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厚生労働省は、「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)」の概況を公表しました。その結果、2023年の国内での日本人の出生数は72万7,277人で、前の年より4万3,482人減少し、8年連続で過去最少を更新しました。産む世代の女性の人数が減っているから出生数も減っていく2023年の婚姻件数は47万4,717組で、前年の50万4,930組より3万213組減少、婚姻率(人口千対)は3.9で、前年の4.1より低下しています。また、平均初婚年齢は夫 31.1 歳、妻は29.7歳です。 女性の平均初婚年齢である30歳の人口の推移を見てみると、10年前の2013年と比較し約19%減少しています。 このことから、子どもを産む世代の女性が減ってしまっていることも、出生数の減少に繋がっていると考えられます。 しかしながら、今後も子どもを産む世代の女性は減少し続けていくため、注目すべきは、1人の女性が生涯に産む子どもの人数を示す指標「合計特殊出生率」です。 日本の合計特殊出生率は227の国と地域の中で215位!?2023年の「合計特殊出生率」は、1.20で、1947年以降、最も低くなりました。 アメリカの中央情報局(CIA)が推計している2023年版の国・地域別の世界の合計特殊出生率ランキングでは、日本の合計特殊出生率は1.39、国・地域別のランキングで227の国と地域中215位と予測されていました。 しかし、実際は1.20と予測を下回っており、さらに低い順位になっている可能性があります。 出生数の減少の原因はズバリ「経済的不安」!ベビーカレンダーは2022年10月に、子ども1人以上の出産を経験したベビーカレンダー会員ママ881人を対象に妊娠・出産に関する意識調査をおこないました。 その結果、「現在の子どもの人数はもともと希望していた人数ではない」と回答した人が全体の4割を超え、その要因として「経済的な理由から」と答えた人が約3割を占めました。 さらに、少子化支援を前提に「1人の出産に対する支援額として、いくらが妥当であるか」を調査。その結果をPSM分析したところ、「妥協価格は75万円」「理想価格は80万円」であることが明らかに。このことにより、金銭面での不安が大きなネックとなっていることが判明しました。 さらに、今回、ベビーカレンダーアプリを利用している317人に「もう1人産み育てる場合、未就学児の期間に追加で必要な最低額」について調査をした結果、約4割の人が「毎月4〜6万円必要」と回答していました。 子育て支援としてさまざまな施策が検討、実施されてはいますが、現状、物価高、実質賃金の低下など、各家庭の経済的負担が軽くなる気配がありません。 ベビーカレンダーが開催した座談会でも、ママたちのリアルな声を聞くことができました。 【Aさん30代2児の母(3歳・1歳)】Q.もう1人子どもを産み育てるなら、追加で必要な最低額は?A.5万円くらい 5万円くらいないと、貯蓄ができない。今現在のことよりも、将来への不安がある。できれば3人子どもが欲しいが、2人目を産んでからお金がどんどん減っていき、不安が大きく3人目に踏み切れない。特に食費がかかり、想定していたよりも経済的に厳しい状況。(コロナ禍が落ち着いてから、外食の頻度が増えたが、収入は増えていないため)結局、お金がないと子どもを預けることもできず、塞ぎ込んでしまい心の余裕もなくなって悪循環になると思う。 【Bさん30代1児の母(2歳)】Q.もう1人子どもを産み育てるなら、追加で必要な最低額は?A.4〜6万円くらい 先輩ママから「2人目、3人目はラク」とは聞くけど、今現在1人だけでもこんなに大変で、正直、2人目を産むのはどうなんだろう?と考えてしまう。子どもを預けるのにもお金がかかるし、結論、お金で解決できることが多いと思う。夫との家事・育児の分担などもしっかり話し合えていない状況で、2人目以降でお金がないと、自分の負担も大きくなることが想像できるので、積極的に2人目は考えられない。今よりつらい状況になるなら、1人でいいかなと思ってしまう。 少子化解決のためには1人あたりが多く産むことが今後の課題そんな危機的状況の中、岡山県勝田郡奈義町は、定住促進のための「子育て支援」「住宅施策」「就労の場の確保施策」などを打ち出し、町民を巻き込んで取り組んだ結果、2005年時点で1.41だった合計特殊出生率を、2019年には2.95まで引き上げています。 また、フランスでは出産・子育てと就労に関して幅広い選択ができるような環境整備、すなわち「両立支援」を強める方向で政策が進められ、合計特殊出生率を回復させていますし、フィンランドではネウボラ(妊娠期から就学前までの切れ目のない子育て支援制度)を市町村が主体で実施し、子育てにおける心身や経済の負担軽減に努めています。 これらの事例をみると、子育てのみに焦点を当てるのではなく、定住や就労への支援、住民を巻き込んで取り組むことも重要なポイントと言えそうです。 さらに、子どもを産むことのみに着目すると、日本では出生に占める婚外子の割合が、欧米主要国に比べてとても低くなっています。その理由は、「結婚してから出産するのが普通」「婚外子は社会的な保障が不十分」という風潮が、現在も広く浸透していることが大きいと言われています。※日本:2.4%(2020年)、フランス:61.0%、スウェーデン:54.5%、イギリス:48.2%、アメリカ:40.0%、イタリア:35.4%、ドイツ:33.3%(イギリス2017年、その他は2019年)。 夫婦のカタチが多様化してきているとは言え、やはり婚姻数を増やすための対策も必要になってきます。コロナ禍によって異性と出会う場が減少してしまったのも影響してか、最近では「マッチングアプリ」がきっかけで結婚に至ったカップルが増加しているようです。そこで、マッチングアプリの会社と連携したり、独自のアプリを開発したりして、出会いの場を提供する自治体も増加してきています。合計特殊出生率を上げるためには、このような出会いの場の提供なども重要となりそうです。 2022年に不妊治療が保険適応となり、不妊治療によって生まれた子どもの割合が全体の約1割となりました。保険適応が後押しになっていると思われます。また、2026年度を目途に、正常分娩の保険適用導入が検討されています。内容のさらなる検討も求められますが、保険適用が実現すれば、さらに出産費用の自己負担が軽くなる可能性も期待されます。 今後も厳しい状況が予測されていますが、成功事例を研究し、より良い形で取り入れて、赤ちゃんを産み・育てたいと思う世の中になるようにしていくことが必要と考えます。そして、ベビーカレンダーがその一助となれるよう活動していきたいと考えています。
2024年06月07日私が第一子を出産したときの話です。片付けの苦手な義母が、出産直後の私に出産祝いを持ってきました。しかし、義母が持って来てくれた出産祝いは、あまりにも衝撃的だったのです―。 衝撃の出産祝いいわゆる『片付けられない女』の義母。義実家の寝室はタンスと衣装ケースで埋め尽くされ、洗面所や階段にまでものが置かれている始末。地震が起きたらヤバいな、という環境です。 何度か片付けてほしいとオブラートに包んで言ってみたのですが、義母にとってはすべて大切な思い出の品だそう。ひとつも捨てられないとのことだったので、私もいつしか説得することを諦めました。 その後、長男を出産し、産院で過ごしていた私たち家族。そこに、義両親が出産祝いを持って車でやってきました。大きな段ボール箱の中に入っていたのは…… あひるのおまる。 もともと白かったであろうそれは、経年劣化で黄ばんでいたのです。 「どうかしら~?」と浮かれる義母をよそに、そのおまるを見た夫は赤くなってプルプル震え、「なんでこんなものを……」とつぶやきました。夫によると、このおまるは夫が小さいころに使っていたものだそう。 当時、夫は30代半ばでしたから、このおまるは30年以上もしまいこまれていた計算になります。 怒りに震える夫に気付いていないのか、「まだまだあるわよ~」と義母。続いて取り出したのは、これまたシミだらけの布おむつ。こちらも、夫が使っていたものだそうです。 夫が「こんなもの、もう捨ててくれ!」と言っても、義母は「洗ったから大丈夫よ」と聞く耳を持ちませんでした。 結局、激怒した夫がおまるも布おむつも段ボールに放り込み、義両親を追い返しました。こちらの意見に耳を傾けず、一方的に押し付けようとした義母への夫の怒りはおさまらず、そのまま私たち夫婦と義両親は疎遠になっていきました。 ものを大事にすることはいいことですし、わざわざ探してくれたのだから、孫への愛情もあったのでしょう。気持ちはうれしいのですが、夫の言う通り、息子に使用したいと思うものではありませんでした。せめて義母が夫の意見を聞こうとしてくれていたら、展開は違ったかもしれません。相手が望んでいないのに押し付けることを私自身もしないよう、気を付けようと思った出来事でした。 イラスト/はたこ著者:さくらはなこ
2024年05月30日私が2人目の出産をしたときのエピソードです。夫は出張中で、立ち会い出産できず、私は1人で出産することになりました。人の気も知らないで大きめの赤ちゃんだったので、とても大変な出産でした。日付が変わったころに生まれたのですが、夫に報告しようとテレビ電話をかけました。すると、出張先で呑んでベロンベロンに酔っぱらっている夫の姿がそこにありました。 人が必死の思いで子どもを産んでいるというのに、何をのんきに呑んだくれているんだ……。と本当に怒りと不満で爆発しそうになりました。 出張から戻り病院に駆けつけた夫はお酒臭くて、本当にイライラしました。産後でいろいろなバランスが崩れていた私にとっては、赤ちゃん産まれてうれしいはずなのに、そんな夫の態度がストレスでしかありませんでした。 著者:松尾沙友理/30代女性・主婦。中学生の長男、小学生6年の長女、小学生2年の次男がいるママです。イラスト:さくら ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
2024年05月19日出産時を振り返ると、たびたび話題になるのがパパの振る舞いです。中でも、陣痛中のスマホ問題は切実……。出産から時間が経ってもなお、思い出すとイラッとするエピソードになっているようです。では、出産に立ち会うパパは、どのように過ごせばよいのでしょう? ベビーカレンダー公式インフルエンサー組織「ベビカレメイト」のママと開催した座談会で、話を聞きました。座談会では「陣痛時、必要以上のスマホ操作は好ましくない」と言う意見で一致。陣痛中、パパは手持ち無沙汰だったり、何をしていいかわからなかったりするのも頷けますが、ママは命懸けの出産に挑んでいます。陣痛の痛みを想像して…陣痛の長さや痛みは人それぞれ。それでも一定の間隔で痛みが訪れ、そのつらさは想像を絶するもの。数時間で分娩に進む人もいれば、日を跨いで痛みに耐える人もいます。 まずは、陣痛がいかに大変か、可能な限り想像し、自分ごとにするとよいでしょう。 スマホゲームや不要なネットサーフィンは控えるか、ママの了承のもと、おこなうのがベターと言えます。パパへのお願いでは、陣痛中のパパはどのように振る舞うのが良いのでしょう。座談会では、3つの意見が挙げられました。 ドラマのようにそばで応援痛みを代われない以上、パパにできることには限りがあります。しかし、その場にいるだけで、心強かったり一緒に出産に臨んでいる気持ちになったりするのは紛れもない事実です。 人生イチと言っても過言ではない痛みに向き合うママには、誠心誠意向き合ってほしいもの。妊娠・出産ドラマを視聴し「ドラマのように応援する姿勢」を研究しておくといいかもしれません。 親に出産の進行状況を連絡いざ陣痛が来たとなると、ママの両親も心配しているはず。パパには出産の進行状況を両親に連絡してほしいと言う意見も挙がりました。 痛みと痛みの間はママにとっては貴重な休憩時間。少しの連絡でさえ、思うようにはできないものです。事前に連絡先を交換するなどし、連携を取れるようにしておきたいですね。 写真を撮ってほしい最後に挙げられたのが、陣痛・出産時の写真を撮ってほしいと言う意見でした。出産時の写真は二度と撮れない貴重なショット。 陣痛に耐える姿はもちろん、産まれてくる瞬間など、どんな写真を残したいかは出産前に話し合っておくといいかもしれません。 逆に、写真を撮られたくない場合も事前に伝えておきましょう。また、院内での撮影は産院に確認しておくと安心です。出産に立ち会うパパの心得何より、陣痛は言い表せないほどキツいもの。一般的な腹痛とは異なります。パパにはそれをしっかり理解し、出産に向き合ってほしいのです。 そして、重要なのは、何があってもイラッとしないこと、後に引きずらないこと。陣痛のつらさのあまり、ママはひどいことを言うかもしれませんが、どれも陣痛の痛みがそうさせているのです。 意外と忘れられない出産時のパパとのエピソード。立ち会い出産をする人は、穏やかな気持ちで出産当日を迎えられるよう、事前に話しておくといいかもしれませんね。 ベビカレメイトのママたちの体験談が、これから出産を迎えるママの参考になることを願っています!
