ月の次女がいる2児の母親ですが、子ども2人共に出生体重が4,000g前後というビッグベビーでした。ビッグベビーならではの妊娠中の体験談についてお話しします。 1人目の出産、長女のケース正直に申し上げると、私自身が妊娠前から肥満体型で(身長157cm、体重63kg)、BMIでいえば、肥満と標準の境目ギリギリ……という体型。そのため、長女を妊娠したときは医師に「できる限り妊娠中は太らないように。妊娠中の体重増加は8kgまでが目標です」とはっきりと宣告されました。 しかし食べることが大好きな私は、なかなか食事管理ができず……。また、妊娠初期は食べづわりで、フライドポテトとパンしか受け付けないという偏食もあってか、体重はどんどん右肩上がりになっていきました。 3,900gで生まれた長女妊娠中期には、すでに妊娠前から5kg増加しており、1カ月で2.5kg太ったことも。結局、妊娠期間中は11kg増となりました。そして、おなかの中にいた長女はといえば、妊娠中期ごろからぐんぐん推定体重が増えていき、妊娠後期に入るころには常に成長曲線が上限ギリギリ。 一番気がかりだったことは「頭囲が大きい」こと。医師にも「頭が大きいから自然分娩するには微妙なところだけれど、なんとか自然なお産で頑張りましょう」と励まされました。しかし、妊娠41週まで自然陣痛を待ってもまったく来ず、結局妊娠41週2日に計画入院し、陣痛促進剤やバルーンなどありとあらゆる方法を尽くして4日間という難産の末に長女を出産。出生体重は3,900gでした。 次女のときは自分から計画入院を志願2人目妊娠前の私の体重はさらに増えており、なんと69kgでした。心配なのは長女の難産の記憶。「また、あんなにお産が難航してしまったらどうしよう……」と常に頭をよぎります。そしておなかの中にいる次女の成長の経過を、長女の母子健康手帳と見比べ様子を見ていました。 そして、妊娠中期ごろから、やはり長女のときと同じように、毎回、成長曲線の上限ギリギリのところをいくようになりました。しかし長女の難産の悪夢がよみがえった私は、思い切って「妊娠40週になったら入院して、陣痛促進剤を使ってください」と志願。絶対にまたビッグベビーが生まれてくると確信していたのです。 私のお産の結果ですが、次女は妊娠40週3日で生まれて分娩時間は8時間という、長女と比べると圧倒的に短い時間で産むことができました。そして次女の出生体重は4,030gで、やはり嫌な予感は当たっており、少しでも早く産むことができてよかったと感じています。2回目の出産ともなると、出産経験があるので判断力や勘といった能力が上がり、お産に対しても合理的な判断ができました。すぐに医師に相談できたことがスムーズなお産に繋がったと実感しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身が毒親に育てられた。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月16日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は妊娠中のストレッチ運動に関するご相談です。 Q.妊娠中、ストレッチをしても大丈夫でしょうか?妊娠35週6日になります。軽い散歩などをしてもいいと言われ、体調がいいときに散歩する程度ですが、ストレッチなどの伸びなどもやっても問題はないですが? 生まれつき股関節も固いですし、全然ストレッチをしていないので、体がバキバキです。 宮川めぐみ助産師からの回答体が硬めということなので、ぜひぜひ少しずつでもおこなってみてください。股関節周りはほぐしていただいているほうが、赤ちゃんも回って下りて来やすくなりますよ。やらないよりは少しでもいいので、やり続けていくことで変わりますよ。下半身だけではなく、上半身も繋がっていますのでやってみてくださいね。 ※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 妊婦体操の方法これから紹介する体操はすべておこなわなければいけないというものではありませんので、妊娠初期は軽い体操にとどめ、妊娠16週以降は、毎日、無理なく、少しずつでも習慣的におこなえるようにしましょう。 腹式呼吸妊婦体操をおこなうときに基本となる呼吸法です。お産のときの呼吸法としても役立ちます。①あぐらをかいて座ります。(妊娠初期で仰向けの姿勢を取れるなら仰向けで膝を立てます)②おなかに手を当て、鼻から息をゆっくり吸い、手をあてたおなかが膨らむようにしましょう。③口をすぼめてゆっくり息を吐きながら、おなかを引っ込めるようにします。 ストレッチ1)首のストレッチ朝晩各5回首の周りの筋肉を動かすことで、血行をよくし、肩こりや頭痛を緩和する効果が期待できます。①背筋を伸ばして座る②息を吐きながら頭を前に倒す③息を吸いながら元に戻す④同様に、後ろ、左、右に頭を倒し、元に戻す⑤息を吐きながら、ゆっくりと頭を回す2)腰背部のストレッチ猫のポーズ朝晩各5回大きくなったおなかによって負荷がかかっている背中や腰の痛みを軽減する効果が期待できます。①肩幅にあわせて手足を開き、四つん這いになる②息を吐きながら、背中を丸めて首を腕の間に入れる。顎は引き、視線はおへそへ③大きく深呼吸④息を吸いながら四つん這いの姿勢にもどる⑤息を吐きながら、背中を少しそらし上を向く。顎を挙げ、視線は天井へ⑥深呼吸⑦軽く息を吸いながら元の四つん這いにもどる 3)足首のストレッチ朝晩各5回足先の血行をよくし、足のむくみを軽減する効果が期待できます。①椅子に座るか、仰向けになる※おなかが大きくなってあおむけの状態を続けていると、仰臥位高血圧症候群を発症する恐れがありますので、少し上半身を高くして横になりましょう。②息を吐きながらつま先を伸ばす③息を吸い、再度息を吐きながらつま先を引き上げる④足首をぐるぐる回す⑤息を吐きながら、足の指をグー・パーする 4)太もものストレッチ朝晩各5回ふとももを動かして、骨盤の関節と筋肉を緩め、ふとももの付け根周辺の血行も促す効果が期待できます。①横向きになって寝る②下側の腕を伸ばし、頭をのせる。あるいは肘をついて頭を支える③上側の手で、上側の足首あたりを持つ④上側の股関節を前に出すように、ひざを後ろに引く⑤体の向きを変え、反対側の足も同じようにおこなう 5)股関節のストレッチバタフライのポーズ朝晩各10回股関節の周りの筋肉を緩め、やわらかくし、血行をよくする効果が期待できます。①背筋をまっすくに伸ばしたあぐらの姿勢をとる②足の裏をあわせるようにして座る③足首をもち、ひざをパタパタ上下に揺らす④手を膝の内側に置き、息を吐きながら下に力を加え、息を吸いながら元に戻す 6)骨盤底筋群の体操キーゲル体操・滑り台の体操朝晩各5回まで骨盤底筋群やおしりの筋肉をストレッチ・トレーニングする運動です。妊娠中・産後の尿漏れにも効果が期待できます。①仰向けになり、少し開いた状態で膝を立てる。手のひらは床につけ、腕はからだの横におく②息を吐きながら肛門を引き締め、ゆっくりと腰を上に持ち上げる③一度息を吸い、吐きながら腰をおろす④一呼吸して全身の力を抜き、リラックスする 7)腰回しの運動朝晩各1回腰を回すことによって全身の筋肉を緩めます。お産のときの痛みを和らげたり、赤ちゃんの頭が下がってくるのを助ける効果も期待できます。①足を軽く開いて立つ。手は腰にあてる②ゆっくりと腰を左右に揺らす③ゆっくりと腰を前後に揺らす④ゆっくりと円を書くように腰をまわす※腰を揺らしている間は、ゆっくりと呼吸する 妊婦体操をおこなうときの注意点妊婦体操をおこなうときには以下のような点に注意しましょう。1)運動を始める前に、医師に相談してからおこなう2)その日の体調と相談し、無理のない範囲でおこなう3)おなかが張ったり、気分が悪くなるようなら中止する4)徐々に体操の種類や回数を増やしていく5)ストレッチは無理なく、痛みのない範囲でおこない、ゆっくりのばしていく ※参考:基礎知識(妊娠中)「妊婦体操はいつから始める? 妊婦体操の方法と注意点について」【監修者:助産師 REIKO】