2024年05月01日同時期に妊娠し、出産予定日が2カ月違いの友人がいました。出産したら、お互いに出産祝いを贈り合おうということになったのですが……。同時期に妊娠した友人と、出産祝いを贈り合うことに第1子を妊娠していたときのお話です。なんと、同時期に友人も妊娠! 友人の出産予定日は、私の出産予定日の2カ月ほど前でした。そこで、お互いに出産祝いを贈り合おうね! と、約束をしたのです。 そうこうするうちに、友人が無事に出産。私は、出産祝いに何をあげるか散々悩みましたが、姉からのアドバイスを参考に、必ず使うものであり、見た目のインパクトとかわいさを兼ね備えた「おむつケーキ」をプレゼントしました。 それから2カ月後、私も出産。後日、「おむつケーキ」を贈った友人から、お祝いをいただきました。「何だろう?」と開けてみると、なんとお祝いは「現金」だったのです。しかも、私が贈ったプレゼントの2倍の額だったのです……。 プレゼントを見た途端、私が思ったのは「産後で忙しくて、プレゼントを選ぶ時間がなかったんだろうな」ということと、「正直現金のほうがありがたいよな……」ということ。そして、このお祝いの差に焦りを感じ、「もしかしたらおむつケーキが迷惑だったのでは……」と友人への申し訳なさでいっぱいになりました。 さらに私は、産後の疲れもあってか、友人は「お祝いは現金が欲しかったよ」と遠回しに伝えるために現金をくれたのでは……? など、かなり後ろ向きな考えになってしまいました……。 というのも、これまで、贈りものをするときは相手の顔を思い浮かべて、相手の好きなものを自分なりに分析しながら、どれにしようか選んでいたので、現金を贈るという発想がまったくなかったのです。 ともかく、これでは「不公平すぎて申し訳ない!」と思い、その友人には内祝いでかなり高額なものを贈ることに。すると、「こんなに高価なものもらっていいの!?」と友人に驚かれてしまい、今度は「高価すぎて逆にモヤモヤさせてしまったか……」と、最後までスッキリしないお祝い交換となってしまいました。 著者:春田ちえり/女性・主婦。1歳、4歳の2児の母。映画観賞が趣味。ディズニー・ピクサー大好き。イラスト:加藤みちか ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
2024年04月25日この記事では、2024年1月に妊娠・出産を発表した芸能人や有名人をご紹介! 妊娠・出産時期が自分と近い芸能人や有名人には、なんとなく親近感がわくものですよね。安めぐみさん、北川景子さんなど、多方面でご活躍中の方々からおめでたいニュースが届きました。俳優・タレントなど、13名の出産のニュースをお届けします。 出産発表藤岡麻美(41歳)俳優・シンガーソングライター 妊娠発表:2023年9月6日(3人目) 出産発表:2024年1月2日(女児) ブログ・SNS:藤岡麻美オフィシャルブログ吉川莉早(38歳)俳優 ※夫は小澤慎一朗(35歳)元お笑いコンビ・ピスタチオ 妊娠発表:2023年10月8日(2人目) 出産日:2024年1月5日(女児・2,880g) ブログ・SNS:Instagram(@liisakawa)永島優美(32歳)フジテレビアナウンサー 妊娠発表:2023年7月20日(1人目)出産発表:2024年1月12日ブログ・SNS:Instagram(@yuumi_nagashima)ハードキャッスル エリザベス(31歳)フリーアナウンサー 出産発表:2024年1月21日(1人目) ブログ・SNS:Instagram(@elizabeth_hc49)安めぐみ(42歳)タレント ※夫は東 貴博(54歳)お笑い芸人妊娠発表:2023年9月1日(2人目)出産日:2024年1月23日(女児)ブログ・SNS:安めぐみオフィシャルブログ大空直美(34歳)声優出産発表:2024年1月27日(1人目)ブログ・SNS:X(@osorasan703)中村有沙(31歳)俳優 ※夫は布川隼汰(31歳)俳優・布川敏和の長男出産発表:2024年1月27日(1人目・男児)ブログ・SNS:Instagram(@arisanakamura0127)浜田翔子(38歳)タレント ※夫はカブキン(39歳)YouTuber妊娠発表:2023年7月31日(2人目)出産発表:2024年1月29日(男児)ブログ・SNS:浜田翔子オフィシャルブログ北川景子(37歳)俳優 ※夫はDAIGO(45歳)ミュージシャン・タレント妊娠発表:2023年9月25日(2人目)出産発表:2024年1月31日(男児)ブログ・SNS:公式サイトパパになった芸能人・有名人酒井健太(40歳)お笑いコンビ・アルコ&ピース出産発表:2024年1月1日(2人目・出産日は2023年12月28日)ブログ・SNS:Instagram(@kenta_sakai)伊藤智博(44歳)お笑いコンビ・LLR出産日:2024年1月4日(1人目・女児)ブログ・SNS:Instagram(@itotomohirollr)鈴木Q太郎(49歳)お笑いコンビ・ハイキングウォーキング出産発表:2024年1月4日(2人目・男児・3,578g)ブログ・SNS:X(@suzukiQtaro)じゅんいちダビッドソン(48歳)お笑い芸人出産発表:2024年1月29日(2人目・男児)ブログ・SNS:Instagram(@0204junich_davidson_official)気になる芸能人や有名人はリストの中にいましたか? 同じくらいの妊娠週数だったり、わが子と近い月齢の赤ちゃんが登場したりする芸能人のブログには、マタニティライフや子育てのヒントがあるかもしれません。家事や子育ての息抜きにチェックしてみてはいかがでしょうか。
2024年02月04日義母は写真や動画を撮るのが趣味。1人目の妊娠時、義母は夫にはあるお願いをしていたらしく……。夫は実母と嫁に挟まれて困ったそうですが、しっかり対応してくれて良かったです。写真や動画を撮るのが好きな義母1人目の出産時の話です。義母は写真や動画をすぐ撮りたがるため、なんとなくイヤな予感はしていたのですが……。案の定、「出産のときになったら分娩室で動画を撮らせてね」と言われました。私には直接言ってきませんでしたが、夫に話していたらしく、何があっても断固として拒否しようと思ってました。 結婚してから日が浅かったこともあり、夫は義母と私のどちらの意見を優先すべきか迷っていたようです。しかし、出産時ばかりは私の気持ちを尊重してくれて、産まれてから義母に連絡。産院の廊下で義母がギャーギャー騒いでいるのを聞き、ちょっと普通じゃないかも……とそのとき感じました。 孫をかわいがってくれるのはうれしいですが、1カ月も経たないうちから早く家に連れてこいといった連絡が。こちらの都合をまったく考えないため、ふつふつと怒りが沸いてきました。今では笑って流せますが、時々ヒートアップする義母の感情的な言動に周りも呆れています。出産は自分たちが思うようにできるといいなと思いました。 ◇ ◇ ◇ 出産時はお産に集中したいですし、動画を撮らずとも勝手に分娩室に入ってきたら困りますよね。夫が妻の気持ちを尊重してくれたので良かったですが……。義母の方もお嫁さんの気持ちを理解してほしいですね。 作画/さくら著者:まるちゃん30代。3人目を妊娠中のママ。
2023年09月20日このお話は作者ようみんさんに寄せられたエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ救急隊員が家に入り、息子の抱っこを代わってくれて、赤ちゃんもへその緒を切って保温してくれて…。さらにこちらに向かっていた夫も到着したようで声が聞こえた私は、安心したのかその場で倒れ込んでしまう。■救急隊員に見守られ…■あれ? 救急隊員の数が…!?私は救急隊員さんや夫の到着を確認すると安心感からか倒れ込んでしまいました。気がつくと隣には救急隊員の方がいて、名前や電話番号、夫のこと、産まれた時間や産婦人科など詳しく聞かれました。そこで「あれ?」と思ったのは救急隊員さんの数…。10人くらい…いる!?どうやら胎盤も出てからの救急は初めてだったらしく、3台の救急車が来てしまったようで…。それを知って、このてんやわんやの状態に少し和んでしまいました。次回に続く「1歳息子と2人きりの自宅出産」(全20話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年09月01日このお話は作者ようみんさんに寄せられたエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ玄関を開け、陣痛タクシーの運転手に状況を説明すると、運転手が救急車を呼んでくれることに。そして産院にも連絡。自宅で出産したことを伝えると、看護師さんに「すぐに先生におつなぎします!」と言われ…。■産院も混乱…!■赤ちゃんが…!出産したことを産婦人科に連絡しました。先生に電話をかわってもらい玄関で出産したことを伝えると、先生は病院の玄関に向かってしまいました…。先生もかなりびっくりしていたようです。すみません…!そして、なかなか赤ちゃんが泣かないことを伝えると…!?次回に続く「1歳息子と2人きりの自宅出産」(全20話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年08月28日このお話は作者おたんこ助産師さんのご友人のエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ「わからないことがあればいつでも相談に乗りますからね」と言われ、心が軽くなる夫婦。医師の言葉がまるで自分たちを抱きしめてくれているように感じ、自然と前を向こうという気持ちになるのだった。■陣痛が来た!?■一緒に頑張ろう…!ついにやってきた出産の時。夫婦は「生まれるまでも生まれてからも一緒に頑張ろう…!」と、赤ちゃんに語り掛けるのでした。次回に続く「どうして私のおくちは割れてるの?」(全31話)は12時更新!
2023年08月02日大学進学をきっかけに、実家を離れて14年。長女が1歳のときに、2人目を妊娠しました。1人目の出産時は、産後ケア事業のおかげで大変な思いをすることはありませんでした。今回の出産も夫や産後ケア事業に頼ろうと考えていましたが、あるハプニングによって帰省するかどうかの選択を迫られることになったのです。 里帰りをしない私にまさかのハプニング!決断を迫られて… 妊娠中期までは特に大きなトラブルもなく、穏やかな時間を過ごしていました。しかし、妊娠8カ月の妊婦健診で、担当医から「赤ちゃんが下がり気味です。家で安静に過ごしてください」と言われました。夫の職場から保育園が遠いので、娘の送迎は毎日私が担当。ほかに送迎できる人がいないため、娘には保育園を休ませ、仕事も早めに切り上げ産休に入らせてもらうことに。 産休に入ったとはいえ娘の相手をするので、なかなか休めません。出産予定日まであと2カ月。不安でいっぱいだったときに母から連絡がありました。相談すると、母は「1カ月ぐらい仕事を休む予定だから、いつでも呼んでね」と、やさしい言葉をかけてくれたのです。母の気づかいを受けて夫にも相談し、私は里帰り出産を決心しました。 すぐに転院の手続きをし、翌週には帰郷。母は里帰り出産を楽しみにしてくれました。その後、何事もなく出産予定日を迎え、元気な男の子を出産! 母が長女のお世話をしてくれたおかげで、入院中はとても助かりました。人に頼れない私の性格を知ってか、母が“いつでも助けられるように”と準備してくれていたことに本当に感謝です。困ったときは、すべて自分でなんとかしようと思わず、周りにもっと頼っていいのだと感じました。 作画/mosu著者:広中このみ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年07月22日第一子の出産時にトラブルがあり、満身創痍の産後を過ごしていた私。出産は命がけということを痛感して、赤ちゃんが生まれた喜びと同時に次の妊娠が怖いと言う気持ちすら芽生えてしまうほど……。しかし疲れ切った私を待ち受けていたのは、義母からの予想もしない言葉でした。産前から予兆はあった私の夫は2人兄弟の長男。義母は女の子を育てたことがなく、かわいらしいお洋服を着せたり一緒にお出かけしたりすることへの強い憧れがあったようです。 結婚後、息子が生まれる前は一緒に買い物をしたりお茶をしたり、料理を作るなど楽しい時間を過ごすことができていたので、私自身は義母との関係は良好だと思っていました。今考えると、私のことを娘のように扱ってくれてたのかな? と感じます。 孫は3人でも4人でも結婚して間もないうちから、義両親には孫を望まれていました。私と夫が自宅を新築することになったとき、子ども部屋の数を決めるにあたって義両親は「子どもは3人だって4人だっていい」と口にして夫から諌められていたのを覚えています。 息子を妊娠したとき、性別が男の子だと報告した際も「女の子となかなか巡り会えないねえ」と言っていたので、次は女の子を望まれるんだろうなというのは当時から察していました。妊娠、出産が現実のものとなったことで、義両親、特に義母から女の子を産むことを望まれているというプレッシャーが強くなっていたのかもしれません。 孫フィーバーからの女の子リクエスト息子を出産後は義母にとって初孫である息子を非常にかわいがってくれていて、その点は感謝しています。しかし、私は息子を妊娠していたときに妊娠高血圧症候群を発症し、さらに出産の際大量の出血でとても苦しい思いをしたので、第二子の妊娠が怖くなってしまっていました。 しかし、出産直後に容赦なく「次は女の子だといいね」の言葉が。私にとっては、「女の子の孫が欲しいからもう一度頑張ってね」というメッセージに感じられたのです。 嫁は妊娠や出産の機械じゃない私と夫は結婚当初から子どもは2人欲しいねと話し合っていたのですが、息子の出産を経て夫は「君に何かあってはいけないから、子どもは1人でもいいね」と考えが変わりました。私自身は「もう1人欲しいけれど母体死亡は怖い」という気持ち。 それぞれの思いは義母に伝えていましたが、「産んだらなんとかなるから」、「大丈夫かもしれないじゃない」と言うばかり。結局孫をかわいがりたい気持ちが一番で、出産によって嫁がどうなろうと気にならないのかなと感じられる態度でした。 義母は息子にとってはいいおばあちゃんでいてくれるので、絶縁や距離を取ることは考えていません。しかし、2人目が欲しいけれど自分が死んでしまうかもしれない、それが怖いという気持ちはどうしてもわかってもらえなかった失望感から、自分の本音を話せる間柄ではなくなってしまいました。今後は付かず離れずのちょうどいい距離感で付き合っていこうと思います。著者:木下りん1歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2023年07月12日2023年1月から「出産・子育て応援交付金」事業が各自治体によってスタートしました。そこでベビーカレンダーは、出産・子育て応援ギフトの支給対象者(2022年4月1日以降に妊娠・出産した人)722人にアンケート調査を実施。「出産・子育て応援交付金」事業の経済的支援にあたる「出産・子育て応援ギフト」が、妊婦さんや子育て家庭のニーズに合った支援になっているか、少子化対策として一層役立たせるためにできることはないか、独自に分析・考察を行いました。厚生労働省は4月26日、国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに調査している「日本の将来推計人口」を公表しました。それによると、50年後の人口は現在の7割の8700万人に減少する見通しであり、2022年に80万人を下回った出生数は、2043年に70万人を下回ることなども見えてきました。より実効性のある少子化対策はもちろん、安心して結婚や子育てを望める社会の実現に向け、迅速な対策・対応が求められます。 そんな中、安心して出産・子育てができる環境を整えるため、2023年1月から「出産・子育て応援交付金」事業が各自治体によってスタートしました。「出産・子育て応援交付金」は、経済的支援と伴走型相談支援を一体化させたことがポイントで、妊婦さんやママ・パパのニーズに合った支援をすることを目的に掲げています。とはいえ、新たな試み故に不明瞭な点も多く、ニーズに合った支援になっているか判断しづらいところがありました。 そこでベビーカレンダーでは、実際に申請・受給した人たちの声を中心に、「出産・子育て応援交付金」事業の経済的支援にあたる「出産・子育て応援ギフト」の内容や10万円分の使い道、満足度など、独自のアンケート調査を実施。また、妊婦さんや子育て家庭のニーズに合った支援となり、少子化対策として一層役立たせるためには、今後どうしていくとより良い事業になり得るのか、独自に分析・考察を行いました。 「出産・子育て応援ギフト」は順調にスタートしている模様!ギフト形態は約8割が現金給付で、満足度も74%と高評価!「出産・子育て応援ギフト」は、2022年4月1日以降に妊娠・出産した人を対象に、伴走型相談支援である「面談」を受けることで支給されます。「出産応援ギフト」は、妊娠届出時に面談を受けると、妊婦さん1人当たり5万円相当のギフトが支給されます。「子育て応援ギフト」は、出生した子どもを養育する人を対象に、産後に面談を実施すると、新生児1人当たり5万円相当のギフトが支給されます。 新制度は、対象者への案内が周知徹底されていないと「知らなかった」「申請し損ねた」となってしまってしまうことが懸念されます。 そこでまずは「出産・子育て応援ギフト」に関して、対象者にどのような案内が行われているかを聞いてみました。 ちなみに、2022年12月にベビーカレンダー会員のママ881名に「出産・子育て応援交付金」を知っているかどうかを尋ねたところ、「はい」63%、「いいえ」37%という結果になり、6割以上のママが「出産・子育て応援交付金」を認知していることはわかっています。 ▼出産・子育てギフトの案内について 結果、8割以上が自治体から案内書または申請書が届いているという結果でした。当事者への案内はスムーズに進んでいると言えるのではないでしょうか。とはいえ、「出産・子育て応援ギフト」自体を知らないという人も、割合は2.9%と少ないですがまだいるという点は留意すべきだと考えます。「出産・子育て応援ギフト」の案内を自治体発信だけに留めず、妊婦さんやママ・パパと触れる機会の多い産院や保健所などでも、引き続き周知活動を続けていくことも大切でしょう。 申請手続きは郵送のみにせず、早めにオンライン申請にも着手すべき!制度対象世帯は仕事や子育てに忙しいため、申請や手続きがスムーズに行われているかも気になるところ。また、経済的支援はなるべく早く支給されるのが理想です。 ▼申請や手続きはスムーズだった? そこで、「出産・子育て応援ギフト」の手続きはスムーズだったかを質問すると、84.9%が申請や手続きがスムーズだったと回答! 「申請書が送られてきて、それを返信用封筒で返すだけだった」「簡単な書類での申請で、確認もそこまで時間をとられなかった」などの好意的な意見が多く集まりました。 しかし中には、「プリンターがないので、娘を抱いてコンビニまで必要書類をコピーしに行かなければならなかった」「紙ベースでの申請はナンセンス」という声も。実は、申請手続きがスムーズだと回答した人の多くは、「オンラインで申請できた」「スマホで簡単に申請できた」といった理由を挙げており、オンライン申請のニーズが高まっていることは明らかです。申請手続きを郵送のみに限定している自治体は、なるべく早くオンライン手続きに着手すべきでしょう。 ▼申請してどれくらいで支給された? 申請後、ギフトが支給されるまでの期間については、「申請から1〜2カ月未満」が30.7%と多く、次に「申請から2週間〜1カ月未満」で22.4%。約5割が申請してから2カ月未満に支給されているという結果でした。 しかし、「もっと早く支給してほしい」「支給までが遅い」「時間がかかるのを解消してほしい」といった意見も多く寄せられているため、支給まで1カ月以上かけている自治体は、早急に短縮するような対策が望まれます。 満足度が78%と高い現金給付を、クーポン等(現金以外)に統一する必要性はある?次に、「出産・子育て応援ギフト」を受け取った、または受け取る予定の人を対象に、ギフト内容について尋ねました。「出産・子育て応援ギフト」は、ギフト内容を各自治体に委ねられていますが、原則として以下のいずれかの方法で実施されることになっています。 ・出産・育児関連商品の商品券(クーポン)・妊婦健診交通費、ベビー用品などの費用助成・産後ケアや一時預かり、家事支援サービスなどの利用料助成・利用料の減免 しかし、今回のアンケートよると上記3つのいずれかではなく、現金給付が約8割と圧倒的に多いという結果に! さらに、経済的支援としての満足度を質問したところ、74%ととても高い満足度を得ました。 ▼出産・子育てギフトの支給形態は? 満足度の理由としては、「現金はミルク代金に充てられてとても助かった」「現金のほうが使い勝手が良くて、本当に必要な物を買える」「現金だったので、子どもの消耗品や光熱費等に充てることができ助かった」など、現金給付だからこそ、子育てに生かしやすかったという声が多く集まりました。ただ、厚労省の資料「出産・子育て応援交付金の概要について」によると、現金給付は「オプションとして排除されないが」いずれは、「将来的にクーポン、広域連携など効率的な給付方法について検討いただきたい」とされています。ママたちの満足度も高く、現状多くの自治体が採用している現金給付の形態を、将来的にクーポン等に統一する理由はあるのでしょうか。 この疑問に関しては、「出産・子育て応援交付金自治体職員向けQ&A(第4版)」にその回答が掲載されています。要約すると「現金給付の場合、必ずしも子育て目的の消費に充てられない恐れがあり、また、貯蓄につながる可能性もあるから」との理由であり、これについては当制度の管轄・こども家庭庁の担当者からも見込み通りであるとの回答がありました。 しかし、今回のアンケート結果の満足度からすると、「出産・育児応援ギフト」の現金給付は、ママたちのニーズに合った支援になっていると考えられます。その点についても、前述の担当者に尋ねたところ「現金による支給とクーポン等による支給、それぞれメリットがあると考えていますが、今後の方向性については、さまざまなご意見を伺いながら検討していく予定です」との回答でした。 現金給付を続けもらうための策の一つとして、「対象者の声を国側で集めることは困難なため、その声を届けていただくことは重要なことだと考えています」との回答も得ました。 「出産・子育て応援ギフト」の気になる使い道は?実際に申請したママたちの声から見えてきた、現金給付のメリットやクーポン支給の盲点「出産・子育て応援ギフト」を受け取ったママたちは、実際にどのような使い道をしたのでしょうか。まずは、「出産・子育て応援ギフト」を現金で給付されたママたちの声をご紹介します。 ■物価高騰が続く中、現金給付なら「子どもを育てる」ために必要なあらゆるお金に充てられる!?▼現金給付だったママたちの主な使い道<生後6カ月の女の子ママコメント・2022年4月~12月に出産>完全ミルク育児なので、ミルクの買いだめや娘の服の購入です。あとは大人たちの生活費を補填しました。<生後1カ月の男の子のママコメント・2023年1月〜4月に出産>妊娠中にいただいた5万円は主に産婦人科の費用や赤ちゃんの服など、退院してすぐに必要となるものを購入し、残りは出産費用に充てました。産後の5万円は、おむつやミルクを購入。