2019年12月14日私は3歳の長男、2歳の長女、生後1カ月の次男と生活をする33歳の母親です。もともとスポーツが大好きで、学生時代は全力でソフトボールを楽しみました。大学を卒業後、スポーツから縁遠くなってしまい、3人の出産を経て得たのは揺れる肉……。今回は、そんな体形を何とかすべく奮闘している様子をお伝えします。 母乳育児で体重が減る予定が…!?長男を妊娠したとき、私の体形は身長168cm、体重87kgでした。かなり大きめなため、妊娠中は体重を増やさないようにと医師から指導されました。初めての妊娠に気を張った生活をしていたためか、体重をキープしたまま出産することができました。 長男は完全母乳での育児。母乳育児は体形が戻りやすいとの情報から、いつか体形が戻り、あわよくばやせるかも……と考えていましたが、長女と次男の妊娠・出産を経てさらに太っていってしまいました。 産後、筋肉がぜい肉に早変わり3人の出産を終えて気付いたことは、妊娠中に筋肉が落ち、ぜい肉に早変わりしてしまったということでした。スポーツを楽しんでいたときの体脂肪率は、自己ベストで12%。現在は、自分の目を疑うほどの数字が並び、体の約半分が脂肪であるとの結果でした。 一生懸命つけた筋肉は、妊娠・出産を経験した4年間という歳月をかけて脂身へと変わり果てていたのです。もちろん代謝も落ち、さらに体形が戻りにくい体へと変化していました。 本格的に産後のケアを開始!そんな状況に危機感を感じ、動ける体を取り戻すために食事の見直しと骨盤のケア、ストレッチを始めました。次男を妊娠したときに使用した骨盤ベルトを産後も着用し、骨盤をケアしながら、ストレッチを毎日継続しておこないました。 現在は、産後の経過を見ながら体を動かす準備をしています。骨盤ケアの成果が出てきたのか、2週間でヒップのサイズが2cmダウンしました! 食事では、無理のない程度に、主食の量を3分の2に減らすという方法を取り入れ、2週間で2kg減をキープ中です。 産後、思った以上に筋肉が落ちていたようで、ちょっと長めの買い物で足腰が疲れるという現状です。そんな状況を打破するために、有酸素運動を無理なくできるだけ長くおこなうことにしています。体形と体重の変化を楽しみに、産後のぶよぶよ体形とこれからも向き合っていきたいです! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ニシカタ監修/助産師REIKO著者:簗田智花4歳の長男、2歳の長女、1歳の次男との育児ライフを楽しむ34歳の母。現在は、仕事と家事、育児に奮闘中。ドライブ、スポーツ、スポーツ観戦が趣味のアクティブママ。
2019年11月25日子どもの食欲は日によってかなりムラがあります。わが家の1歳児も食べムラがひどく、せっかく作った料理を半分以上残され、涙することもしばしばです。そんなとき、子どもの「食べ残し」はついママが食べてしまいがち。しかしわが家では「もったいない」という思いを乗り越えて、「子どもの食べ残しを捨てる」ことに決めました! 産後太りの原因は子どもの食べ残し?長男が離乳食を卒業し、大人とほぼ同じ料理が食べられるようになったころ、私はなかなか減らない体重にやきもきしていました。妊娠中に15kgも体重が増えた私は、出産直後に7kg減ったものの、出産前の体重には程遠い状態でした。 子どもが1歳になったころ久しぶりに体重計に乗ってみると、なんと体重が増加に転じていたのです! 日中は働いていましたし、間食も控えるようにしていました。それでも体重が増えているのは、毎日の生活習慣に問題があるということ。改めて自分の行動を振り返ってみることにしました。そしてその日の夕食時、子どもの食べ残しを欠かさず私が食べていることに気付きました。長男は食べムラがひどいうえに少食だったので、時には半分以上残してしまうこともありました。私はそれを「あーあ、もったいないな~!」とすべて平らげていたのです。これでは1.5人分の食事を摂っていることとほぼ同じ。捨てるのはもったいないし、食べ残しの処分という感覚だったので、問題ないと思い込んでいました。さすがにこのままではまずいと思った私は、食べ残しを食べるのをやめることに決めました。 体調不良の原因も食べ残しかも…?しかしそれでも、「もったいない」という思いは正直ぬぐいきれませんでした。あるとき、親子共々体調を崩したことがありました。子どもが保育園でもらってきた風邪がうつったんだろうと諦めていましたが、微熱とだるさが1週間以上続き、ヘトヘトに……。その状態で子どもを病院に連れて行ったりするのもかなりつらく、家事も滞りがちになりました。仲のいいママ友にそのことを話すと、「もしかして子どもの食べ残し、食べてない? 食べ物からウイルスがうつることもあるんだって」と話してくれました。食べ残しを食べることで子どもの手足口病がママにうつり、口の中に発疹ができた事例もあったそうです。もちろん、食べ残しだけがウイルスの感染経路ではありません。しかし、感染経路になる可能性がある以上、少しでもそのリスクを減らしたいと思いました。私はようやく、子どもの食べ残しをためらうことなく処分できるようになりました。 「食べ残しは処分」に決めました!食べ残しを処分するようにしたおかげで、私の体重増加はストップしました。また、これまで子どもがひいた風邪が私にうつると、そのたびに仕事を休み、大変な思いをしてきました。夏や冬など、病気が流行りやすい時期は特に、手洗い・うがいとともに、食べ残しの処分を徹底するようにしています。 子どもの食べ残しは、つい「もったいない!」と食べてしまいがちですが、ママの健康と美容に悪影響を及ぼすだけでなく、ウイルス感染の可能性もあります。なるべく処分しなくても済むように、子どもの食欲を考えながら、適量を作るように心がけたいです。 監修/助産師REIKO著者:大川香織小学2年生と1歳、2男の母。共働き。編集プロダクションや出版社で、子育て情報誌などの制作に携わった経験をもとに、さまざまなテーマで執筆。
2019年11月20日「赤ちゃんの体重が平均よりも少ない」「なかなか体重が増えてくれない…」同じ月齢のほかの子と比べて、体が小さかったり痩せていたりすると、ママは心配になってしまいますね。今回は、月齢別の赤ちゃんの体重を知ったうえで、体重が増えない原因を探っていきましょう。【監修】赤坂ファミリークリニック院長 伊藤明子 先生小児科医師、公衆衛生専門医、同時通訳者。東京外国語大学イタリア語学科卒業。帝京大学医学部卒業、東京大学医学部附属病院小児科入局。東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻修了。同大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策学教室客員研究員。2017年より赤坂ファミリークリニック院長、NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。著書・共著に『小児科医がすすめる最高の子育て食』など。テレビ番組「林修の今でしょ!講座」などに出演中。二児の母。■赤ちゃんの体重が増えない5つの原因▼原因1:母乳・ミルクの量が足りていない赤ちゃんの体重が増えない場合、原因は複数考えられます。最初に考えられる原因は、母乳やミルクの量が足りていないこと。例えばミルクで育てているなら、その月齢で必要な量をしっかり計り、現在飲めている量を把握しておくことが大切です。基本となるミルクの量は、母子手帳にも参考として記載があるのでチェックしておきましょう。母乳中心で育てている場合、計測が難しいと思われがちですが、赤ちゃんの排せつの回数や量をひとつの目安として観察します。赤ちゃんが欲しがるたびに母乳をあげ、1カ月検診までは出産した産院にフォローやアドバイスをもらいながら経過観察をしていきましょう。さらに参考として、赤ちゃんの栄養状態や体格を数値で確認できる「カウプ指数」というものがあるので、確認してみるのもおすすめです。▼原因2:赤ちゃんがよく動く生後5、6カ月で離乳食を始めて摂取する栄養がかわってきたタイミングで、赤ちゃんはズリバイ・ハイハイをするようになります。そのため、運動量が多くなることで体重の伸びがそれまでより鈍ることはあります。母子手帳にある成長曲線のチャートに赤ちゃんの身長・体重を照らし合わせながら見守っていきましょう。▼原因3:環境生まれたての新生児は、環境によって体重に変化があります。温度や湿度の影響で、ごくまれに体重が増えにくくなるケースがあります。赤ちゃんが過ごしやすい環境は、室温が24度から28度で、湿度は40%から60%くらいです。夏や冬はエアコンなどを使用して、心地良い温度と湿度を保ってあげましょう。▼原因4:離乳食の影響離乳食が始まるころになると、その量などの影響も考えられます。生後5、6カ月ころから離乳食をスタートすることをWHO(世界保健機構)でも推奨していますが、目安の量をうまく食べられないことがあります。それが原因で栄養不足となり、体重が増えていない状況かもしれません。母乳・ミルクを先にあげてしまうと離乳食の進み具合が鈍ります。まずは離乳食、そして母乳・ミルクの順番であげて、離乳食を進めるようにしましょう。そのうえで体重の伸びが鈍る場合は、母乳・ミルクを与える間隔は気にせず、離乳食に追加してみます。離乳食が進まないときは神経質にならないで、先輩ママやまわりの人に相談しながら前向きにいろいろ工夫してみましょう。離乳食をすぐにあきらめないようにするのが、栄養不足を避けるひとつのコツです。原因5:病気の可能性もし赤ちゃんが母乳やミルクを存分に飲み、離乳食もしっかり食べているようなら、基本的には問題ありません。それでも体重がなかなか増えないとき、ぐずりがちでいつもと様子が少し違うとき、もしかしたら病気の可能性があります。考えられる病気については後半で紹介していきます。■赤ちゃんの月齢別平均体重ここで赤ちゃんの月齢別平均体重の平均値をみていきましょう。▼新生児新生児は男児2.980g、女児2,910gが平均値です。▼1〜2カ月生後1〜2カ月は、男児4.780g、女児4.460gです。▼3〜4カ月生後3〜4カ月では、男児6.630g、女児6.160gです。▼5〜6カ月生後5〜6カ月では、男児7.670g、女児7.170gです。▼7〜8カ月生後7〜8カ月では、男児8.300g、女児8.200gです。▼9〜10カ月生後9〜10カ月では、男児8.730g、女児8.200gです。▼11〜12カ月(1歳)11〜12カ月では、男児9.090g、女児8.540gになります。