子育てを始めてみて、肌着等が思ったよりも必要になったため、不足分の買い足しにも使用しました。<生後2カ月の女の子のママコメント・2023年1月〜4月に出産>出産内祝いなどに充て、残りをミルクやオムツ、子ども服等の費用に充てました。 現金給付だったママたちからは上記のコメント以外にも、「育児用ミルク」「おむつ」「肌着」など、産後すぐに必要な消耗品類に充てたという声が多く集まりました。加えて、「現金だったので日々の生活費に使えてよかった」「育休中の食費にまわした」「現金だったので、生活全般に使えるので助かる」などの意見も。 物価高騰が続き、ガス代や電気代もさらに値上がりすることが見込まれている今、安心して出産・子育てができる環境を整えるためには、「出産・子育て応援ギフト」を生活費全般に充てることは不可避であると思われます。現金給付であれば、「子どもを育てるために必要なお金」を、各家庭の事情に合わせてすぐに使えます。これは、子育て世帯にとって大きなメリットとなる経済的支援と言えるでしょう。 続いて、クーポンで支給されたママたちの声をご紹介します。 ■クーポン支給の場合は、「すぐに使う、買う」が難しいという盲点も!産後の忙しい時期に“余裕をもった支援”は適切か▼クーポン券だったママたちの主な使い道<生後6カ月の男の子のママコメント・2022年4月~12月に出産>この先必要だなと思っている、ベビーサークル、ベビーゲートに使いました。<生後8カ月の男の子のママコメント・2022年4月~12月に出産>実はまだ妊娠中・産後のクーポン券は利用しておらず、自治体のカタログサイトを眺めている状況です。 「出産・子育て応援ギフト」をクーポン券で受け取ったママたちからは、「育児中にサイトを見て選んで……というのはとても手間がかかる」「カタログから選ぶのは時間がかかる」「使える店舗がほんの一部なので不満」など、産後の忙しい時期に、カタログから選ぶ手間や時間、使える店舗が限られる点などへの不満の声が多く集まりました。 また、クーポン券は子育てに必要なものを「すぐに使う、買う」といったことには、やや不向きであることも見えてきました。 ▼カタログから選ぶ手間や時間について<生後6カ月の男の子のママコメント・2022年4月~12月に出産>新生児期に商品の引き換えをしようとするのは負担が大きい気がしますが、有効期限は少し先まであったし、そんなに急がなければあまり負担はないように思います。<生後8カ月の男の子のママコメント・2022年4月~12月に出産>有効期間を長めに設定してもらえば、各々が落ち着いたタイミングで使うことができるので負担はそこまで多くないと思います クーポン券支給の場合は、カタログから選ぶという特性上、少し余裕を持った使い方をしている印象を受けました。とはいえ、「『カタログから選ぶ!』と決めたら迷う時間も減ったし、夫とあれこれ相談しながら選べたのでよかった」「カタログから選ぶことで、数多ある種類の中から口コミ等を調べて選ぶ時間が減る」など、クーポン券ならではのメリットもあるよう。 ただ、使い方に計画性が必要だとも感じます。もちろんそれ自体は悪いことではありませんが、育児が始まって忙しい産後に「すぐに使う、買う」ことがしづらい点はデメリットであり、盲点と言えるのではないでしょうか。経済的支援に余裕や計画性が必要という点にも、矛盾も感じます。 調査結果の総括「出産・子育て応援ギフト」は対象者の満足度も高く、子育て世帯の助けになっている。一方で、これが「少子化対策」の一助になるかと言うとまだ力不足か。その他のフォローも必要。今回の調査結果から、「出産・子育て応援ギフト」事業は順調にスタートしていることが見えてきました。ギフトの支給形態としては現金給付だった人が約8割で、その満足度は74%と高く評価されていることが明らかに。しかし、ギフト形態として現金給付が今後も続いていくかは定かではありません。「出産・子育て応援ギフト」が現金給付か、クーポン券かによって、メリット・デメリットの違いはありますが、それでも、受け取ったママ・パパたちの満足度は高く、子育て世帯の助けになっていることは評価に値するのではないでしょうか。 とはいえ、「税金が多い中で、この対策で『子どもが欲しい』と思う人は多くはないと思う」「根本的な原因を改善して欲しい」「10万円はありがたいが、もう1人産もう!とはならない」「継続的に手厚い支援がないと、お金の余裕がある層しか子どもは産めない」など、少子化対策としては厳しい意見が集まりました。子どもを産み育てたいと望む人々を後押しするための「少子化対策」としては、まだ力不足の面があると考えるべきでしょう。 しかしながら、「出産・子育て応援ギフト」は始まったばかりの制度。そのため、まだまだ改善の余地はあるはずです。そのためにも、対象者の声などを真摯に受け止め、今後もブラッシュアップしていく必要があるでしょう。 前述したように、こども家庭庁の担当者も「対象者の声を届けていただくことは重要なことだと考えています」と言及しています。このことからも、私たちメディアや対象者が声をあげることはとても大切であり、その声をもとに、国や自治体がより有益な少子化対策に進展させていくことは急務な課題です。少子化には多くの要因があるからこそ、多くの視点や立場で考えること、声をあげ続けることは今後一層大切になっていくでしょう。 ベビーカレンダーは今後も少子化対策に関する調査・分析等を続け、多くのママ・パパたちの声や評価等を国や自治体に届けつつ、妊娠・出産・育児の情報メディアとして、有効な少子化対策とは何か、ママ・パパたちが望む子育て支援のあり方、結婚や子育てに希望を持てる社会の姿などを探り、情報発信を続けていきます。 <調査概要>調査タイトル:『出産・子育て応援ギフト』に関するアンケート調査方法:インターネットリサーチ調査期間:2023年4月15日(土)~4月18日(火)調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した方(722人)調査条件:出産・子育て応援ギフトの支給対象者(2022年4月1日以降に妊娠・出産した方【出典について】本調査内容を転載される場合は、出典が「株式会社ベビーカレンダー」であることを明記くださいますよう、お願いいたします。
2023年05月31日2人目を出産後、育休を取って復職すると、もともと仲がよかった職場の先輩も1人目の子を出産して、復職。慌ただしく時を過ごす中、先輩からかけられた言葉にとてもモヤモヤしました……。 職場の先輩から言われたこと…2人目を出産し、育休明けで仕事に復帰後、しばらくすると1人目の子どもを出産した4歳年上の先輩が育休を終えて復帰してきました。もともとはとても仲がよかった先輩でしたが、結婚と出産をきっかけになんとなく関係に変化が出てきました。 先輩は職場復帰後、「なんかね、うちの子全然手がかからないのよ。だから他のお母さんたちっていつも大変って思うの」と言いました。このひと言に私は「え? マウント??」と感じて何も言い返せずモヤモヤ……。先輩の子どもは本当に育てやすいと感じる子だったのかもしれませんが、当時の私は年子を育てている最中で、慣れない2人目育児に疲弊している状態でした。 おまけに夫と私の両親共に介護中で、あまり両親のサポートが受けられない状態。さらに当時2歳だった長男は、自治体の都合上、2人目の育児休暇中に保育園を退園になりました。私は家で1年近くほぼひとりで2歳と0歳の子ども2人の育児をしていたので、産休中も育休中もなかなかハードな日々を送っていました。 夫のほうが仕事が終わる時間が遅く、私は仕事から帰宅後はワンオペで家事と育児をこなしていました。2歳と0歳の世話はとても大変だったので、先輩のこのひと言は私を何とも言えない気持ちにさせました。育児が大変なのは共通の認識として、「お互い親として大変だけど頑張ろうね」と、先輩とワーママとして共感して仕事に取り組みたかったからです。 3人目を妊娠したあとに私は退職したので、それ以来先輩とは疎遠になりました。出産や育児の経験や大変さ、子どもの育てやすさには個人差があるので、関わる人との会話で自分の経験を話すときは気を付けようと思った出来事でした。 イラストレーター/ムチコ著者:小川 朝美
2023年05月25日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。 このお話は作者リコロコさんに寄せられたエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ予定日を1週間前にして破水。娘を母に預け、病院に急行しました。感染対策のため夫と別れて1人で分娩台に向かう芽衣。いつも診てくれる先生もいなかったけれど、助産師さんに励まされ力をもらうのでした。夫の励ましに、恐れは遠のいた子宮口は全開に…お産が始まる夫に励まされてがんばった芽衣。そしていよいよ朱璃ちゃんが誕生しました。果たして容体は…?次回に続く 「天使が生きる奇跡」(全29話)は12時更新!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年05月16日わが家の子どもたちは1人目は男の子、2人目は女の子。第3子を妊娠したとき、健康で元気に生まれてくれたら性別はどちらでも良いと考えていました。しかし、3人目出産時、まさかの出来事が起こったのです……! 第3子の性別はいったい…!?※誤)姓別⇒正)性別 性別にこだわりはなかったものの、肌着やもろもろの準備もあるのでできれば早めに知りたいと考えていたまだ見ぬ第3子の性別。上の子が男の子と女の子なのでどちらでもお下がりは使えるな〜、と考えていたのですが、まさかそんなどんでん返しがあるとは思いもしませんでした。スクリーニングの結果通り、男の子の肌着の準備をしていましたが、なぜか思い立って出産直前に女の子用の肌着も水通ししていた私。今思うと母の勘が働いたのかもしれません。とにかく無事に生まれてくれて何より! 現在すくすく成長中です♡ 監修/助産師 松田玲子著者:ばぶぱち4歳、3歳、生後4カ月の3児の母。転勤族ゆえ親も友達も遠方ですが、のんびり楽しくやっています。趣味は散歩とモーニング。時々短期連載や作画を担当。普段はInstagramにて育児日記をゆる〜く更新しています。 Instagram:@babu_pachiTwitter:@babu__pachi
2023年04月29日妊娠が判明してから、出産するのに必要な自分の体力や筋力に不安を感じました。そこで毎日1時間、散歩することを習慣にしました。その習慣のおかげで、出産時や産後に助けられたことがあったのです。 妊娠判明後、体力や筋力が不安に妊娠する前、ろくに運動してこず、出かける予定がないと外にも出ないほどインドア派だった私……。妊娠が判明して出産する瞬間を考えたとき、自分の体力や筋力が一気に不安になり、妊娠中でも継続してできる運動を考えていました。 妊娠中は激しい運動ができず、私はつわりがひどかったため、ただでさえ動くことがつらいときが多かったのです⋯⋯。ヨガやストレッチといった屋内でできる運動にしようかとも思いましたが、体が硬く断念。ハード過ぎず、すぐに休憩できる運動を考え、毎日1時間以上散歩することに。1日の散歩にかける時間は、合計すると1時間から2時間ほどでした。 散歩を始めたことで生活習慣が整った今までは昼過ぎに起きてダラダラして、ごはんを食べてまた寝て……といった生活をしていました。しかし、子どもが生まれてからのことを考えるとそんな生活も続けていられないなと思ったので、朝に散歩することに。 毎朝太陽を浴びながら運動することで体もスッキリし、とても気持ちがいいことがわかって、最初は「赤ちゃんのため……」とおこなっていたことがだんだん楽しくなったのです。それからはすすんで散歩へ行き、いつもと違う道を通ってみたりして、新しい趣味ができたように感じました。 出産にも役に立った……!?毎日の散歩を続け、いざ出産! となったとき、やはり出産は壮絶なものだと実感……。体力は想像していた何倍も必要としたので、毎日散歩していたけれど、全然足りない! と感じました。しかし、きっと毎日散歩していなかったら、そんなことを出産中に考える余裕もなかったのかなと、あとで思うように。 また、子どもが外に出かけられるようになってからは、一緒に遊ぶのも毎日外に出かけるのも、まったく億劫ではなくなっていたので、出産後もとても助かりました。 毎日の散歩で、体力や筋力をつけて生活習慣を見直すことはもちろん、今さらながら外に出る楽しさも知りました。これからも子どもと一緒にいろいろなところへ出かけられると思うと、楽しみが尽きません。 著者:橋本楓/女性・主婦。1歳女児の母。自身の体験をもとに、妊娠や出産、子育てに関する体験談を中心に執筆している。作画:加藤みちか ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
2023年04月27日出産費用の保険適用導入を検討異次元の少子化対策のたたき台となる「こども・子育て支援加速化プラン」が2023年(令和5年)3月31日に発表されました。今回発表された新たな取り組みのひとつとして、出産費用の保険適用導入を含め、支援の在り方を検討する方針が示されています。現在の制度では、出産費用は公的な医療保険の適用外となり、帝王切開などの医療行為が行われた場合を除き、原則自己負担となります。出産費用の助成として原則42万円の出産育児一時金が支払われるものの、2022年度の正常分娩時の出産費用は全国平均で47万3315円となっており、助成金を上回った分の差額は自己負担となるのが現状です(※1)。出産費用を保険適用とするには地域や施設を問わず「標準化されたサービス」を「一律の価格」で受けられる必要があります。しかし、出産費用は地域や施設によって異なり、都市部での自己負担分が大きい傾向があるため、厚生労働省では差額がなぜ生じているのかの分析を行い「出産費用の見える化」を進めていく予定です。いつから保険適用される?出産費用の保険適用は、2026年度の実現に向けて検討が進められています。しかし出産費用の全額が保険適用となるのか、自己負担が発生するのか、施設によって異なるサービスや費用をどのように均一化するのかなど、これから詰めるべき課題が多くあります。実際に適用となる時期については、今後の議論の行方を見守る必要がありそうです。今回発表された「こども・子育て支援加速化プラン」は、まだたたき台の段階です。ここから財源を含めた具体案をとりまとめるために「こども未来戦略会議」が新設されました。ここで議論を進め、6月に策定される「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」までに具体化を図りたい考えです。岸田首相が明言したそのほかの少子化対策とは?多子世帯の住宅ローンの金利優遇「子育てにやさしい住まいの拡充」を目的に、住宅購入時に利用する住宅金融支援機構提供の長期固定金利住宅ローン(フラット35)の金利引き下げを検討しています。特に多子世帯は部屋数や広さが必要になることからさらなる引き下げを行い、支援を充実させる考えです。住宅支援に関してはさらに、子育て世帯が入居しやすい環境整備や公営住宅等の公的賃貸住宅を対象に、優先的に入居できる取り組みを進めるとしています。給付型奨学金の対象拡大子育てにおいて特に課題となっている高等教育費の負担を軽減するため、今後は奨学金制度の充実を図る計画です。まず掲げているのは、貸与型奨学金における減額返還制度の、利用年収上限引き上げです。2024年度(令和6年度)からは、給付型奨学金の対象を多子世帯や理工農系の学生などの中間層(世帯年収約600万円)に拡大します。さらに、出世払い型の奨学金制度ともいわれる「授業料後払い制度(日本版HECS)(仮称)」を創設し、一定の年収になるまで奨学金の返済が猶予される仕組みを整えます。想定されている目安は年収300万円程度となる見通しです。保育所利用の要件緩和すべての子育て世帯への支援を強化するため、親の就労状況にかかわらずに保育所などを利用できる「こども誰でも通園制度(仮称)」を創設します。時間単位で定期的に保育所などを利用できるようにする制度で、保育所の利用条件から外れることで保育所に通えずに孤立してしまう親子に支援を行き届かせることが狙いです。まずは定員に空きがある保育所や空き教室がある保育所からサービスを開始し、ゆくゆくは全国で事業を展開します。保育士の配置基準改善少子化対策には、保育の質の向上を目指した保育士の配置基準を見直す方針が示されました。配置基準の変更は実に75年ぶりのことです。具体的には、1歳児の子ども6人に対し保育士1人という配置を5対1へ、4・5歳児の子ども30人に対して保育士1人を25対1へ改善することで、保育士の処遇見直しを図りたい考えです。今後3年間で子育て支援を強化こども・子育て支援加速化プランが発表された背景には、想定を上回るペースで少子化が進んでいるという政府の危機感があります。これまでも子育て支援策はさまざまに議論されてきましたが、今回のプランでは若い世代や非正規雇用が抱える不安にも踏み込んだ支援が打ち出されているのが特徴です。子どもを育てやすい環境、子どもを産みたいと思える社会の実現に向け、政府は今後3年間を「少子化対策強化期間」と位置づけました。実行のための具体的な方策はこれから示される予定です。どのように支援が実行されるのか、政府の発表や自治体のサイトなどで最新情報を確認していきましょう。※この記事は2023年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2023年04月20日30代で初めて妊娠した私。コロナ禍ではありましたが、生まれる直前に夫が立ち会うことになりました。そしていよいよ出産を迎えたのですが、出産時なかなか赤ちゃんが出てこず……。立ち会いをしていた夫が医師にかけられた言葉は予想外のものでした。 初めての出産でまさかの吸引分娩に! 夫が体験したこととは30代で妊娠し、初めての出産。お産の痛みに怯えつつも、いよいよ会えるわが子との対面の日を待ちわびていました。私は夫の立ち会い出産を希望しており、生まれる直前で分娩室に入ってもらう予定でした。コロナ禍だったため、立ち会い出産ができないかもと心配していたので、実現できることがうれしかったのですが、まさかあんな状況になるとは……。 出産予定日から5日後、朝から陣痛の兆しが。陣痛の間隔が狭まり、お昼ごろ産院に電話して病院へ。夕方、なかなか子宮口が開かなかったものの、ひとまず私はLDR(陣痛から出産、回復するまでの時間をひとつのベッドで過ごせる部屋)へ。あとから駆け付けた夫は病院の廊下で待機していました。 破水後、陣痛が強くなり、先生も到着。「そろそろ分娩に移りましょう。パパも入ってもらって」と言われ、パパも登場。しかし、いくらいきんでも赤ちゃんが出てきません。なかなか進まないため会陰切開。それでも出てこず、「吸引分娩にしますね!」と先生。その直後「パパにはショッキングだから、部屋を出て!」と夫は分娩室から出されてしまったのです。吸引分娩の器具が用意され、「おなかに乗って赤ちゃんを押し出すね!」と助産師さんが私のおなかの上に! そこからの記憶はあいまいですが……無事出産となりました。 生まれてきた娘は3,500g超えのビッグベビー。へその緒が短かったこともあり、なかなか出てこられなかったようでした。助産師さんがおなかの上に乗って赤ちゃんを押し出す様子がパパにショックを与えるのでは、という配慮から分娩室を出るように促された夫ですが、「死んじゃうんじゃないかってほどの叫び声が聞こえたから、手の震えが止まらなかった……」とのことでした。しかし、娘が成長した今となっては、思い出深いエピソードです。 著者:倉本柊/30代女性・主婦。1歳の娘を育てる30代ママ。理想が高く心配性のわりにズボラな性格が功を奏して、無理せずのんびり育児中。作画:Pappayappa ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年03月23日2022年の出生数が80万人を割ったことで「少子化」に対して、さらなる関心が高まっています。少子化対策の一環として、2023年1月から対象家庭に向けた制度の実施が各自治体でスタートしていますが、全国のママたちは「出産・子育て応援交付金」をどのように受け止め、どのように活用しようと考えているのでしょうか。2022年12月19日(月)~12月23日(金)の期間、ベビーカレンダー会員のママ881名を対象に、意識調査を行いました。2023年2月28日に厚生労働省が発表した人口動態統計の速報値によると、2022年の年間出生数は79万9728人。1899年の統計開始以降、初めて80万人を割り、過去最少の出生数となったことが話題となっています。岸田文雄首相は2023年1月4日におこなった年頭記者会見において、日本政府が取り組むべき大きな課題のひとつに、「異次元の少子化対策」を掲げ、改めて少子化への強い危機感を示しました。そして、政府が掲げる子ども・子育て支援の一環として2022年11月に決定したのが「出産・子育て応援交付金」の制度です。2023年1月から対象家庭に向けた制度の実施が各自治体でスタートしていますが、全国のママたちは「出産・子育て応援交付金」をどのように受け止め、どのように活用しようと考えているのでしょうか。 「出産・子育て応援交付金」とは 特徴は「伴走型相談支援」と「経済的支援」の一体化支援 核家族化が進み、地域とのつながりも希薄になるなか、孤立感や不安感を抱く妊婦・子育て家庭は少なくありません。こうした懸念を背景に、妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てができる環境整備の一環として創設されました。特徴は、「伴走型相談支援」と「経済的支援が」一体になっている点です。伴走型相談支援は、妊婦や特に0歳から2歳の低年齢期の子育て家庭に寄り添うための取り組みです。具体的には、出産・育児等の見通しを立てるための面談や、継続的な情報発信等がおこなわれます。また、経済的支援としては、妊娠届や出産届を提出した妊婦等に対し、出産育児関連用品の購買助成や子育て支援サービスの利用負荷軽減を図る、計10万円相当の「出産・子育て応援ギフト」を支給。2022年4月以降に出産された方を対象に実施されます。 伴走型相談支援のひとつに面談がありますが、「妊娠届出時」「妊娠8カ月前後」「出生届出時から乳児家庭全戸訪問までの間」の計3つのタイミングにおこなわれます。また、経済支援については、「妊娠届出時」および「出生届出時から乳児家庭全戸訪問までの間」に面談を受けたことを条件に、2回に分け、各5万円相当=計10万円相当の「出産・子育て応援ギフト」の形で支給されます。外部リンク:妊婦・子育て家庭への伴走型相談支援と経済的支援の一体的実施(出産・子育て応援交付金)※厚生労働省サイト制度実施のスタート時期に自治体ごとのズレがあり、ママに対する周知不足も明らかに!各地方自治体による「出産・子育て応援交付金」は、2023年1月にスタート。しかし、開始時期は各地方自治体ごとに異なっているのが現状です。 そこで、ベビーカレンダー会員のママに「出産・子育て応援交付金」を知っているかどうかを尋ねたところ、「はい」63%、「いいえ」37%という結果に。「知っている」と答えた人が「知らない」と答えた人を上回ったものの、回答者の3分の1以上が「知らない」ということが明らかになりました。 アンケート回答者のうち、制度の対象となる「2022年4月〜12月に出産された方」は484名、「2023年1月以降に出産予定の方」は183名で、全体の約76%。制度が始まることに対しては「ありがたい」「助かる」「うれしい」といった好意的な意見が多く見受けられました。 好意的な意見の中には、「うれしいが…」と前置きしながら「10万円相当がもらえたとして今後の育児への不安は消えない」「この制度があるからといって、子どもを産みたいとは思えないのでは」というママの声も。 2023年4月からは、出産育児一時金の支給額が42万円から50万円に引き上げられることが決定していますが、昨年ベビーカレンダーが会員ママに向け「子ども1人の出産に対する理想の支援額」を調査したところ、理想額は80万円という結果になりました。「出産・子育て応援交付金」を、「出産育児一時金」とあわせたとしても、まだまだママたちの理想とする金額とは乖離があると言えます。また、「自分が住むところでは結局いつ始まるのかわからない」、「内容が二転三転して、よくわからない」「知らない人がたくさんいそう」といった回答もあり、制度の対象に当てはまるママたちでさえ、正しく情報を受け取れていないことがわかりました。そして、「乳児のみ対象では不公平」といったような回答もあり、制度の対象が2022年4月以降の出生に制限されることへの不満もうかがえました。 では、制度の対象であるママは、支給される計10万円をどのように活用したいと考えているのか、複数回答形式で尋ねたところ、結果は回答の多かった順に「育児に関する用品(ベビー用品)などの購入」95.6%、「子育て支援サービスなどの費用」18.4%、「産後ケアに関する費用」15%、「家事支援サービスなどの費用」11.1%。 なお、制度の対象ではないママにも同様の質問をしたところ、最も多かったのは制度対象のママと同様に、「育児に関する用品(ベビー用品)などの購入」86.4%という結果になりました。 わかりづらさがネック? リアルかオンラインか、面談方法への評価は五分五分先述したとおり、「出産・子育て応援交付金」の特徴は「伴走型相談支援」と「経済的支援」が一体となっている点であり、経済的支援を受け取るには、伴走型相談支援のひとつである面談を受ける必要があります。具体的には、妊娠届を提出した際や妊娠8カ月ころ、出生届を提出した際に、ママやパパが保健師や助産師などと一緒に子育てガイドを確認し、出産や育児の見通しを立てることが目的とされています。なお、伴走型相談支援と経済的支援を一体化した背景には、出産や育児に関する悩みや不安を打ち明けるための機会と環境を整備し、出産・子育て支援の実効性を高める狙いがあります。 制度の対象であるかどうかにかかわらず、会員ママ881名を対象に、伴走型相談支援に期待することを複数解答形式で尋ねたところ、回答の多かった順に「出産/育児に関する相談に乗ってもらいたい」61.1%、「保育園の入園に関する相談に乗ってもらいたい」48.2%、「出産時、産後の支援について教えてほしい/一緒に手続きを確認してほしい」46.4%、「出産/育児についての見通しを一緒に立ててほしい」30.9%などという結果になりました。 一方、「出産・子育て応援ギフト」の支給に際し、不安を感じていることを複数解答形式で尋ねると、解答の多かった順に「給付条件がわかりにくい」59.8%、「面談をおこなわないといけない点が手間」44.3%、「とくにない」18.3%という結果に。全体の4割のママが、面談に対する不安を抱いていることが明らかになりました。 なお、面談の実施方法は各地方自治体の判断に委ねられ、面談の実施者と被面談者が互いに顔を見られることを前提に、対面だけでなく、SNSやアプリ等を用いたオンライン面談も可とされています。そこで、制度の対象であるかどうかにかかわらず、会員ママ881名を対象に、面談を受ける場合、直接の対面とオンラインのどちらがいいと感じるかを尋ねたところ、「直接会っての面談がいい」57.3%、「オンラインでの面談がいい」42.7%という結果になりました。また、それぞれの理由について尋ねたところ、「直接会っての面談がいい」と答えた人には「直接のほうが細かいことも伝えやすく、相談しやすい」「実際に子どもを見てもらいながら話したい」「オンライン接続の環境に不安がある」といった回答が多く、「オンラインでの面談がいい」と答えた人には「感染症対策のため」「面談場所まで行く、もしくは自宅に面談者を招き入れるのが大変」といった回答が多く見られました。 今回の調査から、「出産・子育て応援交付金」に関する周知が不十分であることが浮き彫りになった一方、制度の実施に対しては、好意的に受け取るママが多いことが明らかになりました。また、岸田首相は「出産・子育て応援交付金」について、今後、恒久化を目指すことも検討している、と伝えられています。ほか、2023年4月から、出産育児一時金がこれまでの原則42万円から50万円へと引き上げられることも決定し、少子化対策に対し、現政府がより力を注いでいく姿勢がうかがえます。 ベビーカレンダーでは引き続き、助産師などの「専門家から直接アドバイスを受けられる」という当社の強みを生かし、全国のママたちはもちろん、「赤ちゃんを産みたい」と思っている人たちに向けてのサポートをおこなっていきます。また、メディアでの情報発信を通して各制度の現状をわかりやすく、かつ詳細に伝えていきます。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2022年12月19日(月)〜12月23日(金)調査件数:881件※集計結果は100%にならない場合がございます。