参照サイト:厚生労働省 「平成22年乳幼児身体発育調査報告書(概要)」 ■赤ちゃんの体重が増えない時に考えられる病気赤ちゃんの体重が増えない病気として、主に次の3つが挙げられます。▼肥厚性幽門狭窄症生後2週間から3カ月ごろの赤ちゃんにみられる病気です。胃の出口にある幽門筋が大きくなり、胃の出口が狭くなり、おなかの中に入ったミルクや母乳がうまく運ばれなくなります。ミルクが十二指腸まで届かずに、胃の中で停滞してしまうので、口から大量に戻すため体重も減ります。この場合は手術で幽門筋を切開し、出口を大きくすることが一般的です。▼クレチン症(先天性甲状腺機能低下症) 生まれつき甲状腺の働きが弱いため、甲状腺ホルモンが不足してしまう状態になります。発生頻度は3000人から5000人に1人とされています。この病気は月齢が進むにつれて成長や発達の遅れが顕著に出てきます。また、赤ちゃんの顔に特徴があり、まぶたが腫れぼったく、鼻が低く、巨舌になります。さらに泣き声が弱々しく、母乳の飲みが悪いなどの症状もあります。通常は生まれて5日から7日目に行う「新生児マススクリーニング検査」でこの病気を発見します。発見後、治療が1歳以降になってしまうと知的障害を残す可能性が出てくるため、早期治療が重要です。参照サイト:日本小児内分泌学会 「先天性甲状腺機能低下症」 ▼ヒルシュスプルング病先天性の病気で、腸の細胞に異常があり、便秘や腸閉塞症状を引き起こす疾患です。新生児や乳幼児ではおなかの張りが強くなり、嘔吐(おうと)する症状がみられます。幼児以降では頑固な便秘や排便障害が主で、大量の便やガスがたまります。手術が必要な場合もあり、長期的な経過観察が必要です。参照サイト:順天堂大学医学部附属順天堂医院 小児外科・小児泌尿生殖器外科 「鏡視下手術2(ヒルシュスプルング病と鎖肛手術の実際)」 ただし、これらの病気は新生児期のスクリーニング検査で見つかったり、ほかの症状(はく、便秘など)で先に気づくため、体重が増加しない・体重増加が鈍いといった症状で初めて発覚する病気ではありません。■赤ちゃんの体重が増えない時の対処法▼母乳の場合はミルクを足してみる母乳が出にくいなど、ママ側の母乳不足が原因で、赤ちゃんの体重が増えないケースもよくあることです。ママの母乳の量は個人差があるので、完全母乳にこだわらず、赤ちゃんには母乳とミルクの混合で与えてみましょう。混合で赤ちゃんに必要な量が満たされていれば大丈夫です。ただし、ミルクを追加しても母乳をあげる回数は減らさないようにしておきます。母乳の回数を減らすと、とたんにおっぱいが出にくくなってしまうからです。ミルクの量は、最初は30mlから40mlくらいをあげて、少しずつ増やしていけばいいでしょう。▼赤ちゃんがはいてしまう時は赤ちゃんはミルク・母乳をよくはきます。赤ちゃんの胃の入り口から食道は大人と違ってまっすぐで未熟なため、ちょっとしたことで逆流しやすくなっています。ミルクや母乳を飲みすぎると口から流れ出てくる、ゲップとともにはいてしまう、なんてことはよくあることです。おう吐物が乳白色や透明の場合は、ミルクや唾液、胃液などで心配ありません。万が一、緑色の場合は「小腸閉鎖症」などの腸閉塞の可能性があります。また、生後2週間から3カ月ころまでの赤ちゃんで、ミルクを飲んだ後、決まって5分以内にはいてしまう場合は先述の「幽門狭窄症」の可能性も考えられます。心配な場合はすぐに病院を受診しましょう。参照サイト:獨協医科大学埼玉医療センター小児外科 「小腸閉鎖症、胎便性腹膜炎」 ■まとめ赤ちゃんの体重が増えない場合、さまざまな理由が考えられます。ミルクや母乳の量が足りていなかったり、元気に動き回ることで単純にカロリー消費していたり。また、体重が増加しない原因のひとつに病気の可能性も考えられます。気になる症状がある場合は早めに病院を受診しましょう。生後1カ月までの間は、出産した産院で相談しましょう。その後ももらったアドバイスを参考にしながら、赤ちゃんの成長をゆっくり見守りながら、悩ましいことがあるなら地域の保健センターの保健師や、近くの小児科医に相談しましょう。参照資料:・ 日本小児内分泌学会 ・ 順天堂大学医学部附属順天堂医院 小児外科・小児泌尿生殖器外科 ・ 獨協医科大学埼玉医療センター小児外科 ・ 厚生労働省
2019年10月31日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、フォローアップミルクに関するご質問です。 Q.フォローアップミルクを飲ませたほうが良いですか?生後9カ月の息子について質問です。現在、離乳食は3回食で、毎回残さずよく食べてくれていますが、その後の母乳をあまり飲まなくなりました。2週間ぶりに体重を測ると8,350gで全然増えておらず心配です。授乳は毎食後と寝る前の4回で、その他に寝起きと午前中と午後に麦茶を70ccくらいずつ飲んでいます。以前は朝起きた時にも授乳していたのですが、飲まなくなり、今は麦茶を少し飲んでいます。麦茶の代わりにフォローアップミルクを飲ませたほうが良いですか? 小林亜希管理栄養士からの回答生後9カ月のお子さんが離乳食をしっかり食べてくれているが、食後の授乳が減ってきたとのことですね。自然なことだと思いますので、心配はいらないかと思います。また、つかまり立ち、はいはいなど自分で動けることが楽しい時期だと思いますので、体重の増え方は緩やかになることが多いです。食事間があいていて、その後の食事に影響しないようであれば、麦茶をフォローアップに替えてみてもよいと思いますよ。また、食材として離乳食に取り入れていただく(ミルクがゆ、ミルク煮、ポタージュスープなど)ことで、同じ量でもエネルギーアップができます。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより フォローアップミルクと乳児用調製粉乳(粉ミルク)との違いフォローアップミルクは、新生児期から赤ちゃんに飲ませる乳児用調製粉乳と違い、成分的には乳児用調製粉乳よりも牛乳に近く、牛乳よりも鉄分を豊富に含んでいます。また、栄養所要量に合わせて脂肪の量も少ないことが特徴でもあります。 フォローアップミルクは、乳児用調製粉乳とされておらず、一般の育児用ミルクに添加が許可されている亜鉛塩類、銅塩類が添加されていません。WHOでも、フォローアップミルクは「食品」と位置付けられています。 また、フォローアップミルクより育児用ミルクのほうが加工過程が複雑になるため、その分、価格が高くなっています。 フォローアップミルクはいつから? 絶対に必要なの?フォローアップミルクは、離乳食期から幼児期の栄養を補うことを目的に開発された粉ミルクです。離乳食が順調に進んでいれば、フォローアップミルクは必要ありません。WHOも1989年の世界保健総会で、「フォローアップミルクは不必要である」と決議しています。 また、離乳食が進んできているときに、フォローアップミルクが乳幼児の栄養の多くを占めてしまうと、離乳食が進まなかったり、時期に見合った咀嚼の発達が阻害される可能性があるとも言われています。 フォローアップミルクの缶の説明書きには、対象年齢は生後約9カ月から3歳ぐらいまでと書かれているのがほとんどで、赤ちゃんが生後9カ月を過ぎたら飲ませなければいけないものと思っている人も多いかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。 ただ、母乳育児の赤ちゃんは6カ月以降になると生まれるときにママからもらって赤ちゃんの体内に貯蔵されていた鉄が減少し、鉄欠乏になる可能性があります。乳児期の鉄は脳の発達にも関係するので、育児用ミルクやフォローアップミルクを離乳食の食材として使うのがおすすめです。 ※参考: 基礎知識(ベビー):「フォローアップミルクとは? その必要性と与える時期【助産師監修】」【看守者:助産師 REIKO】
2019年10月29日36歳で第一子を妊娠。初期のつわりも落ち着き、胎動が感じられるようになったころから悩まされたのは足のむくみ。明らかに20代とは違い代謝も落ちているなか、フルタイムで働き、立ち仕事も多い職業柄、常にむくみ気味だった私の足は妊娠の影響でさらにむくむように。妊娠後期まで続いた私の足のむくみとの戦いをご紹介します。 あれ? いつもより足がパンパン?34歳で結婚、36歳で第一子を妊娠。双方の両親をはじめ、親戚一同大変喜んでくれました。妊娠初期のころは食べづわりに悩まされ、空腹にならないように小腹を満たすバナナなどを持って職場へ行く毎日でした。しかし、つわりが終わってほっとしたのもつかの間、次第に足のむくみが気になり始めたのです。 普段から運動はほとんどせず、立ち仕事が多いこともあり、もともとむくみ気味だった私。履き慣れた靴も窮屈になり、靴下の痕もくっきり残るほどパンパンな状態に。朝起きたときから足がむくんでいて、仕事へ行くのも、そもそも靴を履いて出かけるのも憂うつでした。 意を決してウォーキング!体重管理とむくみ対策としてお医者さんに言われたのは、「歩く」こと。妊娠前から158cm、64kgのぽっちゃり体型で、助産師さんから「妊娠中の体重増加は7kg以内に」と注告されていたこともあり、運動不足の私も文字通り重い腰を上げ、散歩することに。 しかし、このときは8月。外は暑くて歩けないので、私が選んだお散歩コースは天気にも左右されず、休憩スペースも多い「ショッピングモール」。