2023年03月07日株式会社Blueship(本社:東京都渋谷区、代表取締役:慶松 大海)は自治体向けDXプラットフォーム『出産・子育て応援交付金サービス』( )のサービス提供を開始いたしました。第一導入自治体として、東京都世田谷区へ本サービスを提供いたします。【概要】『出産・子育て応援交付金サービス』は、クラウド型プラットフォーム「ServiceNow」を用いて、WEB申請・審査・承認・通知の一連のワークフロー、申請者からの問い合わせ管理機能を一体的に提供するサービスです。WEB申請の窓口を開きながらも、書面での申請をAI-OCRでデータ自動取込することにより、審査の煩雑化を防ぎます。出産育児関連用品の購入費助成や子育て支援サービスの利用負担軽減を図る経済的支援がフォーカスされがちですが、事業の本質は「妊娠・出産・育児という子育てに対する見通しを立てるための、寄り添った面談や継続的な情報発信」にあると考え、本サービスを設計しています。【『出産・子育て応援交付金サービス』の特徴】■妊娠中・出産を控える住民にとっても嬉しい機能■●面談、アンケート、出産ギフトをWEBから申請お手元のスマートフォンや、ご自宅のパソコンからいつでもどこでも申請を行うことができます。操作自体も簡単に行うことができる上に、従来の書面での申請と異なり、原則として記載漏れなどの不備が発生しません。また、住民の方はご自身の申請の処理状況をいつでも確認が出来るため、問い合わせの負担を軽減できます。●自治体からの連絡・情報もWEBで確認可能両親学級や乳幼児健診など、必要とされるタイミングで自治体から情報を発信できるので、住民の方がご自身でHPで必要な情報を探す負担を軽減できます。サービス活用例■職員にとっても嬉しい機能■●書面/WEB申請・メール/電話問い合わせなど、すべて本サービス上で一元管理書面での申請も、AI-OCRを使用して電子データに変換し、WEB申請のデータと共に同じ画面で申請の確認・承認を行うことができます。●プッシュ型メール配信等を通じたタイムリーな情報発信が可能ポータルサイトでの一元的な情報提供や、両親学級などの案内は住所・妊娠経過月などの情報を元に「必要とされる情報を、必要とされるタイミングで、必要とされる方へ」送信し、妊婦や出産まもない住民へ向けて提供することができます。●WEB申請の情報を本サービスを経由して、直接LGWAN系ネットワークから閲覧可能本サービスは住民の申請情報を、職員の方が審査をするLGWAN系ネットワークの中から確認・審査をいただけるように設計しています。USBメモリを使用してのデータの移動や、印刷の手間は一切不要です。【導入のメリット】1. スピード感のある導入ご契約から最短1カ月で環境を提供します。2. 安心できるインフラでのサービス展開住民データ等の、サービス内で取り扱う情報は、セーフティな領域で管理します。本サービスの基盤であるServiceNowプラットフォームは、ISMAPの認証を取得しているほか、クラウド型サービスにおいて必要な主たる認証制度をすべて取得しています。3. 本サービスの拡充・継続的アップデート現金支給だけでなく、クーポン券やポイント付与など支給方法の拡充や、今後の制度改定等にも追従するなど継続的にサービスのアップデートを行います。今後、2023年6月には面談予約機能が実装予定です。<参考>【本サービスの中心利用年代となる20~30代の8割がWEB申請を利用】株式会社Blueshipが2021年にサービス提供を開始し、5自治体に導入した「特別定額給付金支援サービス」にてWEB申請機能を導入したところ、20~30代のWEB申請の割合が8割を超えました。WEB申請と紙申請の割合と自動審査の効果また、当社サービスは職員の負担軽減のために、自動審査機能を有しており、特別定額給付金支援サービスにおいては、WEB申請の8割近くが自動で審査を終えており、出産・子育て応援交付金サービスにおいても同様に職員の負担減少、業務効率化が期待できます。自動審査のイメージ◇出産・子育て応援交付金サービス公式ページ: 動画 : サービスロゴ【会社概要】名称 : 株式会社Blueship代表者: 代表取締役 慶松 大海所在地: 東京都渋谷区渋谷2丁目15-1 渋谷クロスタワー17階設立 : 2004年3月18日資本金: 3,000万円HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月17日10月24日に、出産時に支払われる出産育児一時金を現行の42万円から来年度からは47万円に引き上げられるという発表がありました。6月には2021年の出生数が発表されましたが、過去最少の出生数に。歯止めがかからない少子化の現状を受け、ベビーカレンダーは、2022年7月26日(火)~7月29日(金)の期間、ベビーカレンダー会員のママ881名を対象に、妊娠・出産に関する意識調査を行いました。2022年6月に厚生労働省から発表された「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)」によると、2021年の出生数は約81万人。2020年の約84万人から減少し、1899年の調査開始以来、過去最少の数字を更新することとなりました。 10月には、これを受け来年度から出産育児一時金を現行の42万円から47万円に引き上がることが発表されました。深刻化に歯止めがかからない少子化の現状を受け、ベビーカレンダーでは出生数減少に関し、独自の分析・考察をおこないました。 経済支援の制度が実際にあったなら、3人以上の子どもがほしい人が75%超に!まずは、出生数減少の要因が「女性人口の減少」と「出生率の低下」のどちらが多いのかを、「年齢別女性人口」と「年齢別出生率」を年単位で算出し、分析しました。すると、2006年~2015年の出生数減少の要因は「女性人口の減少」のみと考えられ、「女性人口が前年と変わらなければ、出生数は増えていた」という結果に至りました。しかしながら、2016年以降は「女性人口の減少」「出生率の低下」「1人頭の出生数の低下」のいずれもが重なり、出生数を押し下げる要因が多面化していることが浮き彫りになりました。 現状の女性人口を増やすことは不可能なため、どうしたらいいのか考え得る対策の中で取り組むべきことは、「出生率を上げること」と「婚姻数を増やすこと」だと考えます。日本はスウェーデンやフランスに代表される欧米諸国と比較し、婚外子(非嫡出子)に認められる権利が乏しいため、婚姻数の減少が出生数のマイナスに直結。これも、2021年の「人口動態統計月報年計(概数)」によると、日本の婚姻数は2013年以降、2019年には一時増加となりましたが、減少の一途をたどっています。 では、婚姻した夫婦の出生数を増加させるには、何が必要なのか。ベビーカレンダーの調査・分析から見えてきたのは「経済的理由」です。出生数の減少要因が「女性人口の減少」に限定されていた2006年〜2015年には、経済の一時的な回復が見られたのです。 上記の表を見ると、2003年〜2007年には完全失業率が改善していることがわかります。 また2006年〜2009年にはデフレ脱却が見られたと考えられ、この一時的な経済の回復により、経済的な理由から出産を控えていた人たちの不安が和らぎ、出産に踏み切った可能性が高いと考えられます。 そこで、ベビーカレンダーでは「2016年以降における出生数低下の要因は経済的理由にある」との仮説の下、ベビーカレンダー会員に妊娠・出産に関する意識調査を実施しました。子ども1人以上の出産を経験した会員ママ881名を対象にアンケートをおこなったところ、「現在の子どもの人数はもともと希望していた人数ではない」と答えた人が全体の4割を超え、その要因として「経済的な理由から」と答えた人が約3割を占めました。 1.産みたいのに踏み出せない。その要因の約3割が「経済的な理由から」!会員ママ881名を対象に現在の子どもの人数を尋ねたところ、「1人」(64.25%)「2人」(26.33%)という結果となり、アンケート回答者の約9割が「子どもは2人以下」ということがわかりました。 また、現在の子どもの人数はもともと希望していた人数かを尋ねたところ、「はい」(53.58%)「いいえ」(46.42%)という結果に。回答者の4割以上が希望の人数を出産していないことが明らかになりました。そこで「いいえ」と答えたママを対象に、希望していた子どもの人数を断念した理由を尋ねたところ、結果は「経済的な理由から」(28.21%)「年齢的な理由から」(18.46%)「夫や家族など周囲が育児に協力的ではないから」(5.38%)となりました。「その他」の回答として「病気など身体的なトラブルから」「離婚をしたから」などが挙がり、また「断念しておらず、第2子以降を妊活・妊娠中」という声もありましたが、経済的な理由から希望の人数を断念した人が約3割という結果になりました。 また、現在の子どもの人数が希望どおりか否かにかかわらず、初めての妊娠・出産を振り返り、「これから子どもを持つ」と考えた際にどんな制度があったら良かったかを尋ねると、回答数が多かった順に、1位「経済的な負担を軽減する制度」(87.97%)、2位「妊娠中や産後も仕事をしやすい、育児と仕事を両立しやすい制度(66.97%)、3位「家事代行など、育児中の負担を軽減する制度」(43.59%)となり、やはり経済的な支援の必要性が明らかになりました。 2.子ども1人の出産に対する理想の支援額は80万円。出産育児一時金と倍近くの乖離!では、2人目、3人目を出産し、出生数を増加させるには、どの程度の経済的支援が必要なのでしょうか。希望していた子どもの人数を断念したママのうち、その理由を「経済的な理由から」と答えた人を対象に、出産に対する理想の支援額を尋ねたところ、「40万円未満では少ない」(26.63%)「40万円では少ない」(18.09%)「50万円では少ない」(28.14%)と感じる人の合計が全体の7割以上という結果に。 また、少子化支援を前提に1人の出産に対する支援額として、いくらでは多いと感じるか/少ないと感じるか/多すぎると感じるか/少なすぎると感じるかを尋ね、その回答をPSM分析したところ、子ども1人の出産に求める支援額の「妥協価格は75万円」「理想価格は80万円」であることが明らかになりました。※PSM分析…「Price Sensitivity Measurement(価格感度測定)」の略。生活者の感覚から、商品・サービスに対する受容価格を解析する分析手法。価格に関する4つの質問を通じ、「上限価格」「妥協価格」「理想価格」「下限価格」を導き出す。 さらに、現在の子どもの人数が希望どおりのママに、「1人目を産もうとしていたとき」を振り返ってもらい、同様のアンケートをおこなったところ、「40万円未満では少ない」(39.1%)「40万円では少ない」(17.04%)「50万円では少ない」(25.76%)と感じる人の合計は全体の8割を超え、支援額のPSM分析結果においても、希望していた子どもの人数を断念したママと同様に「妥協価格は65万円」「理想価格は80万円」であることがわかりました。 現在、出産育児一時金の支給額は子ども1人につき42万円。この額には「産科医療補償制度」の掛け金が含まれているため、制度に加入していない医療機関などで出産した場合などには、支給額は40万8000円(令和3年12月31日までの出産の場合は40万4000円)となります。来年度からは47万円に引き上げられると発表がありましたが、いずれにしてもその額は、理想の80万円とは倍近くの乖離があることが浮き彫りになりました。 3.経済支援の制度が実際にあったなら、3人以上の子どもがほしい人が75%超に! 前段では、少子化支援を前提とした子ども1人の出産に対する理想の支援額80万円と、実際に子ども1人につき支給されている出産育児一時金42万円とを比較しましたが、出産育児一時金はあくまでも出産費用を補填するための支給金です。そこで、「経済的な負担を軽減する制度」が第1子を考える際に実際にあったとしたら、妊娠・出産を「したい」と思う度合いはどれほど変わったかを尋ねると、「約64%上昇する」という結果に。 また、「経済的な負担を軽減する制度」が第1子を考える際に実際にあったとしたら、持ちたいと思う子どもの人数は増えたかを尋ねると、「増えた」(67.52%)「増えない(変わらない)」(32.48%)という結果に。 さらに「増えた」と答えた人に何人の子どもがほしいと思ったかを尋ねると、結果は「2人」(24.44%)「3人」(52.96%)「4人」(12.41%)「5人」(7.59%)、「6人以上」(2.59%)となり、「3人以上」と答えた人の割合の合計は75%以上。経済的な支援制度の充実が、1人頭の出生率に大きく影響する可能性を示唆する結果となりました。 今回、実施した意識調査では、ベビーカレンダー独自の分析・考察から導いた仮説のとおり、出生数減少の要因には「経済的理由」があり、経済支援制度が実際に充実していたなら、「希望する子どもの人数が増える」ということが明らかになりました。 ベビーカレンダーでは「専門家から直接アドバイスを受けられる」という当社の強みを生かし、経済の側面からも有識者の意見を聞くとともに、メディアとして経済支援の重要性を国や自治体にも訴えかけていきます。 また、婚姻数を増やすこと、出生数を上げることも重要と考えており、ベビーカレンダーが運営するメディア『ムーンカレンダー』において、女性の婚活を後押しする体験記事や編集部員によるマッチングアプリの利用体験記なども配信しています。 さらに2022年9月には恋愛・マッチングアプリを紹介するメディア『シッテク』、婚活に悩む方に向けたメディア『婚活会議』の事業譲渡契約を締結。今後は情報発信のみならず、実際の出会いの場を提供するための施策も推進していきます。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2022年7月26日(火)〜7月29日(金)調査件数:881件※集計結果は100%にならない場合がございます。
2022年10月27日第2子を出産したときのお話です。出産予定日の11日前。朝起きるとおしるしがあり、おなかの張りと痛みがあったので急きょ病院へ。母と上の子と一緒に車で病院へ向かったのですが、そのとき何気なく言った上の子の発言に衝撃を受けた体験談です。予定日の11日前におしるしが!妊娠38週3日のときのことです。前の日の夜中に上の子(当時3歳)が嘔吐をしてしまい、朝には落ち着きましたが、私はまったく寝ていない状態で朝を迎えました。そして、朝トイレに行くと「おしるし」が! 第二子を妊娠してから、まったく抱っこしていなかった上の子を抱っこしたからかも……と焦りました。 おしるしは上の子のときにはなかったので、「ついに!」と思ったものの、もうそろそろという目安なだけで、「おしるしがあってから出産まで1週間かかる場合もある」という情報をネットで見てしまったので、仕事に行く夫に軽い気持ちで「妊婦姿見納めかも〜」なんて伝えていました。 妊婦健診のあとにおなかの張りを感じ始めて……その日はちょうど妊婦健診があり、母に送迎してもらう予定だったので、保育園をお休みにした上の子を小児科に連れて行き、そのまま妊婦健診へ。 11時の時点で子宮口は1cm。2人目なので、「痛みがあったら早く来てね」と言われ帰宅しました。帰る車の中、なんとなくおなかが張って定期的な痛みはあるなぁと、陣痛アプリを使ってみると、すでに3~4分! いやいや、まだわからない……そう思いつつも不安だったので、念のため母にはしばらく自宅で一緒に待機してもらい様子を見ていました。 しかし痛みは引かず、15時30分に病院へ電話。すると、「入院セットを持ってきてください」と言われたので、急いで病院へ出発しました。 上の子の予言が的中!?病院に向かう車の中で、上の子に「何時に生まれるかねぇ?」と何気なく質問したところ、「ろくじ!」と言われました。ちなみに当時、上の子はまだ時間のことは理解できていません。私は、「18時ならあと2時間か〜。それくらいなら耐えられるわ。がんばってくるねー!」と言って別れました。 助産師さんにそのやりとりを伝えると、「子どもの言うことは意外と当たるよ」と言われましたが、「もしこれが朝の6時だったら結構キツイなぁ」なんて思っていました。そして、陣痛室に入ったのが17時30分。すると助産師さんが、経産婦だから早め早めにと言って、子宮口が7~8cmになったところで早々に分娩室へ。 分娩室に入ってからいつまで経ってもいきんでいいと言ってもらえず、いきみ逃しをしているはずが……何とそのままスルッと誕生! そのとき17時52分。まさかの上の子の予言が的中してビックリでした! 出産後、本人に「生まれる時間当たったよー!」と伝えたのですが、言った本人は無反応(笑)。 産後、複数の助産師さんから「小さい子どもの言うことは当たるから!」と言われました。あんまり信じてはいなかった、上の子が言った下の子の誕生した時間。出産直後に時間を聞いて、とても不思議な気持ちになったのでした。 著者:ミルク3歳、0歳の2児の母。ただいま育休中。
2022年10月05日無痛分娩を希望していた長女の出産時、さまざまな場面で「出産は思うようにいかないな」と思った体験談を紹介します。 無痛分娩を予定していたけれど…私は約4年にもわたる不妊治療の末、ようやく第1子を妊娠しました。里帰り出産を予定していましたが、実家のある地域は妊娠8週ごろには分娩予約をしないと、希望する病院の予約が取れないという地域。出産時の痛みが怖いので無痛分娩を希望し、またやっと授かった赤ちゃんであることや、切迫流産も経験していたことから、何かあったときのために総合病院を希望していました。 いくつかの病院のHPや口コミを調べに調べ、幸い実家近くの無痛分娩をおこなっている総合病院を予約することができました。予約したらすぐに一度その病院で健診をおこなう予定でしたが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言と私の切迫流産による安静生活のため、最初の健診は1カ月以上遅れてしまいました。 健診時にあらためて説明されたところによると、この病院では平日の9〜16時しか無痛分娩に対応していないとのこと。やや不安がありましたが、無痛分娩を実施できる時間が決まっている病院は、計画分娩をおこなうことが多いと聞いていたので、この病院もそうなのだろうと思っていました。また、今からでは他の病院の予約も埋まっており、変更は実質不可能でした。 細かい条件に戸惑いながらも…その後は住んでいる家の近くで健診を受け、妊娠32週からは再び分娩予定の病院での健診が始まりました。それと同時に、無痛分娩希望者は麻酔学級を受けるよう言われ参加すると、驚きの事実が! なんと、この病院では基本的に計画分娩はおこなっておらず、平日9〜16時以外は麻酔ができないこと、運良くこの時間内に麻酔を開始できても、分娩の進行が遅く産まれないまま16時になってしまった場合、麻酔を切られるというのです。 無痛分娩を希望して、実際に無痛分娩できる割合は3割ほどとのこと。無痛分娩する気満々だった私はびっくり。でも、今さら他の病院に変更することも不可能なので、とにかく毎日「平日の9〜16時に産まれて来てね!」とおなかの赤ちゃんに話しかけることしかできませんでした。 妊娠36週ごろの健診時、赤ちゃんの体重があまり増えず、「早めに出産したほうがいいかもしれない」と言われました。その後、2,500gをぎりぎり超えたので、「このまま出産予定日を待ってもいいけど、無痛分娩も希望してることだし、妊娠39週で陣痛促進剤使って産もうか?」と医師から提案を受けましたが、その日はさんざん苦労してようやく予約が取れた新型コロナのワクチン接種日。これを逃すと次はいつワクチンの予約が取れるかわからない状況だったため、泣く泣く見送り、自然に予定日を待つことになりました。 その後、ワクチン接種前に陣痛が来ないかヒヤヒヤしながらも無事にワクチン接種が終わり、出産予定日前日の健診で自覚はないものの、すでに子宮口が4cmも開いているとのこと。そのため、医師からは「明日入院して、明後日9時から無痛分娩を開始しましょう」と言われ、入院が決まりました。私は内心ガッツポーズ! 無痛分娩できる確率がかなり高くなったと思いました。 思いどおりにいかないのが出産…!?無痛分娩なら、「産むまでリラックスして過ごせるはず」と、何冊もマンガを持ち込み、動画もダウンロードして、次の日の昼に無事に入院しました。この時点で、私はもう完全に無痛分娩できるものと思っていました。 ゆっくり部屋の荷物を整え、病院内のコンビニで次の日のお菓子や飲み物も買い、明日に備えて「さぁ寝よう」と思った21時過ぎ、だんだんとおなかが痛くなってきました。最初は「気のせいかな」くらいだったのがだんだん強くなり、間隔感覚を測ると15〜20分くらい。「前駆陣痛かもしれないし、初産は時間がかかるから、明日麻酔を入れるころに陣痛が来てバルーンを入れなくて済むかも」と、このときはまだ呑気に考えていました。 しかし、夜中の12時過ぎには10分を切り陣痛に。その後どんどん痛みが強くなり、私は「まだ産まれないで!もしくはめちゃくちゃすぐ産まれて!」と、よくわからないことを思いながら必死に耐え、明け方5時過ぎには破水、全開大になり分娩室へ。 ちなみに、新型コロナの感染対策のために立ち会いも面会も一切禁止のため、陣痛中もほとんど腰をさすってもらえず、1人で耐えるのみでした。もちろん、持ってきた本や動画も一切手つかずでした。 子宮口が全開大になってからが非常に長く、何十回といきんでもなかなか産まれず……。そうこうしているうちに9時を過ぎ、とにかく痛みから逃れたくて今からでも麻酔できるのか助産師さんに聞くと、「ここまで進んでからでは無理」とのこと。いきむ体力もなくなってきて、赤ちゃんの心拍も下がってきたことから、最後は吸引分娩になり、おなかもぎゅうぎゅう押されて9時半にやっと産まれました。 産まれた直後、朦朧とした意識の中で携帯電話を手渡され、「ご家族に報告してくださいね」と言われ、最後の力を振りしぼってLINEしました。家族は「そろそろ麻酔始まったかな〜」と思っていたら、「産まれた」と連絡が来てびっくりしたそうです。 その後、胎盤を出したり会陰裂傷で外科医の先生まで登場して縫うのに時間かかったりと、1〜2時間後にすべてがやっと終わり、ほぼ気絶状態でした。 何回か「無痛分娩できる!」というチャンスがあったにもかかわらず、結局最後は惜しいところで自然分娩になってしまい、「出産は思い通りにはいかないな」と痛感しました。また、病院のホームページ上には書いていない、細かいけれど重要なルールがいろいろあるので、もっと調べておけばよかったと思いました。出産にかかった時間は約8時間と、「比較的安産だった」と言われましたが、それでもものすごく痛かったので、もし2人目を産むことがあれば、今度こそは無痛分娩がいいなと思っています。 監修/助産師 REIKO 著者:さびにゃん不妊治療を経て産まれた0歳の女の子の母。医薬品メーカー勤務だが、現在育休中。
2022年10月01日わが家の子どもたちは1人目は男の子、2人目は女の子。第3子を妊娠したとき、健康で元気に生まれてくれたら性別はどちらでも良いと考えていました。しかし、3人目出産時、まさかの出来事が起こったのです……! 第3子の性別はいったい…!? 性別にこだわりはなかったものの、肌着やもろもろの準備もあるのでできれば早めに知りたいと考えていたまだ見ぬ第3子の性別。上の子が男の子と女の子なのでどちらでもお下がりは使えるな〜、と考えていたのですが、まさかそんなどんでん返しがあるとは思いもしませんでした。スクリーニングの結果通り、男の子の肌着の準備をしていましたが、なぜか思い立って出産直前に女の子用の肌着も水通ししていた私。今思うと母の勘が働いたのかもしれません。とにかく無事に生まれてくれて何より! 現在すくすく成長中です♡ 監修/助産師 松田玲子著者:ばぶぱち4歳、3歳、生後4カ月の3児の母。転勤族ゆえ親も友達も遠方ですが、のんびり楽しくやっています。趣味は散歩とモーニング。時々短期連載や作画を担当。普段はInstagramにて育児日記をゆる〜く更新しています。 Instagram:@babu_pachiTwitter:@babu__pachi
2022年09月19日出産時に便意を感じたと出産経験のある友人たちから聞き、実際うんちが出てしまうのでは?と心配になった私。幸い、1人目の出産時は立ち会い出産ではなかったので夫に見られてしまう心配はありませんでした。これは2人目に夫の立ち会い出産を希望した際に、私が夫にうんちを見られてしまうかも!と焦っていろいろ対策をした体験談です。※コロナ禍前の体験談です 出産時にうんちが出ちゃった!?先に出産した友人たちから、赤ちゃんを産むときはうんちが出そうな感覚だったと聞き、出産時にうんちが一緒に出てしまうのでは?と心配になった1人目妊娠中の私。しかし恥ずかしさから助産師さんに対処法を聞くことができず出産当日を迎えました。 陣痛が来ると便意を感じて何度もトイレに行きましたが、うんちは出ませんでした。そして出産後に便秘になった私は、出産時にうんちが出ていたことを助産師さんに聞かされたのです。自分の意識していないときにうんちが出ていたと知り、驚きと恥ずかしさでいっぱいでした。 立ち会い出産で心配なことは…それから数年後、2人目の出産時は夫の立ち会いを希望しました。心配だったことは、出産時にうんちが出てしまったら夫に見られてしまうのでは?ということ。前回の出産時にはいつ排便していたのか気づかなかったので、対策に困りました。 それからはネットで検索する日々。私の心に留まったのは「出産時の排便はしょうがないこと。助産師さんが素早く対処してくれるので気にしないのが一番」という力強い先輩ママの言葉でした。 出産当日、私なりの対策2人目の出産当日、私の対策は2つ。陣痛が来る前に排便しておくこと、もしも排便できなくても気にせず出産に臨もうということでした。陣痛誘発剤を使った出産だったので、事前に何度か排便を試みましたが出ず、そうこうしているうちに陣痛はみるみる進み分娩室へ。 結局、2日間便秘のまま出産することになったので、今回も出産時にうんちが出てしまったかもしれません。幸いなことに夫は写真撮影と私の手を握ることに必死で、カバーで覆われた下半身は見えなかったと言いました。 結果、私の出産時にうんちが出てそれを夫に見られてしまうかもという不安は、杞憂に終わりました。2度の出産を経て、排便は気にせずに赤ちゃんのことに意識を集中させればよいと気づきました。助産師さんたちはプロ。もしもうんちが出てしまっても素早い手つきで処理してくれると確信しました。 監修/助産師REIKO著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。