新しいショッピングモールがオープンしたばかりだったので、スニーカーを新調し、気分を上げてウォーキングへ。隅から隅まで約2kmの距離を体調に合わせて2~3周、週3回ほど通いました。3週間続けると足がだんだん軽く感じられるようになり、次第に靴下の痕も残らなくなっていったのです。 ウォーキングに加えて食事の見直しもウォーキングとあわせて食事の見直しもおこない、むくみ防止によいとされるカリウムの多い食品を積極的に食べるようにしました。もともと食べることが大好きなので、自分の好きなものを取り入れ、無理なく楽しく体によい食事を意識するようにしたのです。 具体的にはわかめなどの海草類や野菜たっぷりのスープ、バナナやアボカドなどの果物、焼き芋、小腹を満たすには無添加のナッツ類という感じです。特に野菜たっぷりのスープは食物繊維も多く摂取でき、冷房による冷えや便秘も解消され、それがむくみ解消にもつながったと思います。 出産間近までウォーキングと食事の見直しを頑張ったおかげで、最大の悩みだったむくみは解消されました。さらに、出産に向けての体力をしっかりつけられたように思います。体重も結果的にプラス7kg、また年齢とぽっちゃり体型のためお医者さんから心配されていた妊娠高血圧症候群にもならず、無事に出産を迎えることに。つらかったむくみの解消から始めたウォーキングですが、結果的にはさまざまな面で役立ったのです。 高齢出産にはいろいろな悩みがありますが、30代後半を過ぎたからこその経験値や心のゆとりがあるのではないかと私は感じています。現在も妊娠中なので、前回の経験を活かしてマタニティライフを楽しみたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:上原さちこ夫と2歳の娘と3人暮らし。英語講師としてフルタイムで働きながら子育てに奮闘中。36歳で第一子を出産。現在39歳で第二子を妊娠中。 夫と2歳の娘と3人暮らし。英語講師としてフルタイムで働きながら子育てに奮闘中。36歳で第一子を出産。現在39歳で第二子を妊娠中。
2019年10月25日下半身がしっかりしていることが、昔からコンプレックスだった私。親戚からはよく「安産型だね」と言われていました。下半身がしっかりしているなどの見た目で言われる「安産型」は、果たして本当なの……?「安産型」と言われた私が妊娠し、出産するまでの体験談をご紹介します。 嫌だった「安産型だね」という言葉骨盤が大きくてしっかりしている体型は「安産型」とよく聞きますよね。下半身がしっかりしている私は、親戚などから「安産型だね」「安産型でよかったね」と、昔からよく言われていました。 そんなふうに言われることが、私自身としては非常に嫌でした。まだ妊娠や出産を経験したことがなかったころの私は、無事に赤ちゃんを産むことへの不安や重要性を意識したことがなかったからかもしれません。 「安産型」は本当に安産になる?妊娠してから「安産型」というものには明確な定義がないことを知りました。骨盤が大きく張っていて、歪んでいないことが安産につながることがあるともいわれていますが、産道の広さや子宮口の開きも安産の重要なポイントになるのだそうです。 実際の出産は、妊娠39週に陣痛がきてそのまま入院。分娩時間は13時間かかり、出血も多量でした。初産ということもあり、子宮口の開きが遅く、2~3cmから先にすすむまでに時間がかかりました。 想像よりも出産に苦戦周りから「安産型」だと言われた私も、子宮口の開きが遅く、想像よりも出産に苦戦しました。無事に生まれてきてくれただけで十分ですが、周りから言われていた「安産」とは少し違ったかもしれません。 実際に妊娠・出産を経験してみて思うことは、「安産型」だと言われたことに気を抜かずに、もっと主体的になって妊婦生活を過ごせばよかったということです。安産のために、塩分量などの食事調整や体重管理など、出産に向けての時間の使い方や準備も大切だと感じました。 私と同じように、「安産型だね」と言われることを気にしている方もいるかと思います。赤ちゃんや自分にあまり負担のかからない出産となるように、できる限りのことをしていきたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:手塚みく三兄弟の母。義父母と同居し、異母兄弟の母として毎日奮闘中。妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆をおこなう。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年10月25日出産をすると、自分の体形の変化にびっくりすることもありますよね。今まで、赤ちゃんを守るためにつくられていた体。私の場合、まず産後に自分の体で気になったのは「おなかまわり」でした。今回は、私の産後の悩みと、その悩みを解消するまでをお伝えしたいと思います。 産後、体が軽くなると思ったら私が長女を出産したのは冬。もともと小柄な私ですが、出産時には何と体重が18kgも増えていました。でも、「赤ちゃんが生まれたら、赤ちゃんや羊水の分で体重が減るだろう」と、安易に考えていました。 そして迎えた出産後、まずギョッとしたのは、自分自身のおなかまわり。赤ちゃんが生まれても、ぎっしりと肉が詰まっている感じで、さらに皮がたぽたぽ。「このおなか、元に戻るの?」と、とても不安になりました。 育児にちょっと慣れてから腹帯を着用自分の体形は気になったものの、1カ月ほどは赤ちゃんのお世話に追われる毎日で、自分のことなど何もできない状態でした。「腹帯は妊娠中だけでなく、産後も使える」と聞き、試しに巻いてみましたが、息苦しくて断念。 数カ月後に再チャレンジし、産後の悩み解消のために毎日腹帯をして過ごしました。さらに赤ちゃんのお世話で自然と体力を使ったためか、だんだんとおなかが引き締まり、妊娠前に比べて15kg増しだった体重も少しずつ減っていきました。 産後1年で元の体重に戻る腹帯は最初、おなかの皮がたぽたぽでおなかまわりが大きかったため、妊娠中に使用していたものを着用しました。その後、もっと引き締め効果のある腹帯を日中に使用し、夜はおなかまわりだけにキュッと引き締め効果のあるものを無理なく使用しました。すると、半年ほどでおなかのたるみが気にならなくなり、1年後には体重もすっかり元通り。私はこうして、産後の悩みを解消することができました。 2人目のときは、妊娠前に比べて体重増加10kg。おなかの皮はやはりたぽたぽでしたが、腹帯効果で8カ月ほどで元通りになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。
2019年10月10日4歳と1歳のぷにぷに兄弟を育児中のゆきです! こちらの連載では次男妊娠中のお話を書かせて頂いてます。2話で1人目の時はつわりがなく、ご飯がおいしくて体重が増えたが、2人目の時はつわりで食べられなかったと書きました。▼2人目妊婦は楽じゃない! 第2話今回はそんな1人目と2人目の体重管理の違いについて書かせていただきたいと思います。■多くの妊婦さんを悩ます「体重管理」妊娠中の体重管理ってとても大変ですよね。私は1人目の時、それはもう頑張りました。1人目妊娠前はやせ型だったのですが、2話目で書いたようにご飯が美味しくなりみるみる太り、妊娠4カ月目頃には+6キロに…その時買っていた妊婦向け雑誌の体重管理のコーナーを見ては、 と、全く知らない人の体重を見ては落ち込んでいました。検診の時は…それでも「ここまでは増えていい」と言われたギリギリまで増えてしまい…、助産師さんにかる~く注意されただけで、泣きそうになるほど体重管理に取りつかれていました。結果めちゃくちゃ頑張って最終的な体重増加のリミットであった「+10キロ」で出産しました。■2人目妊娠時はというと…一方、2人目の時はというと、1人目出産後、体重管理から解放された安心感と育児ストレス、運動不足などなどで激太りし、1人目の臨月時の体重(ギリギリ標準体重くらい)で妊娠。そのため、 と思っていたのですが、つわりで痩せ、その後も胃が圧迫されて量を食べることができず、特に制限もなく、妊娠前から5キロも増えずに出産となりました。■「体重管理」については、考えが変わってきている?2人目妊娠中、以前読んでいた妊婦雑誌の新刊が産婦人科においてあり、何気なく雑誌を読んで驚きました。 たまたまかもしれませんが、私が以前読んだときには、本当にびっくりするくらいどの妊婦さんも体重が増えてなかったんです!しかし、2人目妊娠時に雑誌を見たときには、以前見たような「ほとんど増えてない妊婦さん」はいませんでした。思い返せば1人目を妊娠したころは、「体重は増やしたら難産になるから!!」とあちこちで聞いていたように思います。もちろん妊婦さんの元の体型や持病など様々な事情がある場合は、お医者さんの指示で増やしすぎないようにすることは大事だと思いますし、そうでなくとも急に体重が増加してしまうのは、母体や赤ちゃんにもよくないと思います。しかし私自身、1人目のときは雑誌や周りの風潮により、体重管理にストイックになりすぎて辛い思いをしました。だから「体重管理に対して少しゆるくなっているのかな?」という今の雰囲気に少し安心しました。私は2回の妊娠・出産を経験し「増えるときは増えるし、増えないときは増えない」ということを経験しました。1人目の時は周りと比べてしまいあんなにつらかった体重管理、また次妊娠することがあれば考えすぎないように無理をしないようにしたいです。筆者の体験談です。妊娠中の体重管理については、かかりつけの医師にご相談ください。