2022年08月04日第一子を妊娠し、初めての出産後に私が後悔したことがありました。その1つが、「断捨離」です。産前にしっかり身の回りの物を整理しておくべきだった……と、学んだ経験をお伝えします。 出産前、甘かった私の考え妊娠時、わが家は1LDKの賃貸マンションに住んでいて決して広いとはいえない間取りでした。産後すぐは子どもの部屋も必要ないし、経済的にもマイホームの購入はまだ早いと考えていました。 出産準備においても、ミニマリストへの憧れから買う物は必要最低限に抑え、どうしても必要なら買い足そうと思っていたのです。夫婦2人の物もさほど多くなく、リビングが子どもの部屋になるくらいだから大丈夫なはず、と想像しました。まさかこんな考えが覆されるとは知る由もなく……。 藁にもすがる思いで……いざ育児が始まってみると、初めての子育ては想像以上にてんやわんやとなりました。右も左もわからず、困ったことはネットに頼り情報収集。ママたちの体験談を見れば見るほど足りない物・欲しい物・あったら助かる物が湧いて出てきて、買い足してしまうのです。 出産前は必要ないと思っていた物も、子どもと私がお互いにラクになるならとついポチッ。さらに出産祝いもいただき、産後増えた物はおもちゃ、バウンサー、家電などなど数知れず。子育てがぐんと快適にはなったものの、部屋自体の収納スペースが少ないため収納ボックスを購入して応急処置をすることにしました。結果、部屋がとんでもなく狭くなってしまったのです。 引っ越さないと無理?!そんなわけでミニマリストとは程遠い生活となったわが家は、急きょ引っ越しを決意。3LDKで一部屋を子ども部屋と想定し、広めのリビングの家に決定しました。 大急ぎで引っ越し準備を進める中で、邪魔になっていた物に気づきました。それは妊娠前に着ていた洋服などです。子育てで自分の時間もろくに取れない環境でおしゃれを楽しむ余裕は私にはなくなっていたからです。 子どもが生まれた当時は初めてのことばかりでうまくいかないことも多く、余裕も自信もなくしてしまっていたと思います。私は便利なグッズに頼ることで時間も心もゆとりができることは確かだと感じたので、出産前に身の回りの物を整理をしておけばよかったと後悔しています。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:山崎 飛鳥3歳女の子のママ。芸術系大学に在学中の学生主婦。「芸大生で学生ママ」ならではのリアルな体験を執筆中。
2022年08月03日第一子の出産時にトラブルがあり、満身創痍の産後を過ごしていた私。出産は命がけということを痛感して、赤ちゃんが生まれた喜びと同時に次の妊娠が怖いと言う気持ちすら芽生えてしまうほど……。しかし疲れ切った私を待ち受けていたのは、義母からの予想もしない言葉でした。産前から予兆はあった私の夫は2人兄弟の長男。義母は女の子を育てたことがなく、かわいらしいお洋服を着せたり一緒にお出かけしたりすることへの強い憧れがあったようです。 結婚後、息子が生まれる前は一緒に買い物をしたりお茶をしたり、料理を作るなど楽しい時間を過ごすことができていたので、私自身は義母との関係は良好だと思っていました。今考えると、私のことを娘のように扱ってくれてたのかな?と感じます。 孫は3人でも4人でも結婚して間もないうちから、義両親には孫を望まれていました。私と夫が自宅を新築することになったとき、子ども部屋の数を決めるにあたって義両親は「子どもは3人だって4人だっていい」と口にして夫から諌められていたのを覚えています。 息子を妊娠したとき、性別が男の子だと報告した際も「女の子となかなか巡り会えないねえ」と言っていたので、次は女の子を望まれるんだろうなというのは当時から察していました。妊娠、出産が現実のものとなったことで、義両親、特に義母から女の子を産むことを望まれているというプレッシャーが強くなっていたのかもしれません。 孫フィーバーからの女の子リクエスト息子を出産後は義母にとって初孫である息子を非常にかわいがってくれていて、その点は感謝しています。でも、私は息子を妊娠していたときに妊娠高血圧症候群を発症し、さらに出産の際大量の出血でとても苦しい思いをしたので、第二子の妊娠が怖くなってしまっていました。 しかし、出産直後に容赦なく「次は女の子だといいね」の言葉が。私にとっては、「女の子の孫が欲しいからもう一度頑張ってね」というメッセージに感じられたのです。 嫁は妊娠・出産の機械じゃない私と夫は結婚当初から子どもは2人欲しいねと話し合っていたのですが、息子の出産を経て夫は「君に何かあってはいけないから、子どもは1人でもいいね」と考えが変わりました。私自身は「もう1人欲しいけれど母体死亡は怖い」という気持ち。 それぞれの思いは義母に伝えていましたが、「産んだらなんとかなるから」「大丈夫かもしれないじゃない」と言うばかり。結局孫をかわいがりたい気持ちが一番で、出産によって嫁がどうなろうと気にならないのかなと感じられる態度でした。 義母は息子にとってはいいおばあちゃんでいてくれるので、絶縁や距離を取ることは考えていません。しかし、2人目が欲しいけれど自分が死んでしまうかもしれない、それが怖いという気持ちはどうしてもわかってもらえなかった失望感から、自分の本音を話せる間柄ではなくなってしまいました。今後は付かず離れずのちょうどいい距離感で付き合っていこうと思います。 著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2022年06月15日ファイナンシャルプランナーの大野先生が出産や育児にまつわる給付金について教えてくれました。ひとくくりに「出産や育児に関する給付金」といっても実はそれぞれ違いがあります!この機会に確認してみてくださいね。これから出産を迎える方は、出産や育児にお金がかかるイメージがあると思いますが、すべての費用を用意する必要はなく、様々な給付金や支援制度で費用負担が軽減できます。その主な給付金は、「出産育児一時金」「出産手当金」「育児休業給付金」と似たような名前の制度が3つあり、混同してしまうこともあります。今回はこの3つの給付金制度の内容や対象者等についてお伝えいたします。なお、制度の内容や金額等は2022年4月1日時点の内容となっております。 1.出産育児一時金はほぼ全員が対象です出産育児一時金は、健康保険に加入している人または家族の健康保険の扶養になっている人が対象で、妊娠4カ月(85日)以降に出産した場合、子ども1人につき42万円(このうち産科医療補償制度掛金が1.2万円)を受け取ることができます。健康保険には一部の方を除き、加入しているのでほとんどの方が出産育児一時金支給の対象となります。こちらの給付金は病院や助産院等に支払う出産費用の負担軽減を主な目的としています。 手続きは加入している健康保険組合等に行い、多くの場合は健康保険組合等から病院や助産院等に直接支払われ、差額を自己負担することになります。手続きが遅れる場合などのケースでは、自分で出産費用を全額支払い、後日申請を行った上で健康保険組合等から直接受け取ることもできます。 2.会社等に雇用されている方は出産手当金・育児休業給付金が受け取れます出産手当金・育児休業給付金は会社等に雇用されているママに支給されます。出産手当金は本人が加入している健康保険組合等から、育児休業給付金は雇用保険から支給される制度です。いずれも出産・育児による収入の減少を補う目的の制度です。 出産手当金出産手当金は、産前産後休業を取得し、産前産後休業期間中の給与の支給されない日数に対して、1日あたり【支給開始日以前の12か月間の標準報酬月額の平均額】÷30日×2/3相当額が支給されます。例として、支給開始日以前の12か月間の平均月給が20万円、産前産後休業日数98日の場合には、20万円÷30日=6,670円×2/3×98日=約43.5万円が支給されます。なお、支給額には上限があります。 育児休業給付金育児休業給付金は、育児休業を取得し、育児休業開始から子どもが1歳になるまで(特例の場合は2歳まで延長可能)支給されます。支給額は、最初の180日は休業開始時の賃金日額の67%、それ以降は休業開始時の賃金日額の50%が支給されます。 例として、月給20万円、育児休業9か月の場合には、前半6か月の合計支給額は、20万円×67%×6か月=約80.4万、後半3カ月の合計支給額はは20万円×50%×3か月=約30万円となります。いずれも勤務先経由での手続きとなります。 今回は多くの方が対象となる、「出産育児一時金」「出産手当金」「育児休業給付金」についてお伝えしましたが、この3つの制度以外にも、出産・育児に関する支援制度がいくつもあります。所得や世帯構成などによって条件が異なるものありますので、情報を収集したり、お住まいの自治体等に確認したりすることをお勧めします。出産や育児はお金がかかる面がありますが、給付金や支援制度を上手に活用して、負担を軽減しましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2022年04月21日私には4人の子どもがいますが、3人目と4人目の出生体重は約3,800gとビッグベビーでした。3人目を妊娠したのは前回の出産から5年後。出産予定日が近づいても生まれる気配はなく、ちょうど出産予定日当日に妊婦健診がありました。エコーで出た推定体重は3,480g。その時点で上の子たちの出生体重をはるかに超えていたので、ぞっとしたのを今でも覚えています。ですが、その日の夜中に陣痛がきて、順調にお産が進んでいきました。 想定外の状況にパニック! 頭が出たのに⋯5年というブランクはあったものの、お産の流れはそれなりに把握していた私。これまでの経験からいくと、赤ちゃんの頭が出てきたあとは少しいきむだけでするりと生まれるものだと思っていましたが、3人目は違ったのです。何度もいきんでやっと頭が出てきたと思ったら、体が出てこず私はパニック状態に。 私の呼吸も若干乱れてしまいましたが、助産師さんに「赤ちゃん苦しいからね~深呼吸だよ」と言われ、なんとか態勢を整え無事に出産することができました。出てきた赤ちゃんは3,750g。経産婦だからかお股に傷はなかったものの、当時はこんな体験もうしたくないと思っていました。 募る不安。4人目もビッグベビー4人目は健診のたびに「大きめです」と言われており、出産予定日を2日過ぎてしまった妊婦健診での推定体重は約3,500gありました。また3人目のときと同じようにつらいお産になるのかなと思った私は、前回のお産が大変だったので今回も不安だということを助産師さんに話しました。すると「大丈夫よ、頭が出てきてくれれば体は私たちがサポートするからね」と言ってくれたのです。 この言葉で私は、3人目のお産のときも助産師さんがサポートしてくれていたということに気が付きました。助産師さんのサポートがあることを知っているというだけで3人目で経験したビッグベビーの出産に対する恐怖心がぬぐえたような気がしたのです。 落ち着いて臨めた4人目のお産そして迎えた4人目のお産。出産予定日を5日超えた日のことでした。前回と違うところは、お産の流れをイメージトレーニングできたこと。頭が出てくれば、助産師さんのサポートがある! こう思えただけで、私は落ち着いてお産に臨むことができたのです。 しかし実際は、4人目のお産は3人目のときより大変でした。必死にいきみましたが陣痛の途中で頭が挟まってしまったり、助産師さんが「体を引っ張ってもなかなか出てこなくて焦った」と話したりするほどしぶとかったです。それでも時計を見られるほどの余裕があり、自然破水後11分で出産することができました。体重は3,800g。生まれてすぐにくしゃみやおしっこをする、まさに“大物”でした。 漠然とお産に臨むよりもお産の流れを事前にイメージしておいたほうがより冷静になれるんだな、ということがよくわかった2つのお産となりました。何よりお産のときには、助産師さんがサポートしてくれることがわかっていたため、とても心強かったです。4人目もビッグベビー出産になるとわかったあのときに、助産師さんに不安を打ち明けておいてよかったなと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:ほりたえりな10歳、8歳、3歳、0歳の男女4人の母。ステップファミリー。元コンビニ店員だが、第4子出産を機に退職し、現在はフリーライターとして活動中。自身の子育て体験談や商品レビューなどを執筆中。
2022年02月21日ヲタママだっていーじゃない!
STEAM教育って何?
子育て楽じゃありません