2019年10月10日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は産後ダイエットに関するご質問です。 Q.産後ダイエットで母乳が出なくなるのではと心配です産後は母乳とミルクで育てていきたいのですが、産後ダイエットも考えています。最初は動けないので食事制限で痩せていこうかと思うのですが、母乳をあげたいという気持ちもあるので、食事を制限したら母乳が出なくなるのではないかとか心配になります。産後は、食事制限をし、ダイエットへ向かう方向でも問題ないのでしょうか? 宮川めぐみ助産師からの回答食事制限は、無理なものはしないほうがいいと思います。母乳のためにも、バランスよく食べ過ぎない程度に気をつけていただければ、体重は元に戻っていくと思いますよ。母乳をあげていることで、カロリーがその分必要になります。食べ過ぎないように、よく噛んで食べていただくようにされることでも違ってくると思います。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 産後ダイエットは授乳期間終了後から!母乳を赤ちゃんに与えていると、それだけでこれまで以上に消費カロリーが多くなります。母乳はママの体の血液から作られているからこそ、授乳中に無理なダイエットは禁物です。 特に赤ちゃんが生まれたばかりの時期に、無理やり増えた体重をもとに戻そうとすると、母乳の出方にも影響します。本格的にダイエットを開始する時期は、授乳期間が終わってからにしましょう。 野菜やきのこでボリューミーに!産後ダイエットの食事は、1日3回食べる食事のカロリーそのものを抑えながら、バランス良く主食・主菜・副菜を食べること。1食を抜いたり、食事量を極端に減らすようなダイエットは避けましょう。 特に野菜やきのこを主食や主菜に加えることで、カロリーそのものを抑えながら、食べごたえのある食事にすることができます。食べすぎを防ぐためにも、いつもより少し大きめに切った野菜を、よく噛んで食べるようにしましょう。 主食がごはんの場合、具だくさんの雑炊やリゾットにしたり、玄米に代えると食べ応えも変わります。また、主菜の薄切り肉で野菜やきのこを巻いて焼くと、おかずのボリュームもアップします。栄養バランスのとれた低カロリーの食事で、徐々に体重を減らしましょう。※参考:ニュース(食・レシピ)「妊娠前の体重に戻したい!産後ダイエットにはどんな食事をしたらいい?」【著者:管理栄養士富田チヤコ】
2019年09月25日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回はマタニティヨガに関するご相談です。 Q.妊娠24週に入り、ヨガでも始めたいと思っているのですが…現在、妊娠24週0日です。4週間前の健診では逆子ちゃんと言われましたが、それ以外は何も言われず健診が終わりました。 体の重さやだるさが気になってきていて、ヨガでも始めたいなと思うのですが、私が住んでいる地域や健診を受けている産院ではマタニティヨガを実施していません。You Tubeでマタニティヨガの動画があり、自宅でもできそうな気がしますが、そのようなものを活用してヨガをしてもいいものでしょうか? 調べたら逆子ちゃんには禁止のポーズもあるということなども書いてあり、何をどのように信じておこなえばいいかわかりません。 高杉絵理助産師からの回答安定期に入られ、逆子ちゃんということ以外は妊娠経過は順調のようですね。マタニティヨガはむくみの改善や腰痛などのマイナートラブルの改善、お産に向けての呼吸法や身体作りには効果があると思います。また、少し体を動かすことで気分転換にもなりますね。特に運動制限がないようでしたらそろそろ始められてもいいと思いますよ。 最近ではYou Tubeでも観れますし、市販のDVDなども販売されています。マタニティヨガの先生が監修されているものでしたら注意点や内容の説明などもあると思いますので、安心かと思います。また、ポーズなどは無理しすぎないようにされてください。そして、おなかが張ったりするようでしたらすぐに中断されてくださいね。楽しんで妊娠中の運動ができるといいですね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください マタニティヨガの効果とは?マタニティヨガの効果は主に下記のようなものがあげられます。 ★血行を促進してくれるヨガの基本は呼吸法です。腹式呼吸をおこなうことで体のすみずみにまで酸素が運ばれるようになります。そのため、おなかの重みであまり動かなくなり、体のあちこちで淀んでいた血流を改善してくれます。妊娠後期から起こりやすくなる足のむくみなどの解消にも役立ちます。 ★自律神経のバランスを調整してくれる女性のホルモンバランスは、妊娠によって大きく変化してしまいます。そのため精神的に不安定になったり、あるいは身体の不調が発生したりするのです。 このように高ぶった自律神経を、ヨガをおこなうことで鎮めることができるようになります。その結果、自律神経のバランスが調整されて精神的にも肉体的にも安定した妊娠期を過ごすことができるようになります。 ★骨盤を整え、強化してくれるヨガのポーズにはいろいろなものがありますが、そのなかでも座っておこなうポーズは骨盤の位置を正常な位置に戻すことを意識しています。ヨガをおこなうことで妊娠前、あるいは妊娠によって歪んでしまった骨盤の位置を整えてその周りの筋肉を強化してくれます。 さらにヨガの座位は股関節を広げて座るポーズが多く、股関節を柔軟にし、赤ちゃんが降りてきやすくしてくれますので、臨月に入ったらなるべく意識しておこなうようにしましょう。 ★基礎代謝が向上し、太りにくくなるヨガをおこなうと全身の血流が改善しますので、体のすみずみにまで酸素が行き渡り細胞が活発に活動するようになります。これが全身の基礎代謝を上げてくれる要因となります。妊娠中の基準以上の体重増加は、妊娠高血圧症候群などの合併症を招いたり、出産時の難産を引き起こしたりするおそれがありますので、基礎代謝を上げて太り過ぎを阻止しましょう。 ★筋肉をほぐしてくれるので、全身状態が良くなる妊娠はほんの数カ月で急におなかが大きくなりますので、体のバランスがうまく取れなくなったり動かさない部分の筋肉が硬くなったりします。けれどもマタニティヨガをおこなうと、日ごろ使っていない筋肉もほぐすことができるので体全体がリラックスしてきます。妊娠後期に特徴的な肩こりや腰痛などの解消にもつながります。 マタニティヨガをする時の注意点は?基本的にヨガはひとりでもできますが、呼吸法や力を入れる部位などを素人考えでおこなってしまうと、妊娠そのものに影響が出るおそれもあります。 インターネットでマタニティヨガを検索をしてみると、たくさんポーズが紹介されていますし、ハウツー本やDVDなども出版されていますのでこれらを利用しても良いと思います。 とは言え、いずれの場合もおなかの張りや痛みなどの違和感を覚えたり、何となく気分がすぐれないなど、いつもと違う状況を感じたら無理をせずにすぐに動くのをやめて横になりましょう。※参考:基礎知識(妊娠中)「マタニティヨガはいつから始める?効果や服装ついて【ヨガ動画解説】」【監修:助産師 REIKO】
2019年09月01日分娩後6~8週ぐらいまでを産褥期といい、出産を終えたママの体が徐々に妊娠前の体に戻っていく時期です。産後は休息と活動のバランスをとることが大切です。過度な安静は、ママの体の回復に影響を及ぼすので、適度な運動が必要になります。産褥期におこなう適度な運動に「産褥体操」があります。それでは産褥体操について、詳しくお話していくことにしましょう。 産褥体操とは?産褥体操は、産後におこなう軽い体操のことです。産後のママの体にあまり負担がかからないような、寝た状態でも可能な運動が多く、回数もさほど多くはありません。 産褥体操には以下の目的があります。1)悪露の排出を促し、子宮収縮を促す2)妊娠・出産による腹壁および骨盤底筋群の回復を促す3)出産後の疲労を回復し、心身のリラクゼーションをはかる4)血液の循環を促し、静脈瘤や血栓の形成を予防する5)母乳の分泌を促す 産褥体操を始めるのはいつから?産褥体操を始めるにあたって、まずは、ご自分の体調を優先することが必要です。体調や気分が優れないときにまでおこなう必要はありません。 普通分娩の場合、産後2時間は出血が多くなったり、状態が変化しやすいので安静が必要ですが、それ以降であれば産褥体操をおこなっても構いません。帝王切開の場合は、術後、歩行を開始してからごく軽い運動が可能になります。 会陰を縫合していたり、帝王切開の場合には、傷に負担がかかるような運動は、傷が癒合してからおこなうようにしましょう。最初は軽い内容の運動から始め、徐々に運動の内容を組み合わせたり、回数を増やしたりしていきましょう。 産褥体操の方法それではどのような運動があるのか、紹介していきたいと思います。1つの運動を5~6回、慣れてきたら、いくつかの運動を組み合わせておこなってみましょう。 産後1日目からおこなえる運動ベッド上でおこなえるかんたんな運動です。帝王切開後のママもおこなえます。 1)胸式呼吸両ひざを立てて、あおむけになります。胸郭を広げるイメージで、鼻から深く息を吸い込み、3~5秒かけてゆっくり息を吐きだします。 2)腹式呼吸両ひざを立てて、あおむけになります。おなかを膨らませるイメージで、鼻から深く息を吸い込み、3~5秒かけてゆっくり息を吐きだします。3)足先の運動あおむけになります。足首を曲げて、ふくらはぎをのばします。その次につま先を下向きにしてのばします。これを数回繰り返します。足首の運動は、座った状態でもおこなえます。その際は、足を組み、動かす足をリラックスさせた状態でおこないましょう。 産後2日目からおこなえる運動帝王切開の場合は術後8日目以降からおこなえます。 1)頭を起こす運動膝を立ててあおむけになり、腕は両脇に伸ばします。深く息を吸い込み、息を吐きながら頭をゆっくり持ち上げます。頭を持ち上げたまま、数秒維持し、その後頭を下げ、リラックスします。2)肛門の引締め運動膝を立ててあおむけになり、腕は両脇に伸ばします。おしりの筋肉と肛門を引き締めたり、ゆるめたりを繰り返しおこないます。尿漏れにも効果があります。産後4日目ころからおこなえる運動1)腰を浮かせる運動あおむけになり、ひざをたてます。両腕を頭の後ろで組んだ状態で、腰を浮かせます。2)足を上げる運動あおむけになり、ひざを立てます。ひざを曲げた状態で、左右の足を交互に持ち上げます。産後1カ月ころからおこなえる運動1)前かがみ足を肩幅程度に開いて立ち、ひざを伸ばしたまま前屈します。2)つま先立ち足を肩幅程度に開いて立ち、つま先で立ちます。3)姿勢をよくする運動足を肩幅程度に開いて立ち、左手は腰に、右手は前に伸ばします。手を伸ばしたまま、左側後方を見るようにして、体をひねります。逆側も同様におこないます。4)自転車乗り運動あおむけになり、ひざを立てます。ひざを曲げた状態で、自転車をこぐように動かします。5)自分で起き上がる運動(腹筋)6)腰をひねる運動ひざを立ててあおむけになります。肩と足の裏はベッドにつけたままで、両ひざをゆっくり左に倒します。両ひざをもとの位置に戻し、右に倒し、元の位置に戻します。まとめ産褥体操をおこなうことで、産褥期の回復をうながす効果が期待できます。しかし、このような運動をおこなうかどうかは、ママの自主性にゆだねられている部分が多いです。ご自分の体調と相談しながら、産褥体操が継続できるような工夫ができるとよいですね。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年08月07日妊娠中は日に日におなかが大きくなり、運動不足になりがちです。運動不足になると、体重が過度に増えたり、関節の柔軟性が低下したりして、お産のときに弊害が出ることもあります。妊娠中の運動としておすすめなのが、自宅でも手軽に取り組める妊婦体操です。ここでは妊婦体操をどのようにおこなうと効果的なのか、妊婦体操の注意点などについてお話ししていきます。 妊婦体操とは?妊婦体操はストレッチや、呼吸法、軽い筋力トレーニングなどが主なものです。正しい姿勢・リラックス・呼吸を3つの主な要素として、運動不足解消とお産に備えてからだを柔軟にするという目的があります。とくに道具などは必要なく、スペースがあればどこででもおこなうことができます。 妊婦体操の4つの効果妊婦体操に限らず、妊婦が運動をおこなった場合、以下のような4つの効果があるといわれています。1)理想的な体重の保持運動不足を解消し、体重の急激な増加を予防することで、妊娠糖尿病の予防や血圧のコントロールにも効果的です。また筋力をつけることで基礎代謝が向上し、カロリーの消費が可能となります。 2)マイナートラブルの予防・軽減妊娠中には、腰痛や頭痛、倦怠感、しびれ、むくみ、静脈瘤などのマイナートラブルが発生することがありますが、体を動かすことでこれらの症状を予防・軽減します。 3)出産準備の一環呼吸法や骨盤底筋のリラックス方法の習得など、分娩時の緊張やストレス緩和のための練習にもなります。また腹式呼吸は、分娩時のいきみや痛みを逃したりすることに役立ちます。 4)精神的安定妊娠中の情緒不安定に対し、体を動かすことでストレス発散や爽快感を得ることができ、気分転換にもなります。 妊婦体操の方法では具体的な妊婦体操の方法についてお話ししていくことにしましょう。これから紹介する体操はすべておこなわなければいけないというものではありませんので、妊娠初期は軽い体操にとどめ、妊娠16週以降は、毎日、無理なく、少しずつでも習慣的におこなえるようにしましょう。 腹式呼吸妊婦体操をおこなうときに基本となる呼吸法です。お産のときの呼吸法としても役立ちます。①あぐらをかいて座ります。(妊娠初期で仰向けの姿勢を取れるなら仰向けで膝を立てます)②おなかに手を当て、鼻から息をゆっくり吸い、手を当てたおなかが膨らむようにしましょう。③口をすぼめてゆっくり息を吐きながら、おなかを引っ込めるようにします。 ストレッチ1)首のストレッチ朝晩各5回首のまわりの筋肉を動かすことで、血行をよくし、肩こりや頭痛を緩和する効果が期待できます。①背筋を伸ばしてすわる②息を吐きながら頭を前に倒す③息を吸いながら元に戻す④同様に、後ろ、左、右に頭を倒し、元に戻す⑤息を吐きながら、ゆっくりと頭をまわす2)腰背部のストレッチ猫のポーズ朝晩各5回大きくなったおなかによって負荷がかかっている背中や腰の痛みを軽減する効果が期待できます。①肩幅にあわせて手足を開き、四つん這いになる②息を吐きながら、背中を丸めて首を腕の間に入れる。顎は引き、視線はお臍へ③大きく深呼吸④息を吸いながら四つん這いの姿勢にもどる⑤息を吐きながら、背中を少しそらし上を向く。顎を挙げ、視線は天井へ⑥深呼吸⑦軽く息を吸いながら元の四つん這いにもどる 3)足首のストレッチ朝晩各5回足先の血行をよくし、足のむくみを軽減する効果が期待できます。①椅子に座るか、仰向けになる。※おなかが大きくなってあおむけの状態を続けていると、仰臥位高血圧症候群を発症する恐れがありますので、少し上半身を高くして横になりましょう。②息を吐きながらつま先を伸ばす③息を吸い、再度息を吐きながらつま先を引き上げる④足首をぐるぐる回す⑤息を吐きながら、足の指をグー・パーする 4)太もものストレッチ朝晩各5回ふとももを動かして、骨盤の関節と筋肉を緩め、ふとももの付け根周辺の血行も促す効果が期待できます。①横向きになって寝ます②下側の腕を伸ばし、頭をのせます。あるいは肘をついて頭を支えます③上側の手で、上側の足首あたりを持ちます④上側の股関節を前に出すように、ひざを後ろに引く⑤体の向きを変え、反対側の足もおなじようにおこなう 5)股関節のストレッチバタフライのポーズ朝晩各10回股関節の周りの筋肉を緩め、やわらかくし、血行をよくする効果が期待できます。①背筋をまっすくに伸ばしたあぐらの姿勢をとる②足の裏をあわせるようにして座る③足首をもち、ひざをパタパタ上下に揺らす④手を膝の内側に置き、息を吐きながら下に力を加え、息を吸いながら元に戻す 6)骨盤底筋群の体操キーゲル体操・滑り台の体操朝晩各5回まで骨盤底筋群やおしりの筋肉をストレッチ・トレーニングする運動です。妊娠中・産後の尿漏れにも効果が期待できます。①仰向けになり、少し開いた状態で膝を立てる。手のひらは床につけ、腕はからだの横におく②息を吐きながら肛門を引き締め、ゆっくりと腰を上に持ち上げる③一度息を吸い、吐きながら腰をおろす④一呼吸して全身の力を抜き、リラックスする 7)腰回しの運動朝晩各1回腰を回すことによって全身の筋肉を緩めます。お産のときの痛みを和らげたり、赤ちゃんの頭が下がってくるのを助ける効果も期待できます。①足を軽く開いて立つ。手は腰にあてる②ゆっくりと腰を左右に揺らす③ゆっくりと腰を前後に揺らす④ゆっくりと円を書くように腰をまわす※腰を揺らしている間は、ゆっくりと呼吸する 妊婦体操をおこなうときの注意点妊婦体操をおこなうときには以下のような点に注意しましょう。1)運動を始める前に、医師に相談してからおこなう2)その日の体調と相談し、無理のない範囲でおこなう3)おなかが張ったり、気分が悪くなるようなら運動を中止する4)徐々に体操の種類や回数を増やしていく5)ストレッチは無理なく、痛みのない範囲でおこない、ゆっくりのばしていく。 まとめ妊婦体操は妊娠初期から手軽におこなえる運動のひとつです。日常生活の中に取り入れられる体操もあります。毎日、無理なく、少しずつ習慣化できるようにしていきましょう。今回、紹介した以外にも、さまざまな妊婦体操があります。助産師さんに相談すると教えてくれますよ。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年08月01日母乳育児中は、「おっぱいをあげているときはいくら食べても太らないけど、おっぱいをやめると太るよ〜!」という言葉を周りの先輩ママからたくさん言われました。頭ではわかっていても、授乳中はどんどん体重が減っていたため完全に油断していたところ、断乳後にどんどん体重が増えていって……!? 授乳しているのにおなかがすかない!?妊娠中に8kgほど増えて63kgになった体重は、産後1年ほどで16kg減ってなんと47kgになっていました。授乳をしているとおなかがすくと先輩ママから聞いていましたが、私の場合は妊娠前のほうが仕事のストレスからくる暴飲暴食がひどくて、授乳中はそれほどおなかがすかなかったのです。どんどん体重が減っていったため、周りの友人からは「病気じゃないよね!? 大丈夫?」と言われていました。 1歳2カ月で断乳娘が1歳2カ月になるころ、第二子妊娠のための不妊治療を開始するにあたり、断乳しました。断乳に向けて昼間の授乳回数を少しずつ減らし、いざ断乳をするときには昼間の授乳も夜の授乳もすべて終わりにしたのです。 断乳した後しばらくは授乳をしていた時間が恋しくて、寂しくなったのを覚えています。このころから少しずつ食欲が増し、少量ではあったけれど食事の際にお酒を飲むようにもなりました。 気づいたら10kgも増えている!?断乳後から妊娠前までの体重に戻るのは、あっという間でした。半年後には5kg、1年後には10kgと順調に増えていき、体重増加が止まりません。さすがに元の体重を超えたあたりから「このままじゃヤバい!」と本気で思い始め、欲望のままに食べ過ぎないようにしたり、なるべく歩くようにしたりと気をつけるようになりました。今娘は4歳。いろいろと意識はしたものの努力の甲斐もなく、私の体重はさらに増え、最終的には11kg増えてしまいました……。 授乳でどんどん痩せていき、「少しぐらい太っても大丈夫」と油断していたせいで、体重増加を止めることがなかなかできませんでした。体重だけでなく体脂肪率もかなり増加してしまったので、娘と元気に生活するためにも運動して体を引き締めたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年07月24日子どもの成長は、親にとってかけがえのない喜びで、楽しみでもあります。生後間もない赤ちゃんの発育は体重で確認ができますが、自分の赤ちゃんの成長が順調なのかどうかわからないと言う声も聞かれます。ここでは、生まれて間もない赤ちゃんが順調に成長しているのかどうか、その目安となる体重について解説していきます。 出生時の体重の平均値は? 男女差はどれくらい?ここで、出生時の体重の平均と、最近の傾向を見てみましょう。厚生労働省が平成13年の出生時から1年6カ月ごとに、全国の男女の身長と体重の平均値を調べた調査結果があります。それによると、出生時の体重の平均値は、男児が3,076g、女児が2,990gとなっています。 【参考】厚生労働省「子どもの生活の状況」 出生体重について! 1カ月健診までの体重の増減の目安もチェック出生時の平均値は男児が3,076g、女児が2,990gというものでしたが、出生時の赤ちゃんの体重の幅は広く、低体重の赤ちゃんもいれば、5kg近くの巨大児と呼ばれる赤ちゃんもいます。赤ちゃんの体重を、2,500g以上と2,500g未満と分けた場合の平均値も確認しましょう。 男児で2,500g以上の場合は3,146g、2,500g未満の場合は2,173gが平均値となります。女児では2,500g以上の場合は3,068g、2,500g未満の場合は2,222gという結果でした。 その後の成長の目安になる、1カ月健診までの体重増加についてはどうでしょうか。目安としては、男児の場合3.53~5.96kg、女児は3.39~5.54kgという幅で推移しているようです。男女や個人で差はありますが、出生時より、ほぼ1,000gほど体重が増えていることが多いようです。しかし、体重の増え方は赤ちゃんの授乳状況や成長の個人差がありますし、母乳栄養と人工栄養では増加率も違います。これらの数値はあくまでも目安であり、乳児身体発達曲線を参考に、平均値内で体重が増えていれば問題ないでしょう。 【参考】厚生労働省「子どもの生活の状況」 赤ちゃんの体重が増えない! その原因と対処法は自分の赤ちゃんの体重と平均値から、成長の度合いが確認できますが、気になるのは体重が増えない場合だと思います。平均値はあくまで目安であり、成長には個人差があるとはいえ、体重が増えないことについて、その原因や対処法を探ってみることは大切です。 赤ちゃんの体重が増えないことの原因の1つに、赤ちゃん自身がしっかり母乳やミルクを飲めていないことがあります。ミルクで育てている場合は、その時期に必要な量をきちんと計り与えることが重要です。ミルクの量等に関しては、母子健康手帳を参考に考えるとよいでしょう。 母乳の場合は計測することがあまりないので、どのくらい飲めているのかわからない場合がありますが、赤ちゃんが泣くたびに母乳を与え、排泄の回数や量も目安として観察します。1か月健診までは出産した医療機関で継続的にフォローしてもらい、アドバイスをもらいながら経過を見ていくことが必要です。また、赤ちゃんの発達具合を数値で見ることのできるカウプ指数というものもありますから、それを参考にしてもいいでしょう。 そのほか、赤ちゃんの病気が原因で体重が増えない場合もあります。まずは授乳の回数や量を確認しつつ、病院や地域での健診を受けながら、継続的なフォローを受けることが大切です。また、体が大きい子、小さい子は体質の可能性がありますので、乳児身体発達曲線に沿って成長していれば大丈夫です。 【参考】厚生労働省・生活習慣病予防のための健康情報サイト「肥満と健康」 体重が増えすぎている場合はどうすればいい? 逆に、体重が増えすぎて心配な場合もあると思います。基本的には、乳児身体発達曲線に照らし合わせて、その範囲内であれば心配する必要はありません。赤ちゃんの体重が増えすぎていることの原因には、母乳やミルクを必要以上に与えすぎている、母乳のカロリーが高い、あるいは遺伝要素も考えられます。母乳の場合はあまり気にしなくてよいといわれています。ミルクの場合は、与えすぎないように一回の授乳で必要な量を超えないようにすることが大切です。それでも泣く場合は、抱っこしたりあやしたりしながら次の授乳までの時間をあけるようにしましょう。 まとめ子育てをするなかで、子どもの成長が、順調なのかなど、何かと心配になるものです。体重や身長などの成長の度合いは、乳児身体発達曲線の範囲を目安に確認するとよいでしょう。また、医療機関や地域でおこなわれている定期的な健診には必ず参加し、成長を見てもらうこと、アドバイスをもらうことも重要です。数値はあくまでも目安であり、生まれてきた週数や体重、性別などによっても成長のペースには個人差があります。数値にとらわれすぎず、さまざまな専門家の目で見て判断してもらいながら、子どもの成長を見守っていきましょう。 【参考】厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査の概況について」「乳幼児身体発育評価マニュアル」、日本小児科学会・日本小児科学会雑誌 114巻8号「新しい在胎期間別出生時体格標準値の導入について」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医
2019年07月20日筆者が第一子を妊娠中、妊娠初期はつわりで嘔吐していたこともあり、食欲があまりありませんでした。けれど妊娠中期になるとつわりがなくなり、食欲が止まらずについつい食べ過ぎてしまうことも……。そんな私が、妊娠中に体重を抑えるために頑張ったことを紹介します。 通勤方法を歩きとバスに替える第一子妊娠中は会社に勤めていた筆者。もともと自転車通勤でしたが、5年前に 「妊娠中の自転車は振動や腹圧がおなかの張りにつながることがあるということやホルモンバランスの変化の影響で注意力が散漫になりがちになる」 ということをインターネットで目にし、この情報が本当かどうかわからなかったものの大事をとって妊娠初期から通勤方法を変えました。 自宅から職場まではそれほど遠くなかったので車での出勤という選択肢もありましたが、あまり体を動かさないデスクワークだったため、体重増加を防ぐためにも歩きとバスで通勤することにしたのです。 ご飯をキャベツやサラダに置き換える妊娠中期に入るとつわりも落ち着き、気持ちが悪くなったり吐いたりすることはほとんどなくなりました。その代わりに食欲が増して食べ過ぎてしまうこともしばしば。白米が大好きでたくさん食べたかったのですが、欲望のままに食べるとどんどん体重が増えてしまうので、代わりにキャベツやサラダを食べて気持ちを紛らわすことに。 完全に置き換えるのではなく、脂っこい食事や外食をするときに生の千切りキャベツやサラダをご飯に置き換えることで食べ過ぎを防ぐことができました。 産休に入ったら実家の片付け仕事が産休に入ってからはついついだらけてしまうこともあったため、マタニティヨガをしたり出産の準備のための買い物に行ったりして意識的に体を動かす時間をつくりました。 いろいろやったなかで特に効果的に感じたのが実家の片付けです。結婚して家を出るときに自分の部屋の荷物をそのままにして引っ越してしまったため、いらない本や物がたくさんありました。第一子の妊娠だったため産休中にひとりの時間ができ、一気に不用品を片付け。気持ちもスッキリして、良い運動になったと思います。 妊娠初期から体重が増え過ぎないように意識して行動したことで、妊娠時に身長163cmで55kgだった体重は、出産前最後の妊婦健診で63.7kgと8.7kgの増加に抑えることができました。現在第二子妊娠中なので、今回も体重コントロールができるように頑張りたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年07月07日私は、9歳・8歳・6歳・2歳の4人の子どもを育てています。4人目を産んだあと、悩んだことは「なかなか戻らない体形」でした。おなかまわりが特にひどく、脂肪の上に脂肪が乗ったような状態……。私が体形を戻すために、今でもコツコツおこなっていることを紹介します。 体重よりも体型が気になる1人目妊娠前の体重が43kg。4人産んで、現在は46kgと体重は少し増えただけなのですが、体形がまったく変わってしまいました。子育てに忙しく、運動する時間がないためか、全体的に筋肉が落ちました。それに加え、おなか周りの肉づきがひどい! 3人目までは骨盤矯正に通って、それなりにケアしていたつもりだったのですが、4人目ともなると時間もお金ももったいなく感じ、通わなくなってしまいました。 「骨盤体操」「フラフープ」「今度こそ、おなか周りをスッキリさせたい!」と決意した私は、現在は整体に通っていたときに教えてもらった、骨盤体操やフラフープを生活に取り入れています。 ダイエットとなると食事制限がお決まりかと思うのですが、食事を減らしてしまうと体調を崩すこともあったので、食事はしっかり摂るようにしています。「おいしく食べて、運動!」が目標です。 「遠くのスーパーまでお散歩」どんどん気候も暖かくなり、外に出たいな~と思う日も多くなってきました。2歳の末っ子を外遊びによく連れて行くのですが、できればベビーカーに乗せて私が歩き、運動をしたいと思っていました。 それなのに、末っ子がベビーカーを嫌がってしまうことも。そんなときは、好きなだけ歩かせて、「疲れた~。抱っこ」と言ってきた頃合いにベビーカーに座らせて、遠くのスーパーまで歩くようにしています。運動することを心がけてからは、子どもも私も寝つきがよくなったように感じています。 ママになると「集中して運動する時間」はとても貴重になります。筋力・体力がつくと子育ても楽に感じるかも!? なんて思いながら毎日コツコツ頑張っています。心なしか、おなか周りがシュッとしてきたように感じています! イラスト:imasaku著者:武山あゆみ三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年06月13日私は妊娠前からマラソンを走ったり、ジムに通ったりするほど運動が好きでした。食べることも大好きなので、健康管理のためにもずっと運動を続けていました。妊娠しても走り続けたい! 産後は運動を楽しめる余裕がなくなるかもしれないから、今のうちに! と思い、医師に相談しながらできる範囲で体を動かしていました。妊娠中のエクササイズのよかった経験、悪かった経験を紹介します。 無理のない範囲でのんびりエクササイズ私の住むアメリカでは、妊婦さんが積極的にエクササイズを楽しむ姿をよく目にします。私も妊娠前からスポーツが大好きで、妊娠中も続けたいと思っていました。 担当の医師からは、妊娠前にやっていた以上の強度の運動や激しく心拍数の上がる運動、体を強くぶつける可能性のある運動等を避け、疲れすぎない程度なら大丈夫と指導されていました。 そこで、体調が良いときは軽いジョギング、おなかの大きさが目立ち始めた妊娠5カ月ごろからは主にウォーキングを楽しみました。 適度な運動で気分転換担当の医師からは、ほかにも出産に向けての体づくりになる妊婦体操の指導を受けていました。それを体調が良いときに続けていました。適度に続けていたことが腰痛の改善につながったと思います。 またその医師より、体力と筋力を維持したほうが、出産と産後の体の回復を助けるとアドバイスを受けていたので、無理をしない範囲で積極的に体を動かしました。私にとって妊娠中も運動を続けることは、体力維持だけではなく、気分転換と楽しく充実した妊娠生活を過ごすことに役立ったと思います。 体は正直。無理はNG!自分のそれまでの運動経験を過信して、無理をしてしまったこともありました。まだ軽いつわりが続いていたころ、気分転換がしたくて寒い中ウォーキングをしたのですが、思ったよりも調子が良く、長時間歩いてしまい体を冷やしてしまいました。その日は帰宅してからずっとひどい倦怠感と胸やけで苦しみました。 また、妊娠8カ月ごろの暑い日には、飲料水を持っていくのを忘れてウォーキングに出てしまい、途中でおなかの張りがひどくなり、張りが収まるまでとても不安な時間を過ごしたこともありました。 妊娠初期から出産数日前まで、できる範囲で運動を続けました。運動を続けたことは、体力維持の面でもとてもよかったと思いますが、それ以上に運動を継続できたという達成感を得ることができ、出産に向けての不安を打ち消す自信にもなったと思います。著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月10日私は太り過ぎの状態で妊娠したので、「体重が増えないようにしましょうね」と医師から指導されました。そこで、安定期に入ってから妊娠9カ月まで、医師と相談しながらプールに通っていました。 妊娠したら太るものじゃないの?妊娠したら赤ちゃんも大きくなっていくわけだし、当然体重は増加するものだと思っていました。しかし私は妊娠と同時に「これ以上太らないようにしてください」と医師に言われてしまったのです。さらに、「積極的に運動してください」とも……。 まさか妊娠してすぐに「運動しなさい」と言われるとは思いもよらなかったのですが、ここは今までの生活を振り返り、できる範囲で運動して頑張るしかないと心に決めました。 妊娠中でもプールに通っていいの?おなかが張りやすかったこともあり、「プールで歩いてみたらどうかな? 身体を冷やしすぎないようにだけは気をつけてね」と医師からアドバイスを頂きました。 周りに妊娠中に水泳をしていたという友だちもおらず、最初は「えっ、いいの?」とびっくり。でも、アメリカでは妊婦さんが泳ぐこともあるという情報をインターネットで見つけて、挑戦してみることにしました。 楽しく続けられました!プールでのんびり歩いたり、手だけのクロールや平泳ぎで泳いだりしました。外でウォーキングをすると張りがちだったおなかも、スイミングだと水中で負担がかかりにくいのか、張ることもありませんでした。そのため、妊娠中に無理なく続けることができました。プールで運動できてよかったなと思っています。 妊娠中に適度に運動できたのでストレス発散にもなり、体重も増加せずにキープすることができました。また、私は妊娠中ずっとつわりがある体質だったのですが、なぜかプールにいる間はつわりの症状に苦しむこともありませんでした。プールのおかげで、とても快適な妊娠生活を送ることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。また、プールでの転倒等の事故には十分にご注意ください。 著者:ライター 舟橋海央4歳差の男子2人の母。同じ男の子でも性格の違う2人からいろいろ学びながら子育てを満喫中。自身の子育て体験をもとに記事を執筆している。
2019年06月07日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、妊娠中の運動に関するご質問です。 Q.妊娠中にスクワットをしてもいい?妊娠34週になる経産婦です。毎日マタニティヨガをして、腰の調子がよいときはウォーキングしています。骨盤底筋を鍛えたいのでスクワットをしたいのですが、調べると臨月からがよい、とか妊娠後期から始めるとよい、などいろいろな情報があります。いつから始めたらよいのかぜひ教えていただきたいです。 高塚あきこ助産師からの回答妊娠経過が特に問題なければ、スクワットを始めていただいても構いませんよ。マタニティヨガやウォーキングなどで、お体を定期的に動かしていらっしゃるのはとてもいいことだと思います。スクワットは方法によって、少し強度が異なるかと思うのですが、まだ臨月ではないので、もしスクワットをおこなっておなかが張ったりすることがあれば、少し強度を控えめにしていただいたり、頻度を少なくするなど、工夫をされてみてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 妊娠中に運動しても大丈夫?妊娠中に適度な運動をおこなうことは、心肺機能や筋力、体力の維持ができるため、妊娠中を快適に過ごすことに役立てることができます。また、妊娠中から体力を養うことで、産後の赤ちゃんのいる生活に、疲れにくい身体を準備することができます。 妊娠中に運動をしてよい条件は、妊娠16週以降で正常な妊娠経過であること、妊婦健診で医師、助産師から運動を禁止されていないことです。 骨盤底筋のエクササイズ①足を肩幅よりやや広く開き、つま先をやや外側に向けて立つ。手は楽な位置(腰、足の付け根など)に置く。②膝を外に向けたままゆっくり腰をおとす。③ゆっくりと元の位置へ戻る。上記①②③を繰り返す。ふらつく場合は、椅子など支えになるものにつかまっておこないましょう。 →妊婦さんにおすすめのストレッチダウンロード※参考:基礎知識(妊娠中)「【イラスト解説・医師監修】運動不足解消!妊娠中の運動について」【三鷹レディースクリニック院長・医師 天神尚子先生】
2019年06月05日ヲタママだっていーじゃない!
ムスメちゃんとオコメちゃん
猫の手貸して~育児絵日記~